910 :
TRICK:02/01/17 19:05
『麦畑』っていう絵本もいいっすよ。絵が綺麗で、殺伐とした現代からちょっとはなれることの出来る名作でした。
911 :
無名草子さん:02/01/17 21:55
一人もあげていないのを見る限りかなりマイナーなのだろうが、
新井素子の『チグリスとユーフラテス』。
自然不妊多発により人類が滅亡に向かう移民星で、既に年老いた最後の生き残りの老婆が、
冷凍睡眠で時を止められていた過去の偉人を次々に呼び起こしてしまう…。
衰退と滅亡を背景にした生きる価値を探る長編連作。
初めはあまりにも怖くなって、二章を読み終えたところで続き読むの止めようとマジで思った。
結局感動よりも恐怖の涙の方が勝っていたのかもしれないし、もうあんな怖いの二度と読みたくないと思っても、
それでもあの本を見る度手にとって開いてしまう辺り、いつかまた読み直してしまうのだろうと思う。
衰退と滅亡の中で、自らが生まれた事を憎みながら生きていた最後の子供、
最初にこの星に移民した惑星ナインの母。生殖と仕事と芸術に其々の命を賭けた各章のヒロイン達。
一度読んだら絶対忘れられない。もっと強くなれたら、もう一度読みたい。
> 566
おそレスだが、激しく同意。森絵都は良い。
軽いノリで読めるが最後は絶対泣ける…美しさも醜さもありのままを描写している文章に共感が持てる。
少し古いですが、「邪宗門」高橋和己 はどうでしょう?
個人的には泣けたなぁ。
913 :
無名草子さん:02/01/19 13:34
既出だけど、指輪物語。
後半、フロドがあんまり哀れで泣けてきた。
914 :
無名草子さん:02/01/19 16:28
嶽本 野バラの「ミシン」てガイシュツ?
915 :
無名草子さん:02/01/19 20:21
ジェボーダンの獣(Le Pacte Des Loups) ピエール・ペロー
ずれてる気もするが(w
泣けたところ書いたらネタばれになっちまうな
とりあえず面白かったし
ラストがロ〜〜〜〜〜〜〜〜〜っぽいところで予想できてしまったが
上よりハッピーだったから良し
916 :
無名草子さん:02/01/20 20:46
ここであんまり紹介されてるもんだから、昨日読んでみた『アルジャーノンに花束を』
泣きまではしなかったがいい本だった。このスレに感謝。
917 :
無名草子さん:02/01/20 22:59
キングで結構泣かされます。
「骨の袋」で、主人公が亡くなった奥さんの水着の写真を見て勃起するところ、
なんだか悲しくなって泣いてしまった。
「デスペレーション」「IT」でも泣いた。
あとは、筒井康隆「七瀬ふたたび」とか。
918 :
無名草子さん:02/01/20 23:48
秋山瑞人 電撃文庫
猫の地球儀全2巻
鉄コミュニケイション全2巻
ライトノベル(プ オタクの読み物だろ?
という偏見を無視して読んでくれ
時代や社会に置き去りにされた人間の悲しみがこの小説にはある
919 :
無名草子さん:02/01/21 00:36
>時代や社会に置き去りにされた人間の悲しみ
わたしもそういうのがツボです。それでも頑張る健気さ、
なんかに泣かされます。最近泣かされたーのは、
ジェイムス・ティプトリー・ジュニアの「たおやかな狂える手に」
上記の理由により、カミュの「異邦人」も、昔読んだ時泣きました。
同意、得られそうにないけど...
