お約束な質問テンプレート
・作品の送付方法に関して
エクスパックを使うと到達確認できて安心。
送るときは「原稿在中」と朱書きをすると編集側も安心。
・メールに関して
受領メール:アドレスさえ記載すれば必ず来る。時期は〆切から数日〜数週間の間。
一次通過メール:一次通過してないと来ない。時期は応募数によって前後するが、公式予定日よりも早い。
二次通過、三次通過に関してのメール連絡は基本的にない。
・二重投稿に関して
他のレーベルに投稿したが、その後落選確定した作品は可。
・予備審査の結果発表に関して
公式サイト、新刊折込チラシともに公式予定日の25日発表が基本。
但し新刊については、都内あるいはその近郊で早売りされている可能性あり。
これまで確認されている最速フラゲは17日。(※週末の関係で前後する場合も。平均のフラゲ報告は20日)
・評価シートに関して
評価シートは公式発表前後に届く。但し最近は遅れる傾向にある。
構成の各定理
1、4転(物語を4つの展開に区切って、一つ一つに見所を入れていく)
2、主人公決定(主人公の性格が能動的なら問題ないですが、主人公の性格が受動的な場合は近くに能動的なキャラクターを入れたほうがいいです)
3、支援者決定(いつも主人公のそばにいるようなキャラは主人公と相性が抜群になるように書くほうがいいです)
4、サブキャラ設定(主人公とそんなに関係は深くなくても、物語で重要な展開に関わるキャラを決定します)
5、キャラ差別化(キャラクターにそれぞれ特徴を持たせて、作中で役割を持たせましょう)
6、歴史決定(世界観がどの年代でおきているのかを決めましょう)
7、世界決定(どんな世界で話が進むのか決めましょう)
8、相性決定(能動的なキャラはどんなキャラとも相性はいいですが、受動的なキャラは受動的なキャラと組ませると相性が悪いです)
9、集団決定(キャラクターが所属する団体を決定しましょう)
10、基本設定(時間はすべてのキャラクターに流れていることを意識しましょう)
11、超常設定(異能力などを具体的な形で決めましょう)
12、恋愛関係(好意の対象を明確に決めましょう)
13、キャラ性格決定(具体的にキャラの性格を決めましょう)
14、過去決定(過去にどのような事件があったのかを決めましょう。伏線にもなります)
15、未来決定(どのような形で終わるかを決めましょう)
16、未来未決定(未来が変わるという設定では伏線になりえます)
17、過去未決定(タイムマシンなどで、過去が変わるというものです)
18、構成第一(前の展開が後の展開につながると面白くなります)
19、構成第二(意外なキャラが意外な展開に絡んでくると面白くなります)
20、構成第三(バトルでは見所を入れましょう)
21、構成第四(抽象バトルでは緊迫感を出しましょう)
22、恐怖設定(ホラーでは読者を怖がらせるようなシーンを入れましょう)
23、感動設定(感動は出来るだけ盛り上げるため、後半に回しましょう)
24、笑設定(一発ギャグは多用しましょう。長い展開での笑いは避けたほうがいいです)
25、鬱設定(鬱は、キャラクターに感情移入できるように書きましょう)
26、萌設定(萌えは個別のシーンを用意して展開させるといいです)
27、逆境設定(絶望的な状態をしっかりと強調しましょう)
28、双子設定(双子はそれにまつわるエピソードを用意するといいです)
29、入れ替え設定(似ている双子同士で入れ替えましょう。サスペンスでは盛り上がります)
30、選択性設定(主人公にジレンマを与えると、緊迫感が出ます)
31、○○デレ(変わったオリジナルのものを考えてみましょう)
32、超破天荒設定(現実ではありえないような性格のキャラを作ってみましょう)
33、伏線設定(あまり気にせず描いて、途中で読み返して、使えそうだなと思ったやつを伏線にしてみましょう)
34、ロボット設定(ロボットにも感情があるかのように愛情を注ぎましょう)
35、知識(自分の得意分野の知識はフルに取り入れてみましょう。あまり取り入れすぎるのも良くありませんが)
36、哲学(哲学に従った世界観などを書くとけっこう盛り上がります。天国、地獄など色々考えて見ましょう)
37、構成第五(最終局面をあえてバッドエンドにしてみましょう)
38、構成第六(物語の最後を理解しにくくしてみましょう)
39、境界線(キャラクターに境界線を引いて、世界観で分離しましょう。これによって後の展開が面白くなります)
40、死(あまりキャラを死なせすぎるのはよくないと思います)
41、日常(ストーリーとあまり関係のない話も入れてみましょう)
42、一人称(主人公から見た世界を描いてみましょう。その場合三人称は使えません)
43、三人称(空から見た世界を書きましょう。その場合一人称は使えません)
44、想像領域(文章は想像領域とただ一つ接点を持つようにしましょう。人によって想像に差が出にくくするという意味です)
45、構成第七(話を何度も完結させるうちに物がたりをすすめましょう)
46、構成第八(話が終わるたび、なかったことにしてしまいましょう)
47、階級(身分でキャラの立場を書きましょう。主人公を低くすることで緊迫感が生まれます)
以上でテンプレーションは終りです。
テンプレーションってw
この隠しエリアでは、大賞を取るために、文章力、構成力、発想力の三つの
力を伸ばす意義が込められている。
そのため、このスレは雑談を扱うものではない。真剣に作品つくりに励み、
よりよい作品を新人賞に送り届けるためにある。
MFに送る作品が主体だが、すべての新人賞に通じるところがあるはずだ。
以下の事項はすべてスレの主旨に反するものである。
1、新人賞応募に関する質問、雑談
2、ライトノベルに関係のない話題
以下の事項がスレの主旨にあてはまる。
1、作品を研究して、手に入れた展開を体系化するための問題提示
2、文章、構成、発想による展開の議論
3、例題作品の提示における、議論と研究
以下のようなものは絶対的な禁止事項である。
1、他人の中傷
2、オリジナルでない作品の全内容提示
3、提示された例題を叩く行為(展開を構成の一部として考え、研究するのが主旨
である)
カテゴリーエラーについて
詳しくを理解することは出来ないが、以下のようなものはその対象になる可能性がある。
1、RまたはX指定になる描写
2、明らかに犯罪を肯定し、読者に影響を与えるような展開
3、他作品と被る展開や固有名詞が溢れている作品
4、倫理全般に関わる表現を軽んじたり、犯したりする展開
作品を書き始めるにあたって
これも人によって大きなずれが存在する。以下は個人的なものである。
1、作品は40字、34行で110枚前後を目指す。
2、あらすじは作品が書き終わってから作成する。
3、作品のテーマおよび世界観およびキャラを設定してから描きはじめる。
4、3の設定がすべて終われば、一日あたり六枚を目標に書き、二十日以内で完成させる。
5、作品に一、二通り目を通して、訂正箇所を直す。
6、伏線があればそれを抽出しておいて、次回作以降につなげる。
7、完成した作品を研究して、どの定理がどのように使われているかを考え、次回作以降の
ヒントにする。
8、似通ったヒット作品と照らし合わせて、難所や展開不備を考える。
9、それらを訂正して、締め切りに間に合うように、投稿する。
文章力、構成力、発想力はどのような力なのか?
文章力・・・文法的な破綻を訂正する力はもちろん、読みやすい文章を考えたり、文章で
人を感動させたりする力を言う。努力でまかなえるというのは、この力はある点に
収束するものだからではないだろうか。特に、心を動かされた文章を読んで、何度も
それを取り入れようと試行錯誤しているうちに、レベルは上がっていくはずだ。
構成力・・・もっとも重要な能力と考えられる。センスが必須だが、人生経験や多岐に渡る幅広い
知識によって能力は前後する。特に、日ごろから、さまざまな分野の本を読んでいるものは構成
力が高い傾向にある。逆に構成力が低いものは趣味が狭く、色々なものに興味を示したりしない。
重要な能力なので、かならず伸ばそう。なお、構成力とは作品を面白く展開する力のことである。
発想力・・・構成力と被る部分は多い。発想力とは作品を動かすための設定を考えるものであり、設計図
の役割を担っている。キャラや世界観を考える力のことである。これは多くの知識によって高められる
力だが、センスのみが関わってくるのではないだろうか。伸ばすのは困難だといえる。
これら三つの力を辛抱強く磨くことが、重要である。
このテンプレ考案した人って実力はどうなの?
最終選考まで残る常連くらい?
文章力を伸ばす 第一段階 SOV、SCVを練習する。想像領域にただ一つで交わる文章
魅力的な文章を書く前に、SOV、SCVをマスターしなければならない。これを意識しなければ、
文章の魅力は一気に失われる。さらに想像領域とただ一つで交わる必要がある。
想像領域とは、想像を行う場である。文字領域を想像領域に変換することで初めて、その状況がつかめる
のである。それをマスターしよう。
A「おはよう」
母は言った。〜は返すこともなく洗面所に立った。
B「おはよう」
母はにっこりと微笑んで言った。〜はそんな愛想も知らず、無言で洗面所に立った。
C「おはよう」
母の優しい声が耳に届いた。〜は返すことも出来ず、無言で洗面所に立った。
D「おはよう」
母の声はいつも優しい。だからこそ返すことが出来ない。いつものように洗面所に立って思った。
E「おはよう」
母の声はオルガンの高音に似ている。すべてを通してしまうような透きとおる声だ。そんな声を耳にして、勝るべく楽器の音色はあるだろうか。
考えているうちに、結局何も言えないまま、小汚い聖水の泉の前に立つことになった。
視点における、キャラの役割を見ていこう。
AやBなどは容易に想像領域と結びつくことが分かるだろうか。
主語や述語も明確で、簡単に理解が出来る。
Cはやや異端である。接続があるからだ。この場合でも、想像領域に支障はないだろう。
Dが重要だ。Dでは〜が存在しないので、視点が異なる。この視点によって〜
が想像領域から除外されるのだ。
Eはどうだろうか。EもDに似通っているが、やはり効果が違う。だが、想像領域に複雑に絡んでいる
ように見えても、そうではない。特殊想像領域では有限の趣を持った文章なのである。
いずれもSOVやSCVが成り立っていることが、分かるだろう。意識を集中すれば容易になるので、まずはその
レベルを磨いていこう。
このテンプレ考案した人って実力はどうなの?
最終選考まで残る常連くらい?
A「あれ、そうだっけ?」
〜は疑問に思った。カレーに七味など入れるものだったろうか。
B「あれ、そうだっけ?」
〜は呆れたようにつぶやいた。カレーに七味など・・・気が狂っているのだろうか。
C「あれ、そうだっけ?」
〜は真剣に聞き返した。今度試してみるのもいいだろう。
D「あれ、そうだっけ?」
〜はまさか・・・と思ったが、興味がないというと嘘になる。
E「あれ、そうだっけ?」
〜の中で何かが弾けた。脳内で常識との交戦がくり広げられる。今までに七味カレーなどあっただろうか。
自分の常識を超えるものなら、興味はあるが、むしろ相手の非常識である可能性が十分に高い。そんな状態で、安易に試すのは危険だ。
今度は文章が役割を変えるという観点を見ていこう。伝えたい役割を文に反映させなければ、
読者には伝わらない。文章効果を見ていこう。ここは重要な部分である。
あの、
このテンプレ考案した人って実力はどうなの?
最終選考まで残る常連くらい?
Aでは単なる疑問に終止しているのだ。これはそれ以上の関心がないことを示す。
Bは自己中心的な考えが反映されている。これによって相手における感情が情報として
分かる。
Cは穏やかで素直なキャラを想像させる。文章で表すことが重要だ。
Dは視点が神になっている。これも良い効果かもしれない。
Eは特殊想像領域における問題だろう。
文によって変わる効果をしっかりと身につけ、自分のいいたいことを的確に描写することが
必要だ。
A そのことについて陳弁した。→そのことについて色々と弁解した。
B その影では寛裕な生活をする輩もいるのだ。→その後ろでは裕福な生活をしている者達もいるのだ。
C 天狗のような顔をするのだった。→鼻を伸ばして得意になるのだった。
D 甘美な瞳はダイヤモンドのように輝く。→可愛くてキリリとした瞳はキラキラと輝く。
最後は、語彙評価だ。これをマスターすれば文章としては、十分になる。
あとは構成、発想を磨いていけば、素晴らしい作品が出来上がるはずだ。
このテンプレ考案した人って実力はどうなの?
最終選考まで残る常連くらい?
領域の軸移動の問題提示である。
特殊想像領域を含まない表現を探すために→の前後で効果を確かめよう。
Aは理由をつけたという情報を持っている。→の前後でどちらを取るかは
より、スムーズな後者が望まれる。
Bは前者では、貴族を思わせるが、後者は現代風を思わせる。
語彙によって変化するのだ。
Cは天狗を知らない読者に前者は厳しい。しかし、後者は万人向けだ。
しかし、やはり雰囲気は異なる。前者は厳しさがあるのだ。
Dは輝き具合や人物によって変えればいいだろう。幼いキャラは後者が望まれる。
これらをマスターできれば、文章は及第点に達するだろう。後は、書く上で学んでいけばよい。
参考までに教えてください
このテンプレ考案した人って実力はどうなの?
最終選考まで残る常連くらい?
構成力と発想力を伸ばす 第一段階 ドラえもんにおける展開拡張
多くの作品の原点はドラえもんになる。ドラえもんを超えることは不可能だとのは、いうまでもないだろう。
問題は、ドラえもんから学ぶということだ。
そこでまず第一に学ぶのは展開の拡張である。拡張が出来る作品と出来ない作品では大きく二極化している。
それでは実際に展開を拡張してみよう。
拡張とは広げるという意味だが、ただ単に広げるだけでは意味がない。
まず、は拡張前の部分を提示する。
犬を拾った展開があったとする。これを拡張する方法は選択肢を用意すると見つかる。
1、家に持ち帰る。
2、見捨てる
1のとき
3、親に拒まれる
4、こっそり飼う
5、しつける
2のとき
6、次の日もいる
7、家までついてくる
どれを選んでも無限の選択肢が存在する。これを拡張するというが、ドラえもん的な拡張は以下のようである。
教えてください
このテンプレ考案した人って実力はどうなの?
最終選考まで残る常連くらい?
ドラえもんにおける拡張
1、主人公の暴走を戒める拡張
2、善行が報われる拡張
3、読者を笑わせる、感動させる拡張
これがドラえもんにおける拡張である。
例えば、発想の分野ではあるが、主人公を設定して、
いじめられている主人公が犬を見つけた。
主人公の暴走がないので、まずは2か3における拡張に限定される。
2のとき
1、犬を拾ってやる
2、飼い主を求めて歩き回る
3のとき
4、犬が主人公をサポートする
5、主人公と合体する
このように拡張のレベルが少しではあるが、限定されていく。これを知っている
か否かでずいぶんと差がつくことになるだろう。
なおこれらが良い展開を生むという事実はドラえもんを見れば明らかである。
このテンプレ考案した人って実力はどうなの?
最終選考まで残る常連くらい?
ドラえもんの展開拡張をまとめると次のようになる。しっかりマスターしよう。
具象Aについて、1のとき
3以上のn通りの中から暴走を進行させるものを選び、m番目の展開がいずれも
∞通り存在し、そのうちの一つである。最終的な戒めの展開pからoを選ぶとき
その比率がm:o=3:1となる。
2のとき
3以上のn通りの中から善行を選びm番目を選び出す。同じくそれが進行して、
報われる展開oを選ぶとm:o=3:1となる。
3のとき
3以上のn通りの中から感動要素を選び出し、m番目とする。進行して
感動を誘う展開oを選ぶとm:o=3:1となる。
よって、いずれの場合でも4転が成り立ち、物語を一つ終結することができる。
4転についてはテンプレを参照。
このテンプレ考案した人って実力はどうなの?
最終選考まで残る常連くらい?
第二段階 発想力を磨く 「超」によって自然現象捉える。
発想で重要なのは、読んでいて目が離せなくなるという中毒性の
導入である。このような場合、大概が、「超」における発想で成り立つ。
世界で生きるキャラつくりが最も重要。
考えた世界にふさわしいキャラを考えることが、大前提である。
そのうえで、相性レベルをしっかりと考えていくことである。
超の展開とは、以下のようである。
記憶力が良い・・・というのは能力だ。これに超を持ち込むと
すべての事柄を一目で記憶でき、決して忘れない。
になる。
話すのが上手・・・というのは能力だ。これに超を持ち込むと
話しかけた相手の心を支配することができ、洗脳が可能。
になる。
このように超を導入することで、発想が生まれることがあるのだ。
最終選考まで残る常連くらい?
