1 :
無名草子さん:
君たち。
君たちはつねに晴れあがった空のように、
たかだかとした心を持たねばならない。
空海の風景は小説というよりも解説書という感じがするな。
>>3 おそらく今月、司馬遼の本のなかで一番売れた本
>>1 乙
前スレの1000には大いに失望した。
>>1がわからない香具師がいることにチョトビクーリ。
短いし、ファンなら一度はどっかで目にしてると思うんだが。
そして、
>>1乙。
通称は、
>>1乙。
Ichiotsukareと、戦国末期に日本に来たカトリックの宣教師の書簡には表音されている。当時の発音ではいちおつかれ、
と正確に発音されていたのであろう。
12 :
無名草子さん:2006/11/23(木) 10:55:53
緒方洪庵の話も最高だな
俺たちの未来は、
「真夏の太陽のようにかがやいている」
のか?
本屋で「21世紀〜」立ち読みしてきた。
目頭が熱くなった。
本屋で「21世紀〜」万引きしてきた。
目頭が熱くなった。
洪庵のたいまつの方が個人的には好きだな。
21世紀〜は少々理屈っぽく思えた。
世のために尽くした人の一生ほど、美しいものはない。
>>21 全文読みたかったら、本を買え。
世の中そんなに甘くない。
24 :
無名草子さん:2006/11/23(木) 22:36:03
「十六の話」だったかに入ってるよ
でも、長編が一番面白い気がする
日露戦争で敵艦を掌握できずに、実家に投石されるのってなんかあれだな
うんうん、あれだよな。
あれってより、むしろこれじゃね?
いやいや、それだよ。
本当に偉大な人だ。
尊敬する。
国盗りと功名は同時期に書かれたんですね。
庄九郎と伊右衛門か。
>>29 こんなの出てるのか。
本スレだってのに全く話題になってないなw
たれか、買った香具師はいるかね?
買ったけど立ち読みで済ませていいレベル。司馬さんが何か書いてる訳じゃないし
個人的には太田光、舘ひろし、武田鉄也のインタヴューが面白かった
太田という時点で読む気しなくなった
> 個人的には太田光、舘ひろし、武田鉄也のインタヴューが面白かった
国民作家だから当然なんだけど、
こういう人たちが読んでるんだと思ったら、
なんとなくがっかりするよなw
太田の好きなもの
司馬遼太郎、チャップリン、黒澤明、たけし、松田優作
結構かぶってたりしてw
6年位前に、NHK教育の番組で半藤かずとしが、
私を司馬さんとか言う題名の内容で、司馬さんが
これまた当時生きてた文豪の大御所と、なんかの討論をして
最後は司馬さんが「あ〜そうですか。」と引き下がったって話だったんですが
なんの討論だったか分かりますか?
松本清張とかな?
「日本の朝鮮文化」所収の「神話と歴史」?
太田が「道三タン萌え〜」とか言ってると思うと萎えるな
>>37 38さんの言う通り清張だな。
今調べたけど「清張さんと司馬さん」という番組だった。
俺も見た記憶がある。本も出てるようだ。
ま、2ちゃんねらーが読んでると思っただけで萎える奴も多くいるだろうな
あまり自分を高尚な人間と思わないことだ
>>38>>40 どうもあり。本買ってくる。 ・・物書き並みに1週間ぶりにアパートから出るんだが。
司馬さんってーとパイプ、タバコの写真を見るけどどんな煙草を吸っていたのだろうな。
吸ってなかったら、動脈瘤で急に逝かずともあと5年は生きただろうな。
原稿内容はどうなるか減るかもしれんが
>>33 太田かよ、買う気なくすな。
勘違いして文化人気取る芸人がいちばんタチが悪い。
>>42 マイルドセブン。ソースは「司馬遼太郎の世紀」(たぶん)。
確かベビースモーカーで終生手放せなかったとか書いていたような。
テレビで偉そうにしてる人たち(喫煙者)が、タバコの悪い話になるととたんに小学生みたいなこと言い出すが、
司馬タンはタバコについてどう思ってたのかね。
タバコにかんして「人間について」って本の対談で少し載っていたような
詳しくは忘れたがタバコのせいで病気になってもそれはそれでいいねん
病気と一緒に生きていくんだ、みたいなかんじだったかなぁ
>>36 補足しとくが立川談志とピカソも好きだ
彼の話には大抵出てきて「またかよ!」と
思わされてしまう。
以上、余談w
みなさんがここまで太田に食いつくとは、思いもよらなんだ
だって太田うざいんだもん
48 :
OPS:2006/11/25(土) 17:24:27
いきなりですいませんが司馬遼太郎の最古傑作はやはり坂の上の雲なんでしょうか。
傑作っていうのは誰かが決めるもんじゃないからなあ
ご自分が傑作と思うものが傑作
ふつうの答えで悪いが
50 :
無名草子さん:2006/11/25(土) 20:27:27
街道読んでたら、旅がしたくなった。
売れた順にいくと「竜馬がゆく」「坂の上の雲」「翔ぶが如く」(一巻辺りの売上ではないかも)
俺のリアル知り合いやネット上の評価を加味すると「竜馬がゆく」か「坂の上の雲」が最も多くの人に支持されてそうだ
しかし俺は国盗り物語派
司馬さんのタバコの話は週刊司馬遼太郎に載ってたよ。
一日40〜60本吸うんだってさ。
おまいら、「最古」傑作だぞ。
おまいらがお気に入りの司馬作品のなかで、もっとも制作時期が古いものだぞ。
誤字脱字を面白がってるうちは初心者
何の初心者なんだろう?
初心者ってイケナイものなんだろうか?
なんにせよ54は幼稚すぎ。
坂の上の雲ってリアルタイムでは知らんけど
連載当時からそんなに人気あったの?
なんか司馬死後のブームでブレイクしたような印象があった
司馬は死ぬ前からどメジャー
歴史小説読んでなかった頃でも、歴史小説といえば司馬遼太郎ってイメージがあったよ
他の歴史小説家といえば文庫で全集化されてる吉川英治、山岡荘八くらいしか知らなかった
俺の中でこの三人が歴史小説御三家
逆にこのスレの人たちに聞きたいんだが、
司馬以外の歴史小説で面白い作品とか作家のオススメってあります?
「胡蝶の夢」読み終わったがかなり余韻が残ったというかアンハッピーエンドというか電車の中で呆然としてしまた
胡蝶の夢は題名がちょっとあざとい
ポンペ
歴史小説だから仕方ないんだろうが死ぬまできっちり書かれていたり、伊之助の死に様から生涯を振り返ったり、例のどくろだったり
67 :
無名草子さん:2006/11/26(日) 23:44:42
68 :
無名草子さん:2006/11/27(月) 07:56:25
>>61 隆慶一郎氏の作品はお勧めだよ。
中でも一夢庵風流記は面白杉!
ジャンプで掲載されてた花の慶次の原作。
花の慶次読んでから原作読むと慶次のイメージ残ってるから
メチャメチャ(・∀・)イイ!
それにこれは漏れが想像してることだけど。
2chでよくみかけるんだが、「だがそれがいい」というフレーズ。
これの大元って一夢庵風流記の冒頭の傾き者の説明で使われてた
フレーズじゃないんだろうかと思ってるんだが。
他にも吉原御免状と隠れ里苦界行と影武者徳川家康は結構な良作です。
宮城谷昌光が割と司馬に近い気がする。
>>68 嗜好が似てますね。
俺も色んな歴史時代小説を数百冊読んだけど、
書棚にあって、今も読みたくなるのは司馬遼と隆慶一郎ぐらいです。
>>68 > 花の慶次読んでから原作読むと慶次のイメージ残ってるから
> メチャメチャ(・∀・)イイ!
本宮ひろ志の「赤龍王」読んでから、「項羽と劉邦」に行くのと同じだね。
そだ |------、`⌒ー--、
れが |ハ{{ }} )))ヽ、l l ハ
が |、{ ハリノノノノノノ)、 l l
い |ヽヽー、彡彡ノノノ} に
い |ヾヾヾヾヾヽ彡彡} や
!! /:.:.:.ヾヾヾヾヽ彡彡} l っ
\__/{ l ii | l|} ハ、ヾ} ミ彡ト
彡シ ,ェ、、、ヾ{{ヽ} l|l ィェ=リ、シ} |l
lミ{ ゙イシモ'テ、ミヽ}シィ=ラ'ァ、 }ミ}} l
ヾミ  ̄~'ィ''': |゙:ー. ̄ lノ/l | |
ヾヾ " : : !、 ` lイノ l| |
>l゙、 ー、,'ソ /.|}、 l| |
:.lヽ ヽ ー_ ‐-‐ァ' /::ノl ト、
:.:.:.:\ヽ 二" /::// /:.:.l:.:.
:.:.:.:.:.::ヽ:\ /::://:.:,':.:..:l:.:.
;.;.;.;.;;.:.:.:.\`ー-- '" //:.:.:;l:.:.:.:l:.:
>>69 わかる
宮城谷の文体見てると友達になれそうな気がしてくるwwwww
75 :
無名草子さん:2006/11/27(月) 19:38:14
二本の銀杏
これは司馬が一番評価している海音寺小説。
磯貝氏によれば司馬の名作認定済みだそうだ。
それと津本陽なんか盗作騒ぎがあったり、
出来不出来の差が激しすぎるけど、
龍馬は評価高かったね。
乃公は読んどらんけど。
77 :
無名草子さん:2006/11/28(火) 00:16:50
竜馬がゆくを読むのにどの位かかった?
俺も中学生の時一月くらいで読んだな。
竜馬がゆくは、1〜2周間だな
大学生になってから、1週間で読んだ。
今では時間無いし、一月はかかるな。
司馬遼太郎賞に浅田次郎氏ら
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20061128-00000006-san-soci 第10回司馬遼太郎賞(司馬遼太郎記念財団主催)は27日、作家の浅田次郎さんの「お腹召しませ」(中央公論新社)と、
米カリフォルニア大学サンタバーバラ校歴史学部教授、長谷川毅(つよし)さんの「暗闘 スターリン、トルーマンと日本降伏」(同)に決まった。
賞金100万円。贈賞式は来年2月12日、「第11回菜の花忌」が開かれる大阪市中央区のNHK大阪ホールで行われる。
「お腹召しませ」は幕末の武士を描いた短編集。「暗闘」は太平洋戦争終結論を日米だけでなく、ソ連の視点を加えて検証したことが評価された。
都内のホテルで会見した浅田さんは「司馬さんは敬愛する大先輩。(小説家になって)初めてプレッシャーを感じている」と喜びを語った。
また、若者に奨励金30万円を授与する第10回司馬遼太郎フェローシップは、大阪外国語大学の赤川裕紀さん(21)と、
福岡大学の菅恵さん(22)に決まった。
昨日買った本、司馬遼太郎がいろんな人と対談してる本で、対談自体が1975年〜1980年くらいのものなんだけど。
司馬対李オン寧(チジミ思考の日本人の著者)の対談が載ってて、
82年の教科書問題(侵略を進出と書き換えたとかいう朝日のデマ)を、李がこれでもか、これでもか!と司馬にいうわけ。
司馬も昭和軍閥大嫌いな、右翼思想的なものが大嫌いな人だけど、この李のネチネチの日本批判には、緩やかに反論してるのね。
で、李の話を婉曲に否定したり、李の話を摩り替えたりしてるけど、いろんなところで教科書問題とかだしてくる。
李イワク、
日本は現在は成功してるけどそれは理念とかそういう理想的なものがないからで、 朝鮮民族はそういう融通をきかすところがない。
しかし、原則のない物質的な成功は長続きしないし、
東亜細亜の共同文化圏を育成するのに邪魔をした日本は、今後亜細亜では受け入れられない・・・・
侵略を進出、敗戦を終戦、値上げを値段が変わりましたと言い換える日本人は変だ。
流石に巻末の解説の人、侵略→進出が、単なる朝日の誤報であったことや、司馬が韓国の本国人をやや冷ややかに見てたことなどを解説にのっけてた。
比して、在日の金っておっさんと司馬の対談は、1980年ころだから、キミ悪いくらい在日は日本を持ち上げるの。
朝鮮はダメだ、朝鮮は反省しない!日本は凄い・・・・
それに対して司馬は”日本の悪い点””日本の駄目な点”をあげて、朝鮮の凄い点をあげる。
司馬の好きな対談ってのは、こういう対談であって、あたまから、日本がダメだ、明治の日本は侵略だ!とか言ってる李みたいなのは、
司馬は嫌いだったみたいね。
ま、李にはその当時の自国を見て、あまりに日本との差に嫌味のひとつも言わずにいれないという朝鮮人の性質が窺える。
今ならまた気色の違った対談になるかもしれないけど。
いみじくも、金と陳(作家)と司馬の対談の最後が、後進国ってのは先進国がなにかしてあげても感謝も何もしない。
ここでは、日本が明治期にアメリカから受けた恩、中国がアメリカから受けた恩について書いてるが、
それは朝鮮を含めて言ってることは明らかだったね。
太田が嫌いで本宮が好きなんて人らが司馬人気を根っこで支えてるのだね
司馬は右左関係なく支持されてると思うが。
だから利用されやすいとも言えるけど
司馬本人は、右左ということが一番嫌いだったのに
世に棲む日日→峠
の順で読んでるんだけど、河井継乃助が吉田としまろ
と出会って富士山を見て泣きながら
「今度刑に処される師匠が護送中にここで詩を詠んだのです」
みたいなこと言ってるシーンが最高に感動した
殉死読んだ
司馬が乃木大好きだってことがよくわかったwwww
水師営でステッセルを気遣って記者団に接する乃木は確かに素敵だった
坂の上の雲でもステッセルの助命を画策する描写があって、これが乃木の魅力なんだな
こういう人は俺も大好きだ
作中しきりに陽明学という言葉が出てきたんだが、この学派の人について書いた司馬小説ってある?
西郷も陽明学の人って書いてあったけど、
翔ぶが如くでは西郷の人物像をつかみきれてないみたいだからそれ以外で教えてほしい
>>89 詳しく書いたのはないと思うけど
あえて言えば「峠」かな。
「峠」の河井継之助
92 :
89:2006/11/29(水) 22:40:17
>>90-91 うはwwwお前等レス早過ぎwwwww
今すぐ峠買ってくる
ありがとう
今すぐって
どこか開いてる?
>>89 今週号の週刊朝日の峠の特集のなかで
陽明学について触れられてるから
あわせて立ち読みするといいかも
陽明学と言えば安岡正篤、安岡正篤と言えば細木数子
97 :
無名草子さん:2006/11/30(木) 18:54:48
西郷は2度島流しされたが、
2度とも島の有力者から子供の教育を頼まれた。
それいずれのときも西郷が重視したのは「欲を捨てなさい」ということ。
難しい書物の講義はしなかった。
それと、彼は藤田東湖に心酔していたことを見ても、
陽明学よりも朱子学の影響が強いんじゃないかな。
知識としては知っていただろうが。
むしろ大久保の方が陽明の色が強い。
でも河井継之助ほど濃厚ではないだろう。
補足。
陽明の徒なら、教育に”行動”を重視すると思う。
主観的な心即理という考え方だからね。
彼の教える「欲を捨てろ」というのは、
主観よりも客観を養うもの。
西郷さんは私欲を抑えることを身につけていけば
難しい勉強をしなくても自然に仁やら義やら孝などが
育まれると考えたらしい。
儒教にある人間の気質に関わる部分を自然に修得させようとしたんだろう。
昔の教育というのは、まさに生き方そのものを教えてるよな。
100ゲット。これこそ俺の生き様。
私心を捨てる、私欲を捨てるって最近読んだ司馬遼でよくでてきたなぁ
黒田官兵衛の私心を除けば正しい判断が出てくる、とか
高田嘉兵衛の私欲のない商売…だとか。
街道をゆくにもあった。
共同体の夢を実現させるためには、
「推進者が名利に対して無私であればいいだけのことである。」
というか欲を棄て仕事に命を賭ける男を描くのは司馬さんのテーマのひとつでしょ
>>104 ソースも何も、司馬文学の主人公(特に長編)はほとんどそうでしょう。竜馬、秋山兄弟、歳三、道三などは国家や名誉や美学の為に生き、死にます。山縣のように私腹を肥やす人間は、司馬さんに好かれることは無いのです。
このテーマは草原の記などにも度々出てきますよ。
107 :
OPS:2006/12/01(金) 19:51:33
>>77 一ヶ月ぐらいです。
みなさんに質問です坂の上の雲はどれくらいで読み終わるものなんですか?
