タイトル通り。
未読者の邪魔にならないように、ってことで。
称賛・悪口ありありで。
「僕」が父から損なわれ続けた、ってことだけど、
予言以外にどういう損なわれ方をしたのか分らん。
二度と帰らんぞ、と決意して家出するだけの説得力
を感じなかったなあ。後半で明らかになるのかと
思ってたんだけど。
春樹の小説に論理的整合性を求めても無駄だよ。
何も考えずに書き始めるって春樹自身が言っているんだから。
50過ぎの人間が書いたにしては、星野さんはうまく描けてた。
一番感情移入できたよ。ちょっとありがちかとは思ったが。
このまま春樹は自己模倣を繰り返すのか?
おわん山の話、
なんか中途半端なものを感じてしまった。
先生が夢を見るところが、後半出てくる主人公と佐伯さんのシーンに
リンクするということなんだろうけど・・・
もう少し掘り下げてくれてもよかったような。
全体的に短く感じました。その割に図書館のシーンがだらだらしてた。
>全体的に短く感じました。
だよなあ?尻すぼみとは思わんが「海辺のカフカ」中はあっても良かった気が。
短く感じた=一気に読めた=それだけのめり込めた=良い小説という意味では
ないよね?→6 念のため。
辻(仁成?)を彷彿させるシーンってどこのことですか?
10 :
無名草子さん:02/09/13 22:58
星野さんが四国の旅館で寝転びながら見るTVのワイドショー
かなんかの「有名な女優とそれほど有名じゃない小説家の結婚」
ネタと思われ
>>10 即レスありがとうございます!
なるほどありましたね。鈍いなぁ、自分・・・
12 :
無名草子さん:02/09/13 23:09
辻の件は、単に組み合わせが似ていただけ。
執筆時期を考えてもみなはれ。
13 :
無名草子さん:02/09/13 23:11
>>12 分かってるって。「彷彿させる」ってだけよ
14 :
無名草子さん:02/09/13 23:17
>>10 の件、みんなよく気付くね。
普通に読み流して、全然引っ掛かりもしなかったよ、そんなの。
15 :
無名草子さん:02/09/13 23:31
辻の作品は読んだ事ないけど、辻が「UFOが釧路に降りる」をパクった(設定などに関して)
という記事は見た事ある。
その事もあって、春樹サマは辻が嫌いなのかなぁ、と例の部分を読んでて思った。
16 :
無名草子さん:02/09/13 23:58
つーか、あの図書館って香川にホントにあるのかな?
17 :
無名草子さん:02/09/14 00:01
ないです。
18 :
無名草子さん:02/09/14 00:05
>>16 「甲村 図書館」
「甲村 香川」
で検索かけたけどない。
ないんだろうな。
ないほうがいい。
あったら失われてしまうだろうから。
図書館は炎上しなければならない
20 :
無名草子さん:02/09/14 00:09
つくろう図書館。
香川のうどんは、本当にうまい。
他の県はしらなくてスマソ。
21 :
無名草子さん:02/09/14 00:34
>3
あのさあ、「何も考えずに書き始める」っていうのはそういう意味じゃないよ。
なんかもうレベル低くていやんなっちゃう。
22 :
無名草子さん:02/09/14 00:34
甲村和三
↓
www.nitech.ac.jp/gene_inf/g40/g40_120/kohmura.html
23 :
無名草子さん:02/09/14 00:35
>>7
はい。
一気に読めた=よい小説だった。ではありませんでした。
この小説で村上春樹を最初に読んだという人には、
すばらしい作品かもしれないけど。
でも、読んでいてどこか無理を感じてしまった。
ねじまき鳥あたりからだろうか・・・
24 :
無名草子さん:02/09/14 01:35
>この小説で村上春樹を最初に読んだという人には、
>すばらしい作品かもしれないけど。
逆に「これが村上春樹初体験」って人の方があっけにとられるんじゃ?
25 :
無名草子さん:02/09/14 01:45
無理を感じさせることが作者の意図だと思われ。
26 :
無名草子さん:02/09/14 01:47
例の新潮HPでロングインタビューの更新あったぞ(14日分)
これって宣伝扱い?だったら忠告してくれ、もう書かないようにするから
>>21 ようするに、ラストを決めないで書くってことでしょ?
自分で自分の作ったロールプレイングゲームを解くみたいな感じだって
何かで書いてた。同じことじゃん。
その方法論が原因で、物語としての整合性が失われているんだから。
28 :
無名草子さん:02/09/14 02:20
平野啓一郎と村上春樹をぶつけるって
新潮はほんとに平野をプッシュしてんのか?
29 :
無名草子さん:02/09/14 02:40
>物語としての整合性が失われているんだから。
うん、だから、それでいいんじゃないの。
ねじまき鳥は奇書としてあげましょう、
カフカは、、、支離滅裂とまではいかないが、、
まぁもういっかい読むけど。
31 :
無名草子さん:02/09/14 10:05
読了〜、ねむねむ
雰囲気としては「世界の〜」よりもダンスに近いものを感じたな
長い長いレクイエムといったところか
むちゃくちゃな読み方かも知れんけど
この話は全部あの戦地で死んじゃっただんなさんの意思が生み出したものって気がする
とにかく彼は自分を伝えるものを望んでたんだろう、でもそれはかなわなかったと
だから同一の意思が何世代にも渡って最初の不調和を補おうとしてたんじゃないかな
悲しいことだけど彼は最後森に残っても良かったんじゃないかなとも思う
女教師の暴力や最後の白いドロドロは一概に「邪悪な」ものとは言い切れないだろう
夜明け前から読み始め上巻終わってパンケーキを焼き食べ
昼前までかけて下巻を読み干した。
始めカフカ側が気になっていたんですが途中からどんどん
ナカタさんと彼に関わる人々に心ひかれて。
星野君がどんどんナカタさんをスキになるに連れて
こっちもどんどん星野君を好きになりました。
ところでメタファーメタファー言い過ぎだ(゚Д゚)数えるぞコラ。
神社で倒れたときに染みついていた血は女教師の径血ってことでいいのか?
えっ……あれはやっぱり父親の血でしょう。
でも、そういう読み方も面白いな。
36 :
無名草子さん:02/09/14 18:05
上書き込み見て思ったんだけどさ。
女教師−ナカタ・ジョニ黒−ナカタ−カフカ・父−子・血友病の大島さん
血の連鎖というか交錯というか、こういうのって過去の作品では
目にした記憶がないなあ。多分。
37 :
無名草子さん:02/09/14 20:06
上巻276頁の「使用量」についてどう思う?
春樹の変換ミスじゃないの?たぶん。
ちゃんと校正してるはずだから、これ確信犯かも。
2ちゃんねらー狙い。おそらく。
やっと読了。
星野さん自分のこと「俺っち」って言ってたけどそんなのいまどきの若い奴が言うかなあ。
あといくらなんでも55歳と15歳は厳しい・・・。
しかし、ナカタさんはかわいかったな。
>37
単純ミスでしょ。村上氏が2ちゃんねらを意識してモノを書くとは思えん。
39 :
無名草子さん:02/09/14 21:50
上巻P276L10 使用量→使用料
40 :
無名草子さん:02/09/14 22:02
ナカタさん、カエル君を彷彿とさせました。
神の子供たちは・・・の。
そんなのは自分だけだろうか。
佐伯さんは、国境の南を思い出させたような。
もっと、今までの何もかもを打ち破るような
新しい小説を読みたかった気もする。
そうじゃなかったら、いつもの比喩とかジョークが読みたかった。
41 :
無名草子さん:02/09/14 23:16
>>27 物語としての整合性…ねえ、あんた19世紀に生きてるの?
42 :
無名草子さん:02/09/14 23:17
2ちゃんねらーなんて春樹に相手にされてないよ。
43 :
無名草子さん:02/09/14 23:37
>>37 校正ミスまで突っつかれて「2ちゃんねらー狙い」なんて言われたら
村上春樹も浮かばれないよな
河合隼雄の影響が色濃いような。
『世界〜』で書いたことを、切り口と料理法変えてみたというか。
>>36 俺っちは連鎖や交錯というより「拡散」だと思うな、意志の拡散
戦死した「彼」は、妊娠が阻まれたことに対して大きなショックを受けた
そのためそのことを知った瞬間にナカタさんに入り込んでしまった
この時点では突発的なもので、それ以降の展開を意図したものではないかもしれない
ただこれは女教師の暴力によって追い出されそうになるが、完全には出て行かず
また出て行ったものもあきらめきれず佐伯さんと佐伯さんの彼氏へと移る
おそらく最も理想的だと判断されたカップルに
構図としては
戦死した「彼」が自分を伝えるものを残したいという意志
VS
それを阻もうとするもの、たぶん世界の整合性を保とうとするなにかだろう
「森」といってもいいかもしれない
この構図の中に「僕・カフカ」は殺された佐伯さんの彼氏の代替として生み出された
そして「僕」は最終的に、拡散した意志を統一する運命を背負わされることとなる
父親を殺して母親と交わることは単なるエディプスコンプッレックスではないように感じた
ただこの二元的な構図にも途中から変化は生じている
「入り口」を開けようとする行為だ
この行為は「彼」の意志とは独立して意志を受け継いだ人が個として行ったもの
佐伯さんは自分の彼氏が殺された時点でピリオドを打とうとした
ナカタさんは自分を取り戻すために、僕は自分を得るために
結果としては運命に定められた通りになってしまったが
森から戻ってきた僕は「彼」の意志とは独立した僕個人であったのだろう
そう考えないと悲しすぎる
なにかナウシカの本編に通じるものを感じたな
47 :
無名草子さん:02/09/15 01:08
魚が降るシーンは「マグノリア」を思い出しますた。
48 :
無名草子さん:02/09/15 01:41
正直、ナカタさん・ホシノくんサイドが面白すぎて、僕・カフカ・大島さん
佐伯さんサイドがつまらなく感じたよ。これでいいのかな?
49 :
無名草子さん:02/09/15 01:41
春樹はユングをどう読んだのか。
50 :
無名草子さん:02/09/15 01:51
河合的に読みました。
河合の手のひらで踊るハルキと我ら。
すいません、「冷蔵庫の中のピクルスのようなまっすぐで平和な眠りに落ちた」
このフレーズってどの作品でしたっけ?
52 :
無名草子さん:02/09/15 02:03
>>51 ダンスダンスダンスっぽいけど・・・。ごめん、確証はない。
54 :
無名草子さん:02/09/15 02:19
つーか比喩の一文の出所までワカランだろ普通
55 :
無名草子さん:02/09/15 02:24
この作品、村上龍の影響というか、文体が混じってないか?
「」の後に又同じ人物が「」使ったり、ある部分で僕の会話部分が「」無しで書かれいていたり。
56 :
無名草子さん:02/09/15 02:27
>「」の後に又同じ人物が「」使ったり、ある部分で僕の会話部分が「」無しで書かれいていたり。
ずっと以前からそういう書き方じゃん。今更村上龍の影響云々は違うだろ。
57 :
無名草子さん:02/09/15 02:39
58 :
無名草子さん:02/09/15 02:43
>>55 うーーん、今までの春樹文体が空手や柔道のようなある一つのスタイルを追求していたのに対して、
今回のは無形というか、バーリ・トゥードのようにスタイルを壊そうとしている様に感じる。
そう言う意味で龍の文体ににかよってるかもね。
59 :
無名草子さん:02/09/15 03:21
カァカァ
60 :
無名草子さん:02/09/15 03:24
61 :
無名草子さん:02/09/15 05:11
価格云々言ってた奴が関連スレでいたが
森博嗣のスカイ・クロラに比べたら断然コストパフォーマンスいいと思った
装丁とかあるんだろうけどさぁ。。。
62 :
`ー´)y-~~ヘー、ソウナンダァ。:02/09/15 06:14
書籍にコストパフォーマンスもとめず
吉野やにでもいったらいかがと思われ
63 :
無名草子さん:02/09/15 07:42
>>31 >雰囲気としては「世界の〜」よりもダンスに近いものを感じたな
>長い長いレクイエムといったところか
あー、そんな感じかも。よく出てきてる「世界の〜」には、道具だてが似てるだけで
味わいは全然違う。
あとタフな15才はタフさを追及するあまり15才のリアリティーなくなってたなあ。
切実にああゆう強さは欲しがるけど絶対程遠いのが15才だもんと思うけど。
あんな裾の始末までぴっちりとタフな15はどうかと。「おそい」と言われてる
17・8ならともかく。
米人とかの書く欠陥天才系ならありかなあ。けどそんな味わいは出てなかったし。
64 :
無名草子さん:02/09/15 09:41
63が考える「15才のリアリティー」って?
65 :
無名草子さん:02/09/15 10:23
53才だとおもいまふ。
66 :
無名草子さん:02/09/15 10:24
あ、間違えました。
春樹の年齢かと思って。スミマセン。
「世界の終わり〜」+「ねじ巻き鳥〜」かな。。。
岡持節子さんと生徒達が目撃した、銀色の光る物体、星野さん
が殺した?白いナメクジみたいなものを、どー解釈しますか?
68 :
無名草子さん:02/09/15 10:51
解釈ね
69 :
無名草子さん:02/09/15 12:30
今回の話は、なんかやたら象徴的すぎるというか、、、
読んでるときは楽しかったんだけどなぁ、読み終わったら「ふーん」って感じ。
できればナカタ&星野章をずっと読んでいたかったな。
というか、交互に展開していく上/下巻じゃなくて、
別々に完結する僕サイド本/ナカタ星野サイド本で分かれてるのも
面白いかもと思った。春樹の意図は台なしですが。
よう、俺っちは星野くん。まったく、じいちゃんの言い付けは守るもんだね、、、
70 :
無名草子さん:02/09/15 12:38
>>47 僕も思いだしました。あれはカエルが降って来たんだったっけ?
あと聖書の出来事だから関連性は無いと思うのだけど「男男と男女と女女」で映画の「ヘドウィグ〜」を思い出した。
さらに何かを彷彿とさせるものが確かあったのだけどもう忘れた。
カフカsideよりナカタさんと星野青年の方が圧倒的に「おもしろいし続きが気になる」と感じた。
ネタバレ禁止スレの方に「工房はカフカsideの方が読みやすいかも」とあった(スレ違いかもしれない)けどそんなことは無かった。(僕は十八の高三ですが)
世界一のタフさを目指してるならあれくらいが必要なのかもしれないけれどやっぱ少し非現実的かも。
カフカsideは「世界と終わりとハードボイルドワンダーランド」の「世界の終わり」sideのと雰囲気が似ているような感じがした。
大島さんとナカタさん&星野青年との接触が一番ドキドキした。(大島さんにもっと星野青年と話して欲しかったけれどあれくらいで良かったのかもしれないとも思う。)
ナカタ&ホシノの話はドラゴンクエストと一緒で、
パーティー組んで、何かを探すって話だから厨房向き
だわな。
72 :
無名草子さん:02/09/15 14:21
カーネル・サンダースってナカタさんが眠っている時にしか現れていないの知ってた?ナカタさんの分身みたいな存在なのかなぁ。
73 :
無名草子さん:02/09/15 14:47
>>71 コンビを組んで何かを探す=ドラクエ=厨房
いいのかよそんな発想しか出来なくて(w
ナカタ&ホシノの章は軽いトーンで読みやすいけど、いろいろ深いよ。味わいも。
74 :
無名草子さん:02/09/15 14:48
いろいろと分析してくれて有り難い存在だなー、読者って。
なんも考えてないってハルキは。
良い意味でだけどね。
75 :
無名草子さん:02/09/15 15:09
いままで父親とか母親の存在って、春樹の小説じゃ希薄じゃなかった?
