国家の衰退は常に上流社会の腐からおこる
司馬先生って題材集めにトラック二台分の本買って読まれてたみたいですね!
文庫本なら珈琲一杯飲む間に読めたらしいからな
連休に読む本を買いに行きまして
過去スレで賞揚されてた海音寺潮五郎の西郷隆盛の前で30分悩みましたが
やっぱり読書以外のこともしたいですので
薄っぺらい吉田修一のバーニーズにしちゃいました
前スレはなんで急に落ちたんだろう
9 :
無名草子さん:2008/01/12(土) 04:45:25
司馬遼太郎って右翼?
10 :
無名草子さん:2008/01/12(土) 04:50:24
土壇場での激情家。
死ぬまえも
急に感傷的になってバランスの悪いものを書く。
竜馬だの書いて健康的な人物を描いてみても、
自分のコントロールは
ついに最後まで出来なかった。
「俄」を読もうと思います。
いかがでしょうか。
12 :
無名草子さん:2008/01/12(土) 23:41:49
元祖 速読
雑に読むから文体も雑なんだ
寂しいのか?
>>11 主人公がヤクザだから歴史小説的なダイナミズムに乏しい
でも大好きな上方落語の世界を楽しんで書いてるなという感じ
また高校生の方と語り合いたい
梟の城っておもしろいですか?
初期の作品では多分ベスト
21 :
18:2008/01/19(土) 17:58:03
>>19d
読み始めました。めちゃおもしろいですね!
それはよかった
三角関係が上手に書けてて娯楽小説として面白いよね
「娯楽小説」にトラウマでもあるのか?
「娯楽小説」をネガティブな意味で使ってるととらえたわけ?
それはどうぞご勝手に
何にせよ梟の城は面白いが司馬の代表作にはならない
758 名前:名無し曰く、[sage] 投稿日:2008/01/07(月) 18:24:28 ID:nnDVKgEP
>>754 松永弾正は途中で死んじゃったしなぁ
やっぱ利に走って最後は勝ち組になった人物のほうがよくね?
まあIFにすりゃいいかも知れんが、シナリオのほとんどがIFだと味気ない
それを考えると悪全開の家康と藤堂高虎くらいしかいない
俺は悪全開の家康が一番妥当だと思おうよ
759 名前:名無し曰く、[sage] 投稿日:2008/01/07(月) 18:40:04 ID:ozmC4GvI
>>758 久秀は悪役キャラとして使えるんだがな〜
家康は悪全開とはいかんだろ、「天下泰平」と言いまくってるし。
高虎は忠誠心が凄いからな。利に走るとはまた違う気もする
809 名前:名無し曰く、[sage] 投稿日:2008/01/08(火) 06:38:17 ID:5WUvaSiA
>>758 家康が悪全開とかどこの司馬遼太郎脳だよw
810 名前:名無し曰く、[sage] 投稿日:2008/01/08(火) 08:52:39 ID:+cmvsylC
>>808 で猛将で復活と
>>809 天下とりに倫理観云々言ってられないのはあたりまえだけど、
家康は大返しあとの秀吉なみに悪いことやってるけどね
関ヶ原、城塞、覇王の家でぼろくそに叩かれてて逆にワロタ
812 名前:名無し曰く、[sage] 投稿日:2008/01/08(火) 09:17:28 ID:5WUvaSiA
>>810 それにひきかえ新史太閤記では晩年の秀吉を意識的に書いてない
晩年の秀吉と晩年の家康なら
家康のは天下をとるために必要な悪だけ徹底的にやったけど
秀吉のはそれにくわえて暴政の色のある不必要な悪が多い
そのことが政権の寿命に現れてる
秀吉を善とするために無理やり家康と淀を過剰に悪者にしたてあげてるけど
あまりスレ違いのチラ裏を書いてもあれなのでスルー推奨の独り言でした
813 名前:名無し曰く、[sage] 投稿日:2008/01/08(火) 09:38:24 ID:+cmvsylC
>>812 そこが司馬の矛盾したところなんだよなw あと司馬は土佐出身者を妙に重く見てるね
淀(と大野修理)は悪と言うより阿呆とか間抜けの部類だと思うよ
家康を悪に見立てるなら、それ相応かそれ以上に秀吉も悪者にならなきゃいけないんだよな
無双は2になって秀吉と家康の悪さが逆転した気がするね 原因は秀吉だろうけど
覇王の家って、家康叩いているか?
叩いてるかどうかは知らんが家康嫌いなのは十分伝わってくる
好き嫌いなんてのは感情だからどうしようもない
>>1は坂の上の雲 3巻(ハードカバーP69)秋山好古の言葉
国家のため実利を挙げ、自分はその功績を顕さない、むしろ隠す、捨てるというエピソードの中の一文。
直接的に言えば名誉を利用して私欲を満たすようなことは禁忌とすべきということだろう。
こういう思想は好古だけでなく、作中にもしばしば登場人物のエピソードとなって出てくる。
筆者は明治時代だからこそのロマンチズムあふれる思想、と述べていた。
今の時代はどうなんだろうなぁと思って
>>1に書いてみた。
(ちなみに収入は別として陸海軍の左官以上(だから好古や真之も)は上流社会に属していたらしい。
収入は別として、とわざわざ書いてあるからしてあまり高くはなかったんだろうなぁ、そういう意味で
ほんとうに清廉潔白だったんだなぁ、とおもった)
…うまくまとまらない上に長文になってしまった。話をふってくれてありがとう
>>30 ありがとうございました。清貧の気風が合った時代ですね。
司馬さんが、新世紀になって次から次へと、おぞましい事件が続く日本を見ないで済んだのがせめてもの救いです。
32 :
無名草子さん:2008/01/25(金) 08:33:54
上方武士道っていつの時代のどんな内容の物語ですか。
33 :
無名草子さん:2008/01/27(日) 16:24:12
あげ
>>31 司馬遼こと福田某氏は帝国陸軍の兵隊だったんだぜ…
35 :
無名草子さん:2008/01/28(月) 20:37:18
>>32 幕末に、女にモテて剣の達人の公家が上方から江戸まで旅をする話
たしか中川宮の密使か何かだったと思う
梨の花の置きとか言うのおもろい?
俺はおもしろいとおもったよ
他の多くの作品と違って戦争はないけど、かっこいい男だと思ったな
ロシアの話が長すぎる気はするが、まあ名作だと思う
39 :
無名草子さん:2008/01/29(火) 17:18:37
梟の城、上方武士道ときて今風神の門だけど、
忍者もんはメチャおもしろいなあ。はまった。
菜の花は日本社会の習慣の描写がよかったな
いじめとか、上下関係とか汚職とか。あー、あるあるって何回も思った
>>35 青蓮院門跡の飼っている忍者が青不動。あそこはニンマリだったな。
>>40 それに、船乗りの使っていた言葉の語源の説明が豊富だった。
「真艫」「下らない」の意味は、この作品で知ったな。
>>39 忍者モノは、短篇にも秀作が多い。
おすすめは、「最後の伊賀者」と「忍者四貫目の死」かな。
>>32 冒頭の章が、まとまりすぎているから、短篇のつもりで執筆したものを、
急遽、連載モノにしたのかもしれない。終盤ダレるが、東海道の宿場
を、ほぼ網羅しているから、俺は、宿場を覚えるために読んだ。
新聞社退職前の作品なので、退職後の作品のような精密さを期待する人
には、お勧めしない。
しかし、「風の武士」やこの作品のような、単純な娯楽時代小説を書ける人
が、今後ますます少なくなるから、時代が下るとともに、価値が出てくると思う。
そして、この作品が書かれた時代にノスタルジーを感じる世代が死に絶えると、
一気に忘れられる作品。
しかしたくさん書いた人だよな
俺もそれなりに読んでるけど先が見えない
>>11 主人公の少年時代は、絶品の面白さ。
大坂から見た幕末明治維新史という側面から、楽しめる作品である。
鳥羽伏見の戦いは、圧巻。
ただし、細かな部分の考証は雑。大坂奉行・与力・同心の数の多さに辟易。
>>45 短篇全集にも収められていない初期作品は、まだまだあるんだよな。
全執筆作品を網羅した文字通りの全集は、おれらの生きている間に出版されるんだろうか?
>>39 >風神の門
忍者ごっこの定番、真田十勇士の登場。
筆者は、第二次忍者ブーム世代だが、真田十勇士の世界に浸ると、無上の幸福を感じる。
紀州九度山は、少年時代の原風景になっている。
という個人的な思いがあるので、この作品がつまらないわけがない。
大坂の陣については、「城塞」が詳しいが、物語の躍動感という点では、この作品のほうが上。
初期作品は女性が魅力的という点では、この作品も例外ではない。
>>28 秀吉好きは、出身地の関係もある。豊臣を倒した徳川は、嫌いだろう。
また、同時代に書かれていた山岡荘八の「徳川家康」が、あまりにも家康を持ち上げ、歯が浮くので、
反対のことを書いてみたかった。
>>48 知識が少ないと、空想力が広がる。知識が増えると、フィクションを書くことに、躊躇を感ずる。
溌剌とした松波庄九郎と、重苦しい伊勢新九郎を比較すれば、明瞭。
女性キャラも、同様。あれの元気がよかったころは、やりたくなるような女が登場するが、
元気がなくなると、どうでもいい女ばかり登場する。
>>24 直木賞受賞時の選考委員吉川英治の評は、絶賛する他の委員にくらべて若干厳しかったな。
重蔵の信長に対する恨みが、そのまま秀吉に向けられるところを、ちきんと説明していないからダメ、
というようなニュアンスだった。
53
54 :
51:2008/02/01(金) 19:36:32
マジレスするが、司馬関連のむらがり本読めば、直木賞受賞時の新聞スクラップが、簡単に読める。
51歳なのか?
NHK大河ドラマの『功名が辻』を最近になってDVDで鑑賞してハマッタんですが、
司馬遼太郎の原作ってどんな感じでしょう?
読んでみようか迷ってるんですが。
57 :
無名草子さん:2008/02/01(金) 20:31:25
まだ、やってんだこのスレ。
ボケ老人の憩いの場?
>>56 ドラマも原作も面白いけど、基本的に別物と思って読むといい
源氏鶏太 ◎
「「梟の城」一本のつもりで、選考会に出席した。」「近頃の大衆小説が忘れている
ロマンというものを強く描き出している点で、直木賞にふさわしいと思った。」
木々高太郎 ◎
「僕には読みにくい書き方だった。然しその構成力と言い、新しい観点と言い、
これが第一候補になるについて不服はない、と考えて委員会に出た。」
小島政二郎 ○
「感心した。」「この大きなウソをつく才能には、私は目を見張って感嘆した。」
村上元三 ◎
「第一に推したのだが、それも「大坂侍」という短篇集が裏付けになったからであり、
「梟の城」一冊だけだったら、わたしもためらったかも知れない。」
「将来も作家として立って行ける充分な実力があるんだから、危な気はない。」
吉川英治 □
「私は読みながらこの才筆と浪曼のゆたかな作家にもっと求めたい工夫を随所に
感じずにいられなかった。」「このスケールの大きな作家は今後かならず衆望に
こたえて新しい領野をみせてくるに違いない。」
海音寺潮五郎 ◎
「何よりも、この人のものには、「梟の城」にかぎらず、人を酔わせるものがしばしばある。
これは単にうまいとかまずいとかいうことと別のものである。」
川口松太郎 ◎ 「本格的大衆小説であり、直木賞作品の本道で委員の大半も同感であった。」
「作家として大成する素質を持っている人だから精進を期待したい。」
中山義秀 ―
大佛次郎 ―
重蔵の動機付けはたしかに弱いよ
まあ吉川も脅威に感じたんだろう
けっきょく追い抜かれてしまったわけで
61 :
無名草子さん:2008/02/02(土) 04:59:44
忍者もの敬遠してるがどんな感じ?
個人的には忍者ものも娯楽作品として充分楽しめる
んなアホな思いつつ結構好き
63 :
無名草子さん:2008/02/02(土) 06:43:53
俺も忍者モノ好きです。
かっこいいよ。青不動とか
>>60 海音寺さんは、若き日の吉川英治の作風に似ている、と言ったから、プライドちくと刺された感じはあったんじゃねぇ?
>>60 いちばん好きなのは、梟の黒阿弥かな。
才蔵は、半分剣客のようだし。
果心居士の幻術は、好きだなあ。松永弾正と筒井順慶という脇も渋い。
奈良県が舞台っていうのもいいね。
司馬さんの生誕地だよね。当麻町。
果心居士と飛び加藤は、ぶっとんでて、「妖怪」なんかに雰囲気が近い。
どちらかというと、忍者同士の闘いがある作品の方が好き。
結局俺はそこから山風への途をたどり現在いにいたる
元の木阿弥が出てくる司馬作品は、なかったかなあー?
当時、順慶の家老だった島左近が、木阿弥を拾ったという話だったんだが。
>>41 青蓮院と青不動の話は、街道を行くに登場する。
そこで「上方武士道」の話は、出てこなかったなー。
おとぎ峠を訪ねたときは、「梟の城」に言及された。
>>67 そうなん?母親の実家があることは、知っていたが。
>>70 その話は、どこかで読んだが、別の人じゃねぇ?
まったく期待してなかったけど、中古で安かったから買った妖怪はそこそこおもろかった
76 :
無名草子さん:2008/02/03(日) 13:50:03
>>59 吉川の評は、一見辛いように見えるが、司馬の将来性を一番よく言い当ててるね。
海音寺の評も。
さすが慧眼だね。
78 :
無名草子さん:2008/02/03(日) 14:58:01
司馬先生は素晴らしいラノベ作家だよね
ラノベの10倍ぐらい読むのに時間がかかるけど、そうだなw
おまいら、ラノベをカネ出して読んだのかw?
ラノベ好きだから当然買ったよ
ラノベなんて図書館で十分
スレ違いだからこの辺でな
司馬は物語系より文明批評系の作品のほうが優れてる
あ゛〜ついに「飛ぶが如く
」を、買ってしまった。
今年の大河ドラマと一緒に
「薩摩」を楽しみたい。
>>83 長く生き残るのは、どちらだ?と訊かれると文明批評系だが、
若い頃の物語も、面白いぜ。
司馬の批評なんてもう誰も読んでないよ
87 :
無名草子さん:2008/02/04(月) 17:40:24
>>84 飛ぶがは、小説的な面白さにはあんまり期待戦ほうがいいよ。
そんなこと先に言われたら萎えちゃうよ。
歳月を読んでなかったり維新後を知らないなら楽しめるでしょ
物語系だと燃えよ剣や竜馬が行くを超える作品ある?
翔ぶが、は途中から司馬が題材についての関心喪ってる感がありあり
翔ぶがは主題に一貫性がなく、時系列に対する評論的になってくる
しかも最初は愛情あった薩摩軍に対しても、あまりの無謀ぶりに対して冷めてくるし
後半グダグダなのはいつものこと
俺はむしろ西南戦争の部分が好きだね
読んでて血の臭いがした
西南戦争まで行くまでに挫折した・・・
司馬さんの、まだ1冊も読んだことないんだけど、
まずはこれを読むべし!っていう作品って何ですか?
>>95 「人間というもの」 PHP文庫
司馬のエッセンスが詰まった名言集
これで気に入った出典のものを読めばいい
西南戦争になって初めて面白くなった。
初心者の定番は牛黄加持だろ?
国盗り物語だな
一番まとまりがいい
国盗りは道三と信長の別々の噺を強引にひとつに纏めてるから、一番じゃねぇだろ?
燃えよ剣だろ短いしおもろいし
司馬の文章って何でこんな悪筆なんだ?
言い回しがもってまわしてるし、関係ない話が途中に挟まってテンポ悪いし
難しい漢字使いまくるし、「?」とか「!」とかが少ないし、
読みづらいことこの上ない
そうかい
106 :
無名草子さん:2008/02/06(水) 23:01:20
96,
97
さんきゅう!
107 :
99:2008/02/07(木) 01:50:35
俺にもサンキューフォーミー
国盗り物語の前半(道三が国を盗るまで)は、
ストーリー展開に勢いがあり、物語性たっぷり・フィクションたっぷりで読んでて楽しい。
109 :
名無し:2008/02/07(木) 08:23:03
おれは「空海の風景」がよかった。
仏教の勉強になったな。密教のことがよく分かったよ。
この「勉強になる」というところが司馬さんのいいところか。
>>109 密教の入門書として最適じゃないかな。
密教の本は他にも読んだことがあるけど、一般人にはちんぷんかんぷんだった。
ただ、私も仏教に関心があったから興味深く読めたけど、
そうでない人(小説を期待していた人)にとって「空海の風景」は結構きついと思う。
111 :
無名草子さん:2008/02/07(木) 11:36:40
司馬なんて中学生が読むもの。
いい歳した大人が読むのは恥ずかしい。
相手にすんなって
>>59 小島政二郎も審査委員!!!
大佛次郎の評はないんスね…
>>94 征韓論論争のところは、面白かったがな。
あまり馴染みのない佐賀藩系の参議についても詳しかったし、
岩倉具視の凄みも知った。
>>104 いいとこに気がついたね。そこって大事なポイントだと思うんですよ。
司馬さんの作品は直接的な表現はなるべく避けて、「なぜそういう発想するに至ったか」
という背景の事情から読者と共有するような組み立てになっているんだな。だからテンポの
良い一人称な展開は少ないし、随所に余談が挟まるようになっている、と。
逆にそういう用意周到な刷り込みがあった上で、ところどころ登場人物が一人称で
動いたりすると、それはもう読者があたかも自分で見たようなリアリティを感じながら
話が展開していくわけで、そういう瞬間が楽しくて、逆に余談もリアリティの肥やし
として読んでいけるんだと思います。
歳月と花神はかなり傑作
107に萌えた
>>116 登場人物の台詞に関しては、本当にそのとおり言ったんじゃないか?と錯覚させる技巧が
あったよね。余談のなかで、史料にさらりと触れたりして、前後を読ませるから。
>>117 江藤新平の次には、誰を書くつもりだったんでしょうね?
>>117 花神で思い出すのは、屋根の上から落としても壊れない、固い固い宇和島の豆腐。
あんなの、あるのかね?
凍り豆腐じゃね?
花神は、題名は大ヒット、いや大ホームランなんだけど中身はちょっと冗長に過ぎやしないか。
テーマは「軍事の天才」というところにあるわけだろう。なのに、単なる伝記小説みたいになっていて・・・。
テーマにふさわしいエピソード(少年時代や軍師になるまでのエピソード)の記述も無いし、また、
人物像のどういう性格や資質が「軍事の天才」なのか、実践指揮上どの点が傑出しているのか
司馬流の描出がない。
わづかに彰義隊掃討戦の一二の指令と「大坂に鎮台を置け」と遺言したのを直接的に表現するだけ。
〈無愛想な軍師〉という印象しか得られない作品。
短編の『鬼謀の人』が、文体と纏まり、あらゆる書き物で誰も大村をこんな風に書かなかったという点で
大傑作だったのに、司馬ファンとしては残念な一作。
さらに、彰義隊掃討戦で、大村を主人公とするあまり西郷の立場をすごく小さな存在に描いている点は、
実際がわかっているだけにいただけない。実際の大村の立場は、「西郷の了解を得た」「西郷が首を縦
に振った」ということで存在意義があったに過ぎないのだから。
> テーマは「軍事の天才」というところにあるわけだろう。
違う
違うのかぁ。俺はまだ司馬を読むには人生経験が足らなすぎるみたいだな。
中年以降にならないと司馬はわからないのかなあ。
幕末から明治維新という侍の世の終焉を描くにあたって、
合理主義的人間の極北である大村益次郎を対置させたのかなぁと
いうのが、自分の感想。
まぁ
>>124には違うと言われるかも知れないがw
作者の意図とか正直どうでもいい
「花神」はラブロマンスだっての
登場人物にイネがいなきゃ評価は全然違ったものになってるはず
>>127 そういう浅い読み方ももちろんありですよ
坂の上の雲をついに買ってしまった
議論は色々あるがとりあえず読んでみようと思う
>>129 浅いとか深いとかスキューバダイビングでもするの?
