2 :
無名草子さん:04/10/04 01:56:03
2ゲットした事はすでに述べた。
以下は余談であるが
>>2-4 普通、信じられるだろうか
驚くべき事に、寝ている間に
>>2-3までゲットされていたのである
>>4ゲットで我慢しなければいけないというのは果たしてどう判断すべきなのであろう
それは>1の天賦の才であった。
だが、時勢はこのあと急速に動いていった。
そのとき不意に、須田画伯が竹やぶに駆け込んだ。
このままじゃネタスレになるからこの辺でやめれw
9 :
無名草子さん:04/10/04 21:50:16
前スレ消化よろしく。
10 :
無名草子さん:04/10/05 00:51:10
11 :
無名草子さん:04/10/05 09:01:21
いま義経よんでいるんだけど
源「氏」に対して平「家」って
書いてあるんだけど
この「氏」と「家」の違いって?
源家って表記あまりみないよね?
平氏、平家はみるけど
単に、語呂が悪いとかの問題では?
>>11-12 複数形か単数系かの違い。
「氏」つーのはそもそも親類縁者含めた一族の事で、
「家」つーのは鈴木さんちとか田中さんちとか、要するに一家だけの事
平家は「平」を名乗ってるのが一家しかないから「平”家”」。
対する源氏は「源」を名乗ってる家が複数あるから「源”氏”」。
つーか、源氏の嫡流がはっきりしないんで、どこもが源姓名乗ってた。
平家ももちろん親類縁者はいるけど、嫡流ははっきりしてて(清盛の一族ね)、
それ以外の連中は大抵地名を姓として名乗ってる(三浦とか)。
そういえば北条氏(時政・義時・泰時以下略)も「平氏」だけど
「平家」とは言わんね。なるほど。
伊勢新九朗も伊勢平氏ですよ。えへへ。
伊勢新九郎長氏
>15
解説ありがとうです。
そういえば、源氏は平氏に比べて
派生元がたくさんあるって思い出しました。
>15
大筋は間違ってるわけじゃないけど、現代に引きづられてると思う。
>親類縁者含めた一族
が「家」で、”先祖を同じくする集団”を「氏」
と考えるほうが当時の実態に即してると思われ。
> 平家は「平」を名乗ってるのが一家しかないから「平”家”」。
過去をさかのぼれば、例えば清盛の直系先祖ではない将門とか貞盛も
平を名乗ってるから、一家しかない、ってのは誤解を招くと思う。
清盛の当時は、清盛一族にはばかって他の平氏は平を名乗らなかったかもしれんが。
> つーか、源氏の嫡流がはっきりしないんで、どこもが源姓名乗ってた。
源氏っても清和源氏だけじゃなくて村上源氏とかその他もろもろあるから
源氏全体の嫡流とかはそもそも存在しない。
ようは、日本の歴史で「平家」と言う場合、=清盛家を指すと
こういう理解でよいでしょう。
21 :
無名草子さん:04/10/05 21:23:59
やけに知識のある人がいるね。
すごいな。
22 :
無名草子さん:04/10/05 21:25:50
>>20 フォローサンクス(・ω・)ノ
源平騒乱期の話だから、村上源氏や伊勢平氏以外の話されても、
知らない香具師は逆に混乱すると思われ。
平家が伊勢平氏しか「平」名乗らなかったのは、遠慮っていうより、
将門とか忠常が乱起こして敗れたから平の姓を遠慮した部分も強いと思う。
(少なくとも坂東八平氏に関してはそうだよね?)
伊勢平氏は中央にパイプが既にあったのと、地理的にあんま気にしなくて
よかったから?もあるのかな。
しかし桓武平氏の中の坂東平氏とか伊勢平氏とか俺の頭じゃ系譜はオーバーフロー気味だOTL
24 :
無名草子さん:04/10/05 22:09:13
わけわからん話・・・
26 :
無名草子さん:04/10/06 00:03:58
2おめ
世に棲む日々
28 :
無名草子さん:04/10/06 02:48:14
未読の長編
「風神の門」「胡蝶の夢」「国盗り物語」「空海の風景」「夏草の賦」「尻喰らえ孫一」
「播磨灘物語」「梟の城」「項羽と劉邦」
さて、なにから読もう。
「項羽と劉邦」が良いんじゃなかろうか。
たまには日本以外が舞台の作品で気分転換だよ。
>>25 世に棲む日々の、高杉晋作がクーデター戦起こす前
「国盗り物語」を今読み直してるけど、物語がテンポよく進んでリズムがあっていいねえ。
まあ、織田軍団の戦を細部に渡って粘着に読みたい、という読者には
特に4巻あたりはちょっと物足りんだろうけど
光秀の心理描写をメーンに進行していくのは、今読むと新鮮な感じがする。
終盤、お万阿が再登場するあたりも、主要登場人物がいつの間にか消えてそれっきりになることが多い
司馬長編作品にしては、気が利いてるしね。
>15 >20
皺がひとつ増えた。質問者もありがとん。
34 :
無名草子さん:04/10/06 12:59:15
項羽と劉邦は何か他の作品と違う気がするなあ
「」が短いのが多いからかな
36 :
無名草子さん:04/10/06 21:13:32
幸村はすごいね。
38 :
無名草子さん:04/10/06 22:19:43
有名なセリフだ
40 :
な ん と !!:04/10/07 01:08:35
>>25 このクソ馬鹿め!!!
オレは毎スレごとに1の引用先を答えるのが、ひそかな楽しみだったと言うのに・・・。
そして、「次スレはもっと難しいのを!」
とレスするのを楽しみに新スレを待っていたのに。
しかも1日違いでやられてしまうとは・・・。
しかも、こんな司馬小説の基本中の基本のセリフも分からないヤシに妨害されるとは!!!
俺のささやかな楽しみだったのに・・・。
そんなに頻繁に2ちゃんも見てないから仕方ないかもしれないけど、
残念だ・・・。
これはしたり。
でも司馬遼太郎って長州嫌いだったんだよな。
好きと嫌いが好きな人は嫌い
>>40 前スレで言ってた人か
難しいのにしようと思ったけど
気の利いたの思いつかなかったよゴメンな
45 :
無名草子さん:04/10/07 07:52:13
次スレの1の引用文今から考えようぜ。
うふ
48 :
無名草子さん:04/10/08 00:42:07
今、『翔ぶが如く』の二巻を読んでるけど、余談がたまらなく多いス。
・筆休めに、わざとわき道に逸れる。
・閑話をゆるされたい。
・余談を挟まねばならない。
・話は脇道に入っているが、そのことをつづける。
などなど。。
内容は面白いけど、余談のコンボで頭が回りそう。
最終巻までずっとこんな感じなのでしょうか?
坂の上の雲の五巻まで読み終わりました。
乃木さんとその参謀は批判されまくりですね。
最終巻までどころか、司馬作品はずっとこんな感じ。
51 :
無名草子さん:04/10/08 01:52:09
余談が多すぎてどこが本筋なのかわかりにくいってのはあるね。
これだけ脱線しまくりなのって構成力がないせいなんじゃないかと思う。まあ司馬マニアはそれが良いんじゃないかとか新聞連載だから仕方がないって言うかも知れないけど。
いや、俺も司馬は好きなんだけどね。でも小説家として構成力はないんじゃないかと思う。
(岩月謙司先生のWebサイトより)
司馬遼太郎氏の作品について
司馬遼太郎氏の作品には、実に多くの人物が登場しますが、
その一人ひとりの人物の心理が非常にきめ細かく、
心の奥底を深く観察して描写しています。
その為、司馬遼太郎氏の小説を読むと、
人間の本質や、人の心の法則が分かるようになる気がします。
そして司馬遼太郎氏の作品は「竜馬がゆく」などはその典型ですが、
夢とロマンに溢れた男性の英雄物語を題材にしています。
そして司馬遼太郎氏の作品を読むと、
私も何かに打ち込んで「もっと誇れる自分」になろう、
という気持ちになります。
↑自分が何で司馬作品が好きか分った
>>51 坂の上の雲が、小説としてはある種破綻してるのは衆目の一致するとこだけど
それをもって構成力がないってのは、言い過ぎでしょうな。
関が原みたいにカチッと構成された名作もあるし、国盗り物語みたいに
当初の構想を越えて物語を続けた作品でも、きっちりまとまってるものもある。
はっきり言って並の小説家以上の構成力がある(当たり前だが)。
坂の上の雲に余談が多いのは、戦国や幕末みたいに同時代を舞台にした作品を
何本も書くつもりがなくて、また書きたくなかったから、小説の体をなさなくなることを承知で
取材中に知ったことや、執筆中に頭に浮かんだことを、全部ぶち込もうとしたからだと思う。
>>54 それ以上に余談が多い翔ぶが〜はどうだろ。
あれって大好きな作品だけど、
ひいき目に見ても迷走してたような気がすんだけど
翔ぶが〜はあの時代とその中で生きた人間がはなんだったのかを検証するための
仮想追跡報道みたいなものかもしれない。
冒頭で書きつつ考えて行くということを宣言しちゃっているしね。
>>48 ほほぉ、すでに2巻で余談の多さに気になりますかw
作品の世界にどっぷり浸れるという点では、余談が多いのは(・∀・)イイ!!と思うけどなぁ
確かに話はなかなか進まないけど....
>55
明治初年〜10年までの政治劇ってのは、非常に評価が難しい。
いろんな可能性が内包されてたんだけど
結局、勝者といえる大久保によってそれらは葬りさられてるし
尚且つ、その大久保自身もすぐに死んで、後継の連中によって
さらに都合よく歪められている。
司馬も書いていくなかで、調べれば調べるほど
わからなくなったんじゃないかと。
司馬さんといえば対談集も結構面白かったと思うのですがどうでしょう?
陳瞬臣さんや山崎正和さん等々・・・
>>60 司馬と陳と金なんたらいう3人の対談はおもろかったよ。
62 :
無名草子さん:04/10/08 21:04:44
司馬に読みなれると、
構成のカチッとした無駄の無い小説を読むと、
窮屈に感じるな。
私も今丁度「翔ぶが如く」の二巻を読んでます。
一巻の川路や沼間、桐野達のやり取りはカッコイイ、と思いましたが「竜馬がゆく」「峠」みたいに個人の人に憧れるような事はありませんでした。
西郷はなんか中途半端だし。人を格好良く見せるのが上手い司馬さんにしては珍しいな、とか思いました。
だけどやっぱり面白いので、ついつい感想カキコしちゃいましたよ。
「翔ぶが如く」ってタイトル、
司馬作品の中では一番かっこいいと思う。
夏草の賦 もなかなかいーよ
つか司馬ってネーミングセンスあるよね
漢の風、楚の雨とか
68 :
無名草子さん:04/10/09 04:04:42
「項羽と劉邦」、「竜馬」、「坂の上」、「燃えよ剣」を読了し、
「翔ぶが如く」を読んでる最中ですが、「燃えよ剣」は
余談も少なく、且つ創作も適度に織り交ぜてあり、
小説として面白かったですね。一気に読み終えました。
ただ、書き急いでる感が。。。
この人の小説の最大の魅力は、歴史上の英雄の姿を通して描かれた
作者自身の哲学だろう。小説の中の竜馬や西郷や官兵衛の持つ美質は、
そのまま司馬遼太郎の持つ美質に違いない。
70 :
無名草子さん:04/10/09 08:34:50
明石ジュアニー
>>64 タイトルの「飛ぶが如く」って言葉は、文庫本だと十巻最後のシーンに出てくる。
72 :
無名草子さん:04/10/09 17:35:23
>>71 司馬作品のタイトルって、作品中に出てこないのもあるね。
>>71 途中の宮崎八郎の手紙にも出てこなかった?
しかもそのものズバリで。
「えらいとこから引っ張ってきたなあ」と思った記憶がある
>>71,73
俺も十巻しか記憶にない。五巻あたり読み返したけどなかったなあ。
どこだろ?
75 :
無名草子さん:04/10/09 22:40:44
77 :
無名草子さん:04/10/10 03:58:13
>>76 正しい山口弁としては「ア」にアクセントを置いてね。
最近はそういう喋り方する人も少なくなったけど。
ついでに言えば、「やまぐち」と言うときには「や」にアクセントだけど
「やまぐちけん」では標準語と同じ。
司馬遼太郎の幕末物を読むと、生まれ故郷を思い出す。
しかし長州と言っても周防と長門ではまた異なる。
周防は有名人をあまり輩出していない。
「花神」を読んだときは嬉しかった。
78 :
無名草子さん:04/10/10 07:24:02
スセンジか
ハアソウデアリマスカって何の作品だっけ
80 :
無名草子さん:04/10/10 17:18:48
何かで見たことあるね。
坂の上の雲で、誰だったか忘れたけど日清戦争だか日露戦争だかの時に
中国人に扮して諜報活動をやった将校がいて、後日、秋山好古が
「お前はシナ人に似ているな」と突然思い出してねぎらいのつもりで言ったら、
相手は何のことか分からずそう答えたというようなエピソードだったような。
82 :
無名草子さん:04/10/10 18:19:54
しかし秋山好古って良い名前だなぁ。
84 :
無名草子さん:04/10/10 19:25:55
城塞で、たくさんの人が紹介されてて、わけわかんなくなるな。
いちいち記憶できない。
倉敷の若旦那って架空の人?
小説を読んだ限り実在してたみたいな気がする。
下男のおっさんは創作っぽいよね。
>>86 確かに藤吉は創作チックだな。
藤吉みたいな人ってよく出てくるよね。
竜馬の寝待ちとか。
>>87 > 竜馬の寝待ちとか。
そうそう。
あと主人公に関わる女や奥さんに、主人公のことを語らせることが多い気がする。
昔、藤原好古という人がいたよ。
ところで今気づいたけど、MacOS XのIMで「あきやまよしふる」と入れると
なぜか一発で変換できるのに、「ふじわらよしふる」だとできない。
変換候補にさえ表れない。
>>84 「城塞」は主人公が徳川のスパイ、ヒロインが豊臣の女官という図式に燃えました(;´Д`)ハァハァ・・・
92 :
無名草子さん:04/10/11 18:06:31
甲州流軍学って役に立つんだろうか
94 :
無名草子さん:04/10/11 18:34:55
次に露西亜が攻めて来た時の戦略立案のヒントにはなる!
ってことはなさそうだなw
履歴書に書いてみたいなw
専攻と資格のどっちの欄に書くんだw
98 :
無名草子さん:04/10/11 21:12:20
履歴書の趣味欄に、
「読書(司馬遼太郎)」
って書いたら好感持たれるかな?
微妙なところだ。
面接する側はあらゆる意味でバイアスがかかっていそうな
タイプを敬遠したがるからな。
これ、面接する人間が右とか左とか関係ないよ。
俺だったら、とりあえず司馬の名前を挙げた理由から聞き出して、様子を
見るだろうね。
「読書(主に歴史小説)」ぐらいが無難だと思うよ。
100 :
無名草子さん:04/10/11 21:33:48
>>99 ついでにもう一つ。
「日本史上の人物で尊敬する人は?」
には何て答える?
101 :
無名草子さん:04/10/11 21:34:07
上の世代の人って
けっこう知ってる人もいるから
例えば、「国とり」についてだったら
「だったら信長広記は?」とか突っ込まれるよ。
102 :
無名草子さん:04/10/11 21:34:52
ゆうこりん
俺はとりあえずランスアームストロングって答えとく
104 :
無名草子さん:04/10/11 22:02:16
無難なのは秀吉かな。
信長や家康だと、「ん?」と思われそう。
105 :
無名草子さん:04/10/11 22:05:13
幕末だと竜馬か西郷かな?
大久保だとやや「?」かな?
堂々「明智光秀」と答えてみたい。
が、実行できそうにない。
107 :
無名草子さん:04/10/11 22:26:16
「今川義元です!」
「大隈重信or副島種臣です」って言いたいが、知らん人多そう・・・。
「河井継之助です」って言っても
絶対通じないだろうし、通じても問題視されるな。
111 :
無名草子さん:04/10/11 22:43:19
村田蔵六です
調査会社なら明石元二郎なんてのは
>>111 絶対落とされる。
落とされた時は「あなたは軍事がわかっていないのです」とか言っちゃう。
虞美人かわいいね
戦国や幕末の人物は、誰の名前出してもやばそうな気が。
どいつもこいつも曲者だし。
116 :
無名草子さん:04/10/11 23:01:56
|、∧
|Д゚) <本日、天気晴朗ナレドモ、波高シ
⊂) 敵艦見ユトノ警報ニ接シ、聨合艦隊ハ
| / 直ニ出動、之ヲ撃滅セントス
117 :
無名草子さん:04/10/11 23:01:57
改革者を求めている会社にはいいかも。
三井系列を受けるときに山内容堂ってのは?
あと海運業で高田屋嘉平衛とか。
政治結社で岡田以蔵なんてのも重宝されそう。
倉敷の若旦那なんて言っても通じないかな?
120 :
無名草子さん:04/10/11 23:23:53
建設業なら岡部又衛門
龍馬よむと岩崎弥太郎好きになれまへん
>>122 なんか底の知れないバケモンみたいだもんな。
既出かもしれないけど物語後半の、
竜馬の弥太郎に対しての態度の違いがわからん。
文庫版2巻では「しかし竜馬にって(中略)岩崎のような男の方が魅力がある」と、
わりと好意的だったのに7巻じゃ、
「しかし顔を合わせると竜馬は頭から弥太郎を愚弄するし」と、
急に険悪な関係になってる。
125 :
無名草子さん:04/10/12 07:29:30
>>124 ちょっと破綻だね。
まぁ長い小説だから。
126 :
無名草子さん:04/10/12 16:45:53
武田 信玄
俺、北条早雲尊敬してるんだけど
「竜馬」の岩崎弥太郎と現在の三菱グループと、どうもイメージが合わない。
イメージではドンキホーテとか武富士だな
129 :
無名草子さん:04/10/12 23:00:59
>>124 前半はまだ岩崎がデビューしたての頃で、恐ろしくエネルギーに溢れた印象から、
「こいつ、面白そうだな」と思ったのかも。
後半はもう岩崎が役付きになって、財政面であれこれうるさい存在になってたから、
「こいつ、ウザイ」と思ったんだろうか?
遼陽会戦終了
「尻喰らえ孫市」が好き
秀吉に楯突く、鉄砲の名手孫市・・・・漢
>>129 まあそうだろうね。
「翔ぶが如く」の西郷、桐野、川路に対しても似たような事が言えるんじゃないかな。
132は129の主語が竜馬なのに司馬のことだと勘違いしてる。
(ノ∀`)アチャー
>128
弥太郎は結構短命で、明治18年に死んでるんだよ。
三菱財閥の基本ができたのは、弟の弥之助の時代なんだよね。
たぶん弟は弥太郎のような特異な性格じゃなかったんじゃないかと。
「愚弄する=見下す」ってのも違うのかもな。
ホントにつまらん奴と思ってりゃ、わざわざチョッカイ
出さんだろうし。作品中の描写をみてると、竜馬も弥太
郎のことは「大好き」とも「いい奴だ」とも思ってはい
ないにせよ、どっか「オモロい奴」と思ってるような印
象を感じる。好き嫌いでいえば「イヤな奴」だが、あい
つはあいつで面白い仕事をやりそうなヤツだ、みたいな
感じ。
からかうって言うニュアンスかな。
竜馬の性格(小説上のね)からすると、本気で人を愚弄するって
なさそうな気がする。
138 :
無名草子さん:04/10/13 20:42:12
仲間にはなりたくないが、あいつはとんでもなくでかいことをやりそうだ
・・・てな感じか?
