1 :
シドニー :
03/09/19 22:51 ID://Cd2LEg チャップリンの「街の灯」が、「映画史上最高のラストシーン」との うたい文句をいただいてから、一体何十年が過ぎたのだろうか。 その間、星の数ほどの映画が作られ、公開されてきたけれど、今もなお、 人々の胸を打ち、やはり史上最高の座を譲らないのが素晴らしい。 しかし、この映画は不思議な映画だ。 なんと、ふたつの正反対な受け止め方が存在する。 見様によっては、どちらでも十分成立してしまうのが凄い。 「街の灯」の最後の有名なシーン、あれを「ハッピーエンド」と思って 嬉し涙を流す人は決して少なくないのだ。 しかし、私はあえて言いたい。 「街の灯」は、悲劇だ。むくわれない思いを抱き、ひとつの恋を永遠に 惨く引き裂く残酷な悲劇だ。しかし、だからこそ愛の尊さ、美しさを、 心の奥に引き止めておけるのだと。 もちろん、ハッピーエンド論者からは反発もあるだろう。 はたして、喜劇は最後まで喜劇なのか、それとも悲しい物語で終わるのか、 今日からこのスレで徹底的に討論しちゃおうと思う。 では、両者、入場してください!
∧_∧ / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ( ´∀`) < 炎!! / \ \______ /ノl ,ヘ \ ⊂/ | \ \⊃ | /⌒> _) | .| く_っ __. | | \  ̄⊂ノ ̄ ̄ ̄ ̄ \ ||\ \ ||\|| ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄|| ̄ || || ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄|| .|| ||
3 :
名無シネマ@上映中 :03/09/19 22:58 ID:FhLWnMXO
2ゲット。口で言うほど簡単じゃあない。 もう何千回と2ゲットに挑戦したことか。 もう何万回とF5キーで新スレが立っているかチェックしたことか。 すでに俺のキーボードの2キーは磨り減って2の印字が消えている。 他の奴らが2をゲットしているのを見てくやしくて枕を濡らした夜。 よっしゃあ2ゲット!と思い書き込みボタンを押したら回線が重くて 2ゲットに失敗したあの暑い夏の日。 2を取るために光回線を導入した。 2を取るために指の力が上がるように特訓した。 2を取るために動体視力を上げる本を熟読した。 2が取れたならもう死んでもいい。 寝ても覚めても2ゲットの事しか思い浮かばない。 2ゲット。ああ好きさ。結婚したい。 今度こそ2ゲットできると信じてる。 さあ、書き込みボタンだ。2ゲット!!!!
あのあとチャップリンはすごすご帰り、彼女も引き止めないだろうよ
独裁者のラストは映画の枠組みを越えてしまった。 というか、映画であることを放棄してしまったので、 俺的には×。
6 :
来訪者 :03/09/19 23:23 ID:qgUUzQXR
私も「街の灯」のラストに関してはかなり引っかかっていた。 チャーリーと再会する前にちょっとダンディな紳士が出てくるもんな。 そんなかすかな憧れがついと裏切られる幕切れと、あの娘の複雑な表情、 そしてチャーリーの皮肉に道化めいた笑顔と来たら、結果は見えているでしょう。 再会が劇的なので、ともすると気づかないくらいさりげないけどね。
ひゃ〜 そんなんいうたらアカン!!!!
8 :
名無シネマ@上映中 :03/09/19 23:31 ID:DADnZ8lY
ハッピーエンドだと思うヤツの気が知れない・・・ こんな残酷で美しい映画は他には無い・・・ 主人公の卑屈な笑顔が切なくて切なくて・・・
10 :
シドニー :03/09/20 01:48 ID:hKnCuVde
個人のサイトですが、「街の灯」についてとても詳しくとりあげていて、感動します。
http://homepage1.nifty.com/Kinemount-P/chaplin-citylights-a1.htm ラストシーンについてですが、
これは、おなじみ「みんなのレビュー」というHPです。
ここの人たちが、もう読み間違えてる人多くて鬱・・・。
http://jtnews.pobox.ne.jp/movie/database/treview/re1292.html >個人的にはラストは悲しい終わり方のほうがよかったような気もしますが、それでもやっぱり、いい映画ですね。
アレ以上悲しくしろと?
>ラストでの女優さんの表情がガッカリしているようにみえるは私だけ?
君だけじゃないよ・・・
>ラストシーンが最高!故・淀川長治氏の本で言っていた事だが、最後のラストシーンは実は二つのパターンを
>チャップリンは撮っており、一つは本編と同じラストであり、もう一つのラストでは目が見えるようになった女性に
>出会った瞬間にそのまま走りさって終わってしまうという悲しいラストなのだ。もし、このラストシーンを使ってい
>たら、全然ちがう映画になっていただろう。ハッピーエンドで本当によかった。最後のチャップリンのあの表情は
>セリフがなくても十分観客に伝わる素晴らしい演技である。あの演技に10点!
伝わっているのだろうか・・・
>>8 さん、ハッピーエンド派は意外に多いのです。しかも素人どころか、プロの評論家にもいるんだから。
11 :
シドニー :03/09/20 02:29 ID:hKnCuVde
さて、このスレはどっちみちネタばれを含んでおりますから、ラストシーンについてもうちょっと詳しく、 紹介せねばなりますまい。 ここからは、未見の人注意です。できれば、映画を観てからごらんください。 1930年の12月。チャーリーは無実にも関わらず、強盗の疑いで警察に逮捕され、牢獄へ・・・。 そして秋・・・。 街では、あの花売り娘が、花屋の店頭で生き生きと働く姿がありました。 チャーリーのくれたお金で手術をして、もうすっかり、目が見えるようになったのでしょう。 今や少女は、一軒の立派な花屋さんを構え、母親と楽しく働いています。一年前のあの貧しかった 姿など、微塵も感じられません。 一方、長い刑務所生活から解放されたチャーリーの姿がありました。 しかし、彼はもう、映画の冒頭で見られた、自由奔放な放浪者ではありません。精も根も尽き果て、 服もヨレヨレ。ただひたすら哀れさを感じる男となっていました。 トボトボと街を歩くチャーリー。かつて、花売り娘と出会った場所に来て、思い出を辿ります。 花屋の前に車が停まりました。扉を閉める音にハッとする少女。店には、山高帽をかぶった立派な 紳士が入ってきました。ときめく少女。 紳士は言いました。「花をとどけてもらいたい」。 少女は、我にかえります。でもかなり動揺している。 母親はそれに気付き、「お前、どうしたの?」 少女は言います。「いいえ・・・あの方が帰って来たような気がしたの」 少女は、目が治った今も、自分に優しく尽くしてくれた「紳士」の帰りを待ち続けているのです。 (つづく)
12 :
シドニー :03/09/20 02:31 ID:hKnCuVde
街をとぼとぼと歩くチャーリー。彼の姿を見つけ、おなじみの新聞少年らがからかい始めました。 でも、チャーリーはもう相手にしたくない様子です。 チャーリーが、少女の経営する花屋の前までやってきました。店員が、花をちりとりで集めて、 下に捨てています。その花に目を留めたチャーリー。拾おうとすると、新聞少年が、チャーリーの お尻から出ている布切れを引っ張りました。怒るチャーリー。 そのこっけいな姿を、見て笑っている人がいます。そう、あの少女です。 チャーリーが少年たちを牽制し、振り返ります。 ウィンドー越しに、チャーリーと少女の目が合いました! ハッ!と息を呑むチャーリー。右手に持った花びらが、はらはらと落ちます。 なつかしそうに、うれしそうに微笑むチャーリー。 チャーリーに見つめられ、少女は「この人、私を好きなのよ」と笑いをやめません。 なおも見つめるチャーリー。花びらが落ち続けます。 目の前の浮浪者を哀れに思った少女は、お金と新しい花を持って、チャーリーに恵んでやろうとします。 店から出る少女。思わず逃げるチャーリー。呼び止める少女。うれしそうに近づく、チャーリー。 左手で花を受け取ります。今度はお金を渡そうとする少女。 と、少女の手が、チャーリーの手に触れ、その瞬間、彼女は忘れられないあのぬくもりを思い 出します。見詰め合う二人。少女はチャーリーの身体をさわり・・・ 「You?」(あなたでしたの?) 「You can see now?」(見えるようになった?) 「Yes, I can see now」(ええ、見えますわ) 思わずチャーリーの手を強く握り、引き寄せる少女。 少女を見つめ、うれしそうに笑うチャーリー。ただただ、笑うだけのチャーリー・・・。 THE END
13 :
シドニー :03/09/20 02:42 ID:hKnCuVde
こうして改めて観ますと、男ってのは辛いなあ、悲しいなあ、滑稽だなあ・・・とつくづく思います。 好きな女に一生懸命尽くして、尽くして、辛い思いをしたのに、女は目が見えるようになったら 昔の自分を忘れて、浮浪者を哀れみ、笑っている。そして大金持ちの紳士がいつの日か迎えに 来るのを今か今かと待っている。 目が見えなかった時には見えていたものが、目が見えるようになって見えなくなった、なんて 言えばいいのでしょうか。でも、これは普通の感情なのかも知れませんね。 ラストシーンはチャーリーにとって、少女にとって、本当は無い方が良かった再会でした。 二人とも、1930年のあの美しい思い出を胸に生きていくことが、一番だったのかも知れません。 本当のことを知るのは、時として残酷なことなのだと、教えて貰う作品です。
ああ、面白い、面白い、と。 足跡
15 :
名無シネマ@上映中 :03/09/20 02:55 ID:48G27oZb
つか、読み違えとかじゃなくてさ、 ハッピーエンドでもありながら、悲しい部分も含ませてんでしょ。 絶妙な終わり方なわけよ。 ラストについてあれこれ討論せず、黙って涙するのが粋ってもんよ。
16 :
シドニー :03/09/20 02:55 ID:hKnCuVde
かの名優アル・パチーノが、この「街の灯」をこよなく愛しているとのことです。 彼は、「CITYLIGHTS PRODUCTION」だったかの製作会社を作って、1本の映画を作りました。 それが、「セント・オブ・ウーマン 〜夢の香り〜」です。 こちらは目の見えない軍人と少年の物語で、ちょっと内容は違うのですが、音楽には「街の灯」 の「ラ・ヴィオレテーラ」を使用し、主人公の少年の名前を「チャーリー」にするなど、オマージュを 捧げていることがわかります。 未見の方はぜひどうぞ!
ある意味、ボリス・カーロフのフランケンシュタインがこれのリメイクだね。
18 :
シドニー :03/09/20 03:00 ID:hKnCuVde
>>15 もちろんそうです。野暮なのは100も承知。別に決着をつけようというつもりはないです。
当然、チャップリン自身があえて語っていないのだから、決着がつくはずもありません。
ハッピーエンドとして観る人が、すごい根拠を示してくれたら、もしかしたら自分もハッピー
エンド派になるかも知れない。
実際、さっき見返してみて、「こりゃハッピーエンドと観てもしょうがないわ」と思った次第です。
それほど、この映画には深い味わいがあるってことを、実感したいんですよね。
ま、かたいこと抜きで、気楽に参加してください。
19 :
名無シネマ@上映中 :03/09/20 03:15 ID:uRPQmZBA
明日から池袋で始まりますね。また観るつもりです。
>>18 あんた「街の灯」が相当好きなんだなw
カキコから愛情が溢れ出てるよ。
個人的にチャップリンの中では一番好きな作品だよ。
正直、これ以降の作品はお説教の限度が過ぎてあんま好きじゃないw
漏れの地域でももうすぐリバイバルすることだし、
久々に見直そうかな。
>正直、これ以降の作品はお説教の限度が過ぎてあんま好きじゃないw 同意。僕もどっちかというとそうです。せめて「モダンタイムス」までかなあ。
そういえば、なんかの評論本でこのエンディングシーンが分析されてたな。 うろ覚えだがその本によると、 「少女とチャーリーが向き合っているいるシーンで、カットが切り返されるたびに花を持つチャーリーの手が上になったり下になってたりする。 おそらく撮影ミスらしいが、結果的にその上下に揺れる花が複雑な浮浪者の心情をあらわす効果をあげている。」 とかいう分析をしていた。見返す人は花を持つチャーリーの手にも注目してみよう。
23 :
名無シネマ@上映中 :03/09/20 04:41 ID:XU1J10N0
「自己犠牲を伴った情熱的に病的なくらいの愛を捧げる或る男の物語」
24 :
シドニー :03/09/20 09:39 ID:hKnCuVde
>>19 いやー、偶然でしたねえ。それは知りませんでした。まだ観たこと無い人は、
ぜひぜひスクリーンで観て欲しいなあ。
>>20 そうなんです。自分にとって最高傑作です。
チャップリンは大好きで、他の作品も大好きですよ。
でもね、この映画がやっぱり一番人の心を打つと思うんだなー。
映画のベスト100とかでは、たいして上の順位には来ないけど、
深く愛されてるというか、ね。
>>22 すごい観方ですね・・・。
完ぺき主義のチャーリーがそんなミスをするとは思えないけど。
また注目してみます。
>>23 (・∀・)ィィョィィョ-
なんかさ、おこがましい人間だね。<シドニー あんたの人間性について討論したいよ。
26 :
名無シネマ@上映中 :03/09/20 11:37 ID:lvJT8pmC
>>22 あれはファンなら誰でも気付いていることをいい加減に言っただけだよ。
で、ケツから出てくるあの布切れは、一体何ですか?
セントオブウーマンてそうだったんだあ
この映画をパクった赤塚不二夫のマンガ「おそ松くん」の一編 「イヤミはひとり風の中」のラストでは,目が見えるようになった少女は 千両箱を強奪してまで治療費を作ったイヤミに気づかずに終わる,となっています。 設定が江戸時代になっているわけですが,「街の灯」好きな人必読の作品ですよ。 自分は「街の灯」より先にこのマンガを読みましたが,はじめてマンガ読んで泣きました。
30 :
名無シネマ@上映中 :03/09/20 20:22 ID:qFkAuMWW
>>22 花の位置はおそらく少女の目線の高さにカメラを据えて斜めから表情をとらえると、
花で少女の顔が隠れてしまうからではないか。
しかしチャーリーのいじらしい表情と口元の花は絶妙のポーズなわけで。
それと、独裁者の飛行機でチャーリーが左側、怪我したシュルツが右側に乗り込むけど
ひっくり返った後は逆になってる。
あれもチャップリンの演技を見せるためにやってる映画の嘘、と思う。
モダンタイムスの工場でチャーリーが狂ってカチカチッと右に回した
でかいレバーが次の引きのカットでは左に戻ってて、
アップになるとまた右に倒れてるのは単純なミスだろう。
あと、街の灯で石鹸食ったオースティンが
口ゆすがないでまたサンドイッチ食ってるのがちょっと気になったり。
31 :
名無シネマ@上映中 :03/09/20 21:01 ID:xpL+91T/
チャーリーは「叶うことのない夢」の描き方が上手いな〜。 長編では切ないラストシーンの作品が多いけど、 「切ない」だけじゃない感情を隆起させる上手さ。 うーん、やっぱ天才
32 :
名無シネマ@上映中 :03/09/20 22:30 ID:vxyD7d7E
今さらながらスマソ、「街の灯」って盲目の花売り少女に献身的に 活躍するチャーリーの愛を描いたやつか? ゴッチャになってまして。
33 :
名無シネマ@上映中 :03/09/20 22:41 ID:zsGvVz5N
>>32 そうだよ。そんな時は最初から読めばいいんだよ。
ラストシーンもちゃんとアップされてるから。
原題は「CITY LIGHTS」だね。
34 :
名無シネマ@上映中 :03/09/20 23:07 ID:gvquZG/X
>29 ラストの一本道を去っていくイヤミがモロにチャップリンだったな。 「おそ松くん」には他に、「キッド」をパクッた「下町のチビ太キッドの物語」もある。
35 :
名無シネマ@上映中 :03/09/21 00:09 ID:ESFv/Rrg
1さんは相当頭がよくて、優れたユーモアの持ち主とみた。案外、大物じゃ? 最初の出合いのプロットの巧さ(大きな車のドアのしまる音を聞いてお金持ちと錯覚) でチャップリンは相当寝ないで苦労したそうです。 ラストねぇ。僕は正直、どっちでもいいと思う。見るひとが自分で解釈していいのでは。 つまんないオチでごめんなさい。
36 :
名無シネマ@上映中 :03/09/21 12:51 ID:baRNPW3g
やっぱり、どちらとも取ることが可能だと思うし、それがいいのではないか、と。
あと、
「『女の子がチャーリーを愛し続けられるか?』だけではなく、『チャーリーが女の子を愛し続けられるか?』も問題。」
といった意味の発言を聞いた(読んだ)こともある。
>>23 さんの言う、
「自己犠牲を伴った情熱的に病的なくらいの愛を捧げる」
という状況が消滅してしまったわけだし、チャーリーはあれ以後どうしたいのかも、観客の取り方次第。
37 :
シドニー :03/09/21 14:54 ID:vAo3t/Au
とりあえず、自分の考えみたいなものを書いておきます。 少女が盲目な故に、チャーリーは、彼女の前で自分が金持ちのふりをすることが出来、自分が浮浪者であるという 現実から逃げ出せた。 チャーリーにとって、それも少女と付き合う上での大きな魅力だったのかも知れないですね。 少女が「目が治ったら、あなたの顔も見ることが出来るのね?」と、うれしそうに聞いた時、チャーリーがうんうんと うなずいた後、ハッと気付くシーンがありますね。 彼女の目が見えるようになったら、今のこの関係が崩れてしまう。 でも、彼女を助けたい。 どちらを取るべきか。 チャーリーは答えを出すのに迷わなかった。たとえこの恋が終わっても、少女を助けてやりたい。 ラストで少女の目が治ったことを知ったチャーリーは、きっと心の底からそれを喜んだと思う。 もちろん、少女が自分を憐れみ、どこか失望していることも理解した。 少女のことは、きっと今まで通りに愛することはできるが、きっと少女の態度はこれまでのようにはいかないだろう。 あのあと、チャーリーは静かに少女のもとを去るんだろう。 それが彼なりのせめてものスタイルだと思う。少女のもとで世話になるのは、彼のポリシーに背くのではないかと。 きっとチャーリーはそれで満足するのではないかと。 あと、もっと拡大解釈をすれば、チャーリーはあのあと、工場に勤め、違う少女に出会って・・・w
38 :
名無シネマ@上映中 :03/09/21 15:23 ID:PEZyLcBg
なげーよ、ばか!