ここまでで、文章、構成、発想の三点に関して、第一段階を見ていった。
物語を書く基礎は出来たはずだ。実際に物語を書いてみよう。
ここでは第一段階で学んだことを取り入れて、学習できるような例題を
提示する。一緒に構成を考えてみよう。例題は全部で約30がある。
今回は、そのうちの一つ。超における発想で「最強の生命体」というタイトル
の作品を提示しよう。
練習用に作った作品だが、第一段階の要素がすべて揃っており、137の定理を
巧みに使ってあるので、例題にはもってこいである。
ところどころの説明を熟読して、考えていってほしい。
この作品は例題なので、製作の手順も紹介されている。()はその手順だと思ってほしい。
おもな登場人物
A 本編の主人公であり「最強の目」の持ち主(能動と受動の中間を考えたキャラで構成)
B 本編のメインヒロインであり、重要人物(能動に変更したため、ツンデレ要素の導入が決定した)
C 本編のサブヒロインであり「最強の背中」の持ち主(北風性に描いたのは相性レベルの手合わせ)
D 本編のライバルであり「最強の腕」の持ち主(能動に描いたのは、集団中での相性を上げるため)
世界観
生まれたときから、最強が存在した。それ以外は何の変哲もない現代(通常の現代風景を出すことが
拡張に貢献する)
最終選考まで残る常連くらい?
このテンプレ考案した人って実力はどうなの?
なお、この作品を知る者はほとんどいないので、第一から描き始める。
Aは二学期の始業式を明日に控える身であった。
「明日から、ついに二学期なんですね。心も体も心機一転……と言ってみたものの、シャープペンシルの芯も消しゴム
もきらしてるじゃないですか。今から買いに行くしかありませんね」
財布を片手に、アパートを出た。明日の用意は万全のつもりだったが、細かいところには目が回っていなかった。
高台にあるアパートを下っていくと、灯京の街が姿を現す。大体のものはここで揃えることができる。
「二百五十円にするか、二百五十円にするか……百三十円のにしておきましょう」
年中金欠のAにとって、こんなところで贅沢をするわけにはいかなかった。安いほうを選んで、レジで清算を済ませて
まっすぐ自宅に向かって歩を進めた。街で遊ぶお金など持ち合わせていない。
(主人公の世界観を示すと同時に伏線を気付くことが、ここでの仕事だ。高台に主人公の家を示すことで
不思議な効果が生まれる。だが、あくまで主人公の生活を知らせるための拡張を施すのが肝心。より良い構成
を提示するのが、ここでの問となっている。構成レベルは30に設定されている。これを50に出来れば、正解となる)
最終選考まで残る常連くらい?
このテンプレ考案した人って実力はどうなの?
「あれ?」
帰宅の途中で公園に目が留まった。ここはAの思い出の場所でもあったが、一人の少女
が数人の男に絡まれていたからである。
・・・あの子、どこかで見たことあるような。
Aはおぼろげな記憶をたどってみたが、出てこない。
「って、そんな場合じゃないですね。助けないと」
急いで、少女のもとへ駆け出したが、国道を挟んでいるので、信号を待たなければならなかった。
「へへへ、お譲ちゃん、俺達と遊ぼうぜ」
男の一人が一歩乗り出すと、少女は無言で後退りした。金網に背中がぶつかる。
「怖がることはねぇって、ほらこっちへ来いよ」
「どうですか? 僕と喫茶店でお茶でも」
Aは馴れ馴れしく、不良と少女の中に割って入った。少女の手を取ると、公園の出口に向けて歩を進めた。
少女は目を丸くしていたが、何かを悟ったように無抵抗のまま、Aに続いた。
「おいてめぇ、待ちやがれ」
不良は突然の乱入者を呼び止めた。いきなりやってきて、獲物を横取りされたのだから、無理はないだろう。
(ここは、世界観を提示するための拡張の一部である。ここでは核心に繋がる部分を示すための格好の場を
どうするかが肝心。ここでの問は邂逅の構成においての提示である。40以上で正解となる)
このテンプレ考案した人って実力はどうなの?
最終選考までのこる常連くらい?
このテンプレ考案した人って実力はどうなの?
最終選考までのこる常連くらい?
「何か?」
Aは振り返って、赤く輝く瞳を向けた。
「わちちち、急に体が熱く……」
「うわぁ、俺もだ」
「くそう、ずらかるぜ」
不良達は一目散に逃げていった。
「大丈夫でしたか?」
Aは真っ先に少女の身を案じた。無事であることは一目瞭然だが、礼儀として訊いておくべきだろう。
「ありがとう、助かったよ。A君」
「あれ? どうして、僕の名前を? 僕ってそんな有名人でした?」
「べ、別にそういうわけじゃないと思うよ。ごめん、私急いでいるんだ。じゃあね」
少女はそれだけ言うと、駆けていってしまった。照れた様子が伺えたが、Aはまったく気付くことが出来なかった。
「やはり、どこかであったような気が……」
五分以上も考えてみたが、思い出すことはできなかった。
(最強の目を提示できれば十分である。これが序章の役目でもある。またBを提示しないのは
後の展開でこの事実を利用するためである。ここでの問は主人公の目の提示だ。構成50以上で
正解となる)
Aは七時前に家を出た。アパートから高台高校までは、徒歩一時間以上の距離である。
街中を突っ切って、歩道橋を二つも渡って、長さ四百メートルの海峡橋を渡って、ようやく
高校が見えてくる。そして、第二地獄の始まりである。
・・・登る気なくなるよなぁ
高台高校はその名の通り、かなり高い位置に存在する。登校するためには三百段の階段を
登らなければならないのだ。生徒達から地獄の階段と呼ばれて忌み嫌われている。
・・・みんな、頑張るなぁ
真面目な生徒達は文句の一つもこぼさず、階段を駆け上がっている。
立ち尽くしていても時間が過ぎ去るだけなので、Aは仕方なく階段を登っていった。
三百段を登れば、後は平坦な道がシューズロッカーにまで続いているだけだ。
自分の席に到着すると、怠け者のようにぐったりとした。朝から一時間の徒歩通勤と三百段
の駆け上がりで身体が疲れていたのである。
「あれは? 一体なんでしょう」
Aはふと、窓の外に目を向けた。
(機転への拡張である。物語を展開させるための架け橋の描き方はたくさんあるが
できるだけ構成レベルの高いものを選ぼう。40以上で合格である)
Aの目が緑色を帯びた。これによって透視が可能になる。
「やや、あれは!」
Aの目は障害物をすり抜けて、用を足している女子生徒を捉えた。
「僕は一体何をやっているんでしょう」
気を取り直して、体育館のほうに目をつけた。体育館内は教師達によって
始業式の準備が行われていた。そして、その奥……体育館裏では女生徒と男子生徒が
一対一で闘いを繰り広げていた。
殴る蹴るような生易しいものではなかった。男子生徒が振り回したこぶしは地面にぶつかって、地割れを引き起こした。
「ええ? 嘘ぉ!」
この目のおかげで、今まで、 さまざまなものを見てきたが、こんな光景を見るのは初めてであった。
女子生徒のほうは背中から羽を生やして、宙に浮かんでいた。さらにその羽で男子生徒に強烈なビンタを
放った。男子生徒は吹き飛ばされて、金網に激突した。
・・・こうしちゃいられない。とりあえず現場へ向かいましょう。
目を疑ったが、どうやら現実のようだ。Aは急いで、教室を後にした。
(バトルへの介入では、表現力が問われる。ここの問はそこが課題である。
目標は50だが、40でも合格とする)
「てめぇ、卑怯だぞ。降りて来い」
「馬鹿か、お前は。闘いに卑怯で通用すると思っているのか」
男子生徒は宙に浮かんだ女子生徒にがんを飛ばしたが、女子生徒はあっさり一蹴した。
男子生徒の攻撃はここからは届かない。それに対して、女子生徒は浮かんだ状態から、翼
で羽ばたいて真空波を放つことができた。力の差は歴然である。
「ちくしょう!」
闘いにおいて、最も屈辱なのは一度も触れることが出来ないことだ。男子生徒は腹いせに、地面を
叩いた。地面は粉々に砕けたが、腕はまったく傷ついていない。
「もういいだろう。もうすぐ始業式だ。こんな結果の見えた争いはするだけ、無駄だ」
「何? 勝負が見えただと!」
男子生徒は女生徒の見下すような物言いに再びカッとなったが、攻撃が届かないのだから、どうすることもできない。
「そこの方達、一体何をやってるんですか?」
Aは一部始終を見た上で、現場に駆けつけた。
「ああ? じゃますんじゃねぇ。どっか行ってろ」
「そうはいきませんよ。地面をこんなにして」
「うるせー! 黙れってんだよ」
男子生徒はAに向けて、拳を振るった。地面を叩き割るほどのパワーだ。受ければひとたまりもないだろう。
(本格的にバトルに介入したわけだが、バトル展開は、非常に難しい。良い構成が出来ているのはジャンプ漫画や
サンデー漫画ぐらいだろう。ここは軽く見て35を合格点としよう)
主人公の瞳が銀色に光った。
瞬間、男子生徒は数メートル後ろに吹き飛ばされて、地面に転がった。
「ほう、お前も最強か」
宙五メートルで浮かんでいた女生徒は、地面に降り立って興味深そうに訊いてきた。
「お前もってことは、あなたもですか?」
「私は背中だがな。お前は目といったところか」
翼は自由自在に大きさを変えたり、動かしたりできるらしい。地面におりると、翼を仕舞い込んだ。
「てめぇ、やってくれたな! ゆるせねぇ」
「ああ、あいつもそうだぞ。あいつは腕だ」
「あの……なんか、怒ってらっしゃるような……」
Aは闘いなどする気は微塵もなかったが、男子生徒は勢い良く襲い掛かってきた。Aの目は一定速度を超えて動く
物体をスローモーションで捉えることが出来る。そのため、男子生徒の拳は非常に遅く感じられた。
「仕方ありません。しばらく大人しくしていただきますよ」
Aの目が朱色に変わった。すると、男子生徒はからくり人形のように自由を失って、変なポーズを取った。
「うお、てめぇ、何をしやがった」
「その場でお座り」
男子生徒は全力で抵抗しようとしたが、敵わず、無様なお座りの姿勢を取った。
「ちくしょう、体が勝手に動きやがる」
「ほう、身体を操ることも出来るのか」
「ええ、まああまり使ったことはないんですけどね」
Aや女生徒は冗談交じりだったが、男子生徒だけは本気であった。まだ、獣のようにうなっている。傍から見れば、
お似合いの格好とも取れる。
(バトル展開はやはり難しい。これは20程度の構成しかないが、何とか40を目指してみてほしい)
「後は、お前に任した。私はまだ教室に向かう最中でな」
「あのちょっと、困るんですけど……」
「そうだな、名前が分からないと困るか。私はCだ。そっちの意犬はDとか言ったはずだ」
「てめぇ、誰が犬だ。待て! こらぁ」
「あ、はい。僕はAです。ってそういうことじゃなくですね」
Dをお座りさせたのはいいが、この先どうすれば、良いのだろうか。
「安心しろ。そいつの知能は犬並みだ。何とかなる」
Cはそっけなく言うと、その場を立ち去っていった。
「あの、Dさん」
「ちくしょう、体が動かねぇ」
Dは懸命に立ち上がろうとするが、何か強力な力で押さえつけられているようで、立ち上がれないでいた。
「あのですね、どうしてこんな闘いを?」
「さい……きょうの魂だよ……それをみつけれ……ば最強になれるんだ」
懸命に力を込めながらも、理由をそう答えた。
「最強の魂?」
「この辺のだれかが……もってるはずなんだ」
「あの、僕は持ってませんし、興味もありません。こうしませんか? 僕もその魂を探すのを協力
します。それで見つかったら、Dさんに差し上げます。だから今日はお開きってことでどうですか?」
Aは最強云々ということをこの場で初めて知った。自分の目は生まれつきの超能力かなんかだと思っていたのだ。
最強の魂にも興味はないのである。
(物語の方向性を決めるための機転である。ここの構成は容易だが、上を目指すのは難しいだろう。
40以上で正解になる)
「なんだと?」
Dは顔を上げた。多少綻んだとはいえ、まだいきり立った様子を維持している。
「ですから、最強の魂、僕も探すのを手伝いますよ」
「お前、どこにあるのか知ってるのか?」
「いえ、分かりませんけど、この近くにあるんでしょう。僕の目は役に立つんじゃないかと思いまして」
Aは笑みを浮かべて言った。この場の収拾がつくなら、それぐらいは協力してもいいだろう。
「だったら今すぐだ!」
「ええ? 今すぐですか……始業式始まっちゃいますよ」
CもDもここの学校の生徒である。まさか自分と同じ学校にこんな異能力を持っている人達がいるとは
思わなかった。もしかすると、他にもいるのかもしれない。
「かまわねぇ、どうせ、校長の話を聞くだけだ」
Dは解放されて、ようやく立ち上がった。
「それは、まあそうですけど」
「いくぞ。とりあえず三年生を当たってみるぜ」
「生徒を探るんなんら、始業式に出たほうがいいんじゃないですか。全校生が集まるわけですし」
「おおう、それもそうだったな」
こうして、始業式の最中に全校生徒の様子を探れ……というDの依頼を受けることにした。
(展開を徐々にスローにして、穏やかさを提供するのが、ここでの課題だ。これは従来のライトノベルに
みられる部分なので、用意ではないだろうか? 50を目指してほしい)
このテンプレ考案した人って実力はどうなの?
最終選考までのこる常連くらい?
スーパー佐原ブラザーズ、佐原類似(ルイージ)として異形の登場。
>>42 この人は電撃の編集者と自称していましたよ。
平日の昼間から、嫌がられてるのに延々変な書き込みを続けて他スレを荒らしてた。何度も何度も。
ここでやる分には無害で良いと思うけど、社名や職業を語ったりするのだけはもうやめといた方がいい。
絶賛してくれる奴が居ると良いな、健闘を祈る。
>>42 マジレスすると、長文厨&ドラ厨。電撃編集者っていう記述はどこにもない。
電撃じゃないに決まってるだろw
こいつ、電撃は糞レーベルだって言い続けてるぞ
確かガガガの編集者だと名乗ったはず
毎日も訴えるとか言ってるし、ドラ様そろそろオワル
ドラ厨のレーベル批評
ガガガが1位、MFが2位、電撃は最低レベル
らしい
叩かずに放置が良い、佐原と同じく隔離されたからもう無害だろ。
あまり刺激すると本気で加藤二号に成り兼ねない!
>44、想像領域(文章は想像領域とただ一つ接点を持つようにしましょう。
>人によって想像に差が出にくくするという意味です)
想像領域ってなんだ? 言わんとすることはなんとなく理解できるが、
誰かもっとわかりやすく教えてくれ。
ドラ様サイコーやな。ここの屑住人は少しはドラ様見習ったらどうや?
つまり神様家族は、田代の身内の者なのですね。わかります。
文章力・発想力・構成力の体系がついに完成した。
三つの力の伸ばし方および、その絶対的な法則も完全なる理解が可能なはずだ。
知る者と知らない者との差は計り知れないはずだ。
脱ワナビの最強の武器になるはずだ。このスレを発見したものはぜひこの三つの力
をものにして欲しい。
文章力
文章力の高さは最も伸ばしやすい力である。目指すべき文章力とは文字を眺める程度で
その状況が把握できるレベルである。まずはこれだけを意識して欲しい。
絵と文章の互換性である。アニメ的絵画を文字で表現するといったものだ。
言い換えれば、小説はまず脳内スクリーンにおけるアニメからスタートするということだ。
脳に生じた映像を文字化することは漫画やアニメを文字化することに似ている。
よって映像・絵の文字化こそが文章力増強のトレーニングの完成形だ。
さてトレーニング中に問題になってくるのは映像を文字化したときの文章の評価である。
どのような文字を選べばその映像が一目瞭然に浮かんでくるのか。これは数学における
展開と因数分解を参考にして欲しい。
(x+y)^2=x^2+y^2+2xyというのは誰もが知っているであろう。
重要なのは降べきの順を好むものと文字数順を望むものに二極化するということだ。
左辺を映像・絵とし、右辺を文章と考えよう。筆者は展開によって文章を書くが、
読者は因数分解によって小説を読解する。
筆者はすでに映像を熟知しているのでその状況に違和感を持たないが、読者は映像を得る
ために因数分解的な組み立てを行う必要があるのだ。
文章力の差が出る場所である。
ここで文章力を考えて欲しい。
より次数が低く、文字数が少ないほうが因数分解は容易だ。
さらに定理を利用できる形になっていればさらに容易だ。
文章では出来るだけ定理に当てはまるようにしておく必要があるわけだ。
そこで定理に当てはまる文章とはどういったものなのかを考えて欲しい。
第一に定理に当てはまる形というのを意識しよう。
定理に当てはまるというのは万人が理解できる語彙を用いるということだ。
例えば、行く、訪れる、遊ぶ、生まれる、噛む、叩く、求める、言う、考える
といった動作は一般の人に理解しやすいだろう。
逆に、陳弁する、相生する、邂逅する、蹂躙する
といった動作は万人向けではない。エンターテインメントのライトノベルでは
安易に表現を巧みにしてはいけないのだ。
語彙は一目瞭然に映像化できるものを極力選ぶ必要がある。ここで見栄を張ってはいけない。
これは必須の条件として捉えて欲しい、次は映像の評価である。
Aが屋根に登った。
という文章があったとする。これは一目瞭然だ。しかし、どのようにして屋根に上ったのかは不明で
前後の文脈がなければ目的すらも不明である。もしAが数メートルもの跳躍が可能という設定が事前に
あるのなら一跳びで登ったと暗黙に考えられる。しかし、まったく特別なものがない場合、屋根に上った
手段を描かなければならない。筆者自身の中にロープを用いて登った映像があるのならそれを明確に、
文章に反映させなければならない。
Aはロープを雨垂れに引っ掛けて屋根の上までよじ登った。
映像に必要なデータはきちんと文字化する必要がある。
またもや平日の真っ昼間に長文投下
本当に乙かれさまです
最も難しいものの一つが文字化不可能な道具や人物の描写である。
例えば、ドラえもんの容姿を文字によってどう表せるだろうか?
