藤沢周平作品を語るスレ

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952無名草子さん:2005/10/03(月) 01:00:47
世田谷の藤沢周平の世界展と映画を連続して見に行ったよ。

特別展の方は、新聞の記事にもなっていたけど
登場人物の名前の候補を膨大に羅列したメモには
迫力すら感じた。
きっと登場人物一人一人の人格や特徴にあった
名前をつけようとものすごく悩みぬいたんだろうなぁと
いうのが垣間見えた。
書斎も良かったが、蔵書が並んでいる本棚も面白かった。
パトリシア・コーンウェルとかコナン・ドイルの海外推理小説本が
たくさん。

映画の方は、「映画」という表現手段であるならこれで
いいんじゃないかとも正直思った。
ただ、原作のエピソードを半端に盛り込みすぎて、意味がわかりづらくて
薄っぺらい印象になってしまっている希ガス。
とはいえ、山田洋次のように、原作を改変したり、登場人物を
変えてしまっているよりずっとまし。
既出だが、山田の映画での藤沢周平は「原案」だろう。
世田谷であの人名のメモを見た後なら、なおさらそう感じた。
長文すまそ。


953無名草子さん:2005/10/03(月) 23:06:37
公式掲示板注意書きの「ご意見・ご感想のページ」が開けない件。
954無名草子さん:2005/10/04(火) 01:38:22
世田谷文学館から、通販で取り寄せた藤沢周平展図録が届いた。
確かに紙が堅くて少しめくりにくいw
内容は、藤沢さんの原稿の書き方とか、創作の過程とか
初めて知ることが多い。
写真も多くて、かっこつけてる写真がないのが藤沢さんっぽいね。
笑顔の写真が多い。
あと、「白き瓶」のときの清水房雄氏との書簡は、全部読んでみたくなった。

しかし、図録読んだら余計実物が見たくなる。。。。
955無名草子さん:2005/10/04(火) 03:51:08
過去2度挫折していた「白き瓶」を読み直しているんだが、結構はまってきた。
956無名草子さん:2005/10/04(火) 18:40:24
>>954
清水氏あての藤沢周平の書簡の内容は、全集に載っているよ。
展覧会の中でも、読み下し文付で一部展示されていたけど、
中身を読むのは、「白き瓶」以上に骨折れまくりなので、読むのには相当な根気が必要。
展覧会見終わった後、無性に「白き瓶」や「漆の実のみのる国」が読みたくなって
近いうちに腰をすえて再読しようと思っている。
957無名草子さん:2005/10/04(火) 19:57:40
府中の駅ビルの書店で、藤沢周平フェアやってて
文庫本買ったら、世田谷文学館の招待券もらったヽ(´ー`)ノ
958無名草子さん:2005/10/04(火) 21:43:59
>>956
自分は「橋ものがたり」を再読。
「橋ものがたり」に出てくる橋は、ほとんど実在している(していた)のっていうのを
恥ずかしながら、今回初めて知った…
959無名草子さん:2005/10/05(水) 02:59:19
はまった作家は何人もいたが、
一生読んで行くだろうと思ったのは藤沢周平だけだ。
960無名草子さん:2005/10/05(水) 06:53:20
世間に背を向けながら蝉しぐれを再読。
いいなあ。さすが藤沢周平だなあ。
これを映像化しようなんて考える奴は馬鹿だなあ。
961無名草子さん:2005/10/05(水) 12:16:35
自分は、伊之助シリーズを再読中。
ちなみに、今回の再読のテーマは、シリーズものと上下もの。
テーマを決めて再読するのが、好きなんだよね。
962無名草子さん:2005/10/05(水) 20:34:40
朝日の夕刊に木村佳乃のインタブー(企画広告?)が載ってて、
福について語ってた。
まあ、正直そりゃ違うだろと思ったが、解釈は人それぞれだから
仕方ないと思う。
ただなあ、小見出しに「生き様」って使うなよ。
藤沢周平が嫌いだって言った言葉なのに。
963無名草子さん:2005/10/05(水) 21:18:10
橋ものがたりを読んだ。・・・・・「約束」。
「五年経ったら、二人でまた会おう」 二人だけの秘密の約束だった。
五年の歳月は二人の生活を変えていたが、お互いを恋う心だけは変わらずにいた。
長い秋の夜長、家族が寝静まってから一人読む藤沢周平の作品のなかで静かな時間だけがゆっくりと流れていく。
964無名草子さん:2005/10/05(水) 21:26:55
>>963
約束は藤沢短編の中でもマイベストです。
あの結末の描写、間の取り方は本当に芸術品だと思う。

