1 :
SENTON/MadWolf(┌(┐ 'ω`)┐講帝●) ◆KOShi/JuMU :
禁断の恋
エロゲとアニメばかりの人間が考えそうな愚考
甘えん坊はママとやってろ
4 :
SENTON/MadWolf(┌(┐ 'ω`)┐講帝●) ◆KOShi/JuMU :2009/11/08(日) 20:22:34 ID:qZtYsX8+0
二人裸で抱き合って「もう、離さない・・・」
5 :
学生さんは名前がない:2009/11/08(日) 20:33:23 ID:Hh8vpqnzO
またウザイ講師スレかよ
キモっ
6 :
戦場のオナニスト ◆Tg23ezXDcM :2009/11/08(日) 20:49:31 ID:I68cXtMDO
姉いるから姉とか萌えない。
7 :
学生さんは名前がない:2009/11/08(日) 20:50:13 ID:s9xSPVsi0
_________
/ ̄ ̄ ̄\ /
/ \ / \ /などと意味不明な供述を繰り返しており
/ (●) (●) \ < 犯行に及んだ動機は未だ明かされていません
| (__人__) | \_____________
\ ` ⌒´ /
/ \
8 :
パンドラの蓋 ◆HUTAHV.Ryg :2009/11/08(日) 20:52:49 ID:KWllAgbgP
相手から見れば誘拐同然
9 :
学生さんは名前がない:2009/11/08(日) 21:01:42 ID:ZI9t3FHb0
10 :
学生さんは名前がない:2009/11/09(月) 11:21:31 ID:QD8Pm+qE0
妹と駆け落ちたい
11 :
学生さんは名前がない:2009/11/09(月) 11:22:41 ID:0CmuzG2SO
一番最近の実写版くりぃむれもんみたいになりそう
筑復
ビョーキだな
幻想よ
15 :
TaichiYagami ◆26cmi0lg5o :2009/11/11(水) 20:55:01 ID:nmoQK85I0
杞憂
計画って……
無駄無駄ァ
20 :
学生さんは名前がない:2009/11/15(日) 19:08:01 ID:yHPG3uitO
見えないものが見えてるふり
21 :
学生さんは名前がない:2009/11/15(日) 19:24:11 ID:iq+5Qz7TO
俺「妹よ!」
(ドンとドアを蹴破る俺)
妹「な〜に、お兄ちゃん、いきなり部屋に入ってきて」
俺「旅行に行くぞ! 今すぐ用意しろ!」
妹「いやいや、意味ワカンナイし……」
俺「とにかく急ぐんだ! 鉄は熱いうちに打つもんだろ!?」
妹しぶしぶ旅行用バッグに荷を詰める
妹「で、どこに行くの?」
俺「場所は未定だ」
妹「ちょ、未定て……」
俺「強いて言うならば、お前の心をがっちり掴むまでかな……(遠い目」
妹「キモっ……」
こうして俺たちはあま〜い愛の逃避行の旅に出ることになったのだ。
〜つづく〜
妹「キモっ……(でもチョッといいかも……)」
24 :
学生さんは名前がない:2009/11/16(月) 01:04:23 ID:BEPqhXVPO
投稿するのであげときますね^^
25 :
学生さんは名前がない:2009/11/16(月) 01:07:26 ID:9pK4YKtfO
講師は甘え
26 :
学生さんは名前がない:2009/11/16(月) 01:11:40 ID:T+SKL04yO
講師ってリアル妹いたっけ確か
27 :
学生さんは名前がない:2009/11/16(月) 01:21:17 ID:ZZ++qPw2O
28 :
学生さんは名前がない:2009/11/16(月) 19:25:26 ID:GJ+q/iaaO
あちゃー
29 :
学生さんは名前がない:2009/11/16(月) 22:05:41 ID:BEPqhXVPO
あれから数十分、俺たちは電車の中で明らかに周りから邪魔に思われながら移動していた。
妹「せめて車で移動してもよかったんじゃないの?」
俺「だって俺、免許持ってないしー」
妹「ほんと使えないわねー。昔っから頼りにならなかったもんねぇ」
俺「うるへーわ。さっ降りるぞ」
妹「へ? 降りるってここ空港……」
俺「そうだ。ほら行くぞ」
妹「ちょ、すみません、降りますぅ……」
大きな荷物をもって電車を乗り降りするのはこの大都会東京では大変辛苦を伴う。
俺はそこでさりげなく妹の荷物をひったくり、肩にかける――妄想をしていた。
30 :
学生さんは名前がない:2009/11/16(月) 22:07:26 ID:BEPqhXVPO
妹「ちょっとぉ、荷物くらい持ってくれたっていいじゃないよ〜」
俺「えぇ……それくらい自分で持ってくれよ。俺だってキャンプ用品とかいっぱい持ってきてるんだぜ?」
妹「何で旅行にそんなものが必要になるのよ? 飛行機に乗るんじゃないの?」
俺「まあ旅の形もいろいろってことだ」
妹「何よそれ……」
俺たちは再び歩きだした。どこへ行くともわからないまま、先へ。
妹「ちょっと、待ちなさいよぉ〜重いんだからぁ〜」
俺「よし」
俺はだいたいこの辺りならうまくいくだろうという絶好ポジションで立ち止まった。
(ぼふっ)
31 :
学生さんは名前がない:2009/11/16(月) 22:09:20 ID:BEPqhXVPO
妹「おわっ!? いきなりとまんないでよ!」
俺「ここだ」
妹「ここって……へ?」
驚くのも無理はない。ここは空港のロビーのど真ん中。明らかに通行の邪魔になるであろう位置に
何かを期待しながら陣取る男の姿を観たところで、夢や希望なんて生まれない。
