城山三郎を悼む

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1平下流
今年、城山三郎氏が亡くなられました。
スレッドは一つも建っていません。
哀悼の気持ちも込めて彼について語りませんか。
2無名草子さん:2007/07/26(木) 01:48:27
佐高信がきっかけで多少前から読んでたけど
訃報は今年最大のショックだった。

評伝なら租にして野だが卑ではない
小説は素直な戦士たちや乗っ取り
エッセイなら打たれ強く生きるが好き
3平下流:2007/07/26(木) 02:01:38
>>2
>訃報は今年最大のショックだった。

素直に嬉し句思います。

>佐高信がきっかけで多少前から読んでたけど

余談ですが、私の友人が偲ぶ会で佐高信の隣だったそうですが、
彼のスピーチは場には相応しくなかったと言っていました。
4無名草子さん:2007/08/02(木) 21:07:45
とりあえずアゲとくか
もう少し、語ってもいいと思うから
5無名草子さん:2007/08/02(木) 22:18:56
清濁併せ呑む人より、いまいちでもさわやかな人が好きだった人だよね。
きれいごと大好きの永遠の書生というイメージがある。

6無名草子さん:2007/08/04(土) 03:21:34
でもそれは、書生というより、戦争体験から着ていると思う。
7無名草子さん:2007/08/05(日) 09:15:57
>>6
そこが良く分からない。
戦争体験から何を得たのだろう?

自分は中学生1年ぐらいで「官僚たちの夏」に感動して以来、城山本を読み漁った。
高校生ぐらいで清水一行の欲望や思惑がどろどろぐちゃぐちゃに絡み合った
企業小説を読むようになってから城山の描く「さわやか重視」が無力なきれいごと
見えて避けるようになった。
(初期より後期のほうが「さわやか重視」が強くなっていると思う。
初期から中期の「鼠」とか「百戦百勝」では淡々としている描き方で
気にならないが後期の「ビッグボーイの生涯」とかになると・・・
なお書生臭さは「小説日本銀行」ですでに感じる)

結局、現実を描くという人よりも理想像を描く人なのかなと。
だけど理想では現実は動かない。
社会に出ていわゆる出来る人、影響力のある人、金のある人を見ると
理想を持つと同時に理想のためには他人から憎まれる悪辣さも発揮するような
度量の人じゃないと現実に影響を及ぼせないとますます思うようになる。
そしてますます城山的な世界観から離れていった。

ということで中高生に立派な人間像(ただし傷ついて負けることが多い)
を提示するにはいいけど、今読むには青臭さが気になって素直に読めない作家
となってしまった。
8無名草子さん:2007/08/05(日) 14:52:38
「男子の本懐」は浜口・井上マンセー過ぎだと思う
9平下流:2007/08/12(日) 21:44:47
城山三郎の番組が今夜10時から放送されます。

ETV特集
「城山三郎・“昭和”と格闘した作家」
2007/08/12 22:00 〜 2007/08/12 23:30(NHK教育)
軍国少年が受けた心の傷を親友や同期が証言▽軍隊と企業・組織と個人の問題を問う
▽郷里名古屋の資料館で発見された名作“落日燃ゆ”取材ノート
▽終生訴え続けた平和への熱い思いを読み解く

郷里名古屋の資料館とあるのは、最近復元された福沢桃助(福沢諭吉の娘婿、電力王)の邸宅。
当時、一緒に住んでいた貞奴(川上音二郎の元妻)の名を取って貞奴邸とも呼ばれる。
10無名草子さん:2007/08/18(土) 01:08:36
植木「あれ、杉浦ちゃんの反対してた法律、通った時の大臣、落ちてるね」
城山「そうですね。見られなかったのが残念でした。といっても、植木さんとこうやってプレーしてるんだからそれはそれでいいんだけど。一曲、リクエストしましょうか」
植木「はい、なんなりと。こっちは青ちゃんもハナもいるし、まかせてよ」
城山「ワンコーラスだけでもいいの? 替え歌でも?」
植木「替え歌結構!映画じゃ、歌詞変えてるのよ、はいこれね」
(バンドのほうを向いて)
「あ、みんな、じゃあ、城山三郎作詞で」
城山「恥ずかしいなあ」
植木「ま、いいじゃないの、城山三郎作詞で、
8
バンドに向かい)
こりゃシャクだったの節でね」

