【動悸に眩暈に】引き篭もりと遊ぼう？【神経衰弱】

こんにちは。こんばんは。
普通に引き篭もってるのが好きなのです。ベッドの中が一番落ち着きます。
週に１度、やむを得ず外に出たり。出なかったり。

名前　：比奈
年齢　： ２１
性別　： 女
職業　： 引き篭もり
趣味　： 惰眠を貪る
恋人の有無　： 振られたらしい。
好きな異性のタイプ　： インテリ系な人。眼鏡フェチ。
好きな食べ物　： 餃子、沖縄料理
最近気になること　： 希薄な関係のほうが楽しいよね。
一番苦手なもの　： 椎茸
得意な技　： 技…？
思うこと　： 携帯の着信がウザイのだけど、電源を切れない自分が悔しい。
ここの名無しに一言　： とりあえずいじってみてください。

煮るなり焼くなりお好きにどうぞ。
引き篭もりのお友達もどうぞ。

身体には気を付けろよ

いいかげん寝ろよ

引き篭もりは金持ちの贅沢
貧乏人には引き篭って生活する金もない

そうだね金があるなら一生こもりたいよ

１はネカマ

１はこどちゃ

>>2
ありがとう。2さんも気を付けて。インフルエンザは怖いね。

>>3
一日中引き篭もってるとね、もう何時だか良く解からないのよ。
…って、貴方は寝ないの？

>>4
確かに贅沢だね。だけど外出ると毎回貧血起こすのよ。
何でだろね。

>>5
篭ってると出会いも楽しみも無いけどね…ネットぐらい？
目が痛い。

>>6
えっと、本物の女だったら良いな、と思ってるんだけど、そうじゃなかったらがっかりだ、って思うから
期待しないようにしてるのかな？うん、期待しないほうが良いよ。

>>7
こどちゃ、りぼんで連載してたやつ？違うならごめんね。

高校は出てるのか？

>>9
出たよ。某大学付属。

病弱なのを引き篭もりの言い訳にするのはずるいと思います

引き篭もってる人住み着かないかな。
普段何やってるのか知りたい。

文藝春秋買った。途中まで芥川賞特集読んだ。
あんまり面白いとは思えないのね。

なんでここでスレたてたん？
自己紹介板行けば？メンヘル板とか。
お友達一杯いるよ？

>>11
病弱…確かにそうだね。熱も良く出すし。
でもそれ以前に外に出たくないのです。
しかしながら、貴方の書き込み可愛いね。
小学校の帰りの会で他の生徒を告発する生徒みたいだ。今度真似しよう。

>>13
うぁあ、メルヘン板は１度見て、速攻でブラウザ閉じたよ。
怖いよ、あそこは。お友達なんてとんでもない。
ここに立てた理由、メンﾍラじゃないヒトと絡みたかった。
似非にしろ本物にしろメンヘラ大杉。うんざりだ。

自己紹介
http://etc.2ch.net/intro/
夢・独り言
http://life.2ch.net/yume/
おいらロビー
http://etc.2ch.net/bobby/
なんでもあり
http://tmp2.2ch.net/mog2/

>>16
なるほど。優しいね。
さてどうしようか、大人しく消えるかな、

それとも、皆様のご希望に添えるような何かになるか。

脱引きこもりの為に、貴方の命令に従いましょう。
外に出て何かしてこいとか、リハビリする。

じゃあこれをやってリハビリ

1. コンビニにいく。
2. 普通に買い物をする
3. なにくわぬ顔で店を出る
4. 数分後、息を切らしてコンビニのレジにかけよる
5. 「お、おい！さっきこんな顔をした奴がこなかったか！」と叫ぶ
6. 「あなたがさっき買い物していったんですよ？」と店員に言われる
7. 「ば、ばかもぉ〜ん！それがルパンだ！追えぇ〜！」と、叫びながら店を出る

>>18
ベッタベタだー（爆笑）
２　普通に買い物をする。
↑…本物のルパンなら買わずに盗むと思われ。

コンビニかぁ…。
何を買ってきましょう。

引き篭もりと友達になりにきたぞ！ってなんだ、女かよ。まあいいか。
おい何でめがねフェチが好きなんだよ。

巫女みこナース！

引き篭りおはよう

今から引きこもり女を林間する！！
ｷﾀ━━━━━━ｏ＿ /）━━━━━━!!!
　　　　　　　　　　／＜＜
　　　　　　　　　 　　ｏ 　　ｏ
ｳﾘｬ━━━━━━（|ｏ＿ /）━━━━━━!!!
　　　　 　 　 　 　 　 》/＜＜
　　　　　 　 　 ｏ 　ｏ　ｏ 　　ｏ 　ｏ
ﾌｴﾀ ━━━ /|） <|） （|ｏ＿ /） （|ゝ━━━━ ｯ!!!
　　　　　 　 　 || 　Γ　》/＜＜　¶

比奈たん、雪苺娘買ってきて下さい。

なんで、スレタイに巫女巫女ナースのフレーズが？

引きこもりは嫌いだ

つーか、不在？
　誰も居ない？

自己紹介
http://etc.2ch.net/intro/
夢・独り言
http://life.2ch.net/yume/
おいらロビー
http://etc.2ch.net/bobby/
なんでもあり
http://tmp2.2ch.net/mog2/

保守

オリキャラにも人権を

オリキャラスレって本当に長続きしないよね

比奈お姉さんが帰ってくるまで私がこのスレを守ります。
誰か私と遊んでくれないかなぁ…？

やっぱり、ageないと誰も来てくれないかなぁ……。
でも、比奈お姉さんがsage進行って言ってたし……それに恥ずかしいし……。
気長に待ってみよーっと。

まず自己紹介してみて。

自己紹介……やってみるね。

名前　： なな子
年齢　： １０
性別　： 女の子だよ
職業　： 小学生
趣味　： お料理……かなぁ。
恋人の有無　： いないよ
好きな異性のタイプ　： 優しい人
好きな食べ物　： 和菓子が好きだよ。ようかんとか…。
最近気になること　： 比奈お姉さん、どこまで買い物に行ったのかなぁ…。
一番苦手なもの　： マラソン……かなぁ。長い距離走ると体力が持たないよ。
得意な技　： 技って……フライパンアタックとか……？？
一番の決めゼリフ　： うゆぅ……決めゼリフなんてないよ……。
ここの名無しに一言　： 比奈お姉さんが帰ってくるまでの間だけど、よろしくね

小学生かよっｗ

>>36
私はなな子、ちょっとドジな小学四年生。
……なんて説明口調で喋ってても小学生だよ。
比奈お姉さんが帰ってくるまでここでお留守番してるから
それまで私と遊んでくれたら嬉しいな。

誰も遊びに来てくれない……。
やっぱり、タイトルと違って私が引き篭もりじゃないから？
よし、お兄ちゃんに教えてもらって私も引き篭もりになろーっと。

あげよう

小学生かよ…

>>39
ageてくれてありがとう。
ちょっと恥ずかしかったけど嬉しいよ。
これで少しは賑わってくれると嬉しいんだけど……。
>>40
やっぱり小学生だと、あまり内容のあるレスとか付けられないよね。
お兄ちゃんに代わってくれるように頼んでこようかな……。
あっ、お兄ちゃんはちゃんとした成人だよ。

ななこSOSかと思った

>>42
ごめんね。私は超能力は使えないし、周りに世界征服を企む人もいないの。
でも私も特別な能力とか欲しいなぁ……。

なら変身しちゃえば？　この板は望めば願いのかなう所だしｗ
もっとも、力を手にすれば　その分やっかいな相手が現れる諸刃の剣

>>44
いいかもしれない……。
よーし、私、とりあえずおたまをステッキにして変身しちゃうよ。
魔法少女なな子！
……でも、ちょっと怖いからとりあえず３日間だけ。
どんな相手が現れるのかな……どきどき。

おめでと（謎）
で、話の腰を折るようで悪いんだけど、実はななこSOSって
時間の都合でいつも最後の少しだけと歌だけしか見れなかったんだ。
そのななこじゃないななこなのかも知れないけど、
どっちにしても自己紹介と簡単な説明、してもらえないかな。

>>46
たしか、あのななこさんは普通の魔法少女とは違ってとってもおとなしい人だったよ。
ななこさんの超能力を利用してお金をもうけようと企んでいる人がいたりして
毎回どたばたで進むギャグ寄りのお話だった気がする……。
ねぇ、お兄ちゃん、そうだったよね？
……えっ、何？「ロリ萌え、ﾊｧﾊｧ」？

そっか。ここのなな子は魔法使いだから超能力とは違うわけだｗ
あのエンディングの「船乗り達〜は〜　何を見つめて〜♪」って
所だけが妙に印象に残ってるよ。

違ってたらスマン。

たしか、それでよかったと思うよ。
じゃあ、ここは私が魔法でみんなのお悩みを解決するスレッドってことでどうかなぁ？
私がいる間だけだけどね。
でも、魔法で何でもすぐ解決……っていうのも何か違う気がするし……。

おかしいわねえ・・・・・
あらななちゃん、おかあさんのお財布どこ行ったか知らない？

うーんとね……どこかなぁ……。
ここにもないし……こっちにもないし……。
こんな時には魔法で……生麦生米生ひよこ〜♪
お母さん、もう一度バッグの中を探してみて。
きっと底の方に隠れてると思うから。

あら、ほんと。貰った広告の下にもぐり込んでたわ。
それにしてもななちゃん、見ても無いのになんで・・・・・あら？

クスッ。頑張ってね。怪我とかには気をつけなきゃダメよ。

ねえー　ななちゃーん
もうすぐ　ゆっこちゃんの　お誕生会だけど何持ってく？

>>52
どきどき……ばれてないよね……。
でも、もしかしたらお母さんも……そんなわけないか。
>>53
何がいいかなぁ？
ねぇ、お兄ちゃんは何がいいと思う？
えっ？メイド服？お誕生日にメイド服なんてちょっと変な気がするよ……。
お兄ちゃんの言うことは参考にならないよ。
そうだ！こういう時にぴったりなものがあった！
私はこのカチューシャを持ってくことにするよ。

もうすぐ新学期だよ。　係とか何やる？　部活はどうしよっか。

新学期かぁ……どんなクラス分けになるんだろ、楽しみだなぁ。
係は……図書係かなぁ……。
あっ、別に楽そうだからとかそういう理由じゃないよ！本当だよ！
実は部活はもう決めてあるんだ。家庭科クラブ！
色々、お料理作って楽しいって話だしね。

「こんにちはー
「こんにちはー

ガチャ

「ゆっこちゃん、お誕生日おめ・・・・あれ？

「うっく、ひっく、ごめんなさい・・・・・

「どしたの　ゆっこちゃん

「ママが買ってくれたお誕生ケーキ、転んで・・・床に・・・えっく
　せっかくななちゃんもあきらちゃんも来てくれたのに・・・・・グスッ

「・・・・・・あっちゃー、はでにひっくり返っちゃったわね。
　ゆっこちゃん、もう泣かないで。　いっしょに片付けしよ、ね。



　　　　　　―――――――――――――――――



「これでよし、と。　もう泣かないでゆっこちゃん。
　あたしたち、ゆっこちゃんがいればケーキなんか無くてもいいんだよ。
　それにほら、まだお菓子もお茶もあるじゃない。

　お菓子もっていっしょにお部屋いこ。　トランプとかして遊ぼうよ。

「グス・・・・ありがとう、ななちゃん、あきらちゃん・・・・・・

あっ、先に行ってて。私？えっと……トイレ行きたくなっちゃったんだ。

えっと……誰も見てないよね…？
……物を作り出す魔法は難しいから成功したためしはないけど……
ゆっこちゃんのためだもん、絶対に失敗出来ない！
絶対成功させるんだから！いくよーっ！

かえる！かえる！かえるの子！おたまじゃくしはかえるの子！
かえるぴょこぴょこ三ぴょこぴょこ！合わせてぴょこぴょこ六ぴょこぴょこっ！！！

……やったぁっ！成功したよっ！
ゆっこちゃーん　あきらちゃーん　みてみてー　

「どしたのななちゃん
「（ゴシゴシ）・・・・・え・・うそ？
「えーーー？！　どうして？
　ななちゃんってもしかしてケーキの修理ができるの？


「・・・・ありがとう、ななちゃん・・・・
「ゆっこちゃんよかったね！
　せっかくだし早くたべようよ！



　　　　　　―――――――――――――――――



「・・・もうすぐ新学期かぁ・・・みんなはどうするの？

「ななちゃんは家庭科クラブと図書係なんだよね！
　あたしも家庭科クラブはいればケーキの修理とか
　できるようになれるかな？

「・・・あ、私も家庭科クラブいっしょにやりたい・・・・

「ゆっこちゃんそういうのすきだもんねー
　図書係のほうはどうしよう・・・・
　あたしはなんかすぐ眠っちゃいそう、アハハハ・・・・・

「ななちゃんはどんな本がすきなの？

えーとね、ファンタジーとか神話とかが好きなんだ。
最近読んだ本には妖精さんとかが出て来て
とってもげんそうてきなお話だったんだよー
そういえば不思議なお話以外の本はほとんど読んでないなぁ……。