俺「へいへーいwwwかのじょ〜」
尻を後ろにくいっと突き出し、きゃ○ーんのようなジェスチャーをとりながら
その場でにこやかにサムズアップし始める。
妹「とうとう気が狂ったみたいね……何やってんの?」
俺「お前も早く始めるんだ」
妹「い・や・よ。何でそんなことやらなくちゃいけないの? てか話しかけないで。
私、あなたなんか知りませんから」
くぅ……妹よ。そこまで兄を愚弄したいのか。いやまあ全部俺が悪いんだけどさ。
俺「あのなぁ〜これは俺たちの今後の人生をかけたサバイバル的な賭けなんだよっ!」
俺は妹に真剣な眼差しを向けた。愛が通じていればこれでわかってくれるはずだ。
32 :
学生さんは名前がない:2009/11/16(月) 22:11:25 ID:BEPqhXVPO
妹「何わけわかんないこと言ってるのよ? いったいどうしたって言うの?」
俺「な、なんですとぉ!? まるで伝わっていない? 兄ビリーバボー!!」
妹「お願いだからちゃんと説明して?」
くぅ……妹よ。そんなに見つめないでくれ。痛い者を観るような眼で。
俺はどこか遠くを見つめるように窓越しから見える飛行機雲を追い始めた。
俺「実はな……」
俺は何故この旅行を計画したかという事情から何やらを全部ぶちまけた。
妹「えぇ〜〜!? そ、それじゃあこれからどうするのよ?」
俺「ここまでの旅費で全部生活費が飛んじゃったからなぁ。
とりあえずヒッチハイクをしてだな……」
妹「ヒッチハイクって……飛行機をハイジャックするの間違いでしょ?」
俺「おお、妹よ。そんなアクロバティックな行動に出ちゃうのかい?」
妹「バカ兄ぃ! そもそもこんなことになる前にどうして打ち明けてくれなかったのよ!?」
俺「俺にだって一応プライドというものがあるんだよ。これまでは親父の遺産とかちょっとしたバイト
なんかで食いつないでたんだ。それでも、何とか俺が大学を卒業するまでは現状を維持できると
思っていたんだが、それも今月までのことだったようだ」
俺はもう隠しても仕方ないと見るや否や、ぺらぺらとこれまでのハイライトを口外した。
妹「ふ〜ん。じゃあ私が出ていけばお兄ちゃんの分くらいは何とかなってたんじゃない?」
妹は俺と目を合わせようとせず、居心地悪そうに足をクロスさせながら俯きがちにそう言い放った。
俺「きーえるひこーしょうじょー兄ちゃんはみおーくーったー……」
妹「誰が非行少女なのよ!? とにかく、どうにかして生活費を手に入れないと……」
33 :
学生さんは名前がない:2009/11/16(月) 23:38:55 ID:BEPqhXVPO
俺&妹「はぁ……」
次々と飛行機が飛んでいく。そしてロビーに集う人々も数十分単位で顔を変えていく。
その中でただただ取り残されている兄妹。同情するような人間もいないだろう。
現に困っているのは飛行機のチケットをゲットできないということに収まらないのだから。
???「あれ? 真壁じゃないか?」
俺「んあ……」
俺は大学に入ってから交友範囲が大きく狭まっていた。よって、こんなに馴れ馴れしく話しかけて
くる奴なんて身に覚えがなかった。
妹「どちら様?」
???「お〜う、ナイスキュートガール! あなたが私の女神様なんですね?」
俺「ああ。お前か、佐竹」
佐竹「やあ。しばらくぶりだね〜。ところでそちらのお嬢さんは?」
俺「ああ、やっぱり佐竹だな」
佐竹「それはどういう意味だい?」
俺「そのままの意味だよ。そしてお前に用はない」
佐竹&妹「ちょっ……」
佐竹はともかく、妹までそれはないでしょっていうような顔で睨んでいた。
34 :
学生さんは名前がない:2009/11/16(月) 23:39:56 ID:BEPqhXVPO
妹「ちょっとこっちにきて」
俺「イテテ……なんだよ?」
妹「いいからくるの。あはは、佐竹さん、少しお待ちくださいねー」
佐竹「はーいマイハニー」
俺は耳をひっぱられながら、ソファー横の植木の裏まで運ばれた。
妹「あのねぇ、とにかく今は藁にも縋りたい状況なの、わかってるよね?」
俺「え? ああ、あいつは無駄だよ。昔っからケチなので有名だったからな」
流石の俺もそこまで察しが悪いわけではなかった。
だが、彼女の思惑はその斜め上をいっていた。
妹「ケチっていうのはある面では凄く金遣いが荒かったりするものよ」
俺「つまり……女癖が悪いってことか」
妹「ん〜微妙にひっかかる言い方だけど、そう見えるわ彼」
俺「いやしかし……」
妹「んもうっ! ホントっ優柔不断なんだから! あんたは一生ここにいるといいわ!」
彼女は途中で話を切り上げると、まるで何事もなかったかのように愛想笑いを振りまき
ながら、佐竹の元へ駆け寄っていった。
35 :
学生さんは名前がない:2009/11/16(月) 23:46:18 ID:rVYXpfv0O
妹「ヘーイ佐竹ボーイ!」
期待
37 :
学生さんは名前がない:2009/11/17(火) 16:53:01 ID:29hzHpsRO
妹「ごめんなさい。お待たせして」
妹はてへっと舌を出しながら、軽く謝っていた。女は恐い。
佐竹「いや〜全然待ってないですよ〜」
妹「でも飛行機が飛ぶ時間とかは大丈夫なんですか?」
佐竹「ああ、そのことならあなたが消えていた間におじゃんになりましたよ。
何せ将来の結婚相手が見つかったんですから、会合なんてやっている暇はないですよ」
俺&妹「け、結婚相手!?」
思わず俺も間に割って入ってしまっていた。
佐竹「そうさ。僕が一度グッときてしまったんだから、もうそうなるより他ないよね?