人には人のペースがある
109 :
無名草子さん:2006/12/01(金) 23:17:00
>>84 金達寿は朝鮮総連に籍を置いてた左翼だけど、その人となりや作品には見るべきものがあるね
再評価されてもいいな
「わがアリランの歌」って自伝的な本があるんだけどこれは面白い
日本人からの差別や友情・恋愛とかがあって戦前の日本人と朝鮮人の重層的な関係がよくわかる
>>107 普通の人なら一ヶ月くらいじゃないかな?
無職、勉強してない学生なら一週間もあれば楽に読めると思う。
>>106 司馬と隆慶が近いわけだ。禁欲的なんだな。
オレも読み返すのはこの二人だけだ。「死ぬことと見つけたり」は最高。
112 :
無名草子さん:2006/12/02(土) 12:02:23
欲の塊のような秀吉が好きで、くにを思った家康が嫌いな司馬なのに?
>>112 その偏った物の見方。
私欲を捨てればもっと色々なことが見えてくるぞw
んだんだw
お前等もう話すのやめろ
見苦しい
>>61 柴田練三郎は好きだけど、ありゃ時代小説だな
街道で、国東半島を旅してる。
しかし司馬さんは植物の名前に詳しいな。
日本は世界一の戦車を生み出した
この戦車の開発が、後のディーゼルトラックの栄光を支えたといっていい
しかし、唯一の欠点は戦闘に弱いということであった
>>121 そういえばそうだねー。街道を行くで須田画伯のすごさがわかるのは
司馬さんがすごいからなんだよね。
>>122 またも負けたか八連隊w
124 :
無名草子さん:2006/12/04(月) 12:30:35
>>61 松本清張の歴史物はけっこう面白かった。
戦国武将の一生を短編に収めているものがあるけど、
紙数が少ないにも関わらず、それが事実の羅列気味になっていなくて、
人物像が深く掘り下げられている。
俺は、「奥羽の二人」講談社文庫を、買った。
(昔買ったので、今は絶版かどうか分からない)
二十一世紀に生きる君たちへを読んでみたけど、小学生だった頃の俺では理解できなかった気がする
もう小学生じゃないから断言はできないけどね
そんなことよりも俺は学生の時に坂の上の雲(一)のあとがきを読めてよかった
いろいろスレ見てて初めて読もうと思いました。
どの作品からがよいでしょうか?
そーいえばオセロの松嶋さんがファンだそうで意外でびくりしました。
国盗り物語
8巻が苦にならなければ、竜馬がゆく
自分が好きな歴史上の人物が描かれている作品。
信長なら国盗り物語(前半は斉藤道三だけど)
秀吉なら新史太閤記
新撰組なら燃えよ剣
129 :
61:2006/12/04(月) 16:49:38
皆さんありがとうございます。
色々読んでみます、特に一夢庵惹かれてます。
菜の花の沖読了
頭に思い浮かぶ感想を羅列…まとめられず。。
・若衆宿ってシステムを初めてしった。面白い
・一巻が最高に青春してる。今まで読んだ司馬本とはちょっと違った感じ
・世間って冷たいなー。俺も多少イジメにあったことあるから共感できた
・船乗りや海にあこがれた
・田沼意次=ワイロのイメージあったけど意外と違った
・松前藩とアイヌ…こんなことがあったとは。
・主人公や北風さんの倫理観に目からウロコ。「船頭は水主を養うために存在する」
「むさぼってはいけない。必要な分以外は社会に還元する」
企業は利益が第一だ、リストラ、サビ残、ホリエモン、、という現代風の考えやイメージがこびりついてたもので。
・ロシアの話も面白い
・6巻の愛国心の話に阿部首相を思い浮かべて苦笑
・6巻はネタバレを伏せて、、とにかくおもしろかった
・司馬さんの本の共通することだと思うけど、本物の男ってこうだよな!っていう
力強い見本をみせてもらったかんじ。
菜の花の沖を読むと、三島由紀夫の潮騒を思い出す
>>130 あれには江戸の経済というものが描かれてるよな。
そこのところを興味深く読んだな。
とにかく嘉兵衛さんがカコイイ。萌える。
日本人は人をイジめるってのと、弱者なら何をしてもいいと思ってると
書いてあったのは、菜の花の沖だっけか。
妙に印象に残ってる。
「菜の花の沖」
何度読んでも2巻の途中で挫折する。
俺には合わないのか?
「菜の花の沖」も蝦夷地における松前藩と蝦夷と赤蝦夷のお話ですか?
もしそうなら今読んでる船戸与一の「蝦夷地別件」読み終わったら次に
読んでみたい。
日本人てアイヌに対して酷いことしてきたんだなおもた。
人を人と思わない酷い時代だったんだなって。
>>136 船戸与一は読んだことないけど松前藩と蝦夷と赤蝦夷の話はかなり出てきたよ
ぜひぜひ読むのをおすすめします
船戸与一みたいなバカ小説をよく読みとおせるな〜。
139 :
無名草子さん:2006/12/05(火) 10:34:07
司馬の戦国物でよく出てくる「湯漬け」ってどんな食べ物ですか?
お茶漬け お茶→お湯 湯漬け
釜にこびりついた残飯をお湯でとかしたもの、って聞いたけど違う?
142 :
無名草子さん:2006/12/05(火) 11:57:22
『胡蝶の夢』と『菜の花の沖』
一般的にはどちらの方が評価高いですか??
どっちも食わず嫌いで避けてたんですが、ちょっと読んでみようかな
>>139 ググって出たり、辞典に載ってる模範的回答だと「干飯(飯を干して作る保存食)を湯で戻して食べる物」
ってなってるけど
>>140が言うように、普通に冷や飯に湯ぶっかけて食べるのも指してると思われ。
戦争の時じゃなくて日常でも食ってるし>小説でも
>>141 そりゃ昔お茶代わりに飲んでたやつ。司馬の小説でもどっかで出てたな。
>>135 どうしても気になるなら、乱暴だけど、飛ばして5,6巻を読んでしまう手はありそう。
国際情勢の幕末前史でもあるから、押さえておいて損はないと思う。
>>142 胡蝶の夢も面白かったけど、一般的には菜の花の沖の方がおすすめ。
主人公の性格も司馬の小説らしいし、成功物語でもあるし。
たぶん人気も菜の花の沖の方が上だと思います。
>>144 山岡荘八の「徳川家康」は、湯漬けと焼き味噌ばっか。
ほかのもの食ってるの見たことねー。
148 :
無名草子さん:2006/12/05(火) 13:08:47
>>147 あの倹約覇王なら実際にそれもありうるw
>>147 武田軍に追いかけられて脱糞した時「こりゃ焼き味噌だよ」って言い訳してたっけか
まあ味噌食える分まだマシかな、当時の食料事情だとw
150 :
無名草子さん:2006/12/05(火) 20:56:50
>>142 一応、菜の花の沖は司馬さん自ら代表作のひとつと言っています。
菜の花の沖は、面白いよ。北方四島が日本の固有の領土だということが、よくわかるしね。
俺的には、胡蝶の夢のほうが上。
花神の後に読むと最高。
菜の花の沖も傑作だけど、面白くなるまでがちょっと辛い。
それと、戦乱も革命もない時代である江戸後期の舟乗りが主人公というところが
戦国モノや幕末モノに対して少し物足りなく感じた。
昔の医術って、いい加減だったんだよなあ。
国盗り物語って、斉藤道三のことをまったく知らないし興味も無くて、当時の情勢も知らなくても楽しめる?
>>154 う〜ん、国盗り物語は面白いですけど、
そもそもあなたが戦国時代に興味がないんならどんな本も面白くないかも。
まずは戦国時代と武将の誰かに興味を持ってから、読む小説を決めたらどうかな。
>>154 あなたが男性なら、半勃起しつつ読めると思うよ。
157 :
無名草子さん:2006/12/05(火) 23:25:49
158 :
無名草子さん:2006/12/06(水) 00:48:08
そもそも道三なんて油売りから美濃の国主になった程度の認識で十分
あとは精々濃姫の親父だと知ってればそれでいい
ほら、俺が教えてやったから安心して読め
160 :
154:2006/12/06(水) 01:08:10
司馬初挑戦だが、読んでみることに決めた。
みなさんアドバイスありがとう。
そろそろ街道をゆくも行きつくした感があるので(もちろん国内だけだけど)
小説のほうにも戻ろうかと思っている。2回目読むのもおもしろそう。
実は菜の花の沖はまだ読んでない。街道読んでると江戸時代の生活や経済の
しくみがけっこう分かるので相性よさそう。
>>147 質素を自ら課し、
大身になっても一汁二菜に麦飯を喰いつづけてきた家康が、
長年家康の為に工作してきた茶屋の用意した
オリーブ油で揚げた鯛の天ぷらという贅沢の馳走を受け
彼にしては珍しい(という設定の)食道楽を楽しんだ直後に
死病を発するってのがよかったんだ。
長年の仕事に対するささやかなご褒美を受け死に向かうっていうのは
彼の忍従人生を象徴するようでね。
あとは砂糖とか最中とか牛酪とか出てきたかな?
ちょいと他の作家とゴッチャになって自信がない。
菜の花の沖は面白い。
けれどロシアの歴史語りに文庫にして1冊相当くらいも割くのは
やりすぎだと思う。
歴史好きの人は楽しいが、
普通の小説読みの人間が手に取ると苦痛を感じるんじゃないのかな。
だから評価を下げざるを得ない。
>>162 そういや家康って当時としては相当なデブで中年以降かなり太ったらしいから、
相当な美食もやらかしてると思うんだけど気のせいか
鯛の天ぷら食ってやせたよ
166 :
無名草子さん:2006/12/06(水) 04:27:39
覇王の家で、秀吉に拝謁すらしないとこから、いきなり最期の話になってビビッタ。
関ヶ原は名作が在るからいいけど、大坂の陣書いた作品はない? もちろん司馬遼で。
城塞
>>152 胡蝶の夢ってどんな時代でどんな物語ですか?
船戸氏の蝦夷地別件の次読むのは菜の花の沖に決めましたが。
村田蔵六先生最高だったんで花神の後に読むと最高って
のが気になりますた。
街道をゆく読んでると、全ての事物が愛おしく思えてくる。
胡蝶の夢の伊之助って今風にいうとアスペルガーとか何とかいうのかね
司馬さんが書いた時代には既にそういう病気についての研究はされてたのかな?
>>169 (´・ω・`)!d
そこのHPいいですね。
司馬さん偏食で美食には興味が無いみたいだけど、
松風ってお菓子は作中によく出てくるな。
記者時代の思いで深いお菓子だからだろうか。
あの偏食ってもしかして演技なのかな、、と勘繰るのは無粋だろうか
何故演技する必要が?
勘ぐる理由を述べないのが不粋
話してみなさい
177 :
173:2006/12/08(金) 01:41:59
食べ物のうまいまずいを語るのは卑しいと思ってるんだけど
それを人の前でいっちゃうとカドが立つというかかっこつけすぎというか、、
「これおいしい魚でしょ?」ってもしも人からいわれたとき
「僕は食物の上下を語る気になりません」って言うより
「魚食べれないからわからないです」っていうほうがまろやかというか。
だから偏食ということにしている。のかなぁなんて。妄想だよね
174だった。ごめん
記者時代からド偏食で通っててエピソードは多々あるようです
講演でゆく先々で
「この土地はとても好きな場所で・・・」
ってな落語家ばりのお世辞を言ってのける人が
「食の上下云々」など拘らないだろう
司馬さんの社交辞令は名人の域にいっていたぜ。
何かエッセイとか読んでると
あまり幸せそうな幼少時代って感じがしないんだよね。
それが偏食の原因なのかなと勝手に邪推してる。
あんまり家庭のことを語らない人だね
薬局の息子ということを知らない人も多いだろう
幸せな家庭でも偏食児はいる
つか司馬の場合鳥と甲殻類は確かアレルギーじゃなかったか
>>182 街道をゆくでは、一般人に対しても、どこの生まれで、
何屋の息子で、父親の先祖はどこそこで、などなど
好奇心旺盛なのにね。
司馬さんの先祖といえば、「先祖が英賀城に篭城して・・・」って話はよく見かける。
あと、おじいさんの事は結構書いてるね。
奈良の出身なんだっけ?
飛ぶ如くでの川路の冒頭のエピソードは、
司馬遼自身が新婚旅行の時に旅館で出された鯛を、
こっそり捨てた体験が元ネタになってるんだろうか。
梅田駅の紀伊国屋の司馬遼コーナー充実してるなw
須田画伯って独身だったの?
結婚してたよ。
え?
あんな人でも結婚できるのかあ。
>>192 あんたは結婚してるのかw
まあ画家として有名になってから結婚したみたいだけど。
相手も画家かなんかじゃなかったかな。
街道で沖縄に行ったときの野糞ネタで、須田画伯の奥さんの話がちょっと出てきたな。
>>183 北のまほろば(街道をゆく)で青森の蟹田で蟹食ってえらいことになった
エピソードが載ってたような気がする。
>>185 算額あげた人だっけ?>おじいさん
今、種子島を旅してる。
197 :
無名草子さん:2006/12/10(日) 00:30:18
ニートがゆくっていう童貞ニートの愛と青春の旅立ちの話ない?
小見出しにいつも「あっ」ってなる。
最初は何でこんな見出し付いてるのか分からないんだよな。
それで読み進んで忘れた頃にそれが出てくる。
>>199 「項羽と劉邦」の小見出しで「楚の武信君の死」とかあったよね。あれがすごいと思った。
武信君って誰?まだ出てきてない楚の王侯貴族?出てきてすぐ死ぬのか?とか思わせといて、アーッ!!
翔ぶが如くの「50万両(テール)」
最後にちょっと出てくるだけ。
ついに大河終わったか…次は坂雲かw
203 :
無名草子さん:2006/12/11(月) 03:37:03
胡蝶の夢、好きだ
実際、伊之助と関わったら嫌になるにきまってるが、
読んでると、良順より気になってしょうがない。
ググっても、あんまり細かいことわからないし。
日本の古本屋に伊之助の訳した「七新薬」があって驚いた。
205 :
名無し募集中。。。:2006/12/11(月) 15:53:26
対話選集全巻刊行し終わったね
今年は天皇の世紀とこのシリーズが個人的にいちばんの目玉商品だった
対話選集の内容って文庫とかに
入ってない話が中心なの?
