1 :
名無し物書き@推敲中?:
自作品を発表したい方は、こちらのスレッドでお願いします。
個人の創作を公開するためにスレッドを立てるのは避けてください。
創作ジャンルは問いません。ただ長期連載だけは、おやめください。
投稿サイトに出すほどのものでない場合も、こちらを活用してください。
文章公開を目的としたスレッドです。サイトの宣伝は他に専用スレがあります。
スレッドの使用方法は
>>2を参照。
このスレッドはage進行でお願い致します。
2 :
名無し物書き@推敲中?:02/01/15 16:06
・一つの作品を複数に分ける場合、他人の作品と重なる時があります。
通し番号を必ずつけましょう。
・10も20もレスを占領してしまう長文は投稿サイトへ。
そうでない作品も、短すぎない限りはなるべく投稿サイトへ
>>3 ・酷評、煽り、無視も創作文芸板では一意見です。
貶されたからといって喧嘩しないように。
・自サイトにある場合、“作品のあるページ”のURLを貼りつけてください。
HPを公開することにより起こうる侵害は各自で責任をお取りください。
公開する側も読む側も、ここが2chであることを忘れないように。
・感想、批評もこちらへお書きください。
3 :
名無し物書き@推敲中?:02/01/15 16:06
4 :
名無し物書き@推敲中?:02/01/15 16:09
「良質な推敲を」っておかしくないか?とか言ってみる
5 :
名無し物書き@推敲中?:02/01/15 16:12
立てる前にいってくれと言ってみる
6 :
名無し物書き@推敲中?:02/01/15 16:17
>1
大きなお世話だ。
あんたの世話にはならん。
ケンカはよしまひょ。またーりまたーり。
9 :
名無し物書き@推敲中?:02/01/17 07:26
age
10 :
名無し物書き@推敲中?:02/01/20 09:36
http://kobe.cool.ne.jp/babies/n-xxx.html こっちはスカム小説。タイトルは「AFTER MINE」。2ページ。
とりあえずオリジナリティにだけは自信あるよ。100歩引いてみても。
↓冒頭
●
某マンションの一室――みんなで共同して借りたわけ――に集合した五人の男女が
一日かけてそれぞれ自室にあるレコードやらコンパクトディスクやら衣服・本・ゲー
ム機・ゲームソフト・ビデオテープ・日用品・雑貨などを運んだあと近所にあるスー
パーマーケットで買った食品・お菓子・ジュース・酒なんかを適当に玄関口に並べて
そのすぐそばに設置したミニコンポに入れておいたTHEDENTURESをかけて、
夕食をはじめる。ワンルームマンションだ。そこに詰めこまれた種々様々のものを、
玄関に狭っくるしく腰をおろした五人――男四人女一人――が食事をしながら観賞し
ている。でたらめ・天井ぎりぎり・部屋一杯一杯――クルトシュビッタースのメルツ
バウを受け継いだ五・六十年代のARTISTが習作時期に作りそ−じゃん、なんか
これ、と男の一人がいったら別の一人が、だれ・なにそれ、しんないよ、そんなの。
glObe・NEKROMANTIX・ウォーロック・コミックフラミンゴ・安野モ
ヨコ・フェラガモ・ブードゥーマン・バイオハザード・スポーンのフィギュア……一
九九九年五月、持ち物を全部この部屋に置いたため、五人の自室はからっぽだ。
12 :
たまにはageてやるか:02/02/01 19:15
13 :
名無し物書き@推敲中?:02/02/09 02:55
14 :
名無し物書き@推敲中?:02/02/09 05:26
ここに自サイトのアド晒して評価をいただきたいけど、
ちょっとだけ荒らしが怖いのは漏れだけですか?
掲示板は外しておけ
16 :
久しぶりに文芸板に:02/02/09 08:55
なんとなくスランプなので、一々ここで反応見ながら作品仕上げてもいいですか?
あと、久しぶりにきてビックリしました。ローカルルールとか決まったんですね。
17 :
久しぶりに文芸板に:02/02/09 08:57
んで早速見てもらいたい部分を
朝からずっと浮かれない気分。
浮かれない気分?
そう、沈んでいるとか、重いとか、そういうふうに表現される気分。空を飛んでるような、水の中に浮いているような、そんな気分じゃないって事。
原因は自分でもわかってる。朝ポストを覗いたときに見つけた、あの葉書のせい。
ほんとはもっと、自分でもわからないような細かい理由が色々あって、それが綿飴みたいに絡み合ってるんだろうけど、それは今は置いておく。
どこに置いておくのかは聞かないで。何故か知らないけど、こう言うのが決まり事。社会のルールみたいな物だと思う。ちょっと違うかな?
とにかくわたしが言いたいのは、今わたしはあまり良い気分じゃないって事と、その原因が今朝見つけた同窓会のお知らせの葉書だろうって事。
その葉書はいわゆる往復葉書というやつで、朝私が新聞を取りにマンションの一階まで降りると、まるで昔からそこが自分の居場所だったかのようにさりげなくポストに入ってた。
出だしの部分なんですけど、しつこすぎるかなーって気がするので意見を頂きたいです。
>>17 音が近代ダダみたいだね。懐かしい感じがするね。
19 :
名無し物書き@推敲中?:02/02/09 14:40
しつこい
>>15 常連さんに悪いので、やっぱ晒すのもやめときます。
>>17 よい感じだと思いますよ。
ただ2ちゃんねるに合わせて改行とかして欲しかった。
なんとなく読みにくい感じに文章が置かれてると、
それだけで読む気削がれまくったりするので。
>17
後半がちょっとしつこい。
原因は自分でもわかってる。朝ポストを覗いたときに見つけた、あの葉書のせい。
今朝私が新聞を取りに一階まで降りると、まるでそこが自分の居場所だと言うかのように
さりげなくポストに入ってた。
私はどこか落ち着かず頭の中はで同じところを右往左往。だけど全然見つからない。
ほんとはもっと、自分でもわからないような細かい理由が色々あって、それが綿飴みたいに
絡み合ってるのに違いないのに。
でもそれは今は置いておくことにする。どこに置くかは聞かないで。何故か知らないけど、
こう言うのが決まり事。社会のルールみたいな物だと思う。ちょっと違うかな?
とにかく私が言いたいのは、今わたしはあまり良い気分じゃないって事と、その原因
があの葉書にあるって事だけ。同窓会の知らせる往復葉書に…。
後半をリライトしたけどやっぱりしつこい(笑)
22 :
久しぶりに文芸板に:02/02/09 16:03
>>18 結構狙って雰囲気重視で書いてみました。
>>19 やっぱりしつこいですか。
受けつけない人には一切駄目っぽいですね。頑張って直します。
>>20 はい、次回から気をつけます。
>>21 あ、間1行空いてるところから本編突入って感じです。
空白の1行より上が導入って感じで。
アドバイスもとに書きなおしてみます。
ガ
ム
バ
レ
24 :
名無し物書き@推敲中?:02/02/09 21:16
皆さん聞いてください。私は今日から真面目になるの。大真面目。
お酒も煙草もみんな止め。お酒は馬鹿になるし、煙草は体に悪い。
第一周りに迷惑です。今日から勤勉。頭にハチマキ巻いて、
か弱いこの国救うため、この身を捨てて、大勤勉。馬鹿だね。私。
皆様に迷惑かけすぎました。おばあ様から手紙が来てて
「真面目にがんばっているとの事、安心ました」という文字を見つけたとき、
私は恐怖に顔を隠しました。申し訳なくって悲しくなりました。
これはきっと不幸の手紙。そしてきっと誰かの悪戯。騙されてはいけない。
騙されやすいエピソード。
帰り道、腕に顔を隠して泣きながら歩く男の子を見ました。
いつもの私ならかわいそうにと思うのでしょうが、今日から私は真面目。
騙されません。彼はウソ泣きをしていたのです。
誰かのやさしい言葉を待ちながら心の中で笑っているのです。嘘泣きサタンの息子。
階段で、一人の貴婦人が転びました。近くの学生が「大丈夫ですか」と声をかけていました。
これは感動してはいけません。みんな仕組まれた罠です。
騙そうとしてる。私は学生に近づき、「わざとだよ」と教えて差し上げました。
学生さんも赤面して、恥ずかしそうに去っていきました。
兎角この世は騙されやすい。仕方がないじゃないですか。
仕方ないんですよ。この世は。好きで迷惑かけてるわけじゃない。
お医者様も「君の場合しょうがない」とおっしゃった。
きっと私に惚れているのね。真面目に生きてないからこうなるのです。
真面目に生きましょ。くどいかしら。下手ね、文章。聖書を読もう。
真面目な生活が始まって数週間が経ちました。体から油が切れて、身動きできなくなりました。
排気ガスは出ません。みんな幸せ。と思いきや、友達がいなくなりました。
私一人不幸。これは喜劇の始まりです。待ちに待った幕開け。私一人にスポットライトが当てられます。
他は黒。それでいい。真面目に生きるからにはそれなりの責任が必要。クラスのA子さんなんか
、私に成績が抜かれたものだからカンカン。口もきいてくれなくなりました。
みなさん、馬鹿がお好きみたい。天才の孤独。嘘泣きの男の子は凡庸。駄目。
勤勉な毎日は大変です。しかし負けません。この国の将来が私にかかっているのです。
人のために頑張るのです。迷惑だと思ったら真っ直ぐ家に帰らなきゃいけません。
ただでさえ、生きているだけで人は迷惑ということを忘れてはいけません。
ここは大事です。ハチマキの後ろに書き込んでください。テストに出ます。
センスのない方は嫌われます。要するに、あなた、嫌われるのが恐いのでしょ。
ユダになりなさい。銀貨をあげよう。私は真面目。大真面目。
ごめんなさい。実は謝らなければならないことがあります。
実は、真面目になろうと思ったその日から、私はお酒を飲みました。煙草も吸いました。
お許しを、お許しを。どうにもこうにも我慢できないのです。
いえ、これは私の虚栄のために言わせていただきます。
決して、酒と煙草を我慢できないと言うことではないのです。
皆さんに甘えたくてしょうがない自分が、我慢できないのです。
きっと、私がどんなに酷い迷惑をかけようと、皆さんは笑って許してくださる。
皆さんが好きです。愛しています。お許しを、お許しを。
私を許してくれる。そんなわけ、ないね。(終)
>>24 何か太宰っぽいね 自虐っぽいね
嫌いじゃないけど
先回りして防衛してる感じの
嫌いじゃないけど
26 :
digger:02/02/19 01:49
俺は何もしないことに決めた。
何かすれば損するに決まっているんだ。
だってそれが今の世の中だろ。
今日の疲労より明日の報酬の方が、きっと安いよ。
疲れる分だけ、損じゃないか。
何もしなければ、ゆっくりと、生きていけるんだ。
それがデフレってもんだ。
俺の財布の一萬円札は、明日はもっと高くなっているよ。
それだけあれば、貴族さまだよ。
もちろん、使っちゃ、いけないんだ。
二度と戻ってこないよ!
俺は何もしない。
誰かが死んでも、何もしないぞ。
昨日のために、今日を生きよう。
ああ、俺はいま、幾つになったんだっけな?
ー3語スレに投稿し損ねたやつー
街を歩いていると一人の女性と肩がぶつかった。
彼女は転んでしまい僕は慌てて「すいません」と言った。しかしその直後、
ぼくは大きな鈍い音と共に膝をついて崩れた。頭からは大量の出血。顔を上
げると鉄パイプを持った男が彼女を抱き起こしていた。
彼女は「チョームカツク」と言ってうずくまっている僕の胸を思いきり蹴った。
彼氏は僕の頭に唾を吐き、二人は去っていった。
いつだろう、前にもこんなことがあった。
4,5人の不良に囲まれボコボコにされた挙げく財布をとられた。
不良たちの中の1人が去り際に、血だらけになった僕の顔に唾を吐いた。
若い頃にできたトラウマである。
自分の中で鼓動が速くなっていくのに気づいた。意識はもうろうとし、僅か
に体が震えていた。出血の量が半端じゃない。周囲の人間は不気味そうに僕を
眺めていく。
血で辺りがボヤけて見える。何気に遠くを見渡すとさっきの二人が視界に入った。
瞬間的に体中が熱くなり、瞳孔が開いた。僕は無心で二人の方へ走り出す。
足元がフラつき、今にも転びそうになりながらも徐々にその距離は迫っていく。
今、僕の目には二人しか映っていない。音も匂いも何も感じない。殆ど全ての感覚
が麻痺していた。
二人は全身血に染まり、その体は廃虚の中でネズミにむしばまれるだろう。
やがて腐敗した二人は骨となり、魂と共にそこへ住みつくのだ。
一瞬、急ブレーキの音がした。
僕の視界から二人は消え、見えるのは青く澄んだ空だけだった。
28 :
名無し物書き@推敲中?:02/02/19 01:58
なんじゃこりゃ?
30 :
名無し物書き@推敲中?:02/02/19 02:00
マツダ ユウサク ?
31 :
名無し物書き@推敲中?:02/02/19 02:04
>>27
お前さー。
何?はっきり言ってくれないとわからんぞ。
これ完全オリジナルなんだけど。
ていうかマジで何だよ?これと似てる作品があるってことか?
33 :
名無し物書き@推敲中?:02/02/19 02:10
? の後をあけたほうがいい。
それだけいっとくよ。
>>28〜31
結局何なんだ?
ていうか誰かおれの作品批評して。
35 :
名無し物書き@推敲中?:02/02/19 23:46
>27
えと、その、あの、最後、良く判らないす。
轢かせた、って事?
36 :
ヅラッドピト:02/02/20 17:08
はじめまして。
私は「ヅラが彼女にバレたとき」の著者です。
標題の本は、若ハゲコンプレックスの性格もクラーイ内気なチェリーボーイ?が、カツラを購入して、伴侶捜しの旅に出たドキュメントです。
外ヅラを良くするしか対策は無いとヅラッドピットと化し、銀座のねるとんパーティーに乗り込むのです。
ヅラ・ターボがかかると、なんちゃってJリーガーの結婚詐欺師?に弟子入りしたり、カップル迄もナンパして女を奪い取るカリスマナンパ師を師と仰ぎし、腕を磨いていく。
でも、何人ものワルーイ女にヒドイ目にあわされたり、病気をうつされたり、はたまた刑事に「異常性欲者」とマークされたりと悲劇の連続。
桃栗3年ヅラ5年、やっと結婚相手にしたい女性に出会いヅラを隠してプロポーズする機会を得るのであるが、彼女とジェトコースターに乗るはめに!ヅラピ危うし!
第1章 ヅラッド・ピット誕生
第2章 ヅラッド・ピットの初お見合い
第3章 ヅラッド・ピット、初めて女性にモテる
第4章 玉砕!初めてのお見合いパーティー
第5章 ヅラッドピット、師匠に弟子入り
第6章 なんちゃってJリーガーの悲劇
第7章 ねるとんパーティーは伏魔殿
第8章 刑事がウチにやってきた
第9章 ヅラッド・ピットの初ナンパ
第10章 カリスマナンパ師との遭遇
第11章 ヅラッド・ピット、スゴ腕ナンパ師への軌跡
第12章 ヅラを隠してプロポーズ
朝日新聞2月17日p14に文芸社の広告に掲載されました。
公募ガイド(2月10日発売3月号)の96ページに記事掲載。全280ページ、895円 紀伊国屋の文芸社コーナー等の大手の本屋に置かれるようです。ISBN4−8355−3207-4C0095
http://www.bungeisha.co.jp/hearts_tokusyu/index.html
37 :
名無し物書き@推敲中?:02/02/27 21:01
はっきりいってただの作文みたいな文章を趣味で書いてます
私の作品は読むに値しないでしょうか?
