931 :
名無しさん:05/02/20 18:25:49
うるさいよ。
ガンプラおたくが!!!
932 :
名無しさん:05/02/20 18:26:42
やれやれ
933 :
名無しさん:05/02/20 20:26:01
「父さんにさえぶたれたことないのに!」
冷えたビールを胃に流し込みながらぼくは思った。
「君を抱きしめたいと思う。」
私は黙ったまま、カーナビゲーションの薄明かりに照らされた
俯いたままの彼の横顔を見つめた。
「でも、今の僕にはそんな資格はないんだ。」
資格?そうね、あるいはそうなのかもしれない。
私もあなたを抱きしめたいと思う。あなたに抱きしめられたいと思う。
その事実だけで、あなたは十分にその手を伸ばす資格を持ち合わせているのに。
そうできないのは、むしろ、私にその資格がないからだ。
「でも、これからも君と一緒にいたい。それだけははっきりしてるんだ。」
その時初めて、彼は私を真っ直ぐに見つめた。
その目は、いつもの自信に溢れた彼とは違い、少し怯えている様に見えた。
「うん。分かった。じゃあまたね。」
そう呟くと、私はドアを開け、車から降りた。
そして少し微笑んで彼に手を振った。
そう。分かったのだ。彼は、彼女を選んだのだ。
コックピットに乗り込むと、見たことのない計器がカラスの子供のように並んでいた。
そもそも僕が見たことのある計器なんて、そんなに多くはない。
それでもこの飢えて口を開く子供たちに餌をやらなくてはならないのだ。
やれやれ、なんだって僕はこのモビルスーツに乗り込んでしまったんだ?
とにかくマニュアルとひらめきにしたがって、ひとつひとつ手順を踏んでいく。
男はよく乗り物を女性に例えるが、その意味が何となくわかった気がする。
フラウ・ボウもそうなんだろうか。目の前の敵、計器、フラウ・ボウ。
僕は混乱していた。
頭を振って作業を中断し、両手をポケットに入れ、小銭を数える。
・・・2750円。大丈夫だ。落ち着いている。
僕は改めて操縦桿やモニタ類と対峙した。
「いいか?君は世界で一番タフな15歳にならなくてはいけない」
そうだ。僕は世界で一番タフな15歳にならなくてはいけない。
「ときに目の前を壁が立ちふさぐこともあるだろう。例えば3体のザクだ。
きみはそれを、頭部バルカンで、ライフルで、ビームサーベルで倒さなくてはならない。
スマートすぎてはいけないし、だけどやられるわけにはいかない」
わかってる。やられるわけにはいかない。
僕はゆっくりと機体のロックを外した。
936 :
名無しさん:05/02/23 00:54:24
>>930 このサイトについてこんなふうな書き込みするやつはshine
937 :
名無しさん:05/02/23 01:00:18
age
>>935 「ワロタ!!」
僕はそう画面に書き込んだ。
それは確かに僕の気持ちの反映であったはずなのに2chという媒体のことばを使った瞬間、
まったく僕という存在から離れてしまった。
でもそれがなんだというのだろう。好むにせよ好まざるにせよ
僕はこの方法をつかってしか世界と対峙する術をもたないのだ。
僕は混乱しているのかもしれない。彼女とわかれたあの日からずっと。
しかし重要なのは日々慎重にこなしていくことなのだ。
僕は「書き込む」をクリックした。
939 :
名無しさん:05/02/27 12:43:02
age
940 :
シナモン:05/03/01 23:58:03
どうしようもない三流映画をみたあと、ぼくは喫茶店へ行きうまくもないコーヒーを飲んだ。
941 :
名無しさん:05/03/03 21:05:59
「ごめんなさい」と彼女はつぶやいた。
伏目がちに、何でもないことであるかのように彼女は言った。
しかしそれは僕がこれ以上口をはさめないように計算された言葉だった。
「謝ることないさ」と僕は答えた。
一瞬後ろを向いて振り返ると、もう彼女の姿はなかった。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
一体何が彼女を僕の世界から損なわせたのだろう?
僕は彼女に何をしてやれた?
彼女の為になる事を、あるいは為になるように感じられることを。
やれやれ、いつから僕はこんなに涙もろくなったんだろう?