920 :
無名草子さん:02/01/21 02:17
死刑囚最後の瞬間。泣いた。
921 :
レスキュー:02/01/26 23:53
川上健一の「翼はいつまでも」最高だった・・・
922 :
無名草子さん:02/01/27 00:19
「聖の青春」で感動した人には同じ作者の「将棋の子」がおすすめ。
プロ棋士になる夢を年齢制限で絶たれた男達を描いた話なんだけど、
主人公が癌末期の母親に、自分が実は奨励会を退会したことを涙ながらに
打ち明けるシーンは泣けるよ。息子がプロ棋士になることを夢見て北海道から
上京してきて、働きながら息子を育て、癌になってもそれだけを楽しみにして
いた母親が、「そうだったの。お母さんはいいのよ、そんなこと全然平気。
それで英二が英二でなくなるわけじゃないんだから」と語るシーンは秀逸。
923 :
無名草子さん:02/01/27 03:50
おもいっきり感情移入してるときにシッコが漏れそうになると、一気に萎える。
924 :
無名草子さん:02/01/28 11:01
>>922 あなたの紹介文だけで泣けてきました。
読んでみる事にします。
925 :
無名草子さん:02/01/30 08:59
良スレなのであげ
926 :
無名草子さん :02/01/30 14:37
高村薫「神の火」
思い出したら泣きそうです
既出ですが「なんて素敵にジャパネスク」
吉野で静養してるとことか京都に帰る決意をするとことか
最近読んだ中では小林エリカ「ネバーソープランド」
927 :
無名草子さん:02/02/03 22:27
クレヨン王国「涙物語」の中の『赤信号の涙』
あと、「たったひとつの思い出」
両方児童書だけど、かなり泣きました。
928 :
無名草子さん:02/02/04 00:02
真保裕一「奇跡の人」のごく一部…
リハビリのとこでべそべそ泣いた私は看護婦…
929 :
無名草子さん:02/02/04 00:12
絵本ですが、「泣いた赤鬼」です。
今日、思い出したら泣いてしまいました。
それで、読んだことある人に質問なんですが、赤鬼はどうして
青鬼が自分のためにやってくれたと知ったのでしょう。
自分の記憶では置き手紙だったと思うんですが・・・
930 :
無名草子さん:02/02/04 01:29
蒲生邸事件
泣いた、というかトリ肌がたったくらい。
読んだのはずいぶん昔(高校1年生くらい)だったんだけど、
ラスト近くの主人公の「あなたたちは死んでしまうのに」っていう思いに、
当時痛いほどに共感した。
なんで誰も戦争を止めようって言わないんだよって。
その理不尽さと、それを上手く言葉にできない思いで泣いた。
昔はホントにそう思ってたんだよな…
931 :
無名草子さん:02/02/04 03:50
浅田次郎は確かに泣かせる作者ですけど、最近食傷気味です、マンネリだし・・・
最初は良く泣かされましたが、最近は「ええかげんにせえ!」って思います。
キンピカ=プリズンホテル冬=勇気凛々瑠璃の色、と同じキャラとエピソードを使いまわすのは反則だと思います。
ネタも幽霊やドメスティックバイオレンスと全作ほぼワンパターンだし。
もっともその頃は問題になるほど自分が売れるなんて思ってなかったでしょうが。
ガイシュツじゃない漏れのオススメは
高橋三千綱「カムバック」
小松左京「復活の日」
マンガでスマソが西原理恵子の「ぼくんち」
「ぼくんち」の全3巻は寺山修司と宮本輝と太宰治と林芙美子の小説全部と同じくらい深いと思う。
932 :
無名草子さん:02/02/04 16:20
赤毛のアン!!
933 :
無名草子さん:02/02/04 18:50
>929
というか、最初に2人で相談して決めたから知ってて当然では?
>>933
違ったと思う。そうしたら、あんまり「泣いた赤鬼」じゃないと思う。
村人と仲良くなった後に知ったからこそ泣けるんじゃないの?
ごめんなさい。どうにも質問の意図が掴めてません。
そもそも、村人と仲良くなりたい赤鬼のために、友人である青鬼が
悪い鬼のふりをして村を襲い、赤鬼がいい鬼である事をアピールしますよね。
無事村人と仲良くなれたあと、赤鬼が青鬼の元を訪れると
彼は不在で、扉に手紙が貼ってあり、「僕と仲良くしていると
君がまた疑われてしまうから、僕は旅に出ます」と記されているんです。
で、それを読んだ赤鬼が泣き出す・・・という展開。
どこに不明な点が・・・?
すみません。わかりづらかったですね。
俺の記憶だと、青鬼が赤鬼に相談しないで村をおそっているふりをして
赤鬼がそれを止めて(何やってんだ、やめろと)その後に真実を知って、
泣くという内容だったと思うのです。
つまり、相談しないで青鬼がやったから泣けるんじゃないかなと。
そもそも相談してやってたら赤鬼もそれに賛成はしないんでは?
自分だけいい人になってしまうわけだから。
ともあれ、やっぱり置き手紙のようですね。どうもです。
>929さん
あぁ、そういうことですか。納得。
あれは元々、2人で示し合わせて演技するんですよ。
(勿論、赤鬼も最初は反対するんですがね)
泣けるのは、自分が身を隠してまで赤鬼の幸せを守ろうとした
青鬼の自己犠牲の精神に対して・・・かと思います。
これ以上言ってもうざいかと思いますので、名無しに戻ります。失礼。
>>931 おおっ!『カムバック』!いいねえ。もう絶版だけど…
中でも、「遊撃」が好き。
ついでだから、高橋三千綱『涙』(講談社文庫/文庫化前は『オンザティ』)も。
前者は野球、後者はゴルフもの。ガイシュツだったらスマソ。
しっかし、なぜに徳チャンのとこから出馬?
ガイシュツだが「泣いた赤鬼」。
本で泣いたのは今のところこれのみ。
と書いてたら、なにか大事なのを忘れてる気がしてきた、、、まあいいや。
文学ではありませんが
//www.geocities.co.jp/WallStreet-Bull/5410/index.html
のコテンツの”隊員達の遺書 ”
滅多に泣かない私が、ここでは涙が止まらなかった・・・
これを読んで靖国に参拝に行こうと思いました。
>940氏、ありがとう。
「私がやらなければ父様母様が死んでしまふ。」
と書き残して出撃されている富澤中尉。
靖國神社に来て下さるでせうね。と母を心遣い書き残している。
靖国とはそんなところだったと改めて知らされました。感涙。
山本文緒『群青色の羽毛布』
どこに感動したのか分からないんだけど
ものすごく泣いた…
誰かこれで泣いた人いるかなぁ?
