1 :
無名草子さん:
きみたちが司馬君を好むというなら、それでいいではないか
見事な乙であります
城をとる話、2年ぶりくらいに司馬さんの未読小説として読んだ。
尻食らえ孫市みたいな爽快なかんじを予想してたが違ったな・・・
妙に魅力的な人物が、それゆえに周囲の人々を巻き込んで
無駄死にさせていくこの話が、石原裕次郎主演で映画に
なったのも不思議なことだ。ぜひ見てみたい。
坂の上の雲かってきますた。この人の本は初めてだな
高杉新作であります
私、桐野利秋の生まれ変わりの26歳女だけど何か質問ない?
サムイ
近所の本屋でよく「坂の上の雲」が数巻まとめてゴソッとなくなるけど、
やっぱりいまだに売れるんだね。
新装版ラッシュだかんね今。
しかしあの無駄な字のでかさとフォントは劣化だろクソボケと思ってたけど、
新装版読み返しててたまに古いの読むと字が物すごく細かく小さく感じる
人間慣れって怖いw
俺は文春の新装版はよいが、新潮と講談は気に入らん。
特に講談の新装版はどれもおもちゃみたいな印象。
うちの功名が辻は3、4巻だけが新装版で字がでかい。
比べるとやっぱり昔の方が読みやすいな
通勤電車で揺られながら読むには、新装版が良いのだよ。
今、街道と小説の新装版交互に読んでるが、街道が読みにくく感じる。
私服警官に連れて行かれる須田画伯萌え
夫人と渡部国対委員って似てる…
家にあった『翔ぶが如く』の装丁が気に入っている。
昭和51年のものである。
それはいい
って、おまいがつらつら書いてたんじゃないかヽ(`Д´)ノ
俺のは1989年になってる
平成元年かな?ちなみに105円で買いましたw
明日の産経に菜の花忌の記事出る
21 :
1:2006/03/08(水) 21:14:41
>>5 「歳月」で
司法卿は江藤ではどうか、と訊かれたときの井上馨の返答。
ちょっとマニアックだったかね?
そういうとこから、また新しい司馬作品を読むキッカケになるかもしれないので無問題。
俺とか
先月、播州の城跡をめぐりまくったんだが、
帰ってから播磨灘物語読み返すと、テンション上がりまくり。
24 :
無名草子さん:2006/03/10(金) 00:58:57
太平記ものをかいてほしかったな
>>24 太平記には批判的だったよ。道具立ては面白いけど、その本質は所詮土地をめぐる争いに過ぎない、
小説家が衰えると書きたがるテーマとか。吉川英治の太平記を意識した発言。
源平とか戦国時代もそうじゃないの?
天皇家が密接に絡んでくるから手出さなかっただけだと思う
だな。
天皇が俗世の支配権をめぐって争そう話なんて司馬さんは書かないよ。
親兄弟叔父甥敵味方に分れ東奔西走、戦ったかと思うとすぐに降参、武家方宮方行ったり来たり、面倒臭くて作家の才能磨耗させるよ。
戦国時代もそうじゃないの?
武家方宮方だけは違うか。
南北朝も別に複雑な時代って訳でもないんだけど。
乃木や日露を書き昭和軍部の事も書いた(エッセイだが)司馬が、
天皇関係くらいでひるむとも思えない。
多分純粋に題材として魅力を感じなかったんでしょうな。
戦国時代は国盗り合戦だからある意味単純。
太平記はやりづらいよ。ぐちゃぐちゃだしね。
足利尊氏はフラフラしてるしな。
山田風太郎が佐々木道誉視点で書いたのが一番わかりやすかったのは、
道誉がいつも幕府側で戦って立場がブレてなかったから。
司馬さんが既にいないという寂しさを、ここを覗くことで少し晴らしている俺がいる
35 :
司馬:2006/03/11(土) 10:21:47
余談だが、じつは筆者はここにいる。
38 :
司馬:2006/03/12(日) 10:17:22
>>35-36 じつは筆者はサインというものを書いたことがない。
しかし、手紙を書くことは私の数少ないたのしみのひとつではある。
このレスのように、文章であればひと様にさし上げる意味もあるだろう。
しかし、はたして筆者の名前をかいただけのものに、ひと様にさし上げるだけの意味があるかどうか。
余談だが、筆者の文字はじつにぐにゃぐにゃしている。
突然だが「空海の風景」ってどうよ?
素材としては興味あるところなんだが、評論口調過ぎてなかなか読み出せない。
あんまり面白くないというのがほぼ一般的な感想かと>空海
俺も面白くなかった
予備知識無しで読むと、まず面白くないと思う>空海の風景
別の本で、空海や密教や時代背景のことを知るようになってからなら相当面白いと思うけど。
空海の風景は、飛びぬけて面白いと思うよ。
まあ、一般受けはしないけどね。
思想世界をクールな目で遊ぶことのできる稀有な作品かと。
西郷はロリだったんだな
ロリコンじゃなくてロリなのか
46 :
無名草子さん:2006/03/13(月) 13:25:50
「空海の風景」だめだった。
他の作品は読めるんだけど、
これだけはうけつけなかった・・・
ロリ≒ロリコンだろ
揚げ足取りのつもりかなんかしらんが
空海、初めはツラかったけど、読み進めれば面白くなってくる。過度の期待は禁物。小説と思わないほうがいいかも。
司馬好きにはタマラナイけど、司馬嫌いが読んだら吐きそう。
司馬さんの密教好きを把握していれば十分に面白いと思う
空海は何者かを知るために書いた本
当人も娯楽性に乏しい事は認めてたと思うが、でも書きたかったテーマであることは事実
司馬って密教好きだったっけ
自分は根っからの顕教タイプだと言ってる。
ただ、五年に一度くらいの周期で密教的なものに惹かれるとか。
二十代の頃からその繰り返しらしい。
この国のかたちの「一風景」の項を読んでいたんだけど、
名主という文字が出るたびに、わずらわしいほどに、いちいち(庄屋)と当ててるのがおかしかった。
その数、実に12箇所。
こういうのは、一度当てれば以下は省けば良いと思うんだけど、
やはり視野の多くを西に向けてる人なのかなと、この執拗さを見て感じた。
『翔ぶが如く』読んでから
『坂の上の雲』読めばよかったナァ
魯直にして経綸の才乏しき西郷、板垣の徒
翔ぶがが如くでは大隈と伊藤の評価低いな。司馬の。
幕末〜戊辰戦争までを書いたお勧めの小説ってありますか?
司馬さん以外でもいいので教えてください
峠とか燃えよ剣とか
>>57 燃えよ剣は読んだ
峠買って見ます
他にもあればよろしくです
花神
>やはり視野の多くを西に向けてる人なのかなと
そりゃそうだ。
主人公はほとんど西日本人だし。
東日本人なんて「北斗の人」くらい。
短編だと馬上少年くらいかな?
関ヶ原以東でなら、周作、家康、継之助、良順、慶喜、義経、早雲、と結構いるじゃん。
関ヶ原から東西に分けるセンスが分からん
毎週、アサヒから出てる「街道〜」やっと今週で終わりなんだよな?
結局、惰性で全部買ったよ
関ヶ原が気に入らんのなら京都じゃね?
箱根はありえないだろw
普通 箱根じゃねぇ?
名古屋含めた東海を関東関西とは別文化圏と考えるかそうじゃないかの差じゃねーか
(関西)(名古屋)(関東)
か、
(関西)(関ヶ原)(関東)
か。
薩摩からみたら、どの国も東だよ。
しかし東京に首都機能が移ってから100年以上になるけど、
未だに地方名って京都視点なのな
普通、大井川で東西に分けるだろ?
名古屋を東日本圏とか言わないでね
私なんか自分で大阪近辺に住んでいまして、関西というのはどの範囲かというと、やっぱり関ヶ原ぐらいまでは自分のエリアの感じがするんですよ。
という、司馬御大のお言葉がある(「日本語と日本人」徳川宗賢との対談)。
素朴に聞くが、関西の東端が、西日本の東端とでも言いたいのかな?
74 :
72:2006/03/15(水) 12:12:18
>73
司馬の主観の話をしてるんだよ。東西の分かれ目のな。
もうちょっと司馬の本を読め。
関西と西日本は同義だって言いたいの?
素朴に聞くが、関西の東端が、西日本の東端とでも言いたいのかな?
司馬さんの本より、馬鹿の扱い方って本を探そう
>>62 義経・早雲はどうみても西日本人。
そういや歳三を忘れてたなあ
西 義経 空海の風景 戦雲の夢
尻啖え孫市 城をとる話 夏草の賦
播磨灘物語 北斗の人 大盗禅師
菜の花の沖
竜馬がゆく
俄 浪華遊侠伝
十一番目の志士
世に棲む日日
歳月
花神
殉死
坂の上の雲
翔ぶが如く
ひとびとの跫音
上方武士道
風の武士
風神の門
梟の城
真説宮本武蔵
箱根の坂
東 功名が辻
覇王の家
北斗の人
燃えよ剣
最後の将軍
峠
胡蝶の夢
王城の護衛者
? 妖怪 関ヶ原 城塞 国盗り物語 新史太閤記
「牛黄加持」は西か?
覇王の家は非常に微妙
覇王の家より、功名が辻のほうが微妙。
くだらねえなw
同意。くだらん。
たとえば愛媛(西)の宇和島伊達家は仙台(東)の伊達の分家。
他にも国替えで東やら西やら行き来してるだろ。
>60の言うような西日本人とか東日本人とかって観点自体が
「安っぽ(゚∀゚)」の一言に尽きるな。
86 :
無名草子さん:2006/03/16(木) 00:15:20
司馬さんって大学行くのに二浪してるの?
87 :
無名草子さん:2006/03/16(木) 00:51:30
街道を行くシリーズを買った人は文庫・単行本・全集・新装版のどれで購入しているんですか?
文庫
司馬さんの本、文庫しか持ってない
誰か司馬さんの坂の上の雲2巻読んだ人いますか?私は2巻まで呼んだのですが
正岡子規が亡くなったとAMAZONで知りました。読み落としてたのかな〜。
何ページかわかります・?
>87
文庫本で買ってる。ノシ
単行本は古本で1冊だけ持ってる。
文庫版出たら単行版は絶版にするんじゃないんだっけ?
91 :
無名草子さん:2006/03/16(木) 07:40:20
>>89 2巻ではまだ死んでないはず。
なにせ日露戦争だっけ?に従軍記者として乗り込もうとしてたからな。
>>89 正岡子規あぼんは文庫版だと3巻冒頭だね。
司馬先生の講演をまとめた本も非常におもしろいですね。
>>93 講演だから、同じ話題が何度も出てくるのが欠点だが。面白いことは面白い。
同じ話題が出るのは講演に限らないしw
司馬遼太郎全公演でしょ?
5冊いっきに全部読んだら、話のネタがよくかぶるので、段々うんざりしてきた記憶がある。
1冊づつゆっくり読めってことだ。
>>85 前半は同意。
ただ、後半は文化の違いは如実にあり、それが日本の魅力であるのは事実。
それを「安っぽ(゚∀゚)」の一言で片付けられる君はすごい。
地方色の文化の違いが急激な都市化によって崩壊したって書いてたのは
ほかならぬ司馬氏な訳だが
藩政復古キボンヌ
升さん、人は皆死ぬのだ
そんなことはないぞなもし
あしはくさい。
山本サン
>97
東西の文化的な違いは確かに有る。しかし文化は人と風土の両方が育むもの。
土地は動かないが人が動いて、風土も変わりまた人も変わるのだよ。
司馬さんの作品はいろんな「余談」に触れながら人と風土の両方を描いて
いるのだから、人だけに注目して東だ西だとか言ってても「安っぽ(゚∀゚)」
といわれても仕方ないニダ。
あっ
司馬遼太郎自体が西意識が強すぎて
家康をぼろくそに書くから(ry
家康は別に東って訳じゃないんだが
東西意識抜きにしても、司馬は家康嫌いでしょう。
秀吉が死ぬあたりまではわりと好意的に書くんだけど、
秀吉死後はさんざんな書き方ですな。
まあ別に公平に描く理由なんてないし。
110 :
無名草子さん:2006/03/18(土) 22:34:08
公正に書く必要はないが
あのあまりにも露骨な嫌い方で
家康がメインにでてくる話しだと
エンターテインメントですらなくなって
ただの関西人のひがみになってることが多くてつまらん
111 :
:2006/03/19(日) 02:08:26
関西人の僻みってなんだよw
ただ司馬が個人的に家康嫌ってるだけだろうが
関西人のひがみって言うなら東京人で家康マンセーの有名小説を書いた人を挙げて欲しいもんだ。
マンセー非マンセーに関わらず池宮彰一郎くらいしか思い浮かば(r
山岡荘八の存在はでかいんじゃないか?東京人ではなく越後人だが文化的には
近似してるし。今やATOKでも一発変換されないくらいマイナーな作家だが、
『徳川家康』発表時は一大家康ブームを起こした、らしい。司馬遼の描く家康像は
明らかに山岡版家康を意識してる。山岡版家康はほとんど聖人君子だからな。
信越はそりゃ地理的には東京に近いが文化的に近似してるというのはいかがなものか
全く話にならん
116 :
無名草子さん:2006/03/19(日) 15:57:55
さて次の話題は何かね
118 :
無名草子さん:2006/03/21(火) 07:51:08
やっぱり、今、話題の「坂の上の雲」でしょ。
119 :
無名草子さん:2006/03/21(火) 13:34:23
「燃えよ剣」で
歳三が自室にこもって俳句を詠んでたけど、
ああいうのって現存してるのかなぁ。
WBCで日本が優勝したな。
正岡子規も喜んでいるだろう・・・。
あしも試合に行きたいぞなもし
>>119 あのシーンはフィクションだと思われです
>>120 読売も野球関連でちっちゃく載せてた。
子規だったら純粋に喜んでそうだな。
子規といえばスーパー大河ドラマとやらの坂の上の雲はどうなってんだろ
まあちっとも期待してないけど
さて、大衆食堂で軽々に冷やし中華でも頼んでくるかな
「竜馬がゆく」の2巻を読み終わったわけだが、
吉田東洋暗殺の場面での安岡嘉助のふぐり問題はどうなるんだ?
本編よりもそっちが気になってしまう orz
俺も毎年春になると竜馬がゆくを読みたくなる
そして、桜を見ながら脱藩したい気分になる
130 :
無名草子さん:2006/03/24(金) 01:20:51
徳川家康は脱糞したな
「竜馬〜」じゃなくて「坂の上〜」だったら、「桜を見ながら
脱藩」じゃなくて「列車の座席で脱糞」だな。
133 :
無名草子さん:2006/03/24(金) 11:34:58
翔ぶが如くは大作だけどいまいちだね。竜馬に比べ大分劣る。
調べた結果を披瀝したく全て載せたいのは分かるけど、必要以上すぎる。
後半はおもしろいんだけどな>飛ぶが
135 :
無名草子さん:2006/03/24(金) 13:45:53
俺は逆。6巻の途中(西南の役)まではやや面白かったけど
それ以後の6巻後半と7巻はあまり楽しめなかった。
俺漏れも
西南戦争始まるまでが面白かった
翔ぶが如くかぁ・・
個人的な評価は
>>135氏や
>>136氏とはちと違って、
文庫版ベースで1〜4巻(江藤刑死、私学校成立まで)が面白くて、
5〜7巻前半(特に宮崎八郎中心の所)は何が書きたいのかって感じでダルくて、
7巻後半〜10巻(西郷大久保川路の死)までは司馬の軍記/軍事評論本領発揮って感じで面白かった。
俺は7巻以降のが好きですね。
西南戦争ってよく教科書に出るけれど、
何故起こったのか、どんな戦争だったのかよく知らないままだったので。
139 :
無名草子さん:2006/03/24(金) 21:12:41
ロジェストウェンスキー
俺は宮崎八郎のくだりが好きだよ。なんか民権っていうものに引かれた。
面白いのは、冒頭の川路うんこネタだろう?
日本の世界史における地位を、見事に表現したエピソードだった。
つーか、うんこにあそこまで頁を割いた作家が、かつていたか?
>>141 とりあえず、
全10巻という大長編の冒頭を脱糞シーンにした作家はそうはいまい。
しかも、ただの脱糞じゃないところが見事。
145 :
無名草子さん:2006/03/27(月) 12:34:56
翔ぶが如くの最終巻読もうとしてるけど気力がわかない。
ここまできて挫折はしたくないけど、どうも。
途中で国家の品格に変換したけどこっちはおもろかった。そして見た目が9割に寄り道・・・
なんとか3月中には7巻を読み切るようがんばります。
146 :
無名草子さん:2006/03/27(月) 21:21:44
八郎さんが戦死なされた。
あの詩が悲しくて
竜馬がゆくを読んでるけど、竜馬がモテモテでこれなんてエロゲ?