似た者どうしは合わないもんなのさ。
140 :
無名草子さん:04/10/13 21:02:18
弥太郎の頑固さに呆れてたのかも。
「故郷忘じがたく候」の新装版が出た
この中だと「胡桃に酒」が好きだ
ガラシャ イイ!!
細川忠興ってけっこうなキチガイだよな
芸術家肌なのかな
父親はけっこう薄情なところあるけど
精神的にはバランスとれてそうなんだが
143 :
無名草子さん:04/10/13 23:06:37
坂の上の雲、このスレに書いてある通り
3巻目の半ばから面白くなってきた!
さすがに司馬さんばっかり続けて読むと飽きた。
ちょっと目先を変えてケラーマン読んでます。
どんな作家のものでもたて続けに読むと、読んでる方の受信力が
鈍ってくるよね。
俺はある作家に盛り上がって連読しはじめても三冊以上は続けないと
誓っている。
と、言うわけで現在はS.キングの三冊目。
次はまた司馬に戻るか。
新装版よみづれえ
147 :
無名草子さん:04/10/13 23:38:20
まったくだ。
新潮文庫の新装版「峠」に「中巻」があるのにはビビッた。
「俺は中巻を読み飛ばしていたのか!?」とかなり焦りました。
関係ないけど女っ気が皆無な「飛ぶが如く」の2巻目、
千絵の失禁シーンに激しく(;´Д`)ハァハァ・・・・
新装版を買うと何か良いことあるの?
>>148 失禁シーンってあったっけ?
遥か昔に読んだんで記憶がないんだが。
150 :
無名草子さん:04/10/14 00:14:40
>>148 「覇王の家」なんか分冊になってかなり割高、というかほぼ倍
>>149 字が大きい、ただその一点のみである。
>>150 > 字が大きい、ただその一点のみである。
そうか。
じゃ、老眼になったら買おうw
>>146-147 なんで新装版が読みづらいの?どう考えても読みやすくなったと思うんだが。
一度に目に入る文字数が少なくなったから、
目を動かす量は増加。疲れる。
フォントの好き嫌いはあるかも。俺も雰囲気的には新装版じゃない方が好き。
でも目的には新装版が優しいかなと思う。
新装版絡みでもし(´・ω・`)な所があるとすれば、「菜の花の沖」の単行本。
なんであんなウホっな(r
モッコリだもんなw
>>154-155 笑いつつ激しく同意
なんで菜の花だけあんななんだ
他のと比べても物すごく浮いてるしw
買う時恥ずかしいとまでは行かないけどさぁ
私は新装版の方が字が大きくて読みやすい。
でも世に棲む日々は、
昔の文庫の方が表紙が渋くてかっこよかった。
159 :
無名草子さん:04/10/14 11:55:30
「殉死」(文春文庫)は改装したほうがいいよね!
字が小さ過ぎる。
表紙のデザインは新装<旧だと思う訳だがどうよ?
俺は素で菜の花の表紙を描いた人は上手いと思った。
言っとくがウホっじゃないからな。
>>159 坂雲5巻あたりを読み進めてるんですけど
殉死ってどのタイミングで読むべき?
坂雲読後?それとも並行読み?
163 :
無名草子さん:04/10/14 21:02:39
>>145 俺はここ何年もずっと司馬ばかり読んでるよ。
殉死のほうを先に読め。
「燃えよ剣」→「新選組血風録」→「最後の将軍」と読んできますたが次は何がいいですか?
166 :
無名草子さん:04/10/14 21:32:33
花神
167 :
無名草子さん:04/10/14 21:38:31
>>165 短編集の「幕末」
新撰組がらみの補完としてどうでっしゃろ。
>>156 ありがとう。
気になるんで引っ張りだしてきたよ。
なんかまた全巻読み直しちゃいそうだw
>>165 以下の作品は読んどけ。
竜馬がゆく、世に棲む日日、花神、胡蝶の夢、峠、歳月、翔ぶが如く
王城の護衛者、幕末、アームストロング砲、酔って候
「翔ぶが如く」だけは、お勧めできないが。
171 :
無名草子さん:04/10/14 22:21:40
>>170 ああ、いいなぁ。ほしいなぁ。
ところで今大奥やってるけど、司馬小説で近い時代設定はあるのかな?
「翔ぶが如く」、まだ読んでないけど、なんだか評判悪いね。
>>172 俺も興味持ってたんだけどなぁ。確かに評判悪いから躊躇するね。
「翔ぶが如く」をつまらなく言うのは薩摩の芋侍の末裔だけさ。
と、会津贔屓の東京もんが言ってみる。
>>172 読み通せば何事にも耐えられる根性が身に付く。
176 :
無名草子さん:04/10/14 22:54:56
面白いけどなぁ。
大久保の活躍とか。
翔ぶが如くと同時代を描いた本をある程度読んでから、翔ぶが如く読むと楽しく読めるよ。
翔ぶが如くおもしろいと思うけど
明治初期のことが色々わかって。
キャラクター的におもしろい人(お話として)
はでてこないけど
180 :
無名草子さん:04/10/14 23:56:42
明治維新というのはevolution それともrevolution?
あちらの研究書はrevolutionと定義してるのが多いらしいけど、Ishinとしか言いようがない気がする。
>171
そのものズバリってのは思いつかないけど、
御台所は織田信長の姪、浅井長政の娘、淀君の妹。
秀忠がこの怖い嫁の目を盗んで浮気して、作った子どもが会津藩祖の保科正之。
お福はドラマで出てくる通り、斉藤利三の娘。利三はもちろん明智光秀の重臣ね。
お福の夫・稲葉正成は、稲葉一鉄の庶子の婿で、小早川秀秋に仕えてたりもしました。
渡辺勘兵衛(「侍大将の胸毛」)や可児才蔵(「おれは権現」)らと義兄弟の契りを結んでたという話も。
なんて、人間関係を入れつつ戦国モノを読むのが吉なんじゃないかな。
単純に近い時代設定ってだけなら「宮本武蔵」ってのもあるか。
renewalでいいんじゃねーのw
翔ぶが如くは登場人物が非常に多いし、
西郷や誰かを主人公に設定しているわけでも無いしね。
「明治維新」が主人公とでも思えばいいさ。
185 :
無名草子さん:04/10/15 11:24:08
「翔ぶが如く」が面白くないというのは、西郷の人物像が定まらなかった
ということが大きいように思う。
でも、西南戦争の記述は圧巻でそれだけでも読む価値はある。
186 :
無名草子さん:04/10/15 12:27:01
明治維新は軍事クーデターではないの?
政権を転覆させただけだし・・・
>>186 あのまま毛利幕府とか島津幕府とかが出来てればそーだけど、
いやでも既存の貴族階級の特権は全部奪われ、被差別身分は撤廃されてるし、
でもそれは革命後な訳であって、それが良く解らない所だと思うんだけど。
ほんと理念なき革命だよな。
旧制度を倒すことが手段ではなく目的になっちゃってる。
維新後の諸制度は倒幕の理由を後付けしてるように思えてならない。
でもまあ、そんな話は日本史板でやってくれ。
明治以前には、貨幣経済とかはあっても、厳密な意味での資本主義はなかった。
精確な時刻で物事が動いたり(江戸時代の時間感覚は、日の出から日の入りまでを均等に割ったいい加減なもの)、
週五日・週六日で働いたりしなかった(町人には税がかからないし、彼らは週二・三日働いてあとは休んでいた)。
欧米に追いつく為に、無理矢理資本主義化・近代化を急いだわけだし。
けど、明治を担っていた連中というのは、江戸時代に教育を受けていた連中なんだよな。
明石元二郎みたいな変人なんて、とても明治にしか受け入れられない人材だと思う。
明治に教育を受けた連中というのは、大正から昭和戦前期にかけて社会の中枢を担うけど、何故か小粒。
石原莞爾なんて、結局干されてしまったようなもんだし。
司馬遼太郎が、大正から昭和を小説に出来なかった理由と関係があるかもしれない。
明治維新はこれだ!と断定は出来ないけど、やっぱり過剰な防衛意識が起こした革命でしょう。それと江戸期を通じて溜まりに溜まったエネルギーの爆発。
確かに、毛利島津徳川の権力闘争といった面もあると思うし、単純に尊皇攘夷が目的だった人もいるだろう。
結局立場が違えば、思想も違う。西郷、高杉、坂本、みな思想は(維新によって得られる利益も)違う。ただ目的は同じだった。
このままじゃ外国に喰われるし、徳川幕府はもう古い。なんらかの形で日本を変えねばならない。
それぞれの意志が交錯して、明治維新が達せられたのだと思う。
↑と司馬を読んでて思った。維新の最終目標は、外国に喰われない事、だと感じた。
連カキしてしもうた。
ガイアツがないと変化しない国。
他動的なんだよ。
外圧がないと行動できない俺は日本人なんだなぁと実感する
家康が悪い
権現様といえ
歴史的に見れば、国内の変革を必要とする様な外圧を受ける状況にある国は、大抵そのまま滅ぼされている。
清やオスマン帝国なんて、ほとんど変革出来ずに袋叩きにされた感じだし。
それに比べりゃ、変革出来るだけマシだと思うけど。
手出しようがなかったんでしょ
単一民族がアホみたいに住んでて、しかも支配層は戦闘が仕事の部族w、
異風の習俗で産業も資源もほとんど皆無、
揚げ句に公国制であっちこっちバラバラ、しかも極端な外国人コンプレックス、
んで内戦終わってなんとなく国内統一、訳わからん
>>185 何巻あたりから西南戦争に突入するのですか?
逆に感動するよ。アジアの中で日本だけだったんだから。
俺もやっぱり明治維新は肯定したい。日本人としてそれくらいは自信を持ちたい。
他国から見て自信を持てる、と判断したからこそ司馬さんもあの時代を描いたんでしょう。
201 :
無名草子さん:04/10/15 21:36:39
城塞読むと、家康、淀君、大野修理は市ねと思ってしまう
このごろ自国肯定史観みたいのが流行ってんの?
司馬さんは自己否定気味だった日本人に元気づけをしてくれたんだけど、どうも
中にはそれに甘えてしまってニホンハヨイクニスゴイクニ!に浸りきっちゃった
人がでてきてるように見える。
晩年は本人もそれを恐れて、戒める発言が多くなっていったしな。
>>203 そこを突かれると痛いな。少しくらい肯定したっていいじゃない(甘)。
>>204 いやいや、卑屈な否定史観よりは良いと思うよ。
俺も司馬さんの本読んで救われたクチだしw
でも司馬さんの語ってることの中から、耳に心地よい部分だけ
受け取って、あとはシランプリにだけはならないようにと戒めて
いたりする。
うう、マジ書き込みしちまった。
おれはむしろ自国のことを卑下する人が気持ち悪い。
多分世界中で日本人の一部にしかいない特殊な人たちだ。
そこまで見識を狭めなくても
すまん、見識を広めるために本多勝一でも読んでみよう
なにもあんなド左翼の本を読まなくても。。
本多、読まなきゃ批判はできんだろ。
ついでに山本七平も読んどけ。
本多批判の理論武装に最適だぞ。
と、言う俺は本多の一部の作品は今でも好きだけどな。
なんか生臭い話しに振ってしまったか・・・。
司馬さんの話しにもどらないか。
211 :
無名草子さん:04/10/16 00:04:42
212 :
無名草子さん:04/10/16 00:05:10
↑文庫ね
翔ぶが如くは文庫で二巻まで読んだところで挫折して、四五年ほったらかして
いたな。
その間に他のを読み漁ってから、おもむろにw再開した。
どうも、他のを読んでいるうちに基礎体力がついていたみたいで、三巻以降は
一挙に読んで、かつ楽しめた。
今ではちょいとめくって面白い部分を読み直したりするのが一番多いのが
翔ぶがだったりする。
宮崎と神風連のエピソードがなぜかお気に入りだ。
「春灯雑記」読んだ。
仄かなスコットランドが面白かった。
ラストの耳アカ云々は暗示が効いてて秀逸。
というより司馬がスコットランドやアイルランドに興味を持ちそれを語ることによって。ある
別の地域を意識し、暗示しているのでは?と俺は読んだ。
深読みかもしれないが・・・。
216 :
無名草子さん:04/10/16 02:45:49
>>202 みんな個性があっていいよね。スパイのかんべえが秀逸な役回りだよな。
>>204 自国肯定するのはいいが、それを声高に吹聴するヤツは嫌い。
人間に例えりゃ、自己否定ばっかのやつもウザイけど
ことあるごとに自己肯定しまくりの香具師もうざいっしょ。
司馬風にいうなら、そういう人は日本人の美徳を失ってる気がするね。
別に歴史小説とかエッセイ読んで日本マンセーになろうが日本キライ!になろうが
人それぞれだからどうでもいいし、司馬の場合この手の話がかならずくっついてくるから
いーんじゃない?
個人的にウザイと思うのは作者本人をとにかくマンセーしてる香具師。
○○を読んで○○さんに共感しました、とかね。まあアリなのかなとは思うけどね。
その点司馬はあんまりプライベートの事書かなかったから透明感はあるな。
無論実際の人物がどーかってのは別の話だし読み手が気にする事はないが。
といってもエッセイでのろけ書いてたよなこの人w
再婚相手との出会いとプロポーズのシーンはおもろかった。
219 :
無名草子さん:04/10/16 07:21:34
俺も家康を目指そう。
>>213 神風連の頭のネジのはずれっぷりは俺も好き
221 :
無名草子さん:04/10/16 12:07:38
>>213 普通は宮崎あたりの話でだれてリタイアするもんだけど、
色々興味ってあるもんだなぁ。いや、素直に感心してます。
私は一応読んだけど宮崎八郎のくだりは脳内消去してました(´∀`;)
>>218 「俺の嫁は料理が上手」で締めくくってるやつでしたっけ?
自己で認める偏食の司馬氏の場合、奥さんも料理苦労したろうな。
>>220 前原一誠の顛末もかなりとほほですけどなぜか好きです(w
司馬夫婦は揃って、かなり偏食でしょ。
神風連関連を読んでると
右翼も相当ヤバイんだな、と思う
225 :
無名草子さん:04/10/16 15:54:46
坂の上の雲読もうと思うのですが、面白いですか?
227 :
無名草子さん:04/10/16 16:11:44
詳細な記述が司馬の持ち味だね。
>>225 面白かったよ。勢いで「殉死」も読んだ。
ついでに「そのとき歴史が動いた」第一回放送分(東郷ターンのやつ)も
nyで落として見たよ。
今晩は映画「日本海大海鮮」見ようかと・・・
これおもしろいのかな?
>>228 「二百三高地」みとけよ
日本海海戦は15秒で終わるけどw
231 :
無名草子さん:04/10/16 17:11:09
意味はわかった
カニ対ニシンとか…
などというネタはさておいて、
「坂の上の雲」読んだ後に、同じような題材で吉村昭の「海の史劇」
というのも面白いかも。
>日本海大海鮮
司馬は甲殻類嫌いだったから書くはずがないと言ってみるテストw
翔ぶが如くよりも歳月のほうが好きだなあ。
>>235 大久保の凄さがわかるよね
翔ぶがの4巻までと歳月と同時並行読みすっとなおよろし
>>235 冷たいご飯に冷たいみそ汁ぶっかけて何杯も食べるあれですね
つくづく司馬作品はご飯美味しそうに食わないなと思いましたよ
>>221 >普通は宮崎あたりの話でだれてリタイアするもんだけど
今まさにその状態。普通なのかちょっと安心。
変わり者とよく言われるんで、、、
箸休めのつもりで読んでるケラーマン、結構面白い。
箸休めのつもりが暫く司馬さんから遠ざかる悪寒。
池波さんは食い物の描写上手だよね。
池波さん読んでると無性に腹が減る。
今日ラジオで半藤が秋山真之の「真実」を語ってたね
・寺にやらねばならないなんて話がほど貧乏でなかったこと
・丁字の立案者でなかったこと
・アメリカ留学は官費でなく私費だったこと
など
寺にやらねばならないなんて話がほど→寺にやらねばならないなんて話が出るほど
>233
板違いとは思いつつも、どうしても言ってみたかった。
「ゲゾラ対ガニメ・南海の大決闘」って映画あったぞ。
これはイカ対カニのハナシ。
司馬作品と食い物のコトでいうと、確かに池波作品の
ようなうまそうなモンは出てこないんだけど、例えば
戦国モノなんかの「湯漬けと香の物」なんてのが、妙
にうまそうに思える事がある
>>242 「決戦!南海の大怪獣」と思う
しかもこれ、むしろイカ対カメですわ
>>240 へ?そうなの?
>・丁字の立案者でなかったこと
これは誰の立案だったの?
島村さん。作戦を文字の形にしたのが真之。
宮崎八郎の若気の至りさ加減って、ある程度歳をとらないと平然と
読めないものかもしれない。
>>247 30代なのだが、まだ平然とは読めない・・・
249 :
無名草子さん:04/10/16 22:00:23
宮崎八郎は扱いが中途半端なんだよな。
途中から出てきて、途中で消える。
だからいまいち感情移入できない。
司馬さんの語り癖
〜だそうですな。〜ですな。
って最後につけるのが好きだな。
宮崎八郎って一昔前に産まれてたら
赤軍派になってたかな
二昔前やろw
永遠の反体制>>宮崎
どうでもいいが宮崎が「政府を倒した後、西郷を倒して新政権を作る」って人に語った逸話と、
桐野が上士に川に投げ込まれた逸話は作中何度も出てきたような気がする。
読んでいて「またその話?」と思った。
>>253 > 永遠の反体制>>宮崎
的確!
さらに宮崎のようなタイプは、自分が生きている時代に流行っているような思想には
見向きもしないで、さらに先の「革新思想」を求めるタイプなんだと思う。
> 読んでいて「またその話?」と思った。
司馬は歴史のエピソードを色んな書き物で繰り返し語るから、もう何がなんだったか
判らなくなってしまうW
メッケルと児玉の逸話なんて何回出してるんだろ。
30年前、リアルタイムで司馬の本読んだ人って
すごい衝撃受けてたのかな
ああ、俺もそれは気になるな。
俺は厨房の頃に坂の上の雲を読んで物凄い衝撃を受けたけど
リアルタイムで読んでた人間の感想は聞いてみたい。
竜馬が発表されたのは36年前なんだが・・・。
別にロックとかじゃないんだから、リアルタイムで読んでたからって
衝撃をうけるとは限らんと思うけど。
むしろ読み手の年齢に拠るんじゃないかと。
>>258 いやさ、その時代の流れというか考えかたとかあるわけじゃないか。
学生運動が流行ってたころにこういうの読んだら、今とは違う感想持つんじゃないかなって。
今だと司馬史観が一般のスタンダード?に近くなってきいるだろうから。
竜馬を書き始めたのってまだ39歳だったんだね。
それもちょっと驚きだな。
丁字戦法まで真之が考えたものじゃないなんて、真之って名参謀と呼ばれるけど、いったい何を成し遂げた人なの?