そうですよね?」
妹「いや……その……」
俺「ちょっとこっちにこい」
佐竹「うわっ何をするんだ……」
佐竹は耳をひっぱられながら、ソファー横の植木の裏まで運ばれた。
佐竹「何だよ? こんなところまで連れ込んで」
俺「別に悪いようにはしない。むしろお前に話しておいた方が良いことだと思ってな」
佐竹「そうだ、それだ。僕が聞きたかったことは。彼女はいったい何者なんだ?」
俺「妹だ」
佐竹「はい?」
俺「だから、俺の妹だって」
佐竹「おいおい、冗談も休み休み言ってくれたまえ。
だって君にはいつも薄暗い部屋にひきこもっていて、
PCの明かりを頼りにポテチを貪りながら、
フヒヒwwサーセンwwwとか言ってるデブスの妹がいるという話は聞いていたが、
このような女性が同居していたとは一言も聞いていないぞ!?」
俺「おいおい、随分独りよがりな思い違いをしてくれていたんだな……確かに血の繋がりはないが
正真正銘、あいつは俺の妹だ」
佐竹「なるほど……で、こんなところで何をしていたんだ?」
俺「それはだな……」
38 :
学生さんは名前がない:2009/11/17(火) 17:35:39 ID:29hzHpsRO
俺はこれまでの経緯を簡単に説明し始めた。
この手の話は苦手だ。妹は俺が中学に入学した頃にとある施設から我が家にやってきたのだった。
そして数年前、親父たちは事故で亡くなった。その時大学進学が決まっていた俺は、当然のように
妹を手放すものと、つまり彼女の養育を他の親戚に頼るものだろうと周りは考えていた。
しかし俺は、あんな屑どもに可愛い妹をくれてやるつもりはこれっぽっちもなかった。
結局大学に通いながら奨学金とアルバイトで何とか生計を立てるという選択をしたものの、今月ついに
○ーマンショックの影響で俺の普通預金も見事破綻してしまうに至ったのだった。
その間、妹はずっと引き篭もっていた。せっかく施設から引き取られて平穏な暮らしが続いていた、
ようやく笑顔を見せるようになっていたのに、まさかまた両親を亡くすことになるとは夢にも
思っていなかっただろう。現に俺も未だに受け入れられない事実だ。
しかし、現実は厳しい。塞ぎこんでいても誰も生活費をくれないのだ。
手を差し伸べられることはなく、自分の手で道を切り開いていかなくてはならない。
佐竹「ふむむ……だいたいの事情は掴めたよ。それならどうして僕に頼ってくれなかったんだ?
僕たちは親友じゃないか?」
俺「いつから俺とお前が親友になったんだ」
佐竹「それはもちろん君の妹さんをはじめて見かけたときからさ」
俺「かえれ」
佐竹「ふひぃ……しどいよ、それはあまりにもしどい! 君たち浮浪兄妹を全力でバックアップしていこうと
いうのに、そのつれない態度は何だい!? 僕には君たちを守る義理なんて微塵もないんだよ?」
俺「だからそんなことは頼んでないだろ!」
まずい。ここが空港で、それも妹が近くにいながらこんな大声を出したのは何年ぶりだろうか?
今までどんなことがあっても必死に歯をくいしばって耐えてきた。
いつだって頑強で、気高い兄でいたはずなのに。
妹「どうしたの!?」
俺「な、何でもないさっ……さあ、行くぞ」
俺は佐竹の鳩尾に一発喰らわすとその場をそそくさと離れた。妹もそれに続いた。
佐竹「くふぅ……はぁはぁ……僕は諦めないからなっ……ぐふっ」
佐竹の目の前は突然真っ暗になった。
39 :
学生さんは名前がない:2009/11/18(水) 12:00:55 ID:mz6E9esw0
41 :
学生さんは名前がない:2009/11/18(水) 23:49:50 ID:mz6E9esw0
42 :
学生さんは名前がない:2009/11/19(木) 00:36:03 ID:uFbkwfLeO
妹「ちょっとぉ、どうすんのぉ〜?」
俺「しらん……」
妹「しらんって家に帰るお金すらない状況でよく言えるよねぇ!? しっかりしてよ!」
俺「うるさいな……」
俺はいらついていた。このどうにもならないような状況に。
そしてどうしようもない自分自身に。
だから俺は……
俺「ああ、そうだ。一つ思い至るところがあるから、そこへ行こう」
妹「え、どこか宛てがあるの?」
俺「……」
……最低のゴミカスウジ虫野郎なんだ。
俺たちは空港を発ち、徒歩でとある場所を目指した。
妹「ねぇ……はぁ、はぁあ……あとどれくらいで着くのぉ?」
俺「もう少しだ」
妹「さっきからそればっかりぃ……もうかれこれ一時間半くらいは歩いてるよぉ?」
俺「黙って着いてくるんだ」
妹「うぅ〜……お腹空いたぁ……」
俺「よし、栄養補給をしておこう」
妹「え? 何か食べるもの持ってたの!? そういうことはもっと早く言ってよ〜」
全く口の減らない女だ。どうしてお腹が減るのかな♪ どうして口数は増えるのかな♪
しかし、非難がこれくらいで済んでいるのだからまだ良い方なのかもしれない。
ここは俺が我慢すれば何とか切り抜けられそうだ。
43 :
学生さんは名前がない:2009/11/19(木) 00:39:26 ID:uFbkwfLeO
俺「うんうん。ごめんよぉ……はい、これ」
妹「うん、ありがと……ってチョロルチョコ一個だけぇ〜?」
俺「だって20円で消費税もかからないように買えるのってこれくらいしかないじゃない?」
妹「ちょ……そんなにお金がないなんて……はぁ、よく考えたらさっきの電車賃があれば
いろいろ買い込むこともできたんじゃない?」
俺「仕方ないだろう? まさかヒッチハイクがうまく行かないとは思ってもいなかったんだから」
妹「ということは今向かってる場所も本当に最終手段って感じのとこってことだよね?」
