1 :
無名草子さん :
2009/09/14(月) 19:23:52
中野区中央に在住の唐沢俊一が2ゲットしたんである
3 :
無名草子さん :2009/09/14(月) 20:06:56
引き続きご検討おねがいします 前スレで推薦されていたもの
田中利幸『空の戦争史』(講談社現代新書)
中村好寿『軍事革命(RMA)− <情報>が戦争を変える』(中公新書)
安達正勝『物語フランス革命』(中公新書)
越澤明『復興計画 - 幕末・明治の大火から阪神・淡路大震災まで』 (中公新書)
神野直彦『財政のしくみがわかる本』(岩波ジュニア新書)
竹内淳『高校数学でわかるマクスウェル方程式』(ブルーバックス)
桜井弘 編『元素111の新知識』(ブルーバックス)
>>370 牧野雅彦『ヴェルサイユ条約―マックス・ウェーバーとドイツの講和』 (中公新書)
内田義雄 『戦争指揮官リンカーン―アメリカ大統領の戦争』 (文春新書)
小和田哲男 『戦国の城』『戦国の合戦』(学研新書)
泉三郎 『岩倉使節団という冒険』 (文春新書)
津田左右吉『支那思想と日本』(岩波新書)
鈴木晶『フロイト以後』(講談社現代新書) 塚谷裕一『植物のこころ』(岩波新書) 水波誠『昆虫--驚異の微小脳』(中公新書) 酒井潔 『自我の哲学史』 (講談社現代新書) 三井誠 『人類進化の700万年―書き換えられる「ヒトの起源」』 (講談社現代新書) 菅野覚明 『神道の逆襲』 (講談社現代新書) 菅野覚明 『武士道の逆襲』(講談社現代新書) 奥武則『論壇の戦後史』(平凡社新書) 『歴代首相の経済政策全データ』(角川ONEテーマ21) 荒俣宏『プロレタリア文学はものすごい』(平凡社新書)
小林英夫『日中戦争 殲滅戦から消耗戦へ』 (講談社現代新書) 岡義武 『山県有朋―明治日本の象徴』 (岩波新書) 海野福寿 『韓国併合』 (岩波新書) 小林英夫『〈満洲〉の歴史 』(講談社現代新書) 原武史 『昭和天皇』 (岩波新書) 吉田裕 『日本の軍隊―兵士たちの近代史』 (岩波新書) 孫崎亨『日米同盟の正体』(講談社現代新書) 下條信輔『サブリミナル・インパクト』(ちくま新書) 伊藤之雄 『山県有朋―愚直な権力者の生涯』 (文春新書) 伊藤之雄 『元老西園寺公望―古希からの挑戦』 (文春新書)
鄭大均 『在日・強制連行の神話』(文春新書) 中嶋嶺雄『国際関係論』(中公新書) 細野真宏『「未納が増えると年金が破綻する」って誰が言った?』(扶桑社新書) 蓮池薫 『蓮池流韓国語入門』 (文春新書) 湯浅誠『反貧困』(岩波新書) 鯖田豊之『肉食の思想』(中公新書) 岡崎勝世『聖書vs.世界史―キリスト教的歴史観とは何か』 (講談社現代新書) 渡辺啓貴 『フランス現代史―英雄の時代から保革共存へ』(中公新書) 以上、前スレのレビュー等もご参照の上、吟味よろしく。
あとこれが抜けてましたので追加 熊野純彦『西洋哲学史(上下)』(岩波新書) 村井則夫『ニーチェ―ツァラトゥストラの謎』 (中公新書) 藤田健治 『ニーチェ―その思想と実存の解明』 (中公新書) 山口博『王朝貴族物語―古代エリートの日常生活』 (講談社現代新書) 末木文美士 『日本宗教史』 (岩波新書) 佐藤賢一『ダルタニャンの生涯―史実の「三銃士」』 (岩波新書) 磯田道史 『武士の家計簿』(新潮新書) 石井彰 , 藤和彦 『世界を動かす石油戦略』(ちくま新書) 川上洋一 『クルド人もうひとつの中東問題』 (集英社新書)
>>7 まとめ係さんの素性が知りたいです
普段は何やってるんですか?
俺?…俺には何もないなぁ………
>>3-7 の合計が49冊。
この中で自分(=まとめ係)が通読したのは27冊(内、自分が推薦したのが3冊)
そして自分が読んだ中(自分が推薦したのは除く)でほぼ文句なくベストに入れたいと思ったのは
三井誠 『人類進化の700万年―書き換えられる「ヒトの起源」』 (講談社現代新書)
菅野覚明 『神道の逆襲』 (講談社現代新書)
末木文美士 『日本宗教史』 (岩波新書)
磯田道史 『武士の家計簿』(新潮新書)
石井彰 , 藤和彦 『世界を動かす石油戦略』(ちくま新書)
あと自分のイデオロギーとは対立するが問題提起的な意味で
湯浅誠『反貧困』(岩波新書)もあえて入れてもいいかなと思いました。
まとめ係が推薦するってことは入れちゃいけないってことか
科学系の読み物でいいのはないの? 数学ね
俺が今読んでるのは竹内淳の『高校数学でわかるボルツマンの原理』 この人は本当に優れた教師ですね。初心者が躓きやすいところを熟知してる感じ。 推薦されてる竹内淳『高校数学でわかるマクスウェル方程式』も良いのでベストに入れてもいいかも。
むう、このままではdat落ちする予感
この板でdat落ちなんてすんの?w
20か30レスぐらいまでで数日止まっているとすぐ落ちたような記憶あり
じゃあ俺(=まとめ係)の独断で恐縮だが、とりあえず
>>13 に挙げた奴をwikiに追加しようと思うがどうか?
反対意見がなければ決行する所存。
>>20 良いんじゃないかな
あと
安達正勝『物語フランス革命』(中公新書)
は理解しやすさ・質共に高水準なのでベストに入れても良いと思うが、
既にベストに岩波ジュニアの同テーマのものが入ってるので、もし、同じテーマのものでも入ってて良いなら入れて欲しい。
>>21 >安達正勝『物語フランス革命』(中公新書)
結構支持が多いようですので入れることにします。
ただ個人的には非常に不満を感じた本の筆頭。
あの歴史感は自分には全く理解できませんでした。
歴史感× 歴史観○
野崎 昭弘のちくま学芸文庫の不完全性定理って本読んだことある人いる?
前スレで数学は綺麗だと思える本を探してる人がいたけど、素数ゼミの謎という本はどうだろう すごく面白いと思うんだけどな。
>>25 結構話題になった本ですね。
同じ人が書いた『素数ゼミの秘密に迫る!』(サイエンスアイ新書)というのもありますね。
>>24 積読だったのをさっき読み始めて、まだ4分の1だが、
これはいい本だと思いますよ。たぶんw
ギリシア数学史から説き起こして、
証明とは何か・公理系とは何かというところから、じっくりわかりやすく説明してる。
非常に読みやすい。
過去ログチェックしてたら
山口博 『王朝貴族物語―古代エリートの日常生活』 (講談社現代新書)
が推薦されてたのに
>>3-7 では抜けてましたので追加。
wikiに追加しました
http://www6.atwiki.jp/nasakenai/pages/69.html 三井誠 『人類進化の700万年―書き換えられる「ヒトの起源」』 (講談社現代新書) ⇒「生物系」
菅野覚明 『神道の逆襲』 (講談社現代新書)⇒「宗教」
末木文美士 『日本宗教史』 (岩波新書)⇒「宗教」
磯田道史 『武士の家計簿』(新潮新書)⇒ 「歴史」
安達正勝『物語フランス革命』(中公新書)⇒「歴史」
石井彰 , 藤和彦 『世界を動かす石油戦略』(ちくま新書) ⇒「経済」
それから新たに「格差・貧困」カテを「社会」から独立させて
湯浅誠『反貧困』(岩波新書)を入れました。
歴史と思想が少ない
格差貧困何てすくないのになぜ独立させたのかがなぞ
>>32 ・論壇政治的な方向性が似たものが3つ入ってしまったのでバランス的に違和感があったため別にしたかった
・良くも悪くも流行の論題だし2ch厨房的にも身近な話題なので独立させてもいいんじゃないかと思った
・社会だけでなく経済・政治にまたがる話なので
・学問というよりも政治活動的な臭いが強いので
イスラームの歴史を入れたいけど、何か良いのある?
個人的には
>>5 の小林英夫の日中戦争、
>>6 の肉食の思想、聖書vs世界史、
>>7 の王朝貴族物語は問答無用で入れても良いと思うけど
>>36 イスラムについては一応、
宗教分野に、小杉泰『イスラームとは何か』(講談社現代新書)が入ってて、
歴史のところに、鈴木薫『オスマン帝国』(講談社現代新書)が入ってる。
>>37 肉食の思想と王朝貴族物語は自分は読んでないんで内容教えて
40 :
無名草子さん :2009/09/23(水) 10:11:03
おや
42 :
無名草子さん :2009/09/23(水) 18:49:26
煉獄に居る霊魂の驚くべき秘訣
販売価格: 210円 (税込)
煉獄とは何か?
その中で何が起こっているのか?
霊魂がそこへ行くのを誰が決めるのか?
そこへ入る原因となるのはどんな罪なのか?
どんな方法で霊魂を煉獄から救い出せるのか?
どうすれば煉獄に行かないで済むのか?
自殺した人、子供、他宗教の人はどうなるのか?
この本は空白を埋めるものです。
実に、現代、これらの現実についてもうあまり教えていないのです。
著者: シスター・エマヌエル
ISBN: 4-88382-012-2
発行: 高間友の会
http://www.sanpaolo-shop.com/product/4359
210円かぁ 良心的なカルトだね
ニーチェの解説書で良書教えて 永井均のは挫折。全然わけわからんかった
あと裏ベストでは『キリスト教は邪教です』も入ってるね。 ニーチェ入門書は他にもたくさんあるけど、 竹田青嗣の『ニーチェ入門』(ちくま新書)はわかりやすいんじゃないすかね。 永井均のは哲学的には核心に触れていると思うんだけど、 そもそも「ニーチェ的な問題」を自分の問題として考えたことがない人にはわかりにくいんでしょうか。 「力で勝てない人間が道徳ゲームで勝とうとする」なんて、 自分のルサンチマンに自覚的な人間にとっては既知のことなんだけどね。 新興宗教とかにのめり込んでる人を見たりすれば理解しやすいよね。 マンガではニーチェ的なモチーフを使ったものが腐るほどある。 『銭ゲバ』とか『ベルセルク』を読むといいと思う。
竹田青嗣(笑)
>>7 の中の、村井則夫『ニーチェ―ツァラトゥストラの謎』 (中公新書) を読み始めた。
まだ三分の一ぐらい。読み終わったら感想書く。
村井則夫のそのニーチェ本ってツァラトゥストラだけっぽいな。 ニーチェ全体像を追ってるわけじゃなさそう
永井均の本がアマゾンで何であんなに評価されてるんだ? 絶対にニーチェの入門本じゃないだろ
>>37 に対する反対意見がなければベストに入れる方向で考えますがいかがなもんでしょうか?
まとめ係が賛成するなら反対する
え〜マジで〜?
まだだ…まだ終わらんよ…
もうちょっとだけ続くんじゃ
文庫スレと合併してもいいんじゃないのか?
井上章一といったら性欲の文化史
アーロン収容所って名著とよく言われてるけど、推薦してる人が一人もいないのは何で?
>>58 1.既に名著として語られすぎてしまい、
レビューの仕方、褒め方までが決まりきっていて、
誰も、敢えて推薦するほどの新鮮な読み筋を示せない。
2.それ自体は、特に知るべき歴史上の重要事件ではない。
3.「西欧ヒューマニズムの限界」という論点は、
『アーロン』の刊行以後の数十年間、
保守の側からも、左派系の現代思想の側からも大いに論じられ、
今となっては入試の評論文レベルにまで常識化されており、
このスレにおいても、「思想」系などの推薦書でカバーできている。
大体、こんな理由じゃなかろうか。
今さら聞けない科学の常識2が出るみたいだね
猪木武徳の戦後世界経済史は入れても良い気がする これは新書なのにハードカバーとして出しても十分に耐えうる貴重な本だと思う
良質な科学の啓蒙書を教えてください サイモンシンぐらいしか読んだことがない できれば、生物系は避けてもらえませんか
63 :
無名草子さん :2009/10/02(金) 01:21:51
中谷宇吉郎の『科学の方法』(岩波新書)は、 著者が1962年没だから、あと3年で著作権切れか。 岩波青版がネットで読める時代が、確実に近づいている。
大槻義彦『新・物理学事典』(ブルーバックス)が ブックオフで200円であったから思わず買ってしまった。 パラパラめくってみたがサッパリわからない……。 物理得意な人はこの本どう?
>>64 大槻ってもしかしてUFO批判をよくしてるおかっぱの大槻?
出版社からオファーが来たら俺に全部の権限をくれ
>>64 その本を本屋で見てきたけど、分厚いな
微積とか普通に使ってたし、趣味で読む本じゃないでしょ
物理の科学者の人物を紹介しながら物理の発展史を描いた本は何かありませんか? 素粒子物理学とか興味wktkです
ここでは佐伯啓思は評価されていないんだな 読みやすいし入門書としては結構レベル高いと思うんだけどな
俺は数学の啓蒙書が読みたい
>>69 もともとは一著者一冊という感じで選ばれていたスレだから、
『自由とは何か』『現代文明論(上・下』の二種・三冊が入ってる佐伯は、
十分に評価されてるほうだと思う。▲がついてるものの、酷評は無いし。
72 :
69 :2009/10/05(月) 19:19:38
>>71 見落としてた。
「哲学・思想」のカテゴリーはちゃんと見てたんだけど、
そのほかはあまり注意して見てなかった。ありがとう。
ニーチェ入門というなら下記の本はどうなんだろう。 選書だけど、評判は高いみたいだね 読んだことある人いる? 知の教科書 ニーチェ (講談社選書メチエ) 清水 真木
国際経済学入門―21世紀の貿易と日本経済をよむ (ちくま新書) とかいう駄本を平気でベストに入れた奴は誰だ? 即刻削除だ、こんな本
ニーチェって女に人気ないような気がする。イメージ的に。 実際、ニーチェって全然もてなかったんじゃね?
清水真木ってニーチェ研究の専門家でしょ。 ニーチェ一筋の人でしょ
ちょっとぐぐってみたけど性別判明せず >真木 たぶん男だと思うけどね。どうでもいいか。 中公新書から『友情を疑う』とか出してるね。
村井則夫『ニーチェ…ツァラトゥストラの謎』(中公新書)
>>48 の感想。
ほぼ「ツァラトゥストラ」のみを詳細に読解している。簡単に総括すると、
「反ヘーゲル・反同一性」という、ドゥルーズなどを中心としたフランス現代思想の統一見解的なニーチェ解釈をそのまま踏襲し、
文学的な知見でこってりと肉付けしたもの。「パラドックスとパロディ」というニーチェの思考の核心は捉えていると思う。
哲学的な骨組の解釈においては、永井均のとそれほど大きな違いはないのではないか。
(ただ、永井均は超越論哲学を軽視していないので、「主体の複数化」みたいなことは軽々しく書いていない)
ドゥルーズらの解釈をまったく無批判に援用しているのはちょっと安易な印象がある。
たとえば、そんなにあっさりヘーゲルと対立させてもいいのか、などの疑問は出てくる。
それこそ通俗的な弁証法みたいに単純に対立させるのではなくヘーゲルとの「微細な差異」をちゃんと測定すべきなんじゃないかとか。
ニーチェ入門としてどうかというと、おそらく初心者向けではない。
この手のものに慣れている人だと普通に楽しく読めるだろうが、新鮮な驚きみたいなものはあまりないと思う。
(自分は「ツァラトゥストラ」は岩波文庫で読んだ。あとこの本で言及されている、ドゥルーズ『ニーチェと哲学』と
クロソフスキー『ニーチェと悪循環』は一応読んでいる。もちろん全然理解できなかったが。)
ドゥルーズって誰?
重篤な肺疾患に冒され窓から飛び降りて千の風になった人 私の〜お墓の〜前で〜泣かないでください〜♪
>>83 宇野邦一『ドゥルーズ流動の哲学』(講談社選書メチエ)が一応わかる日本語で書いてあるのでおすすめ。
新書では小泉義之と檜垣立哉のがあるが、どっちも初心者は読んじゃダメ。
読んでも頭おかしい人のたわごとにしか見えないw
鯖田豊之『肉食の思想』(中公新書)
>>37 。肉食とパン食という食文化および食料生産の条件が、いかにして西欧の思想的伝統を形成したか。
まず歴史的な食料生産の条件を実証的に解明した上で、そこから宗教や思想形成の方向性を推論していく。
なかなか説得力があって、今読んでも面白いが、さすがに食料の条件だけから思想のあり方のすべてを説明するのは無理があるのではないか。
唯物論的で実証的な足場がある点では、最近の半径3メートル的社会評論よりはるかに上等かもしれない。
末尾で「欧米諸国に妙な劣等感をもつことを止めて」などと書かれているが、
著者自身の中に敗戦のトラウマと西欧コンプレックスがそこはかとなく見透かせるような気がする。
ウェーバーの「プロテスタンティズムの倫理」論もそのまま真に受ける人も少なくなっている昨今、
この本の主張をすべて信じるのはちょっと無理があるが、捕鯨問題について考える際などにはまだまだ参考になると思われる。
鵜のみにはしないように、と釘を刺した上でだが、ベストに入れてもいいのではないか。
『アーロン収容所』同様、賞味期限そろそろかという気もするが…
>>85 ウェーバーのプロテスタンティズムの倫理ってダメなの?
ポストモダンとか現代思想とかそのあたりが全然わかんないんだけど、何かお薦めありますか?
フランス現代思想、デリダ、ミシェルフーコー、クワイン
言語学の本として、ことばと国家、ことばと文化、言語学と、記号論への招待は何かを推薦したいんだけど。 どの本も言語学をやる上で読んでおいて損はないと思うっていうか、必読書でしょ 上記4冊はどれも岩波です
>>85 面白い本を紹介して
西洋哲学の本で面白い本何かない?
ヨーロッパの思想読んだけど、次に何を読めばいいのかわかんね
ヨーロッパの思想入門の間違いだった
>>87 >>92 難波江和英・内田樹『現代思想のパフォーマンス』(光文社新書)
「現代思想」と使ってどんな知的な遊びができるのかみたいな感じの本。
こういうのって良くも悪くもインテリの玩具以上のものではないと思うんだよね。
>>95 thx.
現代思想を何一つ知らない俺にはちょうどいいかも。
ただ内田樹が書いてるってのが少し抵抗が・・・
町田健のチョムスキー入門が入ってるのか だったら少し外れるけども、 少し高いお金を出してても同じ町田健の生成文法がわかる本をかった方がいいと思うよ
>>96 95で推薦した者だが、俺も内田樹の社会評論とかは大嫌い。
そもそも現代思想は現実の社会問題の解決には役立たないような気がしますね。
ただ文学や映画の分析をやらせると実に見事。
内田先生って自分で自分の思考の鮮やかさに幻惑されて、
社会問題でもなんでもそれで行けると勘違いされてるんでしょうかね。
ニーチェ入門でいったら三島より清水真木のニーチェ本の方がいいんじゃないのか
思想のところが狭くない? 個々の哲学者も少ないし
思想は他の人文にくらべたら充実し過ぎな方だと思うが
日本の中世、近代の風俗を扱った本ってありませんか? 性風俗も豆知識的に知りたいですw
歴史が一番薄いよな
はじめてのラテン語とラテン語の世界 前者は講談社現代新書、後者は中公新書 どっちもよくできてると思う
「ヨーロッパの中世美術」
>>104 はじめてのラテン語はベストに入っている
108 :
無名草子さん :2009/10/15(木) 00:35:42
デカルトとかマルクスとかないんだな。 マルクス何てあっても不思議じゃないけど入ってないね。 ちらっと見る限りじゃ経済のところにも入ってないし。 レビィナスとかメルロポンティ、デリダ、サルトルとかの現代思想も弱いし 入っていてフーコーぐらいか。 もう少し思想哲学の数増やしたいけど、上記の哲学者含めて何か推薦はないんだろうか。ない場合は新書じゃなくてもいいし。 よかったらとにかく推薦して吟味しませう
哲学書の古典なんてものは、一般人がそのまま読んで理解できるものじゃないから 入門書というものが必要になってくるわけだが、 初心者が読んで理解可能なように書かれているのって新書では意外に少ないんですよね。 マルクスだと今村仁司『マルクス入門』、レヴィナスだと熊野純彦、 ドゥルーズでは檜垣立哉、メルロ・ポンティは舟木亨と、ちくま新書で結構出てるのだが、 これらはすべて、普通の人が読んでもほとんど意味不明だと思います。 あんな書き方で一般人に理解できると思ってるとしたら完全なアホですねw まぁ哲学ヲタにとっては適度に難易度が高い方が楽しめるわけですが。 どうせ難しいんなら、古典の翻訳をそのまま読んだ方がマシな場合があるかもしれない。 たとえばドゥルーズだったら『カントの批判哲学』(ちくま学芸文庫)あたりから挑戦してみては? (これは翻訳者による解説が明晰ですばらしい)
あと、デカルトの『方法序説』と『省察』は難しくないのでそのまま読めばいい。 小泉義之による入門書とかあるけど読む必要なし。 マルクスは…よくわからん。『共産党宣言』とか『賃労働と資本』あたり読んどけばいいのでは?w 廣松渉の『今こそマルクスを読み返す』は読んでおいてもいいかもしれない。
>>108 フランス系現代思想はぶっちゃけ
「はじめての現代思想」で十分なような。
入門これで、応用は『現代思想のパフォーマンス』これである程度の満足はあるでしょ
マルクスなら廣松渉の『今こそマルクスを読み返す』か
嶋崇『いまこそ『資本論』』かな
インドは除外なの? 辻 直四郎「インド文明の曙― ヴェーダとウパニシャッド ― 」(岩波新書) 推薦しちゃうけど。
盛りあがってきました
マルクス経済学とマルクスの哲学ってのはまた別物なの? だったらそれはそれでまた別にリストに入れなきゃ駄目だよね マルクスって難解で手を出しにくくてよくわからん
>>111 そのはじめての現代思想っていう書名あってる?
