文才ない奴が頑張って小説を書くスレ

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3102/2:2006/07/13(木) 21:04:29
あ、あれ、よろしくってなんだろう。
すみません。
311名無し物書き@推敲中?:2006/07/19(水) 23:49:17
一箇所でもおかしい所があると読むのを放棄する俺が最後まで読めたな
珍しい

そこらへんのネットの文章は☆☆☆☆☆で
この文は、読みにくい所はあったが★★☆☆☆くらいか
下手ではない。一応読める。これ褒め言葉。よろしく。
ラノベとして売ってる最低の文章よりは大分マシ。これ褒め言葉。よろしく。
312名無し物書き@推敲中?:2006/07/20(木) 22:37:19
hosi
313名無し物書き@推敲中?:2006/07/21(金) 19:39:11
ここに1個の果物がある。赤い丸い。ハハハ。りんごです。これを・・・。
「あんた、そんなことしちゃだめだって」
りんごを放り投げました。ぐんぐん空に向かっていく。
で、さっきの話なんだけど、
「りんごが気になるんだよ。いつ落ちてくるのか。もったいないし」
実は、5日前の深夜私は国道231号線が県道356にぶつかる山間にいたんだけど。わかるでしょ。あの有名な工場の跡地。
幽霊が出るって言う噂の。
「・・・・・」
え、知らないの。怖い話なんだけど。
「うぁああ、びっくりしたぁ。りんごが落ちてきたよ」
314名無し物書き@推敲中?:2006/07/23(日) 13:18:31
文才ないな
315名無し物書き@推敲中?:2006/07/25(火) 00:40:50
 最近物を書くことに悩んでいるので、よかったら何か意見を聞かせて下さい。
いまのところ続かないのですが。
--------------
 ここ二年ぐらい、俺は目覚まし時計のお世話になったことがない。
 休日は論外、日々俺の目を覚まさせるのは往年のバンド、奥田民生が
メインヴォーカルを務めたあのバンドが生み出したこれとない素晴らしい楽曲、
『大迷惑』だ。
 鳴り出してから2秒もしてないだろう(多分)、俺は握り締めたままだった
携帯を慌てて耳に押し当てた。
「はいもしもし、山道です!」
 
 俺の名前は山道昇平。年齢は25歳、職業はアシスタントディレクター。
世に言う『AD』というヤツだ。映像の制作会社に入社して、
その肩書きを貰ってから、俺が目覚まし時計の無機質な音の響きに
お世話になったのはほんのわずかな期間だけ。以来こちらの都合など知りもせず
キャンキャン鳴り続ける携帯電話が俺の目覚ましであり、敵であり、
戦友であり、なんであり、かんである。
 人は俺をいろいろ呼ぶけど、一番馴染みがあるのはやはり
「ショウヘイ」という名前だ。俺のことをこれで呼ぶ人たちは
大概決まっている。
「あ、ショウヘイさん? いまどこにいます?」
 電話の相手は湯崎貫太郎。俺が手塩にかけて育てている後輩の一人だ。
「あ……いま」
 どこだと確認するまでもない。よく見知った局内の、最近では俺専用と
称されているらしい廊下のカウンターで突っ伏していたのだから。
もちろん携帯を握り締めたまま。そういや俺、落ちるまで何してたんだっけ?
3162:2006/07/25(火) 00:42:16
「デスクにいるよ」
 咄嗟に嘘が出た。
 それを見越した様子で湯崎が笑う。
「やっぱり。そうじゃないかと思ってたんですよ。もうそろそろお昼になりますよ」
 湯崎の言った一言を俺が理解するまで一秒とかからなかった。この生活を
始めてから二年が過ぎているのである。地球軸から完全にずれた曜日感覚を
カレンダーで修正するまでもなく俺は立ち上がった。
「もっと早くに連絡しろよ!」
「いや、俺、昨日荷物持って帰ったんで、今朝デスクに顔出してないから、
ショウヘイさんがいること知らなかったんですよ。まさか遅刻すると思わないでしょ?」
「俺の携帯だって鳴らない時がある」
「今日がそうだったみたいですね。でも、おかげで少しは眠れたでしょ?」
「まあ、そうだけどさ」
 終始鳴りっぱなしの俺の携帯は班の中でも有名な事実だ。それが今日に
限って今の今まで一回も鳴らなかったというのだから珍しい。
「とりあえず早く編集所に来て下さいね。それまで俺が本編にいますから」
「何か買ってくものとか、持ってく素材とかある?」
「一通りはもう揃ってるんで、今んところ大丈夫です」
「分かった。じゃあすぐ行くわ」
 湯崎と怠惰な会話をしながら、俺の手は急ピッチでカウンター上に散らばした
荷物をまとめていく。携帯が切れると、その荷物を抱ええ俺はひとまず自分の
デスクに駆け戻った。

