1 :
名無シネマ@上映中 :
04/06/20 17:43 ID:WefX+O3l 今後監督予定作の、インディジョーンズ4、宇宙戦争、オリンピックの実録物。 アナウンスによると、すべて、カミンスキー。永遠に、カミンスキー。 シンドラーのリストから、ずっと、カミンスキー、カミンスキー。 いい加減、撮影監督代えろ!>スピルバーグ。
カミンスキーは木星に着く前に死にましたが?
3 :
名無シネマ@上映中 :04/06/20 18:45 ID:MZl7GsGl
スピ同様、とにかく早撮りなんで好んで使い続けてるらしいっスね。 だからスピの新作は間隔がやたら短くて早い。
4 :
1 :04/06/20 18:58 ID:WefX+O3l
この撮影監督になってから、作品の完成度が 著しく、落ちているような気がする。時間経過の見せ方も 下手だし、ライアンなんて、何日間の出来事なのか、把握しにくい。 キャッチミーも、終盤の映像を見ていても、終盤だと分からない。ラストシーン見ても ラストだと思えないというか。 ジュラシックパークなんて、ちゃんと、終盤にさしかかったら、 映画が終わりに近づいているという、そういう雰囲気が出ていた。 作品的に、映像的に、起承転結をつけるのが下手だと思う。だから、終盤、間延びしたような 作品(AI、マイノリティ)が多い。
5 :
名無シネマ@上映中 :04/06/20 18:58 ID:srW/RxH6
クンニスキー
6 :
名無シネマ@上映中 :04/06/20 23:55 ID:WefX+O3l
age
7 :
名無シネマ@上映中 :04/06/21 00:04 ID:lgh/ATrl
>>4 それって撮影監督よりも監督の責任の方が大きいんじゃない?
もし撮影監督の責任だとしても、その彼を好き好んで
使ってるんだから、結局監督の責任でしょ。
今のスピルバーグはそういう監督だということ。
仮眠好きー
仮眠スキー
10 :
名無シネマ@上映中 :04/06/21 00:27 ID:dR2MKXwa
ターミナルは、思いっきりコケテよし。裸の王様スピルバーグに、目を覚まさせてやれ!!
11 :
名無シネマ@上映中 :04/06/21 02:16 ID:mZFdmPGO
カミンスキーもヘルゲランドも、裏方として時に光るものがあるのに、自作だと途端にしょぼ〜ん
12 :
名無シネマ@上映中 :04/06/21 04:32 ID:dR2MKXwa
このおっさんは戦争映画だけ撮っていればよろしい。他のジャンルに手出しするな コメディなんてもってのほかだ!
13 :
名無シネマ@上映中 :04/06/21 04:46 ID:4rHbnnA3
スピルバーグは「パッションのコメントしたくない」だってさw
14 :
名無シネマ@上映中 :04/06/21 04:56 ID:dR2MKXwa
スピルバーグって、かなり、力落としてない???話題性がなくなってきた。 ターミナルだって、話題になるかどうか。 ロードオブザリング 王の帰還で、ピーター・ジャクソンにオスカー渡してたけど。 内心、本当は、目一杯明るい映像で、ああいうファンタスティック作品撮りたいはずなのに。 芸術家気取りで、わけの分からん、暗い映像で、シコシコ撮ってるよ。 アカデミー賞の舞台で、かすんで見えた>スピルバーグ。存在感がなかった。 ルーニーチューンズのジョー・ダンテとか、ファムファタールのデパルマのほうが よっぽどいい監督だよ。己に正直だ。
15 :
名無シネマ@上映中 :04/06/21 05:00 ID:dR2MKXwa
ターミナル、オオゴケしそう。ざまあみろ!観客の視点に立って、今一度 カミンスキーの連続起用を己に問いかけてみてはどうか>スピルバーグ。 戦争映画、歴史映画以外に使うんじゃねえ!!!
16 :
名無シネマ@上映中 :04/06/21 05:03 ID:FGZSH+KQ
「スピルバーグに実際会ったとき、気付かなかったけど、かなりウザかった」って、ジャンプの船木が言ってたなぁ。 もう実力、名声、地に堕ちてんだよな。 ま、俺はフックの時から終わったと思ってたよ。
17 :
名無シネマ@上映中 :04/06/21 05:05 ID:RnHxkj5t
デジタル処理全盛で、ほとんどのカットが後から手を加えられる時代に 誰が撮影しようとほとんど関係ない。スピルバーグは特に。 「失敗すれば全部脚本家のせい」という カリスマ監督の権威を守るための映画界の鉄則があるが、 単にそれを撮影監督という得体の知れない肩書きに変えただけじゃん。
18 :
名無シネマ@上映中 :04/06/21 07:03 ID:TLAhYBAb
>17 あの世代の中でフィルムに固執してるのはスピルバーグとスコセッシの ただ2人だけなのだが。
19 :
名無シネマ@上映中 :04/06/21 07:10 ID:TLAhYBAb
例えばイーストウッドが「イーストウッド組」を持っているように、 気心の知れたスタッフで周囲を固めときたいというのは監督の願望だろう。 スコセッシとスクーンメイカー、バートンとエルフマンみたいに。 特にオールドハリウッド信仰を持ってるスピルバーグなら、その願望は 強いんじゃないかな。 スピルバーグは自分の「早撮り臨機応変スタイル」をうまく活かしてくれる カメラマンを、「シンドラー」の時にようやく手に入れたという事なんだろう。 年齢的な物を考えると、スピルバーグにはもう大向こうを唸らせる様な力作を 撮る「体力」は無いだろう。それはジャクソン達若手の仕事だ。 もうオスカーも貰った、金も稼いだ。ハリウッドにそれなりの地歩もある。 好きなものを好きなように撮れる地位にある彼に今後期待したいのは、 これまでに蓄積した技術やセンスを円熟させていく事だろうね。 だからジュラパの続編を蹴って「キャッチ・ミー〜」みたいな雇われや 「ターミナル」みたいな小品に固執するというのは、今の時期には 良いんじゃないかと思う。 で、そういう時期だからこそ、スタイルの合致しているカメラマンというのは 貴重だと思うのだ。 カミンスキー、もう少しだけスピルバーグについててやってくれ。
ちょっと前にもカミンスキー叩きスレが立ったことがあるな。 くどい奴だ。
21 :
名無シネマ@上映中 :04/06/22 12:20 ID:kdUU9/xU
age
22 :
名無シネマ@上映中 :04/06/22 22:40 ID:kdUU9/xU
age
23 :
名無シネマ@上映中 :04/06/22 23:39 ID:bH5NVWVf
ジグモンドは天才
24 :
名無シネマさん :04/06/22 23:44 ID:xA2u1vhU
つーか、アレンダビューが光に関してはかなりするどい感覚だったから カミンスキーがだめだめなのもしかたない。 カミンスキーはスピ以外のほうがいい仕事してる
25 :
名無シネマ@上映中 :04/06/22 23:48 ID:kdUU9/xU
未来永劫、カミンスキーを使うのかと思うと、うんざりする。他の撮影監督を使って 明るい画調のコメディを作り、たまに、シリアスドラマで、カミンスキーを使うから、両者 引き立つのであって、ずーと、カミンスキーの重たい映像を見てたら、食傷気味になるぞ。 ジャンルによって、使い分けてこそ、意味があるんじゃないの?? 裸の王様>スピルバーグ。 いっぺん子供あたりに意見聞いてみな。最近のおじさんの映画、どう?って。 多分口そろえて言うよ。画面がくらーいって。
26 :
名無シネマ@上映中 :04/06/22 23:48 ID:kdUU9/xU
カミンスキーはスピ以外のほうがいい仕事してる 例えば? エージェント?
そんなん俺らに言われてもなー。 スピルバーグはんの携帯もメアドも知らんしなー。 まぁ会うたら言うとくわ。
よく毎日かけるな
裸の王様は25だろ。スピルバーグに聞いてみなよ。
>>20 スレ立てたの同じ人でしょ?
前にもあったの知ってるから「まだ残ってたのか」と思って日付見て「またかよ」って思い直しました。
正直、最近のスピルバーグのほうが断然おもしろい。 正直、AIなんか傑作だと思う。 正直、スピルバーグは「フック」以降だと思う。 「ジョーズ」「未知との〜」みたいに安定しきった 語りにはなんの面白さもない。 だからカミンスキーでどんどんいけ。 どんどん早く撮れ。 フィルムにこだわり続けろ。
32 :
名無シネマ@上映中 :04/06/23 01:12 ID:9J4kRouP
ヤヌスカミンスキー撮影のジョーズ、未知との遭遇、ET、激突、レイダース、インディアナジョーンズ なんて見たいかね? インディ4、ヤヌスが撮るらしいから、オールドインディファンにどう写るか お手並み拝見だね。 ジュラシックパークに対しての、ロストワールドの酷評振りからすれば どうなるか、結論出ているような気がする。 ってか、ロストワールドの撮影が、好評だったら、ジュラシックパーク3でも 踏襲すればよかったのに、しなかったのは、やはり、ロストの撮影がよくなかったことの表れだろう。 シリーズ物の撮影監督を代えるのは危険だと思う。レイダースのダグラススローカムは 御年90近いらしいから、無理だとしても、似たような映像が撮れる撮影監督を雇うべきだろう。
33 :
名無シネマ@上映中 :04/06/23 01:19 ID:JcAiNfoH
つか、いまさらインディ4なんか観たがる客のほうがどうかしてる
カミンスキーが好きなわけではないが、
嫌いでもない。
しかし
>>32 のまるで無意味な書き込みは嫌いだ。
そもそもスピルバーグが監督していないJP3に
「LWのスタイルを踏襲しなかったのはよくなかったからだ」
というのもまるで意味無し。
監督違うのに踏襲もクソもあるけえ。
「ってか、『エイリアン』の撮影が、好評だったら、『エイリアン2』でも 踏襲すればよかったのに、しなかったのは、やはり、『エイリアン』の撮影がよくなかったことの表れだろう。」
アホか。
35 :
名無シネマ@上映中 :04/06/23 01:43 ID:9J4kRouP
>34 エイリアンも、エイリアン2も、作品的には、成功しているでしょう。だから、それぞれの 映像スタイルがあっていいし、それを楽しめばいい。 ただ、ロストワールドは不評だったでしょう。それは、脚本が悪いとか、SFXの人材が抜けたとか 色々敗因があるけど、そのなかに、カミンスキーのダークな映像があると思うんです。 あれは、アクション・アドベンチャーの映像スタイルではないです。カメラ全然動いてないし。 恐竜の動きを、フォローできてない。 ジョー・ジョンストンが、監督を引き受けた際、ジュラシック、ロストワールド、どちらの映像スタイルを 引き継ぐか、悩んだと思うけど、やっぱり、ジュラシック・パークの映像スタイルに、立ち返ろうと 思ったと思うんです。 エイリアンシリーズと、ジュラシックシリーズは比較対象にはならないと思う。
1が書いたの読んだ それっていい事じゃないか?
