〜小澤征爾 ニューイヤー・コンサート パートW〜

このエントリーをはてなブックマークに追加
669名無しの笛の踊り:02/02/28 17:02
うん。オザワは良い指揮者だと思うのだけれど、
もう一つ、何かが足りない。あと一皮剥けることができれば、
マエストロ、と言うにふさわしくなるんじゃないかなぁ、なんて思う。
670名無しの笛の踊り:02/02/28 17:23
彼ももう65歳
いつまでも40台の頃のような演奏はしていられないんだろう。
俺は彼のファンだが最近は時々中途半端さを感じる時がある。
難しい時期に差し掛かっているんじゃないかな。
もう一皮・・・たしかにそんな感じだな。
671名無しの笛の踊り:02/02/28 19:12
オザワのノイヤールでスレ4つも消費するとは、軽い衝撃。
672名無しの笛の踊り:02/03/01 02:00
小沢はすばらしいけど、あのコンサートはなぁ?
673名無しの笛の踊り:02/03/01 03:07
そう
674名無しの笛の踊り:02/03/01 03:22
ニューイヤー・コンサートはもう過去。

ウィーンでのイエヌーファのプレミエの批評。
誰か、翻訳してくれ!

"Jenufa" in der Sprache des Herzens
Diese Dame ist keine leibhaftige Leihgabe aus Lorca-Land
Von Ulrich Weinzierl
Wien - Zwar trägt Agnes Baltsa als Enkel mordende Küsterin geziemendes Schwarz,
aber mit einem versteinerten Monster des Matriarchats hat sie nichts zu tun.
In ihr lodert Leidenschaft, ihre Untat versteht sie als Rettung der geliebten, von Schande bedrohten Jenufa.
Selten begreift man so klar, wieso Janáceks populärstes Werk eigentlich "Ihre Ziehtochter" heißt.

In der Tat steht an der Wiener Staatsoper die strahlend düstere Gestalt der Küsterin Buryia im Mittelpunkt.
Mit ihrem Rollendebüt setzt die Baltsa Maßstäbe.
Das freilich schmälert Angela Denokes Leistung in der Titelpartie nicht.
Sie singt in der Muttersprache des Herzens - mit aller Süße und Verzweiflung.
Als Laca, Jenufas anfangs verschmähter, schließlich erhörter Verehrer,
macht Jorma Silvasti ebenfalls blendende Figur: ein treuer Tollpatsch,
dem das Messer etwas zu locker sitzt.
Aus Liebe stolpert er in Eifersucht und verletzt dabei die Geliebte.
Seinem Rivalen und Halbbruder Stewa (Torsten Kerl), der Jenufa geschwängert hat,
scheint er von Anbeginn überlegen.
Doch sogar abgesehen von den Protagonisten besticht das Ensemble der Produktion durch höchste
Qualität - mit der Buryia der unverwüstlichen Anny Schlemm an der Spitze.
675名無しの笛の踊り:02/03/01 03:23
続き

Dass Max Brods "Jenufa"-Übersetzung so überzeugend gespielt wird,
ist das Verdienst der Regie.
Rechtens vertraut der britische Janácek-Spezialist David Pountney auf die dramatische Wucht des Stoffs:
"Jenufa" ist auch ohne Modernisierungsversuche modern genug.
Pountney erzählt die Geschichte der Familientragödie nüchtern und feurig zugleich.
Robert Israel ließ dafür eine gewaltige, schicksalsträchtige Mühlenmaschine bauen,
in der Menschen wie Korn klein gemahlen werden.
Von Akt zu Akt wird das Bühnenbild abstrakter, bis zum Schluss bloß ein leerer Erlösungsraum übrig bleibt.
In ihm wagen zwei Halbzerstörte, Jenufa und Laca, einen Neubeginn nach der Katastrophe.
Sanft berühren sie einander mit den Köpfen.

