1 :
名無しさん@お腹いっぱい。:
2 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2007/01/21(日) 17:48:18 ID:S6qevw5+0
以下主人公候補の羅列
東晋の王導、王敦
主人公:蘭陵王
内容:バカで嫉妬深い皇帝と盲目のくせに陰謀だけは大好きな宰相と
蘭陵王ほどでないにせよそれなりに将才はあるが残忍な武将と
蘭陵王の才能に心酔する可愛げのある老将と強欲な宦官たちの
狭間で、戦争の天才にして超絶美形の長恭様が孤軍奮闘する物語。
とにかく蘭陵王がどれだけ凄い人間かを書ければ良し!
重箱の隅をつつくような批判者の皮肉には耳を貸す必要なし!
史料がどうのとコセコセせず、おおらかに偉大なる英雄を書こう!
小説なんだし、やっぱり面白い物語であることが大切だと思う。
あまり史実に縛られすぎて、ストーリーががちがちになってしまうのはよくない。
歴史小説である以上、露骨に史実を曲げるのはよくないにしても、
ある程度オリジナルな部分を入れるのはいいと思う。
主人公 柴栄と趙匡胤
内容
二人の若い頃の出会い、
柴栄が皇帝となって、趙匡胤が配下となってからの君臣の壁を越えた友情的なもの、
柴栄死後、悩みながらも簒奪をする趙匡胤
6 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2007/01/22(月) 21:31:58 ID:ZBgMw7sW0
>>5 書いてみた。
夜が明けた。
柴栄が眠ったのは、一刻足らずに過ぎない。
もとより、養父より任された魏州の守りは万全である。柴栄がおそれているのは、肌に感じる、時代の足音だった。
開封は物流に富む。父がこの反乱を成功させたなら、その力はますます盛んになるはずだ。
おそらくは、一国の主として起つことができるほどの、力。
しかし。
「父とて、乱世は終わらられまい」
口に出してみる。
天下は乱れていた。唐が滅んだ時より今に至るまで、中華には群雄が乱立している。
そして、統一の力を持った者が現れぬ限り、この国がまとまることはないだろう。
この、俺が。
その思いが、静かに、柴栄の胸中に横たわっていた。蛇のように蠢くそれは、熾き火のようにじりじりと熱い。
誰かが、扉を叩いた。
「入れ」
入って来たのは、中背の男だった。目が細く、歯は小綺麗に白い。その歯を見せて、よく笑う。
「眠っておられませんな、殿」
「言うな。色々と、思い悩むこともある」
「そういう時は、酒がようござりますぞ。殿は生真面目な方ですから、たまには過ごされると良い」
酒好きな男だった。この男と飲む酒は、少し美味い。
男は、名を趙匡胤といった。
7 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2007/01/22(月) 21:32:44 ID:ZBgMw7sW0
↑訂正
「終わらられまい」→終わらせられまい
北方だな。個人的には吉川みたいに淡々とした文章のほうが好きだが、時代なのかねえ。
>>6 おおっ、職人さんが来ると盛り上がるね。
頑張ってくれ。
武則天と上官婉児の組み合わせも面白そう。
北方は何を書いてもハードボイルド小説って感じで歴史小説か?って思う
11 :
6:2007/01/23(火) 18:42:33 ID:FmgH8v+i0
>>8 ごめん、北方に影響受けまくってる。しかし自分で見ても北方厨であるのがモロバレだな・・・
>>3 書いてみた
「おお」
高長恭は、間の抜けた声で唸った。
「なんと敵の多いことよ。まさしく、四面楚歌」
「他人事のように申されるな」
斛律光が目を吊り上げる。
「今は国の大事。洛陽が落ちれば、あなたとて生きてはいられぬぞ」
「確かに」
高長恭は、敵の軍勢から目を離さない。
「人の話を・・・」
聞いているのか。そう言おうとした斛律光は、高長恭の目を見て、押し黙った。
高長恭の、つぶらで大きな目。そこには、確かに鬼が宿っていた。
「心配めされるな、斛律光将軍。これでも、武人のはしくれ」
馬腹を締めて、前にでる。
「この一戦、必ず勝ちまする」
高長恭が剣を抜いた。剣尖が、天を指す。
「わが国の命運は、我らの剣に託された。ゆくぞ!この高長恭に続け!」
高長恭以下、五百騎の軍勢が動き出した。
おお、見事な職人さんが降臨しておられる!!
つか、北方厨であろうと自分はOKでござる。
「小説」、それも商業じゃないネット小説なんだから、
自由に思うとおりに書くのがいいと思うよ。
こういうスレは職人さんが最優先。
文句言うなら自分で書け、という姿勢が大切だ。
ちなみに田中厨wな職人さんも来て欲しいな。
北宋とかの話をばんばん書いて欲しい。
プロット作りが分からない人は、とりあえず、
↓に思いつくままに書き込んでみたらいいそうだよ。
1 いつ?(時代)
2 どこで?(場所)
3 誰が?(主人公)
4 なぜ?(動機)
5 何をする?(目的)
6 主人公の敵は誰か? 何か?(悪役)
7 どのように始まるのか?(冒頭)
8 最終的にどうなるのか?(クライマックス)
9 何を描きたいのか?(テーマ)
10 題名は?(タイトル)
15 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2007/01/25(木) 16:50:25 ID:Y+hZLYpU0
1 唐・玄宗期
2 東都・洛陽
3 杜甫・李白
4 特になし
5 出会う。
6 とくになし。俗世間?
7 ふさぎこむ杜甫
8 二人して山東に漫遊
9 あくまで上昇志向な二人の詩魂
10 未定
1、三国
2、蜀漢
3、ホウ統
4、漢室復興のため
5、孔明丞相の命で北伐決行。
6、大魏皇帝。
7、重傷だったもののホウ統戦死せず!
8、長安に漢の赤旗を打ち立てる。
9、IF戦記。もしもホウ統が生きていたら…
10、無謀な挑戦〜漢室再興伝〜
17 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2007/01/25(木) 21:48:40 ID:fs4pV4Y80
山田風太郎の『魔界転生』のように、色々な時代の人物を生き返らせて
戦わせたら?
仮想戦記なら許容できるが
>>17のようなパラレルワールドは
キリがないからやめておいた方がいいと思う。
>>17 山田風太郎のような伝奇小説は、どちらかと言えば、
武侠小説に近いものがあるんじゃないかと思う。
20 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2007/01/25(木) 23:28:33 ID:4AIn3Z+a0
1、明代初期
2、北京からアフリカ東海岸
3、永楽帝及びその臣下だった玉なし野郎
4、大中華の威光をまだ見ぬ土地にまで広げる
5、
6、建文帝、ティムール、足利義満
7、靖難の変
8、鄭和がアフリカ東海岸に到達
9、多様性にとんだ明代初期全般を描く
10、簒奪王と玉無し男
何作か歴史小説を書いたことはあるが、一番書きたいテーマがこれ。でもかなり
長くなりそうだからまだ書いてない。
21 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2007/01/26(金) 02:52:53 ID:z5EJyJdX0
>20
それ、書きたいのわかるなあ。
1 明の永楽帝時代
2 東アジア
3 李朝太宗の下に亡命した大内義弘らの残党
4 室町幕府を打倒し自家を再興する
5 鄭和艦隊による日本遠征を永楽帝に働きかける
6 倭寇や山東の唐賽兒を操り日本遠征を阻止せんとする室町幕府
7 主人公が持氏による対明政策変更の情報を知らされる場面から
8 望海堝の海戦
9 異なる国家観を持つ者の間の葛藤
10 竟風蓬莱
22 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2007/01/26(金) 12:18:11 ID:5/gUgocv0
寧波の乱か
23 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2007/01/26(金) 12:25:40 ID:5/gUgocv0
そうか、寧波の乱はまだはるか先のことだったな失敬。
陳先生が寧波の乱絡みで小説を書いていたような気がする。
>>16が読みたい。
しかし天才軍師を主人公にしたら、作戦考えるのが大変だなあ。
蒼天ホウ統のイメージで読んでみたいが。
>>16 Ifものも面白いかもね。
蜀が魏を倒したり(現実的にはかなり無理っぽいけど)、
岳飛が北進を続けたり、
鄭成功が頑張ったりとか。
五代の乱世を題材に、三国演義みたいなのがあると面白いな。
黄巣の乱から、宋の統一まで描く大長編で。
28 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2007/02/03(土) 16:40:17 ID:HIvih1dy0
キャラ的には安禄山がいい。
>>27 五代志とでも銘打って。
第一部
黄巣を主人公に、黄巣の乱を描く。朱温や李克用も重要人物。
始まりは科挙に落ちた黄巣が長安から去るところから・・・・・・ってそんな小説読んだような気がw
最後は黄巣の死でまとめる。
第二部
ずばり朱全忠 vs 李克用。
両者の抗争に加え、架空キャラで朱全忠に滅ぼされた貴族の生き残りが、武術を身につけ、
皇帝となった朱全忠の命を狙うような物語も差し挟む。このへんはちょっと武侠ちっくになるかな。
第三部
主人公は五朝に仕えた乱世の宰相馮道。
王朝ではなく国・民に対して忠誠を誓った宰相の苦悩の日々を描く。
第四部
主人公は柴栄と趙匡胤。
二人の若い頃の友情、やがて柴栄は皇帝へ、柴栄死後、簒奪に踏み切る趙匡胤の思い等等。
第五部
主人公は趙匡義と李U。
千載不決の議と、五代の事実上の仕上げとも言うべき南唐攻め。
最後は李Uの死で幕を閉じる。
「東西両晋英傑伝」
第一部「賈后専権八王起義」
三国統一から八王の乱までのダイジェスト
漢人群雄の権力闘争がメインで、匈奴劉淵の独立がクライマックス
第二部「羯奴石勒」
石勒の前半生、王浚に惨敗した後劉淵に帰順するまでを描く
終生のライバル劉曜の亡命生活なども描写
第三部「永嘉年間天下大乱」
永嘉の乱を中心に石勒、王彌、劉曜らの闘争が繰り広げられる
石勒が襄国に辿りつくまでの迷走でシメ
第四部「石勒寇河朔劉曜掠関隴」
石勒の河北侵攻と劉曜の長安攻略をメインに、漢朝廷の堕落腐敗ぷりを取り上げる
キン準の乱を機に、漢が分裂するところまで
第五部「祖逖北伐」
不運の名将祖逖と石勒、隴上の猛将陳安と劉曜の決戦
更には、東晋では元勲王敦が造反を企てる
第六部「両趙相攻於洛陽」
石勒と劉曜による洛陽を巡る対決を描く
石虎、石生を撃破し襄国を脅かす日の出の勢いの劉曜を石勒の用兵が打ち破る
主人公は劉曜と石勒で
31 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2007/02/04(日) 00:31:09 ID:Z6m0s8G00
明末に満州に間違って難破した越前の醤油屋某の漂流記。
>>32 つか、日本人が漂流していく話ではないけど
その時代に日本人が満州(清)へいく話はすでにある>韃靼疾風録
韃靼漂流記という実録もあるし。
韃靼疾風録は設定に無茶を感じたなw
>>29 五代志は、中原の五代の各政権はともかく、
地方の政権をどう描き入れるかが難しそうだな。
地方にも魅力的なネタが多いし。
37 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2007/02/10(土) 17:16:48 ID:33ShAuPe0
戦国海商伝は、設定にやや無理を感じたけど、
結構面白かったな。
39 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2007/02/20(火) 23:46:27 ID:RgHqYmkc0
歴史小説を書くについて、一般の小説とか違った、
特に重要な要素は何だろうか。
黄巣の乱
唐朝末期、科挙を受けるために長安を訪れた黄巣は、そこで唐朝の腐敗を目の当たりにする。
更に科挙に落第し、郷里山東に帰る途上で目にしたのは、天災と重税に苦しむ農民たちの姿だった。
郷里に戻った後、黄巣は塩の密売に勤しみ、官吏と対立しながら、世を変えなければという思いを強くしていく。