37 :
名無シネマ@上映中 :04/06/23 01:58 ID:9J4kRouP
>エイリアンシリーズと、ジュラシックシリーズは比較対象にはならないと思う。 補足。これは、監督の持ち味を色濃く出すシリーズということに、エイリアン2のキャメロンが 下地を作っちゃったから。 だから、ロストワールドで、前作の、映像スタイルを捨てさせた、スピルバーグがそもそもおかしいですが。 だれも、ファンは、映像スタイル変えること望んでなかったはず。デビッド・フュインチャーが、ロストワールド手掛けたのならば、ある程度分かるんですけど。
38 :
名無シネマ@上映中 :04/06/23 02:49 ID:frqf83YB
ヤヌスじゃねえよヤヌシュだってーの。 (ヤヌシュの日本人カメアシ談)
39 :
名無シネマ@上映中 :04/06/23 03:15 ID:r2aU8k1p
40 :
名無シネマ@上映中 :04/06/23 06:26 ID:w6jIE4c6
映像的には全然LW>>>>JPだと思うが。 映画自体、わくわく恐竜ランドのJPとグロ志向のLWって全然方向性が 違うんだから、映像スタイルだって変わって当然。エイリアンとの比較は あながち間違ってもない。 不評か好評かってのはその志向を客が気に入ったかどうかなんで、 やっぱり映像の出来とはなんの関係もない。 サイトBのあの今にも台風の来そうな空気感とか恐竜狩り場面の荒々しさとか 夜空の真っ暗さ加減なんかを評価できないで、「俺の見たい絵じゃなかったから 駄目」ってのは恥ずかしいぞ。
41 :
名無シネマ@上映中 :04/06/23 07:19 ID:9J4kRouP
ロストワールドは、何がダメだったのか、要素代えすぎたので 分からなくなっている。 映像、脚本、恐竜の出し方のへぼさ、
42 :
名無シネマ@上映中 :04/06/23 07:20 ID:9J4kRouP
スピルバーグが話題に上らなくなってきているのは確か。
ほしゅ
44 :
名無シネマ@上映中 :04/07/12 01:36 ID:SD/8W2Hc
昔からディレクターとカメラマンって亭主と女房の関係に例えられてきた。 ベルイマンとニイクヴィスト、ベルトリッチとストラーロetc 今のスピルバーグにとってカミンスキーって忠実に自分の画心を具象化してくれる恋女房なのでしょう。
45 :
名無シネマ@上映中 :04/07/12 12:56 ID:Z9MoqyTV
カミンスキーが撮影した未知との遭遇を見てみたい。
46 :
名無シネマ@上映中 :04/07/12 20:17 ID:rJDTAwhz
むしろシグムンドに「A.I.」を撮って貰いたかった気が。
47 :
名無シネマ@上映中 :04/07/12 20:25 ID:bBou9Kxd
カミンスキーの奥さんはホリー・ハンターだびょ
age
つーか、スピルバーグがワーナーに関係しているのがそもそもの間違いの原因。 ワーナーっつったら日本の全てに対して完全徹底して偏見と差別を貫いている上に 日本人役の人物を全て顔付きの悪い中国人とタイ人、ベトナム人ばっかりで代用するから すっかり大半の日本人から忌み嫌われてる存在だぞ。
51 :
名無シネマ@上映中 :04/07/24 11:18 ID:lA51c6uD
伊部雅刀を起用した「太陽の帝国」はワーナーから出ているわけだが。
52 :
名無シネマ@上映中 :04/07/24 12:18 ID:JS06glTT
ここのスレで、なんでスピルバーグやカミンスキーがそれほどまでに批判 されているのかわからんな。少なくともプライベート・ライアンの戦場 シーンは、この二人だからこそできたことだろう。 ターミナルも面白そうじゃないか。キャサ・ゼタもキレイに見えるぞ。
>>52 カミ批判しているのひとりだけだから、わからんでよろし。
2001で殺された宇宙飛行士ですか
56 :
名無シネマ@上映中 :04/07/26 18:13 ID:cteTMSep
プライベート・ライアンの映像ってそんなにいいですか? 50年たって、取り沙汰されるのは、シンレッドラインの方だと思う。 ライアンは、奇をてらっただけだと思う、
57 :
名無シネマ@上映中 :04/07/26 18:22 ID:cteTMSep
カミンスキーの映像感覚って、大林宣彦に近いような気がする
>>54 いいえアイズワイズシャットに登場するひとですぅ
>56 圧倒的に逆だと思う。 ・・・・いや、どっちも別に取り沙汰されないってのが正解か。
60 :
名無シネマさん :04/07/27 07:02 ID:5UZAPeLE
61 :
51 :04/07/27 08:23 ID:xPLteufR
>60 だから>49の難癖は嘘だといいたかったんが。 ガッツはまってたじゃん。
ターミナルもこけたし、そろそろ始まる>カミンスキー叩き
63 :
名無シネマ@上映中 :04/07/27 16:46 ID:Mvgnfq/A
>>61 難癖じゃねぇだろ。その作品以外殆ど日本人を誤解させるような作品ばっかり
作ってたじゃねーかよ。映画以外にもな。
64 :
名無シネマ@上映中 :04/07/27 17:48 ID:g60R4STA
もうスピルバーグの感性が衰えただけだろ ターミナルにしても架空の国の国王が空港で迷うなんて70年代でも古い設定だ 脚本家が悪いだけかもしれないけどスピルバーグなら 拒否する事もできただろうし、これをあえて映画化しようと思った時点で終わってる
65 :
名無シネマ@上映中 :04/07/27 19:21 ID:W+Gm7Ta+
>63 例えば? 過去20年くらいでなんかあげてみて。
この撮影監督は、ヤンデボンみたいに 監督デビューすりゃいいじゃん。ロストソウルズみたいに 自分で勝手に撮っていけよ。
ヴェンダースの「東京画」を思い出したよ。 涙に咽びながら「もう勘弁してください」と言っていたのが印象的だったな。 監督とカメラメンとはこんな関係だったのか、と改めさせられた。
68 :
名無シネマ@上映中 :04/08/06 05:35 ID:2Ca/E6Qg
ハッキリ言ってカミンスキーは上手いよ。 『ロストワールド』はひどい映画だったが、キャメラには唸った。 エメリッヒの『ゴジラ』の凡庸さにくらべたら、センスの差は歴然。 推測するに、早撮りスピちゃんのスピードについていける器用さもあるんだろう。 でも、スピちゃん、もう一度アラン・ダヴィオーと組んでみてくれ。
69 :
名無シネマ@上映中 :04/08/06 05:45 ID:S9nztDtq
カミンスキーとっとと引退しろ。
カミンスキーどっか行け
お前の取る絵、辛気臭いや。もっとはっきり言うと、貧乏くさいんや。
まじで頼むから、スピルバーグから離れてくれや。オスカーふたつも取ったし、もうええやろ。
くかか
75 :
名無シネマ@上映中 :04/08/17 04:37 ID:kQESzslZ
ヤヌスの鏡
76 :
名無シネマ@上映中 :04/08/17 06:03 ID:KLGIze0H
カミンスキーの絵とかを「辛気くさい」とか「貧乏くさい」とか しか言えないってのが日本の映画ファンの貧しさだよね。 そういやグレッグ・トーランドも駆け出しの頃は叩かれたって いうし。
カミンスキー、どっかいけ。
お前もどっかいけ。
やめろ!おれがどっかいく。
♥
良スレage
84 :
名無シネマ@上映中 :04/09/11 19:27:10 ID:A6Y0lE8T
宇宙戦争リメイク、カミンスキー以外の人参加決定。John Schwartzman
85 :
名無シネマ@上映中 :04/09/12 20:22:25 ID:C+641m53
age
86 :
名無シネマ@上映中 :04/09/23 18:35:45 ID:X3OG9N3J
あげ
ジュラシックパークの頃の明快なスピルバーグ映画はもう望めないのかな。くそっ。 誰やねん、カミンスキーなんぞ、スピルバーグに紹介したのはっ!! 明るい映像で見たいなあ
88 :
名無シネマ@上映中 :04/09/25 13:28:28 ID:ZBtbdeW/
>>87 おまえは明るい映像のライアンとかマイノリティリポートを見たいのかと
お子様はブラッカイマー印だけ見てろ
89 :
名無シネマ@上映中 :04/09/29 16:37:38 ID:lTWfYZC2
90 :
名無シネマ@上映中 :04/09/30 18:31:28 ID:qnR22sFt
>>89 スピルバーグがいつまでも同じ事やってるわけないじゃん。
それに、それは監督の嗜好の問題。カメラマンがどうこうっていうのとは
関係ない。
92 :
名無シネマ@上映中 :04/10/07 21:47:41 ID:jaDQAelV
あげ
Geisha映画も この撮影監督がやるの?
マイノリティリポート、AI・・・ Spielberg も Lucas も初期の迫力が全く無くなったのはなぜ? Spielberg: 激突、Jaws・・・ 凄い緊迫感だったのに。
>94 プライベート・ライアンは凄い迫力あって面白かったよ。 それ以降がツマランが・・・ スピは駄作も傑作も作ってしまうんだよ。 またそのうち傑作を作るかもしれないよ。
96 :
名無シネマ@上映中 :04/10/27 22:42:30 ID:Iz4ui/Tv
あげ
へ
99 :
名無シネマ@上映中 :04/11/01 16:19:24 ID:Se8Se5eY
ルーカスよりはずっといいよね
笑えるほど糞スレだなw
101 :
名無シネマ@上映中 :04/11/05 23:20:49 ID:eY6ug1AM
∩ ( ゚∀゚)彡 カミン好キー!カミン好キー! ⊂彡
『インディー4』がカミンスキーだっていうのは楽しみだなぁ。 スローカムは最後の聖戦を観た時に「もうこの人は駄目だ」と思ったね。 特に最後に遺跡から逃れ出てきた後の峡谷のシーン。 日陰なので蒼い天空がベースライトになっているんだけど 人物を狙っているライトの色温度が滅茶苦茶。 おまけにグリーンがもの凄く浮いているのに気付いていないのはマズいだろ。 露出計を使わない名人芸が売りの人だったけど、目の衰えってあったんだろうねぇ。 肉体が衰えているのに勘に頼っているのは頂けないね。せめてカラーメーターくらい使って欲しかった。 現像で色のバランスを救おうと努力した痕跡が見受けられるけど それが却って全体のバランスを著しく崩している。 あと、全体的に言える事は「一昔前のライティング」だっていう事。 ドノバンのアパートのシーンを始めとして、セットで自然光を再現できていないので セット感丸出し。薄暗い筈の遺跡の中のシーンなどもトップライトが効き過ぎているので 雰囲気も糞もあったものじゃない。 フィルムの感度の悪い時代なら同じ方法論で行けたんだけどなぁ。 自分の芸に固執するあまり、フィルムやレンズの進歩に置いて行かれたのかね。
103 :
名無シネマ@上映中 :04/11/06 02:22:15 ID:s4vVKCfN
あと『ロストワールド』と『ジュラシックパーク』の映像を比べたら やはりどうしても前者だろ。 ディーン・カンディは一昔前の特殊視覚効果が多い大作で非常に良い仕事をしたけど コントラストが強い映像を苦手としたフィルム合成の時代ならでは。 『フック』のような大掛かりなセットのライティングをこなす手腕は大したものだと思うけど どのような映像でも違和感なく合成できる今の時代では昔ほどうまみが無いのは確かだと思う。 それにフィル・ライトが少し強い傾向にあるね、この人は。 この辺は好き嫌いだと思うけど、自分はそんなに好きじゃない。 『ジュラシックパーク』でアッテンボローが「ようこそ。ジュラシックパークへ!」と 台詞を喋りながらカメラの方に2,3歩寄ってくるカットでは 「おいおい、それはいくら何でも強すぎるだろ」と思った。 狙いじゃないとは思うけど。 デジタル合成の進歩に助けられている部分は確実にあると思うけど 映像のみに関して言えば『ロストワールド』の方が好きだね。
>>102 オマエは分かってないな。
あの作り物っぽいライティングがスピ達の狙いなんだろ。
インディにリアリティなんていらないよ。
オレは、カミンスキーの薄暗い映像が嫌い。
ライアンや、シンドラーなどリアリティを重視する映画なら合うが、
ファンタジー系にはあの薄暗い映像は合わない。
知識の差が説得力の差だな。
>>104 リアリティーの問題じゃありません。
雰囲気の問題です。
人間の手に久しく触れられていない古代の遺跡や
どんなトラップが待ち受けているか判らない洞窟が
まるで都会のビルの中のように明るかったら?