「・・・わぁ・・・すてき・・・おもしろそう・・・
　こんどどんな本かおしえてね。

「あ、あたしは活字はちょっと・・・・アハハハ・・・
　二人ともいいなあ、あたしは本はさっぱりだよ。

「でもあきらちゃんは体育とか得意じゃない。
　私いっつも体育のじかんはあきらちゃんが
　うらやましくなっちゃうんだよ・・・？

「たいくなんて走ってればそれでいいんだよ！
　だいじょぶだいじょぶ！！

「そうかなぁ・・・・・私にはとびばことか
　てつぼうとかできる人はかみさまみたいにみえる・・・・

「ななちゃんはたいくとかどう？

てつぼうとかなわとびとかは得意だよ。
でも走るのは苦手。すぐに息があがっちゃうんだ。
私って体力ないのかも……。
もうちょっと運動して体力つけた方がいいのかなぁ、あはは……

「私もすぐ息あがっちゃう・・・・

「えっへん、スポーツのことならあたしにおまかせだよ！
　・・・・・・ほかの事は　からっきしだけど・・・・
　あっ、そういえばこれ、おたんじょうびプレゼント。
　あたしはね、ビーズでうでわ作ったんだよ。

「うわぁ、ありがとう・・・・・

私からのプレゼントはこれ。
このカチューシャ。
前からゆっこちゃんに似合いそうって思ってたんだ。

「二人ともありがとう・・・・だいじにするね。
「あー、日がおちてきちゃった。　そろそろかえろっか

「今日はとっても楽しかった・・・

　ななちゃん、本当にありがとうね・・・
　ななちゃんが居てくれなかったら　きっと今日と言う日は
　悲しい思い出になっちゃってたと思う・・・・
　私、今日のこと、ずっと忘れない・・・・・

「それじゃあゆっこちゃん、ばいばいーい
「さよならー

春の花では何が好き？

楽しかったぁ。
喜んでくれたみたいだしよかった〜。

えっと、春の花？
そーだなぁ……桜もいいけど……
私はたんぽぽが一番好きだなぁ。
あの黄色い花が可愛いんだよね。
でも花が散った後の綿毛も好きだよ。

新しい担任の先生、どんな人だと思う？

えっとね、前の先生が男の先生だったから
今度は女の先生じゃないかな。
きっと、優しくて面白い先生だと思うよ。

住んでるとこでは　いま桜が咲いてる？　それともまだ雪が降ってる？

　　　 ∧＿∧　 ／￣￣￣￣
　 ∧（　´∀｀）＜　age
　（　⊂ 　　　⊃ ＼＿＿＿＿
　（　つ　ノ ノ
　｜（_＿）＿）
　（_＿）＿）

>>70
近所の公園では今、ちょうど桜が満開だよ！
きれいだったなぁ……。
>>71
わ〜、モナーさんだー！
……そのポーズは、組体操の……さぼてん？

「なーなーちゃん、新学期だよ、がっこいこー

ｶﾞﾁｬ

「あら、あきらちゃんおはよう。　朝から元気ねぇ。
　ちょっと待ってね。　すぐなな子呼んで来るから。

　なな子ー、あきらちゃんが迎えにきてくれたわよー
　早くおりてらっしゃーい。



　　　　　　―――――――――――――――――



「ななちゃんおはよっ！
　ななちゃんって朝は苦手なほう？

うゆぅっ……あきらちゃんおはよぉっ……
私、とっても朝は苦手〜〜……。
多分夜更かししすぎちゃうのが原因だと思うんだけどね…。
昨夜はお兄ちゃんと一緒に映画見たんだよー。

あたしは晩ご飯たべたら　すぐに寝ちゃうから朝にはつよいよ！
・・・・・・おかげでよく宿題わすれちゃうけどね。

え？　映画？　ねね、どんなの見たかおしえて！

え−とねぇ、お兄ちゃんはＳＦっていってたけど
宇宙飛行士の人達が猿の星にまぎれこんじゃうって話なの。
でも、最後の方は半分寝ちゃって覚えてないんだけど……。
今度、一緒に観ようよ。すっごい面白いんだよ！

「あら、ごめんなさいね。　優子ったらまだお布団で
　ねばってるの・・・・。　ゆうこー、いいかげん起きなさーい。
　ななちゃんもあきらちゃんも来てくれたわよー。


「ふぇ・・・・ふたりともおはようございまふ・・・・・・
「ゆっこちゃんおはよっ！　今日からがっこだよ！
「ごめんね・・・・すぐ準備するから・・・・ふぁ



　　　　　　―――――――――――――――――



「うぅ・・・・・おかしいの。　図書室で借りたほん、
　机の上に置いておいたのに・・・・無いの・・・・
　今日までに返さなくちゃいけないのに・・・・・

「えーっ！　大変じゃないの！
　遅刻しちゃうよ、はやくさがそっ！

「うわ、すっごい楽しみ。
　あー、そろそろ世界いちのお寝坊さんのいえだよー。
　ゆっこちゃーん、新学期だよ、がっこいこー

「あら、ごめんなさいね。　優子ったらまだお布団で
　ねばってるの・・・・。　ゆうこー、いいかげん起きなさーい。
　ななちゃんもあきらちゃんも来てくれたわよー。


「ふぇ・・・・ふたりともおはようございまふ・・・・・・
「ゆっこちゃんおはよっ！　今日からがっこだよ！
「ごめんね・・・・すぐ準備するから・・・・ふぁ



　　　　　　―――――――――――――――――



「うぅ・・・・・おかしいの。　図書室で借りたほん、
　机の上に置いておいたのに・・・・無いの・・・・
　今日までに返さなくちゃいけないのに・・・・・

「えーっ！　大変じゃないの！
　遅刻しちゃうよ、はやくさがそっ！

こういうときは手分けして探すのが一番！
私は向こうの方さがすね！
こういうのは得意なんだよね。

すもももももももものうち、ももももももももももこさん…。

あった！
ねぇねぇ、もしかしたらこの本なんじゃないかなぁ？

「わっ・・・・ななちゃんスゴイ。
「あ・・・・そうだ・・・。寝る前にもう一度見ておこうと思って
　ベッドに持っていって・・・・私ったらそのまま寝ちゃったんだ・・・・・
　ごめんね。ありがとう・・・・・


　　　　　　―――――――――――――――――


「ところでゆっこちゃん、何の本かりてたの？
「えへへ・・・・お花の図鑑。
ななちゃんが好きなタンポポも載ってるよ。
「あーあたしが好きなのははパンジーかなぁ。
　なんかあの花、親しみがわいちゃうのよねー。

「わぁ・・・・・桜がきれい。　私、桜ってこんなふうに　ひらひらと
　花びらが少しだけ降って来る頃が一番きれいだと思うの。
「でも桜ってはっぱが出てくると毛虫もでてくるんだよね〜〜〜
「いや・・・・わたし毛虫きらい・・・・

わあっ！タンポポだ〜〜！
パンジーもいい花だよね。
私もこういう桜好きだよー。
そういえば去年、自転車に乗る練習してて
それで草むらの中に自転車ごと突っ込んじゃって
擦り傷だらけで泣きながら帰ったら家でお兄ちゃんに
「なに頭に毛虫乗っけてるんだ？しかも２匹も」って言われたの。
草むらの中に毛虫がたくさんいたんだね……
って、ごめんごめん。もうこんな話しないから許して。

「あはは、ななちゃんも毛虫とか割と平気なんだ。

「桜が散った頃、毛虫が出てきて　男の子とかが
　持って追いかけてきた時　どうしよう・・・・・

「だいじょぶだいじょぶ、そんときはあたしが
　おしり蹴っ飛ばして　追いはらってやるから。



　　　　　　―――――――――――――――――



「先生、やさしい人だといいね・・・・

「そんでもって　あんまり宿題ださないのがいい！！

ｶﾞﾁｬ

「！！！

「どうしたの・・・・？

「あっちゃー、しまった・・・・・
　うわばき忘れちゃったよ・・・・どーしよ？

　ちこく覚悟で走って取りにいくか、それとも
　きょう一日、なしでごまかすか・・・・・

　　|_ 　
　　|　｀ヽ
　　|/Ｖ从〉 　　ﾀﾞﾚﾓｲﾅｲ・・・
　　| ヮﾟﾉ| 　　　ｺｯｿﾘageﾙﾅﾗｲﾏﾉｳﾁ・・・　
　　⊂ノｿ
　　|_|〉　　 　
　　|ﾉ

そーだ、そういえばいい方法があるよ。
ちょっと待っててね。

ここなら大丈夫かな。
赤巻紙青巻紙黄巻紙、赤巻紙青巻紙に巻きつけ
蒼巻紙黄巻紙に巻きつけ、黄巻紙に赤巻紙巻きつけっ！

やったっ！成功したよっ！
はやく届けてあげよっと！

「ななちゃん、あれ・・・・？　それ、あたしのうわばき？！
「あきらちゃんのお母さんが届けてくれたのかな・・・？

「あっちゃー、ママ怒ってた？　また家にかえったら
　おおめだまかなぁ・・・・まいったまいった、アハハハハ
　ま、でも遅刻するよりは　だんぜんマシだね。
　ななちゃんも受け取ってきてくれてありがと！

「早く行かないと遅刻になっちゃう・・・・
「そうだね、早くきょうしついこ！！



　　　　　　―――――――――――――――――



「ふわーあ、校長せんせいのはなしって
　なんであんなに　ねむいんだろ。

「クス。　あきらちゃんったら。
　先生の話は　ちゃんときいてないと・・・。

昨日の夜更かしがきいたのかな……
ちょっと眠くなっちゃったよ。
そうだ！お兄ちゃんが言ってたっけ、
何か考えて頭を活性化させれば眠気はなくなるって。
………ハムスター。
眠気は無くなったけど半分くらいしか先生の話が頭に入ってないなぁ。
あんまりこの方法は使えないみたい……。

「ふぁーあ、やっとおわったねー

「クス、やっぱりななちゃんも　校長先生のお話は
　苦手みたいね。

「あれはねむいよねー。　しかたないって。
　そんなことより早く、クラスわり見てこようよ！



　　　　　　―――――――――――――――――



「やったー！　またみんないっしょのクラスだよ！！

「３年４年はクラス変わらないのよ。
　でもやっぱりうれしいな・・・・・。

「あれ、こんどの先生、女の先生みたいだけど、
　あたらしい先生かな？
　それとも　よそから来た先生なのかな？

何だか新しい先生みたい……。
さっきからそわそわしてるし。
でも、人がよさそうな先生だね。

「え・・・えっと・・・みなさんはじめまして。
　今年皆さんの担任を受け持つ事になりました・・・・

ｶｯｶｯｶｯ

「麻生　由香里、と言います。　まだ大学を出たばかりなので
　いろいろ至らない点も多いと思いますが、みなさんよろしく
　お願いしますね。

　えっと、それじゃあ出席を取りましょう。　１番、浅野君・・・・・



　　　　　　―――――――――――――――――



「せんせー！
「今年一年、よろしくお願いします・・・・

「あら・・・・あなたたちは・・・えーと、なな子ちゃんに
　晶ちゃん・・・それから優子ちゃんね。
　先生、早くみんなと仲良くなりたいから
　あなた達の事、いろいろ教えて欲しいな。

「はーい、あたしはたいくが得意で　あとはぜんぶ苦手でーす。
「私は国語が得意で体育が苦手・・・・・

えーと、私は得意なのは家庭科で
一番苦手なのは算数かなぁ……。
少数とか分数とかがよく分からないです。

「なるほど・・・・・書き書きっと。　ありがとうみんな。
　先生も一所懸命頑張るから　みんなもよろしくね。

「はーい！
「こちらこそよろしくお願いします・・・・

「・・・よしっと。　それじゃ明日から授業だけど
　忘れ物とかしちゃだめよ。

「はーい。
「先生、さようなら・・・・



　　　　　　―――――――――――――――――



「しぎょう式の日ってはやく終わるからいいよねー
　毎日しぎょう式だといいのに。

「クス。　それじゃあ学校にならないわよ・・・・

「そっかなぁ・・・・いい考えだとおもうんだけど。
　それよりこれからどうしよっか。
　だれかの家にあそびにいく？　それとも外で遊ぶ？

　　　　じっ…
　　　　　　_∧∧ ＿__ﾋﾛｯﾃ
　　　　 ／(ﾟーﾟ*)　／＼　,,.　　,.
　　　／|￣ＵＵ￣|＼／　　,.
　　　　 |　しぃ　　|／,.　　　　.,.
　,.　　,.　￣￣￣~　

>91
今日は天気もいいし、外で遊ぼうよ。
向こうの公園なんかいいと思うんだ。
花壇の花がちょうど咲いててきれいなんだよ。
>92
あれっ？こんなところにしぃちゃんが捨てられてる……。
かわいそうに……私が拾ってあげるね。
今日から私の部屋があなたのお家よ。
そういえば魔法少女にはパートナーの小動物がつきものだって
お兄ちゃんが言ってた気がするなぁ。