やがて朝廷の塩賊に対する弾圧が強まり、追いつめられた黄巣たちはついに叛旗を翻す・・・・・・
41 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2007/02/26(月) 16:28:40 ID:mt0R4hC00
歴史小説は一般の小説とは、全く違うと思う。
むろん両者の中間ぐらいの時代小説みたいなものもあるが。
というか時代小説は舞台が過去なだけで基本的には普通の小説。
題材は元末の群雄割拠
1 少年皇帝朱重八
2 皇覚寺
3 乞食僧と白蓮教
4 紅巾の乱勃発
5 郭子興と濠州紅巾軍
6 脱脱の南征
7 魯淮王と永義王
8 朱元璋の自立
9 脱脱の第二次南征
10 太平攻略
11 郭子興の死
12 韓林児と劉福通
13 応天府
14 姑蘇の張士誠
15 常州の戦い
16 浙東の四先生
17 太平陥落
18 大漢皇帝陳友諒
19 陳友諒の応天攻撃
20 劉福通死す
21 鄱陽湖炎上
22 陳理の降伏
23 旧館決戦
24 蘇州の攻防
25 朱元璋即位
ここまで。
張士誠政権が崩壊した後は、
流れ作業で勢力が一つづつ潰されていくだけなので、
(拡廓帖木児はそこそこ善戦したが)
朱元璋の皇帝即位で幕を降ろすのがベストだろう。
元末三国志みたいな感じで、三雄をある程度平等に描いた物語に仕上げれたら、
と思うけど、三国演義も劉備が主人公だし、
やっぱり朱元璋を主人公にした方がすっきりしていいかな。
>>43 三国時代は魏呉蜀それぞれに国史があって、
平等にエピソードを組み立てやすいけど、
元末の場合は朱元璋と元朝を除く全ての群雄の史料が、
この二つの勢力と比べて圧倒的に少ないので、
史実に沿った形で話を膨らませるのは難しいだろうね。
まぁ、国初群雄事略辺りの史料を読みながら、
作家の創造力で補完して描かないと平等に扱うのはきついな。
45 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2007/02/28(水) 18:09:35 ID:cFxzfGZc0
個人的には朱元璋視点だと、すごい平凡な小説になりそう。
山岡の徳川家康みたいな。
46 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2007/02/28(水) 23:25:59 ID:VrroZAlQ0
朱元璋の悪の面を強調したとしても、
最後が大明建国だと、
何だか救われない結末になっちゃうな。
逆に正義の英雄にしてしまうのも、何だかな。
垓下の戦いに敗れた項羽は南に逃れた。
生き残ったのは、項羽と二十八騎のみであった。
最後の戦いを前にして、彼らは誓い合った。
「もしも生まれ変わることがあったなら、再び共に戦場を駆けめぐろうではないか」
二百年後、彼らは光武帝と二十八将として生まれ変わり、共に天下統一を目指す。
なんてな
>>47 劉秀と項羽に共通点が余り見出されないのでかなり苦しいな。
白話小説の転生はみんなメチャクチャだから無問題w
項羽はあの世で大反省をして性格を改造し、劉秀に生まれ変わった。
つか、劉邦を高祖として仰ぐことになるのかw
51 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2007/03/07(水) 02:28:49 ID:tVYskyAI0
どうせなら公孫術に生まれ変わるとか
そういうのがアリなら異なる時代の名将の対決とか見たいな。
唐の太宗vs明の永楽帝とか。
何だか柘植久慶の英雄大戦シリーズの中華版みたいだが。
53 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2007/03/26(月) 23:28:41 ID:1aOMKual0
そういうのは設定考えるのがしんどい。
そういえば、劉邦が匈奴に捕まって殺され、
そのまま欧州みたいに小国が分立した状態の中国が続いた、
というシミュレーションの「龍騎兵」という小説があった。
未完で、内容的に難はあったものの、
発想は面白いと思った。
54 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2007/03/27(火) 01:30:59 ID:NYelv4oH0
仮想戦記だと明末清初を題材にした
黄土戦記っていうのがあったな
読んだことないけど
そんなのあったっけ?
田中芳樹原案の黄土の夢なら知ってるが。
あれは酷い内容だった。
作者(中嶋ナントカ)のHPには後日談が載ってるがそれも酷い。
56 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2007/03/27(火) 22:54:36 ID:NYelv4oH0
ああ、それそれ。
そんなに酷かった?
57 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2007/03/27(火) 22:56:20 ID:ZtyCdL9v0
設定とかに無茶がある上に、
読み物としても面白みに欠けていた。
58 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2007/05/02(水) 22:35:50 ID:P4E6hWHY0
>>53 元ネタが、三国志とか、ヨーロッパとか、
分かる辺りがかえって面白かったよ。
>>49 説唐だったかで李世民の前世が劉秀で、酔っ払って二十八将皆殺しにして
そいつらが敵となって生まれ変わるって話あったな。
>>50 項羽が生まれ変わったのは延岑、今度は絶対にあきらめなかったが・・・・・
60 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2007/05/16(水) 01:46:44 ID:+q5rYEU+0
日本で、本能寺の変で信長が生き残ったとか、
関ヶ原の戦いで西軍が勝ったというような、
戦国時代のシミュレーション戦記小説みたいなのが出ているけど、
中国でそういうシミュレーションをするとしたら、
どんなネタがあるかな?
清・鄭成功・呉三桂の三国志とか、
竇建徳の天下取りとか、
項羽が烏江を渡って捲土重来する話とか
何といっても岳飛の北伐による金滅亡でしょ
>>61 竇建徳って天下を取っていたら、後世では劉邦みたいなイメージになっていたかも。
64 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2007/06/05(火) 01:29:33 ID:7qwloCR60
盗賊出身の皇帝と言うのは、庶民派の明るいイメージを持てるからな。
朱元璋みたいなことをしなければ。
65 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2007/07/20(金) 23:59:12 ID:V3NbsA1D0
竇建徳って游侠な気質を感じさせるんだよね。
そういう面を持った人物は、庶民から人気を得やすい。
66 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/17(金) 13:44:53 ID:nOqB6/yK0
場合によっては劉邦みたくなったかも。
人物の器の大きさはあったと思う。
彼が処刑されたことで元部下が蜂起したからな。
人望があったんだろう。
68 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/18(土) 15:16:09 ID:4i29QEqk0
竇建徳にも張良がいればな。
69 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/18(土) 21:34:08 ID:WBIodXtlO
俺の中では竇建徳は、宋太祖のイメージなんだが。
みんな趙匡胤じゃなくて劉邦なんだ。。。
70 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/18(土) 23:44:18 ID:ZKzpjcnG0
趙匡胤は一応軍人だったからね。
市井の好漢よりはちょっと官の側に近い感じ。
71 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/23(木) 12:49:10 ID:Sf1+MamR0
劉邦になろうとしていたのに、なぜか引き合いに出されない朱元璋w
72 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/24(金) 22:52:36 ID:FhCY0qW4O
オリジナルを越えて、違う領域に行っちゃったから。
軍事、政治面からみても劉邦より優秀で、そこに抜け目のなさを感じる。
その上、粛清の規模がでかい。
劉邦は愛嬌のあるバカにとどまるが、朱元璋からは魔物的な不気味さが漂う。
白蓮教はマニ教の流れで魔教と呼ばれていたそうだし、
教主謀殺と明建国によって事実上の教主的存在にもなった朱元璋は、
まさに魔王だね。
李セキを捕えたとき配下に出来ていれば・・・
75 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/06(木) 23:55:23 ID:/Atb6jV80
76 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/13(木) 23:41:18 ID:yNreW3UU0
(1)
私は暗くてじめじめした牢屋で曹操という男に会った。
彼の手足には枷がはめられていた。
彼は明日には都へ護送される。
彼は命が危うい身であったが、彼の目には後悔の色は少しもなく、ただ真っすぐに
私を見据えていた。
私は彼に「あんなにも董卓に気に入られていたのに、なぜそむいたのか?」と
聞いた。
彼は「『燕雀安くんぞ、鴻鵠の志を知らんや。』お前はおれを都へ護送してほうび
をもらうんだろう?だったら、そんなことはどうでもいいはずだ」と低い声で答えた。
『燕雀安くんぞ、鴻鵠の志を知らんや。』―陳勝の言葉だ。
燕や雀などの小さな鳥には、鴻や鵠のような大きな鳥の志がわからない。
つまり、小人物には大人物の志はわからないと言うことである。
私はすぐにその意味がわかった。
そして、半ばがっかりした。
お前にはおれの志がわかるものか。話にもならぬ、とでも言っているようだった。
私はこの曹操という男にわずらわしくてつまらない奴だとみなされたのだ。
77 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/13(木) 23:48:05 ID:yNreW3UU0
↑なんだか歴史小説っぽくないかも……。
近日中に続きを書きますね。
陳宮と呂布が死ぬところまで書きたいなと思っています。
78 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/13(木) 23:55:50 ID:1W/BLGO50
支持age
>>77 「彼は」「私は」という主語が多すぎると、翻訳文みたいになるんだよ。
もう少し省略しても、大丈夫だと思う。
というか、簡略化しても通じるように書けるとおもしろいんだけどね。
80 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/14(金) 17:56:57 ID:qGQDQDDm0
(2)
「私もすきで董卓に仕えているわけではない。おまえをとらえなければ、私も
つかまってしまう。あれは仕えるべき主君ではない。私は主君にめぐまれていないのだ」
思わず、熱くなってしまった。
かれは長いため息をついた。
そして、ゆっくりと口を開き、董卓を暗殺しようと思った理由、ここから逃げ出すことができたら、諸侯に
檄文をとばして董卓を討伐しようと考えていたことなどくわしく話した。
この話を聞き終えたとき、私の頬に涙がつたっていた。
もう決めた。「私は、姓を陳、名を宮、字を公台と申します。官職をすて、あなたに仕えましょう。
さあ、今すぐにでも逃げましょう!」
鍵をあけ、手枷、足枷を外してあげた。私たちは逃げた。
月の明るい夜だった。曹操を心から信頼していたし、義に厚く、たのもしい人物だとおもっていた。
けれど、このときから運命ががらりと変わってしまったのだ。
三国志なら三戦でやればよくね?