----------------
宜しくお願いします。
317名無し物書き@推敲中?:2006/07/25(火) 01:04:33
vipから転送されてきたスレか?
318名無し物書き@推敲中?:2006/07/26(水) 23:28:57
過疎
319名無し物書き@推敲中?:2006/07/26(水) 23:31:00
Hiといいます。皆さん批評してください柿のわたしの文章

「 続 け ろ 残  飯 」
320名無し物書き@推敲中?:2006/07/27(木) 12:55:24
レスは読んでないがスレタイが気に入った。文才なんて、幻想だよ。
血液型性格判断や星占いとおなじ。一見罪のないお遊びのようだけど、有害な一面もある。
汗臭い努力を軽蔑する呪文でもあるからね。曰く、才能がなきゃ・・・
それはオール・オア・ナッシングの言説を組織する。
つまりナメクジのごとき我々は、日々の地道な進歩というものを信じなきゃ、
救いがない。
「おお。今日は葉の裏の世界について、600字も描写の練習をした。
だから600字分、おれは上達したはずだ。少なくとも、
紫陽花の葉の裏の描写については」ってさ。
321名無し物書き@推敲中?:2006/07/27(木) 15:45:10
センス0
322名無し物書き@推敲中?:2006/07/27(木) 19:33:29
>>320
毎日五枚弱の日記をサボらず書いてるが、上達したような感じが全くしない。
つか日記すらうまく書けない俺って何よ? 文才どころの話じゃねぇぞ。人に読んでもらうどころか自分でも読み返す気ないんだからなw
323名無し物書き@推敲中?:2006/07/27(木) 20:24:58
その日起こった事を馬鹿正直に書いてないで、脚色してみたら?
自分に都合の良い、思わず読み返してしまうような面白い事を書いていけばいい
324名無し物書き@推敲中?:2006/07/27(木) 20:48:09
>>1
いやいや、文才無い奴が頑張って小説書かなくていいからノシ
325名無し物書き@推敲中?:2006/07/27(木) 20:50:34
この板の奴全員がこのスレにいればいいのにね。
326名無し物書き@推敲中?:2006/07/27(木) 20:53:45
>>323
それが出来たら以下ry)
327名無し物書き@推敲中?:2006/07/27(木) 20:58:55
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        ヽ!|        /   ヽ        |ノ  
        ゝ: 、    ( _   _ )      ノノ  
        ` ヽ     /   _ヽ ノ  ヾ     ノ   
        __>、    ,, '::_`_' _:` 、`    ./
      /\ _/ ヽ   ( /----- ヽ) ,   ノ
     /   \ , 、 、 、ヽ、'  ̄ `ノノ_ ,/
   /      \ ヽ  ヾ、. ̄ ̄ (   )'丶
  /  ' "'' 、   \ \ _,, ̄ ''ノ ` ゙/  \
/ , - 、 ,,  `ヽ   \/   ̄ヽ '  ヽ    ,ゝ--、
             /      ヽ  |  /   ノ
     ,,  、    /    ヾ    ヾ  ヽ-' 、 ,/
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''"        \/ヽ  ヽ  ヽ _ 'i /    ヽ

328名無し物書き@推敲中?:2006/07/27(木) 22:11:33
>>323
日記ってそういうもんなのか?www
329名無し物書き@推敲中?:2006/07/30(日) 01:25:20
なんていうか……

