サバイバルTRPG:寝台特急からの脱出

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1名無しになりきれ
【当選のお知らせ】

この度は、新型寝台特急「サザンクロス」試運転会にご応募いただき、誠にありがとうございました。
さて、今回の厳正なる抽選の結果、お客様が試運転会に当選いたしました。
つきましては同封いたしました同意書にサインの上、チケットと共に、試運転会当日停車いたします最寄の駅までお持ちください。

なおお客様の持ち物や「サザンクロス」の設備につきましては、同封いたしましたパンプレットをご参照のほど、よろしくお願い申し上げます。

【車内の設備のご案内】
「サザンクロス」は全室個室制となっております。
騒音やプライバシーが心配なお客様も、安心して快適な旅をお楽しみいただける事を保証いたします。

以下の設備、備品は全個室共通のものとなっております。
設備:ベッド(枕、毛布)、コンセント、テレビ、BGM装置、時計、照明、空調、ルームキー
備品:浴衣、スリッパ、ハンガー

⊂SS⊃⊂S⊃⊂S⊃⊂Aシングル⊃⊂Aシングル⊃⊂ロビー車⊃⊂シャワー車⊃⊂食堂車⊃⊂Bツイン⊃⊂Bツイン⊃⊂Cコンバート⊃⊂展望車⊃

・SS(スペシャルスイート)……1両まるごとをお客様の為だけにお部屋にいたしました。一流ホテルのサービスでおもてなしいたします。
・S(スイート)……一歩先の贅沢を味わいたいお客様へ。
・Aシングル……お一人様用の個室となっております。プライベートを大切に過ごしたいお客様へお勧めいたします。
(上記設備のほかに、テーブル、クローク、電話、お手洗い、洗面台をご用意しています)

・Bツイン……お二人様用の個室となっております。ご友人同士のご旅行にどうぞ。
・Cコンバート……リーズナブルに個室を楽しみたいお客様に。
・ロビー車……フリースペースとなっております。ご歓談をお楽しみください。自動販売機や窓口も此方にございます。
・シャワー車……カード式となっております。お求めはロビー車にてどうぞ。石鹸類の備品もご用意しております。
・食堂車……四季折々、和洋折衷のお料理でおもてなし致します。今回の試運転会では、夕食はフランス料理のフルコース、朝食は日本食をご用意しております。
・展望車……全面窓から日中夜問わない大パノラマをお楽しみください。
2名無しになりきれ:2010/05/12(水) 22:34:53 0
……そんな手紙を受け取った人々が、今日、その「サザンクロス」へと乗り込んだ。
あんな、大惨事に巻き込まれるとも知らずに……

(以下メタ的な補足)
SS、Sはちょっと豪華なホテル、Aはそこそこ、Bはビジネス、Cはカプセルホテル、のイメージです。
乗車中、夕食後の歓談、そして地震……のような流れで行きたいです。個人的に。
3名無しになりきれ:2010/05/12(水) 22:42:14 0
自己紹介テンプレート
名前:
職業:
見た目:
性格:
好きなもの:
嫌いなもの:
備考:

なおこのTRPGでは
・版権キャラOK
・特殊能力なし
でお願いします
4杉下右京 ◆0NfeAvRda6 :2010/05/12(水) 23:00:47 0
自己紹介テンプレート
名前: 杉下右京
職業: 警視庁特命係
見た目:背広に眼鏡、身長は170cm前後
性格:冷静沈着
好きなもの:紅茶
嫌いなもの:コーヒー
備考:陸の孤島”“人材の墓場”と呼ばれるこの窓際部署、警視庁特命係に
所属する刑事。階級は警部。細かい事が気になるのが悪い癖らしい。
5名無しになりきれ:2010/05/12(水) 23:07:52 0
なお導入文を書いていただけるとありがたいです
ある程度出揃ったら、話(というか場)を発展させようと思うので
6杉下右京 ◆0NfeAvRda6 :2010/05/12(水) 23:09:40 0
>>5
了解しました。明日くらいには書き込みますので少々お待ちを。
7御剣怜侍 ◆7h7z5ETgh6 :2010/05/12(水) 23:27:19 0
自己紹介テンプレート
名前:御剣怜侍
職業:地方検事局所属上級検事
見た目:赤いスーツにヒラヒラのクラバット(スカーフのようなもの)、真ん中で分けた髪、全体的に薄い色素、身長178cm、比較的筋肉質
性格:クールでキザ、犯罪者を許さずどこまでも有罪と真実を追究する、シリアスな性格。反面、天然ボケな所もある。
好きなもの:仕事、紅茶(実はトノサマン(特撮モノ))
嫌いな(というより苦手な)もの:地震とエレベータ(幼い頃巻き込まれた事件のトラウマ)指先の器用さが要求される事(折鶴など)、世間話
備考:“検察局始まって以来の天才検事”と呼ばれる男。嘗ては証言や証拠のでっち上げなど黒い疑惑が付きまとっていた。
が、紆余曲折の末、現在は真実を追究するスタンスへと変わっている。
8間木奉人 ◆5bFJiScLsY :2010/05/13(木) 00:24:43 O
名前:間木奉人(まぎ・ともひと)
職業:売れない作家
見た目:棒人間のように細い体をコートでごまかしている
性格:周りが見えていない・眼中にない=協調性がない
好きなもの: 娘と亡くなった妻、ウィザードリィ
嫌いなもの: 暴力
備考:何かにつけてウィザードリィに例える悪い癖があり、極めてうっとうしい
暇があればノートパソコンでウィザードリィをプレイしている
誰にも頼らないのが彼のジャスティス
9山田奈緒子 ◆oOWEk44fpA :2010/05/13(木) 01:05:20 0
名前: 山田奈緒子
職業: 自称売れっ子マジシャン(実際は全然売れない)
見た目: 長い黒髪 やや長身で細身
性格: 負けず嫌いで、インチキ超能力者を見ると見破りたい性分
好きなもの:お金 時代劇
嫌いなもの: インチキ超能力
備考:いつもお金に困っている
シャーマンの家系で書道家の母がいる
超常現象の類は全く信じないが幽霊・宇宙人の類は信じている
貧乳がコンプレックスで豊胸パッドを愛用している
10糸井緋芽子 ◆0mZJc5qfZk :2010/05/13(木) 01:38:05 0
名前:糸井緋芽子
職業:主婦
見た目:小太りのババア
性格:お節介で押しが強い
好きなもの:節約
嫌いなもの:無駄遣い
備考:転勤族の夫の都合で全国各地の社宅を渡り歩いている
社宅では必ず自治会長を引き受けさせられる
11杉下右京 ◆0NfeAvRda6 :2010/05/13(木) 12:05:11 0
―警視庁 特命係の一室

「右京さん、当選したんですけど…僕は生憎時間がなくて。
もし良かったらどうぞ。」

1枚の招待状を取り出し、神戸尊が嫌味な笑みを浮かべる。
その様子を平然とした顔で見つめるのは、銀縁の眼鏡をかけた紳士。
彼の名前を杉下右京という。

「寝台特急サザンクロス…ですか。確か聞いたことがありますねぇ。
全室個室制のサザンクロスは騒音やプライバシーが心配なお客様も、安心して快適な旅をお楽しみいただける事を保証いたします。
とか何とか。まぁ、最近は休暇も取ってませんでしたし、丁度いいかもしれませんねぇ。」

そう言うと神戸の手元から招待状を取り上げる。
唖然とする神戸を余所に紅茶を飲みだす右京。
その時、突然1人の男がドアを開けて現われた。
「暇か?」
「暇…ですかねぇ?右京さん。」

「はい?」

いつものやり取りを終え、角田が話し始めた。
「寝台特急サザンクロスかぁ……いや、さ。最近俺も
旅行行ってないからなぁ。で、行くのか?」

「ええ、まぁ旅というのは悪くないですからねぇ。
その先で何が起こるのか、何が待っているのか。
分からないことが楽しみでもあります。
こういうことを言っていた人がいますよ。
何でもいいから一日に1つ、新しい事をしなさいと。
そうすれば、1年で365個、貴方は人より前に進んでいるんですと。
私もたまには旅に出てみましょうかねぇ。」

「はぁ……」

神戸と角田が相槌を打つ中、右京は紅茶のカップをゆっくりと置いた。

12山田奈緒子 ◆oOWEk44fpA :2010/05/13(木) 17:49:45 0
「はいっ、ハートのエースでした〜」
まばらな観客の前でマジックを披露する人物。お情け程度の小銭が投げられる。

「おっ、今日は500円玉があるじゃないか。大漁大漁!」
彼女が向かう先は……橋の下。彼女の名は山田奈緒子。
自称売れっ子マジシャンであるにもかかわらず、なぜかあまりの貧乏のため現在橋の下暮らしを余儀なくされている。
「山田さーん、郵便でーす」
そこに郵便屋さんが通りかかる。

「なんじゃこりゃ」
便箋をビリビリ破り、中身を取り出す。
つ【>1】
「寝台特急サザンクロス……当選のお知らせ……!?
そういえば前にそんなんに応募して忘れてたぞ!」
暫し呆然とし、何が起こったのかを認識すると同時にバンザイして飛び跳ねる。
「ひゃっほーーい!! 三食昼寝付きの旅ー!」
ゴンッ! 嬉しさのあまり飛び跳ねすぎて橋の下に頭を打ち付けた。
「いてっ!」

「ママー、あの人何?」
「あの人は今きっととっても幸せなのよ。そっとしといてあげましょう」
そう、この千載一遇の幸運が大惨事の始まりになろうとは、この時はまだ誰も知る由が無かった!
13糸井緋芽子 ◆0mZJc5qfZk :2010/05/13(木) 20:37:07 0
とある社宅のありふれた食卓――

「もぅ〜お母さん!!今日のおかずメンチカツって言ってたのに〜!中身おからじゃないの〜!」
不平を述べる高校生の娘。

「贅沢言うんじゃないの!!ソースをかければ味同じ!
お隣の人事部長の奥さんが急に入院してお見舞い代の臨時出費があったんだから食費を切り詰めるしかないでしょうが。
夢のマイホームに向けて節約!節約よ!!」

大口を開けておからコロッケを頬張りながら開き直る糸井緋芽子。
この社宅の自治会長である。

――ピンポーン――
「糸井さーん書留でーす。サインお願いしまーす」

「なによ!誰も通販なんて頼んでないわよね?…なになに?『寝台特急サザンクロス 試運転会当選のお知らせ』?
あっ!そういえば切手の要らないアンケート用ハガキから応募してたんだったわ!」


「お母さん!ずるい!一人で行く気なの〜?!」

「しょうがないでしょ?ご招待はおひとり様なんだから!
あんたは学校!お父さんは会社!…いけるのはお母さんだけなんだから
それにこれは節約の神様からのいつも頑張るお母さんへのご褒美なのよ!
たまには出費を気にせず贅沢して節約の英気を養いなさいという啓示にちがいない…ありがたやありがたや…
節約大明神様おありがとうございま〜す!!」

緋芽子は神棚に飾られた毛筆書きの『節約大名人』に向かって拍手打ち頭を下げた。
14間木奉人 ◆5bFJiScLsY :2010/05/13(木) 22:14:10 O
人を殺してしまった。
殺してしまった、と言うのに世の中は平和だ。外からは公園で遊ぶ子供達の声が聞こえる。売れない雑誌の事務
所は、だだ広い住宅地の中心にぽつねんと据えられていた。事実は事実に過ぎないのか。それとも、テーブルの
上で爛々と輝くモニタに表示されているとあるゲームが俺の心を折り続けた結果なのか。なぜだかひどく現実味
がない。

「編集長は死んでしまったのか」

撲殺である。メイスもといガラスの灰皿での一撃。うっとうしい猫を追い払う位の気持ちで放った灰皿は美しく
孤を描き、編集長の頭に直撃した。大体編集長が悪いのだ、勝手にパソコンの電源を切ろうとして、殺されたっ
て文句は言えないはずだ。

「クソ、この程度で死ぬとは弱すぎるだろう。毒にでもかかっていたのか?」

それにしては編集長は酒も飲まないしタバコも吸わない大人しい男だった。何にせよ、早くこの場から逃げなけ
れば。まてまて逃げてどうする?いくら編集長に親族がいないと言っても、このまま放っておくわけにもいかな
い。
何か、何か方法が……。

「ささやき――
いのり――
詠唱――
念じろ」

編集長は灰になった。嘘である。元気にもならなかった所を見ると現実と言うゲームはバグっているらしい。
万事休すか。ソファーに崩れ落ちる。絶望がじわじわと染み込んでくる。まだWIZXのクリアもしていないのに!!
そう言えばRIVENも積みゲーと化していた。デモンズソウル、イース、怒首領蜂大往生……数々の自宅の書斎に
積まれたゲームが思い起こされる。まだだ、まだこんな所では終われない。

>>1

ふと、テーブルに置かれたパンフレットを手に取った。編集長が申し込んだのだろう。いや、まてよ、これは……。

「これだ、これしかない」

そうと決まれば、自宅に帰ってゲームを取ってこなければ。死体も一緒に運ばなければならない。大きなトラン
クが必要だ。

「何としてでも、捕まる前に積みゲーを消化してやる!!」

たやすいことではない。だがやらなければ。
俺は事務所を飛び出した。
15御剣怜侍 ◆7h7z5ETgh6 :2010/05/13(木) 23:07:46 0
某月某日 某時刻 地方検事局 上級検事執務室1202号

「み、御剣検事……ッ、これ、ど、どうぞッス……!」

その日、紅茶を飲んで休憩していた御剣は、えらく強張った表情の部下から、1通の手紙を受け取った。
見るとそれは、自分宛の封書だった。何故か封が開いていた為、手紙を取り出し、内容に目を通す。
「なんだこれは……《新型寝台特急「サザンクロス」》……?」
「そッス。超豪華寝台車ッス」
「“当選のお知らせ”とあるが……」
勿論、御剣はそんな抽選に応募した覚えはない。まさかと思って、部下の方に目を遣ると、
「す、すすすすスイマセンッス!! 一緒に行けたらいいなと思ってつい自分と御剣検事の名前をぉぉぉッ!!!」
……まあ、そんなことだろうとは、思った。
「コレはきっとナニカの運命ッス、サダメッス、二人分出して両方外れるならまだしも御剣検事だけが当たるのも運命ぽいッス!」
……ぽい、と、決め付けられても。
御剣はため息を一つつくと、カップをソーサーに置いた。
「……君が行けばいいだろう。私にそのような時間は」
「いやあ、それが丁度出発する日に急な仕事が入った次第で……御剣検事はその日オヤスミッスよね?
せっかくだから、羽伸ばしてきてほしいッスよ!」
脳内のスケジュール帳を確認する……なるほど。確かに、その日は休日だった。
「勝手に名前使っちゃったのもアレッスし、御剣検事に譲るッス。是非、楽しんできて欲しいッス!!」
と、日々貧窮に喘ぐ部下に敬礼までされては、流石の御剣も無下に扱うわけにはいかなかった。

「……解った。せっかくの当選だ。君の言葉に甘えるとしよう」

御剣はそう答え、カップの紅茶を飲み干した。


そう。それは、ある種運命だった。
密閉された空間、そして地震――
彼が最も苦手とする場所に足を踏み入れた事を、このときの御剣では、知るよしもなかった――
16名無しになりきれ:2010/05/13(木) 23:23:39 0
16時30分、上野駅――
ミッドナイトブルーの車体ににみなみじゅうじ座の模様が煌く「サザンクロス」がホームに入ってきた。
やがてドアが開き、同じ色の制服とエンブレムを身に着けた車掌がホームに降り立った。
車掌はマイク片手に、そこで待っていた面々に名を名乗ると、頭を下げた。
「大変お待たせいたしました。ただいまより『サザンクロス』試運転会を開始いたします。
お近くの客室乗務員に同意書とチケットをお見せいただき、ルームキーを受け取り次第、順次お進みください」
その言葉に、待っていた人々は、客室乗務員に殺到した。
「お客様、どうぞ慌てないでお進みください!」

各々が個室に納まると、やがてドアが閉まり、「サザンクロス」は流星のように発車した。

この先に、何が待ち構えているか、乗客たちは誰も知らなかった。

「ご乗車ありがとうございます。どうぞ『サザンクロス』での旅をお楽しみください。
なお、夕食の試食会は7時からとなっております。ルームキーをご持参の上、8号車、食堂車にお集まりくださいませ――」


さて、貴方はどの個室のキーを受け取ったのだろうか……?
そして食事までの時間を、どのように過ごすだろうか……?
17ブラック・ジャック ◆30x1FnLhYA :2010/05/13(木) 23:25:37 0
自己紹介テンプレート
名前:ブラックジャック 本名:間 黒男(はざま くろお)
職業: 医師(無免許)
見た目:体中に傷があり、顔にも大きな傷がある。髪は半分白髪で、黒を基調としたコートやスーツを着ている。また、常に医療器具の入ったバッグを携帯している
性格:表面上は冷たく厳しく、捻くれている
好きなもの:お茶漬け・ボムカレー・ラーメン・すし
嫌いなもの:格式、家柄、肩書き
備考:天才無免許医師であり、世間ではブラック・ジャックと呼ばれている。
  様々な怪我や難病を治療する腕を持つが、法外な料金を要求する
18杉下右京 ◆0NfeAvRda6 :2010/05/13(木) 23:50:26 0
「それじゃ、杉下警部。良い旅を。」

神戸の言葉に小さく会釈を返すと、微笑を浮かべ汽車へ乗り込んでいく。
>「大変お待たせいたしました。ただいまより『サザンクロス』試運転会を開始いたします。
>お近くの客室乗務員に同意書とチケットをお見せいただき、ルームキーを受け取り次第、順次お進みください」
>その言葉に、待っていた人々は、客室乗務員に殺到した。

「おやおや、随分と皆さんお急ぎですねぇ。そんなに急がれなくても、
大丈夫なんですがねぇ。…おっと、これは失礼。お怪我はありませんか?」

黒髪のロングストレートの女性が右京の肩にぶつかるが、平然とそれを受け止める。
女性の無事を確認し、右京はようやく汽車へと乗り込んでいった。

「私が荷物を持ちましょう。…どれどれ、これは奇遇ですねぇ。
私の部屋の近くです。そこまで運んで差し上げますよ。」

部屋のキーを確認し、右京は女性の荷物を運んでいく。
旅行カバンの裾から見える万国旗を見つけ、右京はにこやかな笑みを浮かべた。
「これはこれは……もし間違いであれば申し訳ないですが、貴方はもしかして
マジシャンではありませんか?あ、いえ。別に深い意味はないんですよ。
細かい事に気になるのが私の悪い癖でしてねぇ……ここが貴女の部屋のようですねぇ。
では、荷物はここで。」

女性の荷物を置き、ようやく右京は自室へと歩き出した。
その横を携帯電話片手に擦り抜ける男に、思わず右京は声を上げた。

「亀山君……ですか?いや、人違いですかねぇ…」


――「お父さん、お土産お願いね!」

「分かってるよ。男、加茂伸之助に二言はないって。
パパを信じろよ!」


「亀山君は海外にいたんでしたね。どうやら、私の思い過ごしのようです。」

右京はよく似た他人を見つめながら食堂車へ向かうべく自室に荷物を置いた。


19ブラック・ジャック ◆30x1FnLhYA :2010/05/13(木) 23:59:04 0
人里離れた崖の上の古い一軒家――――

「ちぇんちぇい、お手紙がきてるわのよ!」

立て付けの悪いドアを勢い良く開き、小さな少女が手に持った手紙を突き出す。
その手紙を突き出された黒いマントを羽織った男……世間でブラックジャックと呼ばれる無免許医は

少女の方を見、ついで少女が勢い良く開けたせいで上部の蝶番が外れたドアを見て、
大きな傷のあるその顔をしかめた。

「……ピノコ。ドアはもう少し静かに開けなさい」
「ちょんなことより、ちょれ何の手紙なのよさ?
 もち“うわき”の手紙なら、ピノコおくたんとしてゆるちゃないわのよ!」

聞き入れられそうにない自身の諭しに対してため息をつくと、
ブラックジャックはぞんざいにその手紙の封を切った。

「……寝台特急サザンクロス? 私はこんな物に応募した覚えはないんだがな」
「? ちぇんちぇい、封筒の中かや他にも何か落ちたわのよ……あ!これ、ちぇんちぇいが
 この間しゅうつちた人の名前なのよさ! あれ?れもこの人……」

訝しげな表情でそのチケットを眺めていたブラックジャックに、ピノコが封筒に同封されていた
らしき落ちた紙を拾い、差し出した。
見ればそこには確かに、ブラックジャックが先日手術をした患者の名前が書かれていた。
内容は、自身を手術して貰ったお礼に抽選で当たったチケットを差し上げたい。と。
それを呼んだブラックジャックは、口元に皮肉げな笑みを湛える。

「ふふ……まさか、死人からの手紙とはな」

そう、死人。手紙に名前が書かれている患者は、先日ブラックジャックが手術したものの、
その後「諸事情」で自殺した患者だったのである。

「――――ピノコ。暫くの間、私は留守にする。後の事は頼んだ」
「むー……わかったのよさ……」

不満げな顔をしたピノコに背を向け、黒い医者は鞄を手にし、マントを翻す。
自身の患者を語る相手の顔を見る為に。そこで何かが起こる予感を覚えながらも。
20御剣怜侍 ◆7h7z5ETgh6 :2010/05/15(土) 00:12:59 0
某月某日 午後4時57分 「サザンクロス」 12号車 展望車

ゆったりと、夕日が沈んでいく。広い窓から差し込む光は紅、空は茜から藍色へと移り変わりつつあった。
その壮大な景色に、裏腹なまでに黄色い声が、きゃあきゃあと展望車に響く。
女性客達がその景色に口々に感想を言い合う声だ。
そんな中、一人だけしかめ面を浮かべ、黙々とキーボードを打ち込む男がいた。
言うまでもなく御剣怜侍その人である。
休暇といっても筋金入りのワーカーホリック、人生の半分以上を仕事とその準備に費やしてきた御剣にとっては、
このような場でも仕事をした方が落ち着いた。
……というよりも、気を落ち着かせるために仕事をしている、と言った方が正しいだろうか。

約30分前。御剣は、あてがわれた個室の前で立ち尽くしていた。
Cコンバート……リーズナブルに個室を楽しみたいお客様に。 そう書かれてはあった。
事実、確かに“リーズナブル”な“個室”だった。“カプセルホテル”の眠るスペースを、“部屋”と呼ぶことが出来るのならば、だが。
確かにいわゆる開放型……ベッドとカーテンのみ……に比べれば、はるかに“個室”ではある。が、しかし。
その思った以上に狭い“部屋”に入ることは、いささか躊躇われた。

狭い空間――密室。そして、この、振動。

脳を掠めるチリチリとした痛みを堪えるように、御剣は荷物を預けると、パソコンだけを抱え、テーブルのあるであろう展望車に移動したのであった。
21山田奈緒子 ◆oOWEk44fpA :2010/05/15(土) 01:05:51 0
>16 >18
>「大変お待たせいたしました。ただいまより『サザンクロス』試運転会を開始いたします。
お近くの客室乗務員に同意書とチケットをお見せいただき、ルームキーを受け取り次第、順次お進みください」
ドドドドドドド!
>「お客様、どうぞ慌てないでお進みください!」
「んごごごご。お前ら私を通せー!」
どう見ても思いっきり乗務員に殺到する大勢の人々のうちの一人です。本当にありがとうございました。

>「おやおや、随分と皆さんお急ぎですねぇ。そんなに急がれなくても、
大丈夫なんですがねぇ。…おっと、これは失礼。お怪我はありませんか?」
「す、すいません! 大丈夫ですよ」
>「私が荷物を持ちましょう。…どれどれ、これは奇遇ですねぇ。
私の部屋の近くです。そこまで運んで差し上げますよ。」
と、荷物を運んでくれるナイス☆ミドル。
もう少し(かなり)若ければフラグが立っていたところだが……惜しい!
さて、貧乏であまり荷物も無いはずなのにこの荷物は何なのか。
答えは簡単。様々なマジック道具が詰め込んであるのだ。
なんとなく使う事になるかもしれないという気がしたからで、深い意味は無い。
彼女はシャーマンの力を受け継いでいてたまに未来予知っぽい能力が発動するとかいう説もあるが信じてはいけない。
虫の知らせは誰にでもあるものである。この物語の辞書に特殊能力という言葉は存在しないのだ!

>「これはこれは……もし間違いであれば申し訳ないですが、貴方はもしかして
マジシャンではありませんか?あ、いえ。別に深い意味はないんですよ。
細かい事に気になるのが私の悪い癖でしてねぇ……ここが貴女の部屋のようですねぇ。
では、荷物はここで。」
「はい、花屋敷でマジックやってました。見てくれたんですね!」
いいように解釈してしまったが、そう思わせといたままでも特に問題はないだろう。

右京が去ってから、部屋を眺めまわしてガッツポーズをする。
「よっしゃ! 高級ホテルー」
ちなみに部屋はA。別に高級ホテルではなく普通の個室である。
あまりの貧乏暮しのために普通の部屋が高級ホテルに見える幸せな体質になってしまったようだ。
22岸谷 新羅ψ ◆i85SSHINRA :2010/05/15(土) 08:23:51 0 BE:1195349573-2BP(601)
鉄道が好きなのでお邪魔します。
マジレスをしますと、寝台特急カシオペア号の
スウィートルームの切符って、なかなか購入できませんよね。

私はキハ40系気動車の寝台特急が好きで、DMF15HSAエンジンが
ガーガー唸る環境でも眠れます。
23岸谷 新羅ψ ◆i85SSHINRA :2010/05/15(土) 08:28:55 0 BE:1138428454-2BP(601)
あ、申し遅れました。私はこういう者です。
デュラララ!!の世界からやってきた池袋の闇医者の岸谷 新羅です。

両毛線、日光線、烏山線、水戸線、真岡線、茨城交通湊線、
只見線、米坂線などのローカル線を愛好する鉄道ファンです。

電車よりも、ディーゼルエンジンで走る気動車の砲が好きです。
24岸谷 新羅ψ ◆i85SSHINRA :2010/05/15(土) 08:56:55 0 BE:796899672-2BP(601)
気動車特急はキハ181系気動車とキハ187系気動車くらい。

普通列車用のキハ40/47/48系気動車はキハ20系列の
置き換え用として量産されましたが、自重36.6〜37tとヘビー級の割には、
220馬力という非力なDMF15HSAのため、電車と比較して足並みが
合わず、ダイヤ改正の大きな障害となり、後年、エンジン換装などの
複雑な経路を味わう事になりました。

キハ40系は加減速の多い仕業や勾配線区での運転には明らかに不向きです。
平坦で、駅間距離が比較的長く、一定の速度で走れる路線向きです。

しかし、JR東日本の烏山線のキハ40 1000番台、只見線の
キハ40などでは、現在もオリジナルの原型エンジンで走っています。

キハ40系のDW10液体変速機は変速1段、直結1段で、中高速域での
引張力を確保するとともにエネルギー損失を抑制した1段3要素型で、
起動直後の特性では、車重増大と相まって、非常に不利で、少し
動き始めたときの特性では、急激に加速がよくなると言った、特急用の
変速機を流用したが故の特性が現れています。
25杉下右京 ◆0NfeAvRda6 :2010/05/15(土) 18:25:54 0
「これは…少し、私の部屋にしては広過ぎますねぇ。
この部屋はどれになるのでしょうか。」
先程勝手に取ってきたパンフレットを開き、客室を確認する。

>・S(スイート)……一歩先の贅沢を味わいたいお客様へ。

「神戸君も強運ですねぇ。しかし、彼が止まるにしても
いささか分不相応といいますか……」

客室上部に設置された小振りのシャンデリアを見つめながら右京は
マイポッドを取り出した。
紅茶をカップに注ぎながら周囲の様子を眺める。
これといって異常はない。だが、何か妙だ。
右京の勘がそう告げている。

「……虫の知らせでしょうかねぇ。これから楽しい旅だというのに、
やけに気が乗れません。そうですね、食事にしましょうか。」

客室を後にし、右京は食堂車へと向かった。

――杉下右京 8号食堂車へ…
26ブラック・ジャック ◆30x1FnLhYA :2010/05/15(土) 22:11:22 0

「まあ、すごい傷」
「ありゃあ、名の知れたヤクザに違いない」

食堂車を前方から見た時の左奥。
その座席に、無免許医師ブラックジャックは座っていた。
机の上にはコーヒーを、大きな鞄を床に置き、空調が効いているにも関わらず、
黒いマントを羽織っている。その為、ただでさえ傷だらけで目立つ容姿が更に目を引く結果と
なっているが、ブラックジャックには時折通りかかる乗客達が彼に向ける奇異の視線を
気に留める様子というのは全く無い。

「……まったく、悪趣味な列車だ」

半分ほどコーヒーを飲んだ所で、ブラックジャックは窓の外を見て呟いた。
この食堂車にくる20分程前、彼は自身に宛がわれた部屋――S(スイート)の個室を見てきたが、
そこには、ベッド(枕、毛布)、コンセント、テレビ、BGM装置、時計、照明、空調……といった
具合に、ホテル並の設備が整っていた。
世間ではエコだのなんだのと騒いではいるが、どうやら金さえ払えばそういった問題は
見てみぬふりをされるらしい。

>>25
……と、そこで再びドアが開く音がした。
どうやらまた誰かが来たらしい。夕食の前であることや、出発してさほど時間が
経っていない事から人がおらず、今の食堂車は誰かが通れば直ぐに判る様になっている。
音は正面から……とすれば、Sの車両に乗っている乗客である可能性が高いだろう。
だが、ブラックジャックはやってきた人物を見る様子もなく、窓の外を眺める。
27糸井緋芽子 ◆0mZJc5qfZk :2010/05/15(土) 22:58:58 0
「火曜日のゴミ置き場の掃除忘れないでね!自治会長が当番サボったんじゃ示しがつかないんだから!!
それと章太郎さん!アタシがいないからってお酒の本数増やしちゃダメよ!
ビールはご法度!発泡酒一日一本!これ健康と倹約の秘訣!!」

ホームで見送りの家族に留守中念押しをする小太りのおばさん、糸井緋芽子である。
「現日本一のテキトー男」に良く似た夫は眠そうな目で頷いている。

「じゃあくれぐれもよろしくね!アッアーーーーアアア!!!ちょっと手続きは一列に並んで!!ホラ!」
勝手に仕切り始める緋芽子だが誰も聞いていない。
ようやく手続きを済ませ列車に乗り込み自分の部屋を探していると
通路で一人鉄道談義をしている若者がいるではないか。

>22-24
「ちょっと!ガイドよろしく説明してくれんのはいいけど通路で長話されたら迷惑なのよ!!
カシオペアだからエチオピアだかキハだかコパだか知らないけどさっさとどきなさいよ!」

両肩に大きな荷物を下げた糸井緋芽子は通路で自慢げに語りを披露する鉄ヲタ青年を肘でつつき
無理やり通路に割り込んだ。

「えーっとアタシの部屋はここかしらね?A?
まあまあの部屋じゃないの!タダで泊まれりゃ万々歳だわ
これも神様仏様、倹約大明神様のおかげです!」

部屋の扉を開け入り口から中を見渡して品定めをする緋芽子。

>>26
一つ向こうの車両はSランク、黒尽くめの服に一部白髪の筋をつけた髪の男が部屋に入るところを目撃。
男は荷物だけ置くと直ぐに出て行った。

「あら?あっちの車両の部屋の方が広そうね、扉もこっちよりゴージャスな作りじゃないの
上には上があるもんね〜っ。こっちと備品も違うのかしらね?」

緋芽子は男の怪しさより部屋の間取りや備品を気にしている。
28山田奈緒子 ◆oOWEk44fpA :2010/05/16(日) 00:38:37 0
>26-27
「ちょっと早いけど飯行くか―!」
一通り部屋を見終わって食堂車に向かう。豪華な食事ができるという事でルンルンである。
途中、丁度緋芽子とすれ違う。
>「あら?あっちの車両の部屋の方が広そうね、扉もこっちよりゴージャスな作りじゃないの
上には上があるもんね〜っ。こっちと備品も違うのかしらね?」
「どうもー。あっちはすごいですねー。VIPルーム!?
ところでさっき出て行ったあの人何かの漫画のキャラっぽくないですかね?
きっとレイヤーってやつですよ!」
ブラック・ジャックの怪しさには気付いたものの、違う方向に解釈してしまったようだ。

「おじゃましまーっす」
食う気満々で食堂車に入室。
29斉藤せいじ ◆eImjSJ1Yo2 :2010/05/17(月) 15:39:04 0
某月某日 「サザンクロス」 10号車 Bツイン

車室内でタバコをプカプカとふかして苛々している男がいた。

「なんで・・・二人ようの個室で一人やねん・・・」

男の名前は『斉藤せいじ』売れない芸人だった。
斉藤はテーブルに置かれたチケットを見つめながらタバコをもみ消すと食堂車に向かった。

「はあ〜腹へったわ〜」
食堂車の静寂を打ち壊すかのような大声を出して斉藤は車両中央のテーブルにドカリと座ると
辺りをキョロキョロと見回す。正直、暇だった。こう見えてもお笑い芸人の端くれ。
近年、人見知りをする芸人も多い中、斉藤は根っからのおしゃべり好きだったのだ。

食堂車の中央の席から片っ端に乗客に話かける斉藤。

>>26(ブラック・ジャック)
ふと見れば左奥のテーブルに黒ずくめの男が座っている。
入室時には気づかずに通り過ぎてしまったようだ。

「おい!おい!おーいっ!!」
斉藤はブラック・ジャックを大声で呼んでみた。

「何食うてますの!?わしこんなん初めてやからわかりまへんねんっ!!へへへ・・・」

>>25(杉下右京)
後ろでドアの開く音がして男が入ってくる。

「よっ大将!いらっしゃい!!なんにいたしやしょう!?」
赤の他人に平気で話しかける斉藤だったが勿論、酔っているわけではない。

>>28(山田奈緒子)

>「おじゃましまーっす」

「おう!ねーちゃんこっちやこっち!ぺっぴんさんやの〜」
手招きをしている斉藤。

>>27(糸井緋芽子)
斉藤は山田奈緒子の美しい姿を見て、
乗車時にすれ違った名も知らぬ糸井緋芽子の小太りな姿を思い出した。
この娘も将来てきにはあんな風になってしまうのだろうか。
しかし、それはそれでいいものだと糸井の尻を思い浮かべにんまりと笑った。
30斉藤せいじ ◆eImjSJ1Yo2 :2010/05/17(月) 15:53:19 0
自己紹介テンプレート
名前: 斉藤せいじ
職業: お笑い芸人
見た目: 頬骨とエラの張った長身で細身の不細工
性格: がさつで物怖じしない
好きなもの: お笑い
嫌いなもの: すべること
備考: ○本工業所属のお笑い芸人。
もともとは鉄道マニアの嫁が抽選会に応募したのだが試運転会の数日前に
離婚してしまったため手元にはチケットだけが残ってしまった。
本人は嫁の思い出とともに傷心旅行のつもり。

【みなさんよろしくお願いします】
31杉下右京 ◆0NfeAvRda6 :2010/05/17(月) 21:25:23 0
>>26
食堂車に入ると、すぐ横に1人の男が座っていた。
通路を挟んで反対側の席へ座る前に、小さく会釈をする。
右京は男の容姿に聊かも侮蔑するような素振りもなく、ただ顔の傷をじっくりと眺めた。

「これはこれは、貴方も1人旅ですか?生憎、私もでしてねぇ。
しかし誰にも振り回されることなく、1人のほうが気楽でいいのかもしれませんね。」

次々に食堂車に客人が入り、場が賑やかにになっていく。
先程出会った若い女性、そして小太りの主婦。他にも数人の姿が見える。

>>29
>「よっ大将!いらっしゃい!!なんにいたしやしょう!?」

「…はい?」

男の陽気な声を、右京は努めて冷静に答える。
そしてその大きな声と仕草から1つの推測を立てた。
男の目の前で人差し指を立てて顔をぐいと近付ける。

「1つ、宜しいですか?もし、間違っていたらすみませんがねぇ…
貴方はもしかして舞台役者か芸人さんではありませんか?
発声方法が、舞台役者や芸人のそれに近かったものですから。
あと、貴方のリアクションです。その動きが嫌にわざとらしい。」

ニヤリと笑い、男の襟元を正す。

「あ、それと。貴方の服は随分とよれてますねぇ。
1人身ですか?奥さんがいればアイロンくらいはかけてくれるはずですからね…
おっと。随分と詮索してしまいました。私の悪い癖です。」

やがてウェイトレスが現われメニューを持ってきた。
それを眺め、右京はオーダーを言う。

「では、チキンのコースを。あと、飲み物は紅茶をお願いします。
ミルクたっぷりのアッサムでね。」

【右京:客人の詮索をしてしまいながらも、注文を行う】
32糸井緋芽子 ◆0mZJc5qfZk :2010/05/17(月) 22:22:11 0
>>28
隣の車両の部屋を好奇心満々の目で見つめていると髪の長い細身の女子が話しかけてきた。
ほっそりしてるけどメリハリのない体つきの女だ。

>「どうもー。あっちはすごいですねー。VIPルーム!?
ところでさっき出て行ったあの人何かの漫画のキャラっぽくないですかね?
きっとレイヤーってやつですよ!」

「レイヤー?そんなものアタシわかんないわ!
それよりアンタみたいな若い子は知らないかもしれないけど昔、○山雄三があんな格好したドラマがあったのよ
タイトルなんだったか…『ブラック若大将』だったかしらねー?」

糸井緋芽子の古すぎる話題についていけなかったのか逆メリハリボディーの女子は早々に話を切り上げ食堂車の方向に行ってしまった。
緋芽子も部屋に荷物を置き備品のチェックを済ませると食堂車に行くことにした。


>>29
食堂車に入ると直ぐ目に付いたせわしない男。
やたら回りの人間に話しかけているその男に緋芽子は見覚えがあった。
うるさい男は銀縁メガネをかけた気取り屋風の男と話しているが緋芽子は無遠慮に割り込んだ。

「あらっ!!アンタ見たことあるわね!
せいじ…だかこうじ…だかそんな名前だったでしょ!
芸能人といえばアタシよく『渡る世間は人ばかり』の泉○ン子に似てるって言われるのよね!
最近ワイドショーで見たわよぉ〜アンタ離婚したらしいね!
まー人生いろいろ!頑張んなさいよ!
ちょっと記念に写メとらせて!アラこれどうやんの?」

糸井緋芽子は慣れない携帯の操作にあたふたしている。
33山田奈緒子 ◇oOWEk44fpA:2010/05/19(水) 07:37:07 0
29
>「おう!ねーちゃんこっちやこっち!ぺっぴんさんやの〜」
「やだ〜、べっぴんさんだなんてー。
あれ、あなたは芸人さんですよね!? 会えて光栄ですー」
べっぴんと言われてあからさまに機嫌を良くしたようだ。

>31
直感派の山田さんにとっては右京さんの推理能力は理解を超えていた!
「……超能力者!?」
いえいえ、この世界に特殊能力なんて無いですってば。
まごうこと無き論理的な推理能力なのです。

>32
>「まー人生いろいろ!頑張んなさいよ!
ちょっと記念に写メとらせて!アラこれどうやんの?」
「こうするんですよ、はいチーズ!」

「チーズ……そうだ、注文注文!
ビーフ定食大盛りー。何? 大盛りはできない?」
これから起こるサバイバルを予感してたくさん食べておこう……
と思っている訳ではなく多分普段からこうである。
34岸谷 新羅ψ ◆i85SSHINRA :2010/05/19(水) 18:05:00 0 BE:1195350337-2BP(601)
岸谷 新羅
「私は寝台特急サザンクロス号を追いかけて、借金を取り返す。ただそれだけだ。」

-蜃気楼というナイトメアフレームでサザンクロス号の後を追う。
当然、蜃気楼は栃木県小山市から僅か数時間でモンゴルまで飛べるという
性能を持っており、時速100キロ以下で走っている寝台特急まではすぐだ。-
35岸谷 新羅ψ ◆i85SSHINRA :2010/05/19(水) 18:10:11 0 BE:2049170966-2BP(601)
岸谷 新羅
「その前に借金を取り返してもらいましょう。」

ブラックジャック
「岸谷さん!何故ここに?」

岸谷 新羅
「ブラックジャックさんの行動パターンは私のギアス能力でお見通しだと言っただろ。」

ブラックジャック
「ボーナスは渡さない!」

岸谷 新羅
「ここは寝台特急サザンクロス号の車内です!逃げ場はありません!観念しろ!」
36糸井緋芽子 ◆0mZJc5qfZk :2010/05/20(木) 01:29:54 0
>33
「あらっ?このボタンじゃないの?なんか真っ暗になっちゃったわ!」

>「こうするんですよ、はいチーズ!」

ワイドショーで見たことある離婚芸人の写メール撮ろうとあたふたしていると
同じ車両にいた逆メリハリボディーの女子がササッと携帯を取り上げ
緋芽子と芸人のツーショット写真を撮ってくれた。

糸井緋芽子が景色の良く見えるテーブルを物色していると通路をふさぐように立っている若者がいる。
そのオタ臭い若者は顔に傷のある黒ずくめの男を気色悪いほど見つめながら何やら独りで呟いている。
鉄ヲタだけでなくアニヲタでもあるのだろうか。
一般人から見るともはや扮装レベルと言える黒ずくめ男の格好が彼の嗜好のツボにでも入ったのだろうか。


>34-35
「ちょっとアンタ!なーにブツブツ言ってんのよ!
狭い食堂車の通路でボサッと突っ立ってたらジャマじゃないの!!
さっさとどっかのテーブル座んなさいよ!
また何かのガイドやってんのならもうちょっと大きな声でジャマにならないそこら辺の角に立ってやんなさいよ!
ほらジャマジャマ!!」

鉄ヲタもアニヲタもよく分からない糸井緋芽子は無遠慮にオタ男を押しのけて近くのテーブル席についた。
注文をとる前に周囲を見渡し視線の有無を確認すると
テーブルの備品であるナプキンやおしぼりを数個だけ残して全部ピンクの手提げ袋に突っ込んだ。
アメちゃんやら十得ナイフやらみかんやらが入っているおばちゃんの必需品の便利袋である。
37岸谷 新羅ψ ◆i85SSHINRA :2010/05/20(木) 03:03:07 0 BE:910743528-2BP(601)
忌避されていると判断したため、私は別の列車に乗り換えます。
-停車駅に停車した後、私はサザンクロス号から降りて、その駅で、
特急券、寝台券を払い戻して、以後は普通列車へ乗り換える。-

※忌避されているのなら、別の手段という考慮を取るのは当然。
これ以上嫌われたくないし。
38岸谷 新羅ψ ◆i85SSHINRA :2010/05/20(木) 04:26:36 0 BE:2789149177-2BP(601)
忌避されていると判断し、変なネタを語った罰として、ゆっくりと立ち上がると、
列車の洗面所に行き、そこで…。♪テレレレ〜テ〜レレテ〜レレテ〜レ〜♪

-洗面所で、医療用メスを使って自分の手首を切った。-
39斉藤せいじ ◆eImjSJ1Yo2 :2010/05/20(木) 15:41:51 0
>31
杉下右京にすべてを言い当てられてしまった斉藤せいじは驚愕して低い声で独りごちる。

「・・・なんやねん、おっさん・・・」
「気持ちわる・・・」と言葉のあとに続けたかったのだが、そこは我慢した。
杉下右京のただならぬ雰囲気が斉藤せいじの気勢を削いでいたのだ。

>「では、チキンのコースを。あと、飲み物は紅茶をお願いします。
ミルクたっぷりのアッサムでね。」
慣れた感じで悠然とウェイトレスに注文を語る杉下。

「お、おう!わしも、わしもじゃ!わしもおなじやつ!」
杉下の注文を受け厨房に向かおうとしていたウェイトレスを強引に引き止め、重ねて注文を頼む斉藤。

>32>33
すると糸井緋芽子が会話に割り込んできた。

>「あらっ!!アンタ見たことあるわね!
>せいじ…だかこうじ…だかそんな名前だったでしょ!
>芸能人といえばアタシよく『渡る世間は人ばかり』の泉○ン子に似てるって言われるのよね!
>最近ワイドショーで見たわよぉ〜アンタ離婚したらしいね!
>まー人生いろいろ!頑張んなさいよ!
>ちょっと記念に写メとらせて!アラこれどうやんの?」

糸井緋芽子が慣れない携帯の操作にあたふたしていると斉藤に呼ばれてのこのこと近づいてきた山田奈緒子が、
にへらにへらしながら言葉を返してきた。

>「やだ〜、べっぴんさんだなんてー。 あれ、あなたは芸人さんですよね!? 会えて光栄ですー」

「なんや?わしのこと知っとるんか?わしもまだまだ捨てたモンじゃないのう」

>「あらっ?このボタンじゃないの?なんか真っ暗になっちゃったわ!」
依然、糸井緋芽子は携帯の操作に四苦八苦している。

「ん?なんや?おばはん。真っ暗って・・・やめてくれへん?縁起悪いわ〜。人生お先真っ暗みたいな・・。
どれ。写メとりたいやろ?わしに借してみ・・・」

>「こうするんですよ、はいチーズ!」
山田がそう言うやいなや緋芽子と斉藤のツーショット写真を撮ってくれた。

「お、ねーちゃん気がきくのう。どや?男前に写っとるやろ?」
携帯の画面にはブスなおっさんとおばはんが満面の笑みで写っていた。ある意味魔除けにでもなりそうだった。

>「チーズ……そうだ、注文注文!
>ビーフ定食大盛りー。何? 大盛りはできない?」
注文する山田

「あ!ウェイトレスのねーちゃん、わしもビーフ定食大盛りや!
は?フランス料理?ほんならフランスのビーフ定食大盛りや!!」
斉藤は山田奈緒子が注文を頼んでいるウェイトレスに再び注文を重ねた。

辺りを見回せば、みななんとなく席についているようだった。
斉藤は料理を待ちながらそわそわと他人の会話に聞き耳をたてる。
話かけられれば話すし何か興味のある話には積極的に首を突っ込むつもりでいた。

【食堂車の中央付近で料理を待つ斉藤】
40斉藤せいじ ◆eImjSJ1Yo2 :2010/05/20(木) 16:18:45 0
>34-36
斉藤せいじはブラックジャックに絡んでいる岸谷新羅に注意するべきか迷っていた。
いちおうブラウン管の中では正義感の強い関西のアニキ的なキャラだったので
まわりの客の目が「注意しないのかよ?」と言っているかのようだった。

斉藤も人の子である。離婚してから数日しかたっていない。
嫁はいいとこのお嬢様で子供の親権さえあれば慰謝料もなにもいらないと家具や何やらすべてを置いて
子供と出て行ってしまっていたのだ。

「・・・わしはいったいなんやねん・・・」
斉藤の頭はフワーっとしていた。
空気清浄機のようにスーーっと何かを静かに吸い込んでいくようなたたずまいで斉藤は立ち上がる。
手にガラスの灰皿か何かを持っていれば人の頭にガーン!とやってしまいそうな雰囲気だった。

>「ちょっとアンタ!なーにブツブツ言ってんのよ!
>狭い食堂車の通路でボサッと突っ立ってたらジャマじゃないの!!
>さっさとどっかのテーブル座んなさいよ!
>また何かのガイドやってんのならもうちょっと大きな声でジャマにならないそこら辺の角に立ってやんなさいよ!
>ほらジャマジャマ!!」

糸井緋芽子の声で我に帰る斉藤。ブラックジャックと会話していた男はどうやら立ち去ったようだ。

「わし・・・なにしとったんや?」

すっと席に座る斉藤は別次元から帰ってきたような感覚に襲われていた。

【食堂車の中央付近で放心状態で料理を待つ斉藤】
41岸谷 新羅ψ ◆i85SSHINRA :2010/05/20(木) 18:44:28 0 BE:1366114638-2BP(601)
発言の形で、広島弁と読めました。
なるほど、はだしのゲンの政二さんの生まれ変わりと推定。

一応、このスレのウォッチだけは、ウルトラモバイルPCとFOMA端末にて、
Jane Styleを使って、監視だけはしているぞ。

※寝台特急サザンクロス号から降りて、普通列車に乗って、
このスレの様子を見ているからな。変な書き込みがあったら、
レスを返すぞ。
42岸谷 新羅ψ ◆i85SSHINRA :2010/05/20(木) 18:52:34 0 BE:4098341298-2BP(601)
ふふふふ、見破られたのなら仕方がありません。

私は北朝鮮からやってきた、TRPGのスパイなのです。
TRPGの事をチェックして、モペキチ(堰澤 映)さんに報告するのが目的ニダ!
43名無しになりきれ:2010/05/20(木) 19:01:24 0
岸谷 新羅ψ ◆i85SSHINRA はスルー推奨
44岸谷 新羅ψ ◆i85SSHINRA :2010/05/20(木) 19:02:36 0 BE:3642970188-2BP(601)
いい加減にしないと、本当にモペキチに報告しますよ。
45岸谷 新羅ψ ◆i85SSHINRA :2010/05/20(木) 19:07:44 0 BE:1821484984-2BP(601)
モペキチの恐ろしさを教えてやる。

★:Samba突破の埋め立てでスレが潰される。
★:そいつを怒らせるとマジで怖い。
★:特殊なプロキシを使い、誰かのトリップを盗んだ経歴あり。
★:外部板にて、不正アクセス禁止法に違反するような方法で荒らした経歴あり。

これらの事から、モペキチはただの荒らしではない事は分かります。
46岸谷 新羅ψ ◆i85SSHINRA :2010/05/20(木) 19:12:34 0 BE:1992249375-2BP(601)
モペキチについては、以下のまとめサイトのアドレスから。
http://www28.atwiki.jp/mopekiti/
47MOBS ◆wRQwHnp5OOVI :2010/05/20(木) 19:20:40 0
「やあ御機嫌よう。突然ですが、貴方は何処のクラスのお部屋ですかな?
 何? S? A? なぁるほど……まあ悪くはないのでしょうが……実は私はSSの部屋が当たりましてね。
 やはり私のような高貴な人間となると、相応の幸運が付いて回るんでしょうなあ」

夕食会に集まった面々を手当たり次第に回ってはそれとなく
――あくまで本人はそのつもりで自慢して回る男がいた。
恰幅のいいと言うよりは、肥満気味の薄毛な中年と表した方が適切だろう。
彼は先程から名も名乗らず、また相手方の名を尋ねる事もなく、ひたすら自慢話を飛ばしていた。

「……んだぁアノ野郎! 畜生、こんな列車の中じゃブン殴ってやるってのによお!
 オイ、酒があるだろ! ドギツイ奴をボトルで寄越しやがれ! あぁ!? 早くしろってんだよ!」

肥満中年の自慢を受けた面々は誰も良い顔はしなかったが、その中でも一等難色を示す人間がいた。
彼は食堂車の隅にある簡易バーで、荒れに荒れている。
俗に言うヤクザの末端であるチンピラである彼は、ガサついた金の長髪を振り、怒気を余さず横溢している。
けれども根の部分ではそれなりの知性を備えているのか、当たるのはバーテンダーのみとしているようだった。
無論、この手の手合いには慣れているとは言え、バーテンダーはそれなりに困った様子ではいたが。



――夕食が終り、乗客同士での歓談が始まる。
先程の肥満中年は旧態依然と自慢話ばかりで疎まれ、
金髪チンピラは群れるのを忌避しているのか、先と変わらず酒に浸っていた。
ともあれ乗客達は、各位各様に夕食後の休憩時間を過ごしているようだった。

しかし突如として、列車が横合いから殴り付けられたように揺れる。
否、揺動しているのは列車だけでは無かった。
周囲の大地も、丁度差し掛かっていたトンネルも、轟き震えている。
暫し轟音が続き――不意に、殊更に大きな激音が響いた。
列車の外から聞こえてきたそれは、何が起きたかは分からないまでも明らかに不吉の音律を含有していた。


【参加します。よろしくお願いします。地震に関してはそれなりに先の出来事として起こしました。
 夕食と歓談時間は好きなように過ごして下さいです】
48MOBS ◆wRQwHnp5OOVI :2010/05/20(木) 19:21:42 0
自己紹介テンプレート
名前: MOBS(モブズ)
職業: 各位各様
見た目: 同上
性格: 同上
好きなもの: 同上
嫌いなもの: 同上
備考: 災害に巻き込まれた大勢の内の誰か、として参加します
   彼らはあくまでもモブ達に過ぎません
   使い捨てで二度と登場しない事も有り得ますが、絡まれたりした場合は継続して動きます
49名無しになりきれ:2010/05/20(木) 19:27:10 0
>岸谷さん
決して忌避してはいませんよ。
ただここはTRPGスレなので参加するのであれば>>3のテンプレに対応したキャラクターの準備をお願いします。
版権OKのスレなので越境もOKかもしれません。
越境OKならば岸谷さんのキャラクターのまま参加可能かもしれません。
そこはスレ主さんに聞いてみないと判りませんが。

それにTRPGの一般的なルールとして他人のキャラクターを勝手に動かすのはNGです。
例えば>>35のようにブラックジャックさんに勝手に台詞を喋らせたりしてはいけないことになっています。

もし続けて参加ご希望の場合こちらのスレを参考にしてみてくださいね。
http://verger.sakura.ne.jp/
50岸谷 新羅ψ ◆i85SSHINRA :2010/05/20(木) 19:34:00 0 BE:1992249375-2BP(601)
ふっ!一度モペキチに報告しておく。

後は好き勝手にしろ。いいな。
51岸谷 新羅ψ ◆i85SSHINRA :2010/05/20(木) 21:21:45 0 BE:1423035555-2BP(601)
わいわいKakikoにこの外部板を登録していたのね。スレ主さんは…。

以下のアドレスを載せます。
http://yy44.kakiko.com/figtree/

この掲示板のキャップ持ちは「无花果 ★」。
続きは、最悪板で叩いてきます。ここでの叩きやアンチはアウトなので。
52御剣怜侍 ◇7h7z5ETgh6 :2010/05/20(木) 23:57:29 0
御剣はノートパソコンのディスプレイを閉じ、ため息をついた。
結局、碌に仕事をする事が出来なかった。やはり騒がしい中で仕事をするのには無理があった。色々な意味で。
仕方がない、と御剣はノートパソコンを抱え、食堂車に歩き出した。
じき夕食の時間だ。どうせ食堂も騒がしいだろうが、仕事をした後そのまま食事が出来る方が効率的だと思ったのだ。

かくして、食堂車にたどり着いた御剣は、まず周りに目を遣った。
今まで色々と“濃い”証人や被告人を相手にしてきたが、今回乗り合わせた面々も、第一印象からしてなかなかに“濃い”人物が多いように思う。
例えば、品のない声で捲くし立てる男性や、よく喋る主婦のような女性……どこかで似たような証人に会った事があったかもしれないが、記憶から抹消した。
あるいは、白黒の髪にコート姿の男性。顔には細かい傷痕があり、彼が生きてきた道筋を感じた。少なくとも、カタギの人間ではないだろう。
一番尋問しやすそうなのは、長い髪の女性だ。素直な性根なのが透けて見える。
反面、遣りにくそうだ、と感じたのは……銀縁メガネの男だった。
どことなく、父親を思い出す男だった。……父よりも、なお理知的な、冷たく鋭い印象を受けたが。

ひとまず御剣は、空いている席に座った。
53岸谷 新羅ψ ◆i85SSHINRA :2010/05/21(金) 04:32:31 0 BE:1366113964-2BP(601)
>>52
死ね。
54岸谷 新羅ψ ◆i85SSHINRA :2010/05/21(金) 04:38:57 0 BE:910742382-2BP(601)
キハ54系気動車でドッガン!と。
55杉下右京 ◆0NfeAvRda6 :2010/05/21(金) 07:51:53 0
>>52
せいじとの会話を終え、食事を待つ右京の前方の席に、1人の男性が座る。
見たところ、身長は170代後半か。
精悍な顔つきが相手に若干威圧的な印象を与える。
何かに気付いたような表情で御剣を見つめると、そちらの方へ歩き出した。

「どうも。素敵なスーツですねぇ。黒のウェストコートにワインレッドの
スーツですか。中々、上品な着こなしでつい声を掛けてしまいました。
ご無礼をご了承ください。
貴方の着こなしがある人によく似ていたものですからねぇ。
あぁ、そうです。彼ですよ。」

警察手帳を取り出し人差し指を立ててみせる。

「伝説的な検事、狩魔豪に似ていたものですからねぇ。
貴方も、ついそちらの方面の方かと思いまして。
彼が担当した事件はよく閲覧してたものですから。
かなり強引な方法で捜査をしたと聞いてますしねぇ。
…おや、すいません。私としたと事が。
他人のことになるとついいらない事でも言ってしまいます。」

会話を終えると料理が運ばれ、右京は食事を始める。
56斉藤せいじ ◆eImjSJ1Yo2 :2010/05/21(金) 16:29:24 0
食堂車内では色々な人間ドラマが展開しているようだ。
隅にある簡易バーでは荒れに荒れている男もいる。

杉下はなにやら若い男と会話をしていた。男は色白で端整な顔立ちをしている。

「ありゃ二丁目じゃ、もてもてやな」
くくっと顔を隠しながら斉藤は笑った。

「頑固アサリのスパゲティでございます」
ウェイトレスが料理を運んでくる。

「頑固アサリってなんやねん。口、閉じとるんか?」
斉藤はすかさずつっこんだ。

「ウソでございます」
ウェイトレスは微笑む。

「なんやとこら!素人のそういうボケが一番疲れんねん!!」
怒ったあとにニコニコと微笑み返す斉藤。

なにはともあれ「うんまっ!」と連呼しながらフランス料理の
フルコースを堪能している斉藤せいじだった。
57岸谷 新羅ψ ◆i85SSHINRA :2010/05/21(金) 19:42:51 0 BE:2049170494-2BP(601)
TC2/DF115
3段6要素型。ストールトルク比は大きい。変速使用域は狭い。シフトアップ目安は50km/h。

DW9/DW10
1段3要素型。ストールトルク比は小さい。変速使用域は広い。シフトアップ目安は60km/h。

混在連結時
混在。混在。狭いほうに合わせる。シフトアップ目安は50km/h。

キハ40系の1段型トルクコンバータは高回転型で、ストールトルク比は小さいが、変速運転で
高速域まで引っ張れる性格を持つことと、キハ20系の3段型トルクコンバータは低速トルクが
大きいものの速度と伴に急激にトルクが低下する特性があり、頭打ちが速いことによるものですね。
58岸谷 新羅ψ ◆i85SSHINRA :2010/05/21(金) 19:49:17 0 BE:853821735-2BP(601)
運転士はサザンクロス号の機関車を運転している時…。

「あっ!停止合図だ!!」

あわてた運転士は非常停止手配をとるも…。

「ああーっ!!ぶつかる!!」
ドガシャーン!!!!←サザンクロスとキハ52系が側面衝突する時の衝撃音。
59岸谷 新羅ψ ◆i85SSHINRA :2010/05/21(金) 19:56:23 0 BE:1195349573-2BP(601)
岸谷 新羅
「あれ?また非常ブレーキが動作したぞ。何だろう?今の音は?」

運転士は機関車の床下から聞こえたあの異音のことが気になる。
まさかそこが分岐点の割り出しであることに気づくまで時間がかかる。

岸谷 新羅
「まさか、冒進したのではないかな?まずい!とりあえず、後退しよう。」

この場合、何とかしたいと、誤った方向に意識が傾き、誤った運転操作を行った結果…。

2両目の客車が分岐点で、異線進入し、泣き別れとなって脱線。不通となった。
60ブラック・ジャック ◆30x1FnLhYA :2010/05/21(金) 22:29:40 0
>>29
>>31

「……」

話しかけてきた三人の男性に対し、ブラックジャックは一瞥しただけで
何も答える事は無かった。他人と関わる事にそれほど積極的で無いのだろう。
ただし、コーヒーを飲みながら三人に対し思考はしていた。

(声のでかい男はともかく、年齢に対する筋肉の付き方から見て壮年の男は一般人じゃあないね。
 最後の一人は……わたしァ精神科は専門じゃあ無いが、恐らくは本物の精神病患者じゃあない。
 単に精神病患者の真似をしているって所だろうな)

そうして食事の時間となり、食堂車が歓談の雰囲気となっても、
ブラックジャックはだれかと歓談に耽るという様な事は無く、ただ一人黙々と食事を採った。
そうして、乗客達が食事を終えるのよりも早く席を立ち、歩き出す。
向かう先は、最後尾にある展望車。

(……さて、私の患者を名乗る奴ァはどう動くかね。
 私が一人になったら出てくる単純な相手なら、やりやすいんだが)

ブラックジャックはマントの下のメスに手を触れた状態で、列車の通路を進む。
61岸谷 新羅ψ ◆i85SSHINRA :2010/05/21(金) 22:34:50 0 BE:1366114346-2BP(601)
今、ウォッカを飲んで、酔いが回ってきており、見境がつきにくくなりました…。
線路の継ぎ目を通過するときの音がエコーがかかったように聞こえるのも、
酒に酔っ払ったせいだ。
62岸谷 新羅ψ ◆i85SSHINRA :2010/05/21(金) 22:37:52 0 BE:1423035555-2BP(601)
あ、言い忘れました。Microsoft Windows 7 Home Premiumのパソコンへ代替完了。
専ブラはJane Styleです。
63御剣怜侍 ◆7h7z5ETgh6 :2010/05/21(金) 23:45:07 0
どのみちこの騒がしい中で仕事をするのは、やはり難しいだろう。御剣はそう結論付けた。
時計を見ればもうすぐ7時、パンフレットに記されていた夕食の時間だった。
そのパンフレットいわく、フランス料理の好きなコースを選んで注文出来るらしい。
御剣はパソコンを座席に置くと、代わりにメニューを手に取った。
ワーカーホリックではあるが、かといって食事や休息の時間を疎かにするほど、御剣は娯楽を遠ざけているわけではなかった。

さて、何を注文しようか、と思った、その時。

>「どうも。素敵なスーツですねぇ。」

そう、声をかけてきた人間がいた。
御剣は思わず頭を上げ、声の主を見た。――あの、銀縁メガネの紳士だ。

>「黒のウェストコートにワインレッドの
スーツですか。中々、上品な着こなしでつい声を掛けてしまいました。
ご無礼をご了承ください。 」

「ム。いえ……ありがとう、ございます」
いきなり話しかけられたせいで、思わず小学生のような返答をしてしまった。
二十歳の時、あの女性に服装や口調を爆笑されたのを思い出し、御剣は内心唇を噛んだ。
しかし、今目の前にいるのは、父親に……否、他の誰かにも似た、鋭い目線を湛えた男だった。
この目線には、覚えがあった。まるで人の奥底を覗き込むような、その中の真実を暴くような――

>「貴方の着こなしがある人によく似ていたものですからねぇ。
あぁ、そうです。彼ですよ。」

彼がそう言いながら証を取り出した瞬間、御剣は納得した。
やはり、刑事。――警部。それも、只者ではない。キャリアなのは当然だ。
だがそれ以上に、もっと、こう――
そして、そんな人間が、自分の着こなしを見て思い出す《彼》といえば、もう答えは決まっている。

>「伝説的な検事、狩魔豪に似ていたものですからねぇ。
貴方も、ついそちらの方面の方かと思いまして。
彼が担当した事件はよく閲覧してたものですから。
かなり強引な方法で捜査をしたと聞いてますしねぇ。
…おや、すいません。私としたと事が。
他人のことになるとついいらない事でも言ってしまいます。」

――ああ、やはり、か。
ここで《彼》の……自分の師匠の名を聞くことになるとは、思わなかった。
恐らく、目の前の刑事は、自分の事も知っているのだろう。だからこそ、こんな会話を持ちかけたのだ。

会話を終え、男は一人食事を始め、御剣は再びメニューに目を落とした。
しかし、内容は頭に入ってこなかった。代わりに、ある人物の名を、思い出していた。
以前、話に聞いた事がある。若い頃、初めて大きな事件を担当した際に担当した捜査官が話していたのだ。

「すっごいアタマがキレるヒトがいるんだけどねー。キレすぎちゃって、ネジも一緒にトンじゃってるカンジなんだよね」

アタマがキレてネジもトンでいるその捜査官がそう表現した男こそ、杉下右京という銀縁メガネの男だったのだ。
64名無しになりきれ:2010/05/22(土) 02:09:24 0
65名無しになりきれ:2010/05/22(土) 02:14:36 0
66岸谷 新羅ψ ◆i85SSHINRA :2010/05/22(土) 04:34:12 0 BE:2049170494-2BP(601)
勝手に私の外部板を紹介するなよ。
あ、TwitterのIDはこのトリップなので、目立つ存在ですし、
都道府県が栃木県なので、栃木県民なのは確かです。
67名無しになりきれ:2010/05/22(土) 06:23:14 0
相手にされるまで荒らし続けます
68岸谷 新羅ψ ◆i85SSHINRA :2010/05/22(土) 06:41:28 0 BE:2732227586-2BP(601)
以前の蟲師スレの二の舞か?
このままでは、スレッドとして機能を失ってしまいます。

なので、私は様子見とします。
変なレスがあったら何かレスを返します。
69岸谷 新羅ψ ◆i85SSHINRA :2010/05/22(土) 13:59:24 0 BE:341528832-2BP(601)
私って、酒に酔っ払うと、つい我を忘れて、リミッターが外れてしまい、
スレッドの趣旨など関係なく変な書き込みをしてしまう…。
後に読むと、後悔するような反論レスを書いてしまうとは…。絶望した…。

自分で絶望するような事を書いて、落ち込むとはやはり私は馬鹿だ。

※私が来るスレは、やはり、スレッドとして機能していないようなスレになる事が多い。
キャラサロン板のめだかボックススレだってそうだろ。私が電波を発信したせいで、
あっという間にスレッドとして機能しなくなってしまいました。

私はどこでもかまわず、電波を飛ばすので、電波系スレが許されている雑談板以外は不向き。
70岸谷 新羅ψ ◆i85SSHINRA :2010/05/22(土) 14:27:20 0 BE:1024586036-2BP(601)
さてと、次は何の話をして、どんな電波を飛ばそうかな。

実は、キハ40でさえも、出だし時の曲線は一時的にサザンクロス号を上回っていると言えます。
それは何故なら、高回転で回るディーゼル機関のトルクが液体変速機を通じてかかるためです。
しかし、動き始めると、急激にトルクが下がり、曲線はサザンクロス号と比較して下回る事になります。
※3段6要素型トルクコンバータを備えているキハ35系なら、それよりももっと上の方に曲線があります。
しかし、少し動き出したときの落ちではキハ40より激しく、急激に加速力が落ちる事になります。
キハ40は、最初の起動時にはトルクコンバータの滑り損失と重すぎる車体と相まって、
起動直後の特性では非常に不利ですが、少し動き出したときの特性では、
私の経験では急激に加速が良くなる感じと、中高速域での効率を重視した特性です。

よく言われている「気動車の起動加速度は電車を上回る」は、まさにそれです。
高回転で回るエンジンのトルクが一気に伝わるために起きた現象です。
だが、回転数が乗ると、トルクコンバータのトルクの効率は急激に下がる。
このため、今の気動車では、別途に歯車式変速機を設けて、直結多段化で、
より大きな減速比を取るように工夫されている。

昔の気動車では、変速1段、直結1段と、1対1のギア運転しかありませんでしたので、
直結段用の減速歯車は備えられていませんでした。※キハ40系では、逆転機を
変速機に内蔵しているため、逆転機用の歯車と湿式多板クラッチ機構があります。
71名無しになりきれ:2010/05/22(土) 14:30:55 0
>>70
Yo 基地外 NO1

ここはテメェの居場所じゃねぇんだぜ 肥溜めクソダメてめぇーは超ダメ

社会で居場所のねぇ基地外 いや 耳も聞こえねー 声も聞こえねー 単なる聾唖

てめぇのろうそく もう消息不明 つんぼもここまでくりゃ どつんぼだ HA

ようはてめぇーがしねばいい 肥溜めに顔うずめてしにゃーいい てめぇの存在なんて肥以下 
72糸井緋芽子 ◆0mZJc5qfZk :2010/05/22(土) 14:51:35 0
>>33 >>60

糸井緋芽子は急ピッチで食事を済ませた。
本来ならば食べたことも無いフランス料理のフルコースにいちいち感嘆の声を上げながら
じっくりたっぷりゆっくり食べるところだが車両から出て行く黒服の男が気になって仕方なかったからだ。
もちろん食べ残しは持参のタッパーに入れて持ち帰る。

通路沿いの席に写メを撮ってくれた逆メリハリ女子を見かけた。
追加注文をとりながら食事にガッついている。

「さっきはありがとね!それにしてもアンタよく食べるわねぇ〜!彼氏いないでしょ?」
彼氏持ちがいくら懸賞に当たったとはいえこんな退屈な一人旅に来るわけが無い。
すれ違いぎわに女子にお礼(のつもり)を述べるとそのまま食堂車を出た。


探している黒服の男は最後尾の展望車にいた。緋芽子は黒服の男に話しかけた。

「さっきは災難だったわね!食事中変なのに絡まれて。
列車の旅なんて食事くらいしか楽しみないのにね!
あれが最近増えてるっていう困った若者なのかねえ?
彼は悪気は無いんでしょうよ。
自己顕示欲だけ一丁前で人との話し方がわかんないのよね、きっと。
ああいうのの話に付き合うのもアタシたち大人の仕事かもしれないね。

ところでアンタひょっとしてお医者さんかなんか?
いや、薬の匂いがしたからね。医者だとしたら開業医でしょ?
その格好…!開業医っていわば自由業だから変わった人が多いからね…アラ変なこと言って悪いわね
アタシも悪気はないのよ!」

独り言の多い若者のことをとやかく言いながら自分自身も暴言を吐いている糸井緋芽子なのであった。
73名無しになりきれ:2010/05/22(土) 17:05:42 0
>>70
此処を荒らす理由を3行でまとめろ
74名無しになりきれ:2010/05/22(土) 17:07:38 0
75名無しになりきれ:2010/05/22(土) 17:09:43 0
http://changi.2ch.net/test/read.cgi/charaneta2/1273671027/68
>68 :岸谷 新羅ψ ◆i85SSHINRA :2010/05/22(土) 06:41:28 0 BE:2732227586-2BP(601)
>以前の蟲師スレの二の舞か?
>このままでは、スレッドとして機能を失ってしまいます。
>
>なので、私は様子見とします。
>変なレスがあったら何かレスを返します。

訳:相手にされるまで私は荒らし続けます
76岸谷 新羅ψ ◆i85SSHINRA :2010/05/22(土) 19:22:18 0 BE:455371542-2BP(601)
批判厨房のやつ!私の事をチョン扱いにしやがって!頭に来た!
苦労して立ち直らせるのももう無理だ!もうおしまいだ!私はTRPG系から退散する!
77岸谷 新羅ψ ◆i85SSHINRA :2010/05/22(土) 19:25:03 0 BE:1992249375-2BP(601)
NECのパソコンのリコールの事で緻密な計算をして、非常に
頭に来ているときに、がたがた抜かすと、私は本当に怒るぞ!!
78名無しになりきれ:2010/05/22(土) 19:41:14 0
ブログでやれ
79名無しになりきれ:2010/05/22(土) 19:42:29 0
何ここ怖い
80岸谷 新羅ψ ◆i85SSHINRA :2010/05/22(土) 19:45:45 0 BE:1195349573-2BP(601)
80キロほどの速度で走るキハ40系はまさに爆走気動車。
※キハ40で80キロは平坦な路線で、高速区間ならがんばって出し切っている件。
とはいっても、加速が鈍重なので、そこまで出し切るのは時間がかかるけれど…。
81名無しになりきれ:2010/05/22(土) 19:48:19 0
このスレは岸谷 新羅ψ ◆i85SSHINRAの日記帳になりました
削除依頼はこちらへどうぞ
http://qb5.2ch.net/saku/index.html
82岸谷 新羅ψ ◆i85SSHINRA :2010/05/22(土) 19:51:55 0 BE:1821485748-2BP(601)
あ、う、え、お…。

絶望した!このスレは私の固定ハンドルの専用スレと化してしまい、
もはや、本当の意味でスレッドとして機能しなくなった事に絶望した!