う〜む鋭い。だがしかし、ここで行き先を告げるわけにはいかないのだ。
俺「まあ住めば都となるさ。それにかなり守られた感じのところだからな。安心してくれ」
妹「ふ〜ん……」
歳に似合わずしらけた顔の妹を何とか説得しながら、先を進むのであった。
44 :
学生さんは名前がない:2009/11/19(木) 00:42:31 ID:uFbkwfLeO
俺「よし、着いたぞ」
妹「ん〜と、私はまずどこから突っ込めばよろしいのでしょうか?(ピキピキ」
俺「まあまあ、まずはお辞儀をしよう」
ぱんぱんっ。二人同時に二拍一礼。
俺「さあ、お賽銭をいれるぞ〜〜」
俺はジーンズのポケットから五円チョコを取り出し、袋を開け放つと、そのまま賽銭箱の中に放り投げた。
俺「ご縁がありますように……なーまんだなーまんだ」
妹「うわっ! いろいろ間違ってるから!」
俺「さて、そろそろ入りますか。新マイホームに」
妹「ねぇ本気なの?」
俺「本気も本気、マジ×マジ」
妹「だって、ここって誰かが管理してるんじゃないの?」
俺「ははは。その心配はいらないよ。何せ昔秘密基地にしてたからな〜」
妹「どゆこと?」
俺「実はな、昔この辺に住んでいたことがあったんだよ」
それは俺が小学生の高学年だった頃に遡る……
45 :
学生さんは名前がない:2009/11/19(木) 23:46:50 ID:Iq3yjSCm0
46 :
学生さんは名前がない:2009/11/20(金) 00:08:47 ID:MBGTf0pD0
全然エロくない。氏ねやカス
47 :
学生さんは名前がない:2009/11/20(金) 16:29:21 ID:uiT8X3iS0
なーに期待してんのよっ
48 :
学生さんは名前がない:2009/11/20(金) 23:11:09 ID:uiT8X3iS0
49 :
学生さんは名前がない:2009/11/20(金) 23:53:03 ID:vdczgCOH0
妹と駆け落ちしようと思ったけど考えてみたら俺には妹なんていなかった
50 :
学生さんは名前がない:2009/11/21(土) 15:42:43 ID:RHzLET5v0
そうだった
51 :
学生さんは名前がない:2009/11/21(土) 19:18:56 ID:zpWkvhlx0
書き込みテスト
52 :
学生さんは名前がない:2009/11/21(土) 19:22:23 ID:zpWkvhlx0
俺『はっはぁ、はぁぁ……』
僕は学校の友だちとかくれんぼをしていたんだ。
少年A『もーいいかいっ?』
俺『まーだに決まってるっしょ……』
僕はまだ隠れられないでいた。とにかく遠くへ逃げることだけ考えていたので、
全く見当違いのところまでやってきてしまっていた。
???『お〜い、きみ、こっちだよ』
俺『へ?』
誰かに手を引っ張られたと思ったら、突然目の前が真っ暗になったんだ。
俺『な、なに……』
???『しぃ〜静かにしないと見つかるでしょぉ?』
俺『う、うん……』
とりあえず見つからないようにすることが目的だったので、その時は深く考えなかった。
でも暗いのは怖かったんだ。
俺『ここはどこなの?』
???『うふふ……さぁて、どこでしょぉ〜?』
確かにそこに誰かいる。そしてそれは聞き覚えのない少女の声だった。
視覚以外の感覚が鋭敏になっていて、ふんわりと懐かしい匂いがした。
俺『たんぽぽ? わかったぁ〜お花畑だ!』
???『ぶぶー。でもお花畑はあなたの頭の中にあるみたいね』
俺『うぅ……』
何故だか僕はとてもバカにされているような気がしていた。
俺『もういい! 出ていく!』
???『あ、待って? 今出ていったら見つかっちゃかもしれないでしょ?』
俺『見つかってもいいんだ。さあ早く出してよ』
???『えぇ〜どうしよっかな〜? もうすこし……だめかな?』
俺『うむぅ……』
結局その言葉に従ってしまった。
53 :
学生さんは名前がない:2009/11/21(土) 19:25:09 ID:S+nCM1xU0
誰も期待してないのに
54 :
学生さんは名前がない:2009/11/21(土) 19:26:50 ID:zpWkvhlx0
俺『ねぇ、もう一時間くらい経ったんじゃない?』
???『そうなんだぁ』
俺『そうなんだって……』
だいぶ目が慣れてきたので、辺りを確認すると、僕と同じくらいの大きさの
シルエットが浮かび上がっていた。
???『だって、時計持ってないもの……』
俺『それにきみ、だれなの?』
僕はすでに疲れてきて、恐怖心なんてものが一切なくなっていた。
代わりにその状況が少しまずいのではないかという不安が徐々に襲ってきていた。
???『はなこ……』
俺『え?』
少女はぼそっと何かつぶやいたが、よく聞き取れなかった。
???『はなこよ。私の名前』
俺『花子だって!? いまどきそんな名前はめずらしいね』
花子『うん……』
俺『花子って言ったらみんながよく噂してるよ。学校のトイレで』
花子『うん……』
俺『……』
花子『……』
ダメだ。話が続かない。
俺『あのさ、いい加減、ここから出ない?』
花子『うん……』
俺『よし、じゃあ早く出よう』
花子『だめなの……』
俺『どうして?』
花子『さっき開けようとしたんだけど、無理だった……』
俺『どうしてさ? カギがかかってるとかじゃないんでしょ?』
55 :
学生さんは名前がない:2009/11/21(土) 19:28:45 ID:zpWkvhlx0
花子『わかんない……』
俺『わかんないって……ここはどこなの?』
花子『神社の家の中……』
俺『え? それって立ち入り禁止でしょ? 何でそんなところに……』
