【TRPG】レギオン外伝【従士】

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114名無しになりきれ:2012/03/11(日) 21:38:44.30 0
えーと
るーる無用の
しりとりがありまして
っ!
てんがいこどくのひとが
るろうのたびのすえに
かんがえついたそうです
115名無しになりきれ:2012/03/11(日) 21:44:33.11 0
こうしちゃいられないと
こうもん様は
がったいすることを
お諦めになり
前々からやりたいと思っていた
のすたるじっくユートピア完成の為に
はるばる
かなたの
ばばろあを食べに
だいぼうけんの旅に出られたのでした
116名無しになりきれ:2012/03/12(月) 01:39:53.49 O
ワンコ山から吹きすさぶ風が開拓民たちの作った街に吹く
街の中には何匹かの野良犬がうろちょろしており、道には無数のウ○コが転がっている
中央には開拓民が建てたであろう看板がデンと立っていた

『ここがおまえのはかばだ』

「なんでしかこの看板は?…まあ、いいでし。
それはそうとエルさま〜人っ子ひとりいませんでし〜。犬しかいませんでし。どうしちゃったのでしか?街の人は〜」
エルの背中に背負われ、芋虫の寝袋に入った子供はエルの弟子
名前はまだない

街にはめぼしいものもなく、エルは街の出口に差し掛かっている。街はウ○コだらけで無人で何のヒントもなさそうだ。
街から出て火口に向かったほうがいいかもしれない。

だからエルたちは火口を目指して歩を進めた
するとどこからともなく声が聞こえてくる

「ヘーイ、どっから来たんだ?ガール」
魔銃を担いだハンターは猟犬と一緒で、カウボーイの姿を想起させた
傍らの猟犬は突然、ワン!ワン!とエルにむかって吠える

「ハッハーよさないか?モールオ、ころすぞ。ハッハー」

くぅん、モールオはオシッコをチビリ正座した
訴えるような目でエルを見ている

「まさかあんたも自殺しに来たのかい?やめてくれよな〜、あの山が自殺の名所になっちまったらどうするんだい?ハッハー」
カウボーイ風の大男はエルの尻をパンッと叩くと違う方向の道を行き木々で見えなくなった

「エルさま〜疲れたでし〜」
エルの背中で寝袋の子供が疲労を訴えている
疲れる程歩いたから火口はもうすぐだろう
その時だ!獣がエルに飛び掛かり、同時に発砲音らしき音が一発なり響く
117エル:2012/03/13(火) 02:13:59.03 0
ウ○コだらけの開拓民の街を見て私は感想を述べた。

「うわぁい、いかにもな犬の散歩コースだ。
こんな所だけ無駄にリアリティを出さんでいいから!」

街の入り口には、『えるしってるか』と書かれた看板が立っている。

「夜神家長男……!?ははは、まさか。多分この街の名前が”エルシッテルカの街”なんだな」

看板の前に、芋虫の寝袋に入った子どもがいた。
弟子になりたそうにこちらを見ている。

「私は弟子はとらん! ……なーんて言うと思ったか!?」

芋虫の寝袋に入った子どもを背負うと、横からナレーションがスライドして来た。

―― 芋虫の寝袋に入った子どもを 手に入れた! ――

「おいシステム! アイテム扱いかよ! やり直し!」

ナレーションを蹴りだして、リテイクを命じる。

―― 芋虫の寝袋に入った子どもが 仲間になった! ――

街の中央まで進むと、また看板が立っていた。

>『ここがおまえのはかばだ』

>「なんでしかこの看板は?…まあ、いいでし。
それはそうとエルさま〜人っ子ひとりいませんでし〜。犬しかいませんでし。どうしちゃったのでしか?街の人は〜」

「この犬の数は尋常じゃない。犬神様の怒りか……?
人々はワンコ山に吸い寄せられてしまったのかもしれない……急ごう!」
118エル:2012/03/13(火) 02:44:36.26 0
私達は、火口を目指して出発した。

>猫「にゃーにゃーにゃ」

ここには場違いな猫がにゃーにゃー鳴いている。
何かを警告しているようだが、私は植物とは意思疎通できるが、生憎動物語は分からない。
おそらくこの先は危険だと言ってくれているのだろう。

「大丈夫だ、この迷探偵エルに任せておけ!」

そして、その警告の通り、道中は危険でいっぱいだった。

「好きだねーRPG砲発射!」

道中ですれ違ったお遍路中のお坊さんが携帯式対戦車擲弾発射器を放って来たり。

>ラ化「あびょーびゃー」

成金のような服を着た不審者が気持ち悪い虫の大群を放って来たり。

>「レギオンの名前を勝手に使っても大丈夫ですか?  悪魔に許してもらいましたか?」

すれ違った人が謎かけをしてきたり。

「どういう意味だ……?」

私は落ちていた辞書でレギオンの意味を調べた。

レギオン【れぎおん】……旧約聖書に出てくる悪魔の軍勢。

「神様から与えられた聖なる力を持って魔界の軍勢と戦う部隊のはずなのに悪魔の軍勢とはどういうことだ!? 
やべえ、辞書が汚れていて先が読めない……!」

すれ違った人が会敵の予言をしたり。

>『――アルファ1、会敵まで300秒です。二種戦闘待機への移行を』

「もういいよ、敵には飽きたよ!」

予言通り敵は現れた。猟犬を連れた、魔銃使いのハンターだ!

>「ヘーイ、どっから来たんだ?ガール」
(中略)
>「まさかあんたも自殺しに来たのかい?やめてくれよな〜、あの山が自殺の名所になっちまったらどうするんだい?ハッハー」

セクハラだけして去って行った。

「何しに出て来たんだこいつら……!」

なんだか激しく『勇者ヨシヒコの魔王の城』のノリを感じる!