三戦なら糞コテにちょっかいを出されて終了。
あまり古代になると身の回りの庶民的な生活環境とかが、
分かっていないことが多くてイメージしにくいね。
三国志なら演義じゃなくて正史準拠で書いて欲しいな
84 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/18(火) 23:30:15 ID:yCTgqUO60
正史準拠ならここで、演義等に基づいた場合は、
ちょっと違うかも知れないけど、武侠小説創作スレを使っては。
どっちみちどちらのスレも職人は多少脱線したところで歓迎されるだろうし。
孔明の死からはじめてほしい。
八王の乱とか五胡十六国までの間を埋めるものが欲しい。
86 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/19(水) 16:41:36 ID:7pIUmaib0
>>76です。
最初だけ演義にするつもりでいるんです。
(6)から正史準拠になります。
しかし、ちょっと資料不足でこまっています。
調べてみたところ、今の段階では↓までわかっています。
(正史)
192年 曹操、エン州刺史となる。青州兵を組織。
194年 陳宮、張バクらと曹操に対して謀叛。呂布を迎え入れる。
195年 曹操軍と戦う。
196年 陳宮、カク萌に曹操に対して謀叛を起こさせる。
198年 呂布、陳宮の死。
まだまだ、調べ始めたばかりなので、詳しいことはわかりません。
そこで皆さんにお願いなのですが、正史の内容を教えてくださるかたがいましたら
是非、教えてください。できればでいいです。自分も資料集めを頑張りますので。
よろしくお願いします。
87 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/20(木) 16:49:00 ID:9n6zQGmA0
(3)
脱走を計ってから、三日がたった。三日目の夕暮れ時になると、私たちは成皐というところまで辿りついた。
曹操から呂伯奢という知人のことを聞かされた。今夜は、その人のところにとめてもらうことになった。
家は村はずれの緑が豊かな場所にあった。家は古くてこじんまりとした感じだったが、呂伯奢は気のよさそうな老人で私たちの宿泊のお願いを受け入れてくれた。
呂伯奢は私たちを客室に案内すると、「酒を買ってきますから」といって村へ出かけていった。
呂伯奢が出かけていってから、数分後、この家のどこからか刀を研ぐ音が聞こえてきた。
シュッ、シュッ、シュッという音と一緒に「手足を縛るぞ!」という声や「はやく殺そうぜ」という声も聞こえてきた。
私も曹操ものんびりとくつろいでいられなくなり、曹操が「斬りこむぞ!」と小さな声で鋭く言って、刀の研ぐ音のする部屋へ駆けつけていった。
私もそれにつづいた。
曹操と私はそこにいる人たちを誰振り構わず斬っていった。
すべての人たちが斃れると、そこには手足を縛られた豚がころがっていた。
88 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/20(木) 17:19:49 ID:9n6zQGmA0
(4)
しまった、何ということをやってしまったんだ。それでも、叫びたい気持ちを抑え、何とか冷静になろうと努力し、「とんだ勘違いをしてしまったようだ」とつぶやくように、しかし曹操にきこえるような大きさの声で言った。
「逃げるぞ、陳宮!」
曹操の呼び声で、悪い夢から覚めたかのようにはっとして、私たちはまたもや逃げ出した。
しかし、なんと運の悪いことだろう!
私たちは、酒甕をつけている驢馬にのった呂伯奢に会ってしまった。
「もう帰るのかね?ゆっくりしていきなさい」
「いえ、急に用事を思い出しまして・・・・・・」と私が答えると、曹操も「大事な用事なんです。それにあなたにこれ以上、ご迷惑をおかけすることもできないのです」と答えて私たちは呂伯奢と別れた。
数歩進んだところ、曹操がいきなり馬首を返して呂伯奢に向かっていき、もっている剣で呂伯奢を斬り倒してしまった。
そのことに私はさっきの二倍驚いて、「あぁ!」と小さく叫んだ。
「何故、殺したのですか?」責めるような口調で言った。
「生かしておけば、家に帰りついたときあのことがばれてしまうではないか。
そうしたら、あの人は必ず役所に知らせにいくだろう。こっちの身が危うくなる。だから殺したのだ」
「さっきの勘違いは、まぁ、仕方ないかもしれませんが、だからといって何も罪の無いあの人を殺すべきではなかったはずです」
「確かにそうだが・・・・・・おれが他人をそむいたとしても、他人がおれをそむかせるわけにはいかないのだ」
その言葉に私は何かおそろしいものを感じた。
89 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/20(木) 17:22:42 ID:9n6zQGmA0
>>76です。
正史準拠で話を進めるつもりなんですけど、多少フィクションを織り交ぜても
良いですか?正史をふまえたかたちで。
90 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/20(木) 17:36:27 ID:9n6zQGmA0
(5)
その日の夜に私は曹操のもとから立ち去ることを決めた。夜中に起きて傍らにいる曹操を見た。
熟睡しているようだった。私はこの男の顔をじっと見て、もう一度立ち去るべきかどうかということを考え込んだ。
私は曹操のことを聡明でたよりがいのある人物だと思っていたが、今日起きた事件を思い起こすと、やはり、ここから立ち去りたいと思わざるをえない。
この男は自分のために多くの人を犠牲にするだろう。
それならば、この男をここで殺してしまうのがいいかもしれないと考え、そうして剣に手をかけた。
が、思いとどまった。私があのとき逃がした男だ。ここで殺してしまっては、自分自身を裏切ることになる。それにあの男はいずれ大物になるだろう。
こういった思いが頭の中をぐるぐると駆け巡った。
私は、殺さずに曹操のもとから去ることに決めた。
そして一目散にこの宿からでていった。
横山三国志まんまですねえ・・
92 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/22(土) 18:48:19 ID:+LYMnpNW0
>>91 実は、チラッとしか読んだ事がないんですよ。
たしか、最初のほうだったかな・・・・・・。
戦国獅子伝のほうが面白いですよ。
93 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/27(木) 16:24:37 ID:gmGCLzUf0
(6)
曹操のもとから去って、数日後。
私は霧のたちこめる森の中を歩きさまよっていた。
もちろん、数日たっても曹操のもとから去ったことを後悔していない。
行くあてもなくさまよっているが、むしろこのほうが気が楽かもしれない。
今晩はどこに泊まろうかと考えているそのときであった。
人の声がした。数人であろうか。この辺りは、人がめったに通らない。
どんどん近づいてくる。私は急に悪い予感がしてきた。
予感的中。
がっしりした体つきの男たちがそこに現れた。
「この人相書きのとおりだ。奴を捕まえろ!」
どうやら、私は狙われているらしい。手に縄やら枷やらをもっている。
私はさっきの男の言葉を聞いたあと、すぐに逃げ出した。そして、灌木の茂みに隠れた。
緑の濃い森と厚い膜のような霧のおかげで、幸い見つからずに済んだ。
男たちはあきらめて、ぶつぶつ言いながらその場を立ち去っていった。
94 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/27(木) 16:32:44 ID:gmGCLzUf0
(6)
その日の晩、私はある宿舎に泊まった。ここで捕らえられるとは夢にも思わなかった。
わたしは縄でぐるぐる巻きに縛られた。人相書きのせいだった。
あの男たちがこのあたりの町じゅうに人相書きを貼りまくっていたのだろう。
私はさっきの男が言っていた人相書きのことなどすっかり忘れてしまっていた。
迂闊だった。もう少し遠いところの宿舎にすればよかったと後悔している。
宿舎の人に捕らえられた私は再び曹操と会った。
95 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/27(木) 16:48:07 ID:gmGCLzUf0
(7)
「どうして、逃げたりしたんだ?」曹操は私をにらんだ。
「お前があんなに残酷な奴だとは思わなかった」と言ってやりたかったが、こんなことは絶対に言えない。
もし、そんなことを言ったりしたら「おれに背く奴は許さん」といってすぐに殺されてしまうかもしれない。
「そんなことを言ったら殺されるぞ」と私の命が叫んだ。
だから、こういう嘘をついた。
「私は老母のことが心配で心配で仕方がなかったのです。老母は私の父と二人で暮らしていますが、病を患っているのです。だから、一刻も早く世話をしにいってあげたかったのです」
私は必死に訴えかけるように言った。
曹操は真剣なまなざしで私を見つめた。そしてこういった。
「そうか、お前は親孝行な奴だな・・・・・・。よし、許してやろう。お前の母の病が治るまで世話をしてやれ」
私はほっとため息をついた。
もちろん、これは嘘がとおったことに対するものだ。
そして数週間、ぶらぶらとほっつき歩いた。
家に帰ってもしょうがない。
96 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/28(金) 18:50:50 ID:wm7jSjmwO
なんか人が書いてるのを見ると自分も書きたくなるな
98 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/29(土) 08:49:36 ID:jWy6eNgS0
>>76です。
気が早いですけど、次はどんなものを書こうかなと考え中です。
いい題材とか書いて欲しいものがあったら、教えてください。
実際に書けるかどうかという問題もありますが・・・・・・。
というのは、結構知っている時代とそうでない時代があるからなのです。
わたしが結構知っている時代は春秋・戦国時代〜三国時代くらいです。
資料集めをすれば、そのほかの時代のものも書けるかも知れません。
>>97 ありがとうございます。
99 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2007/10/01(月) 00:41:40 ID:r89iVYdH0
100 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2007/10/02(火) 16:16:39 ID:d4eGQvLZ0
(8)
192年の夏のある日のこと、青州黄巾賊がエン州を侵攻してきた。
百万もの流民の軍勢が任城国の相のテイ遂を殺害し、略奪を続けているという。
この飢えた流民の集団を見た済北の相のホウ信は劉岱にこういった。