なんか参謀としては全然大したことしてないんじゃないかって気がしてきた。七段構えってのも全然大したことなかったし。
ただ学力が高かっただけ?あとは戦争終わったら頭が変になった人?そのくらいにしか感じられない・・・
>>261 「わしゃ役職にゃつかん、世界の海援隊でもやりますかいのう」ってのが虚構でも、
それ以外のさまざまな「竜馬がゆく」で語られた内容が虚構でも、
実際の「坂本竜馬」ってのは維新史では重要な存在だったでしょ?傍証は沢山残ってる。
たとえ丁字戦法が東郷が戦前から立案してた物でも、秋山が重要な存在だった事は変わりないし。
要するに「坂の上の雲」の秋山を基準にして評価しようとすると・・・ってなるんじゃないかと。
実際竜馬とか西郷と同じくらい評価難しいと思うよ>真之
件の「坂の上の雲の真実」とか読むと「都合の良いように過大評価された人」みたいなイメージを
個人的には受けてしまったし、逆に名参謀だってって立証してる本もある。
両面の色々な本を読んでみたら。「秋山真之 真実」あたりでググると色々でてくるよ。
263 :
無名草子さん:04/10/17 07:55:50
実際はどうだったかなんて俺には興味ないな。
>>263 小説を読んで、もっと知りたいと思って実際の史実を調べるのは両刃の剣だからな
吉川三国志→正史三国志 みたいなもん
でも三国志だと、演義ベースの諸葛亮孔明はあまりにスーパーマン過ぎて嫌いだったけど、
正史を読んで色々人間的な風味が感じられて逆に好きになったw
まあ悪い事じゃないと思う。
265 :
無名草子さん:04/10/17 08:21:56
史実に対する司馬の作品への取り込み方がよく掴めないんだよな。
資料を読んでイメージされるものを作品にしているかと思えば、
資料に全く無いことを入れたりしている。
司馬遼太郎の本は、文学とライトノベル どっちに近いと思う?
私はあれを文学を呼ぶのに抵抗がある
267 :
文豪T号:04/10/17 09:22:04
「翔ぶが如く」全巻、1冊300円でブックオフでゲット!
ラッキーと思って読み始めたら、なかなか前に進まない。
司馬の小説はその歴史のうんちくも魅力のひとつだが、この小説は
うんちくばっかりで、なかなかストーリーが展開しない。
まだ1巻目なんですが、そのうち盛り上がってくるんでしょうか?
読んだ人教えて!
司馬遼太郎は、「私が小説を書くのには
ファクトが必要であって、トュルーは重要ではない。」
とか言ってたような。
どのエッセイに書いてあったか忘れた。誰か覚えてないか。
>>←これでレス指定するのやめてくれない?
いまマンガ喫茶からだから、専用ブラウザ使えないんだよね
コピーして貼ってくれると見やすいです。
次のレスからそうしてください
>>267 「翔ぶが如く」は、
明治初期から西南戦争に至り、木戸・西郷・大久保の死までの期間を描いた作品。
その時代に興味がなければ読まずとも良い。
私的には、1〜4巻あたりと、西南戦争突入後が面白かった。
>>266 そんなの、人によって感じ方はそれぞれだろ。
読み捨てる三文小説だと思ってもいいし、歴史に残る名著だと思ったっていい。
人それぞれだからさ〜。
文学ってナニ?例えばノーベル賞の川端康成を日本の
小説の頂点とするとか、そういうコト?
274 :
無名草子さん:04/10/17 12:33:48
>>270 ものを頼む時の口のきき方を学習しなさい。
>>274 コ(ry
>>266 そもそも文学とラノベの定義は曖昧。
さらに当時は文学とされずとも後世になって文学とされる物も多い。
それこそアニメっぽい表紙で美少女戦士が活躍する内容の、
一般に低俗とされるオタク向けの小説でも、
後世なると真面目に論議されるべき物になってるかもしれん。
とりあえず時代小説は大衆文学の位置にはなってるよ。
276 :
無名草子さん:04/10/17 14:28:40
純文学、大衆文学もあいまいだよな。
芥川賞、直木賞の違いか?
>>255 29年前に読んだおじさんだ。
衝撃というのが、歴史観に対するものだとするなら、俺個人は凄い衝撃は受けなかった。
自分の歴史観なんて確立していない、小僧だったからね。
さらに一回り上の人たちの中にも凄い衝撃を受けたという人は、それほどいなかったと思う。
占領軍史観、マルクス史観に対抗する日本肯定史観による言論はすでにあったから。
どうも日本を否定的に語る言論のみが当時氾濫していたという認識が広がっているようだが、そ
んなことはなかったと思う。
聞くところによると、なぜか反体制のはずの全共闘世代が、体制守護の新撰組を愛読していたそ
うだから面白い。
彼らを含めて普通の読者は衝撃よりも社会的な鬱屈が晴れる心地よさを感じたのかもしれない。
278 :
無名草子さん:04/10/17 19:11:25
司馬史観って言われだしたのはいつ頃なんだろう?
>>278 漠然とした印象だが、坂の上の雲を発表したころから、マスコミの評論で多用され始めた
気がする。
280 :
無名草子さん:04/10/17 19:40:17
独自の名称が付いてるってことは、
ある程度は目新しかったんだろうか?
小説という読みやすい形式にからめて、大衆の底流にあった認識を言論的に波風を立たせず、明色
に語ったところが新しかったのではないだろうかね。
司馬よりさらに高齢の評論家が、坂の上の雲に書かれていることは戦前の世代なら講談文庫の世界で
誰でも知っていると語っていたが、敗戦によっと控えていたそう言うものを、歴史資料につき合わせて
再度組み立てなおし、司馬自身の解釈を入れて小説の形式で語ったところが新しかったのだろうと思う。
まぁ、これは自分なりの勝手な解釈だ。
280さん、その辺に興味があったら司馬評論の本がたくさん出ているので読んでみては如何?
自分は小説を楽しむだけで、その手のアプローチをする気がないので、あまり読む気がしないけど。
282 :
無名草子さん:04/10/17 20:58:08
ここは、いいスレだ
司馬史観って
日本マンセーではないけど、国として立派な部分ややむを得ない部分もあって
こうなった
と俺は理解したが、こんな感じ?
そういうのは史観とは言わん。某国がうるさく言う「歴史認識」の類だろう。
だいたい司馬がはたして司馬史観なんて意識してものを書いていたかどうか
疑問だし、右からも左からも都合のいい部分だけ切り取られて利用される
なんとなくありがたいもの、くらいに受け取っておけばいいよ。
おれはもっと人物の描写とかエンタテイメントの部分を楽しみたい。
エンタテインメントな
nのあとにmがすぐくるから端折ってもいいよ
俺は「いわゆる司馬史観」の方が好き。鉄の話とか好き。
アームストロング砲
新撰組絡みの話が多いので
血風録に似てるね
>289
司馬史観って言葉自体が、言ってるヒトによって意味が
違うからね。鉄器とか農耕とか言語に関する考察、ある
いは遊牧への関心だの「文化と文明」論みたいな、そう
いう意味で言ってる場合もあれば、もっとイデオロギー
っぽい「かんばれニッポン」みたいな捉え方してるヒ
トも多い。っていうか後者の方が多いんじゃないか?
司馬独特の人物解釈・描写のことだと思ってたヨ…
今ふと思ったが
確かに「司馬史観」は存在しないかもしれない。司馬自身がリアリストだからである。一つの思考、思想に捕らわれる事を拒否している。
しかし厳密に考えると「太平洋戦争を起こした日本は限りなく馬鹿に近い国です」というのが司馬自身の思考の底にあると思うのだがどうだろう。
それを必死に「そうでもないよ」と言い続けたのが竜馬〜や坂の〜などではないか。
司馬自身はやはり歴史好きであると思う。項羽と〜など日本に関係の無い作品もある。司馬の本質はあくまで歴史好きのおじさんだと思う。しかし結局考えざるえない主題に「日本の敗北の原因」があったと思う。
であるから特に坂の〜などを読む場合は、司馬の考えをふまえて「日本は阿呆な国じゃ」と落ち込む必要があると思う。
あえて言うなれば(あくまであえて)司馬史観とは「日本は馬鹿」という前提だと思う。
のですがどうでしょう?
>>293 司馬の作品って敗戦当時の22歳の自分への手紙なんだろ
この人の小説に出てくる凄い人達は大抵謙虚さを備えており、
司馬氏もまた恐ろしく謙虚な人だったという。
謙虚さの重要性を分かっている人だったのだろう。
そういう意味で日本人の馬鹿さ加減を直視しようとはしていたろう。
司馬史観って言われるのを本人は嫌がってたっぽい。
たしかエッセイか何かでそれっぽい事を言っていた。
>>294 それは後付け。
始めは、ただ単に好きなように小説を書いてだけだったのに、
年食ったら国民的人気作家になってしまったので、そういう風に言うようになったそう。
「人は、その才能や技能というほんのわずかな突起物にひきずられて、
思わぬ世間歩きをさせられてしまう」(「胡蝶の夢雑感」より)
>>297 初期の頃のエッセイ読んだらわかるよね。なーんとなく小説書いてたってのが。
>>295 謙虚かね?なんらかの顕示欲がなかったら小説なんて書けないと思うけど。
299 :
長州力:04/10/18 18:11:41
司馬史観ですか?
アレは「ど真ん中」な史観ですよ。
左右にブレたりとかそういうことは無いんですよ、うん。
僕も司馬先生とは是非とも対談をやりたかったってことですよ。
オファーがあれば受けていましたよ、ああ。
300 :
長州力:04/10/18 18:15:34
佐高信ですか?
俺はあいつが死んだらあいつの墓に糞をぶっかけてやりますよ。
301 :
無名草子さん:04/10/18 20:38:43
俺、通勤途上は司馬の世界にいるよ。
>>301 俺も仲間だ。
朝、たまたまお色気あるシーンを読んでる時に限って、後ろにいるのは女性。
303 :
無名草子さん:04/10/18 22:10:51
隣のおじさんが「峠」読んでるの見たことある。
305 :
無名草子さん:04/10/18 23:00:15
306 :
305:04/10/18 23:00:51
ごめんやり直し。
>>303 電車の中で中1くらいの女の子が、
国取り物語の一巻読んでたぞ
庄九郎の濡れ場を堪能するがよいわ
309 :
無名草子さん:04/10/19 07:23:05
司馬作品の女性読者ってどのくらいいるんだろ。
おおむね歴史小説は女性読者少ないね。
あの時代は女性が犠牲になってた時代だから支持されにくいんだろうな。
>>309 女性が興味ある小説ってのは恋愛か自分探しのどっちかですから。
同じフロアのともちゃんは
司馬「竜馬」→吉川「三国志」→司馬「坂の上の雲」
って読み進んでるぞ。
>>309 燃えよ剣は色んな意味で女性読者多いと思われ
>311
> 同じフロアのともちゃん
誰やねん(w
「萌えよ剣」と「新選組尻風録」は、腐女子の新選組人気を創った名誉ある本ですね。
土方と沖田が野グソするような話でなぜあんなに腐女子が釣れるのかがわかりません。
そういや五巻目ぐらいからずっと書き込みしているけど、性別を聞かれたことなかったなw
女性読者即新選組フアンという短絡は如何なもんですかね。
オセロの松嶋は司馬ファンらしいよ
久しぶりの再会で金の無心されるシーボルト萌え。
>>317 土曜朝のバラエティで、熱く竜馬について語ってたな
女性ファンがいるのは単純にうれしいな。
というか、文学部(例えば上智大)あたりは
入試で単純に点数だけで入学者決定すると
女子ばっかりになっちゃうから
男には多少下駄を履かせてるって
昔、予備校の先生が言ってたから
けっこう多いと思うよ。
321 :
無名草子さん:04/10/19 21:43:12
名前忘れたけどやたら歌うまかった女性ボーカリストの歴史小説好きは有名。
名前が出てこん。ケバイ歌手でコロッケに物まねされてた人、3,4年前に巨人の開幕戦で
国家斉唱した人、わかる?
322 :
無名草子さん:04/10/19 21:43:59
323 :
無名草子さん:04/10/19 21:45:54
女友達が竜馬読んで、
「出てくる女性がみんな竜馬のこと好きになって、面白くない」
って言ってたな。
324 :
321:04/10/19 21:48:11
思い出した。小柳ゆき
>>311 それ、オレが面白いから、読んでみいって勧めたからだ。
竜馬の面白さを話したら、乗ってくれたよ。
松嶋といえば、西郷の金玉について熱く語ってたぞ
鶴瓶と一緒にやってる深夜番組で。
327 :
無名草子さん:04/10/19 22:03:53
司馬と言えば街道シリーズしか読んだことないけど、みんなよくあんなに長い小説読めるもんだなぁ。
俺は1巻読み出すとしばらくはその世界から抜けられなくなるのがやだから、竜馬とかは読む気がしない。
328 :
無名草子さん:04/10/19 22:04:04
すみやかに失い参らすべく三河殿に申し伝えよ
>>328 さっきまで「芸スポ」で映画「エレファントマン」に関するスレ読んでたら
その話題が出てたな
象皮病なそうな・・・
グロイ画像まで貼り付けてあった
もちろん西郷どんのじゃないけど
韃靼疾風録で、女真料理っていうのがあったのを思い出した
主食が粟で、
副食のほうは、豚、羊、川魚などを水で煮て、別の鍋で水で煮た野菜といっしょに大皿に盛り合わせて、めいめいが小皿に移して醤油か塩をつけて食べるんだとか
司馬サンの知人の中国東北地方出身の人に訊いたのだろうか
333 :
無名草子さん:04/10/20 02:15:12
>>331 西郷どん、写真は残っていないのに禁球の写真だけ残ってたら、変態でしかないだろ。
334 :
無名草子さん:04/10/20 04:06:56
昔、銭湯へ行くとよく巨大玉袋のじいさんを見かけたな。
兵隊行って南方でかかったらしい。
象皮病じゃなくて何か別の名前の風土病だった気がする。
335 :
無名草子さん:04/10/20 07:34:29
この地図見てはしゃぐ馬鹿が現れそう。
>>268 文庫本「歴史の世界から」のどこかに載せてあった記憶があるよ。
ちょっと本探してみる
司馬なんか歴史小説ではかなりライトな部類だし、
一般常識に近いものがあると思うが、
それで得た知識を得意げに語ってる香具師がいるってのが不思議。
司馬以外の歴史作家でこういう手合っていないよね?
たとえば新田や池波で歴史語る香具師ほとんど見たことない。
なんでなんだろーと思う厨な俺。
>司馬なんか歴史小説ではかなりライトな部類だし、
そうか?
>>339 そうだろ。
どういう点を持ってライトじゃないと?
>得意げに語ってる香具師
どういう点を持って「得意げ」と判断したの?
そいつは普通に語っていただけじゃないの?
>>338 > それで得た知識を得意げに語ってる香具師がいるってのが不思議。
読んだ人間がそうせずにいられない何かが司馬ものにはあって
その何かをザックリとまとめて司馬史観と呼んでる。
得意げかは知らんが確かに司馬作品ってそういう傾向あるよな。
要するに司馬作品で歴史そのものを語ってる連中でしょ?
歴史もんなんだから
歴史のはなしになるに
きまってんじゃん
普通の話してるときに
厳密に境界線に気をつけてるか?
「ここからは小説の話ですが」
「で、日本史の話に戻りますが」
なんて話してるの?
>>345 言いたい事はわかるが、
微妙にずれてますよ
どこがどうずれてるのか
一般人にわかるように説明してください
微妙ってのは便利な言葉ですね
348 :
無名草子さん:04/10/20 16:34:13
要は自分の歴史観を持てって事か?
俺は歴史の話になると、「司馬遼太郎がこう言っていた」とか「池宮彰一郎ではこうだった」とか前置きしてる。
私は小説家では無いので、作家の言っていた事を比べたりして自分の歴史観を作っています。
まあその中でも司馬を用いる事が多いですが。
349 :
無名草子さん:04/10/20 16:38:19
↑ごめん。ずれてた?まあ私は司馬で得た知識に限らず、他作家の知識も駆使して、無知な友人に、得意気に語っております。
うん。それだけ。
ん?
司馬の小説を元に史実を語ってる人って事じゃないの?
まあ司馬先生のおかげで楽しい話ができるんだから
感謝しようぜ
韓国で竜馬ブームって本当かな
「自分はもっと難しい本をたくさん読んでいます」ってことを
アピールしたい気持ちはわかるけれど、司馬をライトノベルって言い切っちゃう
ヤシって、何をもってヘビーとして、何をもって文学とするのだろう?
ライト氏はいつかもこのスレに
まぎれこんできたよ
355 :
無名草子さん:04/10/20 20:06:41
>司馬作品で歴史そのものを語ってる連中
それ俺だ。なぜか話したくなるんだよな。このスレに書くのもその一環。
っていうか、飛ぶが如くよりもヘヴィーな歴史小説って、たとえば何?
現代史ならいくつかありそうだけど。
読みやすさという事ではライトじゃないのかな?
内容や題材がヘビーっつーんじゃなくて読みやすさ。
でも司馬の語り口がウザー!っていう向きには、
司馬のは評論っぽくてヘビーって言う人いるんだよね。
358 :
無名草子さん:04/10/20 20:35:07
ライトっていうのは、わかりやすいって意味じゃない?
翔ぶがと坂の上を歴史小説と分類する事にはちょっと抵抗あるんだけどなー
360 :
無名草子さん:04/10/20 20:48:18
分類なんて、どうでもいいよ。
なんか妙なのが湧いてるな
362 :
無名草子さん:04/10/20 21:49:20
ライト<燃えよ剣<義経<戦国物・幕末物<空海の風景<翔ぶが如く<坂の上の雲<ヘビー
こんな感じ?一概には言えないけどね。
363 :
無名草子さん:04/10/20 21:58:01
信玄書いてほしかったな。
義経の中途半端な終わり方が好き。
>353
たぶんライトノベル=大衆文学っていう意味で使ってるんだと思う。
しかし本読みなのにこういう独りよがりな言葉の用法をつかうのはなあ
もっと本嫁ってかんじだね。
367 :
無名草子さん:04/10/20 23:56:22
司馬って当時目新しい発想とか技術を持った人物を書いてると思うんだけど
武田信玄ってどうだろう。俺が知らないだけかもしれんが
369 :
無名草子さん:04/10/21 00:11:52
>>368 合理主義なところもあるが、古風なところもあるね。
>>356 深沢七郎『笛吹川』新潮文庫 なんてどうだろうか。
時代は戦国。甲斐国の農民一家の生活を淡々と描く。
司馬批判のひとつに、「中世や近世の人間を、近代人をそのまま移し変えたような
人物造形にしてしまう」というのがあるが、じゃあ中世の人間を中世の感覚で描いたら
どうなるか、というのがこれ。とにかくどんどん人が死ぬのにみんな平気。まるで登場人物が
異種の人のように思えるよ。
娯楽性はまったくと言っていいほどないが、まあ、古本屋で見つけたら
読んでみて。
>>366 ん?司馬って大衆文学じゃないの?