76 :
無名草子さん:02/09/15 19:32
>>75 希薄どころかほとんど描かれてなかったっしょ(長編に限れば)
初期の個人主義的主人公が好きだった人は「ねじまき鳥」「カフカ」
のような主人公のあり方をどう捉えてるのかな
「これもオッケー」なのか「なんだよこれ」なのか、
それとも「いや、一貫して主人公のありかたは変わっていないじゃん」
なのか。
77 :
腐れ30男 ★:02/09/15 20:05
今回もえらい勢いで希薄だと思うんだけどな。
彫刻家も佐伯さんも彼の父上、母上っていう意味合いでは
全然描かれているわけでもないし。
どちらにしてもマグノリアやギリシャ神話のそのまんまのリファレンスとか
ジョニーウォーカーのコスプレとか、元ヤンのわかりやすさは
通俗的に笑わせてやるぞ、というような意気込みを感じてしまった。
というか面白かったです!
78 :
無名草子さん:02/09/15 20:22
別スレにも書いたけど
大江の「万延元年のフットボール」へのオマージュ?的な気もする。
個人的には「ねじまき…」の方が好きかな。
私の一押しキャラは大島さん(シナモンに似てないか?)とナカタさんかな。
霞ヶ関、虎ノ門界隈の本屋じゃ先週金曜日に上巻が売り切れで
3件目でやっと手に入ったさ<カフカ
79 :
無名草子さん:02/09/15 22:12
漏れ的には一番好きかも。(なんせ初めてのリアルタイム・・)
主人公がカフカの作品について語ってたところがあったけど、
そういう作品を狙ったのでは。と思ったYO!
>腐れ30男
ボーイ板にいなかったっけ?
ボーイ板ってなんだろ。。。。
81 :
無名草子さん:02/09/15 22:37
以前では絶対に使わなかった固有名詞が
かなり出てきたね。
ローソン
ニュースステーション
ウンコ
他に、どんなの気付いた?
肛門?
アナルセックスの表記がいつでるんだろうと思ってたら
唐突に出て来てびっくりした。
肛門って前もあったっけ?
今回は2回ですかね。
>>76 まともに親が出てくる話をゆっくり考えてみたんだが、
“ファミリーアフェア”と“神の子供…”ぐらいだなぁ。
その上“ファミリーアフェア”はかなり特殊な感じの話だし。
>>77 でも今回は、父と母は重要な要素(?)じゃないかな。
たしかにちゃんとは出てこないけどさ。
腐れタンこんばんは。
確かに、父、母 露骨にオィデプスな割には、そこいら辺が希薄と感じた。
何故だ!?
うろ覚えで恐縮だが昔のインタビューで今後は“家族”を書かざるを得ないんじゃなかろうか?
というようなことを答えていたように記憶しているので。
ホシノちゃん、魅力的なんだよね、でもワタシにはカナーリ無理に見えるとこもあった。
なんつーの?更正(w)が早すぎる、っつーか。
カーネル・サンダースは妙にリアリティーあったけど。
>>72の指摘!ああ、そーだよねー。
>>83 「羊」では表立ってこなかった「妻」という存在が「ねじまき鳥」では中心に
という変化も「あれ?」って感じだったんで、今回のように「父」「母」という
のが表立ってくると(77のように相変わらず希薄だという捉え方もあるけど)
「むむむ?」ってな感じがするす。
こういうのって「今まで両親なんか関係ないぜ」と生きて来たけども「地震
やらなんやらあって両親が老いたことを目にして急に自分の中で和解が生まれた」
というような心境変化が作者にあってのことなんでしょうかね?
86 :
無名草子さん:02/09/15 23:31
ごめん、すっごい基本の質問かもしれん。
6章で出てくる「オオツカさん」と星野さんが話をする「トロ」
どちらも黒猫。これって(メタファーとして)同一の猫だと思った?
俺は同一だと捉えたんだけどちょっと自信無いんで・・・。
>>83 > でも今回は、父と母は重要な要素(?)じゃないかな。
> たしかにちゃんとは出てこないけどさ。
確かに家族としての構成がないと、オィデプスの引用も出来ないし
15歳の少年が家出をするというモチベーションも発生させられないとは
思うんだけども、殺された彫刻家が彼の父でなきゃいけない要素も
強く感じられないし、母親と寝るというのも、15歳の子が50近い
おばちゃんを優位に口説いていくっていう衝撃度の方が勝っちゃって
僕にはどうにも「家族を描いた」っていう感じには思えなかったんだ。
というわけで
>>84さんを読んで余計にそうすりこまれちゃいました。
88 :
無名草子さん:02/09/15 23:45
>>87 >母親と寝るというのも、15歳の子が50近い
>おばちゃんを優位に口説いていくっていう衝撃度の方が勝っちゃって
この部分についてだけ、ちょっと。
15が直で50と・・・と思うとその通りだけど、あくまで15の佐伯さんを
通過してのこと、ワンクッションがあってのこと
と思えばそれほど「衝撃」でもないと思う。
89 :
無名草子さん:02/09/15 23:53
去勢(父)なき時代の、成熟の仕方を模索したんじゃないのかな?
なーんて。
とは色々書いてみたんだけど、村上春樹の中で
一番声あげて笑った本だと思う。
ナカタさんが死んじゃうのも、星野くんが次を待つのも
とても楽しかった。
91 :
無名草子さん:02/09/16 00:55
下巻p187
「そして、田中カフカくん、そこに君が現れた。
キュウリのごとくクールに、
カフカのごとくミステリアスに。(略)」
キタ━━━━━(゚∀゚)━━━━━!!!!
92 :
無名草子さん:02/09/16 01:20
>>91 でも今回ここくらいだな。「うわあ(汗)」と言いたくなる比喩ってさ。
てゆーか 感想は「海辺のカフカ」のホームページに村上春樹へのメイルアドレスが
あって全部読むらしいから、そこにだしたら?
今回の作品にはなんだか女性への憎しみを感じる。
図書館に来る二人組みとか、大島さんの性別とか、まともな
女性の登場人物がいないこととか。
女性に対する誉め言葉は「美しい」「むちむち」などの外見を評価する
ものばかりで、例えばノルウェイの森の「緑」のような、精神的に美しいと
描写される人間はいっさい出てこない。
佐伯さんは特に、若い頃に短慮から入り口をあけるという愚かな行為を
した挙句、息子と夫を傷つけて捨て、夫が狂う原因を作り、さらに子供と
関係まで持つという身勝手な人間として書かれている。
最後にゆるしを求める場面も、罪を認める潔ささえもなく同情を求める
最低な行為に映る。
さくらは通りすがりの少年に恋する浅薄な女として描かれ、アパートの
汚さなどからも無神経さが伺える。友人のアパートに勝手に異性を入れて
鍵を渡したり、シャツをあげちゃったりってどうよ?
いちごジャムサンドは押し付ける、彼から携帯を盗る、人格的魅力は何一つない。
女教師もひどいね。
あの「森」は人々が共通して持つ深層意識のなかの隠れ家のような
もので、現実の世界に絶望した人(の意識)だけが森にいく、という
解釈で読んでいたんだけれど、
ナカタ少年が森へ行った(絶望した)理由は元々家庭に問題があり、かつ
信頼しかけていた女教師に殴られたことだと思う。
でも殴った理由をああいうものにすることで、女性全般を貶める意図を
感じる。
結局まともで感性がある女は「生理もなく男として振舞う」大島さんしか
出てこないではないか。
なんとなくだけど、村上さんが年を取って女性に相手にされなくなって
きて、その怨念がこの作品に溢れているのではないだろうか。
95 :
無名草子さん:02/09/16 02:52
ナカタさんサイドの謎に対する仮説を建てたんだけど、これに対する同意・反論ってある?
まず、カーネル・サンダースはナカタさんの分身であり、
(この仮説は
>>72に書いてある事で照明できると思う。)
ナカタさんが猫と話す事が出来たのは彼が体の中にいたからである。
しかし、「猫と友達になれる」カーネルの対極にいる
「猫殺し」ジョニーウォーカーが現れて、
ナカタさんはカーネルと分離。ナカタさんは猫と話せなくなり、
寝ている時だけカーネルが姿を現す事が出来る。
カーネルは実体を持たないのでホシノ君の力を借りる必要があった。
そしてその目的は二つ。
一つは「はじまりの石」を開き佐伯さんを森にある部屋に返す事であり、
二つ目は佐伯さんが昔森にある部屋に行き影の半分を置いていった事によって引き起こされた
「歪みの象徴」ジョニー・ウォーカーを消し去る事。
始まりの石が開いた事により、残り半分の影がいる場所に佐伯さんとナカタさんは帰っていき、死ぬ。
その後ホシノ君が猫と喋れるようになったのはナカタさんが死んでカーネルがホシノ君に乗り移ったから。
ってまあ、こんな風に思ったんだけど。どう思う?
ロックンロール最高
>93 作者に感想を送るのも悪趣味なような…。
ここでがちゃがちゃ語りたいな。
>95 それも面白いけど反論するなら、こういうのはどうかな?
>72は、「カーネルは星野さんがひとりでいて困っている時に出てくる」
と考えると不自然じゃない。
同一人物と考えるにはカーネルとナカタさんのキャラが違いすぎないか?
猫と話が出来る人間は、境界の縁に立つことの出来る人間すべてで、
ナカタさんはジョニーに体を乗っ取られたことでそれが出来なくなり、
星野さんは石等に関わったことが原因でそれが出来るようになった。
ナカタさんが死んだのは石を動かすのに力を使い果たしたから。
カーネルは死んだわけではなく、単に必要がないので出てこない。
98 :
吾輩は名無しである:02/09/16 07:18
まず教えてくれ。
佐伯さんは入り口を開けて入ったんだよね、昔。
でもそこを出たってこと?影を置いて?いつ?
そこらへんって書いてあったっけ?分っかんねええええ!!!
「海辺のカフカ」読んだけど
経済については何も書かれてないね。
今のトレンドは「金融経済」だよ・
あと
「ナカタ」は俺の専売特許だよ。
「ナカタ」はおれの親友だよ。
「ナカタ」のこと書くなら一言言ってよ。
あとさあ
日本食が国際化したって言うのは
ホテルの朝食のビュッフェで
外国人(証券マン)
の半分が日本食を食っているということだよ。
今年のキーワードは
「国際化」だね。
センチュリーハイアットで
また
飲もうね。
キュウリのようにクールに100ゲト
101 :
吾輩は名無しである:02/09/16 07:29
カムバック!!
>>78 大江の万年のオマージュ、ってもうちょい説明してくれよ。
なんかピンと来そうで来ないんだ、でも何かありそうだよ。
四国に向かうから、とかじゃねえだろうな(w
もっとあれだよ、歴史とか暴力とかその辺りだよ、なんか!!
102 :
無名草子さん:02/09/16 12:12
変な話だけど、読み終ってから連想したのは「世界の〜」とかじゃ
なくて、「辺境・近境」の神戸について書いた文章だった
103 :
女子中高生とHな出会い:02/09/16 12:14
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104 :
無名草子さん:02/09/16 12:26
>>94 >今回の作品にはなんだか女性への憎しみを感じる。
>例えばノルウェイの森の「緑」のような、精神的に美しいと
>描写される人間はいっさい出てこない。
若くて精神的に美しくて主人公に好意を寄せていて・・・ってな女の子が
主人公を導くという「女性主導・男性追随」型よりはよくないか?
今までが過剰に女性を美化して描いていたとすら言えるのでは。
女性ファンは自分を同化できる気持ちのいい女性キャラがでてこないから
不満に思うかもしれんけど。
>なんとなくだけど、村上さんが年を取って女性に相手にされなくなって
>きて、その怨念がこの作品に溢れているのではないだろうか。
女性に相手にされない人の方が、妄想的に理想化された女性を生み出しそう。
105 :
無名草子さん:02/09/16 12:43
50才女はきもいよな!
>>97 んーとさ、カーネル都合よすぎないか?余りにも。(でもあのキャラは楽しい)
それなら ナカタさんの意思を実現するもの=ナカタさん である方が納得できる。
>>104 禿胴 今回は例えば【世界の終り】のピンクの服のオンナノコや島本さん
みたいのに直接手を引いて導かれるのではなかったところがよかった。
今までの主人公はどちらかというと理不尽な状況に自ら意図することなく
嵌り込んで行って(選ばれた人、ではあっても)悪戦苦闘してきたけれど
田村カフカは自分でそれを選んでいると思う。(親切な人々に助けられ過ぎかも
しれないけど)
今作でその役回りはホシノちゃんに振り分けられているわけだが作者はそっちの方が
やっぱり慣れているんじゃないのかな?ナカタ・ホシノ組のが手癖もあり?楽そうだ。
というわけで15歳のビルドゥングスロマンを書きたかったと
いうことになるのだろうか?・・・・んん〜でもイマイチやっぱり15に思えない・・
にしても
107 :
無名草子さん:02/09/16 14:04
佐伯さん=田村少年のアニマ
田村少年=佐伯さんのアニムス
108 :
無名草子さん:02/09/16 14:13
>>107 そうゆう解釈は面白くない
じゃあ ナカタさんは田村少年の老賢者
田村少年はナカタさんの永遠の少年
ホシノさんは田村少年の外向感覚的影
田村少年はホシノさんの内向思考的影
力の源泉とつながり小さな預言者治療者であるナカタさんは
同じく力の源泉とつながる小さな殺戮者ジョニクロの影
同じような男女老若母子父子善悪光影など互いに対になるものが
互いに対立しつつも求め合い全体性を目指し、時間や空間や差異
を超越した死の世界まで旅をし、登場人物それぞれが密接に関連
しつつ、自己(セルフ)に導かれそれぞれの課題を達成しようとする。
こんな当てはめ受け売り解釈はつまらんだろ
だから何って感じしない?
110 :
無名草子さん:02/09/16 18:01
春樹ブサイクのくせにナルシストだなんて
111 :
無名草子さん:02/09/16 18:15
カーネル=“普通のナカタ”さん
というすごく嫌な結びつけがふと頭をよぎりました。
現在形と過去形の使い分けが
気になりませんでしたか?
誰かは誰かと二重になっているというのは、あまりに安易なんじゃないかと
ちょっとだけ思ったんですけど、いや、ちょっとだけじゃなくて
それが余りに多過ぎると、誰かは誰かじゃなきゃ駄目なのかしらとか
すりこまれちゃいます。
星野くんが誰かであったり
大島さんが誰かであったり
大島兄は100パーホモだろうとか。
「国境の南〜」や「ねじまき鳥〜」にも感じたんだけど、なんか読了後に
謎残りまくりな感じがしてイヤなんだよね。
多分、そういったことは全部小説には書かれていて、それを読み取る作業
みたいなもんが必要なんだろうけどさ。
ホシノちゃんいつもパチンコ2000円くらいでやめてた。
いまどき5分で終わっちゃうよ。そんなの
春樹パチンコやったことあるんかいな
誰か油絵描いて、詩に曲をつける人いますか?