Naturgemäß verwendet der künftige Musikdirektor des Hauses am Ring die schroffere,
so genannte Brünner Fassung der "Jenufa" von anno 1908.
Trotzdem zaubert Seiji Ozawa aus dem Orchestergraben philharmonischen Klangreichtum.
Kurzum: ein Triumph für Janácek.
676名無しの笛の踊り:02/03/01 04:39
歌劇場の歴史に大書されるに違いない。今回驚嘆させられたのは、この歌劇場が総力を結集したときの底力であり、これだけの水準に達する上演はめったにない。
677名無しの笛の踊り:02/03/01 08:53
心からほとばしり出る言葉による「イェヌーファ」
ーこの婦人はロルカの地からの貸し出され生身の特別展示ではないー
ウルリッヒ・ワインツィール

(ウィーン)アグネス・バルツァはたしかに孫殺したる教会の雑用係にふさわし
い黒装飾に身を包んでいるが、母権制の化石のごとき怪物では全く無い。彼女
はその燃え上がる情熱の下、孫殺しの過ちを、恥辱におののく愛すべきイェヌ
ーファの救済と解釈した。なぜヤナーチェクの代表作が当初は「彼女の養女」
と題されたのか、今公演ほど明確に認識させられることはめったにない。
事実、ウィーン国立歌劇場における今公演では、輝かしいほどにまで陰鬱な教
会の雑用係ブリヤの存在が中心に置かれていた。
この役割に初めて挑んだバルツァは、この役における新たな規範を打ち立てた。
しかし、それではアンジェラ・デノーケのタイトルロールにおける業績が霞ん
でしまったかというと、勿論そんなことはない。
彼女は心からほとばしり出る母国語で、甘美さと絶望を湛えて歌い上げた。
イェヌーファに当初は拒絶され、最後には求愛を応じさせた、彼女の崇拝者で
あるラツァの役は、ヨルマ・シルヴァストリがすばらしく、堂々と演じきった
ー誠実な無骨物、ナイフを持つにはあまりにしまりが無い男。
愛ゆえに、彼は嫉妬にとらわれ、愛する人を傷つけた。
678名無しの笛の踊り:02/03/01 08:56
彼のライヴァルで、イェヌーファを身ごもらせた異母兄弟のシュテーヴァ(ト
ーステン・ケール)より、シルヴァストリは劇の初めから既に優って見えた。
しかし、この主役(シュテーヴァー訳注)を除けば、今公演のアンサンブルは
最高のレヴェルで我々を魅了した。たくましいアニー・シュレム(?)のブリ
ヤを筆頭として。
マックス・ブロッドの翻訳版による「イェヌーファ」の上演が説得力を持てた
のも、演出家の功績である。ヤナーチェクのスペシャリストたる英国人デイヴ
ィッド・パウントニーは、当然の如く素材の劇的パワーを信じきったーイェヌ
ーファは現代的解釈を試みなくても充分現代的である、と。パウントニーは家
族の悲劇の物語を冷徹さと情熱を交えて表現した。
ロバート・イスラエルは、暴力的な、かつ宿命を内包し、その中で人間も穀物
の如く細かく粉砕されるかのような製粉装置を舞台に建てた。
幕が進むごとに舞台画は抽象的になっていき、最後には何も無い、空の救済空
間だけとなっていた。この空間の中で、2人の殆ど破滅した人間であるイェヌー
ファとラツァが、崩壊の後の新たな出発に踏み切るのである。そして2人は互い
に頭を寄せ合う。

国立歌劇場次期音楽監督は、当然の如く色彩感に乏しい1908年ブルノ版「イェヌ
ーファ」を用いた。にもかかわらず、小澤征爾はオーケストラピットから豊か
な響きを生み出した。
今公演を一言で表すなら:ヤナーチェクの勝利。

679677=678:02/03/01 08:59
小澤についての論評がたったこれだけなのに気づかず作業に入った俺が馬鹿だった…。
好意的な評だが、たった2行だけということは、「まあ無難にこなしたね」ていどだったんでしょう。
明晩聴きに行ってきます。どんなもんなんでしょう。
680ムーティ:02/03/01 09:29
俺がいつも言ってる通り、オペラでは「作曲家がスター」なんだから
678の最後の一行は完全に正しい。
ただ、俺が振るときはもちろん俺がスターだ。
681 :02/03/01 13:37
682名無しの笛の踊り:02/03/02 06:36
>>681
スレ違いもはなはなしいだろ、でも面白い。朝日新聞ね。
683名無しの笛の踊り:02/03/02 11:20
祝70万枚突破。日本新記録樹立
684 :02/03/02 16:18
FMではききましたが、コンサート、CDでは今日初めて聞きました。
なんか凄くくぐもった感じでなんですかこれは。
もうDVDですね、これしかない。CDはいらないです。コピーで十分。
685名無しの笛の踊り:02/03/02 17:14
小沢征爾、カラヤン超える 70万枚突破でNO.1に (サンケイスポーツ)