後期は違うとはいえ、歴史物を題材にしてるだけで、
所謂通俗小説のたぐいだと思ってたんだけど。
色々観方があるもんだなー。
鉄砲三段とかああいう学術的には否定されている俗説の部類の要素を除いた、
あくまで史実を追及するスタンスで一度織田信長や武田信玄を書いて欲しかった気もする。
他の作家ならともかく司馬氏なら読ませる物に仕上がったと思うんだけど、
それじゃモチベーション続かなかったかもなぁ。
373 :
無名草子さん:04/10/21 08:27:11
>>370 アマゾンで検索したら絶版になってて、ユーズドで2400円にもなってた。
374 :
無名草子さん:04/10/21 08:31:07
>>372 坂の上とかけっこうそういう感じになってない?
俗説を使うにしても、
司馬は学術的には否定されているってこと知ってたのかな?
知らないで、史実と信じて使ってたんじゃない?
俺は・・・
ライトノベル=マンガっぽい表紙。台詞が多い。平易な文章。ヲタ向け。
ヘビー=文字だけの地味な表紙。台詞が少ない。難解な文章。活字中毒者志向。
ってイメージ持ってるわ。
>>371 366は「ライトノベル=大衆文学」という図式を批判しているんであって、
司馬が大衆文学ともそうでないとも言っていない。
読解力を鍛えなおしたほうがいいんじゃねぇか?
>>371
377 :
無名草子さん:04/10/21 10:42:39
定義を決めなければね。
例えば、出荷冊数500万部以上の作家=大衆文学作家
とか。
378 :
無名草子さん:04/10/21 11:17:52
難解なものほど有難がるやつがまだいたとは
>>378 どこの誰に対するレス? それとも君の勝手な妄想?
>>376 へ?大衆文学ともなんとも決めつけてないけど。
俺は大衆文学だと思ってたけど、人には色々な観方があるんだね、って
返事してるだけだけど。そっちこそ勘違いしてない?
しかし読解力云々言われるとは思わなかった。シツレイシマスタ
>>374 わからない。
例えば「翔ぶが〜」だと、大久保と西郷は近所に住んでて幼なじみで、
っていう事を前提として描かれてるんだけど、
大久保が加治屋町出身ってのはとっくに(確か戦後すぐくらい?)に
否定されてる事で、薩摩の郷中組織を知ってるなら幼なじみだった
可能性は極めて薄いと思うんだけどさ、
そんなん俺らがちょっとググればわかるような事を、
資料の鬼の司馬が知ってない訳ないと思うんだよね。
だから司馬は自分の小説を組み立てる際に、知ってて、
西郷大久保幼なじみ説をあえて使った、と思ってるんだけど。
「坂の上」もそうだと思ってたんだけど。
乃木軍が準備砲撃無しにとか、児玉含む満州軍が旅順正面攻撃を
支持してた事とか色々な事を、乃木側を小説的に無能に描く為に、
いわばそれに不必要な資料はあえて黙殺した、みたいな。
でも「首山堡の落合」みたいに訂正してる所を見ると、
案外司馬はガチだったのかとも思ってしまうな。微妙。
382 :
無名草子さん:04/10/21 18:01:30
>>381 なるほどね。
>乃木側を小説的に無能に描く為に、
>いわばそれに不必要な資料はあえて黙殺した
それが本当だったら、ちょっと尊敬できないね。
まあ小説ってそういうものだから。尊敬云々はよろしかろう、と。
「坂の上」は要するに公刊の「日露戦史」が各将軍に遠慮している、ってところがスタート
なんでしょ。だから自分が書くときは(みんな死んじゃってることだし)配慮なしに
書かせてもらおうということだったんだろうけど、どうも逆方向、つまり「不必要なま
でに批判する対象を作る」ってところに激しく振れてしまったような印象があるなあ。
384 :
無名草子さん:04/10/21 18:22:31
でもたとえ小説だとしても、架空の人物じゃなく、
実在の人物を取り上げているわけだし、
やっぱり作家としての誠実さは求められると思うがなぁ。
でも100%史実に沿ったら面白く無いんじゃないかな?
それにそうなったら小説っていっていいかどうか疑問。
「竜馬がゆく」だって例の「世界の海援隊でもやりますかいのう」っていう
フィクションが無かったらあの場面はあそこまで盛り上がって?ないと思うし。
歴とした歴史的事実に沿わなくても話として面白ければいいやと思うか、
そう思わないか、じゃないかなぁ。
翔ぶが如くと坂の上の問題はまた別なのかも知れないけど。
386 :
無名草子さん:04/10/21 18:56:48
その人間を賞賛する方向でのフィクションはいいと思うよ。
別にその人物の名誉を傷付けてるわけじゃないからね。
ただある人物を「無能」呼ばわりするのに都合のいい事実や
エピソードだけを取り上げるのは、「小説だから」ということで
許されるものではないと思うんだがどうだろう?
もし乃木や伊地知が架空の人物であれば問題ないんだけど。
>>386 乃木に関しては「殉死」で無能と司馬は判断してるようだから、
坂の上で無能として描く事には抵抗はなかったんじゃないのかな。
児玉をカウンターとして有能な存在に描く上でも乃木軍側の無能描写は
必要だった訳で、それを小説的に必要な事と考えてたかどうかは別として、
はなっから乃木側は無能だと決めて微動だにしなかったんじゃないかと。
確か「乃木は無能じゃない」という側から色々手紙とか貰ったけど、
別にこれといった物がなかったし放っといた、みたいな事書いてなかったっけ。
388 :
無名草子さん:04/10/21 19:25:07
>>387 まぁ司馬は学者じゃなく作家だから、
「乃木は無能じゃない」という意見に対する自身の反論も、
きちんと文章にしてないし、する必要もないからね。
でもそこのところはファンとしては知りたいよ。
道三や家康やさらには竜馬と違って明治末じゃまだ生乾きの部分があるからなあ
「坂」が書かれたときはまだ実際に会った人やその話を直接聞いた人とかが生きて
いる時期だったんだから・・・
390 :
無名草子さん:04/10/21 19:40:51
しかも軍神とされていた人物に対してだもんな。
司馬語録
小説家は気楽です。
思いが伝わらなければ、読者が悪いんだと思えばいい。
そうでもないと、身が持ちません。
うーん、なるほどな。
392 :
無名草子さん:04/10/21 20:14:07
いろいろあるけど、やっぱり素晴らしい。
<371
そゆコトいうからバカにされるのよ。「大衆文学」とか
「通俗小説」読んでる人間よりも、僕はエラいんだもんね。
なんたって「純文学」を読んでんだもんって。これはどう
考えてもバカのセリフでしょ。いわゆる純文学を読んでる
人間なんざ、お前の他にも腐るホドおるよ。司馬作品を読
んでる人間が腐るホドおるのと一緒。
394 :
無名草子さん:04/10/21 20:44:45
>>393 お前が読むべき物は「純文学」でも「大衆文学」でもなく「空気」。
これも
>>266が不用意にライトノベルなんて言葉をつかったのが
ボタンの掛け違えの始まり。
それ以降のレスを見ても、司馬の作品が大衆小説でないと思ってる人間など
いないわけで。
田中芳樹はラノベ作家?それとも普通の小説家?とかなら、わからんでもないけど
司馬とラノベなんて欠片も接点ないし、問い自体が無意味なんだよね。
396 :
無名草子さん:04/10/21 21:05:53
「峠」を2回通読したが、河井がなぜ意地になって全面戦争に突入したのか
いまいち理解できない。
397 :
無名草子さん:04/10/21 21:06:38
>394
だから〜、釣りはほっときなさいってば。
398 :
無名草子さん:04/10/21 21:30:14
>396
本来、河合は武力保持によって戦争を回避できると思ってた
のでしょう。その予定が、小千谷会談の決裂で破綻しちゃった
から、仕方なしに開戦に踏み切ったんだと思います。
もっとも、今の我々から思えば、日本国内で武装中立を保と
うとする事自体が幻想であったと考える事もできますが。
だから、ある意味では、河井は幻想に踊らされたという見方
もできますが、それよりも、幕末の時点でヨーロッパの小国
であるスイスの武装中立までを視野に入れる事のできた河井の
凄さを評価してもいいのではないでしょうか。
もっとも、その結果が失敗に終わり、長岡の人達に憎まれた
という事も、それは当然だとも思いますが。
399 :
無名草子さん:04/10/21 21:36:17
司馬って、けっこう悲劇の人って好きだよな。
人物の評価は評価する人間の価値観や意図によって変わる。
それ故に軍神にもなれば無能な軍人にもなる。
あ〜、至極当たり前のことを書いていて赤面だよ。
>>396 「峠」以外の河井継之助の本を色々読めば分かるよ。
どっさり出てる。自分なりに想像してみるのも楽しい。
何か最近スレの流れが早いね
五巻目の終わりぐらいからかな
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404 :
無名草子さん:04/10/22 01:13:56
>>403 Who are you ?
最後の将軍読んでみました。
ラストが何故か映画ラストエンペラーのラストシーンを思わせるような
ところが印象的でした。
405 :
無名草子さん:04/10/22 01:31:02
短編は長編ほど面白くないなあ。
司馬氏のスタイルだと題材に大きく左右されますな。
407 :
無名草子さん:04/10/22 05:54:34
>>377 つまり、「死に至る病」はライトノベルですか?
409 :
無名草子さん:04/10/22 07:47:49
>>398 あれ、武装中立なんていうのは創作(というか俗説)で、
最初から官軍側について戦うつもりで根回ししてたが・・・
って説もあるみたいね。TVでやってた特集で確かあった。記憶曖昧だが。
河井のイメージが根本的に崩れてしまうけど、
あれ程秀才が本気であの時代あの状況で武装中立なんて達成できると
考えてたと思うよりは、こっちの方が流れとしては自然なのかなとオモタ
河井といや、幕末の連中がどんだけ粗食だったかってのの例で、
桜飯?だったかを紹介してたっけ。漬け物炊き込んだご飯。
411 :
無名草子さん:04/10/22 10:35:04
>>380は本当に頭悪いんだな。
>>366が提示した「大衆文学はライトノベルか?」っていう設問に対して
「司馬って大衆文学じゃないの?」ってぜんぜん別の疑問をぶつけてどうするんだよ。
>>376でそれをたしなめられて「大衆文学はライトノベルか?」って話題からそれてることを指摘されたら
今度は「大衆文学ともなんとも決めつけてないけど」って、意味わからんよ、君。
こんなしつこく言うのは、「大衆文学はライトノベルか?」「司馬って大衆文学じゃないの?」
って、どっちも興味深い疑問だと思うから。
少なくとも、
>>395の言うように「司馬はライトノベルではない」って思えるし。
そもそも「大衆文学」「ライトノベル」って、一般的にはどう定義されてるんだろう?教えてエロい人。
# ややこしくなるだけだから380のレスは不要
「大衆文学はライトノベルか?」 No,ライトノベルではありません
「司馬って大衆文学じゃないの?」 Yes,大衆文学です
こんな感じか
ライトノベルが大衆文学かどうかなんて激しくどうでもいい
文学論やりたいなら別板行けや厨房共
416 :
無名草子さん:04/10/22 14:14:10
>>412 ググったり物の本読んだりして出てくる一般的な物だと、
「ライトノベル=20代以下向けの挿し絵を多用したソフトカバーの小説」
って事になってると思う。
でもライトノベルって銘打って挿し絵ゼロの小説とかもあるし、
(ライトノベル出身作家がハード系に移行したけど自分はライトノベル作家と
定義してる場合とか)厳密な枠付けって言うのは無いに等しいんじゃないかな。
簡便な小説(読みやすい小説)をライトノベルって言ってる人もいるし。
俺自身はライトノベルといえば、角川スニーカー文庫みたいなのを言うと思ってたけどなw
いいかげんスレ違い板違い気味なんでこの辺で。
417 :
無名草子さん:04/10/22 14:49:45
>>416 「枠付け」って建設業かなんかの専門用語?
418 :
無名草子さん:04/10/22 15:30:10
>>417 格付けと枠決めのごっちゃ間違いでしたスマソ
>>417 杯付けだったら木材業の専門用語 と突っ込みしてみる
運送業の間違い(w
ってググったら枠付けって普通に「枠を決める」みたいな意味で皆使ってるなw
>>417に釣られちゃった(w
422 :
無名草子さん:04/10/22 16:03:31
・・・・・・・・・な、なんかにぎやかですね(´∀`;)
"夏草の賦" "翔ぶが如く" 両作品読み終えました。
で、思ったんですが、"翔ぶが如く"で武家のお嬢様が出てくるでしょ?
あれって司馬は最初桐野の架空の愛人みたいにしようとしてたんじゃないか?
と思ったんですが、どうなんでしょう?
>>422 あれ宮崎八郎と絡ませようとしてたんだと思ってたが
424 :
・・・:04/10/22 21:03:12
「胡桃に酒」
タイトルだけでは何のことかさっぱり解らないが、後半で「そういうことか」
となる。司馬氏の小説のなかでは最もタイトルが光っている作品だと思う。
忠興の無茶苦茶ぶりが滑稽でもあり哀れでもある、もっともたまも哀れなの
だけど・・・(秀吉も無茶苦茶)
この作品を読んで無性に、たま(ガラシャ)の姿を見たくなった。
425 :
無名草子さん:04/10/22 22:20:46
話しかけた庭師の首を刎ねてしまった。
426 :
無名草子さん:04/10/22 22:24:01
>>396 そらおめえ、130年後に小泉に「米百俵」っちゅう演説のネタを与えるため
だろ?
428 :
無名草子さん:04/10/23 07:51:12
小見出しの意味が、読み進むうちにわかる場合が多いね。
雑談を続ける
430 :
無名草子さん:04/10/23 08:21:38
さらに続ける。
431 :
無名草子さん:04/10/23 10:13:48
このことはすでに述べた。
432 :
無名草子さん:04/10/23 10:26:09
家康の肉体が年々衰えてゆくのとは逆に、
秀頼の肉体は年々壮気をくわえてゆくという、
この自然の理はどうであろう。
とりあえず措く。
434 :
無名草子さん:04/10/23 16:46:36
435 :
無名草子さん:04/10/23 18:17:21
読んでないな。
買ってこようかな
437 :
無名草子さん:04/10/23 19:23:56
>>434 つらつらと立ち読みしてきたが・・・
一番印象に残ったのは、司馬がよく作ったという親子丼だか玉子丼だかの
再現写真だったな
腹がへってたせいもあったが、旨そうだった
あの偏食家が自分で料理してたのか、知らなかった
>>439 偏食家だから自分で好きなもの作って食べてたんじゃないの?w
編集者とかに自宅でチャーハン作って振る舞ってたって話もどっかで見た記憶。
買ってきた
卵だけ丼だね
442 :
無名草子さん:04/10/24 08:08:34
朝親子丼にするかな。
443 :
無名草子さん:04/10/24 08:21:19
親子丼て名前を考え出したやつの顔って間抜け面なんだろうなー
444 :
無名草子さん:04/10/24 08:37:08
河井様、そんなにお怒りにならねえでくだせえ!
俺も適塾で勉強するぞ
446 :
無名草子さん:04/10/24 08:56:03
>446
便所にいく塾生に顔を踏みつけられるんだよお
448 :
無名草子さん:04/10/24 09:34:27
一杯目 大いなる茶碗に、七、八分にぬるくたてて持ち参る
二杯目 湯をやや熱くし、その量は最初の半分
三杯目 小茶碗で、湯の量はほんのわずかで、舌の焼けるほど熱い
449 :
無名草子さん:04/10/24 12:19:34
450 :
無名草子さん:04/10/24 14:53:53
これを機会に、今度は峠読むか。
「しかし長岡をば」
「そう。いずれは回復する」
更新をクリックすると、どっかで見た事のある台詞が羅列してあるこの状況…。
誰か責任取れ。
そういうときは何か話題をふればよいのだ
みどり夫人の書いた本ってもうでてるの?
出てるよ!
456 :
無名草子さん:04/10/25 21:17:49
覇王の家を読み終わった。
三ヶ月ぶりの司馬作品だったせいか、
あまり乗り切れなかった。
次は軍師二人、前に読んでいたのが
真田太平記なので期待大
みどり夫人と谷沢永一氏は犬猿の仲?
覇王の家は家康が死ぬ最後の所が一番面白かった。伊達政宗とか呼ぶところ。
伊達政宗で思い出したけど司馬さんは、伊達政宗で一本書くつもりだったのかな?「馬上少年過ぐ」を読んだ時そう感じた。
書くつもりでいろいろ資料は集めたけど、ほかの小説で余談をぶっこきすぎて、
あれっ、これじゃ別に書かなくてもすっきりしちゃった、てへっ
ということになったパターンやもしれず
>>454 読売新聞で特集されてたよ。
結婚する時に、料理が出来ない自分でもいいのか?
と問うたら、司馬氏が、そんなことは構わない、と。
で、その後、バナナ一房を机の上に置いて
「これを今夜の夕食に」と言われた時
さすがの司馬氏も後悔したらしい。
という、エピソードにはワロタ
>>460 司馬氏のおのろけ?エッセイでは「料理が美味いのである!」って
強調してなかったっけ?w ワラタ
462 :
無名草子さん:04/10/26 21:12:05
笹山
古本屋で「参戦二十将星日露大戦を語る」って本を買った。戦前の本ですわ。
これ「坂の上」の種本のひとつなんだろうなあ・・・「坂の上」で読んだ逸話がぞろぞろ出てくる。
464 :
無名草子さん:04/10/27 07:41:54
「峠」の種本は「河井継之助傳」。
現代文じゃないから読みづらかった、峠でのエピソードはほとんど出てた。
発売当時の定価は1円50銭、何年か前に復刊したやつは1万2000円で差に驚いた。
>>464 文字通り20人の将軍が当時の逸話語ってます。昭和10年(戦後30年)の本なんでみん
なえらくなってますw
永沼中将(挺身隊の人ね)があの松川少将「お客さん」発言の話してるんだが、秋山の
言葉「坂の上」まんまだったり、「田中ぁ」でおなじみの田中国重大将が児玉の洋食食わ
ぬ〜補充兵往来付近の墓地どけろ〜天保銭剥ぎの話をそっくりそのまましてるし。
ほかにもいろいろと。
馬上少年過ぐで、伊達政宗と曹操の類似点を書いてる所を読んで
司馬に曹操書いてほしいとすこし思った
三国志がらみで言うと、いわゆる三顧の礼の場面について、劉備と諸葛亮の話す
言語のことに触れていたのは虚をつかれた思いだった。二人の出身の違いから話す
言葉もかなり違っていた筈で、天下三分の計も諸葛亮が文章を書き、劉備がそれを
読んでしばらく考えてから頷く、といった調子だったのではないか、というものだった。
作家なのに学者のように厳密な想像するなぁと思った。
司馬の人物月旦はどれも面白いが、『韃靼疾風録』で清の乾隆帝を「中国史上最大の
皇帝」と手放しで讃えていたのはちょっと首を傾げたな。康煕・雍正に比べたら確かに
華はあるけど。おそらくいい意味でも悪い意味でも中華皇帝の最後の光芒をもっとも
豪華に放った皇帝としての意味だと思うけど
>>468 どっかの対談のやつだっけ?