ライトノベルでは絵によって表現できるので、それほど意識しなくても良いが
仮にみんながご存知のドラえもんを文字で示そうとすればかなり複雑だ。
こういった場合は大まかな特徴を述べるだけにとどめればいいのだ。
ドラえもんの特徴といえば
狸に似ている、猫ヒゲがある、まん丸に太っている、四次元ポケットをお腹に持っている。
全身が青色でお腹や顔は白、さくらんぼ型のしっぽ。グー状態の手、短い足。
ライトノベルでは絵で任せればいいだろう。しかし、登場の少ないサブキャラだと仮定すれば
多少は描写が必要だ。
それは青い狸であった。しかし猫ヒゲを持ち、不可解なポケットをお腹にくっつけている。
ここまでだとどのようなドラえもんが浮かぶであろうか?
Dはお皿に盛ってあったお餅を口の中に放り込んだ。指はないが、グーの手にお餅がぴたりとくっついていた。
動作を利用して特徴を追求するのもいいだろう。
文字化が難しいものはイラストに任せるのがライトノベルぼ特権であろう。
百聞は一見にしかずというのは正しい。
さて、最も興味深いのがキャラクターにおける会話であろう。会話の描写ではカッコの前後に出来るだけ
地の文を入れないように心がけることが重要だ。入れたとしても最小限にとどめることが肝心だ。
これがいわゆる言葉の力というものである。
多くのライトノベルではカッコの外で不足分を補おうとする傾向がある。
これはキャラが立たず、誰が何を喋っているのかが混雑になってしまったり、中身の薄さが目だったりを
解消するために行う者が多いが逆効果である。こういったことをしていると、ストーリーが進まず、
読者は飽きてくる。
大きな変化以外はカッコ中に入れないように心がけること。
なんだ、この長文連投……。
オッカムの剃刀によってほとんど切り捨て可能だな。
57 :
名無し物書き@推敲中?:2008/07/07(月) 23:06:17
↑クチクセェよwwドラ様サイコー
test
Aは調査内容を報告するためBのところを訪れた。
「例の宝物庫について何か分かったか?」
「とりあえず、第一書庫に侵入しました。他は怪物だらけでしてとても入れませんよ」
「書庫に? データとなる書物は持ち出したんだろうな」
「いえ、それには及びませんでした」
「なんと? どういうことだね」
「全部ドリアンの息子が書いた落書き帳だったんすよ」
「むう、やはりその奥に進む必要があるわけか……」
「もう一度私が潜りましょう。心配には及びません」
「そうか頼むぞ。何かを掴んだら昇進させてやる」
「これはありがたいお言葉を。ですが署長、私はここに長居するつもりはないんですよ」
「そうだったな。お前には現金のほうが良かったな」
どこに補足を加えるかは作品の方向性によって大きく異なってくる。
しかしいずれにしても言葉の力を信じることが重要である。
言葉の内容から人物がどんな表情を取っているかはだいたい分かるはずだ。
そこで加えるのは大きな変化と強調したい部分だけである。
さしずめ5、7、10行目に加えれば十分である。7行目は入れなくても良いぐらいだ。
感情を表す言葉はどうすれば良いかについては色々なものがある。
私は簡素に描くほうが良いと考えている。エンターテインメントで重要な部分は
ストーリーに流れを持たせること。複雑な情報を加えて断ち切る必要はないからだ。
感情を表す語として 嬉しい、楽しい、苦しいなどの形容詞があるが、
キャラの心情は主に〜な表情になった(変わった)などの変化を示すもので
表現したほうが良い。これは想像のしやすさと関係している。
まず、「Aは楽しそうだ」では想像が難しいのが分かるだろうか?
「Aは楽しそうな表情になった」のほうが分かりやすいのである。
これは前文脈での表情との変化が明確であるからだ。明確な変化を提示して
かつ想像が容易な表現であれば良くなる。
ここまでは文章の理解レベルでの話だったが、今度は文章を魅せるレベルの話をしよう。
理解レベルでは
より簡素に書き、そしてアニメーションと文章の互換性に優れたものになる必要性があると述べた。
魅せるレベルでは
風変わりな表現を選び、それでも互換性を一定レベルに保つ必要がある。
これは非常に難しい。例えば
「と、とってもおいしいです」
Aは無理して食べた。
という文章を細工して、
「と、とってもおいしいです」
Aは無理して食べたが、後で吐いたのは言うまでもない。
とすればなんとなく愛着がもてるだろう。映像と文章の互換で差し支えがないように工夫をすれば
文は魅力を持つのである。
さて、文章のトレーニングは映像・絵を文章化することで得られると述べたが
魅力のレベルではそれだけでは不十分となる。
魅力を伸ばすためには多くの小説を読んで、魅力を感じた部分を取り出して、
研究する必要がある。
なぜ魅力的だったのかを追求しオリジナルの表現を作り上げていくのである。
簡単なことではないが、まずは同じ表現を使う練習から初めても構わないだろう。
文章の練習は一日二時間を目安にするといい。漫画やアニメを持ってきて文章化してみよう。
文章を読んで魅力的な表現を抜き出してみよう。数ヶ月のうちに文章力は飛躍的に伸びるだろう。
後は自分の好きな文体で書けばよい。やはり簡素なものがエンターテインメントでは優秀だと
呼ばれるのではないだろうか。
文章力は重要だが、実際はほとんど関与していない。世に出回っているライトノベルの売上が
文章力に比例していないのを見れば分かるだろう。文章はある程度かければ、エンターテインメント
としては合格点がもらえるのではないだろうか。
では何に比例して売上が伸びているのか……。
それは発想力と構成力および、知名度とジャンルである。このうち後者はどうしようもない。
売上のために自分の不得意ジャンルを書く必要はないし、知名度のためにエロを強調する必要もない。
前者の発想力と構成力を磨くことが最も重要なのである。
発想力は才能であり、伸ばすことは出来ないと思われがちだ。
そのためその力を伸ばそうとしている作家志望はほとんどいない。
ライトノベルではこの発想力がかなりのウエイトを占めていると考えられる。
発想力とは生み出す力であり、素材の良さを定める力である。
構成力がいわゆる料理の腕だとすれば、素材がどれだけ重要かは分かるだろう。
料理は愛情と腕に良い食材が続く。構成力ほどではないが、かなり重要といえるのは
間違いないだろう。
発想力の中にはキャラ、世界観などがそれに当たる。特にキャラは重要である。キャラクターは
世界で活躍させる駒そのものである。これがおろそかだと構成のしようがないのである。
世界観は調味料の役割を担っていると考えられる。キャラさえ立てば普通の世界観でも良い
ものに仕上がるが、世界観が特殊だとよりいっそう引き締まる。
世界観と言ってもただ異世界だとかいうのではない。単なる日常でも主人公の置かれる立場の設定
や学校の性質を決めるものまで含む。キャラもその過去や性質などを厳密に決めるところまでを含む。
発想力が高い作品はそれだけでトップクラスに入ることが出来る。大変羨ましいことだろう。
しかしその発想力は磨くことが出来る。それはすべての人間が行っていることからも意識によっては伸ばす
ことが出来る。
どうすれば伸ばせるのだろうか? それが情報の右脳的処理力の増強である。
63 :
名無し物書き@推敲中?:2008/07/08(火) 18:24:29
age
数多くの発想には材料となるものが必要である。
ヒット作品を描く作者がどこに着目しているかを考えてみると良い。
ここでは右脳的処理力を考えてみよう。
まずは世界から決めるのかキャラから決めるのかを考える必要がある。
ちなみにこの地球は世界から先に作られている。
より大きなものに仕上げたいなら世界から作ること。逆に閉鎖的なものに
する場合キャラから決めるのがいいだろう。しかし私は閉鎖的なものであっても
世界から決めることを薦める。これは世界がキャラを包含しているからだ。
どんな作品でも世界→キャラの順に描くのは作品の質向上に繋がると見ている。
そこで世界を考えるためには右脳的処理力が必要である。
世界はことわりがないかぎり、地球上と了解される。つまりそれを根本から変える
世界を作っても暗黙に人が物理法則に従って生きていると仮定される。
その状態で発想を取り入れるのである。
つまりまずは地球が存在して、作者の発想をそこから付け加える。仮に地球そのまま
を取り入れる場合、世界観は即決する。逆に地球に似ているが、世に存在しない具象を
取り入れる場合はその具象だけを説明すること。基本は地球上である。
その基礎をきちんと置いたところで発想における定理を説明する。
発想の定理はすべてで42個。これらを確実にマスターすれば、かならず面白い作品が出来上がる。
これらの定理の完成度はかなり高いので安心して応用して欲しい。
1、一つ目の定理はドラゴンボール・ワンピース・金色のガッシュなど数多くの作品で見られる
バトル系異能力とそれに相応しい世界の設定についてのものだ。
・闘いの規模に見合った能力を設定する。
まずはこれが必須である。まずはどの規模でバトルを繰り広げるかを考える。それにおいて、
バトルの規模が人並みの生命力で展開すると想定した場合ドラゴンボールのような派手なアクションは
禁じ手になる。その場合限定が起こってくる。銃で撃たれれば致命傷になるし、
高いところから飛び降りたりのアクションは当然禁じてだ。そうなると必然的にバトル展開が間接的なものや
頭脳的なものに絞られてくる。
参考にするのは鋼の錬金術師である。この作品は冒頭の参考にもなる極めて素晴らしい作品である。
この作品には数多くのバトルシーンが存在するが、基本的には人並みの生命力に設定されている。
その中に錬金術・ホムンクルス・オートメイルなどを混ぜることによって魅力を引き出している。
この作品は発想・構成ともに極めて高いので、かならず全巻揃えて参考にするべきものだ。
ここではまずバトルにのみ着目する。錬金術を用いた直接的な闘いが多いが、金を練成するなど
間接的なバトルも存在する。発想から多くの拡張を考えるのである。
生命力を人並みに設定した場合の設定はこのように工夫によって設定する必要がある。
設定は先を見据える必要はない。その場で描きたい設定を適当に決める。
決めた後は構成の定理によって筆者の背景哲学を盛り込むのである。
まずはエンターテインメントとしての発想を用意すれば十分である。
そこで生命力が人並みの場合、武器や動物を利用するというものが圧倒的に多い。
まずは動物を直接戦わせるか、動物が憑依して力を上げるかである。
武器だと、戦国時代のような感覚か、近代的な武器を使うかである。
いずれにしてもその能力自体があまりに強大になってはならない。
そしてこういう場合、団体で組み込むことが多い。これは間接的なバトルが
嫌でも多くなるので、その深みを出すためである。鋼の錬金術師では国家錬金術師
を置いた事でかなりの奥深さが現れている。
次は生命力や身体能力が超人である場合である。
ドラゴンボールという絶好の素材があるが、最近だと灼眼のシャナやDGraymanなどが参考に
なるであろうか。
これらの作品は総じて人気が高い。そして見て分かるとおり発想のレベルがほぼ同じなのである。
つまり人気が出やすく発想が容易なのである。いいとこ尽くしに見えるが、高い構成力が要求されるのだ。
言い換えれば、発想力より構成力が高いウエイトを占めているということである。
発想は本当に単純である。ワンピースもシャナもすべて簡単な発想で書かれている。
ワンピースは海を舞台に海賊を描き、シャナは地上を舞台にフレイムヘイズを描いている。
現れる敵は海賊の類やトモガラといったところである。
これぐらいのレベルならほとんどの者が発想できるのではないだろうか。キャラに関しても十分すぎるほどの
種類があるのでそれらから選び出せばいいのだ。
多くの二次作品を知っているものなら容易に発想出来る。それでも発想に困難を極めるものもいるだろう。
そういった人は定理2を参考にしてほしい。
おらぁ
68 :
名無し物書き@推敲中?:2008/07/10(木) 22:38:53
じょうじあげ
隠しエリア発見
70 :
名無し物書き@推敲中?:2008/07/13(日) 17:34:48
あげ
構成力の高み。対象をこれに絞ろう。もはや発想や文章の力は多くのものが
十分なレベルに達している。改めて言う必要はないだろう。
構成の第一「冒頭について」
多くの者が冒頭に悩んでいる。出来るだけ読者をひきつけようと演出を凝らしているが、
数々の演出を仕掛ける必要はない。
これはドラえもんを見れば分かる。対してすごい冒頭ではないが、十分にひきつけられる。
重要なことはいち早く読者に場面を与えるということだ。
例題の1と2を比べてみてほしい。
例題1
Aは熱海にやってきていた。仕事のためであったが、ほとんど観光に等しい。仕事内容はセールスである。
Aの商社は劇薬の生産に着手していた。劇薬のほとんどは所持が禁止されているので、密売が基本となる。しかし会社は
そういった危ないところにねぐらをおいてはいない。販売は入社した平社員に任せるし、生産のほとんども、団体の
介入しない個人の畑で行われる。万が一密売がばれても企業は介入せず、個人の単純保持として罰せられるにすぎないのだ。
それでも高給とスリルに飢えた紳士はこういった仕事を選ぶのである。
例題2
雨が降っている。路地には小さな川が出来て水が流れている。一軒家が立ち並ぶ路上に、一人の男が立っていた。
黒のスーツを着込んだ三十八、九の長身である。右手をポケットに突っ込んだまま前進して一つのアパートの前で止まった。
そのアパートのポストの中に右ポケットから取り出した爆弾を入れて、何食わぬ顔でアパートを横切っていった。
この二つの文章を比較する前に、日常と切り離すべき第二事実の明記についてみていく。
冒頭を衝撃的にせよという発言は間違っていないが、私はそうは思わない。
まず冒頭で重要なのはいち早く自らの作品の「匂い」を残すことが重要である。
次の例文を比べてみて欲しい。
例題3
「おはよう、A」
Bは元気な声で挨拶してきた。
「ああ、おはようB、元気そうで何よりだ」
「A、それで決めたのか?」
「何をだ?」
「はあ、だから戦争科か平和科のどっちにいくかだよ」
Bは困ったようにため息をついた。
例題4
僕は染み付いた汚れを振り払うように田舎にやってきた。まずはどこかでバイトでも探すつもりだ。
落ち着いたら……電話するつもりでいた。しかしここでの生活がその気持ちを消し去ってしまった。
僕はここで会ってはいけない人と会ってしまったんだ。もう引き返せない。僕はここで「かけら」を
探さなければならない。
ここで、第二事実について話す。
第二事実というのは物語で起こった事実の別の時間軸または空間軸での事実を言う。
それは冒頭での役目であり、この使い勝手によって、差が出る。
まず例題3では物語の展開についての語り口が存在しない。これは読者がまったく未知
であるものを未知でないものにするものである。
例題4でも、同じだが、例題4では物語の軸が一切移動しない。
前者では、その核心を入りやすい日常から語るのが重要であり、後者では、時間軸を
一度も移動しないのが基本になる。
そして分かるとおり、第二事実を明記したのは後者である。自らの持つにおいがどっちに近いか
によって第二定理の明記を考える必要がある。明るい作品では第二事実を明記しないほうが良い
という定理を考えている。
ここから例題1,2に戻ろう。この二つの文のうち第二事実を示したのは後者であり、
展開に独特の「におい」があることに気付けるだろう。
このように冒頭でインパクトを残すためにさまざまな演出をこなす必要はない。第二定理の明記、不明記
を意識して世界観を提示していけばいいのである。
仮に、最初が弱いからと言って読まない読者がいたとしても、最終的には人気が出て、そういった読者も
結局目にすることになる。そのため、冒頭にインパクトを残そうとしてわざわざ方向性を見失う必要はない。
自分の作品の方向性からいずれで展開するかを考えればよい。
構成の第二「4転のうち、一転を冒頭に入れる」
これが出来ているかいないかで作品の質は一気に変わってくるが、実際ヒット作品以外
はできていないように思う。
例題1−2
Aがこの職に就いたのは大学生時代に憧れていた先輩の女の子を追ってのことだった。
それが動機だったので、密売などについては一切興味がなかった。結局入社が決まった後に
彼女と顔をあわせたことはない。それどころか、平社員は上層部を含めて本社の住所すら教えられない。
……その先輩は上層部に位置付いているのである。
例題2−2
妙なものがロッカーに入っていると警視庁に通報が入ったのは夜が空けてからであった。一人暮らし
をしていたOLが出勤前に確認して、通報したのである。乾式によって爆弾と断定され、さっそく解体作業が
行われることとなった。妙な爆弾というのは、ハイカラな色の組み合わせを取り込んだリボンで結ばれた
プレゼント風の箱に入っていたからだ。手紙も同封されており『愛を受け取ってください』と書かれていた。
悪質ないたずらですまされるものではない。なぜなら、その爆弾はもう三十分発見が遅れていたら、爆発して
いたからである。すぐにOLは事情聴取を受けることになった。
心当たりのある人間がいないか、最近変わったことはおきていないかなども質問された。
冒頭の一転はかならず方向性を第一章に通じさせなければならない。プロットを忠実に用意しておくと、
