なかったので
2?
良いタイミングで立ててくれたじゃないの〜〜!!
今我輩は猫であるに再挑戦しようと思ってるところよ。
売り上げは「坊ちゃん」でほぼ9割近く、
「猫」を入れると、9割を超すというのは本当でつか?
5 :
.わむて ◆wamuteW7DE :03/11/14 17:56
___
<_葱看>、
/ I .((ハ)) i \
ノゝ゜ヮ゜ノハ
.uiYu みるまらー
〈|: _>
.∪∪
猫なんて現代人が読むものなのかねぇ・・・。
おれ、それ大賛成。
40年前ですら、ちっとも面白くなかった。
だってあれ、彼らの茶飲み話であって、
単なる内輪受けする話でしょう。
こころは名作
こころのKは誰だったんだ
漱石が書く知識人の悩みみたいなのって
あくまで明治時代の知識人の話だからなー。
門のふたりはなにしでかしたんだろうと思うと姦通罪だし。それからもか。
坊ちゃん読んで痛快がるのも無理があるし。
価値観があまりに古すぎるのが自覚されてないような。百年前の小説なのに。
石炭掘るやつなんかは万人平等の今じゃ書けない趣ではあるけど。
11 :
無名草子さん:03/11/14 20:57
坊ちゃんて思い切り松山(まあ、明示されてなくて、道後は住田になってるが)
馬鹿にしてるのに、それを観光にしている松山は強かだ。
湯川秀樹氏が、漱石は好きだが、あれは東京の人間が田舎者いじめに行く話で
不愉快だと言ってたのを読んで、なるほどそういう見方もあるのかと思った。
鬼が島へ鬼退治の話かも。
12 :
無名草子さん:03/11/14 21:12
鏡子婦人はなんか現代人っぽい。漱石が鬱病なのも現代っぽい。
13 :
無名草子さん:03/11/14 21:18
漱石の思い出って何に収録されてるのかね?
全集のどれかだと思うが近所の本屋にあるやつ中身が入ってないんでわからん。
15 :
無名草子さん:03/11/15 01:05
16 :
無名草子さん:03/11/15 05:55
道草は名作
『虞美人草』では東京女が敗れ。
『坊っちゃん』って最後は東京でひとりぼっち。
ってまぁ、↑の二つしか読んだことない。
ので、夏目漱石のイメージ「都会嫌いの都会寄り」
藤尾だっけ?あれは東京人ていうか変人だろ。
19 :
無名草子さん:03/11/15 13:08
三四郎は最高傑作
20 :
無名草子さん:03/11/15 13:27
草枕はつまらない。
坊ちゃんは面白い。
猫であるは名作。
こころは失敗作。
他は読んでない。
21 :
無名草子さん:03/11/15 14:34
>>20 おれは『こゝろ』面白かったけどなぁ…
そのかわり『坊ちゃん』はいまいちだったよ。
22 :
無名草子さん:03/11/15 14:49
「坊ちゃん」って「学校知」を盾に「世間」へ勝負を挑み、
とりあえず表向きは勝利を収める、っていう
甘っちょろくて、だけど自称「ヒネクレモノ」には痛快な作品だって
思ってたけど。
23 :
無名草子さん:03/11/15 15:39
少年少女文庫みたいなので坊ちゃんを小学三年生のとき読みました。
当時思ったのは何でこの人こんなにひねくれてるんだと。
漱石のおもしろさは子供には分からんと思います。
24 :
無名草子さん:03/11/15 15:49
>>23 「ひねくれてる」っていうけれど、主人公はいつも正論を言っているんだよ。
なのに「なぜか」周囲から「坊ちゃん」呼ばわりされてしまうんだよ。
正論を吐くことがひねくれてるのですか?
だったら学校でもそう教えればいい。
こそこそと人のいない所でその人の悪口を言い、
人前では当たり障りの無い意見でお茶を濁すことこそが美徳である、
正義である、と修身の時間にでも教えればいい。
>>24 小学生のとき率直に思ったことを書いたまででw
坊ちゃんってライ麦畑でつかまえてに似てる気がする
28 :
無名草子さん:03/11/16 23:10
坊ちゃんは(・∀・)イイ!!
29 :
無名草子さん:03/11/16 23:20
坊ちゃんのきよに萌え。
31 :
無名草子さん:03/11/17 17:25
俺は無類の三四郎好き
32 :
無名草子さん:03/11/17 17:29
夢十夜?
33 :
無名草子さん:03/11/18 01:58
きよは良い。
実にきょは良い。
34 :
無名草子さん:03/11/18 11:17
漱石以外の日本の作家には何かしら嫌いなところがある、
という位に、漱石は良い。
35 :
無名草子さん:03/11/18 18:11
「それから」結構面白かった!んで今「門」読み中。
ほんとは三部作のはじめの「三四郎」読むべきなんでしょうが・・
まぁちょっと大人の恋愛すぎて中3の私には難しかったりもするけど、
言葉遣いが上手だから理解できる!
前期三部作のなかで俺はどれが面白かったかというと、「三四郎」だな。
文体も比較的易しかったから理解しやすいし。
まぁ読んでないからって別に問題はないけど。
>>35 三部作ってのは強引なこじつけ。
テーマがあまりに違いすぎる。
順序なんて関係ない。
順序関係ない、はそのとおりだけど、それほどテーマは
変わらないと思う(と言ってしまうと、漱石全体がそうだが)。
「三四郎」は一番若者っぽいけど、
まだ若者的実体験さえない中学生が読むと、
文が簡単すぎる感じがして、良さがわからないかもしれない。
つーか、文庫の
↑すいませんっ(汗)
(続き)裏表紙にあるあらすじは本当に意味がないね。
今半分以上読んだけどあらすじに書いてある元親友の安井なんて
ぜんぜん出てきてないし。
三部作に順序関係なくてよかったvつぎこそ「三四郎」読むぞ!
36,37,38さんありがとでしたv
「坊ちゃん」のキモはきよだな、やっぱり。
あそこまで無条件に愛情をそそぐ人間が、他の漱石作品には見当たらない
(誰かいるっけ?)ことからして。
ある年代より前の小説において、
乳母の奇妙な愛情というのは密かに一ジャンルを形成しているかもしれん。
42 :
無名草子さん:03/11/24 02:05
それからは駄作。無駄に長い
後期の三部作はこじつけみたいなもんだろうが
前期はつながりあるのでは。
漱石作品を一作一作別々にとらえるか
総体的にとらえるかでテーマや順序に関しても考えは違ってくると思いますし。
まともな作家ならテーマがバラバラってことはあり得ない。
誰のものでもそうだけど、漱石は特に。書いた期間も短いし。
「それから」って、別に長くないだろう。
46 :
無名草子さん:03/11/25 03:58
坊ちゃんをリア厨で読み
三四郎・それから・こころをリア工で読み
倫敦塔を留学先で読み
今虞美人草をよんでいるおいらは来年しゃかいじん
47 :
無名草子さん:03/11/25 15:30
?それは何かの法則になってるの?
坊ちゃんは中学生の話じゃないし、三四郎やらは高校生の話じゃないし??
意味が分からない。単純に。おそえてくれ。
こころは主人公の童貞大学生が笑える 草枕は何回読んでも好き 猫は消防のころ読んで普通に爆笑した
坊ちゃんはいいやつだ
49 :
無名草子さん:03/11/27 13:28
これは上の説明ではないよね?
単なる感想です。46の人とは別人です。
>>27 ライ麦畑キタ━━━(゚∀゚)━━━!!似てるんだ〜坊ちゃん読んでみよ。
こころ読んだけどおもしろかったよ。
先生の雰囲気が個人的にすごく良い。
52 :
無名草子さん:03/11/27 22:49
>>47 そのレスに深い意味はないと思いますよw
ってことでage♪
三四郎だ〜い好き
54 :
無名草子さん:03/11/28 00:13
みんな好きな作品ばらばらですね。
好きな作品が一致してる方が恐いと思うんだが・・・
56 :
無名草子さん:03/11/28 14:19
つまらんよ この人
57 :
無名草子さん:03/11/28 17:38
58 :
無名草子さん:03/11/28 17:52
>>27 坊ちゃんってライ麦畑でつかまえてに似てる気がする X
ライ麦畑でつかまえてって坊ちゃんに似てる気がする O
59 :
無名草子さん:03/11/28 18:28
「こころ」は泣けます!
うっかり電車の中で読んでしまったものだから
周りの人から「いまどき本読んで泣く男子高校生がいるんだねぇ。」
なんて思われたでしょう。もちろん友達からも冷やかされました(笑)
なんというか、頭をがんと殴られたような衝撃でしばらくの間、声が出せませんでした。
こんなに心を揺さぶられたのは太宰治の「人間失格」以来でした。
余談ですが、犬印鞄製作所の帆布文庫カバーがおすすめです。
多少値は張りますが、素朴で実用的なので長年付き合えると思います。
一冊一冊の本の思い出をカバーとともに持ち歩けて少しうれしい気分になります。
なんだか妙に可愛い男子高校生だ。
61 :
無名草子さん:03/11/29 19:59
うん。可愛い。
62 :
無名草子さん:03/11/29 20:55
漱石で泣けるか?
漱石の本を読んでると、炊きたての白ごはんに味噌汁、漬物を食べたくなるYO!
草枕イイ!!なんか詩を作りたくなるよ。作れないけど。
65 :
無名草子さん:03/11/29 21:44
>>59 僕はダイソーの文庫カバー使ってるよ。
ちっとも値は張らないけど、素朴で実用的。しかし耐久性は無いかも。
猫から読み初めてようやく道草まで来ました
67 :
無名草子さん:03/12/02 01:44
こころ読んでます。なかなか(・∀・)イイ!!話ですね
68 :
無名草子さん:03/12/02 02:45
>>67 そんなに明るく言うな。w
ラストはしばらく動けなくなるんだから。
>こころは主人公の童貞大学生が笑える
48の感想に至ってはこんなんですけどねw
70 :
無名草子さん:03/12/02 16:48
48さんはだめなやつだなーw
こころは本当にいいです。何かとても大きな心に響くものがありますね。
冬休みは夏目漱石全部読むぞ〜!
71 :
無名草子さん:03/12/02 17:03
もう1回、こころを読んで泣くとするか。
72 :
無名草子さん:03/12/02 17:08
まあ70ももうちっと年取れば48の真意もわかるだろうて・・・。
48は童貞なんだ。許してやってくれ。
48は自分だけど、童貞じゃないよ。でも忙しくってここ半年以上ご無沙汰だから、似たようなもんかも(泣 先週の日曜すげーひさびさに(ry
なんかね、先生が「女の黒い髪に巻かれたことがありますか」とかいって、
主人公が「いえ、しかし想像は云々」てあたりがなぜか一番印象に残ってたんで、感想を一行で書くとこういう感じだったんだー。
ぶっちゃけ、あの肝であるラストは、高校生のときは59みたいに感動したんだけど、
そのあと読み返したら、「そこまで悩むことないやん、それより仕事せえよ」ととっさに思った。いやでも本当、あの時代の
「高等遊民」とやらは、裏山な生活しとるわな。
でももう読んだのだいぶ昔だからなー。今度時間あるときに読んでみるわ。また違う感想かもしれないし。
確かに「こころ」は泣くっていう話ではないな。
泣いちゃう若い読者は主人公の視線で読んでるんだろう。
それは今しかできない読みですばらしいことだし、ありだと思う。
ただ漱石自身は先生や、妻の母の視線を共有してるわけで、もっとクール。
そっちから読むと、泣くような話じゃないよね。現実的すぎて。
77 :
無名草子さん:03/12/03 13:09
「草枕」については、あれは、「猫」で私生活ねた。
「坊ちゃん」は職場ねた。
どちらも読みやすく口語の一人称で書いた。
そのバランスをとるために、美文調をためしたものと、わたしは解釈しています。
いずれにしろ、漱石は40くらいから書き始めたわけで、あまり波瀾万丈のストーリーにすると子供っぽいと思ったんでしょうね。
「坊ちゃん」「猫」も「草枕」もストーリーには凝っていない。
ああいう、見ててきれいなやつって好きなんだよねー(美文調っていうの?)
中勘助って言う人の「銀の匙」っていうのこないだ読んだけど、よかった。
中勘助は漱石山脈のひとりだったと思うなぁ。
まぁあれもひとによって範囲が違うとかで何ともいえんみたいですが。
80 :
無名草子さん:03/12/05 20:43
こころ(・∀・)イイ!!
81 :
無名草子さん:03/12/05 20:58
我輩は猫である と こころが同じ人が人が書いたとはおもえないですな。
82 :
無名草子さん:03/12/07 10:26
草枕でも読むかな、もし。
草枕半分読んでそのまんま
84 :
無名草子さん:03/12/07 21:34
そのまんま東
我が輩は犬である
>85
こころにとどめ流されず
88 :
無名草子さん:03/12/10 21:23
トチメンボー
89 :
無名草子さん:03/12/10 22:05
K
90 :
無名草子さん:03/12/11 14:31
やっぱり「私の個人主義」だよ
91 :
無名草子さん:03/12/11 15:24
かなり前に坊ちゃんのモデルの最後の生き残りというお爺さんがテレビにでてた
バッタ事件の当事者だったそうだ。当時もうヨボヨボだったので既に亡くなってると
おもうけど
92 :
無名草子さん:03/12/11 20:40
精神的に向上心のない者はばかだ。
そういや漱石の孫は夏目房之介だかって言う名前で
漫画の評論家やってるんだよね
>>93 一時、漫画板に本人らしい方が来ていて、大騒ぎになりました。
95 :
無名草子さん:03/12/12 00:54
>95
本物なら次回漫画夜話で何々のサインを出してみろとか言われて、
放映本番でちゃんとやったらしいですw
>>96 へーじゃあ本人だったのかねーネットはすごいねー
でも夏目房のすけはすごくそういうことやりそう。
デキゴトロジー。
坊ちゃん
100 :
無名草子さん:03/12/12 21:20
房之助さんとお姉さんが子供の頃、お手伝いさんが面倒を見ていた。
お手伝いさんの名は「キヨ」と言った。
房之助さんの母方のおじいさんは平凡寺という人だった。平凡寺は「吾輩は猫である」
の大ファンだった。この人は天下の奇人で、蒐集家であり、川柳、狂歌、漢詩を習い、
明治末期ローラースケートにはまり、家の二階をローラースケート場に改造してしまった。
便所で形のいいものが排泄されると石膏でかたどり、金粉を塗って保存した。
101 :
無名草子さん:03/12/16 17:46
明暗(・∀・)イイ!!
102 :
無名草子さん:03/12/16 22:34
門はどうですか?
買ったんだけど、読む気にならない…
103 :
無名草子さん:03/12/16 23:12
身の丈に合わなくても背伸びして買っとくというのは、良いと思う。
今読む気にならなくてもいつか「そういえば」と思う日が来る
その時手元になければ一生読まずに終わるが、あれば読むかもしれない。
105 :
無名草子さん:03/12/16 23:42
>>102 とりあえず気楽に読んでみたらいいんじゃないか。
おまいなりに感じる部分もあると思うよ。
こういう風に解釈しなきゃいけないとかないから、あまり堅苦しく考えるな。
106 :
無名草子さん:03/12/19 23:37
坊っちゃん好きだな。そういえば、英語の勉強の時に興味持ったんだよなー。
107 :
無名草子さん:03/12/20 16:50
駄スレというより、もう糞スレ
あまりのみレベル低すぎ
坊ちゃんは持ってないけど、猫はもってる。これはいけるよ
>>107 じゃーおまいさんがレベルの高い話題を振ってみてくれ
>>109 日本語に不自由している107には無理じゃないのか
漱石スレというから見てみれば、この有様。
所詮2ちゃんねるか。
もしやあなた漱石ですか?
113 :
無名草子さん:03/12/23 00:47
漱石はただいま11冊目の「文鳥・夢十夜」だが
11冊目?
「夢十夜」って、いろいろ深読み出来ておもしろい。
心理を読み取る、という点だと「坑夫」もいいのですが、
こちらは作者が解答を出してしまってるから・・・。
岩波文庫版の夢十夜に併収されてる「永日小品」が
大好きです。いつもイライラばかりしている漱石が、
片頬で笑っているような一寸いい話が含まれています。
私の実家はこの人の生家の近くです。(歩いて5分位の所に碑があります)
最近2chの別スレで知ったんですが、高校の先輩でもあるようです。
なんか近所のおじさんって感じですね。
>>116 それはすてきですね。私の生まれ育った今のこの地は文学とは
縁もなく・・・一つだけあった、折口信夫(しのぶ)の碑。
学校の関係だと、伊藤静雄ぐらいか。小説とは縁がないなぁ。
>>114 1猫、2坊ちゃん、3三四、4それ、5門、6草(二百)、7虞美人草、
8行人、9こころ、10明暗
>>115 知識に乏しい私には深読みは出来ませんが「夢十夜」は黒沢監督にインス
パイヤしていますよね、漱石はいずれ読破するつもりですが「坑夫」「永日小品」
はとくに楽しみになりました。
蛇足ながら、寺山から漱石はもとより小林秀雄、中也、直哉、芥川、太宰、ドスト
エフスキー、カミュらを知り純文学を覚え読書の楽しみを知りました。
119 :
無名草子さん:03/12/25 08:43
俺は、明治時代の知識人として人生を送りたかった。。
漱石とか太宰とか読むたびに思う。
(例え明治に生まれていても俺はどうせバカだったろうが、それはあえて無視する)
やっぱり、明治、大正、昭和初期ぐらいの変な外来語やなんかに汚染されてない
日本語って読んでて気持ちがいいものがある(よな?
ついでに今は、中原中也と柳田國男にはまっております。
>>118 カフカがはいってないじゃん(w
120 :
無名草子さん:03/12/25 10:21
漱石ファンっているのな…じゃアレ売っちゃおうか
夏目漱石全集 全60巻
小学生の時に母親が児童文学全集と間違えて通販で買ってしまった
当然全然読んでない
漱石ばっかり60巻も読めるかっ!
「こころ」は読む年代によって感想がガラリと変わるから、
節目ごとに読んでその都度感想文を残しておくと面白いと言われているが・・・
このスレ読むとほんとなんだな。
118のリスト、挙げてるもの自体に文句いうつもりないけど、
それだけで文学っていうと、すごい偏ってると感じる。
なんか頭の中が土壁ぬりになりそうなラインナップだね。
>>123 具体的に何が入ってれば良いのだろうか。野坂昭如とか?
>>120 60巻って、そんなに書いたもんあんのか漱石。
手書きの原稿が見れたりするなら興味ある。買わないけど。
「こころ」に興味を持っておられる方におすすめします。
作田啓一「個人主義の運命」(岩波新書)。心理学、社会学的な
アプローチなんですが、決してむずかしい内容ではありません。
全体の中で「こころ」だけに言及している部分はわずかですけども。
面白いですよ。
126 :
無名草子さん:03/12/26 10:05
なんだか「こころ」スレ化してますな。
「こころ」の先生って格好いい。
たしか、「私は明治の精神に殉死しようと思う」と言っていたよな。
俺はとても、平成の精神に殉死なんかできない。
昔の人は、愛国心とか、日本人としてのプライドなんかが心に刻み込まれていたんだと思う。
かっこいいかなー?
もてそうではある。
でもさ、『こころ』の「先生の手紙」って次に連載する作家がなかなか決まらなくて、引き伸ばしに引き伸ばして書いたんだよね。
それを知ったときなんだかがっかりしちゃったな。
129 :
無名草子さん:03/12/30 00:24
130 :
無名草子さん:03/12/31 01:01
「こころ」は個人的に嫌い。授業でやって、夏目漱石は好きだけど、「こころ」は好きになれない。
そんなあなたに三四郎
119さん>>「知識人」って漱石読んでると憧れるよね。書斎とか散歩とか。
フランツ・カフカは薄かったので「変身」を読みましたが、彼の思想的な所ま
では感じ取れませんでした。
>>123さん土壁塗りとは?
漱石と並行してベストセラーや(ネットで)新聞の社説も読んでます。
128さん「こころ」は遺書が長すぎて設定に無理があるところが苦手
だが好きです。
133 :
無名草子さん:03/12/31 08:48
>>119 何を読んでどう思うかは人の勝手だが,漱石はともかく,
太宰を読んで「明治時代の知識人として人生を送りたかった。。 」とか
「変な外来語やなんかに汚染されてない日本語」とか言ってると,
痛い奴だと思われるので注意が必要だと思うぞ。
134 :
無名草子さん:04/01/01 15:42
注意
135 :
無名草子さん:04/01/02 20:43
さっき、こころ読み終わった。
先生氏ぬなYO(涙
136 :
無名草子さん:04/01/04 03:16
「それから」の代助って、今の時代だったらあまり社会的に受け入れられない生き方だよなー。
三十近くなって無職で本ばっかり読んで親の金で生きて・・・。平岡との問答も、自分には平岡の答えが正しくて、
代助の言うことはお坊ちゃんのたわごとに思える。
2ちゃんで「キモヲタヒッキーに不倫なんて10万年はえーよ」とか言われそう。
知識階級ってものがある時代だからこそかっこよく描けたような。
137 :
無名草子さん:04/01/05 21:26
「それから」でもあんま受け入れられているようには思えないけどね。
漱石先生の文体があって、のほほんとしていると受け取られるのかもしれない。
やっぱ、何気に彼岸過迄が面白いや。
明暗はバカみたく分厚いけどいつの間にか読了してしまっていた。
馬鹿な人間が漱石を読んでも何にもならないということがよくわかる
いいスレでした。
こころの先生も無職
「虞美人草」の甲野さんも。
そもそも作家なんて原稿を提出する期限がなければ無職だからなぁ・・・
142 :
無名草子さん:04/01/07 20:35
Kはなんで自殺したわけよ
100字以内でおしえてさ
刃物で。
144 :
無名草子さん:04/01/08 01:08
俺は高血圧だから自刃したら飛び散るぜ
>>138さん
145 :
無名草子さん:04/01/08 19:39
「行人」ってどうよ?
一郎と自分がすごく重なるよ。
唯一、一郎と違うところは、一郎ほど深い知性はないということだな。
つまりかなりオワッテル人間だってこと・・・。
こころの先生の人物像をみなさんはどう思いますか?
>>145 俺もそう思った。故に俺も終わってる。
でも頑張るよ!!
トチメンボー
誰かつっこんで。
149 :
無名草子さん:04/01/10 01:29
「明暗」の「則天去私」ってなんぞや?
天に則って私を去る、だっけ。
無私。
>>146 いまどきの小説だったら、あれとは真逆の性格のほうが受けるんだろうな、と思った。
普段は快活で奥さんにも暗い顔を見せず、しかし何かの拍子で「私」が先生の過去を知ってしまう、みたいな。
152 :
無名草子さん:04/01/11 15:51
スレタイに惹かれてやってきたが、レベル低くてビックリ
漱石先生に申し訳ない。
手の切れそうなまっさらの1000円札持って、雑司が谷に墓参りでも言って来い。
そのビカビカのお札で首筋を掻っ切って、ほとばしる血をふすまじゃなくって墓場にぶちまけろ!
そのとき「漱石先生にすまない」「面目ない」「いえ、後からわたくしも」を忘れるなっと。
このままじゃ荒らし。一言書いてみる。
>>122の「こころと年代について」
ワシが若かった当時の事。
自分すら信じられないなんて、先生のような人は稀有な例と思っていた。
根拠は無いが、とにかくスゴイ自信に満ち溢れていたもんだ。
そして年月は流れ、イスラムの諺
「他人を信じるな/自分も信じるな」を紙面で見つけるや、
脳内座右の銘にしている今日この頃。
先生(≒夏目先生、別名トラ)に一歩づつ近づいてるのかもしれない……
時に藻前さん、巷に漱石論の本が溢れてるから読んでみれ。
江藤淳だっけ?面白かったが、激ネタバレだから気をつけな!
作品熟読(一回読んだだけでは勿体無い!)してから手をつけたほうが良いで。
でも感想は自分の言葉で書けよ!