まあ三顧の礼といっても、小説だと劉備、関羽、張飛の3人だけで行った事になってるけど、
普通に考えれば誰か孔明と面識のある荊州の人かなんかと一緒に行ったろうから、
仮に双方の言語がかなり違ってたとしても、意志の疎通は問題なかったんじゃないかなと思う。
仲介人が何人いたとしても劉備が孔明を直接三度訪ねた事には間違いないんだろうし、どっちでもいいけどw
項羽と劉邦のノリの司馬三国志も見たかったなあ。絶対曹操が主人公っぽいが。
劉備は山内一豊みたいなキャラなんだろうか
司馬は非業に死んだ人物が好きだから、曹操はちょっとなあ。
最後が締めくくりにくそう。 蜀の人物のほうが書きやすいと思う。
曹操 斎藤道三
劉備 劉邦or山内一豊
孔明 大久保利通
的なキャラづけになるんでは
劉備「姦雄曹操、覚悟!」
曹操「何を言やがる」
正史ベースにするか演義ベースにするかで性格付けは変わってきそうだけど、
どっちにしても司馬節で登場人物に論評を加えつつな司馬三国志は是非読んでみたかったよ。
吉川三国志、横山三国志に続く日本でのデファクトスタンダードな三国志になったかもだ。
475 :
無名草子さん:04/10/27 20:58:22
項羽と劉邦 読んでみたいな。
司馬さんは儒教嫌いみたいだから、漢以後は書かなかったんじゃない?
ダッタンとかモンゴルは、中華思想からすれば野蛮人だから、だからこそ好きだったんでしょう。
>>476 中央アジアとかモンゴルとかは小さい頃から好きだったみたいだから
儒教とは違うんじゃない?
468の三顧の礼についての考察は『街道をゆく』20巻「中国・蜀と雲南のみち」にあります。
司馬三国志をどうしても読みたいとお嘆きのあなた、この巻で極めて凝縮されたかたちでは
ありますが読めますよ。ほとんど蜀限定ですが…
蜀について「どこか季節に遅れて咲いた花のように寂しい」言い得て妙。
>>477 うん、学生時代からなんとなく好きだったらしいけど、
それが何故かといえば、儒教秩序で野蛮人とされた人たちの生活は、
とても完成度が高くて自由な文明に思えたかららしい。
意訳ね。
ソースはたぶん『司馬遼太郎の世紀』だったと思うけど、他のムックかもしれない。
儒教は少なくとも、好きじゃないと思う。形式主義の弊害をさんざん語ってるし。
>>479 そういや劉邦が腐れ儒者とかいって金玉モミモミしたり、冠におしっこかけてたりしたよなw
朱子学についてはこてんぱんだし、中韓の停滞は儒教と科挙のせいだっていってるしね。
孟子は幕末物でよく取り上げられてるけど、必ずしも好意的ではない。狂気=孟子みたいな扱い。
藤原惺窩くらいじゃないかな。割と好悪なく書かれてるのは。
儒教自体は嫌いだろうけど、孔子には割合好感もってなかった?
中国文明の最盛期は諸子百家の時代だって言ってるからね。
そういう時代の思想家のひとりとしての孔子は、好きそう。
というか、旅する思想家っていう存在にロマンを感じてそう。
湯文字ってなんですか
485 :
無名草子さん:04/10/28 02:36:20
「街道をゆく」のDVDが届いたので見てる。
10マソ近くした。家宝にしようと思いまつ。
紀行はスレ違いですか
周囲の人間の制止を振り切って
イラク入りしてしまった幸田クンのニュースを見て
「歳月」の江藤を思い出した。
中国に対しては儒教文明というものにかなりとらわれというか、こだわりがあったような。
文化大革命にしても、進行当時は毛沢東が儒教イズムからの脱却の手段としてコミュニズムを
導入したもので、伝統的価値観を前面に出してきた勢力から革命を守るために行ったものだとし
て全面的に肯定する発言をしている。当時は情報不足もあってそのような解釈をしていたんだと
思う。その後全貌が明らかになってからは痛烈に批判してるね。
『項羽と劉邦』を書いたのも、儒教イズムによって中国社会が毒されていく直前、春秋・戦国期に
端を発する市場合理主義に基づく中国的個人主義が爛熟を迎えていた最後の時代として、司馬
好みの人物が湧き出るように輩出されていたからだろう。蕭何・張良・韓信の漢の三傑や陳平、
楚のほうでいえば范増などは、私心がなくただ自己の才能を表現してみたいという点で司馬が
大好きなタイプの人々だし。「漢(おとこ)」の典型を描いていきたいという、司馬の創作原点にぴ
たり合致する時代だと思う。その後の中国史ではそういう典型が衰弱していくという認識だったよう
だ。三国志の時代では諸葛亮がその典型の残照であり、しかしだからこそ歴史の主流に立てず
物語世界の中で生き続けざるを得なかった存在として『街道をゆく』で非常に好意的に描いている。
488 :
無名草子さん:04/10/28 07:53:44
489 :
無名草子さん:04/10/28 11:27:18
北方謙三ではだめですかそうですか
491 :
無名草子さん:04/10/28 16:41:16
>>490 北方三国志は吉川三国志に比べて人物描写や臨場感に優れてる分
読んでてグッと引き込まれてしまうね。
私は大好きでした。
遊学から戻ってきた劉備の前に簡擁が居た。
「おめぇは何にも変わっていねぇな」
(なにをいやがる)
とかか。いいなぁ。
やっぱ書くなら主人公は劉備だった予感
494 :
無名草子さん:04/10/28 20:58:31
夏候淳あたりで短編なぞも良いかと
>>485 おおっ、自分も欲しかったけど
金欠の現状じゃ、とても無理だったよ。
お金貯めて絶対買おうと思ってる。
特典の
・NHKスペシャル版ブックレット(32P)
・新シリーズ版ブックレット(64P)
は、どんなもんでしょ?
日本史に興味無し、世界史好きの変わった司馬遼読者の俺からすると
「項羽と劉邦」「韃靼疾風録」「坂の上の雲」しか読まないが、どれも最高
司馬遼三国志など中国史を題材にした作品をもっと読みたかったと思うが
基本的に後漢以後中国はずっと衰退期って認識の人だから難しかったんだろうな
>>497 草原の記とかロシアについてとかアメリカスケッチとかおすすめ
すすめても彼は読まない気がする。
500 :
無名草子さん:04/10/29 07:25:23
日本史も面白いよ。
世界史好きというが、どの程度知ってるのだろう。
史記と三国志読んだだけとか・・・。
日本軍作戦を事前に察知 日露戦争のロ諜報網判明
日露戦争(1904−05)中に、ロシアの高官が上海を拠点に、フランス紙
の東京特派員をスパイとして使い、05年3月の日本軍の奉天(現瀋陽)攻
撃作戦を半年前に察知するなどの対日諜報(ちょうほう)活動を展開してい
たことが、モスクワ工科大のドミトリー・パブロフ教授(歴史学)の研究で23
日までに明らかになった。
今年、開戦100年を迎えた日露戦争では、日本軍の明石元二郎大佐らに
よる対ロ謀略工作が知られているが、日本の専門家は「ロシア側の情報網
や対日工作の中身が具体的に明らかになったのは初めて」と話している。
パブロフ教授はモスクワのロシア帝国外交史料館の当時の文書を入手し、ロ
シア側の諜報活動の実態を解明した。研究をまとめた著書が近くロシアで出版される。(共同通信)
あっちも頑張ってたんだね
>>502 司馬の短編?で、知らぬは本人ばかりなり、みたいなのあったよね。
日露戦争直前、日本がトップシークレットにしてる事を、
諸外国はふつーに知ってて驚愕するという。どの本に収録されてたっけ。
>>503 文春文庫『余話として』所収の短編つうか、歴史こぼれ話みたいなやつね。
日本政府が極秘裏に決定した対露開戦方針が、極東総督だったかのベゾブラゾフのみならず
ロシア同盟国のフランス公使にまで筒抜けになってて日本の公使がびっくらこいたって話。
ちょっと話しがズレて申し訳ない。
三笠に乗り込んでいた英国海軍の士官は観戦武官という立場だけで
はなくて作戦の運用にも関わっていたという記述を読んだ記憶がある。
たしか新書だったと思うが、その本の書名がどうしても思い出せない。
いつか買おうと思っているうちに見当たらなくなってしまった。
誰か知っている人いないだろうか?
クロパトキンとクロポトキンのちがいがわかりません
慎太郎とか康夫ちゃんとか見てたら、この人がどこかの知事になったらどうなってたろうとガクブルしてますた
司馬の読者なら、まず心配しないであろう心配だね。
はぁ?
ありえないことを創造して楽しむのが、面白いんだろーが。
康夫ちゃんだってまさか知事になるなんて思わなかったよ
司馬さんは政治に関わりたくなかったことで有名だからなあ。
宮沢喜一と料亭で会った時、すごく不機嫌な顔をしたらしいし。
511 :
無名草子さん:04/10/29 20:50:08
どっかの省庁の部会のメンバーじゃなかった?
いや、俺が知ってるのは宮沢。
司馬さんの友達が宮沢と飲んでて、そうとは知らせずに司馬さんに電話して
「いま飲んでるから来いや」
「よっしゃ!」
それで司馬さん大急ぎで料亭に駆けつけたら、その場に宮沢が。
「おいおい、なんやこれ」
と、司馬さん友達に対して苦い顔。
その後は、宮沢に土地価格問題を何とかしてくれと懇々と説いたらしいけど。
とにかく政治家に関わるのを嫌がってて、大阪の選挙の応援とかも一切断ってたとか。
立候補なんて、どう間違ってもする性質の人じゃないね。
>>512 自分の聞いた話だと
>それで司馬さん大急ぎで料亭に駆けつけたら、その場に宮沢が。
>「おいおい、なんやこれ」
>と、司馬さん友達に対して苦い顔。
その後、「話が違うじゃないか!」と激怒して
ふすまを勢いよく閉めて帰った、と聞いた。
宮沢の話は初耳だなあ。
中曽根だったらぶん殴ってたかもしれんな。
515 :
無名草子さん:04/10/29 23:05:14
小泉さんだったら意気投合して政治家になってたかも。
そんなバカな
>>516 そ ん な と き こ そ
なにを言やがる
だ ろ う が !
間違えた!
なにを云やがる
だった。
演説のときは横道にそれまくるんだろうな。
「・・・というわけです。以下無用のことながら・・・(10分後)余談をまだ続けたい・・・
新聞連載の癖が抜けず、違う場所での演説でさっきの続きをはじめちゃううっかり遼ちゃん
521 :
無名草子さん:04/10/30 07:24:18
和議を早う進めや
薩摩好きの長州嫌い
秀吉好きの家康嫌い
523 :
無名草子さん:04/10/30 17:23:51
セルバンテスとシェークスピアは同じ日に死んだんだね。
ヘイクヮイ者め
525 :
無名草子さん:04/10/30 22:17:17
「あの会社には、淀君がいる」
>>523 セルバンテスと大久保彦左衛門も同年代人だったっけ?
スタインベックも好きなのか
坂雲を読了しますた。
「竜馬がゆく」「国盗り物語」が典型的な司馬節だとすると、
毛色が違ってちょっと読みにくかったな。
しかも長いわりに、短編でよく見るここで終わりかよ!? というような唐突な終わり方だけは健在で
やはり相当苦労されたんだろうなあという印象でした。
>>528 真之の戦後についても詳しく書いて欲しかったよな
531 :
無名草子さん:04/10/31 09:41:34
>>529 石田三成。正則や清正から恨まれてたね。
532 :
無名草子さん:04/10/31 09:44:18
>>528 書きたいテーマを書き尽くしたんであとは駆け足、って感じなんだろうな。
>>496 遅レススマソ
ブックレットは大したものじゃなかった。
フルカラーの写真か須田画伯の挿絵かと期待していたのですが
1街道1ページの概略説明と簡単な地図、それと関連年表くらい。
>>513 亡くなる直前の田中直毅との対談のなかでは、
「ある日の夕方、梅棹さんから電話がかかってきて、料理屋に来ないかと言う。
梅棹忠夫におごられるのはいい気持ちだと思って行ったんです。
すると、新聞で見たことのある人がいた。宮沢喜一さんと三重県選出の
木村俊夫さんでした。木村さんはのちに外務大臣を務めた人です。私は
めったに政治家には会わないんですが、二人とも感じのいい人でした。
もう一軒行きましょうかという話になり(中略)土地の問題を言いました。
(中略)しばらくして宮沢さんがご自分の機関紙に、似たようなご意見を
お書きになった。僕はその記事を雑誌で見たのですが、うれしかったですね。
しかし残念ながら「宮沢はアカだ」という声が出たそうです(中略)その後は
おっしゃいませんが、宮沢さんも理解してくださったとは思うんです。
と語ってた。宮沢に対しては好意を抱いてそうだけどね。
「十一番目の志士」読んだ。
今まで読んだ司馬作品の中では一番、小説らしい小説だった。
と言うかこんな普通の小説書いてたことにちょっとビックリ。
個人的にはかなり楽しめたけど‥‥純粋な司馬ファンとかには評判悪いのかなw
でも結局「十一番目の志士」ってタイトルの意味は
俺には分からず終いだった orz
途中で晋助が斬った相手のことを“何番目(に斬った)の志士”みたいに
書いてた部分があったような気もするけど、
‥‥十一番目って、誰?
え、そーなの?
なんで主人公が“十一番目”なの?
>>534 いえいえ、気にせずに。
話し聞く限りだと、何だかしょぼい感じですね…。
でも、DVD買おうと思います。
>>535 へえ〜。
宮沢喜一と司馬が合うとは思えないんだけどな。宮沢って典型的官僚だし。
当時の政治家としては山中あたりだと司馬も興味持ちそうな気がする。
541 :
無名草子さん:04/10/31 22:58:34
官僚は理解しているふりをするのがうまいからな。
英語も理解してるふりだったのかも…
宮さん宮さん(トコトンヤレ節)
作詞 品川弥二郎・作曲 大村益次郎
すごい組み合わせだw
>>540 いや、俺は逆に司馬さんは宮澤みたいなタイプを好むと思っている。
官僚的素っ気なさと古きよきリベラリズムを兼ね備えて、言動に変な塩っ気を入れない
政治家だったと思うんだけどね。
司馬さんと現実政治との関わりについては、関川夏央の『司馬遼太郎の「かたち」』に
前後の事情が書かれていて面白いよ。
>>542 いや、もろにベラベラだったそうな。
545 :
無名草子さん:04/11/01 00:43:25
司馬さん、すきな現代政治家っていたのかな。
塩爺なんて結構気があいそう
「会見の間」倒壊の危機…小千谷・慈眼寺 小説「峠」に登場
幕末の1868年(慶応四年)五月に長岡藩家老河合継之助と官軍の軍監岩村精一郎が
講和について会談した新潟県小千谷市の慈眼寺「会見の間」が、新潟県中越地震で
倒壊の危機に直面している。
会談は決裂し、同藩が戊辰戦争に突入するきっかけになった。
河合は司馬遼太郎の小説「峠」の主人公で、慈眼寺も登場する。
>>546 けれんみの強いキャラは性合わないと思う。
跳ぶが如く今読んでるんだが、この小説の西郷は抱きしめたくなるくらい悲壮感が漂ってるな。
抱きしめようとしても手が回らないわな
551 :
無名草子さん:04/11/02 19:03:54
せごどんが跳ぶと着地した時に凄い地響きが起きるという小説ですね。
>>547さん
この記事のソースを教えていただけますか?朝にラジオで聴いて気になっていたもので。
今回の地震で『峠』ゆかりの場所がどこかやられているのではないかと思っていたのですが残念なことになってしまいました。
553 :
無名草子さん:04/11/02 22:17:43
家康の血判は実はお梶の。
>>550 そこがいいんじゃないですか。
涙をぼろぼろこぼしながら
「もういいです!やめましょうよ!!あんたの言ってることはよく分かってますから!!!」
って言いながら抱きつきたい衝動に駆られる。
・・・・・言っておくがゲイではない。
556 :
無名草子さん:04/11/02 22:40:44
家康は中尾あきらがいいな。
孫子曰、用兵之法、有散地、有輕地、有爭地、有交地、有衢地、有重地、有?地、
有圍地、有死地
でも司馬さんは衢地だけがお好きらしい。
558 :
無名草子さん:04/11/02 22:57:41
「翔ぶか如く」の6巻を今読んでるのだが、宮崎八郎と自由民権の話が面白い。思わずルソーの「社会契約論」買っちゃったよ。
560 :
無名草子さん:04/11/03 01:34:45
>>559 素敵だね。
ところで、香田くんの首切り動画見てショックだったんだが、
考えてみれば、戦国時代なんてそのオンパレードなんだよな。
日本も昔は誇らしげに敵の首を掲げていたんだ。
司馬の本を基点に色んな本に興味が広がって行くってあるよな。
俺は今、欧米人の側から見た幕末は?って感じで当時の外国人滞在者の
本を読みあさっている。
ヒュースケンの日本滞在記はお勧めだよん。
彼みたいな日本通が切られてしまったのが実に惜しい。
やっぱテロはいかんわ。
562 :
無名草子さん:04/11/03 03:05:03
>>562 え、出てきたっけ?
記憶曖昧でわからないわ。
ヒュースケンは幕末にアメリカの全権使節として来たハリスの通訳さんです。
ハリスの日本記は老人らしく固いけど、ヒュースケンは若いのと磊落な性格から
か肩のこらない読み物になっていて楽しめるよ。
「通人すぎるほどの男でございましたよ」という彼を知る日本人の証言が面白いですわ。
564 :
無名草子さん:04/11/03 03:34:13
>>563 ごめん。ロシア人ゴローニンと勘違いしたよ。
彼も、『日本幽囚記』って書いてるんだよね。
>>564 あ、なるほど。
「日本幽囚記」も読んでみたいね。
アーネストサトウの本はどうですか?
567 :
無名草子さん:04/11/03 09:04:05
講談社学術文庫とかでそんなのでてるよな
569 :
無名草子さん:04/11/03 10:11:46
サトウは日本語ペラペラだったそうだが、今で言うとデーブスペクターみたい
な感じなのかな
俺はなんとなくケントギルバートをイメージしてたりする。
セイン・カミュじゃないの
573 :
無名草子さん:04/11/03 17:41:29
パックンマックンだろ。
>>571 映画「必殺!ブラウン館の怪物たち」で、
ケントギルバートはアーネスト・サトウを演じていたりする。
ちなみに、沖田総司は明石家さんま、
土方歳三は、西川のりお。
この面子でわかるとおり、バカ映画でつ
まだ見てないんだが、「ラストサムライ」は西南戦争をモデルにしてるのかな?
とすると、サトウとウイリアムウィリス医師を合わせたのがトムクルーズ?
577 :
無名草子さん:04/11/03 23:09:58
その時歴史は動いた で、義経やってたね。
今度「義経」読んでみよう。
>>552 日経新聞の2日の朝刊社会面に写真付きで出てました。
地震翌日の24日朝 12畳の会見の間は、風雨が直接入りこむため
一面泥に覆われ、土の塗り壁は崩れ落ちた。
土台がずれた本堂はワイヤで吊り上げ、かろうじて原形をとどめている状態で
完全修復は難しく「移築もやむを得ないか」
・・・とのことです。
義経読んだけど最後の終わり方はなに?