まあそれはいいとしてこの頃の女性はすばらしいな。男を立てる女性って今絶滅してるし。
それだけ竜馬に魅力があるってこと。凡人に女は寄ってこない。
149 :
無名草子さん:2006/03/29(水) 09:09:21
竜ゆくの誇張を差し引かんと。まあ実際にもモテてたらしいけど。
けど今はいい時代だね。昔は能力や門地がよくないと相手にされない場合も
今なら容姿さえよければ9割9分の女性までには相手にされる。むしろ弄べる。
一部の良家のお嬢さんでうまくいかないこともあるけど。
今酷い妄想レスを見た
この人、女にモテなかった男に好意的なような気がする
ひょっとしたら終生童貞だった松陰、子規、広瀬とか
童貞じゃないけどモテなかったゴッホなど
まあ、目標を持って一途に生きる男は金でもない限りモテないのだろうが
152 :
無名草子さん:2006/03/29(水) 18:07:26
ちゃんとした日本語を望みます。
以上余談である。
話を戻す。
司馬の哲学では、女は犯されるためにあるものではないか
>>154 綺麗ごとで包んでるけど、本質的にはいつの時代もそうでしょ
多かれ少なかれ女は娼婦だからな
今「関ヶ原」を読んでいるが
山内一豊が老人よばわりされてた。
そうだよ。
『翔ぶが如く』をやっと読了しました。
とても悲しげな雰囲気でした。
161 :
無名草子さん:2006/03/30(木) 08:30:04
>>160 おれは挫折しそう。あとちょっとなのに、つまらないのと
自分の悩み事が気にかかって本読む心境になれない。後者が全てかも。
162 :
無名草子さん:2006/03/30(木) 08:43:42
司馬神様は神の目線で、何事も断言して書くので、司馬神様の傍らには
いつもドラエモンがいたんだろうと俺は信じている。
163 :
無名草子さん:2006/03/30(木) 08:58:01
司馬神様、哀れに混乱し途方にくれる我々に、今の日本を救う指針をお示しください。
164 :
無名草子さん:2006/03/30(木) 09:37:06
司馬神様司馬神様、どうか僕にドラエモンをお与えください。
小説家は妄想の中で断言しないと小説家ではないよな
166 :
無名草子さん:2006/03/30(木) 12:58:18
まあ、歴史の教科書を書いてるわけじゃないからな
とはいえ、教科書以上に日本の歴史観を決めたのは司馬神だな。
>>161 頑張ってほしいものです。
今度は『世に棲む日々』
169 :
129:2006/03/30(木) 18:59:07
いいねえ
世に棲む日々も竜馬と同様春に読みたくなる
そして、同じように九州を歴訪したくなる
あれ読んで自分はどっちかっつーと
薩摩より長州の方が好きだと思ってしまった。
「幕末」を再読してたら、テロ行為を突き放して書いててまるで映画の「ミュンヘン」だった。
新選組ものばかり映像化されるけど、こっちのほうもドラマ化してほしい。
新選組だとすぐ友情だの言い出すんで、こっちの冷めた作風のほうがクールで今向けだろう。
誰もクールなんて求めちゃいない
大阪城=民主党
大野修理=前原
小幡勘兵衛=永田
2chでここまで来ると永田は自民のスパイなんじゃないか?
というレスを見て思いついた
単にいいかげんな間者の情報を真に受けて滅びた武将では
司馬ファンとか公言しつつ、いまごろ『世に棲む日々』を読んでる。
じつは『翔ぶが如く』も読んでない。
『竜馬がゆく』で土佐、『世に棲む日々』で長州に入れ込んだから、当然
次は薩摩なのだが・・・・。前二冊とくらべて『翔ぶが如く』はどうなん
だろうなあ。
記憶違いならゴメン、だが
『翔ぶが如く』
西郷が解らない、つかめないと言いながら書いていた小説
あまり出来はよくない・・・ ?
海音寺氏は、西郷を理解できていないと酷評した・らしい
>176
そだね。概ね不評の「翔ぶが如く」だけど、司馬さん自身も西郷が
つかめないまま、驚きの連続の中でいつの間にか終わってしまったと、
翔ぶが如くの「書き終えて」のところで述べているし、「街道をゆく」
3巻の肥薩のみちでも、「翔ぶが如く」を書いているが重荷だ、と
書いてある。そういう状況だったことを思い起こすと、「翔ぶが如く」
を苦労しながら読んでいる人は、司馬さんをきちんと受け止めていることに
なるんだろうな。もちろん漏れも苦労しながら読んだクチですよww。
海音寺潮五郎は薩摩の出身だから酷評するだろうな。なにかで、司馬さんが
鹿児島出身の人から「西郷を好きになってください」と言われたが
判らないものは判らないみたいなことを書いてたような気がする。何で
読んだかは忘れたが。
西郷崇拝の薩摩人は別として、
西郷はついに他県人には、輪郭のつかめぬ人物であることを
10巻を費やして証明した・・・は、司馬さんに好意的過ぎるか
俺も昔から西郷がイマイチ理解出来ないので司馬さんに共感したな。
「竜馬が行く」の頃は颯爽と描かれてたんだけどねぇ。
要は司馬さんは、西郷の征韓論への固執が分からないし嫌いなんでしょ。
西郷ってある種、宗教みたいな感じだもんな。
東郷嫌いの井上成美は「東郷さんは西郷隆盛みたいな人で知将でも名将でもなく無神経でボーッとした所があるけど、
自分としては死ぬつもりでやる。だから平時にあの人がなにか口に出すと必ず失敗する(苦笑)」
と言ってる。
こんな例えで名前を出されるほど、西郷という人物は謎。
井上大将にも西郷さんはよく分からないようで。
結局西郷の思想や政治観はある程度は理解できても、
人間的な魅力まではなかなか理解し難いというのが一般的な西郷観だよな。
その人間的魅力を抜きに西郷は語れないらしいから、奥が深いというか訳が分からんというか・・・
とても近代の人物とは思えない謎っぷりだよな。
同時代を生きた人間にしかわからないという・・・。
せめて写真1枚でも残っていれば、後世の俺たちでも何かつかめたかもしれないな。
ただ単純に膨大な資料が示す「事実」を追っていくと無謀な武装蜂起に加担しちゃった愚人、
みたいにしか見えてこないし、司馬もそう判断して萎えちゃったんでしょ
後半の西郷党に対する筆の冷えっぷりは見てて苦痛だった
西郷さん
進むべき道を示されさえすれば・・・
師の教え・理想を実現させる実務家としては天才的に優秀なんだろうか
自分で新しい世界を構想し、世を切り開く才能はない
せいぜい徳治主義
組織のナンバー1になれない人に、能力以上の期待・人望が集まった悲劇・かな
とも思う
それは西郷党が、司馬さんが大好きな近代主義合理主義の明治政府に対する反乱者だからだよ。
おいの体を貸し申そ
よか。俺ひとりでよか。
自分がもしあの時に士族として生きていたなら
どちらについただろう
薩摩士族だったとしたら、西郷派につかない選択をするのはかなりの勇気がいったかもな。
薩摩も石田三成も観念的な思考をしてるから負けた、と書いているように思えた。
昭和日本しかり、負けるのを観念に頼ったせいだとするのが司馬史観。
欧米の近代合理主義の行き着いた先は社会主義革命だったわけだが…。
>191
何に書いてあんの?
明治維新が無血革命で終わって暴れ足りなかった士族階級の怨嗟が
大正デモクラシーの貧富の格差を経て爆発したのが昭和初期。
この時期の日本は歴史上の他のどの時代ともつながりが薄い、
というのが司馬史観だな。
>明治維新が無血革命で終わって暴れ足りなかった士族階級の怨嗟が
>大正デモクラシーの貧富の格差を経て爆発したのが昭和初期。
幕末に暴れまわっていた士族階級は、昭和ごろにはもうほとんど絶滅してるのでは。
>>194 倒幕の旗印だったはずの攘夷が、はっきりと否定されずに
いつの間にか開国に摩り替わってたからじゃねーかね
あと関係ないけど明治維新が無血革命ってのはどーなのよって気はする
>>195 ナチスはその名もずばり国家社会主義ドイツ労働者党だし、
資本主義の本場アメリカだってニューディール政策という統制経済を実施している。
198 :
193:2006/04/05(水) 02:01:27
>194
おいおい。たのむよ…。('A`)
春休みの読書感想文のネタ拾いなら黙ってROMってろ。
200 :
無名草子さん:2006/04/05(水) 19:24:14
>>188 神風連に入いっとけや。
太田黒なかなかカコイイ!
平和とは、まことにはかない概念である。単に戦争の対語にすぎず、"戦争のない状態" を
さすだけのことで、天国や浄土のように完全な次元ではない。あくまでも人間に属する。
平和を維持するためには、人脂 (ひとあぶら) のべとつくような手練手管 (てれんてくだ) が要る。
平和維持にはしばしば犯罪まがいのおどしや、商人が利を逐(お)うような懸命の奔走も要る。
さらには複雑な方法や計算を積みかさねるために、奸悪の評判までとりかねないものである。
例として、徳川家康の豊臣家処分をおもえばいい。家康は三百年の太平をひらいた。が、家康は
信長や秀吉にくらべて人気が薄い。平和とは、そういうものである。
一国覇権主義は必要である。武力行使を含む重圧も必要である。
反米デモなどどこにでもある。
平和念仏主義では、平和はやってこない。 司馬遼太郎 『風塵抄』より
202 :
続き:2006/04/05(水) 19:30:51
以下は、空想である。国々が、紛争の解決に、たとえばスポーツのようにただ一種類のルールを共通の場で設ける。ルールはすべてを超越し、支配する。つまり国家・民族あるいは宗教から超越する(国連が、その空想にやや近い)
右の空想はけっして実現できない。そのこともわたしども平和をねがう者は、考えたすえであるべきである。たとえば、悪を憎むという尊い心の働きでさえ、平和をこわす。
反面、悪を憎むこころがなくては人の世は、一瞬も保てない。崇高な二律背反といっていい。
司馬遼太郎 『『風塵抄』より
韃靼疾風録のアビアのツンデレっぷりに萌えたのは俺だけでいい
街道ファンなら須田画伯の胸当てのついた職工服姿に萌えるべき。
悪を憎むという尊い心の働きでさえ、平和をこわす。
反面、悪を憎むこころがなくては人の世は、一瞬も保てない。
崇高な二律背反といっていい。
ここ、鳥肌たった
206 :
無名草子さん:2006/04/07(金) 19:01:52
>>205 そうか?
ライトノベルの主人公が吐くようなセリフにしか見えないが。
春だなあ
保守〜最近書き込み少ないのう
最近飛ぶが如く読んでる。8巻までいった。
戦国時代のものだと変な忍者とかが出てきて興ざめするけど、幕末近代ものはそれがないからいいな。
千(ry
十一(ry
オランダ紀行読んだけどゴッホが大好きだったんだねえ。
嫌いなタイプかと思ってたから意外だった。
欲が無くて面白味のある人物が好きだったのかな。
>>212 人物もそうだけど、ただ単に嗜好として印象派等の作品が好きなだけかと。
須田画伯もその流れといえばそう。「微光のなかの宇宙(私の美術観)」読んだ?
エッセイに新聞記者時代は仕事として美術に接してたと書いてましたね。
>>201 >一国覇権主義は必要である。武力行使を含む重圧も必要である。
>反米デモなどどこにでもある。
>平和念仏主義では、平和はやってこない。
こんなこと書いてないよ。司馬さんの文体と違うから確認してみたけど。
>>215 どうもその文は漏れも違和感を感じるんだが…
>>201の創作かねえ?
風塵抄か、買ってみようかな
>一国覇権主義は必要である。武力行使を含む重圧も必要である。
>反米デモなどどこにでもある。
>平和念仏主義では、平和はやってこない。
この三行はないね
対談でたね
くわしく
>>217 うろ覚えなのだけど・・。
最後の一行は書いてあったような。
>>216 ぜひ読んでみるべし。
222 :
無名草子さん:2006/04/14(金) 18:15:07
223 :
無名草子さん:2006/04/15(土) 00:46:51
あげ
「人々の跫音」ようやく読み終わった。面白かった。下巻の「洗礼」の
章はとくに圧巻だと思う。
ごく最近まで生きていた二人が主人公。片方は正岡子規の妹の養子なので、
当然ながら子規についての記述は多いけど子規がメインということは無い。
もう一人は詩人だけど、少なくとも有名人とは言いがたい。
偉人伝や歴史小説でもなければ紀行文とかエッセイや対談でもないし、
ましてやフィクションでもないから、「司馬さんの人物の捕らえ方」が
純粋に楽しめた。これが面白いと言える人は司馬ファンと言えるだろうし、
司馬さんの歴史小説が面白いのは、この「人物の捕らえ方」が土台にあって
こそのものだ、ということが良くわかった。
225 :
無名草子さん:2006/04/15(土) 23:56:58
司馬さんの著書の中で、「こぶし2つ分の〜」というような記述ってありますか?
職場の上司に司馬さんの本を薦められて読んでみようと思うんですけど、その話の最中に、
「こぶし2つ分の〜」みたいな言い回しをされたんです。
初めて聞く言い回しだったので、何かの作品の中の言葉なのかなと思ったのですが・・・。
ご存知の方がいれば、教えていただきたいです。
その上司に聞けばいいじゃん
なんかあった気がする
228 :
無名草子さん:2006/04/16(日) 11:42:32
>>226 その方はこの三月で定年されたので、気軽に聞けないんです。
直属の上司でもなかったんで、連絡先も知らないですし。
>>227 やっぱりあるんですかね?
とりあえず有名どころから読んでみます。
○○は拳骨を口の中に入れることができた云々っつー
エピソードがなんかであったような気がしないでもない
>>229 それはたぶん「ただいま十六歳−近藤勇」
231 :
無名草子さん:2006/04/16(日) 12:52:20
燃えよ剣にもあったと思うが
加藤清正は口に拳が入った
↓
俺もやるぜい
↓
近藤勇も口に拳が入るようなった
しかし、
>>225が↑のことだとしたら
上司がなぜそのエピソードを引用して司馬を薦めたのかよくわからんなw
233 :
無名草子さん:2006/04/16(日) 16:58:03
今、竜馬がゆくを読んでいます。
みなさんのオススメの司馬遼太郎の本を教えてください!
他に義経を読んだことがあります。
峠
235 :
無名草子さん:2006/04/16(日) 17:17:37
花神が面白いのは当たり前です
236 :
無名草子さん:2006/04/16(日) 17:21:15
「微光のなかの宇宙 私の美術観」が隠れた名著
戦国時代のもの全般
戦国物なら「関が原」、
幕末物なら「燃えよ剣」
あたりが読みやすくていいんじゃないかな
>>233 「街道をゆく」
ぜひ、全巻読破してください。
240 :
無名草子さん:2006/04/16(日) 21:20:32
俺はあまり本を読まない方なんですけど、『街道をゆく』読めますかね?
街道をゆくは自分が興味のある地方から読む。
1巻から読むとたいてい挫折する。
242 :
無名草子さん:2006/04/16(日) 22:55:46
文庫の会社はどこがオススメですか?
俺は文春しか読んでないんですけど。
近くの図書館に全集がそろってるから
借り放題。
245 :
無名草子さん:2006/04/17(月) 00:32:46
>>218 楽しみにしてたよそれ出るの
エッセイ集揃えて虚脱感味わってたとこなんだ
新潮社
講談社もよいのだが、新装版は活字が大きすぎる気がする
穴・中央公論社
247 :
無名草子さん:2006/04/17(月) 01:05:34
項羽と劉邦が出てこないのは人気が無いから?
何だか良く判らないが、ただ作品名だけ羅列しているのはひどく幼稚な感じがする。
項羽と劉邦は、時系列をなぞるのがメインで
人物にたいする司馬氏なりの意見や印象がすくないきがする。
なんつっても司馬遼だから、史記の司馬遷を上回ることはできないわけで。
ところで、司馬遼太郎は天才主義だとよく批判されますが、どう思いますか
個人的には面白ければよし
>>251 その批判の意味がよくわからない。
凡人を見下してるとか?
天才にはそれほど好意的ではないような気がする。
司馬さんが歴史上の人物で一番好きだったのが、黒田官兵衛だったかな、才気はあるけど
むしろ常識人だったような。
英雄主義と言い換えてもいいです。歴史は民衆によって動かされるのではなく、一人の英雄によって動かされるというアレです。
それはもっぱら左翼的な立場からの批判じゃない?
むしろ左翼の歴史家が歴史を動かす主体としての個々の人間の力を軽視していたことにたいするアンチテーゼとして
人間中心主義的な作品を書いていたのではないか。
257 :
東亜板より:2006/04/17(月) 20:16:12
ねーよw
259 :
無名草子さん:2006/04/17(月) 22:33:25
>>255 小説ではどうしても主人公の行動が中心になるから
単純な人はそれが全てだと勘違いしやすいのでは?
260 :
無名草子さん:2006/04/17(月) 22:36:15
すみません。
戦場で司馬先生が古銭を拾って涙したというくだりは
どの本でしたか?
うちの本たくさん読み返したのですが、見つかりません。
googleでは「司馬遼太郎が考えたこと1」がヒットしましたが、
この本は読んだことがありません。何か他の本だったはずなんです。
分かる方教えてください。
261 :
無名草子さん:2006/04/18(火) 04:57:40
>>254 特に胡蝶の夢の島倉伊之助は悲惨でしたね
>>260 戦車連隊に入って戦車の訓練中に満州で古いお金を拾ったってやつね。
「一枚の古銭」だよ。「古往今来」(中央公論社)に収録。
なぜ司馬さんが小説を書いてるのかは、終戦で、日本が敗れてボロボロになったのを見て、
本来の日本はこのようなものなのだろうか、本当の姿ではないのでは。
と疑問に思った終戦時の23歳の自分への、手紙のつもりで書き続けてきた。
となんかの1巻に書いてあっておーと思いましたよ。俺は。
記念館行ったら、天井に竜馬がいた
死んだらひまになったから出てきたのか?
>>263 それはちょっと喧伝され過ぎたって奥さん書いてたね。
あくまでも動機のひとつ、だろうね
「燃えよ剣」のあとがきには
「男の典型を一つずつかいてゆきたい。そういう動機で私は小説書きになったような気がする。
べつに文学とか、芸術とかという大げさな意識を一度ももったことがない(小説が本来、芸術で
あるかどうか)・・・・・・」
とある
引きこもったままでも仕事になるからでしょ
山田風太郎だって医者より楽そうだからなったらしいし・・・
日本人だの敗戦だのは建前とは言わないが、後から大きくなった理由だと思う
関ヶ原オモスレー
人を道理で非難するのは敵を作るだけだ、とか
三成の行為に対する島左近(作者?)のツッコミが好きだw
四国の山ノ内家と長曾香部家の関係とか後々の幕末話にもつながってるし
見所あるなぁ
主人公で好きなのは、黒田官兵衛だな
初めて司馬遼の作品「坂の上の雲」を読みました。
なんか明治の息吹を感じるつーか、とても感動しました。
そんでもって横須賀の戦艦三笠も見に行ったりして・・・
(写真に写っている秋山真之、なかなかハンサムな男ですね)
2作品目「功名が辻」を読み終わって、次は何を読もうかな〜って思案中。
大河ドラマ好きで、「信長の野望」とか「三国志」好きなオイラは、
どーも歴史の時代が重なる作品は、内容がある程度分かっているしな〜っと、
ちょっと敬遠気味なんですが・・・
よっしゃ決定!、「関が原」読んでみるかな。
関ヶ原 城塞 覇王の家
家康が絡むといまいち作風が暗くなるのが司馬の特徴
逆に功名が辻とかは遊びまくり
俺のお奨めは覇王の家かな
光秀の放浪時代がなかなか面白い
271 :
270:2006/04/20(木) 00:24:28
間違えた
お奨めは国取り物語だ
「坂の上の雲」は戦争メインの話なのに、不思議なまでの明るさがあるね。
そこが絶大な人気の要素のひとつだろうか。
逆に「翔ぶが如く」は、なんかひたすら暗いんだよな。それに千代(ry
自分のご先祖が三河者のせいかどうしても家康に感情移入してしまう。
「国取り物語」も大河でやりましたよね。
子供の頃で見ていなかったけど。
「国取り物語」->「覇王の家」->「関が原」で行こうかなっとw
確かに「坂の上の雲」は、前向きな明るさがありますよね。
「明治は遠くなりにけり」なるほど時代を懐かしむ気分も
分かるような気がします。
「国取り物語」は何年か前に民放のスペシャルドラマでやらなかったっけ?
