1 :
名無しになりきれ:
地球温暖化は予想より速いペースで進み、日本は領土の15%が水没し、
3月から12月まで、ほぼ毎日が真夏日という熱帯の国に。東南アジア、
ミクロネシア、ポリネシア、メラネシア諸国は領土が水没。
ロシアのシベリア大陸は豊かな緑地と化し、領土を国家を失った諸国に
土地を貸与し、その地代で莫大な収入を得ている。
こんな感じの世界でよろしく。
熱いね。
余談だが温暖化は地球のリズムに含まれているという説があるようだ…
そうあって欲しいものだな
4 :
名無しになりきれ:05/02/22 16:23:07
京都議定書
はさみじゃがー漏れの股間の膨張熱で地球が危ない!
>3
クーさん博識でつね
太陽の黙示録
>1
よろしくっていわれてもどうすればいいんですかねー。
勝手にゆるゆるレスしちゃいますけどいいんですかねー。
>2
日本はもうまじ熱いですね。
マイうちわは必須ですよ。温い空気しかあたんないですけどね〜ぱたぱた。
>3
あうー・・人間が住めない星になるのも必然なんですかねぇ。
極寒の土地に沈んでいった恐竜たちの気持ちがわかるかもしれませんねー。
>4
いやー・・・・まあ。ちょっと遅かったですねー・・・。
あまり詳しくないんですけどねぇ。
ちょっと遅かったみたいですねぇ。まあ、今は今なんで規定されたことは全部やりつくしてて、
ほかにもこまごまとしたことが決まったわけですよ。国家的にも。
でもどうなんですかねぇ。ムカシの気温に戻るんですかねぇ。
急に戻ったとしても熱い日本しか知らない僕らの歳の人は困っちゃうでしょうけどねぇ。
海水の濃度が変化したことにより海流に影響が出ている。
じきに氷河期が訪れるかも知れんな。
11 :
クーヤ:05/02/22 18:28:41
>10
氷河期か…
まぁ来るのが当たり前なのだが来て欲しくないものだ…
>5
へへ、膨張熱って何でしたっけ。ともかく。
ただでさえ暑いんですから僕の近くで熱くなるのはやめてくださいねー。
>7
調べてみましたけど太陽と何の関係があるかわかりませんでした。
こっちの太陽は・・・・多少にくらしいですねぇ・・・・。
>9
エアコンは部屋の中を涼しくするだけで地球は涼しくしてくれないですからねぇ。
あ。地球用のおおきいエアコンがあればいいんですけどねー。
まあそれはともかく特別な例でなければエアコンは使っちゃだめじゃないですか。
え、特例ってーと・・・スーパーコンピュータの置いてある部屋とか。
団扇じゃなくて扇子ってひとも多いですよ。外にもってくときなんかは特にね。
まあ僕は外でもうちわですけど。
てーかしかし。暑いっていう程度じゃ話のねたにはし難そうですねぇ。
1さん表舞台に立ってくれないですかねぇ。
台風が多いのも実は温暖化のせい
14 :
名無しになりきれ:05/02/22 23:00:49
俺が産まれる前に、勝手にCO2を排出し続けたアメリカって国が
あったみたいだけど、どうなったの?じいちゃんに聞いても教えてくれない
15 :
名無しになりきれ:05/02/22 23:05:37
シベリアの真ん中に陣取ったインドネシアが秘密裏に
石油を掘り始めたらしいね
16 :
ペギラ:05/02/22 23:08:29
仲間100頭ほどで地球を凍らせちゃるけんの。
17 :
名無しになりきれ:05/02/22 23:08:50
>>14 カナダとラテン大陸(旧「南米」)の間に
でかい国連統治区域があるだろ?
あそこがアメリカと呼ばれてた国の跡地だよ
18 :
名無しになりきれ:05/02/22 23:09:48
去年はとうとう台風200号まで行ったね
富士山諸島連合国って昔は一つに繋がってたって知ってた?
なんだか昔の方々が僕たちの世界を空想するところっぽくなってきましたねぇ。
どこまでおつきあいできるかわかりませんけども、腹くくってみましょう。
まあ、つぶやくだけじゃさみしいのでそのおまけってくらいでみていて、
ときどきつぶやきに来て下さるとうれしいですねぇ。
>10‐11
氷河期ですか・・・・僕が年寄りになるころにはここで雪が見られるでしょうかねー。
氷河期ってことは、古典のSFみたいに、他惑星移住計画が決行されるかもしれませんね。
それは楽しみだなあ。
私は雪をまといながら若い人たちを送り出す役でしょうからね、気が楽ってやつですねー。
>13
そうだったんですか。初耳ですね。台風は嫌いですよ。
涼しくなって台風がなくなるならエアコンがまんしてもいいかもしれませんねー。
>14
さあ・・・・それはひみつですねぇ。
ってか、あなたが生まれる前の話じゃあ、僕にもいまいちわかりません。
ごめんなさいね。
>15
なんていうか、情報通?事情通?
インドネシアはもともとの土地でも石油産出国だったんですよね。
お国柄というか、血が騒ぐんですかねー・・・
ロシア政府の動向が気になりそうな話題ですが、ニュースはあまり興味のわかない年頃じゃあだめですかね。
>16
呼ぶのは60頭さんくらいにして程よく涼しい感じでお願いできませんかね。
そのほうがよくないです? あ、寒いほうがお好きなんですか。
ほっといても氷河期が来るらしいですから、麦茶でも飲んでゆっくりしましょうよ。
氷たくさん入れますから。 あ、冷蔵庫は使用おーけ−ですよ、こっちは。
>17
あら、歴史に詳しい方かもしれません。どうもー。麦茶いかがですか。
あそこらへんにアメリカという国があったんですねぇ・・・
いろんな国が移動するのってめったに見られないですけど、
違う年代の地図を何枚も持ってきて比べたりするの面白いですねぇ。
先生が授業でやってくれたんですけど。
>18
いったんですかねえ。地球全体の台風の数までは知りませんねー。
日本はまあ、多少多かったんですかね。台風なんて嫌いなので数えてません。
ああ、でももう少ししたら来そうですね・・・・ああ・・紙濡らされるのやだなあ。
いっそのこと本持たないで学校行きたくないです?軽いしね。
>19
あー・・・まあ、知ってるには知ってましたけど。ぴんと来ないですねぇ。
おばあちゃんが沈んじゃったところに住んでた話を一度聞いたことがあったかな。
あと、授業程度ですねぇ。やっぱりぴんと来ないですねー。
ダイビングって、楽しいらしいですけどどうですかねー。
やったことは無いですけど、主に建物を見に行くんですけど。
てか日本って富士山諸島連合国だったんでしたっけ。富士山諸島連合国ねぇ。
エゾとかヒゴとかが連合したんですかねー。
一握りのドライランド(乾いた地、陸地の事)を巡って戦争になる日も近いかな?
わたくしロシアに住まういわゆる令嬢ですわ。
勝手ですが少しばかり華が足りないと思いますので、
微力ながらお手伝いさせていただこうと思います。
>1
ここにも名の上がっているロシアの人間がみなさまのお相手をするのは至極当然の流れですわね。
よろしくお願いします。
>2
こちらはそれほどでもありません。
そちらはどちらでしょうか。まあ、地球全体で見れば間違いなく熱いですわね。
>3
そんな迷惑なリズムは最先端の科学力で変調させて見せます。
でも、地球がふつうに戻ったらロシアはまた寒い土地に逆戻り?
国全体も衰えてしまうのかしら・・・困ったわ。
>4
何でしょうかそれは。失礼ながら存じませんわ。
>5
・・・・・・下品な冗談はお止しになってください。
もし地球を危機に瀕しさせるほどの能力があるなら、
風邪でもひいて寒気で地球を冷やしてくださいませんか?
>6
理知的な男性はいいですよね。
>7
それは、太陽の日差しに炙られて死滅していくわれら人類を
あいまいな文章で指し示した未来預言書ですね!!
そんなわけないですね。投げといてください。
>8
これまでの発言を見ましたところ、まったくもって平凡で地味で、つまりダメですね。
私のようなそれなりの生活をおくっているものがお相手しなくては、全体の雰囲気が貧乏くさくってかないません。
あなた程度では仰るとおりおまけにしかなりませんわ。
わたくしこれからお邪魔いたしますのでお手柔らかに。
お相手の人間が二人いる場合は逐一書いたほうがよろしいですね、先ほどは失念していました。
こんな風に言うのもなんですが ロシアの令嬢です。
>9
エアコンが無いなんて富士連の庶民はなんて気の毒なのかしら。
こちらはもちろんエアコンはどこに行ったってございます。
最近は暖房だって使ってしまいますの♪
>10
氷河期なんて訪れません。先に行ったとおりにです。
まあ、もし来たとしてもシェルターとか言うのに入れば大丈夫かしら。
あまり心配することでもありませんね。
>11
最新鋭の天候兵器との話もありますよ。
まあ、どちらも疑わしいですけれどもね。
なんか人が増えて名乗ったほうがいいんですかね。
日本の・・・・日本人です。どうもー。
さっそくですがageますねー。
あとダメ出しがあったらさくさく書いてくださいねー。
>22
それはつまりまたどんどん海の水位が上がって・・・・ってことですよね。
ありえますねー・・・!恐ろしい。氷河期より恐ろしいですよ。
はあ。
でも戦争って言ってもどこでするんでしょうかねー。
陸地が少ないんじゃ。
やっぱり海ですかねぇ。
どうなるにせよそうなったら僕は茶でも飲みながら海に沈みましょうか。
とかって・・。そこまで悟れるかどうかわかんないですけどねー。
>24 >つまりダメですね
あれれ・・・・手厳しいですねぇ・・・。まあ、賑やかになるのはいいことだと思うので。
こちらこそよろしくお願いしますねぇ・・。
あはははは・・・・・ageられてませんねー。
いや失礼。
・・・・・今度こそageますねー。
名乗ってくれた方が分かり易いかな?
そういえば人間のすめる土地が減り、人間が少なくなると
江戸時代みたいに苗字が無くても問題なくなるのかな
29 :
ユリア:05/02/25 20:46:58
ロシアの令嬢こと、ユリアです。
これからは名前を書かせていただきますので、どうぞよろしく。
前の返答は最後、レス番号が間違っていました。
天候兵器との話。は
>13
様ですわね。
>14
アメリカ・・・・少し覚えがありませんわね。・・・書斎に行ってまいりますので、お待ちになって。
>17
はっ。せっかく概要を調べてきたのに・・・。もうすでに回答があったなんて。
くやしいですわ・・・・。
>15
そんな!! わが国土の借家住まいのくせにその土地をほぢくり返そうだなんてっ。
許せませんわっ。そういう場合はちゃんとわが国と権利の規定をとって、
公平たる利益のシェアを行っていただかないとっ。
しかし・・・・新しい石油資源なんてまだ地球にあったのかしら・・・。
ある意味ではマユツバな話でもありますわね・・。
>16 ペギラ
地球全体からなら100人のウルトラヒーローくらい集まるんじゃないかしら。
そして見事撃退して頂きますわ。
もしそんなことがあれば映画になりそうな大迫力でしょうけど。まあ、お相手がペギラ様なのはともかくとして。
侵攻途中の影響で程好く地球が涼しくなればなお良いのですけどね。
え?怪獣といってもウルトラヒーローと戦ったことはない?