容易だが、ノンプロットでは至難の業である。しかしプロットを作らないことで、方向性を越えた大きな世界を
見出すことが出来るのである。
75 :
名無し物書き@推敲中?:2008/07/13(日) 22:30:09
a
76 :
名無し物書き@推敲中?:2008/07/20(日) 01:18:04
糞文待ち上げ
何でだろうかおじさんくさい
ライトノベルというより純文学だな
×純文学
△私小説
○日記・作文
誰も読めない小説なんか小説じゃないでしょ
例題を次々と挙げていこう。
例題X−6
Dの依頼は始業式中に『最強の魂』の持ち主を探せというものであった。それは外見から判断できない。
Aの持つ最強の目もその力を発揮したとき初めて、その部位が変化を見せるのである。
始業式の間に『最強の魂』の力が発揮される可能性は低い。そもそも、魂がどこに存在するかも分かってはいない。
探し物をするとき、その大体たる場所を絞り込むことによって効率を上げる。今回は情報が余りに少ない。
無理難題を押し付けられたことに気付いたのは始業式の開会宣言が行われた後であった。
――仕方ありません。エックス線モードにして内部を覗きましょう。良心が痛むなぁ。
魂が体の外にある可能性はかなり低い。エックス線モードにして人の体の中を覗き見る必要があった。
――ちょっとだけ失礼しますね……。
目を燈赤色に輝かせて、生徒達の体の内部を見渡した。目を内部に入れると心までもが見えるようであった。しかし
扉は固く閉ざされている。人の心を感じ取るという超能力が紹介されていたことを思い出した。あれは本当なのかもしれない。
彼が見た扉ははっきりとしており閉じられている。人の心が覗けない理由はそこにあるのではないだろうか。
作業は神経をすり減らすものとなった。見えるものすべてが拒絶の輝きを放ち、光をさえぎろうとする。心の訴えは
自らの狭き空間で内攻する。
Aは二十分間をかけて六十人以上の人物の羞恥を盗み取った。
例題1−3
彼は小さな旅館に三日間滞在するつもりであった。ノルマは二百万円であるが、そのうち半分
を稼げば十分であった。彼にはお得意の客が数人いる。彼らからの徴収は確実である。
百万円を稼ぐ当てはすでに付いている。旅館に荷物を置くと外出した。この近くに水族館がある。
ここを利用すれば容易である。
彼の手口は驚くほど巧妙である。一目で金を持っている人物を特定する。まずはこれで六十パーセントが
脱落する。次に取り引きを持ちかけるに相応しい相手を特定する。残るのは十パーセントである。彼が水族館
を仕事場に選んだのは水生生物を愛する人物は取り引きを持ちかけやすいことを知っているからだ。
水生生物の特徴を従業員に聞きまわるような輩は特に狙い目である。水生生物を商売に利用するものは多い。
釣り竿一本で商売が可能な有力方面なのである。金があり野心がある。こういった人物に劇薬は売れる。
「もし、あなたひょっとしてこれから海に出るおつもりじゃないですか?」
Aは狙った獲物に飛び付いた。
「よく分かりますな。これから金の魚を取りにいくところだ」
金の魚と口にした男性は口元を緩めた。お互い大物を相手にする時の警戒と興奮を噛み締めている。
金の魚とは鯛である。鯛は金になる。価値のあるものは需要が多く供給が少ないものという法則があるが、
鯛はそれを満たしている。Aはすぐに獲物が手馴れた人間だと確信した。さっそく引きずり込むエサをちらつかせる。
「私、スーパーマンになれる薬を扱っているAと申します」
「ほう、スーパーマンですか」と獲物はこっけいに笑った。
例題2−3
OLから有力な情報は得られず、捜査は横にそれた。このとき捜査に当たったのがBである。
彼は警視庁の潜りであり、堂々たるままに上層部を欺いている。彼がわざわざ潜りでここに
いるのには理由がある。彼は迷宮入りになったとある事件を解決するために警視庁に乗り込んだ。
そのために仲間に協力を仰ぎ、不正採用を決めた。例の事件とは爆弾によってBの恋人が殺害されたと
いうものであった。彼はこの犯人を見つけ出すことに人生のすべてをかけた。不正採用に協力してくれた
仲間達に自分の全給料を渡し、彼は無銭を受け入れた。
彼はついに手口が似た事件にめぐり合ったのだ。彼の恋人が爆殺されたときも
「愛を受け取ってください」とメッセージがありハイカラな包みがしてあった。
彼は同一犯と見て捜査斑に加えてもらったのである。
「手がかりはなしか。動機も不明、無差別殺人なのか?」
彼の恋人が殺されたときも、同じであった。彼女が殺される所以はなかったはずだ。いや、自分が
それを知らなかっただけで何かがあったのかもしれない。しかし今となってはそれを知ることは出来ない。
底なしの過去へ沈んだ手がかりはもう上がってこない。
しかし代わりに同じ手口の犯行が起こった。未遂だったが、犯人が確実に正体を現した瞬間であった。
「待ってろよ。絶対に捕まえてやる」
彼は怒りに任せた自分を受け入れた。それが彼女に捧げられる唯一のものだと思った。
例題3−2
戦争科と平和科。どちらを選ぶかが、魔導学園の二年生恒例の行事になっていた。
戦争科は戦争に向けた授業が展開される。一型は技術開発、二型は徴兵である。
今日、宇宙の多くの星と関係を持つようになった地球は軍事力の強化が優先された。
宇宙の星々と対等な力を持たなければ話し合いも通じない。そのためである。つまり開発した
武器を実際に使うことは出来るだけ避けているのだ。あくまで力の誇示にとどめる。
相手側も不用意に手は出さない。政治のなんたるかを熟知しているだけに対立を避けようとする
動きが見られる。約束されない平和という名の偽善であり、ときが来ればそれは崩壊する可能性を持っている。
対して平和科は話し合いなど友好関係を気付こうとするための学問を学ぶものである。平和を願うのは、全銀河の
願いである。しかしその達成は感情によっていとも簡単に崩れ去る。
感情がもたらした利は莫大だが、それ以上に怒哀を与えた。
常に論理的にアプローチする。それが平和科には求められた。
「そうだな……俺は馬鹿だから戦争科二型だな」
「マジかよ。でも訓練が辛そうだぜ?」
「論理学と腕立て伏せ。三十分続けるならどっちか考えれば結論は出たよ」
「はあ……お前は本当に勉強が嫌いなんだな」
Bは平和科を選ぶつもりなのだろう。成績が優秀なものは戦争科一型か平和科に行くのは恒例である。
となるとBとはここで別れることになる。
二型はどこか遠くの生存が厳しい地へ飛ばされるという。刑務所並みといわれるのだから、想像以上に辛い
場所なのだろう。
例題4−2
俺はここでかけらを探すつもりだった。田舎についた俺は一人暮らしの祖母の家を訪れた。
2歳のとき以来だ。ずいぶんと古びている。せめてばあちゃんが死ぬまでは持ってくれよ。
そんな鬱とは取れないが気落ちしたままインターホンをならした。すでに壊れている。
「ばあちゃん、入るぞ」
返事がないので戸を開けた。鍵というものが存在しない。泥棒の格好の巣であろう。
祖母は借金もなければある程度の年金を貰っている。資産はかなりのもののはずだ。少しは用心
をするべきだ。
部屋内は外の空間を二割は含んでいる。廊下にキノコが生え、壁にツルが走っている。ジャングルのようである。
ここで何かを見つけ出せるような気がして少し気を晴れやかにした。
奥の部屋に向かうと祖母がいた。生け花の最中であった。
「来たか、秀一」
「ああ、色々あってな」
「語らんでええ。部屋は好きに使えばええわ」
ばあちゃんは気を遣ってくれたらしい。浸透した思いはすべて見透かされている気がして、羞恥心が増大した。
彼は隣に向かった。シロアリが地面を食って、花が咲いている。内と外は自然の法則によって見事融合している。
人口的な空間は自然と融合することで神秘的になる。人が犯した自然の仕打ちとも知らず、人は反抗を忘れている。
俺は荷物を置いて外へ出た。見渡しても建物は一つもありはしない。ここは自然がありのままに残っているのだ。
道は舗装されず、植物は自然んび発生している。生殖によって命が作られる。俺は入り込めない領域をそこに発見した。
例題X−7
「何? 分からなかっただと?」
懸命な捜査にも関わらず、発見できなかったことをDに告げたところ、Dは憤慨した。
「落ち着いてくださいDさん。見た目では判断出来ないんですよ。まだ手段はありますから」
「どうするつもりだ?」
「聞き込みです」
「馬鹿野朗、持ってたら言うわけないだろ!」
「まあまあ、Dさん、ここは僕に任せてください」
口約してしまった以上辞退するわけにはいかない。
Aは始業式の後、Dに捜査結果を伝え、指定された二年二組の教室に向かった。
一年生のうちから顔を合わせている者が数名いるが、見慣れない顔が揃っている。この中に『最強』が
いるかもしれない。これまで漠然としか考えなかったが、今日になって二人もの最強と遭遇している。これまで
伝説だったものが現実に現れたことが見える景色に変化を与えた。
着席が整い飛び交う声も少なくなった頃に、担任が教室に入ってきた。その教師は、今年やってきたばかりで
教師としても初舞台であるというEであった。
大学を卒業した直後だろう。おそらく二十一、二歳と考えられる。かなりの緊張が見られると思われたが、比較的
落ち着き払った表情で教卓に立った。
まずは男子生徒の目を釘付けにした。相当のプロポーションを持ち合わせているのがまず目に留まる。その上で、
可愛らしい瞳をしているので若々しく見える。おっとりとした感じが鮮明である。
しかしAはこの期に及んで、Eの中に『最強の魂』を求めた。容姿を確認する余裕も惜しんでである。
どうやらそれが誤解を真似てしまったらしい。
例題1−4
Aの扱う劇薬には主に二種類のものがある。一つ目は削り取って力を与えるものである。寿命、身長など
を削り取ってしばらく力を与える。使用を続けると危険だが、その効果は大きい。二つ目は心を蝕んで力を
与えるものである。欲を押さえ込んだり、人間的な行動を失わせてしばらく力を与える。
与えられる力は薬物の種類によって異なるが、超能力と呼べるほどの力である。
「あなたは少し太り過ぎでしょう。こちらの品がオススメですね」
Aはトランクケースからカプセル剤を取り出した。
「まさかこれを飲めばスマートになれるとでも言うんじゃないだろうね」
「そのまさかですよ。加えて、千里眼が身につきます。これから漁に出るならきっとお力になれると思います」
獲物は高笑いを上げて、
「こいつは面白い。だまされたと思って試してやろうか」
「ありがとうございます」
一錠を売った。利益は三万円にしかならないが、その効果を知ってもらえれば十分である。この獲物は後に
何百錠と購入したがるだろう。これまでと同じように……。
この薬物に依存症はない。だが、人の心は脆い。効果の高さを知れば、際限を失う。商売がうまいものはこういう
心理につけ込む。どれだけ心の制限を解除して、商品に縋らせるかが常に鍵となる。Aはそれを弁えた上で仕事に当たっている。
ノルマを達成するために多くの人を集める必要はない。最も商品を必要としている人間を一名探し出せばよいのだ。
Aは獲物が再びエサに食いついてくれるように連絡先を伝えた。後は連絡を待つだけだ。文字通り仕事は観光へと変貌しつつあった。
BはOLの付近に護衛をつけた。今後、再び狙われる可能性は高い。その後、アパート近隣に聞き込みを行ったが、
有力な情報が得られないまま仕事を終えた。Bは捜査一課にねぐらを置いているので、帰る場所も胡散臭い方面になる。
Bは捜査一課に戻った。中では同じ所属のCが書類を整えていた。
「ああBさんお帰り。手紙が届いていますよ」
「手紙?」
手紙は恋人の母からであった。夕食を用意しているので、たまには帰ってきてくださいというものであった。Bの境遇を案じて、気を遣ってくれたのだろう。
Bは恋人の親族との交友を避けていた。恋人の死の責任は自分にあると思っていたのだ。家族は優しく迎えてくれていたが、Bはそこに虚がある気がしていた。
心のフィルターを通過してくるものはすべて負のものであった。しかし頑なに断るのはさらに悪いことだと考えた。
恋人には幼い妹がいる。そういえば誕生日が近い。Bはすでに帰宅する方向にまとまっていた。
「C、消灯しておいてくれ。今日は別に泊まる」
「了解、たまにはゆっくりしてください。どうです一杯?」
Cは手紙の内容も知らずに景気付いた。Bは断ってまっすぐ帰宅した。
午後七時には到着した。母は温かく迎えてくれた。Bは食堂に案内され父、祖母と顔を合わせた。
Bは食事をしながら、自分の境遇を語った。
「そうか、でも辛くないか?」
「いえ、辛くはありません。ただいくら時間を消化させても静まらない感情があるんです」
家族はみな黙りこんでしまった。
「そういえば美鈴ちゃんは?」
Bはようやく妹の不在に気付いた。対面に気を取られていて忘れてしまっていた。
「今日はお泊り学校の日ですの。翌朝早くに帰ってくると思いますわ」
Bは誕生日プレゼントの内容を考え始めた。
翌朝、七時頃に美鈴は帰ってきた。
「お母さんただいま。靴箱にプレゼントが入っていたの」
Bは美鈴の声を洗面所で聞いていた。同級生から誕生日プレゼントを貰ったのだろう。
Bは久しぶりに美鈴と会う。恋人が慕っていた可愛い妹である。
「お、美鈴おかえり…………はっ」
Bは美鈴を見て血相を変えた。美鈴が手に持っている包みは例の爆弾とまったく同じものだったのだ。
例題3−3
Aは戦争科二型を希望した。二型のものは他の者より一足早く、専用授業が始まる。
「空港に明朝午前五時に集合か……」
Aは自宅で知らせを呼んだ。飛行機を使うということはかなり遠くに連れて行かれるのだろう。しばらく離れると
家の最も綺麗な部分を忘れてしまう気がしたので、思い出の品を一つ持っていくことにした。その品に選んだのは
母の写真であった。母を見れば、家庭すべてを思い出すことが出来た。
明朝五時、Aは幹東空港にたどり着いた。発達した科学技術によって空港の風景もずいぶん未来的になっている。ナノテクノロジー
の発達で身元、所持品は厳密に検査された。千分の一グラムの砂鉄も見逃さない。
Aはゲートを抜けて半ば整列が整っている列に加わった。二型を選ぶ人間はみな筋骨隆々の大男ばかりであった。Aは百七十二センチの
六十三キロだが、明らかに小柄な部類であった。なお、女性は皆無だと思われたが、二名を発見できた。
いずれも華奢な体つきである。とても大男達と体力的に平等には扱えないだろう。
「全員揃ったな。これよりウォーズ星群のラダルマまで向かう。指示に従って宇宙船に乗り込んで待機」
一同は騒ぎ声を上げた。宇宙へ行くことはまったく聞かされていなかったのだ。
現在の宇宙飛行の安全率は安定してきている。しかし月に一回は事故のニュースが耳に入る。やはり宇宙となると騒がれるのである。
一時代前の海外留学のようなものである。外国が未開で、国際化がまだ不十分だった頃の留学は非常に珍しいものであった。
Aは指示通り四番目の宇宙船に乗り込んだ。一つの宇宙船に収容できる人数は二十名が精一杯である。また、一機の宇宙船を宇宙に上げるのに
かかる費用は数億に上る。それほどの可能性を秘めての打ち上げなのだろう。そして宇宙に上がれば時間の経過も地上とは変わってくる。
彼らは未来へ向かう地球に追いつけなくなり取り残されることになるのだ。
宇宙船は発射された。ここにいる誰もが初めて宇宙を体験する。興味がそそられるが、それも一時的なものに過ぎない。神秘は心に映らないもの
にのみ称号として与えられる。心に映ったものは普遍へと移行するのだ。
例題4−3
ばあちゃんの家は山に囲まれた小さな空間にある。周りには建物一つない。つまり人は
ばあちゃんだけしかいないのだ。ばあちゃんは八十二歳にもなるがスクーターを運転して、
十キロもの峠を越えて、買い物や市役所に立ち寄っている。
最低限の人付き合い以外の一切を避けるためにここに住んでいるのだ。人間の匂いが嫌いなのは俺も
同じだ。俺はばあちゃんの遺伝子を強く受け継いでいるのかもしれない。
ひぐらしが鳴き始める頃、自然の不気味な部分は強調される。彼らが何かを招いているような気がしてならなかった。
心霊写真などを信じない俺だが、なぜか恐怖が身をつついてきた。自然の持つ恐怖は人口的なものとは比べ物にならない。
俺はばあちゃんの家に戻ることにした。
「わーたしのこーえがとどーくなーら、みみをーすましてくださーい……」
俺は人を拒絶しているはずの空間で歌を聞いた。しかしこれは人のようでそうでないそんな不思議な響があった。
振り返ったところには少女が一人、草花に歌いかけていた。
俺は人でないとおもった。彼女は可愛らしい瞳を向けていたが、人工的に作られた美しさではなかった。人を醜いものに変える
要因が人であるなら、彼女は今まで人を知らなかったのかもしれない。確信に近い憶測が脳裏を横切った。
「君は?」
声をかけると、少女は無垢な目で見上げてきた。やはり人の汚染が見られない。
「お花はお好きですか?」
「は?」
「そうですか、きっと優しい方なんですね」
彼女の言っている意味がよく分からなかった。彼女はすっくと立ち上がると笑顔で会釈して、山のほうへ
歩いていった。ひぐらしがなく山のほうである。まるで招かれているような……。俺は見てはいけないものを見てしまった気がした。
ここまで読んで「である文体」NGまでわかった
91 :
名無し物書き@推敲中?:2008/07/22(火) 15:03:35
良スレ
92 :
名無し物書き@推敲中?:2008/07/22(火) 19:35:54
評価シートまだ?