声だけがきこえてくる、という描き方が素晴らしいんだよなあ…。
965無名草子さん:2005/10/05(水) 21:39:31
俺も橋ものがたりに収録されている作品が好きだな。
966無名草子さん:2005/10/05(水) 23:40:14
>>958
「まぼろしの橋」のこうがい橋が麻布の牛坂に実在していたのは、世田谷の藤沢展で初めて知った。
それも勤め先の近所でよく通るところなんで、ビクーリというか不思議な気分。
967無名草子さん:2005/10/05(水) 23:46:10
「橋ものがたり」の巻末解説で、井上ひさしが
藤沢周平の市井ものは雨の日に読みたい、みたいなことを書いていたけど
今頃の静かな秋雨の日にはもってこいだね。今日の東京はそんな天気でした。
968無名草子さん:2005/10/06(木) 01:21:33
藤沢周平の作品に出てくる女たちの何ともいえない控えめな仕草や言葉に愛おしさを感じます。
そうして彼の作品を読み終えるとすぐにまた彼女たちに逢いに行きたくなるのです。
いつの間にか私も江戸の橋の上で想いを寄せる女を待っているのです。
969無名草子さん:2005/10/06(木) 03:53:40
「武士の一分」を監督山田洋次、主演木村拓哉で映画化。
12月クランクイン、来秋公開予定。
970無名草子さん:2005/10/06(木) 05:53:38
>>969
おいおい朝から冗談きついぜジョニー
971無名草子さん:2005/10/06(木) 06:42:00
http://news18.2ch.net/test/read.cgi/mnewsplus/1128545920/l50

今度は、「盲目剣谺返し」か・・・。
しかも主役が、キムか・・・。
972無名草子さん:2005/10/06(木) 07:03:11
キッキキキキムタコ・・・?
どんな役やっても同じ演技のキムタコ?
谺返しって隠し剣シリーズじゃ1、2を争うくらい好きな話なのに。。。
973無名草子さん:2005/10/06(木) 07:21:20
最近の一連の映像化で、そろそろノイローゼになりそうです。
974無名草子さん:2005/10/06(木) 07:28:33
すごいの来ちゃったよ・・・。
一番藤沢周平なんかと縁遠いタイプだよね。
内野だ染五郎だの言ってる場合じゃ無くなっちゃったね。
ファンの人数も比較にならないし、映画見る人もすごく多くなるんだろうなぁ。
それにしても隠し剣シリーズか・・・これもちょっとずつ読み進めて、
勿体ないからとっておいたんだけど、今日題材にされる短編は読むことに決めた。
色が付く前に読んでしまおう。
975無名草子さん:2005/10/06(木) 07:30:20
>>973
ほんとそうだよね。
ネット上もまた果てしないバトルになるんだろうか・・・?
976無名草子さん:2005/10/06(木) 08:13:28
谺返しの映画化について、藤沢作品の描写を拝借するなら、スレ住人は、
「どっと笑った」
といったところか。
いや、笑えないよ・・・。
977無名草子さん:2005/10/06(木) 12:28:44
藤沢周平展いってきたよ。客は年配の人が多かったが
若い女性の姿もちらほら。逆に若い男性の姿はほとんど見えず。
図録いいね。展示内容が説明文を含めそのまま載ってるし。
でも再現本棚と再現書斎のこじんまりとした居心地よさは
やっぱり会場に足を運ばないと味わえないな。
再現書斎の奥にある涌井の味コーナーは、雨にぬれた緑と
鯉の游ぐ池が眼下にみえる自然光のスペースで落ち着けた。
978無名草子さん:2005/10/06(木) 13:35:05
なんでキムタコなんだよwww
979無名草子さん:2005/10/06(木) 14:26:53
キムタコはTVの視聴率は取れても映画は動員できないのに
演技じゃなくてコスプレなのに
キムタコの役しかできないのに
なんでキムタコ?
980無名草子さん:2005/10/06(木) 16:21:15
981無名草子さん:2005/10/06(木) 17:09:35
>980
乙です。
982無名草子さん:2005/10/06(木) 19:17:11
金蛸か・・・
もう勘弁してほしい。
983無名草子さん:2005/10/06(木) 19:30:03
>>980
スレ立ておつかれさまです。
984無名草子さん:2005/10/06(木) 20:00:13
永瀬よりも期待できそうかもと思ってしまった俺が素で怖いんですが。