なんて紛らわしいんですの! まったく・・・・やめてくださいませ。
ペギミンHで撃退できるならロシアの財力でも対抗できましてよ。ほっほっほ。
30 :
ユリア:05/02/25 21:04:31
>18
そうですか? それは少し記憶違いではないかしら。
わたくしの記憶ではたしか198号まででしたけど。
もし間違っていたら・・? ・・・そのときは・・・忘れてください・・。
え?何でしょう、爺。 (ごにょごにょ)・・・・。・・・・・まあ。
(///)・・・・なんでもありません。
>19
いわゆるニホンレットゥーですわね。存じておりますわ。
15%の国土沈没で離れ離れになるほどの地盤沈下があったのでしょうか。
恐ろしいです。
>22
世界が海ばかりの世界・・・・まるでファンタジーの世界ですね。
そうなったとしても、埋め立て、埋め立てですわ!
海洋浮上都市の建設が世界の各地で計画されています。
それが人類にとっての最後の・・・・最後の砦になる日も、くるかも、しれませんね。
>28
江戸というものはよくわかりませんけど、苗字は・・・やはり有った方がよろしいのでは。
仰るとおり名乗らせていただきましたわ。これからよろしくお願いします。
だけど・・・ロシア人に名前を名乗らせるなんてなかなかご無体。
フルネームはよほどのことがなければお教えできなくってよっ!
人が水中で住めるようにはしないの?
実際海中に住んでる人は居ますよ…僕がそうなんですけどね…
なかなか不便ですよ…経済の中枢は陸上ですしね…
なんだか地上に住むものと海中に住むものとで争いが起こりそうですな
そこでウォーターワールドですよ
日本こと富士連の男です。
もうちょっと考えてみました。
>22
それってすなわち・・・・。世界各地の高い山になるんですよね。
うーん・・・。そんなところまで水かさが増すんでしょうかねー・・・。考えられないな。
でも今の大人たちは今の状況がほんとに来るとは思ってなかったわけですよねー。
>28
日本人ですっ。ってんじゃなんか変かもしれませんねぇ。・・・ユリアさんみたいに名前を名乗りましょうかねぇ。
苗字は文化ですからねえー。図書館の分類じゃないわけですから。
そういう点では残せばいいんじゃないかなと。
めずらしいのは特にですね。
>32
海中に住んでる人ですか。これはこれは。最先端って感じですねー。
やっぱりまだまだ追いつかないところが多いんですね。
でもそういう人たちが明日の海中生活を作っていく・・・・んでしょうね。
>33
うえ? なんだか皆さん争い大好きですねー。
でもそうですねえ。海中生活技術が安定したら
庶民層は通称「蛸壺」に押し込められ、小数の富豪層が地上で日の光を浴びながら生活する・・・。
そんな状況を不満に思った庶民層はある日決起、>22な状況へ・・・・。
「魂を惹かれた地上人め」とかなんとか。
>34
ちょっと調べてみたんですが見つかりそうにありませんねぇ。
小説かなにかの題かと思ったんですが・・・あらすじも見つからないですねー。
みなさんで盛り上がってください。
えらが出来かけの人間がおるとです
38 :
名無しになりきれ:05/02/27 09:04:16
39 :
明神礁:05/02/27 09:17:55
早く海上に顔を出したいのに、またハードルが高くなったね。
今に見てろよ!
40 :
LEGEND OF BLUE KNIGHT ◆x4efjap9qs :05/02/27 10:27:54
温暖化が進むことによって一時的に気温が下がることはある
しかし氷河期がおとずれることはない
食料問題、熱帯の伝染病が深刻な問題となるが
その辺はどうなっているのか?
陸上で生活している人間の中には泳げない人もいるっていう話だ
42 :
ユリア:05/02/28 02:22:59
>31
それはこれからのことを考えた上でもとても有効な技術ですね。
でも、詳しいことはよくわかりませんがまだまだ難しいようです。
実用化に向けて研究を重ねている学者様方は少なくないようですわね。
>32
あらあら、本人のコメントがいただけるとは思っておりませんでした。
やっぱり不便ですのね・・。
>33
ロシアの人々は広い心で門を開けていましてよ。
お困りならばどうぞわが国に。相応の賃金は頂きますけれどもね。
>34
ふるい映画の一つですわね。内容はあまり詳しくないのですけれども・・・・。
わたくしの年齢をかんがみれば仕方のないもの。そうお思いになってください、失礼。
>37
そんなまさか・・・・。理由というか、詳細をお聞きしたいです。
なんか、もう人類が海に還る時がやって来たという感じですわね。
43 :
ユリア:05/02/28 02:31:24
>38
えー・・・と?
軌道を変えるのは恐ろしいですね・・・。
科学的根拠があるのかもしれませんが・・・。
壮大すぎてわたくしには理解できないようです・・・。ごめんなさい。
>39
えー・・・と?
ふつうに顔をお出しになっては?
>40
どうなっているのか?ではなくて少しはご自分でお調べになっては?
>14様のようにご自分のコネクションを活かすもよろしいでしょう。
>41
海中の方ですか・・・?そちらの海中生活がどんなものなのか不安になってきました・・・・。
防水の建造物に住んでいるのではないのですね・・・?
わたくし気分が悪くなってまいりました。皆様ごきげんよう。おやすみなさい。
赤道付近では灼熱地獄、極点付近ではオゾン層破壊、
もう人のすめる所はどんどん狭くなっていくよ。
地上でも海中でもなく、海上で生活している人もいるよ
船とか、浮島とか
地上の荘園では今どんな施設が多いの?
富士連の男です。
>37
そんなわけないですよー。いくら海に住む人がでてきたって進化が早すぎです。
もしかして遺伝子操作技術とか・・?それならありうるかなあ。
で、できかけのえらは役に立つんですか?
>38
今なら結構みんな乗り気になるかもしれませんねー。
もう一度企画されないですかね。そしたら僕も飛んでみますよ。
>39
名前がついてますねー。
お茶でもどうですか?
>40
やっぱり状況はきびしいと思いますけど。
こちらではそんなに不自由することもなくそれなりに・・・・というところで。
あんまり面白くなかったですかね。
ほかにこの件について判る方はいませんか?
>41
海中在住の方同士の会話が聴こえてきました。あってますよね?
もちろん泳げない人も居るでしょうね。
こちらは水辺が多くなっちゃったんで泳げる人は多いですよー。
くれぐれも川で泳いだりしちゃだめなんですけど。
でもこうあっついと・・・。ざばーんといってみたくなりますねぇ・・・。
>44
どうしたらいいと思いますか?
>45
そうですねえ・・・・。でも不便じゃないんでしょうか。やっぱり不便ですよねぇ。
でもやっぱりこの先はそういう生活をする人が多くなってくるんですかねー。
やっぱほら、大航海時代ですから。
>46
しょ荘園?貴族の所有地ですか? なんかお答えできそうにないですねぇ・・・。
ごめんなさい。
お詳しい方よろしくお願いしますね。
浮島はねー管理が大変なんだ
今の土台が腐る前に次の土台を補っていかなくちゃいけない
しかも海中か今の島の上からその材料を調達しなきゃいけないんだ
コンビニの店舗数が増えに増えて21世紀初頭の30%まで回復したんだと。
他に金の使い道があるだろうに、ジャポンの考えは分からん
またコンビニ弁当のゴミが環境破壊に。。。。
>50
金っつうか土地の使い方を間違えてるだろ。
ただでさえ狭い国土が更に水没してんのに。
金余りと言えば露助は何やってんのかな。
54 :
名無しになりきれ:2005/04/11(月) 23:48:54
そういうのはageて告知しなきゃ駄目だよ
ユ・ユリアですわ
ふ・富士連の男です
ユ・気づいた方がいらっしゃったかどうかわからないけれど
私たちつまり中の・・ごにょごにょ・・な二人だったわけですわ。
>53さま、丁寧な挨拶ありがとうございます。
わたくしたちが一存できることではないでしょうけども、
このユリアは喜んで当スレッドを明け渡しますわ。
ふ・僕ももちろん賛成ですよー。
ユ・要件だけとなりますが、それではごきげんよう。がんばってくださいましね。
ふ・ファイトですよー。
いいと思うよ、止まってたしね
なんらかの形で再開できれば
それに越した事は無いんじゃないかな
57 :
名無しになりきれ:2005/04/12(火) 04:42:55
>1は来ないのかな?
>55ご協力ありがとう御座います。
>57うーん、どうでしょうか……もう少し様子を見た方が良いですかね。
大抵>1ってのは帰ってこないもんだよ。
気になるなら2〜3日様子を見てもいいと思うけどね。
60 :
名無しになりきれ:2005/04/13(水) 09:23:16
ゆうず!くるのかこないのか?はっきりしろよ!
61 :
名無しになりきれ:2005/04/13(水) 10:02:19
乗っ取ったらもう一回ちゃんと世界観を構築してくれよ?でないと参加できん
>61
ひとまずは上記の「見たい設定を挙げたり……」スレをご参照下さい。
あまり待ち過ぎてグダグダになるとアレなんで、今夜には本格的に作業開始したいと思います。
参加したいにゃり♪
馴れ合いはしない方向で♪
???
間違えちゃったにゃり〜〜
65 :
名無しになりきれ:2005/04/13(水) 22:47:10
嵐曝し上げ
謎の大災厄によって全地上が焦土と化した近未来。
地球は四季や気候の均衡を失い、異常気象が世界各地を席けんする。
世界人口は激減し、生態系は根底から破壊し尽され、人工の建造物は悉く廃墟となった。
大地震・大津波により崩壊した都市、海面上昇により水中に没する都市。
吹き荒ぶ嵐が外界を遮断し、陸の孤島となった都市。砂漠に飲み込まれる都市。
土も空気も放射能に汚染された都市。跡形も無く消え去り、巨大なクレーターを残すばかりの都市。
過酷な環境はあらゆる生命を蝕み、災厄を免れた少数の生存者も次々と倒れていく。
本スレッドの舞台は、災害以後十年の経過した世界です。
機能を停止していた各国政府はどうにか連絡を取り合い、イギリスに臨時の国連本部が設置されますが
未だ多くのエリアが生存不可・もしくは無法地帯となっています
(主にアジア一帯とヨーロッパの一部、アフリカ、南北アメリカの大部分、南極)。
完全な文明復興には十年前の災厄の原因究明が不可欠であり、その手掛かりは
音信不通の未確認地帯に残されているとも言われています。
皆さんにはこの混乱した世界の住人として、色々サバイバルして貰いたいと思います……
●参加方法について
参加方法は次の通りです。
・通常なりきり(トリップ不要、NPCや雰囲気キャラとしてご参加下さい)
・TRPG参加キャラ(キャラクター設定投下とトリップ着用の事。
実質的な進行はこちらが中心となります)
メインとなるストーリーラインは、
「臨時国連本部は、未確認エリアにおける生存者の救出と大災厄に関するデータ収集のため
軍関係者を中心とした調査チームを編成し、各地に送り込む」
TRPGパートには調査チームのメンバー、未確認エリアの生存者、
そして彼らを妨害するアウトローや怪物となって参加していただきます。
(世界観を壊さない限り越境はOKです……ファンタジー系キャラ、ロボット・サイボーグ等は不可ですね。
ストーリーの展開によって多少変化しますが、なるべく現実に即したキャラ設定をお願いします。最強厨は論外)
TRPGパート・戦闘時のルールです
(オリキャラウォーズスレ
ttp://etc3.2ch.net/test/read.cgi/charaneta2/1110443381/l100から転載)
「決定リール宣言は却下。 攻撃をどのように受けるかは防御側に決定権がある。
(正)
<攻撃>
AはBに向かって剣を振り下ろした。
<防御>
BはAの攻撃を盾で防いだ BはAの攻撃を防ぎきれず、致命傷を負った
(誤)
<攻撃>
AはBの首を刎ねた AはBの腕を切り落とし、そのまま首へと斬撃を放った
前者はそもそも問答無用であり、後者は「腕を切り落とす」という効果を決定している点がよくない。
(訂正例)これならば決定リール扱いにはならないかもしれない。
AはBの首を刎ねようとした AはBの腕を切り落としてから首を狙うつもりだった
また、絶対に回避不能な攻撃や、効果範囲などから回避が不可能と思われるような
攻撃をしてはいけない。するならば、相手に妨害のチャンスを与えるべきかと。
例)
・その戦場全域を崩壊させるような攻撃(隕石、竜巻、地震、ミサイル攻撃など)
・睨んだだけでダメージ、声を聴いただけでダメージ(邪眼、呪歌など?)