943 :
無名草子さん:02/02/06 20:51
良いスレだ・・・小説系の本でいくつか俺も書こう♪
トールキン「シルマリルの物語」。神話系ファンタジー(注;読むなら指輪物語が先が良いかと)。
ノルドオルというエルフの民が奪われた宝石の奪還をめざし魔王と戦う物語が中核だが、
やがて敗色濃厚になり、物語は悲劇の連続の様相を呈する。
一例。捕まった英雄が呪いで数十年にわたり魔王の椅子に座り続け、近親者の運命を見続ける話がある。
その子供たちの物語が単独で悲劇なのだが、解放された英雄が子供たちの墓の前で
老いた女と出会い、その女から「来てくれるのが遅すぎました。あの子達はもういません。」と言われ、
「あの子(妹)はどうやって兄を見つけたのですか」と聞かれる場面は本当に涙なしでは読めない。
ダニエル・キイスは「アルジャーノンに花束を」が一押し。でも「五番目のサリー」も
挙げられていいと思う。「その悲鳴は、一転あたしの笑い声になったの。」この文章で泣いたよ。
梶尾真治「時尼に関する覚え書」、シモンズ「ハイペリオン」中のさまよえるユダヤ人の物語
もおすすめ。これらは、泣きという点ではアルジャーノンとテイストが似ているかも。
あと、ドストエフスキー「貧しき人々」(ラスト数頁は凄い。泣きでは最強クラスと思う)「罪と罰」、
上野瞭「ひげよさらば」、灰谷健次郎「兎の眼」「太陽の子」、宮本輝「星々の悲しみ」などなど・・・
感動はするけど泣けない、鬱。
945 :
無名草子さん:02/02/06 23:16
『魔法物語』って誰か知ってる人いる?
2巻あるんだが、一巻目の『黒い風のトーフェ』は泣いた。
ラストで今までのトーフェはなんだったんだよ…と悔しさのあまり号泣。
そのせいで2巻目の主人公ルクセにはあまり感情移入できなかった。
946 :
サラリーマン:02/02/08 21:36
通勤電車の中で灰谷健次郎読んでて、涙が止まらなかったことがある。
947 :
無名草子さん:02/02/09 19:13
正直本で泣いた事が無い。ここであげられてるの結構読んだけどなけない。
すげ−泣きたい。映画とかでも泣いた事がないんだけど、誰かこんな自分でも
泣けるような本ないですか?
学生物とか弱いと思ってたんだけど・・・。
948 :
無名草子さん:02/02/09 22:36
沈まぬ太陽
胃に穴が空くようなむかつきの時はクヤシ涙
なんかいい感じだとウレシ涙
等、ハマリの度合いでいろんな泣きを求められる
949 :
ナナシちゃん:02/02/11 06:59
世界の中心で愛を叫ぶ by片山恭一
泣けるつーか、良い。
『十数年前。高校時代。恋人の死。
「喪失感」から始まる魂の彷徨の物語。
落ち葉の匂いのするファーストキスではじまり、
死を予感させる無菌状態の中でのキスで終わる。』
950 :
無名草子さん:02/02/11 18:14
そろそろ新スレの予感。。。
出てないようなんで
「北の国から」 倉本創 シナリオ全集が理論社から出ていたが・・
「拝啓おふくろ様」もいけるよ。
「いつでもあえる」は号泣だな、おい。
ひど過ぎるだろゴラァ
953 :
無名草子さん:02/02/12 03:51
sage
955 :
無名草子さん:02/02/14 23:50
「泥流地帯」はたしかに泣ける。でも「塩狩峠」は自分には、
ちょっと・・でした。
956 :
無名草子さん:02/02/28 22:08
出版社は忘れたがすでに絶版の本で「神風特別攻撃隊の遺書」2ページ位
読むたびに涙が出たので途中で読めなくなった。今どこ探しても売ってない。
また欲しい。
957 :
無名草子さん:02/03/26 11:57
落ち回避age
958 :
無名草子さん:02/03/26 12:41
宮本輝 「彗星物語」、「優駿」、「私達が好きだったこと」
宮本輝を読んだ後は心がひりひりしてやがてしゃくりあげる感じです。
つらいことや苦しい事が流され癒されていく感じかな?
武者小路実篤「友情」、「愛と死」
↓3作品は娘の教科書に載っていたんだけど泣きました。
ハンス・ウィリアム・ヘルム?「ずっとずっと好きだよ」
作者失念「あの頃はフリードリッヒがいた」
同上 「象のいない動物園」