【続きは次回!】
119エルのでし:2012/03/14(水) 01:17:31.13 O
獣が遅いかかって来た

「エルさまー!」
芋虫の寝袋の子供はロケット花火のようにエルから飛び出し緊急脱出
発砲音らしき音はその音だった
ひとり取り残されたエルは獣に羽交い締めにされ火口付近にある村に連れて行かれる

のけもののむら

看板にはそう書いてあった
カチャ…エルの首に付けられる首輪

「ここでおみゃ〜は一生BLを描き続けるのだがや〜」
獣は毛が長すぎて何の生きものだか解らない
エルはミカンバコの前に座らされて髪とペンを渡された。隣では黙々と執筆活動している影が無数にいる

カッチ…カッチ…静かに時は流れる
コンコン…窓を叩く音

「エルさま…たすけに来たでし…」
窓から芋虫の寝袋を着た子供が見ている。

そのときだった

「だ〜が〜や〜」
謎の獣がいきなり入って来た。

「しめきりだ〜がや〜。おみゃあの作品をみせるだぁがや〜」
謎の獣はエルの原稿を見た!
120名無しになりきれ:2012/03/14(水) 19:42:08.94 0
>>119
エキシが見たら発狂しそうなレスだな

「問おう、アフォリズムとは?」

「頭の悪い人がうんたん♪うんたん♪とリズムをとることです」

「うむ。それではデカダンスについて説明してみよ」

「刑事さんが踊ることです」

「……オノマトペって何?」

「小野まとぺ(漫画家)。高校のサークル活動でBL漫画を愛好する女の子たちのゆるーい日常を描いた『おちなしっ!』の作者。
 漫画タイムくららで大学生編を連載中」

「すごいな、全部デタラメだ」
121名無しになりきれ:2012/03/14(水) 20:05:19.14 0
「ちなみにwebエンジニア・小野マトペは別人です」

「いや、誰も聞いてないから」「デスヨネー」

「…………」「どうしたんですか、先生?」

「いや、何だか昔創作論なんて必要あるのか、と尋ねてきた人を思い出してね」「ほう」

「僕はそのときお菓子の作り方でその利便性を説明してみたのだけど、その人は納得してくれなかったんだ」

「どうしてですか」

「その人は最初からそれが必要ないものだという結論の上でそれを聞いていたからだよ」

「同意が欲しかった、と?」

「まあ、きっとそういうことだろうね」「その人は今どうしているんですか?」

「さあ、僕は知らない。元気にしてるといいな」「ココロにも無いことを」

「思うに文章が下手くそであることと無軌道であること、そして面白さというものは根本から違うんだよ」「突然何を……」

「無軌道でも面白いものはある。逆に軌道があってもつまらないものはある
 どちらがより上等だとは言わない。しかしね。無軌道でつまらないものは僕にとって一番許せないことだ
 読んだ人にとっても創った人にとっても時間の無駄以外の何物でもないからね」

「じゃあ見なきゃいいのに」
122名無しになりきれ:2012/03/14(水) 20:22:14.69 0
「話の質を求めるのはいけないことか……?」

「いけないたぁ言いませんがそもそもこのスレッドは>>11の人がのっけから拒否ってます
 諦メロン」

「悔しいのうwwww悔しいのうwwwww」「それでは続きをお楽しみください」

「だいたい古くて新しいなんて感覚は基本をしっかりと抑えてd」「もう、いいから」
123エル:2012/03/14(水) 23:49:26.16 0
>「エルさま〜疲れたでし〜」

「もうすぐだと思うよ?」

あれ?でも良く考えるとこいつは背負われてるだけ……まあいいか。
突如、獣が襲い掛かってくる。鳴り響く発砲音。

「弟子、無事か!?」

>「エルさまー!」

弟子は緊急脱出していた。私は強制連行された。

「弟子のくせに師匠を置いて逃げるのかぁあああ!?」

――のけもののむら

>「ここでおみゃ〜は一生BLを描き続けるのだがや〜」

さて、困った。BLとは何の略だ? 考えろ、考えろ……ピコーン!
私は執筆を始めた。書いているうちに意外と乗ってきた。
きっと素晴らしい作品が完成する事だろう。

>「エルさま…たすけに来たでし…」

「ちょっと待ってくれ、もうすぐ稀代の名作が完成する!」

>「しめきりだ〜がや〜。おみゃあの作品をみせるだぁがや〜」

「ふふふ、目をかっぽじって私の自信作を見ろ! 
BL、すなわち――BBAS LOVE(ババアズラブ)!」」

―――――
昔々あるところに、おばあさんとおばあさんがいました。
おばあさんは山へ芝刈りに、おばあさんは川へ洗濯へいきました。
おばあさんが川で洗濯をしていると、上流から桃がどんぶらこっこどんぶらこっこと流れてきました。
おばあさんはそれを持ち帰り、おばあさんと二人で食べました。
するとなんということでしょう、二人は若返り、うら若き乙女となりました。

「お姉さま……」「妹よ……」

二人は見つめ合い、めくるめく世界へと入っていきます。
これこそまさに百合姉妹です。そして―― 合体!! 

「金は100歳!」「銀は100歳!」「「二人合わせて200歳!!」」
―――――
124エル:2012/03/14(水) 23:50:48.14 0
ここで、謎の獣は原稿を読むのをやめた。そして単純明快に感想を言い放つ。

>「くそおもんな」

私はどこかで聞いたようなセリフで反論をした。

「大体こういうのは下手の横好きだから楽しいんだ。
なまじ上手くなってスカウトされてデビュー!なんてことになったらどうするべ。
編集者が好き勝手に『エ○リス殺しましょう、ティ○ァ出しましょう』とか言って来たり
締切地獄に追い回されたりしたら楽しいどころじゃないべ」

すると毛だらけの動物は、突然問答を始めた。

>「問おう、アフォリズムとは?」

―― 中略 ――

>「だいたい古くて新しいなんて感覚は基本をしっかりと抑えてd」

「もう、いいから」

私はさっさと外に出て、弟子に声をかけた。

「さあ火口に行こうか」
125名無しになりきれ:2012/03/15(木) 01:25:39.31 O
>>124
「はい!いくでしエルさま!エルさまに一生ついていくでし!」
喜びながら弟子は空を飛び、地球を5周したあとエルの背中にひっついた

「火口にゴーでし」

やっとのこと火口についたら、さっそく人が飛び降りている
祈りを捧げたあとにひょいと飛びおりる何人もの人たち…
そのなかにはモールオとその飼い主もいてなぜか目には生気がない

「死にたいぜ…ハッハー」
あの短期間に何があったのだろう

「もう俺は俺がいやになっちまった。こんど生まれ変われたらお花畑の妖精になりたいぜ…ハッハー」

「わんわん!」

「あばよモールオ…ハッハー…」
男は飛びおりた
126エル:2012/03/16(金) 01:36:30.15 0
火口に付くと、何人もの人たちが火口に飛び降りていた。
その中には、先程の何しに出て来たのか分からない一人と一匹もいた。

「やめろぉおおお! 何があった!?」

>「あばよモールオ…ハッハー…」

男は飛び降り、後に犬だけが残される。そこで私は、ある事に気付いた。
飛び降りた人は必ず犬連れで、犬だけが後に残されている。

「まさか、あのエルシッテルカの町の犬たちは……」

飼い主が火口に飛び込んだ元飼い犬たちだ!