花子『う……ひくっ、ひっく……ぅっうえぇ〜〜〜ん……』
俺『ちょっと……』
泣きたいのはこっちだった。どこかわからないところにいきなり連れ込まれたかと
思ったら出られないだって? 立派な監禁罪じゃないか。
しかも犯人はすぐ隣にいるっていうのに出る方法がわからないと泣き喚いていた。
俺『とにかく、扉を開ければいいんでしょ? 一緒に力を合わせれば大丈夫だよ』
花子『う、うん……』
僕と花子は扉の前に立つと、力いっぱい扉を押した。
俺&花子『ん〜〜〜〜〜』
俺『んむむむむむむむぅ……』
花子『んん〜〜〜〜っ』
俺『ダメだ……びくともしないや』
花子『ご、ごめんなさい……』
俺『謝ってないで、何か方法を考えろよ』
花子『ひぃぃ……ごめっ……』
俺『おい、また泣くのか? かんべんしてくれよぉ』
花子『うぅ……あぁ……』
俺『ったく……ほら、これで鼻でもかんでろよ』
僕はズボンのポケットからハンカチをとりだして花子に手渡した。
花子『う、うん……』
ズビビビビっと豪快な音が聞こえたのを確認すると、改めてここから出る方法を考え始めた。
56 :
学生さんは名前がない:2009/11/21(土) 19:30:29 ID:zpWkvhlx0
俺『ん〜どうしたもんかな〜』
明かりも持っていなかったので、外がまだ明るいのかどうかもわからなかった。
俺『何か光るものもってないか?』
花子『光るもの……あ、そうだぁ、これ……』
彼女は胸のペンダントの中から何かを取り出して見せた。
俺『これは……』
花子『さっききみがくる前に見つけたの……』
怪しく光を放つそれは不思議な石のようなものだった。
俺『これが原因なんじゃないかな? これを元あった場所に戻そう』
花子『いやよ……これはもう私の宝物なんだからっ』
俺『何言ってるんだよ! ここから出られなくてもいいっていうのかい?』
花子『それは……』
俺『もうきみのわがままを聞くのはイヤなんだよ……ねぇ、もどそ?』
花子『うん……』
石の光を頼りに、それを元あったところに置いてみた。すると……
俺『うわっ!』
花子『きゃっ!?』
暗かった視界が突然眩く光り出したので、つい目を腕で覆い隠した。
それでも何事かを見届けなければと思い、細目ながらにその光景を見た。
俺『なんだろ……あれは』
花子『……』
俺『あれ、花子?』
花子『……』
返事がない。それに、あの一瞬見えたものは何だったのか。
57 :
学生さんは名前がない:2009/11/21(土) 19:31:32 ID:zpWkvhlx0
俺『ねぇ、しっかりしてよ!』
花子『ん……』
花子は立ったまま気絶していたようだった。どうやら意識を取り戻したらしい。
俺『だいじょうぶ?』
花子『う、うん……ちょっとくらくらするけど、だいじょぶかなー』
俺『ふぅ……今のは何だったんだろ?』
花子『え? 今のって?』
俺『あれ? 何か白い光の中に動いてるものがなかった?』
花子『ううん。まぶしくて何も見えなかったわ……』
俺『そ、そう……』
僕はその時まだ恐怖を感じていた。得体のしれない何かに狙われているような気がして。
あの後すっかり夜の帳が降りていたので、そのまま花子と別れて帰ることになった。
俺『一人で帰れる?』
花子『うん……大丈夫』
俺『そっか、じゃあ僕はこっちだから……じゃあね』
花子『うん、またね』
喉奥にわだかまりのようなものを感じながらも帰途についた。
俺『というかここ、どこだろ……』
僕は迷っていたのだった。
???『あっちだ』
俺『だれ?』
僕はすぐその声に反応した。
???『あちらの樹の間をまっすぐ駆け抜けろ。けっして後ろを振り返るなよ』
俺『質問に答えてよ!』
『……』
その後再び静寂が訪れたのだった。
わけがわからず、とにかく言われた通りに駆け出したのだった。
58 :
学生さんは名前がない:2009/11/22(日) 09:53:36 ID:P38qqdh50
59 :
学生さんは名前がない:2009/11/22(日) 21:20:40 ID:T0+Cs55RO
企画倒れー
60 :
学生さんは名前がない:2009/11/23(月) 11:22:46 ID:uHDAKkk10
続きまだか
61 :
学生さんは名前がない:2009/11/23(月) 21:03:10 ID:JOLOker10
翌日、どうしても気になって、また鬼ごっこの途中で抜け出してここにやってきてしまった。
隣町の、住所も知らないような場所なのに何故かもう迷うことはなくなっていた。
花子『あ……』
俺『や、やあ』
昨日の今日でお互いかなり気恥ずかしいという意識をもっていた。
俺『やっぱり昨日のことが気になって、さ』
花子『……わたしも』
こうして神社の調査が始まった。
俺『まずは昨日の場所だね。確かに僕にはキツネみたいな姿がいっしゅん見えたんだよ』
花子『ふ〜ん。わたしは見てないけど、あの石がフシギなものだったのは確かだと思うの』
俺『そうだね。もうあそこへ行くことはないと思ってたけど、一応確かめておかないと』
昼間のそこは宵闇の中のイメージとはまた違ったものだった。
その立派な木造建築物は名も知らない森の中にひっそりと建っていて、まるで来る者を
拒んでいるような雰囲気さえ纏わせていた。
一度生唾を飲み込み、僕たちはそっと扉を開けた。
中は昨日と同じく、とても暗かった。しかし、花子が懐中電灯をもってきていたので
それを使うと辺りをよく見渡すことができた。
俺『昨日の石って確かこの辺りにあったような……』
花子『そ、そうだね……たぶんあそこだったかな』
俺『だよね。でもないみたいだ』
花子『う、うん……』