全部収録済みの対談ばかりだよ。
未収録ものをやってくれればよかったのに。
関川の司馬論は好きだな。
谷沢永一のは読みにくい…。
210 :
無名草子さん:2006/12/12(火) 06:43:41
司馬の旅には、町長とかが相手するよな。
やはり偉大なんだろうな。
司馬が熊本寄った時の話はワロタ。
細川元首相のお父さんが熊本城を案内しましょうって言ってくれて、
城の入り口まで連れて行ったのはよいが、
細川のお父さんは、熊本城をまだ自分の家と思っているらしく、
そのまま入場料を払わずに、入ろうとした。
しかし、受付の若い女性が通さないので激怒したとか。
その後入り口でしばらく大モメ・・・
その騒動を傍目に、司馬さんが冷静に観察しているのがまた面白い
>>213 はっははは!それは面白いね。でも、いくらなんでもやりすぎかな。
細川のおじいさん、司馬さんに書いてもらおうと、わざと芝居がかっ
たようなことやったんじゃないかな?まぁ、でも料金払わされるの、
納得できん気持ちもわかるな。
前スレで花神すすめられて読んだんだけどイイねこれ。
龍馬とは正反対なタイプでストイックな技術者ってな感じ。
218 :
無名草子さん:2006/12/13(水) 08:57:53
前スレで花神すすめられてるのを見て
そんなに面白いのかと思い俺も読みました
確かに面白かった
つづけて吉村昭「ふぉん・しいふぉるとの娘」を読んだけど
えげつなすぎていまいちでした。司馬遼の偉大さがわかりました。
小説「花神」にはスルメみたいな味わいがあったよ。
終盤にある「中国では花咲爺のことを花神という。蔵六は花神のしごとを背負った」
のくだりには強烈に震えたよ。
>>219 これと坂の上の雲の由来はガチ。
司馬遼太郎はこういうセンスがカッコいい。
神秘的ですらある
司馬遼太郎の小説の好きなところは
過剰に美化されてる?と感じるほど魅力的な人間が登場するところ。
ある種のロマンがある、昔の日本人の中にはこんなに立派な人がいたのかという。
日常で、自分を含めつまらない人間ばかりなので、心が洗われるような感動がある。
だが、以前としてつまらない人間を辞められない
愚かといっていい
人物が魅力的に映るのは、司馬の目を通してるからだろうな。
街道をゆくでも、司馬がゆくところはどこも素晴らしい土地のように思えるし。
225 :
無名草子さん:2006/12/14(木) 11:35:24
司馬遼太郎はエロ小説家だ。描写がエロ過ぎて思わず勃起した。
イネが蔵六の耳を掃除したときはなんともいえないエロチズムをかんじた
バルチック艦隊の小型の僚艦の汽笛が、処女のあえぎ声のようなって描写があるけど
TVではカットかな
司馬が街道をゆくの最後に書くと決めていた
関八州を読みたかったなぁ。
佐野に行くんだろうね
あそこはいい街
その死は、秘された。
232 :
無名草子さん:2006/12/16(土) 15:21:36
司馬さんって子供居るって本当?
ウィキで書いてあったけど
>>232 本当。出版・メディア業界では絶対のタブーだから、
表には出てこない話だけどね。
何でタブーなんだろ?
別に悪いことでも恥ずべきことでもないのに。
前妻やその子をそっとしておいてあげたいんだろ。
司馬さんも受験に失敗したり
離婚したりしてると思うと
何だか親しみを感じるw
坂の上の雲執筆のときは、
神田神保町の古本屋から、
「日露戦争」と名の付く書物は全て消えていたという。
それは都市伝説
竜馬がゆくのときは、資料収集に1000万かけていたという。
収入はかなりありそうなんだけど
金持ちってイメージがぜんぜんないのはさすがだなぁとおもった
>>241 みどり夫人は
莫大な遺産でウマーなんだろうな
街道の旅は自費で行ってたの?
>>237 暗記だけの受験システムを批判したり
勉強は図書館ですれば十分と言ってた司馬さんが
奥さんに旧制高校への未練を死ぬまで愚痴ってたのは泣けるよな。
そりゃ朝日が出したに決まってる
>>246 ずーっとベスト10入りなのはさすがだ。
けど、赤川次郎が何年もナンバー1なのはなんだかなあ・・・
三毛猫ホームズに負けたか。
>>235 子供がいることをことさら紙面に出さないのは別に悪いことでも恥ずべきことでもないから。
>>249 でも殆どの物書きは家族構成が割れてるじゃん。
司馬遼太郎ほどの知名度なら逆に知られてない方が不自然に感じるなあ。
知られてないったってこのスレにいる連中ならみな知ってる話だろう
あと松本清張や赤川次郎の家族構成を知ってる人とかいるかい?
作家の家族なんて(しかも自分語りの好きな純文学系じゃなく大衆小説家)読者はたいして気にもしないよ。
前妻との子供は、司馬も前妻も引き取らず、司馬の祖父母に預けられちゃったらしいけど、
グレずに育ったのかなぁとか、そんなことは他人が嘴を挟むことではない。
L'Arc〜en〜Ciel vol.765
1 :ノロ [sage] :2006/12/16(土) 19:05:33 ID:0AQbhXVT0
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¶¶¶¶ ¶ ¶ 《 .ヽ 〉 ≡|¶ ¶ \________
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¶¶ ¶
>>253 学校の先生をしてるそうです。もうそろそろ定年かな。
司馬の前妻と子供に関しては今は無き「噂の真相」にくわしい。
要するに
薬局の経営者である父が薬剤師の嫁を望んだ。
しかし父と嫁の折り合いが悪くなった。
当時父の資力に頼ってた司馬は嫁を守る嫁を力はなかった。
嫁は司馬家を出て行き祖父母が子供を引き取った。
ということらしい。
誤爆だ
>>255 息子さん司馬作品読むのかな。
思いを聞きたいね。
つまり司馬父が、自分の希望で薬剤師を息子の嫁にさせておきながら
自分と折り合いが悪いので追い出したということか?
嫁は当時大学病院に勤めていて、そちらを優先していたのが父には強い不満だったらしい
父;早く辞めて手伝ってくれよん
嫁;別に大学病院辞めるなんて約束してませんが
父;うおおお、これじゃ薬剤師の嫁とった意味ねーじゃん
ちなみに嫁は司馬より年上
肝心の司馬が出てこないな。
嫁から見たら、頼りない旦那だよなぁ。
司馬遼にもこんなヘタレだった時期があったのかと。
んま昔の成田離婚じゃないが、速攻で離婚したって訳でもないし、
司馬も一人の男として色々悩みがあったという事でしょう。
前妻や子供には、司馬が稼いだお金いってるのかな。
>>260 意外と、胡蝶の夢の伊之助のモデルは自分だったりして…
>>265 前妻は生きてるのか知らんけど、
子供は実子だから、司馬の遺産の半分を相続してるだろ。
268 :
無名草子さん:2006/12/17(日) 22:05:09
記念館(元自宅)の隣に朝日新聞の支局が有るのは偶然かな?
司馬氏が家を建てる時に、あの土地を朝日が紹介したのか?
朝日が支局を設立する時に司馬氏が「隣に来ないか」と呼んだのか?
司馬さん何十年来あそこに住んでるみたいだから
朝日の方が後から意図的に作ったんじゃないかな
「街道を行く」も長かったからねえ
あの距離の近さは偶然とは思えない
司馬さんは産経の次に朝日と縁が深かったね
こつこつと街道を買っては読んでいるが、いまだに朝日の本を買うのは
抵抗がある・・・
街道、新潮から出して欲しかった。
>>270 朝日だからどうこうという見方は
司馬が嫌ってたはずだが
その気持ちわからんでもないw
書いてるのは司馬に違いないのだから
その辺は割りきれ
逆に街道だけにしか朝日に金払わなくて済むと割りきるんだ。
例えばなんらかの理由で新潮や文春が嫌いな香具師なんかがいたら悲惨だぞ
代表作のほとんどが読めなくなるばかりか他の作家の大部分の小説も(r
それよりはマシだと思っておけばよいよw
でも街道は43冊あるからなぁw
解同を逝く
街道の潟のみちとか北のまほろばとか読んでると、
稲作の歴史と土地問題と日本人の気質
この三点が痛々しいほどに絡み合ってるな。現代社会の構造が
悠久の歴史の中で培われてきたことが如実に分かる気がした。
土地問題に怒りを憶えていた司馬さんの気持ちというか、苛立ちの
根の深さがよく分かる気がした。
バカが背伸びした文章を書くとこうなります。
277 :
無名草子さん:2006/12/19(火) 22:47:35
>>270 古本屋を巡って集めれば?
俺は街道にかぎらず全文庫本の7割位は古本屋で購入した
278 :
無名草子さん:2006/12/20(水) 01:28:15
センブリ壺を、のう
279 :
無名草子さん:2006/12/20(水) 07:53:07
275
稲作の歴史と土地問題と日本人の気質
プラス須田画伯のことは重点的に描いているな。
280 :
無名草子さん:2006/12/20(水) 20:38:59
この人、朝鮮が絡むと訳判らん事言い出すよな。
いや日本人としては例外的に冷静なんじゃないの > 対朝鮮
282 :
無名草子さん:2006/12/20(水) 21:26:44
司馬は日本朝鮮同祖論者だと言ってるけど・・・戦前の
人にありがちな思考ではあるが。
朝鮮総連の大物、京都の在日パチンコ屋と一緒に
街道の取材に出かけてるよな(w
「日本の中の朝鮮文化」なんてパチンコ屋が出版してた雑誌
ではかなり痛い事も言ってたはず。
そう言えば、稲のDNA鑑定とか技術が進歩したおかげで稲作の
ルートが朝鮮だけでは無かったって事をあの世ではどう思ってる
だろう?
ヨーロッパってそんなに土地制度がしっかりしてるの?
土地制度っつーか所有に関する根本的な概念が違うっつーか
例えばイギリスだと全人口の数%くらいでほとんどの土地を所有してるとか
日本の基準で見るとかなりイビツ。
厳密には「保有」な
土地はすべて王室のものであります。で、その土地の保有権を王室が認めている、と。
自前の土地じゃなく借家率がムチャ高いから、皆庭と内装と家具に金かけんだよな>イギリスとか
「北のまほろば」というタイトルと、終わりの出稼ぎの詩はギャップがはげしくて
逆説的な説得力がある。
>>279 須田画伯いないと面白さ半減。
帝政ロシアのころは土地の上にいる人間まで所有物だったと何かに書いてあったな。
「潟のみち」の時はちょうど田中角栄の時代だったのかな?
シバリョー以外に街道沿い歩いてこんだけたくさん物書きしたやつって他にいる?
猿岩石
>>288 食堂で須田画伯と飯食べてたら、食堂のテレビでロッキード疑惑で田中逮捕のニュースが出たってやつだっけ
田中逮捕の時は三木内閣ん時だから、田中角栄の時代というか、田中の闇将軍時代スタートっつーか
「潟のみち」連載当時は1976年だから三木内閣だな。
同行者に「ひとびとの跫音」の主人公の一人のタカジさんがいる。
そりゃー土地問題との絡みが激しくなって当然という感じ。
土地が投機の対象になって、農業しているのがバカらしくなる。
しばりょー記念館には行った?何かこれはと言うものあるん?蔵書だらけ?
295 :
無名草子さん:2006/12/22(金) 22:42:36
坂の上の雲、4巻まで読んだんだけど、もしかして8巻まで
このまま日露戦争描写がずっと続くんですかね。
一応全巻まとめて購入したんですが、もう最終巻まで飛びたくなってきた。
日露戦争まではおもしろかったんだけど。
お、意外な評価
自分は日清戦争までは退屈だったけど日露戦争に入ってから俄然面白くなったよ
日露は面白かった。
ロジェ航海すら面白かった。
自分は295に近いなぁ。子規の話は面白かったけど、
日露戦争はまぁ惰性で読んだ感じ。
意外か?
俺も前半のが圧倒的によかった
子規が死ぬまでだな・・・
「七変人」なんてめちゃくちゃ面白いと思った。
一番興奮したのは児玉さんが旅順落とすくだり、一番退屈だったのはロジェの航海記ですた
今回の正月に読み直したいですね、まだ一回しか読んで無いので。
俺もシキが死ね迄がすき
正岡子規役を亀田興毅が演じるだなんて・・・
「街道をゆく」でも子規が好きだと言い切ってたもんなw
そういう気持ちが文章にもにじみ出ていて、いい感じだ。
>>301 あれはいいよな。>旅順落とすくだり
子規と真之のかきがらの下りは司馬遼太郎節全開で痺れた。
彼らと好古メインのとこはケレン味があって好きだ。
でも最高の盛り上がりを見せるのは、
日本海海戦だろ。
>>138 船戸与一の蝦夷地別件読み終えた。
おまいの言うとおりバカ小説だったよ。(´・ω・`)
蝦夷の蜂起から松前の鎮圧までは良く書けてたと思うんだが、それ以降
がバカ小説丸出しですた。
良く頑張ったのは上中下巻の下巻の途中までかな。
この人、結を書くのが下手糞とおもた。
途中まで上手かったのに残念ですた。
桔が”猛き箱舟”とおんなじで萎えた。
蝦夷が松前に鎮圧されたのは事実としても鎮圧後の描き方がSF過ぎて
ダメだった。
バカ小説と言われた時少しムッとしたけど今はおまいの言った通りだとおもた。
蝦夷つながりで”菜の花の沖”読み始めた。
関係無いけどキッキャの”11歳にもなって親の飯を喰うておられんわい”って
とこ今のニートやひきこもりと言われるヤシに読んでもらいたいともた。
308 :
無名草子さん:2006/12/23(土) 14:03:56
歴史小説に新分野 人気ふっとう「坂の上の雲」
司馬遼太郎氏の近作『坂の上の雲』が評判だ。
サンケイ新聞にこの八月まで四年余にわたり連載、
単行本としては文芸春秋から先月末、最終巻の第六巻が出たが、
一−五巻同様、これもたちまちベストセラーズの最上位に躍り出た。
文芸春秋の話では、各巻平均して三十万部出ているという。
総計百八十万部にもなるわけだ。
日露戦争に真正面から取組んだ規模の壮大さ、
原稿用紙で四千枚というボリュームもあいまって、
歴史小説の分野に久々の大型打者登場といえそうだ。
(朝日新聞 昭和47.10.18)
昭和47年
戦後の高度成長、後期
浅間山荘事件
角栄内閣、日中国交→カンカン・ランラン来日
沖縄復帰
長島・王人気(V9最終期)
輪島・貴ノ花台頭
札幌五輪 ジャンプメダル独占、ジャネット・リンw
ミュンヘン五輪 男子体操、男子バレーボール、テロ事件
ボーリングブーム(もう少し前か)
こんな時代でした
>>308 確か最初売り上げがいまいちだったのが
3巻あたりから急に売れ始めたらしいな>坂雲
坂の上の雲を書き始めたのは、司馬さんが45の時だよな
312 :
無名草子さん:2006/12/23(土) 20:39:38
前半は人間を描いた歴史小説、後半は戦争の様子を描いた歴史小説だな、
坂の上の雲は。
俺は前半が好きだな。
40代はこの作品のために使ってしまったと述懐している。
このスレの住人の中から2代目司馬遼太郎が出ることを期待したいな。
2代目には司馬さんが描かなかった第2次世界大戦・太平洋戦争を描いて
欲しい。
でもあの戦争は坂上のようにロマンにはならないな。
>>314 阿川弘之じゃダメなのか?
海軍専門だけど
司馬と一緒にノモンハン関係の調査をしていた半藤一利も
結構書いてるしね。
司馬が書いたらエロもあったのか?
五十六長官の濡れ場とか
そういや旅順開城までもう少しだな
坂上にはエロないぞ。
子規の妹のエロがあったとオモ
よく覚えてるな。
頬の産毛が日に当たって輝いているとか。
下宿先の娘を嫁にもらうとか。
うーんエロス
そうそう質問が。
大河ドラマの功名が辻で、一豊が姉川で溺れて行方不明になるシーンがあったのだが
原作史実とともにあったのかな?と・・。まぁ脚色か
あの大河ほとんど脚色だから
歴史のターニングポイントというか
あらゆる重要な場面に一豊が出現してるし。
昨日の続きで今日も生きてるという程度の生き方をこれからも
続けていったら、もうジリ貧もなにも、いつのまにか日本という国が
無くなってしまうかもわかりません。
「太郎の国の物語」のDVD欲しいなぁ
来月CSでドラマ菜の花の沖の放映があります
鶴田がキモイので見ません
というか今月もあったような。
大河ドラマも水戸黄門なみの虚構になってしまってますね。
国盗り物語のセリフとそっくりそのままなところがあった。
ドラマを史実ととらえて見ている人は余りいないだろう。
TVドラマと同じ感覚で見ているでしょ。
史実をよく知っている人だけが、大河ドラマを見て違和感持つだけで。
大河で架空の人物が主役だったことあったっけ
335 :
無名草子さん:2006/12/26(火) 19:19:26
>>322 なぜか司馬作品とそっくりなせりふが散見される逝け宮の小説とかもあるぜw
336 :
無名草子さん :2006/12/26(火) 20:22:20
>>334 「獅子の時代」
大河ドラマ史上唯一の
原作なし&オリジナル脚本
337 :
無名草子さん:2006/12/26(火) 22:01:30
司馬作品で信玄がメインの作品ありますか?
あと、「関ヶ原」の評価ってどんなかんじ?