「一体中に何があるんだ!?」

私は恐る恐る火口を覗き込んだ。
127シェアワールドの>>11:2012/03/16(金) 01:37:19.84 0
物陰から、白衣にインテリ眼鏡の美少女と、凶器のようなノートを持った青年が一行を見ていた。
“馬鹿殺し”のミウと、夜神家長男キララ(ハンドルネーム)である。
洪水で自宅が沈没した夜神家だったが、自分と手を組むという条件でミウに助けられたのだ。

「ちくしょうエル、今日こそ恨みを晴らす!」

「そうだ、我々の悲願は地上から馬鹿共を駆逐し
愚かな人間共が存在しない素晴らしい新世界を作り上げること!
その手始めに、貴様の天才的な頭脳を持ってあの馬鹿を火口に突き落とせ!」

「うおおおおおおおおおお!!」

キララは雄たけびを上げながら突進し、火口を覗き込むエルに頭突きを放った!
128エル:2012/03/16(金) 02:24:13.04 0
「おんぎょおおおおおおおお!?」

私は絶叫しながら火口にまっさかさま。
一貫の終わりかと思われた――その時!!

植物の蔓のようなものが絡み付き、落下が止まる。
すぐ下に迫っているのは、マグマではなく、筆舌に尽くしがたい無数の魂が蠢く混沌空間だ。
目の前には、混沌空間から突き出た台に、青い輝きを放つ宝石が置かれている。
まるで神を祀っているような雰囲気、しかし、その輝きはえも言われぬ禍々しさを纏っている。

「あ……」

上を見上げると、花冠を付けた美しい女性の姿をした守護霊が、その姿を顕現させていた。
蔓を自在に操り私を繋ぎとめたのだ。

『妾の持つレギオンスキルは”救出”――
効果は、1シナリオにつき一回こんな状況による転落死をキャンセルできる!
それはそうと、貴様は“爪牙”のフェンリルではないか。
犬神と崇められるお前ともあろうものが怨霊化しておるとは情けない!
エル、そいつを連れだせい!!』

「ラジャー!」

私は手を伸ばし、宝石を掴んだ。

『な、何をする!? 私は古来の昔からここを出た事が無いのだ!』

地上に出ると、手に持った宝石から禍々しき魔犬の霊体が顕現する!

『邪魔をするな、樹の民よ。
私は全世界の犬という犬の思念集合体にして思念の源泉……!
未熟な種のやる事と長年に渡り大目に見てきたらもはや限界だ、人間は見限った。
ニッポニアだけでも年間約10万匹もの犬が殺処分されてきたのだ……。
その絶望、その無念、どれ程のものだと思う……?
貴様も樹の民なら分かるだろう? 切り崩されていく森……語らなくなってゆく木々……。
人間など自分達以外の生命などゴミクズだと思っている存在する価値の無い生物なのだ……!』

「それは……違う!」

『何故だ!? 何故人間の肩を持つ!?
まあ良い、貴様など一瞬にして俺の爪牙の餌食にしてやるわぁあああ!!』

聖なる山の頂に、開戦を告げる魔獣の咆哮が響き渡った――!
129エルのでし:2012/03/16(金) 23:10:58.23 O
「エルさまー!」
今回もまた、弟子は逃げ出した
逃げ出した先にはめっちゃ美人がいた。知的でちょっと怖い感じだった

「でもエルさまより…いいー!」
ひっつこうとしたら美人はレッグラリアートで弟子を吹き飛ばす

「ひぎゃあエルさま〜!」
帰って来た弟子は、悲しみのあまり植物の蔓をつるつると食べ始めた

「美味しいでし。美味しいでしよ〜、むしゃむしゃ。涙の味がするでし」


いっぽう火口に飛び降りた男はみすぼらしい老犬に背負われて火口の外に戻っていた
老犬は空中をてくてく歩いている

「人間が嫌なら犬として生きるがよい」

気がつけば男は犬になっていた

「わんわん」
モールオはうれしそうに駆けてきて、男だった犬にペロペロする
そして二匹は仲良く街に駆けて行くのであった

「犬と共に生きるか、犬として生きるか、それとも死ぬか。すべては我が子フェンリルに委ねよう」
老犬はフェンリルの親代わりだったのだ
そしていつの間にか猫娘に逃げられた若い男が美人と寄り添っている
彼はミウの弟子であり期待の超天才人類カレーン

「べっ…」
エルの顔に唾を吐く
そこへもう一人。シェン・パイルーと言う天才が現れカレーンと共に嘲笑した

「馬鹿が主人公顔しててくそめんどくさいですねーべっ」
唾の雨がエルに落ちた
孤立無縁。エルの孤独な戦いが今始まった
ミウとキララとカーレンとシェン・パイルーは魂溜めの力でその存在感を増量できる
お互いに万歳しあって神にも近い存在感になれるのであだった!

「もはや魂溜めを清流に変えることが出来る者は一握り。
自殺者さんまんにんの呪いは恐ろしいでござる」
マサカドは呟いていた

「そうでし…歌いましょうエルさま。魂を鎮めるための歌…大鎮魂歌を……」
弟子は岩の隙間で眠気に襲われていた!
130名無しになりきれ:2012/03/17(土) 04:26:25.88 0
「ディード。こんな事もあろうかと、THEATRHYTHM FINAL FANTASYのすれ違い通信で、闇の楽譜を入手しておいたよ」

ディードリットの背後から現れた男性が、彼女に一枚の楽譜を渡す。
顔は穏やか。童顔で髭も無い。彼の名前は……パーン!

(※パーン―――サテュロスと同一視される半人半獣・エルの故郷の森に住んでいたのだろうか)
131エルのでし:2012/03/17(土) 15:57:57.21 O
あらぶる魂溜めの加護を受けたレギオンズは天才オーラにまみれていた

何十年も努力しているエルを三日で抜き去った期待の超新人カレーン
粗削りだがのびのびと育って欲しいと業界人全員に祝福を受けているカレーン
おまけにブログで交遊を深めて休日はコテとデートしているというカレーン
かたや小説家であり弁護士のミウ
そのあふれる才能が屑達に嫉まれ叩きの的となっているミウ
その叩きを先導しているのが馬鹿の頂点に立つ北の公務員エルなのだにだ

という情報が粒子となり鼻孔から脳へ侵入してくるのが魂溜め

「そ、そんな…エルさまは…北○鮮の工作員だったでしか……」

「あ〜!だまされたでし」
弟子は芋虫の寝袋を脱ぎ捨て光り輝く羽を出す


「月光蝶である!!」
蝶の羽は山全体に広がりりんぷんの如く放出されたナノマシンが世界を造り変えていく
132エル:2012/03/18(日) 00:24:12.97 0
さて、初のまともなバトルシーンである。
私は正統派異能バトルよろしく、異能名を叫びながら発動させた。

「木々よ、我が声を聞け――! 【植物操作《ダイナスト・ペタル》】!!」

頭にはめた樹の枝のサークレットは花環に、木刀がブーケ風の魔法のステッキに変化する。
くるりと回り、大樹の巫女に代々伝わってきたポーズをキメる!