「うん！　そうしよっか。
　それじゃ荷物おいてきたら　ゆっこちゃんのうちの前ね！
「なんで私の家なの・・・？

「アハハ、だって、ゆっこちゃんがあたしたちの
　うちにくるまで待ってたら　日がくれちゃうもん。

「クス。　ひっどーい。　でもうちに来てくれるのは嬉しいかな・・・・
「それじゃそういうことで。　またあとでねー。



　　　　　　―――――――――――――――――



「こんにちはー
「ゆっこちゃーん

ガチャ

「あら、ななちゃんにあきらちゃん、こんにちは。
　ゆうこーみんな来てくれたわよー。　早く降りて来なさーい。

　あ、そうそう。　ななちゃん達ってホットケーキとクッキー、
　どっちが好き？　それとも他にリクエストでもあるかしら？

　　 　∧∧
　　　(*ﾟーﾟ) ﾅﾅﾁｬﾝ､ ｱﾘｶﾞﾄ♪
　　　ﾉ　 |
　〜（,,ＵＵ,

>94
私は……そうだなぁ……ちょっと迷っちゃうけど
ホットケーキの方が好きかな。
>95
お母さんとお兄ちゃんにもしぃちゃんのこと話してきたよ。
二人とも大賛成してくれたよ。よかったー。
そうそうしぃちゃん、お兄ちゃんの部屋に行く時は注意してね。
変なところにコードが通ってるから。
前にね私、そのコードにつまずいて転んじゃったことがあるんだ、あはは……。

「うふふ、ホットケーキのほうね。　分かったわ。
　あら優子、やっと降りてきたのね。　３時ごろになったら
　ななちゃんたちといっしょに　お家に戻ってらっしゃいね。

「はい・・・・。　みんな、またせてごめんね・・・・

「よーしそれじゃ、さっそくいこー！



　　　　　　―――――――――――――――――



「ふはー、もうすっかり暖かくなったねぇ

「ほんと、いい天気よね・・・・そうだ、なにしようか。

「ボール遊びやゴムひもに花摘み、追いかけっこ・・・
　うーん、何やっても面白そう。　まよっちゃうなぁ・・・・

「ひなたぼっこや人形遊び、ままごともなんかもいいな・・・

そーだなぁ……したい事が多すぎて決められないなぁ。
…あ、じゃあ、まずはボール遊びして
それで疲れてきたら向こうでひなたぼっこしない？

「よっし！　それじゃボール遊びしよっか！

「わ、私、ちゃんとできるかなぁ・・・・・

「心配ないって。　ほら・・・こう・・・こうきたら・・・・・
　こんなかんじで・・・。

　じゃ、いくよ。　そぉーれっ！



　　　　　　―――――――――――――――――



「はぁー、もうクタクタ・・・・・・

「アハハハ、だーらしないなーもう。

「でも楽しかった。　私でもこれだけ出来るんだって
　ことも分かって、ちょっと嬉しかったし。

「ともかくちょっと休憩しよっか。　いきなりはムリだろうし。
　あたしだって半日もべんきょうさせられたら
アタマ爆発しちゃうしね。



「わぁ・・・あの雲、なんだかウサギさんみたい・・・・・・

「あっちのはなんかソフトクリームみたいだよ！

名前：サリス
年齢：秘密
性別：女
職業：無職
趣味：特に無し

宜しくね

>99
私も楽しかったー。
でもちょっとはしゃぎすぎて息があがっちゃったよ。
あっちの雲、くじらみたいじゃない？
あれが尾ひれで……あっ、流れていっちゃった。
>100
サリスさん、はじめましてー！
私は、なな子っていうの！こちらこそよろしくね！
よかったらこのスレで一緒に遊ぼうよ！
……でも私、小学生だからなぁ……子供っぽいことしか出来ないよ。
ここには私のお兄ちゃんもいるけど、どっちと遊びたい？

トリップ変えるね

>101
別に…あんたらと遊びたいと思わないよ
独りで遊ぶことにするね

ガキは、寝たのかな

ヒキコもって休めるのなら、その休み分俺に下さい。
折りたたみ自転車を片手に、ゆっくり観光地めぐりしたいんだ！

では俺はここでサリスたんをオカズにせがれいぢりでもするかな。

>104
そんな事しても疲れるだけだよ
家で布団にくるまってインターネットしてるほうがマシ

>105
オカズ？意味わかんないんだけど

サリスたんにレスしてもらっちゃった！
まぁ、夜のオカズについては気にしないでくれい。
ああっ、サリスたん！何て可愛いレスなんだ！
ﾊｧﾊｧﾊｧﾊｧ……

>108
あんた気持ち悪いよ

まぁ、ぶっちゃけチンポだからな。
チンポのレスなんてそんなに気持ちいいもんじゃない。
関係ないがイケメンだろうと美少年だろうと
チンポなんて気持ちいい形はしてないぞ。
ところでサリスたんは生チンポ見たことはあるのか？
無いのなら俺が見せてあげても……ﾊｧﾊｧﾊｧﾊｧ……

>110　
………
あんた最低だね

最低だなんて……チンポが！チンポが最低だなんて！
サリスたんの軽蔑するような視線が俺のカリの先っぽに突き刺さる。
ああっ！そんなことを言われるとよけい勃って来ちゃったじゃないか！
もっとだ！もっと俺を罵ってくれ！最低野郎だと蔑んでくれ！
ぶっちゃけ、女のサリスたんには分からんかもしれんが
引き篭もってるとチンポしごく事以上に高貴で有意義なことなんてないものだぞ。

>112
下品な事しか話せないの？

すまないな、なにぶんチンポなもんであまり高尚なことは話せないのだ。
あまり真面目なことばっかり言っていると萎えてしまうんでな。
しかし、最後の行で俺が言ったのは真面目な事だ。
一刹那の快楽、これに勝るものはない！

まいったな、放置プレイか……。
まぁいい。待つさ、待ち続けてやるさ、サリスたんのレスを！
いや、この際、ななちゃんでもいい！俺をﾊｧﾊｧさせてくれ！
お気に入りに入れてレス待ってます、ＰＣの前でチンポ握りながら。

何だかすごい勢いでレスが伸びてたからびっくりしたよ。
>サリスさん
チンポバズーカさんと遊んでるのに私とは遊んでくれないんだ……。
やっぱり私が子供っぽいからいけないのかな……。
残念だけど無理に遊びには誘わないことにするね。
私だって、遊びたくない子と遊んでもつまんないもん。
流れからして比奈お姉さんに次ぐ二代目のスレ主になってくれると思ったんだけど……
あっ、他にもスレ主になりたいって人は言ってね。
でも、ちゃんとみんなにレス返して放置とかしない人しかダメだよ。
比奈お姉さんにこのスレの留守番頼まれてるんだから。
>104
引き篭もりのお兄ちゃんの時間あげようか？
観光地めぐりかぁ……いいなぁ、私も大きくなったらそういうことしたいなぁ。
>チンポバズーカさん
わわっ、良く分からないけどそんな格好でいたら風邪引いちゃうよ？
お気に入りに入れてくれたの？ありがとう！
でも、やっぱり私じゃなくてサリスさんみたいな大人の女の人がいいよねぇ……。
……魔法で大人になっても中身は子供のままだしなぁ……。

「あっ、どれどれ・・・・・・・・
　あーん、もう流れていっちゃったのか・・・・・

「日ざしはぽかぽかで風はゆるやかで・・・・・
　ほんと、いい日よね・・・・・・

「・・・・んー、なんだか・・・ポカポカしすぎて・・・
　ねむく・・・・なって・・・・・

「クスっ。　ダメよあきらちゃん。　もうそろそろ３時になるから・・・・

「！！　そうだった！　ホットケーキ！！



　　　　　　―――――――――――――――――



「ただいま・・・・・
「おじゃましまーす。

「あら、おかえりなさい。　ホットケーキ出来てるわよ。
　シロップとバター、ここにあるから使ってね。
　優子は、メープルシロップだったわよね。

「うん、私、ホットケーキはメープルシロップかけたのが
　一番好き・・・・

「あたしは両方！　バターのっけて　その上から
　シロップかけちゃうもんねー。

やっほうっ！ななちゃんにレスもらっちゃった！
ありがとう！ありがとうななちゃん！
ついでにﾊｧﾊｧ……いや、いくらなんでも小学生にﾊｧﾊｧはまずいよな……。
ななちゃんは可愛いからﾊｧﾊｧというより萌え〜って感じだな。
セクシーなレスのサリスたんとまた違った魅力があるぞ。
まぁ、ﾊｧﾊｧ分はサリスたんが来たら俺（＝チンポ）をいじってもらうからいいとして。
俺はいつでもこのスレを見守ってるよ。

>117
私、いつもはシロップだけど、今日はバターの方、使ってみようかな。
……あっ、結構おいしいかも！
>118
こんにちは、チンポバズーカさん。また来てくれたんだ、ありがとね！
私……可愛い？そんなこと言われたのはじめてだよ。照れちゃうなぁ、えへへ。
そうだよね、私には私の良さがあるよね。無理に背伸びすることはないよね。
チンポバズーカさんの言葉で自分に自信がついたよ！本当にありがとう！
私、がんばるからこれからもこのスレを見守っていてね！

「ふー、美味しかった。　ごちそう様でした！

「気に入って貰えて良かったわ。　また遊びにきてね。

「はーい。　よろこんで。
　・・・・・っと、そろそろおうちに帰らなきゃ。
　それじゃあおじゃましましたー

「さようなら。

「さよならー！

私も暗くなる前に帰ろう、おじゃましました〜。
今日はとっても楽しかったなぁ。
でも、昨日夜更かししたせいかもう眠くなっちゃった。
いつもより早めに寝よっと。おやすみなさーい。

「はーいみんな静かにして。
　はい、今日は体力測定の日です。
　着替えはちゃんと持ってきたかな？

　運動会と違って　あくまで今の自分の体力を
　計測するのが目的だから　無理はしちゃだめよ。
　それじゃ女子はこの教室で、男子は隣のクラスに
　行って着替えてね。


「そうは言っても　やっぱり緊張するよね・・・・・

「あたしはすっごい楽しみ！　早くやりたいな。
　あれ、ゆっこちゃんって体操服のすそは
　外に出したまんまなんだ。

「うん、なんだか恥ずかしくって・・・・・
　なるべく下の方まで引っ張って隠しておきたいの・・・

何だかどきどきするなぁ……。
そういえば私もすそ、外に出してるなー。
私の場合はただ単にしまうの面倒だからなんだけどね、あはは。

「へーふたりとも外なんだ。　そういうもんなのかな？

「あきらちゃんは中にしまうのね・・・

「うん！　だってこの方が動きやすいんだもん！
　さーてそろそろ行こっか！



　　　　　　―――――――――――――――――



「ふみ台しょーこーに　すいちょく飛び、はんぷく横飛び
　あくりょく　はいきん　じょーたいそらし、いろいろあるね。

「私、運動はどれもダメなんだけど、特に反復横飛びや
　踏み台昇降みたいに長く続くのが苦手だな・・・・・

ろりーたスレ？

>124
私が苦手なのは上体そらしかなぁ……身体固いんだ、あはは。
でも、垂直とびは結構いいところまでいくと思うんだ。
>125
ろりーた……？
お兄ちゃんがそんなこと言ってた気がするなぁ。
あのね、このスレはみんなで楽しく遊ぶスレなんだよ。
食欲不振！睡眠不足！動悸に眩暈に神経衰弱！
どんな人でも大歓迎だよ！>125さんも遊ぼうよ〜！

「あーそれ分かる。　りついたいぜんも苦手。

「体があったまると柔らかくなるって聞いた事ある・・・・

「それじゃ、ふみ台とはんぷくやったあとにしよっか。

「うん、でもその前に握力とか背筋力がいいな・・・・
　疲れちゃうと出来なくなっちゃうから・・・・・

「オッケー！　じゃ、まずあくりょくからね！



　　　　　　―――――――――――――――――



「あー楽しかった。

「私、今年も全然ダメだったかも・・・・・

「あれ、先生、何やってるんだろ。　キョロキョロして。

「何か捜してるみたい・・・・どうしたのかしら・・・・？

「せんせー、どーしたの？

「あ、ななちゃんたち。　うん、ちょっとね、集めた給食費が
1人分足りないの。　先生が落としたのか、集め忘れたのか、
・・・・・まさか、体力測定の間に盗まれたなんて事は
無いと思うんだけど・・・・・・

先生も大変だなぁ……。
私、ちょっとトイレ行ってくるね。
……と、ここならいいよね……。
生麦生米生ひよこ〜〜。
……わかった、教室にあるのね！
行ってみなくちゃ！

すまん、ちょっと通らせてくれ

「あら、これ・・・ほんと。　何でこんな所にあったのかしら。
　あ！　分かった！　出席簿に挟んで机に入れた時
　抜け落ちたんだわ。　私ってほんとドジよね。
　ななちゃんありがと。　助かったわ。