初司馬ではまってんですけど。
>>337 信玄メインは主要作品ではないと思う
短編だと分からんが。
「関ヶ原」の世間評価は知らんが俺の中ではすこぶる高い
>>336 「唯一」じゃなくて「初」な。
あと架空人物が主人公の作品は、『獅子の時代』のほか、
『三姉妹』『山河燃ゆ』『いのち』。
『琉球の風』もそうだったっけ?
>>338 ありがと。「関ヶ原」、秀吉の死直前だけどほんと面白い。
しかし初歴史小説なんですけど、家康悪者扱い…?なの‥!?
司馬史観だけ?それとも歴史小説基本路線なの?質問ばっかで御免。
要するに関西人にとっては秀吉>>>>>>>>家康ってことでしょう
いろいろなことばが見つかるとは思うが煎じ詰めていけば最後それしかないような気がする
>>341 なるほど納得。なんとなくそんな感じはしたんだよね。さんくす!
俺には家康の悪さがかえって凄みを感じさせて、惹きつけられた。
「関ヶ原」と「城塞」を読んだ後に、
隆慶一郎の「影武者徳川家康」を読むと対比ぶりが面白い。
>>339 「琉球の風」は司馬氏の盟友、陳舜臣原作
ちなみにね
家康は新田次郎だったか松本清張だったか忘れたけどの家康評で、
「家康が嫌われてるのは成功して長生きしたから」ってのがあったなぁw
家康嫌いってのは結構普遍的なもんだと思うんだけどね。司馬のはともかくとして。
歴史人物についての好悪感は人それぞれだが、まず何の小説に出会ったか、というのも大きいと思われ。
以前にもこのスレで書いたが、俺は山岡家康ではまって、だいぶ経ってから司馬家康を読んで、
この作家なんでこんな家康嫌いなんだ?って思ったが、かみさんは司馬→山岡と読んで、
家康を無理やり美化しすぎだろこの作家、と思ったらすぃ
まあ、山岡家康は今にして思えば(r
山岡板
個々の人物造形は興味深いけれど
後半になると、家康が神君・生き仏の域にまで達してしまうからな・・・
>>337 楽しみで読んでるなら他人の評価を気にするな
司馬は家康嫌いじゃないぞ。ツンデレなだけだ。
と、前スレでやってたような
隆慶版だと家康の悪評は全部秀忠がやったことになってて笑った。
山岡のはわざとねじ曲げて書いてるとしか思えない部分もあったからなあ
あの人、先祖が徳川家に恩でもあったのかな?
>>352 山岡のは秀吉、信長でも同じようなノリ
ある意味非常に公平
山岡の信長読んだけど、優しすぎてワロタw
山岡版信長は一巻のが一番好きだなぁ
リアル友人にそっくりな奴がいて妙に親近感わいた
司馬は、土方や河井や村田や江藤のように能力がありながらも、非業に死んだ男達が大好きだから。
長生きしたうえ成功したまま死んだ家康は、個人的な部分で嫌いなんだと思う。
司馬に限らず日本人の判官贔屓がそう思わせている、とも言える。
判官びいきかねえ。家康は性格的にさっぱりしたところがないから嫌いなのかと
思ってた。
360 :
337:2006/12/28(木) 00:40:55
家康観について、色々レスありがとう。「関ヶ原」読み終わったら
他の作者の家康も読んでみるね。童貞ニート25歳の俺に生き甲斐を
与えてくれてありがとう、みんな、司馬先生。
司馬は江戸時代の評価が低かったからその分家康に辛い
でも晩年になるにつれ江戸期の評価が上がってきたようなキガス
菜の花の沖、を書いたもんな。
江戸期は文明は進歩しなかったけど、文化は発展した時期とでもいうか。
家康型のような努力忍耐策謀型みたいなのって日本人の典型だから嫌われんじゃないの
なんで日本人の典型だと嫌われるの?
信長 大久保
秀吉 伊藤
家康 山県
と、誰かが例えてたことあったな。
日本人の典型というか、成功する悪党の典型、だな
悪党という価値判断がすでに入っている時点でなんか違うが気がする
悪党とは、
司馬自身は、ボケる前の秀吉
そして家康なら仕えてもいいと書いてた気がする。
理由は信長みたいに理不尽に部下を殺さないからとか。
まあここら辺は素直に受け取れないかも知れんが。
ちなみに幕末だったら志士活動などせず農民がいいと書いてた。
江戸幕府という制度で日本人を矮小化した家康が嫌いだけど、二百年の平和を保った家康は好き
って感じかな?
秀吉や信長にファン?が多い理由は行動が日本人離れしてるからってのもデカイかと
あと家康=狸爺という昔からのイメージって司馬関係ないよね。
日本史が産んだ奇蹟
今菜の花の沖1巻最初の方読んでるんだけど。
かへえが駒吉に盗人の濡れ衣着せられて駒吉ひっ捕らえて誓書
書かせるくだりのとこらへんです。
夜這い−>出来ちゃった−>結婚ってのが一般的だった時代っていつま
でくらいなの?
今でも出来ちゃった婚てあるけど良いように言われないんだけど。
江戸時代の庶民の常識とか凄く新鮮に感じる。
それと若衆という集団。
日本人がどこから来たかっていう興味深いこと書かれてますね。
この制度ってミクロネシアとかポリネシアにもあって、中国・朝鮮に無い
ってのが興味深い。
天皇家は朝鮮とゆかりが深いらしいけど、庶民一般人は南方系の人が
多いのかな。
そう考えるとやっぱり天皇家って特別な存在にも思えるよ。
それにしてもかへえは頑張ってる。
今いじめという言葉を世間では良く使ってるけど、この本読みはじめて
思った。
迫害という言い方に変えた方がいいとおもた。
より痛烈に感じる。
この本まだ読み始めたばかりだけどかなりいいですね。
知らなかったこと色々教えてくれる。
やっぱり司馬さん凄い。
少年法の適用年齢決めるのに褌祝いの年齢を参考にすればいいのにと
おもた。
>>373 まあ庶民は地域によってはそうだったらしいね。
まあそんなのも余程の田舎以外は明治以降は廃れたんじゃないかな。
キリスト教の影響もあるかもね。
まあ政府が日本は野蛮国じゃないと、庶民に倫理を指導したろうし。
ちょっとした田舎行くと江戸時代がいまだに続いているようなところもあるけどね
>>373 高知のとある村では昭和初期まで夜這いできちゃった結婚があったとか
竜馬がゆくに書いてあったなぁ。カイツリさん?だっけ
378 :
無名草子さん:2006/12/29(金) 18:06:22
>>369 信長の様な成果主義のスパルタだとノルマがキツそうでついて行けない。
家康なら給料は安くとも家臣に辛くあたらない分、自分の様な怠け者でも
生きて行ける。
こんな感じじゃなかったっけ?
この例えでは秀吉に触れてなかったと思う。
秀吉なら能力に見あった給料をくれそうだ。
景気の良い時期にはボーナスもたっぷり弾んでくれるだろう。
会社の社員旅行や各種行事が充実していそう。
ただ身びいきとセクハラがひどいかもね。
不景気になったら、無理難題の残業を押しつけられたうえ残業代が出なさそう。
>>378 天下取る前の太閤さんなら仕えてもいい
みたいなこと書いてたと思うよ。
理由は部下に寛大だからみたいなこと書いてたと思う。
人間の功利性に寛容だったなんて書いてたね
あとむやみに人殺さなかったし
山岡家康といえば司馬作品と同じくNHK大河になってたなぁ。
オープニング音楽で「ピロピロピコピコ」って電子音が流れるんだけど、
あれNHKの番組で「家康の頭脳が明晰で電子計算機みたいだから」
ってのが理由だと知ってちょっとびっくりした。
信長=暗算 秀吉=算盤 家康=計算機みたいなイメージはちょっとあるけど。
家康は筆算ってイメージだなあ。ふた桁の足し算も紙に書いてる感じ。
俺のイメージでは
信長は人に計算させて、秀吉はちょと適当な暗算で、家康は電卓をいくつも持っている感じ
385 :
無名草子さん:2006/12/30(土) 14:44:50
後期信長は計算結果だけ指定して、計算方法は部下に任せてる感じだよね
特に末期の各地方司令官は自分の判断で相当頑張らなきゃいけない状態だった
初期は何から何まで自分でやってるイメージ
信長も疲れたんだな
一人で統治できる枠を超えたら部下に任せるしかないよなぁ
388 :
無名草子さん:2006/12/30(土) 18:21:26
>>387 任せるけど落ち度には厳しそうだから
よほどデキる奴でないと粛清されそう。
司馬はオランダ好きだね
司馬さんって、性欲あるのかな。
風塵抄を読むと、結構下世話な話というか表現が出てくる
全てを慈しむような描写が好きだ。
今、戦前の歴史家で徳富蘇峰という人の「西南の役」読んでるんだけど、
川路や大久保、海老原らの人物評やエピソードが「翔ぶが如く」とかなりカブってる。
資料で使ってたのかな。
司馬さんって、若いときから老成していたような印象がある。
徳富蘇峰は司馬のエッセイでちらほら出てきたし、読んでいるだろう。
蘇峰は戦前知識人の代表的人物だしね。確実に読んでるでしょ。
司馬さんは蘇峰の弟の蘆花のほうが好きらしいけど
正月は街道をゆくを読み返してみようかな
蘇峰の『近世日本国民史』は歴史研究では欠かせない本
国民的文化人の立場を利用して秘蔵の資料をばんばん集めて書いたから
歴史家はみんな陰で参考にしてる
司馬さんはあんなにたくさんの本を、いつ読んでたんだろう?
それこそ暇さえあればじゃね?
それにかなりの速読だったらしい。
学徒出陣する前に、近所の図書館の全ての本を読破したという逸話もある。
読書、執筆、旅行。
よくそんな時間が持てたもんだなあ。
フォトリーディングらしきものができたらしいが、
どれほどの読書スピードか一度生で見てみたかったなあ
やはり多筆な作家は読書量も半端じゃないね
あと、浅田次郎って作家は数日に1冊読める程度の人並レベルだそうで親近感が沸いたw
彼の場合、読書量に見あった作品量だけどね
403 :
無名草子さん:2007/01/01(月) 13:13:02
>>401 まあ、サラリーマン辞めてるからな
プロの作家を我々の常識でとらえるのは難しいだろう
速読もあるし
旅行も読書も「執筆のための作業」とは言えないまでも「執筆に必要なコト」では
あったと言える気もするけどね。アタマの中の世界を表現するいわゆる純文学作家と
いうのとも違って、資料をあたって取材してという新聞記者のキャリアがバックグラ
ウンドになってるヒトだし。
流れぶった切って。
今度明智光秀のドラマやるね。最近光秀の評価上がってるような気がする。
「国盗り」の要素が入った大河のおかげ?
戦国BASARAをやっている俺としてはどうしても変態臭さを拭えない
司馬作品の中で一番美麗な女性ってやっぱイネ殿だよね。
なんたってハーフだかんな。
2番目はおふさだとおもうがどうか?
吉川元春の妻
ツェベクマさん
美人過ぎて偉い事で肉親ですらハァハァするって極端な描写があんのは、
国盗りの濃姫と夏草の賦の菜々(漢字違うかも)を思い出す。
あと非常な美人でってガチで言われてたのはおりょうだっけ。
みどり夫人
料理が上手いってのろけを書いてたのは何を指していたのか>みどり夫人
コンチータ嬢
司馬さんのように、歴史とか芸術とか、
そういうものを味わえるようになりたい。
ウチがお豆腐ほどお金をこしらえてあげるぞな
このスレで今まで一番ハアハアした書き込みは
「女子高生が電車で国盗り物語1巻を読んでいた」というものでした。
3スレぐらい前だったかなあ。
私なら彼女の顔の変化をずっと観察して警察に突き出されたことでしょう。
女子高生といってもピンキリだからなぁ
最近の女子高生が国盗り程度で期待するような表情の変化を見せてくれるかどうか
いや、司馬を読む女子高生は、端正清楚眼鏡な黒髪に決まっておる。
あ、オセロ松嶋がいたか・・・
ちょっと前までは女は学生時代に新選組を通って燃えよ剣を通る、
というのがふつーだった訳ですが。と女の私がゆってみる。
沖田総司キャー、とかなる女性の文字バイブルは司馬なのか?
>>421 女性って新撰組が好きな人が多いけど(大河なんて腐女子だけが支持してた)
何が魅力なの?単に男の集団だから?
極度に美化してる人が多いんだよなぁ。
凄まじい集団、組織だと思うんだけど。
「燃えよ剣」の話題まではトモカク、「女性って新撰組が好きな人が多いけど」とゆーよーな
裏付けなしの断定、および「自分はそれが気にいらん」、「新撰組はキライ」ってなハナシは
どっかヨソのスレでやってくれ。
>>423 2chに新撰組(新選組)スレなんて山ほどあるんだからそっちでな。
女性による新選組萌えの歴史を作ったのは司馬でまず間違いないかと思われる。
何にどう萌えるかはこのスレの範疇外。
解説で「沖田総司の恋で全国の女性を萌え萌えに(r」って書いてたのどの作品だったっけ。
竜馬はどうなんだろ。
俺の女友達は、
「何だかもてすぎて、好きじゃない」
とか言ってたな。
つうことは、「新選組血風録」は女性読者率高いのか。
面白かったけど、そんな雰囲気の小説には感じなかったな。
全国の女性には村田蔵六に萌えて欲しいところだが。
前スレで「新史太閤記」を読んだ後、物足りない奴は「豊臣家の人々」を読め
と書いてあったので読んでみた。
しんみりした
以下は余談である。
↓
土佐郷士と上士の間はそう極端に険悪ではなく上士と郷士の縁組等普通にあった
翔ぶが如く 読了。
薩摩軍は常に弾薬が不足し、鎌や鍋を鋳潰して製造していた。
と繰り返し書いてあるのだが、火薬の補充はどうしてたんだろう?
官軍から奪った、以上の事は書いて無いのだが。
>>432 官軍から奪った火薬と私学校が備蓄してた火薬、それが全てでしょ。
そもそも西郷軍は兵站らしき物皆無。
全軍単位での弾薬補給は最初に配付された百数十発、これだけ。
銃も自前の持寄りで下級武士は値の安いゲベール銃(エンフィールやスナイドルと
違ってゲベールは当時国産で自給率100%近い)とか持ってきてんだけど、
ゲベールは銃によって口径違うから系統だった補給自体不可能。
最初の熊本城攻略戦の時、初日の時点で野営の準備も食事の準備もしてなかった。
DQN軍隊です。
つまり弾丸は自作したけど飛ばすための火薬を消費しつくした、
って事は無かったのかな?
>>434 発火薬なんて量的には知れてるし、小説でも描かれている通り、
双方アホみたいに撃ち合う組織的銃撃戦は田原坂くらいまだったから、
当初用意してた火薬は、おそらくそれくらいまでは持ったって事だと思う。
鹿児島の資料館に行った事あるんだけど、水筒サイズの腰につり下げる火薬入れが展示されてたと記憶。
ああいうのに入れて、補給あったらそれに追加して、または戦死者から奪って・・・ってやってたかと。
銃弾製造の方が追いつかずに火薬あっても結果的に使わないまま終わったか、
双方ともに不足して駄目駄目になったか、どっちかかなぁ・・・。
可愛岳突囲以降は第一第二旅団から奪った3万発分の弾薬火薬で城山まで持たせる事は人数的に十分可能だしねぇ。
司馬の読者にしては、粗雑な論証だねぇ。
薩軍側の統計記録って存在しないのか?