向こうの批判が止まない限り、遠慮無くレスをし続けます。
83ブラック・ジャック ◆30x1FnLhYA :2010/05/22(土) 22:05:09 0
>>72
ブラックジャックが振り返ると、そこには中年の女性がいた。
女の手には料理の入ったタッパー。いかにもなオバサンといった様子である
どう見ても手紙の出し主ではなさそうなその風貌を見て、
ブラックジャックはマントの下のメスから手を離すと、女の方を鬱陶しそうな視線を向ける

「大人の仕事、ね。生憎、私ァ金にもならないのにキチガイの狂言に付き合う暇はないね。
 それに、私からすりゃあ私の見た目に引っ張られてわざわざここまで付けて来る
 おまえさんも、さっきの男と似たようなもんだと思うがね」

辛辣な言葉を吐くと、ブラックジャックは自販機でお茶を買い、
展望車の座席に腰掛け女に背を向ける。

「興味本位で後を付け回されるのも迷惑だから答えてやるが、おまえさんの思った通り、
 私は医者だ――――無免許のモグリだがね。」

右手で茶を運ぶ口元に浮かぶのは皮肉げな笑み。
勘の良い人間なら、少なくともその言葉が嘘ではないと理解できるだろう。
そして、もし女がゴシップ誌のような物を定期的に読んでいるのなら、気付けるかもしれない。
目の前の男が、無免許医ブラックジャックであるという事に。
84斉藤せいじ ◆eImjSJ1Yo2 :2010/05/22(土) 23:06:46 0
>>33
みなそれぞれ談笑を始めていたようなので斉藤せいじは山田奈緒子のいるテーブルに移動して話しかけてみた。

「ねーちゃん、あれやろ?芸能関係者ちゃうんか?声優さんか、舞台女優さんか…Aぶぃ…まさかそれはないな…。
勘やけど芸事やってそうな気がするわ。普通のOLさんには見えへんのう。どや?まるっとお見通しやろ?」

山田に指をさしニヤリと笑うと斉藤は食事をすませて自室に戻った。

「よっしゃ!シャワーでもあびよか!」

ロビーでカードをもらいシャワー車でシャワーを浴びる斉藤せいじ。

「さみしいのう…しょせんはみんな他人なんやな…」

温水と涙が一緒に排水口に流れていく。
妻子のことを思い出しながら号泣する斉藤だった。
85名無しになりきれ:2010/05/23(日) 02:04:59 0
>>82
向こうってどこだ?
こっちで批判されたらどこに行くんだ?
86岸谷 新羅ψ ◆i85SSHINRA :2010/05/23(日) 03:14:55 0 BE:4610633999-2BP(601)
ううう、さっ!

折原!戻ってくるんじゃないぞ!
葛飾に戻ってくると、サザンクロス号は爆破されるぞ!!
87岸谷 新羅ψ ◆i85SSHINRA :2010/05/23(日) 03:21:08 0 BE:683057434-2BP(601)
爆弾を搭載したサザンクロス号は晴海通りを南下中!

岸谷 新羅
「火花が…。いかん、摩擦熱で爆発するぞ!!
折原さん!このままでは本当に爆発するぞ!いったいどうするつもりだ?
ばかもの、「何とかする」と言ったのはお前じゃないか?

勝鬨橋を開けろ?いったい何のつもりだ?
よし!分かったぞ!折原さんの言うとおりにするぞ!」
88岸谷 新羅ψ ◆i85SSHINRA :2010/05/23(日) 03:26:20 0 BE:3073755896-2BP(601)
サザンクロス号には、重さが約40トンの高性能爆弾が搭載されています。
拠って、決して近づかないようにお願いいたします。

爆弾を仕掛けたのは、私のギアス能力での推測によると、やはり
シナトラ商会の弁天小僧の仕業です。
89名無しになりきれ:2010/05/23(日) 06:07:53 0
このスレ便所の落書きか?
90名無しになりきれ:2010/05/23(日) 16:48:45 0
>>82
>向こうの批判が止まない限り、遠慮無くレスをし続けます。
向こうってどこよ?
お前の脳内だろ?
気持ち悪いぞ
91山田奈緒子 ◇oOWEk44fpA の代理:2010/05/23(日) 22:23:46 0
>72
>「さっきはありがとね!それにしてもアンタよく食べるわねぇ〜!彼氏いないでしょ?」
「う、ううううるさい! つきまとってくる変な男ならいるぞ!」
もちろん苦し紛れの言い訳を聞くはずもなくさっさと出て行く緋芽子。

>84
>「ねーちゃん、あれやろ?芸能関係者ちゃうんか?声優さんか、舞台女優さんか…Aぶぃ…まさかそれはないな…。
勘やけど芸事やってそうな気がするわ。普通のOLさんには見えへんのう。どや?まるっとお見通しやろ?」
「分かります? 売れっ子マジシャンなんですよー!
良ければ後でお見せしましょうか。そうですねー、展望車あたりで」

自室に戻りマジック道具一式を引いて展望車へ向かう。

>72-83
展望車にはブラックジャックと緋芽子がすでに来ていた。
「どうも、私のマジックショー見に来てくださるなんて光栄……うわ!」
言葉を言い終わらないうちに突如として大きな横揺れが来て弾き飛ばされるように転んだ。

【間延びしてもいけないので山田さんの時間軸は地震まで進めときました】
92名無しになりきれ:2010/05/23(日) 23:25:19 0
>>47
皆が食事やその後の歓談を楽しむ中――突然、それは起こった。

不意に乗客たちは、小刻みな振動を感じた。
初めは走行時のブレかと思われたそれは、一瞬にして、まるで弾け飛ぶような衝撃へと変わった。
鼓膜を押し割るような轟音が車体ごと全身を貫き、視界が揺れる。
まるで巨大な何かで突然車体全部をぶち抜かれたような衝撃が、乗客全員を襲った。

どうやら揺れは外から襲ってきたものである、と、殊更冷静な乗客なら気づく事が出来たかもしれない。
トンネルに入った直後、地震に襲われたのだ、と。

地震そのものの揺れと、緊急停止装置のブレーキの揺れが重なる。
まるでミキサーでシェイクされるような車内。歪む枠に割れるガラス、いくつかの家具は軋みながら転倒し、元の場所から遠くへと放り出された。


――やがて、揺れは収まった。

観察眼のある乗客なら、気づいたかもしれない。
巨大な瓦礫が、運転室を綺麗に押しつぶしてしまっている事に。

頭を失った列車は、崩れたトンネル内に、閉じ込められてしまっていた。


【急で申し訳ありませんが、>>91の意見もありますし、地震を起こすことにしました】
93岸谷 新羅ψ ◆i85SSHINRA :2010/05/24(月) 03:16:53 0 BE:341529023-2BP(601)
>>92
新潟中越地震を思い出すからやめてくださいよ。
あのときの光景を鮮明に思い出します。
94岸谷 新羅ψ ◆i85SSHINRA :2010/05/24(月) 03:18:37 0 BE:341529023-2BP(601)
これは不味い!列車防護無線を!

※私は鉄道の設備の事を十分に理解しています。
新羅は防護無線のボタンを押し、ブザー音の最中、助けを待つ事に。
95岸谷 新羅ψ ◆i85SSHINRA :2010/05/24(月) 03:22:44 0 BE:2561463959-2BP(601)
救援列車となる列車は、このキハ95系気動車でしかありませんが…。
重さが64トンの割には360馬力のSulzer社製の非力なエンジンを積んだ
標準軌用のディーゼルカーです。
96岸谷 新羅ψ ◆i85SSHINRA :2010/05/24(月) 03:29:56 0 BE:2561463959-2BP(601)
それともう一つ。
DMH17Hを積んだキハ58系のジョイフルトレインのアルカディア号の
トンネル内での火災とか、極端な話なら、昔のキハ08系の
ガソリンカーの脱線事故の火災も鮮明に思い出します。
97斉藤せいじ ◆eImjSJ1Yo2 :2010/05/24(月) 15:43:47 0
>91>92
トンネル内を走行する新型寝台特急「サザンクロス」に巨大な衝撃が襲いかかる。

「なんやねーーーーーーんっ!!!!!!」

シャワールームのせいじは悲鳴をあげた。
急ブレーキがかかったために斉藤は全裸で壁に押し付けられると急停止した瞬間反対側の壁に吹っ飛ぶ。

ゴツン!と頭を壁に強打する斉藤。

「うがああああ!!!」

斉藤が痛みで蹲るとシャワールームの電源が落ち室内は真っ暗になった。
他の車両はどうなっているのかわからないが予備電源も作動する様子もない。
痛む頭に手をやるとぬるりとした感触があった。

「頭・・・割れとるんか?いったいなんやねん?今年は大殺界なんか・・・?」

手探りで上着を探すとライターを取り出して火をつける斉藤。
服を着ると頭にタオルを巻き、タバコに火をつけ一服する。

「事故か?窓から星も見えへんし。ここはトンネルの中か?ほんま最低やな」

斉藤はふと他の乗客のことを思い出した。

>「分かります? 売れっ子マジシャンなんですよー!
良ければ後でお見せしましょうか。そうですねー、展望車あたりで」

「生きとるかのう・・・ねーちゃん・・・展望車やったら落石でもくろたらもろペッシャンコやろな」

勝手な想像をして人の命の儚さに涙する斉藤だった。

「もしも普通のトンネル事故やったらしばらくしたら自衛隊が救出しにくるやろ。
日本列島が沈没するような規模の地震でもないかぎりのう。
それかトンネルやったら何個か緊急避難用の階段とか設置されとるはずや。昔、番組で昇ったことあるわ」

斉藤はそう楽観的に考えていたのだが、ふと違う考えも頭をよぎった。

「・・・この地震。まさか人口的に起こされたとかいうことはないやろな?
誰かわしをドッキリに陥れとるんちゃうんか?最近のドッキリは手がこんどるからのう。
いっそのこと離婚もどっきりやったらええんやけど」

斉藤せいじは現状を確認するためにロビーに向かった。

【ちなみに他の車両はどうなっているかわかりません。シャワールームの電気ケーブルだけ切れているのかも知れません】
98杉下右京 ◆0NfeAvRda6 :2010/05/24(月) 17:05:21 0
>>63
「やはり、そうでしたか。」

笑みを浮かべ、御剣の所作を見つめ席へ戻る。
右京も気付いていた。彼が検察局始まって以来の天才検事、御剣怜侍である事を。
1時間ほど食事を愉しんだ右京は、客人たちに会釈をしながらその場を去っていく。
「嫌に、赤い月ですねぇ……」

車窓から眺める月は、血のように赤かった。
右京は怪訝な表情を見せながらも足元に落ちていた書類を見つける。
「……これは。」

―人工地震による被害と実存について

―SL 9号事件について

「おや……誰かが落としたのでしょうかねぇ。2つともまったく
違う内容のものですが……」

書類を拾い上げ、そのまま自室へと戻ろうとした右京を突然の揺れが襲う。
地鳴りのような音と共に、右京は通路の反対側へ吹き飛ばされた。
何とか客室のドアを掴み、体勢を保とうとするが揺れがそれを許さない。

―やがて揺れは収まり、右京はしばらく呆然としながらも立ち上がった。

「……まったく、僕もついてませんねぇ。小野田さんの時もそうでしたが、
僕はどうやら誰かの代わりに嫌な目に会う運命のようです。」

今頃、特命の部屋で呑気に水でも飲んでいるであろう神戸の事を思い浮かべ
右京は苦笑した。
幸い、擦り傷程度で済んでいるようだ。
骨が折れていないかどうか、頭に外傷や気分が優れない点があるかどうかも
確認する。
周囲の散乱した様子を見るに、かなりの震度の地震だろう。
右京は生存者、そして怪我人を助ける為に歩き出した。

「誰か、いませんか!?いたら返事をしてください!」

【救助をする為に行動開始

現在の持ち物:警察手帳、携帯電話、何かの論文(地震、SL9号事件)】
99岸谷 新羅ψ ◆i85SSHINRA :2010/05/24(月) 17:39:08 0 BE:683057243-2BP(601)
こりゃ、どう見ても不謹慎なネタですぜ。一応批判のコメントを入れておきます。
阪神淡路大震災、新潟中越地震を経験した人の事を考えた事がありますか?

その地震を経験した人が読んだらどう思いますか?
あのときのトラウマを思い出してしまい、嫌な気持ちになります。
100岸谷 新羅ψ ◆i85SSHINRA :2010/05/24(月) 17:43:25 0 BE:1707642656-2BP(601)
スレ主さん、戦争を賛美するような事はやめてください。
太平洋戦争のあの痛ましさは耐えられません。

戦争のばかたれ!!原爆のばかたれ!!
そろそろ、戦争に関する話題も増えます。
毎年の夏は戦争に関する話題をしますからね。

それと同じで、災害をおもしろがるのはどう考えたって不謹慎だと思います。
101MOBS ◆wRQwHnp5OOVI :2010/05/24(月) 17:51:37 0
>>98

運転室から上半身だけを覗かせて、一人の男が倒れていた。
彼はこの列車の車掌であり、彼の下半身は落石によって見るも無惨に
――いや、形を認める事すら出来ない程に潰され、完全に瓦礫に埋れていた。

>「誰か、いませんか!?いたら返事をしてください!」

失血によって意識は朦朧とし、視界も暗んでいた彼は、
しかし誰かの声に反応して辛うじて手を震わせる。
そうして片手は床に付き、満身の力を振り絞ってもう片腕を上げ、そのまま重力の力を借りて床を叩き大きな音を立てた。
同じ行動を、出来るだけ等間隔に彼は何度も繰り返す。
最早声を振り絞る力は残されていない――否、あと一度しか振り絞れないと、彼は本能で自覚していたのだ。
誰かが自分の傍へと駆け寄ったのを感じ取ると、彼は最早光を認める事は能わない目を、それでも誰かの元へと向ける。
力強く、意識を、命を手放すまいとするように誰かのズボンの裾、
或いは袖――最早彼にはそれすら分からない――を掴むと、彼はたった一度だけ許された声を振り絞る。

「……無線機と、非常用のマスターキーを探せ……運転席にあったものは……無線も鍵も……両方潰れてしまっているだろう……。
 どちらも……期限に間に合わせる為煩雑な積載作業だったが……それでも何処かにある……筈だ……。
 無線は救助要請に……マスターキーは……反対側の運転席が無事なら……それで電車を動かせる……。
 トンネルが塞がっていても……上手くやれば……瓦礫をどかす位は……出来るだろう……。
 ここはもう……駅に近い筈だ……。救助を呼ぶか瓦礫を何とかすれば……君達は助かるぞ……!」

全てを言い終えると彼は掴んでいた物を離し、息絶えた。



102岸谷 新羅ψ ◆i85SSHINRA :2010/05/24(月) 18:15:04 0 BE:4610633999-2BP(601)
>>101
現実的に考えると、脱線などをしていたら、列車を動かせませんよ。
ここは電化区間であれば、あの地震で停電しているため、仮に
脱線していなくても、電気機関車は動かせません。

仮定で考えてみましょう。
ディーゼル機関車でさえも、がれきをどかすなんて、現実的に考えてみますと、
もっとも危険な運転方法ですよ。下手をすれば、ディーゼル機関車が脱線します。
ラッセル車ならがれきをぶっ飛ばせるかもしれませんが…。

マスターキーか。
あれは運転席という事から、正確にはマスコンキーと呼ばれます。とマジレス。
キハ40系のエンジンの始動方法は変直切替レバーを使って行います。
103岸谷 新羅ψ ◆i85SSHINRA :2010/05/24(月) 18:27:22 0 BE:2732227586-2BP(601)
大糸線にて、キハ52系が最近まで活躍していた理由を述べます。
今は試行錯誤を重ねつつ、キハ120系に置き換えられましたが…。

急勾配のアップダウンを繰り返すような山岳路線。
おまけに、豪雪地帯。
さらに、利用客が少ない。

実は、JR西日本は大糸線のキハ52系をキハ40系に置き換える計画を立て、
本選で走行試験を行いましたが、出力不足なのと、空転多発でダイヤ通りの
運転には耐えられず、結局計画が白紙となった事例があります。

キハ52系はDMH17Hが2台付いている気動車ですよね。
1台のエンジンが壊れたとしても、もう1台のエンジンで暖房の確保が出来ます。
雪崩に遭難して立ち往生した場合を想定して長く2エンジン車で活躍していたのですね。

キハ40系はDMF15HSAが1台の気動車です。それに、40トン近くの重量に、
220馬力という非力なエンジンなのと、特急用の変速機を踏襲した変速機特性のため、
加減速の多い仕業や勾配線区での運転には明らかに不向きです。
104MOBS ◆wRQwHnp5OOVI :2010/05/24(月) 20:01:49 0
あぁ、そう言えば電気機関車とは何処にも書いてませんでしたね
あくまでこれは寝台特急でした。電車→列車に訂正しておきます
ついでに、瓦礫がどかせれば歩いて駅まで行けますよってこってす
105岸谷 新羅ψ ◆i85SSHINRA :2010/05/25(火) 02:30:20 0 BE:1024585092-2BP(601)
>>104
寝台特急はくつる号では交直流電車列車の車両もありますよね。
あの列車の寝台はシンプルで、設備も何もありません。その分、
寝台券は安く済みます。

中でもゴロンとシートは格安で済みますが、長時間の乗車は苦痛となります。
106御剣怜侍 ◆7h7z5ETgh6 :2010/05/25(火) 06:34:08 0
地震直後。崩れた壁の埃が舞う食堂車。
御剣怜侍は、その隅、机の下で、うずくまって震えていた。
身体を丸め、頭を抱え。目の焦点は合わず、ともすれば過呼吸を引き起こしそうな程に荒い息を吐いていた。

そこには、検事局始まって以来の天才、などと呼ばれた面影は、全くなかった。
ただ子供のように、内に秘めたトラウマに怯える事しか出来ない男が、いるだけだった。

――地震と、エレベータ。
御剣はその二つを、大の苦手としていた。
幼い頃に巻き込まれた事件の傷痕が、今も心に根深く残っている。
かつては毎晩、その事件の悪夢に苦しんだ事もあったが、今は悪夢の方は落ち着いていた。
しかし。こうして突発的な強い揺れに襲われると、その悪夢が再び蘇ってしまう。
時にはそのまま気を失ってしまう事もあるが、今回は意識を断つ事はなかった。

意識を断つ事なく、悪夢の残滓に震えつづけるしか、なかった。

【食堂車にて、トラウマモード中】
107岸谷 新羅ψ ◆i85SSHINRA :2010/05/25(火) 06:56:02 0 BE:910742944-2BP(601)
冷房は効かないし、連結は外れるし、車内は変なにおいがするし、
モーター音はうるさいし、大変だなあ。JR東日本の107系電車。
108岸谷 新羅ψ ◆i85SSHINRA :2010/05/25(火) 07:14:34 0 BE:1707642656-2BP(601)
「新羅さん、エレベータに閉じ込められる」の巻。

いつものように宇都宮駅の隣にあるロビンソンのエレベータに乗った新羅さん。
いつものようにヨドバシカメラマルチメディア宇都宮店にて、研究所で使っている
レーザープリンタのトナーカートリッジを買うためと、Windows 7対応の
パーティション拡張ソフトを買うためだ。

円滑にエレベータが動き出したがここでアクシデント。エレベータが止まってしまったのだ。
「ああ、私としていけない事が起きた!実は私は閉所恐怖症なのです。」と、
がくがくしながら閉所恐怖症の怖さを体感する新羅さん。エレベータは故障のため、
30分ほど停止。ようやく動き出したとき、もう少しでちびりそうな状況で、やっと7階に
降り立ち、そのままトイレに駆け込んだ新羅さんは…。♪テレレレ〜テ〜レレテ〜レレテ〜レ〜♪
109MOBS ◆wRQwHnp5OOVI :2010/05/25(火) 08:43:36 0
>>106

「だぁあ畜生重てえ! オイそこのヒラヒラワインレッド! 手ェ貸せ!」

食堂車の隅に置かれていたタンスの下敷きにされた金髪チンピラは、御剣を怒鳴りつける。
けれども彼は何の反応も示さず、旧態依然とテーブルの下で震えていた。

「クソッタレ、ビビってんじゃねえよ! 誰でもいいから手を貸しやがれ!
 つーか何でこんな所にタンスがあんだよクソが! っざけやがって!」

タンスは異様に重く、また引き出しの面が下になっている為、
持ち上げれば内容物が金髪に降り注ぐ事もあり得るだろう。
そうなれば彼は勿論、彼の激昂を買った君達も危険に違いない。
小さく持ち上げて彼を引きずり出すくらいなら、大丈夫かもしれない。

とは言え先述の通りタンスは重い。
それなりに力のある男性ならともかく、女性や非力な部類に含まれる男性では持ち上げられない事もあり得る。
周りには運良く割れなかったワインボトルが二本と、丈夫そうな椅子が幾つも転がっている。
何とか彼を助けられないものか。

【頭のいい、回転の早い方、どうにか彼を助けてあげてください
 助けて良い事があるかと言うと微妙かもしれませんが、災害と言えばモブお助けイベントかなあと】
110斉藤せいじ ◆eImjSJ1Yo2 :2010/05/25(火) 14:20:32 0
ロビー車では室内灯が不気味に点滅を繰り返していた。

「おーい!フロント!誰かおらんか!?どないなっとんねん!」

ロビー車に飛び込んだ斉藤は驚愕する。複数の人間が床に倒れこんでいたのだ。

「だいじょうぶか!?おっさん!!」

斉藤は近くでうつ伏せになっている白髪の老紳士を助け起こすと再び驚愕することになる。

「うわ!」

なんと蒼白の老紳士の顔面は黒い斑点で覆い埋め尽くされていたのだ。

「びょ・・病気か!?おっさん!?」

「けはあっ・・・はあ・・・逃げ・・ろ・・・ウィ・・ルス・・・ぐふ!!」

老紳士は呻き声をあげると痙攣して動かなくなった。

「おっさーーん!!しっかりし〜〜!」

「がああああああああああ!!!!」

突然叫び声をあげると老紳士は獣のように口を開き斉藤に噛み付こうと襲い掛かってくる。
目は赤く充血して血の涙を流していた。

「なんやねん!!」

斉藤は老紳士を拳骨で殴りつけた。倒れると床で陸に揚げられた魚のように痙攣している老紳士。

ふと周りを見回せば倒れていた人間たちもゆっくり起き上がって斉藤に向かってふらふらと歩いてくる。
うろたえて後ずさりする斉藤。

ガチャン・・・

足で試験管を踏み潰す。それは感染者をつくりあげた物の残骸だった。

地震に感染者。なにかの陰謀に巻き込まれたのか?
斉藤は非常用に入り口などに設置されている懐中電灯を引っ手繰る様に取り外すと
列車の窓ガラスを割り外に逃げ出した。

「悪夢や!こりゃ悪夢や!」

トンネル内を走る斉藤は展望車の辺りまで逃げた。
斉藤は展望車に向かった山田のことを気にかけ窓の外から覗いてみると
糸井、山田、ブラックジャックの三人がいた。

「お!お!ゾンビや!ゾンビがおるぞ!逃げろ!」
叫んだが聞こえていないようだ。斉藤はドアを開けてくれとジェスチャーしてドアをドンドン叩いた。

ロビー車方向のトンネルの暗闇から「うああああ〜」と感染者たちの呻き声が近づいてくる。

「おーい!誰か開けてくれ!!手動でなんか開けるやつあるはずや!!」

(どうせあれだからこんな展開にしてみました)
111名無しになりきれ:2010/05/25(火) 14:38:01 0
ゾンビってwwおまっwww
馬鹿が一人いるだけなんだし投げやりになっても仕方なかろう
まあ医者もいるし周りが良ければ良いかもだけどね
不味かったら錯乱状態の幻覚だったとか出来るし
112名無しになりきれ:2010/05/25(火) 14:43:12 0
ゾンビはないだろ…バイオと同じになるぞ
113MOBS ◆wRQwHnp5OOVI :2010/05/25(火) 15:45:15 0
「オイ……オイアンタ、起きろよ。しっかりしろって、人の鼻っ柱ぶん殴った挙句ゾンビ呼ばわりはひどいぜ? こんな良い男捕まえといてよお」

壁にもたれ掛かり気絶している斉藤を軽く小刻みにはたき、男は呼び掛ける。
周りの状況を見るに、斉藤はロビー車のドアを開けた拍子に落ちてきた天井で頭を打ったようだ。
普通の列車ならともかく、ホテル風の趣きを醸す為の天井である為、何かの建材で上塗りされた部分が崩れたのだろう。
見上げてみれば、剥き出しの天井が一部姿を除かせていた。

男は彫りが深く精悍な顔立ちに甘くも苦い笑みを浮かべていた。
ブロンドのオールバックと言う髪型も相まって、彼は欧米人風の印象を思わせる。

「なんか良く知らないが、アンタお笑い芸人なんだって? 知り合いに一人えらいファンがいてね。
 そろそろネタの物真似が鬱陶しいから引っ叩こうと思ってたんだが……
 まさか本物をはたく事になるとは思わなかったよ。まあぶん殴られるとも思っちゃ無かったけどな」

彼はフロントの傍に転がっていたティッシュペーパーを丸めて突っ込んだ鼻を撫でる。
寝ぼけた斉藤がやらかした事に言及しているが、口振りに嫌味の気配はなく、あくまでジョークのようだ。

「しっかりしてくれよ? 芸人のアンタがへこたれてどうすんだ。
 ……まあ、知人を見る限りじゃ、アンタのネタが笑えるかどうかは怪しい所だが……」

何気なく手厳しい言葉を、彼はやはり冗談の音色で吐き出す。
どうやら悪意はないが、皮肉屋の気はあるようだ。
或いは悪気や気遣いと言うものを無視出来るのかもしれない。

「さて……どうする? ここを探してみるか、それとも一旦食堂車まで帰ってみるか。
 勿論野郎と一緒に過ごす趣味はねえって言うなら……そりゃ俺だってないからな。好きにさせてもらうさ」
114MOBS ◆wRQwHnp5OOVI :2010/05/25(火) 15:51:11 0
【一応夢オチって事にしておきました
 何か自分がバイオっぽい事やっちまいましたが、
 自分の中でミステリーな要素はバイオや逆転裁判が限界なのであしからず】
115岸谷 新羅ψ ◆i85SSHINRA :2010/05/25(火) 19:02:17 0 BE:2732227586-2BP(601)
気が変わった。このスレ、しばらく様子を見ます。
116杉下右京 ◆0NfeAvRda6 :2010/05/25(火) 21:28:06 0
>>101
>失血によって意識は朦朧とし、視界も暗んでいた彼は、
>しかし誰かの声に反応して辛うじて手を震わせる。

「……あれは。大丈夫ですかっ!?」

顔を強張らせ、右京は足元が覚束ない車内を駆ける。

>誰かが自分の傍へと駆け寄ったのを感じ取ると、彼は最早光を認める事は能わない目を、それでも誰かの元へと向ける。
>力強く、意識を、命を手放すまいとするように誰かのズボンの裾、
>或いは袖――最早彼にはそれすら分からない――を掴むと、彼はたった一度だけ許された声を振り絞る。

「しっかりしなさい!」
しかし返事は無い。ただ、男は何かを伝える為だろうか。
消えそうな声で語り始めた。

>「……無線機と、非常用のマスターキーを探せ……運転席にあったものは……無線も鍵も……両方潰れてしまっているだろう……。
>どちらも……期限に間に合わせる為煩雑な積載作業だったが……それでも何処かにある……筈だ……。

「……分かりましたよ。マスターキーですね。携帯が通じない以上、
無線機も必要でしょう……」

> 無線は救助要請に……マスターキーは……反対側の運転席が無事なら……それで電車を動かせる……。
>トンネルが塞がっていても……上手くやれば……瓦礫をどかす位は……出来るだろう……。
>ここはもう……駅に近い筈だ……。救助を呼ぶか瓦礫を何とかすれば……君達は助かるぞ……!」

「……君。しっかりしなさぁい!!……くっ。」
右京は顔を強張らせ、溜息を吐く。目の前に救える筈の人がいながら
何も出来ない自分に苛立ちを覚えながらも、彼はすぐに冷徹な仮面をその顔に戻す。

「……貴方の言葉、無駄にはしませんよ。必ず、売られた喧嘩は勝ちます。
そして、必ず……脱出してみせます。」

右京は静かに、そして力強く言うと男の顔にハンカチをかけ歩き出した。

【マスターキー、無線機を探す為に食堂車方面へ―>】



117岸谷 新羅ψ ◆i85SSHINRA :2010/05/26(水) 01:39:25 0 BE:796899672-2BP(601)
> しねよ雪んことアテナww

おっと、聖闘士星矢関連の掲示板へ電波が飛んだか。
※雪んことは、その掲示板の管理人の一人です。きちんとキャップを持っています。

雪んこを叩いて、キャップ剥奪へ追い込みましょう。
118岸谷 新羅ψ ◆i85SSHINRA :2010/05/26(水) 01:49:27 0 BE:227686122-2BP(601)
北白河 ちゆり ◆kANAVDTx0cも叩き相手として追加。

ならば、君達、事実を教える!
シンラ・キシタニ・ヴィ・ブリタニアが命じる!
北白河 ちゆり ◆kANAVDTx0cは死ね!!
119名無しになりきれ:2010/05/26(水) 13:46:46 0
>>118
参加したいなら
きちんと自己紹介して参加してください
120名無しになりきれ:2010/05/26(水) 13:56:02 0
>>岸谷 新羅ψ ◆i85SSHINRA
お前は何と戦ってるんだ?
121名無しになりきれ:2010/05/26(水) 13:59:18 0
>>115
様子見るじゃなく
参加表明して参加すりゃいいじゃん
122糸井緋芽子 ◆0mZJc5qfZk :2010/05/26(水) 15:30:11 0
>83 >91 >92
「あっはっは!そりゃそうね。
アンタも男の次はおばさんに付きまとわれてツイてなかったわね!
だけど医者ならちょうどいいわ。なんかあった時真っ先に診察してもらえるよう予約しとくから!」

男の皮肉も意に介さずに豪快な笑い声を立てる糸井緋芽子。
黒衣の医者はこれ以上会話に付き合う気は無いという風情で緋芽子に背を向け展望車の座席に座りお茶を飲んでいる。

話が続かず手持ち無沙汰になった糸井緋芽子が自室に引き上げようとしていると
突然大荷物のトランクを引いた逆メリハリ女子が明るい声をあげて乱入して来る。

>「どうも、私のマジックショー見に来てくださるなんて光栄……うわ!」

途端轟音が鳴り響き展望車は大きく傾いた。
小太り体型の緋芽子は床をバウンドするように転がり展望車の入り口の扉にぶち当たった。
幸い列車最後尾の展望車の破損具合はそれほど酷くない。


「何?何がおこったのよ?アンタたち無事?
アラ真っ暗じゃないの〜?事故?停電?」

糸井緋芽子はぶつけた肩や腰をさすりながら顔だけ上げて声を出した。
123岸谷 新羅ψ ◆i85SSHINRA :2010/05/26(水) 18:02:41 0 BE:1536878939-2BP(601)
それなら仕方がない。トーキング・ヘッド ◆JOJO/AxYxIを呼んでくる。
124名無しになりきれ:2010/05/26(水) 18:05:00 0
>>123
参加するなら宣言してください
これ以上荒らすなら通報します
125名無しになりきれ:2010/05/26(水) 18:06:46 0
参加したところでまともなレスが出来る訳ないだろ
さっさと通報した方がスレの為
スレ主なのかただの阿呆なのか知らんが、真摯さってのは使う相手を選ぶべきなんだぜ
126岸谷 新羅ψ ◆i85SSHINRA :2010/05/26(水) 18:09:59 0 BE:910742944-2BP(601)
この状況の最中、トーキング・ヘッド ◆JOJO/AxYxIと紅蓮と流星と、
ソディアックとが加わり^^。

岸谷 新羅
「寝台特急サザンクロス号の部品はすべて北朝鮮に売却して、
利益を得れば、岸谷組の完成ニダ。
これからは、ニダ化ボルボッ糞グループから岸谷組に変わる。」
127岸谷 新羅ψ ◆i85SSHINRA :2010/05/26(水) 18:14:16 0 BE:1821484984-2BP(601)
>>124
批判厨房!よくも私を怒らせてくれましたね!!
無効が邪魔するからますます荒らすじゃないか!!

と、大いにファビョて逆ギレ。
128岸谷 新羅ψ ◆i85SSHINRA :2010/05/26(水) 18:17:09 0 BE:853821735-2BP(601)
削除対象アドレス:
http://changi.2ch.net/test/read.cgi/charaneta2/1273671027/

削除理由・詳細・その他:

ガイドライン3:固定ハンドル(叩き)
129名無しになりきれ:2010/05/26(水) 18:35:13 0
>>125
同意。ぶっちゃけた話、問題の阿呆は2ch全域で暴れてる基地外板荒らしだしな。
そもそもあんたの言う通り、まともなレスは無理。そいつは他人との意思疎通が出来る知能レベルじゃないから。
端的に言うなら、コピペの代わりに電波文垂れ流して荒らすトゲピー真也ってトコ。
130名無しになりきれ:2010/05/26(水) 18:37:12 0
http://twitter.com/i85sshinra
http://yy72.60.kg/siberia40plus/

http://changi.2ch.net/test/read.cgi/charaneta2/1273671027/68
>68 :岸谷 新羅ψ ◆i85SSHINRA :2010/05/22(土) 06:41:28 0 BE:2732227586-2BP(601)
>以前の蟲師スレの二の舞か?
>このままでは、スレッドとして機能を失ってしまいます。
>
>なので、私は様子見とします。
>変なレスがあったら何かレスを返します。

訳:相手にされるまで私は荒らし続けます
131名無しになりきれ:2010/05/26(水) 18:38:26 0
自己満足の荒らしもここまで来たらただの精神病患者だな
132名無しになりきれ:2010/05/26(水) 18:40:03 0
よく考えたら精神病患者に失礼だったな
岸谷 新羅ψ ◆i85SSHINRAはゴミ以下だったわ
133名無しになりきれ:2010/05/26(水) 18:41:29 0
そもそもまとめサイトの参加者一覧でその池沼の名前が出てない事自体が答え。
ついでに言うならスレの参加者は誰もこいつ相手にしてないし。
134名無しになりきれ:2010/05/26(水) 18:42:11 0
岸谷 新羅▲†ゐ√ΔψΔψ ◆i85SSHINRAの愚痴★。
http://changi.2ch.net/test/read.cgi/yume/1269340235/

自分専用スレとか立てるアホに未来はない
135名無しになりきれ:2010/05/26(水) 18:43:49 0
親切にトリップまで付けてNG入れてくださいって言ってるようなもんだから
普通にNG入れてスルーすればいいだけなのにね
反応する奴は専ブラ使ってない素人か
136岸谷 新羅ψ ◆i85SSHINRA :2010/05/26(水) 18:45:16 0 BE:4098341489-2BP(601)
もう駄目だ…。こいつ、何とかしないと…。
以前の化物語スレの二の舞のように批判文章で埋める気ですか?
137岸谷 新羅ψ ◆i85SSHINRA :2010/05/26(水) 18:46:05 0 BE:683057434-2BP(601)
>>135
いいえ。Jane Styleを5年間、ヘビーに使用しています。
138岸谷 新羅ψ ◆i85SSHINRA :2010/05/26(水) 18:50:27 0 BE:1992249757-2BP(601)
批判厨房や叩きさんに相手にしたりするのは、まさに、火に油を注ぐようなものです。
それは分かっていても、こう叩かれてはついつい相手にしてしまい、どんどん荒れる悪循環です。

もう死にたい。
139岸谷 新羅ψ ◆i85SSHINRA :2010/05/26(水) 18:55:05 0 BE:2789149177-2BP(601)
ならば、炎上は何なのか?を説明します。

炎上とは、まあ、このスレの批判のように、自分に対するコメントでどんどんあふれかえる事です。
トーキング・ヘッド ◆JOJO/AxYxIとか、炎上するような発言をしたから、どんどん炎上してしまいます。

※トーキング・ヘッド ◆JOJO/AxYxIは週刊少年漫画板にて、めだかボックスとか、週刊少年ジャンプの
漫画スレを激烈に埋め立てで荒らし、P2が2アカウント焼かれた前歴のある荒らし固定ハンドルさんです。
140名無しになりきれ:2010/05/26(水) 19:09:55 0
>>139
あんたのせいで荒れてるんだよ
とっとと消えてくれ
141岸谷 新羅ψ ◆i85SSHINRA :2010/05/26(水) 19:14:03 0 BE:1821485748-2BP(601)
分かりました。数時間様子見とします。
何か、批判のレスがあったら何かレスをしますので。
142名無しになりきれ:2010/05/26(水) 19:17:47 0
>>141
様子見とかしなくていいから
もう書き込まないでくださいお願いします
143山田奈緒子 ◆oOWEk44fpA :2010/05/26(水) 22:25:15 0
>92 >122
列車が大きく傾きずざーっと座席に突っ込む。
ガラスの破片が降ってくるが幸いぐさっと突き刺さるような事は無かったようだ。
「あいたたた……」

>「何?何がおこったのよ?アンタたち無事?
アラ真っ暗じゃないの〜?事故?停電?」

「なんとか! どこだ私の四次元トランク……あった!」
一緒に吹っ飛ばされてきたトランクを手繰り寄せる。
「とりあえず明かり……! あれでもない、これでもない」
某猫型ロボットのようにトランクの中を手さぐりで探す。
取りいだしたるは懐中電灯の形をした何か、と見せかけて種も仕掛けも無いただの懐中電灯。
マジックに使う演出用ライトの代わりである。
「レ○―ラ!」
最近のRPGは洞窟内でもなぜか明るいために死語になった呪文を唱えると、明かりがついた!
本日初のマジックである。何の事はない、ただ懐中電灯のスイッチを入れただけ。

「なんだこれは……」
明かりをつけてみると、車内はぐちゃぐちゃ。
そして窓の外はトンネルが崩落したらしく瓦礫で埋まっていた!
144岸谷 新羅ψ ◆i85SSHINRA :2010/05/27(木) 02:37:49 0 BE:455371542-2BP(601)
キハ20系の最終減速比:2.976
キハ40系の最終減速比:2.995
145岸谷 新羅ψ ◆i85SSHINRA :2010/05/27(木) 02:44:54 0 BE:227686122-2BP(601)
甘楽本線 下野白川駅〜甘楽古倉駅

最初のトンネルを抜けた後、甘楽山地をガタンゴトンと走り抜けます。
真冬は豪雪地帯となる地帯なのと、山の中なので、トンネルや鉄橋も多いです。

途中、キハ40系はDMF15HSAエンジンをグイーンと吹かしながら、急坂を登ります。
途中、長ーい甘楽トンネルを渡ります。甘楽トンネルは、全長8,400mの長大トンネルです。
甘楽トンネルを抜けると、甘楽古倉駅に着きます。あの駅は冬季は通過扱いとなる臨時駅です。

甘楽古倉ダムが見えます。スノーシェードに覆われた臨時駅です。
146岸谷 新羅ψ ◆i85SSHINRA :2010/05/27(木) 02:49:05 0 BE:1024586429-2BP(601)
蓬莱本線 下野古市駅〜太丸駅

発車後、60km/hほどまで力行して、しばらく惰行走行を行った後に再度力行。
90km/hほどまで加速。40系気動車ならではの重たいジョイント音が聞けます。
147岸谷 新羅ψ ◆i85SSHINRA :2010/05/27(木) 03:09:17 0 BE:3586048597-2BP(601)
甘楽本線 キハ40系の鉄路の子守歌。因幡新羅駅〜帝人駅間。

発車後、緩い登り勾配をごとごと走ります。途中、帝人トンネルを抜けます。
帝人トンネルを抜けますと、エンジンを吹かしながら加速し、ゆっくり速度が上がり、
時速60キロ付近まで加速。

トンネルを抜ける。踏切を渡る。その後に鉄橋を渡り、再び踏切を渡ると、
ノッチオフしてあとはひたすら惰行走行。途中、レールの継目が交互継目に
なっている区間があり、忙しないジョイント音が聞こえます。

♪鉄道唱歌のオルゴール♪
「ご乗車ありがとうございました。まもなく、帝人、帝人です。1番線に入りまして、降り口は
左側です。お降りの際には車内にお忘れ物、落とし物なさいませんようにご注意ください。」
148名無しになりきれ:2010/05/27(木) 04:11:56 0
>>岸谷 新羅ψ ◆i85SSHINRA
お前は>>142が読めないのか?
ここはお前のブログじゃないぞ
twitterやってるならそっちでやってくれ
149岸谷 新羅ψ ◆i85SSHINRA :2010/05/27(木) 04:18:32 0 BE:2049171449-2BP(601)
とりあえず、医療用メスで手首を1本いっとく?
150岸谷 新羅ψ ◆i85SSHINRA :2010/05/27(木) 04:20:44 0 BE:569214825-2BP(601)
>>148
寝台特急サザンクロス号は欠陥車なので、廃車にする事は絶対決定ですが…。

私がギアス能力で分析した結果、列車の作りが非常に粗末で、
とんだ手抜き工事をしていたと推定。これでは姉氏設計と一緒です。

姉氏設計姉氏設計姉氏設計姉氏設計姉氏設計姉氏設計姉氏設計。
151名無しになりきれ:2010/05/27(木) 04:20:55 0
>>149
日本語が解らないのか?

>142 :名無しになりきれ :2010/05/26(水) 19:17:47 0
>>>141
>様子見とかしなくていいから
>もう書き込まないでくださいお願いします

これ読めるか?
お前に言ってるんだぞ
152名無しになりきれ:2010/05/27(木) 04:21:56 0
安価ミス
>>150>>151宛な
153名無しになりきれ:2010/05/27(木) 04:23:52 0
岸谷はもう手遅れだからスルーしようぜ
と言うかスルーできない奴多すぎだろ
専ブラ使ってNG入れりゃいいんだぜ
154名無しになりきれ:2010/05/27(木) 04:24:54 0
そりゃ中国人に日本語読めって言っても読めないだろ
155名無しになりきれ:2010/05/27(木) 04:28:36 0
http://twitter.com/i85sshinra
http://yy72.60.kg/siberia40plus/

岸谷 新羅▲†ゐ√ΔψΔψ ◆i85SSHINRAの愚痴★。
http://changi.2ch.net/test/read.cgi/yume/1269340235/

http://changi.2ch.net/test/read.cgi/charaneta2/1273671027/68
>68 :岸谷 新羅ψ ◆i85SSHINRA :2010/05/22(土) 06:41:28 0 BE:2732227586-2BP(601)
>以前の蟲師スレの二の舞か?
>このままでは、スレッドとして機能を失ってしまいます。
>
>なので、私は様子見とします。
>変なレスがあったら何かレスを返します。

訳:相手にされるまで私は荒らし続けます
156岸谷 新羅ψ ◆i85SSHINRA :2010/05/27(木) 04:29:44 0 BE:796899672-2BP(601)
向こうががーっと言い出すから私も我慢できず、激烈に反論しちゃうじゃないか?

寝台特急サザンクロス号はろくに設計もしないで作った姉氏設計の列車です。
そのことだけは絶対に忘れるな!

私のスレと、私が書いているスレはどうして、こういう風に荒れるのでしょうか?
元と言えば、原因を作っているのは私です。

いつも親や会社の人に、「このような失敗の原因を作っているのは新羅だよ。」と
言われているのと同じ事です。
157名無しになりきれ:2010/05/27(木) 04:41:23 0
『デュラララ!!』の岸谷 新羅を性的に愛するスレ。
http://babiru.bbspink.com/test/read.cgi/erochara/1269776084/
158岸谷 新羅ψ ◆i85SSHINRA :2010/05/27(木) 06:19:04 0 BE:1366114638-2BP(601)
ピーッ!
「こちらは運行指令、こちらは運行指令です。応答どうぞ。」

岸谷 新羅
「えー、ただいま置き石がありましたので停車しました。
置き石の様子を調べます。どうぞ。」
159名無しになりきれ:2010/05/27(木) 07:08:20 0
>>156
スレッドの趣旨から外れた事をやっているからだろ
気付いたのなら早く消えろ
わかってやっているのならもう何も言わん
ただお前を消す
160岸谷 新羅ψ ◆i85SSHINRA :2010/05/27(木) 07:32:59 0 BE:1195350337-2BP(601)
叩き第一弾なら、お笑い小咄板の「バカな夜神 月はこんなミスをする」スレ。

第二弾は、なな板に自分で立てた「化物語の阿良々木 暦だ。」スレや化物語スレ。
第三弾はキャラサロンの「めだかボックス」スレ。

そして、第四弾はこのスレです。
やっぱり、私って叩かれっぱなしなのね…。
161名無しになりきれ:2010/05/27(木) 14:58:44 0
>>160
自分のやってることを冷静に考えてみろ
的外れなことやってるから荒らし扱いされてることに気付け
大人なんだからそれぐらいは出来るだろ?
162名無しになりきれ:2010/05/27(木) 15:07:15 0
コテのキャラになりきってないのも問題だな
163名無しになりきれ:2010/05/27(木) 15:10:04 0
http://changi.2ch.net/test/read.cgi/charaneta2/1273671027/37
>37 :岸谷 新羅ψ ◆i85SSHINRA :2010/05/20(木) 03:03:07 0 BE:910743528-2BP(601)
>忌避されていると判断したため、私は別の列車に乗り換えます。
>-停車駅に停車した後、私はサザンクロス号から降りて、その駅で、
>特急券、寝台券を払い戻して、以後は普通列車へ乗り換える。-
>
>※忌避されているのなら、別の手段という考慮を取るのは当然。
>これ以上嫌われたくないし。

嫌われたくないんだろ?
今やってることは嫌われない行為か?
その辺のこときちんと考え直せ
164名無しになりきれ:2010/05/27(木) 16:40:43 0
もっともらしい事言ってるけどさ、お前さんも荒らしだろ
何を言っても聞かないと分かってる奴に延々語りかけて反応呼んでるだけじゃねえか
ほっとくんだよ、こんな精神異常者は。それが出来なきゃお前も馬鹿を煽ってる荒らしと同じだ
165名無しになりきれ:2010/05/27(木) 17:34:29 0
岸谷は放っておいたら日記帳にするから無意味だけどな
透明NGに入れとけば気にならないだろ
166岸谷 新羅ψ ◆i85SSHINRA :2010/05/27(木) 17:52:53 0 BE:3586048979-2BP(601)
>>164
トーキング・ヘッド ◆JOJO/AxYxIの自演甲種。
167岸谷 新羅ψ ◆i85SSHINRA :2010/05/27(木) 18:24:07 0 BE:3073756469-2BP(601)
あほ倍のせいで、デュラララ!!なりきりスレが攻撃されて仕方がありません。
表示されている50件中にまともなレスが数件しかない参上で、このままですと、
このスレッドで、スレッドごとの削除依頼(固定ハンドル叩きと見なしたためと、
寝台特急サザンクロス号は姉氏設計で大きな欠陥が見つかって廃車とするため)も
やむを得ないのは確実です。

それに、スレッドとして殆ど機能しなくなりました。削除依頼のテンプレートでも。

削除対象アドレス:
http://changi.2ch.net/test/read.cgi/charaneta2/1274555134/

削除理由・詳細・その他:
GL3:固定ハンドルについて(叩き)

固定ハンドル「岸谷 新羅ψ ◆i85SSHINRA」に対する叩きがひどく、
スレッドとして全く機能していません。削除をよろしくお願いいたします。
168岸谷 新羅ψ ◆i85SSHINRA :2010/05/27(木) 18:41:31 0 BE:1195350337-2BP(601)
平和島 静雄
「俺の品に問題がある。」

折原 臨也
「俺の台詞だよ。」

平和島 静雄
「そんなの、誰もほしがるものか。そう思ってさ。
俺の新曲のテープを持ってきた!」

カチッ!ホゲェ〜〜〜〜ッ!!!!ジャンジャンジャン!!

折原 臨也
「静雄!止めてよ!もうおしまいだぁ〜っ!!」

平和島 静雄
「新羅よ、俺と思いっきり先公にしかられようぜ…。」

岸谷 新羅
「静雄さん!あんな馬鹿力で抱きつかれたら痛い!痛いって!
ちょっと、悪いのですけれどね…。」

平和島 静雄
「なに!?観察日記!?新羅の、裏切り者〜っ!!!!」

岸谷 新羅
「あたいたいたーっ!?ひどいよ!静雄さんったら!?
何もぶん殴らなくてもいいじゃないですか?」

ギンコ
「一体どこに行っていたんだ?」

岸谷 新羅
「静雄さんにひどい目に遭っていたのです。」

ギンコ
「そんな事よりも、創世セットの中身を見てごらんよ。」
169名無しになりきれ:2010/05/27(木) 18:49:46 0
いい病院紹介するから入院しときなよ
170名無しになりきれ:2010/05/27(木) 19:00:03 0
http://browser2ch.web.fc2.com/
専ブラ入れろカスども
171岸谷 新羅ψ ◆i85SSHINRA :2010/05/27(木) 19:01:35 0 BE:1593799474-2BP(601)
叩きに注意。

叩かれても平気なように、ガスター10をウィスキーやウォッカと一緒に飲んでおきます。
172岸谷 新羅ψ ◆i85SSHINRA :2010/05/27(木) 19:04:06 0 BE:1821484984-2BP(601)
実は、今日の車の運転は叩かれて腹が立っているためか、
アクセルをめいっぱいベタ踏みして、気がついたら、一般道路で、時速80キロも出ていました。
郊外道路では、最高で時速130キロも出していた…。危ない運転だなあ。

あと一歩で事故をやるところでしたよ。事故を起こしたらネタではすみませんから。
173岸谷 新羅ψ ◆i85SSHINRA :2010/05/29(土) 05:33:48 0 BE:1707642656-2BP(601)
この種の地震ネタって、いかのアニメの場面に類似している事を確認。
マルチポストになりますが、いったん転載。

http://hideyoshi.2ch.net/test/read.cgi/train/1254715743/223-224
> 223 :名無しでGO!:2010/05/29(土) 02:59:47 ID:suKJgn/M0 (PC)
> この世界の金沢は石川線と浅野川線が地下線で結ばれてるんだろうか?
>
> ttp://areya.tv/up/201005/28/12/100529-0232000587.jpg
> ttp://areya.tv/up/201005/28/12/100529-0234380837.jpg
> ttp://areya.tv/up/201005/28/12/100529-0234510549.jpg
> ttp://areya.tv/up/201005/28/12/100529-0243520569.jpg
>
> 224 :岸谷 新羅ψ ◆i85SSHINRA :2010/05/29(土) 05:28:40 ID:DNRlfwyp0 (PC) ?2BP(601)
> >>223
> ようやくなな板のサバイバルTRPG寝台特急スレの、
> 地震ネタの空気がこのアニメの場面に直結している事が分かった。
174杉下右京 ◆0NfeAvRda6 :2010/05/29(土) 16:49:07 0
>>106>>109
様々な物が散乱した車内通路を抜け、杉下右京は食堂車へと戻ってきた。
部屋の中は凄まじい荒れっぷりで今にも崩れそうな箪笥が見える。
そして部屋の隅で、震える人影を見つける。
ワインレッドの服がちらりと見える。先程の検事だろうか?

「無事でしたか。安心しました……しかし。
まだ、他も乗客の方々の安否を確認できていません。
先程も、残念ながら1人……」

御剣に声をかけようと歩み寄るが、後方から怒鳴り声にも近いものが飛び込んできた。
右京は努めて冷静な顔でそちらの方へ振り向く。

>「クソッタレ、ビビってんじゃねえよ! 誰でもいいから手を貸しやがれ!
>つーか何でこんな所にタンスがあんだよクソが! っざけやがって!」


周囲を見渡す。箪笥に若干の隙間が見え、同時に金髪の男の顔が確認できた。
どうやら地震の際に箪笥にはさまれ身動きが出来なくなってしまったらしい。
「失礼ですが、人に助けを乞うにも言い方というものが在ると思いますがね。
いや、失礼。一言多いのが僕の悪い癖です……」
慇懃無礼な対応に、慇懃無礼で返す。それは非常時でも変わる事はないようだ。

>丈夫そうな椅子が幾つも転がっている。

「君、そこの君です。」

御剣に声をかけ、同時に椅子を手にする。
椅子の足を箪笥の隙間に押入れ、持ち上げるような仕草を見せた。

「御剣検事、反対側から彼を助け出してください。貴方のその様子から察するに
ショックを起こしているのは分かりますがねぇ……今は、負傷者を助けるのが優先ですよ。
さぁ、御剣検事……早く!」

【右京:食堂車に到着、金髪MOBを救出を開始&御剣に協力を要請】
175岸谷 新羅ψ ◆i85SSHINRA :2010/05/29(土) 18:00:08 0 BE:1024585463-2BP(601)
岸谷 新羅
「ルルーシュ様、大変です!シナトラワールドのロケットが地下に崩れ落ちました!
重さが2トンの高性能爆弾があと4時間で爆発してしまうのです!」
176岸谷 新羅ψ ◆i85SSHINRA :2010/05/29(土) 18:03:11 0 BE:683057243-2BP(601)
ルルーシュ
「時間がかかりすぎている。
早くしないと、失敗しても戻ってくる時間はないぞ。」

岸谷 新羅
「これ以上は危険です。
平和島さん、折原さん、爆弾処理は中止です。
直ちに現場を離れるようにしてください。

折原 臨也さん、あなたまでどうしたのですか?
危険だというのが分からないのですか?」

ルルーシュ
「もう戻ってくる時間はない。もしも、時限装置が止められなかったら…。」
177岸谷 新羅ψ ◆i85SSHINRA :2010/05/29(土) 18:50:06 0 BE:227686122-2BP(601)
甘楽本線でレールぐったり。氷で冷やす。

8月の猛暑の最中、因幡新羅駅にて、レールがゆがんでいるのを発見。
最大で約4cmもゆがんでおり、これを氷で冷やしてゆがみを直した。
原因としては、あの猛暑で、レールが伸びすぎて、継目の隙間が
無くなった事が最大の原因として調べている。

この事態で4本の列車が運休。1500人の乗客の足に影響が出た。
178岸谷 新羅ψ ◆i85SSHINRA :2010/05/29(土) 18:58:01 0 BE:1024586036-2BP(601)
これまでの旧型電車は、電動機を台車枠と、車軸とで支える、吊り掛け式が主流であった。
この方式では、電動機が直接振動を受けるため、傷みやすく、また、電動機を頑丈に作ると、
逆にレールを傷める事になる。

吊り掛け式は、低回転&高トルクの電動機を使うためと、目の粗い歯車を使っているため、
走行時には吊り掛け式特有の激しいモーター音を発する。

私が経験した吊り掛け式は、東武鉄道の5000系電車くらい。
あのモーターの音は非常にすごかったですよ。
179岸谷 新羅ψ ◆i85SSHINRA :2010/05/29(土) 19:08:22 0 BE:853821353-2BP(601)
両毛線の思川橋梁がプレートガーダー橋の時代の方が良かったな。
よく栃木県の地名を多用してしまいますが、気にしないでください。

今回は逆行鉄橋の思川で、115系電車の走行音ですが…。
叩かれても平気なように、酒を飲んで脳髄を麻痺させてきました。

思川駅を発車後、80キロほどまで加速。途中、カーブがあるため、
大幅に減速。カーブを抜けると、再度力行して、思川橋梁をガァーッと通過。
その後、ガタン、ガタン、ガタン、スタタタンといったジョイント音を響かせながら走っていく。

もちろん、小山ゆうえんち(現小山ゆうえんハーヴェストウォーク)を横切っていくのが分かります。
180岸谷 新羅ψ ◆i85SSHINRA :2010/05/29(土) 19:17:20 0 BE:2561463959-2BP(601)
ユニクロの標準的なエレクター(棚板)の長さは180センチ。
181岸谷 新羅ψ ◆i85SSHINRA :2010/05/29(土) 19:18:16 0 BE:1536877793-2BP(601)
キハ181系気動車は永遠不滅だ。
182名無しになりきれ:2010/05/30(日) 15:09:24 0
http://twitter.com/i85sshinra
http://yy72.60.kg/siberia40plus/

岸谷 新羅▲†ゐ√ΔψΔψ ◆i85SSHINRAの愚痴★。
http://changi.2ch.net/test/read.cgi/yume/1269340235/

http://changi.2ch.net/test/read.cgi/charaneta2/1273671027/68
>68 :岸谷 新羅ψ ◆i85SSHINRA :2010/05/22(土) 06:41:28 0 BE:2732227586-2BP(601)
>以前の蟲師スレの二の舞か?
>このままでは、スレッドとして機能を失ってしまいます。
>
>なので、私は様子見とします。
>変なレスがあったら何かレスを返します。

訳:相手にされるまで私は荒らし続けます
183岸谷 新羅ψ ◆i85SSHINRA :2010/05/30(日) 16:11:26 0 BE:683057243-2BP(601)
Angel Beatsのスレを見て、意外に唖然したわ…。

だって、このスレの地震ネタ、どう見ても、Angel Beatsの
トンネルの落盤のシーンに類似していますし…。
184名無しになりきれ:2010/05/30(日) 22:37:03 0
以後「岸谷 新羅ψ ◆i85SSHINRAの日記帳」にスレ名変更
185名無しになりきれ:2010/05/30(日) 22:54:48 0
だが断る
186名無しになりきれ:2010/05/30(日) 23:54:34 O
>>184
自演乙
187名無しになりきれ:2010/05/31(月) 04:37:13 0
>>185
自演乙
188名無しになりきれ:2010/05/31(月) 20:02:27 0
その時だった。とっさに振り向いた彼等の眼に映ったのは------
ブルーハワイ!!!!!
189名無しになりきれ:2010/06/01(火) 01:14:59 0
食堂車の奥にある厨房からひときわ騒がしいざわめきが聞こえ出す。
数人はいる様ではっきりと聞きとることは難しいがどうやらかなり険悪な雰囲気のようだ。
金属製の調理器具らしきものをひっくり返したらしいけたたましい音。人が転倒したらしき音と悲鳴。
やがてひとりの男が食堂車へとかけてくる。振り乱した髪に血走った目、ボタンが飛んだのか襟元が大きくはだけたシャツ。明らかに尋常な様子ではない。

「テメー!待やがれ!」
後ろから響く怒号。追って出てきた中年の恰幅の良いがらの悪そうな、一言で言えばヤクザ風な男の左腕からは血が流れている。
状況からして、逃げる男が脇に抱えている小ぶりなダンボールの中身は厨房から持ち出したすぐに食べれそうな食材だろうか?
どうやら厨房で食料を奪い合いになった挙句の乱闘騒ぎのようにみえる。しかしまだ事故直後で食事の心配など時期尚早と言える。
ましてやそれで暴力沙汰に発展するなどとても常識的とは言い難い。
最初は小さないがみ合いがささいなことから大きくなり、大の男たちが厨房で喧嘩騒ぎを起こしたのだろうか?
そして厄介なことにこのくだらない諍いの勝者は片手に包丁を握っていて、興奮し切っている…!

食堂車の騒ぎを気にもとめず次の車両へと逃げ込み、その端の扉から車外へと脱出を図ろうとしたとき何者かが立ちふさがった。
いや…ただそこにいたといった方がいいだろうか。その人物―岸谷新羅―は何も気にもとめずぶつぶつとひとりごとをつぶやき続けていた。

「テメェ!そこをどけ!どきやがれ!おいっ、これがみえねぇのか!?もう一人刺してるんだ!おどしじゃねぇぞ?」
「……キハ……系は……絶望…吊…」
「くっ!ざぁけやがってぇえぇぇぇ!!死にやがれぇぇえええ!!!!」
「」

ドスゥぅぅぅぅ!!グリィ…!ズシュ…ドサッ…

「はっ、はぁ!ざ、ザマァみやがれ。俺はどけっていったぜ?糞野郎が!」
倒れた岸谷の周囲にみるみる赤い血溜まりが広がってゆく。傷口は正確には伺いしれないが心臓のあたりと思われる。
刺された岸谷はピクリとも動かず、その上を踏みつけて男は車外へ続く扉に手をかけ…

「な、なんで?チクショウ!開きやがらねえ!?衝突で歪みやがったのか?」
「ゴルァァァァァ!!!テメー!よくも上等な真似してくれたなぁ?!」
「チッ、クソッタレがぁぁぁ!!!」

数分後。そこには岸谷を含めた三人の男の屍とダンボールが転がっていた。
いくら異常事態とはいえ平気ではモノを振り回した彼らが何者だったのか?どのような人間関係だったのか?本当にタダの食料をめぐった喧嘩だったのか?
今となっては誰も知る由もない……。


190杉下右京 ◆0NfeAvRda6 :2010/06/02(水) 21:47:20 0
「御剣検事……!?」

おびえ切っている検事に反応はない。
右京は思わず顔を震わせ叫ぼうとした。

「何やってんすか!?お、けが人じゃねぇかよ!!
おい、おっさん!ちゃんと支えててくれよ……っと!!」

突然右京の隣に、大柄の男性が並び立つ。
右京は思わず目の前の男に叫ぼうとした。
「亀山……君ではありませんねぇ。」

男は数時間前にこの列車の中ですれ違った男だった。
携帯でなにやら娘らしき者と会話している様子だったのを覚えている。
男は金髪の青年を救出すると右京に向けて、警察手帳を見せた。

「あ、俺はこういうもんです。加茂伸之助っていいます。」

男は警察官だった。亀山によく似たこの男を右京は間近で食い入るように
見つめる。

「似てますねぇ……いや、失礼。知り合いによく似た人間がいたものですから。」

加茂は不思議そうな顔で見つめ返す。そして右京が取り出した警察手帳に
目を丸くした。

「お、おっさんも刑事!?まじかよ……」

「加茂刑事。おっさんとは失礼ですねぇ……私はあなたよりも階級が
上です。もう少し年上を敬う心をお持ちになったらどうでしょうか?」

真顔で呟く右京に、加茂はやや顔を歪めて苦笑いをするしかなかった。
191御剣怜侍 ◆7h7z5ETgh6 :2010/06/03(木) 23:07:51 0
あれから、どれほどの時が流れたのだろう。
といっても地震自体は数十秒、それから数分も経っていないのだが、御剣には那由他の時に感じられた。
地震そのものの衝撃は勿論の事、引き出された過去の記憶が脳裏を蹂躙し続け、ショックが尾を引いていたのだ。

御剣は、漸く顔をあげた。悪夢の隙間から、誰かが自分を呼ぶ声が聞こえた気がしたのだ。
まだ少し頭がぼうっとする。指の先が痺れている気がする。それでも、先ほどよりはずっと正常な精神状態に近づいていた。

自分を呼んだのは、二人。
一人は、先ほどから大声で喚き散らしていた金髪のチンピラだった。タンスの下敷きになってしまっている。
そして、もう一人。先ほど会った、銀縁メガネの男……杉下右京その人であった。

「ム……あ、あぁ。うム……大丈夫、だ……」

御剣は掠れた声でそう答えると、テーブルの下から這い出し、ズボンの埃を払った。

見ると右京の隣には、屈強な印象の男が立っている。話の流れを聞くに、どうやら彼も刑事のようだった。
御剣はポケットから検事バッジを取り出すと、自身の身柄を明らかにし、
「……一先ず、そこにいる男性を助けたい……と思うのですが。力を、貸していただけますか」
そう言って、下敷きにされているチンピラを指した。
192MOBS ◆wRQwHnp5OOVI :2010/06/05(土) 11:38:31 0
>>190>>191

「おっせーんだよヒラヒラ! ……つーかテメエら揃いも揃って親方日の丸かよ」

タンスから這い出すや否や金髪は我鳴る。
だがすぐに気難しそうに顔を顰め、暫し沈黙。

「……とは言え、助けてもらった事にゃ礼を言うぜ。助けようとした事にもな。ありがとよ。
 こう見えても職業柄義理は固えんだ。嘘じゃねえ。面倒くせーから職種も明かしとくがよ、まあヤクザって奴だな。
 ……この状況でポリがどうだのヤクザがどうだの言やしねえよな?」

頭は下げないものの謝辞を述べつつ、金髪は彼らから顔を背ける。
人に礼を言い慣れていないが故に、無性に気恥ずかしいのだ。
泳ぐ視線の行先を求め、彼はふと足元のタンスに目をやった。

「しっかしまあ、何だってこんなトコにタンスがあんだよ、マジで。
 しかもやたらとクソ重てえと来たもんだ。……あぁ?」

タンスを軽く蹴った金髪は、ふと食堂車の奥の食堂へと視線を推移させる。
誰かがこそこそと、物陰に隠れるようにして動いていた。
却ってその行為が彼を目立たせていたのだが、そのような事には気付く由もない。

「……ひっ!」

岩の裏に這う虫の如く動いていた男は、先の自慢話を繰り広げていた小太り中年だった。

「……おい、お前今何か隠したよな。何隠した」

小太り中年に、金髪が歩み寄った。
小太り中年は必死にお茶を濁そうとしていたが、金髪が一声吼えると途端に隠していたものを曝け出す。
たくし上げた服に乗せて彼が運んでいたものは、食料だった。

「オイ……テメエこりゃどう言うこった?」

「わ……私はSSルームを引き当てたんだ! だからそれだけ贅沢をする権利があった! この食料はその……!」

小太り中年が全てを言い終えるのを待たずして、金髪は跪いていた彼の顔面を蹴飛ばす。
吹っ飛んだ彼に歩み寄り更に胸ぐらを掴み上げ、彼は鬼の形相を浮かべた。

「おう、さっきはクソウゼエ自慢話ありがとうよ。あん時よっぽどテメエをぶん殴ってやろうと思ってたんだがな。
 何で抑えてたか分かるか? この列車から摘み出されたくなかったからだ。
 けど俺は今、その気になりゃお前をしこたまぶん殴れる。分かるか? もう部屋割りがどうだとか関係ねーんだよ!」

言い切ると共に小太り中年を突き飛ばして、金髪は身を翻した。
苛立ちの篭った溜息を吐くと、壁にもたれかかって右京達を見遣る。

「……で、これからどうすんだ? 皆さんよ。何か方針みてーのはあるのか?
 いつまでもここにいる訳にゃいかねえだろ。ってか、乗務員達は何してやがるんだ畜生が」


【金髪はとりあえず協力的。助けたので食料パクってSSルームに閉じこもろうとしてた小太り中年を阻止
 彼の剣幕が牽制となって暫くは食料に無断で手を出すような連中もいなくなるかも
 NPC助けたらお約束の好転イベントですね。まあ全てのモブがそうなるとは限らんと思いますが
 そしてこれから何をするかを尋ねました】
193山田奈緒子 ◆oOWEk44fpA :2010/06/06(日) 18:43:51 0
見れば、展望室の最後尾に運転席がある。スチャっと座ってレバーを適当に引く。
「出発進行―」
しかし何も起こらなかった。当たり前だ!