「お礼にきょうの宿題ナシ！　ってのはどう？

「こら晶ちゃん。　それとこれとは話が別よ。

「ちぇー



　　　　　　―――――――――――――――――

「あーあ、けっきょく宿題でちゃったね。
　それにいつもより少しおおくない？

「あんなこと言ったら　ひいきしちゃいけないって思って
　逆に気をひきしめると思う・・・・

「ちぇー、ヤブヘビだったかなぁ。
　そうだ、ゆっこちゃんみせてよ。

「だめよちゃんと自分でやらないと・・・・・
　でも一緒にやるぐらいなら構わないかな・・・・・

「そっか。　ゆっこちゃん家でいっしょにやろっか。
　かんじの書き取りと　さんすうドリル、どっちを
　先にかたずけようかな・・・・・

>129
どーぞ。
……ひょっとして、ここって何処かへの近道なのかな？
>130-131
私は算数のほうを先にしたいなぁ。
算数苦手だから後回しにすると終わらなそうなんだもん。

「ハア、ハア、こんにちはー。　ゆっこちゃん居るー？

ガチャ

「あきらちゃんいらっしゃい。　ななちゃんもう来てるわよ・・・・
「遅れてごめん、走ってきたんだけど　お母さんに『宿題しにいく』
　って言っても　なかなか信じてくれなくて・・・・ハア、ハア・・・

「クス。　さ、どうぞ上がって・・・・
「ごめん、悪いけどお水もらえないかな・・・・
「うん、こっち来て・・・・



　　　　　　―――――――――――――――――

「・・・・一郎君はかいものするときに1000円持っていきました。
　お店にはいっこ120円のりんごと３こで150円の・・・
　あー！　もうこんなの分かんない！
「えっと、だからこういう時は・・・・・

ｷﾞｼ

「・・・・誰、そこにいるの・・・・・

ﾀﾀﾀｯ　　　　カチャ

「裕太！　駄目じゃないの立ち聞きなんかしちゃ！
「あ、裕太くんこんにちはー。　おじゃましてまーす。

「裕太、なんで立ち聞きなんかしたの・・・・・？
「・・・・・・・・・・・
「ちゃんと言わなきゃ分かんないでしょ・・・？
「・・・・・・・・・・・

ﾀﾀﾀﾀﾀﾀ

「ねえ、なな子おねえちゃん！　おねえちゃんって
　ケーキの修理が出来るってほんとう？
　このまえ壊れちゃったボクの機関車も直せる？

「だめよ裕太・・・・ななちゃん困らせるような事言っちゃ・・・・・

そうだなぁ……じゃあ、見せてごらん。
…これは中の歯車が外れてるのね、カラカラいってるもん。
ちょっと待っててね。やってみるから。
……ここでいいかな？

蛙ぴょこぴょこ生毬藻っ！

……うん、ちゃんと動くようになったみたい。
直ったよ〜。

「ほ、ほんと？　ほんとに・・・・・・？

ｷﾘｷﾘｷﾘｷﾘ　ｷﾘｷﾘｷﾘｷﾘ　　トン　・・・・ｼﾞｺｼﾞｺｼﾞｺｼﾞｺ

「うわあ！　ほんとだ！　ほんとに直ってる！　やったー！
「ほら、裕太。　ななちゃんにちゃんとお礼しないと・・・・・・
「うん！　なな子おねえちゃん　ありがとう！
　まもなく電車がしゅっぱつしまーす。　白線までさがってください。

ｼﾞｺｼﾞｺｼﾞｺｼﾞｺ　　ｼﾞｺｼﾞｺｼﾞｺｼﾞｺ

・・・・・・・・・・・・

「ななちゃん、ほんとにありがとう・・・・。　あの機関車、裕太の
　大のお気に入りで　壊れた時はすっごく落ち込んでたの・・・・
　あんな嬉しそうな裕太見るの、久しぶりだわ・・・・・

「よーし、わたしたちも裕太くんに負けないように　いっぱい遊ぼ！
「だめよあきらちゃん、宿題片付けてからでないと・・・・
「やっぱし？



　　　　　　―――――――――――――――――



「ふあーあ、やっと終わった・・・・もうクタクタ。
「クス。　ごくろうさま。
「そーいえばななちゃん、連休はどうするの？　どっかいく？
　もし暇ならみんなで遊びに行くっていうてもあるけど、
　それならどこ行きたい？

どこか行くとかそういう予定はないよ。
遊びに行くんなら…
向こうの方のお山までピクニックなんて楽しそうだと思うなぁ。

「あ、それいいな・・・・

「そだね、あそびに行くこと考えたら　なんか急に
　元気が出てきたよ。　うーん、今からたのしみ！

「それじゃ今日はこれで終わりにする・・・・？

「そだね、いろいろ教えてくれてありがと。　それじゃまたね！



　　　　　　―――――――――――――――――


「こんにちはー。
「ゆっこちゃーん、起こしに・・・・じゃなくて迎えに来たよー！

「ななちゃんにあきらちゃん、おはよう・・・・
「あ、きょうは早起きだったんだ。
「うん、とっても楽しみだったから・・・・

「しゅっしゅっぽっぽ　しゅっしゅっぽっぽ
　まもなくトンネルに入りまーす。　窓を・・・
　あっ・・・なな子おねえちゃん・・・・・
　えと・・・あの・・・・さ、さよならっ！

「まあ、裕太ったら・・・・・
「うーむ・・・・・・・
　ところで、あそこのお山まではバスで行く？
　それともそこまでも歩いていこっか？

あはは、そーだなぁ。
あの距離だったら歩いて……やっぱりバスで行こうか。
何だか、お山登る前に疲れちゃいそう。

「それじゃしゅっぱつ進行ー！

「あ、まってよ・・・・



　　　　　　―――――――――――――――――



「もうすぐ来るみたいね・・・・・

「ナイスタイミング！


ﾌﾞﾛﾛﾛﾛﾛﾛﾛ　ｷｰｯ　ｶﾞﾀﾝ　


「すいてるすいてる。　あたし窓がわに座っちゃおー！

「私は酔うから中側の方がいいな・・・・・
　できればバスの中央辺りがいい・・・・

私はこっち側の席かな。
……そーいえば私って、あんまり酔ったことないなぁ……。
前にお兄ちゃんと公園に行って
ものすごい勢いでぶらんこ押された時くらいかな。
あっ、ほら！お山がだんだん近づいてくるよ。

「あ、ほんとだ。　ゆっこちゃんも見て見て！
　外のけしき見てれば酔ったりなんかしないって！

「そうよね・・・・
　あ、もう着くみたい・・・・・


ﾌﾞﾛﾛﾛﾛﾛﾛﾛ　ｷｰｯ　ｶﾞﾀﾝ　


「とうちゃくー！　一番のりっ！　さ、早くいこ！

「あきらちゃんってば、そんなに急がなくも・・・・・
　う・・・ん・・・・やっぱり、山の方は空気がきれいね・・・・

「そうなの？　あたしは全然わかんないけど。

「うん、町のほうの道路のそばと違って
　全然喉が痛くならないから・・・・
　ところで、どっちの道から行くの？

「そだねー、緩やかで花壇とか畑とかがある開けた道と
　木がおおいかぶさるようになってる裏道、どっちをいこっか？

そうだなぁ……
私は開けた道の方がいいかなぁ。
お花とか見ながら、のんびりと行きたいな。

「えー、裏道の方がおもしろいのにぃ。
　運がいいとヘビとか見つかるし。

「私いや・・・・それにそろそろ蚊とかも出てくるから
　明るい道の方にいこ、ね・・・・・

「ま、いいか　それじゃしゅっぱーつ！



　　　　　　―――――――――――――――――



「んー、だんだん太陽が近くなってくる気がするねー
「見て、おはなばたけ、きれい・・・・
「満開だねぇ。　いまから売りにだすのかな？

「ここのお花畑は　役所が管理してて　売らないんだって。
「あっちほうのの田んぼもそうなの
「え・・・たぶん違うと思う・・・・・

「あ、おばちゃんがこっち見てる。　おーい！
「なんか手招きしてるみたい・・・・どうしよう・・・・・

何だろう…？
悪い人じゃなさそうだし、ちょっと行ってみようか？

「こんにちはー
「こんにちは・・・・・
「ああ　こんにちは。　元気がいいねぇ。
　あんたたち、今日は何しに来なすっただね。

「今日はみんなでピクニック！　おばちゃんは何してるの？
「ああ、連休中にうちの旦那が戻ってきてるからね、
　その間に田植えを済ませちまわないといけないんだ。
　大忙しだよ。　ひゃひゃ、あんた達も手伝ってくれるかい？

「うん！　あたしやったげる！
「おや、ほんとに本気かい。

「大丈夫かな・・・・
「だいじょぶだって！　簡単そうじゃない。
「まあいいさ。　じゃ、こっちの端をお願いするよ。
「まっかせて！



　　　　　　―――――――――――――――――

「あんたたち、そろそろお昼だよ。　こっちおいで


「ふあーもうくたくた。
「クス。　あきらちゃん、ずいぶん頑張ってたもんね・・・
「なんにも無いけどね、冷えた麦茶ぐらいは出せるよ。
　なんならお昼ぐらい御馳走してもいいんだけど、
　持ってきてるみたいだしねぇ。

「あたしはおにぎり！　お母さんに作ってもらったんだよ。
「私はサンドイッチ・・・・

私はね、ちょっと早起きして自分で作ってみたんだ。
お母さんにも手伝ってもらったけどね、あはは。

「そういやななちゃん、家庭科とくいだっけ。
「私もお手伝いぐらいした方がよかったかな・・・・
「おやおや、あんまりのんびりしてると　食べる前に日が暮れちまうよ。

「そだね。　それじゃいっただっきまーす。
「頂きます・・・・



　　　　　　―――――――――――――――――



「んーごちそうさま。　おばちゃんも麦茶ごちそうさま。
「ごちそうさまでした・・・
「さてっと、まだまだお昼だし、てっぺんめざして登ってこっか。

「ああ　気を付けて行っておいで。　ご苦労さんだったねぇ。
「それじゃおばちゃんばいばーい
「失礼します・・・・



「おもての道はやっぱり明るいねー。　えいっ

ﾌﾟﾁｯ　　　　ﾌﾟーﾋﾟーﾌﾟー

「わ・・・すごい・・・草笛？　どうやってやるの・・・？

ななちゃん！ランドセルの中に変な物入れてくるの止めなさい！

>>149
あっ、私もやってみようかな。
えーっと……ここをこうして……こう？
……………。
あらら、ちょっと違ったみたい。
>>150
変な物？わ、私、変な物なんか入れてないよ！
別に魔法のステッキとか入ってないからね。ほ、本当だよ？

「始めのうちはね、葉っぱを２まいかさねてやると簡単だよ。
　・・・・・ほら・・・こんな感じで・・・・・

ﾌﾟ　ﾌﾟﾍﾟｰ　ﾌﾟ　ﾌﾟ

「あ、本当だ・・・ちょっと鳴った・・・
「うまいうまい！　なれると一枚でもできるようになるよ！

ﾌﾟｰﾋﾟｰﾌﾟｰ
ﾌﾟ　ﾌﾟ　ﾍﾟｰ　

・・・・・・・・・・・・


「あれ？　今なんかふってきた・・・？
「あ・・・いつの間にかお天気が・・・・
「あっちゃー、どうしよ・・・・・・

「たしか頂上に休憩所があったと思う・・・
「しょーがない、走ってこっか！



　　　　　　―――――――――――――――――

「ひゃー、ふられたねー。
　でも天気予報じゃ　きょうはいちにち晴れって言ってたのに・・・・
「山の天気って変わりやすいんだって。
　だから雨もそんなに長くは続かないと思う・・・・

「そっか、それならオッケーだね。
　でもこうして３人だけでいると　ひみつの隠れがみたいだね。
「離れの宮殿に隠れてるみたいに・・・・？
　王子様とかが助けにきてくれるのかな・・・・・・

「アハハ、そうかもね。　じゃ、王子様が来てくれるまで
　なにしてよっか。　小屋の中でできることといったら・・・・

そうだなぁ……小屋の中の探検！
……ってほど広くないしね。
あっ、そうだ。しりとりでもしてみない？

「うん！　それじゃしりとりの”り”からいこっか。　まずゆっこちゃんから！
「り・・・りんご？
「ごはん！

「だめよあきらちゃん・・・・　いきなり”ん”で終わっちゃ・・・・
「あ・・・そうか。　じゃあ　ご、ご・・・ゴミばこ！



　　　　　　―――――――――――――――――

ﾄﾝﾄﾝ

「だーれー？
「やだ、本当に王子様が来たのかな・・・・？

ｶﾞﾗｶﾞﾗ

「あーあんた達、やっぱりここに居なすったかね。
「あ・・・おばちゃん・・・・・
「アハハ、じゃあおばちゃんが王子様だね！

「なに訳の分かんない事言ってるだね。
　ほれ、傘持ってきてやったから　早く降りるよ。
　下の方は降ってないけど　この様子じゃ
　上のほうはしばらく降り止まないよ。