「あの黄巾の大軍勢は所詮、飢えた流民です。籠城して、持久戦に持ち込めば自然と四散するにちがいありません」
しかし、劉岱はそれに反対した。
「今、あの流民どもをかたずけねば、どんどん膨れ上がってしまうではないか。やはり、今すぐにでも追撃せねばなるまい」
ホウ信はしつこく諌めたが、頑固者の劉岱は聞き入れなかった。
ついに、追撃してしまった。
劉岱は多勢に無勢と黄巾賊をみくびっていた。
しかし、わずか十万の精鋭でもない軍勢が百万にかなうはずもなかった。
その結果、劉岱は敗死。刺史の死と軍事力の喪失が州に大打撃を与えた。
101 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2007/10/02(火) 16:37:27 ID:d4eGQvLZ0
(9)
エン州は今、まさに混乱の極みに達している。
私は曹操に献策した。それは以下のとおりである。
「今、州には刺史がいません。さらに、朝廷からの命令もたちきられております。
私が使いをして貴方をエン州牧にして差し上げましょう。この地位を得たなら、黄巾賊を伐つための軍勢がそろうはずです。
今後のためにも、是非エン州牧となられますよう・・・・・・」
私は今の曹操の地位ではとてもじゃないが、黄巾賊を伐つことができないと思った。
今の曹操の地位は東郡太守。この地位では大軍を持つことができず、親友の張バク(陳留太守)を頼っても五千の兵しか集まらない。
どれほどの精鋭の軍隊であっても、黄巾賊の流民軍団百万にかなうはずがない。
それから、私が州刺史ではなく、州牧といったのにも理由がある。
刺史には軍権がないが、牧にはそれがある。
今回の黄巾賊の百万に対抗するために刺史ではなく、牧を選んだのだ。
これを聞いた曹操はおおいに感心し「我が子房(張良の字)!」といった。
そして、この私の策をすんなりと受け入れた。
俺も書きたくなってきたww
水の風が冷たい。 幼い頃育った渭水の風が懐かしい。
城壁に漢兵がいまにも迫っている。 私はなぜ楚の将軍となり一度は降伏した漢兵と戦っているのか。
翳君は無事だろうか。 いや・・よそう。
章邯将軍を殺した漢軍が許せないのだろうか。 それとも章邯将軍を殺した漢軍に抗う事で
・・・拠る所のない自分を救おうというつもりなのか 欣よ。
漢に下らず命を遂げた章邯将軍に比べ私は漢に下ってしまった。
しかたがなかったのだ。
宮殿すらない塞の地で 皆我々を恨んでいる。 どうして抗しえようか。
私は秦人なのだ。 これ以上秦の民を戦渦に巻き込みたくはなかった。
誰も私の事を分かろうともしない。 我々は裏切り者でしかなかった。
妻子は陛下によって命を取上げられてしまっていない身で・・・この一命を惜しんで降伏
したわけでは決してないはずだ・・・決して・・
漢を許すことはできなかった。 我が祖国を滅ぼし章邯将軍を殺した。
私は秦人なのだ。
項王には旧縁があった。 祖国と章邯将軍の無念を注ぐには、身を屈して虎狼とも結ば
ねばならない。 項王は私を慮外に遇して下さった。
思えば項王とも不思議な縁だった・・・
---------
幼い頃 渭水の辺 渭城で父がよく友人を見送っていた。 これから白起将軍に従い
趙国へ遠征するという。
祖国は富強で度々戦役があった。父は法の官吏だったので兵役には行かずに済んだので
よく渭水で戦役に行く友人を見送っていた。
秦とは法の集約であり完結した器 父が幼い私を教育する度に教えられた。
私も秦の官吏となるため司法を修めるよう勤めた。 官吏となり国に報じるために。
思えば・・あの頃とは随分変わった。
奔放でよく父を困らせた少年の時。 豊かな咸陽の大学で過ごしたあの頃と。
今の私はこけた頬に窪んだ眼窩に目だけが執拗になにかを見据えたように光っている。
復讐、憎悪、そして自分への決して拭い去ることのできない嫌悪。
103 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2007/10/06(土) 02:55:09 ID:A2Wpfo8/0
結構賑わってきましたな
104 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2007/11/07(水) 11:55:22 ID:m2dPMTM3O
ほしゅ
105 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2007/12/21(金) 15:56:27 ID:oPEJOKCD0
小説を書くのって簡単そうに見えて難しいね。
gdfdfj
dfhdfhfd
eryery
dfsdhsdh
dfhdhf
ryeryrye
寂しいスレ
108 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2008/02/06(水) 11:06:42 ID:XCjgIH4y0
玄武門の変で短編を書いてみたいな。
李建成視点で。
すでに存在するかもしれないけど、劉備を聖人君子じゃなくて大盗賊の親玉
もしくは大侠客みたいな存在として書いてみたい。
このスレに冒頭部分だけ書いてもいい?
>>109 ここにうpしても全く問題ないと思うから、いいんじゃないかな?
本格的にやるんならブログにでも書いて、アドレス晒してちょ。
テキスポでもいいんじゃね
113 :
109:2008/02/09(土) 15:32:33 ID:P4zRgKpr0
<1>
『先主(劉備)は桃園の誓いを終えると、募兵しそれぞれに武装をさせたのだが、馬だけが手に入らない。考えあぐねている
と、ある人が「二人の商人が馬群を連れやってきます」と告げたので、先主はこれを迎えた。
二人は中山の大商人で名を張世平、蘇双といい、北方へ出向いて馬を商っていたが、天下が乱れたので引き返してきた所で
あった。先主が二人を迎えて宴でもてなし、その志を述べると喜び、すすんで良馬、金銀、鉄等を贈り物とした』(三国志演義より)
劉備の目の前で、張世平は身を揉むようにして慈悲を請うていた。
「お願いします、お命だけはお助けを! 財貨はすべて差し上げますので」
つまらなそうな顔で、劉備は酒杯をかたむける。視線は目の前の男ではなく、忙しげに動き回る配下に向けられたいた。
なにしろ慣れている。脅して手に入れた鍵で蔵を開け、馬や牛に引かせた車に手際よく積み込む。絹、金銀、鉄、飾り
と言った価値ある品物が、次から次へと荷車を満たしてゆく。
「兄貴、女はどうする」
向こうから声をかけてきたのは家捜しをしていた張飛だった。張世平とその妻が悲鳴を上げる。
「へへ、厠の屋根裏に隠れてやがった。肌に香なんぞ炊き込めてたから一発で分かったぜ」
「お慈悲を! 娘はまだ十四になったばかり、財貨のみでお赦しください!」
そこへ帳簿をつけていた関羽が、劉備に一礼して報告を始めようとした。
「荷積みも完了しました。詳細をご確認なさいますか?」
「いや、雲長さんが分かっててくれりゃあそうれでいい。おれは計数が苦手でな。知ってるだろ」
張飛がじれたように叫ぶ。
「兄貴、この娘っ子は連れてってもいいだろ? な?」
「離してやれ」
嘆願のために泣き叫び続けた挙句、声もろくに出ない張世平は、倒れこむように抱きついてきた娘を抱擁すると、娘に
負けずに泣き始めた。
「張世平さん」
劉備は杯を捨て、商人の肩を叩く。
「悪いが、蔵の物はもらってく。馬も牛も荷車ももらう。蔵の一つは残しておく。全部もらったら悪いからな」
114 :
109:2008/02/09(土) 15:33:01 ID:P4zRgKpr0
哀れな商人は声も出ない。劉備に向かって頭を振ってうなずくのみだ。
「俺の名は姓を劉、名を備、字を玄徳。ここらじゃ劉兄貴といやあちっとは知られてる。あんたはどうか知らないが」
関羽と張飛にうなずいてみせると、二人は配下を指揮して移動の準備にかかる。
「俺のご先祖は天朝の六代目、景帝様の子、中山靖王劉勝だ。ずうっとくだって俺様にいたる。ま、色々あって今はこんな
事してるがな。ここらの親分で俺の名前を知らない奴はいねえ」
劉備は張世平の肩をつかんで目を合わせた。
「これは知ってるだろ。黄巾とかいう連中がそこらじゅうで暴れてる。帝室の裔として、放っておくわけにはいかねえんだ。
かといって、徒手空拳で乞食兵や農民どもを連れてったって扱いは悪いわな。せめて武装や身なりはどうにかしてえ。
何しろおれは皇族の末裔なんだ。分かるだろ?」
分かります、分かります。張世平は地面に頭を打ちつけようとしたが、劉備は肩をつかんだ手を放さなかった。
「というわけで、金持ちのあんたに献金してもらった。いずれ出世したら十倍にして払う。それまでは貸してくれ」
「貸すなどと、どうぞお持ちください。閣下の義挙にご協力させていただきます」
言って、緊張の糸が切れたのか再び泣き始めた。
「いいか、このあたりの親分衆にはあんただけは襲わないように挨拶しとく。あんたはもう、賊におびえなくてもいい。
ささやかな礼だが、今はこれで勘弁してくれ」
ありがとうございます、ありがとうございます。張世平も、妻も娘も、縛り上げられた使用人たちも声を揃えて泣き
出した。劉備は立ち上がると、用意されていた馬に乗り、急ぐでもなく屋敷の門をくぐる。
「兄貴、やさしいな。どうせなら全部もらっちまえば良かったのに」
娘をもらえずにすねている張飛が馬を並べる。
「いいか益徳、おれたちは義兵を挙げるんだ。これからは盗賊稼業もなしだ。略奪なんざするんじゃねえぞ」
「まあいいけどよお、あの商人と前に襲った蘇双って奴から分捕った金じゃそうそう持たねえぜ?」
後方から馬をうたせてきた関羽が、静かな声で言った。
「これからは官軍になるのだ。そんな心配はいるまい」
「雲長の旦那、いいこと言うね。益徳、俺達は一旗あげるんだ。おれのご先祖の太祖様のようにな」
漢の劉邦もまた、盗賊から身を起こして皇帝になったではないか。
気宇の大きい劉備の壮語に、張飛も関羽も、つられるように笑った。
笑うこたねえだろ、そりゃ、俺も本当にご先祖が帝室につらなるかはわからねえけどさ。楽しげな笑い声と共に、後に
蜀漢の昭列帝と呼ばれる男は、略奪品の荷車と共にいずこかへと去っていった。
<1>
115 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2008/02/09(土) 19:59:32 ID:Nr3LtDFb0
いいねえ
長い作品なら、小説投稿サイトを利用するのもいいかも
おお、いいな。
なんか書きたくなってくるな。
やっぱり他の人の作品みると書きたくはなるんだけど、
俺の場合歴史の知識や語彙力という根本的な問題が・・・orz
やっぱり小説書くのって大変なんだなぁ、など生意気にも思うw
>>117 武侠小説を作ろうスレの方で書いてみては?
119 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2008/02/15(金) 18:46:13 ID:MR9aCVmA0
ぶった切りのレスで申し訳ないんですが、予算10k〜20kの間で買える、
中国のいい地図ってどんなものがあるか御存じでしょうか?