雰囲気はもちろんリアリティーさえもありませんね。
『レイダース・失われた聖柩』の冒頭の遺跡のシーンや
『インディアナ・ジョーンズ魔宮の伝説』の地下の発掘現場などは
湿気を感じさせるような雰囲気が良く出ていましたが
『最後の聖戦』の地下遺跡には総じてそのような雰囲気が感じられませんでした。
湿っぽさや埃っぽさの無いクリーンな感じしかしなかったんですね。
何故かと言うとベースとなっているトップ光が、オフィスのライティングのように均一過ぎるんですね。
前二作では所々にシャドー部を作り出している形跡があったのですが
最終作では全くそういう作業が見られませんでした。セットが広すぎてそこまで手が回らなかったか
スピルバーグの気まぐれを恐れて均一にしてしまったんですかね。
作ったシャドー部で芝居を作られたらアウトですから(w
この映画で一番凝ったライティングが見られるのは「X」マークを探す図書館内部でしょうか。
窓から流れ込んでくる外光を生かした陰影豊かな画面はなかなかの見所でした。
やはりアクションが多い場面ではフラットなライティングでカット繋がりに違和感を無くそうとしたんですかね。
かなり「安全圏」に留まった無難な感じがします。
片や『マイノリティー・リポート』のカミンスキーはアクションシーンでもコントラストが強い。 自動車工場の中でのアクションシーンに顕著ですが 目まぐるしく進むアクションを判りやすく観客に見せるために 本来なら出来るだけフラットにするべきライティングを 逆にコントラストの高いライティングにしていますね。 銀残し処理でよりコントラストが高くなるのに無難に留まらず それなのにアクションの「説明」は怠っていない。 確かに大きい窓の多い工場と言う設定に助けられている部分は大きいですけど フラットなベースライトでアクションを説明しつつも、画面の一部に 必ずと言って良いほど強烈なハイを作ることによってコントラストが高い印象を 観客に持たせるのに成功していると思います。 時には窓外に置いたライトが画面に入ってハレーションを作るのにも 全く逃げていない大胆さ(w 仕上がりの読みにくい銀残し前提の撮影で こういう処理をしてくれる人は好きですねぇ。
>>106 >雰囲気はもちろんリアリティーさえもありませんね
だから、インディーにリアリティなんていらないんだよ
オマエはホントに分かってないな。
レイダースや、魔宮と違うのはワザとした差別化だろ?
それに、洞窟の種類が違うし。
ペルーの奥地の雰囲気と、インドの山奥の雰囲気と、
トルコの砂漠地帯にある遺跡の内部の雰囲気が上手く出てたよ。
最後の騎士がいるシーンは神秘的なムードが出てただろ?
誇りっぽさ湿っぽさより、神秘的ムードを狙ったものだよ。
湿っぽさや埃っぽさの暗い洞窟的なライティングは、その前の
図書館の地下でやってるし、差別化もあるだろ。
それに、ドノバンが居た部屋のシーンは、明らかに狙いだろ。
一昔前の映画のようなライティングを狙ったように思えたね。
後ろに移ってる街並みも、モロ作り物って分かるし、
それが狙いなんだよ。
マイノリティの暗い見難い映像が嫌いだね。
それに、マイノリティレポートでは、肝心のアクションシーン自体がつまらないし。
インディにあの暗さはイラナイ。
109 :
名無シネマ@上映中 :04/11/07 16:28:53 ID:pWdxKkrV
>>108 >だから、インディーにリアリティなんていらないんだよ
「リアリティーの問題ではなく雰囲気の問題」と
>>106 に書いてるんですが。
そんなに難しい日本語だったかなぁ?
ドノバンの部屋に限らず、この映画の中の室内のライティングは
確かに非常に古い時代の方法論のライティングです。
ベースライトを基調にして黒潰れを防ぎ、一方で人物に常に逆トップ光を背負わせて
ラインを浮かび上がらせる。そして背景から浮かび上がった人物の芝居場を中心に
窓などの光源とは関係なく最も当たりの良い方向から人物キーを当てている。
ドノバンのアパート等で、人物が芝居場から芝居場へ歩いていく時に
少々アンダー気味になるのは二人が立ち止まって話す場所だけにライトが配置されているからですね。
途中は余波の光で潰れてなければ良いという感じ。
こういう限定させたライティングは、確かに早撮りを望むスピルバーグの要求には
応えやすいものではあります。
が、問題はロケーションとの繋がりですね。
オープンでの撮影は基本的に太陽光を基調にして、人物には殆どフィル・ライトのみ。
室内とは打って変わってシンプルで「現代的な」ライティングです。
これが室内と屋外のシーンとに重大なミス・マッチを生み出してしまっている。
室内シーンと屋外シーンとが別のシーンなら問題は少ないのですが
ナチの司令部になっている古城からの脱出の時のように一連のシーケンスになっている場合
船着き場で急に光量のバランスが変わってしまうため繋がりが甚だしく悪い結果になります。
本当に狙いであるのなら両者を出来るだけ近づける努力があってしかるべきだと思いますがね。
やはりあれは「そのロケーションで最も作業効率の良いライティング」を選択した結果じゃないでしょうか。
>.>109 ハァ? >雰囲気はもちろんリアリティーさえもありませんね。 お前が、リアティーって言ってんじゃねぇかよ。 何を言ってんだよ。 雰囲気が言いたいなら、雰囲気で止めとけ。 お前の日本語が間違ってるんだよ。 それに、雰囲気も出てるし、お前のマニアックなライティング講座なんてどうでもよくて、 観客が楽しめればそれでイイんだよ。 インディの映像ははあれでいんだよ。アメコミのような映画なんだから。 インディに暗い映像なんて似合わないだろ。
111 :
名無シネマ@上映中 :04/11/08 00:23:34 ID:0Eg/f9ku
>>110 > 観客が楽しめればそれでイイんだよ。
じゃあ、カミンスキーの映像でも観客が楽しめれば何の問題もないわけですね(w
>>111 そんなもん当たり前だろw
しかし、インディには、カミンスキーのあの暗い映像は合わない。
113 :
名無シネマ@上映中 :04/11/08 01:23:18 ID:0Eg/f9ku
>>112 撮影監督というものは作品のスタイルによって
画調も柔軟に変えるものですが。
「カミンスキー=暗い」というのはただの思い込みかと。
>>113 そうなら、文句ないよ。カミンスキーもインディの映画に合わせた
画調にしてくれるなら、文句もないが。
しかし、奴の映画は全部同じパターンの色落ちした、暗い映像ばかりじゃねぇか。
115 :
名無シネマ@上映中 :04/11/08 02:12:56 ID:2G4h/k/D
>>113 正論
「ザ・エージェント 」、別に暗くないし。
カミンスキーじゃなくて、むしろ最近のスピに問題があるんだろ。
インディはルーカス色が濃い作品だから心配ないと思う。2人の意見が会わない事はしないみたいだし。
>114 > しかし、奴の映画は全部同じパターンの色落ちした、暗い映像ばかりじゃねぇか。 大間違い。 スピルバーグの映画しか見に行かないからそういう事を言う。 114も指摘してる「ザ・エージェント」や「キルトに綴る愛」を見て 暗いとか陰鬱とか思うか? 「アルマゲドン」を見てカミンスキーがどこを手伝ったのか直ぐに 指摘できるか? 大体スピルバーグと組んでさえ、「マイノリティ・リポート」の一部や 「キャッチ・ミー〜」みたいに暖色系を使うべき所は使った映像も きっちり見せてくれてる。 最近のスピ映画のトーンに合わせた絵造りしてるだけの事を、 「それしかできない」なんて言い張れるのは映画見てない証拠。 どうせ娯楽大作しか見た事ないんだろ? ・・・ていうか、>106,>107,>109が具体的に場面を上げて、 その場その場のライティングの特徴や画面構成まできっちり検証 してるのに比べてお前は何だ? 「カミンスキーは暗いから嫌い」 「俺はああいうのは嫌だ」 それしか言ってないじゃん。 技術の検証やってる時に自分の印象だけでいちゃもんつけるな物知らず。 おまけに「インディには暗い映像は似合わない」と来たもんだ。 シリーズ中最高と言われてる「レイダース」がどんだけ薄っくらい中で 芝居してたか、もう一回見直してこい。
「最後の聖戦」はシリーズ中初めてスーパー35で撮影してる。 これは元々後のビデオ展開も含めて作られたフォーマットで、従来の フィルムよりずっと粒子が細かくて明るく鮮明に撮影できる。 逆を言えばその特性を抑えて撮影しないと映像がはっきりくっきり し過ぎちゃうって事。 スローカムがそういうスーパー35の特性を把握し切れなかったって事は、 「レイダース」の"魂の間"と「最後の聖戦」の"聖盃の間"を比較すれば 良くわかる。 (ついでにILMの手が入った"3つの試練"では、きっちり色調が調整されて ることも良くわかる。) あれは>106の言う通り、ライティングの失点だね。
結局のところ、『フック』や『ジュラシック・パーク』辺りを最後に 作風をガラリと変えてしまったスピルバーグへの好みを 無理にカミンスキーと結びつけて持論を展開しているようにしか見えないんですよね。 手っ取り早い「戦犯」を見つけて叩くという手法は 2ちゃんでは珍しくないものですが、それでは何も見えてきませんよ。
119 :
名無シネマ@上映中 :04/11/08 21:50:59 ID:mtpaYmLd
>103 ディーン・カンティのずこいところは、特撮がかなり 介入してくるが、しっかりと映画的な美点はしっかりと 残しているということなんだが。
「映画的な美点」を守れなかったら 誰であろうと撮影監督の仕事なんて出来ないんだが。
>>116 そういうお前は何だ?人のフンドシ借りて煽ってきてるだけじゃねぇか。
偉そうな事ぬかすな!ヴォケ!
>>121 もちつけ!
もしインディ4が彩度落とした無機質映像だったら、おまえはその時に「それ見たことか」と言え。
まぁあと2〜3年待つことだな。
123 :
116 :04/11/09 08:08:08 ID:gb2nNvHO
>121 図星つかれて頭に血が昇ったか単細胞。 117も俺だよ。あの程度の事にさえ反論できないのか? 撮影がどうのカメラマンがどうのなんて話はお前にゃ無理だよ。 インディ新作が来るまで、もっとしっかり映画見て目を養っとけ。
>>123 はぁ?反論?w
反論もなにも、人のふんどし借りて、お前はただ単に煽ってきてるだけだろ。
てーか、レイダースや魔宮の伝説は実はあまり明るい部類の撮影じゃないんだけどね。
>>116 の言う通り、レイダースの暗さは当時の基準からすると非常に暗い。
冒頭のペルーの寺院などは黄金の像の周囲以外の殆どのカットでのハリソン・フォードの表情は
辛うじて見える程度。映写状態の良い大劇場でもこんな感じだった。
聖柩が起動する直前も、聖柩が発する光の効果を高めるためか、かなりアンダーめ。
それに、当時のまだ未発達な光学合成の粗を隠すために意図的に彩度や明度を落としていた。
合成の絡むパートはもちろん、普通のシーンでも彩度が極力落とされている。
これは「時代色」を出すためで「色を観客に感じさせる範囲内でセピア調に近づけたかった」と
ダグラス・スローカム自身がインタビューで語っていること。
「インディー=明るい」と思い込んでいる人は映画館でレイダースを観た経験が無いか
あってもビデオなどの明るく調整された画像で最初にレイダースに触れたので
「明るい画像」という先入観が出来ていた人なのだと思われ。
特に最初にレイダースのビデオが発売当時は何でもかんでも明るくする風潮があったからね。
この間発売されたDVDも実は違う事情で明るめにされている。
これはアメリカでのプロジェクター普及率に関連した事で、映画館の映写状態を
一般的なプロジェクターで再現するには明るめにした方が暗部の情報が落ちないからだ。
「じゃあ、モニターで見てる人はどうするんだ?」という尤もな疑問があるかもしれないが
テレシネを担当している側にとっては「モニターで見てる人=画質にあまり拘らない人」もしくは
「モニターでの画質に拘る人=ちゃんと映画館の映写状態に近づけるためにモニター調整をしてる人」
という前提があるのだ。
126 :
名無シネマ@上映中 :04/11/09 23:09:48 ID:c1lijxeF
>>125 詳しい解説、楽しませてもらいました。
ただ、私もカミンスキー(というか、最近のスピルバーグの映像)は、一本調子でどうかと思っているクチです。
レイダースの「暗さ」は、味のある「暗さ」なんですよね。(観念論で失礼!!)
例えば、「マイノリティ〜」や「キャッチ・ミー〜」などの懲りすぎな映像は素人の私が普通に見て「ウザイ」と感じてしまいます。
これはある意味「下手」だと思います。そこまでカメラが主張する必要は私は感じません。
知識豊富な方も、本当はどう思っているのかを聞いてみたいです。
>>126 > そこまでカメラが主張する必要は私は感じません。
最近のスピルバーグが単純に肩の凝らない娯楽大作を志向しているのなら
確かにカメラが主張する必要はないでしょうね。
しかし『フック』が「売れ線狙いの職業監督」への決別だと思っている自分はそうは思いません。
(飛び方を忘れたピーターパンという設定はキャリアの為に『未知との遭遇』までの路線を
放棄せざるを得なかった監督自身を想起させます)
最近のスピルバーグの作品には初期の頃の「カメラを持った映画青年」の頃に戻りたい、
という動機が強く感じられるのですね。そして初期のスピルバーグの作品の主役は常にカメラでした。
現在の基準で彼の初期の作品を観たらそう思えないかも知れないですけど。
ですから「カメラで主張」している張本人はカミンスキーではなくスピルバーグだと思います。
で、その主張するカメラですが。
果たして奇をてらった押し付けがましいものでしょうか?