「おばちゃんわざわざありがとう・・・・
　田んぼが忙しいのにごめんなさい・・・・

「なぁに、気にするこたぁ無いよ。
　こんなのは半日も余分にすれば　すぐに取り戻せるからね。
　それより、ほら、さっさと行くよ。

「白い傘とピンクとみずたま、どれにしよっかな。

じゃあ、私はみずたまかな。
何だか雨がすごい勢いで降ってるねぇ。

「うっひゃー、ほんとだ。
「これじゃあ　びしょびしょになっちゃう・・・・
「突っ切る突っ切る。　ここで寝るわけにもいかないでしょ。

「うん・・・・・
「とりあえず麓のあたしン家までいくよ。
　そこまで行けば　ほとんど降ってないからね。



　　　　　　―――――――――――――――――



「とうちゃくー！　はー、やっとついたー・・・・
「もう　お洋服も靴下もビショビショ・・・・

「はいはい、ご苦労だったねぇ。
　体が冷えちまう前に風呂入ってきな。　昨日の残り湯だけどね
　出掛けに沸かしといたから、もうあったまってるはずだよ。

「やったー、あったまれるよ。
「あの・・・ありがとうございます・・・・・
「気にせんでいいよ。　それより服はこのカゴん中に入れといておくれよ。
「はーい！


「一番乗りー！
ｼﾞｬﾊﾞｰﾝ

「あきらちゃんてば、ちゃんとお湯をかぶってから入らないと・・・・・

オギャ〜

>158
私も〜。
ふぅっ……あったまるねぇ。
私、暑いのは少しは耐えられるけど寒いのは苦手だなぁ。
>159
ええっ？ちょ……ちょっとどうしたの？
とりあえず、私と一緒に遊ぼ？ねっ？

「あ、あたしも夏がすき。　元気出るし。
　これからいい季節になってくねー。

「私は暑いのは苦手・・・・涼しい方がいいな
　でも冬になると　寒いの早く終わってって思っちゃうんだけど・・・・

「アハハ、そりゃそうかも。　やっぱり春や秋が楽かもねー。
　海にいけないのは　ちょっとやだけど。


「ふう、そろそろ暖まったし体洗おうかな・・・・・

「え？　これだけでわざわざ洗うの？　別にいいんじゃない？

「・・・・でも、雨って結構汚いって聞いた事あるし・・・・
　知らないうちに汗とかもかいてると思う・・・・ほら・・・・・

ぺたぺた

「あれっ？！　ほんとだ・・・かみの毛ベタベタしてる・・・・
　むぅぅー、しょーがないなぁ・・・あたしも洗おっか。

ｼﾞｬﾊﾞﾊﾞﾊﾞﾊﾞ

「ふーん、ゆっこちゃんってかみの毛から洗うんだ。

「うん、長くて大変だから　先に洗う事にしてるの・・・・・

ななちゃ〜ん！助けて〜！
壁と壁の間に挟まっちゃったよ〜！

>161
私も髪からかな。
肩につくくらいまでの長さしかないけどね、あはは。
髪から洗っていって、最後に洗うのは足の裏かな。
>162
ええっ！？どうしてそんなところに挟まってるの！？信じられないよ！
だいたいどうやってそんな狭いところに入ったの？
まぁいいや。伏せててね。
食欲不振！睡眠不足！動悸に眩暈に神経衰弱！
せくしゃるばいおれっとまじかるあたーーーーーっく！！！

……あらら、やりすぎちゃった。大丈夫？だから伏せてって言ったのに……
あの状況でどうやって伏せたらいいんだ、って？……ごめんなさい。

「そうよね・・・上から洗うと体全部がきれいになるよね・・・・
　あきらちゃんは違うの？

「あ、あたしは・・・アハハ・・・・
　やっぱ今日は髪もあらわなきゃだめかな？



　　　　　　―――――――――――――――――



「ふー、さっぱりしたぁー。
「うん・・・ポカポカになったよね・・・・

「おやおやあんた達、やっと出て来なすったかね。
　やっぱり女の子は長いねー、ほれ、あんた達の服。
　洗濯してアイロンで乾かしといたよ。

「おばちゃんありがと！
「あの・・・ありがとうございます・・・何から何まで・・・・

「いいんだよ、気にしなくって。
　ところであんた達、何だったら夕飯一緒に食べてくかい？
　もういい時間だし。

そこまでしてもらったら悪い気がするなぁ……。
……と思ったけど、おなかがすいたからごちそうになっちゃっていいですか？

「ああ、かまわないよ。　じき出来るから服着て待っとりな。

「はーい、ありがとおばちゃん。
「うわぁ・・・・服がふかふか・・・
「ほんと、さっぱりしててきもちいーねー。



　　　　　　―――――――――――――――――

「あ、そうだ・・・お母さん心配するといけないから
　電話しなくちゃ・・・・
「そだね。　おばちゃーん、でんわ貸してもらえますかー？

「ああ、そっちにあるから好きに使っとくれ。

「はーい。

ｼﾞｰｺ　ｼﾞｰｺ

「あ、お母さん？　農家のおばちゃんがごはん食べてかないって
　いってるから食べてってもいい？　・・・うん、わかった。

　はい、ゆっこちゃん


「・・・・
　あの、もしもし・・・お母さん？　うん、うん、
　あ、あのね、山の上まで傘もって来てくれた
　農家のおばさんがね、夕食食べていかないかって・・・

　うん、ななちゃんたちもいっしょ・・・うん、
　・・・たぶん、大丈夫だと思う・・・・ちゃんと田んぼの
　お仕事とかしてたし・・・うん・・・雨に降られた時
　屋上の小屋まで　傘も持って来てくれたし・・・

　うん、うん、その時にお風呂も用意してくれて・・・
　・・・服も洗濯して乾かしてくれたから・・・・
　うん、そんな人じゃないと思う・・・・うん、
　・・・・分かってる・・・うん。　それじゃ・・・・

　はい、ななちゃん。

えーと、家の電話番号って何番だっけ……。
あまり家に電話することってないからなぁ……あっ、思い出した。
もしもし…あっ、お母さん？
今、農家のおばさんの家にいてね。
……えっ、どうしてピクニック行ったのにって？
えーと、話せば長くなるからかいつまんでせつめいすると……

……と言う訳だから大丈夫。
お兄ちゃんにも心配しないで、って言っておいて。
じゃーね。

「おばちゃーん、電話ありがと。
「ああ、そろそろ仕度出来たよ。　こっちおいで。

・・・・・・・・・

「ふえー、なんかやっぱりいつもと感じちがうねぇー
「油ものが少なくて　お野菜が多いんだと思う・・・・・

「ああ、この野菜はうちで食べる為に作った特別の野菜だからね。
　街じゃ手に入らないシロモノだよ。
「へぇー、そうなんだ。
「やっぱり、特別な肥料とか使ってるんですか・・・？

「逆　逆、その反対さね。　なーんにも使ってない。
　へんな肥料も、農薬も、なーんにも使ってないんさね。

　・・・・欲しけりゃいっくらでも売ってやるんだけどね、都会の
　連中と来たら　やれ値段が高いだの、虫食いがあるだの
　形がおかしいだのと　へーんな注文つけてくるんさね。

　しょーがないから成長早くする肥料だとか、虫ィ殺す薬だとか
　使ったり　無理矢理かたち変えさせたりするんだど・・・
　あんなもん人間の食べるもんじゃないさね。

「・・・・・・・・・・・・

「んだから　かわいそうに、おっかしな形した赤ん坊が産まれたり
　おっきくなってがんになったりするんさね。

　うちみたいにちゃーんとしたモン食ってれば婆っちゃんみたいに
　70越えても　まーだ元気に畑仕事さできるんさね。
　さ、せっかく来たんだし、たっくさん食べときんさい。

「うん・・・・・いただきます・・・・・
「それじゃ、いっただきまーす！

「あー、やっぱり若い子が居ると張り合いがあるねぇ。
　いつもうちでご飯食べる時もこんな感じなのかい？

「うん！　うちはねぇー、きょうやった事とか話してると
　すぐごはん終わっちゃうな。

「・・・・私の所はニュースとか見ながらそういうこと話してる・・・・
　ちょっと難しくて分かんない時もあるかな・・・？

私も学校であったこととか色々と話してるなぁ。
お兄ちゃんとお母さんはたまに二人で難しい話とかしてるけど。
多分、お仕事の事だと思うけど何度きいても分からないんだ。

「んー、そうかいそうかい。　うちなんかねぇ、
　息子二人が大学行ってからは灯が消えたみたいでねぇ。
　今日は旦那が戻ってきてるからまだましな方さね。
　いつもは婆っちゃんと二人っきりさね。

　で、お兄ちゃんとお母さん、は何のお仕事しなすってるだね。

えっとね、お母さんは保母さんなの。
それでお兄ちゃんはコンピューター使う仕事なんだって。
お兄ちゃんはじむのお仕事だ、とか色々説明してくれるんだけどよくわかんないなぁ。
でも、きいてると大変なお仕事みたい。一日中座りっぱなしだから肩がこるんだって。
たまにマッサージとかすると喜んでくれるんだよ。

「はー、こんっぴゅーたー、のお仕事かね。　そりゃ大変だ。

　そうそう、この前テレビでやってたんだけんど、肩こりは
　肩の上からやわらかーく押すとええんだそうだ。
　押して気持ちいい所だけじゃなく　まんべんなくやるんさね。

「おばちゃん　ごちそーさまー。
「ご馳走様でした・・・・・

「あーあー、よーけー食べたねー。　おなかふくれただかね。
「うん、おなかいっぱい！
「そんじゃ、そろそろ、バスの時間もあるで、帰る準備すっかね？
「そだね、早くしないと。



　　　　　　―――――――――――――――――



ﾌﾞﾛﾛﾛﾛﾛﾛﾛ　ｷｰｯ　ｶﾞﾀﾝ

「それじゃおばちゃん、さよならー！
「お世話になりました・・・・・
「あー、また機会があったら来んさいよ。　気を付けてな。

ﾌﾟｼｭｰ　ﾌﾞﾛﾛﾛﾛﾛﾛﾛ・・・・・・

「はぁ、お腹いっぱいになったら　なんか眠くなってきちゃった・・・・
「わたしも・・・・いろいろあってつかれたし・・・

ﾌﾞﾛﾛﾛﾛﾛﾛﾛ　ｷｰｯ　ｶﾞﾀﾝ

「あの、すみません。　このバスに子供達が乗ってませんか？
「え？　ああ、乗ってますけど・・・・・
「あ、いたいた。　くすくす、よく寝てるわね。

「しかしお前、このバスに　なな子達が乗って来るって良く分かったな。
「ふふ、母親のカン、ですよ、あなた。
「そんなもんかね・・・・・よいしょっと。
　うっ・・・さすがに二人はキツイな・・・・

「何言ってるんですか。　なな子を家におぶっていく前に
　優子ちゃんと晶ちゃんを家まで送り届けなきゃいけないんですよ？
「・・・・・やっぱり？



　　　　　　―――――――――――――――――



「どうもわざわざすみませんでした。
「いいえ、どういたしまして。　それでは失礼しますね。


「ふう、やっと家に帰れる、か。
「あら、ななちゃん目が覚めちゃったの？
「よっ　ピクニックはどうだった？
「あなた、眠いんだから　あんまりいろんな事聞いちゃ・・・・・

なな子父は週末とか、たまにしか帰ってこないのか……？

>174-175
途中で雨降ったりとか、したりして大変だったなぁ…。
予想していたピクニックとはだいぶ違ったけど
今日一日、とっても楽しかったよ。
>176
そういうわけじゃないけど……
ほとんどの日が私が寝たあとに帰ってくるから…。
朝も早くに出かけちゃうし、お休みの日とかしかお話出来ないんだ。

「楽しかったみたいで良かったわ。
　今夜は疲れてるでしょうから早く寝なさいね。

「目は開けたけど　まだ眠そうだし、家までおぶって行くか。

「よろしくお願いね、あなた。

「ななこー、起きてらっしゃーい。　朝ご飯ですよー。




「あら、顔が赤いわね。　どうしたのかしら。
　・・・・・・・・大丈夫？

おはよぉっ……
うゆぅ……何だか少し頭が重い気がする……
でも…大した事ないし大丈夫だよ。

「ほんとに大丈夫・・・？　やだ、熱があるじゃないの！
　だめよ無理しちゃ。
　・・・・そう言えば昨日雨に濡れたとか言ってたわね。
　それで風邪ひいたのかしら。

　ちょっと待っててね。


ﾄﾝ　ﾄﾝ　ﾄﾝ　ﾄﾝ



ﾄﾝ　ﾄﾝ　ﾄﾝ　ﾄﾝ


「はい、体温計。　体温測れたら呼んでね。
　あ、その時に何が食べれそうかも聞くから
　ちゃんと考えておいてね。

　　 ∧∧
　　(ﾟ-ﾟ*,)　ﾅﾅﾁｬﾝ ﾋﾞｮｳｷ?
　　 |　　ヽ
　　 ｕｕ＿,,＠

>181
何だかあんまり食欲ないなぁ……
でも、ぞうすいとかだったら食べられるかも……
……うわぁ……熱けっこうあるみたい……

>182
何だか寒気がするよぉ……
しぃちゃん抱っこしてあったまっていいかなぁ…？
って、そんなことしてしぃちゃんにまで風邪がうつったら
まずいからやらないけどね。