彼女のカシミヤの白いマフラーだけが僕の手元に残った。
942 :
名無しさん:05/03/04 13:16:58
235 :おさかなくわえた名無しさん :05/02/24 18:45:15 ID:VM0N8pEq
僕は今までの半年間をゆっくり思い起こした。
僕は部活を辞めざるを得なかった。
みんなが楽しそうに練習する横を足早に帰った。
塾では昔から通っているメンバーたちの馴れ合いが強く馴染める事はなかった。
帰りはイルミネーション祭りの終わった寒い町を一人で自転車で飛ばした。
僕に温もりを与えてくれたあの人は僕に飽きてしまったらしかった。
今日夕方送ったメールは届くことなく僕の元に戻ってきた。
あたたかい応援の言葉を求めても仕方ないことはわかっていたことだ。
こんなことはなんということはないのだ。
わ か っ て い た は ず だ 。
明日の日のために、僕はずっとがんばってきたのだ。
そうだ。余計なことは考えている余裕はないのだ。実に馬鹿げている。
僕は、余計なことを考えてはいけないのだ。
明日が、公立試験の本番だ。僕は今夜ちゃんとねむれるだろうか?
943 :
名無しさん:05/03/06 21:12:04
公立試験って、公立高校のことだろうか。
中学生で春樹か。それは本当に良いことなんだろうか。
僕にはわからない。
ほんとうに、僕にはわからない・・・。
944 :
名無しさん:05/03/06 21:22:45
日にち的に大学受験じゃないかと。
945 :
名無しさん:05/03/07 22:29:53
そうか。頑張れ。ってもうすぐ発表か・・・。
946 :
名無しさん:05/03/15 21:50:42
おちちゃった
元カレが村上春樹の『海辺のカフカ』っての読んでるって言ってたな…。
どんな話か知らないけど、このスレ見つけてリバ…。
スレ違いなのでsage..
キャッチャー・イン・ザ・
949 :
名無しさん:2005/03/28(月) 13:00:50
>>1
このスレ面白いですね。最近終わった彼が村上春樹風な文書いてました。傷つけられてばかりだった、2ちゃんねるで、こんなスレみつけて、心がちょっと癒されました。
でも、村上春樹風を、失恋話に使うというのは、まだ余裕が感じられますね・・・。私も早くそうなりたいです。
950 :
名無しさん:2005/03/30(水) 14:22:04
まもなくここは 乂1000取り合戦場乂 となります。
\∧_ヘ / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
,,、,、,,, / \〇ノゝ∩ < 1000取り合戦、いくぞゴルァ!! ,,、,、,,,
/三√ ゚Д゚) / \____________ ,,、,、,,,
/三/| ゚U゚|\ ,,、,、,,, ,,、,、,,,
,,、,、,,, U (:::::::::::) ,,、,、,,, \オーーーーーーーッ!!/
//三/|三|\ ∧_∧∧_∧ ∧_∧∧_∧∧_∧∧_∧
∪ ∪ ( ) ( ) ( ) )
,,、,、,,, ,,、,、,,, ∧_∧∧_∧∧_∧ ∧_∧∧_∧∧_∧∧_∧
,,、,、,,, ( ) ( ) ( ) ( )
951 :
名無しさん:2005/03/30(水) 20:02:43
やれやれ、1000を取れるかどうかなんて、僕にはたいした問題じゃないんだ。
952 :
名無しさん:2005/03/30(水) 21:13:43
>>1 良かった!!・・・。まだ生きていたんですね。このスレ。嬉しいです。
これって、パロディー(死語)としても、すごく良く出来たスレだし、シナモンとのやりとりは、芸人さん風で面白い。
>>909他の春樹風も本当に上手い!!久々に感動した。文学好きにはたまらないこのスレ。1000目指して、是非、続けてください!!。
953 :
名無しさん:2005/03/31(木) 11:54:23
テーブルに普通に置かれてはいるが、あれ以来鳴らなくなった、シルバーピンクの携帯は、まるで湖畔に打ちすてられた舟のようにも見えた。
(ああ・・。やっぱり書くの辛いわ。如何してみんな、書けるの?)