これに類する攻撃を使用する際には、相手に妨害もしくは回避の機会を与えねばならない(両者間に合意がある場合を除く)」
万が一オリキャラさん同士で話がこじれた際には、運営者がGMとして仲裁します。
68 :
名無しになりきれ:2005/04/13(水) 23:14:33
ここが第二のオリキャラウオーズスレですか!!!!!!!
TRPG参加キャラクター用のテンプレートです。
(設問内容は添削自由)
名前:
異名・肩書:
年齢:
身長:
体重:
スリーサイズ:
種族:
兵種:
所属:
性別:
性格:
誕生日: 月日
血液型 :
年代:
利き手:
魔法:
特技:
得意な技:
長所:
短所:
戦法:
装備品右手:
装備品左手:
装備品鎧:
装備品兜:
装備品アクセサリー:
所持品:
瞳の色:
血液型:
髪の毛の色、長さ:
容姿の特徴・風貌:
その他特徴:
出典・作品名:
趣味:
恋人の有無:
好きな異性のタイプ:
自分の恋愛観:
好きなもの:
嫌いなもの:
好きな食べ物:
最近気になること:
一番苦手なもの:
人生のモットー:
一番の決めゼリフ:
将来の夢(目標):
この住人として一言:
仲間達へ一言:
名無し達へ一言:
中の人より一言:
簡単なキャラ解説:
近未来ですな
71 :
名無しになりきれ:2005/04/14(木) 05:28:59
うひゃーそういうスレなのか・・・
72 :
烏龍ティー:2005/04/14(木) 08:33:01
発展途上国民撲滅すればいいと思う(゚ε゚ナ)インジャネ
73 :
名無しになりきれ:2005/04/14(木) 10:19:03
結局ウォーズスレだったのか
いいんでない?
自分はウォーズスレって良く知らないけど
何にせよ生き返ったんだし。
75 :
名無しになりきれ:2005/04/14(木) 17:45:26
初代オリキャラウォーズの二の舞のなる悪寒
乗っ取ってはみましたが……どっから始めれば良いのやら。
必要な設定・作業に関して、アドバイスをお願いします。
さて、どうなんだろう。
まあここの板、人口少ないから人が来なくても
あんまりあせらない方がいいんだろうけど、
考えられるのは。。。
まず、スレの方向性を決めることかな?
既存の物を踏襲するにせよ、新しい物を始めるにせよ、
どんな感じで進めて行って欲しいのか、
みんなに見せて見るのが良いんじゃないかな。
まあデモンストレーション(別名自作自演w)って奴?
あと、新スレじゃないと人が集まりにくいから
新スレと同じようにニューススレに再出発した事を
紹介して貰うというのも悪くないかもしれないよ。
>77
アドバイスありがとう御座います。やはり「なりきりネタニュース」か
総合・雑談スレッドでしょうか?
デモンストレーション……一人だとちょっと難しいかも……
とりあえず、何か考えてみます。
79 :
名無しになりきれ:2005/04/16(土) 22:07:23
>78
なりきりネタニュースは荒らしが常駐しているから。
マジ?
>80
セレス=水色がレスつけるたんびにageるから
荒らしを呼ぶんだよ。
それに1000ゲッターマニアが常駐しているから。
キャラハンしたいんですけど、いいでしょうか
>82
勿論! 歓迎します。
スレ説明は上記の通りですが、何か不明な点がありましたらレスして頂けると助かります。
宣伝に関してですが、雑談・総合スレッド等が微妙な空気なので……もう少し様子を見ます。
・現在の気候とかは具体的にどうなっているのですか
・調査というのは、具体的に何をするのですか
・怪物って何ですか
・オーストラリアは今日も平和ですか
・ヨーロッパの一部やアメリカの大部分ってどこですか
・生存者の救助と言っても、十年も経てば生活も安定してきてるんじゃないですか
そうじゃなきゃ死んでると思います
>84 明瞭な解答を心掛けますが、何分知識不足なので……あからさまに変な部分はフォローして(汗
>・現在の気候とかは具体的にどうなっているのですか
温暖化によって、全地球規模で気温が上昇しています。
各地で熱帯低気圧の発生が頻繁になり、雨量も大分増しています。
その他にも原因不明の磁気嵐等、温暖化とは別の異常現象も。
>・調査というのは、具体的に何をするのですか
地質調査、気候の調査、都市部での被害状況や生存者の確認ですね。
それらとは別に、十年前の大災害に関する資料を確保する目的もあります。
>・怪物って何ですか
放射能や汚染物質によって奇形化した動植物です。
単なる奇形が大半ですが、肥大化・凶暴化したものも稀に発見されています。
>・オーストラリアは今日も平和ですか
オーストラリアは他のエリアと比較して、かなり被害の少ないエリアです。
しかし、絶えず海岸部を襲う強風や電波障害から他国との連携は容易ではありません。
生存者は多く食糧も豊富ですが、外界からは閉ざされています。
>・ヨーロッパの一部やアメリカの大部分ってどこですか
地中海沿岸部は、臨時政府の警察力が及ばないブラックマーケットとなっています。
大量の武器と抗生物質が行き交い、それ故に各地の武装勢力同士の小競り合いが絶えません。
北アメリカは放射能汚染がひどく、五大湖より南は未確認です。
南米の内陸部も未確認。
>・生存者の救助と言っても、十年も経てば生活も安定してきてるんじゃないですか
そうじゃなきゃ死んでると思います
救助と言うよりは「援助」と言った方が正しいかも知れません。
自給自足の出来ている地域もあるけれど、医療物資はどこも不足しているので
疫病で全滅する場合が少なくありません。また、武器や物資を独占した勢力による
圧政、略奪、殺人、破壊行為からの保護・解放も必要とされています。
ツバルはしずんじゃったのかお?
>86
残念ながら……。
ツバルに限らず、多くの島々や低地が海面上昇によって水没してしまいました。
第一回の調査隊派遣地は、日本を考えています。
久しく通信の途絶えていた人工衛星から、突如送信された一枚の画像。
衛星写真に写る東京湾には、所属不明の大艦隊が入港していた。
事態を憂慮した臨時国連政府は、予てから計画していた調査チームの派遣を決定。
既に北海道を制圧していたロシア海軍と連携し、東京への潜入作戦を開始する……
88 :
名無しになりきれ:2005/04/22(金) 09:39:38
衛星軌道上のサンダーバード五号は平気なのでしょうか?
89 :
82:2005/04/22(金) 18:28:41
キャラ設定書いたので、投下してもいいでしょうか
>88
人工衛星は何基か落下しちゃいましたね。
国際レスキューも、指揮系統が復旧しないと……
>89
勿論どうぞ。テンプレは少々項目が多いので、自由に添削してください。
名前:レイ・D
年齢:恐らく20代前半
身長:150cm
体重:45kg
(異常現象等が原因で、成長に影響が出た)
性別:女
性格:明るくて少々調子乗り。 歌うことが大好き。
誕生日:覚えていない
血液型 :恐らくB型
利き手:右手
特技:歌を歌うこと、即興の楽器で音楽を奏でること
得意な技:年齢のサバを読むこと
長所:いつでも明るく、自分のペースを崩さない。
短所:お調子者で多少いいかげん。 人の顔と名前が覚えられない。
戦法:ひたすらボコるか撃つか
装備品右手:リボルバー式の古ぼけた拳銃(普段は腰のホルスターに装備)
所持品:おもちゃみたいな赤いラジカセ(使用不可。 重量があるので殴打用武器に使用)
小振りのナイフ、砂色の毛布、バックパック(中身は着替えと非常食(干物など)、工具少々)
瞳の色:青
髪の毛の色、長さ:赤毛のショート、というかざんばら頭。
容姿の特徴・風貌:チビで童顔。 砂色の毛布をマントのように被る。 マントの下はポケットが多いツナギのような服。
その他特徴:20代には到底見えない
趣味:適当に歌を口ずさむ事
恋人の有無:なし
好きな異性のタイプ:強くてかっこよくて優しい人
自分の恋愛観:お互いの自由を束縛してはいけない
好きなもの:食べ物、音楽
嫌いなもの:小言、シリアスなムード、音楽の楽しさを分からない奴
好きな食べ物:食べることのできるものなら何でも
最近気になること:明日のご飯は手に入るのか。 ラジカセの音がどんなものか。
一番苦手なもの:シリアスな場面
人生のモットー:人生生きてればいい事がある
一番の決めゼリフ:「音楽は不滅ッ!」
将来の夢(目標):平和になった世界でライブをすること
仲間達へ一言:「まあ、適当に頑張るんで宜しくな」
名無し達へ一言:「見守っててね、っと」
中の人より一言:ちょっとうるさい子かもしれませんが、よろしくお願いします。
えーと、こんな感じでいいのかな。
>91
当スレにようこそ! TRPGパート参加という事で宜しいですね?
ストーリー登場の方法は、こちらで用意致しましょうか? 何か希望がありましたら宜しくお願いします。
>92
はいそうです。
登場の方法、用意していただけるとありがたいです。
これからもよろしくお願いします。
>93
了解しました、こちらで用意しますね。
なるべく早く投下したいと思いますが、今夜はちょっと時間が……なので
投下は明日でお願いします、スイマセン。
スタート地点は……ロシアでどうでしょうか?