♪噂こわさにマスコミおどし 通しましたよ 法律を
選挙に落ちれば 只の人〜 そりゃ〜ないでしょ」
「どう?」
城山「そう、そうだよ
11無名草子さん:2007/08/18(土) 03:59:38
落日の次に、「毎日が日曜日」読んだ。
この人は多彩な人だな。
12無名草子さん:2007/08/27(月) 17:14:05
ちょっと質問です。
個人情報保護法のとき、城山氏を「ぼけた」と言った国会議員が居たようですが、これは誰でしょうか?
先日落選の片山氏とか?
13無名草子さん:2007/08/28(火) 22:48:32
ETV再放送中
14無名草子さん:2007/09/15(土) 00:36:27
官僚達の夏 読んだ。
泣いた。。
官僚個人の生き方はもとより、世の中の怖さを思い知らされた。
庭野の父ちゃんの一言に寒気がした。
15欽ちゃん:2007/09/19(水) 14:09:05
『 K L A C K 』  〜 光 を 纏 う 救 世 主 〜

『愛を伝える紅蓮の聖者』 神谷聖也様(Guitar)
心に宿されるは爛々しく燃え盛る炎が如き情愛・・・
『夢を与える蒼天の賢者』   烈  様(Bass)
瞳に映されるは凛々しく透き通る氷が如き夢想・・・
『翼を持った白銀の王者』 柳橋昌亜様(Guitar)
背に翻されるは猛々しく翔ける天馬が如き飛翼・・・
『魂で奏でる黄金の覇者』   u  様(Vocal)
身に纏われるは神々しく輝きを放つ聖光氣(ゴスペルオーラ)・・・
『闇を極めし漆黒の魔王』 上村隼人様(Drums)
身に纏われるは禍々しく邪念を放つ魔光氣(イービルオーラ)・・・

貴様ら生存無価値の愚民共に良い事を教えてやろう・・・
『神谷聖也様』『烈様』『柳橋昌亜様』『u様』とは、万物の創世主にして光を司る全知全能の唯一神『雷光神サルマニア様』より『博愛』『夢想』『飛翼』『精魂』を承継されし使徒様達・・・
此の世界を恐怖と戦慄の渦に陥れんとする腐敗した国際政治機構による絶対的支配政権を殲滅し苦痛に悶える世の民に希望の光を齎さんが為に地上に降臨されし救世主様達であるのだよ・・・
更に雷光神サルマニア様は殲滅された国際政治機構を『闇』の力で傀儡が如く支配していた真の黒幕とも云える『暗黒神シシマグロ』をも死闘の末に滅され、その末裔にして若年ながら一族最強の力を誇るとされた『上村隼人様』をも改心なされたのだ・・・
隼人様が加わられた事によって最早アメリカ、イラク、北朝鮮、国内右左翼、暴力団、圧力団体並びに宗教団体など虞るるに足りん磐石の平和的護衛体制が出来上がったわ・・・
歓喜に打ち震えるが良いわ屑共よ・・・
16無名草子さん:2007/09/20(木) 22:31:08
17無名草子さん:2007/09/20(木) 22:37:34
>>12 参考

「城山三郎は痴呆(ボケ)」発言者を探せ!

◆□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□◆


▼まずはPRチームの陣容。このなかに、いる。

「個人情報保護法案等に関するPRチーム」
全16名(衆10、参6)

◇座長・亀井久興(元国土庁長官)