途中で書く気なくしちゃったんじゃないの、司馬さん。
そんな変な終わり方だっけ?
きれいな終わらせ方だと思ったがな。
義経について、語りたいことは全て尽きて筆を置いたという風なのが気持ちよかった。
生涯の全てを描く史伝的なものを狙っていたわけじゃないんじゃないの。
義仲と今井四郎の最期がサラッと流されたのはちょっと残念
後半生や最期はサラっと触れるだけって作品わりと多くない?短編だけじゃなく長編も。
山場を越した後いきなり、「この後、ナウシカは土鬼の地にとどまり…(中略)…と、ある年代記は記している」みたいに
後世からの視点にうつるやりかたは好きだな。
>>577 頼朝vs義経をTV番組で放送すると頼朝の「疑り深い」「弟に嫉妬」など性格論で片付けがちですね。
まぁ流罪人から這い上がった人だから、そんな性格になるのも当然だとは思うが
司馬解説を読んでたら頼朝の性格論だけで片付けられると「・・・」って感じです。
「諸国で平家に対する不満が広がり源家の当主頼朝が立った」
なぜ平家への不満が広がったのか?
なぜ一人の家来も居ない流罪人に人々は期待したのか?
その辺り、頼朝の危うい政治基盤の事情も詳しく放送してくれたらなぁ〜
585 :
無名草子さん:04/11/04 20:44:07
テレビは情報量少ないよな。
ただ、映像は、香田くん惨殺みたいな感情に訴える力はすごい。
「義経」は主人公が義経なのにクソミソだよね。
政治的無能者呼ばわり。
義経=ジンギスカン説なんてクソだと思ってるだろうな、司馬さん。
>>586 褒めるトコロも有ったじゃないか。
一民族がその長い歴史の中で一人出るか出ないか位の
軍事的才能を持った人物だと。
むしろそこを愛していたんだろ。軍事的天才が故の政治的無能。
司馬さんは、その人物の才能(人物の歴史的役割)さえ描ききれば、全生涯を描かなくても良い、と思っていたから義経はあんな終わり方をしたんだと思ったよ。
誰かが書いていたが、これが「大阪人的クール」ではないかと思う。
「花神」や「胡蝶の夢」の主人公たちにつながるものがあるよね。
単機能異常天才。
591 :
無名草子さん:04/11/05 03:25:06
太閤記とかもあっという間に終るよな
やはりボケた秀吉より輝いてたことの秀吉を書きたかったんだろうね
592 :
無名草子さん:04/11/05 03:41:35
主人公の人生の絶頂期を書き切れば、その後の余生は細かく述べることはあるまいと
思っているのだろうな。
竜馬や大久保みたいに突然の死を迎えた主人公も、その段階で絶頂だったという
感じだし。
593 :
無名草子さん:04/11/05 07:33:30
ほんとうだね。
「蔵六の死は、忙しい。」
なんて文章もあったな。
最後の駆け足感が好きだ。
594 :
無名草子さん:04/11/05 08:05:13
カッコイイ死に様が伝説化している人物には興味がなかったのかな?
五稜郭で討ち死にした中島親子を司馬さんに書いてほしかったな。
長崎で学び外国通、桂小五郎を下宿させていた、黒船に最初に搭乗
時代を先読みしながらも幕臣としての死を選ぶ…
峠にそっくりな話になっちゃうからダメか。
>>578 そこって司馬さんの直筆サイン色紙が飾れてるんだよな、確か。
色紙は無事なのかな…。
義経の読後感はなんというか、余韻が無かったよ。
新太閤記とか覇王の家とかに比べると。
598 :
無名草子さん:04/11/05 21:05:40
薩摩における何事かが終息した。
599 :
無名草子さん:04/11/05 22:12:32
この幕末いらいの勤王家の死とともに東京へ去った。
600 :
無名草子さん:04/11/05 22:14:17
すでに十二月のころである。
司馬さんは常人の倍以上、「悪」を憎んでいたをだろうなぁ。
悪い物は書きたくなかったんだろ。だから秀吉の絶頂期で筆を止め、昭和も書かなかったんだよ、と思った。
やっぱ日本を愛してたんだと思うよ。
ただ一方で排外的なエスノセントリズムは
憎んでたようだけど。
603 :
無名草子さん:04/11/06 02:40:38
604 :
無名草子さん:04/11/06 05:14:54
605 :
無名草子さん:04/11/06 09:20:12
城塞中巻まで読了。
家康の非道ぶりがすさまじい。
>>601 人格というか筋を通した点で三成マンセーしてたしね。
まあ道三みたいな悪人も主人公にしてるけど、その辺はどうなんだろ。(なんか深みにはまりそうだ)。
善人なおもて往生をとぐ・・・
世に言う正義と悪(正邪)を考えてみることに興味があったんでしょうね。
ううむ、深みにはまりそうだ。
609 :
無名草子さん:04/11/06 14:40:59
後世にいたるまで、この天才のみじかい生涯は、
ひとびとにその課題を考えさせつづけた。
義経
611 :
無名草子さん:04/11/06 15:44:56
善とは何か。悪とは何か。
スレの流れにさからうっぽいけど、
司馬さんってけっこう善悪よりも有能無能を人物判定の基準にしてないか?
善悪を表に立てた水戸史観とは明らかに一線を画しているし、
そういうイデオロギーっぽいのとは距離を置いてるような印象。
613 :
無名草子さん:04/11/06 20:39:10
>>612 そうだね。むしろ、絶対的な善や悪はないということを、
小説全体で実証しているような感じ。
河井継之助なんか典型じゃない。有能だけど行動の結果は…
『峠』よりも「英雄児」によくあらわれてる。
ラストで「英雄というのは生まれる時と場所を誤ると災難になるものらしい」とか書いてたし。
615 :
無名草子さん:04/11/06 20:53:35
その人間の才覚と周囲の環境との相互作用で、
善にも悪にもなるということかな?
616 :
無名草子さん:04/11/06 21:06:31
>>612
その辺が大衆小説化といわれるゆえんだろね。
そこら辺がよく解らんよな。善悪に厳しい人間(イデオロギストとか)は嫌いだけど、司馬自身は悪が大嫌いなんだよな。
司馬は何が嫌いなのかね、決して有能な人間が好きな訳ではないようだしね。
618 :
無名草子さん:04/11/06 21:41:46
ある1つの司馬作品の中では司馬の思い入れの深い人物はわかるんだけど、
全著作を通じて司馬の好きな人物の共通項を見出すのはなかなか難しいね。
俺の印象では「せこいか否か」が好き嫌いの基準のひとつかなあ、と思った。
俗に言う「大人物」っぽいのは、盗賊だろうが卑怯なところあろうが好きだが、
小人物は正義でも嫌いという・・・
うまく言えないが。
じゃあ俺の意見
江戸中期の医者山脇東洋が、「原理というものを優先して実在を軽視すれば
よき知恵も曇る。原理にあわぬからといって実在を攻撃することはいけない」
というようなことを言ったと花神にあるんだけれど、
こういう現実主義の持ち主には大いに好感を寄せていると思う。
継之助に関しては彼もまた非常な現実主義者だったけれども、
その現実主義を最後には美学というかたちですりかえざるを得なかったということだと。
621 :
無名草子さん:04/11/06 22:43:34
>>620 おお、今さっきトイレの中で上巻を流し読みしていて、そこの部分を
読んでいたのだ。
クリックしたとたんに飛び込んできたので驚いちまったよ。
結局、単純に歴史好きのおっさんなのかも……。
確かに司馬が好きな人物の共通項を見つけるのは難しいな。
究極的に無欲な人は好きだと思う。
単純に作家的に「小説になる人物」と「小説にならない人物」があるだろう。
陳舜臣なんかは「曽国藩は無理」「おもしろくない」とエッセイかなにかに書いてるし。
>>622 でも憎めない劉邦の描写とかは
欲があってもせこくないやつとか?
自分の都合で他人に迷惑かける奴が嫌いなんじゃないのかなあ。
そういう悪はもちろん、人を幸せにしない独善も大嫌いと。
現実主義というのは結局人間(の気持ち)を基準に考える
ということなんじゃないだろうか。
・黒田官兵衛
・高田屋嘉兵衛
・村田蔵六
・羽柴秀吉(天下をとるまでの秀吉)
・石田三成
ざっと思いつく司馬が好きだったと思われる人物。
・徳川家康
・山県有朋
・大久保利通
ざっと思いつく司馬が明らかに嫌いだったと思われる人物。
人間的に好きかどうかと、その人物の歴史的評価は区別していたと思うけど。家康については
晩年にはある程度の評価を与えていたし、大久保に対する評価は一貫して非常に高い。
あ、好きだった人物に竜馬を入れ忘れてた。
628 :
無名草子さん:04/11/07 07:48:00
西郷は、別枠かな?好悪を超えて不可解な人物ということか。
>>628 内心は嫌っていたような気がする。
判らない判らないと連発してみせているのは、西郷党への予防線ではw
薩摩関係は好悪がはっきりわからないね。
桐野なんて最初は好感持って書いてたけど、最後はこまったちゃん扱いだし。
司馬自身も迷ってしまったんだと思う。
いずれにしろ、その人物の言動を調べてから、好き嫌いが生まれたわけだね。
始めに好悪ありきじゃなく。
高田屋嘉兵衛なんかは
歴史的評価はともかく、
立派な人だよな
しかし昔のことをよくあんな生き生きと描けるもんだ。
【新潟県中越地震・被災者救済義援金】
ファーストリテイリング(ユニクロ)・・・・・・・・・・・1億円分の衣料
ヴィッセル神戸・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・5000万円
テレビ朝日ドラえもん募金・・・・・・・・・・・・・・・・・4000万円
埼玉県行田市・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・3380万円
スズキ自動車・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・3000万円
ヤマハ発動機・・バイク30台+発電機30台+電気自転車30台+2000万円
台湾・・・・・・・・・・・・・1040万円(さらに1600万集める予定
アルビレックス新潟・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・1000万円
韓国・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・1000万円
アメリカ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・500万円
小林幸子・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・500万円
徳山昌守・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・100万円
阪神赤星・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・100万円
チェ・ジウ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・100万円
85歳無職女性・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・100万円
球界の盟主、読売巨人軍・・・・・・・・・・・・・・・・・・・100万円
(うち31万6182円は街頭募金なので、実質は68万3818円)
【参考】
一場クンへの栄養費・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・230万円
読売巨人軍の年俸・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・約40億円
大久保は好きだったんじゃないのかな
飛ぶが如くが出たころって、大久保=悪人説が強かったみたいだし
その当時にしてはあそこまで褒めるのは難しかったんじゃないかな
大久保は確かに立派だけどやり方が汚いでしょ。
だから評価はするけど嫌いだったと思う。佐賀の江藤新平に同情してたみたいだし。
国盗りを読了しました。
戦国物の長編は初めて読んだけど純粋に楽しめるね。
次は関ヶ原と城塞どっちに行くべきかな?当方大阪人なので題材的には大坂の陣の方が興味高いけど
関ヶ原のほうが初期の作品らしい面白さがありそうだし…
『翔ぶが如く』での大久保は比較的好意的に描かれているんだよな。
征台の役での外交手腕の描写などは圧巻だったし(ま、征台そのもののアホ
らしさはちゃんと考察しているけど)、西郷との確執での人間的な苦悩にも触れ
られている。しかし『歳月』ではそのすさまじい能力のネガティブな面が徹底的に
強調され、「巨魁」「忍人」「残忍」とかな〜りきつい修辞がならんで正直大久保が
コワくなった。その分大久保の餌食になった江藤の哀れさが引き立って、『歳月』
は何度も読みたくなるような爽快さが微塵もない後味の悪い作品になってしまった。
大久保を宰相としては日本史上最大級の評価をしつつも、こうしたマシーンのよう
なある種の非人間性に司馬も辟易したと思う。さらには大久保を太宗として現在に
まで尾を引く官僚的専制国家が形成されたことに対する忸怩たる思いもあったろう。
あと黒田官兵衛については『播磨灘物語』のあとがきでも「友人にもつならこういう
人がいい」とまで書いていて、もともと同じ播州人という親しみもあったのかかなり
の好意を持っていたようだね。
そんな歳月が、司馬作品の中でもトップ3に入るくらい好きです。
宮本武蔵(朝日文庫)とかもかなり好き。
技術馬鹿の悲哀と没落、みたいな作品が特に好みに合うみたいで。
>>637 時代順だと、国盗→太閤記→関が原→城塞
だよ。
>>641 花神も好きなほうだよ。あと、胡蝶の夢とか。北斗とか。
ただほら、最終的に一応、栄光の中で死んでるじゃん。
江藤とか武蔵はそうじゃないところが哀しくて、余計に好きなんだよね。関が原の三成とかも。
なんか好きとか嫌いとか、よくそんな軽薄な理由で決め付けられるもんだ
個人的に作品が好きとか、そういう話でしょ?
編集者の聞いた司馬語録みたいな新書、でたね。
感想、どう?
ぱらぱら立ち読みしたけど、妙な解釈してそうで今のところ買う気はないんだが。
>>645 「司馬遼太郎という人」だったら、わりと面白かったよ。
価格も手ごろだからまあ良し。
ただ、司馬小説ではなく、司馬遼太郎が好きな人向けだね。
あと、夫人が書いた「司馬さんは夢の中」はあまり面白くなかったな。
立ち読み10分ですましてしまったし。
新聞記者時代の物も読みたいね。忠臣蔵なんちゃらとかいうのが見たい。
その新書読んだけどやっぱ自分に似た人が好きなんだろうと思った。
自己の肥大を嫌うなんて翔ぶが如くの西郷そのまんまだよ。
著者がそのように書いたってのもあるかもしれないけどさ。
650 :
無名草子さん:04/11/08 00:27:24
最近「燃えよ剣」から「新撰組血風録」と新撰組ものを続けて読んだ。
今は別の作家を読んでるけど次は「竜馬がゆく」にいこうかなって思ってまつ。
京都在住なんだけど、この間初めて壬生寺・八木邸に行ってみたら
結構若い女の人が多かったよ。
大河の影響よりも、やっぱり司馬さんの影響が大とみている。
>京都在住なんだけど、この間初めて壬生寺・八木邸に行ってみたら
>結構若い女の人が多かったよ。
>大河の影響よりも、やっぱり司馬さんの影響が大とみている。
なんで?それこそ大河の影響なんじゃないの?
652 :
無名草子さん:04/11/08 02:51:47
じくじ ぢくぢ 1 【▼忸▼怩】
(ト/タル)[文]形動タリ
自分のおこないについて、心のうちで恥じ入るさま。
「内心―たる思いであった」「―たらざることを得ない/渋江抽斎(鴎外)」
三省堂提供「大辞林 第二版」
>>652 つか司馬新選組にはまってたら今回の大河は普通受け付けないようなw
655 :
無名草子さん:04/11/08 11:13:26
女子には女子の新撰組ムーブメントというのが長い歴史として
あるのだよ。
ま、男どもはそれがどんなものか知る必要がないがな。
656 :
650:04/11/08 11:52:33
>>651 >>652 いや、あれは大河の影響なんかじゃないね。
盗み聞きしたわけじゃないけど
かなりマニアックな話してたよ。
「ここで清河が・・・」どうのこうのとか。
あれは大河を見ただけのミーハーの会話じゃないよ。
やっぱり司馬さんだよ。
>>656 新撰組ネタの少女向け漫画がどれぐらい出てるのかお前知らんのか
清河なんてな、彼女らにとっては“ド”メジャーなんだよ
>>657 NHKが視聴者読んで新選組の番組した時、
某るろうにをベースに語ってる女性がいたし
新選組は小説のみにあらずだよねw
ただ沖田と土方のキャラは、燃えよ剣がすべての作品のベースになってるみたい。
手塚治虫の新撰組なら
近藤が重厚で冷静沈着な大人物
土方が冷血漢で陰湿な嫌な奴
沖田は荒っぽいが面倒見のいいお兄さん
だったな。イメージっていろいろあるもんだ
司馬さんは新撰組自体は余り好きじゃなさそうだね。
ひとりひとりのキャラクターには関心あるんだろうけど。
近藤は嫌いって言ってたし。その後少しは好きになってたかもしれないけど。
近藤については「歴史と小説」の中にある「旅の中の歴史」で、
「やはり2流の人にすぎない〜」と語ってる。
もっとも同本の「軍神・西住戦車長」で
「楠正成や近藤勇の偉さはわかっても〜」って言ってるし、
さらに同本の「新選組」のなかでも「その最後は見事だった〜」、
「日本最後の武士として〜」と称えてる。
人物として認めている様だけど好悪についてはわからん。
嫌ってるといえば桂小五郎もあんまり好きじゃないっぽいな。
千葉の重さんは好きそうだったw
665 :
無名草子さん:04/11/09 11:23:50
「新選組血風録」の中でも
「胡沙笛を吹く武士」と「前髪の惣三郎」が好きだな。
三条積乱刃が好きなのは少数派なんだろうか。
井上源三郎の実直な人柄が読んでて和む。
七里剣之介が好きな人は・・・おらんか。
新撰組で、大砲を扱うやつが主人公の短編、なんて題名だったっけ。
あれの永倉のキャラが好きだ
梟の城と風神の門
どっちがおすすめ?
>>670 両方読んでも破産するわけじゃないだろう
672 :
無名草子さん:04/11/09 16:14:05
血風録では長州の間者もいい。
司馬さんの幕末物って読んでないんだけどどれから入ればいい?
674 :
無名草子さん:04/11/09 19:05:27
>>673 間違いなく「竜馬が行く」がお薦めです。
>>674 サンクス! 読んでみるよ。めちゃくちゃ長そうだけど。
俺も最初に読んだ司馬作品は「竜馬がゆく」だった。
そしてそのまま司馬の幕末作品にハマった。
逆に、俺は幕末モノ以外読んでないw
無難に「燃えよ剣」。サイズが丁度いい。
竜馬がゆくは幕末史の概説的なところがあるから
最初に読んどくと他の作品もわかりやすくなるかもよ
戦国ものもいいよ。
俺が最初に読んだ戦国物は夏草の賦だった。
長さも適度で読みやすいが、題材がマイナーかな
「竜馬がゆく」は、幕末の有名どころが新撰組を除いてほとんど全部出てくるから面白いよ。
長いけど中だるみも無いし。
新撰組も出てくるぞ。
俺の最初は「坂の上の雲」
面白かったし、その後も他作品を読み続けたけど、入り口としては失敗。
今思うと竜馬あたりが良かったんだろうな。又は国盗りとか。
リア厨のころ「国盗り」を読んだがあまりのエロさに・・・
>>683 野沢尚氏の自殺報道で、氏が「坂の上」の脚本書いてるの
芸スポ速報で知って、それから読み始めた・・・そんな俺です・・・
でも、あの事件が無かったら一生司馬作品は読まずに
終わってたかも、皮肉なもんです。
>>685 入り口なんて大概そんなものでは?
