===『秘伝』データベース===

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115秘伝王子
>>111-112
あー、はいはい。93年春号の肥田式中心力護身法のことだと思う。
要約してカキコするね。(図や写真が使えないから分かりにくいかも)

強健術では筋肉を緩めていくことから学ぶ。これは筋肉を力の「原動力」ではなく、力の「伝達器官」として働かせるためであり、これにより筋肉骨格系とは別の原理による身体運動が可能になる。強健術ではこれを「経絡」と呼ぶ。ここでいう経絡とは「ツボを結んだライン」や「気の流れるルート」といった抽象的なものではなく、「運動の基本単位」であり、身体を協調・統一させるための法則を意味している。経絡をベースとする動作の焦点は腰と腹との特殊な緊張として集約されるが、ここから一歩進んで腰腹の緊張によって全身の経絡を統合するのが肥田式のテーマだ。
私は経絡を理解するメソッドとして中心力護身法を位置づけている。今回はこれを紹介したい。

1.立位で相手と相対する。相手が右手でこちらの左手を握ってきたら
2.指を良く伸ばして掌を開き、掌が正しく側方を向くようにして
3.相手の右ひじに自分の左ひじを下からつけるように近づきつつ、左足を一歩踏み込み、前腕をあげ相手をハジキ飛ばす。
中心力護身法には細かな注意事項がある。
1.上体をまっすぐにして姿勢を正しくする。
2.膝はやや曲げるが、爪先より前に出ないようにする。
3.技を使うときは姿勢を低くする。
4.両足を踏み開いて、踵と爪先とが直角になるようにする。
5.力の使い方を加速度的にし、かつ垂直に使用する。
6.加速度的な力を腰腹の力と合致させる。息の吐きも加速度的に。
7.必要でない筋肉は弛緩させる。
8.防御では主として屈筋を使う。
9.捕まれた箇所をもぎ取る場合は相手に接近していく。
10.全身を働かせる。
11.相手の筋肉・骨格がなるべく逆になるようになるように図る。
12.相手の弱いところを、一瞬に勢いよく突き破る。1回で相手の心胆を砕く。