これはひどい
330名無し物書き@推敲中?:2006/07/30(日) 04:14:25
文才ないな
331名無し物書き@推敲中?:2006/07/31(月) 01:08:17
>>18
おじいさんは山でしばかれました。
大きなホモにどんぶらこどんぶらこと。
332名無し物書き@推敲中?:2006/07/31(月) 10:41:24
文才ないならわざわざ小説書かなくていいよ
333名無し物書き@推敲中?:2006/08/21(月) 19:37:33
久々に書いてみるか
334名無し物書き@推敲中?:2006/08/21(月) 20:03:02
FFZエロ
37〜38頑張ってみました☆

http://megaview.jp/topic.php?&v=213032&vs=0&t=5711205&ts=56
335HADES ◆b1qiUoduaE :2006/08/22(火) 13:12:50
336HADES ◆KIM3aFn1F. :2006/08/22(火) 13:14:43
337名無し物書き@推敲中?:2006/09/06(水) 00:24:53
問い
一人の人間の偉大さ、高貴さ、美しさを文章で表現することは可能か。
その人間の「存在」を文章によって書き出すことは可能か。

ある、一人の人間の存在を言語で表現することは可能か。
言語を駆使することで、一個の存在を他人の意識の上に現出させることは可能か。

338名無し物書き@推敲中?:2006/09/06(水) 00:28:46
ぜんぜん筆が進まない
アイデアは頭の中にあるのに
くるしい
339名無し物書き@推敲中?:2006/09/06(水) 00:44:12 BE:320176883-2BP(1)
初めまして。
高校で文芸部に所属している者です。
俺が初めて書いた作品を晒します。自分ではひどい出来だと思うのですが、
先輩に褒められたそうです。批評お願いします。
3401/3:2006/09/06(水) 00:47:40
「ばっちゃ、ただいま。」
「お帰りなさい。」
 こんな会話を何度交わしたことだろう。でも、ばっちゃはもういない。
俺がばっちゃと初めて会ったのは、一年前。俺は十六歳だった。うちの親は離婚した。
俺は一人、Y県にある祖母の家に連れて行かれた。
正直、こんな田舎に(と言っては失礼であることが後に分かった)行かねばならぬと思うと、気が重くなった。

「お帰りなさい、光邦。」祖母はそう言って俺を迎えてくれた。
しかし、何か違和感を感じる表現だ。俺はこの家に一度も帰ってきたことがない。なのにお帰りなさいと言う祖母がよく理解できなかった。
俺が黙っていると、祖母は続けて言った。
「あなたはこれから私達の家族なのよ。自分の家に帰ってきたのなら、ただいま、というべきじゃないかしら?」
そういうものだろうか。でも、今まで一度もそんな事を言ったことがない。

・・・・・・ただいま

初めて言った、”家族”の言葉。
こっ恥ずかしいので帽子を目深にかぶって顔を伏せた。”ばっちゃ”はそんな俺の頭をなでて、もう一度言った。「お帰りなさい。」

初めは”お客様”だった俺だが、さすがに何日もお世話になりっぱなしだと、申し訳なさが出てくる。
「あの・・・ばっちゃ。俺、何か手伝うよ。」
辺りには何もない山奥だから、きっとやることは沢山あるだろう。
それに、 ばっちゃは一人暮らしだから大変だろう(俺の祖父に当たる人は、数年前に亡くなったらしい。
両親は俺にそのことを話してくれなかった。あまりばっちゃと会いたくなかったみたいだ、理由は分からないけど。)
ばっちゃは喜んだ。そして俺に、仕事をいくつかくれた。そのうちの一つに、薪割りがあった。
体を鍛えるのに、とっておきの仕事だった。休むことばかり考えていた俺は、日々の薪割りで、十分な筋力をつけられた。そしてまた、この仕事を一人でこなしていたばっちゃに敬服した。
「慣れてきたら何とも思わんよ。」
とばっちゃは言ってくれた。
3412/3:2006/09/06(水) 00:48:35
唐突だが、先ほど挙げたとおり、Y県は田舎ではない話。
この県にもコンビニはあるし、インターネットにも接続できる。
まぁ当たり前のことだけど、ばっちゃの家は完全に山奥にあるから知らなかった。思い切って俺は聞いた。
「ばっちゃ、テレビとか買わないの?この家だけ時代遅れな気がする。」「私は時代に遅れていてもいいと思う。
そもそも”時代”って何かしら?」
時代・・・・・・時代って何だろう。俺の生きてきた時代、ばっちゃの生きてきた時代、人の生きてきた時代・・・・・・
時々、時代という枠に固められている気がする。例えば俺の親だったひと。あの人たちは時代に遅れたらいけないと思って、あれこれと買い続けた。そして、金は尽きた。