うわー
センスがおっさんだw
センスwww
>>130 おめでとう、ついに究極奥儀 その領域に入るんだね。
>>134 究極奥儀とか武術かセックスでもするの?
136 :
無名草子さん:2008/02/09(土) 23:40:52
司馬さんて言いたい、強調したい文は
3回くらい繰り返す癖がありますよね。
137 :
無名草子さん:2008/02/10(日) 07:37:31
播磨灘物語読んだけど半兵衛かっこいいな
稲葉山城乗っ取りとか奇想天外だし漢だな
官兵衛との友情物語に涙した
139 :
名無し:2008/02/10(日) 11:00:30
おいらが初めて読んだ司馬作品は「世に棲む日々」だった。
吉田松陰を描いている。
ワクワクして一気に読んだなぁ。何十年も前の学生時代の頃。
大学の体育の授業で、戸田までボートを漕ぎに行ってたときのこと。
おらの初読はベタに竜馬がゆく
桂浜の龍馬像の前で泣いた
今考えてもキモイと思うw
桂浜のアイスクリンは美味いよ。
竹中半兵衛で一冊書いてほしかった
そうでアリマス。
半兵衛を主人公にしてもつまんないだろ
かっこええやん半兵衛
でも司馬遼の主人公としては欲が無さすぎかな
中国モノは『項羽と劉邦』『ダッタン疾風録』だけど
春秋戦国時代からナニか『項羽と劉邦』のように書いてほしかった
『ダッタン・・・』はオモシロくなかった
>>145 竹中半兵衛を書かなかったのは、謙信や信玄を
書かなかったのと同じ理由じゃないかな。
司馬遼的には、何の主題も無いというか、はっきりいえば
あんまり興味が無いだろう。
け?
太平記から書いてほしかった。楠木正成と足利尊氏を主人公にして。
『義経』の時代よりもよっぽど血湧き肉躍る時期なのに・・・
英雄豪傑が群がり興り最後に尊氏が天下を制するアノ時代を。
司馬は太平記の時代は、まとまりがないから書くのを嫌がってたね
書きたくない理由は、戦国時代以上に節操の無い時代だから・・・だったかな
脇役として出てくる半兵衛はすごく魅力的に書けてる
書こうと思えば一冊書けたはず
でも作家人生の中のタイミングもあるからな
南北朝時代の争いは、司馬が一番嫌いなタイプじゃね?
楠木正成は、その存在が思
想的磁力を帯びすぎて書き
づらいと何かに書いてあっ
た気がする。
司馬さんの小説は「燃えよ剣」と「竜馬がゆく」を読みました、他にオススメの作品を教えてもらえませんか?
「燃えよ剣」と「竜馬」を最初に読んで面白かったのなら、
「峠」と「世に棲む日々」をおすすめしたい。
次に「花神」とか「歳月」あたりかな。
>>140 ワロタw。たしかに泣くこたーない。
漏れも前田慶次郎の菩提寺の前まで行ったから気持ちはわかるが。
>>149 南北朝のころのことも相当調べたみたいだけど、いろんな人物像を調べれば調べるほどに
個人的な私怨に終始していて、暗澹たる気持ちになったらしい。家督相続のしきたりが
出来る以前の時代だから、もう長男次男本家分家が骨肉の争いなんだろうな。ちまちま
していて書けないってなんかで読んだ。
俺も学生のころ竜馬読んでから京都のお墓見に行ったっけなぁ
泣きはしなかったがw
南北朝時代は、北方謙三みたいな無邪気に歴史物が描ける
(褒め言葉ですよ、念のため)作家に向いてるんだろうね。
その昔は太平記もの書くと死ぬ、というジンクスがあってだな・・・
開墾地主政権である鎌倉幕府を評価してた司馬にとっては、
後醍醐天皇なんて、ただのクズだろうし。
>>155>>156 ありがとうございます。今までに読んだ作品は両方とも、特に「竜馬がゆく」が楽しめました。 教わった作品を探してみます。
有名どころはどれも面白いよ
幕末だけじゃなく戦国物、義経、項羽と劉邦にもトライしてほしい
1位 竜馬がゆく 2125万部
2位 坂の上の雲 1475万部
3位 翔ぶが如く 1070万部
4位 街道をゆく 1051万部
5位 国盗り物語 674万部
6位 項羽と劉邦 669万部
7位 関ヶ原 520万部
8位 菜の花の沖 475万部
9位 花神 453万部
10位 世に棲む日日 445万部
けたたましい数値(部数)だ
普通あり得ない部数・・・間違いなく史上最高部数の作家だろうな
いや世界史上最高かも
たいしたもんだ・・・
けたたましい
人を驚かすようなあわただしいようす。
また、突然大きな音の起きるさま。やかましい。騒々しい。
サンクス ことばづかい間違ったようだ!
数字を見たとっさの打鍵・・・
変な形容詞の使い方はむしろ司馬っぽい
これだけの部数を輪転機が刷ったのかと思うと、
まさしくけたたましい音が鳴り響いていたに違いない。(48字)
>>164 これはギザ凄ス
司馬さんの作品て海外でも読まれてるの?
>>163 坂の上の雲は明治後半だから明治前半を知らないと幕末から急に飛んでしまう
明治前半の飛ぶが如くを読んでからがいいよ
まず幕末の新撰組血風、世に住む日々、花神、酔って公とか読んだほうがいい
>>170 確か、最後の将軍と空海の風景が英訳されてる。
まぁほとんど読まれてないだろうね。
「胡蝶の夢」も良いよ
破滅型の天才 司馬凌海は良かった。 語学のセンス いと凄まじ。
176 :
名無し:2008/02/11(月) 10:52:18
>>164 すごすぎる。いったい印税は総額、どれくらいになるのかな。
でもさあまんがはあっという間に累積1億部とかあるよな
それ考えると小説ってなにだな・・・
印税で1億もらえても8割以上が税金でもってかれたと、エッセイで愚痴ってたな
>>177 マンガだって累計1億部超えてる作家はめったにいないでしょ、10人ぐらいだろうし
小説は単行本が1500円以上もするし、文庫も600円超が普通だったり、
値段が高いから部数だけで比較はしにくいよ
180 :
無名草子さん:2008/02/11(月) 12:31:26
翔ぶが如くの1070万部は意外だな
翔ぶが如くは名作
頭の悪い人には向かないけど
誰も駄作だって言ってないだろ
途中で挫折してしまう読者が多いのに1070万部って意外だって言ってるだけ
> 途中で挫折してしまう読者が多い
そんなデータあるの?初耳
そんなに売れてるのに俺のまわりではなぜか司馬ファンがいなくて寂しい
>>181 人の嗜好はそれぞれ違うものです
他人の評価も受け入れる度量を持たれた方がいいんじゃないですか?
他人を侮辱するのは如何なものかと思いますよ
>>183 おまえ真剣に聞いてるのか?データなんかあるわけないだろ。バカ?
司馬関連の掲示板、ブログを見たらわかることだ
>>186 なんか君、無邪気でいいね。その生き方、うらやましい。
188 :
名無し:2008/02/11(月) 13:52:45
よーし「項羽と劉邦」「播磨灘物語」でも読むかな。
でも、うちにある本は、みんな活字が小さい。
当時の本は、みんな活字が小さすぎ。
もういちど大きな活字にして出せばいいのに。
活字が大き過ぎるぐらいだ
おいら、むしろ活字の小さい方がいい
何に限らず昔の文春文庫の活字 読みやすかったんだがなあ
紙質と装幀ダサイけど
大きい活字は日本人の劣化の表れだって香山リカちゃんが言ってるな
司馬遼太郎って合戦や近代戦の戦闘場面を書くのも抜群にうまいねえ
初期の一連の作品でよく出てくる剣戟場面もうまい
文章で表現する戦闘・剣戟描写の極地だよ
この点も他の作家を遥かに凌駕するよ
よく読み直してみると、他の作家みたいに細かな表現やゴテゴテした記述は無いんだ
血が出る状態だとか傷口がどうのってな映像作品のカメラアップみたいな描写もない
それなのに普通の調子で読み進んで、ありありと場面が浮かび上がってくる表現だ
楽しく読める表現でもあり、戦い場面好き心も満たしてくれる
司馬は知識が豊富だからね、日本史だけじゃなく中国とかモンゴルあたりの東洋全般にも詳しいし
アメリカはまったく東洋と違うからようしらんと書いときながらアメリカ史にも詳しいし
貧弱な装備で前線に立たされたトラウマが彼の原点だから
戦いを描くときに一番筆が冴えるな
地形や戦場の心理を描写して余すところが無い
戦場の心理を過不足なく知り尽くしてる194も凄い
剣の極意?や戦いの心理の描写もいろいろあっておもしろいね
記憶はおぼろげだけど
・坂の上の雲 窮地に立ったらとにかく攻撃しろ(なんとかという剣術の極意)
・峠? 一切の私念をなくし自らを空気と同化させる
・竜馬 勝敗をつけたら後にうらみが残る 議論にせよ、剣術にせよ。
・竜馬 闘志と闘志がぶつかるから戦いが起こる、逃げるも結局は闘志の一種
(ふところのねずみと戯れて新撰組を回避したシーン)
・北斗 なんかあったけど忘れた
俺はケンカもロクにしたことないんだけどなんか納得させられるものがあるw
北斗:瞬息 心気術の一致
「竜馬がゆく」、面白いけど余談が間に挟まりすぎて冗長
「燃えよ剣」や「世に棲む日日」と記述がかぶる箇所もあるし、
新聞連載のせいだから仕方ないかもしれんが、
竜馬に直接関係ない記述を端折ったら巻数が半分以下になるんじゃないか?
いくらなんでも幕末史のほぼ全てを網羅するくらいの勢いで
余談が挟まりまくるのはいかがなものかと思うぞ
余談を展開させる手法はたぶん師匠の海音字から学んだんだろう
海音字も未完の傑作「西郷隆盛」は、小説であると同時に幕末史の面を持っている
200 :
名無し:2008/02/12(火) 09:06:34
余談を楽しみにしている読者もいるんだろうね。
おれなんか、そのクチ。
なにか勉強になった感じがする。ストーリーとかは、おいといても。
司馬の小説は歴史の予備知識なしで楽しめたのが一番よかった。
余談や解説的記述のお蔭だよ。
中学の時から司馬遼太郎に親しんでいるが、歴史の知識は司馬遼太郎の小説で得た。
大学時代の教官が「司馬の小説が同時代人の、大きく云えば日本人の歴史常識になったんだ」
と言っていた。「それが下地になって、その後の歴史書や歴史小説が在る」とね。
それも功罪あるけどな
203 :
名無し:2008/02/12(火) 14:24:11
司馬は戦争中は戦車隊にいたんだよね。
勉強する機会なんてほとんどなかったろうし。
戦後になったって、本なんかとっても少ない。
よくあれだけの膨大な知識を培ったものだねえ。
>>201 どこの四流大学か、できれば教えてください
↑ニートがほざくな
206 :
無名草子さん:2008/02/12(火) 15:20:44
二十歳過ぎて司馬読んでるなんて幼稚。
司馬なんてライトノベルなんだからさ。
頼むから過大評価はヤメテくれ。
207 :
無名草子さん:2008/02/12(火) 18:59:16
>>205 そういうこと言うのいくない。
「僕は馬鹿だが四流大学でがんばって勉強したい」
なんてけなげじゃないか!
>>204 でもまずは中学レベルからだ!
がんばれ!
史学科のおれからするとそんな発言する教官なんて首になっちゃうよ
教官は別にそこまで悪いこと言ってないだろ
司馬が書いた小説によって間違った理解が事実のように普及してしまった部分があるということ。
今までのような歴史的資料でなく、いち小説が歴史の常識を作って後世の日本史学に多少なりとも影響を与えている、
って言いたいんじゃないかね。
そういう現状を知っておけということなんじゃね?おそらくは。
特に竜馬の話なんかがそこら辺の話題としてはよく出されるよな。
ええええええ
何の影響も与えてはいないのだけれど・・・
「歴史の常識」なんてものにいたってはそもそも存在しないし・・・
まあ、カントやベートーベンみたいなもんだ
竜馬が明治維新の最大の立役者だっていう「常識」が司馬以前にはなかった
歴史認識には良くも悪くもブームってもんがあるのよ
竜馬がゆくを読めば司馬が竜馬を最大の立役者なんて書いてないだろ
読んでない奴が司馬が作っただの言う
>>212 想像力が無い人間には、それがわかんないんだよ
今の状態がずっと昔から続いてたものだと頭から信じて疑わない
鎖国は日本開闢以来の国是ってやつと同じなのかな
>>213 そう人に思わせるだけでもすごい
「司馬史観」なんてくだらないと俺も思うけど
偉大すぎる人物はえてして陳腐に語られてしまう
司馬さんの小説は、フィク
ションも含まれていると思
って読むべき。「坂の上」
とか「飛ぶが」も含めて。
ただエッセイなどでは、フ
ィクションはないと思うの
でここで歴史認識の誤りを
指摘されるともうどうしよ
うもない。
司馬が書いたのは脚注も参考文献も明示しないエッセイだろ
そんなものの重箱の隅をつついてもしょうがない
誰も司馬を超える歴史認識を提示できないのが問題だ
司馬みたいな読みやすい本しか読まない
民度の低さの問題
司馬のアンチ見ると勝手に都合よく解釈してる奴か、全然読んでない奴かがほとんど。
まずちゃんと読めよと言う話。
>>216 つーか歴史小説にフィクションが入るのが当たり前だろ、ある程度こうではないかと言う解釈が必要だから。
だからと言って司馬が史実や資料を軽視して書いてるなんてことはない。
むしろ司馬ほどちゃんと調べてない奴がほとんどだろ。
ていうか調べないのが普通なんじゃないの?小説なんだし。題材は歴史的事実を
取り上げても、展開は作家が考えるもの。架空の人物が主役でも問題ない。
ただし現実味を持たせるためには、事実関係を無視できないのも事実で、司馬さんの
「小説」はそのための資料の漁り方が常軌を逸しているんだと思う。一般的な
歴史の教科書以上に調べてあるから実に紛らわしい。いい意味でも悪い意味でもねw
こういう話もどっかのエッセイで語ってた気がする
例えば「日本史」ってのは補足が必要で、
「誰々が語る日本史」が正しいって。
誰も過去のことを本当に確実に知ってるわけじゃない、だからそうなる、みたいな
何の本だったかなぁ
日本の「歴史書」なんてどれもあきれるほどつまらない
外国の歴史家の本はちゃんと調べてる上で面白く読めるけどな
需要と供給のバランスがおかしいので、司馬がこれだけ広く読まれるのです
223 :
名無し:2008/02/13(水) 10:16:47
歴史を学びたいと思ったとき、やはり難しい学術論文みたいなのはとても読む気がしない。
網野さんの本にしても、すばらしいけど、やはりおもしろいとはいえない。
で、やっぱり司馬の本を読むと、ぐーつと歴史が身近になるんだな。
物語る日本史
前の方で誰かも言ってたが、俺も司馬遼太郎の小説で歴史を学んだ。
それまで歴史に全く興味がなく、高校でも取ってなくて歴史や歴史上の人物に関する本は
一冊も読んだことがなかった。
司馬の本を読んでから、読書は歴史関係中心といってもよいぐらい180度転換。
歴史を学んだというか歴史の面白さを教えてもらったって感じだな。
たとえば幕末のいろんな出来事とかは教科書でも知ってたけど、
ぜんぜん興味がわかなかったもんな。
>>170 項羽と劉邦の中国語訳(大陸の方)で出るとか言うニュースを去年見たような。
これは中国人の感想を是非知りたいと思った。
>>216 >ただエッセイなどでは、フィクションはないと思うの
>でここで歴史認識の誤りを指摘されるともうどうしよ うもない。
まあ、当時の学問的な知識が、その後の研究で覆されていたりもするから。
ただ、司馬さんが生きている間でも、昔の説に固執したりする面はあるかなあ。
おれなんか司馬の小説に出会うまでは、
日本史なんて歴史上の事件も人物名も漢字ばかりで何か陰気臭くて古臭いイメージ、
俺達のこれからの人生には関係ねえ、と思っていたし、
歴史上の人物ちゅうのが、まさか俺達と同じ人間だとは思いもよらず、
計り知れない超偉人なんだと、そんな偉人が何やら難しそうな業績を残して行くのが
歴史だ、と考えていた。
普通の人間が皆と同じ世の中で精一杯に生き抜いたんだ、とは夢にも思っていなかった。
だからその後、司馬作品は全部読んだことは言うまでもない。よく再読もする。
司馬は日本のアホの子をたくさん救ってるのですね
230 :
名無し:2008/02/13(水) 23:53:05
>>228 まさに同意。
「空海の風景」とか読む前は、空海のような超人には、まったく親近感がなかった。
ところが、最澄と屋空海が、ぐーっと身近に感じられた。
それから、空海や最澄の著作も、読み始めたよ。
司馬の何が凄いのって
・取材力(史料の読み込みも)が半端じゃない
・ストーリー運びの上手さが半端じゃない
・キャラクター及びその周囲の描写のリアリティが半端じゃない
この点につきると思う
ようするに歴史に全く無知な人でも司馬の文は読めるし説得力がある
その上史実の織り交ぜ方が上手いから、つい事実と虚構の境目が曖昧になってしまうが
ただ、「竜馬がゆく」は後半に入ると史実にがんじがらめになってくる印象があるし、
「国盗り物語」も後半に入った途端に躍動感がなくなってる
司馬は本来娯楽小説家だからこのへんは史実に囚われすぎて苦労したんだな、という印象
史料が残ってる以上嘘は書けなかったんだろうね
それでも、史実に基づいて巧みにストーリーを繋げてるけど、
世間はそれが司馬の本領だと誤解してしまった感じがする
当人も本当ならもっと自由に書きたかったんだろうけど、
世の声に押されてついそっち方面(つまり史実に則した)小説ばかり書くようになったのかな?
これは推測だけども
あいまいなところは省く → 教科書 → 単語の羅列以外省かざるを得ずつまらない
あいまいなところも書く → 小説 → おもしろい
そりゃ小説は自分の好きな、気に入った部分だけ
読めるんだから楽しいに決まってる。
まあ司馬はよくやってると思うよ
坂の上の雲なんて資料調べに5年、執筆に4年かけてるからね
>>229 そう言われればそうだなあ。司馬さん、ありがとうw
そんな理屈じゃないんだよ
おもしろいから読む。それだけ
読む理由を考える必要なんかないだろうw
企業の社長とか政治家が愛読書に上げることが多いから
結構抵抗があったけど、読み始めると、面白くて
やめられない
おもしろくないから読まない。
おもしろいから煽る。それだけ。
240 :
無名草子さん:2008/02/14(木) 23:51:06
↑超くだらん
しらけた
つい最近「酔って候」文庫で買ったんだけど鍋島がすごいかっこよかった。
文庫結構買いあさったけど短編が物凄い面白い印象が強い。
長編だと終盤だれる感じがするけど短編の題材の切り口が面白くて読んでて引き込まれる。
短編は強烈な印象に残る作品が偶に有るよな。 飛び加藤とか牛黄とか
長編の峠や花神を読む気力がないときは、短編の英雄児、鬼謀の人を読んでます
って人は多そう(俺がそう
私個人の楽しみ方は、津本陽の作品と読み比べることです
年末年始で図書館の貸出が3週間の時を利用して
「竜馬がゆく」と「龍馬」を読み比べてみました
14歳になる息子と一緒に、読後に感想を言い合うのが楽しかったです
>>246 息子は写真の龍馬が一番好きなせいか
「女の人といちゃついていないのがいい」と言ってました
私はジョン万次郎とのやり取りが一番印象に残りました
高知には息子が11歳の時に二人で行っているので
桂浜から見た黒潮を思い出しました
248 :
無名草子さん:2008/02/15(金) 16:38:01
戦国時代だったら国盗り物語、関ヶ原、城塞、覇王の家、新史太閤記などその短編集と、
幕末の場合は竜馬がゆく、燃えよ剣、世に潜む日日、峠、花神、飛ぶが如くなど、
その短編集を含め、読む順番にこだわった方が楽しめるという忠告をお示しいただきたいの
ですが。
>>247 www 司馬のは軟派に感じたんですね
司馬が描く男の好色は爽やかで私は好きです
それにしても息子さんとの読み比べは羨ましい
龍馬はお世辞にもイケメンとは言えないけど
今の世に出現したらモテモテだろうなあ
スケール大きいし尚且つ母性本能をくすぐるタイプだし
ただの若年ホームレス
大学で日本史を専攻したものだが
自分の専門の時代のことはきちんと論文を読み一次史料にあたらなければいけないと思うが
それ以外の時代のことは司馬の小説で理解している
少なくとも通俗的な通史解釈としては十分
あからさまにフィクションだという部分は見れば大体わかる
峠で継之助と福沢諭吉が意気投合する場面
全くの創作なんだが(二人が会ったという記録はない)、
それを史実だと勘違いして書いてる本もあるとか
>>253 大河の「新選組!」で、土方・近藤と桂・竜馬が多摩時代に知り合っていたという創作について、
NHKに大分苦情が来たそうだが、実は司馬は既にそれに近いことを
「燃えよ剣」や「竜馬がゆく」の中でやっている
桂は七里との試合の助っ人に登場し、土方は竜馬の姿を御前試合で見掛けている
まあ御前試合自体が創作らしいのだが
「ありえない」創作だと読者に叩かれる
「ありえる」創作だと読者がだまされる
小説家たるもの後者であるべきだね
256 :
252:2008/02/15(金) 22:25:59
>>253 もちろん作家志望(特に時代小説)の人や、
史学科出の人には司馬小説をソ\ースに喋るなんてことは絶対にしないけど、
そうじゃない少し歴史をかじってるとか興味があるけどよく知らない人とかには
司馬小説の話を「もしかしたらこうだったかも」と前置きしてから話すことはある
歴史書を一冊書くとして、何から何まで全て調べるわけにもいかない
専門家が小説家にだまされることもある
勝が「薩長同盟や大政奉還は竜馬がお膳立てした」と言ってたことも、
陸奥が「あの時(世界の海援隊をやる)と言った時の竜馬は西郷より大物に見えた」というのも、
みんな創作なん?