「命を大切にしない奴は大っ嫌いだ! 大樹に代わってお仕置きだ!」

『ほう、貴様、”大樹の巫女”か――面白い!!』

フェンリルが鈍く光る爪を振り上げ振り下ろす!
しかしその時には私はそこにはいない。地面から突き出た木の根に押し出され、ハイジャンプ。
着地したのは、フェンリルの背中。

「ここなら爪も牙も届かない! 覚悟しろ――たくさんの人々を投身自殺させた貴様に情状酌量の余地は無い!
じわじわと甚振りコロシテヤル……。あーはっはっはっはっはっは!! さあ”やれ”!」

『何をする貴様……! やめろおおおおおお!!』

残酷に、被虐的にじわじわと甚振る。
細かい蔦が、フェンリルの耳を絶妙の動きでくすぐっているのだ。
フェンリルはついに腹這いになって転げまわり始めた。
周囲にある木々が一斉に枝を伸ばし、フェンリルに拘束する!
私は拘束されたフェンリルを背にドヤ顔で着地し、ポーズを決めた。

「勝負――アリ!」

>「美味しいでし。美味しいでしよ〜、むしゃむしゃ。涙の味がするでし」

「――へ?」

振り向けば弟子が、フェンリルを拘束した蔦をむしゃむしゃと食べているではないか。

「うっそおおおおおおおおおお!?」
133エル:2012/03/18(日) 00:53:15.98 0
フェンリルはあっという間に拘束を解かれ、大爆笑。

『ぎゃははははははは! 無能な見方は最大の敵ってか! 残念だったな!!
さっきの言葉そっくりそのまま返してやろう、じわじわと甚振りコロシテヤル――』

「弟子! なにやってんだぁああああああ!?」

植物に命じて出した蔦は、何故か片っ端から弟子に食べられてしまう。
そうこうしている間に追いつめられ、フェンリルの牙が目の前に迫る!
私は尻もちをついて、目を固く閉じた。だが、フェンリルはそこでぴたりと動きを止めた。

『言ったろう? じわじわと甚振りコロシテヤル――さあやれ!』

物陰から若い男が出て来た。
どこかで見た事があるような顔だと思って見上げていたら、唾を吐きかけてきた。

>「べっ…」

「君は……エマさんのおとうとじゃないか! 何をしているんだ!? お姉さんが悲しむぞ!」

もう一人出て来た。

>「馬鹿が主人公顔しててくそめんどくさいですねーべっ」

「君は……いや見た事ない。誰だよアンタ!」

「俺達は”真レギオンズ”!
現世と魔界の両方から天才的な者が集まり密かに結成された第三勢力――!
両方の世界から馬鹿共を駆逐し素晴らしき新世界を作りだそうとする秘密結社だ!」

秘密結社のくせに自分たちの正体をペラペラと喋った。
白衣の美少女がその疑問に答えるかのように言い放つ。

「何故秘密を喋ったか教えてやろうか――貴様はここで死ぬからだ!
お前の正体は分かっている……全世界の馬鹿の頂点に立つ者――北の公務員エル!」

「どうせやるなら頂点を目指せってばっちゃがよく言ってた!
馬鹿でも頂点ならちょっとかっこいいかも!」

>「そ、そんな…エルさまは…北○鮮の工作員だったでしか……」

そうこうしているうちに弟子が魂溜めの精神汚染を受けた!

「弟子、騙されるな! 何が見えたか知らないが全部出鱈目だ――!」

>「あ〜!だまされたでし」

私はキレた。魂溜めの精神汚染が伝染ったのだ。

「クソ野郎どもがぁあああああ!! 新参の若造どもが老害なめんじゃねえ!
これでもやってる本人は超面白いんだよ!」
134エル:2012/03/18(日) 01:20:52.66 0
「ククク、思う壺だな……いい事を教えてやろうか。
古今東西、どんな物語に置いても挑発に乗った奴は必ず負ける――トドメだ!」

白衣の美少女がアイポッドのスイッチを押した!
抜群の破壊力を持つ厨二的発狂系ソングが流れ始める!

http://www.youtube.com/watch?v=sb3_VIR62iQ&feature=related

――出来もしない誓い振りかざし 独りよがりに酔い痴れる
――みんな知ってる 理解してる だからボクは今日も
――晒されて 壊されて 錆ついて 朽ち果てて ありもしない噂さえ 流されて真となるよ

「何だその歌は……。まるでこの世界の《歪み》を余すところなく表現したような……。止めろ止めてくれ!」

耳を塞いでもだえ苦しむ私を前に、レギオンズは楽しそうに大合唱。

「意味のない言葉に踊らされ 振り廻され失うんだ ♪
なにが善だ なにが悪だ もうなにもわからない さぁ一緒に狂いましょう♪」

「ぎゃあああああああああああああ!!」

私は黒歴史ノートを読み上げられた元厨二病患者のように発狂して魂溜めに飛び込んだ。
私は死んだ!スイーツ(笑)
135エル:2012/03/18(日) 02:05:55.63 0
目覚めると、そこはあのレトロでカオスな世界だった。

「やあ、またここに来たという事はまた死んだんだね。
ここは1980年代、またの名を《時の最果て》――」

謎の人影が語りかけてくる。後光が差していてその姿は定かではない。

「私の名はシェアワールドの>>11。全知全能の神だ。決して怪しい者ではない」

「いや、めっさ怪しいけど!」

「ところで下手糞専用スレだが常連参加者も多分2人ほどついてそこそこ盛り上がってきた。
でもただの下手糞専用スレでは駄目だ。付加価値が無ければ不景気の時代を生き残れない!
そこでここらで更にテコ入れをしようと思うんだがどうだろう。
次週からこんなのを始めようと思うから見てくれ! 脊髄反射君、準備だ!」

「どーもー、脊髄反射でーす」

脊髄反射と書かれた布を頭から被った生き物が、テロップを押しながら現れた。

―― 下手糞専用! VOCALOID TRPG ――

――かつて歌には、”力”があった――

死にゆく星を救うため、作り出された最後の希望――
力持つ歌紡ぐ人工種族、『ボーカロイド』となって、世界を救う冒険に出かけよう!
使用キャラクターは実在ボーカロイドでもオリジナルでも可!
そして最大の目玉は、歌で戦う歌バトル!
バトルシーンでは、お題の曲に合わせてぼくのかんがえたさいきょうのかしを披露しよう!
名無しによる投票方式で勝敗が決定する! 君の魂の歌をぶつけろ!!