アマゾンで検索しても完全一致で出てこないんだけど
はじめて読む現代思想ならあるけど
>>115 おそらく既出の橋爪大三郎『はじめての構造主義』のこと
これは内容的には「はじめての現代思想」の面もある
>>114 マルクスにおいては哲学思想と経済学は一体のものだけど、
宇野派経済学みたいにマルクスの経済学だけ取り出して研究している場合もある。
マル経なんか今更勉強しても時間の無駄だから無視してもいいんじゃないかな。
マルクスの唯物論的思考は上手く使えば現在でも有効だと思うけど、
実際にマルクスの強い影響下で発言している知識人とか見てると、
だいたいトンチンカンなことしか言ってないからなぁ。
マルクスを批判的に継承した柄谷行人や浅田彰ですら、もはや今更感がある。
マルクス的思考って、だいたい団塊の人の本読んでると 自然にパターンとしてわかって来るところもあるけどね だいたい、最後はこれの方が優れてる。よって古い方は捨てていい さあ一致団結して乗り越えよう!って終わり方する論考
>>121 ヘーゲルの歴史観を受けているから
正反合というやつ
テーゼ
アンチテーゼ
ジンテーゼ
まず現状があって
問題が発生
それを解決する
もろヘーゲルです
マルクスも影響を受けている
団結は共同体の原理かな?
何とかを恐れず(学園紛争時のスローガン)と言いつつ固まって行動
既にリスト入りしてるもののなかでは、 マルクスは、大塚久雄『社会科学の方法』の表題作で触れてる。 これは講演録だから読みやすく、キーワードのイメージがつかめる。
124 :
無名草子さん :2009/10/15(木) 17:28:39
中川淳一郎著「ウェブはバカと暇人のもの」 光文社新書 ネット漬け生活から脱却するきっかけとなりうる眼から鱗の名著
なぜあんたはまだ2chにいるんだwwwwwwww
書いている本人がバカでしたっていうあの迷著か
127 :
無名草子さん :2009/10/17(土) 02:01:19
うるせぇよ馬鹿って言うやつが馬鹿だよバーーーカ
その本にはほぼ全面的に同意だけれども だから何?としか言えない
ていうかタイトルで結論出ててその結論にはほぼ同意だから本文を読む必要性を感じない
猪木武徳『戦後世界経済史』
>>61 読了。堅実な労作。評判どおりの良書だが、微妙に引っかかるところもいくつかあり、全面的にはマンセーできない。
まぁ客観的に見て、これ以上の戦後経済史の本が1000円以下で存在するかと言えばないので、余裕でベスト入りだろう。
まとまったレビューをする能力も気力もないので、単に感じたことをいくつか羅列しておく。
まず、読みやすさはどうかというと、上手く整理されていてまぁまぁ読みやすいのだが、
ちゃんと理解するには、国際経済学の初歩・金融・貿易理論や戦前の経済史(特に大恐慌前後)などについての予備知識がかなり必要ではないか。
ブレトンウッズ体制とその終焉の意味など、誰にでも理解しやすく書いてあるとは思えない。
社会主義経済の盛衰については詳しく書いてあり結構わかりやすいが、その半面わかりきったことしか書いてないような印象。
EUや南米についての掘り下げはやや弱い感じ。それから細かい疑問点だが、英国のEUに対する態度に関して
「自国の金融・財政政策をはじめとする政策上の主権を放棄することをよしとしない英国の“プライド”」と書かれているが、
これは単なる「プライド」ではなく明確な経済的意味があるはずではないか?
また、英のサッチャリズムに対する評価がはっきりしない。プラス面とマイナス面を明確にしてほしかった。
あと、南米の債務危機に際して、IMFの「安定政策」に対する「従属理論派」による批判が紹介されているが、
より重要と思われるスティグリッツによる批判が引用されていないのは不思議。
今回の金融危機に触れた部分は少ないが、戦前の大不況と比較しながら論じている内容はほぼ納得。
「経済学の進歩によって……何をしてはいけないかの判断は備わった」という認識は安易な反経済学に陥らないために重要だろう。
ただ日本の経済政策はどうかというと、本当に判断が備わったのかはアレだが。
最後の「むすびにかえて」では「自由と平等」をめぐる政治経済思想的な考察が行われていて、思想好きにとっては興味深いのではないか。
はい次。
イスラームの歴史を扱った本で良書を紹介してください。
ホルクハイマー、サイード
もっと近現代の本を入れよう オリエンタリズムとか科学革命の構造とか知の欺瞞とか入ってないのが納得できない すぐに入れてもいいよな
>>134 そういうのは、分野的に近い新書の「参考書籍」として載せることになってる。
例えば『科学革命の構造』なら村上陽一郎へのレビューとして言及すればよい。
それがどんな感じであるのかについては、このリンク先をみてほしい。
http://www6.atwiki.jp/nasakenai/pages/22.html ところで村上陽一郎『科学・哲学・信仰』(レグルス文庫)って、
他の著作に比べてマイナーだと思うが、敢えて選んだ理由は?
恐らく著者へのこだわりあってのことだろうから、
村上陽一郎論として読めるような力作レビューを望む。
>>135 >村上陽一郎『科学・哲学・信仰』(レグルス文庫)
ほんとにこれ誰が選んだのか謎なんだよなw
たぶん最初の頃に通りすがった人で、もうこのスレには来てないと思うんだが。
俺も古本屋でたまた見つけたんで一応買って積んであるんだけど、まだ読んでない。
>>134 新書でいいのあるかなあ
岩波の「ポストコロニアリズム」はワーストだ、ってくらいしかわからん
>>135 参考書籍として載せるって勝手に決めんな
そんな合意は得てないぞ
それを言うなら河上徹太郎他『近代の超克』もなぜ入ってるかわかんないんだけどw
>>138 ・リストに載せる「新書」を選ぶ。
・その新書に触れたレスを抜粋して「レビュー」的にリンクする。
・まとめ主が適宜「参考書籍」をつけ、amazonにリンクさせる。
今までのところ現状はこうなってるので、
>>135 はそれを説明してみた。
「参考書籍」については確かに合意があったわけじゃなくて、
自然に始まったという感じで、けっこう裁量任せになってるね。
俺は特に不満はないんだけど、合意が必要なら議論があってもいい。
近代の超克と村上陽一郎の本は削除でいいんじゃないのでしょうかw
具体的な理由を言ってくれれば削除してくれるはずだから、まずは削除要望の説明を
入った理由さえも定かじゃないのに・・・
あぁ、結局なくしたい理由はないんですね。
読んだことないから俺はどの辺が悪いのか興味ある
よくわからんが何となく
日本の科学哲学=ポモカルスタ系列=ゴミ
キモイ思想っスね
なくすも何も推薦文も何もないものが入ってるのはおかしいから消去するのは当たり前なのでは?
いや、でも消したいということは内容に不満があるんでしょ? そこが聞きたいなと
153 :
無名草子さん :2009/10/24(土) 01:19:07
小沢章友『女子大生がヤバイ!』(新潮新書) イマドキの女子大生たちが、テーマに沿って書いた小説やエッセイが 収められている。タイトルから女子大生の日本語力が低下していると いった内容なのかと思っていた。しかし、読んでいて見事に裏切られた。 彼女たちの文章の上手いこと上手いこと・・・。しかも、90分にも 満たない時間で書き上げているのだから、なおさら驚いた。なんで そんなに表現力が豊かなのかというと、四六時中やっているメールで 文章を作るのに慣れているからとのこと。なるほど、文章力に長けて いるのに、本をほとんど読まないとあっけらかんに言う彼女たちの謎 が、少し分かったようである。 読後感はというと、ナメてかかったが返り討ちにあったという感じ。 彼女たち女子大生って実は賢いんだなと見直した一方で、自分が 女子大生に文章力で負けるという屈辱も味わった一冊。女子大生を 見かけるたびに、表現力や文章力が実は高いということを感じる のだろうな・・・。 それにしても、イマドキの女子大生ほど、見た目と実際との間に ギャップがあるのはいないな。あぁ、悔しいけど・・・。
154 :
無名草子さん :2009/10/24(土) 04:02:52
PHP新書新刊の『医療崩壊の真犯人』は、 一般向けにも分かりやすく書かれている上に、 厚労省出向経験を持つ元財務官僚が、 医療改革の舞台裏を赤裸々に暴露していて、 なかなか面白かった。 思想的基盤は逆のようだけど、ポスト埋蔵金男か?
>>153 なんか面白そうだとおもいつつ
「ボロイ商売だ」という気もしてしまうな
さすが新潮はおっさんころがすの上手い
てかこの人かなり昔から同じネタで本出してるよ 新潮45の記事をまとめたのが始まり 年季入ってるから上手い文章が出てくるのも仕方ない
158 :
無名草子さん :2009/10/25(日) 18:01:58
絶版でまだ読んでないけど、服部正也『ルワンダ中央銀行総裁日記』良書らしい。 経済系ブログ界隈で結構話題になってた。
159 :
無名草子さん :2009/10/25(日) 18:21:58
犯罪のデパート・ジャニーズ SMAP 轢き逃げ、アイスホッケー傷害、中絶、公然猥褻 嵐 大麻3P、ハメ撮り流出、鼓膜破り V6 強姦、フェラチオ写真流出 追突事故 TOKIO 乱交 KinKi Kids 乱交、カルト タッキー&翼 創価学会 KAT-TUN タクシー暴行、ロリコン淫行、AV NEWS・関ジャニ∞ 殺人未遂、未成年飲酒、噛み付き、追突多重事故、盗作 ジャニー喜多川 性的虐待 赤坂 覚醒剤
性の文化史を知りたいです 面白い本を紹介してください
>>135 自分は推薦者ではないのだが、村上陽一郎『科学・哲学・信仰』(レグルス文庫)読了したので感想書きます。
1977年初版第一刷発行。タイトル通り、科学史・科学哲学を宗教(主にキリスト教)との関係において論じたもの。
実は自分、トーマス・クーンって読んだことないので、この著作においてどこまでパラダイム論に依拠しているのかはよくわかりません。
(ついでに村上陽一郎の本もたぶん他に一冊ぐらいしか読んだことなし。しかも記憶はあいまい)
でも、だいたいの筋道は、系譜学的な近代批判・進歩主義批判・西欧中心主義批判・科学主義批判の定石通りなので意味はわかる。
ポストモダンや保守主義ともリンクする思想潮流ですね。近代科学の精神とキリスト教は、表面的には対立するが、
実は強く関連しているという論点も、今では常識的だと思います。70年代にはまだ新鮮だったんですかね。
70~80年代の近代主義批判と言うと、東洋思想とかニューエイジ方面に行くというのが一つのパターンだったわけだが
(実際、この著作でもライアル・ワトソンとかユングなど香ばしい名前も出てくる)、
キリスト教という一神教に由来する科学主義・西欧近代主義のある種の暴力性を批判しながらも、
結局キリスト教へと回帰する道を示す結論となるのがちょっと意表を突かれる。
が、著者がカトリック教徒であることを知れば納得の帰結。あとがきを見ると、結構悩みながら書いたと言っていて、
そう思って読み返すと、科学的理性肯定と著者自身の宗教的実存との間で、かなり揺れ動いているのが読み取れる。
著者の思想的危機意識が表れているという意味では貴重な著作かもしれない。
>>153 小沢章友『女子大生がヤバイ!』読んだので感想書く。この人は作家だそうだが、自分は名前も知らなかったし当然小説も読んだことなし。
偏差値高めの某女子短大で文章創作の非常勤講師をやっているとのこと。文章読本的なものかと思ったらそうではなくて、
女子大生の作文を主題ごとに並べて、その生態や内面についてあれこれ語るというもの。
しかし文章の先生には違いないから、つい著者本人の文章が気になってしまう。
自分の文章を棚に上げっぱなしで言わせてもらうならば、著者の文章には全然感心できなかった。
まず語尾の「〜のだ」「〜なのだ」の多用が気になる。読点を使いすぎて文のリズムが変。
さらに、分析が通俗的(「いまの動機なき凶悪犯罪の原点は、もしかしたら、ここにあるのではないか」とか)。
せいぜい音楽や映画の具体名が出てくる部分にしか精彩がない。結局、文章の内容もそんなに面白くない。
一方、女子大生達の文章は確かに上手い。明らかに先生より上手いのではないか?(先生は指導者としては優秀なんでしょうね)
内容的にも「家族ゲーム」なんかはショートショートとして良く出来てるし、「友達がいない」テーマでは「便所飯」の話が出てきて今っぽい。
165 :
つづき :2009/10/30(金) 02:39:44
ただ、気になったのが、上手さの水準というかテイストが全部似てること。表面的にはバラエティに富み、小説を意識したような文体から、 あえて荒っぽい話し言葉を前面に出したものまでいろいろある。だが、すべてきれいにバランスがとれていて「変なもの」がない。 先生が手を入れたのか、指導の賜物なのか、単に選択する際にフィルターがかかって一定水準のものが本に載っただけか。 最近の女子はメールで文章を書き慣れているので上手いのだ、などと書いているが、これはもっと偏差値の低い学生の文章を吟味しないとなんとも言えないだろう。 著者はさらに女子大生らの「冷めた感覚」を指摘しているが、これは要するに聡明さということであって、頭の良い一部の女子だけのことではないのか。 内容的には一見刺激的なテーマが網羅されている。性体験・性妄想・ボーイズラブ・鬼畜グロ・暴力・自傷など。 しかしこれらの文章から「変さ」「異様さ」が一切感じられない。すなわち本物のメンヘラっぽいのがない。 著者はボーイズラブや鬼畜グロネタなどに大げさに驚いて見せているが、あんなものはオタク・サブカル史をちょっと知ってれば、 昔からあるありふれたネタでたいしたものではない。昔よりヴァーチャル感が進化したのかな、と思う程度。 文章自体は健全すぎるくらい健全。本当にみんな健全なら結構なことだろうが、一見あからさまなようでいて何かが隠蔽されているような印象もなきにしもあらず。 学問的な根拠のある分析が一切ないのは物足りないが、著者の本業は作家であって社会学者でも精神科医でもないので仕方ないのかも。
『女子大生がヤバイ!』に関連して、 女子繋がりで杉浦由美子『腐女子化する世界』(中公ラクレ) というのも読んだので、ついでと言ってはなんですけど紹介しときます。 オタク女子だけでなくて、現代の若い女性全般に関する論。 正直、これも内容は結構粗雑だったり独断的なところもあるのでベストに推すということではないんですが、 下流志向などの通俗的な若者論と比べれば説得力がある部分が多いです。 やっぱり長期不況の下での格差の状況について書かれ部分などはリアルに迫ってくる。
最近出た新書で気になっているのがいくつかあるんだけど、 積読が膨大になってしまったので(たぶん500冊ぐらいあるw)しばらく買えないなぁ… それにお金がもうなくなってきてしまった…
168 :
無名草子さん :2009/10/31(土) 08:08:02
169 :
無名草子さん :2009/10/31(土) 11:36:11
文部省推薦図書 1.マルキ・ド・サド「悪徳の栄え」 2.ペトローニウス「サテュリコン」 3.オスカー・ワイルド「サローメー」 4.プルースト「ソドムとゴモラ」 5.シェイクスピア「ソネット集」 6.呉下之阿蒙 「断袖篇」 7.ルーキアーノス「エローテス」 8.プラトーン「シュンポシオン」 9.クセノプォーン「饗宴(Symposion)」 10.井原西鶴「男色大鑑」 11.マールティアーリス「エピグランマタ」 12.ユウェナーリス「サトゥラエ」 13.ウェルギリウス、その他「プリアーペイア」 etc. etc. しかと読むがよい。 わかったナッ!!! ---------------------------------------------------- 文部省推薦図書 正調版 1.呉下之阿蒙『男袖篇』 2.アテーナイオス『デイプノソピスタイ』巻13〜 3.岩田準一『本朝男色考』 4.マルキ・ド・サド『悪徳の栄え』と『ソドムの120日』 5.Sergent『ギリシア神話と同性愛』(フランス語) 6.ジャン・コクトー『白書』(図版入り) 7.オスカー・ワイルド『テレニイ』 以下、つづく 乞御期待
サドが1位ワロスw
>>168 俺の想定してるのは、そんな高度なことじゃなくて、もっと基礎レベルの話。
そのリンク先の文書をちょっとだけ見たけど、正直、俺の能力ではほとんど理解できんw
ヘゲモニーとか言われてもなんのことやら…
たぶん、教科書レベルの経済学では実際の国際経済は理解できないから
もっと政治的ファクターを重視しろというスタンスなんだろうけど。
(国際金融のトリレンマとか教科書レベルの解説も一応出てるが)
これ、経済学の初歩だけじゃなくて、国際政治についてもある程度知ってなきゃだめじゃん。
大恐慌とかブレトンウッズについては、入門的な国際経済学教科書にはだいたいのことは載ってるんじゃないかな。
あとあまりいいのは思い付かん。
長幸男『昭和恐慌』(岩波現代文庫)は日本中心に書かれたものだけど定番だな。
断片的には岩田紀久男『国際金融入門』(岩波文庫)とか色々あったと思うがちょっと思い出せない。
あと飯田泰之『歴史が教えるマネーの理論』とか。
岩田紀久男× 岩田規久男○
>>169 関係ないけど、『ソドムの市』(バゾリーニ)がつい最近までニコ動で堂々公開されてたなw
もう消されたけど。
喪男の哲学史って使える? 入門の入門程度の本?それとも結構しっかりした本?