「他はどうなってるんだ?」
様子を見るために前方の車両へ移動。
「これはひどい……」
前方に行くほど被害が大きくなっている模様。

>190-192
3人のいる辺りが懐中電灯で照らされる。
「あ、またお会いしましたね。
後方の方が比較的被害が小さいみたいで展望室側の運転席が無事ですよ。
誰か動かせないですかねー」
194杉下右京 ◆0NfeAvRda6 :2010/06/07(月) 14:01:34 0
>>191
>「……一先ず、そこにいる男性を助けたい……と思うのですが。力を、貸していただけますか」

「ええ、頼みますよ。加茂刑事、そちらをお願いします。
御剣検事は向こう側を支えてください。」

椅子の足を使い、3人かがりで金髪の男性を助け出す。
幸い、怪我は無さそうだ。

>>「……とは言え、助けてもらった事にゃ礼を言うぜ。助けようとした事にもな。ありがとよ。
 こう見えても職業柄義理は固えんだ。嘘じゃねえ。面倒くせーから職種も明かしとくがよ、まあヤクザって奴だな。
 ……この状況でポリがどうだのヤクザがどうだの言やしねえよな?」

「この際、貴方の職業をとやかく言うつもりはありませんよ。
ただし、私も刑事ですからねぇ。何かあれば、こういうことも有り得ますが。」

警察手帳を見せて、穏やかに微笑んでみせる。

>「オイ……テメエこりゃどう言うこった?」

>「わ……私はSSルームを引き当てたんだ! だからそれだけ贅沢をする権利があった! この食料はその……!」

小太りの客人に歩み寄り、食料を取り上げる。
そして、金髪の男に会釈をしてそれを1人ずつに分けていく。

「貴方は中々鋭い洞察力をお持ちのようですねぇ。
この非常時ですから、独り占めはよくありませんねぇ。
さぁ、皆さんで分けましょう。貴方も、どうぞ。」

>>193
奥から現われた女性にも食料を渡す。
どうやら、運転席のほうが無事らしい。

>>192
>「……で、これからどうすんだ? 皆さんよ。何か方針みてーのはあるのか?
>いつまでもここにいる訳にゃいかねえだろ。ってか、乗務員達は何してやがるんだ畜生が」


「残念ですが、乗務員の方は……」

右京は、先程の経緯を語り始める(>>116
「残念ですが、携帯は圏外。通信手段もありません。
運転席が被害が少ないという事は、まだ無線機などがある
可能性もあります。それにマスターキーも……」

加茂は反対側の通路へ向かいながら右京達へ向け叫ぶ。
「俺は向こう側の人達を探しに行くから、運転席を頼む!
そんじゃ、またな!」

右京は加茂に会釈しながら、御剣達へ向き直る。
「さぁ、行きますよ。御剣君。」

【運転席へ移動】
195糸井緋芽子 ◆0mZJc5qfZk :2010/06/07(月) 22:23:01 0
>>194
「あらっあららら〜周り岩だらけ!完全にトンネルが埋まっちゃってるわね〜
まったく何てことなのよ!一回夕食食べただけで節約の骨休め旅行が中断なんてね!
あんな贅沢なもん食べ残したから節約大明神のお怒りをかっちゃったのかねえ」

列車最後尾の展望車の中で何故かおばちゃんグッズ入れの手提げ袋に入っていた仏壇用ろうそくを灯している糸井緋芽子。


「あらあらあら!やっと戻ってきた!
こんな暗いトコにおばちゃんだけ残して!心細いじゃないのよ
列車の前の方はどうなってんの
復旧までに大分かかりそう?まさかこのツアーこれで中止なんてことになんないわよね!勿体無い!」

様子を見に行った逆メリハリ女子が戻ってきたのかと思いきや
現れたのは銀縁メガネと首にヒラヒラのネクタイをつけた若い色男だった。

「あらっ?あんた食堂車にいた人!あの詮索好きの…あらごめん
何だか真っ暗なんだけど停電?前の車両はどーなってんの?」
196MOBS ◆wRQwHnp5OOVI :2010/06/09(水) 18:58:51 0
>>193

「……マスターキーと無線機ねえ。このドデケえ列車の中から鍵一本を見つけ出すたあ、ドエラいこったぜ?
 無線機にしたってそんな大きなモンでもねェだろうしよお」

金髪は表情を顰めながら、頭を掻き毟る。
それから諦観の温度を孕んだ、溜息を一つ。
非常用の明りや蝋燭の頼りない火が、不穏な空気を示唆するように、揺れる。

「とは言え、手当たり次第行くしかねェか。他に手もねえしなあ。
 オイテメェら、動ける奴は探しに出やがれ。出たくねえってなら……まあ別に強制したりはしねーけどよ。
 食い扶持ががっつり減るくれーは覚悟しろよ。働かざる者、だ」

周囲を見回し、金髪は入念に脅しの言葉を振り撒く。
曲りなりにもヤクザである彼は、政治の大切さを認識しているのだ。
無法の集団であるからこそ、『圧制』する『圧政』が必要なのだと。

彼の言葉に、立ち上がる者は居なかった。
動く事の出来るだけの体力と、気概を持ち合わせた者は、既にこの場にいないと言うのが、道理か。

「……そうかよ。まあ別に構いやしねえが。これだけは覚えとけよ。
 働きもしねえのに勝手に飯を持ち出したり、食い散らした奴は……食ったモン全部吐き出して
 血ヘド吐くまでボコってやるから覚悟しとけ。飯の分配は……あのポリ共が出しゃばるだろ」

無法を無法で抑圧し、封殺するのは、彼が担う。
その土壌の上に法を敷くのは、より適任がいるが故に、彼が出張る必要は無い。
言葉に皮肉を交えるのが随分と得手のようであった眼鏡の刑事は、
探索から帰ってくれば、自分の敷いた圧政に対して、人道と正道を介して諫言を零すだろう。
金髪は、そう踏んでいた。
際しては、自分は適度に食い下がった後に、引こうとも、定めていた。
そうする事で、あの刑事の肩に『圧政を敷く暴君を退けた識者』の銘を、刻む事が出来る。
その後は小奇麗な法では防げない――強引に対処しようものなら刑事の肩書きに瑕疵を付けかねない――
暴挙や理不尽の対応を、適時金髪が担えばいい。

一通りの展望を、壁で揺らぐ自分の影に見出していた彼は、しかしふと、
視界の端に歴とした人影を認めた。自分以外の殆ど

「……何だ、ねーちゃん。アンタはやる気あんのか? だったら、あの刑事共とは反対方向を頼むぜ。
 勿論従う必要はねえし、力仕事が必要だってなら付いてってやる。
 ……やましい腹積もりなんかはねえが、信用ならねえってなら、まあそりゃ当然だ。無理にゃ言わねえさ」
197MOBS ◆wRQwHnp5OOVI :2010/06/09(水) 20:54:12 0
>>194-195

「よぉ紳士諸君と……豊かそうなご婦人。ダンスパーティの会場はどちらの予定だ?
 ……運転席、か。残念ながらライトもミュージックも俺達に愛想を尽かしたようでだんまりだ。
 少なくとも血と瓦礫のコントラストで一見さんお断りとは書いてなかったがな。彼女達のご機嫌を直すには素敵なキャンディが必要だろう」

白いシャツと黒のベストを緩く着崩し、オールバックの髪型も軽く乱して、俺はさ迷う。
バーテンダーにあるまじき格好だが、これぐらいは許されたっていいだろう。
こうでもしないと、俺の周りを取り巻く空気は淀んでいて、重々しく、当分禁煙には困らなそうだ。

事の経緯を尋ねるに、この紳士二名はお国関係の人間らしい。刑事と……検事だったか?
どちらの連中とも関わり合いを持った事はないが、とりあえずグラスで快音打ち鳴らす中にはなれそうにないのだけは分かった。
思わず距離を取ろうと靴底が上等な絨毯を踏み躙るが、この状況ではそうも言っていられない。
ぐっと堪えて、俺はベストのポケットから先程見付けたばかりのブツを引っ張り出す。

「お前ら四六時中人の悪意と謎とにらめっこしてるんだろう? だったらコイツをくれてやる」

拾い物の手帳が安っぽいビニール生地の表紙を羽ばたかせる。


『×月××日
 畜生、もう三日も寝てねえ。こんな日記を書いてる暇があったら寝ろよと我ながら思うが、習慣とは恐ろしいものだ。
 それにしても、こんな日程無茶に決まってる。告知した日時に間に合わないからって、糞みてえな突貫作業を強制しやがって。
 
 ×月○○日
 何だってこの列車はこんな広いんだ。ただでさえ馬鹿デカい上に二階建車両だってんだから馬鹿げてやがる。
 
 ×月○×日
 搬入の手間を省く為だからって、調度品と一緒に大事な物を運び込むなってんだ。
 結局ロビー車の鍵が見つからなくて列車の外を大回りする羽目になったじゃねえか。
 後日客室タンスの中から見つかったが、他にもこんな物があるのか? 冗談じゃないぞ

 ×月×○日
 うっかり列車起動用のマスターキーを持ち出しちまってえらくどやされた。
 ふざけやがって、何だってマスターキーが錠前用と列車起動用と二本もあるんだ。
 デザインもそっくりで分かりにくいったらありゃしねえ。タグでも付けとけと思うもんだが、格調とやらが下がるから却下らしい。重ね重ねふざけた話だ

 ×月◇◇日
 いよいよ奴らやりやがった。作業用の道具を調度品や客室にまとめて運び込んだから適時確認して使えだあ?
 結局手間は増えてんじゃねえか。他の作業員達がちゃんと元の場所に戻すかも怪しいもんだ。
 
 ……それどころか、誰かがメモを無くしやがった!いや、慌ただしい作業中に剥がれ落ちたのかもしれないが、それはどっちでもいい。
 暇がある奴にロビーを探させねえと。多分カウンターとか、どっかの下に落ちてるだろう。……暇のある奴がいないのが問題なんだが。
 とりあえず、列車の随所に各々どの道具を最後に何処で見たか。またその日時を記したメモを残すように皆に呼びかけた。
 お陰で手帳が一気に減っちまった。
 
 ×月◆◆日
 随分前から見つからなかった俺の工具箱の行方が分かった。客室のタンスの内のどれかの中だそうだ。
 ふざけてんのか畜生。俺の私物をタンスの朝食代わりにするんじゃねえ。忙しくて細々した私物も無くしてるからそれも見つけねえと。

 そう言えば、この列車は通常の規格とはかけ離れているから当然専用の線路やトンネルが必要らしいが、そちらの作業も酷い突貫工事らしい。
 パイプが詰まるのを避ける為にコンクリの粘性を下げるだなんて、完全に水増しじゃないか。本当に大丈夫なのか?
 まあ最初の運行さえ済ませてしまってからちゃんとやり直すつもりなんだろうが……』



「……少なくとも俺には、こんな婉曲な文章を書く奴からは悪意しか感じられないんでな。
 最後には手帳も無くしましたと素敵な落ちを付けているのには大したもんだと感心するが。素直に芸人にでも転職すればいい」

【列車について勝手に掘り下げてみた。気にくわないようだったら、実は去年の手帳で他の列車の作業についてだったとでもしておいてくれ】
198山田奈緒子 ◆oOWEk44fpA :2010/06/13(日) 01:30:16 0
>196
ヤクザ屋さんのような人が場をしきっている。
>「……何だ、ねーちゃん。アンタはやる気あんのか? だったら、あの刑事共とは反対方向を頼むぜ。
 勿論従う必要はねえし、力仕事が必要だってなら付いてってやる。
 ……やましい腹積もりなんかはねえが、信用ならねえってなら、まあそりゃ当然だ。無理にゃ言わねえさ」
「脱出するにはやるしかないでしょう。さあ行きましょう!
へ、変な事考えないで下さいね!
……あれ? この机何だか怪しいですねー」
テーブルクロスを取っ払うが、特に何もない。
強いて言うならボロい紙切れがあるだけである。なんとなく拾って読んでみる。
「非常食 SSルーム……。何じゃこりゃ」

――シャワー車
またマジシャン的勘で何かに気付いたのか、はたと足を止める。
「はっ。この辺に抜け道が……」
掃除道具入れ内のバケツを移動させるが、また紙切れがあるだけである。
「工具 コンバート……?」

――ロビー車
またまた何かに気付いたのか、はたと足を止める。
「むっ!? この辺に地下道への入口が……よっ」
ロビー車のカーペットをめくる。当然抜け道なんて無い。
「なーんてある訳無いよなあ。……ん?」
例によって紙切れが落ちていた。それに書かれている事を読み上げる。
「マスターキー 隠し部屋。隠し部屋……ってなんだ?」

出てきた紙切れを並べてミステリーっぽく考察する。
「これだけたくさん出てくるって事は……多分物がある場所のメモだな。
でもどうして積載物が幾つもの車両に散らばっている?
その上その場所のメモが一枚ずつ散らばっているんだろう……。
ツッコミ所満載だけどまずは隠し部屋を見つけよう」
199MOBS ◆wRQwHnp5OOVI :2010/06/14(月) 21:38:48 0
>>198

「……オメェさん、ワッケ分かんねえ勘してんだな」

次から次へと矢継ぎ早に、メモ用紙を発見していく奈緒子に呆れた視線を注ぎつつ、
金髪ヤクザは自分の手の内で徐々に厚みを増長させていくメモの束を眼前に運ぶ。
トンネルに列車は仄かに冷冽な二重の牢獄と化け、遍く自然光を妨げ、彼と奈緒子の周囲に欠損なき暗闇を取り巻かせていた。
だが彼の手中に収められたメモは、列車内に溜まった冥夜に呑み込まれる事なく、姿と刻まれた文字を晒す。
食堂車にいた、一人の男から無理矢理手渡された、蝋燭の曖昧に揺らぐ灯火によって。
その男は様々な理屈を捏ねて、金髪ヤクザに蝋燭を持っていかせたが、
その内容は、本音を述べるならば薄気味が悪いものであった為、彼は意図して想起する事を放棄した。

「……ともあれ、だ。このメモ、同じ物で幾つか被ってんのがありやがる。
 ご丁寧に日時も書いてあるから、最新の奴以外は捨てちまうぞ。構わねェな」

確認を取り、しかし回答を待つ事はなく、金髪は邪魔な物を見繕い纏めて握り締め、捨て去った。

「とりあえず、このメモに書いてあるのは大体有用なモンばっかだな。客室にある奴に関しちゃ、
 後で食堂車に帰って名乗り出させりゃいい。しらばっくれたり、話も聞かねえような奴がいそうなのは、面倒だがな。
 特にあの糞気に食わねえメタボ野郎だ。非常食があるだなんて知ったら、今度こそ引き篭って、出てこねえぞ」

朧気な輪郭の灯りが、金髪ヤクザの苦々しい表情を暗がりの中から、浮き彫りにさせる。

「隠し部屋ってのも気になるが、そもそもどう言った経緯で、列車の中に隠し部屋があんのかが分からねェ。
 見取り図とか……ここの何処かにねェもんか。それと適時照らし合わせていきゃ、見つけられるかもな。
 ……ともあれ、今はまだ探せねえだろうがな。目の前の事から、潰していくぜ」

差し当たり、彼はロビー車のスタッフルームのドアに、手を掛ける。
ドアは金属同士が噛み合う手応えで、堅固な絆を主張し、
力ずくでは到底引き剥がせぬ態を示していた。

「それに……場合によっちゃ、くたばった奴がドアの鍵を持ってる事も、あり得るだろうな。
 死体漁りは、出来ればしたくねえんだが。……オイ、アンタ。三歩先だ。踏んでやるんじゃねえぞ。足元も照らすな」

何があるかを、彼は明言しない。
言うまでもなく、一体どんな『物』があるのかなど、この暗闇の中でも明白だと言うのに、それでもだ。

「……後で、起きねえ連中もどうにかしねえとな。事が長引く事も、十分あり得るんだ。
 地下道への入り口でもありゃ、そこに突っ込めるんだが。あるわきゃねえよな。
 どっかの部屋に……その内臭い出しちまうか。列車の外にでも放り出して、焼いちまうのが一番だな」

足でやや大きく半円を描き、何かを踏み越え、金髪ヤクザは顔を横に向け尻目で、背後を振り返る。
蝋燭の灯りは、彼自身の身体によって阻まれ、足元に沈殿した闇を払う事は、無かった。

「さて、どうするよ? この先は運の良い奴が引き当てて、今現在最高に運の悪い連中達の部屋が続くぜ。
 一旦帰って刑事共と情報の共有をするか。それとも進むか、だ。まあ鍵が無けりゃ殆どの部屋にゃ入れねえだろうがよ。
 一応、ドアがいい具合にひん曲がってたりすりゃ、俺が蹴りをかましてやってもいいぜ。勿論、それで開くかは分かんねえけどな」

【食堂車からSSルーム方向へ向かってる。って事で良いんだよな?
 熱血警官はこちらを先行していて、刑事さん検事さん方はBツイン〜展望車へ。
 こちら側の運転席は全壊で、下半身のない死体が転がってると
 違うようなら……まあ脳内修正を頼む】
200MOBS ◆wRQwHnp5OOVI :2010/06/14(月) 21:39:28 0
食堂車を照らす光源は、恰幅の些か良過ぎるんじゃないかと糾弾したくなる
オバサンの置いていった蝋燭が数本のみだった。
アザラシみたいな体系のオバサンだったけど、海の豹と書いて海豹とは甚だ詐欺な気がするのは僕だけだろうか。
早速だけど話が逸れた。閑話休題。

蝋燭の灯火は頼りなく、別段風も嘶いてはいないと言うのに揺らいでいる。
辺りを見回してみると、誰も彼もが膝を抱えて座りながらもぎらついた上目遣いで踊る火を凝視していた。
まるで、と言うか見たまんま怪しげな儀式に勤しむ狂信者の方々みたいだけれども、
彼らがこの非常時下で宗教活動が敢行出来る程に敬虔だとは余り思えない。
日本人だしね、無宗教無神論万歳だね。その割に困った時の神頼みとか言っちゃう辺り素敵な根性が丸出しだけど。
ともあれ僕は立ち上がると、足の無事だったテーブルに立てられた蝋燭を引っ掴み、
ものの見事にマルヤの自由業に身を置いてそうな金髪さんに差し出した。
俄かに部屋の隅で丸まってた面々が立ち上がり抗議の声を上げるけど、マルヤさんがいるせいか今一歩の迫力しか出せずにいるらしい。

「……知ってますか? 人って、本当は火が怖いんですよ。そしてこの暗闇では、蝋燭の火はとても浮き彫りになる」

特に蝋燭の灯りは白と赤のコントラストが絶妙で、その事が余計に恐怖心を煽る。
赤い炎が、段々と白を呑み込んでいく。心の臓が気味悪く高鳴り、
その音が時間は留まる事無く刻まれている事を否応なしに告げてくれる。
分かった所で何の意味も無い情報に、彼らは根ざす所のない切迫感を覚えるんだ。
何よりも蝋燭が燃えて尽きていく様は、『有』が『無』へと果てていく様子を
これ以上ないくらいに示唆して彼らに見せつける。
不規則に揺動して動揺を誘うあの灯火を睥睨し続けて、それが潰える時、
果たして彼らは正気を保っていられるのだろうか?

「さっきまでの自分達が一体どんな顔をして蝋燭を見つめていたか。
 今どんな顔をしているか、鏡でもあればいいんですけどね。
 あ、携帯がありましたっけ。お望みとあれば写メってあげますよ。圏外だけど赤外線通信は出来ますし」

意図的にズレた事を語り騙って、僕は彼らの意識を、敵意と気概を掻き乱す。
ささくれだらけになった心は、砕けた時周りに棘を撒き散らす。
だったら僕は先んじて彼らの心を手折って、ぐちゃぐちゃに溶かしておこう。
死んでしまった時、間違っても僕達に破片が飛び散ったりしないように。
ただ何処かに流れるなり蒸発するなりで、いつの間にか静かな枯渇を迎えるように。
僕達の為に、自分の為に、僕は彼らの心に死に至る毒を仕込もう。
誰もが抗議の姿勢を取り止め再び床に座り込んでから、僕はマルヤさんに蝋燭を手渡した。
そうして元来た道を引き返して、待たせていた女の子の傍に座り込む。

「ごめんまーちゃん、待たせちゃったね」

帰還するや否やまーちゃんは壁に背を預けた僕に、
椅子代わりだと言わんばかりに跨って圧し掛かる。
まーちゃん成分を過分に含有した香気が僕の鼻腔から全身を巡り、
これだけで僕はさっき貰った分の食料を蝋燭代わりに燃やして
足元が見えないなあとかほざいても生きていける位だ。

まあ、嘘だけど。多分周りの皆様方に撲殺されるんじゃないかな。

さてさて、ともあれこの状況とまーちゃんは混ぜるな危険と
厳重にラベルを貼ってもおいても良い位の状況なんだけどね。
一応彼らが妙な気を起こさないようにと立ち振る舞ってはみたけど、
効果の程はまーちゃんが呼び寄せる悪意の前には川底の小石くらいの物だろう。
何と言っても、まーちゃんは人の悪意と両思いなのだから。

畢竟、僕もこの列車の探検に加わらなきゃいけないのかも知れない。
差し当たって、まずはまーちゃんの説得から始めないと。
幸いさっき貰った食料があるから、多分何とかなるだろうけど……今度は一体どうなるやら。

【パニックイベントとかそれっぽいモノの類の種を蒔いてみたり。今現在は『僕』の言葉が牽制となってますけど、
 時間や状況の膠着、悪化で多分パーになる人が出てくるんじゃないでしょうかね。逆に希望のある発言や振る舞いは抑止力になる、みたいな】
201名無しになりきれ:2010/06/15(火) 00:03:02 0
 
202杉下右京 ◆0NfeAvRda6 :2010/06/15(火) 01:04:52 0
>>196
>「とは言え、手当たり次第行くしかねェか。他に手もねえしなあ。
 
「ええ、脱出の手筈を整えるのが最優先ですねぇ。
まだ、車内で救助を待っている方がいる可能性もあります。」

金髪の男性の言葉を聞きながら、右京はゆっくりと相槌を打つ。

> オイテメェら、動ける奴は探しに出やがれ。出たくねえってなら……まあ別に強制したりはしねーけどよ。
>食い扶持ががっつり減るくれーは覚悟しろよ。働かざる者、だ」

男の言葉に耳を傾けながら、彼なりにこの状況を整える為の言動である事を
右京は理解した。
この状況で、無理やりにでも力を合わせなければ1人や2人程度では
どうにもならない。
怪我の無い者、軽傷の者ならば人手は多い方がいい。

>……運転席、か。残念ながらライトもミュージックも俺達に愛想を尽かしたようでだんまりだ。
>少なくとも血と瓦礫のコントラストで一見さんお断りとは書いてなかったがな。彼女達のご機嫌を直すには素敵なキャンディが必要だろう

「随分と詩的な言葉を語る方ですねぇ。とても、あちらの方面の方とは思えませんねぇ。
いや、これは失礼。最近はあちらの方も知的な方が多いとは聞いてはいますね。」

右京は眼鏡の奥で男の表情をつぶさに観察しながら、取り出した手帳を見つめる。

>「お前ら四六時中人の悪意と謎とにらめっこしてるんだろう? だったらコイツをくれてやる」

「なるほど……興味深いですねぇ。で、これを何処で?
先程の地震から少ししか経っていませんしねぇ……もしや、貴方は
この手帳の中身について何か心当たりでも?いや、無いのでしたら
杞憂ですが。」

【金髪の男に質問】
203名無しになりきれ:2010/06/15(火) 01:17:26 0
1
204MOBS ◆wRQwHnp5OOVI :2010/06/15(火) 07:42:49 0
【む、俺の杞憂ならいいんだが、金髪ヤクザとバーテンダーは別の人間だぜ
 と言うか、これに関しちゃ完全に俺のミスだな。次からは名前欄に個別の名称を刻んでいこう
 本当なら名前を付けろって話なんだろうが、それはこいつらがあくまでモブでしかないと言う
 俺の意に反する為勘弁してくれ。ついでに俺が今手元に抱えているのは

 金髪ヤクザ:奈緒子と探索中
 バーテンダー:刑事殿達と接触
         感覚としては彼らが運転席に向かう途中で、既に運転席からの帰り道に出くわした
         って所だ。マズいようなら良いように補完してしまってくれ
 小太り中年:食堂車でブルっている
     『僕』:蝋燭を金髪に渡して、パニックを危惧している
茶髪の皮肉屋:芸人と接触。だが彼は一人で旅立たれたようだし現状フリーだな

と、こんな所だ。それじゃ



 ―――Good Luck.(楽しくやろうぜ)】
205バーテンダー ◆wRQwHnp5OOVI :2010/06/15(火) 19:01:21 0
> 「随分と詩的な言葉を語る方ですねぇ。とても、あちらの方面の方とは思えませんねぇ。
> いや、これは失礼。最近はあちらの方も知的な方が多いとは聞いてはいますね。」

「詩人になる手っ取り早い方法を知ってるか? 今すぐ食堂車に引き返して
 転がってるボトルに片っ端からキスしてやればいい。俺の恋人達は奥の厨房の冷蔵庫に
 監禁されちまったから、浮気はバレやしないだろう」

それにしてもあの倒れちまった冷蔵庫、一体誰が起こすんだろうな。
俺はエライジャクレイグのボトルを抱きながらじゃないと寝れないんだ。
中の酒や食料が駄目になる前にどなたさんかにお願いしたいモンだ。

崩し過ぎて視界の上で踊っている前髪を横に逸らす。
ただでさえ暗いんだ。これ以上の暗幕は必要ないぜ。
肩を寄せ合う女性もここにはいない事だしな。

代わりにさっき、瓦礫に蹴躓いて床と熱烈なキスをしちまった。
余りにも情熱的過ぎて、思春期の少年よろしく鼻血が出ちまうくらいだったな。
まったく俺と彼女の仲を取り持ってくれるとは、あの瓦礫はとことん憎らしい奴だ。
思わず親愛と感謝の情を込めて蹴りをぶち込んでやったが、爪先が死ぬほど痛んだだけで終わった。

それにしても「あちらの方面」か。
一体この紳士――いや、刑事は何処まで知ってる?
いや、単に俺の格好から表の職種を察しただけか。

> 「なるほど……興味深いですねぇ。で、これを何処で?
> 先程の地震から少ししか経っていませんしねぇ……もしや、貴方は
> この手帳の中身について何か心当たりでも?いや、無いのでしたら
> 杞憂ですが。」

「見つけたのは運転席の隅だ。打ち捨てられて啜り泣いてたって訳じゃないが、見つけたのは偶然だな。
 作業員達とはバーの内装について幾つか言葉を交わしたが、それだけだ。
 ……いや、愚痴が喧しかったんで黙らせる為に何度か酒を振る舞いはしたか。愚痴の内容ってのが、丁度その手帳の中身と被るな」

多少後付けらしい言葉が肺の奥から勝手に飛び出ていったが、まあ問題ないだろう。
そんな怪しまれるような『ムジュン』なんて物は、無い筈だ。
胸の奥で煙草の紫煙のように渦巻く不安を溶かすように、俺は隠し持っていた酒を嚥下する。

【まあお約束だが、「ムジュン」があるって事でよろしく頼む
 ITEM『作業員の手帳』:愚痴が多いが、かなり細やかに記されている日記帳だ
 GET:右京、御剣、糸井】
206御剣怜侍 ◆7h7z5ETgh6 :2010/06/15(火) 20:02:08 0
御剣は、他の人間と共に歩いていた。
廊下のあちらこちらには、壊れた家具や割れたガラスの残骸が落ち、踏みしめるたびにぱりぱりと音を立てた。
その音を聞きながら、御剣は思考を巡らせた。
否――正確には、”めぐらせようとしていた”というべきか。
地震直後より幾分思考はクリアになっていたが、どうもショックから抜け切れていない。
こんな状況だ。冷静な思考能力、とりわけ普段の自分が持っているロジック思考こそ、大きな武器になる。
しかし内心に凝る原初体験的な恐怖が、そこから御剣の思考を遮っていた。

(――怯えるな、冷静になれ、こんな時に過去の傷痕などどうでもいいだろう!)

御剣は自分を心のうちで叱責しながら、バーテンダーが持っていた、手帳に目をやった。
どうやらこの列車は、随分な突貫工事で作られたもののようだった。
見た目の豪奢さとは裏腹に、その内部の腐敗は相当らしい。
その内容を一瞥し、ふと、疑問に思った事があった。

「……この手帳の、中身なのだが」
と、御剣は話を切り出した。
「×月○○日に、こう記述されているな。《二階建車両》……と。
しかし、私の見た限り、この列車に二階建てになっている部分はなかったと思うのだが……」
207バーテンダー ◆wRQwHnp5OOVI :2010/06/16(水) 01:12:20 0
> 「……この手帳の、中身なのだが」

「何だ? 悪いが男に突きつけられた文章なんざ見る気はないぜ。一度バーの客の手紙を受け取ったら三日三晩追い回されてな」

これ見よがしに大仰な動きでボトルを傾け、暗闇に紛れる検事の面をボトルと指の隙間から垣間見る。
少なくとも青ひげで筋肉質のデカブツよりかは、一緒にいても精神衛生に優しそうだ。
だが何よりも幸いなのは、万一の事があっても殴り倒せそうって事だな。
鉄パイプと酒瓶でしこたま殴ってやらなきゃ黙らない、なんて事はないだろう。

> 「×月○○日に、こう記述されているな。《二階建車両》……と。
> しかし、私の見た限り、この列車に二階建てになっている部分はなかったと思うのだが……」

細めた視界を広げ、安酒のボトルを下ろす。
成る程、これはつまりアレか。
この検事殿は俺を疑っていると見て間違いないようだ。

でなけりゃその疑問を俺の顔面に引っ掛ける理由がない。
俺のベストから作業用オイルの臭いが漂ってるってならとにかく、だ。
生憎バーの酒棚にそんな奴を招いた覚えはないな。

「……あぁ、外からじゃ分からないだろうがな。実はスタッフが過ごしたり物置代わりになっていたり、言わば楽屋裏としての二階があるのさ。
 何なら、後で確認しに行ってみればいい。階段ならロビーの奥、スタッフルーム入ってすぐ右だ。
 手帳の内容を疑うなら、俺に尋ねるまでもなく自分の足で確かめた方が手っ取り早いと思うぞ、『色男さん』よ。勿論手帳の持ち主を探してもいいが、余りオススメはしないな」

口元が微かに釣り上がる衝動を隠すべく、俺はもう一度ボトルを傾けた。
流石の俺も確認しようのある事で嘘を吐く程、酔っ払っちゃいない。
そんな事を言っているようじゃ、呼び名は色男の方が良さそうだな。

【新たな情報は出たが、「ムジュン」では無かったって所だな。
 酔っぱらいとの問答に時間を掛けるのも何だからな、>>197の手帳と>>205のバーテンダーの口振りを照らし合わせてくれればいい。
 書いてない事が見つかるだろう。それでも分かり難いって言うなら……その時は俺が悪かった。稚拙ながら解を述べさせてもらうとするさ】
208名無しになりきれ:2010/06/16(水) 01:23:02 0
e
209 ◆0ZRb1KkMsw :2010/06/16(水) 01:27:28 0
アインから放られた羊皮紙を諸手で受け取り、順を追って目を通して行く。
彼の提示した『神戒円環』の草案とは、つまるところ『自壊円環』の真逆をなぞる理論である。

『自壊円環』が土地を強引に重ね、融合させることで『無限の有』を構築する術式であるならば、
『神戒円環』は空間を強引に裂き、分離させることで『極限の無』を生み出す術式。
その性質は正しく世界の"掛け算"と"割り算"。故に、術式そのもののシステムは同じものを共有できる。

(なるほど『異端』……正道を進むならば到底至り得ない発想。これが、『持たざる者』の極致――!)

内心で舌を巻く。アインが一連の事件の過程で『自壊円環』の内容を知ったとするならば、彼はたった半日でこれほどの理論を組み上げたことになる。
術式学を修めたセシリアですら、ルキフェルによってもたらされた発想の種を術式として纏め上げるのにたっぷり半月はかかったというのに。

読み進める。羊皮紙に記されているのは、『神戒円環』の暴発を押さえ込む為の制御方法案。
魔術、聖術、錬金術、果ては道術や遁術、呪術といった古今東西の魔法技術的見地から見た制御術式の数々。
それらは、一つ一つの記述こそ『自壊円環』の制御を研究する段階でセシリアが調べ尽くしたのと同じ内容であったが、
術式同士の組み合わせや呪法特性などによって最大限の効果を発揮できるよう巧みに構築されている。

「うん、これなら範囲を極限まで狭めた術式の暴走を『封殺』する形で抑え込められそうだね――――」

紙面を見つめる視界の隅に、ふと不穏な文字列を見かける。瞬きを繰り返して、もう一度筆記を追う。
アインの言う『制御』は言わば術式の内容に干渉するのではなく起こした現象そのものを別の統御術で押さえ込むという、言わば『力技』。
それを成立させるには、必然莫大な『力』を用意する必要がある。一介の術者では到底調達できないような、甚大な魔力が。

『魔力』はごく一部の例外を除いてこの世界のあらゆる人類が平等にその身に宿す力である。膂力や体力と同列と言って良い。
後者二つとの決定的な差異は、『媒体間で力のやりとりができる点』と、『あらゆる力に代替できる点』。
すなわち、他者と受け渡しのできる万能エネルギー、それが魔力なのだが。

(この制御術式が要求する魔力は、個人が運用できる規模じゃない。『命』を全て薪とし炉にくべてようやく捻出される水準!)

それ故に、『生贄』。各方面の術式に関して熟達した腕をもつ者を三人犠牲にすれば、この術式は抑え込める。
単純に、純粋に、純然に、『魔力が足りないから』というただそれだけの理由で、人死になしに『神戒円環』は発動しない。
なるほど、まさしく『神を戒める』術式である。古来から、人は単価の低い人の命を消耗品にしながら神と渡り合ってきたのだから。

安い犠牲だ、と思う。ルキフェルの脅威は最早一国を傾かせるレベルである。
そんな戦略級の、純正の魔族相手に人がたった三人死ぬだけで対抗できるのだから、命を足し引きするならば大黒字だ。
ここで止めねば、もっと多くの人が死ぬ。慈悲なき天秤の上では、ルキフェルにつり合う重さをもつ命など皆無なのだから。

「魔術に関しても当てはいるよ。それと、場合によっては――錬金術も。内輪の人脈でどうにかなりはしそうだね」

セシリアは死生観まで常識と靴先を揃える必要はないと断じている。人を殺すための兵器を開発する身だ。
倫理や道徳とは一線を引いた心の高台に立たねば、いずれ罪悪の水嵩が増して息ができなくなる。
それを人に強要するつもりはないし、そうある自分に一種の矜持めいたものを持っているが、今回に限っては自己の内だけでは処理できない。
人の命は平等だ。平等に『価値がない』。社会にとって価値を有するのは人命ではなく、人が生み出す副産物だ。
『命の値打ち』とは、命を削って為した功績の級。だからこそ、人命を湯水のように消費する戦争が許容される。

(だから、私は躊躇しない。それが例え他人の命でも――業を背負う覚悟がある)

アイン=セルピエロは生贄の必要性を苦々しく吐き捨てたが、セシリアはむしろその事実を歓迎してさえいた。
最後の手段にしておきたいということは、手を選ばなければ今すぐにでも実行できるということなのだから。
不意に部屋の隅から声を投げかけられ、臓腑が浮くのを感じる。不穏な気配に、背筋が総毛立った。
腰に下げていた魔導杖を声のした方向へ向け、精査術式を紡ごうとしたところで、機先を制された。
    
(一体どこから――!! 研究院は技術流出の防止の為に隠蔽検知と悪意封殺の結界が張ってあるのに……!)
210 ◆0ZRb1KkMsw :2010/06/16(水) 01:31:31 0
落ち合う場所である"銀の杯亭"の酒場へと向かうオリン
気がついたときは、すでに約束の刻は間近だった
扉を開けると、多くの人々で賑わっていた。食事に来たと思しき若い男女。酒を豪快に呷る中年の男
忙しなくフロアを駆けるウェイトレス。厨房で引っ切り無しに来る注文と格闘している料理人
オリンは、ギルバート、フィオナの姿を視認すると、それらを掻き分けながらテーブルへと進んでいく
まだ卓上には何も置かれてなく、微妙な沈黙がこの場を支配していた
空いている椅子に腰掛ける。レクストは、まだ来ていない様だ
──入り口から豪快に扉が開く音がした
腕を剣に巻きつけたままの格好で、レクストが此方へと駆けて来る
軽口を叩いてはいるが、レクストは腕を折られている
気取られぬために明るく振舞っているのか、それとも素なのかは、よく分からないが
リフレクティア――。何故か、その名に既視感を覚える。しかし、いま思考すべき事ではない

「……俺はユスト=オリン。オリンで構わない。」

一瞬の間を置き、言葉を続ける

「……俺は、ある件を追っている。ギルドなどの仕事絡みでは無く、個人的にな。」

実際、今言えるのはこの程度の事だ昨日今日見知ったばかりの相手に、自身の記憶が無い事をベラベラと喋る必要は無いいつ敵対するとも分からない。それに、俺の目的に偽りはない

「……最近、立て続けに帝都近郊で"事"が発生している。ヴァフティア、メトロサウス、エストアリア。……これらの件は偶然では無い。そして、ある人物が関係していると、俺は推測している。」

ここで一旦、言葉を止めた相手がどう返すか、オリンは静かに待つことにした――

「任務に失敗した?」

一転、目を縫われた少年、皇帝の使者である彼は強く眉根を寄せながらそう言った。縫われた部分が引き連れ、
瞼が少し横に伸びる。ランプの作った陰影が、その動きを誇張する。

「ああ、」
「めくらだからって、嘘を言わないで下さい。あそこに―――」

少年は杖の先を床に転がされた濡れ鼠の死体に向けた。

「―――あそこに転がってる“息づかい”は、何ですか?人間のもののように思われますけど」
「あれは女だ」

女?それはどう言う。と言いかけて、少年ははたと沈黙した。直ぐに表情がいつもの通り、微笑を湛えたものに戻る。
感情を隠そうとしているのだ。そう推測する。してやられた、と内心では忌々しく思っている事だろう。

「晒し者にされている“男”は居なかった。任務は失敗した。
いや、そもそも成功は有り得なかったと言うべきか」

皇帝には、そう伝えておいてくれ。そう言ってランプに手を延ばし、灯りを消す為、蓋を横にずらす。待ってく
ださい、と少年がようやく声を出す。何か計略に孔を見付けたか、とひやりとしたが、少年の口から出てきたのは単なる足掻き、彼個人の言葉だった。

「何故このような事を?」

答えずに、ランプを消し、少年を外へ追いやる。扉を閉める寸前、久々に個人としての意識を見せた彼に敬意を表して、一言だけ言葉を返した。

「リフレクティアだ、ナイアル。それしか言えない」

それぞれが部屋に入ったあと、ギルバートはニヤリと笑みを浮かべ、自室でグラスにワインを注いでいた。
こうして一人っきりになれたのだから。オリンとレクストに水をかけたのは何も臭いを流す為だけではない。
腕を折っているとはいえ体力の高いレクストやまだ面識の殆どないオリンを自然にかつ強制的に湯に向かわせる為だ。
フィオナの負傷は重く、一番鼻の利きそうなマリルに押し付けた事によりこちらを探る余裕はなくなるだろう。ハスタはまだ帰ってきていないが、鉢合わせるとしたらオリンの部屋だ。
誰かが尋ねてくる可能性を排除してようやく、ギルバートは人狼の表情から本来の闇の住人に戻るのだった。グラスに満たされたワインは水鏡を応用した通信術式。そこで部下からの報告を聞く。この数時間で起こった事を。
神殿前広場で何が起こったのかはわからない。ただ結果として、生存者一人を残し、その場にいた者は全て死に絶えた、という事。
群集に紛れ込ましていた部下二人は、なんのメッセージを残す間もなく死んだのだ。そこから導き出される答えは…。ギルバートの眉間に深い皺がよる。
211 ◆0ZRb1KkMsw :2010/06/16(水) 01:35:21 0
更に報告は続く。唯一の生存者セシリアはアインとともに研究室に向かったこと。そして、継続した探査項目であった『門』の行方の中間報告。

「ふ〜〜〜〜〜・・・これで15人か。ごっそりと減ったものだ、な。」

報告を聞き終え、ワインを飲み干したギルバートの口からは自嘲めいた言葉が漏れ出した。ルキフェル、ティンダロスの猟犬、皇帝、そして…様々な意思が交錯し、事態は急転を迎えようとしている。
予断を許さぬ状況の中で次の一手をどう撃つか。手札は揃っているとは言い難い中で、切るカードの選択には慎重を要する。深い深い思考の渦の底に無数の選択肢がたゆたっている。
銀の酒場亭の済みのテーブルで身支度を整えた一行が揃う。腕が折れているというのに変らぬから周りを見せるレクストを見て小さくため息をつくと、オリンの言葉を聞く。
個人的に事件を追う身。そしてあの力量。上手くすれば良い駒になってくれるだろう。

「まあ、いろいろあったが生きて帰ってこれたんだ。つまりは『次』の戦いもある。まずは命の水を流し込んでからにしようじゃないか。」

給仕が持ってきたグラスをそれぞれに配り、一旦流れを切る。十分時間をかけ果実酒を半分ほど流し込んだあと、ゆっくりとオリンに向け言葉を紡ぐ。

「俺はギルバート。改めて礼を言うよ、オリン。俺達はヴァフティアから来た。」

ヴァフティアから来た。これだけでオリンには通じるものがあるだろう。自分と同じ事件を追っている、と。

「あんなとこ(下水道)まで降りてきたから大体の察しはついていたけどな。多分俺達はあんたの推測の一歩先。その『ある人物』を追っているんだ。
地下下水道で俺達が這い蹲っている間、その『ある人物』は地上で大暴れしていたらしい。まあ、間抜けな話しだな。逆に命拾いしたのかもしれんが……。
同じ目的なら協力体制を築けると思うが、まあ、ここで俺達の話を聞くだけでも有益だと思うぜ?さっきのメイドが持ってきた手紙、それ関係なんだろう?」

オリンへ話し終わると顎でフィオナを促した。

「あの……その……、マリルさん……ここまで手伝っていただかなくても大丈夫なのですが……。」

浴槽の湯船の中でフィオナは縮こまっていた。口まで浸かっているせいか抗議の声もぷくぷくと雑音混じりでいまいち要領を得ていない。
下水道から帰還し、銀の杯亭の扉をくぐったフィオナ達を待っていたのは亭主の刺す様な視線だった。
酒場兼飲食店兼宿屋を営む主にしてみれば、下水の臭いが染み付いた一同は営業妨害以外の何者でも無いのだから無理からぬことだろう。
流石に知らん振りをして話し合いを始める訳にもいかず、「先ず風呂に入れ」というギルバートの鶴の一声により各自部屋へ散って行った。
とりわけ重度の怪我を負っていた事もあり、マリルはフィオナの手助けとして一緒について来たのだった。浴室の中までも。

「うー……。」

元怪我人の遠慮など何処吹く風といった様子で聞き流すマリルに根負けし、フィオナは小さく呻く。メイドという職業だからか、それとも本人の資質によるものなのか、マリルの所作は浴室内でも際立っていた。
フィオナの抗議も不快から来たものではない、むしろ痒い所に手が届く程の凄まじく洗練された介護が無性に恥ずかしかったからなのだ。

「あ……ありがとう……ございました。」

一通りマリルに身体を洗われ、湯船の中に戻ったフィオナは再び膝を抱えて縮った。その体勢をとったことで自然と左腕が目に入る。噛み千切られた二の腕は"治癒"で復元してあるが傷跡は残っている。
元通りに治すことも出来たのだが敢えてそうしたのだ。戒め。弟を救えなかったこと。仲間を危険に晒したこと。その後悔を忘れないようにするための一種の呪い。

(ジェイド……)

師の手紙が本当ならば弟は既に人では無い。外法により二度目の生を植え付けられた不死者、ヴァフティアで会ったレクストの母親と同じ存在なのだ。
ならばどうする、見捨てるか――そんなことは出来はしない。護るための力を求めて出て行ったジェイドとは真逆、破壊の限りを尽くす魔へと変えられようとしているのだ。
救わなければならない、姉として弟の魂をだ。フィオナは俯いていた顔を上げると立ち上がり、マリルを見据える。

「マリルさん!ルキフェル達の行動で何か新しい情報は――」

そこまで言って、はたと我に返った。つうっと湯が身体を伝う感覚とマリルの視線。ざばんっ、と飛沫をあげてフィオナは再び湯船の中へ没した。
血塗れの神官衣は諦め、室内着に着替えたフィオナはマリルと一緒に一階の酒場へと降りて行く。賑わう店内を見回すと、隅のテーブルにギルバートが居るのを発見した。
212 ◆0ZRb1KkMsw :2010/06/16(水) 01:37:47 0
「お待たせしました。」

声をかけて椅子に座る。程なく下水で会った剣士の青年と合流し、それから少ししてレクストが駆け込んで来た。
折れた左腕大仰に振り回しながら来たせいか、席についた頃には額に脂汗が浮いているのが見てとれる。
青年――ユスト=オリンという名だ――へ軽口交じりの挨拶をするレクストに次いで、フィオナも自己紹介を済ませることにした。

「オリンさん、先程は危ないところをありがとうございました。私はフィオナ・アレリイ。見ての通りの――」

いつも通りの動作でルグス神殿の意匠を示そうとして無いのを思い出す。

「あっとと……。マリルさん、お手数ですがレクストさんの腕を掴んでいてもらえますか?」

聖句を唱えて"治癒"の奇跡を顕現し、「見ての通りの神殿騎士です」と定型文の自己紹介を終える。
下水道内では気づかなかったが、オリンは複数の魔剣を所持しているようだった。
その全てを自在に操れるのだとしたら剣士としての実力は相当のものだろう。

『俺はギルバート。改めて礼を言うよ、オリン。俺達はヴァフティアから来た。』

最後はギルバート。ヴァフティアから来た。という部分を強調して伝えている。
鋭い彼がこういう言い方をするからには、オリンが個人的に追っている件もヴァフティア事変、ひいてはルキフェル絡みなのだろう。
続けてギルバートが話した内容もそのことを裏付けていた。

『――同じ目的なら協力体制を築けると思うが、まあ、ここで俺達の話を聞くだけでも有益だと思うぜ?
さっきのメイドが持ってきた手紙、それ関係なんだろう?』
「ええ、その通りです。」

ギルバートに促され師の手紙をテーブルの上に広げる。
既に内容を知っているマリル以外の全員が目を通したのを確認して、フィオナはゆっくりと言葉を吐き出した。

「レクストさん、ギルバートさん。お二人はもう知っていたようですね……。ありがとうございました、ジェイドに代わり改めてお礼を言わせてください。ですが、この件に関しては相手の出方を待つほか無いと思いますので後にしましょう。」

手紙を読んだ二人の表情で真実なのだと悟った。だが今は停滞する時では無い。弟の魂を救ってみせると決意したばかりなのだから。

「……差出人の"マンモン"というのは修道院時代の恩師です。
 創生史に詳しく"最も敬虔な聖騎士"とか、"神との邂逅を果たした者"などと云われる方なのですが今はルキフェルの傍に居ます。
 額面通りならばルキフェルを倒すために近づいた、ということなのでしょうけれど……。
 それより気になるのは『ルキフェルを倒す事は出来ない。子が親を討てぬと同じ事だ。』の一文。
 『意味はいずれ分かる。』ともありますが……どなたか解りますか?」

>「魔術に関しても当てはいるよ。それと、場合によっては――錬金術も。内輪の人脈でどうにかなりはしそうだね」

澱みの無い口調で答えるセシリアに、アインは小さく相槌だけを返した。二人の反応の違いは、そのまま両者が学問の道へと身を投じた理由に直結しているのだろう。
兵器を作るべくして兵器を作るセシリアと、恩人を救う為の手段として求めた知が、結果として兵器を作る事に繋がったアインの。
無論アインとて査定を乗り越えるべく、皇帝に取り入るべく兵器の開発を行った事はある。だがそれでも、やはりセシリア程に達観する事は出来なかった。

>「成る程、流石は帝都における正道と異端の最高頭脳。」

眉尻を落としていたアインは、しかし突如虚空から発せられた声に忽ち、表情を驚愕に染める。だが、彼の動きはそれだけに留まった。何もしない、と言う訳ではない。
魔術であれ何であれ、魔力を一切持たない彼は日用品やSIPNですら魔力触媒を用いねば使用出来ず、当然隠遁術の類を用いた相手には完全に無力なのである。
詰まる所彼は、ただ硬直の態を晒す事しか出来なかったのだ。咄嗟に動いたセシリアさえただの一声で制止され、アインの面持ちに再び影が差す。
先程までの気後れの色ではなく、純然な戦慄の影を
  
> 「帝国には魔が蔓延り、衰退の兆しを見せ、世界は動こうとしております。
>  それとともにあなた方のような優秀な人材が散るのは実に惜しい。
>  事が成就した暁にはいっそのこと帝国を離れてはいかがですか?
>  まだ何処とはお互いの為に申せませんが、それは割符代わり…ご一考ください。」

だがどうやら相手方に、二人に対する害意はないようだ。
アインが畏怖した刃の閃きの代わりに放たれたのは二枚の銀貨と、それが机で跳ねて奏でる小気味いい金属音だった。
213 ◆0ZRb1KkMsw :2010/06/16(水) 01:39:44 0
「……一枚だけ、か。期待されてるんだか、されていないんだか分からんな」

セシリアが一枚を取り、残ったもう一枚の銀貨を見つめて、アインは呟く。
姿なき声は彼を『異端の最高頭脳』と称したが、アインはそれをタチの悪い皮肉としか捉えられなかった。
『異端の最高頭脳』は自分ではない。誰よりも早く『異端』を見出した人がいて、自分はその上に煩雑に物を積んでいるだけなのだ、と。
もしも姿なき声の主が『先生』の事を認識しているのならば、この銀貨は彼に向けられた物ではないのだろう。
彼が意気込み通り『先生』を治せば銀貨は彼女へと渡り、助けられなかったとしても銀貨はアインの手に残る。
またもしも彼が恩人を救えなかった事に絶望して、或いは単純にこの先起こる出来事で命を落としたとしても、それは元々そうなる道理であったに過ぎない。
どうあっても姿なき声の者達に、損は無いのだ。
つくづくタチが悪いと、アインは誰に対しての物か分からない嘲笑を零した。

> 「帝都の暗部がパトロンについてくれるみたいだよ。そして私もいいこと考えた。『門』を探そう。
>  この"銀貨"の人達の情報網なら『生きていると仮定して』、門の居場所の欠片ぐらいは掴んでると思うから」
>
> 「――こういうのにうってつけの人材を一人、知ってる。んー、この時間じゃちょっと早いかな……
>  夜を待ってから3番ハードルの『落陽庵』へ行こう。勤務明けの夜はいつも、あそこで酔いつぶれてるはずだから」
>
> 「今のうちに調べられるだけ調べておこうか。"銀貨"の人をこっちから呼び出す方法も知らないし。
>  まずは『ヴァフティア事変』――『門』が関わった中で最新の事件からいってみよう」

「……いいだろう。どうせ今後の事に関しては、お前の当てが頼りだ。僕に出来るのはそれくらいか」

ひとまずはアインも銀貨を手中に納め、

「――エクステリアさん! 貴族が急患として運び込まれてきました! 神殿じゃどうしようもない症状だそうです!」

不意にドアの外から、セシリアを呼び求める声が響いた。防音術式は基本内から外へのみの効果であるとは言え、十分に分厚い木製のドア越しにでも、切迫感の伝わる大音響で。

「……僕は構わんぞ。ヴァフティア事変の資料だけなら、全て掻き集めても高が知れているだろう。それ以前のカルティックな資料となれば一人では骨が折れるが、どうせそれらに『門』自体の足取りが書かれているとは思えん」

最後に資料索引のオーブを借りる旨を告げ、鞄から起動用の魔力媒体を取り出すと、彼は卓を離れ作業を始めた。

「――どうなってる! 魔族化が止まらないぞ! これはまるで『降魔』――!いや、あれよりタチが悪い! 聖水が効かないだなんて、どう言う事だ!」

搬入された貴族は浴びせられた聖水に、快方の気配どころか悲鳴を上げるばかりだった。叫び、のた打ち回る貴族を警備の従士が二人掛かりの捕縛術式で押さえ込み、術士が処置に当たる。
だが彼らは声を荒らげるばかりで、肝心の手は動かせずにいた。当然だ。魔族化に対して行える処置など本来、手遅れになる前に聖水をぶち撒けるくらいしかない。それどころか『降魔』以外の魔族化など、そもそも前例が皆無なのだ。

「何でだ! 何故聖水が効かない!?」

貴族は右の眼窩から血を横溢させている。そして彼の眼球の表面では、血よりも深い赤の何かが回転していた。
『赤眼』である。帝都より配られた『赤眼』が円環を描き、秘められた術式を発動しているのだ。
その術式とは、『培養』。そして術の『対象』は――  

「……駄目だ、俺らじゃ手に負えん! エクステリアさんを呼んでくる!従士さん方は最悪自分らの判断で仕留めてくれ! 責任はウチが持つ!」

そして術者の片割れは、部屋を飛び出てセシリアの研究室へと駆けていく。
何故、聖水が効かないのか。『降魔』ではない、全く新しい魔族化が起きているのか。
――『培養』の『対象』が、人間の中に微かに眠る『魔族の血』であるからだ。
『赤眼』に巧妙に隠蔽された錬金術の円陣が、『魔族の血』を段々と増大させているのだ。
眼窩から溢れる血は、内包し得る許容量を超えて排出される『人間の血』である。

人間に無理矢理『魔』を降ろすのではなく、人の身が元始の片親の姿を取り戻すだけ。
だからこそ、聖水は対処法ではなく単純に苦痛を与える物としかならない。
貴族の肩から右手に掛けての血管が不自然に膨れ上がり、
脈打ち、その度に腕は魔族のそれへと近付いていく。

セシリア・エクステリアならば、或いはこの現象に歯止めを掛けられるかもしれない。
214杉下右京 ◆0NfeAvRda6 :2010/06/16(水) 01:40:29 0
【これは失礼、>>205さん。すぐに人を勘違いするのが僕の悪い癖。
こちらもそのように保管しておきます。】

>>211
最後に1つだけ宜しいですか?
僕の予想が正しければ、ですがもしかして貴方はダークファンタジーという
物語に書き込まれるおつもりだったのでは?
もし宜しければ、再度スレッドを見直すことをお勧めしますよ。
いや、気付いていらっしゃるのならば失礼。過ぎた親切心が、僕の悪い癖です。
215杉下右京 ◆0NfeAvRda6 :2010/06/17(木) 22:49:58 0
>>205
>「詩人になる手っ取り早い方法を知ってるか? 今すぐ食堂車に引き返して
>転がってるボトルに片っ端からキスしてやればいい。俺の恋人達は奥の厨房の冷蔵に
>監禁されちまったから、浮気はバレやしないだろう」

「生憎、私は非常時に酒を嗜む趣味はありませんのでねぇ……遠慮させて頂きますよ。
あ、それと。先程の手帳の件ですが――」

懐から1枚の新聞の切り抜きを見せる。
「列車の整備員、立て続けに謎の失踪」。

「ご存知あったかもしれませんが、一応。私は刑事なもので、こういう
報道には逐次目を通していますのでね。ここ数週間の間に、数名の作業員が
原因不明の失踪をしているというわけです。
そして、この手帳。」

御剣から手帳を拾い上げ、最後のページのよこの名前欄を指差す。

「出雲太陽。これがこの手帳の持ち主でしょうねぇ……そして、
これが5日前の夕刊の社会面です。」

”30代男性 不審死”

「彼は鉄道会社の作業員としてここ半年以上はある巨大なプロジェクトに
関っていたそうですよ。彼の名前は、そう。
出雲太陽です。」

右京は微笑を浮かべると、バーテンダーと御剣の方を見た。

「この事故と、謎の失踪。そして手帳の持ち主の不審死。
繋がりが無いとは言い切れませんねぇ。
それに、御剣君の指摘した”2階”という記述も気になります。」

【手帳の持ち主について述べる、御剣の疑問を同じくバーテンダーに向ける】
216山田奈緒子 ◆oOWEk44fpA :2010/06/18(金) 00:18:32 0
>>199
>「さて、どうするよ? この先は運の良い奴が引き当てて、今現在最高に運の悪い連中達の部屋が続くぜ。
 一旦帰って刑事共と情報の共有をするか。それとも進むか、だ。まあ鍵が無けりゃ殆どの部屋にゃ入れねえだろうがよ。
 一応、ドアがいい具合にひん曲がってたりすりゃ、俺が蹴りをかましてやってもいいぜ。勿論、それで開くかは分かんねえけどな」

暫し考え、結論を出す。
「あの凄い刑事さんならこれを見たら何か分かるかもしれない。
非常食は非常時……すでに非常時だけどもっといざという時に取っておいた方がいい。
こんな所に長く居ないでさっさと脱出しましょう!」
さっさと脱出しなければ大変なことになる。なぜなら山田さんの寝相は滅茶苦茶悪い。
もしも列車内缶詰状態が長引いて寝るような事になったら
寝ながら上半身を起こして貞子のように這いまわりパニックイベントの引き金を引いてしまう事は間違いない。

>>200
列車のほぼ中央にあたる食堂車まで戻ってくる。不安げな乗客達が待機している。
「ああ、大きい蝋燭を持ってたんだった。そっちの方がいいですよね」
食堂車の隅に置いておいたトランクを開き、普通よりでかい蝋燭と少し大き目の布を取り出す。
「崖の上のポ○ョの物真似しまーす。“ポ○ョ、これ大きくして!” “分かったそ○すけー”」

蝋燭を暫し布で隠してから外すと……
「おっきくなっちゃったー!」
どう見ても他のマジシャンのネタだが、とにもかくにも大きめの蝋燭が灯った。
残念ながらマジックの仕掛けはばらしてはいけないので詳細に書く事は出来ないが、種も仕掛けもあるのだ!
まあ火は何らかの手順で小さい蝋燭から移したのだろう。
ちなみに今は光源の確保が一番の目的なので元の小さい蝋燭も人が目を離した隙にさりげなーく置く。

「お待たせしました。あんなので少しでも気が紛れてくれればいいんですけどねえ……」
右京達と合流するべく展望車方面へ。
217糸井緋芽子 ◆0mZJc5qfZk :2010/06/18(金) 22:47:32 0
>>206 >>207 >>215

手帳を取り出す気障な台詞回しのバーテン風男。
糸井緋芽子はこの酔いどれバーテンと銀縁メガネとひらひらネクタイのやり取りを興味津々で聞いていた。


「あらっ?アンタ刑事さんなの?やっぱりねぇ〜ズイブンずけずけ詮索好きなとこがあると思ってたのよ!」

銀縁メガネの男の職業を耳にした緋芽子は自分のことを棚に上げて無遠慮な感想を述べる。
しかも更に無遠慮に手帳を受け取った銀縁メガネの腕を掴み自分の方に捻じ曲げると手帳を覗き見ようとする。
銀縁メガネの刑事の腕にぶら下がるようにして手帳を読む緋芽子。

「アラアラ、あら〜っ謎の手帳に失踪事件に不審死?なんだか二時間ドラマみたいじゃないのよ。
この変な日記書いた奴が列車作ってたわけ?
ずいぶん突貫工事の手抜き作業みたいじゃないの。
アタシらこんな手抜き電車の試乗会に当選したっての?まったく世の中どうなってんだかねえ〜

そんなに気になるならその楽屋裏の二階に言ってみりゃいいじゃないのよ。
どうせ救助が来るまで暇なんだからこの際行ってみようじゃないの。」

「救助って言えば、かれこれ数時間経つってのに警察も救助隊もさっぱり来る気配ないねえ
そういえば何年か前大きな列車事故があったわね!トンネル内の火災事故!
あれのときワイドショーで言ってたんだけど
こういう電車って事故の時の緊急連絡用にトンネルの中でも通じる『列車無線』ってのがあるらしいね。
作業員や運転士はちゃんと連絡したのかねぇ〜?」


糸井緋芽子は救助が遅いことを不審に思っている。
218金髪ヤクザ ◆wRQwHnp5OOVI :2010/06/19(土) 00:47:18 0
> 「あの凄い刑事さんならこれを見たら何か分かるかもしれない。
> 非常食は非常時……すでに非常時だけどもっといざという時に取っておいた方がいい。
> こんな所に長く居ないでさっさと脱出しましょう!」

「そうか、まあいよいよヤバいって時に非常食の話をチラつかせりゃ、希望の繋ぎにも、ならぁな。
 とは言え、何で今まで黙ってたって反感買う事も、あり得るだろうがよ
 存在だけは明かすか、あの刑事共だけにでも明かすか、誰しもに黙っとくか、考えとくんだな」

金髪ヤクザは言いながら、客室のドアを無造作に、蹴る。
鈍い音を響き暗闇を揺らがせ、それを幾度か繰り返すと、
既に鍵が傷んでいたと思しきドアは一際大きな音を床と合唱し、倒れ伏した。

「……そんな目で見んな。ここは元々俺の部屋だ。なけなしの財産を、回収するだけだ」

幾つかの私物を持ち出し、彼は使命の続行を為し得なくなったドアを踏み、部屋を出る。
しかして引き続き奈緒子に付いて、刑事達の元へと歩み始めた。
彼の懐の僅かな膨らみは、彼の体に纏わり付く宵闇の贋作に覆われ、誰にも見えなかった。

【非常食に関して、いつ、誰に、明かすかの選択肢を振っといた
 金髪ヤクザが勝手に明かすかも知れないが、奈緒子さんが自由に明かしても構わない】

219嘘つき ◆wRQwHnp5OOVI :2010/06/19(土) 00:48:26 0

> 「ああ、大きい蝋燭を持ってたんだった。そっちの方がいいですよね」
> 「崖の上のポ○ョの物真似しまーす。“ポ○ョ、これ大きくして!” “分かったそ○すけー”」
> 蝋燭を暫し布で隠してから外すと……
> 「おっきくなっちゃったー!」

幾分の空回り感が否めない手品師然のお姉さんが小芝居と共に、幾本もの蝋燭を灯す。
忽ち僕らの周囲を満たしていた冥夜は蒸発して跡形もなく、物陰や部屋の隅に残留するだけとなった。
普通の人は暗闇の中の、ただ一つの炎に脅える。
だけどまーちゃんは暗黒を背景に揺れる炎にも純粋な無明にも、どうしようもなく心を乱す。
だから僕は今まで何とかまーちゃんが怖がらないように傍に居て、
役者不足と知りながらも気を紛らわせて宥め続ける事くらいしか出来なかった。
それが燃え盛る業火にバケツで消火活動を敢行する事にも似た焼け石に水、
崩落への歩みを僅かに遅らせるだけの行為でしか無いと分かっていながらも。
けれどもこれだけ明るければ周りの人達は勿論、まーちゃんもいい塩梅に微睡み眠ってくれるんじゃないだろうか。
と言うか既にうつらうつらと宇宙を宿したような瞳を潤ませて、稚児の如く僕に体重を委ねつつある。
ぶっちゃけちょっと重いけど、そんな事を言おうものなら
僕の長い友達が最低二桁単位で殉職する事請け合いなので奥歯で噛み殺して胸中へと飲み下しておこう。

> 「お待たせしました。あんなので少しでも気が紛れてくれればいいんですけどねえ……」

十分です。本当にありがとうございました、名も知らぬお姉さん。
あなたのお陰で僕とまーちゃんは救われました。
後は平成の名探偵と名高いこの僕が列車の隅から隅までを隈なく網羅して見事脱出へと誘うだけです。

まあ言うまでもなく嘘だけど。
そもそも仮に僕が名探偵だったとしても、瓦礫や歪曲して開かずのドアだらけであろう車内では役立たず丸出しなんだろうなあ。

「……まーちゃん? ……寝ちゃったね。よし、そこのお姉さん。これ、僕らの部屋の鍵です。
 探索で差し当たったら使って下さい。特に盗む物はありませんけど、物色もご随意に。まあ、鍵と錠のどちらか歪んでたらアウトなんですけどね」


【鍵を手渡しました。カードキーかアナログな鍵かは御自由にどうぞ。そちらに合わせますので
 あとまーちゃんは暗闇に長居すると発狂しちゃうんです。
 蝋燭が燃え尽きたりしたら、大変な事になるかもしれません。嘘だったら良かったのに】

【バーテンダーに関しては……色男さんの投下を待ってから投下するとしようか
 あまり頻繁にレスをした所で、無闇に混乱させるばかりだろうからな
 ただでさえ酔っぱらいの相手で大変だろう。のんびりやってくれ】
220茶髪ギャル ◆wRQwHnp5OOVI :2010/06/19(土) 11:15:48 0
「あーもう、マジタルいんだけどぉ。一体どうなってるワケ? さっきのイケメン刑事さんとか何処行ったの?
 アレ、刑事だっけ? 検事だっけ? ま、どうでもいいけど」

マジあり得ない。チョーあり得ない。ぶっちゃけあり得ない。
何で私がこんな目に合わなきゃいけないワケ? あれ、遭うだっけ? 逢うだっけ? ま、どうでもいいけど。
折角豪華な列車の旅が当たったって言うのに、何この状況。
まあその内救助とか来るんだろうけど、って言うかそれは当然だとしても、旅とかどうなるワケ?
まさか中止とか言わないわよね。もしそうだったらマジ訴訟モノなんだけど。
帰ったらトモダチにも自慢してブログも更新しようと思ってたのに、マジ台無しじゃん。
ツイッターも携帯圏外だから呟けないし。

でも良く考えてみたら暇過ぎるだけで、ぶっちゃけこの状況でブログとかツイッターとかどうでも良かったわ。
震災被害者なうとか言っても笑えないし。
煙草とか吸いたいけど、ここで吸ったら間違いなくこの人ら怒るよね。
隣のオッサンとかマジ辛気臭いし。さっきからブツブツ言ってたりカサカサ動いてたり、ヤバくね?
勝手に怒っとけとか言ってやりたいけど、面倒事はゴメンだし?
とりまここから出てどっかで吸えばいっか。

「……痛っ! ちょ……マジ何なのこれぇ!?」

と思ったら、足首の辺りがあり得ないくらい痛んで、私は思わずコケちゃったじゃない。
チョーダサいんですけど。マジあり得ない。こっち見んなしお前ら。
触ってみたらポンポンに腫れてる上にちょっと撫でるだけでも痛かった。
ま、どうでも……いいワケねーし。マジざけんなって感じだし。

「……マジあり得ないんですけどぉ」

これじゃあどっこも行けないじゃん。どうしろってんのよマジで。いやマジで。
思い返したみたら部屋にも何故かタンスが無かったりとかワケ分かんないインテリアだったし、ホント私ってばツイてないんだけど。

「……はぁ、マジ最悪。さっきのイケメンさんとか、オジサンとか、帰ってきたら頼んでみよっかなぁ」


【ま、ぶっちゃけその内助かるでしょ程度の認識、みたいな?
 その分危機に直面したら速攻パニくりそうだけど?】
221冴えない中年 ◆wRQwHnp5OOVI :2010/06/19(土) 11:26:20 0
嫌だ、もう嫌だ。何だって私がこんな災難に見舞われなきゃいけないんだ。
隣にいる若い女の子――本当なら女の子なんて可愛らしい代名詞は勿体無いくらいだが、
あくまで性別と年齢をある程度示唆する物として――はさっきから独り言がうるさいし。
お陰で、と全てを彼女のせいにする訳でもないが、もうずっと頭を掻く手が止まらない。
爪の間に溜まった脂が気持ち悪い。更にそれが接着剤となって
抜けた髪が挟まっている事は暗闇の中でも触覚で分かるけど、それでも止まらない。

「あぁもう、お願いだから……隣で大騒ぎをするのはよしてくれ……」

唇の薄く開かれた隙間から這い出る声は暗闇に溶けて、隣の彼女には届かない。
暗闇の向こうから矢尻のような視線が私の方へ照準を定められているかと思うと、
下腹部の奥が小刻みに揺らぎ、胸の内が何かに圧迫されて気分が悪くなる。
無論その視線が真に向けられているのは私では無いのだろうが、
それでもこう言うのは近くにいる者が往々にして巻き添えを食うものだ。

そう、巻き添え。私の人生こんなのばっかりだ。
小学生の自分を思い出す。同級生が万引きをして補導された際に、
私の名前を共犯者として挙げた為に私まで犯人扱いされてしまった。
思えばあれを皮切りとして、私の巻き込まれ人生が始まったのだ。
押しの強い学友に無理矢理引っ張られるように進学して、
大学で数合わせに呼び出された合コンで知り合った女性と、周りの囃し立てに流される形で結婚して。
私の人生の足跡を振り返っても、私の意図など何処にも見当たらない。

巷では巻き込まれ型とやらが流行っているらしいが、私に言わせればつくづく、
そんな物は望執に過ぎない。いや、案外私のような人間が書いているのかも知れないが。
そこまで考えてふと、皮肉と自嘲の吐息が湿り気を帯びて零れ落ちた。

不幸だ。どうしようもない位に、不幸だ。
鬱屈とした日常への気紛れと気休めに送ったとは言え、やっと私の意志が反映されたかと思ったこの列車も、
結局はこのような事件へと成り果て巻き込まれてしまった。

何気なく、先程手品ショーらしき芝居を披露していた女性の歩み去った道程を見遣る。
この状況下でも気丈に振る舞えた彼女に、私はどうしようもなく憧憬を抱いた。
悪質で悪辣な羨望、嫉妬心を。
彼女だけではない。
あの落ち着いた物腰の刑事も、華やかな人生を歩んできたらしい身なりの若い男も、
なまじ深い考えを持たず生きているような中年の女性も、他の動き回っている連中も。
誰もが私は妬ましい。

ふと私の心に、何かの本で読んだ陰陽太極図が心に浮上する。
この世の万物、森羅万象全て調和が取れている、だったか。
ならば彼らの気概を挫き幸せを奪えば、私はその分幸福になれるのだろうか。


もう何でもいい。とにかく、救いが欲しかった。

【暴走モード発症。立ち直るか突っ走るかは周り次第】
222杉下右京 ◆0NfeAvRda6 :2010/06/21(月) 13:55:21 O
>>217
熱心に手帳を読む右京の腕を、物凄い力で掴んでくる主婦風の女性。
覗き込み、興味津々といった風だろうか。
右京はゆっくりと声のする方へ顔を向ける。
>「アラアラ、あら〜っ謎の手帳に失踪事件に不審死?なんだか二時間ドラマみたいじゃないのよ。
「はい?」
>この変な日記書いた奴が列車作ってたわけ?
「ええ、正確には作業員の1人です。それに、この工事に関った人物が
他にもいますがその方々も失踪されています。
彼の死と、何らかの関係があったと仮定しても不自然ではありませんねぇ。」
そうこうしている内に、黒髪の女性が帰ってきた。
先程のマジシャンだろう。
「これは、どうも。何か、手がかりになるようなものはありましたか?」
そこ横では、再び主婦が大きな声で喋り始めた。
それに合わせ、右京もやや高揚したような声で返し始める。
>救助って言えば、かれこれ数時間経つってのに警察も救助隊もさっぱり来る気配ないねえ
「ええ、私もそれは不自然に思っていました。もし、これが大規模の災害。
つまり、地域一体を襲った地震ならば何らかのコンタクトがあってもいいはずです。
現に、この列車は大々的にワイドショーなどで報道がされてましたからねぇ。」
>そういえば何年か前大きな列車事故があったわね!トンネル内の火災事故!
「あの時も、原因が不明でしたねぇ。あれもトンネル内での
事故でした。その時の証言を最近調べていましたが、気になることが1つ。
あの時は、生存者が2名しかいませんでした。乗客のほとんどが即死、または
煙を吸い込んだことによる一酸化炭素中毒。
唯一、正確に状況を知っていた生存者の少女が言っていたものが気になります。」
手帳から少女の証言を読み出す。
「大きな揺れが起こり、そして炎が上がった。……しかし、これを証言した少女は
まだ当時6歳でした。その少女の出身地は沖縄県黒門島。身寄りがなく、丁度施設へ向かう途中だったそうです。
このような証言は、あまり重要視されなかったようですねぇ。
現に、当時の資料によるとパニックになった少女の幻覚だと処理されています。
…しかし、気になるんですよ。似てませんか?
今回の状況と。」