兵站持ってなけりゃ推計しかないか。
弾丸については結構描写されていたのに火薬についての描写がほとんど無かったのが一寸気になった。
素人考えでは火薬の方が製造や管理が難しんじゃないかと思ってて。
兵站記録が無かったんじゃないか、やはり。
きちんと記録があれば資料の鬼の司馬なら書くだろ。
440 :
OPS:2007/01/04(木) 20:13:55
ノモンハン事件は書いてほしかった。
昭和軍事物はやめといて無難だったと思われ
チハたんにヤスリかからない、チヌたんにかかるって、
一言書いた為に未だに物議醸すんだからw
あまりに身近な題材だと書けないだろう。>ノモンハン
司馬さんは史料読み込んで妄想膨らませて書くタイプだから。
日露でも色々批判されたみたいだから当事者が生存していたノモンハンあたりだとちょっと厳しいね
昭和物になるとそれこそ右左の人たちに好いように解釈されたり、
どっかの隣国まで内容に干渉してきそうだし
なまじ史料が充実してるぶん「史実と違う」とかいう文句も増えそうだし
あんま素直に楽しめない作品になりそうだ
検索してみたんですが
司馬作品で上杉謙信を扱った作品ってないみたいですか・・・?
長編はありませんね。
短編集まではわからないですが。
そういや司馬の小説で謙信あんまり出ないな。
息子と弟子は大活躍だが。
信玄も、信長からの贈り物を入れた箱が
七重の漆塗りだったことに感動するところくらいしか覚えてない。
なんか今日(5日)午前中のNHKのラジオで、
「千代なんて名前が当時あるわけないのに、まったく司馬遼太郎はいい加減なことしか書かない」
みたいなことを言った香具師が出てたらしいんだが、たれかこの番組聞いた?
千代紙って千代さんの名前由来だから、あったんじゃないの当時も
450 :
無名草子さん:2007/01/06(土) 10:17:02
それ以前に小説にいい加減もへったくれもない、ってw
まあそれなりにいい加減なことを書いてるのは否定できないけどなw
小説にイチャモンつける神経が笑えるw
400年以上も前にあったことが、ノンフィクション小説だとでも思っていたのかね〜?
453 :
448:2007/01/06(土) 11:40:03
母親が聞いてたんだが、二人で出演してて、もう一人に
「小説なんだからあたりまえ、。司馬遼太郎の面白いところは
史実と虚構の混ぜ具合の上手さ。あなたは歴史書でも読んでなさい」
みたいなこと言われてたらしいんだがねw
大河をちょこっと見て喋ってるかのような感じだったらしい。
年末に再放送した総集編でも見たのかね?
あ〜そういうオチでしたかw
やっぱり大河しか見てない人がそゆこと言うんだね〜
大河も原作いかしきれてないけどさw
つーか原作に忠実な司馬作品の映像化があったら見てみたいわw
花神はかなり原作イメージあったと思う。
司馬さんも中村梅之助(だったかな)を誉めていた。
司馬はリップサービスだからアテにならん。
あの森繁関ヶ原でも褒めてたぞ。
司馬は外向けには絶対悪口を言わない
対談のゲラでも、取りようによっては悪口と見られるところは
原形をとどめないくらい手を入れたとは、宮崎駿の弁
459 :
無名草子さん:2007/01/06(土) 16:28:26
ま、不必要な敵は作らないんだよ。
ゲラチェックしてたのか、そう言うところは流石だな司馬
ゲラがわからなくて調べたら下書きみたいなものか
敵を作らないように気を遣いまくるとこが誤解されることもあるな。
よく司馬を、朝鮮マンセーとか言う人がいるけど
よく読めば全然マンセーしてないんだけどね。
何かのエッセイで、日本と朝鮮が心底分かり合うには
数百年経っても無理みたいに書いてたような気がする。
朝鮮は日本人の原型部分が風景や人物に残ってるところが好きだったん
だよね。
反日国家として好きなんて全く言ってない。
でも反日的在日の友達は多かったけど。
松倉重政については、ボロクソだった記憶が。
在命の人の悪口は言わないってことでしょ
田中角栄とか、言っても問題なさそうなのはけなしていたが、
文学者とか俳優とかの悪口は言わないよね
>>462 それ、作品何かわかる?わかったらぜひ教えて欲しい。
467 :
462:2007/01/07(日) 01:43:00
>>466 図書館で借りて読んだからすぐには無理だけど
今度図書館行ったら探してみるわ、俺も確認したくなったし。
まあ一月くらいかかるかも知れんがw
功名が辻読了。半月くらいかけてゆっくり読もうと思っていたのに二日で…。
感想を箇条書きで。
・運、不運は紙一重であって不運なことでも思いようによっては運がよかったとも言える。
だったら運がよかったと明るく思い切ったほうがよいではないか、みたいな文になるほどな自分もそうしよう、と納得。
・秀吉の仮装大会には爆笑、それとやっぱり秀吉ってすごいなぁ、と。
・笑いあり、冒険ありの前半は楽しかった。このへん大河ドラマ見てないけど映像としてありありと想像できました。
ラストの種崎事件など一領具足とのいさかいは…、先に竜馬がゆくで郷士と上士の仲の悪さをしってはいましたが
こういうことだったのか、と悲しく納得。あとがきの直前の千代の悲しみがすごく伝わってきました。
「播磨灘物語」で黒田官兵衛が言ったことが思い浮かびました。
「知恵などとはたかがしれている。人の悲しみや喜びを受信できる素朴な感性さえあれば
それでいいのだ」(ちょっとあいまい)
功名が辻、総じて面白かったです。なんだか竜馬がゆくや関ヶ原を読み返したくなってきました。
469 :
OPS:2007/01/07(日) 11:15:53
戦国物は国盗り物語か関ヶ原。
升さん、人はみな死ぬのだ
一番ぐっときたせりふ
司馬が存命で有名人著名人の悪口っつーと野坂相手の時くらいかなぁ、思い付くのは。
「〜という表現を情けなくもしてくれていたが」云々と
あれは多分普通に腹立ったんだろーなw
後やっぱ若い頃のエッセイでは直接的な表現が多いよな。
「え?佐藤(首相)さんよ(笑)」とか。
473 :
445:2007/01/07(日) 20:17:33
>>446-447 うーん、やっぱりないですか・・・
司馬氏の謙信評というのを読んでみたかったんですが残念
有難うございました
>>473 読んだことないけど、国盗り物語なら多少は書いてあるかも
司馬に限らず意外に少ないんだよ、謙信主人公の小説って
そりゃ2、3は思いつくけどさ
謙信は、「飛び加藤」にちょこっと出てきたような記憶があるな。
謙信の小説はひとつしか思いつかん
武神の階か
司馬を見いだした海音寺潮五郎の「天と地と」か
大先輩に遠慮して書かなかったんんじゃないの
480 :
OPS:2007/01/08(月) 10:01:04
謙信は本当に司馬は書いてないな。
子供の景勝と直江山城は関ヶ原で大活躍なのに。
481 :
無名草子さん:2007/01/08(月) 11:56:12
無知ですまんけど、海音寺が司馬を見出だした逸話を詳しく知りたい
当時(昭和三十一年)、司馬が主宰する同人誌の会費を稼ぐ為、大衆文学の新人賞だった講談倶楽部賞に応募した。
そこで選考委員をつとめていたのが海音寺だった。他の委員が反対する中、海音寺ひとりだけが司馬の「ペルシャの幻術師」を強く推した。
というもの。海音寺は司馬のことを評して天才だとすらいったそうな。
>>482 dd
これまでに無い作風を認めるってのはやっぱり難しいんだな
吉川英治も司馬を高く評価してたよね
大袈裟な言い方だけど、英雄は英雄を知る、ってことか
信長・秀吉・家康は別格として、小説の主人公になった戦国大名って意外に少ないような。
信玄だって有名なのは新田次郎のものくらいじゃないか?北条氏康などは聞いたこともない。
謙信も信玄も著名ではあるけど、あくまで中世的な地方英雄であって、後期に書いた
北条早雲のように時代に画期をもたらした存在ではないから司馬の興味を惹かなかったんでは。
485 :
無名草子さん:2007/01/08(月) 15:37:19
氏康はPHPであったよ
PHPはおもしろさを置いておくとしても、ちょいマイナーな武将の小説が多くて重宝してる
古本屋で暇つぶしにNHKのシルクロード(司馬が書いてるやつ)買ったけど面白いね。
そういやシルクロード(番組)についてはどのエッセイだからベタ褒めしてたな>司馬
関係者だからってのもあったろーが当時は話題になったのかな>シルクロード
シルクロードは名作番組だよ
ぐぐったらブームになるほど話題になってたのね、知らんかったスマン
皮肉でもなんでもなく486みたいなのを見ると世代の差を感じる
490 :
無名草子さん:2007/01/09(火) 00:20:44
全巻通してみたいけどDVD高いんだよな・・・
それはともかく、シルクロードと言えば俺は個人的には井上靖のイメージ強いんだよな
このスレで初めてシルクロードという番組を知った俺20代
司馬遼太郎の本を全部よんだらどうしようと思っていた矢先だったので
みてみようと思った
ところで唐突だが、司馬遼太郎と小松左京(あるいはSF全般)とは、
なにか接点はあったんだろうか。
司馬が弔辞を書いた安部公房はSFと結構かかわりの深い作家だし、
日本SFで重要な位置を占める小松左京は、
司馬と同じ大阪出身、在住(かつ、大衆志向という点で同一)の作家だし、
なにか接点があってもよさそうなもんだけど、司馬側、小松側の文章にも、
互いに関する記述が見当たらない。
というか、司馬遼太郎はSFとか読んでたんだろうか?
確か星新一のエッセイの中に、大阪で小松と飲んでたら
「おい、今から司馬遼太郎の家に行こう」と突然言われ
その後、実際に司馬宅に行って飲んだ、みたいな話があったような…
で、その時司馬が星の著作に興味を示したから、後日送ると丁寧な礼状が返って来たそうだ。
まあ、俺も相当前に読んだから、イマイチ自信はないが…固有名詞間違えてるかも。
>>492 SFといえば、広瀬正の作品を直木賞選考委員会で推し、「ツィス」の解説を書いたりしている。
広瀬正は全面的に推してたね
直木賞の司馬さんの選評をまとめてある本ってある?
>>496 選評だけを1冊にまとめた本はないけど、「司馬遼太郎が考えたこと」に入っている。
そもそも選評って2ページぐらいの短いものだしね。
498 :
無名草子さん:2007/01/09(火) 11:52:11
宮城谷も司馬と飲んだ、というか談笑してるよね
亡くなる数か月前だったかな?
ロボット絡みでアシモフに言及してるエッセイか対談かなんかであったよーな記憶が・・・
まあ小説家=本キチガイだし、小松左京なんかは交流云々以前に著作が社会現象起こしたくらいだし、まあ読んでるっしょ
推理小説もそういや好きだったな。小説とは違うが刑事コロンボ大好きみたいだし。
500 :
OPS:2007/01/09(火) 15:06:31
司馬遼太郎以外の歴史小説は何がいいですか。
松本清張、吉川英治、池波正太郎、山岡荘八、新田次郎、陳舜臣等
シムノンのメグレ警視も好きだし、魔女の宅急便も見てる
All of you. You must have a lofty heart, like a sky that is always clear.
At the same time, you must tread the Earth with a firm and sturdy gait.
司馬遼太郎以外だと、中国の宮城谷昌光、西洋の塩野七生が自分的には良かった。
海音寺潮五郎も読みたいんだけど、なかなか読みたいのが入手できない。
池宮彰一郎は、結構司馬に近い感じがした
いやあれは盗s(ry
>>492 司馬の書斎の写真を見たことあるけど、
本棚にジャック・ヒギンズの「鷲は舞い降りた」とか洋物の冒険小説が
いくつかあって意外だった。
同時代の文学・小説にはあんまり関心なさそうだけど
どうだったんだろう。
509 :
OPS:2007/01/09(火) 22:16:44
>>508 司馬遼太郎記念館ですか?
みなさんありがとうございました。
ちなみに池波正太郎と新田次郎は現在読んでいます。
同時代の純文学では大江健三郎を読んでいたらしい
まさかノーベル文学賞取るとは思わなかっただろうけど
>>495 「司馬遼太郎が考えたこと」読んで、かなり印象に残ってる>広瀬支持
俺も広瀬正ってすごいと思ってたからうれしい。
しかしあれだけ司馬さんが推しても直木賞とれないなんて、他の選考委員は
SFに偏見があったんだろうな。
最近で言えばしばらく推理小説っぽいのは賞とれなかったような感じで。
街道をゆくの「北のまほろば」に少し書いてあるけど、
選考委員のなかで司馬が最若年で、すみっこに座ってたらしいからね。
松本清張も司馬の隣でおとなしくしてたらしいw
amazon見てたら、何冊か英訳本も出てるんだな
The Last Shogun
Drunk as a Lord: Samurai Stories
Kukai the Universal: Scenes from His Life
>>513 最後の将軍と酔って候か。
三番目がワカンネ。Kukaiは公界?
おそらく空海の風景だと
というか、なぜわからんのだw。
517 :
無名草子さん:2007/01/10(水) 14:43:33
ttp://www.sanspo.com/sokuho/0110sokuho032.html 「坂の上の雲ミュージアム」が松山に4月オープン
故司馬遼太郎さんの小説「坂の上の雲」にちなんだ町づくりを進める松山市は10日、
シンボルとして市中心部に建設中の「坂の上の雲ミュージアム」を4月28日にオープンすると発表した。
館長は、生前に司馬さんと交友があった大阪外国語大学理事松原正毅さん(64)が就任する。
ミュージアムは地上4階地下1階建て。建築家の安藤忠雄さんが設計した。
建設を含む総事業費は約30億円。市は年間15万人の来館者を見込んでいる。
開館初年は、小説の主人公の秋山好古・真之兄弟や正岡子規らに関する資料を主に展示する。
さて、何年持つものやら。
この手の施設は無駄に金かけなきゃ存続は簡単なんだが、これ(r
これって「戦争を美化する」とか言われて
建設反対されてたよな
恐らく、スペシャル大河になるから観光客見込んだんだろうねぇ。
戦争美化云々よりまずは経済効果なのかもしらん。
スペシャル大河云々は脚本家が自殺した後はまるで進展してないようだが…
便乗施設のほうが先にできちまったな
しかし坂の上の雲から戦争美化を意識できる人間は一体何なんだ?
司馬は乃木嫌いって言ってる奴もだがちゃんと読んでみろよと思う
ゆとり世代じゃあるまいし
ことあるごとに口を酸っぱくして昭和の軍の腐敗を書いてるしなぁ
司馬は昔から、右にも左にも都合よく使われる素材です
こういう事考えても昭和物書かなかったのはほんと賢明だったと思うよ
皮肉じゃなくて
526 :
OPS:2007/01/10(水) 19:18:37
とうとう完成したか。
527 :
無名草子さん:2007/01/10(水) 19:31:04
地上4階地下1階建てとか、やりすぎだろ。
司馬遼太郎記念館とかならそれぐらいの規模でもわかるが。
それも大阪とかにだけど。
また安藤忠雄が建てたのか
今日ブックオフで司馬・宮崎ハヤオ・堀田善衛の鼎談本を見つけた。
なんだこの意味不明な人選!w
>>529 時代の風音か。
いいから読んでみろ。今の世間に通用すると思わせられることが多かったよ。
あの時期にこの鼎談があったというのは驚き。
時代の風音は良かったな。
司馬が鼎談でも、どんどん余談に外れていくのがちょっと笑える。
532 :
OPS:2007/01/11(木) 18:43:52
司馬遼太郎記念館は去年行ったがかなり綺麗なところだった。
533 :
無名草子さん:2007/01/11(木) 19:44:37
本棚とか公開されてるんだっけ?
見てみたいな。
金さん陳さんと司馬さんの鼎談のときだったか、
司馬さんがあんまりモンゴルの余談に走るものだから、
すっかり司馬さんがモンゴル人代表のようになってるのがおかしかったな。
記念館はまだ行ったことないけど、エッセイ読むと自宅近辺って
あじけのない土地だって書いてたな。
記念館に行っても周りは普通の住宅地なんだろうな。
>>535 その住宅地の中に司馬が散歩の途中に
よく立ち寄ってたそば屋とか
須田画伯の絵画が飾られてる喫茶店とか
見どころ多数なので、時間があれば記念館の周辺を
散策してみるのもまた一興かと。
>>500 森鴎外、幸田露伴はネットでタダで読めるから1度くらいは
目を通して置いてもよい。
司馬が2、3ページで読むのをやめたという
大菩薩峠を読んだ人いる?