どうも花子は生返事をしているらしかったが、その時は特に気に留めないでいた。
俺『おかしいな……あれを持ち出すのは無理だったはずだよ。もし持ち出そうとすれば
昨日みたいに閉じ込められちゃう』
花子『うん、そうね』
俺『とにかくもう少しだけ探してみよう』
果たして、どんなに這いつくばって探してもあの石は見つからなかった。
62 :
学生さんは名前がない:2009/11/23(月) 23:09:12 ID:O6Hiwrv+0
ちゃんと三点リーダ2個セットで使ってるのが偉い
63 :
学生さんは名前がない:2009/11/24(火) 16:47:05 ID:HmO0fYuv0
支援
64 :
学生さんは名前がない:2009/11/24(火) 23:19:55 ID:oC3COrlr0
兄「というような感じで、何もなかったわけだが、せっかく知り合った縁
だからという理由で、花子と一緒に遊ぶようになったのだ」
妹「ふ〜ん。そんなことがあったんだね〜」
兄「あまり興味なさそうだな」
妹「だって、その花子っていう人と遊んだことだけ話せばいいのに、
不思議な石の話がメインだったように聞こえたし」
兄「……確かにな」
そうなのだ。花子という少女と遊んだという記憶はあるのだが、どんな遊び
をして過ごしたのかとか、ちゃんと別れの言葉を言ったのかすら覚えていなかった。
妹「話を聞いた限りで言わせてもらうと、花子さんは引っ込み思案な人だったのかな?」
兄「たぶんな」
歯切れの悪い返事しかできない自分が何故その少女との遭遇譚を語るに到ったかを
もう一度頭の中で考え始めた。そして。
兄「とにかく昔、この辺に住んでいたってことだ。そんでお前が家に来てから
引っ越すことになったんだ」
妹「へぇ〜。それで、今晩はここに泊るってことだよね?」
兄「あ、ああ……」
全く可愛げのないやつだ。要件だけ聴き質して、俺の思い出話はもう隅に追いやられてしまった。
それもこちらが強く出られないとわかっていてのこと。本当に性質が悪い。
妹「もう何も言わないことにするわ……埃っぽくて、しゃべってると疲れちゃう」
意外にもあっさりと妹は閉口した。
???「ん〜うるさくてかなわんな」
しかし、入れ替わるようにどこかで声がした。
俺「誰かいるのか?」
???「おお、何かと思えば、おぬしらだったか」
俺「だから誰だよ」
65 :
学生さんは名前がない:2009/11/25(水) 10:40:04 ID:tHEYvd7B0
66 :
学生さんは名前がない:2009/11/25(水) 22:40:01 ID:J1UAK+Wx0
完結するのだろうか
67 :
学生さんは名前がない:2009/11/26(木) 19:32:24 ID:oLNIv5G50
68 :
学生さんは名前がない:2009/11/27(金) 13:42:42 ID:+o5nJfSW0
69 :
学生さんは名前がない:2009/11/28(土) 08:11:10 ID:NOTONGDlO
70 :
学生さんは名前がない:2009/11/28(土) 21:59:34 ID:NOTONGDlO
まだか
71 :
学生さんは名前がない:2009/11/29(日) 12:46:57 ID:uJzzqwxZO
まだだ
72 :
学生さんは名前がない:2009/11/29(日) 22:54:43 ID:uJzzqwxZO
まだまだ
73 :
学生さんは名前がない:2009/11/30(月) 17:11:24 ID:IoAbIbWSO
まだだオラァァァ
姉や妹がほんとうにほしい 絶対好きになる自信がある
75 :
学生さんは名前がない:2009/12/01(火) 00:20:37 ID:RHSEYYvIP
そんで好きすぎてうざがられて虐げられてそれが余計に快感になる自信もある
76 :
学生さんは名前がない:2009/12/01(火) 17:22:57 ID:6PkPJB7e0
通報しました
仲良くて大浴場なら一緒に入る仲だけど、駆け落ちとか肉体関係はないわ、ありえないわ
78 :
学生さんは名前がない:2009/12/02(水) 00:31:08 ID:QxpVjgnMO
筑復
79 :
学生さんは名前がない:2009/12/02(水) 20:10:53 ID:VqjcNaoE0
職復
80 :
学生さんは名前がない:2009/12/03(木) 08:51:26 ID:IX3mbu/v0
甘え
81 :
学生さんは名前がない:2009/12/03(木) 22:18:05 ID:IX3mbu/v0
筑復
82 :
学生さんは名前がない:2009/12/04(金) 12:02:16 ID:+1jeTjka0
職復
83 :
学生さんは名前がない:2009/12/04(金) 13:06:55 ID:Mi07wVZ2O
続き早く!予想以上に面白い
84 :
学生さんは名前がない:2009/12/04(金) 19:53:01 ID:7guYl91fO
???「頭が高いぞ。我を何様だと思っておるのじゃ?」
俺「は、はぁ……」
どうやら声の主は少し日本語が不自由らしい。
???「ほれ、そこに居直れ」
俺「へーい」
もう何でもこいよ。これ以上の不幸は恐らくはないだろうからさ。
妹「いったい誰なの?」
???「お前たちは呪われておる。そして、ここへきたのは必然じゃ」
俺「あのぉ〜、一人盛り上がっているところ大変恐縮なのですが、
いい加減姿を見せてもらえませんでしょうかねぇ、ええ」
???「仕方ない。しっかり目を見開いて驚くが良い」
そういうと、そいつは現れた。
???「ほいっとな。これで思い出したか、男よ?」
