俺は、君のためにこそ死ににいく

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121名無シネマ@上映中
>>120
人殺しってひとくくりに言うけど、国家間の職業軍人による人殺しと、
劣情の末の民間人どうしの人殺しは明らかに違うと思うんだが・・・
本意ではないけど出征しなくちゃならなくて(志願という名の命令)、
それはひいては自分の家族とか守るためなわけで、
この映画の本質は、戦争(大量殺人)の片棒担ぎたくて担いでいるんじゃないって映画ですよ。
当時の諸外国の状況とか、日本の立場とか、日本の通俗・風俗・風習とか、もうちょい考えた方が良いような。
現代の価値観だけで当時を想像するのは到底無理と思いますんでね。
当時、赤紙召集がかかると、表向きは名誉なことだと気丈に振る舞ってますが、
本人も家族も、本心からそんなことは思ってはいなかったでしょう。
それは、働き手がとられる、愛する者と離ればなれ、生きて帰れない、などなど、理由は色々。
では、911テロも、志願という名の命令なんでしょうか?
個人的には日本赤軍とか過激派と同じく、
思想犯(宗教思想とか政治思想による志願という名の志願)だと思っていますが
テロ組織に、自分の家族の生活を保障してもらうためとかだったら、ちょっと違うかもしんないですね。
あと、特攻に限らず戦地へ行ったところで空襲にあう身内は助けられないといいますが、
南洋の拠点が陥落してから本土への空爆がひどくなったのは周知の事実で、
マリアナ諸島が落とされて、東京大空襲や広島・長崎への原爆投下へとつながったのは言うまでもありません。
また、硫黄島決戦、沖縄決戦は、本土上陸を阻むためのものです。
それから、戦地に赴いた人の立場だけで考えたらだめです。
今作では挺身隊も描かれていましたが、銃後の盾とか銃後の守りという言葉をご存じでしょうか?
供出だけでなく、戦地へ赴く兵隊を守るためにと本土に残された人たちも戦っていた時代でした。
苦しいながらも日常生活が出来るのは前線で敵を食い止めてくれている兵隊さんたちのおかげだったわけです。