未完の小説なんか読んでもフラストレーションたまるだろ
>>505 海音寺の悪人列伝が去年の暮れから再販されだしたので
オススメ。
評伝集で「世で悪人扱いされている人物を再評価する」というのが主題。
少々強引さもあるのだが、その批評は痛快也。
一流の歴史小説を描く掘り下げ作業を見ているようで楽しい。
このあと武将列伝も再販されるんじゃないかな。
>>538 23ページというと口上と、
峠の説明をグダグダはじめたところだ。
あの大げさの口上に余程嫌気がさしたかな。
2ちゃんが無くなったら、誰と司馬遼を語ればいいんだ・・・・・
谷沢永一か井上ひさしと語ってください
546 :
462:2007/01/13(土) 23:37:53
覚えてる人いるかな?
図書館行ってやっと見つけたぜ。
文春の「以下、無用のことながら」に収録の「概念!この激烈な」だった。
久々に読んだけど、物凄く気を遣って書いてるなあと改めて感じた。
数ページの物凄く短い文章で、内容は日韓の概念的誤解について。
記憶違いだったのは「数百年でも無理」じゃなくて「百年以内ではとても」だったw
繰り返しになるけど、とにかく気を遣ってる、掲載誌「季刊三千里」なるほど。
司馬先生の小説で勝海舟がメインの作品って
ありますか?
ない
>>546 隣国と仲の良い国々って聞いたことないな。
だいたいどの国もいがみ合っている。日韓だけじゃないと思う。
ちょうど「愛蘭土紀行」を読んでいるからなおさら。
551 :
466:2007/01/14(日) 11:57:29
>>546 よく調べてくれた、サンクス。
さっそく読んでみるぜ!!
つか韓国と仲の良い国ってあんのかな?
将来の日本
植民地支配の時代の記憶もそのうち風化するだろ
し
ば
く
ぞ
な
も
し
図書館で坂の上の雲借りて読んだ。
5巻までは15版ぐらいだったんだけど
6巻だけは初版だった。
そしたら初版だとロシヤ(他のはロシアだった)、
「ら」が横向きになってたりで、なんか時代の流れを感じることができたよw
司馬遼太郎の本を読むのは初めてだったんだけど、
面白かったし、案外読みやすかった。
日本だけでなくロシアの立場までかいてあるところが良かった。
(バルチック艦隊の航海とか)
今度は竜馬が逝くとか読んでみることにするよ。
>>561 スマン、「ら」が横向きってどういうことだ?
563 :
561:2007/01/17(水) 19:55:46
564 :
OPS:2007/01/17(水) 19:59:33
まだ坂の上の雲読んでいます。
題材にした人物・時代を途方もなく注目させ、多くの人が
関心を持つようにしたその「力量」は、正直すごい、と思う。
しかし、明治は良くて昭和は糞だという史観だけは
いただけないな。日本の歴史を、新たな視点から書いて
きた人だけに、放棄したノモハンのことは書いて欲しかった。
自分が兵としてその戦争に参加し、そして作家司馬さんでなければ
書けないものを読みたかった。
戦前の昭和は糞なんだから、仕方ないじゃん
でも、その戦前の昭和だって明治につながっている
わけじゃない?
武田信玄を題材にした本ってこの人書いてたっけ?
幕末物や秀吉あたりはあるのわかるんだけど・・。
資源の大部分を米英圏に依存していながら米英と戦争するなんておかしいだろ・・・
常識的に考えて・・・
>>567 そんなこと言い出したら、どの時代も繋がってるのは当たり前。
軍部が暴走し始めたのは、明らかに昭和だしな。
いいかげんないものねだりはやめよう
存在しないものは存在しない
昔、大学の講義で先生が言ってたことなんだけど
19世紀のドイツ帝国(プロイセン)の国家体制は
ヴィルヘルム1世とビスマルクの都合のいいように作った体制だった。
いわばツーカーの仲の二人が、あうんの呼吸でやれる体制だった、と。
それが、ヴィルヘルム2世が即位し、ビスマルクが下野してからおかしくなった。
同じことが明治体制にも言えて、明治国家というのは幕府と命がけで戦った連中、
いわば同じ釜の飯を食った連中で作り上げた体制だから、彼らが引退したり死んだりして
いなくなって、その後輩たちが国家を運営するようになってから変なことになった。
大雑把な歴史認識かもしれないけど、「なるほどなぁ」と思ったよ。
つまり明治と昭和戦前ではそういう違いがあると。
なるほどね
>>561 な、ロジェ航海、面白いだろ?
このスレではイマイチ評判が悪いが、私は日本海海戦より、好きだなあ。
あまり脚色せず、ロジェ航海だけで淡々とした映画作って欲しいと思う。
575 :
無名草子さん:2007/01/18(木) 02:15:28
そりゃ悲劇の映画だな
航海は足引っ張られてばかり
死ぬ思いで日本海に着いてみれば片っ端から沈められる
しかもオチがわかっているだけに悲愴感漂いまくり
ツシマ〈上〉(下)バルチック艦隊遠征 (単行本)
アレクセイ・シルイッチ・ノビコフ プリボイ (著), 上脇 進 (翻訳)
これ読んだら
実際にロジェ航海に参加した作家が書いた古典的名著
>>563 うおっ、そのまんまの意味か
すげえ誤植だな
>>567 昭和のあの時期は今までの歴史と非連続な時期だった、って
この国のかたち1巻で言ってたな。詳しい内容は本でどぞ
坂の上の雲のキャストが決まったね。
放送は再来年からだって!
580 :
無名草子さん:2007/01/18(木) 20:05:01
「坂の上の雲」は、日露戦争で活躍した軍人の秋山兄弟と俳人の正岡子規という
四国・松山出身の3人を中心に、明治に生きた日本人の青春群像を描いた司馬遼太郎の代表作です。
NHKでは、この作品を大河ドラマを超える大型ドラマとして制作しますが、主な出演者が決まり、
18日東京・渋谷で記者会見が行われました。
主人公の1人で、連合艦隊の参謀として当時世界最強といわれたロシアのバルチック艦隊を破る
秋山真之に本木雅弘さん、その兄で後に陸軍大将となる好古に阿部寛さんが決まりました。
また、兄弟の友人で明治の俳壇をリードした正岡子規を香川照之さん、
子規を支える妹の律を菅野美穂さんが演じます。
本木さんは「指揮官はどうあるべきか、主人公が見せる決断力をしっかり演じたい」と抱負を語りました。
また、菅野さんは「原作を読んで物語に引き込まれました。
登場人物のエネルギーに負けないようにしっかり演じたいです」と話していました。
撮影はことしの秋からで、中国やロシアでの海外ロケや最新の特撮を駆使して
スケールの大きな番組を目指します。
「坂の上の雲」の放送は再来年の秋から始まり、全13回、3年にわたって放送される予定です。
NHK
http://www3.nhk.or.jp/news/2007/01/18/d20070118000144.html 再来年かよ
3年にわたって・・・
1話2時間程度、年に4回くらいかな。
当初の構想から大分スケールダウンしたな。
へー本当にやるのか
脚本家自殺してその後なんの音沙汰もなかったから自然消滅かと思ってた
六平太が子規か
585 :
無名草子さん:2007/01/18(木) 21:39:52
5年後俺生きてるかな?
とくに病気とかじゃないけど5年という歳月は不安になる
2ちゃんも残ってればいいんだが
人生何が起こるかわからないんだから
そんなこと考えたってキリないよ
588 :
無名草子さん:2007/01/19(金) 00:47:04
モックン真之&阿部寛好古&香川ノボさんはイメージあってる。
それにしても3年掛けて放送するなんて、まるで北の国からみたいだな。
見逃さないようにしなきゃな。
楽しみだ。
功名が辻みたく原作を
著しく逸脱することのないよう祈る!!
どうせまただれか死んで中止になるんだろう。
そういえば、というかあんまり関係ないけど、
坂の上の雲でも少し触れられてたように思うが、
秋山真之って、日本海海戦後、オカルトに走ったっていう話を聞いたんだが、
どれくらいののめり込みようだったんだろう?
むかーし、リア廚の頃、学研の「古神道の本」だかなんだかを読んでて、
”秋山真之”っていう名前を目にしたような記憶が薄らぼんやりとあるような気がするんだけど…
まあどうでもいいったあ、どうでもいい話なんだけど、
現代で云うオウムに入信した林郁夫とか、青山ナントカ弁護士とかと、なにか通じるものはあるんだろうか?
ねえか…
>>591 いや、別に秋山は社会に迷惑かけたわけじゃなく個人的な信仰でしょw
ロジェストウェンスキー役は誰がやるんだろ
ロシア人は稲川素子事務所の人たちかな。
結局やるわけか。まああんだけ派手にぶち上げた以上引っ込みつかないからな。
松山市あたりからの突き上げもすごいんだろうし。
やる以上は最後まで手を抜かず、緊張感を持って制作に当たって欲しい。
3年もの長丁場になるから、後々グダグダになって収拾つかなくなるんじゃないかと心配
してしまう。つうかどう考えても失敗する公算が強いと思うが。
それにしてもなぁ…。みどり夫人て、どういうつもりなんだろう? 故人の遺志をいわば
踏みにじって勝手に許可与えたようなものじゃないか。いかに著作権継承者とはいえ、
そんな自儘ってあってよいものなんだろうか。
>>591 真之は特定の宗教を信じたわけでは無く、個人的に研究していただけ。日蓮宗の研究会に入ったりもした。
>>595 お家の事情は知らないから勝手なこというけど、
そういう人を選んだのも司馬さんなんだよね。
脚本はNHKスタッフが書いたらしいけど、
作家が書くよりも原作に忠実になるだろうから
それはそれで良いかも
全編の8割が政戦略と謀略、当時の朝鮮半島と大陸の覇権問題、戦闘シーンで描かれる
いわば軍事小説というテーマ自体の映像化の難しさもさる事ながら、
やっぱ金と時間がかかりすぎる事考えたらチープな物になるのはわかりきってたからってのもあるかもな>司馬が映像化に反対
正直映画「二百三高地」レベルの戦闘シーンと手間を1戦闘あたりにかけてくれる程の
超大作じゃないと見る気にもなれん。
1〜3巻のノボさん&秋山兄弟のヒューマンドラマだけで収めて戦闘シーンはナレーションのみ、
ってのも容易に想像できる訳で。
まあ決まったもんは仕方ないし、頑張ってくださいとしかいいようがないわ。
司馬作品の映像化といえば、俺には「御法度」が思い浮かぶんだけど、
このスレでの評価はどうなんだろう。
俺は、さすが大島渚というか、松田龍平のキャスト以外は素晴らしい出来だったと思ってるんだが。
原作スレなんで、あまりにも原作からかけ離れてるものは大抵評判悪い
映像作品単体としての評価はまた別問題(そもそも別板の話題)だし、
あまり話題自体出てこないってのもあるけど
奥様が反対してもお亡くなりになったあと、結局映像化されてしまうでしょう。
それよりは奥様がいらっしゃるあいだに・・・と無理矢理好意的に考えてみる。
>>599 去年、功名を書いてた大石が言ってたが
受信料減収の余波で合戦シーンで本物の馬を
あまり使わせてもらえなかったらしい。
5頭ぐらいが本物の馬で
あとはCGでごまかしてたんだと。
関ヶ原でそんな状態だものw
戦争シーンは経費削減のためにドンドンパンパンで済ませます。
>>603 視聴率とは違う経済原理で動いているとはいえ、払ってる人にはまったく関係ない話だな。
お金がないならちゃんとスポンサー探せよ。資本主義社会なんだからさ。
606 :
無名草子さん:2007/01/21(日) 12:47:21
伊地知・・・中村紀洋
「街道を行く」9巻の高野みち〜信州佐久平みちに「聖」のことが延々と
書いてあるが、極めつけに268ページに、日本の中世の聖たちは
今日の大衆社会の新聞・ラジオ・娯楽小説・商品販売の広告・思想の宣布・
社会運動家のようであった、とある。
これ読んでまっさきに「2ちゃんじゃね?」と思ったよw
18世紀のマリーアントワネット時代のフランスにも、すでにデタラメ文書を
楽しむ風習があったっていうから、2ちゃんみたいな文化層はいつの時代にも
どこででも成立しうるんだろうな。
おんなじような解釈が「日本の美しい掲示板」ていう新書に書いてたような。
>>595 旦那が死んで今年で11年。
生きていれば84歳。奥さんも同じような年齢だろう。
遺産はたくさんあるとはいえ、頼りになる身内は、いない(か?)。
そんな人がだ、毎年毎年「是非坂の上の雲の映像化を…」と
いろんな奴らにとっかえひっかえしつこく来られてみ?
拷 問 だ よ
映像化をNHKに許可したのは、ええと、2003年だったか?
むしろ、よく7年も断れつづけたな、と個人的に思うよ。
記者時代は、司馬より文才があると言われた人だしな
自分なりの考えを持ってるんだろう
司馬さん死んでるし、奥さんが何しようといいんじゃないか
何してもいいとは思わないが、確かに奥さんだけ攻めるのは酷だね。
故人の言を無視しているのは一番にNHK側なんだから。
確かにみどり夫人だけが悪くねー。話持ってく方が悪い。
つかね、映像コンテンツ作りに定評があり予算もふんだんにあるクリエイター側が何度も懇望し、
さらに読者やファンも望んでいるのを、司馬がかたくなに拒否ってたってんなら、
彼の死後に映像化ってのも別にかまわないんだが、そーじゃないからね。
特に前者。絶対ありえへん。
きちんとやったら旧ソ連の映画「ヨーロッパの開放」より手間と時間と金かかるんだけど、無理だろ。
まあ、確かに一番アホなのは映像化が難しい司馬作品の中でも特に難しいものを
不遜にも大河ドラマ化しようなどと目論んだNHKなのは論を俟たないところではある。
決まってしまったものを今更あれこれ言挙げしてみても始まらないわけだし。
ただやる以上はホントに司馬の創作意図まで踏みにじるモノにだけはしないで欲しい。
つまりは、安易な「愛国心昂揚」「日本マンセー」作品にしてしまうことだ。
危惧するのは、どうしても日本側の描写に比重が偏ってしまうだろうということ。
小説ではロシア側の事情も丹念に描かれていて(その白眉はロジェストウェンスキー
航海)、ステッセル陣営やクロパトキン陣営の事情など、決して単に「日本が凄かった」
から勝てたわけじゃないことがわかったし、ロシア側へもそれなりに感情移入ができたと
いう点でバランスのとれた構成だったと思う。
果たしてドラマでロシア側の描写がどれだけできるのか? 日本側だけでなくロシア
側の事情にも相応の理解と感情移入ができるような構成が実現できれば、辛うじて
成功といえるんではないかと思う。どうせ視聴率がとれるわけではないだろうし、ある程度
ドラマツルギーが破綻してもいいからそこは徹底してこだわって欲しい。これは「反戦」だとか
そういうのとは全く別の次元の話。好意的に考えればそこはちゃんとカバーしますとNHK
が確約したからこそみどり夫人がOK出したのだと思いたい。
まあ評価を下すのは第一回を見てからでも遅くあるまい
戦争描写は全体像が分かる程度で大したことないと予想する。
ロシア側の事情などナレーションレベルかもね。
618 :
無名草子さん:2007/01/22(月) 14:47:15
正直日露戦争は適当に流してくれてかまわないから子規が死ぬまでを作り込んでほしいな
まあ一巻のあとがきを紹介してくれたら満足だが
どうせなら日露合作とか…無理かw
NHKが作るとその後の日本の独善化まで描いてしまいそうな悪寒
司馬さんは昭和初年まではそれほど批判してないんだけど
むしろ映像化するなら、生前にやった『昭和を語る』だったかや、『太郎の国の物語』のように、
司馬自身が語り部となって解説やイメージ映像を挿むってほうがよかったかも知れないw
それならすげぇ見たかった。無論叶わぬ夢ではあるが。普通に語り部としても一流だったから
なあ、司馬遼は。
そもそも近代以降の戦争を完全にTVドラマ化した例って、欧米でもほとんどないんでないか?