15歳には期待してたんだがな。
全然感情移入できなかった。あっさりセックスできちゃうし。
村上春樹の小説はだいたそうだけど。
滝本竜彦でも読み返すかな。
デニスホッパーあたりが監督した
アメリカのトンデモB級映画のムードが
あるなあ。最近だとメメントとかな。
編集者の言うこと、
もう聞かなくなってるのかなあ。
ところどころ独りよがりなかんじ。
>>115 間違い無く ナイ であろう
ホシノちゃん無理ある説@
ホシノちゃんみたいな人はマールボロは吸わないと思う。
それに2カートンが持ちすぎ、と思う。
細かい!と突っ込むナカレ、神は細部に宿る・・・
120 :
無名草子さん:02/09/16 21:42
私はカフカが携帯をもって家出っていうのがなんかピンとこなかったな。
なんのために持っていったのだろう。
15歳の少年が父親と二人暮しです。
少年はえなり、父親は唐十郎です。
身体を鍛えて、四国に家出します。
母親と姉は少年が4歳の時に家出しています。
母親は沢田亜矢子、姉は杉田かおるです。
少年が四国いきのバスで同乗する女性は少年の姉です。
この人に手でみだらな事をされます。
夢でもみだらな事をします。
少年が四国でお世話になる図書館の館長が母親です。
おかあちゃんを口説いて中出しします。
知的障害者のナカタくんは猫とおしゃべりができます。
ナカタくんは星野くんと仲良しです。
ナカタくんは少年の父親を村上春樹的にわけわからず殺してしまいます。
その際にでてくる猫の残殺シーンがこの本の中核になります。
筋弛緩剤で猫の動きを止めて、お腹を裂いて心臓を取り出して
そのまま食べます。うなぎの肝より旨い、というのがうなぎ好きの
ナカタくんにはショックです(ナカタくんも少し頂きます)
ナカタくんは四国へ一目散にいきます。
みんなが一堂に介します。
母親死亡
ナカタくん死亡
終了
PS......ナカタくんは長嶋茂雄です。
122 :
無名草子さん:02/09/16 22:16
あのカーネルサンダースは85年に阪神ファンによって
道頓堀の川に落とされた人形の亡霊。つまりアンチ阪神。
よって中日ファンのホシノくんに親切なのは当然。
『もし物語の中に拳銃が出てきたら、それは発射されなければならない』
カフカ君が父の部屋から持ち出したナイフは結局何を刺したんだろう。
124 :
無名草子さん:02/09/16 23:08
>104 カーネルは下96Pで、「私にはキャラクターなんてものはない」と自分で言っている。
あのキャラはカーネル・サンダースの格好同様適当にこしらえた物であると思っていいだろう。
だから、ナカタさんと人格が違いすぎると言うのは多分関係ないだろう。
大変失礼。>97です。
カーネルがナカタさんに乗り移ったのは素直だから。
ジョニーが田村浩一に乗り移ったのは複雑だから。
カーネルとジョニーの最初の出会いは夕方。朝でも夜でもなく。
ジャケットの猫と石は、カーネルとジョニーの対比なのかな?
どなたか少年とナカタさんの関連性について教えてください。
>129
カフカの為に代りに心優しいナカタさんが父と母をあの世に送った。
実質的に関係しているという記述ってありましたっけ?
要するに、子供は無力だから、オディプスの呪いは正しき大人の手によって解かれなければいけない、
ということなんじゃないのかな?
>131関係って二人が接触したかということ?実際に会ってはいないよね。
空っぽのナカタさんを通路にしてカフカがジョニーを殺した時以外。
134 :
無名草子さん:02/09/17 03:30
ここまできて誰も突っ込んでないんだけどさ
おまいらカーネル・サンダーズだぞ。
サンダースじゃないぞ。
135 :
無名草子さん:02/09/17 03:54
3ダースです。
136 :
無名草子さん:02/09/17 04:01
>>134 わかってたけど、これからもみんなサンダースって書くだろうから
突っ込んでもしょうがないと思って。
>72
多分、ナカタさん・佐伯さんは人より影が薄くて
寝ているときに、もう半分の影が動き出すってことでなるんですよね。
「森」の世界は、よくわからないです
本が置いていなくて記憶を扱う図書館、2、3日前の記憶しかない人たち
兵隊の二人は記憶があり自分たちの役割を果たしている。
ん、ん、わからん
>>137 それ、別スレで使った名前が出ちゃったか何かしたん?
失礼しました。
書き込んでいる間に136さんが書き込まれてたようです。
>>104 「女性ファンは自分を同化できる気持ちのいい女性キャラがでてこないから
不満に思うかもしれんけど。」
素晴らしい指摘、そのとおりなのです。
(簡単な言葉で)ヒロインがいないのが残念でした。
141 :
無名草子さん:02/09/17 10:24
「森」の世界は、「世界の終わり」と何か関連が?
>137多分、ナカタさん・佐伯さんは人より影が薄くて
寝ているときに、もう半分の影が動き出すってことでなるんですよね。
そうだね。その通りだと思います。ちなみに、父、田村浩一は雷に打たれた後、
彫刻家としての才能を開眼したみたいだけど、その時に影が半分になったのかな?
彫刻と石・・・っていう関連も、あるのやら、ないのやら。
だれか加藤典洋が例の分析を発表する前に、先にバラバラにしちまえよ
144 :
無名草子さん:02/09/17 15:42
>>141 公式HPのインタビューに書いてますよ。
145 :
無名草子さん:02/09/17 17:33
146 :
無名草子さん:02/09/17 19:08
ジョニー=カーネル=得体の知れない白い生き物(=羊=綿谷ノボル)
という仮説は乱暴ですか?
147 :
無名草子さん:02/09/17 20:44
血友病は男にしか無いという罠。
148 :
無名草子さん:02/09/17 20:47
>>147 私もそれ気になってた。
ほんとのとこはどうなんだろ?
149 :
無名草子さん:02/09/17 22:25
男だけどまんこついてるからじゃないの?
150 :
無名草子さん:02/09/17 22:35
>>147 まるで、「よくラジエータの故障するフォルクスワーゲン」だね。(笑)
マジレスすれば、性染色体劣性遺伝なので確率は低いがゼロではない。
また遺伝子の突然変異による特発性のものもあるらしい。
151 :
無名草子さん:02/09/18 00:31
カーネル=松村邦弘
152 :
無名草子さん:02/09/18 00:33
やっぱし、カーネル=白、ジョニー=黒、って構図なんすかね?
一応カーネルとジョニーで外見的には白と黒だけど・・・。
ジョニ黒はそのまま受け入れられるけど、カーネルは果たして
本当に白なのかどうか?
154 :
無名草子さん:02/09/18 00:44
155 :
無名草子さん:02/09/18 00:50
カーネルとジョニーは同じものの裏表。
天使と悪魔。男と女。エロスとタナトス。北朝鮮と韓国。
156 :
無名草子さん:02/09/18 01:06
157 :
無名草子さん:02/09/18 01:12
>145
本題とずれるけど、
久居つばきが自著「ねじまき鳥の探し方」が
本人に認められて、村上が「うずまき猫のみつけかた」
というエッセイのタイトルつけたと、久居は思ってるみたいだけど
どうなの?批評の類いは全く読まないことを公言しているハルキ
だから、偶然なのか?実は読んでいて密かに認めたのか。
今回の「海カフ」も相当、謎だらけだな。
エヴァンゲリオンかよ!
>久居つばきが自著「ねじまき鳥の探し方」が
>本人に認められて、村上が「うずまき猫のみつけかた」
>というエッセイのタイトルつけたと、久居は思ってる
ありえないね。どころか、敢えて似たようなタイトルをつけて
いるのは、ささやかな悪意じゃないかと
「ねじまき鳥」なんてタイトルに入れてキタネエ稼ぎ方すんなよな、とか
159 :
無名草子さん:02/09/18 01:43
安西水丸はきっと大島さんみたいなキザな役をやりたがるな。
160 :
無名草子さん:02/09/18 02:31
選民意識のようなものが鼻についた。
昔から僕=繊細、周囲=そうじゃない、みたいな所はあったけど
それを鼻にかけるようなことはない感じだったから受け入れられたんだけど。
あんたの感性に合わない人は皆「うつろな人」で中身ないのかよ。
その「うつろ」に見える人が何を見て何を感じるのか、本当にあんたに
想像できるのか?
あんた自分にだけ感性があると思ってないか?
ていいたくなった。
>>161 あなたの感性に合わなかったんでしょうね。
163 :
無名草子さん:02/09/18 10:44
1.タイトルがかっこいいの反対
2.作者が作中で起こしたかったことを作中人物はこなすので精一杯。
164 :
無名草子さん:02/09/18 11:49
なんか長さのわりにつるつる読めたよ。
でも風の歌〜とかのほうが好きです。
これだったらほかの人でもかけるんじゃないかと思ってしまう。
ところで、ジョニーウォーカーは死んだのか?
田村浩一は死んだが、ジョニー的なものは残ったのでは。
最後の方でカラス少年につつかれても生き続けているようで不吉。
165 :
無名草子さん:02/09/18 12:14
遅レスになるけど、122のサンダーズ=道頓堀の人形説がおもしろい。
阪神優勝した85年って、「世界の終わり」が刊行された年なんだよね。
春樹が人形放り込み事件を知っていたという前提のもとだが。(正直微妙)
当初あの小説の続編を意識していた作者は、その事件を思い出したのかもしれない。
そういえば、昨シーズンは中日が10年ぶりに阪神に負け越したシーズンでもある。
まあ、それは関係ないか。
にしても、まさかホシノさんが阪神の監督になるとは、春樹も思ってなかっただろうなあ。
なんか出来すぎ。
辻のことといい、変な偶然が重なると、作品自体に不思議な魅力を感じるね。
これらのことは春樹自身に聞いてみたい。メールしようかなあ。
166 :
無名草子さん:02/09/18 12:34
>>163 >2.作者が作中で起こしたかったことを作中人物はこなすので精一杯。
事のスピード感が気持ち良かったんで俺はここに好意的。
167 :
無名草子さん:02/09/18 12:38
小説の最初に出てくるカフカに似た背の高くてやせた関西弁を喋るボーカリストは、
くるりの岸田だという噂は本当ですか?
最初読んだときはストーリーに関連する架空の人物なのかと思ったんだけど、そんな奴は出てこないし。
実際の奴では岸田しか思い浮かばなかった。くるりは多分春樹も気に入りそうだ。
168 :
無名草子さん:02/09/18 13:25
>>167 シゲちゃん、あんた藤木直人はんの後ろでギター弾いたはったかと
おもたら今度は小説かいな。
おかぁちゃんには連絡してくらはらな困るえ。
169 :
無名草子さん:02/09/18 14:33
>>167 岸田繁かぁ〜(俺は考えても誰も思いつかんかった。
でも岸田は背は高くないだろ)ハナシとしてはオモシロイよね。
カフカ君はRADIO HEAD(KID A)も聴いてるし。
でも 辻にしろ岸田にしろ具体的なモデル探しは不毛だと思うナ。
辻の件に関してはきっと村上本人は『ちゃ〜〜参ったな〜〜ヤラレタ』
と悔やんでるんじゃないの?
170 :
無名草子さん:02/09/18 16:04
俺はこの小説をよんで、「Sydney!」のあとがきに書かれていた、
「結局のところ、僕らは投下資本と巨大メディア・システムの作り上げた「不思議の国」に住んでいるのだ。
そしておそらく、オリンピック・ゲームというのは、その最高の位置に置かれたとびっきりの、
懇切丁寧な解説とプレイバック付きの、共同幻想なのだ。
しかしその幻想の複合性が生み出すものの中には、我々の実在に明らかに結びついている何かがある。
幻想の実在性と、実在の幻想性がどこかで交叉する。それが、オリンピックという巨大な装置を通して僕の眺めた風景だった。」
と書かれていたのを思い出しました。この小説の構造から、なんだか春樹さん自信がこの事を強く意識して作られたように感じてしまうのです。幻想と実在が交じり合うところに、
まるで海辺のような物があり、それを探し当てる事が今回の小説の目的じゃないのかなぁと。
171 :
無名草子さん:02/09/18 18:18
>>170 >幻想と実在が交じり合うところに、まるで海辺のような物があり、
>それを探し当てる事が今回の小説の目的じゃないのかなぁと。
このスレで一番なるほど、、と思ったレス。
「日本という国に対して僕が出来ることは」みたいな事をどこかで書いてたし、
個を貫いてきた春樹ならではの分析が作品に反映されてゆくのかね。
岸田説
シングル「ワールズエンド・スーパーノヴァ」「男の子と女の子」
アルバム「THE WORLD IS MINE」
なんとなく春樹の気をひくタイトルかもね、、、。
しかもドラムは「森」くん。脱退しちゃったけどねぇ。
でもくるりは聴かない気がする。
カーネル
たまたま今日、中島らもの対談集を読んでいたんだけど
あの人形を放り込んだのは松尾貴史のオヤジの友達の、
「ワタナベ」さんという人だそうだ。
ちょっと強引すぎるこじつけか。
172 :
無名草子さん:02/09/18 20:06
頭の悪い質問で気が引けるんだけど、「幻想の実在性」と「実在の幻想性」って何?
幻想とは世界に確かに実在して、実在は幻想を抱いて相互に変化を与えるって事?
173 :
無名草子さん:02/09/18 21:42
実在に近い幻想&幻想に近い実在、、、?
つうか単なる言い回しでしょ。
「性生活の経済的側面が経済生活の性的側面であったり、、、」とか
なんかの短編にもあったね。
「デッドヒート」の金で女を買う事がどうのこうの、って話だ。
174 :
無名草子さん:02/09/18 23:19
メールボックス更新
175 :
無名草子さん:02/09/18 23:48
花村萬月の「風転」に似てるな、と思った。
今、上巻の最後。
でも最後まで読めばやっぱり春樹なんだなーと思うのだろうな。
176 :
無名草子さん:02/09/19 00:19
天国の本屋
最後でさとしの奥さんはユイであったけど、
どおやって、見つけたのか。
疑問
177 :
無名草子さん:02/09/19 00:21
176は
スレ違い
ごめん
178 :
無名草子さん:02/09/19 01:35
>花村萬月の「風転」に似てるな、と思った。
どこが似てるんだ…全然似てないじゃないか…たいがいにしなさい!
179 :
無名草子さん:02/09/19 08:56
171のカーネル・サンダーズ投げ込み人=ワタナベがチョト面白かった。
180 :
無名草子さん:02/09/19 09:17
それにしても一位らしいですね
すごい
181 :
無名草子さん:02/09/19 10:48
今、海辺のカフカHP読んできたんだけど、
これ読んで、春樹最期の作品では!?と思った読者、何人か
(って言っても2人だったかも…)居るんだね。
かく言う自分もちょっとそう思っちゃったひとり。何となく。
182 :
無名草子さん:02/09/19 12:34
>>181 漏れもそんな気がした。
よく言えば集大成。悪く言えば・・やめとこ。
183 :
無名草子さん:02/09/19 12:39
つーか最後まで読まずにメール出してんじゃねーよバカどもが。
俺様の順番が回ってこねーじゃねーか(;´Д`)
184 :
無名草子さん:02/09/19 12:52
だよねー
納得いかないよ
最後まで読んでから出した身としては
185 :
無名草子さん:02/09/19 12:56
全体の何割に返事書いてるんだろ。
186 :
無名草子さん:02/09/19 13:03
どうなんだろうね。春樹人気あるから結構な数のメール届いてるだろうし。
ってゆうか、春樹の返事って、読者の質問の答えになってなかったり
質問に全く触れず違う事書いてたり、ってのが多くないかい?
そこは突っ込んでやれよ!ってとこが放置されてたりさ。
187 :
無名草子さん:02/09/19 13:07
>>186 あー!わかる!そういわれてみればそうかも。
まあいちいち全部きっちり答えるわけには行かないんだろうけどさ。
それもあるけど、「春樹の反応を期待した」
春樹テイストぶってるメールが多い気が。
読者のメールね。
ちょっぴり期待はずれ・・・。
昔の箱庭的な(?)作品の方が好み。
190 :
無名草子さん:02/09/19 14:55
>187
>「春樹の反応を期待した」春樹テイストぶってるメールが多い気が。
禿同。多い多い!