>94
昨日はあのまま寝てしまったので返事が遅れました、すいません。
ロシアでOKです。
20XX年3月24日 ウラジオストク―
リャンから聞いていた酒場を、スヴェトランスカヤ通りに面して林立する
煤だらけのバラック小屋の群から見つけ出した。
廃材を利用して小器用に建てられたその店は、案の定地元のゴロツキどもが
溜まり場にしているらしく、あまり上品でない目付きや顔つきの男が何人も出入りしている。
そっと懐の.45オートに手を伸ばすと、周りをうろつくチンピラ連中に分からない様
慎重な操作でセイフティを解除した。
埃臭い店内を見回して、奥のテーブルに座ったリャンの姿を確認する。
危ない外見の連中をなるべく避けていこうと、大分遠回りをしてテーブルに着く。
「ヴィッキィ。一年振りだ」
「ハッピー・バースデイ、リャン。ブラゴベチェンスク卒業一周年」
リャンは医者崩れの中国人だ。十年前のあの日に家と職場を失い、黒河を渡ってロシアへやって来た。
肌は浅黒く、頬骨ばかりががっしりとした顔付きは類人猿の骨格に似る。
がりがりに痩せた体躯と束ねた長髪、ひび割れた黄色いサングラスが彼を軟派に見せかけるが、
俺の知る限りでは彼はかなりの玄人だ。同業者の寄り付かないヤバめの仕事を請け負って、えらく儲ける男。
えび茶色のシャツと擦り切れて白くなったジーンズ、衣服の全てのポケットに
何がしかの薬の包みが収まっている。この街でも、職にあぶれる事が無かったらしい。
不意にリャンの表情が険しくなると、彼は押し殺した声で聞いた。
「レックスは健在か」
「残念ながら」
「ジーザス。クソッタレ」
一年前、彼はレックスの一味との仕事上のトラブルで、ブラゴベチェンスクを出る羽目になった。
レックスは、ブラゴベチェンスクと黒竜江にどでかいネットワークを持つゴロツキの元締めだ。
十年前の混乱に乗じて、当時闇市場に出回っていた麻薬をいち早く独占し現在の地位に就く。
この俺も、やむを得ない事情でレックスの子分を一匹処分し、お陰で遥々ウラジオストクまで逃げてきた次第だ。
もう絡んでも大丈夫でしょうか。
この俺―ヴィクトルはフリーの用心棒。
一度死んだ筈の世界でも、人間は相も変わらず商売をする。
原始生活の商売は皆命がけで、俺みたいな殺し屋が出番に困らない。
そして一年前までは至極上手にやってきた。レックスの手下を殺るまでは。
「景気はどうだ、ヴィッキィ。その面を見る限り、ここに着くまでいい事無かっただろうな」
「五日前、三人ばかり殺した。それからは何も」
「流石にここまで追っ駆けて来る程、暇が無いんかね。
臨時国連政府の発足で、ロシアだって警察力の後押しを少なからず受ける訳で」
「軍のジープを何台か見かけた。観光客?」
「武器と制服を売って金を作りに来たんだ。アーミーの給料だけじゃ知れたもんだ……
近頃、軍艦がひっきりなしに港を出入りしてやがるから、その所為もあるんじゃないの」
「軍艦? まだ戦争する相手があったとは」
リャンは突然身を乗り出し、俺の耳元で囁いた。
「ここだけの話だ。ニッポンのトウキョウに、新興の軍事政権が誕生したらしい。
国連政府がそいつを危険視してて、ロシア海軍に叩く口実を与えたんだとさ」
海軍の関係者に聞いた話、とリャンは付け加えた。
俄かに外が騒がしくなり、リャンが様子を見てくると言って席を立った。
店内の他のゴロツキどもも狭い出入り口に殺到し、何やら喚き立てている。
リャンが俺を手招きし、そこでテーブルを離れて彼の側へ来ると
「通りで女を見掛けた、って騒いでるよ。よそ者か、逃亡奴隷か。何にしたって不憫なもんだね。
この街に居る限りは遅かれ早かれ、ああいう飢えた野郎どもにとっ捕まって、なぶり殺しにされちまうんだ」
通りでは人相の悪いのが五人ばかり、例の女を狩り立てるためにバラック小屋の間を縫って走っていった。
各々が手製の単純かつ粗悪な武器を抱えており、銃らしきものを手にしているのが一人。
リャンは溜め息をついて、店の中へと戻っていく。
レイ・Dは只管走っていた。
外套代わりの毛布を靡かせ、バラック小屋の間を縫うように走る。
後ろからは如何にも悪役、という面の男達が追いかけてきている。
その数、恐らく5人かそれ以上。
殴られたら一瞬であの世に行きそうな、それこそ「凶器」と呼ぶに相応しい「凶器」を抱えている。
その中の一人が持っている銃など、
「……参ったね、こりゃ。 やっぱ音楽知らないヤツはダメだわ」
ため息をつきながら、レイは尚走り続けた。
自分はいつもの様に、被災地の人々を歌で励まし癒そうとしただけだ。
少なくともレイ自身はそう思っていた。
だが、ゴロツキどもに効果があったのかどうかは……ご覧の通りである。
「ああいうヤツのヤることは決まってるっての……ああやだやだ、可愛いって罪ねぇ……ん?」
軽口を叩きながら走っていたレイだが、ふと何かに気がついた。
さっき、ゴロツキどもが仲間を連れて出てきたバラック小屋だった。
「……あんだけ出てきたし、しばらくは戻ってこないでしょ。 適当に巻いたし」
自分に都合のいい想像をして、レイはそっとバラック小屋に近づいた。
「……ごめんくださーい……」
念のため毛布を頭から被り、ついでに拳銃のセーフティも外し、そろそろと中に入っていった。
……つもりだったが。
「うごふっ」
思いっきり、人にぶつかってしまった。
そのまま尻餅をつくと、上を見上げて叫んだ。
「ったたたた……ちょ、気をつけてよ! こっち小さいん、だか、ら……」
そして……言葉を失った。
ヴィクトルが其処にいたのだ。
確か、サックスだかレックスだかソックスだか、そんな名前の悪党のドンの子分を殺った命知らずな男だ。
その名を教えられたときは、こう付け加えられた。
『会ったが最期。 特にお前みたいなチャラチャラした女なら』
幾ら人の名前と顔を覚えるのが苦手なレイでも、そんな命知らずの話なら覚えている。
その際に聞いた顔の特徴とも、一致した。
次の瞬間、レイは作戦を変更した。
「……その……おにぃさん……私今、怖いおじさん達に追われてるの。 助けて……!」
両手を組み膝をつき、潤んだ目で『怯える10代のか弱い紛れ込んでしまった女の子』を演じて見せたのだ。
命知らずなら、味方にすれば心強い筈。
そんな算段からの芝居だった。
>100
出し抜けに現れた人影へ、思わず.45口径を突き付ける。
そのトリガーを引きかけた瞬間、相手は俺の脚にぶつかって尻餅をついた。
毛布の下から現れた少女の姿、それで大方の事情が飲み込めた。
「何でぇ、餓鬼じゃねぇか」
>「……その……おにぃさん……私今、怖いおじさん達に追われてるの。 助けて……!」
>両手を組み膝をつき、潤んだ目で『怯える10代のか弱い紛れ込んでしまった女の子』を演じて見せたのだ。
「さっき追っ駆けられてたのは手前か、死にたくなけりゃ早い所出て行けよ」
「ヴィク! 子供じゃねぇか、そんな言い方無いだろうが!」
リャンは少女の元へ駆け寄ると、
「嬢ちゃん、安心しな。しばらくここに隠れてなよ」
今に始まった事では無い、彼の子供好き―ペドフィリアとかでなくて純粋な―は。
そういった感情が時には致命的なミスに繋がるこの商売で、奴が十年生きて来れたのは不思議な話だ。
ひとまず少女の腕を掴んで立たせると、身体を数回叩いて武器を調べた。
彼女の腰から拳銃を抜き取り、リャンへ差し出す。
「この餓鬼をかくまうつもりか」
「当たり前だろ。俺は連中みたいな半獣人とも、冷血動物とも違うんだ」
リャンはバーテンダーと話をつけ、カウンターの後ろへと少女を連れて行った。
「このドアの奥に、物置がある。そこで静かにしてるんだ。
ヴィク、連中はどうしてる!?」
店の出入り口にそっと近付くと、外の様子を窺った。
表じゃ十人ほどが棍棒やら何やらを手に、少女の扱いについて揉めていた。
「気付いてるかも分からん。兎に角、今出るのは得策じゃない」
>「何でぇ、餓鬼じゃねぇか」
>「さっき追っ駆けられてたのは手前か、死にたくなけりゃ早い所出て行けよ」
いきなりそう言われた。
どうやら、自分が20代だとはバレていないらしい。
思ったよりは、ずっとソフトな反応だ。
まあソフトなだけで友好的ではないが。
(……やっぱマズかったかな)
レイがそう思った時だった。
>「ヴィク! 子供じゃねぇか、そんな言い方無いだろうが!」
がりがりに痩せた男が、店の奥から出てきた。
恐らく東洋人だろう。
サングラスはひび割れてるし、ポケットというポケットにはいかにもな薬の封が詰まっていた。
(……マッドサイエンティスト?)
思わずそんな言葉が脳裏をよぎる。
しかし男は優しい顔で、
>「嬢ちゃん、安心しな。しばらくここに隠れてなよ」
と言った。
見かけはアレだが、性格は優しいらしい。
>ひとまず少女の腕を掴んで立たせると、身体を数回叩いて武器を調べた。
>彼女の腰から拳銃を抜き取り、リャンへ差し出す。
聞こえないように音を殺し、レイはちっ、と舌打ちした。
少々ガタが来ていたが、拳銃は拳銃だ。
殺傷能力の高い武器を取られたのは痛かった。
そうこうするうちに、話がついたらしい。
東洋人はレイの手を握ると、彼女をカウンターの後ろへと導いた。
>「このドアの奥に、物置がある。そこで静かにしてるんだ」
「はい、わかりました……
ありがとうございます、おにぃさん」
レイはそう言うとドアを開け、物置へと入っていった。
「……よっしゃ」
物置の中に入り戸を閉めると、レイは小さくガッツポーズを取った。
「とりあえず……一時しのぎにはなるかな」
そう言いながら、レイは赤いラジカセを取り出した。
そして、おもむろに毛布で磨き始める。
>「ヴィク、連中はどうしてる!?」
>「気付いてるかも分からん。兎に角、今出るのは得策じゃない」
そう言う事、らしい。
物置の中では、外の音はよく聞こえない。
「……まぁ……じっくり待とうかな。 一休み一休み、っと」
のんきなセリフを言いながら、レイは毛布に包まり目を閉じた。
>102
俺とリャンは少女を物置に隠すと、そのまま店内に居座った。
十分ほど経った頃、表の連中の何人かがドアから店内を覗き込んだが、
俺たちしか居ないのを見て取ると、すぐにドアを閉めてしまった。
「ニブイ奴らだ。全然気付いてない」
「もう少し経ったら、ちゃんと餓鬼を放り出すんだろうな。
一年切りでここを引っ越すか? シベリア線に沿って新居を探すか?」
リャンは答えず、おもむろにドアへ歩み寄ると、拳銃を構えつつ隙間から外を窺う。
「行っちまったけど、店から出るのはもう少し待とう……
ヴィク、物置から彼女を呼んで来な」
そう言われて仕方なく席を立つと、物置へ少女を呼びに行った。
物置の戸を開けて、
「おい! もういいぞ、出て来い」
.45オートを片手に、少女の毛布を剥ぎ取った。
日本人で参加したいのですが、よろしいですか?
>104
勿論構いません。出来れば、設定投下時に登場方法の希望を併記して下さい。
登場後の打ち合わせは、上記の「TRPG系スレ避難所」で。
>103
>「おい! もういいぞ、出て来い」
>45オートを片手に、少女の毛布を剥ぎ取った。
「ひゃうっ!?」
いきなり毛布をはぎ取られ、レイは素っ頓狂な声を上げた。
「な、何するんですかいきなり! 乱暴しないでくださいっ!」
そして、ぎゅっと自分の肩を抱いてみせる。
「っていうか、怖い人達はいなくなったんですか?」
一応手にラジカセを持ち、レイは立ち上がった。
万が一の事があったときは、これを槌のように急所にぶち込んでやるつもりだ。
「あの、それから毛布返してください……寒いです」
ちなみにこれは演技ではなかった。
名前:平田 文義
職業:警察官
年齢:42
身長:173cm
体重:61kg
性別:男
性格:用心深く、几帳面
誕生日:1月28日
血液型:B
利き手:右利き
特技:銃などの分解、組み立て
長所:常に落ち着きを失わない
短所:軽く近視で、遠くのものが見えない
戦法:日本刀での斬り込みか拳銃での銃撃
所持武器:旧式の38口径回転式拳銃
日本刀(拳銃の銃弾不足による支給武装)
所持品:無線機、
瞳の色:黒
髪の毛の色、長さ:黒、短髪
容姿の特徴・風貌:黒縁眼鏡、警官の制服
その他特徴:若干猫背
趣味:将棋
恋人の有無:無し
好きな異性のタイプ:大人しく、子供好きな女性
好きなもの:漫画雑誌、
嫌いなもの:暴徒、ロシア
好きな食べ物:寿司、梅干
最近気になること:東京の治安
一番苦手なもの:話の通じない相手
人生のモットー:あくまでも落ち着いて
一番の決めゼリフ:「無駄な抵抗は止めろっ!」
将来の夢(目標):歴史に名前を残すこと
この住人として一言:過激派検挙にご協力下さい
簡単なキャラ解説:日本の警官。命令に忠実。
これでよろしいでしょうか?