当方理系大卒だから専門の人、ツッコミは勘弁な!
スレのレベルが低いわけではない事に気が付くも、あえて無視したワシを赦してくれよ
153 :
無名草子さん:04/01/11 19:58
152はまず日本語が書けるようになってから来てくれ。 たまにいるよな、小難しい本読んでても文章書くの下手なやつ。
154 :
無名草子さん:04/01/11 20:16
>>153 俺には日本語に見えるんだが・・・
>>152 お前は板選択を間違ってる時点でDQN決定。
こんな所でぐだぐだ文句言う前に、文学板へ逝けっつーの。
一般書籍はあくまでも一般人が読む書籍やその周辺話題について、
書き込む板であって、本格的な文学を語る板ではない。
お前はそんなこともわかんないの???
御教授に感謝。逝ってくるさー。
156 :
無名草子さん:04/01/12 19:33
>>154 こないだ文学板の漱石スレ見たけど、こことたいして変わんなかったぞ。
違うのは、評論家とか研究者の文章の適当な引用があることくらいで、建設的な話はしていなかった。
一言だけ「レベルが低いスレですね(プ」って言って去っていく香具師がいるのも同じ。
157 :
無名草子さん:04/01/13 00:58
思うに「全く頭が大きすぎますからそんな余計な質問をするんでしょう」
158 :
無名草子さん:04/01/13 01:44
>>156 だからどうした?
たとえ文学板、一般書籍板、ともに漱石スレの議論レベルが低いとしても、
文学板でそのことに文句を言うなら問題ない。
だが、一般書籍板でそういう文句を言うのはお門違いと言うことだ。
なぜなら、文学板と一般書籍板では対象とする住人も違えば、
板の趣旨からして全く違うわけだからな。
意味わかるか?
159 :
無名草子さん:04/01/13 09:52
智に働けば角が立つ
160 :
無名草子さん:04/01/13 19:36
至言ですね
161 :
無名草子さん:04/01/13 19:44
仲良くやってくれよぉ〜、みんな〜。
162 :
無名草子さん:04/01/14 00:11
兎角この世は
163 :
無名草子さん:04/01/14 10:45
猫である。
名前は
165 :
無名草子さん:04/01/14 13:23
あるほどに
166 :
無名草子さん:04/01/14 21:17
最近、電車の中で「三四郎」を読むことが多い。
好きな個所には鉛筆で線が引っ張ってある。
暗誦はできないので細かい部分は間違ってると思うけど、
「物憂い憂鬱と隠さざる快活の統一をみた」
「さかんに哲学の煙を吐いた」
「畢竟、あなたのためじゃありませんか」
ユーモアがあるんだけど、どこか微妙な筆致が好きだ。
読みやすくて流麗なのに、間の抜けた雰囲気を表しているところもいい。
とりあえず三四郎を初めて読んだときはけっこう笑いました。
逆に、猫は笑えなかった。
美学者メイテイさんは好きだけど。
167 :
無名草子さん:04/01/15 01:22
逆に俺は猫は何度読んでも、その度に「クスクス」笑ってしまうけれどなあ。
迷亭もそうだけれど、どちらかというとクシャミ先生に対する同情というか我が身につまされるような
苦しみがこっけいまでに客観的に表現されていて、「笑い→はっとする→でも笑っちゃう」という感じ。
なんか上手くかけていないけれど。
168 :
無名草子さん:04/01/15 23:01
迷亭もくしゃみ先生もお懐かしゅうございます、
最近は新刊ばかりですが、そろそろ文庫の再読
も良さげです。
芥川賞は必読でせうか。
独仙「君、ずうずうしいぜおい」
迷亭「Do you see the boyか…」
170 :
無名草子さん:04/01/21 22:37
電光鋭利に春風を切る!
漱石また読んでみるかな
172 :
無名草子さん:04/01/22 15:50
漱石かロス系
173 :
無名草子さん:04/01/25 00:55
文豪
>>166 三四郎読むと、必ず広田先生の引越しのとこで挫折する。
『こころ』がそれほど「あからさま」な「ホモ小説」なんでしょうか?
僕は「隠れホモ」ゆえの苦悩を描いた小説に読めるんだけど。kが「私」
を図書館から誘い出して散歩するくだり、kは心のそこでは「私」に対する
愛を打ち明けようとしていたんじゃないか?とか考えたりしたりしています。
まあ、textualな裏づけは無い解釈なんで、妄想と一蹴されてもしかない
んですけど…。「先生」は自分のホモに気づいて社会的に隠遁してしまった
クローゼット・ゲイ、「私」は自分のホモをヘテロ的規範で抑圧してる無意識
ホモ。kはホモである自分に鬱になり、命を絶ってしまう…。
176 :
無名草子さん:04/01/25 16:06
177 :
The kombucha mushroom people:04/01/27 22:23
漱石の「硝子戸の中」は「がらすどのうち」だと何度も指示したのに
朝日新聞の社員が「がらすどのなか」と読者に読ませ続けたため、
漱石は連載途中から「がらすどのうち」と読ませるのをあきらめたそうな。
>>177 岩波文庫版の解説に、「うち」と読むか「なか」が適切か
考察が述べられてますね。
ちょっとスレ違いかなぁとも思うんですが、「こころ」はどこにイントネーションを
おけばいいんですかね?私は「トトロ」と同じように言ってるんですが、
母は2番目の「こ」を強く言います。「みかん」と似てるかもです。
こんなのに正しいとかないのは分かるんですが、ちょっと気になったのでみなさんのご意見お聞かせください。
普通は母の発音の仕方が正しいんでないか?
でも人の名前で「山田こころ」とかいうときは「トトロ」のイントネーションだよな
181 :
無名草子さん:04/01/31 02:37
「武田信玄」の「武田」と同じイントネーション。でOK?
「それから」の代助に出会って、
いつの時代にも上手に生きられない人間はいるのだなあ、と思ったよ。
読んでいて心が痛くなったよ。
マイノリティーを主役にしても読ませる文体で
当時から現代に到るまで読みつがれている…さすが漱石。
武田・・・言われてみれば(笑)
>180さん,181さんありがとうございました♪
>>182 代助は・・・金持ちだw
さて、「草枕」読んで結婚生活に失望したのは漏れだけ?
J-WAVE深夜0時からの「SUNTORY THEATER ZERO-HOUR」ってゆう番組、
今週は「こころ」だぞ。
昨日少し聴いてみたが、読んでる声がなかなか好感触。
誰だか知らんが
朗読しているのは阿部サダヲさんだそうです。
187 :
無名草子さん:04/02/03 22:23
小学生の頃、親が「吾輩は猫である」を買ってきた。読めと言った。社会の授業よりつまらなかった。20Pも読めなかった。トラウマになった。それ以来、漱石は読んでいない。読む気しない。
188 :
無名草子さん:04/02/04 00:33
良い文章を読みたい
190 :
無名草子さん:04/02/05 00:48
虞美人草の糸子萌え。
まさか漱石でこんなに萌える日がくるとは思わなかった(*´Д`)ハァハァ
ミステリ板を散歩していたら「こころ」について
<実は先生をKが自殺に見せかけ殺害した殺人事件である>
というような見解がありました。
わたし自身これまでそのような観点から「こころ」を読んだことはなく、
非常に意外に思ったのですがこれは
1、ミステリ板の住民達の頭がイタい
2、「こころ」を読み解くに当って、そういった読み方は十分出来る。
のどちらでしょう?
皆の意見を聞かせてたもれ。
漫画板を散歩していたら「こころ」について
<実は先生をココロのボスが自殺に見せかけ殺害した殺人事件である>
というような見解がありました。
わたし自身これまでそのような観点から「こころ」を読んだことはなく、
非常に意外に思ったのですがこれは
1、漫画板の住民達の頭がイタい
2、「こころ」を読み解くに当って、そういった読み方は十分出来る。
のどちらでしょう?
皆の意見を聞かせてたもれ。
193 :
無名草子さん:04/02/05 16:01
194 :
無名草子さん:04/02/05 16:36
遊びとしてみるんなら、それも十分ありじゃない?
確か「我輩は猫である殺人事件」なんてタイトルの本を
本屋で見かけたことがあるよ。
こころがどうかよく分からないけれど。
196 :
無名草子さん:04/02/05 16:43
>>194 >「我輩は猫である殺人事件」
今部屋に積み中。
ハーイ、それじゃあ説明しませう。
>>191 本気、ちょと天然。
>>192 厨房、あるいは消防、または陽智猿という名の中国人。
オリジナリティーの欠乏。
>>193 自死
「こころ」をどう読もうと勝手ですが、ミステリーの人たちは
動機だ何だと言うわりに、心理描写を読み解く力が無いので
無理繰り自分たちのフィールドに持っていきたがっているのでーす。
199 :
無名草子さん:04/02/05 21:05
ミステリの人たちって国語読解力に欠けてるからね。
あ、こんなこと書いちゃやばかったかな?(藁
191=192=198=199って同一人物?
201 :
無名草子さん:04/02/06 00:25
ひげおじ
往来といい、ここといい、最近変な人多いな。
ミステリ板のそれは明らかにネタだろうに
こんなスレがあるのか・・・。
最近三四郎を読み返したくなった。自殺のシーンなんて幻想的で
えらく怖かった記憶があるなあ。
205 :
無名草子さん:04/02/07 01:57
行人で、二郎と一郎の妻が一緒に宿に泊まった時、「お、これは契っちゃうのか?」という俺の期待をよそに何も起きなくて結構萎えた思い出があります。結構危なげな描写もあったんだけど…。
「明暗」であるが、畢竟、半分も書き上げないまま
余は逝った
先生、内田です。
さぞや無念だったでしょう。
芥川も菊地も悲しんでおります。
208 :
無名草子さん:04/02/13 15:14
苦沙弥先生オモロイage
209 :
無名草子さん:04/02/13 18:12
わしもいろんな作家の本を読んだが、30過ぎて漱石先生にはまったかも。
三四郎が好きぞなもしageだー
近頃はトチメンボーの材料が払底で
亀屋へ行っても横浜の十五番へ行っても買われませんから
当分の間は御生憎様で……
212 :
無名草子さん:04/02/16 12:11
夏目漱石の我輩は猫であるを読んだ後に、
寺田寅彦の秋の歌を読むと、
ただ只管に爆笑せずには居られないw
213 :
無名草子さん:04/02/18 04:07
>>212
へー、なんで?
私は寺田氏は読んだ事が有りませんので
少し解説していただければ幸いです。
214 :
無名草子さん:04/02/19 11:51
>>213 >>213 「猫である」の作中には寺田寅彦をモデルにした水島寒月と云うキャラクターが出てくるのですが、
その物語のエピソードに(寒月が)バイオリンを苦労して購入するという件がありまして。
夏目漱石はそれを面白おかしく、特に寒月を三枚目に書いているのですが、
一方、当の寺田氏の「秋の歌」は、とてもそこに登場するような三枚目などではなく、
良く言えば情緒的、悪く言えば「キザ」な表現の仕方でバイオリンや秋の物悲しさについて書いているんですね。
そのギャップが余りにも大き過ぎて、そこが笑わずには居られないと(w
秋の歌を読むたびに、「おい寒月君、君はそんな叙情的でニヒルな男だったのかね?」と漱石の猫がツッコミを入れて来そうで、
思わずそんな想像をして仕舞う楽屋裏っぽさが面白いわけです。
215 :
無名草子さん:04/02/19 20:13
この間まで授業で「こころ」やってました。
ほんと面白い!
216 :
無名草子さん:04/02/20 01:28
>>214 丁寧な解説、ありがとうございますっ^^
感謝。
なるほど、「猫」の寒月氏がバイオリンを買いに行く件は
私も好きな場面です。
ふむ、寒月氏のモデルが寺田氏なのですね。
機会が有れば読んでみようと思います。
「……烈しい秋の日は依然として六尺の障子を照らして
かんかんする、……」
217 :
無名草子さん:04/02/20 15:20
age
215は群馬県民か。
確かに夏目漱石はいい
今までいろんな作家を読んだけど30になって漱石に出会ったって感じ。
昔、坊ちゃんを読んだ時はあまり面白いとは思わなかったのだが。
高校の時の授業で「こころ」が取り上げられててハマッタ。
少ない小遣いで買いあさった。
んで、太宰、三島、森、梶井、川端etcなどを読んだ。
ある意味漏れの読書歴の中で大きなターニングポイントとなった作品だった。>こころ
迷亭先生が好きだ
あんな素敵なうそつきになりたい
222 :
無名草子さん:04/03/03 18:26
『私の個人主義』。
223 :
無名草子さん:04/03/03 21:29
世捨て人。
夏目漱石や太宰治があって村上春樹。
伝統かそれとも時代的なものか。
村上春樹は漱石の「坑夫」が好きらしい。
ドストもよんどけよ。
特に太宰好きな奴にはお勧め。
225 :
無名草子さん:04/03/09 14:33
age
226 :
無名草子さん:04/03/12 15:58
太宰好きな人には志賀直哉を薦めておこうか。
227 :
無名草子さん:04/03/12 20:06
日本の純文学の主流派と言われる人たちの思想は所詮は輸入思想で
日本人の素の性質を表していなくて、逆に海外の思想とはつながりのない
大衆文学やライトノベルや漫画のほうが日本人の素の性質に近い人間を描いているって聞いた。
実際に読んでみて、作品を自分なりに消化して、
自分の言葉で評価してみてよ。
>>227さん
229 :
無名草子さん:04/03/12 20:27
生きている作家に限定して
乙一とか舞城王太郎や佐藤友哉あたりは読んでみたよ。
江国香織や藤沢周や藤沢周平や吉村萬壱あたりや
村上龍や村上春樹や筒井康隆やよしもとばななあたりを読んでみたさ。
個人的には、大きな違いを感じなかった。
上に上げた例ではライトノベルと大衆文学と純文学に分けられるけど
純文学=優れているという固定観念を取り去って考えると
どのタイプが良くてどのタイプが駄目だとは決められない。
ライトノベルでの心理描写がリアルだったり設定が優れていたりするし、
逆に純文学でリアルさがなかったり内容が軽かったりするから。
230 :
無名草子さん:04/03/12 20:29
漱石の文章のすごさに今驚いています。もう一度きちんと読み直そうと思っている。
>>229 なんか良くわかんないけど、ここは夏目漱石スレでつよ?
232 :
無名草子さん:04/03/14 14:45
「ナントカ文明の開花」がすきだな。
まず、最初は、最も有名な『小人の国渡航記(Voyage Lilliput)』である。日本へ本格的に『ガリバー旅行記』を風刺小説として紹介した人は、なんとあの明治の文豪夏目漱石である。そういえば、漱石の代表作『我輩は猫である』も同じような感じのする小説である。
234 :
無名草子さん:04/03/15 08:05
「古代ギリシャでは医者や教師など高級労働の対価は金銭などという下賎な
もので量れるものではない。というわけで報酬は無料であった」
(>非常ぉぉぉにうろおぼえ)
というような箇所が猫にある。
大学で民法の委任を勉強してる時にびっくり。
迷亭のホラ・漱石得意の冗談と思ってたら実はれっきとしたこれの事だった。
パレオロガスも塩田七生読んでたら地名として出てきた。おぉぉ。
・・・まだ知らない下敷きがあるにちがいない。 特に和漢ものなど。
教養はホンモノで、冗談ぽいちりばめかただけど決して茶化してるのではない。
そんなこんながあって当時の大学生に受けたんだろう。
235 :
無名草子さん:04/03/15 08:08
>>234 塩野七生。 首並べてくくってるところに仲間入りして来ます
236 :
無名草子さん:04/03/15 13:09
>>234 弁論術の教師であるソフィストはかなり高額な授業料を取っていたわけだが。
ソクラテスはそういうのを嫌ってたみたいだけどさ。
特に高い専門知識が必要な高級労働を頼んで替りにやってもらう委任と、
専門知識を要する労働ではあるけど結果頼む方の求める通りの事を
しなきゃ話にならない=お客のいう通りのことをやらされるという性格になってくる
請負と、
単に労力を提供するだけの雇用との違い。
他のはともかく、特に委任というのが初めて聞くと何だかユニークだわさ。
これが無報酬というのはどういう社会背景から出てきてるんだろうね。
恐らく格上の人が格下の言ってくることを無償でやってやるという、そういう
何かがあるって事なんだろうな。
当時の知識階級=貴族、というのにしても、中近世のとは違って支配ー
被支配の関係がはっきりしている訳ではなく、領地を基礎にしたある
種一門の族長みたいな存在で、階級こそはっきりしていても戦場では
本当に彼らが先頭に立って戦ったりする、族内部の下々とも
近い距離にある存在だった訳だから、
その中で、自分のところのの旦那様なり長老様にモノをお頼みして
やってもらうっていう感覚がベースになってるのかな。
それが12表法として伝えられたローマでもそういう関係性が保たれてたようだし。
同格以下の相手にやらせるのなら請負になって、やっぱり無償ってのはヘンだし。
:無名草子さん :04/03/13 15:42
「坊ちゃん」「我輩は猫である」「心」
の3作しか読んだことないけど、
どこがそんなにスゴイのですか?
句読点のつけ方が独特で、読みにくいという印象しか受けなかったのですが。。
2 :無名草子さん :04/03/13 16:02
誰がすごいなんて言ったの?
3 :無名草子さん :04/03/13 16:14
今回の、芥川賞作品を批判していた人が、
「この作家は、森鴎外 や 夏目漱石のような近代作家の本を
読んだことがあるのか!」って怒ってたし、千円札にも載ってるから
世間では、スゴイ作家だと思われているのだろうと思ってね・・。
4 :無名草子さん :04/03/13 16:52
>1おまいえらいな。おれは「吾輩は猫である」半分で挫折したぞ。
尊敬するわ。マジで。
5 :無名草子さん :04/03/13 17:48
「我輩は猫である」
「我輩か猫である」
「我輩が猫である」
「我輩も猫である」
「我輩と猫である」
「我輩の猫である」
「我輩や猫である」
「我輩に猫である」
「我輩で猫である」
6 :無名草子さん :04/03/14 13:21
>>1 ま、今回の芥川賞作品なんて、漱石鴎外の前ではクソであることに変り
はない訳だが。いや、漱石と云わずとも、二葉亭四迷でも、永井荷風でも、
正宗白鳥(評論もいい)でも何でもいい。とにかく読んでみることだと
思う。それに、漱石のことを云々するなら、『硝子戸の中』『夢十夜』
くらい読んでからにしたほうがいいよ。「猫」はタイクツで冗長な部分
もかなりあるし、「こころ」は好き嫌いの分れる小説だと思うし。
それに漱石は、(本国の人も驚くくらいの)漢詩や文学論を残した事も
忘れられてはならないと思う。けっして狭量な人物ではないってこった。
晒しのつもりで?
241 :
無名草子さん:04/04/12 10:38
「明暗」好きで何度も読んでるんですが、
あの話の展開にずんずん引き込まれて最後「未完」で終わってしまうと、
1週間くらい抜け出せなくなるんですが。。。
職場の上司が
「漱石を最初から順番に読んでみろ、明暗にたどり着いたら
漱石も小説うまくなったなあ、って思うから」とほざいでました。
242 :
無名草子さん:04/04/14 23:52
「明暗」は水村美苗っていう人が続編書いたよね。
「続・明暗」ってやつ。
読んだ事無いけど、どうなんだろう。
性別すら違うというのは・・・。
女は何考えてるのかわかんねってのが、
漱石の小説の基本なんじゃない?
別になんも考えてないだろって思うが。
それはともかく、なんか元になるプロットとかあるんだろうか。
そもそも明暗は全体の何割程度なんだろうか。
やっと事件が動き出してこれからって感じでもあるが、
「それから」みたいに動き出したとたんに終わるのかもしれない。
でも、あれだけ長くてあっさり終わったらおかしいし。登場人物やたら多いし。
>しかもこの作品は、新聞連載が百八十八回まで続きました。
>漱石が書いたものとしては、長いほうの部類に入ります。
>従って結末は、近かったことが予想されます。
>そして結末が近いということは、ストーリー展開として
>用いられる材料も、ほぼ出揃っていると考えることが出来るわけです。
そんなもんなの?新手法なら異常に長くなることもありえるんじゃ・・・。
そういや江藤淳も明暗まで行かないうちに自殺したな。
247 :
無名草子さん:04/05/26 15:08
(屮゚Д゚)屮↑age
248 :
無名草子さん:04/06/01 08:57
漱石の出身小学校今の名称は御茶ノ水小学校
そこの7不思議の一つが図書室の漱石の鉄板画の漱石が夜中に涙を流すらしい
もちろん実際に見たとほざく小学生多数!!!
7不思議というが7つない
他はモナリザの顔が凶悪化する 理科室の人体模型が動く(だが人体模型は学校に無いのに!)
音楽室のピアノがかってに演奏 便所のウンチコーナーに化け物出没
「あの時豆菓子食うんじゃなかったなぁ…」って泣いてるのか。
250 :
無名草子さん:04/06/07 19:27
「吾輩は猫である」を読んで文章力は向上しますか?
読書初心者なので先輩方にぜひご教授願い奉り早漏。。。
251 :
無名草子さん:04/06/07 23:09
我輩はなぁ…真っ当な現代文としては、まだ不完全で荒削りな所が多いから。
逆にそれが面白い所なんだけど。
綺麗な文章を読みたいと思うなら、「それから」とか明暗とか、あの辺を読めば。
>>240 人体模型がないのに、っていうのが6個目の不思議
7個目がないというのが7個目の不思議
と見た。
253 :
無名草子さん:04/06/08 01:04
>>251 【心】は真っ当な現代文なのでしょうか?
工房の時読んで、感動に打ち震えたんですが。
あとこれが明治時代に書かれたなんて…と驚いたのを覚えてます。
時代は違いますが、太宰の時も、同時代の志賀直也の文章が古い感じがして、読めなかったのに比べて、言葉やテーマの普遍性に驚きました。
こころは大正時代じゃないの?
明治〜大正で日本語が急速に変わったのは確かだなあ
迷亭先生のエピソードに出てくる栃麺棒って言葉の由来を最近知った。
長年の疑問が一つ解けたよ。
道草って話題に出ないね
好きな作品なんだが
私は夢十夜が好き。
>>257 あ〜、夢十夜の第一夜が好き。
てか、第一夜しか読んでないんだけどね・・・。
でも、第一夜だけなら、何度も読んだよ。
259 :
無名草子さん:04/06/23 13:58
>>256 地味だからね…漱石の自伝って事以外は。
基本的には、金をせびりに来るウザい養父を追い返すだけの話っていうか…
260 :
無名草子さん:04/06/23 19:09
石原千秋先生の論文はどれも面白いよね!!!
261 :
無名草子さん:04/06/24 19:17
>258
一、三、七夜あたりが好きだな。解釈はナシで。第一夜が一番好き
しかし前に「最近漱石がお気に入り」と言ったところえらい変な目で見られた。なんか不満。
こういういわゆる古典(とまでは行かないか)とかって、要するに「義務」で「読まされる」ものであって
そこらの雑誌を読むのと同じように「好きで」「能動的に」読むものではない、とか
いう風に刷り込まれてるのかなあ
普段「本読め」って言う人ほどそんな感じな希ガス。
そうそう。そういうイメージがあるね。
内容だって、堅くて、難しくって、娯楽で読むというイメージはなかった。
夏目漱石は読んでおかないと駄目だよなぁって感じで、読むようになった。
有名だしってくらいの気持ちですね。
でも、笑える作品もあるし、読み出してからイメージが変わってきたよ。
263 :
無名草子さん:04/06/28 01:10
近代小説に勧善懲悪の主題を復活させた快作である。
「愚見数則」
これが最高!
>261
私も一、三、七夜が好きです。でも何気に五、九夜も好き。
新潮文庫のあらすじに<裏切られた期待>が描かれてるとか書いてあったけど
(たぶん第一夜のことだとおも)どうなのかなぁ、、、
なんか違うと思う。。。
266 :
無名草子さん:04/07/04 14:37
六本木ヒルズ
267 :
無名草子さん:04/07/05 14:55
「門」も結構いけると思う。
「門」の二人が犯した罪ってなんなんだ?