【右京、事前に色々調べていた模様。理由は現時点では不明
223MOBS ◆wRQwHnp5OOVI :2010/06/21(月) 18:04:34 0
【今日でバーテンダーから御剣検事へレスを送ってから5日となります
 このスレには明確な期間制限、所謂○日ルールなんて物はありませんが、
 だからと言ってそう長々と待つのは悪戯な中だるみを呼ぶだけだろうと思いまして
 なので今日中に投下、そうでなくても何かしら報告が無かったのなら
 勝手ながら色男さんの身柄をこちらで預かろうと思います
 勿論中の人間が帰ってくればすぐにでも操り糸を受け渡す事を前提にです
 まあ、現時点じゃたらればの話に過ぎませんし、仕切り屋ぶるつもりもありませんが、これで案外心配性でして
 気を悪くしたならすいませんと謝っておきましょう
 出しゃばりついでに、一応○日ルールを設ける事も提案しておきます
 どうするかは皆様の意見に従いますけども】
224御剣&バーテンダー ◆wRQwHnp5OOVI :2010/06/23(水) 00:05:34 0
> 「何だ? 悪いが男に突きつけられた文章なんざ見る気はないぜ。一度バーの客の手紙を受け取ったら三日三晩追い回されてな」

「ふむ、安心したまえ。私とて酔いどれた詩人もどきに追い縋る程暇ではない。それより……」

> 「……あぁ、外からじゃ分からないだろうがな。実はスタッフが過ごしたり物置代わりになっていたり、言わば楽屋裏としての二階があるのさ。
>  何なら、後で確認しに行ってみればいい。階段ならロビーの奥、スタッフルーム入ってすぐ右だ。
>  手帳の内容を疑うなら、俺に尋ねるまでもなく自分の足で確かめた方が手っ取り早いと思うぞ、『色男さん』よ。勿論手帳の持ち主を探してもいいが、余りオススメはしないな」

答えを受けて御剣は目を瞑り、腕を組む。
バーテンダーの回答に、ムジュンはなかった。
嘘を吐いた所で簡単に確認のしようがあり、いずれ露呈してしまっては意味がない。
無論このような常識的な思考の裏を突いてくる証人もいるにはいるが、

(……まだ何か、違和感がある)

バーテンダーの言葉に、御剣は確かな違和――ムジュンの気配を感じていた。

「失礼、少々手帳を拝見したいのだが」

右京に断り、手帳を手にする。
そうして幾度かページを前後させ、視線を文面に滑らせる内に、彼は違和感の正体に気がついた。
ボトルを傾け、己を見下すバーテンダーへと、御剣は眼光の矛先を戻す。

「……もう一つ、よろしいかな」

「アンタの歌う囀りが酒のツマミになるってなら、大歓迎だ。
 だがもしも酒がマズくなるような酔っぱらいの戯言だったら……」

ボトルを下ろし、彼は懐からバーツールを取り出すと御剣へと突きつける。

「アンタの頭……このスクイーザーで絞ってやるから、覚悟しとくんだな」

「……ム。何やらよく分からんが、大変な事になると言う事だけは伝わった。善処しよう」

ちなみにスクイーザーとはレモンやライム等の果物を絞る為の器具である。
ともあれ、御剣は蝋燭の薄明かりでも見えるようバーテンダーへと手帳を突き付ける。

「この手帳は、随分とマメに書かれている。持ち主の几帳面さが透けて見えるようだ」

「それがどうした? 俺に因縁を付けると幸せな気分になれるとでも書いてあったか?
 幸せが欲しいなら、酒か女に溺れた方がよっぽど手っ取り早いぞ。
 丁度お誂え向きに一人、迷子の子猫ちゃんがやってきたようだしな」

「……残念ながら、私にはそのような事よりもやり甲斐のある仕事がある。
 そう、君のような『嘘つき』の嘘を、暴く事だ」

「そのような事、か。だそうだお嬢さん。……で、俺がいつ嘘を吐いたって?」

「つい先程の事だ。君は『作業員達に何度か酒を振舞った』と言ったが……この手帳にそのような事は記されていない。
 これ程マメに書かれた手帳で、それは些か不自然だろう。君が嘘を吐いたと判断する方が順当である程度には、な」

手帳を縦に揺らがせながら、彼は滔々と語った。
対してバーテンダーはただ一口、酒を煽る。

「……成る程、ただの色男って訳でもないみたいだな。差し詰め、伊達男って所か。
 逆に言えば、そこまでだな。アンタの肩書きも……追求もな」

嘘を暴かれたにも関わらず、バーテンダーは不敵な態度を崩さない。
御剣の眉が、微かに顰められる。
225バーテンダー ◆wRQwHnp5OOVI :2010/06/23(水) 00:06:17 0
「確かに俺は嘘を吐いたが……それはちょっとした見栄を張っただけでな。別段、腹蔵があるようなモノでもないのさ。
 薄っぺらな嘘の裏には、ちっぽけな自尊心があった。酒の肴としては、上出来だろう?」

そう、彼の嘘を暴いた所で、何が分かるでもないのだ。
ただ分かる事は唯一、彼が『嘘を吐いた』と言う事だけ。
けれどもそれは、存外大きな意味を持っていた。
バーテンダーはこの状況下で、本来ならば吐く必要のない嘘を述べたのだ。
勘の鋭い右京や御剣ならば、『彼が何か穏当ならぬモノを抱えている』と気付くのは容易いだろう。

「さて……漫談はここいらでおしまいでいいだろう? 
 俺の見栄っ張りを突っつくより、建設的な話なら幾らでも出来る筈だしな」

それでも、彼は平静を装う。
これ以上の露呈を避けるべく。
取り繕いの意図が過分に含まれている為その軽口は、酷く精彩を欠いていたが。

「そうだな、差し当たり……『二階』について聞きたいんだったか?
 つっても資材や食材、従業員のスペースってだけなんだがな。
 ちなみに二階へ上がる階段はフロントの扉の奥だが、俺は鍵を持っちゃいないぜ。ちょっと彼女と逢引してたら野暮な奴に没収されちまった」

> 「出雲太陽。これがこの手帳の持ち主でしょうねぇ……そして、
> これが5日前の夕刊の社会面です。」
>
> ”30代男性 不審死”
>
> 「彼は鉄道会社の作業員としてここ半年以上はある巨大なプロジェクトに
> 関っていたそうですよ。彼の名前は、そう。
> 出雲太陽です。」

「あぁ、その事件なら俺も聞いてる。こう見えても職業柄、新聞は読んでいてな。
 どんな客にも話の合わせられるバーテンダーの必需品だ。……だが、ソイツの名前や身の上は知らんかったな。
 ただの作業員としか思っていなかったが、どうやら非日常に片足突っ込んでたって訳か?
 ……ところで話は変わるが、その情報は俺に明かしてもいいモンなのか?」

あくまで平静を装い、彼は続ける。
226バーテンダー ◆wRQwHnp5OOVI :2010/06/23(水) 00:07:16 0
> 「ええ、私もそれは不自然に思っていました。もし、これが大規模の災害。
> つまり、地域一体を襲った地震ならば何らかのコンタクトがあってもいいはずです。
> 現に、この列車は大々的にワイドショーなどで報道がされてましたからねぇ。」
> 「あの時も、原因が不明でしたねぇ。あれもトンネル内での
> 事故でした。その時の証言を最近調べていましたが、気になることが1つ。
> あの時は、生存者が2名しかいませんでした。乗客のほとんどが即死、または
> 煙を吸い込んだことによる一酸化炭素中毒。
> 唯一、正確に状況を知っていた生存者の少女が言っていたものが気になります。」
> 「大きな揺れが起こり、そして炎が上がった。……しかし、これを証言した少女は
> まだ当時6歳でした。その少女の出身地は沖縄県黒門島。身寄りがなく、丁度施設へ向かう途中だったそうです。
> このような証言は、あまり重要視されなかったようですねぇ。
> 現に、当時の資料によるとパニックになった少女の幻覚だと処理されています。
> …しかし、気になるんですよ。似てませんか?
> 今回の状況と。」

「……アンタの言いたい事ってのはつまり、こう取って構わないのか?
 『トンネルでの地震は起きた。次に起こるのは火災だ』って。
 面白いな。ウチの店にも酔う度に世界の終わりを予言する自称神様がいるが、アンタならタメが張れそうだ」


【二階には物資やキーアイテム的な物があるかもな。ただし鍵は今の所見当たらない
 ついでに火災が起こるかも知れないな。乗客連中の不注意以外にも、何かがあってもおかしくないだろう
 謎解きとキャラの拝借については、すまなかった。こんな事を言えた口じゃないが、何か一報くれるととても助かる】
227 ◆0ZRb1KkMsw :2010/06/23(水) 00:17:00 0
いやよ・・・
228糸井緋芽子 ◆0mZJc5qfZk :2010/06/26(土) 14:54:05 0
>>222
男達と話していると、逆メリハリボディのマジシャン女子が戻ってきた。
しつっこい口調の銀縁メガネ刑事と色男の若い検事、酔っ払いのバーテンに妙齢の女性におばはん。
妙な取り合わせの面子が会する展望室。
銀縁メガネの刑事は緋芽子の持ち出した数年前の列車火災の話に乗ってきた。

>「あの時も、原因が不明でしたねぇ。あれもトンネル内での
事故でした。その時の証言を最近調べていましたが、気になることが1つ。
あの時は、生存者が2名しかいませんでした。乗客のほとんどが即死、または
煙を吸い込んだことによる一酸化炭素中毒。
唯一、正確に状況を知っていた生存者の少女が言っていたものが気になります。」

>「大きな揺れが起こり、そして炎が上がった。……しかし、これを証言した少女は
まだ当時6歳でした。その少女の出身地は沖縄県黒門島。身寄りがなく、丁度施設へ向かう途中だったそうです。

「そうそう生存者がたったの2人!救助が遅れて悲惨なことになっちゃったのよねえ!
ワイドショーで自宅に向かっていた単身赴任の夫を亡くした主婦だの
一人旅に送り出した息子を亡くした夫婦のインタビューやってて泣けちゃったわ!
かわいそうにねぇ〜!
アラ?それにしてもおかしいわね?
ワイドショーでは生き残りの女の子がそんな可哀想な境遇だなんて言ってなかったよ?
揺れが起こり、炎があがった…ってあの時は地震なんかなかったじゃないの?
まあ、これれだけ大きい電車が事故起こしたら大きな揺れがあってもおかしくはないわね。」

刑事の不自然なまでの詳細な情報にワイドショーネタで対抗する糸井緋芽子。


>>224-225
酔っ払いバーテンと色男検事が手帳の内容について嘘をついた、つかないでモメている。
事故の話題に割り込んでくるバーテン。

>「……アンタの言いたい事ってのはつまり、こう取って構わないのか?
 『トンネルでの地震は起きた。次に起こるのは火災だ』って。
 面白いな。ウチの店にも酔う度に世界の終わりを予言する自称神様がいるが、アンタならタメが張れそうだ」

「次に起こるのは火災?!馬鹿なこと言うんじゃないの!
事故直後に火事がおこるならともかく何時間もたって燃え出すわけないじゃないの!
エンギでもないこと言うんじゃないよ!
戸締り用心、火の用心!おそまつ、ふしまつ火事のもと!
ろうそくが倒れて火事にならないよう気をつけなきゃね!
こんなトコでグダまいてても仕方ないし火の用心の身回りでもするかい?」
229山田奈緒子 ◆oOWEk44fpA :2010/06/26(土) 23:41:47 0
【すいません、少しバタバタしてて遅れました】

>218
>「……そんな目で見んな。ここは元々俺の部屋だ。なけなしの財産を、回収するだけだ」
「いえいえ、頼もしいなと思っただけですよー。
どこかのドアを壊す必要がある時はまたお願いしますね」

>219
>「……まーちゃん? ……寝ちゃったね。よし、そこのお姉さん。これ、僕らの部屋の鍵です。
 探索で差し当たったら使って下さい。特に盗む物はありませんけど、物色もご随意に。まあ、鍵と錠のどちらか歪んでたらアウトなんですけどね」
「いいんですか!? ありがとうございます!」
【ツイン部屋の鍵を手に入れた!】
部屋のランクによって扉等の仕様は違うらしく、ツインルームの鍵は立派なカードキー方式になっている。

>222
>「これは、どうも。何か、手がかりになるようなものはありましたか?」
「これを見つけました」
それだけ言いながら、見つけて来きたメモを右京に渡す。
それ以上の説明をしなかったのは、メモを見ただけで必要な情報は分かるからだ。
・隠し部屋があるらしい
・SS室に非常食がある
……あるいは、信用ならない人物が紛れこんでいるのを直感で感じたからか。(>224)

>222 >228
>「大きな揺れが起こり、そして炎が上がった。……しかし、これを証言した少女は
まだ当時6歳でした。その少女の出身地は沖縄県黒門島。身寄りがなく、丁度施設へ向かう途中だったそうです。
このような証言は、あまり重要視されなかったようですねぇ。
現に、当時の資料によるとパニックになった少女の幻覚だと処理されています。
…しかし、気になるんですよ。似てませんか?
今回の状況と。」
「黒門島……!?」
黒門島は奈緒子の出身地であり、島のシャーマンに祭り上げられそうになって
えらい目に会ったこともあるいわくつきの島である。
「黒門島といえばつい最近まで昔ながらの独特の文化を受け継いできた島……らしいです。
シャーマンという存在がいて10年ほど前に代々受け継いできた家系の離反で廃止になったんですが
何代も遡った傍系の血筋を祭り上げようとする勢力もいたようで。
その白羽の矢がたった家は両親が謎の死を遂げ、残された娘は島の呪いから逃れるかのように島を出た……
という話を母から、いえいえ、風のうわさで聞いたことがあります
もしかしたらその子かも……」
もろオカルト的な話の上に収拾がつかなくなる可能性があるのでスルースキルを発揮するのが賢明である。
出来ない人は眉に唾をつけておこう。
「でもその話だとまさか今から火」

>228
と言いかけた台詞は緋芽子の大声にかき消された。
>「次に起こるのは火災?!馬鹿なこと言うんじゃないの!
事故直後に火事がおこるならともかく何時間もたって燃え出すわけないじゃないの!
エンギでもないこと言うんじゃないよ!
戸締り用心、火の用心!おそまつ、ふしまつ火事のもと!
ろうそくが倒れて火事にならないよう気をつけなきゃね!
こんなトコでグダまいてても仕方ないし火の用心の身回りでもするかい?」
「え、ええ、見回りましょう! さっきこんなの貰いましたし!」
ツインルームのカードキーを見せる。

>223
【普段は順番は気にせずにやって
話の流れとして次は是非この人の番!という時は1週間ぐらい目安でどうでしょう】
230MOBS ◆wRQwHnp5OOVI :2010/06/30(水) 01:08:09 0
【バーテンダー】

>「次に起こるのは火災?!馬鹿なこと言うんじゃないの!
事故直後に火事がおこるならともかく何時間もたって燃え出すわけないじゃないの!
エンギでもないこと言うんじゃないよ!
戸締り用心、火の用心!おそまつ、ふしまつ火事のもと!
ろうそくが倒れて火事にならないよう気をつけなきゃね!
こんなトコでグダまいてても仕方ないし火の用心の身回りでもするかい?」

「それはどうだろうな。さっきの手帳にもあったがこの列車は作業に割ける時間が少なくてな。
 電線を引くような暇が無い事は前々から分かってた。そこにただでさえデカイ事も相まって、
 列車の動力は古めかしい燃料機関が使われているらしい。
 もう分かるな? もしもその機関部に不都合が起こっていたら、例えば冷却水などに関する部分に致命的な損傷があったとしたら」

俺は言葉を切り、ボトルを傾ける。
液体がボトルの内で跳ね踊る音が響く。
その音はより一層に、俺の言葉を紳士淑女諸君に染み込ませる助けとなるに違いない。

「事故から時間が経ってから火災が起こる事に、お前さん達が火事で焼け死ぬ事に、何ら不自然は無いんだぜ?」


【嘘つき】

>「え、ええ、見回りましょう! さっきこんなの貰いましたし!」
>ツインルームのカードキーを見せる。

「その事なんですけどね」

話の全貌が大体見えてきた所で、僕は暗闇の彼方から先程の女性へと歩み寄り声を掛ける。
何だか随分と驚かせてしまった気がするので大いに猛省。嘘だけど。
それにしてもあの酔いどれのオッサン、部屋の隅っこで暗闇に紛れていた筈の僕を
ずっと視線で追っていた気がするんだけど、気のせいかなあ。寧ろ気のせいであれ。
よし、気のせいだ。僕はそう思い込んだ。思い込んだと書いたのだから、思い込んだのだ。

「そのカードキー。今の状況で読み込まれるのかなって、よくよく考えたら疑問だったんで来ちゃいました。
 通電とかしてるんですかねえ今。もし駄目だったら何とか電気を確保するか、最悪ドアを壊すしかありませんよ」

ともあれ僕がここにやってきた一番の理由を、告げておこう。
231岸谷 新羅ψ ◆i85SSHINRA :2010/07/01(木) 19:37:48 0 BE:3073756469-2BP(781)
蜃気楼の搭乗した状態で上空から調査。
※一度規制された為、下手に突っ込みはしないさ。
具体的なレスになるように注意します。
規制中、このスレの内容をしっかりROMっていました。

岸谷 新羅
「まず、崩壊したトンネルの部分をレーダーで調べてみます。
うーん、この崩壊状況は、蜃気楼では救援が困難と判断。

無理もありませんよ。今はこのように混乱した状況ですし…。
まあ、このスレに支障のない程度に語ってみます。」
232岸谷 新羅ψ ◆i85SSHINRA :2010/07/01(木) 19:42:04 0 BE:2390699467-2BP(781)
仕方ない。とりあえず、引き上げる。
後は、そのスレの熟練者に任せます。

〜新羅はそう言って、蜃気楼を岸谷研究所へ帰還させる。
※やっぱり、TRPGは興味はなかったのだ。下手に突撃しなければ良かった。
以降、TRPG系スレの突撃は絶対にやめます。規制されてこりごりですから。
死ねよ
再建はしないのかい
したいさ
誰か来いよ
ならば俺が手伝おう
237乾巧 ◆28dpKzNq05BD :2010/08/13(金) 23:50:50 0
自己紹介テンプレート
名前:乾巧
職業:フリーター
見た目:茶髪のロン毛、黒色のジャケットとズボン
性格:ぶっきらぼうだが根はいい奴?
好きなもの:冷たい食べ物
嫌いなもの:熱い食べ物
備考: 仮面ライダーファイズからの参戦です。宜しくお願いします。
マジで再建すんのかw
特殊能力なしのスレだけどそこも変えるの?
239乾巧 ◆28dpKzNq05BD :2010/08/14(土) 00:09:06 0
変更するのもありだと思うけど。
バトル物にならないようにさじ加減はいるけど。
えっと、一応ポシャる前から居たんだが、その時のキャラを継続するのは問題ないかな?
誰なのかは……こんな事を聞く時点で大体お察しか


特殊能力は超能力で言うならサイ(念力、瞬間移動など)ではなく
ESP(透視や過去視など)なら良いんじゃないかな?
勿論そうであってもチート性能にならないように加減すべきだろうが

あと列車編を継続なのか、舞台そのものを変更するのか、どちらが良いのかも一応尋ねておこう
一旦、ストーリーは白紙に戻した方がいいでしょ
仕切りなおすにはあまりに舞台が出来上がりすぎている
列車を脱出したらまたサバイバルでいいんじゃない。
話は脱出後から始めればおk
確かに
じゃあ次の舞台は、列車が本来向かう筈だった人工のリゾート島に
線路伝いにようやく辿り着いた、とかどうだろう
まあ孤島的な場所のがやりやすいかと思っただけだから、別に普通の街中でもいいんだが
皆の意見次第だな
電車にせよ、島にせよ、何か閉鎖的な場所がいいだろうね
もしも街にするなら絶体絶命都市みたいな感じにしてもいいし
とりあえずプロット決めようぜ
246名無しさん@自治新党スレでTATESUGI値審議中:2010/08/20(金) 13:14:31 O
人工リゾート島か
南国風でホテルもショッピングモールもある
地震があったってことなら建物が所々で崩れてたり電気、ガス、水道なんかは微妙かもな
限りある残された物資を巡って争奪戦や暴動なんかも起こしやすいだろうし
意見募集age
表向きはリゾート島
しかし地下には生態兵器研究室が
地震により島は半壊
生物兵器はあふれ、人間も特殊能力を得る
特殊能力とか生物兵器とかそんなんいらへんで…
ん?そなの?
250名無しさん@自治新党スレでTATESUGI値審議中:2010/08/20(金) 16:16:35 O
それはただの異能バトルスレだしな
嫌いじゃないがよそでやればっていう
いやほら、ちょっと上でそゆのも含めて見直そうって話だったから
「寒い……凍え死んでしまう……」
「あ、何か手から炎出るわ」

「水……水が飲みたい……」
「おい馬鹿!そんな水飲めないぞ!」
「そうそう、俺水流操作能力あるからこっち飲めよ」


これじゃサバイバルなんか成り立たないだろ?
むしろその特殊能力が使えて楽しくなるか?
動物園から猛獣が〜とか、地下の実験施設から猛獣が〜だけなら、まだ分からんがな
じゃあ特殊能力はなしにしとくか
常識的に人間が取得出来る範囲のスキルは別として
人間ばっかでいがみ合うのがアレなら猛獣くらいはいいかもね
マサイ人だって盾と槍でライオンとタイマン張れるんだ
やればできるさ
何故かフル装備で休暇に来ていた自衛官とか出てきそうだやな
駐屯してたとか特殊訓練中(一応孤島だし)とか
一応理由付けは可能だろうな
ただし否応なしに軍隊ならぬ群体キャラとなるし
それが嫌なら、またもっともらしい理由を作る必要がある
リゾートアイランドに向かう列車なら海底トンネルでアクシデントが起きる。
自衛官が休暇で遊びに来ている可能性はあると思う。
まー海上保安庁の船艇がたまたま側を通りがかったという設定もありだと思うが
あっさり動物を殺したり人々を制圧したりしそうでつまらない気もする。

リゾートアイランドだから動物園のような施設もあり。
そういう施設なら麻酔銃なども置いてある。
自衛官がそれを使用するというのはどうだろう?

恐竜はいないが少しジュウラシックパークの要素も含まれると面白いかもしれないな。
船着き場とかもあって列車以外に船で来ている観光客も宿泊しているつーのもどうかな?
普通に
ポシャる前の列車事故から何とか生還→元々向かう先だったリゾートアイランドに到着
でええやん?
258名無しさん@自治新党スレでTATESUGI値審議中:2010/08/22(日) 12:18:20 O
版権キャラはどうする?
あんまり超スキル持ちがきたらグダグダだと思うが
>>258
バイオと同じく人間の範疇がレギュレーションでいいがな
さっさとはじめようず
261名無しさん@自治新党スレでTATESUGI値審議中:2010/08/26(木) 15:04:02 Q
――寝台特急サザンクロス号が突如見舞われた震災。
乗客達は困難な状況の中、力を合わせて窮地を乗り切り崩落した地下トンネルから出口を見つけるのだった。

《……リゾートアイランド駅》

トンネルを出て線路沿いにかなり進んだ地下鉄の終着点。駅名を示す看板は地震の影響か床に落ち、売店は荒れていて人の姿はない。
作動していないエスカレーターを上ると見事なオーシャンビューが薄暗がりに馴染んだ目に眩しいほどに煌めく。

床に散乱したパンフレットには簡単な島の地図と主要施設の案内が書かれている。
ホテルやショッピングモール、サファリパークなどがあるらしい。
どれも豪華さを謳っているがはたしてこの状況でどれほど無事なのか…。

未だ自分達以外の人影が見当たらないその場に立ち尽くす者たちの胸に不安が広がる。

『自分たちはまだ助かっていないのではないか…?』


※特殊能力禁止
※版権キャラ可能(人間の範囲内で)
262桂木 桂馬ψ ◆FLAGMDXuX2 :2010/08/26(木) 18:30:02 0 BE:2049170494-2BP(1092)
すでにエンディングは見えております。
>>261
もしもしのフルブラウザ環境で、よくここまで素敵な長文を書き込めましたね。
263桂木 桂馬ψ ◆FLAGMDXuX2 :2010/08/26(木) 19:13:11 0 BE:227686122-2BP(1092)
@Reply>>261
特定されたくないのなら、もしもしさんのフルブラウザで書くなよ。
※もしもしは、2ちゃんねるで一番嫌われる端末です。
導入の名前欄が名無しだと信用度が一気に落ちるな
>>262
なんか?マーク付いているけど何で?
>>264
つーかそいつも基地外板荒らしなんだが。
試しにそいつのBEちょっとググってみるといい。
http://yuzuru.2ch.net/test/read.cgi/charaneta2/1261144568/791-794
間木奉人さまは、たぶんこちらのスレに書き込みたかったのかと
思いますので、一応URLをお貼りします。
よろしくお願いいたします。
267桂木 桂馬ψ ◆FLAGMDXuX2 :2010/08/30(月) 06:11:31 0 BE:683057243-2BP(1092)
ヒヨコ戦艦に続き、通称「コクハ」の話題が来たか。
268桂木 桂馬ψ ◆FLAGMDXuX2 :2010/08/30(月) 06:21:20 0 BE:1992249375-2BP(1092)
夕べ、映画「ボルケーノ」を少しだけ見ました。
このスレの趣旨は、ボルケーノの世界観の要素が含まれている事が分かりました。

桂木 桂馬
「大変だ!溶岩が地下鉄を豪快に流れています!
密閉された環境であるから、温度がなかなか下がらず、
最後までどんどん流れ続け、終着駅で一気に大噴火します!」

※火山の噴火は想像以上に恐ろしい。要には、自然の力には逆らえないという事だ。
三宅島の大噴火で、溶岩が阿古地区を飲み込んだのを思い出せば分かる。
うるせぇよ馬鹿
270名無しになりきれ:2010/09/23(木) 19:53:32 0
鯖威張る
271桂木 桂馬ψ ◆FLAGMDXuX2 :2010/09/24(金) 03:43:13 0 BE:1536878939-2BP(1092)
TRPGなんて、僕にとってはクソゲーだ。
272名無しになりきれ:2010/09/24(金) 08:51:12 0
友達がいなくてコミニケーションが取れない奴には出来ない遊び
画面の向こうにいるのは人間です
273名無しになりきれ:2010/09/24(金) 09:47:19 0
そもsもしンターネット自体が他人とコミニケーション捕るところだろ
274名無しになりきれ:2010/09/24(金) 10:30:53 0
日記が書きたけりゃ自分でホームページ立ち上げろっての
275桂木 桂馬ψ ◆FLAGMDXuX2 :2010/09/24(金) 18:53:50 0 BE:1138428645-2BP(1092)
このスレ、読み返したところ、僕は、新羅の名前のハンドルネームを使って、
滅茶苦茶に、規制されるほどまで荒らしてしまったし…。あのときの思考は何だったのだ…。
ずいぶん悪い事をしてしまったなあ…。今は落ち着いています。

僕のせいで、サバイバルTRPGの世界が完全に壊れてしまい、現在も復旧の目処は
立っていない状態です。落とし神モードで復旧を図ってみるか。
276名無しになりきれ:2010/09/25(土) 01:18:04 0
さようなら
277名無しになりきれ:2010/09/25(土) 02:25:50 0
kiero
278名無しになりきれ:2010/09/25(土) 20:08:37 0
仮面ライダー風TRPGスレ(カブトvsファイズ)
http://yuzuru.2ch.net/test/read.cgi/charaneta2/1281948419/
kottikoi
279桂木 桂馬ψ ◆FLAGMDXuX2 :2010/09/25(土) 20:42:10 0 BE:1536877793-2BP(1092)
@Reply>>278
お断りです。TRPGは僕は一切興味はありません。
ここを荒らして規制されたため、完全に懲りています。
280名無しになりきれ:2010/09/25(土) 20:43:27 O
じゃあこのスレを覗いたり書き込んだりしないほうがいいよ
281名無しになりきれ:2010/09/25(土) 20:47:04 O
>>279
この人心に障害をもっているの?
282名無しになりきれ:2010/09/25(土) 20:49:13 0
>>281
生まれながらにして脳に致命的な欠陥を持ってるヒトモドキだよ
だから奴には日本語・・・っつーか、人間の言葉が通じない
283名無しになりきれ:2010/09/25(土) 22:18:03 0
人もどきを産んだ母親と母親のマンコに精液ぶち流した父親は死ぬべきだな
284香坂直希 ◆yL91Do3Z6k :2010/09/26(日) 00:32:02 0
名前:香坂直希
職業:大学生
性格:冷静
見た目:普通の黒髪短髪の青年
大きめのリュックを背負っている
好きなもの:平和
嫌いなもの:災害
備考:絶体絶命都市3より。最近人工島で地震に遭い避難してきた
災害に対する知識はかなりある。
また、収集癖があり奇妙なコンパスや服を見つけては拾う
【まだやってますか?】
285名無しになりきれ:2010/09/26(日) 00:58:44 0
既に寝台特急ではないし、やりたいもんだ
286名無しになりきれ:2010/09/26(日) 19:29:28 0
もう終わってるけど言い換えれば1からやれるということだ
自分のスレにできるということだ
287桂木 桂馬ψ ◆FLAGMDXuX2 :2010/09/27(月) 04:08:00 0 BE:683057726-2BP(1092)
最近は心のない、つまり生き物をかわいがらないブリーダーのむちゃくちゃな交配によって、
障がい犬、障がい猫が生まれてきており、犬たちや猫たちが壊れていくのは僕は許せません。
その犬と猫はペットで、家族と同然なのです。

また、キャバリアでは、脊髄空洞症の問題があり、脊髄空洞症で苦しんでいるキャバリアは
どれだけいるかはわかっていません。わかりやすくいえば、軽自動車の車内に10人の人を
定員オーバーで無理矢理詰め込んでいるのと同じです。収まりきらないのです。

キャバリアは改良が進んで、美容化が進み、美しい身体になったのですが、それが徒となって、
進化が進まない脳髄が、ただでさえ小さくなった頭蓋骨で無理矢理詰め込まれているような感じとなり、
脊髄空洞症と呼ばれるキャバリア特有の疾患を抱えていることが現状となりました。

そのキャバリアの悲惨な現状を踏まえてみると、非常にかわいそうでしょ。僕も批判したくなります。
288桂木 桂馬ψ ◆FLAGMDXuX2 :2010/09/27(月) 04:38:20 0 BE:853821735-2BP(1092)
私の無造作な文章のせいで、自スレが荒れ始めてしまったじゃないか。
@Reply:>>287のレスも、私のアンチさんに対する火種を投げ込んだということ?

深夜の馬鹿力の「火種を投げ込め」コーナー化してしまった件…。
炎上の火種を作ったのは私。荒らすつもりはないのですが…。

その犬の現状を考えて投下してみたのです。非常に悲しい現状なので。
289名無しになりきれ:2010/09/27(月) 04:59:48 0
円滑な始動と進行のための必須NG対象:桂木 桂馬ψ ◆FLAGMDXuX2
290名無しになりきれ:2010/09/27(月) 09:39:47 O
また悪禁されに来たのか
291黒神 めだか(改)ψ ◆DMZBuMECHA :2010/09/27(月) 18:49:27 0 BE:3586048979-2BP(1092)
桂馬で相手にするのも難なので、私登場。
人権差別は私は絶対に許しちゃおけない行為だ。

差別をするようなものなら遠慮無く殴るからな。
> TRPGなんて、僕にとってはクソゲーだ。

桂馬さんの気持ちはわかるが、そんなのは人それぞれだ。
この種のゲームが好きな人がいれば、嫌いな人がいる。
アンチはしかるべき場所でやるべきだ。ここでやらないようにな。

桂馬よ。自分のやりたい事だけを押し通すのは、我が儘な
ガキンチョがただ暴れているだけとでしか見えないぞ。

TRPGという劇場で、決まりを守って楽しく劇を演じる場所なのだ。
あんたの場合、その劇場の決まりから大きく外れてしまっているのだ。
その点に気づけよ。

また、「ヒトモドキ」、「バッタモン」とかで罵るのはやめていただきたい。
れっきとした人種差別だ。あのニダ化ボルボッ糞グループの奴、
私を激烈に汚して崩壊してくれたな。その事で私は怒りを露わにしているのだ。
292名無しになりきれ:2010/09/28(火) 00:12:26 O
>>291
荒らしは消えろ
293名無しになりきれ:2010/09/28(火) 20:04:00 0
アイヌ系 あいぬけい アイヌ アイヌ民族 アイヌ系はアイヌ民族に対する強制同化が生んだ言葉
合いの子 あいのこ 混血 混血人 慣用的に用いる場合は「足して2で割った」ほどの意か
青姦 あおかん 野合 屋外で性交すること。意外に知らない人が多い
アカ あか 共産主義者 共産シンパ
明盲 あきめくら 字の読めない人 非識字者 言い換え語に文盲があるが好ましくない
足切り あしきり 予備選抜 二段階選抜 漫画「ラブひな」では、暗示として主人公の足が切れる
足を洗う あしをあらう 更生する 洗足池(東京)は「日蓮上人が足を洗った」池であり、慣用句として「足を洗う」意はない
当て馬 あてうま 交代要員 野球の場合
アメ公 あめこう アメリカ人
あらめん あらめん 初対面 探偵用語
アル中 あるちゅう アルコール中毒 アルコール依存症 「…中毒」は急性、「…依存症」は慢性のもの
按摩 あんま マッサージ師 あんま師 職業名
家柄 いえがら 結婚、就職の条件にするような表現は不可
イカサマ いかさま にせもの
躄 いざり 足の悪い人 足の不自由な人
伊勢乞食 いせこじき なるべく使わない。節倹(ケチ)な伊勢の人をののしっていう語
イタ公 いたこう イタリア人
板前 いたまえ 調理師 板前さん 職業名
いちゃもん いちゃもん 言い掛かり
田舎 いなか 東京との対比としては使わない。「町の子供。田舎の子供」や、生まれた土地の意味として使う場合は、悪印象を与えないよう配慮し使用する
犬殺し いぬごろし 野犬捕獲員 狂犬病予防技術員 職業名。「犬取り」とも
移民 いみん 海外移住者
イモ いも 田舎者 なるべく使わない
インチキ いんちき ごまかし
インディアン嘘つかない いんでぃあんうそつかない 比喩表現は不可。「クレタ人は嘘つきだ」はOK。
淫売 いんばい 売春
裏日本 うらにほん 日本海側
うんこ うんこ 大便 うんち 幼児語の「うんち」は可。2005/10/19「トリビアの泉」でうんこに関するネタが紹介され連呼された。バラエティの文脈では可か
294名無しになりきれ:2010/09/28(火) 20:04:42 0
運ちゃん うんちゃん 運転手
エスキモー えすきもー イヌイット
穢多 えた 使わない。特に江戸期、非人とともに被差別階級とされた。ちなみにスペインの反政府組織ETA(バスク祖国と自由)は“えた”と発音する
越後の米つき えちごのこめつき なるべく使わない
エチゼンクラゲ えちぜんくらげ 大型クラゲ 福井県水産課の要請によるが、2006/01現在マスコミは自粛していない模様。1920年、同県水産試験場長・野村貫一が新種のクラゲを発見、命名した
エディター えでぃたー 編集者
OL おーえる 女子社員 女子事務員 会社勤めの女性 「OL」の乱用は避ける
オールドミス おーるどみす 使わない。和製英語。未婚のまま婚期を過ぎた女性。「負け犬」と同義と考えられるが、負け犬はメディアで大々的に扱われている
オカマ おかま
沖仲仕 おきなかし 港湾労働者
唖 おし 口の不自由な人 聾者 ろうあ者
落人部落 おちうどぶらく 落人村 戦等により逃亡した者が住み着いた村の意か
落ちこぼれ おちこぼれ 授業についていけない子供 学業・成績不振の子供 やむをえない場合は「いわゆる落ちこぼれ」と表現する
落とし前 おとしまえ 金銭の絡んだ決着
溺れ死ぬ おぼれじぬ 溺れて死ぬ
お巡り おまわり 警察官 お巡りさん 巡査 幼児語としての「お巡りさん」は可とする
表日本 おもてにほん 太平洋側
親方 おやかた チーフ 班長 土木関係の語
おわい屋 おわいや 清掃員 作業員 「おわい」は大小便の意
女子供 おんなこども なるべく使わない。女性や子供を軽んじる意を持つ
女の腐ったような おんなのくさったような
隠坊 おんぼう 火葬場従業員
295名無しになりきれ:2010/09/28(火) 20:05:29 0
外人 がいじん 外国人 「グループ外、縁もゆかりも無い人」が原義
蛙の子は蛙 かえるのこはかえる 凡人の子は凡人だ 子は親に似る
ガキ がき 子供
確信犯 かくしんはん 故意犯 「故意に悪事を働く」は誤用。宗教・政治的な信念から正しいことと信じてする犯行が本義。ただかなり定着している
拡張員 かくちょういん セールススタッフ セールスマン 特に、インテリが書いてヤクザが売る出版物を売る人を指す
拡張団 かくちょうだん セールスチーム
拡張団長 かくちょうだんちょう セールスチーム代表 セールスチームマネージャー セールスチームリーダー
家系 かけい なるべく使わない。「適性は家系と深くかかわる」などは不可
過去帳 かこちょう 檀家の記録
ガサ がさ 捜索
かさっかき かさっかき 性病患者
片足 かたあし 片方の足
片親 かたおや 母子家庭 父子家庭
片手落ち かたておち 気配りに欠ける 不公平 本来侮蔑語ではないが「片手・落ち」と誤解されるためなるべく使わない
片肺 かたはい 片翼 比喩的表現の場合は要注意。双発の飛行機が片方のエンジンしか動かない状態から
片目 かため 片方の目 隻眼 独眼
片端 かたわ 身体障害者
がちゃ目 がちゃめ 斜視
担ぎ屋 かつぎや 行商人
かったい かったい ハンセン病
がっぷり四つ がっぷりよつ がっぷり 「四つ」が被差別部落を連想させるからか
カッペ かっぺ 使わない。田舎兵衛(いなかっぺえ)の略。田舎者をさげすんでいう語
上方の贅六 かみがたのぜいろく なるべく使わない。江戸の者が関西人をあざけっていった称
借り腹 かりばら うみねこのなく頃に
皮被り かわかぶり 包茎 仮性包茎は日本人男性の6割とも9割とも言われている
皮切り かわきり 手始め 最初に据える灸は皮膚を切るような痛みを感じることから。包茎手術の意はないが卑俗に感じる場合もある
川向こう かわむこう 使わない。川を隔てたむこうの岸の意
河原乞食 かわらこじき 芝居役者 江戸期、歌舞伎が河原で興行されたため。現代において河原に住むホームレスを指す語ではない
看護婦 かんごふ 看護師 「看護士」でなく「看護師」
姦通 かんつう 不倫行為
キ印 きじるし 精神障害者 使わない。キ印キッド→キャプテンキッド(ひょっこりひょうたん島)
キチ きち マニア 気違いの略。釣りキチ→釣りマニア
気違い きちがい 原則として使わない。「サザエさん」第1話でサザエがカツオに対して言った
気違い沙汰 きちがいざた 絶対に使わない。常軌を逸した行いを指す
気違いに刃物 きちがいにはもの 絶対に使わない。極めて危険性が高い状況を示す慣用句
ぎっちょ ぎっちょ 左利き
給仕 きゅうじ ボーイ 接客係 女工等と同様、時代背景を明確にして使われることがある
灸を据える きゅうをすえる お仕置き 制裁 東京都はり・きゅう・あん摩マッサージ指圧師会が使わないよう要請している
狂気 きょうき なるべく使わない
狂気の沙汰 きょうきのさた なるべく使わない
狂女 きょうじょ 精神障害者
狂人 きょうじん むやみに多用しない
漁夫 ぎょふ 漁民 漁船員 ただ「漁夫の利」が放送禁止用語である記述は確認できないため、慣用句としては使用可か
苦力 くーりー 労働者 中国語から。特に中国・インド・アフリカ等植民地での下層肉体労働者の意
屑屋 くずや 廃品回収業者 資源交換業
愚鈍 ぐどん 使わない。無知で間が抜けている者の意
首切り くびきり 解雇 人員整理 ちなみに中国語では「イカを炒める」と言う。無職者が腹を空かせて布団にくるまるさまが、加熱して丸まったイカに見えることから
汲み取り屋 くみとりや 清掃員 作業員
狂う くるう
クロ くろ 黒人 1988年岩波書店「ちびくろサンボ」絶版も、2005年瑞雲舎から
296名無しになりきれ:2010/09/28(火) 20:06:51 0
黒んぼ くろんぼ 黒人 「ちびくろサンボ」が絶版になった一方で、ドラゴンボール再放送ではミスター・ポポがカットされることはなかった
くわえ込む くわえこむ なるべく使わない。卑俗に聞こえるためと、慣用句として異性を連れ込む意があるからか
クンニ くんに エデンの檻。2009/12/28伊集院光 深夜の馬鹿力で連呼
群盲象をなでる ぐんもうぞうをなでる 特別な場合以外は使わない方がよい。凡人は大事業や大人物の一部しか見えず、全体像を見渡せない意
芸人 げいにん 芸能人 現代で一般的なのは「お笑い芸人」の略としてか
ゲーセン げーせん 五千円 音楽家の符丁。G(ゲー)線(音楽)→5線→5千か。高木ブーがトーク番組で使用したがお詫び・訂正はされず。一般視聴者向けの言い換え語か。アミューズメント施設の意ではない
下女 げじょ お手伝いさん
血統 けっとう 結婚、就職などの文脈では注意する
毛唐 けとう 白人
下男 げなん お手伝いさん
健全なる精神は健全なる身体に宿る けんぜんなるせいしんはけんぜんなるしんたいにやどる
ゲンナマ げんなま 現金 キャッシュ 現金を示す俗語。近世になってから使用されるように
強姦 ごうかん 乱暴 暴行 刑法上は別。暴力や脅迫により意に反して性交すること。対義語は和姦
後進国 こうしんこく 開発途上国 発展途上国
興信所 こうしんじょ 民間調査機関 調査会社 結婚、就職などの文脈では言い換え語の使用も要注意
業病 ごうびょう 使用に注意。悪業の報いでかかる、つらい病気の意
鉱夫 こうふ 鉱山労働者 鉱員
工夫 こうふ 労働者 作業員
坑夫 こうふ 鉱山労働者 鉱員
紅毛人 こうもうじん 白人
黒人 こくじん 不必要に使わない。黒人兵→米兵。人種の分類では単純に肌の色だけから区別するものではなく、例えばインド人は分類上は白人(コーカソイド)
虚仮 こけ 精神障害者
孤児院 こじいん 児童養護施設
乞食 こじき ホームレス
小僧 こぞう 店員
小使い こづかい 用務員 校務員
子供 こども 子ども
小人 こびと 妖精 ドワーフ 白雪姫と7人の小人 → 白雪姫と7人のドワーフ(または妖精)
ゴミ屋 ごみや 廃品回収業者 資源交換業
コロシ ころし 殺人
魚屋 さかなや 鮮魚商 職業名
ザギン ざぎん 銀座
サツ さつ 警察
サラ金 さらきん 消費者金融
サラブレッド さらぶれっど 比喩表現に注意。サラブレッドには厳格な血統登録が行われ、1頭1頭に全て血統書が存在する
三韓征伐 さんかんせいばつ 三韓出兵 3世紀、神功皇后が行った(とされる)新羅から百済・高句麗への出兵を示し、日本書紀に記述が残る
三国人 さんごくじん 中国人、韓国人 第二次大戦中から終戦後にかけ、日米両国に対し中国韓国を第三者として「三国」と呼称したことから
三助 さんすけ 浴場従業員
産婆 さんば 助産師 助産婦→助産師
色盲 しきもう 色覚異常
支那 しな 中国 東シナ海、南シナ海は使用可。語源はChinaと同じく“秦”から、サンスクリット語を経て音訳したもの
支那人 しなじん 中国人
支那蕎麦 しなそば 中華そば ラーメン
支那竹 しなちく メンマ ある時期から「メンマ」呼称が一気に普及したため、世代によって他方が通じない場合がある
支那料理 しなりょうり 中国料理 中華料理
士農工商 しのうこうしょう 身分社会 階級制度
ジプシー じぷしー ロマ
自閉症児 じへいしょうじ 自閉症の子供
シマ しま なわばり
地回り じまわり 暴力団員
ジャップ じゃっぷ 日本人 アメリカ等ではJapよりもNipの方が強い侮蔑を示すが、日本では一般的ではない
297名無しになりきれ:2010/09/28(火) 20:07:53 0
ジャリ じゃり 子供
ジュー じゅー ユダヤ人 Jew。欧米でユダヤ人を罵っていう語
獣医 じゅうい 獣医師
周旋屋 しゅうせんや 周旋業者 土地斡旋業者
酋長 しゅうちょう 部族長 首長 ゲロロ酋長 → ゲロロ艦長
嬢 じょう 手 電話交換嬢→電話交換手。うぐいす嬢など愛称は別
障害者 しょうがいしゃ 障がい者 本来は障碍者。障害競走(競馬)→ジャンプステークス
将棋倒しになる しょうぎだおしになる 折り重なるように倒れる 将棋連盟からの申し入れによる。ちなみにビリヤード協会は「玉突き事故」を容認している
情夫 じょうふ 愛人
情婦 じょうふ 愛人
女給 じょきゅう ホステス ウェイトレス 給仕と同じく、時代背景から用いる場合がある
植物人間 しょくぶつにんげん 植物状態人間
女傑 じょけつ 女流 女性
女工 じょこう 女子工員 女子従業員 時代背景を明確にした場合はよい
助産婦 じょさんぷ 助産師
処女作 しょじょさく 第一作
処女峰 しょじょほう 未踏峰
女中 じょちゅう お手伝いさん
職工 しょっこう 工員 工場従業員
しらっこ しらっこ 白皮症 アルビノ。萌え要素の1つにも数えられる
尻拭い しりぬぐい 後始末
心障児 しんしょうじ 心身障害児 略さない。やむを得ない場合「身障児」とする
心障者 しんしょうしゃ 心身障害者 略さない。やむを得ない場合「身障者」とする
新平民 しんへいみん 使わない。江戸期に賤民扱いされていた人々に対する明治以後の蔑称
ズージャー ずーじゃー ジャズ
スケ すけ 女 情婦
すけこまし すけこまし 漁色家 プレイボーイ
スチュワーデス すちゅわーです フライトアテンダント 客室乗務員
滑り止め すべりどめ 併願校 安全校 現在でも、受験生の間では「滑り止め」は一般に用いられる
ずらかる ずらかる 逃げる
スラム すらむ なるべく使わない。貧民街の意
正妻 せいさい 「正妻のポストを得た」など比喩的用法に注意
精神異常 せいしんいじょう 精神障害
精神分裂病 せいしんぶんれつびょう 統合失調症
精薄 せいはく 精神薄弱児 略さない。「精神薄弱児」には侮蔑の意味はない
傴僂 せむし 猫背 なるべく使わない。ゲーム「悪魔城ドラキュラ」に「せむし男」が登場するが、米国版「Castlevania」では「のみ男」となっている
鮮人 せんじん 朝鮮人 使わないこと
潜水夫 せんすいふ 潜水作業員
千摺り せんずり 自慰行為 オナニー 多数回男性器を摺ることから
線路工夫 せんろこうふ 保線員 保線区員
掃除婦 そうじふ 清掃作業員
掃除夫 そうじふ 清掃作業員
雑役夫 ぞうやくふ 用務員 校務員
育ちより氏 そだちよりうじ 使わない。「氏より育ち」も要注意
第三国 だいさんごく 中国・朝鮮の意味のときは不可。「三国人」の備考に語源詳細
代書屋 だいしょや 行政書士 直子の代筆
台湾政府 たいわんせいふ 台湾当局 1972年日中国交樹立以後、日本政府は台湾政府を認めていないため
台湾ハゲ たいわんはげ 禿頭病
タケノコ医者 たけのこいしゃ なるべく使わない。“やぶ”にも満たない技術の劣る医者の意
蛸部屋 たこべや 窮屈な作業員宿舎
タタキ たたき 強盗
ダッチマン だっちまん オランダ人
玉袋筋太郎 たまぶくろすじたろう 知恵袋賢太郎 NHKに出演の場合
他力本願 たりきほんがん 「他人任せ」の意味で使うのは誤用。弥陀の本願の力に頼って成仏する意
垂れ流す たれながす 流しっぱなしにする 公害問題は例外
知恵遅れ ちえおくれ 知的障害
近目 ちかめ 近視
血筋 ちすじ 結婚、就職などの文脈では要注意
チビ ちび 使わない。ちなみに2001年に問題となったメクラチビゴミムシは改名されなかった
298名無しになりきれ:2010/09/28(火) 20:08:37 0
痴呆症 ちほうしょう 認知症
チャリンコ ちゃりんこ スリ
チャンコロ ちゃんころ 中国人
中共 ちゅうきょう 中華人民共和国 中国 中国共産党の略ならよい
朝鮮征伐 ちょうせんせいばつ 朝鮮出兵 文禄・慶長の役 1592・1597年豊臣秀吉による李氏朝鮮への出兵
朝鮮人参 ちょうせんにんじん 高麗人参(こうらいにんじん)
チョン ちょん 韓国人
跛 ちんば 足の悪い人 足の不自由な人
釣り書き つりがき 自己紹介書
連れ子 つれご お子さん 再婚に際して前夫・前妻の子供を指す。俗に「コブ」とも
聾 つんぼ 耳の不自由な人
聾桟敷 つんぼさじき きこえないところ
低開発国 ていかいはつこく 開発途上国 発展途上国
低脳 ていのう 学習障害 学習困難
低脳児 ていのうじ 学習障害児 学習困難児
デカ でか 刑事
出稼ぎ でかせぎ 季節労働者
丁稚 でっち 店員
出戻り でもどり 使わない。結婚した女性が離婚して生家に帰る、またその人の意
天才と狂人は紙一重 てんさいときょうじんはかみひとえ なるべく使わない
手ん棒 てんぼう 隻腕 片方の腕が無い人を指す
土方 どかた 労働者 作業員
特殊学級 とくしゅがっきゅう 身障児学級
特殊学校 とくしゅがっこう 特殊教育学校 養護学校、盲・ろう学校などの総称
特殊部落 とくしゅぶらく 同和地区
土建屋 どけんや 土建業者 建設業者
土工 どこう 労働者 作業員
床屋 とこや 理容師 理髪師 理容業 理髪店 図書館危機
土左衛門 どざえもん 水死人 その様相が江戸期の力士「成瀬川土左衛門」を連想させたことから
屠殺 とさつ 食肉解体
屠殺場 とさつじょう 屠畜場
屠殺人 とさつにん 食肉市場職員 屠畜場従業員
どさ回り どさまわり 地方巡業
土人 どじん 原住民
共稼ぎ ともかせぎ 共働き
吃 どもり 言語障害者 吃音 2005/10/23「ガキの使いやあらへんで」のトークで、壊れた(?)カーナビに対して浜田「○○○(ドモリ?)やないか」と発言、音声は編集された
ドヤ どや 犯人の隠れやすい宿
ドヤ街 どやがい 簡易宿泊街
富山の三助 とやまのさんすけ なるべく使わない
トルコ嬢 とるこじょう ソープレディ
トルコ風呂 とるこぶろ ソープランド トルコ政府の要請に加え、1984年トルコ人留学生ヌスレット・サンジャクリによる厚生省直訴により改名、一部が支持した「ロマン風呂」を抑えて定着した
どん百姓 どんびゃくしょう 農民 農家の人 お百姓さん
ナオン なおん 女 情婦
南鮮 なんせん 大韓民国 韓国
南部の鮭の鼻まがり なんぶのしゃけのはなまがり なるべく使わない。産卵期に鮭の鼻が曲がる特性と、南部人(盛岡)がヘソ曲がりなのを掛けた語
ニガー にがー 黒人
ニグロ にぐろ 黒人
二号 にごう 愛人
ニコヨン にこよん 自由労働者 職業安定所からの定額給が240円(100円2個と40円)だったことから
日本のチベット にほんのちべっと 過疎地帯 辺地 高山地帯 現在チベットは急速に開発が進み、2006年には鉄道としては世界最高地点(海抜5072m)を通りゴルムドとラサを結ぶ「青蔵鉄道」が開通
人足 にんそく 労働者 作業員
人非人 にんぴにん 人でなし
人夫 にんぷ 労働者 作業員
猫糞 ねこばば なるべく使わない
農夫 のうふ 農民 農業 農家
脳膜炎 のうまくえん 精神障害者
ノビ のび 空き巣
299名無しになりきれ:2010/09/28(火) 20:10:24 0
1. 見出し 2. 読み方 3. 言い換え語 4. 備考
ハーフ はーふ 混血 混血人 ヒョウとライオンの混血は「レオポン」。また言い換えに「ダブル」とも
パーマ屋 ぱーまや 美容院
馬鹿チョンカメラ ばかちょんかめら オートマチックカメラ 全自動カメラ 「馬鹿でもチョンと押せば写せるカメラ」が説としては有力か
馬鹿でもチョンでも ばかでもちょんでも なるべく使わない。チョンは朝鮮人に対する蔑称
白痴 はくち 精神障害者
パクる ぱくる 逮捕する
馬喰 ばくろう 家畜仲買人
端女 はしため うみねこのなく頃にから。召使いの女の意
肌色 はだいろ ペールオレンジ うすだいだい
バタ屋 ばたや 廃品回収業者 資源交換業
発狂する はっきょうする 気が狂う
馬丁 ばてい 馬手 厩務員 明治からの賎業としての「馬丁」が連想される。競馬法では馬丁のまま
パン助 ぱんすけ 娼婦
番太 ばんた どうしても必要な場合「番小屋の○○」というようにする
半島人 はんとうじん 使わないこと
飯場 はんば 作業員宿舎
引かれ者 ひかれもの なるべく使わない。刑場に引かれていく罪人の意か
跛 びっこ 足の悪い人 足の不自由な人
非人 ひにん 使わない。江戸期、えたとともに賤民視された人々の呼称
ヒモ ひも 関係ある男 女に金品を貢がせて生活する男を指す俗語
百姓 ひゃくしょう 農民 農家の人 お百姓さん NHKで農業従事者が自分のことを「百姓」と言い放送事故になったとも
日雇い ひやとい 自由労働者
貧農 ひんのう 貧しい農民
醜男 ぶおとこ 器量の悪い男
不可触民 ふかしょくみん ハリジャン インドのカースト制におけるカースト外の身分
不具 ふぐ 身体障害者
父兄 ふけい 父母 保護者
不治の病 ふじのやまい 治りにくい病気 難病
ブス ぶす 使わない
ブタ箱 ぶたばこ 留置場
ブツ ぶつ 盗品
踏切番 ふみきりばん 踏切警手 踏切保安係 保安係を必要とする踏切は第1種乙・第2種があるが、第2種は国内に既に無く第1種乙も数少ない
ブラインドタッチ ぶらいんどたっち タッチタイピング
部落 ぶらく 集落 地区
浮浪児 ふろうじ ホームレスの子供
浮浪者 ふろうしゃ ホームレス 日本語には浮浪者の適切な言い換えが無く、英語から代用している
ペイ患 ぺいかん 麻薬患者
ペイ中 ぺいちゅう 麻薬中毒
坊主 ぼうず 僧侶 お坊さん 坊主頭→丸刈り
北鮮 ほくせん 朝鮮民主主義人民共和国 北朝鮮
ポコペン ぽこぺん 中国人 ポコペン人→ペコポン人(ケロロ軍曹)。中国語の「不 句多 本 bu gou ben」(金額が足りない)から。かつて日中貿易の際、中国人商人がよく用いたことから
保線工夫 ほせんこうふ 保線区員 保線作業員
ポッポー屋 ぽっぽーや 鉄道員
保母 ほぼ 保育士 保母・保父→保育士。ちなみにロリコンの神様、宮崎駿は保育園を経営している。
ポリ公 ぽりこう 警察官
本腰を入れる ほんごしをいれる 卑俗な感じを持つ人もあるので、注意して使う
ぽん引き ぽんびき 客引き
ほんぼし ほんぼし 真犯人
まえつき まえつき 前歴つき 執行猶予は前科にならない
魔女っ子 まじょっこ 魔法少女 「悪魔のような子供」の意
股に掛ける またにかける なるべく使わない
町医者 まちいしゃ 開業医
マンコ まんこ 女性器 ちんこは禁止されず。また「ほーみ」「べちょこ」「おめこ」など方言も禁止されていない。「ばか!ばか!まんこ!」
満州 まんしゅう 中国東北部(旧満州) 満州事変→柳条湖事件
未開人 みかいじん 原住民
未開発国 みかいはつこく 発展途上国 開発途上国
三つ口 みつくち なるべく使わない。口唇裂の俗称
300名無しになりきれ:2010/09/28(火) 20:11:41 0
身分 みぶん 使用箇所により注意
未亡人 みぼうじん 「故○○氏の夫人」というように置き換える
身元調査 みもとちょうさ なるべく使わない
婿をとる むこをとる なるべく使わない
娘を片付ける むすめをかたづける なるべく使わない
名門校 めいもんこう なるべく使わない。野球放送などで「名門○○校」などという場合はあまり抵抗はない
妾 めかけ 愛人
盲 めくら 視力障害者 目の不自由な人
盲縞 めくらじま なるべく使わない。木綿平織物の一種
盲判を押す めくらばんをおす ろくに見ないで判を押す
盲蛇に怖じず めくらへびにおじず なるべく使わない。無知な者が無知である故に無鉄砲な振る舞いをする意
盲滅法 めくらめっぽう やみくも なるべく使わない。無闇に事を行うさま
めっかち めっかち 片方の目しか見えない人のこと
盲愛する もうあいする むやみに可愛がる
蒙古症 もうこしょう ダウン症
盲人 もうじん 目の不自由な人 視覚障害者 「盲人用信号」の表記は地域によっては残っている
盲目 もうもく 分別に欠ける 理性がない 比喩的表現の場合
文盲 もんもう 字の読めない人 非識字者 中国では同義の「文盲wenmang」を現在でも使用しているとされる
ヤー様 やーさま やくざ
八百屋 やおや 青果業 青果商 八百屋さん
役不足 やくぶそく 力不足 「役に対して自分の能力が余りある」の意。「役に対して自分の能力が足りない」は力不足
やさぐれ やさぐれ 愚連隊
ヤバい やばい 危ない 危険だ
藪医者 やぶいしゃ なるべく使わない。診療能力の劣った下手な医者の意
藪睨み やぶにらみ 斜視 見当違い
ヤンキー やんきー アメリカ人 アメリカ人、特に米国北東部住民に対する俗称・別称
ヤンキー やんきい 不良行為少年 不良少年 原義は河内弁話者に対する蔑称。「『やんけ』言い」が転じて。アメリカ人を示すヤンキーとは関連しない
郵便夫 ゆうびんふ 郵便集配人 郵便配達人
郵便屋 ゆうびんや 郵便配達員 郵便屋さん
養護 ようご 心身障害者の意
養老院 ようろういん 老人ホーム 老人養護施設
寄せ場 よせば 「人足寄せ場」の意。人足寄せ場とは江戸期に設けられたホームレス収容・職業訓練所
ヨツ よつ 四本指のジェスチャーを行うことや、四本指のキャラクターを描くことも要注意
四つ足 よつあし なるべく使わない。被差別部落を連想させる文脈では不可。四つ。関西地方で強く残るとも
四つ辻 よつつじ 十字路
嫁にやる よめにやる なるべく使わない
寄目 よりめ 斜視
癩病 らいびょう ハンセン病
ルンペン るんぺん
令嬢 れいじょう 娘 不必要な所に使うと逆差別になる
レントゲン技師 れんとげんぎし 診療放射線技師 診療エックス線技師 「診療エックス線技師」は旧制度の資格で、保持者は少数
老婆 ろうば 老婦人 老女 老女は非常に嫌がられる
労務者 ろうむしゃ 労働者
露助 ろすけ ロシア人
ロンパリ ろんぱり 斜視 一方の目でロンドンを見、他方の目でパリを見るような様を侮蔑して。「ひんがら目」とも

この一覧は放送局や新聞社などが自主規制している、いわゆる放送禁止用語の一覧です。 差別語など特定の人を侮蔑する意味を含む言葉のほか、
本来差別的な意味を持たないが時と場合によって使用をわきまえるべき言葉も掲載しています。 また「他力本願」など誤用に注意しなければならない言葉も合わせて取り上げています。
301黒神 めだか(改)ψ ◆DMZBuMECHA :2010/09/28(火) 20:28:15 0 BE:1992249757-2BP(1092)
東京メトロスレの荒らしさんか。やはり。私の思ったとおりだったな。
以降はスルーです。
302名無しになりきれ:2010/09/28(火) 20:46:13 0
基地外荒らし消えろ
303名無しになりきれ:2010/09/28(火) 20:57:48 O
>>301
盗っ人たけだけしい
304名無しになりきれ:2010/09/28(火) 23:10:45 0
20..0211.0
305名無しになりきれ:2010/09/29(水) 01:47:28 0
ああ〜
306名無しになりきれ:2010/10/02(土) 17:42:07 0
yい
307名無しになりきれ:2010/10/04(月) 14:53:24 0
初めに……
この作品は、『ハレルヤ! 魔法が消える日』の、happy endバージョンです。

unhappyでは人が多数死んでいましたが、こちらは、極力人が死なない話にします。
ただし、貴族にとっては死ぬよりの屈辱となることでしょう。
ルイズには、死ぬくらいの苦痛と屈辱にあってもらいます。
それを乗り越えて、happy end……です。
それが嫌いだと言う方は、読むのをお控えになることをおすすめします。

ここでは、当然のことながらHなしです。
unhappyバージョンと一部重複する部分がありますことをご了承下さい。
(1)異変
それは、我々が住まう世界とは別の世界のことである。
ハルケギニアの国々の一つ、トリステイン王国。
美しく整備された都、トリスタニアは花に彩られ、人々が幸福の中に一年中飽くことを知らず、
平和に満ちあふれた国……は、見かけ倒しの偽りであった。
現実は……神より授かりしものと信じて疑わぬ力、『魔法』を使う能力を持つ者、『貴族』。
それを持たざる者、『平民』。
貴族は平民を、魔法という暴力装置によって支配し、抑圧し、搾取する社会。
威を誇り、平民のわずかな富を奪い取り、酒食に耽りて自らは励まず。
平民は諦観と絶望にくれるのみ。貴族への憎悪はあれど、抵抗する手段はない。
それが数百年、数千年、永遠に続くものと誰もが信じていた。
あの出来事は、ほんのわずかな心の隙をついたものだったのかも知れない……。

二つの月が朱に染まった。
天空の星々が位置に乱れを生じ始めた。
「異変が来るぞ!」
「我らには大きな喪失が待っている!」
「大いなる不幸が襲う!」
予言者たちの、異変の到来を叫ぶ声が、貴族たちの闊歩する通りに響きわたった。
しかし、貴族たちはそんな予言を嘲った。月や星の異常など、すぐおさまると信じていた。
だが、そんな楽観はすぐに消えることになる。
それから間もなく、温暖であったトリステインの気候が崩れ出したのだ。
貴族が平民から奪い取るための稔りをもたらし続けた太陽は分厚い雲の向こうに隠れた。
季節外れの北風が大地に吹き付け、草花を枯らしていった。
誰もが経験したことのない、深刻な凶作がトリステインを襲った。
だが貴族は容赦せず、搾取を続けた。平民の命綱となる作物を奪い取った。
それは豊作、不作に関わらず、収穫の時期のいつものことであった。
だが……。
都の郊外の農村にて、それは始まった。
「まだ隠しているだろう! さあ、作物を出せ!!」
「お願いします、これ以上お渡ししては、我々は飢えてしまいます」
「うるさい!! 出せと言ったら出せ!」
小作人の平民と地主の貴族の押し問答が起きていた。
「父ちゃんをいじめるな!」
「うわっ!」
突然、横から飛び出してきた少年の体当たりを受けて地主の貴族は倒れた。
「お、おい、地主様になんてことをするんだ! 謝れ!」
「やだ! こいつなんか貴族じゃない、泥棒だ!」
少年は毅然と言う。
「く、くそっ、このガキ……少し痛い目に合わせてやる!」
「お、お許しを! 良く言って聞かせますから」
「うるさい! もう許さん、食らえ!!」
火の魔法の使い手を自称する貴族は、魔法の詠唱を始めた。
「うわっ! や、やめ……」
魔法が放たれた……はずが、何も起きない。
「?」
308名無しになりきれ:2010/10/04(月) 14:54:05 0
平民の親子の衣服には、焦げ目一つついていない。
「な、なんだ!? 一体どうしたのだ!? こんなはずは……」
使い慣れているはずの魔法が、全く発動されない。
焦って詠唱を繰り返す貴族だが、火はおろか、煙一つ上がらない。
これには平民の親子も唖然とするばかりだ。何が起きたのだ?
ともかくこれは、形勢逆転のチャンスだ。
「食らえっ、野郎ーっ!!」
平民の父親は必死に詠唱し続ける貴族の顔目がけて、大きめの石を投げつけた。
「ぎゃあああああーっ!!」
石が額に命中した貴族は地面をのたうち回った。
「今だ、やっちまえー!!」
物陰から一部始終を見ていた平民たちが飛び出してきて、一斉に袋叩きにかかった。平民の親子も一緒だ。
「わ、悪かった、やめてくれ!! 謝るからやめてくれ!!」
貴族は命乞いを始めた。
「奪った作物を返すか?」
「返す。返すから、許してくれ」
平民たちは手と足を止めた。
「やったぞ! 貴族を謝らせた!!」
「我々の勝利だ!」
平民たちは歓喜の声を上げる。
「今後一切、我々を苦しめないと誓うか!」
「……は、はい」
「誓いません」
その不敵な声に振り向くと、そこには、5、6人ばかり、貴族の一家が集まっていた。
「あ、あなたー!!」
貴族の妻は、ボロボロにされた夫に泣きつく。
「よ、よくも……平民風情で……」
続いて、憤怒の表情を平民へと向けた。平民たちは思わず後ずさる。
続いて息子たちが、
「言っておくが、これは私怨による復讐ではない。偉大なるメイジたる貴族に逆らった処罰だ」
「さあ、覚悟しろ。今度はアリにでも生まれてくるんだな」
いよいよ最後かと平民の誰もが思った。
だが、一生に一度、貴族=メイジに一矢報いることができただけでも……平民たちの素直な思いだった。
だが……。
「ば、バカな!?」
「魔法が……魔法が!?」
先程の地主と同じことが起きた。
間違いなく詠唱したはずの魔法が全く発動されないのだ。
そうと決まれば!
「うおおおおおおーっ!!」
多勢に無勢、あっという間に貴族たちは倒された。
誰が持ち出したか、出刃包丁を突きつけられた貴族たちは必死に命乞いをする。
「た、頼む、命だけは!! さっきの言葉は撤回する、作物も返す、だから……」
先程と、完全に立場が逆転していた。
「ではまず、奪った作物を全部返してもらおう」
降参した貴族たちは、包丁を背中に突きつけられたまま屋敷へと歩かされた。



この村だけではなかった。
同じ出来事が、トリステイン全土で起きていた。
ある村では一揆に発展し、貴族の屋敷が襲われた。
「魔法が使えない!」と狼狽した貴族たちは、あっという間に昨日まで虫ケラ扱いしていた
平民に敗れ去った。
あの月や星の乱れが、これから始まる貴族=メイジの葬式を告げる鐘だったのだ。
309名無しになりきれ:2010/10/04(月) 14:55:15 0
(2)解放
5日を待たずして、トリステイン王国内での平民の反乱は、ゲルマニア、ガリア、アルビオン、ロマリア……近隣諸国へと波及していた。
もちろん、王族や貴族は手をこまねいていたわけではない。軍、治安部隊、傭兵部隊を動員して鎮圧に当たろうとした。
だが、予想外のことが起こった。
「軍は民とともにあり!」と、平民側に部隊単位で次々と寝返り始めたのだ。
平民と和解、団結した蜂起軍の戦力は、自分たちでも把握できないほど大きく膨れ上がっていた。
王家側に残った軍は、ほとんどが武器の扱いで劣る元メイジだった。
牙を抜かれた虎など、子猫も同然。このまま蜂起軍と戦ったところで、勝利は望めない。
衝突こそ起きていないが、いつ戦いが始まってもおかしくない膠着状態がしばらく続いた。
やがて蜂起軍『ハルケギニア救国連合トリステイン支部』の使者を名乗る女……かつてのトリステイン王国軍の銃士隊隊長だった女、アニエスが、トリステインを統治する女王アンリエッタの居城を訪れ、「女王陛下に謁見したい」と要求した。
あれだけアンリエッタに忠誠を誓っていたアニエスが、こうも簡単に蜂起軍に寝返るとは、誰もが目を疑った。
称号を与えられて貴族となったとはいえ、元は平民。平民としての感情は消えていなかったのだ。
「よくもぬけぬけと……裏切り者め、許さんぞ!」
衛士の一人が剣に手を掛けた。
「お待ちなさい。せっかくの話し合いの機会を無駄にしてはいけません」
アンリエッタはなだめた後、アニエスに顔を向けた。
「お話をうかがいましょう。講和会談をされたいのでしょうか。それとも、降伏勧告でしょうか」
「……両方ですね。こちらの要求を受け入れて頂きたく存じます」
アニエスは、油断なく目をあたりに這わせながら、声高らかに書状を読み上げた。
曰く……。
一つ、貴族制度を廃止し、すべての特権を没収すること。
二つ、法廷を開き、平民を殺傷した貴族、権力の乱用により平民を苦しめた貴族を公正な裁判にかけること。
三つ、貴族は所有する農地を、領地内の平民に公平に分配する形で明け渡すこと。
四つ、身分に関わらず、政治に参加できる機会を全ての国民に与えること。
「……以上にございます」
謁見の間は、重苦しい沈黙に包まれた。完全に降伏勧告だ。受け入れられない場合は、宣戦布告となるのは、誰の目にも明らかだ。
「我々としても、無益な争いは望んでおりません。流血の事態は、極力避けたいと存じます」
「……わかりました。では、少しお時間を頂けませんか? 私の独断では決めかねますので」
「結構でございます。討議を重ねられた上で、結論をお出し下さい。受け入れて下さるのならば、城の塔に白い布を掲げて下さいませ」
会談は終わり、アニエスは出て行った。
「このようなふざけ果てた要求、断じて呑めませぬ!」
「叛徒に加わった裏切り者どもは絶対に許せませぬ。断固として戦いましょうぞ!」
「徹底抗戦あるのみです!」
重臣たちが口々に叫んだ。
貴族制度を廃止しろ? 冗談ではない。そんなことをすれば、平民どもが何をするかは知れたものだ。
自分の首が、文字通り飛ぶかどうかの瀬戸際なのだ。
「お黙りなさい!!」
アンリエッタの大声に、協議の間は静まり返る。
「あなたたちは、自分のことしか考えていないのですか!! わかっています。平民の報復を恐れてらっしゃるのですね。では、
仮に戦ったところで、勝てまして? 王国軍の兵士だった者も多数加わっております。この城、都、いやトリステインの隅から隅まで知り尽くしているのです。
地の利、数の利、全て向こうが上回っているのです。アルビオンとの戦いとはわけが違うのです。それでも戦いますか? 負けるとわかっていながら」
「……おっしゃることは承知致しました。我々に、死ねとおっしゃるのですな。それが、陛下のやり方というものでございますか」
宰相である枢機卿マザリーニは、皮肉を込めて言った。
「……いいえ。首を捨てるのは私です。皆様方のご助命を願う代わりに、この身を蜂起軍に差し出します」
重臣たちはどよめいた。その決意に満ちた瞳に、誰もが言葉を返すことができなかった。
「……勅令を出します。要求を全て受け入れ、貴族制度は廃止すると。そして、平民……だった民を説得に当たるのです。貴族への復讐をやめさせるために。生活の保障、謝罪を要求されれば、私は一切拒みません。さあ、白い布を掲げましょう」
「……はっ」
マザリーニは、力のない返事をした。