登場場所は東京を希望し、登場方法はお任せします。
>106
「安心毛布か? ルーシーの弟の……」
手にした毛布を少女へ放り、
「大体、その荷物は何だ? そんな物持ってるから目立つんだ、早く来い」
彼女の持つ赤いラジカセを指差して言うと、物置から出る様促した。
店内に戻ると、リャンはカウンターの上に座り、拳銃を調べていた。
薬室から取り出した弾丸を一列に並べ終えると、彼は顔を上げた。
「嬢ちゃん、具合は大丈夫か?」
「お前の具合が心配だよ、リャン」
「名前は何ていうんだ? 歳は幾つ? どっから来た?」
「リャン―」
肩をすくめてみせると、二人に背を向けて、カウンター内に置かれている
僅かながらのアルコール飲料を物色した。
「おいヴィク、ここは高いぜ」
「バーテンが居ねぇな、小便でも行ったか」
ラベルの剥がされた消毒用アルコール瓶を見つけると、割れない様タオルで包んでから懐に忍ばせた。
「姉ちゃん、その信号機みたいなシロモノ下げて、どこ行くつもりだったんだ?
そこのメガネが匿ってくれなきゃ、どうするつもりだったんだ?」
>107
当スレにようこそ。登場場所は東京との事なので、しばらく◆ZLJjYxshao氏とは
接触出来ないかも知れませんが、それでも宜しいでしょうか?
>109
ええ、問題ありません。
>110
了解しました。
東京パート投下は……スミマセン、明日でお願いします。
3月24日 東京・渋谷―
廃墟の崩れかかった壁に身を隠し、ジープを一台やり過ごす。
どこからつけられていたかは定かでないが、盗賊が自分を狩り出そうとしている事は確かだった。
これ見よがしに首から下げた一眼レフの所為か、それともベルトで斜め掛けにした空気銃の所為か。
盗賊団のジープを撒いてでも、渋谷区役所跡には行きたかった。
一週間前、新潟に住む同業者の一人から連絡を受けた。
東京湾に展開する所属不明の艦隊についてと、ロシア海軍の本土上陸計画について。
ロンドンの国連政府から極秘に、調査エージェントが派遣されるという情報も。
彼らが東京に上陸すれば、すぐにでも市街地戦が始まるだろう。
その前に押さえておきたかった、十年前のあの日、東京で何が起こったかを。
ジャーナリストとして。
破れかけた地図を広げ、現在位置と目的地を確認する。
道路沿いに行けば五分と掛からないで着く筈だが、盗賊団のジープがある。
車の入り込めない迂回路を選んだ。いざとなればゲリラ戦も辞さない覚悟だ。
普段なら焼け跡からかつての痕跡を探り当て、いちいち地図に記された内容と照らし合わせてみる。
今回は時間が無いので、斜め読みのまま殆んど勘で道を選んだ。
それから随分な遠回りをして、区役所に辿り着いた。
盗賊らしき姿は、どこにも見えない。上手く撒けたらしかった。
十年前、激戦区となったこの一帯からは多くの死者が出ており、
区役所ビルの前にも、幾つかの風化した死体が転がっている。
そうした白骨死体の二、三を踏み付けてビルへ侵入する。
一階フロアに掲示された見取り図から目的のオフィスを特定し、そこへ向かった。
そして首尾良く書類を見つけ出すと、足早にビルから立ち去ろうとした―その時だった。
突然屋外から聞こえた銃声に、男の悲鳴。
五階に居た俺は、咄嗟に姿勢を低くして窓へ近付き、地上を見下ろした。
小銃を抱えた戦闘服の女と、先のジープの男たち。鉄パイプくらいしか武器の無い盗賊たちは
一斉にジープへ逃げ込むが、戦闘服の女の的確な射撃によって次々と倒れていく。
「もう始まった」
銃を構える様にカメラを持って素早く立ち上がると、シャッターを三回連続で切ってからまた隠れた。
入手した資料をバックパックに押し込み、女がカメラに気付いていない事を祈りつつ、一階へ向かう。
この国に例の新政府が樹立してからどれだけたっただろうか。
警察や消防、そして自衛隊は国家の名の下に再び組織として集められた。
彼がいつものように瓦礫まみれの市街地を巡回していると、何発かの銃声が聞こえた。
「こちら平田、数発の銃声を確認した。現在地は渋谷区旧市街……」
肩の送話機からいつも通りの異常報告を行なう。銃声程度、これまで何度も聞いた。
反政府のゲリラやら妙な宗教団体などが武装して暴れているらしい。
周囲を見回して銃声の元であろう方向を見て目標になりそうな建物を確認する。
「……音源は渋谷区役所跡地付近、至急増援願う」
離し終えて無線を切る。どうせ歩いていれば同僚の警官も駆けつけるだろうと考え、
拳銃を確認し、先日支給された日本刀を抜いて区役所の方へと歩き始めた。
>114
盗賊たちの乗り込んだジープが走り去り、女は構えていた銃を下ろした。
64式小銃を携え、都市迷彩に身を包んだ金髪碧眼の女。
彼女はジープを見送ると、区役所へ向かって歩き出す。
>どうせ歩いていれば同僚の警官も駆けつけるだろうと考え、
>拳銃を確認し、先日支給された日本刀を抜いて区役所の方へと歩き始めた。
どこからともなく現れた警官の姿に、彼女が気付いた。
女は素早く腰を落とし、数歩先にある瓦礫の山へ走り込むと小銃を構える。
そして警官が彼女の近くを通りかかった瞬間、警官の肩に括り付けられていた無線を撃ち抜くと
瓦礫の山の陰から飛び出し、
「武器を捨てろ! 両手を頭の後ろに組め! 二度は言わない、早く!」
四、五メートルの距離を置いて、二人は対峙した。64式の銃口は、警官の頭部を狙っている。
私も参加しても宜しいでしょうか?
>116
勿論構いません。TRPGパートの参加を御希望でしたら、
キャラクター設定の投下とトリップ着用をお願いします。
(登場方法の希望も併記して下さい)
名前:鎖神憲三(さがみ けんぞう)
異名・肩書:陸上自衛隊・一尉
年齢:23
身長:189cm
体重:78kg
兵種:隠密機動偵察員
所属:日本
性別:男
性格:物静か
特技:サバイバル術、徒手空拳、その他の戦闘術
得意な技:近接戦闘
長所:頼りにはなる
短所:融通が利かない
武装:FNP−90、FNファイブセブンピストル、銃剣
装備:新世代RW装備一式、バックパック
所持品:弾薬、水筒、救急医療セット、御守り
瞳の色:蒼
髪の毛の色、長さ:短めの黒
容姿の特徴・風貌:精悍な顔立ち、体付きは無駄が無い
その他特徴:トレードマークは額に巻いた黒いバンダナ、顔を斜めに切裂くようにつけられた傷跡
RW装備を装着している外見は、黒い機動装甲服とセンサー内蔵の黒いフルフェイスヘルメットを被っている
趣味:体を鍛える事
恋人の有無:いる
好きな異性のタイプ:おおらかな女性
好きなもの:銃火器、武器の類
嫌いなもの:心の狭い奴
好きな食べ物:恋人の手料理
最近気になること:日本の実状
一番苦手なもの:特になし
人生のモットー:任務は精確且つ素早く
一番の決めゼリフ:「任務完了…さて、早く俺を家に帰らせてくれ」
簡単なキャラ解説:陸上自衛隊第3機動偵察連隊所属の若き士官。十代半ばで自衛隊学校に入り、以後
過酷な訓練に耐えてきた。戦闘技術試験においては常に優秀な成績を残しており、十代終わりの頃にはレンジャー過程を
終了し、その後に隠密機動偵察員としての特殊な訓練を受け、現在に至る。
ちなみに彼の目が青いのは、祖母がドイツ人だからである。
場所は東京でお願いします。鎖神は、謎の艦隊を調査する為に日本政府から派遣された隠密機動偵察員の一人という設定なのですが…
もしかして黒幕的存在は、その日本政府だったりしますか?ならば設定を少し変えますが…
>118
了解しました。設定に関しては、特に問題ありません。
もし現在の進行で絡み難いという事があれば、また別のイベントを考えます。
>119
では、輸送機による高高度からの降下…ってな感じでお願いします。
121 :
名無しになりきれ:2005/04/29(金) 21:03:25
うわわ!
>115
肩の無線を撃ち抜かれてそのまま後ろに倒れそうになるが、何とか持ちこたえる。
彼はすぐに小銃を構えた女性を視界内に捕らえた。
「……あんた、軍人だな?」
日本刀を鞘に納め、壊れた無線を肩から外しながら声の聞こえた方向を向く。
「私を殺すつもりなら諦めた方がいい。この辺一体の武装組織は既に警察機構が買収している。
だから警官である私がここで叫べば、銃で武装した人間が集まってくるだろうさ」
もちろん全て嘘だが、ずれた制帽を直しながら彼はそれを微塵にも表情に表さずに話す。
そして胸ポケットから手帳を取り出して全く怯むことなく小銃を構えている女性に話しかけた。
「……職務質問だ。名前は?国籍は?所属は?任務は?答えられるだけ答えて欲しい」
>119
例の軍事政権=日本政府だと思っていたんですが……
どの辺りの地域までが軍事政権の統治下にあるんでしょうか?
test
125 :
名無しになりきれ:2005/04/30(土) 23:10:00
賑わいキボンヌ
↑は無視して下さい……さっきまでプロキシ規制入ってたので。
>123
「軍事政権」は単なる流言蜚語ですが、西日本に臨時政府が発足しています。
現在は永田町と連絡を取り合い、都心部の治安維持や例の艦隊に関する情報収集を進めています。
>122
>そして胸ポケットから手帳を取り出して全く怯むことなく小銃を構えている女性に話しかけた。
「ポリスマン?」
女は銃を下ろした。警官の差し出す手帳をまじまじと見詰め、納得した様子で答える。
「ずっと埼玉に居たんだけど、様子を見に来たのよ。そう、元自衛隊員でね……
警察が機能してるとは思わなかった」
「僕もだ」
話し込む女と警官にそっと近付いて、
「僕の住んでる町には、警察も自衛隊も来ないんです。救助活動が始まっているんですか?」
空気銃で疑われない様、両手を上げつつ歩み寄る。
久々に見る濃紺の制服だ、十年前を思い出す。
「あー、僕、雁屋って言います。多摩市なんですけど、道に迷っちゃって……」
3月24日 東京・上空
C-130H輸送機内―
「訓練の時よか、機体が重くないか?」
「チャフ積んでっから……」
雲が低く垂れ込めた空の下、輸送機は鎖神一尉のパラシュート降下地点を目指す。
地上には十年前から廃墟のままのビルが無数に林立し、動くものの姿は無い。
「どうだ、見えるか?」
「神宮球場だぁ、ありゃ……ヤバイ、もうすぐだぜ」
隊員の一人がコックピットから、一尉に声を掛ける。
「国立競技場っすよ、準備良いすかぁ?」
「ハッチ開くぞ―」
>108
投げられた毛布を素早く身に纏うと、レイは物置から出た。
もちろん手には、赤いラジカセが握られている。
物置から出ると、東洋人が自分の銃をバラしていた。
ご丁寧にタマまで取り出して一列に並べている。
いい奴だが抜け目はないらしい。
再びちっ、と舌打ちをしたとき、東洋人が話しかけてきた。
>「名前は何ていうんだ? 歳は幾つ? どっから来た?」
>「リャン―」
ヴィクトルが東洋人を制した。
この東洋人、名前をリャンというらしい。
「え、あ……はい。 レイ、です。 レイ・D。 年は……15歳です。 その……どこから来たのかは、覚えてません」
どうやら面は割れていないらしい。
さり気なく10歳以上サバを読んで、レイは答えた。
>「姉ちゃん、その信号機みたいなシロモノ下げて、どこ行くつもりだったんだ?