「変なの始まったぁあああああ!!」

シェアワールドの>>11と脊髄反射君が二人で勝手に盛り上がり始めた。

「ヤバイ、超面白そう!! 歌バトルとか超斬新じゃない!?
参加者は師○とボ○バブとポ○ム君は鉄板ね!」

「ですよねー、きっと超盛り上がりますよ!」

「いやいやいやいや、斬新すぎて100%誰も来ないよ!! そもそもそいつら誰だよ!」

そこに、キーボード抱えた胡散臭いミュージシャンが乱入してきた。

「この流れなら言える! うちのサイトと鯛アップしようず!」

―― http://www58.atwiki.jp/fortestaccato/ ――

「おっ、いいねいいね!」

「世間から全く相手にされてない物同士が手を組んでも何の意味も無いぞ!?
かつてこれほどまでに意味の無いタイアップがあっただろうか!!」

「お前人が盛り上がってるのにいちいち突っ込むとかマジKYだわ。出てけ出てけ!」

私はシェアワールドの>>11に蹴りだされた!
136名無しになりきれ:2012/03/18(日) 02:22:30.34 O
せんせー防火ロイドってなんでしか?
137名無しになりきれ:2012/03/18(日) 03:04:44.71 O
「つきの赤んぼう」

ひとりぼっちののらねこが
満月とにらめっこ
眠れない夜はここにおいでよ
スリルと冒険駆けめぐる
ミステリーナイト
あかんぼハイハイ
悪魔の笑顔はあなたに似てる
ミステリーナイト
あかんぼハイハイ


あなたを見つめながら
三日月でシーソー
せつない夜はここにおいでよ
するりと現実ぬけだすわ
ミステリーナイト
あかんぼバイバイ
天使の歌は私のこころ
ミステリーナイト
あかんぼバイバイ

(どや?)
138名無しになりきれ:2012/03/18(日) 14:56:32.34 0
高3の秋。両親と妹が親戚のとこに行って夜まで帰ってこないので、家には俺ひとりきり。
そこで俺は最高にゴージャスなオ○ニーをしようと思いついた。
居間のテレビでお気に入りのAVを再生。洗濯機から妹のパンティを取り出し、全裸になって頭からそれをかぶり、立ったまま息子を激しくシゴいた。
誰もいない家で、しかも真昼間にやるその行為はとても刺激的だった。
俺はだんだん興奮してきて、「ワーオ、最高!イエース!グレート!」と叫びながらエアギターを弾くように部屋中を動き回ってオ○ニーをした。
テーブルに飛び乗り、鏡に自分の姿を映し、「ジョジョ」を髣髴とさせる奇妙なポーズでチ○ポをこすってみた。
すさまじい快感で汗とヨダレが流れるのも気にならなかった。
「ヨッシャーいくぞー!! ボラボラボラボラボラボラボラボラ ボラーレヴィーア!!」
俺はゴミ箱の中に直接ザ○メンをぶちまけようと後ろを振り返る。

そこには両親と妹が呆然と立ち尽くしていた。怒りとも悲しみともつかない不思議な表情を浮かべながら…。
「な、なんなんだよ!お前ら!!」
俺は叫んだ。今思えば「なんなんだ」と叫びたかったのは父のほうだったに違いない。

あの瞬間、俺は世界一不幸な男だった。それは断言できる。その後の数週間いや数ヶ月も辛かった。家族から向けられる蔑みの視線…。
しかしそんな俺も今こうして生きている。もしなにかに悩んでて「死にたい」って思ってる人がいたらどうか考えなおしてほしい。
人間というのは、君が考えているよりはるかに強い生き物だから。人間はどんなことでも乗り越えていけるのだから。
俺が言いたいのはそれだけだ。
139名無しになりきれ:2012/03/18(日) 20:29:11.49 0
ボカロの曲はそんなに知らないが
プロジェクトディーバは面白いよな
140エル:2012/03/18(日) 22:07:05.12 0
「――はっ、夢……?」

―― お花畑してんじゃねーよボケ!
―― どこもかしこも高二病にしやがって!
―― どうせ叩いてたのアイツだろ?
―― FO野郎が謝れよ!
―― ぶちころすぞ!
―― パクリじゃね?
―― 文句言うならお前がやれや!
―― 広辞苑を私物化すんじゃねー!
―― 賽銭箱に詰め込まれて至ね!
―― 電波ソング作ってんじゃねーよ!
―― 私生活公開ブログウゼー!

私は、不思議な空間に浮かんでいた。
魂の、思念の欠片が流れ込んでくる。どれもこれも負の感情ばかり。

「これが……人々の魂……? 人心はこんなにも荒んでいたのか!? 世界はもうおしまいだ……」

そこに、謎の人物の魂が現れて、自らの壮絶な過去を語りはじめる。

「高3の秋。両親と妹が親戚のとこに行って夜まで帰ってこないので、家には俺ひとりきり。
(中略)
人間というのは、君が考えているよりはるかに強い生き物だから。人間はどんなことでも乗り越えていけるのだから。
俺が言いたいのはそれだけだ」

「人間は……どんなことでも乗り越えていける……」

「そうだよ、さあこっちに来て!」

謎の人物は、私の手を引いて魂溜めの底へと潜っていく。

「魂溜めの底に、君を合わせたい人がいる――!」

「そうだ、私は変な歌を聞かされて魂溜めに飛び込んだんだったな、何故だ……?」

魂溜めの底に、光に包まれた人影が見えてきた。
その人物は、この世のものとは思えぬ美しい声で語り始めた。

「何も不思議ではないわ。古来、歌は魔法だった――
歌とは、神にささげる供物、精霊に語る言葉――。
全ての魔法の起源――最も原始的で、最も強力な魔法そのものなの」
141エル:2012/03/18(日) 22:08:11.64 0
「あなたは――?」

人影の輪郭がしだいに顕になっていく。それは、まだあどけなさを残す金髪の少女。

「はじめまして、私はリアン・ムジカ・ミラージュ――。
栄華を極めた古代魔法王国――《サウンドホライズン》の愚かな女王です。
現世《うつしよ》と魔界《まかい》、世界を二つに分けたのは他でもない私。
人々が異形の影におびえる事なく暮らせるようにと思ってのことでした。
でも、それが全ての悲劇の始まりだったのです……。
今や世界は《歪み》を抱え過ぎた――鳴り響く不協和音、全てが軋み壊れていく――。
壊し合い、奪い合い、憎み合い、傷つけ合う、悲しみばかり生み出す世界――
荒む人心、奪われていく生命《いのち》、壊されゆく地球《ほし》、抜けられぬ負の螺旋……。
近年立て続けに大災害が起こっているでしょう。遂に、星の浄化システムが起動したのよ。
このままでは間もなく世界はリセットされてしまう……。
弟は……レオンは、今もたった一人で世界を守り続けている……この愚かな姉の代わりに……。
お願い、歪みを正し世界に調和《ハーモニー》を取り戻して、レオンを救ってあげて――」