310名無しになりきれ:2010/10/04(月) 14:56:17 0
城の塔に白い布が翻った。
城を取り囲んでいた蜂起軍から、嵐のような歓喜の声が上がる。
王家の降伏により、無血革命が成就した。
「解放万歳!!」
「自由に万歳!!」
「女王陛下のご英断に万歳!!」
万歳の声は、いつまでも消えることはなかった。
ゲルマニア、ガリア、アルビオン、ロマリアの城にも、白い布が翻った。
ハルケギニア全土はは歓喜に満ちた。平民たちは街に繰り出し、万歳を叫んで回った。
いつの間にか、太陽をずっと隠していた厚い雲が消えていた。太陽が再び姿を現した。
その夜、朱に染まっていた二つの月が、元の色に戻っていた。
空の星々の位置が、元に戻っていた。
しかし、魔法が復活することはなかった。元メイジ=元貴族たちの、逆襲に打って出るためのかすかな希望は完全に潰えた。
ハルケギニアのメイジ、すなわち貴族、ここに滅す。



勅令はトリステイン全土に発布され、ただちに施行された。
勅令が出た翌朝、トリステイン魔法学院。
シエスタは、洗濯物を持ったままあわてて廊下を駆けていた。
「おはよっす」
「あ、おはようございます、才人さん」
「どうしたんだよ、そんなにあわてて」
「寝坊しちゃいまして、お洗濯の……」
「ははは! なーに言ってんだよ」
笑い出した才人に、シエスタは唖然とする。
「もう貴族の言うことなんか聞かなくていいんだよ。貴族制度が廃止されたの、忘れたのか? つまり貴族はもうだめになっちまったんだから」
「あ、そういえば……」
条件反射で仕事に出ていて、すっかり勅令のことを忘れていた。
「もう仕事してる奴なんか一人もいないよ。俺たちも、遊ぼうぜ!」
「……ええ、遊びましょう! お仕事、やーめっ!」
シエスタはうれしそうに洗濯物を廊下に放り投げた。
「おう、そうこなくっちゃ! よーし、行こう!」
「行きましょう!」
才人とシエスタは一緒に庭に出た。
「シエスター! 才人さーん! 遊びましょー!」
庭ではメイドやコック、学院の使用人たちがボール遊びをしていた。
「はーい!」
「よーし、行っくぞー!」
二人はみんなの輪に加わった。
「ほら、行ったぞ! そっちそっち!」
「きゃー、強過ぎ!」
「あーん、取れなーい!」
「あははは!」
使用人たちの明るい笑い声が、学院の庭に響いた。
シエスタも、才人も、この学院に来てから、こんなに楽しい思いをしたのは、初めてのことだった。
貴族の横暴から解放された喜びを、深く感じていた。
夢にも思わなかった、自由の日が来たのだ。
311名無しになりきれ:2010/10/04(月) 14:57:44 0
(3)失墜
自由の日……魔法が消えた日。
系統魔法が消え、トリステイン魔法学院に召喚された使い魔たちは煙のごとく消えた。
残ったのは、人間である才人だけだった。
先住魔法はまだ残っているが、徐々に魔力は薄れ、消えかけている。もう使える者がいないのは系統魔法と同じだった。
ハルケギニアにおける魔法は、静かに息を引き取ろうとしていた。
エルフ、亜人は力を失い、『ただの人』になった。
人間からの報復を恐れたか、いずこともなく身を隠した。
浮遊大陸であるアルビオンは海面に向けて徐々に降下を始めていた。一気に落下しないのは、まだ大陸を浮遊させる先住魔法が残っているからだ。
もし、先住魔法まで一気に消えていたら、アルビオンは急激に落下して滅亡、さらに大津波がハルケギニア沿岸を襲い、壊滅的被害となっていたことだろう。
貴族の横暴から解放された途端に大災害が襲っては、新たなる不幸の始まりだ。
魔法に頼るところが大きかった、産業はどうなっただろうか。
錬金はできなくなったが、鉄鉱石から製鉄をする技術は、すでに完成されていた。
メイジ殺しの傭兵に売る密造の武器を作る工程で、すでに高品質の鉄が作れるようになっていたのだ。
その技術は、あっという間にハルケギニア全土に広まっていくことになる。
武器を始めとした、鉄製品を魔法なしで作れる。ハルケギニアにおける、産業革命の萌芽であった。
だが、それら産業革命が達成されることになるのは、まだ先のことである。
現状は、魔法がなくなり、人々は不便な状態を強いられることになった。
風石がただの石ころとなり、空を飛ぶ『フネ』は海を行くただの『船』となった。
もっとも、フネを始めとした魔法の恩恵はほとんど貴族のものだったのだから、平民にとっては大して不便ではないのだが。
恩恵に預かれる者がいたとすれば、ほんのわずかの、平民の船長や船員だけだ。ほとんどの平民がただ下から見上げているだけだったフネは、もう飛ばない。
今まであったものがなくなったなら、今あるもので何とかする、いやしなければならない。
人間は工夫するもの。そうしなければ生きられないからだ。
フネに変わる新しい乗り物が生まれる日も、そう遠くはないかも知れない。
そして風に頼らずに海を行く船、馬より速く陸を走るもの、そして空を飛ぶ新しいものが……。



話を戻して、トリステイン魔法学院。
勅令が出た日から、学院としての機能は完全にストップしていた。
メイジが消えた世界での魔法学院などナンセンス、授業は全て休みとなった。
教師たちはやる気を失い、生徒たちは部屋に閉じこもりがちになった。
使用人は、自分のこと以外の仕事は一切しなくなった。
用事を言いつけようものなら、
「ご自分でどうぞ」
「チップはいくら下さるんですの?」
小バカにした態度で断られる。貴族の権威は完全に失墜した。
夕食の時間になった。
『元貴族入るべからず 入ったら殺す!! マルトー』
食堂の入り口に、殴り書きの張り紙がされていた。
「あの元クズ貴族のバカ息子、バカ娘どもに食わす無駄な飯はない!」
「そうだー!」
マルトーの言葉に、一同が賛同の声を上げる。
「食べ物を粗末にした罰が当たったと思って、しばらく腹ペコの苦しさを味わってもらうとするか!」
「そうだそうだー!」
「それでは、自由と解放に乾杯!」
「かんぱーい!!」
メイド、コックなど使用人たちはいっせいにグラスを上げた。才人も一緒だ。
才人は『例外』で仲間に入れてもらえた。
自分たちのためだけに作った食事の味は、格別だった。
貴族は出された食事の大部分は残す、気に入らないとまずいと文句を付ける。何が悲しくて、あんな奴らの無駄飯を作らなければならないのだ。
残飯を捨てる時、どんな気持ちかわかるのか。
でも、貴族はもうだめになった。もう貴族の食事など作らなくてもいいのだ。自分たちの分だけを作ればいいのだ。
312名無しになりきれ:2010/10/04(月) 14:58:26 0
「この食堂、レストランにして、元平民は無料で食べ放題、元貴族はスープ一杯につき100エキューってのはどうかな?」
「いいねー!」
「ナイスボッタクリ!」
「ははははは!!」
楽しい夕食の時間はあっという間に過ぎた。
後片付けを終えた後、才人が食事を乗せた盆を持っているのを、マルトーは目ざとく見つけた。
「それ、今日の残りもんじゃないか。持ってってやるのか、『元』ご主人様に」
「ええ、『元』ご主人様にね」
「優しいねえ、サイトは」
「いやいや、飢え死にされちゃ寝覚め悪いでしょ。まあ、元主人の惨めな姿を見るのも一興ということで」
才人の言葉に、周囲の人間はどっと笑った。



才人はルイズの部屋に戻った。
「食えよ。残り物だけど、晩飯だぞ」
パンとスープの残り、それにおかずが2品だ。
しかし、ルイズは体育座りの体勢でベッドの上に座ったまま、動こうとしない。
「朝からろくに食ってないんだろ? もう意地を張るな」
返事はない。
目は虚ろで、これまでの傲慢な雰囲気はどこにもない。
「いらないのか? じゃあ捨てるぞ」
「……食べるわよ」
さすがに空腹には勝てず、ルイズは食前の儀式も忘れ、食事をあっという間に平らげてしまった。
「ごちそうさま……それから……ありがとうって言っとくわよ」
「どういたしまして。……ん、何か言いたそうな顔だな。言ってみろよ」
顔色を読まれ、ルイズは少しためらったが、
「じゃあ言うけど、主人にこれくらいのことをするのは当然……」
「女王陛下の勅令により、あなたは貴族ではなくなりました。ゆえに、あなたは私、平賀才人の主人ではなくなりました」
慇懃無礼にバッサリ切り捨てた才人を、ルイズは苦虫を噛み潰した表情で睨みつけた。
「言っとくけど、俺に怒っても無駄だ。俺が決めたことじゃないんだから」
才人は臆することなく、平然と言ってのける。
「……私たちはもう貴族じゃないって!? 冗談じゃないわよ! これからどうすりゃいいのよ!」
ルイズはとうとう大声を上げた。
「じゃあ、アンリエッタ様に何とかして下さいって直訴してくれば? 友達のよしみって奴で」
「直訴!? 今トリスタニアにのこのこ出かけてみなさいよ、平民どもにどんな目に合わされるか」
「そいつは仕方ないな、自業自得ってもんだ」
「な……私が、私が何を……」
「したって言うんだ、って? 俺にしたことで、本が20冊くらい書けそうだよ。名付けて『使い魔虐待の報告書』。身に覚えあるだろ、忘れたとは言わせないぜ。犬扱い、奴隷扱いしたことを。そっちが忘れてもこっちは覚えてるんだよ」
「ぐっ……」
ルイズは言葉に詰まった。どれだけのことをしてきたのか、と言われれば返す言葉はない。
しばらく沈黙が続いたが、
「なんか言ったらどう……」
「何を言えばいいわけ?」
「どうせあんたも、貴族じゃなくなった、ざまあみろって喜んでるんでしょ!」
「俺はこれまでの、そして今ある事実を言っただけだ。それとも何か、今までのことは怒っていません、殴られたことも蹴られたことも一切気にしていません、全て水に流しますとでも言って欲しかったのか」
「ああ、そう言って欲しかったわね!」
ルイズは吠えかかる。
「あんたは元平民だからいいわよね。こっちは……使用人にまでバカにされて! 『飯が食いたきゃ自分で作れ、作れないなら材料のまま食え』って!! 完全に権威ゼロよ!! また『ゼロ』に逆戻りよ!!」
「お前だけじゃなくて、みんな同じだろ。ギーシュも、キュルケも、先生たちもみんな仲良く魔法ゼロ、権力ゼロになったんだろ? みんなでゼロなら怖くない、ってか」
「なんですってー!!」
313名無しになりきれ:2010/10/04(月) 14:59:09 0
「おっと」
乗馬用の鞭を握ったルイズの腕を、才人はあっという間にねじり上げていた。
「また鞭打ちか。お前も懲りない奴だ」
才人の恐ろしく冷静な声に、ルイズは冷や汗が吹き出して来るのを感じていた。
ルイズは鞭を取り落とした。
「そうだ、それでいい」
才人が手を離したその隙を見逃さなかった。
「いいわけないでしょ!!」
すかさず股間を蹴り上げた。
「ぐあっ!!」
才人は床をのたうち回る。
「あんまり私のこと、なめないでくれる? ……ぐうっ!!」
才人は痛さをこらえながら、ルイズのみぞおちに拳を突き入れていた。
「あんまり俺のこと、なめないでくれるかな? 何度もやられてりゃ、慣れっこになるってもんだよ」
痛みに耐えながら、才人は立ち上がる。たちまち、取っ組み合いのケンカが始まった。
掴み合ったまま、ルイズが殴る、才人も殴る。
「どうしてももう貴族じゃないことを認めないつもりか!!」
「当たり前よ!!」
果てしない殴り合い、蹴り合いが続く。
だが、所詮は男と女、力の違いは歴然だ。次第にルイズが押されてくる。
「何がお前をそうさせるのかは知らんが、現実から逃げてる時点でお前の負けだ!」
「うるさい!」
飛びかかってきたルイズを、
「大バカ野郎!!」
次の瞬間、才人は背負い投げで投げ飛ばしていた。
したたかに床に打ち付けられ、ルイズは動けない。
才人は自分が信じられなかった。理由ははどうあれ、女に手を上げた。しかも、投げ飛ばすなんて。
悲しい暴力だった。
「殺してやる……殺してやる、殺してやる、殺してやる!!」
ルイズはフラフラと立ち上がると、机の上にあった剣を掴んで才人に向けた。
デルフリンガー、しゃべる魔剣……だった剣。
まるで魂が抜けたように、口をきくことはない、ただの剣になっていた。
それでも、人は殺せるだろう。
「殺せるもんなら殺してみろよ。明日にでもお前はお縄になって、牢屋に入れられて、最悪、死刑になるんだ。元公爵令嬢だからって、無罪になると思ったら大間違いだぞ。それでもいいなら、さあ殺せよ、殺してみろ!!」
二人は対峙したまま、狂気が支配する重苦しい時間が流れる。
だが……。
次第に二人の顔から狂気が消えていく。
我に返った二人は、がっくりと肩を落として座り込んだ。
ルイズは剣を窓から投げ捨てた。
「……ちくしょう……どうして、どうしてなんだよ……お前は結局、俺のことを奴隷としか見てなかったのか。あれだけ一緒に命がけで戦ったのに」
あれだけ力を合わせて戦ってきたのに、一瞬にして信頼が崩れるとは。
才人の心は、失望にまみれた。
「お前だって、散々嫌ってきた悪徳貴族と何も変わらない。権力をかさに着ていばってるクズ貴族そのものだよ」
「……」
ルイズはうなだれたまま、顔を上げようとしない。
「いいか、お前はもう、貴族でも、公爵令嬢でもないんだ。メイジでもないんだよ。今までの暮らしはできないんだ。いいかげん、わがまま暴君は廃業しろ」
「……わかってないわね、サイト。私は誇り高く生きたいのよ。ヴァリエール家の娘としての誇りを持って」
「誇り高く? お前の言う誇りって、何なんだよ? 平民相手にいばりくさることか? 魔法の達人になって、バカにした奴らをぶっ飛ばしてやることか? 違うだろ」
「……違うわよ。国のために一生懸命……」
「嘘だ。お前は自分のことしか考えてない。税金が払えない平民の代わりに、立て替えて払ってやったことが一度でもあるか」
「何で私がそんなことを」
「ほら見ろ、そうだろうと思ったよ。腹をすかした平民に、一切れのパンでも与えたことがあるか」
欺瞞を暴かれ、ルイズは返事ができない。
「おしゃれに着飾ってパーティーもいいだろうさ。だが、その間にどれだけの平民がどれだけ大変な思いをしてたかわかるか! 貴族のためにどれだけの女性が未亡人になったかわかるか! どれだけの子供が孤児になったか!!」
「私のせいじゃないもん……私が悪いんじゃないもん……」
314名無しになりきれ:2010/10/04(月) 14:59:51 0
ルイズはたまらず泣き出す。
残酷なのはわかっている。才人も辛かった。これでいいのか、泣かせていいのかと逡巡する。
だが、ここは心を鬼にしてでも、自分たちがやってきたことを自覚させなくてはならない。
「泣くな!!」
迷いを押し殺し、才人は一喝した。
「だって、だって……」
「泣いても誰も助けてくれないし、何も解決しないぞ」
「じゃあ、私に何ができるって言うのよ。もう魔法は使えないのよ! 今までの努力が、全部パーよ! それで、どうやって生きていけばいいのよ!」
「魔法はなくても、人間だから知恵がある。知恵があるからここまで進歩してきたんだ。魔法の力だけじゃないんだ。知恵を絞って考えれば、魔法のない世界でも生きていけるはずだ」
「何か方法でもあるの?」
「ないね」
ルイズは思わず脱力しかける。
「だから考えるんだ。考えるんだよ! おい、お前生きていたくないのか? もう死んじまいたいのか?」
「生きたいわよ……」
「だったらさ……考えようよ……貴族だったことは忘れろなんて、無理なのはわかってる。それでも生きなくちゃいけないんだ。そのためにも」
才人の説得に、ルイズの心にわずかな火が灯った。
315名無しになりきれ:2010/10/04(月) 15:02:11 0
(4)閉校
ある朝のこと。
ノックもなしに、学院長室のドアが開いた。
「オールド・オスマン!!」
集団がずかずか入ってきた。コルベールを始め、教師陣が勢揃いしていた。
「オールド・オスマン、学院が廃校になるというのは本当なんですか!?」
「よくもまあ、こんなバカ面ばかりがそろったもんじゃのう……」
椅子にふんぞり返ったまま、力のない声で言う学院長オスマンに、一同は一瞬唖然となる。
しかし、コルベールはひるまずに声を張り上げた。
「オールド・オスマン! 真面目に答えて下さい! 学院はなくなるんですか?」
「ああ、本当じゃよ。昨日、王政府からの使者が来てな。『トリステイン魔法学院は廃校となる』と通達を渡された。まあ、当然じゃろう。誰も魔法が使えない魔法学院なんて、あるだけ無駄だからな」
「ば、ばかな……そんな、それじゃ私たちはどうなるんですか?」
「全員解雇。やむをえん」
「生徒たちは!?」
「全員家に帰ってもらう」
「そ、そんな……生徒たちはいいとして、私たちはどうすればいいんですか!?」
「どうするもこうするもないだろう。どこかの学校に勤めるなり、別の仕事を探すなり、好きなようになさい」
オスマンは他人事のように言った。
「そんな……魔法が使えないメイジなんて、どこが雇ってくれるというんですか……」
「わしに言ってもどうにもならん。わしは隠居させてもらうとするかの。もう、ほとほと疲れた……わかったら、下がりなさい。……せめて最後に、閉校式でもやるか」
それだけ言うと、もう精も根も尽き果てたかのように、オスマンは口をつぐんでしまった。
あの好々爺ぶりが嘘のような、肩を落とした後ろ姿は無惨なものであった。



廃校の知らせは生徒たちにすぐに伝わったが、それほど大きな騒ぎにはならなかった。
「ああ、来るときが来たか」とあっさりしたものだった。
魔法が使えなくなった時点で、いずれこうなることは心のどこかでわかっていたのかも知れない。
3日後、閉校式が執り行われた。
生徒も教師たちも、大部分が目はトロンとし、肩を落とした、まるで敗残兵のような体たらくになっていた。
教師たちは失業、生徒たちも、家に帰ったところで今までの贅沢三昧な暮らしは望めない。
こんな状態で放り出される。これでまともな状態でいられたら、むしろ異常だ。
だが、コックやメイドなどの使用人、そして才人だけが明るい顔だった。
「……では、続きまして、コック長のミスタ・マルトーよりご挨拶です……」
司会役のコルベールが、力のない声で言う。マルトーが壇上に上がった。
「よう、元貴族のドラ息子、バカ娘どもよ。どいつもこいつも、負け犬みたいな顔しやがって」
いきなりの嘲笑混じりの言葉に、誰も怒る者はいない。
怒ったところで、どうにもならないのだから。それ以前に、もう怒る気力もない。
「そりゃそうだよな、魔法が使えないメイジ、それにもう貴族じゃないから、ただのガキだもんな。
ずいぶんといじめてくれたけど、これでお別れだ。今更言うまでもないと思うけど、はっきり言わせてもらうよ。
俺はお前らのことが大嫌いだよ。理由なんて言うまでもないだろ? 本当に、食事に毒入れて、何度殺してやろうと思ったか知れない。
でもお前らは自分でだめになった。まあ、今まで好き勝手放題やってきたツケが回ってきたんだな」
マルトーは穏やかな笑みで罵倒し続ける。
「俺たちの心配はいらない。食堂を、民間払い下げでレストランとして使わせてもらえることになった。使用人連中は、みんなそこで働くことになったから。
いずれ開店するから、食えなくなったら来いよ、掃除や皿洗いくらいならさせてやるし、まかないの食事も出してやるからさ。俺、ついにオーナーシェフか……田舎のみんな、
ぶったまげるぞ。あ、お前らには関係ないか。以上だ」
マルトーは満足げに壇を降りる。生徒たちの中には、惨めさと悔しさのあまり泣き出す者もいた。
閉校式が終わり、生徒たちは荷物をまとめ始めた。
暇になった才人は、学院内をぶらぶらしていた。
ルイズの帰り支度を邪魔しないよう、気遣ってやったのだ。
手伝おうかと思ったが、今自分がいても邪魔なだけだと思い、席を外すことにした。
316名無しになりきれ:2010/10/04(月) 15:02:51 0
お、キュルケ。帰り支度は?」
同じようにぶらぶらしていたキュルケに出くわした。
「もう終わったわ。もう見納めだから……よく見ておこうと思って」
キュルケはいつになく寂しげな目をしていた。
「キュルケ、これからどうする?」
「ゲルマニアに帰って……それから考えるわ。サイトは?」
「俺はここで働くよ。ここで雇ってもらえることになったからさ」
「ふーん。それにしても、ルイズはどうなるのかしら?」
「ルイズ? 元公爵令嬢で、今でも十分金持ちなんだから、それなりにやっていくんじゃないか?」
キュルケと別れて部屋に戻ると、ルイズが荷物をまとめ終えたところだった。
「もう、行くのか?」
「明日、出るわ」
気の入っていない声でルイズが言う。
「そうか。これでお別れだけど、まあ、しっかりやれよ」
「……」
少しの沈黙を置いて、ルイズがつぶやいた。
「……そういえば、あんたのそのルーン、まだ消えてないのね」
「ん? そういえば……」
左手にある使い魔のルーン、ガンダールヴのルーンがまだ消えずに残っていることをすっかり忘れていた。
「なぜだ? もう魔法はないはずなのに」
才人にも理由がわからず、首をひねるしかなかった。
「まあ、俺メイジじゃないし、関係ないか」
「それよりサイト、もうこれで元の世界に帰れる道は完全に断たれたのよ。辛くないの?」
「俺? 今更ジタバタしたってどうにもならねえだろ。ここに根を下ろして生きてくしかないじゃないか」
「……気の毒したわね、サイト」
ルイズからの謝罪の言葉に、才人は驚いた。
「どうしたんだよ、いきなり」
「こっちの勝手な都合で呼び出して、その上、もう帰れなくしちゃって……」
「魔法が消えたのはお前のせいじゃないだろ。それよりお前、これから大変だな」
「ううん、これでいいのよ。ものは考えようよ。もうみんな魔法が使えないから『ゼロ』と呼ばれることもないし、
貴族の誇りなんて下らないものに縛られなくていいんだし」
開き直ったように笑って言うルイズの言葉が、たまらなく痛々しかった。



廃校となった学院から、一人、また一人と生徒が去っていく。
その一方で、払い下げられて新装開店することになったレストランの準備に、
才人や、ウェイトレスになったシエスタ、使用人たちは追われていた。
「花はこの辺でいいですか?」
「もうちょっと右」
「ここをもう少し広くしよう。お客さんが歩きやすくなる」
「オーナー、この下ごしらえのチェックお願いします」
「……よし、いいだろう。この味でいこう。デザートは?」
「全てOKです!」
「よーし、千客万来、間違いなしだぜ!」
厨房、ホールは活気に満ちていた。



学院からトリスタニアへの道すがら、とある農村。
「ここは、俺たちの畑なんだ! もう貴族に作物を納めなくてもいいんだ」
「うれしい! 精一杯守っていこうね!」
農民……元平民の一家が泣いて喜んでいる。
温かい土を握り締めて。
317名無しになりきれ:2010/10/04(月) 15:03:32 0
女王アンリエッタが、蜂起軍の要求を呑み、発令した勅令によっていわゆる『農地改革』が行われた。
地主=元貴族が保有する農地は、王政府が強制的にただ同然の安値で買い上げ、これまたただ同然で小作人である元平民に売り渡された。
他ハルケギニア諸国でも次々に行われ、あっという間に8割余りの農地が元貴族から元平民のものになった。
「ちくしょう! おかげでこっちは家とわずかな土地しかなくなった! 作物は全部平民どもに返しちまったし、おかげでスッカラカンだ! 恨むぞ、女王め!」
喜ぶ一家を遠巻きに、地主だった元貴族が恨み言を吐いていた。
その別の方向では、別の元地主の元貴族が5、6人の元平民とおぼしき男たちに袋叩きにされている。
「よくも俺たちを今まで虫ケラ扱いしやがって!」
「俺の兄貴をよくもやったな!」
殴られ、蹴られ、もう抵抗する気力もないのか、元貴族はされるままになっている。
それを横目で見ながら、学院を出た生徒たちの集団はとぼとぼと荷物を持って歩いていく。その中にルイズ、キュルケ、ギーシュもいる。
生徒たちは不安にとらわれていた。
家に帰れば、どうなるんだろう、私たちは。
もう土地は大部分を失っているはずだ。今までの暮らしはできない。
それだけならともかく、平民たちは私たちをどうする気だろう。
村八分? それだけならまだいい。あんな風に袋叩き? リンチ?
考えただけでも寒気がする。
すくむ足をぐっと踏みしめ、生徒たちの集団は道を歩いていった。
後の話であるが、その翌年のハルケギニア諸国の農業は、
自作農の誕生による生産意欲の向上、加えて恵まれた天候により、
前年度が嘘のような大豊作だったという。
大豊作には、もう一つ理由があった。
だがそれが始まるのは、もう少し後のことである……。
318名無しになりきれ:2010/10/04(月) 15:04:46 0
(5)処刑
魔法が消えた。
貴族も消えた。
平民は解放された。
平民の境遇は天と地の差で改善された。
だが、何ごともいいことばかりではない。
『元貴族お断り』
『豚と元貴族入るべからず。訂正、豚は許可』
こんな張り紙が、トリスタニアのあちこちの店に貼り出された。
元貴族が街を歩けば、『正義の制裁』の名の下に元平民から暴行が加えられるなど、陰湿な元貴族への嫌がらせが相次いだ。
そして、あちこちで貴族への『処刑』が始まっていた。
「ギーシュ坊っちゃん、良く帰って来られましたねえ」
元平民のリーダー格の少年が言う。
故郷に帰ってきたギーシュを、少年たちが取り囲んでいた。
「……帰ってきて悪いか!」
「いいえ、帰ってくればどうなるか、それをわかってて帰ってきた。その勇気をほめているんですよ。……貴族制度の廃止、そんなものじゃ俺たちの怒りは収まらないんだ!!」
言うが早いが、少年の右の拳がギーシュの頬に飛んだ。
鈍い音がした。
ギーシュはもんどりうって倒れた。
「うっ、うう……」
「さあ、次は誰だ? たっぷり今までのお礼してあげないとな」
「よし、俺がやってやる!」
太めの少年が前に出てきた。
「ギーシュ! 決闘だのなんだの言って、よくもいじめてくれたな! 食らえっ!!」
連続して、ギーシュの顔に拳を叩き込んだ。
「この野郎!! この野郎!! この野郎!!」
「代われ、今度は俺だ!! うおーっ!! よくも散々俺をバカにしやがって!!」
かつての取り巻き……というより使い走りだった少年が、ギーシュを力の限り殴った。
ギーシュを延々と殴り続けた少年たちは、大笑いしながら去っていった。
「……うう、ひどい……こんな、こんなことって……」
ボロボロに打ちのめされ、泥まみれになったギーシュは、痛いというより、惨めさに涙した。
「元貴族というだけでこんな目に会うなんて……理不尽すぎる……僕も……もしかして……こんなことをしてきたのか!?」
今頃気がついたところで、もう後の祭りだった。



肉体的な暴力の『処刑』だけではない。
精神的暴力での『処刑』も起きていた。
「貴族は出て行けー!」
「出て行けー!!」
「出て行けー!」
「出て行けー!!」
群衆のシュプレヒコールが、大音響となって響く。
「無能な統治者などいらない! 今すぐ出て行けー!!」
「出て行けー!!」
「出て行けー!」
「出て行けー!!」
元平民たちが集団を組んで、ヴァリエール家の屋敷を取り囲んでいた。
集団が手に持ったプラカードは、『ヴァリエール家は全員死刑』『無駄飯食らい』『税金泥棒の貴族』『バカ娘を身売りして賠償しろ』など、毒々しい言葉のオンパレードとなっていた。
ヴァリエール一家は、がらんとした広間で、耳をふさいで震えていた。
使用人は連名で「今日限りお暇を頂きます」との退職願を残して、全員去っていった。
退職金の現物支給と称して、断りもせずに飾ってあった骨董品、宝石類を根こそぎ持ち去っていった。
「……みんな、恩知らずよ。今まで、誰のお陰で生活できたと思ってるのよ……」
家に戻っていたルイズが苦々しげにつぶやく。
次姉カトレアをかばうように後ろから抱きしめながら。
「あいつらこそゲスよ。簡単に裏切るなんて」
「使用人も、平民も、誰も彼も卑怯者よ!」
長姉のエレオノーレ、母のカリーヌが吐き捨てた。
319名無しになりきれ:2010/10/04(月) 15:05:27 0
「耐えろ、耐えるんだ……」
ヴァリエール元公爵は、妻子たちに静かに言い聞かせるしかなかった。
元公爵も身を裂かれるような屈辱を感じていた。
爵位はなくなり、領地は大部分を失い、政治などの公職からも追放され、残った蓄えで生活している状態だった。



トリステイン魔法学院の食堂だった、レストラン『ベル・エキップ』は華やかに開店していた。
古語で、『良き友』という意味である。
店は村落から離れているが、遠くからわざわざ食べにきてくれる客がいる。
旅人たちが立ち寄る、いわば旅の休憩所としての役割も果たしていた。
滑り出しは好調だった。満員御礼とまではいかないが、客足は悪くなかった。
開店して数日たったある日の閉店後、コルベールが土下座してマルトーに頼み込んでいた。
「お、お願いします! 私を使って下さい!」
落ちぶれたとはいえ、元は貴族。貴族が平民に土下座するとは、数ヶ月前までは天と地がひっくり返ってもありえないことだった。
「おいおい、本気かよ?」
マルトーは、驚きを隠せなかった。閉校式の挨拶で、「食えなくなったら来い」とは言ったが、まさか土下座までしてくるとは思わなかったのだ。
「はい。私には行く所がないんです! 行く所が……」
「だからって、本当に来ることはないだろう。冗談抜きに、住み込みで皿洗いくらいしかさせられないぜ。給料もあまり出せないぞ。それでもいいのか?」
「はい! それで十分です」
「……いいだろう。じゃあ今日から入って」
「オーナー、どうも……ありがとうございます!!」
「サイト、指導係頼む」
「へい! じゃあこっち来て、コルベール先……いや、コルベールさん」
「は、はい……」
才人に連れられ、コルベールは厨房へと入っていった。



コルベールのように、元貴族で職に就けたものはごくわずかだった。
元貴族、メイジで失業者が多数発生した。
そして、元貴族への嫌がらせ、差別は深刻化していた。
それらはすでに王政府の知るところであった。アンリエッタ女王は、元平民に「復讐はやめよう」と懸命に呼びかけたが、焼け石に水だった。
痛めつけられ続けてきた者たちに、「今までのことは水に流しましょう」と言っても無駄なこと。
おためごかしの言葉や理屈などでは、恨みは終わらないのだ。
このままでは、追い詰められた元貴族と元平民の間でまた争いが起こる。
貴族ではなくなった重臣たちを交えて、策が討議された。
だが、まだ貴族気分が捨て切れず、それでいて平民からの復讐を恐れ、逃げる算段しか考えていない重臣たちに、妙案などあるはずがなかった。
しかし、思わぬところで妙案を思いついた者がいた。



320名無しになりきれ:2010/10/04(月) 15:06:13 0
トリスタニアで食材を仕入れるために、才人とシエスタは馬車で移動していた。
王政府から払い下げられた、使い古しの馬車であった。
「コルベールさん、惨めなもんだよな」
「ちょっとかわいそうですね」
「でも仕事がないんだから仕方がないだろ」
「そうですけど……」
「元貴族に平民は散々苦しめられてきたんだ、どこも雇ってなんかくれないよ。コルベールさんは、オーナーのお情けがあったから雇ってもらえたんだ」
貴族やメイジが大量に失業していることが、新しい社会問題となっていることは二人とも知っていた。
決してこれは他人事ではない。
もし、破れかぶれで平民に復讐のまた復讐をしてきたら。
いつまでもいたちごっこになって恨みは尽きることはない。
政治に参加する機会が元平民にも与えられた以上、自分たちもどうすればいいかを考える必要がある。
これ以上、不毛な争いを起こさないためにも。
そのための案はないものか。
考えながら、何気なく平原を見回してみる。人の手が入っていない荒れ地だ。
その時、才人の頭の中に何かがピカッと光った。
「あった……」
才人は、いつか学校の歴史の授業で習ったことを思い出した。
昔の日本では、明治維新で武士たちは職を失った。そこで元武士、いわゆる士族のために主に北海道で開拓が行われた。
このトリステインで同じことはできないか?
元貴族、メイジたちに開拓の仕事をさせるのだ。
この広い空き地を畑にすれば、わざわざトリスタニアまで仕入れに行く手間が減って、一挙両得ではないのか。
「すごいこと、思いついたぜ」
「え?」
「実は……」
才人はシエスタに、自分の考えを話した。
「なるほど! それは名案ですね! 元貴族の人々も、仕事に就ければ生活に困ることもないし、争いもなくなりますね」
シエスタは歓喜の声を上げる。
「トリスタニアに着いたら、アンリエッタ様に提案してみよう」
「そうですね。この案をお持ちすれば、アンリエッタ様は会って下さると思います」
二人の馬車は、トリスタニアへの道を軽快に進んでいった。
321名無しになりきれ:2010/10/04(月) 15:09:50 0
(6)追放
「このエセ義賊!!」
「お前なんか死刑になっちまえ!!」
トリスタニアの大通り、ブルドンネ街を連行されていく女盗賊に、群衆からの容赦ない罵声が浴びせかけられる。
マチルダ・オブ・サウスゴータ、人呼んで土くれのフーケ、別の名をロングビルという名の女盗賊。
貴族からしか盗まない義賊として、平民からの人気を呼んでいたあの盗賊が連行されていく。
元は貴族であり、メイジ。魔法が消えた途端、大盗賊はただのコソ泥になり下がった。
平民に手を出さなかったのは、義侠心でもなんでもなく、ない金は盗れなかっただけのことだった。
魔法を失うと同時にあっけなく捕縛され、真相が知れ渡った時、義賊としての英雄像はメチャクチャにぶち壊され、一転して非難の的となった。
群衆の中に、シエスタと才人がいた。トリスタニアに到着したら、たまたまフーケが連行される場に出くわしたのだ。
「ミス・ロング……いや、フーケ、どうなるんでしょうね」
「死刑かも知れないな。せめて盗んだものを平民に分けてくれれば良かったのになあ……ねずみ小僧みたいに」
「ね、ず、み?」
「ああ、俺のいた世界で、昔、ねずみ小僧という大泥棒がいて、そいつは悪い奴からしか盗まなかったんだ。で、盗んだ金は貧しい人に分けていたんだよ」
最後まで貴族根性を捨てられなかった、ねずみ小僧になれなかった惨めな女盗賊の後ろ姿を、二人は黙って見送った。



「とても素晴らしいアイデアですわ! これでこの国に、本当の平和が訪れます!」
謁見した女王アンリエッタは、予想以上の歓喜を持って才人の持ち込んだ提案を讃えた。
「ありがとう、サイトさん、シエスタ……」
「い、いえ私は何も、サイトさん一人で……」
「いえいえ、我々も政治に関わる機会ができた以上は、国のことを考えるのは当然のことです」
シエスタの言葉を遮って、サイトは応える。
「あの……こんな席でなんですが……」
まごついているシエスタをよそに、やや声のトーンを落として、才人が言った。
「ミス・ロングビルこと土くれのフーケは、やはり死刑となるのでしょうか」
経緯はどうあれ、かつては世話になり、そして好敵手となった女の行く末は、やはり気になる。
罪人を裁くのは女王の権限にはないが、あえて尋ねてみた。
「……それは、私にもわかりかねます。いずれ近い内に裁判が開かれるでしょう」
「そうですか、失礼致しました」
才人は軽く頭を下げた。
「……先程の話ですが、さっそく協議にかけたいと思います」
「ありがとうございます、陛下!!」
「いいえ、こちらこそ。本当に何とお礼を申し上げたら良いやら」
ほんのわずかの間の暗い雰囲気は、すぐに消えた。



その後、フーケは無期限労役の刑、つまり無期懲役が確定した。
かつてのトリステイン魔法学院での働きが認められ、死刑となるところを、情状酌量で減刑された。



それからほどなくして、新しい農地を開拓する事業が行われることとなった。
公共事業団体、『トリステイン開拓公社』が設立された。
同様の開拓団体が、ハルケギニア各国で設立されていった。
原則として、希望者は元の身分に関わらず無条件で入れることになった。
つまり、元貴族、メイジだけではなく、元平民でも入れる。
住み慣れた土地を離れ、新天地で自分の可能性に賭けてみようとする者が、元平民の中から多数参加した。
「畑を作物で一杯にしてやるぞ!」
「ゼロからの出直しだ。苦しいだろうが、やり抜くぞ!」
元平民の開拓民たちは、熱意に高揚していた。
一方で、熱意が感じられない開拓民もいた。
それは、他ならぬ元貴族、メイジたちであった。
他に仕事がないから農業『でも』やるか、農業『しか』働き口がない、『デモシカ』開拓民だった。



322名無しになりきれ:2010/10/04(月) 15:10:30 0
その『デモシカ』開拓民の一家が、新天地に向けて旅立とうとしていた。
「おーい、クソ貴族一家の旅立ちだぜー!」
「開拓やるんだってなー、お前らの作ったもんなんか、死んでも食わねえからよー!」
「てめえのクソで肥やし作ってろー!」
集まった群衆の容赦ないヤジに送られて、ヴァリエール一家は屋敷を出た。
「……その屋敷は、好きにするがいい」
ヴァリエール元公爵が、群衆に向かって静かにつぶやく。
「あーそう、じゃあ我々善良な住民が有効に使わせてもらうからさ。公衆便所に」
どっと笑い声が起きた。
一家は、怒りもせずに背を向けた。



ハルケギニア各国で、平民を苦しめたり、不正を行ったりした元貴族が次々と逮捕され、投獄されていた。
だが、政治の知識がない元平民だけに元貴族がしていた役人の仕事を任せるのは不可能だ。
有能さを認められた元貴族は、役人の仕事をすることを条件に刑の軽減、免除がされるといった、いわゆる司法取引がされることになった。しかし、給料はただ働き同然に減俸となった。元平民の厳しい監視の目が光り、怠慢行為があれば再び投獄される。
失墜した権威は、役人になったところでもう戻らない。
ヴァリエール元公爵も、一時は身柄を拘束された。
裁判の結果、執行猶予付きの有罪判決が下った。
「国政に携わる者として、平民を無視するという怠慢はあったが、十分に反省の態度は見られる」という判決理由を、元公爵はうつむいたまま聞いていた。
事実上の無罪となったが、貴族制度の廃止により爵位を奪われることは、貴族にとって死刑も同然のこと。何の喜びもない。
釈放され、屋敷に戻ると、周りに陣取っていた元平民から物を投げつけられ、罵声を浴びせかけられた。
使用人は全員去っていった。
それなりに残った蓄えも、いずれは底をつく。
働こうにも、まともな仕事になど就けるはずがない。
どうすればいい。
そこへ、トリステインで開拓事業が始まるという知らせが入ってきた。
衣食住は、最低限ではあるが保証される。
開拓した土地は、自分の物とすることができる。
税として納めるもの以外の作物は、自分の物にすることができる。
聞く限りでは美味しい話だが、農業が甘いものではないことはわかっている。
だがもう、ここは自分たちのいる場所ではない。出て行けというなら、どこへでも行く。
延々と続く元平民からの嫌がらせには、これ以上耐えられなかった。
諦めにも似た境地で、一家は開拓民となることを決意した。
病弱なカトレアは、自分は残ると言ったが、父から「お前を置いては行けない、畑仕事は無理でも、簡単な家事ならできるだろう」と説得され、一緒に行くことになった。
かくして、屋敷を捨て、住み慣れた土地を捨てたヴァリエール一家は、新天地へと旅立ったのだった。
「貴族を追放したぞー!」
「バンザーイ!」
後ろからが歓喜の声が聞こえてきたが、一家にはもうどうでも良かった。
もう何も聞きたくない、もうこんな所にはいたくない。
「……行きましょう」
ルイズはカトレアの車椅子を押した。
後ろから更に罵声と嘲笑が飛んできたが、もう後ろを振り向きたくはなかった。
一家は、黙々と歩いていった。



数日後のベル・エキップ。
「あの……」
「すいません、今日は定休日でして……!?」
店の前を掃除していた才人は我が目を疑った。
「タバサ!? タバサじゃないか!」
忘れもしない学友、そして戦友が、そこに立っていた。
「サイト……お久しぶり……」
タバサ……本名、シャルロット・エレーヌ・ド・オルレアン。ガリア女王その人だった。
323名無しになりきれ:2010/10/04(月) 15:11:11 0
「どうしてここに!?」
「廃位されて、城を追い出された」
「廃位!? 今の王様は?」
「ジョセフの遠い親戚。名前は知らない……もう王は飾りだけの存在だから、誰でも良かった」
憔悴し切ったタバサの頬はこけ、目は死んだようにうつろだった。
「とにかく、中に入れ。こんなにやせて……何も食べてないみたいじゃないか」
「もう3日、草と水だけ」
「わかった。すぐに食事用意するから」
才人はタバサを連れて店内に入った。
足取りがふらついている。
「おい、大丈夫か?」
「大丈夫……」
大丈夫なわけがなかった。いくら見かけによらず体力があるタバサとはいえ、過酷な旅で体力は限界寸前だった。
もしあと1日到着が遅れていたら、行き倒れになっていただろう。
「ほら、肩につかまれ」
「ありがと……」
才人の肩を借りて、タバサは歩き出した。そこへシエスタが出てきた。
「才人さ……!? え!? ミ、ミス・タバサ!?」
「あ、シエスタ。ちょうどいい所に。説明はあとにして、食事頼む」
「は、はい、すぐに!」
あわててシエスタは厨房にすっ飛んでいった。



「タバサは?」
医務室から出てきたシエスタに、才人が聞いた。
「疲れ切っていましたね。今寝付いたところです」
「無理もないよ、草と水だけで3日も歩いたんだから。しかし、ひでえよな、ガリアの奴ら。しかも追い出したのは、元平民がタバサを追い出せと騒いだから、だって? タバサが何したって言うんだ」
「ミス・タバサがかわいそうすぎます」
二人の胸を義憤と悲しみがよぎった。
話はこういうことだった。
元平民の、タバサ廃位を訴える声は日を追うごとに激しくなっていった。
『無能王』と呼ばれたジョセフになぞらえて、タバサを『無能女王』呼ばわりした。
タバサことシャルロット女王が、ガリアでの平民の生活を改善してくれる、その期待を裏切られた反動が、タバサ廃位運動を激しくした。
平民の手によって再び革命が起きることを危惧した大臣たちの手により、タバサは廃位された。
使い魔シルフィードはいない、独りぼっち、着の身着のままで国を追い出された時の惨めさはどんなものだったろうか。
他に行く場所がないから、歩いてここまでやってくるしかなかった。
タバサを追い出した連中は、やろうと思えば処刑することもできただろう。もしかしたら、処刑の手間を省くために、トリステインしか行く所がないのを知っていて、途中の行き倒れを狙ったのかも知れない。
324名無しになりきれ:2010/10/04(月) 15:13:07 0
「……俺、わかんなくなってきた。悪いのは本当に貴族だけなのか、平民が絶対に正しいのか」
「私もです」
魔法を失った貴族は、平民に敗れ去った。
無血革命で、貴族は地位を失った。
確かに貴族の横暴から解放されて、最初はうれしかった。
だが、貴族も人間、誰もが皆、性根が腐ったクズとは言い切れない。善良な貴族もいただろう。
確かにルイズは才人に対して、悪質な虐待、いじめ以外の何物でもない仕打ちをした。理由はどうあれ、許されるものではない。
だが、これだけは言える。
ルイズは態度は悪くても、決して悪人ではないし、クズでもない。もちろん、ギーシュも、キュルケも、もちろんタバサもだ。
「才人さんは、元貴族の人たちのことは怒ってないんですか? 私はもう、怒ってなんかいません」
「俺だって怒ってなんかねえよ。でも許した覚えもない」
「怒ってないけど、許してもいない……?」
『怒っていない』と、『許した』は違う。
「あれだけの仕打ちされりゃ、当然だろ。正直言って、いつかルイズを殺してやると思ったことも1回や2回じゃない。周りの連中も、
どうして止めてくれないんだ、助けてくれないんだって思ってた。しょせん貴族なんてこんなものか、貴族なんかクズだって思ったよ。
シエスタがいなかったら、俺、耐え切れなくて……どうなってたか……」
「え、そ、そんな……私……」
シエスタは顔を真っ赤にする。
「貴族を許せないって気持ち。これだけは、どうしても消せないよ。許したい、でも許せない。どうすりゃいいのか、俺にもわからない」
その時、突然医務室のドアが開いた。
「ごめんなさい!!」
部屋から飛び出してきたタバサが、床に土下座した。
「な、何やってんだ、タバサ!!」
「……全部、私が悪いんです」
土下座しながら、はっきりと聞こえる声でタバサが言った。
「……何もかも失った今こそ、あの頃の自分のバカさ加減がわかります。ミス・ヴァリエールの狼藉を知っていて止めなかった、
私も同罪です。申し訳ございませんでした。この償いは、一生かけてします」
「ち、違うんだ。タバサを責めてたんじゃない」
「そ、そうですよ。才人さんは……」
二人はあわてて弁解する。
「いくらお詫びしてもすまされることではないことはわかっています。
でも、少しでも償いがしたいんです。死んで詫びろと言うなら、死んでお詫びします!!」
「落ち着け、落ち着くんだ!」
「ミス・タバサ、ベッドに戻りましょう」
なんとかなだめて、タバサをベッドに戻した。
「ごめん、無神経な話をしちゃったな」
「申し訳ありませんでした」
今度は才人とシエスタが謝った。
「……いいえ、さっきはつい……でも、私は……サイトが苦しんでいるのに、
見て見ぬ振りをしてしまった……私も……いじめに参加していたのと同じ
……私は……私は一体……一体……どうすればいいの……教えて……」
嗚咽するタバサを、シエスタはそっと抱きしめた。
才人は、シエスタの背中に回されたタバサの手に、そっと自分の手を重ねた。
医務室の中に、タバサの嗚咽が響いた。
325名無しになりきれ:2010/10/04(月) 16:34:19 0
チャカスレ
326黒神 めだか(改)ψ ◆DMZBuMECHA :2010/10/04(月) 18:37:29 0 BE:910743528-2BP(1092)
なんか、ドラゴンクエスト関連の趣旨になっているぞ。
もっとも、私はドラゴンクエストは興味は無いがな。
327名無しになりきれ:2010/10/05(火) 07:43:22 O
>>326
死ねよキチガイ
328名無しになりきれ:2010/10/05(火) 14:34:36 0
次はここか
329名無しになりきれ:2010/10/05(火) 14:39:37 O
コクハとか従士とか言ってられないな。
我、これより修羅に入る。

言わないでおこうと思ったんだけどさ
暫く前にまとめサイトでガチムチが暫く更新できないって言ってたじゃん
仕事とかそういうのかなって思ってたんだが
もしかして…

 ハ ネ ム ー ン 

だったんじゃねぇのかなって今更思った
330虫屋 ◆GuiSOX13Rs :2010/10/05(火) 15:45:35 0
>>329
まあその辺りは考えないで…(´・ω・`)

とりま新サイトの場所だけをゲロって私は仕事に戻ります。
作ってますよ〜って話なだけですからまだ何もないですけどね
(´・ω・`)つ ttp://charaneta-trp.info/
331名無しになりきれ:2010/10/05(火) 15:45:43 O
旦那の理解がないとこんな遊びできんわな
既婚者でやってるやついたらちょっと引くわ
332名無しになりきれ:2010/10/05(火) 16:05:30 O
2児の子持ちですが何か?
333名無しになりきれ:2010/10/05(火) 16:37:24 0
家族や友人にバレなきゃいいんだよ!
334名無しになりきれ:2010/10/05(火) 17:05:27 O
>>329
<●><●>絶対ゆるさない絶対にだ
TRPGが家族友人にバレたら人生\(^o^)/オワタ

>>330

まだ何もないから帰れと言われたんだが大丈夫か?
武者猫で良かったと思うが大丈夫か?
335虫屋 ◆GuiSOX13Rs :2010/10/05(火) 17:12:34 0
>>331
意外に既婚者でやっている人は多い罠
嫁さん引きずり込めば楽勝(´・ω・`)

>>333
友人を引きずり込めば楽勝
家族を引きずり込めば楽勝
ドイツでは家族でTRPGやるのは普通(´・ω・`)

>>334
まだログ絡みのページをあげてないので何もないのです。
掲示板へのリンクとチラシ裏blogだけしか見るモノないので(´・ω・`)

後、コテハンは気にしないで下さいな
336村岡高句麗π ◆t850El7.to :2010/10/05(火) 17:18:29 0
彼女のおまんこから乾燥したキャットフードみたいな匂いがするんだけど
なんでだろ?
337名無しになりきれ:2010/10/05(火) 17:21:24 O
てす
338名無しになりきれ:2010/10/05(火) 17:25:27 O
リアルTRPG好きの友人ができたから、いつかはカミングアウトする予定
339名無しになりきれ:2010/10/05(火) 17:35:19 O
>>335
ログは千夜からもらうんじゃなかったのか?
連絡とれないとか?
340名無しになりきれ:2010/10/05(火) 17:41:55 0
>>339
連絡は取れてるんじゃないか?掲示板貰い受けたらしいし
341名無しになりきれ:2010/10/05(火) 18:00:40 0
荒らし依頼スレとして再利用するつもりで無いのなら、新しく雑談スレ建てるか別の廃墟へ移動して欲しい
コテからの切なる願いです

>虫屋さん
まとめサイトの掲示板を引き継いだのなら、以降の質疑応答や連絡はそちらで
今は、あなたが前管理人同様に信頼に足る人かどうか、コテは注意深く見守っている
この場で連絡することは、決してあなたへの信頼が深まる結果にはなりえません
どうか、自重してください

あなたの頑張りは皆が認めるところデスヨー
今後は、思わぬところで付け入られたり足元を救われないよう、行動には細心の注意をはらって下さい
蔭ながら応援しています
342村岡高句麗π ◆t850El7.to :2010/10/05(火) 18:06:08 0
は?ここ廃墟だろ。
何いってんのお前
いいからすっぱいもんでも食ってろ
343村岡高句麗π ◆t850El7.to :2010/10/05(火) 18:12:42 0
コテならコテとして話して欲しい
高句麗からの切なる願いです
344名無しになりきれ:2010/10/05(火) 18:17:21 0
生物ある限り排泄物がなくならぬように
TRPGある限り雑談所死なず

http://yuzuru.2ch.net/test/read.cgi/charaneta2/1286270167/
345村岡高句麗π ◆t850El7.to :2010/10/05(火) 18:21:02 0
あいつが流産しますように
または障害児が生まれますように
346名無しになりきれ:2010/10/05(火) 18:23:08 0
なにこの基地外?
347村岡高句麗π ◆t850El7.to :2010/10/05(火) 18:24:13 0
あのな、廃棄物増やしたらダメだと僕は言ってるんだ
余計なスレを立てるなと、とても普通で正しいことだろう?
348名無しになりきれ:2010/10/05(火) 18:24:35 0
話題になる荒らしが一向に現れないんで、自分でなってみたんですね
わかります
349名無しになりきれ:2010/10/05(火) 18:25:03 O
あ、きちがんたんレスちょうだい
350名無しになりきれ:2010/10/05(火) 18:25:31 0
こいつァーーくせぇーーッゲロ以下の匂いがプンプンするぜェーーッ!!
環境で肥溜めになっただと?違うねッ!
こいつは生まれついての放射性廃棄物だッ!

ウンコマンズ、はええとこ別のスレに移動しちまいな!
351名無しになりきれ:2010/10/05(火) 18:25:46 0
オザワ=キサラ
352名無しになりきれ:2010/10/05(火) 18:26:20 O
おら、さっさとレスくれゃ
353名無しになりきれ:2010/10/05(火) 18:26:31 O
>>345
最低だな
354村岡高句麗π ◆t850El7.to :2010/10/05(火) 18:27:35 0
あのな、なんで今までは使わなくなったスレを再利用してた癖に
ここだけダメなんだ?
僕は平等が一番だと思うんだ。急に肥溜め増やしたあいつを
絶対に許さないよ。水子の霊を送ってやるお
355名無しになりきれ:2010/10/05(火) 18:28:46 O
>>354
ところで誰と戦っているんだ?
356名無しになりきれ:2010/10/05(火) 18:30:09 O
何?俺にレスする勇気もないわけ?
キチガイチキンなの?
357村岡高句麗π ◆t850El7.to :2010/10/05(火) 18:30:12 0
最近中国が調子こいてるな、きっとこいつも中国の諜報員に違いない
衛生兵!!衛生兵!!早く救護を!!
358名無しになりきれ:2010/10/05(火) 18:31:28 O
会話が成立しない
コクハ系か
359名無しになりきれ:2010/10/05(火) 18:31:50 O
あれれー発狂しちゃったのかなぁ?

ほら、こっちに面白いオモチャが有るから自演君もおいでよw
360名無しになりきれ:2010/10/05(火) 18:32:24 0
>>348
チャカリスカは自分が話題に入れない(相手されない、もしくは叩かれさえもしない)スレには近寄らんからな
361村岡高句麗π ◆t850El7.to :2010/10/05(火) 18:32:42 0
あのな、俺だよマダムを孕ませたのは
中田氏したんだけど、なんかカンジダになったみたい
あいつのせいだ
362名無しになりきれ:2010/10/05(火) 18:33:55 0
肥溜めでも流石にそれはない
363村岡高句麗π ◆t850El7.to :2010/10/05(火) 18:35:33 0
あいつはシングルマザーになるって出て行ったよ
なんでも仕事を増やすんだってさ
だからヒマもなくなったんだろ
364名無しになりきれ:2010/10/05(火) 18:49:19 0
バカが荒らしを認めた



988 名前:岸谷 新羅ψ ◆i85SSHINRA [sage] 投稿日:2010/09/06(月) 18:14:04 0 ?2BP(1092)
@Reply>>944
ヒヨコ戦艦は、Wikipediaで無期限ブロックを喰らった上に、宇宙戦艦ヤマトスレで猛烈にファビョった荒らし固定ハンドルさんです。
現在は、通称「ヒヨコちん」と呼ばれています。ラウンジクラシック板で「(。Ω。) ゲッゲッゲッゲッゲッゲッwww」のハンドルネームを
付けて、自分がした事を棚に上げてファビョっているコテハンがヒヨコ戦艦本人です。

989 名前:名無しさん@自治新党スレでTATESUGI値審議中[sage] 投稿日:2010/09/06(月) 18:21:58 0
>>988
>自分がした事を棚に上げてファビョっているコテハン
まんまお前のことじゃん

990 名前:岸谷 新羅ψ ◆i85SSHINRA [sage] 投稿日:2010/09/06(月) 18:31:20 0 ?2BP(1092)
@Reply>>989
そうですね。私の思考はヒヨコ戦艦に当てはまります。


68 :すずめ:2010/09/18(土) 14:26:45 0
電車スレ荒らしているやつらは
チャカに関しては荒らす理由に使っているだけだね
あいつらはチャカのアンチじゃなく単なる荒らし


しかし理由に使われている以上
顔を出すのは自重すべきだ
それに理由として便利に使われるほどチャカというのが酷いイメージを持っているのは間違いない

本当にチャカがあのスレの事が好きなら








しばらくキャラの名前、 ψ、での擁護すら本当はやめるべきなんだけれど
これはどうせ彼には聞こえないんだろうね…


69 :岸谷 新羅ψ ◆i85SSHINRA :2010/09/18(土) 15:46:35 0 ?2BP(1092)
東京メトロスレ、私は殴るには殴れません。
> 鉄道車両には耳が無いので、「お疲れ様ー!!」と叫んでも聞こえません。
確かに、鉄道車両、自動車、船舶は感情はありません。

機関車トーマスやがんばれタッグス、SLマンやポッポちゃんなどは、
所詮は作り物です。


70 :名無しさん@自治新党スレでTATESUGI値審議中:2010/09/18(土) 15:55:51 0
 


71 :名無しさん@自治新党スレでTATESUGI値審議中:2010/09/18(土) 17:46:10 0
>>68
メトロスレ=チャカのオナヌースレ
放置しておくのはきわめて危険なので早急に潰すべし
365名無しになりきれ:2010/10/05(火) 18:50:43 0
1 :最低人類0号[sage] 投稿日:2009-11-21 15:36:21 ID:IZ0jcCz60

【関連スレ】
スレッドリンク:【鉄道マニア】糸色望【越境厨】/キャラネタ板
名無取とチャンチャカチャーン♪の悪事を忘れるな
別スレッドへのリンク(タイトル情報なし/なりきりネタ板)
ローゼンメイデン外伝 funf
別スレッドへのリンク(タイトル情報なし/なりきりネタ板)
スレッドリンク:イヒ物語における糸色の独り言スレ/夢・独り言板
阿龍とチャカとときどき名無取
別スレッドへのリンク(タイトル情報なし/ネットwatch板)
チャカ糸色隔離専用スレ
http://babiru.bbspink.com/test/read.cgi/erochara/1258762191/

2 :糸色 望 ◆DoPaVzDaiM [sage] 投稿日:2009-11-21 17:31:34

どうぞ。意地になって叩いてください。
3 :糸色 望 ◆DoPaVzDaiM [sage] 投稿日:2009-11-21 17:41:54

阿龍は最悪板のくずに叩かれて氏ね。
※最悪板では、>1に示された固定ハンドルの叩きをしても良い板ですからね。
4 :糸色 望 ◆DoPaVzDaiM [sage] 投稿日:2009-11-21 19:14:46

ゴミカスチャカがチキンで飯がうまい
今日もメシウマ!ついでに大爆笑www
    +        ____    +
      +   /⌒  ⌒\ +
   キタ━━━//・\ ./・\\━━━━!!!!
    +   /::::::⌒(__人__)⌒:::::\  +
        |  ┬   トェェェイ     | 
     +  \│   `ー'´     /    +
     _|\∧∧∧MMMM∧∧∧/|_
     >                  <
   /  ─ /  /_ ──┐ヽ|  |ヽ  ム ヒ | |
 \/  ─ / / ̄ /   /  | ̄| ̄ 月 ヒ | |
  ノ\ __ノ   _ノ   \   / | ノ \ ノ L_い o o
:最低人類0号[sage] 投稿日:2009-11-21 19:20:45 ID:+ls5oZb1O

恐らく、チャカとは私の事かと。

絶望さんは荒らしなの?
6 :糸色 望 ◆DoPaVzDaiM [sage] 投稿日:2009-11-21 19:28:15

いいぞ。もっと叩け。自虐的にやらないと気が済まない。
-米軍に追い詰められたらお国のために死ねるという昔の戦争教育と同じ-

天皇陛下、バンザーイ!!
7 :最低人類0号[sage] 投稿日:2009-11-21 19:36:27 ID:+ls5oZb1O

なぜ絶望さんしかいないの。
IDが出る板だと都合悪いのかな?
8 :最低人類0号[sage] 投稿日:2009-11-21 19:45:03 ID:x2ECVxYD0

わざわざこんなところに来る必要がないだけ
チャカを叩きたいわけじゃなくてチャカが荒らしていることをみんなで抗議しているだけ
9 :最低人類0号[sage] 投稿日:2009-11-21 20:01:28 ID:+ls5oZb1O

荒らしの定義がよくわからない。
10 :最低人類0号[sage] 投稿日:2009-11-21 20:03:33 ID:x2ECVxYD0
お前はわからずに謝ってたのか
366村岡高句麗π ◆t850El7.to :2010/10/05(火) 19:15:46 0
あのな、新羅さんはお前らが恐れるほどの人じゃないんだよ
むっちゃええ人やねんで
それなのに荒らし依頼スレとして再利用するつもりで無いのなら、新しく雑談スレ建てるか別の廃墟へ移動して欲しい
コテからの切なる願いです

とか馬鹿じゃねぇか アホじゃねぇかと 一回死ねと

そう思うわけですよ、ええ
ここは平和じゃないか、何の問題があるんだ?教えてくれないかな
367名無しになりきれ:2010/10/05(火) 19:25:12 0
あなたは本気で呪いたい人がいますか?

呪いの代行、無料で請け負います




YES

NO





近年の未成年者、学生の多くの事件を考慮して今後の未成年者及び学生の依頼は一切受け付けない事とします。
善悪の区別もつかない段階での施術は良くも悪くもその後の人生に大きな影響を与えます。
異論反論などあるかと思いますがどうぞご了承ください。







yさん提供

「呪」と「祝」は同義語で
人が神前で祈りの文句を唱えること。
それが
「祝」は幸いを祈る場合
「呪」は不幸を祈る場合にと分用されるようになった。
「祝」も「呪」も精神の祈りである。

この祈り「呪」には
言葉の「呪文」
書き記す「呪符」
力を手助けする「呪具」
などがあり現代まで確実に存在し続けている。
神社など手を合わせて皆が幸せを願うのも立派な呪術の一つである。
呪術については形式や言葉は様々ではあるが
東洋の呪術、西洋の呪術など世界的な規模でみるとほんとうに
多種様々な呪い方法がある。
しかしどの方法をとっても
最終的には「念の強さ=精神的な強さ」が必要とされる。
あくまでも呪いは変化を手助けするものであり
お金持ちになりたい、恋愛を成就したいなど
呪いをかけていても全身全霊で念じなければ効果も得れない。
家でダラダラしていても何も意味はない。


368名無しになりきれ:2010/10/05(火) 19:25:53 0

いつの時代も
弱肉強食、上下関係と力の無い(弱者)は泣き寝入りに終わってしまう。
呪いを行うにはそれなりの理由があってのことだと思う。
呪れて当然の者への呪いが
なかなかこちらの思うように呪いの念が相手に届かなく
弱者(気が優しい)方は逆に跳ね返ってしまい
リスクを背負うなど理不尽なこともある。
そのような方の代わりに手助けをしてくれるのが代行であると思います。
しかし高額な支払いをすれば確実に効果はあると
とか押し売りのように高額商品を買わせるような
代行には気をつけるようにしたほうが懸命と言えると思います。
また支払ったからと安易に考えていては
呪いをかけていても効果も得れないと思う。
代行者様と心を1つにし信念を持って祈りましょう。

コメント
ご意志を言葉にして表すと強固になります。
私の代弁をして頂き、ありがとうございます。


Aさん提供

呪いの事に関しては、呪いの種類によって、呪う方法が違ったりすると思います。
呪いでは、主にわら人形と釘を使って、呪い殺したりする場合、それを使って、呪い
殺したりすると思います。
水死に見せかけて、呪い殺すのなら、水桶の中に水を入れて、殺したい人の名前を書
いた紙をわら人形に釘でさし、うかせると、死ぬなど。
霊に関しては、一般的に幽霊と言うのは、霊の事で、霊は、人の心の隙間などにはい
りやすいと聞きました。
動物の霊は成仏させるのに少し大変と聞きますが、乗り移られる理由は、多々あり、
ほとんどが、動物の怨みの念。魂が乗り移るらしい事を聞きました。
霊には、さまざまな霊がいて、自縛霊・動物霊・生霊が主に知られている霊です。

コメント
一般的な知識ですが一般の方の呪いに対する知識がわかりました。
ご提供ありがとうございます。





369名無しになりきれ:2010/10/05(火) 19:26:38 0
Kさん提供

私自身は呪術の方法を知りません。
が、今思うと、とても不思議な出来事がありました。

昔職場の人と付き合っており、あまり良いとはいえない別れ方をしました。

同じ職場と言うことで、顔を合わせなくてはならず、毎日のように(明日もいるのか
・・・いやだな)と思っていました。
ある日、出勤してみるとその男性は急性の腹膜炎入院しました。

その後1年程で私は転職しました。しばらくすると、友人からその男性が結婚した。
との噂を聞きました。

私は(別れちゃえばいいのに)と何度か思った事がありました。

すると、2年程して私が聞いたのは、離婚したらしい。との噂でした。私の思いは余
程強かったのでしょうか・・・

私はその時、何も考えずに(自業自得)と位に考えておりました。そして友人にも、
別れてしまえばいいのに・・・と思った事がある等の話をしていました。

それからさらに2年程たったある日を境に、私の家族が立て続けに病気になりまし
た。母は今も後遺症が残っております。

方法は分からなかったとはいえ、呪いのような効果があったのでは?そして、友人に
思った事があると話したことが、呪いをかけた事を話した。という事に値していたの
では??

