前スレが落ちてしまい、「たまもの」スレしかないので
新たに立てました。
新著「後ろ向きで前へ進む」も出たので。
ツボさんは紳士です!!
ただの古本好き
最近つまらんが あげ
SPAでいってたのはどのスレッドのことなの?
最近の坪内の本は不良品ばかり。
「七人の旋毛曲がり」は未完成品。とちゅうで放り出すな。
「文学を探せ」「三茶日記」は単行本として出す水準に達していない駄本。
特に後者。
三茶日記の連載の中で編集者の無礼に怒って原稿を没にした、云々の
記述があったが、なんでこんなことを書かなくてはならないのか。
確かに日常のトラブルは起こるだろう、だがそれを書くということは
別問題。自分の文壇での力を誇示したいのか?
楽屋話ばかりでダメになっていたテレビ番組並みだな。業界関係者
しか読めない内容。
「後ろ向きで前に進む」にいたっては自分の卒論を載せる始末。
大作家のつもりかなんか知らないが。
ネタがなくなってきた
っていう単純な理由でしょ
10 :
無名草子さん:02/08/15 20:05
age
11 :
無名草子さん:02/08/18 17:50
文学板の「講談社文芸文庫」スレと聞いたこともある。
12 :
無名草子さん:02/08/23 22:24
坪内氏って、もっとお爺ちゃんなのかと思ってた。
写真みたら、なかなかモテそうじゃん。
13 :
無名草子さん:02/08/25 20:53
昔テレビで対談してるの見た時
えらく陰惨な雰囲気が漂ってた
暴力を呼び込みそうな予感がした
14 :
無名草子さん:02/08/25 20:56
また本名でこのスレに登場してください。
15 :
無名草子さん:02/08/25 21:22
数年前、3chで津野海太郎と対談してたね。
目つきが怖いという印象だけが残った。
16 :
無名草子さん:02/08/25 21:38
そうそう 3ch
津野海太郎氏とだったっけ
出版の未来みたいな話でしたね
17 :
無名草子さん:02/08/26 03:58
ご本人は静かに本を読んで暮らしてるのに、
いろいろなことを呼び込むところが、
また書き手らしくてヨカヨカですね。
18 :
無名草子さん:02/08/26 04:56
>>12 「本の雑誌」のコラムで妙に漢字の多い文章書いてたから、
私もてっきり昭和一桁生まれのお爺さんかと思ってた。
ルックスはどちらかといえば、好みのタイプかなぁ。
19 :
無名草子さん:02/08/30 10:54
age
20 :
無名草子さん:02/08/30 11:10
えぇー、あのルックスが?
まぶたの腫れあがったところが、よみうりランドとかにカメラ持参で
やってきそうな臭いジーパンはいたアイドルヲタっぽくていや。
21 :
無名草子さん:02/08/30 16:48
江頭2:50ソクーリ
22 :
無名草子さん:02/09/09 10:08
三茶日記読んだけど中に出てくる本や作家の名前ほとんどわからなかったな。
同じ日記でも目黒孝二の笹塚日記の方は大体わかったけど。
23 :
無名草子さん:02/09/10 23:10
坪内さん見た目いいじゃないか。特にあの目が。
神保町はよく行くのだか会ったためしがない。
一度女装して闊歩して欲しいわ。
24 :
無名草子さん:02/09/11 03:48
あんまり写真が出ない人なのに
けっこう見た目が好評なんだね。
『たまもの』とSPA!の連載ぐらいでしょ、
お顔が拝めるのって。
25 :
無名草子さん:02/09/18 18:29
age
26 :
無名草子さん:02/09/18 21:23
mo
27 :
無名草子さん:02/09/18 21:58
「古くさいぞ私は」の表紙イラスト見てもっとハンサムだと思ってた………
28 :
無名草子さん:02/09/18 23:51
この人確か、四分のーおフランスの血が入ってたんじゃぁなかったっけ。
29 :
無名草子さん:02/09/23 03:44
え、4分の1おフランスってほんと?
どこかに書いてありましたっけ?
30 :
無名草子さん:02/09/23 11:06
「たまもの」気持ち悪かった。
31 :
無名草子さん:02/10/04 17:44
文芸評論家かいのキムタクですから。
このひと昔太ってたんだなぁ。びっくりしたよ
いまいち盛り上がらないスレッドだね。
坪内本をネタにしてグダグダ喋る坪厨とかいそうなのに。
33 :
無名草子さん:02/10/07 16:02
age
34 :
無名草子さん:02/10/07 16:05
いくらなんでもキムタクは・・・。
大杉漣ならわかる。
いちおう坪内って売れっ子ライターなのに
このスレの盛り上がらなさったらないね。
36 :
無名草子さん:02/10/17 21:15
>35
坪内には”毒”が無いからです。
37 :
無名草子さん:02/10/19 02:10
毒のある/なしとスレの盛り上がりは別もんだろう。
たぶん、坪内ファンはネットよりも古本屋巡りに夢中だからとみた。
38 :
無名草子さん:02/10/19 03:21
>34
漣タンと一緒にするな〜ヽ(;´Д`)ノ
溶けかけたお面みたいな顔じゃん>壺
あれで誉められるって文壇はレベル低すぎ。
39 :
無名草子さん:02/10/19 14:25
坪内は、良くも悪くも「週刊誌向きの批評家」
40 :
無名草子さん:02/10/21 02:10
『SPA!』で文壇アウトローズというタッグ(苦笑)を組んでいる
福田和也はスレがたてばそれなりに議論が始まるというのに
坪内スレのしょうもなさは一体なんなんだろう。
ところで文壇アウトローズはつまんない。坪内、以前お気楽な
対談なり語り下ろし仕事を馬鹿にしてたじゃん。自分はどうなんだっつうの。
41 :
無名草子さん:02/10/21 02:36
あれは馬鹿すぎの編集者にも問題があると思われ。
きちっとしたテーマが用意されてないからね。
42 :
無名草子さん:02/10/21 18:56
坪内氏が論座で誉めてた吉田仁『葉山日記』(かまくら春秋社)。
今日、東京堂に行ったら平積みになっていた。すげえ。
東京堂はこんなところまでチェックしているのか。
アマゾンで検索しても出てこないのに。すぐ買った。
>40
坪内には政治的な発言がないからでしょう。
44 :
無名草子さん:02/11/06 20:31
age
45 :
無名草子さん:02/11/08 15:00
46 :
無名草子さん:02/11/09 02:29
442 :名無し草 :02/11/05 19:59
一応書き出してみましたので貼っておきます。
(略)
坪内:北朝鮮に残っている蓮池さんちの子供だって、今、日本に突然連れてこられたら、
ある意味「逆拉致」だよ。18歳や20歳まで、北朝鮮で暮らしてきた子供達にね、
「あなたの両親は拉致された日本人だから、あなたも日本へ来なさい」ってさ、
子供にしてみれば「じゃあ、それまで20年も北朝鮮で生きてきた自分たちの歴史って
どうなんの?」ってことでしょ。拉致された日本人にとっても同じ。北朝鮮で培った
20数年の歴史ってのはすごくリアルだし、そこは否定したくないわけだよ
斎藤:中島梓がホームページで書いてましたよね。「“拉致”されたといっても、彼らは
北朝鮮で彼らなりの人生を歩んでいて、それを家族や周りが『悲劇的な人生』と
決めつけるべきではない」という内容のことを。
坪内:そうそう。それで『週刊文春』なんかにもぶっ叩かれてたわけだけど、個人の人生は、
第三者から見てそれがどんなに「無条件に不運な境遇」に見えても“個人”の一部であって、
それは国家の政治的な善とかそういう「価値」とは違うんだよ。オレが蓮池薫さんの子なら、
突然日本に来いと言われたら困っちゃうよ。
福田:でも、そうとは限らないよ。だって、現在の日本の情報は、彼らにも微妙に入ってますよ、絶対。
たとえば、なんか「ファイナルファンタジーはネットワークゲームになってるらしい。
日本に行ってやってみたいな」とかさ。(以下略) SPA!11月12日号 134Pから抜粋
47 :
無名草子さん:02/11/09 02:33
446 :名無し草 :02/11/05 20:08
>「"拉致"されたといっても、彼らは北朝鮮で彼らなりの人生を歩んでいて、
>それを家族や周りが『悲劇的な人生』と決めつけるべきではない」
ははぁ、やられてますよ、その人たち。
そりゃそこだけ読めば私だって同意です。
「決めつける」のは良くないですもん。正論です。温帯のおっしゃる通り。
で、誰がそれを言い出したのか。
それっていうのは「悲劇『的』と見なすか否か」。もちろん温帯ですよ。
温帯は都合のいい提議をして、いもしない愚者に向かって観念論振りかざして
バッシングされてるかのような芝居までして・・・
こんなもんですよ。
447 :446 :02/11/05 20:10
>>444 あ、そうか。SPA!だったか。
こりゃ道理で。
48 :
無名草子さん:02/11/09 02:39
475 :名無し草 :02/11/05 21:48
>オレが蓮池薫さんの子なら、 突然日本に来いと言われたら困っちゃうよ。
そうですか。私が蓮池さんのご両親なら、逆拉致などと言われたら憤ります。
479 :名無し草 :02/11/05 21:57
坪内祐三って、去年の今頃、酔っ払って、けんかしたのか、
あるいは、けんかふっかけられたかで、重傷を負い、生きて
2002年迎えられるかどうか危ぶまれたんだけどさ、今、心から思ったよ。
「坪内祐三逝ってヨシ!つーか逝ってくれればよかったのに。」
去年のけんかも、こんな人格なら、殴られて当然だったのかな。
温帯と関係なくてスマソ。
481 :名無し草 :02/11/05 22:00
>>479 殴られて当然はチョト言い過ぎダゾ!( ´∀`)σ)Д`)
http://corn.2ch.net/test/read.cgi/nanmin/1036148693/401-500
49 :
無名草子さん:02/11/09 08:12
>>475 479 45
ふーん、2ちゃんねらーって、
けっこう良識的な市民ていうか
世間のマジョリティなんですね。
いやぁ、本ーーっ当に坪内って知名度ゼロに等しいんですね。
>49
こんなヘボ評論家のスレじゃなくって、拉致関連に逝ってみそ。
2チャネラーの良識、良心、てんこ盛りだってば。
いくら反日クソ左翼が冷笑しても、この燃え上がった愛国心と
日本人としてのアイデンティティの自覚はとめられない。
W杯では南朝鮮が、拉致では北朝鮮が眠った子をたたき起こしたんだね。
51 :
無名草子さん:02/11/17 23:10
福田和也とつるまない方がいいような気がする。
飄々とした毒のなさを逆手に売りにすればいいのに、
SPAでは福田の毒っ気に当てられっぱなしに見える。
それから一人称は「オレ」より「僕」の方が似合うのにな。
52 :
無名草子さん:02/12/05 23:16
age
53 :
無名草子さん:02/12/08 22:25
『靖国』は良かったね。
54 :
無名草子さん:02/12/08 23:26
坪内はアンチITだからなぁ。
坪内のようなコンテンツ持った香具師がネットの
世界にいてほしいのだがな。
紀田順一郎くらいなものか。
55 :
無名草子さん:02/12/10 22:24
>>54 どういうこと?
坪内はパソコンを駆使しないの?
56 :
無名草子さん:02/12/10 23:27
57 :
無名草子さん:02/12/11 08:17
ていうかパソコンで情報収集すること自体に
不信感を持っているんじゃなかったっけか<坪内
58 :
無名草子さん:02/12/11 10:31
>57
それは、健全、と言いたいところだけど、メディアリテラシーを
持ってなければ、情報が活字だろうが、ウェブだろうが、
同じじゃんか。>不信感。それより、デジタルディヴァイドに
よるデメリットのほうが多くなるのかも、、、、
というような、カタカナ氾濫に嫌悪感持ってたら余計だめか。
59 :
無名草子さん:02/12/11 11:08
>>58 ていうか単に食わず嫌いのようだがな<パソコン
もっとも最近はどうかしらんが。
/ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄\
Λ_Λ | 君さぁ こんなスレッド立てるから |
( ´∀`)< 厨房って言われちゃうんだよ |
( ΛΛ つ >―――――――――――――――――――‐<
( ゚Д゚) < おまえのことを必要としてる奴なんて |
/つつ | いないんだからさっさと回線切って首吊れ |
\____________________/
(-_-) ハヤクシンデネ… (-_-) ハヤクシンデネ… (-_-) ハヤクシンデネ…
(∩∩) (∩∩) (∩∩)
(-_-) ハヤクシンデネ… (-_-) ハヤクシンデネ… (-_-) ハヤクシンデネ…
(∩∩) (∩∩) (∩∩)
(-_-) ハヤクシンデネ… (-_-) ハヤクシンデネ… (-_-) ハヤクシンデネ…
(∩∩) (∩∩) (∩∩)
61 :
無名草子さん:03/01/10 11:04
12月13日,千石でこの人に会ったよ。
(^^)
(^^)
age
65 :
無名草子さん:03/01/28 23:47
福田と酒ばかり飲んでいるみたい
66 :
無名草子さん:03/01/28 23:50
禿同
67 :
無名草子さん:03/02/04 01:47
雑読系age
68 :
無名草子さん:03/02/04 03:22
親が金持ちだから・・・
69 :
無名草子さん:03/02/04 22:50
福田はすごいらしいね
坪ちゃんも金に不自由してない
実家は競売でとられたけど
70 :
無名草子さん:03/02/05 22:15
まぁブンガクなんてのは所詮、金持ちの道楽だからね。
ブンガクという「余計物」に首突っ込むのは衣食住で不自由しない奴のみ。
貧乏人は汗水流して働くべし。
71 :
無名草子さん:03/03/04 03:02
坪内逍遥と関係あるの?ひ孫とか
72 :
無名草子さん:03/03/04 22:20
73 :
無名草子さん:03/03/05 20:20
>71
坪内氏の曽祖父は井上通泰(柳田國男の実兄)です。
74 :
無名草子さん:03/03/05 21:15
福田恆存の弟子で唯一マスコミに出られる男
75 :
突然すみません:03/03/05 22:44
「SPA!」の福田氏との対談で、先日坪内氏が
「ある新聞のコラムでレトルトカレーについて書いたら
複数のメーカーから総計200食くらいのカレーを送ってきた」
とおっしゃっていました。最近の話だと言うので、
2003年1〜2月だと思うのですが、そのコラムを読んでみたいのです。
どの新聞の何日のコラムだったのでしょうか。
どなたかご存知の方、情報をお持ちの方、どうぞお知らせください。
76 :
無名草子さん:03/03/05 23:14
77 :
無名草子さん:03/03/07 03:03
三軒茶屋から世田谷中央図書館なら自転車で行ったほうがいいんじゃないか
78 :
無名草子さん:03/03/08 16:29
「『別れる理由』が気になって」(群像四月号)連載再開
79 :
無名草子さん:03/03/08 16:52
たしか、逍遙は「勇蔵」という名前だったと思うので、親が
逍遙のファンだったんじゃないかね。<つぼうちゆうぞう>
かくいう自分も、子供に或る作家の名前をつけたのだ、、、、
80 :
腐れ30男 ★:03/03/10 00:10
顔が、とかじゃなくて、
なんだかかっこいい人だと思うんだ。
(^^)
82 :
無名草子さん:03/03/23 01:08
今日、「文学を探せ」を図書館で借りて読んだのでage
83 :
無名草子さん:03/03/23 18:56
『文藝春秋 八十年傑作選』坪内祐三・編(文藝春秋)age
84 :
無名草子さん:03/03/25 15:55
『諸君』に連載されてた「戦後論壇の巨人たち」ってどうなったの?
何時まで何回続いたか、知ってる人教えて。
85 :
無名草子さん:03/03/25 15:58
「坪内祐三の学生時代に滋養となった100冊の本」
山口昌男『本の神話学』谷沢栄一『完本紙つぶて』花田清輝『復興期の精神』
福田恆存『人間・この劇的なるもの』林達夫『共産主義的人間』
吉田健一『東京の昔』武田泰淳『目まいのする散歩』武田百合子『犬が星見た
』種村季弘『書物漫遊記』久保田二郎『手のうちはいつもフルハウス』
植草甚一『植草甚一自伝』富士正晴『書中の天地』大岡昇平『成城だより』
永井龍男『回想の芥川・直木賞』川崎長太郎『夕映え』野口富士男『風のない
日々』小沼丹『小さな手袋』河盛好蔵『回想の本棚』尾崎一雄『あの日この日
』色川武大『怪しい来客簿』田中小実昌『猫は夜中に散歩する』広津和郎『年
月のあしおと』芥川龍之介『宇野浩二』佐藤春夫『退屈読本』吉行淳之介『贋
食物誌』山口瞳『酒呑みの自己弁護』開高健『白昼の白想』丸谷才一『遊びの
時間』野坂昭如『新宿海溝』小林信彦『ビートルズの優しい夜』阿部昭『言葉
ありき』出口裕弘『越境者の祭り』澁澤龍彦『玩物喪志』生田耕作『るさんち
まん』由良君美『みみずく偏書記』常盤新平『雨上がりの街』青山南『ホテル
カリフォルニア以後』川本三郎『同時代を生きる「気分」』大江健三郎『「雨
の木」を聴く女たち』江藤淳『自由と禁忌』蓮實重彦『反日本語論』柄谷行人
『反文学論』中上健次『中上健次全発言』高橋英夫『批評の精神』磯田光一『
戦後史の空間』前田愛『都市空間の文学』海野弘『モダン都市東京』高山宏『
目の中の劇場』四方田犬彦『クリティック』呉智英『インテリ大戦争』栗本慎
一郎『東京の血は、どお〜んと騒ぐ』村松友視『私、プロレスの味方です』椎
名誠『さらば国分寺書店のオババ』沢木耕太郎『人の砂漠』橋本治『とうに涅
槃をすぎて』草森紳一『旅嫌い』赤瀬川原平『いまやアクションあるのみ!』
中野翠『ウテナさん祝電です』亀和田武『1963年のルイジアナ・ママ』村
上春樹『1973年のピンボール』ジョージ・スタイナー『言葉と沈黙』スー
ザン・ソンダグ『反解釈』ロラン・バルト『恋愛のディスクール・断章』ドゥ
ルーズ&ガタリ『リゾーム』ミシェル・フーコー『監獄の誕生』ミハイル・バ
フチン『ドストエフスキー論』ヴィクトル・シクロフスキー『散文の理論』ヴ
ァルター・ベンヤミン『複製技術時代の芸術』ケネス・バーグ『文学形式の哲
学』マーシャル・マクルーハン『地球村の戦争と平和』アイザイア・バーリン
『ヴィーコとヘルダー』ヤン・コット『演劇の未来を語る』フランシス・イエ
イツ『世界劇場』ウィリアム・ウィルフォード『道化と錫杖』J.P.サルトル『
ボードレール』エドガー・ハイマン『批評の方法』R.P.ブラックマー『ヨーロ
ッパ小説論』ライオネル・トリリング『<誠実>と<ほんもの>』エドマンド
・ウィルソン『アクセルの城』マルカム・カウリー『亡命者帰る』カルヴィン
・トムキンズ『優雅な生活が最高の復讐である』シルヴィア・ビーチ『シェイ
クスピア・アンド・カンパニー書店』F.スコット・フィツジェラルド『グレー
ト・ギャツビー』リング・ラードナー『アリバイ・アイク』ナセニェル・ウエ
スト『孤独な娘』ジェイムズ・エイジー『家族の中の死』トルーマン・カポー
ティ『犬は吠える』J.D.サリンジャー『フラニーとゾーイ』ソール・ベロー『
フンボルトの贈り物』トム・ダーディス『ときにはハリウッドの陽を浴びて』
イーハブ・ハッサン『根源的な無垢』L.A.フィードラー『終わりを待ちながら
』フィリップ・ロス『素晴らしいアメリカ作家』ジョン・アップダイク『美術
館と女たち』ドナルド・バーセルミ『帰れ、カリガリ博士』ジョン・ホークス
『もうひとつの肌』トマス・ピンチョン『V』ジョン・バース『フローティン
グオペラ』ウィリアム・ギャス『アメリカの果ての果て』W.H.オーデン『染物
屋の手』
以上、今は亡き『鳩よ!』2001年12月号より
88 :
無名草子さん:03/03/25 22:24
89 :
無名草子さん:03/03/25 22:31
>>88 たしか福田和也の悪口をいっているんじゃなかったっけ?
90 :
無名草子さん:03/03/26 22:11
TBSradioの「アクセス」に今夜登場するみたいよ。
91 :
無名草子さん:03/03/26 22:57
蓮舫じゃかみ合わないよ。小島慶子のときならよかったのに。
まだ、長野智子の方がまし。
92 :
無名草子さん:03/03/26 23:27
あんまたいしたこと言わなかったね。
93 :
無名草子さん:03/03/26 23:56
そうだね
94 :
無名草子さん:03/03/27 03:32
え、聞き逃したよ、どんなこと言ったの。教えて。
95 :
無名草子さん:03/03/27 03:38
●創刊特集:「二〇〇三年 春 en‐taxiがいくっ。――【体】【金】【愛】の謎解き」
渋谷の大型書店を出て、ホテルの窓辺でルームサービスのジンなどひっかけたら、
タクシーのバックシートに沈みこんで、フッと一息。神楽坂で車を降りて路地を辿り、
鳥すき料理屋の座敷に上がりこんで、互いに顔を見合わせる……「en-taxi」同人
四人は、三つの根本原理をダシに何を語ったか!?
●第二特集:「柳美里『石に泳ぐ魚』出版差し止め裁判」
「判決までの奇妙な経過」「図書館の事由を脅かすもの」「改訂版出版で明らかに
なったもの」・・・そこで何が起こり、何が隠されたのか? 憤怒と詠嘆を超えて、いま
改めて問い直す。
●主な執筆陣
松浦理英子/石丸元章/町田康/石原慎太郎/みうらじゅん/中原昌也/澤口知之
/小林信彦/野坂昭如/柳沢きみお/吉田司/桐野夏生/小野瀬雅生/菊池成孔
/高橋秀美/萩原健太/常盤響/白川道/伊藤キム 他
ttp://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4594603246/ref=sr_aps_b_2/249-5956049-4369909
>>94 ゴメソ、全然存在感がなかったので聞き流してますた。
一応、トークのテーマはこれ。
>文部科学省が「英語が使える日本人」育成の計画を発表。
>日本人の先生が英語だけで英語の授業をすることに
>賛成?反対?
97 :
無名草子さん:03/03/27 15:43
日本人の先生の英語の授業?最低だな、
そんな茶番やるべきではない
98 :
もう、コンパではカツ丼は食べない:03/03/28 01:53
小説新潮・坪内祐三「平成ヒトミズム宣言」
99 :
無名草子さん:03/03/28 14:21
坪内の愛人ってだれだったっけ?この人院ゼミの先輩
福田豚の関わるのは辞めた方が身の為よの
坪内ミキ子の愛人は操り人形。
101 :
無名草子さん:03/03/29 21:15
en‐taxiどうよ
102 :
無名草子さん:03/03/30 00:34
つまらな
103 :
無名草子さん:03/03/30 00:46
市内一円
104 :
無名草子さん:03/03/30 01:22
105 :
無名草子さん:03/03/30 02:00
なにそれ
106 :
無名草子さん:03/03/30 10:18
>105
坪内のスレに来る香具師が、円タクも知らないとは!!!!