>>171 そんな駄本より昭和恐慌なら
昭和恐慌と経済政策(講談社学術文庫)
昭和金融恐慌史(講談社学術文庫)の方が断然いいでしょ
ただ両方ともちょっと古いよね。飯田本はその辺の間隙を埋めてアクチュアルな関心に接続してくれるよ。
>>172 岩田規久男
ちくま新書が良いよ
保護貿易で経済の縮小が書かれているし
肉食の思想はとても良い本だった
>>180 それは新書じゃねえよ、と斬りすてようと思ったら、
[現代新書ピース]って括りに入ってるのか。
が、他に一冊くらいしかなくて、新書判でもなくて、
レーベルなのかどうかもよく分からん。
…やっぱり門前払いだな。
喪男の哲学史って、誰かがチラッと推薦してたような記憶があるんだが… 前スレとか見ても見つからん。他のスレだったかな? 本田透ってあれだよな、電波男の人でしょ?ひとつも読んだことないけど。 「喪男の〜」は書店で30秒ぐらい立ち読みしたことあるけど、 ああいうサブカルが注入された感じのは最近あまり興味持てない。 当てずっぽうで言うけど、荒俣宏っぽい感じの哲学史かな。
群衆心理っていう本買った。良い本だね
著者名か出版社名かどちらかひとつでも書いてくれたらいいのになぁ〜〜んてことをいうてね
講談社学術文庫ね
まだ読んでいる途中だがレビュー。 ●久我勝利『知の分類史 常識としての博物学』中公新書ラクレ 古今東西の博物誌、百科事典、図書の分類項目を紹介した本。 もちろんそこに小話みたいなのも交えていくのだが、妙にあっさりしてて、 知的好奇心がそそられない。対象読者がよく見えてこない中途半端な感じ。 タイトルやコンセプトから期待していたが、★2つ。
大学生活板の読書スレでこのまとめスレが勝手に紹介されてたよ 全力で潰そうぜ
規制が解除された、ヤッホー
てすと
新書スレで聞いたんだけど、華麗にスルーされたのでここで質問させてください、 ごめんなさい。 ベンサムとか功利主義とか最大多数の最大幸福とかその辺りが全然わからないんだけど、 思想、影響を解説した本何かない? よろしければ紹介してください、お願いします。
ベンサムと功利主義か〜 非常に魅力的で重要なテーマだが、新書ではなさそうだな。 哲学史の新書でも大きく扱ってるのはなかったような気がする。 選書あたりでは何か出てるかもな。 まぁこれは誰か専門家が入門書を書くべきだな。
選書の本を薦めさせて ビールの教科書って本はいいよ。
功利主義というのは、哲学・倫理学から、法学・政治学・経済学・社会学へと拡散してしまったので、 一見わかりやすいようで、意外にわかりにくくなっているのかな。 プラグマティズムとはどう関係するのかとかね。 いい新書があったら俺も読みたいね。
素直に政治思想史の教科書読むとか
199 :
無名草子さん :2009/11/14(土) 09:43:48
自分にぴったりくる名著だけ集めたリストがあれば、本をを探す時間がゼロ になって読む時間が増えるんだが。
選書も推薦していいの? アメリカ関連なら宗教からよむアメリカを推薦したい 凄い良い本
推薦してもいいけどまとめ係が糞なので採用されません
まとめ係は一度首になったんだよな
>>194 本当に「全然わからない」のだとしたら、
浅羽通明『教養としてのロースクール小論文(上)』(早稲田経営出版)
の第一講をオススメする。
ベンサムとミルの簡潔な解説と、現代日本に見られる功利主義の考え方など。
小論文やちょっとした議論にはこれで必要十分だと思う。
新書判で紀伊国屋は新書コーナーに置いてたが、やや高いのが難。
著者の本は既に入ってるし、リストには推薦しない。
ゲーム理論の新書ってまだ挙げられてないのかな。 「戦略的思考の技術」あたりが分かりやすそうだけど、 ゼロサムゲームに関する説明があまりなかったので個人的にはイマイチ。 ここを詳しく解説してる本が見たいのだけど「ゲーム理論の思考法」 とかデカメの本にもあまり詳しくは載っていない。 なんかイイ本ないですかね。
>>205 自分も以前から探してるんだがいいのはない。
古いのだと、モートン D.デービス 『ゲームの理論入門』(ブルーバックス)
があるが、これは異常に読みにくいので、まったくおすすめできない。しかも古いし。
なんか数学を使わずに無理に高度な内容を説明しようとして自爆してるパターン。
これ読んでスラスラわかるような人なら、最初から教科書読めと。
武藤滋夫『ゲーム理論入門』(日経文庫)は教科書のダイジェストのようなもので、
味もそっけもないが、優れた入門書。娯楽性が全然なくてもいいならこれだな。
ゲーム理論入門そのものではないが、社会心理学関係で
山岸俊男 『社会的ジレンマ』(PHP新書)というのがあるな。
これは読みやすいし、まぁまぁ面白い。
竹田茂夫の『ゲーム理論を読みとく』 (ちくま新書) は、ゲーム理論自体の中に倫理的な悪を見いだして批判するという 一種のトンデモ本としての評価が確定してしまった模様。 文章は読ませるし、面白いんだけどね。
ゲーム理論なら ナツメ出版の図解シリーズが分かりやすいかも
宗教から読むアメリカ史を社会に入れてくれ
210 :
無名草子さん :2009/11/17(火) 18:47:12
新書じゃないけどナツメはおすすめらしいね ゲーム理論の研究やってる自分の大学の講師も薦めてた 新書だと図が少ないから説明出来てないのかな
宗教から読むアメリカ史じゃなくて宗教からよむアメリカな
もっと良書を推薦せんか、カスども
>>208 同じ筆者のゼミナールゲーム理論入門も評判いいらしい
俺もナツメ出版のゲーム理論はすすめられるかも。 ベストに入れて良いと思うよ。 思想と歴史が薄いな。特に歴史は薄すぎる。日本史も世界史もかなり偏りがあるね。
いや、全体のバランスから見れば思想(46冊)はやや多いくらいだ。 むしろ、それより優先して増やすべき分野がいくらでもある。 例えば文学(8冊)。漢詩や和歌など前近代のものが欠けている。 例えば芸術(9冊)。クラシック以外の音楽や演劇なども入れたいところ。 などなど。
俺は君たちの推薦したくれた新書をこつこつ読んでは粛々と感想を書き込むことに徹するよ
文庫でしかも小説だけど、文学の参考書籍に 筒井康隆「文学部唯野教授」岩波現代文庫を推薦。 大学の裏事情をドタバタで描くストーリーの合い間に 唯野教授による文芸批評の歴史の講義が挟まれてる。 シャベリ言葉だから読みやすいし(人によるか?)、 それでいて結構タメになることが書いてある。
>>217 読んでないけど、多分無理
「渋滞」の先頭は何をしているのか? (宝島社新書 291) - 西成 活裕
これ面白かったよ。
文学が薄いってなら 「アラビアンナイト」(岩波新書)をあげてみる 別に文学と芸術は一つでいいかなと思ったり。 そういや、新書でJAZZ本ってそこそこあるけど当たり本はないなあ
演劇なら平田オリザ『演劇入門』『演技と演出』講談社現代新書は? どちらもだいぶ前に読んだっきりなんでまったく内容覚えてないが。
>>217 小説はいらないよ。面白そうだけど。
でも、文庫はもうそろそろ入れてもいいでしょ。
>>218 その本も良いけど、それを読むなら新潮選書の渋滞学読んだ方がいいでしょ。
こっちを入れよう
文学も必要だけど、それと同様に歴史も欠けている 日本史は近現代ばっかり、歴史は近現代が全然ない
高島俊男さんの文庫とか読んで日本語と漢字に興味を持ちました 他にそういう日本語とか漢字の話を扱った本は何かありませんか?
>>223 それなら高島俊男の作品をどんどん読みなよ。
おのずと次に読みたい本が出てくるはず。
>>224 やみくもに本を読めばいいってもんじゃないだろ
この本は良いとかある程度の指標は必要なはず
適当にAmazonのレビューでも参考にしたらいいんじゃないかな
宗教から「よむ」アメリカのレビュー頼む ベストに入れるような本?
姉妹スレは機能してないし、もうこっちでいいんじゃねと傍観者がいってみる
選書をベストに入れたいヤツがあっちに書き込まないから機能してないのであって、 機能してないからこっちでいい、というのは詭弁にしか聞こえない。
>>232 あっちは質問してもレスがつかないような状況じゃないか
過疎スレで質問なんかしてる時点でダメ。ますます過疎る。 自分が欲しいものを要求するだけの人しかいない所に人が来るわけないだろう。 スレを流行らせたいんなら、自分が与える人にならないとな。
うんこ
経済学の新書の本読むよりはスティグリッツとかマンキューとかの本を読んだ方がいいの?
そりゃそうだ。読めるなら
素数入門―計算しながら理解できる (ブルーバックス) 芹沢 正三 これおすすめ
教科書は糞高いからな。無理して定価で買う必要ない。経済学専攻してる奴は別として。 入門教科書ならブクオフで105円で投げ売りされてることがあるから、それ買うよろし。 俺はスティグリッツ『入門経済学題2版』と福岡正夫『ゼミナール経済学入門』は105円で買った。
>>238 はスティグリッツとかマンキューの本を絶対に読んでない
読めるならってあんなに丁寧に書いてるのに読めないわけがない
>>240 5040円とかそういうのばっかりだからねw
スティグリッツは第3版まで出てるけど、欲しくならないの?
>>242 入門教科書ばかり何冊もいらんだろwでかくて邪魔だし。
版が新しいに越したことはないが。
>>239 それどっかで聞いたことある本だなと思ったら、
ずっと前に買って積んであるわ…
やっぱり計算しながら読まないといけないというのは、
ちょっと気が重い。
>>241 内容の高度さとかもあるが読み切る時間の問題もあるだろうjk
電車じゃマンキュー読めん
は?電車? 電車?w
日経文庫には経済学の入門書揃ってるよ 文庫と言っても新書サイズ ただあれ普通の本屋さんに置いてないけど
>>247 大型書店ならどこでも置いてあるけどな…
中谷巌も日経文庫から「マクロ経済学入門」出してるけど(これは自分も買った)
中谷のマクロ教科書もブクオフで105円で出てるのをよく見かける。
105円なら後者を買った方が得だろう。(自分は買ってないが)
ただ、よく知らんけど中谷の教科書は版が新しくなるほど評判が悪いらしいw
あと、いわずもがなだが、日経文庫・有斐閣新書などは教科書の小型版だから、
自分の中では一般的な新書とは別カテゴリーだなぁ。
いや新書スレは選書とか文庫も扱ってもいいことになったから
ハーレクインスレに侵略されてもおかしくない状況なのか
ハーレクイン?
中谷巌の日経文庫のマクロ経済学入門と旧版の教科書と新版の教科書どれがおすすめ?
中谷の日経文庫の奴は無味乾燥でつまらないし古い
中谷も時代にのれてるのかのれてないのかよくわからない存在
2007年なのに古いのか・・・
教科書ライターとしては平成初頭までが旬だったという「古さ」があり、 しかも2008年には転向宣言をしているからな。 二重の意味で古い。
>>256 教科書ライターさん、おすすめの入門用のマクロ経済学とミクロ経済学の教科書を教えてください
今はクルーグマン!
クルーグマンの教科書も、でかい・重い・高いの三重苦だな…
スティグリッツとかあれ読みこなさないといけないの? あんな分厚いの何か月かかるんだよ
大学の教科書なんて数ヶ月かけて読むのは普通。 だいたい教科書なんて一気読みするもんじゃないしw それにスティグリッツなんかは優しく書いてあるから分厚くなってるんであってね。 薄い教科書の方がむしろ読む進むのが大変ということはままあること。 数学の本なんかは特にそうだな。いわゆる行間が広いというやつ。
スティグリッツのマクロ経済学とミクロ経済学読んだら次に何を読めばいい? おすすめある?
宗教からよむ「アメリカ」を入れたいんだけど、どこのカテゴリーに入れればいい?
266 :
無名草子さん :2009/11/27(金) 22:44:30
>>263 バーナンキが書いてるテキスト。中級レベル
集中講義!日本の現代思想―ポストモダンとは何だったのか ってどんな本? 現代思想を学ぶには良い入門書?
>>267 普通。ニューアカ時代の論壇のこととか知らない人は読んでみてもいいんじゃね。
269 :
無名草子さん :2009/11/29(日) 14:07:52
鈴木貞美『戦後思想は日本を読みそこねてきた 近現代思想史再考』 これは?
これはもなにもまだ出てない本じゃねえか
272 :
無名草子さん :2009/12/04(金) 04:50:18
宗教からよむ「アメリカ」は宗教に入れるってことでいい?
光文社「人体 失敗の進化史」/遠藤秀紀はいい本だった。 進化の過程を、例えば犬には要らない骨が軟骨として残ってる、 耳の骨は元々全然違う役割だった(前適応うんぬん) 二足歩行し始めて肩こりや貧血がひどくなった、横隔膜が大変なんてことを、 ケンタッキーのチキンを使ったりして簡単に説明してくれる。 問題は、写真がやや見づらい
光文社の本何て入れたら汚れる
?
>>274 宗教からよむ「アメリカ」はすごい良書だから入れてもいいけど、
入れるなら新書と選書、文庫なのか一発で見た目で判断できるようにしてもらいたいな
選書、文庫枠を新しく作るとか色別にするとか。
光文社入ってるの。もうお嫁に行けない
嫁になんて行くな。ずっと俺のそばにいてくれ。
フロイトとかユングとかがわからないんだけど、何か良書ある? おすすめ教えてください
>>282 鈴木晶『フロイト以後』 (講談社現代新書)
とりあえずこれだけ読んどけば充分。
ラテン語の世界っていう本をベストに入れたい。 良い本だよな
>>284 もう少し詳しい感想を書いて推薦してくれたらベスト入りできるんじゃないか
『ラテン語の世界』は『はじめてのラテン語』の項に参考書籍として既に入ってるけどな
詳しい感想だけでベスト入りさせるなんてふざけるな
>>283 フロイトだけじゃなくてラカン、ユングとか全部一応扱ってくれてるの?
出版社/著者からの内容紹介
精神分析学は1つの思想である。心の療法から出発し、人間探求に向かう冒険的な試み。原点フロイトを押さえユング、アードラーの深層心理学から、ラカン、ドゥルーズなど現代思想に至るフロイト以後の流れをえがく。
http://www.amazon.co.jp/dp/406149094X 鈴木晶というのは、この手の人としては文章がわかりやすくて親しみやすい所がいいんじゃないかな。
ただ俺は、精神分析の本は眉に唾つけて読むべきだと思うけどね。
290 :
無名草子さん :2009/12/15(火) 21:34:26
>>289 最後の1行はどういうこと?
精神分析は信じられないってこと?
疑ってかかれってことじゃないかな 全ての本にも言えることだけど
精神分析は反証しようがないからエセ科学と同類とかそういう風に言う人がいるね まぁ社会科学全体がそうなんだけど理系の人にはうさんくさくみられやすい
じっさい胡散臭いしな
車にはポピーだろ
哲学史の本教えて
298 :
無名草子さん :2009/12/17(木) 00:42:25
「ニーチェ入門」と「プラトン入門」ってどんな評価ですか? wikiにないからあまりオススメではないのかな?
299 :
無名草子さん :2009/12/17(木) 04:26:32
>>297 哲学マップ(貫成人)
哲学の歴史(新田義弘)
ちなみに貫成人は「哲学マップ」の前に ほぼ似たような内容・構成の「図解雑学 哲学」という本をだしてる。 絵入りなんでそちらもオススメ。
301 :
無名草子さん :2009/12/17(木) 12:49:35
熊野の西洋哲学史の2冊はどうなの?
熊野純彦は文体に癖がある。お好きな人はどうぞと言うしかない。 俺はあんまり好きじゃない。 レヴィナス『全体性と無限』の翻訳もしてるが、 これはあの柔らかい文体のおかげで難解さが和らいでいるような気がするので許す。
熊野氏は「和辻哲郎」がおもしろかったよ。
全体性と無限って量多いな。上だけでも462ページとか
哲学マップって言う本は良書なのに哲学系のスレではほとんど話題にならないよね
308 :
無名草子さん :2009/12/20(日) 12:43:30
>>307 あの内容は哲学板っていうか哲学を語る上では前提知識だと思う
読んだ人は多いだろうね
哲学板の初心者用のスレでも紹介されてないじゃん
あげ
キリスト教の歴史を扱った本を教えてください。 トマスアクィナスがどう凄いのかが全くわかりません
>>276 には申し訳ないが、新書スレで話題の菅原琢『世論の曲解』光文社新書
は良いと思うね。自民党の最期を見取る、現代政治分析の良書。
政治に限らず、データ分析の本として見ても他に無い出色の出来。
トマトと秋ナスは哲学史を辿った方が理解しやすいかもしれんなぁ なんかいいのがあったような気がするが思い出せん
314 :
無名草子さん :2009/12/24(木) 09:44:33
出たばかりの河合栄治郎(中公新書)すばらしすぐる
もっと素晴らしい本を入れよう。
クリッスマス
クリスマスに僕にささやかなプレゼントをください
長谷川宏の新しいヘーゲルってどう?良書?
焚書
319じゃないけど『新しいヘーゲル』は読んだことあるよ。
内容はまったく印象に残っていない。
長谷川宏のヘーゲル翻訳はわかりやすいらしいけど読んだことはない。
今は樫山欽四郎訳の『精神現象学』に挑戦してるけど、頭痛いw
カント以上の拷問だな。
あと亀レスだが、
>>307 の貫成人『哲学マップ』も読んだことある。
これもあまり記憶に残ってないけど、変なクセがなくて良い本だったと思う。
普通の知性を持った人にも理解が可能で、しかもあまり質を落としてない。
『真理の哲学』というのもあるがこれも結構良かったと思う。ただあまり個性はないね。
貫成人は良くも悪くも常識人に近いのかもね。
哲学者の書くものって新書でも「こんな書き方で普通の人間にわかると思ってんのか」
と言いたくなるのが多いんだよね。
常識がないっつーか。
新書を読む層の知力レベルも想定できないのが物を考えるプロかと個人的には思うけども。
保坂正康『昭和史入門』(文春新書)ってどうなの? 昭和史ってだけでかなり広いし、しかも、著者ってかなり精力的な活動をしてるようだけど、 斎藤孝と同タイプってわけじゃないよね?
結構このスレは見てるけど、レビュー、推薦ともに見た記憶がない これを入れた奴誰だよ 勝手に入れられてないか? 竹田青嗣『哲学ってなんだ』(岩波ジュニア)
リストに入っているのを読んで心底ガッカリというのはあまりないんだけど、 (細かい不満はいっぱいあるが) 橋本努『自由に生きるとはどういうことか』(ちくま新書)っていうのは、 どこがいいのかよくわからなかったな。 まぁ自分の考え方や嗜好もこのスレが始まった頃とは変わってきてるしね。 佐伯啓思とか以前は好きだったけど、今は全然興味ないし。
竹田青嗣(笑)
新版が出てますね 小笠原喜康「新版 大学生のためのレポート・論文術」 講談社現代新書 \756 2009/11/19
あ、あと本スレでさんざん話題になってたからみんな知ってるとは思うけど、 このスレの初期からベスト入りしてたものの絶版で手に入りにくかった 『ルワンダ中央銀行総裁日記』が復刊されていることに注意を促しておきたい。 読むにはある程度の経済の知識がいるが、掛け値なしの名著。
>>326 新版がでるってことはやっぱそれほど売れたんだろうな。
帰省
>>312 光文社は打率は低いけど、定期的にいいのを発掘してくるという印象。
ちゃんと狙って的に当ててる感じがする。
ちくま新書は四方八方に矢を放ってその中の一定数がそこそこいいところに当たる感じ。
講談社現代新書はここ数年、狙ったけど的を外しているようなのが多いと思う。
ハイ単なる印象論でした。
日本語の歴史って面白いの?
あけおめ
今年もこのスレを生暖かく見守るぞ!