40 :
名無シネマ@上映中 :03/09/21 16:01 ID:KW3cSnFR
やはり人生経験の差ではないか、と思う。 これがハッピーエンドなんて言うやつとは付き合えない。 少女がチャーリーを選ぶなんてのは絶対にありえない。。 出直して来い。
女ってそういうもんだよな…。 特に前途に希望がある時は…。
42 :
名無シネマ@上映中 :03/09/21 17:53 ID:OQN7T1D3
子供の頃観た時は、「ああ、良かったねえ〜」と思った。二人を祝福した。 その後、浜村淳が実はあの映画には別バージョンで、 金持ちの紳士と少女の結婚式のシーンをチャップリンがたまたま観て、 こっそり去っていくっていうラストがあったのがボツになったとかいうのを聞き、 もう一度観た。 全然イメージが違った。前よりもっと感動し、「街の灯」がもっと好きになったよ。 今でもたまに見返して、たっぷり泣く。最後のチャップリンの花をくわえた笑顔が 消えてゆくところで・・・。
43 :
名無シネマ@上映中 :03/09/21 19:19 ID:mWaRxw7J
>37 >あと、もっと拡大解釈をすれば、チャーリーはあのあと、工場に勤め、違う少女に出会って・・・w それは、考えたことある。 『サーカス』、『街の灯』、『モダンタイムス』のチャーリーは同一人物としても見れるのではないか、と。 助けを必要としている女の子を救った後は、潔く彼女らの元から去り、パートナーといえる女の子を見つけたことで一連の物語に一区切りがついた、なんて。
44 :
名無シネマ@上映中 :03/09/21 19:22 ID:mWaRxw7J
「おそ松くん」のパクリ作品の話が出てたけど、同じ赤塚作品の「もーれつア太郎」にもあった。 ニャロメ(猫)が盲目の女の子を助けるんだけど、目が見えるようになった女の子は、ニャロメが猫と知って態度豹変。 さっさとトンズラ。 でも、街の灯でそんな場面が実際に出てきたらイヤだな・・・・。
45 :
名無シネマ@上映中 :03/09/21 21:43 ID:4v7l1QOy
赤塚はあの映画好きだったんだね。 とりあえずあのラストシーンはコメディらしく、女の子 がチャーリーの手を握った直後に「バチーン」とかいっ てチャーリーの顔を引っ叩いてくれたら良かったと思う。 そのまま道ばたに座り込み失禁してしまうチャーリー。 幻想を完全に崩されて怒って中に入ってしまう女の子。 1920年代のコメディらしい終わり方。観客も涙する必要 が無い。
ジッドの「田園交響詩」っていう古い小説は 確か同じようなパターンで 最後に目が見えるようになった女から 「あなたは私の想像してた人ではない」と言われフラれる
47 :
名無シネマ@上映中 :03/09/21 23:47 ID:pJFF3oFH
少女は盲目の時、紳士は酔っ払いの時だけ、チャーリーの良さを感じることができたのか・・・。 「モダンタイムス」の女の子はいい子やな〜。
48 :
名無シネマ@上映中 :03/09/22 00:35 ID:SO8OrfHs
爆笑問題の太田がこの映画に思い入れが深いみたい。 淀川さんとの対談で、かなり熱心にラストシーンのトークをしていた。
その後2人の恋愛が成就するか否かが この映画がハッピーエンドか否かの判別点ではないと思うが。
50 :
名無シネマ@上映中 :03/09/23 08:11 ID:j+fPSBsU
チャーリーとしてはあのラストで十分ハッピーだったりして。少女に受け入れられるかは二の次、三の次とか。
そうそう 気付いてもらった喜びがハッピーエンドなんだと 今まで思っていたよ
52 :
名無シネマ@上映中 :03/09/23 22:34 ID:xffz5STI
30年前、消防の時に見た時の感想: 「盲目の人って嗅覚とか常人より鋭いっていうけど、ルンペン(今の「ホームレス」みたいなもの)の匂いがどうしてわからないのだろう。アメリカでは浮浪者も風呂に入っているのかな?」 いまだに疑問。誰か教えて。
54 :
名無シネマ@上映中 :03/09/24 12:35 ID:2nK57flw
>53 おれもそう思う。 浮浪者ってかなーり臭いもんな。
「放浪の”紳士”チャーリー」 紳士ってぐらいだから、水浴びとか洗濯ぐらいはしてたんじゃないの?
56 :
名無シネマ@上映中 :03/09/24 22:03 ID:RC6p6lzv
>>53 臭いかどうかは、まあ、映画だからねえ。そんなこと言い出せばどんな映画にも
ツッコミどころは山ほどあるし・・・。
当時の紳士や街がどれだけ清潔かどうかでも決まると思う。中世のヨーロッパでは
紳士淑女も、都会もすごく臭かったらしいし(まあ、1930年代のアメリカはそんな事
さすがにないだろうけど)。
第一、少女自体が貧しい生活で、ろくに風呂も入れてないような人だから、あんまり
ニオイは気にならないのかも・・・。
そんでもって、チャーリーはああみえて、とてもプライドが高い放浪者だからねえ。
金持ちの家の香水とか使ってるだろうし、普段もとりあえず清潔にしてた・・・かな?
風呂には入ってないと思うけど・・・。
ま、やっぱりそこは映画の嘘ってことでお許しいただこうw
57 :
名無シネマ@上映中 :03/09/24 23:40 ID:DA3dEDKm
はじめて映画館で泣いた映画 むかしのリバイバル上映の時でつ
58 :
名無シネマ@上映中 :03/09/25 16:03 ID:rvE5z29k
人生にはこのラストシーンと同じようなことがたくさんあるね。
残酷ですが、とても好きな映画です。
>>48 爆笑問題とウルトラ7に書かれてたやつかな?
59 :
名無シネマ@上映中 :03/09/25 16:13 ID:Iie/xb2r
GTA3、映画化決定
60 :
名無シネマ@上映中 :03/10/01 02:09 ID:ngMTt/uf
中学生の時にリバイバル上映の時に父と見た。 「YOU?」が一番最後の言葉だったような…。 日本字幕読まず、英語しか読んでいなかったから 「きみぃ?」と訳してしまった。 あの顔見るとね。
61 :
名無シネマ@上映中 :03/10/01 07:32 ID:K1384loD
>>60 最後の言葉は、「ええ、見えますわ」だよ。
とても心に残る三枚の字幕。
タイミングも絶妙なんだよね。
こないだ見直したんだけど、まあ、蛇足を承知であえて言うと、
チャップリンが捕まってから、もうちょっと時間かけてみると、
良かったのかも・・・。
だって捕まって、わずか3分後には少女と再会するわけだからね。
刑務所で少女の事を思うシーンとか、出所してしばらく、町をうろつく
みじめなチャーリーの姿をもっと長く見せておいてから、やっとのことで
再会ってなれば、もっともっと泣けたんだろうなあ。
62 :
名無シネマ@上映中 :03/10/01 11:05 ID:AlnCY99w
>>60 ラストシーンの会話は、
「You?」(貴方でしたの?)
にっこり微笑むチャーリー
「You can see now?」(見えるようになった?)
「Yes. I can see now」(ええ、見えますわ。)
〜THE END〜
63 :
名無シネマ@上映中 :03/10/01 11:10 ID:OUtC2HUV
活弁で観たヤシはおらんのか? 弁士は最後どーやって〆たのか知りたい。
俺のIDアウトだ。 逝ってきます。。
65 :
名無シネマ@上映中 :03/10/01 11:43 ID:7bSBukyM
いろいろ解釈はあるものだな。 報われない恋だったけど好きになった女の目が見えるようになったのだから ハッピーエンドと単純に思ってたんだけど。 「セント・オブ・ウーマン」はハッピーエンドというのは問題ないんですよね?
66 :
名無シネマ@上映中 :03/10/01 15:19 ID:CTZnawnp
>>65 アル・パチーノが「街の灯」のラストをどう解釈してるかも興味深いね。
ところで「セント・オブ・ウーマン」のラストってどーだったっけ?
覚えてないわ・・・。
67 :
名無シネマ@上映中 :03/10/01 15:38 ID:za3XPQgm
>>63 ウチのじいちゃん、明治39年東京生まれで洋画好きだった・・・・
無声映画なんかの初期の話聞いとくべきだったよ。
そういや、リーフェンシュタールの「民族の祭典」の小冊子あったな。
68 :
名無シネマ@上映中 :03/10/01 15:41 ID:grQtun65
この映画を高く評価している映画人って当然たくさんいるね ウディ・アレンは「チャップリンの最高作」って言ってるし レオス・カラックスは、「ポンヌフ」に設定を使った
69 :
名無シネマ@上映中 :03/10/01 17:17 ID:c0DFhY/J
はっきりいってあのラストシーンはぬるいな。 チャプリン氏には「ワイルドバンチ」を見て勉強していただきたいと思う。
71 :
名無シネマ@上映中 :03/10/02 12:44 ID:OtYkLry/
>>63 某活弁映画会社で、弁士は「街の灯」のラストをハッピーorバッドのどちらで終わらせているか
を聞いてみました。
答えは、「曖昧に終わらせている」そうです。。。
72 :
名無シネマ@上映中 :03/10/02 13:24 ID:Vq7Vb79v
DVDの復刻情報は無いの?
あれはハッピーエンドでもバッドエンドでもない、いわば「リアルエンド」 そもそもチャーリーは最初から彼女の役に立ちたいと思っていただけで、 結ばれたいなんておこがましいことは考えていない。 ラストで彼女の幻想は打ち砕かれたが、真実が見えるようになる。 Yes, I can see now. はもちろんダブルミーニング。 彼女はそのことに当惑はしているけど、それは落胆じゃない。
74 :
淀川長治 :03/10/02 15:14 ID:OtYkLry/
「すばらしいというよりも、もう見てはおれないくらいの愛の美しく痛ましく残酷で 暖かい映画・・・これが‘街の灯’である。この映画の愛の美しさは私たちの心をも 心をも暖め抱きしめてくれるのだ。」 ハイッ サヨナラサヨナラ サヨナラ
75 :
名無シネマ@上映中 :03/10/02 15:23 ID:LsNcxrAg
{セント・オブ・ウーマン」の終わりは別に男女とは関係なくて、世話係りをして くれた学生の大学で、彼をかばう演説をした後大喝采。帰る途中で大学の女性教授 みたいのに声かけられてデートの約束(?)で、いままでさんざん我儘いってた娘 の家に戻ると、孫たちが駆け寄ってくる。で孫たちを抱きしめて、The End だったような。(うろおぼえでスマン) (それまで盲目で不自由な自分をのろって自殺までしようと決心して家出した 設定だから、パチーノじいちゃんの再生がとても嬉しかったのを覚えています)
>>68 チャップリンは炉という説は本当なんですか。
アレンもそうですよね。
まぁ、自分から見れば両者とも充分に一般人ですが。
こういう芸術性の高い作品を作る人が同好の志であることは
大変うれしいです。
煽りじゃないですよ。
77 :
名無シネマ@上映中 :03/10/02 18:39 ID:J2bZiQ1n
>>71 そりゃまた粋ですね。それが一番いいのでしょうね。
>>75 ありがとうです。今度、また見てみようかな。
>>76 説も何も、結婚した4人の女性の結婚時の年齢を見ればわかるよ。
まあ、言い尽くされてますけどね。
とりあえずそっちの話は無しってことで。
78 :
名無シネマ@上映中 :03/10/04 00:25 ID:IFzsk8Tk
この作品でのチャーリーは、普通の人には誰にも相手にされていない という設定ですよね。 冒頭の除幕式での街の紳士淑女連から、ショーウインドーの前の人夫、街角の 新聞売りの少年に至るまで。。。。 唯一、彼をマトモに扱ってくれるのは、盲目の花売り娘だけですよね。 よっぱらったときの百万長者はどうなんだよ?といわれるかもしれませんが、 彼はチャーリーをマトモに遇しているというよりは、極端に款待しているだけ で、チャーリーを脳内で勝手に過大評価しているだけだと思います。
79 :
78 :03/10/04 00:43 ID:IFzsk8Tk
つまり、外見で判断することができない花売り娘だけが、 彼を相手にしてくれる。。 普通の人は、浮浪者の彼など見向きもしない。 (ショーウインドウのシーンにおける、チャーリーと、 背景の横断歩道を忙しそうに行き交う街の人々との距離感を見よ!) ということは、娘が眼が見えるようになったときは チャーリーを他の人たちと同じようにさげすむ視点を もってしまったといえる。 ところが彼女は他の人物とはちがい、過去に彼の心根にふれている、 という経験があるので、軽蔑しきることもできない。 (また、おばあさんの「きっとその方はお金持ちなんだろうね』という セリフに対して、娘が「ええ。でもそれだけのひとじゃないわ」といって いるように、彼女は金があるかないかで人を判断するキャラクター設定 にはされていないことにも注意)
80 :
78 :03/10/04 00:45 ID:IFzsk8Tk
というわけで、やはり彼女は、当惑している、という ラストで、単純なハッピーエンドとはいいにくいと思います。 (ながながとかきましたが)
81 :
名無シネマ@上映中 :03/10/04 10:18 ID:H7x+tg7/
>>79 同じようなスタンスでいえば、「悪魔の毒々モンスター」の目の見えない少女と、「マスク」(まじめな方)の
やはり目の見えない少女が、やはり人に避けられる主人公に普通に接するという点で似てますよね。
「街の灯」のモチーフをとっているんでしょうか。
82 :
名無シネマ@上映中 :03/10/04 10:24 ID:H7x+tg7/
>>79 そうそう、こないだも「街の灯」観て思い出したけど、おばあさんとチャーリーは一度も会って無いんですよね。
当然、会っていたらチャーリーの正体がわかってしまうから会わない設定にしてるんだけど、そのさりげなさ
がいいのです。普通の駄目監督なら、おばあさんとチャーリーがニアミスするようなシーンも追加すると思う。
あと、前に出てた「ニオイ」についてですが、金持ちの家で香水をふりかけるシーンがありました。
やっぱり気にしてるのかな?だから何らかの方法で普段でも香水をかけるなどしてるのではないかと。
店にある「テスター」など使って(って、当時あったのかどうかは知らんけど)。
83 :
名無シネマ@上映中 :03/10/04 11:13 ID:3aDXCc64
>>65 あれはハッピーエンドには間違いないと思うけど、
目が見えないのは変わらないし、それまで印象を悪く与えてきた人たちの
理解を得るにはかなりの時間がかかるとオモウから、
あれも「リアルエンド」と言ったほうがいいんじゃないかな。
やっと現実が見えたんだもんね。
でも素晴らしい終わり方だった。泣けた。
84 :
名無シネマ@上映中 :03/10/05 01:30 ID:uSqkWSvs
>>82 普通の駄目監督なら、おばあさんと
チャーリーがニアミスするようなシーンも追加すると思う。
チャップリンは省略の名人だしね。自伝の中でも、「映画は時間の短縮が
最大の課題なのだ」とか述べていました。
『独裁者』で言えば、
ラストで床屋が演説をはじめたら、当然側近のものは彼が
ヒンケルではないか、すくなくともいつものヒンケルとは
違うことに気付くはず。
でもそういった、側近達の反応と言った説明的シーンをいれないのは、
ミスと言うより、ラストの感動に邪魔になるゆえの省略とみたい。
「街の灯」のラストの感動的シーンについてもそれはいえる。
感動の再会してるふたりのすぐ近くには、さっきまでチャーリーをからかった
新聞売りがいるはずだ。
でも彼等についての説明はまったく省いている。
現代の映画ではリアリズムが無視できないからこういう大胆はできないかもね
85 :
:03/10/05 14:19 ID:SL53EdO6
ビデオ見直してみた 特にラストシーン近辺 最後はチャーリーの手を握りつつも彼女すごく困惑した表情にも見えた チャーリーは最後まで花やお金をもらうのも拒否しつつ、結局は彼女と手が触れてしまい 正体に気づかれた。気づかれたら「見えるようになった?」と正体をバラすことを言ってしまったが 結局最後の表情は笑顔だがすぐに途切れてしまう ラストの音楽もちょい悲しめだし ということで一見ハッピーエンドのように見えるけど、悲しい哀愁のほうが大きい まあこのスレいいネタ振りだと思ったよ。いろいろ考えた
86 :
名無シネマ@上映中 :03/10/05 14:34 ID:TJ0DwFrv
かけがいのない年月だったのか、失われた年月だったのか、 うれしいのやら、かなしいのやら、 希望なのか、絶望なのか、 観る人の気持ちが宙づりにされたところで、さっと終わる。 チャップリンのアンビバレントな部分が凝縮されたラストシーンだと思う。
87 :
名無シネマ@上映中 :03/10/06 12:32 ID:1nWKi4B2
シチュエーションは違うけど、シドニー・ポワチエ主演の「いつか見た青い空」 にも通じる所ありますね。盲目でかつ虐待され続けている20代の若い女性を助 けるポワチエ。外出さえも怖がって出来ない彼女の自立を助けて、最後にやはり 手術をすることに。優しく紳士的なシドニーにすっかり心を奪われてしまった彼女 は彼に見も心も捧げようとする。彼女に惹かれながら断るシドニー。 目が見えてしまったときに、黒人である自分を白人の彼女が受け入れるはずもない と苦悩するシドニー。(確か養母が彼が黒人であることを知って罵倒する場面が あった様な)ラストがどうだったか記憶に無いのですが(シドンーが養母の元から 彼女を連れ出すのかな)何か苦く切ない思いが残った事を覚えています。
88 :
名無シネマ@上映中 :03/10/06 12:42 ID:LUx8ybnJ
さすがに「乞食を憐れむ表情」には見えなかったよな〜 女の子だってもとは乞食になり損ねたくらい貧乏だったんだし
89 :
名無シネマ@上映中 :03/10/06 13:15 ID:LUx8ybnJ
さらには、困惑にさえ見えなかったよ。 ふつーに「あなたには感謝してもしきれません」ていう 再会できたことにいたく感動した表情。 金持ちの紳士が恵んでくれたんだと思い込んでたけど それが乞食だったと分かった時点で感謝も倍増だろう。 だって、金持ちが金を出すのは簡単だけど 貧乏人がまとまった金を作るのは並大抵のことじゃないから。 あの金を手に入れるのに、どれだけ苦労して 自己犠牲払ったか、想像に難くないでしょ。 最後店の中に二人で入っていくハッピーエンドも 最高に美しい終わり方だと思った。 その後どうなるかは完全に観る方におまかせだけど 特に考える必要もないとおもう。 最高に昇華したところで終わり、芸術作品として完結している。 個人的には、あまりにも恩義がありすぎて恋仲になるには 難しいとは思うけど。
逆にチャーリーの表情には恐怖も多少あったかな。 自分を金持ちだと思っている少女の夢を永遠に壊したくなかった というエゴもあったろうし、「手術代工面するのに苦労させた」と 善意を示した相手に心理的な負担を強いてしまうのは チャーリーの美学にも反するだろう。 そもそもそれが理由で金持ちのふりしてたんだし。 でもそれよりも、手を触れただけで気づいてくれた、 金持ちの身なりでないのに外見に騙されることなく分かってくれたことで 感激してる風だった。本当は分かって欲しかったんだろうから。 こういうとき、単なる笑顔では軽すぎる。
>>87 この音楽が大好きさ!公園のベンチで座っている彼女のバスケから
色とりどりのビー玉がこぼれていく場面を勝手に想像しています。。
いつか見た青い空・・・昔、眼が見えていた時の唯一の記憶に残る青い空。
てか、
>>89 さんに同意。
92 :
名無シネマ@上映中 :03/10/06 15:24 ID:YHTwRn9L
あの最後のチャップリンの表情はなんとも言えない。 あたし的にはキッドと黄金狂時代も泣けた。 チャップリンスレって他にありますか? 2ちゃん初心者なもので。あったら教えてください
93 :
名無シネマ@上映中 :03/10/06 16:00 ID:EA9pRAdi
>>89 >最後店の中に二人で入っていくハッピーエンドも
>最高に美しい終わり方だと思った。
記憶違いですねw
「街の灯」には、そんなラストシーンはありません。
店の中には入っていきませんよ。
チャーリーの、口に花をくわえたなんともいえない笑顔で終わるのです。
店の中に入っていかないからこそ、あらゆる観方を生んでるんでしょう。
94 :
名無シネマ@上映中 :03/10/06 16:09 ID:EA9pRAdi
>>92 ちょっと前まではこの映画板にもあったんですが、1000まで行って終わったようです。
また誰か立ててくれるといいんですが・・・。
95 :
名無シネマ@上映中 :03/10/06 17:16 ID:VR7OzonT
あの映画の中のチャーリーの願いは、ただ、ひたすら花売り娘が幸せになること、そしてそのためにひたすら無償に尽くすこと、だったと思う。 だからその意味ではラスト、彼の願いがかなったわけで、ハッピーエンドだと思う。 ただ、自分の正体を彼女に知られてしまったことは彼の願いからははずれてるから、残酷なハッピーエンドとは云えるかも。
96 :
89 :03/10/06 18:13 ID:LUx8ybnJ
>>93 最後、家の中に入るのはキッドでしたね。すみません。
でも私の思う解釈については変わりありません。
97 :
:03/10/06 20:14 ID:vc6EnIl2
>>89 もういちどビデオ見てみな?