マツケンが道三だったと思う。
国盗り物語→尻啖え孫市→播磨灘→新太閤記→覇王の家→
夏草の賦→関ヶ原→城塞→戦雲の夢
こう読めば完璧。
家康が嫌いになることまちがいなし
>>275 確か去年の正月に、北大路欣也、伊藤英明でやってたよ。
テレ東の10時間連続くらいのスペシャル。
ビデオに撮ったけど、途中で止めてしまった。
司馬さんの江戸時代に対する評価は年々高くなる感じだったね
最初の頃は徳川家を存続させるための体制に過ぎなかったって感じだったけど
関ヶ原では家康は完全に憎まれ役だが、覇王の家は
「他人の真似ばっかしてる凡人のサクセスストーリー」にも見える。
家康は長生きしたから天下を取れたみたいに書いてあるよね
実際家康以上と思われる人物がことごとく先に死んでる
竜馬好きはいないのですかねぇ…
>>275 マツケンがやったのって、NHKで正月にやった。
大友宗麟ではないか?
>>269 国盗り物語読んでから太閤立志伝をプレイ。オススメ
>>282 放送は5〜6年前だった気がします(もっと前かも?)
果たして本当にマツケンだったかは自信が無くなってきました。
>>284 マツケンが道三やったのは「道三、怒濤の天下取り」ってドラマだよ。
タイトルに「戦国乱世の暴れん坊」ってついてて上様が道三かよって思った記憶がある。
「松平健 怒濤の天下取り」で検索するとでてくる。1991年の正月時代劇。
286 :
無名草子さん:2006/04/21(金) 21:32:32
燃えよ剣あまり人気ないみたいだな
空海ってどうしようもなく性悪な小悪党だったんだな
>282
そんくらい前だったような気がする。>大友宗麟
うちのご先祖さま(もち傍系)なのでオヤジと見たのだが、
キリスト教マンセーでちと調子狂った。うち仏教だしw。
ちなみに原作は遠藤周作。主演はマツケンでおk。
すまん。アンカーミスった。
×>282
○>284
竜馬がゆく@巻読んだよ。
さあ、A巻読もう!
小泉総理が最初に読んだ司馬作品は
国盗り物語らしい。
俺が最初に読んだ司馬作品は
燃えよ剣らしい。
フーン(AA略
やっぱり最初に読む作品は有名人が主役の方が多いよな
いきなり「胡蝶の夢」とか読む奴は少ないだろう
「牛黄加持」 に決まっています。
初体験は「俄」
俺は対話選集
坂の上の雲が初体験
あ、俺も。
太平洋戦争の事を学ぼうと思って、じゃぁ日露からだという思考にもとづいて
今では子規さんの事も大好きです。広島の呉に、子規句碑があって、
「呉かあらん 春の裾山 灯を灯す」と書いてあります。
坂の上読まなければ、この碑がなんのこっちゃ分からず通り過ぎる毎日だったと思います。
301 :
無名草子さん:2006/04/26(水) 22:15:09
こんばんわ!
『花神』と『峠』と続けて読みたいのですが、どっちから読んだらいいでしようか?
みなさんのアドバイスを聞かせてください。
>>301 どっちからでもいいよ。
おいらは、竜馬がゆくを読んだあと、峠、花神の順番。
峠は、長岡の竜馬みたいな、河井継之介
花神は、天才軍神大村益次郎の話
本当に好きな方でいい。
303 :
無名草子さん:2006/04/26(水) 23:31:47
302さん、さっそくありがとうございます。
どっちも興味深い内容だけに迷ってました。では、『花神』を先にしてみます。
「人斬り以蔵」から買えば「英雄児」も「鬼謀の人」も読めていいんじゃないですか。
305 :
無名草子さん:2006/04/26(水) 23:58:18
新選組血風録→燃えよ剣→さぁなにを読もう
307 :
無名草子さん:2006/04/27(木) 00:27:15
>>306 スマナイ 基本的に池波やら柴田やらの戦国物が好きなんで「梟の城」を買っちまった。
幕末物は龍馬を読もうと思うが、以蔵やら河上やらの剣豪ものは無いかね?
「人斬り以蔵」
「斬ってはみたが」
「北斗の人」
というところを適当にあげてみる
風の武士
司馬や歴史初心者に勧められる司馬作品は何ですか?
僕は結構読み込んだんですが、彼女にも読ませたくて。
全6巻とかの長いのは読みたくないって言われちゃったんで
やっぱ短編集ですかね?
ある程度知識があるなら、王城の護衛者とかはどうだろうか
ないなら無難に義経とか新史太閤記あたりが読みやすいかなぁ
女の子が読んで楽しめるってのは難しいんじゃないか?
濡れ場がでてきて、都合のいい女ばっかだし
腐女子なら幕末キャラ萌えとか変な方向で好きになるかもしらんけど
初心者なら「竜馬がゆく」なんだけどな。
でも長編が嫌なら「燃えよ剣」かな。特に女性なら。
「牛黄加持」 に決まっています。
尻啖え孫市
二冊分の厚さ
内容は単純に面白い、ただし男からみてかも
夏草の賦 上下
一巻はそれほど厚くない
功名が辻、竜馬がゆくへの布石にもなる
彼女に読ませるなら、巧名が辻、はマズイかな
うがちすぎ、さもなくば、読むものはない
318 :
無名草子さん:2006/04/27(木) 21:28:16
歴史ものは好きな奴じゃないと難しいと思う
重松あたりで良いかと
319 :
無名草子さん:2006/04/27(木) 21:29:26
桂小五郎がでるヤツない?
>>310 司馬作品ではないけど、「竜馬がゆく」繋がりでこんなのどう?
おりょう 龍馬の愛した女 PHP文庫 (初出は1978年)
女の愛読者に、どの作品が好きか聞いてみたい所だね。
>>322 前にアエラだったかで
その手の特集してたな…
女に司馬がry
324 :
無名草子さん:2006/04/28(金) 18:45:31
10年前、司馬さんが亡くなった直後に、旅行をしていた俺は、「街道を行く」に出てきた司馬さんの知人の方を一方的に訪ねてみた。
そうすると意外にも「遠くからよく来てくださった。まずはお上がりください」と暖かく声をかけていただいて酒を飲み交わしたことがある。
自分の記憶の中でも一番思い出に残る出会いだった。
なんてヤツ
326 :
無名草子さん:2006/04/28(金) 23:57:48
みんな1冊どれぐらいのペースで読む?
俺1ページ読むのに1分ぐらいかかるから
竜馬とか長編を読むとトンでもなく時間かかっちまう
俺は空き時間にのらりくらりと読むのが好きだから
跳ぶが如くは1ヶ月以上かけてゆっくり読んだ。
この手の話題は「速読か精読か」の論争になりがちでおっかないが。
跳ぶが如くは中ダレしたので半年以上かかったw。竜馬とか坂の上は
1ヶ月くらいかかる。もっとも若いころは1タイトルかかりっきりで
読んでたけど、最近は仕事の本とか違う分野の本を同時進行で読む
からペースはかなりゆっくりだな。「ひとびとの跫音」上下二冊で
三ヶ月くらいかかったよ。娯楽なんだし自分のペースでいいんでは。
つか司馬作品の長編は何度も読み返す事が多いからあまり期間にはこだわらないな
330 :
無名草子さん:2006/04/29(土) 07:48:45
関係ねえけど僕の親父が生前の司馬と知り合いだった
やはりすんごくトンカツが好きだったそうな
331 :
無名草子さん:2006/04/29(土) 08:54:45
おれは峠に一票のオサーンだが
福沢福知河合の2度の酒席をシナリオ化して演ったらいいと思うのだが
332 :
無名草子さん:2006/04/29(土) 16:18:23
「てめえ、これ読まねえと司馬通とは言えんぞな、もし」って本教えて
読んだ本
@竜馬 桂小五郎と真剣を交えたとこで家宝の剣を気にしてるのが笑えた。
まるで竜馬が目の前で生きているような感じがして夢中で読了。
何回か読み返した。
A梟 ビジネスと割り切るのが忍びか…初めて触れた忍びの世界に引き込まれた。
B坂上雲 ほとんどの人が一押ししているので読んだ。英雄視されてる乃木将軍の
実態は意外だった。退役後の秋山兄弟の憔悴に切なさを感じた。
C義経 あたかも大河の原作を謳った帯封に騙された。資料が少なく文章にするのが
難しかったのか…
司馬通を自称するなら全部、少なくとも中編以上は全部読めって気もする。
梟が好きなら風神の門とか、乃木に興味を盛ったなら殉死とかどうか。
最後の将軍、王城の護衛者、峠もおすすめ
334 :
332:2006/04/29(土) 17:09:27
レスありがとう。
上司が戦争もの大好きで「乃木乃木」言ってたから英傑を想像してたんだけどなあ。
でも人格者ではあるよね。
坂上雲は評判ほど響かなかった。期待値が大き過ぎた。
それと日露での勝利が軍部の勘違いを呼び込んで
悲しい大戦へ向かっていった事実が引っかかるんだよね。
今ローマ人読んでるので、それが終わったら参考にさせてもらいます。
戦国時代ものがないので、まずはこれ「国盗り物語」
国盗り物語
国盗り物語
二度書きしてしまった おまけにかぶってる orz
>>332 >>333が言っていると通りに全部読むようになるよ。
ただ、急いで読むことはないよ。
気分が乗ってきて読みたいと思った
司馬作品を読めば良い。
竜馬で幕末を興味持ったらな、「燃えよ剣」とか「世に棲む日日」とか
戦国なら既出の国盗り物語とか、新史太閤記とか
まぁ外れといえるような作品は無い作家だから
何から読んでもいいよね。
341 :
無名草子さん:2006/04/30(日) 06:53:40
「外道仏」「牛黄加持」「果心居士の幻術」「飛び加藤」「妖怪」など
伝奇的な作品も読んだほうがいいんじゃないかな。司馬さんはけっこう不条理なものへの憧れもあったりする。
>>332 播磨灘 官兵衛が 牢の中で藤の花 を見つけるシーンが 好きだ。
世に棲む 高杉の暗さをたたえた陽気さ にひかれる。
どっちも3回は読まんと 醸しでてくる司馬節 は 感じられんだろうが・・・
3回も読まないとわからないとは
気の毒な人だ
3回読んでもわからないとは
気の毒な人だ
はいはいワロスワロス
オマエラの喧嘩なんか見たくもない
読みたいのは戦国武将の喧嘩だ
347 :
310:2006/05/01(月) 01:27:55
みなさんありがとうございます。とりあえずライトに読んでもらおうと
「この国のかたち」数冊と「燃えよ剣」貸しました。
まだ「この国」しか読んでないようですが、なんか松の話が気に入ったとか言ってました。
348 :
無名草子さん:2006/05/01(月) 06:02:49
司馬さんの小説が英訳される計画ってどうなった?
(他は筒井康隆など)
坂の上の雲を英訳したところ、アメリカの編集者に「この作者はゲイか」と言われたそうな。何故なら女がほとんど話に絡んでこないから、そう思われたらしい。
と、いう話を聞いたことがある
ゲイっつか女は犯すものだなんて価値観おおっぴらには書けるわけ無いしな
英訳されているのは、
最後の将軍
酔って候
だったかな_?
残念ながら外国での受けはあまり良くない。
ある程度日本史に対する知識がないと苦痛のようだ。
ただ中国人や韓国人の留学生は結構読んでる。
日本の発展のヒントを掴もうとしてるようだ。
モンゴルでもかなり翻訳されてるそうだぞ。
街道を行くの海外編なんかだとアメリカでも受け入れられるんじゃないの。
354 :
無名草子さん:2006/05/01(月) 15:08:24
燃えよ剣を読んで、司馬は天才だと思った
355 :
無名草子さん:2006/05/01(月) 15:37:18
外人向けの日本史のつかみには漫画の方が適当な気が
356 :
無名草子さん:2006/05/01(月) 15:57:04
スレ違いだが
星新一の親父マンセーシリーズ
明治の人物像 父明治アメリカ 人民は弱し管理は強し
面白いと思うぞ
今、『跳ぶが如く』の2巻目を読んでるけど、いやー辛い。
アクションは無いし物語は全然進まないし、それでいて話があっちこっちに飛ぶ。
まさに「話は飛ぶが如く」だね。
まあ良いや。さしあたって他に適当な本がないし、
文章が上手くて安心感があるからゆっくり読むや。
できれば、後半の劇的な展開を期待しながら・・・
358 :
無名草子さん:2006/05/01(月) 20:54:21
>>357 2巻で辛いようじゃ、この先相当きついぞ
1〜4巻まではとりあえず歴史小説してるからな>翔ぶが如く
まあ坂の上の雲楽しめたなら大ハズレでもないでせう
>>357 後半の展開って、
最後の最後までない気がしたな。
翔ぶが如く読んだあと、
池波正太郎の人切り半次郎の小説読んだが、
西南戦争のくだりが、結構違うんだよね。
362 :
無名草子さん:2006/05/01(月) 22:07:28
>>361 お前は俺か?
俺も翔ぶが如く→人斬り半次郎読んだよ
ここは「跳ぶが如く」をツライツライと言いながら励ましあって読むスレですかw?
近代史は小説で読まなくてもいいような気がする。
俺は初めて読んだ司馬さんの作品が「翔ぶが如く」だった
翔ぶが如くと人々の跫音は最後に読むべき小説。
368 :
356:2006/05/02(火) 07:55:49
つーかさ、翔ぶが如く、つまらないよね?
確に所々面白いけど、他の作品からくらべたら、読むの辛いよね。
翔ぶが如くを読んでると日本ってダメだなぁorzって落ち込む。
この翔ぶが如くってタイトルは「翔んでる様だけど実際は地面でじたばたしてる」の意で
あってるかなぁ?
読みずらいのとつまらないを混同しないように
燃えよ剣の成分解析結果 :
燃えよ剣の86%はハッタリで出来ています。
燃えよ剣の12%は言葉で出来ています。
燃えよ剣の1%はマイナスイオンで出来ています。
燃えよ剣の1%は真空で出来ています。
成分分析ほどつまらんものはない
面白がって成分分析を貼る人間ほど浅ましいものはない
燃えろ剣はタンタンとした展開が、ちょっと物足りないかな。
375 :
無名草子さん:2006/05/02(火) 19:57:31
燃えよ「剣」だしw
燃え「よ」剣だろ
間違い正すつもりで自分が間違えてりゃ世話ねえや
377 :
無名草子さん:2006/05/02(火) 23:49:28
項羽と劉邦って司馬作品の中では面白いほうなんですか?
竜馬の次に読むか迷ってます。
あまり司馬スレで項羽と〜の話もないみたいですが。
俺の中じゃ凡作かな
>>371 いやマジで。翔ぶが如くは、ぶっちゃけ駄作だと思うんですよ。いや、あんなもの書けるのは司馬さんだけだと思うんだけど、司馬ファン以外が読んで、果たして面白いかどうか疑問だと思うんですよ。
>>377 面白い方に分類されると思う。まあ一応出た当時もベストセラーになったし。
>>379 マジレスすると皆微妙なのはわかってるが、傑作だと思う人もいるからあえて書かないの。
381 :
無名草子さん:2006/05/03(水) 02:51:10
萌よ剣は中高生向きだよな。
司馬の読み始めの導入部分としてはちょうどいいかもな。
実際、燃えよ剣を学生時代に読んで司馬の世界に入り込んでいったヤシは
多いんじゃないか?
俺とか
383 :
無名草子さん:2006/05/03(水) 03:01:50
>>353 それは草葉の陰で司馬さんも喜んでるだろうね
384 :
無名草子さん:2006/05/03(水) 04:24:39
>>381 興味が新撰組に行く人と司馬さんの作品に行く人に分かれるな
現実感あふれてるのに物語になってるところが司馬の魅力だからね
燃えよ剣とか竜馬とか、傑作ではあるんだけど巧く書けすぎな感じはある
386 :
無名草子さん:2006/05/03(水) 08:32:21
6巻だっけ?本文中前原一誠の日記の中に翔ぶが如くって出てきたけど
タイトルと何か関係ありますか?
神風連のとこ何かゾクゾクしますた。
児玉源太郎と乃木希介のとこも面白かったです。
387 :
無名草子さん:2006/05/03(水) 09:13:13
「飛ぶが如く」ってのは松陰の日記かなんかにもあったような。
なーこよっか、ひっとべ! じゃないの?>翔ぶがタイトル
390 :
無名草子さん:2006/05/03(水) 12:21:50
燃えよ剣だめですたorz
俺に司馬さんはまだ早すぎたようだ。
燃えよ剣をベースにした新選組やおい友情漫画が氾濫してるんで
シバリョーのクールな筆致が若いもんにはあわなくなったんだろう。
>>390 ライトノベル板で修行してからまた来い
なに、読めればえらいってものでもない。
気にするな
394 :
無名草子さん:2006/05/03(水) 14:35:31
>>391 そんな現象起きるのか?