読んでるこっちがちょっと恥ずかしくなるよね、あれ。
191 :
無名草子さん:02/09/19 15:40
これからパスタを作ります、とか
サンドイッチを食べながら、とかな
確かに狙いすぎのメールが多くて読んでて笑う。
今40通に返事してるけど、まだ日付が13日だから相当数はじかれてると思う
192 :
無名草子さん:02/09/19 15:43
誰かさりげなく縦読みのメールを。
193 :
無名草子さん:02/09/19 15:53
そう言えば「RADIOHEAD」(スペル合ってる?)の事、
前は「ラジオヘッド」って言ってなかったけ、春樹さん。
出版者の人か誰かに「レディオヘッド」だよ!って
注意されたのかな。
194 :
無名草子さん:02/09/19 21:48
ハルキは一貫してレイディオヘッドと表記しています。
レイディオね…ま、いっか。
ラジオ体操はラジオ体操って書いてたね、ノルウェイで。
第2レイディオ体操〜!!
196 :
無名草子さん:02/09/20 00:17
ナカタさんは入り口を通ってあの町に行ったんだろうか?
だから、ああなったのか?
そこのところをもうちょっと、書き込んで欲しかった。
コレは個人的に気になるだけなんだけど。
あと、もう少し長いとうれしかった。
197 :
無名草子さん:02/09/20 00:41
↑多分そうだろうとおもう
影を半分置いてきたんでしょ
カフカでもナカタさんがラジオ体操やってたよね。
RADIOHEADは本人達さえレディオヘッドって言ってんだけど・・・。
ラジオヘッドって言ってたこともあるんじゃなあ。仕方ない。
関係ないのでsage
ミュージックマガジンと別路線を取りながら
独自のカタカナ文化を模索してるんです。
200 :
無名草子さん:02/09/20 03:31
村上ラヂオだからラヂオヘッド、
もしくはスマソみたいなものでしょう
海カフはエヴァンゲリオンっぽいと思ったのは僕だけでしょうか?
父は息子を利用して母を追求め、息子は父を殺し、母とまじわる。母は息子を置いて彼方へと去って行く。エヴァ完結編そのものじゃないでしょうか?
最後に息子が母のもとを離れて、この世界に戻って来て、「救い」がるのが「海カフ」でないのが「エヴァ」。
203 :
無名草子さん:02/09/20 09:34
>>187 >>190 春樹ファンが書くメールだから春樹テーストが乗るのは当たり前かと思いますが。
それにいちいちつっこんでいるのは、自分のにレスが付かない僻みとも取れます。
204 :
無名草子さん:02/09/20 09:46
>>203 僻んでると思うなら、そっとしといてやりゃいいじゃん。
前代未聞の昔懐かしい自作自演のみられるスレッドですが
どれとどれが一緒か真剣に考える為にはプリントアウトよりも
専用ブラウザでのビューアをお勧めします。
206 :
無名草子さん:02/09/20 11:57
↑201-202のことじゃないよね?
それは自作自演と呼びません。
208 :
無名草子さん:02/09/20 16:54
>ハルキは一貫してレイディオヘッドと表記しています。
いや、確か俺の記憶が確かなら、村上朝日堂ホームページの
春樹メッセージコーナーみたいので「ラジオヘッド」って書いてたぞ。
HPもうないから確証はできんが、それ見て友達と笑った記憶あり。
ってどうでもいいことつっこんでスンマソン
あ、すんません。
194はラジオでなくてレ「イ」ディオと突っ込んでたのね。
勘違い。ウヒー恥ずかし。ゴメンネ
210 :
無名草子さん:02/09/20 17:12
マヌケだからRadioheadと表記すればいいのにね
でも他のもあるからきりがないんだな
メールでもカタカナ表記がうんぬん言ってたやついたな
211 :
無名草子さん:02/09/20 22:20
カタカナ表記は、小説世界を語るのに
そんなにまで読者が追求しないといけないものなの?
デムパアタマ
213 :
無名草子さん:02/09/21 00:24
ノルウェイの森以来です。
村上春樹は、その後の「ダンス・・・」買ったけど途中まで読んで辞めました。
『カフカ』は、感想としては、読みやすかったデス。
でも、相変わらず、抽象的な表現が多すぎて、
抽象的!?また、その世界観も抽象的過ぎて
ナニが真実か、わかりにくかったです。
最後は、
『田村カフカ』の本名が、
『田村ナカタ(仲太!?)等』のオチで
ナカタサンは、カフカの深層心理が生んだもの?または分身みたいな
オチかいな〜て読みつづけてたんですが・・・。トホホ・・・。
214 :
無名草子さん:02/09/21 00:58
213にトホホ。
215 :
無名草子さん:02/09/21 01:19
すると15歳の深層心理に「ナカタはうなぎが大の好物であります」のナカタさんがいるわけか
トホホ
216 :
無名草子さん:02/09/21 01:21
217 :
無名草子さん:02/09/21 02:52
213=216 単純過ぎ。
ところでエヴァオタは世界の全てをエヴァに関連づけて語るんですね。
驚き。
なんか今回の登場人物の名前は「田」にこだわってるね。
中田さん、田村さん、タナベさん(←ミミの飼い主)
ミミってあんなに賢いのになんで捕まったの?
219 :
無名草子さん:02/09/21 10:05
201はオイディプスを読んだことがないんだよ。
220 :
無名草子さん:02/09/21 11:53
更新しますた。
221 :
無名草子さん:02/09/21 12:16
>>217 おいら、
>>213じゃないよ。
エヴァとの関連づけはオイラだけど。
オタってほどじゃないけど。映画みちゃったらオタなのかな?
一応、村上さんがエヴァぱくったなんて全然思ってないよ。
父母息子関係を描くものの多くがああいう関係を描くのには興味あります。
223 :
無名草子さん:02/09/21 12:22
文学板でのカフスレは900を既にこえてた。
なんか向こうの方が盛り上がってるね。
しかも、向こうの書き込みの方が面白い。
ここは意味ない価値ない煽りが流れを疎外しているからなんでしょうなあ。
ちなみに、煽り自体が悪いとは全然思ってませんよ。
226 :
無名草子さん:02/09/21 18:55
>>213ですが。
J.WALKER〓田村カフカの親父〓有名な彫刻家
ですョね。
J.WALKERが猫を惨殺したとき、空白の存在でしかないナカタさんの
中に何かが弾け、思わずナイフで、刺し殺したわけですよね。
しかし、ナカタさんには、返り血一つ浴びず、
同時期四国にいたはずのカフカ少年の記憶が欠落していて、
シャツや手に誰のものともわからない血がべっとりついてたというところから、
ナカタさんの空白部分以外の部分〓カフカ少年
って思ったんですが…。
・・・っていうか、春樹作品であんまり
物語の現実性とか、そんなもの求めること自体タブーなんですかね?
>>226 他にも刺された回数とかいろいろあるんじゃない?
凶器の問題もある。
>物語の現実性とか、そんなもの求めること自体タブーなんですかね?
全然タブーじゃないと思うよ。現実性、というより辻褄合わせだろうけどね。
それが解けないとなんか消化不良おこしちゃうから、やるべきだろうさ。
ナカタさんの長い睡眠は何を意味するのだろうか。
229 :
無名草子さん :02/09/21 23:28
そういや お姉さん最後まででてこなかったな・・
231 :
無名草子さん:02/09/22 01:53
タムラカフカ
ムラカミハルキ
232 :
無名草子さん:02/09/22 02:48
さくら=お姉さんだと偶然が過ぎると思わない?
たまたまバスに乗り合わせるのって難しいよ。
大島さん=お姉さんのほうがまだ納得できる。
佐伯さん(=お母さん)のほうは、
例えばカフカが小さい頃に四国の話や甲村図書館の話をしてて、
それをカフカが心のどこかに覚えていたら、家出をするときに
「四国へ行こう」と決めたり図書館に行ってみようと思ったりするのは
おかしくない。
佐伯さんもずっと図書館で待ってるわけだし。
233 :
無名草子さん:02/09/22 07:07
age
234 :
無名草子さん:02/09/22 08:49
むむ。
>232
小説内でくどいほどしつこくメタファーのことをいってたとも思うが。
さくらが血縁のある現実世界のお姉さんなんてどこに書いてんのかな?
さらに佐伯さんが血縁のある現実世界の母親なんてどこに書いてるかな?
ちょっと記号的な読み方をしすぎなような
⇒メタファー
[metaphor<ギ metaphora (つかず離れず越える)]
比喩(ひゆ)法の 1つ. 隠喩, 暗喩. 「…のようだ」 などの語を用いず,
たとえるものの属性を直接, 対象物に移して叙述するもの. たとえば,
「人生は芝居である」 など. メタフォールとも.〈明〉
難しいなぁ。
237 :
無名草子さん:02/09/22 16:15
メタファーという意味は「仕掛け」じゃないかな?間違ってるなら、訂正して。
238 :
無名草子さん :02/09/22 18:27
話の本筋とはぜんぜん関係ないけど、
1944年に甲府に大学病院ってなかったような。
メタファーについてなら本文の解釈を使うほうがいいと思うけどね。
通俗的解釈も、学問的解釈も危なっかしくてつかえないと思う。
ちなみにメタファーというのは、ある概念を、別の概念で表現すること。
【議論とは戦争である】
1、君の主張は守りようがない。
2、彼は私の議論の弱点をことごとく攻撃した。
3、彼の批判は正しく的を得ていた。
メタファーの本質は、ある事柄を他の事柄を通して理解し、経験することである。
議論は戦争の亜種ではない。議論と戦争はまったく別物である。前者は言葉の応酬
であり、後者は武力による闘争である。それぞれ行なわれる行動も異なっている。
しかしながら、「議論」は部分的に「戦争」という観念によって成り立っており、
またその観点にたって理解され、行なわれ、言及されているのである。
『レトリックと人生』G・レイコフ、M・ジョンソンより
240 :
無名草子さん:02/09/22 19:57
241 :
無名草子さん:02/09/22 21:31
age
242 :
無名草子さん:02/09/22 21:32
>235 だって小説内でカフカが疑ってることだよ?
読んでる読者だって検証したくなるよ。
小説内の全てのことはメタファー、ということでいいけど
例えばメタファーとしての猫はメタファーとしての鼠を獲るって考えて、
「猫が獲ったのは鼠でモグラじゃないだろう」「いやモグラだろう」って
検証することで分かることとかもあるじゃん。
244 :
無名草子さん:02/09/23 00:15
>答は曖昧、と言うのが春樹。
いや、答は風に吹かれている、と言うのが春樹。
自分の頭で考えろってことじゃないの?
245 :
無名草子さん:02/09/23 00:20
そうそう、作家に謎かけを放り出されて、
それを考えるのが小説を読む楽しみの一つだと思う。
物語の最後につまらない回答集や教訓がついてるような小説は
イソップ物語だけでいいよ。
246 :
無名草子さん :02/09/23 00:58
昨日読み終え、今日もう一度読んでみたけど・・・・
ブックオフ逝きかなあ。
上巻の資料や教師の手紙、あれどうなっちゃったの?
上巻はすごく面白くて、期待ageまくりだったのに・・・
あと、主人公が十五歳にはどうしても感じられなくて
れいでぃおへっどとかプリンス聞くかなあ。なぜにプリンス?
さくらさんも、お姉さん的な気持ちなのに手コキしてあげるのには激しく違和感。
だったら、寝たふりしてるから、トイレで抜いてきて、ってな感じ。
海辺で佇むポスターの女の子に関する短編、あったよね。
あと、図書館や、えらく年上なのに性的対象になる女の人など
ひつじ男みたいに、単純だけど特殊能力のあるナカタとか
過去の村上作品の自己模倣・・・ゴーストが書いたの?と思うくらい
247 :
無名草子さん:02/09/23 02:06
スケッチを短編として発表してるんじゃない?>自己模倣
性的対象って言葉あるの?
>243
メタファーっていうのは、つまりさくらは血縁のあるカフカの姉であると同時にね、
赤の他人なのね。たまたまバスにのりあわせて知り合った。
実際姉弟でもたまたま先に生まれた両親が同じ人が姉になり、後からバスに乗り合わせた
人が弟になるわけだし。
また恋人同士でも姉弟関係になったり母息子、兄妹、父娘になりますね。
うまくいってるカップルほど臨機応変に柔軟に関係性を変えますね。血縁のない他人なのにね。
これもバスに乗り合わせたみたいなもんですね。
こうでもありながら、こうでもあるというのがメタファーね。
だから血縁があるかどうかは、ある意味ではあり、ある意味ではないの。
さくらが姉かどうかはたいした問題じゃないと思うんだけど。
要は想像するかしないかだと。佐伯さんにしてもさ、
彼女が母親かどうかっていうよりも、母親だと思ってセックスするかしないかが
ポイントでしょ。それけっこう作品の中でくどいくらい言ってたと思うけどなあ。
精神的父殺しとか精神的近親相姦とかね。夢に責任を持つってそういうことだと思う。
いやメタファーの中では「観念の中での関係性として母であったり
弟だったり」するわけで、それと血縁とは関係ない気が・・・
主人公は、観念を超えて「血」で母親を感じるために血を飲む=受け継ぐ
ことが必要だったのかも。
ただ、メタファーの中で母親であっても、血縁がないと、現実で
臓器移植が必要だったりした場合は適合しない。
こうでもありながら、こうでもあるというのがメタファーであるのは
違うような・・・・
隠喩はあくまでも隠喩であり、精神には相当の影響力を及ぼすことに
なっても、現実のDNAに干渉するまでの力はない。
血縁であるかどうかということはかなりシビアな問題なので、
それを「メタファー」の言葉の元に判断・解釈しようとするのはどうかと。
・・・・まあ、私の一意見にすぎないのですが・・・
>250
主人公は、観念を超えて「血」で母親を感じるために血を飲む=受け継ぐ
ことが必要だったのかも。
そう推測できます。また精神の関係性しかなく血の繋がりがないから血を飲んだと
推測するのも可能かも。血を体に取り入れセックスして母に精子を送ったとも。
・・・・まあ、私の一意見にすぎないのですが・
252 :
無名草子さん :02/09/23 13:40
面白かった。
久しぶりに「消えない」し「失わない」春樹小説ですね。
あと、出てくる大人達の「欠落」した部分が、田村側から
上手く配置されているのがいいです。その距離感というか・・・
クソつまらん
254 :
無名草子さん:02/09/23 19:49
>>242 山梨医大って戦後にできた大学じゃなかったっけ。
女の友達で映画見るとき登場人物の内容そっちのけで、ファッションばっかりみてる人がいたが
238のように当時山梨に病院があるかどうかが、書き込みするほど気になる人もいるっていうのは
いろんな人がいるとわかっていいですね。
257 :
無名草子さん:02/09/23 22:57
あのう、皆さんの意見を聞きたいんだけど、この小説の謎を解こうとするのは無意味ですか?
258 :
無名草子さん:02/09/23 22:58
無意味ですか?<訂正 無意味だと思いますか?
259 :
無名草子さん:02/09/23 23:02
解くのは楽しいし春樹も解釈して欲しいのだとおもうが
答えは一意に定まらないから
各個人の解釈が正しいかどうかについてはよくわからん。
「正しい答え」にたどり着こうというのは無理だと思う。
作品は発表されたら最後、作者の手を離れてしまうから。
昔、京大の入試に自分の作品を出題されたので試しにと受けてみたら
その作者は6割程度しか取れなかったそうだが。
と、そう思う。
260 :
無名草子さん:02/09/23 23:13
いつもと違って登場人物による親切な解説つき→アメリカでの生活の影響
想像力の欠如に対するはげしい嫌悪→オウム事件の一連のワークに対する結論
異界からの脱出→世界の終わりのもう一つの可能性
まだまだあげるときりないけど、この小説は
村上春樹のいままでの仕事のひとつの区切りとなる大事な作品だと思う
261 :
無名草子さん:02/09/23 23:24
いつもと違って登場人物による親切な解説つき→アメリカでの生活の影響
ここだけわかんない。解説してくれるとうれしい
262 :
無名草子さん:02/09/23 23:27
>260
春樹が新潮社から出すという事は、短編や講談社の中編小説(春樹いわく)のようなスケッチでは無く、
春樹にとって全てを注ぐような大事な勝負作であることは間違い無いと思う。賛成。
「風邪の歌を聴け」で、「完璧な文章といったものは存在しない」と書いていたが、それでも文章を書きつづけて生きていかなきゃいけないというジレンマを抱えて生きていく本当の覚悟を決めた作品になったと思う。
263 :
無名草子さん:02/09/23 23:29
風邪の歌を聴け
すまんがこれに吹き出した。
>263そうか。多分俺が今風邪を引いているせいだ。ああ、そうさ、ただの屁理屈だ。
265 :
無名草子さん:02/09/23 23:54
誤字がいくつか目についたな。特に終わりのほうに。
結構単純な誤字だっただけに、これはもしかして春樹からのメッセージ?