彼女の表情にはハッピーエンドじゃない見方もたしかに成り立つよ
98 :
. :03/10/06 20:30 ID:TeKhhREy
ハッピーエンドかどうかなんて次元の話ではないと思う。
二人があの後結ばれたのかどうかなんて関係ないだろ。
チャーリーは報酬を求めてない真の愛ある人。あのラストの
笑顔は、ただ目が見えてくれて良かったという喜びだろう。
だから本当に美しい顔なんだ。 その後の二人を現実的に
想像するのは邪知ってもんだ。
まあチャーリーにとっては愛しの可愛い人が目が見えるようになって
喜んだし、あの子も乞食が助けてくれたのかとがっかりはせず
寧ろ感動するような本当に優しい人だろう。総合的にはハッピー
エンドと言える。
>>1 の悲劇という考え方は問題外だ。
>チャーリーは報酬を求めてない真の愛ある人。 あ、チャーリーってチャップリンのことではなく主人公のことなのね。 一瞬、チャップリンが報酬を求めていないことかと思い椅子から転げ 落ちそうになったけれど。w ところで、『街の灯』のラストってどんなだったっけ? まさか、盲目の少女がチャーリーの手を触って「あなただったのね」 との臭い終わり方じゃないよね?
100 :
名無シネマ@上映中 :03/10/06 22:37 ID:EA9pRAdi
>>98 自分も悲劇とみています。目が見えることはお金で解決できたわけです。そんな難しい
手術だとも言われてませんでした。確かに手術が成功したのはめでたいことだけど、
チャーリーが「見えるようになった?」と言ったのは、もっと違う意味があると思う。
物理的に目が見えるようになったのは素晴らしいことだけど、見えることによって、
人を分け隔てなく観る心を失ってしまったね、と。それは仕方ないけど、ちょっと悲しく
思っているんだと。
そういう意味で悲劇だと思うわけです。
>>99 過去ログ読んでみてね。ラストについての記述はあちこちにありますから。
つーか、何の皮肉ですか?IDがwcだと、そういう変な煽りも書いちゃうんですかねw
101 :
名無シネマ@上映中 :03/10/06 23:11 ID:r0kN6FTd
めでたしめでたし、で終わるのがハッピーエンド。
ハッピーエンドなワケないじゃん!
とっても切なくて悲しい笑顔で終わってるのに・・・
彼女の失望が解って、自分の姿をかえりみて・・・
あんな風に笑うしかないモンね・・・
>>100 さんが言うような、そんなお説教クサイ事も考えてないと思うヨ
ゴメンねこんな自分でって卑屈に笑ってたんだと思う・・・
ダメだ、思い出して泣けてきた
102 :
名無シネマ@上映中 :03/10/06 23:23 ID:0k9Cm2/U
「街の灯」のDVDは宝ものでつ
103 :
名無シネマ@上映中 :03/10/06 23:35 ID:zOOflE3n
このスレッド、大切に読んでいきたいです。 なんか、はっとする意見が多いんよ。
104 :
名無シネマ@上映中 :03/10/06 23:45 ID:ImYuCho5
観る人の冷静さを失わせる、ラストシーンだ
105 :
名無シネマ@上映中 :03/10/07 00:34 ID:yvIWJtbH
ラストシーンの季節は、秋。([Autumn]の字幕あり) 娘の髪が、秋風になびいているのがさりげなくイイ演出。 昭和初期の作家で、かなり前から再評価されている尾崎翠、 このひとはチャップリンの熱烈なファンで チャーリーのことを「あきかぜのおとこ」と歌った詩があったことを おもいだしました。 萩原朔太郎もチャップリンについてのアフォリズムがありましたね。
106 :
名無シネマ@上映中 :03/10/07 00:54 ID:yvIWJtbH
演出の細かさという点で言えば、ラストでのチャーリーは、襟足の当たりが ほんの少し短かめなような気がするのですが。。。 あれはやはり、ムショから出たて、ということなんでしょうかね?
107 :
名無シネマ@上映中 :03/10/07 01:50 ID:lMBOcyhP
俺の解釈。
チャップリン→自分に気付いてくれたことを喜んでいる。
(俺には彼の表情は満面の笑みに見えるが。)
娘→これまで勘違いしていて、私はバカね、って感じ。
チャップリンにとっては、あの瞬間のみに関していえば
ハッピーエンドだったと思う。しかし、二人の末路は想像に難くない。
それを考えると、
>>95 の「残酷なハッピーエンド」って表現がなんか気に入った。
>>106 襟足云々には気付かなかったけど、あの場面で彼はいつも肌身離さず持っていた、
彼の象徴ともいえるステッキを持っていないんだよね…。
それを考えると、刑務所は相当酷かったんだろうなぁ
108 :
89 :03/10/07 07:38 ID:mq9VnIL1
笑顔じゃない=喜んでないというのはちょっと・・・
>>99 そうそう。時代もあるだろうけど、チャップリンの映画は臭い。
臆面もなく人類愛を謳うんですよ。
そういうところも「説教くさい」と言われる所以なのでしょうが。
109 :
89 :03/10/07 08:12 ID:mq9VnIL1
>>100 「見えるようになった?」という台詞のダブルミーニングに関してですが・・・
映画の中でチャーリー自身が自分の言葉に
>見えることによって、人を分け隔てなく観る心を失ってしまったね
というダブルミーニングを含ませて彼女に言っている、ってことですよね?
私なんかは、まず劇中のチャーリー自身は「見えるようになった?」と
手術の成功の確認も込めて、恥じらいながらも自分がそうであると告白している
くらいの意味だと思ってました。
それとは別に、監督が「神の視点」から二重の意味を含ませたかったとするなら
「目が見えるようになったら外見に左右されて
人の内面をみることが出来なくなってしまいました」
などというがっかりなものとは全く逆の、
「たとえ貧乏で外見がみすぼらしくても、チャーリーの心は愛情や優しさ、
無償の献身といった美しいもので満ち溢れていたんですよ」
といったものだと思う。これはチャーリーの映画のテーマみたいなものですよね。
目が見えない時、女の子はチャーリーが資産家だからこそ
他人にも慈悲の心を持てたのだと、ある意味では思っていたわけですよ。
そのことが、彼女の「目が見えてなかった」状態なのではないかと。
110 :
89 :03/10/07 08:29 ID:mq9VnIL1
貧富の差が大きく世知辛い社会を風刺する中で 「人は見かけでは分からない」ように社会的な地位や金の有無では 人間の愛情は計れないものだ・・・という明るくシンプルなメッセージと捉える方が、 まあ実際はどうであれ私としてはチャップリン作品の解釈としてしっくりくる。 でもあの感動的な場面を観ている最中に ダブルミーニングなぞ考えるのも野暮かな。
111 :
名無シネマ@上映中 :03/10/07 13:48 ID:37pRFQAs
俺は、このラストシーンでは泣けない。彼女の眼が治って、現実を見てしまっているせいか、 ふたりの間には、気まずい空気が流れている。世間の冷たい風とも言っていいものだ。 むしろその前、「これが手術費用だよ。お母さんを大切にね」って告げてお金を手渡し、 彼女からあつ〜い感謝のキスをもらい、激感のあまり紙幣を一枚追加してやるとこなんか大好きだ。 そして、戸惑いながらも別れの挨拶を交わす場面。そん時のチェロとヴァイオリンをよく聴け! なんともしれん効果だ・゚・(ノД`)・゚・。
112 :
89 :03/10/07 21:09 ID:mq9VnIL1
この映画で、実質最後の笑顔がどう見えるかだけで これだけ違う見方があるとは思いもよらず、びっくりでした。 私も小さい頃から何度か観ましたが、感激して感極まってる表情としか みたことなかったもので。真実を知ってジリジリあとずさりしたりするならともかく・・・ そういうことであれば、チャップリンならもっと分かりやすくてほろ苦めの演出考えると思うし そもそも貧乏であることを卑屈に描くということは彼はしないと思うんですよね。 笑い飛ばすネタにはしても、暗くシリアスなものにはしないというのか。 う〜んあとは・・・上の方にも書いてありましたが、 彼女は目が見えない頃から、人を金持ちかどうかで判断しない とってもいい子なんですよ。 彼女があしながおじさんのような紳士を慕ったのは 金目当てでも顔がいいからでもないでしょう。 それが現物を目の前にして、そういう表面的な点が 想像と違っていたとしても、なんら失望する要素たりえないと思うのですよね。 金持ちでハンサムじゃなかったからといっていきなり幻滅を覚えるような、 そんな下世話でリアルな女をチャップリンが描きたかったとは思えないし。 この女の子の人間性をどうみるかには、観る人それぞれの価値観が かなり反映されるんでしょうね。 ながながと失礼しました。
ラストシーンの解釈というより、登場人物の生き方の捉え方の違いかなあ。 ライムライトのカルベロ観てたら、この映画の浮浪者の美学も手に取るように。 あのあと女はできる限りのお礼をしようとするが、彼は拒否して去っていくだろうね。 だから、チャーリーの笑顔は、もちろん目の見えるようになった彼女の姿を喜んでいるが 彼女との関係も終わってしまうこともどこかわかっているようで、それが哀しい。 彼女はあまりに突然の再会で戸惑っているんだろう。 つーかハッピーエンドはありえないだろ。 この一件でチャーリーが失ったものは大きかった。
114 :
名無シネマ@上映中 :03/10/07 23:33 ID:L7H+hssI
115 :
名無シネマ@上映中 :03/10/08 08:08 ID:yk8tlzBj
>89さん、言ってることはある程度理解できるし、いい意見だとは思うけど、 >彼女は目が見えない頃から、人を金持ちかどうかで判断しない >とってもいい子なんですよ。 これはどこから出てきたの?そういう描写はありましたか? あなたの幻想ではないかなあ? 彼女は、金持ちであるチャーリーに魅力を感じていたと思いますよ。 絶対とは言い切れませんが、お金持ちだから私をきっと助けてくれるって信じ込んでた ように思いますが。 逆に、金持ちだからこそ遠慮なく甘えることが出来たんだと思うし。 ただし、仮に金持ちだから憧れてたとしても、それは普通の反応だと思います。 決して彼女が悪い性格だとは言いません。 最後のシーンで、浮浪者の滑稽な姿を見て笑うのも、あくまで普通の反応でしょう。 チャーリーがどこか物悲しげなのは、彼女の前で金持ちのふりをしていた自分が、 今は包み隠せもせず、みすぼらしい格好で笑われているという事実をつきつけられたからだと 思うのです。それはプライドの高い彼にとって、やはりとても悲しいことだと思います。 気付いてくれたことはうれしいけど、それよりもずっと悲しい現実があると思う・・・。
116 :
名無シネマ@上映中 :03/10/08 08:45 ID:f1q8tHW3
私もハッピーエンドではないと思う。 人間って誰しも残酷で自分本位なところがあるっていうのが、 あの女の子の複雑な表情で表されている。 現実を突きつけられているようでちょっと怖いと思った。
117 :
. :03/10/09 06:43 ID:nWShB2J9
ハッピーエンドに決まってんだろアホ。 だからタイトルが「CITY LIGHTS」なんだよ。 街の中の希望の灯りだ。人の愛と優しさを訴えたんだよ。 女の子は複雑な表情? アホか。あの感動的なBGMを お前等聴いてんのか? 聴きながら見てるか? あの感動の 音楽を最後のシーンにつけてるのが全て。チャーリーの表情、 言葉、女の子の表情、言葉、全てに心打たれる。
118 :
名無シネマ@上映中 :03/10/09 14:18 ID:WvzYuhAP
それぞれのレスにそれぞれに人生経験(?)が反映されていて面白いけど、 何か忘れていませんか?というのはこの映画の公開当時のこと。その頃はそんなに 複雑に解釈して映画見る人いなかったと思うよ。ただ単純に、あぁ、彼女誰が 助けてくれたか分かって良かったね(涙)でほんわか気分になって家に帰ったん だと思うし、チャップリンもそれ以上のことは求めていないんじゃない? 勿論彼自身の人間洞察はそんな単純なものじゃないのは分かってるけどさ。
俺は1じゃないが、 このスレは 「街の灯」のラストシーンであえて今、討論するスレ だ。 今さら野暮なことは承知のうえ。
120 :
名無シネマ@上映中 :03/10/09 15:35 ID:7Xl9JH+1
女の子の表情は、恩人が理想と違っていた事に驚いているけども それはがっかりしているんじゃなくて、目が見えた事によって 人を見た目で判断してしまった自己嫌悪にも似た感情だと思う。 「ああ、あの人はルンペンなのね、お金をあげましょうよ。」 という善意は目が見えるようになったから出来たことだけど 身なりは汚くても、その人の心が汚いとは限らない。 だからこそチャーリーの純粋な愛情が素晴らしく美しい、 夜の街を照らす灯のように思えるんじゃないかな。
123 :
120 :03/10/10 23:31 ID:K5uqC296
ありがとう。続きです。 「You can see now?」のダブルミーニングの意味の推測は チャーリーがルンペンだったという事実が 判ったことへの意味も含んでいるけど、その後の彼の笑顔を見ていると 「目が見えるようになって、幸せになっても 君は誰かを助けてあげられる優しい心を持ったままでいるんだね。」 そんな意味を含んだ感じがする。 女の子の「Yes.I can see now」という答えと同時に チャーリーの手を強く握り直しているから 「いろいろな物を見ることもできるようになりました。 貴方がどんな方なのかも。そしてどれだけ優しい方なのか 忘れかけていたもう一つの「眼」でも見ることもできましたわ。」 といった感じで解釈をしたよ。 ちょっと、都合良くてハッピーエンドになりすぎるかな?
人生には甘さと苦さが同居してる・・・・ それを具現化して見せた素晴らしいシーンだと思います。 チャップリンの映画は自分が歳をとって行けば行くほど味わい深くなりますね。 あと好きなのは「ライムライト」でバレリーナを殴って舞台に立たせるシーン。 スレ違いスマン でも好き
125 :
名無シネマ@上映中 :03/10/11 16:25 ID:KubFjhhC
やっぱりこのラストシーンは偶然の産物だろうね。 これほどピッタリ決まるシーンはいくら頭で計算しても出来るもんじゃない。 でもやっぱり特筆すべきなのは突然ヒラめいたアイデアとしてもそのアイデア の神様と繋がってたチャップリンが凄いという事だね。 それくらい神の技としか思えないくらい見事なラストだった。
126 :
名無シネマ@上映中 :03/10/11 17:51 ID:zj+fy9wB
自分はチャップリン大好き人間なんですが、 街の灯のラストは正直全くなにも思わなかった一人なんですが。 このスレの人はハッピーエンドとかバッドエンドとか言ってるけど、 自分はとくにどっちとも思わなかった。 ああ、なるようになったなあと言う感じ。 見る前に少しネタバレされてたってのもあるけど。 ホントこのスレにいる人がうらやましい。 やはりこの映画で感動できた人ってのは、 お約束的に女性が喜んでくれるんじゃないかと思っていたから、 と言うのがあるのかな。だから衝撃を受けた。 自分には、あの女優の作る表情って非常にわかりにくいんだよね。 表情がどの感情の時もほとんど一緒に見える。
127 :
名無シネマ@上映中 :03/10/12 01:16 ID:DT46XjmW
良いスレだ。だからこんな事は言いたくないのだが.. 手に触れるまでもなく 臭いで気付いた筈
128 :
89 :03/10/12 06:07 ID:nPXuVDcL
>>115 >これはどこから出てきたの?そういう描写はありましたか?