「そうね、こういう時は雑炊にしておいた方がいいかしら。
　熱は・・・・七度四分・・・・やっぱり今日は
　お休みしておいた方がいいわね・・・・

　それじゃ、しばらく待っててね。


ﾄﾝ　ﾄﾝ　ﾄﾝ　ﾄﾝ



ﾄﾝ　ﾄﾝ　ﾄﾝ　ﾄﾝ



「おまたせ。　卵の雑炊。
　熱いから　慌てて食べちゃ駄目よ。

　・・・・・・・・

　そういえば　なな子が前に病気したのっていつだっけ。

えっと……そうだなぁ……去年の夏かな？
真夏なのにひどい風邪引いちゃって
プールとかにも行けなくてつまんなかったなぁ。

「そう・・・・もう一年近くにもなるのね。
　ふふ、たまには風邪ひくのもしょうがない、か。

　何だかんだ言っても丈夫な子に育ってくれて
　お母さん嬉しいわ。
　それじゃ、食べられるだけ食べたらゆっくり休んでね。
　残った分は　そこに置いておいていいから。



　　　　　　―――――――――――――――――



「あら、なな子、目が覚めたみたいね。
　お医者さん行くから　準備してね。

　お母さんの自転車の後ろに乗って行ける？
　それともタクシー呼んでてこようか。

最下層あげ

>186
寝たら少し気分が良くなったみたい。
自転車の後ろで大丈夫だよ。

>187
ええっ、いつの間に最下層に？
専用ぶらうざ使ってたからわからなかったよ。
どおりで寒かったはずだよ……あげてくれてありがとね。
ageてくれても誰一人来てくれないのがこのスレの伝統だけど
そんなこと気にしたら負けだもんね！元気にがんばるよ！
げほっ……けほんけほん……
前言撤回、今はそんなにがんばる元気ないや……。

ｵﾐﾏｲ　∧∧
　　　　(*ﾟーﾟ),、,、
　　　　 |　つ('A`)　ﾁｭｳ
　 　　　|　　| uu )~
　　　　 し∪

「うん、少しは良くなったみたいで安心したわ。
　でも、寒くない格好は　していかないと駄目よ。
　それじゃ、行きましょうか。



　　　　　　―――――――――――――――――



「こんにちは。　初診の方ですか。
「ええと、一年近く前に一度・・・・・
「はい、それでしたら前回の診察券と、保険証お願いしますね。
　・・・で、どうなされました？

「ええと、熱があって、頭が重いみたいなんです。
「はい・・・・なるほど・・・・なな子さん・・・・熱があって・・・・はい。

　こんにちはななちゃん。
　ななちゃんは　お注射とか苦いお薬とかは平気？

>>1
ヒキコモリと動悸にはどういう関係があるの？
最近動悸に苦しむようになってきたから不安なんだけど。

>189
わあっ、お見舞いありがとうっ！
早く元気になれるようにがんばるよ！

>190
こんにちはっ
苦いお薬はがまんできるけど、注射はちょっと嫌だなぁ……

>191
えっと……比奈お姉さんはまだ帰って来てないみたい……。
とりあえず、私が小学生の見解で答えるね。……だからあんまり信用しないできいてね。
動悸の最も多い原因としては発熱や不安感によるものなんだ。
ひきこもってると、本人は気づかなくても
深層心理ではこれからの自分についてとか、不安がいっぱいになっちゃうんだよ。
その不安が動悸という形で身体に影響を与えるんだと思う。
だから、あんまりひきこもりは健康上も良くないんだって。
そういう場合の動悸は気分転換にお外に出て散歩でもしてみたらほとんど治っちゃうよ。
>191さんの症状はどんな感じ？
動悸だけが単独で起こってるならあんまり心配いらないけど
病気の症状の一つとしての動悸ってこともあるから、
ずーっと続くようだったら診てもらった方がいいかも。

さっきから私も発熱による副作用なにか、動悸がどきどき止まらないよぉ……。

・視力落ちた
・集中力が散漫
・頭痛持ちになった

この生活はよくない

「はい、ありがとう。　ええと、それじゃあ　あちらから
　診察室に入ってください。
「はい。

・・・・・・・・・・・・・

「よろしくお願いします。
「なな子ちゃんだね。　それじゃそこに座って・・・・
　口をあけて、はい　あーん・・・・・
　ふん・・・・ふん・・・・・

　じゃあ今度はそこに横になって・・・・・
　押した時に痛い所があったら言ってね。
　・・・・・　　　・・・・・・・

　はい、ご苦労様。
　発熱と頭痛だけで　極端に食欲が無くて何も食べられないとか
　ご家族の方にも体調を崩した方とかはありませんね？

　・・・はい、これならただの風邪だね。　症状も大した事はないし
　薬をのんで大人しくしていれば　じき治るでしょう。
　熱が下がらなかったり症状が悪化する事があれば
　また来てください。　

「はい、ありがとうございます。



　　　　　　―――――――――――――――――

「大した事無くて良かったわね、なな子。
　お注射が無かったし。　ふふ。

　さ、帰りましょうか。
　そうだ、プリンとかりんごジュースとかは欲しい？
　病気の時は　ああいったものが欲しくなるけど。

>193
プロさんの登場だぁっ。
やっぱりひきこもりな生活は健康上もよくないみたいだね。
たまにはお外に出て身体動かそうよ、ねっ？

>194-195
もうちょっと寝てたら治るかなぁ。
あっ、プリンが食べたいな。

「それじゃあ帰り道で買っていくわね。
　さ、後ろに乗って。



　　　　　　―――――――――――――――――



「はいプリン、ここに置いておくわね。
　食べたらちゃんと寝てなきゃ駄目よ。
　治りかけで油断すると後が大変なんだから・・・・・

　そうそう、一つ注意しておくけれど、病気はね、自分の力で
　治さなくちゃ駄目よ。　その・・・・強い薬や、そういうもので治すと、
　体が弱くなっちゃって　将来大変な事になっちゃうんだから。

　ちょっとぐらい苦しくても我慢してね。　わかったかしら？

うゆぅぅっ……身体が弱くなっちゃったら困るなぁ……
うん、私がんばって治すよ。

「ええ、例えばマラソンの時にズルして
　自転車に乗ってたら全然足は速くならないでしょ？
　それと同じ事で、こういう時に・・・・・その・・・
　無理矢理治すと　治す力が育たなくなっちゃうのよね・・・・・

　ふふ、それじゃあ　ゆっくりお休みなさいね。



　　　　　　―――――――――――――――――



「（ななちゃーん。
「（だいじょうぶ・・・・・？
「（まだ寝てるのかな？
「（起こさないようにした方がいいと思う・・・・・

…………にゅぅぅっ…
……うゆっ？あらら、来てたの？
ごめん、ちょっと今寝ぼけてるかも……

「あ、ななちゃん・・・・風邪、大丈夫？
「うーん、無理は駄目かもしれないけど
　けっこう大丈夫そうかも。

「あ、そうそう、先生がこれ　届けてくれって。

ガサガサ

「プリントとかいろいろあるから・・・宿題は今日はいいって・・・
　それから・・・・これ、裕太がななちゃんにって・・・・
「おり紙のだまし舟？　なんでまたそんなもの・・・・
「うん・・・・よく分からないけれど、何か一所懸命
　折ってたみたいだし、お見舞いのつもりなのかも・・・・

「こーゆー時って、普通つるとかだよねー？
「うん・・・・でも裕太　鶴の折り方知らないのかも・・・
「なーるほど、まだ二年生だし　しょーがないかも。

えっ、プリント……ありがとう。
こんな時でも、宿題ないのは嬉しいな。
えっと、これは……うわぁ、嬉しいなぁ。
私がありがとうって言ってたって裕太君に伝えておいてね。

「うん・・・ななちゃんありがとう・・・・
　裕太もきっと喜ぶと思う・・・
　病気なのに気をつかわせちゃってごめんね。

「・・・あー！　これはプリンのカップ！
　ななちゃん　いいもの食べてるじゃない！
　いいなぁ、あたし達はいつもの給食だよ。
　きょうはプリンとか無かったし。

「あきらちゃん、大きな声出さない方が・・・・
　ななちゃん、病気だから栄養つけなきゃいけないんだし・・・
「ごめーん、静かにするの、なんか苦手で・・・・

「うん、そうね・・・・私達、もう帰った方がいいかも。
「そうしよっか。　ななちゃん、ゆっくり休んでね。

「さよなら・・・・お邪魔しました・・
「さよならー！

「ななこ、起きてる？　気分の方はどう？
　今朝も雑炊にした方がいいかしら。
　それとも普通に食べれる？

ちょっと思ったんだけど……
ななたん、風邪を魔法でぱっと治せないの？

>203-204
寝てたらけっこう気分がよくなったみたい。
もう普通に食べれるよ。

>205
あっ、えっと……それは無理だよぉ。
魔法に必要なのは呪文の詠唱とか、精神の集中とかだからね。
熱で頭がくらくらしてる時は、魔法なんて使えないよ。

「それは良かったわ。　お母さんも連日でお仕事
　お休みするのは　ちょっと申し訳なかったから。
　じゃ、学校行く準備してね。


「ななちゃーん

「あら、早速お出迎えね。　急ぐのよ。



　　　　　　―――――――――――――――――



「ななちゃんおはよっ！　もうだいじょぶみたいだね。
「元気になって良かった・・・・
　あ、昨日はありがとうね。　裕太、とっても喜んでたの・・・

「さ、はやく学校いこ！
「うん、遅刻したらやだし・・・・・・



「そろそろ梅雨だねー。　外で遊べなくなっちゃうなー。
　教室の中で何か遊べる事かんがえとかないと・・・・・
「ななちゃんは部屋の中での遊び、何が好き・・・？

ううーっ……梅雨は蒸し暑いから嫌だなぁ……
私は、部屋の中での遊びで好きなのはお絵かきと折り紙かな。

「うーん、ほんとは思いっきり走り回りたいんだけど
　ろーかでそれすると先生に怒られるからなー・・・・

「仕方ないわよ・・・・　ね、学校終わったら折り紙とか
　色鉛筆とか、足りない分を買い足しに行かない・・・？

「あ、うんそうだね！　雨がふるようになる前に
　買っておいたほうが　めんどくさく無いかも。
　いちど家かえってからファンシーショップいこ！



　　　　　　―――――――――――――――――



「うわぁ・・・いろいろあるねぇ・・・・
　さて、なに買えばいいんだか。

「色鉛筆やクレヨンの足りないのとか、折り紙とか・・・・
　あと、絵を描くのならモデルも何か準備したほうが
　いいかもしれないな・・・・

折り紙、買っておかなくちゃ。
あと、色鉛筆の赤と肌色がなかったなぁ……。
あまり使い道のない白は長いまま残ってるんだけどね。
モデルは……そうだなぁ……
あっ、向こうにぬいぐるみがあるね。
どうせだったらこのフェレットとかあらいぐまみたいな可愛いのがいいかなぁ。

「わぁ・・・かわいい・・・・
　買ったら私にもちょっと触らせてね・・・？

「あたしも！
　でもななちゃん、色鉛筆なんだ。　あたしは
　どっちかっていうとクレヨンかな。

「クレヨンって、手　汚れない・・・？
　私も色鉛筆の方が好きだな・・・・
　あ、モデルはね、私貝殻買ってみたの。　あっちにある・・・

「あたしはまたまたビーズ！
　色とりどりでキレイだし、お絵かきに飽きてきたら
　うでわ作ってあそんだりもできるしね。

「そろそろ決まったみたいだし、お会計済ませて行こう・・・？
「うん、そうしよっか。



　　　　　　―――――――――――――――――



「ねえななちゃん、折り紙はどんなのができる？

兜とか鶴とかも折れるけど、
一番得意なのは何てったって風船！
前に新聞紙を四角く切っておっきな紙風船作った事もあるんだよ。

「あ！　それ面白そう！！
　紙風船があれば教室の中でもバレーが出来るかも！
「あきらちゃん、駄目だってば教室の中で暴れちゃ・・・・

「あ、そうか・・・残念。
「でも、雨のうちにたくさん作っておいて　晴れたら
　外でそれ使って遊ぶっていうのもいいかも・・・・・

「んー、しょうがないかな。　まっ　考えてても始まんないよね。
　とりあえず今日の宿題なんとかすることから考えないと。

「クス、あきらちゃんってば・・・
「じゃあ今日は　ここまでかな？
「ちょっと待って・・・
「ん？　なんかあった？

「私達、新学期でいろいろあって　まだクラブの届け出してない・・・
　このまま無所属ならそれでもいいけど、クラブに入るなら届け、
　出しておいた方がいいと思うんだけど、どうする・・・・？

そうだっ！忘れてたっ！
家庭科クラブに入りたいと思ってたんだけど
聞いてみたら結構、入る人多いみたいなんだよね……
いちおー、届けだしてみようと思うけど
定員オーバーだったら無所属でもいいかなぁ。