108 :
無名草子さん:03/03/30 10:39
en-taxi
って何の冗談ですか
109 :
無名草子さん:03/03/30 15:52
>>106 その冗談が面白いか?というツッコミのつもり。
>109
ごめんごめん。古くさいぞ、私たちは〜。
111 :
無名草子さん:03/03/30 19:46
では、新雑誌en-taxiの略称は円タクに決まりでいいですね。
112 :
無名草子さん:03/03/30 20:32
野坂と小林の対談なんか好企画だと思う。
113 :
無名草子さん:03/03/31 01:04
114 :
無名草子さん:03/03/31 14:04
115 :
無名草子さん:03/04/01 02:50
一九七二 「はじまりのおわり」と「おわりのはじまり」
坪内祐三 文藝春秋
日活ロマンポルノ摘発、あさま山荘事件発生…若者におくる新感覚の文化評論。
46/1,857円 4月下旬 ISBN4-16-359680-1
116 :
無名草子さん:03/04/01 22:33
筑摩書房のPR誌『ちくま』に森まゆみが「南天堂漂流」を連載してます。
117 :
無名草子さん:03/04/02 19:58
ちくまなら、嵐山の方が面白いよ。
118 :
無名草子さん:03/04/02 21:45
『文藝春秋 八十年傑作選』坪内祐三・編(文藝春秋)
面白いぞ。当時の広告のセレクトもシブイ。
119 :
無名草子さん:03/04/03 17:41
>>118 できれば、何時頃の広告なのかも教えてほしかった。
120 :
無名草子さん:03/04/04 00:22
>>118 中央公論、新潮、群像でも同様のものを出して欲しい。
121 :
無名草子さん:03/04/04 10:37
新潮新書 『新書百冊』(坪内祐三) 4月10日(木)
>>121
新潮社も新書出すんだね。他にも、吉村昭、嵐山光三郎、中島義道。。。
123 :
なんてこったい:03/04/06 17:01
en‐taxi、ホントにタクシーからとったらしいじゃん。
>123
ガセでしょ?
125 :
無名草子さん:03/04/06 21:42
>>124 ダヴィンチの福田へのインタヴュー読んでみ。
126 :
無名草子さん:03/04/08 18:09
127 :
無名草子さん:03/04/09 14:53
日記に自分で「坪ちゃん」とか「文ちゃん」とか書くのはどうかと。
128 :
無名草子さん:03/04/12 17:33
>>128 読んだ人いる。
どんな本をあげているか、詳細キボンヌ。
130 :
無名草子さん:03/04/13 21:41
>>127 ま、ワザとなんだろうけどさ。一理あると思うよ。
>>129 立ち読みしたけど今は売ってない古い新書が多かったような。
数寄者系のマイナータイトルが多い。
内容は、ツボの若かりし頃の読書遍歴エッセイって感じだな。
美術系の岩波青版がわりとのってた一方で、
「近代の超克」冨山房百科 なんかものってたな。
有名だがこれ新書にカテゴライズするか?
132 :
無名草子さん:03/04/14 01:13
冨山房百科文庫って知らないかな?
文庫とめいうってるけど、平凡社の東洋文庫同様新書
サイズなのよ。箱入り布装の東洋文庫とちがって、ソ
フトカバー。内容は日本と西欧の近代を中心にシブイ
本が多かった気がする。
133 :
無名草子さん:03/04/14 01:52
彼は週刊文春の連載とかでもそうだが、
なんか勝手に騒いでハアハアしてるだけで全く普通の人には受けないと思う。
それがどうしたと?オタクは神保町逝け
>>132 冨山房百科文庫には、あの有名な
きだみのる『気違い部落周游紀行』があるね
>>132 いや知ってるよ。「近代の超克」「嘘の効用」その他もってるし
だけども徒讒謗は「文庫」でしょ。
それに新書っつたら、普通岩波、厨高,講談社の御三家アタリを
思い浮かべるじゃない.
>>133 確かに、今手に入らないものを紹介されても実用的じゃないよな。
結局、彼と同じ数寄者がありがたがるだけ…面白いんだけどさ
136 :
無名草子さん:03/04/15 01:50
>>129 40歳のおやじです。
懐かしい本が多数挙げられていて、しみじみとしてしまったよ。
「日本の思想」、「哲学の現在」、「羊の歌」、「知的生活の方法」なんて
同級生のほとんどが買ってたな(まともに読んでた奴は少ないと思うけど)。
まあ、そういったノスタルジー系の本です。
137 :
無名草子さん:03/04/15 10:13
坪内さんって、何歳の時にどういう状況でどういう本を
見つけたかとか、その本を読んだ時自分がどんな生活してたかとか、
そういうことをよく書くでしょ。そういう文章がなんか
リアルで面白いんだよなぁ。といって、自分のことばっかり書いてる
わけではもちろんない。いろいろ良く知ってる。
学者じゃないし、批評家でもないし、ただの本好きでもないし、作家でもないし…
この「ない」「ない」の感じがイイ! とオレは思うな。
>>137
うまいこと言うねぇ。同感です。
139 :
無名草子さん:03/04/15 23:27
坪内祐三って名前からしてなんか文学って感じするわ。
しかも出身が早稲田の一文ってホント受けるな〜。
本を読むために生まれてきたマシンみたいなもんだ。
プロの本読みって名前はこの人にこそふさわしいってアマゾンの書評
に書いてあったけど、ホントそのとおりだよ。
>>139
だって、坪内逍遥の本名が、坪内雄蔵だもん。
逍遥先生は早稲田の宝です。
142 :
無名草子さん:03/04/16 06:02
早稲田の宝は大槻教授だろ
143 :
無名草子さん:03/04/16 06:11
吉村作治だよ。
144 :
無名草子さん:03/04/16 06:32
はぁ?小室哲也に決まってんじゃン。
145 :
無名草子さん:03/04/16 10:49
ゲロ末涼子じゃないの?必死で入れたんだからさ。
146 :
無名草子さん:03/04/16 12:47
小沼丹はいい。この人のおかげでめぐりあえた。
新刊の『新書百冊』に、坪内さんの血液型が書いてあった。
その部分を読んで、深く納得。
>>147
あの血液型自己分析は、筒井康隆のマネだな。
149 :
無名草子さん:03/04/17 00:12
>>149
それを教えちゃうと貴方の今後の読書の愉しみが失われてしまうと思うので、
秘密にしとく(藁)。
もちろん、血液型の性格分析なんか両人ともにマジに信じて書いてるわけじゃ
なく、読者サービスでやってることなんだけどね。
151 :
無名草子さん:03/04/17 00:43
うん。楽しみに取っとく。ありがとね。
>>127 それより、いまに値打ちがでるとか、価値があがるみたいな
投機的な書き方をするときがあって、ちょっと意外だ。
(^^)
154 :
無名草子さん:03/04/17 13:46
age
155 :
無名草子さん:03/04/19 00:28
>>152 それは、あくまで意識的にやってるんだよ。
∧_∧
( ^^ )< ぬるぽ(^^)
>>148 その、筒井の元ネタが何にかかれていたかを思いだそうとしているのだが..。
何だっけ?
>>157 筒井に夢中だった頃から十年以上経た今となっては、漏れも記憶にない(藁)。
『狂気の沙汰も金次第』だったか『やつあたり文化論』だったか『玄笑地帯』
だったか。それとも自らパラノイアと称した『虚航船団の逆襲』だったか。
『日々不穏』『腹立半分日記』『幾度もDIARY』などの日記ものは常識ある俗
物読み物だったしなぁ。最近出てる自選短編集には随筆や評論の類は収録されて
ないだろうし。
気になる向きで筒井本未所持の方は、古本屋や図書館で調べてくだされ。
スレ違いですまん。
血液型診断は筒井の持ちネタだからな。
何かにつけて「おれみたいなB型は」って書いてる。
本日、待望の新刊『1972 「はじまりのおわり」と「おわりのはじまり」』を
買ってきました。400頁を超すなかなかの大冊。
さあ、すぐ読むべきか週末の愉しみにとっとくべきか?
外吉さんはもう買ったかな?
>>161 予約しといたけど、まだ届かないよ。
とりあえず夏目房之介の新刊『漱石の孫』あたりでつないどこうかと。
『ちくま』で連載されてた「探訪記者松崎天民」も早く単行本にならないかな。
163 :
無名草子さん:03/04/25 22:51
遅ればせながら、『新書百冊』読了。やっぱ面白いわ。
『1972 「はじまりのおわり」と「おわりのはじまり」』読了。
いやあ、とにかく面白い。読みごたえがある。
論点がグッと集中して行くドライブ感と、寄り道=脱線のブラブラ感の両方があって
その「寄り道」がまた本線に合流してゆく面白さ。おすすめです。
>論点がグッと集中して行くドライブ感と、寄り道=脱線のブラブラ感
いい表現ですね。ドライブ感というかグルーブ感については『新書百冊』
でも清水幾多郎の文章を引用しながら説明していました。
短い時間に書いたみたいだけど、薄いという印象がなく、逆にディープ
な内容を書いても「速度」があり、それが寄り道しても落ちない。むし
ろ加速している。
新潮社の『波』五月号で嵐山光三郎と新書について対談しています。
168 :
無名草子さん:03/04/30 19:47
>>167 これと『新書百冊』のあとがきを読むと『新書百冊』が単なる回顧エッセイでは
なく、実は「新書」文化についての本だということが分かる。
170 :
無名草子さん:03/05/02 04:11
福田和也の誉める江藤淳は読みたくならないが、
坪内祐三が批判する江藤淳は読みたくなる。
『諸君』6月号より読切り新連載「同時代の宿命」開始。
第1回は「一九八四年の『アンティゴネ』と二〇〇三年の『アンティゴネ』」。
『古くさいぞ私は』でも紹介されたソポクレス『アンティゴネ』を素材に
福田恆存やジョージ・スタイナーらの解釈を援用しながら
「善き個人」たる事への夢を語る。
>>171 情報ありがとう。外吉って人かな?コテハン止めたの?
それはともかく感謝しておきます。
>>172 ありゃりゃ、バレちまったか(藁)。
「無名草子さん」デビューを果たしたつもりだったんだけど、文体でバレたかな?
呉智英スレへの書き込みはもう止めたが、ここでは「外吉」で通しとくね。
>>165 もう読了ですか。早いなぁ。『一九七二』、今日から読み始めまーす。
>>173 文体以前に書き込む内容でバレバレっすよ。(好意的、藁)
>>171 いい、いい、いく!
・・・最近の坪ちゃんはさっぱりだったけど
今度の坪ちゃんはステキ。
ねえ、もう一度して!
外吉さんをこんなところでハケーン!
福田恆存全集、文庫にならないかな?
図書館という手もあるけど、ねえ。
坪ちゃんの『後ろ向き〜』積読だったんだけど
読んでみるかな、福田恆存の部分だけでも
>>177 どう良いのかって?
いま漏れがちびちび読んでる『一九七二』が物足りなく感じてしまうほど。
呉スレでも誰かが書いていたように、
君子・小人、アンチフリーター・フリーター云々のギロンが
どうでもよくなってしまうほど。
そして、ふだんは『諸君!』なぞ立ち読み程度に済ませている漏れが、
そのままレジへ持っていってしまったくらい。
過去にチラッと見かけた類い稀なる美女とふたたび出会えたときの喜び、
とでも申しましょうか。
>>176 どなたか存じませんが、お久しぶりです。
『後ろ向き〜』、漏れは読んで損しなかったよ。
卒論をそのまま単行本に載せるところが、坪内氏らしい。
松原正氏による江藤淳批判の行き過ぎに対する彼なりの答えとも読めてしまえ
なくはない(ま、これは邪推だな)。
こらこら、どうおもしろいか?と聞いているのに、どれだけすばらしいか
を書いてどうするの。(笑)
でも、なんか気になるから立ち読みしてこよ。(笑)なんだ結局のせられ
てんじゃん。
>>179 「邪推」ではなく「ゲスのかんぐり」と書いてくれたらより面白いわな。
>>180 漏れの貧困な語彙と拙劣な論理による解説もどきを読むより、
とにかく実物を読んでくれってことよ。
>>181 そうだな。漏れの品性に合わせて「下衆の勘繰り」に訂正しとくわ(藁)。
>>182 松原正の江藤淳批判知らん人には、この冗談が通じんじゃないの。(藁)
>>183 そうだね。マイナーな話だから解説を要するか。
>>179 松原正『夏目漱石』上巻で、江藤氏が夏目漱石についての卒論を
そのまま単行本に収めたことに対して罵倒した経緯があるんですわ。
そうそうそ、で江藤淳の例の兄嫁の話に関して松原正が....。
『新書百冊』の中や、『文藝春秋八十年傑作選』のあとがきで立ち読みせずに
買えと書いていたのが、ちょっと笑えた。
何でもかんでもアニヨメと結びつける江藤の漱石論をくどいくらいに叩いたと
いうワケ。ここらへんは松原氏の批判が正しいんだけども、松原氏の漱石論は
漱石を持ち上げ過ぎるきらいがあるんだわ。
あ、話が脱線しちゃったな。松原スレにしてすまんですたい。
なんの、気にせんでもよかですたい。
立ち読みでもよかよ。でもって、お金が出来たら買って、つかーさい。
外ちゃん。(坪内氏のマネのつもり、失礼は許されよ。)『群像』連載の
「『別れる理由』が気になって」はどう?江藤淳を批判してるけど、意
外と江藤淳のいい部分は実は福田和也より坪内祐三によって継承されて
いるような気がするんよ。
いっぱい書いても、筆があれんところが福田さん家の和也くんと違うわな。
>>190 無名ちゃん(藁)。「『別れる理由』が気になって」、気になりつつも未読なのよ。
未だに『別れる理由』読んでから読もうか迷ってるところ。
『後ろ向き〜』を読む限り、坪内氏の江藤淳理解はバランス取れてていいね。
『文学を探せ』などにおける大江健三郎への理解も同様。
福田和也氏の江藤淳崇拝(?)は単なる文壇政治としか思えない。
>>146 小沼丹、いいすねぇ。坪内氏の紹介で作家にめぐり合えたって人、
結構多いのでは?このスレのみなさんはどうですか?
>>193 漏れも坪内氏の紹介で小沼丹読んだクチ。あと、上林曉も。
『雑読系』読んだら、『小山清全集』読みたくなっちゃったよ。
>>192 ごめんごめん、どうしような、無名じゃ感じでんもんね。(藁)
このスレ限定でなんか適当な仮ハンでも考えるんで、ちょこっ
とまっちくらはい。
福田和也のは論壇というか掲載してくれる論壇誌に紹介してく
れたことに対する義理立てで、思想的影響はあんまし感じんよ
ね。文体もまったく違うし。実は、福田ってあんまし評価しと
らんのだけど、この義理立てに関しては好意的に評価している。
「政治」は宮本輝や鮭秀実を持ち上げるときの方が感じますね。
>>194 意外なとこでは、常盤新平、山口瞳なんて読まれざるメジャー作家も坪内氏で
知って読んだ。読んでよかったと思う。
>>195 なるほど。義理立てかぁ。
漏れは、福田氏の石原慎太郎氏へのスリヨリがイヤでイヤで。
かつて康芳夫氏(『家畜人ヤプー』のプロデューサー)が石原を「ポピュリズ
ムの畸形」と評したとき、うまいこと言うもんだなぁと感心した覚えがありま
す。
なんか福田スレになっちゃったけど、「文壇アウトローズ」だからいいか?
>>194 おりは、英米系の評論家や作家、スタイナーとかトリリングとか...。
明治ものよりそっち方面の目利きを信用している。ああ、ナサニェル・
ウエストが文庫本で読みたいなぁ...。
「文壇アウトローズ」って、何?
>>199 『SPA!』誌上での坪内氏と福田氏の対談企画。
1、2回読んだことあるけど、たいした内容ではない。
>>199 ディック・マードック、ダスティ・ローデスというやんちゃなプロレスラ
ー二人のタッグチーム名がテキサス・ジ・アウトローズ。そこからとった
らしい。体形的に
ダスティ・ローデス=福田和也
ディック・マードック=坪内祐三
かと思われる。因みにダスティ・ローデスの本名はケニー・マードックと
いいディック・マードックの叔父(フランク・マードックの8人兄弟の末
っ子)であるとする説もあるが真偽不明。
>>
>漏れは、福田氏の石原慎太郎氏へのスリヨリがイヤでイヤで。
あれが好きな人はあんましいないよね。そういや『月刊石原慎太郎』
ってどうなったんだっけ?
>>203 おっ、正直正太夫ですか。漏れも緑雨大好きです。
『月刊石原慎太郎』どうなったんだろうね?
ま、今宵はこのへんで。あー、それにしても積ん読の本が増えてきたわ。
ちゃんと消化せんとなぁ。
小沼丹や小山清の名前が挙がってますが、
坪内氏の推す作家の中では、野呂邦暢もいいですよ。
カンタンに手に入るのは講談社文芸文庫くらいしかないけど
古書店で見つかれば、1冊1500〜2000円くらいだし。
緊迫感と倦怠感の両方があって、しかもすがすがしい。
野呂邦暢というと時代小説かな?
『新書百冊』を読んでいたら、久し振りに神田の古本屋街に行きたくなった。
今度の休日にでも行ってみよう。
>>205 いまはなき講談社文藝文庫スレですすめられて文春文庫の三冊が積読
になってるわ。137氏がそういうなら、どれ、読んでみようかな。
>>206 『諫早菖蒲日記』『落城記』あたりですね。でも僕はどちらかというと
現代小説のほう好きかな。
>>208 文春文庫ってことは『鳥たちの河口』も入ってますかね?
あそこに入ってる短編はみんないい!
>>209 208氏ではないですが、そう言われると『鳥たちの河口』が読みたくなりますね。
単行本は文春ですが、文庫は集英社文庫だったかもしれません。
この六百八十万両で
按智呉姐さんを身請けしてくだせえ。
金をどうやって工面したかはきかねえでくだせえ。
磔獄門も覚悟の上でござんす。
一つだけおねげえがありあす。
夏祭で中島流明媚音頭を踊ってくだせえ。
それがあっしへのともらいになりあす。
・・・按智呉姐!
>>212 そうか、なるほど(藁)。おりは清水義範かと思った。
>>205 稚拙な質問ですまんが、坪内氏が野呂邦暢を紹介したのは『三茶日記』でしたっけ?
それとも、「文庫本を狙え!」の未刊のところ?
>>214 とりあえず、手近の『三茶日記』にはP210で『王国そして地図』
(集英社、1977)があげられています。
>>215 ご教示ありがとうございます。野呂邦暢の本、けっこう評価高いですね。
漏れも探して読んでみようかな。
と、その前に坪内氏ご推奨のグレアム・スウィフト『ウォーターランド』読ま
ないと。
ちなみに、漏れが好きな新潮クレストブックスはイアン・マキューアンです。
>ご教示ありがとうございます。
あれれ、外ちゃん、正ちゃんの約束のはずですよ。(藁)
イアン・マキューアンだったら何から読むのが、お薦めですか?
>>217 そうだね。正ちゃん。漏れがイアン・マキューアン読むきっかけになったのは
養老孟司氏の書評です。やはりブッカー賞受賞の『アムステルダム』あたりか
ら読むのがよろしいかと。『愛の続き』から入るという手もあるけどね。
外ちゃんは、英米文学も強いんだねェ。おりはそっちはあんまし詳しくないんよ。
たまたま、坪内氏の書評に薦められて『ウォーターランド』は読んでるけどね。
>>219 いやいや、漏れはそんなに英文学読んじゃいませんよ。
養老氏の書評がすごく面白くて、思わず手がのびたってところ。
現代米文学だとジョン・アーヴィング『ガープの世界』というただのミーハー。
昔は筒井の影響でラテン・アメリカ文学をちょいと齧ったハズカシイ過去もあ
ります(藁)。
全然関係ないはなしだけど、種村季弘の河出文庫品切れ本などが最近、岩波現
代文庫から続々刊行されてるね。種村と岩波ってちょっと意外な組み合わせだ。
岩波が変化したということでしょうかねぇ。
>>221 そうだねぇ。80年代の山口昌男採用路線の一環なのかなぁ。
と言ってもわからない方は、別冊宝島『保守反動思想家に学ぶ本』参照のこと。
それ、手に入らんでしょ。(藁)ついでだから、三行で説明して。
>>223 戦後民主主義のオピニオン雑誌だった『世界』がダメになって、起死回生とし
て『へるめす』という雑誌を創刊したんだけど、その際、山口のスケープゴー
ト論とトリックスター論を利用して戦後民主主義の延命を図ったというワケ。
お見事、きっちり三行で収まっておりますな。世界って今どうなってんだろね。
本気で起死回生するんだったら坪内祐三責任編集くらいのことやったらどうな
んでしょね。
>>225 10年ほど前、『世界』なんて図書館しか購入してないって話を浅羽氏から聞
いたことがある。坪内祐三責任編集で「『世界』傑作選」か(藁)。
いま、bk1サイトでイアン・マキューアン検索したら、故・ヤスケンがボロク
ソに貶してました(藁)。
どこまでいっても、安原さんとは意見があわんということですな。
世界の評論集そのものは出ていたような気がします。思いつきで
すが、書評でたどる戦後文化史みたいなのはどうでしょうな?
さらに思いつきですが、匿名時評でみる戦後史なんかも大波小波から遮断機、
風(百目鬼)や谷沢、そんでもって、そうした匿名批評とネット上(例えば2ち
ゃん)の匿名性の違いを論じられるのは坪内氏しかいないのでは..?
うーん。眠くなってきました。今晩はこの辺で。おやすみなさい。
>>227 マキューアンへの坪内氏の評価は知らんが、漏れの感性とヤスケンの感性はあ
まり合わないようだ。漏れと意見が合ったのは、久世光彦を評価したときくらい。
書評でたどる戦後文化史、これはいいアイデアですね。
ポトラッチとしての書評渦巻く文壇・論壇の政治性を読み取るだけでなく、批
評としての書評と思われるものは全文引用する。種村季弘『書物漫遊記』のよ
うな書評の形を借りた批評的随筆なんてのもあるから、これはやり甲斐のある
仕事でしょうな。
そんな本が刊行されたら、あたしゃ迷わず買いますね。
>>228 レス遅れてすまん。一度打ち込んだのになぜか送信されなかったのよ。
同じ文章を二回も打ち込む羽目になってしまった。。
紙媒体による匿名批評と電子媒体による匿名批評の違いは、津野氏も加えて論じ
て欲しいものですね。そんじゃ、正ちゃんオヤスミ。
すっかり外吉さん、正太夫さんの弥次喜多道中になってますねえ(w
ちょっと失礼して、おじゃましますよ。
>>198 先日、早稲田の古書店でナサニェル・ウェストの『いなごの日』を買いました。
¥1,000でした。平野書店です。ここはいい仕入れをするので、時々のぞきます。
またウェストを見付けたら、必ずここに書きこみますね。
坪内さんのオススメ作家は非常に気になるオレですが、それと同じような意味で
福田和也との「文壇アウトローズ」(このネーミングは寒いけど)で坪内さんは
「石原慎太郎の小説はちっともいいと思わない」と明言していて、
石原嫌いの自分としては溜飲が下がりました。さすが、坪内さん!