俺「思い出……した。あん時の狐か」
事代主「そうじゃ。名は葛城惡依事代主という」
俺「ほう……んじゃ長いから適当にニックネームつけさせてもらいますね」
さてどうするか。いきなり登場した高慢な狐女にどんな名をつけよう。
妹「お稲荷様でいいじゃない」
俺「いや、それだと何か味気ないし違う気がする」
ああだこうだ言い合って、結局決まった名前が――
俺&妹「六時半の神」
六時半の神「な、なんだそれは……ワシはいったい何者なのだろうか」
はっきりいってしまおう、神は阿呆だった。
85 :
学生さんは名前がない:2009/12/04(金) 19:55:43 ID:7guYl91fO
俺「さて、話を本題に戻そうか」
六時半の神「おっと、そうじゃった。おぬしらは導かれてここにやってきた。
決して偶然などではなく、呪いの強さが本能で危機を告げ、それが私の住まう
この社へと伝わってきたわけだ」
妹「じゃあ私たちは呪われてこの状況に陥ったってこと?」
六時半の神「そういうことになる」
俺「ばっからし。そんなの運が悪かったとしか思えないよ」
六時半の神「馬鹿はお前の方だ阿呆。十数年前、おぬしともう一人があの石を
触り、あろうことか、それを持ち出したのだからな」
俺「持ち出した? 俺が?」
正直、この辺のことはまるで記憶にない。
六時半の神「いや、もう一人の方じゃ。といっても、あんなに呪力の高い寶石じゃ。
今頃息絶えておることじゃろう」
俺「そんな……」
俺は今、記憶の中にだけ存在していた少女が死んでしまったという事実を受け入れ
難かった。それは傍に妹がいて、これから俺たちが懸命に生きていく時にあって
非常に気まずい現実だったから。
妹「でも、まだその呪いは解けていないんでしょ?」
六時半の神「ああ。恐らくはその石を見つけ出して、ここに奉納せんことには
如何ともし難いじゃろう」
妹「それってこれから私たちに旅に出ろってこと?」
六時半の神「どうにもおぬしらの言葉遣いは乱暴じゃな。これでもワシは神なのだ。
もっとこう敬い、崇めよ」
妹「それはそれとして。半ちゃんは助けてくれるんでしょ?」
半「は、半ちゃん……? きぃぃぃいいいいいいっ! もう知らん! 寝る!」
狐女は隅の方に置いてあった新聞紙に包まって、狐寝入りにお入りになった。
86 :
学生さんは名前がない:2009/12/05(土) 08:05:39 ID:ieEcJSus0
きたこれ
87 :
学生さんは名前がない:2009/12/05(土) 22:31:03 ID:Oi2+d2DMO
ストーリーテラー
88 :
学生さんは名前がない:2009/12/05(土) 22:40:52 ID:ieEcJSus0
89 :
学生さんは名前がない:2009/12/05(土) 23:19:16 ID:AAtYprcOO
妹「あ〜ぁ、いじけちゃった」
俺「いや、俺のせいか?」
妹「でしょ」
確かにそうかもしれん。とりあえず起こしてみることにした。
俺「おい、そんなもんに包まって寝る神がどこにいるんだよ?」
半「ほう。少しは反省したか?」
耳をピンピンと屈折させながら、今にも起き上ってきそうな体で問い質す狐。
俺「ああ。すまなかった。ほら、お前も」
妹「うぅ〜……すみませんでした〜」
随分と投げやりだが、一応形の上では謝ったことになる。
半「ふむ。では今回はおまけしておいてやる。本来ならいろいろ徴収していたところだ。
ガクリョクテスト? の例題みたいなもんだ」
俺「どっからそんな知識が入ってるんだよ……」
半「ふっふっふ。新聞紙はいいぞ〜! かぶってよし、読んでよし、丸まってよし、じゃ!」
俺「ははは……」
もはや全てが規格外の神だということらしい。これ以上の突っ込みは避けたい。
俺「しかし、もしさっきの話が本当だとして、どうして妹も一緒なんだ?」
半「その娘にはまた別の呪いがかかっておるようじゃ。何が原因かはワシにもわからん」
俺「そ、そうなのか……」
この不安はずっと感じていたものだった。それを自称神によって裏付けされたのだから、
落ち込まないはずがない。
俺「くそっ!」
妹「大丈夫よ、お兄ちゃん。どうせこれから旅行に出ることになってたんでしょ?」
妹は想像以上に強かった。しかし俺は……
兄「何もかも遅すぎたんだよ……これから何か希望があるのか? 何のために生きるんだ?」
大切な家族を散々連れまわしておいて自暴自棄。最悪だ。何もかも。
90 :
学生さんは名前がない:2009/12/06(日) 05:10:20 ID:noxmDuaTO
がんばれにいに
91 :
学生さんは名前がない:2009/12/06(日) 17:33:12 ID:noxmDuaTO
期待
92 :
学生さんは名前がない:2009/12/06(日) 18:43:12 ID:noxmDuaTO
書き溜めてるのかな
93 :
学生さんは名前がない:2009/12/06(日) 20:16:36 ID:HH6+evuf0
wkwk
94 :
学生さんは名前がない:2009/12/06(日) 21:11:10 ID:noxmDuaTO
早くも富樫化
95 :
学生さんは名前がない:2009/12/07(月) 00:01:58 ID:H79zAzeZO
半「全く、情けないのぉ。そんな性格では死ぬのは目に見えておるわ」
兄「ああ、そうだな……」
ここで死ぬのもいいかもしれないな。
半「死に際は潔いな。では、いっそのことここで死んでみるか?」
兄「……」
もうどうでもいい。何も考えたくない。
妹「ちょっとしっかりしてよ! 散々人を連れまわしておいて、帰れませんっていうの?