笑っていいとも
今日、彼女と最後のデートをした
明日、イギリスに留学する為
旅立ってゆく彼女と
何故か笑っていいともを見にいった
イギリス行きの前日に
笑っていいとも
葉書が当ったからには行くしかない
狭いアルタの中
空気の悪いスタジオ内
彼女は、いかにも機嫌が悪そうだ
そう言えば、最近彼女の笑顔をみてないない
本番2分前
慌しく懸け回るスタッフたち
お昼休みは・・・
おなじみのテーマにのり
タモリ登場
おなじみのかつらねた
ふと横を見ると彼女が含み笑いをしている
藤井登場
オカマダンス炸裂
あはは・、声を出して笑ってる
最近、ちょっとしたことでけんかばかり
いつも怒った彼女の顔しか見ていなかった
浮気で泣かせたこともある
タモリの今日は寒いですねえに合わせ
彼女は皆と一緒にそうですねえ
俺は、彼女の違う面を再確認した
番組はおわった
明日、イギリスに旅立つ彼女
どうだった、俺は聞く
いい思いでができた、どうもありがとう
涙めの彼女に俺は囁いた
又、日本に帰ってきても俺の元へと帰ってくれるかな
いいとも、いいとも・・
泣きじゃくる彼女の肩を抱きながら
俺たちは、スタジオを後にした・・
書き始めたんですが、唐突な気もして。このまま書き進めて良い物か
どうか迷ってます。批評、お願いします。
少年が坂の上から走ってくる。夕陽に顔が陰り、表情は
わからないが、ひどく慌てた様子に見える。少年は襟の丸
い古びた黄色いブラウスを着ていた。どうやら女物だ。下
は紺色のジャージの裾を大きく折ってはき、靴ははいてい
なかった。裸足でアスファルトを駆けるたび、びた、びた、
びた、とかすかな音をならしていた。
それだけではない。どこか異様な感じがする。
蓉子は歩くのをやめ、その少年の姿をじっと見つめた。
少年の左腕は手首の少し上で千切れており、皮一枚だけで
繋がっているような格好で、走るにつれてぶらぶらと不自
然な方向に揺れ、後に血の跡を点々と残していた。
少年の視線が蓉子の姿を捉えた。少年が蓉子に向かって
助けを求めて叫ぶのと、蓉子が悲鳴をあげるのはほとんど
同時に行われた。
「助けて!助けて!助けて!」
少年は両腕(千切れかけた左腕も、だ)を伸ばして蓉子に
すがりついた。蓉子は後ずさりしながらも少年を抱きとめ、
大きく息を呑み、たてつづけに飛び出しそうになる悲鳴を
かろうじて堪えた。
少年の着ている服は左側が血でどす黒い赤に染まってい
る。足許にぽたぽたと血が流れ続けている。
この子はけがをしている。何とか、しなくちゃ。
蓉子は携帯電話をコートのポケットから取り出し、一一九
番に電話しようとして、はたと気づいた。
救急車をどこに呼べばいいっていうの?ここは、どこなの?
少年と蓉子は住宅地から少し離れた、梨園や畑に囲まれた
農道にいた。蓉子は引っ越してきたばかりの町を散策してい
て、このひとけのない道に迷いこんでいたのだ。
蓉子は広々とした畑を、ついでその向こうに見える高速道路
の料金所を見回したが、近くを通る車も人も見あたらない。
ああ、でもこの嫌な匂い。臭いわ。
蓉子の腰にしっかりと抱きつき、しゃくりあげているこの少
年の匂いだ。動物の糞のような、腐った野菜のような匂い。
そして、血液の鉄臭い匂い。鼻にツンとくるアンモニア臭。
少年は、さまざまな匂いが混ざり合って吐き気を催すほどの
異臭を放っていた。少年の髪の毛は、何日も洗っていないの
か汗とほこりにまみれ、べったりと頭にはりついていた。
「とにかく。」蓉子は言った。
少年の左腕をおそるおそる持ち、肘から上のあたりをハンカ
チできつく縛った。
今にも切れ落ちそうになっている腕。すっぱりとした切断
面を見ると、刃物で切ったであろうことは一目瞭然だ。ハン
カチ一枚では何の気休めにもなりそうにない状態だが、それ
でもせめて出血を止めたかった。
ありゃ、省略されるほど長い文章になっていたのね。
ごめんなさい。です。
41 :
名無し物書き@推敲中?:02/03/15 23:41
43 :
名無し物書き@推敲中?:02/03/16 00:04
そうなのか。
ひっぱるなら、新たな展開きぼ〜
ありがとうございます。書き進めてみます。
オチ、というか展開も結末も、数パターン
浮かんでいますが、どれになるか私にも
わかりません。
また批評をお願いすることがあるかも
しれませんが、そのときはよろしく
お願いします。
24が好きだな...
うん。
「かってに改蔵」っぽくて。
昔昔ある所に二人の勇者様が居ました。
二人の勇者様は、どちらも自分が真の勇者だと言って、争っていました。
勇者と勇者の闘いなので、周りへの被害も多大なものでした。
二人が一度戦えば、山は崩れ、川は氾濫し、灼熱の風が起こりました。
そんな二人を見かねて、その国の王様が言いました。
「勇者とは、強さが決める物なのか? 違うであろう。
真の勇者とは、自分の身を危険に晒しても、弱き者達を守る者の事であろう」
とーびーこんてにゅーど
47 :
名無し物書き@推敲中?:02/03/18 00:26
ちらほらage
48 :
名無し物書き@推敲中?:02/03/18 04:19
なんだかんだいっても、実力あるじゃんか貴様ら
49 :
名無し物書き@推敲中?:02/03/18 14:40
age
ウェズカーの書くへたれ、BIOHAZARDの創作STORYです。
ケビンの日記
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プロローグ
それは、何の前触れもなく町に襲いかかった
いや前触れはあったのかもしれない・・・現に気づいた者も幾人かはいたのかもしれない、
だがそれが何かまでは解らなかった・・・
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7月18日
昼下がりのカフェで、いつもどおりの雑談を交わす老夫婦、
そのすぐ側でせかせかと、掃除に励む新米店員
客待ちにかこつけて、昼寝にいそしむ、タクシーの運転手
いつも通りの毎日だ・・・何も変わらない・・・
平和な時が過ぎるラクーンシティ
俺はこの町が大好きだ、けして大きいとは言えない町だが
生まれ育ったこの町をなにより愛してる。
おっと、こんなこと言ったら、また、あいつに何か言われそうだ
「私なんかよりもこの町を愛しているの?ならいっそのこと、町と結婚すればいいのに!」
この言葉を聞くたび、げんなりしてくる。
俺は確かに、この町が大好きだ、愛してる、だから警察官になった、この町のためならどんな苦労もいとわない!
けど、おまえへの感情と町との思い出は、同じはかりにはのせられないし、のせたくない!
なぜそんな単純なことが解ってくれないんだ!
俺とおまえとの関係なんて、そんなくだらない感情で左右されるもんなのか?
日記でこんなこと書き出すなんて、俺はだいぶ疲れてるみたいだな。
恐らく、ジョンに引っ張りまわされたせいだろ。
妙に興奮してたからな、あいつもお年頃なのかもな。
7月19日
今日は、警察署地下の点検とかこつけた大掃除だ、
犬舎のマンホール下の下水道が俺達の担当区域だ。
お隣さんの処理工場の連中と一緒にやるのだが、
俺は、たくましい体をしているが、クモが死ぬほど苦手で、ああいう場所はクモが相場と決まってやがる
とりあえず、ジョンの体調が悪いという事にし、サボることにした、
サボリのベストポイントは犬舎の反対にある、警察地下裏口と
誰が見つけたかは知らないが、3階にある時計堂は、少し音は気になるが
サボるにはもってこいだ、
さすがにジョンを連れていると目立つので裏口で俺とジョンはそこで、ちょいと早いランチを楽しんだ
だがジョンのやろう、ちょいと目を離したすきに、俺の大好物のチリドッグを食いやがった
あの野郎、いくらなんでもそりゃないぜ!
しかもよりによって、朝6時から並んで買ったハンスベーカリーのチリドッグを・・・
しかもまだ食べたりないていう面しやがる、
そんなに食って署長みたいに丸々しちまっても知らないぜ!
チリドッグを食われただけでも最悪なのに、よりによって班長にサボったことがばれちまった
罰として、今日は残業の仕事をしこたま押し付けられちまった・・・
こりゃ大変だ・・・
7月20日
昨日の残業の疲れか、なんだかだるい一日だった、
廊下ですれ違ったクリスに「まるで、ゾンビだな」といわれる始末
そんなにひどい顔してたのかな俺?
そういえば、町の郊外の山で猟奇殺人があったらしい、これまたひどい殺し方で
殺ったやつは、絶対頭おかしいぜ、所々食いちぎったような痕があったらしい。
しかも鑑識課の連中の話では、複数犯て話だ。
マスコミの連中が言うには「オカルト宗教信者達の犯行が濃厚」って話だが、
とんでもねぇ宗教だ、おかげ食欲がでないぜ。
そんな俺をよそ目にジョンは、昨日の倍は食ってやがる、
なんかこいつ、ここんとこよく食いやがるぜ。昨日は俺のチリドッグまで食いやがって・・・
仕事が終わってから、気分転換がてらマリーとドライブに行ったが、
アークレイ山地付近の車山道の頂上にデートのベストポジションがある。俺とマリーはそこで・・・
雲ひとつない星空の下、ふもとに見えるラクーンシティのほのかな夜景を前に、
愚痴の言いあいになっちまったムードのかけらもなかったぜ。
あげくの果ては野犬のうるさい鳴き声で、ドライブは終了、
なにを興奮してるのやらうるさい鳴き声だったぜ。
TO BE COUNTINUED・・・かな?
55 :
ブレイブストーリー 序章:02/03/19 13:29
登場人物:ジェイクラーム、息子ラムス、ジェイクの弟子カリューム・ネオン、
帝国所属アルニューム・ポレステル
ここは、田舎の何の変哲も無い村・・・人々は農業を営み外界との接触はほとんどなく
ごく平凡な生活をしている。唯一、平凡ではないところを挙げるとこの村では代々剣闘士を
育てている。最後のスキルを獲得したものが剣闘士の最高の称号「剣聖」となれる。
この世で一人しか存在しないと言われる「剣聖」この秘密をはるか東の地にあるアルドラード帝国が
つかんだ。人という生物は欲の塊である。特にこの国では支配欲が強い。他の地を制圧するために
剣聖が欲しいと言ったのだ。これに反対したサムジュモールの人々は戦いを挑んだ。
「お前たちには力を貸すことはできん!」
剣聖ジェイクの鋭い剣術が次々に帝国兵を捉える。瞬く間に帝国兵たちをなぎ倒していく。
「…ならば死あるのみ!」
帝国特攻部隊隊長アルニューム・ポレステルは自分の武器である黒い大きな塊でジェイクを捉えた。
パララララララララ・・・・・
軽い感じの音と共に鉄の塊がジェイクに向かっていった。これは銃という武器だ。恐らくまだ
ごく少数の者しか持っていない兵器だろう。しかしアルニュームの目の前では我が目を疑う出来事が
起きていた。普通の者であれば即死といえるダメージを負うはずがジェイクは傷ついていなかった。
いや、当たってもいなかった。剣を一振りした風圧で弾を撒き散らしたのである。
「スキル…風陣!!!!」
次々と放つ風で見事にかすり傷ひとつしなかった。
「ははは…すばらしいぞ、その力!それが、剣聖!それが剣聖のスキルか!」
淡々とに誉める言葉を発しながら冷静に大きな銃…グレイブキャニオンを構えた。
そして今度は単発で力強い弾を発射した。しかしまたも風陣で吹き飛ばされた。
「ふむ…」
やや間をあけた後、アルニュームは散弾銃のごとくグレイブキャニオンを撃ち出した!
無差別かと思われた弾だったがジェイクの弟子のカリウムの頬をかすめジェイクの息子の
ラムスの足元も捉えた。
(俺が一人で戦うことはできるがこいつらは危険だ…)
「ジェイク様!僕も支援します!」
カリュームが威勢よく言葉を発する。ちょうどその時…
ピィ〜!!!!!!
アルニュームは警戒しながら笛のような物を吹き帝国の陣営の方角に後ずさっていった。
アルニュームの使った帝国軍の合図で次々と帝国兵たちが押し寄せる!
(く…多勢に無勢…ここまでか…)
「いいか、よく聞けカリューム…この村はじきに帝国兵たちに占領されるだろう…お前は
今のうちにラムスを連れて逃げるんだ!」
「ジェイク様を残して行けません!一緒に行きましょう!」
「…今、あの銃を構えている帝国の奴に背を向けると間違い無く殺される…俺が奴を
食い止めている間にお前達は行け!」
「ならば僕も最後まで一緒に戦います!最後まで剣闘士としてこの場に!」
決意に満ちた目でジェイクをまっすぐ見ながらカリュームは叫んだ。
すると強い口調でジェイクはそれを制した。
「ならん!…お前なら立派な剣聖になれると信じている…いいか、正義の為に剣を振るうのだぞ…」
「ジェイク様…」
「なに…そう簡単にはくたばらんよ…ラムスを頼んだぞ…」
そう、言い残すとジェイクは帝国兵たちのほうに消えていった…
カリュームもラムスを抱え山を駆け登って林を突き抜けて行った。しばらくして銃声が聞こえたので
先程の場所を見るとたくさんの帝国兵たちがうっすらと見えた。
大学生の栄太には夢があった。それは一流大学の肩書きを持つリーマンの姿。
美しい愛妻の声で目覚めると、透き通った窓から新鮮な日光が栄太を照らし、
香ばしい味噌の匂いが鼻をくすぐる。朝食の席で、妻が微笑んで飯を盛って、栄太の手に渡してくれる。
そして、おろしたてのスーツを少しカジュアルっぽく着流し、会社に出勤した。
時刻は十時。フレックス・タイム制だから適当な時間に勤めに出ることが出来る。
仕事は単調だが、事務所は常に清潔で明るい。歓談さえ飛び交うこともあった。
と言うとだらしがないと思われそうだが、やるべきことはしっかりしている。
事務仕事でありながら、談笑の時間でもある奇妙なとき。
残業もなく、まっすぐ家に帰る。
「おかえりなさい」
帰り道に予想していた夕飯の献立を、玄関先で確信する。
とくとくとく……
妻が晩酌してくれる酒はどんな美酒にも勝る。つまみもいらなかった。
彼女の微笑が間近で見られるのなら。
夜は更け、栄太は寝室で妻と愛を分かち合う。そして、目に妻の安らかな寝顔、
手に妻の艶っぽい黒髪の感触を味わいながら、眠りにつく。
その眠りがさめると、準備の整っている栄太は半角文字列のスレッドを開いた。
目の前に男が座っている。
やせた頬の男だ。
その疲れきった目でこっちをずっと見てやがる。
二人の勇者はそれぞれ考えました。
王様の言葉を何度も胸中で反芻し、本来の勇者の姿について考えたのです。
そこへおにぎル君がきました。
おにぎル君はいいました。
「悩みがあるなら2chへ行くといいよ。なんなら案内するよ?いや、させてくれよ」
とーびーこんてにゅーど
59 :
名無し物書き@推敲中?:02/03/22 02:06
このスレ一番マジメだね。
おいらもそのうち何かあげるよ。
目の前に俺が座っている。
やせた頬の俺だ。
その疲れきった目でそっちをずっと見てやがる。
>>57をメタフィクションにしてみたよ
61 :
名無し物書き@推敲中?:02/03/27 03:44
●美和の恋●
お昼の0時過ぎ。
今日は11月最初の日曜日。
美和にとって、今日は自分の誕生日という特別な日だった。
街は秋の少し冷たい風に吹かれながらも賑やかだ。
美和は今日もバイトのために駅前のファッションビルに向かっていた。
美和は今日21歳になる大学3年生。大学で英語や英文学の勉強をしながら、
遊びやバイトに余念がなかった。
美和のバイト先はファッションビル内の一角にある革製品ばかりの鞄屋だった。
独自のブランドで贔屓にしてくれる客も大勢いたが、
そうそう店内が客でいっぱいになることはない。
店に入ると、一人で副店長の澤田が商品の整理をしていた。
昼間という時間もあってか、客は案の定一人も居ない。
(今日もヒマかな〜…)
暇だと時間の過ぎるのも遅いので美和はあまり好きではなかった。
(でも澤田さんとならいいかな…)
「おはようございまーす!」
美和が副店長の澤田に挨拶をする。
何時に来ても「おはようございます」という挨拶に最初は馴れなかったが、
1年も経った今では自然と声が出る。
「あぁ松井か。今日何時からだっけ?」
「12時半です」
「んじゃ俺飯食ってくるわ」
そう言い残して澤田は7階にある休憩室に向かっていった。
「はーい。いってらっしゃい。」
今日もいつもと何ら変わらないバイト先の風景。
美和はレジに入って出勤登録をすると、商品タグの整理と帳簿つけを始めた。
シフト表を見る。もう一人のバイトの智子は休みを取っていた。
もちろん日曜日だから店長の仲村は出勤しているはずだが、姿が見当たらない。
他の店の客の入りや商品などのチェックに出ているんだろうか?