あと個人的には、金井美恵子をどう評価しているのか、気になるところ。
>「石原慎太郎の小説はちっともいいと思わない」
『文学を探せ』でも同様のことを言っていたっけ?
>福田和也との「文壇アウトローズ」(このネーミングは寒いけど)
ディック・マードックに対する興味からと思われる。アイリス・マードック
じゃなくて、ディック・マードックが彼らしいといえば彼らしい。
>金井美恵子をどう評価しているのか
評論家としてはともかく、実作者としては「あまりに、蓮實的な」気が個人
的にはします。取り上げる本は好きだけどね。
>>233 レス、ありがとうございます。
なるほど、ディック・マードックですか。どうもプロレスはうとくて…
金井美恵子については個人的に「あんなに無内容なのに、あんなに玄人筋に
高く評価されてる作家はいない」と強く感じているからなのです。
おっしゃるように「蓮實的」もそうですが、あとこの人、要するに
吉田健一とクロード・シモンのマネだもん。
福田和也が「耳年増」呼ばわりしたのも良かったけど、坪内さんだと
もっとクールに突き放してくれるかなー、という自堕落な願望を抱いているのです。
今回はちょっとスレ違い気味。失礼しました。
>>232 >弥次喜多道中になってますねえ(w
弥次喜多は弥次喜多でも『真夜中の弥次喜多』だったりして...。
>>232 ナサニエル・ウエスト、漏れも読みたいなぁ。
上林暁『禁酒宣言』のように坪内氏解説で文庫を出して欲しいよ。
久しぶりに古書店巡りでもしようかなぁ。
>>235 正ちゃんと漏れはモーホーかい(藁)。
それは、避けたい。(藁)
古本屋めぐりか..。神田もいいけど、馬場も棄てがたいね。
ここ数年は郊外のブックオフを利用してるが、
小林信彦『虚栄の市』(角川文庫)が100円で売ってたときは狂喜したね。
あ、いいな。でも、うらやましいけど、あんまり、そういうこと言ってると
変な人を呼び寄せちまうよ...。弥次さん、じゃなかった、外ちゃん。(藁)
>>240 漏れも変な人だけど(藁)、ここで言う変な人てのはスレを荒らしちゃう人の
ことね。坪内関連以外のネタは自粛しときます。
そういえば、筑摩の『明治の文学』が完結したね。
『饗庭篁村』、坪内氏の解説だけ立ち読みしたんだけど、買うべきか買わざる
べきか? もうゲットした人います?
まだだなぁ。さっそく「立ち読み」せねば。
そういえば、某腸整理法のおじさんは立ち読みの事をツボウチというらしい。(ウソ)
で、週刊文春をツボウチしたところ、また変ったところを書評してました。
『イコノロジー研究』(上・下)エルヴィン・パノフスキー(ちくま学術文庫)
から、ああいうのまで紹介してくれる幅広さが嬉しいですね。
>>242 『「奇譚クラブ」の人々』、坪内氏が紹介する前に購入して斜め読みしてた。
漏れも随分文庫の目利きになったものだ。。。。(藁)
外ちゃん、ダメだって(藁)ROMしてる人がツボウチする楽しみを奪っちゃ(藁)
エーROM皆さん、とっても面白いから読んで、買ってね。って宣伝してどうす
る。(自爆)
>>244 思わずバラしちゃった。。。けど、最近の坪内氏の書評では出色の出来?かも。
立ち読みして損はないよ。
ちなみに漏れは昨晩ビデオで『およう』(団鬼六『外道の群れ』)を観て
しまいました。だんだん目覚めてきた(藁)。
菊富士ホテルとかでてくるんだよね?大杉栄役はだれっだけ?
年取って目覚めると、深みにはまりますよ。(藁)
>>246 そうそう。菊富士ホテルが出てくる。
大杉の役は宅間伸。大杉はどもりなはずなんだけど、流暢な話し方だった(藁)。
ちなみに、坪内氏も愛読した佐藤春夫『退屈読本』に大杉のはなしが載ってるよ。
あと、夢二と晴雨とおようの話では、古山寛原作・ほんまりう画『宵待草事件
簿』(新潮社)なんてのもあります。
大正ロマンスレにしてすまん。
大杉栄は伊集院静がいいと思うな。生きていれば寺山修司も良かったかも
しれない。
映画『華の乱』では大杉が風間杜夫だった。。
大杉栄で忘れちゃならないのが、瀬戸内『美は乱調にあり』だけど、
やっぱり竹中労原作・かわぐちかいじ画『黒旗水滸伝』だな。
浅羽氏の大杉論てのもあったな。大杉スレにしてすまんですたい。
強引に菊富士ホテルよりに話を戻すとw、近藤富枝以外に、羽根田武夫
『鬼の宿帖』(文化出版局)、変ったところでは、『〈個室〉と〈まなざし〉
菊富士ホテルから見る「大正」空間』武田信明(講談社選書メチエ)な
んてのもありました。
いやあ、今宵は大正ネタで盛り上がりましたなぁ。
さて、『一九七二』の続きを読まねば。正たん、オヤスミ。
監督を鈴木清順にして、大杉を原田芳雄、夢二を沢田研二、晴雨は石橋蓮司
おようはあえて桃井かおりではなく樋口可南子でどうでしょか。
遅かりし由良之助(藁)聞こえないでしょうが、おやすみなさい。
と、思ったら、また読んでしまった(藁)。
清順監督『夢二』でジュリーが夢二やったけど、もう太っちゃったしなぁ。
全然関係ない話だけど、ジュリーは『太陽を盗んだ男』一本で漏れは満足だ。
原田芳雄だと漏れは『竜馬暗殺』を思い出してしまう(藁)。
でも、大杉の貫禄を表現できるのは、男臭い彼くらいなもんかもね。
石橋蓮司だと『屋根裏の散歩者』を思い出してしまうなぁ(藁)。
竹中直人の晴雨役、けっこうハマリ役だったよ。
樋口可南子は知性がにじみ出ちゃうから、白痴系のうそつき小町には向かない
ような。なんか、映画スレになっちゃったね。
そんじゃ、改めてオヤスミ。
外ちゃんは映画見てるねェ。『太陽を盗んだ男』の菅原文太のタミネータぶ
りは笑えます。バスジャックの伊藤雄之助がいい味でした。
原田芳雄には、むしろ、大杉の女々しさを表現してほしいのよね。話を坪内
スレにもどすとw、大杉は内田魯庵の家の近くに住んでいたそうです。
小林信彦だけど、坪内氏の『新書百冊』でも取り上げられていた紀田順一郎
『読書戦争』(三一新書)の裏表紙で解説を書いておられますね。ミステリや
SF、ホラーのオタク第一世代であった紀田順一郎と小林氏の関わりって何
でしょうね?
>>257 >>257 紀田氏は学生時代、「慶応ミス研に紀田在り」とマニアには有名な存在だった。
小林氏が中原弓彦名義で『ヒッチコックマガジン』の編集長をしていたことか
ら何らかのつながりがあってもおかしくないと思われる。
スレ違いだが、数年前、『RONZA』で浅羽氏と紀田氏の教養論争があったなあ。
>258
大伴昌司つながりとかあるかもしれませんな。
>>256 松崎天民といえば、坪内氏の天民の伝記は何時でるんでしょうね?
天民は都新聞の記者時代、平山蘆江、長谷川伸と親しかったそうです。
>>259 なるほど。ともあれ78年に刊行された『読書戦争』の衝撃はオタク第一世代
にとってかなりのものだったようだね。長山靖生氏が歯科医なろうと決意した
きっかけとなった本らしいし。
松崎天民の伝記は、刊行が待ち遠しいね。
『一九七二』、中盤からロックの受容史についてけっこう頁がさかれてるなぁ。
ロックに疎い漏れにはちょいとキツい。
>>260 外吉でした。
ちなみに、浅羽・紀田教養論争&長山の総括は『RONZA』96年8〜10月号
に載ってます。若い方で興味のある向きは図書館で読んでくだされ。
この論争は、紀田氏が打止めにしたことで終ったが、紀田氏が『M・R・ジェ
イムズ怪談全集』(創元推理文庫)の刊行に心血を注いだことを考えれば、賢
明な判断であったとも思われます。
>>261 その論争、直接は知りませんが、私、わりかた、紀田順一郎は嫌いじゃありません。
とくに、『明治の理想・開国の精神』や『日記の虚実』、『知の職人たち』なんか
の好印象があります。あと河出や旺文社の文庫に入っていた明治物とかもありまし
たね。
まあ、浅羽氏も批判するに足る相手だから批判しているのでしょうな。
>>262 紀田順一郎は、漏れも嫌いじゃありませんが、彼の国語理解については、呉智
英氏が批判的だったのが思い出されます。
漏れは、怪奇幻想小説の翻訳紹介から紀田順一郎に入っていったクチですが、
平井呈一・紀田順一郎→荒俣宏という系譜はスゴイものがあります。
紀田氏は啓蒙主義者(ただし良質の)の部分がありますから、意見が違う
でしょうね。その系譜には、さらに永井荷風も含まれますね。
>>265 荷風→平井→荒俣(坪内・浅羽両氏ご推奨の『大都会隠居術』)てワケだね。
呉氏の紀田批判は紀田氏の漢字制限などへの賛同に向けられていますね。
隠居術といえば『超隠居術』坂崎重盛(ハルキ文庫)なんてのもありましたね。
ロックはわっちも疎いんですが、昔、新潮文庫に相倉久人やピ−タ・バラカ
ンの入門書というにはあまりにディープな本が入っていましたが、品切れの
ようです。残念。ロックという音楽表現にこだわるのでなくアメリカ文化の
一環として素直に受け入れられる本があると良いのですが...。
>>267 『超隠居術』、未読なんですが、オススメですか?
漏れは若隠居系読み物では、南條竹則氏や倉阪鬼一郎氏の著作を好んでます。
隠居じゃないけど、北上次郎に『余計者の文学』なんてのもありましたなぁ。
漏れは、坪内氏の野球・プロレス・ロック好きにはあまりついていけない。
『一九七二』では、一応日本のアメリカ文化受容の一環としてロックを取りあ
げてるんだけど、氏自身がロック好きのせいか、ちょいマニアックだったりす
るんだよね。
坂崎重盛は嵐山光三郎人脈なんで、不良中年です。(笑)他に東京本について
の『東京本遊覧記』坂崎重盛(晶文社)などがあります。
ロックもプロレスも映画や小説と同様、その時代をあらわす重要な文化です
が、いままで各々の分野で個別的な歴史は描かれていても、時代、文化を総
体として描いた歴史というものは無かったので、その意味で評価できると思
います。
>>269 嵐山氏の文人ものは大好きですが、不良中年ものは今一つという感想です(藁)。
『東京本遊覧記』、アレ読みごたえありそうですよね。
前に買おうかどうか迷った一冊です。やっぱ買って読もうかなぁ。
さっき挙げたオンデマンド本、思わず注文しちゃったしなぁ(藁)。
東京本といえば、荷風と絡めた川本三郎本。
読もうかどうか、漏れの中の堀切直人と相談中といったところです。
>>298 南條竹則は『酒仙』、倉阪鬼一郎は『活字狂想曲』だけしか読んでません。
ちょっと、わっちとは肌合いが違うかもしれませんな。
>>271 『酒仙』は、はじめに出てくる婆さんがよかったなぁ。
漏れも倉阪本は、『活字狂想曲』と初期短編と事件シリーズを読んでる程度で
すが。ま、人それぞれ、いろんな読書傾向がありますな。
『東京本遊覧記』、なんか無性に読みたくなってきたであります。
嵐山光三郎、文人ものもさることながら『美妙、消えた』は良かったですねぇ。
『一冊の本』掲載時のバージョンも出して欲しいくらいです。『超隠居術』は
不良中年よりは老人力よりですね。(笑)まあ、気が向いたら図書館で手にとっ
て見てください。
荷風だと『「断腸亭」の経済学 荷風文学の収支決算』、『永井荷風と河上肇
放蕩と反逆のクロニクル』吉野俊彦(日本放送出版協会)なんてのもありま
す。ちょっと厚い本ですが...。
さすが、外ちゃん。いいカンしてる。(笑)
『東京本遊覧記』は「環境緑化新聞」に『「東京本」の風景を読む』
として連載された幾多の「東京本」から広がる随想、読書紀行の八十
二回分。かなり、おとくな本です。
>>273 『美妙、消えた』の連載時バージョンも、野坂昭如の『エロ事師たち』みたい
にそのうち刊行されるかもよ(藁)。
『「断腸亭」の経済学』は図書館で借りて読んだ覚えがあります。
伊藤整と山本夏彦をパクりまくった関川夏央の明治本よりも(こういう比較は
よくないな)よくできた本でしたね。
それにしても、正ちゃん、かなりの東京通で荷風好きですなぁ。
文学部卒ですか?
ま、今宵はこのへんで。オヤスミ。やっぱ深夜のネット中毒は、読書時間が削ら
れてしまいますなぁ。ちょいと自粛しとこうかな。
今日は、他の人、だれも書き込んでないね(藁)。ではでは。
では、おやすみなさい。ではでは。
東京本が話題になったようなのでお二人に聞きたい。
坪ちゃんも『雑読系』で絶賛の冨田均「東京私生活」はどうですか?
この人はすごいですぜ!
そういえば、昨日(5月8日)は、坪内さんの誕生日じゃなかったかしらん?
5月8日生まれだから「吾八」と名付けられそうになったと、たしか
『三茶日記』にあったような… 58年生まれの5月8日で、5と8に縁があるとか…
自分は「EN-TAXI」で連載が始まった「アメリカ」がどうまとまるのか、楽しみっす。
>>277 冨田均は『東京本遊覧記』でも取り上げられていたような気がします。277
氏の褒め方をみると読んでみたくなりますね。
>>278 しまった、うかつにもその話題をするのを忘れていた。でも、何で吾八から
祐三になったんでしょう?ごぞんじの方いらっしゃいます。
>>277 漏れは『乱歩「東京地図」』でその存在を知りましたが、『東京私生活』は未
読です。『東京私生活』、アマゾンの書評でも絶賛でしたね。
他の東京本では、種村季弘対談集『東京迷宮考』がおもしろかった。
>>278 『三茶日記』50頁にその記述がありましたね。すっかり忘れてました。
そういえば、澁澤龍彦『都心ノ病院ニテ幻覚ヲ見タルコト』の書評でも、自分
と同じ誕生日だと書いてましたなぁ。
『一九七二』と「アメリカ」第1回での連合赤軍に関する記述の感想。
革命左派と赤軍派のカラーの違いと党派的な駆け引きが、いつの間にかマジメ
な総括という暴力へと変換されていった過程が細部に至り描かれていて、たい
へん興味深かったのですが、呉智英氏のように、その過程自体が民主主義なる
ものの必然的な帰結であったことをはっきり書かないところが少々物足りない。
ま、そういう風に書かないところが、坪内氏の持ち味なのかもしれないが。
「アメリカ」の本題。
村上春樹がなぜフィッツジェラルドではなく、サリンジャーの翻訳をしたのか?
第2回が待ち望まれますなぁ。
>>280 坪内氏の方が呉氏よりニュートラルですからね。あと、今、民主主義批判
をするのは坪内氏の趣味ではないのではないかと思います。
>>281 そうだね。そのニュートラルさが、彼の散文精神の表れなんだろうな。
あと、今、右っぽいことをいって受けを取るのは安易だというお考えではないの
かと推察します。
>>283 なるほど。あの平衡感覚は学ぶところが多いな。
呉智英といえば、『新書百冊』でも何回も言及がありましたね。新書文化、
読書、教養というジャンルのしからしめる部分もあるのでしょうが、坪内
氏が「敬愛」するというのは本当に敬愛するので、単にお義理で言っている
のじゃないというのが分かって面白かったです。
>>285 飯沢匡『武器としての笑い』、呉氏が批判してもそれでも好きだというところ
はいいね。
漏れはそろそろ坪内氏ご推奨の私小説作家の本をゆったり読もうかと考えちょ
ります。とりあえず、徳田秋聲あたりから入ろうかな。
今最も売れてる私小説作家・車谷長吉氏への坪内氏の評価はどうなんだろ?
彼の『文士の魂』なんか読むとすごく「正統的」なブックガイドなんだよね。
福田和也は江藤淳門下である車谷長吉にたいして批判的だと聞きましたが、
どうしてなんでしょうねぇ?
>>287 車谷氏の真っ当な(?)狂人ぶりが描かれた『銭金のはなし』なんかは、
唐沢俊一氏や日垣隆氏も絶賛してるんだよなぁ(藁)。
>>284 平衡感覚っていうのは、足して二で割るってことじゃないですね。一種の
反射神経みたいなものなんですね。そういえば、柄谷行人がどこかで福田
恆存のバランス感覚を褒めていたような気がします。もちろんそれは、足
して二で割る風の俗流中庸とは違うという部分を褒めていたと思います。
>>288 原則としてズボンの前は閉めないとか?(笑)
>>289 そうそ、足して二で割るとかそういうのではないバランス感覚。
そういえば、坪内氏は、花田清輝の影響も受けてるらしいね。
車谷氏は、実名挙げてろくでもない知人を死んだ後でもしっかり批判・罵倒し
ているんだよね(藁)。ここらへん、『en-taxi』でのヤスケン批判にも似て
なくはない。
なんかスレ違いでご覧の方々相済みませぬ。
今宵はここらへんで。おやすみ。
おやすみなさい。
『年表で読む二十世紀思想史』については『文学を探せ』でかなり好意的に
取り上げていたのを思い出しました。スレ違いではないということで。(笑)
>>294 野口冨士男は荷風つながり、小林信彦つながりもありますな。
花田清輝はあ楕円の思想。
297 :
無名草子さん:03/05/10 16:09
月刊のほうの文芸春秋で新連載のコラム「人声天語」がスタート。
例の万引き少年が電車にはねられた事件を扱っているんだが、
本当につまんねえなあ。読む価値ナシ。この人コラムが下手だと思う。
天声人語といい勝負か。
坪内祐三の文章から読み取れるのは、「紋切り型に陥りたくない」
という考え方である。確かにすぐれたコラムは紋切り型に陥っていない
のかもしれん。だが紋切り型に陥っていなければ即座にすぐれたコラムが
できるわけではない。
このコラムで坪内は「新古書店での万引きなんだから、新古書店に売る
のを目的とした万引きではない」「店を閉めたのには唐突で、何かほかに
理由があったのではないか」ということを指摘しているんだが、こんなこと
誰でも言える。
少年を殺したのはけしからん(サヨ)、万引きして警察に通報するの
は当然だ(ウヨ)の両方とも嫌だ、だからそれ以外の指摘をすればいいだろう
という坪内の考え方がこんな中途半端な指摘をするだけで満足させてしまうわ
けである。
いや、別に紋切り型じゃないこと自体はいい。要するにまるで芸にな
っていないことが問題だ。もちろん、この店主に直接取材して新たな別の
理由を聞き出してきた、とかいうなら別で、読む価値も出てくると思うが。
以前拉致問題で中島梓を変に擁護していたこともあったが、あれも同じ
よな紋切り型がいや、という考え方から出てきたんだと思う。
「それが俺の文学だ」、なんて勘違いしていそうで嫌だな。
>少年を殺したのはけしからん(サヨ)、万引きして警察に通報するの
>は当然だ(ウヨ)
これどういう意味?坪内がこういう区分をしたの?
>勘違いしていそうで嫌だな。
なんで嫌なの?嫌なのにどうして読むの?
>>297 確かにノンフィクション作家だったら間違いなく取材するよね。
取材せずにマスコミの情報をもとに理屈を言えばすむ、というのは
坪内さんが評論家だからかなあ。
>>297 よくわからんが、あれだけ連載持ってれば筆が荒れるのは当然だろ。
多店舗展開はじめたラーメン屋みたいなもの。少しくらいまずくたって
黙って食えよ。
302 :
無名草子さん:03/05/10 20:48
結局単なる本好きのオヤジだろ?