269 :
無名草子さん:04/07/06 23:04
旧友を裏切ってのかけおち?
270 :
無名草子さん:04/07/29 21:14
「坊ばは暴君である。」
この前初めて姪とご対面しました。可愛かった。
でも、ルックス以外はまるっきり坊ばでした。
271 :
無名草子さん:04/07/29 22:08
やっぱ「こころ」
272 :
無名草子さん:04/08/03 20:13
精神的に向上心のない者はばかだ。
ばかだ。ぼくはばかだ。
273 :
無名草子さん:04/08/07 18:37
岩波書店の漱石全集がブクオフに置いてあった。
正字正假名で漢字全部に振り仮名が振ってあった。
650円。買いかな?
274 :
無名草子さん:04/08/08 16:15
「こころ」ですね。
うまく表現できないけど、不思議と記憶に
残る名作だと思います。
275 :
文学板「関係ないAAに小説内名言を言わせるスレ」から:04/08/08 17:30
,.-'''"-─ `ー,--─'''''''''''i-、,,
,.-,/ /::::::::::::::::::::::!,, \
( ,' i:::::::::::::::::::::;ノ ヽ-、,,/''ー'''"7
`''| |:::::::::::::::::::::} ``ー''"
! '、:::::::::::::::::::i
'、 `-=''''フ'ー''ヽ、::::::::::/ヽ、-─-、,,-'''ヽ
\_/ ヽ--く _,,,..--┴-、 ヽ
``" \>
親譲りの無鉄砲で、子供の頃から損ばかりしている。
276 :
無名草子さん:04/08/08 18:52
>>272 「肉体的に」向上心がある人ってどんな人なんでしょうね?
厨房の時からの疑問なんだけど。
「野分」って話にでませんね。自分は結構好きなんだけどな。
「二百十日」も軽みがあって好き。年に何回か読み返してしまう。
278 :
無名草子さん:04/08/10 00:56
279 :
無名草子さん:04/08/10 20:41
>「さっき何を云ったんですか」女は「さっき?」と聞き返した。
>「さっき、僕が立って、彼方のヴェニスを見ている時です」
>女は又真白な歯を露わした。けれども何とも云わない。
>「用でなければ聞かなくっても可いです」
>「用じゃないのよ」
>三四郎はまだ変な顔をしている。曇った秋の日はもう
>四時を越した。部屋は薄暗くなってくる。観覧人は極め
>て少い。別室の中には、只男女二人の影があるのみであ
>る。女は画を離れて、三四郎の真正面に立った。
>「野々宮さん。ね、ね」
>「野々宮さん……」
>「解ったでしょう」
> 美禰子の意味は、大濤の崩れる如く一度に三四郎の胸を浸した。
>「野々宮さんを愚弄したのですか」
>「何んで?」
> 女の語気は全く無邪気である。
「野々宮さん。ね、ね」「野々宮さん……」「解ったでしょう」
↑このところがよく分かりませんが誰か説明してくれませんか?
280 :
無名草子さん:04/08/13 23:47
「こころ」の漫画リメイク糞だな。
281 :
無名草子さん:04/08/14 11:42
正岡子規との交流について自分で語った回想録みたいな本って出てますか?
282 :
無名草子さん:04/08/17 19:29
ねぇこころのKってどんな人なん?
283 :
無名草子さん:04/08/18 16:25
こころってさぁ、あれで終わっていいわけ?
284 :
無名草子さん:04/08/19 03:57
>>283 あれで終わるからいろんな想像ができていいんでない?
俺は結局先生は死んでない(死にきれなかった)
って想像すると面白いと思う
285 :
無名草子さん:04/08/19 22:17
こころは、恋愛の気持ちが男の俺から見て分かるなぁって感じでした。
女性から見たらどんな風に思うんだろ。
「こころ」は腐女子に人気ですよw
287 :
無名草子さん:04/08/25 20:37
「こころ」は同性愛者の方にも人気ですよ。
同性愛サロン板に「こころ」のスレがあった。(本当)
ただいま「こころ」「坊ちゃん」読了。
夏目漱石は40歳を超えないとわからない。・・と、かの筑紫哲也翁が
言われた。村上春樹も40歳を超えてから漱石を読み始めた。
それを真に受けて、俺も40歳記念に(涙 漱石を読み始めた。
まず「こころ」。確かにある程度の年齢を重ねないと理解しにくい小説
かもしれない。時代背景にも知識が必要だ。だいたい今頃あんな
理由で自殺するヤツなんかいやしない。それをわかった上で
読まないと、わけわからん小説に思えるだろう。
「坊ちゃん」
エンタテイメント小説として極上の出来。「坊ちゃん」がある限り
漱石は不滅である。あるいは、他の漱石の小説がすべて滅んでも
「坊ちゃん」は生き残る。・・そう思える小説だ。
この小説の陰の主人公「清」。彼女こそが「坊ちゃん」の真の主人公で
あり、この小説が不滅である理由も、彼女の造形にこそあるのだ。
290 :
無名草子さん:04/08/25 23:58
高校の頃国語の授業で「こころ」の一部分をやったなぁ。
私遊んでばっかで授業もロクに聞いてないような生徒だったけど
なぜか『精神的に向上心のないものはバカだ』ってセリフはすごく心に残ってます。
教科書にはKが自殺した所までしか載ってなくてその後がどうゆうストーリー
なのか未だにわからないからひどい人のイメージがあるんだけど
ちゃんと初めから読んでみようかなと思っています。
引きこもり先生とキモヲタのKなんかどうでもいい。
一番かわいそうなのは主人公の親父だ。
292 :
無名草子さん:04/08/26 09:13
>291
主人公の「私」の親父、死ぬ間際に息子に捨てられたんだもんな。
確かに作中一番かわいそうな人だ。
でも主人公、親父の事、あんまり好きじゃなかったみたいだしな。
親父、別に何も悪い事してないのに。
そういう問題ではないよ。「私」は何故父親よりも先生に走ったか。
そこが年を重ねないと分からない部分なんだよ。
親の死際よりも、恩師や仕事を優先する感覚というのは経験しない
とわからんからな。
「先生」の恋愛感がわかるというのも、確かに繊細に心情がかかれて
いているので共感できるんだが、基本的に童貞の考える域を越えて
ないんだよな。もちろんわざとそうしてるわけだけど。
あと「先生」は溺死で死んでるんだと思うよ。それは「先生」と
「私」の出会いが海であった事と、「先生」が西洋人を連れていた
という事が伏線になっている。少し読めば連想できるんだけど…
漱石はそういう巧妙なトリックをちりばめた文章を書いたってこと
でも評価されてもいいと思うんだ。
294 :
無名草子さん:04/08/26 15:24
そんな難しい新聞小説やだ。
295 :
無名草子さん:04/08/26 19:14
>293
海が伏線か。なるほど〜。
「主人公と最初に出会ったのが海だから」というのはわかるけど、「西洋人」と
いうのはなぜでしょうか?
西洋人=海の向こうの人=海 という連想?
296 :
吾輩は人である 名前はまだない。:04/08/26 19:35
吾輩は三回くらい読んだよ。
くしゃみ先生は牡蠣的生活(今で言う休日ヒッキー)なのに
友達がどんどん家に来て羨ましい。
もっとも、その友達にあまり尊敬はされてないみたいだけどねw
「こころ」は第4章があるはずだった。明らかに主人公「私」の物語が
未完となっている。しかし、なにかの理由で漱石は第4章を
書かなかったんだな。
あるいは、漱石が第4章を書かなかった理由。それこそが「こころ」を
読み解くキーになるのかもしれない。
実は、俺にとって「こころ」は甘酸っぱい思い出とともにある小説だ。
俺が中学生の頃、寝ても醒めても思い続けていた同級生の女の子が、
読書感想文に「こころを読んで」を書いたんだ。それで市の読書感想文
コンクールで銅賞をとった。俺は彼女の感想文の載った文集を手に入れて
まるでそれが彼女からのラブレターでもあるかのように、舐めるように
読んだもんだ。
もっとも内容の方は、今から思うと「なんだこりゃ」てなもんだった(笑
・・私の行動の意味はわからない。先生が何故死んだのかわからない。
Kが死んだ理由もわからない。要するに、読んでもさっぱり解らない、
という感想文だった。・・んだから銅賞だったんだな(笑
ま、やはりこの小説は40歳超えてから読むのが正解なのかも。
299 :
無名草子さん:04/08/26 21:42
高校生のときの現代国語の教科書にも主要部分が載っていたが、
年齢的に理解仕切れまい。社会環境を考えても、「Hしまくり」
高校生ならぬ「乱交生」には内容は理解できないはず。
>>295 西洋人は死の伏線だと思ってます。
外国人と一緒にいる日本人はそれだけでなんだか遠い存在ですよね。
今の時代外国人を連れた日本人は珍しくないかもしれませんが、
明治後期となるとそうでもないでしょう。
『西洋人=遠い存在=死』少し安易で飛躍しすぎかもしれませんが無理では
ないとおもいます。
漱石がそういった(出会いが海、西洋人を連れていた等)特異な環境設定を
わざわざ設定したのにはやっぱり意味があると思うのです。
>>297 私も最初そう思ってました。尻切れトンボだなあと。続きがあるはずだと。
でも「先生の死」の伏線を思った時これで良かったんだと思い始めたんで
す。何故なら<こころ>は遺書を読んだ後の「私」の視点で始まりますよ
ね。ということは、『下 先生と遺書』から『上 先生と私』へ読み返す
事ができるわけで。で、読んでくと伏線に気付くようになっていて。
もし「私」のその後を漱石が書いていたらそうはならないはずで、
そう考えるとやはり漱石は最初から『下 先生と遺書』で<こころ>
を終わらせる構想があったんだなと思ったんですよ。
それに<こころ>はミステリーではないですよ。漱石は<こころ>で
死をテーマに書いてるわけではなく「先生」の人生を通した*なにか*を
書きたかったわけで、そこが<こころ>たる由縁なんだと思います。
「こころ」は大好きな小説です。読んでるとただ落ち着くんです。
だれかがそばに寄り添ってくれているような安心した気持ちになれます。
僕じゃだめですか?
吾輩は猫である。名前はまだない。
どこで生まれたかとんと見当がつかぬ。なんでも薄暗いじめじめした所でニャーニャー泣いて
いたことだけは記憶している。吾輩はここではじめて人間というものを見た。しかもあとで聞くとそ
れは書生という人間中でいちばん獰悪な種族であったそうだ。この書生というのは時々我々を捕
まえて食うという話である。しかしその当時はなんという考えもなかったからべつだん恐ろしいとも
思わなかった。ただ彼の手のひらに載せられてスーと持ち上げられた時なんだかフワフワした感
じがあったばかりである。手のひらの上で少し落ち付いて書生の顔を見たのがいわゆる人間とい
うものの見始めであろう。この時妙なものだと思った感じが今でも残っている。第一毛をもって装
飾されべきはずの顔がつるつるしてまるで薬罐だ。その後猫にもだいぶ会ったがこんな片輪には
一度も出くわしたことがない。のみならず顔のまん中があまりに突起している。そうしてその穴の中
から時々ぷうぷうと煙を吹く。どうもむせぽくてじつに弱った。これが人間の飲む煙草というもので
あることをようやくこのごろ知った。
この書生の手のひらのうちでしばらくはよい心持ちにすぁっておったが、しばらくすると非常な速
力で運転し始めた。書生が動くのか自分だけが動くのかわからないがむやみに目が回る。胸が悪
くなる。とうてい助からないと思っていると、どさりと音がして目から火が出た。それまでは記憶して
いるがあとはなんのことやらいくら考え出そうとしてもわからない。
ふと気がついて見ると書生はいない。たくさんおった兄弟が一匹も見えぬ。肝心の母親さえ姿を隠
してしまった。その上今までの所とは違ってむやみに明るい。目を明いていられぬくらいだ。はてな
なんでも様子がおかしいと、のそのそはい出してみると非常に痛い。吾輩は藁の上から急に笹原の
中へ捨てられたのである。
ようやくのおもいでで笹原を這い出すと向こうに大きな池がある。吾輩は池の前にすわってどう
したらよかろうと考えてみた。べつにこれという分別の出ない。しばらくして泣いたら書生が向かえ
に来てくれるかと考え付いた。ニャー、ニャーと試みにやってみたがだれも来ない。そのうち池の
上をさらさらと風が渡って日が暮れかかる。腹が非常に減ってきた。泣きたくても声が出ない。しか
たがない、なんでもよいから食い物のある所まで歩こうと決心をしてそろりそろりと池を左に回り始
めた。どうも非常に苦しい。そこを我慢して無理やりにはって行くとようやくのことでなんとなく人間
臭い所へ出た。ここへはいったら、どうにかなると思って竹垣のくずれた穴から、とある邸内にもぐ
り込んだ。縁は不思議なもので、もしこの竹垣が破れていなかったなら、吾輩はついに路傍に餓
死したかもしれんのである。一樹の陰とはよく言ったものだ。この垣根の穴は今日に至るまで吾輩
が隣家の三毛を訪問する時の通路になっている。さて屋敷へは忍びこんだもののこれから先どう
していいかわからない。そのうちに暗くなる、腹は減る、寒さは寒し、雨が降ってくるという始末でも
う一刻も猶予ができなくなった。しかたがないからとにかく明るくて暖かそうな方へ方へと歩いて行
く。今から考えるとその時すでに家の内にはいっておったのだ。ここで吾輩はかの書生以外の人
間を再び見るべき機会に遭遇したのである。第一に会ったのがおさんである。これは前の書生より
いっそう乱暴なほうで吾輩を見るや否やいきなり首筋をつかんて表へほうり出した。いやこれはだ
めだと思ったから目をねぶって運を天に任せていた。しかしひもじいのと寒いのはどうしても我慢
ができん。吾輩は再びおさんのすきを見て台所へはい上がった。するとまもなくまた投げ出され
た。吾輩は投げ出されてははい上がり、はい上がっては投げ出され、なんでも同じことを四、五へ
ん繰り返したのを記憶している。その時におさんという者はつくづくいやになった。このあいだおさ
んのさんまを盗んでこの返報をしてやってから、やっと胸のつかえがおりた。吾輩が最後につま
み出されようとした時に、この家の主人が騒々しいなんだと言いながら出て来た。下女は吾輩を
ぶら下げて主人の方へ向けてこの宿なしの子猫がいくら出しても出してもお台所へ上がって来て
困りますと言う。主人は鼻の下の黒い毛をひねりながら吾輩の顔をしばらくながめておったが、や
がてそんなら内へ置いてやれと言ったまま奥へはいってしまった。主人はあまり口をきかぬ人と
みえた。下女はくやしそうに吾輩を台所へほうり出した。かくして吾輩はついにこの家を自分の住
家ときめることにしたのである。
306 :
無名草子さん:04/08/29 18:39
漱石の『こころ』を読んでいて、疑問に感じたことがあります。
「私」(上・中での)は「先生」のことをとても尊敬し、好意を持っていたと思います。
このことは誰にでも分かると思います。
「上 先生と私」最初の方で、「私」は、「先生」の呼び方(物語中での表し方)について
「余所々々しい頭文字などはとても使う気にならない。」と書いてあり、頭文字を使うことについて否定的だと思います。
しかし、「先生」は、「下 先生と遺書」で、自分の親友のことを「K」という頭文字を使って表しています。
「私」は「先生」の遺書を読んだあとに『こころ』冒頭の部分を書いているはずなので、
「先生」のこと、というか、「先生」と「K」の関係を否定しているようにしか思えないのです。
なんかとても文章が拙くて、自分自身何を言いたいのかわからなくなってしまっているのですが・・・
とにかく、「私」のこの書き方は、「先生」の遺書を批判しているともとれると思うのです。
「先生」を尊敬しているはずなのになぜでしょうか?
また、「先生」から、この過去の出来事について、「妻」が生きている限り腹の中にしまっておいて下さい、と言われていたはずなのに、
「妻」が生きている間にこの『こころ』という作品を書いたという設定になっています。
これは「上 十二」の場面で、「奥さんは今でもそれを知らずにいる」と書かれてあることからわかります。
『こころ』冒頭で「これは世間を憚る遠慮というよりも・・・」という書き方や、「私」は「筆を執って」「書く」と書いてることから(『こころ』冒頭)、
「私」は特定の誰か、ではなく、何人か、もしくはそれ以上の誰かに読んでもらおうとしています。
つまり、もしかしたら「妻」=「奥さん」「お嬢さん」に、過去にあった出来事が知れてしまうかもしれないのです。
これは、「先生」への裏切りともとれる行為だと思います。
以上のことから、「先生」への「私」の気持ちがよく分からなくなってきてしまいました。
一見、「先生」のことをとても慕っているのに・・・
みなさんは、このことについてどう考えますか?なにか意見を頂けたらうれしいです。
読んでくださってどうもありがとうございました。
確かにそうですね。
308 :
無名草子さん:04/08/30 16:51
「それから」断然支持ス。
まあ、つまり「お嬢さん」て奴が嫌いだったんじゃね?
お前がもっとハッキリしてりゃあの2人はあんな悲惨な人生に
ならなかったんだぞゴラァ!みたいな。
310 :
無名草子さん:04/09/05 22:25
先日、地下鉄の中で「こころ」を読んでいる女子高生を見かけた。
学校は実名出してもいいだろ。東京の頌栄女子学院の制服着てた。
今時、夏目漱石なんか読む女子高生もいるんだな、と思いながら見てたら、
彼女のブラウスのボタンの間から、ブラジャーがちらちら見えた。
それに目を奪われていると、彼女はキモそうな顔して車両を変わってしまった。
「こころ」読んでるなと思って見てただけで、ヒワイな気持ちなんかは
無かったんだけど・・・(泣
ちなみにブラジャーは白だった。
311 :
無名草子さん:04/09/06 02:19
読書感想文のために渋々読んでいるかもしれない罠
千円札から消えてしまうのは寂しいねえ。
313 :
無名草子さん:04/09/09 22:28
福沢諭吉だけそのまま残るってのは気に食わない。
慶応閥うぜー!
じゃあ5万円札は大隈で。
315 :
無名草子さん:04/09/09 23:12
坊っちゃん好きだ
話とかいうより作品の時代背景、雰囲気が好き。
道後温泉行きたいなあ〜
316 :
無名草子さん:04/09/09 23:13
>>315 来るべき近代と、失われていく牧歌的せかいの対比を
都市と田舎の対比として描くという典型的手法。
どの国にもこのタイプの代表作というものがある。
ちなみに俺は、漱石は今ではもうイラネ派
317 :
無名草子さん:04/09/09 23:17
>>316 ついか、失われていく幼年期と青年期との対比も織り交ざる
のもどの国でも同じ。
そんな貴方に谷川ジロー「坊ちゃん」の時代
319 :
無名草子さん:04/09/10 01:44
福沢諭吉大嫌い。なんか偉そうだし、電波っぽいことばっか喋ってるし。
それに比べて漱石先生の演説は親しみやすく、なおかつ心にずしんと来る。
320 :
無名草子さん:04/09/10 01:51
僧籍は鏡花をパクッたような美文が嫌い。
鴎外のほうが良い。
鴎外はあんなひどいことしといて「いけなかったのかなー?」とか書いてるから嫌い。
322 :
無名草子さん:04/09/10 14:42:00
「こころ」でお嬢さんが好きだったのはKと先生
どちらなんですか?
324 :
無名草子さん:04/09/12 23:46:03
自分はKだと思った。
つーかこころ最高。中学ん時に世界観が変わった。ずっぽはまった。
十川信介の明治文学って本の漱石論は良い。
>>323>>324 ありがとうございます。わたしはKだと思ったのですが
学校の先生によると「先生」だったのです。
やっぱり色々ありますね。
327 :
無名草子さん:04/09/15 02:57:31
「夏目家の食卓」というドラマを9〜10月辺りにやるそうです。
出演は
漱石・・木本雅弘
筆子・・宮沢りえ
迷亭・・・岸部一徳
水島寒月・・・勝村政信
芥川・・・・豊原功輔
津田・・・・長友啓典
だそうですよ!
楽しみですね…って…あと少しじゃ
本木サイト見たら未確認とか出てたんですが…
夏目家というより、お茶でも売ってそうだ。
夏目雅子は誰がやるの?
小雪キボンヌ
331 :
無名草子さん:04/09/17 10:35:09
「写生文的認識と恋愛」by東浩紀
332 :
無名草子さん:04/09/17 21:11:15
道草の話がしたくて着たのに誰もしてないじゃないか
こころが好きとか言ってる奴は素人
寿司屋行ってジュース飲んでプリン食ってる奴と同じ
夢十夜が好き。
334 :
無名草子さん:04/09/17 21:46:33
>>332 おっ同志か?
オレも「こころ」は、あまり好きではない。
プロットのバランスが悪すぎるんだよな。
それに、こころ、こころ、言う奴ほど、猫や行人などの作品読んでないし、なんとかの
一つ覚えみたいだ。
ちなみにオレのベストは「門」だ。
ありゃたまらん…
次が「道草」かな。
335 :
無名草子さん:04/09/17 22:02:45
「自分はわかってる」さんのおでましですね。
何かがよくて何がダメだと言ってる時点で
もう何も見えてませんよね。
>何かがよくて何がダメだと言ってる時点で
>もう何も見えてませんよね。
言いっぱなしで肝心の根拠を述べないと「オマエモナー」状態だと思うがいかがなものか。
337 :
無名草子さん:04/09/18 03:00:27
まあまあまあ。
漱石スレでの喧嘩はみたくないな。なんか。
338 :
無名草子さん:04/09/18 11:14:50
339 :
無名草子さん:04/09/18 15:07:05
私も、「こころ」や「坊ちゃん」くらいしか読んだことなく漱石をどうのこうの
いうのはおかしいとは思うが。
だって、「ノルウェイの森」しか読んだことなく春樹好き〜なんて言ってる痛いのと
変わらんだろうw
340 :
無名草子さん:04/09/18 16:46:32
>>339 漱石の作品をほとんど読み尽くしたあとに、
「やっぱこころが一番」というひとってかなりいると
思うけどな。
俺は人前では、「それから」とか「明暗」が面白いと
言っているが、結局「こころ」が一番面白いのかも知れない。
小学生でも読書感想文に書くために推奨されるような本を
蔑んでいる連中が多いから、人前に言うのが恥ずかしいのかも
知れない。そういうやつらは俺以外にもけっこういるだろう。
誰も彼も好きな本を「好きだ」と宣言することが恥ずかしいんだろうな。
馬鹿げていることだけれど。
ちなみに春樹も全部読んでるが、「ノルウェイ」が一番面白い。
人前では「世界の終り」と言っているが。
けっきょく「ノルウェイ」を面白くないと思ってないやつなんか
いないから、他の作品を選ぶんだろうな。
あと、春樹作品を嫌うやつがほとんどいないから、あえて好きな
作家に春樹を挙げないやつも多い。少しでも通ぶりたいから。
文学板でも春樹スレによくアンチが登場して荒らしていくが、
そういう連中は、「春樹が嫌い」なのではなく、「人と違うことを
言いたい」だけなのだろう。その証拠に、最新作「アフターダーク」スレでは
「春樹嫌い」発言は影をひそめ、その代わりに「春樹は好きだけど、この作品は
嫌い」という発言が目立つ。そこまで急激に春樹嫌いが減るということも考え
られないし、これまでアンチ春樹発言してたやつらが、そうした発言に
シフトした結果だろう。
だから、つまり、「こころ」が面白くないって言ってるやつが、逆に格好悪い
と俺は思うわけ。
341 :
無名草子さん:04/09/19 23:19:15
草枕を読んでいます 漢語調でむずいですが最高です。
342 :
無名草子さん:04/09/20 16:44:57
お札を面白い形に折る、折り方を説明しているサイトを知っている人、教えてください。
343 :
無名草子さん:04/09/20 20:00:26
目の所を山折りにするんだよ。
344 :
無名草子さん:04/09/20 20:48:56
>>343 教えてくれたのは、ありがたいんですが、それは知ってます。
お札が猫・魚などの形に折る、折り方が乗っているページは知りませんか?