歴史地図集だと、水系とか山系とかがわかりにくいもので…。
あちらの地形を脳裏に描けるよう、努力しようと思う次第です。
お願いいたします。
>>119 意外に高校生の地理の地図帳なんかが、分かりやすかったりする。
遊牧地か、稲作地か、耕作地とか色分けされていたりするし、
平野部と山間部の違いもわりとはっきりしている。
水系は、中国の場合、時代によってかなり流れが変わっている場合が多いな。
まあ、日本だって、海岸線や川の流れは、
歴史上、かなり変遷している訳だけど。
古代の東京や大阪の中心部は海の底だったわけだし。
>>119 わかる。
歴史地図集だと、地名はありがたいけど、山の連なりとか分かりにくいから。
小説つくるとき、戦争の描写では山の位置とか、わかれば想像が広がるからね。
Google Earthで見てみたら、二つの都市が近所で川でつながってるのに、
どうして攻めないのかと思っていた場所が、実際は谷になっていて大軍が移動するのが難しかった。
また、なぜ近所に本拠地を移動したのかと思ったら、山の狭い土地から、
開けた土地に移っているということがわかった。
立体的に見れるから潼関とか面白い。
124 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/27(日) 16:23:28 ID:9EivE97T0
呂布「王允殿、それは真か?」
王允「左様。それがしも日々、董卓の横暴に苛まれ民草をやすんずるためには
どうしたらよいものか頭を悩ませておりました」
呂布「そうであったか」
王允「これが帝からの密書にございます。今の帝は傀儡にすぎず、このまま放って
おけば董卓の横暴はますます肥大化しますぞ! その前に食い止めねば・・・」
125 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/27(日) 20:22:43 ID:HX7jAU1A0
たぶん魏史倭人伝でにでてくる張政は中国人なのでスレ違いではないと判断して
【THEネガティブ張政伝】
張政は南越の兵器廠に務める下級官人の父の子として生まれた
郷校に通っていたがそれほど成績優秀というわけでもなく
また腕白ガキ大将でもない普通の少年だった
大人になり父の仕事の手伝いとして兵器廠の資材部門に勤務
港で積荷の検数・検品などを行っていたが
仕事がら船乗り達とも仲良くなり朝鮮や倭島、比島等さまざまな地域の話を聞いたりして
そのときに聞いた各地域の特産品で主に兵器の材料になりそうなものを報告書にまとめて提出していた
そんな正始8年(西暦247年)邪馬壷国から魏王のもとへ誰か人を派遣してくれとの要請があった
魏王は悩んだ
動乱の時期が過ぎたばかりで行政を担当する官人がめちゃめちゃ足りない
そもそも海の彼方の僻地へ行けなんて命令したら嫌がって反乱を起こすかもしれない
まいったな〜、誰を行かそうかな〜、断ったらマズイかな?
そんなとき南越からの報告書で張政なる倭に詳しいぽい人物がいることを知った
魏王はこれ幸いと張政を呼び出しに倭へ行けとの命令を下した
張政は行きたくなかったのだが王命に逆らえば一家まとめて死刑なのでやむなく赴任することになった
会稽の港(現在の浙江省紹興市)から小さな船で潮流に乗ってドンブラコと揺られながら邪馬壷国へ到着
魏から偉い人がきてくれたと歓迎会を開いてくれたが
酒みたいなものはなんか臭い汁だし、魚は生食だし
鳥肉は焼いてあるけど焼く前に羽毛とろうぜ?
獣肉は焼く前に毛皮はがそうぜ?
味付けは海水の塩味だけですか?
米があるのは関心だけど俺は南越人だから米は食わないんだぜ?
顔で笑って心で泣いて、早く国へ帰りたいと思いつつ20年近い歳月を未開の地で過ごす
途中で卑弥呼なる婆さん死ぬし、後継ぎのオッサンは無能だして暴動まで起こしやがった
マジで死ぬかと思ったよ、勘弁してくれよ、こんなとこで死にたくないってばさ
その後なぜか壹与なる小娘(萌え系のカワユイ子だった)が首長に就任
なんで小娘なの?
オトナの男がなんでやらないの?
こいつ政治とかできんの?
つ〜か、ただ毎日お祈りしてるだけじゃん?
しかたなくなぜか俺が政治の手伝いまでさせられてしまった
俺はただの兵器廠の役人、ひらたく言えばウォースミスなんだぜ?
あんた達バガ?
あるとき俺をこんな僻地に追いやったクソったれ魏王朝が潰れたと風の噂に聞く
「よし、もうこんな所にいる理由はないぜ!」
泰始2年(西暦266年)邪馬壷国の人々に惜しまれつつも去るのでした
久方ぶりに故郷へ帰ってみると父も母も皆健在
故郷の料理に舌鼓を打ち食す
一応「倭国報告書」みたいなものは書いてみたものの
あんまり詳細に書くと倭国の達人と思われて再び赴任命令をだされるかもしれないので
適当な観光旅行記程度にの内容にしておいた
まさか適当に書いた観光旅行記が魏の正史に引用されるとは思わなかったよ
陳寿バガ、超バガ、本当バガ、すっげ〜バガ、特バガ、マジバガ、ゲロバガ、エロバガ!
まあいいや、もう二度と行きたくないからね
※有志の手でまともな歴史小説に書き直してくれる事を期待する
>>119 カシミールと国土地理院の標高データ使え
あとは想像力と基礎知識の勝負だ
>>125 張政が南越(ベトナム)人なんて史実にあったのかな
もし創作なら黄巾党の張角の縁者ということにしてみてはどうだろう
たしか曹操がやっつけた黄巾党の敗残兵を自分の部下にしたという逸話があるし
その絡みで魏王朝に仕えていて邪馬台国に覇権されたとかにしたほうが面白いかも
あるいは張政の「張」は本当は「趙」で趙政が本名だったとかにして
かつて秦に滅ぼされた趙を倭に復興させるつもりだったとか妄想全開にしてみるとか
129 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/28(月) 18:26:02 ID:ka5P8ojB0
ここに小説を書く人が少ないと思うんだが、どうしてかな?
小説かけるくらい文才のある人は自分でサイト持ってると思うよ
書いても出版社への投稿用にしてしまう人とかが多いんじゃないだろうか?
ならば俺が書いてみよう
<以下スタート>
「ぬううううううぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅん!!!!!!」
――ブオオオオオォォォォォォォン!!!
物凄い風を切る音を引き連れて、長い刃物が俺を襲う。
その速度、威力。
それは、きっと。
巨大な岩をも砕くに違いない。
だがあいにくだったな。俺はその刃物の名を知っている。
方天戟(ホウテンゲキ)。
呂布奉先という漢が使う、天下無双の殺人兵装――!!
中国四千年の歴史上最強の武人が、勝利の確信にニヤリと笑った。
だが。
「はああぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!」
――ガッシイイイイイィィィィィィィ!!!!!
俺は、方天戟の撃ち下ろしを白刃捕りに掴んでいた――!!
主人の筋力に、赤兎馬の赤い馬体が加える馬鹿力をも、俺は
見事に防ぎ止めていた。
――そうだ、自己紹介がまだだった。
俺の名前は斎藤小次郎(サイトウ コジロウ)。
ひょんなことから三国時代にタイムスリップしちまった、少し
ヒミツを抱えたごく普通の中学二年生だ。
「へへ、俺って結構強いじゃん」そう思った瞬間、呂布の拳が小次郎の顔面を襲った
小次郎は吹き飛びうずくまった、そして呂布は這いつくばった格好の小次郎の脇腹を思い切り蹴り上げた
くぐもったうめき声を放って海老のように身体を曲げた小次郎にまたがり
仰向けにして服を引き裂き裸にした
小次郎は恐怖と苦痛と嫌悪感に手足をばたつかせる
胸の上に乗られているので今にも肋骨が折れそうだった
汗が身体中から噴出す
呂布が怒鳴る「どうだ、これでもまだ暴れるか!」
呂布は押しつぶされた小次郎の上で腰を揺すった
股間のバナナは激しく勃起していた
小次郎は掠れた声でうめくが日本語なので呂布には何を言ってるかわからない
鼻腔を膨らませるとなんともいえない刺激的で甘酸っぱい匂いがした
呂布は半ば失神した小次郎を部屋の奥に運ぶと悲鳴をあげる小次郎を押さえつけ犯した
134 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2008/05/04(日) 01:08:58 ID:XCPT8Oav0
みんなが書いていると自分も書きたい意欲がわきでてきたので
書いてみました。
↓開始!