>そこのメガネが匿ってくれなきゃ、どうするつもりだったんだ?」
いきなり、ヴィクトルがそう言ってきた。
「え、そ、その……たぶん、他に匿ってくれる人を探したと思います。
おにぃさんが助けてくれなかったら、本当にどうなってたか……
本当にありがとうございます、おにぃさん」
そう言って、レイはペコリ、と可愛らしくお辞儀してみせた。
無論、演技だ。
>130
逃亡奴隷か何かかと思っていたが、それにしちゃ割合顔色が良い。シェルターにでも篭っていたか。
リャンは恐らく慈善事業でもって、彼女を世話するつもりだろう。
どうせ匿うならと、俺は彼女が何かに使える可能性を考えた。
一番簡単なのは革命戦士広場辺りの娼館にでも放り込む事だが、いくら俺でもばつが悪いし、第一リャンが許さない。
立ちんぼが駄目となれば、変装させて薬でも運ばせるより仕方ない。
リャンは嫌がるだろうが、タダ飯を食わせるのも馬鹿らしい。
「俺と彼であんたを匿ってやった訳だが、この後はどうする?
姉ちゃん、何か特技はあるか? 食い扶持稼げるくらいの、な」
彼女の持つ赤いラジカセに手を伸ばし、
「どうしてコイツを売っちまわない? 見た所、物はイカれちまってるが部品は使えそうだ。
コイツを担保にしばらくあんたを世話する事も出来るが、どの道仕事は必要なんだ」
>128
「ああ、そうだ。私は平田文義、階級は巡査部長。正真正銘の警官だよ」
持っていた警察手帳を何ページかめくり、載っている顔写真を見せる。
「我々警察には二ヶ月ほど前だったか…まあ、それくらいに招集が掛かったんだ。
だが、まだ機能というよりは……おや?もう一人居たのか」
ふと後ろの気配に気付き、彼は後ろを見る。そこにいたのは空気銃を持ち、
大型のカメラを首に掛けた男だった。
「そのカメラ……あんたは記者さんかい?」
彼が記者だと判断したのは、やはり首の大型のカメラが目に付いたからだろう。
散歩や買い物に行く一般市民があのようなカメラを持ち歩くことは殆ど無い。
話しているうちに三台の車が彼らの付近に停車する。警官隊が到着したようだ。
先頭は確かにパトカーだが、残りのは古いジープに「警視庁」と書かれただけの
明らかに急場しのぎと思われる車両だった。
「まあ、とりあえず本部まで来てくれ。詳しい話はそっちでしよう」
そう言って彼は同僚達に少しだけ何か話し、先頭のパトカーに乗り込んだ。
>132
>「そのカメラ……あんたは記者さんかい?」
首から下げたカメラを持ち上げてみせると、
「ええ、フリーの。元、カメラマンですかね」
>話しているうちに三台の車が彼らの付近に停車する。警官隊が到着したようだ。
出し抜けに現れたパトカーとジープに、一眼レフのレンズを向ける。
何度かシャッターを切る内に、隣に居た戦闘服の女がいつの間にやらパトカーへ乗り込んでいた。
慌てて彼女に続くと、かさばる荷物を後部座席の下に押し詰めてから、自分も腰を下ろした。
「この車で構わないかしら……」
「あのバイクも警視庁の?」
後部座席の汚れた窓越しに、数台のバイクが百メートルばかり離れた交差点で屯しているのが見えた。
「白バイ警官にしちゃガラが悪そうね。先頭のが持ってるのは―RPG?
一帯の武装勢力は買収してるんじゃなかったの? 別勢力の越境?」
バイクの一団から放たれたロケット弾は、最後尾のジープを掠めて瓦礫の山に命中した。
吹き飛ばされた瓦礫の破片がパトカーに降り注ぐ。
「何か、連中走って来ましたよ! 応戦出来るんですか!?」
「RPG持ちが二人、AK74が四人、M70が一人って所ね」
>129
C−130の後部ハッチが音を立てて開き始め、外部と同じに圧力に保たれた輸送機内から廃墟と化した高層ビル群が見渡せる。
頭に被っている、高性能センサー群と対BC兵器防護機構、堅牢な防弾性能を誇る新世代型RW装備の一つである黒いフルフェイ
スヘルメットの装甲ヴァイザーの表面には、鈍い赤色に光る一つ目のカメラセンサーが煌々と輝いていた。
体に装着したRW装備を再度確認し、弾薬類をしこたま積んだバックパックを股の間に括り付け、背に落下傘のランドセルを背負った。
壁に立てかけてあったレーザーポインターやダットサイト、サプレッサーが装着されたFNP-90を手に取り、それのスリングベルトをしっかりと体に括り付ける。
>「国立競技場っすよ、準備良いすかぁ?」
降下の補助を行う輸送機格納庫内要員の二人を無言で振り返り、こくっと頷いてみせる。頭部に鈍く光る一つ目の紅いカメラセンサーが不気味であった。
それと同時に『降下開始』の合図であるランプが赤から青色に灯った。鎖神はそれを確認すると、ハッチへと向って駆け出していた。
降下中は思いのほか静かであった。実際は外部集音マイクからヘルメットを撫でる風の音で終始五月蝿かったが、それでも、静まり
返った嘗ての大都市を眺めているだけで心まで静かになったような気がした。
そうこうしている間に降下目標である国立競技場が眼下に迫ってくる。もうそろそろ落下傘を開いた方が良さそうだ。鎖神は落下傘の紐に手を掛けた。
程無くして背中の落下傘が開き、降下速度が急激に緩まった。そして徐々に地表へと近づいていく…が
「!?」
あと少しで降下地点である国立競技場へと辿り着くというところであったのに、突然の突風により、激しく煽られる降下コースを逸らされる。
みるみる内に国立競技場からはずれ、銀座方面へと鎖神の落下傘は流されていく。このままでは、予定していた国立競技場への降下は出来なさそうだ。
何とか落下傘の紐を操作して軌道を修正するが、突風は無情にも鎖神の落下傘を流していく。
「…こちら鎖神。予定していた降下地点を大きく外れた。現在、銀座上空。このまま行けば、銀座区役所方面に降下するものと思われる」
ヘルメットに内蔵された無線機のマイクに向って報告すると、鎖神は眼下の銀座の町並みを見た。
装甲ヴァイザーに埋め込まれたカメラアイに捉えた銀座の町並みには、嘗ての華やかさは無い。あるのは瓦礫の山ばかり。荒涼とし、荒みきっている。
鎖神は落下傘の紐を操作し、ビルの谷間を縫うようにして下りていく。
「?…拙いな」
しかし、眼下を見やれば、幾台かの車両と数人の人(>132)をカメラアイが捉えた。どうやら、警察関係のものらしい。
カメラアイの倍率を上げれば、車両に書かれた『警視庁』の文字と警官の姿が手に取るように分かる。
「仕方が無い。職務質問される前にとっとと立ち去るか…」
落下傘と自分とを繋ぐベルトを切り離そうと、ベルトに手を掛けた。
>数台のバイクが百メートルばかり離れた交差点で屯しているのが見えた
「あれが噂に聞く、野党の類か…」
丁度ベルトを切り離し、加速したまま自身で降下しているときには既に手遅れであった。鎖神はそのまま勢いをつけて降下し、バイクで警官隊の車両へと
走り寄って来ていた野党の一人をバイクから蹴り飛ばして地面に着地した。遅れて切り離した落下傘が他の野党のバイクの上にふわりと落ちる。
咄嗟に股の間に括り付けていたバックパックを切り離し、腰のホルスターからサプレッサーとダットサイトを装着したファイブセブンを抜く。
ファイブセブンのダットサイトは素早く且つ精確な照準を可能としており、既に野党の一人をサイト内に捉えていた。鎖神は躊躇う事無く引き金を引いた。
撃ち出された5,7mm×27カートリッジ弾はいとも容易く野党の体を撃ち抜き、一瞬で野党を無力化した。
>134
>撃ち出された5,7mm×27カートリッジ弾はいとも容易く野党の体を撃ち抜き、一瞬で野党を無力化した。
RPG7を持った一人が、突如空中から現れた重装備の男に撃ち殺される。
数台のバイクが男の脇を駆け抜けると、すれ違い様に突撃銃を掃射した。
「野郎!」
蹴り倒された一人が腰に括り付けていた手榴弾のピンを引き抜き、男の足元に転がした。
他の五人は散開し、通りの向こうに逃げて行く。
>135
>すれ違い様に突撃銃を掃射した
放たれた銃弾はRW装備の装甲の表面で虚しく弾かれ、装甲表面に引っ掻き傷をつけるだけに終った。
しかし、銃弾を弾けても銃弾直撃の衝撃の全てを吸収出来る訳ではなく、鎖神には少なからずダメージを与えていた。
「ちっ…潜入作戦が聞いて呆れる」
毒づきながらも、切り離したバックパックを素早く背負い直し、ファイブセンブンをホルスターに収めた。
収めたファイブセブンの代わりに肩に下げていたFNP-90を手に構え、さっとすれ違ったバイクの男たちの背に狙いをつける。
>「野郎!」
蹴り倒された一人が腰に括り付けていた手榴弾のピンを引き抜き、男の足元に転がした。
「悪いがそんなものはいらん!」
足元に転がってきた手榴弾を、先程蹴り飛ばした男の眼前にまで蹴り飛ばし、それをすかさずP-90で狙い撃つ。
撃ち抜かれた手榴弾は男の眼前で炸裂し、破片と爆風が男の顔面をズタズタに切り裂いた。無論、破片は鎖神にまで及んだ。
だが、RW装備の装甲機動服の装甲は手榴弾如きの破片ではびくともしなかった。それらは装甲表面で虚しく弾かれた。
手榴弾を投げた男を始末すると、最初に始末した男の傍に駆け寄り、その死体の直ぐ傍に落ちていたRPGを肩に担いだ。
>他の五人は散開し、通りの向こうに逃げて行く。
「おおっと。逃げられては困るな?」
肩に担いだRPGの照準器をカメラアイを介して覗き込み、通りの向こうに逃げていく野党のバイクの集団よりもその前方に狙いをつける。
鎖神は狙いをつけると、RPGの引き金を引いた。衝撃の後にRPGの弾頭がロケットモーターから火を吹きながら高速で飛翔し、程無くして野党の集団の中心で炸裂した。
RPGの炸裂によって吹き飛ばされる野党。恐らく、その大半が即死だろう。鎖神はその戦果を確認するまでも無く、最後に残っていた男に問答無用でP-90の連射を加える。
放たれた銃弾はいとも容易く最後の一人を屠り、P-90は銃口から満足そうに硝煙を燻らせていた。
>136
注意:雑魚キャラに対しては多少決定リール的表現を用いても構いませんが、
あくまで「行動の結果は防御側に決定権がある」というのが大前提です。(>67参照)
出来る限り、行動の結果に対しての直接的表現は控えてください。
俺も人の無線勝手にぶっ壊したり、毛布パックしたりしてますが(汗
そこら辺の采配はきわどい所ですが、とりあえずキャラクターの生死に関しては、特に慎重な表現をお願いします。
>133
「本部へ向かってくれ。避難民だ」
それを聞いた運転手は車載された無線に何か言い、車を発進させる。
「なあ記者さん、パトカーがそんなに珍しいかい?この辺じゃそんなに珍しいものじゃないんだが。
それに本部に行けばもっと凄い物が見られるぞ」
彼は助手席から振り向いて後部座席の男に苦笑いしながら言った。
女性の声に顔をしかめる。
「バイク?白バイは呼んでいないはずだが………まずい!」
叫ぶと同時にビルに当たったロケット弾が爆発、車に破片が当たる音が響く。
「……悪い、あれは嘘だ。あんな犯罪集団の買収なんかできるわけが無いだろう」
>136
突然何処からかは判らないが銃声が聞こえ、後ろにいたロケット砲を持った男が転倒した。
さらに続けて爆音や連続した自動小銃の銃声も聞こえてきた。
そして暫くしてから静かになり、後ろのジープに乗っていた警官達が車を降りる。
「…今から我々は調査に向かう。運転手は残しておくから君達はここで待っていてくれ」