司馬遼太郎がきつくなるのは連載の為と立場を替えた説明的記述が重複する事だと思うんだが
つーか司馬遼太郎ほど読みやすい作家はいないと思うがなぁ。
誰でも読めるわかりやすさだからこその
国民作家なわけだし。
俺にとっては最高に読みやすい作家だけど
知り合いには全く駄目な人も多少はいる。
どうも文体が受け付けないらしい。
「余談だが」が駄目な人、結構知ってる。
自分も二度、三度と読み返してるとき、少し辟易することがある。
ちょっと横道にそれすぎた。
だがいま少し続けたい。
↑
これ好き
399 :
無名草子さん:2006/05/03(水) 19:17:17
司馬は天才だと思う。以上、余談である。
>>391 新撰組もの=燃えよ剣って訳じゃないだろ
土方や沖田にスポットが当たる奴はやっぱり「燃えよ剣」がネタ元なんじゃないか
「燃えよ剣」以前は新撰組といえば近藤勇だったわけだし
つか別に司馬ファンのよいしょじゃなくても、
戦後の新撰組像はほぼ司馬がフォーマット作ったって認識で間違いないと思うが
403 :
907:2006/05/04(木) 07:41:51
>>402 みなもとたろうや三谷幸喜
とかは影響無しなんてことはありえないが
別口で掘り返していないか?
子母澤寛でしょ。
司馬の新選組モノは全て、彼の新選組三部作が元ネタだそうだし。
戦後の新選組のイメージは子母澤と司馬の合作、
戦後の忍者のイメージは白土と司馬の合作、
ってのがどっかであったな。
406 :
394:2006/05/05(金) 07:44:22
<<397〜399うまいよ面白いよ
407 :
無名草子さん:2006/05/05(金) 08:08:22
つーか、物語と思って読むと、実は解説書であることに気づく、
ってやつでしょ。
映像メディア、とくにトーキーの出現以来、
フィクションでもリアリティと臨場感のために、
作者はなるべく顔を出さないってのが暗黙のならわしになってる。
それ以前なら無声映画の弁士よろしく解説しまくってたのにさ。
それなのに司馬さんは解説しまくるから、
上に書いたようなことを期待する人にはちょっとね。
けど、だからわかりやすいわけで、
人気のある作家って意外にこのタイプだよね。
これは時代小説で、司馬さんほど解説はしないけど、
池波さんだって、鬼平や剣客に「この時代は」とか「筆者の子供時代は」
などわかりにくいところは自分が出てきて解説してるもんな。
408 :
無名草子さん:2006/05/05(金) 09:43:23
司馬作品の展開
史実から記録に無い部分を推測で短編を一本
↓
史実の挿話と色のフィクション追加で膨らまして長編化
409 :
無名草子さん:2006/05/05(金) 13:52:45
今までは映画ばかり見ていて、
30過ぎて初めて読書がおもしろいと思うようになったんだけど、
司馬はなかなか読みやすいね
いま、国取り物語を読んでるんだけど、500Pくらいなのに、わりと早く読み進める。
三島由紀夫とか作家によっては、薄いのでも読むのに時間がかかる。
あれはなぜなんだろう?
大衆文学と純文学の区別もつかんのか
「純文学」って言葉は浅ましい
単純に、読んでて面白いか面白くないかの違いだと思う。
413 :
無名草子さん:2006/05/05(金) 17:50:18
>>410 司馬が大衆文学で、三島が純文学だとする
オマエの線引きもよくわかんないだけど。
んで、純文学は読むのに時間がかかるわけ?
はいはいワロスワロス
わろすは平仮名だろ
和露州じゃなかったのか…。
以上は余談である
つーか三島もかなり読みやすい部類だと思うんだが
>>409 あえてマジレスすればお前にとって司馬が合って、三島他が合わないだけかと。
司馬作品にも「余談や回り道ばかりで読みにくい」と嫌う人も多数存在する。
人それぞれだから自分なりに結論を出してくれ。
さらにマジレスの上に多少人によっては突飛に聞こえるかも知れんが
司馬さんの文章を読んでいるうちに勃起してくることがある。
これは、脳内に何らかの昂揚感を与えるからに相違ない。
語調の良い文章はそういった作用を有するようだ。
いや、そんな目で俺を見るなって。
あんたとは酒を酌み交しながら勃起論を語り合いたいね
と言うことは、司馬さん読むと、少子化対策になるのかも
>>397 「竜馬が行く」の頃の余談は面白かったがな。
骨太な解説だった。
後期の作品の余談は、集めた史料の披瀝に終始することが多く、つまらん。
終わり方が良かった長編
1.竜馬が行く
2.峠
3.関ヶ原
でした。
>>424 竜馬はともかく、関が原と峠は
もうちょい後日談みたいの読みたかったけどなあ。
終わり方といえば十一番目の志士は「えっこれで終わり?」って感じだった。
終わりといえば好古
もうちょっと読みたかったといえば「項羽と劉邦」
さらにいえば義経の終わり方も
朝鮮出兵を題材にした作品を書いて欲しかった
431 :
無名草子さん:2006/05/06(土) 22:46:36
オレ的には太平記でじっくり書いて欲しかったな。
朝鮮ネタなら中公文庫で座談会本が大量に出てるけど全部読んだ人いる?
434 :
433:2006/05/07(日) 08:27:13
あのシリーズって量からいったら司馬遼語る上ではずせないだろうと思うんだけど
なんか無視されてるように見える。
>>433 ほとんど読んだはずだが印象に残ってないな。
朝鮮ネタ系の座談物というと「歴史の交差路にて」(講談社)がおもろかった。
あれは日中朝ネタかな。
>>435 その本初めて聞いたなぁ。図書館でさがしてみるか
俺は関ヶ原の終わり方が最高だった。
如水が最後の締めでいいとこ持っていった気もするけど。
金さん陳さんとの対談だな。>交差路
確かに日中朝の対談だが、司馬さんがほとんどモンゴル代表と化していたような。(笑)
ちなみに街道の神戸編を読んで臥竜殿を見に行ったクチです。
たしかに陳さんの署名つきで立派に臥竜殿と書いてあった。ワロタ。
>>437 あの締め方があったからこそ、秀吉も三成も救われた感じがするよね。
ちょっと待った!
まだ読んでないからw
俺もだw
しばらくこのスレはみねえぞ
442 :
438:2006/05/07(日) 22:50:41
すまんw。まぁネタばれってほどでもないからカンベンな。
これでも感想書くときとか一応ぼやかしてぼやかして書いてるんだよ〜。
ネタバレは極力避ける、司馬遼太郎をあれこれ語る
両方やんなくっちゃあならないのが司馬ファンの辛いところだな。
>>439 同意。
>>425 関ヶ原の後日談なら城塞など如何か。家康がさらに嫌いになりますw
ところで昨日の日本人の好きな偉人で、一位が信長、二位が竜馬だったね。
しかしあの作りはひどかったな
破天荒が好きなら、横山やすしがベスト10入りしてもいいじゃないか
ということはグラハムボネットもベスト10入りだな。
司馬は好きだけど、家康も好きな俺が来ましたよ。
『関ヶ原』でも、堂々としてる家康の機知に感心しまくり。
むしろ「悪の魅力」さえ感じた。
『城塞』読もうかと考えてるんだけど、こんな俺でも楽しんで読めるでしょうか?
オレも家康好きだけどね。
司馬史観では、家康の評価低いの?
評価というか、好みで言えば
司馬さんは滑稽で多少の悲劇性を帯びた男が好きみたいだから
家康のようなそつのない男は惚れるほどではないんだろうな
451 :
441:2006/05/10(水) 01:54:09
関ヶ原読み終わった。ラスト良いね
どう良いか自分では表現できそうにないわw
>>450 このスレでその名を見るとは。
ジョン・エントウィッスルも何年か前死んじゃったよね・・・
453 :
無名草子さん:2006/05/10(水) 02:55:59
ホリエモンって獄中で史記読んでたらしいよ
学生時代に読んでりゃ獄入りもなかったかもしれんね
今、城塞を読んでいる。関ヶ原より家康が面白いよ。
年老いてますます図に乗っている。
>>449 でも信長社長と家康社長だったら徳川の方で働きたい言うてた
織田はノルマや賞罰が厳しすぎて付いて行けないと・・
信長が天下取ったら秀吉をはじめ功臣は難癖つけられて粛清されたと思う
信長が天下とったら朝鮮出兵していたのでは
司馬の本は嫌いだね
まあみんな好きだからというのもあるが
なんか司馬の本を読むと
日本万歳!!
みたいになるところがあって
冷静になってみると
後々気持ち悪いんだな
この国のかたちでも読め
wikipediaの西郷隆盛の項目に寺田屋に桂や龍馬といっしょに撮った写真がるって書いてたんですけど、
誰か見たことある人います?
462 :
無名草子さん:2006/05/10(水) 16:35:23
>>462 あー偽物のやつですか・・・
ちょうど翔ぶが如く読んでてwiki見たら写真があるとかで興奮してたw
でも、村田蔵六先生だけ、ホンモノっぽいw。
徳川社長にはお中元とお歳暮に数百万円が必要だ。
阿修羅じゃん。久しぶり見た。あいかわらずなんだなw。
おれは徳川さんと喋った事がある
ぎゃんぶら〜自己中心派の徳川さんが好き
469 :
無名草子さん:2006/05/11(木) 01:23:13
>>416 ウラジオストク、蝦夷、日本、ツングースなどの環日本海を連想させて何かいいな
470 :
無名草子さん:2006/05/11(木) 02:17:09
ここの人たちは日本史板とかも行くのかな?
名前を見て、写真と照らして、イラッとする
明治天皇キンコンの梶原みたいだなw
『関ヶ原』のラストはとってつけた感がありすぎて俺はあまり評価してない。
如水がなんで初芽のもとを訪れるのか、それ以前の作中で如水と三成・初芽の関係性が
伏線としてなにも出てこないので唐突すぎるし、むしろ如水は朝鮮の陣での三成との確執
の場面があったりして三成に対して冷淡なイメージしか描かれてなかったのに。
司馬遼が如水の風韻が好きだからラストシーンであのような役割を振ったんだろうけど、
正直配役ミスだと思う。
『関ヶ原』は三成びいきな司馬遼が相当に感情移入して三成陣営を描いているけど、総じて
家康の能力の凄まじさだけが目立つ結果になってしまってるな。上杉家なんてどうにも滑稽な
扱い。あんだけ景勝や直江を持ち上げて描いていたのに、小山評定後はあとかたもなく作品
から消えてしまって、結局なんだったの?って感じで終わってる。憶測だけど作者自身も書いて
いて苦しかったんじゃないかなぁ、あまりに力量の差が歴然としすぎていて。後に『街道をゆく』の
「羽州街道」編で、そのへんの本音を漏らしているし。
477 :
無名草子さん:2006/05/12(金) 06:52:03
桂小五郎と竜馬は何となくイメージがぴったりきたw
竜馬がゆくを読んだ印象として
西郷隆盛はどう見てもトミーズ雅じゃないか^^;;
そうか?家康の謀略のすさまじさはうかがえたが、
東軍が勝てたのは紙一重だったってのを「関ヶ原」から感じたよ。
あれだけ家康陣営が事前準備していても、
東軍西軍ともに最後まで勝利がわからなかった「関ヶ原」は実に面白い。
関ヶ原のラストで如水が初芽と会うのはいささか無理があるかも知れないが、
そこらへんは小説的手法で、つっこみは野暮だろうw
如水もまた関ヶ原に乗じて九州から天下を狙った男だし、
狂言回しの役にぴったりだから選んだんだろうね。
如水以外で適当な役者を探すとすれば幽斎かな。
>>478 幽斎は腹の中を見せない典型的な京都人だから
一切本音は洩らさないかもね
>>477 トミーズ雅わらったw
てか明治天皇がえらく庶民的なわけだが
この時代の天皇ってチョンマゲ結って刀かかえてるのか?w
481 :
無名草子さん:2006/05/12(金) 17:01:32
>>459 だったら読まなきゃ良い
左翼作家の日本は駄目だとしか書かない小説でも読んでろ
>>481 そういうレスすると荒れるから・・・。
>>1を読んで歳月を読みました。
飛ぶが如く、を読んだ印象では江藤があまり好きになれなかったんだけど、
イメージ変わったよ。逆に大久保がちょっと嫌いになったw
483 :
無名草子さん:2006/05/12(金) 18:58:22
>>459 >>481は早い答えと思うが
司馬スレに国家主義的で不快って書込みはワザワザ挑発に来てるでしょう
459は自分の生活を支える社会の成立過程を自分が思うより肯定的な視点で
表現された作品を正視できなきゃね
このスレは
>>459について語るスレになりました
煽り耐性のない阿呆どもに
>>459もご満悦のご様子です
>>478 初芽が藤堂家ではなく、黒田家からの従者だったら
違和感がなかったと思う
486 :
無名草子さん:2006/05/13(土) 16:10:21
司馬ごときで気持ち悪いつってたら小説なんざ読むもんなくなるわw
確かに司馬くらい乾いてる作風無いな
488 :
無名草子さん:2006/05/13(土) 17:19:57
>>478 小説的手法だからこそ如水をもってきたのが無理矢理感があるわけだよ。
最後を如水と初芽で締めるつもりならそれ以前の作中でもっと早くから如水と
三成・初芽との交流を描いていれば話の流れとして自然だったのに、オーラス
直前で如水に触れたもんだからその勢いでそれまでなんの関係もなかった初芽
と絡ませちゃいましたって感じで、物語としての整合性という点からすると実に
惜しい。別に『関ヶ原』が凡作だとは思わないけど、長編をまとめることが上手とは
言えなかった司馬遼の特徴(確か丸谷才一も指摘してた)がよく出てるとは思う。
如水の代わりに誰がよかったかってことだと、一番自然だったのは藤原惺窩かな。
初芽とも絡んでたし、当事者外の視点での時代の観察者的役割でわざわざ出し
てるのかと思ってたら、最後の最後が如水だったから拍子抜けした覚えがある。
>>489 藤原惺窩じゃ、締めに説得力が足りないかな。
一番自然だというのには納得だけど。
俺的には、終戦後に首が見つからなかった左近が出てきたらなあ。
なんとなくですが藤原惺窩の人物像って
有名人に例えると佐高信だなぁ
藤原惺窩と藤原紀香は関係ないんだろうなあ。やっぱり。
いやいやあるだろう
あるあ・・・・・・・ねーよwwwwww
とでも言って欲しいのか
「花神」読んだ。作者も主人公も冷静でいい。
後半ぐっと来る部分が挿入されるのも司馬さんの小説らしいね。
(蔵六の人生の印象が寒いという部分)
仕事一筋のサラリーマン日本男性に受けたのもわかる気がした。
初めて司馬さん小説をおもろいと思ってぐいぐい読んだのが
3年前の「世に棲む日日」だった。
その当時は、思い返してみると、フツーの物語小説としてのみ読んでたなぁ・・・
↑書き忘れたが、「花神」と「世に棲む日日」は同時期に連載されていて
合わせて一体の小説である、なんてことが解説に述べられていたので
先日、ようやく坂の上の雲を読み終えました
さて、読み終えて一言。
どうにも日露戦争時代の映像イメージが知識として持っていないので
どうにも戦艦や野戦シーンがイメージとして脳内に沸いてきません。
当時の駆逐艦とか野戦の場面とか、なにかよい映像資料はありませんか?
三笠って意外に小さい。よくこんな小さい船同士であの広い海でお互い見つける事が
出来たなって関心する。
そうなのか?
戦艦にまったく予備知識を持たない俺は
でかさに驚いたんだが
俺もこのスレで小さい小さいって言われてたから
どれだけ小さいかと思って見に行ったんだが
なんだ、結構大きいじゃないかってのが感想。
中もそこそこ広いと思った。ただ、百何人も乗るにはどうだろうとは思ったけど
そりゃまあ全長約130メートル全幅約20メートルに800人以上乗ってたんだから
居住性は悪かったろうねえ。つか日本海軍の軍艦は居住性は悪いと言われてるけど、
高級士官用と一般水兵用との差がすさまじいっつーか。
まあ何と比べるかなんだろうね。以前始めて戦闘機(零戦)の実機を見た時は
「うわっでかっ!!」って思ったが、その後外国の博物館でP-47とかコルセアとかと
並んでるのを見て「うわっ!ちっちゃっ!」って思ったからw
零戦見て、「デカッ」とは思わんだろう・・・
鹿児島の鹿屋でゼロ戦始めて見た時は大きいと思ったけど
初めてジャンボジェット機を間近で見た時は物すごい巨大だと感じたなー。
三笠って戦後は艦上構造物とっぱらわれたり進駐軍のクラブにされたりと散々だったんだな。
三笠でググって色々巡ってたら初めて知ったよ。まあ長門みたいに標的艦にされなかっただけ幸せか・・・。
爆発したんだっけ?>三笠
今の三笠はほとんど戦後?の作り物らしい。
甲板上の構造物はほとんど取り払われ、水族館やらダンスホールとして
利用されてたって書いてあった。三笠の中の展示物に。
和菓子チェーン店が実家の俺は三笠というとアレしか思い浮かばない
三笠が爆発とか三笠が巨大だとか
俺のは巨大だよ。
607 名前:吾輩は名無しである 投稿日:2006/05/19(金) 20:06:49
創作っていうのは凄くエネルギーが必要な行為だよね。正直、年とると
シンドイ。クリエイティブな仕事してる人って50代ぐらいになると、
ガクッと仕事の質が落ちてしまうことが多いような気がする。篠山紀信
なんかも、しばらく前からは名前で仕事してるだけ。
司馬遼太郎が壮年期からほとんど随筆や、対談集なんかしか著作にしなく
なったのは賢いなあと思う。良い意味でも悪い意味でも。「随筆だって
創作活動だ」と言う人はいるだろうけど、やはり小説とは次元が違うと
思う。
やっぱり大阪人だから損得勘定が上手かったのかなあ、という気がする。
個人的には昭和をもっと書いて欲しかった
本人は書きたくなかったっぽいからワガママな願いだが
516 :
無名草子さん:2006/05/20(土) 09:29:05
>>514 60代からデビューした隆慶一郎氏は天才だな。
あっという間に亡くなってしまってガックリしたけどな。
超残念だよ。
自由と道々の輩をテーマにいい小説いっぱい出して欲しかったよ。
たしか韃靼疾風録はこれが最後の小説との自覚を持って書いてた筈
たしかに後期の小説に無いロマン性を感じさせる内容で余談も少ない
ただ主人公がいかにも静的で若さがない
やはり年を取ると登場人物にエネルギーを込めるのが難しくなって来るようだ
菜の花の沖なんかは主人公と実年齢が近いのでいい感じに感情移入できたように思う
後期ではこれがベストだと思う
>>516 隆慶一郎は、残した作品は大体傑作なかんじだけど、
それは執筆期間が6年だけだったからじゃない?