135 :
& ◆CECr0K3pds :2008/05/04(日) 01:12:32 ID:XCPT8Oav0
一人の若者が草地に座ってぼんやりと城を見ていた。その若者は姓を龐、名を統、字を士元という。
龐統は伯父に連れられ、故郷である荊州の襄陽城から西方二十里にあるトウ県に来ていた。トウ県の小さな城に入ろうと伯父が門番の兵士とかけあっている間に龐統は草地でひまをもてあそんでいたのである。
(トウ県の城は小さいな、襄陽の城と比べると大人と赤子ぐらいの差があるんじゃないかな。荊州の都と田舎の県だ、そのぐらい差があってあたり前か。こんな小さな城だと敵の攻撃から耐えられそうにないな。)
龐統がそのようなことを考えていると、伯父がやってきた。
「やあ、徳伯父さん。意外に遅かったね。」
龐統の伯父は龐徳といい、荊州では知る人ぞ知る名士であり、敬意を表して徳公と呼ばれていた。
「どうやら、わが友人は城から少々離れた隆中という場所にいるらしい。まったく、今回はめんどくさいとこに泊まっておるな。」
136 :
& ◆CECr0K3pds :2008/05/04(日) 01:16:33 ID:XCPT8Oav0
彼の友人は司馬徽といい、字は徳総。龐徳が彼を水鏡であると評したので、弟子たちから水鏡先生と呼ばれている。
元々は、潁川に住んでいたが、戦や反乱が激しいので平和な荊州に移り住んだのである。今は襄陽に居をかまえ、弟子たちに学問を教えていた。
ときどき、弟子たちの家に泊まりに行くという悠々とした生活をしているのだ。
「まあ、いいじゃないですか。急ぐ旅でもありません。のんびりと歩きましょう。」
と、龐統は草の上から立ち上がって言った。
「めずらしく旅に出てみるとろくなことがない。慣れないことはするべきじゃないな。」
そう言って気だるげに龐徳は歩き出し、それにつられて龐統も歩きはじめた。
門番の兵士によるとここから隆中まではたった一里という短い距離だとか。その道中もうすぐ着くかというときに、龐統が口を開いた。
「州都から離れ、さらに小さな県からも離れた場所に住んでるなんてまるで野人のようだ。伯父さんはよく水鏡先生のお弟子さんを鑑定してあげているから、どんな人か知っているかも。」
「知らん、わしは人を見るが、そいつがどこに住んでるかなんて興味ない。」
二人が話していると、美しい景色が二人の前に現れた。
桃は咲き乱れ、鳥が樹の頂で歌い、川の流れる音は心地好い。奥の方まで目を向けるとわずかな田園と小さな草屋が見えた。
まるで、詩経・楚辞で詠われる世界のようだ。
もしかしたら、ここに住んでいるのは野人ではなく仙人かもしれない。
すまん、楽しく書いてるところに無粋な話なんだがホウ徳公は
徳公は字っぽい(注釈で襄陽記のホウ徳公が出る部分は他の人物も全員字で書かれているから)
つまりホウ徳・公じゃなくてホウ・徳公
138 :
& ◆CECr0K3pds :2008/05/04(日) 03:26:41 ID:XCPT8Oav0
>>137間違いの指摘ありがとう
蜀書確かめてみたけどやっぱり徳公は字っぽいねorz
139 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2008/05/08(木) 20:17:48 ID:xy5930fh0
上の続きです
名前にタイトルをいれたはずなのですが、何故かでなかったので今回から
本文中にタイトルを入れます。
龐統伝(2)
龐統と龐徳が草屋に入ってみたが、そこには誰もいなかった。
「もう、探しまわって歩き疲れるのはごめんだ。わしは、ここで寝て待たしてもらうとするよ。」
と言って、龐徳は横になって寝てしまった。
伯父はこうなるとなかなか起きない、自分一人でも司馬徽とその弟子を探してみるか。それにしても他人の家でこうも簡単に寝てしまうとは、いかにも伯父らしいふてぶてしさだ、と思って龐統は草屋を出た。
少し歩いてみると、さっきは気がつかなかったのに梅の木の上に一人の男が座っているではないか。
「お久しぶりです、水鏡先生。」
龐統が声をかけると、司馬徽は気づいて龐統の方に顔を向けた。
「士元じゃないか、さっきまで空に羽ばたく鳥を観ていたので気がつかなかったよ。」
「そういえば、最初に会ったときも水鏡先生が木の上で私が木の下でしたね。ただ、あのときは梅の木でなく桑の木でしたが。」
「ふむ、そうじゃったな。して、何故こんな辺鄙な場所まで来たのかの。」
「叔父がなんとなく、あなたに会いたくなってここまで来たしだいです。」
「なんとなくで、隆中まで来るとは龐公らしい。」
司馬徽は龐徳より十歳年少であったので、司馬徽は彼に兄事し、龐公と呼んでいたのだ。
「話は変わりますが、先生。この桃源郷のような場所に、家をかまえているお弟子さんとはどのような人なのでしょうか。さっきから、家を留守にしているようですが。」
「ふふっ、あやつのことか。そこの家の家主は姉弟たちと買出しに出かけておるよ。」
それ以上、弟子のことを聞こうとしても、司馬徽は「会えば分かる」としか言わない。しかたなく、龐統は弟子が帰ってくるまで司馬徽と世間話をして時間を潰すことにした。
140 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2008/05/08(木) 20:19:28 ID:xy5930fh0
龐統は少し昼前に隆中に着いたのであるが、もうそろそろ昼飯の食べごろであろう昼過ぎになると、雑談中の龐統と司馬徽の耳に声が聞こえてきた。
「・・・文能く地紀を絶つ・・・ 」
よく聞いてみるとそれは歌声である。それはこの隆中に流れる川のように、とても澄んだ声であった。
「 一朝讒言を被れば
二桃もて三子を殺す
誰かよくこの謀をなす
相国斉の晏子なり 」
この歌は『梁父吟』といい、斉の宰相晏嬰が三人の豪力の士を策謀をもって殺すという内容の歌である。
龐統はこの歌の聞こえる方を向いた。
女性と少年、そしてその二人に挟まれているどでかい男が、歌いながらこっちに向って歩いている。
その三人を見ると手に野菜や肉を持っているのがわかる。女性と少年が姉弟で、大柄の男がそこの草屋の家主であり、司馬徽の弟子であることを龐統は感じとった。
「水鏡先生、ただいま帰りました。」
大柄な男がそう言って頭を下げると、姉弟も同じ言葉を言って頭を下げた。
「よいぞ、よいぞ。わしに会いにお客さんが来ておる、お客さんにもあいさつなさい。」
大柄な男が龐統に近づいてきた。
「諸葛亮、字を孔明といいます。ようこそ隆中にいらっしゃいました。」
諸葛孔明と名のった大男は蹲り頭を下げた
そして龐統は這いつくばった格好の諸葛孔明の脇腹を突然切り蹴り上げた
くぐもったうめき声を放って海老のように身体を曲げた諸葛孔明にまたがり
仰向けにして服を引き裂き裸にした
諸葛孔明は恐怖と苦痛と嫌悪感に手足をばたつかせる
胸の上に乗られているので今にも肋骨が折れそうだった
汗が身体中から噴出す
龐統が怒鳴る「どうだ、これでもまだ暴れるか!」
龐統は押しつぶされた諸葛孔明の上で腰を揺すった
股間のバナナは激しく勃起していた
諸葛孔明は掠れた声でうめくが日本語なので龐統には何を言ってるかわからない
鼻腔を膨らませるとなんともいえない刺激的で甘酸っぱい匂いがした
龐統は半ば失神した諸葛孔明を部屋の奥に運ぶと悲鳴をあげる諸葛孔明を押さえつけ犯した
142 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2008/05/09(金) 12:45:53 ID:3ykYIJfg0
>>141 自分は135〜136、139から140まで龐統伝を書かしてもらっている作者ですが
確かこのスレはリレー小説じゃないですよね
作者にかってに無断で続きを書き、しかも作者の意図したものと違うものを書くのはやめてほしい
自分の書いた小説が気に入らないなら、文句を言ってもらってもかまわないので
そういう下品ないやがらせはやめて下さい
リレーもいい続きならいいが、さすがに下ねたはな。
龐統伝の執筆とまっちゃったね
145 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2008/05/20(火) 03:16:40 ID:obpmRAV10
>>140の続きです
龐統伝(3)
龐統はこの諸葛亮という大柄な男の前に立つと、何故か身体以上に大きく見えた。不思議な何かが彼を大きく見せている、そう龐統は感じた。
「左にいるのが弟の均、右にいるのが姉の詠です。以後お見知りおきを。」
諸葛亮が姉弟を紹介すると、ご丁寧にも龐統に二人は頭を下げてあいさつをした。
「こちらこそ、はじめまして。龐統、字を士元といいます。三人ともどうかよろしくお願いします。」
諸葛亮はあいさつを終えると、司馬徽の方を向いて
「先生、みなもお腹が減っていることでしょうし、お客さんとともに食事にしましょう。」
と言った。
「そうじゃな、それに寝かしたままの龐公を起こしてやらねば。」
「飯を口にしたら思い出したわい。お主、確か諸葛孔明だったな。いつもわしの寝どこに、かってに入って、挨拶していたな。」
龐徳が諸葛亮の姉、詠がつくった料理を口にしながらしゃべった。
「かってに入るだなんて、私が無礼者みたいじゃないですか。ちゃんと入るまえに挨拶をしますが、龐公が何も答えないのでそのまま入っているだけです。」
「ほっほっほ、龐公は来るものも、去るものも拒まずの人だからのぅ。」
諸葛亮の言い分に、司馬徽は笑った。
146 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2008/05/20(火) 03:18:47 ID:obpmRAV10
「話は変わるが、今中原はどうなっているのだ。徳操は襄陽にちょくちょくいるからわかるだろう。」
「龐公はやはり、世俗のことに疎いの。今、中原では袁紹殿と曹操殿の決戦を行うという話題で持ちきりだ。どっちか勝った方が天下を取るのではと、見識のある人は騒いでおるよ。」
「荊州の劉表殿は、どっちにつくつもりなのだ。まあ、劉表殿なら強い方につくだろうな。」
伯父でも、さすがに自分が住む地を治める領主の動向が気になるのか。まあ、誰がこの天下の主になろうと、この伯父は変わらずあっけらかんと生きているだろうと龐統は思った。
「劉表殿は、袁紹殿に味方しておられる。別に、袁紹殿に正義を感じて盟友としているわけではない。龐公の想像どおり袁紹殿が有利と考えてのためだ。」
司馬徽は箸を置いた。
「さて、天下が目まぐるしく動くなかで誰につくか悩むのは、領主も野の士も変わらない。わしら、白髪まじりの二人は今までどおりの変わらぬ生活をするつもりじゃが、君たち二人はどうだい。若い者にはいつか巣立つときが来ると思っておるが。」
司馬徽は今、官に就いてない諸葛亮と龐統の二人に、将来の展望を聞き出そうとした。
それを聞いた諸葛亮の瞳は少しぎらついて見える。
「私は、いずれ立つべきときが来ると思っています。ですが、袁紹にも曹操にも劉表にも士官しようとは思いません。しかし、いつか現れる理想の主君を夢見て、それまでこの隆中で、自分を磨いて待つつもりです。」
この諸葛亮の実体以上に見える大きさを、龐統はこの情熱から発しているのではないかと思った。
「大きくでたな、孔明。君が私に弟子入りしたときも、そのように目を輝かせておったな。して、士元はどうじゃ。」
「私は、ただ士官の要請があるなら、その人のもとで働くだけですよ。」
「ふむ、少々ありきたりな答えじゃな。」
「しかし、一たび主君を決めたなら、主君を天下の主にするよう身命を賭けて努力するつもりです。」
その龐統の言葉を聞き終わると、司馬徽は両手で自分の膝をたたいた。
「二人の夢はなかなか、立派である。できればこの理想を追い続けるようがんばってもらいたい。」
147 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2008/05/20(火) 03:23:53 ID:obpmRAV10
話が終わると、料理も食べつくしたので、片づけに入ろうと、孔明の姉詠が動いた。だが、それを制するように、二人の展望を黙って聞いていた龐徳が口を開いた。
「孔明は臥龍、士元は鳳雛だな。」
龐徳の突然の言葉に、一座は沈黙した。