954 :
名無しさん:彼氏彼女いない暦1年,2005/04/03(日) 23:41:24
春樹の小説を引っ張り出して貧るように読んだ俺ガイル
955 :
名無しさん:2005/04/05(火) 20:06:15
「海辺のカフカ]文庫本、上下巻は確かに手に入れたものの、まだ、読みきれない自分がいた。
・・・・・・そう、私は、いまだ、まだ、混乱しているのかも知れなかった。
そう、いまだにまだ・・・。
956 :
名無しさん:2005/04/06(水) 19:34:12
「海辺のカフカ]の主人公は、四国に家出する。私は、それを読んだ時、失恋傷心旅行は四国もいいと、頭に入れた。
しかし、一つだけ問題があった。詰めていく服のワードロープに、どんなことがあっても決して白色は入れてはならない
、ということだった。私の失恋傷心旅行と、四国の『88箇所お遍路巡りツァー』とは、やはり別なものとして、捉えられたかったのだ。
しかし、やれやれ、果たしてこんな拘りに、一体どんな意味があるというのだろうか。私にもわからない。
私は、私を捨てた男の写真を横目に見ながら、唇を歪めて、その夜も普通に缶ビールのプルトップを引いた。
窓辺に茫洋と広がる、真っ暗な関東平野に一台の車がライトを付けて通り過ぎる。今の私には、電話もメールもする所が何処にもないのだと、よくニューヨークの孤独を語る芸術家と同じように、私は思った。
957 :
名無しさん:2005/04/07(木) 15:15:35
ほしゅ
958 :
ななしさん:2005/04/07(木) 19:14:42
駄目か。
959 :
名無しさん:2005/04/08(金) 01:07:06
三月の風は彼女に焦りを抱かせた。もちろん、僕にも。
「ずっと一緒にいられればいいね。」
「本当にね。」
その時僕らはまだ若くて、ふわふわとした褐色の毛にくるまったペンギンの雛のように無知だった。
僕らにとっての南極大陸、六年間を過ごした流氷は呆気なくどこかへ流れ、後には蒼く広がる海だけが残された。
あまりにも蒼い空と海に僕らは顔を見合わせた。
もしかしたら流れてきたのは僕らなのかもしれなかった。
「これからどうするの?」
彼女はさらさらと風に躍るストレートの髪を指先で弄りながら僕に問いかけた。
君と同じ道を行こうと思うんだ。そう言うつもりだったのに言葉は出なかった。
彼女のエナメルが、桜色に艶めくそれがやけに場違いに思えたからかもしれない。
結局はそういうことだ。僕は今でもたまにあの日を思い出す。
あるいは彼女の好きだったタルトの匂いを嗅いだときに、あるいは彼女が好んだ形のワンピースを見たときに。
桜の木は海には生きられなかった。
960 :
名無しさん:2005/04/23(土) 17:39:17
村上春樹って誰?
>>960 1930年から34年にかけて、東京は浅草の軽演劇の影の立て役者。
知る人ぞ知る伝説の喜劇人だよ。
「ちょっと待ったりんさいなもし〜」というセリフは当時大流行。
おじいさんがいるなら、聞いてみそ。
あと、しっかりぐぐってみれ。マジレススマソ。
962 :
名無しさん:2005/04/23(土) 17:56:13
(人´∀`o):ぁ.*゚::リ.。:が..と*.ぅ゚:..(o´∀`人)
('д`;)
964 :
シナモン:2005/05/15(日) 17:55:10
だだだだだ〜
965 :
名無しさん:2005/05/21(土) 23:03:40
保守とともに言いたいことがある。
深刻に考えることが必ずしも真実に近づくわけではない
別れ際にこんな言葉を送られた。
僕に深刻に考える気がなくても、どうしても体がそうさせるのに。
彼女にはそれが理解できなかったのか。
それともあたりさわりのなさそうな言葉を選んだだけなのか…
それに僕には真実に近づこうとするつもりもないのだ。
ただ何も考えずに物思いに耽ると深刻になってしまうだけで。
(いったい彼女は何を意図しているのか)
そんなことを考えているうちに日はすっかり沈んでしまっていた。
(やれやれ)
重い腰を上げてカーテンを閉めに行き、またベッドに横になった。
966 :
田村:2005/05/27(金) 23:17:55
ここって結局未練たらたらでちょっとナルシストな男が
自己満足でスレ書いてるんだネ!