2002年3月2日(土)10時30分


 世界的指揮者、小沢征爾(66)のCD「小沢征爾&ウィーン・フィル/ニューイヤー・コンサート2002」
が1日、70万枚を突破。
カラヤン&ベルリンフィルの「アダージョ・カラヤン」(1995年発売、70万枚)を抜きクラシックCDでNO.1となった。

 同CDは1月19日に発売され、発売1カ月で50万枚を突破。オリコンチャートでもクラシック最高の2位にランクインするなど、
これまでのクラシックCDの記録を大幅に塗り替えた。この日までに、昨年2月1日から1月31日までで集計される
「日本ゴールドディスク大賞」のクラシック部門アルバム・オブ・ザ・イヤー受賞も確定。発売からわずか12日間での大どんでん返しとなった。

 3月13日に東京・渋谷区のNHKホールで行われる授賞式には、小沢氏本人が出席予定。発売元のユニバーサルミュージックによると、

小沢氏は滞在中のウィーンで受賞確定を聞き、「なんとか出席したい」と熱望。現在スケジュールを調整しており、ナマ小沢の受賞の喜びが聞けそうだ。
686名無しの笛の踊り:02/03/02 17:21
小澤効果って凄い!
687名無しの笛の踊り:02/03/02 17:26
レコード屋さんいくと大概このCDがかかっているような気がするよ。
688_:02/03/02 20:42
スカパー441chの小澤ボストンライブ聴いてる人いる?
http://www.stardigio.com/
なかなかいいよ
689名無しの笛の踊り:02/03/03 00:10
>>688
音質がいまいちだったのが惜しい(圧縮のせい)。
今日はCLASSIC7でもウィーン・フィルとのブラームスやりましたね。
690名無しの笛の踊り:02/03/03 00:13
TVCMも出たし、もう誰も止められない。
691名無しの笛の踊り:02/03/03 06:29
>>676
朝日のパクリだってこと、ちゃんとソース書けよ!!
692 :02/03/03 06:39
>>690
もう、かっぱえびせんみたいなモンですか。
そういえば小澤はかっぱにも見える。
693名無しの笛の踊り:02/03/03 07:22
>>691
なんでアツくなってるの?ワラ
694名無しの笛の踊り:02/03/03 07:26
しかたないよ小澤スレの住人だから。
695名無しの笛の踊り:02/03/03 07:36
所詮オザワは便利屋 死んだら即忘却の彼方
696名無しの笛の踊り:02/03/03 07:43
そうそう、朝比奈並だ(藁
697名無しの笛の踊り:02/03/03 09:26
フルトヴェングラー、カラヤンは、小澤登場のための露払いにすぎなかった・・・!
698名無しの笛の踊り:02/03/03 09:30
>>697
こりゃいくらなんでも煽りすぎ。逆効果だよん。
699名無しの笛の踊り:02/03/03 09:44
こちらキリ番ゲッター。スタンバイOK
700名無しの笛の踊り:02/03/03 09:44
こちらキリ番ゲッター。700ゲット!
701名無しの笛の踊り:02/03/03 20:32
>>677=678=679
イェヌファ、どうだった?
702名無しの笛の踊り:02/03/04 08:05
>>677=678=679
で、イェヌファ、どうだった?
待ってます。
703名無しの笛の踊り:02/03/04 08:42
>>677=678=679
で、イェヌファ、どうだった?
待ってます。(藁

704名無しの笛の踊り:02/03/04 08:47
>>701=702?
よかったよ。公演としては。バルツァ、デノーケ(デノケ?)、シルヴァスト
リの3人がしっかりしていたから。上の立見席だったので演出についてはとやかく
言う資格は無いが。
ただ、小澤自身は、別に…ってなかんじ。陶酔的なシーンでは混濁せずに素直に
歌い上げる彼の長所が出ていたけど(特に3幕終結部の2重唱とその後奏)2幕の
最後でコステルニチカ(イェヌーファの義母)が「死の顔が私を睨んでいる!」
と叫んだ以降の和音の連続は、案の定物足りなかった。彼は美しいものをすっきりと
表現する才能には長けているけど、肺腑をえぐるというか、魂を揺り動かすような
感動とは縁の無い指揮者なんだ、ということを再確認。