345 :
無名草子さん:04/09/20 20:52:34
346 :
無名草子さん:04/09/20 20:53:53
あ、折り方のってないやご免
347 :
無名草子さん:04/09/20 21:04:33
お札で折らないで折り紙で折りなさい!w
349 :
無名草子さん:04/09/21 20:16:53
350 :
住吉:04/09/21 22:00:38
こころの上「先生と私」の21章で問題定義をしなくてはいけないのですが、
私は特に無いのですが、ここは大事とかみなさんの定義を聞きたいです
お札折り紙では新渡戸の魚が一番衝撃だった。
>>340 かなり主観的で押し付けがましい書き込みキター
面白くないもんは面白くないんだからしゃあないよな。
お前の理解力では漱石読んでも意味無いんじゃね?
>>354 なんでそんな意地悪なことしか言えないんですか?
お前らいい加減に汁。何度も言わすなYO
357 :
無名草子さん:04/09/26 02:19:02
現在、珍走団が駆け回って甚だうるさいです。
こんなとき漱石先生ならどうするでしょう。
1.木刀持って、特攻する先生。
2.道路に鉄パイプを散らす先生。
3.やけくそで夫人の股ぐらに舌を這わせる先生。
4.猫にやつ当たりする先生。
5.ノイローゼが再発して蝋人形みたいに生気がなくなってしまう先生。
6.タカジヤスターゼに思わず手が伸びる先生。
360 :
無名草子さん:04/09/26 03:09:13
7.兄嫁を犯す先生
361 :
無名草子さん:04/09/26 03:18:12
8.スジャータを雨の中買いに行く先生
9.そんな大金はかせないがとりあえずこれで、とタバコ盆から小銭を取り出す先生。
363 :
無名草子さん:04/09/27 22:48:24
誰かこころの感想文書いて!
364 :
無名草子さん:04/09/27 23:17:58
1万で引き受けます。先生より
こころの感想文書いて、って、なんか定番レスみたくなりましたな。
でもしかし、沢山ある漱石センセの作品の中でなんでこころだけ教科書に載ってるんだろう。
学校の先生が知っているような作品はこれだけだからです。
同様に、太宰ならメロス、鴎外なら舞姫。
368 :
無名草子さん:04/09/28 13:18:18
369 :
無名草子さん:04/09/28 18:06:28
その通り!>365 誰かこの板に書いてくれないかなぁ〜
371 :
無名草子さん:04/10/03 23:02:12
>>357 >4.猫にやつ当たりする先生。
warata
372 :
無名草子さん:04/10/05 13:38:56
漱石は情けないのが好きだ。
死ぬのなんて怖くねーよ、俺、悟った!って言ってみたり
やっぱ死ぬのこえーよ!って言ってみたり
ヒッキーを高等遊民とか言って肯定したり
脱亜論唱えたり、それを否定したり。
>>373 つい先日「思い出す事など」を再読しましたので、
良くわかります。言葉で強がりを言ってますが、
その実、すっごく生に執着してるもんww。
世話になった人々に感謝してるくせに、素直には
表現せずに斜に構えてたりするし・・・。
特に、看護婦さんに対する考え方とか。
(漱石さん、あなたって人はまったくw)
なんか、とてもかわいらしく思いました。
最後は豆の喰いすぎで死んだってのが個人的に凄い萌える。
いま「こころ」読んでるんだけど、お嬢さんが話したりするときに好きな人の顔が浮かぶ。
377 :
無名草子さん:04/10/10 23:37:37
タカジヤスターゼage
「明暗」途中で終わってるってのが、読む気が起きなくなります。
「続きが見れないよ〜」って一生ひきずってしまいそうです。
読んだ方はどうなんでしょうか?
明暗よりこころのほうが気になる。
このあと、どうなるんでしょう?
第4章 奥さんと私
>>380 それはいかん、いかんぞ。
なんだかよろしくないぞ!
こころは意図的にやめたんでしょ。続きは気になるけど。
でも明暗は執筆途中で 。・゚・(ノД`)・゚・。
明暗はアレだね、津田は自分の部屋に帰る途中で
心臓麻痺でブッ倒れて絶命したと、そういう解釈でOKですね。駄目か。
>>383 ww、いいかも。あるいは風呂で浮いてるとかw。
最近、岩波文庫版で読み直したんですが、大江健三郎さんの巻末解説が
なんとも分析的で、結末が他に想像出来なくなってしまいました・・。
でも、あれですよね、「明暗」っていやになるぐらい長ったらしくて、
読み出すのに気合がいるんですが、始めると止まらない。
特に後半、夫人に唆されるあたりからはもう・・・。
女房との腹のさぐりあいなんて、既婚者の漏れなんか、ハラハラww。
385 :
無名草子さん:04/10/14 13:47:29
kakipon2さん宣伝乙
387 :
無名草子さん:04/10/16 11:31:25
今、三四郎読んでます
388 :
無名草子さん:04/10/16 12:25:18
「抗夫」って文庫で読むことはできないのでしょうか。
全集所収のものしかないように思いますが。古本屋を探せばありそうですが。
>>389 早速のレスありがとうございます。助かります。
むはー
こんなスレがあったとわ
あらためて漱石読んだけれど,むっちゃおもしろい.
長編はおおかたよんだけれど,「明暗」が一番
おもろかった.
小さいとき読んだときは「虞美人草」が一等おもろかったん
だけれど,いま読むとなんだか読みにくい.
後の方の作品になるほど,文章が読みやすくなって
大衆小説的な意味で,こなれてきているとオモタ.
ドストエフスキー読んだときも,「カラマーゾフの兄弟」
が一等読みやすいと思ったし,小説技法的な意味での
上達って,こういう人たちでもあるんだろうな〜,とか思った
初期短編の文語体で書かれたものは格調高いよな。でもその中には惹きつけられる
文章も散在しているの確かで、漱石の恵まれた資質には尊敬の念と同時にそんな能力の
無い自分自身に対する卑下も同時生起していまいまつ。あんな文章書きたひ。
あ卑下の使い方間違いますた
これだから。。
草枕は5行目あたりから頭が疲れてくる。ぷすぷすなるよ。
>>395 この人の本読んだことないけどどうなんでしょうか。
明日からお札が変わっちゃいますね。
残念ですがご本人は写真がお嫌いそうだからこれでよかったのかしらん?
ああ、そうか、明日からか…
なんか大きなニュースが多くて、忘れてたよ…
399 :
池袋近辺の住民:04/11/11 23:22:21
毎日、漱石の墓前を通るようにして通勤しています。献花が途切れな
い所はさすがですね。
ふと思うのですが、正岡子規が死んでいなかったら、漱石は文「学者」の
ままで終わっていて、「文学」者にはならなかったのではないかと・・・
それから、「こころ」は実は同性愛(的傾向)がテーマなのではないかと・・・
ロンドンで「引きこもり」だったのは、あまりにも西洋人コンプレックス
が強かったからじゃなかと・・・
どれも仮説のままでおわりそうですが。
400 :
無名草子さん:04/11/12 00:59:55
札変わったね。
オレは、パリパリの札を封筒に入れて保存したよ。
>>62さんの書き込みを読んで、嬉しくなりました
私も漱石を読んでいると“めしが食いたくなる”んですよ
映画「こころ」は、本当に原作に忠実に作ってあるなぁと
しみじみ思いながら観ました(スカパーで)
>>402 401さんではないけど・・・
はるか昔、ATGでやったやつのことだと思う。
| |
| | ,..._
,.r-、 ,ry | | ヒ;;;::}
ィt:、 ,:'::::// '''´ | | ,、.、 ,..,..._
{:::}::}/::::r'ノィー::、 | | ヾ、゙、//::::jr;::、
,rヾ''"ゞ=' 'ヾ.....⊃' ! ! ヽ''ヾ:、::;' `''",.=-、
ー'’._ ,r'う {::jj ,.、、 _,...::::::''ヽ ,.,´ {{::::::::ヽ.
,;'"'" ̄ヾ´,.., r::';;〃l'l::::;;:::::::f'_ ヾ'〃) `ヾ::::::/
〈::::::::/ノ ヾ,jヽ='. ,,ヽへ-(ヾ::゙、 ゞ',.,.、 //::::/
ヾ:::::゙、゙、 {{) {:::jj' ",,,,、 c;、ヽ=' ゙、::゙;ヾヾ/_
ヾ::::/:ノ ,,,,_ (:ヾ'''⊆|:::::|P,r,r:、 ,:'''7 ``' ゙/〃
゙ー' /:::::;}}`",.,rt:、゙´ //::::/ ゙ー',.r::::、 _`'’
r:::、、ヾ-''n.く:::;:::゙、゙、 ヾー' { ̄:::::ノ!,ィ'r':::|
|::::::| |''ヽ`_,,.`'ヘ;r'ノ,..-:、_ _ `='-'" | |:::::|
___. |::::::| |_`__|`ii'"''" /7 i'i::l´______|_|:::::|
___|:::「____|:::::::`::::::::::::::::::::}}f´ヽ、`,..,゙、}:::::::::::::::::::::::::::|
 ̄ ̄ ̄| ̄|::::::::::::::::::::::::::ゞヾ;;;jj{{;;;ノ{{:::::::::::::::::::::::::::|
:::::: [][]::|:::::|:_i二二二ユ;;::「 ,...., ,f;ノ「 ̄ ̄ ̄「|::::||ヾヾ ̄ ̄
、,...... ._: |:::::|]]]]]]]]]]]]]]]'i||__ ヾ-’_|::::|_____」」;;;;||_ `ヽ、_
,I、ー'_,!::| :::|--------/'|::::::'゙、 ,i'j:::::::::::::::::::::::::| ヽ...|、`ヽ、 |lllll
:|::::::::: |..|:::::|-------/;';'.|::::::::}}||::::::::::::,rr---:|ヽ. \ヽ、.|| .|lllll
:|::::::::: |,,!:'"-------/::;' :||「 ̄ ̄ ̄ ̄:|` ̄ ̄_|_\. ヽ、、l !lllll
TTTTTTTTTTTTTT:::;' :|l'| ̄ ̄「「「ニ|ニf(二二..))\ `゙、===
.LLLLLLLLLLLLL!::;' ::||'|:::::::::::::|.|.|..|ヾ;;|、;;;;;;;;;;;;;;;;! \ |:::::::
ニニニニニニニニ]' ::::|.|'|::::::::::::::|.|.|..|ヾ.| : :::::::::::::|゙、 `、!:
406 :
無名草子さん:04/11/13 21:51:02
感想文を書くために『三四郎』を読んでいるトコロです・・・。
それで質問なんですが、文中の台詞に「われは我が愆を知る。我が罪は常に我が前にあり」
っていうのがありますよね?
何だか聖書の中の言葉らしいんですが・・・どなたか意味を教えてくださいませんか?
いきなり質問でスミマセン。それにしても三四郎は読みにくいよぅ。
『こころ』『坊ちゃん』あたりは楽しく読めたのですが。
ぐほあ。ageちまった・・・
本当にスミマセン・・・つーか今更sageても遅いぞ私
新千円の野口英世の目はなんか怖い。
>>406 私も最近「三四郎」を読み終えました。
幸い、手元に聖書があったので、調べてみると
「あなた(主のこと)に背いたことをわたしは知っています。
わたしの罪は常にわたしの前に置かれています。」
という意味だそうです。
恐らく、うぶな若者であった三四郎を翻弄させてしまった事、
また、自分が三四郎に惹かれている事に気づいていながらも、
結局はその愛を否定している事への
美禰子の後ろめたさ、罪悪感のようなものを表しているのではないでしょうか?
>>410さん
わざわざレスどうもです。
そんな意味だったのか…、ありがとうございました。
412 :
無名草子さん:04/11/29 16:22:57
アンコンシャス・ヒポクリットは怖いなあ。
「こころ」はすごく面白かった。作中ほとんど飽きることがなかった。
やっぱり夏目漱石はすごかったんだなぁと思いつつ「三四郎」を読み始めた。
飽きるなコレ。今、半分まで読んだけどつまんねぇよコレ。
あまのじゃくかよ
「三四郎」読み終わった。
ラーメンで言えば塩ラーメンか?オレにはちょっと味が薄い。
「こころ」みたいに、こってりミソラーメン風の方が好きだな。
今まで気にした事なかったけど
小説って1ページ16行、17行、18行のがあるみたいね。
「こころ」は16行、「三四郎」は18行。
行数が少なく字が大きめの方が、読んだ活字を映像にし易い気がする。
おれも前期三部作の中では「三四郎」はあんまり好きじゃない。
「門」が好きだ。
>413はこってり系を求めるなら一度「猫」を読んでみることを薦めるよ。
てんぽがよくて「こころ」とはまた違う漱石節が味わえると思う。
私も三部作の中では「門」が好きですが、
漱石の著書で特に好きなのは「こころ」と「明暗」です
「明暗」を読んでいると、その複雑な人間模様にハラハラします
「あ”〜もう、やいやい言うな〜」って気になること請け合いだけどね(笑>明暗
420 :
無名草子さん:04/12/06 22:55:34
「門」について150字程度であらすじとその作品で漱石の意図したことを書かなくてはならないのだが
良い書き方はあるだろうか?
>>419さん
そうなんですよ、特に妹が“いらん事しぃ”で(笑
草枕がイイ(´・ω・`)
あれで漱石の4分の1は知れると思う気がする。
423 :
無名草子さん:04/12/09 21:56:15
10年以上前に一度読んだ。
続編にさりげなく入っていくところはなかなか良かった。
いかにも漱石が書きそうな、文面も結構見受けられる。
でも……(以下メール欄)
げ、メール欄の頭が消えてら。
こっちのメール欄を先に見てくれ。続きが
>>424のメール欄
『夏目家の食卓』だとかいうスペシャルドラマを一月にやるらしい。
以前ここかどこかのスレでもう終わったみたいに書かれてたが、
これからなんだね、楽しみ。
429 :
無名草子さん:05/01/10 18:53:27
こころの上、中のあらすじをなるべく長文でキ盆ぬ!
ageー
いいからさっさとおしえろよ変態ども
430 :
(´Д`)擬古もどきりぎりす:05/01/10 19:09:59
電車男の元ネタ板はどこですか?
あと夏目家の食卓いつやるんですか?
あとこの板では初カキコです
(ノ∀`)アチャー名前消し忘れちゃったよ。はずかし
434 :
無名草子さん:05/01/12 19:29:13
こころで父親のかかった病気はなんですか?
なんで父親なんだ!?
436 :
無名草子さん:05/01/12 21:11:17
知りたいんです
「心」の父親でしょ?何かは知らない。ガンかな。
知りたいのなら読めば?もしかしてかつての差別問題に関わる病で、知っててさらしたいのならイタダケナイナ。。。
中学時代の国語教師が、漱石の「こころ」をそれはもうしつこく
「これは同性愛だ同性愛だ」と評していたな。そういえば。
海外でははっきりゲイ小説として読まれてるっていうけど。
中学生に向かってそれはちょっとヒくなー。
「三四郎」は、雰囲気がいいよね。あの時代の東京散策を楽しめる感じ。
外人さんじゃありませんが、読んでると東京の下町に行きたくなる。
どの小説もそうだと思うがなぁ>440
フロイトの夢判断がほどんど下ネタ絡みなのと一緒かな
443 :
無名草子さん:05/01/15 20:28:25
坊っちゃんは面白い!
あそこまで無駄に考えて怒り狂ってるところは、まったく〜!面白すぎて、電車の中で、噴出しそうになった
>>439 もしよかったら、そのときの講釈教えてくれませんか?
前にそういう話を聞き、読んでみたのですが、
どこがそんな風に見えるのか自分の愚眼では
分からなかったものですから・・・。
>>444 主人公が浜辺で先生を一目見ただけなのに
執拗に追いまわす冒頭の展開から言って
ホモでしょうが^^;
「硝子戸の中」に書いてある内容って実話なの?
>>444 主人公が敬愛する先生(水着姿の野郎同士)と波打ち際で戯れる。
これ以上無いホモシチュエーションだろうがw
448 :
無名草子さん:05/01/18 12:22:18
『〜、兎角くこの世は住みにくい。』
のフレーズって何でしたっけ?
よければお願いしますわ
草枕
流れに掉させばっていうのを勘違いしている人が多いってよくいうけど、
逆の意味なら、流されないよねぇ?
452 :
無名草子さん:05/01/19 14:03:13
質問させてください。
漱石の文学論探してるんですけど、どの本に収録されてるんですか?
山月記
千円札は漱石の方が良かった。
今の、怪しい色に包まれた目つきと髪型の怪しいおっさんというのは
オクスリの世界みたいで何かイヤ。
裏側も描きかけでやめた絵みたいで落ち着かない。
五千円、一万円と比べて格下扱いされてんのも気に食わない。
規格を揃えろよ。
>>454 俺もそう思う。
でも野口英世も結構好きだから
5000円札が野口になればよかったな。
456 :
無名草子さん:05/01/21 17:59:30
最近本の登場人物を現代の有名人でキャスティングするのにはまってる。
こころでキャスティングするなら
私・K・おじょうさん・先生は誰だろう
457 :
名無し物書き@推敲中?::05/01/27 00:53:04
h
458 :
無名草子さん:05/01/27 20:56:52
それから、読了
先生は細木数子キボンヌ
親讓りの無鐵砲で小供の時から損ばかりして居る。
自分の一物を自分で舐める時分腰の骨を折って一度入院した事がある。
なぜそんな無闇をしたと聞く人があるかも知れぬ。
別段深い理由でも無い。先輩にインターネツトの自フェラ動画を見せたら、
君ならこのくらい出来そうじやあないか、と囃したからである。
よふやく退院して歸つて來た時、先輩が澄ました顔をして
何をやつておるのだ、本当にやる莫迦がいるかと云つたから、
この次は夜道で女を襲つて解消しますと答へた。
女学生にお金を払つて、ハメ撮り動画を友逹に見せてゐたら、
凄いことは凄いがレイプ動画は撮れさうもないと云つた。
できぬ事があるか、どこでもレイプして見せると受け合つた。
そんならあそこの女をレイプしてみろと注文したから、
何だその位この通りだと女学生の群れの中に飛び込んだ。
幸未成年なので捕まっても罪にはならないのと、
一度録画した時分にデータは転送したので、大きな損害はなかつた。
然し性欲は死ぬまで消えぬ。
ガイドラインに貼れよ
462 :
無名草子さん:05/02/02 14:55:10
彼岸過迄、読了
こころで先生とKが上京後、
三度目の夏のちに一年生になったということは、
上京時は大学生ではなかったということですか?
464 :
無名草子さん:05/02/05 11:11:19
質問させてください。
>この間おさんの三馬(さんま)を偸(ぬす)んでこの返報をしてやってから、やっと胸の痞(つかえ)が下りた。
三馬って秋刀魚のこと?
「三馬」も載っている辞書(できれば電子辞書)を探しているんですが、知りませんか?
bookshelfはだめでした。
高校の現代文の教科書に載るような作品の語彙をほとんど網羅しているような辞書
ってありますか?
465 :
無名草子さん:05/02/05 13:45:07
帽子をかぶらない男
>>464 とりあえずgoogleで三馬と秋刀魚をキーワードにして調べてみ。
答えはすぐ見つかるよ。
467 :
無名草子さん:05/02/05 18:14:19
行人、読了
>>466 有り難う御座いました。
辞書はもうちょっと読書して様子見てから考えようかなと思います。
>>468 一般に『広辞苑』とか今でもよく使うが、「三馬」は
載ってない。それが何を意味するかはgoogleで調べて
自分なりに答えを出すとよいかも。
それと補足しておくと「三馬」は『猫』の中で最初の一回しか
出てこない。それ以外の著作では『野分』に一度出てくるようだ。
新潮文庫では「三馬」にたいする簡単な注記もあるが、
新潮のことだしあんまり当てになりまへんw
470 :
名無し物書き@推敲中?::05/02/11 12:40:11
9
471 :
無名草子さん:05/02/11 12:49:19
第八巻 短編集にとりかかります。
472 :
吾輩は豚である:05/02/12 22:25:25
漱石全集の校正などで中心的な役割をはたしていた内田百けんによれば
漱石の学生時代は和文の正書法がまだ定まっていないので、用字用語に
ついては良くも悪くも江戸時代的というか「いい加減」だった。弟子たち
がそれについて本人に質問しても「いい加減でいいのだ」と答えたという。
朝日新聞に連載された作品については、新聞社がすでに持っている
一般記事用のルビつき活字を使わないといけないという事情から、
漱石自身の用字用語がそのまま忠実に反映されているとは言えない。
(今の出版社でも編集者がかなり原稿をいじくりまわすのが普通)
全集のフリガナやルビの処理については、漱石の死後、本人の決定稿
がなかったために、内田、森田など校正委員が話し合って「統一・改
善」したものだという。
473 :
無名草子さん:05/02/13 00:21:53
>>472 内田森田の統一したものは、現行全集ではまた白紙に戻されています。
とくに大改定の平成4年版以降
474 :
名無し物書き@推敲中?::05/02/22 12:37:20
yg
猫読んでるんだけど爆笑だなこれ。
電車の中でも笑うのをこらえきれずにニヤニヤしてしまっている。
周りの客も大いに気味悪かったに相違ない。
476 :
無名草子さん:05/02/27 20:41:48
一番好きなのは、三四郎だな。あのせつない読後感がいい。
電車の中で広田先生に日本の将来を聞いて「滅びるね」と言わせているのもすごい。
本当にそうなってしまったし。
今は我輩はネコであるを読んでいる。半分ちょっと終わった。
当時の日本の生活が垣間見えて面白い。
こころみたいな真面目な作品もあるし、漱石は天才だと思うのは俺だけか?
ナツメグ漱石
江藤淳の『夏目漱石』もお勧め。
>漱石は天才だと思うのは俺だけか?
んなこたーない(笑
482 :
無名草子さん:05/03/01 21:16:31
漱石が好きと言う女性が少ないのはなぜだ?
国語の先生に聞いたら、女性には理解しがたい(受け入れにくい?)文章なんだって。
言われてみれば自分の周りには、漱石苦手女が多い。
男がレディコミ読んでもちっとも面白くないのと一緒だろ。
この時代につきものである女性蔑視がはなはだしいからとも考えられそう。
>>484 全然女性蔑視じゃないし・・・
猫の中に出てくる奥さんも主人に結構言いたいこと言ってるしなあ。
今の世の中のほうがはるかに女性には受難の時代だと思うよ。
家庭内暴力、強姦なんか年々増えてるし。
486 :
無名草子さん:05/03/02 10:16:01
私は女ですが夏目漱石けっこう好き。最近夢十夜・文鳥読んだけど面白かった。読むののろかったけど。
ああ、夢十夜好きって言う女のひと多いのかも。
わたしも女ですが。
大学(国文)の卒論も夢十夜でした。
教授に「女の子は何故か夢十夜好きだよねぇ」と言われましたわ。
「文鳥」も、かわいいもんねぇ。
結局、他の漱石作品はタイトルからして
「かわいい」要素が少ないからじゃない?
「吾輩は猫である」より「夢十夜」のほうがかわいくない?
読んじゃえば、他のも面白いんだけどね。
他の作家さんので言うと「舞姫」「注文の多い料理店」なんかは
タイトルがかわいいので手に取りやすいのかも。
「たけくらべ」とかかわいいと思うけど、「蟹工船」はかわいくないよね。
そんなかんじ。
488 :
無名草子さん:05/03/02 11:08:18
と、ネカマが申しております。
489 :
無名草子さん:05/03/02 12:24:03
私も、漱石好きな女です。
やはり「夢十夜」は大好き。特に第一夜が艶っぽくて美しい。
「草枕」も、ちびちび旅行のときに読んだけど面白かった。何度も繰り返し味わいたい文章ですね…
あとは「三四郎」「道草」「行人」等も好き。
すとれい・しーぷ…
>>485 確かにそうだった。訂正する。まぁ話しによりけりで様々なんだが、
「猫」を好む女性はいるんだろうか。ああいうのは男どもが好みそうな文体に
思える。
491 :
無名草子さん:05/03/02 12:57:54
みんなは全集をおもちですかな?