>>257 特に司馬の場合は竜馬や土方や信長についてはスタンダードイメージを作っちゃったからね
本気で史料を調べるほど熱意がない人はつい世間に流布してる司馬小説のイメージで語ってしまう
>>257 某有名教授も「播磨灘物語」の記述に騙されそうになったらしい
実際、どっかの学者がおりょうが龍馬のために作った菊花の枕のエピを引用してたな
司馬にはああいうまことしやかなフィクションを作った功罪があるな
もちろん小説を元ネタにする学者のほうが悪いんだろうけど
>>262 菊枕は自分ははなから疑ってかかってた
しかし本編よりは信頼度が高いあとがきにもある通り、
おりょうがわがままで意地っ張りだったというのはその後の人生からも伺える
菊枕の創作はそんなおりょうの性格を描写するためのエピソードの一つ
>>261 武田鉄也が若い頃に「竜馬がゆく」を読んで、
のちに自分が結成したバンドに「海援隊」と名付けるほどの竜馬フリークになり、
さらにのち実際に司馬に面会した時「竜馬がゆく」をソースにして>当人の前で竜馬の魅力を語りまくり、
逆に司馬に「史実かどうか裏を取ってから話しなさい」とたしなめられたのは有名
>>263 男はそんな女にえてして惚れやすいんだけどね
女同士の間では鼻持ちならねえ人間性の女に
どう考えても小説を史実と判断する教授に問題あるだろ
>>266 史料の出展がないから普通は疑ってかかるべきなんだが、
何せ司馬は史料の読み方と収集の仕方が半端じゃないからな
そういう先入観があって読み進めていくと、
8割史実に沿った話を展開してる最中に2割創作を交ぜたとして、
その2割を裏を取らずについ信じてしまった人がいても不思議ではない
司馬は文章の書き方も他の作家と違い史実と創作の境目がやたら曖昧だからな
司馬小説は、やがて史記や三国志演義と同じ様な扱いになればいいなと思う。
どちらも真実7割ぐらいで、残りが伝説と作者による虚構とで出来ている。
司馬の史料を読む速さは異常だからな
学者でも司馬より史料を多く読んでいる人間は少ないだろうね
史記は正史で三国志演義は小説だろ
浅田次郎が「壬生義士伝」書く時に参考にした子母澤の「新選組始末記」なんて
それ自体が出展曖昧なエピソードのオンパレードだが、
それでもあれだけ泣ける小説を書いてしまうあたり、
作家というのはやはりそうあるべきなのかもしれない
ちなみに吉村の家族については「新選組始末記」にすら記録がなく
完全に浅田の創作なんだそうな
速読教室行ったけどマスター出来なかったw
3分で一冊読めるようになりたいwww
>>270 史記も三国志正史も伝説や虚構が多いし、
厳密な区別はする必要ないでしょ
そこらへんは中華ならではの鷹揚さだ
>>270 豊田穣が書いてた坂本龍馬の小説なんて
登場人物のキャラや場面の描写がまんま「竜馬がゆく」で、
おかしいと思ったら巻末の参考文献の中に堂々と「竜馬がゆく」の名が……
こんなのってアリ?
アホ言うな
正史の重さを知らんのか
吉川英治のせいで日本じゃひどいことになってるが
「竜馬」と記す慣用がすでに司馬の影響だな
>>245 津本「龍馬」ってなんだかんだ言って「竜馬がゆく」のイメージ引きずってるんだよね
津本自身は読んでないと言ってるけど
「龍馬」は決してつまらなくはないのだが、より史実に沿った「竜馬がゆく」でしかない印象
新たな竜馬像を打ち立てるには全く至っていない
もっと知名度が低い作家が書いたのなら斬新な龍馬像もいくつかあるけど、
現代の大物作家が「竜馬がゆく」を越える正当派長編小説を書くに至ってないというのも、
なんだかなぁ……という感じ
>>276 日本史Bの教科書でだって「竜」で記述してる会社がありますぜ
>>477 その司馬が書いた「真説宮本武蔵」だって、
吉川英治の「宮本武蔵」のイメージを覆せてないし、
「義経」も村上元三の「源義経」のイメージを覆してない
やはり歴史上の人物は優れた先輩作家が先にイメージつけちゃうと
どうしてもそのイメージが後世まで残ってしまうもの
280 :
279:2008/02/16(土) 00:19:56
フェアじゃない比較だな〜
「真説武蔵」は短編だし、義経のイメージって伝説でしょ
>>277 読み方次第では中学生の子どもさんを持つお母さんを
貶しているような書き方ですね、感心できないな
そんなこといったら逝け宮なんかどうなっちゃうんだよw
随分穿った見方をする人があるんだねえ(
>>282のこと)
俺なんかほんわかとした気分でショートショートエッセイを読んだような
こころよい感じがしたよ
「竜」の文字は新聞連載の題字効果を考えた文字遣いでは・・・
愛読者は夕刊の配達を待ちかねて門まで出て待っていた、
なんてエピソードが遺ってるのはこの小説のことじゃなかった?
それまで坂本龍馬て誰も小説にしなかったんだから、
「竜」の文字で斬新かつ親しみやすさをねらったんでは・・・
功名が辻で、一豊の妻の名は「まつ」という説もあるが、田舎臭いので「千代」を選んだ
いざとなれば直感に頼るのが歴史小説家というもの
司馬が次から次へと新聞連載を書いていた時分の人気は、
松本清張人気とは全く違ったもっと底の深〜い絶大なるものがあったそうだ。
連載する新聞が忽ち部数を増やす、『オール讀物』に短編や連載が載ると
忽ち同誌が桁外れの売上になるとか、何れも過去に出版界が経験しなかった
現象が次から次へと生じたんだって。
締め切りを絶対おろそかにしなかった、というより締め切り前に原稿をくれる
司馬は各紙誌からスゴイ引っ張りだこ、司馬の原稿さえ載せれば社運が上向く
とばかり上へ下への大騒ぎ。
連載完了を当て込んだ単行本化の出版社の確執もあったらしい。
当の司馬はそんな出版ビジネスなんかはどこ吹く風と全く無関心。
連載物の単行本化は、もちろん連載中から発売され出すが、連載が「いつ終わる、
いつ終わる」と出版社の悲鳴にも似た圧力?がスゴかったんだって。
だから司馬の長編は最後がそれまでのおもしろさに比べて尻切れトンボというか
何の変哲もない締括りになっているし単行本化して丁度良い分量で終わってるんだとさ。
長編短編の単行本は、出れば即必ず何週間も一桁違いのベストセラー。
何十年もの間、年間ベストセラー作家、「西村京太郎」ものが気違いじみた出版
されるまでは所得番付連続トップの作家(以後、二人の間で1位2位交互)。
『文藝春秋』だって司馬のお蔭でそれまでもメジャーだった地位を
大盤石の大確固たる雑誌になったんだろう?
ビジネスがどこ吹く風なら圧力も受けないだろ
>>287の時代が、
正に、出版ラッシュ、出版王国、出版天国って言われた時代だ
司馬の単行本がその風潮をつくった・・・「国民的大作家」と言われる由縁
>>284の方へ
>>282を書いた者です
他人の書き込みを引き合いに出すのは節度を持ってと書き表したかっただけです
相手は男子中学生とその親(文面から多分母親)なのですから
司馬の作品は・・・、津本の作品は・・・というのはいただけませんよ
何言ってんだこの人
そういえば、司馬遼太郎が坂本龍馬を小説では“竜馬”と表記した理由の一つに
将棋の駒の角の裏に“竜馬”と書かれていたのを見て思いついたという話があります
それが本当なのかどうかは今となっては分からないけど、それはそれでいいと
私は思っています
>「西村京太郎」ものが気違いじみた出版されるまで
信者乙
上へ下への大騒ぎ(笑)
何かの本で、東京から西へ向かう新幹線車内で100円玉を投げれば、
必ず大阪の司馬邸へ行く出版人に当たる、ってエピソードがあった、
と読んだ。
編集担当者だけでなく編集局次長(デスク)や編集長・社長という各社の
エライ人も続々司馬邸を繁く訪問してたんだってね。
>>230 >>それから、空海や最澄の著作も、読み始めたよ。
それは、なかなかいない。
僕も、筑摩の空海コレクション購入した。これから読む。
>>270 似たようなもん、、、、、と言っちゃ駄目か?
酒見賢一のツッコミ風に言わせて貰うと、
史記にある始皇帝死後の趙高、李斯、胡亥の密談をどうやって知ったんだぁぁ?とか。
ある中国人の小説家は、正史に書かれている中国の歴史ほどいい加減なものはないと語っていた
これは私でも「確かにそうだ」と言い切りたくなる
中華思想の本質がちらっと見えてくる
300 :
名無し:2008/02/17(日) 18:38:24
支配権を奪取した者が、それ以前の歴史を書くからね。
勝ったものが負けた者の歴史を書く。
すると、やはりいかに悪かったかを書くことになる。
>>300 「信長の棺」のドラマで松本幸四郎演じる太田牛一が
嫌々ながらも「信長公記」を書かされているようなものだな
>>298 伝説を集めたものとそれ自体が作家の創作の違い?
前者は「そういう伝説がある」という取材結果を載せてるんじゃまいか。
素人なんでとんちんかんな事言ってるかもしれんが。
>>300 江戸時代、徳川家が豊臣家たちを悪者扱いしたのと同じ理屈だね
そういや戦前と戦後で南北朝の扱いが逆転したって小学校の先生からならったなー
>>302 隣で聞いて速記していたように会話まで再現しちゃうからね→史記他の正史
ジャンヌ・ダルクとシャルルの2人っきりの会談を「会談した」で終わらせるのが「ヒストリー」で、
三顧の時の草盧対(劉備と諸葛亮の天下三分とかの会話)も実況するのが中国での「歴史」・・・と言っていた。
>>298は初めて史記を読んだ時に疑問に思っていたんだけど、酒見の指摘で納得してしまったw
まあ、面白さでは後者の「歴史」だとは思うんだけどね。
日本は両者の中間なのかなあ。
三国演義は1200年後に書かれた小説
まったくの別物
陳寿に怒られますよ
>>306 陳寿の方にも書いてあるんだよw
人払いした後の2人の会話が。
三国志演義は勝敗など流れは歴史どおりだが他はすべて創作だからな
政治家である孔明とか天才軍師だし
三国志もので思い出すのが「蒼天航路」という作品
原作者は韓国の人だからか、中華思想というのが薄く
そこが一番面白かった
漫画だからかもしれないが、曹操がイケメンで
見た目は歳を重ねてゆくのだが、心が若々しいままなんだ
その姿が信長に惚れるまでの道三に似ていて好きだったな
道三の漫画なら本宮ひろ志「猛き黄金の国ー道三ー」があるね
もちろん色々違うけれど、司馬の小説が元ネタぽいのが多い
司馬氏が亡くなった直後の追悼番組では本棚に児童向けの伝記や歴史漫画が並んでいて
それらを読んだ後で執筆に取り掛かったというエピソードが興味深かったです
中二の息子も漫画の伝記から龍馬のファンになったので
「竜馬がゆく」は長いけど面白いと言っていました
小六の時は桂浜の館内の図書館では「修羅の刻」ばかり読んでたんですけどね
みんな!
司馬遼太郎を読めば歴史の知識だけじやなくて人間社会も人生もすべて学べるよな!
古典だとか世界の名作とか日本の名作なんか読む必要ねえよな!
学校の授業だって、歴史も社会も国語も道徳もゼ〜ンブやめて
司馬遼太郎の小説をやればいいのにと思うよな!
別に
314 :
無名草子さん:2008/02/18(月) 17:18:16 BE:1651800896-2BP(102)
継之助おつ
俺はつぎのすけ派
あ
>>312 政治がどういうものか社会や歴史がどういうものか理解しやすいな。
世界の名作てカタカナばっかしでちっともオモシロくねえや
司馬のエッセイで新聞記者の時かに「戦争と平和」を読んだ
てあったけれど、よくあんなの読むな
社会人になれば読めるのかな
登場人物表や地図を活用しろ
俺は司馬を読むときでも吉川弘文館の日本史地図を手元に置いてる
面白さが断然違う
320 :
無名草子さん:2008/02/18(月) 22:38:43 BE:734133683-2BP(102)
めんどくさいのでやりません
「坂の上の雲」の巻末にある戦図を分け、小説中の適所にも載せればよいのにと思ったことはある。
俺はポテトチップス食いながら読む
俺もポテチを箸で食いながら読む
江川達也の漫画は有り難かったな
それ読んでから「坂の上の雲」読むと
子規って食いしん坊だなぁ〜と感じた
江川の漫画って終盤、顔と台詞ばかりだったあの漫画かw
326 :
無名草子さん:2008/02/19(火) 13:57:57
司馬なんて幼稚なもんばかり読んでるとバカになる。
まだ村上春樹でも読んでたほうがマシだわ。
村上春樹の方がヨッポド幼稚じゃねえか
顔もキモイし
328 :
無名草子さん:2008/02/19(火) 14:49:01 BE:1284734276-2BP(102)
多様な価値観を育むことが豊かだと言う事だろう
この国のかたち 1巻より
春樹ってあの大麻で捕まった社長か
東大物語の変態じゃね
332 :
無名草子さん:2008/02/19(火) 20:13:39
司馬小説が原案の漫画で傑作と言えば「お〜い!竜馬」
江川は「タルるーとくん」を書いてた初期の頃が好き
最近は小林よしのりと一緒に評論家ぶってしまった
……小説家書かなくなった頃の司馬もこんなふうに言われてたんだろうか?
ところで個人的に司馬小説にランキングつけるとどうなる?
>>332 私の場合、“買って読んで欲しい作品ベスト3”は
1位 「坂の上の雲」
2位 「花神」
3位 「功名が辻」
実際、文庫本一気買いしました
「竜馬がゆく」「坂の上の雲」は面白いと聞くがあまりの分厚さにちょっと手に取れない
「国盗り物語」の厚さでさえちょっとためらう
「翔ぶが如く」なんぞ10巻もある上に駄作との評判が高いので尚更
……こんな漏れにも読めますかね?
1位 義経
2位 峠
3位 国盗り物語
主人公が好きだから何度でも読む部門
1位 織田信長「国盗り物語」
2位 土方歳三「燃えよ剣」
3位 坂本龍馬「竜馬がゆく」
理屈抜きでひたすら面白い本
1位尻喰らえ孫市
2位俄−浪華遊侠伝
3位風神の門
338 :
無名草子さん:2008/02/19(火) 22:37:54
>>336 「国盗り物語」はどう考えても斎藤道三でしょうに。もしくは光秀か。
1位 竜馬がゆく〜竜馬の躍動感最高
2位 関ヶ原 〜三成と秀秋と広家氏ね!
3位 覇王の家〜家康は嫌いだが小説自体は面白かった
340 :
無名草子さん:2008/02/19(火) 22:56:06
1位 関ヶ原
2位 城塞
3位 覇王の家
それほど長くなくて歴史知らない初心者でも面白いなら
燃えよ剣
新撰組血風
太閤記
覇王の家
国取り12&34
342 :
無名草子さん:2008/02/19(火) 23:58:44 BE:1376501459-2BP(102)
1位 菜の花の沖 「真の大人とは自分だけの世界を切り開くものだ」主人公かっこよすぎる
2位 峠 「英雄とは世間とは逆のことをするものさ」名言だなぁ
3位 義経 鎌倉時代。あんまり興味なかったがこの小説はおもしろい
どれも順位はつけがたいけど最近読んだものをあげてみた
義経は鎌倉時代ではないんじゃ
344 :
無名草子さん:2008/02/20(水) 00:03:37 BE:1070612257-2BP(102)
うぇ、失礼平安時代ですね
「翔ぶが如く」駄作かな?3回通読したほどはまったが。
「坂の上の雲」は現在初読中で二巻目終わったところ。
今のところ、
1位 「竜馬がゆく」幕末青春小説の決定版
2位 「国盗り物語」ただし道三編は1回読んだのみ、信長編は光秀の心理描写が上手い。何回も読んだ。
3位 「翔ぶが如く」前半・征韓論での決裂の緊張感と後半・戦争への盛り上がりと戦闘シーンの迫力がすごい。
346 :
無名草子さん:2008/02/20(水) 00:10:52
難しいかも知れないけど、ワーストも挙げて欲しかったりして。
一つだけ。
ワースト?
つまらなかったのは「大盗禅師」と「城を取る話」ぐらいかな
いずれも長く文庫化されなかったのがうなずける出来
348 :
無名草子さん:2008/02/20(水) 00:18:30
たしかに「城を取る話」はつまらんかったな。
俺途中で読むのやめたもん。
途中でやめたのはあれだけ。
箱根の坂は嫌いだ
作者が60歳頃の作品で、戦国時代を書くにはパワー不足
よく調べてるんだけどだらだらとつまらない
しかもその後早雲の生年の定説が変わって萎える
タイトルもひどい
胡蝶の医者もつまらんかった
基本的には、つまらない作家だよね
>>334 読めると思うよ
ただ、いきなり「翔ぶが如く」や「坂の上の雲」に挑戦するとダメかも
戦国ものと幕末もの
興味あるほうから始めるてはどうかな
「国盗り物語」「新史太閤記」
「竜馬がゆく」「燃えよ剣」
とか
自分の感性と合う・合わないはあるかもしれないけどね
つーかベストを選んだらほとんど短編になるんじゃないか?