一応、ここにも書いとくか
岡崎、おめでとさん
94 :
名無し物書き@推敲中?:2008/07/23(水) 22:44:13
岡崎さんおめでとう!!
私は初めから受賞すると思ってました。
構成力の高み。対象をこれに絞ろう。もはや発想や文章の力は多くのものが
十分なレベルに達している。改めて言う必要はないだろう。
構成の第一「冒頭について」
多くの者が冒頭に悩んでいる。出来るだけ読者をひきつけようと演出を凝らしているが、
数々の演出を仕掛ける必要はない。
これはドラえもんを見れば分かる。対してすごい冒頭ではないが、十分にひきつけられる。
重要なことはいち早く読者に場面を与えるということだ。
例題の1と2を比べてみてほしい。
例題1
Aは熱海にやってきていた。仕事のためであったが、ほとんど観光に等しい。仕事内容はセールスである。
Aの商社は劇薬の生産に着手していた。劇薬のほとんどは所持が禁止されているので、密売が基本となる。しかし会社は
そういった危ないところにねぐらをおいてはいない。販売は入社した平社員に任せるし、生産のほとんども、団体の
介入しない個人の畑で行われる。万が一密売がばれても企業は介入せず、個人の単純保持として罰せられるにすぎないのだ。
それでも高給とスリルに飢えた紳士はこういった仕事を選ぶのである。
例題2
雨が降っている。路地には小さな川が出来て水が流れている。一軒家が立ち並ぶ路上に、一人の男が立っていた。
黒のスーツを着込んだ三十八、九の長身である。右手をポケットに突っ込んだまま前進して一つのアパートの前で止まった。
そのアパートのポストの中に右ポケットから取り出した爆弾を入れて、何食わぬ顔でアパートを横切っていった。
この二つの文章を比較する前に、日常と切り離すべき第二事実の明記についてみていく。
例題X−8
Aの視線を感じたのか、Eは顔を上気させた。男子生徒たちの視線は外側をなでるようなものだったが、Aの場合は
内部に侵入してくるような視線である。人の目が怖い所以は外見を見つめるところではない。心の中を覗き、過保護な
感情をさらけ出してしまうところにある。銀行強盗を働いた人間が常に監視されているようで、精神的に参ったという
話の通り、目は心の中を覗く作用があるのだ。それが思い込みであっても、心が感じた危険は拭い去れない。
落ち着いていたEはそこからAの視線が気にかかり、取り乱してしまった。挙句に泣き出してしまった。
「分かってたんです。私は教師に向いていないんです」
発言の後、さらに涙を流し続ける。教室がざわざわと騒がしくなり、Aもようやく気が付いた。
――あれ? 一体何があったんでしょう。
この後、別の先生がやって来てホームルームが行われることとなった。
解散となったAは席を立った。放課後は部活動に参加する生徒達の燃える時間である。Aは部活動とは無縁である。
入部しない理由に特別なものはない。
そそくさと教室を出たのだが、Dが待ち構えていた。
「A、それで魂は見つかったか?」
「申し訳ありません。おそらくこの学校に持ち主はいませんよ」
「なんで分かる?」
「そもそも最強の魂ってどんな力があるんですか?」
Aは質問を切り返した。
「知らん」
Dは素っ気なく言った。
「知らないって……じゃあどこでそれを知ったんですか?」
「Cが探していたのを聞き出したんだよ。あの野朗、何にでも無関心だが、夢中になって探してるみてぇなんだよ」
「Cさんが? それならまずはCさんに聞きましょう」
例題1−5
獲物からの連絡を待つ間、Aは各地の温泉を巡り、祭にも参加した。しかし三日が過ぎたにも関わらず、連絡はなかった。
本来なら、明日には連絡してくるはずであった。こんなに遅いということは外れくじだったのだろうか。
Aは気を紛らすためにテレビをつけた。Aは流れたニュースを見て驚愕の声を上げた。
「今朝、四七歳の松岡正さんが水死体で発見されました……」
松岡の顔写真が提示された。これはAが接触した獲物と同一人物だった。死因はAの渡した薬物のせいではないだろう。おそらく
彼の不注意である。しかし検視で薬物が発見されるかもしれない。それ自体に殺傷能力がなくても、それが死因として扱われる可能性
は高い。冤罪としてAが疑われるのは必至である。軽く済む場合でも密売が発覚するだろう。
接触したという事実が洗われたら、特定されると思ったAはすぐに熱海を出た。今住んでいる東京のマンションに立てこもって状況を整理した。
「俺が奴と会ったのは水族館だ。取り引きは誰にも見られていないはず。大丈夫だ。俺が疑われるものなんて何もない……」
そうは言ったものの、不安は離れなかった。Aはこの事件の調査に至極の関心を示して、探り続けた。
警察はこの事件を殺人事件として、捜査を始めていた。死体から得たいの知れない薬物が発見され、Aの思惑通り、それが死因であると見て、
聞き込みが開始された。Aはその動向を見守っていた。特定される可能性は一部もないはずだが……やはり不安である。
Aが大学時代尊敬していた女――Bはこの事件を新聞で知った。Bは得体の知れない薬物がわが社のものであることを確信して、身内に聞き込み
を始めた。
警察は意外なところから糸口を見つけていた。松岡氏は亡くなる数日前水族館によっていたことを知り、従業員に話を聞いた。従業員によれば、
「いろんな魚介類について興味を持たれていまして、色々と質問をされていましたね」
「それで、彼はその質問から何かヒントを得ていましたか?」
例題2−5
Bは美鈴からハイカラなプレゼント風の包みを奪い取ると外へ駆け出していった。
近くにあった川辺にまでやってきてそれを放り投げた。それは空中で爆破した。Bは頭を抱えて地面に身を伏せた。爆風が背中を熱したが、
無傷であった。
すぐに警察が動いた。Bは憤慨を隠し切れないでいた。Cと共に捜査一課に入った。
「後五分遅ければ、美鈴が……くそっ! 絶対に許せない」
「しかしなんで美鈴ちゃんを殺そうとしたんでしょうか。まさか妹だと知って故意に?」
「…………」
「美鈴ちゃんはどんな様子でした?」
「母と一緒に事情聴取に行っている。相当参っている感じだ」
Bはますます怒りを湧き挙げた。
「これから、小学校へ行く。すぐ用意しろ」
「了解です」
BとCは美鈴の通っている小学校を訪れた。グラウンドでは男子が一生懸命サッカーをして遊んでいる。Bはそれを懐かしそうに見つめた。そこには
切り離された魂がさまよっているようだった。それが誰なのかは特定できない。しかしそれに薄々気付いていることを自覚していた。
「Bさん、行きますよ。校長先生を待たせてるんですから」
「ああ、すまない」
二人は校舎に向けて歩を進めていった。サッカーボーイ達は警察がやってきたのに気付いて中断した。
「おい、警察が来ているぞ」
「事件かな? 面白そう。行ってみようぜ」
例題3−4
宇宙飛行も安定に入ると、乗り組み員は退屈を始める。すると関心が宇宙から、これから生活を共にする
仲間達に寄せられる。
中でも最も大きくて逞しい男がいる。彼はAと華奢で猫のような愛らしさを持っている少女(C)に目をつけた。猛獣の中に
ウサギを連想させるA、猫を連想させるCが混じっていれば、目立つのは当然の結果である。
大男は中でもAが気に入らなかった。同じ男で、弱弱しいだけでなく、表情一つ変えず格好をつけているのだ。
「おいてめぇ、名前は?」
「……Aだ」
Aは相手の目を見ずに無愛想に言った。それが気に入らないのだろう。男はAの胸倉を掴んで殴りつけた。
Aは無様に床に転がった。しかし反抗もしなければ表情も変えない。男は慄然としたAの姿を思い浮かべたのだろう。それが
的をはずしてこのざまである。殴っても気が収まらない様子である。
Cが心配そうな目を向けるが、他の者は面白い芸を見るようにヘラヘラしている。
「お前らもよく聞け。俺が大将だ。分かったな。逆らうやつはぶっ飛ばす」
理不尽なことを言ったが、誰も反応しない。猛獣達は勝てない相手に牙を向けない。常に自分より弱いものを見つけ狩る。そして
命をつなぐのだ。恐ろしいライオンも勝てない相手には背を向ける。臆病ではなく、生きるための本能なのである。
一瞬で彼らは男の言いなりになった。Aはもとから逆らっていない。Cはただ怯えるばかりだ。
「よし、お前らに称号を与えていくぞ。俺の名前はD。大将だ……お前は係長……お前は課長」
強そうな相手を高身分においているようである。そして、
「お前は奴隷だ。そしてそこのアマは俺専用の性奴隷だ。以上」
男はそう言うと床に寝転がった。
「……」
Aは何も言わなかった。しかし屈服したときの目ではない。彼は猛獣ではない。そんな可愛いものと一緒には出来ない。
彼は死神である。それが知らされるのはそう遠くないことであった。
4−4
「なあばあちゃん、ここらへんにばあちゃん以外住んでいる人とかいないか?」
祖母と夕の食卓を囲んで、そんなことを聞いた。あの少女が気にかかってしかたなかった。
「ここはワシ以外は誰もおらんよ。どっかで見たのか? なら峠の向こうからやってきたんじゃろう」
しかしあの子から人の汚れはなかった。彼女と人は隔離されている。だから恐怖した。人でないから
恐怖するのだ。
あくる日、俺はばあちゃんの怒鳴り声を聞いて目を覚ました。
「なんど来ても一緒じゃ! 署名なんかせんぞ!」
やってきた客を追い返しているのだろう。しかしそこまで声を出すなんてどうしたことか……。
「誰が来たの?」
「佐知川開発のもんじゃ。この辺の山を開拓して遊園地を作るそうじゃ。そんなことは絶対にさせん」
俺は祖母の中にある青白い光に気付いた。そうか、人を呼び込むのがいやなのか……。俺もそれには反対だ。
今日はバイトを探すために峠を越える予定であった。ばあちゃんに自転車を借りて峠へ向かった。
「アブラゼミか……」
ひぐらしのような不気味さはない。ふと、峠の奥に妙な木が一本立っているのが見えた。
それはなぜか俺をひきつけて離さなかった。峠の中腹にそれは立っている。どんな人工的な要素も含んでいない。それ自身
が新たな自然を持ち込んでいるようだった。俺は三十分もそれに見とれた。そこを車が通ってクラクションを鳴らしたとき、俺はやっと
人のこべりついた現実に帰ってきた。再び自転車をこいでいった。
峠を抜けるとそこにはやっと数件の民家が見えた。しかしまだ田舎で、人工的な介入が少ない。それが、唯一の救いな気がした。
国道が見えてくると、すでに自然が見えなくなった。ここはすでに死んでいるんだろうと思った。
ブログでやれよ、基地外
例題X−9
Cがどういう所以で魂を探すのか。それを把握するためにCのいる三組の教室を訪れてみた。Dが一緒だと差し支えが
あるので、A一人である。
訊くにCは解散と共に教室を出たということらしい。常日頃から付き合いが悪く、真っ先に教室を出るらしい。
居場所を知らないかも訊ねたが、誰も知らないらしい。存在感に欠ける部分があるのだろう。いないとなると仕方がない。
幸い同じ学校に通っているので、明日以降にもチャンスはあるだろうと考え今日をお開きにした。
Aは帰宅することにした。帰路に少し違和感を感じたのは現実が異空間となったからだろう。景色に不変の解がある場合、それを
気に留めないが、数多くの疑問が蔓延していることをしみじみと感じた。
地獄階段の途中に女生徒一人が立ちはだかっていた。どこか自分を待ち構えていたというような感じである。見知らないし、待たせる
ような貸し借りも思い当たる節が無い。
「この度はお世話になりましたね。さて理由を聞かせてもらえるかしら?」
「え? 何のことですか? その前にあなたは一体誰ですか?」
「あなた始業式の間ずっと監視していたでしょう。ただの目じゃなかったわ。何か魂胆があってのことでしょう」
「ど、どうしてそれを……」
「私ね、最強の耳の持ち主なの。敏感に反応するわ。あなたの会話は筒抜けに聞こえていたわ」
「最強の耳?」
Aは驚いた。しかし会話を聞かれていたのは一部だと悟った。魂を探しての行いだということは聞かれていないらしい。C、Dに続いて三人目
の最強と出くわした今日は当たり日としか思えない。
例題1−6
「そういえば、鯛の話を聞いて顔を光らせていました」
「なるほど、それで漁に目をつけたわけか。そのとき誰かと接触したということはありませんでしたか?」
「すみません、よく見ていませんので……」
「そうですか、ご協力ありがとうございます」
捜査はそこまでで途切れた。
Bは内部の聞き込みでAをかぎつけた。
「あの子……ここに入っていたのね」
Aが仕事で熱海に行ったことを調べて、Aが関わっていたことを突き止めた。Aの身元が割れても会社側は損害
を被らないが、かつての後輩ということを考慮しての計らいで、この事件に手を加えることにした。
個人的な感情で動くことが少ないBだっただけに、その背景に深いエピソードが見え隠れしている。
Aは例の水族館に捜査のメスが入ったことを突き止めて少し安心した。そこでは手がかりがつかめないということだったので、
水族館は除外されただろう。そこを潰しておけば、もう見つかることはない。安心と同時に、再び仕事に出ることを考え始めた。
まだノルマ未達成である。ノルマ未達成が続くとすぐにクビにされる。こんな無関係なとばっちりで後退するわけにはいかない。
この事件が落ち着くまで待っていては未達成は避けられない。そう考えて、体を起こしたのだが、そこへ電話が入った。
上層部の人間からということが分かって、蒼白になった。事件に目をつけて、自分が特定されたのかもしれない。それで
解雇の話にもっていかれるとすれば合理的である。
「本日は大変残念なお知らせを申し上げます。この度、A氏の解雇が決定いたしましたので、明日東京都渋谷×××-×○のほうで手続き
を済ましてください」
やはりそうだった。Aは鳥肌を感じて、携帯電話を床に落としてしまった。
例題2−6
BとCは校長室へおじゃまして話を聞いた。
「午前六時半に子供達を帰宅させたというわけですね」
「はい、それ以前、靴箱のあたりは誰もおらず、鍵は開いているという状態だったので誰でも侵入可能でした」
「犯人はお泊り学校だということを知っていたんでしょうかね?」
Cが訊ねた。
「前から説明をしていたので、幅広く伝わっていると思います」
「しかしプレゼントが入っていれば、普通誰から貰ったかを友人達に訊いたりするのが普通です。その場合多数の子供達を巻き込む
可能性だってあったわけです。美鈴だけを狙った犯行にしては不安定すぎる。先生に取り上げられたらそれこそ失敗に終わりますから」
「犯人は美鈴ちゃんをよく知っているんじゃないでしょうか?」
Cが今度はAに訊ねた。
「その可能性は高い。美鈴が内気な性格であることを知っていての犯行か」
「あ! こらぁ」
校長が外で覗きをしていた生徒を怒鳴りつけた。子供達は急いで、逃げ出していった。
「まったくすみませんねぇ」
「元気がいいですね」
例題3−5
地球は火星、木星、土星に宇宙人を確認して以来、彼らに同銀河生命体として協力している。科学力は地球が銀河一である。
別次元を介した銀河は多く、八次元空間にも生命体を確認している。最近の研究で、八次元を介して、三次元の銀河へ瞬時
な移動が可能だということが分かっている。合計三つの銀河が確認された。一つ目は太陽系である。
二つ目はシリモスと名付けられた小さな銀河で、レシモス、マナモス、レミモスの三つの惑星で生命体を発見している。そのうちマナモス
は科学力が高く、地球と同程度といわれている。その中でも医学は地球を超える。しかし銀河間で対立があり、まだ侵入を許していない。
彼らはレシモスを使って地球を代表する銀河と交渉をしている。
三つ目はビッグバンが見られる宇宙空間である。ビッグバンの速度に対抗できない音が今になって聞かれる。これによってビッグバンの
解析が進められている。しかしそれは音のみを残しているに過ぎない。真理はまだ遠くにある。この銀河はジオニーズと呼ばれる巨大惑星に
生命体を確認している。ジオニーズは太陽の二,五倍の大きさを持ち、重力加速度も高めである。
科学力も高く最も優位に立っている。それでいて対立の解決が付かないので、全銀河が奔走しているのである。
A達はそんな彼らに対抗できるだけの力のひとかけらとして、ウォーズ星群に向かっている。ウォーズ星群とは八次元空間に見られる
閉ざされた星群である。ここに施設をおいて第一銀河の領地としている。ここは酸素濃度、重力係数ともに高く訓練の格好の場となっているのだ。
例題4−5
はなはだ人が住み着いている場所に職安があった。ここで手ごろな仕事を見つけようと考えていた。
中に入ると、涼しい空気と音楽が流れ込んできた。この涼しさがまた人間的で厭世的な気分にさせた。中に
人は三名。受付二名とバイトでも探しているのか、二十に満たない少年が一人。
俺はそいつに既視感を覚えた。都会にいた頃の友人に似ていたのだ。しかし話しかけることもせず、受付に向かった。職
を募集しているだけあって、制度はすごい。まずすべての求人情報を見せ付けられる。そこから希望を言って、履歴書を書く。
ここまで無料でなされるだけでなく、コーヒーまで出してもらえる。分からないところがあっても親切に教えてもらえるので、どんな
人間でも貪婪にならなければ職を手に入れることが出来る。俺はどこでもいいと思った。持っている資格が皆無なだけに、選ぶこともできまい。
順調に工事現場の仕事を決めた俺は、少し待たされた。そこへ電話をしてくれているのだ。そのときに少年が話しかけてきた。
「君、高校生かなんか?」
「そう見えるか?」
「いや、どう見ても社会人だね。その年でフリーターになるってことは分けありだね?」
「……まあな」
なんとなく馴れ馴れしいが、それは都会で味わった執拗さは感じられなかった。
「そういや、お前佐知川開発について何か知っているか?」
俺はそんな質問をなんとなくした。俺の決めたところが佐知川開発の支配下だったのだ。それ以上に遊園地を立てると訊いていた。もし俺が
それに携わるなら、俺は自らの手で、嫌う人工的な景色を作ることになってしまう。俺は妙な心情だった。
107 :
名無し物書き@推敲中?:2008/07/26(土) 14:11:55
オカザキの一発逆転!