もうちょっと考えて行動する人だと思ってたのに……最低ね」
半「はっはっは。これは面白い。まあじっくり考えるんじゃな。
今夜はここへ泊っていくと良い」
妹「どうも、ありがとう」
半「うむ」
そう言い残すと、狐は再び新聞紙に身をくるみ、床に就いた。
妹「私はリュックの中にある毛布を使わせてもらうから。それじゃおやすみ、お兄ちゃん」
兄「……ああ」
身近にいる妹の声すらも遠く鈍く聞こえる中、俺は独り柱に寄り掛かって静かに目を閉じた。
96 :
学生さんは名前がない:2009/12/07(月) 00:03:46 ID:H79zAzeZO
夢を見ていた気がする。どちらかといえば見てはいけないタイプの夢。
マッチ売りの少女が最後に見た、炎の揺らめきの中に見た幻影のような。
花子「ねぇ、しょうくん。一緒にお花畑に行かない?」
俺「うん、いこう」
ふわっと白い手が俺の手を引いた。
少しも歩いた覚えがないのに、すぐそこに一面の花が咲いていた。
花子「ほら、あっちでお父さんとお母さんが手を振ってるよ?」
俺「本当だ……親父、母さん……」
死んだはずの両親が花畑の向こう側に立っていた。
親父「おお、昭一。久しぶりだな」
母「あら、いらっしゃい。さあ、ここに座って」
そちらへ意識をやると、ランチョンマットの上にバスケットとティーセットが用意されていた。
花子「さあ、楽しいお茶会のはじまりよ」
バスケットの中からクッキーやクラッカー、それとサンドウィッチが取り出され、
各取り皿に分けられていく。
母「さあ、お食べ」
俺「うん……」
死んだはずの者たちと食事を共にするというのはもうその者たちと同じ世界の住人に
なってしまうというのをどこかで聞いたことがあった。
だから、これは……
親父「どうしたんだ? 早く食べないか」
俺「いや、俺、やっぱり無理だ……」
親父「さっきまで死にたそうな顔をしていたじゃないか。意外と意気地がないんだな」
そんなのは意気地でも勇気でもない。現実逃避だ。
97 :
学生さんは名前がない:2009/12/07(月) 00:05:18 ID:H79zAzeZO
俺「何かさ、見えるんだよね。いるはずがないあいつの姿がさ」
花子「あいつって?」
俺「妹だよ。もう本当に申し訳なさすぎて、顔も見られないはずなのに、
今一番会いたいって思ってる自分がいるんだ」
母「……」
俺「だからさ、そろそろ戻るよ」
???「どうやら心の底では答えが出ていたようじゃな」
俺「ああ。やっぱ俺にはあいつしかいないよ」
たとえ血が繋がっていなかったとしても、それが絆を深められない理由にはならない。
遠ければ近づけばいいんだ。
???「うむ。おぬしの心、しかと見届けたぞよ」
俺「うっ……頭が……」
急に目の前が白く光り、眩暈がした。
気がつくと、柱に寄り掛かったまま寝ていたことに気付いた。
俺「……あれは何だったんだろう」
妹「すぴーすやすや……」
妹は温かそうな毛布に包まってぐっすり眠っていた。
半「さっきまでずっとお腹が空いたと喚いておったが、疲れたのか眠ってしまった
ようじゃな」
俺「そうか……」
半「うむ」
狐は壁の隙間から漏れている月影を掬うように両手を高く伸ばしていた。
98 :
学生さんは名前がない:2009/12/07(月) 00:06:36 ID:H79zAzeZO
俺「なあ」
半「ん?」
俺「俺たちは助かるのか?」
率直だった。もう何も隠すことなんてないのだから。
半「さあ、どうじゃろうな。助かりたいという気持ちがあればどうにかなるじゃろう」
俺「曖昧な回答だな」
半「こっこん、ワシも長く生きておるが、世の道理全てを掌る者ではないからの。
青年よ、進むのじゃ、前へ」
俺「ありきたりだな」
半「その方がよく伝わるじゃろう。嘘偽りは好まぬ」
俺「もっともだ」
半「はっはっは」
俺「ははっ」
光の届かない場所。それは本当に暗いところなのだろう。
でも、手を差し伸べればきっと届くはずだ。
どんなに凶悪な呪いがかかっていて、どんな災難が訪れようとも今は。
俺「こんなマヌケな寝顔を見られるように頑張るしかないってことだな」
半「なかなか乙なことを謂うものじゃ」
俺「よぉし、今夜は寝ないぞ〜!」
半「もう十分に寝ておるからな」
俺「まだ寝ぼけてるから何も聞こえないな〜はっはっは」
夜は長い。しかし明けない夜はないのだ。
朝になったらちゃんと伝えよう。
『これからもよろしく』ってな。
次スレに続く。
99 :
学生さんは名前がない:2009/12/07(月) 04:32:22 ID:bxDe8n7eO
楽しみにしてるよ!
100 :
学生さんは名前がない:2009/12/07(月) 11:48:29 ID:O/TLuJRA0
NEXT
101 :
学生さんは名前がない:2009/12/07(月) 21:07:32 ID:O/TLuJRA0
TIME
102 :
学生さんは名前がない:2009/12/08(火) 13:44:51 ID:t7xWJpYqO
次スレたてないと
103 :
学生さんは名前がない:2009/12/08(火) 13:50:41 ID:SQyDEn9uO
マイセルフユアセルフか。
104 :
学生さんは名前がない:2009/12/08(火) 15:47:23 ID:Sek+CPuz0
I
105 :
学生さんは名前がない:2009/12/08(火) 22:50:25 ID:pVMYY/DTO
WILL
106 :
学生さんは名前がない:
FUCK