双葉先生は、1910年生まれ。最後の映画批評家であるのはご案内
の通りです。その洒脱なセンスと切れ味鋭い辛口批評は、今もって
ご健在です。また文章の達人も定評があるところ。また、淀長先
生との交流も伝説的ですが、洗練、洒脱、軽妙にしてカミソリでは、
やっぱり双葉先生です。故瀬戸川猛資先生がとてつもないご尽力を
なされ、映画史に残るご著書が多数残りました。
以上、舌足らずですが、
おおよそを、改めてご紹介しました。ご自由にカキコして下さい。
2 :
イギ− ◆od0qY8Ss/. :05/03/02 23:24:42 ID:m8luHmWe
おれの弟子です。
ご著書「ぼくの採点表」全六巻、(トパーズプレス五巻、キネ旬一巻)
「アメリカ映画史』(白水社)、「映画の学校」(晶文社)、
「外国映画ぼくの500本」「日本映画ぼくの300本」(文春新書)、そして
「日本映画月評」(トパーズプレス別刊)。あと、R.チャンドラーの
「大いなる眠り」(草原推理文庫)があります。詳細は略。
現在は、多分お骨になってると思う。
瀬戸川猛資って、亡くなったのかー。
双葉先生が本当に凄かったのは、70年初頭までで、全盛期は、
戦前で、それはトパーズから知るだけで、凄かったですねえ。
俺個人は50年代ー60年代がピーク。俺も子供だったから。
でもねえ、あれほど、
B級プログラムピクチャーを観て、埋もれた傑作を発掘した人は他にいない。
連投ですみませんが、マターリで、ダット落ちしない程度で、
埋もれた過去の傑作談義でもできればよいなあ、と私はそんな気分です。
双葉先生の特色は、
1)みすてり、ミュージカル、洗練喜劇に甘いこと=超A級作品との差別ナシ
2)B級を愛しながら、お好みでなくてもA級への敬意を失わないこと
1)でいえば、やっぱり、ヒッチ師匠、ワイルダーがすきだが、ちゃんと、
W。ワイラーは忘れない
2)でいえば、ヌーベルヴァーグなど相手にしなかったが、トリュフォー、
ルイ・マル、ロメールを評価し、ベルイマン、ビスコンティ、クルゾーを
評価し、本当はフォードよりスタージェスが好きなことなどミエミエにする
こと。画面構成やカット分析、モンタージュ理論(これ批判も含めて)嫌い、
スカッとした映像が好きなお方です。
双葉先生の魅力は、カット主義の明晰さとおふざけ談義でつね。
戦前批評はわからない世代。で、映画「情婦」。
原作クリスティー=ワイルダ監督の超一級のミステリ。
双葉の教唆殺人説をうんと遅くなってしったけど、これは慧眼でした。
さすがです。
双葉評論はいつも、簡にして要をえております。
それは、頭がよい証左。でも、90年代の採点評はらしくなく、甘い。
スタージェスは本当にご贔屓なのですね。
「映画の学校」の巻末の対談で、小林信彦氏も指摘してた。
小林氏は才人ですが、どこかこっかで、好きになりきれない。
奇態な毒が原因かしら。
ドラッカーも同い年らしい。
彼らには引退という言葉はない。
>>7 お書きなった、双葉さんの1)のワイルダー好きは知ってます。また、
ワイルダーの前期のシリアスで、ハリウッド批判のような作品はとても秀逸です。
その上で、”ルビッチならどうする”のような、
I.A.L.ダイアモンドと組んだソフィスティケーション・コメディも好きです。
ですが、双葉さんはワイルダーと比べて、B.エドワーズのコメディー評価は、
かなり厳しい。格調の差の問題はあるだろうけど、「暗闇でドッキリ」や、
「ピンクの豹」はお洒落会話もあり、スラップスティックありで、
もっと褒めてくれてもいいと思うけど。なんでやねん?