ですが
>>78 さんが
>(また、おばあさんの「きっとその方はお金持ちなんだろうね』という
>セリフに対して、娘が「ええ。でもそれだけのひとじゃないわ」といって
>いるように、彼女は金があるかないかで人を判断するキャラクター設定
>にはされていないことにも注意)
と書かれてますが、私もここに同意してます。最後にきていきなり翻るのも不自然かと。
最後の顔がどういう顔にみえるかは、やっぱり個人の人生経験や
価値観によって違うのだと思います。
ありていに言ってしまえば、例えばもし私が主人公の女の子だったとしたら
お金持ちじゃなかった→ということはあのお金は・・・ とチャーリーの自己犠牲を知り
まるでホトケさまでも目の当たりにしたような気分になると思います。
金持ちでなかったことに失望して見えるタイプの人が女の子の立場であったら
お金持ちじゃなかった→がっかり・・・ となるのでしょう。
129 :
89 :03/10/12 06:46 ID:nPXuVDcL
だけど、女の子は泣いてましたよね?手を胸に当てるかして。 これもまた私の記憶違いでなければいいんですが・・・ 複雑な心境である場合、さすがに泣けはしないと思うんですよね。 ぎょっとして泣き出す小さい子供とは訳が違うし。 逆にその場の体裁保つために愛想笑いくらいならするかも知れませんが。 あくまで私の場合はそうである、ということですけど。 その後二人はくっつかないだろうからハッピーエンドではない、という話もありますね。 映画の「その後」をいろいろと考えてみるのもまた楽しいことですよね。 でも個人が自由に想像した後日談を作品のうしろにくっつけて、 あたかも作品に内包するものとしてひとくくりにした上で評価するというのは、 よく分かりませんがどうなんでしょう・・・そういう観せ方の映画もありますが。 例えばキッドの結末でも同じなのですが、下世話にその後を考えてみれば 子供はチャーリーと別れて裕福な母親と暮らすようになるだろうし 母親とチャーリーがくっついて夫婦になるなどという都合のいい話もありえない。 でもラストの時点で三人とも、誤解や不安も消え、幸福であるので ハッピーエンドといえるのじゃないでしょうか。
ちなみに、女優さんの演技をうんぬんする訳ではまったくありませんが・・・ 昔テレビでやっていたチャップリンのドキュメンタリー番組の中の 周囲の人へのインタビューで、かの女優さんが当時を振り返っていましたが チャップリンとはとても仲が悪かったらしいですね。 彼女の方は新人で立場が全然下なので、馬が合わないといったほうがいいのか。 多分最後の件のシーンだと思うのですが、何度も何度も取り直しさせられたそうです。 ビデオにとってあると思うのですが、手元にないので確認出来ないのが残念・・・
131 :
名無シネマ@上映中 :03/10/12 12:44 ID:WJiLGdK9
>>130 それは違うよ。仲が悪いというか、少女役のバージニア・チェリルは、この映画の撮影に
何度も何度も遅刻してきてたんだよ。
で、激怒したチャップリンは一度彼女をクビにしたんだ。で、「黄金狂時代」のジョージア・
ヘイルを彼女の代わりにして、一度は撮影をしてるんだよね。でも結局彼女に戻した。
だから「街の灯」は、完成までに2年以上かかったそうだ。ちなみに、あの酔っ払いの金
持ちも、誰かの代わりだったらしいね。金持ちのシーンは全部撮り直してる。
130さんの書かれたビデオなら、かつてあったHPにこんな投稿があった。
「インタヴュー当時、彼女は85歳。晩年はロスの北部、サンタバーバラに住んでいたそうです。
ケーリー・グラントと、「街の灯」封切の2年後の1933年に結婚、1935年に離婚。他に英国貴族
との結婚、離婚などを繰り返し、最後(四番目)は元パイロットの夫と猫と暮らしていたそうです。
『街の灯』撮影中のこと……
「台本がなかったので、その場その場で演じたのよ。物語がどこの街を舞台にしていたのかさえ、
いまだに分かりません」
「チャップリンは次のシーンが思いつかないと、同じシーンを何度も何度も繰り返して撮るのよ。
だから退屈な思いをしました」
ある日、彼女が「美容院に予約を取ってあるので早く帰らせて欲しい」と申し出たことから、彼女の
演技力不足への彼の不満が爆発したようです。
「私は彼の兄のシドニーに言ったのよ。だってその日は踊りに行くはずだったんですもの。そしたら、
チャーリーに言いつけたの」
なんとも、素人女優さんといった感じのエピソードですねェ。彼女はクビになりましたが、再登板と
あいなったそうです。その理由は、clareさんのご説明も私は聞いたことがありますが、新聞記事に
は、代役テストの際に結局は気に入らず、チェリルに頭を下げた、と書いています。
「知られざるチャップリン」にでてくるジョージア・ヘイルのテストシーンは、ちょっとオーバーアクショ
ンの印象を受けました。 後知恵で大変勝手ですが、理由の如何を問わず、やっぱりチェリルが良
かったんでは?と思います。」
素人演技の彼女だからこそ、逆にあのラストになったのかも知れないね。
俺が小学生のころチャップリンはよくテレビでやってたんだけど、街の灯は未見だった。 初めて観たのは厨房の時、スバル座での最後のリバイバルだった。 ボクシングのシーンなどコメディとしての印象しかなく、噂のラストシーンにはなにも感じなかった。 なんとなく高三の時にビデオで観なおしたら、なぜか涙がとまらなかった。 それまで漫画のキャラクターのように見ていたチャーリーが、顔のしわまで感じる程突然リアルになった。 十数年たった今でも、あれ程映画で涙を流したことはないです。 思い起こせば、その時俺は哀しくて泣きました。 これは報われない恋で、お互い決して追うことはしないんだと自然に思った。なんて残酷なんだ、とw 十代の俺ですらそうだったので公開当時もそういう見方は普通にあったと思う。たぶん。 というより、それが普通と思っていたのでこのスレは結構楽しくみてる。 その後を想像して論じるのは意味がない、と言う意見もありますが純粋な高坊の俺に免じて、 2人が清い心の持ち主故に「残酷なエンディング」に一票。 でもDVD買ったけどまだ観てないんだよね。今観たら感想も変わるだろうか・・・
133 :
. :03/10/12 19:47 ID:qsg1tsG4
>>125 偶然の産物? チャップリンは物凄く計画的で緻密な監督だと思うけど。
このラストシーンを表現する為に撮った気さえする。
>彼女は目が見えない頃から、人を金持ちかどうかで判断しない >とってもいい子なんですよ。 チャーリー見て笑ってたじゃん。
135 :
シドニー :03/10/12 21:45 ID:6hJ2ub7W
1です。たくさんのご意見、ありがとうございます。 こうしてみると、ハッピーエンド派のみなさんの意見にも力強いものを感じますね。 もう20年以上信じてきた、アンハッピーエンド説もちょっと揺らいできそうな勢いです。 これこそ、「街の灯」の大きな魅力なんでしょうね。 さて、なぜ私が「悲劇」であることを主張するのでしょうか。 どっちかははっきりしないんだから、喜劇でもいいんじゃないかとさえ思ったりもします。 第一、大好きなチャーリーが、彼女と結ばれることはとても素敵なことだし、ファンだったら そう願ったっておかしくないじゃないかと。 でも、なぜ自分はかたくなに、この映画が「悲劇であることを望んで」いるのでしょうか。 それはよくわからないけど、性格の問題なのかなあ。 昔、武田鉄矢主演の「刑事物語2」だったかで、武田さん扮する片山刑事が、居酒屋の おかみさん(倍賞千恵子=特別出演)に、「おかみさん、人はなぜ、悲しいんでしょうね」 と聞く場面があって、おかみさんがそれに対し、「それはね、あなたが悲しい人だからよ」 と返すのが、印象に残っています。 自分も、自分の悲しい姿をチャーリーに投影してしまってるんでしょうね。 かつてあった恋、もろくも崩れた恋。いくら献身しても報われなかった想い。 今でこそ自分も結婚してますが、かつてあった淡い恋をだぶらせて、悲劇の主人公の つもりになっているのかも知れませんね。 (つづきます)
136 :
シドニー :03/10/12 21:48 ID:6hJ2ub7W
それと、もうひとつの根拠は、かつて浜村淳氏がラジオで話していた、もうひとつのラスト シーン説ですね。自分はこれを聞いて、「街の灯」の見方がガラッと変わりました。 ラスト、出所してきたチャーリーが街を歩いていたら、結婚式が行われている。 何気なくその式を見ていると、花嫁はなんとあの少女。背の高いお金持ちと幸せそうに 並んでいる。チャーリーはそれを見て、ほほえみを浮かべながら、サーカスのラストよろしく 静かに去っていくというものです。これは盗作騒ぎがあって没になったということですが、 このままいけば悲劇とは言わずも、悲しいラストですよね。 チャップリン監督は、こういう末路の作品を本当は作りたかったのかも知れません。 自分はその説の呪縛から今でも逃れられないのでしょう。 でも、まだまだ色んな見方、お待ちしてます。特に新規の方、若い方、歓迎します!
137 :
名無シネマ@上映中 :03/10/12 23:09 ID:/ThvOPDC
>>136 あなたのその見方なら、
案外どこにでもある話じゃないか?
そういや、爆笑太田が街の灯のラストについて、
あのシーンが感動的なのは、
目の前の人物があの人だと分かった時の、
表情が極めて純粋なリアクションで、
そういう登場人物をチャップリンが否定しないからだ。
みたいなこと言ってた。
感激と落胆の入り交じったなんともいえない表情とも言ってたな。
138 :
名無シネマ@上映中 :03/10/13 01:58 ID:1eSfKsZA
映画はみとらん! でも浜村淳の解説つきダイジェスト版で、オロンオーロン泣いたよ。
139 :
名無シネマ@上映中 :03/10/13 07:18 ID:vs8JxlWZ
>>138 それはわかるが、本編観ようぜ。もっと泣けるから。
140 :
名無シネマ@上映中 :03/10/13 22:18 ID:PARuGvNY
泣き過ぎてビデオデッキぶっ壊した。損した。
>>132 >それまで漫画のキャラクターのように見ていたチャーリーが、顔のしわまで感じる程突然リアルになった。
その感じ、すごくよくわかります。
>>132 日本人独特のチャップリン観ってやつですな。
あれ日本語字幕にも表れてるよね。
洗脳が解けて本当に良かった。
144 :
名無シネマ@上映中 :03/10/15 10:58 ID:TCYwwXtW
チャップリン
145 :
名無シネマ@上映中 :03/10/18 00:02 ID:EBVY3fau
チャーリー
146 :
sage :03/10/18 21:41 ID:2xOH5lom
目が見えるようになったせいで、チャーリーの手の感触に気づきませんでした、 見えるというのは恩人さえ忘れることなのです! というオチだったらどうしよう かと思って、心臓ばくばくしちゃいました。 ライムライトのラストはえらくしんみりしたけど、街の灯は心地よいやるせなさに 浸れるラストですね。
147 :
名無シネマ@上映中 :03/10/18 21:49 ID:7KPXqrow
チャップリンスレ落ちた・・ でスレ違いなんですが・・ チャップリンとキートン同じくらい好きですが(伝記本とか写真とかで) キートン映画に、はまったことが無いです。 チャップリン作品ファンならキートン作品どれがいいでしょうか。 (ちなみに僕はチャップリン長編なら、1殺人狂時代、2黄金狂時代or街の灯、て感じです) よろしくお願いします。
148 :
sage :03/10/19 00:29 ID:1lCe/M7/
キートンは僕も好きですがチャップリンのように強く心を揺すぶられるって ことはないなあ。。。 ギャグはキートンの方がいいのが多いと思うけれども。。。 チャップリンをけなしてキートンを持ち上げる人が時々いるけど なんだかそういう態度を取ること自体醜い。。。 ところで上の質問ですが「蒸気船」なんかはどうですかね? 頑固な父親をドラ息子のキートンが助け出すという話で ちょっと人情話はいってるから。。。 すれ違いさげ
>>148 おおきに。 「蒸気船」はよく耳にするんで好きな人多そうですね。 自分は「ライムライト」は泣いたが キートン出演シーンは笑ったな。
150 :
名無シネマ@上映中 :03/10/22 13:27 ID:NcROvnjU
「街の灯」は音楽も哀愁あっていいんだよね。オープニングに流れる軽めの音楽が最後まで使われて ますね。「うまくいかない人生」を象徴してるみたいに思える。 もちろんメインテーマのあの名曲も素晴らしい。 チャップリンは楽譜が読めなかったのに、数々の名曲をつくりだした。もしも楽譜が読めてたら、凄い 作曲家になったかもね。いや、今でも凄い作曲家だと思うけど。
151 :
名無しシネマ@上映中 :03/10/25 22:38 ID:wAikrMDn
撮影前母親が死んだ事も影響しているんだろう。 親が死んだ体験はまだないけどチャップリンの人生に多大な影響を与えたのはよく 知られた事実。うまく言えないけど死んだ時の悲しみを映像化してみようと考えた のでは。 弁士付きは見たことないけど22年前水曜ロードショーでマスオさんの声の声優が ナレーションしたやつ見たことある。
152 :
名無シネマ@上映中 :03/10/28 17:36 ID:5h8r2QMv
オレ「知られざるチャップリン」今もビデオに取ってあるけどなかなか 興味深いよ。チャップリンがモノ投げてブチ切れてるシーンとかもあるし。 ジョージア・ヘイルのテストシーンもあるけど例のシーンでチャップリンを 手招きして呼ぶ所なんかはジョージアがやると妙に男慣れしてる感じがして 売春婦が客引きしてるみたいに見える。動きが大振りなんだよね。 ジョージアでは純粋無垢な女性役はムリ。 やっぱバージニアのキャラじゃないと清潔な感じは出ないな。 比較して見るとそれがよく判る。
153 :
名無シネマ@上映中 :03/10/29 11:26 ID:6Xq/bcHC
昨日、大野裕之さんが徹子の部屋に出ていましたね。
>>154 乙
しかし、184分ってことは、半分は特典なわけか。
BOXも出るみたいですね。 今度こそ買い揃えるチャンスかな。 ラヴ・チャップリン!コレクターズ・エディションBOX(1) ■収録作品 「短編集(「犬の生活」「担へ銃」「偽牧師」「サニーサイド」「のらくろ」「給料日」「一日の行楽」)」 「キッド」 「巴里の女性」 「黄金狂時代」 「サーカス」 「街の灯」 ■特典DISC(各作品ごとに若干内容は異なる) ・イントロダクション ・現代のチャップリン ・予告篇 ・ポスター ・フォト・ギャラリー ・未公開シーン ・その他
既に出てるチャップリンDVD−BOX2と作品がかぶってるな。 特典映像があるから買っちゃうだろうけど。
158 :
名無シネマ@上映中 :03/10/30 22:33 ID:gBM6/th/
>>152 それにしても、偶然でしょうか。
「バージニア」と「ジョージア」って、どっちも州の名前じゃないですか。
チャーリーは共演女優を大体食ったみたいだけど(お下劣でごめん)、バージニアとの間には
何もなかったのかなあ・・・。二人の間に愛が無かったからこそ、あんなラストになったのかな。
159 :
名無シネマ@上映中 :03/10/31 00:33 ID:a6OXAZta
>>158 何もなかったのが真実。
チャップリンから見ればヴァージニアはプロ意識の足りない新人女優程度
にしか見てなかった。
つーかどっちにしろその頃は別の女性問題でゴタゴタしててそんな余裕は
無かったし。
DVD欲しいー! 今回DVDが発売になるのは、 チャップリン映画祭が催されたことに関係あるのかな? 俺的には『モダン・タイムス』とかも欲しいのだが…。 「コレクターズ・エディションBOX(1)」ってことは、 「〜BOX(2)」もそのうち出て、そっちに『モダン・タイムス』等々が 入る…なんてことを期待していいのでしょうか。
「独裁者」のカラーフィルムを収めたドキュメンタリーも、当然入るだろう。 すでにフランスやアメリカでは発売され、好評を得ている物だから わが国でのリリースがどんな塩梅になるか、今からワクワクだな。
ヤフオクで絶版のBOX買おうかどうか迷ってたけど、待ってた甲斐があった! BOX(2)も出るでしょうけれど、個人的には発売日をずらしてくれる方が経済的にもありがたいです。 最近、欲しかった作品が続々DVD化されていくので財布がどんどん軽くなる・・・ チャップリンスレって今ここしかないのでしょうか?
163 :
:03/10/31 21:39 ID:dQ8p9/NY
ちょっと前まであったんだけどしばらく見ないうちに1000スレいったみたい。
再発すんなら値下げしろよー。コレクターズエディションとはいえ。 まあ糞企業のパイオニアだからしょうがねえか。 街の灯のチャップリンを金持ちと間違える車のシーンってあのカットだけで 1年以上かかってるの知ってる?こだわりすぎ。
165 :
:03/11/03 23:03 ID:SdIyFzZ4
166 :
名無シネマ@上映中 :03/11/04 01:33 ID:+rBbuDK5
複雑というより、もしこれが現実だったらどうだろう?
「あなたでしたの?」(うわ!キモ!なんやこいつか〜)
「目、見えるんだね」(よかったよかった)
「ええ、見えますわ」(しもた〜、えらいことした〜)
心の奥底で、こういう本心がどこかにないと、複雑にはならないと
思います。
>>22 さんの言うとおり、交互に映るショット・リバース・ショット
のなかで、花のポジションを不安定にして大団円を予想する観客の
期待を中途半端にしたり、不安な表情(娘)と笑顔(チャーリー)で
終わるラスト。バッドエンドが真実です。
盲目ならばこそ感じえたヒューマニズム、つまり単なる
「人は見かけによらない」とか「ボロは着てても心は錦」的映画にならず
あくまで人間の二面性を残酷に描き出した作品です。
結局、金持ちの酔っ払いと同じ。酔いが覚めれば「あんた誰?」
街の灯のように、映し出される夜の顔は虚飾に満ちて、昼とはちがって見える。
放浪紳士チャーリーの、これは一つのエピソードで、このあと
娘とわかれてまたどこかへ旅立つという設定と思う。
167 :
名無シネマ@上映中 :03/11/04 09:36 ID:vP50oQDJ
徹子とチャップリンって何か接点があったような・・・ 撮影現場を見学したんでしたっけ?記憶違い?
169 :
名無シネマ@上映中 :03/11/04 21:43 ID:XIEQ+3T5
>>168 確かチャップリンが亡くなる前にどこかで逢ったはず。最後に逢った日本人女性かも。
どこにでもでしゃばるオバハンだなあ・・・。
170 :
名無シネマ@上映中 :03/11/08 23:46 ID:AU9Ma6/U
age
「街の灯」、いいよなー。 映画を見ていて感動して泣いてしまったのはこれが始めてだったと思う。 私は単純かもしれないけど、128さんの、 >お金持ちじゃなかった→ということはあのお金は・・・ とチャーリーの自己犠牲を知り >まるでホトケさまでも目の当たりにしたような気分になると思います。 に禿しく同感。 あのシーンでは私は、手を触れた瞬間にその人だと分かる少女の能力にまず驚きと感動。 次に、目の前に立っているその男の乞食同然の姿を見て、 事の重大さを一瞬にして悟った少女の表情。 (今まで自分を支えてくれていた物は、実は金持ちの道楽などではなく、 自分の為に全てを失いボロボロになってもなお、やつれた笑顔を見せている この貧しい男の尊い愛情だった事を知る) ここで最初からチャーリーの奮闘ぶりを見守ってきた観客としては、 彼の想いが少女に届いたようで、それまでの苦労が一気に蘇ってきて泣けるんだと思う。 確かに単純ないわゆる「ハッピーエンド」とはちょっと違うような気もするけど、 少女の心がラストで初めて人の温かさ(街の灯)に包まれたという意味で、 きっとハッピーエンドなのかも。 題名は忘れたがO・ヘンリーの小説を思い出した。 (クリスマスの日にお互いにプレゼントをし合う男女の話)
172 :
名無シネマ@上映中 :03/11/14 17:08 ID:JFrq0do0
短編喜劇上映会。ソースは大野裕之さんの劇団のページ。 ヨーロッパ・アメリカ初期喜劇映画上映会 チャップリン映画祭のヒットで再び注目されているサイレント喜劇映画。今回は、チャップリンの先輩世代にあた るフランスのマックス・ランデー、イタリアのポリドー ル、クレティネッティ、アメリカのジョン・バニー、チャ ップリンの物まね俳優ビリー・ウエストなど、70作品を一挙上映!イタリアのコレクターの協力で実現した珍しい 上映会です。これを逃せば一生見ることが出来ないかも知れない作品ばかり!11/23 (日)午後二時からは映画評 論家・大野裕之によるティーチ・インも予定されていま す。多数の御来場をお待ちしています。 11/21(金)14時〜Aプロ 15時〜Bプロ 16時〜Cプロ 17時〜Dプロ 11/22(土)12時〜Gプロ 13時〜Dプロ 14時〜Eプロ 15時〜Fプロ 16時〜併映企 画イタリア映画特集 11/23(日)12時〜Gプロ 13時〜Hプロ 14時〜Aプロ(ティーチ・インあり) 15.30〜Bプロ 16.30〜Cプロ11/24 (祝)10時〜Eプロ 11時〜Fプロ 12時〜Gプロ
173 :
名無シネマ@上映中 :03/11/14 17:12 ID:JFrq0do0
プログラム(全70作品の大半が日本初上映。RMV方式で上映)
A:マックス・ランデー特集1「マックスのファッション」「マックス闘牛士」「水 が怖い」など。
B:マックス・ランデー特集2「マックスの写真」「マックス手品師」「マックスと 美しい母」など。
C:マックス・ランデー特集3「誰が殺人者?」「俳優マックス」「マックスがコック になる」など
D:クレティネッティとポリドール1「借金の払い方」「スキャンダル」「子供の夢」 など。
E:クレティネッティとポリドール2「ポリドールの髭」「宙返り」など。
F:クレティネッティとポリドール3「クラブのポリドール」「マトリモーノ」など
G:ジョン・バニー特集1「バニーと犬たち」「バニーの自殺」「二重に見える」など
H:ジョン・バニー特集2「バニーがハーレムを買う」「競馬場のバニー」、他ビリー・ ウェスト短編集も同時上
映。
会場:京都大学総合人間学部D21教室(市バス201、206系統「京大正門前」下車)
料金:前売1200円 当日1500円 京大生協ルネ他、
[email protected] でも受付中。 通し券8500円はメール予約で
のみ受付中。
お問い合わせ:短編喜劇上映運営委員会075-707-5150(FAX兼用)まで
174 :
名無シネマ@上映中 :03/11/14 17:15 ID:SgrSwoZ1
Y o u ?