「時代・・・・・・気にし過ぎるのはいけないと思う。いつもあの人たちは”時代について行かないと”って言って、失敗してた。」
 時代遅れなんてない。蝉の鳴き声と、木々の擦れ合う音。それを楽しむのも立派な娯楽だ。と思う。



ばっちゃはいろいろ教えてくれた。でも、あの日が来た・・・・・・。

「ばっちゃ、ただいま!」
いつもの返事がない。この時間は外に出掛けているはずはないし、昼寝などするはずがない。
「おーい、ばっちゃ。」
 何も返ってこない。音がないことが、こんなに不安な物だとは、知らなかった。
 どこにもいない。前庭、玄関、今、台所・・・・・・見つけた。ばっちゃは、倒れていた。
全然動かない。こういうときは一一九に電話を掛ける。今まで考えたこともなかったが、なぜかこういうことは覚えているものだ。でも、この家には電話が無い。俺は町医者の元へ、ばっちゃを連れていくことにした。
「ばっちゃ、今病院連れてくから」
「連れて行かなくて・・・・・・いい」
「え・・・?」
耳を疑った。病院に行かなくていい、ってことは・・・・・・
「ばっちゃ、死んでもいいのか?」

 しばしの沈黙の後、ばっちゃはそっと言った。
「この家もあなたも、家族だから。家族から離れる訳にはいかない。」
3423/3:2006/09/06(水) 00:49:59
でも、おれはばっちゃに生きていてほしい。
「私は十分に生きたわ。これからは、光邦、あなたの”時代”なの。」

 おれはばっちゃの最期を看取った。ばっちゃは大好きだったこの家の中で息を引き取った。病院へ連れて行くべきだったのか、そう思うこともある。でも、俺はばっちゃの幸せを求めてそうした、だからあれでよかったのだと思う。

 ばっちゃの葬儀には、俺の親も参列していた。今更だが一緒に住みたいと言う。でも、俺は拒否した。俺はばっちゃが住んでいたこの家と住み、これからの時代を生きていかなくてはならない。

 葬儀が終わり、参列者を見送っていたとき、鳥の鳴き声が聞こえた。俺は、それはきっとばっちゃが俺を応援してくれているのだと思う。

俺とばっちゃの話はこれで全てだ。文章が稚拙で申し訳ない。でも、俺の考えを凝縮したつもりだ。
ばっちゃ、ありがとう。


文末が同じものの繰り返しだったりして、自分でもひどい文だって思います。なんで先輩は褒めてくださったんだろう。
……フラグが立った?w

どう修正したらよいか教えてください。お願いします。
343名無し物書き@推敲中?:2006/09/08(金) 19:40:52
age
344名無し物書き@推敲中?:2006/09/08(金) 19:41:59
age
345名無し物書き@推敲中?:2006/09/09(土) 16:03:37
自己完結気味で、青い感じがしたから、
プロットを変えてリライトしてみたんだけど。

「私は十分に生きたわ。これからは、光邦、あなたの”時代”なの」
この言葉が俺に残してくれたばっちゃの最後の言葉だった。

山奥の古びた家の前。俺は汗だくで巻き割りをしながら、頭上で鳥の声を聞いた。
それはなつかしいばっちゃの声を思い起こさせた。
俺は休憩を取り、丸太に腰を下ろし水を飲む。

「ばっちゃ、ただいま」
「お帰りなさい」
 こんな会話を何度も交わしたっけ。でも、ばっちゃはもういない。
 おれはばっちゃの最期を看取った。ばっちゃは大好きだったこの家の中で息を引き取った。
病院へ連れて行くべきだったのか、そう思うこともある。
でも、俺はばっちゃの幸せを求めてそうした、だからあれでよかったのだと思う。