う〜ん、どうでしょう。
数式も、法律も、学術論文も、みんな「虚構」という筒井康隆のような人もいます
が、ともかく、取材一辺倒、現場百辺の古典的なジャーナリズムの行き詰まりから
ニュージャーナリズムが生まれ、日本でも立花隆、沢木耕太郎、猪瀬直樹、関川夏
央、足立倫行といった人びとがいるわけです。
あたりまえですが、人には向き不向きがあります。結局、自分の畑を耕すしかない
のではないでしょうか。
>>303 確かにそうだと思います。
だが297がいうのは要するにマスコミ情報をもとに坪内さんが
書いた理屈がさほど面白くない、それなら取材でもすれば
少しは面白くなるかもしれない、ってことでしょ。
というわけで、『文藝春秋』読んでなかったんで、早速ツボウチしてきました。(笑)
のっけから、反射神経なんて書いてあったんで、けっこう驚きました。
>>289 (笑)
それで、私の感想ですが、確かに紋切り型云々と文中にもあるんですが、むしろ後段
の個と個の問題であったものが、いつのまにか平板化された一般へと回収されてしま
う事への違和感の素直な表明だと思います。(つまり、紋切り型を避けようという理
屈が先にあるわけではない。)それが、芸になっているかどうかは好にもよりますが、
まだ連載が始まったばかりなので、分かりません。もうちょっと様子を見たいですね。
外吉さん、車谷長吉の評価は自分も気になるところです。
福田和也は、車谷の過剰なパフォーマンスを嫌悪しつつ、作品として高く
評価してましたよね。たしか佐伯一麦にはそのような過剰な構えがないという
対比のうえで。
それから坪内さんが以前、『古臭いぞ私は』で書いていた「ミニマリズム」
の概念をどこかでちゃんと展開ないしは説明してくれないかな、と思ってます。
あの本の中で坪内さんが奨めた私小説作家のなかで、特に
小沼丹、上林暁、小山清、木山捷平の4人を「ミニマリズム」と呼んだわけですが。
>>307 306で触れた4人の作家の中で、自分も小山清がいちばん好きです。
僕は特に「ゴタ派」という短編が好きで、最後、少女と自転車に2人乗りしてる
シーンで唐突に終わる(ネタばれ失礼)のなんか、トリュフォーの映画みたいな鮮烈さ。
また読み返したくなりました。
吉原→中里介山→島崎藤村→服役→新聞配達→太宰治→炭鉱→芥川賞候補→失語症
→妻自殺。考えてみるとすごい人生。ところで小山清は本の入手が困難。わたしは図書館
から全集を借りて読んだ。買うとかなり高いし。どうして講談社文芸文庫に入らないのだろう。
木山捷平『鳴るは風鈴』に続いて野口冨士男『わが荷風』も坪ちゃん解説で入ったことだし、
ぜひおながいしたい。出たら必ず買います。
>>309 小山清は7〜8年前、新潮文庫の「リクエスト復刊」で
『落穂拾い』が出ましたね。あと単行本はたしかに高いけど
重版でよければたまに安く出ることがあります。
自分は『落穂拾い』を早稲田で¥1,500、『小さな町』を札幌の古書店で
¥2,500で買いました。今度見つけたら、お教えします。
>>306 福田氏のその評価は『作家の値うち』でのものでしたよね。
坪内氏の言う「ミニマリズム」の定義については、『古くさいぞ私は』で簡単
に言い尽くされていると思うので、読者はあそこで挙げられた作家の作品を熟
読玩味するのみ、というのが漏れの感想です。
>>309 307以降の書き込み読んでるうちに、小山清、無性に読みたくなってきました。
もうこうなったら筑摩の全集増補新装版、1万2千円出して買っちゃおうかな。
ちょい高めの芝居観に行くか、買春するかと思えば安いもんだしね。
でも、全集は重たいからなぁ。
寝床で読むには、やっぱまた文庫で出して欲しいね。
ミニマリズムというとどうしてもレイモンド・カーヴァーを思い浮かべてしまいます。
そういえば、カーヴァーの訳者である村上春樹には『若い読者のための短編小説案内』
という本があります。取上げられているのは、吉行淳之介「水の畔り」小島信夫「馬」
安岡章太郎「ガラスの靴」庄野潤三「静物」丸谷才一「樹影譚」長谷川四郎「阿久正
の話」というラインナップ。日本文学なんて読んだ事無いみたいに言っていた、村上
春樹による短編読解。たいへん面白かった記憶があります。
>>310 「『落穂拾い』を早稲田で¥1,500」ですか。いいな。また早稲田行ってみよっと。神田より敷居
が高くない感じが好きです。ところであまり関係ないですがわたしはブックオフで野口冨士男
『時のきれはし』を\100でゲット。これっていったい・・・。さらに徳廣睦子『兄の左手』をこれまた
\100で・・・。小山清もなんか均一本ばかり買っていたらしいですね。
>>313 早稲田に行かれるなら、平野書店がおすすめです。
ここはすべての本にパラフィンがかけてあるし、値段も良心的だし、
いろんな作家を揃えてるし。東京中で漏れがいちばん好きな古書店です。
野口冨士男や八木義徳、木山捷平、島村利正、和田芳恵、野呂邦暢なんか
だいたいここで買いました。(常にあるわけじゃないですが)
結城信一の『萩すすき』を千円で見つけた時は狂喜したなあ。
2番目が安藤書店かな。あと金峯堂書店の店外均一棚には、けっこう面白い文庫が出ます。
金峯堂書店の店外均一棚はいいですね。ここの均一で笹沢左保が父親の
笹沢美明のことをモデルに書いた小説を買いそびれたのを思い出しました。
(今、思い出してもくやしい。なぜ、すぐ買わなかったんだろう。)
小山清ではないですが、その日つかう限度額を決める「がっちり買いま
しょう」方式を採用するようにしているので、最近はもっぱら、均一棚
をのぞいています。
作家と古本屋では沢木耕太郎の『バーボン・ストリート』に、野呂邦暢
と山王書房のことを書いたシブいエッセイがありましたね。
『一九七二』読了後4日目に気づいたこと。
「年明け早々の一月に、第六十六回昭和四十六(一九七一)年下期の芥川賞を
、その直前の『文學界』昭和四十六年十二月号に発表した『オキナワの少年』
で、李恢成の『砧をうつ女』と共に受賞したのは、沖縄出身の(ただし東京に
在住する)作家東峰夫だった。私は、いずれこの連載の中で、『オキナワの少
年』をはじめとする東氏の作品を、『豚の報い』で平成七(一九九五)年下期
の芥川賞を受賞した又吉栄喜の作品や『水滴』で平成九年上期の芥川賞を受賞
した目取真俊の作品と読み比べてみようと思っている」(P135)
「連載時のライブ感」が生かされているおかげで、以降本文中どこにもそんな
記述が見当たりませんでした(藁)。
>>316 いいなぁ。漏れもワセダに逝こうかなぁ。
>>317 読むの速いなぁ。私は、やっと『一九七二』入手したので、これから読みます。
苦手なロック対策として『ロック大教典』渋谷陽一(ロッキング・オン)もブ
ック・オフで購入。(笑)大丈夫かな〜。
>>318 正たん、未読だったのね。悪いことしたな。
ロックに疎い漏れでも、けっこう楽しめる文章だったから大丈夫だよ。
>>319 外ちゃん、気にしないでね。
ところで、さっきコンビニエンスストアで『週間プレイボーイ』をツボウチして
いたら、佐藤江梨子という人が本の紹介をしていて、三島、川端、福永に加えて、
ブローディガン、久坂葉子、森茉莉などを紹介していました。まだ若い方のよう
ですが、かなりシブメのラインナップです。一体、何者なのかご存知の方いらっ
しゃいます?
>>320 おそらく巨乳系で有名な「イエローキャブ」所属のタレントですな。
ジャイアント馬場が『狂風記』読んだり、前田日明が太宰治を読んでるような
もんか。
タレントさんですか。イエローキャブというのはグループ名かプロダクション名
ですね?それは、タクシーのイエローキャブからとったんでしょうか、スラング
の意味を知ってってつけているんですね。
そういえば、小泉今日子が『モモ』を読んでるとか、本木雅弘が『悪童日記』を
よんでるとかありましたね。
>>322 社名の由来は知りませんが、「イエローキャブ」は芸能プロダクション。
モッくんは、以前、島田清次郎演じてたらしいですな。そのヴィデオが観たい。
スレ違いですまん。
「『別れる理由』が気になって」。今日近所の図書館行ったら、『群像』の第
1回目の号が既に廃棄されていた。。単行本になったら読もうかと思います。
今宵はここらへんで。
森茉莉を読むサトエリ(;´Д`)ハァハァ
>>327 正太夫さん、さすがに情報が速いですね。自分もきょう、BRUTUS買ってきました。
なるほど、これは面白い。自分は東京では青山ブックセンター六本木店と
渋谷のブックファーストが好きです。あと、京都に行く時は、必ず
三月書房と恵文社一乗寺店に寄ります。10年ほど前ですが、何の予備知識もなく
たまたま通りすがりで三月書房にフラッと入った時には、心底、驚嘆したものです。
それから金峯堂書店の均一棚のことでするどく反応していただきましたが
荻窪のささま書店の棚もいいですよ。
↑
326へのレスです。間違えました。
329 :
無名草子さん:03/05/16 07:29
好きな新刊書店
書原(阿佐ヶ谷)
明屋書店(中野)
あゆみブックス(早稲田)
あおい書店(五反田)
331 :
無名草子さん:03/05/16 21:06
結局1972はどうなの?
彼の語るロックはおもしろいの?
まあミュージックマガジンとか読んでたみたいだから
一般的な知識はあるんだろうけども
書評以外正直つまんないんだよな。
332 :
無名草子さん:03/05/17 03:02
そうかな。例えば『靖国』はなかなか面白かったけどな。
そういや吉田司との対談も読み応えがあったが喃
もっともこれはツボウチじゃったが・・・
334 :
無名草子さん:03/05/17 03:24
↑失礼。
×名前:322
○名前:332
でござった。鬱にて候。
対談に逃げるのは止めて貰いたひ
>>333 補遺。
吉田司『聖賤記』(パロル舎・3200円)に坪内氏と『靖国』についての対談アリ。
今日立ち読みしてきた。
337 :
無名草子さん:03/05/18 14:20
338 :
無名草子さん:03/05/19 00:00
坪内が語ってるロック話は面白いよ。ロック自体のことにもふれつつ、
周到にその頃の雑誌媒体とか、ロックの「語られ方」自体をちゃんと伝えてん
だよね。「1972」は凄く読める。グランドファンクレイルロードのくだり
とかは、ほんと日本独自の現象をうまく伝えてる。
━―━―━―━―━―━―━―━―━[JR山崎駅(^^)]━―━―━―━―━―━―━―━―━―
340 :
無名草子さん:03/05/24 02:13
1972読み出した。おもしろいおもしろい。
歳が近いせいもあるかもしれないけど。
先日、ブックオフで上林暁の新潮文庫リクエスト復刊版をゲット。
小山清の文庫は未だ入手できず。
>>342 あ、いいな。(笑)
でも、私、実は小山清は旺文社文庫だという、それだけの理由で
、その昔に古本屋で買って持っていたりします。
>>343 正たん、ひさしぶり。
いいなぁ。小山清、いつかはゲットしたい一冊だ。
渋谷の旭屋書店のリニューアルにはちょっと驚いた。
大盛堂書店の文庫タワーはなんかしっくりこないな。
>>344 外ちゃん、こんばんわ。
小山清は何の目的も無く入ったなんでもない田舎の普通の古本屋で
見つけました。こういう感じで見つけたい本ってありますね。
ブックオフは駅構内に進出するという話がありましたねぇ。
『一九七二』読了。『靖国』の坪内祐三らしい本だと思います。
あの松本隆のあんな発言や、アノ渡邉恒雄のあんな記事も初めて
知りました。でも『文学を探せ』の坪内祐三も好きなので、個人
的には『文学を探せ』バージョンの『一九七二』をだして欲しい
です。(笑)
>>345 何気なく入った古本屋で絶版・品切れ本を見つけるとうれしいものだよね。
駅構内にもブックオフ進出か。そういや『葉山日記』が半額で売られてたが、
ゲットすべきかヒジョーに悩んどります(と言ってる間に棚から消えてたり
するんだよなぁ)。
『文学を探せ』にあたるのが『en-taxi』『群像』『諸君!』での連載なんだ
ろうか。
『三茶日記』で予告されてた「戦後論壇の巨人たち」、未だに単行本化されない
ね。企画が通らなかったのかな? それとも書き直してるのかな?
>『文学を探せ』にあたるのが『en-taxi』『群像』『諸君!』での連載なんだ
>ろうか。
『群像』のは、そうだとおもいます。他のはもう少し続きを読みたいです。
「戦後論壇の巨人たち」はさすがに加筆するんじゃないでしょうかね?
>>347 >『群像』のは、そうだとおもいます。他のはもう少し続きを読みたいです。
「同時代の宿命」、第1回目のレベルを保って欲しいものだね。
>「戦後論壇の巨人たち」はさすがに加筆するんじゃないでしょうかね?
連載時のものだけだと、もの足りないしね。
でも、こんなにたくさん連載抱えてて加筆する暇があるのかなぁ?
ちょいと心配。
349 :
無名草子さん:03/05/25 01:34
「戦後論壇の巨人たち」に出てくる人物で記憶してるのは、福田恆存、田中美知太郎
、清水幾太郎、竹内好、中野好夫、中野重治、葦津珍彦、小林秀雄、三島由紀夫、
山本七平、唐木順三、きだみのる、花田清輝、小泉信三、大宅壮一、丸山真男
橋川文三、桑原武夫だったと記憶してるけど、それ以外に誰かいましたっけ?
>>349 その連載は追っかけていなかったので分かりません。ゴメンナサイ。
それにしても、凄いラインナップですね。今、唐突に思いつきましたが、
『考える人』の連載と「戦後論壇の巨人たち」を合わせて一冊にするの
は最も安易で凡庸な選択なので、それは止めてほしいですね。
351 :
無名草子さん:03/05/26 04:12
>>349 後、臼井吉見、宮崎市定、林達夫、羽仁五郎、鮎川信夫がいた。
>>343 正太夫さん、旺文社文庫の小山清ってそれ、坪内さんが
「自分が持っている文庫本の中でベスト1はたぶんこれ」って書いてたヤツじゃないですか!
すごいですね! しかもなんでもない普通の田舎の古本屋でゲットというところが
またすごい。うらやましすぎます。
ところで久しぶりの書きこみなのでもうちょっと余計なことを書くと、
古本屋めぐり+旅行気分 のセットで最適なのは、漏れの経験からいうと札幌です。
正太夫さんは(外吉さんも?)漏れと同様、関東在住の方だと思いますが、札幌はいいですよ!
なかなかいい古書店が十数店、点在しているし、北大の周辺なんか風情があるし。
1名でも参加できるツアーに申し込んじゃうと、観光シーズンでなければ
2泊3日しても2万5千円くらいしかかかりません。ツアーといったって行きと帰りの
飛行機の時間が決まってるだけでなんの縛りもないですからね。これ、マジでオススメです。
>>350 くどいようだけどさ、あの諸君の連載って写真がメインなんだよ。
だからたぶん使用許可の関係で本にならないよ。文章はさほどのこと
はなかったように思う。
ところで皆さんに教えて欲しいんですが、
(1)坪内氏が冨士正晴についてもっとも詳しく論じてる文章って何かな
あ? やっぱり「古くさい」のスタンレー鈴木のところですか?
(2)吾八のペンネームって文学界以外で使ってました?
>>352 137様 いつも、丁寧なレスありがとうございます。
本当に何も知らないころに買ったんです。擦れていなかったのよかったんでし
ょう。(たしか旺文社文庫、二冊でいくらみたいな買い方。もう一冊は多分、
安岡章太郎『海辺の光景』だと思います)
札幌、うらやましいなぁ。『三茶日記』だったかに東京外骨語大学の面々で学
長の山口昌男さんをたずねるという話もありました。結構いい古本屋さんもあ
るそうだし、札幌ラーメンでしめるというのは悪くないですね。
でも、緑雨醒客までいかずとも、性格的に余裕のない私は二万五千円あれば均
一本が何冊買えるだろうとか考えてしまいます。
>>353 あああ様 はじめまして。レスありがとうございます。
スレの流れは一応追っているつもりですが、「戦後論壇の巨人たち」が
> あの諸君の連載って写真がメインなんだよ。
ってどこで話題になってましたっけ。もしかしたら外吉さんと間違われ
てるのかなという気もしますが...。
>冨士正晴についてもっとも詳しく論じてる文章
個人的には『雑読系』だったかの冨士正晴に一度だけ手紙を出した話が
忘れられません。お役に立たず申し訳ない。
>>355 その話は呉智英スレでした話でしたね。失礼。別に外吉さんと間違えている
わけじゃありません。後半の話、参考になりました。
別に呉智英スレに飽きて移転してきたわけじゃありません。私の本拠地
はあくまで呉智英スレ。
でもこの坪内スレも実は俺が立てたんだよね。だから
>>1は俺。
>>356 >でもこの坪内スレも実は俺が立てたんだよね。
衝撃の新事実!というのは大げさですが、呉智英と坪内祐三ってどうなんでしょ?
互いにセメントの部分では妥協しないから難しいような気もするなぁ。
>>352 北海道かぁ。漏れは数年前、阿部謹也『北の街にて』を携えて旅行したことが
あります。札幌の古書店巡りはしませんでしたが、阿部氏が日本で一番うまい
コーヒーを出すと評した小樽の喫茶店で朝食をとりました(藁)。
また、一人旅に出たいなぁ。
>>356 あああ氏、おひさしぶりです。
呉門を正式に破門になって以来、呉スレへのカキコは止めましたが、いやあ、
このスレを立てたのが貴君であったとは。
>>357 坪内氏が呉氏に敬意を払っているのはまちがいない。
>坪内氏が呉氏に敬意を払っているのはまちがいない。
外たん、それは分かった上ですがな。(インチキ関西弁)対谷沢永一とか中
野翠つながりとかいろいろありそうという素人の邪推です。気に障ったら
ゴメンね。
呉智英読者がご両人がいらっしゃたので質問、『バカにつける薬』の読書
日録にヴィーコとヘルダーに言及して坪内氏の好きなI.ヴァーリンの名前
があがっていたと記憶しますが、間違いなかったですか?
>>359 今、頁をめくったら、その通り。間違いないよ。
>>360 どうも、ありがとう。私、呉智英はこうしたやや堅めの翻訳書や左翼系の
本の目利きとして、また、私の苦手なマンガの目利きとして信用しており
ます。
あ、でもヘルダーの名前は出てなかったな。
バーリン以前にヴィーコがどのように評価されていたのかを調べるといった内
容。
中野翠女史を軸にすると、呉、坪内、浅羽、小林、橋本などの相関図ができる。
山口昌男氏を軸にすると、坪内、浅羽、大月、月の輪などの相関図ができる。
そうそう、そうでしたね。でも、これって、多分みすずの『ヴィ−コとヘルダ−』
のことですよね?でも初版が1981か...。読書日録の初出っていつなんでしょ
うね?
>>361 はちょびっと、エラソーな書き方ですね。ゴメンなさい。えっと、具体的
には翻訳ものでは『アーレントの政治思想』、左翼っぽいのでは『マルクスに凭
れて六十年』なんかでしょうか。まんがだと『ガラスの仮面』とかマイナーなと
こではジョージ秋山『デロリンマン』とかです。お二方はどうですか?
>>364 ヴィーコについては、82年の日録。
ちなみに、漏れはヴィーコやバーリンの本を読んだことない。
>>358 いいな、小樽か...。阿部謹也といえば、『考える人』で自伝を連載している
そうですね。しかし、二万五千円あったらほしい本が何冊買えるだろうと思っ
てしまう...、性格がビンボーなんだろうか...。
あと、未確認ですが『週間読書人』(先週の号かもしれません)で『一九七二』
坪内祐三インタヴューが載っているとのことです。
>>366 ヴィーコといえば紹介者の清水幾多郎についても呉氏は批判されていたような
気がします。清水幾多郎について坪内氏も何か言っていませんでしたっけ?
>>364 呉智英氏の推す本はなるべく読もうと心掛けてきたなぁ。
読書カード作る能力がないせいか、内容をほとんど覚えてないけど(藁)。
足立巻一、福田恆存、白川静、袴谷憲昭、カール・シュミット。。。
花輪和一、諸星大二郎、ひさうちみちお、バロン吉元、東陽片岡。。。
ちょっと数えきれないなぁ。
>>366 『週刊読書人』かぁ。なつかしいなぁ。情報サンクス。
>>367 『世界の名著』での清水氏の解説がまるでなってないという批判。
『読書家の新技術』で書いてたんだっけなぁ。
坪内氏は、『後ろ向き〜』の卒論で言及してたような。
>>368 随分、読まれていますね。良い読書案内人に出会えるのは幸せです。
因みにエラソーなことを言いましたが、福田恆存は別にして、この中で
読んでいるのは、足立巻一『やちまた』、白川静(岩波と中公の新書)、
諸星大二郎『西遊妖猿伝』くらいですね。
>>369 ありがとうございます。、『後ろ向き〜』チェックしてみます。
今晩はこのあたりで。外吉さん、付き合ってくれてありがとね。
>>370 あ、先に挙げたのはその人の著作をすべて読んでるわけじゃないからね(藁)。
足立巻一は『やちまた』、白川静は『孔子伝』、てな具合。
『福田恆存全集』もまだ全部読み終えてない。なんか呉スレになっちゃったな。
さっき『七人の旋毛曲り』パラパラ読み返してたんだけど、
朗月亭羅文、やっぱ、いいキャラだなぁ。
なんだかなぁ
>>367 それを言うなら清水幾太郎でしょ。
幾多郎は西田のほうね。
俺が坪内氏の本読んでて良かったなあ、と思ったのは
谷沢永一の「紙つぶて」がめちゃくちゃ面白いことを教えてくれた
ことだね。
呉智英さんの本だと谷沢は否定的な文脈でしか紹介
されない。だからもし坪内氏を読んでなかったら俺は谷沢は読むに値
しないと考えて食わず嫌いですませてしまっただろう。その点
坪内氏には感謝している。
377 :
無名草子さん:03/05/27 20:50
あと呉智英が否定的で坪内祐三が肯定的なのは川本三郎。
たしかに『マイ・バック・ページ』は呉智英のいうとおりなのかもしれないけど、
川本の街歩きものは愛読している。それから惜しくも廃刊になった現代教養
文庫に所収の『日本すみずみ紀行』はいいっすよ。
あと、呉氏は、羽仁五郎なんぞ全共闘の底辺が読んでた代物だと言ってたが、
坪内氏の評価はどうなんだろ?
呉氏は、小林秀雄についても、どこがエライのかわからんと評価を保留してたなぁ。
坪内氏の小林評価は微妙なとこかね?
呉氏の小林評価は、おそらく安吾の影響だろうな。呉スレにしてすまん。
>>379、
>>380 なるほど、大物が二人残っていましたね。小林秀雄については坪内氏の評価は
一定しないで肯定と批判の間を揺れ動いているみたいな話をどこかでしていま
せんでしたっけ?
小林といえば、もう一人の小林、小林よしのりについての評価はどうでしょうね。
あと、まだ、小林信彦という方もいらっしゃいますが。
>>381 坂口安吾についての評価はご両人とも一致していそうですね。三島由紀夫はどう
でしょうね。
>>380 そんなことを書いてたような。『青山二郎全文集』の書評で、小林秀雄という
存在の大きさについて若干食傷気味に触れてたなぁ。
小林よしのりについては、特に『戦争論』以降、両者共に呆れて閉口てとこじ
ゃないすかね。
『聖賎記』で、坪内氏は浅羽氏が『戦争論』と『靖国』を比べて書評してたこ
とを好意的に紹介してたしね。
元『東京人』編集者・芸人好きとしては、小林信彦に関しちゃ好意的でしょうな。
確か文庫版『回想の江戸川乱歩』の解説を書いてなかったっけ。
>>381 三島の文芸批評の確かさについては、呉氏は瞠目してるね。
坪内氏の三島評価は読んだことないなぁ。
松原正氏の解釈を受け継いでると、漏れは勝手に思うとるけどね。
>小林信彦に関しちゃ好意的でしょうな。
坪内祐三は常盤新平とのつながりもあるわけで、噂では常盤・小林のご両人
は中が悪いとか...。両方とも好きなあたくしとしては、こういうの困って
しまいますな。
そいえば小林信彦は若い頃、花田清輝に生意気な評論を書くと言われたと、
どこかに書いていませんでしたか?