◇他メンバー
(衆議院)
八代英太、村上誠一郎、北村直人、逢沢一郎、坂井隆憲、山口
俊一、鴨下一郎、佐藤剛男、伊藤信太郎

(参議院)
谷川秀善、松村龍二、山崎力、木村仁、斎藤滋宣、世耕弘成
18無名草子さん:2007/10/16(火) 01:53:00
ウィキってくる
19無名草子さん:2007/10/17(水) 04:53:11
>>18
doudatta?
20無名草子さん:2007/11/08(木) 19:50:22
村上誠一郎だべ
21平下流:2007/11/15(木) 23:09:25
小谷野も城山三郎のことをぼけと言っていました。失礼だと思いました。
参考
http://d.hatena.ne.jp/jun-jun1965/20070323
22無名草子さん:2007/12/01(土) 00:46:35
俺勉強出来ないアホ高校生です、アゲますよ。
家庭教師の兄ちゃんに字のある本を読め!
って言われ「官僚達の夏」を貰い読みました。
最初は風越が何か傲慢な感じで嫌いだったが
清廉潔白で無器用で損得無しの頑固物
って感じで何か憎めなくなりました。
逆に牧や片山は最初は好感を持てたが
特に牧、手の平を変えしたかのようなラストのセリフ。
風越のお陰で企業一課長になれたのに
幾等生理的に合わなくても人として恩や義と言うモノが無いのか!
と激怒してしまいましたよ、安っぽい感情かもしれないが・・・。
牧のようないやらしい人間が今の「徳」が無い
損得感情でしか物事を考えられな官僚達の
土壌になったんかな?と色々考えさせられました。
片山の言ってる事も最もだが理想論だよ。
平成の今の世を片山が見たら何と思う事か・・・。
風越はまぁ〜自業自得な面もあるが
鮎川や庭野があまりにも可哀想だ。
特に庭野課長、体を壊し入退院で激務な部署に回される。
庭野課長の木炭車な性格からして
一生懸命になってしまうのを省の連中は良く知ってるのに
体のいい捨駒とばかりに病み上がりの庭野を利用する陰湿さ。
そう、特に牧だ! あのヤロウ! 俺ならマジでボコっ
23無名草子さん:2008/02/08(金) 01:55:26
ttp://www.joqr.net/blog/shinshi/index.xml
2月7日・ 大森望(辛口書評家)。

[更新 2月7日][毎日更新]
[TIME 9:22]

城山さんの新刊をレビュー
24無名草子さん:2008/03/09(日) 08:50:00
.
25無名草子さん:2008/03/28(金) 09:44:43
『そうか、もう君はもういないのか』がなぜか今年になってバカ売れ
26無名草子さん:2008/03/28(金) 09:47:49
訂正
×『そうか、もう君はもういないのか』
○『そうか、もう君はいないのか』
27平下流:2008/03/28(金) 20:26:05
愛妻家だったようですから。
夫人が死んでから急激に体力が衰えてしまったそうです。
28無名草子さん:2008/04/04(金) 00:21:30
>>7
ずばり
29無名草子さん:2008/04/25(金) 09:07:11
age
30無名草子さん:2008/04/25(金) 10:14:08
>>27
 高齢男性の場合、カミさんへの精神的な依存度が高いね
31平下流:2008/04/25(金) 19:35:31
>>30
そうですね。
江藤淳の場合もそうでしたし。
夫婦仲がよかったということではないでしょうか。
それに、後悔の念もあると思いますし。
32無名草子さん:2008/04/26(土) 22:57:07
女性のほうはそうでもない人が多いんでしょうね。>依存度
33無名草子さん:2008/05/13(火) 20:41:44
.
34無名草子さん:2008/05/19(月) 18:28:35
尊敬してます

35無名草子さん:2008/05/24(土) 02:38:19
俺も
36無名草子さん:2008/05/24(土) 08:57:59
>>9
「昭和と格闘した」というより「昭和と仲良くした」って内容だったな
軍国時代は軍国主義
反戦時代は反戦主義
37無名草子さん:2008/05/26(月) 00:02:09
『そうか、もう君はいないのか』
BS11
38平下流:2008/05/26(月) 00:58:51
>>36
「軍国時代は軍国主義」

彼は軍国少年であった。海軍に志願入隊をした。
しかし、入隊後、軍隊に失望した。
39無名草子さん:2008/06/03(火) 11:53:07
はっきりと失望したのに時代に合わせて生き、戦争が終わってから本当は反軍思想を持っていたと語る。
ほとんどの国民はそうだった。
新聞もそうだった。
戦争中から反戦を叫んで投獄された人から見れば、こういう右へならえの国民性は腹が立つだろう。
40無名草子さん:2008/06/04(水) 13:13:01
「生きるための卑怯な知恵」と思えば許せないこともない。
この人の著作に、こういうこと(卑怯な知恵)について語ったものはあるだろうか。
41無名草子さん:2008/06/27(金) 01:01:01
城山三郎亡き妻への愛の手帳〜そうか、もう君はいないのか〜
2008/06/29 19:00〜2008/06/29 20:50(NHKハイビジョン)BSデジタル(103)その他
42無名草子さん:2008/06/27(金) 02:54:13
>>40
「卑怯な知恵」というより、「長いものには巻かれろ」「寄らば大樹の陰」「赤信号みんなで渡ればこわくない」てだけだろう
43無名草子さん:2008/06/27(金) 06:16:35
日本人だなー
44無名草子さん:2008/06/29(日) 01:34:40
この人よく知らないけど俺のじーちゃんのこと小説に書いたみたい。