あけおめことよろ。 去年読んだ本でベスト1を教えてよ
しつこいようだが『ルワンダ中央銀行総裁日記』がベスト1だった。 ただ万人にお勧めできるかどうかはよくわからん。 金融政策とか、とっつきにくい部分もあるから。 他にはこれといって印象に残ったものはないな。 去年出た中で良さそうなのはいくつかあるんだけど、まだ読んでない。 積読が多くなりすぎて、追いつけなくなってきた。 買うお金もあまりないし、読書スピードも早くないしね。
このスレで推薦されたのを読んだ感想書く 内田義雄『戦争指揮官リンカーン』戦争を指揮するリンカーンにスポットを当てたアメリカ南北戦争史。 当時発明されたばかりの電信が戦争における情報伝達や命令伝達の上で大きな役割を果たした点が強調されている。 膨大な犠牲を出した内戦であるが、著者は、正義の戦争を遂行するために徹底して敵を叩くという 正戦思想が後のアメリカの戦争観に影響を与えたと見る。ベトナム戦争の「サーチ&デストロイ」の先駆者もリンカーンだとのこと。 南軍の将ロバート・リーの「戦争はむごたらしい方がいいことだ。そうでないと、われわれは、戦争が好きになりすぎるかもしれない」という言葉と、 看護兵として従軍した詩人ホイットマンによる戦場の地獄を淡々と書き記したメモが、、戦争の恐怖と危険な魅力を生々しく伝える。 戦争終結後のリンカーン暗殺、破壊された国土再建の苦労、南部の怨念、さらにインディアン討伐、 そして黒人は解放されたものの、その後差別を克服するために100年を要したことなど、その後のアメリカ史に関しては軽く触れられているのみ。 それだけでもアメリカって業の深い国なんだなということがわかる。優れた戦史だと思うが、軍事に興味のある人向けか。
孫崎亨『日米同盟の正体』日米の安全保障問題を論じる。まずは日本の「戦略」の弱さを批判。 次に「陰謀論」を陰謀論であるということだけで切り捨てる事を批判し、米国による様々な謀略の例を論ずる。 ユダヤ・イスラエルロビーの影響力など。前半では他に、日米同盟の本質について著者の見解が述べられる。日米同盟とはすなわち、 「米国が日本国内に基地を持つ・日本が米国側の陣営につく・日本に攻撃兵器を持たせない事」との引き替えに米国は日本を守るという取り引きである、と。 ここまではちょっとごちゃごちゃしていて、ポイントがつかみにくい。第五・六章で、米のイラク戦争・中東戦略についての分析がされる。 イラク戦争の要因として石油利権論が明確に否定される。第七章では核戦略について論じられる。最後に日本が取るべき安全保障戦略についての提言。 北朝鮮だけではなく、中国・ロシアをにらみながら、いかにして安全保障戦略を構築するべきか。 核保有・ミサイル防衛の否定、グローバル経済の互恵関係による抑止という、あまりにも穏当・穏健な意見で拍子ぬけするぐらい。 あとはNATOとの協調を提起している。アメリカべったりには批判的。パワーポリティクス一辺倒の現実主義とも左派的な理想主義とも一線を画す、 合理主義的立場からの穏健な安全保障論という感じ。去年の3月発行なので、既にオバマの話題も盛り込んでいるが、 国際情勢は刻々と変化し、その後のオバマの核軍縮宣言とノーベル平和賞受賞や、鳩山の東アジア共同体宣言など、新たな局面は考慮されていない。 この人は防衛大学教授だが軍事プロパーではなく外交畑の人で、岡崎久彦と親交がある。(筆者も書いているように、岡崎とは安全保障思想が真逆)
原武史『昭和天皇』「祭祀を執り行う天皇」にスポットを当てたもので、天皇自身の宗教性を究明したもの。 皇太后との確執の中で同時に強い影響も受けながら自らの信仰を形成していく。皇太子時代の欧州訪問では近代進歩思想に影響され、 女官制度の改革に乗り出したり、プライベートではスポーツや生物学にのめり込んだりして、これが貞明皇后との不仲の原因になっていた。 しかし天皇となるに及んで、「お堀の中」における祭祀にも熱心に取り組み「お堀の外」でも臣民の前で「君民一体」の儀礼をこなしていった。 最初は信仰と背反する科学の範疇であった生物学も、自然や生命への畏敬を通じてむしろ信仰を基礎づけるものになっていく。 戦争中も天皇は祈り続けた。後半に行くに従って、天皇が皇祖皇宗への祈りを第一とし国民を第二とする態度について、 著者の非難がましいコメントが繰り返されるようになる。戦後も三種の神器の確保にこだわり、敗戦に関して神への謝罪はあっても 国民への謝罪がないことに対し批判がなされる。それほど露骨ではないが、「神ではなく国民に対して謝ってほしい」という形で、 天皇の戦争責任論に収束していくような流れ。序章で筆者自身が「推測に頼らざるを得ない部分があるのをお断りしておきたい」と述べているとおり、 根拠の明確ではない推理や解釈が多いようだ。司馬遼太郎賞受賞作。小説家の賞を取るだけあって、フィクション的な部分があることは否めない。 「祈る天皇」というひとつの天皇像を提起したという点で評価されたのだろうか。 自分としては割と読みやすかったし、これはこれでいいのではないかとは思うが、名著なのかどうかはよくわからない。 天皇に関する本って山ほどあるが、ほとんど読んだことがないので比較しようがない。岩波新書では他に吉田裕『昭和天皇の終戦史』などがあるが未読。
酒井潔『自我の哲学史』自我に関する近世・近代哲学史。近代的自我の再検討を行う。 まず、デカルトとカントの超越論を批判し、ライプニッツやニーチェに触れた後、ヤスパース、ハイデガー・ブーバー・レヴィナスに至る。 これに対して、日本における自我の思想の系譜として、宮沢賢治、西田幾多郎、夏目漱石を検討し、西欧近代哲学由来の自我とは別の自我の可能性を探る。 全体的にあまりピンとこなかった。まず、西欧近代的自我批判という問題の立て方がちょっと古臭い。 そして、デカルト・カント批判が安易に感じられた。デカルトの懐疑の不徹底さが批判されるが、著者はデカルト哲学の核心を取り逃がしているのではないか。 「すべては疑い得るが、疑っている時に自分が疑っているという事自体は疑うことができない」という事態の明証性・絶対性が肝心である。 その上で「疑っているのは“私”である」かどうかの明証性は微妙な問題であり、さらにそこから自我の実体化に進んだのはデカルトの誤謬であろう。 しかしコギトの絶対性は哲学的には重大な洞察だと思うので、そこをあっさり看過されてしまうと、その後の議論へと興味が続かない。 それに続いてカントの超越論についての理解も的を外している感じがある。 このあたりの不満は自分が永井均や入不二基義を読んで影響されすぎたバイアスのせいもあるだろう。初っ端で読み進める意欲をやや失いかけたが、 その後の、ライプニッツ・ハイデガー・西田幾多郎に関する論考は詳しく丁寧に書かれていて有益だと思った。 ヘーゲルに関しては軽く触れただけで基本的にスルーされている。結論部分はだらだらしていて要領を得ない。 かつて浅田彰が「スキゾとパラノ」という事を言って、ポストモダン的な自我のあり方を提言した事あるが、そういうのを継承したいというわけでもないようだ。 最後まで著者の問題意識がよく理解できなかった。ハイデガーや西田の自我論の概要を知るには便利な本だろう。
レビュー乙
>>335 じゃベスト1じゃなくてもいいからおすすめの本教えてよ
『自我の哲学史』 (講談社現代新書) って絶版のようだな。 アマゾン見たらプレミア付いてる。 俺は結構最近ブクオフで買ったのだがラッキーだったのか。
つか日本のマスメディアでは中央銀行の経済的・社会的影響力が軽視されすぎ。 20年も物価が原因で経済低迷してまだ一般の認識が遅れたままだし。
>>346 ここ数年のメディアの官僚叩きブームでも日銀だけは免除されてたからね。
白川総裁なんて事なかれ主義の無能官僚そのものだが。
とは言え、青白き秀才官僚に『ルワンダ〜』の服部氏レベルを要求するのも酷な話だし、
マスコミだって視聴者に理解できないことを報道しても何の得にもならんしね。
日本の経済学者でも日銀の金融政策を批判しているのは、岩田規久男・浜田浩一・竹森俊平とかごく一部だからしょうがない。
あと高橋洋一とか。
経済の勉強を一からしたいんだけど、何を読めばいいの? やっぱり経済の教科書とか? 高校卒業程度の経済の知識はあると思います
>>348 「経済の勉強」とか言われると困るな。
経済学の勉強と言われたら、スティグリッツとか勧めるけど。
経済学の入門教科書を読んでも、金儲けの方法とか商売のやり方とか金融実務とか貿易実務とか
会計とか経営とかマーケティングとか現実の経済に関することはほとんどわからないよ。
現実の役に立たない経済学やるより簿記の資格とか取った方がいいかもしれないし。
あなたが何を求めてるのかよくわからん。
経済学に関するだいたいの考え方を知りたいということなら、
岩田規久男の新書を『経済学を学ぶ』あたりから順番に読みながら、
入門教科書を読めばよいと思う。
お勧め教科書
http://www2.toyo.ac.jp/~uemura/booklist.html
経済学の勉強ですね。ごめんなさい
宗教から「よむ」アメリカを入れたいんだが、どこに入れればいいかな?
半藤一利の昭和史とか幕末史って言う本は面白いの? 読んだことある人がいたら感想を教えていただけませんか
353 :
無名草子さん :2010/01/06(水) 18:56:35
>>347 円の支配者書いたリチャードヴェルナーは?
八田ミクロ → 弱点克服ミクロ → 経済数学+MWG(洋書)
渡辺一夫「フランス ルネサンス断章」オヌヌメ。
359 :
無名草子さん :2010/01/14(木) 11:19:44
個人的去年のベスト新書 『琵琶法師−“異界”を語る人びと』(兵藤裕己)岩波書店 これはマジでオススメ 理系出身だけど文学部の勉強も面白そうだと思った
俺はオススメされたものはなるべく読むことにしている。 すべては読めないまでも一応全部チェックしているので安心してオススメしてくれたまえ。
宗教改革の真実って本はどうなの?
364 :
無名草子さん :2010/01/16(土) 05:16:20
なんでブルーバックスシリーズはブックオフに揃ってないんだろう
岩波ジュニア新書の仏教入門はどう?
鷲田清一ってどうなの?
鷲田清一というとあのオシャレハゲか
鷲田清一ってオシャレなのか?w それって京大の鎌田じゃなくて?
鷲田清一と言えば、現象学的身体論とファッション論でしょ。 新書は講談社現代新書とPHP新書から出してる。 俺は両方読んだけど、なんつーか普通だな。ファッション論でもないし特徴がない。 メルロ・ポンティとかレヴィナスをわかりやすくするとああなるんだろうな。 あれでもあんまりわからんけど。
このスレで推薦された新書 猪木武徳『戦後世界経済史』(中公新書) 浅野和生 『ヨーロッパの中世美術』(中公新書) 廣松渉『今こそマルクスを読み返す』(講談社現代新書) 嶋崇『いまこそ『資本論』』(朝日新書) 辻直四郎『インド文明の曙― ヴェーダとウパニシャッド ― 』(岩波新書) 中川淳一郎著『ウェブはバカと暇人のもの』(光文社新書) 小沢章友『女子大生がヤバイ!』(新潮新書) 村上正泰『医療崩壊の真犯人』 (PHP新書) 西尾哲夫『アラビアンナイト』(岩波新書) 平田オリザ『演劇入門』 (講談社現代新書) 芹沢正三 『素数入門―計算しながら理解できる』 (ブルーバックス)
372 :
つづき :2010/01/22(金) 00:58:54
西成活裕 『「渋滞」の先頭は何をしているのか?』 (宝島社新書)
遠藤秀紀『人体 失敗の進化史』(光文社新書)
水無田気流 『無頼化する女たち』(洋泉社y)
貫成人『哲学マップ』(ちくま新書)
熊野純彦『和辻哲郎』(岩波新書)
菅原琢『世論の曲解』(光文社新書)
『河合栄治郎』(中公新書)
岩田規久男『日本銀行は信用できるか』 (講談社現代新書)
渡辺一夫『フランスルネサンス断章』 (岩波新書)
兵藤裕己『琵琶法師−“異界”を語る人びと』(岩波書店)
永田諒一『宗教改革の真実』 (講談社現代新書)
松尾剛次 『仏教入門』(岩波ジュニア)
〜ってどう?みたいな推薦かどうかわかんないのもありますが
その前に推薦されたのは
>>3-7 あたりに
373 :
つづき :2010/01/22(金) 01:05:19
『河合栄治郎』(中公新書) の著者は松井慎一郎
>>372 西成活裕の渋滞学の奴なら新潮選書のやつにしろよ。
そっちの方がちゃんとしてるから。
それをベストに入れるぐらいなら渋滞学を入れた方がマシ
もっとカキコ目や
377 :
無名草子さん :2010/01/27(水) 00:12:42
4年前くらいのやつだけど、話のタネとして。 高橋呉夫の週刊誌風雲録(文春新書)は結構面白い。 梶山季之と草柳大蔵の来し方を縦軸にしながら、戦後の週刊誌について書かれた新書。 戦後発刊された週刊誌の勃興期に触れてるハンディなものが少ないので、こういうのが好きな人はお勧めする。 平凡社新書がこのてのマスコミ内幕モノをちょいちょい出してる。アンアンと平凡パンチに関する親書が確かあったはず。あと 奇想天外について書かれたものもあったような。
それなら創刊の社会史も
社会史って何? URLはれよ、
383 :
無名草子さん :2010/01/30(土) 13:03:01
あげ
まとめの「数学オリンピック問題にみる現代数学」が小島寛之が小泉寛之になってるぞ。 まとめ係りなめてるの? それ入れるなら、確率的発想法もいれとけよ。
小泉義之とごっちゃになってるのか?
同じ傾向の新書をいっぱい読んだので、感想をここにいっぱい貼りつけますのでよろしく。ていうかオススメです。 河合幹雄『日本の殺人』(光文社新書)マスコミによって作られたイメージとは異なる、日本における実際の殺人事件とはいかなるものか。 まず殺人の諸相を、地味なものから、凶悪なものまで、昭和の時代と現代との比較も交えつつ、いくつかのパターンを段階を経て列挙していく。 そうすると本当に凶悪な殺人はごく一部であることが判明する。第二章では、警察の捜査・逮捕・裁判・服役・出所後の人生を概観。 死刑についても簡単に触れられている。ここで一番問題にされているのは、出所後の社会の受け入れ体制についてである。 これまでは、保護司や出所者の雇用主の世話によって更生が促されてきたが、この民間人の協力体制が近年維持できなくなってきているとのこと。 実は日本の治安の良さの根幹には、これらのシステムが大きな役割を果たしていたらしい。 第三章では、被害者の問題や、殺人とは何かという哲学的な議論に踏み込んでいる。死刑の是非、戦争の悪影響、殺人に比べて桁違いに多い死亡要因たる事故や自殺の問題、 (実際には凶悪犯罪は増えていないにも関わらず)匿名社会化による安全神話の崩壊、裁判員制度などについて議論される。 死刑についてのスタンスは自分と割と近いので共感を覚えた。また著者は社会構造の変化に市民が対応できるようになるために、裁判員制度は必要であるとの立場である。 ちょっと文章が乱暴な部分もあり、叙述の身も蓋もなさと相まって、道徳的理念で頭が凝り固まっている人の神経を逆撫でするのではないかという心配がなきにしもあらず。 ベストに入っている、浜井浩一・芹沢一也『犯罪不安社会』(光文社新書)と合わせて読むべし。
岩田正美『現代の貧困』(ちくま新書)地道なデータ解析を元に、貧困の実態を冷静かつ身もふたもなく描き出している。 貧困と低学歴の高い相関や、独身率の高さなどをはっきりと突きつけ、冷酷な現実を直視している。様々な指標を検討し、妥当な貧困ラインの設定を模索。 理念としては「社会的排除」という欧州由来の考え方を取り入れ、貧困者の社会的包摂を通じて、社会の統合を目指す。 最初は、また欧州福祉社会信仰の一種かと警戒したが、非現実的な理想論には陥っておらず、あくまで現実的な解決策を提言しているところに好感が持てた。 これも先日読んだ『日本の殺人』と同じく、堅実な実証に基づいて実効性のある対策を練っており、 マスコミの作り出したイメージや、論壇知識人・安楽椅子社会学者らの妄説を一蹴するに足る優れた啓蒙書となっている。 湯浅誠や堤未果のややプロパガンダ臭のある本とバランスをとるためにも、この地味で冷静な本も読んでおくべきかもしれない。
生田武志『ルポ最底辺』(ちくま新書)著者は自らも釜ヶ崎で日雇い労働をしながら貧困者・ホームレスの支援活動をしている人。 ここでは「野宿者」という用語が推奨されている。岩田正美の『現代の貧困』が主に学問的な視点から貧困問題を究明しているのに対して、 こちらは現場における体験と活動家としての視点から貧困の生々しい実態を描き出している。 読み物として面白い、と言っては不謹慎かもしれないが、『現代の貧困』より読みやすいのは確か。 日雇い労働の実際、釜ヶ崎暴動、バブルでの労働条件の改善から一転バブル崩壊で再びドン底に落とされた日雇い労働者をさらに追い込む貧困ビジネス、 貧困者の医療問題、女性野宿者の増加、福祉行政のお粗末、野宿者襲撃の実態と社会的排除などなど。 そして、近年の派遣労働やワープア現象を、全国の釜ヶ崎化と捉える。最後に世界のホームレス問題を概観し、問題の構造的背景を分析する。 「野宿者は努力が足りない」「実家に帰れ」「福祉行政に相談しろ」「施設に入れ」などの世間一般の無理解に対して反論した後、 椅子取りゲームの比喩や階段の比喩を示し、市場・国家・家族の失敗が重なった所に見捨てられた人々が生じるとの見解。
391 :
つづき :2010/01/31(日) 02:33:19
対策としては、セーフティーネットや助け合いコミュニティに期待をかける。湯浅同様、頭の良い人のようだが、若干タイプは違う感じ。 湯浅は冷静沈着な革命指導者タイプだが、この人はもう少し人間臭い感じはする。シモーヌ・ヴェーユに影響されて、貧困救済活動に身を投じたということだが、 こういう知的エリートの道へ進むことも可能な人があえて底辺社会に入るというのは、何か倒錯的な感じがしないでもない。 まず自分が社会的に成功してから慈善活動でもした方が効果があるのではないかとも思うのだが、確かに現場に溶け込まないとわからないことも多いのだろう。 著者はコミュニティの役割を重視しているが、ホームレスの中にはコミュニティに適応すること自体が困難な人も多いのではないかと思うのだが、 このあたり少し疑問がある。冷酷な資本主義社会に対する怒りも憎悪もあるのだろうが、あまりそうした負の情念は表に出ておらず好感がもてる。 これを読んで「自分も日雇いをしながら貧困救済活動家になろう」と考える純真な若者も出てきそうでちょっと怖いが、良い子は真似しないようにと言っておきたい。 まず自分の人生を大事にすべきだと思う。その辺を注意した上でオススメ。
平山洋介『住宅政策のどこが問題か』(光文社新書)日本における従来の住宅政策を批判。日本の住宅システムとは、「持家社会」を推進するシステムであった。 その政策の理念の根本には「保守主義」があり、「結婚して子供を育て安定した雇用と所得を確保し住まいの「梯子」を登って持家を取得する」という 「ライフコースの標準パターン」を支援するものであった。この政策は「普通の人生」から外れ、持家ではなく賃貸住宅で生活する人々にとっては不利なものであった。 この持家システムは、長期不況や新自由主義の導入によって不安定化しつつある。 こうした事態を、グローバルなデータや世代や男女ごとの調査データによって細密に実証していく。 著者が提言するあるべき住宅セーフティーネットとしては、非標準なライフコースを辿る人々に不利になりすぎないように、 また、持家/賃貸の、有利/不利の差を縮めるようにすべきだと言う。西欧・北欧型福祉社会の住宅政策モデルを参照しているようだ。 (アングロサクソン諸国の住宅システムをデュアリズムと呼び、それに対して西欧福祉国家型住宅システムをユニタリズムと称している) 具体的には公営住宅の拡充や家賃補助など賃貸セクターへの補助が必要だとする。著者もあとがきで書いているように、 やや内容が地味で文章も硬いのであまり読みやすくはない。なおかつ文章がねちっこくてくどい。実に堅実で地道なデータの蓄積と分析に基づく提言は説得力あるが、 日本が西欧型福祉社会を取り入れることが可能なのかどうかには疑問を持った。北欧はともかく、フランスの住宅政策が成功しているとも思えない。 「成長依存から分配へ」と著者が言うのも理解はできるのだが、北欧福祉国家ですら、経済成長と福祉は切り離せないものと理解されており、 成長が鈍化すると高度福祉も後退しているのが現実ではないか。やはり成長と福祉は一体のものと考えるべきだと自分は思うのだが。
もう少し簡潔にまとめられるようになった方がいいよ
山野良一『子どもの最貧国・日本』(光文社新書)著者は児童福祉司(ソーシャルワーカー)。 現場での経験だけでなく、データを基にした客観的な分析が半分以上を占める。 まずは冒頭で、ユニセフレポートによる子どもの貧困率データが掲げられ、日本が先進国中で高位にあることが示される。最上位はメキシコ、次いでアメリカ。 また日本の一人親家庭の貧困率は先進国中一位である。この本では主に日本とアメリカにおける子どもの貧困の実態を解明していく。 第二章では主にアメリカにおける貧困研究の歴史が概観される。新自由主義からの貧困に対する言説として自己責任論、 主に経済学方面からのアプローチとして人的資本論が、共に批判される。 第三章では、貧困の学力格差や児童虐待に対する影響について。第四章では、貧困が子どもの脳や身体へ与える影響。 特に、子どもの学力に与える影響は、親の学歴や職業よりも、はっきりと所得との相関関係が強いという実証結果は意外であった。 子どもの学力や身体に対する、親の所得の影響が強いということは、逆に所得の改善によって子どもの状況が改善する見込みも強いということだと著者は言う。 対策としては、生活保護の活用、児童養護施設の改善が提起される。 後者の養護施設の問題としては、日本のような集団主義の孤児院というのは欧米では既に旧時代の遺物だということ。 欧米では子どもはできる限り家庭的な場で育てることが必要だと結論づけられているらしい。よって少人数のグループホーム化を進め、職員を増やすことが求められる。 全体的に読みやすく、また著者が主にアメリカで学び活動しているためか、データ重視の冷静な議論がされており、思ったより情緒に流れていない。 そのため福祉拡充の提言も説得力を持っているが、それでも日本においてこれ以上生活保護などに予算をつぎ込むことについて人々の承認を得るのは難しいだろう。 余談だが、自分は最初、文章の柔らかい感じから著者が女性かと勘違いしていた。読んでる途中でなんとなく著者名を見て気づいた。
駒村康平『大貧困社会』(角川SCC新書)第一章では小泉改革批判、第二章では雇用・所得のセーフティーネットの不備を批判、とここまでは他の貧困本とほぼ重複する内容。 第三章では医療制度・健康保険などの問題に触れ、第四章では年金問題を大きく取り上げている。むしろ年金問題がメインかと思われるほど詳細に分析されている。 ここで、著者は少子高齢化問題をかなり重大視している。第五章では、社会的排除、生活保護制度、子供の貧困、貧困の連鎖など、再び上で取り上げた貧困本と重なる内容。 そして最後に処方箋として、再度、少子高齢化対策を筆頭にあげ、北欧型福祉制度が猛プッシュされる。すなわち高福祉高負担型への改革。当然、消費税は増税。 この本も決して「お花畑」的なユートピア的福祉国家論ではなく、厳しい現実を見据え、地道なデータ分析を踏まえた具体的で力強い主張がなされている良書だと思う。 ただし、個人的には著者の主張にあまり賛同はできなかった。特に、年金や高齢者福祉の維持のために少子化対策に全力を尽くせという話には素直に頷けない。 子供は爺婆を養うための奴隷じゃねえぞと言いたくなる。まずは経済成長を目指すのが筋ではないのか。もちろん経済成長戦略の中に少子化対策も入ってくるわけだが、 「産めよ増やせよ」だけに傾注するよりは健全だと思う。優先順位としては、景気対策→成長戦略→増税とすべきではないか。 ちなみに景気対策と成長戦略は別の話(前者は需給ギャップを埋めることで後者は生産力アップ)だが、前者は後者の必要条件でもある。 北欧が成功した福祉国家であることは自分も充分認めるのだが、これが日本で可能かどうかはやはり疑問だ。自分の考えは、どっちかつうと岩田規久男や原田泰に近い。 とは言え良質な福祉社会論であるのは確か。著者は、もっとメジャーな新書で、年金論や少子化対策論を書いて世論を喚起すべきだと思う。
話自体も深刻だしw
>>393 自分のための内容の要約も兼ねているので、くどいのは仕様w
松岡正剛の千夜千冊よりマシだと思うんだ…
別にそんなに貧困問題とか好きなわけではないし、
はっきり言って、湯浅とか堤未果みたいなサヨクっぽいのは嫌い。
でもなぜか集中して読んでみた。
題材的にあんまり楽しいもんではないわな。身につまされるし。
398 :
無名草子さん :2010/01/31(日) 08:54:26
>>392 持ち家が政策で行われその是正が必要だろうが、人口減少社会では
必然的に借りたい人のニーズに沿った形の住宅の供給が増える。
その動きはもう始まっているし今後加速度的に進むだろう。
しかし賃貸料を払うのは馬鹿らしくそれなら買ったほうがいいと誰もが一度は
考えるだろう。住宅セーフティネットとか胡散臭い。それなら特定宗教団体など
コネがある人間にしか公団住宅に入れない現状でも指摘してみろ。
399 :
無名草子さん :2010/01/31(日) 18:59:19
岩波ジュニア新書の鉄板を教えてくれないか? 4月までに読破する。 政治のしくみがわかる本は分りやすかったし、お奨め。
400 :
無名草子さん :2010/01/31(日) 19:03:25
岩波ジュニア新書の鉄板を教えてくれないか? 4月までに読破する。 政治のしくみがわかる本は分りやすかったし、お奨め。
NHKブックスもいれてもいいでしょ 特にNHKブックスって良い本も多いし
湯浅誠って左翼なの?