まわりの目が、龐徳の言葉の真意を知りたいと言っている。だが、龐徳は少し間を置いた。それから、しゃべりだす。
「臥龍は、地に伏せる龍のことをいう。孔明、お主はもし、理想の君主に出会えれば、龍のように飛翔していくだろう。」
諸葛亮は、この言葉に自分の未来は壮大であると感じ、同時に過酷な一生を予感させた。龍はやすやすと天に昇って行くわけではない。
「鳳雛は、飛翔を待つ鳳凰の雛のことをいう。臥龍と似たような意味だが、少しの違いがある。鳳雛は昇って行っても、雛から鵬(おおとり)に成長するとは限らん。雛のままでは落ちてしまうやもしれん。」
龐統は、伯父が自分を評してくれるのを初めて聞いた。
その評は、龐統にとって残酷な響きがあった。そして、伯父が甥の将来を案じてくれていることも感じられた。
>>144心配ありがとうございます、少し書くのに時間がかかってしまいました
148 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2008/05/28(水) 16:18:29 ID:n+Iia6C40
>>147の続きです
龐統伝(4)
龐統は荊州の州都襄陽に居をかまえていた。
父母とは早くに死に別れ、伯父の龐徳のもとで育てられた。今は官に就いたので独立することになった。
その就官祝いに友人たちがやってくると言うのだ。あまり、感情を表に出すことのない龐統でも、今日は嬉しそうにしている。
「士元、君が功曹になったと聞いて祝いに来た。」
龐統は家の前に出て見てみると、五人の若者が手に酒や肉を持ちそこに並んでいた。
諸葛亮、徐庶、崔州平、石トウ、孟建の五人である。
ついでに説明させてもらうと、徐庶の字は元直、石トウの字は広元、孟建の字は公威である。なお、崔州平の州平とは字であり、何故か名は伝わっていない。
龐統は隆中での一件以来、しばしば諸葛亮と会うようになった。
その際、諸葛亮の学友である四人とも会うようになり、友人となることができたのだ。
「さあ、上がってくれ。こんなに人が来たのは初めてだよ。」
「少し、狭いな。六人で酒を飲むにはつらくないかな。」
「君の家も、兄弟三人で住むにはあまり広くなさそうだったがね。」
龐統と諸葛亮のどちらの家が狭いかという話に、友人たちの笑い声が飛び交った。
「功曹の就官おめでとう、だいぶ先を越されてしまったかな。」
と、崔州平が言った。
「そんなことはないよ。もし君たちが官に就いたら、私なんかあっというまに越されてしまうよ。推薦してみようか。」
「いや、遠慮しとくよ。どうも劉表殿に魅力を感じなくってね。」
と、石トウ。
「劉表殿も、さっさと曹操殿に臣従すればいいのに。天子様を擁する曹操殿に逆らうのは下策だと思うよ。」
孟建は北の方を向いてつぶやいた。
「おいおい、公威。君は曹操と袁紹の戦に決着がついてないときには、数の多い袁紹につくべきだと言ってなかったかな。今ごろ、漢の忠臣面するつもりかい。」
「意地悪はよしてくれよ、孔明。あくまで現在の劉表殿のおかれている状況をのべただけだよ。」
149 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2008/05/28(水) 16:20:43 ID:n+Iia6C40
曹操と袁紹の決戦、世にいう官渡の戦いは世評を裏切り曹操の勝利に終わった。
現在、曹操は病死した袁紹の息子たちとの戦いに明け暮れている。
曹操の勢いは飛ぶ鳥を落とす勢いだが、劉表は敵対する姿勢を崩さない。
「公威は中原志向が強いからね。」
徐庶はそういったが、孟建だけでなく荊州の学生ら多くが、同じ考えであろう。
荊州のような田舎でよりも、中原で出世するのが士大夫の華であるし、孟建のような中原の戦乱から荊州に避難したような人たちは、やはり望郷意識が強かったはずだ。
「そういえば士元は、曹操殿と袁紹殿のどちらが勝つと予想していたんだい。」
孟建は自分と同じ予想をしていた仲間を増やすことで安心しようと必死だ。
「残念ながら興味がなくて、どちらが勝つかなんて予想したことがなかったよ。公威以外はどうだい。」
「四人が外れ、一人だけ予想を当てた人間がいる。誰だかわかるか。」
崔州平が問いをだすと
「孔明じゃないかな。」
龐統が答えた。
「当たりだよ、士元。君たち二人とも、勘があるのか予知能力があるのかわからないが、すごいねぇ。」
「孔明、どうしてそう思ったんだ。」
「なんとなくかな。」
諸葛亮はどこ吹く風で、詳しく聞こうと思ってもこたえてくれなさそうだ。
「この思わぬ結果を予想できた孔明が、我らの未来について嫌な予想をしやがったからたまったもんじゃないよ。」
石トウは少し酔った顔で愚痴をはく。
「へえ、どんな予想だろう。」
石トウは酒を飲みながら、
「自分と、元直、公威、孔明の四人で将来どこまで出世するかを雑談していたんだよ。すると、孔明が『君たち三人は、仕官すればきっと刺史・群守にまで昇ることができるだろう。』と言ったのさ。
なに、刺史・群守でも十分な出世だって言うのか、それじゃだめなんだよ。僕たちはもっと上まで昇れると信じているのに。しかも、なら孔明はどうだと質問すると、笑って何も答えないんだから、こいつは無礼な奴だよ。」
と、龐統に言った。
「あれ、そんなこと言ったかな」という顔で孔明が笑っている。
150 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2008/05/28(水) 16:21:33 ID:n+Iia6C40
「それじゃ、私が君たちの栄達を予測することで孔明の不吉な予言を打ち消そう。」
と、なだめるように龐統が言った。
「君たちは、全員宰相の位にまで昇ることができる。」
龐統の言葉に全員吹き出した。
「おい、士元酔っているのか。」
「叶うことのない予想を言われても、なぐさめにはならないぜ。」
「もう少し、実現可能な予測をしてくれよ。」
みな、口々に龐統の予測を笑った。
それでも、龐統は笑って、
「大志をもって生きることは素晴らしいことだ。そのほうが努力にはげむことができる。王や、皇帝になるよりはありえる未来だろう。」
と、言った。
「なら、私は宰相を目指すことにしようかな。」
と、諸葛亮が言った。
それを聞いた石トウは、
「それが君の答えか。人に、刺史・群守になると言っといて自分は宰相か。
ふざけた奴だよ。」
と、上機嫌に言った。
「孔明、宰相を志すのはいいが、その前に仕官先を見つけなくてはな。無官の者を拾って、すぐに宰相にするような君主は今の時代にはいないぞ。」
と、崔州平がしゃしゃりでた。
「しかし、そうなるとただ一人仕官している士元が一番宰相に近いことになるな。」
「それは違うよ、州平。実は自分も仕官している。」
急に徐庶がしゃべりだしたので、崔州平は驚いてしまった。
「それなら、何故早く言わなかったんだい。やはり、仕官先は劉表殿か。」
全員が、興味津津に徐庶の顔を見つめた。
「なかなか、言いだす機会が見つからなくってね。それに仕官というか、客というか・・・」
徐庶の煮えきらない言葉に、
「もしかして、劉表殿とは違うのではないか。」
と、諸葛亮は聞いてみた。
「そのとおりなんだよ。私は今、劉備将軍に仕えている。」
先日、興味深い記事読んだんだけど
今の中国人て三国志を含む昔の古典(?)の書籍、木簡なんか読めないんだそうな
文化大革命で文字が簡略化されちゃったおかげでダメになったとかなんとか
152 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2008/06/21(土) 18:22:55 ID:2fRcTQLU0
日本でも似たようなことに、とっくになっていると思うぞ。
154 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/15(火) 21:54:53 ID:QTnQQLLZ0
戦いは今も続いている
攻め寄せる女王連合の容赦ない攻撃の手は緩むことはなく
幾多の仲間達が狂信者の軍団によって草生す屍となり方々に散らばっていた
この世界に女王が現われたのはいつのことだったろう
最初はキチガイじみた変な女が神の使いだと騒いでるだけだった
我々は噂を聞き鼻で笑っていた
一支国が女王の傘下に入った時、一支国と関係ない我々は行動しなかった。
次に奴国が女王の傘下に入った。奴国と関係ない我々は行動しなかった。
女王は伊都国や投馬国に勢力の輪を広げ、最後に我々の住む日向にも手を伸ばしてきた。
日向に住む我々は立ち上がった。しかし時すでに遅かった。
敵陣に隣国魏の黄色い傘のような戦闘旗を発見したとき、我々の驚愕は尋常ではなかった
潜入させていた間者の報告によると魏から来た張政なる将軍率いる数万の兵が
大陸から援軍として動員されているという
敵は益々強くなり、我々はどんどん弱くなる
すでに今年の食料も底をつきかけ、村々は女王連合の兵士達により略奪、殺戮され廃墟と化していた
周辺のリーダーを集めて会議を開いてみたものの戦って滅亡するか、降伏するか
あるいは逃げるかの3択しかないことはわかっていた
敵の本拠地をゲリラ的に襲撃して敵の女王を倒してはどうかという意見を述べたが
すぐに後継者がでてくるだけで意味はないだろう
こうしている間にも敵は迫ってくる
私はある決断を下した
以前に漁師達に聞いた話によると東の果てに無人の地があるという
広大な平野が広がり、川が流れ、気候温暖な新天地があると
私は仲間達を連れ移住することにし、百数十隻の船を作らせた
156 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2008/11/01(土) 22:20:21 ID:DbuFyA5SO
>>155の続き希望
狂信者の女王は卑弥呼で主人公は神武天皇ぽいよね
159 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2009/01/12(月) 01:20:50 ID:ibQ1BJh10
なんだよ・・・途中でおわるなよな。
気になるじゃないか。
160 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2009/04/12(日) 21:06:11 ID:3D6wlKt90
保守age
保守age
保守age
保守age
保守age
保守age
臨淄
臨(淄)
保守age
保守age
169 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2009/11/23(月) 19:19:14 ID:9j+v+EZDO
歴代の英雄がタイムスリップした現代アメリカでメジャーリーガーになりワールドシリーズに出場!\(^o^)/
保守age
戦いは今も続いている
''';;';';;'';;;,., ザッ
''';;';'';';''';;'';;;,., ザッ
ザッ ;;''';;';'';';';;;'';;'';;;
;;'';';';;'';;';'';';';;;'';;'';;;
vymyvwymyvymyvy ザッ
ザッ MVvvMvyvMVvvMvyvMVvv、
Λ_ヘ^−^Λ_ヘ^−^Λ_ヘ^Λ_ヘ
ザッ ヘ__Λ ヘ__Λ ヘ__Λ ヘ__Λ
__,/ヽ_ /ヽ__,.ヘ /ヽ__,.ヘ _,.ヘ ,.ヘ ザッ
/\___/ヽ /\___ /\___/ヽ _/ヽ /\___/ヽ
/''''' 狂 ''''':::::::\/'''' 信 ''''/''''' 者 '''''':::::::\ /'''' 軍 '''':::::::\
. |(●), 、(●)、.:|(●), |(●), 、(●)、.:|、( |(●), 、(●)、.:|
| ,,ノ(、_, )ヽ、,, .::::| ,,ノ(、_, )| ,,ノ(、_, )ヽ、,, .::::|_, )| ,,ノ(、_, )ヽ、,, .::::|
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/`ー‐--‐‐―´\ /`ー‐- /`ー‐--‐‐―´\-‐‐ /`ー‐--‐‐―´
攻め寄せる狂信者の容赦ない攻撃の手は緩むことはなく
172 :
記憶喪失した男:2010/04/17(土) 19:32:14 ID:Wyl/nNP10