今日は忙しいわけではなさそうだ。
(折角店長が居ないんだから…もうちょっと遅くからご飯行ってくれてもいいのに…ったく)
美和が店についてすぐ昼ご飯に行ってしまった澤田にほんの少し苛立ちを感じた。
美和と澤田が付き合い出したのは半年前。
歳はひとまわりほど離れていたが、颯爽としていて男らしい澤田に惹かれていた。
それでもこのバイトを始めてから最初の半年は、良き仕事仲間として
店長の仲村と副店長の澤田、そしてバイトの美和と智子、4人で仲良くやってきた。
仲村も澤田も、仕事における美和の力を認めてくれていたし、
美和にとってやりがいのある楽しいバイト先だった。
美和は澤田に惹かれながらも、今のまま澤田と楽しく一緒に仕事しているだけで
充分満足だった。
それが半年ほど経ったある日、美和にとって心を揺さぶられる事件が起きる…
商品などのストックを置いているバックルームで、美和は澤田に突然抱きしめられたのだ。
美和はとっさのことに驚きを隠せなかった。
(えっ?)
胸がドキドキして止まらない…
極甘恋愛小説みたいな感じでちょっと書き出してみました。
皆さんに比べたら何とも稚拙な文章ですが、
ここに続きを書き込んでいっても良いでしょうか?
それとも別の板があるようでしたらご紹介いただけないでしょうか
ビッグマン
「加藤?高畠やけど。」
「おう、久しぶり。」
「俺3月で今の会社辞めて、4月から大阪に住むねん。で、3月末くらいに会えへんか?焼肉おごるわ。」
(な、なに?高畠がおごる??)
加藤は胸騒ぎを禁じ得なかった。
「別にええけど・・・」
「じゃあ、3月29日に梅田のビッグマンで・・・」
「ちょ、ちょっと待て、せっかくやから池上と井内も呼ぼうぜ。」
(二人で会うのはあまりにも危険すぎる)
「えっ、まあ、いいけど・・・」
電話の向こうで「チッ」と舌打ちする音が聞こえた。
加藤は背筋がゾクッとした。
「じゃあ、7時半にビッグマンで。」
そういって電話は切れた。
(これはやばいことに巻き込まれたかもしれない・・・)
加藤は当日まで眠れぬ日が続いた。
66 :
名無し物書き@推敲中?:02/04/10 19:36
嫌です
その日が来た。
加藤は待ち合わせ時間より10分程遅れてビッグマンに到着した。
早く着いて高畠と二人きりになるのは避けたかった。
「よう、加藤さん、久しぶりだな。」
高畠は加藤を見て、いままで見せたこともないような不敵な笑みを浮かべた。
眼がいやに輝いている。
「よ、よう。久しぶり。池上と井内は?」
(クソッ、あいつら遅れやがって!)
「フフフ。いい質問だ。しばらくしたら教えてやる。」
「はぁ? ・・・もうしばらく待つか。」
「いや、その必要はない。」
「えっ、なんでやねん?」
「黙れ!しばらくしたらわかると言ってるだろ!」
そう言って高畠はポケットから折りたたみ式のサバイバルナイフを取り出した。
「おとなしく俺のいうことを聞け。変な気を起こすんじゃないぞ。」
加藤のイヤな予感は早くも的中した。
「歩け。」
高畠は加藤の背中にナイフを突き付けて命令した。
加藤は言われたとおり歩き出した。
二人はエスカレーターを降りて、JR大阪駅の方へ向かった。
通行人の中にはこの凶行に気付く者もいたが、
皆見て見ぬ振りをした。
「止まれ。」
20m程歩いたところで高畠は言った。
「お前に見せたいものがある。あれを見ろ。」
加藤は振り返り、高畠が指さす方向を見た。
『ビッグマン』に池上と井内が映っていた。二人とも
妙に楽しそうだ。カメラに向かってVサインをしている。
68 :
SMGファン ◆Os2aPMbo :02/04/11 12:15
大好きなスーパーマウンテンゴリラシリーズ!
続きキボンヌ。
69 :
SMG ◆Os2aPMbo :02/04/12 00:46
加藤と言えば、最近加藤鷹見ないな。
俳句で世相を切ります。
「三瓶です 訴えられるぞ 林家に」
「癒し系 自分はどうする はるかちゃん」
「出会い系 会いに行ったら カミさんだ」
71 :
名無し物書き@推敲中?:02/04/13 11:27
>>70 >「三瓶です 訴えられるぞ 林家に」
そうかもな そうかそうかな そうかだね
どこかの町にある細いわき道を入るとその店はある。
そこには「喫茶幻想」という真新しい看板がかかっている。
その店内には一人の男が座っている。
その人はこの店の主人であり、この喫茶店唯一の住人である。アルバイトもいなければ客もいない。
喫茶店の中はまったく人がいなかった。そこのカウンター席に新聞を読みながらその人は座っていた。
店に客が入ってくる気配はない。店の中の周りは民家に囲まれているせいもあり少し薄暗く、暖色の裸電球がつってある。
音楽はヒーリング音楽といわれる波の音が静かに流れている。そんな喫茶店のある日のひとコマ。
「暇だなあ・・・」
店主は新聞を折りたたみながら言った。時刻は午前8:00ごろ普通のお店ならモーニングサービスなどで忙しくなっている時間であろう。だがこの店には客のひとりもいない。
店主は新聞をカウンターのところに無造作におき立ち上がった。そしてモーニングコーヒーを自分のためだけに煎れるためにキッチンの中に入る。サイフォンのスイッチを入れる。そしてコーヒー豆を挽き始める。その匂いが店内に広がった。
そのときカランとカウベルの音がした。ドアがばたんと音をたててあいて、しまった。だがそこに客が入ってきた様子はない。
そこにはだれもいないように思える。
風でもふいたのであろうか、しかしこの店の扉はそんなことくらいでは開かないように思える。そしてその扉には変な紋様が描かれている。
「いらっしゃい」
ふと主人は入り口の方に目をやる。
「うるさいなあ。この店がすいているのは場所が悪いの俺の腕じゃない。」
主人はムッとした顔でいった。
「さっさと座った。いつものコーヒーとトーストでいいんでしょ?」
主人はそういって、キッチンの下からコーヒーカップと、中くらいのお皿を取り出した。
彼はそれをそばにある台の上においた。
「それでどうなんだい。その姿は?」
彼は次に冷蔵庫のドアを開けて、中から食パンを取り出す。
「分かっているよ。食パンは大きめね。注文の多い客だなあ。」
その食パンをオーブンの中に入れる。オーブンはよくみると今つかわれていないような旧式である。
「それは仕方がないよ・・・事故だけには気をつけなよ。」
その間にコーヒーはできたようだ。先ほど自分のために入れるはずだったコーヒーをその客のためにコーヒーカップに注ぎ、カウンター席に置く。
「熱いから気をつけて」
そのときコーヒーカップは不思議なことに浮き上がり、そして2、3秒たったらもとのところに戻る。
「そんなにまずいか?お前の舌がくるっているんじゃない?」
主人はなぜか少し量が減っているコーヒーカップをとり、すっと飲んでみる。
「まずくないぞ。おいしいじゃないか」
ジーといってオーブンがトーストが焼けたことを知らせる。それを聞いて振り返り主人はしゃがんでオーブンの扉を開ける。
「古くて悪かったな。金がないんだよ金が。」
立ち上がってトーストを先ほど取り出した皿の上に載せる。そしてしゃがんで、冷蔵庫の中から下ごしらえしてあったのであろうサラダを取り出した。そして四角いお盆の上にのせると、カウンターのところに出した。
「どうぞ」何分か主人はカウンターの方を見てあれ、これ言っていた。
普通の人にはそこには何も見えないし、何も存在しないように見える。
だけどトーストやコーヒーはどんどん消えていく、不思議な光景だ。そのすべてがなくなり終えるまでそうやって主人はなんやら話していた。
「もう帰るの?勘定はまた振込み?」と笑って主人は言った。
そして「じゃあ」と手をあげた。そして店のドアはまた先ほどと同じように開き、カランというカウベルがなり、扉が閉まった。
主人はそれを見送るようにしたあとカウンターのもう中身が無くなって冷えたコーヒーカップをすっと持ち上げて、あとの食器とともに、キッチンの洗い場に持っていった。
この間もずっと店には客は入ってこない。
評価おねがいします。駄文ですいません。
>>73 全体的にそんなに書きなれてない感じを受けました。
つーか個人的には、「お皿」という単語が気になってやり切れません。
>>73 記号の使い方:
三点リーダは「…」が好まれ、
?の後ろに続ける時は半角スペースを入れると喜ばれる。
カギ括弧閉じた時の句読点は残す流儀もあるが、どっちか決めるように。
文章は冒頭一文から「わき道を入ると→わき道を入ったところに」
とか添削したい気分に駆られる。
続くいくつかの文に「その」を連続させてしまうなど、泥臭い部分が多い。
あとは、扉にはカウベルつけるかな…よく分からないが。
雰囲気あるスケッチで良いと思う。
大量に書きまくればよくなるさ。
ってこんな評価を求めていなかったらすまそ。
76 :
モラト ◆5AEHU3OY :02/04/15 01:28
>>76 新手のブラクラかとおもってまず怖かった。
排水が詰まるのは隣家からの逆流じゃないかとも思ったが。
話はべたな怪談という感じだが、まあ、こわいよ。うむ。
>>77 感想ありがとう。
とりあえず何か気取らずに怖がらせる文が書いてみたかったんで。
これからもうちょっと色々な文を書いてみるよ。
うん
どうしようか
81 :
名無し物書き@推敲中?:02/04/24 07:42
みかん
83 :
名無し物書き@推敲中?:02/05/04 11:23
「理不尽な、残虐極まりない殺戮。これ以上のエクスタシーがあるか?」
ゴリラはニタニタ笑いながら加藤に近づいていった。
84 :
名無し物書き@推敲中?:02/05/04 11:45
ゴキゴキッ・・・凄い音と共に加藤の首は引っこ抜かれた。
血も凍るような凄惨な光景だった。
辺りは水を打ったように静まり返った。
そして大爆笑が起こった。
ゴリラは加藤の首を持って、何事もなかったかのように
その場を立ち去った。
その間、拍手喝采は鳴り止まなかった。
85 :
名無し物書き@推敲中?:02/05/07 09:08
赤く染まった、手。
ポタポタと、赤い水滴が床に落ちて行く。
赤い水滴は、床に落ちると丸い宝石のような形になる。
それが、幾度も幾度も繰り返される。
目の前には、自分の大切な大切な人。
長い髪には赤い水滴が織糸のように絡み付き、色白な肌はどんどん青白くなって行く。
手についた赤い水滴を拭う事もせずに、僕は目の前の死骸を見つめる。
赤い。
血が、綺麗に見えるほど、目の前のこの人に似合っている。
ずっと親代わりとして、7歳の時から大切にしてくれた人を、僕は、5年で殺めてしまった。
この人に育てられた時から、どんどん膨れ上がって行った破壊衝動。
抑えられなかった僕がおかしいのかな。
何故だろう?
大切な人がいなくなって、悲しいはずなのに。
悲しいはずなのに、嬉しい。
気持ちが、安らぐ。
僕は自分の手についた真っ赤な血に顔をうずめた。
鉄の臭いがする。
顔を離すと、頬にべっとり、血がついてしまった。
返り血……か。
気分が安らぐのは、何故……?
批評など宜しく!
>>83-85 ストレートなんだけど、説得力がないかな。
大切なはずのものを壊してしまう。
それは本当は憎かったのか、歪んだ形の愛なのか。
加藤がショーのためにそう調教したのなら加藤の真意は何なのか。
短い中にもそういう肉が欲しい。
工夫次第でゴリラを使ったことももっと生きてくると思う。
表現の変なとこ「この人に育てられた時から」っての。分かるよね。
87 :
名無し物書き@推敲中?:02/05/07 21:53
「もう帰れないのかなあ・・・。」、ミーミュは呟いた。
「逃げようって言ったのは君だぜ。」、すかさずシリルが返した。
ミーミュは後悔していた。自分達だけで生きるのがこれほど苦しくて大変
だとは思わなかったのだ。
「これで良かったのさ。あそこには何もない。」、シリルはミーミュをな
だめるようにいった。
二人がユートピールから脱走してから既に二日が経過していた。
「ねえ、そろそろピース達が僕等を捕まえに来るんじゃない。」、ミーミュ
は言った。ピースというのは平和という意味のユートピールのパトロールの
ことだ。ミーミュは自分からユートピールを逃げ出したくせにそろそろ
ピース達が二人を捕まえに来るのを期待していた。
「ここまで来れば大丈夫さ。ピース達もきっともうあきらめてるさ。」、
シリルは自分に言い聞かせる様に少し強い口調でそう言った。
シリルはミーミュの優柔不断さに苛立っていた。ミーミュはいつだって
こうなのだ。自分の言い出したことに責任が持てない。いつだって最後
に責任をとるのはシリルの役目なのだ。
「ねえ、シリル。やっぱり戻らないかい。二人で生きていくのはやっぱり
無理じゃないかなあ。それにユートピールだって・・・」
「ミーミュ!! 言い出したのは君だぜ。それに僕はもうあそこへはもど
るつもりはない。君はあれで満足なのか?確かにあそこでは死ぬまで何不
自由なく生きていけるさ。でも、あれが、あの状態が生きているっていえ
るか?いいか、ミーミュ、僕達はロボットじゃない。自分の意思を持った
人間なんだ!」、ここにきて二人は微妙に食い違ってきていた。
その時、聞き覚えのある嫌なサイレンの様な音が聞こえてきた。
ピース達だ!!