この辺は主観の問題かも知れませんが、自分はそう感じませんね。
「映画とはキャメラで語るもの」というのは有名な「サヨナラ、サヨナラ」おじさんの言葉ですけど
最近のスピルバーグ作品はそれを忠実にやっているだけ、という顕著な例をこの板ではあまり評判の良くない
『A.I.』に求めてみましょう(w デビッド少年が捨てられるまでの第一部です。
128 :
名無シネマ@上映中 :04/11/10 00:36:04 ID:8zBaQV8t
この部分のカメラの雄弁さは特筆ものだと思います。 「デビッド少年が人間ではないこと」を繰り返し語るだけでなく 最初の頃に母親が彼に対して感じている脅迫概念(軽い嫌悪感のようなもの?)を 観客に共有させる事に成功しているんじゃないかと思いますね。 いちいち例を挙げていくと切りがないですけど、カミンスキーがデビッド少年をどのように撮っているか 暇があったら確認してみて下さい。主なキーワードは「反射」「透過」です。 例えば彼が家に現れて最初の夜だったか、父親にパジャマを着せてもらいながら母親に「おやすみ」を言う場面。 ここは彼のバストショットでしたが、彼の手前に波ガラスのドアが閉められる。 すると、波ガラスは母親を見ている彼の目を何十個にも増幅して映し出す。 これに意図が無いと思っていてはいけません。 台所の母親を見上げる彼の目がテーブルに反射して倍増されてるのも狙いでしょう。 調味料の容器の蓋に彼が写り込んでいるのも狙いですね。 プールの水面の透過で見下ろされるデビッド少年や、彼の主観の水の上の出来事、 彼が捨てに行かれる時の自動車の天蓋に強調された木々の写り込みも狙いだと思います。 (加えて言えばその写り込みにデビッド少年だけでなく母親も閉じこめられているのも狙いかと) その他、デビッド少年を撮る際の工夫は他にも枚挙に暇がありません。 「じゃあ、それが何を意味しているの?」とは尋ねないで下さいね(w 文章にしようと思えば出来ないことは無いですけど、これらの「言葉にした瞬間に陳腐になってしまうもの」 を感動的に表現できるのが映画の長所の一つだと思っていますので。 以上レスになっているやら、いないやらですが。
>>126 そうそう、良い事言った。
レイダースの暗いシーンの暗さと、カミンスキーの作り出す彩度を落とした
陰鬱で無機質な暗さは明らかに質が違う。
レイダースでの暗いシーンはその場面に完全にマッチしていて、観客は特に気
にならない。<これが重要。
しかし、カミンスキーの映像は、ライティングなど細かい職業的な
設定を気づかなくても、一般の映画ファンに、なんか暗いとか陰鬱で無機質と感じてしまう。
これを感じさせるかどうかで、評価が変わると思う。
だから、レイダースの暗さと、カミンスキーの映像の暗さを同じに語るのはどうかと思う。
ライティングとかカメラの特性とか職業的マニアックな見方では、カミンスキーが良いとか
思うのかも知れないが、個人的には逆にそれが顕著に現れすぎていて、何か、
鬱陶しさを感じてしまう。
映像でストーリーを語るには、その映像の色やライティングなどが前面に出すぎて、
でしゃばり過ぎては駄目だと思う。その点がカミンスキーは甘いと思う。
一般客にウザがらせず、気づかれず、その上にマニアックな人にも評価される
撮影してこそ評価が上がるというものだ。
>129 考え過ぎ。「マイノリティ〜」を暗いとか無機質とか感じるのは、 まさに映画の主題がそうなってるからでしかない。 例えば同じカミンスキーの「アミスタッド」なんて、主題に合わせて 映像自体は実に地味で静かなもんだ。 試しに129の「カミンスキーの」を全部「ブレードランナーの」に 取っ替えて読み直してみ。意味通じちゃうから。 スピルバーグが最初期の演出スタイルに戻ろうとしてるっていう>127の話は 俺も同意だな。それも意識的にやってると思う。 3段寄りとか無機物につけてのフォロー移動とか、初期の自分の映画で 使ったカメラワークを構図そのままに再現してたりするからね。
『ザ・エージェント』『キルトに綴る愛』の名前を出さずとも
同じスピルバーグ監督の『キャッチ・ミー・イフ・ユー・キャン』
念頭において
>>129 を読むと「どこが陰鬱で無機質なんだ?」と思えてしまう。
あれだけ色豊かで明るい世界なのに。
>>126 にも『キャッチ・ミー〜』が懲りすぎと書いてるけどどうなんだろう?
あれで懲りすぎならスピルバーグの映画は全部凝りすぎという事にならないか?
『マイノリティー・リポート』があのスタイルを選択したのは
「カメラが映画のスタイルを創り出す」フィルム・ノワールの様式を
そのまま取り入れただけでしかないし。
ちなみにアメシネの撮影リポートを読むと、カミンスキーは特にアンダー目の映像を
狙っているわけではない。意外に普通の照明比だ。
ただ、スピルバーグの「役者をちゃんと見せつつ、観客に暗さを感じさせて欲しい」
という矛盾した要望に応えるために、画面の一部分にとても明るい部分を作って
他の部分を「暗い」と感じさせているのに過ぎない。
絶対的な明度を落としているのではない。一部分の明度の高い部分を作って
相対的に他の部分を「暗い」と感じさせているわけだね。
本当に暗かったら『マイノリティー・リポート』のようなアクションが多い映画は成立しないだろ。
詳しい人がいるようなので質問します。 最近見た(最近の)映画、夜のシーンで、舗装道路が乾いてて驚いたが、フィルム・レンズ等が良くなったので水を撒く必要が無くなったの? 以前は、夜の道路を撮影する時は水を撒くのが普通だった。1990年より前の映画・(テレビ?)では全てそうだったと思います。 そうしないと黒潰れ(?)、Blackout(?) になった。ただし銀座・LasVegasなどのギンギラ明るい道路は大丈夫だった
>132 どの映画のどの場面だったかを教えてくれると欲しい。 最近はデジタル技術のお陰で色彩調整も自在だからね。 下手すると真っ昼間に撮ってるかもしれないよ。
134 :
名無シネマ@上映中 :04/11/10 22:18:48 ID:uDl7x/sN
意外と良スレ
昔から道路に水を撒くのはそれほど普通の事じゃなかった。
何しろ散水車にオペレーター、そして水(これが意外に高い)の料金でン十万が吹っ飛ぶ作業。
それに路面を濡らすというのは、実際にやってみると想像以上に難しいので時間がかかる。
水たまりが出来ても駄目。乾いてる部分があっても駄目。
散水車で水を撒き散らした後に、スタッフ総出で水たまりを竹箒で散らし
竹箒が作った路面の泡を足で踏みつぶし、濡れすぎの部分をウエスで吸い取り
乾いている部分に霧吹きで水を掛け‥‥それが終わらないうちに
クレーンに乗ってるカメラマンが「奥の方が乾いてきたぞ!」叱責が飛ぶ。
手間も金もかかりまくり。当然、撮りきれずに「また後日」と相成る。
なわけでTVドラマはもちろん、予算の無い映画では香盤表に「路面濡らしあり」と
書かれていても制作部に文字の上から横線を引っ張られるのがオチというもの。
「雨降らし」になると劇的効果も高いし、衣装部や小道具に先行準備されて
変更が利かなくなるので、事前変更率はグッと低くなるが。
路面濡らしが昔流行っていたのは、
>>132 が書いている効果はもちろん狙っているが
それより「そういう画面のスタイルがもてはやされた」というのも大きい。
今ではどちらかと言うと「今どき(効果を狙って)路面濡らすの?」って感じかな。
カミンスキー程度で暗いとか言ってる人って C・イーストウッドと組んでいるジャック・N・グリーンをどう思うんだろう? あの人のナイトシーンの暗さはカミンスキーの比じゃないし イーストウッドの映画ではスタイルは殆ど一貫している。 気を付けて見てるとカミンスキー以上に自己主張強いぞ。 なんかスピルバーグ映画とスターウォーズしか見てないのに 「ジョン・ウィリアムスって同じような曲しか書かない」 と言ってる人みたいだ。
>>136 言わんとしていることがイジワルですね。
>>1 はスピ映画の最近の映像スタイルが肌に合わないと嘆いているんだから、イーストウッド映画を比較に出してもしょうがないでしょ。
スピはもうかつてのスピじゃないから
>>1 が期待してると思われる80年代の作品のテイストは永遠に味わえないと思う。
スピも黒澤の後年と同じく、観客の期待する物への興味が薄れていると思われる。巨匠の特権なのかな?
>>135 現場の方みたいだが。路面を濡らすのはオールド・ハリウッドから続く伝統のお約束でしょ?
路面の光の反射で、夜の闇が強調される、という。
アメリカではその習慣に従って、映画・TVではずっとやっているだけでしょう?
もともと、昔から邦画とかではそんなにやってたかなあ? 工藤栄一の作品や必殺では
よく見たような気がするけど。
ハリウッドは伝統"だけ"で押し通す訳ではないから。 路面濡らす他にも増感やハイコントラストフィルムで 誤摩化すこともあるし、安い映画なんかだと夜間撮影 しないで「アメリカの夜」にしちゃう事のが多い。 路面濡らしの前には白黒時代の「明るい所と暗い所の コントラストで夜を演出する」ってのが一般的な手法 だった訳で、実はスピルバーグの夜間場面は大抵この やり方を取ってる。 物凄く明るいものを画面内にひとつ置く事で、周囲の 暗さを印象づけるのね。「E.T.」とか「未知との遭遇」 なんか典型。
>>139 なるほど。このスレを眺めていると、スピルバーグが名実ともにアメリカ映画のト
ップディレクターである理由が見えてきますね。
普通の批評家は、絵作りなんか何も見てないもんなあ・・・。
141 :
名無シネマ@上映中 :04/11/11 12:48:21 ID:pKP5moHI
>>137 >>1 が言わんとしてる事は結局
>>4 でしょ。
肌に合う合わないの話なら別に構わない。
問題なのは単なる好みの問題を無理に中途半端な技術論に結び付けて
優劣の話にしているところだと思う。こういうのはクダラン。
「未知との遭遇」 を映画館で見た後は、UFOの光に酔ったような幻覚症状があった。(2度目に観た時もそうだった。)
「路面濡らし」について いろいろと貴重なコメント有難う御座います。
Noir的なスタイルという面もあったのですね。
http://www.moderntimes.com/palace/film_noir/index.html High Heels on Wet Pavement: Femme fatale and Film Noir...