>>383 坪内氏の安吾評価はわからんが。
>>381補遺。
あと、袴谷憲昭『批判仏教』の影響もあるだろうな。
「肚で解れ」というような理屈を超えた態度の危険性を「荘子講座」で説いて
たしね。またまた呉スレにしてすまん。
>>386 小林・中原スレ2で、いま小林氏の人間性も疑わしいと指摘されてますな(藁)。
まぁ、人のことは言えないが。
花田と小林の関係については、漏れは読んだ記憶がない。
>>388 そうなんですか、みなさん文学者ですから、一方の発言だけで判断するのは
あぶない気もします。
>>389 まぁ、売文屋なんてのはヤクザな稼業。
どなたの発言も鵜呑みはできませんわな。
>>384 『聖賎記』は吉田司との対談ですね。すいません、未読です。浅羽通明と坪内祐三
って、ちょっと意外ですね、接点が浮かばない。
>>384 『聖賤記』は高いから立ち読みでよいと思われ。
浅羽氏と坪内氏は、ワセダの千葉教員の招聘で非常勤講師をしとるそうです。
まぁ、それより前に山口昌男つながりというのがあるのでしょう。
では、今宵はここまでにいたしとうございます。
そうそうそ、肝心な事を書くのを忘れていました。
>>366 で言った『週間読書人』
ですが、やはり五月二十三日号でした。三〇日号は村上春樹のインタヴュー。因み
に、坪内氏のインタヴューをコピーしようとしたら、大西巨人へのインタヴューも
載っていたので、さらに十六日号もさかのぼってコピーしてしまいました。
>>392 早速、ツボウチします。(笑)
>>393 間に合わなかったですね、ゴメン。読んで
ないと思うけど、おやすみなさい。
>>393 今、確認したら『週間読書人』五月三十日号のは村上氏へのインタヴュー
ではなくて、千石英世氏の評論でした。お詫びして訂正します。ゴメン。
今回はちょっとネガティブなことを書きます。非常につまんないことなんですが。
『新書百冊』を読んでいて、ビミョーに違和感があり、しかしその原因がわからず
しばらく「なんなんだろう?」と思ったのですが、途中でハタと気づきました。
「私」という文字が異常に多いんですね。たぶん、坪内さんの著作はみんなそうなんでしょう。
『新書百冊』の場合、「私」という活字が出てこないページは数えるほどしかありません。
むろん漏れも大の坪内ファンなんですが、これに気がついたらちょっと食傷気味に…
ま、しかしこんな感想を持つほうがヘンですかね? 失礼しました。
∧_∧
ピュ.ー ( ^^ ) <これからも僕を応援して下さいね(^^)。
=〔~∪ ̄ ̄〕
= ◎――◎ 山崎渉
やばいのでage。
山崎渉が現れると上のほうにあったスレが急に、かなり下まで下がる。
なんでなんだ? ていうか山崎ふざけんなよ、マジで。
昨日、谷沢云々と書いたけど、新潮社のPR誌「波」6月号に
坪内氏が「私は谷沢永一の影響を受けた」というタイトルの文章を
書いているよ。
今度発売される谷沢の「文豪たちの大喧嘩」という本のPR文だけど、
面白そうだなあ。俺は絶対買う。だけどこのタイトルの主語も「私」だね。
>>399 漏れは、ある碩学から「この人は書誌学者として一流だよ」と紹介されて『紙
つぶて』を読んだクチだが、谷沢氏の信頼できるところは、自分が鷲田小弥太
氏に弾劾されても、ちゃんとそれを紹介して「硬骨書評の極限を目指す」仕事
とまで評価していたところだな。
『文豪たちの大喧嘩』は、おもしろそうだね。漏れも買おうかなぁ。
そういや、来月のちくま文庫、『田中小実昌エッセイ・コレクション』に続い
て、大庭萱朗編『色川武大・阿佐田哲也エッセイズ』全3巻が刊行されるね。
そのうち一冊は、唐沢氏が解説を書くそうだが、坪内氏は書くのかな?
>>399 『文豪たちの大喧嘩』は新潮にS56.6〜58.4に連載された「近代文学論争譜」
の待望の単行本化です。谷沢氏が長らく書き上げたいと述べていたものなの
で、楽しみです。
余談ですが『波』六月号は、小林信彦の小説「東京少年」の新連載、川本三
郎の『我が父サリンジャー』の紹介、小谷野敦の『南総里見八犬伝』の紹介
が載っています。
『波』6月号、早速入手しました。
『文豪たちの大喧嘩』、読む前から読んだような気になっちゃった。
「没理想論争」という言葉を初めて目にしたのは、漏れの場合、高校の文学史
のサブテキストではなく、『虚航船団』の評価を巡る筒井康隆V.S.栗本・渡部
の「超虚構論争」でした。あの作品がおもしろいかつまらないかはともかく、
あの論争についても後世の誰かがきっちり検証するんだろうか(福田和也氏は
『作家の値うち』であの作品について評価を下してなかった。逃げたな。漏れ
は、筒井氏の本は、司悠司という熱狂的な筒井ファンの元・作家が「現代の横
光利一」と評したように、後世、多くの読者に読み継がれる可能性はほとんど
ないと思うとります。その可能性があるのは、谷沢氏や浅羽氏が言うように、
星新一くらいのもんでしょう)。スレちがいですまん。
あああ氏が呉氏の影響で谷沢氏の本を読み損ねそうになったと前に書き込んで
いたけど(呉氏の谷沢批判を目にした憶えはないのだが、谷沢氏は渡辺昇一氏
とも仲がいいから、その文脈でそう読み取ったのかな?)、
あるモノカキの影響で食わず嫌いになる例として、漏れ、厨房の頃、筒井氏の
の影響で、風=百目鬼恭三郎の本を取るに足らぬ下手な印象批評だと思い込ん
で避けてきたんだよね(百目鬼氏の死後、朝日の匿名記者氏も偏見だらけの書
評だと断じていた)。そしたら、唐沢俊一氏や坪内氏らが学生時代に愛読して
たって書いてたもんだから、アレッ? と思ったの。
で、ブックオフで数冊買って流し読みしたりしたんだけど、
そういう経験てけっこうありますわな。
>>403 >呉氏の谷沢批判を目にした憶えはないのだが
『読書家の新技術』(朝日文庫)にありませんでしたか?
∧_∧
ピュ.ー ( ^^ ) <これからも僕を応援して下さいね(;´Д`)。
=〔~∪ ̄ ̄〕
= ◎――◎ 山崎渉
>>404 あっ、ありました。すっかり内容忘れてましたわな。ご教示どうも。
補足ですが、谷沢永一が「近代文学論争譜」を書くきっかけとなった臼井吉見
『近代文学論争』(筑摩叢書)は呉智英が何度か褒めていたように記憶します。
「裂帛の書評」でしたな。
>>403 >風=百目鬼恭三郎の本を取るに足らぬ下手な印象批評
匿名批評という点では谷沢永一の『紙つぶて』も同様ですね。匿名批評の効用に
ついては、山本夏彦がまさに、風=百目鬼恭三郎を例に取上げて、署名付きにな
ったとたん「これがあの風か」と思ったとか。
『紙つぶて』ではその山本夏彦やアノ司馬遼太郎も槍玉にあげられていましたね。
筒井康隆の『虚構船団』についてはやはり匿名書評家の「狐」氏が批判的に取上
げていました。懐かしいですね。
「狐」もいましたなぁ。ああ、なつかしい。
>>411 おおっ、こんなサイトがあったとは。重ね重ねご教示ありがとうございます。
漏れは『野蛮な図書目録』辺りまでしか読んでおりませんでした。
ファンサイトまであるとは驚きですねぇ。
今宵は狐の書評と『BSマンガ夜話』(『弥次喜多 in Deep』)で暇を明かすこ
とにいたします。
413 :
無名草子さん:03/05/29 23:54
えーっと、冨士正晴についてですが「庭の片隅にいる変わった叔父さん」(『ストリートワイズ』
所収)がありますね。ちょっと引用。
「現実に対して直接的な効力は持たないが、ある不思議な存在感を持っている人、それが私
の理想とする知識人像だ。具体的なイメージとしては、庭の離れに一人で住んでいる、ちょっ
と変わった親戚の叔父さん。」
「この種の『叔父さん』=『知識人』として私が、まっさきに思い浮かべるのは、今は亡き作家
富士正晴である。」
他に花田清輝、長谷川四郎、吉田健一、植草甚一。
関係ないけど、ブックオフの¥100文庫の棚をずーっと見ていくと、ときどき「富士正晴」とあっ
てはっとするんだけど全部『豪姫』なんだ、これが・・・
>>413 漏れもすっかり忘れてた内容、ご教示ありがとうございます。で、再読。
漏れにとっての「変わった叔父さん」は、種村季弘氏などが思い浮かぶなぁ。
そういえば、富士正晴『中国の隠者』には顔回の章もありましたね。
『ストリートワイズ』、6年ぶりに再読。
福田恆存とロレンス、月の輪の話以外、ほとんど内容憶えとりませんでしたが、
「文学者の発する声」を呉智英「人権真理教と差別」と読み比べてたことを思
い出しました。『近代の超克』も読み返そうかなぁ。ああ、切りがない。
正太夫氏、清水幾太郎、「丸山眞男と福田恆存」にも出てきましたよ。
あ、sage忘れた。
>>416 外タン、こんばんは。
六月は新潮文庫で安岡章太郎『私のボク東綺譚』がでるようです。(ボクは機種
依存文字)これって、『Web新潮』連載だったんですね、知らなかった。
>>416 中里介山に続いて今度は荷風ですか。荷風人気は衰えませんね。
>>387 >>383 >坪内氏の安吾評価はわからんが。
読みすごしてました。ゴメン。『新書百冊』に武田燐太郎の評価に絡めて、安吾
は小説よりエッセイの方が良いみたいなこと言ってませんでしたっけ?
>>420 言われてみれば、あったような。『新著百冊』の何頁ですかね?
最近、記憶力の低下が著しくて。
>>403 >星新一くらいのもんでしょう)。スレちがいですまん。
星新一と言えば、
>>167 >新潮社の『波』五月号で嵐山光三郎と新書について対談しています。
この『波』五月号には星新一夫人の星香代子さんと最相葉月の対談が載ってい
ました、対談の内容より奥さんの写真をはじめてみました。美人ですね。
筒井康隆といえば、ひところ大江健三郎、井上ひさしとトリオを組んでいまし
たが(『ユートピア探し 物語探し』岩波書店)、どうなったんでしょうね?
あ、ありました。55頁ですね。武田麟太郎の評価のところで、
「作家的力量は例えば坂口安吾よりも上だと思う(もちろん、雑文家としての
安吾の腕は抜群であるが)」と書いてありますね。
>>423 中島健蔵の『回想の文学』から一連の回想ものの話になったんでしたね。
>>422 『波』5月号、漏れも読みました。
最相葉月、一応美人だけど老けてきたね(藁)。
筒井・大江・井上トリオは、なんか好きになれなかったな。
>>409 匿名批評については、
>>227-231 でも話しましたが、匿名性の問題
は誰かにきちっと論じてもらいたいような気がしてきました。
電子媒体で名前の挙がった津野海太郎は、よく考えたら
>>399「没理想論論
争」にも
>>337 で関係しています。で、
>>393で述べた大西巨人への『週間
読書人』でのインタヴューには新日本文学で編集をしていた津野海太郎に言
及があります。おまけに『週間読書人』には坪内祐三つながりの堀切直人の
連載も載っている。世の中って面白いですね。
>>426 『図書新聞』も『週刊読書人』も大学出てからほとんど読まなくなったんだけ
ど、いまはヒマだから、漏れも図書館行って読もうかな。
堀切氏の連載てどんなやつですか?
>>427 「本のハンター・ギャザラー」という読書や知的世界のメモワールといった感じ
のものです。因みに私が大西巨人のインタビューと一緒にコピーしてきた十七回
分は吉本隆明の悪文を批判する一方、吉本の悪影響をまぬがれた若い世代の書き
手として浅羽通明、坪内祐三の名があげられています。
>>428 ご教示ありがとうございます。
最近の堀切氏の著作は積ん読ですが、おもしろそうですね。
以前、神保町の特価書籍で『読書の死と再生』が600円程度で売られてたこ
とがありました。
あと、堀切氏は、浅羽通明氏と大月隆寛氏を同一人物かと推定した過去があり
ましたね(藁)。
>>429 私は堀切直人氏のことは、噂で「まだ見ぬ強豪」というか「無冠の帝王」のような
イメージをもっているだけですね、たまにとんでもない値段がついている本があり
ますが。
>>430 堀切氏はマイナーだからね。
「まだ見ぬ強豪」ですか。。。
でも、過去に地球環境問題にイカれた過去もあるとか。
『日本夢文学志』の腰巻で、吉行淳之介が絶賛の推薦文を寄稿してたなぁ。
>>431 >でも、過去に地球環境問題にイカれた過去もあるとか。
でも、地球環境問題にイカれた過去もあるとか。に訂正。
「終末」云々については、ちょっとアレだが。
>>432 そうそう。十年以上前、
買おうかと思ったけど、4000円位してたんで、結局買いそびれました。
今、『ビルマの鳥の木』多田富雄(新潮文庫)をぽつぽつと読んでいます。
『免疫の意味論』の方ですがなかなかシブイ文章です。解説、白洲正子。
というわけで、今晩はこのあたりで。おやすみなさい。
436 :
無名草子さん:03/06/03 23:45
age
>>403 図書館で、『風の書評』(そういえば、ダイヤモンド社刊だったんですね)
をぱらぱらめくっていたら『成りあがり』が書評を発見。おまけに、『一九
七二』でストーンズの幻の日本公演の”影の主催者”であるあの人物の名前
まで出てきたのでちょっと驚く。ことのついでに、『成りあがり』もみよう
と思って音楽関係の棚に行くと『成りあがり』は見つからず。残念と思って
竹中労『美空ひばり』(朝日文庫)を抜き出し、何気なくあとがきを読んでい
たら、芸能ルポライターでいちやく有名になりテレビのレギュラーを四本も
持っていた竹中が全ての番組を降りて海外(年譜では沖縄)に渡ったのが一九
七二年という偶然にしばし唖然。
さらに、竹中の年譜によるとこの年(四二歳の厄年)琉球独立党を支援、夢
野京太郎名で「赤軍リンチ事件」(週間小説)執筆とあります。坪内氏は『
週間小説』のこの連載を読んだのだろうかと思って一人で喜んでいました。
というわけで、『竹中労さんのページ』を紹介します。
http://y-terada.com/Takenaka/takecon.htm
>>437 矢沢永吉『成り上がり』(『風の書評』)を読んでない方はご覧あれ。
「この本のどこが面白いかというと、この歌手は実に自分勝手であり、しかも、
それを当然のこととして隠そうともしていないところが面白いのである。自分
がのしあがるためには、バンドをつぶし、メンバーの首を切るなど、仲間を平
気で踏み台にしておきながら、仲間のほうからやめるといい出すと、『絶対許
せない』と怒ったり、かつては自分もやたらにファンの女の子と『やりまくっ
た』と自慢しておきながら、偉くなってくると、団員に若い女の子のファンに
手を出すことを厳禁する、といった調子なのである。こういうチャッカリ型の
ワルは、少し偉くなってくると妙にお説教をたれたがるものだ。かつては糸山
英太郎もそうだったことを、この本を読んでいて思い出した」
竹中労というと、親父の挿絵画家・竹中英太郎が思い出されますなぁ。
>>438 外たん、こんばんわ。フォロー、有難うございます。
>竹中労というと、親父の挿絵画家・竹中英太郎が思い出されますなぁ。
糸山ならぬ、竹中英太郎。外ちゃんは、乱歩、正史?それとも、
やはり久作ですか?
そういえば山口百恵の本の書評なんていうのも載ってたねえ。
>>439 日本の探偵小説家の中で、漏れが一番偏愛してるのは乱歩ですね。
久作も好きだけど。正史のような本格派よりも変格派を好む気質のようです。
>>440 『蒼い時』でしたっけ?
厨房の頃、桐朋高校の過去問に出てきた記憶がある。
>>440 百恵といえば平岡正明。といわけで(笑)年譜によれば、一九七二年、六月
太田竜・平岡正明と富山で「三馬鹿講演会」。太田竜「アイヌ解放こそ世界
革命の第一義」と平岡・竹中と絶縁。だそうです。
因みに、竹中労で一番好きなエピソードは名前がもともと「乱」だったのを
「労」にした。その理由が、「父親がアナキズムからボルシェヴィズムに転
向したゆえ」というのです。坪内氏の吾八が祐三になったのはどうしてでし
ょうね?
>>442 そうです。
ところでごめんなさい、今見たら「続 風の書評」のほうでした。こちら
は著者が百目鬼氏の名になっています。
私に言わせれば百恵といえば呉智英先生ですね。「ノーベル平和賞、
すばらしいと思いますわ(以下略)」。
太田龍といえばやっぱり夫子だな。
>>444 呉智英氏といえばトロノ君。(笑)トロノ君と坪内氏は姻戚になるはずなん
ですけども、とむりやり坪内スレに話をもっていったりして。(笑)
>>443 >坪内氏の吾八が祐三になったのはどうしてでしょうね?
ただ単に本名を使っただけか、それとも、逍遥に肖ったか?
>>444 漏れの場合、太田竜の存在を知ったのは、呉氏の著作からだな。
山口百恵というと、「赤いシリーズ」(藁)。
増村保造監督の大映路線を思い出してしまう。
『風の書評』読み返したら、『ポロポロ』で田中小実昌のことを
「社会からドロップアウトしたふりをしながら、結構世すぎ身すぎをしている
のである。こういう居直り型の人間がいちばん性悪ともいえるのだが、選考委
員諸氏は善良すぎて、ニセ乞食を聖(ひじり)と深読みしてくれるのである。
有難いことだ」と斬り捨ててますなぁ。
漏れとしては、田中小実昌の哲学小説文庫化を望んでいるのだが、
福武がベネッセになり文庫から撤退した今となってはそれもありえないか。
『田中小実昌哲学小説集』、筑摩か中央公論あたりから刊行されないかなぁ。。。
よく考えたら、夢野久作といっても呉智英ですね。(笑)今晩は呉一門に完敗です。
>>443 >坪内氏の吾八が祐三になったのはどうしてでしょうね?
ごめんなさい、この意味がよくわかりません。
吾八って「文学界」以外のどこかで使ってました?
>>448 こちらこそ、ごめんなさい。
一九五八年五月八日生まれの坪内祐三氏がもうすこしで吾八とつけられそう
だったという話なんですが、吾八がなんで祐三なんだろうなという素朴な疑
問です。
>>446 確かに風は切り捨て方が気になるものもありますねえ。
俺が気になるのは「続」のほうで足立巻一の「立川文庫の英雄たち」
について「もともと立川文庫なんて研究に値するものではない、云々」
「ものは言いようだ」と切り捨てているところ。最近週刊朝日に
小谷野敦が復刊希望というコラムでこの本を絶賛していたが。
「やちまた」と「虹滅記」以外の足立氏の業績にも光が
充てられるべきではないか。そういえば拝藤教授の本の解説は
坪内さんが書いてましたねえ。
>拝藤教授の本の解説
もうしわけありません。不勉強で拝藤教授という方を存じ上げないのですが、
よろしければ教えて頂けませんでしょうか。
>>450 伊藤正雄『新版 忘れ得ぬ国文学者たち』の解説ですよね?
ご教授ありがとうございます。『忘れ得ぬ国文学者たち』復刊されたんですね。
455 :
無名草子さん:03/06/09 09:45
>>453 へえええええ!いいこと聞いた!知らなかった!『やちまた』おもしろいっすよねぇ。
呉智英の『読書家の新技術』で知ってむか〜し図書館で借りて読んだ。
そしたら昨年東横線沿線の某古本屋で初版上下たしか\800くらいでゲトー。
で今M黒区の図書館で検索してみたら
No. 種別 詳細 タイトル 著者名 出版社 出版年
※ 1 図書 忘れ得ぬ国文学者たち 伊藤正雄‖著 右文書院 2001
があったので早速予約しますた。皆さんに感謝。
人声天語は嫌犬権問題。坪内氏って臭いのかあ。
>>456 第2回は未読だが、漏れが一度お会いしたときは特に臭わなかったよ(藁)。
やたらとハイペースで酒を呑む御仁だったなぁ。
ちくま文庫の『色川武大(阿佐田哲也)エッセイコレクション』全3巻、
いよいよ本日発売開始。坪内さんの次の文春ネタはこれだとみました。
459 :
無名草子さん:03/06/10 11:07
↑いかにもですね。
『喰いたい放題』はぜひ入っていてほすぃ。
「キョーキが乱舞するとき」最高。
>>457 へえ、外吉さんは坪内氏に会ったことがあるんですか、うらやましいなあ。
臭い云々はあくまで坪内氏の文章にひっかけた冗談ですので、あしからず。
『諸君』七月号、宮崎哲弥氏の新連載、「今月の新書」完全読破で坪内氏
の『新書百冊』が取上げられています。いろいろな意味で、なかなか、考
えさせられる評です。
463 :
嘘つき正太夫 :03/06/11 21:25
前回、呉門下のお二人にやられっぱなしだったので、久し振りに呉智英の本を
手にとってみました。『バカにつける薬』所収「吉本隆明は何故強いのか」で
吉本と谷沢永一の論戦にふれていたんですね。
>>403 でもでてきた方法論論争
がこんなところにでていたとは。また、『インテリ大戦争』所収「悪書槍玉」
で渡部昇一を取上げた回の最後の一節「劣悪な遺伝子の方はともかく、劣悪な
出版物を出さないようにすることは社会に対する神聖な義務だぞ。」は、おそ
らく大西巨人のご子息の病気について渡部が述べた事への批判でしょう。呉門
下には常識なのかもしれませんが、呉智英の初期作品を読み返して、ちょっと
した発見をしたつもりになっています。
年寄り臭いぞオイラは
今日、ブックオフ行ったら『七人の旋毛曲がり』が500円で売られてた。。
>>460 坪内氏の講義、一遍聴いてみたいなぁ。
>>461 そういや、呉氏が「マンガ狂につける薬」で、ただのオタクではない、人文主
義的教養のある人物として双葉十三郎氏と故・瀬戸川猛資氏を挙げてましたね。
>>463 >前回、呉門下のお二人にやられっぱなしだったので、
漏れは破門された身なので、そこんとこ要訂正ね(藁)。
破門のいきさつは存じ上げませんが、破門した弟子ほど可愛いかもしれませ
んよ。まぁ、門の外の弟子ということでよろしいのではないでしょうか。
#部外者が勝手なことをもうして申し訳ない。
文学板で「坪内祐三/1972を語るスレ」なるものを発見。
でもなんだかあちらには参加しない方がよさそうな感じ。
興味のある方は覗いてみてください。
468 :
無名草子さん:03/06/13 13:32
クイックジャパンに
元ピチカートファイブの小西陽晴と赤田祐一と坪内祐三の
鼎談が載ってますな
469 :
無名草子さん:03/06/13 16:25
470 :
無名草子さん:03/06/14 01:48
博報堂に百目鬼さんがいますが、ご子息か?
475 :
<万引被害店廃業>対処わからない 悩みの末15日で廃業:03/06/16 12:22
スレちがいだが、新書絡みでこんな記事があったので引用します。
●「出版最前線 新書戦争を歩く」(『毎日新聞』)
「大手出版社の中で唯一、新書に参入していない小学館。編集統括の白井勝也
・専務取締役は「今後も参入しない。新書は今後、危険水域に入る」と推測す
る。『常に高いレベルを維持するのは至難。月に何冊という中では、数をこな
すのに苦労する。編集、校閲の担当者がよほどしっかりしないと新書全体の信
用を落とすことになりかねない』と危惧するのだ」(6月16日夕刊)
「宮崎さんはこの企画(『諸君』の「今月の新書 完全読破」:引用者注)を
始めて改めて感じたことがある。『著者の幅が広がった結果、若手研究者が新
書を舞台に修行する機会が次第に減っていく。これは、アカデミズムと市井の
人々の知的好奇心をつないでいた新書の大切な役割が減じることにつながり、
大変残念なことだ』」(6月17日夕刊)
「笈入(おいり)店長(往来堂書店:引用者注)は、『新書は創刊されて以来
、教養を身に着ける『入門書』の役割を果たしてきたからこそ、棚を確保して
きちっと扱ってきた。しかし最近増えている、人生論物やハウツー物は新書で
なくてもいいわけで、将来にわたって、棚に残っていくものは少ないと思う。
むしろ、基本図書と銘打って、必要なものだけを棚に並べたほうが面白いかも
しれない』と皮肉交じりに主張する」(6月18日夕刊)
ちなみに、小学館の白井氏って、あの『サルまん』の白井ちゃんなんだよな。
>>467 >>468 情報提供ありがとうございます。QJはディープな鼎談ですね。
>>399 >>403 呉スレへ行けといわれそうですが、谷沢永一『文豪たちの大喧嘩―オウ外・逍遥
・樗牛』(新潮社、オウは外字)あとがきには伊藤整「近代日本における<愛>
の虚偽」について言及があり、谷沢によれば、これは伊藤の透谷批判とのこと。
また、
>>463 方法論論争については谷沢永一『方法論論争―日本近代文学研叢』
(和泉書院)が詳しいです。
>>477 『文豪たちの大喧嘩』、やはりおもしろそうですね。漏れも読もうかな。
と、その前に伊藤整・瀬沼茂樹『日本文壇史』全巻読破に挑まねば。
外タン、お久し振り。『日本文壇史』全巻読破がむばって下さい。たしかに、
『文豪たちの大喧嘩』(いま読んでいるところです。)を読むと『日本文壇
史』の読み方もかわってくるかもしれませんね。
>>479 正たん、お久しぶり。漏れが『日本文壇史』買い揃えたのは、
山本夏彦翁が入院中に読破したとゆーエピソードがきっかけでした。
>>480 >『日本文壇史』買い揃えたのは、
全巻、講談社文芸文庫で買い揃えたんですか?散財でしたね。
>>481 イエス。文学専攻でもないのに、
余生の楽しみのために思わず買揃えてしまった。
でも、居酒屋や性風俗などで散財することを考えたら安いもんだよ。
まぁ、今はもう余生のようなもんだから、
積ん読してた分も含めてちびちび読んでいこうかと。
っても、まだまだ読みたい本や読まねばならない本が沢山あるんだけどね。
漏れは、1つのジャンルの本を集中して読むというより、
5〜10項目くらいのジャンルを並行して読むたちなもんで、
いつ読み終えるかは見当もつかない状態。
読書計画表を作って、「『日本文壇史』読破月間」てのを設けようかな。
>>482 『日本文壇史』の他には、どんなのが項目にあがっているんですか?