ちなみに、俺は「燃えよ剣」
通学の間の暇つぶしとして買いました。るろ剣ファンだし
文庫版って結構内容はしょってますか?
移動中に家で読んだ続き読みたいから文庫も買おうと思ってるんだけど
はしょってたら悲しいしなあ。
私もご多分に漏れず初読みは『燃えよ剣』…
今は『国盗り』と『関ヶ原』が一番好きだ。テレ東と再来年大河にも期待してる。
最初の司馬が短編集で坊さんがオナーニしまくるやつで、
それ以来司馬本が無いと・・・という猛者はいないのか。
>>687 全集は少し増えているという噂を聞いたのだが。
>>689 あれも悪くないと思うけど
午黄加持だっけ
692 :
無名草子さん:04/11/10 13:51:17
俺の初司馬は「梟の城」だった。
でも人に薦めるなら「竜馬がゆく」か「燃えよ剣」だな、やっぱり。
>>673 「世に棲む日日」で入るのも良いぞ。
竜馬に並ぶ幕末の二大スター高杉晋作が出てくる。
高杉エキセントリック
竜馬が〜より世に棲む〜の方が、幕末通史的だと思う。
年齢層ごとに初めて触れた司馬作品って違いがあるのかね?
自分(20代前半)の周りは圧倒的に燃えよ剣が多かった。
俺は30代で、胡蝶の夢。
タイトルに惹かれた。
歴史小説はうさんくさいものと思っていたんだが、
読み進めるうちに惹きこまれていった。
こんな緻密なものだとは思わなかったよ。
その時歴史は動いた
俺は30代で「竜馬がゆく」。
もっと若いうちに読んどきゃよかった、と思った。
高校時代に読んでおけば、日本史の成績は良かったのにな。
>>700 俺も高校時代は1冊も読まなかった。周りでも司馬さん読んでる奴聞いたこと
なかったな。
竜馬がゆくと峠は若いうちに読んでおくのがいいね、精神的にさ。
坂の上の雲と飛ぶが如くはずっと後でもいいが、
最後まで読み続ける体力と余暇がある若いうちに読むべきかもw。
この年になって味わいながら読めるようになったよ。
初めて読んだ司馬作品は憶えてないなあ。大学の頃、「竜馬がゆく」
か「項羽と劉邦」あたりだと思うんだけどはっきりしない。その頃読んだので
印象に残ってるのは「坂の上の雲」「胡蝶の夢」「花神」。
未読多々あり。
坂雲は長すぎて、結局何が言いたかったのかよくわからんうちにプツリと終わってしまって、まったく拍子抜けだった。
敵艦見ゆの第一報について
宮古島で云々の挿話はおもしろいね
司馬本の最初は「項羽と劉邦」ですた。
「竜馬が行く」は初めて読んだのが19だった。
本当にこの年代の人に読んでほしい。
>>707 あ、俺も。中国史にはまってたのでその流れで。
ずっと後になって幕末物とか読み出して全然印象
が違うので驚いた。
このスレ的には
1月18日創刊「週刊 わたしの遼太郎ちゃん(大嶋優木原型フィギュアつき)」
ならぬ「週刊 司馬遼太郎 街道をゆく」は買いですか?
小学生の頃親がこの国のかたちを持ってきて
意味のわからなさにブチギレ
その後竜馬を手にとるまで10年かかった
20歳のころに、国盗り読んではみたけど、
無駄に長い気がして、飛ばし読みしたせいで
それほどのもんでもないと思い込んで、
以後10年以上読まなかった。
30過ぎてから家康に関する作品を漁っていた
一環で読んだ、関が原、覇王の家ではまり
以後、1行も無駄にしたくない読み方をしたけど
3年くらいで小説は全部読んじゃって、
このスレで、今読んで興奮してる人の記述を
見てるとうらやましい。
>>690 最後の将軍、大河ドラマで徳川慶喜が取り上げられた後と前では分厚さが違ったような気がしたんだけど、気のせいかな?
そのときは文字の大きさ変えたんだ、って一人納得してたんだけど。
俺の初司馬は「梟の城」「果心居士の幻術」のほぼ平行読みですた。
なんでこの作家が世に高い評価を受けてるのかさっぱり解らなかった
というのが正直な所ですたw
>>713 その物ずばり文字の大きさ変えたんでしょ
作者が生きてれば加筆修正とかあるかもしれんが
司馬さんは、司馬史観を打ち立てて云々…とかいうが、結局のところは、
面白い話を書いたから 評判が高いのだと思うよ。
街道をゆく、のDVDが発売されてますよね。
あれって、「街道をゆく」を全部読んだ人でも楽しめるものなんですか?
どんな感じの内容なんでしょうか?
>>711 「この国のかたち」は未だに積ん読状態
読めるようになるのは50代ぐらいになってからかな
この国と空海はどっちが難解かなぁ…。
空海に一票
「空海の風景」は全然わからないっていう人と、大絶賛する人の二つに分かれるね。
>>721 俺は司馬作品の中では一番受けつけなかった
なんで空海のこと書いてんだろ?って疑問がずっと
国鳥はあんまり面白くない気がする。
何か、道三が美濃を盗る過程が変に長くて退屈。
信長編は良かったよ。
俺の場合は、国取り物語は道三編のほうがよかったな。
実にドラマチックで、司馬の創造性が光ってる。
信長編は国取り物語読むまでに、他の作家や色んな本で知識あったから
光秀の悲惨ぶりが面白かったぐらいか。
司馬は光秀嫌いなんだろうなとオモタ。
空海の風景はそこそこ面白かったです。うちの親父が好きな小説だそう。
俺が司馬作品の中で一番面白くなかった長編小説は「城を取る話」。
盛り上がる部分が全然無い。長年文庫化されてなかった理由が分かった。
文庫化しないままのほうが司馬は喜んだだろうに。
みんなのワースト1は?
梟の城
「上方武士道」
打ち切りっぽい終わり方だった。イマイチ。
>>728 たしかに、話はアレだけど
めちゃくちゃ強い公家って設定は良かった
城塞のお夏今まで読んだ司馬の本の中でかわいい
おまいら誰がいい?
明智光秀はどっちでもいいけど、細川藤孝だっけ? の話が面白かった。
功名が辻が今のところワーストかな
千代が読んでてうざかった。
十一番目の志士。
古本屋で上下巻セットを買ったら、カバーが入れ替わってて、
下巻読んでから上巻と、順番逆に読んでしまった。
読み終わる直前まで気づかなかった俺って・・・。
ワーストなんてない。マジで。
えぇ!!!
つまらなかったのが無いって意味?
そうさ。
うそーん。
いくらなんでもあるでしょ。
まあいいじゃん。
まあそういう場合逆に言えば「ベストもない」わけだw
俺は坊さんがひたすらこすこすやるやつだな。>>ワースト
なんじゃあれは。
好きな女性は竜馬が行くの千葉さな子さんかな。
逆にお竜は嫌い。
とくに結婚してからの発言がことごとく癇に障るようになった。
>>俺は坊さんがひたすらこすこすやるやつだな。
そんなのあった?
義経の冒頭のところじゃないよね。
晋作の女おうのなんか好きだな。
うっそーん午黄加持、キモイけどいいじゃない
好きな女とああいう状況って極限じゃないか
>>743 あれ、男同士じゃなかったか?もっぺん読んでみるわ。
朝から雲が多い。
なんか幕末だけは最後まで読めない
いつも、途中で脱落する
「ペルシャ幻術師」に入っている作品が好き。エキゾチックで。もちろん牛黄加持も好き。
現代みたいに、恋愛でうじうじしないのがいいな。
749 :
無名草子さん:04/11/13 17:14:22
『坂の上の雲』
最近ドラマになるとか、江川が漫画化したりしてたんで全巻読んだが、
余談・繰り返し・爵位と肩書き(笑)とか無ければ2巻で終わるんじゃない?
近代史上最高のネタを最低に味付けしたような三文小説だ。
司馬って目利きとしてはいいのに、料理しちゃダメだな。
小説じゃないほうが良かったよ。
牛の腫瘍に精液を掛けるなんて加持が本当にあったのかな?
>近代史上最高のネタ
ひとの歴史意識がいかなるものに影響され、
内面に形成されるか、実に興味ぶかい。
>>749 >全巻読んだが
三文小説と断ずるなら全巻読む前に二巻あたりで
気づいてもよかろうに・・・
司馬ファンとしては、ただ礼賛するだけではなく欠点も知っておきたいね。
確かに「坂の上の雲」なんか見方によっては三文小説だよね。
どういう見方をすると欠点が見えてきますか?
>>722 書いた理由は不明だけど、あの作品は街道がゆくを
書いた上で習得した書き方で書いたと本人が言ってた。
そーいえば、司馬自身は空海を自分の作品の中で
一番好きな作品の一つとしてあげてたな。
そんだけ空海に思い入れがあったんじゃない?
>>749 >余談・繰り返し
それが司馬作品の特徴ですから…
>>754 >>749みたいな見方とか、佐高なんとかみたいな見方。
司馬批判する人って比較的少ないから、批判的な意見を聞くと新鮮だよ。しかし大体こじつけみたいなのが多いのが残念。
>>756 なるほど、そうかもね。
佐高か・・・大学んとき危うく氏の電波に犯されそうになったな
「社蓄」って・・・w
最近「サンデーモーニング」出てるかな。
でも、あの番組の見所は親分のコーナーだけだな。
さて九時前には起きたいもんだが・・・無理だな。
細部にわたって描写するし、余談、繰り返しが多いということで、
「もっとすっきりと」
という感想はあり得るな。
それが魅力でもあるんだが。
759 :
無名草子さん:04/11/14 16:53:11
司馬遼太郎が愛用していた万年筆のブランドおよび商品名をご存知な方は
いらっしゃいませんか?
以前、何かの雑誌で「パーカー」を愛用していたというのをみたような気が・・・。
ただ、パーカーの何という商品なのかまだは覚えていません。
詳しい方、お願いします。
教えてください。
デュオフォードらしいよ。
今のところのワーストは「最後の将軍」だな。
司馬さん慶喜のこと魅力的だと思ってないのに書いてる気がする。
短編の「幕末」の中で面白いやつ教えて
なんか入り込めないんだよなどれも
「どれも」だったらいまさらなにを言うても仕方ないような・・・
殉死っておもろい?
坂雲読んでさんざんこきおろされてたから気になるけど
面白くないよ、読む価値はあるけど。
>>761 あれはちょっと例外じゃない?慶喜の魅力じゃなくて、「水戸コンプレックス」 みたいなものを描いているような気がする。
>>764 俺は「殉死」好き。っていうかかなり好き。むしろ児玉源太郎が好き。
そう?面白かったよ。後の昭和天皇に最期の講義をするくだりは、ほぼそのままだというし。
768 :
無名草子さん:04/11/15 00:12:17
「坂の上」4日で読み終わりますた。
こんなにハイスピードで読んだ小説は初めてだ・・。
感想はどうでした?
770 :
無名草子さん:04/11/15 00:24:19
ただただ引き込まれました。
アニキのほう萌え
772 :
無名草子さん:04/11/15 03:39:04
最初の方の正岡子規はなんだったんだって感じがするよね
>>768
773 :
無名草子さん:04/11/15 06:50:34
呪呪呪呪呪呪呪呪呪呪呪呪呪呪呪呪呪呪呪呪呪呪呪呪呪呪呪呪呪呪呪
呪呪呪呪呪呪呪呪呪呪呪呪呪呪呪呪呪呪呪呪呪呪呪呪呪呪呪呪呪呪呪
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残念ながらこのスレは呪われてしまいました。。。
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呪呪呪呪呪呪呪呪呪呪呪呪呪呪呪呪呪呪呪呪呪呪呪呪呪呪呪呪呪呪呪
私の次に書き込むと、あなたの身辺に不幸がおとずれます。あなたの
病気は一生治らないばかりか、あなたの肉親にも不幸がおとずれます
呪呪呪呪呪呪呪呪呪呪呪呪呪呪呪呪呪呪呪呪呪呪呪呪呪呪呪呪呪呪呪
呪呪呪呪呪呪呪呪呪呪呪呪呪呪呪呪呪呪呪呪呪呪呪呪呪呪呪呪呪呪呪
以前にこの忠告を無視した人は交通事故で亡くなりました。くれぐれ
も絶対に書き込まないようにして下さい。。。。。。。。。。。。。
呪呪呪呪呪呪呪呪呪呪呪呪呪呪呪呪呪呪呪呪呪呪呪呪呪呪呪呪呪呪呪
呪呪呪呪呪呪呪呪呪呪呪呪呪呪呪呪呪呪呪呪呪呪呪呪呪呪呪呪呪呪呪
正岡子規にはなにか意味があるらしいけどね。残念ながら私の頭では子規の意味が理解出来なかった。
坂の上を目指して登って行った明治の群像と思って読んでごらん。
「坂の上の雲」つながりで「〜の真実」を読んだけど、
言わんとすることがさっぱりわからなかった俺は読解力がないようだOTL
「関ヶ原」読んだ。
家康の陰謀や老獪な戦略を描けば描くほど偉大に見えてきて、
ますます尊敬するようになったよ。
逆に石田三成や島左近は美化されすぎのような気がして興ざめだった。
それだけにラストの凋落ぶりには思わず同情してしまったが。
初めての司馬作品だったけど、戦史ものって興奮するな〜♪
以上、チラシの裏的な読書日記でした。
778 :
無名草子さん:04/11/15 16:11:29
日テレの「知ってるつもり」の司馬遼太郎特集を見たのがきっかけで、
なんとなく「竜馬がゆく」を読んだらおもしろくて、
それ以降は司馬作品ばかり読むようになりました。
みなさんが初めて読んだときのきっかけってどんな感じでしたか?
高二の時にクラスメイトが「竜馬が行く」を読んで、えらく感動してたんよ。
でもこっちは何となくつまらなそうで読む気が起きなかったんだな。
社会に出てしばらくしてから、そいつが事故で死んじまって、追悼みたいな気持ちで
読んでみたって言うわけ。
高校の時に読んどけばよかったと二重の意味で後悔したよ。
中学だったか、高校の頃、母が買い与えた「国盗り物語」「竜馬がゆく」のどちらか。
よく言われる司馬批判に
「歴史を動かすのは一部の英雄たち」だと思ってるっていうのがあるよね。
でもこれって実際そうじゃないか?司馬がどう考えてたかは置いといて。
歴史が英雄をつくるんじゃなくて英雄が歴史をつくると思うんだけどどうでしょう?
時代が英雄を作るんだよ。
親父が「男だったら司馬遼だ」と言って竜馬が〜を貸してくれた。それから国盗り〜と燃えよ〜を読んで完全にはまった。
>>781 うちの大学の講師もそんな批判していた。
司馬作品の主人公達は、どうして立ったまま女の性器に指を入れるのが好きなのか。
時代が英雄をつくるってことは・・
西郷や大久保がいなくても維新は起こるものだった、
信長や秀吉、家康が存在してなくても誰かが天下を取り、幕府またはそれに類する組織をつくり、太平の世が来るがやがてそれも倒され‥‥
現代の日本とそう変わらない社会になっていたってことか。
うーんそうかもな
時代や歴史が英雄を作るって言うより、作家が英雄を作ってる。
788 :
無名草子さん:04/11/15 20:05:16
英雄をつくったのは英雄のお父さんとお母さんだよ。
時代が英雄を作るってのは、司馬が作中で何度も強調してることじゃないかと。
もし、違う時代に生まれてたら
竜馬は田舎の道場主、蔵六は偏屈な医者、西郷は経理係
で一生を終えただろうし。
司馬批判の「司馬作品は英雄中心史観である」ってのは
物語を転がす上で、主要人物の事績を強調するのは仕方ないとはいえ
時代の転換における個人の果たした役割を強調しすぎて
いわゆる時勢や時流、社会の変化や世論という物を
無視しすぎではないか?ってことだよね。
逆に言えば、これは司馬が物語中で、その時代の社会構造やら経済状況
なんかを綿密に描いてるからこそ出る批判とも言えるね。
時代がひでおをつくる
> 時代の転換における個人の果たした役割を強調しすぎて
> いわゆる時勢や時流、社会の変化や世論という物を
> 無視しすぎではないか?ってことだよね。
時代は大衆(or民衆or人民)が動かすものだと言わないと
気が済まない人たちがいるからね。
ときよがひでおを
>>777 次は城塞読んでみな。
家康の化け物ぶりがますます発揮されるよ。
英雄史観も民衆史観も、どちらも偏った味方だな。
絶妙な誤字やな
(主題があって、その主題を描くのにもっとも適当な人物のエピソードを
中心にすえるかたちで著述される)小説には、構成の都合上、書かずに
省かれる様々な内容が当然あるわけで、書かないことがその小説の
欠陥とならないにもかかわらず、単に民衆が描かれていないというだけの
批判は、不当にすぎる気がするなあ。
また「妖怪」では室町時代の京都の下層民が、「菜の花の沖」では江戸
時代の商人・職人階級が存分に描かれているわけで、この辺を無視し
ているのもいかがなものかという気がするし。
難しい文だね。
>>798 間違いだったのか。
狙っていると思ったよ。
ていうか歴史を動かすのは英雄だろ。
司馬も薩摩浄福寺党?だったかの短編で
「このような無名の男の死も時代を沸騰させる火の蒔の一部になる」
みたいに書いてるし。その程度なんだよ。
>>789の言うように生まれる時代が違えば西郷は経理係で終わってたかもしれない。
でも実際に西郷は幕末を生きて時代を動かした。どっかの無名藩士が1人いなくても歴史は変わってないけど西郷や高杉がいなかったら維新は違うものになってだろ。
英雄が時代をつくるんだよ。時代が英雄をつくるんじゃない。
英雄が時代を作る前にまず時代が英雄を必要とするんだよ。
806 :
無名草子さん:04/11/16 03:04:58
そんな話はしてねえよ
卵が先か鶏が先か、みたいな話しはもういいって。
>>805 そうだよな。時代が望んだ人間、もしくは時代を象徴する人間が英雄だろう。
810 :
無名草子さん:04/11/16 14:03:07
いまさらスマソ。
来年の大河ドラマの「義経」の原作って司馬さんの「義経」?
過去に大河の原作になった司馬作品って何?
「翔ぶが如く」は十数年前になったよね。
「竜馬がゆく」もなったって聞いた事ある。
あと「燃えよ剣」なんかは?
811 :
無名草子さん:04/11/16 14:49:03
てかさ司馬作品で言うと英雄って誰よ?
竜馬や信長、義経なんかは英雄なんだろうな。
でも例えば土方なんかは英雄として書かれてるかと言えばちょっと違うような
ごめんちゃい
>>810 来年の「義経」は宮尾登美子。
大河原作は「竜馬がゆく」「国盗り物語」「花神」「翔が如く」「最後の将軍」そして06年の「功名が辻」。
>>811 「よっ!征夷大将軍!」って叫んだアホ。
‥‥おもしろいのう。
なんでドラマになったら、あんなにつまらなくなるんだろ。
高杉は英雄だな
義経というと国広富之を思い出す俺はおじさん
>>812 なんであげちゃったくらいでバカとか言うかね。
別にこんなスレあがったところで大した影響ないんじゃないの?