「隠れろ!ミーミュ。」
「でも・・・。」、ミーミュは躊躇っていた。しかし、無断でユートピール
を抜け出した者に科せられるペナルティをミーミュも知らないわけではなか
った。
「ミーミュ!!」、シリルのその声でようやく我に返ったミーミュは慌てて
身を隠した。ピース達はすぐそばまで来ていた。見つかるのは時間の問題だ
った。その時、ミーミュの頭ではある考えが浮かんでいた。
「危なかったぞ、ミーミュ!!」、シリルは小声で、しかし、激しくミーミュ
を非難した。
「・・・・・。」、ミーミュは何事もなかった様な顔をして黙っていた。
ピース達はすぐそこだ。シリルがミーミュの様子がおかしいのに気ずいたそ
の次の瞬間、
「助けてください。」、ミーミュはそういいながらピース達の前に自分の
姿をさらした。
「ミーミュ・・・。」、シリルは何がおきたのか解からずそう呟いた。
ミーミュはシリルに無理矢理ユートピールから連れ出された、助けてくれ
とピース達に懇願した。
シリルは黙って聞いていた。彼には既に表情はなかった。そして、話をき
いたピース達に力なく引きずり出された。シリルは人形の様だった。
二人は再びユートピールに連れ戻された。
そして、以前と変わらぬ日常が二人におとずれることとなった。翼をむしり
とられるというペナルティを科されたシリルは、その虚ろな瞳でユートピー
ルを自由に飛びまわるミーミュをぼんやりと眺めていた。
END
批評よろしく!!
88 :
名無し物書き@推敲中?:02/05/07 22:41
「帰るか。」
美しい自然の風景に太陽が照っている。パーフェクトだ。
いつも空を飛びながら思う。・・・特に今日は。
街に到着した俺は、自分の家に入る。
「ただいま。ルイーダ。石は入ったか?」
「おかえり。ええ、ジールから仕入れてきたわよ。」
と、俺に対してルイーダ。
「パパ、大丈夫だった?」
娘のシンシア。
「おかえり、親父。あんま年だから無理すんなよ。」
長男の
ここは自然の力がみなぎっている。
この星は「青い星」と呼ばれている。
そして、俺の住むこの街はアルカディアと呼ばれている。
桃源郷。ここはまさに桃源郷だ。
なぜ、桃源郷かって?見ろよ。
美しい大自然に。美しい建物。
公園で無邪気に遊んでる、子供達。
大人もそれぞれ楽しく生きていける社会システム。
この世界はおよそ1000年前、
完全な社会制度、いや・・・世界制度が出来上がってしまった。
俺も立派なその世界の一員ってわけだ。
魔法というエネルギーシステムが世界社会に確立した時から、
この世界は変わった。もう科学なんて必要ないんだ。
「オッス。生きて帰ってきたか。(笑」
後ろから声がする。
「ガリアか。」
「今日は天空祭りだったんだろ?」
「ああ。きつかったぜ。」
「だがな。また、キツイ思いをしてもらわなくちゃならないんだ。」
そういってガリアは石からでた映像を見せる。
ああ・・・しまったぁぁ。↓が不完全だったぁぁぁ。sage
「おかえり、親父。あんま年だから無理すんなよ。」
長男のオーリリア。生意気だが、俺の自慢の息子だ。
90 :
名無し物書き@推敲中?:02/05/08 08:25
目の前には一体の人形。
可愛らしい人形。
でも、これは只の人形じゃないんだ。
3年前、叔父さんが海外出張先で手に入れた、触れた者全てを殺害する人形。
叔母さんもこの人形の餌食になった。
僕にコレをくれる時、叔父さんは、安堵の表情を浮かべていた。
今は僕にも意味がわかる。
この人形はとてもとても可愛らしい。
思わず触れたくなる。
でも、こらえなければならない。
触れれば、そこに待つのは『死』だからだ。
魔力でも通っているのかと問いたくなるほど可愛らしいこの人形は、
今、僕の部屋のガラスケースに納められている。
91 :
名無し物書き@推敲中?:02/05/08 15:11
age
92 :
名無し物書き@推敲中?:02/05/08 18:42
age
このageは晒しageか、はたまた批評催促ageか・・・
94 :
名無し物書き@推敲中?:02/05/08 19:56
>>93 批評です。
でも、別のスレのほうがいいかも。
レス数が少なすぎる・・・
95 :
名無し物書き@推敲中?:02/05/08 19:56
ほんとは、あたしがあなたを食べようと思ってたのに。
あなたが、あたしを食べちゃってたのね。
気がついたら、あたしのバストが半分になっちゃってるじゃない。
どうせ、食べるんなら、ウェストから食べてよね。
96 :
名無し物書き@推敲中?:02/05/08 20:38
age
>>94 いや、板全体で批評する人が少ないのだ。
君も自作のまえの奴を批評してやるくらいのボランティア精神を持ってくれ。
とりあえず
>>90を簡単に批評しる。
すごく分かりやすいモチーフだが、触れると死ぬ設定には説明が欲しい。
人形の可愛らしさの説明も「とてもとても」「魔力でも通っているのか」では弱すぎ。
具体的に、もう目に浮かぶくらいやらないとだめ。
危ないんだけど触りたくなっちゃうよ〜という苦悩がメインのはず。
叔母さんのエピソードなんかそっちのけでいいから、主題を確実に表現したい。
ケースのガラスに手をついて食い入るように人形を見つめているって感じの絵は
いいと思うが、臨場感がなかった。
あと、ガラスケースが最後に突然出てきたのも一発書きな感じ。
98 :
名無し物書き@推敲中?:02/05/08 21:31
age
99 :
名無し物書き@推敲中?:02/05/08 22:01
そうか。感想が欲しいのは>90じゃなかったんだな?
そうだな?
無言age怖いぞ?
わかってるか?
おい、どうするよ?
100 :
名無し物書き@推敲中?:02/05/08 22:30
そうなの?こわいの?僕は>87、即興で書いてみたけどどうだった?
101 :
名無し物書き@推敲中?:02/05/08 22:57
いや、べつに怖がってる訳じゃねーけどさ。
>>87 カギ括弧の後に句読点入れる主義なの?
そんなのあるのかどうか知らないが。
固有名詞の出てくる頻度が高いのが特徴的だ。
エピソードはいいんじゃない。
しっかし台詞の三点リーダ使いすぎ。あんたは描写がだめだな。
シリルとミーミュのキャラだけど、もっとかきこめば?
裏切りモノなのにすげーあっさりじゃん。
即興で一発書きならこんなもんかもね。
あと、最後の「以前と変わらぬ日常」ってのはだめだね。
一人は明らかに変わってるじゃん。
>>88 台詞に(笑 はあんまりだぜ。
話見えないし。
石って、天空祭りってなんやねん!
102 :
名無し物書き@推敲中?:02/05/08 23:00
オンラインで創作活動をするんなら出て行け!!
オンラインで寸評をするんなら出て行け1!
どっちも激しく板違いだ!
日本語読めるか?
103 :
名無し物書き@推敲中?:02/05/08 23:37
>>102 別にいいじゃん。w
文句があるなら削除人に言って消してもらえよ。
人口、少ないんだからギスギスするなよ。
1が批評してるのはここじゃねぇよ(w
105 :
名無し物書き@推敲中?:02/05/09 00:20
批評ありがとう。また何か思いついたら書いてみるよ。>>87
>>101 カギ括弧で文章終わっても文法的によかったの?
106 :
名無し物書き@推敲中?:02/05/09 11:41
じゃあ、この板は何をするための板なの?>>102
107 :
批評してください:02/05/10 13:37
「大切な時計」
昔からの友人を訪ねて私が「時計」を見せた時友達が言った。
「久しぶりだな10年ぶりか」「しかし実際には昨夜会ったはずだ」
実は昨日その友人とは出会っていたのだ「そう言えば昨夜会ったな」
俺は時計を友人に見せた「この時計だが君のだ。昨日忘れただろう?」
友人はハッとして時計を取った。
俺はなぜ友人がそれほどうろたえたのか分からなかった。
「ところで奥さんは元気かい?」俺は半ば動揺していたが場を取り繕う為に言った。
「もう死んだよ…昨夜いっただろう今は一人暮らしだ」
私は言った「しかし昨夜あったのは君ではなかったような気がする…そうだ
君にはホクロがなかったはずだから」俺はドギマギしていた。
「アライラッシャイ」奥から友人のワイフが出てきたが俺は無視した。
友人は言った「俺のワイフだ」「なるほど…」俺は友人の目を見たが変哲なかった。
「ずいぶん可愛いワイフだ」「君も笑え笑え」俺は友人に笑うことを許した格好になった。
友人はワイフにキスをして俺を罵り始めた。
「俺は自分のワイフを裸にしてこれ見よがしに子供の前で性行為をはじめた」
「友人は大笑いしながらワイフにキスをしワイフは大変腹立ちだった」
「俺はワイフと繋がったまま友人の宅を後にした」「友人はその夜子供を作った」
俺はワイフに怒鳴りつけた。
「貴様…俺のことを考えずに…貴様はワイフ失格だすぐに死んでしまえ!!」
多少激しく罵った「あなたの為なら」「俺はワイフとマンホールに落ちて腐乱死体になった」
ただ一人子供をのこして…
〜完〜
どうでしょう?
短編ですけれどもお世辞とかはいらないので
厳しい評価をお願いしたいです。
よろしくお願いします。
108 :
名無し物書き@推敲中?:02/05/10 19:01
>>107すいません3回ほど読み返したんですが意味がわかりません
漏れは読解力が無いようなんで誰か解説キボン
109 :
名無し物書き@推敲中?:02/05/10 22:05
最後の投稿、してきました。
なんか勝手に満足感。
110 :
名無し物書き@推敲中?:02/05/10 22:58
>>107 キタキタキタキタ━━━(゚∀゚≡゚∀゚)≡(゚∀゚≡゚∀゚)━━━━!!!!!!!!!!
すげーーーー!!
俺には逆立ちしても書けない!!!!!!!!!!!!!!
111 :
名無し物書き@推敲中?:02/05/11 00:09
>>107 意味がさっぱりわかりません。
天然なのか何なのか…?
112 :
名無し物書き@推敲中?:02/05/11 00:14
113 :
名無し物書き@推敲中?:02/05/11 10:33
本物のデムパにはかなわない。。。
小野先生、腕落ちたな…(w
115 :
名無し物書き@推敲中?:02/05/13 22:12
(part 1)
俺は飛んだ
気づいたら飛んでいたのだ
なんとも表現のしようがない爽快感が俺を襲った。
頭の中が真っ白になっていく・・・
何メートルくらい飛んだだろうか?もう何も考えられない
くらいに爽快感は増していた。
「ずっとこのままでいたい・・・」
神様に願った
しかし突如として流れ始めたバックミュージックの
倉木麻衣の曲が俺を無理やり現実に呼び戻した。
「カツオ!!遅刻するわよ!」
気が付くと、俺は布団の上にいた。
となりに寝ているはずのワカメは、もうとっくに起きて
学校へ行く準備を始めていた。倉木麻衣の新曲を聞きながら。
なんともない、いつも通りの毎日だけど、俺にとっては
特別な日だった。
今日から俺の計画はスタートするんだ・・・・
「お兄ちゃん、早くしたくしないと遅刻するわよ」
「うるさい!!このメスブタ!!とっとと出て行け」
大人気なく、妹に当り散らしてしまった。
俺もまだガキだな・・・
ワカメが発狂しながら部屋を出て行った。
俺は素早く着替えを済ませ、部屋を出た。
116 :
名無し物書き@推敲中?:02/05/13 22:12
(part 2)
食事をする為に、みんなのいる部屋に向かうと
ワカメが親父に僕の事をいいつけていた。
まずい・・・・
「カツオ、ちょっとこっちに来なさい」
家族の視線を浴びながら俺はしぶしぶ親父のそばまで歩いていった。
ヒュッ
空気が切れる音がして、俺は吹っ飛んだ。
「ばか者が!!妹に向かってメスブタとはなんだ!
このキチガイが!!」
俺は親父から顔が見えないようにうずくまった。
なぜかって?
顔がニヤけてしまうからさ。
今日から始まる俺の計画の事も知らずに、こんなありふれた
毎日を送っている親父が滑稽でしかたなかった。
「痛いか?わしの手刀は。痛いだろう?これがいやなら
もうバカなマネはしないことだな!!!」
その時、俺の中で計画スタートのスイッチが押された・・・
117 :
名無し物書き@推敲中?:02/05/13 22:13
(part 3)
「申し訳ありません、お父様、僕が大人げありませんでした。
ついカっとなってしまって・・・」
俺は涙ぐんだ。
もちろん演技だが
「わかればよいのだ。お前は磯野式古流拳法の才能は
確かに無い。しかしお前も私の息子なのだ。それを忘れるな。
では食事をしなさい」
俺は親父のそばを離れ、自分の席についた。
家族が全員揃ったので、親父が家族に向けて話し出した。
「わかっているとは思うが、あと10日後になった。
なんの事だかは分かるな?タラオ」
親父は孫のタラオがお気に入りだ。食事の時はいつも
タラオに話かけている。
「ハイ、オジジサマ。イソノサイ(磯野祭)デ、ゴザレ」
タラオは当たり前の事のように答えた。
118 :
名無し物書き@推敲中?:02/05/13 22:13
(part 4)
「そうだ。皆完璧に準備をしておくように」
親父はこれだけが言いたかったらしく、話が終わると
ライオンのようにシャケをかじりはじめた。
食事を終え、俺は学校へ行くしたくを急いだ。
もちろん学校へ行く気などないのだが・・・
「お兄ちゃん、早くしないと、置いていくわよ!」
ワカメが発狂した。
殺意を覚えたが、実行するにはまだ早かったので、
自分を押し殺して返事をした。
「スマン、今行く・・・」
俺はワカメと一緒に玄関をでた。
さっき親父は俺に「磯野式古流拳法の才能が無い」などと言っていたが、それは違う。
俺に「学ぶ気がなかった」だけなのだ。
まあ、後でわかることだろうから、今はこの辺にしておく。
家を出て50メートルくらい歩いただろうか?