>>483 とりあえず、思いつく限りの項目を挙げると、
●明治・大正文学 ●支那思想・文化 ●福田恆存全集
●『事典 哲学の木』を基にした永井均・入不二基義らの哲学
●北一輝関連 ●怪奇幻想小説 ●古代ギリシア ●呉智英・浅羽通明関連
●日本マイナーポエット ●日本探偵小説 ●英米文学 ●マンガ
●歴史社会学・社会史 ●宗教社会学 ●種村季弘関連 ●その他文庫
などなど。
>>484 スゴイですね。これらの項目が外吉さんの中でどう結びついているのかが気に
なるところです。
あと、坪内祐三関連って言う項目はないんですか?(笑)
>>485 飽くまで興味のある分野を挙げただけで、漏れ、浅学非才でげすよ。
これらをすべて確実にフォローするのは、
漏れの貧弱な知性でははっきり言って無理。すべて中途半端です。
おいしいところをつまみ食いしたいミーハー的願望といったところです。
>>486 坪内関連は、言わずもがなですがな(藁)。
>>484 >日本マイナーポエット
木山捷平全詩集なんか差別語のオンパレードだけど、不思議な感動がありますよね。
>>484 あー、ちなみに「●日本マイナーポエット」てのは、
坪内氏が『古くさいぞ私は』で挙げてた作家の小説のことです。
木山捷平の詩は未読ですが、「男」を感じさせてくれそうですね。
詩はほとんど読まないクチですが、
呉氏の影響で石原吉郎に興味をおぼえました。
>>489 ああ、そういえば、入不二氏の『時間は実在するか』、積ん読のままだわ。
これも読まねば。なんか切りがないなぁ。
関係ないはなしだけど、なんで永井スレって荒れるんだろ?
漏れ、以前、「考えぬ名無しさん」でカキコしたことがあります。
492 :
無名草子さん:03/06/19 07:11
>>488 なんせ「メ■ラと■ンバ」ですからね・・・
五十年
濡縁におき忘れた下駄に雨がふってゐるやうな
どうせ濡れだしたものならもっと濡らしておいてやれという言ふやうな
そんな具合にして僕の五十年も暮れようとしてゐた。
あ〜木山捷平や上林暁と阿佐ヶ谷で酒のみてえ〜
493 :
無名草子さん:03/06/19 07:16
そういえば高島俊男は禅林寺で木山捷平と並んでションベンしたことあ
るらしいですね。
494 :
無名草子さん:03/06/19 09:56
オレも高島センセイと連れションしたい。
495 :
古本拡張計画:03/06/20 22:29
今日も職は見つからなかつた。
ペコペコになつた腹をかかへて
護国寺裏の坂道を上つてかへる。
坂から見下す町町には
夕べのあかりが華やかにともつて
そこここにたのしい夕餉がはじまつてゐるやうだ。
しばらくたちどまつて
そのなつかしい夕景をながめてゐたら
犬が
俺の前にすこすこと出て来て
おいしさうにウンコを食べて見せた。
(木山捷平/木山捷平全詩集/詩集「野」)
>>224 禿同
話変わるけど、携帯ゲーム機"プレイステーションポータブル(PSP)
このPSPは、新規格UMD(ユニバーサルメディアディスク)というディスクを利用しており、そのサイズは直径6cmととても小さい(CDの半分程度)。 容量は1.8GBとなっている。
画面は4.5インチのTFT液晶で、480px x 272px(16:9)。MPEG4の再生やポリゴンも表示可能。外部端子として、USB2.0とメモリースティックコネクタが用意されているという。
この際、スク・エニもGBAからPSPに乗り換えたらどうでしょう。スク・エニの場合、PSPの方が実力を出しやすいような気がするんですが。
任天堂が携帯ゲーム機で圧倒的なシェアをもってるなら、スク・エニがそれを崩してみるのもおもしろいですし。かつて、PS人気の引き金となったFF7のように。
>>496 無職の身に切なく響くものの即物的な滑稽さを感じさせる素朴な詩だなぁ。
犬はホントに自分のウンコを食いますね。
読みたくなったので、『木山捷平全詩集』をネットで検索したら、品切れ。
講談社文芸文庫って、けっこう結構品切れが多いなぁ。
大手出版社ならではの採算度外視の文化事業のはずなのにぃ。
>>320 週刊プレイボーイ - No.22 - サトエリの「モテたいなら、絶対これ読んで!」
書評コラム - magazine - 2003/05/27
「オタク文化」(井上章一『ヤマト発見伝!』)
アニメやマンガに熱中している青少年のことを、しばしばオタクとよぶ。あ
まりいい意味ではつかわない。どちらかといえば、逆の含意になることが、多
いと思う。たとえば、実社会から目をそむけて、仮想の世界へ惑溺するおろか
者といったニュアンスで。
アニメ好きのなかには、ドラマでえがかれた美少女を偶像視する者もいる。
「ラムちゃん」(古い?)が恋人になったりもするわけだ。そんな青少年を見
下す場合にも、この蔑称はつかわれる。あいつはオタクだから、まともな恋愛
はできないというように。
さて、日本のアニメやマンガは、世界各地へひろがっている。日本からの、
ほこるべき輸出文化だという人も、いなくはない。
興味深いことに、オタクという言葉も、けっこう国際化したという。のみな
らず、オタク的な生活様式も、海外へ普及しだしているらしい。現実の女性か
らは目をそむけ、アニメの美少女を崇拝する。そんな愛のありかたも、諸外国
へ伝播しているそうだ。
とはいえ、アニメやマンガをうけいれる側にも、若干の温度差はある。ヨー
ロッパを例にとるが、スペインやフランス、そしてイタリアへは、早くから浸
透していった。だが、イギリスやドイツ、北欧などへは、それほどつたわって
いない。ラテン文化圏のほうが、マンガなどにたいしては、ずっと受容的だっ
たのである。いったい、どうしてそうなったのか。
ラテン圏には、ギャラントリーの文化がある。男は女をいつもくどき、恋愛
へいざなうべきだと、伝統的にされてきた。一見たのしそうな習慣だが、これ
にはうんざりしている男もいるかもしれない。義務のように女をちやほやしな
ければならないなんて、もうたくさんというわけだ。
そんなラテン系の男に、日本のアニメは解放の展望をもたらした。現実の女
なんて、ほうっておけ。「ラムちゃん」を愛していればいいじゃあないか、と。
そして、ラテン世界にはこのメッセージですくわれる男が、たくさんいた。早
くから日本のアニメが浸透したのも、そのためではなかったか。
日本のオタク文化には、男の雄性を脱力化させる面がある。これが世界にひ
ろがれば、各地で性的に非力な男がふえていくかもしれない。へたをすれば、
人口減少も加速化されるのではないか。ぞんがい、生物兵器や核兵器よりこわ
い文化を、日本社会ははぐくんできた……。妄想を一席、おそまつでした。
(『毎日新聞』03年6月23日夕刊)
↑読んだあと、
プレイボーイだったカサノヴァが最後に愛した対象が人形だったことや、
夏に露出の多い服を着た女が多いにもかかわらず、発情しない男が多いことを
つぶやいた唐沢俊一の言葉(『裏モノ日記』)が思い出されました。
あー、そういや、数年前、読売新聞の調査で、電車で痴漢されたことのある女
が実に75%に上るとありましたが、ありゃ絶対、勘違いかどうでもいい見栄
だと思われます。スレ違いですまん。
おっ、外吉さん夕刊をとりはじめたね。
505 :
無名草子さん:03/07/03 01:14
杉並区立中央図書館で上林暁の生原稿(病後)見てきた。ど迫力。
506 :
無名草子さん:03/07/05 21:55
これからETVで色川武代の奥タソを見ます
507 :
無名草子さん:03/07/05 21:56
×武代
○武大
>>503 今月から読売で夕刊なしだす(泣)。
>>504 情報提供多謝。
>>505 見てみたいなぁ。
>>506 孝子夫人、強行スケジュールで、あくせくしてる感じがしましたね。
『考える人』夏号は、
小林秀雄、田中小実昌、中野重治、武田百合子に続いて、唐木順三。
『諸君!』今月号、「同時代の宿命」は休載みたいね。
上野千鶴子/渋谷知美「東京大学発『童貞』応援歌」てのが載ってて、
興味津々立ち読みしましたが、ワセダには「スーフリ」の影に
「モテ研」なんてのが存在してたんですね。
女も処女捨てるのにいろいろ苦労してるんだなぁ。スレ違いですまん。
509 :
嘘つき正太夫 :03/07/06 13:40
age
__∧_∧_
|( ^^ )| <寝るぽ(^^)
|\⌒⌒⌒\
\ |⌒⌒⌒~| 山崎渉
~ ̄ ̄ ̄ ̄
なんか久々の書き込みなんで、ageてしまいます。
小沼丹の『黒いハンカチ』(創元推理文庫)が出ました。
小沼丹の新刊なんて、しかも講談社文芸文庫ではなく、推理文庫なんて、
これはちょっとした「事件」です。
今週号の週刊文春のツボウチネタもむろんこの本でした。
買おうかどうか考え中
>>514 137さん、お久し振りです。週刊文春のこのコーナ、ディープなファンの間では
次にあげられる本を予想するのが流行っているのでしょうか?坪内氏は予想の裏
をかこうと工夫しているようですね。
芥川賞、直木賞が決まりましたが、坪内氏の予想は『週刊SPA』に載っていま
す。
芥川賞は「文壇アウトローズ」でボロクソに言われてた「ハリガネムシ」が取りましたね。
自分は受賞作の評価云々は別として、候補作の批評の中で坪内氏が発した。「自分が小説に
求めているのは(時間、空間、人間関係)」ってとこが印象に残りました。でも「ハガネムシ」
の「多分この作品はワープロで書かれてて漢字の使い方が無神経」で例に挙げられたとこは
ちょっと笑ったけど、(今時の文芸誌の編集者は・・そういえば坂本一亀の評伝出てたな)
>>516 宇野浩二『独断的作家論』の紹介のときなど読むと、そんな感じですね。
>>518 いや、漏れではないっすよ。
今日は良サイトを見つけたので、思わず呉スレに書き込んだけど、
呉氏の薦めた本を整理したのも漏れではない。
『en-taxi』2号の色川武大についての鼎談(長部日出雄・坂本忠雄)、
期待したほどではなかったなぁ。既に語り尽くされてる感じがした。
521 :
無名草子さん:03/07/23 20:17
>>519 正直ここでの坪内氏は、ちょっと底を見せちゃった感がある。
長部氏が愚直な苦労人らしい古典的な文学体質だから
色川の二枚腰の部分を強調する役回りになってしまった部分もあるだろうけれど、
最終的にどうしても坊ちゃんで80年代的な根っこに対する身びいきが
無自覚に覗いちゃってるところはあるなと。異様に老成してる色川に反射させると。
小さな我や作為を放棄することで却って実を取るというか、
長部氏、坂本氏の強調する愚直な重さ、優しさも本気であることで
二枚腰の融通、インテリの相対的目線の小賢しさをカバーするということに自覚的、
いや、自覚とかそういう表面的な認識じゃなく本当に身体がそう動くまで本気で添うところというか、
そういうスケールに圧倒的な差があるなと。
ちくまの『色 阿佐 エッセイズ』にも言えるんだけど、
彼の『うらおもて』や『私の旧約聖書』とかって
一章だけを抜き出すと、収まりの良い通俗人生訓のように読めてしまう。
(1巻解説の鎌田氏もちょっと触れていたけど)
矛盾するように見える各章の結論を、行きつ戻りつしながら
染み込ませるようにじっくり読まないと意味が無いようなものなんだな。
(スレ違い脱線失礼!)
坪内氏にしろ、根っこのところの意識が文系活字プロパーの社会内に
安住しちゃってる感を、正直持ったな。
>>521 俺はその文章を読んでいないけど
坪内氏がいつのまにか業界の中の人になってしまった、という印象は
確かにある。
>>522 いや、文壇的であること自体が、いけないとは思わないんだけどね。
むしろ、こなれてること自体は良いことでもあるとは思うんだけど。
ただ、自称「古臭い」彼でさえ、その「こなれ方」が80年代的にデジタルであることが
浮かび上がっちゃってたかな、と。
色川の有機的な存在感や、長部の愚直な重さの存在感に対置させた時にね。
♪自作自演はいいかげんにしなさい♪
>>523 >80年代的にデジタル
今年はは2003年ですから。十分「古臭い」のでは?
>>525 じゃあ、80年代以降と言い換えた方がいいかな。
『後ろ向きで〜』とか『1972』で彼自身も書いている変化。
「体験の一回性」の喪失というのが大きいと思うんだが。
そのあたりを、彼自身がくぐったディティール込みで実感的に書いたものを
読んでみたい気がする。
「体験の一回性」とその喪失の強調は坪内の批判する小林秀雄的なるもの
への回帰という気がする。文壇的、業界的というなら、むしろそうした強
調こそが文壇的紋切り型なのではないか。
内容的にはあああだろう。
>>527 >坪内の批判する
っていうのは、恣意的な読みなんじゃないかな。
どの層を「文壇的」ととらえるかも、恣意性によってどうとでも変わるし。
回帰を正解として固執するのもおかしいけれど、
逆にポストモダン的な状況を必然としてドグマ化しすぎるのもどうかと思う。
それに、時間の進み方って場所や立場によってズレやばらつきがあるし、
あまり一枚岩に認識を統一しようとしちゃうと、教条的でおかしなことになるよ。
彼も常々言ってるように、一つの実感から正解を急いじゃいけない。
だからこそ、彼がくぐった落差と変化、その前後の自己を相対化しながら
語ったようなものを読んでみたいね。
いや、彼に限らずいろいろな立場から、と言うべきか。
意味が良くわかりませんが....。
「80年代的にデジタル」で「こなれてる」っていうのは恣意的じゃないの?
長部さんは酒乱だと思います。
あああはこんな文章かかんだろ....。
>>531 「80年代的にデジタル」で「こなれてる」っていうのは当然俺の見解だよ。
「坪内の批判する」っていうのは、527の読みであって、
しかも受け取り方が恣意的過ぎないかって言ってるの。
「後ろ向きに〜」の例の文章では、同時代の一体感が失われた後に、
旧来の感性を引きずり固執した江藤淳の、古さ故の苦しさに書かれていたと俺は読んだ。
これの良し悪しは、どの状況、どの局面においてってことによるわけで、
坪内氏も一概に江藤批判というつもで書いたものではないと思う。
失われたものに固執してリアリティを失うこともまずいけれど、
その好悪両面を対象化して、現在を相対化するひとつの手がかりにすることは重要なんじゃないかな。
現在から過去を一方的に裁断する姿勢は、逆に現在に対する自己懐疑を忘れ、
相対化を拒むような敖慢にも繋がる。
>>530-533 呉智英板の人達かな?
自分達の寄る語法、文脈をはずれたものに違和感を抱くのはしかたがないけれど、
物事を性急に割り切った理解に収めようとして、そちら側から切って捨てられるのは
失礼に感じるね。
何より、妙な身内ノリはやめて欲しい。
その貴方の読みが恣意的ではない理由は何ですかという事ですね。今のままだと、
527の読みを恣意的だとい切って捨てているのは貴方のほうだと思いますよ。
>「後ろ向きに〜」の例の文章では
これは、具体的にどこを指しているのでしょうか?
>何より、妙な身内ノリはやめて欲しい。
いろんな人がくるのが匿名掲示板なのでクールにいきましょうね。
>>527 >その貴方の読みが恣意的ではない理由は何ですかという事ですね。今のままだと、
>527の読みを恣意的だとい切って捨てているのは貴方のほうだと思いますよ。
繰り返しになるけれど、「俺の読み」だと言っているはず。
527の読みを恣意的に感じたのも俺の読みで、俺なりの論拠は
>>534で書いたつもり。
あとはそれぞれの読み手が、論拠を示しつつ語っていけばいいんじゃないか。
ちなみに
>527の読みを恣意的だとい切って捨てているのは貴方のほうだと思いますよ。
というのは君の読みでしかない。
そして、その読みについての論拠は何も示されていない。
>>「後ろ向きに〜」の例の文章では
>これは、具体的にどこを指しているのでしょうか?
「一九七九年のバニシングポイント」
>いろんな人がくるのが匿名掲示板なのでクールにいきましょうね。
どこであろうと失礼な態度は失礼だし、
互いに真摯に歩み寄れば実りのある議論ができること「も」ある。
無理矢理誰にでも合わせることはないわけだしね。
結果的に空気を壊してる部分については、申し訳ない。
結局、両方とも何が言いたいんだい。
自己言及には自己言及ですか、定石どおりですな。
539 :
無名草子さん:03/07/25 04:32
>>537 何が言いたいか、君には読み取る気があるのかな?
引っかかりの持てないものを、わざわざ混ぜっかえしたいだけなのか?
>>538 頭からの自己言及否定というのもまた、80年代的定石。
寄っている理論的枠組みに添って客観を装うことで、
主観による恣意性を隠蔽するやり口。
そうだ、そうだ、ひっかかりもないのに無理に読むこたないぞ。
80年代的って、どういうことよ。意味わかんねぇよ!!
あ〜なんか藝文が読みたくなってきたな
加能作次郎の続きを読もっと
80年代的かどうかは「俺の読み」で決まる。
なにより、「80年代的」などという妙な身内ノリはやめてほしい。
もう、そのくらいで勘弁してやれよ...。
546 :
無名草子さん:03/07/27 06:01
「80年代的」ってことについては、坪内氏自身言及してると思うが。
高度情報社会化による分衆化、社会的な一体感と「体験の一回性」の喪失。
思想的潮流、流行でいえば、ポストモダン、価値相対主義。
ただ、それが個々の実感的な時間の流れや脈絡から切り離されて、
それ自体がドグマのようになってしまうことに対して、彼は意識的な書き手だと思うんだが。
だからこそ、切り捨てられがちな個々のディティール、
そして、それ以前の「古さ」が持つ様々な側面やリアリティを拾い直し、再提示して、
逆に現在を相対化する、という作業を続けてるんじゃないか。
しかし、上のような粘着煽りを呼び込む程度には、
そういう坪内氏の読者にさえ刺さるフレーズだったとは、ちょっと意外だったな。
>>546 だからなんなの?坪内祐三が使っているから「80年代的」っていう言葉の中身は
説明しなくてもいいとでも言うの?他人を粘着煽り呼ばわりする前に自分の議論
にディティールが全く欠如している事を反省したほうがいい。
548 :
無名草子さん:03/07/27 15:43
>>547 きりがないので、ただ不快な批判を言い負かしたい一心のファン心理からの煽りならこれで最後にしたいが、
君が何に引っかかるのかをまともに示す気があるのば、できる範囲で答える。
「80年代的」なるものについては、これまでの文脈自体が説明しているつもり。
論点ににピンと来ないようならば、無視してくれていい。
「80年代的」というような枠組みでの上世代の考え方(の前提作り)に抵抗を持つのも構わないと思うが、
俺は上のようなことを考える時、実感的にここでの変化にこだわらざるを得ない。
詳細なディティールについて展開するには、ここは不向きと思うし、
印象を短文で書き込む形にはなってしまう。
それが無視できない程度に漠然と気になるならば、
独自に複数の文献に当って確かめてみるといいんじゃないか。
うまくすれば、君の実感の根の確認と、相対化の契機になるかもしれないよ。
そちらからの論点も示されず、今のままのカラミ方のままだと、
ただ漠然と気に入らないという理由による言いがかりとしか受け取りようがないな。
両者とも、いってることがあいまいで、つかみどころがないんだよね。
だから、どっちもどっちというかどっこいどっこいで不毛な感じがし
てしまう。
だね。
526は、言ってることの当否の判断はいろいろだろうけど
とりあえず論点は提出している。
言葉尻だけを捉えて論難するような、感情的なだけの煽りに対して
いちいち律義に答えてるから話がぼけて不毛なことになってるんだな。
そうか?紋切り型をつらねているだけで論点なんてこれっぽちもないと思うが...。
もうちょっと文章を磨きましょう。話はそれからだ。
だな、内容のない思い入れだけの美文を論証と言われても困っちまう。
>紋切り型
>思い入れだけの美文
学部バカ特有の紋切り型だな。
556 :
無名草子さん:03/07/28 16:36
なんでもいいけど、お前らまとまったことも書けないのなら
みっともない短文煽りやめとけ。
気にしてムキになってるのが逆に見え見えで醜悪だ。
学者や評論家のファンや取り巻きが馬鹿なのはしかたなし
自分がナニモノかわかってない頭でっかちの学生ばかりなんだから
坪内も例外じゃないってこった
そういう557は、分かってるとでもいうのかな?だったら、557自身がナニモノか
教えてもらおうじゃないの。
560 :
無名草子さん:03/07/28 18:34
お、いいぞ。
殺伐としてきたな。
御手並拝見といこうかしらん。
561 :
無名草子さん:03/07/28 18:51
殺伐ついでに、ヤミ金ですか...。
いっぱい書きゃ良いってもんでもないでしょ...。
>じゃあ、80年代以降と言い換えた方がいいかな。
>『後ろ向きで〜』とか『1972』で彼自身も書いている変化。
『一九七二』で80年代以降はおかしいよね。
そりゃそうだ。
そういや、そうだよな。
夏厨湧きまくりだな…
いきなり名無しばっかになったなw
小林秀雄批判だの、美文批判だの、「紋切り型」だの、
まんま表層批評グループの「紋切り型」そのものじゃん。
526の80年代批判がモロに刺さってる粘着厨がいるなw
80年代は子供だったのでよくわかりません。
526が80年代的なんだよ。
♪自作自演はいいかげんにしなさい♪
↑
オマエモナー!