「だめでもともと、出すだけだしてみようよ。
「・・・うん、そうだね・・・・
　クラブ入る紙、おかあさんのハンコが無いと駄目だから
　今日のうちに書いてもらわないと・・・・

「宿題にクラブの紙かぁ・・・忘れないようにしないと。
「うん・・　今日はもう　すぐに帰ってやった方がいいと思う・・・・

「オッケー、それじゃ今日はここでね。　ばいばーい。
「さよなら・・・・・

キーン　コーン　カーン　コーン


「うー、クラブ入るのって初めてだからキンチョーするぅ。
　あたしたち、クラブん中で遅れてたりしないかなぁ・・・・

「それは無いと思う・・・・　低学年のうちはクラブには
　入れないから、四年生は殆ど新入だと思うの・・・・

「そっか。　遅れてたとしても一ヶ月ぐらいか。
　ね、どんな人たちがいると思う？

気が合う人だったらいいなぁ。
私の知らない料理とか教えてくれたりなんかして。

「あードキドキ。　あ、あそこだよ、かてーか室。
「・・・・・・・・

コンコン

「はいー。　どなたー？

ガラー

「こ　こんにちはぁ
「あ　あの・・・・・

「ん？　どーしたの？　忘れ物でもした？

「えーと、その・・・入部が・・・・・・

「あれ、入部希望者さん？

「は、はい・・・・・・

「あー、いらっしゃいいらっしゃい。　さ、入って。
　入部申込書は持って来た？

「はい・・・・これ・・・・・
「あ、あたし、紙無くしちゃって・・・・

「んーしょうがないなぁ。　でもまぁ、そういう
　うっかりさんも必ず居るって先代部長も言ってたし・・・・

　えーと、確かこのあたりだって言ってたような・・・・

ゴソゴソ

「ん、あった。　入部用紙のコピー。
　今度来る時までに書いてきてね。

「えー？　こういうのってコピーした紙でもいいんですか？

「くすっ。　何言ってんの。　証書じゃないんだし
　コピーしたので十分よ。　

　・・・あ、判とかは直に押してなきゃダメだけど。

「あの・・・今度までって・・・
　毎日やってるわけじゃ無いんですか？

「うん、うちは不定期活動。　建前上は毎日あるけど
　好きな時に来てくれればいいから。

　・・・えーっと・・・・・

　ガサガサ

「これが一応今月の活動予定だけど・・・・
　まあ作りたいものがあったら変えてもいいから。

　・・・んー、みんなどんな料理が出来るの？

私は、お菓子みたいなのが得意です。
あとは……卵料理かな。
前にお母さんがたくさん卵もらってきた時に
たくさん作ったから、目玉焼き、茶碗蒸し、プリンとか
一通り作れるようになっちゃってたんだ。

「んー、すごいねぇ。　プディングや茶碗蒸しは
　私も上手く出来ないわ。　こりゃ期待の新人かな？

「私は目玉焼きとホットケーキぐらいしか作った事無い・・・
　お母さんに手伝って貰って・・・・

「あ、ははは・・・・あたしはまるきりダメ・・・・・

「まあ普通はそんなもんだよねー。
　あ、いい忘れてたけど　あたしここの部長。　・・・って言っても
　家庭科室の引き篭もりみたいなモンなんだけどね。

「・・・・・そうなんですか？

「うん、うちは好きな時だけ参加すればいいなんて
　クラブだからあたしみたいなのが留守番役には
　ちょうどいいからって部長にされちゃったんだよね。

　まあ大した責任があるわけでも無かったし、
　別にいいやって。

　あ、さっきも行ったけど好きな時に好きなもの作って
　いいんだけど、あんまり腐りやすいものは月曜日だけに
　してちょうだいね。　ほかに日には調理実習が
　あるかもしれないから冷蔵庫が空かないかもしれないし。

　まあ卵ぐらいはいつでも入るだろうけど。
　そんくらいかな？
　他になんか質問でもある？

じゃあ、一つだけ。
今年は全体で何人くらい部員が集まったんですか？
何だかとても多そうな気がしたんですが……

「んー、実は結構多いんだよねぇ。
　20人だったか30人だったか、確かそれぐらいいたと思う。

　一人入ると『サボれるクラブ』っていう噂が立って
　そのクラスの子が立て続けに入部するケースが多くて。
　そんなんばっかりだから、今この場には
　私しか居なかったりするんだけどね。


「あの・・・部長さんはいつもここで一人で居るんですか・・・？

「まあね。　宿題やったり予習したり、たまには
　お料理とかもしたり。

「たまにって・・・そいえば、担当の先生って
　誰なんですか。

「あー、担当の先生は　あの木全っていう人。

「えﾞ？　あのおじいさん先生？

「そ、あのおじいさん先生。　だから担当の先生まで
　めったに顔も出さないし。　もう一人ぐらい居てくれると
　いいのかもしれないけどねー。

　誰か心当たりでもある？

じゃあ……松木先生ってどうかなぁ……
６年生の担任の女の先生。
冷静でいざという時に頼りになると思うんだけど……

「あーあの先生か。　そう言えば担当あるって聞いてないねー。
　一度頼んでみるのも悪くないかな？
　あたしの方からも一応お願いしてみるけれど
　あなた達の方からも良かったら一度お願いしてみて。

「はい・・・・・
「だいじょぶかな？　でもお願いしてみるだけしてみよっか。

「ん、それじゃあ今日はこんな所かな。
　これからよろしくね。　えーと・・・・（ガサガサ）・・・
　なな子ちゃんに優子ちゃんに・・・・・

　・・・・あなたは？

「あきらでーす！

「ん、あきらちゃん。
　・・・・次は申し込み用紙、忘れないでね。

「はーい

「それじゃ気を付けて。

「さよーならー
「お先に失礼します・・・・・

　　　　　　―――――――――――――――――



「あーあ、明日は忘れないようにしないとなー
「うふふ・・・やっぱり明日から頑張る事にする・・・・？

「そうだねー、やっぱり・・・・あれ？
　あそこにいるの、松本先生じゃない？
　せっかくだしさっきの事　話しておいた方がいいんじゃないかな？

やっぱりこういうのは早い方がいいよね。よーし、話しておこう！
せんせー、先生。あのー、もし良かったら
家庭科クラブの担当になってくれませんか？

「あら、あなたたち、早く家にかえ・・・・・
　え？　クラブ？

「そうでーす。　先生、家庭科クラブの担当の先生、
　やってくれませんか？

「悪いけどクラブとかそういう事は・・・・
　・・・・・「家庭科」クラブ？

「・・・・はい。

「・・・・・・・・・・・・
　そういうのをやってみるのも
　一つのやり方かしら・・・・ね・・・

　いいわ。　明日の朝の打ち合わせのときに
　教務の先生に聞いてみるわね。
　それじゃ、あなた達も寄り道しないで帰るのよ。

「はーい。



　　　　　　―――――――――――――――――

「・・・・ねえななちゃん、明日どうする？
　さっそくクラブやってみる？
　行くのなら何作るの・・・・？

「あしたはとりあえず　普通に遊ぶって言うのも
　いいかもね！　それならそれで何して
　遊ぶか考えないとダメだけど。

まだ材料が揃わないと思うから明日は普通に遊ぼうか。
何して遊ぶかは……そうだなぁ、なわとびなんてどうかなぁ。

「そうしよっか！　なんか今日はむつかしい話おおくって
　ちょっとからだ動かしたいなって思ってたんだ。

「ん、それじゃあしたは縄跳びね・・・・

「じゃ、きょうはこの辺でお別れしよっか。

「うん、さようなら・・・・

「さよならー。



　　　　　　―――――――――――――――――



キーンコーンカーンコーン

「あーやっとじゅぎょーおわったぁー
　さ、早くなわとびしに行こっ！

「・・・・普通に色々とぶの練習する？
　それとも郵便やさんや二人一緒に飛ぶのやる？

今日も天気がいいねぇ。
よーし、じゃあさ二人一緒に飛ぼうよ！

「え・・・二人一緒に飛ぶって二人三脚みたいにするの・・・？

「あはは、そんなはずないって！
　あ、でもそれも面白そうかも。　ちょっとやってみよっか。

「ほ・・本気で・・？

「ほんきほんき、さーやってみよー！


ドスッ　バタッ

「きゃああ・・・・

「あははーやっぱり上手くいかないか、ざんねんざんねん。
　しょーがないから普通に二人で飛ぼうか。

「でも二人ずつ飛ぶなら縄を回す人も二人居ないと駄目だから
　四人居ないとできない・・・・

「だいじょぶだいじょぶ、ナワを二つ繋げて、
　かたっぽうを鉄棒の柱にむすんで・・・・

ひゅんっひゅんっ

「ね、これならできるでしょ？

「私回すほうやりたい・・・・

「いいよー。　でもじゅんばんで交代だからね。

　　　　　　―――――――――――――――――



「ん・・・やっぱりうまくいかなくてごめんね・・・・

「気にしない気にしない、そのうち飛べるようになるもんだって。
　じゃ、つぎはゆーびんやさんやろっか。
　あれならできるでしょ？

「うん。　十枚ぐらいになると疲れて失敗しちゃうけどね・・・

「それじゃいこっか。
　ゆーびんやさん　ゆーびんやさん。
　はがきが十枚おちましたー
　ひろーってあげましょ　一枚　にー枚・・・・・



　　　　　　―――――――――――――――――



「あー、たのしかった。　そろそろ戻る？

「私、ひざとかすりむいちゃったし保健室行きたい・・・・

「だいじょーぶ、そんなんツバつけときゃ治るって。

念のため保健室でみてもらおうか。
先生もちょうどいるみたいだし。

「うん・・・私ちゃんと手当てしておきたい・・・

「そっか。　じゃ、はやくいこーよ！

「あ・・待って・・・・



　　　　　　―――――――――――――――――



「せんせー、ゆっこちゃんがひざすりむいたって・・・・

「ああ、ななちゃんたちごめんね。　いまこの子、
　ちょっと手が離せないから　少し待っててくれる？

「はーい・・・っていつもこれ塗るんだよね。

「これ・・消毒・・・なのかな・・・・・？

「せんせー忙しいみたいだし、あたしたちで
　ぱぱっと　やっちゃおっか？

「え・・でも　お薬本当に合ってるかわからないし
　心配だな・・・・

だいじょーぶ、だいじょーぶ。やっちゃおうよ！
確かこれが消毒液だったと思うよ。
……あれ？その隣にも同じような薬瓶が……

「やだ・・・私恐い・・・・・

「だからー、つばつけとくのが一番かくじつなんだって！

「こーらー！　さっきから聞いてれば　何いいかげんな事
　言ってるのよ　あなたたちはー。
　もうすぐ終わるからちゃんと待っててちょうだい、ね。

「はい・・・・
「はーい。



　　　　　　―――――――――――――――――

「これでよし、っと。　変に動かしちゃ駄目よ。
　家に帰ったら早くお医者さんに行かなきゃ駄目よ・・・・


「さて、今度はあなたたちの番ね。　どれどれ・・・・

カチャ　カチャカチャ・・・・

「はい、おしまい。

「あ・・・・

「ん？　どうかした？

「あの・・これでいいんですか・・・？
　ばんそうこうもガーゼも無しで・・・・

「ああ、大丈夫。　いいのよそれで。　そういうものを当てると
　風通しが悪くなって　かえって膿んだりするの。

　あなた達の家は厳重に手当てする方？
　それともあまりしない方？

家はあんまりそういうのはしない方かなぁ……
私、ケガしやすいからその度に厳重に手当てしていったら
キリがないからなのかもしれませんね、あはは

「ななちゃんもそうなんだ・・・・
　あきらちゃんも・・・

「えっへん！　もちろんしません！

「最近は消毒とか抗菌のし過ぎで　体が弱く
　なり過ぎちゃってるのも問題になってるからね。

　でも、『唾つけておけば』って言う人は　傷口の洗浄を
　しない人が多いから・・・・　それは駄目よ。

「えっ？　そなの？

「ええ、確かに唾は殺菌作用があるから　消毒には
　なるんだけど、砂やホコリがついていると　そこから
　すごい勢いで　ばい菌が増えていくの。

　だから洗うだけは　ちゃんと洗わなきゃ駄目よ。

「はーい。

「それじゃ、気を付けて帰りなさいね。

「ありがとうございました・・・・

「せんせいさよならー。

「ねぇ　ななちゃん、昨日言ってたけど　お料理クラブの
　材料とか揃った？

「もし揃ったなら行こうと思うけど・・・なに作る・・？

「揃ってないなら明日はやめておいた方がいいよね。

明日には材料も完璧に揃うと思うよ。
作るのはシュークリーム！
ずっと前作ろうとして失敗したっきりだったから
今度こそは成功させたいな、って思って。

「うわっ！　シュークリーム作るの？

「美味しそう・・・・
　でも、難しいんじゃないかな・・・

「うーん、それはそうかも。
　ななちゃん、作り方教えてね！

「私も教えて欲しい・・・・
　でもその前に今日のうちに材料とか集めないと・・・

　私達が持っていった方がいい物って何かある？

コツさえつかめればだいじょーぶ！
えっと材料は……小麦粉は家庭科室にあったし……
卵と牛乳とバターかな。
バターは無塩バターっていうちょっと変わったバターが必要なんだ。
普通のバターでも作れるんだけど、しょっぱくなっちゃうからね。
バターは私が持ってくるから二人は牛乳と卵をお願い。