脚本家時代にたまりにたまったものが
作家で吹き出したって感じやからねぇ。
ここにいる方は社会人が多いのかな?
書き込みを読んでいると今時の若い人に失望してしまうことが多いので
前ほど覗きに来なくなりました。
まあ2ちゃんねるは特殊な状況での書き込みですから割り引いて考えな
ければならないのですが。
>>515 如才ない人だったから、関係者がまだ多く生きている
昭和の事物にはできるだけ触りたくなかったんでしょ。
サムライを書いてはいるけど、本人の性格はアキンド
だよねー。徹底的にトラブルを怖れた生き方。
山本五十六を書いた阿川弘之は五十六の遺族と
勝訴沙汰になってたし、昭和史を書くのはいろいろめんどそうだな。
司馬遼本人もエッセイでよく、歴史は100年経ってからって、
言っているし書くのは後世の人で、自分じゃないって思ってたのかもね。
>520
どちらの読書クラブの方ですか?
まあ司馬晩年の、例の参謀本部関係に関する記述を見るに、
昭和物とか書かなくて本人にとってもファンにとっても幸いだったかもしれん。
ノモンハン事件の小説化を諦めた事について
「あのまま書き続けていたら僕は憤慨のあまり死んでいただろう」
って、主旨のことを言ってたな。
陸軍に入って陸軍嫌いの司馬
海軍に入って海軍好きの阿川
なんか軍の内情の一端が見えるな
>>520=522
二度とこないでくれ
俺はあんたにガッカリだ
司馬遼太郎と宮崎駿、堀田善衛が対談していたのを収録していた本があったと思うんだが
何だか忘れてしまった…誰か知らないかい?
と、自分で検索してみたらあっさり見つかった。時代の風音か
「これからの日本は厳しいですね」なんて言ってたのを思い出して気になったんだ。
宮崎が司馬のファンとはちょっと意外だった。
彼、案外憂国家なのね。
もののけ姫は、司馬さんがエッセイで書きまくってた「出雲のたたら」にヒントを得たのは
誰の目から見ても明らかだからな。
>>531 対談時に宮崎氏は、もののけ姫の構想が有る事を語ってただけに
完成作は是非観て欲しかったでしょうね
今さらながら
>>251に対しての反論、「果心居士の幻術」の解説から。
司馬氏の主題は、いつも歴史を動かした人間の姿であるから、当然そのなかには世にいわゆる
英雄豪傑の物語も少なくない。
けれども坂本竜馬にしても土方歳三にしても、・・・古今の英傑はこの作者の手にかかると
たちまち超人的な怪物ではなくなってしまう。それぞれに特別の才能や資質を持ちながらも
彼らはわれわれにも読み取れる表情を浮べ、われわれにもただちにわかる言葉を口にして
舞台に現れるのである。
もちろんそうはいっても、司馬氏の作品は俗流の偶像破壊趣味や、かつて流行を見た浅薄な
「裏返し史観」とはおよそ無縁のものである。そうした俗流の合理主義は、根本のところに
人間に対する見くびりを秘めていて、いかなる天才聖賢も所詮は弱い人間にすぎないということを
証明して見せようとする。そうすることによって、じつはそれが侮辱しているのは、歴史上の英雄
ではなく、むしろ、弱いことが本態だと見なされた人間一般の方だというべきだろう。
これにたいして、司馬文学の読後感がいつも爽やかであるのは、氏の作品のなかに
人間についてのそうした見くびりがいささかも含まれていないからであろう。
上手くまとめれなくてスマナイ。ていうか一ヶ月前のだったわ・・。
>>528 恐らく自己の実体験には客観性を持つ事ができなかったんだろうね。
あれだけ旧軍に対してネガティブな思考だと作品ができ上がったらかなり叩かれたろう。
司馬もそれを自覚してたっぽいし。
でも我々読者としてはそれでも読んでみたかったという一種の心残り?みたいなものはある訳だが。
書かなくて良かったと思う
ソ連の崩壊後共産主義側の資料が出てきてあながち日本側の愚かな行為とも断言できなくなった
直近の歴史を書くのは資料的にも難しい問題がある
いや、それでも愚かな行為ですよ。
>>535,536
お互い、そう主張する理由を書いてくれい。
無学な俺にもわかりやすく
536氏ではないが割り込む。
戦う相手の装備、戦力をまっとうに分析することもなく、場当たり的な
戦力の逐次投入を繰り返した挙句に死ななくても良い兵士を死なせて行ったんだ。
しかも日露戦争の時からほとんど改良していない装備だけでだ。
日本万歳の歴史修正主義者は様々な資料を曲解して、日本軍の愚行を糊塗しようと
必死だが、小学生が見ても愚行とわかる事実を覆すことはできないさ。
>>538 ありがとう。
ただ、そこらへんは司馬氏の著作にも書いてるので多少はわかるのだよ。
知りたいのは
>>535が言ってる、そういう愚行であるという認識を覆す
共産主義側の資料というやつ。それに対する
>>536の、それでも誤りであった
という反論の根拠。
540 :
538:2006/05/22(月) 18:59:09
>>539 「それでも」というのは新たな資料が出たとしても、総括的評価は変わらないと
理解した。
>>536氏違うかな?
541 :
無名草子さん:2006/05/22(月) 19:29:12
「花神」、下巻の終盤読むまでずっと「はながみ」だと思ってた。
(^-^
ソ連側もけっこう死者がでたってことだけでしょ。
ノモンハンが書かれていたらスターリンが家康のように魅力的に書かれていたことは間違いありませんよ。
ベリアが本多正信で。
>>538 >しかも日露戦争の時からほとんど改良していない装備だけでだ。
冗談きつい。
極端な日本マンセーノモンハン勝利もうざいが、極端な日本軍矮小化も考え物だよ。
司馬が昭和もの書かなくてよかったと言われるのは彼が客観的になれなかったから、
彼の中では日本戦車は戦争ができない戦車でただの鉄、日本軍は日露戦争並、
参謀本部は間抜けで統帥権は日本の行く末を誤らせ太平洋戦争は完全な愚行。
それぞれが史実と合っている所も間違っている所もひっくるめて小説にしずらかっただけでしょ。
実体験が無い訳だし。だからやんなかっただけじゃ?
司馬の昭和ものは読みたくなかったが
司馬の三国志は読みたかったな。何度も出たネタだが
曹植あたりを主人公にしてみれば面白かったかもしれん
うちの親父が兵隊に行った時、兵営で使ってた毛布には明治三十四年の縫い取りが
貼ってあったそうだ。
貧乏国家の貧乏軍隊。
無理な背伸びは健気さより狂気を感じさせるね。
>>544 > 冗談きつい。
そう言い切るなら言い切れるだけの日露両軍の装備比較を教えてくれ。
>>546 論点違わね?
出させるなら日露戦争時とノモンハン事件時の日本軍の装備比較じゃね?
>>547 フム、そうだな。
が、ノモンハン時の装備比較は日露戦争時からいかに日本軍の装備が変わっていないかの傍証にはならないかね。
何に対する装備かにもよるだろうな。
たとえば歩兵の小銃は三十年式から三十八年式に改良されてるし、
ソ連軍のモシン・ナガンも1930年式に改良はされてるがどちらも
決定的な改良とまではいえない。だが改良されている事は事実。
防塵装備の追加、銃身長の切り詰め等を「あまり変わってない」と
判断するかどうかじゃね?
野砲や機械化装備は両軍共に質の差はともかく刷新はされている。
空は全金属製の戦闘機や爆撃機が乱舞し、回転砲塔を備えた戦車が進撃した。
いずれにしても「日露戦争とほとんど変わってない」は言いすぎじゃないか?
元亀天正から変わっていない
司馬の史実面に関する突っ込みと作戦面に関する考察は別板でね。
読んでてつまらなくはないが荒れるし結局無意味で終わるから。
オマエノタメニコノスレガアルノデハナイ
普通にスレ違いだろ
554 :
無名草子さん:2006/05/23(火) 18:16:16
お前ら何藩出身なの?
土佐藩
長州だが
阿州
お前らが何処に住んでるかなんて
どーでもいい
出身だろアホ
なんにしろどーでもい
揚げ足取り苦労
司馬遼と同じ出身地。
562 :
無名草子さん:2006/05/24(水) 00:21:27
司馬遥
>>551=553
でたー。
お前、昔坂の上軍事ネタになるとヒステリー起こしていた奴だろw
このスレは自由に会話ができるスレだろ。
お前が消えろ。
どっちが正しいかは知らんが無駄に煽るのはやめてくれ
ここは「司馬遼太郎スレ」
ってのを念頭においてその良識の範囲の会話をしてほしいものだ
とは言え、低脳のオマエラにそれを期待するだけ無駄か
>>549 先ずは貴君へのレスが遅れたことをお詫びする。
そして具体的な説明を感謝。
「殆ど変わっていない」云々は言い過ぎだったようだ。
ただ装備の進歩、改良の度合いに差があったのではないだろうかね。
などと思いつつ貴君と話を続けてもみたいが、どうもこのようなきな臭い
話は遠慮しておいた方が良いようだ。
これ以上は差し控える。
南部藩
568 :
無名草子さん:2006/05/24(水) 15:21:32
土佐藩は、司馬遼太郎が坂本龍馬を取り上げなかったら、ただのDQNが多い
田舎街扱いだっただろうな。
幕末のDQNってどんなだろ。
御用盗とか・・・?
志士くずれとかじゃないの
万助でんな
低学歴で嫌われ者で運送屋に就職してるなんてのが2ちゃんねらの言うところのDQNならば、高田屋嘉兵衛がそれにあたる。
運送業って言っても嘉兵衛とDQNじゃ社長と派遣社員以上の差があるな
芹沢鴨とかDQNじゃね?
司馬作品でいうと風呂屋で遊女におしっこさせてて切られたあいつとか多分DQN
田舎城に大勢で押しかけて大砲一発で逃げ散った連中も
正直、DQNという括りは好きになれない。
被差別者が自分が差別する対象を探るために生み出した概念というイメージ。
おまえら、司馬を読んで何を学んだ?
そういう事言うのが野暮だということ
別に司馬の小説とDQNという括りを使うのは関係ないしな。
司馬遼太郎が言いたかったこと
1男は潔く生きろ
2昭和は日本じゃない
3韓国は友達
4土地は転がすな
5モンゴル万歳
6まんこには牛黄
7女は(ピー)
「牛黄加持」って、すげえ危険な香りがするよな
8小説は余談で稼げ
9須田画伯は偉大
10タクシーの運転手は概ね善人で利口
11家康が嫌い
12いい歳したオトナは人物を好悪の情でとらえない
13 このスレの連中は節度を知らない
すみません、13は取り消します。
司馬から学んだ、でしたね(汗
>>589 はいはい偽者偽者
下らん捏造するな低脳
14都市とは若い娘が着飾って歩くところ
592 :
無名草子さん:2006/05/26(金) 21:48:49
15 指導者の無能は最大の悪
今頃気付いたけど今日は木戸さんの命日か
『歳月』読み終えました。
あの江藤が一言さえ発せられず、裁判所から引き出される最後のシーンは、
胸に迫るものがありました。
司馬の小説って、長編の中にひとつふたつ、あるかないかの
こういうシーンを味わいたいために、長々と読んでいるような気がします。
『燃えよ剣』の最後とか、『翔ぶが如く』の西郷と大久保の別れのシーンとか。。。
>>596 生きるために必要な何かを書くことを頼りにやってきたってなんかの後書きに書いてあったな
そういうシーンなんだろうな。
ちなみに俺は劉邦が夏侯嬰と逃げ出すシーンが好きだ
>>596 「私は!」とか言って連衡されたように覚えている。
599 :
無名草子さん:2006/05/27(土) 19:07:44
age
『花神』何度読んでも面白い。上中下読んでまた下中上と読み返しても面白い
実際の大村益次郎はどうか知らないけど
花神の村田蔵六にはかなり憧れる。
大村益次郎といえば靖国神社
靖国に一度見に行ったら
「こいつ誰ー?」
的会話が繰り広げられてて落ち込んだ。
やたら高いところにあるよねw>益次郎像
もちっとまじかに見たいとオモタよ
竜馬像しかり
「花神」
適塾に代表される多くの蘭学者や職人達による、市井の幕末維新物語。
基本的に蔵六視点で物語が進行するため、所属する組織や土地や立場がコロコロ変わる。
そのため、読者は幕末維新に対してある一定の知識を要すと言われている。大作。
「世に棲む日日」
長州の純情物語である。幕末長州の若者達を豪快に描いた青春群像である。これぞ傑作。
1864年の禁門の変をひとつの基点とした各人の年齢を見ると、兎に角みな若い。
高杉晋作(24)久坂玄瑞(23)井上聞多(28)伊藤俊輔(22)
山県狂介(26)赤根武人(26)寺島忠三郎(21)品川弥二郎(20)
入江九一(27)吉田稔麿(22)御堀耕助(22)山田顕義(20)
「竜馬がゆく」
難を言うと、著者が主人公に対してハァハァしすぎのきらいは、あるのだが、
まあ幕末を語る上で、絶対欠かせないエッセンスが、たんまり詰まった青春小説、著者の出世作。
「翔ぶが如く」
人物も歴史も舞台も、歴史小説としては申し分のない題材なのだが、残念なことに、
著者個人の薩摩に対して理解不足が原因なのか、如何せんプロットが冴えない。寡作。
「燃えよ剣」
著者の幕末を描いた小説の中で、最も読みやすいと、定評のある作品。
歴史ロマンより、男のロマンに、男と男のロマン(?)に重点が置かれている。傑作。
「峠」
時代の変動期の大渦に一気に飲み込まれた、中立の小勢力の悲哀を描いた秀作。
主人公の河井継之助よりガトリング砲(連発銃)に、興味をそそられた読者が多いと、聞く。
>>605 概ね同意。しかし「翔ぶが如く」はここで言われてるほど嫌いじゃない
歳月読んだら再読したくなった
>>605 「翔ぶが如く」を入れるんなら、
「歳月」「坂の上の雲」「殉死」もいれてくれなきゃ。
それと
つ「胡蝶の夢」お忘れですよ。
『竜馬がゆく』『世に棲む日日』『坂の上の雲』『燃えよ剣』
『花神』『菜の花の沖』『峠』『胡蝶の夢』『播磨灘物語』
『覇王の家』『翔ぶが如く』『関ヶ原』『要塞』『十一番目の志士』
『風の武士』『歳月』『殉死』・・・小説は現時点でこれだけ、
この順で読みました。
もっとも読後感が満足だったのは、色々悩んでやはり『花神』。
どれも面白かったけど、敢えて最低を問うと、
『風の武士』ということになりそうです。
『菜の花の沖』は最初とっつきにくかったけど、
ロシアに行ってからは一気でした。
『要塞』じゃなくて『城塞』でしたね。失礼しました。
次は『国盗り物語』か、『項羽と劉封』に行ってみようと思っています。
「翔ぶが如く」を読むと気が滅入る。
うつ気味の人にはオススメできない。
>>610 漏れも気が滅入ったw
3ヶ月で4巻目、挫折。
612 :
無名草子さん:2006/05/30(火) 01:59:01
>>610-611 なんでやねん!
メッチャおもろいやん。
神風連のとことか野村忍介が長崎で西郷陸軍大将が1万の兵を擁して
肥後に向かったって聞いたとき野村忍介と同じく最高に震えたよ。
って今そこ読んでるとこ。
やっぱいいな司馬さんの作品はって思ってるよ。
「坂の上の雲」が退屈です。
すでに半分以上は読んでいるけど、これからも同じ調子なのでしょうか。
その先も同じ調子です。ラノベでも読んで下さい。
615 :
無名草子さん:2006/05/30(火) 12:37:41
>>613 俺は最初のころの青春時代のほうが好きだったけどな
なんかロシア海軍の話や旅順攻略辺りが長くて嫌になってきた
私も正岡子規が生きていた頃は面白かったんですが、
戦闘の詳細が続くようになってからはちょっとつらいです。
司馬作品は幕末、戦国時代のものを10作品ほど読んでいます。
それらと比べると「坂の上の雲」はかなりつまらないです。
>>616 もともと軍事評論家(作戦参謀的な戦争考察)な部分があった司馬の本領?が
発揮されるのが坂の上の雲から。
正岡子規あぼんまでは割と幕末物等に近いノリだけど、明らかに変わってくる。
その変わった部分こそが傑作の評価を読んで今でも物議を醸す理由なんだけど、
個人的にこのノリが駄目ならとっとと読むの止めて、「翔ぶが如く」もやめといた方がいいと思う。
坂の上が退屈なら本質的に司馬に向いてないだろね。
他の小説読んだ方が良いんじゃないかな。
坂の上の雲は児玉が203高地おとすくだりが一番面白かったなあ
5巻あたりだったっけ?
司馬に向いてる向いてないなんかないだろう
なんといっても大いなる大衆小説だ
司馬だから面白いにきまってると決めつけるより
戦国物と比べると面白くないと
はっきり自分の意見を言えるほうがイイ
余談に付き合えない奴は向いてない
辞書を引くのが嫌いな奴には向いていない
辞書引かないと小説読めない奴には向いていない
中国、朝鮮と聞くだけで不快感を催す奴には向いていない
佐高信には向いていない
ドクマに酔ってる奴には向いていない
627 :
無名草子さん:2006/05/30(火) 23:37:47
花神のシーボルトイネのイメージは滝川クリステルで読みました。
俺のイネは「からくりサーカス」のフランシーヌだな、なんとなく。
ふっ、大河の「花神」を観てない奴は幸せよのう。
>>629 やっとアサオカトラウマが抜けたのに思い出させるなよ
631 :
無名草子さん:2006/05/31(水) 06:43:48
NHK大河花神のお琴が加賀まり子はツボ
イネさんが石井宗謙に強姦されていたらしいって
知ったときはショックだったなあ。
作中ではそこら辺の事情を書いてなかったけど、
司馬さんは知ってたのかな。
みなもと太郎の漫画では「弟子じゃなくて侍女として仕えてるんだから手を出されても仕方ない、
むしろ私みたいな超美人に今まで手を出さなかった方がおかしい」って言ってて笑った>イネ
うん、さりげなく触れていた。
妻帯の身で恩師の娘を強姦するような人間でも、
地元では偉い学者先生だから記念碑が建てられていたりする。
岡山に行く機会があったら墓にむかって放尿でもしてやりたいな。
イネの子孫が泣くぞ。
638 :
無名草子さん:2006/05/31(水) 17:30:54
墓にむかって放尿かよ。
日本人の発想じゃないな。
うむ。放尿は便器にするのが日本人。
風呂などで遊女にゆばりをかけてもらうのも日本人。
えーと、あれは何の滝とか言いましたっけ。
夕張の滝
なんかスレの流れを見てて思ったんだけど、「司馬は朝鮮マンセー」
って言うのが一般的な認識なのか?