長編はいずれも作品としての結晶度が低すぎ。面白いは面白いけど。
354 :
無名草子さん:2008/02/20(水) 03:48:54
坂本がゆくは長編だけどやはり傑作だろうね
主人公が魅力的で歴史を知らない初心者でも十分楽しめる上
幕末の一通りの流れや当時の社会がよくわかる
傑作というより代表作という感じ。司馬のおもしろさを堪能できる。
でも一個の作品として見ると、挟雑物が多すぎ。
面白いから傑作、ためになるから傑作、というならそれでいいけどさ。
「翔ぶが如く」は、薩摩人を格好よく描こうとしたら
取材していくうちに西郷・桐野らのあまりの無策ぶりに呆れてモチベーション低下
芦名千恵というまるまる一章使いながら途中でフェードアウトしたキャラも出て
司馬小説の中ではもっとも構成がまずくかつグダグダしたと言われている
直木賞作家の宿命とでも言うか、司馬氏の場合でも小説は連載が前提で書かれるものになるからね
短編が面白いと評判になれば、長編にしようという動きがあるのが当たり前
そこのところは週刊少年ジャンプの「こち亀」以外の代表作とよく似てる
かなり強引だが「街道をゆく」が「こち亀」なら
「翔ぶが如く」は今現在の「テニスの王子様」という印象がある
短編の方が上手に書けるというのはどんな作家でもそう
ドストエフスキーも雑誌連載の締め切りに追われた作家
口述筆記の雑な文体が多い
そのかわり勢いはある
>>338 大河ドラマの「国盗り物語」から原作を読んだせいか
道三がエロ過ぎるせいか、光秀がストーカーにしか思えないせいか
どうしても信長が主人公に思えるんです
361 :
無名草子さん:2008/02/20(水) 18:46:28
光秀って三国志演技で言えば、諸葛亮並に万能なのに人気無いよな〜。
信長に仕えず敵対勢力に使え奮闘してたら、正史に残る忠臣&名将として残ったかもな。
360の品格に感心
363 :
無名草子さん:2008/02/20(水) 19:18:00
司馬のこの国の形って誰か読んだことある?
内容どういうの?
>>361 「国盗り物語」がきっかけで戦国ものが好きになった私には
左馬助=龍馬の祖先=孔明というイメージがあるせいか
「アマデウス」のサリエリみたいな役回りな印象がある
光秀にはあまりいいイメージが持てないですね
365 :
無名草子さん:2008/02/20(水) 19:33:26 BE:1101200966-2BP(102)
あまりスレでは話題に出ないね
1巻しか読んだことないので間違ってるかもしらんが余談の塊みたいなものかな?
>>363 エッセイと呼ぶより随筆と呼ぶのがしっくりくる作品ですよ
367 :
無名草子さん:2008/02/20(水) 19:58:44
司馬は晩年日本が滅ぶのではという危機感で、小説を書くの止めてこの国の形を書いたらしい。
司馬ってなんで桂嫌いなん?
369 :
無名草子さん:2008/02/20(水) 20:10:56
むしろ桂好きでしょ?
桂は好きだけど木戸は好きじゃない、という印象。
司馬は基本的に技術者が好きだよな
どの作品でも脇役だな
自分は司馬作品に出てくる桂小五郎こと木戸考允は
「銀魂」という漫画に出てくる桂小太郎のモデルになったという確信があるから
好き・嫌いの二元論で語るとしたら、好きよりも嫌いを選ぶと思う
司馬の小説て、短編は別として長編では、暗い小説てねえよな
何かカラッとして元気が出るようなのばっかりだ
わずかに、『歳月』がそうではない否定的なというか教訓的色合いのと
『ひとびとの跫音』が淡々とした小説、という程度だ
新人物往来社『司馬遼太郎全作品大事典』てのを持ってるんだけど
全作品とは名ばかり短編小説が僅かしか取上げられおらず、「事典」の意味がない
(もちろん司馬没後の出版)
城塞とか読んでも元気は出ない
便乗商法ですね
司馬没後、司馬の名を冠した本が無数に出てきましたが、
ほとんどがロクでもない本ばかりですね
しかしまあ、没後も毎年何十冊も司馬関連の本が出ているのは、
死後も司馬の影響力が大きいと言うほか無いっすね
俺もそういう類の本は嫌悪してはいるんだが、
なんだかんだ司馬って書いてあれば取りあえず手にとってしまう。
坂の上の雲の実写化も、奥さん最悪とか言いつつもどうせ見てしまうんだろう。
司馬作品の全部を知ろうと思えば、書店に行って文庫の棚見た方が早えや
短編も、結局のところ全て文庫にはいっているんだからな
しかも、絶版品切はひとつもない
全国の文庫本コーナーが司馬遼太郎全集状態
今年の大河ドラマだって主役の篤姫よりも龍馬のほうが注目されてるものな
谷沢永一『司馬遼太郎』(出版社忘れた)て本をブックオフで買って読んだら、
司馬の小説『義経』に出てくる「金売りの吉次」は、司馬が作った架空の人物だと。
「吉次」て『平家物語』に出てくるじゃねえか、役割も同じで。何も司馬の創作じゃねえ。
この谷沢てホントに国文学者かね。
『竜馬がゆく』の「寝待ちの藤平衛」と間違えてるのか・・・でも、そんな流れじゃなかったよ。
「『義経』の時代は史料が少ないから云々」という流れだった。
学者よりも司馬の記憶力のほうがずっと上って事だ
司馬氏は新聞記者だったから、取材の大切さはよく理解してるはず
学者のように図書館に籠って資料を読み漁っていても眼の付け所が違うと思う
吉次を登場させたのだって平家が北宋と海上貿易していたように
源氏が奥州藤原家と陸上輸送していた証拠があっての理由があるはずだ
司馬の文章はやさしい文章というのが印象だけど、よく見るとどの作品も
難しい熟語を方々に使ってあるね
初読みの時はそれが気が付かないだけだ
同時期の史伝小説家・吉村昭の作品が常用漢字だけみたいな画数の少ない
漢字ばかりを使ってあるのと、いい対照だ
難しい漢字もあるが、かなり自己流にひらがなを多用する人なので読みやすい
>>370 木戸が神経質で小言言うのは事実だからな、自分でさえ認識してたみたいだし。
伊藤なんかにも気難しい人とか言われたし。
>>383 むしろ谷沢永一が学者だったことに驚きだ
「武功夜話」を偽書と言い切る奴もいるからなぁ
武功夜話にけちつけたら、もっと昔の史書なんてねえ・・・
夢のかけらもない学者は消えていい
川中島で信玄と謙信が直接剣を交えたという証拠はない
「だから決闘はなかった」と歴史学者は主張する
しかし海音寺潮五郎は「証拠がないことは決闘がなかったということを意味しない」と言った
司馬さんは
学者でなくて作家なんだから、自分が描きたい人物像を描いただけなんだろうけれど
研究者が書いた随筆風な作風(←個人的見解) のせいで必要以上に神格化され
その反動で、必要以上に貶されているような気がする
と最近復刊された作品(大盗禅師ほか)を読みながら考える
日本には読書人なら誰でも知るような「偉大な歴史家」がいない
たとえば英語圏ならギボンの「ローマ帝国衰亡史」は今でも必読書
で、望んでかどうかは知らないが、小説家ながら司馬がその空席を埋めることに
日本には読書人がいない
それでいいのだ
司馬はギボンつうか(英語圏じゃないけど)デュマだろ
評論家なんて、気の利いたことを言おうとして、
愛読者に不快な思いをさせたり、「何言ってんだ?」てな見当違いなことを述べたり、
大抵的外れなゴタクばっかりタレてる。
司馬のものだったら全文これ賞賛だらけの評論書いといたって原稿料貰えるよ。
こんなのに一切惑わされずに、読者が自身で味わいそれぞれのセンサーで受け止めておけば良いんだ。
>>370 >神経質
これだけで、嫌ってると判断できるかな?
飛ぶが如くや竜馬がゆくを読む限りでは、司馬は桂好きそうだけどな。
あくまで俺の主観。少なくとも俺は司馬作品の桂は好き。
すみません、質問なのですが
「竜馬がゆく」→「翔ぶが如く」を読んでいるですが、
途中が抜けているんですよね。
大政奉還・江戸城無血開城等、司馬氏の視点で書かれた作を読みたいのですが
どれを選べばいいのでしょうか?
どなたか、よろしくお願いいたします
『最後の将軍』
>>399 ありがとうございます。
やっぱり、それしかないんですかね
作品集みる限りそれかなとは思ってたのですが
401 :
無名草子さん:2008/02/22(金) 19:58:08
>>400 大政奉還前後〜戊辰〜明治前半が含まれてる作品なら
酔って候(大雑把に幕末から明治までの短編)、歳月(幕末ギリギリから征韓論まで)、峠(幕末から戊辰戦争の途中まで)、燃えよ剣(幕末から〜蝦夷で土方が戦死するまで)、花神(幕末以前から〜明治初期まで)
歳月が一番わかりやすいけど、翔ぶがと被る描写が多々含まれてる。
酔って早漏は読むべき
アル中男の視点から時代の怒涛の流れが見える
酔って〜は同時収録の大名達の短編もクオリティ高いと思うね、
鍋島のヒヒ爺がキャラ立ち杉で面白かった。
司馬小説は大好きだけど、これの愛読者は家康の評価が不当に
辛い気がして家康厨的にはそこだけが不満。
>>403 信長厨的な私から見ても、家康はあんまりな書かれ方してるね。
でも、もっと悲惨なのは秀吉だね。何と言うか容赦ない。
多分、信長にはスケート選手の、家康にはNHKのアナウンサーの
子孫がいるけど、男性不妊の秀吉にはいないからね。
半島への配慮だろ
司馬は秀吉大好きだろ
あと官兵衛
>>406 でもま、関白になってからの秀吉は嫌いだと書いていたな
408 :
無名草子さん:2008/02/23(土) 11:25:55 BE:1223556858-2BP(102)
人はなるべく殺さなかったのに殺し始めちゃった時期も書いてるね。新史太閤記だっけか?
弟が女漁りまくって、それを怒った秀吉がその女ら数十人を人々の前で殺して埋めたとか。
欠点にはあえて目をつぶる
それが遼太郎クオリティ
悪役と悪者の違いをちゃんと書き分けてるよね
歴史に善も悪もない
歴史家失格
悪とはなんだろう。人々はそのことについて考え込まざるをえなかった。
義経より
司馬は歴史家じゃないし
でもこのスレでは歴史家以上に史実に忠実だ、描写も正確この上ないということに決定してるみたいだぞ
してないw
ここまでの流れはどう見ても日本の歴史家には見られないほど史料を読んでいる、
司馬を超える歴史認識を持った歴史家もいない、って話だったじゃんw
>>416 > 日本の歴史家には見られないほど史料を読んでいる、
> 司馬を超える歴史認識を持った歴史家もいない
これと司馬が歴史家であるか否かは、全然別の話。
お前の頭は雑すぎる。
司馬は歴史家だなんて書いてないよ
上坂冬子さんがエッセイとかで語っていたけど
「歴史の真実を調べる者が知りたいことって、その者が死んで50年経たないと分らない」
は私にはすごく説得力があったな
それは司馬氏の考え方も同じだと思う
420 :
無名草子さん:2008/02/23(土) 15:24:15 BE:489422382-2BP(102)
そもそも歴史家と言われる人の本を読んだことないし、誰が歴史家なのかすら知らない
小学校の図書館にあるような「日本の歴史」というまんが本も歴史家の本だって言うなら読んだことある
IDが無いから誰が誰かよくわからないが、
>>411が見当外れなだけ
423 :
無名草子さん:2008/02/23(土) 15:46:58 BE:611778645-2BP(102)
>>422 おお、これは度々スレで問題になっていることが解決しそうな本だね
6万冊の本を集めて読んだ司馬を凌駕する歴史家が今の日本にいるとは思えない
そりゃ歴史家は小説書いてないもん
司馬も歴史書書いてないのに、歴史家に突っ込まれてる
歴史小説家に突っ込むようなアホ歴史家なんて
捨て置けばよろしい
研究者が指摘するのは「司馬の小説を史実としんじている人たちがいる」からで、
それも
>>427のいうように小説自体の批判というより(それやるのはほんとアホじゃな)、
信じている人たちの言動のほう。
国民作家になっちゃった以上、頭の悪い読者が多数を
占めるのは仕方ない。司馬遼には気の毒だが。
NGワード推奨 歴史家、学者、史眼、史書、史料
日本の歴史家と言えば津田左右吉かな
でも文学寄りの人だな
内藤湖南や宮崎市定も偉い学者だけど中国史だし
今どれだけ読まれてるかというと心もとない
432 :
無名草子さん:2008/02/23(土) 20:22:43
司馬先生は単なる歴史家ごときじゃなく、豊富な歴史的知識と抜きんでた見識と分析能力を持つ文明批評家である!!
内藤湖南全集読んでみたら、現代語じゃなかったので諦めた
読みたかったのに悔しい
結局、この国の歴史を語る人というのは
子どもなんでも相談室みたいに誰にでも
「歴史が面白い!」と感じさせるようには
書いてはいないんだよ
どっかの大学で自分が褒められることしか
考えてない人がほとんどなんだ
だから、現代語に直したところでも
そのまま読めたとしも面白くないよ
>>434 まぁお前みたいなのが国民作家司馬遼太郎の読者の
大部分を占めてるんだろうなとは思う
司馬は、
それぞれの時代を人々が懸命に生き抜いた姿が歴史なのだ、と示したのだ
個々の史話も、こんな風な人々の営みじゃなかっただろうか、現代人にも参考に
なるね、と言ってるんだ
意気込みと誇りとやり甲斐をもった人たちの姿をね
何も史実を研究していたわけではない 史実は飽くまでそのための材料なんだ
司馬が言及した史実が、史学の学者の研究内容と違うなぞということはさほど
大事なことではない
司馬小説の創作に突っ込み入れるという行為は
SF小説の科学設定に突っ込みを入れるのと同じ
いかにタケコプターが科学的にありえない発明品でも
それを指摘したらそこで物語が止まってしまう
そういう人はそこで本を投げ出すしかないということ
>>437 柳田理科雄の場合、タケコプターは頭に1個つけるだけでは飛べないけど
足にもう1個つければ飛べると、ヘリコプターの原理を誰にでも解り易く
説明していた
そういう愛嬌が司馬氏にもあって大衆に受けているんだ
それに司馬好きとしてみれば、司馬氏だけが叩かれるのが腹が立つんだ
自分が同じぐらいお気に入りの池波氏はスルーされてるのにな
ここまでメジャーになっちゃったら、ある程度しょうがない
新しい歴史教科書を作る会に勝手に仲間扱いされちゃったりとか
酷い話だと思った
440 :
無名草子さん:2008/02/23(土) 23:04:22
歴史家=歴史的証拠が事実かどうかの証拠を検証する=検察
司馬=歴史をどう解釈するか=裁判
煽りにマジレスイクナイ、は百も承知だが、
中高生諸君は440の右がわ信じちゃダメよw
別に煽りじゃないだろ。
例えが的外れなだけで。
443 :
無名草子さん:2008/02/23(土) 23:13:14
じゃあ貴様らザ子供が解釈書いて見せろ
頭の悪い人が頑張って書き込んだんだから、褒めてあげなよ。
かわいそうじゃん。
445 :
無名草子さん:2008/02/23(土) 23:18:26
坂本竜馬で言えば、剣の免許皆伝は史実かどうかで分かれる
歴史家=免許皆伝の証拠が残ってない=事実ではない
司馬=状況、経緯、証言から推測すると証拠が残ってないだけ=事実ではないかと推測できる
446 :
無名草子さん:2008/02/23(土) 23:20:34
>>444 中身のない低レベルな煽りを書かないで、歴史家との違いを説明してもらいたいものだ〜
>>438 池波氏は史料の引用すらしないし、文章も描写も単純明解
史実と創作を巧みに織り交ぜ、どちからがどちらだかわからない書き方をする司馬氏とは違う
司馬の小説スタイルである、作者が小説内で
エッセー風に語るところが、ややこしさの元なんだよな
フィクションに対して、作者が自分で言及するのは変だから
どうしても史実に対する言及と読めてしまう
みんな言ってる「歴史家」って用語、あいまいだねえ
「歴史家」ってのは史学の学者じゃない それを含まない
史学は史学だ
歴史とは物語である
この物語を書いたり述べたりあれこれ論じたりできる人が「歴史家」だ
その人が小説家か文学博士か自称歴史研究家かは問わない
従って、司馬遼太郎も「歴史家」だ
450 :
無名草子さん:2008/02/23(土) 23:43:39
そもそも事実かどうかなんて死んだ本人に聞かないとわからない面もある。
あとは状況から推測しどう解釈するかである。
歴史家がどうとかじゃなくて、小説家を『真実の書き手』と勘違いする
奴がいて、そいつのせいで作者である司馬遼が貶められている、という
だけの話。無駄に話をややこしくするな。
くわえて、歴史家の書いた本が歴史の真実とは限らないよね
あくまで史書や史料の一解釈なワケで
そもそも、これだけの国民的大作家を貶めたり非難するのはおこがまし過ぎる
どんな知識人でも学者でもだ いはんや一般読者においてをや
すべて司馬作品をろくに味わっていないに決まっている
それと、人がいいというものを素直に受け止められないヒネクレ者
きめえ
2月24日付朝日新聞東京13版11面より
「吉村の生前の対談を編んだこの本を読むと、
彼が並みの研究者など寄せつけないほど、
史実の探求に大きな精力を注いでいたことがわかる。
例えば吉村は、『桜田門外ノ変』の執筆にあたり、
恐るべき執念で、当日の雪が何時にやんだのかを
探り当てている。対談者の一人・永原慶二は、
こういった成果を「歴史家の仕事」と絶賛している。」
京大准教授が吉村『歴史を記録する』(河出)を紹介してるわけだが
"だから吉村の小説は面白い!"とか
"だから吉村作品は読者をアフェクトする"
といった関連付けはなされずじまい。
もちろん、それは歴史学者が申すまでもなくみなさんご存知でしょ、
という前提とも思われるので奈良岡某氏や朝日編集にケチをつけたいわけではなく、
また、吉村と司馬ではだいぶ違うのであるが、
しかしこういうのの積み重ねが頓珍漢な歴史小説家礼賛につながるのではないか
と長文チラウラスマンネ
>>455 >吉村と司馬ではだいぶ違うのであるが
あたりめえじゃねえか
吉村は史伝小説家、史実を追求するのは当然
司馬は、伝えられる史実を前提としそれを材料として物語を創ったのだ
史料が少ない対象(斎藤道三や『項羽と劉邦』など)なら、それを大きくふくらませて
「こういう物語はどうかね」と、書いたんじゃねえか
そういう小説家の「仕事」の部分はともかく、小説中のフィクション部分まで史実と
思い込んでる読者多そうだよね・・・・
特に司馬の場合たまに「存在もしない文献からの引用」ということやるしw
歴史解釈といわゆる「司馬史観」ってものの違いもそうだよね
小説のために創作された「人物像」「事件の実相」などの解釈・解説部分をそのまま
実際の人物像、事件の実相ととらえちゃうとあやしくなるわけで。
>>457 「存在もしない文献からの引用」は芥川龍之介とかもやっていたし
「走れメロス」は太宰治の創作でギリシャやローマにはそんな話はないし
「剣客商売」に田沼意次の娘が出てくるけどそれは架空の人物だし
とにかく歴史学者と名乗る人たちは司馬氏は自分で歴史学者ではなく
小説家だと言っていたことを無視して、ああだこうだと言うのがうざい
アンチ司馬がああだこうだと言うのは笑えるけどね
>>458 なんかずれてるw
創作部分をただ突っ込んでる歴史家なんてあほだよ、実際
でもそうじゃなくて、創作部分まで史実と思い込んでいる読書がいるから
これが実際だって言わないといけなくなることがあるわけで。
うざいって思うのはまさに「史実でない部分まで信じていた」からでないのか?
>>457 例えば、「竜馬がゆく」のあとがきには『お田鶴様(オリキャラ)の子孫』
なる人物がでてきて司馬遼が取材をしてるんだよね。
よく読むとその人は『福岡家(土佐藩家老、この家自体は実在だがそこの
姫君であるお田鶴は架空)』の子孫なんだけど、こういう書かれ方では、
お田鶴様の子孫がいるなら実在の人物だろうな、って思っちゃう。
史実かどうか、を念頭に置くとややこしい書き方する人だよ実際w
司馬のすごいところは量的部分
投入した史料と作品の量を掛け算すると恐ろしいことに
ふつう調べ物が好きな作家は、井上ひさしみたいに遅筆になるんだけど
お田鶴様の子孫から苦情が来たらしいね
うちの家系にあんなふしだらな娘はいないって
463 :
無名草子さん:2008/02/24(日) 14:21:28
要するに司馬作品を読む人それぞれの鑑定眼がしっかりしてるかどうかの話だよ
評価にずれがあるのは個人差だと思えばいいしな
どのみち既存の史料をそのまま使うのは当時であっても問題はあったと思うしな
>>460 それは、手がかりは示したから、ちゃんと調べれば架空の人物だと
わかるはずですよ、というヒントではなくて?