(確か「L.A.Confidential」の最初の夜(逮捕)のシーンが「路面濡らし」だったが、これは多分に Noir時代の映画へのオマージュのようなものだろう。)
どう考えても1980年くらい以前は「路面濡らし」は技術的制約からの必然だったと思うのですが、英語・日本語の関連ページが見つかりません。
>>最近見た(最近の)映画、夜のシーンで、舗装道路が乾いてて驚いたが
> どの映画のどの場面だったかを教えてくれると欲しい。
これかな? わりと良い映画だった。
http://imdb.com/title/tt0257756/ High Crimes (2002) Directed by Carl Franklin
Ashley Judd .... Claire Kubik (ちょっと痩せすぎ)
Morgan Freeman .... Charlie Grimes
James Caviezel .... ( Passionで キリスト役の人 )
なんかこのスレにいるようなのが映画ヲタっていうんだろうか。 なんで日本の映画が腐ったのか分かった気がする。
>>143 禿げ同。
安っぽいテレビドラマのベタベタに明るい画面に
感性をスポイルされた観客と
それに迎合してどんなシーンでも明るく撮ってしまう映画人が
日本映画を腐らせたんだな。
145 :
名無シネマ@上映中 :04/11/12 03:48:57 ID:X63yVoJ0
総じて言える事は、要はカミンスキーの撮影のせいじゃなくて、 スピルバーグの腕が明らかに衰えたと言うべきじゃなかろうか。 何か、ライアンが最後っぺの傑作で、その作品でスピがネタや映画能力、 体力、精神力を全部出し切ってしまって、才能が枯渇してしまったと思える。 最後の目標であるアカデミーを取ってから、スピは安心しきったのか、 何か、燃え尽きて、明らかに映画の情熱が薄れてきたように思える。 今は、面白い、多数の客が楽しめるエンターテイメント作品より、個人的に 楽しめるオナニー映画製作しかしてないような感じ。 片手間で誰でも作れるような小作ばっか。 まぁ、年老いた爺になったって事やね。 晩年の黒沢のように、パワーが無くなって、くだらない作品を連発するようになった。 次の宇宙戦争(今更な二番煎じ映画)と、インディー4(いいかげんネタ尽きただろ?w) がつまらなかったら、もうスピルバーグは終わったと思うよ。 いや、もう既に終わってるのかもな……。期待するだけ野暮ってもんかも……。
>145 ライアン出る直前までは俺もそう思ってたけど、この人忘れた頃に ばかでかい花火打ち上げるからねぇ。 でもまぁ年からいってももうライアンやJAWS級のは無理でしょう。 結局撮影って体力だし。 趣味の映画作りしてもらってた方がまとまった良い映画作ると思う。
てか、もう若い時に代表作は撮ってしまったのだから これからはコツコツと佳作を撮っていれば良いのでは。
佳作なら良いけど、いまいちな作品が多いからな…。 それに、スピに佳作なんて期待してない。 やっぱり大きな予算の、スケールの大きい傑作エンターテイメント作品を作って欲しい。 スピルバーグってネームバリューが存在するんだから、今更中途半端な佳作は 期待してないし。 やっぱり一般大衆は、これぞスピルバーグってのを期待してると思うしね。 特に次の「宇宙戦争」「インディー4」にはそういう期待してる人が多いと思う。
おれもスピにはアクションやファンタジックな路線でがんばって欲しい。 でも「フック」みたいのは嫌かなw 激突〜ジョーズ〜未知との遭遇のイケイケに戻れとは言わないからさぁ。
いや最近のは佳作ばっかりだろ。 観客を驚かせはしないけど満足はさせるっていう。
スピルバーグ作品として、全然満足してない観客もいると思われ。 ここにも一人・・・
152 :
94 :04/11/13 12:46:24 ID:CnkWgiKp
>>94 :名無シネマ@上映中 :04/10/22 16:08:14 ID:JKOKuQWd
> マイノリティリポート、AI・・・
> Spielberg も Lucas も初期の迫力が全く無くなったのはなぜ?
> Spielberg: 激突、Jaws、(Close Encouters)・・・ 凄い緊迫感だったのに。
マイノリティリポート、AI の詰まらなさ、面白くなさを
上手く説明できる人いますか? (似た映画では「Gattacca」Ethan Hawkeが面白かった。)
Schindler(Private Ryan)を例外として Spielberg は子供むきのストーリー運びが得意だと思う。
マイノリティリポート、AI は何だか映像に凝りすぎて失敗した気ガス。
もしそうなら、撮影監督が問題なのか?
マイノリティリポートDVD付録見ると、Spielberg が「BladeRunner」意識してるのが尋常じゃない。自意識過剰。
153 :
名無シネマ@上映中 :04/11/13 13:20:28 ID:Zb1j6wSZ
>>152 何かに憑かれたようにUFOの痕跡を追い求める男達(未知との遭遇)に代表されるように
スピルバーグのストーリー進行は常に「最初に事態ありき」で観客を説得する説明は後回しな事が多い。
ETでさえ「鍵の男」が身分を明かすのは映画の後半だった。
観客が納得するかどうか関係なしにグイグイとストーリーを進行させる手法は必ずしも子供向けとは言い切れないと思う。
ストーリー展開を問題にするなら、題材の子供っぽさに騙されてはいけない。
あと未来都市を描くなら、古典のブレードランナーを意識するのは普通の監督なら当然かと。
そういえばエピ2のカーチェイスもブレラン世界そのものだったな。 老いたなー・・・スピもルーカスも。
もう、ブレランの影響は呪縛といってもいいね。 キャシャーンもブレランになっちゃう時代ですよ。
では切口を変えよう。 初期のスピルバーグが映像を「初めて見たような驚きに包んで」見せていた。 最近ではこれは「ジュラ1」と「ライアン」で実現されていた。 しかし「マイノリ」で見せた未来は「初めて見る風景」でなければならない のに、なぜか「風化した過去の風景」のように撮られていた。 リドリーの「ブレラン」の未来都市はトランブルの映像センスによるところが 大きいので比較するべきではないかも知れない。 この「未来ビジョンの希薄さ」はある種自身の未来への失望(年老いたことに よる)が招いた失点だったかも知れない。 つまり題材選択のミス。 では来年に控えた「宇宙戦争」はどうなるのか。 それはその時代設定によって可否が判断されるかも知れないね。
いやいや「A.I.」のニューヨークは物凄いインパクトあったぞ。 後に「デイ・アフター・トゥモロー」でほぼそのままビジュアルを なぞったにも関わらず遥かに及ばないのを見て、スピルバーグの センスというものを再確認した。 スピルバーグの場合(スピルバーグに限らないかも知れないが)、 「自分の持ってるこういうイメージを映像化したい」というのと 「前に見たこういうイメージを自分でもやってみたい」という2種類が あるんじゃないだろうか。 で、金も権力もあるから後者の方でも平気で実行してしまうと。 トム・"バニラスカイ"・クルーズと仲良いのもそういう共通項じゃないかと思ったり。
AIのニューヨークそんなにインパクトあったか? ま、人それぞれ感じ方は違うが。 しかし、そのシーンのビジュアルにインパクトを受けたなら、 スピルバーグのセンスを褒めるのはいかがなものかと思うぞ。 アレは、元々キューブリックのアイデアで、ビジュアルイメージも キューブリックが考えて、アーティストが絵におこしたのを、 スピルバーグが見て、それを再現したにすぎないからな。 AIを褒めるなら、まずキューブリックだろ。 たぶん、キューブリックが監督してたら、もっと凄いものになってたと思うぞ。
>>142 「路面濡らし」について
去年の「Bridget Jones's Diary」で男二人が殴り合うシーン、セットだと思うが路面濡らしになってた。
やはり路面濡らしする方が照明が楽なんだと思う。
そういえば、70年代に映画館で観てたら、暗い場面が真っ暗というのがよくあった。
160 :
157 :04/11/15 07:08:55 ID:EtiTn7V7
>158 いやあのNYのパースペクティブはキューブリックのそれじゃない。 キューブリックならもっと「幾何学的に美しい」絵にするだろう。 観客へのインパクトって点でも、もっと異質なモノに対する驚愕って 部分を強調する絵にすると思うんだよね。 スピルバーグの絵造りってあるじゃない。カメラ振り回す事で パース強調すると共に空間の広がりを思いっきり強調する奴。 「1941」や「ライアン」で顕著だったアレの延長線上に、水没した NYや大氷原の主観移動があると思う。
161 :
名無シネマ@上映中 :04/11/15 14:03:28 ID:l0vSmLE7
>>156 「流線型のビルが建ち並ぶ清潔な未来都市」を否定したのが
ブレードランナーの未来都市だと言うことは今更指摘するまでも無いと思うが
それとマイノリティー・リポートの未来都市はコンセプトが少し違うと思う。
一番大きいのは「金ピカの80年代」の前と後の差。
70年代の閉塞感の延長で発想されているブレードランナーの未来都市は
「現在から残っている建物=スラム」というイメージでハイテク都市と二極化して
取り残されているが、80年代を経て「風景というものは整備され得るものなのだ」という事を
学んだ後のマイノリティー・リポートの未来都市はこれとは違う。
確かにスラムも存在しているが、ブレードランナーのように極端な二極化は存在しない。
現在から取り残された建物の中は「メリーゴーランドの見える家」のように居心地の良い物もある。
要するに「既存のイメージへの極端なアンチテーゼ」であったブレードランナーの未来都市とは違い
より地に足のついた「現在の延長線上」の未来像を描こうとしたのではないか。
だからビジュアル・インパクトという点ではブレードランナーに及ばなくて当然だと思う。
>160 ?? いや、元々のビジュアルイメージがキューブリックが作ったものって言いたかったわけ。 キューがプロを雇って、水没したNYのイメージボードを何枚も描いていて、 それをほぼそのまま再現しかから。
163 :
157 :04/11/15 23:03:44 ID:0Vro25Vx
イメージボードと映画の間にはやっぱり大きな隔たりがあると思うんだよ。 コンセプトアートだけが凄かった「クライシス2050」みたいな例もあるしさ。 「A.I.」が膨大なイメージボードを元に作られてるのは俺も知ってるし、 歓楽都市のビジュアルなんかは相当それに寄っかかってるのもわかるけど、 それでも尚、キューブリックとスピルバーグに長年付き合って来た目で見て 「あ、これはスピルバーグの方だ」って判断できる瞬間があるのね。 「A.I.」後半40分位なんて特にそうだと思うのでした。
元々のストーリー展開なども、コンセプトなどアイデアは殆どキューブリックだしなぁ。 スピルバーグの映像やアイデアが凄いって思える映画じゃないよ。AIは。 特に後半の部分なんて、蛇足に感じたし、一番面白くないと思ったな。 スピルバーグが監督したおかげで、逆にキューブリックの味とか、 面白味が消えてしまって、駄作になった感じだし。 キューブリックとスピルバーグは水と油くらい溶け合わないものだと痛感したよ。
キューブリックだけでやってたらもっと駄目駄目だっただろうけどな
イヤイヤ、キューブリックなら、もっと凄いものが出来たと思うぜ。 スピのせいで、逆にグダグダになった感がある。
てか、生前のキューブリックもスピルバーグに監督させる気だったんでしょ? 「キューブリックが生きていたなら」なら話は成り立つが 「キューブリックなら」は最初からあり得ない筈。
イヤイヤ、スピにオファーしたが、スピは断って、スピがプロデュースして キュー監督で作ろうという話だったはず。 キューブリックは自分で監督するつもりであそこまでストーリーやらイメージを作って、 何十年も暖めたんだから、キューが生きてたら、絶対キューブリックが監督をして、 凄い作品になっていたはず。
どっちが良かったという不毛な仮定の話じゃなくて、キューブリックが長生きしてて 撮れていたらスピも本望だったろうなぁ、という話だろうね。 いちばん残念がってるのはスピだろうな。
>>168 ストーリーはシノプス程度。つまり脚本以前。
イメージアートもストーリーを具現化させたものではなく
非常に漠然としたスケッチが多かったんだけど。
実際に監督してもどうだったかね。
何度もスタッフに具体的なアイデアを出させて
「他人に自分のイメージを探らせる」事が多かったキューブリックだが
妥協点を見つけるのには「物理的限界」が大きく作用する場合が多かった。
その彼がデジタルという、物理的限界の存在しない手法を得たらどうなったか?