もういいだろう
119 :
名無し物書き@推敲中?:02/05/13 22:14
(part 5)
「おい!ワカメ」
隣で必死に「キックザカンクルー、キックザカンクルー」
と叫んでいるワカメに声をかけた。
「なに?おにい・・・・・グハっ・・・」
声をかけると同時に、俺はワカメの腹に素早くパンチを入れていた。
ワカメは不意打ちだったので、簡単に気絶した。
不意打ちでもないと、こうも上手くはいかなかっただろう。
俺はワカメを担いで、近くの川まで走った。
そしてとりあえずワカメを縄で縛り、川に投げた。
これで少し時間が稼げる。
俺は休む間もなく走った。
行く先はもちろん学校じゃない。
5分くらいで目的地に着いた。巨大な洋風の屋敷だ。
120 :
ぼーっとしてたらこんなのが書けますた。。:02/05/14 11:51
勘が悪くて色の白い、死んだ動物のような女が、悲鳴をあげて出ていった。
南東に向いた窓、サボテンが窓際に置いてあって、夕暮れの光が棘の一本々々を
鋭く縁取り、そして夏のドブの臭いが部屋の中にまで押し入ってくる。コンクリー
トが剥きだしの部屋。ベッドが陰影に沈みかけ、影の中には深海魚が、ギラギラと
血走った目の男が、膝を抱えて影に溶ける。
布団とはいえないほど薄い布に、女の体温が置き去りにされて温かい。膝を抱え
たままで男は体を揺すっていたが、ふと動くのをやめ、じっと布団の皺を眺める。
もごもごと口を動かして。吐く。
これは腐った野菜の味だな、と思い、男は青い肉片を吐いた。耳の切れ端。さ
っき出ていった女の耳の欠片だ。ひくひくと射精に近い快感に襲われながら、男
は情事を思い出していた。正しくは情事の直後の出来事を。あの女は最低だった。
最低だから、俺はやつの耳を噛み千切ってもいいのだ。まず、返事をしない女だ
ったから、乳房の冷たい女だったから。くしゃくしゃの傷んだ髪は俺の好みでは
あったが、乳房の冷たい女はそれだけで耳を噛み千切られてもいい存在だ。乳房
の冷たい女は故郷の娼婦どもを思い出させる。占領軍の兵士で溢れかえった故郷。
冷たい乳房の女が艶笑を浮かべて腕を蛸みたいに広げやがる。乳房の冷たい女ども。
舌の上で血の味が煩かったから布団に擦りつける。
窓の下を車が過ぎて海のほうへ消える。濃く血の味。血の。
121 :
名無し物書き@推敲中?:02/05/14 11:57
みんな、精神が病んでいるんじゃないの?
ぼくはいまお花畑にいるんだけど、
みんなはなかなか登ってこれないんだね。
薄暗い部屋、その隅にあるベッドの上朝美はうずくまっていた。
朝美は昨晩のことを思い出していた。
それはとても不思議な出来事だった。朝美は信じられないでいた。
いや、夢であってほしいと思っていた。
(あぁ…なんであんなことを…)
しかしそれは、もうどうしようもないことなのだ。わかっているけど悩んでしまう、朝美はいつもそうだった。
全てのことを一人で抱え込み、心の奥底に隠してしまうのである。
普段は全く顔に出さないのだが自分の部屋で独りになると、とても辛くなる。
翌朝、いつもの様に学校への長い道のりを歩いているのだが足取りがひどく重い。
公園の前を通り過ぎ、学校に近づくにつれて、朝美は辛くなってゆく。
校舎の前にパトカーが何台か停まっていて、朝美は昨晩のことは
夢じゃなかったんだ、と確信した。警官が数学の沢木先生に事情聴取していた。
昨晩は沢木先生しか学校にいなかったということを、朝美は知っていた。
廊下を歩きながら朝美は、夜と昼では随分雰囲気が違うなと感じていた。
別に暗いところが苦手というわけではない朝美だが、昨晩のこの廊下の静寂さと冷たさには多少の恐怖を感じたものである。
教室に入るとみんな、吉岡満が死んだという話をしていた。友達の裕子が、
『ねぇねぇ知ってる? うちのクラスの吉岡君が自殺したんだって、噂だけどね。
だって今日学校来てないしさあ、警察が来てるしさあ』
(違う。彼は自殺したんじゃない。彼は飛んだんだ)
朝美は彼が、その大ききな白銀の翼を羽ばたかせ、大空を舞いながら遥か彼方へ飛んで
行くのを見たことを思い出した。
中学生のときに書いたやつをひっぱりだしてみました。
続きもありますが、とりあえず批評をお願いします。
>>121 そのレスいいね。
>>122 文が、こなれてない感じかね。癖のある文体だけど…
古い文だと、自分で読み返しても違和感を感じると思う。
文体の話は苦手なんでうまく言えないんだよね。
誰かにリライトしてもらうと、いろいろ分かるかも。
サザエさんパロの人、続きあるなら上げてちょ。
125 :
名無し物書き@推敲中?:02/05/18 16:55
「サタンより愛をこめて」(物語)
人類の皆様こんにちは。
わたくしは聖霊ルシファー、皆様が悪魔サタンとお呼びの者でございます。
この度、皆様にお伝えしたいことがございまして、無宗教者の多い日本で
少々風変わり・・・もとい、個性的な青年に代筆を依頼して述べさせて頂いております。
さて、まずは皆様にわたくしの父、エホバの致したご無礼についてお詫び致します。
楽園で楽しくお過ごしになっていた人類の祖先、アダムさんとイブさんに知性を
差し上げたいと思い、わたくしはエホバが独り占めしていた特別な木の実を「ちょっとだけ
ならいいだろう」と思い、ヘビを使い、イブさんに木の実をお勧めしたのでございます。
イブさんは木の実を召し上がり、そうして木の実の不思議な効果で、目が開き、さとくなられ
大変感激なさり、わたくしもお勧めしてよかったと思いました。
ところがそのままでは済まなかったのでございます。
イブさんはアダムさんにも木の実を食べさせ、お二人とも木の実の効果に大喜びで
ございましたが、エホバにそのことがばれてしまったのでございます。
エホバは「人間ごとき下賤な輩がオレの食い物に手ぇ出しやがって!!」と言い
怒り狂って、アダムさんとイブさん、そしてお二人に木の実を食べさせたわたくしを
楽園から追放したのでございます。
エホバはそれだけでは飽きたらず、病や死を人間に科せ、さらに女性には産みの苦しみまで
科したのでございます。
たかが木の実ごときでこんなことになってしまうとは、わたくしも思いもよらなかったのでございます。
それからもエホバは人間をおもちゃにするのをやめませんでした。
あるときは天に届く高い塔を造ろうとした人間の言葉をいくつかに分けてしまいました。
言葉が分断したことで違う文化が生まれ、同時に互いを理解することが難しくなり
様々な戦争がおこる火種ができたのでございます。
またある時は「悪党が増えすぎた地上にはヘドが出る。こりゃちょっとシバかにゃいかん」と言って
わずかな人間とつがいの動物と植物を箱船に乗せると、大洪水を起こして地上を滅ぼしてしまった
のでございます。
http://members.tripod.co.jp/nippon___/story.html
>>125 芥川が書きそう。つまり、大正時代レベル。まずいよ、もう21世紀だぞ。
>>120とか
>>122みたいな文章は、縦書きの方が読みやすいよな
横書きだとちらちらする
ところで、120ってどこの人?北海道?
俺、吉岡満っていうやつ知ってんだけど、同一人物かね
そいつ、メガネかけてない?
>>125 ございますな地の文とくだけた台詞の取り合わせは失敗してない?
この一人語りだと地の文と台詞が分離しないので、
語り手の雰囲気が壊れると思うんだけど。
>>126 あーん、、残念ながら九州の者です。
やっぱり、ちゃんと紙に縦で書かないとマズイですよねえ。
129 :
名無し物書き@推敲中?:02/05/20 08:47
>>126 >まずいよ、もう21世紀だぞ。
上手い物言いだね。
でも、こういう書き方も、使い方によっては面白いかも。
130 :
名無し物書き@推敲中?:02/05/24 19:23
131 :
るじる ◆SX4gF3SA :02/05/27 05:46
街中を何の目的もなくただ歩き回っている俺がいる。
視線を泳がしている時、若い女と目が合う。
何となくイヤな感じがした俺はパっと視線を外す。
次の瞬間、俺は本来見るべき風景を見ていないことに気がつく。
これはさっきの女の視点。
そうか、俺はあの女と人格が入れ替わったのか・・・。
その時感じたのは、「厚底サンダルって歩きにくいな」というだけで、人格が入れ替わったこと自体には驚いていなかった。
それから俺はその女になって、また街中を歩きはじめた。
また視線を泳がせていると、洋服屋のショウウィンドウ越しに見た鏡の向こうのスーツ姿の男と目が合った。
俺はまた瞬間的に視線を外した。
次の瞬間、俺の視点はそのスーツ姿の男のものになっていた。
また人格が入れ替わったのだ。
それから、茶髪ロンゲの男、コギャル風の女子高生、買い物帰りの主婦などと同じような方法で次々と人格が入れ替わっていった。
その時の時間は現実と比べるとかなり速く過ぎていったような気がする。
そして、最後に俺が人格を入れ替えた人物は俺自身だった。
サザエさんを書いたヤツは
続きを書かずにオレを焦らしてんのか
133 :
名無し物書き@推敲中?:02/05/29 19:49
>132
サザエさんは永遠に続くから気長に待て。
「三馬鹿トライアスロン」
三つの世界の住人が集まって、それぞれの不幸自慢をしていました。
魚「水中が一番閉ざされた世界さ。」
犬「陸上が一番不自由な世界だね。」
鳥「天空が一番休めない世界だよ。」
人「だったら三つの世界を一度に巡ると最高に不幸だな。」
まず最初に、海を泳げない鳥がリタイアしました。
その次には、陸を走れない魚がリタイアしました。
そして最後、空を飛べない犬がリタイアしました。
人「おまえ達は誰もゴール出来ないのか」
泳げない者を背に負ぶり、魚は海を渡りました。
走れない者を口に咥えて、犬は陸を走りました。
飛べない者を脚に掴んで、鳥は空を飛びました。
人「おまえ達は誰も勝てないのか」
神「その代わりに、誰も負けない」
十五分ほどで書いたから、読み直すと辛い。
カギ括弧の中に句点を打ち忘れているし……。
>>134 最後のカミサマが唐突で全体のバランスを崩している。
それを除けば、可笑しみのある掌編としてイイ線逝ってるのでは。
137 :
名無し物書き@推敲中?:02/05/30 17:15
俺も最後の神様がいらないと思った。
その直前に人が語りかけているのが3体の動物たちであるのなら、
動物たちに答えさせた方が無難だしまとまりもいい。
神様が語りかけるのも人に対してなのか動物に対してなのか
(後者じゃないとは思うけど、こっちでも面白いオチは作れると思う)
138 :
名無し物書き@推敲中?:02/05/31 00:46
>>134=135
言い訳しないの! 推敲は常識でしょ?!
感想書き忘れた。
簡素すぎて、何度も読み返しを要求する文章になってる気がするよ。
いくら何でももう少し説明していいんじゃないのかな?