(あなたですたの?)
「女曼荼羅 七人の絶頂」ってピンク映画観たら、ラストが「街の灯」とほぼ同じ シチュエーションだった。 こっちだと、手を握ってじゃなく、チンコさわって気が付いてたけど。
177 :
名無シネマ@上映中 :03/11/18 19:53 ID:lVPMFJaf
また観て感動、やっぱ良い映画保守
179 :
名無シネマ@上映中 :03/12/01 11:40 ID:N+6r45v1
夜通し転宅age
浜村淳の話で思ったのですが、最後のシーンを変更した、ということは 方針を変えたってことともとれるかと。 そういうラストも考えたけど実際には採用されなかったってことには なんか理由があったんだと思います。
181 :
名無シネマ@上映中 :03/12/02 15:06 ID:I//1MjDJ
街の灯もいいけれど キッドもすごくよかった。子供演技上手すぎ。 初めて見たチャップリンの作品がキッドでよかったと今思う。
182 :
sage :03/12/04 01:09 ID:q6+Wu8+F
もつれタンゴさげ
183 :
sage :03/12/04 01:12 ID:q6+Wu8+F
ああ、まちがえた。。。 改悟。。。
184 :
名無シネマ@上映中 :03/12/19 14:28 ID:JAczbscD
灯 ってなんて読むの? ひ?
>>73 よんで感心した。
あの台詞は2つの意味があるのか。コノスレおもしろいね。
186 :
名無シネマ@上映中 :03/12/19 14:45 ID:wn6tP3DR
ラスト、 堺マチャアキの変な踊り(?)に泣いたよ。 人生って残酷だな。
188 :
名無シネマ@上映中 :03/12/20 00:15 ID:/MtCqiZL
>>186 ありがとう。やっぱそうだよね。
でも携帯の映画サイトで検索したら、「まちのあかり」で出てくるんだよね。
なんかソースないですね。
ソースないですかね? のまちがいです ごみんなさい
>>189 つーか、日本人の映画ファンの多くが70年近く慣れ親しんできたタイトルなのに・・・。
今更「まちのあかり」なんて言われたら暴れるぞw
>>188 そんなモグリの携帯サイトなんてもう使わん方がいいぞ。
「まちのあかり」なんてありえないから。
淀川さんの解説とか聞いたことないか?まあ、若い子ならしゃーないか・・・。
「あなたでしたの?」に続く言葉は「がっかり」だと思うな。
194 :
名無シネマ@上映中 :03/12/30 01:20 ID:L9K0E/Wc
m
195 :
名盤さん :03/12/30 01:27 ID:it03+HZe
DVD楽しみ
きょう下高井戸で観てきました。はじめて感動で泣きました。
恋は盲目
198 :
名無シネマ@上映中 :03/12/30 17:12 ID:0uJl3ot4
失明者が手術で治ることなんて実際にあるのかなぁ・・・
199 :
名無シネマ@上映中 :03/12/30 20:18 ID:scGwXDgj
>>198 失明ったっていろいろあるから、治ってもちっとも不思議じゃない。
カラックスがこのプロットをパクったとき、「早く治さないと失明する」
ということにしたのは、まさかこういうつっこみを嫌ったわけじゃあないだろうが。
>>198 白内障ならいいんじゃないの。両眼が同時に悪いからそれっぽい。
網膜剥離とかで失明したら眼球摘出で義眼だね。でも普通はどっちか片方。
両眼でベーチェット病なら現代先端医療でも治らない。
201 :
名無シネマ@上映中 :03/12/31 00:11 ID:9NL8qKmC
これは昔、NHK教育の何とか講座でやってたどっかの教授の解説。 ちょっとウロ覚えなのですが、当時なるほどと思ったので。 最初の方、チャップリンが興味のないフリしながらショーウィンドウのなかの 女性像を見るシーン。厨房のころは、ギャグにしては中途半端なこんなぬるい シーンがなんであるのかいなと思ってました。 それが、ラストシーンと呼応しているという。 あの放浪者、街の人々からも邪魔にされる存在の彼にとって、女性って そっと大切に眺めるしかない、ガラスの向こうのいってみれば別世界の 存在だった。 そこで出会ったのがあの盲目の少女だった。こちらの姿は見えない。 彼はそのときだけは立派な紳士になって、ただただこちらから彼女を 見つめていればいい。愛情を奉仕できればよい。 だからラスト、チャップリンはガラスの向こうで立ち上がった少女にあそこまで ギョッとした顔をしたのです。こちらから大切に眺めていればよいもの、動く はずのないものが動き出してしまった。 放浪者は夢から、放浪者が放浪者である現実へ引き戻されたのです。 その後、やはりその教授はチャップリンの持つ花の位置について、どなたかが 書いていたように「完璧主義のチャップリンがこれに気づかなかったワケはない。 少女の表情にかぶらないという画面上の効果もあるだろうし、結果としてカット ごとに動く花の不安定さが、このふたりのその後を暗示している。」と解説してた ような気がします。 まあ、やはり作者がクリアな結末にワザとしてないんじゃないかと。 つうことで少しスレから外れてる気もしますが、僕も「ギリギリアンハッピー エンド」に一票。 長文スマソ。
202 :
名無シネマ@上映中 :03/12/31 23:32 ID:3xfu2PV4
下高井戸シネマでやってたんだ。 年明けに見に行こうっと。映画館で見たことないから楽しみ。
204 :
名無シネマ@上映中 :04/01/01 00:00 ID:hBhgllvj
あけましておめでとう
205 :
名無シネマ@上映中 :04/01/01 00:23 ID:4NKOBwwm
昔、就職活動に失敗して、失恋して人生に絶望してたとき、 最後のシーンは、悲しみに満ちた辛いものだったけど、 今、結婚もして仕事も安定し、ようやく楽しみなども増えてきたときに 改めてビデオでみたら、最後はとても暖かく幸せになっていく 二人を暗示してるようにみえた。 不思議な映画ですよ。。。
どこかでみたけど。 少女がチャップリンを見えなかったのはただ彼女が目の病気だったわけではない チャップリンが社会的にも透明な存在(ホームレス)だったんだと。 そう考えると最後の見えるようになるシーンは、、
207 :
名無シネマ@上映中 :04/01/01 23:33 ID:yUN9Y1Em
>>206 おもしろい解釈だけど、どうかなあ。少女の立場だって、目が見えない上に、
家賃も払えなくて追い出されそうになっている底辺の人・・・。
ホームレスとそう大差は無いと思うけどなあ。
何より、そのホームレスに助けて貰ったりしてるんだから、ある意味ホームレス
以下の人じゃないですか。
チャップリンは別に仕事がしたくなくてホームレスってわけじゃなくって、
放浪生活を楽しんでる人って感じがするから、「目を背けたくなる」ような
人じゃないし、社会的に無視されるほどのひどい人間じゃないと思うんだけど。
目が見えた=少女に認められた、みたいな感じはちょっと違う気がする。
でも、こういう新しい見方は歓迎します。ありがとー。
208 :
名無シネマ@上映中 :04/01/02 00:07 ID:sOMwXQOn
>>207 チャップリンがいっていたらしいけど真実はどうだろうね。。
単純に何もしていなかった男が(想像だが)1人の少女を救うために
お金を稼ぎ、助ける。
そのことはただのホームレスがすることではない。
やっぱりホームレスっていうものは現在でも身分の低い存在だが
主人公はあのようなことをしたことにより、社会に認められた(ホームレスが社会に
認められてないといってるわけではなく)ということでいいんじゃないかなぁ。
最後に見てからしばらく時が経っていることもあり
深いことかけなくてすみません。
とりあえず
>>18 で
>>チャップリン自身があえて語っていないのだから
とか言ってるあたり。
シドニーくんは映画(に限らず文芸、芸術)を全然わかってない。
作者が「こういうつもりで作ったんだよ」といえばそれに従うのが
作品の正しい受けとり方だと思っている。
作り手、作品、受け手の関係について、もう少し考えてみて欲しい。
211 :
横レスだが :04/01/04 22:18 ID:oQ5HBPiP
>>210 俺はチャップリン自伝とか色々見たけど、チャップリン自身が街の灯の
ラストについてこういう意図で撮ったっていう文章は読んだことないなあ。
もしチャップリンがこういう意図で撮ったっていう文献などが残ってたら、
当然世間の評価や感想はそれにならってたんじゃないの?
作者が言ってるんならそうだわなあ〜ってことで。
あんまりというか、全然残ってないからこれだけ紛糾してんだろ?
もしチャップリンが「こうだ」っていってる部分があれば示してくれよ。
あと、やっぱり作者の意図は考慮すべきではあるが、受け取り方は自由
だと俺は思うけどね。だって映画を観た人の100人が100人、監督の
意図を示した文献や資料などを読むとは限らない。読まない方が多い。
作者の意図とは全然違う方向で解釈されて名作だとされてる映画もある。
そんなに受け手に誤解されたくなきゃ、監督が最後に出てきて細かく解説
すべき。
・・・って、んなもんナンセンスだろ?君の言ってることは変なのだよ。
>>211 さんは
>>210 さんの文章を誤解されているんでは?
>>210 さんは、作者が「こういうつもりで作ったんだよ」と言えばそれに従う、というのは良くない
と主張していると思うんですが。
つーか亀レス
世紀末の詩の第二話は多分「街の灯」をモデルにしてる(パクってる)と思うが、前者の方が遥かに悲劇だ。 機会があれば見てみな。
215 :
名無シネマ@上映中 :04/01/06 09:04 ID:+5jFxxDQ
つーか、「街の灯」のコンセプトをもとにした映画や漫画、ドラマなど腐るほどあるからな。
>>215 んな分かりきったことを今更言うなよ。このDQNが。
俺は街の灯のコンセプトをもとにしたドラマがあるよっつってんじゃなくて、
もっと悲劇的なストーリーだよっつってんの。
映画もいいけど、日本語も勉強しとけよw
「街の灯」のラスト。 あれは悲劇。娘がチャーリーに求婚したって、チャーリーは絶対拒む・・・・・・・(涙)。
そのときの心の持ちようでどうとでもとれるよね。
215はドラマよりも人への接し方を勉強すれ。乱暴な口調で悲劇を語るな。
>>214 人から勧められたしいい機会だったので見たよ。
このドラマ面白いね
赤塚不二夫も「白痴小五郎」で「街の灯」をベースにした物語を描いてました。
うわ、実は俺も「世紀末の詩」大好きなんだ!! 同士を見つけたみたいで嬉しいっす…(涙) 中でも第2話は一番好きです。やっぱり「街の灯」を意識してんだろうね。 当たり前のことしか言えなくてすんません…
ごみ拾いしてくるときにでてくる一匹の象はなにか意味あるのかな?
224 :
名無シネマ@上映中 :04/01/15 19:23 ID:7HCTszIT
>>223 俺も長い間意味がわからなかったけど、あれはギャグなんだよね。
もともとチャーリーは、街路に落ちている馬糞を掃除するバイトをやってたんだ。
馬ならいいけど、象が向こうを通ってる。
当然、すごいウンコをしてるだろう。
と、想像して引き返すというギャグなんだよ(多分)。
「街の灯」のわかりやすいギャグの中では、唯一わかりづらいギャグかもね。
まあ、時代が違うからしょうがないか。
「 象 か よ !」
>225 そんな字幕でるだろうね、今のバラエティ番組ならw 今のテレビは「ハイ、ここが笑いのポイントですよ」とばかりに字幕出してくれるから。
象の話とは関係ないけど、「サーカス」や短編時代にはいろんな猛獣が出てますよね。 いくら調教されてるとはいえ、あの共演はかなりハラハラしました。 綱渡りの時のまとわり付くサルとかも本当にあの状態で本人が渡っていたのでしょうか?
228 :
名無シネマ@上映中 :04/01/17 21:21 ID:4V+RgEJB
チャップリンのパチンコ面白そうだな
229 :
名無シネマ@上映中 :04/01/17 21:23 ID:4V+RgEJB
>>227 ライオンのオリに閉じ込められたやつなんかすごいよね
230 :
名無シネマ@上映中 :04/01/17 22:15 ID:NK9ucCsE
>>229 あれは、いったいどうなってるのか。
誰かほんとのとこを知ってる人いる?
231 :
名無シネマ@上映中 :04/01/18 01:15 ID:AQlKMhNC
ライオンは知らないけどサーカスはスタント、綱渡りナシだよ。 あんなの本職でも出来ないよね。
232 :
名無シネマ@上映中 :04/01/18 06:09 ID:SYLyBOj2
ライオンも特撮なしだよ!
こないだの映画祭のパンフレットに書いてあった。
>>228 そんなのあったっけ?今後登場の新機種?
233 :
232 :04/01/18 06:49 ID:SYLyBOj2
>>231 って、どういう意味??
「サーカスはスタントで、実際はチャップリンは綱渡りしてない」か
「サーカスはスタントなしで…」か、どっち?(読解力なくてスミマセン)
サーカスの綱渡りも、チャップリンが自分で・特撮なしでやったらしいよ!
少なくとも映画祭のパンフにはそう書いてある。(以下抜粋)
「ライオンの檻の中に閉じ込められるシーンや、綱渡りの途中にたくさんの猿に頭や顔を
かじられるシーンなど、命懸けのギャグをすべて特撮やスタントなしで演じきった。」
らしいです。ちなみにあの中でチャップリンの鼻をかじってる猿はジョゼフィーンといい、
バスター・キートンとも共演したことのある猿役者会のスターらしい。
>>228 ごめん、もしかして映画の中にそういうシーンがあるんだっけ??
234 :
名無シネマ@上映中 :04/01/18 07:42 ID:v4QYK256
235 :
名無シネマ@上映中 :04/01/19 15:47 ID:0aBiLDcY
236 :
231 :04/01/20 00:27 ID:C1PoQw/K
>233 すまそ 綱渡り× 命綱○
皆さんDVDは予約しましたか? BOXは今回買い逃したら、前回のように入手困難になるのでしょうか? 迷ってます。 来月出るジャック・タチのDVDBOXも欲しいし・・・。
238 :
232 :04/01/21 06:33 ID:WQGkTWdT
>>234 どーもです。チャップリンのパチンコか…。
俺はパチンコ好きだからいいけど、パチンコ嫌いのチャップリンファンが怒ったりしないか心配。
>238 静岡にある「茶プリン」に比べれば全然w
240 :
名無シネマ@上映中 :04/01/22 01:04 ID:agmY+P5M
>238 つーか、チャップリンが生きてたら絶対に許可しなかっただろうな 博打の機械だぜ
241 :
名無シネマ@上映中 :04/01/23 01:56 ID:Vghmsy5j
とあるサイトにて、「ライムライト(街の灯)」などと書いているとんでもないアホがいた。 でも勘違いしてる奴も多いんだろうなあ。
来夢来人(ライムライト)とかっていう名の喫茶店は全国にかなりあるぞ
同人サークルもある
BOX購入しました。まずは「街の灯」から。
今度のボックス、全体的に音のピッチが高くなってしまっていて…(´・ω・`)ショボーン でも画質と特典は(・∀・)イイ!!
246 :
名無シネマ@上映中 :04/01/24 16:43 ID:CV/373T+
本日21:00〜 ふしぎ発見ですよage
>245 画質は、 前のパイオニアから出てたコレクションの方が きれいな感じするよ。明るく自然体で。「ラヴ・チャップリン」のは、 人工的な施しがされてか、全体的に暗めな印象。これはデジタル化による? でも白黒の濃淡はっきりしてるし、音も格段に良くなったみたいね。
>>209 この作品だけでなくチャーリーの作品全般に関してですが
チャップリンがチャーリー=浮浪者という設定にしたのは、
それが社会的な役割を与えられていない故に道化の立場としては最適だからだと
昔どこかで解説を聞き、私もそうだと思いました。
チャップリンには、浮浪者という設定自体に深刻で暗い、
リアルなイメージを持たせようという意図は無かったんじゃないでしょうかね。
チャップリンの映画字幕の言葉ひとつひとつが心に響くことが多いんだけど名言集みたいなのないかな。
『サーカス』のDVDの特典の中に綱渡りシーンの撮影風景を撮った写真があった。
”音”っていうかサイレントの場合、最初は、音はなかったんじゃないの? 最初からあの音っていうかBGMはずっと同じものなのですか?
252 :
名無シネマ@上映中 :04/01/26 10:21 ID:qgD95Zg7
DVD来た。 特典映像すごいね。 大野裕之の解説も充実しててイイ。 一気に読んでしまった。 いまからじっくり見るぞ。
DVDだからってラストシーンだけみても感動しなかった
ついでに…「街の灯」じゃないんすけど、 今回のDVDの「黄金狂時代」、 ジョージアが大晦日のことをチャップリンに謝る手紙を渡したけど、 前に見たときはあれジャック宛の手紙だったような気がした… ストーリーとしては今回の方がスッキリして好きだな。
>>253 そりゃそうだ。「街の灯」にしろなんにしろ全部見たあとのラストシーンじゃなきゃね。
「独裁者」の演説シーンだけを見て感動とかってのは多少あるけどね。
チャップリン初心者な人が最初に見る作品っていったら どれがおすすめだと思う?キッドとか黄金狂時代かな。 いきなり独裁者とか殺人狂時代はあれだよね
>>256 最初でもやっぱり「街の灯」がいいかも。
>>258 街の灯もすごく良いけど、初めての人には長いかなぁと思って。
さっき街の灯見てまた感動した。
ラストのチャップリンの表情で必ず涙こぼれるわ。
260 :
名無シネマ@上映中 :04/01/27 22:00 ID:NwZ4occl
>>259 そんなに長いか?面白いからあんまり長く感じない。
笑いあり、涙ありのチャップリン映画を知るにはいいかも。でも、最初は「黄金狂」かな。
なんとなくだけど
261 :
名無シネマ@上映中 :04/01/27 22:28 ID:MFuVkPrj
いや、長くないよ でも短編のほうが最初はいいかなあと。
262 :
名無シネマ@上映中 :04/01/31 00:08 ID:+Spl0+zh
ラストの方でチャーリーの尻から引っ張られて出て来た布は、 盲目の娘が毛糸の玉を作る時にチャーリーの服から出て来た糸だと知らずに 巻いてしまった残骸が刑務所にいる間に尻に移動してしまったんじゃないかと考えてみる
263 :
名無シネマ@上映中 :04/01/31 15:46 ID:XKFLN4FC
>>262 でも、刑務所だとほら、絶対身体検査もあるし、囚人服に着替えるからなあ。
出る時に、持ってた服を渡されるんだよ。
確かにあの布はなんなのかわからないけどね。
264 :
名無シネマ@上映中 :04/01/31 16:29 ID:GxpLGmFU
ちなみに私は高1で何気にNHKで観た【独裁者】でいきなり洗礼受けちゃった。 その後、【街の灯】、【黄金狂時代】、【キッド】で【モダンタイムス】であとは王道に大抵の短編も観たかな。 【ライムライト】だけは自分の中で勝手に別格にしちゃって、なかなか観れなかった。 まぁ、後年観たら 感受性に勢いのある初い頃に観ておけばよかったと軽く後悔したんだけど‥。 初めて衝撃を受けた【独裁者】と迷うところだけど、やっぱり私もベスト1は【街の灯】。大切な映画。
265 :
262 :04/01/31 16:53 ID:+Spl0+zh
>>263 じゃあ、刑務所にいる間にボロになったぱんつという事に100チョビヒゲ
本日「街の灯」DVD買いました。特典映像が充実しててよかったよー
素顔のチャーリーもいたけど、浮浪者姿と全然違うなぁと思いました。
個人的に、刑務所の前で葉巻を蹴るシーンが好き
266 :
名無シネマ@上映中 :04/01/31 19:04 ID:EGwH35X4
俺も今日DVD買った。 今観てる。
267 :
名無シネマ@上映中 :04/02/05 02:33 ID:zI8XQblJ
首に縄をかけられて落とされるシーンが好きだ・・・w
268 :
名無シネマ@上映中 :04/02/05 08:11 ID:FlC3s53L
やっぱり拳闘シーンだろ。
皮肉たっぷりのファーストシーンもなかなか
270 :
名無シネマ@上映中 :04/02/05 20:49 ID:zI8XQblJ
像のところで本物の象が通りかかるシーンがあるけど、 あれはダジャレの一種? DVDの特典でも「像と象」とあったけど、 日本語じゃなきゃ分からないシャレかと思った・・・
271 :
名無シネマ@上映中 :04/02/05 23:39 ID:Y8dNbs/3
You!