俺がばっちゃと初めて会ったのは、一年前。俺は十六歳だった。
俺は一人、Y県にある祖母の家に連れて行かれた。
正直、こんな山奥に来なければならぬと思うと、気が重かった。
強制的にここへ連れてこられたのだった。両親に。といっても今はもう離婚してしまった。
モーレツサラリーマンの親父は最低最悪の糞だった。
当時はそう思い込んでいた。パソコンも携帯も全て禁止。そりゃわかるよ。
それらがサプリメントだってことは。わかってるからいるんだ。馬鹿親父。
毎日毎日俺と親父はやりあった。お互い粘着質だった。今思えば二人とも心が空っぽだったんだとわかる。
お互いがお互いを支配しようとし、すさんだ毎日に母はノイローゼとなった。
俺は引きこもった。家庭はみるみる崩壊していった。
346名無し物書き@推敲中?:2006/09/09(土) 16:04:14
家族か。そういえば思い出す。初めてばっちゃに会ったときのこと。
「お帰りなさい、光邦」祖母はそう言って俺を迎えてくれた。
しかし、何か違和感を感じる表現だった。俺はこの家に一度も帰ってきたことがなかったのに。
なのにお帰りなさいと言う祖母がよく理解できなかった。
俺が黙っていると、祖母は続けて言った。
「あなたはこれから私達の家族なのよ。自分の家に帰ってきたのなら、ただいま、というべきじゃないかしら?」
そういうものだろうか。でも、今まで一度もそんな事を言ったことがなかった。

・・・・・・ただいま。

初めて言った、”家族”の言葉。
こっ恥ずかしいので帽子を目深にかぶって顔を伏せた。
”ばっちゃ”はそんな俺の頭をなでて、もう一度言った。「お帰りなさい」

初めは”お客様”だった俺だったが、さすがに何日もお世話になりっぱなしだと、申し訳なさが出てきた。
「あの・・・ばっちゃ。俺、何か手伝うよ」
辺りには何もない山奥だから、きっとやることは沢山あるだろう。
それに、 ばっちゃは一人暮らしだから大変だろう
(俺の祖父に当たる人は、数年前に亡くなったらしかった。
両親は俺にそのことを話してくれなかった。理由はわからなかった。
あまりばっちゃと会いたくないようでもあった)そう考えて申し出たのだが、甘かった。
ばっちゃは愛嬌たっぷりの笑顔で俺に、仕事をいくつかくれた。そのうちの一つに、
今では得意になった薪割りがあった。 ただあの時は間抜けそのもだった。1本も旨く割れない。
巻きを運ぶこともできない。筋肉痛になりばっちゃに看病される始末だった。
ばつがわるかった。でも少しずつなれた。考えようによっては体を鍛えるのに、とっておきの仕事だった。
休むことばかり考えていた俺は、日々の薪割りで、十分な筋力をつけられた。
そしてまた、この仕事を一人でこなしていたばっちゃに敬服した。
「ばっちゃすげよ。いけてるよ」
「慣れてきたら何とも思わんよ。軽い軽い。ちょーベリグ」 とばっちゃはのたまった。
347名無し物書き@推敲中?:2006/09/09(土) 16:05:10
山奥生活も徐々に慣れ始めたころ、さっそく俺は切り出した。
まぁ当たり前のことだけど、ばっちゃの家は完全に山奥にあるから勘違いしていただけで、
当然この県にもコンビニはあるし、インターネットにも接続できる。
思い切って俺は聞いた。
「ばっちゃ、テレビとか買わないの? この家だけ時代遅れな気がする。」
「私は時代に遅れていてもいいと思う。 そもそも”時代”って何かしら?」
(ボケたかばっちゃ。なにその答え? 俺の話聞こえてる?)
ただ、やることがない山奥生活。そんな一言を俺はついついリピートして考えてしまっていた。
時代・・・・・・時代って何だろう。俺の生きてきた時代、ばっちゃの生きてきた時代、人の生きてきた時代・・・・・・ 。
時々、時代という枠に固められている気がする。例えば俺の親だったひと。
あの人たちは時代に遅れたらいけないと思って、ただただ働き続けた。
馬鹿だと思う。そう考えてしまった俺はどうか。同じように空っぽ。 同じ。あの人と同じ……。