確かに、朝鮮に対する「満腔の敬意」を司馬の文章からは感じるんだけど、
むしろ俺の中では司馬は「(戦後の)非常に早い時期から朝鮮民族の民族性を批判した一人」
という印象を持ってる。
韃靼疾風録に登場する「李氏朝鮮の儒官」なんかは、2chのハン板で描かれるような「典型的な朝鮮人」
っていう性格のキャラクターだったし。
竜馬がゆく3巻で酒に目がない奴を宴会に誘ってリンチする場面で
「人はその弱点で死ぬ」って筆者が容赦なく言っててなんか笑ってしまった
司馬は実は穏やかに朝鮮を批判してたと思うよ。
土地柄、在日の知り合いも多かったから露骨には表現しなかったのではと。
街道を行くでも話題と言葉を慎重に選んでたな。
批判しつつも根底に朝鮮に対する敬愛と礼節を失わなかったのだろうlね。
厳しい言葉を吐きつつも決して絶望しないのがこの人の特徴。
うん、そして批判しても貶めるようなマネをしないのが司馬さんの美質。
日本人も朝鮮人も差別好きな民族ですといってたな。
朝鮮人を差別好きな民族といった人は他になかったからぞくっとしたよ。
ベトナム人に鞭打たなければならないって言ったのを読んだ時と同じ衝撃。
「人間の集団について」だっけか。
あの時期にベトナムに対して、ああ言うことを書いたってのは
すごいことだと思うわな。
>>650 あの時期ってどのへん?
つい最近読んだもれにはよくわからないorz
司馬さんが亡くなってから、「愛国心」という物がニュースに出て来る様になったと思うのは俺だけですか?
>>651 司馬がベトナムへ行った頃のことです。
当時の言論界はベトナムシンパ的言説が多数派で批判めいた
意見はあまり聞かれなかった。
まあ、これは日本だけでなく国際社会全体の空気という感じ。
もちろん日本にもムードに流されずにインドシナ情勢を見つめて
いた人はいたけどね。
司馬は対立するイデオロギーからちょっと離れたところに立って、司馬ならではの視点でベトナムを切り取って見せてくれたのだわ。
>>653 なるほど。回答ありがとう。もっと本が出版されたてのときに読みたかったな…
>>652 目につくねぇ。愛国心なんて上から勧めるもんじゃないとおもうんだが…
憲法改正とか司馬遼太郎ならどう思うんだろう。
憲法9条に関して何か述べていた本はありませんかね?
656 :
655:2006/06/01(木) 03:35:47
最後の質問はなんか愚問のような気がするのでなかったことにしてください><
憲法改正は賛成のような気もするけど、
「賛成!」って叫ぶと変な人達に担がれそうだから
今の流れでは沈黙してそう。
阿部十郎が主役の短編ってなんてタイトルだっけ?なんの本に収録されてる?
以前読んだんだけど売ったかしまいこんだかでわかんなくなった。文庫で。
ラストが伏見奉行所に砲弾撃ちこんでるところで終わるやつ
新撰組血風録の「四斤山砲」じゃないか
胡蝶の夢ってさあ・・・退屈じゃない?2巻まで6年前に読んだけどなんか続き買う気がしなかった。全然内容覚えてない
たかが小説だ。
自分に合わないと感じたなら無理して読むことはない。
十年ほど経って捨てずに書棚で埃を被っていたら、もう一度
手にとってみるなんてのでも良いんじゃないか。
>>661 司馬りょーかいの最期はせつないぞ
読んでみそ
俺は好きだけどね。異能の人の人生は悲惨ながらも心が鷲掴みにされる。
世に棲む日々→花神→胡蝶の夢という流れで読みふけっています。
伊之助が好きになれるかなれないかで、胡蝶の夢に対する印象が違ってくるだろうね。
伊之助みたいな世渡り下手は、小説ながら同情を禁じ得ないなあ。
胡蝶の夢は松本良順のパートの方が面白かった
維新後の彼の人生も詳しくかいてほしかったなぁ
文庫5巻の最後に江戸を離れる時が悲しいお さな子
司馬遼太郎さんの残した本を活用して、司馬大学をつくるって話しがあったんですが、
本当にできるんですかね?
出来るんですかねって言うか、そんな訳のわからんもの作らん方がよかろう。
司馬自身が講師になるならともかく、
結局は、めいめいが自分に引き合わせた勝手な「司馬の考え(思想)」を掲げた講師が集まるだけだろうし。
669 :
無名草子さん:2006/06/03(土) 00:11:32
今日ブックオフで城塞3巻で300円だったから買ってきたんだけど、
先に関が原読んだほうがいいかな?
そのほうがいい。城塞は関が原の半ば続編。
関が原自体傑作の部類にぞくする。
関ヶ原→城塞の順で読むと家康の妖怪化っぷりがよく分かる
って、以前話が出てたな
俺も実際そう思う。
奴の権謀術数は人間業じゃないな
胡蝶の夢は浅草弾左衛門が堂々とキャラクターとして出てくるのがすごい。
ふつう出さない。
燃えよ剣にもちょっと出てたが、一昨年の大河ドラマでは出てきたのか?
オーチらの言わはること、おもろいな
674 :
無名草子さん:2006/06/03(土) 20:02:14
↑八木一夫
675 :
無名草子さん:2006/06/03(土) 22:58:15
刀でぶった斬られる恐れのある時代に生まれなくてよかた
現代もキチな人包丁で刺されたり、
ヤクザに手榴弾投げられたり、
ブラックニンジャソードで斬られる恐れが。
車もあるよ
2チャンネルのない時代に青春期を過ごして良かった。
>>678 それは俺も思うw
たった今、梟の城読了しました。
今までは実在の人物の小説しか興味なかったのですが、あぁ、面白かった。
司馬小説読了後のこの満腹感がたまりません。
680 :
のぼ:2006/06/05(月) 05:07:57
あしもそう思うぞな
>>679 同意。架空の人物が主人公の作品も面白いね。
かくいう俺は十一番目の志士を読み終わったとこ
しかし天堂晋助強すぎw
682 :
無名草子さん:2006/06/05(月) 18:27:54
司馬先生大好きで尊敬しています。
特に一際印象深いのが「坂の上の雲」です。
三回読んでしまいました。一回目と三回目
それぞれ新たな発見をしたように思います。
最初は戦闘描写に驚嘆したのですが、最後には
子規と陸羯南、真之らの優しさが印象に残りました。
私のばあさんの容態がよくなくなけてきましたが、
真之の人間はいずれは死ぬ、俺もいずれは死ぬ
という言葉に励まされました。
私は故人の想いを尊重すべきと思いこの作品の映像化
には反対です。
みなさんはどうお考えでしょうか?
お伺いしてみたいです。
683 :
無名草子さん:2006/06/05(月) 19:06:08
原作通りに忠実に描いてくれるなら漏れは映像で見たい。
684 :
無名草子さん:2006/06/05(月) 19:46:24
>>682 なんで映像化するの嫌なんだろ?
戦闘的要素が濃かったり、戦前の国粋主義的な雰囲気を出したりするかもしれないから?
自分は見てみたいけどね。
見てみたい。見てみたいけど、どうせしょぼいセットや変なオリジナル脚本とか入れて陳腐にしてしまうだろうな。
原作読んでる人には説明不要だけど、読んでないで映像のほうだけ見た人に「ちがうんだ!原作は云々」とか言って煙たがられるのが目に浮かぶ
坂の上の雲、NHKドラマ化って結局どうなったん?
制作中?ポシャっちゃった?
脚本化が自殺したところまでは知っているが。
大河スペシャルといわずに大河ドラマにすればいいのに。
でも、功名が辻のひどさを見たらドラマ化して欲しくない気もするな
689 :
:2006/06/05(月) 23:26:48
功名が辻はひどいね。と言いつつ見てしまうけどw
次回は本能寺だな。
大河は信長(のふいんき)と光秀だけいいな。
来週だけ保存しようと思う。
功名が辻はけっこう面白くみてるけど。
最初は役者が年寄りばっかでどうか・・・と思ったけどみんなさすがに芸達者だね。
ドラマというより舞台の芝居に近い感じ。
三谷義昭はいい味出してたな
初登場時は目だけまったく演技できてなかったけどなw。
まあ板違いだし、あれは「原案:司馬」って感じで小説とは別物っすから。
面白い面白くないに関わらずここであらためて語るもんでもないわな>大河版功名
原作司馬だし多少はかたってもいいんじゃね?
全然別物だから。
なんつーか、功名が辻ってより
国取り物語+新史太閤記って感じだよな
播磨灘物語も多少入ってるかな
いっそ夏草の賦とかも混ぜちゃえばいいんだよ
大河は信長と秀吉が主役になってるな。
ところで、戦国もの詳しくないんだが、
司馬で明智光秀を読もうと思ったらどの作品がいい?
国盗り物語しかないだろ。
主役級だよ。
だな
国取り物語織田信長編の真の主人公は光秀だ
今回の大河は、秀吉がじじいすぎてもうあれだ・・・。
たしかにうまいんだけど、最初からボケ老人の年齢の配役はだめだろ
705 :
無名草子さん:2006/06/07(水) 19:09:40
これじゃ「坂の上の雲」が思いやられるな…。
706 :
無名草子さん:2006/06/07(水) 19:27:20
司馬遼太郎については陸軍時代、戦車兵ではなくて、情報将校として、大陸で活動していたのではないかと考えることがある。
いくらなんでも、外国語専門学校のモンゴル語学科卒業の学生を戦車兵で使うほど、帝国陸軍はぼんくらではあるまい。
後、街道を行くでモンゴル紀行の中でラマ僧が女抱いて、梅毒の感染経路になっていると言うことが書かれていた。
以上二点で、情報将校をやっていた可能性はどうだろう。
707 :
無名草子さん:2006/06/07(水) 19:36:52
それはないでしょ?本人が言ってる事だし…。終戦間際の帝国陸軍はくるってたという事でしょ。
>>706 外語大卒の学生をいきなり何の訓練もしないで戦車兵として使う訳ないだろうに。
司馬は回顧録では自分を謙遜しているが、見習士官になってる時点で既にエリート。
つまり戦車兵としてもエリートだったという事。
血風録の後書きに司馬の生い立ちに軽く触れてある
元々馬賊になる夢を持っていて、戦車隊の隊長になることで実現したようなものだと書いてある
その後産経新聞文化部部長になったらしい
小説以外でもエリートだったと言うことです
司馬は大嫌いな作家
週刊朝日に連載された「街道を行く」が一番好きだ。
司馬さんの人生計画によると外語学校出た後、ノンキャリアの外交官になって
在外領事館に在籍して調査・研究っぽい仕事をしたかったみたいだな
なんとしても薬局を継ぐ気はなかったようだ
>>708 学徒動員で徴兵された学生はほとんど士官になってるよ。
おかしいのは当時京大助手だった会田雄二が二等兵で上官の小隊長が慶応の学生。
社会人はインテリでも二等兵から始めるのね。
>>712 社会人云々は関係ないよ。幹部候補生は基本的に中卒以上の学歴を持つ兵を
選抜して採用する。つまり学生でも社会人でも学歴があれば幹部候補生になれる資格があったってだけ。
(つまり親に学資を出せるだけの金があるかどうかって事で、この時点では軍人としての能力は関係ない)
試験を受けるかどうか、その試験に受かるかどうかはまた別。戦争末期は幹部候補生試験の合格率は
戦争初期や昭和初期に比べれば高かったが、馬鹿がなれるっつー訳でもない。
司馬の場合は甲種幹部候補生から少尉になってるから間違いなく戦車兵としてはエリート。
今の自衛隊みたいなものだと思っていいのかな?
大卒とか養成校(名前わすれた)だと幹部候補生受験する、みたいな
しかし学歴で決まるのもなんか滑稽だね
運動能力で決める方がよっぽど滑稽だよ
体育会系のお馬鹿さんが体調だった日には兵達が可哀想でしかたがない
×体調
○隊長
この国のかたちで
教育制度に触れてたね。
いまの詰め込み型試験至上主義は中国の模倣なんだっけ
竜馬がゆくでも「バカバカしい試験制度」って言ってたっけな。
ただ、なんで司馬遼太郎がそう言っていたかは覚えてない…
なんでだ?
江藤、大隈に聞こうぜ
719 :
無名草子さん:2006/06/09(金) 09:32:04
サカ厨ってのはあたりかまわず
何処にでも沸いてくるから嫌いだ
721 :
無名草子さん:2006/06/09(金) 18:41:15
現在「燃えよ剣」を読んでいる最中なんですが、何で伊東甲子太郎とその一味が脱退したときに
隊法違反ですぐ死刑にしなかったのですか?
武田観柳斎だけすぐ死刑にしたのもなぜですか?
722 :
無名草子さん:2006/06/09(金) 19:47:07
この前、古本屋で昭和三〇年くらいの雑誌が置いてあって、中に「豚と薔薇」が掲載されてた。何か、森村誠一っぽかったけど、読む気にはならなかった
723 :
無名草子さん:2006/06/09(金) 19:49:12
この前、古本屋で昭和三〇年くらいの雑誌が置いてあって、中に「豚と薔薇」が掲載されてた。何か、森村誠一っぽかったけど、読む気にはならなかった
>>721 伊東一派は、御陵衛士という組織として分離したから。
(御陵衛士は、結成に当たって朝廷から拝命の形を取っているはず)
武田観柳斎は、その御陵衛士に加わることを拒否された。
>>721 小説を良く読むとわかるけど、伊東は新選組から分派しただけで、
建前上脱退じゃない扱いになってただけ。
(作中でも伊東は脱退ではない事を強調してるし)
>>724氏が書いてるけど朝廷サイドからの令もあって、
とりあえず近藤や土方はそれを認めざるをえなかった。
武田観柳斎が即座に処刑されたのは多分ホモだったから。
>>713 戦争末期の高等教育機関から学徒徴兵された人間は、
全員士官候補に組み込まれたんだべ?
とにかく人員不足で、以前ならば到底考えられない人間が皆甲種合格で
採用されたそうだ。
(甲種合格など、紀州の海で鯨獲りをしている筋骨隆々の漁師だけに
与えられる、と思っていたのに自分が甲種合格と聞いて驚倒した、
とエッセイにも書いていた。)
>>726 徴兵時の甲種合格と甲種幹部候補生をごっちゃにしてると思われる
学徒動員のときの学徒兵は幹部候補生になるよう指導されたと思うよ
高等教育を受けた人々は貴重な存在だったし
>>726 甲種って、平均的な体格でなおかつ健康なら合格できるものなんじゃないの?
逆に乙なんてのは体が貧弱だったり視力がかなり悪かったり、みたいな感じで
丙はいくら何でも前線にはヤレネー って感じだと思ってたけど。
高等教育を受けた人は幹部候補生資格があるというだけで、戦車隊の小隊長になれる訳ではない。
高卒の学歴があって受験資格がある人が全員東大に受かる訳ないのと同じ。
戦車兵ってそんなに偉いの
司馬さんの場合、小柄で視力がよくないという消去法で戦車兵になったと思う
司馬さんが優秀な軍人だったってのは褒め殺しの部類
ただ軍人経験はその後の作家人生に影響はあったろうね
>司馬さんが優秀な軍人だったってのは褒め殺しの部類
そんな事誰が言ってるんだ
司馬が軍人として優秀だったら何か問題でもあるのかな。
『新撰組血風録』
何で時系列バラバラかね?
短編集だからに決まっとるだろ
737 :
735:2006/06/13(火) 16:31:42
発表はともかく、本に纏めるにあたって順番そろえても良いじゃん。
伊藤暗殺の次が芹沢暗殺て、
まあ完全架空の話とかどこに入れるかで悩んだという事にしとけw
「幕末」は一応時系列順だったかなアレは。
>>737はなんでそんなつっかかるんだ?順番なんてどうでもいいだろ。
司馬は164cmだから別に小柄って程でもないんだが
>>740 別に本人が自慢してたわけでもないんだし、その話しはもういいじゃん。
むしろ自分の軍人としての能力は自嘲気味に語ってたし。
方向音痴だから後続の戦車隊ごと迷子になって現地人に道聞いたら上官に叱られた
とか
司馬が軍人としてエリートだったという事をとにかく否定したいのかな?
理由がよくわからんが。
あと、軍人として優秀である事と、エリートである事は特に関係がないんだがな。
優秀って言葉に拘ってるようだが。
>>708でも
>>713でも優秀とは言ってない訳だし。そもそも司馬は実戦を経験してないから
評価しようもない訳で。
耳を洗いすぎて死なないように気をつけようっと
─┬=====┬─┬─┬
ヽ┴-----┴ 、/_ /
==||:|: 乃 :|: 「r-┴──o
____________ |:|:__ :|: ||--┬┘
|ミ///ロ-D/ ~~|ミ|丘百~((==___
. └┼-┴─┴───┴──┐~~'''''-ゝ-┤
((◎)~~~O~~~~~O~~(◎))三)──)三)
ゝ(◎)(◎∩◎)(◎)(∩)ノ三ノ──ノ三ノ
// | | ミ
//Λ_Λ | |
| |( ´Д`)// うるせえ、戦車ぶつけんぞ!
\ |
| lヽ,,lヽ ミ
| ( ) やめて
| と、 ゙i 装甲へこんじゃう
746 :
無名草子さん:2006/06/15(木) 10:04:06
軍師2人
そういや司馬が書いた小説の主人公で最終的に栄光を掴むのってどれくらいあったっけ?
_,,,,,,,,
, - ' ゙ `` ‐ 、_,,,,,
,r' /=ミ
/ 彡ll',''´
. / 彡lll 光秀め!