荒らされるのが嫌なんだろ。
こんなスレとかゆうなw
>荒らされるのが嫌なんだろ。
そんな、荒しが大喜びで押し寄せるようなスレかねぇ?
それより
>>812みたいなのの方が(まぁよく見かける定型レスだけど)
よっぽど読んでて気分悪いけどね。
まぁとりあえずsage進行で行きましょうや。
俺はこのスレは2ちゃんの中でもトップクラスに良スレだと思うよ。
2ちゃん歴5年だけど、そう思うよ。
だからこのスレを汚したくなくてsage進行を希望する人間がいるのも仕方ないと思う。
だけど、たまにはageないと新しい人材が入らなくて議論が活性化しないよね。
>2ちゃん歴5年
誇るべきことかどうか。
問題が起こっても、さほど荒れずにまとままるのが遼スレの良スレたる所以だな。
本当にいい人が集まってるよ。
>>827 別に826さんは誇っているわけではないでしょうw
私もここは良スレだと思います。
あげさげはむずかしいですね。
ただ、司馬さんに興味のある人なら、ここがどこにあっても探し出してくるような気もします。
まあ、あまり神経質になることじゃないと思いますが。
で、本来の話w
ずっと食わずぎらいというか敬遠して手を出さなかった、「微光の中の宇宙」を読み始め
ました。
美術系はどうも・・・と思っていたのですが、いざ読み始めたら中々楽しめます。
今ひとつ縁のない世界だったのですが、氏の語り口に引っ張られて読んでいて楽しいです。
もう少し眠る前に読み進めてしまおうかと思っておりますです。
俺もゴッホの話には感動した
ぱーと1からいたけどsage進行なんてはじめて聞いた
最近司馬遼太郎全集全68巻?を図書館で見かけて、目次を見てみると、
街道を行く以外で読んでないのは、空海の風景だけだった。
全集に載ってない作品もあるのかな?
「城をとる話」は全集には入ってない。って聞いたような。
大盗禅師も入ってない
どっちもいれなくていいような
国盗りで信玄なんてド脇役やんか
837 :
無名草子さん:04/11/17 19:14:57
松平容保メインの短編があったと思うんですけど、
何というタイトルで、どの本に収められてましたっけ?
随分前に読んだので忘れてしまいました…。
容保の家宝?か何かが今は銀行の金庫に眠っている…みたいな感じで終わる話なんですが。
834
「城をとる話」面白くなかった?自分はかなり好きだよ。
837
「王城の護衛者」。講談社から同名の文庫が出てる。隠れた代表作。
839 :
837:04/11/17 20:31:48
>>838 ああ、それです!思い出しました。ありがとうございました。
「アームストロング砲」を読み返してた私。。
国盗り、お万阿は誰がやるのかなあ。狐になりすますシーンを見てみたい。
でも正月の昼なのか・・・
司馬作品で、西郷隆盛・大久保利通の若い頃(=維新前)や
幕末の薩摩藩をメインに描いたモノってあったっけ?
長州系の作品はいっぱいあるのに。 薩摩嫌いだったのかな?
他の作家さんの作品でもいいので、
西郷・大久保周辺or薩摩藩ネタのオススメ作品あります?
NHK大河の「翔ぶが如く」
海音寺潮五郎の作品にズバリ「西郷と大久保」というのがあるので、それでいかがでしょうか。
箱根の坂を越えました。
早雲は地味なおっちゃんだなとおもた。
ちがやの尻に敷かれっぷりがイイ!!
>>841 西郷に関しちゃ海音寺潮五郎を超えるのはほとんど無いな。
「西郷隆盛」
「史伝西郷隆盛」
「敬天愛人 西郷隆盛」
「西郷と大久保」
「西郷と大久保と久光」をどうぞ。
絶版のもあるから、図書館とかで借りてくれ。
みんな相当読んでるんだなぁ。
みなさんありがとうございます。
海音寺潮五郎読んでみます。
西郷隆盛って何であんなに人気あるの?
幕末に西郷や薩摩藩の取った行動って、政治的にはまぁ仕方ないのかも知れんが
かといって全然肩入れはできないんだけど。
まさに“勝てば官軍”って感じで。
‥‥ってスレ違いか。
明治を牛耳った薩長閥が自己正当化のために神格化したんだよ。
と、投じてみるアインシュタイン。
もう一つ、日本の歴史では、菅原道真、平将門、西郷隆盛
と朝廷への「反逆者」を神格化してきた系譜も見逃せない。
『大盗禅師』や『城をとる話』と同様に全集未収録の『豚と薔薇』とか『古寺炎上』なども読んでみたいが、
商業的にはペイ不可能なんだろうな。国会図書館いくしかないのか。全集続刊があったらどさくさで入れてくれないかな。
>>849 アインシュタイン=一石か。
加賀百万石に比べりゃ、小せぇ小せぇ。
『大盗禅師』、文春自身が「全集未収録」を売りにするなよ、と思うんだが
単行本にも全集にも未収録の短編があるらしい。「忍者四貫目の死」とかいうやつ。それが読みたい。
今度、坂の上の雲 ってテレビであるっけ?
家康大嫌いで、中学だかに東照宮行っても全然面白くなかった。
けど、「覇王の家」よんで家康が好きになった。
今「関ヶ原」と「城塞」を同時進行中。
話が混じって、読みづらい。
自分で投薬しちゃう家康最強。
>>857 その二つを同時進行は紛らわしくないか?
ああ、読みづらいって書いてあるね
>自分で投薬しちゃう家康最強。
大河ドラマで西村雅彦の家康が煎じてたな
>>860
せっかく三谷が脚本家をやってるんだから
今やってる大河ドラマの徳川慶喜は、
西村雅彦がやってほしかったな。
「家康の再来」なんだから
城塞ってドラマになった?
864 :
無名草子さん:04/11/18 23:06:38
>>760 ありがとうございました。
しかし、何に書いてありました?
よかったら教えてください。
欲しくて欲しくてたまらないのですが、少し値段が張るもので、
自分で確かめたいのです。
お願いします。
>>862 西村雅彦さんは三谷氏と仲たがいしている(らしい)ので登場は難しいかも
>>863 城塞はドラマ化されていない・はず
今この人が生きていたら、お前ら何したい?
とりあえず炒飯食べさせてもらいたい。
養老孟司と2人まとめて髪を切って染めてやりたい。
北とか現在の日本周辺諸国について語ってもらいたい。
雑誌連載でリアルタイムで読みたかった。
わくわくしただろうな。
街道をゆくの完結をして欲しい。最後の予定の栃木県佐野を書いて欲しい。
ギター侍に斬られて欲しい
>>865 そうなのか。そういう仕掛けが大好きそうな人(三谷)だけに残念。
>>867 とにかく、著述を続けてほしい。どんな雑文でも読みたい。
ただ
極端な偏食やデビュー当時の半端でない仕事量が健康をすこしずつ
蝕んでいたにしても、昭和末期・平成日本のだらしなさが司馬に半端
でないストレスをかけそのことが突然の死をもたらしたことを考えると、
現在の日本に生きていても、やはり憤りを感じるだろうから、本人には
いいことはないんじゃないかな。
90式に乗せてあげたい、というのは禁句だろうなぁ。
車も自分で運転しないらしいから。
ところで、何かのエッセイに「コンクリ打ちっ放しは下品で嫌い」と言った
ことが書かれてたと記憶してるのですが、どの本でしたっけ?
>>867 宮崎ファンとしては「もののけ姫」の感想聞きたかった。
完成する前に亡くなられたんだよね。
でも十分な人生を生きたね。
宮崎駿は司馬遼の葬儀で号泣したらしいね。
もし生きていて、かつ若かったとしても、テレビ番組のコメンテイターだけ
にはならないで欲しい。
生前もそんなことやってなかったよね?
>>874 そんな発言してるの?
記念館は思いっきり打ちっ放してるよ…
>>879 バブルの土地問題を苦々しく書いてる頃の本じゃなかったかと
思うのですが、どの本か思い出せないんですよ。
講演聴きたかった。サインもほしかった。
>>879 街道をゆくでは景観を乱す無神経な建物や看板の事に度々触れてるから
その中の何処かに書いてたと思いますよ。
確かに記念館の建物は故人の趣味では無いでしょうね。
あの収蔵物を展示するにはデカい箱モノにする以外無かったのでしょう。
そもそも自分の記念館なる物を作られる事自体が趣味では無かった思うけど
特に遺言してなかったトコロを見ると、自分の死後「作られざるをえない」と
あきらめてたのかも?
司馬遼太郎財団って、資産いくらぐらいあるのかな。
>>882 「記念館作るな」って生前言ってた、と何かで読んだ気がする。
出典は思い出せないが。
財団自体の資産はそんなに無いんじゃない?遺産及び印税は夫人だろうし、
記念館も土地は市の所有だって言うから。
基金でも作ればいいのに。あれだけ売れてるんだから。
息子さんが反対してるとかそんな事は無かったのかな。
亡くなる前も体調は悪かったものの、死病とは思ってなかったみたいだから
遺言する暇は無かったしね。
889 :
無名草子さん:04/11/21 20:17:20
今、「坂の上の雲」読破中。とにかく面白い。
今のビジネスの世界にも必要な「余談」もたくさんちりばめ
られている。たとえば第二巻だと、
「たとえば軍艦というものはいちど遠洋航海に出て帰って
くると、船底にかきがらがいっぱいくっついて船あしがうん
とおちる。人間もおなじで、経験は必要じゃが、経験によって
ふえる智恵とおなじ分量だけのかきがらが頭につく。智恵だけ
採ってかきがらを捨てるということは人間にとって大切なこと
じゃが、老人になればなるほどこれができぬ。」
俺の会社、かきがらだらけで減速後退中!
ビジネス雑誌&ビジネスマンは司馬遼太郎好きだよね。経済雑誌の「トップ企業の人事担当座談会」とかで
人事A「結局ね、勝海舟なんかが〜〜と言ってるけど(中略)だからウチはそういう奴は採用しない」
と、司馬作品を丸写しにして能書きたれてる方々を見ると微笑ましさと同時に寒気が…
892 :
無名草子さん:04/11/21 20:55:26
俺にとって司馬遼最高傑作は項羽と劉邦
人にわかりやすく伝える術に感嘆する。
俺も報告書書くとき、あんなふうに書ければ。
余談だらけの報告書なんて書いたら殺されるってw
>893が報告書を書き始めると、神田の古本屋から本が消える。
トラックでかき集めるからね。
司馬がいる大阪の古本屋からじゃなくて、東京からだと送料大変だったろうなあ。
と思った俺は貧乏性だなあ。
エッセイだと司馬の家は「沼地で柱を浮かせて・・・」なんて書いてたけど、
相当強固な鉄筋構造だったって話を昔聞いた事があるんだけど。
実際自宅の蔵書は何万冊くらいだったんだろう。
そういや数年前だったか、ビデオと漫画本を置きまくってた2Fが崩れて
1Fにいた親だったかが押しつぶされて死んだ男のニュースを聞いた覚えがあるが、
その時反射的に司馬の書庫の話を思い出したよ。
なんとなく900げと
少し話をそれて「なんとなく」と言う理由で900ゲットした↑の事について語りたい。
紀州藩浅野氏と、塙軍との戦い。
人として天下の益ならん事を計らず、碌々として一生を過さんは禽獣にもおとるべし。
佐高なんかがしてる司馬批判に
司馬は天皇制問題を無視してるからダメなんだみたいのが
あるけど、天皇制を無視して(サビ抜きの寿司のように)
歴史を見ることに何かまずいことでもあるの?
>>893 亀レスですが・・・
俺は前の会社で営業やってたんだが、限界利益割れ、ま「赤字物件」
いくつか抱えちゃって、「始末書」なんどか書いた経験あるんだけどさ
も、余談ぎっしり、みっちり書き込んだよ
それ読んだ上司が「お前、文才あるなぁ・・・こんな言い訳、俺はとても書けないよ」
だって・・・
嬉しかったよ・・・_| ̄|○
司馬の余談は、「余計な話」じゃないんだよな。
本筋にまつわる脇筋を分厚くすることで、
小説世界が立体的になり、より一層豊かになる。
日本の左翼は「ひよい」とか何回も書いてるしな。
佐高の気に障ったんじゃないの。
私はA社と契約した。
A社の社長は村田信吾という人で、
村田経芳(幕末の薩摩藩志士、後伯爵)の子孫である。
彼は肥満体で、社員から
「ドラえもん」
と陰口を叩かれた。
ドラえもん、というのは未来の世界のネコ型ロボットで、
青い肌、赤い鼻を持ち、耳は無い。
そして握りこぶし程の目玉を持ち、異相といっていい。
しかし、彼は肥満体で、太鼓腹が一種の滑稽味があるため、
人気があった。
まさに村田はドラえもんというべき人で、
顔は眉間が狭く、顎が尖っていて、薩摩人らしい魁偉な風貌だ。
しかし肥満体のおかげで、魁偉さは目立たず、むしろ長者の風すら漂っている。
私が、その人と初めて話した時、
「この人は失敗しない」
と思った。
会社と会社が契約する、というのはこういう第一印象で決まるのかもしれない。
私は、A社と契約を結んだ。
余談ながら、後、A社はシェアを他社に奪われ、没落の一途をたどる。
その時、村田社長は、太鼓腹をさすりながら
「赤字だ」
誰に言うともなく、呟いたと言われる。
とかか。
>>905、こんななのか?
>>910 俺の頭じゃドラえもんしか浮かばなかった。
大山のぶよさんのだみ声が聞けなくなるのは嫌だ。
のび太の甘え声も聞けなくなるかと思うと・・・
戦後日本を支えてきたのは、
司馬遼太郎とドラえもんだったよな。
ドラえもんが支え始めたのは22世紀以降だけどな
司馬作品は、主な登場人物が出てくるたびに、
その人物の生い立ちや人生観を説明してくれるところがいいな。
司馬さんは野球と漫画には関心なし?
宮崎駿と司馬との関係を教えて。
ハヤオさんは司馬さんの葬式で号泣したの?
司馬氏がばついちってのは本当ですか?
>>918 宮崎が司馬の熱烈なファンなんだよね。司馬も宮崎アニメ
が好きで見てると言ってた。
この二冊読むと良いよ。
・「時代の風音」(朝日文庫)
・「出発点」 宮崎駿(徳間書店)
「時代の風音」は司馬・宮崎・堀田善衛の鼎談。
「出発点」には司馬と宮崎の対談、宮崎の追悼文が載ってる。
ちなみに、宮崎は第三回司馬遼太郎賞を受賞してる。
> 「時代の風音」(朝日文庫)
これ読んだけど、司馬さんだけがどんどん余談を挟んで
本筋からズレていくから、ちょっと笑えた。面白いんだけどね。
>>919 本当
だが、マスコミ界ではタブーなこと
>>922 やっぱり本当だったんですね。
司馬遼(・∀・)人(・∀・)俺 ナカーマ
924 :
無名草子さん:04/11/24 02:50:54
最近「燃えよ剣」を読み始めた高房ですが、ちょっと伺いたいことがあります。みなさんは近藤勇の顔は芸能人でいうと誰に近いと思われますか?
925 :
無名草子さん:04/11/24 03:04:12
芸能人というか有名人ですね。もしよかったらどなたか教えて下さい。
トミーズ雅?
大河ドラマ「新撰組!」で佐々木唯三郎をやってる人は似ていると思う。伊原剛だっけ?
928 :
無名草子さん:04/11/24 16:31:46
>>926 同意。
壬生寺の銅像はもっと似てるよ。
『関が原』を読んでるが、三成の奉行隠退前後の駆け引きが面白すぎるわ。
で、中巻で島左近が大和の平群出身という話が出てきた。
今話題のところですな。
>>927 伊原剛志ね。
>>930 光浦はどっちかというと坂本竜馬のほうに似てる
竜馬は目が細いよね。
近藤=トミーズ雅
中岡慎太郎=的場浩司
に似てるとちとオモタ
ちょっと持ち上げすぎかもしれないけれど、司馬遼の文章って読みやすいし、解りやすい。
司馬遼に慣れすぎるとよくないね。
名スレだね。
俺も司馬作品「街道」以外はほとんど読んだが
俺の中で秀逸なのは「項羽と劉邦」「新史 太閤記」「燃えよ剣」っす。
「燃えよ剣」で土方が会議中に外国の兵法書読んで
「おもしれえ」ってところがなぜか好き。以下余談。
好きな作品は色々だけど
よくまとまってるのは項羽と劉邦じゃないかなぁ
功名が辻
司馬遼の創作と歴史がきれいに織り交ぜられててたまらん
千代が一豊に側室を持たせようとして失敗したエピソードには爆笑した
>>935 「新史太閤記」って人気は無いけど面白いよね。秀吉と官兵衛の掛け合いが好き。
夏草の賦→戦雲の夢 で間違いなく長曽我部好きに
戦雲の夢は初期作品だけに、燃えよ剣に通ずる面白さがあるよね。
燃えよ剣は初期のシバリョ作品の特徴がいい方に行ってる気がする。
あんまり余談ないから余談嫌いの人にもいいんじゃないの。
>>941 それは言えてるな
純粋な物語になってるというか
項羽と劉邦
中下巻には地図ついてないけど支障ない?
無いかな…?なんかよく覚えてないなぁ。項羽と劉邦自体あんまり記憶が無い。
韓信と村田蔵六が、天才戦術家同士似ていたのは覚えてる。
945 :
無名草子さん:04/11/26 20:35:35
竜馬が行くの寝待の藤兵衛は実在の人物ですか?
なんか、藤兵衛が以内と成り立たないような書き方をされてるくだりが
何箇所かあるんですけど・・・
あの小説はどこまでが本当でどこまでが嘘なんでしょうか?
946 :
無名草子さん:04/11/26 21:47:14
>>938 秀吉の嫌な部分が書かれていないのが残念、まっ、作者の自由なんだけど
一生を描いて欲しかった。
>>945 司馬氏が創作した人物ですよ。
このスレ早いなぁ、、
漏れが読んでるスレで一番早い
毎日見れないんでついていけないや
司馬先生人気あるんですね
>>947 ずいぶん遅いスレばかり読んでるんだね。
司馬ってよくあんなにたくさん書けるよな。
文章が次から次へと湧き出てくるんだろうな。
秀吉の嫌な部分は、「豊臣家の人々」で鬱になるほど読める。
司馬によれば、秀吉は晩年は嫌な奴になるんだよな。
司馬の描くキャラクターで天寿全うして、かつ、晩年も「いい奴」、いたかな?
>>953 天寿全うはなかなかいないな。
「余生というのは碌なものではない」
という人生観を司馬は持っていたのかな?
黒田官兵衛、高田屋嘉兵衛などは晩年に至るまで好感もてるキャラで
非業に死んだわけではないが天寿を全うしたといえるほど長生きでは
なかったような。そう考えると北条早雲が最長かと。88歳まで生涯現役にして
死に至るまでゆるみがなかった。早雲の初志ではなかったかも知れないが、
生涯を貫く主題を持ちえた人物の人生は後世から見ても美しいものよの。
あまりいないね。
司馬作品は因果応報をよくよく感じさせてくれた。
957 :
無名草子さん:
吉川太閤記だって晩年はスルーじゃん。まあそういうもんだと思うことも考え方のひとつさ