車から降りてすぐにバイクと死体、そしてその近くに居る重装備の男が目に入る。
他の警官が死体などを調べに行く中、彼は敬礼しながらその男に話しかけた。
「私は平田文義、見てのとおり警察官だ。階級は巡査部長。
軍人さん、あんたの所属はどこだい?本部では見かけない顔だが」
139 :
名無しになりきれ:2005/05/05(木) 23:40:07
ソードワールド上げ
>138
>「私は平田文義、見てのとおり警察官だ。階級は巡査部長。
>軍人さん、あんたの所属はどこだい?本部では見かけない顔だが」
野党共を葬り去ったはいいが、こともあろうに現地の人間と接触してしまった。
今回の作戦は隠密機動偵察。東京湾に停泊している謎の艦隊の詳細な情報を得ることが任務内容である。
作戦行動時における現地の人間との接触は出来うる限り避けよとのことであり、接触した場合は速やかにその場を立ち去るか、口封じの為に殺すか。
二つに一つである。
「……」
鎖神は警官の呼びかけに振り向いた。今の彼の顔は無表情な鋼鐵の顔。
頭部を覆うフルフェイスヘルメットの装甲ヴァイザー部分に埋め込まれた、一眼のカメラアイが不気味に輝いている。
「……」
それの御蔭で鎖神がどのような表情をしているかは全く分からない。だが、困惑していることは確かだろう。
すっと腰に差した銃剣に手を掛けようとするが、思いとどまり、鎖神は警官に背を向けて闇の中へと駆け出していた。
>140
>すっと腰に差した銃剣に手を掛けようとするが、思いとどまり、鎖神は警官に背を向けて闇の中へと駆け出していた。
車の中からそっと一眼レフのシャッターを切りつつ、
「あの装備は一体?」
「私の勘が正しければ、軍用パワードスーツの一種じゃないかしら。
アメリカで一度見た事があるわ、米軍開発の『エクソスケルトン』……。
実用段階のものが存在するだなんて、知らなかったけど」
「それじゃアレかい、米軍が?」
「かもね」
カメラを下ろした。突然現れた謎の男は、登場と同じく唐突に姿を消してしまったらしかった。
硝煙と漏れ出したガソリンの臭いに混じって、微かに雨の気配を感じた。
今朝からの曇天だが、いよいよ降り始めか。
十年前に比べると随分雨の日が増え、気温も上がっている。地球温暖化の影響とやらだ。
「平田さん、彼行っちゃいましたかー? そろそろ一雨来そうですよ。
本降りになる前に車出さないと、道路沈んじゃうんじゃないですか?」
>140
「…っ!おいっ!貴様、私の質問に……」
質問に答えず逃げ出した軍人を見て刀に手をかけたがすぐに立ち止まる。空が曇り始めたからだ。
以前の地盤沈下によって一帯が大きく窪んだこの地域では、雨によって道路の多くが水没する。
「まずい……今日も沈むな…」
深く被っていた帽子を少しだけ持ち上げ、誰に言うわけでもなく呟いた。
>141
「記者さんの言うとおり、ここはもうしばらくすれば沈むだろう」
死体の調査をしていた警官隊が幾つかの鉄くずを拾い袋につめ、乗ってきたジープに乗り込む。
だんだんと雨が強くなり始め、運転手は動きの悪いワイパーのスイッチを入れた。
そして今度はジープ二両が前を走り、少し遅れてパトカーがそれに続く。
「…それと軍人さん、あんたの武器は全て預からせてもらおう。本部の規則なんだ」
平田は助手席から腕を伸ばして小銃を受け取り、他に武装は?と尋ねた。
>142
女は腰のホルスターから拳銃とナイフを抜き、平田へ手渡した。
自分も女のそれにならって、肩に掛けていた空気銃を助手席へ差し出す。
「いきなりパラシュートで降りて来た、あれは何ですかね」
ズボンのポケットをまさぐって、埃焼けした煙草の箱を引っ張り出した。
もう一方のポケットに入っていた筈のライターを探すも、どうやら区役所で落としてきたらしく見付からない。
「バイクの連中、ありゃ新宿辺りから流れてきた奴らですよ。
あそこじゃ歌舞伎町を中心に、二つばかりのグループが居座ってるって聞きます」
「盗賊を取り締まれるだけの装備はあるんでしょうね。自衛隊も招集されているの?」
>143
渡された武器を少し調べ、隣の運転手になにか話してから座席下にしまう。
「新宿ねぇ……道理でロケット砲やら自動小銃やらを持っているはずだ。
昔、地元のヤクザがあの辺で中国人と武器の取引をしていたらしくてな、
その中国人、要はマフィアがでかい商品倉庫を持っていたらしい」
あの武器はおそらくそこから盗んだのだろう、と運転手が付け足した。
「まあ、この周辺の奴等なら……記者さん、火なら貸そうか?」
平田は自分が記者と呼ぶ男に持っていた古い100円ライターを渡し、
軍服を着た女性の方を向いて腰の拳銃を抜く。
「…装備は拳銃と日本刀が標準だ。この辺の宗教屋はこれで十分だからな。
だが、本部に戻れば軍用ライフルから重機関銃までなんでもあるさ」
そこまで言って一度話を止め、一息置いてからもう一度口をひらいた。
「まあ詳しくは本部で話そうじゃないか。さあ、見えてきたぞ」
彼の視線の先にある建物、それはかつて目黒区役所と呼ばれた建物だった。
>144
>平田は自分が記者と呼ぶ男に持っていた古い100円ライターを渡し、
>軍服を着た女性の方を向いて腰の拳銃を抜く。
警官に礼を言い、ライターを受け取る。
窓の開けられないのが気になったが、隣の女は別段不快そうな素振りも見せないので
構わず火を付けてしまう事にした。
>「まあ詳しくは本部で話そうじゃないか。さあ、見えてきたぞ」
>彼の視線の先にある建物、それはかつて目黒区役所と呼ばれた建物だった。
「二年くらい前に一度、来た事ありますよ。あの時は十人ばかりが住んでいて」
湿気た煙草は火の付きが悪く、少しの間ライターを手に粘っていると、ようやく一筋の煙が立ち昇る。
パトカーの後ろを見遣ったが、盗賊らしき姿は無い。区役所周辺は安全だろうか。
「東京は再興出来るんでしょうかね。何もかも変わり過ぎてて……」
保守ago
>145
区役所に近付くと、いきなり警笛の音が響き、瓦礫の影から自衛官が姿を現し、
被っているヘルメットを少し持ち上げながら運転手に話しかけた。
「失礼、身分証明証と通行許可書を」
話し掛けられた運転手はすぐに警察手帳と一枚の書類を彼に見せる。
すると自衛官は敬礼をして運転手に通るように言った。
「ここには警官だけじゃなく自衛官から消防まで、集められるだけ集めてある。
戦車だって二両ほどならあったはずだ」
いつの間にか煙草を咥えていた平田が後ろの二人へ向け自慢げに言ったが、
記者の言葉を聞き、少し間を置いてから再び口を開く。
「……絶対に再興出来るさ。そのために我々は集められているんだからな。
それに、日本人は原爆を食らっても立ち上がってきた。これ位なら……」
外を見ながらそこまで言ってまた黙り込んだ。
彼らの乗ったパトカーはテント群の前を通り、区役所総合庁舎の前に止まる。
「さて、今から司令官に挨拶に向かう。俺についてきてくれ」
二人にそう言って、平田と運転手は庁舎の中へと入っていった。
>147
フィルムの残りを気にしつつも、通り掛かりに出会う歩哨、テント、ゴミ捨て場へ向けて
片っ端からシャッターを切った。
パトカーから降りて区役所の建物を撮ると、
「そこそこに人手はあるみたいね。此処を中心にした、難民窟みたいなものもあるのかしら」
そう言って、女は平田の後に続いていった。
区役所はそこかしこに十年前の災害の傷跡を残しながらも、辺りのビルと比べて大分丈夫そうに見えた。
瓦礫が幾らか片付けられて広々とした通りが、かつての街並みをうかがわせる。
短くなった煙草の先を潰してポケットに突っ込み、前の三人の後を追った。
一階フロアは雑然として、平田と同じ制服姿の警官たちが忙しなく歩き回っている。
何人かの後姿をそっとカメラに収め、平田に追いつくべく足を速める。
>148
「難民窟?ああ、保護した難民の住居には付近の公会堂と接収した住宅を使っている。
それに、我々が寝泊りしている兵舎も殆どが一般の住宅だ」
平田はすれ違う同僚の警官に挨拶を返しながら軍服の女性に答える。
廊下を行き交う警官達の持っている武器の殆どは平田と同じ刀と旧式拳銃の二種類で、
その中に散弾銃を持った者が疎らに混ざっているだけだ。
だが、奥に進むにつれて、廊下を歩いている人間は警官よりも自衛官が目に付くようになる。
自衛官は見かける全員が89式や64式、稀にAK47などといった軍用の自動小銃を抱えて、
ヘルメットの数が足りないのかくたびれた制帽のままの者も何人もいた。
「…さて、ここに司令官がいる。私の首もかかっているんだから無礼の無い様に頼むぞ」
後ろの二人にそう言って目の前のドアをノックしてから開いて室内に入る。
そこには白髪混じりで口髭も目立つグレーのスーツの男が椅子に腰掛けていた。
「司令殿、この二人が自分の保護した二人の人間であります。不審物を持っている様子も無く、
避難民として扱っても問題は無いものと思われます」
敬礼をしながら言う平田から後ろの二人に視線を移し、司令は低い声で話し始める。
「判った…住居貸し出しの許可を出す……この書類を担当官へ」
放し終わると高級そうな木製の机から取り出した二枚の書類を平田に渡した。
書類を受け取ると、もう一度敬礼をして平田たちは廊下に出た。
「あんたらもちゃんと休みたいだろう。外にいる担当官にこの紙を渡せば住居をもらえるぞ。
それと、他にわからない事があったら私が案内しよう」
>149
住居貸し出しの書類を眺めつつ、平田に話し掛ける。
「都心部の状況は、どのくらい把握されてるんでしょうか。
色々と、妙な噂を耳にしているんですがね」
戦闘服の女が消えた事に、ふと気付く。例の担当官の所へ行ったのだろうか。
「彼女も元自衛官らしいですけどね。復職はするのかな」
「新宿に居座ってるグループってのが、一つは中国や朝鮮系中心の在日外国人の集まりで、
ちょっと宗教入ってるとか。マフィアみたいなのも多いみたいで。
もう一つが若い連中の……比較的、新興の勢力らしくて。
さっきの奴らもそれかも分かりませんね。
二つのグループは表立った同盟でこそ無いものの、一応は友好関係にあるらしいです。
何せ、どちらの勢力も『愛国・戦友会』と睨み合いって話ですから」
書類を折り畳み、ポケットへ突っ込む。
>150
「一応、横浜までは完全に此方が占領しているが、詳しい情報はあまり無いんだ。
どうも情報管理機関がうまく機能していなくてね」
平田はいつの間にか胸ポケットから取り出した煙草を咥えていた。
そして煙草の先端に火をつけてからまた口を開く。
「復職するなら彼女を司令に面会させればいい。只でさえ兵隊が足りないんだ。
すぐに喜んで隊員名簿に加えてくれるだろうさ」
話し終わるとあまり雲のない青い空へ向かって白い煙を吐いた。
「…さっきは雨が降ると思ったんだがなぁ……」
「ああ、知っている。その在日外国人の宗教グループはなんという名前だったかな。
神聖…何たら神教だったか。ここじゃ『宗教屋』というコードネームで呼ばれている。
それに若い奴らの方、こっちのコードネームは『ヤンキー』だ」
そこまで話すともう一度煙を吐き、短くなった煙草を地面に落として踏み潰す。
「愛国・戦友会、確か元自衛官の集団だったな。奴らのコードネームは『第一旅団』。
奴らの保有する戦力は最も強力で、我々も関係には気をつけているよ」
>131
>「俺と彼であんたを匿ってやった訳だが、この後はどうする?