と思ったが、そんなこたあなさそう。
266 :
無名草子さん:02/09/24 00:17
267 :
無名草子さん:02/09/24 00:34
>>265さん
もし良かったら一例をあげてください。
さーっと読み流した感じなので
細かいことには気付かないので。
じっくり読んでも、私は誤字には気付かないけど。
アタシはあたまよくないものですから。
>261
アメリカ生活をへて、村上春樹がなによりも目覚めたのが
「コミットする」っていうことだと思います。
これは他人や社会に対してもっと関わりをもたねばならん!
という決意で、おそらくそれ以前の彼自身の生き方への挑戦
であると思われます。
「ねじまき鳥」の一部二部はまだアメリカ生活の最中だったので
「コミット」がたりませんが、後に反省して第3部をかきたしたのは
作品における読者へのコミット(ある種のサービス)のあらわれです。
その後、HPでの直接的な読者とのやりとりやオウム事件のワークなど
それまでの春樹のスタイルをぶちやぶるコミットぶり発揮してきたわけですが、
そんな新生コミット春樹がはじめて書いた長編小説が
今回の「海辺のカフカ」というわけです。
269 :
無名草子さん:02/09/24 00:47
アメリカ生活の影響よりもユングの影響を色濃く感じた。
「決意」ってほど大袈裟なものだったら、最後にカフカくんは
カラスと呼ばれる少年と交流出来なくなってると思うんだ。
ナカタさんが猫と交流出来なくなったという例も挙げてる
わけだし。
270 :
無名草子さん:02/09/24 00:54
私も「コミットする」を非常に感じました。
そのことに関して海カフの公式サイトでもインタビューに応えていますね。
271 :
無名草子さん:02/09/24 03:03
>>267 265じゃないし、明確な誤字でもないけど、ひとつだけ。
下巻p.372で「馴れる」という言葉が何度か使われているけど、これってふつ
うは動物が人間に飼い「馴」らされるときに使う言葉だよね。人間なら通常は
「慣れる」だ。だからここの「僕」と女の子との会話は実に獣臭く感じられて
しまう。豚小屋で肉骨粉ほおばってる感じかな。
まあ作者がそれ狙って書いてるんなら別だけど、漢字にはもう少し気を使って
ほしいよなあ。
転換点は「ねじまき〜」だと思うな。「蜂蜜パイ」の
ラストにあったように、「海辺のカフカ」は村上春樹の
新たな出発点となるように思う。
おまえ良いこと言った。
274 :
無名草子さん:02/09/24 13:33
春樹好きだけどさ、
やっぱ今回のはちょっと物足りないよね
信者のみなさんも褒め方に
苦労してるよーな感じするし
275 :
無名草子さん:02/09/24 14:29
なんで話が幻想へ幻想へとむかうんだろう。
ノルウェイの森みたく一貫して現実世界に留まりながら
『海辺のカフカ』の主題を提示できるのであればこの新作のような
話の展開にはならなかったように思う。
まだ春樹タンのコミットは脳内妄想の域を出ないこじ付けではないだろうか?
276 :
無名草子さん:02/09/24 16:52
つーかあんたら春樹に騙され過ぎ
コミットコミット呪文のように繰り返すな
>>276 読めばわかるじゃんかそういう話だって。
それでそういうことをココで話すのが「騙されてる」ことになるんですか?
278 :
無名草子さん:02/09/24 19:59
んーでも276さんの言いたい事もわかるような・・・。
春樹がコミットって言ってるからそういう小説だ、ってのも
なんか攻略本読みながらRPGやるような感じだし。
それに
「小説家として、社会の枠組みの中に有機的にはめこまれ、
アクチュアルに機能する物語をつくっていくこと、
それも社会的コミットメントのひとつの大事なかたちなんだ。」
ということだそうだけど、そうじゃない小説なんてあるんでしょうか?
コミットをたよりにこの小説を読み解くのはあまりに浅薄なような
気がします。
といって、私になにか腑に落ちるキーワードが出せるわけでもないのですが・・・。
長文失礼しました。
279 :
無名草子さん:02/09/24 20:38
>278
もちろんコミットだけをたよりになんてしてませんよ。
春樹がそういってるからそういう小説だともおもってないし。
260からのレスの流れもう一度読んでね。
まあ、はっきりいえるのはクロニカルを境にその前と後の作品では
あきらかに春樹の「コミット」具合がちがうってことです。
「海辺のカフカ」=コミットがテーマの小説
なんてことはだれも言ってません。
福田和也は留保付でほめていたようだ。
281 :
無名草子さん:02/09/24 21:05
>>279 「それでは、おちんちんの話でありますか?」
「そうだ。それもある」
春樹って、挿入よりテコキのほうがずっと好きなんだと
つくづく思った。ノルウェイでも緑のパンティでシコシコの描写が
光っていたし。
やれやれ。
283 :
コギャルとH:02/09/24 21:17
284 :
無名草子さん:02/09/24 21:18
>>282 ・・・・だね・・・
今回は、さくらさんのマッサージ的手コキと
幻想とするセックスだもんねえ・・・
しかも、マッサージ手コキの方が描写が細かくて気持ち良さそう。
やれやれ。
どっかにカラマーゾフ兄弟は究極の小説だみたいなこと
書いてあったけど、おこがましいぞ。
夜9時に寝て朝4時に起きてる場合じゃないっしょ。
いますぐ賭場へ行き、有り金はたいて地団駄踏んでみろっての。
286 :
無名草子さん:02/09/24 21:53
有り金はたいたら、カジノごと買ってしまえます。
287 :
無名草子さん:02/09/24 21:54
ヴィトンを買収しれ。
288 :
無名草子さん:02/09/24 22:16
289 :
無名草子さん:02/09/24 22:19
春たんはそんなことしません!
春たんは生身のマムコを見ると
ティンコが萎えてしまいます。
モノカキとして真っ当ってこと。
291 :
無名草子さん:02/09/24 23:15
カフカタン15歳=包皮がむけあがったばかりのペニス
俺っち25歳=包皮が伸びきり亀頭を覆うペニス ヽ(`Д´)ノ ウワァン!
292 :
無名草子さん:02/09/24 23:36
>>278 >春樹がコミットって言ってるからそういう小説だ、ってのも
>なんか攻略本読みながらRPGやるような感じだし。
とても同意。
>>267さん
下巻379頁、8行目
呑むこむ(呑みこむ?)
下巻382頁、最終行
その血をを求めて(その血を求めて?)
それとも、これはわざと?こういう言い方ってあるの?
アタシもあたまよくないものですから自信ないですが。
294 :
無名草子さん:02/09/25 00:26
ほんまや!
これで5つは見つかったわけだ。
やれやれ
そうそう、それから、これも気になっていたんだけど、、、
「カーネルサンダーズ」じゃなくて、「カーネルサンダース」が正解だと
思うんだけど。KFCのページも「ズ」じゃなくて「ス」になってるし、
発音上もそうでしょう。
>>295 カーネルサンダーズが正しい。
中学生からやり直せ。
297 :
無名草子さん:02/09/25 18:21
最後の方で田村カフカは何故ナイフを持ってたの?
物語にでてくる銃は撃たなければならないんじゃないの?
ナイフは刺さなければならないんじゃないの?
読んでる途中は、カフカと星野が相打ちになって死ぬと思ってた
星野を刺して横にねじれよ!!
298 :
無名草子さん:02/09/25 19:00
つーかね、やっぱり浅いよ。
恋にしても、ノルウェーのワタナベがミドリやナオコにひかれるのは
分かったけど、田村カフカが佐伯やさくらに恋するのは分からん。セックス
したがるのは分かるけど。
あと、始末をつけないのはだめ。カーネルサンダースもジョニーウォーカーも
全然意味不明でしょ。
そして、安易すぎ。ナカタと佐伯を死なせちゃったけど、人間てそう簡単に
死ぬもんじゃない。タイミング良すぎ。簡単に死なせるのは少年ジャンプと同じ
で、だから簡単に生き返らせる。森は天国なのか? 設定が安易すぎ。
この失敗は、かれの他の作品と比べるんじゃなくて、千と千尋と比べると
分かりやすい。両人とも、過去に神懸かり的な作品を書いたが、才能が枯渇して
小手先の技術、魅力的なキャラクターづくりと、魅力的な設定づくりだけを
行って、肝心の魂を入れることはやめちゃっている。
悲しいね。
レスのどっかで、「編集者のいうこときかなくなったんじゃねえか」ってのが
あったけど、多分そういうことだとおもう。そして編集者も(ジブリの人も)、
もう彼には何も言えないよ。
299 :
無名草子さん:02/09/25 19:10
上巻はすっごく面白かったんだよ
なんでもうちょっと物語が熟成するのを待って
三巻にしなかったんだろう?
最後のほうはバタバタって感じじゃなかった?
私としては、入り口の石が閉まらず、ばけもの追って
ホシノも異世界へ。やはり森に留まってしまったカフカと出会い、
謎を解いてこっちの世界に戻ってくる
・・・ぐらいの長さと内容が欲しかったなあ。
300 :
無名草子さん:02/09/25 20:17
301 :
無名草子さん:02/09/25 20:18
怖くない、ふわんってしてる。
302 :
無名草子さん:02/09/25 21:31
>>298 浅いかあ。
読み方、解釈の仕方次第だと思うけど。
解釈の自由度を高めるためにああいうフォームにしてるのだと思うけど。
簡単に浅いと決めつけると、それはそのまま自分の読み方が浅いちうことになりうる気がするなあ。
でも、ああいう御伽装置を使わないで、一見筋の通った物語でもって自由度の高い作品を書ける様になったら、ほんとにノーベル賞候補かもね。
>>302 それを言っちゃあオシマイよ。
それを言い出したら、下の詩句でさえ、超深遠になりうるのですぞ。
ガラガラヘビが西へ向かうとき
頭に赤い角をはやした両性具有者が闇を抱く
起き上がれ、そして這いつくばる
湖のほとりで写した家族の写真に
なぜか弟の姿がない
リベンジを誓いつつ、眠りに就くのはまだ早い
>>298 浅いのはあなたとあなたの読み方だと思いますが何か?
305 :
無名草子さん:02/09/25 22:06
>>298、299
>田村カフカが佐伯やさくらに恋するのは分からん。
理不尽にも女の子を好きになる15歳の少年、というのは
年齢的にも逆に分かりやすいと思うが如何に。
しかし、カーネルもジョニーも「全然意味不明」
としか取れないなら「安易すぎ」としか思えないかも。
>私としては、入り口の石が閉まらず、ばけもの追って
>ホシノも異世界へ。やはり森に留まってしまったカフカと出会い、
>謎を解いてこっちの世界に戻ってくる
>・・・ぐらいの長さと内容が欲しかったなあ。
分かりやすい「謎の解明」が解決編よろしく
くっついている方が興ざめじゃないか?
しかし後半は物足りなかった。もう一冊必要な気はした。
306 :
無名草子さん:02/09/26 01:58
>>298 こういう決め付けてるヤツ見ると
こっちが恥ずかしくなるな
あのう、299ですが297、8とは別人です
なんか一緒にされてるみたいなので・・すみません
>>305さんの希望の後半ってどんなのでしょうか?
石が閉じちゃったらそのまんまだし
閉じなくて謎の解明でも、春樹だから「まんま謎の解明」ではなく
またまた魅力的なキャラが出てきて意味深な
「こっちの世界への帰り方」教えてくれたりして・・・
ひつじ男みたいのが「あの兵隊さんは、仕事だからカフカ君を
もう帰してくれないだけだけど、けして悪い人じゃないよ。
そうだ、兵隊さんはピーナツが好きなんだよね。満月の夜、
入り口の石が少しだけ開く時、ピーナツを道にまいてみるといいよ」
みたいな・・・・>これじゃ妄想しすぎかあ
私は「世界の終わりと」がものすごく好きなので
あれを越える作品をぜひ!!と思うんでした。
>>307 あ、ごめんなさい。ごっちゃにしている書き方でしたね。
私も最後の方がばたばたしていると感じたのですが、それは「終わり方」
というよりも、森での生活の話の少なさに感じているようです、現時点では。
私の希望の後半って何?ということですけど、あくまで個人的には
同じ厚さで上中下三巻組で、ナカタ章・カフカ章・さらに森の中の誰かの章
の3ストーリー並走・・・くらいの分量で描かれても良かったんじゃないか?
と感じています。恐らく森で暮らしていた筈のナカタさんの半分はどういう姿
だったのか?とか気になってたりして。勝手な考えですが。
>>308さん、レスありがとう
私の周りではまだ誰も読了していないので
他の人の意見を聞けるのはすごく嬉しいです
>恐らく森で暮らしていた筈のナカタさんの半分はどういう姿だったのか?
そうですよね!!!私もこれ、すごく思いました。
たぶんナカタさんとは違って普通に喋れて、
でもどこかナカタさんの雰囲気のするキャラ(ひつじ男みたいな?
なのかなあと・・・それで、いろいろ謎を小出しにして欲しかった
前半の女教師と旦那さんとかも気になりました
森の中で、こういう人たちに会えればいいのに・・・
すごく好きなだけにいろいろ考えちゃうんですよね
薄っぺらくて「読んだ気になる」小説と違って
読み終わった後も、ずっと世界をひきずってしまう
うーん、続編、出ないかなあ。・・・でないんだろうなあ。。。
>>295 他にも今回「ニューヨーク・ヤンキーズ」って表記が出てきたよね確か。
俺はそれを見て、以前「村上朝日堂」のサイトの中で春樹が
「本当はズなのに、なんで日本ではスで通ってるんだろう?」
みたいなことを書いてたのを思い出した。
最後が「ず」だと野球チームみたいだもんな。
言葉を商売にしてるけど、それでもやっぱおっさんだもんな。
50だもんな。そりゃ通俗と違和感がでてくるのはあたりまえだわな。
カーネルサンダーズ、なんて野球チームでもなければ
下北沢で適当なTシャツきてるどうでもいいギターバンドみたいだもんな。
おまんこおまんこだよ。
312 :
無名草子さん:02/09/26 13:52
311は
おっさんくさい
313 :
無名草子さん:02/09/26 14:36
>>312 だって30っていってんジャン
十分おっさんだよ
314 :
無名草子さん:02/09/26 17:00
佐伯さんの「私の事を覚えていて欲しいの―」のくだりで
直子をちょっと思い出した。
315 :
無名草子さん:02/09/26 17:42
∧,,∧ / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
ミ ミミ ミ < 村上春樹なんて…
.. (ミ ミ) \________
ミ ミ〜
∪ ∪
∧,,∧ ビシッ!/ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
ミ,,゚Д゚ミ < 相手にならねーよ!