全て、今思えば。という過去の話ですが、もし呪いをかけようとしている方々が、軽
はずみな思いや恨みがある訳ではない相手に対するいやがらせ目的、また他人に簡単
に話すのは絶対に止めて欲しいと思います。


コメント
確かにその通りだと思います。
自身で間違った呪いをかければ呪詛返しが待っています。
私が行なう場合は媒介の私で全て止まります。
今まで依頼者はもちろん私も被害を被った事はありません。
もしも自分で行ないたい場合はよくよく調べてからする事をお奨めします。
370名無しになりきれ:2010/10/05(火) 19:27:18 0
Iさん提供

呪いとは、今昔東西を問わず、世界中で行われてきたものです。
世界中にはさまざまな宗教があり、キリスト教、イスラム教、ヒンドゥー教、仏教、儒教・・・など、さまざまな宗教があり、さらにその中でさまざまな派閥に分かれています。

そして、それぜれの宗教では、独自の神仏をあがめています。
呪いとは、これらの神仏、あるいは、キリスト教などのように神と逆の存在である悪魔などの力を利用し、または宗教などは関係なく呪いをかける者が恨んでいる人に対し間接的に被害を与えることです。

日本では、古くは邪馬台国の時代から、動物の骨などの自然物を利用した占いがあったといわれています。(記憶では)
その後、平城京や平安京などでは、陰陽師と呼ばれる呪術師が活躍します。

陰陽師は、祭礼などに関する占いや天文観測、時刻の管理などを行う一方、丑の刻参りや藁人形などを使った呪術を行ってきました。
丑の刻とは夜中の3時のことで、その時間帯に神社などの神聖な場所で行われる呪いです。
藁人形などに呪いたい相手の魂を込め、五寸釘を使って相手に恨みを込めながら神社の境内にある木などに打ち付けます。
それを行うには大変な体力と集中力が必要ですし、何より相手に対する憎しみを込めるほどに効果があるとされています。

呪いとは、古くから行われてきた呪術や魔術などの事を指し、日本のみならず世界中
のさまざまな場所で行われてきました。その多くは、人に対する激しい憎しみや恨み
などを晴らすことを目的に行われてきました。
代表的なものは丑の刻参りや藁人形などを使った呪術です。
人形などに魂を込め、自分を虐げている相手などを自分と同じように苦しめるもので
す。

コメント
歴史的見解からのレポートです。
ご提供ありがとうございます。

Hさん提供
*魔術のパターン*
魔術には5つパターンがあって、

高次白魔術

低次白魔術

無色透明魔術

低次黒魔術

高次黒魔術

がある。

*黒魔術*

黒魔術とは悪魔と契約するもの

*白魔術*

白魔術とは神などと契約するもの

*精霊魔術*

精霊魔術とは精霊と契約するもの

コメント
私の行なう呪術とは別のものです。
ですが他の分野においても見識を広める事によってより深い知識が得られます。
ご提供ありがとうございます。
371名無しになりきれ:2010/10/05(火) 19:27:58 0
Oさん提供


私は今まで複数の術士に術の依頼してきましたが殆どの術士は
「呪い術」という単語を使っていました。
呪い術?呪い??
何で「呪い」なんだろう?
私が依頼している内容は「復縁」であったり「除霊」であった
り、「開運」であったり・・・幸せにつながる術なのに、施行
されるのは「呪い術」。
何でだろう?ってすごく疑問を抱きました。
その中のある先生が私に言いました。
「あなたが他で依頼した「呪い」とは、「のろい」ですか?「
まじない」ですか?と。

その先生はこんな事をおっしゃってました。
「呪い」と聞くと恐いイメージがあるかもしれませんが、「呪
い」という字は「のろい」と「まじない」2通りの読み方をし
ます。全ての「呪い術」が「人をのろう」モノではなく、「人
を幸せにするまじない」という事もあり、「呪い」=「人の念
」のことをいのです、いくら「術の代行」をしてもらっても、
自分(依頼者)の強い念がなければ、術の効果も軽減する と


私が依頼した呪い術の中には人をのろう事で昔から有名な「藁
人形」もありました。
私のイメージの中で「藁人形」=「のろい、死」というモノし
かありませんでしたが、藁人形でも「復縁」が期待できる事に
は驚きました。
「藁人形」=「丑の刻参り」というようですが、
丑の時間、午前2時を真に置き午前1時から3時の時を指すそ
うですが その時間に藁人形を打つ。

なぜ丑の時間なのかは、その時間を位置する方角が鬼門だとい
う事のようで、その時間に神社の御神木にワラ人形を打ち付け
る。これを七日間、誰にも見られずに行うそうです。
もちろんその時の作法(服装や道具)もあるので、素人には簡
単にはできない。
だから代行を依頼するのですが、代行依頼をしたとしても、代
行者ができるのは、礼法にのっとった作業と、依頼者から依頼
された時の念だけであって、念が強ければ強い程効果も高い。
だから、代行依頼して終わりではなく、念を送るのは依頼者自
身。
依頼者の念がなければただの木への八つ当たり・・・?木がか
わいそうですね。(笑)だから強い念力が必要だそうです。

では何故藁人形で復縁ができるか・・・私もよくわからないけ
ど・・・「足に五寸釘を打ち込む」と恋が叶う。「手」だと、
浮気癖。「足」だと遊び癖「頭」は怪我をさせる。「胸」は死
。他に藁人形を藁で縛って・・・という事で、自分の病が治っ
たりと、「のろい」以外の効力も有効だそうで、驚きました。
藁人形を考えたのは日本人でしょうか?昔の人の知恵ってすご
いですね。
それよりすごいのは人間の念ですが・・・。

372名無しになりきれ:2010/10/05(火) 19:28:39 0
もちろん今まで複数の術を依頼してきましたので、藁人形以外
にもいろいろな「術」に出会いました。
一般的には「西洋魔術」と「東洋魔術」があるようですが、西
洋魔術を使う方は「呪い術」という言葉ではなく「儀式」とい
う言葉を使ってる事が多かったです。
「儀式」の内容はお教えいただけませんでしたが、代行者が儀
式によって神を召還させ、契約し、その後私が護符を持ち、そ
の護符に念ずる方法が殆どでした。
召還させる神によって叶う願いが違うようです。
でもこれもやはり依頼者の念が全て。
信じなければ効果が出ないとの事で、不信感を持っていた私は
効果を実感できる事なく、契約期限が切れ、捨て金・・・悔し
い気持でいっぱいでした。

代行してくれる人は 大抵その道を極めた人です。
何かをきっかけに 自分で勉強をし極めた人や、生まれながら
にしてそういう霊力をもている人。
そういう霊力をもともと持ってる方の殆どは、前世でもそうい
う事を業として生きており、今世にも前世以前の記憶があり、
物心ついた頃から修行をし、霊力を高めるそうです。到底、普
通の人間にはまねできませんね・・・。
だいたい、神様と交信できるだなんて・・・恐ろしいです・・
・尊敬ですが・・・。

神様といえば・・・
10年程前にある宗教のセミナーに参加させられました。
そこで、その宗教の創立者が何故こういった教えを説くように
なったかというルーツについて話していました。
その創立者(故人)は、幼い頃に夢の中に神様が現われ教えを
説かれたそうです。その教えを人々に伝えるのがアナタの役目
だと仰ったそうで、その宗教で教えている事は、そのダイヒ
ョウの言葉ではなく、全て神様の言葉を代理で伝えているだけ
だと言っていました。
そう考えると、「宗教」も神様との関係が深い。
「信じるものは救われる」なんて言葉をよく耳にしますが、結
局術代行を依頼する人も、神様へ通じる方へ依頼する事で神に
願いをかなえてもらおうとしている。
例えば神社やお寺にお参りするのだって、お寺や神社が「神と
の通じる道」・・・結局全てが代行なのでしょうか・・・。
でしたら、その金額の差は何なのでしょう?

私が依頼してきた「術」安いモノは数千円(中には無料)、高
いものは何十万。
例えば神社やお寺だったら お賽銭5円とかもありますよね・
・・。
金額ではないのに、お金を払う事での自己満足。
代行して貰った、という依頼心で、本当の念力・・・自分の思
いの念力を忘れてしまっては、叶うものも叶わない・・・。


コメント
そうですね。
金銭は確かに資本主義社会で生きていく上で必要不可欠なものですがそれに頼りすぎてはいけません。

また宗教についても誤ったものに入るといけませんね。
私は特別な宗教は持っておりませんので宗教を否定も肯定もしません。
ですが高額な金銭を請求してくる宗教はやめておく事を強くお奨めします。

長文のご提供、ありがとうございます。
373名無しになりきれ:2010/10/05(火) 19:29:25 0

いつかこの苦しい冬を
いつか幸せな春になるように
あなたと恋し あなたに愛され 
私とあなたは永遠の誓いを交わし絆が生まれる
出会いから15年 後悔はしない

魔術の力を借り呪術を唱えます
この世の納得いかない不条理のために
あなたと彼女への恨みを晴らす呪いをかけます
この呪術の力を借りて私たちに一筋の光明を与えたまえ
藁人形に稲霊を込め
あなたと彼女の肉体と魂の縁を断ち切らせます

今日の幸せ 明日の幸せ 未来の幸せ
私と絆の幸せのために
あなたと彼女を排除します

最後にこれまでのあなたに感謝します

コメント
あなたのご希望に応えるよう最大の努力をします。
ご提供ありがとうございます。
374村岡高句麗π ◆t850El7.to :2010/10/05(火) 19:34:23 0
いいからアナル突き出して
375名無しになりきれ:2010/10/05(火) 19:39:26 0
■ある「ガチホモ」への10の質問
最近生まれた造語である「ガチホモ」のイメージにぴったりな、30代、ボウズ、髭、バルク系筋肉質なホモである自分が、「ガチホモ」の一サンプルとしての自分の情報を10の質問にまとめたよ。

自分一人のすごく偏った例でしかないんだけど、みんなの持ってる「ガチホモ」のイメージと、どこが違って、どこが当たってるかを見てみてね!


ゲイ一般
Q1. 「気持ち悪!俺を襲ったりするなよ?。」
同性愛の話になると、こういう反応をする人いますが、残念ながら、、、ご安心ください。

ガチホモどうしの間でさえ、自分のタイプに遭遇することは難しいので、たまたま目の前にいるあなたがかわいいと思われている確率は限りなく低いです。

例えて言うなら、虎子レベルの女が、「やだー、○○君、私に気があるみたい?」と言っているかのような滑稽さがあります。

ラグビー部とか柔道部とか陸上部(投擲系限定)とかなら間違いではない。でもこういう反応しないほうがもっとかわいいよ。


Q2. 「オネエ」のような言葉遣いするの?
しません。二丁目とかそういう系のバーの多いエリアに通いつめる人には多いのかもしれないけど、そこ以外ではそんなに主流ではないと思う。

自分の交友関係は偏っているんだけど、自分の友達にはそういうの大嫌いな人ばかりです。

「オネエMANS」に出てるような頭の芯からおばさんみたいな人たちとは、同じ空気を吸う事すらつらいよ。


Q3. 「ホモ」は差別用語だから「ゲイ」って言うべきですよね?
どちらも外来語であまり実感ない。別にって感じ。

「『ニグロ』は差別用語だから『アフロアメリカン』って言うべきですよね。」っていう感じの情報と同じで、知識として知っていても実感はない。

ふだんの友達同士の会話でも「ホモ」って言うしね。

「ザ・ゲイ」というどぎついゲイ雑誌が昔存在していたので、「ゲイ」っていう用語のほうが自分としては気持ち悪い感がある。

「ゲイゲイしい」と言ってちゃかすこともあるし。


Q4. ゲイの人には芸術とかファッションのセンスのいい人が多いよね?
全くの迷信だと思います。ゲイの服飾評論家、映画評論家、その他芸術家も多数いますが、たまたま目立ってるだけじゃないかと。

ゲイ自身にもこういうことを口走る人々が多数存在する。あたかも「自分もそうだ」と言わんばかりに。恥ずかしい事だと思う。

そういう人に限って、その舌の根も乾かぬうちに、血液型性格診断のような全く繊細さに欠けた会話を本気で楽しんだりしてるものです。

そんな単純な感覚で芸術の価値とか、ほんとにわかってんのかよ、、、と個人的には思います。(自分はそうとうに人を見下した性格ですね。)


自分個人について
376名無しになりきれ:2010/10/05(火) 19:40:30 0
Q5. 仕事は?会社にばれてない?
普通のサラリーマンです。

会社には最近ばれてきてるんじゃないかと思う。でも、ばれつつあっても、あまりプライベートにつっこんでこない良い環境です。感謝してます。

Q6. カミングアウトしてないの?
基本的にしません。

兄弟だけには言ってる。兄に「お前は彼女いないのか?」としょっちゅう聞かれてて、めんどくさくなってバラしてしまった。

最初はびびってたけど、数年かけて今は大丈夫になったみたい。

親に言うつもりはない。自分は10代の頃の10年間を悩んで過ごした。同じ苦しみを、老い先短い両親に強いるわけにはいかない。

Q7. 女の子には興味ないの?
全くない。無理。

おっぱいとかほんとうにどうでもいい。ただの「皮膚と肉」っていう感じ。

女性器とかさらに無理。稲中で女性生殖器を「内臓?」って表現してたけど、まさにそういう感覚しか持てない。もしくはエイリアン。

人格的にすばらしいと思う事とか、話が合って楽しいという感覚はある。

でも宴会で「あまり近寄ったり、酔ってもたれかかったりしないでくれー!」と思うよ。「髪長っ!うざっ!」とかね。


Q8. 堤下敦とか高田信彦ってかわいいと思う?
思わない。最初はかわいかった。ある時期に自分のかわいさを彼らが自覚した頃から魅力がなくなった。

これは例えて言うなら、クラスの眼鏡っ娘で黒髪で図書委員の激萌な女子が、自分が眼鏡で図書委員であることが自分の魅力にとってプラスであることを自覚し、
ある時期から「わたし眼鏡だし、図書委員だし、、、」などとあからさまに吹聴しだしたら、萌えるだろうか?ということのアナロジーで理解していただきたい。(この例えがいいのかも自信ないけど、通じるだろうか?)

今はケンドーコバヤシがかわいい。頼むからこのまま自覚しないでくれと思うよ。
Q9. 十代の頃はどういう性生活してた?
一言で言うなら暗黒時代。自分は数万人に一人のレベルの異常者だと思っていました。

中学の性教育で「異性を好きになるのは自然なこと」という教育が追い打ちをかけた。あの性教育は自分にとってただの害悪。

親友(もちろん俺がホモとは知らない)と雑談中に目の前で「ホモなんか全員殺すべき」と言われたこともあって、きつかった。

今の若い連中はネットで情報が入るからこういう悩みはないだろうけど。

Q10. ガチホモの老後はどうなるの?
どうなるんだろうね?

子供は作れないし、妻がいるわけでもないし、そんなに財力があるほうでもないし。

いい男と同棲できて、長年連れ添えたとしても、どちらか片方は先に死に、もう片方が一人になってしまうんだし。

体力も衰えて、孤独死まっしぐらかもしれない。

ただ、ノンケに生まれて、妻がいて、子供がいて、財力があれば幸せかというと、じつはそれは十分条件ではないというのは、いろんなノンケ家族の話を聞いたり見たりで明らかになった。

なんらかの種類の、「前向きなあきらめ」が必要なんだろうと思います。それが何かはわからないけど。

どういう形であろうと、たとえ孤独になっても、ホームレスになっても、一人で死を迎えようとも、「それでもいい人生でした」と思えるかどうかが鍵なんだろうなあ。

読んでいただき、ありがとうございました。

377名無しになりきれ:2010/10/05(火) 19:45:06 O
生め
378村岡高句麗π ◆t850El7.to :2010/10/05(火) 19:45:16 0
いや、読んでないから礼は言わなくていいと思いますよ
379名無しになりきれ:2010/10/05(火) 19:46:15 O
ありがとう
380村岡高句李π ◆RGvs7fseQk :2010/10/05(火) 19:49:08 0
秋葉原の通り魔の時、僕はちょうど前日だったかなぁ
あの事件のあったビル。ソフマップにいたんだけど。
エレベーターあるでしょ、店の奥に。
あそこに乗って、ボタンを押したわけだ。うん。
で、もう誰も乗らないなぁ・・・閉めようかってオモッタラさ。

眼鏡の男が入ってきたわけ。
うん、そいつ妙に礼儀正しくて何度も「すいません」っていうから
こっちまで低姿勢になったわけだ。うん。
で、まぁその日は彼もなんか売りにきたみたいで。

まぁ、そいつが加藤だったんだけどな
381名無しになりきれ:2010/10/05(火) 19:49:20 O
はい
382名無しになりきれ:2010/10/05(火) 19:50:36 O
はいじゃないが
383村岡高級栗π ◆FEdpxc3DFE :2010/10/05(火) 19:52:23 0
新羅は成仏したんだな、よかったよかった
384名無しになりきれ:2010/10/05(火) 22:13:56 0
umeroyo
385名無しになりきれ:2010/10/06(水) 00:58:21 O
キチガイって結構いるもんだな
纏めて檻に入れとけばいいのに
386名無しになりきれ:2010/10/06(水) 11:10:28 O
<●><●>このスレは運営の監視下にあります
387名無しになりきれ:2010/10/06(水) 11:57:21 0
基地外ひとりいるだけでスレは潰れる
388名無しになりきれ:2010/10/07(木) 12:24:16 0
鯖威張る
389名無しになりきれ:2010/10/07(木) 14:49:29 O
すこし
390名無しになりきれ:2010/10/07(木) 15:09:33 O
ちょっと
391名無しになりきれ:2010/10/07(木) 15:17:54 O
わずか
392名無しになりきれ:2010/10/07(木) 15:27:54 O
一寸
393名無しになりきれ:2010/10/07(木) 15:45:34 O
寸毫
394桂木 桂馬ψ ◆FLAGMDXuX2 :2010/10/07(木) 19:08:49 0 BE:1707642656-2BP(1092)
キャラサロン板みたいな一行レスで荒らすのはやめろ。
395村岡 飛車π ◆t850El7.to :2010/10/07(木) 19:16:43 0
来たか我が下僕
396桂木 桂馬ψ ◆FLAGMDXuX2 :2010/10/07(木) 19:32:40 0 BE:227686122-2BP(1092)
今まで、新羅のハンドルネームで、不正な手段でゲームをやって荒らした事を告白します。
落とし神モードが使える桂馬から見れば、何だったのだろう?あのチートを使った荒らし方…。
マジで吐き気がしてきます。正規な手段以外のゲームプレイなど、異論は認めません。
397名無しになりきれ:2010/10/07(木) 19:36:06 O
は?
398名無しになりきれ:2010/10/07(木) 19:56:52 O
誰だこいつw
399村岡 飛車π ◆t850El7.to :2010/10/07(木) 20:20:42 0
>>396
でも最近は蓮根の相場が上がってきてるからな
だいたい、九州にいけば儲かるっていってた藤岡は
今何処にいるんだよ
まさかディベートだけ貰ってトンズラしたのかな
400名無しになりきれ:2010/10/07(木) 20:36:47 O
おすすめゲームある?
ロープレ、シミュレーションでよろ
401 ◆TsNl/NWO82FE :2010/10/08(金) 18:58:24 0
( 再利用させて頂きます。参加お待ちしています)

ここは、何処かの惑星。
場所は分からない。
君達は、突然空中で目覚める。その背中にはパラシュートが付けられているだろう。
生き残りたいのなら、他の生存者達と協力するか戦うか。
それは君が決めればいい。この惑星に潜む影が君を狙っている。
ただ1つ、いえることは。生きたければ、戦え。

ジャンル: 現代サバイバルアクション
コンセプト:サバイバルTRPG
期間(目安): 流れのままに
ストーリー:謎の異星に召還された者達のサバイバル
最低参加人数: 2
キャラ用テンプレ&テンプレ記入例

GM:(なし)
決定リール:(あり)
○日ルール:(あり/7日)
版権・越境:(あり)魔法、特殊能力なし。
ただし騎士や傭兵、武士など時代背景は問いません。
名無し参加:(あり)
敵役参加:(あり)
避難所の有無:(なし)


名前:
性別:
年齢:
体格:
外見:
所属:
装備:
備考:

402 ◆TsNl/NWO82FE :2010/10/08(金) 19:00:50 0
謎の惑星―

・密林に覆われた広大なジャングルがある。
・四方に謎の遺跡。そこにはかつてここに文明があった事が記されている?
・各地に以前の「参加者」が所持していたと思われる武器や食料が保管されている。
意図的かどうかは不明。

惑星の情報は君達が随時、確認し見つけていって欲しい。以上だ。
403名無しになりきれ:2010/10/20(水) 19:37:05 0
し、しんでる
404名無しになりきれ:2010/10/21(木) 01:24:01 0
(再利用させていただきます)
東方××の世界観を借りたTRPGです
切った張ったは自由ですが、殺すのはなしです
東方に出てくる道具についてはwikipediaを参考にしてください

世界観
・現実とは博霊大結界、現実と空想の境界で隔てられている
・ときどき2枚の結界が緩み外部のものが侵入してくることがある
・結界の中には人間・妖怪・妖精など現実ではありえないものが存在している
・人間は妖怪よりも弱いが、人間がなくなると妖怪は消滅してしまう

ルール
ジャンル: ファンタジー
コンセプト:弾幕ごっこ
期間(目安): 流れのままに
ストーリー:妖怪と人間・妖精・幽霊同士の掛け合い
最低参加人数: 2
GM:なし
三日ルール:あり
決定リール:あり
版権・越境:あり
名無し参加:あり
敵役参加:あり
避難所の有無:なし

名前:
性別:
年齢:
容姿:
装備:
備考:
405ルシフェル ◆j/TJqeNLyE :2010/10/21(木) 01:30:36 0
名前:ルシフェル
性別:女
年齢:15
容姿:黒のポニーテール。茶色の着物に紺の袴。(大正時代の農家の服装のような感じです)
装備:なし
備考: 音を操る程度の能力(低周波から超音波までどんな音でも出せます)
406名無しになりきれ:2010/10/21(木) 01:34:41 O
テンプレどこだ
407名無しになりきれ:2010/10/21(木) 01:37:52 O
(´・ω・)導入とテンプレを頼む
キャラが作れない
408名無しになりきれ:2010/10/21(木) 01:43:45 0
【テンプレート】
名前:
性別:
年齢:
容姿:
装備:
備考:
409餃仙人:2010/10/21(木) 01:45:19 O
名前:餃仙人
性別:男
年齢:10くらい?
容姿:子供キョンシー
装備:符、鐘、銭、他
備考:超能力と仙術を操る程度
DBの餃子が死んで仙人になったのさ
超能力仲間のグルドとは仲良しだ
410名無しになりきれ:2010/10/21(木) 01:58:27 0
幻想郷――
八雲紫によって作られたその場所は妖怪による妖怪のための世界でした
でも、それは昔の話
今では人と妖怪が仲良く共存し、平和に過ごしていました
でも、妖怪たちにとってみればそれはそれは退屈なものです
退屈さのあまり、異変を起こすのですが、すぐさま巫女に退治されるのですが、それでも異変を起こすものは後を絶ちません

さて、今日はどんな異変が起こるのでしょうか
411名無しになりきれ:2010/10/21(木) 02:04:36 O
(´・ω・)ん?誰がGMなの?
導入とテンプレはこれでいいのん?
コテ付けて説明頼む
412 ◆02D8gj2FXE :2010/10/21(木) 02:05:58 0
GMはなしです
導入とテンプレートはこれでおしまいです
413ルシフェル ◆j/TJqeNLyE :2010/10/21(木) 02:24:32 0
時は夕刻
空は橙に染まり、赤く染まった太陽が地平線へと沈んでいく
遊び疲れた子供たちは言えはと帰り、野良仕事を終えた大人たちも家へと帰る
ルシフェルも例外ではない
紺ののれんをくるくると巻き上げ、店じまいをする
(今日もお客さんはなしか…)
どことなくさみしそうな表情で張り紙を見た

用心棒引き受けます

と紙に書かれているが御客は来ない
スペルカードルール制定以来、妖怪が人を殺すことはめっきり減ったからだ
(こうしていてもしかたない)
紙をはがし、ゴミ箱へと投入する
家の中へと入り、机に向かう
墨をすり、紙を一枚硯の隣へ置く

異変解決引き受けます

ゆっくりとした手つきで文字を書き上げ、軒先へと貼り付けた
414トント ◆Hc1VAagKMg :2010/10/21(木) 02:56:46 O
名前:トント
性別:女
年齢:15
容姿:黒髪ロング
装備:黒ジャージと黒スパッツとグロック
備考:寝るとその日の記憶を無くす
415トント ◆Hc1VAagKMg :2010/10/21(木) 02:58:07 O
下らない話だが、私はいつも同じ一日を繰り返しているのだ。成長も何もあったものじゃない。
決して前には進めない。
もちろん進んでいるフリはできるけれど、大抵はつまらない現実の波に選り分けられて、事実は歪められ、言語
は元の意味を為さない。
昨日の私が書いたメモがポケットには入っている。けれどメモの中身は信用できない。昨日の私は赤の他人だ。
要は、私は毎日夢を見ているのだ。
つまらないことも、楽しいことも、みんな昨日に押し流されてしまう。
悲しいとも思わないが、飽きがこないのは素晴らしい事だと思う。
現実は不確かで、真実は余りに大きすぎる。手に負えない。
だから私は諦めたのだ。楽しく生きよう、それが全てだ。

今日も新しい日が来た。
ハロー、ワールド
ババ、ナイス、デイ
416トント ◆Hc1VAagKMg :2010/10/21(木) 02:59:18 O
「何だこのグロック。
重いなあ、何やったんだ昨日の私は」

世の中、わからないことだらけだ。例えば私には私がわからない。今日がわからない。そして何より昨日がわか
らない。
ここはどこだろう。私は考えた。斜陽が眩しい。森の匂いがする。靴の下にはふわふわとした腐葉土の柔らかさ。
右手には黒光りするグロック。左手にはペンと、無印良品のメモ帳。一番安い奴だ、すぐに破れる。最悪の代物。
最初のページに書いてあることは、一言。

『遭難中、人が居るところを目指せ』

立ちながら眠っていたのだろうか?私は考察する。状況からすれは、それが一番妥当なようだ。昨日の私は随分
器用な女だったらしい。

「お腹が空いた。道を探そう、人を探そう」

一人でいると独り言が多くなる。こんな私だが、心細くなる事もあるのだ。わからない事は随分多いが、まあ楽
しもう。
一日しかない人生、楽しまなければ損だ。
417桂木 桂馬ψ ◆.iAYWKEIMA :2010/10/21(木) 03:17:26 0 BE:1024585092-2BP(1092)
再開したか。私もこのスレを時々見ています。
418名無しになりきれ:2010/10/21(木) 08:01:59 O
>>416
久しぶりに踏みしめた土の感触はしっとりと湿り柔らかかった
それは踏みしめる腐葉土と反比例するような自分の身体の硬さを強調させ再認識させられる
屍解し仙人になったが肉体は馬鹿正直に死後硬直をしてくれているのだ
だから膝を曲げることや手を振ることがひどく億劫で結果として手を前に突きだし足首のバネだけで飛び跳ねる移動法になる
普段は舞空術を使っているのだが深谷幽山にすんでいると定期的にこんな気紛れを起こす
その気紛れが思いがけない出会いを演出してくれることを餃仙人はしっている
だからこそ定期的に気紛れを起こすのだから

「こんなところに人がいるとは、おらの気紛れもたいしたもんだよね、天さん」
トントを見付け空を見上げながら独り笑みを浮かべて呟いた
「やあこんにちわ、餃仙人だよ。こんなところでどうしたの?」 
呟いたあとピョンピョンと跳ねながら近づいていった
ここは一番近い人里から3日はかかる深い森だ
しかも柱木桂馬が生息する危険な森なのだから
419餃仙人:2010/10/21(木) 08:03:45 O
名前欄忘れちゃった
餃仙人だよ
420名無しになりきれ:2010/10/21(木) 08:08:24 0
コクハたんは参加しないの
東方のキャラそのものは控えるべきだよね
酉付きで教えて欲しいな
421野見隆明:2010/10/21(木) 11:36:55 0
【テンプレート】
名前:野見隆明
性別:男
年齢:49
容姿:クリーム色の上下のスーツでデカイ縁の眼鏡、ほくろが多い顔
装備:ハンドバッグ
備考:画商が職業のおっさん
422野見隆明:2010/10/21(木) 11:40:11 0
「うわぁ、こええよぉ。なんなんだよ、こっここはこの野郎」

1人のおっさんが森に迷い込んでいた
オッサンの名前は野見隆明
新宿駅西口に行くつもりがいつの間にかこんなところへ来てしまっていたのだった
途中で熊に会う

「て、てめぇこっち来るこの野郎、てめぇぶち殺すぞこの野郎」

423トント ◆Hc1VAagKMg :2010/10/21(木) 11:51:24 O
「やあこんにちわ、餃仙人だよ。こんなところでどうしたの?」

しばらく歩くと、変わった服を来た子供がいた。それにしても小さい。私も大して大きく
はないが、その私の腰くらいの大きさだ。私の記憶は十歳で止まっているけれど、それで
も彼には見覚えがあった。名前は思い出せないが、間違いなく何かで見たことがある。有
名人だ。哲学者に例えて言うなら、ヘルベルト・マルクーゼくらい有名な人のはずだ。で
も、誰だっけか?名前が思い出せない。
奥歯にニラが引っ掛かったような、届きそうで届かないもどかしさを感じる。
とりあえずサイン貰っとこうかな。

「うーん。ひょっとしてひょっとすると、最近どっかで会ったことあります?……ないですよね。その感じ」

ちょっと待ってねと断って、急いでメモ帳に目を通す。昨日の私は松屋で牛丼を食べたら
しい。支払いはグロックで、とのこと。財布が無かったそうだ。一昨日の私はマックを、
その前の私は、そのさらに前の私は。
私はメモ帳を閉じた。彼に関するメモはない。彼とはおそらく初対面だ。

「『遭難中に餃子仙人に会う、昨日の私は強盗。警察に注意すべし』と。よし、覚えた。
初めまして、私はトント。たった一日、短命な女ですが、どうぞよろしく。
ねえ、ところで餃子すん。私は遭難中らしいので、できれば人がたくさんいる所に行きたいのだけど」

【とりあえず人里への道を尋ねる】
424 ◆02D8gj2FXE :2010/10/21(木) 12:16:05 0
>>420
東方のキャラそのものの参加もありです
ただ、初見の人もいるので、種族と能力を備考の欄に書いていただければ幸いです
425名無しになりきれ:2010/10/21(木) 12:25:24 0
「おなかへったー」
黒い球がふよふよと浮かんでいます
あっちへいったりこっちへいったり、黒に遮られ、前は見えません
それゆえにどこへ行くかは中の本人も把握できません
「あ…人間の声だ」
黒い球が止まりました
「外来人かな」
幻想郷に住む人は食べてはいけません
食べると退治されてしまいます
でも、外から来た人間は別
外から似た人間は食べようが普通に案内しようが構わないのです
中の人は黒い球を解除し、目を凝らしました
>「『遭難中に餃子仙人に会う、昨日の私は強盗。警察に注意すべし』と。よし、覚えた。
>初めまして、私はトント。たった一日、短命な女ですが、どうぞよろしく。
>ねえ、ところで餃子すん。私は遭難中らしいので、できれば人がたくさんいる所に行きたいのだけど」
黒髪ロングの少女が肥った男に道を尋ねています
一人の服装は黒のジャージに黒のスパッツ
もう一人は紺のスーツを着ていました
このような服装の人間はまず幻想郷の人里にはいません
明らかに外来人です
「あなたたちは食べてもいい人類?」
赤のリボンで止められた金髪をなびかせながら二人に近寄りました
426名無しになりきれ:2010/10/21(木) 12:38:51 0
【うわぁーやってしまいました。書き直したのを貼るので425は忘れてください】
「おなかへったー」
黒い球がふよふよと浮かんでいます
あっちへいったりこっちへいったり、黒に遮られ、前は見えません
それゆえにどこへ行くかは中の本人も把握できません
「あ…人間の声だ」
黒い球が止まりました
「外来人かな」
幻想郷に住む人は食べてはいけません
食べると退治されてしまいます
でも、外から来た人間は別
外から似た人間は食べようが普通に案内しようが構わないのです
中の人は黒い球を解除し、目を凝らしました
>「『遭難中に餃子仙人に会う、昨日の私は強盗。警察に注意すべし』と。よし、覚えた。
>初めまして、私はトント。たった一日、短命な女ですが、どうぞよろしく。
>ねえ、ところで餃子すん。私は遭難中らしいので、できれば人がたくさんいる所に行きたいのだけど」
黒髪ロングの少女が小さな少年に道を尋ねています
一人の服装は黒のジャージに黒のスパッツ
もう一人は訳の分からない服装を着ていました
このような服装の人間はまず幻想郷の人里にはいません
明らかに外来人です
「あなたたちは食べてもいい人類?」
赤のリボンで止められた金髪をなびかせながら二人に近寄りました
427餃仙人:2010/10/21(木) 13:49:23 O
トントの言葉に餃仙人は困りました
一日だけの命とか言われてもリアクションに困るから
それにここは幻想郷、人間という意味での人は多いとは言えないのだから
どうしようか困っていたら更に困る事態が発生です
いきなり降って沸いた少女が食べていい?と言うのですから
トントへのリアクションより身近に迫る危機への対処のほうが当然優先です
「猫狸仙人からさずかりし仙宝とこでもとあー!」
餃仙人は懐からドアを出すとトントを引っ張ってドアをくぐります
次の瞬間、金髪の少女を残しそこには誰もいなくなり、ドアも消えてしまいました

>422
どこでもどあー!で転移した先は人がいる場所
確かに人はいました
熊に襲われている野見が
「人はいたけと取り込み中だったみたいだね」
この言葉が熊との壮絶な戦いの始まりの合図でした

>>425
これは俺のことをいないものとして扱うって言うこと?
428426:2010/10/21(木) 14:31:06 0
>>427
426が正しい奴なので、425は忘れてください
このたびはいないものと扱ってしまいすみませんでした
429餃仙人:2010/10/21(木) 14:42:50 O
>>428
別に名無しのモブに謝ってもらわんでもいいけど
間違い方が悪意がないとありえない間違え方だろ?
ちょっと勘違いでアレやるのはコクハレベルだし
そこのところ確認したかっただけ
430トント ◆Hc1VAagKMg :2010/10/21(木) 14:43:23 O
「あなたたちは食べてもいい人類?」

顔を横に向けるとそこには金髪の子供がいた。DQNの子供だろうか?何か色々ヘンテコだ
し、新興宗教にはまった電波親の子供と言う可能性もある。いや、この安物臭い、二次元
を三次元に無理やり当てはめたようなセンスのない服はもしかしてコスプレか。
森の中で撮影会?ありそうな話だ。

「食べるって。いやらしいな、貞操の危機を感じる」 「猫狸仙人からさずかりし仙宝とこでもとあー!」

返事を聞く間もない。場面は移ろい、世界は歪む。理不尽に理不尽は塗り重ねられる。
狂っている。
まあ、そう、これは夢なのだ。現実ではない。ノット、リアリー。

※この物語はフィクションです、実在する人物、団体、組織とは一切関係はありません。

例えそうでなくても、どちらにせよ、私にとっては同じことだ。

「人はいたけと取り込み中だったみたいだね」

そして私は熊に出会った。
431トント ◆Hc1VAagKMg :2010/10/21(木) 14:45:03 O
そう、全ては記憶。リアルもフィクションも変わりない。今目の前にいる熊も、北海道土
産の鮭取り熊も、大して変わらない。
私はグロックを右腕で構えた。金属の冷たさは、とうの昔に汗ばんだ手に吸収されている。
生暖かい。なるべく緩やかに、関節をクッションにするイメージを維持する。残弾数を確
認していなかったことが引っ掛かるが、まあ仕方がない、なんとかなるさ。ケセラセラ。

どうせ夢だ。現実ではない。

メモ帳とペンをポケットの中に押し込んで、安全装置のプルを押し上げ、右手に被せるよ
うにして両手で構える。照準が格段に安定する。
狙うのは熊の頭だ、全てがリアリティー溢れる精巧さだが、熊の目は予想外に愛らしくて、
開いた口の中身は奇妙にグロテスクだった。
熊のぬいぐるみに入れ歯を縫い込んだみたいだ。ぶっ飛びすぎてて、リアルじゃない。それ
ともこれがリアルと言うものなのだろうか?
どうでもいいか。

「死ねばいい」

私は引き金を引いた。跳ね上がる銃を押さえつける。衝撃を肘に逃がす。
ホローポイントは見事に熊の脳味噌を掻き回した。崩れ落ちた熊は目を三度瞬いて、それか
らあまり動かなくなった。つまり死んだのだ。哀れ生き物は皆食み合う。
でも私は熊を食べる気は起きなかった。礼を失してると知りながら、私は敵を蔑ろにした。
大丈夫だ、全ては記憶。
これは現実ではない。

「で、餃子すんとそこのおっさん。
もっと人のいるところに行きたいんだけれど」


【再度人里への道を尋ねる】
432名無しになりきれ:2010/10/21(木) 15:47:58 0
門が開き、二人の人間が吸い込まれていく
金髪の少女はその光景を見て理解した

コノママダト セッカクノ エモノニ ニゲラレテシマウ

少女はトンと地面をけり、足を思いっきり前に出した
今度はその足を軸にもう片方の足を出す
疾走
二人を飲み込んだ門は閉じていく
「勝手に閉じるなんて許さないよ」
人間離れした腕力で紋をこじ開け、扉の中へと入っていった

>>431
「逃げていいなんて言った覚えはないよ」
世界が弓、再び元に戻る
そこにいたのは銃に様なものを持った少女と脳天に穴の開いた熊
「クマ一匹と人間が3人…こんなにたくさんの獲物は久しぶりだよ」
にやりと笑みを浮かべた
少女の体が宙を舞った
少女の指から爪が伸びる
少女の体はとんとの方へ落下し、グロッグを持つ方めがけて爪が振り下ろされた
433名無しになりきれ:2010/10/21(木) 15:54:01 0
【モンスターデータ】
名前:ルーミア
性別:女
年齢:不明
容姿:金のおかっぱ頭に赤のリボン。白のブラウスに黒のワンピース。ネクタイは赤
装備:なし
備考: 暗闇を操る程度の能力。種族は妖怪。頭のリボンは何かを封印しているといわれている
434名無しになりきれ:2010/10/21(木) 16:07:46 0
【ルーミアについて追記。闇を使うとありますが、格闘もある程度ならできます。ただ、格闘家ではないので、紅美鈴などのその道のプロに比べれば弱いです】
435餃仙人:2010/10/21(木) 17:00:27 O
ダメだ!という言葉より先に熊は脳みそを撒き散らして倒れていた
あっさりと熊を倒したトントがもっと人がいるところにと言う
餃仙人は小さく首を振りながら
「君はここの人じゃないんだね
ここでは切ったはったはいいけど殺すのはダメなんだ
殺すと世界の法則が働いて…あぶないっ!」
餃仙人はトントと野見を押し倒すように伏せさせた
直後に頭上を通り過ぎる9ミリの弾幕
弾幕は追ってきたルーミアを蜂の巣にして血の雨をふらせた
倒れるルーミアと熊の毛皮を脱ぎ捨てたロボ熊
その手には爪の代わりに銃身が並んでいる
「この世界では殺せないんだ
だから殺さずに倒さなきゃいけない、こんなふうに」
餃仙人は倒れているルーミアの四肢を切り取り、手足を縛って一塊にしてロボ熊に投げつけた
「これだけでも安心できないからね」
ルーミアの顔を何度も踏み付け牙をすべて叩き折り腹に杭を打って動けなくしてから回復魔法をかけた
「こうしておけば動けないし、死なない」
ルーミアの手足をぶつけられたロボ熊が態勢を整えてきた
「もしもしルキさん?助けて!」
何でも屋のルシフェルに電話で助けを求めた
436ルシフェル ◆j/TJqeNLyE :2010/10/21(木) 19:51:10 0
トントン

丸太ででき太鼓の上で包丁が躍る
網の上では魚から煙が上がる
鍋の中の白みそがほんの少しだけ泡立つ
ねぎを投入し、しばし煮る
魚を皿の上に載せ、味噌を器にそそぐ

「いただきます」

ご飯を茶碗に盛り、味噌汁に口をつける
味噌汁。ごはん。魚。交互に食べているとベルが鳴った

「はい。ルシフェルですが」

電話の色は黒
ボディーの側面には河童のマークが掘り込まれ、その側面にはクリスタルのようなものが取り付けられている
どうやらこれで音声の類をやり取りしているらしい

「え、助けて?」

助けてだけでは何が起こっているのかわからない
そもそも場所がわからなければ助けようがない

「何か目印になるものはある?それを見えるような場所―空に向かって打ち上げておいて」

受話器をそっとおく
これビジネスマナーだ

(ああ、せっかくのごはんが…)

名残惜しそうにご飯を見つめ、家を後にした
437トント ◆Hc1VAagKMg :2010/10/21(木) 21:58:56 O
「君はここの人じゃないんだね
ここでは切ったはったはいいけど殺すのはダメなんだ」
「マジですか。それは良いこと聞いた。メモっとこう」

硝煙の残り香に顔をしかめて、ポケットからメモとペンを取り出す。日の傾きは一段と深くなり、段々物が見え
づらくなってきていた。そういえば、暗くなったら本格的なマズイ気がする。熊が出ると言うことは、他の何か
が出てきてもおかしくない。私は心のダメージには無敵だが、体に残るダメージにはめっぽう弱いのだ。怪我を
するのは嫌だ。

「殺・す・と・世・界・の・法・則・がっと……きゃっ!?」
「あぶないっ!」

餃子に、脇でボサッと突っ立っていたおっさんと一緒に押し倒された。餃子の癖に生意気だ。実にニンニク臭い。
大体安全装置を入れ直してないのに、グロックが暴発したらどうする気だったのだろう。

「この世界では殺せないんだ
だから殺さずに倒さなきゃいけない、こんなふうに」

僅かな苛立ちと共に身を起こすと、餃子が冷静な口調のまま、いつの間にか再び現れたさっきの金髪少女捕らえ
たところだった。まず初めに少女の関節を極め、腐葉土に押し付けるようにして窒息させる。左腕と体で少女を
押さえつけ、空いた方の手で少女の腕に筋を探すように指を沿わせ、ある一点を定めて、抉るように人差し指を
ねじ込んだ。白い肌に湧き出す血。間に覗くピンク色の肉と、黄色い脂肪はぶよぶよしていて穢らわしい。苦痛
に暴れる少女を無視して、餃子は口笛を吹きながら、人差し指をひたすらに動かし、少女の腕の骨から周りの肉
をこそぎ落とした。その頃には、金髪少女はまな板の上の鯉みたいにすべてを無視して暴れまわっていたけれど、
綺麗に付け根辺りの肉の取れた、白い骨の覗く腕を餃子がポキリと小気味良く折って、しぶとく残った骨の筋を
これまた丁寧にねじ切った頃には金髪少女はよだれを垂らしながら気を失っていた。
同じことを餃子は片腕と両足にもやった。途中で何度か金髪少女は跳ね起きたが、すぐに痛みに気を失った。だ
が途中から痛みに慣れてきたのか、気を失う事もできずに、痙攣するようにピクリピクリと体を震わせるだけに
なった。
つんとした、不快な生暖かい湿気と刺激臭が辺りに立ち込めていた。漏らしたのだ。私は顔をしかめた。

「これだけでも安心できないからね」

切り取った両手両足を縛ってどこかに投げた後、餃子は金髪少女の顔を何度も踏みつけた。最早抵抗はない。時
折角度を変えて、満遍なく踏みつける。湿り気を帯びた、粘着質な音が混じるようになって、ようやく餃子が足
を離した頃には、その肉の固まりが男なのか女なのか、あまり区別がつかなくなっていた。

「こうしておけば動けないし、死なない」

金髪の肉塊に、転がっていた太い枝を突き刺して、餃子は手を叩いた。ひたすらに面倒くさそうで、怠惰だった。
空気が澱んでいる。血の臭いと、小便と、糞の臭いが辺りに停滞していた。
まあいい、少し不快だけれど、所詮は夢だ。ただ、こいつの事はメモに取らないでおこう。あまり覚えていたく
ない。

「もしもしルキさん?助けて!」

突如として餃子は叫び始めた。彼が凝視しているのは熊の死体だ、それ以外に何もない。何を見ているのだろう?
幻覚でも見えているのか?
ようやく私は危機感を抱き始めた。こいつ、キチガイかもしれない。ひょっとして、今殺しておいた方がいいん
じゃないのか?
いいや、全ては記憶。これは夢だ。キチガイの夢だ。大丈夫、わざわざ殺して面倒な事になるのはごめんだ。
片手で握ったグロックの生暖かいグリップが、私の汗で不快にぬめった。

「ところで、さっきから何度も言っているんだけれど、人が沢山いる所へ行きたい。
無視するなボケナス」
438トント ◆Hc1VAagKMg :2010/10/21(木) 22:05:53 O
【はたして、どちらの見ているのが現実なのでしょうか】
439ルーミア ◆sU4A.a38LQ :2010/10/21(木) 22:28:44 O
「今のは痛かったのだー」

ルーミアは何事もなかったかのように復活。
蓬莱人ではないのに、あそこまでやられてどうやって復活したのか?
そんな細かいことを気にしてたら、この世界ではやってけない。

>437
>「ところで、さっきから何度も言っているんだけれど、人が沢山いる所へ行きたい。
>無視するなボケナス」

「人里へ行きたいのかー?
おいしいものくれるなら教えてあげるのだー」
ルーミアは期待に満ちた目で見つめた。

名前:ルーミア
性別:女
年齢:不明
容姿:金のおかっぱ頭に赤のリボン。白のブラウスに黒のワンピース。ネクタイは赤
装備:なし
備考: 暗闇を操る程度の能力。種族は妖怪。頭のリボンは何かを封印しているといわれている
440餃仙人:2010/10/21(木) 22:40:07 O
>>439
「な、なんだってー!」
平然と復活して人里に案内するというルーミアに餃仙人は帽子をとった
「じゃあボクの顔を食べるといいよ。コテもついたしお祝いも兼ねてごちそうするよ!あ、ラー油はつける?」
ポケットからラー油をとり出してルーミアに聞く
餃仙人(ちゃおせんにん)は餃子で出来ているのです
ニンニクと韮がたっぷりで薬物漬けの豚肉も気にならないんだ!
え?熊?弾幕遊びができないけど気にすんな
どっか行ったか幻想だったかどっちかでしょ
こんなだからルシフェルはたどり着けないし、ご飯も冷めちゃうけど気にすんな
441ルシフェル ◆j/TJqeNLyE :2010/10/21(木) 22:40:30 0
現場にたどり着いてまず鼻についたのは血と糞尿の匂い
「うっ…」
手で鼻をふさいだ
視界にあるのは肉の塊
金の髪と陶器のように白い少女の顔は血の気がない
黒閣から赤い線が一本下に向かって引かれ、胸腹部から肺臓やら腸が露出している
腕と太ももの断面から赤い色を帯びた肉と黄色い脂肪が見え、足と腕は毛皮をまとったロボットの前に転がっていた
ここまでされたら普通の人間はショックで心臓が止まる
外傷時の心停止からの救命率は0%
どこに運ぼうが助けられる医者はまずいない
外の世界であっても幻想郷であってもそれは同じだ
だが、この少女は人間ではないらしく、筋肉がピクリピクリと挫傷している
(運べばまだ助かるか…)
ロボットの前から腕と足を回収し、人がいる方を向く
「そこのお前」
少女は拳銃を持ち、10歳ぐらいの少年の手は血で染まっている
(犯人はその少年か…)
こめかみの欠陥が浮かび上がり、頭脳が赤熱する
震える拳をこの少年のほほに突き付けてやりたいところだが、今は金髪の娘を助けるのが先だ
「お前が金髪の少女を傷つけたのだろ?永楽亭の医者に少女を見せるからお前も手伝え」
少女が何やら呻いているが、あえて無視することにした

【補足説明:永楽亭は幻想郷における病院みたいなところです】
442ルシフェル ◆j/TJqeNLyE :2010/10/21(木) 22:43:28 0
>>441
>>439で復活してしまったようなので>>441のレスは取り消します】
443餃仙人:2010/10/21(木) 22:47:38 O
ルーミアに顔を食べさせようとしていたらルシフェルがやってきた
両手を押さえて何かを見ているようだ
幻覚幻聴の多いからこういう反応もよくあることさ
だってここは幻想郷だもの
「やあルシさん、呼んでおいてごめんね、解決しちゃった、テヘ!」
餃仙人は舌を出してわらった
「お詫びにルシさんもボクの顔食べていいよ!
二人ともルの字ってことで仲良しだね!」
444名無しになりきれ:2010/10/21(木) 22:50:17 O
>>442
【取り消す必要ないよ
どんなんでも繋げていこうよ
整合性や繋がり気にしてたら破綻しちゃうでしょ
気にせずガンガン突き進んじゃえ!】
445餃仙人:2010/10/21(木) 22:51:18 O
>>444は俺ね
446名無しになりきれ:2010/10/21(木) 22:53:12 O
>>442
(´・ω・)わざわざ取り消さんでもいいぜ
キャラごとに見える世界は少しずつ違う
その差がとんでもない事になっても何ら問題はないはず

どちらのキャラの主観が正しいか勝負しようじゃないか
447ルーミア ◆sU4A.a38LQ :2010/10/21(木) 23:09:26 O
>440>441>443
>「じゃあボクの顔を食べるといいよ。コテもついたしお祝いも兼ねてごちそうするよ!あ、ラー油はつける?」

「じゃあ、遠慮なくいただくとするのだー」
常に持参している箸と小皿、醤油を取り出して、餃子からラー油を受け取る。
小皿に醤油とラー油を入れ、かき混ぜてる最中にまた別の人が来た。
何やら挙動不審に見えるが、別に気にしない。

>「お詫びにルシさんもボクの顔食べていいよ!
>二人ともルの字ってことで仲良しだね!」

ルーミアもルシさんに近付き、朗らかな笑顔で言う。

「私はルーミアなのだー
ルシさんっていうと、あの有名なパルスのファルシのルシがコクーンでパージさんだよねー
よろしくなのだー」
そして、ルーミアは餃子を食べ始めた。

448名無しになりきれ:2010/10/21(木) 23:45:09 0
朱に染まったカーペットに朱に染まった椅子
その椅子に座っているのは下すぼまりのピンク帽子にピンクのブラウス
「昨夜、例の薬の散布状況はどう?」
そのわきに立っているのは銀の三つ編みに白のメイド服まとった少女
「幻想郷全体に散布が完了しました」
「よくやったわ。これでカリスマは私のものよ」
椅子の主は高笑いを浮かべ、グラスの液体をグイと飲み干した
(失礼ですが…そのようなものではカリスマ手に入らないかと)
そんな主にきづかれないように憐憫の目を向けた
「何昨夜?顔に何かついてる?」
「いえ、なんでもございませんわ」
空になったグラスにワインを注いだ
449名無しになりきれ:2010/10/21(木) 23:56:15 O
>>448
主君の名はレミリア・ブルーレット。
そして従者の名は十五夜昨夜。
彼女達はトイレの芳香剤を幻想郷中にばらまき、芳香剤の主であるレミリア・ブルーレットを畏怖させようとしたのであった。
450トント ◆Hc1VAagKMg :2010/10/21(木) 23:57:46 O
私の質問を無視して肉塊にぶつぶつと話しかける餃子にやや引きながら、木々の隙間の空を見上げる。藍色の空。
ぼんやりと時間が過ぎて行く。
どうしようか、これは極めてクレイジーだ。何かが間違っている。餃子は無視した方が良いのか。
訳がわからない。今すぐにでも寝て、
リセット
してしまいたい、だって
リセット
すれは今までの事はすべて無かったことになる。熊を殺した事も、餃子と瞬間移動したことも、気持ち悪いこと
も、餃子が狂ってしまったことも。
私の記憶にとって、の話だが。
私の記憶が消えても、ここが危険であることには変わりない。
そう、そうだ、もう一人まともな人がいたはずだ、あのおっさん。
しかし、おっさんは消えていた。跡形もない。影も形もない。おかしい、確かにいたはずなのに。確かに私と一
緒に餃子に押し倒されたのに。そう言えば、思い返してみれば、あのおっさんは一言も喋らなかった。こんな事
って、あるんだろうか?
何が現実だ?何が正しい?
おかしい。おかしい。おかしい。おかしい。おかしい。おかしい。おかしい。おかしい。おかしい。おかしい。
おかしい。おかしい。おかしい。おかしい。おかしい。おかしい。おかしい。おかしい。おかしい。おかしい。
おかしい。おかしい。おかしい。おかしい。おかしい。おかしい。おかしい。おかしい。おかしい。おかしい。
おかしい。おかしい。おかしい。おかしい。おかしい。おかしい。おかしい。おかしい。おかしい。おかしい。
                                             狂ってる。
私が/私も

「メンヘラはごめんだ、逃避はしたくない」

大丈夫だ、落ち着こう。まだ何か問題があった訳じゃない。勘違いは誰にでもある。そうでければ、幽霊なんて
存在し得ないはずだ。大丈夫、まだ大丈夫。

「そこのお前」

ビクリとする。恐る恐る振り替えれば、そこには袴を履いたポニーテールの女が立っていた。苦々しく、肉塊に
話しかける餃子を眇めて、女は吐き捨てた。

「お前が金髪の少女を傷つけたのだろ?永楽亭の医者に少女を見せるからお前も手伝え」
「そいつ、狂ってるからどうにもならんですよ」

でも、ひょっとしたら私も狂っているのかもしれないけど。その言葉を飲み込む。わからない。私は狂ってなん
かいない。狂ってるのは周りの方だ。
そうに違いない。きっとそうだ。
言い聞かせる。根拠の無い、でも根拠のある物なんてまやかしばかりだ。

「ところで、私もその永遠亭とやらに連れていって貰えないですか?
私、行くあてがないんです」
451(伏字) ◆o5rr31b3Ps :2010/10/22(金) 00:15:45 0
餃子を貪り食っていると、七人の侍で野盗に虐げられている小汚い農民みたいな奴が、息を切らせて走ってきた。
集落の方で何かが暴れているらしい。
「にににに逃げるだ、オラこんな村嫌だ!」
錯乱している様子で、説明も要領を得ない。
しかしながら、ものすごい音と地響きがした。
「変な化け物が出ただよ!あんな妖怪見たこたねえ!」
その「見たこともない妖怪」とは、二足歩行する巨大なイグアナみたいな奴だった。
巨体でもって民家を踏み潰すように破壊し、村落を蹂躙なさっておられる。

どうしてこうなった?
そもそもの>>448で散布されたとされる薬物。それは>>449では芳香剤とされている。
だがその芳香剤の一部に、チェレンコフ放射で青く光っているやつがあって、その放射線がその辺の蜥蜴に作用した結果なのだ――
そうとも、食肉が青い光を放つ昨今、芳香剤がチェレンコフ放射を放っていたところで、何ら不思議はない。
そういうことにしておこう。真実及び事実は違うんじゃないかなー。
「もひゃー!」
けたたましくも恐ろしい雄叫びと共に、怪獣は村落を蹂躙する作業に没頭している。
そうやって一通り集落を駄目にしたので、今度は永遠亭へと急ぐ一行を発見し、迫ってくる。こっちくんな。

名前:(伏字)
性別:どうやらオスっぽい
年齢:?
容姿:でかいイグアナ
装備:無い
備考:アメリカ版
452ルーミア ◆sU4A.a38LQ :2010/10/22(金) 00:35:51 O
>450>451
「あらら、私は無視なのかー?」
人の多い場所に行きたいと言っていた人は、ルーミアではなく、ルシさんに話しかけている。

「ちょっとショックなのだー」

同じ時、でかい恐竜みたいなのが、永遠亭を囲む竹林付近で暴れているようであった。
しかし、永遠亭から遠く離れた場所にいるこの者達には関係のない話であるし、知ることもおそらくはないであろう。
453名無しになりきれ:2010/10/22(金) 01:32:08 0
東方スレって今どんな状況なんだw
まだ始まったばっかりなのに
454名無しになりきれ:2010/10/22(金) 01:46:29 O
コクハ対応型スレに整合性や状況把握を求めるなよ
そんなことしたらコクハさんがこのスレにいられなくなるだろ?
455名無しになりきれ:2010/10/22(金) 01:57:43 O
>>453
(´・ω・)虚構と現実が入り交じり始めている
何が正しくて、何が嘘なのか判別がつかなくなっている
ひょっとしたらこの現象は芳香剤とやらが関係あるのかも

そんな中、アメリカ版ゴジラが現れて暴れ始め、永遠亭に向かう一行が襲われる
以上
456桂木 桂馬ψ ◆.iAYWKEIMA :2010/10/22(金) 04:20:46 0 BE:2049171449-2BP(1092)
@Reply:>>454
通称「琥珀」か。
私の判断ならコクハを琥珀と呼びます。

ごめん。一度規制されたのに自重できなかった。
前、新羅のハンドルネームで荒らしてしまい、規制を喰らい凹みました。
あのとき、このスレを激烈に荒らして悪い事をしてしまった。
457 ◆moIKehlUac :2010/10/22(金) 04:33:40 O
何処で喧騒が起ころうが、それとも恋が始まろうがそんな事など露知らず。
無人の道を歩いて行くは、正体不明の狢で御座ります。
狢とはよく分からない生き物と昔から言われておりまして、当の本人も自らの事をよく分かっていない、とは口が裂けても言えぬ事。
「正直よく分かんないよね!私!」
……口が裂けても、言えぬ事……であったのですが。
この正体不明の狢、よく分からない狢一族の中でも更によく分からないと言われております。
一族の掟は破るわ、人間に味方するわ、挙げ句の果てには腹がへったと友人の肉を喰らったのでした。
「また狢のお肉食べたいなー」
自らが狢であるのに、狢の肉を喰らうと言う所業。
そのような事を繰り返していたからでしょうか、娘は何時しか妖怪となり狢からも人間からも拒絶されるようになったのです。
「……暇潰しに誰かさーがそー」
しかし、狢の娘はそんな事など気にもせず、今日も今日とてぶらりぶらりと歩き行く。
ふらりふらりとブレて生く。

さあさ さあさあ お立ち合い。
此れから、彼女の何事も無い日常が始まろうとしているので御座ります。
458 ◆moIKehlUac :2010/10/22(金) 04:37:13 O
【テンプレート】

名前:マツリ
性別:女
年齢:20
容姿:黒髪ポニテ、男物の着物、きょぬー
装備:日本刀、狢の耳・尻尾
備考:狢の妖怪


【よろしくお願いしますー】
459名無しになりきれ:2010/10/22(金) 08:52:45 O
>>456
自重なんかしてないで参加しなよ
このスレは発達障害でアスペのコミュニケーション能力不全の社会不適合者が参加することを前提にはじめられたのだから君でも大丈夫さ
460名無しになりきれ:2010/10/22(金) 09:22:45 O
>>456
(´・ω・)そうそう、試験場みたいな所だし
461名無しになりきれ:2010/10/22(金) 16:25:01 0
>>443
>>450
「どうやら、そのようだな」
少年は妙な事をしゃべっている
金髪の少女――ルーミアはとうのとっくに動けない状態で、飲み食いすらできない状態だというのに
「少女の胴体は私が運ぶ。案内するから腕と脚は持って行ってくれないか」
腕と足を少女に渡し、ダルマになったボディを両腕で抱きしめるようにして持った
永楽亭まではおおよそ1時間程度
それまでルーミアの息が持てばいいのだが

>>452
ルーミアを抱えている、その時、間の抜けた声がした
声がした方を振り向くと、今抱えている少女とそっくりな顔の人間がいた
どこからどうみても、ドッペルゲンガーか幻覚の類なので、ルシフェルは無視した
462ルシフェル ◆j/TJqeNLyE :2010/10/22(金) 16:26:17 0
トリップを忘れてしまいました
>>461の書き込みは私です
463ルーミア ◆sU4A.a38LQ :2010/10/22(金) 20:36:24 O
>>461
ルーミアには奇妙に見えた。
ルシさんと人里へ行きたいと言っていた人が、熊にも自分にも見える体のパーツを持って、永楽亭という場所に行こうとしている。

「永楽亭? あぁ、思い出したのだー」
地底にある医者の家だと、地獄鴉に教えてもらったような覚えがある。
医者ならば、遠くにある永遠亭よりは地下の永楽亭の方がまだ近いのかもしれない。
しかし、人里にある医者の方が、地下に続く道よりも遥かに近いのだ。

「そいつは私の獲物なのだー!」
ルーミアは手をルシさんに向けて、数えるのもめんどくさくなるような数の妖気の弾を放つ。
ルーミアの頭の中では、ルシさんは人を騙して地下に連れ込んで、おいしくいただいてしまう妖怪になったのだ。

464餃仙人:2010/10/22(金) 21:19:58 O
「うおおぉぉ!おら、なんかレスよむのめんどくさくなったぞお!」
響き渡る絶叫とともに鐘を盗り出し激しく打ち鳴らす!
辺り一帯に広がる超音波の激流が段幕をかき消し周囲全体を飲み込み打ちのめしていく!
周りの状況?だからレス読んでいないから知ったこっちゃない
何でもいいから辺り全部に無差別全体攻撃だ
465マツリ ◆moIKehlUac :2010/10/22(金) 21:24:34 O
>>451
人を探してさ迷い歩くマツリでありますが、ふと見上げると目の前には大きな何かが。
「おー、でっかい……何だあれ?」
面白そうだとその何かにひょいひょいとよじ登り、恐らく頭だと思われる部位に座ってしまった。
「よしお前はクリだ」
彼女はその巨大な生き物に勝手にクリ(仮)という名前を付けて、頭を撫で始めてしまった。
「え?地の文が感じ変わった?知らないよ!」
そして一言、訳の分からない独り言を呟いたとさ。
466クリ(仮称) ◆o5rr31b3Ps :2010/10/22(金) 21:36:58 0
>>452
ルーミアは自分たちには関係ない、対岸の火事であると決め込んでいたが、怪獣は速かった。
幻想郷はそう広くない。
あっと言う間に怪獣は走ってきて一行の目の前に現れた。
そのとき真っ先にルーミアは酷い目にあわされたので、残機が一つ減った。
あるいはやる気が減った。

>>464
恐ろしい怪獣であった。
能力は「街を蹂躙する程度の能力」なのだろう。
だがマグロばっか食ってる奴は駄目だ。
怪獣は餃子の恐ろしい全方位攻撃の巻き添えになって、ただちに退治された。

>>465
クリ(仮称)は、退治されると正体を現した。
狸っぽい耳と尻尾を供えたその小娘は、どう見ても化け狸だ。
「へぎゅ!」
もちろん、この狸娘は巨体など持ち合わせていない。
マツリを頭に乗せていましたが、変化が解けると、そのままマツリさんの下敷きになって、ばたんきゅーしました。

名前:平松葵
性別:女
年齢:467歳
容姿:黒髪のポニーテール。狸耳、狸尻尾が隠れてない。少女。身長は低め。
装備:身分の高そうな侍っぽい服装、日本刀
備考:
化け狸。人を化かす程度の能力を持つ。
467マツリ ◆moIKehlUac :2010/10/22(金) 21:52:00 O
>>466
クリ(仮)の動きは素早く、彼女は振り落とされないように必死にしがみついていた……のだが。
「クリが……女の子になった……」
それはもう驚愕だった。涼宮マツリの驚愕だった。
しかし、しかしだ。
すぐに彼女は気が付いた。
「狸に化かされた!」
、と。
クリを返せクリを返せと下敷きにしている女の子を揺さぶる。
……まあ、正直、そんなにクリを気に入った訳でもないが。
「もしくは私の嫁になれ」
意味が分からない。
468キリ ◆FF5tzSTgT6 :2010/10/22(金) 22:10:41 0
「な、何だ?」
散歩をしていたら何やら音がした。
ただごとではなさそうなので駆けつけてみると、黒髪ポニテが黒髪ポニテをゆさぶっていた。
何たるカオス。
>クリを返せクリを返せと下敷きにしている女の子を揺さぶる。
>「もしくは私の嫁になれ」
「いやおかしいだろ!まず女同士で結婚は出来ぬぞ!」
狢耳の女が訳の分からぬ事をほざくのでつっこまずにはいられなかった。
突然現れた私に対して不審がる狢耳の女。
奇妙な出会いだが、とりあえず挨拶することにする。
「あー、初めましてお嬢さん。何でも屋のキリと申す者だ。よろしく」

名前:キリ
性別:男
年齢:23歳
容姿:金髪のポニーテール、高身長
装備:着崩した着物、日本刀、狐のお面
備考:
何でも屋を営む人間(?)。ツッコミ役に回ることが多い。

(よろしくお願いします)
469首領パッチ:2010/10/22(金) 22:33:36 0
「ここがサバイバルTRPGか……。なんというカオスだ。
昔ギャグ系TPRGにいた事もあったがギャグはギャグなりの法則が一応あった。
ここはその法則すらない……真なる混沌。
常識人たるオレが生き残れるのか!? まさに極限のサバイバル!」
訳の分からない独り言をいいながら1,5頭身のトゲトゲが現れた。

名前:首領パッチ
性別:?
年齢:?
容姿:トゲトゲと手足と顔がついた赤い物体
装備:首領パッチソード(長ネギ)、彼氏の”やっくん”(変な顔の人形)
備考: 自称アルプス山脈の純粋な水にのみ棲息する妖精
470首領パッチ:2010/10/22(金) 22:36:14 0
>468
「そうとは限らないな。同性同士の結婚が認められている国もある」
バレリーナのようにくるくる回りながら華麗に背景に登場するオレ。
「おーっと、赤い物体より赤い球体の方が分かりやすいか。
星のカ○ビィを超イケメンにしたような容姿を想像すれば大体当たりだ!」

>464
「そういえばこれは弾幕TRPGだったな、受けて立つぞ!」
四方八方に赤いトゲトゲ、その名も首領パッチニードルを飛ばす!
「ちなみにオレの名前の由来は、味の素ゼネラルフーヅ(AGF)から1970年代から1980年代に
かけて発売されていた、口の中でハジケるキャンデー「ドンパッチ」とアーケード向け弾幕系シューティングゲーム『首領蜂(どんぱち)』を
合成したものなんだ!」
471名無しになりきれ:2010/10/22(金) 22:45:37 O
>>470
「なるほど、しかしお前は一つ勘違いをしている!」
あらわれたのは誰だかわからない
なぜならば全身くまなくパッチ二ードルを受け姿が見えないのだから!
「このスレが弾幕TRPGだからといって弾幕するのは新参者のお前くらいだ!」
刺の塊が動き突き出された手に握られたニラブレードを見て正体に気付くだろう
この塊が餃子仙人ということに!
「首領パッチソードとニラブレード、どちらがミルフィーユの具にふさわしいか!そして俺たちの8万年の戦いに今決着を付ける!」餃仙人は首領パッチに切り掛かった!
もちろん韮で
472マツリ ◆moIKehlUac :2010/10/22(金) 22:51:29 O
>>468
>「いやおかしいだろ!まず女同士で結婚は出来ぬぞ!」
「えっ」
なにそれこわい、と呟くといきなり現れた男を見やる。
すると男はマツリに自己紹介を始めた。
「あー、初めましてお嬢さん。何でも屋のキリと申す者だ。よろしく」
よろしく、と答えようとした彼女はふと気付く。
下敷きにしている女の子はポニーテール、そして自分もポニーテール。
……最後に目の前の男も、
「お前もポニーテールか!ポニテウィルスですね分かりません!」
意味が分からない。
「あ、私はマツリね」

>>470
キリに自己紹介をした後に、ふと辺りを見回すとオレンジ色の刺々しい物体が動いていた。
「^^;」
彼女は何も言わない。
というか言いたくない。
むしろあの物体に関わりたくないのだ。
「……」
そうして彼女はそのオレンジ色の生き物?を視界からシャットアウトした。
473首領パッチ:2010/10/22(金) 23:00:49 0
>>471
トゲまみれになった物体が現れた。
「それだけトゲを受けて正常な思考を保っているとは……只者ではないな」
首領パッチニードルの中は首領パッチエキスという液体で満たされている。
それを注入されるとオレと同じ思考回路になるという専らの噂だ。

「その剣は……! 惑星るる家の地底王国で戦って以来だな」
>「首領パッチソードとニラブレード、どちらがミルフィーユの具にふさわしいか!そして俺たちの8万年の戦いに今決着を付ける!」
「望むところだ! うおおおおおおおおおお!!」
いきなり宿命の対決とは最初からクライマックスだぜ!
ぶつかりあう葱と韮! 凄まじい衝撃派と葱韮臭が巻き起こる!
幻想郷中にばらまかれたブルーレットの芳香が打ち消される勢いだ!
474ルーミア ◆sU4A.a38LQ :2010/10/22(金) 23:09:10 O
>466
幻想となな板の法則により、決定リールに対する後手キャンセルが発動!
幻覚と幻聴が蔓延するこのスレの状況。
ルーミア達と別の誰かを間違えることもあるだろう。
マツリ達はルーミアの目の前に現れてはいない。
もちろん、ゴジラもどきもだ。

決して、中の人が絡むのがめんどくさくなったからじゃないぞ!
475トント ◆Hc1VAagKMg :2010/10/22(金) 23:14:15 O
なるほど、段々わかってきた。
永遠亭とやらの道中、周りの状況を見回して、私はある確信を得た。
巨大なイグアナが出たと叫ぶ人々。餃子は相変わらず支離滅裂な事をブツブツと呟き、ポ
ン刀を担いだ危ない少女が見えない何かと相対している。しかし、彼らはそれぞれがそれ
ぞれ、別の物を見ている訳ではないようだ。
一部が奇妙なほど符合している。
私はルシフェルに渡された、金髪少女の一まとめにして縛られた手足を握りしめた。冷た
く、固い。瑞々しさを失った嫌な感触が返ってくる。
しかし、この感触は嘘っぱちかもしれない。

そう、幻覚だ。私を含めて、周りにいる全員が幻覚を見ている。何かが原因で、主観が歪
められている。正しさが失われている。

「ねえ、あなたの名前、何て言うんですか?」

周りの狂乱を無視して黙々と歩きながら。私は、ひょっとしたら私の妄想にすぎないかも
しれない女に質問をした。

【永遠亭への道中 ルシフェルに名前を尋ねる】
476ルシフェル ◆j/TJqeNLyE :2010/10/22(金) 23:36:04 0
>>463
なんと幻覚が弾を撃ってきた
それを回避し、思考性の非常に高い音波を放った
ちなみに今回はなった音波の周波数は20khz
大人には聞こえないが子供相手なら、ものすごい不快感をもたらすはずだ

>>475
「ルシフェルだ」
ダルマを抱えながらそう答える

それから1時間後、竹藪を突き抜けた、トントとルシフェルは永楽亭の前にいた
477ルシフェル ◆j/TJqeNLyE :2010/10/22(金) 23:40:15 0
「すみません〜。怪我している人がいるんです」
引き戸には鍵がかかっている
どうやら営業時間外のようだ
このままではらちが明かないので引き戸を拳でノックすることにした
478春魔 ◆NKQ8Hv1hQM :2010/10/22(金) 23:49:40 0
>「あー、初めましてお嬢さん。何でも屋のキリと申す者だ。よろしく」
>「あ、私はマツリね」

「おいおい、真昼間からナンパかぃ?キリの旦那」

音もなくキリの背後から現れた、一人の男。
紅色の髪を白い紐で纏め、女物の着物をだらしなく着こなし、体や顔とあちらこちらに包帯を巻いている。
キセルをふかしてニヤニヤ笑うその男は、マツリを見るとニコリとほほ笑んだ。

「今日は、可愛い狢のお嬢ちゃん。コイツこんな顔して平気で女を食うような奴だから気をつけな」

しれっと嘘をつき、キセルをふかせたままけらけら笑う。
そんなこの男は、体が少しだけ透けていた。本当にうっすらと、だが。

「ところで旦那。巨大イグアナが出たって聞いたんだけど?」

マツリと名乗った少女曰く、どうやら正体はぐったりとした黒髪ポニテの少女だとか。
それを知るや否や「イグアナ見たかった……」と男はしょんぼりする。
しかしすぐにコロリと笑顔へと表情を変え、マツリの手を握り、ブンブンと振る。

「初めまして、あっしは春魔(ハルマ)と申しんす。よろしく」

>>473

さて、と自己紹介を済ませたところで、辺り一面に葱やら韮の臭いがたちこめる。

「あらあらら、これも幻覚かねぃ」

へらりと笑う春魔。しかし音が近くで聞こえ、誰かが側で戦っている事は確か。
このままここにいては危ない。何せ春魔は丸腰だから。

「旦那、人里に行きやしょう。狢のお嬢ちゃんも一緒に、ね?」

そう言うとほらよ、とぐったりした狸娘をキリに押しつけ、マツリの手を握って駆けだした。

【お願いしまーす】


名前:春魔(ハルマ)
性別:男
年齢:?
容姿:紅色の長髪に細い体つき、体中に包帯を巻いていて、身長はキリより少し低め、体が少し透けている
装備:遊女の着物、高下駄、キセル
備考:キリの何でも屋で働く男。正体は不明
479春魔 ◆NKQ8Hv1hQM :2010/10/22(金) 23:50:23 0
すいませんsage忘れました。ごめんなさい。
480ルーミア ◆sU4A.a38LQ :2010/10/22(金) 23:56:32 O
>>476
放った弾は避けられて、ルーミアは音による攻撃を食らう。

「うぅ……なんなのだ、この音は」
ルーミア自身も半ば気付き始めてきた幻覚や幻聴の影響も混ざり、非常に気持ちが悪くなった。
ルーミアはふらふらとした飛行で、この場から離脱した。

【退場します、お疲れ様】
481名無しになりきれ:2010/10/23(土) 00:22:20 0
「う〜寒い寒い」
ウサギ耳の少女がトイレから出て、玄関の前を通りかかった
「何よ。この夜中に」
どんどんとけたたましい音を立てる引き戸を引くとポニーテルの少女とジャージの少女がいた
ジャージの少女は腕と足を抱え、ポニーテールの少女は手足を失った胴体を抱えている
胴体に付属している顔は青ざめ、瞳は閉じられている
「鈴仙、何事…!」
音を聞きつけ赤を青を半分にしたような衣装を着た女―永琳が襖から顔を出してきた
「早く道具の準備を」
鈴仙は振り向きざまにダルマとなった胴体を見た
(波長がない…?)
生命体は生死を問わず固有の波長をもっている
それがないということは生き物ではないということになるだが…
今はそれを言っている場合ではない
どことなく妙な感じを受けつつ手術道具を準備し始めた

【NPCデーター】
名前:八意永琳
性別:女
年齢:?
容姿:銀の髪にボッキュンボンの体
装備:赤と白の中国風の服に同じく赤と白の帽子
備考:不老不死。ありとあらゆる薬を作る能力を持ち、医学にも精通している

名前:鈴仙・優曇華院・イナバ
性別:女
年齢:?
容姿:薄紫の髪に赤の瞳
装備:黒のブレザーにベージュのスカート。ネクタイの色は赤
備考:狂気を操る程度の能力。波長を操る力を持ち、短くすることで狂わせ、長くすることで存在を希薄にすることができる
【NPCとついていますが、希望者がいればPCとして操っても構いません】
482平松葵 ◆o5rr31b3Ps :2010/10/23(土) 00:51:27 0
>>467>>472
突然のプロポーズ。
それも同性で、近縁の妖怪だ。
「や、ちょ、その、突然言われてもわたしの方がむしろ旦那というかなんというかその」
頬を赤らめて目を逸らして、煮え切らない態度で誤魔化そうとしている。
「あっ、そういえば、あんたは狢!
 ってことはわたしの近縁というかまたいとこというか、人をよく化かすアレっていうか!
 そうだ、人を化かそう」
そういうことになった。

>>468
「なんということ!
 常識人がまるで居ないスレで常識人っぽい人が!
 『幻想郷に常識人なんて居ない』などという常識にとらわれてはいけないのね!
 残念だったな、ここでは同性婚も認められれば、一夫多妻だって多分だいじょうぶです!
 そう、あの子はわたしの側室の中でも一番の新参者!」
対人関係では適当なことを言っていれば煙に巻く技術が最も重要だと思う。

>>474
「わたしは平松葵です。コンゴトモヨロシク……」
珍獣 アオイが ナカマになった。
そんな気がするんだ。

>>469
「おお……」
首領パッチの形って太陽に似てるよね。
ここは拝まないといけない気がした。
「南無南無」
仏教と神道の区別がいいかげんなのは、まあ日本だししょうがない。
葵は二拝二拍一拝して、あとは放置した。

>>478
とりあえず一通り自己紹介を済ませた後、平松葵なる狸娘は、キリなる人物に押しつけられた。
葵はぐったりしている。
餃子の超音波攻撃で受けたダメージが今になって響いているのだ。
「嬉しやと――」
三途の川でも見ているのか、なんか辞世の句っぽい寝言を発している。
483マツリ ◆moIKehlUac :2010/10/23(土) 01:07:13 O
>>482
「一目惚れしたんだ!」
そういえば狸って近縁だっけ、どうでもいいか。
等とぼんやり思考する。
「というわけで私の嫁になってくれ!旦那でもいいぞ!」
、とここで邪魔が入る。

>>478
>「初めまして、あっしは春魔(ハルマ)と申しんす。よろしく」
面倒臭そうにあー、宜しく、と返事をしようとしたものの。
>「旦那、人里に行きやしょう。狢のお嬢ちゃんも一緒に、ね?」
春魔にサッと手を取られて走らされる。
彼女はむぅ、と唸った。
走るのは大嫌いなのである。
「人里……人里か」
お肉が食べたい、という呟きは飲み込み引かれるままに走っていくのであった。
484桂木 桂馬ψ ◆.iAYWKEIMA :2010/10/23(土) 02:05:25 0 BE:1024586036-2BP(1092)
ピーピーわめきやがって!?こんにゃろ!!
バキーン(怒り)!!
485トント ◆Hc1VAagKMg :2010/10/23(土) 02:07:57 O
金髪少女の治療が行われている間、私は処置室の前の掲示板を眺めていた。貼り付けられ
た、安い紙に刷られた新聞には大見出しで、

『空に現れた謎の鉄の鳥爆散!!
幻想郷に謎の白い粉が撒き散らされる!!!』
「これだ!!」

私の叫び声に、何事かとベンチでうとうとしていたルシフェルが跳ね起きる。
私はこれ
も幻覚ではないかと新聞を嗅いだりなめたり色々試して、結局判別がつかないまま諦めた。
さっきから目がチカチカする。疲れているのだろうか、私は手に持った人参を一口かじっ
た。苦い、鉄臭い。鉄錆びの味がする。ああ、人参だと思ったらグロックだった。危ない危ない。
気を取り直して、戸惑うルシフェルに向けて、掲示板からひっぺがした新聞を突き付ける。

「これだよこれ、間違いない!
『ビューティフルドリーマー』って映画と理屈は同じだ!」

つまり、飛行機で密輸されていたマリファナか覚醒剤が、何らかの理由で飛行機がふっと
ばされた事で、何だかよくわからないものが上空からこの辺りに撒き散らされたのだ。
私は叫んだ。やたら鬱になったり躁になったりするのも、全てはこのせいだったのだ!我
発見せり!エウーレカ!!