>姉ちゃん、何か特技はあるか? 食い扶持稼げるくらいの、な」
あることは、ある。
だがこの場でこの特技を見せることは危険すぎる。
何で、彼女の特技は歌や音楽だ。
この場で楽器をかき鳴らして歌い出せば、直ぐにさっきのごろつきどもがやってくるだろう。
「え、と……歌、です。 歌を歌うのが、得意です。 あと、楽器を弾くのも。
でも、今騒いだら、あの悪い人たちに見付かっちゃいますから……」
率直にそう告げる。
そんな中、ヴィクトルはラジカセに手を伸ばしてきた。
>「どうしてコイツを売っちまわない? 見た所、物はイカれちまってるが部品は使えそうだ。
>コイツを担保にしばらくあんたを世話する事も出来るが、どの道仕事は必要なんだ」
「へ!? あ、だ、だめです! コレは、その……大切な、ものなんです。
母の、形見で……かけがえの無いものなんです」
母の形見、というのは嘘だが、後は全て真実だった。
このラジカセがどんな音を奏でるのか。
それが、この荒廃した世界唯一の希望だった。
手放すわけにはいかなかったのだ。
「その、騒ぎが落ち着いたら……ここで、歌を歌ってもいいですか?
ちょっとくらいなら、稼げる自信あります」
>140
迷彩服を着た兵士が双眼鏡越しに何者かを見つけた。
「敵兵発見……行動開始…」
遠くに居る兵士が無線機に言うと、瓦礫の陰に隠れていた兵士達が
僅かな音も立てずに移動を開始して鎖神を包囲する。
「……敵兵の包囲完了を確認、攻撃指令まで待機せよ」
兵士は無線を切ると自らも愛用の狙撃銃を鎖神に向けた。
>151
区役所から少し離れた所で武装した警官隊が警備を行なっていた。
その内の一人の警官が大通りで大勢の人間を発見した。
野球用や工事用など様々なヘルメットを被った集団が区役所へと
向かって歩いていた。武装はバットや木材などの打撃系らしい。
「こ、こちら巡回部隊。緊急事態だ、宗教屋が来たぞ」
見つけた警官は慌てて本部に連絡を入れた。
>152
「おい…てめぇ……」
レイたちの前に薄汚れた軍服を着た男がふらふらと近付いてくる。
男の片手には殆ど空のウォッカの瓶が握られていた。
「てめえだよ。そこの小娘ぇ…その目は何だ…反抗的だ……」
残りのウォッカを飲み干し、空き瓶をレイの足元に投げつける。
「そういうやつは…粛清だぁ……」
男は腰に下げた拳銃を震える手で構え、ゆっくりとレイに向けた。
154 :
名無しになりきれ:2005/07/04(月) 15:47:17
あげ
,、 ________ノ\ __ _
/ \ | ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄! ヽ__ ___ ____ ___ノ / /│ !
ヽ、 〉 ! ┌───‐┐ | | ̄ ̄ ̄| く \ く \ / 〉 / / .| | /\
_\/ |  ̄ ̄ ̄ ̄~ .│ │.┌┐ | _ゝノ__ゝノ,_/ ∠、 ./ / | |_,__,/ /
/ \ | .iニニニニニi │ | | ││ {___ ____丿 / | │ ,/
ヽ、 〉 !_______! ! !__! .! ┌―┘ └────┐ / │ | ┌─ー'"
\/ .┌─‐─‐‐‐─‐‐‐'┐ | _ │└‐‐┐ ┌────┘ ./ ,イ .! | |
| _ _ _. | | | │.│ /  ̄ ̄ ̄ヽ / /│ | | |
/\, | | | | | | | | | ! ! ! / ハ ▽ / \,/ | | | |
/ / | │ ! ! ! ! ! ! ! .└┘ ! ./ ,/ ヽ < │ ! ! !. ┌‐┐
/ ./┌‐┘.└┘.└┘.└┘.└┐ └─‐ー┘ノ / ,/ ,.、 `'''ー- 、 | | | └──‐┘ !
/ / .|__________i く /t''" / ゙'-、 / │ ! ヽ_____ノ
まじ戦え
157 :
名無しになりきれ:2005/08/06(土) 18:50:05
暑い
158 :
名無しになりきれ:2005/08/26(金) 13:49:03
台風どこ逝った?
159 :
山井ちゃん:2005/08/26(金) 18:59:05
太平洋に流れたタイフーン。
160 :
名無しになりきれ:2005/08/28(日) 16:55:37
女の子化しちゃった地球
161 :
名無しになりきれ:2005/09/23(金) 22:17:10
女の子化したぼくたち
162 :
名無しになりきれ:2005/09/23(金) 22:18:09
200万人避難させちゃったリタ
わたしも女の子になっちゃった♪
実はふたなり
すみません、僕が火山を爆発させたので
地球全体の平均気温が5度も上昇してしまいました.......orz
大噴火が起きると地球は寒冷化する。
80年代のセントヘレンズ大噴火では平均気温が2℃も下がった。
が、温暖化推進の学者は完全にスルーしてるw
ピナツボは米軍のフィリピン撤退の口実を作りたいために派手に宣伝したが、
実際は大した噴火では無かった。
_ -─ ¬く  ̄ ‐- 、
/ _==-ミァ-─‐-、 \
/ , ‐''" \ \
/ / / | \ ヽ
/ / / / / || | i ヽ i
i / / / / / / || || |│ |ノス
|// / /___, -一ァ| /! |ト、|│ | | く」
|,-‐¬  ̄---┘'7 |! ハ! |,、-┼十|! | | |
, -‐ ''" し' '´_ /,ィ二l |ト、/!ヽト、\_ヽ!|!l | ハ |
,r/ __ ,イ|リ ヾハ! ヽ! ,ィ⌒ヾミリノ!/リ |
/ ||ヽ -' / ̄ )` __ |ヒノ:} '` ,イ/ | |
,r ' ヾ、 ,-、____ , イ ̄,r==- ==-' レ' /| |
/ ヽ `ーソ ' | |ト、,ヘ ′"" "" / / || | 、
. / \_ / | ハ ヽ`゙'ヘ ' '__. ィ / / | | |
/ / / | ヽ 川\ ヾ三ニ‐'′//! | | | | 乙であります!
/ / / 八 \川| |`ト- .. __ , イ‐ァヘ | | || |!
/ / / / \ \ 「`ー- 、 / .〉 ト、| ヽ、
,イ /-─=¬ニヘ、_ \ 厂\ 厂ヽ /!| | `ー=ヘ
-‐  ̄ /─ '  ̄ ├- ヽ\ \ノ\ \ 人 ハ!ヽ || |-┤ ヽ
/ /!‐-- | |\ ト、_`ヽ oヽ ト、! || |‐┤- ヽ
// 〉 __ / ├‐- || | 川-‐ | | 厂7! ハ! ├:┤  ̄ヽ
/ / ー ─  ̄ ├‐- リ || ハ!ヘ | | ト┤|/′ ヾ,┤ ゙i_
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ヾ ヾ、 `ーヘ /'′ | ヽ / _∠二_ ヽ
ヽ |'′ ヽ、_ _ イ ,-‐┐ ! ヽi'´-‐‐ ヽ !
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169 :
名無しになりきれ:2005/12/18(日) 12:45:02
小学生の頃、同じクラスのヤシんちに行った。
ソイツの姉ちゃんは高校生でキレイだった。
化粧してるのをボケーと見てた。
「何で見てるの?」
やさーしく微笑んでくれた。
「ち、ちゅーしたい!」
おいら、とっさに言った。
姉ちゃん、頭なぜなぜして、オデコにちゅーしてくれた。
「口紅ついちゃったわね」
コットンでキレイにしてくれた。
おいら、コットンを奪って逃げた。
次の日、姉ちゃんに告った。
「お姉ちゃん、彼氏いるの」
おいら 「ならば、貴様を殺して永遠に我と共に」
姉ちゃん「よかろう。来るが良い」
虚空を突き破る轟音。
空気を切り裂く甲高い音。
おいらの口から鮮血があふれ出す。
おいらの拳は僅かに届かず、逆に手刀が胸に突き刺さっている。
崩れ落ちるおいら。
おいら 「・・・これで、貴様は俺を忘れないだろう。ぐ・・」
姉ちゃん「忘れはせぬ。貴様の魂我が心と共に。」
「悲しき男よ。誰よりも愛深く、拳でしか愛を語れぬゆえに。」
死してなおその男の顔に浮かぶ表情は
喜びであったか悲しみであったか。
その時、一陣の風が吹いた。
愛に死んだ修羅の魂を運び去るように。
温暖化した地球上で世紀末覇者とな。
_,、 _,, -、,、
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l:::彡::::;l::´ノ 、, l::)
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((ヽ::l::::.. <tテ ゙ i:'tテ、{
ヾ_.ソ:::::::. ,:. '. i
リ|:l;;:::::::.. ..ー-´ ,:'
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ゞ爻ミ7::__ iー、__/ |: : i ̄7 ,.. -‐ '^ーr----‐' `ー ` ー-- 、 :l: : l
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、ヽ:` ー--'--:'--'‐ '":ノノ : : : : : : : : :
大変
まったくもって大変!
どうしようもないぐらい大変!