492 :
489:05/03/02 13:16:50
>485
そうかなあ…
表ざたになる事が増えただけなのでは?
現代が、昔と比べて女性蔑視な時代だとは私には思えない。
でもまあ漱石の作品は別です。
>490
「猫」も好きな作品ですよ。「道草」とあわせて読むとまた別の意味で面白いですよね。
そういえば、内田百閧フ「贋作吾輩は猫である」ってどうなんでしょうか?
まだ読んでいないのですが…
現代の女性はアマゾネスのような強力な母性を持ちつつあって非常に攻撃的だからねぇ・・
漱石の時代は男は「仕事・議論」女は「子育て・買い物」のように割りとはっきりと男女差があったんだと思う。
女性も上手く男を立てて操縦していたし、漱石の作品に出てくる女(「草枕」の奈美さんなど)にはしたたかさを感じる。
つか漱石のやうな歴史的大巨人をつかまえて「天才だと思うのは俺だけか?」は
ねーだろう。一体どんな僻地に住まえばそんな発想ができるのだ。
漱石が苦手な女が多いっていうのも、
>>482の身内間だろ?
なんかいろんな考え方あるな。この観点から論じた本とか論文とか
ないものか。
>>494 確かに、身内間です。
ここで漱石好き女性がいることが分かって良かった。
ちなみに自分も女です。
自分は「こころ」と「夢十夜」は読みました。
それ以外は何度チャレンジしても途中で飽きてしまうのです。
「猫」と「三四郎」は何度かチャレンジしたけど、どうしてもページが進まない。
内容が淡々と綴られているので「もういいや!」ってなってしまう。
このスレを読んで、新しい漱石の見方を見つけて、再チャレンジするつもりです。
497 :
無名草子さん:05/03/03 18:28:56
>>496 オレは男だけど猫は今まで2回半分くらいで挫折している。
今は3回目にチャレンジ、今回は全部読めそう。
内容は面白いんだけど、長いし、ちょっとくどいから、最後まで行きにくいんだよね。
「三四郎」はオレの一番好きな作品だから、最後まで読んでくださいな。
なかなか切なくていいですよ。読後感がすばらしい。
俺はこれといった筋も無い、だらだらor淡々とした話が好きだなぁ。
こーふとか、猫とか、彼岸過迄の前半とか。
私(男)は「門」が好きですわ。
「これが理想の夫婦愛」って言ったら、相方に変な顔されたけど。
少しずつですが、漱石に挑戦する気になってきました!
みなさん、ありがとうございます。
>>497 「猫」は3回挫折・・・。
少しずつ頁数が増えているので、今度こそ最後まで読めると良いな。
>>読後感がすばらしい。
「三四郎」何が何でも読みたくなりました。
あのイジケタ(オイ)青年の行く末が気になります。
>>498 あまり気負わずに、ページをめくる感覚で読んだら良いのでしょうか?
そう考えたら「猫」は、ひと区切りしたら休みながら読むのもありですね。
>>499 「三四郎」「門」「それから」は、三冊まとめて買いました。
今年中に必ず読むぞ!って・・・2004年に(涙)。
今年こそは三冊読破を目指します!
>>500 私は漱石を読む以前から、寺田寅彦が好きだったので「猫」と「三四郎」から
読み始めました。(寒月、野々宮は寅彦をモデルにしていると言われている)
「猫」は気合い入れて読むよりも、「こいつらバカだなー」と思って、
けらけら笑いながら読んだ方が良いと思う。
私の中では文化系クラブの部室のノリ。
もともと猫とか三四郎は、夏目さんも楽しみ、かつ読者に楽しませたくて書いたかんじだしね
漱石は文体が淡々としている上に、物語性が希薄だから、話の筋を追っていくタイプの
小説になれてる人は読みにくいかもね。
『硝子戸の中』
これは漱石の人生観を良くも悪くも表している題名だな。
自ら危険なところに飛び込んで行くことはしない人だね。
ただ、ガラス戸から外を眺める目線には非常に澄み切ったものがあるけど。
505 :
無名草子さん:05/03/04 20:15:57
どうでもいい話だが、今このスレを1から読み直してみて感じたのは、やっぱり文章のしっかりしたレスが他板と比べると多いということだな。
普段から本を読んでいると違うなあと思う今日この頃。もちろん例外もありますが。
506 :
無名草子さん:05/03/04 20:23:44
言葉遣いが正しくても悪いことは悪い。
>505
他板と違うのか他スレと違うのか、そこが問題。
508 :
無名草子さん:05/03/04 21:38:49
509 :
無名草子さん:05/03/06 14:38:07
猫ワロスwwwwww
>>500 私(女)の初めの一歩は「坊ちゃん」だったけれど、
女性には「こころ」みたいな話がいいんじゃないかと言う気がします。
なんとなく。
511 :
無名草子さん:05/03/06 15:56:57
『こころ』しか読んでないんですが、
なかなか よござんした。
『行人』が気になるな。よんでみよっ
512 :
無名草子さん:05/03/06 17:29:30
12月に全集を買って以来、読みつづけてるが
全巻読破はまだまだ先のこと。
こころのテーマは、今だにどこかで自分の人生に影響を与えている。
読中はまるで推理モノを追うように読んだ。
恥ずかしながら、のちに構成のすごさにも気付き、
さらに絶句した。
514 :
無名草子さん:05/03/06 21:12:36
最近こころを読み返したが、主人公の卑怯さばかりが目に付いて以前ほどエゴイズムのテーマは面白く感じなかった。
それよりも、
「すると夏の暑い盛りに明治天皇が崩御になりました。
その時私は明治の精神が天皇に始まって天皇に終わったような気がしました。
もっとも強く明治の影響を受けた私どもが、その後に生き残っているのは畢竟
時勢遅れだという感じが烈しく私の胸を打ちました。
私は明白さまに妻にそう云いました。妻は笑って取り合いませんでしたが、何を
思ったものか、突然私に、では殉死でもしたら可かろうと調戯いました。」
という部分が、大正5年に亡くなった漱石の時代感を感じさせて、何だかしんみ
りしてしまいました。
単純なおれは、「人間はいざという間際に悪人になる」
これが一番心に残ったなぁ
関係ないけど坊っちゃんの面白さがわからないおれはカスですか?
俺は「猫」の中で、哲学者が金田の嫌がらせに逆上しているクシャミ先生に対して言った言葉に感動した。
というか、漱石の言いたいことを哲学者に語らせたのではないかと思う。
長いから引用しないが。
漱石って洋服の描写が多くていいよねえ。
兵児帯を締めて・・・みたいな感じの。
ちくま文庫の全集で読んでるけど六巻まできた。
『彼岸過迄』の「須永の話」からめっぽうよい。
その前は延々とストーカー日記だったのでちょっとワロタ。
>517
ただ想像するのって難しくない?
時間があるときは画像検索して視認するようにはしてるが。
>>505確かにどうでもいいことだが、なんとなくわかるな。決して自分の書き込みに自信あるわけじゃないが、
本について語る勢いのまま、この板に書き込んでる調子で、他板で書いて、無駄な労力使った気がした
はじめてこの板を覗いたときにおれも思った。
「うわぁ、流石にみんな本読んでんな・・・幼稚なAAも他板よりかなり少ないし、ROMってるだけで勉強になるわ」って。
ボロが出そうで、この板だと長文が書けないよ(笑
>>515 坊ちゃんのキモはストーリーじゃなくて、テンポのよさにあると個人的には思う。
特に松山の人々と江戸っ子坊ちゃんとのちぐはぐとしたテンポのギャップが
読んでて楽しかった。
なもしと菜飯は違うぞなもし。
523 :
吾輩は名無しである:05/03/14 13:11:49
i0
524 :
無名草子さん:05/03/14 13:13:21
「人間は自分に不利益が及ばない限り、人に親切にしたいものさ」
もう半月以上、漱石先生@千円札を見ていない・・・・・。
くそう、ヒデヨめ。
526 :
無名草子さん:05/03/15 11:09:34
少し前に授業で「こころ」を習って面白かったので読んでます。
あまり時間が無いので、毎日寝る前にちょっとだけ読んるんですが
やっぱり一気に読んでしまった方が面白いのかな。前日に読んだところ、結構忘れてたりするんですよね・・・。
527 :
無名草子さん:05/03/15 12:13:42
元が新聞小説だったような気がするので、ちょびちょび読むが吉。
528 :
無名草子さん:05/03/15 21:08:22
寝る前に少しだけ読もうと思ったらいつの間にか深夜三時になっていて
えらい焦った学生時代を思い出す…
529 :
無名草子さん:05/03/15 22:24:01
夏目先生はお金が大嫌いだったのですから
お役御免となりさぞかし喜んでおられるでしょう
夏目漱石大好きです。「こころ」いいですね。
私ははたから見るとイマドキの女子高生らしく、ギャップがありすぎると言われてから
周りには言わずに読んでいます^^;
昨日本屋さんで「坊ちゃん」を探していたらチャラ男にナンパされてしまいました。
チャラ男よりイケメンより、漱石ですね。メールやカラオケやテレビより、漱石です。
本当に素晴らしいです。「素晴らしい」としか表現できない自分が恥ずかしいです。
533 :
吾輩は名無しである:2005/03/23(水) 11:56:54
09
「三四郎」って、てっきり主人公が柔道の修行にはげむ話だとばかり思っていたのに
本の2/3過ぎてもいっこうにその気配もないんですが…。本まちがえたんでしょうか?
はいはい面白いね
帰っていいよ
536 :
無名草子さん:2005/03/24(木) 18:54:57
文芸評論、やっと読み終わった。
文学論といい、読むのに苦労させられる。
537 :
無名草子さん:2005/03/24(木) 18:56:00
でもチャレンジする所がえらいね。
読む気もしないよ
538 :
536:2005/03/24(木) 20:56:10
訂正
文芸評論→文学評論
全集買うとついつい読みたくなってくる。
三四郎って23歳ですよね?彼は学部生の1年なんですか?
解決しました。彼は旧制大学の新入生ということなんですね。
今の修士課程ならば23歳でも納得出来ますね。
541 :
無名草子さん:2005/03/25(金) 20:45:56
小川三四郎は東大ですよん
そうそう。漏れの大先輩。
駒場には一二郎池がある
545 :
無名草子さん:2005/03/25(金) 23:04:33
門が好き
546 :
無名草子さん:2005/03/26(土) 19:19:49
平凸凹
547 :
無名草子さん:2005/03/26(土) 23:46:33
なかったから って立てることなかった
クソスレだよ
548 :
無名草子さん:皇紀2665/04/01(金) 05:23:57
「猫」は「あれ、確かこんな言い回しあったような…」と思ってあのクソ長い中を当てもなく探し始めて、
予想に違わず読み耽ってしまって、気がついたら朝が近くなってたり
飯を食うために中断した後なぜか全く関係ない所を読み出したり
そのうち何調べようとしてるのか忘れてしまったり
そういう厨房が辞書を引くような読み方をするのがすごく楽しい。
今まさにそういう状況。発端は1週間前カーライルが胃弱云々の言い回しを調べる為だった…
549 :
無名草子さん:皇紀2665/04/01(金) 09:10:17
>>548 そんなときは全集の索引をおすすめしますよ。
平凸凹は、漱石が明治20年代に書簡で使った戯号ですよ。
(自らのアバタを皮肉ってつけたもの)
550 :
無名草子さん:皇紀2665/04/01(金) 11:34:22
全集の索引もいいけど、青空文庫でテキストダウンロードして検索すればだいたい片付くのでは?
551 :
無名草子さん:皇紀2665/04/01(金) 22:49:33
「それから」の代助=ニート=お前らw
552 :
無名草子さん:皇紀2665/04/01(金) 22:54:06
「こころ」の先生もニートの疑いあり
553 :
無名草子さん:皇紀2665/04/02(土) 02:08:56
猫のラストはびびったな。
おちゃらけかと思ったら、自殺がテーマとは………
554 :
無名草子さん:2005/04/02(土) 07:42:16
「彼岸過迄」の須永もニートだな
555 :
無名草子さん:2005/04/03(日) 16:41:20
明暗を読み始めました。
160ページ目まで読んだけど面白くねぇー
どのあたりから面白くなるんすか?
明暗は漱石の他のを全部読んでから読むと面白いと思うよ。
557 :
無名草子さん:2005/04/03(日) 19:19:17
こころって本当にホモですね・・・びっくり
558 :
無名草子さん:2005/04/03(日) 19:56:37
ホモじゃないよ
どこがホモだよ
559 :
無名草子さん:2005/04/03(日) 20:28:34
先日ふと疑問に思ったのだが、なぜ夏目漱石に関する賞が設けられていないのですか? 理由をご存じの方いますか?
>>555 主人公が愛人を追って温泉に行く所から
ほとんど終盤だが
>>559 おれも紫式部賞があるといいんじゃないかと(ry
>>563 ごめんよーっ!知らなかったんだよー!
.。:*・ ゚ ゜゚ ・+:。 .。:*・ ゚ ゜゚ ・+:。
ウワ━ .:・゚━━━━━ ゜・(ノД`)・゚━━━━━ ゜*。━ン!!
。+゜ ゚+:.
.:* ・:.
565 :
無名草子さん:2005/04/05(火) 11:34:20
漱石は良いよな…やはり天才といった感じがするよ。
俺の感性にあっているだけだろうか…。
566 :
無名草子さん:2005/04/05(火) 11:41:52
こころをホモっていうやつは男同士の友情を知らない人間関係が希薄な若造か外人だな?
567 :
無名草子さん:2005/04/07(木) 15:17:36
ほしゅ
1番面白いのどれ?
こころ面白いよ。
この季節になると毎年「草枕」読む
暖かい空気の中を無責任にふよふよと漂う感じが読んでいてすごく気持ちいい
特に、障子を開けたら寝巻きに月の光が落ちた、ってところと、
池の側に生えてる椿の描写が最高
おかげで椿を見るといつも「草枕」を思い出してしまう
それからって人気ないね。
一番好きなんだけど。
人気がないってことはないと思うが
>>568 俺は「明暗」が一番面白い。その次が「吾輩は猫である」
574 :
吾輩は名無しである:2005/04/14(木) 12:42:15
o
575 :
555:2005/04/17(日) 19:33:16
明暗を読み終えた。
今後のストーリーはあんまり気にならないけど
なんで清子がいきなり関のところへ嫁に行ってしまったのかが気になる。
吉川夫人がちょっかい出して津田と清子の距離が開いた時に
関が出てきて失望していた清子はあっさり嫁に行っちゃった。って感じかな?
吉川夫人と清子に関するくだりってどんなかんじでしたっけ?
清子の心がわりは津田にとっては謎だけど、夫人には思い当たるところ
があった‥だったかな?
577 :
555:2005/04/21(木) 21:40:56
134章で 世話好きな夫人は、この若い二人をくっ付けるような
又引き離すような閑手段をほしいままに弄して・・・
ってとこ。何をしたんだろ。
186章で清子が「あなたはそういう事(待ち伏せ)をなさる方なのよ」と言ったのを
>>245で紹介されてるHPでは「清子は、関からの影響によって、それだけ変わってしまったのです」
と書いてるけど、それは違うと思う。
吉川夫人が何かをして、それに対する津田の行動が清子を失望させたんだと思うんだけど・・。
津田を信頼しきっていた清子がサッと離れて「そういう事をなさる方」と
思ってしまう程の事ってなんだったのか。
578 :
555:2005/04/25(月) 21:16:13
気にせず次の方どうぞ
579 :
吾輩は名無しである:2005/05/02(月) 13:38:14
o
>>555殿
過疎スレなんだから気にしなくてもいいよ(笑
581 :
無名草子さん:2005/05/03(火) 13:54:11
>553
自殺なの?小学生の時に読んだからはっきりと覚えてないけど。
事故というか、死のうと思って酔っ払ったんじゃないと思ってた。
小学生時の自分には猫は難しくてあまり面白くなかったけど
高校生で読んだ坊っちゃんは面白くて仕方なかった。
二十ウン歳男、この年にして初めて「坊っちゃん」を読んだ。
読むまでずっと「マドンナ」とは文字通りのヒロインで、「親ゆずりの無鉄砲」な坊っちゃんを
お姉さんぶって嗜めたりからかったりしながらも優しい目で見つめている…そんなキャラクター
だとばかり思っていた。あるいは今でいう「ツンデレ」で、融通のきかない坊っちゃんと常に
衝突しているのだけど、次第に心惹かれるようになるプライド高いお嬢様とか。
とにかく最後には坊っちゃんとくっつくものだとばかり。
それがまさかあんな役だったとは。正直ショックだった・……。
すごい思い込みだね
584 :
無名草子さん:2005/05/11(水) 17:11:59
M先生いませんか?某大阪短期大学生徒達より。
585 :
らいらい:2005/05/11(水) 17:12:47
ここじゃ、見ないなぁ。
586 :
Y太郎:2005/05/11(水) 17:23:23
僕も見てません
587 :
無名草子さん:2005/05/13(金) 21:27:52
もてない俺が今日、彼岸購入した。
今から読んでみる。
588 :
無名草子さん:2005/05/18(水) 09:23:46
文鳥ってどんな解釈した?私は男女間の恋愛の風刺だと感じたんだけど
そんなこと文章に書いてるじゃん(笑
590 :
無名草子さん:2005/05/18(水) 13:28:11
>589
何か解説では、そんな風に書いてなかったから
猫って「我輩」が文を書いてるって設定なのに死んじゃうのね
その謎は「我輩は猫である殺人事件」で明らかに…
593 :
無名草子さん:2005/05/29(日) 16:36:38
>>566 多少要素は入ってると思う。
どちらかというと女児同士の友情に近いものを感じる。
Kが自分の手から離れていく事に対する焦燥感というものがなければ
あの作品は説明しづらいと思う。
コンプレックスを感じてる奴(能力的に)に唯一社会性の分で勝っている。
そいつが自分の手を離れることによって、自己の勝る点がなくなる。
Kを自分の支配下に置いておきたい欲望があったのは事実だと思う。
ただの3角関係小説にしてはお嬢さんのキャラがたってない
594 :
無名草子さん:2005/05/29(日) 20:39:44
夏目先生は好き。野口英世は嫌い。
1千円札はたとえそれが新札でも、野口を使います。
595 :
無名草子さん:2005/06/02(木) 16:35:41
596 :
吾輩は名無しである:2005/06/15(水) 11:05:57
9o
「こころ」の海シーンでの描写がホモっぽかた
外人にナンパされたり、先生にたいする見方とか。ノンケが同性に抱く感情じゃないような
うん。私も最初主人公は女かと思ってた。
おれは先生が女性かと……
600 :
無名草子さん:2005/06/15(水) 23:48:36
おれはおまえが女だと思ってた
601 :
無名草子さん:2005/06/20(月) 22:50:54
文鳥はどんな解釈しました??
「琴のそら音」は漱石の真髄。
「猫」「虞美人」「それから」が面白い。
「坊ちゃん」を読みました。
面白いですね。
普通に面白いじゃないですか。
若かれし頃に読んだ記憶はありますが、特に記憶に残ってないし、
どちらかと言えば、漱石=小難しい印象さえありました。
今思うに、それは若すぎたせいかもと思います。
そんな自分は、有り勝ちな「こころ」を数年前に読んで俄かファンになった人間だったり
します。
604 :
無名草子さん:2005/06/22(水) 15:13:32
2段組・新字・新仮名で読みたい。
けど、それで読める作品は限られている…。
君らはNHK教育知るを楽しむは見ているかね?
606 :
無名草子さん:2005/06/23(木) 01:25:00
三四郎に出てくる「ベーコンの二十三頁」って何が書いてあるんだ?
気になって調べたんだが、該当図書が無い…ググってもダメだった。
誰か教えてくれ。
>>603 『こころ』でいいじゃないか。
あまりに有名だからといって、ファンであることを恥ずかしがることはないと思う。
漱石が小説を書いたのは40代の10年間。決して中高生のために書いた訳じゃない。
608 :
無名草子さん:2005/06/23(木) 03:15:49
教科書に載ってるっていうだけで、その作品がめちゃくちゃツマラン物に見える…。
「こころ」も教科書で読まされて以来、長いこと嫌いだった。
つーかなんで教科書にあんな小説載せるんだ?
漱石だって他にももうちょい読みやすそうなのいくらでもあるのに…。
この前こころの現代バージョンの漫画が売ってたよ。
610 :
無名草子さん:2005/06/23(木) 18:28:39
榎本ナリコの?
表紙見たらなんかボーイズラブ臭かったので敬遠してしまったw
>教科書に載ってるっていうだけで、その作品がめちゃくちゃツマラン物に見える…。
ここんとこで随分損してるよな。漱石センセの小説、普通に面白いのに。
>>611 ステレオタイプな夏目漱石のイメージって
・ガキが読書感想文のために読む作家=こども向け。
・明治の知識人として、庶民には理解できない難解なことを考えた人
みたいな感じだよね。
俺も実際に作品を読んでみるまではそう思っていた。
613 :
無名草子さん:2005/06/24(金) 02:09:22
千円札、やっぱ漱石が良かったな。読めば読むほどそう思う。なんだよ野口英雄って…。
五千円の一葉はイイけど。
614 :
無名草子さん:2005/06/24(金) 02:11:21
俺が一番好きなのはやはり『続・明暗』だな。
何故か青空文庫には入ってないけど。
615 :
無名草子さん:2005/06/24(金) 03:09:37
>>614 続・明暗はまだ著作権が存続しているからでしょ。
今の法律だと、作者の死後50年間は著作権がある。
617 :
無名草子さん:2005/06/24(金) 08:21:45
釣られんじゃねえよ・・・。
618 :
無名草子さん:2005/06/24(金) 21:02:38
>>611 >普通に面白いのに。
普通程度じゃダメです!
619 :
無名草子さん:2005/06/24(金) 23:17:19
「それから」のダイスケって今でいうニートだよなw
あれこれ言い訳して働かない姿に感動した。
あとダイスケの兄の人物造形も良かった。
エリートなんだけど、優越感とかもってなくて軽く天然っぽい感じ。
教科書の文は糞つまんないよね。
魯迅の故郷も、教科書で読むとつまんなかった。
621 :
無名草子さん:2005/06/25(土) 18:33:16
今でもニートなんていわずに高等遊民といえばいいんだよ。ちょっとはマシに聞こえる。
622 :
無名草子さん:2005/06/25(土) 18:36:37
ホームレス・生活保護…在日遊民
貧乏〜一般家庭のニート…下等遊民
金持ち家庭のニート…高等遊民
俺も高等遊民に生まれたかったぜ。
教科書だけど『こころ』は面白いと思う。
載ってるのは遺書の部分だし
終りの1文は、段落の区切りで終わってないから違和感感じる人は感じるけど。
『ぐるぐるまわりながら、その夜を待ちこがれた私は、
永久に暗い夜が続くのではなかろうか
という思いに悩まされました。』
私は好きだ。
結婚ネタ兄妹ネタ好きやなぁ〜漱石。
出てくるたびにそれだけで笑える。
627 :
無名草子さん:2005/06/30(木) 22:18:42
俺の名字は夏目。送籍と遠い親戚。
学生時代は漱石と呼ばれていた。
628 :
無名草子さん:2005/06/30(木) 22:49:50
ステキね
629 :
無名草子さん:2005/06/30(木) 22:54:32
夏文庫の季節になってまいりました。
立ち寄った本屋の店頭に「夏の100冊」が平積みされていたので
高校時代に国語教科書に載ってた「こころ」を購入。
当時と読後の感想が異なるのか楽しみ。
夏目雅子って漱石の親戚なのかな?