⊂ ○m \_________
ミ、,, ミ,
.しヾJ
316 :
無名草子さん:02/09/26 18:27
カフカの章を読みながら、
「ああ、ナカタさんどうなるんだろう」ってそわそわしてました
317 :
298です:02/09/26 19:34
浅いといったが、それは魂の話し。ストーリーのことを
言えば、入り組んでいるし、テーマもあるだろうし、問いかけも
あるのだろう。でも私は、なぞを解くために春樹を読んでいる訳では
ない。彼の作品に、魂をぐぐぐってされたから、読み続けている。
そのぐぐぐがなくなった時、やっぱ作者の才能の枯渇を感じてしまうのだ。
304や306は、きっと深く丁寧に読むんでしょうね。それはそれで結構。
文学学(ぶんがくがく)をやっててって感じ。
春樹は多分、もう長編でヒットは出せないと思った。私としては、
長編=人の一生を描く、短編=人の一瞬を描く、と大まかに理解している。
それからすると、海辺のカフカは、長い短編なんだよね。
少年の成長は、東京に帰って凄惨な状況になっている家を見たときの反応や、
警察の取り調べに対する受け答えを見ないと、わからないでしょ。大人って、
「後かたづけ」が大切じゃん。
上のだれかも指摘してたけど、リアルと幻想の使い分けが中途半端だったね。
ノルウェーをハードボイルドの手法で描いたってところかな。だから破綻して、
結局、中野区での始末をつけることができなかったのだろう。少年と星野は、
「生き残り組」として会わせないと駄目。それを春樹は放棄した。
何故か。才能の枯渇もあるんだろうけど、多分疲れたんでしょう。
確かに、ヒルが降ってきたり、二人のフェミニズムが図書館に押しかけて
きたりしたシーンや、ナカタのキャラなんから素晴らしい。でもそれは
春樹にとっては小手先でできる仕事だと思う。小手先の仕事は楽だし快感も
得られるから、多用して、結局あんなにページ数があったのに始末をつける
ことができなかった。多分、上・中・下でやっても、あれがだらああっと
続いただけだと思う。
>>317 いずれにせよ、まだ刊行後一ヶ月も経っていない。
色々な結論を出すには早すぎると思うが。
319 :
浅い村上ファン:02/09/26 21:32
上巻70点 下巻40点 総合52点くらいかな。
レイディオヘッドが小説に出てきたのはうれしかったなぁ。春樹の小説で他に
最近のバンドとか出てきたことありますか?
320 :
無名草子さん:02/09/26 22:00
>>317 「魂の問題」っていうのは
読者の方にあるんじゃないの?
過去の作品と比べてどーだこーだってどうしても考えちゃうし。
未だ知らざる春樹という山の頂上を過去において過去の作品で見たら、
それはもう新しい魅力、魂揺さぶるような魅力は期待できないと思うよ。
あとは熟成されたものというか、完成度の高さ(未完の部分を含む)というか。
あの時の感動と同種類の感動を同じ「読書」というジャンル、ましてや同じ作家で味わおうというほうに無理がある。
現実とのコミットに立ち帰らなくてはならないということを表現する手法として
幻想からの帰還という書き方は問題ないし、
森の幻想のパートが描写が量的に少ないというのはあってもまあうまくまとめたのではないかと思う。
しかし春樹本人的に、幻想を用いなければ表現できなかったというのなら
それはやはり春樹自身が幻想側にいる(あるいは現実側にいる)からであると思われるし
すると、この幻想−現実の行き来で表そうとしたコミットメントの問題については
春樹自身完全な解決をみたわけでもなさそうだと・・・・思えてしまう。
>>275でも書いたけど。
希望と疑念の小説。
321 :
無名草子さん:02/09/26 23:33
かっこいいなぁ・・・
春樹という山の頂上
322 :
無名草子さん:02/09/26 23:40
「シドニーのグリーン・ストリート」の主人公が、グレン・グールドの
「インテルメッツォ」(ブラームス)が一番お気に入りだと言ってるけど
何年か前の坂本龍一のインタビューで、坂本も一番のお気に入りだと言ってた。
おっと、スレ違い。
正直、298=317の「自分にはこういう前提があるからここでこう思った」は、
「前提」の部分が俺には珍妙過ぎて一つも理解できないや。
ブンガクガクブンガクガク。魂ぐぐぐ。いえー。
かりふぉーにけいしょーん♪
327 :
298、317:02/09/27 11:28
324、325
キャラクターや、エピソードとかは面白い。凄いと思う。
そして、私には興味がないが、謎解きも楽しいんでしょう。
その点では、3千円近い金の価値はあると思う。読みすすめるためには、
こういったエンターテイメントの要素は大切ですが、私は春樹にはそれ以上を
期待しています。
この期待が、私の春樹を読む上での「前提」といえば前提です。
何故なら、春樹は文学で食べている唯一の作家だからです。純文学を
書いて食べている人はいるけど、映画化したり講演したりテレビに
出たりする人が多い中、春樹は(軽めのエッセーは出すけど、「雑念」は
それくらいで、あとは)愚直なくらい小説一本に絞ってやっている。
またその評価も、「漱石以来」と言われているほどで、日本文学の重責も
担っている。それで私も、他の作家には期待しない、魂と向き合う仕事
を期待するのです。
だから、「少年が東京に帰ってから」を書かないのは解せないことだった
んです。
320は「過去の作品と比較してもしょうがない」みたいなことを言っているが、
そうですかね? 過去の作品に比べ、現在の作品に力や魅力がなくなっていれば、
読者としては嘆くのは当然では? 過去の作品と似た雰囲気を求めているのでは
なく、過去の作品レベルのものを求めているんですが。
「〜が好きな自分が好き」
みたいなね
これはやっぱりクダラナイでしょう
>>327 > だから、「少年が東京に帰ってから」を書かないのは解せないことだった
> んです。
>>317 > 私としては、長編=人の一生を描く、短編=人の一瞬を描く、と大まかに理解している。
長篇の定義がまず個人的な嗜好にある以上は、なにもかもベストな作品ってのは
変貌を求める(であろう)、同じ作家の作品に期待するのはハナから間違ってるような。
それ以前に、長篇/短編のそれぞれの意義もそう限定されるものでもないと思うし。
総論として、全体論として、そうだ、と断定しなければ
個人的にはどう思おうが勝手なような気もするけど。
>>317 > 春樹は多分、もう長編でヒットは出せないと思った。
という中で、これをどう言ってるのか考えてみたんだけど
(私の中では)春樹は多分、もう長編でヒットは出せないと思った。
なのか
(現代作家として)春樹は多分、もう長編でヒットは出せないと思った。
とかなのか
ようわからんちんになりました。
331 :
無名草子さん:02/09/27 18:12
>>275、317
カフカ君は東京に帰って学校に戻る、ったってそんな、どーするんだよ?
ホシノちゃんだってナカタさんが死んでいることを警察に匿名で通報して
あと大丈夫なのかよ?
とつや消しというか下世話な心配をしてしまった。
そう言ってしまえば『ノルウェイ』のラストシーンも気になったし
『国境・・』なんて一体誰が手を置いてくれたんだ?!ってハナシで。
(なんというか晴れ晴れしたのは“ユミヨシさん、朝だ。”だけだったワケだけれど)
それでも今までは今回ほど気には(心配には)ならなかった。
それは村上が半分だけコミットメント方向に踏み出してるからじゃないのか?
と、感じたのヨ。まだ、どっちつかずな印象。
親切過ぎるかもしれないが53歳にして過渡期を迎えた(ように感じられる)
村上春樹の次回長編を、私は待ちたい。
森からちゃんとケリをつけて還ってきた『後』の物語を書いて欲しいとは思うが
『海辺のカフカ』の中でそこまで書かれてしまうと(きちんと書けたとしても)
違うハナシになってしまいそうな気がする。
つまりマダ書けそうもない、ってことでもあるんだけど。
村上の小説力は枯渇したのか?限界なのか?か?
332 :
無名草子さん:02/09/27 20:09
>>331 下世話なやつだな
お前映画見てもそう思ってるだろ?
それを枯渇、限界って・・・
333 :
無名草子さん:02/09/27 20:43
>>327 現実的な「現実とのコミットメント」を描けないから
東京に戻ってからの田村カフカを描かなかったのか、
単に春樹自身が必要とも思わずに書かなかったのが。わかんないし。
その後の出来事を描くことが「日本文学の重責を担う春樹」の仕事になるんですか?
なるんだとしたらそれをしない春樹は別に重責なんか担うつもりないってことかもしれないし。
そういう捉え方は一方的な期待です。ワガママ。
あと、過去の作品レベルって簡単に言うけど、
作品と接する時って
純粋にその作品の内容自体から受けとることができるものだけで
接し方が決まるわけじゃない。同じような、なんていう言い方はアンフェアだ。
なんつーか2回目のセックスでは初体験の感覚を味わえないのと近いものがあるかもw
334 :
無名草子さん:02/09/27 20:46
>>331 そだね。過渡期。
将来において書かれるべきものがはっきり見えるからこその過渡期。
今はこれでいいのかもしれないね。
才能の枯渇とかは、話が全然違いますよ。
才能で小説書いてるふうでもなさそうだし。
まあその辺の話は芸術創作論とか、そっちに席を譲る。
カフカに優しすぎる人びと→さくら、大島
ナカタに優しすぎる人→星野
いくらなんでも、都合よすぎ
336 :
無名草子さん:02/09/27 22:29
村上コミット教に入信すればすべてがわかる
>>327 御返事どうもです。
あなたはハルキがほんとにすきなんですねえ。ふむふむ。
それにしても、あなたの書き込みには、ねたましい程にレスがつきますなあ。
338 :
無名草子さん:02/09/28 01:00
>>335 でもその優しさが物語を前へ進めて行くんだから仕方ないよ
339 :
無名草子さん:02/09/28 03:14
72 :無名草子さん :02/09/15 14:21
カーネル・サンダースってナカタさんが眠っている時にしか現れていないの知ってた?ナカタさんの分身みたいな存在なのかなぁ。
すばらスィ!!
340 :
無名草子さん:02/09/28 10:01
うーん。海辺のカフカねぇ。
ほら、僕、春樹大好きなんですよ。
でもね、正直つまんなかったよ。
意味わかんないじゃん。全体的に。
こんなの、浅いって言われてもしょうがないよ。
あとカフカ君、キモイ。
星野君とケンタッキーのやりとりらへんだけおもしろかった。
そうそう、村上春樹、ライ麦訳すんだって?
レイモンドカーヴァーとかフィッツジェラルドの訳とか読んでて思うんだけど、
春樹は決して、訳は上手くないよね?
予想を裏切る単調な訳をするんですよ。そう思うの僕だけ?
その点、ライ麦、野崎さんの訳は超個性的で好きなんだけどな。
どんな風に訳すんだろ?
正直、期待と反感で胸がいっぱいです。
341 :
無名草子さん:02/09/28 10:08
あたいは春樹に惚れたんだ。
>>332 えへへ、下世話なやつでーす。(w
例えば【世界の終り】ではその後、車中の『私』が見つかったら大変だろうな
だのなんだのいうことを心配はしないわけです。
が、今作でそう感じさせてしまった、というところに
『過渡期』『転換期』を見ました。
それから 才能の枯渇云々 は317氏がそう感じていらっっしゃるのかな?
と解釈して、私はそうは思わない、というつもりでした。
粘着してごみんなさい。
343 :
無名草子さん:02/09/28 10:41
>>338 優しさが物語りを前へ進める
なんかこれイイですね。
344 :
無名草子さん:02/09/28 10:44
>>340 春樹さん、訳が正直うまくないでしょ。
柴田東大教官とは、全然勝負にはなってなかった。
おれ柴田教官が訳すならカヴァー読むけどね。
まあ、でも下手とも思わないけど。
345 :
無名草子さん:02/09/28 10:47
346 :
無名草子さん:02/09/28 11:20
論旨っつーか
単にカフカくんやナカタさんに親切にする人が
いないと、話が進まん、というだけの意味じゃないの?
こうゆーのがまさに想像力の欠如かっていうレスがちょくちょくありますね
348 :
無名草子さん:02/09/28 20:28
てゆーか、ナカタさんがうどん振らせたエピソードが読みたい。せめてHPに掲載してくれないかなー。無理だろうけど。
349 :
無名草子さん:02/09/28 20:35
ナカタさんが何かを降らせるときって、いつも血を見た後じゃん。
どういった暴力ざたに巻きこまれた後にうどん振らせたんだろうなーって想像しちゃうんだけど。
350 :
無名草子さん:02/09/28 20:50
うどん云々は存在自体ジョークじゃないの?
あったら読みたいけど
351 :
無名草子さん:02/09/28 22:15
>>344 口にだして発音してみれ。
カーヴァーの方がいいな。
352 :
無名草子さん:02/09/29 15:42
>>340 >予想を裏切る単調な訳をするんですよ。そう思うの僕だけ?
他の人のものはちょっと分からないから除くけど、カーヴァーに関しては
原文が淡々とした雰囲気がある(と思うのだけど)ものだから、訳文が一見
単調に見えるのも当然かと。それを「予想を裏切る単調な訳」と感じるのは
「カーヴァーの原文はこんなに単調じゃない」ということなのか「村上春樹
の翻訳にも小説と同じ軽妙さが欲しかった」ということなのか知らんけど。
353 :
無名草子さん:02/09/29 17:03
イマイチだったなあ。「世界の終り・・・」は数回読んだけど、この小説は再読しようとは思わない。
今回も女教師の長い手紙が出てきたけど、僕は春樹のに出てくる長い手紙が好きです。
「ねじまき鳥」のとか「ノルウェイの森」のとか・・・。
地の文の文体よりいいと思います。
354 :
無名草子さん:02/09/29 17:09
>>351 カウパーじゃだめですか?(;´Д`)ハァハァ
355 :
無名草子さん:02/09/29 19:06
>>352 たぶんライ麦はすごく原文に忠実な仕上がりになるだろうね。
間違いだらけの野崎訳に馴染んできた世代には違和感があるだろうが、
村上訳が今後のスタンダードになるはず。(白水社から出るわけだし)
356 :
無名草子さん:02/09/29 19:07
スタンダードになれなれ!!春たん。
357 :
無名草子さん:02/09/29 19:31
>>353 妻の陽子さんは村上氏の手紙に惚れて結婚したらしい。
文章力のある人って得だ罠。
358 :
無名草子さん:02/09/29 19:35
えーーーー!!
えーーーー!!
359 :
無名草子さん:02/09/29 19:37
>>340 「ツール・ド・フランス」を「フランス旅行団」と訳すのは確かに個性的。
オマンコシヨウヨ w
360 :
無名草子さん:02/09/29 20:59
影と離ればなれになって森を選んだ「世界の終わりと〜」
森を早々に立ち去るカフカ。
すげー良かったと思うんだけどな。
テメーらしっかり生きてけよ!っていうさ。
どーしようもなくなったって「生きろ」っつー感じ。
もののけ姫のテーマだったな〜。
そんでマンガナウシカと一緒。
しっかり生きていくしかねーんだよ。
そう思いました。
361 :
無名草子さん:02/09/29 21:46
>>360 でも、そうすると、ナカタさんとサエキさんの呆気無い死は意味なしだ。
もう一捻り必要じゃないかな。
佐伯さんって言うのはやっぱし無意味な暴力をカフカに与えた人で加害者だと思いました。
ナカタさんはそういう無意味な暴力によってあーなっちゃって、カフカの為に頑張って、
意味ある犠牲者なんだと思いました。
生きて行く人がいて死んで行く人もいる。ただそういう風に思いました。
あんまり頭良くないんで単純にしか考えられなくてごめんなさい。
363 :
無名草子さん:02/09/30 07:32
15歳のサエキさんの生霊は魅力的だった
ラストあたり「お母さん、と君は言う。僕はあなたを許します―」というセリフは
昔からいろんな小説、漫画、火サス、ご対面などあらゆるメディアで使い古されて
安いセリフの見本みたいな言葉だけれど、あれ読んだ瞬間にクワァァ!ときた。あの
シーンで、あのセリフを成功させた春樹は成長したと思いました。
カフカHPのイタビューで村上は
各登場人物について「ヴォイスも書き分けに成功した」と答えていたが・・・
そういう方向性はモチロン判るのだけれども
上のほうで誰かが言っていたように相変わらず
「同じ用語が通じる人しか出てこない」のは強く感じる。
365 :
無名草子さん:02/10/07 14:55
何となくファンサービスしてると思うんですよね。
森で「世界の終わり〜」をイメージさせたり、ロードスターの緑で「ノルウェイ」をイメージさせたり、
わざわざふりがなつきで羊歯(シダ)と書いてみたり。
過去の作品の「こんな所に似ている」というより、イメージして楽しんでもらう為に、
細かい仕掛けをしたのかな、って思う。
366 :
無名草子さん:02/10/07 15:20
365
なるほどね、うん、なんか分かる。
ようするに新しいものを書こうというじゃなくて、なんつうの、
歌の世界で言えば、カバーか。セルフ・カバー。
そういう小説なんだな、海カフは。
気合を入れた批判・批評をして損をした。
367 :
無名草子さん:02/10/07 16:07
>>366 カナーリ強引に納得しといて、その納得したもののせいで他ならぬ自分が
損したとか感じてどーすんのって気するけど。
368 :
無名草子さん:02/10/07 19:31
ちょっと気になったところ
・定食屋で飯食った後に牛乳飲んでる奴って想像つかないんだけど。
・ホシノ君の会話って所々知性が見え隠れしてちょっと違和感。
・ナカタさん、あんた都合良すぎ!(これが一番気になる)
369 :
無名草子さん:02/10/07 19:45
>>368 ・健康にいいから
・おじいちゃん子だから
・キャラで得してる
370 :
無名草子さん:02/10/09 02:24
森の中にいるもう一人のナカタさんっていうのは
果たしているのかな?