272 :
名無シネマ@上映中 :04/02/05 23:53 ID:OSR9DE6N
DVDばら売りしてないの?_
してるよ
274 :
272 :04/02/06 00:21 ID:ZtDaDKci
マジですか!絶対買う! とりあえず街の灯とライムライトとモダンタイムスは外せん
275 :
名無シネマ@上映中 :04/02/06 10:54 ID:zLCg9aSC
黄金狂時代もおすすめだよ トーキーとサイレントの二種類入ってるんだっけ
キッドもおすすめだよね。子役の可愛らしさといったら…
このスレ読んでたら、俺も街の灯のDVD欲しくなってきたなぁ。 しかし4800円ってちょっと高いな、3800円なら良いのに。
キッドいいね。子役演技うますぎだし。
今日、キッドとサーカスどっち買おうか迷ってて サーカスの方買っちゃったよ。 既に黄金狂時代と街の灯買ってしまってるので、 このうえキッドも買ったらBOX買った方が良さげになってくる・・・
280 :
名無シネマ@上映中 :04/02/06 20:23 ID:2dONnwsC
281 :
名無シネマ@上映中 :04/02/07 11:54 ID:GCev86EI
コピペですみません。
29 名無シネマ@上映中 sage 04/01/31 21:01 ID:0BYLeA0X
ttp://www.tbs.co.jp/radio/format/with.html TBSラジオ(954khz)小堺一機のサタデー・ウィズ
毎週土曜 13時00分〜15時00分
2004年02月07日の放送内容
●この人に学べ!ウィズ・ゲスト
大野裕之さん
チャーリー・チャップリン研究家。共著に「チャップリンのために」
「英国演劇論行叢」がある。「劇団とっても便利」代表として
作曲、脚本、演出も手がけています。
●サタデーウィズ・シネマ
「一日を描いた映画」・・・・・チャップリンと関係ないけど「おもろい」
・・・・大野さんが出演されます聞ける方はぜひ。
282 :
名無シネマ@上映中 :04/02/10 19:10 ID:YF5HdIUA
>>281 すごく面白かった。大野さん、いいよなあ。京都弁が実にキャラに合ってるよ。
バックにかかってる曲もすごく良かった。
大野さんの特異体質も面白かった。磁気が体から異常に多く発生してるらしいね。
チャップリンがこのネタを知ったら、いいギャグ作ったかも(「街の灯」の笛飲み込む
シーンみたいな)。あと一週間起きて3日寝るとか、おばけがとても怖いとかw
俺より9つも年下だけど、しっかりしてて偉いわ。
最近、TBSはやけにチャップリンをおしてるね。今度カールスモーキーの番組でも
やるって言ってたよ。
>>282 大野裕之は、かなりかっこいい文体の文章なので、どんな人かと思ってたら、
282さんの言うとおり、京都弁のキャラで面白い。
もっと一時間ぐらい話して欲しかった。
文章は、DVDのボックスの解説「ひとつの作品としてのチャーリー・チャップリン」の文章とかぐんぐん読ませると思う。
大野さんに一時間ぐらい話して欲しいに同意。よくTVやラジオ出てるけど、30分ぐらいじゃ足りない。連続トークで何週間かずっとやってくれたらいいのにと思う。
285 :
名無シネマ@上映中 :04/02/17 06:41 ID:DatzZLuT
>>281 えっ!今知った・・・大野さん出てたのか・・・。聴きたかったなあλ……トボトボ
286 :
名無シネマ@上映中 :04/02/17 13:37 ID:UnTwlAHO
大野さんのラジオまじで面白かった。 あの人演劇やっているだけあって、おしゃべりが芸人。(w
他スレにも貼ったので・・・マルチポストでスイマセンm( __ __ )m
ttp://www.tbs.co.jp/radio/format/ishii.html TBSラジオ 石井竜也の舞台裏物語
毎週日曜 19時00分〜19時30分 954kHz
>2月22日の放送は、『世界の喜劇王、チャップリンの舞台裏物語パート2』 をお送りします
>2週目は、いよいよ、作品にまつわるバックストーリーを紹介します。1週目に引き続き、萩本欽一さんが語る、往復3時間歩いて見た、映画『モダンタイムス』の感動エピソード、
浜村淳さんが語るチャップリンとヒトラーの意外な関係、さらに映画『独裁者』で、実は、チャップリンが亡き母にも向けていたメッセージなど、作品を通してチャップリンが
私達に訴えたかった事とは何なのか、人間チャップリンに迫ります。
>また、今週もデジタル技術で修復した、『ラヴ・チャップリン!コレクターズ・エディション』の発売を記念して、チャップリンの名作DVDのプレゼント企画も実施します。
↑↑↑↑↑↑↑↑↑↑↑↑↑↑↑↑↑↑↑↑↑↑↑↑
ここが大事(もちろん内容もですが・・・ワクワクキタイアゲ)
チャップリンスレまとめられればいいのにね
289 :
名無シネマ@上映中 :04/02/22 19:15 ID:V049KRsa
TBSラジオ∩゚∀゚∩age
290 :
名無シネマ@上映中 :04/03/01 19:43 ID:yz+Er39h
ラジオどうだったの
291 :
名無シネマ@上映中 :04/03/11 01:32 ID:Fqz31CjV
あげ
292 :
名無シネマ@上映中 :04/03/11 01:38 ID:XiTsOg3V
街の灯の音楽聞けるサイトないかな?ぐぐっても出てこないよー。
293 :
名無シネマ@上映中 :04/03/11 08:05 ID:PK9aPsYX
294 :
名無シネマ@上映中 :04/03/11 22:34 ID:WcvJqn1u
あのー、すいません。街の灯のラストなんですけど、 結末は敢えて語らず、未来は二人だけが知っているという終わりではないでしょうか。 つまり、チャップリン自身にも語れない結末なのです。 なのに、どうしてこういうスレがたつのか不思議。
もっぺん見て来い
296 :
名無シネマ@上映中 :04/03/12 10:31 ID:AOcPUjxU
はぁ? おまえだよ
>>294 だから「あえて」と書いてるだろうが…。良い意見も多いからちゃんと過去レス
読んでから書けよ。
298 :
名無シネマ@上映中 :04/03/12 15:22 ID:AOcPUjxU
敢えて議論するのがおかしいんだよ。
そもそも皆は何を以って「ハッピーエンド」と称するのか? 二人が結ばれること? この先、どうなるのかなんて判らなくても、彼が願い努力し続けた結果 娘の目が見えるようになった。 その至福の一瞬をもって映画は幕を下ろすのだから、これは紛うかたなき ハッピーエンドだろう。 確かに「痛みを秘めたハッピーエンド」という物も存在する。 願いはひとつ叶えられた。そこから先のことは観客に委ねられた。 二人が分かれ行くのをアンハッピーと捉えるのなら、それも良かろう。 しかし、そもそも彼は娘と結ばれることを望んだのだろうか? 「ハッピーエンド」という言葉が「幸福な」という意味で用いられるのなら あの瞬間、彼は幸福な気持ちしか持たずにいるのであるから それはこの上ない最高のハッピーエンドではないだろうか。 一瞬の時を止めて、その姿に永久の命を与える・・・それこそが映画に 許された奇跡の本質じゃないか。
300 :
名無シネマ@上映中 :04/03/14 19:32 ID:b6mpxei+
>>299 もちろん、チャーリーには娘の目を治したいという大きな願望はあった。
だから目が治ったっていうのは大きな喜びには違いないだろう。
でもさ、もっと映画をちゃんと観ようよ。
例えばチャーリーが娘と会ってる時の嬉しそうな顔を。
金持ちの車を借りて、しばしの間金持ちの紳士気取りで娘を連れて歩く、
あの誇らしげな顔。
娘を送って行ったあと、窓からこっそり覗いてる時の顔。
そして刑務所から出てきて、道端に落ちた花を見た時の切なそうな顔。
チャーリーは娘に恋をしていたんだよ。
娘と一緒にいることが、彼の一番の幸せのひとときなんだよ。
恋をしてるからこそ、彼女が心配だし、彼女の目を治してやりたかったんだ。
でも娘が「目が見えたら貴方の顔も見えるのね!」と嬉しそうに言った時、
チャーリーはうんうんとうなずいた後、「ハッ!」と気付くじゃないか。
目が見えるようになるってことは、この関係も終わりになるってことだと。
間違いなく、今のままじゃいられない。いずれ自分の正体もバレる。
その複雑な心の揺らぎ、あんたは見えなかったかな?
俺は、十分チャーリーは娘と結ばれることを望んでたと思うよ。
だからこそ、彼の最後の笑顔は複雑なんだ。
目は見えるようになった、けど、もう昔のようには出来なくなった。
自分の恋は終わったんだと悟ったように思えた。
俺は彼の恋の終わりに自分の失恋を重ねて、何度も泣いたよ。
301 :
名無シネマ@上映中 :04/03/14 19:43 ID:wllYinVN
>>300 「ちゃんと見ようよ」と言ってる割には、個人の体験を映画に反映させ
過ぎてるような気がするんだが・・・
映画の解釈は十人十色、このラストもあえて結末を観客に委ねてると
俺は思ってるんで、その意味では、君の意見も解らないではないがね。
>俺は、十分チャーリーは娘と結ばれることを望んでたと思うよ。
ここの一点で俺は決定的に君とは見解を異にする。
彼は、彼女に尽くすことを望んだのであって、結ばれることを
望んだんじゃないよ。
無償の奉仕というのは、見返りを要求しないものだよ。
彼が娘といる一時に幸せを感じ、また二人の未来を夢見る瞬間が
あったとしても、彼自身はその後に来る別れをどこかで予見していた。
あのラストに痛みがあるとしたら、それは裏切られた悲しみではなくて
別れの時が来たそのことを確認した彼自身の諦観なんだと思う。
しかし、その別れの要素を前面に出すことなく、娘の目の回復を
喜ぶこと、そしてどのような姿であろうと彼の姿を娘が見られたことを
祝福することによって映画が幕を下ろす一点をもって、あのラストは
ハッピーエンドであると言ってるわけだ。
なにしろ彼の望んだのは、娘を救ってやることそれ自体に他ならなかった
のだからね。
最後の彼の表情には心の揺らぎなんか無い。
はにかみと、いたわりと、喜びと・・・そしていくばくかの諦めを秘めて
微笑んでいるんだよ。
303 :
名無シネマ@上映中 :04/03/14 19:57 ID:sK9WTwPd
299も300も感じている事は一緒だな。 というか300は映画を文章に起こしただけだが。
今、最も美しい日本語の文章を書く作家の一人、 北村薫に『街の灯』という作品がある。 作品は登場人物達がチャップリンの『街の灯』のラストを、 少し変わった趣向で観る場面で終わる。 このスレの住人には文句なくオススメだな。
結ばれなければアンハッピーエンドと言う恋愛至上主義がどこかに あるんじゃないかね。 惚れた相手にどこまでも尽くし抜くという恋のありようも、それはそれで 美しいものだと思うのだが・・・ 「街の灯」のラストをアンハッピーエンドと捉える人は、「無法末の一生」 なんかはどのように受け止めるのだろう?
いかん「無法松の一生」だ。
307 :
名無シネマ@上映中 :04/03/18 06:27 ID:dXiL1SsQ
>>305 あんたも薄っぺらいね・・・。アンハッピーエンド派は結ばれないからとか
そんな単純なこと言ってないと思うが。
308 :
名無シネマ@上映中 :04/03/18 08:00 ID:caJiNJjm
アカデミー賞のオスカー像 ドア止として 使っていた。
>>307 では、どういう「単純でない」見方をしてるのかな?
>>1 とか
>>300 の書き込みを見ても
「恋が破れた」以上のことは言ってないように思うが?
別に罵倒してるわけでもない、異なる視座を提供しようと言う書き込みに
具体的な反論もせず「薄っぺらい」と切り捨てる行為こそ薄っぺらいと
思うんだが、いかがだろう?
それとも単に、「アンハッピーエンドだよねえ」と馴れ合っていたいの?
「無法松の一生」との対比とか、どうよ?
無償の奉仕に幸福を覚える人間の生き方を悲劇的だと思うわけ?
淀川さんにいわせりゃ娘の親代わりだったとか
>>309 あんまりこのスレの1相手にしない方が良いですよ。意味無いし。
でもなんでここまで伸びたのかな?
皆迷いがあったか、信じたいのだろうね。宗教と変わらんな。
関係無いやり取りも多かったっぽいけど。
>>201 の話は全く絡まれてないけど面白いな。
あのギャグ面白くも無いし、なんであるのだろうと思ってたんだよね。
その後に象のギャグについてのカキコがあるけど、
あれは解らない人もいるんだな。ベタ過ぎて解らないのかもしれない。
>>311 君こそ相手されない人の代表選手では?w
すぐ宗教とか言い出すガキは消えろよ。
314 :
名無しのシネマ@上映中 :04/03/19 20:59 ID:p67FPx65
前に音楽に関する書き込みがあったが、あの音楽でハッピーエンドは ないだろうと思う。あの切ないメロディや散っていく花びらは、二人の 別れを暗示する「悲しさ」の表現として俺は受け取っている。
>君こそ こその使い方おかしいぞ。 >すぐ宗教とか言い出すガキ なんかあったのか?w
刑務所から出てきた放浪者の胸の内は、真冬の黄昏の光の中で独りぼっちだったに違いない。 かすかな光を頼りに、針の穴程度の小さな場所からしか追憶の日々を辿ることができなかった。 彼の背中に重い影を落としていた「死の色」と「風塵」が見えたか? この時、新たな壁を乗り越える力はもう彼には無かったんだよ… 本当に無かったんだよ… 様々な壁があった。即ち、扶養能力無しという壁、盲目という壁、車のドアという小さな壁、 不確かな金持ち屋敷のドアという壁、刑務所の壁(その必然はともかく)。 これらが彼と彼女が乗り越えてきた壁。乗り越えようとしてきた壁。 そして、これから乗り越えなければならぬ新たな壁とは、各々が相手に対して創りだした 虚像という名の壁、花屋のウィンドウという壁なんだ。けど、その力はもう放浪者には無かったんだ。 彼女にも全く機会が無かったんだ。ここで「…ねばならぬ」には強制の意味は全く無い。 それを解っていたチャップリンは、最後のチャンスを与えてあげたんじゃないか。 ただし「最後の壁」だけは、チャップリンはもう一度二人で乗り越えよと用意をした。 これこそ本当に力を合わせて、想いを込めて、乗り越えなければいけない壁であり、 破壊しなければいけない壁であり、包摂しなければいけない壁であり、 超越しなければいけない壁なんだ。それは「終わりから始まるために」という壁なんだ。
ラストの再会によって二人のステージは、 『放浪者and盲目の花売り娘』 から 『愛と献身を貫き通した男andたいへん器量者で、愛した男に重大な恩義がある女』 に何段も何段も上がったんだよ。なんのためにチャップリンはあそこで二人を再会させたのか? 一体全体何故?チャップリン自身が脚本にそう書いたから? この映画を大人の・現実的な・厳しい・恋愛の・象徴の・賜物にでもしたかったから? 否。 それはね、「あの二人がまさに望んでいたから」なんだ…それだけ。 放浪者の疲弊しきっていた精神とボロボロの肉体、心にポッカリ空いた大きな穴とその空虚感。 すごく寂しかった。辛かった。悲しかった。張り裂けそうな小さな胸。夢すら見る気力も無かった。 彼はゴミの中に溶けた花一輪を拾うことしかできなかった。それしかできなかったんだ。
花売りの娘の快活な姿に何を見た?私は女の(一般的に女という意味でも) 現実に対する真の強さを見た。その彼女が彼のことを放浪者だと知って悲しむって? 今の自分とは釣り合わないから、ただそれだけの理由で切り捨てるのかい?冗談じゃない。 男を、女を、人間を冒涜するなよ。彼女もまた人間だったから一瞬戸惑っただけ。 それだけのことじゃないか。 二人は互いの姿を目と目で捕えたかったんだ。求め合っていたんだ。 相手のカラダにたくさん触れたかったんだ。二人のあふれすぎた胸いっぱいの想いが、 最後の表情を通して、画面越しの私にこう囁く… 「これが私達の愛の一つの形なんだ…いろんな事があった…だけどなんとかやってこれたよ… 今こうして私達は再会した…そりゃいろんな感情もあるさ…だって人間なんだもの… けど、今は感謝の気持ちと喜びだけで胸がいっぱいなんだ…分かち合うだけで精一杯… 咲いたばかりの小さな花を見つめていたいんだ…瞳の中にいるあなたの姿を…」 私はあのラストシーンを観る度に涙を流す。私は一方的に享受する小さな存在でしかない。 一生そうでありたいし、それでいい。 そして、二人は終わりからまた始まるのだ。 長文失礼致しました。
> なんか素敵な生き方してそうですね。
>>316-317 あなたのような観方ができる人が羨ましい。素敵です。感服しました。
そんな観方も出来る「街の灯」の素晴らしさを改めて感じました。
321 :
名無シネマ@上映中 :04/04/02 16:14 ID:1pjqYVBN
age
322 :
名無シネマ@上映中 :04/04/03 18:16 ID:+/DpUTuD
323 :
名無シネマ@上映中 :04/04/03 19:15 ID:cEi5a4/J
以前にね。TVの特番で観たんだよ 若い男女が文通(古いね)していてさ、 女が男の人柄に惚れて、実際に会ってみたくなった。 男は、自分の容姿に自信が無くて、断固拒否してきた。 女は、TV番組を使って男に面会を申しこんだんだよね。 男は、悩んだ末承諾。 面会前、女は司会者に「顔なんて関係ないです。 私は、この人の心にひかれましたから」 いざ、ご対面。 男の顔に、女は大ショック。 結果「さようなら」 このとき、「街の灯」を思い出したよ。
ある意味そーいう女とは一緒にならないほうが長い目でいいかもだ
325 :
名無シネマ@上映中 :04/04/04 17:53 ID:h6HOcm87
>>323 文通と聞くと古く感じるけど、今はもっと「メール友達」ってことで、昔より遥かに増えてるよ、文通人口。
まあ、写メールとか、届く速さとかで当時とは全然情緒は違うだろうけど。
今の時代になっても、俺も自信無いから写真は送れないし、会うまで楽しみにしたいから送っても貰わないな。
俺も文通相手5人くらいと会ったが、みんな好きになったし、付き合えたし。
文通だと、まず心から先に入るから、会ってもそんなに酷いことにならないと思うんだけどねえ、
よっぽど男の顔がひどかったんだろうな。
女の根性も曲がってたんだろう(前言を覆したという点においてはね)。
ただ、街の灯の少女にしても、会うまでにどんどんどんどんイメージというのを自分の中で作り上げるから、
それと違いすぎるとショックは大きいよ。
なかなか理屈で割り切ろうと思っても、身体が反応しない。
そんな心理を冷たいとか、恩知らず!とかひとことで片付けられない部分があると思うな。
理想は、
>>318 なんだけど、実際はどうなのかなあ。
326 :
323 :04/04/04 22:03 ID:OzysCqzg
>325 女はね、ちょとヤンキーっぽい子。 男はね、いなかっぺ大将みたいな子だったかな。 純朴そのものだった>男
このスレを見るまで疑いなく悲しいラストだと思っていたが。 チャーリーの笑顔がいたたまれない。 ハッピーエンドなんて解釈があるとは思わなんだ。
328 :
名無シネマ@上映中 :04/04/16 18:58 ID:XgGkaO9p
チャップリンの誕生日だ!