>>402 左翼というほどではない。サヨクっぽい。
岩波ジュニアというと『フランス革命――歴史における劇薬』『砂糖の世界史』『ヨーロッパ思想入門』が三強。 他にも自然科学関係にいいものがありそうな気はするが。
405 :
無名草子さん :2010/02/01(月) 11:39:02
小学校6年で習った立体物を色んな角度で切った時にできる切り口の形とかの 問題がよく分からないままに過ごしてきたけど、マスターしたくなってきた。 普通の参考書にあたったほうが無難かな。 切り口の問題でなくても、図形問題を扱った新書とかない?
>>390 貧困問題って何でも甘えって言ってるやつはどうにかしてると思うわ
まー、中にはどうしようもないクズだっていると思うけど
何でも「個人の甘え」のせいにする奴って、何でも「社会が悪い」せいにする奴と 裏返しなだけで思考パターンは全く同じだからな。 そんな単純に物事が解決できれば、誰も苦労してないのに。
「社会が悪い」VS「自己責任論」みたいな単純な対立図式になってしまうのは仕方ないことだな。 複雑な現実を正確に理解するのは大変だし、自分の思い込みを常に相対化していくのも難しいことだ。 信じたいことを信じ、わかりやすい敵を設定する方が生きる元気が出やすい。 我々凡人はそれでしょうがないと思うね。偉いインテリの先生がそれじゃ困るけどね。
ニュース速報の何でも自己責任論は異常だわ。
歴史分野が穴だらけで通史で読みたい人向けに補完として 新書以外の本もいれようぜ
合計: 1347 今日: 11 昨日: 14 全然人きてねーじゃんw wiki開設してるからかなり経ってるのに
しかもその訪問者数の半分は管理者かと
合計数の割りには、昨日・今日の人数がやけに多いな。
新書だけで限定してるからあかんのや。選書や文庫もいれるべきや
ミシェルフーコーの監獄の誕生が欲しいけど、高すぎる。 5000円超えって一体・・・
新書スレ見て思ったけど、岩田規久男の金融入門も経済学を学ぶも、 財政のしくみがわかる本とか全然まとめに載ってないんだね
417 :
無名草子さん :2010/02/04(木) 00:34:44
新書読み出すとすぐ眠くなる 大学生だからたくさん本読みたいのに どうしたものか
>>416 岩田規久男は『日本経済を学ぶ』が入ってる。
どれか一冊を挙げておけば著者の紹介には十分だろう。
『財政のしくみがわかる本』は
>>3 によると検討中らしい。
どちらもまだレビューが無いようなので、書いてもらえると有難い。
いわゆる入門書的なものはあたりさわりがないからこそ薦めれたりするので レビューが難しい。使えない方は理由を挙げればきりがないのだけどw
>417 眠くならない本を選べよ
歴史が薄いね
まとめに載ってる本とか
>>3 とかに載ってる本を読んだって言う奴とかいないの?
全然感想とかないよねw
上で推薦されてるのを2冊読んだので感想書く 菅原琢『世論の曲解』(光文社新書)データ分析を駆使して自民党の真の敗因を探り、「逆小泉効果神話」と「麻生人気の幻」を暴く。 まずは、統計リテラシーに関して、専門家とされている人でも(後藤和智のようなデータ重視の社会学者ですら) データ処理の初歩的な間違いをやらかしていることに驚く。しかしこうした「初歩的なミス」であっても、普段統計をいじっていない我々一般人にはとても見破れない。 「逆小泉効果神話」を無批判にメディアに垂れ流した杉田敦などの専門家は、もう少ししっかりしてもらいたいところ。 マスコミやネットで捏造される様々な「神話」に踊らされないためには必読の良書だと思う。ただ自分は本筋と離れた部分で不満を感じた。 ここでは、民意を上手く汲んで選挙を勝ち、世論の支持を得た政治家だけが評価されているように読めてしまうのだが、 彼らの行った政策の良し悪しはまた別だろうと思うのである。だいたい自分はどこが政権を取ろうと基本的にどうでもいいし、 とにかく妥当な政策をやってくれればそれでいいという考えなので、選挙戦略の良し悪しなどにはなおさら興味はない。 自分はアンチ小泉でも、麻生シンパでもなんでもないが、小泉の構造改革理念がそんなに正しいとは思わないし、麻生のやった政策がそんなにまずかったとも思わない。 「真の世論」が小泉を支持し麻生をダメ総理認定したとしても、世論の方が間違っている可能性もあるだろうと思うのである。 もちろん世論の支持を得られないような政治家はそもそもダメだというのも一面では正しいだろうが、 選挙戦略の巧拙だけで政治家の評価を決めてしまっているかに見える著者の書き方には反発を覚えた。 あとがきで著者は一応「世論の多数派が大事だ、正しいとも言わない」と書いてはいるが、本文ではそのあたりのスタンスは明確になっていない。 もちろんこれらは本筋とは関係ない事で、ないものねだりかもしれない。巷ではおおむね絶賛されてる本なので、ここではあえてdisってみました。
中川淳一郎『ウェブはバカと暇人のもの』(光文社新書)著者は元広告屋で現在はネットニュースの編集者。前半はネットクレーマーなどに対する愚痴。 後半はネットマーケティング的なこと。一言で言えば「ネットを過大評価するな」という話。 だいたい当たり前のことしか書いてない。言い換えれば、特に変なことも書いてない。 梅田望夫とかに騙されていたような人には啓発的な内容と言えるのかもしれない。 どうせなら「ウェブ2.0」論(いまだに何のことやらよく知らないが)などが全盛の時に書けばよかったのにと思った。 まぁその頃だとこういう本は売れなかったか。うがった見方をすれば、梅田が「日本のネットを見捨てた」のに便乗しただけと言えないこともない。 2ch厨房が読んでも、知ってるネタばかりで面白くないと思う。自分は「足クサ川柳」の事は知らなかったので、これだけちょっと面白かった。
「バカと暇人のもの」って、メディアとしては最高のほめ言葉だとおもうんだけどね TVはどう考えてもバカと暇人のものだったわけだし
しかし世の中には頭のいい人がゴロゴロいるんだなぁ、 俺って割とバカの側に属するんだなぁ、と実感させてくれたのもネットだった。 そして俺の身分ではふだんなんの接点もない偉い学者先生とかと場合によっては対等に話せたりしちゃうのもネットだからこそ。
2chの専門板とかにいると自分の無知さ加減に絶望する
>>428 そりゃ「それしか知らない」専門バカが集うのが専門板なんだしw
>>424 麻生人気に関しては、世論調査を頼りにせずに自分たちのリーダーに相応しい
と思った人間を選ぶべき、みたいなことが書いてあったから、424の言っている
ことと著者のスタンスは同じような気もする。
424の読み方は著者が言ってる確証バイアスかもよ?
いや、424の言い分と著者のスタンスとでは、やはり違いがあると思う。 そして、424の感じた違和感に、強く同感する。 統計の読み方、メディアリテラシーの本としては良書だと認めた上でね。
>>431 あの本では政策論は主題ではなくて、著者の支持する政策がどのようなものかもわからないわけですが、
麻生に関しては「真の世論」と迎合してダメ認定しているように読めてしまうんですよね。
じゃあ麻生の政策のどこがダメだったのかは不明のまま。
それはこの本の主題ではないと言えばその通りなんですが。
その辺がどうもすっきりしない感じ。
いや、麻生の政策はダメダメだったろう という俺の意見も、432の意見も、単なる主観に過ぎないだろう。 でも、国民が改革を望んでいて、予算バラマキを嫌っているのに、 古い自民党のような予算バラマキをやった麻生政権は、負けて当然 だろうに。というのが著者の論理では。 まあ、国家予算をちょっとばら撒いたようなことで景気がよくなっ たりはしないのは額的に明らかなのだから、何らかの制度や構造を 変えていくしかないんだと思うよ。事業仕分け程度じゃまだまだ。 これは俺の意見。
麻生は天才や
435 :
無名草子さん :2010/02/09(火) 19:04:53
>>433 > まあ、国家予算をちょっとばら撒いたようなことで景気がよくなっ
> たりはしないのは額的に明らかなのだから、何らかの制度や構造を
> 変えていくしかないんだと思うよ。
麻生政権のバラまきがなかったらどんなに酷いことになっていたか
想像したことありますか?エコポイントエコカー減税がなかったら
景気と雇用は果たしてどうなっていたことか。
こういう人たちは文句だけ言うだけしか能がないんですね。
新田の哲学の歴史って本はどうなの? 推薦した人感想教えてよ 従来の哲学史とは何か違うの?
>>435 エコポイントエコカー減税は景気刺激策って認めちゃっていいの?
フランスの印象派の詩人について知りたいんだけど、良い本ない?
麻生さんは最高や
>>435 エコポイント、エコカー減税、高速1000円のおかげで環境破壊が進んだ。
買い換えなくてもいい家電やクルマが買い換えられた。
景気の先食いであって景気回復ではない。
財政悪化を一層進めて日本国債の信用を損ねた。
みたいな意見もあるよね。どれほど正確かはともかく。
こういう政策を(反対者賛成者の立場からでなく)きちんと実証したよ
うな新書ってある?さすがに学術書じゃないと難しいかな。
>>438 現状は、フランス詩どころではなくて、
英・仏・独・露など世界文学系の新書がまだ挙がってない。
むしろ何冊か紹介してほしいところ。
かつてだったら、
モーム『読書案内』や桑原武夫『文学入門』(ともに岩波新書)
あたりが読まれていたのだろうが、今なら何を読むべきか。
岩波文庫のオリジナルシリーズは、質・量ともに新書に近そうだが、
(『フランス文学案内』『ドイツ文学案内』『ロシア文学案内』)
こういうのを最近は新書で見かけない。
池澤夏樹が何か出してたが、あれは新潮選書か。
なお、開高健が絶賛したフランス文学史が、これ。
篠沢フランス文学講義II
http://thistle.est.co.jp/tsk/detail.asp?sku=20804&page=1
篠沢教授と言えば、今難病で大変らしいな。
詩に関しては、文庫クセジュにいっぱいあると思うよ。 俺もなんか持ってたような気がするが完全に忘れたw
こっちは平和っすなー
過疎だから平和に見えるだけ
>>445 せっかくこのスレにいるんだから、おすすめの新書のレビューでも書いてくれよ
おいらのおすすめは戦後世界経済史や
449 :
無名草子さん :2010/02/15(月) 09:31:03
当たり前のことかもしれんが、中公ってやや右翼思想なの? 現実主義路線というのか
中道右派、あるいは保守リベラル。国際政治的にはリアリズム路線。
中公ってつぶれたんでしょ?
中公は難しいそうに見えても、読んでみると読み易いのが多くて好きだわ あまり売れてないのが残念だな
本を読んでゆっくり教養を身につけよう、という時代ではないからね。 もっと自分に役に立ちそう、使える知識が身につきそう、って新書に人気がいっちゃう。 中公が苦しんでるのは、当然だよな。だからこそ応援しているのだけど。 岩波みたいに現実社会の問題をもっと取り上げれば違うのだろうけど。
454 :
無名草子さん :2010/02/18(木) 02:12:42
教養ブームだけど、池上さんみたいに広く浅くみたいな人が人気あるな 中公は大学の教養科目以上の深い知識が手に入るのもあるし、ありがたい
俺、中公はいっぺんも読んだ事ねえw
>>437 いいんじゃない
近代経済学の思想にセイの法則が書かれているけど
作ったものがすべて売れるって話が
今は通用しない逆セイの法則が働く
今ある物をゴミにして新しく買い換えれば
それは需要創出になって経済対策になる
蜂の寓話じゃないけど消費(贅沢)は美徳なんだよね経済では
森嶋先生はイギリス病の時に現地で教鞭を執られていたから
実感としてイギリスのケチケチ精神で物が売れないことをよく見ていると思う
>>454 歴史人口学を読んだけど
あれで大学の授業並に難しい
新書でパラ見って初めての体験だった
>>449 左じゃない限り右になる日本では
左は空想が入っているから
現実路線で攻めると右になってしまう
現実問題を考えると自衛隊を容認することになるから
やっぱり現実主義は右だなw
ネトウヨは現実主義ではないよな やっぱ、領土問題などの面倒なことは出来る限りうやむやにして、放置するは現実主義なの?
現代思想が弱い気がするんだけど、新書ではないの? ちなみに新書以外だとどういうのがおすすめ? 哲学のエッセンスとかってどうなの?
哲学のエッセンスってなんだっけ? と思ったら、NHK出版のあれか。 俺は何冊か読んでるよ。クリプキ、デイヴィドソン、西田幾多郎とかそこそこ面白かった。 どれも本格的な入門書というより、一部分だけ試食してみましょうかとかだいたいそんな感じ。 ボリューム的に新書と変わらないのに新書より高いのは気にくわない。
まとめサイトの2000アクセス突破おめでとう
「増補版」「新版」が出ている新書にハズレなし
最近だと岩田規久男の『国際金融入門・新版』(岩波新書)と 池尾和人『現代の金融入門・新版』(ちくま新書)が出てるな。 新版は読んでないけど、まぁどちらも良書だろう。 マクロ政策に関しては敵同士だが。
逆に新版で「時代に合わせた」って改訂したら あとになるとその部分だけ古びたりすることもあったり
>>466 山室信一「キメラ」
北岡伸一「清沢洌」
高橋正衛「二・二六事件」
>>466 レポートの書き方
中国の大盗賊
ともに現代新書
>>13 自分がベストに入れてもいいと思う本がちゃんと入ってるな
他の本も読んでみるか
選書もいれようぜ
選書は新書より高い上にブックオフでもめったに売ってない。 まぁ高い分、新書より糞本率は低いのは確かだが、費用対効果的には疑問。 俺はNHKブックスで出ているスティーブン・ピンカーは全部買ったが、 1冊1000円強で三分冊だったりするので、 単行本一冊で出ても値段はあまり変わらないんじゃないかと思った。 図書館が身近な人は図書館を利用した方がいいだろう。 もっとも、自分自身に読書を強制したい場合は、あえて高い本を買うのも効果はある。 せっかく高い金払ったから意地でも精読するからね。
NHKブックスって選書なのか?
少なくとも新書よりサイズ・値段が上ではある
海の帝国―アジアをどう考えるか っていう本の評判良いけど、読んだことある人いないの?
>>475 ブクオフで買ってきたんで、たぶん数日中に読む。
ただ、これやっかいそうな本だな。
チラ見したら「ヘゲモニー」とかの用語が散見される。
はっきし言って、意味わからんのだよねw
これは左翼の用語で、おそらくリアルポリティクス系の政治学ではあまり出てこないだろうし、
もちろん主流の国際経済学でも出てこない。
ウォーラーステインとか、そっち系だなこりゃ。
世界システム論は、岩波ジュニアの砂糖の世界史では上手く使われてたようだが。
そういや、ベネディクト・アンダーソンの『想像の共同体』もブクオフで買って積んだまま読んでねーわ。 一生読まずに終わるかもw
そりゃあないだろ、お富さん。
というか、あまり「帝国」という言葉が意図的に使われている 書名の本はうさんくさいので読まないなー。 ネグリとかイグナティエフとか藤原帰一といった左翼学者が好む言葉だ。
政治学、歴史学を究めた俺でもヘゲモニー何てはじめてきいた
政治学ならサルトーリの政党の分類でヘゲモニー政党制とか出てくるじゃん。
なんだよ、そんな単語しらねーよ
竹田青嗣『哲学ってなんだ』(岩波ジュニア)っていう本がベストに入れてるけど、 それってスレの総意の元に入ってる? 竹田の本何か入れるなよ
ダメならダメで、きちんと内容に関してダメな理由を指摘しないとだめだよ。 作者が誰々だからダメというのは理由にならない。
今あるストックの中からさらに100に絞り込んで これだけは絶対に読んどくべき新書100選を作ったら面白いかも
そもそも竹田の新書の話題何て出たっけ? 勝手に誰かが入れたんじゃないの? 前見たときはなかったし
>>487 最初期の頃から入ってるよ。
かなりの読者がいる著者だから、
ふさわしいものを一冊選んで、
支持派・批判派など、
数件のレビューがつくといい。
竹田青嗣に関してはそのうち検証してみたい
白石隆『海の帝国』(中公新書)読了。アジアにおける「近代」の生成を、オランダ・イギリス・アメリカの「ヘゲモニー」のもとに作られた帝国秩序として論じている。
歴史と地理、政治と経済、さらには社会と文化をも一つのシステムとして一望の下に捉えようとする世界システム論は壮大すぎて、
正直、自分の知識と能力では、なかなか理解が困難。「ヘゲモニー」に関して言えば、これはどうやら主流の国際経済学や国際政治学でも
「覇権安定論」として割と普通に出てくるようで、
>>476 の「主流の国際経済学でも出てこない」は撤回します。
グローバルな市場の安定の為には、軍事力や政治力を背景とした強力な覇権が必要だということらしい。
「参考」→
http://wiki.livedoor.jp/momonosato/d/%C0%A4%B3%A6%A5%B7%A5%B9%A5%C6%A5%E0%A4%C8%C7%C6%B8%A2%B0%C2%C4%EA%CF%C0# グラムシの理論や、ウォーラーステインやネグリの思想との繋がりはよくわかりません。サルトーリとは直接の関係はないと思います。
第一章では、シンガポールの建設者ラッフルズの構想を吟味。第二章では「海のマンダラ・陸のマンダラ」と称するアジアの前近代的な地域システムから、
イギリスの介入によって自由貿易システムと近代国家=リヴァイアサンが生み出されていく過程を叙述。
著者は西欧人による近代化の「プロジェクト」を、歴史の自生的なリズムを破壊したものとして見ているようだ。
491 :
つづき :2010/03/15(月) 21:03:29
第三章から第五章にかけて、測量や人口調査、居住地区の強制的な住み分けなどの秩序生成装置によって「リヴァイアサン」が確立していくと共に、 個人の内面にも民族アイデンティティーが生じていく様子を詳細に追った部分や、植民地支配の初期において支配のために利用された中国人秘密結社や アウトローネットワークが「リヴァイアサン」の成長とともに切り捨てられていく件など、ミクロな社会力学を述べた部分は興味深い。 こうした、ネットワークと権力の相互作用など細かい部分を全て繋げていけば、壮大な世界システムが見えてくるのかもしれない。 しかし、第六章以降、記述が現代に近くなるほど、なんだか説得力が落ちていくような気がしてならない。 前述の「歴史の自生的なリズム」なるものの存在にしても根拠が不明だし、「リヴァイアサン」とか「帝国」という言葉の使い方も恣意的なものに感じる。 あと著者は、東アジア共同体構想については反対らしい。第一回読売・吉野作造賞受賞。人文系インテリの方はこういうのが好きなんでしょうね。 割合わかりやすく書いてあるとは思うが、自分には内容の是非の判断がつきにくい。 やはりベネディクト・アンダーソン『想像の共同体』ぐらいは読んでおかないとダメなのかもしれない。 正直、まとめにくい内容なので長くなりました。
『海の帝国』は何回か挫折したのでしばらく放置していたが ある日とつぜん面白くなって一気読みしてしまった記憶がある。
イスラーム帝国関連って良い新書ない?
ウォーラーステイン入門って何かある? 個人的には選書の知の教科書が良いと思ってるんだけど
レビューもっとしてくれや
科学系の読み物で良書教えて できれば、天文、化学、数学で頼む
新書じゃないが、ちくま学芸文庫でアシモフ『化学の歴史』が出てるな。
>>500 新書なんかじゃなくても全然大丈夫です
他にもおすすめとかありますか?