「いやいやいや、洒落にならんでしょう実際」

メモ帳に『みんなヤク中、オーバードーズしたくなければ息するな←無理』と急いで書き
込みながら、新聞に目を通しているルシフェルに話しかける。いきなり危ないクスリをや
り過ぎると、ぽっくり死んでしまうことがあるのだ。ましてや息をするたけでクスリを吸
い込むとか、もうどうしようもない。

『死にたくなければこの辺りから死ぬ気で離れろ!』
「ところで、ルシフェルさん。ここって、どこです?群馬?」

私はメモ帳から顔を上げて、そう質問した。
486ピッコロ ◆QXV6kzbAYg :2010/10/23(土) 02:39:12 O
「むぅ……ここはどこだ?
ゴテンクスや魔人ブウの気も感じない。
それに、地球人達はブウの奴に絶滅させられたはずだ。
なのに人の気を感じるとは……
どうやらここは俺の知る地球ではないようだな」
白いターバンに白いマント。
その下には紫色の武道着を着た、緑色の肌を持つ男。
その名はピッコロ。
ピッコロは夜空を見上げると、そこには見知った星座が並んでいる。
神と融合して得た星座の知識が正しいとするならば、この星は地球であるということを示している。

「くそっ! ゴテンクスがスーパーサイヤ人3になったが、相手はあの魔人ブウだ油断はできん!
いや、無責任な言い方になってしまうが、ゴテンクスやブウも俺のような状況ならばまだいい。
だが、もしも魔人ブウだけが何事もなく抜け出すことが出来たならば、俺達の宇宙は終わりだっ!」
ピッコロの顔に焦りの色が浮かぶ。
しかし、ピッコロには次元を破る力も、魔人ブウを倒す力もない。
一人で足掻いてもどうしようもないのだ。

「くっ……祈るしかないようだな。
奇跡が起こってくれることに」

>>マツリ達

ピッコロは行動を移すことにした。
悲観的に考えてこの場に立ち止まっているよりは、無駄な足掻きと分かっていても、ブウやゴテンクスの行方や元の世界に帰る方法を探した方が良いと判断したのだ。
ピッコロは近くにあった気の持ち主に接触する為、空を飛んだ。

「お前達に聞きたいことがある。
ここは地球という星で間違いあるまいな?
そして、ピンク色の肌に頭に触覚を生やした半裸の男を見たことがある?」
ピッコロは走る春魔の前に降り立ち、ここが地球であることの確認と、ブウのことを聞いてみた。



名前:ピッコロ
性別:戦闘タイプ
年齢:22
容姿:白いターバンに白いマント、紫色の胴着に緑色の肌。頭には二本の触覚があり、耳が尖っている。
装備:重りの入ったターバンとマント
備考:精神と時の部屋脱出直後。
ブウはゴテンクスに無事、ピッコロさんのいた世界で倒されてます。


【参加希望です】
487名無しになりきれ:2010/10/23(土) 03:31:45 0
「あまいね。そんなんで僕から逃げられると思った」
背後にピンクの魔人が現れ、ピッコロを突き飛ばした

むろんこのピンクの魔人は幻影である
幻影なのに攻撃力があるとはこれいかになのだが、
幻想郷の世界では幻影にすら攻撃力があるのが一般的であるから突っ込んでも仕方ない

ちなみにピッコロが降り立った場所から少し移動したところから少し歩くと永遠亭につく、ここで食い止めなければ、英会陰亭にも被害が及ぶかもしれない
まあ、仮にやられてしまったとしても永遠亭とその周辺には不老不死の人間が3人もいるから問題ないのだが…


紅魔館の屋根の上に少女が一人座っている
悪魔のしっぽを思わせる左羽に先端がとんがったか赤の左羽
服は黒のボディースーツ
手には双眼鏡を持ち、永遠亭の方に向けられている
「ふふ、正体不明の種を混ぜておいて正解だったね」
楽しそうに羽を揺らし、ピッコロとその他面々が動き回るさまをただひたすら注視していた

【モンスターデータ】
名前:鵺
性別:女
年齢:3000
容姿:赤のとんがった羽と悪魔を思わせる羽をもつ。髪は黒のショートカット
装備:黒のボディースーツ
備考:正体を判らなくする程度の能力
488名無しになりきれ:2010/10/23(土) 03:36:29 0
【魔人ブウが現れた現象は正体不明の種により引き起こされたものです。人によってはピッコロと同じものが見えることもありますし、そうでないこともあります】
489桂木 桂馬ψ ◆.iAYWKEIMA :2010/10/23(土) 04:07:20 0 BE:910742382-2BP(1092)
評価としては上出来ですが、なんだか、ドラゴンボールのような趣旨となっていますね。
ドラゴンボールごっこか?まあ、無闇に否定はしません。
490名無しになりきれ:2010/10/23(土) 15:24:34 O
>>489
外から冷静なふりした評価するより、中にはいって一緒にバカやったほうが楽しいぞ
ここはキチガイ隔離所
キチガイなのに気取っていても仕方がないぞ
491桂木 桂馬ψ ◆.iAYWKEIMA :2010/10/23(土) 15:27:48 0 BE:1366114638-2BP(1092)
駄目だこりゃ…。自スレに帰ります。
492ルシフェル ◆j/TJqeNLyE :2010/10/23(土) 15:35:54 0
金髪の少女の治療が始まった
ここで待っていても仕方ないので帰ろうと思ったが、連れの少女が待合室に入ってしまった
なのでしかたなく、座布団の上で足を延ばして座ろうとしたところで漆喰の壁が目に入った
漆喰の壁には新聞が貼られ、見出しには鉄の鳥が現れ粉が巻かれたと書いてあった
鉄の鳥は二枚の羽があり、両側の羽にはそれぞれ一つずつプロペラがついていた
(幻想入りか…)
外を歩いていると時たま変なものが転がっているのを見ることがある
それもおそらくその類だろうと判断し、それ以上気に留めることはなかった

>「ところで、ルシフェルさん。ここって、どこです?群馬?」
「ここは幻想郷と呼ばれる場所だ」
493野見隆明:2010/10/23(土) 16:19:30 0
「ワ、ワンランク上のおっさんは……話が通じない相手でも、
凄くや、やさしく…教えるぅー!!」

野見はコンビニで女店長にパンチされる男を発見したが
何も出来なかったことを今でも後悔している。
何故なら、自分に勇気がなかったからで。
野見隆明は己の保身の為に、暴力を見過ごしてしまったのだった。
今日、野見はコンビニの前に来た。
あの女店長をぶっ殺すためである。
手には44マグナムが握られている。

「てめぇ、このヤロウ。ぶっ殺してやるぞてめぇコノヤロウ」

焦点の定まらない眼つきでバックルームのドアを蹴破る。
「お、お客様!!ここは関係者以外ー」

「てめぇうるせぇぞこのヤロウ、ぶっ殺すぞこのヤロウ」

店員を蹴飛ばし、バックルームにいた女店長(我地打無恥子さん(24歳))に
狙いを定めたのであった。
銃口が非情にも女店長の後頭部を貫く。
それは、犬がご主人様の帰宅に気付くよりも早く、そして正確であった。

「い、命は貰ったぜこのヤロウ」

あの男性バイトの仇をとった野見は、満足して群馬への帰り道を進んだ
494名無しになりきれ:2010/10/23(土) 16:50:42 O
>>493
「いい夢見れたかい?」
帰路につく男の目の前に頭を打ち抜かれたはずの女店長が立っていた
「お・ま・え・は・・・」
驚く男をよそに女店長のオーラは爆発的に膨れ上がっていく
「くびだあああ!」
叫びとともに炸裂する腹パンチ!
のたうち回り嘔吐する男を踏みつけ、汚物を見るような目で
「制服は返さなくていい、消え失せろ」
唾を吐き捨て女店長は帰っていった
495野見隆明:2010/10/23(土) 16:58:26 0
コンビニでの再現ドラマ出演を終えた野見は葉巻を吸いながら
アグネスチャンをMDプレイヤーで聞いていた。
人殺しの役で、1日待たされて5千円。これがエキストラの現実である。


「な、なにをいってるか最初はわ、わからなかったんですけど。
あの、」

何かを喚いている>>494は電柱に向け何度もパンチをしている。
妊娠しているようだから、あんまり無茶はしないほうがいいと思うので。
野見は近付いて、レモンを差し出した。
「あ、あの。す、すっぱいもんでも食って元気出してください。
何があったか分からないですけど、あい」

興奮する女性の胸が少し大きいので、あぁいいですねぇ
の波が来そうだったがそれは我慢した。
おっぱいはやっぱ大きい方が夢があるようなぁ
496名無しになりきれ:2010/10/23(土) 18:06:42 0
「妙ね…バイタルサインが一切ないわ」
永琳はパットと呼ばれるものを体のあちらこちらに貼り付け、モニターのスイッチを入れた
もちろんこれの手の機会は幻想郷にはない
結界経由で幻想入りしたものをニトリが修理し、永琳が買い取ったものだ
「あの…」
緑の服に緑の帽子、緑のマスクをつけた鈴鹿が申し訳なさそうに口をはさむ
「何?」
「もしかして、これは生き物の類ではなく、そう見せかけられているのではないでしょうか」
永琳は言っていることが理解できず、手を止めた
「生き物には固有の波形があるんですが、それがないんです」
鈴仙の言葉ともにダルマになった少女の姿がかすむ
波長をいじり、化けているものの存在を希薄にしたのだ
「あら、本当ね」
手術台の上にはテレビぐらいの大きさがある灰色の石
その石の表面には白い粉のようなものが付着していた
497名無しになりきれ:2010/10/23(土) 23:55:27 0
野見さんwwwwwwwwwwwwwww
498トント ◆Hc1VAagKMg :2010/10/24(日) 02:08:05 O
「ここは幻想郷と呼ばれる場所だ」

ほうほう、私はメモを録った。ルシフェルは物知りなのだ素晴らしい。物知りなのは良い
ことだ。

「ルシフェルさん、ここは危険です。分かりやすく言うと、このあたりの空気には幻覚の
見える物質が撒き散らされていて、まあ、幻覚が見える訳なんですけれども、つまり、こ
の周りの状況は全てまったく当てにならないと言うわけで、見えてるものが、正しくない
かもしれない。見えてるものが、見えたままであるか分からなくなってる。
言ってる意味、わかります?全部不確かなんです、あなたは私の幻覚かもしれない、私は
あなたの幻覚かもしれない。
どうしようもないくらい不確かなんです。これじゃあいつまでもたっても夢を見ているの
と変わらない。このままじゃ危険だ。
こんな所から、早く抜け出さないといけない。
抜け出しましょう。抜け出す方法、知ってます?」
499桂木 桂馬ψ ◆.iAYWKEIMA :2010/10/24(日) 02:10:31 0 BE:1024586429-2BP(1092)
うむ、駆け魂の仕業ですね。
蟲師で言えば蟲かな。
500名無しになりきれ:2010/10/24(日) 03:31:50 O
(*^▽^*)/
501名無しになりきれ:2010/10/24(日) 11:08:29 0
ここって>>401>>404どっちが適用されているんですか?
502名無しになりきれ:2010/10/24(日) 15:36:53 O
>>404だな
503ルシフェル ◆j/TJqeNLyE :2010/10/24(日) 18:25:47 0
>>498
脱出する方法を聞かれた
だが、その方法は知らないので知りませんとしか答えようがなかった

「お話のところ失礼するわ」
赤と青の服を着た女性が入ってきた
何気に胸がでかい
「あの少女は大丈夫ですか?」
別にあの少女とはかかわりがないのだが、テンプレとも言える言葉が口をついてでしまった
「あの少女は死んだ…いや生きてもいなかったわ」
「は?それはどういうことですか?」
意味が分からずぽかんとしていると
「診療室に来てみればわかるわ」
そういわれてしまった

そのまま案内されはいると目についたのは
黒く塗りつぶされた長方形に白のボディー
白のボディーからは線みたいなものが伸びていて、なぜかしらないが岩につながっている
そして、その岩は人が寝転がることが出来るぐらいの大きさがあるベッドに横たわっていた
「これなんですか?」
「少女の正体よ」
ますます持って意味が分からない
「あの少女には白い粉がかかっていたの」
どうやら、ここにつくまでルシフェルは騙されていたことに気付かなかったようだ
504平松葵 ◆o5rr31b3Ps :2010/10/24(日) 21:18:42 0
「――再び醒めて 一眠り……ハッ、ここは!?」

>>483
「やだっ、急に言われても、わたし、心の準備が……」
意識が回復するや否や、いきなり一目惚れしたと言われると、葵もまんざらでもない素振りを見せた。
「あっ、人里だ!」
人里だ。まさに人里だ。人里であるにも程がある。
とりあえず人里に注意を向けてごまかし、心の準備をする時間を整えることにした。

>>486
「見慣れない妖怪だわ!」
緑色の人だ。こっちへ来る。
そして質問をしてきたので、村人Aっぽく答えた。
「ここは幻想郷です」
それだけではあんまりだ。
「もしかして外から来た方ですか?
 ここでは外の世界でファンタジーになったモノが暮らしております。
 まあ地球とは結界を隔ててるだけで陸続きなんですけどー」
「ええと、ピンク色の肌の変な奴ですか?
 残念ながら――」

>>487
そしてそこに、正体不明のやつが現れ、緑色の人を蹴飛ばした。
「出たな曲者!こいつがそうですね!」
しかし、例によって葵には違うものに見えていた。
彼女にはピンク色の肌で触角の生えた某大名家の人間に見えている。
「むむ、こいつできる!
 よし、あんたにスペルカードバトルを挑むぞ!
 刀符『スニッカーズニー』!」
スペルカードルールといえば、弾幕の美しさを競う代物だ。
さて葵がやったことと言えば、刀を抜いて丁々発止の大立ち回りであり、即座にこのピンクな某大名を討ち取った。
ボムの無駄遣いである。
しかし!

>>503
「やや!」
ピンク色の奴が正体を現した。
その正体は!まあお察しのとおり、大きな岩であり、普通の物品であった。
真っ二つになった岩には白い粉が付着している。
505名無しになりきれ:2010/10/24(日) 22:09:12 0
あっという間に勢いが消えたなw
506ピッコロ ◆QXV6kzbAYg :2010/10/24(日) 22:33:28 O
>>487>>504
>「ここは幻想郷です」
>「もしかして外から来た方ですか?
>ここでは外の世界でファンタジーになったモノが暮らしております。
>まあ地球とは結界を隔ててるだけで陸続きなんですけどー」

ここは幻想郷と言い、地球上だということは理解した。
元の地球には幻想郷という地域は無い。
ピッコロの中には地球を見守る神の知識があるのだ。
そんな結界で区切られてるような特別な場所が、神の知識の中に無いはずがない。
やはり、ここは元の世界とは違った異世界なのだろうと、ピッコロは結論付けた。

>「あまいね。そんなんで僕から逃げられると思った」

ピッコロが声に反応して後ろを振り向く前に、何者かに突き飛ばされる。

「馬鹿な……気を感じないだと……
それに、その姿は……」
振り向いた先の相手は確かに魔人ブウに見えた。
しかし、その姿は先程までゴテンクスと戦っていた悪の気に満ち溢れたブウの姿ではない。
ミスターサタンと仲の良かった、太っちょの魔人ブウの姿がそこにはあったのだ。

「貴様! 何者だっ!!」

>「出たな曲者!こいつがそうですね!」

そう聞かれて、ピッコロは答えに渋る。
確かに見た目は魔人ブウだが、気も感じず、声も違い、姿も一番最初に戻っているのだ。

>「むむ、こいつできる!
>よし、あんたにスペルカードバトルを挑むぞ!
>刀符『スニッカーズニー』!」

「お、おいっ!」

ピッコロが止めようとする前に、葵がブウらしきものに切りかかり、一刀両断したのだ。
そして、ブウの姿が変わる。

「岩だと……」
気を感じないはずである。
相手は生物ですらなかったのだから。

「くそっ! 何が何だかさっぱりと分からん!
この幻想郷ではただの岩も姿を変えて喋って歩くようになるのか?」
ピッコロはこの場にいる全員に聞いた。
507首領パッチ:2010/10/24(日) 23:16:46 0
「3日ルール、それが世界の選択か……!
幻想卿の外時間で10月25日(月)23:00:49までに
餃子仙人の反応が無い場合には8万年の戦いに決着をつけさせてもらう!」

「識別符? そんなものは必要ない。
このままではオレが本当にオレなのか誰にも分からないがそんなのも面白いじゃないか!
もしかしたら途中で偽物が出るかもしれないし出ても何食わぬ顔ですり替わり直すかもしれない!
はたまた毎回同じ姿をした違う人格なのかもしれないぞ!」

>506
>「くそっ! 何が何だかさっぱりと分からん!
この幻想郷ではただの岩も姿を変えて喋って歩くようになるのか?」
「フッ、その通りだ。時間も空間も不確かで、認識した物が幻想なのか現実なのか誰にも分からない。
それがこの幻想卿だ! 生粋の幻想卿住人たるオレが言うんだから間違いない!」
508吉良吉影 ◆yZbFnJzRAZhU :2010/10/25(月) 02:04:17 0
ピッコロと首領の会話を木陰から盗み聞きする男がいる。

「なるほどな。この吉良吉影、平穏な暮らしをしたいと
思っていたが……丁度いい場所に来たわけというわけか。」

吉良はサンジェルトルマンの紙袋を取り出すと木陰に腰掛け
ランチを始めた。

「君たちも食べるかい?モグモグ……ジュぺリ。
いやぁ、三浦ベーカリーで作るジューシーサンドは格別だなぁ」
509マツリ ◆moIKehlUac :2010/10/25(月) 05:15:24 O
>>504
「おー、人里!人食べちゃ駄目かな?駄目か……」
人里だと言われ人を食べては駄目かと聞く。
駄目である、勿論。
駄目以外の何物でもない!
だがしかしマツリの能力は人を喰らう程度の能力、食べたいのだ。彼女は、人を。
だが仕方無くその辺で葉っぱで作ったお金を使い団子を買う。
「あ、えー、狸娘も食べる?」
名前も知らない一目惚れの相手に、そう言って団子を差し出した。
510名無しになりきれ:2010/10/25(月) 14:33:38 0
>>506
「ありゃりゃ…ばれてしまいましたか」
安っぽい紙でできた新聞をポケットから取出し、紙飛行機を作る
(正体がばれるようなまねはしたくないんだけどね…)
鵺は正体不明を恭二とし、それにより生じる恐怖感を糧とする妖怪だ
だから、普段は正体がばれるようなリスクを冒すことはない
(まあ、あのお嬢様の依頼じゃ仕方ないか)
腕を大きく振りかぶり紙飛行機を投げた
紙飛行機は空を滑り、ピッコロがいる方へ向かって飛んでいく

ブンブン丸新聞
安っぽい紙でできたその新聞には一枚の写真が印刷され、
その新聞の見出しにはこう書かれていた

『空に現れた謎の鉄の鳥爆散!!
幻想郷に謎の白い粉が撒き散らされる!!!』
511トント ◆Hc1VAagKMg :2010/10/26(火) 00:38:43 O
「無視か」
やれやれとため息をつく。どうもこのルシフェルと言う女は私の妄想の一部らしい。
私の妄想の一部であるがゆえに、解決策を提示しない。
何故なら私の妄想の一部だから。私が思い付かないなら、私は思い付けない。至極真っ当
な展開の仕方だ。
ん?何かおかしい?
まあ私自身ラリっているわけだし、正常な判断はできよう筈がない。
「まあいいや、幻想郷ね」
すかさずメモをとる。とは言え、名前だけわかっても、何の意味もない。
「ねえ、ルシフェルさん。幻想郷ってなんなんすか?」
フラフラと治療室に入ってゆくルシフェルを追いかけながら、私は彼女に尋ねた。
512首領パッチ:2010/10/26(火) 00:39:44 0
オレは世界の理によって餃子仙人を撃破した!
その3万年の因縁を巡る10レスにも渡る壮絶なる戦いの様子は本筋に関係ないので省略させてもらう!
かくしてこの世で最もミルフィーユの具にふさわしいの食材は葱となったわけだ!

>508
>「君たちも食べるかい?モグモグ……ジュぺリ。
いやぁ、三浦ベーカリーで作るジューシーサンドは格別だなぁ」
「お言葉に甘えていただくとするぜ! うまい! これはほんのお礼だ」
つ【ネギ入りミルフィーユ】

>509
「腹が減っているのか? それなら丁度いい! 君たちもこっちに来て平和を満喫しよう!」
つ【ネギ入りミルフィーユ】
513平松葵 ◆o5rr31b3Ps :2010/10/26(火) 01:25:38 0
>>506
「確かに、妖精とかが悪戯で動かしたり、狸や狐が化けてたりとかはしますねー。
 あとは石の神様とか?」
狸や狐はさておき、ドラゴンボールでもウーロンやプーアルの存在がある。
奴等は変身能力を盛大に使って、物語に華を添えた。
「でもわたしが思うに、この白い粉が怪しい」
石に付着した白い粉をちょっと舐めてみた。
「ペロッ……これは……麻薬!」
気分はすっかり名探偵である。
「これは異変だわ!」
言われんでもわかっとるわい。

>>509
「食べて良いのは肌の青っちろい、金髪碧眼とナイスバディを自慢にしているゴミみたいな売女だけです」
葵はそう言いました。
そしてお団子をもらいました。
「貰ってばかりでも失礼ですし」
そう言って、荷物袋を探ってみた。
何があった?
漬物だ。無闇に塩をブチ込んで塩っ辛くなった、とにかくご飯が進む漬物だ。
葵が自分で作った漬物だ。
「こ、こんなのしかないですけど」
本当にやたら塩っ辛い漬物が単品で、それも大量に壷に詰まっている。
どうすればいいんだ。

>>508
そこに、奇妙な魅力のある男性が話しかけてきた。
しかし今は漬物と日本刀くらいしか持っていない。
そして自分の嫁なのか旦那なのか2号さんなのかわからない狢は、人間を食べたがっている。
彼女は伊邪那岐命と伊邪那美に祈りを捧げた。

>>510
「大変!何よあれ!?」
正体不明の何かがこっちへやってくる。
飛行機だ。紙飛行機が正体不明になって鉄の鳥、つまりステルスな飛行機になっているのだ。
そして>>510によると、鵺は正体不明を恭司にしているらしい。
飛行機は降りてくると、男の姿になりました。
「ダリナンダアンタイッタイ!?」
「恭司です」
そういうことになったので、もっと正体がわからなくなった。
恭司が誰であるかは>>514以降の人に任せる。
514ピッコロ ◆QXV6kzbAYg :2010/10/26(火) 02:23:23 O
>>507-510>>512>>513

>「フッ、その通りだ。時間も空間も不確かで、認識した物が幻想なのか現実なのか誰にも分からない。
>それがこの幻想卿だ! 生粋の幻想卿住人たるオレが言うんだから間違いない!」
>「確かに、妖精とかが悪戯で動かしたり、狸や狐が化けてたりとかはしますねー。
>あとは石の神様とか?」

「むぅ……」
いきなり現れた首領パッチは、認識が現実か幻かどうか分からないと言った。
葵は妖精などのイタズラや、石の神様の仕業と言う。

>「君たちも食べるかい?モグモグ……ジュぺリ。
>いやぁ、三浦ベーカリーで作るジューシーサンドは格別だなぁ」

「いや、俺は水しか飲まない」
またまたいきなり現れた吉良が、ピッコロ達にパンを勧め、首領パッチはミルフィーユを、葵は漬け物をマツリに勧めていた。

>「大変!何よあれ!?」
>「ダリナンダアンタイッタイ!?」
>「恭司です」

そして、紙飛行機がピッコロ達に向かってやって来て、恭司という名の男に変わる。

ピッコロはやっと理解してしまった。
この恐るべきことに。

「ふっ、ふざけるなーっ!!!
まさかとは思ったが、ギャグ漫画の世界だとっ!!!
この俺様に巻きグソを持って、キーンとやれってか!!!
ドラゴンボールはバトル漫画に転向したんだ!
確かにブウと戦っている時に、鳥山先生がギャグを入れてしまった!!
だが、今さら不条理ギャグは無いだろうがっ!!
第一、このギャグの役目はアラレちゃんや孫の奴にやらせればいいだろっ!!
もしくは、ベジータにやらせろ!ベジータにっ!!」
ピッコロの理不尽に対する怒りの絶叫。
メタ発言をしている時点で、ピッコロもギャグ漫画色に染まり始めてるのは言うまでもない。

「俺は断固認めんぞっ!!
絶対に元のドラゴンボール世界に帰ってやる!」

515名無しになりきれ:2010/10/26(火) 13:53:24 O
東方プロジェクトってこれでいいのか?
516名無しになりきれ:2010/10/26(火) 16:04:54 O
マツリと葵はまだしも他は良くない気もするがwww
517名無しになりきれ:2010/10/26(火) 19:34:46 O
コクハはどう思ってんだ?
これがやりたかった東方スレなのか?
スレ主なんだから仕切ったら?
518ルシフェル ◆j/TJqeNLyE :2010/10/26(火) 20:38:24 0
>>511
「幻想縁起によると大賢者八雲紫が作り上げた世界らしい。魑魅魍魎様々な生き物がいるらしいが、それ以外のことは何も知らないわ」
懐から本を取り出し、トントに渡した

再び赤と青の服を着た服の女に向き直り、質問した
「白い粉?」
「成分はよくわからないけど、かすかな妖力を感じるわ。きっともこれも妖怪の仕業ね」
だが、これでは何の手がかりも得られていない…
いや、一人だけこういうことが出来る妖怪がいる
ブンブン丸新聞にこう載っていたのだ

『正体不明の正体はかわいい女の子』
かの妖怪は種をばらまき、恐れられていたが…
現在は命名寺に身を寄せている

「鵺の仕業ね…これからそいつをぼこりに行ってくるけど、どうする?」
ついてくるか付いてこないかを尋ねた

>>514
「安心しろ」
恭二は天使の姿に変わった
「なぜならその前に貴様は死ぬんだからな!」
手に持った機関銃をピッコロの額めがけて撃ち始めた

【モンスターデーター】
名前:天使
性別:不明
年齢:不明
備考:アックマンを追跡する程度の能力
519吉良吉影 ◆yZbFnJzRAZhU :2010/10/26(火) 20:44:05 0
>>512
「あ、ありがとう。いや、こいつよく見たら。」

(な、なんなんだこいつは!?……よく見たら顔しかないぞ。
胴体はどうしたんだ?あ、足が異常に短いし顔が異常にでかい。
なんなんだ、こいつは……ま、まさか新手のスタンド使いか?)

「あ、ありがたく貰っておくよ。後で食べるとしよう。」

>>513
(綺麗な手をしてそうな娘だな。私のコレクションに加えたいが、
残念ながら先ほど恋人を手に入れたばかりだ。
また次の機会にしておこう……)

吉良は紙袋に入れた手を見つめ、そして勃起した。

>>514
「水しか飲まない?そうか、断食か何かか。
ご苦労様なことだ。」

(いや、なんかこの男も変だぞ!?なんで顔が緑なんだ?
いや、顔だけじゃないッッ!!こいつ、全身が緑だぞ……
頭には触手みたいなものがあるし……不気味過ぎる)

「フッ、フフ。その奇妙な顔色と頭のアンテナは
コスプレか何かかな?私の見立てだと、とても普通の格好とは
思えないのだが」
520マツリ ◆moIKehlUac :2010/10/26(火) 21:20:55 O
>>513
「ありがとう……!」
漬物でも何でも、好きな娘から貰ったものである。
そりゃあもう喜んだ。
喜んで一つ小躍りした。
漬物を持って踊る彼女はさぞかし滑稽だろう。
「あ、そういえば名前教えてよ!」
ついでに、そう漬物をボリボリと貪りながら言ったのであった。


>>519
「お兄さん勃起してますよ、大丈夫ですか」
そう言ってマツリは男に話し掛けた。
何故か、狸娘への不穏な視線に気付いたからである。
お前なんかにはやらないぞ!、と彼女は少し男を睨んだ。
521ピッコロ ◆QXV6kzbAYg :2010/10/26(火) 21:30:04 O
>>518>>519

>「水しか飲まない?そうか、断食か何かか。
>ご苦労様なことだ。」

ピッコロが元の世界に帰る決意を強く固めた矢先に、吉良が話しかけてくる。

「俺達、ナメック星人は水を飲むだけで生きていける。
食べる必要性がないだけだ」

>「フッ、フフ。その奇妙な顔色と頭のアンテナは
>コスプレか何かかな?私の見立てだと、とても普通の格好とは
>思えないのだが」

「気にするな。 この肌も触覚も自前のものだ」

>「安心しろ」
>「なぜならその前に貴様は死ぬんだからな!」

吉良と喋っている最中に、紙飛行機から変化した男がさらに変化して天使になった。
そして、ピッコロに対して機関銃を撃ってきたが、ピッコロは天使の方を見ず、誰にも当たらぬように、銃弾を全て片手で摘み取る。
撃ち終わりと同時に掴み取った銃弾を捨て、目にも止まらぬスピードで天使を殴り飛ばす。
天使は勢いよく吹っ飛んでいき、お星様になりました。

「ちっ……何やらわけのわからないものに、俺は狙われているようだな。
安全な場所はどこか無いのか?」
肉体的には安全でも、こんなわけのわからない場所に長く居れば、精神的に参ってしまうのだ。

522平松葵 ◆o5rr31b3Ps :2010/10/26(火) 23:11:56 0
>>515>>516
「幻想郷は全てを受け入れるです!
 って八雲紫のばっちゃが言ってた!」
葵は観客席に向かって言った。
何故だろう、最初は幻想入りというよりはただの黒歴史に過ぎないアメリカ版だったのに、
気が付いたら自分が一番東方projectしている気がした。
どうしてだろう。書いてる自分がよくわからない。
それはそうと、先ほどから悪寒を感じるが、きっと気のせいだ。

>>520
「平松葵。平らな松に、葵の御紋の葵です。
 趣味は薬の調合と鷹狩り、好きな食べ物は天ぷらです!」
そして、吉良吉影はどうやら勃起しているらしいとのタレコミがあった。
「えっ、なにそれこわい。
 初対面の人にそんな、その……」
そりゃ恐い。恐くなくて何が吉良吉影かという話でもあるが。

>>519
吉良吉影の殺気を感じ取ったのか、一瞬だけ葵さんの顔が「いくさ人」の面構えになったです。
伊達に400年以上サムライをやっているわけではない。しょうがないね。

>>514
「と、とりあえず、元の世界に帰りたいなら、博霊神社辺りに行けば良いんじゃないかしらー」
ピッコロさんは物凄い剣幕なので、葵はちょっと気圧されている。

>>518>>520
恭二は逝った。
友を失ったが如き万感の想いが去来することはついになかった。
恭二はわたしのその場の思いつきに振り回された憐れな奴以上のものではないので、忘却しても特に問題は無かった。
「とりあえず、恭二さんは星になったので、話を進めましょう。
 まずこの白い粉の正体は、生き物じゃないものも惑わす麻薬です。
 散布した奴もきっと頭がおかしいので、しょっ引いて永遠亭に運んで、手術をしてもらう必要があると思います」
危険思想の持ち主は手術が必要なんだ。

「そこで、わたしにいい考えがある」
葵は言った。
「博霊の巫女に通報するとシナリオが終わってしまうので、わたし達で事件解決に奔走しませんか?」
それはTRPG的な都合の話であり、別に良い考えでも何でもなかった。
523首領パッチ:2010/10/27(水) 19:55:16 0
>513
「よろしくな、恭二!」

>514
>「俺は断固認めんぞっ!!
絶対に元のドラゴンボール世界に帰ってやる!」
「ドラゴンボール世界……? お前とは初めて会ったはずなのに親近感を感じるぜ!」
ジャンプ同盟、そんな言葉が唐突に天から降りてきた気がした。

>518
「恭二は天使だったのか!? 避けろピッコロ!」

>519
>「フッ、フフ。その奇妙な顔色と頭のアンテナは
コスプレか何かかな?私の見立てだと、とても普通の格好とは
思えないのだが」
「オレのマブダチを馬鹿にするんじゃねー!
……ん? お前も仲間のような気がする! ポニーt−ルトリオに対抗してジャンプトリオ結成だ!」

>520
「首領パッチ様だぜ!」
聞かれてもないのに答えた。

>521
ピッコロは難なく恭二さんをお星様にした。
「恭二いいいいいいいいいいいいいいいい!!」

>522
>「とりあえず、恭二さんは星になったので、話を進めましょう。
 まずこの白い粉の正体は、生き物じゃないものも惑わす麻薬です。
 散布した奴もきっと頭がおかしいので、しょっ引いて永遠亭に運んで、手術をしてもらう必要があると思います」
「そうだな……恭二さんの犠牲を無駄にしないためにも……どんなに悲しくたって前に進むしかないんだ!」

>「博霊の巫女に通報するとシナリオが終わってしまうので、わたし達で事件解決に奔走しませんか?」
「そうだ、3人寄ればもんじゃ焼きの知恵! 増して3人より多いんだから解決できないはずはない!
おっと、まさかのミステリーテイストな流れ……!
幻想郷が舞台になる前のサバイバルスレの遺志をついでなんとしてでも事件解決しようじゃないか!」
首領パッチソードを高々と空に掲げた。
524名無しになりきれ:2010/10/27(水) 20:56:04 0
「あちゃー新聞紙ごと飛ばされては誘導できないよ」
額に手を当て、がっくりと肩を落とした
(こうなったなら直接出向くしかないか)
自身に種を植え付け、ピッコロたちの方へと移動した


ピッコロの目の前に何かが浮かんでいる
それはとても言葉では説明できず、見様によってはUFOにも見えたし、光の球にも見えた
―粉をまいた人間を知りたくない?
その何かは自身の体を揺らし、ピッコロたちにささやきかけた
ルシフェルとトントが永遠亭から出ていれば、その光景がルシフェルたちの目にも見えているはずだ
525トント ◆Hc1VAagKMg :2010/10/27(水) 21:20:11 O
>>518

「鵺の仕業ね…これからそいつをぼこりに行ってくるけど、どうする?」

ふむ、と私は考え始めた。手にはルシフェルから渡された本。ちなみに中身は白紙だった。
使えない女だ。罰として、こっそり背中に『Mr.Magot Brain』と書いたメモを張り付ける。
狂気には狂気を。実にファンキーだ。ああ、ファンカデリックが聞きたくなってきた。私
はファンカデリックを聞きながら肥溜めを覗き込む趣味があるのだ。もちろん嘘だけど。
まあいい、少しでも自分の妄想に期待した私がばかだった。

「鵺って何ですか?漢字からしてナイチンゲールが連想されますが、いいえ、私はビート
ルズが好きです。
オーケー、鵺を殺しましょう。できるだけグロく」

そんな私とルシフェルの前に、屋根をぶち破って何かが降ってきた。天使だ。フォーリン
エンジェル。キングクリムゾンの曲が思い出される。堕ちた天使は台の上に乗せられた石
にぶつかって、透明な脳漿と血を撒き散らせた。ルシフェルがまともにそれを被る。私は
何も言わずにタオルを渡した。ルシフェルはそれで顔を拭いた。

そう言えば金髪肉塊はどこに行った?

また、幻覚か。どちらが幻覚だ?現実が遠退いてる。相変わらず狂ってる。まるで夢をみ
てるみたいだ。

「ルシフェル、鵺を殺せば世界は元に戻るの?」
526ピッコロ ◆QXV6kzbAYg :2010/10/27(水) 21:41:56 O
>>522-524

> 「博霊の巫女に通報するとシナリオが終わってしまうので、わたし達で事件解決に奔走しませんか?」
>「そうだ、3人寄ればもんじゃ焼きの知恵! 増して3人より多いんだから解決できないはずはない!
>おっと、まさかのミステリーテイストな流れ……!
>幻想郷が舞台になる前のサバイバルスレの遺志をついでなんとしてでも事件解決しようじゃないか!」

葵と首領パッチは事件解決に乗り気なようである。
ピッコロはと言うと、
(元の世界には帰りたいが、博麗神社という場所がどこかわからん!
それに、首領パッチの言うようにミステリーテイストに世界観を変えれば、今までのような不条理ギャグなどには巻き込まれん!
メタ発言ができなくなるが、不条理に巻き込まれるよりはマシだ。)

「俺も、事件解決に協力しよう」
ピッコロも事件解決に尽力するようだ。

>―粉をまいた人間を知りたくない?

光の球がピッコロ達の前に現れて、そう言ってきた。
怪しいと、ピッコロは光の球に対して思った。

今までの傾向から、正体不明のわけのわからないものは、ピッコロに対して害意があった。
そして、正体不明の現象を起こした品は白い粉である。
その粉をバラまいた奴の所に誘導すると、光の球は言った。
この光の球も、ピッコロにとっては正体不明なのに。

「そんな見え透いた罠に乗ると思ったかーっ!!!!」
ピッコロは光の球を躊躇いもなく蹴り飛ばした。
大きく吹き飛びはしたが、今度は星にはならなかった。
527吉良吉影 ◆yZbFnJzRAZhU :2010/10/27(水) 21:55:56 0
>>520
(ん?なんだこの娘は!?まさかこの吉良吉影が勃起しているのを
悟られたのか?いや、そんなはずは)

「ん?あぁ、大丈夫だ。心配はいらない。」

>>521
緑色の電波男が銃弾を素手で掴み取ると凄まじいスピードで
何かを殴り飛ばした。
「なっ……!?なんというスピード!?これはやはりスタンド攻撃か?」

>>522
何だか知らないが、少女の目線が自分に向いている。
あれはどう見ても、侮蔑の目線だ。
そんな吉良はミルフィーユをクチャクチャ食いながら、妄想の中で
少女の手にほお擦りしていた。

>>523
>「オレのマブダチを馬鹿にするんじゃねー!
>……ん? お前も仲間のような気がする! ポニーt−ルトリオに対抗してジャンプトリオ結成だ!」

(な、なにを言ってるんだこいつはッッ!?まぁ、いい。
平穏に暮らす為にも、友好的になるというのは悪くない話だ。)

「あぁ、よろしく頼むよ。私は吉良吉影。デパートに勤める
極めて普通の会社員だ。」
528マツリ ◆moIKehlUac :2010/10/27(水) 22:38:12 O
>>522
「葵ちゃんね!私はマツリだよ!好きなものは葵ちゃん!」
この狢は押すということしか知らないのだろうか。
好きなのはいいが一歩引くのも手なのだ。
……それとも、狢一族のアプローチの仕方が皆こうなのだろうか。
「私も葵ちゃんに賛成!上手くいけば主人公ポジションになれるしね!」
人を喰う主人公というのも中々独特である。
そもそも良く分からない狢である彼女が主人公になれるのだろうか……。

>>523
>「首領パッチ様だぜ!」
なんと視界から排除したオレンジ色の物体が話し掛けてきた!
自分に様を付けるとは何事か、マツリは憤慨した。
ついでにお近づきの印にとシゲキックスを取り出す。
「これでハジケたらいいと思うの!」
そう言って首領パッチにシゲキックスを投げたら爆発した。

>>524
>―粉をまいた人間を知りたくない?
「誰だ!知りたいけど誰だ貴様!」
とりあえず飛んでた光の球は蛍と一緒に飼うことにしました。
ありがとうございました。

>>527
「あと吉良のお兄さん!スタンドって知ってる?」
ニコッと笑って吉良を見る。
だがマツリにはスタンドは使えない。
幻想入りしてきた漫画の知識だけだ、残念だったな!
529キリ ◆FF5tzSTgT6 :2010/10/27(水) 23:07:08 0
「ちょっとうとうとしてたらどうしてこうなった…」
色々とカオスだ。状況が。
カオスすぎて着いていくのすら面倒くさくなってくる。
「というか帰りたい……東方とか全く関係ないじゃないか……!」
メタ発言、良くない。マツリや葵しかまともなのが居ない。
なんかもう関わりたくない。オレンジのとか吉良とか。
「貴様らまとめてジャ○プに帰りやがれーーーっ!!」
メタ発言、良くない。二回目だけど。
「マツリ、葵!俺の家に来い。こんな連中と関わっていてはロクなことにならんぞ!」
しかしやはり警戒されているのか、二人とも来るのをしぶっている。
仕方ない、奥の手だ。
「……………うちに来れば、腹いっぱいメシを食わせてやらんこともないぞ?」

【マツリと葵さんを自宅に招待】
530蓬莱山輝夜:2010/10/28(木) 01:23:24 O
東方スレと聞いてやってきたけど、何これ?
スレ主は誰?
531 ◆moIKehlUac :2010/10/28(木) 01:48:02 O
>>530
スレ主はコクハ
ぐーや!ぐーや!
532岸谷 新羅ψ ◆i85SSHINRA :2010/10/28(木) 01:48:42 0 BE:1024586429-2BP(1092)
私が前に、荒らしちゃったせいで、スレ主が消えちゃいましたよ。
ああ、あのとき、規制されるほど荒らすんじゃなかった。

今じゃ、ドラゴンボールごっこスレになってきているがな。
スレッドの容量が埋まるまでやる気らしい。
533名無しになりきれ:2010/10/28(木) 04:32:12 O
チャカは消えろ!
534名無しになりきれ:2010/10/28(木) 13:54:18 O
>>533
削除依頼出すから触らないほうがいい
相手すると一緒に規制されるぞ
535名無しになりきれ:2010/10/28(木) 16:24:21 O
>>534
そうなのか、把握
536ピッコロ ◆QXV6kzbAYg :2010/10/28(木) 17:54:53 O
>>527-529

>「あぁ、よろしく頼むよ。私は吉良吉影。デパートに勤める
>極めて普通の会社員だ。」

「俺の名はピッコロ。
神殿で神の後見人をしている、極めて普通のナメック星人だ」
ピッコロも聞かれてないのに自己紹介をした。

>「あと吉良のお兄さん!スタンドって知ってる?」

「直接見たことはないが、空条承太郎の持つ超能力のようなものだと聞いている」
ピッコロが答えた。
ファミコンジャンプ2にもピッコロは出演していたので、知っていても問題ない。

>「貴様らまとめてジャ○プに帰りやがれーーーっ!!」

「自分の意志で帰れるくらいなら、俺はさっさと帰っている」
ピッコロは不条理な力によって、ここに飛ばされてしまったのだ。

>「……………うちに来れば、腹いっぱいメシを食わせてやらんこともないぞ?」

「そうだな。
この場に留まっていてもキリがない。
お前の家を事件解決の拠点にしよう。
俺はうまい水を頼むぞ」
ピッコロもついてくるつもりだ。
537岸谷 新羅ψ ◆i85SSHINRA :2010/10/28(木) 18:51:08 0 BE:1024586429-2BP(1092)
@Reply:>>534
出しても、なな板避難所に誰かが私の文章を勝手にコピペされているから無駄だよ。
538岸谷 新羅ψ ◆i85SSHINRA :2010/10/28(木) 18:54:15 0 BE:1707642465-2BP(1092)
おっと。また煽っちゃったか。
こういうのがアンチ間の煽りなんだ。
539ルシフェル ◆j/TJqeNLyE :2010/10/28(木) 19:00:33 0
「おいおい、勘違いしないで。鵺を殺すつもりはないわ。しばって○○なことをするだけよ」
異変解決において殺すことはまずない
殺してしまえば、妖怪が減ってしまい、人間と妖怪のバランスが崩れてしまうからだ
人間が増えすぎれば妖怪は減るし、妖怪が増えすぎれば今度は人間が減り、妖怪自身の存在が脅かされることになる


ルシフェルの自宅にて
「あ…そういえば、あのまま呼び出されて家から出たんだった」
黒のちゃぶ台の上に載っているは半分だけ減ったご飯茶碗に湯気の立っていない味噌汁
魚は半分だけしかなく、おしんこも半分しかない
ルシフェルはトントが見ている前で気恥ずかしそうにそれを片付けるのであったが、
最後の最後まで背中に紙が貼ってあることには気づかなかった
540平松葵 ◆o5rr31b3Ps :2010/10/28(木) 19:55:13 0
>>523
「そうです、その意気です!
 受け身な姿勢でシナリオの本筋に絡もうとしないのは損ですからね!
 せっかくあの紅白巫女がでしゃばって来ないんですから、
 今こそわれわれが幻想郷の主役になるときなんです!」
葵はぴょんと跳ねた。
理屈はよくわからないが、とにかくそういうことになった。

>>524
「なるほど読めたよ!鵺の能力で正体不明になっている!」
人を化かす程度の能力を持っている葵も、概ね似たようなことはできる。
何せアメリカ版が出てきたとき、誰も狸の仕業だとは思ってなかっただろうから。
ちなみに、葵には鵺が忍者に見えている。

>>527
「なるほどー、外の世界から来なすったんですか」
葵は吉良吉影のことをまだ訝しげな目でみており、完全には警戒心を解いていないらしい。
吉良吉影。彼は普通の会社員という。
だが幻想郷で普通を名乗る奴は、どっかの白黒の普通の魔法使いがそうであるように、二枚舌な上に泥棒であったりとか、ロクでもない奴であると相場が決まっているのだ。
「変だぜ」
東方projectに多大な影響を与えた竹本泉先生の傑作「アップルパラダイス」では、とりあえずこう言っておけばどんな異常事態でも適当に流せるので、葵はそれに従った。

>>526
「ピッコロさん!」
正体不明の何かが、ピッコロさんにぶっ飛ばされた。
「とりあえず拾ったっ!」
とりあえず叩きのめされた正体不明を、バッチリとした魔法のリング、もとい霊験あらたかな縄でもって縛り上げて動けなくした。
ゲットだぜ。
「さあ捕まえたよ。正体不明になったくらいで誤魔化されるもんですか!」
541平松葵 ◆o5rr31b3Ps :2010/10/28(木) 19:59:41 0
>>528
「そ、そんなはっきり言われると……」
はっきりと「好きなものは葵ちゃん!」と面と向かって言われたので、顔を真っ赤にしている。
初々しい。500年近く生きているうえに、さっきまで側室がどうとか言っていた奴の反応とは思えない。
葵はもじもじしている。鵺そっちのけで。
しかし、鵺の逃亡を許すほど甘くはない。彼女は一人の「いくさ人」なのだ。
「で、ではマツリさんも賛成してくれたところで、いざ紅魔館に……」

>>529
「キリさん!」
葵は言った。心なしか、まだちょっと顔を赤らめている。
しかし、ちょっと怒っているようにも見える。
「その、初対面で女の子をウチに来るよう誘う男の人って、ちょっと大胆すぎると思うの……」
そういう問題ではない。
「それに」
また、葵は「いくさ人」の顔をした。花の慶次はそれほど関係ない。
「激流に逆らえば飲み込まれます。
 むしろ激流に身をまかせ同化する。
 激流を制するは静水なんです。
 ここはカオスの激流に身を任せて!」
任せてどうするのか?
「まあとりあえず、この正体不明から何か聞きだせるか試してみようと思うの。
 キリさん、確か何でも屋とかいう話でしたよね?
 それっぽい器具の一つや二つくらいあるんじゃないかしら」
葵の目が光った。そのとき鵺に電流走る。
542名無しになりきれ:2010/10/28(木) 20:21:14 0
>>526
>>540
>>541
霊験あらたかな縄をいとも簡単に引き裂き、電撃を回避した
さすが妖怪
普通の人間ならピッコロに蹴られた段階で気絶するんだが、もともと丈夫なだけあってその蹴りをものともしなかった
「このまま誘導するつもりだったが、気が変わった。正体不明の弾幕におびえて死ぬがいい」
人里の方へと移動しつつクネクネと蛇のように回る弾を周囲に向けて打ち出した

【ルシフェルたちがいる方へ移動しながら攻撃】
543首領パッチ:2010/10/28(木) 23:46:10 0
>524
>―粉をまいた人間を知りたくない?
「知りた―――い!!」
でも教えてもらったらすぐに話が終わってしまうがいいのか!?

>526
>「そんな見え透いた罠に乗ると思ったかーっ!!!!」
「何!? 罠だったのか……! でかしたピッコロ!」

>527
>「あぁ、よろしく頼むよ。私は吉良吉影。デパートに勤める
極めて普通の会社員だ。」
「オレは首領パッチ。ハジケ組の首領を務める極めて普通のハジケリストだ」
※ハジケリスト……諸説あるが直訳するとバカのこと

>528
>「これでハジケたらいいと思うの!」
「それは……我が永遠のライバルシゲキックス!」
シゲキックスがハジケた! どーん!
「アッー! キモティイイイイイー!」
これはいい刺激!

>529
>「……………うちに来れば、腹いっぱいメシを食わせてやらんこともないぞ?」
「ポニーテール限定ご招待か! ならっ」
体の後ろ部分のトゲを後ろに反らせてポニーテールにする。

>536
>「そうだな。 この場に留まっていてもキリがない。
お前の家を事件解決の拠点にしよう。 俺はうまい水を頼むぞ」
「そうだな、お前もその触角がポニーテールに見えない事も無い! いや、ツインテールか!?」

>541
>「まあとりあえず、この正体不明から何か聞きだせるか試してみようと思うの。
 キリさん、確か何でも屋とかいう話でしたよね?
 それっぽい器具の一つや二つくらいあるんじゃないかしら」
ひとまずお食事会はお流れのようだ。
「よし、首領パッチエキス注入だ!」
体のトゲを引き抜き、謎の物体に突き刺そうとする。だがしかし。

>542
「このまま誘導するつもりだったが、気が変わった。正体不明の弾幕におびえて死ぬがいい」
正体不明の何かは縄を脱出して暴れ始めた。
「うおおおおおおお! 神速の剣さばきを見よ!」
首領パッチソードを振りまわし弾幕を撃ち落とす……
ように見せかけて実際には素通りで体にめり込んでるけど気にしない!
「幻想郷の平和のためにもこいつを倒さなければ! 待てやオラアアアア!」
首領パッチソードを振りまわしながら謎の物体を追いかける!
544松田:2010/10/29(金) 15:04:33 O
>>543
このド外道がァ!許さねぇ!絶対にゆるさねぇぇ!!!
(もの凄いスピードでドンパッチを追いかける)
545ピッコロ ◆QXV6kzbAYg :2010/10/29(金) 16:48:19 O
>>540-544

葵が正体不明の光の球を縛り上げたが、光の球は縄を引き裂いて逃げ出した。

>「このまま誘導するつもりだったが、気が変わった。正体不明の弾幕におびえて死ぬがいい」

「上等だ」
ピッコロのブラスト1、やせがまん発動。
ピッコロにアーマーが付加され、投げと一部のブラスト以外では怯まなくなった。
例え、超4ゴジータのラッシュや100倍ビッグバンかめはめ波を受けても怯まない!
王子様戦法のような弾幕でも耐えてみせる!

正体不明の光の球は弾幕を撃って、ピッコロ達を牽制しながら逃げていくように見えた。
それを首領パッチと突然現れた男が追っていく。

「むっ……首領パッチ!! 深追いすると危険だ!」
ピッコロは正体不明の光の球が逃げていく方向の先に、沢山の気を感じたのだ。
正体不明の光の球の仲間達が罠を張って待ち受けているのか、それとも人混みに紛れてやり過ごそうとしてるのか、ピッコロには分からない。
だが、厄介なことになりそうなのは確実だ。

「逃すかっ!」
ピッコロは弾幕に撃たれつつ、逃げる正体不明の光の球を、文字通りに腕を伸ばして掴み取り、引き寄せた。

546吉良吉影 ◆yZbFnJzRAZhU :2010/10/29(金) 17:46:43 0
「なんだか知らないが、随分と騒がしいな。」

吉良はペロペロキャンディーを舐めながらピッコロ達の戦闘を眺めていた。
(ようやく平穏な生活が得られたと思ったのだが……どうやら、ここでも
私の植物のような穏やかな心を保てそうにないな。
しばし、観察しておくか。)

>「変だぜ」

>「あと吉良のお兄さん!スタンドって知ってる?」
>「直接見たことはないが、空条承太郎の持つ超能力のようなものだと聞いている」

(な、何!?こいつらスタンドのことはおろか、空条承太郎のことまでッッ!?)

「あぁ、私も聞いた事はあるよ。仕方あるまい……」

吉良の背後に白い人型猫、言うならばかっこいいドラ○もんのようなスタンドが出現する
547名無しになりきれ:2010/10/29(金) 19:34:12 0
本当はGカップです
548トント ◆Hc1VAagKMg :2010/10/31(日) 00:33:55 O
「おいおい、勘違いしないで。鵺を殺すつもりはないわ。しばって○○なことをするだけ
よ」

また無視。仕方ない、やはり自分で考えるしかないのか。
私は目の前の天使の死体をじっくり観察し(よく見るとその顔には殴られたようなアザが
あった)、それもすぐに飽きて、処置室の中をぐるぐる回りながら今まで書いてきたメモ、
私の記憶そのものを確認した。
わかったことは、私が昨日まではごく普通の近代ニッポンにいたということ。
昨日から今日にかけての私に何があったのか。歯形のついたグロックを弄りながら考える。
そういえば、いつのまにか握っていたニンジンが消えていた。一体どこにいった?
まあいいか、きっとただの幻覚だ。
さっさとここから離れないといけない。白い粉は私たちに幻覚を見せるが、吸いすぎると
命に関わるのだ。麻薬とは得てしてそういうものだ。
まだ私は死にたくない。どうせ一日で記憶を失う、十才から記憶の止まった人生だが、死
ぬのだけは御免だった。

「永遠亭には人がいないな。
こんなお化け屋敷より、もっと人がいるところに行こう」

私はルシフェルに言った。それなら、とルシフェルは私を人里へ案内すると言う。なんで
も自宅があるらしい。単なる私の妄想の癖に生意気な。

「鵺も人里にいるのか」

そういえば、まさかその鵺も私の幻覚や妄想の一部じゃないだろうなと疑り深くなりなが
ら、私はルシフェルについてゆく事にした。他に行く当てもない。たまには私自身の妄想
に付き合ってみるのもいいだろう。

♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪


夜道を歩くのは難しかったが、何とか人里にたどり着いた。途中の竹藪ではあり得ない頻
度で迷いまくったが、ルシフェルのお陰でどうにかなった。
ここは素直に彼女のカーナビスキルに感心しておこう。私は彼女に敬意を表して、背中に
張り付けたメモを『カーナビ(仮)』と書いたメモに差し替えた。

「面倒くさいから、できれば今日中にやる事やっちゃいたいんだけどな……寝る前にって
事ね。
つまり、さっさと鵺を縛りにいこう」

私はルシフェルの肩を叩いた。
549名無しになりきれ:2010/10/31(日) 00:55:07 0
>>543
>>544
「へぇ。弾を破壊するなんてまるであの娘みたいだね」
緑の腕が伸びる
それをすんでのところでかわし、加速

「さあ、どうする?ここで攻撃を仕掛ければ、人里の住人は少なからず死ぬ、死ななくても建物の被害は出る。賢明なあなたたちのことだ人質に危害を加えるようなまねはしないんだろ?」
光の球の真下に広がるのは人里
木の家が一直線上に広がり、人々が足を止めていた
550平松葵 ◆o5rr31b3Ps :2010/10/31(日) 01:31:58 0
>>542
「なにィ!?あのバッチリとした魔法のリングを引きちぎったですって!」
捕まえたはずの鵺は逃げた。
普通、妖怪は『謂われ』のある品物、名前や言い伝えのある武器が有効だ。
あの縄にちゃんとした言い伝えが無かったのが問題だったのかも知れない。
鵺の正体不明の弾幕が迫る!しかし!
「とりあえずグレイズ美味しいです」
今回の鵺は中ボスだ。
となると、東方project的に考えて、ここはグレイズで稼ぐところであり、間違っても自機やボムを無駄遣いする場面ではない。
何より、EXボスであらせられる封獣ぬえその人であるなどとは何処にも明言されていない以上、姿形は似ていようとも、こいつは単なる鵺である。
名前もまともに呼んでもらえない名無し妖怪などに梃子摺ってはいられない。

>>543
「冷静になって!あいつの動きはこっちを何かに誘導している動きよ!」
彼女は不自然にもルシフェルとやらが居る方向に移動しながら移動している。
「ん?誘導?ってことは、やっぱり罠だったのね!ゆ゛る゛さ゛ん゛!」
葵は怒った。冷静になれと言った舌の根も乾かぬうちに、自分が冷静さを失っている。
彼女はルシフェルとやらの存在を知らないので、これを罠と判断したのである。
ならばどうする?