329 :
名無シネマ@上映中 :04/04/16 20:03 ID:e3ZPQppA
俺の解釈 彼女は,目が見えなかったときは, チャップリンのすばらしい心が見れた。 目が見えたときは,容貌しか見えなかった。 しかし,彼女の手の感覚は,自分にとって, 必要な人間を得ることが出来た。 つまり,人間は,表面的なもので, 左右されるが,心こそ美しいものだということでは。
爆笑問題の太田が今週号のTVブロスの連載で取り上げてるね。
331 :
名無シネマ@上映中 :04/04/25 02:21 ID:kYbVyTdP
太田もチャップリンすきなのね。
街の灯は、音楽も良いですね。
ラストで秋という季節には何か意味があるのかな
335 :
名無シネマ@上映中 :04/04/30 12:38 ID:egVgHH9O
音楽いいね。
336 :
名無シネマ@上映中 :04/05/04 00:31 ID:cfse5DIF
物語の中盤で、富豪の家を召使に追い出されたチャーリーが、 道行く人のタバコを羨ましがって、車で街まで調達にいくシーン。 結局道端に落ちてるタバコを拾うことになるんですが、 同じタバコを争った浮浪者の鳩が豆鉄砲食ったような顔が面白くて、 この映画の中で一番笑わせてもらいました。 あの浮浪者の表情の中には、 「こんな綺麗な車に乗った紳士が道端に落ちてるタバコを拾うのか!!」 っていう心理が絶対あったのだと思います。 で、それと似たような表情を最後に花屋の娘がするんですよ。 「こんなみすぼらしい男が私達の家族を助けてくれたのか!!」っていう。 ここら辺の対比が個人的にぐっと来ました。 ちょっと曲がった見方かもしれないけど、こんな見方をした人もいるってことで。
337 :
おおはし ◆DdAw0Mgz7Q :04/05/07 13:33 ID:5YkZ7mc/
あの瞬間は、きっと二人にとってはそれまでの人生最高の 「ハッピー」だったはず。 その1秒後にどうだったかはわかりませんが、とにかく あの一瞬だけはそうだったはず、と思う。 でないと人生やりきれない。
339 :
名無シネマ@上映中 :04/05/10 21:36 ID:U4NS8BYi
age
340 :
名無シネマ@上映中 :04/05/10 21:41 ID:lyvxUYBs
う〜ん 精神的にお子様なもので、やはりハッピーエンドと思いたい 手に触れて即「あら、あなたでしたの」・・いいよねえ。
341 :
名無シネマ@上映中 :04/05/10 21:54 ID:Us4U75wb
でも、ヒロインは決してハッピーな顔をしてないけどな。 チャップリンの笑顔も「バツの悪そうな笑顔」に見えませんか?
343 :
名無シネマ@上映中 :04/05/11 00:25 ID:fh0FWwDn
最後の「こんな男ですいません、へへへ」ってな卑屈な笑顔に、人間の 悲しみが溢れていて、たまらなくいとおしいよ。
>>343 うむ。やはり哀しいラストだという前提で愛おしみたいのだが。
345 :
名無シネマ@上映中 :04/05/18 18:21 ID:pfCkfKSS
age
346 :
名無シネマ@上映中 :04/05/23 13:39 ID:XxtyKBB0
あの時代、それまで一時的な好景気で成金だったものが、 破産するということが日常的であった社会背景を考えると、 微妙ですな。 # 映画中でチャーリーが演じる男が彼女の笑顔が気に入って、目が見えない ことをいいことに、自分をよりよく見せたい許りに、嘘いい放題で、虚構 を維持するために女の為に嘘を重ねて涙ぐましい努力をする。目が見える ようにする手術の金だって、それが原因で刑務所にいく羽目になる。そう して目が見えるようになった 彼女は、持ち前の美貌で金持の好青年に気に入られるようになり、 玉の輿に乗る予定であるけども、ある日刑務所から出てきたチャーリー は彼女のその後の様子がつい気になって、何食わぬ顔して側による。 もちろん、いまや彼女は浮浪者のチャーリーをあわれむ立場にある。 しかし、金を渡そうとした瞬間にその手のふれ合い具合などから、 かつての夢の王子さまがチャーリーであったことを知ってしまう。 一番知られたくなかった秘密がバレてしまう。もとより彼は 彼女を好きで救いたい一心で嘘を重ねて来た心優しい男だから、 彼女の前から姿を消す撰択をすることは、100%間違いない。 残念ではあるが、彼女の幸福を達成することが出来たと言う心の 満足感は、その後もずっと持ち続けるだろう。しかし女は、すぐに チャーリーのことなど忘れてしまうだろう。これで永遠の絶縁という 残酷なエンディングである。 これは、アンデルセンの人魚姫の逆パターンのチャップリン流の 名作なのだ。
347 :
名無シネマ@上映中 :04/05/23 15:52 ID:VB00sOYL
幸福の定義がしっかりしてなくてはならない。 無粋な討論だな・・・
まあ、なんだ、ここのスレにいるヤシはみんないいヤシだな。
350 :
名無シネマ@上映中 :04/05/24 06:55 ID:Tcxz0Krx
>>349 そうだな。どう解釈してるにせよ、「街の灯」を愛していることには変わりは無い。
みんな「献身」の大切さを理解してる、いい奴だと思うな、俺も。
351 :
名無シネマ@上映中 :04/05/24 10:08 ID:4Z7Uh97/
「街の灯」の文字を見ただけで目頭が熱くなる俺は、 何も語れないまま落ち。
352 :
名無シネマ@上映中 :04/05/24 10:13 ID:onyzhVW/
映画にとって音楽はとても重要。
353 :
名無シネマ@上映中 :04/05/24 10:40 ID:Ek/xMFLT
>>351 「街の灯」っていうロゴと、波止場の階段のわきで花を手にして座ってるチャーリーの
なんともいえない顔・・・この映画のポスターが大好きだ。
あの夜、酔っ払いが自殺しようとしなかったら、チャーリーはあの花のにおいをかぎながら
港で野宿したんだろうな。
あの金持ちと出会ったことは彼にとって良かったのかな。
花売り娘は目が見えるようになったんで、最終的には良かったんだろうけど。
二人とも、恋の傷はついたよな・・・。
354 :
名無シネマ@上映中 :04/05/24 10:41 ID:iJEda8gG
355 :
名無シネマ@上映中 :04/05/24 23:21 ID:FY1oLsdY
野島はけっこうぬすんでまふね。この世の果てとか(´・ω・`)
356 :
名無シネマ@上映中 :04/06/04 12:07 ID:qalZhSG+
お金を渡して去っていくところの演技が切ない
357 :
名無シネマ@上映中 :04/06/12 18:27 ID:WCcLzm12
age
久しぶりに観てみようかな〜。 やっぱ、「街の灯」以上の映画には今後めぐり逢えない気がするわ。
明るいながらも悲しい終わり方、でいいやん。 喜劇悲劇に当てはめる必要はなし。
360 :
名無シネマ@上映中 :04/06/19 10:25 ID:YBQKimFS
age
361 :
名無シネマ@上映中 :04/06/22 14:19 ID:lWfYuHSD
理由はわかんないけど涙ボロボロ流したのは事実なんですよ
362 :
名無シネマ@上映中 :04/06/22 16:49 ID:APmFjnCl
泣くために見るとするか
363 :
名無シネマ@上映中 :04/06/22 18:35 ID:J9ytJHMB
街の灯をハッピーエンドと見る人が少数なのは ハッピー〓ひっつくと考えているからだろうね 私はあの二人は一緒にならなかったと思うけど 十分ハッピーエンドと考えるよ
364 :
名無シネマ@上映中 :04/06/22 19:09 ID:BUfeplRL
このテーマ曲聞くと勤めてたデパート思い出すんだな 間もなく閉店のお知らせの音楽だったんよ
第三の男と、街の灯。どちらのラストシーンがいい?
366 :
名無シネマ@上映中 :04/06/22 19:30 ID:oPolrbqq
>>1 ライムライトのラスト・シーンもいいよ。
あと黒澤の八月のラプソディも。
>>365 正直、「街の灯」がずっと・・・。これに比べたらすべてが霞んでしまう・・・。
>>366 人それぞれだろうけど、「ライムライト」は好きだけど別の涙。
「八月〜」はあんまり胸にくるものは無かったです。
街の灯のラストは、無声映画ならではのもので、これがトーキーだったら 案外感動も薄れるかもしれない。というか総じてチャプリンの無声映画は そういう作りになっているんだね。 ライムライトは、泣かせの演出が多すぎて、ちょっと引いて見てしまう。 チャプリンの本質は笑わせながら泣かせる、これに尽きる。ライムライトは 笑えない。
ラストで笑ってる女の態度に腹を立てるのは若い証拠でそれもいいだろう。 ある程度の年齢になったら昔のことは(俺のことも)忘れてこれからは他の女みたいに精一杯わがままで女らしく生きな。 っていう気持ちになる。 目が見えるようになってほんとによかったよ。 俺はちょっとおまえにおせっかいをしただけ。 今後生きていく人生の中で誰かが困った時に遭遇したときにもしおまえも誰かに手を差し伸べるような気持ちが芽生えたとしたら俺はそれで十分さ。 所詮俺は身寄りのないただのホームレス。今までも散々辛い思いはしてきたつもりさ。 例えおまえに笑われようが記憶から消されたところでおれは痛くも痒くもないよ。
女は笑っているというより、困惑の表情だろう。 恩人と再会できたことの嬉しさ、恩人の顔を初めて見ることができたことの嬉しさと 親切で金持ちの紳士であると信じていたのが虚像であり、目の前のみすぼらしい浮浪者に 助けられたのだという事実を思い知らされたゆえの衝撃。 そんなこんなの複雑な思いを、あの表情は意味しているのだろうね。 さんざん既出だろうけどスマソ
>>370 うん、チャップリンの手を握った時はそういう顔してたね。
そうじゃなくて、子供たちに悪戯されてた時に笑ってるでしょ?
若い子たちはあれに腹を立ててた人も多かったけど、要するに自分も不幸だったくせになんとかって。w
でも俺は結局それが普通かもしれんなと思う。
昔の不幸な過去を引きずっていつまでもどこか卑屈な少女じゃ、チャップリンも目を治してあげた甲斐が無いというか。
女はわがままで変わった人を見て楽しそうに笑ってる?っていうのがやっぱり女らしいというかその方がチャップリンも満足かなと思ったんだけど。
あれはね、手術前/手術後すなわち不幸/幸福を意味づけるシーンでしょう。 チャーリーのしょぼくれた様子を、まさか自分の目を治してくれた恩人だとは知らずに 声を上げて笑っているという残酷な皮肉も交えながら、彼女の目が治り明るく幸せに 暮らしているという象徴的な演出でもあるんだね。 乞食がイビられる様子を見て意地悪く笑うような、そういう意図とはちょっと違う。 ただもう、面白い光景を見て素直にケラケラ笑う、無垢な少女を意味している。 それは全て、あのラストシーンへの伏線になるわけ。
>乞食がイビられる様子を見て意地悪く笑うような、そういう意図とはちょっと違う。 俺もそれは分かってるけどね。 一部の人はあの純粋な笑いすら許せないみたいで。 過去に不幸だった人はいつまでもそれを背負ってて欲しいみたいな感情があるみたいなんだが。
そうしちゃうと、あのラストシーンが生きなくなっちゃうんだよ。 明るく微笑む彼女の顔色が「ハッ!」と変わる、その伏線なんだから。 乞食を見て、あぁかつての自分を見るようだ、と悲しむのでは、そこの劇的な転換がうまく生きないんだな。 チャーリーの「手」に触れて初めて、それが実現する、そのための伏線。 だから仕方ないんだよ。
375 :
名無シネマ@上映中 :04/06/22 22:18 ID:oPolrbqq
女より最後のチャップリンの表情の方が複雑。
>>374 うんうん、言ってることよくわかる。
その辺を若い人らはまだ理解できないみたいだね。
>364 テーマ曲ってどこの場面で流れてるのがそうなんだろう?
378 :
名無シネマ@上映中 :04/06/23 19:45 ID:Ey64pn1J
379 :
ケイリーグラント :04/06/23 22:35 ID:3vEm4r3W
380 :
364 :04/06/24 21:12 ID:Sxm95o/1
381 :
名無シネマ@上映中 :04/06/24 21:35 ID:d+R3tiRG
数年前の「壁ぎわ税務官」という漫画で同じ事を書いていた 女の子の「あなただったの?」と言うセリフはうれしくて言ったのか がっかりして言ったのかどっちだ?というやつ
たぶんどちらもあるんだよ。 恩人に会えた嬉しさ、見えた嬉しさ。 でもその姿が薄汚れた乞食であったという失望。 どちらとも取れるように仕掛けた、チャプリンの謎かけみたいなもんなんだよ。
383 :
名無シネマ@上映中 :04/06/25 04:00 ID:UyHD1OnN
浜村淳が、この映画の話をして何人の女を泣かせたか
384 :
名無シネマ@上映中 :04/06/25 09:22 ID:G+Q6GctI
>>333 この曲ほど聴く日によって印象が変わるのも珍しい。
心の機微を突く、名曲だな。
385 :
名無シネマ@上映中 :04/06/28 20:25 ID:eWXlzMT4
初めて見たが、いや〜泣いた。笑うほど泣いた。 前に「世界不思議発見」でこの映画を取り上げてて、 チャップリンが脚本作りの際、最初に盲目の女と出会うシーンで どうやって女にチャーリーを金持ちと勘違いさせるか? で1年くらい悩んだ挙句、金持ちの車を通り抜けて ドアを閉める音を小道具に使えばいいんだ!と思いついたっていう エピソードには恐れ入った。 一つのシーンにそこまで悩んで考えてアイデアを ひねり出してたんだなぁ、と思うと感激もひとしおだ。
386 :
名無シネマ@上映中 :04/06/28 21:39 ID:f1spC4y1
街の灯とキッドが好き! なんの力もないルンペンなのに、か弱い者に力を貸してしまう 街の灯のラストは苦いものだと思っています。
>>385 そんな回があったんですか。観たかったな〜。
私も20歳過ぎの頃、好きな人とリバイバルされた「街の灯」を観に行きました。
ラストでとめどなく涙が溢れて、その目のまま彼女を見たら「泣いてる( ´,_ゝ`)プッ 」
と笑われました。
彼女はなんとも思ってなかったようで・・・。この辺、なんか劇中のチャーリーと、
最後の花売り娘の図式に似てまして、ますます自分が惨めな気になりました。
2つ上の彼女に対して自分は常に負い目を感じ、尽くそうとしてました。
男って、間抜けだなあ〜。だけどチャーリーのことは馬鹿だとは思えません。
多くの男の中に生きている、惨めで哀れな分身のようで。
ラストはどうでした?どう思われましたか?また聞かせてください。
金持ち役の演技がいいね。 酔いが覚めるとチャーリーを「誰だ君は」とけんもほろろに追い出す。 酔うと「よぉ兄弟!」とばかり招き入れる。 そんなお約束の豹変ぶりが楽しい。 ストーリー全体における重要な色づけにもなっている。
389 :
名無シネマ@上映中 :04/06/29 01:05 ID:QOOuXtaM
>>387 ラストは、漏れの脳内妄想では
たぶんチャーリーはホントは娘に会う気はなくて
娘の目が見えるのを確認したら、そっと立ち去るつもりだったのだと思う。
ところが偶然顔が合ってしまい、手を握られて正体がばれ…
こういうペーソスの効いたハッピーエンドは個人的に一番好き。
愛というのは人を愛する事なんだよ、と
チャーリーの笑顔が語ってました。
しかしボクシングのシーンのレフリー。あんた最高や!