エドワーズはワイルダーみたいに脚本が研ぎ澄まされていないから。
なんか建てつけの悪いシナリオ設計で、ガタピシしてもたつくでしょ。
「ティファニーで朝食を」だと、洗練されてるので褒めていたのでは。
だけど、あの「少年の町」のM.ルーニーはなんだな。日本人、
中国人どっち?怪演だが明白な蔑視。エドワーズって、少しえぐいんだよね。
「グレートレース」も評価してなかったっけ。
「ゼンダ城の虜」のパロディー、パイ投げ、T。カーティスのオメメに
お星様だもん。N.ウッド、カワユイ。
>>13えぐいというのは、胴衣です。
>>14 ウレシイナ。ノーマン・タウログが大好き。「少年の町」(1938)見たよ。タウログだと、他に
いっぱいあるけど、「歓びの街角」(1956)かなあ。脚本のN.クラスナと相俟って、
素敵だよ。後者はニッサンテレビ名画座かな。15:00〜からの放映で
観た。子供心に暖かい気持ちになったよ。前者は、大学時分に深夜テレビ
で観た。ニッサンテレビ名画座では、クルーゾーの「情婦マノン」やら、
ぐっと下るが大好きな、ヴァルクローズの「唇によだれ」(1960)や,M.ガスト
の「墓にツバをかけろ」(1960)の「新しい波」を観た。
エロス=芸術と思ってた時期だ。
次いでといっては失礼だが、蔵原惟繕の「霧の中の男」(1958),
「この若さある限り」(1961)で痺れた。日本が先やねんと思った。
これ、午前のテレビで見た記憶なのだが、小学校へちゃんと行ってたのか?
夏休みとかだったのか?ずーっと後年に、「狂った果実」「ある脅迫」
など知るのですがね。「狂った」のヨットは全部、蔵原ですよ。
でも、双葉先生はヌーベルバーグは買わないね。大島、増村、蔵原、
中平は嫌いだね。正直、蔵原は褒めて欲しかった。
ゴダールもダメ。トリュフォー、ルイ・マルは映像作家として褒めていますが、
「新しい波」とはみない。日本では、篠田はモダニズム作家として、
評価している。結局、不道徳、価値紊乱はお嫌いなのでしょう。
16 :
15:05/03/05 22:01:21 ID:5XcjDY9D
いや、歳はとりたくないもんだ。上の流れは俺の青春。
ノーマン・タウログ監督とはねえ。
だったら、俺は「パームスプリングスの週末」ですね。
当時、トロイ・ドナヒューの髪型がカッコよくてね。
何で、俺の髪はウェーブがねえんだとか、床屋を恨んだもんだ。
「サーフサイド6」とか「ハワイアン・アイ」にでてた。今となりゃ、pu。
すぐに肥満、酒太りの赤ら顔になった。
そりゃ、タイ・ハーディンの方がカッコよかった。
でもね、「リヴィアン、ハイウェイを」♪なんて、主題歌が好きだった。
でまあ、なんといっても、コニー・スティーヴンスですよ。あいくるしい。
デビー・レイノルズファンとしては、コニーは少し、ハスッパな感じ。
思い出せば、歌手のコニー・フランシスも、かなりコケテッィシュで、
本邦でも、伊藤ゆかりや松田聖子の歌心の本質はコニー直系だ。
「避暑地の出来事」が格上はじめいだが、当時の俺はこの能天気がすきだった。
作品・映画人板が独立した時に、
すでに「評論家はどうすんの?」「一般板でOK」というコンセンサスができてたね。
自分で削除しろ。
>>1
いいいじゃあ、ないの。映画の内容のカキコだもんといいながら、
>>19 の指摘は正しいし、そうすべきだと思う。
この板のルールにさえはっきり書いてある。
映画作品・映画人板⇒
特定の作品・監督等
(注)スレッド名に作品・個人名を明記する事
映画一般・8mm板⇒
1.ジャンル別の話
2.雑談・議論・映画周辺の話
3.批評家等
4. 8mm・自主制作映画
>>1 失礼申し上げました。今、スレ全部の削除依頼を試みましたが、
エラーとなりました。未熟者で、しばらくの間書き込みしませんので、
dat落ちまでご容赦下さい
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謝罪文
>>1 です。スレ立てを誤りました。
取り決めでは、映画一般にスレ立てをしなければなりません。
申し訳ないのですが、今後はこのスレには何もお書きにならないで
下さい。ふしてお詫びいたします。
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小生は、今、謹慎状況にあり、友情あるご説得ですが、ご期待にそえません。
但し、コピペはご自由にどうぞ。ここに、私の所有権は全て放棄します。