よくよく考えたら途方もないことやらかそうとしてんだな、NHKは。
623 :
618:2007/01/22(月) 15:54:09
>>620 それがいい気がしてきたww
司馬の描いた明治の明るさを表現できればなんでもいい
>>622 バンドオブブラザーズはすごいぞ。
戦闘の迫力はすごいし、金のかかり方も尋常じゃない。
一話一話がハリウッド大作並みの作り込みよう。
ただ日本のテレビじゃあのレベルは逆立ちしたって無理だろうな。
戦闘の迫力は正直どうでもいい
>>622 >そもそも近代以降の戦争を完全にTVドラマ化した例って、欧米でもほとんどないんでないか?
アメリカのTVシリーズなどにはいくつもあるでしょ。第二次世界大戦を描く「戦争の嵐」
(83)「戦争と追憶」(88)「バンド・オブ・ブラザーズ」(01)などが有名。
映画・TVでも戦記大作は定番。NHKの朝ドラ・大河・スペシャルも近代史ものは多いし、70〜80年代の民放でも
お金を掛けたドキュドラマが盛んだった頃はよくあったよ。
>>615 >>621 保守派が「坂の上の雲」を好むのは、日本が近代国家として確立するまでの話
だからだけど、ドラマ自体はNHK的な厭戦・反戦ムードの漂う作品になると思う。
海外にも輸出するから当然なんだけど、またネウヨが「反日」「自虐」とか言い出しそうで
なんだかな〜。反対に妙に登場人物たちを神格化して持ち上げたりとか。
司馬作品はなぜ左右双方に受けるのか、これは面白いテーマだよね。
>>624 どの程度お金を掛けるのかね? 現場を最低限のセット・ロケとエキストラで済ませて背景や
行間を出来の悪いCGと状況説明図で誤魔化せば、制作費なんかいくらでも抜ける。
オープンセットだの建て始めればキリがなくなるが。
個人的には映画「二百三高地」くらいのクオリティを望みたいところだが。
あれだって今見るとしょぼいとこあるけど、激戦だったことは分かる。
最悪なのは見た人が「戦争て意外にしょぼいね」と思うことではないだろうか。
馬は5頭しかつかえない。
秋山兄弟以外の人物エピソードははしょる。
真之と律の悲恋話が入る。
軍艦の甲板に飛び散る犠牲者の肉片は再現できないだろうなあ。こういう生々しさこそ戦争のリアリティーだと思う。
厭戦主義的な大河でも残酷なシーンは排除してるから無理でしょうね
太秦の時代劇でも斬ったって血出ないじゃん。
630が肉片になって飛び散れば解決。
そんな馬鹿なことがあるか
とは言わない
司馬遼太郎作品ヒロイン集とかガチャポンででないかな
誰かリストアップしてくれ
お竜(竜馬がいく) お万阿(国盗り物語) お稲(花神)
おふさ(菜の花の沖) 虞美人(項羽と劉邦) アビア(韃靼疾風録)
シークレット 呂稚(項羽と劉邦)
お田鶴
さな子
お夏
おまさとおうの
この時期に千代タソが出ていないとは、こはいかに。
ベッドシーンの有り無しを付記願います!
狆に似た好古の奥さんもほしい
644 :
無名草子さん:2007/01/24(水) 00:19:34
司馬作品に登場した女性を列挙するスレ
燃えよ剣のお雪
646 :
名無し募集中。。。 ◆sLWj8/CsMg :2007/01/24(水) 06:42:04
夏草の賦の菜々
シークレットはツェベクマさんだろ
いやみどりだな
とみせかけて前妻
秋山兄弟の奥さんがどういう人達だったかはちょっと知りたいね
ここらは原作になくても取材してドラマに加えてもいいな
千萱(*´д`*)ハァハァ
あの切なさがいいねぇ、決して実姉説など認めんぞ!
>>650 物語に出したら変に活躍してうざいんじゃね?
マスコミは脚色と誇張と嘘が得意だからどんなキャラになるかわかったもんじゃない
毎週の大河みたいに本編終了後の小咄で出すか、タイアップ的なドキュメント番組でも作ればいい
野郎ばっかりじゃなくて絶対無駄に女タレや女優、オリキャラは大量に登場すると思われ
「翔ぶが如く」なんてその為に第一部作ったんじゃねーのと思うくらいだw
でも、一番酷かったのは第二部の千絵w
再放送の録画、千絵のシーンは全部カットしますた。
主人公集でたらシークレットはのぼさん
脇役予想
広瀬武夫・・・福山雅治
アリアズナ・・・シャラポア
明石・・・爆笑問題田中
広瀬はもっとゴツイ男じゃないと、とマジレス
東郷、大山、児玉、乃木辺りの配役がカギだと思う。
とりあえず司馬作品に忠実な大河1本作ってくれんもんだろうか
忠実は無理だろー。昔やった空海の風景風のドキュメントが限界じゃね
2年前?にやったテレ東新春時代劇の「国盗り物語」はなかなか良かった。
北大路が道三、伊藤英明が信長、渡部篤郎光秀。結構ハマってた
原作に忠実にやろうとすっと、初期ならともかく中期以降、特に後期の作品は、
会話の合間合間に入る司馬の語りがキモみたいなもんだからなぁ。
司馬の語りの部分さっ引いてドラマだけやろうとしてもつまんなかろ。
正直司馬ってS・キング同様映像化むずい作家の筆頭に近いよーな気がすんですが。
でも、司馬の語りを多くドラマにナレーションとして取り入れながら作れば
いいものができそうな気がする。
後追いで総集編しか知らないが、「花神」はわりとそんな感じだったね。
大河功名みたく、登場人物に喋らせるのが一番最悪だよな
「花神」は比較的原作に忠実だったな
「花神」だけでなく「世に棲む日々」とかも繰り込んでたからエピソードには事欠かない感じだった
配役も概ね的確、主役の中村梅之助が見事に醜男を演じた
なにより音楽が素晴らしかった
音楽だけなら功名も素晴らしかったわけだがw
忠実に再現したら七割はナレーションになってしまうのではないか
残りの三割は余談だし
NHKはぜひ「坂の上の雲」を、原作を大胆に解釈し直しての
映像を提示して欲しい。原作に、忠実にやれば
つまらないものしか作れないと思う。(そもそも、
TVと映画でも大きく予算・制作期間・投下した資本の
回収方法がことなる)
だから、原作は、原作。映像はあうまでもTV映像の力を
生かし、新たな作品像を見せてくれることを希望する。
つうかこのスペシャル大河って、NHK(つまり日本側の)単独制作なんだろうか。国際共同制作とか
でもしない限り作れないと思うんだが。
大体ロシア側のキャスティングはどうするんだろ。最低でもニコライ2世にステッセル、
クロパトキン、ロジェストウェンスキー、こだわればマカロフやコンドラチェンコ、ポリトゥスキー
あたりまではスラブ系のちゃんとした俳優使わなきゃならんだろうし、戦闘シーンでも
相当数の(最低でも)白人系のエキストラがいるし。
日本側のキャスティング決まったのはいいけど、ロシア側にも「ちゃんとした」俳優使わないと、
ロシアが顔の見えないただの敵役という、最悪の事態になりそう。
つ稲川素子事務所
>>669 ご心配無用。
全ておさえた上での、番組制作発表。
原作と全然かけ離れて作られる原作のドラマ化に何の意味があるのでせうか
それこそ「日露戦争物語」みたいなタイトルにしてください
司馬作品自体が歴史を原作とした司馬解釈・司馬脚本なのに、それを独自解釈・
新解釈でってのはいただけないね。忠臣蔵みたいに長く繰り返し上演されてきた
演目なら、まず定型というのがあって、新解釈の「新」の部分が誰にでも分かる
だろうから、新解釈で、っていうのはあり得るけど。
いきなり新解釈・独自解釈で映像化!なんてドン引きですよ。
坂の上の雲で卒論書いたよー
気がついたら司馬批判の論文になってたよー
大好きな作品を選んだはずなんだけどなあ
>>674 好きだから
駄目なところも
見えるもの
子規
>>674 アンタ、文学部の国文(日本文学)、歴史(幕末・明治維新専攻)
どっちの学科ですか?国文なら、批判の内容にはならないと思うが…。
歴史だと、卒論のテーマにはしないのでは
>>678 日文学科だが気がついたらそーなってのだ
結構好き勝手できるゼミだからねー
つか司馬の名前で数字出したいだけだろ?>犬HK
681 :
無名草子さん:2007/01/28(日) 17:53:55
坂の上の雲は今まで読んだ(他の作家含めて)本の中でも一際印象深い。
三回くらい読んだと思う。
機会があればもう一度読みたい。
できれば映像化してほしくないというか。。
ただいま菜の花の沖のんびり読書中。
映像化が嫌なら見なければいい。
本を読まない人も多いしさ。
昔の日本は大国ロシアに勝てるくらい強かったんだと
国民に知らしめるには、映像化しかないよ。
坂の上の雲を読んで「昔の日本は大国ロシアに勝てるくらい強かったんだ」と思える
>>682は真性
684 :
無名草子さん:2007/01/28(日) 19:39:48
>>681 新巻鮭発明したの松右衛門旦那とか”まとも”という言葉の発祥とか色々
教えてくれてて面白いですね。
僕も今ユクーリと読んでまつ。
菜の花は日本版大航海時代って感じでいいな
司馬遼は月姫のパクリ
688 :
無名草子さん:2007/01/29(月) 01:22:41
>>682 残念だけど、司馬は亡くなる前に「『坂の上の雲』は絶対に映像化しないでくれ、これは遺言だよ」と、みどり夫人に語ったらしい。
夫人が言うには、ミリタリズム的に表現されるのを危惧してたんじゃないかとか。
だから、日露戦争を映像化するにしても『坂の上の雲』を原作にするのは無理だろうね。
「無理だろうね」って…
NHKでドラマ化決定して配役も決まってるじゃないですか。
まあ、まともな評価を得る映像作品になるのは無理かもしれないが。
690 :
無名草子さん:2007/01/29(月) 01:28:55
>>689 うん、野沢尚の自殺で延び延びになった、とあるけど、
そもそもが前向きの話にはなれんだろ
691 :
無名草子さん:2007/01/29(月) 01:56:56
>>689 あらっ、そうなの!!
知らんかったよ。
いろいろ事情があったのかな。
調べてみる、ありがとう。
みんなのお勧め司馬遼太郎作品三つ教えてくんさい
これから読もうと思ってます
3つじゃあげきれないんだけど最近読んだものを。
菜の花の沖
関ヶ原
播磨灘物語
う〜ん、司馬作品はハズレがないので全部お勧めしたい
個人的に跳ぶが如くが唯一のハズレ
NHKに提案が。
「『坂の上の雲』が最終回を迎えて、感動に浸っている余韻もなく、
即効で「ノモンハン事件」をNHKスペシャルでやってほしい。
そこには、現実が・・・
みんな興ざめ。
40年弱で、こんなに実力差が・・・
司馬がノモンハン事件の事を書いた時に比べて資料の差もすさまじいからな
ノモンハンはボロ負け/ボロ負けじゃないむしろ勝利 の2派がうっさい事になりそーな
>>692 最大公約数的には、この辺りじゃないか
国盗り物語
竜馬がゆく
世に棲む日々 または 燃えよ剣
697 :
無名草子さん:2007/01/29(月) 08:07:54
698 :
無名草子さん:2007/01/29(月) 08:12:05
>>695 司馬が逝ったのは96年2月。ソビエト崩壊後の情報公開の流れ
の中で、司馬がその事を知らなかったとは思えないが、果たして
その琴について何を考え、或いは稿を改める必要を考えていたかどうか
699 :
無名草子さん:2007/01/29(月) 08:23:30
>>692 司馬さんの最高傑作を順番に読むのがお勧め。
1坂の上の雲
2竜馬が行く
3翔ぶが如く
の順番で嫁!
最初は竜馬だろうねえ
>>692 司馬初心者は699みたいな長編からは読まないほうが・・・、途中で投げ出す可能性がある
というわけで、最初はそこそこの長さの「燃えよ剣」か「峠」をお勧めしておく
703 :
無名草子さん:2007/01/29(月) 10:51:24
盛り込んである知識・情報は有用だけど登場人物の人間観は現代人のもので「借景小説」にすぎない
最高傑作と名高い坂の上の雲(全八冊)
それと双璧をなす竜馬がゆく(全八冊)
さらに俺のお気に入り、最近「今読みたい新潮文庫」の九位にランクされた国盗り物語(全四冊)
書店に行ってフィーリングで買ってもいい
俺は戦国物が読みたくて書店をうろついてるときに「関ケ原」を発見
それまで司馬遼太郎を知らなかった俺だが、すっかり魅了されてしまったよ
「人がなき笑うのはいつの時代も変わらない」
みたいな文章が入ってるのどの小説だったっけ
借景小説論を暗に批判してるような気がしたけど
>「人がなき笑うのはいつの時代も変わらない」
現代人の価値観も昔の人間の価値観も同じだと司馬は思っていたと。
>>698 司馬がノモンハンについて、ある程度の枚数使って具体的に文章書いたのって、
例のチハ/三式ヤスリのエッセイ以外にどれがあったっけ?
小説に無いのはわかるけど、街道含むエッセイや対談等は情けない事に
半分くらい未読だから他に知らないんだよねぇ・・・。
709 :
692:2007/01/29(月) 15:25:05
>>693>>696>>699>>701>>702>>704 ありがとうございました!
翔ぶが如くはハズレ?ということで、巻も多いので読むとしても一番後回しということで、
菜の花の沖
関ヶ原
播磨灘物語
国盗り物語
竜馬がゆく
世に棲む日々
燃えよ剣
俄
殉死
歳月
坂の上の雲
峠
みなさんが最高傑作と名前をあげている坂の上の雲から読みはじめようと思います。
いやでも、最高傑作から読んだら楽しみがなくなるでしょうか?
ともかく、ここにあげられた本をまず全部読みたいと思います。
ありがとうございました。
>>709 大概は面白いけど、初めて司馬作品読むなら巧妙が辻がオススメ
非常に読みやすくて面白い。長くもなく短くもない調度いい巻数だし
あと、時代順に読むってのも面白いと思うよ
そうすると坂の上はだいぶ後回しになるけど
まて、「花神」も入れてやってくれ
いい作品だアレは。
712 :
692:2007/01/29(月) 16:53:26
>>712 「空海の風景」と「ひとびとの跫音」も忘れてはいかんぞ。
しっかりそのリストに入れておいてくれ。
みんなも
>>692のリストに協力してやってくれよな!!
>>712 長編を読むのが辛いと感じたら、
「新選組血風録」「馬上少年過ぐ」「人斬り以蔵」等の短編集から始めてもいい
>>713 コラコラどさくさまぎれに何を勧めてやがる・・・
それもいい小説だけど司馬初心者には意味不明でキツいだろ?
このまま挙げ続けたら司馬作品全部出てきそうだなw
>>712 古代ものも忘れるな。短編集「果心居士の幻術」だ。
初めてなら「坂の上の雲」も後回しがいいと思うけどなあ
でもまあ、人それぞれだから、強く反対はしない
>>692 1.竜馬が行く−−−>超面白れぇー!竜馬カクッイイ!o(≧▽≦)o
↓
2.坂の上の雲−−−>超凄すぎる!震えが止まらん(((((;゚Д゚))))ガクガクブルブル
↓
信さん生まれた明治10年までってどうなってるんだろ?−−−>めっちゃ興味出てくる。
↓
3.翔ぶが如く−−−>なるほど!(≧∇≦)ノシ
↓
大村益次郎って良く出てくるな。何もんだよ?って物凄く興味に駆られる。
↓
4.花神−−−>(´∀`;)ウマー!
てのはどうよ?