「零の発見」は面白かったよ。 書名はあまり挙げられないが、和算のやつも面白いかも。 「日本の数学 西洋の数学」は序盤で気力が尽きたけど、 幾何学の考え方がひとつとは限らないこと(つまり非ユークリッド幾何学)の考えかたとか理解できた。 残念ながら和算までは到達してないから、肝心のそのあたりのことはノーコメント。 だって頭の悪い俺じゃ、数式もない1ページを理解するのに30分かかったりするもの……。
上の方で推薦されている、山口博『王朝貴族物語』(講談社現代新書)読んだ。主に平安朝の貴族の生態を綴った軽めの歴史読み物。 源氏物語などの当時の文学を参照しながら、上流階級の人々の日々の生活や仕事・社交・経済活動の実際、 出世競争や恋愛・結婚にまつわる諸相を生き生きと描き出している。 とにかく読みやすさを意識したのか、やたらとカタカナ語を使ったり、現代のサラリーマンに例えたり、妙に現代人の庶民感覚に訴えようとしている。 引き合いに出される「現代」の感覚が、この本の出た94年というのが微妙に古いせいもあってか、現代人に媚びている感じが正直ちょっと寒い。 良く言えばサービス精神旺盛。引用される古文もほぼすべてわかりやすく訳されている。とはいえ昨今のスカスカの通俗新書と違って情報量はたっぷりある。 なにより、これを読むと平安朝文学をちょっと読んでみたくなるし、古典に興味を持たせてくれるというのが最大の効用だと思う。 ラスト近くでは平安朝の人々の呪術的な世界を描く。このあたりでは現代の感覚と大きく離れているので、今風に例えるのは控えめになる。 源氏物語などフィクションの人物と歴史上の現実の人物を同じように扱っていたり、ある挿話のソースが今昔物語だったり、 あまり学問的な厳密さにはこだわっておらず、あくまでも一般人を歴史や古典の世界に引き込むための入門の入門といった位置づけの新書だろう。 しかし、文献リストも付いていないというのは、堅苦しさを避けるためとはいえ、ちょっとどうかなと思った。
>>499 新書でないが、渡辺正雄 1982 『科学の世界:その形成と展開』 共立出版。
アリストテレスからニュートンまでの天文学と物理学の発展がおもしろい。
ほかにもいろいろな分野の科学の展開が書かれている。
505 :
無名草子さん :2010/04/20(火) 11:54:22
age
やっと規制が解除されたぜ
上の方で推薦されていた兵藤裕己『琵琶法師−異界を語る人々』(岩波新書)読了。平家物語を語る琵琶法師の歴史及び民俗学的・宗教学的に見た芸能史。 著者は現代にまで残った九州の琵琶法師についてフィールドワークを行った過去がある。そのフィールドは90年代なかばにほぼ消滅したとのこと。 序章では「耳なし芳一」を導入とし、近代芸術とは異なる主体による語りをいかに解釈するかが問われる。 第一章では楽器の琵琶と琵琶法師の由来、第二章では平家物語の由来について。 第三章では序章を受けて、琵琶法師を「異形・穢れ」と「聖性」を媒介し、言葉以前の存在のざわめきからモノ語りを生成するものとして解釈する。 第四章では、盲僧・琵琶法師の集団が当道座として組織され、時の権力の保護を受け、自らも体制化し階層化されていく経緯。 第五章では近世から近代にかけての衰退。付録としてDVDが付いている。山鹿良之という琵琶弾きによる「俊徳丸」の演唱で、 継母が丑の刻参りで五寸釘を打つくだり。浄瑠璃や浪花節と比べても、お世辞にも洗練されているとは言いにくい芸で、 つっかえたり間違ったりしている部分もある。それだけに異形性というのは確かに感じられる。 「異形性」や音楽へのノイズの導入という点では初期の黒人ブルースを連想したりもするが、もちろん「主体」のあり方はかなり違うだろう。 前近代的な主体のあり方を解釈するのに、文化人類学や精神分析学から得た図式を割と無造作に使っているのは、 一昔前のニューアカっぽくてちょっとどうかなと思った。あと事実関係では「〜だろう」「〜らしい」「うかがわせる」といった推測が多い。 推測は推測とわかるように書いてある点では、むしろ誠実と言えるかもしれない。 DVDが付いて980円だから安いと思うが、買う前に家にある機器で8cmDVDが見られるかどうか確かめるべし。
レヴュー乙
ベストに入ってる漢字百話読もうと思ったけど、難しいよーこれ
胡散臭いとは思ってる
文系の学問なんて、あんなもんでも政治力で通せる曖昧なもんなんだなあ と思わせてくれる人だね
文系の学問は全部胡散臭い。正しいのは自然科学のみ
歴史とかは、本来何があったのかを突き詰めるということで、厳密さが大事なんだろうけどね。 歴史的意義だとか解釈だとか言い出す辺りから、胡散臭く感じる。
>>512 政治力ならアカデミズム内にいた藤堂明保の方があったと思うが
>>514 でも歴史的意義とかは大学入試の論述でさえ出るようなことじゃん
どんなトンデモでも人文系である以上は白川方明よりマシ
あのNYまで行って消費税増税をブチ上げた自分の仕事がなんなのかわかってない給料泥棒の白川法皇のことかーーー
白川さんはどんな人だったの?
松岡正剛『白川静 漢字の世界観』 (平凡社新書) ってのがあるな。 自分は買ったけど積んだまま読んでねーわ。
『日本は世界5位の農業大国』(浅川芳裕、講談社プラスα新書) ネットの一部で絶賛されている話題の本。目から鱗が落ちます。 「日本は食料自給率が低く、農業は危機的状態にある」という「常識」がいかにデタラメであるかを 具体的な数字を上げて論証しています。 例えば日本で当たり前のように使われている食料自給率。実はこの食料自給率を農業の指標として 大まじめに使っているのは日本だけで、その計算基準にも日本の農業を必要以上に弱い産業に見せかける ためのトリックが多々含まれているとの指摘がされています。 要はなるべく予算がほしい農水省があの手この手でインチキをしているという告発なのですが、 日本の農業の真の問題点とその解決策にも触れられていて、日本の農業に希望が持てる良書だと思います。
>>521 ですが、民主党が公約にしていた農家への戸別補償制度についての批判も含まれていて、
その部分も必読かと。戸別補償がバラマキ政策だというのは誰もが感じていると思いますが、
この本を読んで慄然としました。
戸別補償は農業衰退政策としか言いようがないです。外国人参政権や夫婦別姓に匹敵する危険な法案です。
その本を読んでみないと内容に関してはなんとも言えないけど、 食料自給率を高く見せるために、価格で計算しているのもひどいインチキだと思う。
食料自給率論争に関しては、 政治的な党派性や利権も絡んできてなかなか中立的立場というものを見極めるのが難しいね。 経済学的には自給率そのもには意味がないということでほぼ決着がついてると思うけど、 実際には米も欧州も保護主義を捨ててないし、安全保障上の観点からどうかというのも議論があるようだし。 新書では、↓こんなのも出てるな。ヤバそうなのでなかなか読もうという気にはならんけどw 島崎治道『食料自給率100%を目ざさない国に未来はない』 (集英社新書)
上の方で推薦されていた浅野和生『ヨーロッパの中世美術』(中公新書)読了。 ほとんど中世美術とキリスト教信仰との関係を追ったもの。ロマネスクやゴシックといった様式を中心に掘り下げたものではない。 モザイク・フレスコ・テンペラといった技法についての説明はあるが、これもコラムという形で周辺に配されている。 ですます調のやさしい文体で書かれているのだが、自分には最後まで取っ付きにくかった。 著者は「中世の人々が作品を作ろうとした意図やそのいきさつ……などを具体的に知れば」縁遠い欧州中世美術も身近にとらえられる、 と言うのだが、それほどドラマチックなエピソードがあるわけでもなく、登場する歴史上の人物は「誰それ?」状態だし、 そもそも自分はキリスト教にほとんどシンパシーがないので、全然入っていけないわけだ。 様式についてもっと論じてくれれば、例えばゴスロリやゴシックメタルのような卑近なところからゴシック様式に興味が持てたかもしれないのだが。 著者は近代芸術との異質性ではなく、むしろ連続性を強調している。中世の神中心の世界からルネサンスの人間中心の世界へと180度変化したという歴史観を否定。 素朴な中世暗黒史観だけでなく、歴史の非連続性に注目する現代的な歴史観(フーコーなど)とも相反しているようだ。 いくら理屈を言っても、美術というものは見て味わえなければしょうがない。 こういうものは教育テレビの美術番組のように映像で見せた方がいいのではないか。先日の『琵琶法師』みたいにDVDを付けるとか。 きれいな口絵写真を始め画像は豊富なのだが、写真を見ても自分にはあまりピンとこない。 映像なら建築物の空間の奥行とか空気感や雰囲気を介して崇高な宗教性も伝わるのではなかろうか。 直接見に行くのが一番いいのだろうが、そんな優雅な真似はできんし。
戦国時代の通史をさらっと勉強したいんだけど、良い本ありませんか? 賤ヶ岳の七本槍とか徳川四奉行とかそのあたりまで扱ってたらうれしいです
信長の野望DS
レビュー乙。
529 :
無名草子さん :2010/05/08(土) 17:06:40
仏教で良い本ある?
>>526 「通史をさらっと」というのと、「徳川四奉行まで」というのは、
やや両立しがたいかと……。
戦国時代には戦国大名のあれこれのほかにもトピックがたくさんあるので、
各大名の配下のあれこれまで書いてると、新書での分量では通史になりにくいと思います。
というか、戦国武将に興味があるなら、あえて武将から離れて、
勝俣鎮夫『一揆』(岩波新書・黄)を読むのも面白いかと存じます。
たんに武士の動向ばかりを追うより、理解が立体的になるかも。
あと、平板な「通史」より、切り口のはっきりしたこういう本の方が、
その時代の性格がわかったりする。
531 :
無名草子さん :2010/05/08(土) 20:50:32
>>530 新書じゃなくてもいいから、ひとまず豊臣、織田、徳川を詳しく知りたいです。
そういうハッキリとしたのもいいですね、一度見てみます
>>531 子供向けの歴史マンガ
秀吉信長家康は必ずあるし
全てどこかで脇役として出てくる
本当にお勧め
私の知識はこのあたりで止まっているが
ほとんど問題ない
問題があっても通説(マンガレベル)を知らないと
何が問題がわからない事が多い
例えば長篠の戦いでの三段打ちは誤りとかのレベル
子供向けやジュニア新書は大人にこそお勧め
受験でも入門書の始めに歴史マンガを進める
ただ圧縮しすぎて記憶に残らないけどね
信長・秀吉・家康の順で読むとわかりやすいよ
上の方で推薦されていた、遠藤秀紀『人体・失敗の歴史』(光文社新書)。解剖学から進化論へのアプローチ。 進化とは、そのつどの環境に応じた行き当たりばったりの設計変更の繰り返しである。その証拠・痕跡を解剖によって見ていく。 心臓、骨、耳小骨、顎、四肢、臍、肺、翼などの進化の跡を一通り見てから、二本足歩行や拇指対向性といったヒトの進化を論じる。 脳の進化について少し触れているが、言葉足らずのせいか、脳の左右分化がはっきりしているかのように読めてしまい、やや杜撰な印象。 次に女性の進化が論じられ、「なぜ月経が進化したのか」という謎が解かれる。 第四章ではヒトの進化に伴う不具合、特に現代文明との不整合について(冷え性やエコノミー症候群) 最後に解剖学という学問とその将来に対する著者の熱い思いが語られて終わる。 軽妙なレトリックと学問に対する真摯さを感じさせる文章で読ませるが、若干暴走気味のところがなきにしもあらず。 「月経の進化」の件など、もう少し気を使って書いた方がいいような気がする。 また、ひとつ気になったのは、進化論の基礎をしっかり理解していない人がこれを読んでちゃんと理解できるのかどうか。 例えば「前適応」の論理は、進化とは何かということが実感レベルでわかっていないと理解不能なはずだ。
535 :
つづき :2010/05/10(月) 21:11:52
また進化の「設計」という言い方がされているが、設計したのは誰かと言えば、神でもなければ生物自身でもなく、 ドーキンス風に言えば「盲目の時計職人」すなわち自然選択のアルゴリズムである。 ここには神秘的なものは一切ないのだが、初心者は何か自然の神秘のようなものを想定してしまうのではないか。 もちろん、あらかじめ進化論を理解している人ならば「設計」という言葉を使おうと誤解の余地はない。 幸い日本ではアメリカのように創造説の影響は強くないが、人文系の人はもちろん、科学者・生物学者の中にすら 進化論の初歩を理解していないのではないかと思われる人が時々いて驚かされる。 おそらく、人には、自然の中に意味・価値・目的などを読み取りたくなってしまう認知的バイアスがあるので、 ある意味冷徹非情な進化論というのは人の心にとって受け入れにくいものなのだと思われる。 竹内久美子のような質の悪い啓蒙まがいや池田清彦・中原英臣・佐川峻のような異端の説が入門書のごとく流通している現状では、 進化論啓蒙をどうするかという問題は結構やっかいだと思うのだが、そのあたりについて著者には危機感がないように見える。 あともうひとつちょっと気になったのが、終章でぶっちゃけられる「拝金主義」への怒り。 金になる学問ばかり大事にしやがって、という不満はわかるのだが、学者が金を度外視して研究できるためには誰かが金の心配をしなけりゃいけないわけで、 「金は卑しい」と言わんばかりの要求は傲慢に感じる。もっとも、それぐらいの傲慢さがないと一流の学者にはなれないのかもしれないが。 最近の「事業仕分け」でもそうだが、ますます研究者達のこういう不満は募っているのだろう。
レビュー乙。 新書じゃなくて単行本のボリュームだったら 気になった箇所の問題点もクリアされていたんだろうか。
538 :
無名草子さん :2010/05/10(月) 22:59:14
じゃ進化論が基礎から学べる本は何かないの?新書以外でもいいから
『人体・失敗の歴史』×
『人体・失敗の進化史』○ でした。すいません。
>>537 自分は遠藤秀紀氏の本は『人体・失敗の進化史』しか読んでないので、何とも言えない。
新書では『パンダの死体はよみがえる』というのが売れたみたいだけど読んでない。
>>538 知らん。自分もいいのがあれば知りたい。図解雑学なんかはどうなんすかね。
頭のいい人なら『利己的な遺伝子』をいきなり読んでもいいんだろうけど。
利己的遺伝子の考え方は、遺伝と進化の意味をある程度理解してからじゃないとつらいかもね。 その本に十分説明されているのかもしれないけど。
>>538 進化とはなんだろうか (岩波ジュニア新書 (323)) (新書)
長谷川 真理子 (著)
なんてどう?ジュニア新書だから中高生向け。
542 :
無名草子さん :2010/05/11(火) 13:20:41
俺も進化したい
一代では進化できない。もし
>>542 の形質が変わったとするならそれは
変態
という
>>542 進化と進歩はちがうから
ひきこもって手足を使わなくなる進化もあるぞ
545 :
無名草子さん :2010/05/13(木) 05:41:29
学術リポジトリが充実してきているから ネットで論文漁りするのもいいんじゃないかと思う今日この頃。
論文なんてネットで探すのが既に当たり前だと思ってた
547 :
無名草子さん :2010/06/02(水) 20:02:46
翻訳語成立事情呼んでるけど、むずかしいよお
548 :
無名草子さん :2010/06/03(木) 00:29:24
仏教入門の本教えて
549 :
無名草子さん :2010/06/03(木) 01:56:13
岩波文庫の「ブッダの言葉」だな。
550 :
無名草子さん :2010/06/03(木) 11:14:56
>>549 難しそう。もっと簡単な概略的なものない?
551 :
無名草子さん :2010/06/03(木) 15:12:17
仏教ってわけわからないですよ。 そういう意味で、玄侑宗久「私だけの仏教」(講談社)が参考になるかもしれません。 同じ著者で「お坊さんだって悩んでる」(文春)と言う本もあります。 私は、気長に勉強してみよう、という程度の興味ですが。
>>535 竹内久美子の女は薬指が長い男に惹かれるという話を聞いて、
そんな馬鹿なとびっくりしたのだが、とんでもなのか?
553 :
無名草子さん :2010/06/03(木) 22:25:47
岩波のジュニア新書に仏教入門っていう本なかったけ? 読んだことある人とかいないの?
554 :
無名草子さん :2010/06/04(金) 18:59:36
>>548 渡辺照宏『仏教』『日本の仏教』岩波新書
セットで。
555 :
無名草子さん :2010/06/04(金) 19:18:46
>>552 人差し指と薬指の長さの比(2D:4Dと書かれるディジット・レイシオ)は、
まっとうな解剖学、生物学、心理学の研究対象になっている。
この2D:4D比という指標は、男性ホルモンの影響を受けていて、
性的2型(雌雄で解剖学的特徴に差がある)を示すことが知られている。
出生前の男性ホルモン曝露と関係。
そういった男女差がどのように進化してきたのかを説明する説のひとつが性選択
(女性による男性のより好み)ということなのだろう。
誰がこれを主張しているのかは知らないが。ひょっとしたら竹内オリジナル?
ただ、性選択が起こるのにかならずしも直接女性が指の長さを好む必要はない。
ある一定の行動を好めば、それと相関して2D:4D比が変わることがある。
マウスでは、そういったことが起こりうると実証されている。
Yan RHY, Malisch JL, Hannon RM, Hurd PL, Garland T Jr (2008)
Selective Breeding for a Behavioral Trait Changes Digit Ratio.
PLoS ONE 3(9): e3216.
http://dx.doi.org/10.1371/journal.pone.0003216
読まずに聞くのもアホっぽいが、この雑誌、IFは高いの?
557 :
無名草子さん :2010/06/05(土) 13:57:13
>>548 「梅原猛の授業 仏教」がわかりやすい。
>>556 PLoSのIF、出るとしたら去年(2009年)からだが、
去年は出なかったらしいので、
今年、もうすぐ発表されるんじゃないか。
PLoS金儲け用の雑誌といわれているが、
レビュープロセスはふつうらしい。
>>558 でPLoSって書いたのは、PLoS Oneのことです。
同じPLoSでも、PLoS Biologyはかなりよい雑誌。
ここって新書だけだよね? 文庫、単行本(選書とかNHKブックスとか)にも良い本あるからもったいない。 範囲ひろくなりすぎて死ねるけどw
562 :
無名草子さん :2010/06/06(日) 21:25:12
『ぎりぎり合格への論文マニュアル』平凡社 ただのマニュアル本かとおもいきや面白いです 内容が知的好奇心に満ちていて使える、とかじゃなくて面白いだけだけど、論文書こうかなって思ってる学生さんにおすすめです
>>561 > 単行本(選書とかNHKブックスとか)
単行本じゃねぇ
564 :
無名草子さん :2010/06/07(月) 12:17:51
NHKブックスもこのスレ的にはありだよ
NHKブックスとか、単行本じゃないんだ…
岩波新書、NHKブックスのようにレーベルだったりシリーズだったりせず、 単独で出されているものが単行本。 マンガ本が単行本と呼ばれているのは、 雑誌掲載時とはちがい作品ごとに独立して刊行されているから。 なんとか社コミックスのようにレーベルとなっているという意味では、 たいていのマンガ本は単行本でない。
567 :
無名草子さん :2010/06/08(火) 20:14:54
じゃ何でアマゾンではnhkブックスの本の題名の末尾に単行本って表示されてるの?
569 :
無名草子さん :2010/06/10(木) 16:06:46
>>552 竹内久美子って、全体が冗談みたいなものなんじゃないの?
ちゃんと、根拠のある冗談。
竹内の所業を放置したまま逝った日高敏隆の責任は重い。 業績全部帳消しになるぐらいまずいと思うよ。
えええええええええええええええええ 日高さん、亡くなったの……
>>570 > 竹内の所業を放置したまま逝った日高敏隆の責任は重い。
> 業績全部帳消しになるぐらいまずいと思うよ。
大丈夫。帳消しになるほどの業績もない。
>>571 半年前だ。
7月に岩波から『日敏隆の口説き文句』(小長谷有紀、山際寿一編)が出る。
そうか、残念だ…… 俺は一応生物学を専門としてるけど、間接的に日高さんの影響があってのことなんだよね
575 :
無名草子さん :2010/06/11(金) 23:18:58
生物学ってバカしかいないよね
576 :
無名草子さん :2010/06/12(土) 00:29:31
日高敏隆だってバカとは普通言わないだろ。 どういう人かは全然知らないけど。 茂木健一郎の「熱帯の夢」に日高敏隆が出てたけど、 なんとなく、いい人っぽく見えた。 茂木は「鼻行類」にはすっかり騙されたとか言っていたが、 茂木がそんなものに騙されるなんてことは、あるわけない。
訳者が文学関係者とかなら騙されなかっただろうね
グールドの「ワンダフル・ライフ」が出たとき、本屋でパラパラとめくって、 「こういうこともあったのか」と思って、それ以上興味を持たなかった。 あとになって、立花隆が出ている番組で、あの本の中の動物に似せたロボットが 水の中を泳いでいるのを見て、びっくりした。
>>579 アノマロカリス?
15年ぐらい前のNHKスペシャルで模型が泳いでたね
今、断続平衡説ってほぼ却下されてるんじゃね?
却下とか、誰がするの? 本当にしろうとの質問なんだけど。
>>583 論文査読する人じゃね?素人の答えですまんけども。
amazonでみたのだけど、「ワンダフル・ライフ」って、原書1990年なのか。
私が見たのは、
>>581 とは違う気がする。
「虹の解体」も無理して読んだが、難しすぎて、何が書いてあったのか 全然憶えてない。もう一度読んでみようかな。
>>585 立花隆だったか覚えて無いけど、最近(数年前)もアノマロカリスがプールを泳いでたよ
外観に関してはそっくりだった
>>574 専門分野でしかも尊敬している相手なんだったら訃報ぐらい知っておけよ…
けっこう大きく報道されたし
>>588 たしかにそうなんだけどね……。
そのころから忙しくて、ハイチの地震さえも一週間後ぐらいに人の話を聞くまで知らなかった……。
>>590 うん、テレビで
チラッと見ただけだからどういう主題でやってたかは知らない
592 :
無名草子さん :2010/06/14(月) 00:13:10
テレビで見たとかふざけんなよ
ん?
何のスレだ?
596 :
無名草子さん :2010/06/14(月) 21:27:07
どういう関係があるんだw そのニュースと
597 :
無名草子さん :2010/06/14(月) 21:49:47
さあ?