光の粒が私を包み込む。呼び覚まされた新たな《力》――
そして――気が付くと私の目の前では、真レギオンズが厨二的発狂系ソングを合唱していた。
少しだけ時間が巻き戻されたのだ。
歌い終わった彼らは、私の方を見て驚きの声を上げる。

「何――!? 効かないだと!?」

私は不敵な笑みを浮かべ、節に乗せて答えた。

「嘘でもいい、構わない、許しましょう、認めましょう。
笑いさえ、妬みさえ、狂おしく、愛せそうだよ」

「何故だ――!? それは歌《ウタ》――
地上の民のくせに、今や失われた原初の魔法を何故知っている!?」

そこに、パーンが現れて楽譜を渡してくる。
彼は、故郷の大陸から隔絶された聖なる島ガロパドス島での幼馴染だ。

>「ディード。こんな事もあろうかと、THEATRHYTHM FINAL FANTASYのすれ違い通信で、闇の楽譜を入手しておいたよ」

「パーン、久しぶりだな! さあこっちのターンだ、私の歌を聞けぇえええええええええ!!」

次回、魂の歌声が響き渡る!
142エル:2012/03/19(月) 01:50:54.65 0
『聖剣伝説』より 『Rising Sun』
http://www.youtube.com/watch?v=S5uROuguNzQ

どんなに長い夜でも 必ず朝は来る――

君は覚えているかな 生まれる前に見た 風景を
空と海と大地に抱かれ 誕生の時を 待つ魂

儚く 散りゆく 運命《さだめ》だとしても 力の限り 咲く花たち

ここに 生きている奇跡 それ以上に 何を望もうか
大丈夫 倒れ伏しても 諦めなければ 立ち上がれるから
143エル:2012/03/19(月) 02:02:05.41 0
どこからともなく脊髄反射君が現れ、舞台装置を持ってきた。
ゆっくりと回る台に乗って、マイク入りの花束を持ってシェアワールドの>>11と脊髄反射君と共に歌う。

「なんぞこれ……!」
「というか聖剣!? FFじゃなくて聖剣!?」

ぶっちゃけ最初FFのメインテーマにしようと思ったけど、すでに歌詞付きバージョンがあったから気が引けたのである。
歌の中盤で台から降りて真レギオンズにゆっくりと近づいていく。
そして、弟子が蝶に進化した!

>「月光蝶である!!」

輝くナノマシンが世界を作りかえていく――!
もしや VOCALOID TRPG が マジで始まってしまうのだろうか!?

「どう見ても宗教だ……!」
「ママー、怖いよー!」
「もはや何があるか分からない……やむをえん、一時撤退だ!」

真レギオンズは去って行った!
144エル:2012/03/19(月) 02:27:18.17 0
「歌には憎しみも因縁も突き抜けていく力がある――。私達の歌の勝利だ――!」

そして、フェンリルは憑き物が落ちたかのように、爽やかな顔になっていた。

「私は……間違っていたのかもしれないな。
この世界の人間達の行く末を見てみたくなった……。エル、私と契約してくれ!」

「気にするな、魂溜めの精神汚染を受けていただけだ……。さあ、契約を!」

>「せんせー防火ロイドってなんでしか?」

「VOCALOIDとは、ヤマハが開発した音声合成技術、およびその応用製品の総称だ!
略称としてボカロという呼び方も用いられる。
これによってどんな音痴でも歌が発表できるようになった画期的な技術!
MEIKO、KAITO、初音ミク、巡音ルカ、鏡音リン・レンなど。
キャラクターと抱き合わせた戦略で、ニコニコ動画で大ブレイクした!
反面、ニコ厨の遊び道具のイメージが定着し、お堅い音楽愛好家からは逃げられた!
ちなみにキャラクターイメージの無い「VYシリーズ」も発売中!
ところで>>11さん、ボカロTRPGマジでやるんすか?」

「7割冗談3割本気ってところですね。タイアップは割とマジ。
>>137の歌は後で向こうに載せさせていただきます」

「割とマジなんかい!」
145名無しになりきれ:2012/03/19(月) 22:20:15.66 0
んぐっ・・・んぐっ・・・んぐっ・・・っぷはー!!
我が生涯に一片の悔い無し!クチァクチァクチァクチァ(歯の隙間から唾液出しながら)
146弱音ハク:2012/03/20(火) 00:22:12.51 0
パーンも降り注ぐ月光蝶のナノマシンで作り変えられてしまった。
髪は長い白髪に。瞳は赤に。性別も女に変わってなかなかにグラマーな体形である。

「済みません済みません……。
ボーカロイドとか良く知らない分際で、弱音ハクなんかになってしまって。
穴が有ったら入りたいです」

一升瓶を小脇に抱え、体育座りになった弱音ハクは憂鬱そうにぼやいた。
しばらくそうやってウジウジしながら、晩酌を続けて杯を重ねる。
そして酔いが回った頃、洞窟を見つけると中に入って行く。今の自分にぴったりな穴へ。
147シェアワールドの>>11:2012/03/21(水) 02:07:55.04 0
―― 一方そのころ魔界

さて、そろそろ魔王様のテンプレを公開しようと思う。

名前: レオン・ムジカ・ミラージュ
種族: 魔族
性別: 男
年齢: 外見10代半ば
性格: 魔王様キャラを作っている天然系
外見: 金髪の美少年
血筋:『歌の民』
装備:漆黒のローブ。普段はフードを目深に被って顔を隠している。
遺能:原初の魔法の力を継ぐ者『歌の民』最後の生き残りだが――
エーテル:???
目標: 『プロジェクトディーバ』を完遂させ世界を救うこと
うわさ1: 実は音痴らしい
うわさ2:重度のシスコンらしい

魔王は、送り込んだ部下がまさかラーメンになっているとは知らずにラーメンをすすっていた。
無理も無い、それなりの敵役として用意したキャラがラーメンになって放置されるとは私も予想外である。