「時代・・・・・・気にし過ぎるのはいけないと思う。
いつもあの人たちは”時代について行かないと”って言って、失敗してた。ばかじゃないの。でも俺もその一人」
 時代遅れなんてない。蝉の鳴き声と、木々の擦れ合う音。それを楽しむのも立派な娯楽だ。
こんなことえらそうなこと考えたわけではないはずだが、自然と
そう感じるようになっていたのだろう。ある日パソコンも欲しいと
思わなくなっていた自分に気づいたとき、びっくりした。 …俺変わってきてる?

ばっちゃはいろいろ教えてくれた。でも、あの日が来た・・・・・・。
348名無し物書き@推敲中?:2006/09/09(土) 16:06:45
「ばっちゃ、ただいま!」
いつもの返事がない。この時間は外に出掛けているはずはないし、昼寝などするはずがない。
「おーい、ばっちゃ」
 何も返ってこない。音がないことが、こんなに不安な物だとは、知らなかった。
 どこにもいない。前庭、玄関、今、台所・・・・・・見つけた。ばっちゃは、倒れていた。
全然動かない。こういうときは一一九に電話を掛ける。今まで考えたこともなかったが、
なぜかこういうことは覚えているものだ。でも、この家には電話が無い。
俺は町医者の元へ、ばっちゃを連れていくことにした。
「ばっちゃ、今病院連れてくから」
「連れて行かなくて・・・・・・いい」
「え・・・?」
耳を疑った。病院に行かなくていい、ってことは・・・・・・ 。
「ばっちゃ、死んでもいいのか?」
しばしの沈黙の後、ばっちゃはそっと言った。
「この家もあなたも、家族だから。家族から離れる訳にはいかない」
でも、おれはばっちゃに生きていてほしい。

「私は十分に生きたわ。これからは、光邦、あなたの”時代”なの」
この言葉が俺に残してくれたばっちゃの最後の言葉だった。
349名無し物書き@推敲中?:2006/09/09(土) 16:08:01
ばっちゃの葬儀には、俺の親も参列していた。今更だが一緒に住みたいと言った。
でも、俺はそれとなく拒否した。お互いそのほうがいい結果がうまれると冷静に判断できた。
俺はばっちゃが住んでいたこの家と住み、これからの時代を自分を見つめながら生きていくだろう。そう感じていた。
考えたのではなかった。予感。

葬儀が終わり、参列者を見送っていたとき、鳥の鳴き声が聞こえた。俺は、
それはきっとばっちゃが俺を応援してくれているのだと感じた。

俺は腰を上げた。梢からの木漏れ日がまぶしかった。

俺とばっちゃのリライトはこれで全てだ。リライトが稚拙で申し訳ない。でも、俺の考えを凝縮したつもりだ。
ばっちゃ、ありがとう。
350名無し物書き@推敲中?:2006/09/10(日) 14:51:20
339です。
>>345
ありがとうございます。やっぱり自己完結っぽいところがまだまだあるので精進します。
今、今度提出する小説をまとめているのですが(まだ夏休みの課題終わってないのに)、
あまりに展開が早過ぎるな、と自分でも感じます。プロット?載せますので、どうすればいいか教えてください。
ちなみに締め切りまであと10日しかないことに今気づいた。

ネカマとして(詩織という名前で)男を騙すのが好きな少年(十八歳)。
詩織の、本を読むのが大好きな、しっかりものだが、ちょっとドジな十六歳という設定に
男たちは虜になっている。その姿を見るのが好きなのだ。
いつもと同じように男を騙すため、チャットをしていると、龍樹という人がやってくる。
いつものように愛想を振りまくが、龍樹はそれに興味を示さず、すぐに落ちる。