ボクシングシーンは何度見ても笑える。 最初のビハインドアタックも笑ったが、首にコングの紐が巻き付いて バキッ、ドサッ、カーン!、ムクリ、テコテコ、カーン!の繰り返しは涙が出るほどワラタ。 つーか控え室のシーンから見てもあの一連の流れは最高。
391 :
390 :04/06/29 14:35 ID:dB52RE+U
コングってなんだよ・・鬱死
「秋が来て」の字幕から再会までひとつひとつの布石が秀逸すぎて…
393 :
名無シネマ@上映中 :04/06/29 15:39 ID:/mgLg1ZI
ガラス越しに少女と目と目が合って、チャーリーが目を丸くしながら 硬直してるシーンが好きだなあ。 花びらがパラパラと落ちて、それに気付きもせずにじーっと見てる。 刑務所生活でずーっと少女の事を気にしてたんだろうね。 少女が呼びかけても、ずーっと観てるんだよね。 あそこでまず泣けてくるんだ。 もちろん最後のチャーリーの顔で号泣だよ。
394 :
名無シネマ@上映中 :04/07/04 01:53 ID:J3H+YRON
単純にハッピーエンドと思った
395 :
名無シネマ@上映中 :04/07/04 02:12 ID:iDDj0pnp
赤塚不二夫のイヤミ版「街の灯」は泣けたなぁ
396 :
名無シネマ@上映中 :04/07/04 02:21 ID:qFW5hgU+
作品論に作者の人となりを持ち出すことは邪道だけど、 やっぱり、チャップリンの現実の女性関係が鬼畜同然 だったことを考えると、複雑な気がしてしまいます。 人と作品の間には、実に不思議な神が存在するのですね。
397 :
名無シネマ@上映中 :04/07/08 13:12 ID:b4/+d47A
「鬼畜同然」というのは違いますよ。 D・ロビンソンも言っています。「チャップリンの女性関係はハリウッドの標準からすればつつましやかなものだった」
398 :
名無シネマ@上映中 :04/07/09 16:18 ID:GNGh46u7
>>397 チャップリン=鬼畜同然
ハリウッドの標準=鬼畜以下
399 :
名無シネマ@上映中 :04/07/09 17:49 ID:iwf/j9RC
チャップリン程度で鬼畜だったら、今のミュージシャンやら若手芸人なんてどんだけ酷いか。 小室だって似たようなもんでしょ。自分が曲提供した子を軒並み食って結婚して離婚して、また 結婚して・・・。 もちろん、つんくもだろうけど。 とりあえず今の若者がチャップリンの肉体関係をとやかく言うのはどうだろうな(ここではたいして 非難されてないけどさ)。 あれだけの有名人なんだから女から近づくことも多かったろうしね。
400 :
名無シネマ@上映中 :04/07/09 17:51 ID:Ss3okjNJ
チャップリンは別れた女性全部を丁寧に扱ってお金の援助もずっと してましたよ。それじゃなきゃウーナ夫人(劇作家ユージン・オニー ルの娘さん)とあんなに長く行くわけがないでしょ。ま、ロリコン 気味だったのは確かだが。
401 :
名無シネマ@上映中 :04/07/09 21:33 ID:/5NYd3TC
チャップリンの場合、付き合った女性の方が鬼畜同然のように見えるが。 2番目の奥さんには金持ちをいいことに完全に利用されてたし、 その他の女性も自分が女優になるための踏み台にされてたように見える。 自伝を見ると、ウーナ夫人を娶った時に「わたしはようやく女優ではなく、妻を手に入れたのだ」と喜んでいるくらいだし。
402 :
名無シネマ@上映中 :04/07/17 00:31 ID:NsD0VTBL
あげとこう
昨日見たけどこれはハッピーエンドだわ。 もし俺がどっちかなら恐らくハッピーエンドだと思うよ。 そこで何もかも終わっちゃうけどね。
普通のハッピーエンドとはちょっと違って、女の子はハッピーになるけど チャーリーはチャーリーのまま、そういう感じ。 その対比の見方を観客の感性に委ねると思えばよい。
405 :
名無シネマ@上映中 :04/07/21 22:08 ID:HDLnyH79
>>404 女の子だって、ずーっと待ち続けてた金持ちの紳士がチャーリーだったとわかって、
めちゃめちゃ失望してるんだが。少なくとも手放しでハッピーにはなれてないんだよ。
毎日のように「あの人」がいつ迎えに来てくれるか、楽しみに待っていたでしょ。
それがみすぼらしくて惨めなム所帰りの小男だったんだから。
どっちも思い切り傷つく。そんな映画。
406 :
名無シネマ@上映中 :04/07/28 04:16 ID:qFNbsNsC
どちらもそんなに傷ついてないと思う。少なくともチャップリンのほうは。 チャップリンは、初めから諦めが入ってて、ただ少女と仲良くしたい、 少し一緒にいたい、そして、盲目なら目を治してあげたいという感じだと思いました。 そして再会した時は、こんな姿を見られたくないと思いながらも、自分が少女に 気付いてもらったことが、たまらなくうれしく思い、にこっと笑ったんだと思いました。 少女のほうはまぁ期待とは違っていたけど、目を治してくれた人に会えてうれしいぐらいに 思ったんじゃないかな? 再開できたことは、どちらにとってもハッピー。期待はずれに終わったことは 少女にとってアンハッピー。
>>406 自分もあのチャップリンはそんなセコい奴だとは思わないです。
408 :
名無シネマ@上映中 :04/08/01 23:30 ID:ZOgqdj+w
あげ
409 :
名無シネマ@上映中 :04/08/04 23:56 ID:djROXdJv
DVD借りたい けどレンタル屋にはビデオしかない
買って損はないと思うけどね
あのラストは、要するにひとつの物語が終って、また新しい二人の物語が 始まったということなんだよ。 それが悲劇になるのか、またまた喜劇になるのかはわからないけど。 その新しい物語に対してまで口を挟むような品の無い真似はこの映画は していない。ただ、「始まった」ことだけを提示した。 つくづく美しい終り方じゃないか。
412 :
名無シネマ@上映中 :04/08/15 21:16 ID:YfvirHy0
age
最初見た時はハッピーエンドだねーと親父とほくほくしてたよ。 でもこのスレの解釈見てから見たら涙が…見方が浅かったのかな。
それがオトナになるってこと。 それは何かをなくすってことでもある。
そうそう。
417 :
名無シネマ@上映中 :04/09/04 12:34 ID:Nltvd4ZX
age
良スレだよなあここ…。
419 :
名無シネマ@上映中 :04/09/05 19:15 ID:Cw1axgH3
といいつつ ここ一ヶ月は糞レスばっか
ホシュ
422 :
名無シネマ@上映中 :04/09/19 17:07:19 ID:c0h4daWa
この音楽どこかで聞けるサイトないですかね。ずっと探してるんだけど。
ここ読んで久々に観たくなって観た。 ラスト、刑務所から出てきたチャーリーが、 花売りの女の子がいつも座ってた場所を見に行くとこで 泣けたー
>>422 アップローダを指定したらうpしてあげるよ。
今日初めて「街の灯」を観ました。 最後のチャーリーの笑顔が「彼女の目が見えた!しかも言わなくてもわかってくれた!」 という喜びの笑顔にも見えるし、みすぼらしい今の自分を飾るための精一杯の笑顔にも見えて ハッピーエンドなのかそうでないのかかなり悩んだので、ラストのシーンを繰り返し何度も見ました。 それでも解らなかったので2chを頼ってこのスレに辿り着いたんですが ためになるレスばかりでいろいろ考えさせられます。 酒によって生きる意志や他人の扱いが変化する紳士や、 目が見えるようになったことで、人をみて笑い、私のことが好きなのよと気どる少女など 「人間の変化」がたくさん描かれているこの映画の中にも確かに存在する 放浪者が貫き通した「何か」、手に触れただけであの人だと判別できた「何か」等 「変わることのなかった何か」を見つけられたらそれでいいのでは、と思いました。 個人的にはあの戸惑い顔だった少女が、ラストのワンシーン手前で 放浪者の手を両手で握り締め、胸の前で抱いているので、彼女が全てを理解して 心からの感謝の気持ちを放浪者に伝えるに違いないと信じたいです。
保守
429 :
名無シネマ@上映中 :04/10/08 19:43:23 ID:Utj+t3W4
あげ
既出の野島のパクリドラマも結構好きだったりするんだが。 斉藤洋介が哀れでなぁ・・・
431 :
名無シネマ@上映中 :04/10/17 21:39:13 ID:dCiDXR+B
age
432 :
名無シネマ@上映中 :04/10/20 16:48:27 ID:1zfsG9+/
昔、チャップリンの映画で唯一LDで買った映画だった。
買った理由は、
「年寄りになって、自分の死を覚悟した時にもう一度見たい」
と思ったから。
若い時、どうしても幕の後の二人の幸せを想像できなかった。
歳とってこの映画の幕の直後に目を瞑って二人が幸せに花屋さんをやってるシーンを想像できたら、
自分の人生もいいものだったと思えるかな、と、思って。
>>316 ,317,318 さんのカキコは特に感動しました。
ここの人、みんないい人だ・・・・・
でも、実はチャップリン自身もそんな安易な二人の幸せをイメージしてなかったんじゃないかとも思ってる。
曖昧と言えば、あまりに曖昧なラストシーンにしたのは、私みたいにハッピーエンドを望んでいる
観客に対するチャップリンの優しさかな、と。
長い駄文をゴメンナサイ、すごい良いスレなんで保守ついでに。
433 :
1 :04/10/21 03:43:26 ID:puai+vqz
>>432 こちらこそ感動しました。ありがとう・・・。
最近新しい意見が出なくて、もう終わりかな〜と思ってはいたんですが、
dat落ちしてなくて良かったです。
自分としてもアンハッピーエンド一本やりでここまで来たけど、ハッピーエンド派の人の
意見にも見るべきものが多く、長年の考えが少しずつ変わりそうです。
幸せになったチャーリーも見てみたいよね・・・。
あんなに頑張ったんだしね。
20年ほど前に知り合った友人と長電話して、そこで彼と一番好きな映画は?となって、
「街の灯」で、ラストは?・・・絶対悲劇だよねと盛り上がりました。
友人と仲良くなったきっかけの映画でもあります。
だから余計に悲劇に固執してたのかも。
このスレを立てたことで、色んな発見がありました。
そして「街の灯」が前よりもっと好きになりました。本当に素晴らしい作品だと思います。
ロサンゼルスで行われた「街の灯」のプレミア試写会で、チャップリンはアインシュタインと
一緒に試写会を観たそうです。
アインシュタインがどんな風にこの映画をとらえたのか、非常に興味深いですね。
みなさん、いい意見いい書き込みありがとう!
これからも新しい意見があるといいなあ。みなさんよろしくお願いします。
「約20年前のチャップリンの作品『街の灯』をもう一度見てきたところだ。 (中略)好きな作品に対しては、時には衰える私の記憶力もみごとな働きをする。 私はあらゆる映像を思い出すことができる。ところが『街の灯』の最後のシーンが、 奇跡でも起きないかぎり滑稽すれすれのメロドラマ的状況であるにもかかわらず、 非常に美しいものだったということを覚えていなかった。 (中略)私はこのシーンをこの作家ではなく誰か他のものが演出していたらどう なっていたか、さらに現代の専門家がそのせりふを書いていたらどうなっていたか、 あえて想像はしない。それがどういうものであれ、比べることはできないはずだ。 このシーンをかたちづくる各ショットは、そのリズムから照明に至るまですべてが 完璧であり、すべてに、非常にまれだが、それと分かった時には強く感動させられる 天才のしるしが刻まれている。」(ルネ・クレール監督 1950年執筆)
435 :
名無シネマ@上映中 :04/10/28 09:06:58 ID:P0q2Wx45
保守の灯
確かキッドのラストも単純なハッピーエンドじゃないんだよな
>436 最後に迎えに出てくるのが母親なのかと思ってたら、 あれは使用人(?)でその後どうなったかは想像するしかないもんね。
単純なハッピーエンドじゃないとこがまたいいですね。
あのしとが下心見え見えの乞食野郎だったなんてショックだわ!
だな。
441 :
名無シネマ@上映中 :04/11/05 02:39:33 ID:lg8HS6JI
加藤茶
矛盾するようだけど、悲劇に終わるハッピーエンド。 だってチャーリーも娘も再会の一瞬だけは幸福だったはずなのだから。
あれでいいんだよ。 残酷なもんさ人生なんて、女はリアリストだから。 本気で付き合ったら馬鹿をみるぜ。
444!
445 :
名無シネマ@上映中 :04/11/25 12:11:56 ID:60fB3atj
たまにはTVとかでやって欲しいな・・・チャップリン
昔はよく教育テレビでやってたんだよな 俺はアレでチャップリン映画全部観た
さっき見たテレビで、「ブルース・リーの燃えよドラゴンの助監督チャップリン・ チェン」って人が出てきた。 どんな名前やねん。 まあ、香港はイギリス領だったからチャップリンって名前がいてもおかしくない? あ、でもファーストネームじゃないもんな。 てことは、芸名なのかね。有名な人なの?この人(うさんくさそう)。
>>446 萌えよドラゴンの助監という紹介だったが、すごーーーーく怪しい。
もしかしたら、友人のブルース・リーに付いてアメリカにいって、
スタッフとして参加しただけかもしれない。
死亡遊技では、キャストの一人としてクレジットされている。
つーか、禿しくスレ違いだw
449 :
名無シネマ@上映中 :04/11/28 19:03:50 ID:PnQzyA73
>>445 年末年始あたりにやるんだよねえ
今年はどうかなあ
こんなスレがあったんだ。色んな見解があって興味深い。 自分は、あのあと盲目娘が引き止めるけど、チャーリーは自分から 娘の前から去って行ったんじゃないかと漠然と思ってたな。
451 :
名無シネマ@上映中 :04/12/07 10:19:55 ID:YSX7jvrJ
ジッパーを下げてそっと自分のモノを握らせたラストシーンは やっぱハッピーエンドだとしか思えない。
あの時代にジッパーがあったかどうか?
途中まで読んでカキコ。
>>201 に目からウロコ!
何十年も大好きな映画だったのに
初めてショーウインドウとラストのギョッ
の意味に“気付いて”すごくショック!
>>201 さんスゲエ!!!!!
455 :
名無シネマ@上映中 :04/12/19 07:14:02 ID:TlEFSuCn
初めて見てから約20年ずーーーっとハッピーエンドだと思っていた。 ラストでは確かに彼女は最後まで微妙な顔つきだったが、しっかりと手を握ってるわけで、 笑顔と同様の意味を持つと思ってたし。 それまでの伏線(「金持ちであって欲しい」や「手に触れるまでは笑っていた」ところ)も 「彼女はチャーリーを見捨てるかも?」と観客に思わせといて・・ハッピーエンド という意図を感じていたので。 でもこのスレを見て考えが変わった・・というか別の見方も出来るんだなと思った (アンハッピーと思えばそれまでの伏線が全部つながる)わけで、もう一度 映画を見ると、全然違う意味で感動出来た。 この映画のラストは見ている人の人生経験(映画経験?)にもよるんじゃないかと思う。 自分は昔、メル友で知り合った女子高生に数ヶ月に1回程度だけ会うことにし、 その都度貧乏な自分には合わない格好をして会ってたわけで、当時は「彼女の中で 王子でいれれば充分」と思って距離を置いていたからな。 今は同じ年の彼女が出来たのでその娘とはたまーにメールをやりとりするだけだが、 当時の自分がオシャレのかけらもなく質素な生活をしているのを見られたら ショックを受けたと思うし(貢いでいたわけじゃないけど金持ちのふりはしてた) まあとにかくこのスレが出来てよりこの映画が好きになりました。最初は煽りだと 思ってバカにしてたことが恥ずかしいです
456 :
名無シネマ@上映中 :04/12/19 08:39:51 ID:Xi4XxsyN
ひとつのスレが、ここまで多くの人の意識を変えたり、目からウロコを落とさせたり
するものだろうか・・・。
これはちょっと画期的だな。
>>455 いやいや、いいんじゃないの?俺もかつてそうだったよ。
確かに人生経験がこの映画には反映されるよね。
子供の頃はなんの気無しに「よかったねー!」と思ってたけど、
それなりに女性に恋をしたりして、報われない思いなんかが積まれると
「街の灯」は全然違う印象になった。
それ以来、最後のチャーリーの笑顔見るだけで泣くようになった。
1本で2度おいしい映画って、そうそう無いよね。
ほんとにそうだ。 俺は何十年もハッピーエンドと思ったことはなくて 最高に残酷なラストだと思ってたからなあ。 自分の卑しさに気付いて戸惑っている娘。 せめて感謝の気持ちを表したいが「まるで小銭と花を恵む偽善者のようだわ」 とも思える心の葛藤。でもこれが精一杯。これ以上何もしてあげられない。 一方チャーリーは「娘に悟られずに遠くから眺めていたかっただけなのに バレてしまった。娘の気持ちを複雑にしてしまった。こりゃ予定外だよ〜。 でもしかし、笑って全快を喜ぼう。目が見えないことをいいことに 人の金で誤魔化して来たんだし、手術代だって結局強引に奪ったものだしな。 ははは、実はこんな奴だったんだよ、ごめんな。でもホンット良かったねえ!」
458 :
名無シネマ@上映中 :04/12/20 23:50:07 ID:42GcA99h
今日、初めてこのスレ見つけて読んだ。一気に読んだ。
「街の灯」前に見たのはいつだったかもう覚えてないぐらいだけど、
大好きな場面を色々思い出せてニコニコ。
俺はずーっと、普通に素晴らしいハッピーエンドだと思ってたから、
色んな解釈する人がいるんだなぁと感心した。
ラストの少女の表情は、驚きゆえの無表情だと俺は思ってる。
俺は
>>411 さんの簡潔な解釈に一番近いかな。
あの後、2人が結ばれたかどうかでは測れないと思う。
希望の始まり。それで十分。
モダンタイムスだって、あの後2人は貧乏生活するんだろうけど
普通に気持ちいいハッピーエンドだと思うし。
459 :
名無シネマ@上映中 :04/12/22 21:52:49 ID:Vvg958Vl
モダンとは全く違うんだよ!!!!!!!!!!
460 :
名無シネマ@上映中 :04/12/24 21:26:44 ID:eSwIDVbL
http://jtnews.pobox.ne.jp/movie/database/treview/re1292.html ここのサイト、「街の灯」が「ベタだけどいい」とか言ってる奴多くて激しくムカつく。
そういうアホに限って、「感動的なハッピーエンド!」とか平気でぬかしやがる。
「ベタ」という言葉の意味すら理解してない奴が多すぎ。
そもそもチャップリンの方が先駆者であり、あとからこれを真似た?作品が頻出、
それを観た奴が今「街の灯」を観て、「ありがちなラブストーリーだな」って、
おまえそりゃ本末転倒だろ!!
「街の灯」が作られた当初、こうした映画がいくらあったと思ってやがんだ。
あ〜腹立つ。
実際、この意見書きたいのだが、会員募集やめてるらしいんだな〜。
ホント、クリスマスイブに腹立たしいわ!w
461 :
名無シネマ@上映中 :04/12/25 10:25:16 ID:Pfl1NZxG
きょうはチャップリンの命日。 逝去された日、ちょうど日本では「放浪紳士チャーリー」を上映してたんだなあ。 あの「スマイル」の大合唱をまた観たいよ。
>>460 それは仕方がないだろ。相当な年寄りじゃない限り、大抵の人は最近の映画から入って行くわけだから、
映画の歴史と反対になっても致し方ない。映画の歴史踏まえる見方も映画そのものだけで捉える見方も
1つの見方に過ぎない。
>>460 しょうがないですよ。漏れもこの作品の奥深さや、ましてラストシーンのとこだって
つい数年前まで(恥ずかしながら)本当に「ハッピーエンド」と思い込んでましたから。
余程サイレントとか古典に興味を持つきっかけでも起きない限り10〜20代は見ませんからねぇ。
(この作品含めて)過去の素晴らしい作品が下地になって今の作品があるって
なかなか思いつかないのは無理からんことです。
正直キムタクみたいな有名人が「好きな映画」でこれを取り上げて
その上でこのエンディングの「真の意味」でも語ってくれれば
多少は認識も改善されるんですが。(難しいですけどね)
464 :
名無シネマ@上映中 :04/12/27 17:47:25 ID:ZbsGdjCP
お前ら、悲しいこと言うなよ! あのラストシーン、少なくともあの瞬間はまごうことなきハッピーエンドだよ! チャップリンもそのつもりで演出してるはず。 チャップリンの描く人生の悲しさ、せつなさってのは「ライムライト」とか見ても わかるように、もっとストレートでシンプルだよ(それでいて深い)。 「街の灯」の少女、みんなもっと信じてやれ!
信じる、とかそういう問題じゃないだろ。