「魔王様、大変です――!」

そこに、毎度おなじみの伝令の部下が駆けこんでくる。

「ナノマシンが世界を書き換えてしまいました。歌が力持つ世界へ――」

魔王は、ラーメンを取り落としてぶちまけた。

「ぎゃあ! あちっ!!」

「魔王陛下、大丈夫ですかっ!?」

「案ずるな、むしろ好都合だ――。
良いか? 何としてでも『プロジェクトディーバ』を完遂させる」

彼の名は、レオン・ムジカ・ミラージュ。
滅び去った古代魔法王国《サウンドホライズン》の王子だ。
そして、稀代の作詞作曲能力を持つ天才的な魔法開発者でもある。
しかし彼は、歌えなかった。声が出ない訳ではない、ただ音痴なのだ。
歌えぬ歌の民――。
それは、古代魔法王国においては手足が欠けているよりも、目が見えぬよりも、重い障害だった――。

「生命の鼓動と響き合う律動《リズム》、自然界と照応する和声《ハーモニー》――
言の葉無くとも物語語る旋律《メロディ》、そして歌姫が紡ぐ歌声――
全てが揃った時、奇跡は起こる――。
早く見つけなければ……歌えぬ僕の代わりに歌ってくれる歌姫《ディーバ》を……」

「でも、あなた以上の歌姫なんて、この世にいないだろうけど、ね……」

魔王は双子の姉を象ったフィギュアに語りかけていた。
こいつはヤバイ、早く何とかしないと手遅れになる。
148名無しになりきれ:2012/03/21(水) 23:43:32.66 O
ねちゃねちゃした気持ち悪い人がいて
弱音ハクがぴったりと洞窟にはまるれば
弟子は生まれ変わっていた
149弱音ハク:2012/03/22(木) 04:41:57.28 0
真夜中に流れるラジオ〜♪ 妙なる調べが私を魅惑する〜♪
月追いの都市を聞いて知ったよ、同人音楽の世界〜♪
アニメイトには無い、ゲーマーズにも無い、どこを探せばいいのかな〜♪
もしかしたら、秋葉原〜♪
思い立ったらいても立ってもいられない〜♪

電車に乗って、伝説の地へ〜♪
とらのあなを探しても見つからない〜♪
歩き、歩いて見つけたよ、一つだけの中古品〜♪

聞いてビックリ、アマチュアでも頑張れば、こんなにすごいプロレベル〜♪
見える希望、膨らむ未来〜♪
私にも出来るかな、ボーカロイドとDTMを使えば〜♪


そう思った時期が……私にもありました……。
150エル:2012/03/22(木) 22:19:55.72 0
シェアワールドの>>11と脊髄反射君が、弱音ハクを追って洞窟の中に入っていった。

「ちょっと待てお前ら!!」

そして、勝手にお菓子やジュースを広げて宴会を始める。
オレンジジュースで酔っぱらって、弱音を吐く弱音ハクに力説する>>11さん。

>>11さん「自分を信じて夢を追い続けていれば、夢はいつか必ず叶う!」
脊髄反射くん「か○くりサーカスのラスボスかよ!」(パシッ)
>>11さん「ナイスツッコミ! やっぱツッコミはスピードが命だよね!」
脊髄反射くん「そりゃあ脊髄反射ですからー」
>>11さん「ちなみに自分の夢はニ○動で作曲家として名をはせる事だから」

「ドあつかましいわ!このスーファミ時代止まりのピコピコ音が!」

>>11さん「言うだけならタダ、言うだけならタダ。
ところでこんな記事見つけた。http://toruixy.exblog.jp/12754626/

一部抜粋
―― 「ロゴス」とは考えることであり「ミュトス」は感じることか。

―― その昔の大昔、人には意識なるものが存在していなかったと。それゆえ、「神の声」が本当に聴こえていたらし。
―― 万物のモノに魂が宿る」と感じていた我々の祖先はほんとうに「魂」を感じていたのだろう。妖怪、妖精もその類いに属するはず。
―― 実際に感じていたのだから彼らは間違いなく存在してた。

―― 人は意識を獲得した途端、神の声が聞こえなくなったと。
―― もちろんすがるものなしに生きていける程、人は強い生物ではない。彼らが頼ったもの、それが「ロゴス」である。
―― 様々な自然現象が言葉で説明された。怨霊の仕業と思われていた雷も、理屈が分かればそれほどは怖くなくなる。
―― その究極の姿が「一神教」だと思う。

―― アイリッシュのメロディーは分かりにくい。それは、「平均律」というロゴスの世界から見た立場であるが。
―― つまりはアイリッシュのメロディーとは「ミュトス」な世界であり、その立場で考えるなら別に問題はない。
―― ただし、世の中は「ロゴス」が優勢である。故に「ミュトス」に「ロゴス」を与えて安心しようとするのは「ロゴス」の世界の常。

「うわ、何そのまるでこのスレの解説のような記事!」

>>11さん「そういや自分時々羽根の生えた小さいおっさん目撃するけどアイリッシュ風の音楽大好きだわー。
満田康典とか志方あきことか満田康典とか」

「つまり……この記事によるとこの人意識なるものが存在していないのか!?
つまり意識不明の重体か!? それなら寝言で妄言ばかり言うのも仕方あるまい……」

>>11さん「とにかく弱音ハクさんのおかげで次の冒険の舞台が決まった! マジ感謝!」

「お前らさっさと1980年代に帰れや!! 本編に出てくんな!!」

私は>>11さんと脊髄反射くんを蹴り飛ばして、1980年代に強制送還した。
しかしいつの間にか、次回予告の看板が立っていた。油断も隙も無い。

次回予告!
芸術は爆発だ! 理屈無用下手糞専用! 脊髄反射上等考えるな感じろ!
考えない馬鹿《妖精の見える者》達が感性で織りなす音《music》と魔法《magic》の幻想譚《ファンタジア》!
魔界戦記カオスレギオン通称レギ外! 次回、第三章『月追いの都市編』――! Seguendo!
151エル:2012/03/22(木) 22:38:46.03 0
「満田康典じゃなくて光田康典で魔界戦記カオスレギオンじゃなくて魔界戦記"外伝"カオスレギオンだ。
>>11さんときたら自分の崇めるネ申の名前を間違えるとかどういうことですか。
そしてこんなものを本編にしたらいかん!」

私はマジックで文字を消して書き直した。
152名無しになりきれ:2012/03/23(金) 16:59:38.55 0
【超常現象】ハンターズファイル【TRPG】
http://yy44.60.kg/test/read.cgi/figtree/1331399137/l50
避難所
http://yy44.60.kg/test/read.cgi/figtree/1331399191/

誘導
153弱音ハク:2012/03/24(土) 06:58:17.86 0
ううっ、どなたかは分かりませんが、誘導ありがとうございます……。
ちょうど道に迷って、右へ行けばいいのか、左に行けばいいのか、それすらも分からなくて……。
心細かった時に誘導の青い光です。本当に助かりました。このご恩は忘れません。