森の中では字がないから、きっと森の住人は字を読めない。
そして、記憶も数日しかないわけでしょ。
それって、現実のナカタさん、そのまんまの気がする。
ということは、このナカタさんは森から抜け出した人では?
では影のもう半分はどこに??
371 :
無名草子さん:02/10/10 10:49
村上春樹ワールドなんですけど、
少年の成長物語、教養小説として面白かったです。
最後、なんの前触れもなく涙が伝う、で、素直に涙出ました。
小説ってこういうものだよね、を時代にあった形で成し遂げている
まれな作家ですよね。
372 :
無名草子さん:02/10/10 12:14
羊の耳といい、精神が高い話が書ける(豊かと言うより)小説家だと思いました。
373 :
無名草子さん:02/10/10 12:30
そういう所を理解されたらいいねー。
374 :
無名草子さん:02/10/11 23:52
すみません、
スレと関係ないことですが
村上朝日堂シリーズかなんかで
「おばさんにならないためには、
1、音をたてて歩かない
2、大きな声でしゃべらない」
といった感じの文章があった記憶があり
もう1度読みたいなと思ったのですけれど
その文章が見つかりません。
詳しい方、どの本のどこだか教えてください。
375 :
無名草子さん:02/10/12 17:04
腹減ったよ、うなぎ食いたい。
関東風じゃなくって、関西の濃いたれのが。
ナカタさんはどっちが好きなんだろう・・・。
376 :
無名草子さん:02/10/14 06:40
やっと読み終えました。
素晴らしい重量感。感動しました。
377 :
無名草子さん:02/10/14 06:42
それはよかったね。
さらっとした、「死に方」(の描写)は、いつもなのかねえ。
直子ちゃんが死んじゃった時のモノスゲー衝撃でしたです。
ここの住人って作中の洋楽とか小説とかってどれくらい知ってます?
自分はジョン・コルトレーンとか言われてもピンときません。
知ってたら、も少し世界の中に入れるのでしょうね、悔しい。
381 :
無名草子さん:02/10/15 15:51
ちょっとテスト
382 :
無名草子さん:02/10/15 15:55
>>374 「静かに歩く。音を立てずに食事する。姿勢をよくする。
大きな声で話をしない。新しい情報の受け売りをしない。
装身具にあまりお金をかけない。下着だけはバーゲンで買わない(僕も買わないよ)。
テレビを見すぎないで、そのかわり本を読むようにする。
なるべく愚痴を言わない。丁寧に歯を磨く。ジャンクフードは食べない。」
これかな?
383 :
無名草子さん:02/10/15 16:44
>>380 基本的教養不足かも。
知ってたら、も少し世界の中に入れるのでしょうねなんて言ってないで
今すぐ図書館にでもレンタルCDにでも行って
借りてきて聴いたらいいじゃん。
作品世界を深めたいなら、もっと自分から能動的に関わってもいいんじゃないの?
モダンジャズって基本的教養なのか。。。。
知識層ってのはすげぇなぁ。。。
385 :
無名草子さん:02/10/15 17:16
上巻読んでるときは面白かった。
いろいろな展開が拡がって行きそうで。
でも下巻読んでってあっさりと、もしくはなんの音沙汰もなくエピソードが
収束していくのにはゲンナリ・・・
>383
あ、それはもうやってます。
今はコンラッド読んでます。
ただ、哲学系は手強いっすね。ホシノくんすげえや。
ジャズは父親が大好きなのをついぞさっき知ることになった。
音楽ネタはさっぱりだったが、コルトレーンはちょっと聴いたことあったから
My favorite thingsを聴きながら森に分け入るシーンはカナーリ(・∀・)イイ 感じでした。
カフカくんが聴いてたのは同名アルバムの方かなぁとか思ったりして。
388 :
無名草子さん:02/10/16 23:34
どこから読んでも読むことが出来る。
どこを切っても同じように読むことが出来る。
389 :
うまく言えないけど:02/10/17 16:36
15歳の少年はどんなに強がっても1人じゃ生きていけないと思うのよ。
自分の知らないところで他の人に生かされている、
それがナカタさんやホシノちゃんの、石を見つけたりひっくり返したりする行動なのね。
石を云々するところはナカタさん自信のためでもあったんだけど。
ナカタさんの分身がカーネルっていう説はすごく興味がありました。
再読します。
390 :
無名草子さん:02/10/17 18:07
>>383 そういうこと言う人いるんだ。
ひくなー
391 :
キャロルくん:02/10/17 19:14
392 :
無名草子さん:02/10/17 20:21
春樹の小説を読んでて初めて退屈を感じました。
なかなかページが進まなくて半月かかってやっと読み終えました。
感想
やっぱつまらん。
393 :
無名草子さん:02/10/17 21:24
読んだ。読みやすかったよ。
インパクトは受けなかったけど。
俺にとって春樹は『風の歌を聴け』が最高。
394 :
無名草子さん:02/10/17 21:25
395 :
無名草子さん:02/10/18 15:14
済みません、よく分からなかったので教えてください。まず、漏れは
登場人物の役回りをこう解釈しました。
脱走兵2人・・・入り口を見つけ、開き、世界を歪ませた
中田さん・・・歪んだ世界に自分を取り込まれてしまった人
佐伯さん・・・入り口を利用して、結果他の人々を不幸にしてしまった
カフカくん・・・歪みの結果として生まれてしまった人
大島さん・・・入り口を見つけられなかった弱さを持つ人
星野さん・・・海辺のカフカの世界で唯一まともな(普通の)人
カーネルサンダース・・・歪んだ世界を元に戻そうとする力
大島(兄)・・・入り口から向こう側に入り、自ら戻ることを選択し、引き換えにタフさを得た
よく分からないのが中田さんの担任の女教師とジョニーウォーカーの
役回りです。あと、ジョニーウォーカーが作ろうとしていた笛とは何か、
なぜ田辺父はジョニーウォーカーになったのか、などです。
誰かご教示ください。
396 :
無名草子さん:02/10/18 15:30
397 :
無名草子さん:02/10/18 16:08
16日の朝日新聞で海辺のカフカ、でっかくとりあげられてた。
中でも坪内ナントカさんのケンカ売ってるような批評が
姑いびりみたいで面白かった。
春樹信者は絶対怒るだろうなと思って読んだ。
で、かんじんの海辺のカフカ、読んだけど
羊をめぐる冒険ほどインパクトなかった。
398 :
無名草子さん:02/10/18 17:10
>>397 前面肯定、大絶賛の加藤典洋も気味悪かったが
宮台、坪内のも なーんかなー???
マサムネ表紙のダヴィンチに載ってたのはどれも
粗筋をなぞったようなのばかりだったし。
ココ読んでた方がオモシロカッタよ。
399 :
無名草子さん:02/10/18 19:17
おっ、よい意見が・・・書き込んである。
400 :
無名草子さん:02/10/18 19:20
「超ド級のフェラ」がよかった
401 :
無名草子さん:02/10/19 01:15
ダヴィンチに出てたイメージ写真かなひどかった
初めて村上春樹の作品よみますた。
前半にでて来た女教師と戦士した夫は佐伯さんと20歳で死んだ恋人とダブって見えますた。
カフカの話よりもナカタさんの話のほうがカナーリよかったでし。
ナカタさんは死んでしまってカフカがいた森の中の世界になったのではないかと思いますた。
字が無いし服も中古だったので。
またナカタと佐伯は影が半分無いが、残りの影は眠ることによってその影が現実の世界に現れると思う。
ナカタさんの影はカーネル、佐伯の影は15歳の頃の自分がそれぞれの影なんだと思います。
2人は影が薄いからこそ入り口を開いたり閉じたりできたんだと思います。
そこで仮説を立てると途中で死んでしまったナカタさんを引き継いで入り口を閉じたホシノくんは
その時(ナカタが死んだとき)に影は薄かったんじゃないかって思いますね。
403 :
無名草子さん:02/10/19 20:41
>>397 たしか「15歳の少年がソーダクラッカーが好物というのは不自然」とか
書いてあったな。
そんなところ突いたって・・・
404 :
無名草子さん:02/10/19 20:43
この1ヶ月ほど、耳がおかしい。
むずがゆいんですが。。。
405 :
キャロルくん:02/10/19 20:45
406 :
無名草子さん:02/10/19 20:46
キャロルが好きだよ!!あなgbんかsfbjksdg。
カワムラさんを叱ったミミちゃん(・∀・)サイコー!!
猫パンチサクレツ!!
408 :
無名草子さん:02/10/20 02:35
392=396
反論もつまらん。
409 :
無名草子さん:02/10/20 03:21
読み終わったぜ。
村上春樹は現在日本で一番の作家だと思う。
でもカフカは最高とは言えない。
部分、部分はとにかく素晴らしいし、もはや文句のつけようもない。
でも全体としてはちょっと、という感じです。
410 :
無名草子さん:02/10/20 08:42
既出かもしれませんが、カフカ少年は眠ってそのまま死んでしまうのではないか
という読後感でしたが。そう思った人はいませんか?
もちろん、物語の展開と理屈的には生の世界に帰ってきて生きていくというよう
に読むべきでしょうけど。大体仕事を終えて眠った人は皆死んでいるというとこ
ろから自然とアナロジーが働いたんですが。理屈としては少年は生きていくと
読めるけれども、生理的には死ぬように感じるというふうに作ってあるという
気もします。
394=408
「どうしてそんなこと書くの?」と
>>392はおそろしく乾いた声で言った。
>>392の声を聞いて、
>>394は自分が何か間違ったレスをしたらしいなと思った。
「どうしてよ?」と
>>392はじっと足もとの地面を見つめながら言った。
「つまらない書き込みだってことぐらい私(392)にもわかっているわよ。
そんなこと指摘してもらったって何の役にも立たないのよ。ねえ、いい?
もし私が今つまらない書き込みをやめたら、私バラバラになっちゃうのよ。
私は昔からこういう風な書き込みしかしてこなかったし、今でも
そういう風な書き込みをしてしか生きていけないのよ。一度つまらない
書き込みをやめたらもうもとには戻れないのよ。私はバラバラになって-
どこかに吹きとばされてしまうのよ。どうしてそれがわからないの?
それがわからないで、どうして
>>392の「海辺のカフカ」の読後の感想を
つまらないなんて一文でレスすることができるの?」
ハルキスト(馬鹿信者)の森(上) 17頁
413 :
無名草子さん:02/10/23 11:48
>>365 森についてはイメージというより「森について書きたかった」って
はっきり言ってるよね。読者が「世界の終わりー」をイメージするのは当然だし、
その他のことは考えすぎじゃないの?
あなたがイメージしただけのことで。
414 :
無名草子さん:02/10/23 12:18
>>67 光るUFOみたいな物体は入口の石です(w
>>67 書いて、そんなわきゃねぇだろ?と思ったんだけど、
時間を置いて考えたらあながちそういう可能性もあるように思えてきた。
もちろんUFOが石だとは思わないけど、
UFOは石の役割的なものではないか?
佐伯さん、ナカタさん、カフカ君それぞれに石の役割をするものがあるんだろうけど
(カフカ君は石ね)、ナカタさんにはUFO、佐伯さんは雷とも考えたんだけど、
佐伯さんには海辺のカフカの絵じゃないか?
仮にナカタさんがあちらの世界に入り込むきっかけがUFOだとして、
それなら岡持先生はどうもなかったので、そこのところが説明出来ないんだけど。
416 :
無名草子さん:02/10/23 14:48
ハリー・ポッターに似てると思った。
どこがって?
ほら、あそことかさ。
417 :
無名草子さん:02/10/23 15:01
>>415の「67」は「414」のまちがい
いままで気付かなかった。
あるサイトの中で某日本人作家がこう言っていた。
ぼくはドイツのレンタカー会社にBMW520のマニュアル車を
予約していたんだけど、日本車しかなくてがっかりした、と。
僕ははじめのうち、そういうのは気のきいた冗談なのだと思っていた。
あるいは何か二重の意味を秘めた複雑なメッセージなのだろうと。
でもそれは冗談でもメッセージでもないのだ。それは正真正銘の
本音なのだ。某日本人作家は真剣に本気にそう言っているのだ。
おい、そんなのたかが車じゃないか、と僕は思う。ちょっと
ハンドルを切りそこなったらぶつかっておしゃかになってしまう
ただのモノじゃないかと。でも某日本人作家にとってはBMW520は
モノなんかではないのだ。それは某日本人作家にとっての存在位置を
明確にピンポイントするための重要な共同幻想なのだ。
僕はもちろんそれを笑うことなんかできない。僕は(以下略)
遠い泰子 494頁
420 :
無名草子さん:02/10/23 17:37
遠い泰子ってなに?
421 :
無名草子さん:02/10/23 17:54
星野さんに実存感を感じられないので
途中から読むのが辛くなりますた。
422 :
無名草子さん:02/10/23 17:58
一体どうしたんだろうか.ありー?
423 :
無名草子さん:02/10/23 21:56
遠い泰子って2000年。
春ちんこ何しているらの?
424 :
無名草子さん:02/10/24 00:29
>>400がいいこといった!
確かに今回の作品における核となるキーワードはまさにそれ。
「超弩級の芸術的フェラチオ」
春樹が言いたかったのはこれに尽きる。
カフカ最高っ!
春樹ありがとうっ!!
また次も超弩級フェラをわれらに・・・。
「少年はその女の子も他の人と同じようにうんこをするという事実を受け入れることができなかった。」
海辺のカフカ上巻p258
大丈夫か、春樹・・・
426 :
無名草子さん:02/10/24 01:06
>遠い泰子
遠い太鼓か(w
427 :
無名草子さん:02/10/24 01:08
>>419 ホントにそうかいてあるのか?
だとしたら、カフカのHPに書いてあることは一体・・?
マグノリアについてはもうでまくりなんですよね。
>>419 ごめん。笑ってしまった。
まあ、確かに両者の間に差異を見出すことも十分可能であり、
個人的にはそのような差異を強調したいところではあるが、
とりあえず君(419)は上手だ。
430 :
無名草子さん:02/10/24 06:51
春樹しゃんは、そんなに難しい言葉とか、読めない漢字を
使わないのに、ノーベル候補になるくらいすごいんだ。
それは、大江君よりすごいぞ!