お前ら司馬遼大好きだなw
長編は後回しにした方がいいとおもうけどなあ・・・
活字中毒や時間のある人なら苦にならないだろうけど、
長編小説は面白くても、必ずどこかで読むのが辛くなってくる時期がある
司馬ファンの熱い思いが伝わる。
アンチであるが、凄いものだと改めて知ったw
司馬遼太郎を知ってはや5年。
もう全部読みつくしそうでそのあとどうするか怖い
俺は3年で司馬小説と紀行もエッセイも対談集もあらかた読み尽くしたよ
去年からは2週目に入っていてるぜ
はじめて読むひとには「この国のかたち」などのエッセイから入るのもいいかも知れん。
>>713の挙げた「ひとびとの跫音」は、司馬さんの個人的な人間関係に興味がないと
面白くないよ。ただし内容的には「坂の上の雲」の裏話的な空気が伺える。しかしながら
同様の裏話的空気感を味わうなら「街道を行く」をお奨めする。
あわてて付け加えるが、司馬歴史小説の裏話という意味であって、もちろん
紀行エッセイとしての街道ファンは歴史小説ファンに負けないくらい、多い。
「街道を行く」は、まず司馬作品に慣れてからの方が良いのではないかと思ったり
初めての人にはまず読みやすさを重視して、長編は後回し、登場人物の予備知識がある
ってことで「新史太閤記」「関ヶ原」なんかどうかな
自分が最初に読んだ作品を勧めたら。
自分は「新史太閤記」
中学2年の時だったけど1週間で読んだ。
本ってこんなに早く読めるんだと思った。
俺が最初に読んだのは「坂の上の雲」
普段から本読む人になら薦めれるんだが…
ところで、さっき「菜の花の沖」の1.2巻を買ってきたんだが、
普通に表紙を向けてレジに出したら、レジのにいちゃんがサッと
裏返しにして、素早くカバーをつけ始めた。
ふつう、カバーを付けるかどうか聞いてくると思うんだけど、
何も云わずにカバーを付けて、”気を利かせておきましたから”みたいな顔で
渡された。
やっぱりなんかこう、「勘違い」されてたのかな…
考えすぎか…
そりゃ考えすぎw
うん、考えすぎw
店員のささやかな親切に感謝すべき
実はフラグ
「風塵抄」を初めて読んだけど、司馬がオウムに対して、あんなに
発言してたとは意外だった。
しかし、”オウムの器具ども”とか、言葉がえらく直接的、攻撃的で
ちょっと司馬らしくない気がした。
オウムに対しては相当頭にきてたみたいで
対談でも相手が驚くほどキレてたらしい、活字にする時はソフトにしたろうけど。
で、思い出したんだが、俺の記憶違いかも知れんが
麻原って司馬の愛読者だったって当時の報道で見たような…
生きてたら2chのことをなんて言うだろうね?
>>737 このスレにコテで現れて自作自演するに決まってる
常に司馬口調で語るコテとしてNG推奨になり、
文学板の至るところで兵頭氏ねを連呼するに違いない
マジレスすると子規のスレ立てまくる。
総レス数のうち9割が余談ばっかり
初めて読む人には「この国のかたち」をすすめる。いろいろなエピソードがちょこちょこ載ってて興味をそそると思う
なんでお前ら司馬が2chを嫌うって選択肢が出ないんだw?
ニートがゆく
司馬が死んだ時に2ちゃんがあったら
もの凄い祭りになってたろうな
軍板住人になっちまいそうな気がするな、司馬
司馬がブログをやってりゃ、大人気だろうな
編集者がやらないように邪魔しそうだけど
747 :
無名草子さん:2007/02/01(木) 00:32:40
「花神」、「峠」を読む前に「鬼謀の人」、「英雄児」を読むのがお勧め
長編読んでから短編読んでも面白さ半減するんじゃないかな?
てかすごい良スレ。一般書籍板って初めて来たけど
マターリで(・∀・)イイ!!
>>670 >>671 超亀レスだけど、その辺の見込みがちゃんと立った上でのことならいいんだけどね。
この際是非ともロシア側も魅力的に描いてほしいんだよな。
流れに多少乗ると、やっぱり自分が関心あったり、知ってる時代や人物の小説から
読んだほうが入りやすいんじゃないかな。特に戦国・幕末期はそこから派生的に他の
作品に進める。
>>705 それ「義経」の冒頭だね〜。「都には、貴族の栄華がある。この物語は、そういう遠い昔の
話だ。しかし人間が泣くこと笑うことは、いまも昔も変わらない。」みたいな感じ。「泣く」
の字が普通の変換では出てこない難字で、それがまたよかった。司馬遼の作品の中でも
最も好きなイントロの一つ。この一文だけで、遙か遠い昔に泣き笑いしていた人々の表情や
情景が、薄霞の中からほんのり見えてくるような気にさせられる。古代や中世は現在の
日本からするとまるで他の星や外国みたいなものだから、なおさらそう感じてしまう。
749 :
705:2007/02/01(木) 03:51:46
>>748 有難う。そうそう「義経」。
自分も「哭く」?という字が印象的だった。変換しようとしたけどでてこなかった。
司馬さんは時々訓読みに難しい字を当てるね。衒学趣味ではなく漢籍の知識が自然にほとばしるようだ。
ってか、「義経」が本棚から消えてるっ!全集の一冊だから軽くヤバイ。
泣くがいい声をあげて泣くがいい
その声は水晶となってやがて司馬遼のもとへ届くだろう
哭く 咲う(わらう) 古事記に出てきます
753 :
747:2007/02/01(木) 23:49:50
>>745 マジレスするとアンチ陸軍スレ立てまくる
>>752 概ね同意。だからこそ先に読むのが吉かと
ここんとこ幕末モノを続けて読んでるから、
久々に関が原でも読もうかな
三式ヤスリスレと乃木は無能かスレは多分華麗にスルー>司馬
”哭く”は北斗の拳のウィグル獄長の時にも出てくる。
鳴きまくって何故かボロ勝ちしまくる麻雀漫画のタイトル忘れてないか
あれはポンやチーするときの「哭く」だから、意味が違う
胡蝶の夢読了。面白かった。
以前読んだ時は途中で挫折してしまったけど、他の司馬作品をあらかた読んでから
改めて読むとスンナリ読めた。
「胡蝶の夢」って荘子の言う自他の境目がない境地ってことらしいけど
ポンペ良順らの「差別のない医療行為」ってのに兼愛の意味も込めてるのかな。
あと、伊之助の常人とは違う精神(乱暴な言い方をすれば精神病)
にもかけてるのだろうか。
759 :
無名草子さん:2007/02/02(金) 20:44:46
「胡蝶の夢」昔よんだなあ。
そういうや伊之助だっけ。語学の達人だけど変人。
良順はそんな伊之助に理解があったんだよね。
伊之助は「坂の上の雲」にもちらっと出てくるね、司馬凌海。
wikiみると長男の名前が司馬亨太郎w
関寛斎の資料館が北海道の陸別駅にある
江藤新平を扱った歳月ってどうですか?
飛ぶが如くは題材は最高でしたが、
小説的な面白さが皆無でへどもどしてしまいました
歳月も同じ時代を扱っていますが、
その辺どうでしょうか?
スポットライトを当てる人物が絞られているせいか、
小説としての体裁は整っている。
歳月はタイトルの付け方が上手くない気がする。別に「歳月」じゃなくてもいい気がする。小説自体は十分面白いけど。
764 :
無名草子さん:2007/02/04(日) 02:37:14
タイトルか
俺は司馬氏に限らず「関ヶ原」くらいわかりやすいのが好きだな
戦国四部作はどれもわかりやすくていい
でも「坂の上の雲」も好きだ
文庫の最終巻のあとがき集で由来を知って司馬氏は天才かと驚き感動したもんだ
電王おもしれーな ちったぁ上がるか
>>764 俺は「花神」の由来を作中で知ったとき体が震えたよー
親父の本棚の目立つ所に坂の上の雲が置いてあって
小さい頃、妙なタイトルだな〜って思ってたな
>>763 連載時は「英雄たちの神話」だったが、司馬らしくないしこれもパッしないなw
やっぱり「坂の上の雲」がいちばん素敵なタイトルだな。
これが「日露戦争」とかじゃなくてほんとうによかった。
嬉しくて嬉しくて言葉にできない。
司馬のタイトルセンスは正直、今ひとつ。
「翔ぶが如く」は文句なしに良いと思う、響きも素晴らしい。
「竜馬がゆく」これも文句なし、シンプルだが絶妙、他の題名は考えられない。
「坂の上の雲」これもいいけど、何となく地味、説明を聞くまではピンとこなかった。
俺は、司馬はタイトル付けるのは巧いと思う。
世に出るまでの雌伏の歳月、明治初年からの活躍は「歳月流るるが如し」
二重の意味を表した相応しいタイトルだと思うけど
「花神」「世に棲む日々」「夏草の賦」とか、いいセンスしてると思った
「おれは権現」とかな
「おお、大砲」もいいタイトルだよな。
内容もエロくて笑えて好きだ。
タイトルはかけて付けたのかなあ。
>>771 坂の上の雲や花神とかは、小説の主題や文体と密接に結び付いた、いいタイトルだと思うのよ。
歳月は別に江藤新平じゃなくてもよかったんじゃないかと。必然性を感じない。
まあとにかく、なんかしっくりこなかったんだ。俺個人の感覚的な問題。
「峠」なんかタイトルみただけじゃ何の話かわからんなw
峠も読んでいくうちに分かってくるんだよね
山を上って下って「峠」と書く、
何度も山越えをして波乱の人生を遂げた、河井にふさわしい漢字だろう
「酔って候」「王城の護衛者」のタイトルも好き。
幕末に主役になりえなかった人物の悲愴さが伝わる
峠といえば峠の群像っていう大河ドラマに所ジョージが出てたんだが、
所いわく「最初にタイトル聞いたときには峠にグンゾーさんて
人が住んでるのかと思った」と徹子の部屋で言ってたらしい。
780 :
無名草子さん:2007/02/05(月) 22:27:18
だからなんやねん
馬上少年過ぐは政宗の漢詩から取っただけだけど
好きだ
784 :
無名草子さん:2007/02/06(火) 02:24:38
>>782 そもそも政宗の詩が傑作だよな
少なくとも俺の主観では
坂の上の雲は、乃木批判に根拠ないからなぁ
NHKが製作した「その時歴史は動いた 203高地の悲劇」で
坂の上の雲完全否定しちゃったし。ドラマはどうなることやら。
原作物(歴史小説)を映像化する場合は普通に原作に添った映像化をすればいいだけ。
歴史資料じゃないんだから。例えば司馬の「国盗り物語」を映像化する場合、
長篠の鉄砲三段撃ちや、斎藤道三が1代で美濃を盗った事などが資料で否定されてるからつって、
原作を否定してそういう新史実を描く必要なんてどこにもない。
井上「風林火山」新田「武田信玄」だって騎馬軍団は存在しなかったつって、
みな騎馬降りて歩兵になった武田騎馬軍団を見せたってなんも面白くなかろw
「坂の上の雲」を映像化するんだから乃木と伊地知は愚将扱いで良いと思うけどね。
なんで歴史小説にまで歴史修正せんといかんの。
と言いたい所だが「坂の上の雲」は線引きが難しい作品である事も事実ですな。
古代中世なら伝説に基づいたフィクションで済むけど、近現代はなぁ。難しいよ
「大坂侍」読了したんだけど、司馬の短編にでてくる女って
みんな物凄くエロチックだな。官能小説じゃないのにチンコたつよ。
>>787 本人も小説と言えるのか、事実に拘束されることが・・・とか書いてたしね
でも乃木と伊地知に対する評価を変える事は原作冒涜にもなる訳で
乃木の評価は未だ別れてるんだから原作通りでいいよ。
791 :
無名草子さん:2007/02/06(火) 17:45:31
しかし乃木は部下に全て任せられる将だし、同時に部下思いでもあり、詩を愛する心もある
もし司馬が伊地知参謀を優秀と評価していたら坂の上の雲の乃木は稀代の名将になっていたかもしれない
原作通りのタイトルで原作映像化しないならなんの原作映像化か
そのまんまで全く構わん
変えるなら二百三高地とか坂の上の雲の真実とか日露戦争物語とか
別タイトルで名前出さんでくれw
こーゆー難しさがあるから映像化しないでくれって遺言してたんだろうね
司馬さんにしてみれば、日露戦争を小説化すること自体が難事だったんじゃないか。小説化だけでも難しかったのにましてやドラマなんて、ということだろうな
文芸春秋の編集者だった和田宏の本を読むと、「坂の上の雲」は
坂の頂上を目指して登っていく時期を描き、その坂を転げ落ちていく
時期を描いた「ノモンハン」と対となって完結する物語だった。
「ノモンハン」が無くなったために、「坂の上の雲」にはやや不必要な
磁場が残った。それがこの作品の誤解の種になっており、司馬も
それをわかっていたから、映像化を許可しなかったのではないかと推測している。
演出は江川達也でどうよ?
件の兵頭某によれば司馬は乃木の関係者からの対談討論の申し込みをずっとシカトしてたそうだからな
無論司馬は小説家だし、その類いの申し出を絶対受けなければいけない理由も無い訳だが、
その辺りの事も理由の一つかも知れんね
つまり司馬サイドからすればただでさえ粘着してる香具師にもっとカサにかかられるし、
討論を申し込んでる側からすれば映像化によって「誤解」をさらに広げられる可能性がある訳だ
昨日,『翔ぶが如く』を読み終えました。
これまで,司馬作品は,『坂の上の雲』,『龍馬がゆく』を読みましたが,
『翔ぶが如く』にもっとも感動しました。
特に,西郷の人格の厚さを巧みに描写されていたように思います。
ところで,幕末期の西郷を扱った司馬作品はあるのでしょうか?
>>799 幕末を扱った小説には殆ど出てくるけど主役はない。
主役はないけど他の幕末ものなら出てる。竜馬がゆく、花神、歳月とか。
西郷もよくわかんない人だよな
>>801 歳月は未読なんでなんともいえんが、どっちもちょい役だな
「翔ぶが如く」は西郷に対する評価の低下っぷりが目に見えてわかるのがきつかった
評価しようがないんじゃないかな最後の方は
西郷が尊敬されてる理由がよくわからん
鹿児島県民なら分かるんだろうか
鹿児島では神、と鹿児島人から聞いた
理由はよくわからないらしい
さすが鹿児島
今でも議を言わないようだなw
西郷はいつも君たちの胸の中におるでごわす。
海外に紹介するときはフィクサーという言い方が適当かと。>西郷
陸軍大将つかまえてフィクサー呼ばわりはないだろ
幕末の西郷はフィクサー
フィクサーは竜馬のほうじゃないか?
フィクサーは大久保のほうじゃないか?
右翼の事務所には必ず西郷さんの似顔絵が飾ってある・・・
>>804 最後は若者衆に身を委ねたからね・・・
血の気に走る青年たちをいさめて相手にしないことも西郷にはたやすかった。
でも体をくれてやった、運命を供にした。
そこが西郷の西郷たるゆえんというか・・
乃木も東郷元帥の前では直立不動
西郷に関しては、小説以外の本ではけっこうホメてたような
西郷を褒めている,小説以外の本って?
どの本でしょう?
820 :
無名草子さん:2007/02/09(金) 18:56:14
>>819 自分で読んで調べたらいいと思いますよ
街道をゆく、司馬遼太郎が考えたこと、この国のかたち、といった小説以外の本はたくさんありますから
思いもよらない発見もあるかもしれません
龍馬「小さく叩けば・・・」
海舟「評さるるも人・・・」
ってエピソードはあちこちで見るよな
西郷を褒めていたというのは「明治という国家」あたりかな
>>820 街道をゆくで西郷を褒めてるところなんて見たこと無いけどなあ。
俺が読んでないところかな?海外編くらいしか残ってないけど。
まあ翔ぶが如くで西郷という存在を理解できなかったのは確か
司馬ですら無理なのに俺らじゃもっと無理w
>>825 2回くらい読んでるんだけど。3回目も読むのか?他の読みたいんだが。
なにこのアフォ。
2回読んでそれなら、何回読んでも無駄w
何で西郷は野村忍助を嫌ってたのかが良くわからんかった。
おまいらにこの身くれてやると言った感情からすると誰かを疎ましく思う
気持ちになんてならないと思うんだけどな。
まぁ西郷どんも人間だから感情が揺れることもあったと思うけど・・・。
西南戦争突入後の西郷どんの感情面についてあまり書かれてなかったとおも。
司馬さんの推測でもいいからもっと考察して欲しかったな。