465 :
無名草子さん:2008/02/24(日) 18:31:28
お田鶴のモデルは龍馬の幼馴染の平井カオだっけ?
先祖にふしだらな娘がいないことをどうやって調べるんだろう
自分の中に先祖伝来のふしだらな血が流れていると思ったら負け
淫らと猥ら
どちらがみだらですか?
469 :
無名草子さん:2008/02/24(日) 19:05:39
坂本龍馬・・・地上に彼が生まれたのはまさに奇跡!!
坂の上の雲読んでるがものすごい明治フィルターだなこれ
472 :
無名草子さん:2008/02/24(日) 22:46:27 BE:1101200966-2BP(102)
例えばどんなところ?
>>472 まだ途中だけど明治の日本人は神だったのに昭和は・・・っていう感じが全体的にする
そういう感じがするというか、
それを8冊書けて延々と説いている小説だ、それはw
476 :
無名草子さん:2008/02/24(日) 23:15:01 BE:611778454-2BP(432)
まぁ日露戦争は辛勝とはいえ勝利、第二次世界大戦は惨敗だからねぇ
でも恐らくこれから無能が出てくるのでお楽しみに
乃木希典のことかー!
井上ひさしが神保町に行ったら乃木関係の本が一冊も残っていなかったという伝説
>>464 「私はお田鶴様の福岡家の子孫です」
↑
これがあとがきで出てきた人物の自己紹介。
あくまで彼女を架空と知っていれば『子孫』は福岡家にかかってる
ことがわかるが、知らなければお田鶴様にかかってるように見える。
乃木さんもウッカリ陸軍で突撃方針(当時の常識)採っちまったが為
に国民作家にボロクソ書かれて可哀想だよ。今ではそれ以外の手段
ならあの短期間じゃ旅順は落ちなかった、とまで見直されてきてる
けれども。
乃木さんなんて気安い呼び方ができるよぅになったことじたいひとえに司馬の功績だな
「軍神」、「明治天皇に殉じた忠臣」と祭り上げられていたからな
坂の上の雲は偶像破壊的な作品だった
まあリアルタイムでは知らないが
「殉死」は乃木将軍ファン(?)は抗議するかな
実際抗議をうけたとどこかで呼んだけど
今「最後の将軍」を読み直そうかと思っているんだけど
司馬には珍しい失敗作・・・という意見を見かけるんだけど
どこがそうなのだろうか
まあ、誰にでも好きな作品と嫌いな作品とがあるだろうけれど
むしろ優れた作品だろ
主人公が「カッコワルイ」から不人気なんでないの
「最後の将軍」は傑作ですよ
江戸幕府をつぶした張本人だから歴史的には情けないポジションだが、
司馬は頑張って格好良く書いているよ
評論家などが「失敗作」「駄作」・・・なんて批判するの、信用せんほうがいい
そんなのに限って妙におもしろかったり新しい視点のだったりする
『最後の将軍』然り『翔ぶが如く』『だったん疾風録』『人々の跫音』・・・皆然り
人を選ぶ、というか最大人気層である『竜馬がゆく』がツボに来た人に
とってはエンタメ性が少なく物足りない系統である、というだけで駄作
ではない。
『読んでみて決めろ』としかいえないな、人の好みによるし。
ただ、『駄作だ』という人にも理由はあるし、本人の感性に従った感想
である事は間違いないので、それを『間違いだ』と一方的に否定すると
いうのはどうだろうな、
>>485?
竜馬がゆくも面白かったけど最後の将軍も普通に面白いよ
ただ慶喜の精神構造に共感できにくく、劇的といえる場面がないだけで
国民作家とか言われてるが、彼が遺した作品は膨大で一通り目を通した人間ですら少ない
文庫本の解説とかロクでもないのが多いな
確かに小説が文庫で百数十冊、エッセイ・対談集も同等にある
文庫で300冊ちかい著書全てに目を通せるのは年季の入った司馬ファンだけだな
昨日のTVで石田三成が干し柿を拒んだエピソードで
紳助が司馬氏をとりあげて作り話と否定していた
あれがあまり読んだことのない人の代表例だな
明治維新の後ではなく、以前にルソーの思想が入っていれば…うんぬん
という箇所を詳しく思い出したいのだがどうしても思い出せない。
本はこの国のかたちだったろうか、坂の上の雲だったか…誰か記憶している人いないかな
>>491 『「明治」という国家』第11章「自由と憲法をめぐる話(ネーションからステーション)」での著述
直接的には≪愛蔵版≫ではP275の後ろから5行目より。同章前半がこの話
司馬は同様の記述を先に小説でしていたり他のエッセイで書くケースがあるから、
アナタの読んだのは挙げられた書かもわからないが、レスを見て私は直ぐこの本を思い付きました
>>492 おお、ありがとう!!!その本は読んだことないですが後述の通り話題がだぶってることはよくありますね
とりあえず、その本を購入してみますm( )m
『世に棲む日々』と『十一番目の志士』って司馬作品の中ではどれだけおもろい?
S.A.B.C.D.Eでランク付してくれ
495 :
無名草子さん:2008/02/26(火) 23:39:10 BE:550601429-2BP(432)
>>494 ランク付けは難しいなぁ
「世に〜」は幕末が好きなら楽しく読めると思うよ
吉田松陰の教育に関することはおもしろかった。これは幕末っぽくないけど。
例えば松陰の師匠が講釈しているとき、松陰が鼻をポリポリ掻いたらぶっとばされたとかw
高杉晋作は奇想天外な行動がおもしろいね。何回もふいたよ。いかにも幕末的な男の話。
十一番目の志士は読んだことない
>>494 これは私個人の意見ですが、ラストの印象が薄いせいか2作品共Sランクは無理ですね
ちなみに、そんな私の幕末もののSランクは「花神」
大河ドラマがやっていた頃、最愛の祖母を亡くして落ち込んでいた時に慰めてくれたから
人は皆、何か役目を持って生まれてきて、それが終わったら去ってゆく
花咲かせる者なのだという話はいつも私を勇気づけてくれましたので
497 :
無名草子さん:2008/02/27(水) 12:39:49
>>494 どちらも面白いと思った。
悩んでるんだったら、とにかく読むことをすすめる。
十一番目は創作系、世に住むは史実重視の評論系
『世に棲む日々』はA〜Bくらい
『十一番目の志士』はC〜Dくらい
>>499 うまいランク付け!それが妥当なところだね
世に棲む日々は面白いけど読むのが疲れる歴史小説、
十一番目の志士は力を抜いて煎餅でも食いながら読める娯楽小説、
そんな感じ
>>501 その通り!ズバリ常識の感覚を言ってるな
司馬さんが作中でさも天童晋助が実在の人物のように書いてるから
ずっとそのつもりで読んでたら、「あとがき」で作中に出て来る逸話や史料が
全て司馬さんの創作だと知って愕然としましたorz
高杉の生き様はロックで楽しく読めるけどな
どちらの作品も「銀魂」のネタになった功績を考えると
ファンの人は評価が上がるかもしれないね
ちなみに「世に棲む日々」は松陽先生と晋助になり
「十一番目の志士」は銀時になってるね
>>505 >どちらの作品も「銀魂」のネタになった功績を考えると
功績w
たいがいにしろや
「時代の風音」読んだ。堀田善衛・宮崎駿と対談してるやつ。
司馬「ルパン三世はだんだん変な絵になってるけど描いてる人違うの?」
宮崎「最初のころ私もちょっとやってます。」
なんか笑えた。
>>508 司馬が何でそんなの見る間があったのかね?
510 :
無名草子さん:2008/02/29(金) 00:45:13 BE:734133964-2BP(432)
紅の豚も見たってどこかで言ってたなぁ
ルパンを見ている司馬遼太郎とか想像できないねw
>>508 鼎談だけど、司馬遼だけ小説と同じで、どんどん話が脇道へ
それて行くんだよね。
落語好きは有名だな
米朝のファンだった
相撲も好きだったって よくテレビで相撲見ていたって
あの自由奔放な文体は落語からの影響だと俺はにらんでいる
十一番目の志士のほうが世に棲む日々より楽しめた漏れは異端ですか?
べつに
沢尻乙
そういえば、天童晋助って大河ドラマ「花神」では北海道で死んじゃうんだよな
だから
司馬原作ドラマの脚本家からして見れば、天堂ってどこで殺してもいい便利な存在なんだろうな
>>520 原作準拠でいくなら高杉が死ぬまでは生きていなければ
去年の平蔵みたいな扱いだったんか
30年も昔の話なので、うろ覚えなんですが
「花神」の晋助は五稜郭で新撰組の隊士を庇って死んだんですよ
戦争が終わったのだから、殺しあう必要はないと官軍の隊長らしい
判断を下した後の死なので当時はかなりショックでしたね
(原作では死んでないし〜)
>>523 禿童
着ぐるみのロバ君とガマ親分が、指人形になったときぐらいのショックがあった。
えらく世代が限定された例えだなw
元ネタわかりません
元ネタわかねーよ!
ゆとり乙
529 :
無名草子さん:2008/03/02(日) 09:16:13
司馬の幕末作品の中で、地雷的な作品をひとつだけあげるとすれば、
迷わず「幕末」と言いたい。幕末維新の諸々の暗殺史を一冊に纏めた作品だが、
まず、作品名の「幕末」からして、なんの趣も捻りもない。むしろ紛らわしい。
このやり口は、アダルトサイトの騙しリンクと同等なものだ。いやそれ以下だ。
とは言え、一応最後まで読んで案の定というか「ぱっとしない話だな」と思った。
そのあと司馬氏のあとがきを読んで「パっとしない理由」がなんとなく分かった。
司馬氏は「暗殺」及び「暗殺者」が心底、大嫌いなのである。
氏は、この「暗殺者」を創作上の話とは言え、本来、否定したいのである。
まあ、嫌いなものを魅力的に描く困難は良く分かる(本当は書かなければ良かったのにね ><)。
「人斬り以蔵」はまだ読める
532 :
無名草子さん:2008/03/02(日) 12:12:32
すまん
533 :
無名草子さん:2008/03/02(日) 12:24:54 BE:1101200966-2BP(432)
なんか長期休みとともに司馬スレが荒れるね
司馬読む学生はろくなもんじゃない
>>534 非論理的な妄言だが、変に首肯してしまうところもある。
司馬は好きだが司馬を愛読しているというやつと出会うと構えてしまったりする。
ましてそいつが学生だったりすると不快感百パーセント全開だあ。
きも
幕末も戦国もそれ以外の時代もエッセイもちゃんと読んでる学生なんていないでしょ
むしろ若いうちはバランスよく色々な作家を読むべきだし
>>535 えぇー?そうですかぁ
逆ですわ 司馬を読んでる話きくと、五時からの酒の話題
会社のグチも人の悪口も忘れて、ひと晩の話題に花咲きますわ
539 :
無名草子さん:2008/03/03(月) 00:29:00 BE:642367073-2BP(432)
むしろ、周りに司馬読者がいるのがうらやましい
うん、羨ましい
シバリョ読んで山口に行きたい、史跡めぐりしたい
といっても ポカーン…だったぜ@自分の周りw
>>230 空海の風景は、序盤の讃岐の地理的描写が何とも退屈で解り難くて
これがずっと続くものと推測し、早々に挫折してしまったなぁ。
果たしてこの作品、この後のストーリー展開は面白いのだろうか?
作品序盤を物差しにして誰か教示頼む。
「梟の城」、映画化すること自体無謀だろ……
活字で見なきゃ登場人物のキャラが意味不明すぎる
対立陣営も複雑すぎるしな
武田鉄也を見ると司馬の一つの小説だけにはまると見方が偏るんだろうな
お〜い竜馬とか見ると龍馬マンセーしすぎて他の人物は雑魚扱いだし
対談した時司馬に「武田君、龍馬だけじゃいかんよ龍馬だけじゃ」と言われたらしい
そもそも龍馬って無愛想なやつなのに
お〜い竜馬だと、やたら明るいキャラで変
545 :
無名草子さん:2008/03/03(月) 20:09:05 BE:642367073-2BP(432)
お〜い竜馬はNHKで家族でみていたからお色気シーンはやめてほしかったなw気まずいんだよ
おかよさんを押し倒しておっぱいモミモミしたシーンいまだに覚えているんだが
そういえば、長男が小6の時高知に行ったんだけど
野市というところにある蝋人形の博物館には
「新撰組!」のポスターが貼られてたんだけど
何故か江口洋介演じる坂本龍馬がどアップだったな
なぜだろね〜 不思議だね〜 謎だね〜
今度は玉木宏のどアップになるのかね?
『花咲ける上方武士道』を読んでいるんだが、本当に司馬作品?
他の司馬作品に特徴的な簡潔な文章や、効果的な挿話がなく、
どうにも読みづらい。
読んだことのある人の感想を聞きたい。
過去スレに書いて反発をうけたが
「上方武士道」「大盗禅師」「城をとる話」とか
主役が架空の人物・活劇・伝奇物の完成度に関しては
評価が別れると思う
主役が(作品内の)現実に流され自信を無くす
立ち位置(所属陣営)がコロコロ変わる
ところが不満なんだが
あんなのを伝奇小説というかね 普通の時代小説じゃないか
もっとも、「竜馬」以降とは全然違う作風
司馬遼の伝奇小説といえば、風の武士
553 :
無名草子さん:2008/03/04(火) 21:42:14
554 :
無名草子さん:2008/03/04(火) 22:17:59
555 :
95:2008/03/04(火) 22:22:47
ありがとうございました!
「兜率天の巡礼」は松本清張の歴史的ミステリーよりも面白かった
↑それ、おもしろいね
「ペルシャの幻術師」も「ゴビのきょうど」もよかった
「梟の城」で直木賞をとる前の作品も皆おもしろい
元々文才秀逸なんだから当たり前か
それにしても初期の作品も他の作家とは比ぶべくもない抜群の小説だね
直木賞受賞むしろ遅すぎるよ
>>556が、白鬼vs赤鬼対決を作り出した張本人。
>>550 通読すると、不自然なところが多いのだが、司馬さんに限らず、当時の時代小説は、
読んだ人に、損した気分にさせてはならない、というサービス精神が旺盛だから、
あまり気にならなかった。
背景には、空前の歴史ブームがある。戦前・戦中、歴史が歪められていた。当時の
若者は歴史に飢えていた。戦後、そういう人たちが、貪るように歴史を求めた。
書き手も読み手も、そのような空気の中にいたから、昭和30年代〜40年代の時代小説
は、ほんとうに面白いよ。
> 当時の時代小説は
> 昭和30年代〜40年代の時代小説
いったい、いくつなんだ?
そんなオッサンも司馬を読むんかい?
というか中年オッサンもこのスレに居るのか?
>>557 近代説話に掲載された諸作は、気合が入っているよな。
互いに批評はしないというルールがあったらしいが、同人に読ませる、あるいは
読まれる、という意識から、練りに練った力作ばかりだ。
とくに「兜率天の巡礼」は、生半可な歴史知識しかない段階でないと書けない
妄想力の極限のような作品(褒めているんだよ。60歳の司馬さんには絶対書けないという意味)。
世界史習ったばかりの高校生が読んだら大興奮するぞ。
おれは30歳の頃読んだが、やはり興奮した。
常識では結びつかない知識と知識が、作品の中で、思いもかけず連結される。
こういう知的興奮を惹起する作品というのは、滅多にない。
562 :
無名草子さん:2008/03/05(水) 13:46:39 BE:428245627-2BP(432)
オッサンどころかうちのじーちゃんが司馬遼太郎読んでたよ
>>560 情報化時代だからw
聴いているCDは、自分が生まれる前のものばかりだよ。
564 :
無名草子さん:2008/03/05(水) 13:49:32 BE:825900293-2BP(432)
兜率天の巡礼?聞いたことないな。と思って検索したら
>筆者は「兜率天の巡礼」が気に入っている。古代ユダヤ人の日本渡来説を下敷きにしたもので
何これ おもしろそう
>>554 金融経済へ過度に依存するアメリカ経済に苦言を呈しているな。
いまの時期読むと、タイムリーかもしれん。
>>556 ミステリー・タッチの短篇の秀作として、「岩見重太郎の系図」と「越後の刀」がある。
前者は、延宝年間(17世紀後半)、後者は、大坂落城後数年経過した元和年間が舞台ということで、
司馬作品には珍しい時代設定にも注目。
現代モノの推理小説も、お書きになったらしいが(『豚と薔薇』?−俺未読)、書評を読んだ限り、
評価は芳しくない。
でも、この2作品のように、時代小説でミステリー・タッチのものは、けっこう面白いよ。
謎解きの要素のある作品は、退屈しない。
はーい
>>567 すぐに探せるだろうw?
俺は全集で読んでいるので、知らん。
>>549 前スレでも一度書いたが、冒頭の章のまとまりが良すぎるから、
短篇として用意していたものを、急遽連載用に伸ばしたものと思われる。
主人公に東海道を下らせることにしてね。
したがって、登場するキャラが、長篇用のキャラとしては、少し弱い。
ま、直木賞を取って、執筆依頼が殺到すると、こういう作品も出来てしまうという例。
一冊にまとめてしまうと構成のチグハグさが目立つが、
連載中は、楽しみにしていた読者もいたんだろうな。
どの娯楽ジャンルにもいる、B級作品マニアには、受けそうな作品だ。
>>550 不快にさせたらゴメン
>>567 「岩見重太郎の系図」は中公文庫「言い触らし団右衛門」収録
「越後の刀」は講談社文庫の「真説宮本武蔵」収録
文春の短篇全集にも収録されているはず
だけど、もう少し丁寧に質問されたほうがいいと思いますよ
573 :
572:2008/03/05(水) 23:45:19
皆の勧めに従って「最後の将軍」を再読した
面白かったけれど
個人的に、下記のところにもう少し補足を入れて欲しかった
14代将軍にいつのまにか家持が就任している、斉昭っていつのまにか死んだのか
大政奉還のとき小栗って慶喜を諌めたと聞いた気が・・・?
司馬さんが求める主題でないからカットされたんだろうけど
司馬作品で語りつくされていない登場人物のその後を知りたくなって、歴史関連の
興味が広がって行きました。
歴史小説にはそういう効能もあるんですね。
>>565 アメリカの素描は傑作だよな、文明と文化の定義といいさすが文明批評家と言うほどの知識ぶり
アメリカ経済や社会がわかりやすく書いてある
>>575 司馬の文明と文化の定義がおかしいと批判をする人がいるらしいが、生産的な議論とは思えない。
批判者は、文明と文化の二項対立が嫌いらしく、文化の延長線上に文明を置きたいらしい。
蛙の定義として、鶏を連想させる、そんな定義なら、批判も当たる。しかし、そうではない。
日常用語として頻繁に使用されるが、違いが明確でない二つの言葉に、しかっりとした内実を与え、
それが読者の言語感覚に合致し、かつ語源と矛盾しなければ、定義に間違いというものは、ありえない。
二項対立によって、把握困難な事象、ふだんは関連づけて考えたことのない事象を、
きれいに整理できるのなら、その手法が古かろうが、新しかろうが、どうでもいい。
要は、本を読んだ後、「ワカッタ。ためになった」と思えるかどうかであって、
司馬のアメリカ素描は、ためになったと思えたが、批判者のものは、何が言いたいのか、さっぱりわからなかった。
>>576 ジーンズが文明で、民族衣装は文化と言われると、なんとなくわかった気分になったな。
俺は、オリーブ・オイルのたっぷり入ったスパゲティをフォークで食べると、ツルツルすべって
食べにくいので、割り箸で食べている。自分では、フォークで食べるのは文化、
割り箸で食べるのは文明だと思っているのだが、どうだろうか?