598 :
単なる荒らし :2010/06/15(火) 09:14:58
599 :
無名草子さん :2010/06/15(火) 09:21:37
中途半端な想像力で、 俺って想像力あるな と思い込んでる奴、多い気がするな。
600 :
無名草子さん :2010/06/15(火) 11:02:15
601 :
無名草子さん :2010/06/15(火) 12:42:01
>>600 そんなの予備知識なく読んだら眠くなりそう
そして涅槃へ
603 :
無名草子さん :2010/06/15(火) 14:18:30
>>601 普通の入門書だよ。
変な言葉が出てくるから、難しそうにみえるだけで。
604 :
無名草子さん :2010/06/15(火) 21:03:27
梅原猛の本っていっぱいあるけど、 今となってはどれもこれもなんだかトンデモ臭がただよってる感じだよね。
どれもなのかしらんが、梅干と日本刀?は、 生半可(高校生以下)な科学知識にトンデモが多かった
>>606 ちょっとまて、梅干と日本刀って梅原猛じゃなくて樋口清之じゃね?
orz タイトルが違うのか、人を勘違いしてるのか 後者の予感が濃厚……
609 :
無名草子さん :2010/06/16(水) 12:35:40
岩波のジュニア新書に仏教入門ってなかったけ?
仏教入門に何を求めるのかで、かなり違ってくるよね。 仏教の歴史が知りたいのか、それとも教えの内容が知りたいのか。 教えが知りたい場合でも、ブッダ本人が説いた初期仏教が知りたいのか、日本でポピュラーな大乗仏教が知りたいのか、それとも密教に興味があるのかで、大きく違ってくるし。
仏教変遷の歴史と各派の教義・実践内容の解説がひとつになってる新書はしらないけど、 家にある山折哲雄『仏教とは何か』中公新書ではブッダの生涯、空・我・業など重要な観念、土着化した日本仏教の特色が解説されていて、 入門にはこれでいいのではないかなと。 だけども大乗の発生、中観派などの哲学、大乗経典の系列と内容、密教、テーラヴァーダ、中国・日本の各宗派と思想、 そして世界の仏教の現状などについて詳しく知ることはできません。 イスラームとはちがって宗派・経典があまた存在し大元から様々に変化しまくった仏教の全体像を新書一冊で概説するのは難しいのでは。
612 :
無名草子さん :2010/06/17(木) 01:29:26
密教って何だよ、密教って。 普通の仏教と何が違うんだよ
それは秘密です
>>612 > 密教って何だよ、密教って。
> 普通の仏教と何が違うんだよ
ひろさちやが中公BIBLIOから出してるやつがわかりやすかったよ。
新書じゃないけどね。
615 :
無名草子さん :2010/06/18(金) 00:15:36
新書じゃないが、仏教入門といったら、末木文美士(フミヒコ)『日本仏教史―思想史としての アプローチ』(新潮文庫)がよかったよ。同じ著者の、『日本宗教史』(岩波新書)もよかった けど、さきに新潮文庫のほうから読んでみることをおすすめします。
『日本宗教史』は読んだけど末木文美士の宗教観には若干違和感を覚えたな。
618 :
無名草子さん :2010/06/20(日) 20:09:04
竹内久美子はたしかに問題だな。最初は面白く感じていた、専門知識で粉飾しただけの トンドモ本なのに気づいた。悪質すぎると思う。脳トレーニング本で儲けている学者も そうだが、いかがわしさ蔓延。
脳科学をうたう書物って、確かにトンデモが多いよね。 竹内某もそうだけど、ドーキンスの誤読にもとづく書物もまたしかり。 脳科学といったら、俺は素人なんだけど、いや素人だからこそ、坂井克之『脳科学の真実』 (河出ブックス)あたりを面白く読んだな。こういう啓蒙書、もっとたくさん出てほしい。 あと、多少のテクニカルタームの誤解があるとはいえ、酒井邦嘉『言語と脳科学』(中公新書) もおすすめです。後半は手話がメインになるけど。
脳科学とかを語るのに 「進化」を「進歩」の意味で使うようなタイトルの本とか マジでどうかと思うわ
>>619 坂井克之『脳科学の真実』 は良かったよね。でも茂○の本より売れてないんだろうなぁ…
茂木はエッセイとかなら面白いんじゃね。科学者と言うより哲学者に近いよあの人は。 それと最近は脳科学がきな臭いが、いぜんとして怪しいのは心理学の類。 学問としての心理学が書いてある本は少ない。
>>622 哲学ともちがうんじゃないか。
茂木は科学から遠いのと同様に哲学からも遠い。
茂木先生は中谷彰宏とかそっち系の人でしょ。 脳科学という権威を悪用している点では中谷より汚い奴だと思うけど。
625 :
無名草子さん :2010/06/22(火) 13:24:27
中谷って誰?京大で派手な格好してる人?
627 :
無名草子さん :2010/06/22(火) 20:55:32
本当に中谷を知らない。誰だそいつ
628 :
無名草子さん :2010/06/22(火) 20:56:28
君らのような知識人は知らなくてもいいこと
あと、杉下守弘『言語と脳』(講談社学術文庫)も真面目な内容だったよね。
>>630 原著25年前のやつだし、古すぎやしないか
632 :
無名草子さん :2010/06/24(木) 14:00:19
しかも、天下のアマゾンさんではそんなに人気がないし
634 :
無名草子さん :2010/06/29(火) 09:33:18
加筆なんて全然されてないから
635 :
無名草子さん :2010/06/30(水) 01:00:22
>>634 ???
第十三章「脳機能画像法の登場」は、章全体が文庫版で新たに加えられてるんだけど。
それでなくたって、各章に増補がなされてるよ。たとえば最終第十五章、pp.241-44
を見てごらんよ。2000年代の論文が参照されてるよ。
嘘を言っちゃいけない。
636 :
無名草子さん :2010/06/30(水) 12:30:23
637 :
無名草子さん :2010/06/30(水) 14:01:00
知らんがな。
638 :
無名草子さん :2010/06/30(水) 16:31:38
彼女が欲しい
639 :
無名草子さん :2010/07/01(木) 08:55:05
昨日発売?の『腐った翼』って『沈まぬ太陽』みたいな内容かな。
>>639 目次を眺めただけだけど、経営体質批判が主たる内容だったかと。
おもしろそうだったよ。
ところで、新潮社から123便墜落事故の遺族による本が出ていたよ。
著者は美谷島さん。よくテレビに出ている人。『御巣鷹山と生きる』だったかな。
641 :
無名草子さん :2010/07/01(木) 11:32:37
で、仏教の入門書は?
出家した方が早い
644 :
無名草子さん :2010/07/01(木) 22:01:59
>>644 中村元、田辺和子『ブッダ物語』(岩波ジュニア新書)
中村元、三枝充悳『バウッダ[佛教] 』(講談社学術文庫)
中村元訳『ブッダのことば スッタニパータ』(岩波文庫)
俺様の仏教理解 ・南無阿弥陀仏を唱えるだけで極楽に逝ける ・只管打坐 ・仏に会うては仏を殺せ ・悪人正機 ・南無妙法蓮華経以外は地獄逝き ・曼荼羅とまんだらけは関係ない ・大悟いたしましたぁっ
>>526 小和田哲男『戦国時代』(中公新書)
北島正元『徳川家康』(中公新書)あたりがおすすめだが、
(
>>530 氏の「一揆」も名著)
>戦国時代の通史をさらっと勉強
となると、新書ではないが「日本の歴史 戦国時代」(中公文庫)
「日本の歴史 天下一統」(中公文庫)当たりがおすすめになるね。
小和田哲男『戦国時代』も北島正元『徳川家康』も良著なんだけど、通史ではないからなあ。
>>554 「日本の仏教」は過激すぎるんじゃないのか、面白いけど。
・仏教の本筋から言えば、法然や親鸞など栄西・道元を除く鎌倉新仏教ははなっていない
・創価学会は日本を征服しようと考えているのでマジやばい(繰り返されている)
・鎌倉新仏教でまともなのは真言と禅だけだろ常考
・弘法大師と道元禅師は神
…ここまで強烈な仏教入門だと初学者には勧められない。
>>557 それは名著だが(原始仏教から日本の現代の仏教まで全部書いてある)、文庫だ。
>>646 ネタとしては面白いんだが、全部渡辺照宏に「仏教の本来の姿ではない」
「口先だけの教えであり実践が伴っていない」「シャカの教えと違う」とかダメ出しされそうではあるな。
648 :
無名草子さん :2010/07/02(金) 09:43:59
>>647 小和田のやつは確か面白かった記憶
戦国時代、と当時の人が認識していたかどうかという点も説明されてたような
650 :
無名草子さん :2010/07/03(土) 23:16:17
梅原の本を名著って言ってるあたりからレベルが知れる。 あんなのが名著なわけがない。駄本だよ
けなすなら 自薦を書こう ホトトギス
新書じゃないけど戦国史のベストは やる夫が徳川家康になるようです だと思う
653 :
無名草子さん :2010/07/05(月) 11:25:50
戦国からは離れるが、 小日向えり氏の『イケメン幕末史』(PHP新書)ってどうなんだろ? 知り合いで史学専門の人が「バカにしたくて読んだら意外と良かった」と 褒めてたんだけど。誰か読んだ人の感想きぼんぬ
655 :
654 :2010/07/05(月) 13:49:38
656 :
無名草子さん :2010/07/05(月) 21:32:54
幕末が好きっていう人は多すぎて手を出しづらい
657 :
無名草子さん :2010/07/07(水) 15:07:28
スラヴォイ・ジジェクがちくま新書に入ってびっくりした。 訳書も多い集英社新書、というのだったらなんとなくありえそうだけど。 買った俺もみいはあだな…
659 :
無名草子さん :2010/07/08(木) 13:16:21
ジジェクって誰だよ
彼氏彼女のジジェクっていうマンガだかアニメだかが昔あったな。ねーよ
661 :
無名草子さん :2010/07/08(木) 13:37:22
ジジェクって食えんの?
ていうか、俺はちくま学芸文庫の『否定的なもののもとへの滞留』というのと、 『イデオロギーの崇高な対象』というのは読んだな。 もちろん意味は全然わからなかったけど、何がしたいのかはなんとなくわかったような気がする。 たぶん、積極的に「矛盾」を活用して人々の思考を活性化したいんだろうな。 あるいは「欲望」を喚起したい、と。ま、知的詐欺師の一種ですわ。
663 :
名無しさん@そうだ選挙に行こう :2010/07/10(土) 04:42:03
「幕末」って、なにかはやってるのか?
龍馬とか。
665 :
無名草子さん :2010/07/11(日) 23:38:37
松永和紀「メディア・バイアス」は面白いよ。「発掘、あるある大事典」とかみのもんた司会の 番組でインチキ健康情報をまき散らしたマスコミの罪状を手厳しく断罪している。 もっと読まれてもいい必読の書だよ。
>>665 その本はもっと評価されるべき。一応wikiにも入っているが、あまり売れてないっぽい。
667 :
無名草子さん :2010/07/12(月) 22:45:23
光文社新書なんて入れるんだ。穢れるだろ
は?マジなんなんすか?
669 :
無名草子さん :2010/07/12(月) 23:31:19
カッパブランドに戻るなら光文社をガンガン入れたいw
671 :
無名草子さん :2010/07/14(水) 19:36:02
中尾佐助の「栽培植物と農耕の起源」は古すぎて内容に問題があるのかな。 あまり読まれてないみたいだけど
>>671 ずいぶん前に買ったけど、まだ読んでないわ。
なんか宮崎駿が絶賛してたとか。
673 :
無名草子さん :2010/07/14(水) 20:39:57
そうしたら、読みたくなくなるな
674 :
無名草子さん :2010/07/15(木) 17:13:58
もう既出かもしれないけど、 浅川芳裕『日本は世界第五位の農業大国』講談社+α新書 が最初の1ページから最後の1ページまで衝撃的。アゴが外れっぱなし。 農水省は解体してもいいと思えてくる。超オススメ。 三橋がすすめてるから怪しむ人がいるかもしれんけど、飯田泰之もすすめてる から大丈夫だよー、たぶん。
浅川芳裕『日本は世界5位の農業大国』は俺も読んだので、ここに感想書いときます。 食料自給率幻想と農水省利権に対する徹底批判の本です。 まずはカロリーベース自給率指標の欺瞞を暴き、民主党が進める「個別所得補償制度」の恐るべき欠陥を指摘する。 さらに「農畜産業振興機構」によるバター輸入独占業務や輸入豚肉の「差額関税」の馬鹿げた仕組みを白日のもとに晒す。 自分は「戸別所得補償制度」は従来の農業保護政策よりマシなのではないかと漠然と思っていたが、 これはかなりまずい制度であるらしい。著者の反農水省スタンスを考慮しても、想像以上のひどさである。 小泉時代の構造改革主義から民主党の事業仕分けに至るまで、改革の掛け声ばかり勇ましいが、自給率幻想ひとつ正せない体たらくに呆れてしまう。 第四章では日本の農業の「強さ」が主張され、第五章では、具体的な農業政策提言、最後に「食料安全保障」をめぐる俗論をフルボッコ。 痛快と言えば痛快だが、農水省や農政のトンデモぶりに対する怒りも煽られる一冊。 著者はさぞや名のある農業経済学者だろうと思ったら、経済学者でもなんでもないらしいのでびっくりした。 おそらく細かいところにはツッコミ所はあると思うが(農業経営者に対するアンケート調査などはちょっと怪しい) 自分の中ではこれで自給率論争に決着がついた感がある。 一応、amazonで批判しているレビューだけザッと見てみたが、これといって核心を突いたような問題提起は見当たらないように思う。 たとえばタイトルの「世界5位」というのは確かに指標のとりかたによるだろうけど、ここは本質的な論点ではないですね。
「ドバイで農業!?ニッポン農場のアラビアンドリーム?」
【講師/浅川芳裕氏 『農業経営者』副編集長、『ポテカル』編集長】
「100兆円オイルマネーを日本の農場に還流させよ!」のコンセプトに本誌読者18人がドバイに集結した。
今話題の急成長市場ドバイ、ベールに包まれた王族たちをターゲットにした贅沢市場とは? 中東最大の
食品商談会Gulfood2008出展の成果は? ツアーに参加した経営者達が見出したビジネスの可能性とは?
【講師】浅川芳裕氏(『農業経営者』副編集長)
「ドバイは我々がイメージする中東でも、アラブでも、イスラム圏でも、石油成金国家でも、近代国家でも、
王政国家でも、国民国家でも……ない。絶対君主をCEOとした、効率的な企業だと考えてください」
4月11日のセミナーでは、ドバイ視察・出展ツアーの報告会を実施、ツアーを先導した弊社・浅川芳裕が
プレゼンを行いました。前職で現地企業にいた経験もあり、堪能なアラビア語を活かして同国ムハンマド首
長の著作『我がビジョン』を帰国後に研究、視察内容と擦りあわせたのが冒頭の結論でした。ツアーに参
加した農家の一言もヒントになりました。「資本主義の究極の形態が実現しつつある。資本家・地主・経営者・
労働者の機能分担が明確だ。補助金頼みの日本農業改革にも援用できる」
・・・(略)・・・
中東からの石油を大量に使いながら、世界で最も洗練された食ビジネスの川上を担っている日本農家。し
かし残念ながら、国内には資本の蓄積がない。UAEの企業や投資家が、同国に進出する意欲がある日本
農家に投資し、長期的に提携する価値は大きい。両国のパートナーシップは、食の多様化・高級化が進む
湾岸諸国、ヨーロッパの農産物マーケットを席巻できる力を持ちえる。これはUAE農産業の基盤づくりと発展
に貢献できる構想です。
さあ、今回の視察ツアー目標「オイルマネーを日本農場に還流させよ!」が現実味を帯びてきた。
http://www.farm-biz.co.jp/2008/04/01-070002.php 外国資本の手先じゃねえか。何かうさんくさいぞ、この人。
農業経営の面から見れば、 単に外資固有のリスクをどう評価するかというだけの話。 国際経済の面から見れば、資本移動の自由化のリスクというのもあることはある。 著者が外資の手先かどうかという話は陰謀論者にでもまかせておけばよい。
もちろん、ポジショントーク的な面は一応警戒しておいた方がいいけどね。
神門善久せんせいの本(『さよならニッポン農業』NHK生活人新書)も読んだけど、 官僚じゃないんだね、やらかしたのは。自民(今は民主?)の農水族の連中に従順なのが 農水官僚なんだって。生産物市場はちゃんと機能しているのに、農地市場がひどすぎて機能不全を起こしているらしい。 輿石東が農地として登録していた土地を駐車場や庭に使っていたことも取り上げていて、政治家がこの程度ならこの状況も当然だ、とも。 しっかし農地の基本台帳がテキトーってのは凄すぎる。 農政にたいしては基本的に絶望している感じやね。
どうでもいい話だけど
>>581 はAmazonでVHSが売られていた。
私が見たのはよくわからない。
NHKではなかったはず。
こういう研究もある、という感じで、ちょっと紹介する程度だった。
681 :
無名草子さん :2010/07/17(土) 22:27:05
>>679 よく官僚叩きをやるけど
実際は国鉄があった時代から地方の爺の強欲が原因
この地方の爺のトップが国会議員
役人は先生がうんと言わないと法律案やら予算案が通らないから
従順にならざるを得ない
マスコミは役人に弱く、役人は議員に弱く、議員はマスコミに弱い
と昔から言われている
だから議員は機密費でマスコミを接待する
機密費だから間接的に役人がしていることになるのか?
マスコミが役所に弱いのは、情報を握っているのが役人だから
ちなみに農家の個別保障は対自民戦略
農水省は自民の利権だから、そこを迂回する戦略なんだって
子供手当も同様。文科省が自民の利権だから。
683 :
無名草子さん :2010/07/22(木) 06:21:20
アマゾンで見つけたのだけど、この本評価できる人いませんか。 「社会調査」のウソ―リサーチ・リテラシーのすすめ (文春新書) 谷岡 一郎
684 :
無名草子さん :2010/07/24(土) 14:14:37
京都大学ではすべてKYのバカと考えてよい これも新書の内容ではない ただのアホ自説展開マスタベーション
685 :
無名草子さん :2010/07/24(土) 15:14:06
の夫では?
686 :
無名草子さん :2010/07/24(土) 15:22:01
「ロボット入門」(ちくま新書 2002/03) この本、結構おもしろかったよ。
687 :
無名草子さん :2010/07/24(土) 15:26:39
688 :
無名草子さん :2010/07/24(土) 15:56:49
二十四のささ焼きとか。 つまんねーったらありゃしない。 小学生でもできる。
689 :
無名草子さん :2010/07/24(土) 16:02:11
橋本治の算数の本、全然わからなかったけど、 読んでみようかな。
690 :
無名草子さん :2010/07/25(日) 04:55:02
爆問学問のロボットの回を本で読んだが、あれもおもしろかった。 あれは観ておきたかった。
691 :
無名草子さん :2010/07/25(日) 12:46:33
ヘーゲルに関する本読みたいんだけど、何かおすすめある?
692 :
無名草子さん :2010/07/25(日) 14:25:53
>>683 買い
あらゆる調査は結論を導くためのものという話
金の出所に逆らうわけにはいかないからね
質問紙にアンケート結果をコントロールできる要素を含ませて結果を意図的に導く
朝日新聞叩きになっていたと思うが、朝日だけがまともに調査方法を提示していたから
それ以外の新聞は調査方法さえ出していなかった
『社会調査のウソ』はもうずいぶん前にベストに入ってるな
>>671 中尾佐助『裁判植物と農耕の起源』(岩波新書)読んだのでメモ。
66年発行の古い本。農業に関する歴史など諸事項の中で、民族学的・社会学的・精神文化的な部分は外し、
「種から胃袋まで」という農学的な問題に絞るという基本方針が最初に明確にされている。
食文化に関しては基礎的な部分のみ取り上げている。旧来のイギリス系学者による農耕起原一元説(チグリス・ユーフラテス起原)を否定し、
複数の地域における独立起原を主張している。著者はこの地域を大きく5つに分けている。
すなわち「根菜農耕文化(バナナ・ヤムイモ・タロイモ)」「照葉樹林文化(クズ・ワラビ)」「サバンナ農耕文化(雑穀・マメ・果菜)」
「地中海農耕文化(ムギ類)」、最後に旧大陸の影響からほぼ切り離された形で独自発展したとされる「新大陸農耕文化」について簡単に述べられる。
イネはアフリカとインドにまたがったサバンナの周辺で開発されたとされている。複雑で膨大な情報が実にわかりやすく整理されていて読みやすい。
疑いなく名著だと思うが、問題となるのはやはり本の古さ。しかし、ここに書かれている内容がどの程度古びているのか、素人の自分には全くわからない。
著者は既に死去しているので、もはや改訂版が出ることがないのが残念。岩波現代文庫にでも移して、
弟子筋の学者か誰かの最新の知見を補完した詳細な解説をつけたものを出すのがいいのではないかと思う。
あとどうでもいいことだけど、古い本なので「土人」とか「シナ」とかの語が平気で使われていて、 それを岩波新書で読むのはなかなか味わい深かった。 今は「シナ」は一部で復活しているようだけど「土人」は差別的な意味がなくても使えないだろうね。
698 :
無名草子さん :2010/07/26(月) 03:07:07
699 :
無名草子さん :2010/07/26(月) 12:58:05
新しいヘーゲルってやつはどうなの?長谷川宏のやつね
701 :
無名草子さん :2010/07/26(月) 15:00:37
>
>>1 にあるwikiの「社会」のところに入ってる。
どうも
長谷川宏の『高校生のための哲学入門』(ちくま新書)というのを読んだが、 正直言ってものすごくつまんなかったので、即ブクオフに売ったw すごく良識的な人格者であることはわかるんだが。
703 :
無名草子さん :2010/07/26(月) 18:58:56
704 :
無名草子さん :2010/07/27(火) 16:21:51
社民主義系の本で何かいい本ありますか? 森永卓郎さん、湯浅誠さんは読んだのでそれ以外で。
>>705 その本は読んでないんだけど、ベーシックインカムっていう発想は社民主義ではないと思う。
むしろネオリベに近い。ネオリベ左派という感じかな。
つまり「最低限の金はやるからあとは勝手に生きろ」という思想だと思う。
もちろん、社会福祉をどの程度ベーカムで代替するのかによって思想的な立ち位置は違ってくるが。
負の所得税というのもベーカムに近い発想だけど、これもネオリベ系経済学者であるフリードマンのアイデアだよね。
まぁネオリベっていうのも定義がはっきりしない用語だから、 ヘタに使うと混乱するかな。ガチガチのリバタリアニズムと同じ意味で使う人もいるしね。
708 :
無名草子さん :2010/07/27(火) 19:03:54
ネオリベとかそういう政治系の用語が全然わけわからないんだけど。
>>706 書いた山森は左派っぽい立ち位置だから、一応あげときました
BIは思想関係なく推されてるってのが特徴ではあるんだけど
>>706 フリードマンはネオリベじゃない
シカゴ学派のマネタリズム
系譜としてはケインズの親戚
市場介入派だから
70年代に介入派が全て失敗して
新自由主義が80年代に台頭した
国は介入するな自由にさせろ
>>707 ネオリベは難しいね
ネオコンは単純で左翼が右翼に転向しただけ
本質は左翼で国家統制大好き派
>>710 フリードマンがネオリベじゃないってのも無理がある。
少なくともリバタリアン的ではあった。
『選択の自由』という一般向けの本ではそういう面が強く出ている。
同時に「負の所得税」なんかも提案してるんだけど。
もちろん、日本で宇沢などが広めたような「反ケインズ」的なイメージは間違っているだろうな。
息子のデヴィッド・フリードマンも経済学者だけど、
親父以上のリバタリアンで、かなり香ばしい。
wikiに載ってるけど 高島俊男『漢字と日本人』 新書らしい本だし、すごくおもしろかったので、挙げておく。
713 :
無名草子さん :2010/07/28(水) 11:17:56
俺もその人の本好きだぜ。 だからもっと同じジャンルの本を読みたいけど、おすすめないかな?