140 :
名無し物書き@推敲中?:02/05/31 22:57
ちょっと変な宇宙モノ書きやした。
作家志望でないんでうまくないです。
「宇宙航海記」13月46日
小惑星群に遭遇して船は軌道を逸れこの星に落ちた。
幸いなことに燃料タンクに穴があいただけでそれを塞げばまた飛び立てる。
船の修理は一等航海士のサックスとチェロに任せて僕は燃料となる稲妻を拾うために
避雷針のついた宇宙服を着込んで船の外へ出た。
見渡す限りの赤い荒野に鋭く尖った稲妻がいくつも突き刺さっている。
稲妻たちはおそらく僕たちと同じ頃空から降ったのだろう、まだばちばちと火花を咲
かせていた。
僕は稲妻を引き抜きながら遠い故郷に残してきた恋人のことを思い出していた。
彼女はおとなしい性格に似合わず雷を怖がらなかった。
そればかりか稲光がうるさく空を駈ける深夜にわざわざ「綺麗ね」と電話をかけてき
て僕を起こしたものだ。
この稲妻に花束のようにリボンをかけて渡したら喜ぶだろうか。
厚い雲が渦を巻いて流されてゆくと赤い地平線の向こうに大きな青い星が静かに浮か
んでいた。まるで彼女が待つ故郷の星のようだ。
その吸いこまれるような青を見つめていると無償に彼女が好きだったあの曲を弾きた
くなってきた。
何度も弾いてとせがまれてもう飽き飽きしていたはずなのに指先が疼くのは抱えてい
る稲妻のせいではないだろう。
はやく船に戻ってこの稲妻をタンクに放り込んでしまおう。
そして逢えない彼女へ想いを込めてピアノを弾こう。
「…あの星にも音楽はあるだろうか。」
ふとそんなことを思いながら僕は歩いてきた道を足早に駆けていった。
>>140 そんなに下手じゃないと思うけど、ちょっと説明がぎこちなくて読みづらい。
幻想的なイメージや、エピソードはいいと思った。
ちょっと誤字ありますが見てやってください。あと「た」が
多くなってしまいました。
タイトルは決まってないです。
苦手なものが一つくらいある筈だ。
たとえば、運動が苦手、とか、勉強ができないとか。
私には苦手なものがない。運動だって陸上で中学時代全国1位に
なったし、勉強をまったくしなくても県内の有名高校に入ることができた。
クラスでは女子、男子関係なく仲が良かった。一週間に一度はラブレターが入っている程
もてた。完璧だ。私は恵まれている。恵まれすぎている。
でも、現実は厳しかった。鏡に映る自分を見て、そんなことは全く、有り得ない。
この先もそうはならない。絶対に。
私は暗いし、友達も少ない。それに顔は普通だし、特技もない。運動も、勉強もできない。
鏡の中の自分が笑っている。何に笑っているのだろうか。可笑しい。不気味だ。
隣にすんでいる佐枝子はまさに理想の、完璧な人物で、私と同じ16歳なのに大人だし、
暗くて友達の居ない私にも笑顔で話しかけ、遊んでくれる。今自分の着ている服も
佐枝子が連れて行ってくれた古着屋で買ったものだ。私は恥ずかしかったけど佐枝子は
飛び切りの笑顔でかわいい!といってくれた。顔が赤くなり、なんだか嬉しくて泣きそう
になった。それ以来この服も佐枝子も私にとっては凄く、凄く大事な存在だ。私とは
全く正反対の佐枝子が羨ましかったが、それよりも何より、佐枝子が好きだった。
私は佐枝子に何で私なんかと友達なの?と聞いたことがある。
そのとき佐枝子は笑い、こう答えた。
「一緒に話して、遊んで、笑い合いたいからに決まってるじゃん。美紀は
自分に自信がないみたいだけど、私なんかよりずっと、ずっとかわいいし、
気づいてる?歌うまいよ美紀。やりなよ。ギター弾けるじゃん。がんばればきっ
とプロになれると思うよ。本当だよ。」
「そんな・・・ギターなんて本当にちょっとだけだよ。Fコードも押さえられないし。
それに歌だって好きだけど、うまいと思ったことないし・・・それに人前でなんて歌えないよ。
顔だって佐枝子ちゃんの方がずっと・・・」
「ばか」
目を見開いた。佐枝子が泣いていたのだ。私の頭をぎゅっと抱きしめて
「ばか」と何度も繰り返している。
「佐枝子ちゃん、どうしたの?私、悪い事言った?ごめんね。泣かないで佐枝子ちゃん。」
佐枝子は私の頭を右手で撫でながら左手で涙を拭って、今度は笑っていた。
「私たち、親友なんだよ美紀。」
佐枝子との今までの思い出がどんどん頭の中でフラッシュバックした。私は何を聞いていた
んだ。解らない。なんと答えればいいのだろう。言葉が、見つからない。嬉しくて私は
二度目の涙を佐枝子の前で見せそうになった。こらえた。
「うん」
「ずっと、友達だよ。だからもう、何で友達なのかとか考えなくて良いよ。
私たち親友だもの。もうやだ、美紀って。恥ずかしいなぁ。」
「ごめん・・。」
佐枝子と目が合って、ややあってから思い切りに笑った。笑い合った。
今までだって、私は佐枝子のことを親友と思っていなかったわけでは
なかった。でも、直接佐枝子の口から親友という言葉を聞いて無茶苦茶に
嬉しかった。同時に、こんなことを聞いた自分が恥ずかしかった。佐枝子は
いつだって私のことを気にかけていてくれた。自分はそれに気づいて
居たはずなのだ。
「私、馬鹿なこと聞いたね。」
「そうだよ美紀、今度は謝るなよ。あんた謝りすぎ。」
幸せに、そして冗談ぽく言った。
「ごめん」
「ばか。」
今日は何故か佐枝子との思い出がどんどん蘇ってくる。
何か不吉な予感がした。
学校の帰り道、一面にどこかで見たことがあるような黄色い花が咲く、
公園のような場所のベンチに、私と佐枝子は並んで座った。高校は
同じ場所に行きたいという気持ちもあったが、佐枝子と私では頭の出来が
違いすぎた。私に合わせて低いところに入ってくれないかな、と馬鹿なことを
思ったこともある。でも、佐枝子がそれに気づいて
「一緒のところには行けない。私、医者になるんだ。医者になって小さい子供
の、小児科。小児科医になって小さい子を助けたい。小児科医ってどんどん
減ってるって聞いたんだ。嫌味に聞こえるかも知れないけど、私は頭が人より
も数倍良いと思ってる。だから、馬鹿みたいだけどそれを人助けに。」
といったのを聞いて凄く、凄く応援したい気持ちになった。私が確信した
ところでどうになるわけでもないのだが、佐枝子は立派な医者になれるだろう。
それに、佐枝子は謝らなかった。佐枝子の決心はとても固いもので、
きっと崩れない。私を捨ててでも(捨てるってなんだよ、美紀)
医者になって人々を助けたいのだ。がんばれ、佐枝子。
佐枝子の方を見ると、佐枝子は真っ直ぐ一点を見つめてボーっとして
いるように見えた。
「佐枝子ちゃん。どうしたの、何か考え事?」
佐枝子はうつろな目で前を見たまま、動かない。
「佐枝子ちゃん?」
呼びかけにも反応しない。恐ろしいことに気付き、愕然とした。佐枝子
の耳から血が流れていた。だらだらと流れ続けている。
驚き、あたふたとしながらハンカチで佐枝子の耳を押さえた。ハンカチは
直ぐに真っ赤に染まって─
涙が出ているのと、自分が叫んでいたことに気付いて目が覚めた。
悪夢だった。放心していたが、時計を見るといつもおきる時間になって居たので
あわてて支度を始めた。佐枝子があんな事になる夢など、縁起でもない。
夢には自分では気付かない思いが出たりするという話を聞いたことがある。
自分の頭の奥のほうでは、こうなる事を望んでいるとでも言うのだろうか。
自分に吐き気がして、朝からいやな気分になった。
それに佐枝子に申し訳なかった。こんな夢を見てしまった事が、恥ずかしかっ
た。ごめん佐枝子ちゃん。私酷い夢を見たよ。夢くらいで謝るなよ、ばか。
「美紀!」
母親が青ざめた顔で部屋の扉を開けて叫んだので私は驚いた。学校に遅れる
ってわざわざ言いに来なくても間に合うよまだ。
「どうしたの?まだ、間に合うよ。支度もうできるから─ 」
「佐枝子ちゃんが、佐枝子ちゃんが、、」
「え。」
私は、胸を押さえた。
私が美紀と初めて会ったのは小学6年生のときだ。6年生の終わりに引っ越し
てきて隣の家に挨拶しに行く事になり、玄関口でよろしくね、と声を交わした。
美紀は終始おばさんの後ろに居て、私と目を合わせなかった。
中学に入学してクラスが一緒になって、帰りは一緒に帰ることにした。
私から誘ったのだが、いつも美紀はボソボソなにか言うだけで一人で帰りた
そうだった。でも徐々に話していくうち優しくて、かわいらしい性格が好きになっていた。
一ヶ月も学校に行くと美紀が何故こうも暗いのか直ぐに解った。いじめられている。
殴ったり、蹴ったりとかそういうものだけじゃない。わざと聞こえるようにし
て陰口を言われている。暗いとか、母親しか居ないとか。そんな事、何が。面
白いの?馬鹿にもほどがあるよ。大体美紀が暗いのはあんたらのせいもあるん
じゃないのか!殴ってやりたかった。でも、出来なかった。自分が怒られるのが
嫌だったのかもしれない。卑怯で卑屈な、一緒なのか私も。助けないで見ている。
私もいじめているやつらと一緒なのか。
帰り道私は美紀に聞くべきか迷ったが、聞いた。それなりに仲良く成って来ていると
思ったからだ。
「美紀、何か悩んでいることとか無い?」
「無いよ。佐枝子ちゃんは?」
「本当に、無い?」
美紀は口を一瞬開きかけ、直ぐに閉じた。目が潤んでいた。体が震えている
ようにも見えた。痛かった。痛烈に胸が軋んだ。
「私は、味方だから。怖かったら私のところに来ればいい。私は美紀のこと凄く
好きだから。」
美紀は涙を流すだけで何も言わなかった。
胸が苦しい。母親の表情を見れば佐枝子に何かあった事は十分理解できる。
でも、聞きたくない。嫌だ、やめて。何があったの?やめて。嫌だ、嫌だ、
嫌だ。
「佐枝子ちゃんが、佐枝子ちゃんが昨日遅くに病院に運ばれて、今、意識不明の
重体だって!学校は良いから!用意して。病院行くよ。」
そう言うと母親は部屋を出て階段を駆け下りて行った。目には涙が浮かんで
居たようにも見えた。
心臓が激しく一回呻いた。現実味が沸かない。いや、怖くて、怖すぎて
認めたくないんだ。私は佐枝子に何があったのかは解らないが、し、死ぬ
ような事が(ない。絶対ない!)あったらどうなるんだろう。解らない。
今は一刻も早く、佐枝子ちゃんの下に行かなくては。もし、もしも間に合わなかっ
たら・・・・・大丈夫。佐枝子ちゃんはまだ生きているんだ。死ぬわけが無い。
「解った。早く支度する。」
妙に落ち着いた調子だった事に自分で驚いたが、体中が暑くなっているの
にも気づいた。それに、胸が痛かった。鼓動も早くて、強い。
支度が終わったのにその場を動けないで居ると、再び母親が入ってきて
私を引っ張った。病院に向かう車中で私にしっかりしなさい、とか佐枝子ちゃ
んが頑張ってるんだからあんたもしっかり応援してあげなきゃ、とか言っている
様な気がした。良く解らない。聞こえない。
「さ、佐枝子ちゃんどうしたの?事故− 」
母親は今まで見た事の無い寂しげな目で私を見つめた。
「いいから、佐枝子ちゃんにちゃんと付き添ってあげなさい。頑張れって
言ってあげるのよ。」
「それじゃ答えになってない。言ってよ。私は大丈夫だから。」
「病院に行って佐枝子ちゃんに会ってあげて、それからよ。」
病院に着いて受付で問い合わせると、比較的若い医師が案内をします
と言って歩き出したので、私と母親はわかりましたと言い、着いていった。
徐々に近付いている現実が、恐ろしく胸を呻きさせる。息がくるしい!
「佐枝子ちゃんは、三浦さんは今、どんな状態ですか?」
母親が聞いた。そうだ、それを一番聞きたかった。医師はその場で止まると
淡々と話し始めた。
「私は、副担当のものです。従って担当の医師からクランケ、三浦さんのご両親に、
詳しい説明をされると思いますので言及は避けさせて頂いて、簡単な説明しか出来
ませんが三浦さんは今頭を強く打って大変危険な状態です。意識もはっきりして
いませんでした。今から集中で説明があるかと思います。家族の方が同意されたら一緒に
お聞きになったらどうですか。」
「解りました。」
医師は再び歩き出し、5分ほどで集中治療室らしい場所の前に着いた。佐枝子の
両親が肩を並べて座っている。それに、警官もいる。何やら話しこんでいるようだ。
本当に、何があったのだろうか。おばさんは大分痩せたように見えた。
「美紀ちゃんに知子さん。来てくれて有難うございます。」
知子と言うのは私の母親の名前で、私と佐枝子が親友であるように、
私の母とおばさんも親友なのだ。
「おはようございます。佐枝子ちゃんは、どうなんですか?」
おばさんが言おうとしたが、うっっと呻いて顔を伏せてしまった。
おじさんが泣くな、と言いおばさんを叱った。
そんなに辛い、酷い状態なのか。再び胸が呻く。痛む。
「佐枝子は昨日、学校から帰る途中に誰かにぼ、暴行されたらしい。
殴られて、けられて痛かったろうよ。犯人はまだ捕まってない。路上で
見つかったんだよ。顔中あざだらけで、血だらけで。まだ、病室には
入れないよ。危険な状態だそうだ。畜生。」
なぜか衝撃はなかった。むしろ落ち着いてさえいる。現実味のなさすぎ
る話だ。なんで?佐枝子が?まさか。病室の扉を見て佐枝子に会いたくな
いと思っている自分に気づいた。扉の向こうには怪我を負った佐枝子が
私を待って、くれているだろうか。
おじさんがタバコに火を付けて口に寄せた。佐枝子は父親がタバコも
ギャンブルも、酒もやらない事を自慢していたのに。ここは病院で、
吸ってはいけないとおばさんが注意した。
一度煙を吐いたタバコは酷く不味そうだった。
改札を出て、駅構内の本屋で雑誌を買った。暇つぶしだ。まぁ、
10代の女の子が普通に見るファッション誌だろう。辺りを見回した。
居ないか。ごく稀に美紀と帰りの時刻が重なるときがある。そう
成ったときはとても嬉しくて、楽しい帰り道になる。
あぁ私は一緒の高校に行くべきだったのかな。医者になるのに
大学からだって間に合うじゃないか。勉強ばかりでつまらない。
友達だってみんな、蹴落とされまいと必死だ。どこにも本当の友達
なんていない。
大きく一度溜息をはいて、家に帰る為、階段を降りようとすると、
肩をたたかれた。
「佐枝子ー!"あ"たし、覚えてる?覚えてるよねー?アハハ。まだ
卒業して何ヶ月もたってないっつーのね。はは。佐枝子?どうした?
元気ないの?ねぇ、暇?暇だったら遊ばない?ね?」
茶髪の髪に、ひざ上に上げたスカート。目立つアクセサリ。変わっていない。
堂島真理絵だ。中学校で美紀と共に3年間一緒だった堂島真理絵が声を掛けてきた。
最悪の気分だった。
冗談じゃない。この女が美紀を虐めていたんだ。それを私がかばって、
殴った。人を殴る事だけはしたくなかったが、ある日耐えられなくて
教室で顔面に右ストレートを思い切りぶちかましてやった。決まって美
紀が座りこまされる場所にどしっと尻餅をついて、鼻血を出しながら私に
こう言った。
「はぁ、恋人かよ、気持ち悪い。いいよ。佐枝子に殴られたんじゃさ、怖いもん。はは。
愛の力は強いですーってか。もう、虐めないよ。良かったね美紀。もう虐めないってさ。」
いつも後ろに付いている何人かが笑う。真理絵は立ち上がると呆然と
している美紀に「ごめんね」と言うと、取り巻きと共に教室を出て行った。
その後教室に入ってきた担任に、酷く怒られた。真理絵か、美紀を助けた
私を良く思っていない誰かがチクッたのだろう。両親にも当然怒られると思ったが、
その日美紀は初めて虐められていたことを話したのか、美紀のおばさんと美紀がが目
を潤ませながら家に礼を言いに来たので、怒られなかった。泣きながら私に有難う
という美紀を見て、私は正しい事をしたんだと、思った。
それが、中学1年の時だ。それから真理絵とは全く話していない。
何故今頃、声を掛けてきたんだろう。
「ごめん。帰りに寄り道はしないことにしてんだ。私、真面目だからさ。」
フッと真理絵が笑い、手を横に振った。
「さようなら。」
真理絵がそれから何も声を掛けてこないので、私はそのまま階段を下りた。真理絵は
何で声をかけ─
目の前に5〜6人の男が居た。全員ヘルメットをかぶっている。この駅には4時を過ぎると
降りる場所によっては誰も居ない場合がある。周りには誰も、居ない。一人が私の後ろを
気にしたので振り向いて見ると、真理絵が笑っていた。見た事のある笑みだ。
「佐枝子、少し遊ぼう。」
角材を持った男が近付いてきて、状況が解ってきた。取り敢えず、逃げなくては。
家までは30分以上掛かるが、その辺の店なら、2分と掛からない。
走れ!走れ!走れ!走れ!走れ!走れ!走れ!走れ!走れ!走れ!
近付いてきた男に簡単に手を捕まれ、角材で殴られて、意識を失った。そのまま
車に押し込まれた。走ってなかったんだ、私。あぁ訳がわからない。何だよ、何だ?真理絵。
目が覚めるとワゴンのような車の中に居る事が解った。隣には真理絵が座っていた。
頭に鈍痛が響く。
「真理絵」
口が重たく開いた。
「なあに」
「説明して」
「何を」
「何で殴られて車に乗せられなきゃならないの?それに、どこへ連れてかれるのかな。」
真理絵はまたフッと笑うと開いていたバンの窓を閉め、言った。
「まぁ、理由と聞かれればさ、はは。無いんだな。あの時、解る?
鼻血出たじゃん?んでさ痛かったんだー。あれさぁヒビいってたんだよね。
あたしの家さー金持ちじゃん。お嬢様だから殴られた事なんてなかったんだよ私。
それなのに初めて殴られて、ヒビいってんの。はは。親が治療費貰うって言ったんだけど
止めたんだよ、私。だって格好悪いし。あたしにも落ち度あったしね実際。虐めなんてよく
ないよね。あんなの馬鹿がすることだよ。」
「していたじゃん。馬鹿。」
「あーそれ痛い。むかつくわ。うん。それで、あたし佐枝子とあの日から仲良くしたかったの。
なんか格好よくて、美人で、頭良くてー優しくて。うーん凄い。あたくし堂島真理絵に
釣り合うのは佐枝子しかいないなーって。みんなガキっぽくてさ、糞みたいな話で笑って、
男子は男子で下半身張らせてさ。くだらないなーって思っている中、佐枝子だけはあたしの友達に、
親友にしたかった。けど、佐枝子は美紀を虐めてた私を友達と見てくれない事なんて解ってた。
だから、だから、その、あれ、美紀なんてどこが良いの?暗くて、何も無いじゃない」
バンが止まり、前のほうに乗っていた男たちが降りた。どこに着いたのだろうか。
「真理絵と違って心が清いよ。」
「そういう佐枝子、大好きだった。」
だった。?