文明批評家(笑)
割り箸を使えない奴は、非文明人ということだなw
使い終わった割り箸を集めて、ゴム鉄砲も作れるしな。
割り箸は文明だな。
文明堂のカステラは、異文明の食品を取り込み昇華させて独自性を付加したものだから、文明的な食品と考えて間違いなかろう。
カステラ1番、電話は2番
>>582 知りません、と書けば、あとが続くのかなw?
渡哲也が東郷役…NHK「坂の上の雲」撮影初日
俳優の渡哲也(66)が、NHKスペシャルドラマ「坂の上の雲」(司馬遼太郎原作、第1部・09年秋放送予定)に東郷平八郎役で出演することが4日、発表された。
軍服姿で登場した渡は、東郷が日本海海戦で発した有名な電文の一部を引用して「本日天気晴朗ナレド撮影長シ」と粋なあいさつ。出演は脚本執筆中に自ら命を絶った野沢尚さんから
オファーを受けたそうで「やらせていただく以上、野沢さんの思いに応えられるような演技をお見せしたい」と力を込めた。
この日は神奈川・横須賀の三笠公園に保存されている旧日本海軍の旗艦「三笠」での撮影初日。第3話が撮影された。同作は11年秋までの3年をかけて、3部作で計13話が放送される。
http://hochi.yomiuri.co.jp/entertainment/news/20080305-OHT1T00090.htm
三笠公園の三笠を撮影に使っているようでは日本のテレビドラマはまだまだである。
たった13話に三年もかけるとか・・・
こりゃまた途中で頓挫するな
そうだよな
せっかくやるなら連合艦隊1セットくらい建造しないとな
対馬海峡をダンゴになって突っ込んでくるバルチック艦隊のハリウッド級CG映像を希望する
本日天気晴朗ナレド粉多シ
坂の上の雲のドラマ化は、当初は去年には放映しているはずだったのさ
それがいつのまにか4〜5年ものびている
591 :
無名草子さん:2008/03/07(金) 00:12:37 BE:2477701499-2BP(432)
司馬作品映像化はどれもクソすぎる
>>590 そうだったのか。その上、まだ来年まで待たされるんだね。
>>592 その通り!今度も期待できないか。作品を何度も再読する方がいいかも。
594 :
無名草子さん:2008/03/07(金) 00:20:19 BE:1927101479-2BP(432)
映像化絶対するなって言ってるのにねぇ…上島じゃないんだよこれはw
確か総集編しか残ってないんだよね
>>593 お前は「国盗り物語」と「翔ぶが如く」好きな俺を敵に回した
大河って酷過ぎねえ?w
ストーリもツマランし役者も変なの多いし
当時の時代背景や人物像無視して登場人物は愛と正義のヒーロー見たくなってるし
こういう言い方はおっさんの懐古厨かもしれんが
昔の大河はかなり面白く、毎週楽しみにしていた
>>584 これを見て14歳の息子が興奮していた
日本海軍の戦艦が好きなんで
(「坂の上の雲」は8巻がいいと言ってる)
ときどき挿入される息子エピソードは何なの?
昔の大河は知らないけれど今は、歴史に疎い人が多いからか
主役の暗部は描けないし
ネタ不足だし
俳優の演技力は・・・よく分からないが・・・
「功名ガ辻」なんか ←字が違うかも
半年くらいで、大河とは別枠で放送していれば
「若者向け」と割り切れて
好評だった・・かも
東郷と秋山兄弟って役者顔負けのハンサムだから、
ドラマの役者の人選を間違えると「ガッカリした」って言われる予感ww
黒鳩金を誰がやるか気になる
また、NHKの大河ドラマでやってほしいですね!
>>583 5めんなさい。6でもないこと言って。練炭と7輪買って来ます。
陳腐な実写と人気取りのアイドル俳優使うぐらいなら、いっそアニメに
すればいいのに。せっかく世界でも一・二を争う技術持ってるんだし、
NHKはアニメと朝の連続ドラマはいいもの作るんだから。
万単位の押し寄せるコサック騎兵のシーンで10騎程がドカドカと駆けて
来るアップだけ、とかやめてくれよ本当に。
春の日にオススメの司馬作品ありますか?
春灯雑記
信者ども
昨日川上未映子見かけたぞ
ちょーかわいかったぜ
>>608 でも万単位で騎兵が押し寄せるシーンがそもそもあったっけ?
>>610 講演速記に加筆した論稿が多い。若い人が読むと挫折する可能性が高いので注意。
「仄かなスコットランド」は、街道を行くと同じような紀行文なので、若い人でも大丈夫。
「心と形」は、宗教と臓器移植の話。医者ばかりが集まった集会における講演なので、低学歴には難解。
「護貞氏の話」は、前半は、何度も書かれた朱子学と古学の話。後半は、東條英機暗殺計画の話(実話)。
「踏み出しますか」と「義務について」は、これからの日本の進路について書かれたもの。異色の論稿。
“日本の常識は、世界の非常識”が流行語になっていた時代の作品なので、“えっ、これが司馬遼なの?”
という印象を受けるかもしれない。ただ、落としどころは、Max Weberなんで、過激な感じはないから、
安心して読みたまえ。
低学歴ですが「心と形」は読めました。
特に難解という印象を抱きませんでした。
低学歴レベルでの理解かも知れませんが。
文芸評論は、あまり読まないのだが、NHK出版「司馬遼太郎について―裸眼の思索者」所収の
鎌倉英也「司馬遼太郎を知らない世代の司馬遼太郎」は、面白かった。
著者は、いい年をして、それまで一度も司馬遼太郎を読んだことがない、という変り種。
番組制作のために、司馬作品を短期間で、詰め込んだらしい。
司馬をデビュー当時から愛読している人の評論は、身近すぎるがゆえに、通り一遍のことしか書けない
というところがあるが、司馬に関してアマチュアであった著者の切り口は新鮮だ。
著者は、司馬が作品を書いた年代の日本社会の世相に焦点を当て、作品の内容との関連性を
詳細に論じている。
この本の前半の対談は、かなりぬるい内容なので、途中で投げ出していたのだが、
最後に出てくる、この評論は、出来がよい。
なお、私がこんなことを書いているのは、この本の背のところが変色していて、BOOK-OFFが
買い取ってくれなかったからである。
>>613 「心と形」が難解なのは、司馬の論理が難解であるからではなく、
対象としている日本仏教のゲテモノ性が、難解だからだろう。
日本仏教は、木に竹を接いで、クリスマス・ツリーのデコレーションを施した上に、
これをなんとか鯨の餌にすることはできないかと考えている、といったゲテモノ性
を有している。
>>615 貴君はいい奴だなあ
その余裕を忘れずにいてくれたまえ
619 :
無名草子さん:2008/03/08(土) 18:09:44
であるか。
620 :
無名草子さん:2008/03/08(土) 21:37:02
「城塞」を読んで家康のあまりの腹黒さに痺れた
勝算の薄い戦いに名を残すことのみを望みあえて豊臣軍に就く後藤又兵衛も(・∀・)イイ!!
>>620 後藤又兵衛は「風神の門」でもいい味出していますね
622 :
無名草子さん:2008/03/08(土) 22:58:40
私は城塞では真田丸が好きです。
逆に言うと真田丸くらいしか見せ場がない
「関ヶ原」は、下手をすれば、徳川が負けるかもしれない、というところがあったからな。
「城塞」は、終始一貫いじめ。醜男の小幡勘兵衛が、美女に惚れられる設定も、無理がありすぎ。
大坂の陣なのに、小幡勘兵衛が主役。
まずは、ここに興味をそそられる。
読み終えると、勘兵衛、どうでもいいじゃんw?となる。
小畑かんべえは主人公じゃなくて狂言回しとしてとらえるべきだろう
そう思う。
この作品に限らす司馬さんは狂言回しの設定がうまいよな。
桐野正秋
風間五平も入るかも?
630 :
無名草子さん:2008/03/10(月) 17:05:53
最近戦国時代に興味を持って、島津の関ケ原の退却戦を知った
ここだけ読みたくて司馬遼太郎の関ケ原の一部を読んでみたんだが、
「雨は、この歴史の中を降っている」の一文で購入せざるを得なくなってしまった
司馬はそう言う感慨深い一文をさらっと書いちゃうよね
632 :
無名草子さん:2008/03/10(月) 20:02:17
また米より真田カッコいい
升さん、人はみな死ぬのだ
なんでもないこの言葉に俺はやられた
634 :
無名草子さん:2008/03/10(月) 20:20:25
孫市が好きです。
635 :
無名草子さん:2008/03/10(月) 20:20:45
「雪がはげしく降る夕だったらしい」
もう、切なくて美しすぎて
読み終わってから呻いてしまった。
「国盗り物語」での信長殿の最期は何度読んでも泣ける
司馬小説は歴史の無常を感じる、ちょうどいいところで終わらせるのがいい
638 :
無名草子さん:2008/03/11(火) 04:23:42
俺も竜馬がゆくを読んで感動したけど、他の小説を読むにつれなんか無常に感じるようになった
司馬は決して絵に描いたようなハッピーエンドでは終わらせないところがよいのさ
歴史の因果応報をしっかり書いてある、そこが小説的では無いとも言えるけど
歴史小説で絵に描いたようなハッピーエンドなんて普通無いと思うけど。
時代小説ならまあ別として。
司馬作品は面白いけどたまにいる『司馬しか読んだ事ありましぇ〜ん』
って癖に『司馬こそ至高!!』的な物言いする奴が鼻につく。
まあ日本人は判官びいきだから歴史小説を書くにしても
義経やら信長やら西軍やらといった志半ばという人を好んで書くから
あまりハッピーエンドにはならないな
ハッピーエンドというかどうかは微妙だけど、短編には
ほんわかした終わり方の話が多いような気がする。
喧嘩ばっかりの絵師の話とか大砲で食っていた家に婿養子で
入った男の話とか。
643 :
無名草子さん:2008/03/11(火) 12:59:39
「義経」は執筆当時、世の義経好きには評判悪かったらしいが、結局司馬の義経観が一般化してしまったね。
かつては義経の誠心を理解しない頼朝は馬鹿、って感じだったが今や政治を理解できない義経のほうが馬鹿だったって評価だ。
あまりに通俗化し美化されたヒーローは、漫画っぽくなるからな。
司馬の場合、義経の軍事的天才は認めていたわけで、
義経は司馬によって救われたともいえる。
>>643 いや、そういう評価はすでに明治の頃からあったし。
その当時もある程度一般化された評価だったし。
ちょいと調べてごらん。
今の新撰組像は司馬さんによって確立された
という文章を読んだことがあるが
どこが司馬の解釈で
それ以前とはどこが違うのだろう
「義経」は思い浮かぶんだが
新撰組っていうか土方が、
それまでは単に手段を選ばぬ冷酷な男というイメージだったのに、
それは新撰組や近藤のために泥をかぶっただけであって本当は節義を守った闘士だった、
というような感じになったんじゃないのかな。
講談や映画の時代劇の土方はまた別のイメージだったけどね
土方
悪漢→好漢
冷血漢→熱血漢
近藤
正義漢→ついでに頓珍漢
鉄の掟で近代的な戦闘集団を作り上げた合理主義者?
燃えよ剣の土方はかっこよすぎるわな
お雪との濡れ場もいいんだな
司馬作品のラブシーンで一番いいんじゃないか
土方は写真で得してるからなあ。
なんてたって荒木だもんな
例の写真って、横浜で撮影したのか、函館で撮影したのかどっちだろうか?
654 :
無名草子さん:2008/03/12(水) 09:54:26
近藤が、写真で大損しているのは、間違いない。
龍馬も同じく
あれは上野彦馬のせいじゃないよ
>>652 それって、アラーキーではなく、荒木飛呂彦のこと?
>>657 どうでもいいけど荒木の漫画の書き方って司馬の小説に似てる
>>657 荒木飛呂彦がやんちゃしてた頃が土方だと言われております
土方って、ひさうちみちおと似てるような気もするんだよな…
140年も前の写真だと、今のと違って平面的になるから
誰かに似ているが多くなるよ
近藤の写真はトミーズ雅に似てるし
龍馬の写真はワッキーに似ている
菜の花の沖は個人的によかった。
坂の上の雲はもう一つよくわからんかったw
ところで菜の花の沖のビデオあるんだけど
pleaseなひと無論フリーだからメールください。
d i c k o m 7 7 7 8 あと やふー
「坂の上の雲」で一番いい場面だなと自分が思うのは
バルチック艦隊を見た漁師さんたちが命がけで報告しに行くところ
そこを読んでいるといつも「地上の星」が聞こえてくる
そこは自分も感動したけど戦前では有名な話だったみたいね
戦前と戦後で断絶した物語は多そうだ
665 :
無名草子さん:2008/03/14(金) 14:41:34
>>662 俺もよくわからんけど、あとがきは感動したよ
>>665 坂の上の雲のドラマは来年の秋から2年放送するのかな。
えらい長いですね。とりあえず楽しみにしてます。
ところでしつこいけどおなじく「菜の花の沖」のBSで放送されたの
もってます。いりませんかーー。ほんと無料で送りますヨ^^
どうしても布教したけりゃニコニコにでもあげてろ。
場をわきまえないでしつこく押し付けって常識を疑うわマジで。
同じ『菜の花』ファンである事が恥ずかしい。
おとなは黙って無視をする
まあそこが思いやりってもんでしょ
さっき菜の花の沖読み終わったが後半はおもろかった
恥ずかしながら初めて司馬さんの小説を
今日から読み始めました。
「新史太閤記」です。
まだ少ししか読んでませんが非常に面白いです。
東郷平八郎も好きだし「坂の上な雲」も
後々是非読んでみたいと思っています。
どこかの本で読みましたが、秋山さんって
凄い酒豪だったらしいですね。
コサック騎兵隊を待ち伏せしてる時、
3升の酒を飲んだとか書いてあった記憶があります。
新史太閤記面白いですですよねぇ
国盗り物語、関ヶ原、覇王の家なんかも面白いですよ
>>671 坂の上の雲次郎を読む前には江戸・幕末ものを先に読んどいたほうが良い
嘉兵衛が死んだあと高田屋は没落したけど、弟・金兵衛のその後の生涯どうなったか知ってる人います?
>>673 >>674 ありがとうございます。
國取り〜も読みたいと思ってます。
実は太閤記は大分前から買って持ってたのですが
分厚いし読む気にならなかった・・
でも昨日二、三頁読み始めると止まらなくなりました(笑)。
太閤記はテンポいいよね。登場人物も適度に癖があって、適度に毒が
抜けてて、初めて読む人には入りやすいと思う。信長と秀吉の、愛の
篭ったやり取りが非常に好きだ。
ただ、アレは戦国ダイジェストもいいとこなので、興味をもったなら
他の戦国作品も読んでみることをオススメする。舞台裏が色々と垣間
見えて面白さが倍増するはず。
ありがとう
>>676さん
歴史は好きなのです。
読んでるとワクワクしてきますね!
じっくり時間かけて読んでいきます。
ありがとう!!
尻啖え孫市で、
「さて天満についての余談だが、いやこの筆者は余談が多いのが悪癖である」
なんか笑った
>>678 自分で分かってるんだね、困った癖だってことが。
街道をゆく 22巻目。
司馬は家康嫌いってことになってるけど、関ケ原とか城塞とか読むと
家康はこんなに憎々しい奴なんです!と主張しようとして?逆に家康
の凄さを丹念に描写している気がする
あはは、そうなんですか!?初めて知りました。
どこの国だったか忘れたけど、家康が1番人気高くてその国で紹介されてるらしいよ。
俺は信長を紹介して欲しい世界に
>>681-682 自演臭プンプンだな・・・
まあ家康の凄さは認めてる、が嫌いなものは嫌い
>>683 なんか知らんが考え杉W
俺は682しか書いてないし。
いま太閤記読んでる最中の者です。
前々のレス読めばワカルはず!!
自演常習者は他人の書き込みも自演に見えるのさ。
気にしなさんな。
家康嫌いであることは事実だけど歳を取るにつれて徐々に変化してたように思う
特に江戸時代に対する評価が若いときと年取ったときとではかなり違う
若い時から確固たる歴史観を持っていた司馬としては珍しいケースなので注目すべき点ではあると思う
家康→大久保→昭和前期の軍官僚→いまの官僚
これが司馬の考える日本の悪の枢軸
あれだな、『暗ーい』『真面目君ってつまんないよねー』と言っていた
女がいざ結婚するとなると真面目君の手堅い経済力と緻密さを再認識、
見たいな話。
実際家康って守りの立場に立ってはじめて凄さが判る人だと思う。
人生イケイケの攻めの時には、スペックの高さはわかっても「実感」
は出来ないんじゃないかな。
>>687 どっちかと言うと秀吉的な調子に乗ると客観性を失う民族性が昭和期
の悪の枢軸だと思うねw
秀吉って、付き合っている時は頼もしい素敵な男が
結婚すると豹変して暴力ふるうというタイプだよな
でも司馬って秀吉晩年のモウロクっぷりもそれはそれで嫌っているイメージがある
家康と違って擁護のしようがないしね
信長もあのまま生き続けていたら益々残忍性を発揮していただろう
いい時期に亡くなったと思う、武将は死に時期を間違えると悲惨だね
秀吉って
周囲との摩擦や妬みを避けるため、陽気な大気者を演じてきたから
天下を取ってからは、今までのストレスの反動で専制化しそう
家康って
周囲との摩擦を避け家を守るため、公人として生きてきたから
天下が取れる位置に立ってからは、私情がむき出しになりそうな
印象がある
家康が幸運だったのは天下を取ってすぐに死んだことだな
やりたい放題ができるようになったのにすぐ寿命ってのは本人には不幸だけど、
世にとっては幸運だったかも
それ秀吉でねえの?
いや、秀吉はすぐ死なずに無計画な大陸出兵と
大阪城、聚楽第、方広寺と無意味に大きな土木工事を繰り返し
旧主筋の織田家の人間や自らの親族を邪魔なので殺したり遠ざけたりし
自分を貶す落書きがあればその場にいただけの無関係の人間を無差別に処刑し
そのあいだ自分は無節操に女漁りばかりしていた
そんな暴政を敷くから豊臣氏は支持を失い家康に政権をとられた
でもそこらへんをあえて書かないところに司馬の秀吉への愛着を感じる
>695
秀吉が主人公の話としては書いてないけど、老害時代の秀吉
が脇役として登場してる場合は普通にそこらへんの事情もちゃんと書いてない?
豊臣家の人々とか関ケ原とか
峠と英雄児を読めばわかるけど、小説の主題が一貫するように
エピソードを取捨選択してるよね。
秀吉は前半生と晩年がつながらないから、分けただけかと。
>>687 司馬の大久保に対する評価は高いよ。
西郷との悲劇はあるが、傑出した存在同士の対立。
明治の元勲のなかで、一頭地を抜いている扱い。
続く長州閥の元勲に対しては見方がきついが。
信長、秀吉、家康の中で司馬さんが一番好きだったのは誰なのですか!?
あと司馬の小説の中で、ご自身が一番お気に入りだった小説は何でしょうか?
もしお分かりなら教えて下さい、お願いします!
700げと。
>699
そんなの知りたければ、司馬の著作をアレコレ読んで自分のアタマで考察
するコトでしょ。問題集の「解答集」みたいなモンを持ってる「誰か」に
依存するという発想は卒業しなさいよ。
感じ悪い
嫌な人
>>700 じゃあお前のアタマで考察したご高説でも披露してくれよ
司馬は自分で秀吉と答えてるよ
作品は燃えよ剣が一番デキがよかったとかいってたような
705 :
699:2008/03/16(日) 14:05:20
そうですか!ありがとうございました。
自分は秀吉と信長、甲乙つけがたいですね、、、
燃えよ剣 ですか。
ありがとうございました!!!
706 :
無名草子さん:2008/03/16(日) 14:13:25
>>705 他人の意見に左右される君に俺の感想を言っておくと、燃えよ剣はつまらんぞ
感じ悪い
嫌な人
>>706 いえ、貴方の批評を聞いてるんじゃないです。
自分がお聞きしたかったのは、司馬さんご自身のご意見を聞きたかったのです。
司馬さんご自身が秀吉が好きだって事わかりましたし、
出来がよかったのは燃えよ剣だという事も分かったので満足です。
自分は人の批評に左右…云々じゃなく、司馬御本人のご意見を聞きたかったのですよ!