!-- .、 ,、、、、,,, 彡lノ
l,,,,,__ / ___ 'r''゙ヽ
. |`゙'' ./ `'゙'''" .〉,l |
|. ,' //
. ',. ,' , r'
. ゙, ゙'ー ‐` l |
゙、''゙ ,,、二''‐ ノ l、
''''''''7'ヽ ''' / /`〉`゙T''''''''''
l ` 、,,,,、- ' " / /.| |
北斗の人、新史太閤記、覇王の家、坂の上の雲、菜の花の沖・・・
>>747 そういえば少ないな
項羽と劉邦もどっちかというと悲劇だし功名が辻も最後は悲劇的だし
志は成っても当人は暗殺されるような内容のものも多い
案外滅びの美学を感じる作家だったのか?
戦国物に関してはとにかく徳川が嫌いだから
徳川の世になった=バットエンディングってしてる気がするけどなw
751 :
無名草子さん:2006/06/15(木) 15:47:17
播磨灘物語での黒田官兵衛は、牢獄によって足が不自由になり戦場にも
大谷形部(ライ病)のように戸板に乗って参戦のイメージがあるけど
功名ヶ辻の斉藤洋介(官兵衛役)は、杖を付きつつも歩いてる。
峠も中村勘三郎のドラマで、つ‘ぐ’のすけとは成ってなかった。
原作とドラマは違うだろうが、多少気になる。
峠は2,3種類くらいルビがあったような…
753 :
あ:2006/06/15(木) 16:18:16
流行に敏感な渋谷ギャルなら誰もが知っている携帯小説『TOKYO REAL』が4/26に集英社より発売されました!!
4/29にはTOKYO REALTシャツを着た読者のギャル100人が渋谷の街をデモ行進したりとNO DRUGという言葉も浸透してきました。
もしよければ読んだことある人も読んだことない人もホムペに来てください!!
http://ip.tosp.co.jp/i.asp?i=hyperoniryu2
>>747 微妙だよね。事業を成功させて天寿は全うした=成功と見るなら秀吉だけど、
晩年とその後があるからあんま成功って気はしないな。
劉邦は司馬は直接描いてないけど統一後の粛正の嵐で、同上。
他のは若死にしたとか不慮の死とか敗亡しての死とかそんなんばっか。
んー・・・。霸王の家(家康)くらい?
>>751 「秀吉」(竹中直人&沢口靖子のやつ)の官兵衛は見た目一気に老け込んだけど普通に歩いてた気がする。
まあ、ドラマっすからw
最後は死んで終わるのが司馬小説。
死に様はあっさりと書くのが司馬小説、
歴史小説なんだから死ぬまで書くさ。
戦国〜江戸モノで、一人の人物に焦点を当てるというより、時代の大きな流れが把握できる作品ってある?
あわよくば受験勉強の手助けになればいいなあとか思ってるんだけども。
戦国物の通史的流れは
国盗り物語→新史太閤記→関が原→城塞
だけど全部読むのはしんどいかもしらんね
しかし西郷どんの死は悲しかった
>>759 幕末だったら竜馬がゆくがいいんじゃね?
竜馬がメインだけど幕末の主要人物との関わり、事件との関わり、明治へのつながり
申し分ないと思う。
受験なら司馬より菅野の日本史実況でも読んだほうがいい
受験勉強の息抜きに司馬を読むというのなら賛成
受験勉強みたいに暗記のポイントがはっきり書いてあるわけじゃないから、
役に立つかどうか。
760をすべて読むと数千ページだから、暇ならいいけどね。
766 :
759:2006/06/16(金) 10:48:49
ありがとう。とりあえず国取りと竜馬を読んでみる。
功名が辻がきっかけで司馬にハマった新参者だけど、勉強おろそかにしない程度に色々読んでいこうと思う
竜馬読んで進路が変わったりして
功名が辻でハマるくらいなら何読んでも楽しめるな
天寿を全うしたという描写なら、「箱根の坂」の北条早雲が近いかな。
早雲は勝ち組ですな。
久々に「坂の上の雲」読んでるんだけどさ。今まで読み飛ばしてたんだけど、
文庫版2巻P291のアメリカの造船所のくだりで、
日給が1ドル40セントで、1週間休まずに仕事したら7ドル70セント貰える、
って書いてあるんだけど、これは単純に計算ミス?
土曜が半ドンじゃないの?
日曜は働かない。
箱根の坂は上杉家のゴタゴタがつまらなくてしょうがなかった。
登場人物は好きだったんだけど
箱根の坂は切ないよね。
あれ恋愛小説だよ。
妹萌え小説。
寝取られの印象がある
777 :
無名草子さん:2006/06/16(金) 21:11:50
>>774 生まれ変わったら恋愛小説家になりたかったそうじゃない
778 :
無名草子さん:2006/06/16(金) 21:18:36
今、司馬さんの花神読んでます、幕末ものはやっぱり
いいね!電車の中で読んでるんだけど、通勤時間が楽しい
779 :
無名草子さん:2006/06/16(金) 22:09:33
司馬遼太郎と武田鉄矢が対談したのが載ってる雑誌があるそうですが、
ご存知の方、教えてください。
武田「竜馬にあこがれて、海援隊って名前にしたんです」
司馬「似合いませんね。天狗党にしときなさい」
782 :
112:2006/06/17(土) 09:41:01
司馬「似合いませんね。海綿体に血ぃ貯めなさい」
783 :
無名草子さん:2006/06/17(土) 11:53:54
いま、「街道をゆく」の
「韓のくに紀行」を読んでいるけど、
文中の、著者の韓国を持ち上げ、日本を貶とす姿勢には辟易するね。
著者は産経出身で、発行が朝日新聞なのが妙だ。
他のシリーズは楽しく読んでいます。
>>783 なんか変な親韓癖があったのかもね
ただ、韓国人の気質に関しては今見ても参考になる点が多いと思う
なんか変な親韓癖じゃなくて
普通に親韓派だろ、司馬は。
嫌いな国とかなさそうだな
在日韓国人の知り合いでいい人が多かったから、自然と親韓派になったのだろうな。
街道、朝日以外から出版してくれないかなあ〜
まったく親韓だの嫌韓だのくだらない二項対立でしか物の見えない連中の増えたことよ
789 :
無名草子さん:2006/06/17(土) 22:27:25
>>788 看過できない。
なぜなら、面倒でも、ひとつひとつ論破していかないとつけあがる民族だから。
そして、日韓問題のほとんどが韓国人もしくはサヨクのでっち上げだから。
韓国が自国で何を教育しようと勝手だが、
日本に不当な要求をしたり、内政に介入することには断固反対だ。
くだらない二項対立、と断じてしまうのはどうか、と思うね。
その昔、学生運動華やかななりし時代は漫画だろうが小説だろうがプロレタリア、ブルジョアの
二つに分けて興醒めさせる奴が必ずいたそうだ。
またそういう時代になってきてんのかな。嫌だなあ。
2chで嫌韓と騒いでいる人たちがもし幕末に生まれれば
攘夷主義になってそうだな
大楽源太郎と神代直人にも及ばない奴らばかりだがな
政治活動なんかしないよ
精々、ええじゃないかを踊るくらい
司馬さんは親韓というより知韓でしょ
韓国の李退渓が大成した朱子学を容赦なく批判してるし
韓国人の欠点も見えていた
ただそういったことを韓国人に面と向かって言うことは「ひるむ」とも述べていた
このあたり古い世代特有の贖罪意識があるね
795 :
無名草子さん:2006/06/18(日) 08:40:38
>>791 サッカーもラーメンも流行ってそんなモンでしょ
なんか嫌嫌韓厨が沸いてるなあ
>>794 いや、本当の親韓っつーのはそういうもんでしょ。
司馬は韓国側の歴史改竄等についても批判してたし。
とにかくマンセーとにかく嫌韓よりなんぼかマシだ。
竜馬がゆく読み終わった。
これで3回目の通読だったが読むごとに新しい感想が沸いてくるわ。
感想はちらしの裏へどうぞ
くだらない議論ゴッコこそチラシの裏でやるべきだな
素直な感想こそ欲しいところだ
感想は望むところですよ。
ところで司馬のマイナー作だけ未読なんだが、どれが面白い?
妖怪、城をとる話、大盗禅師、ひとびとの跫音、ダッタン疾風録、殉死
『殉死』は必読。
城を盗る話も結構好き
>>801 自分は妖怪がめちゃめちゃ好きなんだけど(10回以上読んだ)小数意見だろうな
ところで大盗禅師ってどんな作品。うかつにも知らないんだけど
ダッタン疾風録が面白いけど、司馬最後の小説なので
他のを読んでから、ラストに読んで欲しいな。
韃靼疾風録のオープニングはコナンのオマージュ。
韃靼読むなら草原の記も合わせてどーぞ。
>>783 > 著者は産経出身で、発行が朝日新聞なのが妙だ。
君は何歳?
「○○先生の作品が読めるのは少年ジャンプだけ!」っていう
のだけ見て育ったのか?
売れっ子作家だった司馬があちこちに連載するのは当然じゃねーかw
大阪人の司馬は如才なくいろんな新聞社・出版社で仕事してたよ。
俺がおぼえてるところでは「翔ぶが如く」は毎日新聞だし、読売
でも連載してたんじゃなかったか。
そういや司馬が中央公論社に
「日露戦争もの書きたいんだけど」
って言ったところ
「んなもんダメ」
って言われた話があったらしいな
その後、坂の上の雲が大ヒットして中公の社長が
後悔したって話もあったな
今、その坂の上の4巻読んでるけどおもすれー。
戦艦の置物ほしいな。
人斬り以蔵読了。
別の本で人はその弱点で死ぬ、って司馬遼太郎が言ってたけど
まさにその通りになったなぁ。武市の狭量、以蔵の無知。
最初短編集と気づかず村田蔵六がなぜ関係あるのか不思議だったw
数年前、産経で坂の上の再掲載がされてたけど
読むのが遅い俺には、毎朝、拷問に近い行数だった
不幸な男がうまれた。
このオープニングはかなりヤバス。しょっぱなからダークゾーンまっしぐらだな。
だが、それがいい
人を支配することはその人から支配を受けてしまうことなのか
>>804 大盗禅師は、司馬の伝奇小説家としての面が出てる本。
ストーリーの構成としては、韃靼疾風録の原型になっているような印象がある。
妖怪を10回以上読んだのなら、面白く読めるだろうと思うけど、大盗禅師は
全集未収録の作品ということからもわかるように、ひとつの小説としての完成度は高いとはいえない。
物語が散漫というか、筆の赴くままストーリーを進めているような、ややとりとめの無い感じがある。
城を取る話と大盗禅師はインチキコンサルの話だな
主人公の目的がコロコロ変わっていく印象がある
由井正雪ものだってちゃんと教えてやりゃいいのに。
?何言ってんだ
822 :
無名草子さん:2006/06/22(木) 14:35:11
814
会津若松家というのは、ほんのかりそめな恋から出発している。
僕はこの書き出しが好きです。
かなり前ですが大谷吉継と湯浅五助の墓参りをしてきました。
なんだかあの雰囲気に涙が・・・。
「関が原」やっぱりいいですね。
死ぬまでにやっておきたいことの一つ
関ヶ原を望みながら、司馬の『関ヶ原』ハイライトシーンを読む。
歴史群像の赤本も必携。
ちなみに、大坂城で『城塞』を読むのはもうやった。
そんなの死ぬまでにとかいってないで、
次の土日に行ってこい
暇がないんだよね・・・
学生の頃なら明日にも出来たんだろうけど
今週末は天気悪そうだからな。
828 :
無名草子さん:2006/06/23(金) 20:46:20
履歴(誤字等あるかもしれません)
竜馬がゆく→世に棲む日々→最後の将軍→とぶが如く→歳月→燃えよ剣→新撰組血風録
→胡蝶の夢→花神→坂の上の雲→アメリカ素描
その他短編、講演等です。
竜馬で初めて歴史の面白さを知り、とぶが如くで大久保利通を知り、彼に関係
する本を3冊ほど読みました。日本史で偉人で二人というなら、私は徳川家康と
大久保利通を挙げます。花神で向上心が燃え、坂の上の雲で怒涛の衝撃を受け
ました。大して読んでなく恐縮ですが、ベストスリーを挙げると
坂→竜→とぶ、でしょうか・・・
あと洪庵のたいまつ、二十一世紀に生きる君たちへ、すばらしい
司馬先生に出会い歴史に興味を持ち続けることができ楽しみが増えました。
また、吉村昭先生に出会うこともできました。
ギュウギュウでも楽しい通勤時間はまだまだ続きそうです。
829 :
無名草子さん:2006/06/23(金) 21:28:30
【峠】をぜひ読んでください。僕のベストです。
>>828 吉村昭もいいよね、司馬と違って萌えが少ない作家だけど、
知的好奇心を満たしてくれるところ、綿密な取材力では司馬と並ぶ作家だね。
落日の宴、冬の鷹、間宮林蔵、破獄、が気に入っています。
国盗り物語→太閤記→覇王の家→関が原
戦国時代オススメ
おまいら団塊の世代だろ?
てか気になったんだがこのスレって結構高年齢のヤシが多いんじゃまいか?
団塊の世代のヤシとかでも普通に2chやってんだなーとか感心してる。
という漏れは39歳。
もれは25歳。 若い方かな。読みやすいし中学生くらいの読者いそうだね。
で、 余話として を読み終わった。
渡米した剣術家が日本が憎いって言ってたくだりが妙に共感した
今の日本が嫌だ。
39歳で漏れとか言うな。気持ち悪い。
俺21ですよ。このスレでは年齢的に少数派かも
国盗り物語をアマゾンで買って読んで一気にはまったタチです
俺も21だな。
年配の方々には意外に思えるのかもしれないけど、
今の若い世代も司馬遼の作品をけっこう読んでいる。
この間も大学で「竜馬がゆく」について熱く語っている学生を見たところだ。
えー17です。今授業中です
同じく17。中学生の時読んだ坂の上の雲で衝撃食らった
839 :
無名草子さん:2006/06/24(土) 13:47:43
古本屋の100円コーナーで司馬遼太郎の単行本みつけたら買ってるんだけど、
カビが生えまくってカビ臭かったり、黄ばんでたり、変なシミがあったりの本ばっかなんだよねぇ。
でもおかげで司馬遼太郎の本をたくさん買うことができて読み始めたわけですが。
カビ臭・・・空海
黄ばんで・・・竜馬
変なシミ・・・国盗り
と予想
841 :
無名草子さん:2006/06/24(土) 15:10:01
司馬さんの本は長編も多いからまとめ買いするのには
古本はありがたいですよね
ちなみに跳ぶがごとくを古本でみかけ買おうと思いましたが
中抜けでショックをうけ図書館に走った苦い思い出があります
、、、なんでそろってねえんだよ!!
花神はまとめ買いしますた
842 :
無名草子さん:2006/06/24(土) 15:33:55
古本だと著者にお金が入らないって聞いたから(真偽は分からない)
敬愛する作家の本は絶対古本買わないことにしています。
>>839 俺なんかは基本的に「小説を読みながら飯を食う」というクセがあって、
それなのに古本嫌いなので折角新品で買った司馬本は大抵食べ物のカスや
跡があったりと偉い事になってるなw
同じく読書好きのかみさんなんかには偉い不評。
状態がアレなんで買い取ってくれないと思ってるから当然売りに行かないが、
もし売りに行って買い取ってくれたら
>>839のような被害者?が出る訳か。
まあ司馬小説読んでても食欲はあまり喚起されんけどね。
「花神」を読んで豆腐が食べたくなったことがある
「峠」を読んで桜飯が食べたくなったことがある
鍋を食う描写は大抵美味しそう。それ以外は(r
「峠」を読んで牛肉のステーキを食いたくなった奴はいるのか?
セックスの描写はエロい。いい意味で。
「坂の上の雲」を妹に勧められたのですが、
面白いのでしょうか?
妹に・・・ ?
昔読んだからうろ覚えだが
日露戦争当時の明治日本を扱った大作 (史実とは違う、と憤る研究者もおられる)
出だしのあたりは、秋山兄弟・正岡子規らの交流が描かれている
中盤からの軍事描写がとっつきにくいが、それを乗り越えられるかどうか
が、面白く感じるかどうかの分かれ目のような気がする
851 :
無名草子さん:2006/06/24(土) 22:45:24
>>849 妹に・・・って
ネタだろ
そういうのはここではお断りしたい
50歳の妹かもしれん
>>852 あるあるwwwwwwwwwありえる
読者層高いもんな
近所の書店ではいまだ月に2回ほど「坂の上の雲」全巻が無くなる。
読者層が高そうで低いのが司馬
今空海の風景読んでる。3周目ぐらい。
俺も性欲を観念に昇華させたい……
性欲を観念に?おもしろそうだな空海
858 :
無名草子さん:2006/06/26(月) 21:17:56
司馬さんの文はわりかしくだけていて読みやすい方だと思う
若い人にも読まれるのもそのあたりが要因では
歴史物は同じ題材を扱っても作者によってぜんぜん
別物になるので読み比べてみるのもおもろいいかも
859 :
自信家:2006/06/26(月) 21:56:00
NHK大河の花神の蔵六の嫁:加賀マリコ
はツボった
>>859 かわいく仕上がってるよな。超後追いの俺が観てそう思った。
それに比べてイネ(ry
ま、「花神」のイネも「翔ぶが如く」の篤姫さまと比べりゃ屁みたいなもんだが。
今の警官って川路大警視のこと知ってるですかね?