無論、それを使いこなして新しいビジョンを提示できた可能性は否定しない。
が、妥協点を見つけるためのファクターを失って
結局は無駄にプロダクションの予算を食いつぶしてしまい
却ってグダグダになってしまった可能性もこれまた否定出来ない。
傑作になったか、駄作になったか。
その可能性は五分と五分くらいなんじゃないかと思う。
>>170 脚本も何人かに書かせてたはず。決定稿にいたらなかったが。
何十年も暖めていた作品だけに、相当アイデアはできていたと思う。
しかし、それを具現化するSFXがキューのアイデアに追いついていな
かっただけだった。
キューに限って五分五分とは思えない。
少なくともスピのような駄作にはなってはいまい。
172 :
157 :04/11/17 06:22:05 ID:OAZg56pO
アイズワイドシャット見る限りでは、毒にも薬にもならんものが出て来た 可能性もなくはないよね。 A.I.のスレにスクリプトへのリンク貼ってあったから読んだ事有るけど、 キューブリック好みの超シニカルなオチなんだよね。 ロボットにも人間にも肩入れしてないすごい無機質な。 スピルバーグはそれを自分好みの情感てんこもり映画に作り替えた。 プロットは一緒だけど語り口が全く違う。 で、その「語り口」の中に、カミンスキーによる映像も収まってたと 俺は思う。といってもこの映画のカミンスキーはかなり自分のカラー 抑えてるとも思うけど。 >171 監督語る時に「〜に限って」はありえないっしょ。誰でもポカはやるのだ。
>>161 そうだと思う。
「ブレランみたいなショックのない」未来、ということで
マイノリの未来は評価低いけど、「アイ・ロボット」を
見たとき「実はマイノリの『そこそこの凡庸な未来』ってブレランに
匹敵する転換点だったんじゃ・・・」と思った。
映画じゃないが浦沢直樹のアトムリメイク「PLUTO」の未来とか
どうにもマイノリ方式の未来しか見えない。
「アイ・ロボット」もしかり。「汚くない、ユートピアでもない
そこそこの未来」というビジョン。
ブレランも公開時はあんまり評価されなかったわけだし、
俺は(映画としての出来はともかく)マイノリのビジュアルの
凡庸さは、その「凡庸さ」を臆せず提出した「驚きのない未来」の
ブレイクスルーとして、後年評価されるんじゃないか、と
思っている。
「ブレランの『薄汚れた未来』から脱却した最初の作品」
として。
俺も、マイノリティ・リポートの映像には、失望していた口なので アイ、ロボットに凄く掛けていたのだが...見終わった後、マイノリティのほうが 映画としては上として、言いようがなかった。というか、監督の力量の差を痛感した。
175 :
名無シネマ@上映中 :04/11/17 23:44:22 ID:2Juz5XfT
しかし、それでも、スピルバーグは衰えたわ...ルーカスも然り。
スピルバーグって何かうざったいよな 無理やり感動物にもってこさせようとしたりさ AIから大嫌いになった
ターミナルもこけるんちゃうかな
ジュラシック・パーク以前と以後とでは、まるっきり違う。
>>173 理屈はそうかも知れないけど、「驚きのない映像」を「わざわざ金払って」観るやつもいないわけで。
「退屈になった転換点」じゃ、一種映画の敗北であるわけで。
それで言うならSWep.2の都市風景の方は驚きがあったし、お金払って損した感じは無かったよ。
>>179 まあ、後出しジャンケンの不利さはあるでしょうね。
181 :
名無シネマ@上映中 :04/11/18 01:14:55 ID:z0qdMM8P
>>179 全ての映画にビジュアル・ショックが必要かと言うとそうでもないわけで。
未来都市のランドスケープが「テーマに直結した重要な要素」の映画があれば
単に「ストーリーの説得力を高めるための背景」に過ぎない映画もあるわけで。
全ての映画を単一の視点から見ることほどつまらん事は無いと思うわけで。
ブレード・ランナーの世界で、マイノリティ・リポートしても 面白かったと思うけどな。しかし、マイノリティは、脚本とか 設定は、穴だらけですね。なんで、プリコグ、名前分かるのに 住所わかんないの?とか。 目の網膜パターンまで管理されているのに、それだったら、名前と 身体的特徴から、すぐに現住所割り出せるはず。
>>179 「凡庸」とは書いたけど「退屈」では決してないんだよね。
エピソード2の都市シーンがそんなにいいか、というと
たぶんゲーム世代にはプレステのゲームのデモ程度にしか
思われないんじゃないかと思う。ああいう「異世界」もの
っていうのはどうやっても、今のゲームやアニメの
想像力の範疇に哀しいほど収まってしまうから。
視覚的に肥大化(映像の驚き)した形で示される未来像、
というのがすでにして「ありふれた」ものなんだよね。
逆にマイノリティのほうは(脚本にいろいろ欠陥があるにせよ)
物語を語るという目的に奉仕する方向で組まれている。
物語やシチュエーションの背景としてしか未来は語られないんだよね。
「ブレードランナー」以降は未来が一種物語から遊離した
独自の生命を持ってしまった(それゆえ魅力的な未来になった)
わけだけれど、この映画の未来像はその「凡庸さ」ゆえに
物語を語るという映画の目的に寄り添っている。
視覚的に肥大化した映画というのは、実は「2001年」以降の
キューブリックがまさに典型で、ハリウッドと一線を画している
かのように言われるキューって実は今の視覚的に肥大化した
「視覚優先映画」の大元締め、元凶でもある。
そういう意味では中期スピルバーグのスタイルを先取り
していたわけだけど、スピルバーグはは「A.I」を撮ったことで
キューブリックの憑き物が落ちて、視覚的に肥大化した映画を
撮ることをやめようとしているんじゃないか、となんとなく
思った。それが観客に望まれているかどうかは別として。
184 :
名無シネマ@上映中 :04/11/18 02:41:24 ID:r5cXC+r/
>>183 リドリー・スコットの執拗な作りこみが、作品そのものより
作品内世界の構築に向いていたのは確か。日本で言うと
押井守の作品が近い。
スピルバーグの作品が、最近、縮小傾向にあるのはなんとなく分かる。
キャメロンがタイタニックで、空前、おそらくは、絶後の世界興行収入を
勝ち得てから、ヒットメーカー、スピルバーグとしては、モチベーションの向きを変えたんでないかな。
ジュラシック・パークの頃は、ETの興行を、自分で塗り替えると言う、ヒットメーカーとしての
意地みたいなものを感じたからね。タイタニックの18億ドルの壁は、ルーカス、スピルバーグには
大きいと思うよ。
172 >スピルバーグはそれを自分好みの情感てんこもり映画に作り替えた。 >プロットは一緒だけど語り口が全く違う。
失礼。
>>172 >キューブリック好みの超シニカルなオチなんだよね。
>ロボットにも人間にも肩入れしてないすごい無機質な。
>スピルバーグはそれを自分好みの情感てんこもり映画に作り替えた。
>プロットは一緒だけど語り口が全く違う。
これが、一番良くなかったと思う。ここらへんが、スピとキューの大きな違いだし。
元々あって狙っていたテイストが全然逆のものに作り変えようとして、変な味に
なってしまって、駄作になった感じ。
そばを作ろうと思って素材を集めてきたのに、それでラーメンを作ってしまったような感じ。
アイズワイドショットはキューらしい、やっぱりキューブリックって作品だったし、
傑作とまでは言わないが、AIよりかは全然上のレベルの作品だったよ。
全編に漲る緊張感は、やっぱりキューならではの作風だった。
やっぱり、AIもキューブックが撮っていれば、スピの駄作AIよりは別の
次元の作品に絶対なってたと思う。
誰でもというか、キューはそこらへんの凡百の監督とはわけが違うからね。
映像から漲る迸る緊張感やあのムードはキューブリックしか作れない。
187 :
名無シネマ@上映中 :04/11/18 06:58:31 ID:z0qdMM8P
なんだか具体的なようでいて実は非常に抽象的な分析だな。 ある程度情報を仕入れておけば映画を見てなくても書けそうだ(w
188 :
157 :04/11/18 07:20:00 ID:e7cezYPd
>186 まー俺は君が「変な味」と思った部分を大変おいしいと思ったのよ。 だってスピルバーグにシニカルやらせると、キューブリック式の冷徹さは 出てこないでしょ。過去の事例からしてブラックジョークに転んじゃう。 ラーメン屋の本分守って、ちょっと変わった素材でおいしいラーメン 作りましたってのが「A.I.」なんだと思ってる。 旨かったし、実際客入ったしね。 でもって、「A.I.」って、もともとのコンセプトが"ラーメン"な訳ですよ。 広い世代に楽しめる映画を撮りたいってキューブリックの要望が出発点 だしね。だからスピルバーグ連れて来た訳だし。その辺はメイキングとかで 繰り返し言及されてる。 キューブリックはそれを存命のうちから自己流の冷徹なドラマに捩じ曲げ 始めてた訳だね。それはそれで彼らしい(だからファンにはたまらない) 映画になっただろうけど、「変な素材使ったラーメン」であることには 違いは無い。 だったらスピルバーグの方がよっぽど調理法は心得てるでしょ、と。
>だってスピルバーグにシニカルやらせると、キューブリック式の冷徹さは >出てこないでしょ。過去の事例からしてブラックジョークに転んじゃう。 これこれ。それが出来ないなら、スピにAIを作って欲しくなかった。 作れないものを無理して作らずに、お蔵入りにして欲しかったね。 スピが自分流の”ラーメン”を作りたかったら、自分で素材を見つけてきて、 それで自分流のラーメンを作るならそこそこのものを作るが、 キューが素材を見つけてきて、構想を練りに練って、 キューブリック流のものを、さぁ、作ろうという段階で 死んでしまった。 それをスピが作っても、どうしても変な味でマズイものしかできない。 前評判とスピのネームバリューで客は入ったが、実際不評の声が大きい。 彼が見つけてきた素材を上手く扱って超一級品のものに仕上げるのが、 鉄人のキューブリックですよ。 素材を生かせずに、マズイラーメンを作ってしまったのが、スピルバーグ。
おれはなんか気持ち悪くなる映画だ>A.I. ある意味、無生物の救済という意味では、ブレードランナーのがよほど救われる。 日本では死んだ子の歳を数える、という格言がある。 つまり不毛。
191 :
名無シネマ@上映中 :04/11/18 16:16:46 ID:dbh/hf/w
「原案:スタンリー・キューブリック」であったにしても 「監督:スティーブン・スピルバーグ」になった以上、キューブリック色の映画なんて出来るわけない。 スピルバーグだってキューブリック同様に個性の強い映画監督なんだから。 凡庸な監督なら下手な「キューブリックの真似」に走ったかもしれないけど スピルバーグはどうしても「スピルバーグの映画」しか撮れない。 そんなわけで「もしキューブリックが監督していたら」なんて議論は最初から不毛。 あれはどこから見ても「スティーブン・スピルバーグの映画」でしか無いんだから。
192 :
名無シネマ@上映中 :04/11/18 17:08:41 ID:z0qdMM8P
>>1 監督論って便利でいいよな。
カメラマンの話だと技術論が絡んで来るので
知識のある相手に具体例を出されたら簡単に論破されてしまうが
監督論なら
>>189 みたいな「スピルバーグだから駄目」
以上の根拠がない抽象的な意見もそれなりにレスしているように見える(w
193 :
157 :04/11/18 20:37:53 ID:qHWyyA+E
まぁあんまり「キューブリックがどうしたかったか」にこだわると スレ違いになっちゃうからこの辺にしときますか。 「きっと物凄く胃もたれするラーメンモドキ」作ったんだろうなぁ、と 俺も勝手に推測しておこう。 で、その「A.I.」にカミンスキーがどう貢献したかって話なんだが。 この映画、それまでのスピルバーグと組んだ映画でカミンスキーが 多用してた技をほとんど封殺されてるのね。 手持ちは僅か、構図は事前に入念に決められてる。コントラストより 色彩で勝負のプロダクションデザイン。 むしろ1980年代にスピが重用してたアレン・ダビューのトーンを 再現する様な絵造りだった。 その後に出て来た「マイノリティ・リポート」と比べると顕著だよね。
194 :
157 :04/11/18 20:40:40 ID:qHWyyA+E
けれどやっぱりカメラマンの個性ってのは出るもので、例えば>128 なんかも指摘してる、映り込みと反射を多用してロボット少年を 執拗にフレーミングしてしまう絵造りなんかが、この映画に (普段のスピ映画じゃあんまり見られない)"不安"とか"恐怖"を 滲ませることに凄く貢献してる。 80年代の大甘な映像じゃ絶対出せない味なんだよね。 キューブリックの熱烈なファンが「A.I.」をけなしつつも、どこかで 「まぁそれなりに頑張った」と言わせてしまう点、一般の客が デビッドの末路に涙しながらもなんか感じてしまう後口の悪さって いうのに、カミンスキーの絵造りって結構貢献してると思うのだ。 そしてそれって、過剰にキューブリックを意識しつつ「自分の映画」 にこだわり抜いたスピルバーグの、映画のトーンに出した結論に 直結してるんだと思うのでした。
195 :
名無シネマ@上映中 :04/11/18 21:05:21 ID:YS/dFDpW
皆さんの書き込み見て、カミンスキーの映像の再確認をしたくなったけど、 彼の映像って、ビデオ、DVD向きというか、家庭鑑賞向きなのでしょうか? なんか、映画館の暗がりを、かなり考慮して撮られている様で、 映画館と家庭での鑑賞では、随分、印象が異なるような気がしますけど。 マイノリティも、映画館で見たときは、もっと印象良かったと思うのですが どうも、DVD、ビデオでみると、何か違うんですよね。
196 :
名無シネマ@上映中 :04/11/18 21:37:30 ID:z0qdMM8P
>>195 007のドクター・ノオのDVDや、ヒッチコックのDVDを買った時に
やはりビデオっぽい画質に失望した事がある。
明るすぎて、あまりにも美しすぎる。
映画館で観た印象とコントラストや画面の色の鮮やかさが全く違うんだよね。
ニュープリントで観たこれらの映画はもっとコントラストやが強くて色も毒々しかった。