龍樹の興味を引く話題を引き出すため、趣味を聞く。詩織は、自分が本好きだと言うが、
龍樹も本が好きである事が判明。夏目漱石の「こころ」を読んだ事があるかと問われる。
実際は全く本を読んだことのなかった詩織は閉口。こころを読むことを約束する。
351名無し物書き@推敲中?:2006/09/10(日) 14:52:42
こころの魅力に引き込まれ、本の世界にのめりこむ詩織。そして、詩織と龍樹はチャットで、
本の面白さを語り合うようになり、無二の親友となる。

龍樹は病気持ちで、結構危険なところまで来ているらしいことを知る。病気で学校を休みがちな龍樹は、
チャットや読書をして暇を潰している。

突然会いたいと言い出す龍樹。二人は隣県に住んでいる事が分かった。
しかし、もし会うと、自分が嘘をついていたこと、騙していたことを知られてしまう。
それを恐れるが、結局会うことを決意する詩織。
「龍樹。実は、言いたい事があるんだけど。」
「俺、まだ言ってない事があるんだ。」
二人の言葉が共に画面に現れる。
352名無し物書き@推敲中?:2006/09/10(日) 14:53:24
出会ってから話そうと約束する二人。噴水広場で、白い服を着てくるという龍樹と青い服を着てくるという詩織。
約束の時間から30分が過ぎても一向に龍樹はやってこない。詩織は携帯電話からチャットにアクセスする。
龍樹は入室していた。連絡を取り合う。
白い服を着て車椅子に乗った人を見つけた詩織。
そこには白いドレスに身を包んだ少女が佇んでいた。
詩織は男、龍樹は女であった。全てを包み込む澄んだ声、優艶さが溢れる長い黒髪、絹のような白い肌を持つ
美しい龍樹に驚き、ときめく詩織。

詩織と龍樹はずっと親友でいることを決めた。


どうでしょうか。小説はもう書きあがったのですが、2段組6Pもあるんで載せるの大変そうなので
あらすじだけ(といっても長いですがorz)
二人が仲良くなるのが急すぎる気がするので、もう一クッション置きたいのですが、どういうイベントを入れるべきでしょうか。
そして、「こころ」が何の意味も成していません。てか俺、まだこころ読んでいません。
今図書館で予約しているのですが、どうストーリーに絡めていくべきでしょうか。
また、こころよりもこの物語に合った作品はありますでしょうか。
教えてください。

長文でごめんなさい。
353名無し物書き@推敲中?:2006/09/10(日) 16:23:44
0
354名無し物書き@推敲中?:2006/09/10(日) 16:29:21
文才無しに小説書いてはいけないのかね?
http://ex16.2ch.net/test/read.cgi/news4vip/1157779231/l50
姉妹スレ
355名無し物書き@推敲中?:2006/09/10(日) 21:52:04
>>350
また稚拙ですが、ストーリーのリライトやってみました。
ご都合主義の感じがするので、クッションにもう一人登場人物をふやしたんだけど。

登場人物
詩織→本当に本好きに設定する。詩織はみんなに本を読んでもらいたいために、女に成ってでも、ほんのよさを進めたい読書の伝道し。
ものすごい才能で相手にあった本を探すのが得意。なぜそんなことをしているかは後で明かされる。
タツキ→本なんか大嫌い。生きる気力もない。世間をうらんでいる。本好き人間も嫌い。そもそも人間嫌いで、チャットしかやらない。
チャットも男の不利をして罵倒するのが趣味。人の話も利かない。
タツキの看護し(詩織の姉)→たつきに本を読んでもらいたいが、誰が薦めても聞かない。そこで看護しが一計を案じる。弟の詩織にチャットで薦めてもらうことを。
タツキに詩織のいるチャットルームを紹介する。

突然現れ、本好きを罵倒するタツキ。それでも詩織は本嫌いで本を馬鹿にしているタツキにさまざまな本を紹介する。
でもタツキは馬鹿にして読まない。タツキは本好きを馬鹿にするのが趣味だからだ。
「女の癖に本を読むなんてお前あほだね。ここにいるやつらもみんなアホ」

詩織は絶交を宣言する。
勝利感に酔いしれるタツキ。


ケンカ相手がいなくなってさびしくなったタツキは以前進められた本を思い出し看護しに購入してもらい。寂しさを埋める
面白さに目覚め、別の本が読みたい。でもほかの人の薦める本はよみたいくない。
詩織の本が読みたい。チャットをして詩織を探す。