♪自作自演はいいかげんにしなさい♪
夏厨はいなくなったようだな。
マンセー発言以外叩かれるのが個別スレの常だが
坪内スレも例外じゃないな
負け惜しみかい?
137はたたかれていない。内容の問題でしょ...。
それ以前に、恣意的と独自の読みの区別がついていない気がする。恣意的って言葉の
意味分かってるのかな?
高見順日記1冊\200だったんで5冊買っちゃった♪
ゾッキに出回ってるの?<高見順日記
∧_∧ ∧_∧
ピュ.ー ( ・3・) ( ^^ ) <これからも僕たちを応援して下さいね(^^)。
=〔~∪ ̄ ̄ ̄∪ ̄ ̄〕
= ◎――――――◎ 山崎渉&ぼるじょあ
>>580 「坪内の小林秀雄批判」という読みは完全に恣意的。もっと言えば誤読。
せめて自分の読みだとことわりなさい。
>>137はマンセーじゃん
要は許容量オーバーってことだろ?
例えば件の鼎談でいえば、
坂本 僕が凄いと思ったのは「地面は泥」と見ていたところですね。
坪内 空襲を受けた戦後の何もない神楽坂を見て、家だとか形はあっても、その下は結局、土だという…。
坂本 土ではなく、泥ですよ。
といったやりとり。他にも、色川さんは単なるやさぐれじゃなくて
山の手のお坊ちゃんのところが残ってる、とか、
やさしい人は、自分の領域に踏み込ませないためにやさしい、とか。
バランスとりって意図は当然あったと思うけど、
同時に坪内氏自身の偏りも透けて見えるかな、と。
ある種これ、彼自身の自己言及にもなってるんだけど、
色川自体にはそれをはみ出しているところがある。
そこで、逆に見えちゃった「足りないもの」が、俺には気になるところだった。
こういうことに絶対の基準はないし、基準はそれぞれのリアリティから打ち出せばいいんだが、
引いた視点で、公平、客観的に見えるものほど、逆にその無意識の偏りや
恣意性が見えづらくなるところはある。
坪内氏は、そういうことにとても自覚的で、だから結論を急がない散文精神を
大切にしていると思うんだけど、だからこそ同時にキャパシティの限界が意識され難いし、
彼自身も自分が自覚していること以上のツッコミが入ることに対する過敏さが
攻撃性になって現われてるところが、時折見受けられる。
彼の散文精神に好意的な読者も、好意的に評価しているこそ、彼の感性の外にあるものを
「埒外」にしてしまいなところはあるんじゃないか?
そのあたり、改めて気になった。
例えば、文学板の『1972』スレでもちょっと論争みたいになっていた、
視点が余りに東京ローカルの先鋭的な若者に偏りすぎてはいないか、という話。
これは、坪内氏の個人史的な実感や、好みを反映させた、
彼にとってのリアリティから話を立ちあげているので、
偏り自体は構わないと思う。
別の場所からのリアリティが、他の書き手によって語られていけばいいって
話だと思うんだけど、この指摘自体はとても重要なことだと思う。
坪内氏を正当に相対化しつつ、等身大のものとして評価し楽しむためにも。
(論争自体は、それぞれの基準にこだわりすぎて、不毛なことになってしまってたけど…)
じゃないと、散文精神が担保しようとしている「文化の幅」「人間観の幅」に
逆に天井を作っちゃうことになってしまう。
例えば
>>580の「恣意性」って言葉の定義へのこだわり方もそう。
ある基準、文脈だけを「正統」「正解」だと言い立てて固執するのは、
激しく「否文学的」なことだと思うんだが。
>>585 >自分の読みだとことわりなさい
自分の読みだとさえことわればどんな誤読でも許されるわけねW
それも一種の「正解」じゃないですか。
私は一度も「正統」「正解」だという言葉を使ってすらいない。
「非文学的」の名の元に、自分の読みに固執しているのは君の方だ。
忙しくて、久し振りにきたのですが、ありゃりゃという感じです。
しかし、少なくとも私は
>>587 >>589で526氏の言いたかった事が
ようやく分かってきた気がします。しばらく書込みは止めます。
理由を説明する必要はないですね。526氏にはご迷惑をおかけした
ようなのであやまります。
>>587 いいね。かなり論点がしぼれてきたのでは。坪内祐三に「足りないもの」の内容
をできれば、もうちょっと説明して欲しいな。
>>593 こんな、スガ秀実を水増ししたような文章をホントにいいとおもってるのかよ!!
ないようはともかく、
>>587 >してしまいなところはあるんじゃないか?
とか、
>>588 >激しく「否文学的」
とか、読み返していれば防げるはずだ。そうした、雑さが、無用な反発を生む原因
だと思う。もうすこし落着いて書き込んで欲しい。せっかくいいことを書いている
のにもったいない。
俺にはないものねだりに思えて仕方がないが...。
「80年代」はどうしたのかな?
久々に眺めたら、ちょい荒れてますけど、。
>>521=
>>523=
>>526=
>>539=
>>546=
>>548氏でいいのかな?
>>587 その続きに、
坪内 泥ですね(笑)。父親が穴を掘る行為とも、重なるんです。家族という
ものが、結局普通は「ホーム」だったり「ハウス」だったりするわけだけど、
それは形の上であって、所詮は家も泥に帰ってしまう。でも、そうなっても、
結局そこに還元できない「家族関係」みたいなものを考えたりして、書いてい
ますよね。
坂本 色川さんの原点、という言い方をするとつまらないのですが、だけど、
いつもこの下は泥だという意識--それは僕はやっぱり人間を元素に分解してい
かざるをえない衝迫力みたいなものが、彼の気質とともにあったんじゃないか
という気がします。(以下略)
とありますが、坪内氏が「泥」を「土」と言ってしまったところにいいとこの
お坊ちゃんの甘さを見るワケですね。
1972・1979に先行するはなしとして、
スレ違いだが、『BSマンガ夜話』(『弥次喜多 in DEEP』)03/05/29より
大月隆寛・いしかわじゅん・岡田斗司夫・高橋源一郎・夏目房之介
岡田「普通コレ書くときって、絶対寓話として書くでしょ」
夏目「絶対なるでしょ」
岡田「田舎に住んでいて、そこから動きようのない人とかそういう状況とかに
生まれてもという話にしちゃうのに、この作者はやらなくても平気なの」
夏目「それは頑張ってやらなかったんだと思うよ」
いしかわ「各エピソードをそれぞれ出てくるのを全部寓話としてつくってない
もんね。このへんがうまいとこなんだよね」
岡田「寓話にした方がラクなんでしょ」
いしかわ「わかりやすいけど、ただね、やっぱ寓話にしちゃうと後ろめたさが
残るよな。ラクな方に逃げたなっていう」
夏目「ああ」
岡田「その後ろめたさっていうのは、ギャグマンガ家としての後ろめたさです
か?」
いしかわ「いや、別に何マンガ家としてとかではなくて、寓話って、やっぱね
、あのー、え0と、一番誰でも一番入ってきやすいとこなんだよ。で、ちょっ
と高尚そうに見えるんだよ。で、それはやっちゃいけないんだよ。表現する人
としては。そこは、もうどっうしようもなくて、最後の手段、最後の手段でゴ
メンネといいながらやることなんだよ。そこはとりあえずやっちゃいけない」
夏目「それはね、1968、9年にね、やっちゃいけないことになったの(笑)。」
(一同笑)
いしかわ「国会かなんかで決まったんだ?(笑)」
夏目「国会で決まったの(笑)」
岡田「どのマンガで、どの事件で?」
夏目「要するにね、ギリギリのところで、たとえば、白土三平なんかは完全に寓話なんですよ」
いしかわ「そうだよね。うんうん」
夏目「『ガロ』みてるとすごくよくわかる。それが、林静一が出てね、まずその前につげさんがいるんだけど、そのー、つげさんの後に林静一が出て」
いしかわ「永島慎二もちょっといるね」
夏目「佐々木マキが出て」
岡田「それじゃ、昨日の話でいくと、ロマン主義の次に自然派が出てきて、そ
ういう寓話性みたいなものを否定しちゃったわけ?」
夏目「そういうたとえでいえば、シュールリアリズムの方へいっちゃうのかも
しれないけど。そういうものはもうダメだっていうね。どのみちプロパガンダ
になっちゃうじゃんというところで」
岡田「あー」
夏目「カクッと変わったのよ。これね、キチッと言った人はまだいないんだけ
ど、ちょうど68年ぐらいですよ。で、カクッと変わったんですよ。もうダメ
だっていうはなしになって」
岡田「それ、マンガ界だけのはなし? じゃないの?」
夏目「うううん。もうちょっと後だとたぶん村上春樹なんかもそうだと思う。
もう書くものがないところから始まった」
大月「表現一般にそういう動きがあったってことですね」
いしかわ「70年安保あたりでね、みんな負けたって言った瞬間からキワッと
変わったんだよ、このへんは」
高橋「だからね、はっきりしたことは言わなくなった、簡単に言うと。なんか
書いて、ああそのことか、っていう。だから、何か書いてんだけど、それ何っ
て言われてもさ、いや、それは、っていうはなし。全部それ」
いしかわ「口に出しちゃいけない」
大月「読む方もその寓話を下敷きにするのはカッコ悪いし、やるべきじゃない
というルールになっていったというはなしなんですね」
高橋「で、書くのはすごく難しい」
>>598-601 外吉さん、ありがとう。
先行する話、面白いですが、寓話の話と一九七二がどうつながるか外吉さんの
意見も教えて下さい。
「(時代変化)の激しさがピークとなるのは一九六八年。そして、変化が完了
するのが、実は一九七二年である(中略)つまり、高度成長期の大きな文化変
動は一九六四年に始まり、一九六八年をピークに、一九七二年に完了すると。
さらに言えば、一九七二年こそはひとつの時代の『はじまりのおわり』であり
、『おわりのはじまり』でもあるのだ」(『一九七二』13頁)
連合赤軍事件をクライマックスとして寓話から啓蒙されるとゆ〜ことが実はお
ぞましいことなのではないかと気づかされたのが1972年。
寓話自体バカバカしいという価値相対主義のシラケ世代がパロディ精神たっぷ
りにハジけたのが1979年。そして、共産主義という寓話がハッキリ崩れ始
めたのはいいが、価値相対主義の混迷の中でどうやって生きていけばよいかわ
からずに、新しい寓話が必要とされ始めたのが1989年以降。
1972年生まれの人々と学年を同じくする三流私大卒の漏れの認識はこんな
具合です。粗雑ですまん。
>>598-601 >>603 外吉さん、お久し振りです。寓話の話、大変興味深いです。
橋本治が以前、村上春樹の作品のことを小説というより寓話なんだみたいなこと
を言っていたこと。その橋本が、源氏物語を書くため出版社の寮にとまっていた
とき、村上春樹にあって話したこと。(どんな話をしたかは書いてなかった)
上記、マンガ夜話にも出ている高橋源一郎が村上春樹の作品は「風の歌を聴け」
の冒頭一行以外読んだ事がないといったことなど、いろいろ考えさせられました。
>>604 正太夫氏、お久しぶり。
橋本治氏がそう書いてましたか。漏れは『ノルウェイの森』がベストセラーに
なった後に高校生活を迎えたんですが、ひねくれていたもんで、ケッ、なにが
村上春樹だと毛嫌いしてましたが(寓話というより自己慰安のお伽話じゃない
のか? とか)、『世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド』読むと確
かにそんな感じもしないでもない。ちなみに、漏れのバヤイ、80年代後半を
象徴する作家は村上春樹ではなく、小林恭二と島田雅彦でした(あー、ハズカ
シイ過去だ)。
あー、あと、「80年代的」とは何だったのか? を知りたい若い人は正太夫
氏も読んでいる橋本治氏や中野収氏(宅八郎氏が在籍していた記号論ゼミの担
当教授ね)の当時の諸著作、別冊宝島『80年代の正体』などが参考になるか
と。それも面倒くせえやという人や橋本文体はまだるっこしくてわけわからん
わいという呉智英氏のような人は、浅羽通明『澁澤龍彦の時代』一冊がオスス
メです。
でもリンク先はまともだ
>>610 「本の雑誌」9月号の「三茶日記」にその評論の執筆記が少し載ってました。
坪内氏がよくコラム等で取り上げる、ジョージ・スタイナーやエドマンド・ウィルソン
など少し興味あって読みたいんだけど、今の自分じゃまだハードルが高そう・・
ここらへんの欧米の思想史が平易に書かれて読みやすい入門本ないですかね?
岩波から出てるスタイナーの「ハイデガー」は普通に読めました。
スタイナーの書き方も、一般人に近い立場からのものでした。
スタイナーとハイデガーの一石二鳥。
おすすめです。
しかし、坪内の現代日本世相診断は、「?」、ですが、英米文学からみの文章は抜群に面白い。
こっちが全然知識がない分、引き込まれる。
もちろん、坪内も、意識して引き込むような書き方していて、芸があると思う。
それと、ぜひ、プロレスについて、存分に語ってほしい。
昭和40年代の前半、小学生の分際で、後楽園ホールに行きまくったのは、稀有の存在である。
この際、金持ちのボンボンは許す。
「過激なプロレス」以前のプロレスをすべからく報告せよ。
ボンボンの義務である。
>>611 情報提供ありがとうございます。『本の雑誌』チェックします。
欧米の思想史の入門書をとの事ですが、概ね
>>613 で外吉さん
がおっしゃっているとおりです。613は戯文調なので(外タンっ
たら、照れ屋なんだから)分かり難いですが、評伝から入るとい
うのは、結局、一番近道かもしれません。
それに、おっしゃっているような「思想史」は多分、まだ、あり
ません。そういう「思想史」を書くのはとても難しいのです。な
ぜ、難しいかというと
1.彼らが「文芸評論家」として扱われている(ex.小林秀雄、江藤淳)
2.英米系の手薄さ(独仏に比べると...)
3.近現代史の困難(ウィルソンは明治28年、スタイナーは昭和4年生まれ)
があります。概説書としては、英米文学の叢書や講座の評論・批
評といった巻があれば、それをあたるのが良いかもしれません。
著作の解説や訳者あとがきだけあたってみるのも一つの方法でし
ょう。
批評の概説書として、坪内祐三はスタンレー・ハイマン『批評の
方法』を(大修館書店)をあげていたと思います。
ご参考
・ジョージ・スタイナー
ttp://noz.hp.infoseek.co.jp/EnglishLiterature/Steiner/ >>613 外吉さん、ありがとう。できれば、エリオットの評伝を読んでス
タイナー理解にどう役立ったかも教えて下さい。清水書院もスタ
イナーの巻、出しほしいですよね。
>>612-614 みなさん、丁寧な返答ありがとうございます。
外吉さんが紹介された「スタイナー自伝」(みすず書房)が、面白そうなので
それ購入して、副読本として正太夫さんが紹介された「批評の方法」スタンレー・ハイマン
も購入検討しようと思ってます。(週末は坪内氏習って、北沢書店→南海堂→倫川書店→東京堂
コースで神保町歩きだな)
>>613 外吉さん、自分もう”お若く”無いんです。(オーバー30s・・)
自分の読書歴は、軟派なサブカル雑書が多く、それもとっちらかった
読み方ばっかしてきました。ただ坪内氏の諸作などを読んでいて、
「物事を批評する事とはなにか?」というのがずっと頭から離れず。
ここ数年の自分の読書課題になっていました。(答えが出るような課題とは
思ってないんですが・・)、その入り口の戸場としての本を探っている
状況だったんです。知的探求の荒野は広いけど人生の読書時間は短いなぁ
昨日、会社の帰りに文藝春秋9月号の「人声天語」立ち読み、長崎の小学生殺人を
取り上げてましたが、どうも切れ味悪し(手法がどっかで読んだような物)
やっぱ坪内氏は社会批評的な文章は合わないような気が・・
自分のコテハンはプロレス好きの坪内氏とハイデカーさんの文章から喚起されて
「ソラキチ・マツダ」で行こうかと思います。(この名前判る人居るかなぁ)
ちなみに
>>517のレスは自分が書いた物です。
すいません。名前入れ忘れました。
さてこれからお仕事。今日は「完全脱獄」ジャック・フィニィ(ポケミス)
をカバンに入れて行くか
>>614 トマスが、中世ヨーロッパの調和と秩序に憧れて英国国教会に入信したこと
(入信の動機にはアメリカ生まれのコンプレックスも働いていたかもしれない
こと)、大乗仏教や古代ギリシアのヘラクレイトスの影響も受けていたこと、
極右的な面があったこと(これもコンプレックスの裏返しか)、人種差別的・
反ユダヤ的が面があったこと、ナチズムに対して鈍感であったこと。。。。
などが事前にわかって、ユダヤのジョージのお怒りもごもっともてな具合。
こう書くとトマスに魅力が感じられなくなっちゃうかもしんないけど、
坪内氏、自分の著作のタイトルにトーマスの詩句をパクってんだよね。
『一九七二』のサブタイトル「はじまりのおわり」と「おわりのはじまり」の
元ネタとおぼしき一文。
What we call the beginning is often the end
And to make an end is to make a beginning.
(いわゆる始まりは屡々終わりであり/終わることは始めることである。)
T.S.ELIOT“Four Quartets(四つの四重奏)”
日常生活の常識的な線的な時間の流れ(過去→現在→未来)を否定して、い
わゆる「永遠の相の下に」捉えられた一瞬の静止した時間点
(“the still point”)が、過去と現在と未来をも含む超時間の次元である
ことを述べる。いわゆる過去において経験されたものも、覚醒した意識で把握
されたときに、それは現在(現存在)であり、現在を措いて誰も未来は思い描
き得ないから、未来の時間が訪れたその一瞬において未来は現在化された時間
として実現するのであり、したがって、認識の対象としての現在に他ならない
。刻々と過ぎゆく時計の時間(日常世界の時間)は無時間化され、一瞬一瞬の
うちに捉えられる「今」だけが姿なき姿を顕示する。
(徳永暢三『T.S.エリオット』清水書院)
この本の松原はんの評価は知らんが、この一節だけでも700円払って読む価
値はあるぞえ。
ジョージのエリオット批判について言及してないのが、物足りないがね。
あー、あと、ヴィヴィエンとの夫婦生活を描いた映画に
『愛しすぎて 詩人の妻』てのもあるよ。
ttp://homepage1.nifty.com/Theater5148/cinema/main/tomviv/tomviv.html
「一瞬一瞬のうちに捉えられる『今』」てのを詩的にではなく、哲学的に表現
するとこんなのもあります。
気分を率直に語るなら、「私」と「今」とは同じものの別の名前なのではな
いかとさえ感じている。そもそもの初めから存在する(=それがそもそもの初
めである)ある名づけえぬものに、あとから他のものとの対比が持ち込まれて
、いろいろな名づけがなされていく、ということである。
他人との対比が持ち込まれれば<私>ということになり、過去や未来との対比
が持ち込まれれば<今>ということになる。身体との対比が持ち込まれれば<心>
ということになり、外界との対比が持ち込まれれば<内界>ということになり、
死との対比が持ち込まれれば<生>ということになり、非現実との対比が持ち込
まれれば<現実>ということになり、決定論のようなものとの対比が持ち込まれ
れば<自由意志>ということにもなる。
対比が持ち込まれた後では、あたかも対比が成り立つための共通項がもとも
とあったかのような幻想が生まれる。そして、この幻想こそが現実であるとさ
れるわけだ。<私>と他人との対比が持ち込まれると、あたかもそれらに共通の
「人間」というものが存在するかのように考えられることになり、<今>が過去
や未来と対比されると、あたかもそれらに共通の「時間」というものが存在す
るかのように考えられるようになる。
もともと存在しているのは< >で囲んだほうだけなので、それがそれ以外の
ものと一緒に内部に位置づけられるような共通項は、じつは存在しない。それ
と対比されるものどもは、すべてじつはそれの内部にしかありえないのだから。
それの存在こそが、世界の開闢そのものなのだから。これを「開闢の奇跡」と
呼んでおこう。
ところが、対比が持ち込まれた後では、話が逆になって、もともと存在して
いた< >で囲んだほうが共通項の中の一つとされるので、その例外的なありか
たを何とかうまく共通項の中に埋め込んで消去しようとする、倒錯的な努力が
開始されるわけである。開闢それ自体が、それによって初めて成立したはずの
ものの内部に位置づけられることになるわけである。この倒錯的努力は、それ
でもやはり実証不可能な形而上学的努力なので、哲学者が引き受けることにな
る。まあ、どうころんでも、哲学者という人種は、よく分からないことまでも
一つの原理で統一的に説明したがる全体主義的人格ではあるようだ。(世の中
がっかりするほど単純な人がいるので、ひとこと注意。倒錯的と言ったからと
いって、非難しているんじゃないですよ。むしろ褒めているんですよ。)
しかし、重要なことは、この倒錯的努力も、< >で挟まれたものの根源性を
守ろうとするその逆の努力も、どちらも決して成功しないということだ。もち
ろん、二元論という形で二種類の実体を並列することなどは論外である。
問題の根源は、それ以上遡行しようのない、名づけることさえできない開闢
の奇跡が、その開闢の内部で、その内部に存在する一つの存在者として位置づ
けられ、名づけられることにある。時間的に表現すればすべての始まりであっ
て、時間的位置を持たないはずの開闢の奇跡に、その内部に存在する事物の存
在基準が適用されるということだ。つまり、開闢は、それ以上遡行不可能な単
なる奇跡にすぎないのに、そこで開闢したものが存在するといえる基準は、対
比が持ち込まれて共通項が設定された後で、その共通項の中で決まることにな
る。<私>についていえば、他人と対比され自己同一性(self-identity)という
問題が生じて、それが他人と同じ人物同一性(personal identity)の基準なし
には把握できないものとなるのである。
開闢それ自体が、その内部で後から生じた持続基準に取り込まれる。そのこ
とによって、われわれの現実が誕生する。だから、現実は最初から作り物であ
って、まあ最初から嘘みたいなものなのだ。しかし、それこそがわれわれの唯
一の現実なのだから、それを認めてやっていかなければならない。この構造こ
そが、この連載全体を通じて私が問題にしたいことの根源である(と思う)。
(永井均「ひねもすたれながす哲学4 開闢の奇跡」『本』2003年1月号所収)
あー、永井スレが落ちたので、スッキリしたぁ。
でね、『青ひげの城にて 文化の再定義への覚書』で「キリスト教の性格その
ものが、キリスト教のヨーロッパ史での役割が、すでに問題とされていた時点
で、どうしてキリスト教的秩序のための弁明をくどくどしく述べたてることが
できたのか」てな具合にトマスに怒りをぶちまけたジョージなんだけどさ、
bk1サイトでこんな記述を見つけちまって、ガックリきてる漏れなのさ。
ttp://www.bk1.co.jp/cgi-bin/srch/srch_rev.cgi/3f3911330d6c001005fb?aid=&bibid=01777013&revid=0000002952 言葉への情熱
スタイナーは、いわば20世紀最後の古典的な意味での批評家であった。しかし、
そこには自ずから限界があることも事実である。スタイナーのユダヤ性は、ば
あいによっては「他者」を排除するものになりかねない。「テクスト、われら
が母国」はイスラエルに対するスタイナーの思い入れを語ったものであるが、
そこには、住むところを追われることになったパレスチナ人についての言及は
ない。おそらくそれが、ユダヤ的なものを支柱とするスタイナーの批評の限界
であろう。
(bk1ブックナビゲーター:宇波彰/明治学院大学教授 2000.7.22)
ジョージんちに手塚治虫『アドルフに告ぐ』を放り投げたくなっちゃったよ。
一流の詩人エリオットを批判した一流の批評家スタイナーがこれじゃあ、
事態はもっと深刻じゃねえか。ウシャ ウシャ ウシャシャシャシャシャ
>>615 ウシャ ソラキチ・マツダ氏、四十路を越えておられましたか。
「物事を批評する事とはなにか?」を読書課題にするとは、あっぱれな心掛け。
是非とも職場を辛辣に批評して追い出されるリストラマンになってください(失礼)。
今月の坪内氏の文章はまだチェックしてないので、立ち読みしてきますわ。
ウシャ ウシャ ウシャシャシャシャシャ
>>615 ソラキチ・マツダさん、こんばんわ。
ハイデガー→「初期ギリシャ哲学」→「ソクラテス以前の哲学者」⇒
「力道山以前の力道山」というわけですね。
「批評とは何か」は外吉さんのおっしゃっているとおり、ビック・ク
エスチョンですね。自分なりの課題を持ってする読書はそれ自体楽し
いものだと思います。
江藤淳『作家は行動する』を思わせる、『行動と逆行動』ノーマン・
ポドレッツ (荒地出版社)ですが、第一部・伝統には「エドマンド
・ウィルソン 過去と現代」の章があります。
そして裏表紙には、もう一人のノーマン、ノーマン・メイラーによる
こんなポドレッツ評が、「ノーマン・ポドレッツは、悪党で、感銘的
で、非常に魅力的で尊大な検察官である。彼の弁舌は、なんという破
壊力をもっていることだろうか」
>>617-624 外吉さん、エリオットと永井均の引用、ありがとうございます。
>>625 前掲『行動と逆行動』三部・外的世界には、「ハンナ・アレントと
アイヒマン 才気あるつむじ曲がりについての研究」があります。
いささか江藤淳的な言い方をすると、スタイナーの民族性を限界と
して指摘するのは簡単ですが、パレスチナ人でもユダヤ人でもない、
一流の詩人も、一流の批評家も持たない、われわれ「日本人」にと
って、事態は深刻であるばかりか「凡庸」で「陳腐」なものかもし
れませんね。
>>626 「ウシャシャシャシャシャ」はいいですが、ソラキチさんを驚かさない
ようにしてくださいね。
>>626 ありゃありゃ自分まだ30半ばなんです。オーバー30sのsを入れたからか、すいませぬ。
>是非とも職場を辛辣に批評して追い出されるリストラマンになってください(失礼)。
自分は新しい職場に移ってまだ2ヶ月弱、逆にリストラされないかビクビクです。
みなさん哲学書読みなんですね。自分は高校生の頃、興味本位で「存在と無」とハイデガーの
本(タイトル失念、凄く難解で放り投げ)読んだぐらいでその後は80sカルチャーにどっぷりでした。
(しかしなんで田舎の工業高校の図書室にこんな哲学書があったんだろ?その図書室で「カムイ伝」も読んだな)
「そもそも批評的行為はなにから始まったのか?」ってのをまず調べたいな
その対象も哲学、文学、芸術、数学どれなのかが気になる。
630 :
無名草子さん:03/08/14 14:21
月曜評論というミニコミの7月号で松原正が坪内氏を批判。
若者の旧かなを「コスプレ」だと批判した坪内氏について
「正かなほど保守すべきものはない」として叱り付けている。
みなさんどう思います?