まあ、僕はどちらかというとアンチ小澤なので、幾分割り引いて読んでください。

705704:02/03/04 09:03
そんなことよりよお、ちょいと聞いてくれよ。

日本人の聴衆が多かった。それ自体はいいんよ。
けれども、俺の隣に立ってた日本人のカップル。

小澤が指揮台に立つ際、「感無量だねえ」とか話し合うのもいいんよ。
ただ、第一幕の最中に、「このオペラつまんないねー」とか私語しあう
(しかもささやき声ではない!)のはやめろ。まじで。
あんど、イェヌーファの第2幕を聴かずして帰るって、どういう神経してるんだ?
奴等今頃知人に、「小澤よかったよー、でも、何だっけ、ジェヌファだったっけ、
あのオペラってつまんないよねー。田舎芝居みたいで。一幕見ただけで帰っちゃった」
とか吹聴してるんだろ。

「お前らな、小澤如きで普段聴かないヤナーチェク聴くんじゃねーよ、ボケが。(以下略)」

誰かこれを元ネタに、吉野家作ってくれ。
706名無しの笛の踊り:02/03/04 09:36
>704 Danke!

>肺腑をえぐるというか、魂を揺り動かすような
>感動とは縁の無い指揮者なんだ、ということを再確認。

確かに、小澤のオペラでいつも物足りないのはこの点。
ってことは、やはりオペラできないってとこになるのか!

吉野家得意な人、傑作書いて。
707名無しの笛の踊り:02/03/04 10:24
>704 Danke!

>肺腑をえぐるというか、魂を揺り動かすような感動

これは僕のスタイルのコピーだと○○○○。
○○○○を最後につければ僕の文体と全く同じだ。
708704:02/03/04 10:27
>>706

>確かに、小澤のオペラでいつも物足りないのはこの点。
>ってことは、やはりオペラできないってとこになるのか!

いや、俺はシンフォニー等でもそう感じるけどねえ。
これが彼の持ち味&小澤が好きになるか嫌いになるかの分水嶺じゃないのかな。

ちなみに、聴衆の反応は:ブーイングは全くなし。拍手・ブラヴォーはソリストたちよりかは
明らかに少ないが、まあまあそこそこ、ってな感じだった。
709名無しの笛の踊り:02/03/04 10:31
小澤は味があるからいいよね
710704:02/03/04 10:31
>>707
何を失敬な・・・と思ったけど、まさにそのとおりじゃん・・・
感染している・・・陽性反応出ちまった・・・鬱。

でも俺はハイティンクもフルネも評価しているぞぉぉ。
711名無しの笛の踊り:02/03/04 10:48
>>704

>いや、俺はシンフォニー等でもそう感じるけどねえ。
>これが彼の持ち味&小澤が好きになるか嫌いになるかの分水嶺じゃないのかな。

ただ絶対音楽の場合、かえって感情が剥き出しに出ない方がいいってものも
あるわけで、機能一点張りの表現主義的、無機的解釈がよいとか。
そこへいくと、やはりオペラはドラマでドロドロした世界だからね。

アァ、ハイティンクいいっすね。
712名無しの笛の踊り:02/03/04 15:05
要するに。
小澤は脳天気なお気楽音楽・オペラ専門指揮者、とコレで宜しいか。
713名無しの笛の踊り:02/03/04 18:31
714名無しの笛の踊り:02/03/04 18:53
>>712
流れが逆!
脳天気・お気楽だけど、なぜかオペラになるとノリが悪いから
イケイケで行ってほしい!
2ch諸氏が悩んでいるのが、まさにこの点。
715名無しの笛の踊り:02/03/04 19:23
なるほど
716名無しの笛の踊り:02/03/05 13:31
age
717 :02/03/05 17:28
718名無しの笛の踊り
ゴメソ、きょう初めてノイヤールスのビデオ見た。
んで、音楽については、全員を満足させることができないことを前提に、
十分合格点だと漏れは思う。まあ、フルトヴェングラーがヴィーンを
連れたときのアンコールで、指揮者を完全に無視してもヴィーンは
ヴィーンの音楽ができるから、どこから先が小澤らしさかは漏れには
わからなかったけど。
そんでガイシュツだと思うけど、60年代の初頭に20代半ばでバーンスタインの
アシスタントをやり、30でトロント、35でサンフランシスコ、38から
ずっとボストンというキャリアを日本人に限定しなくても実現してる指揮者は
ほんの一握りよ。それからもう30年以上経っても小澤を超えてる日本人なんて
ひとりもいないよ。それだけですごい。漏れはもう応援するよ。
小澤の音楽はあんまし好きじゃないけど・・・ってか。