別に貴方の意見など、聞きたくもないです、関係ありませんから、、、
GJ
711 :
無名草子さん:2008/03/16(日) 14:40:05
>>709 なんでそんなすぐに調べられることをわざわざ質問するの?
自分で調べてもいないのに言われたこと即座に信じてることが気持ち悪い
感じ悪い
嫌な人
>>698 家康が作り大久保が再構築した政治体制が日本人を従順な家畜にし、
戦時は軍部の暴走をまねき、いまもつづく官僚支配の原因となっている
司馬自身がそう明言してはいないけど、いろいろ拾い集めるとそう読み取れる
716 :
706:2008/03/16(日) 15:00:26
718 :
709:2008/03/16(日) 15:07:01
春だなぁ
↓春だなぁ厨乙
720 :
無名草子さん:2008/03/16(日) 18:08:34
国盗り物語読んでて泣いた……
道三が自ら死にに行くとこで、庄九郎の頃からが思い出されてしまって目頭が熱くなった
そしてお万阿が光秀の話しで「涙をあふれさせた」ってとこで一気にきた
まさか、国盗り物語で泣くとは思わなかった
いい小説に巡り会えて幸せだ
>>720 私の場合、本能寺の変で3度泣きました。濃姫・・・
1度目はNHK、2度目は原作、3度目はTV東京
のの様で3度ほど行きました。
高田屋かへえが拉致られるところで
船員たちが一緒に行かしてと頼む場面で
泣きました
>>721 まだ本能寺までいってないから楽しみ!!
司馬さんみたいな作家になりたいな
坂の上の雲で国のために身を呈して敵陣に突撃してゆく若者達に心打たれました。
この国は先人たちが命をかけて守った国なんだと気付かされました。
水師営の会見も双方に武士道、騎士道の気高さがあってすごくよかったです。
坂の上の雲の文庫版、最終巻にあとがきまとめて乗せるのはおかしいよな。
最後まで読まないとタイトルの意味が文中からのちびっとの描写からしか
読み取れん。
>>715 天海と本多と山県と西園寺が全部わるいの
>>726 あれには文庫本まとめ買いした私も不満
構成が難しいのは分かるけど
「坂の上の雲」のあとがきは単行本の巻末にあるわけだけど
単行本と文庫本で巻数が違うから後ろにまとめたんだろうね
自分は単行本で読んだけど、あとがきは各々の巻末にふさわしい内容で大変読み応えがあった
>>720 功名が辻の吉兵衛が死ぬところは感動した
初めて本で泣きそうになったな
俺、上司が戦争ヲタクで「坂の上の雲最高だぞ、読め!」って五月蝿いから読んだ。
司馬作品は初めてだったからポカーンとして「何だつまんねーじゃん」と思った。
でも上司には一応「秋山兄弟ってかっこいいですね」と応えておいたw
今度もう一度自発的に読みたいと思う。今なら又違った感想になりそうだし・・・
俺が司馬作品で唯一涙が溢れたのは国盗り物語の道三最後の場面。
無駄と解りつつ信長が狂ったように道三救出に向かう所。
余談臭がしたら2,3ページさくっと飛ばして
さっと本筋を探り当てれるようになれば司馬上級者
功名が辻がツマランのは山内一豊自体がツマラン人間だからだろうな…
そういう意味じゃやっぱり司馬遼太郎は「歴史家」なんだろうな…
燃えよ剣で溺死しそうになったけど、涙で
燃えよ剣で感動したシーンは、
土方が新八や原田達に「私には好きな女がいる」といって雪に会いに行った所から
雪とたった二日だけの同棲をしたシーン
司馬は実は男女のロマンスを書くのがめっぽう巧いと感じた
もう一つは定番だが、五稜郭戦で敗色濃厚になった頃、ただ一騎で官軍に突撃していくシーン
俺がすきなのは翔ぶが如くの冒頭で川路が汽車の客室でウンコするところだな
ウンコからはじまる小説ってそうないだろ
馬顔の父親の話からはじまる北斗の人の出だしもわらえる
ウンコの話で盛り上がるのは古今東西変わらんようだねw
>>734 ロマンチストなのはいいが
女の側から見るとキモイことも多々あるらしい
740 :
無名草子さん:2008/03/17(月) 12:57:24
>>735 確かパリの汽車だよな
新聞か何かに包んで窓から投げ捨てたのは笑ったw
何回読んでも笑える
>>733 巧名は後半はともかく前半は糞面白いと思うけど。下級武士が懸命に
足掻く様を見るのも楽しいもの。もしかして、ダイナミックな大物の
波乱万丈しか認めない人?
千葉周作の父親は馬顔の馬医者
馬の肛門に手を突っ込んでからペロリとなめて病状をみる
これがはじまりだぜ
司馬さんウンコ好きすぎる
一番感動したのは3番目に読んだ竜馬がゆくだなやっぱ
大政奉還でそれまで激しく幕府を批判し将軍を刺し殺すと言ってた竜馬が
感動し慶喜の為に一命を捨てんと言うシーン
そこは先に最後の将軍を見たせいで今一感動できなかったのが悔しい
功名が辻は土佐藩主時代の弾圧もちゃんと書いていていいな
司馬が長編の主人公の暗黒面を描くのはめずらしい
功名が辻おもしろいよ
功名が辻は司馬作品では一番易しく読める本だから、
坂の上の雲や飛ぶがごとくで疲れた脳を癒せる
748 :
733:2008/03/18(火) 14:18:08
訂正やっぱおもしろいことにするわ
なんか司馬作品の中ではごく人間的な話だから少し面食らっただけでした。ゴメソ
「功名が辻」は原作読んでから大河ドラマ観たけど
ばんばひろふみがラジオ番組で語っていたように
主人公の千代=仲間由紀恵になってしまった
地方大名なら夏草の賦が一番おもろかった
功名好きだが、
司馬が一豊みたいな人物を主役にしたのはちょっと意外だったな。
たぶん、はじめは千代のほうに惹かれて、調べていくうちに旦那のほうも
これはこれで味のある奴じゃん、とか思うようになったのかな。
関ヶ原の前の「城を家康に・・・」のくだりだけが書きたかったんじゃないか
でも書いてるうちに(というかそこに行き着く前に)一豊に興味なくなって
いったって感じがする
「竜馬がゆく」の取材をして書いて終わろうとしていた頃に
高知新聞から次回作の依頼があって、そこから「功名が辻」を
書くことにしたらしいね。丁度「武功夜話」の現代訳が
雑誌に出てきた時だったから、作家的好奇心が湧いたのかもね
地方紙の小説って、共同通信が依頼するのかと
勝手に思っていたが、違うの?
ゆめゆめジジを忘るなかれ
756 :
無名草子さん:2008/03/18(火) 23:30:16 BE:1223556285-2BP(432)
妖怪読んだけどあんまり面白くなかった・・・
ラストがあっさりしすぎて取り残されたかんじ。
「妖怪」は自分の最も好きな作品。「果心居士」や「飛び加藤」に連なる作品。
虚構性が強い所がすき。疲れた時、心身を解きほぐすつもりで読む。
ま、マイナーな作品だけどね。
758 :
無名草子さん:2008/03/19(水) 00:28:21 BE:825901439-2BP(432)
>>757 なるほど・・・まぁ面白くはなかったけど好きだな。
次はそっち系読んでみるかぁ。不思議と何か魅かれるものがある
「妖怪」は海音寺潮五郎が絶賛してる本だな
ラストがもうちょっと良ければ、できのいい伝奇小説になれたと思うが
こんばんは。
>>671ですが、やっと「太閤記」を読み終えました。
本当に面白かったです。
じぃ〜〜ん、ときたシーンは
越前の浅井、朝倉との戦いで
秀吉だけが残留して食い止め様とした場面です。感動しました。
>>760 その余韻に浸ったまま、「豊臣家の人々」を読むと
泣けるよ
>>760 大河の功名でも西田演じる家康が殿の秀吉を救うシーンあったよね
あの頃のリアル律義者家康はかっこよかったなw
763 :
760:2008/03/19(水) 23:39:42
>>761 >>762 ありがとうございます。
秀吉は人間通…っていう表現いいですよね。
またこれから色々読んでみます!
早く読みたくてウズウズしております。
新史太閤記の次は播磨灘物語だな
その前に「国盗り物語」が良いと思う。
766 :
無名草子さん:2008/03/20(木) 07:33:45
ピョートル大帝って
司馬が好きそうな人物じゃね?
黒田官兵衛って
自己の才を抑えることができず、智恵誇りして、どことなく生臭い
晩年も「隠遁」というより「保身」という印象
を持つんだけど
他作品と比べても、「播磨灘物語」では、わりと爽快に描かれていて驚いた覚えがある
どっちが史実に近いかは知らないけれど
國盗〜、播磨〜、必ず読みたいと思います。
希代の策士、黒田官兵衛 いいですよね〜。
あと竹中半兵衛と小六も
好きです。
769 :
無名草子さん:2008/03/20(木) 12:19:38
西田敏行は家康より秀吉のイメージが強いな俺は
いや、でも「猿」か、豚か、もしくは河童かと言われれば豚だろ
私はドラマっていうより
TV自体見ないですね〜
西田さんが家康なのかな!?
>>771 大河ドラマ「功名が辻」で家康を演じていた西田敏行は
大河ドラマ「おんな太閤記」では秀吉
TV朝日版「西遊記」では猪八戒を演じてたよ
でも、1番好きなのは大河ドラマ「翔ぶが如く」の西郷隆盛だな
西田敏行の信長が見たい
西田さんは西遊記の頃から好きでファンなんですけどね。
名俳優だと思います。
釣りバカはたまに見るのですけど、、、
776 :
無名草子さん:2008/03/20(木) 14:16:03
俺は池中玄太80`が好きだ。
西田敏行の若かりし頃の写真見た事ある人〜!!
痩せてたしかなりの男前。
その時なら信長は適役かもWWW
エルビスのモノマネが最高だった。あとダメ。
信長は高橋幸治が1番好きだな
秀吉は竹中直人が適役だったんじゃないかな。
ほんと、猿みたいだし顔つきピッタリ!
>>780 そうだろうな。同意。しかし、何で大河限定の話になるのかは、わからんがw
西田と言えば秀忠だろJK
吉宗という説もあり。
包帯とったらいきなり西田になっててビックリした
西田敏行のスレと聞いて来ました!
ゲロッパが好きです。
西田は山本勘助のイメージだなあ
河馬なのか、豚なのか、はっきりしてほしいよな。
お聞きしますが家康の小説の中に天海は出てきますか?
まだ読んでないから詳しくは言わないで欲しいですけどW
城塞には、出ていたよ。
そうですか!!ありがとう!!
家康は、あと天海と会うのが10年早かったら・・・
と悔やんだらしいですね。
信長系列
国とり物語
秀吉系列
太閤記→豊臣家の人々→関ヶ原→城塞
家康系列
覇王の家→関ヶ原→城塞
幕末・明治系列
竜馬がゆく(討幕派)→燃えよ剣(幕府側)→酔って候→最後の将軍→歳月→飛ぶが→坂の上の
他にも優れた面白い作品があるけど、これくらい読めば戦国&幕末時代の中心部の流れはわかるだろうね
長州が嫌いなのか?
世に棲むと花神ははずせないと思うんだが
読んでないんだろ?
その辺は峠、義経とともに変人系列ではないか
790ではないが
>>793 主人公が、世間の常識から外れた変わり者ってこと ?
以前、「英雄児」や「鬼謀の人」とか読んだので「峠」や「花神」を読む気がしないんだが
読むべきかな ?
>>791 だから時代の流れがわかる作品だっての、花神や世に住むを読まなくても竜馬がゆく読めば当時の状況や流れは大体わかるし
>他にも優れた面白い作品があるけど、これくらい読めば戦国&幕末時代の中心部の流れはわかるだろうね
791はレスじゃなくてケチがつけたかっただけなんだろうなァ
わかるけどその気持ち
そうカリカリせんと余談系列読もうぜ
最近復刊されたが
講談社文庫の 「日本史を点検する」 は面白かったにな
今日の晩
NHKで「特集・坂の上の雲」
という番組が放送されるみたいだ
ロヨラの、妖気。
学校で歴史習ったときには、そんな人とは思わなかった。
>>799 資料の検証が進んだ今果たしてドラマの無能はどう描かれるのかな
803 :
無名草子さん:2008/03/22(土) 23:07:04
西田敏行は山県有朋「花神」
秀吉は火野正平「国盗り物語」
史料を付き合わせて野木は実は無能じゃなかった云々とか言っても、
司馬にしろ現代の学者にしろどっちも後付けでしかないからなー
『後付でない』乃木論となると『軍神』になるんだが…。
乃木は間違いなく無能だろうけど統率は特別悪くなく、作戦担当じゃないため評価が分かれるんだろうな
乃木 統率95 武力20 知力20 政治60 魅力99
ノブヤボ的にはこんな感じか
95と99は高すぎだろw
乃木が神格化されたのは戦争終了後だし
ドラマでは、原作の人物評価の辛辣さは影を潜めるんだろうな。
昨日の坂の上の雲のTVよかった。
香川さんいい雰囲気出ていたと思います。
街の風景にも拘っていて意気込みを感じます。
ドラマが楽しみです。
>>806 スレ違いを承知で問うが、根拠は?
まさか司馬しか読まずに言ってないよな?
一般的な見解は『並外れた存在ではないが普通に有能』だと
思うけど、軍事家も歴史家も。ついでに言うと児玉源太郎も
司馬ほどには評価高くないのが史学会の定説。
乃木が有能ってどの点で有能なんだ?
児玉はあらゆる局面に関わってて間違いなく有能だし。
割れるのは203高地で実際に指揮したかどうかぐらいで。
>>799 メイキングのような番組だったが、本編は、かなり力の入った作品になりそうだな。
特に美術がいい。
野球のシーンも、100年前のルールそのままで撮るという凝りよう。
旅順の人肉ミキサーとかはどうなるのかな
児玉源太郎のそれは運命的あるいは大局観的な功績であって、、
学者どもには評価されにくいのだろうなあ。
>>812 同時代の軍人の中で、あの条件、あの軍備、あの司令部で乃木以上の
功績を立てられるであろう人材をあげてごらんよ。君がまともな軍事
知識を持っていれば五人といない事に気付くはずだ。
ついでに言えば203高地の指揮権云々は『全く割れていない』。
あれは視察に来た児玉が戦場を検分して意見を言った、それだけ。
別にそれを全面的に受け入れたわけでもなければ、それまでの方法
を否定されたりこき下ろされたわけでもない。
で、司馬以外の情報に触れたことあんの?ないの?
817 :
無名草子さん:2008/03/23(日) 21:03:26 BE:642367073-2BP(432)
児玉や秋山の明らかなミスへの言い訳が必死だったな
>>816 端から見ても言ってることがトンチンカンなんだが。
最近初めて司馬さんの対談を読んでみた
三成のことを好きだと言ってたり、自分が仕えるなら家康の下が
いいと複数の対談で言っててちょっと意外だった
三成は突っ込みどころが明確で気楽にイジれるところが話してて
楽しいのかなあという気がする
晩年の司馬さんに変節する前の秀吉と家康のどちらに仕えたいか
聞いてみたかった
>>820 天下を取るまでの秀吉が上司として一番といってたよ。
人間の功利性に優しいとかで。
長浜市が出てくる街道をゆくってどの巻かわかりますか…?
今度行くので、読んでみたい
823 :
無名草子さん:2008/03/24(月) 23:53:03
しょうもない質問ですが・・・
何故、司馬さんはノモンハンを書かなかったのでしょうか?
昭和天皇陛下への批判に繋がるからだったのでしょうか?
824 :
無名草子さん:2008/03/24(月) 23:57:42
>>799 見逃した('A`)
再放送いつ?
携帯からなのでネットで検索できませぬ
>>823 調べれば調べるほど当時の指導者が愚かで小説にならないと判断したからだと思う
後、当時はまだ現存者の多い事件だったから彼らへの配慮もあったかも
昭和天皇はノモンハンには直接関係がないから特に配慮はなかったと思う
もっとも旧ソ連の崩壊で出てきた資料によると日本は案外善戦してたらしい
日本人の惨めさを直視しながら書くのが嫌だったんだろう
史料はあつめたんだろうが本気で書く気があったのかあやしい
司馬は統帥権が悪だとしてる。
その結論がぬるいんだよね
憲法上の弱点なんてどの国にもあるんだし
ノモンハンに対峙すると気が狂いそうになったらしいからな
統帥権は大きいと思うぞ、軍隊を政治家が抑えられないんだから
今の有名無実の9条でさえ戦後変えられず、政治や政策に影響与えてるし
日本人は戦前も戦後もやってることは変わってないな〜
戦前は天皇神格化&統帥権絶対化で、戦後は平和主義神格化&9条神格化
坂の上の雲はどうやっても男ばっかりのドラマになると
思ってたんだが無理矢理女優をねじこんで来たな
やっぱり女性視聴者もたくさん欲しいか
もうこうなったら松坂慶子あたりにひげつけさせて乃木だな
人肉ミキサーに期待
『伊賀源と色仙人』は、面白かった。
乞食の色仙人が、他人にくれてやるような大金を持っているのが、不思議でした。
昭和31年当時、すでにアスファルト舗装の道路があったんだな。それ意外だった。
それくらいあるだろ、ふつう
歴史は、起こったかもしれないが結局は起こらなかったことを
無視する傾向がある。物事の結果は、他者の意思決定や行動に
リアルタイムに反応している個々人間の相互作用という点からしか
正しく理解できないという見方と、通常の因果関係からの見方と
どちらが捉え方が有益なのだろう?間違いないことは、成功とは
事後にのみ語られるものだというこだけで、それは、われわれが
一般に持っている結果主義の世界観は、成功をそれがたまたま備えていた
資質に帰そうとするもであるが、それが特別な資質だと事前に認識されて
いたわけではない。司馬の作品のほとんどがそのような内容ばかりだ。
>>842 アンタ、頭悪いんだね。
バカは産業にしてもわからんよ。
バカにバカって言われるとショック!w
845 :
無名草子さん:2008/03/27(木) 21:32:00 BE:305889825-2BP(432)
馬鹿に馬鹿っていうほうが馬鹿なんだよ。ばーか!!
バカらしい
バカは俺が引き受けるから仲良くしろよ
いや一番のバカは俺です
お願いだから仲良くして下さい
おまいらのかーちゃんは、でべそ
司馬鹿野郎、喧嘩は止めろ
噛み付いてやろうと思ったがそんな気もうせた('A`)
本日『人間というもの』を購入しました。
>>820 家康の下がいいって・・・wそれは確かに以外だなw
司馬は絶対家康嫌いだと思ったのになぁ。
俺は時代劇ものっていうとカムイ伝から入った奴なんでとにかく徳川幕府ってのが嫌いで
つい最近、司馬の関が原、城塞を読んで更に徳川嫌いに拍車がかかったというのにw ちょっと複雑。
>>802 ちょっと判りません
>>813 私の場合、留守録したんだが
急に忙しくなって、いまだ視聴できていないから批評できません
>>824 再放送あるかどうか、ちょっと判りません
役立たずでゴメン
実力主義の信長だといつどんな理由で首を斬られるか解らないしとにかく結果を求められ酷使される
秀吉は秀吉で序盤は下っ端もいいとこ、中盤は天下取りの大博打、晩年は暴政を敷くのを手伝わされると生涯忙しい
つまり楽をしたけりゃ家康だな
家康は家康で相当な苦労があるだろうけど、家臣は愚直って感じだし
司馬さん以外の小説かもしれないが
三河衆
松平のお家が大事、愛らしい、実直、忠義者ぞろい と描かれたものを読んだ覚えがあるが
一方で
ケチ、偏狭、暗い(陰険)、徳川さえよければ他はどうでもいい と描かれたものも読んだ覚えがある
焦点の当て方ですごく変わるなと思う
家康自身は幼少期の人質時代、信長の対武田防波堤時代、秀吉との冷戦時代と
ひとつ間違えば命のない苦労人だが
その家臣ならまあそこまででもない
結局は勝ち組となるわけだし
「国盗り物語」より岩井三四二の「斎藤道三・兵は詭道なり」のほうが好き
前者は痛快娯楽としては面白いけど後に何も残らないし、
ぶっちゃけ道三がスーパーマンすぎる
岩井道三は今のサラリーマンと同じように仕事でヘマして上司に怒られたり、
自己嫌悪に陥ったり、同僚をねたんだりしてすごく人間らしい
そういう意味で、俺は人間らしい岩井道三のほうに感情移入できる
いまは道三は「親子二代説」が有力らしいな
これが歴史小説のかなしいところ
>>860 「国盗り物語」が書かれた時代は、007シリーズが大ヒットしていた。
司馬の道三は、ジェームス・ボンドに似ている。
司馬さんは高いところから物を俯瞰するのが好きだから主人公にも「見える人」という
役割を与えがちになるんだろうな
若い頃の庄九郎は、一般に人気が高い。今読んでも、その印象は変らない。
批判的な目で見ると、奈良屋のオマアを誑しこむあたりは、結婚詐欺以外の何もの
でもないが、庄九郎の明るさと独特な誠実さとで、悪事と感じさせないところが凄い。
今までは図書館で借りて読んでて、もう一回買って読み直したいと
思ってるんだけど、みんなはどんな感じで集めてる?