631 :
無名草子さん:2005/07/01(金) 19:08:27
なかなか書簡集を読み終えない自分について
三谷幸喜が「漱石は一冊も読んだことない」と公言していた
ネタかも?
633 :
無名草子さん:2005/07/03(日) 15:56:15
>>613 野口は相当な浪費家。
みんなにお金を使ってもらい、景気を良くしようという考えがあると聞いた
ことがある。 そういう意味だから…。
634 :
無名草子さん:2005/07/03(日) 16:33:33
「送籍」って「猫」に出てたな。
>>627のことまでは出てなかったが。
人間椅子
636 :
無名草子さん:2005/07/05(火) 20:47:51
何の気もなく教場へ入ると、黒板いっぱい位な大きな字で、【独裁先生】と書いてある。
俺の顔を見てみんなわぁと笑った。俺は馬鹿々々しいから、【独裁をしちゃおかしいか」と聞いた。
すると人民の一人が、「しかし人民餓死は過ぎるぞな、もし」と言った。一人殺そうが200万人殺そうが、俺の力で
俺がやるのに文句があるもんかと、さっさと講義を済まして控所に帰ってきた。
十分経って次の教場にでると【一つ独裁馬鹿也。但し笑う可からず】と黒板に書いてある。
さっきは別に腹も立たなかったが今度は癪に障った。冗談も度を越せば犯罪だ。
焼餅の黒焦(反対語は、焼餅は狐色)のようなもので、誰も誉め手はない。
田舎者は此呼吸が分からないから、どこ迄押していっても構わないという了見だろう。
一時間も歩くと見物する町もないような狭い都に住んで、外に何も芸がないから、独裁事件を
朝鮮戦争のように触れちらかすんだろう。憐れな奴らだ。
子供の時から、こんな教育されるから、いやにひねっこびた、植木鉢の楓見た様な小人ができるんだ。
無邪気なら一所に笑ってもいいが、こりゃなんだ。子供の癖に乙に毒気を持ってる。
「こんないたづらが面白いか、卑怯な冗談だ。君らは卑怯という意味を知ってるか」と言ったら、
「自分がしたことを笑われて怒るのが卑怯ぢゃろうがな、もし」と答えた奴がある。
やな奴だ。
わざわざ平壌から、こんな奴を教えにきたのかと思ったら情けなくなった。
本家に貼るほどのネタじゃないな
638 :
無名草子さん:2005/07/11(月) 15:36:13
前から気になってた『こころ』。夏の〜で売ってたからチラチラ立ち読みしてみた。
む、むずかしそう((((;゚д゚)))
結局『いちご同盟』買いました。『こころ』って面白いの?
639 :
無名草子さん:2005/07/11(月) 17:52:07
教科書に採用されてるからってことで、最初に読む作品に「こころ」を選ぶ人が多いと思うけど、
ちょっとはじめてにしてはディープかもな。読んでて愉快痛快って作品でもないし。
「坊ちゃん」「三四郎」辺りが無難でしょう。個人的には「坑夫」がオススメ。キャラが立ってるし、漫画っぽい。
だらだら読むんなら「我輩は猫である」も最高に面白くていいんだけど、ちょっと文章が難解だからね。
640 :
638:2005/07/11(月) 20:30:24
>>639さんありがとうm(_ _*)m
そっかー。まず『坊っちゃん』から読んでみます(^^*)
641 :
無名草子さん:2005/07/12(火) 00:41:12
坊ちゃん現代だったら東京に戻ってきた後の仕事は予備校講師ぐらいだろうな。
642 :
無名草子さん:2005/07/12(火) 04:18:59
オレは『猫』が一番好き。
おもしろくてドンドン読んだよ。
「それから」途中まで読んだけど放置してある。
なのに明暗買ってきちゃったし、早く読まなきゃ。
坊ちゃんは話のテンポが良いから読みやすいね。
644 :
無名草子さん:2005/07/13(水) 03:55:13
夏目家はDVだったって本当??
いま漱石が引き合いに出される時って、
「現代の若者の問題は明治の頃とこんなに違う(=漱石は古い)」
みたいな文脈になることが多いけど、そうすると漱石の小説が好きな俺は
考えが古いということだろうか?漱石の追及した個人、社会、日本の問題は
どれも今も解決されてない・解決できないものばかりのように思う。
>いま漱石が引き合いに出される時って、
>「現代の若者の問題は明治の頃とこんなに違う(=漱石は古い)」
>みたいな文脈になることが多いけど、
そうか?三四郎なんて普通に今も昔も変わらない青春小説として読まれてると思うが。
石原千秋の単独スレってないんだね
けっこう本出してるのに
648 :
無名草子さん:2005/07/13(水) 17:30:23
猫、坊ちゃんの中国語訳の本があるらしい。
題は「我是猫」、「哥儿」。
韓国版は「ナヌンコヤンイイスニダ」、「トリョンニム」。
他に門、草枕もあった。坊ちゃんの韓国版の表紙はワイシャツに黒の半ズボンを着た
坊主頭の子供だった。
英訳本もあるよ。「それから」は「And Then」
「それから」というより「そして」って感じだな。
坊ちゃんについての質問;
マドンナって、うらなり先生と結婚したん?
652 :
無名草子さん:2005/07/17(日) 14:16:18
漫画のこころ読んだ。
読みの浅さに腹たったよ。
小説を棒読みしてるような感覚。
何の感情も伝わってこず、ただなぞらってるだけ。
現代版にするってアイディアはいいとおもうけどな
653 :
無名草子さん:2005/07/18(月) 02:00:17
マドンナは実在していない。主人公の妄想の中の人物。
よく読めばわかる。
654 :
無名草子さん:2005/07/18(月) 10:06:30
655 :
無名草子さん:2005/07/18(月) 17:56:09
\ 湯の中で泳ぐ / アカシャツ ヤマアラシ ノダ
\ ∧_∧ ∩べからず! / ∧_∧ ∧_∧ ∧_∧
赤シャツが・・・ \ ( ・∀・)ノ______ / ( ;・∀・) (; ´Д`) (´Д`; )
∧ ∧\ (入 ⌒\つ /|. / ⊂ ⊂ ) ( つ ⊂ ) ( ⊃ ⊃
(゚Д゚ )_\ ヾヽ /\⌒)/ |/ 〉 〉\\ 〉 〉 く く //( (
/ ̄ ̄∪ ∪ /| .\ || ⌒| ̄ ̄ ̄| / (__) (_) (_.)(_) (_) (__)
/∧_∧またですか・・・\ ∧∧∧∧ / 夏目漱石『坊っちゃん』
/ (;´∀` )_/ \ < 坊 ま > 1906年発表、正直で純粋な坊ちゃんが主人公。
|| ̄( つ ||/ \< ち > 四国の中学校に就職した新任教師の坊ちゃんが、
|| (_○___) || < ゃ た > 赤シャツや野だを相手にして繰り広げる物語。
――――――――――――――― .< ん >―――――――――――――――――――――
∧_∧ ナイフ使って < か > ∧_∧プッ ∧_∧ / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
( ;´∀`)手を切ってる… ∨∨∨\ ( ´∀`) (´∀` )<坊ちゃん必死だな(藁
_____(つ_ と)___ ./ 天\ ( )__( ) \_______
. / \ ___ \ザクッ / ∧_∧ 麩\∧_∧ ∧_∧  ̄ ̄ ̄/.//|
.<\※ \____.|i\___ヽ.スパッ./γ(⌒)・∀・ ) 羅 \ 清 ;) ( ;) /┃| |
ヽ\ ※ ※ ※|i i|.====B|i.ヽ /(YYて)ノ ノ 先 \  ̄ ̄↑\)_/ |__|/
\`ー──-.|\.|___|__◎_|_.i‐>/ \  ̄ ̄ ̄ ̄\生 \ 坊 | | ┃
 ̄ ̄ ̄ ̄|. | ̄ ̄ ̄ ̄| / ||ヽ|| ̄ ̄ ̄ ̄|| ! \ .|_)
>>607 そう言って頂けると何だか嬉しいです。
漱石って、好きと公言し難いですよね。
たかが「こころ」如きに。と言った反応か、難しい本を読んでんだねと必要以上に
勘違いされた答えが返って来るかのどちらかなので。
>>655 よく出来てるね。
坊ちゃんも、ちょっと忘れかけて来てましたがしっかりと思い出しました。
俺もこころは素直に面白いと思ったよ。大体他人に何言われたって
自分が本当に好きならそれでいいじゃないか。
ところで小説の本文書き写したことある人っている?
658 :
無名草子さん:2005/07/21(木) 22:02:57
文豪
1 夏目
2 太宰
3 森
4 宮沢
5 村上
6 三島
外国
1 ゲーテ
2 ヘルマン
3 ドストエフスキー
659 :
無名草子さん:2005/07/22(金) 18:18:05
>>659 夏目漱石、太宰治、森毅、宮沢賢治、村上もとか、三島由紀夫
外人は知らん。
661 :
無名草子さん:2005/07/22(金) 18:38:58
森はオウガイじゃないのか。
村上‥は分かんない。
はるき? ワラ
「こころ」って面白い?夏休み読んだけど、いかにも文学ってかんじだけど、
おもしろいかっていったらつまんなかった。具体的にどの場面が面白かったとか、
そういうのありますか。
先生がKの首吊り死体に見つめられていたことを匂わす描写のあたり
首吊りじゃないよ?
665 :
無名草子さん:2005/07/22(金) 19:30:51
先生が割腹自殺したあたり、主人公がビビッてなかなか介錯できないところに
明治を感じた。
江戸時代では考えられない。
666 :
無名草子さん:2005/07/22(金) 19:38:40
え、先生は切腹だったんですか?
>>662 「三四郎」「猫」読んでみなよ。そっちはマンガっぽくて面白いよ。
668 :
無名草子さん:2005/07/22(金) 23:10:22
それらを本当に漫画化した「1,2の三四郎」「ホワッツ・マイケル」あたりでもいいと思うよ。
猫大好きで、何十回となく繰り返し読んでいます。
(物語に出てくる人物での)初恋の相手は水島寒月さんで最終章で結婚した時はショックでした。
このスレで寺田さんの「秋の歌」のことをはじめて聞いて読んでみましたが
「あかあかとつれない秋の日」のところで失笑を禁じえませんでした。
三枚目というか彼はハンサムな天然さんなのですよね。大好き。
672 :
無名草子さん:2005/07/24(日) 21:57:36
三四郎
それから
門
彼岸過迄
行人
の中のひとつを読んで感想を書くって宿題があるんですけど、
どれが1番面白いですか?
全部読んで自分で確かめよ。
>>672 面白いかどうかは好みの問題なので、あくまで俺の基準で言うと、
読んで面白いのは『三四郎』、感想文が書きやすいのは『それから』だな。
10代じゃ漱石の面白さは分からないかもしれないが、大人になったら
全部読んでみるといいよ。
675 :
無名草子さん:2005/07/25(月) 00:07:08
676 :
無名草子さん:2005/07/25(月) 21:36:24
彼岸過迄も前半は面白いんだがな。後半はグダグダ。重いし。
677 :
672:2005/07/29(金) 21:23:46
参考になりました
ありがとうございます
678 :
無名草子さん:2005/07/30(土) 09:49:53
久々に読んだら坊ちゃん面白いあげ
679 :
無名草子さん:2005/08/01(月) 20:05:45
ストレイシープ、ストレイシープ
680 :
無名草子さん:2005/08/01(月) 20:59:26
>>671 自分は迷亭先生。あの人をくったところが好きだった。
>>672 歳の近い「三四郎」がいいのでないか。
こころで先生が自殺する件に関しては当時の文化、思想を知らない自分としては
先生という人は、そこまでもKとの事件、又は人生で起こる一つ一つの事象に関して重く考える人間なのかと思ってた
682 :
無名草子さん:2005/08/03(水) 01:10:02
英国留学でノイローゼ
へぇ
帰国後ガンガッタ
先生って被害妄想だと思うな
先生が恋愛感情とか欲のことを以前に語った際に先生を侮蔑の眼差しで見たのはKなんだし
そう考えると「〜向上心のないものは馬鹿だ」は正当な反撃のようにも思えるんだけど
「草枕」好きな人いる?
2回読んだものの文章が読みにくいし物語もどう捉えていいのかよく分からなかった。。。
愛読してる人いたら、どんなところに魅力感じるのか、
どんな読み方をしてるのか、などなど教えてください。
685 :
無名草子さん:2005/08/06(土) 03:23:10
「草枕」に関しては漱石センセ本人も言っているが、
気の向いた時に好きな場所を読んで、何となく雰囲気にマターリするが吉。
センセ自身も文章そのものは完全に理解して貰おうとは思ってないらしいよ。
686 :
無名草子さん:2005/08/06(土) 04:10:02
687 :
無名草子さん:2005/08/08(月) 00:12:45
>>684 私は大好きです。
後期の重々しさがない分、涼やかで、気持ちよく読めます。
道草なぞ、大嫌いです。明暗は大好き。
草枕のひばりの詩があるでしょ。すべてはあれです。
夏休み進行か?
689 :
無名草子さん:2005/08/08(月) 18:05:44
三四郎→それから→門(挫折)→草枕→我輩→坊ちゃん→彼岸過迄
で行人読んでる。
この人の本ってラノベん中じゃ一番面白いね。
こころは漫画化されてるみたいだが、どうなんだ?
690 :
無名草子さん:2005/08/08(月) 22:37:41
691 :
無名草子さん:2005/08/08(月) 23:15:19
行人が1番読んでて、おもしろい
以上
692 :
無名草子さん:2005/08/09(火) 00:00:51
>>690 サンクス。買うか買わないか迷って、小説読んでからにしようと保留してよかった。
693 :
684:2005/08/09(火) 01:02:54
>>685,687
レスdくす。
読者も非人情を楽しみなさいということなのかな。
情景を思い浮かべながらマターリ再読中。
こころを読んでみた
何となく自分がKに思えてきた漏れって・・・
695 :
無名草子さん:2005/08/09(火) 14:54:29
>>694 生き方がか?
それとも友達に裏切られただけ?
Kは可哀想だけど自業自得とも思う
精神的に向上心の無い者は馬鹿だ
ってどー思う?
余裕が無いな、と思う
↑とニートが言ってます。
ニートは高等遊民じゃないんだけどな。
>>694 そう思えるように作ってあるんだよ・・w
それを感じつつ文学にハマってしまう人は、やはりややマゾヒズム気味なのだろうか・・?w
>>695 恋愛のことで色々とあるんです・・
立場は微妙に違うけど最後に本当に自殺しそうで怖い
Kといえば 漱石の本名ってイニシャルKだよな・・・
703 :
無名草子さん:2005/08/10(水) 22:03:25
だいたいねえ、石でうがいなんかしたら怪我するよ!
ちょっとセミ食ってくる。
705 :
無名草子さん:2005/08/15(月) 07:53:05
ワロタ
706 :
無名草子さん:2005/09/01(木) 11:11:06
iu
707 :
36歳主婦:2005/09/01(木) 20:37:32
「こころ」読んだ。
な〜〜〜〜んか釈然としない物語!!!
なんかイラッとした。
708 :
無名草子さん:2005/09/02(金) 00:54:35
>>707 それを聞いて天国の漱石さんは「ニヤッ」としたと思います。
709 :
無名草子さん:2005/09/02(金) 02:27:50
>>707 それも正しいこの本の読み方だと思うよ。
駄目なのはヘタにこの本に共感したり、自分を重ねてしまい死んじゃう事。
今自分はこの本と必死で戦ってる所かな。
710 :
無名草子さん:2005/09/02(金) 19:42:31
天国で夏目先生に「先生のご本を読んで死にました」つったら死ぬほど怒られるだろうな。
711 :
無名草子さん:2005/09/02(金) 22:49:27
漱石って、男の中のいやらしい面、男ゆえに女よりも女々しいというような部分を他の男よりもたくさん持っている人だと思う。
女性には、そういう過剰な女々しさがある意味幼稚に思えることがあるかもしれないとも思った。
712 :
無名草子さん:2005/09/03(土) 01:20:41
>>710 確かに!!では怒られない為にも頑張って生きるとしますか。
若い学生宛てだったか詳細は失念したけど、
「死んだら万歳と思っているが、若い人が自殺なんてことを考えるのは悲しい」
といった感じのことを書いた手紙あるよね
714 :
無名草子さん:2005/09/10(土) 01:27:10
道草読んでるところです。
良作の予感。
715 :
無名草子さん:2005/09/14(水) 21:29:25
>>680 教科書に猫が冒頭だけ載ってて、面白そうだったから買って読んでみました。
私も迷亭さん好きです。
ああやって生きることを存分に楽しめる人になりたいなー。
それぞれが好き勝手やってて、やっと手に入れた自由を存分に謳歌してるって感じがするね。
何だかんだ言って現代の人の方がよっぽど息の詰まる生活をしている。
717 :
無名草子さん:2005/09/14(水) 23:31:12
どうして漱石は息子に純一という名前をつけたのかご存知な方はいますか?
確か今お孫さんの房ノ助さんが活躍してますよね。
ご家族っていったいどうなったのでしょう?
718 :
714:2005/09/16(金) 22:20:31
『道草』読み終わりました。
もしかしたら自分も将来健三のように身内に金をせびられる不安があるorz
719 :
無名草子さん:2005/09/17(土) 02:16:54
清
「行人」の正しい読みは
「ぎょうにん」で好いのですか?
「こうじん」だったりしますか?
こうじん
722 :
無名草子さん:2005/09/21(水) 12:24:18
こころ よかった。一番不憫なのはやっぱり K。
微笑を洩らしながら『御目出度う御座います』て…(号泣)
723 :
無名草子さん:2005/09/21(水) 20:54:46
30歳も過ぎずに漱石の面白さは分からないらしいよ。
若いうちに漱石読んで「つまらなかったー」と読まなく
なるのはもったいない。逆に「面白かったー」というの
も本当の面白さは分かってないかも。
らしいよ。
724 :
無名草子さん:2005/09/21(水) 20:56:24
かく言うおれは高校で「こころ」読んでつまらんかった覚えが。
友達は面白いと言っていたが。
725 :
無名草子さん:2005/09/21(水) 23:31:26
俺は中学生の頃は面白いと思ったが、20を超えてからは小説としての構成やストーリーの
弱さや、ひどい当て字なんかで詰まらなく感じるようになった。
30超えてから、なんていっている奴は少しオツムが弱いのかな?
なんだかなぁ…
727 :
無名草子さん:2005/09/22(木) 00:27:31
漱石の作品は面白いっていうか、人間のエゴイズムやバカな部分の描写に
なるほどと思ったり考えさせられる作品なんじゃない?
だから常に物事を深く考えてるような人には理解できると思う。
そんな自分もまだ学生なんでまだまだですが・・・。
『こころ』は少しでも過去に同じような体験をしたことがある人なら
引き込まれるものは感じるんじゃないかなぁ。
岩波旧版の全集
知人から譲ってもらったはいいけど、函が壊れてたりひどく汚れてたり・・・
中を読む分にはいいけど(っていうか信じられないくらい美本)見た目があま
りに汚い
箱だけ捨てちまうかw
730 :
無名草子さん:2005/09/25(日) 01:32:05
小説の中でたまに男のせりふなのに「〜かしら」っていうのがあるけど
昔は男でもそういう言葉遣いしてたんですかね?
>>730 「〜かしら」ってのは元々「〜か知らん」という言葉ですから。
ドラえもんでも時々のび太が使ってるじゃん。
733 :
無名草子さん:2005/09/25(日) 04:16:20
そうかしらん?
734 :
無名草子さん:2005/09/25(日) 14:07:29
>>730 なるほど。どうも。
でも今でも使ってる人はいませんよね?
たまに冗談めかして言う事はあるかな?
736 :
無名草子さん:2005/09/26(月) 12:19:21
漱石の作品では『それから』が一番好きな俺は異端だろうな
どこがって言われると困るけど、なにかグイっと引き込まれるものがあった。
別に異端でも何でもないでしょ。
一番よくまとまったお話だと思うし。
森田芳光監督映画『それから』が良かったので漱石読み始めました。
劇中で頻繁に使われていた言い回し「〜じゃないですか」が気に入り
自分のまわりで流行らしたよ。
それから間もなく世間一般で「〜じゃないですか」が普通に使われだした気がするが
今はあまり使わないのかな?20年も前の話だが。
739 :
無名草子さん:2005/09/27(火) 01:05:22
何か相手に同意を強要する、という点で嫌がられていた希ガスる・・>「〜じゃないですか」
お延かわいいよお延
741 :
無名草子さん:2005/10/02(日) 20:25:19
中年になって漱石読み返しています。
こころはくらい。せんせいはKと正々堂々と勝負すべき。
それからは、究極の恋愛小説。
夢十夜では、最後に百合の花が咲く話が耽美的ですき。
日常生活が細々つづってあるので、明治、大正の
風俗がよくわかるのがおもしろい。
文句なく日本1の作家。
742 :
無名草子さん:2005/10/02(日) 20:29:52
「かしら」は非下町の江戸っ子は今の70代くらいまでは普通に使ったなあ。
江戸っ子ではないが、江戸川乱歩の登場人物も時々言う。
743 :
無名草子さん:2005/10/03(月) 23:59:59
「三四郎」のミネコのようなタイプはドラマやアニメでは一般化してるね。
100年近い前に漱石がそういう女性を描いた点には敬服するよ。
当時、真剣に議論されるぐらいの時代背景にあったことは想像に難くないが。
漱石自身実体験でもあるのかな。それとも戯曲にモデルでもあったのだろうか。
744 :
無名草子さん:2005/10/09(日) 15:10:21
勉強のためしばし読むのを中断してた『猫』を再び読み始めます。
745 :
無名草子さん:2005/10/10(月) 15:52:23
草枕を読み返してます。
智に働けば角がたつ、情に棹させば流される、の
冒頭だけで、やっぱり、漱石ほどの人は違うなあと、感じ入った。
世の中の道理を深く洞察していて、すごい恒常性がある言葉を織りなしてる。
美に対する探究心も、すごいねー。胃潰瘍になるわけだ。
まったく、あれほど感受性もこだわりも日常でもてないもんな。
川端康成と夏目漱石の文章の詩的な綺麗さは秀逸。
谷崎潤一郎は、痴人の愛しか読んでないけど、頽廃的で、惹かれるけど、やっぱり一番にはならないなあ。。
746 :
無名草子さん:2005/10/10(月) 17:31:44
川端と漱石の文章って正反対なイメージあるけどな…。
747 :
無名草子さん:2005/10/10(月) 17:39:44
「明暗」人気あるんだなぁ。意外。こないだなんとか読み終えたけど、全作品の中で一番読み通すのキツかったよ。心理描写がクドいことクドいこと…w 津田が湯河原に移動してからはすげえ面白かったけど、面白くなってきたと思ったらすぐ終わるし…orz
女たちの微妙な心理戦の部分には「橋田スガコのドラマみてえだな…」と思うこと度々。
748 :
無名草子さん:2005/10/10(月) 17:41:06
あと津田の病気が痔、っていうの、本文からははっきり読み取れないよね?
どの解説でも痔とかかれててショックだった…。
749 :
無名草子さん:2005/10/10(月) 17:59:39
750 :
無名草子さん:2005/10/10(月) 18:07:49
「痔」という単語は出てこないと思うんだけど。
今冒頭を読み返したけど、あの描写じゃ素人はなんの手術してんのかわからんよ。
751 :
無名草子さん:2005/10/10(月) 18:24:07
漱石ってそういう隠喩みたいの結構好きだよね
「私の個人主義」なんかでも柔らかに権力批判したりしているし。
752 :
無名草子さん:2005/10/11(火) 00:29:11
漱石って選挙権持っていたかどうか知っている人いますか?