客観的にいろいろ読んでみたらただキモいだけ、は〜
('д`;)
967 :
シナモン:2005/06/12(日) 01:13:54
君のせいでだいぶ長いこと更新されてないね。
>>田村
「結局のところ、最初から決まってたことなんだ」
と、僕は逝った。
「なによ、それ。じゃあ、あなたはあたしのこと諦めるのね?」
「違うよ、そうじゃない。ただキミと出会う前から決まってた
ことなんだ。ちょっと説明しづらいけど」
ばかみたい、ホントばかみたい。彼女はそう逝って泣いた。
僕は彼女のもろくなった体に手を伸ばし、抱きしめようとした。
触らないで、と彼女は逝った。
「二度と、あたしに触れないで」 目にたまった涙を拭きながら
彼女はそう逝った。
僕は、まるで井戸の底のような彼女の瞳を、無言で見つめていた。
いつまでも
| ̄| ピ
/ | ∧_∧
||| | ━⊂(・∀・ ) もうええわ
\ | ======== \
| ̄| || || ノ,_)
 ̄ ̄ ⌒~⌒~⌒~⌒~⌒
970 :
名無しさん:2005/06/14(火) 00:01:42
∧ __∧
( `・ω・´) チャーン…
.ノ^ y ヽ-,o('A`)
ヽ,,ノ===lヽノ | ̄ ̄/
/ l | !.o‐o'
"""~"''"'"""''~"'""~"""~"'""''
971 :
名無しさん:2005/06/15(水) 23:15:58
ねえ、このスレどうにかしてよ、とミドリはまゆをひそめながら言った。
ミドリは、確かにイラついてた。やれやれ、とボクは言った。
くそスレが立ったせいで、またひとつ有益なスレが死んだんだ。
無理もない。
ねえ、とボクは言った。そのことについては確かに悲しいけど、ボクにできることはないんだよ。
ボクは彼女の目をまっすぐに見つめてそう言った。
俺このスレ大好き
973 :
名無しさん:2005/06/16(木) 00:57:09
「ごめんなさい。あたしが彼女なんです」
彼女は少し伏し目がちに言った。
あの人の顔が目の奥で点滅する。
あの人に恋人と呼ばれる資格をもって、目の前に彼女はいる。
あの人の大きな背中に、いつでも触れる事のできる権利を持って彼女は存在している。
「そう」
ほかにコトバは出てくるハズもない。
自分の存在が、目の前のジュースに溶ける氷のように希薄に感じた。
私には、与えられていない、モノ。
持つものと持たざるもの。
同じ空間と時間を共有しているはずなのに、彼女だけがリアルで、私はなんて不安定な存在なのだろう。
ただ、あの人を好きになってしまっただけなのに。
気付けば朝になっていた。
夏が近いと感じさせる青い空に、なぜか、笑ってしまった。
974 :
名無しさん:2005/06/16(木) 19:05:18
↑スマン、この文体の春樹著作を教えてくれ
「私は好きだから一緒にいたいよ。」
ひまわりの花が闇に隠れ、静まりかえったアパートの踊り場。私の涙に震えた声が悲しくひびく。
「…俺も一緒にいたかったよ。」
たった一言。
―いたかった―
気付いてしまった。
闇は深さを増し、肌に突き刺さるような冷たい風が、私の心まで侵していく。
私は涙を拭い、深く深呼吸をした。
「…わかったわ。別れてあげる。私だけ頑張ってもどうしようもないものね。」
彼の言えなかった一言。私は、彼の背中をおしてあげた。
彼の腕が伸びてくるのにきずいて、私は笑顔を作った。
「お仕事頑張ってね。」
雲間から顔を出した月の光が涙の浮かぶ瞳に眩しくて、彼の表情はわからなかった。だだ、彼は伸びてきた手を握り締めていた…。
私たちの物語は終焉を迎えたのだ。
明日からは、私だけの物語……
↑スマン、この文体の春樹著作を教えてくれ
>>975 を書いた人間です。
村上春樹の文体とは全く違うと思いますが、意見お願いします。
やれやれ。
「あるいは」と直子は言った。
「
>>975は宛先が間違って届けられた郵便物のようなものかもしれないわね。
気付かずに封をあける。読んでみる。少し違和感を感じるけれど最後まで読んでみる。
でもどこにも親しみをみつけられない。封筒をもう一度手にとって宛名を確認してわかるの。
これは私のために書かれたために書かれた文章ではないって」
「つまり?」
「激しくスレ違いってことよ」