やっぱり文庫本で集めるのが一般的かな?
文庫は全部手放した
今手元には気に入った作品の単行本が残るのみ
花神、坂の上、播磨灘
だけ残ってる。
いつか全集を買う予定である故
>>866 最初は父が持っていた単行本を読んでいた
でもさすがに古くなって汚いので、文庫の新装版を買い直しているところ
やっぱ綺麗な本で読む方が気分もいいですよ
>>867 全集は、どうして「坂の上の雲」のあとがきだけ、活字の大きさが違うんだろうな。
あそこだけ1段組み。わけわからん。
870 :
866:2008/03/29(土) 19:30:07
レスthx。
全集で集めた方が作品の取りこぼしがなくなってよさそうなんだけど、
電車の中とかで読む場合には不便そうだよね
>>862 いわゆる道三の「国盗り物語」は、道三の父とそれを受け継いだ息子の二代による業績らしい
妙覚寺を出て西村性を名乗り、長井弥二郎に仕えたのが父・新左衛門尉
息子・道三の代で国盗りは完了
Wikipediaの受け売りなんだけどね
北条早雲の享年も88歳だったのが64歳が有力になった
人間観察だなんだというが、その時代の定説にふりまわされるのが歴史作家の定め
>>870 全集は全作品が収まってるわけじゃないよ。
結局文庫等でこつこつ集める必要がある。
全集出してる出版社が「全集未収録」をうりにした文庫出してる時点で終わってる
信者涙目wwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww
出版資本に食い物されてるよwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww
875 :
866:2008/03/29(土) 22:13:30
>>872 そうなんですか。てっきり全部入ってるもんかと思ってました。
全集欲しいんだけど、分厚いからなあ
文庫だと気軽に読めるし
全集は持っていないんだけど
未収録は 「大盗禅師」 以外にもあったかな
短篇は 「短篇全集」 を集めれば万全 ?
今の出版不況だと、 「短篇全集」 もそのうち文庫化されそうな気もする
司馬の文庫は放って置いても売れるもんねえ
>>876 全集の巻末の経歴欄に全作品・エッセイなどが記されてるから
図書館などで借りてコピーしたらどうかな。
一期だと32巻ね。
879 :
876:2008/03/30(日) 16:13:19
>>878 ありがとう
以前、学校の図書館にあった全集を
(コピーが気軽にできなかったころだったので)
必死で書き写して自作したんだけどなくしちゃった・・・
また機会があれば作ってみるよ
>>876 長篇では、「城をとる話」
推理小説だが「古寺炎上」と「豚と薔薇」
短篇は、短篇全集に網羅されたが、4回ぐらいの連載ものは、長篇扱いのため、
「道化の青春」と「三河一向一揆」が抜けている。
女性誌に連載された「魔女の時間」というのもあるな。小説かエッセイか知らんのだが。
882 :
876:2008/03/30(日) 16:53:04
>>880 ありがとう
そういえば 「城をとる話」 も長らく幻の作品でしたね
現代小説は、読めないほうが幸せという意見も聞いたけど・・・
長編・・・・全集・または文庫
短篇・・・・「司馬遼太郎短篇全集」
講演・・・・「司馬遼太郎対話選集」とか「司馬遼太郎全講演」
エッセー・・「司馬遼太郎が考えたこと」
どこまで完全かは知らないけれど、ほぼ全てを読めるのは
読者としては幸せなんではなかろうか
エッセーは「ロシアについて」「風塵抄」「歴史を紀行する」など、
「司馬遼太郎が考えたこと」に含まれてないものも多数あるから注意
司馬の文庫は、全部で約250冊はあるから読むどころか集めるだけで大変ですよね
司馬ほど凄まじい文量を書いた作家もそうそういまい
司馬250冊など
1冊のボードリヤールに如かない
イミフ
2chにせよなんにせよ司馬批判ってしょうもないのが多いね
私生活だっていろいろある人だし、やるなら徹底的に叩けばいいのに
司馬批判する奴の手に負えないところはまともな歴史的知識すら怪しいところ
>>882 『丼池界隈』
『大阪商人』
「伊賀源と色仙人」「マオトコ長屋」「十日の菊」、ほかにもあったかもしれんが、
現代が舞台の大阪モノは、どうして単行本化されないのか不思議なぐらい面白い。
作者も、そんなに力を入れて書いた作品ではないだろうが、レベルは高いよ。
>>887>>888 俺から見れば今現在目の前にいない『敵』を場をわきまえずに叩いてる
お前さんらも割りとどうしようない、しょうもない方々なんだが。
なんだがw
司馬批判を批判する人はなんかいっちゃってるような文章書く奴ばっか
司馬は嫌いじゃないが
誰かを褒めるために別のやつを極端に貶す部分は好きじゃない
誰も彼もを褒めるヨイショ人間なんてウザイし、
誰も彼もを貶めてケチをつける人間もセコい
>>889 「神々は好色である」も、この短編集に入れてしまおう。
文学音痴の、大衆作家の駄作について盛り上がってますね
>>884 >司馬250冊など
1冊のボードリヤールに如かない
全く違う分野なのに、比べることが無意味だと分からないことだけで
オマエは、中卒。
>>894 >誰も彼もを褒めるヨイショ人間なんてウザイし、
誰も彼もを貶めてケチをつける人間もセコい
へぇーなら、オマエがウザクなく、セコくない
作家は誰だ?
ここのスレの住人は、司馬が好きだからケチつけるなという
盲目の池沼しかいません。
まともな、司馬の作品について読んでみたい!
>>901 「マオトコ長屋」は、20世紀最高の推理小説
>>902 今日は2日。
推理小説を書く才能は、まったく無い。
>>902 唯一の証拠が、犯行現場に残されたコークスの粉。これが最初に出てきて、決め手になる。
犯人は第一発見者。しかも、殺人犯ではなく、被害者はマオトコで、女房の上で腹上死。
これは、推理小説ではなく、コメディだろうw?
白い歓喜天
初の小説単行本なので、題名だけは知っていたが、今回はじめて読んだ。
純文だった。驚いた。主人公のモデルは作者本人。
慣れない文体で書かれているため、多少うわずった感じ。
ラストの1ページで、ズダズダズダと話に決着がつくのは、純文を書いても同じだったw
いやいやこういったマイナーな作品の内容のほうが知りたい
メジャーなのはみんな読んじゃったからな
この人、いい旅してるよな。
まずはメジャーな作品を読み、それからマイナーな作品を読み
もう一度そのメジャーな作品を読むのが面白いよ
マイナーどころでオススメを是非!
>>905 晩年のインタビューで、生まれ変わったら、恋愛小説を書きたいとおっしゃっていた。
愛と死がテーマの『白い歓喜天』は、まさにそういう作品。
でも、若い頃のサイン会で、ファンが「白い歓喜天」と「梟の城」のどちらかにサインしてください
と頼んだら、「梟の城」を選んでサインしたという話もありますよ。
難波村の仇討
かなり以前に買った「大坂侍」の文庫を時々引っぱり出す。
真っ先に読むのが、この作品だな。
け?
む・・・難波村の仇討
短編集を集めていた頃
「岩見重太郎の系図」と「伊賀の四鬼」とは読みにくかったな
それが収録されている本は、収録作品が他社と重複しまくりだったから
「法駕籠のご寮人さん」 「けろりの道頓」 「言い触らし団右衛門」
「雨おんな」 「侍大将の胸毛」 なんかは
(私の周囲では)よく名が挙がるけれど隠れた良作かはわからない
個人的には、講談社文庫に納められている短編群はマイナー臭を感じたけれど
>>914 大坂侍のひとつ前の短篇だね。
主人公が大坂の侍ではなく、田舎から大坂に出てきた侍というとこが逆。
面白かったよ。
カタカナ英語が出てきたり、文章は粗いけど、単純に笑えるという点では、
「大坂侍」より面白い。とくにお妙が好きだ。
飛ぶが如くがだらだらと長いだけで全く面白くない件
>>920 非常に細かいコトなのだけれど、西南戦争序盤で連隊旗の所在について
延々とふれてる所はちょっと参ったぜ。細かすぎるw
司馬は板垣退助の指揮能力をたかく評価してるけど、作品ではくわしく描いてないよな?
923 :
無名草子さん:2008/04/09(水) 10:20:09
全部が当たりというわけではない。
結構、外れ作品もあるね。
>>922 そういえば、そうだな。後の民権運動のイメージが強いから、そっちの方では、たいした仕事を
していない。しかし、軍人として優秀ということにしたのだろう。
薩摩萌えの小説だとわりきって読めばたのしめるぞ
三度送り返し読めば面白さが分かってくるぞ>飛ぶが如く
あのじれったさがたまらん・・・ハァハァ
今日ようやく読破したが、なんか鬱だぜ。
地味だが村田新八がいろいろと悲しい。「城山」の最後の台詞とか。
終盤でみんな一気に死にすぎだしなぁ……
飛ぶが如くは冒頭の留学組みが帰国してから
西郷が征韓論に入れ込んでいる背景だとかが延々と繰り返されて
いっこうに話が進まない時点でギブ
一夜官女
先日買ってきました。
今は違うの読んでるけど、楽しみ。
空海〜買おうと思い書店に行ったが
お金足りなくざんねーん!
なのでいまネットカフェはいりましたー!
ネトカフェ行く金があるなら上巻ぐらいは買えるだろw
二冊セットで買わないときがすまないんですよWWW
あと、新本で欲しい!!
バナナあるけど、空海?
935 :
490:2008/04/11(金) 18:55:18
空海 って映画昔見たけど面白かった。
北大路さん主演だった様な・・
跳ぶがはなが杉、6巻くらいにまとめて書けばちょうどよかったんじゃね?
歳月読み終えた
正助ドン怖いわ
現代に置き換えると
(江藤→)宮崎哲弥VS(正助ドン→)小泉純ちゃん
だな
>>935 ちょっとだけだが、エロいシーンがあったから、そこだけ覚えている。
>>936 タイトルと内容が剥離し過ぎってのもあると思う。
あれでは『とてもくどく』
翔ぶが如く、ってんならもっとテンポに気を使って書いてほしかった。
そういう期待との違和感もマイナス査定の主要要素だと思うから。
なかなかのさむさ
とぶゆめをしばらくみない
オサーンのスレなんだねぇ
この前「新装版 播磨灘物語」を読破したんだけど
尼崎のP263〜P265のくだりがよく理解できないんですが
人柄等を聴く=悪口になる的な解釈で好いんでしょうか?
944 :
無名草子さん:2008/04/13(日) 02:49:12
★☆★世界史板・統一雑談スレ34★☆★
http://academy6.2ch.net/test/read.cgi/whis/1134652860/ 555 名前:世界@名無史さん[sage] 投稿日:2008/02/17(日) 18:42:47 0
http://love6.2ch.net/test/read.cgi/books/1200019565/l50 たまたま読んだのだが、ここ100レスあたり史学やってる人間から見ると
非常に気持ち悪いな・・・
556 名前:世界@名無史さん[] 投稿日:2008/02/21(木) 19:30:06 0
妙に気持ち悪い
557 名前:山野野衾 ◆CXSSL1llHI [sage] 投稿日:2008/02/22(金) 00:49:44 0
>「吉次」て『平家物語』に出てくるじゃねえか、役割も同じで。
他に出てくるのが、『平治物語』、『義経記』。
『平家物語』は屋島の言葉戦で出てきたと思いますが、語り本系にはない筈です。
読み本系と『源平盛衰記』に言及がありましたね。
558 名前:世界@名無史さん[sage] 投稿日:2008/02/22(金) 19:44:16 0
これがうわさの司馬史観ってやつか?
なるほど歴史学なんてのは通用しないようだな
というか彼らには無意味なものでしかないというか・・・
559 名前:世界@名無史さん[sage] 投稿日:2008/02/23(土) 23:48:02 0
しかし今日に入ってまたそこすごいことになってる
学問やっている人々からみると一般書籍板の住民は、「気持ち悪い」人々だそうですよ。
だから何?
ってかまた古いレスを引っ張ってきてるな・・・で?
948 :
無名草子さん:2008/04/13(日) 11:24:53
>>944 そんなに気持ち悪いんならここを見るな
あっちこっち覗いてるお前が一番キモイんじゃ
過疎板の僻みだろw
過疎具合はむしろこっちのがwwwww
史学と小説を混同するような馬鹿たちを相手にすんな
春ですね。
とりあえず、菜の花忌や花祭りについて語ろうか。
何故島津久光の話が「きつね馬」なの?
>>954 司馬用語では良い意味の言葉じゃ無かったと思うよ
意味を説明するのは難しいなぁ
使われ方としては昭和期に日本の政治を壟断した参謀本部の行為を例えるのに
彼らは日本を「キツネに酒を飲ませて馬に乗せた」ような国にしたと書いてた気が・・
イメージとしては「キツネ=頭は切れるけど浅はか」「酒=思想・ドグマ」「馬に乗る=勢いor調子に乗る」
久光の場合だと、偏った古典教養を持つ保守主義者が家臣に踊らされ自分を英雄と勘違いする哀れ
てな感じじゃないのかな?
なるほど、「ピエロ」てことに近いのか。
サンクス
飛ぶが読み直したけど忍助が一番かわいそうだったな
西郷ってやっぱ馬鹿だったのかな?
坂の上の雲って秋山兄弟を持ち上げすぎじゃね
たしかに有能だったかもしれないけど
実際のところいなかったらといって
日露戦争の結果に大きな影響を及ぼすほどではないんじゃね
歴史に「もしも」の話は禁句というか意味ない
>>957 だよなぁ。一生懸命作戦練ろうとしてるに、思考停止した篠原や桐野に
足引っ張られて、西郷にもいい顔されないとか。
村田新八も可哀想だった。
>>958 文庫版八巻収録の「あとがき 一」には
「天才というほどの者ではなく」
「ごく平均的一員としてこの時代人らしくふるまったにすぎない」
「彼らがいなければいないで、この時代の他の平均的時代人が
その席をうずめていたにちがいない」
という言及があるよ。
受け取り方は人それぞれだけど、自分は秋山兄弟を持ち上げてるんじゃなくて
性質を客観的につらつら描いてるようにとってたので、このあとがきはなるほどなぁと。
そんなことはない
司馬は客観的に書いてるように見せて
主人公のダークサイドとか都合の悪い部分は書かなかったり
逆に創作話をはさみこんがりするからたちが悪い
>>962 秋山兄も晩年は宗教に入れ込んで周りの人に迷惑をかけていたらしいしな
昔なら事実と違うようなことかいても
熱心な歴史オタクから抗議の手紙が来るくらいで
一般の読者はあっさり信じたんだろうけど
ネットが盛んな今だったら事実を語るように嘘を書く手法はできなかったかもしれない
>>966 しかし、国盗り物語の三好三人衆はひどすぎるぞw
司馬は客観的だと思うけどね
峠では河井をカッコいい侍として描いたけど、英雄児では一匹の鬼と化しなんの得る事もない戦いに全ての藩士を投入しようとしたとか、死後憎まれて墓が荒らされたとか書いてるし
乃木擁護論なんかも、司馬が作品内で既に書いた乃木擁護論を持ち出して批判してる奴ばっかだし
でも俺も乃木の精神主義的なところは嫌いだからぼろくそにいわれてても気にならない
家康はちょっと可哀相だが
読んで面白ければ、それでいいんじゃないの?
>>964 スティーブン・キングと日本人1位赤川次郎の間のどっかに鳥山明入れといて
ハリポタや司馬がありならマンガもありだろ
>>968 『司馬本人が客観的な人間』と『司馬の作品は客観的』は同質ではない。
おまえさんの出した例で言うと、河合への描写が二つの作品で異なる、
というのはそれだけ司馬の『主観』を史実に混ぜた事になる。
つまり、司馬自身が客観的な(家康の叩きぶりを見てるとそうは見えん
がな)人物だろうと、作品の描き方が主観的である以上、彼は主観で物
を書き過ぎる、という批判は的を射ている事になる。
ついでに言えば、お前が誰と戦ってるかは知らんが乃木擁護論なんて
物は存在しない。あるのは司馬批判論と擁護論。矛先はあくまで司馬
の描写した乃木に対するものであって史学的な乃木本人へのものでは
ない。
司馬が家康を叩いたって事自体が、読み手(家康ファン?)の主観的な見方で
作品読んでも家康を叩いてるなんて感じたことないけどね
司馬を批判するためか知らないが竜馬批判や乃木擁護論はあるし
批判するのも結構だが、批判の論理自体司馬が作品内で書いた論理を元に批判してるからおかしい
>>971 > Authors of comic books are not included.
ハナシ変わりますが・・・
既出ならスミマセンが・・・、
司馬さんに官位があったんですね。
「従七位上」
むろん役職は陸軍少尉。
即ち「従七位上・陸軍少尉」。
976 :
無名草子さん:2008/04/16(水) 21:20:56
1920年代以来、日本の過去の歴史といえば戦国時代と幕末に人気が圧倒的に集まっている。
どちらも変革の時代であり、徳川幕府や明治国家などの秩序が押しつけられる以前の、
激動とチャンスにみちていた時代だ。ある人物が歴史をつくり、身分よりも実力がものを
いい、人間の意志が社会や政治の構造を変えうるかに見える時代だった。農民出身で天下を
統一した豊臣秀吉と、郷士の出ながら気高い維新の精神を持った坂本龍馬は、その典型の
人物だ。さて、この人が歴史をつくる、というような「人物史観」はなぜもてはやされるのだろう?
司馬の「竜馬がゆく」は、「髷をのせた現代小説」だというのは言い過ぎだとしても1960年代の
「楽観的な風潮」の側面を反映していることは間違いない。登場人物の革命家龍馬は、いずれも
当時の繁栄する社会の産物だった。人気のある主人公竜馬は、公共や国家の目標の達成だけで
なく「欲望追求の明るさ」と齋藤駿は「戦後時代小説の思想」で評している。この欲望追求は
、政府の発表した所得倍増計画と昭和元禄を通じて発展した消費文化だ。現在から、「竜馬をゆく」を
再読するとそういうことが、はっきりと浮かび上がってくる。
>>962 明石屋万吉とかいい人すぎてやくざと思えんもんね
978 :
無名草子さん:2008/04/18(金) 00:41:23
>>962 逆に岡田以蔵はケモノのようなキャラにしすぎて、素晴らしい出来だった
辞世の句をオミットしちゃってますしね…
その「人斬り以蔵」がタイトルな新潮文庫だと「おお、大砲」が一番好き。
短編には珍しいハッピーエンドだし、妙姐さん萌えキャラだし。
>>973 『司馬の書いた内容を元に竜馬や乃木を云々する』ことは司馬批判論で
あって竜馬&乃木論じゃねえだろ、ってのが
>>972の言いたい事じゃ?