753 :
無名草子さん:2005/10/11(火) 00:55:18
持ってただろ。当時は直接国税10円納めてればいいわけで、漱石の年収は2500円くらいだったはず。
754 :
無名草子さん:2005/10/11(火) 01:04:38
こころのさー、先生の言葉っていちいちかっこいいよな。
私が惚れたのもわかるよ。
『行人』ってさ、人間の本心を知りたくてノイローゼ気味になる
っていう話。本音と建前の使い分けをテーマにした小説や漫画
は他にもいろいろある。
で、ふと思ったけど2chみたいなネットの匿名性ってのはまさに本心を晒してる
ところがある。
756 :
無名草子さん:2005/10/12(水) 04:06:44
一浪が、奥さんの本心を確かめたいからといって二郎と一泊させる、という展開には
思わず「ラブコメかよ!」と突っ込みを入れてしまいました。
最後、いきなりHさんの語りで終わっちゃうのが物足りなかった。
757 :
無名草子さん:2005/10/14(金) 13:26:55
こころ、三部作、坊ちゃんと読んだのだが、次は何がええかな?
我輩は猫であるを読むがよろし。
やっぱり猫が好き
761 :
無名草子さん:2005/10/15(土) 14:49:37
猫ひろし
762 :
無名草子さん:2005/10/16(日) 00:05:32
あんまり漱石らしくはない作品という気はするけど門が一番好きだ
ああいう夫婦あこがれる
それにつましくてきちんと働いている
763 :
無名草子さん:2005/10/16(日) 03:08:34
>ああいう夫婦あこがれる
はげどう。
「門」いいよね。
俺が一番好きなのは行人。行人ははまった。
その次が門
次は何かな・・・彼岸過迄かな
こころは、読んでる途中は面白かったけど、最後が「えっ、これで終わりなの。えっ〜」ってな印象だった。
行人と門が好きだなんていったら、渋好みだと言われそうかな・・・
でも、一番繰り返し読んでるのは、坊ちゃんなんだよね
受験のときに切羽詰った時とか息抜きに「坊ちゃん」よく読んだなあ
今でも、気が向いたときにきまぐれに好きなシーンをよく読んでいる
生涯一の愛読の書と問われたら、「坊ちゃん」と答えるだろうな
というか坊ちゃん文体がスバラシス
読み終わったら思考の形が坊ちゃん化してる
766 :
無名草子さん:2005/10/16(日) 18:59:23
坊ちゃん、いいね。
世間の荒波にも耐えていこうって気にさせられた。
767 :
無名草子さん:2005/10/17(月) 01:15:37
電鉄の車掌(だったか?)になるって現在だとどういう位置づけになるんでしょ?
先生辞めて、タクシーの運転手、みたいな感じ?
坊ちゃんって小説というかエッセイっぽいよね。
小説とエッセイの違いはわからないけど。
街鉄の技手ってのが車掌かどうかはわからないけど
月給40円の教師から月給25円の街鉄の技手になった坊ちゃん
当時は今と比べると、高等教育受けているってだけでも教師はかなりのエリートだろうから、給料もそこそこ良かったのではないだろうか。
漱石は三四郎と猫が好き。
三四郎の広田、広田の書生、三四郎。猫の迷亭、クシャミ、寒月の会話がなんともいえない
771 :
無名草子さん:2005/10/19(水) 20:03:25
「それから」「三四郎」なんかではたくさんあった風俗描写が、
晩年の「明暗」あたりではほとんど無くなってるのな。
その辺が俺が「明暗」嫌いな理由かも…。
772 :
hfdh:2005/10/19(水) 20:05:26
いやーんエッチ
773 :
無名草子さん:2005/10/19(水) 20:56:36
明暗はお延がカワイソすぎてカワイイ
やっとこさ11作品ほど読みました。
「それから」と「こころ」がダントツで好き。次が三四郎と坊ちゃん。
草枕は期待してなかったけど良かった。マイベスト3を競う好きな作品です。
「こころ」が好きなので行人には期待してたけど、私はイマイチでした。
彼岸過ぎまでも同じく。門までは良かったのですが、→彼岸過ぎまで→行人
この二つの連続で何だか漱石疲れちゃいました。内容が重々しいというか。
「こころ」も、この流れの延長で読んでたら、あんなに感動はしなかった
ような気さえします。
あとは道草が残ってるけど、今は別の作家で気分転換してます。
明暗も今はちょっと読む気しない。
ところで、倫敦塔・幻影の盾、坑夫、硝子戸の中、二百十日・野分
などの話は余り出て来ませんが、如何なものでしょうか?
775 :
無名草子さん:2005/10/24(月) 02:21:50
皆さんどうかお願い致します。今日こころが試験範囲になるんです。
どういう内容か具体的に教えて下さい。
ちなみに先生と遺書のKが出てくる直前までは内容がわかっているのでそこからでいいです。
また、先生と遺書の50から56が一番大切と先生が言っていたのでそこはかなり具体的にお願い致します。
できれば皆さんのその部分に対する考察もお聞きしたいです。
問題を予想してくださる方がいたらお願いします。
夜遅くすいませんでした。
776 :
無名草子さん:2005/10/24(月) 03:25:41
>>775 781 名前:無名草子さん 投稿日:2005/10/24(月) 02:18:37
皆さんどうかお願い致します。今日こころが試験範囲になるんです。
どういう内容か具体的に教えて下さい。
ちなみに先生と遺書のKが出てくる直前までは内容がわかっているのでそこからでいいです。
また、先生と遺書の50から56が一番大切と先生が言っていたのでそこはかなり具体的にお願い致します。
できれば皆さんのその部分に対する考察もお聞きしたいです。
問題を予想してくださる方がいたらお願いします。
夜遅くすいませんでした。
コイツ何箇所にも同じこと書いてウザイ
777 :
無名草子さん:2005/10/24(月) 03:30:04
>>776レスが無いのでいろんなところに書いてるのです。荒らしではありません。
>>775はマルチなんかしてないで、
その部分を2度なり3度なり読むべきだったんじゃないかしら
779 :
無名草子さん:2005/10/24(月) 20:39:14
三四郎は、会話に詰まってしまう所が何とも言えず良い。恥ずかしがりやの日本人の恋愛事情をよく表してると思う。
780 :
無名草子さん:2005/10/25(火) 00:59:43
>>775 こういうアホ高校生が多いな、このスレ。
そもそもなんで教科書には「こころ」が載ってるんだ?しかも一部分だけ。
「夢十夜」とかでいいじゃん。
>>780 漏れの高校生の頃は「夢十夜」が教科書に載ってたけど
最近は載ってないの?
自分の教科書にも『こころ』が載ってたよ。
そのおかげで漱石が好きになった。
それまでは漱石っていうと『猫〜』『坊っちゃん』とかほのぼのとしたのしか知らなかったから意外だったなぁ。
高校生は2chなんかで聞くより色んな漱石サイトいってみたほうが良いよ。
自分で調べもしない人に答えてくれる人なんかいないし。
783 :
無名草子さん:2005/10/25(火) 15:41:29
「それから」はまだ途中までしか読んでいないんだけど面白いね。
色々言われてものらりくらりとかわして淡々と生きてる代助に憧れる。
高等遊民になりたいなぁ。
「坊ちゃん」好き!
笑えるし、読むと強気になれて元気がでてくる。
「夢十夜」も好き。
不思議っぽいかんじというか、宮沢賢治の世界観が好きな
人は好きだと思う。
「我輩は猫である」を寝る前に読んでんだけど、途中で眠く
なって一向にすすまない・・・
倫敦塔を読んだがアホな俺には何が言いたいのかいまいち解らなかった…
とりあえず塔は怖いものらしいということだけ解った
786 :
無名草子さん:2005/10/27(木) 22:17:22
>>783 最後まで読めば気軽に「あこがれる」とか言えなくなると思うよw
787 :
無名草子さん:2005/10/28(金) 23:31:45
明暗、おもしろかった。漱石は、フランス文学の影響
受けていると読んだことがあるが、明暗がそうだね。
ラクロとかの影響あるね。
吉川夫人に、清子が津田を去った原因があるんならどうして、吉川夫人
が聞きに行かせたんだろう。
水上さんはどのように書いているの?
788 :
無名草子さん:2005/10/29(土) 11:22:47
>>245ありがとうございました。すべてではないけれど、納得できる部分
多々ありました。
夏目さんて嫌韓だったみたいね
『満韓ところどころ』(1910年)
皿小鉢から箸茶碗に至る迄、汚いこと甚だしい/いくら綺麗好きの日本人が掃除したって、
依然として臭い》とか、人力車の《引子が支那人もしくは朝鮮人である間は決して油断しては
不可ない
後期作品の翻訳調文章よりも、初期作品の和文脈の文章の方が好きですね。
791 :
無名草子さん:2005/10/30(日) 10:17:31
792 :
無名草子さん:2005/10/30(日) 10:46:59
793 :
無名草子さん:2005/10/30(日) 12:32:16
あの夏目漱石でさえ、当時の時代背景から恥ずべき差別な考えに染まっていたところを
いうのは怖いね。
「こころ」の静に萌え
先生が逝った後の心の隙間に入り込みたい…
796 :
無名草子さん:2005/11/02(水) 13:09:39
>>793 差別というよりそういう体験があったのでは?
たとえば、今でも中国人の集団をみると警戒するのと同じで。
もちろんあらゆる中国人が悪党ではないのは頭では分かっていても、これだけ犯罪が多発しているとそういう警戒感はある。
「門」のお米さんイイ!
ああいう奥タン貰ったら男は幸せだにゃ?
夢十夜が映画化されるそうです。最悪な代物となりそうです。
>798
エエエエ(略
やめてくれ…
802 :
無名草子さん:2005/11/03(木) 13:34:23
坊ちゃん
804 :
無名草子さん:2005/11/04(金) 19:03:10
あとちょっとで「猫」を読了する。
思えば読み出したのは3年くらい前。
途中で何度も挫折したがやっとここまできたって感じだ。
内容は面白いし、当時の世相も分かるし、猫の鋭い人間分析もあるからかなり出来のいい小説だと思うけどなぜか途中で・・・
2回目3回目はすぐに読めそうな気がする。
>>804 ストーリー性がないからかねぇ。面白いんだけど
実は俺もこの本を読むのに一年かかってる
今読んでるんだけど、読む時は一気に進むけどねぇ・・・
806 :
804:2005/11/04(金) 21:06:15
>>805 今読み終えた。
ラスト、しみじみしたよ・・・
早くラストまで行くといいね。
小4のときに休み時間の教室で猫をニコニコしながら読んでる子がいた。
自称読書好きの僕も負けてなるものかと対抗心から読んでみたけど
さっぱりわからなくてこんな本の何が面白いんだろうと読むのをとっととあきらめ
本はどこかへ。
そんなことはすっかり忘れて中一になったある日図書室にあった猫を何気なく借りて
とりあえず読んでみるとこれが面白くて面白くて、寝る前の布団の中で時間を忘れて
次のページをめくってた。そしてゲラゲラ笑いながらまた次のページをとめくろうとしたら
パッと小4の教室の風景が、この本をニコニコしながら読むあの子が頭に浮かんできた。
呆然とした。あの子は9才のときにもうこの本がわかってたんだと。
この本を見るたびこのスレを見るたびあの風景を思い出し、劣等感を強烈に感じてしまう。
だからあぼ〜んにするね、バイバイ。
808 :
無名草子さん:2005/11/04(金) 23:33:58
>>804 俺も今『猫』読んでる。
その前は『彼岸過迄』『行人』『道草』を各2週間くらいで読んでいたけど
最近は忙しいのもあって『猫』はなかなか進まない。
ようやく半分まで来たので頑張る。
猫の文章は生き生きとしてて面白いね
猫は寒月君のヴァイオリンの話が長すぎる
あそこがもう少し上手にまとまっていればもっと読みやすい
ただ、暇なときにゴロゴロ読むにはこの長すぎるほど長いヴァイオリンの話もなかなか味がある
それこそ「猫」は猫になって読まないとな。
のんびり、のんびりと、持て余す時間を埋めるように。
現代の人間社会における尺度ではなく、
猫の尺度で読むとあれくらいの長さが必要なんだよ、多分。
812 :
無名草子さん:2005/11/05(土) 02:32:35
バイオリンの話が終わったらもう読みおえたも同然だけどな
813 :
無名草子さん:2005/11/05(土) 02:48:34
次は草枕でも読むかな
814 :
無名草子さん:2005/11/05(土) 06:06:24
それから
>>810 あの、しつこいくらいの長さが笑い所でしょー
816 :
無名草子さん:2005/11/05(土) 16:04:12
漱石はすげーよ
猫の後半なんて現代社会の予言みたいな記述ばかりだし、三四郎では、登場人物に「日本は滅びる」なんて日露戦争が終わった数年後に言わせているし。
最近の小説って猫みたいなのないよね。
たいした展開もなく延々と一人語り&会話みたいなの。
漱石先生だけが成せる業?
夏目漱石ってどの作品で知られるようになったんだっけ?
819 :
無名草子さん:2005/11/06(日) 04:16:23
それから。は最高!!!
820 :
無名草子さん:2005/11/06(日) 05:17:20
野豚。みたいに書くな
本当に漱石好きなのにシュウカツの面接で「最近読んだ本は?」と聞かれて「夏目漱石です」と言ったらプっ!と鼻で笑われた。
今じゃソコに入れなくて良かったと「こころ」から思う。
しかし、何年か経ち思うと具体的な題名言わなかったから「我輩は…」や「坊ちゃん」をイメージされたor「有名作家の名前とりあえず言っとけ!かよ、こいつ」と相手は思ったかも?だ。
就職面接は「逆指名」の場だね。第一印象悪い会社は無理して入るべからず。
キャバみたく面接官指名したほうがいいくらいだよ。
紫式部って言ったら爆笑されそうだな
馳星周って言ったら・・・。
>>821 「吾輩は〜」をちゃんと読んだ人って、思ってるよりも少ないんだけどね。
我輩は猫ですにょ。名前はでじこですにょ。
デ・ジ・キャラットで生まれたなんて見当が付かないにょ。
826 :
無名草子さん:2005/11/06(日) 22:05:58
「こころ」の先生はやっぱりホモだな・・。
おれ、ここ見てこころ読み返したんだけど、
Kと先生は海辺でたわむれたりさ、
「あなたは物足りない結果私の所に動いて来たじゃありませんか」
って先生が私にいったり、
「恋に上る階段なんです」とか
「私は男としてどうしてもあなたに満足を与えられない人間なのです」とか。
これは先生は両刀なんだよ。確信した。
最初の外人も、あの時代に外人の男と海で泳ぐと言う事で男好きを表して
いるんじゃないかと解釈できそうだし、
こころのホモ説は有名だと思ってたが
なんかゲイっぽいもんな。奥さんに対する感情は恋愛ってより憧れに近い感じがした(純白とか)
828 :
りん:2005/11/06(日) 22:27:39
質問です。こころの教訓みたいなものはなんですか??夏目漱石はこころを通じて何を読者に伝えたのか読んだのですがわかりません。。。
830 :
無名草子さん:2005/11/06(日) 22:54:30
俺もわからん。教えてくれ。
831 :
無名草子さん:2005/11/06(日) 23:27:59
>>828 > 質問です。こころの教訓みたいなものはなんですか?
ゲイは身を滅ぼす、だろうね。
俺は読みながら奥さんに萌える
>>828 教訓を求めればいいってもんじゃないよ。作者自身が何も考えてない場合もあるからな
>>821 俺が思うに就活チックな答えじゃなかったから笑われたんじゃないのか?
やっぱり、好きな本聞かれた時には、歴史小説とかノンフィクションものの方が就活っぽいぜ
夏目漱石はどうも就職活動向きじゃない
だって、額に汗して働くような労働者を(正面からじゃないけど)小馬鹿にした雰囲気の作品も多いしね
なんと言うか、金のために馬車馬のように働く底辺労働者なんかよりも、知的に生きるほうが素晴らしいって感じだから
>>832 俺も「こころ」の奥さんには萌えた
結婚するならこういう女性と結婚したい、そして俺は先生とは違ってその奥さんを「幸せ」にするんだ
(奥さんと先生との結婚生活が決して不幸だなんて思いませんが。むしろ、幸せな部類に入るの
ではないかと思います。ただ、ここでの「幸せ」は中学生が思い浮かべるようないわゆる幸せって感じ)
なんて思っていた中学時代
ああ、懐かしい
結局、漱石の作品の中で一番の萌えキャラは、「こころ」の奥さんなんじゃないかと思う
因みに、個人的に一番好きな女性キャラ(キャラと言うのは漫画チックだけど)は、
「門」のお米で、一番惹きつけられたのは「行人」の直なわけだが。
以前、妹と漱石について語り合った時、妹は「虞美人草」の藤尾が魅力的で、小夜子のことについて
「いじいじして嫌だ」と言い放っていた。
なんだか、男と女の感性の違いを見た気がしたので印象に残っている
(ただ、今はツンデレブームなので藤尾みたいなキャラも結構需要があるかもしれない)
まあ、宗近君については「あいつは駄目な男だよな」ということで意見の一致をみたが。
836 :
無名草子さん:2005/11/07(月) 08:09:00
「こころ」の私を女の人で想像しながら読むと非常に読みやすくなる。
すごく読みやすい小説になる。私が男のままだとやはりこれはホモ小説。
837 :
無名草子さん:2005/11/07(月) 11:07:03
私=女の人というのはなかなかおもしろい考え方ですよ。
確かにそう考えても全く違和感はありませんね
違和感あるってw
839 :
無名草子さん:2005/11/07(月) 13:22:33
どうして海で目にとまっただけの先生にあれほど入れ込んでいるのか
誰か説明してくれ。
男色の気がなかったらどうしてあれほど、、。
いきなり過ぎやしないか?
ジャンプの漫画が全部801で片付けられてしまってる奴と同じ発想じゃないかw
そういう目線で見るとそうにしか見えなくなる
汚れてしまったんだよ、心が
841 :
無名草子さん:2005/11/07(月) 21:59:12
ホモじゃなくても男が気になることはある
842 :
無名草子さん:2005/11/07(月) 23:05:09
「こころ」は言うほど面白くはない。
>>842 俺もそう思う
ただ、「こころ」は漱石への道の分岐点と言うか登竜門
おそらく、漱石と言えば「坊ちゃん」(人によっては「猫」か?)から入る人が多いと思うんだけど
坊ちゃんはいわば万人受けするストーリー
漫画チックともいえる
その次が、三四郎だろうが、三四郎はいわば最初から最後まで典型的な青春ストーリー
こちらも坊ちゃんほどではないが、比較的読みやすい
その後、漱石の作品群に入っていけるかの登竜門が「こころ」ではなかろうか
「こころ」を読んで「つまらない」とか「こんな作品のどこがいいのか全く理解できん」と感じた人は、
おそらくその先の漱石の作品ワールドには馴染まないのではないかと思う
そして、その先に漱石の作品を色々読み進めて、「こころ」は、「言うほどは」面白くないという感じるようになるのではなかろうか
僕みたいに人生経験の少ない十代の青鬼才は、
どうせこころとか道草みたいなディープ漱石ワールドは理解できないです。
漱石先生は文体が好きで読んでます。猫とかハードボイルドで格好いい!
845 :
無名草子さん:2005/11/08(火) 14:14:33
俺も「こころ」はダメだ・・
あれを 最高 という人はどうしてなのかな
846 :
無名草子さん:2005/11/08(火) 16:12:32
「坊ちゃん」
「三四郎」
に比べると死ぬほど落ちるよ「こころ」は。
>>845 >>846 一言で言うとにぶいんだろうな。
無理してわかる必要も無い、羨ましいって気もするけど。
848 :
無名草子さん:2005/11/08(火) 16:50:42
漱石ってユーモアのセンスあるじゃない。
「坊ちゃん」はもちろんのこと、「三四郎」も冒頭の
汽車の中の話とか卓抜。
それが無い「こころ」はキツイと思う人がいても
おかしくない。
ユーモアのセンスがあるって事は、突き詰めれば「死」と近い位置に
いるという事だよ。
でもそれが分かったからって人間として一流であるとかではないし、
いい人生が送れるなんてのも更々無いわけで。
知らぬが仏ってこういう場合に使う言葉じゃないと思うけど、なんとなく
そんな感じかね。
でも、街歩いてる学生の背中に蹴りいれたくなるなるのは、どうしようも
ないね。
実際に蹴りやしないけどね。
850 :
無名草子さん:2005/11/08(火) 17:35:08
>>ユーモアのセンスがあるって事は、突き詰めれば「死」と近い位置に
いるという事だよ。
え?どうしてですか?
どうしてって、言われてもな
俺はこころに引き込まれてあっという間に読んでしまった
853 :
無名草子さん:2005/11/08(火) 23:29:10
漱石は「坊ちゃん」に始まり、「坊ちゃん」に終わる。
年をとるとあのよさがしみじみ分かるようになるのだ。
坊ちゃんは昔NHKでやってた
モックン主演のSPドラマで初めて見た。
原作読んだらカナーリ脚色されてたのに気づいた。
855 :
無名草子さん:2005/11/09(水) 01:19:27
最近猫が気になって読み始めた。オタンチン・パレオロガス(だっけ?)のくだりで
もうものすごく笑った。猫のああいう馬鹿馬鹿しくって、どうでもいい事を無理矢理引っ張ったり
真剣に考え直してみたりするノリ、大好き。
ところで父親が「明暗」は結構軽いノリで面白いから読んでみろっていうんだけど、そうなの?
856 :
無名草子さん:2005/11/09(水) 02:28:22
>>845 あなたのなかにあれを理解するだけの感性がまだないのでしょう。
別に悪い事じゃあありません。
857 :
無名草子さん:2005/11/09(水) 07:09:34
>>845 『こころ』は「これは嫁まじで読んどけ」という噂を散々聞いていたので
ワクワクテカテカで読んだ分、自分の感想は「ああ、こんなものか……」になってしまった
でも確かにあれは漱石のなかで一番集中して読めた作品だったなー
逆に「駄作だこれは駄作だ」と聞いていた『虞美人草』は、文体の美しさもあって
なんだこれすげーーーーー!!!と思いながら読んでた
でも結末がああなってしまったのでやっぱり('A`)
859 :
無名草子さん:2005/11/09(水) 14:40:17
三四郎 、ココロ、猫と読んで今日、道草を買った
「虞美人草」は、よく言われていることだが、所々入ってくる筆者が少々鬱陶しい
こなれてない感じ
自分が不得手なことを海外の小説の手法を取り入れて、やってみました(だけど、うまくいきませんでした)ってな印象
ただ、俺は一度しか読んでないから、もう一度読み直すと味があるかもしれない
「こころ」は題名でかなり得をしている
いちばん一般受けしそうで、知的な雰囲気もあって、ストレートでかっこいい題名なんじゃないかな
どうもぐぐってみると漱石は「虞美人草」執筆の頃はまだドストエフスキーの手法とかは知らなかったようですね
独自の手法で実験的な作品を執筆して、結果としてあまりうまくは行かなかったという感じでしょうか
ただ、藤尾って漱石作品では珍しい女性主人公ですよね
他の作品の女性とは若干毛並みも違いますし、漱石作品の中に「虞美人草」というような作品もあるのは良いと思います
個性的で評価は分かれると思いますが、惹かれる人は強く惹かれる人物だと思いますね
俺は漱石と同じで「こんな女性はちょっと御免だ」と初見の時は思いましたが・・・
なつかしいな
今でも「夢十夜」は読み返す
863 :
無名草子さん:2005/11/13(日) 10:09:03
「ところで父親が「明暗」は結構軽いノリで面白いから読んでみろっていうんだけど、そうなの? 」
「猫」の対極にあるような作品だと思う。
心理描写がクドくてな…あんなに長いのに何も起こらない話だし、未完だし…。
「猫」大好きな俺は「明暗」は漱石作品中、最低の評価ですw
まあこれが最高傑作っていう評論家が多いみたいだけど。
864 :
855:2005/11/14(月) 01:43:47
>>863 そうなんだ……(´・ω・`)
古本屋で良さそうなのを見つけたからお金はいったら買おうと思ってわくわくしてたけど
それならやめておきます。どうもありがとう。
自分で読んで評価を決めよ。
866 :
無名草子さん:2005/11/14(月) 10:40:09
古本なら缶コ-ヒ-ほどなのにね
とにかく全部読め!そう思ってしまうんだけどなー
いま虞美人草読んでるが、なんか難しいなぁ・・・
869 :
無名草子さん:2005/11/15(火) 00:33:08
横レススマソ。
「こころ」の先生は外人と海に来ていたり、ホモっぽいといえばホモっぽいが、
別にただ「遊びに」きただけなんじゃないの?(ところではじめに「こころホモ説」言い出したのって、林望だっけか?)