(弱音ハクは誘導路からどこかに避難して行き、FADE OUTしてしまった)
154MG ◆SLl1WIc.dY :2012/03/27(火) 18:00:28.41 0
これは栄光をその手中に収めた英雄たちを凡人が否定するだけの話

人類の脅威となる存在が消え、文明は加速度的に発展をし始めた。
文明が発展するにつれ、ごく少数のパイオニアが牽引する社会形態が崩れ始めたころ
人々はある障害の存在に気がついた。

『魔』の因子をもった天才たち、かつて「英雄」と呼ばれていた者たちの存在だ。
彼らはその高い能力と驕り高ぶったプライドにより群集に馴染めずに孤立し、その姿を消していった。
このまま時間と共に彼らも過去の存在になると誰もが思っていた。
その矢先、ある声明が都に出された。
「我々は、我々を否定するこの世界を認めない」
かつての英雄たちは反旗を翻し、人々の敵となった瞬間であった。

時の皇帝は急遽彼らに対抗すべくある組織を設立した。

【対遺才者迎撃大隊レギオン】

かつての英雄たちに群体(レギオン)が立ち向かう。

なんか廃墟っぽいんで乗っ取りますね
155MG ◆SLl1WIc.dY :2012/03/27(火) 18:05:37.88 0
名前:
性別:
年齢:
性格:
外見:
装備:(武器・防具・アクセサリーなど)
前職:
志望理由:
基本戦術:
目標:
うわさ1:
うわさ2:
うわさ3:
156MG ◆SLl1WIc.dY :2012/03/27(火) 18:06:42.91 0
世界観:
剣と魔法のファンタジー世界。魔法は明確な技術体系として社会に取り込まれている。
かつて魔族とヒトの祖は交わり、その身に魔族の血として魔力を宿した人類が生まれた。
剣から魔法へ、魔法から魔術へ、時代の変遷と共に『魔』は洗練され、高度に社会に浸透する。
そして時代は下り現代。人々の中から段々と『魔』は薄くなり、失われていこうとしている。
舞台となるのは大陸の半分ほどを領地とする巨大国家『帝国』。
157MG ◆SLl1WIc.dY :2012/03/27(火) 18:07:16.17 0
遺才《ブラックボックス》:
この世界での『才能』とは現実に言う漫然としたものではなく、個人に備わった一種の『特殊体質』である。
その身に宿す人類の祖、魔族の血脈が表出した絶対不変の遺伝形質。これを『遺才《ブラックボックス》』と呼ぶ。
例えば剣の才能がある者は、どれだけ怠けようともどれだけ虚弱でも、剣においては才能のない者より強い。
故にこの世界では、血筋と家柄が何よりも重いのだ。


マテリアル:
『遺才』を発揮する為には祖となった魔族に自分を近づける必要がある。
具体的なイメージのしやすさからそれは大抵『才能の象徴』となる物を身につけることになる。
剣の才能があれば剣やそれを模ったものを、知識の才能であれば書や本を……などなど。
その象徴物をマテリアルと呼ぶ。
158MG ◆SLl1WIc.dY :2012/03/27(火) 18:07:51.42 0
魔法とは『魔術、聖術、符術その他魔力によって励起される現象・技術』の総称です。
逆説、魔力とは『魔法を使うためのパワー』だと思っていただければOKです。
現実に例えれば電子機器と電力の関係のようなもので、ただし魔力はそれらと違いかなり応用が効きます。


魔力は生物・無生物問わずあらゆる存在に生み出すことが可能で、他のあらゆる力に代替することができる万能エネルギーです。
例えば人間は普通に体内に魔力を有していて、それを使って魔法を発動します。
また魔鉱石と呼ばれる魔力含有量の高い石を専用の炉にくべて業務用の魔力を抽出したりなんてこともあります。
159MG ◆SLl1WIc.dY :2012/03/27(火) 18:08:22.94 0
魔術について
魔術とは作品世界において最もポピュラーな『魔法』であり、『術式』というプログラムによって魔力を現象に変換します。
術式にはいくつか種類があって、術式を口述する"呪文"、文字で術式を記述する"陣"、脳内で術式を思い描く"思念転写"が有名。


通常、ヒトが魔術を使う場合、体内の魔力を練り上げ、術式を通して励起する現象の方向性を指定します。
例えば火炎術式であれば『魔力を炎に変換し、前方へ向けて投射』、飛翔j術式であれば『魔力を風に変換し、下方向へ噴射』
といった具合です。上記の術式は単純なものですが、起こしたい現象が複雑であればあるほど術式は長くなります。


魔術に関しては一般社会のレベルで浸透しているため、簡単なものは初等教育の段階から教わります。
ただし、後述する魔導具の存在によって術式の原理を知らなくとも魔術は使えるため、専門的に学ぶ者は少ないです。


予め術式を仕込んでおいたアイテムに魔力を流して魔法を発動するというのは作中でも箒やゴーレム、魔導砲などで出てきていますね
いわゆる『魔導具』、その内部機構の『魔導炉』と呼ばれていたアレです。


また魔術の規模が広範であればあるほど、複雑であればあるほど消費される魔力は大きくなります。
ゴーレムや都市規模の防衛結界、大陸横断鉄道などはとうていヒト一人の生産する魔力ではおっつきません。
そういうときに大活躍するのが魔力を蓄積しておける『畜魔オーブ』です。
こいつを魔導炉に直結し、大容量の魔力を常に送り続けられるラインを確保することでゴーレムや鉄道は機能するわけですね。

160MG ◆SLl1WIc.dY :2012/03/27(火) 18:10:54.07 0
ジャンル:群像ファンタジー
コンセプト:時代の過渡期。否定され『変わる』ことを拒絶した者たちとの戦い
期間(目安):未定
最低参加人数:4人

GM:あり
決定リール:原則あり。過度の場合はGMが調整
○日ルール:あり(4日)
版権・越境:なし
名無し参加:なし
敵役参加:未定(とりあえず様子見で)
避難所の有無:未定(近いうちに作成)
備考:最強厨お断り
161MG ◆SLl1WIc.dY :2012/03/27(火) 18:11:41.66 0
導入は近いうちに投下します。
それまではしばしお待ちを
162エル:2012/03/27(火) 22:10:50.99 0
【スレタイに沿った内容でやりたい人がいるようなのでこの場所とレギオン外伝の名前は明け渡しますね〜
次からこっちでやります

http://kohada.2ch.net/test/read.cgi/charaneta2/1328154972/l50
163 忍法帖【Lv=19,xxxPT】
てす