しかし詩織は腹が立ってパソコンを壊してしまっていた。

タツキがチャットルームをさまよう間、詩織を語るやつが現れ、嘘八百を垂れ流す。
タツキは評判が悪かったのだ。騙されたタツキはくだらない本を紹介され、怒り心頭で本を嫌いになる。
356名無し物書き@推敲中?:2006/09/10(日) 21:55:12
それを見ていた看護師(詩織の姉)が、詳しい人に聞いたんだけど、詩織はチャットに参加してないと教え、今の詩織はニセモノだと告げる。
自分のせいでチャットをやめてしまった詩織に罪悪感を持つタツキ。本物の詩織に会って直接誤り、本を紹介してもらいたい。

チャットで詩織をずっと待つ。何日も何日も。

元気をなくすタツキを見ていた看護師の姉は、家に帰るとチャットをやめてしまった詩織にもう一度チャットを薦める。パソコン化ってやるからと。
「もうばからしい」という詩織のケツをたたく。久しぶりにチャットにきた詩織はチャット仲間から、タツキが何日も自分を探していたことを知る。
時間はいつも夜の10時という。夜の10時に待っていると。「直接会って本を紹介してくれ。やっと面白さがわかった、でもあんたの紹介でだ」
という文字が。その場は返事をしないできる。

本嫌いを本好きにできる。紹介するのはいいが、女のふりをしてきたのがネックだ。ここで、うそだといったら、一度、チャットで騙されたタツキだ。
また本嫌いになるかもしれない。なやむ詩織。
それをそっと見ている看護師の姉。「あんた本のよさを教えたいんでしょ。それぐらいゆるしてくれる」

実は詩織も小さい時体が弱く、入院していた。そこで本のよさをしったのだ。
チャットで返事をすると、自分は入院しているとたつきがつげる。こうなりゃいくしかない。
357名無し物書き@推敲中?:2006/09/10(日) 21:56:10
その様子を微笑みながら静香に見つめる看護師の姉(この人をクッションにする。この人がオッケーを出しているので、ご都合主義にはならないと思う)
で、出会う。無言の二人。
そこへ微笑みながら看護師の姉が来て、
「ねえさん?」
「看護婦さん?」
すべて姉のたくらみどおりだったことがわかる。
「パソコン代はたかかったけどね」
照れる二人
「で、あの本のことだけど…」
「え、そうそう、あれね」
ほんの話題で今までのことはきれいさっぱり忘れ仲良くなる。





358名無し物書き@推敲中?:2006/09/10(日) 22:56:51

比べてみたら改悪ですね。スマソ。

ぜんぜんテーマが変わってしまった。ガク
ネカマが読書に目覚めていくシーンと入院中の読書好きの美少女
がなくなった。こころもないし。
見所をけずってしまってすまない。
違和感を感じたのであちこちつじつま合わせてたら、こうなった。
読書のすばらしさと恋愛ものの組み合わせだから消化が難しい気がした。
359名無し物書き@推敲中?
「もう全部コレで終わりだ」
壁に寄り掛かり力が入らない右手をだらんと垂れたオレに、冷たい銃口を額に当ててそいつは言い放った。
こいつが引き金を引くと、どうやらオレは死ぬらしい。残念だが避けられない。
恐怖はない。死ぬとかそういうのが漠然としすぎて解らないせいなのか。もう覚悟ができていたのか。
もうそれはどっちでもいいことだった。
今重要なのはこんな汚いキッチンでゴキブリと並んで死ななければならないことだ。
それは避けたい。が、避けようもなかった。こんな状況でも神様はオレの願い事を聞いてはくれないらしい。
そもそも神様なんていたら、こんなことにはならなかっただろう。
カチャリと銃のハンマーが上がる音がした。いよいよ死ぬんだな。ゴキブリの隣で。
最後の晩餐がカレーライスだったなんて、庶民だなオレ。
そんなことを考えている途中に撃たれた。走馬灯みたいなのは見えなかった。
床に崩れた時にゴキブリを肩でつぶし、オレは死んだ。