結局、何でもビデオで見た時の鮮やかさ優先で調整し直したのかな、と思っていたが
プロジェクターを購入して見直したら映画館で見た画面にかなり近くなって驚いた。
要するに
>>125 のような事情があるのだと思うよ。
>>196 やっぱりそうですか。最近では、エクソシスト・ビギニングを
映画館で見て、これは映画館で見てよかったな、とつくづく思いました。
だから結局、ターミナルも映画館まで、見に行くんですけど。
198 :
名無シネマ@上映中 :04/11/19 00:29:22 ID:CeIwRDPk
>>920 ストーリーラインがシンプルで明快な点。
娯楽映画に於いては、これはかなりの美点だ。
ゴジラの存在に複雑な理由付けをせず、単純に「倒すべき存在」として描いている。
だから「ゴジラ対キリコ」という単純な図式のまま最後まで破綻せずに突き進む。
「ゴジラは人類の脅威だが、地球を守ってくれるスーパーヒーロー」という、複雑と言うより
どちらかと言うと曖昧な設定だった過去の作品には求められない要素だ。
ゲスト怪獣はハッキリ言って蛇足。
あと、「カウントダウン」という極めて映画的な見せ場をクライマックスに用意した点。
SW第一作やバック・トゥ・ザ・フューチャーの例を持ち出すまでもなく
「〜まで後何秒」という見せ場は映画を盛り上げるのに効果的だ。
それから皮肉めいてしまうが、過度な期待を観客に抱かせない点。
「ミレニアムの後」に「助監督上がりの新人」で「あまり魅力的ではない新怪獣の出る映画」
という三拍子が逆に高評価に繋がったのかと。ベテラン監督でビッグネームのゲスト怪獣では
こうは行かなかったと思う。「期待していなかった分だけ意外に楽しめた」という
公開当時のキネ旬の批評が全てを物語っていると思う。
そして難アリな脚本を、好きモノならではの拘りと手堅い演出でカバーした手塚監督と
「ハッタリ」という娯楽映画の音楽に必要な要素(伊福部昭などの真面目な音楽家には求められない要素だ)
を前面に押し出した大島ミチルの音楽も高得点の立役者だと思う。
誤爆した。 吊って来ます。
キューブリックがシニカルでスピルバーグが甘甘かってと 実はそう単純なものじゃないと思うけどね。 人間を「物質」として見る冷酷な視点というなら キューよりスピルバーグのほうが徹底している。 キューブリックって、物語やテーマのレベルではクールなんだけど、 いざ映像に落しこむ段階になると、とたんにフツーになっちゃうのね。 「フルメタル〜」での、ハートマン教官が両手を広げて倒れるのを スローモーションで、なんて凡庸さは笑ってしまう。 実はけっこう人が死ぬシーンはスローを多用してそれなりに ドラマチックに描いているんだよね。キューブリックって。 その点、スピルバーグは正反対で物語やテーマは甘甘なのに 映像に落しこむ段階になるとものすごく冷酷でシニカルになるのね。 「シンドラー〜」の人死にのインパクトは言うに及ばず、 「レイダース」や「ジョーズ」の頃からその種の「人間を 肉の塊としてとらえる」冷酷さはずっとあったと思う。 その延長上に「A.I」の例の食事で顔面崩壊があるわけで。 「マイノリティ」のコリン・ファレルが撃たれる 何でもないはずの場面でも、その種の冷酷さがしっかり画面に 張り付いている。 キューブリックって語りのレベルでは人間に対して シニカルなんだけど、映像的にはそうでもない。 スピルバーグの「物質としての人間」感の強さは その逆で、語りは甘いんけど、映像は冷酷というか。
201 :
名無シネマ@上映中 :04/11/19 03:01:00 ID:XmKZrO6l
スピルバーグは上っ面だけを捉えて健康的で一般受けのするテーマを
選んでいると見られ勝ちだが実は非常に冷笑的な作風を持っている映画監督だと思う。
粗筋と同じ見解でこの人の作品を観ていたら何も見えて来ないのではないか。
デビュー作の『激突!』からしてそうだった。タンクローリーを葬って
崖の上で小躍りしている男を突き放したように撮ったラストは
「勝利の喜び」とは無縁の寂しさを感じさせるものではなかったか。
吹き飛んだ鮫に喜ぶロイ・シャイダーの表情から笑顔が消えていくのを捉えた
『ジョーズ』とて同じ事だ。あそこには圧倒的なカタルシスは存在しない。
『未知との遭遇』のリチャード・ドレイファスは「夢を叶えて宇宙人と出会った男」ではない。
単に現実社会から爪弾きにされて、地球外に居場所を得ただけの寂しい男だ。
『E.T.』の少年も「父親の代わりのE.T.を通じて父親との別離を追体験しただけ」だし
『A.I.』の少年だって「紛い物の母親にしか愛されなかった少年」でしかない。
だから
>>190 の感じた気持ち悪さは何となく俺にも判る。
誰だって「感動作」のつもりで「ファンタジーの中にしか居場所の無かった少年」
の話を見せられたら不快感を覚えて当然だと思うからだ。
ルーカスと組んだインディー三部作を除けば、スピルバーグの作品の殆どが
宣伝されるテーマとは別のものを描いているような気がしてならない。
「感動の名作」である『シンドラーのリスト』の中で、最もスピルバーグが本調子で
乗りに乗った演出を見せているのが、この映画で最も残酷な場面の一つである
クラクフ・ゲットーの解体シーンであるように感じたのは俺だけなんだろうか?
この監督は「混乱状態」を撮ってる時が常に一番活き活きしている。
誰が見ても暴力的な映画のラストに『雨に唄えば』が流れる映画を撮ったキューブリックと比べると
一見、無垢なファンタジーを装ってはいるけど、実は現実社会に受け入れられなかった男の物語のラストに
『星に願いを』を流したスピルバーグの方が一筋縄ではいかない映画監督のような気がする。
スレ違いかも知れないけど「スピルバーグ=大甘な娯楽映画監督」に準じた見解を
他人から聞かされる度に違和感を感じている者としての意見だ。
まぁ、どんなに擁護しようが、A.Iは駄作以外の何者でもなかったわけだが。
>>201 この前
>>190 でうまく言えなかったことを言ってくれてるようでうれしい。
おれはスピのその不幸な孤独感や厭世感は好きではあるんだ。
A.I.が気持ち悪かったのは、子を失った親の願望と、その願望そのものであるロボットとの
乖離や断絶が、うまく整理されていない点にあるんじゃないかと思うんだ。
A.I.のように、ブレランでも親であるタイレル社長と子であるロイ・バッティの対比が描か
れているが、それは観察者としてのデッカードの視点があるからこそ観客は安心して物語に
入っていけるが、A.I.で観察者の役割を担うかに見えたジュード・ロウ演じるロボットは途
中で機能停止してしまい、以後、主人公の少年は絶対的な孤独の中を漂流することになる。
しかもこの少年は不完全なロボットであり、観客の感情移入すら(向こうから)拒絶してくる。
スピだかキューだか分からないが、作り手から「ここからは僕の夢と願望の世界だ、入って
こないでくれ」と言われて背を向けられたような気分になってしまう。
それも単なる作者のオナニーではなく、敵意すら感じるのだ。
「いや、確かに君の親は酷かったけど俺は君をいじめてないよ。こっち向いておくれよ」と
観客が思っても、彼はそっぽを向いたまま勘違いした夢を描き続ける。
(続く
(続き なにがやるせないって、これは現実に幼児虐待にあった子供たちが辿る事後談と同音異曲で あるということだ。親の愛を知らないで育った子供は他人の善意や愛情も信じることが出来 ない、そう断定してしまっているような気持ち悪さがある。 とことん冷たく諦めに満ちた世界観だ。 そんな彼に身を呈して愛情の確かさを教える自己犠牲的なカウンセラーでもいたら、まだ救 われたのだが、なんとそれを実現するのは全くの非人間的な存在だ。 現実世界でも、裏切られたと感じている人々の心を救うのは難しいものではあるが、そうい う子供たちも周囲の自己犠牲的な努力によって、大多数がまっとうな人の心をいうのを学ん でいく。 食卓で顔が崩れる少年を観た時にまっ先に思い浮かんだのは、「ポルターガイスト」で出て きたキッチンを這う牛肉と洗面所で自分の顔面を衝動的に破壊する研究員の姿。 それでもまだなお、スピルバーグの映画が好きな自分を哀れむ。 つくづく「鉄腕アトム」は傑作だと思う今日この頃。 (トビー・フーパーの「ポルターガイスト」は途中からスピがメガホンをとっていたという話 が当時あった)
205 :
157 :04/11/19 07:17:38 ID:0J/33xr7
「ポルターガイスト」の顔面崩壊はスピルバーグのアイディアだって言うしね。 昔のシネフェックスに書いてあった。顔むしってる手はスピルバーグだそうだw >190や>200が言う様なスピルバーグの残酷趣味を、彼自身が一時封印してた 時期がある。世間の"スピルバーグ的"イメージを決定づけた「E.T.」から、 その再確認版みたいな「ジュラシックパーク」まで、1982年から1994年までの 12年間くらいね。 この時期の彼は特にマスに迎合する雰囲気があるというか、アンブリンの旗頭 として売れる使命に燃えてたというか、あまり冒険しないで観客の欲求に応える 事の方を上位に置いてる様に見える。 「ジョーズ」にあった残虐性や、「未知との遭遇」のあちこちに見られた 他者への不審感がなりを潜めてる。 これは意識的に自分の個性と言うか作家性を抑制してたと思うんだよね。 で、基本的に上手い人だから映画は売れた。観客のイメージはそこで完全に 固定されちゃった。 スピルバーグと言えば分かりやすい派手な映画撮る人だっていう風にね。 *それでもあちこちに、後の残酷大行進を想像させる芽は残ってるんだけど。 あの「フック」ですら、年取ったウエンディが表彰されてるシーンは異様に怖い。 そういうイメージをスピルバーグが(これも多分意識的に)かなぐり捨てたのが、 最後の大甘路線「ジュラシックパーク」の続編として作られた「ロストワールド」 だったんだと思う。 恐竜ファンタジー楽しみに来たお客さんに、よりにもよって一大残虐ショーを開陳 しちゃうっていうねw
206 :
157 :04/11/19 07:18:54 ID:0J/33xr7
あそこで観客の大半がふるい落とされると同時に、スピルバーグの大暴走が始まる訳だ。 アーモン・ゲートが可愛く見える「アミスタッド」の"シンケの回想"はあの映画の中でも 異様にテンションが高かった。「マイノリティ・リポート」では取り付かれた様に 役者の肉体を痛めつける事にこだわってみせた。「A.I.」前半で徹底してデビッドを 「物」として圧勝てるのは既に指摘された通り。 それに勿論「プライベート・ライアン」がある。 けど、そういうスピルバーグの残虐嗜好がシニシズムに繋がるかっていうと、 ちょっと違う気もするんだよね。 シニシズムってのは普通、表現する対象に批評を内包してるもんで、 対象を批判的に描く過程で冷徹な視線が要求されるもんだと思う。 キューブリックの中期SF3部作は特にそうだよね。 描く対象を時には徹底的に馬鹿にするし、時には怒ってたりもする。 で、キューブリックはそういう意味で「シニカル」だったと思う。 冷笑すらできないって点で。(「博士の異常な愛情」笑えないでしょ?) だから時に批評の「意味」だけが突出して、「フルメタル・ジャケット」や 「アイズ ワイド シャット」みたいに見当違いの部分を針小棒大に誇張して みせたりもしちゃうわけだ。 スピルバーグの持ってる残虐性って、そういう批評の視点が無いんだよ。 もっと突き抜けてる。残酷な描写に意味を求めてない。敵も味方も関係なく 喰い散らかしてたT--Rexが良い例だね。 スピルバーグにとって、物体は物体でしかない、というのは正しいと思う。 そして、その物体の破壊が映画をうまく彩ってくれるなら、今の彼は躊躇したり 手を抜いたりする気が全然ない。 言葉を変えれば観客や登場人物に対する「甘さ」を完全に捨てちゃってるんだね。 オスカー貰って世間の目が気にならなくなったのか、もう彼は観客に迎合する 気は全くないらしい。それはつまり、もうあんまりコマーシャルな映画を撮る 事はないだろうって事で、代わりに彼の趣味前回な映画をこれからも見せて貰える ってことでもある。ありがたい事ですな。
>>207 横レスですまんが、206はあくまでスピルバーグの話を
してると思うぞ。
いや、スピルバーグを語りながら、暗にキューブリック批判してる。
210 :
157 :04/11/20 22:51:16 ID:gVa2jnvE
してないよ。 「スピルバーグがカミンスキーと結びつくに至った経緯」を想像してるの。 対比するにはキューブリックっていい位置にいるんだよねぇ。
>だから時に批評の「意味」だけが突出して、「フルメタル・ジャケット」や >「アイズ ワイド シャット」みたいに見当違いの部分を針小棒大に誇張して >みせたりもしちゃうわけだ。 これを批判と言わず何と言うんだ?w
まあまあ。
宇宙戦争のリメイクってどうなるんだろう
「A.I」がある以上、キューブリックの話は避けられないでしょう。 「宇宙戦争」で、スピルバーグは核爆弾出すのかな。
>>214 宇宙戦争、19世紀末のほうがいいのに。現代が舞台らしい。
ID4越えは無理だろう。
216 :
157 :04/11/21 17:09:54 ID:fHYIwOpc
>211 > これを批判と言わず何と言うんだ?w 比較サンプル。 どうせ宇宙戦争やるなら「ザ・リーグ」の続編でも担当してもらいたいもんだが。 少し意図的に評価されない位置に行った方がいいんだよこの人。
宇宙戦争はあまり期待できないんじゃないかな。 ポストプロダクション含め1年ないんじゃ大作じゃないでしょう。 「サイン」みたいなサブストーリー的なもんになるんじゃないかと悪寒してる。
11月撮影突入で、来年6月公開でしょ。セットとか、ビジュアルデザイン的に 熟したものかどうか、ちなみに、カミンスキーの助っ人で アルマゲドンのカメラマンが参加している模様。平行撮影か。 でも、かの宇宙戦争のリメイクって、SF映画オタク少年、スピルの念願でしょう 外して欲しくはないな。
インディ、太陽の帝国、1941、シンドラー、ライアン、 とWWWIIマニアだったスピルバーグなので、 現代兵器をどう描写するかがいろいろな意味で愉しみだ。 ある意味、スピルバーグが現代の戦争を描く最初の作品と 言えるのかもしれん。 そういえば、核兵器は「太陽の帝国」でやってたか。ある意味。
>>219 現代が舞台っていうのは確定してるの?