こんど警官にあったら川路の警察主眼の良民・不良民について聞いて
、いたいと思います。
会う警官に悉く不良民とは如何なる者やときいてみようと。
川路知ってるんかな今警官って。
863 :
自信家:2006/06/27(火) 09:04:04
韓のくに紀行を読んだ。どこが自国を貶めてるのかさっぱりわからなかった。
むしろ溢れる愛情を感じた。
ついでに「ははは。イルポンうれしい」でちょっと涙ぐんだ。
こんな人もいるんだな
865 :
無名草子さん:2006/06/27(火) 17:16:01
司馬さんは韓国に甘い。が、決して媚ているわけではない。溢れる愛情で
韓国を見ている。そういうスタンスは、二元論思想しかない火病ってる
嫌韓厨には理解できない。
どんな国でも、弱点もあるし、歴史的に失敗もある。司馬さんがそうして
韓国を見ていたように、韓国の学者も日本を見て欲しいのだが。
>>865 激しく同意です。
が、ちょっと口調にトゲが…。
変な人が召喚されないことを祈ります
867 :
無名草子さん:2006/06/27(火) 21:19:44
>>865をきっかけに
嫌韓VSチョンVS住人
で30レスくらい消化されるに100ペリカ。
さらに余談になるが、
↓
元をただせばみんなツングースだ。
>>865 基本的にまったく同意なんだけど、
>二元論思想しかない火病ってる嫌韓厨
これは、一種の一時的な反動の現れなんじゃないか。
今まで、韓国に対して無批判、無条件、ひたすら盲目的に賛美のみするのが
「過去の歴史を反省する、正しい日本人」
とされ、それに少しでも疑問、反問を持つと「ろくでもない軍国主義者の右翼の糞野郎」になるという、
それこそガチガチの二元論思想しか許されなかった状況への、司馬風に云うなら
「時勢にも、作用と反作用がある。」
というやつじゃないかね。
ま、どうでもいいか
まあ左寄りだった団塊の世代の反動が団塊Jr以降に来てるとも思えるが
872 :
無名草子さん:2006/06/28(水) 19:21:21
>>871 振り子が振れるように。
それに加えて、ネットの普及もあるよね。
情報を能動的に得られるようになって、
マスコミが必ず正しいとは限らない、
ということが明らかになったからね。
873 :
無名草子さん:2006/06/28(水) 20:10:37
i ; ; ;;;;;;;;;::::::::::::::::::::::::::::::::::::lリゞ;;:::ゞ
/;;;;;;;;;;;;;;;;;;;ノイ,/;;;;/::;;〃i/いリ;;;;;;:::::`、
/;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;ノノ,/;;;;/ノ;;/;ノノハノハw;;;:::::';
!;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;ノ,ノノイノハノノノイノヽ、ノハ;;;::::!
l;;;;;;;;r'ヽ;;;;! -─ノノ-ノ '´─-ヽ;;:;:;:::/ カイザー・ラインハルトと同じく
ハ;;;;;!リ〉リ' r-rェァ'` ,rェッ !;;;;:ソ 嫁さんが筆おろしだった。
,リ;;;;;;), ヽ l /;:ノ ミラクル・ヤンが、童貞元帥だったなんて
,/)ぃ,l:リ l ,_」 / 後世の歴史家は、なんて言うだろうか?
_,.、-‐! ヾ:!、Y ___ /`ー -、_
_,.、-‐' ̄''ー- 、 l \ ヽ ー /`ー-、_ i`ヽ、_
``ヽ、_,.、-ー-‐'ヾ 〔《l \ \ / \ `ー-,l ';
ヽ、 ヽ r'、 `ー‐',i ,r-‐'゙} l! !
.ヽ、 `、 /.、 \ / 〉\/ / ,}
ヽ ゙l、 ヽ/、;:;:;:゙:、 \_/_,.r' / / ク
`''‐-:、,_ ^:、 ! `ー、;;ヽ、,.ィ':;/ i / イr'゙ \
``''‐-:゙i ,| `!;:;:;:;:〉 ___{_/ィレ'゙ _,.、‐':
ー─- 、___ミi、 ,}:;:;:/,-‐'" ̄ヽ、ヽ ヽ、 ̄ヽ、 \
`ヽ、 _,,..、-一''" ゙i `l `ヽ,.ー-ヽ、
_,.、-‐'" | | ,ノー-、, ヽ
_,、-'"/ | イ'r
30過ぎまで童貞だった私が、新スレを立てたので、挨拶にやってまいりました。
【自衛隊のヤン・ウェンリー】
http://society3.2ch.net/test/read.cgi/jsdf/1150468063/
ヤンってジェシカと一発やってたんじゃないのか
875 :
無名草子さん:2006/06/29(木) 23:26:41
(竜馬がゆく)を読んでいるんだけど、
ふと、昔、浜ちゃんが竜馬を演じたドラマの主題歌が聴きたくなって、
押し入れ引っ掻き回したらCDが出てきた。
歌詞がなんとなく、坂本竜馬のイメージとリンクしてていいなあと思いました。
竜馬におまかせか…ナツカシス…
三谷ワールド全開だったな。
あのノリで大河やったのはすごいw
芹沢が新撰組にとって父親的存在とか言ってたし
三谷は司馬の愛読者っぽいな
879 :
無名草子さん:2006/06/30(金) 14:08:07
司馬の作品ぐらいは、誰でも読んでるでしょ。
『項羽と劉邦』読了。えーと・・・中国史さっぱりなんだけど、
とりあえず紀信タンはツンデレって事でいいのかしら?
すみません。
BGMを>463に入れ替えてみようと思うのですが、
そのやり方を紹介しているサイトがあれば教えてください。
882 :
無名草子さん:2006/07/02(日) 11:59:16
三谷はかなり読んでると思う
妻に吉村昭を勧めていたらしいよ
883 :
無名草子さん:2006/07/02(日) 13:48:13
福岡で司馬遼太郎の「未来へ生きる君へ」がやってる。
大河では、秀吉や六平太が千代の裾に手を入れるシーンが見られるわけだな( ゚∀゚)=3 ムッハー!!
「関ヶ原」は小説としてはとても面白いし、個人的には島左近が多く出てくる
のは嬉しいけど、嘘多いよ。ただ勘違いなのかわざとなのかはわからんけど。
嘘っちゅーかフィクションの小説ですけん!!
島がマムコ液ぴちょぴちょとかするか!
886がどこを嘘と指摘したのかにもよるな。
史実を知るだけなら俺のような馬鹿でも出来る。
史実をもとに面白い小説を作れるのは限られた人間だけ。
嘘というのは史実の間違い?それとも史実にない記述の創作?
前者だったらちょっと気になる
大河や小説に史実がどうたらケチをつけるのは、
中二病によく見られる症状です。
司馬さんの使ってた資料も現在では古くなっているはず
それが小説自体の品質を落とすものでは無いけれど、リアリティの欠如という点で残念なことは確か
確かに「翔ぶが〜」あたりになってくるとどこまでがガチでどこまでが虚構なのか
よくわからなくなってくる。大久保と西郷が近所だった(これは小説が書かれてた頃から否定されてた)とか、
桐野=郷士の設定とか(これに至っては読者からの抗議を代筆だったという事で否定してるし)
それ以前の歴史小説してた頃は史実がどうこうなんて無関係だけど。
最近じゃ桶狭間で今川軍は山の上にいたんじゃないかとか
長篠の戦では地面がぬかるんでて柵なかったんじゃないかとか・・・
だからと言って小説の格が下がるわけでもないが仕方ないよね。
どこのHPの司馬評だったか忘れたけど、
司馬作品で歴史を知った風になる→それを歴史知識&事実として人に披露してうざがられる
↓
それで興味持っていろんな資料を読む
↓
司馬嘘ばっかぢゃん、となる→それを重箱のスミのように突っ込んでウザがられる
ってパターンの事について書いてあったな。
司馬の歴史小説って彼の歴史に関する考察部分が多いから仕方ない面もあるが。
よく司馬作品は、フィクションなんだから歴史事実として
鵜呑みにしないように、なんて言われるけど。
司馬小説のフィクション部分で歴史知識として語ったら
マズイとこなんてそうあるか?
おりょうが竜馬に菊の枕を作った、なんて事実だろうが
嘘だろうがどっちでもいいし。
たとえばエロ小説の登場人物などは、100%リアリティを欠いている。
多少史実と違っていても、歴史上の人物像が立ち上がってくれば、それで良し。
完璧なリアリティを追求すると、近代以前の人物なんて、近寄ると臭くて、
好きになれっこない。
>>897 そもそもの舞台設定の概念自体がフィクションだったりするからな、
歴史小説の場合。
例えば竜馬〜の上士と郷士の因縁関係なんてかなりフィクション交えて
強調して描かれてるからこそ物語の感動を生む訳で、
それで幕末土佐論ぶたれると流石にマズイんじゃないかな
まあでもはっきり言って一般人が間違った歴史認識を垂れ流したって、
「困る」ケースはほとんどないんだけどね。
俺は司馬小説を読んで、他人に
「日本は雨がやたら降るから木がよく育って、そのおかげで鉄生産が
盛んだったんだぜ。」とか
「日本は資源がないとよく言われるけど、昔は金も銅もよく採れた。
それらは大陸の文明を吸収するのに役立ったんだぜ」とか
受け売り知識を垂れ流しているんだけど。
マズイだろうか
>>900 個人が個人に垂れ流してるんだから何ら問題はないわな。
問題があるとすればその人との人間関係くらいだ。
(こいつ蘊蓄タレでうぜーな、とか、こいつ歴史間違ってるよ、とか相手が
思ってた場合は嫌われる要素になる)
で、君と人の人間関係が悪くなったって他の人は誰も困らない、と。
司馬の受け売りで一般人が歴史を語る事で「困る」のはその程度だという事。
人に物を教える立場の人や社会的に影響力のある人がそうなら困るが。
902 :
無名草子さん:2006/07/05(水) 00:17:37
国盗り物語なんか、
今の資料なんかと大分違う。
濃姫は帰蝶だし、信長とは早々に不仲、本能寺の変では死なないし
信雄を頼り、大阪の陣まで生きたって話でしょ。
だからといって、全部否定はしないでしょ。
あれはあれで面白いから読む
それでいいのでは?
903 :
無名草子さん:2006/07/05(水) 01:44:05
坂の上の雲読んでるんですが、8巻の日本海海戦の5月27日午後2時の位置おかしくないですか?
左に曲がったって書いてあるけど図では右に曲がってるきがする
904 :
無名草子さん:2006/07/05(水) 03:38:21
会話や対話の描写は、ほぼ創作なのが歴史小説の基本。
それが分からない人が結構いるから怖いっ。怖いよー。
>>904 そうだよね。
そもそも史記にしたって
司馬遷が知りえないはずのこと
(例:死を前にした項羽と虞美人の会話)が
確固たる事実の様に描かれているし。
歴史小説に至ってはそもそも「小説」なのだから
歴史的事実との違いを以って
作品の価値を否定するのは筋違いだと個人的には思う。
906 :
インテリ自信家:2006/07/05(水) 04:28:05
塩婆がエッセイで
歴史を小説って作品に仕上げるには
歴史そのままと歴史創りの組合せだと主張する文章があって
それけっこう長くてくどいけど面白いよ
そこを面白いと思われるか、オナニーと思われるかってことかな。
歴史をそのままたどったって面白くないからな。
いや、そのままたどってもドラマ性があって面白いから小説の題材になるとも言えるが。
フィクションというスパイスを効かせた料理を、客が美味しいと思うかだよ。
美味しいと思われる料理人(歴史小説家/ドラマ脚本家等)は支持されるってだけ。
司馬の場合、自分が作ったフィクションを勘違いしてたのか、それともガチで本当にあったと
思ってたのか、エッセイや対談でそういうのを引用してるのは結構あるね。
まあその程度の間違いはあんだけキャリア長けりゃ仕方ないわなw
>>905 「史記」のあの部分は司馬遷が創作したんじゃなくて、当時残ってた文献や
地元に口伝としてあったものを収録しただけ。小説的なフィクションというのとはちょっと違うわな。
「こういうエピソードもあるんですよ」ってな風に。
でも、司馬遷がああいうフィクション的なエピソードを紹介してたり、自分自身の歴史に関する
評価を書き加える事によって史記は読み物としても面白い物に仕上がってるんだけど。
その意味でいうと司馬のポジションって、三国志の裴松之に似てるね、ちょっと。
〜記とか〜話なんて資料は物語り風であったり、会話が記録されている。
濃姫が大坂の陣まで生きたってのはソースが欲しい
諸説あるんじゃなかったっけ?
>>911 大坂の陣っていうかそのちょっと前まで生きてた安土殿=濃姫説は有名だけどね。
大坂の陣まで生きてたってのは初耳だが。
例えば道三だって親子二代説とかあるけど
どれも決定的じゃないんでしょ?
なのに、一つの新資料が出ると、以前の説は全部嘘だ、みたいのはね…
特に小説なんだから、もっとおおらかに接すればいいのにねえ。
むしろ原作を曲解したテレビドラマとかの方が問題だけどな
必ず「原作と思わなければ楽しめる」とか言い出す奴がいてカチンと来るがw
原作と思わなければ楽しめる
916 :
914:2006/07/05(水) 22:36:11
(#^ω^)ビキビキ
逆に、司馬版の功名が辻の原作が
大石版の功名が辻ということは考えられないだろうか?
原作と思わなくても楽しめない。
原作じゃ千代は必死に自分を前に出さないようにして一豊が自分で成し遂げたように見せてるのに、
大河じゃ既に「千代のお陰じゃ」連発。
もう大石原作小説にしてもらいたいな、ほんと。
920 :
無名草子さん:2006/07/06(木) 05:01:57
お前らの会話うぜえ
まあ千代と結婚するまで時間割いてた時点で別物ですけん。
最後の将軍みたいにタイトル変えてりゃまだ許せるんだがなぁ。
タイトルそのまんまで原作ファン呼んどいてありゃなにかと。
ドラマの出来自体は悪くないらしいがそういう事関係ないよな、と。
>>920 何を言やがる
司馬遼太郎”原作”とうたうからムカッとくるんだよね。
”原案”とか、”参考”とか、深く関わりのない感じにしてほしい。
923 :
無名草子さん:2006/07/06(木) 10:16:38
放送開始前のインタビューで脚本家本人が原作で描かれてる千代の人物像が気に入らず
自分の思い描いた千代のイメージで書いたと自慢してた。
個人的には永井路子の「一豊の妻」を原作だと言った方が違和感なかった様に感じる。
>>923 まあなんだ、原作が気にくわないような人に脚本書かせないで欲しい。
大河見てから、原作の小説読む人っているのかな?
いたら、大河と小説のあまりの違いにズッコケそうだな。
本能寺の変までは国取り物語だしな
そっからしばらくは新史太閤記だ。
絡むと思っていた播磨灘物語はあんまり絡まなかったな
小説をもとに小説書く横着物もいるだろうね
「花神」も、世に棲む日々・峠等々てんこ盛りだったけどな。
おっさん世代がちょっと羨ましいな
おっさん言うな
「国盗り物語」は、「尻くらえ孫一」「播磨灘物語」「功名が辻」のてんこ盛り
花咲ける上方武士道のお悠がカワユス(*´Д`*)
>>934 「梟の城」もあったらしいね。
戦国司馬遼ワールド、すばらしい。
国盗りを読んでるとモーニング娘にいる「ののたん」という仇名に笑ってしまう。
「梟の城」というと、伊賀攻めか?
重蔵が少し早く登場して、信長を狙ったとか?
下柘植次郎左衛門、重蔵、木さる、小萩、黒阿弥と、梟の城の主要キャストは
全部出ているな。昔見たんだけど、覚えていない。
何かの対談だったと思うんだけど
仏教に関する話題で、池田何某はやりすぎじゃないかって
司馬遼太郎が言っていたと部分的に記憶しているんだけどどの対談か忘れてしまった…
どなたかわかる人いないだろうか。今になって詳しく読んでみたくなって…
942 :
:2006/07/08(土) 00:18:18
>>940 キャスティングを見ると、長曾我部は無し。
覇王の家は、家康関連の他作品の落穂拾いなので、あったかもしれんが、
家康はそんなに目立ってなかったような希ガス。
944 :
無名草子さん:2006/07/08(土) 19:48:40
こないだ満員電車で本をよんでいた
おやじがいた、せまかったのでうざかったが
読んでいたのが坂の上の雲だったので親近感が
わいた
おやじ
ナイス
何でそんなことにこだわるw
『梟の城』読んだ。面白かった。
梟の城映画版(古い方)はラストでひっくり返った覚えがある
大友柳太郎主演の?見てない。kwsk
「風神の門」のあまりのハードなツンデレぶりに正直戸惑っている。
司馬は創作比率が高まるとエロスも高まります
952 :
無名草子さん:2006/07/10(月) 20:55:01
広島の酒造会社「白牡丹」のオーナーは島左近の子孫
954 :
無名草子さん:2006/07/11(火) 02:17:29
坂の上の雲読み終わった。
秋山兄弟より児玉源太郎の方が印象に残った。
乃木に対して命令権を委任してもらうところとか伊地知と児玉の会話のところとか面白かった。
この時代はみんなに「俺たちが国家を守っていくんだ」っていう気概があったんだと思ったよ。
東郷艦隊が呉で軍艦を修理するときの技師の働き様とか宮古島でバルチック艦隊襲来を伝える垣花善のところ読んで
そう感じました。
>>954 私もその場面が一番印象に残ったよ。
児玉源太郎は写真で見てもなんかいい顔してる、惚れそう
児玉もそうだが、年とってからの山本ボッケモン権兵衛もかなりいい顔している。
坂の上の雲では「やまもとごんのひょうえ」だと書いてたと思うんだけど、
「ごんべえ」が正しいの?
子孫は「ごんびょうえ」だといってるとか
他にも「ごんのひょうえ」が正しいとする説もあるとか
んでも、当時も今も周りは「ごんべえ」って呼んでいたみたい
とりあえず、「ごんべえ」は正しくないかも知れんが間違いではないのだろう
権兵衛自身はゴンベエと呼んでほしかったらしい
960 :
無名草子さん:2006/07/11(火) 16:47:53
ごんのひょうえって呼びづらいでしょ。
わざわざそんな舌を噛みそうな名前をつける親の顔がみたい。
…('A`)?
962 :
無名草子さん:2006/07/11(火) 19:02:48
|
\ __ /
_ (m) _ピコーン
|ミ|
/ `´ \
('A`)
ノヽノヽ
くく
名前の読み方なんてけっこうどうでもよかったのかな
漢字の訓読みと音読みに関しても柔軟な気がする
黒田官兵衛も「くゎんひょうえ」だが、こんにちでは「かんべえ」とも読むし、
その辺は時代の違いが表れてるね。
秀吉の幼名も、日吉ミミだったしな
お年を召した日本史の先生は「ごんのひょうえ」と読む人が多いです
そろそろ次スレヨロ
上方武士道、いまいち。
>>972 乙
街道をゆく読みオワタ
モンゴルがベストだと思ふ