「うん、わかった・・・卵と牛乳ね・・・・
　私、たまご持ってくる・・・・

「じゃ、あたしは牛乳ね。　あー、あしたが楽しみだなー。

「それじゃ　早く帰ってお母さんにお願いしなきゃ・・・

「うんっ！　それじゃ今日はここまでだね。　バイバーイ！

「さよなら・・・また明日ね・・・・・



　　　　　　―――――――――――――――――

「ゆっこちゃーん、起きてるー？

「ふぇ・・・？

「歩きながら寝てるのー？
　もう学校ついたよー。

「ん・・・んん・・・・
　！　そういえば・・・　卵先に家庭科室の
　冷蔵庫に入れてこないと・・・・

「げ・・・・・

「・・・・もしかして・・・・・？

「うん・・・・ぎゅうにゅう持ってくるのわすれた・・・・

牛乳くらいなら何とかなるかもしれない、ちょっと待ってて。

……と、ここならいいかな。
生麦生米生くらげーっ♪
……よしっ、成功っ！

牛乳見つかったよー。
え、えっと……給食の牛乳が余ってて、
それを頼んでもらってきたんだよ。

「ほんとっ？　助かったー・・・・
　あとちょっとで水でやらなきゃいけないとこだったよ。

「あきらちゃん、忘れ物何とかした方がいいと思う・・・
　そのうち大きな失敗するかも・・・・

「ごめんごめん、なんか寝るごろには
　なんもかんもみーんな　あたまから抜けてっちゃって・・・

「うん・・・とにかく早く冷蔵庫いれてこよ・・・



　　　　　　―――――――――――――――――



キーンコーンカーンコーン・・・・

「さっ、かてーか室いこっ！

「あらあらみんな、ごきげんねえ。
　今日は何かあるの？

「あの・・・・家庭科クラブで　ななちゃんに教えて貰って
　シュークリーム作る事になってるんです・・・

「へえー、それは楽しみね。　なな子ちゃん、家庭科が
　得意だから頼りになるかも。　頑張ってね。

「はーい。

「・・・・・・
　そう言えば昨日の職員会議で、あの松本先生が
　クラブの担当やるって言い出して・・・・
　しかも家庭科クラブだって言ってたわね。
　あなたたちと何か関係があるの？

「うん。　ちょっとお願いしたんだよ。

「・・・・いったいどうしてかしら・・？
　もしかして魔法か何か使ったとか？

「あははー、そんなわけないよー。

「それはそうよね。　でも気を付けてね。

「あの・・・・気をつける・・・んですか？

「ええ、私もこの学校に来たばかりで
　人から聞いた話なんだけど・・・・　やっぱり止めて置くわ。
　本当ならそのうち分かる事だから

「？
「・・・・？

「それじゃみんな頑張ってね。　先生はもう行くから。

「はーい。　せんせーさよならー
「先生さようなら・・・・


　　　　　　―――――――――――――――――

ガラガラー

「こんいちはー
「・・・部長さんこんにちは・・・・

「んー、早速来たみたいだねー。　感心感心。
　で、今日は何か作るの？

「うん！シュークリーム！

「へぇー。　あれってオーブンとか使うんだっけ？
　必要な機材とか、ある場所は分かってる？

えーっと、まずオーブンにボール、かき混ぜる時のべらに……
今回はクリームも作るからお鍋も必要だなぁ……。
まだどこに何があるか完全には把握しきれてないみたい……

「んー、オーブンはね・・・・　こっち、
　教室の前の方の、あ、ここ。　コンセントの
　近くじゃないと置けないんだよね

　ボールは　後ろの戸棚の三番目、
　下のほうにいろいろな大きさのが揃ってるわ。

　・・・・あと、なんだっけ？

「おなべだよっ！
「・・・それから・・・ヘラも・・・

「ああ、そうね。
　お鍋はこっち、一番左の棚の下側。
　ヘラやおたま、泡立て器なんかは
　そのすぐ上に置いてあるわ。

「それじゃ　すぐに準備しよっか！

ガラガラガラ・・・・

「あ！　松本先生！

「あら、あなた達。　さっそく頑張ってるわね。

「先生・・・あの・・・ありがとうございます・・・

「ううん、気にすること無いわよ。
　私のほうにも都合があって・・・・　いえ、何でも無いわ。
　で、今日は何作るの

「シュークリームでーす。

「あら、いいわね。
　先生も一緒にやらせてもらえるかな？

「・・・はい・・・・。　お願いします・・・・

「じゃ、早速作り方の手順教えてもらえるかな。

本体とクリームを手分けして作った方がいいかもしれない…。
クリームの方はグラニュー糖と、小麦粉……
えっとお菓子作りの時は薄力粉がいいかな……
これを混ぜて、温めた牛乳を入れてさらに混ぜます。
火にかけてクリームっぽくなるまでかき混ぜて
最後に卵黄を入れてかき混ぜて馴染んだら
バターを溶かし入れてクリームの出来上がり！
本体の生地は難しいよ。
鍋にバターと砂糖、お水、そして少しの塩をいれて温めながら混ぜるの。
なめらかになってきたら卵を加えて
生地がちょうどいい固さになったら、それをオーブンで焼くの。
あとは、クリームを中に入れて出来上がり！

えっと…だいたい、こんな感じです。

冷蔵庫の中にプリンが
　　 　＿
　 　/〜ヽ
　　（｡・-・）　ﾌﾟﾙﾙﾝ
　　 ﾟし-Jﾟ

「あ・・・・・えーと・・・・

「ごめんなさい、もう一度・・・・・

「手順、紙に書いてやった方がいいと思う・・・・・

「え、ええ、そうしましょうか・・・・

「二つに分けるんだったらどうしよっか。
　あたしは簡単なほうがいいな。

「わ、私もクリームの方に・・・・

「じゃあ　私とななちゃんが生地の方ね・・・・

「んー、あたしはクリームの方手伝おうか。
　なんか嫌な予感がするんだよね・・・

「そ、そう？　ありがとう、助かるわ。

「・・・・先生？

「それじゃななちゃん、私たちも始めましょうか・・・



　　　　　　―――――――――――――――――

「せんせー、パン粉あったよ！

「あきらちゃん、パン粉じゃなくって小麦粉でしょ
　ほら、こっちよ。

「先生、それ中力粉・・・・

「え？　これって中力粉なの？
　・・・・小麦粉じゃないの？

「んー・・・説明すると長くなりそうですね・・・
　取りあえず、こっちの粉使ってくださいね。

「ええ、わかったわ。



「ななちゃん、あっちだいじょうぶかな・・・・

>256
お兄ちゃんがおやつに、って買っておいてくれたのかな？
いただきまーす………
って、このプリン可愛すぎて食べられないよぉー

>257-258
何か心配だなぁ……
生地がある程度出来たら、向こうの様子見てみようかな…。

「うん・・・・そうしようか・・・・


「せんせー、あたし卵われない。

「うん、卵割るぐらいなら私でもできるわ。　ほら。

パカッ

「さすが！　せんせーじょうすー！

「ふふ。　で、これを手早くかき混ぜて・・・

「先生、卵黄だけ・・・・

「・・・・？

「卵の黄身の所だけ使うんです・・・・

「え？　そんな難しい事するの？
　これはしゃもじが要るわね。

「・・・・・・
　しゃもじじゃなくておたまじゃくしです・・・・
　ついでに言うと　それも要りません・・・・



「・・・・卵、十個入りパック持ってきて正解だったみたい・・・

「あら、しゃもじじゃなくて他にそう言う道具が
　あるの・・・かしら。　本当にしゃもじ無しでもできるの？

「ええとですね、こうやって・・・

パカッ

「ここで卵の殻をつかって交互に移せば
　道具なんか使わなくても　卵黄だけ残せるんですよ。
　・・・・あとしゃもじじゃなくっておたまじゃくしです・・・・。

「あらほんと、すごいわね・・・

「はいはい！　あたしもやってみたい！！

「あらあきらちゃん、いつの間に卵割れるように・・・


ぐしゃ　べちゃっ

「うっひゃぁぁ！！　しま・・・・

ガン　ガラン　ガラン

「っっきゃぁぁぁ・・・・



「卵、20個ぐらい持って来た方が良かったかな・・・・

「先生、なに直立してるんですか・・？

「いえ、こういう時慌てて動くと二次災害が起こりかねないから・・・
　状況が落ち着くまで下手に動かない方がいいのよ。

「んー、さすが校内一の切れ者で、いつも冷静で
　いざと言う時頼りになると言われている松本先生・・・と
　言うべきなんでしょうか？

「これが地震や火災なんかだったら　生徒の命に
　関わる問題になって来るし・・・
　なにがあっても慌てたりせず、冷静でないと・・・・


「ケホッ　ケホッ・・・・
　せんせー、ときたまごと小麦粉がー


「・・・・こうなってしまうのよ

「なんか、そのままカラッと揚げたい組み合わせね・・・・



「ななちゃん、松本先生って頼りになるのかならないのか
　私よくわからない・・・・

あは……あははは……
何だか噂以上の先生みたいだねぇ

「・・・そろそろこっちも一段落したし
　むこう見て来ようか・・・・


「・・・あの・・先生、部長さん、手伝いましょうか・・・？

「んー、その方が助かるかも。
　先生、ここは一つ手分けした方がいいかも。

「・・・そうね。　任せるわ。

「じゃ、ななちゃんと優子ちゃんはクリームお願い。
　先生とあたしは　これまでの後始末をするわ。
　あきらちゃんは・・・シャワー浴びて着替えてきてね。
　替えの服とかはある？

「うん、たいそーふくある。

「じゃ、そういうことで。

「わかったわ。

「いってきまーす。

「あ！　ちょっと待って！
　・・・・料理が終わるまでは体操服よりも
　水着にしておいた方がいいかもしんない。

「おっけー！

　　　　　　―――――――――――――――――



「こういう時はまず　上のほうから綺麗にしていくべきね。
　テーブルの上を拭いて、と。
　下に落ちた小麦粉をちりとりに集めて　おおかた片付けて、と

ジャブジャブ

「水ぶき　からぶきで・・・・はい、おわり。
　あと手洗い場で雑巾洗ってくるわ。

「先生・・・
　さっきと打って変わって妙に手際がいいですねー・・・。

「くす。　何か言った？

「い、いえ、何も。

「じゃ、行ってくるね。

「・・・・・・・・
　もう片付いちゃったし、あきらちゃんもまだ帰ってないし。
　あたしもなんか手伝おうか？

クリームはこれを冷やせば完成だから生地を焼くのを手伝ってもらおうかな。
……実はこれが一番難しいんだよ。前はここで失敗したんだ。
膨らんでも時間を少し間違えるとすぐしぼんじゃうんだよ。
でも、時間通りにすればうまく出来るはずだからやってみよー

「んー、生地かぁ・・・　シュークリームのは作った事無いけど
　生地ってのはどんなのでも　難しいんだよねー

「上手く行くかな・・・・

「ま、悩んでてもしょうがないし、やってみましょか。

「うん・・・・


・・・・・・・・・・・・・・・・


「いざやってみると　見てるだけだし
　なんか、少し手持ち無沙汰だねー

「・・・・・・・・・・・・


・・・・・・・・・・・・


「・・・・ん、そろそろかな？

ガチャッ　ガタガタ

「ななちゃん、どう・・・？　上手く行った・・・？

うんっ！いい感じ！
これで中にクリーム入れれば完成だよっ！

「あ・・・ほんと・・・・美味しそう・・・・

「あれま、上手いもんだねー。
　生地をここまで作るとは・・・　さすがに期待の新人かもねー。
　じゃ、あの子と先生が帰ってくる前に完成させちゃおうか。

「・・・うん。



　　　　　　―――――――――――――――――



「・・・・・
「・・・・・

「急いで作ったら作ったで来ないもんだねー

「・・・何してるのかな・・・？

「ね、いっぱいあるし　ちょぉっと先に
　味見しちゃわない？
　こういうのって　作りたてにしかない
　美味しさがあるもんだしさ。

うーん……確かに来ないなぁ……
もうちょっとだけ待って……って来そうもないなぁ……
よぉし、じゃあちょっとだけ味見してみようか

「それじゃちょっと頂いちゃいますか。

「いいのかな・・・・

「気にしない気にしない。
　それじゃ、いただきますっ・・・・と。
　うーん！　おいしい！

「え・・・本当・・？

「うん。　外がカリッっとしてて中がふわふわ。
　クリームだけじゃまくって生地に元からある
　ほのかな甘味も　上品で素敵だよ。

「ほんとに・・・？
　じゃ・・・じゃあ私もちょっとだけ・・・・
　あ・・・ほんと・・・すごく美味しい・・・

「こういうのって時間が経つと　外がヘニャッとしてて
　中がクリームのせいでべちゃべちゃになってくるんだよね・・・
　生地の甘味も無くなってくるし。