岡ちゃんはコツコツやって実力を蓄えてようやっと受かったって典型だな。
お前らもきちんと認識しておけ。
コツコツとやる努力、それだけがすべてだ。
無責任なサクセスストーリー夢みてんじゃねーぞ?
さあ、判ったら努力だ。資料をとりあえず、明日までに10冊ほど読め。
無論、読むだけじゃだめだぞ。作品で使う分はきちんとメモなりノートしとけ。
岡崎につづきたければ、アニメとかゲームは制限だ。
きちんと勉強をしろ。
109 :
名無し物書き@推敲中?:2008/07/29(火) 00:17:12
岡崎自演すんなハゲ
110 :
名無し物書き@推敲中?:2008/07/29(火) 07:18:38
Neetで暇だったから
って理由で書いた小説を送ったら、いきなり新人賞受賞ってのが普通にいるから困る
ラノベでもググったり調べれば結構いる
おれのツレが、ガチでそのパターンだったりする
正直かなり凹んだ
でも意外とそういうヤツって
ここのキティみたいに一本の作品を骨まで煮詰めてるのかもよ
それしか考えることないから
定理を当てはめる。これが基礎である。
例題X−10
「最近いい情報を嗅ぎ付けたのよ。例えばあなたが知っていたり」
「何のことかさっぱり。僕は特に驚くようなことは何も知っていませんよ」
「嘘は良くないわ。さっきも言ったけど、最強の耳を持っているの」
女生徒はわずかに距離を詰めてきた。
「嘘なんて言っていません。何かの勘違いでしょう」
「魂を探していらっしゃるんでしょ?」
――知られていた?
Aの動揺と同時に女生徒は耳から振動波を放った。波のA到達までにかかる時間は半秒、
Aの目が測定するのは実質二秒。Aはギリギリのところで波をかわした。
「あ、危ないじゃないですか? 一体何をするんですか?」
「危険になればあなたも力を発揮せざるを得ないでしょう」
女生徒は戦闘慣れしているようであった。素早く距離を詰めて、Aの体に組み付いた。まだ動揺しているAは
抵抗できず、女生徒に持ち上げられた。フワリと体が浮くのを感じて目を下に向けたときには、地面は縮小されていた。
宙五メートル付近に浮かされていたのである。恐るべき腕力だ。
Aは空中ですぐに女生徒の姿を探したが、見当たらなかった。
「私はここよ」
女生徒の声は雨のように降りかかってきた。女生徒は下ではなく上にいるのだ。恐るべき跳躍力としか言い様がない。
例題1−7
「なんて……冗談よ。私の声に聞き覚えがあるでしょう?」
「ひょっとして、先輩ですか?」
Aは声の主がBであることを悟った。
「久しぶりで語り合いたい気分ね。でもそう悠長なことは出来ない状況みたいよ」
「ご存知でしたか……」
「未知の薬物が検出されれば、研究所が動くわよ。そうしたらあなたの居場所なんてすぐ割り出されるでしょう。
弁解しても、おそらく無駄。あなたは殺人犯に仕立て上げられるわね。ウフフフ、運命って残酷よねぇ」
「……」
「あら? 気にした?」
「大丈夫ですよ。僕と彼が接触したことを知る人間は私意外に知りませんから」
「あら、私に教えて良かったのかしら?」
「先輩のことは信じていますから」
「あら、嬉しいことを言うのね。声を聞いたら顔を見たくなったわ」
「僕もですよ」
「なら、近いうちにあなたのところへ訪れるわ。あまり外出しないようにね」
「あの住所ですけど……」
不通になった。妙な残響が残り、部屋全体が妙に陰気臭くなった気がした。
例題2−7
事件の内容は子供達には知らされていないようだった。近いうちに集会で告げるそうだが、
美鈴の心境を考慮するとそう簡単にはことを進められないのだろう。
校長の話を聞くかぎりでは、誰にも犯行が可能なようである。しかし美鈴を狙った犯行であり、
誕生日や性格を知っていてのものだと推察される。ここでBが、
「妙だな。OLのときにしても、美鈴のときにしても中途半端すぎる。どっちも確実な犯行とはいえない」
「たしかにそうですね。実際どちらも失敗しているわけですから」
Cは納得したように言った。
「OLと美鈴も無関係だ。まったく別の動機なのか、もしくは予告か、まさか……」
「何かひらめきましたか?」
「……いや、なんでもない」
Bは脳裏に浮かんだある可能性を掴み取った。曖昧模糊として具体性に欠けている。しかしそれこそがすべての
核心であるような気がしていた。それは土を落としやがて輪郭を現してくる。今は待つ以外にない。
BとCは学校を後にしようとした。この後は周囲の聞き込みを行うつもりであった。
「ねぇねぇおじさん、事件ですか?」
「ひょっとして殺人事件?」
「ホームズみたいでかっこいいなぁ」
子供達が好奇心を揺さぶられて聞いてきた。
彼らの持つ好奇心は無垢である。醜い感情や黒い脳細胞が飛び交う峠の先を知らない。そしてそれを大人が教えては
いけないのかもしれない。Bは複雑な心境のまま、
「こら! 子供は大人の仕事に口を出したらいけないよ」
ありがちな発言だが、最善の答えだと思った。それ以上の答えは子供を汚すことになるだろう。
「ちぇ、せっかく面白いことがあると思ったのに」
「ならサッカーをしないか? 今十二人いるだろう。おじさん達を含めて七対七だ」
「いいよ、でもおじさん達出来るの? 僕達少年サッカー部だから強いよ」
「ちょっとBさん、捜査中ですよ」
118 :
名無し物書き@推敲中?:2008/07/31(木) 14:30:42
青いイナズマが僕をせめる
例題3−6
ウォーズ星群の一つに開拓訓練施設がある。ここは荒れ果てた広野に基地を立てて、数々の
武器が収容されている。百ヘクタールほどを金網で囲い、まるで刑務所のような風格を持つ。
ここへA達は連れて行かれた。百ヘクタールの内部には格納庫を始めとする数多くの建物が存在し、
訓練施設も数多くある。建物の周囲は庭同然だが、太陽の代わりとなる星が空を輝くせいで、暑い。
建物から離れた広野のど真ん中に宇宙船は着陸した。大きな重力と低濃度の空気と暑さに晒されて、体力は奪われる。
お構い無しに点呼が取られた。そして、軍事服の指揮官が、
「これより、みな着替えに入る。係りの指示に従い着替えを完了させ、再びここへ集合」
係りの指示で建物があるほうにまで走らされた。軍事服に着替えを行い、もとの場所まで再び走らされる。そのうえ、
「これより長距離走を行う。距離は十キロだ。三十分以内のものはA斑、三十五分以内のものはB斑、それ以外はC斑。なお、
女子はマラソンを免除。D斑として係りの指示のもと動け。それでは位置に付け」
指揮官の発言に多くの者が人権云々について不平を言ったが、「私語を慎め」で一蹴された。
Cを含む女子三名は係りに連れられて、建物のほうに向かった。
「それでは用意スタート」
彼らは一斉に走り出した。内容は、『金網まで一キロ。これを往復で二キロ。これを五回繰り返す』というものであった。
指揮官が厳密に監視しているので不正は出来ない。
Aは先頭を走る美少年の真後ろについてペースを合わせた。もともと持久力には自信があったので、楽についていける。Aの
横にはDがついた。大柄な体にしてはしっかりと息を整えて走っている。
ペースは人それぞれだが、二キロも走れば体力の差はすぐに表れる。まずAの隣を走っていたDが遅れ始めた。
「くそう、俺の前を走るな!」
Dは背後からAを突き飛ばした。監視の目が届かない八百メートル付近を狙っていたのだろう。Aは地面を転がったが、無言で立ち上がり、
遅れた距離を取り戻すように速度を増して走り出した。
「ちっ、こいつ生意気だぜ」
Dはすぐに追いついてきたAを懲らしめる陰謀を考え始めた。
例題4−6
「佐知川開発ったら、この辺の山を全部買収したところだろ?」
「山を?」
「ああ、なんでも山を切り開いて遊園地を始めとして色々立てるらしいね」
「そうか……」
やはり祖母の言ったことは本当らしい。そして俺はそれに加勢しようとしている。しかし
せっかく決めたバイトを断るのも気が引ける。俺はそのままバイトお決めることにした。
その後、俺は人気のない公園に立ち寄って缶コーヒーを片手に黄昏の空を眺めた。ひぐらしの鳴き声
を聞いて、「そろそろ帰るか」という気分になった。暗くなる前に帰らなければ、峠は真っ暗だ。あの峠なら
お化けかなんかが出てもおかしくないといった体だ。恐怖が蔓延る場所は出来るだけ敬遠したい。
そのため茜色に染まった空の下、峠の坂を自転車で上がった。
俺は何か気配を感じていた。凍りつくような強烈な視線である。ひぐらしが合唱する峠で俺は死ぬ思いであった。
「また会いましたね」
俺はすぐに自転車を降りて振り向いた。例の少女が微笑んで立っていた。人でない。これは普遍の事実だ。彼女は
無垢で可愛い瞳を向けるが、同時に隠された恐怖を感じさせる。人の心を抜き取ったというより、もとから知らない
何かの精霊だろうかとも思った。
「私、お花の香りがとっても好きなの。あなたは?」
「お前は一体誰だ?」
「私は……あなたかもしれません」
一体何を言っているのか分からなかった。峠は半分ばかりのところである。俺が向かう先に彼女がいるのか、それとも
俺が先ほどまでいたところに彼女がいるのか。応えは前者でしか考えられない。そしてばあちゃん以外の人はいない。だから
お前は俺なのか? いやありえない。
「俺がお前のはずがないだろう」
121 :
名無し物書き@推敲中?:2008/08/05(火) 12:43:57
おらぁ
122 :
名無し物書き@推敲中?:2008/08/08(金) 02:33:59
クチクセェクチクセェ
123 :
名無し物書き@推敲中?:2008/08/12(火) 02:05:14
ちんぽ
124 :
名無し物書き@推敲中?:2008/08/15(金) 12:41:45
おらぁ
くっくっく、そろそろ本気を出す。くっくっく
126 :
名無し物書き@推敲中?:2008/08/17(日) 23:33:40
あげ
127 :
名無し物書き@推敲中?:2008/08/19(火) 00:12:21
クチクセエあげ
128 :
名無し物書き@推敲中?:2008/08/21(木) 00:02:50
あ
129 :
名無し物書き@推敲中?:2008/08/23(土) 00:55:17
あげ
2008春アニメDVD1巻 累計売上順
*17,548 *17,548 **1 マクロスF(フロンティア) 1 ※BD初動2.2万
**6,175 **9,169~ **4 かのこん 第1巻【初回限定版】 ※3週計8,350、4週目819〜1,048
**8,406 **8,406 **1 純情ロマンチカ 限定版(1)
**7,195 **7,195 **1 To LOVEる-とらぶる- ドキ×2エディション Vol.1
**4,864 **4,864 **1 「xxxHOLiC◆継」DVD第一巻
**3,926 **3,926 **1 D.C.II S.S.〜ダ・カーポII セカンドシーズン〜 Vol.1(初回限定版)
**2,759 **3,767~ **2 ドルアーガの塔〜the Aegis of URUK〜第1の宮 ※2週目1,008〜1,028
**3,040 **3,040 **1 仮面のメイドガイ 1 〈初回限定版〉
**2,477 **2,477 **1 ヴァンパイア騎士 1(完全生産限定版)
(*2,063〜*2,167) **1 紅 1
**2,081 **2,081 **1 ギャグマンガ日和 3 上巻
**2,012 **2,012 **1 我が家のお稲荷さま。「天狐盛りパック」/第壱巻(限定版)
**1,834 **1,834 **1 狂乱家族日記 壱かんめ
**1,830 **1,830 **1 あまつき 第1巻 〈豪華版〉
**1,808 **1,808 **1 ネオアンジェリーク Abyss 1 Limited Edition
(*1,448〜*1,479) **0 隠の王 1
(**,929〜*1,145) **0 アリソンとリリア 第I巻
(**,462〜**,948) **0 イタズラなKiss 1
(**,839〜**,922) **0 今日から(マ)王! 第三章 First Season VOL.1
(**,693〜**,839) **0 二十面相の娘 1
(**,**0〜**,469) **0 うちの3姉妹 1
(**,**0〜**,469) **0 秘密 The Revelation File.1
(**,**0〜**,469) **0 クリスタル ブレイズ 1
(**,**0〜**,459) **0 カイバ 1
すげえな、かのこん
とりあえず、エロは必要だよw
『かの』はおそらく「彼女は」だよな
『こん』は「コンベックス」か?「コンテンツ」か?
原題「彼女はこん、と可愛く咳をして」を略したもの
コンストリクター
test
意表をついてカノッサのコンプレックス
質問
テンプレっぽいものを読んでて>20くらいで飽きたんだけど
結局何を語るスレなんですか
語るまでも無いことを
かのこんとは何の略かを語り合う事で天からの啓示を受け自作のストーリーを膨らませる事が目的のスレ
彼女の子宮の入口にコンと当たっている
の略ですね、わかります
川澄能登コンビに決まってんだろ
これに応募してみようと思うんだが
萌えギャグ系とシリアス系のどっちが受けがいいのだろうか
受賞作立ち読みしてみろ、三分でわかる
144 :
名無し物書き@推敲中?:2008/10/23(木) 22:31:12
あ
審査員が一人のぞいて俺より若いぞ…。
コイツいいトシこいて何? この教養のカケラもない中坊の妄想みたいな作品は?