>>545
「ピッコロさん、ナイスアシスト!」
>>549によると逃げられたらしいが、これからやる技については、実はあんまり関係ない。
葵はぎらついた瞳で鵺を見る。
そして腰の刀に手をかけた!と思いきや!
「カメェェェッー!」
葵は『人を化かす程度の能力』を活用し、別の姿に変身した。
それは多分逞しいと思われる青年の姿である。
GOKUだ。この前公開された実写映画版のあいつである。
間違っても、ピッコロさんの知る孫悟空、あるいはカカロットと呼ばれるあいつではない。
これはあくまでGOKUである。
「ハメェェェッー!」
GOKUに変身した葵はものすごい“気”を溜めている。
「アッーーーーーーーーーーーー!!!」
GOKUに変身した葵は、何かが致命的に違う気がするが、一応かめはめ波を放射した。
ものすごい光の濁流が辺りを包み込んだ。
http://www.youtube.com/watch?v=huOVgE5Q5tM
551平松葵 ◆o5rr31b3Ps :2010/10/31(日) 01:38:10 0
というイメージ映像を、『人を化かす程度の能力』でもって演出した。
実際に葵は鵺に向かってかめはめ波らしき何かを放射して攻撃を行なったが、間違っても地球が吹き飛ぶような威力なんか無い。
しかし妖怪には精神攻撃が有効であり、こうした幻覚による精神攻撃は実際のダメージに繋がる。
また、かめはめ波ともなれば、妖怪がこれまた苦手とする『謂れのある武器』に類する必殺技でもあり、直撃を受けた鵺にとっては致命傷になりかねない。
鵺は犠牲になったのだ・・・

まあ何だかんだで致命傷には至ってないはずなので、とりあえず弱らせて捕縛することには成功した。
事が済むと、葵は元の狸耳狸尻尾のオプションパーツを身につけた侍っぽい少女の姿に戻った。
「このように、この手の妖怪は精神攻撃が有効です。
 武器の由来とか、それにまつわる伝説や逸話でビビらせるのが有効なわけですね。
 自分の技で何か有名な技とかがあったら、それが有効だと思います」
葵の妖怪退治レクチャーだが、さっきの手順は単なる力技以外の何物でもない。
ちなみに、葵自身は妖怪の中でも妖獣、つまり獣が化けた存在に分類され、実体の占める割合が大きいため、肉体的な攻撃の方が有効だったりする。
なので、必ずしも有効ではないことは留意すべきだ。

>>546
鵺を始末してほっと一息吐いたところで、吉良さんの様子を見てみよう。
「ややや!何だか背後霊みたいなものが!
 そういうのは、わたしも出せるよ、とう!」
そうすると、いきなり葵の後ろに丹羽長秀らしき人物が出現した。
これは幽波紋などではなく、某ゲームにありがちなただの立ち絵表示バグであり、特に意味は無い。

>>547
「Gカップ……だと……?」
葵はマツリさんの方を向き直って、ギリギリと歯軋りを始めました。
自分の胸をパンパンと叩きつつ、マツリさんの胸元を血走った目で凝視しています。
「その考え、水橋パルスィ(※)に人格を支配されている!」
この台詞を誰が言ったかはともかくとして、つまり、彼女は自分に無いものをマツリさんに見出して嫉妬しているのです。
それが何かはお察し下さい。

※東方地霊殿に出てくるキャラクターで、種族は橋姫。地底に住む妖怪で、嫉妬心を操る程度の能力を持つ。

>>548
目的の地点までたどり着くと、変な奴等が簀巻きにされた正体不明の何かを取り囲んでいる。
鵺は正体不明にする程度の能力があるらしいという前情報があるならば、既に鵺は捕縛されたらしいことがわかる。
「さあ吐きなさい!誰の差し金!?この白い粉は一体何!?」
どうやら尋問を行なっている様子である。
傍から見たら変な光景だ。狸っぽい奴(言うまでもなく葵)が正体不明の何かを相手に尋問を行なっているように見える。
552ピッコロ ◆QXV6kzbAYg :2010/10/31(日) 03:35:35 O
>>546-551

>「さあ、どうする?ここで攻撃を仕掛ければ、人里の住人は少なからず死ぬ、死ななくても建物の被害は出る。賢明なあなたたちのことだ人質に危害を加えるようなまねはしないんだろ?」

「ちっ、ゲスが」
ピッコロの予感通りに厄介なことになった。
光の球を捕まえたと思い引き寄せてみたら、手に持っていたのはパンツだったのだ。
光の球のどこにパンツがあったのかは、ピッコロには分からない。
まだ生暖かいパンツ。
光の球は履いていたパンツを囮にして抜け出したのだろう。
その問題の光の球は、人里の上に浮かび、里の人間を人質に取っているつもりだ。

>「このように、この手の妖怪は精神攻撃が有効です。
> 武器の由来とか、それにまつわる伝説や逸話でビビらせるのが有効なわけですね。
> 自分の技で何か有名な技とかがあったら、それが有効だと思います」

「いや、今のは俺にとっても有効すぎだ」
葵は悟空に化けてかめはめ波を撃ったのである。
ただ悟空に化けただけならば問題ない。
プーアルやウーロンでも悟空の姿に化けることができる。
勿論、かめはめ波は撃てないだろうが。

「俺はハリウッド版なぞ認めん!
あんなものは黒歴史にも入れてたまるかっ!」
そして、ピッコロは思った。
ハリウッド版がこの世界で人気が出たから、自分が幻想入りしてしまったのではないかと。

>「あぁ、私も聞いた事はあるよ。仕方あるまい……」

葵が何やら驚いた様子をしていたので、ピッコロもその方を向いた。
なんと、吉良がかっこいい耳付きの白いドラえもんみたいなものを、後ろに立たせていた。

「まさか、それがスタンドなのか?」
ピッコロはまじまじと吉良のスタンドを観察し、足りないものに気づいた。

「吉良、これは四次元ポケットの代わりだ。
そのスタンドに付けるがいい」
ピッコロは鵺から剥ぎ取ったパンツを吉良に渡した。

弱らした鵺を捕縛した一行は、何故こんなことを起こしたのか尋問をする。
特にピッコロは重点的に狙われていたので、鵺の動機次第では、もう二、三枚はパンツを剥ぐつもりだ。
それにしてもピッコロは、鵺が光の球のように見えているのに、どうやって剥ぐつもりなのだろうか。
553名無しになりきれ:2010/10/31(日) 07:32:17 O
554名無しになりきれ:2010/10/31(日) 07:34:17 O
め‥
555名無しになりきれ:2010/10/31(日) 07:35:42 O
だ…
556ルシフェル ◆8zeVOcEm/k :2010/10/31(日) 23:41:04 0
「寝る前にぃ…今から探したって見つからないよ。殺したって戻るわけでもないし」
ひとしきり片付け終え、布団まで広げていた
せっかく寝る準備までしていたのにこれはあんまりだ

「妖怪だ。みんな逃げろ―」
「光の球が空を飛んでいる」

室内に入ってきたのは鐘の音色
その間隔は時報のそれよりもせわしない
外をのぞくと、人々が一斉に家の中に逃げていくのが見えた
光の球のというのは鵺が変化するときにとる姿の一つだ

「どうやら、外に鵺がいるようね」

家から飛びで、人々が逃げ惑う間を縫っていくと空に光の球が浮かんでいる

>「さあ、どうする?ここで攻撃を仕掛ければ、人里の住人は少なからず死ぬ、死ななくても建物の被害は出る。賢明なあなたたちのことだ人質に危害を加えるようなまねはしないんだろ?」

どうやら人質を取ったつもりでいるらしい
人質を取ったところで巫女にボコられるのが落ちというものなのだが…
妖怪の頭の悪さにため息をつきつつ物陰へと移動し、しばらくの間様子を見ることにした

が、すぐにその光の球は墜落した
墜落現場に行ってみると光の球は拘束され、数人の人間に取り囲まれている
その視線はみな一様に鋭い
里の者たちは鍬や隙を持ち、光の球に突き付けている
そこまで里のものの妖怪に対するヘイト度は高いのか
557ルシフェル ◆8zeVOcEm/k :2010/10/31(日) 23:42:11 0
【トリップを忘れてしまったの変更します】
【光の球に武器を突きつけているのは自警団と呼ばれる組織に所属している里の人間です】
558名無しになりきれ:2010/10/31(日) 23:46:06 0
相変わらず名前欄や酉を忘れる奴だな
559名無しになりきれ:2010/11/01(月) 05:12:38 O
>>551>>552>>556
「お前らは何が目的なんだべ!」
里人達が各々の武器を突き向けるのは、正体不明の物体とそれを尋問する者達。
急に里の上に現れた何かに、それを飲み込んだ光の奔流。
里の中では力を持たぬ人間が数多くいる為に、基本的には人妖の弾幕ごっこは禁止されている。
そのことは幻想郷に住むものならば、誰でも知っている。
もしも破ったのなら、人間ならば村八分。
妖怪ならば博麗の巫女に退治の依頼が行く。
それにも関わらず里の中で弾幕を放つならば、外から来た新参か、とてつもない大事か。

「誰か、慧音先生を呼んでこいっ!」
里の自警団の内の一人がその場を抜けて、程なくして上白沢慧音が村人達に引き連れられてやってきた。

【NPC、上白沢慧音が場に現れました】
560マツリ ◆moIKehlUac :2010/11/01(月) 20:19:06 O
>>541
「紅魔館だね!分かったよ!」
そう言って紅魔館へさっさと進もうとする。
彼女はせっかちなのである。
「漬物まじうめえ」
ついでにボリボリと手に残っていた漬物を貪った。
葵の腕を引いてスタスタと歩こうとするが、葵の目が自らの胸を見ている事に気付いて少し顔を赤らめる。

>>543
「ヒュー……クレイジー……」
マツリも負けじと大根ブレードを取り出す。
「気に入ったよ、一緒に戦おう……!」
そうして握手しようと手を差し伸べたのであった。

>>546
初めて生でスタンドを見た彼女は目を輝かせた。
スタンド使いじゃないから見えない?知らない。
「私、吉良のお兄さんのファンなんだよね!」
漫画キャラ的な意味で。

>>559
「けーね先生だー!けーね先生だー!」
中の人がけーね厨である為彼女はけーねの周りでキタキタ踊りを踊った。
喜びの舞である。
561吉良吉影 ◆yZbFnJzRAZhU :2010/11/01(月) 22:25:55 0
レスを進めないとこの吉良吉影は安眠できない
レスをしてないという事実が、私のストレスとなり妨げになるからだ……

>>552
>「吉良、これは四次元ポケットの代わりだ。
>そのスタンドに付けるがいい」

「うむ、いいだろう。私は、こいつの事をキラークイーンと呼んでいる。
このポケットを付ければ更なる力が湧くかもしれないし湧かないかもしれない。
そんな気がするし、しないでもない。いや、私は何を言っているんだろう。」


白い粉の付いた変わったペロペロキャンディーを舐めながら私は恍惚の表情で直立した。
これがヘブン状態というやつか。
何だか気分が良いじゃないか。

>>560
>「私、吉良のお兄さんのファンなんだよね!」

「お兄ちゃんか。いい響きだな。」

スタンドが見えるらしいが、まぁどうでもいいか。
緑色の変態宇宙人や短足オレンジ星人がいるようなところだし
そんなにあせる事でもない。むしろ、私は奴らに比べればマシな方だろう。

>>559
(なんだこいつらは?私の平穏な生活を邪魔するつもりではないだろうな)

>「誰か、慧音先生を呼んでこいっ!」

「先生という事は、それなりの手馴れか。気を付けた方がいいだろう。
私のスタンドはサポートしか出来ないからせいぜい頑張ってくれ。」

私は、東京スポーツ、所謂東スポを開きながら戦いの行方を何となく見守る事にした。
562平松葵 ◆o5rr31b3Ps :2010/11/01(月) 22:51:46 0
>>552
「逆に考えるんだ」
葵は言った。
「わたしがハリウッド版を知ってるのは、
 ハリウッド版があまりにもアレなので幻想になってしまった故のことです。
 けれどもドラゴンボールそのものは幻想にはなっていない以上、オリジナルのピッコロさんが此処に来るはずが無いんです。
 だから、ピッコロさんたちがここに居るのは、何らかの原因があるはずです。
 そしてそれは、きっと今回の騒動とは無関係ではないはず!」
そう言うと、滅茶苦茶なシナリオに一定の整合性が出てくるような気がするが、騙されてはいけない。
とはいえ、こうしておけば、幻想郷に迷い込んだ原因を突き止め、元の世界に帰る方法を探すという目的を提示することもできる。
なお実際には、ただ帰るだけだったら博麗神社にでも行けば帰してくれる。
それに、首領パッチや吉良吉影や松田を見る限り、ただ単に名目上の連載終了を迎えたために幻想入りしただけかも知れない。

>>553-555
「間違いなく亀だわ!」
空を見上げると、珍しく、亀が空を飛んでいる。
そういえば、昔の博麗の巫女は亀に乗って妖怪や魔梨沙(※公式の誤字です)を退治していた。
葵は昔を思い出した。
今のようにスペルカードルールも無ければ、本気で博麗の力を手に入れようと目論むアホも居た時代。
「変だぜ」
現在の幻想郷は確かに快適で暮らしやすいが、たまには昔みたいに竹本泉風味な幻想郷もいいかなと思った。

>>559
「しまった!そういえば、ここは人里だったっけ」
そういえばそうだった。
「まあいっか。わたしは被害が出ないようにちゃんとやったし」
当たり前だが、幻想郷では妖怪は人を襲い、人は妖怪を退治するものである。
しかし、お互い本気でやったら幻想郷が崩壊するので、それを解決する為に、人里の人間を襲ってはならない決まりや、スペルカードルール等があるのだ。
擬似的な人攫いとして異変を起こし、擬似的な妖怪退治及び決闘としてスペルカードバトルを行うのである。
ちなみに、葵が最初に変身していた変なイグアナは、壊滅させた人里も含めて葵の能力によるイメージ映像なので、何の問題もない。
563平松葵 ◆o5rr31b3Ps :2010/11/01(月) 23:18:36 0
>>559
村人に連れられて慧音が出てきた。
「かくかくしかじか」
葵は、かくかくしかじかでこの鵺が白い粉をばら撒いて幻想郷に異変を起こそうとしていること、
この鵺は人里の人達を盾にとって、スペルカード宣言もせずにこちらに弾幕を放ってきた卑劣な輩であること、
そのため自分たちはできるだけ人里に被害が出ないように鵺を狙い打って退治したこと、
光の奔流はただのイメージ映像であること、
鵺の後ろに何か黒幕が居て、そいつが異変を起こしているっぽいこと、
そうした異変は博麗の巫女に通報するのが正しいけどTRPG的にはシナリオが終わってしまうこと等を説明した。

「というわけで、悪いのは全部こいつなので、好きにしちゃってください」
葵は鵺に騒動の全責任を押し付け、彼女を生贄にすることに成功した。
本来だったら化け狸の言葉の信憑性など知れているのだが、
今回ばかりは人里の人間達が証人となっている(実際、人里には全く被害は出ていない)ため、
集まってきた連中を上手いこと丸め込めたのである。

「……っとその前に、こいつから何が得られるか試そうじゃないの。
 主役はわたしたちなんですから!」
この鵺は封獣ぬえではないので、生贄にしようが、どんなに手酷い尋問を加えようが、全く心を痛める必要が無いのが幸いだ。
「まずは全年齢!
 わたしが調合したこの百言丹(ひゃくげんたん)は強力な自白剤よ。
 これをあんたにご馳走してやるぞ!
 次はR-15、この名刀の切れ味を、きさまで試してやる!
 そして最後はROMのみなさんお待ちかねのR-18、その辺の村人さん達に協力してもらってR指定だ!
 ど、どうだ、今からでも恐くなってきたでしょう!
 しゅ、しゅっきり情報を吐くなら今のうちだじょ!」
葵は図に乗って、口調もやたらと強気になっている。
が、R-18と言った辺りから、自分で言ってて顔が真っ赤になっている。
最後には自身の妄想にとりつかれて目を回しており、呂律すらまともに回っていない有様である。
見かねた慧音と村人が、カツ丼とちゃぶ台と敷き物と適当な明かりを持ってきて、この場で穏やかに尋問する手筈を整えてくれた。
564平松葵 ◆o5rr31b3Ps :2010/11/01(月) 23:48:11 0
>>560
「というわけで、さっきの正体不明の奴は、結局紅魔館のあいつの手先だったっぽいです」
葵はマツリさんにそのように報告しました。
どうせ普通に必要な情報が出てくる程度のことでしかないはずなので、葵達が行った尋問のシーンはカットされた。
安心したまえ、R-15やR-18な尋問は行っていない――と言いたいところだが、既に>>552でピッコロさんが鵺のパンツを脱がしている。
そのため、実際に行われた行為の内容や、鵺の貞操の安否等については保障しかねる。
一応、葵自身はあくまで質問を行っただけで、特に手は出していないことは明言しておくと共に、賢明なる読者諸君の想像力に任せる。

「紅魔館の『紅い悪魔』か……」
『紅い悪魔』、『永遠に紅い幼き月』などの異名で呼ばれるそいつは、レミリア・スカーレットなる吸血鬼である。
吸血鬼は弱点こそ多いが、腕力も魔力も非常に強力な妖怪として知られ、広く恐れられている。
実は葵もかなり強力な妖怪だったりするが、吸血鬼と事を構えるとなると――どうだろう、普通に相性勝ちするかも知れない。
だがしかし、紅魔館では、予想だにしない出来事が待ち受けているのであった!

>>561
「ああっ、吉良さんがピッコロさんからパンツを受け取った途端にヘブン状態になってる!
 さっきまで感じの良い人だったのに、酷い変態だわ!変態!変態!
 ハッ!?これも『紅い悪魔』の仕業ね!おのれ許せん!」
何でもレミリア・スカーレットのせいにすれば良いというものではない。
だがしかし、今ある情報によれば、白い粉による一連の騒動の首謀者は、あの紅魔館の主ということになっている。
見れば、彼の舐めているペロペロキャンディーには、例の白い粉が付着している。

>>556
「そこの貴女!それにキリさん、あと名前を知らない貴女!」
 この異変を解決して、あの博麗の巫女の鼻っ柱を折ってみませんか!」
目ざとくルシフェルやトントを見つけて勧誘を試みた。
多分、合流する流れになっていたはずなので、多少不自然ではあってもそのようにした。

>>449
場面を紅魔館前の門に進めるとしよう。
多分、寄り道するような場所など無かろうと思われるので、さっさと場面を移しても問題はあるまい。
あるいは、葵は偵察に行ったのかも知れないが、その場合はすぐに戻ってくるだろう。
さて、紅魔館の門番、紅美鈴は、いつものようにシエスタをしている。
「やや、これはどうしたことなの!紅魔館なのに蒼いじゃないの!それに良い香り!」
しかし見ると、紅魔館の壁が真っ蒼になっている!これでは蒼魔館ではないか!
「なんてこと!
 レミリア・スカーレットは、きっと悪者に捕まってレミリア・ブルーレットに改造されてしまったのだわ!
 それにしても、あの恐ろしい『紅い悪魔』をこんなにできる奴が居るなんて!
 とてつもない異変と、恐ろしい悪の予感がするわ!」

【超強引に話を進めてみます】
565ピッコロ ◆QXV6kzbAYg :2010/11/02(火) 00:51:53 O
>>556>>559-564

ピッコロ達が正体不明の尋問をし始めると、騒ぎを聞きつけた里人達が現れた。
武器を持って一行を包囲しているが、襲ってくる気配はない。
包囲する里人達の気を探ってみたところ、特別に大きな気もない。
一行を襲うことができないと言った方が正しい。

>「誰か、慧音先生を呼んでこいっ!」
変な帽子をかぶった女が、里人に連れられてやってくる。
気を探ってみれば、ここらの里人達の中でも格段に大きい。

>「けーね先生だー!けーね先生だー!」
>「先生という事は、それなりの手馴れか。気を付けた方がいいだろう。
> 私のスタンドはサポートしか出来ないからせいぜい頑張ってくれ。」

マツリは慧音のことを知っているのか、変な踊りで出迎えて、見ていたピッコロのMPを下げる。
吉良は戦う気もなく新聞を読んでいる。

「まだ終わってはいない。
お前らは気を抜きすぎだ」
とは言ったものの、鵺はぐったりとして戦意を失っているし、慧音達の方もまずは話し合いの姿勢を見せている。
近くに大きな気は一行と慧音くらいしかない。
もう、この場で戦うことはないだろう。

葵が慧音に事情を説明し、慧音や里人達の立ち会いの下で、一行は鵺に尋問を行う。
尋問を行った結果、黒幕は紅魔館ということが分かった。
あれよあれよと容量の都合もあるせいか、打ち切りマンガのようなスピードで物語は進む。
トントやルシフェルを仲間にした一行は、紅魔館の真ん前まで来たのであった。

「むぅ、これは」
紅魔館と言うよりは外壁が青く塗られて蒼魔館。
寝ている門番をよく見てみれば、髪の毛は青く染まり、付けている名札には蒼美鈴の文字。

>「なんてこと!
> レミリア・スカーレットは、きっと悪者に捕まってレミリア・ブルーレットに改造されてしまったのだわ!
> それにしても、あの恐ろしい『紅い悪魔』をこんなにできる奴が居るなんて!
> とてつもない異変と、恐ろしい悪の予感がするわ!」

「まだ後ろに黒幕がいるかどうかなどは分からんが、入ってみなくては物語が進まん」
ピッコロは門をぶち壊すと、屋敷を目指して歩き始めた。
566首領パッチ:2010/11/02(火) 14:57:31 0
>544
「中の人が自転車で溝に落っこちて遅れました! 許してえええええ! ……って誰!?」

>545 >549 >550-551
>「逃すかっ!」
>「このように、この手の妖怪は精神攻撃が有効です。
 武器の由来とか、それにまつわる伝説や逸話でビビらせるのが有効なわけですね。
 自分の技で何か有名な技とかがあったら、それが有効だと思います」
「おおっ、捕まえたぞ!」

>546-547
>「あぁ、私も聞いた事はあるよ。仕方あるまい……」
>「吉良、これは四次元ポケットの代わりだ。
そのスタンドに付けるがいい」
「それがスタンドか、なんてかっこいいんだ……! よーし、オレも!」

>553-555
「ほいやっさー!」
気合を入れると、「かめだ」という名札をつけたガラの悪そうな兄弟の背後霊が現れた!
名も無き精霊の導きである。

>560
>「気に入ったよ、一緒に戦おう……!」
「おう! 野菜同盟結成だ!」
ガッチリ握手を交わす。
>「けーね先生だー!けーね先生だー!」
「なるほど、それがスタンド召喚の踊りか……!」

>561
>「先生という事は、それなりの手馴れか。気を付けた方がいいだろう。
私のスタンドはサポートしか出来ないからせいぜい頑張ってくれ。」
「サポートは任せたぞ!」
ファイティングポーズを取るかめだ兄弟!

>562-564
いろいろ話が展開したが前略。
>「なんてこと!
 レミリア・スカーレットは、きっと悪者に捕まってレミリア・ブルーレットに改造されてしまったのだわ!
 それにしても、あの恐ろしい『紅い悪魔』をこんなにできる奴が居るなんて!
 とてつもない異変と、恐ろしい悪の予感がするわ!」
「なんてこった!

>565
やってきました紅魔館。
>「まだ後ろに黒幕がいるかどうかなどは分からんが、入ってみなくては物語が進まん」
ゴゴゴゴゴ……! 紅魔館は圧倒的な存在感をもってぞびえたっていた。
ネオンサインのようなものが煌めき、“トイレパラダイス”と書いたロゴが取り付けられている。
「大変だ! 悪趣味な博士に改造されてしまったのかも!」
567名無しになりきれ:2010/11/02(火) 23:21:22 0
知性を示すは青の色
部屋は青一色で染められ、玉座の色も青一色
シャンデリアももちろん青の色で、シャンデリアをともす炎の色も青
そんな青一色の部屋に座るには青色の瞳に青の翼をした吸血鬼
肩は不自然に隆起し、その周囲を黄色いクラゲが漂っている
「まだだ。これではまだ足りない。もっと知識を。我に英知を!」
クラゲたちが一斉に動きだし、部屋に残されたのはグレイブマインドただ一人となってしまった

【モンスターデーター】
名前:グレイブマインド
性別:不明
年齢:不明
容姿:触手そのもの
備考:フォアランナーにより生み出された人工生命体。生き物を食らい知識を吸収する
その危険さゆえにあるエリアに封印されていたが、コウナンドが分陰を解いたために活動を再開し、
その一部が幻想郷にたどり着いてしまった
今はレミリアスカーレット改めレミリアブルーレットして活動し、幻想郷中の知識を集めている

568名無しになりきれ:2010/11/03(水) 03:10:52 O
館内は赤一色から青一色に変えられ、通路には便器が並べられている。
妖精メイド達は頭にクラゲを寄生させて、虚ろな目でスカートとパンツを下ろして便器に座っている。
よく見れば、中にはあの霧雨魔理沙も混じっていた。

「なによ。このカオスは」
久しぶりに地下の自室から出てきたフランドール・スカーレットは、この異様な光景に戸惑いを隠せないでいる。
フランドールが地下から出てくれば、その狂気の存在と力の大きさから、妖精メイド達に畏怖の目で見られる。
だが、フランドールを見る妖精メイド達の目には何も映さない。

「これが本当の狂気ってわけね。
なんだ。あいつの方がよっぽど狂ってるじゃない」
フランドールがあいつと差すのは姉であるレミリアのこと。
彼女が寄生されているとはフランドールは知らない。
そして、レミリアが誰かに害されることがあるとは、絶対に無いと断言できるほど、レミリアの力を信頼してる。

「いつもは止める咲夜やパチュリーもあんなだし、たまには外にでも出よっかな」
十六夜咲夜やパチュリー・ノーレッジも妖精メイド達と同様の状態になっていた。
時刻は日が落ちて間もない頃。
夜遊びに行くにはちょうどよい時間帯だ。
フランドールは館の玄関から外に出ると、屋敷ににやってくる者達を見つけた。

「あははははは。こんな満月の夜にようこそ。
お客様達には悪いけど、今は館の中に入らない方がいいよ
あなた達は真の狂気を知ることになるからね。
警告はしたよ。じゃあね」
フランドールはピッコロ達に警告して、夜空に飛び出していった。
569名無しになりきれ:2010/11/03(水) 03:33:02 0
野見「あのね、2チャンネルとかもいいけどさぁ。
もっと社会のおもてめんを見ないとダメだって言ってんだよコノ野朗!!」
570マツリ ◆moIKehlUac :2010/11/03(水) 04:02:14 O
>>561
「何なら義理のお兄ちゃんにしてあげてもいいよ!」
どうやら彼女は自らが好きなキャラクターである吉良とどうにか接点を欲しがっているようだ。
吉良マツリ、いいセンスだ。

>>566
「いいね、野菜同盟!一緒に戦おうね!」
彼女は首領パッチと固く握手をし、同盟を結んだ。
どうやらカオスの世界へ引きずり込まれているらしい。
「首領パッチのソードと私のブレードがあれば無敵!」
そう、負けなしである。

>>564
閑話休題。
なんやかんやあったが紅魔館、否、蒼魔館……でもなくトイレパラダイスに着いた。
「わぁ!此処があの有名なトイレパラダイスね!」
世界でも一つしか無いトイレのトイレによるトイレだけの楽園、それがトイレパラダイスである。
トイレットペーパーを頭に乗せて意気揚々と入ろうとする。
トイレットペーパーはフリーパス代わりになるのだ。
彼女は同盟を組んだ首領パッチ、そして大好きな葵にトイレットペーパーを渡した。

>>568
「へー、あっそ、ふーん」
彼女はお茶漬けを食べながら聞き流して中へと入った。
中はやはりトイレの楽園である。
「桃源郷はここにあったんだ!!」
そうしてマツリは嬉し涙を流した。
571ピッコロ ◆QXV6kzbAYg :2010/11/03(水) 09:25:42 O
>>566-570

>「あははははは。こんな満月の夜にようこそ。
> お客様達には悪いけど、今は館の中に入らない方がいいよ
> あなた達は真の狂気を知ることになるからね。
> 警告はしたよ。じゃあね」

「大丈夫だ。 俺達はハチャメチャが押し寄せてくるのには慣れている」
ピッコロはそう言って、フランドールを見送った瞬間に、自身の失態に気付いた。

「しまった! 奴も関係者ならば捕まえておくべきだった!」
そうは言っても、もうフランドールは見えなくなっていた。

>「桃源郷はここにあったんだ!!」

先に入ったマツリが喜びの声を上げる。
ピッコロも続けて中に入ると、そこにはトイレパラダイスの名に恥じぬ光景があった。

「この程度の狂気など、狂気とは言わん」
ピッコロはちょうど良いと言わんばかりに、虚ろな目の妖精メイド達からパンツを剥ぎ始めた。
>>461で吉良は言っていた。
パンツをポケット代わりに付ければ、新たな力に目覚めるかもしれないと。
ならば、もっとパンツを渡せば、更にパワーアップする可能性があると考えたピッコロは、戸惑いもなくパンツを剥いでいくのだ。
十六夜咲夜やパチュリーからもパンツを剥ぐ。
魔理沙はドロワーズだったので、親切にドロワーズを焼いておいた。

ピッコロが便座に座っている者達全員のパンツを剥いで、しっかりと吉良に押し付けた時、クラゲのようなものがやってきた。
無題「空を飛ぶ不思議なクラゲ」である。
便座に座っている者達もこのクラゲのようなものを、頭に生やしている。

「気を付けろ! そのクラゲに取り付かれると便座に座らせられるぞっ!」
ピッコロはそう言って、自身に取り付こうとしてくるクラゲ達を、目からの光線で焼き払っていった。
572ルシフェル ◆8zeVOcEm/k :2010/11/03(水) 15:59:25 0
>>551
鵺の悲鳴が辺りにこだまする
あまりにかわいそうになってきたが、明らかに鵺は悪人なのでスルーした

>>568
金髪の少女が警告めいたことを言いながら通り過ぎていく
あの館から出てきたということは明らかに関係者なのだが、すでにその姿はなく捕まえるタイミングを逸してしまった

>>569
青一色の館に入ると、ピッコロがパンツを剥ぎ、吉良に渡していく
「何不埒なことをやってるのよ!」
裏拳で後頭部を殴ろうとしたその時、クラゲがたくさんやってきた
>「気を付けろ! そのクラゲに取り付かれると便座に座らせられるぞっ!」
「あぶない!」
横一列に並べられた妖精たちの姿が消えていた
上の方をふと見ると、妖精たちが空を飛んでいる
音波で妖精の腕を吹き飛ばすが、そんなことでは妖精はひるまない
妖精の目が光輝き、妖精の目から無数の弾幕が放たれた
573名無しになりきれ:2010/11/03(水) 16:40:57 0
野見さん「ルキフェルさん、僕と付き合ってください!!」
574平松葵 ◆o5rr31b3Ps :2010/11/03(水) 22:36:06 0
>>566
「悪趣味な博士……理香子ね!」
理香子こと朝倉理香子とは、東方夢時空に登場したキャラクターで、魔法使いのくせに科学を信奉する異端者として知られる。
多分今回は関係ない。

>>567
「大変!紅魔館もとい蒼魔館がクラゲだらけに!
 と言うか、黒幕が幻想郷産じゃないっぽいのはどういうこと!?
 ここ東方スレじゃないの!?」
グレイブマインドはHALOというゲームに出てくる珍妙な生物で、フラッドと呼ばれる寄生生物の最終形態っぽい何かとされる。

>>568
「大丈夫!真の狂気ならもう見てるわ!」
主にヘブン状態の吉良吉影とか。

>>570
葵はマツリさんからトイレットペーパーを貰った。
「きっと、このトイレットペーパーは何かに使えるかも知れない……ッ!」
いくら意中の人物から貰ったものだといっても、そこまで無理しなくてもよろしい。

>>571
「なっ、なんてことしてるんですか!破廉恥な!」
葵は顔を真っ赤にして恥ずかしがり、そして怒った。女性としてはまあ妥当な反応である。
しかしそのとき、ピッコロに電流走る……ッ!
『いいぞ、その調子でもっとパンツを脱がせ!たとえ相手がアリのフンほどのクソガキであってもだ!』
『悪の声に耳を貸してはならん!気を確かに保つのだ!』
ピッコロさんの脳裏に、二種類の青野武さんの声が響く。
言うまでもなく今のピッコロさんの元となった、ピッコロ大魔王と神様の声だ。
何でこんな声が聞こえるのかについては、後々明かされるかも知れないし、単にわたしのその場の思いつきの一発ネタかも知れない。

「ハッ、そういえばクラゲ!」
ピッコロさんも、何もパンツを脱がしてばかりではなく、クラゲに注意を促している。
それに応じて、葵は妖精メイドとかに寄生している触手が襲いかかってきたところを、間一髪で避けた。
「今の触手は……間違いなくクラゲだ」
違います。多分フラッドとかいうやつです。

>>572
「成功のためには――蝶のように歩かなければならない!」
意味がわからないが、とにかく蝶のように華麗に動いて弾幕をかわしつつ、刀で以って応戦し、妖精どもを蹴散らし、中身の寄生生物を駆除した。
とはいえ、自然の一部である妖精なら、死んでも「一回休み」で済むが、人間や魔女はそうもいかない。
「こういうときのために……妙薬「万病円」!」
平松葵の第二のスペルカードは、その名の通り万の病気を円く治める妙薬「万病円」を弾幕にしてばら撒くものだ。
しかし、用法・用量を間違えると命が危ない劇薬なので、結局攻撃にも使える、まさに万能薬である。
今回はちゃんと用法・用量を守って弾幕にしているので、汚らしい毛唐どもの考えた寄生生物を体外に追い出して治療することができる。
575ゆかり王国 ◆5968562616 :2010/11/04(木) 19:24:42 P
【インターミッション画面 博麗神社】

(神社に本来の主たる巫女の姿は無く、2人の男女が縁側に並んで茶をすすっている。
 女の方はスキマ妖怪こと八雲紫。幻想郷の成り立ちに大きく関わった妖怪の賢者である。
 その立場と人を食ったような胡散臭い言動、更には『境界を操る程度の能力』というやたら抽象的な設定のお陰で、
 二次・三次創作では騒動の黒幕、あるいはデウス・エクス・マキナとしての役割をしょっちゅう押し付けられる苦労人だ。
 男の方はバード星出身の科学者、ユーゼス・ゴッツォ。地球の自然を愛するあまり究極の厨キャラ『全能なる調停者』になろうとした男である。
 要するに物凄く人騒がせな環境テロリストで、結局ウルトラマンや宇宙刑事やキングオブハートにコテンパンにされてしまった。
 どちらも今回の騒動の黒幕とも原因ともなりえた存在なのだが、残念ながら今回はそうではない…)

ユーゼス
「………確かに、この世界の因果律は崩壊している。原因が存在せずとも結果が発生する…即ち、ありとあらゆる事象が起こりうるという事だ。私がこの地に存在していること自体、その証左だろうな」


「そう。…この、眼兎龍茶? 変わった名前よねぇ。実際はただの烏龍茶みたいだけど」

ユーゼス
「お前の『能力』であれば、この世界の秩序を再構築することが可能なのではないのか? …少なくとも、そう考えている者は多いようだが?」


「まさか。…私はヘブライの民が言う意味での神ではないし、そうなるつもりもない。そりゃあ頭の上がらない相手も居ますし、出来ない事だってあります。
 けれども全知全能の神様なんて始めたら、おちおち昼寝も出来やしないでしょう? そんなのは御免蒙りますわ」

ユーゼス
「…そうだな」

【ステージ 博麗神社】

紫A
「見つけたわ。アンタがこの騒動の黒幕ね!」

紫B
「あらあら、見つかってしまったわ。その通り、私がこの騒動の黒幕です」

ユーゼス
「待て。確かに私は協力すると言ったが、本当にこの過程は必要なのか?」

紫A
「ん〜、こういうのはしきたりが大事なのよねぇ。今は私が『博麗の巫女』」

紫B
「そして私が騒動の黒幕。退治されたらユーゼスが、幻想郷ごと綺麗さっぱり元通りにする。これで異変は解決、めでたしめでたし。容量ももう無いし」

紫A
「そしてアナタには『八雲紫の同キャラ対戦でマッチポンプしたのも私だ』という列伝が増える。まあ素敵」

※(あのセリフで一世を風靡した挙句ガンダムやマジンガーやゲッターロボにコテンパンにされたのはバルマー人のユーゼス・ゴッツォであり、厳密には自分とは別人なのだが、ユーゼスにとっては割とどうでも良かったのでスルーした)

【モンスターデータ】
名前:八雲紫A
性別:女
年齢:????
備考:ユーゼスによって属性が変更されたゆかりん。服装は先代博麗の巫女そっくり。いちおう肉体的には人間。『異変を解決する程度の能力』

【モンスターデータ】
名前:八雲紫B
性別:女
年齢:????
備考:ユーゼスによって属性が変更されたゆかりん。能力は紫Aに準ずる。『自称・異変の黒幕』
576ユーゼス・ゴッツォ ◆5968562616 :2010/11/04(木) 19:26:33 P
ユーゼス・ゴッツォは特に何をするでもなく幻想郷の風景を眺めていた。
彼のやるべき事はスレ完走後の後始末のみ。
要するに『大丈夫だ、死んじまってもドラゴンボールで生き返らせる!』理論のドラゴンボール役である。
全てが不確定な現状、八雲紫の一人芝居が何の意味も為さない可能性もあるし、
宇宙開発用のスーツを着て戻ってきた博麗の巫女が全部ズバっと解決していくかも知れない。
「フラッド」が現れた事だけは警戒すべきだが、あの悪趣味な青い屋敷から溢れ出て来ない限り問題はないだろう。
己の人生の全てを捧げてきた理想。夢。そして野望。
全てを完膚なきまでに叩き潰されたユーゼスにとって、世の中の全ては割とどうでもいいのである。


名前:ユーゼス・ゴッツォ
性別:男
年齢:主観年齢70歳くらい
容姿:銀髪のイングラム・プリスケン。仮面はつけていない。
装備:クロスゲート・パラダイム・システム、眼兎龍茶(お徳用パック)
備考:『因果律を操作する程度の能力』
   厨キャラ。本来は文字通りの「全能」を発揮するが、何でもあり状態の幻想郷では後手キャンセルくらいにしか使えない。
   幻想郷の人間や妖怪はどうなっても構わないが自然環境は保護したい、と考えている。


【退治役とか黒幕とかを強引に後付けして解決しようとするのも私だ】



*******************


紅魔館あらためトイレパラダイス前に聳え立つ、幻想郷に不釣合いな鉄の巨人。
ユーゼスが送り込んだモビルドール・ビルゴである。もうスペルカードもへったくれも無い。
門番も着地時の物凄い音とその威容に目を覚ましかけたが、
突っ立ってるだけで特に何をするでもないので、結局シエスタを再開した。

このモビルドールに与えられた指令はただ一つ。
『フラッドがトイレパラダイス外に進出した場合、館ごとビームキャノンで吹き飛ばす』
というものだ。
ピッコロさん除く中の人に死傷者が出るだろうが、妖精以外はスレ完走後に紫とユーゼスが生き返らせるのででぇーじょーぶだ。

【モンスターデータ】
名前:ビルゴ
性別:なし
年齢:製造後2ヶ月
備考:名無しパイロットには滅法強い。

【トイレパラダイス前にモビルドール・ビルゴが出現しました】
577ピッコロ ◆QXV6kzbAYg :2010/11/04(木) 21:02:44 O
>>572-576
クラゲの出現をきっかけに、頭にクラゲを寄生させた妖精メイド達が飛び上がり、弾幕を放つ。
ピッコロはその弾幕の全てを弾き飛ばしながら、先程の脳裏に走った思考を考える。

>『いいぞ、その調子でもっとパンツを脱がせ!たとえ相手がアリのフンほどのクソガキであってもだ!』
>『悪の声に耳を貸してはならん!気を確かに保つのだ!』
ピッコロはピッコロ大魔王の息子であり、生まれ変わりである。
ピッコロ大魔王が死の間際に、卵だったピッコロに記憶を含めた全てを詰め、最後に自分の魂を卵の中に入れたのである。
その証拠にピッコロが死んだ時には神様も死んだ。
ピッコロ大魔王と神様は一蓮托生なのだから。
それなのに、ピッコロ大魔王の声が聞こえるとは。
そして、ピッコロは確かに思い出した。
自分が確かにピッコロ大魔王と融合したことを。
これは今までの自分には無い記憶だ。
そして、気付いた。

「ちっ……この俺も幻想だったとはな」
このピッコロは、全世界のピッコロさんファンがピッコロさんのかっこよさに惚れ、ピッコロさんに淡い恋心を抱き、それが叶わないと知りつつも、脳内でピッコロさんを崇めることを止めない者達の愛が幻想郷に集まり、ブウ編のピッコロさんをベースに実体化したのである。
それ故に、スタンドやハリウッド版のことを知ってたりしてたのだろう。
ピッコロさんファンがピッコロさんの出演した作品を知っていたからだ。
しかし、何で幻想郷にピッコロさんができてしまったのかは疑問が残る。
ファンの愛で幻想入りしてしまうなら、悟空やベジータも幻想入りしているはずだ。
それは偶然にも、この幻想郷で因果率が逆転しており、ピッコロさんができてしまうという結果が現れた。
その結果を道標に、現世のピッコロさんに対する行き場の無い愛が幻想郷に注ぎ込まれて、幻想郷のピッコロさんが誕生してしまったのである。

578ピッコロ ◆QXV6kzbAYg :2010/11/04(木) 21:05:06 O
>「こういうときのために……妙薬「万病円」!」
葵の放った見事な弾幕が次々と妖精メイド達の尻に座薬のように突き刺さり、クラゲ達の呪縛から解放される。
しかし、この弾幕を避ける百戦錬磨の強者もいる。
魔理沙に咲夜、パチュリー。
それにふんどし派の博麗霊夢。

「さて、幻想郷のゴミを片付けてやるか」
ピッコロさんは気を解き放った。
その力は大魔王と融合した舞空闘劇のIFストーリーのファンの愛により、格段に上がっている。
伝説のスーパーサイヤ人やスーパーサイヤ人3、魔人ブウ並だ。
ピッコロさんは目にも止まらぬ速度で動き、当たらずに地に落ちた葵の座薬を拾い、十六夜咲夜を捕まえて、座薬を尻にぶち込んだ。
これで十六夜咲夜も解放された。
十六夜咲夜に寄生したクラゲが消滅した時、外で何か大きな音がしたが、巨大な気は感じなかったので、ピッコロは目の前の戦いに集中した。
579トント ◆Hc1VAagKMg :2010/11/04(木) 21:55:42 O
言葉にできない光景が目の前に広がっていた。これは酷い。まあ狂っているのは自分もおんなじだ。自分を特殊な人
間だと思い込むのは魂が病んでいる証拠だそうだ。出典はそう、
「スタートレック」
まあいい、あいにく箱○は持っていないので、HALOはアニメしか知らないが世界の歪みと
捉えておこう。
閑話休題。
目的と理由。
主観と客観。

「インフレが激しい。私の持つ一種の男性的力、すなわち暴力を表すグロックでは太刀打
ちできない相手だ。つまりジャンプ的段階すら踏まない理不尽な強化、につぐ強化。それ
が私を阻害している。
そもそも、これは物語として成立しているのかどうかわからない。起承転結もままならな
い。オーケー、わかってる。人間なんて所詮は現実でしか生きられない。事実は小説より
も奇なり、つまり現実は狂ってる。Q.E.D.
そう、あたしたちはこんなにも理不尽な世界に生きているのだらよ。」
まあいい、戦わなければ生き残れないのだ。頭良さげに振る舞うのは誰にだってできる。
馬鹿は知識を語りたがり、知恵の有るものは沈黙を守る。この世界は狂っている。そんな
世界だからこそ、私は自分を取り繕うことを諦めなければならない。
汝自身を知れ。でもそんなのイチローにだって無理だ。そんな完璧なイチローもやがてオ
ワコンと化す。時間は残酷だと思う。本当に、心の底から。
私はポケットに詰まったメモ帳を捨てた。不確かな過去に逃げるのは止めよう。立ち向か
うふりをして、逃げ道を探すのはいい加減ウンザリだ。戦おう、前に進もう。
生きるってのは苦しみの連続だろう?ロイはデッカートにそう言った。汚染された近未来
のLAで、酸性雨に打たれながら。
私はお前達の目には信じられないものを幾つも見てきた。
だがそんな思い出ももうじき消えてしまう。
「邪魔なんだよ、ロボットごときが」
私はグロックを構えた。いい加減、立ち向かう事にしよう。立ち向かう事で自分に言い訳
をしよう。既成事実を作ろう。『たいへんよくできました』の赤い判子を貰おう。メタフ
ォリカルに巨大なロボットを殺そう。周りの事など知った事か。
私は私だ。
「帰れ、昭和の世界に。時代遅れなんだよ人形巨大ロボットなんて」
そうして、私はシエスタを貪る機動戦士を木っ端微塵にした。
580吉良吉影 ◆yZbFnJzRAZhU :2010/11/05(金) 22:25:33 0
>>571
「何?パンツ・・・だと?」

吉良はピッコロに押し付けられたパンツの山を見て
「あぁ、いいですねぇ」の波が押し寄せてきたのを感じた。

まず、謝罪の前に、東方ファン及び、関係者の皆様にお知らせしたいことがございます。
この度、東方TRPGさんサイドに理解して頂きたいのは、
“私がここ1クールほど仕事が忙しく、殺人に行けていない”という事実であります。
そんな状態で私が幼女のパンツを見れば、完全に汚れ2次萌えキャラとカン違いし、
ズーリーしたくなることは、不可抗力としか言いようがなく
「あらあら、いいですねぇ。」と、最終的にはおすりすり1回ツェーマン(1万円)でなんとかなるかなと腹をくくった所存です。
その旨、何卒ご理解くださいますよう、この場を借りて切にお願い申し上げますと共に、
今回の一件は、温かく見守って頂きますよう、重ねてお願い致します。

                                  ジョジョの奇妙な冒険・吉良吉影

吉良のレベルが上がった!!
タイリョクが上がった!!
テンションが上がった!!
スタンド「パンツァダスト」を覚えた!!

「フフフ、私も手を貸そう。この素晴らしき世界の為に!!」

吉良はピッコロの肩を揉み始めた!!
「お〜こってるな。よし、から揚げ美味しく作るならぁ・あ・モミモミ〜モミモミ♪」
581名無しになりきれ:2010/11/05(金) 23:15:51 0
香田晋かyo!!
582名無しになりきれ:2010/11/05(金) 23:16:31 0
世界のキラポー
583首領パッチ:2010/11/05(金) 23:51:01 0
>568
「真の狂気!? 常識人のオレにはキツいぜ!」

>570
マツリからフリーパスを受け取る。
「おっ、準備がいいな」
フリーパスを頭上のトゲにはめるとジャストフィットした。
>「桃源郷はここにあったんだ!!」
「新たな路線のテーマパークというわけか……。
これは来年あたり流行るとオレの勘がつげている!」

>571
>「気を付けろ! そのクラゲに取り付かれると便座に座らせられるぞっ!」
「白亜のセラミック! 絶妙なフォルム……。これが最新型ウォシュレット便座か…!
え? 座ったらいけないのか? まずい! ケツが便座から離れない!」

>572
「ぎゃああああああああ!! 何このハメプレイ!」

>574
>「こういうときのために……妙薬「万病円」!」
便器から離脱!
「助かったぜ!」

「変態クラゲめ!一掃してやる!」
首領パッチニードルを四方八方に飛ばす。
これに当たったクラゲはオレのようなナイスガイになることだろうう。

>580
「オレも手を貸すぜ!」
パンツを頭に被ったかめだ兄弟が応援の舞いを踊る。
584平松葵 ◆o5rr31b3Ps :2010/11/06(土) 00:54:50 0
>>577-578
「あおおーっ!!」
「にんっしんっ!」
さわやかな少女の絶叫が、澄みきった蒼魔館にこだまする。
レミリア様のお庭に集う乙女たちが、今日もヘブン状態のような笑顔で、背の高い門から侵入してゆく。
汚れを知らない心身を包むのは、深い色の弾幕。
スカートの下のドロワーズは乱さないように、陰陽玉に押し潰されないように、ゆっくりしていくのがここでのたしなみ。
もちろん、集団乱交を行なって伝説になるなどといった、はしたないヘヴィアーマーなど存在していようはずもない。

「うわぁ」
万病円は飲み薬である。
百薬の長たる酒は本来口から飲むものだが、尻の穴から飲むと急性アル中で死ぬ。
万病円にしても、葵のモデルになった人が実際に処方したとされるが、それが尻から注入されたという記録は残っていない。
葵はただちに十六夜咲夜に黙祷を捧げると共に、自身の貞操の守備を4倍に増強した。
そして同時に、誰かがある違和感に気付いたかも知れないが、それが何かは言わない。
別にそれほど重要なことではないが、後で伏線だと言い張れることが書いてあったので、敢えてツッコミは入れない。

>>579
「大変だ、トントさんの病気が悪化しなすった」
出会って間もない人物を病気呼ばわりは酷い言い草であるが、
実際のところ、記憶が1日分しか保持できないのは、何らかの外的ショックに起因する病気かも知れない。
心の病気だとしたら、万病円でも治るかどうかは怪しいところだ。

今夜もまた、誰かが命を落とす……

>>580
ますます病状が悪化している気がする吉良吉影。
「吉良さん。貴方は病気なんです。助けてあげます」
とりあえず、こちらにも万病円が必要だと思ったので、直ちにこれを投与した。
心の病気は治らないかも知れないが、脳の病気だったら快方に向かうに違いない。
しかし、万病円は主成分がアレとかアレとかアレ(詳しくはGoogle先生に聞いてみよう)な劇薬であるため、吉良吉影がどのようになるのかは不明だ。


>>583
首領パッチは増殖した。
何故か?汚らしい毛唐どもの作ったクラゲに、首領パッチニードルが命中したからだ。
「家族が増えるよ!!」
「やったね首領パッチ!」
いつの間にか葵も増えているが、何処もおかしいところはない。

そんなこんなで一通り汚らしいクラゲの駆除が終わったので、あとはレミリア・ブルーレットを始末するだけである。
585名無しになりきれ:2010/11/06(土) 01:13:42 0
王座に鎮座するはピンクの服をまとった子供
赤の瞳を持ち、背中から竜の翼のようなものが生えてる
「ごきげんよう。何か用かしら?」
王座からぴょんとおり、ピッコロたちを見た
「私は大いなる罪を犯してきた。そして、お前たちが渡しを殺しに来ることもわかっていた。でも、それではTRPGになるまい。殺し殺される戦いとやらを始めようではないか」

586名無しになりきれ:2010/11/06(土) 01:17:22 0
【モンスターデーター】
名前:レミリア・ブルーレット
性別:女の子
年齢:500歳
備考:運命を操る能力を持ち、今はグレイブマインドに寄生されている。鬼と同等の身体能力と天狗と同等の素早さを持つ。弱点は日光と流水だが、ほかにも致命的な弱点があるらしい
587ピッコロ ◆QXV6kzbAYg :2010/11/06(土) 05:20:06 O
>>579-586
トントや吉良がこの場の雰囲気に飲まれ、病状が悪化し始めている。
首領パッチはいつもと変わらないようだが、どこかのマトリックスのエージェントのように、自分自身を量産させていた。

>「お〜こってるな。よし、から揚げ美味しく作るならぁ・あ・モミモミ〜モミモミ♪」
吉良がピッコロの肩を揉む。
こってるように感じるのは、マントの重り越しだからだ。
ピッコロが無言で葵の弾幕を手に取り、吉良の尻にぶち込もうと振り返る。
しかし、後ろにはパンツを被った変態が踊っているだけ。
吉良は葵に薬を飲まされていた。
そして、葵も増えていた。
ピッコロは行き場の無い座薬だと思っていた飲み薬をどうするかと考えて、まだクラゲに寄生されてる者達がいたので、投与することにした。

「魔浣腸殺砲!」
必死に逃げようとする魔理沙の後ろ姿に、ピッコロは薬を指に挟んで瞬時に近付き、魔貫光殺砲を撃つように薬を尻にねじ込んだ。
白目を向きながら、>香田晋かyo!! >世界のキラポー とか叫んでいたが、弾幕少女だから、これくらい何ともないぜ。
これで寄生された者はパチュリーだけ。
パチュリーは体がひ弱そうなので、ピッコロは優しく口移しで薬を飲ませてやった。
そうして、クラゲ達を退治した一行は、レミリア・ブルーレットの待つ王座の間に辿り着く。

>「私は大いなる罪を犯してきた。そして、お前たちが渡しを殺しに来ることもわかっていた。でも、それではTRPGになるまい。殺し殺される戦いとやらを始めようではないか」

「御託を抜かしてる暇があるならば、さっさとパンツを脱いで尻を出せ」
目の前のレミリアの左肩だけが妙に膨らんでおり、大きな気を放っている。
妖精メイド達のように寄生されてるようだ。
レミリアは悟飯のように可愛らしくも、パチュリーのようにひ弱そうでもない。
ピッコロは躊躇いなく尻に薬をぶち込むつまりだ。
588ユーゼス・ゴッツォ ◆5968562616 :2010/11/06(土) 21:54:51 P
>>577-587
神社で茶を飲むのも飽きてきたユーゼスは一連の騒動を観察していたが、
特に気になる点は無かったのでスルーした。
棒立ちのビルゴを拳銃で破壊した人物が居たようだが、
ユーゼスの常識では、あんなものは戦闘行動中であっても素手で破壊できる人間がごまんと居る。
結局のところ、ウルトラマンや宇宙刑事やキングオブハートにコテンパンにされていたお陰で
ユーゼスのインフレの尺度の感覚はぶっ飛んでいたのである。

(後はあの連中がフラッドの親玉を駆逐すれば一件落着だな。
 だが、自己増殖を行ったあの首領パッチとかいう生物… 放置しておけばこの惑星の生態系に悪影響を及ぼすかも知れん。修正が必要か)

ユーゼスは大量増殖した『元フラッドの首領パッチ』の因果律を操作し、脅威のナノマシン・DG細胞の因子を組み込んだ。
これで彼らは自己増殖・自己進化・自己再生と共に、自然環境の保護を指向する筈だ。

すると何がどう間違ったのか、量産型首領パッチ軍団はメイド服を着て、館内の掃除を始めてしまった。
更にオリジナルの首領パッチにもバケツとモップを押し付けて
「さあ、トイレ掃除の時間だぜ!!」などと手伝わせようとしている。


ちなみに、たまたま茶を飲み干すタイミングだったお陰で、
葵が増殖した事には気付かなかった。
589べジータ ◆Oe3/n5y4e8y. :2010/11/07(日) 00:53:51 0
>>587
「フン、ピッコロ。どうやら手こずっているようだな。」

館の一番上の風見鶏の上に立つM字型のハゲ。
彼の名前はべジータ・ベータという。
ブルマにトランクスのトランクスを買って来いとおつかいを頼まれたのだが
気が付いたらこんなところまで来ていたのは秘密だ。

「フン、このべジータ様が来たからにはさっさとケリを付けてやるぞ!!
ハァァアア!!」

べジータのM字ハゲが黄金に輝き、アメリカ人もびっくりの
金髪へと変貌する。
ネタにされがちだが、セルを圧倒した事もあるスーパーサイヤ人だぞ
この野朗。

「これが、スーパーサイヤ人だ。貴様ら、覚悟しろよ!」
590名無しになりきれ:2010/11/08(月) 02:23:06 0
山道を登る。――騎士とはなんだ?
剣を振り、闘う者のことか。いや、闘うだけならば戦士である。騎士には至らない。
山道を登る。
――騎士とはなんだ?
その名の通り、馬に乗り駆る者のことか。いや、それは騎兵である。今求めている答えには届かない。
では、騎士とは何なのか。

「それは、国に仕え、民を守る。世の人の規範となるべき者にこそ与えられる称号であるっ!!」

山道を登りながら、男は叫ぶ。どう考えても山登りには向いていない、高そうな鎧に身を包み。金髪碧眼のその顔は、凛々しいと形容してもどこもおかしくはない。
誰が見ても、「騎士だ」と納得する容貌である。それを裏付けるように、騎士を表す紋章が、腰に下げた剣に光る。
まるで輝いているかのように磨き上げられた白銀の鎧。刃毀れ一つしていない、研ぎ澄まされた業物の剣。傷が、何もない。使われた形跡すら、どこにもない。
騎士という職が男の言う通りなのであれば、男は民を護らねばならない。何から守る?通り魔、強盗、殺人鬼?それは警察的役人の仕事であり、騎士の管轄ではない。
地震、津波、タイフーン?それは自然災害、守りたくても守れるものではない。ならば何から守るのか。外敵からだ。他国からの侵略や、民の生活を脅かす魔獣などから守るのが騎士の役目ではないのか。
では、そのような危険のない世界であったら?好戦的な近隣国や、人食いの怪物があり得ないような世界であったとしたら。
騎士の存在は、極端に矮小化する。国に仕えているだけの、何もしない、ただの高給取りでしかなくなる。
この男のように、頭もよくなく、それほど武芸に秀でているわけでもなく。何の取り柄もない癖に、ただ「騎士」という矜持とプライドに凝り固まった人間が生まれてしまう。くり返す、この男のように。
親が騎士だった。祖父が騎士だった。その父も、祖父も、騎士だった。物心ついた頃から将来は騎士になると思っていたし、当たり前のように騎士となった。
騎士らしいことは、何一つすることもないまま。今山に登っているのだって、ここの山頂に何か邪教の本尊となっている祠があるから破壊してきてくれ、という小間使いのような命を受けたから。
男は山道を登り続ける。評判の悪い大臣の命とはいえ、久々の、国からの命なのだ。騎士という自分にプライドを持っている男としては、意気揚々と登らざるを得ない。
ここは数百年単位で平和な時代、騎士は必要とされていない。
しかし、裏を返せば――
――――あの馬鹿め。何の疑いもせずに向かって行きよった。
――――あの山の祠は邪教の本尊などではない。歴とした聖域だ。
――――数百万とも言われる魔王軍の軍勢が封印されているのだぞ。
――――その力で、この国は大混乱に陥ることだろう……。
――――くっくっくっ、それでいい。このような国、滅びてしまえ!
――――ふはははは!はーっはっはっはっ!!
男は山道を登り続ける。その先に待つのは、平和な時代を再び混沌におとしめた愚か者という汚名。男は、何も知らない。騎士は、何も知らない。
                                                  
降り出した雨から逃げるように、男は山道を駆け登る。みるみるうちにどしゃ降りへと変化した雨。泥濘んだ大地に足を取られぬよう、下を向いて走り抜ける。
やがて見えてきた祠。まごうことなき目的地。一寸の躊躇もすることなく、男はそこに飛び込んだ。

「頼もう!」

返事はない。髪を濡らす水滴を振り払いつつ一足一足踏み入れて行くと、人の気配に気付く。
椅子に座る、黒い影。鎧に身を固めた人物が、身を沈めている。ここの邪教の信者であろうか?祈りを捧げているのだろう。
戦わねばならぬかと思ったが、どうも鎧の人物は憔悴しきっているように見える。とりあえずは放置し、ここに来た目的を果たす。

「いざこそ、国を揺るがす邪教、この剣にて滅する!」

鞘から剣を抜き放ち、振り上げたまま祭壇へと突進する。祭壇には、杯がひとつ。
何故か、それだけ、埃を全く被っていない。
近づくだけで圧迫されるような力を感じる。

――なるほど、聖杯というわけか。
本尊とされるに違いない。
男は、祭壇の目前に立つと、力を込めて刃を振り下ろした。

騎士叙勲の際に賜った、国家有数の名匠が鍛え上げたその剣は、やはり斬れ味も凄まじく。
まるで生肉を断ち切るように。
祭壇ごと、真っ二つに両断した。
その、聖杯を。

その瞬間である。
どす黒く、分厚い、雲の内から。
紫電の光が、雷光が。真っ直ぐに降りてきて。
祠に直撃したかと思うと。

場は、光で覆われた。
591名無しになりきれ:2010/11/08(月) 02:25:44 0
突然の光に視界を奪われてから数秒。目を開くと、そこにはもはや瓦礫と化した祭壇しか残ってはいない。

「これで、よし!」

当面の目的は達したと、朗らかな表情で振り返る。さて、後は帰って報告するだけではあるが。
突然の行動に驚いているであろう先程の鎧の邪教の信者に、我が国教の貴さを説いてやることとしようか。
そうだ、この祠をこれから国教の祠として再利用するというのもありではないだろうか。そんなことを考えながら、ふと、違和感に気付く。
窓の外。祠の西側に付いた窓から見えるのは、この山の隣に聳える、別の山である。
何の力が働いているのか、立ち入る人々の方向感覚を狂わせるため、「魔の山」などと呼ばれ、滅多に人が近づかない、あの山が見える。
そう呼ばれているにはもう一つ理由があった気がするが、それは忘れてしまった。とにもかくにも、確かにその山は見える。雨の中でも、薄らと。ただ、違和感しか感じない。
窓に近付き、絶句する。違和の正体。魔の山の頂。あんなものは、なかったはずだ。少なくとも、ついさっきまでは。
そこにあったのは、禍々しい造形。一言で言うならば、魔城。自分の目で見ている風景が信じられず、男はその場に膝を付いた。
雨空だとはいえ、外はまるで夜のように暗い。もう、『なかったこと』には出来ない。全ては、動き出した。
男を山に遣わしたあの大臣は、責任を追及される前に自ら命を絶った。この世界への呪詛の念が書かれた置手紙を遺し。
その手紙には、世が変化した理由が事細かに書かれていた。――男を、名指しして。
男は騙されたのは間違いない。だから国からの咎めは何もなかった。男は命を全うしただけ。
だがそれでも、この争乱は男が起こしたものだ。故意のあるなしに関わらず。男は、民より逆賊の謗りを受けることになった。

街を歩けば、罵詈雑言と共に石を投げられた。ある晩、家に火をかけられた。それ以上に男を苦しめたのは、愛する妹が――。
悲しみは浮かべど、恨みは湧くことはない。自業自得なのだ。『知らなかった』で済まされないのだ。全ては、己が撒いた種。
だから、男が王からの御触れに従おうと考えたのは、当然の帰結と言えるだろう。
自分の無知と無能が齎した結果がこの惨状だ。なれば己の力でこの世を元の姿に戻す。それこそが贖罪。それこそが騎士としての務めである。
男は単身、王都を離れ。男は単身、死路を行く。
すでに魔都へと向かった腕に覚えがある者も、数人乃至は数十人で徒党を組んでいる。当たり前の話だ、一人きりでどうにかなるなどと考えるのはよほどの馬鹿しかいない。
男だって孤独になりたかった訳ではない。だが、世を混乱させた張本人と共に行動しようと考える人物はいない。それを十分理解しているから、男は孤影。
別に、ここで死んでもいい。もう、失うものなど何もないのだ。
期せずして、ほぼ同時に街を旅立った、二人の男。方や、白い騎士。方や、黒い騎士。
2人の道が、丁度交わらんとする時。男達の頭上で、まるで餌を見つけたとばかりに嘶く声。人ほどもある体躯、鋼のような爪と嘴。魔鳥が、旋回していた。
「離れよ、畜生風情が!」
                               
たとえ世間から何と言われようとも、心はいつでも高潔な騎士である。
危険な目に遭っている人物を見過ごすことは出来ない。
見つけるとともに、体が動く。
実力は、足りずとも。

差し伸べられた手に落ちていた剣を握らせ、男は抜き身の剣で真っ直ぐ魔鳥と対峙する。
ほんの十分の一秒の停滞の後、蹲う重鎧より目の前の軽鎧の方が喰い易しと見たか、鳥はその嘴の矛先を移す。
その鈍色の凶器が、今、男に向け振るわれようとする。

一撃目。既の所で剣で止める。
二撃目。腹にまともに嘴の衝撃。胃の内容物が食道を駆け上がって来る。
剣を取り落とさなかったのが、我ながら天晴れと思わざるを得ない。
三撃目。いや、厳密に言うならばそれは撃ではない。
左足を食いつかれ、軽々と空へと持ち上げられる。

陸上生物を高々と持ち上げ落とし、衰弱させてから食らう習性を持った鳥がいる。
この鳥もその一種なのだろうか、それを窺い知ることは出来ないが。
万力で挟まれたような痛みの後、それから解放された先に待っていたのは浮遊感。

――死ぬ。

それを頭で理解する前に体が動いた。
握り締めた剣を、闇雲に突き立てた。
鳥の断末魔が聞こえた。

空から、落ちて来る。
瞳に剣を突き立てられ、痛みにもがき苦しむ怪鳥と。
振り落とされぬようにと、突き立った剣の柄を強く握り締める男。
ゆっくりと。
ゆらり、ゆらりと、落ちて来る――。
592名無しになりきれ:2010/11/08(月) 02:28:40 0
門にほど近い、一角。
「――つまりその、何百年か昔の魔王軍との戦争の終結は、かなり強引なもんだったんだろ?」
「当時の資料によれば、な。解読するのも一苦労だが」
「ここで魔王軍と戦っていた奴らもみんな一緒に封印。なんとも非人道的だなー」
「そうでもなければ、とても終わらせることは出来なかったと言うことさ」
「ん? ってことはさ。封印されてた人達も、魔王軍とともに現世してるってことなのかな?」
「可能性はないとは言えない。封印されていた間の状況など、窺い知ることなど出来やしない」
「じゃ、もし居たとして、『魔法』みたいなの使えたりするのかな? こう、ボワーッて火を出したりとか」
「……ふむ、あるかもしれないな。今の俺たちには絵空事でしかないが、その頃はまだ魔法が日常的に使われていたという話も聞く」
「へぇ。教えてもらえたりしないかな」
駆け込んで来た足音に、雑談をやめそちらに注意を向ける。
「どうした?」
「人が来たんだけど、怪我人がいるらしくて、すぐ治療してほしいらしいの!」
「わかった、すぐに運びこめ!」
「救急具はまだあるよな?」
「仮眠ベッド、一つ開けといて!」
「大丈夫、ただ気絶してるだけさ。そんなに血相変えてるもんだから、大事かと思ったぜ。じき、目も覚ますだろう。……あんたらも、あの気が触れた令に従って来たんだろう? ったく、とんでもねぇ話だよな」
傭兵の男は、笑って言った。常ならば、あの高さから落ちたのであれば大怪我である。治療を受けたとて、しばらくは戦うことなど出来やしないだろう。
しかし男はやがて目を覚ますと、体に多少の軋みを感じつつも何事もなく立ち上がる。傷はあるが、決して大したものではない。
矛盾しているか?常ならば、である。男は、ただの人間だった。しかし今、確実にただの人間ではなくなりつつある。
あの雨の日。世界が変わったあの日。封印の聖杯を両断した瞬間に、その場を多い尽くしたあの光。溢れ出した魔の奔流が、男の体に影響を及ぼしていた。男の体に、「魔」が息づいている。
「魔」に、近づいている――。
目を覚まし、状況を確認する。気付けば、既に魔都へと到着していたようだ。近くにいるのは先ほど魔鳥に襲われていた黒い鎧の男と、見覚えのない少年騎士。どうやら自分を治療しようとしてくれたらしい。その心遣いに礼を述べ。
「我はヴェンディッド家が長子、クーゲル。……あの逆賊、クーゲルだ。……目的が同じであるならば、態々道を違えさせる必要はないだろう」
自分がこの災厄の原因であることを隠すことはない。背負って行くべき罪なのだ。
「信頼出来ねばいつでも後ろから突き殺してくれれば良い」
そう言って軽く笑い。一所に留まる時間的余裕などないと、男は先陣切って北へ。城のある方角へ歩き出す。ルノーと名乗った少年が語る、『白昼夢』とは何なのか。それだけが気にかかる。
男には焦りがある。これから同行者となる者の名前すら聞かず、自分の名前のみ告げるだけでさっさと進もうとしてしまう。
男が多少高慢な性格ではあったことを差し引いても、少し異常なほどだ。その姿は、傍目からみれば「急ぎすぎている」ようにしか写らない。
男には焦りがある。先刻からこの体を支配する、あの城へと早く向かわなければならないという焦燥感。魔都にて目を覚ましてからは、その昂りが最早無視出来なくなってしまっている。
男には焦りがある。一刻も早く世に恒久的な平和を取り戻さねばならない、という正義感から来るものであればどれだけ幸せなことか。
本能が、囁きかけているのだまるで――この体は自分の物ではないかのように。先頭立って進んでゆくと、やがて瞳に映る光景が色を変えてゆく。
足を止めるな、という彼の声が聞こえる。なるほど、これが白昼夢か。取り囲む無数の鎧兵士たち。こちらの歩みを止めようと、届かぬ手を伸ばしてくる。ここに来る前、些少調べたから知っている。この鎧どもの言っている言葉の意味を。
その口から零れる呪詛の念。少しでも耳を傾ければ、足が止まってしまうことだろう。しかし男は周りを見渡すと、口を開き、声を張り上げ――
「現在を生きるものとして、貴殿らには礼を申し上げたい! 諸君の犠牲の上で、我らは長き間幸福に浸ることが出来た!そこに貴殿らの同意がなかったことは分かっている! 恨みが募るのも確かであろう!
しかし我らとしては数百年前、世代にして数十世代も前になる! 先祖の愚行を、我らが償う道理はない!その怒りの行き場がない? そんなことはない! そもそもがあの魔の城、魔の軍が全ての元凶ではないか!
それを滅せんというのが我らである! 諸君らに変わり、我らが諸君の恨みを晴らして見せよう!しからばどうかここはひとつ、我らを通して貰えぬだろうか!」
593名無しになりきれ:2010/11/08(月) 02:30:38 0
その姿は気が触れている。いかれている、と言い換えてもいい。幻覚に向かって、説得している。しかもかなり自分勝手な理論で。
当然、何が変わる訳ではない。周りの鎧による行動の阻害は緩和されることはない。しかし男は晴れ晴れとした表情になり。前を見据え。一歩一歩踏み出す足に力が籠る。
歩みは止めぬまま、体の後ろに両の手を伸ばす。幻覚ではない存在に触れたことを理解すると、男は掴む。
手か、鎧の一部か。それは今はどうでもいい。後を歩いているはずの二人であらばそれでいい。振り向かなくてもいい。引っ張ってゆくことができればいい。先達する自分が迷わなければいい。
例え二人が惑わされその歩みを止めてしまったとしても、自分が歩いてゆくことが出来れば、きっと――。

「抜けた……のか?」
再び周囲の色が変わり、そこには幻覚を見る前と同じく、廃墟のような城下が広がっている。
二人を掴んでいた手を離すと、男は息を吐く。しかしそれも刹那のこと、すぐに聳える城に足を向け始める。周りが見えていないかのように、相も変わらず、先頭切って。
「ルノー、と、言ったか。少し落ち着くといい」
畳み掛けるようなルノーの言葉に、男は制止の声を上げる。確かにこの老婆が信じられない気持ちはわかる。男だって、不信感はある。
ただ、動くことが出来ない以上、どれだけ強い語調で喋ろうとそれは強がりにしかならず。それ以上に――。
「違和感はあったのだ。幻覚を見せるのであれば、同士討ちさせるなど、被害は簡単に与えられるはず。だが、戻されてしまうだけなのだろう?何度でも、挑戦出来さえする。まるで――強さを持たぬ者を、危険から遠ざけようとしているようではないか?」
篩をかけていたのではないか、と男は考える。あの幻覚に心乱される事なく、先に進む事が出来る者。そのような者こそ、挑む資格があるというもの。
「利用されているとしても、それはそれで構わぬさ。こちらは何もわからぬ状態なのだからな。――少しぐらいは、藁にもすがる」一呼吸。
「ということで、我は従っても構わないと思ってはいる。――ひとつ、気になることもあるしな」
頭の奥から、声がする。何をしている? そのような不審人物の言葉に耳を傾けるな!寄り道をするな、城へ向かえ! 早く! 早く! 早く! 早く!
早く! 早く! 早く! 早く! 早く! 早く! 早く! 早く!早く! 早く! 早く! 早く! 早く! 早く! 早く! 早く!

――一体、この声は――

その図書館は広くなく、些かこじんまりとしていた。在りし日にも来館数がそれほど多かったとも思えない、狭く寂れた図書館。
とはいえ、蔵書量が常なる建築物より格段に多いから図書館と呼ぶのだ。そこにあるのは無数の書籍。単行本、文庫、新書。崩れかけた本棚に、机や床に。
「この中から探し出すというのは……中々に骨の折れる作業ではあるな」
図書館のどの辺りにあるのかぐらい聞いておけばよかったか、とため息を吐きつつ独りごちる。だがあの老婆の口振りからすると、すぐ分かる場所に置いてあるはず。少なくとも態々本棚まで目を通す必要はないはずだ。
しかしこの街がどうしてこのようになったか調べるのであれば、そうともいかない。並んでいる本棚の規則性から、見当を付けて、探して……。
調べる価値はあるとはいえ、それはあまりにも途方もないことに思えてくるものだ。
「まだ日は高いとは言えど、そう長居もしてはいられぬ。一時間、程だろうか。探し続けられたとしても」
手分けして探してもいいが、何が起こるか分からないこの魔都、例え少しの間でも単独行動はさせることは出来ない。
それは男の傲慢な自己犠牲の精神の表れでもある。このように行動を共にしているのだ、この二人は我が守らねばならない。
騎士として。由緒正しき騎士として、だ。――まったくもって、傲慢な。
(それにしても)
人の皮の装丁、か。そのような書物。魔書、禁書の類いに決まっているではないか。もう一度周りを見渡す。さっきから考えているのは、ここに沢山いるという"幽霊"のことで。
先程の会話でもあったが、何か知っているのであればこちらに有益な情報を聞くこともできる。果たして、対話出来るのかどうかも定かではないが。
男は一歩足を踏み出す。何かを踏んだか、乾いた音がした。割れた曇り硝子の窓から風が吹き込み、床に散乱した本のページをめくる。
前が見えないといったほどではないが、その場は薄暗く。奥にゆけば、もう少し暗くなるだろう。本当に"幽霊"が出たって、少しの違和感もない。
埃の匂いが鼻について、男は一度だけわざとらしく咳き込んだ。
――心の底からの声は、まだ聞こえている。もしやこれが本当の自分自身の意思なのかと、疑ってしまうほどに。
594名無しになりきれ
山道を登る。――騎士とはなんだ?
剣を振り、闘う者のことか。いや、闘うだけならば戦士である。騎士には至らない。
山道を登る。
――騎士とはなんだ?
その名の通り、馬に乗り駆る者のことか。いや、それは騎兵である。今求めている答えには届かない。
では、騎士とは何なのか。

「それは、国に仕え、民を守る。世の人の規範となるべき者にこそ与えられる称号であるっ!!」

山道を登りながら、男は叫ぶ。どう考えても山登りには向いていない、高そうな鎧に身を包み。金髪碧眼のその顔は、凛々しいと形容してもどこもおかしくはない。
誰が見ても、「騎士だ」と納得する容貌である。それを裏付けるように、騎士を表す紋章が、腰に下げた剣に光る。
まるで輝いているかのように磨き上げられた白銀の鎧。刃毀れ一つしていない、研ぎ澄まされた業物の剣。傷が、何もない。使われた形跡すら、どこにもない。
騎士という職が男の言う通りなのであれば、男は民を護らねばならない。何から守る?通り魔、強盗、殺人鬼?それは警察的役人の仕事であり、騎士の管轄ではない。
地震、津波、タイフーン?それは自然災害、守りたくても守れるものではない。ならば何から守るのか。外敵からだ。他国からの侵略や、民の生活を脅かす魔獣などから守るのが騎士の役目ではないのか。
では、そのような危険のない世界であったら?好戦的な近隣国や、人食いの怪物があり得ないような世界であったとしたら。
騎士の存在は、極端に矮小化する。国に仕えているだけの、何もしない、ただの高給取りでしかなくなる。
この男のように、頭もよくなく、それほど武芸に秀でているわけでもなく。何の取り柄もない癖に、ただ「騎士」という矜持とプライドに凝り固まった人間が生まれてしまう。くり返す、この男のように。
親が騎士だった。祖父が騎士だった。その父も、祖父も、騎士だった。物心ついた頃から将来は騎士になると思っていたし、当たり前のように騎士となった。
騎士らしいことは、何一つすることもないまま。今山に登っているのだって、ここの山頂に何か邪教の本尊となっている祠があるから破壊してきてくれ、という小間使いのような命を受けたから。
男は山道を登り続ける。評判の悪い大臣の命とはいえ、久々の、国からの命なのだ。騎士という自分にプライドを持っている男としては、意気揚々と登らざるを得ない。
ここは数百年単位で平和な時代、騎士は必要とされていない。
しかし、裏を返せば――
――――あの馬鹿め。何の疑いもせずに向かって行きよった。
――――あの山の祠は邪教の本尊などではない。歴とした聖域だ。
――――数百万とも言われる魔王軍の軍勢が封印されているのだぞ。
――――その力で、この国は大混乱に陥ることだろう……。
――――くっくっくっ、それでいい。このような国、滅びてしまえ!
――――ふはははは!はーっはっはっはっ!!
男は山道を登り続ける。その先に待つのは、平和な時代を再び混沌におとしめた愚か者という汚名。男は、何も知らない。騎士は、何も知らない。
                                                  
降り出した雨から逃げるように、男は山道を駆け登る。みるみるうちにどしゃ降りへと変化した雨。泥濘んだ大地に足を取られぬよう、下を向いて走り抜ける。
やがて見えてきた祠。まごうことなき目的地。一寸の躊躇もすることなく、男はそこに飛び込んだ。

「頼もう!」

返事はない。髪を濡らす水滴を振り払いつつ一足一足踏み入れて行くと、人の気配に気付く。
椅子に座る、黒い影。鎧に身を固めた人物が、身を沈めている。ここの邪教の信者であろうか?祈りを捧げているのだろう。
戦わねばならぬかと思ったが、どうも鎧の人物は憔悴しきっているように見える。とりあえずは放置し、ここに来た目的を果たす。

「いざこそ、国を揺るがす邪教、この剣にて滅する!」

鞘から剣を抜き放ち、振り上げたまま祭壇へと突進する。祭壇には、杯がひとつ。
何故か、それだけ、埃を全く被っていない。
近づくだけで圧迫されるような力を感じる。

――なるほど、聖杯というわけか。
本尊とされるに違いない。
男は、祭壇の目前に立つと、力を込めて刃を振り下ろした。

騎士叙勲の際に賜った、国家有数の名匠が鍛え上げたその剣は、やはり斬れ味も凄まじく。
まるで生肉を断ち切るように。
祭壇ごと、真っ二つに両断した。
その、聖杯を。

その瞬間である。
どす黒く、分厚い、雲の内から。
紫電の光が、雷光が。真っ直ぐに降りてきて。
祠に直撃したかと思うと。

場は、光で覆われた。