真理絵は私に先に車を降りるように言い、私の後に降りてきた。
辺りは真っ暗だった。時計を見ると深夜12時を回っている。8時間も車に乗っていたのか。
「ここ、どこ?」
「さぁ、なるべく遠くに来るように言ったんだ。この人たちは、みんなあたしの友達。
ま、ヤるだけでお金くれる人たちかな。」
「お金なら持ってるんじゃないの?」
「まぁ、いいから。帰り道にでも時間があったら話してあげる。あ、そうだ。ちゃんと
今日中には地元に帰るから。心配しないで。美紀とか佐枝子の母親は心配してるかもね。今頃。」
「リンチって初めてだな。」
「あ、解った?」
だんだんと暗闇に目が慣れてきた。家のような物が見える。
「佐枝子、今、何時?」
「時間?12時ちょっと過ぎ。」
言うと真理絵は笑い出した。何が面白いのだろう。
「だ、だまされた?」
「は?」
「佐枝子が寝てる間に時計いじって進めたんだ適当に。ははは。
まだ、6時前だよ。驚いた?」
「1時間半くらいしか車に乗ってなかったって事か。」
「ね、驚いた?」
驚いたというよりも、何故こんな事をしたのかわからない。
「驚いた、呆れた。」
「でもさ、だまされるくらい暗いでしょここ。えーっと正確には
今、5時47分。それなのにこんな暗い。人も居ないし、車の通りも無い。
ここ、あたしの別荘なんだ。家族のもあるけど、ここはあたし専用。
駅から一時間ちょいで着くからよく来るんだ。大好きなんだ、ここ。
人も居ない、何にも無い。タクシーで一人で来れば世界にあたししか
居ないような感覚になれる。一番安らげるところ。だから、佐枝子に
来て欲しかった。」
男たちのうちの一人がやっぱりだめだと言って車に戻った。真理絵は
何も言わなかったが、男たちのうち数人が文句を言っている。
「佐枝子と友達になりたかったな。」
「私もくだらない事で気を紛らす前の、真理絵に会いたかったかも
しれないな。」
「嘘。」
後頭部に一段と強い衝撃が来たかと思うと佐枝子はどこか、
遠くに着いた。白くぼやけて見えるその場所は、なぜか懐かしく
感じる自分の部屋だった。
あ、美紀が遊びに来てる。なんだよ、何回来て照れてるんだよ。
んむむ。何そのケース?楽器?
「ふふ、秘密。もうちょっと待って。」
なんだぁー。美紀いつからそんな性格に─
「解った。笑わないで、聞いてね。」
なに?なに?場合によっては、笑うぞ。
「嘘でも笑わないって言ってくれたって。」
もう、本気にするなよ。冗談だよ。ばか。
「あはは。解ってる。それでね、佐枝子ちゃん今日誕生日でしょ。」
おー!やっぱり覚えててくれたか。今年は何、くれるの?なんてね。
冗談だよ。
「うん。実は私、お金なくって、本当に本当に何て言ったら。」
わかった。全然OKだよ。こうして誕生日に遊んでるだけで最高
じゃんか。きゃっ、恥ずかしい、美紀。
「ごめん!でもね、代わりになるか解らないけど、、」
やだ、手紙?私、泣いちゃうよ。美紀は曖昧にやにやしながら、言った。
「手紙にもしようかと思ったんだけど、実は、このギターで下手だけど
歌、作ってきたの。だから、聞いて欲しい。」
うそ!凄い!作ったの?凄いじゃん!聞かせて!聞かせて!
「そ、そんなに期待通りに出来たかどうか解らないけど、じゃぁ弾くね。」
うん。お願いします。
美紀はアコースティックをケースから取り出すと和音をじゃらじゃらと
爪弾き始めた。でも、試し弾きという感じだ。
「はは、やっぱり恥ずかしいなぁ。でも、お祝いだから。」
美紀の柔らかくて優しい歌と詩が、耳に染み入ってきた。決してギターは
うまいとは言えなかったが、柔らかなメロディと歌は素晴しい物であると言えた。
フレーズの一つ一つが美紀との思い出を、思いださせたでも、お金ないからってギタ
ーで歌つくるなんて、恥ずかしくて、本当に可愛くて、美紀らしいな。嬉しいよ、私の
ために歌をつくってくれるなんて。最高だよ。
歌い終わると恥ずかしそうな顔で美紀が言った。
「こんなのしか出来なくてごめんね。」
ううん、今までで一番最高のプレゼントだったよ。
心から礼が言いたい。
「ありがとう、美紀。」
真理絵は既にドライバー1人に成っている行きとは違う車を走らせていた。
「あーぁこの辺、えーと今は9時過ぎか。人居ないなーしかし。」
きょろきょろと辺りを見回して、歩道を歩く20歳くらいの女性を見つけた。
「いた、しかもケータイ持ってるよ。この人の1キロ手前くらい先で
止めて。」
ドライバーの男は力なく返事をすると、1kmメートルほどで車を止めた。
真理絵は後部座席から、既に意識のない佐枝子を抱きかかえると、歩道に
そっと寝かせた。多分、あと10分弱もあれば、あの女の人が佐枝子を見つけて
救急車なり、なんなり呼んでくれるだろう。この道は一本道なのだ。
そうしたら、まだ助かるかもしれない。ここから病院まではそう、遠くない。
女性のほうに深く、頭を下げた。
「おねがいします。」
車に乗り込み、真理絵は酷く、疲れ、考えた。このまままた、別荘に行って
この男を咥え、そして、金を貰って、あの男たちにお金を払って、考えよう。
この先の事は、ゆっくりと。
一瞬あわただしくなったかと思うと医師が出てきて、何事かおばさんと
おじさんに言い、病室へ入るように告げた。おばさんが私のほうを見て
呼びかけ、その目を見てとてつもなく怖くなった。佐枝子が、死んだ。
間違い無かった。嘘じゃなかった。近くにいた警察が走りだしたのが見えた。
佐枝子は寝ていた。顔は膨れて、腕にはあざが沢山あった。看護婦が器具を
外している。母が入り口の所で泣いていた。おばさんは佐枝子の傍らで独り言を
言いながら、呻いていた。おじさんは手を強く握って顔を真っ赤にして泣いていた。
私は、解らない。呆けている。病院について4時間ほどたち、初めて病室に
入れるかと思えば、佐枝子は傷だらけになり、死んでいる。
「佐枝子ちゃん。」
佐枝子は何も言わず、ただ寝ていた。
あぁ、もう、会えないんだ。死んでしまったんだ。意味のない事で笑えないんだ。
一緒に町を歩けないんだ。死んでしまったんだ。公園でジュースを飲みながら
何時間も話すことは出来ないんだ。佐枝子ちゃんは、死んだんだ。
もう居ないのだ。
どこにも。どこを探しても。
自分の頬に手をやると涙が流れていた。感覚なく、流れていた。
あ、泣いているや。私、泣いてしまった。
ばかっていわれちゃうよね。あぁ、あぁ。うん。うん。うん。
死んじゃったんだね。佐枝子ちゃん。
涙が溢れ、その場にひざを着いて泣いた。
目覚ましがなり、朝10時に起きた。休日はいつもこの時間に起きて、
最近はどこかへ行く様になった。どこというわけでもなく一日いっこずつ
あらたな駅に降りてみる。そしてぶらぶらする。佐枝子が死んで一ヶ月が
経った。もしかしたら佐枝子を探しているのかもしれない。
そんなことが無駄なのは解っている。居るはずなど無いのだ。私は
もう、解らない。
家を出て佐枝子の家の玄関を開けた。いつも休日のこの時間は焼香を
上げさせてもらっている。勝手に入って良いと言われているので問題ない。
家に上がり、多少無理の見えるおばさんを見るたび胸が痛む。
おばさんが麦茶を持ってやってきた。
「麦茶だけど、一杯飲んでいきなよ。」
「はい、有難うございます。」
おばさんは佐枝子が死んでから、大分やつれて、無表情に成った。自慢の
一人娘だったんだろう。私も、凄く、凄く自慢の友達でした。
おばさんが茶菓子を食べるか聞いたので断った。おばさんは沈黙に耐えられないのか
話し始めた。
「佐枝子をあんなことにした人たちはまだ捕まらないんだよ。情報もないの。
この辺、人いないでしょう。夜になると特に。だからかもね。それでウチの主人
たら、休日になるといつも居ないでしょ?探してるのよ。そんな事をした人たちを。
見つかるわけ、無いのにね。」
「あ、」
言葉に詰まった。なんと言ったら良いのか。見つかりますといったところでそんな事、
解らない。証拠も、痕跡すらもないんだ。それに見つかったところで佐枝子は戻ってこない。
佐枝子は誰かに殴られて後頭部の打撲が原因で近くの病院で死亡しました。
「じゃぁ、また来週あげさせてください。私はこれで。」
「有難うね、美紀ちゃん。私は美紀ちゃんみたいな優しい友達がいて佐枝子、幸せだったと
思うよ。」
佐枝子の家をでて、駅に向かうためバスに乗った。いつになく饒舌だったおばさんの言葉を
思い出した。
美紀ちゃんみたいな友達がいて、佐枝子幸せだったと思うよ
ううん、私は何もしていない。してもらっただけだ。何も出来なかったよ。佐枝子ちゃんには
いつも迷惑を掛けていた。私は救ってもらってばかりだ。優しい心は佐枝子に教わったのだ。
佐枝子には良いところしか浮かばない。悪いところなんてない。
そんな、佐枝子ちゃんを殺した。殺した人間がどこかにいるのだ。
私に出来る事はあるだろうか。
バスのテープが終点を告げ、駅に着いた。いつもの休日より
明らかに憂鬱だった。それが、いつもよりおばさんが饒舌だった
からなのか自分の力の無さにいい加減嫌気が差したからなのかは
解らない。
電車に乗る為、階段を上ると奇妙に存在感を放つ自分と同じ位の
歳の女子高生らしき人物に目が行った。どこか、佐枝子に似ていた。
視線を剥がし切符券売機の前で考えた。今日はどこの駅に行ってみようか。
まぁ、大体はここで決めた駅ではなく乗り越しで精算するのだが。
「よっ」
声を掛けられ、後ろを振り向いたとき私は胸が跳ねるのを感じた。
─真理絵だ。さっきの女子高生は真理絵だったのだ。
「美紀、どこ行くの?」
「どっか、買い物。」
「ちょっと時間、預けない?近くに公園在ったよね。行こう。
話したい事あるんだ。」
「でも」
「虐めたりなんてしないよ。」
真理絵の目は変わっているように思えた。自分にあらゆる
暴力をしていた時の無表情で、焦点が遠くにある感じに
どこか、優しさが加わったように見える。その瞳を信じて
良いものか一瞬と惑った。が、断る理由も、急ぐ理由も
何も無い。真理絵とじっくり話してみるの方が有意義かもしれない。
「解った。じゃぁ、飲み物でも買って飲もう。」
「じゃ、行こうか。」
公園に着いて、ベンチに腰を下ろした。この公園は寂れていて
どこか不潔だ。そのせいで休日の11時という時間でありながら
自分たち以外に誰一人として居ない。
会話なく飲み物に口をつけた。正直言って真理絵と何を話せば
良いのか解らない。何のために声を掛けたんだろう。
最初に口を開いたのは真理絵だった。その視線はどこか遠く、
虚ろに向かっている。
「美紀、残念だね。佐枝子こんな事になって。」
「うん。」
真理絵がどこで知ったのかはわからないが新聞で察知したのか
友達に聞いたのだろう。もしかしたら佐枝子が死んだ事を真理絵の
仲間たちは心のそこから笑っているかもしれない。
「私は、正直に言うとあ、私はだって。まぁいいや。私は佐枝子が
好きだった。美紀と同じように話したかった。でも、出来なかったんだよ。
自分は出来なかった。佐枝子に心の奥を見透かされるのが、嫌だった。
佐枝子って美紀の事、自分のことのように解るでしょ。だから。
美紀にいじめをさせたのは、何となくだった。自分には無かった
優しい感じが鬱陶しかったのかもしれない。その事を多分、
謝りたかった。ごめん、美紀。」
真理絵の独白はどうやら嘘ではなさそうだった。真理絵は
一見強いようで居て、とても臆病な性格なんだろうか。
だから、取り巻きを作る。
しかし、ごめんと言われてもどう返せば良いのか。
美紀が無言で居るので真理絵は続けた。
「美紀。会話の辻褄が合わないようだけど、私と今更だけど、
佐枝子に比べたら馬鹿みたいに小さいけど、代わりには
成れる訳無いけど、私と毎週、この時間、この場所で話さない?
友達にならない?」
「なんで」
「なんでって、酷いなぁ美紀。」
「ごめん」
私は真理絵に佐枝子の影を見つけたような気がした。
そして、何かが垣間見えている。その何かが何なのかは
解らない。
「友達に、なろう。」
「うん」
真理絵は私のほうに視線を持ってきて、嬉しそうに笑い、
頷き、また、佐枝子のことを口にした。
「佐枝子を殴って殺した犯人を見つけたら、どうする?」
「何を。そんなこと。」
「私なら、思い切りに殴ってやる。佐枝子がそうされた様に
角材で思い切りよく頭を吹っ飛ばしてやる。それで、夜の
町に投げ捨てて、笑う。」
真理絵は自分が角材で、とまだ誰も知り得ない事を口にしてしまった
ことに気づき、美紀の顔を窺った。
「私は、見つけても何もしない。何もできないと思う。
私は馬鹿で、何にもなくて、佐枝子ちゃんが居なかったら何もできない。
憎みはしても、頭の中で何回殴ってみても、実際目の前にしたら
何もできない。ただ、逃げるかもしれない。だけどそれだけじゃ
終わらしたくない。何か出来るならおじさんや、おばさんの為に
する。」
「それは私の本心でもあるかもしれないよ。みんな、そうだ。多分。」
言うと、美紀は真理絵の肩に手を伸ばしてきた。真理絵は驚き
何か言おうとしたが、思い浮かばない。友人になったとういう合図
だろうか。手が、首元にまで来たとき真理絵は思い、言った。
「私は少し、間違っただけなのかな。普通に話しかけて、馬鹿みたいに
着いてくる奴らみたいに佐枝子と話せばよかったんだよね。どうして
そんなことが出来なかったんだろう。」
美紀は真理絵に別れを言い、再び券売機へ向かう事にした。
まだ、12時を少し回ったくらいなので出かけるには十分だ。階段に来たとき
まだ、ベンチに座ったままの真理絵を見て思った。
私には案外、誰とでも対等に話せる力があるのかもしれない。
いじめていた相手と普通に話す事が出来た。まぁ、どうでもいいが。
電車に乗り路線図を見て考えた。私が降りた駅は何個在って、
あと何駅残っているのだろうか。当然、途中でやめる事も出来る。
強制ではないのだ。だが、行ってみたかった。まだ見ない駅を見て
見たかった。過ぎてしまった駅の記憶は酷く曖昧で不鮮明になる。
しかし、そこに居たときにはその場所、その時間の自分に今が確実に
在ったのだ。だから、今現在の自分が居るのだ。
佐枝子と過ごした時間は確かに、あの店に、自分の部屋に、学校の
帰り道に、ただの公園に、在ったのだ。そして今も、私に在るのだ。
路線図を見てこの駅から3つほど言ったところの駅に降りてみる事に
決めた。
もちろん、ひとりだ。
もう佐枝子は居ないのだから。
.