って笑われるのが怖い。
ここ最低枚数が100って何気に長くない?
ちよっと水増ししないと90ぐらいで終わりそうだわ。
1枚で本の2ページ分くらいだから普通に1冊分だな
かのこん読んで、ここまでエロくていいのかと思って、
気がつけば必然性もないのに女子キャラを脱がしてるんだ。
なんか脱がすことありきで話を作ってしまっている。
こんなのあらすじで説明できない。
主人公タケルはクラスメート星野マユミの全裸を見るべく日々奮闘するのだ、みたくなってしまう。
そんな本が出ても読みたくないな。
とりあえず梗概っていうのは主文を省略して説明するだけでOK
うほ!
152 :
名無し物書き@推敲中?:2008/12/21(日) 12:09:26
いいんじゃない?
153 :
名無し物書き@推敲中?::2009/01/01(木) 20:45:29
茉奈 佳奈
今日のエンタテインメント作品に見られる特殊想像領域は極めて高いレベルに
入り込もうとしている。構成力と想像領域が調和し、神秘世界を形成するに当たって、
今後新人賞に応募するものがどのような努力をするべきか、どのような能力を要求されるのか。
それらの解は幻想に潜む無限の大地から掘り出さなければならないものである。
ようやく構成力と特殊想像領域の関わりが判明したので、述べたい。
ただ、この特殊想像領域における構成力が一定水準の型を持たなかったので、天動説の立証のごとき、
都合のよい解釈が事前、暗黙に成り立っていることを、新人賞を目指すものは、承知していなければならない。
物語は世界である。唯一の無限領域であり、共有されるものである。読者の思想と作者の思想が融合して、神秘世界を
構成するので、読者のステータスが必要不可欠である。ミステーションの余地もある。言い換えれば、すべての
読者に対応させようと、構成の軸を無理に移動させると、すべての読者に思想を供給し得ない世界と化す。
作者は読者の思想を狙い、その神秘世界をあらかじめ予想しなければならないのである。この予測力を得た作者であれば、
思想を持つ必要がない。けれども、さまざまな作品を生み出し、多くの思想から作り出される精密な世界の型を読者
に与えようとすれば、害なる不発を覚悟し、すべての反発に新たな思考を発生させなければならぬ。
ここに誕生した特殊想像領域と構成力は恐らくさまざまな思想の読者と融合でき、多くの世界的ロマンシズムの一端を
うまく作り出せることであろう。
私が目指したのはどのような思想を持った作者であっても、どの年齢にある作者であっても、特殊想像領域と構成力を理解して、
将来、作家として世界をまたにかける人物たりえるようになることである。
そして、それはまったく新しいものであろう。しかし、安心してほしい。私の理論は相当高次のものである。
きちんと従い、実践することで、いまある思想から生み出せるすべての世界をより鮮やかに鮮明に映し出すことが出来るようになる。
私がしばらく休暇を取っていたのは、仕事の都合でもあるが、数多くの発行部数
を稼ぐためである。私が行うことは他人の作った世界をより鮮やかに、優雅に見せるため、
構成力・特殊想像領域の魅力を引き出すことである。
それゆえに、作者の世界を理解し、彼の持つ思想から芸術の頂点を見つけ出し、そして作品に
反映していくことが肝要である。これh簡単なことではない。多くの者が落選するのは、賞としては当然である。
けれども、落選する者の中の大半が世界を明確に捉えられていないと見える。物語をひとつの場面としか捉えておらず、
世界として捉え、そこに神なるものが与える軌跡があることに気付けていない。故に、楽しい部分を読者に提示できる前に
混沌の闇に葬られることになる。一般的に言うと、受賞作品と落選作品の間にある差はわずかなものである。
その差は価値観修正を無視するかぎり、世界をいかに闡明に読者に与えることが出来るかである。
その差でしかないのである。闡明か否かという点で優劣がつくだけで、エンターテインメントの質が異なってくる。
闡明でない世界はその世界のありように気がつくのに、とてつもない時間と労力を要する。今日の読者は読書を単なる
暇つぶしとしか捉えていない。読書に世界と精神の共有を図るという意義に捉えないため、すべての書物を楽しめる精神を
持っていないのである。だから、ひとつの書物にかける情熱も何も持たない。その世界を探求しようとも思わない。
これが日本の貧しい読書の実態である。三島文学が終りを告げて爾来、すべての書物は文字の意味を汲み取られなくなっていった。
このような暇つぶしをするだけの読者が好む作品とは、読みやすく、感じやすい作品なのである。
喜怒哀楽がはっきりして、感動、怒り、動揺それらが明確にわかり、そしてキャラクターの持つ意識と対応して、曲線を描く、その
曲線は代数学的にはゼロの次元であるが、思想の観点からすれば、無限に発散している。
話は長くなったが、要するに、読者が暇つぶしの読書をしている現状において、より大きく世界を提示しても無駄である。あまりに
完成度を上げすぎて、落選を続けているものもかなりいるであろうと予想される。作者の作品はその作者が読んで、より面白い。なぜなら
その世界をすべて理解する思想を持っているからである。
特殊想像領域と構成力について詳しく論じ、そこから、物語について見ていきたいと思う。
最終的には文学の性質、行間を読む究極の読解力を見出して、今より、いっそう書物を楽しめるようになり、
いっそう大きな世界を構築させることが出来るようになってほしいと思う。
まずここで少なからず、新しい言葉が出てきているし、基準が不明確なものもある次のように統一したい。
頭の良さの基準 今後頭の良し悪しについて、頻繁に出てくる。このときの基準をある具象を捉える力・考察力・発展力とする。
例作品 最もよき作品を選ぶべきであるが、著作権が続行していない作品または、私が例題として創った作品に限ることにする。
より良質なものを選ぶ。また私の例題作品はすべてのエッセンスを秘めるように創られているから、そこからほとんどすべての思想を
汲み取ることが出来る。またこのスレにいれば、国語の成績が圧倒的に伸びることが予想される。
領域 ここでは最も抽象的なものを束ねる集合体を領域とする。
構成 ここでは物語に関する構成力のこととする。
発想力 相応領域に属するひとつの技術力とする。
文章力 構成に属するひとつの技術力とする。
ここまでを総論とする。
目次
1、特殊想像領域について 2、構成力について 3、文章力・発想力・構成力について
4、読解 5、創作
1、特殊想像領域について
この言葉を生み出したきっかけは、すべての世界に形があり、それがどのような形をしているかを
捉えたいと思ったことである。この言葉を作るにあたって、物語をどの観点から形にするのか。これが
最大の懸念場所であった。整数を代数的に空間模写すれば、モジュラー形式・楕円曲線など全く不思議な
物に形を変える。これが視覚化の最大の神秘である。またこの世界を創った人物を神とすれば、神が創造した
無限の概念とはあまりに恐るべきものである。無限を有限として捉えることが出来れば、人類の未知が速やかに既知へと化すであろう。
この探究心を知ることによって、文学に視覚化を与えようと考えた。
けれども、文学の視覚化と言っても映像化を意味するわけではない。もっと形式的な図である。それを見れば、その作品がどの領域で
どのような図形を取っているのかがわかるという風なものである。
それは非常に難しいことである。幾多の哲学書を読み漁っても、その答えには辿り着けない。まず、ごく当たり前なことであるが、
読者がある作品を読んだとき、その感想文の内容は十人十色になる。これは、読者の中にある思想と作品の世界が互いに反応しあって
まったく異なる図形へと変化していることが伺える。これが特殊想像領域で最も複雑な観点である。
考えるのは簡単だが、ある一定の法則に従って、世界が思想にゆがめられているわけではないから、その視覚化が極めて
困難なのである。今、ここで、例作品を提示してみよう↓
http://wannabee.mine.nu/uploader/files/up2028.txt 本作品は、妥協と挫折によって現実を直視し、そこに架空の現実と通常の現実に揺れる主人公が通常の現実を知り、第二の挫折と
新しい感覚を得て、幸の意味を思想の追求によって導き出す純文学小説である。
特殊想像領域と一般想像領域の違いや役割を論じるのに適した題材である。この小説の理解は非常に難しいが、曲線的な形はすぐにわかる
ようになっている。ここでは常に主人公の心理に着目しておく必要がある。
この作品が試験問題で問われるところをまず指摘しておこう。試験で問われるところというのは
必ず、そこに深い心情・高度な場景描写・前後における人間関係の変化などが紛れ込んでいる。そして
読者を最も誘い込むところは、この変化である。本作品はこの変化を見ていかなければ、小説読解をしたときに
ほとんど点が取れないし、純文学を楽しむことも出来ない。
まず「現状維持がベストだ」という観点が間違いなく問われるし、重要な観点である。
主人公が友人宅へ向かうのだが、ここで主人公と友人の立場を明確に捉えなければならない。まず、主人公が
友人に対して情けを持っているところ、相手の夢に関して無関心なところを読み取る。
また友人の母に対する思いを読み取る。そうすれば、主人公は仕事を辛いものだと認識しているのだから、
現状維持にかけられるものは状態的なものではなく、主人公の心理的なものであり、社会に関する認識だと取れる。
故にこの現状維持がベストというのは、主人公が情けをかける友人に影響されて、心理的な立場が逆転することになる
のを避ける意味合いが読み取れる。ここで決して、母親に対する心情についての選択肢ないし説明を入れてはいけないのである。
ここで、わかるとおり、主人公は自分の生き様に変化のない現状維持を正統と考えようとする努力が読み取れる。これは、友人とは
まったく違う性質のものである。この二つの進む方向にどのような変化が生じていくのか、それが本作品の中心的な要素になる。
友人が進むのは夢のために犠牲になるものを受け入れる人生、主人公が進むのは夢をあきらめ現状維持に身を浸す人生である。
次に問われるのが「幸の種」の部分であるが、これは何を意味するか、抜き出せというような易しい
ものは高校受験までであろう。ここで最も重要なことはその種の可能性と性質についての読解である。
この幸の種という語はキーワードになっていて、思想の開拓のために最も必要なエッセンスを秘めている。
これをうまく読み取っていこう。キーワードを参考に行間を読んでいかなければならない。
まず、主人公が提示している思想によると、幸は不幸を媒介して、不幸は幸を媒介しているということである。
だから、媒介になるものが非常に多くの相対するものを手にするほとを意味する。だから、ここで言う、不幸な人間は
幸福の媒介者ということが出来る。そして、失敗者は認められないというキーワードをしっかりと読み取ろう。
これは失敗者は幸福の媒介者として捉えられないことを意味している。そして難病患者と明確に区分されていることも読み取ろう。
すると、この幸の種は主人公にとっては不幸の種ということが出来る。
一人称小説であるから、主人公視点から言い換えなければならないことに気付ける。幸と不幸が逆転していることを読み取ることが重大である。
幸と不幸の因果関係がこの場面のメインである。ここに主人公の社会に対する見方が分かってこよう。
主人公は今の社会のありようがおかしいと主張しているわけである。これには賛成しかねる読者も多いであろう。
実際、この後の主人公の心理変化を見れば、何となく正常か異常かがわかってくる。
場面2に入ると、主人公の仕事場面が描かれる。次に問われるのが、「同じ種類であっても同じではない」である。
ここは難問である。しっかりと見ていこう。
同じであって同じでないということは単にオンリーワンのことである。けれども、
ここではキーワード「初心を振り切れない」を読み取っている必要がある。
これは見たものが同じであっても異なるように見えるということを意味している。
つまり、ここでは本質的にまったく同じものが時間差によってのみ変化して、主人公はそれらを
同じでないとみなしていることになる。「次にぬくもりなど感じることが出来ないと思う」という点である。
ここをしっかりと読み取ろう。これは主人公が言っている、同じ場所を同じに思えない性質を温もりに言い換えている
のである。これは主人公にとっての休まる場所が不変の場所にこそあり、その他の場所には一切存在しないことを
訴えている。それらを読み取ると、主人公が同じに考えられないのは、ぬくもりが存在しえる場所が自宅だけだと認識
しているからだと伺える。
どこを縦読み?
全てがテンプレなんだろう
私は数十万の書物・劇・映像・ゲームを経験してきた。
そしてついに想像領域をすべて具現化出来ることに成功した。
作品を見れば、それが想像領域でどのような形を取っているのかがすぐに分かる。
作品の持つ領域上の立体は読者の思想と融合して形を変える。
けれども、こればっかりはどうしようもない。
新人賞を目指すものに出来ることは、
想像領域内にある立体を理想的な形、大きさ、光沢、膨張度合いを取るように作品を作り上げることである。
私は想像領域を一般想像領域と特殊想像領域に分けたいと思っている。
分けなければ、理解できぬ部分があるのである。
しかしあまりに難しく煩雑としているので、これを分かりやすく伝えることが出来ない。
むしろ簡単に伝えられるものであれば、役に立たない。これらを出来る限り分かりやすく伝える方法が最大の課題であった。
どうすれば、作品の質が底上げされるのか、一般想像領域と特殊想像領域を理解して、それに則った方法で創作を進めることが出来るか。
唯一の方法論があった。それが数々の発見を犠牲にして、創作方法をそのまま書いていくという方法である。
これはあまりに危険な賭けであった。私は発売されている作品構成の本のほとんどを読んできたが、
それを見るたびに、物語の作り方を分かりやすく一貫して書いていくことによって、
どれだけ多くの読者に悪い影響を及ぼしているかと感じるのである。残念ながら、それらの方法はあてにならない。
なぜなら、想像領域は無限大に広いが明確に発想力・構成力・文章力を発揮するためには,
自分がどの領域の作品を書いているのかを知らないままにプロットを作り、キャラクターを創っているからである。この方法は間違っていない。
創造領域で出来上がったキャラクターや作品は明確に形を形成する。書いているうちに理想の立体になる可能性をもっているからである。
しかしそれは偶然の産物止まりなのである。意図的に自分にとって理想的な立体を形成することが出来ない。そこで、私はそれを可能にするために、
徹底的な調査研究を行った。無数の作品を想像領域に描く作業を行った。そして、それを一貫した形で提示できる日が来たのである。
ただ、申し上げると、それによってどうしても納得のいかないところがまま出てきた。しかし想像領域を意識して作品が書けるようになるのは間違いない。
例えば、「涼宮ハルヒの憂鬱」ではキャラクターを個別的に分析し、
それぞれのキャラクターと行動したときの相性やどのような展開でキャラが立つのかを調べた結果、
相性のよいものと相性の悪いものが明確現れたことを見つけ出した。
また、展開をさまざまなキャラクターで対応させたり、構成力の度合いを変えて、
まったく別の話でキャラクターを動かしたときのエンターテインメント性など徹底的に調査した。
調査対象にあげられた作品は、話題を挙げたもの三百作品以上。
一般小説・ライトノベル・純文学・漫画・アニメ・ゲームなどさまざまなものが対象にされた。
そしてついにひとつの領域で繋がった。一般想像領域と特殊想像領域がジャンルによってどのように区分されるか、
プロットがいかに不要なものだったか、特殊想像領域がすべて明確にしてくれた。
キャラクターを生み出すときの注意点をさまざまな作品のキャラ相性を分析し、
ときには数百通りの展開の中で、描いてみた。データ数はすべての本より多いという自信がある。
それらから、キャラクターにオリジナル性はなく、似た性質のキャラクターが何十も現れてきた。
細かく分けて二百六十通りのキャラクター基準に振り分けられた。これらを使い分けていけば、キャラクターは完璧である。
もちろん創造領域でのキャラクターの位置付けも万全である。どのような作品で、どのようなキャラが魅力的に動くのか、
すべて答えが出た。ひとつひとつのキャラクターのやり取り、感動させる場面が想像領域でどのように成り立っているのか、
想像領域でどのような構成になっていれば、人は笑うのか、泣くのか、怒るのか、興奮するのか、分析に抜かりは無い。
ほとんど完璧だと思ってもらって結構である。けれどもこれだけ莫大なデータを扱うためには、
色々なものを独自に変形できる能力、これを構成力という。これが必要である。この創造領域に莫大な数のサンプルを参考に点をうつ。
それを結ぶのに必要な構成力と文章力を磨かなければならない。もちろん磨き方もすべて網羅されている。
最もうまい文章・ジャンルによってどのような文章を使い分ければいいのかもすべて調べ上げた。
いま、新人賞を目指すものが行うことは、これらを学んで、自分の書きたかった世界を高次のレベルで完成させることである。
最終的には発想力を磨いて、想像領域に新たなアイデアを加えられるようになってほしい。
それでは多くの犠牲によって作り上げられた、「作家になるために必要なすべて」を公開する。
これは一般小説・ライトノベルの両方で実践できるが、純文学が犠牲になっていることに注意してほしい。
すべて忠実に理解すれば、作家になれる。そして作家として将来、功績をあげることが出来るようになる。
しかし作家になれば、二度と作家になりたいとは思わなくなるであろう。
それでは、すべての秘伝を伝授する。それが一般想像領域と特殊想像領域を軸にアイデアを埋め込んでいく方法である。
まず、主な特徴を述べる。
一、本格的なプロットを作らない。
二、作品を世界として捉える。
三、アイデアは生み出さない。既存のアイデアを組み合わせ、磨く、削り取り、想像領域に付着させていく。
四、その点を結ぶ。ここで構成力の大半が試される。
作品を想像領域で考えることが出来るようになれば必ず、作家として成功できる。なぜなら、この情報はこの場でしか
この情報は公開されないからである。この情報を手にしたものは容易に新人賞を突破し、小説家としての地位を確立することであろう。
もちろん、新人賞で受賞できる作品と出来ない作品についてもすべて書かれている。面白い作品が受賞するわけではなく、
構成力の高い作品が受賞するという事実を納得することが出来るはずである。
三行で説明頼む
169 :
イラストに騙された名無しさん:2009/01/22(木) 12:43:45
ライトノベルやアニメを見ながら
妄想して
キーボードをたたけ。
作家に読んでもらえるのは3次ぐらいからかな?