つか、またもや合作で幕末なんすかねぇ。
985無名草子さん:2005/10/06(木) 21:17:28
キムタクの映画を見るなら、ヨロキンの「宿命剣鬼走り」の、へんてこな沼の主
を見ていたほうが、遥かにいい。
986無名草子さん:2005/10/06(木) 21:40:35
ああ、でもこれで若い女にも藤沢周平を読んでもらえれるようになればいいよ。
監督には、下手な笑いは取らなくていいからちゃんと作ってほしい。
987無名草子さん:2005/10/07(金) 00:25:03
今日のニュース見て初めてこのスレ読みました。

好きだった人に薦められた作品が藤沢さんで、「密謀」を読んでうんざりしたのを覚えています。

今日このスレを1から読んで皆さんの深い愛着と藤沢さんの作品のすばらしいことに
触れまして、読んでみたくなりました。はまりそうで怖いです。

ちなみに好きだった人は鶴岡の人でした。

今度の映画、庄内でもロケやるんですかね?山形県人なので、そっちも気になります。

失礼いたしました。

988無名草子さん:2005/10/07(金) 06:48:17
>>987
「密謀」は未読だが、史実を扱ったものは藤沢作品では人気がない。
最初は気軽に読める短編集「橋ものがたり」がおすすめだよ。
989無名草子さん:2005/10/07(金) 14:57:07
ようやく文学展行ってきました。
平日だったせいか年配の方が殆どでしたが、男女比は4:6くらい。結構混んでました。
帰りに寄った蕎麦屋の話によると、他の作家の文学展に比べてもかなり来場者は多いとの
ことでした。

いや〜〜不覚にも涙しつつ見てまわりました。書斎や愛用していたサングラス、麦わら帽子、
自筆でタイトルを書いてある映画の録画テープや音楽テープ、愛蔵書(自分も持っている
ものも多数)の数々。お孫さんを抱いて笑っている写真、家族写真。そして遺稿の最後の
1枚は見るのが辛かった…。
何だか胸がいっぱいになるし、時間もないしで、映像関係は殆ど見ることが出来なかったので、
もう一度行ってこようと思っています。
皆さんもご都合がつけば是非どうぞ。絶対損はしません。
990無名草子さん:2005/10/07(金) 15:24:25
>帰りに寄った蕎麦屋

蕎麦屋というところが、なんとも味わい深いです。
藤沢周平の世界展を見終わったあとに、ぴったりですね。

自分も、なんとか時間を作って行くつもりです、世界展も蕎麦屋も。
991無名草子さん:2005/10/07(金) 17:02:37
映画蝉しぐれは藤沢ファンから見てどう?
992無名草子さん:2005/10/07(金) 17:34:44
映画はあくまで映像であって、文章で表現された藤沢作品の味わいを
完全に表現できるようなものではないと思う。
そう思って観るぶんにはいいでしょうが、映画「蝉しぐれ」の世界が
そのまま藤沢の世界のように思われては困るのですが!
993無名草子さん:2005/10/07(金) 20:23:57
1000だったらキムタコが主演キャンセル
994無名草子さん:2005/10/07(金) 21:17:38
>>991
藤沢さんとはまったく別作品。
995無名草子さん:2005/10/07(金) 22:28:06
なにもかも忘れて、連休には世田谷文学館行って癒されてこよう
996無名草子さん:2005/10/07(金) 22:36:36
>>995
行っといで。見ておいて本当に損はない。
というか、見てなかったら後悔していた。
藤沢さんへの敬意が感じられる丁寧な展覧会でうれしかった。

>>989
> そして遺稿の最後の
> 1枚は見るのが辛かった…。

あの遺稿につけられていた解説が泣けた。やばかった。
997無名草子さん:2005/10/07(金) 22:47:19
山田洋次にキムタコって('A`)
ああ、悪夢であれば醒めてクレ…
998無名草子さん:2005/10/07(金) 22:49:39
>>991
小説は小説。映画は映画。
それぞれ表現方法が異なるジャンルだと割り切るのが吉。
原作の筋が破壊されてないだけ、まだ山田のやつよりましだと自分は思ってる。
999無名草子さん:2005/10/07(金) 22:51:14
1000無名草子さん:2005/10/07(金) 22:51:38
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