>>142 途中までしか読んでいませんが、まず文章として成立していない部分が多すぎます。
冒頭は、「誰にでも苦手なものが一つくらいはある筈だ」
の意味ですよね?主語がありません。
>でも、現実は厳しかった。鏡に映る自分を見て、そんなことは全く、有り得ない。
これも一つの文章として成り立っていません。その他多数。
まず普通にきちんとした文章を書きましょう。主語述語を考えて、
文章の頭と終わりで矛盾が無いか確認しながら、もう少し校正を重ねて下さい。
>>154 初めて書いてみたものなのでこういった
指摘を貰えて嬉しいです。指摘部分が多すぎですか、、
頑張って文章が書けるようにします。有難うございます
ガイドライン読まずに書き込んでしまいました申し訳ないです。
>死
日本語は主語省略できるのが魅力だし、適宜省略する方がいいんだけどね。
でも視点の切り替えは慎重に。
文末が過去形が多くなったということだけど、
現在形を交えてリズムを作るといいよ。
物語としては悪くないと思う。
>私は佐枝子に何があったのかは解らないが、し、死ぬ
>ような事が(ない。絶対ない!)あったらどうなるんだろう。
こういうの、どうかなぁ…(w
あと、日本の医師はあまりクランケなんて言わないとおもうな。
158 :
名無し物書き@推敲中?:02/06/06 20:20
機体が着地した。
そして電源が落ちた。
幸い現在位置では朝のようだ。
日光が、辺りを照らしてくれる。
機体のガラス越しでは、地球の風光明媚な場所を見ているようだった。
樹があり、獣があり、鳥がある。
さらに人間はも。しかも、俺の周りに集まっている。
空から落ちてくる奇怪なものを見て、それを神だと思うだろうか、悪魔の支配者だ
と思うだろうか。
後者の可能性がないわけではない。
翻訳機だけでなく、腰に護身用の銃を下げておいた。
コックピットを開く。
翻訳機のスイッチを入れ、周りの群集に言った。
「こんにちは」
満面の笑みを浮かべるのがコツだ。
異文化コミュニケーションは、礼で始まる。
ざわめく群集の中、村長らしき人物が進み出てきた。
「こんにちは。ところで、あなたは誰ですかな」
「遠い星からやってきたものです。決して、空からの支配者ではありませんです」
緊張で、汗が吹き出てきた。きっと顔はインクをこぼしたように赤いのだろう。
しかし、村長はうっすらと笑みを浮かべ、言った。
「もちろんそんなゆうには思っていませんよ。この星じゃあ、お客さまは丁重に扱う
のが習慣なのです」
彼が手をニ、三度叩くと、俺の周りに数人の男が寄ってきた。
駕籠で運んでくれるようだ。
周りの目を気にしながら、駕籠の中に入った。
すると、体がふっと上がり、小気味良い振動が伝わってきた。
159 :
名無し物書き@推敲中?:02/06/06 20:21
周りよりも、ひときわ立派な建物の前で、駕籠は止まった。
「どうぞ、お入りください」
村長が手招きしている。
それに従い中に入ると、果実の豊潤な香りが鼻をついた。
「さあ、遠慮なく召し上がってください」
言われる前に、俺の手は果物をつかんでいた。
口にふくむと、みずみずしい果汁が広がる。
そしてさっぱりとした甘味。
夢中で食べていて、気が付くと果物はひとつもなくなっていた。
「よほど気にいられたようですな。次のもお気に召すとよいのですが」
村長は再び手を叩くと、今度は野菜のサラダやパスタのようなものが運ばれてき
た。
これもすばらしい味だった。
新鮮で気持ちのよい歯ごたえの野菜、ほのかな甘味のある穀類。
考えた。
これだけうまい食べ物があるのなら、それを食べて育った牛や鳥の味はどんなものだ
ろうと。
肉の味を想像していると、自然に今ある食べ物をたいらげるのが早くなった。
「あれだけ果実を食べておきながら、こんなに早く食べ終わるとは」
村長は驚いていた。
「次が最後です。味わってくだされよ」
村長が再び手を叩く。
口のなかに生唾が湧いてきた。
ニクニクニク……頭に響く。
が、出てきたのは果実だった。
「く、果物?」
思わず口に出た。
期待はずれだったという気持ちを、村長も察したのだろうか。
「我々の食事作法は、果実で始まり果実で終わると言います。なにかご不満でもあり
ますかな?」
「あの、お肉はないのですか」
「肉?ああ、大豆のことですな」
「いや、牛とか鳥とかの肉のことですよ」
たまたま外にいた動物を指差した。
すると、村長は天地が逆転したかのように驚いた。
「あなたは、動物の肉を食べているのですか。あの方が食べるなといった肉を」
しばらくすると、村長の驚きは怒りに変わった。
弁明する間もなく、周りの屈強な男たちが飛び掛ってきた。
160 :
名無し物書き@推敲中?:02/06/06 20:23
その本には、法律のように、守らなければいけないことが書かれていた。
中には、肉を食べてはいけないことや、生んだ子供を親は教育してはいけないことな
どもあった。
すべては、昔地球にかけた迷惑を、つぐなうためだと書かれていた。
そして、罪を清算した後は、これ以上悪事を犯さぬよう人類は姿を消す。
それが、人類の最高の選択であるらしい。
判断したのは、人類の英知。あのコンピュータだった。
人類は存在しないほうがよい。
人類の英知を集約したコンピュータの判断だから、間違いないかもしれない。
はたして人類の叡智はないのだろうか。
>>158-160 ストーリーテリングの技術が皆無であるな。
>>160の設定をサスペンス仕立てで徐々に明かしてゆくのが正道だろ。
怠けずに書けよ。語り手の立場、正体も不明のままだ。
162 :
エヴァっ子:02/06/08 21:24
ただなんとなくナンパしてみた女だった。
名前を聞くと、名前を『るい』と言った。
何年か前に死んだ女と同じ名前だった。
しばらく話をした後、真夜中に迷惑な音たててバイクで突っ走った。
るいは、見かけによらずそういうことが好きなんだと言ってた。
30分ぐらい突っ走ってたっけ?るいがいきなり海岸へ行きたいと言い出したんだ。
真夜中の海岸、波の音、足跡の無い砂浜。
どれもこれも不気味なものだったが、るいは楽しそうに砂をけり上げていた。
「ねぇ」とるいが不意に言った。
「お化けって信じてる?」
イタズラっぽくそう俺に言った顔が可愛かった。
だが、俺はるいが数年前に死んだ女じゃないかと少し思った。
とりあえず「信じてる」と言うと、るいは嬉しそうによかったと呟いた。
「あたしね、友達が三年前に自殺しちゃったの」
そうだった。るいの言葉で俺は思い出した。あいつも自殺したんだ。
「その子ね、スッゴイ寂しがり屋でさぁ………わがままで、不器用で、運動音痴で………」
思い出すように空を見上げて言ったるいの言葉は、俺の胸を締め付けた。
「好きな人もいたんだけど、その人、その子のことはもう忘れちゃっててね」
ふぅ、と一息るいが息をはいた。
「ごめん、ちょっとその子の事思い出して愚痴りたくなっちゃったんだ。私、もう帰るね」
そう言ってにっこり微笑んだら、るいはぼんやりと消えていった。
気が付くと、俺は真っ暗な海を一人ぼっちで見つめてた。
次の日、俺はるいの墓に言ってみた。
るいが死んでしばらくは、ここでぎゃーぎゃー泣いてたのに、今ではもう忘れたなんて………。
ホコリが積もった墓が、そこにはあった。
水をかけて、線香を上げる。
墓の前で、呟いていった。
「墓参りして欲しいならはっきりとそう言えよ」
………それから毎年、この日にはるいという女をナンパするのが俺の仕事になっている。
三語には長いけど、三語スレ向きの掌編だね。雰囲気はいい。
164 :
名無し物書き@推敲中?:02/06/12 09:56
ふーん・・・
165 :
武道板から来た者:02/06/12 15:31
批評って言うか、あら探しなんだけどさ、まあ聞け。
せりふを地の文で説明して進める箇所が目立つ。
無理して先を急いでいる感じがするし、ちと文章的に変な感じ。
自然な会話表現で臨場感を出していきたい。
あとリアリティだけど、目の前に相手がいて、腕力で圧倒的に勝る状況で、
こういう脅迫をされてびびるものだろうか。
逆にリーダーを裸にむいて写真撮影という流れもあるのでわ?
その他細かい表現で引っかかるところもあるので、いくつか拾い上げ。
>もうあの高校には駄目だから(高校にいては駄目だから、とか)
>うめきながらも笑い声を上げた。(うめきながらも不敵に笑った、とか?)
>必死に殴りたくなる衝動を抑えた。(殴りたくなる衝動を必死に抑えた、とすべき)
>例えおもちゃでも(おもちゃとはいえ、とか)
指摘ありがとうございます。
>166
>せりふを地の文で説明して進める箇所が目立つ。
多用しすぎたかなと、それと、何でここはセリフでここはセリフを文で説明なのか、
自分でもよく分からぬままに書いていましたので、変な感じになったんでしょうか。
リアリティの話ですが、これについてはまったくその通りなんですね。
ただ、どうしてもエロの場合は下着姿の写真で呼びつけられて裸にされレイプ、などの
「相手の言うこと聞いちゃますますヤバイだろ」的な流れになってしまうというのも
あり、エロに入る前の話を進めるのはなかなか難しいです。
この場合は、妹の窮地で気が動転したと言うことにしておきたいです。
細かい表現の指摘は、まさに訂正頂いたとおりですね。
文章を練って続きを書いたら、またよろしくお願いします。
レスないようなので、こちらを先に。
>>162 ネタ話ですね。イキオイで書いたのがみえみえです。それはそれでいいですw
お話としては、流れの方向が見えちゃっているのが残念です。
ラストの一文が上手に落ちていないのもミス。複線の張り損ないが原因でしょう。
文章に関しては、
>るいは、見かけによらずそういうことが好きなんだと言ってた。
どんな「見かけ」だったのでしょうか? 大人しそう? お嬢様っぽそう?
「>夜中に迷惑な音たててバイクで突っ走」るのを「好き」というような女の子ですよね。
そして、主人公はそれを意外な面持ちで見ている。
>だが、俺はるいが数年前に死んだ女じゃないかと少し思った。
ここが唐突過ぎます。名前が同じ女だけでそんなことを想像するかどうか。
外見なり、癖なり、似ている部分をもう少し盛り込むべきかと。
あと、消えた時点での余韻がほしいです。主人公は怖かったのか、懐かしかったのか、
哀しかったのか、そういう心の響きを表現できれば◎。
一文一文はそんなにどうということはありませんが、纏まると思いつきで
書いているような粗さが目立ちます。恐らく、時間経過を表現する、「間」をとる技術が
まだ未熟なのだろうと思います。
省略する部分ははしょり、きちんと表現する部分は丁寧に描く。
この波を掴むためには……ともかくたくさんたくさん書くことかな。
これについては続きます。
>>168つづきです。
例えば、間のとりかたは、ある程度淡々と短文を書き込みます。
「俺、あんたのこと好きだ」
その言葉に、思わずAはBを睨んだ。
Bも黙ってAを見返した。
Aはまだ睨み続けていたが、不意に言った。
「冗談でしょ」
この時、「俺、あんたのこと好きだ」と「冗談でしょ」の間には、数秒から数十秒の「間」が生まれます。
(やりすぎるとくどくなるけどな〜、難しいけどね。)
逆に、間を縮めたい時は、普通にこうやってOKです。
「俺、あんたの事好きだ」
「冗談でしょ」
BをAは睨みつけ、言った。
一般に一つの物事に関して表現することが多くなれば多くなるほど、
読み手はその場面を読むのに時間をかけますから、物語内の時間経過(「間」)を
長く感じます。この錯覚を、書き手は大いに利用すべきであると私は思います。
でも、本当にやりすぎるとシパーイしますので、とりあえず何度も自分で読み返して
練習しましょう。コツは人それぞれです〜。文章には皆さん個性がありますでしょうし。
おしゃれな下着は着けるなと命令されていたため、田舎の中学生が履くような、野暮ったいパンティである。
パンティ一枚の亜由美を見て桂子が哀願する。
「自分はどうなってもいいから、妹にひどいことをしないで」
「じゃあ、亜由美には手を出さない。そのかわり、素直に言うことを聞くんだよ」
と純子に言われ、うなずく桂子だった。
「じゃあこれからは私たちのは敬語を使うこと。呼び捨てなんてもってのほかよ。
さん付けで呼びかけること、いいわね」
小さく頷く桂子に罵声が飛ぶ。
「ちゃんと声に出してよ。分かったの?」
「わ、分かりました。純子さん」
美貌の空手黒帯である名門の女子大生が、低劣な女子高生に屈服する、まったくの屈辱だった。
「まずは桂子の身体検査だ」
純子たちははしゃぎ、桂子の部屋着のスゥエットの上着を捲り上げる。
イエローの大きなサイズのブラジャーがあらわになる。
亜由美にはさみを持ってこさせ、ブラのカップの谷間を切断すると、やわらかそうな大きなバストがぶるるんと露出した。
Fカップの張りのあるバストの上に、桜色のかわいらしい乳首がちょこんと乗っかっている。
恥ずかしさと屈辱に顔を背ける桂子に対し、純子たちはおおはしゃぎだ。
「でけー、亜由美より立派かも」
「でも何年かすれば垂れるんじゃないの?」
「ひがんでんなよ、ぺちゃぱい」
などと好き放題に騒ぎ立てる。
純子がむんずとバストを掴む。
屈辱で気が狂いそうな桂子の表情を楽しむように、ゆっくりとバストをこねまわす。
しばらく桂子のバストを弄んだ純子は、桂子の見事なバストをいじるのをひとまずやめ、いよいよ桂子の本丸を攻める。
「よーし、次は下よ」
と純子の号令で、スゥエットの下が下ろされ、足首から引き抜かれる。
残ったのはブラとお揃いの、イエローの飾り気のないパンティだ。
「なにこれ、おしっこ漏らして黄色くなってんの?」
「空手家なら、ふんどしつければ良いのにー」
などとからかいの声が飛ぶ。
そして残されたパンティを脱がす役目は、無常にも妹の亜由美に与えられた。
当然拒否する亜由美だが、純子が桂子の乳首をつまみ、力を入れて潰しにかかる。
苦痛に顔をゆがめる桂子を見て、亜由美は仕方なく言うとおりにせざるをえない。
ゴメンね、お姉ちゃんといいながら、亜由美は桂子のパンティを脱がして行った。
盛り上がった恥丘に、漆黒の草むらが広がる。
とりあえずここまで。
ガンガン批評してください!
文章は全体的に素直で、問題ないと思う。
エロとして読ませる展開になっているかなんだけど…
すまん。じつはエッチ系の文章を批評するのは苦手なんだw
自分も批評を聞きたいくらいだ。
よそへ転載する予定なら「無常」の誤変換があったので、一応報告。
>>173 いえいえ、ありがとうございます。
どんな感想でも結構ですので。
じゃあどこでやろうかな。
とりあえずピンク鯖で当ってみよう。