173 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2010/04/18(日) 08:36:26 ID:wErdqI6LO
>172
乙。面白かったよ。人徳の思想を中心にうまく展開していくのが良かった
>>169 関羽や項羽、張飛、楊大眼らが
バントホームラニストとして活躍
175 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2010/04/21(水) 16:48:41 ID:wlWXGRI20
>>172 一応全部読んだが、知識も思想も浅すぎて話にならない
呉を中心に書こうとしたことだけは評価したいが、この程度の内容でそのタイトルは不遜
176 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2010/04/22(木) 18:45:02 ID:S3FnlppQ0
>>172 同じサイトで小説書いてるけど、まあまあな内容だからポイント入れておいたよ^^
三国志の商用版で呉を主人公にした作品て何かあったっけ
age
179 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2010/07/02(金) 11:53:44 ID:HwqhKlu+O
人物がフィクションなので歴史小説と言っていいのかわからないけど、思いついたので書いてみる
180 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2010/07/02(金) 12:12:55 ID:HwqhKlu+O
清の順治帝の時代、とある山中のさびれた寺に2人の兄弟がいた。兄は張福、弟は張燕といった。
二人は明の軍人の家系の出身であった。十代の頃に明の滅亡を見た。
2人の住んでいた街に清軍が攻め寄せ、市街地で戦争が繰り広げられたとき一家は散り散りになり行方も知れない。父はどうなったのだろうか。軍人だったから恐らく死んだのだろう。
清代に入って人々は弁髪を強制された。それを拒んだ二人は剃髪して寺に入ったが、無論偽装のためである。
二人は寺でひそかに武芸に励み清を倒し明を再興する計画を立てていた。寺の住職はそれを知ってか知らずか、何も言わない。
同じように清を倒そうとしている者は各地にいた。
181 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2010/07/02(金) 15:21:16 ID:HwqhKlu+O
現実的な計画が立たないまま数ヶ月過ぎ、張福は苛立っていた。
それに加えて、明再興のためなら万死をいとわないと2人で誓ったにもかかわらず弟の燕は最近今一つ乗り気でないようだ。
のことも福は不満だった。
張家で大切に使っていた器があった。街が陥落して一家離散した時燕がこれを持ち出して、今でも使っている。
ある日武術の訓練をした後、2人がこの器でお茶を飲んでいると燕の手が滑って器を落としそうになった。
燕「危ない!!」
床に落ちる寸前に燕は見事キャッチした。
福は笑って「おい、気を付けろよ」と言ったのだが燕はなにやら呆然として、何か考えこんでいた。
その後燕は訓練に身が入らないようだった。
182 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2010/07/02(金) 18:17:02 ID:HwqhKlu+O
それから1週間ほど経って、朝の托鉢に出かけた福は、別の地方で自分たちと同じように仏僧に身をやつした明の遺民が清を倒す計画をねっているという噂を聞いた。
ここにいても埒があかないと考えていた福は喜んで、彼らに加わろうと思った。
寺に帰って燕を探しこのことをつたえようと思ったがなかなか見つからない。寺中を捜し回ってようやく、裏庭にいる燕を見つけた。
見ると燕は、裏庭の木の下で座禅を組んでいるのだった。
福「本当に僧にでもなるつもりなのか?それより聞けよ。俺たちと同じ・・・」
そこで気付いた。燕の足元には例の器が転がっていた。粉々に砕けている。しかも燕の体には一面露が付いていた。昨夜からずっとここで座禅をやっていたようだ。
福はなんとなく嫌な予感がした。
183 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2010/07/02(金) 18:20:31 ID:HwqhKlu+O
福「一体・・・」
燕「兄さん
僕はもう戦えません。」
福「!?」
福「一体どういう・・・」
184 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2010/07/02(金) 19:15:54 ID:HwqhKlu+O
燕「僕はあの時明のためなら万死をもいとわないと誓いました。実際ずっとそのつもりで生きてきました。
いつでも死を恐れずに、清軍と戦って死ぬつもりでいたんです。
それなのにこの間、この器を落としそうになった時僕は確かに恐怖を感じました。この器を割るのを恐れてしまいました。万死を恐れないはずの僕がです。
自分の命には執着がないのにこの器には執着があったんです。」
福「・・・それはその器が形見だから・・・」
燕「これが足手まといになるとといけない。迷いを断とうと思って僕はこの器を壊しました。
ところがそうしたら僕はもう、自分が何のために明を再興しようとしているのかわからなくなってしまいました。
自分にとって明とは、ただこの形見の器と、この器のあったあの家のためにあったんです。
明はもう滅びましたし、あの街も張家もみんな滅んでしまいました。もうみんな終わったんです。覆水盆に帰らず。明が滅んだのは天命だったんですよ。」
185 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2010/07/02(金) 19:46:49 ID:HwqhKlu+O
福「天命なわけがあるか!いや、たとえ天命だろうと構うものか!!それでも最期まで明のために尽くすのが俺たちの節義じゃないのか!!」
燕「いいえ。僕にはもう出来ません。僕にはその節義が無いということに気付いたんです。
この世の中は所業無常ですよ。宋も明も滅びましたし、清だってそのうち滅んで新しい王朝が立つでしょう。僕はそんな王朝にいちいち節義を立てる気にはなれません。
このまま一緒にいても兄さんの邪魔になるだけでしょう。僕は本当の僧になります。兄さんとはここでお別れです。」
福は声を震わせた
「お別れで済むと思うのか?裏切っておいてただですむと思うか?」
燕の顔は蒼白だったが、はっきり言った。
「覚悟はできています。」
そして福に背を向けた。
福は突然、かつてないほど激しい怒りに襲われた。福は懐から刀を抜くと背を向けている燕の首に斬り付けた。
燕の首はふっ飛んで、木にまで深い傷が付いた。
186 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2010/07/02(金) 20:10:14 ID:HwqhKlu+O
福はしばらくそこで呆然としていた。
福の中で孝の心と忠の心がせめぎ合って、激しく動揺していた。
しかし結局の所、すでに燕を殺してしまったのだから悩んでも仕方ない。さすがにもうここには居られないから、早速例の同士たちの所に逃げよう。
福は燕の死体を埋めて、山を下り始めた。
例の同士たちの所に行くには何日もかかる。金も大して持っていないので、どうにかしなくては・・・
ふと下の山道を見ると、弁髪で胡服の男たちが五人、何かを荷車で運んでいた。福はそいつらを襲って金を奪うことにした。
どうせ奴らは満州人で、敵なのだから構いはしない。あるいは弁髪にした漢人かもしれないが、弁髪にしているのだからどっちにしても裏切り者だ。
福は刀を抜いて駆け降りた。一番近くの男は驚いて、刀を抜いたものの福にかなうはずもなくただ一合で斬り倒された。それを見た他の男たちは一斉に逃げたが、
もう一人残った男がいて、持っていた槍で猛然と付きかかってくる。この男はなかなか強く、両者しばらく激しく斬り結んだが遂に福に脳天を叩き斬られて死んだ。
187 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2010/07/02(金) 20:53:52 ID:HwqhKlu+O
荷車には酒が瓶に入って並んでいた。これを持っていくわけにもいかないので、その場でいくらか飲み、瓶を一本だけ持っていくことにする。
男2人の死体を探ると幾らか金を持っている。それをもらっていき、死体は崖下に捨てた。
旅路を行くといつしか日が暮れた。宿屋を見つけたので先ほどの金で泊まることにした。個室を頼み、襲われないように戸につっかい棒をして、明かりを付けたまま刀を抱いて寝た。
何かが折れる音で目が覚めた。飛び起きると、数人の人影が戸を蹴破って手に手に武器を持って真っ直ぐ向かってくるのが見えた。
距離はわずかで、さすがに福も少し出遅れたが、抱いていた刀で相手の初撃をなんとか受け止め、返す刀で相手の喉を突き刺した。
その時気付いたが相手は昼間襲った男たちだった。刺された男の顔が苦痛に歪むのが鮮明に見えた。
そこへ横から飛び込んできた男が振り下ろした斧が、福の刀を持っていた手を手首から斬り落とした。
福「うおおおおおお!!」
続けて斬り掛かってくるのをかわして蹴り倒し、もう一人をかわすと残った片方の手で殴り倒し、壁を蹴破って外に逃げた。
すると目の前に仏僧の姿をした男がもう一人立ちふさがっている。
(味方か!?)
一瞬そう思って気がゆるんだ福の脳天に、その男は重い剣を深々と打ち込んだ。
最期の瞬間、福は頭をたたき割られる自分の姿を第三者視点で見た気がした。
完
>>179-187 おもしろかったよ、ありがトン
順治帝の時代とかも商業作品が無い時代だよね
日本だと歴史小説というジャンルの文学作品があるように
中国にも同じようなのがあるんだろうと思って職場の中国人に聞いたことあるんだけど
向こうにはそういうジャンルは存在しないんだってね
三国志や水滸伝ですら向こうではあまり読まれていないらしい
各地にいある彫像や古戦場跡の石碑とかも日本人観光客が喜ぶから作ってるだけで
向こうの人はまったく関心がないんだって
向こうで歴史小説に相当するのは武侠小説で龍がでてきたり人間が空飛んだりするファンタジー小説で
日本人がイメージするような作品は存在しないんだってさ
190 :
登竜門:2010/09/20(月) 15:22:36 ID:kGbuZvLw0 BE:3489923579-2BP(791)
191 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2011/01/21(金) 04:26:38 ID:XUB+V3rO0
>>109 蒼天のイメージが元ネタだと思うけど、なかなかうまい
今のオレにはここまで上手に書けん
192 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2011/01/21(金) 04:32:29 ID:XUB+V3rO0
>>126 文体いい加減だけど、ネタとしてなかなか面白かった
平家に国を追われた源氏の末裔がトルコで
活躍する小説を書こうと思ってる。
主人公の名前は「源玄叡」。
源玄叡は、国を追われて海を渡り、中国大陸に行った。
金、宋、東南アジア、印度、ペルシャなどを経由し
トルコまで流浪して、セルジューク朝トルコに仕官。
トルコ国軍に従軍し、北方から攻めてきた十字軍を撃退する。
【ストーリーの流れ】
1 十字軍との交戦のさなか、1人の女騎士と出会う。
2 その女騎士は錬金術で強化された強化人間
3 玄叡は女騎士を捕らえて、懐柔させて自分の嫁にする。
4 再び十字軍の第二波が襲来。玄叡は防戦のため出陣。
5 懐柔し、味方になったはずの女騎士が十字軍司祭の
魔法で洗脳され、再び玄叡に襲い掛かる。
6 洗脳され暴走した女騎士を何とか止めようとする玄叡。
しかし止めることはできず玄叡は斬られて死ぬ。
7 女騎士は玄叡の死によって洗脳から醒めてトルコ軍に寝返り
十字軍を撃退する。
作れた?