714 :
713 :2010/07/28(水) 14:55:15
ちなみに、阿辻哲次に関する本はすでに結構読んでしまった
高島俊男と近い感じの人というと呉智英かな。 新書じゃないけど文庫で出てるから読んでみたら? 『言葉につける薬』(双葉文庫)とか。
716 :
無名草子さん :2010/08/02(月) 23:18:49
第二次世界大戦物で良い物ある?
>>714 「重紐」に触れたりもするからちょっと専門的になるけど、大島正二はどう?
岩波新書の『漢字と中国人』『漢字伝来』。
そのほかには、
笹原宏之『日本の漢字』(岩波)『訓読みのはなし』(光文社)
円満字二郎『人名用漢字の戦後史』(岩波)『漢和辞典に訊け!』(ちくま)
などもそれぞれ面白いところがある。
岩波新書の青版時代には、倉石武四郎『漢字の運命』なんて本もあったけど、
これは特定のバイアスが若干かかってるから、注意深く読むべし。でもまあ、
挿話が面白いから、読んで損はないと思う。
>>716 新書じゃないけど、A.L.サッチャーの『燃え続けた20世紀』シリーズが
面白かったよ。祥伝社黄金文庫だから、あまり目立たなかったけれど、
これはおすすめです。三冊本だから、第二次世界大戦に充当するのは
第一巻から二巻の前半にかけてくらいじゃないかな。
あと、中公文庫の世界史シリーズの一冊、『世界大戦と現代文化の開幕』
もよくまとまっていたと思う。単行本時に読んだのだけど…。
新書は…ごめんなさい、全然知りません。
718 :
無名草子さん :2010/08/03(火) 15:42:52
科学系の本はどれも薄いね
719 :
無名草子さん :2010/08/03(火) 17:22:10
>>717 あんたすごいな。このスレの専属顧問になってくれよ
720 :
無名草子さん :2010/08/04(水) 20:49:53
>>717 ありがとうめちゃくちゃ参考になったよ。今度見てみる。
ちなみに、そういった類の本で文庫本とかハードカバーでおすすめの本ありますか?
721 :
無名草子さん :2010/08/06(金) 23:57:34
>>714 とはちょっと違うけど、文字の歴史みたいな本はないかな?
新書じゃなくても構いませんのでよろしければ、おすすめを教えていただけませんか
722 :
717 :2010/08/07(土) 00:23:01
>>721 有名なのは、岩波新書青版、ムーアハウスの『文字の歴史』(ねずまさし訳)。
わりとよくまとまってると思います。品切状態だけど、均一棚によく転がってる。
古代文字に関するものだったら、高津春繁ほか『古代文字の解読』(岩波書店)。
これも十年くらい前に読んだので、記憶が曖昧だけれど、面白かったと記憶しています。
>>720 まず、これを知らなきゃモグリだって言われるのが、
藤枝晃『文字の文化史』。阿辻哲次の著作の種本にもなってます。
以前、岩波の同時代ライブラリーにも入ったし、講談社学術文庫にも入ったけど、
いずれも品切。でも、アマゾンのマケプレ等で状態のいいのが簡単に入手できます。
専門的な世界を覗いてみたい、というのだったら、このあいだ挙げた大島先生の本
や、頼惟勤『中国古典を読むために―中国語学史講義』(大修館書店)がおすすめ。
そこから、平山久雄先生の論文が入った『中国文化叢書1 言語』(大修館書店)に
入る、という途がある。でもこれは、中古音に興味がないと面白くないかもしれない。
だから、とりあえず、藤堂明保先生の本をいろいろと探してみるといいと思う。
ただ、このかたの専門はいちおう中古音だから、漢字の「語源」(この先生は「字源」
とは言わない)を説いた箇所は、眉に唾つけて読む必要があります。
白川静先生や、加藤常賢先生の本なども同断。
新書の話題からちょっと逸れるので、サゲておきますね。
723 :
無名草子さん :2010/08/07(土) 00:28:56
>>722 そのムーアハウスの本、阿辻哲次もすすめてたな。
724 :
717 :2010/08/07(土) 00:40:25
>>720 つけたり。漢字の字形に興味があるのでしたら、江守賢治先生の本がおすすめです。
たとえば『解説 字体辞典』(三省堂)。普及版も出ていますが、これも品切かな。
教育現場の漢字指導がいかに的外れなものであるか、という問題が、よくわかる本です。
以上、全然推敲していないので、読みにくいかもしれません。乱文御容赦。
725 :
717 :2010/08/07(土) 00:42:00
>>723 たぶん、阿辻先生のその発言の載った著作は読んでない。指教多謝。
726 :
無名草子さん :2010/08/07(土) 00:47:51
>>724 もう少し文字の歴史でおすすめない?
シャンポリオンとかがどうやって解読していったかとか。
文字の歴史-「知の再発見」とか気になったんだけど、知ってますか?
727 :
717 :2010/08/07(土) 01:05:03
>>726 何度もごめんなさい。
「知の再発見」って、図版の多いやつですね。『モンスターの歴史』が最新刊かな。
新潮文庫に入った『ロゼッタストーン解読』くらいは読んだけど、そちらの方面は
あまり知らないです、ごめんなさい。ただ、解読の労苦はよく伝わってくる本です。
シャンポリオンの評伝が邦訳(二分冊)されたときもスルーしちゃったし。
あとは、文字全般に亙るもので、『世界の文字の図典』というのがあります。
昨年、普及版が出ました。これ、見た目はうさんくさいのですが、わりとしっかり
作ってあります。パラパラ見るだけでも楽しいと思うのですが…。
それから、三省堂の『言語学大辞典 別巻』が「世界文字辞典」という表題で出てます。
728 :
無名草子さん :2010/08/07(土) 15:43:29
音声学っていうか音韻学っていうのはないの? 昔は母はパパだったみたいなやつ。 高島俊男が少しだけ話しててそれ読んで面白かったからもっと読みたいんだけど
>>728 定番は、橋本進吉『古代国語の音韻に就いて 他二篇』(岩波文庫)。
青空文庫でも公開されてる。
もっとも、橋本の古代国語「八母音説」というのは、本当にそう言い切れるか
どうか、若干の問題あり。五母音説、六母音説、七母音説など色々存在してて、
「八母音説」は、音声的な相違を音韻レヴェルで処理しているという見解が
いまだに根強くあります。が、メインストリームは、いちおう「八母音」という
ことになっているんじゃないでしょうか。
他に、これが定説だと思ってしまってはやや危険な部分もあるけど、
小松英雄『日本語の世界7 日本語の音韻』(中央公論社,現:新社)。
また、アクセントまで含めてよくまとまってたと思うのが、
中条修『日本語の音韻とアクセント』(勁草書房)。
で、いまのところ、新書で思いつくのは、
森博達『日本書紀の謎を解く』(中公新書)くらい。
森先生はたしか「七母音説」を唱えていたと思うけど、この本で漢語音韻学に
ついて書かれたくだりは、なかなか勉強になります。
ただ、この本は暦の処理を誤っているという指摘もある。
そのあたりは専門ではないので、正否の判断ができません。
730 :
無名草子さん :2010/08/08(日) 22:21:35
731 :
無名草子さん :2010/08/11(水) 11:45:48
第一次世界大戦もののおすすめの本おしえてくだしゃい
732 :
無名草子さん :2010/08/14(土) 11:05:33
733 :
無名草子さん :2010/08/14(土) 17:36:06
このスレのまとめ係りってまだ生きてるの?
734 :
729 :2010/08/14(土) 23:35:22
>>732 さん。
>>616 でおすすめを書いてみたんだけど、あまり評判がよくなったみたいです。
>>619 などもいちおう私。
>>731 個人的には、バーバラ・W・タックマンの『八月の砲声』がおすすめです。
これも新書ではなくて、文庫の上下二巻(ちくま学芸文庫)なんだけど、
文庫になる前に一読、感歎した覚えがあります。各国首脳の動向が詳述
されていて、非常に明快だった。ノンフィクションかくあるべし。
735 :
729 :2010/08/14(土) 23:39:41
>>734 ミス。
あまり評判がよくなった→あまり評判がよくなかった
そういえば、大昔に五来重の『高野聖』(だったか)を角川新書(絶版)で読んだけど、
なかなか面白かったよ。五来さんの本は、学術文庫などにも入っていますね。
736 :
729 :2010/08/15(日) 00:00:17
>>730 >>717 、
>>729 などから大体察しはつくと思うけど、文字学(いわゆる小学)を主たる専門とした、
研究者の端くれです。メインストリームではありません。かなり末端のほうをちまちまとやっています。
737 :
無名草子さん :2010/08/15(日) 22:07:32
>>616 って誰か評判悪いなんていったか?
評判悪いというより、定番本じゃん、その二冊は。
738 :
無名草子さん :2010/08/17(火) 11:52:51
末木文美士のは扱ってるのが日本ですよね? インドの仏教とか維摩経とか「空」がどうのこうのとかそういうのが知りたいんですが・・・
>>738 山折哲雄の『愛欲の精神史』(全三冊、角川ソフィア文庫)がアレなのは知ってると思うけど、
おすすめと言われたら……。
とりあえず、岩波文庫の『仏弟子の告白』、『般若心経・金剛般若経』、『摩訶止観』(全二冊、品切)、
『碧巌録』(全三冊)など、スタンダードなところから読んでみられては如何。
この中では、『摩訶止観』だけは唯一読みとおしたつもりですが、むつかしかったです。
余裕がおありなら、池田魯参『詳解摩訶止観(天巻・地巻・人巻)』(大蔵出版)を手許に置かれてみては、
と思います。
そうそう、今思い出したのですが、廣澤隆之『図解雑学 仏教』(ナツメ社)は、七、八年前に読んだきりですが、
いろいろと勉強になったので、強くおすすめしておきます。
この図解雑学シリーズ、時々、侮れない本も出しています。最近のクリーンヒットが『図解雑学 日本の妖怪』。
一次文献からの引用も多くて、出色の解説書となっていました。
それから、これも文庫ですが、密教系なら、
宮坂宥勝監修『空海コレクション』(全二冊、ちくま学芸文庫)の解説がわかりやすくて、
色々と役立ったことを記憶しています。あまりお役に立てなくてごめんなさい。
740 :
無名草子さん :2010/08/17(火) 23:42:10
じゃヨーロッパ史でおすすめ教えてよ
741 :
無名草子さん :2010/08/17(火) 23:47:07
第一次世界大戦のおすすめといったら、山上正太郎の第一次世界大戦だな
743 :
無名草子さん :2010/08/20(金) 00:33:43
>>739 小学を専攻をしてるなら日本史にも詳しいそうだけど、おすすめの本ある?
今は中公の日本の歴史を読んでるんだけど
744 :
743 :2010/08/20(金) 00:35:28
古代日本史、中世近世、近現代でそれぞれおすすめを教えてください
>>744 あまり参考にならないかもしれませんが、文献探索の一助として頂けるのであれば幸い。
近現代は岩波の「シリーズ日本近現代史」かな。でも、どれとは言わないけど、
著者がばらばらなので、巻によって読みにくかったりもする。
資料集としては、これは文庫だけど、『日本の百年』シリーズ(ちくま学芸)
はどうでしょうか。橋川文三の担当巻などは、独特な見解も示されていて、
今なお刺戟的です。ただし、いかんせん古い本を文庫で復刊したものですから、
ややステレオタイプな民衆観も垣間見えたりしますが、これは資料集としても
使えるので、かなり重宝しています。
中世は、文学作品を批判的に読解することで、あらたな歴史観を提示する、と
いう方途のものがけっこう好きで、高橋昌明『平家の群像』(岩波新書)などは
面白かったですね。文庫だけど、川合康『源平合戦の虚像を剥ぐ』(講談社学術
文庫)もよかった。それから最近は、これも新書じゃなくて選書なのだけれど、
現在第二巻まで出ている「選書日本中世史」シリーズもそこそこ評判がいいみたい
です。私は読んでないので何ともいえませんが……。
上と同様の理由で、新書ではないですが、金子拓『織田信長という歴史―『信長
記』の彼方へ』(勉誠社)もおすすめ。ボリュームもあって、それなりに値も張り
ますが、読みごたえがあります。加藤廣『信長の棺』を批判的に読む(といって
も、金子氏はこのような歴史ミステリに否定的ではありませんが)ためにも、
必読の文献であるかと思います。論旨もきわめて明快。
(続く)
(続き) 近世は、大石慎三郎が基本じゃないですかね。『江戸時代』(中公新書)、 『元禄時代』(岩波新書)あたりから読んでみられては如何でしょうか。 私は特に『江戸時代』に蒙を啓かれました。 文学に興味がおありなら、中野三敏先生の本が岩波や中公に入っている のでぜひ。ハズレがなく、どれも面白いです(講義を受講したこともあります が、さすがに明晰でした。といって、まわし者ではないので念のため)。 古代はなあ……。ともすれば夢見がちな内容になってしまうので……。 最近読んだのでしたら、森浩一『倭人伝を読みなおす』(ちくま新書)が 堅実で、好感がもてました。いわゆる「九州説」論者ですが、「畿内説」 論者が読んでも面白いのではないかと思いますね。 マイナーかもしれないけど、中村明蔵『隼人の古代史』(平凡社新書) も従来の歴史観を読み替えようとする気概に満ち溢れていて、かなり 面白かったと記憶しています。 昭和史は個人的に好きなので、おすすめはたくさんありますが、とりあえずは 以上のようなところで。 でも、私もそんなに読んだほうではないので、もっといろんな方の意見を参照 されたほうがよいと思います。
金子拓『織田信長という歴史―『信長記』の彼方へ』(勉誠社) 勉誠社じゃなくて、勉誠出版でしたね。すみません。
近現代史に岩波はないだろ
749 :
無名草子さん :2010/08/23(月) 23:24:31
age
750 :
無名草子さん :2010/08/23(月) 23:38:32
近現代だと岩波は左寄りにバイアスがかかってるんだっけ?
ウヨサヨで判断するのは不毛。実証性で判断すべき。
752 :
無名草子さん :2010/08/23(月) 23:59:57
実証性って何だってばよ
円満字という人が出てるけど、こっちを読んでみようと思うのですが、どうなんですか。 『常用漢字の事件簿』(生活人新書)
755 :
無名草子さん :2010/08/24(火) 13:54:10
日本語の話になったとき、日本語の機嫌とかの大野晋の本を勧めてないけど、あえて? 大野晋って評判良くないの?
>>755 やはり晩年のタミル語起原説のイメージが悪すぎる。
若い頃の業績についてはよく知らんので知ってる人よろしく。
757 :
無名草子さん :2010/08/24(火) 18:10:31
俺にはヨーロッパ史のおすすめを教えてくれ。狩猟するためにいろいろ教えてもらえるとありがたい。
758 :
無名草子さん :2010/08/24(火) 19:42:35
言語学を専攻する俺からのおすすめは、 はじめての言語学(講談社現代新書) 言語学 第2版(東京大学出版) 言語学への招待(大修館書店)
>>757 まだ刊行途中の佐藤賢一『カペー朝―フランス王朝史1』(講談社現代新書)
はよかったです。おなじ著者の『英仏百年戦争』(集英社新書)も、たいへん
分りやすいのでおすすめ。
池上俊一『動物裁判』(講談社現代新書)。読むのに難渋するかもだけど面白い。
講談社現代新書で思い出したけど、菊池良生『神聖ローマ帝国』も明快で良い。
ヨーロッパ中世史をざっとお浚いしたい、ということでしたら、
佐藤彰一/池上著『西ヨーロッパ世界の形成』がよいかもしれません。これは一昨年
に文庫化(中公文庫)されました。
文庫クセジュは、毎月一冊ペースで出てるけど、ヨーロッパ史関連でいいのが沢山
出ています。エディゴフェル『薔薇十字団』、クレマン『東方正教会』、ユタン
『錬金術』など、定評ある書物が多くはいっています。
文庫になりますが、BIBLIO入りした際に松谷健二の『東ゴート興亡史』『ヴァンダル
興亡史』『カルタゴ興亡史』を読んだらこれが面白かった。純粋なヨーロッパ史とは
言えないかもしれないけど、エアポケットになってた「各国史」としては出色の出来
だったのでおすすめしておきます。
あと、中公新書の『物語○○の歴史』シリーズもたくさん面白いのが入ってますよ。
個人的には、「イタリア」篇、「ストラスブール」篇あたりがおすすめかな。
760 :
無名草子さん :2010/08/25(水) 20:41:01
全部知ってる本だった・・・
761 :
無名草子さん :2010/08/25(水) 20:43:56
何で大野晋には言及しないの? あえてスルーしてるけど
>>760 あなたがおすすめしたほうがよいと思われ。
763 :
無名草子さん :2010/08/27(金) 11:43:34
小学を専門にしてるなら、参考文献をずらずら並べていってよ
阿辻哲次と高島俊男と
>>717 ぐらいしか知らない俺におすすめの本を・・・
大野晋って日本語の世界じゃ触れちゃいけないタブーなのか?w
765 :
無名草子さん :2010/08/27(金) 21:48:14
大野晋は若い頃から秀才として知られた存在だったらしいな。でも、タミル語起源説を唱えた頃、 週刊文春で学者連中が大野を袋叩きのキャンペーンをやってたのを知って少し引いたな。 いくらなんでもタミール語起源なんてトンデモ学説だろ。優秀な頭があってもマル経やったり 基地外みたいな奴いっぱいいるよな。
766 :
無名草子さん :2010/08/28(土) 18:27:43
大野晋の話題に意地でも触れようとしないのな、ワロタ
>>764 そういうわけでもない。タブーというより、異端だからあまり触れないんじゃないかと思う。
たとえば、シナ文学における白川静の文字研究みたいな感じで(毛詩研究などは別)。
日本語の起原やら語原やらは、「泥沼」にたとえられることが多くて、吉田金彦なども、昔の
書誌学研究から語原のほうへ行ってしまったから、最近の著作は異端視されてる。
もちろん、大野晋だって、若い頃の『係り結びの研究』などは、今でもよく参照されてます。
そういえばこんな皮肉めいた綽名をあるひとから聞いたことがある、
「大野晋」は「だいや・しん」(大野心)、だって。
>>763 うーん。専門的なのをお望みなら、新書の範疇には収まらなくなります。
平山久雄、三根谷徹、遠藤光暁つったって、読む気にはならんでしょう。
もっとも、字形・字音・字義のどれに興味があるかにもよりますが。
それでも、こと字形に関してだって、印刷史やら書体やらを含むのなら、参考文献は厖大な量
にのぼるわけだし、具体的な関心分野をまずは聞かせてほしい。
768 :
無名草子さん :2010/08/30(月) 09:50:41
どっちかというと、字義、字形を中心に知りたいかな。 印刷史、書体はそんな最初から何でも手をつけるわけにはいかないし、まずは置いておこうと思う
769 :
無名草子さん :2010/08/31(火) 13:06:56
770 :
無名草子さん :2010/09/05(日) 00:33:23
過疎
771 :
無名草子さん :2010/09/05(日) 12:49:22
俺っちも小学の専門家だよ
772 :
無名草子さん :2010/09/06(月) 14:03:04
おすすめの仏教入門書ある?
スッタニパータ『ブッダのことば』(中山元訳)岩波文庫