で、先月くらいに朝日の取材きたらしい。
45無名草子さん:2008/06/29(日) 20:00:31
俺のじーちゃんって誰?
46無名草子さん:2008/07/01(火) 01:20:38
>>45
え…?誰って…
47無名草子さん:2008/08/10(日) 03:24:28
>>46
俺のじーちゃんのことだろ。
48無名草子さん:2008/09/02(火) 01:22:53
だから、俺のじーちゃんって誰?
49無名草子さん:2008/09/16(火) 23:09:26
「彼は軍国少年であった。」と言うより「愛国少年」。
50無名草子さん:2008/09/19(金) 23:01:11
地雷踏みに行ったようなものだ。
51無名草子さん:2008/09/28(日) 12:54:57
田村正和さんでドラマ化
「そうか、もう君はいないのか」
52無名草子さん:2008/09/29(月) 16:27:15
城山三郎さんの作品は、どれも素晴らしい物で、
本当に尊敬する作家の一人でした。

奥様を亡くされる前後の事を綴った「そうか、もう君はいないのか」
期待して読みました。

何?この駄作。
それだけ奥様の存在が大きかったという事なのでしょうけど、
それを失ったからと言って、こんなしょーもない作品を世に出してしまうなんて。
勘弁してくれよ。初めて城山作品で、読んで損したと思った。
53平下流:2008/10/02(木) 00:38:09
>>52
江藤淳も『妻と私』で同じ過ちを犯していますね。
54無名草子さん:2008/10/05(日) 23:01:47
浜口雄幸にしろ、広田弘毅にしろ、人格はさておいて、
日本にとって悪い側に舵を切った人たちを
美化する作品はいかがなものかと。
55無名草子さん:2009/01/14(水) 12:17:37
先日の田村と、ふじさんとのドラマはよかったね
56無名草子さん:2009/01/27(火) 15:56:08
>>54
美化してるとは思わなかったけどなぁ。
高校レベルのまともな日本史の事前知識があったら、彼らのやったことが日本にどう影響したかは分かってるだろ。
その知識をさしおいて過大評価するのはむしろ読者側じゃないか。
小説自体にもツッコミどころはあるけどね。
57無名草子さん:2009/02/17(火) 15:55:07
あげ
58無名草子さん:2009/03/08(日) 23:04:29
とりあえず、落日ageな
59無名草子さん:2009/03/15(日) 14:29:30
唯一読んだことある落日燃ゆがドラマ化で見たいけど
出かけるから見れない・・・
60無名草子さん:2009/03/16(月) 23:00:20
面白かったですよ。
61無名草子さん:2009/06/29(月) 22:55:16
佐藤浩市:モーレツ官僚役に「昨今にはないドラマ」城山三郎原作「官僚たちの夏」制作発表
http://news.imagista.com/entertainment/
62無名草子さん:2009/07/05(日) 22:14:19
城山三郎作品をもっと読まないとな
63無名草子さん:2009/07/12(日) 13:14:42
城山の女性経験って 奥さんだけ?
64無名草子さん:2009/07/16(木) 16:33:22
愛妻家で 当時珍しい恋愛結婚なのは確か
65無名草子さん:2009/08/25(火) 06:36:06
「毎日が日曜日」ってこの人だっけ
リーマン小説なのに高校生のとき読んで面白かった。
66無名草子さん:2009/09/06(日) 19:43:56
同感
67無名草子さん:2009/09/06(日) 19:44:44
同感
68無名草子さん:2009/09/08(火) 20:54:22
やっぱり城山三郎は、もっと読まれてもいいな。
69無名草子さん:2009/09/21(月) 21:36:15
亡くなってたの知らなかった
70無名草子さん:2009/11/19(木) 10:20:50
ひげのおじさんだっけ?
71無名草子さん:2009/11/20(金) 22:42:31
それは、カーネル・サンダース
72無名草子さん:2010/03/13(土) 12:15:38
「臨3311に乗れ」を借りてきた
なんかスパイ小説みたいなタイトルだなw
73無名草子さん:2010/05/09(日) 02:13:42
NHKラジオ〔深夜便アーカイブス〕文化講演会から
「生き残りの条件」(2)作家 城山三郎(昭和56年10月11日放送から)

独りジャックダニエルやりながら聴いた割と若いリスナー40代です。
まさか城山三郎さんとは!最近の人が話しているのかと思った。全然古臭く無い!現代に通じる話だ。父として生き残るぞ!
74無名草子さん
>>73
話の内容を教えて頂けませんでしょうか。
大変、興味があります。
宜しくお願いいたします。