カフカって、死が近づいたとき、友人に作品全部の
焼却を依頼したんだね。佐伯さんに重なる。
>>419はネタだったのね。
遠い太鼓は読んでないからわかんなかった。
433 :
無名草子さん:02/10/24 13:27
>>419 巧い!
カフカHPをさっき覗いてワカッタヨ。
ふはは☆
「田村カフカ」の話の地の文、
「僕は」と「君は」が混ざってる。
(私が初めて気付いたのは佐伯さんと海に行ったところ)
「君は」の時の語り手は「カラスという少年」なのかなあ?
何だかよく分からない。
435 :
無名草子さん:02/10/31 15:32
>「君は」の時の語り手は「カラスという少年」なのかなあ?
僕もそう思います。細かいですが、「カラスと呼ばれる少年」ですね。
「海辺のカフカ」の最後は「カラスと呼ばれる少年」のセリフなんですね。
436 :
無名草子さん:02/10/31 15:33
海辺のふかふか
437 :
無名草子さん:02/10/31 16:31
村上春樹の著作を読んだ事が無かったので、
今回「海辺のカフカ(上・下)」読んでみました。
色々思った事はありますが、一言にまとめると
「上下巻で3,200円も出す内容じゃないな。」
って感じです。あぁ〜ぁ。
438 :
無名草子さん:02/10/31 16:35
439 :
無名草子さん:02/10/31 16:44
海辺のカフカが仮に5,000円だったら
中谷彰宏のは163円。
440 :
無名草子さん:02/10/31 17:00
佐伯さんが最終的に死を迎えたのは、まぁ納得できますが
ナカタさんが死んでしまったのには、どうにも解せない。
同じ影が半分の2人ですが、ナカタさんは佐伯さんと違い
本来の自分を取り戻した後の希望があったのに、コロッと
死んでしまうなんて・・・。なんかナカタを生かしとくと
話が終らなくなりそうだから、殺したんじゃねーの?と
邪推したくなる。
441 :
無名草子さん:02/10/31 17:01
↑
「殺した」じゃなくて「死なした」に訂正
442 :
無名草子さん:02/10/31 21:39
age
そうだな、ナカタさんにはもっと長生きして欲しかった。
444 :
無名草子さん:02/11/01 09:56
ナカタさんが死ぬのは鼠を思い出させた。
邪悪なるものを飲み込んだまま死んだ。鼠が羊を飲み込んだまま死んだように。
まぁ、白いものは出てきた来たけどね。
でも、春樹さんは死ぬことでナカタさんも佐伯さんも救われたと言ってるね。
これがよくわからん。
445 :
無名草子さん:02/11/01 10:53
千と千尋に似すぎてる。
446 :
無名草子さん:02/11/01 17:16
今回 自らが、読者から感想メールを募集したのに、それ対して・・・
(以下抜粋)
長いメールが多いようです。読むのに時間をとりますし、読みづらいんです。
目も痛みます。それからいくつもの話題がひとつのメールの中に詰め込んであると
印象が散漫になります。ひとつのメールには話題は1つか2つ、というのが理想的です。
だって。言ってることにも一理あるんだろうけど、正常な神経もってれば
こんな事言えない筈だろ。いつからこんな傲慢になったんだ…(悲)
周りはYESマンばかりなんだろうな…
447 :
無名草子さん:02/11/01 18:21
既出だったらスマソ>>オール
あの、一番最初の戦争時代の子供達が集団で催眠にかかったていうのは、結局
なんだったの?何が関係してるのこの物語に?
448 :
無名草子さん:02/11/01 19:50
春ちん、読んでくれたかな?待っているよん!
449 :
無名草子さん:02/11/01 20:28
うらあげらよ。
450 :
無名草子さん:02/11/02 00:29
451 :
無名草子さん:02/11/03 02:20
age
452 :
無名草子さん:02/11/03 02:26
反省♪
453 :
無名草子さん:02/11/05 07:12
この人の物語は、テーマと素材は皆同じで
調理の仕方を少しずつ変えているだけだという印象を受けます。
「風の歌を〜」から「ダンス・ダンス・ダンス」は仕方ないとしても、
「ノルウェー」や「世界の終わりと〜」「ねじまき鳥」も、
また一緒かよ、って感じ。
そして、結局今回も・・・
>>453 いや、徐々に前向きになってきてるんだよ。
テーマは似ているが、カフカは喪失で終わってない。
失うことが生み出す意味を見いだしたんじゃないか・・・。
といってみるテスト。
455 :
無名草子さん:02/11/19 11:26
ルービンシュタインの大公買いますた。
456 :
無名草子さん:02/11/21 21:00
拉致被害者の曽我ひとみさん、影を半分失ったような印象を受けます
457 :
無名草子さん:02/11/21 21:01
ok!!!!
さんくすこ、しんでもいいな
458 :
無名草子さん:02/11/21 21:02
ちん ちん ちんこ〜♪
ちんこっこ〜♪
459 :
無名草子さん:02/11/22 18:59
春樹サンのご都合主義にはまったくあきれちゃうんだけれど...
たくましく生きたい15才のカフカ君 本人はなんにもしていないじゃあないの、すべて
まわりのひとが お膳立てしてくれてる。
でだしワクワクさせてくれたもう一方のお話も ナカタ&ホシノコンビの アメリカン
ロードムーヴィ+モンスターホラーもどきになってしまってガッカリ。
みなさんこんなんでそう簡単に "感動シ" ちゃってくれるなよなー と思う。
しかし ご都合主義で ここまでやってくれちゃう春樹サンというのも...
460 :
無名草子さん:02/11/26 02:54
>それからいくつもの話題がひとつのメールの中に詰め込んであると
印象が散漫になります。
>ひとつのメールには話題は1つか2つ、というのが理想的です
いや、これはPC使うようになってからしばしば言ってたよ。
最近言い始めた事じゃない。
ところで、限定サイトに載ったメールは全部本に載るんだろうか?
だとしたら本が送られてきたりするんだろうか…、ちょっと期待。
461 :
無名草子さん:02/12/01 07:49
>>456 >拉致被害者の曽我ひとみさん、影を半分失ったような印象を受けます
おお!、これはスルドイ指摘ですね。
確かに若い頃、いきなり頭に袋をかぶされて海の向こうに拉致されて
なんかようわからんがアメリカ人の脱走兵と結婚して子供もできて
あっという間に何十年もたってしまった・・・・
半分くらいは影を失うよな。
彼女が自分自身を取り返す日はくるのだろうか。
462 :
無名草子さん:02/12/10 00:13
カフカの持っていった10枚のMDとは?
463 :
無名草子さん:02/12/10 00:18
>>462 レディオヘッドだったら、the bendsだと思うが。
きっとKIDAでないと思う。
464 :
無名草子さん:02/12/10 00:38
デュークエリントンのクロスロード
レイディオヘッドのキッドA
プリンスのグレイテストヒッツ
ジョンコルトレーンのマイフェヴァリットシングズ
465 :
無名草子さん:02/12/10 12:15
せくしーまざーふぁっかー!
466 :
無名草子さん:02/12/10 18:46
というかもしかして実の姉は出てきませんでした?
メタファーですか?
467 :
無名草子さん:02/12/10 18:52
test
468 :
無名草子さん:02/12/10 19:25
「海辺のカモカ」(田辺聖子)
469 :
無名草子さん:02/12/10 23:33
10枚もないじゃん!
470 :
無名草子さん:02/12/25 03:08
大島さんの話、長い。硬い。難しい。
メタファーとか、意味わからんかったので、辞書ひいた。
カフカ君、15才には思えない。 子供らしくない。
15才が55才に恋する気持ちが、わからん。
どうして、セックスできるのか、わからん。
カフカが、カフカの父を殺したい程、憎むエピソードが
書かれてないので、いまいち、わからんかった。
父親に幼児虐待でもされてたのか?と最初は思ってた。
白いドロドロ=父親? よくわからん。
よかったのは、ナカタさんがネコとしゃべってたとこ。
おもしろかった。
471 :
無名草子さん:02/12/25 15:21
率直な感想ですね。
空から降ってきた魚、
うまかったです。
473 :
無名草子さん:02/12/25 18:29
25歳。
去年まで金無し君だったけど、オンラインカジノとパチンコで
二年で350万貯めた。一度やってみなよ。
初回のみだけど、1ドル以上のチップを買えば30ドル(4000円くらい)貰える。
もらうだけもらってプレイせずに換金することもできるし、ルーレットで赤か黒に
思い切って賭けてしまえば50パーセントで二倍になる。
金なきゃオフラインでゲームすればいいだけ。暇つぶしになる。
ビデオポーカーとかスロとか色々あるのでマジでお勧め。
http://www.imperialcasino.com/~1h4n/japanese/
474 :
無名草子さん:02/12/25 18:33
475 :
無名草子さん:02/12/25 19:05
>473
率直な感想ですね。
476 :
無名草子さん:02/12/25 19:40
こんな駄作をよく語れるなお前ら。
即行捨てたよこんなゴミ。
477 :
無名草子さん:02/12/25 19:58
>>476 嘘臭い感想ですね。
どんなに気に入らん本でも捨てるよりは売るだろ、フツ―は?
478 :
無名草子さん:02/12/25 21:34
物語そのものは、メタファーかな。
少年が精神的に成長するときに起きる内的葛藤の…。
つーことは、この物語の作者は少年ってことじゃないの?
もっと僕にやさしくしてください。
480 :
無名草子さん:02/12/26 11:28
峠口くんって誰だったっけ?
481 :
無名草子さん:02/12/26 12:20
>>478 村上龍のエッセイを1ページ読んでゴミ箱に投げれたことがある
482 :
無名草子さん:02/12/26 19:06
>480
ナカタさんを車で港北PAにつれてってあげた人物
483 :
無名草子さん:02/12/26 20:14
春樹?俺は嫌いだ。豚もおだてりゃ
樹に登るって感じでさ。
最近は得に酷いね、販売戦略とかさ、新潮社も必死だな。
高いよ大体さ。
!
484 :
無名草子さん:02/12/27 03:01
春樹はカフカでまんこの締まり具合について語りたかったんだろうな。
485 :
三つのドイツ幻想的無名草子さん:02/12/29 06:22
呪われたマセラティなんか海に投げればそれでいい。
しかし呪われたBMW520は何処にも捨てることなどできないのだ。
「そんなに簡単に人は消えないのよ」とユミヨシさんが噛んで含めるよう
に言ったように「記憶」だって簡単に消えはしないのだ・・。
>419 :無名草子 :02/10/23 16:17
>あるサイトの中で某日本人作家がこう言っていた。
>ぼくはドイツのレンタカー会社にBMW520のマニュアル車を
>予約していたんだけど、日本車しかなくてがっかりした、と。
>僕ははじめのうち、そういうのは気のきいた冗談なのだと思っていた。
>あるいは何か二重の意味を秘めた複雑なメッセージなのだろうと。
>でもそれは冗談でもメッセージでもないのだ。それは正真正銘の
>本音なのだ。某日本人作家は真剣に本気にそう言っているのだ。
>おい、そんなのたかが車じゃないか、と僕は思う。ちょっと
>ハンドルを切りそこなったらぶつかっておしゃかになってしまう
>ただのモノじゃないかと。でも某日本人作家にとってはBMW520は
>モノなんかではないのだ。それは某日本人作家にとっての存在位置を
>明確にピンポイントするための重要な共同幻想なのだ。
>僕はもちろんそれを笑うことなんかできない。僕は(以下略)
>遠い泰子 494頁
486 :
無名草子さん:03/01/05 02:40
結局「成長」ってことでいいの?この作品のテーマは。
(^^)
(^^)
489 :
無名草子さん:03/01/23 19:10
ジョニーウォーカー
ミミタソが助かってよかったです
ナカタには性欲というものが良くわかりません。
492 :
ピンクパンサー:03/02/06 18:30
故に、夢精ばっかなのです。
夢精はナカタの好物であります。
「星野さん」と「星野青年」の使い分けになにか意味あるのかな?
(^^)
496 :
無名草子さん:03/03/16 16:24
「サージェントペパーズ」
はアナログ盤で聴くに限る。
音ぜんぜん違います。
(^^)
498 :
無名草子さん:03/04/19 02:53
このスレはナカタ語で喋るスレになりましたです
∧_∧
( ^^ )< ぬるぽ(^^)
500 :
キリげった:03/04/21 19:36
500
501 :
無名草子さん:03/05/06 07:19
石とは意志のこと?
━―━―━―━―━―━―━―━―━[JR山崎駅(^^)]━―━―━―━―━―━―━―━―━―
∧_∧
ピュ.ー ( ^^ ) <これからも僕を応援して下さいね(^^)。
=〔~∪ ̄ ̄〕
= ◎――◎ 山崎渉
__∧_∧_
|( ^^ )| <寝るぽ(^^)
|\⌒⌒⌒\
\ |⌒⌒⌒~| 山崎渉
~ ̄ ̄ ̄ ̄
505 :
無名草子さん:03/07/19 02:04
>>464 クロスロードはクラプトンのクリームだろ!バカじゃねーの。
と、半年以上前のカキコにレスするテスト
506 :
無名草子さん:03/07/28 03:06
レモンドロップを舐めるところでなぜか読書欲が冷めてしまった。
507 :
無名草子さん:03/07/28 06:02
○
| ̄
 ̄|
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄|
.| .|_
.| _|
.| ○
.|
.| ○|_| ̄
.|
.| ○
.| | ̄
.|  ̄|
.|
.|
.| _| ̄|○
508 :
無名草子さん:03/07/28 21:57
>>506 今どきレモンドロップはないだろ、という感じだね。
でも春樹さんが好きだからしょうがないんじゃ。
僕は佐久間のイチゴ飴が好きだ。
しかし。
カフカをわからないとか言ってる人って
どうなんだろ?
少年カフカを読んでると、村上春樹ファンなのに常識ないやつ多いな、
って思いますた。
509 :
無名草子さん:03/07/28 23:25
ツインピークスの赤いカーテンと石が一緒のように思えた。
羊男の山小屋、井戸、
∧_∧ ∧_∧
ピュ.ー ( ・3・) ( ^^ ) <これからも僕たちを応援して下さいね(^^)。
=〔~∪ ̄ ̄ ̄∪ ̄ ̄〕
= ◎――――――◎ 山崎渉&ぼるじょあ
511 :
無名草子さん:03/08/04 00:54
昔の作品が好きだとの感想に対し、村上春樹は著者も変わるんだとの
回答があり、もっともだと思った。銀色夏生もしかり。
512 :
無名草子さん:03/08/11 01:02
カーネルサンダースを街で見かけると思わず笑ってしまう。
今更だけど、私はカフカは興ざめだったね。
久しぶりの駄作だと思った。
はるき物はけっこーよんでるけど
なんていうか、惰性で書いてる感じ。
エロ書けば売れると思ってない?
エロ抜きで、大作書いてみろよ。
ってかんじ。
514 :
無名草子さん:03/08/12 01:05
カフカは出版社が躍起になっているという感じがした。すぐ古本屋に売ってしまった。
カフカの感想メール集をぱらぱら読んだけど、心に魅かれるものが無かった。期待
していただけにがっかり。次回にイイ意味で期待を裏切る作品を期待したい。
とりあえず、イスラエルやイランに行ってアトスの様な旅行記を書いて、小説の
下地にしてはいかがなものか。
515 :
無名草子さん:03/08/31 01:20
中田さんの口から出てきたのってこんなヤツかな?
/⌒ヽ
/ ´_ゝ`)
| /
| /| |
// | |
U .U
>>515 何、別の春樹スレあげてんの?
誤爆?とか言わないでね
517 :
無名草子さん:
レイディオヘッドとか言うのやめてほしい。