漱石自身、何と言うか性的なものをあまり感じさせない少し中性ぽい人だし、
「愛」に性差はない、みたいなこと考えていたんではなかろうか。
それは、明治・大正時代にはとても珍しかったろうし、それが漱石を現代らしい作品たらしめている所以なのかもしれないけど。
870 :
無名草子さん:2005/11/15(火) 09:30:05
>ホモっぽいといえばホモっぽいが、
>別にただ「遊びに」きただけなんじゃないの?
意味が良く分からないんですけど。
>>870 書いてあることそのまんまだろ。
なにがわかんないんだよ
872 :
無名草子さん:2005/11/16(水) 09:39:16
橋本治じゃないか?「こころ」をホモ小説だと最初に指摘したの。
漱石の意図はともかく、そう読めることはたしかだね…俺はイヤだけどw
人と違うことを言うのが評論家の仕事だからな
他学部履修で文学部の講義を受けたことあるけど、なんというか穿った深読みするのが仕事なんだなあと思ったことがあった
たまたま俺が受けた講義が外れだったのかもしれないけど
まあ、でも、文学ってのは本来そういうものかもしれないし、別にそれでいいのかもね
最終的には単なる娯楽なわけだから
874 :
是:2005/11/16(水) 18:28:59
「ホモ」って書き方は嫌いだけど、
土居健郎の『漱石の心的世界』を読むと、
同性愛的なものが含まれているってことは納得できるかも。
精神分析からの視点だから、
好き嫌いが出てくると思うけど。
875 :
無名草子さん:2005/11/16(水) 21:18:59
>穿った深読みするのが仕事なんだなあと思ったことがあった
近代文学の研究者はこういう人多いと思う。
876 :
無名草子さん:2005/11/16(水) 23:11:30
>>871 >
>>870 > 書いてあることそのまんまだろ。
> なにがわかんないんだよ
ほんとにオツムが不自由なのかな?
877 :
無名草子さん:2005/11/17(木) 15:29:02
まあ評論家というのは講釈師ですからね。
作家をネタにおまんま食っているのだから他の人とは違う意見をいいたいのでしょう。
878 :
871:2005/11/17(木) 20:03:45
879 :
無名草子さん:2005/11/17(木) 20:05:27
夏草よみはじめた
880 :
無名草子さん:2005/11/18(金) 19:57:51
夏草読むと漱石がいかに名文家か分かる
881 :
無名草子さん:2005/11/19(土) 00:26:06
夏草ってなによ?
そんな作品知らんぞ。「道草」のことか?
井上靖と勘違いしてるんじゃないだろうなw
883 :
無名草子さん:2005/11/19(土) 06:41:52
道草だ
884 :
無名草子さん:2005/11/19(土) 10:21:32
夏草最高だよな
夏草はなんというか猫のユーモアと坊ちゃんの爽快感を持ちながら、こころのような微妙な人間関係を描きつつ、
行人の如き絡みつくような心理描写を描ききった上に、夢十夜のようなミステリアスな部分も感じられる漱石一
の名作ですね
886 :
無名草子さん:2005/11/19(土) 13:47:49
漱石っぽい小説の題名を考えてみようかw
「そしたら」
「さよなら」
「おはよう」
「それなら」
行人の主人公が一郎に二郎
三四郎の主人公は三四郎
「そしたら」の主人公は吾郎ちゃん
890 :
無名草子さん:2005/11/20(日) 10:02:06
彼岸過迄を読んだ香具師いるかー?
最近レンタルで「それから」を
観たんですが、原作は概ね内容一緒ですか?
ていうか漱石さんは三角関係がお好き?
892 :
無名草子さん:2005/11/20(日) 11:37:59
>>891 好きか嫌いかはわからんが、三角関係が出てくる小説多いよね。
それこそ過去に何かあったんじゃないかと勘繰りたくなるほどに…w
893 :
無名草子さん:2005/11/22(火) 06:37:53
>>890 ノシ
パズルみたいな小説だなーと言う感想がまず第一。
漱石先生がお好きな実験小説スタイルだよね。
組み立て作業好きな人はあの創り方嫌いじゃないと思う。
ただあの作品は、五女の雛子が急逝したときの実体験が
入っているので、書いていた当時の漱石先生の心中を慮ると
なんとも言えない気持ちになる。
ただ、終幕近くなるとちょいとまとめ方に無理があるかもとも
思う部分はある。ゲームをいきなりお開きにされた感じで。
「それから」の映画は、大まかなところはきちんと踏襲されて
いたと思います。あの、百合がむせかえるように匂う雨の午後とかばっちり。
公開当時、藤谷美和子の演技、キャラクターはなかなかの賛否両論、
物議を醸した記憶あり。
今の俳優さん女優さんならば誰がはまりどころだろう?
緒川たまき当たりがなかなかいい風情だと思うんですが(蛇足ですが彼女は
かなり前、CX系深夜「文學と謂ふこと」という純文学番組レギュラーで
再現ドラマに多数出ていた経験があるので、言い演技と佇まいを
期待したいところであります)
ちよいと迷亭さん、オタンチンノパレオロガスてなあ、一体なんのことですの?
うちの人と来たら相変わらずですわ。またわけのわからないことで
人をおからかひになつては腹を抱えて面白がる。
何がそんなに可笑しひんだかわかりやしません。全くどういうつもりなのでせう。
貴方からも一寸何か仰つてやつて下さいな。
え?なんですつて、お持たせのおみやげはトチメンボー、
はあ、是は全く…是は…是は御馳走様で。
しかしまあこのトチメンボーなるお土産は、はて一体どう謂ふものなのでせう。
食べ物といふことに相違はなきようですけれど…噸と見当がつきませんね。
取りあえずはお三を呼んで井戸へ持ていつて洗つて置ひてもらひませう
894 :
無名草子さん:2005/11/22(火) 13:37:25
「それから」の映画って松田龍平が代助役なんだよね?
あの人の顔が大嫌いなので見れない…w
895 :
無名草子さん:2005/11/22(火) 14:48:35
>>894 いや、龍平のお父さんの松田優作だよ>代助
896 :
894:2005/11/22(火) 16:40:04
あー間違えた、優作優作。
藤谷美和子は好きなんだけどね…。
「それから」は好きな小説なのでイメージを壊されたくないのでうかつに見れない。
読み返すたびに優作の顔が浮かびそうでヤだw
漱石作品で映画化されてるのって他になんかあるかね。
DVD「それから」昨日から密かに発売中!!
パッケージデザインなんだかなぁ〜
「And Then」って・・
898 :
無名草子さん:2005/11/22(火) 22:32:32
>>896 「吾輩は猫である」が、確か映画化されてる。
「坊っちやん」も何度か映画化されたと思うよ。中村雅俊だった。
899 :
891:2005/11/23(水) 00:22:33
>896
藤谷美和子は良かったよーかわいかったよー。
優作はまぁ・・悪くないよ。
900 :
無名草子さん:2005/11/23(水) 02:47:23
明治時代の風景描写が難しそうだな、映画だと。
セットを作るにも限界があるだろうし。
その点漫画は自在に描けるからいいよね。「坊ちゃんの時代」5部作(関川夏男×谷口ジロー)は皆さん読んだ?あれはほんと素晴らしい。漱石の顔が渋すぎるのだけが難点だが…w
榎本ナリコの現代版「こころ」は
最悪だったな・・。
902 :
無名草子さん:2005/11/25(金) 10:05:39
道草半分読んだ。名文だ。
903 :
無名草子さん:2005/11/25(金) 13:56:39
晩年の小説は文末が9割方「〜〜た」で終わってるよね。
意識的にやってんのか、劣化したのか…読んでてすごく気になる。
「猫」と比べると明らかに違うので面白い>文末の表現
904 :
無名草子さん:2005/11/25(金) 23:20:37
>>902 俺も道草好き。
今まで読んだ漱石の作品の中で一番気に入ってる。
当時の日本人が何を考えて、どんな言葉を使ったのかに興味がいく。
個人的に当時の日本人は豪傑だと勝手に思ってたから、「こころ」の先生の弱い所とか
考え方が自分にそっくりで驚いた。むしろ安心した。
それと女性の言葉遣いが上品で艶っぽくて色っぽくてgood
漱石は、才能と時代の両方に恵まれている気がする。
なんというか、ヒッキーに寄り添うような精神構造をしているけど、時代が明治真っただ中なため武骨な精神構造をも
有した形の精神が作品に溢れている。
世間を斜めから見ているけれども、ちゃんと超えてはいけない一線は超えないで生きてるってな感じで。
まさに、そのバランスが抜群だと感じる。
そこが日本人の感覚にフィットしてるんじゃなかろうか。
これがもう少し時代が遅れて生まれていたら、もう少し軟弱で軽薄な感じの作風になってしまっていたかもしれない。
なんというか日本近代史で一番恵まれた時代に、もっとも素晴らしい才能が巡り合わさったという感じがする。
もし漱石が70、80まで生きていたらどんな小説を書いていただろう?
908 :
toxic:2005/12/02(金) 20:12:10
世の中へ顔を出すのがイヤになり、東京をフイと飛び出した19歳の、青年の話!
めっちゃウケルよー!まじ、おもろいシー。でも、こいつ、チョズいてるんだけど!
むかつくシー!まじ、リンチしたいんだけどー!まじ、うざい。
でね、私、斉藤のこと、好きなんだ!☆
909 :
toxic:2005/12/02(金) 20:15:05
わたし、斉藤のこと、愛してる!sexしたい!チュウも、したい!
愛してる
漱石の小説にでてくる女性ってのは上品で人間として美しい感じがしていいね
最近の世の女性はうんざりだ
確かに
漱石の世界に入ると、いわゆる最近の女ってのは激しく拒否したい衝動に駆られる
「いわゆる」だから違う女性もいることはもちろんなんだけど
漱石先生の御本を読んでいるときは完全に明治大正時代にトリップできます。
自然に世界に引き込まれるし内容も深いが読みやすく愛読しています。
悩みは深いが滑稽なことをいって笑わせてくれる人間描写も好きどす。
こころの奥さんに激しく萌えた・・・といったら漱石先生に失礼だろうか
いや、萌えるよ
初めて読んだ時、奥さんに萌えまくった
絶対、こんな女性と将来は結婚したいと思ったもんさ
また、お嬢さん時代の未熟さがリアルで萌える。
それでいて、主人公を弄んだりしてるしW
======= ○< ̄\
===== |__)
==== / ̄ ̄ミ( ^ω^)ρ
==== | ♪ミ| ⊇□┐ みんな良い子にしてたかなぁ〜♪
==== |★・☆┌@ "ヽ\○\ プレゼントがあるお
ブロロロロ〜 \__┌\ヽ'UU 「\ |
εεεεε= ◎┘ ̄ ̄ ̄◎ ̄''
>>915 あれはいいねぇ
なんというか心の奥底から何か湧き上がってくる
三四郎の美禰子までいくとややツンとした感じも出てくるけど、こころの奥さん(お嬢さん)はど真ん中
Κが自殺したあとすぐに先生も自殺すればよかったのに、なんで死んだように生きることをきめたんだろう?すぐ死んだほうが楽になれるんぢゃないかな……
919 :
無名草子さん:2005/12/07(水) 22:33:54
こころで「私」はひとりで海に行ってたわけだけど
明治時代ってそういう人って普通にいたのかな?
海で「私」が先生に興味を持ってる描写は変な感じだけど
俺は、本当は「私」は女性の水着姿が一番興味があったんじゃないかと思った。
でも女の人をジロジロ見てる自分ってカッコ悪いから
意識的に他のところへ興味を持っていって「私はそんな俗な男ではない」
なんて自分への言い訳にしてたんじゃないかと思った。
実際、自分が若い女の水着姿が見たくて一人で海に行ったら、
「人で賑わってる海を見るのが好きなんだ」とか自分自身に言い聞かせると思うな。
俺は行かないけどね・・
そもそも明治のあの時代って
女性が水着着て海泳いでたのか?
パンツ履く習慣もかなり最近のものと聞いたんだが
気になったのでぐぐってみた
一応、あるにはあったみたいだな
でも、あまり普及してなかったようだから、どれだけの女性が着ていたかは怪しいもんだな
ttp://www.kaken.or.jp/mame/0407/ 日本での水着の誕生は、明治時代中頃、水遊び用の衣服として誕生しましたが、本格的に普及したのは、
海外に比べてかなり遅く、1950年代頃と言われています。
922 :
無名草子さん:2005/12/09(金) 01:59:16
新宿のユナイテッドアローズグリーンレーベルのお店の外側の壁に、
三四郎の冒頭の「…頭の中のほうが広いでしょう云々」の一節が書かれていることに
ついてここの住人はどう思っているのか
923 :
無名草子さん:2005/12/09(金) 02:07:03
夏目漱石ときくとたまごがけごはんの一気食いをしたくなる…
924 :
無名草子さん:2005/12/09(金) 16:24:49
>>922 なにそれ。知らない。店の人が漱石ファンなのかね。今度新宿行った時見てこようかな。
でもあの一節は痺れるよね。
925 :
無名草子さん:2005/12/10(土) 00:25:39
12月9日は漱石忌だというのにそのことには誰も触れないんですね。
>923
それすごい分かる〜!確かシブガキ隊のモックンが漱石役やってた
ドラマだよね。ものすごい汚い食べ方だったけど、ものすごい美味そう
だった。ww
926 :
無名草子さん:2005/12/10(土) 00:58:29
漱石忌だったんか。知らんかったわ。
作家の命日で知ってるのは太宰の桜桃忌くらいだ。
927 :
無名草子さん:2005/12/10(土) 08:03:21
>>890彼岸までを読んでいる。
猫を彷彿とさせるユーモア、探偵のところは笑った。
もうすぐ読み終わる。
>922
ユナイテッドアローズって最近
和服の方に力入れ始めてるよね確か。
うーん素敵。
今更「坊ちゃん」を読み始めているけど
東北人の私には
ちょっと江戸っ子気質は肌に合わなかった。
偉そうだなコイツ・・・と思ってしまうよ。
「こころ」は好き。
>>929 考え方は人それぞれ。
あなたが「これはちょっと違う」と思うのも勝手。
しかしだ、そんなことでわざわざこの2chに
個人ブログを晒す必要があるか?
あなたはまずネット上のマナーを身に着けるべき。
このスレの全レスをいま読み終えた(´・ω・`)
『それから』はあまり話題になっていないみたいだね。
自分としては、最後の三千代のことが気にかかってしょうがない。
門の御米は安井の妹じゃなかったということなのかね
933 :
無名草子さん:2005/12/13(火) 04:58:29
>>928 だって、漱石も偉そうだもの
というか、その偉そうだけど偉そすぎない
なんというか社会的な権力者ではないというか、かといって他の文学者にありがちな自己陶酔に浸りきってもいないというか
その匙加減が漱石先生の真骨頂かと個人的には思ってたりする
>>928 自分は坊ちゃんの竹を割ったような性格がすきだ
(見ていてハラハラするけど)
とくに偉そうだとは思ったことないなー
偉そうというよりも田舎者を小馬鹿にしてるのが気に入らないんじゃないのか?
でも、小馬鹿にされてるのに漱石を全面に出して町の宝にする松山にちょっと萌えたりして
937 :
無名草子さん:2005/12/16(金) 18:20:33
奥さんの椎茸の軽さに驚いて「こりゃなんのお菓子?」の台詞に激萌えした同志はおらんか?
このときの奥さんの年齢は30代前半だそうだ
激萌えまではしなかったけど、あれは良かった。
奥さんは三十代前半って設定なのか。私とK、お嬢さんは何歳なんだろう。
939 :
無名草子さん:2005/12/17(土) 23:25:53
>936
松山生まれ松山育ちですが、漱石をアピールというよりは「坊ちゃん」
の世界を大事にしてるって感じです。人物なら子規さんの方が有名。
道後温泉に入って、蕎麦屋とか団子屋で食す
1回はやってみたいと思っている
風呂場で泳ぐのは叱られそうなのでやらないでおく
941 :
無名草子さん:2005/12/19(月) 00:27:49
松山に来るのだったら来年の秋以降が良いですよ。今、松山城が
40年に一度の改修工事の最中ですから。道後温泉の湯は結構熱いw
942 :
無名草子さん:2005/12/20(火) 21:26:46
今、それからを読んでます。
まだ、最後まで読んでないけどこころを超えられるかどうか楽しみです。
やっぱり、漱石は人間の内面を描写をするのがうまいな。
自己の哲学と対峙させる部分や葛藤が自分の思考パターンと似てると思った。
人間はきっとそういう生き物なんだろうね。
943 :
無名草子さん:2005/12/20(火) 21:48:08
最近、先生の\1000札をあまり見かけなくなり、とても寂しいです。
>943
私もそう考えることあるけど、
「ようやく終わったか」などと先生は思っていると
勝手に想像しています。
漱石の金銭に対する考えについて
書かれている書籍ってないのかな?
『坊ちゃん』はおもしろい。
なにがいいって、主人公がババァフェチ(清萌え)で、
なおかつ男色家(うらなり君萌え)である点がいい。
>>944 漫画だけど谷口ジローの「坊ちゃんの時代」って本に
漱石の金銭事情(というか経済問題)が描かれてたよ
教えてチャソで悪いが、三四郎、それから、こころの三作だったらどれが面白い?
どれが短い?
その3つ全部読んだが俺はこころが一番好きだな
最初から最後までイベントに富んでる感じがする
949 :
無名草子さん:2005/12/22(木) 21:55:59
道草読んだ。健三の不甲斐なさに自分が重なってイライラした。でも最後に奥さんに言う人生の教訓めいたセリフはさすが
>>944 荒正人だったかが、「漱石ほど作品内で金銭のことを話題にした作家はいない」
というようなことを言ってた気がする。
952 :
無名草子さん:2005/12/22(木) 22:46:23
明暗にはお金の話がたくさんです。
953 :
無名草子さん:2005/12/23(金) 01:47:40
たしかに登場人物たちがよく金の貸し借りをしてるね。
「それから」なんか特にそんな感じだったなぁ。
物語を進行させる重要な要素になってた>金の貸し借り
954 :
無名草子さん:2005/12/23(金) 02:31:15
道草も金にまつわる話
955 :
無名草子さん:2005/12/24(土) 18:25:39
>>947 それからは読んでないが、こころと三四郎では、こころのほうがスラスラ読める。
956 :
無名草子さん:2005/12/24(土) 21:06:38
>>947 どれが面白いかは個人の好みだからな。なんとも言えん。
その3作なら俺は「それから」が一番好きだけど。
長さはまあどれも同じくらいだろう。
一応「三四郎」「それから」「門」は3部作的にも読めるのでその順番で読むのもいいのでは。
後期三部作はなんだっけ。行人、こころ、明暗だっけ。
彼岸過迄、行人、こころだよ。
958 :
無名草子さん:2005/12/24(土) 21:58:43
こころ、三四郎、猫、だよ
959 :
無名草子さん:2005/12/25(日) 00:31:52
「それから」を読み終えました。
クライマックスに向かうときの読み手への煽り具合や盛り上げは
こころより上だと思いました。
ところで気になったところがあったのですが
平岡が「三千代は急病だから今は会わせられない」と言ってたけど
あれって嘘(方便)なのかな?
代助が気になって平岡の家に探りに行った時
そんな気配が全くないような描写だったので・・
平岡のほうが社会で揉まれているぶん狡猾だったのか?
代助は負け犬か?
うおおおお・・・・・・悲しすぎる。
やっぱり優柔不断で自己欺瞞は良くないね。
後の祭りで己を信じて行動しても結局は血祭りだ。
そういう意味で代助を反面教師にしたい感情も沸き起こった。
960 :
無名草子さん:2005/12/25(日) 01:10:33
代助の哲学は結構好きなんだけどな、俺
どう見ても高等遊民志望者です
本当にありがとうございました
962 :
無名草子さん:2005/12/25(日) 01:36:35
>>960 あーハスミンの漱石論か。読もう読もうと思って忘れてた。
基本的な評論を抑えてから読もう、と思ってたんだ。
963 :
無名草子さん:2005/12/25(日) 02:50:55
漱石論じゃないけど最近でた山本七平の日本の歴史(上)に漱石の分析があるよ。面白い
「精神的に向上心のない者は馬鹿だ」
夢の中で誰かに言われましたorz
965 :
無名草子さん:2005/12/25(日) 20:29:33
「よござんす」
「漂白…」
『坊ちゃん』の最初のほうに出てくる、田舎小僧の言葉が
妙にかわいい (´・ω・`)
「知らんがの」
30歳で破局が見える愛に向かうのはつらい。
明治時代の人っていうのはみんな怖そうなイメージがあるが
坊ちゃんや野だや山嵐はけっこう仲良くできそうな気がする
971 :
無名草子さん:2005/12/29(木) 14:47:04
クシャミ先生なんか馬鹿にされまくっているよん
972 :
無名草子さん:2005/12/29(木) 14:53:43
>>960 私も読んだ。結構さくさくっと読めました!
夫人の夏目鏡子さんの「漱石の思い出」もスルスル読めました!
975 :
無名草子さん:2005/12/29(木) 17:54:18
昔、誰かひとりの作家に狙いを定めて全作品読もうと企てたことがあった。
芥川は短編ばかりだかりだから楽だろう、と思って挑戦したけど途中で飽きた…。
漱石とかのほうが作品数少なくて楽だな。気づいたら全部読んでた。
芥川と漱石って漱石晩年の一年くらいしか付き合いないんだよね。
最近知ってすこし意外に思った。
新潮文庫の「草枕」を読み始めて今98頁目。
「こころ」「坊っちゃん」「猫」「文鳥・夢十夜」「門」「硝子戸の中」の順番で読んできたが、
「草枕」が一番文章が読みづらい。
自分は「薤露行」がどうにもこうにもかったるくて読み通せない。
似たような感じの「幻影の盾」はそれなり面白く読めたんだけど。
まぁ、自分がアーサー王伝説に詳しくないせいかもしれない。
>>976 俺も、坊ちゃん→猫ときて、次に草枕読んだけど、読みにくいので途中で放棄した
で、三四郎に進んで、三部作ということなので、それから→門と進んで、こころに行った。
その後で、やっぱり草枕は読んでおこうと思ってもう一度読んだら、今度は最後まで読めた
一番好きなのは「行人」
山路を登りながら、こう考えた。
知に働けば角が立つ。・・・・・・
↑そんなこと考えなくていいから、話を進めてくれ!って言いたくなる。
980 :
無名草子さん:2006/01/03(火) 20:14:52
那美ちゃんが好きになってしまいました。
981 :
無名草子さん:2006/01/03(火) 20:29:21
国民的作家のスレが2年経って漸く終わるのか
朝日新聞や岩波書店が潰れても、漱石は残るだろう
983 :
無名草子さん:2006/01/04(水) 22:11:02
話の途中で申し訳ないんですけど『こころ』のなかの登場人物の年齢は何歳だと思いますか?
984 :
無名草子さん:2006/01/04(水) 23:17:55
大卒でしょ?30ぐらいじゃね?
985 :
無名草子さん:2006/01/05(木) 00:42:26
>『こころ』のなかの登場人物
誰のことだよ。
先生(現在の)と語り手の年齢ってことじゃね?
987 :
無名草子さん:
>>983 たまにこういうリアル小学生が混じってるから困る。
「こころ」には何人登場人物がいると思ってるんだ?
質問の仕方を考えなさい。