どうせ予算あるんだろうから原作通りの時代設定でやって欲しいんだが。
221 :
名無シネマ@上映中 :04/11/22 09:59:29 ID:dtpJtC/N
邦題は「宇宙戦争」で決まり、かな。
allcinemaに 宇宙戦争のリメイクを撮影中のスピルバーグとトム・クルーズ〜 って書いてあるけど、またトム・クルーズ主演なの? それならヒットするんじゃないかな マイノリティー・リポートも好きだから期待できそう
ちょっと話変わるんだけどさ、スピルバーグって撮影現場で俳優やスタッフに対して 怒鳴ったり叱ったりすることってあるのかな・・・。 なんかスピルバーグってやさしそうだから、怒ったりすることなさそう。 キューブリックやキャメロンは独裁的で、いつも怒ってるイメージがあるみたいだけど。 いや、そんだけなの。ちょっと思っただけなの。
ハリウッドでも最強に近い早撮りの帝王だから、 たぶんそんなには怒鳴らないような・・・。 怒鳴り散らしたりしてたら普通はスピードが落ちるでしょうし。 スタッフィングと事前の計画でほとんど解決しつつ 現場での出来事もオッケー精神で受け入れながら サクサク進めて行くあっさりめの人でしょう、と想像。
>>223 『太陽の帝国』に出演したガッツ石松の証言によると
厳しい叱責とかはスタッフやキャストにはしないそうだ。
「もう回せるのかい?」とスタッフのケツを叩いたりはするけど
「遅いよ!何やってんだ!」に類する事は全く言わないのだそうだ。
キャストに対してもそう。
気に入らない部分はハッキリと口に出して言うけど
怒鳴ったりはせず、基本的に役者にお任せのタイプ。
そしてキャストが期待に応えると「GJ!GJ!」と褒めちぎって
役者の自発的なやる気を引き出すのが常套手段らしい。
226 :
名無シネマ@上映中 :04/12/01 00:28:58 ID:uf8QZyW/
ストーリーボードを入念にチェックした上、映像のことはカメラマンにまかせてるようだし、 俳優の演技指導も、「君はこう感じてこんな風に動いて〜」と具体的に説明、 全体にリラックスした現場でサクサク撮ってるね、メイキング観ると。
ターミナルはどうかね??
>>142 「路面濡らし」について
「In the Line of Fire」(「シークレット・サービス」?)
(Clint Eastwood, John Malkovich, Rene Russo)
夜の3シーンが路面濡らしで、もう一つの夜のシーンはどしゃ降りだった。
やはり路面濡らしする方が照明が楽なんだと思う。
>>228 >やはり路面濡らしする方が照明が楽なんだと思う。
実のところ、そーでもない。
感度の悪いフィルムや、暗いレンズが悩みの種だった昔ならいざ知らず
今となっては照明の手間や時間を増やすだけ。
ちょうど反射角度に入った路面の光源の写り込みは
今の明るいレンズでは強烈なハレーションを起こしてしまうし
それを嫌って光量を落とすと、今度は逆目からの人物のラインライトが当てられない。
そのために路面のテカりのためのライトとは別に
路面に写り込まない角度から、逆目のライトを用意しなくてはならなくなる。
要するに二度手間になってしまうわけ。
光源が二つになると今度は影のダブりが気になるし
ダブらないように重なり部分の明かりを切ろうとすると
ライト前での高所作業が必要になる。
高所作業車を使った作業は地上のようにテキパキと運ばない。
おまけに路面に水を撒くという事は、路面以外の部分まで水が流れ出すという事。
アメリカはもちろん、日本でも大きなデイ・タイプの照明機材は200V入力が必要だが
そのケーブルが水に浸かってしまうと生命の危険が生じる可能性があるので
水を避けるための養生作業が必要になり、これまた時間や手間がかかる。
高圧パルスを流すためのライト用コードの養生は言うまでもない。
土砂降りでなくても雨振らしになればなおさら手間の原因。 カメラも録音機材もビニールで防水しなくてはならなくなり 操作が著しくやりにくくなる。ライトの防水はこれ以上に面倒。 防水に使うビニールは熱に弱いので、特注の雨養生シートが必要になるが これだってライトの熱に全く負けないわけじゃない。おまけに高いし。 ライトのレンズに雨がかかれば、最悪の場合ライトそのものが爆発する。 大型のライトが爆発すれば、ガラスの破片は10mくらいは軽く飛ぶ。 そして何よりもレインコートを着たスタッフの動きの軽快さが失われ、 雨のノイズは録音技師の悩みの種になり、スタッフへの指示の邪魔になる。 テメーで雨振らし指示した監督は濡れない現場から離れた場所に逃げるし(w 要するに何もかもが遅くなってしまうわけ。 昔ならともかく、今の路面濡らしは単純に監督や撮影監督の好みの問題じゃないですかね。
このスレ、長文レスが多いな。
「In the Line of Fire」監督のPetersenは器用だし、教科書のようにキチンと撮る人だと思う。
>>229 のように言われてみれば、「路面濡らし」は効果のためだったとも思える。
寒くてgloomyな感じがよく出ていた。ハリウッドでNoir的シーンを撮るのが念願だったのかもしれない。
DVDの監督解説で路面濡らしについて何か言ってたら紹介します。
余談だが、最近「The 39 Steps」を見た。(「Touch of Evil」と同じく)いまひとつ良さがわからない。
北北西と似てると思った。パレードに紛れて逃げるシーンで、「Fugitive」(Harrison Ford)と同じ構図の場面があった。
234 :
名無シネマ@上映中 :04/12/12 19:37:03 ID:075bDLhf
悪いが路面濡らしにこだわってるのは君だけだぞ。 カミンスキーは濡らさないんだし。
235 :
名無シネマ@上映中 :04/12/12 20:30:38 ID:dOSihL9H
ホリー・ハンターの元亭主だよね?>カミンスキー カミンスキーとの結婚中に彼女が不倫して 不倫相手との子供が出来てしまって(離婚後に出産) カミンスキーに三行半突きつけられたとか何とか・・・。
なんか、異常な長文レスするきもいカミンスキー信者が一人いるな。
237 :
名無シネマ@上映中 :04/12/13 07:58:15 ID:kvHN6IKh
>235 その話知ってて「Mr.インクレディブル」の良妻賢母ぶり見ると笑えるな
238 :
名無シネマ@上映中 :04/12/13 11:50:03 ID:7h4+D2+g
ホリーハンターって全然ホリーじゃないじゃん
愛の狩人なんでしょう
241 :
名無シネマ@上映中 :04/12/13 17:30:00 ID:+oVpQPn6
最後の聖戦で図書館でフォードが螺旋階段を上がって数字を発見するシーンを クレーンカメラで追いかけて行く所に感動した漏れは厨でつか? あそこにスピルバーグの非凡さが凝縮されてれると思う・・・
>>241 うーん、どうかなぁ?
あの思わせぶりなクレーンのフォローは、音楽の盛り上がりと相まって
「ああ、何か来るな」と観客に先読みをさせてしまう要因になっている。
そうやって期待させるのが狙いかもしれないけど。
とは言ってもいきなりロングの俯瞰でバーンと「X」を見せた場合
驚きはあるかも知れないけど、逆に唐突過ぎるという結果にもなりかねない。
あのフォローはかなり順当な線じゃないですかね。
だからと言って、そこに感動する事は別に恥じたりする事じゃない。
クレーン・カットって気分を高揚させる事が多いですよね。
鵜の目鷹の目で映画の欠点を探すような不自由な見方よりも
些細なことに感動できる方が素晴らしいと思いますよ。
クレーン・カットで、一番効果を上げているのは、多分、バック・トゥ・ザ・フューチャーの 1955年にタイムスリップした、マイケル・J・フォックスが、時計台の前で、徐々に小さく 捉えられているシーンだと思う。音楽がフェードアウトしていって、マイケルの姿が小さくなっていって 孤独感と不安感を上手く表していた。
244 :
名無シネマ@上映中 :04/12/13 23:37:30 ID:i+VxCuYz
「バック・トゥ・ザ・フューチャー」はクレーン多用してたね。 コンサート会場でお父さんが初キスを決めた所とか、無事デロリアンを 1985年に送り返した後、喝采を叫ぶドクから引いていくカメラとかが 印象に残ってる。 スピルバーグはどっちかというと上下の移動よりは、トラック敷いて 地上と平行に寄ったり引いたりが好きな監督だから、それで尚更上下に 動きが出るとはっとさせられるんだと思う。
245 :
名無シネマ@上映中 :04/12/14 00:20:18 ID:dQHYnd2J
最近出た「プライベート・ライアン」のメイキングは必見。 スピルバーグの「ダイハード再現」に腹抱えて笑った。
>>243-244 ディーン・カンディはカメラをよく動かすという印象がある。
ゼメキスのスタイルなのかもしれんが。
247 :
名無シネマ@上映中 :04/12/14 00:42:38 ID:WT4DkAHj
水曜日はBS2で【激突!】だぜ!
( ´∀`)ハピバ♪