しかしあの人たちの意見はちゃんと反映されてるんだろうか。
171 :
名無し物書き@推敲中?::2009/02/03(火) 18:50:42
んぽ
test
173 :
名無し物書き@推敲中?::2009/03/04(水) 21:08:29
サロン
解った、調べた、だけで具体的な方法論が書いてないから読んでても役に立たないな。
とは思ったけど、それで最後に箇条書きにしてあるから見てみると、二から四までは既に実践してる。
一に関しては、無い方が楽なんだけど、無い場合見通せないから最後まで書き挙がらない場合があるという欠点がある。
プロットの云々は他のスレでも語り尽くされてるし、目新しい発見は何もないな。役に立たない。
プロットもそうだが、せめてもっと突っ込んだ発見をしてから書いてくれ。
175 :
名無し物書き@推敲中?:2009/03/07(土) 01:09:01
>>174 それを本人は「秘伝」って言ってるから面白いw
さすがに過疎ってるな
4月になれば活気づくかな
177 :
名無し物書き@推敲中?:2009/03/31(火) 12:44:54
いや本スレがサロンにたってるから
178 :
名無し物書き@推敲中?:2009/04/01(水) 15:07:09
ストーリーを一言で表せば、
「主人公が問題を解決する過程」と考えている。
プロットにすれば
・主人公の問題の紹介
・問題を解決するための手段と道具の列挙
・問題解決につながる伏線
・問題による被害予想
アイキャッチ
・問題解決のためのヒントを得る
・問題を解決した場合の被害予想
・問題の裏にある本当の問題を知る
・主人公が問題を解決する決断をする
・主人公が問題を解決
設定を作りながら、何がどう問題になるかを考えればストーリーはできると思う。
179 :
名無し物書き@推敲中?:2009/05/16(土) 05:31:33
保守
180 :
名無し物書き@推敲中?:2009/05/19(火) 22:39:12
このスレって変な人の溜まり場だったりする?
私の説明不足が原因で、誤解を招いてしまったようである。残念ながら、私の方法を実践できているものは
現時点ではほとんどいない。私の方法で創作された作品はすべて、ある特徴を持つようになる。
すでに実践していると言っているものもいるが、功がなったと勘違いしているに過ぎないわけである。
とはいえ、私の方法はさほど難しいものではない。慣れれば、楽に出来るようになるし、
『単巻で36万部〜85万部』を売り上げることもさほど難しいものではなくなるはずだ。
私の方法で創作すると、すなわち「想像領域訳出法」という最も進歩した方法で
創作すると、まず、小説が「厳密に小説でなくなる」といったことが起こってくる。
私の方法を学ぶということは「想像領域訳出法」を学ぶということである。その方法
がいかに威力のあるものなのか、さまざまな資料を用いて説明したい。
私の考案した創作方法はほとんど知られていないが、非常に優れており、創作という分野に新境地を築いたものであることを確信する。
多くの方法では作品が物語であるとみなすことから始める。だが、私の考案した方法では物語というより、図形である。私の方法は作品が図形になるため、その質をある物差し(原則ひとつであるが、感性という物差しであるため、はかり手によって異なる。
これらの物差しから、多数派となっているものを合成物差しとして採用した。言い替えれば、この物差しは明確に売れ行きを示すことになる。高ければ高いほど、売れ行きが高くなる)ではかることが出来る。
つまり、出来た作品がどの程度売れるかがわかるのである。
図形であるが、幾何学的な図形を超越しているため、代数的定義はない。だが、構成力というものを物差しに見ていくとある程度、当てはまる定義は見つかる。
私の方法を実践することによって、作家として、地位を築くことが出来るようになるであろう。100パーセントではないが、従来の方法では、たとえ、新人賞を取ったとしても、それで終わり、知名度が上がる前に消えてしまう可能性が高い。売れないのである。
私の方法がどうして、優れているかという話をする。まず、私の方法を実践すると、メディアミックスが前提となる作品となる。今後、わずかな期間で科学は進歩すると予想される。ライトノベルがライトノベルという形態だけで、残るのは極めて難しくなる。
常に、アニメーションやゲームやコミック、その他の形態で幅広く展開されるのが自然なこととなる。私の方法で作品を作ると、図形的にメディアミックスが前提となる。メディアミックスで最も重要な点は知名度である。
ハルヒシリーズの売れ行きは標準程度のライトノベルと比較すると、恐るべき偏差値をたたき出す。多くのものは知っていると思うが、今日、名前も知られていないライトノベルがもし、スニーカー大賞を取って、流行を操作しやすいメディアミックスの形態をとっていると、
ハルヒシリーズ並みに売れ行きが伸びているのである。不思議に思うかもしれないが、これはほぼ疑う余地がない。
60万部売れるかはわからないが、20万部程度は確実に超えてくる。また、メディアミックスというと、アニメーション形態への移行が有名であるが、作品によって、反響が違うのはなぜであるか知っているだろうか?
それは作品がアニメーションに適しているかどうか、もちろん、制作者のセンスも試されるが、作品によって、アニメーションに適しているか否かは容易に推測できる。
今日では、人気の出たものを手当たり次第にアニメーションしているが、人気がなくとも、アニメーションに適している作品はけっこうある。これらが消えることは残念である。また、適していないものがアニメーションになることもあり、それらは反響が少ない。
では、どのような作品がアニメーションに適しているか? それはキャラクターの行動に軸中心があるものなど、視覚効果に内容の多くを置いているものである。
適していないのが、心理描写に重点を置いているものである。こういう作品はアニメーションにするのが難しいだけでなく、退屈になりやすい。アニメーションが視覚を重視しているのは間違いない。
アニメ化で反響が強いものは視覚効果が高かったものである。私の創作方法はこの視覚効果から、はじまるものである。故に、私の方法を取ったものはメディアミックスを前提にしており、高い反響を導くことが出来る。
これらの方法は徹底した研究と調査から作り出された法則に従って、作品を作ることを意味している。
メディアミックスに適しているだけで、極めて高い人気を得ることが出来るが、これは多くのものが目指しているものである。私の方法はさらに一歩踏み込んだものである。最大の領域、150万部〜270万部の真の領域に踏み込むものである。
メディアミックスにはアニメーション以外に、映画、ゲーム等が存在する。
また、映画で反響を作り出しているアニメーション作品(原作は別の形態のものもある)の代表は、『スタジオジブリ』『ドラえもん』『名探偵コナン』『クレヨンしんちゃん』などである。
これらの興行収入は10億以上から200億近いものである。多くの作品はライトノベルの読者よりは浅い年齢の者、
またはそのような種族から支持されているものである。
そして、ライトノベルからは不可能とされている。だが、これは誤解である。実際は、メディアミックスの連携の強いライトノベル作品はほぼないに等しいというのが普通である。多くのものは小説を書こうとする。
それはそれでいいのだが、ライトノベルとは、小説のような文字の芸術(文学)以上に、図形の芸術の意味が強い。
だから、文学を要求しているうちは、まったくライトノベルの特性を活かすことが出来ない。
私の方法では、ディメンションをひとつあげて、図形としてのライトノベルを目指す。だから、メディアミックスで、大反響を得ることが出来る。
そして、文学としても、ある程度の出来を手に出来る。だが、私の方法で出来た作品は、メインが文学にない。
あくまで、メディアミックスを基本に知名度を上げる。多くのものは小説としての完成を目指すから、賞をとっても、続かず、消えていく。インスタント作家になってしまうのである。
小説の完成度とエンターテインメントはまったく別のものである。これを忘れないことが大切である。
私の方法と従来の方法の効果の違いをまとめる。
従来の方法では、完成度が高いと、新人賞では評価されるが、後に続かず、インスタント化しやすい。私の方法は、メディアミックスが前提なので、小説として、やや傷が多いが、反響が高く、当たったときに得られる反響が大きい。
どちらがいいか。後者のほうがいいとは思わないだろうか。小説の形態に命をかけているのであれば、前者で書けばいいが、小説家以上にエンターテインメントを齎す者になりたければ、後者がいい。そして、私の方法を薦める。
私の方法のほうが、間違いなく売れるし、エンターテインメントとして優れる。メディアミックスを前提にするから当然であろう。
メディアミックスをうまく使って、人気を獲得する。ハルヒを超えるのはさほど難しいことではない。
難しいのは漫画を原作とするメディアミックスされた作品を超えることである。小説という形態はいわば、農民の家である。
メディアミックスされたもの、例えば、ハルヒなどは王国である。私の方法は農民の家を作ることではなく、王国を作るのことにある。
最終的に漫画精鋭を超えて、ライトノベルを発展させることがひとつの目標になるだろう。
私の方法はこの王国と呼ばれた作品の持つエンターテインメントの本質を研究・分析して作られたものであるから、やがて、これらを超えることも不可能ではなくなるはずだ。それでは、私の方法を見ていこう。
だが、その前に興味深い資料を提示したい。
資料1、現在の二次元創作物が飛躍的上昇出来ない理由は能動的読者層が少ないからである。
ライトノベルのあり方に関して、改善が必要だと訴える。
漫画はそれ自体でひとつの組合を形成することが出来る。だが、漫画はリンクの能力に欠ける。よって、漫画は現時点で十分な状態といえる。
ライトノベルは視覚の多くを精神世界(想像)に任せるため、組合を形成できず、十分な状態になるためにはメディアミックスが必要になる。
故に、ライトノベルはまず、メディアミックスのつながりがいかに強いものであるかが重要であり、そう言えるのであれば、アニメまたはゲームの形態であらかじめ、相性の良いジャンルを考慮しておかなければならない。
ライトノベルを書くとき、色々な方法がある。
1、プロットという設計図から、作品を構築する。
2、精神世界の形成、訳出を繰り返し、作品を構築する。
3、選択性の形態から、一方通行の作品を構成する。
多くのライトノベルは1に属する。それぞれの長所短所は以下のものと考えられる。
1のとき、作品に破綻が生じず、複数の者が協力して、作品を考えることが出来る。ここでは、メディアミックスのリンクパワーと引き換えになる。文学として完成しやすい。
2のとき、アニメへのリンクパワーが強くなるが、矛盾が生じやすくなり、校正役が必要になる。文学として完成しにくい。
3のとき、ゲームへのリンクパワーが強くなるが、時間が1や2の三倍から四倍が必要になる。文学として完成しにくい。
ここで、ライトノベルの多くは1であるから、現在のライトノベルはメディアミックスのリンクの力は標準に届かないものが多いが、文学としての力が強いということになる。
文学として力があるので、1は出版するには最も良い方法である。
ところが、これにより、メディアミックスとして、展開するのが難しくなる。
これはこれで構わない。なぜなら、今のところ、多くの作品と同人などのアマチュアとの関係が強くなってきている。彼らがメディアミックスとしての展開を担えばいいわけである。ところが、現在、これが不十分である。
文学としての形態を発表するのが、プロであるが、受け手である同人やアマチュアが弱いので、理想のバランスを乱している。
これらのバランス改善を行うことが重要である。多くの文学はメディアミックスに向かないが、文学要素の少ない作品群はメディアミックスに強い。(すべてがそういうわけではない)よって、文学の強い現在では、
今後はこのメディアミックスがどれだけ強くなるかが重要である。そうすると、アニメを作成するときにスポンサーとなる者たちが
メディアミックスの性能が高い同人などのアマチュアに目を向けて、提携することが市場拡大には必要である。
今後、同人、アマチュアの勢力の頓挫は二次元市場衰退加速の可能性を増やすことに他ならない。今後は文学としての形態(プロの作品)からのみ、アニメへ移行することを減らし、
最も、メディアミックスの強い作品を莫大な数の作品の中から探して、
採用することである。アマチュアが盛り上がれば、市場は数倍に膨れ上がる可能性は否定できない。
(アマチュアからアニメ化するということは、その個人がスポンサーと提携する必要があるが、
アニメが強ければ、スポンサー側への利益は高くなる。文学の形態から、アニメ化すれば、原作をはじめとし、
利益は上がるが、もともと文学からメディアミックスを望むのは難しい。5つのうち、ひとつしか、メディアミックスで成功しないなら、
二割であるが、アマチュアであるなら、メディアミックスを前提にしているため、これより高い数字が得られるはずである)
これらを総まとめにすると、プロは文学としての形態を読者や同人を初めとするアマチュアに提示し、アニメを制作するときは、文学としての作品をそのまま発表する数を減らし、アマチュアに目を向けることである。
つまり、アマチュアは文学としてのライトノベルではなく、アニメやゲームに強い移行性を持つ作品を書くことである。
それはつまり、あらかじめ、メディアミックスを考慮したものであり、これらがスポンサーと提携して、アニメ化の効果を最大にする。
つまり、アマチュアは2や3の手法で書くことが理想的であり、あらかじめ、どのようなゲームと相性がいいか、アニメと相性がいいかを考慮することが、アマチュアの最大の課題である。
間違っても、文学として、力を上げてはいけない。これはプロが担うものである。
この状態が確立されない限り、二次元の飛躍的向上はない。現在は流行に依存しての市場であるため、数年後、鉱脈が掘りつくされたときの、衰退は尋常ではないことを予想する。
各層の連携がなければ、大変危険な立場におかれていることになるのである。
アマチュアがアニメやゲームなどのメディアミックスへの伝達者として必要であるが、多くが目を向けられていないため、現在、飛躍的な二次元の上昇が抑制されている。
アマチュアはプロのように、文学として、完成される必要はない。
これらは文学として出るのではなく、スポンサーと提携して、アニメなどのメディアミックスへ繋がる材料として、出れば十分である。
今後は、アマチュアがその意識を持ち、作品を作ることが求められ、アニメを作る側、および、そのスポンサーがアマチュアといかに提携するかが、今後の最大の課題である。
現時点では、メディアミックスが決定した時点で、原作の市場拡大が明らかであるが、これらの拡大率はまだまだ弱いものであると、考えられる。今後は受動的な一般読者層
(これが多くを占めていると考えられている。この層は読んで、
あきたら、古本屋に売る場合が多い。一部のファンを除いてであるが)より、能動的なアマチュア層(この層は同人活動や自身の作品の研究のためにという要素が加わる層である。
また、二次元のメディアの動きに関して、最先端についていかなければならない
(アンケートや人気の動向はアマチュアにすれば最も必要なものである)ので、この層は二次元の消費量が受動派の数倍になる)を増やすことが課題というわけである。そのためには、アマチュアがメディアミックスの方角に進出しなければならない。
(出典 流行を司る神様)
192 :
名無し物書き@推敲中?:2009/07/27(月) 20:16:07
age
おしっこハーレムってカテゴリエラーになるかな?
レーベル的に大丈夫?
194 :
名無し物書き@推敲中?:2009/11/22(日) 13:57:13
あ
自演乙
自演乙自演乙ニャミ
☆
(☆ゅ☆)
書こうと思ってたネタがラインバレルのファクターとダダかぶり過ぎてキャーっ
MF出してきた。
初めてバトルものを書いたら、文体がメチャクチャになった。
これが、俺が書いたものかと思うと、泣けてくる。
文章の表現は浅いわ、文字の置きがしっくり来ないわ。
とにかく、絶不調の中で、どうにか書き上げた。
お疲れちゃん
>>201 ありがとう。
また、明日から短期派遣のアルバイトだ。
早く年期があけないかなぁ。
今週は、インプットに当てて、新作に取りかかりたい。
リベンジだ。
>>203 メダロット5みたいな空気を書きたいと常々思う
ここの年齢制限を教えて。