>>630 面白そーだけど、全部読んでみないとなんともいえましぇん!!
>>612 >英米文学からみの文章は抜群に面白い。
どんなのがありましたっけ?
俺は英文学とかの話になると飛ばして読むよ
正字正假名遣ひ反對!! ウシヤ ウシヤ ウシヤシヤシヤシヤ
>>630 保守すべき「正かな」と、「コスプレ」としての「正かな」があるってことじゃ
ないですかね?あと「保守」と「復古」の関係はどうなるのでしょう。松原さん
は、それについて何かおっしゃっておられますか?
>>630 漏れも未読なので、できれば坪内氏と松原氏の文章を引用掲載してください。
正字正仮名遣ひ、使ひたい人は使へばよいし、使ひたくない人は使はなければ
よい。戦後の国語改悪がまずかつた。誰もが昔の文章にアクセスしやすいやう
に考へねばならなかつたのに、さうしなかつた奴らの罪は重い。
戦後の貧弱な国語教育を受けて育つた漏れなど、正字正仮名遣ひで書かれた『
定本柳田國男全集』を満足に読めなかつた(ちくま文庫に感謝)。
正字正仮名遣ひは守らねばならぬものといふ松原氏の主張は正しいと思ふ。
がしかし、正字正仮名遣ひを使へるからといつて、自分が使へない人よりも優
れてゐると思ふのは、愚劣なスノビズムである。
坪内氏はそれを指摘したのではないか。
ちなみに、呉智英氏は、碩学白川静の漢字事典を書き写して、伝統文化の継承
者たらんと、日々奮闘なさつてゐるさうな。
>>637 >ちなみに、呉智英氏は、碩学白川静の漢字事典を書き写して、伝統文化の継承
>者たらんと、日々奮闘なさつてゐるさうな。
ホント、ですかぁ〜?
>>629 ソラキチ氏、30代でしたか。失礼いたしました。
『カムイ伝』、漏れも厨房のときに、社会科教師から借りて読みました。
漏れのコテハンの由来は、相原コージ『ムジナ』からですが、その元ネタは、
『カムイ伝』です。呉氏からもうこんな連載は止めろとまでいわれた第二部は、
どうなっちゃうんでしょうかね?
戦後の国語政策がいかに愚劣なものでも、その中で育ったものにとっては
新字新かなも保守すべき日本語ではないだろうか。
>呉氏からもうこんな連載は止めろとまでいわれた第二部
これは『カムイ伝』のこと?そんなにひどいんですか。
>>638 浅羽のみっちゃんがそう言ってた。
呉氏のその成果を知りたければ、以費塾へ入門するといいよ。
>>641 漏れも途中まで読んだが、話の収拾がつかなくなってきてた。
『カムイ伝第二部』の連載は、白土三平の新規読者開拓を妨害する愚行だとま
で言い切ってた。。。
アメリカがらみの評論って、今度の『諸君』と『en-taxi』の連載以外
になにかありましたっけ?
>>628 ウシャ わが国には思想ヲタの英雄・福田恆存がいるではないか。
中村保男氏は、『批評家の手帖』を英訳したそうな(但し私家版)。
「エリオットは自分の伝記的な事実を記録した書類を封印して、2019年
10月までそれを開封することを禁じた」とのことで、本格的な評伝はあと
16年以上も待たにゃあならんそうな。
ウシャ ウシャ ウシャシャシャシャ あー、待ち切れねえ。
>>645 思想ヲタの愛玩物になっている時点で「福田恆存」も
>>637であなたの述べている
「正字正仮名遣ひ」と同じではないでしょうか?
>>645 エリオットもロレンスも福田恆存なしに成立するが、エリオット、ロレンスなし
に福田恆存は成立するかな・・・。
>>646 そりゃそうよ。要は自分の心に響いてくるような言葉が見つかりゃあ、
福田恆存だろうと福田和也だろうと、誰だってかまわんの。
で、正字正仮名遣いは、その幅を広げてくれるアイテムなワケさ。
>>647 当人がロレンスぞっこんと言ってるから、成立は、しないな・・・。
★米男性誌「ペントハウス」発行元が倒産。ビデオやインターネット等のポルノに勝てず。
〜昨年度は53万部まで発行が低迷。ライバル「プレイボーイ」誌は320万部。
>>649 では、「国内」一流という限定つきのほうがよいかもしれませんね。
>>644 >>アメリカがらみの評論って
案外、少ないような気がするね。
>>651 むしろコスプレとしての福田恆存だろうな・・・。
>>645 > 福田恆存がいるではないか。
なるほど、そうでしたね。すでに、
>>646-651 で論じられてしまいましたが(しか
し、みなさん、結構、辛らつですね)あえてつけ加えると、(一流かどうかはしば
らくおいて、)福田恆存は「詩人」でありたかったのか、それとも「批評家」であ
りたかったのか、外吉さんはどう思われますか?
>>652 たしかに、そうかもしれませんね。アメリカがらみという意味では『群像』連載
の「『別れる理由』が気になって」には江藤淳の『自由と禁忌』における『別れ
る理由』評に批判的に言及しています。
>>655 ウシャ 陋巷の低能な一精子ン異常者に質問かい?
逆にこっちが聞きたい。
詩のなかにも批評はあるし、批評のなかにも詩はある。
その区別をどこでつけるのか、と。
とはいうものの、フクちゃんが全集収録を拒んだ『否定の精神』には、こんな
文章がある。
批評の苦しさは、対象を愛撫するにしろ鞭うつにしろ、それがかならず自分
にかへつてくるといふことだ。もちろんさうでない批評もある。が、それは読
むにあたひしないし、書くはりあひもない。
かならず自分にかへつてくる。しかし夢中になつて書いてゐるうち、それが
善意の悪意とのいづれを問はず、いつしか自分のことを忘れる瞬間がある。さ
うとは気づかずに自分を賞賛してゐたり、むきになつて傷つけてゐたりする。
その瞬間には批評家は救はれてゐるのだ。が、あとでさうと知つたときほどみ
じめになることもない。そんなときはもう金輪際、筆をとるまいとおもふのだ
が……。
批評の専門家になるといふことはこのうへない不幸だ。健全な批評は副業で
なければいけない。小説家、学校の教師、翻訳家、学者、新聞記者、革命の闘
士、さもなければときに闇商人であつてもいゝ--ゆめゆめ批評を本業とするこ
となかれ。
批評家は自分自身以外の他のなんらかの素材に頼らなければならない。しか
も批評の面目はあらゆる素材を消却するといふことのうちにある。なにかを信
じなければいけないのだが、すべては信ずるにたりないことを証明してみせな
ければならない--反対にいつてもおなじことだ。
批評はレトリックではない。が、素材を消却しきつたとき、レトリック以外
に頼るものがどこにあるか。
批評家が自己を語るとき、真のかれはじつはそこにはゐない。エゴティスト
やナルシシスム患者が自己を語るやうには、批評家は自己を語りはしない。か
れにとつて自己は他人とおなじことで、一塊の素材に過ぎないのだ。かれは熱
心に自己を語つてゐるやうにみえて、そのじつ自分などどうでもいゝとおもつ
てゐるのである。批評は自己愛ではなく、むしろもつとも自己をそまつにして
ゐるものなのだ。
その意味で批評家は小説家以上に戯作者かたぎの所有者でなければならぬ。
かれはまじめくさつた顔で自分をおもちやにする。それをまじめと見、深刻と
受け取るのは読者のあやまりだ。かたくるしくほんとのことばかりしやべつて
ゐると読者がおもひこんだときこそ、じつは批評家がいちばん遊んでゐるとき
なのである。批評のフィクションといはさういふことをいふのだ。
昨年催された『福田恆存生誕九十年記念会』で、井尻千男氏が、なぜフクちゃ
んが劇作に走ったのか?(小説は『ホレイショー日記』だけ)問題提起してい
たが、これは興味深い問題だと思う。
『人間、この劇的なるもの』をものしたフクちゃんが、自らその実践をしてい
たのだから(言わずもがなだが、同時代人のエリオットも劇作をしている)。
かつて、フクちゃんスレで「美香」というコテハンの人がフクちゃんの戯曲に
ついて感想を述べていたが、これに反応する者は誰もいなかった(他のスレで
後に誰かが詳細なレスをしていたが、反応したのはたったの一人)。
漏れも未読だが、フクちゃんの戯曲はあまり読まれていないのだろう。
外吉さん、おはようございます。早起きですね。
>662
>詩のなかにも批評はあるし、批評のなかにも詩はある。
>その区別をどこでつけるのか、と。
なるほど、絵画の批評は絵画たり得ず、建築の批評は建築たり得ないことから比べれ
ば文学批評は文学たり得るかもしれません。ただ、「区別」をどこでつけるのかとの
おおせですが、「詩のなかにも批評はあるし、批評のなかにも詩はある。」という貴
兄のレトリックのなかに自ずから区別が含まれているのではないでしょうか。詩即批
評、批評即詩と貴方がおっしゃらなかったのは何故なのでしょう。
F. O. マシーセンは「批評家の責任」として「批評家は芸術に対してと社会に対して
という二重の責任を果たさなくてはならない」と説いたそうです。ネオコンサバティ
ブから福田恆存、江藤淳まで、文芸評論家が社会評論も手がける理由はそんなところ
にあるかもしれません。(江藤淳なら、文学は軟文学だけでなく硬文学もあるという
かもしれませんが。)
関曠野によれば、自らのポリスを痛烈に批判して刑死したソクラテスにダイアモンが
語りかけていたのは「詩を書け、ソクラテス」であったそうです。はたして、ソクラ
テスの批判は詩になっていたのでしょうか?「否定の精神」はついに「精神の否定」
に行き着きはしないでしょうか。
さりとはつらいね てなことおっしゃいましたかね♪ウシャ ウシャ ウシャシャシャシャ
正太夫氏、おはよう。
早起きなのではなく、エロヴィデオ観ながら徹夜で酒を呑んでいたから、
早朝に書き込んだまで。早漏早漏眠くなってきた。あ、下品ですまん。
>詩即批評、批評即詩と貴方がおっしゃらなかったのは何故なのでしょう。
それは、エゴイストやナルシシズム患者が自己を語るやうな詩や批評が、
あるように思われるから。
>F. O. マシーセンは「批評家の責任」として「批評家は芸術に対してと社会に
対してという二重の責任を果たさなくてはならない」と説いたそうです。
無学なもんで初めて知りました。勉強になります。
>はたして、ソクラテスの批判は詩になっていたのでしょうか?
関流解釈でいくと、ソクラテスの野望の露出を詩と呼べるのかなぁ?
わかりましぇん。
>「否定の精神」はついに「精神の否定」に行き着きはしないでしょうか。
自己撞着起こしてそうなっちゃうかもね。
それじゃ書き写すよ。ただ面倒くさいので新字・新かなづかいで。
外吉さん、正太夫さん、マツダさんをはじめとする常連のみなさんにご意見を
ぜひ伺いたいので。
松原正の「自衛官が殺されねばならぬ」。月曜評論の7月号。
(前略)
小林(よしのり)に限らず、「保守派」を自認する知識人の大半が正字正かな
を用いず、保守すべきものを保守せず、それでいて「保守派」を自認する出鱈目
を一向に気にしていない。いずれ詳しく述べるが、数々の先祖の遺産のうち、
正字正かなほど保守に値する物はないのである。もっとも保守すべきものを
保守しない保守派とは途轍もない語義矛盾であり、矛盾を気にしないのは
頭が悪いからである。頭の悪いやつがのさばれば、当然、悪貨が良貨を
駆逐することになる。
坪内祐三は私の教え子で、その人柄と才能を買っていたが、昨年暮、坪内は
あるシンポジュームの席上、年寄りならばともかく、若者が正字正かなを遣う
のは「コスプレのようなものだ」と放言したという。悪貨が良貨を駆逐するよう
になると嘱望した教え子もこれほどの馬鹿になるかと私は落胆した。
コスプレとは衣装を取り替えて楽しむ遊びのことらしいが、仮名遣いは断じて
貸衣装ではない。私はかつて航空自衛隊浜松基地で「貸衣装」のパイロット
スーツを身につけ、ジェット機の体験搭乗を楽しんだ。同僚の臼井善隆と照屋
佳男も一緒だったが、三人そろって記念撮影をして、後日送られてきた写真
を見て私は唖然とした。そこには三人の敗残兵が写っていたからである。
パイロットスーツに身を固めたつもりでいても、根性は三人とも精悍ならざる
「文民」のままだった。それゆえ仮名遣いは断じて貸衣装ではない。
パイロットスーツを数年着用して軍用機を操縦したら、柔和軟弱な男も
勇猛果敢になる。服装は心を規制するからである。早い話が、次に引く
すこぶる端正なせりふを「ミニスカ」姿の横すわりでしゃべれる道理がない。
まことに行き届かぬおもてなしでございましたのに、ようご逗留ください
ました。また来年もお待ち申します。
これは柳田国男の「先祖の話」に出てくる「ある武家の老主婦」が、
毎年、魂祭りの日、「黒の紋服を着て玄関の式台に」座っての「まるで
生人に対するような」祖霊への挨拶である。この端正な挨拶と坪内の
伝統を茶にする軽薄なせりふとの間には無限大の距離がある。鬼面
人を脅す表現を好む軽薄が坪内の欠点であって、それを自覚しない限り
、彼は有名にはなっても大成はしない。売れない師匠から売れっ子の
弟子に対し猛省を促すゆえんである。
・・・というようなわけです。
(⌒V⌒)
│ ^ ^ │<これからも僕を応援して下さいね(^^)。
⊂| |つ
(_)(_) 山崎パン
630氏自身はどう思ってるのかな?
>>665 >エロヴィデオ観ながら徹夜で酒を呑んでいたから、
どんなビデオですか?
嗚呼、なつかしや松原節。真正保守の松原正はやっぱこうでなくっちゃ。
かつて漏れは松原スレに「無学なバカ」名義でこう書き込んだことがある。
松原正『人間通になる読書術』(徳間書店)にある間違った文章。
孔子は時に激しく怒った男なのだ。「楽しんで以って憂を忘れ」るのみな
らず、時に「憤を発しては食を忘れ」た男なのだ。(18ページ)
確かに孔子は時に激しく怒った男なんだけど、「憤を発して」は憤りではなく、
発憤の意味なんだよね。人斬り以蔵も井上靖みたいな間違いをおかすのね。
さて、「悪貨が良貨を駆逐する」。呉智英『言葉につける薬』にある説明から
すると、こりゃ誤用かな? ま、漏れが厨房のころから使っている辞書には
「転じて、とかく悪い者は勢いを増すことのたとえ」とあるから、これでいいの
かもな。で、その意味で読むと、
>>668の「悪貨が良貨を駆逐するようになると嘱望した教え子」て箇所は、
「良貨が悪貨を駆逐するようになると嘱望した教え子」のまちがいなのかな?
それとも、グレシャムの法則の元の意味で使われていて、真正保守は少数で充
分、自著など売れないのが誇りだとゆー意味なのかな。
読解力のないアフォな漏れにもわかるように誰か教えてくれ。
ま、漏れもしょっちゅうまちがえた言葉を使っているから、なんとも言えんが。
「保守派」を自認する知識人の大半が正字正かなを用いないのは、ただ単にそ
うすると読者が敬遠して自著が売れなくなる恐れがあるから、とゆー商売的理
由なんじゃないすかね。以前、坪内氏は松原氏と喧嘩別れして後に和解したと
当人から聞いたことがあるが、また喧嘩別れになるのかなぁ。。。
ウシャ ウシャ ウシャシャシャシャ
>>665 デブのオタク臭い男が3人集まって70歳位の爺さんを犯すデブ専フケ専集団レイプもの。
白豚のような太った女をやる気まんまんのオス白豚(本物)が犯す獣姦もの。
美少女の小便や大便を顔にかけられて喜悦に浸る中年男を描いたロリコンスカトロもの。
などなど、変態ヴィデオ多数。
ウシャシャシャシャ
630さん、書込みありがとう御座います。
>鬼面人を脅す表現を好む軽薄が坪内の欠点であって
っていうところで、思わずわらってしまいました。エーと、私として論評し難いのは
1.シンポジウムでの坪内氏の発言が不明確。
伝聞で前後もよく分からないですし、そもそも何のシンポジウムなのかな?
2.「正字正かなほど保守に値する物はないのである。」
これは、「いずれ詳しく述べ」て頂きたいですね。
3.
>>668 >それゆえ仮名遣いは断じて貸衣装ではない。
これは原文のママなのでしょうか?一文抜けているとか、もともとの雑誌の誤植
とか?私には意味がとれませんが、630さんはどう思われますか。
>>675 鬼畜系ですか?呂后が威夫人をいじめてるとか(笑)
そんなヴィデオみて、酒を飲むと悪酔いしませんか?
ウシャシャシャシャ♪
シンポジウムっていうのは例の福田恒存の記念会のことじゃないかな?
それから別に文の脱落はありませんよ。ちょっと前後のつながりが悪いようにも
思いますが。
本人は絶対認めないでしょうけど、それから弟子たちも絶対否定するでしょうけど、
松原さんがこんなにガチガチになったのは売れなかったせいだと思う。言論が
エキセントリックになる、そのため売れない、そのためさらにエキセントリック
になる、のデフレスパイラル。
>>678 >例の福田恒存の記念会のことじゃないかな?
「放言したという」ということは松原氏は参加されていないわけですね?
だとすると、松原氏にわざわざ伝えた方がいらっしゃるという事なんでし
ょうか?そういうことをするのは、誰なんでしょうね...。
>>678 その会場にいた漏れの記憶では「コスプレ」発言はなかったような。
お開きになった後の二次会あたりでの発言か?
ちなみに、漏れは西尾のカンちゃんの右斜め後ろの席にいた。
>>679 松原のターさんらしき人物は見かけなかったなぁ。
(⌒V⌒)
│ ^ ^ │<これからも僕を応援して下さいね(^^)。
⊂| |つ
(_)(_) 山崎パン
たぶん弟子筋の人たちが松原氏に伝えたんでしょ。
ところで「服装は心を規制する」ってのは同感なんだが、いまの世の中で
一人だけ旧かなをつかい始めたら、
文章はよりエキセントリックに、自己中心的に、唯我独尊的に
なるような気がしてしょうがない。それはもちろん旧かなが間違っているから
じゃない。
人間は弱いから、「俺だけ正しい言葉を使っている」という
優越意識を思うようにコントロールできないやつが多いのじゃないか。弟子筋は
みんなその罠にはまり込んでいるんじゃないかな。言葉にとりつかれた
連中がみんな不幸になるっていうのもそこらへんに理由の一つがあるような
気がするね。
>>678 坪内氏が批判してるのはまさに「文民」の「貸衣装」になっているような「若者」の
「正字正かな」ではないかとおもいます。服装が体に馴染むように、正字正かなが身
についている人を誹謗中傷しているわけではないのではないでしょうか。
>>636 のような意見については、630さんはどう思われますか?
>>680 >>683 もし、二次会での兄弟弟子の言動を師匠にわざわざ伝えているようなお弟子さん
がいるのならば、正字正かな以前に、そっちのほうが、私は嫌です。
>>684 そうですね。私も坪内氏はそういうことを言っていると思います。
ただ松原先生はそもそも「正字正かな」というのはそのような「貸衣装」
たりえない、といっているように読めます。
つまり、「正字正かな」がコスプレになることはない、「正字正かな」を
使うことは無条件で推奨されることであり、貸衣装にすぎぬと人を
おちょくるとはけしからんということなのではないでしょうか。
>>686 「馬子にも衣装」というわけですか。(笑)
私はやはり、その人次第という気がしますね。
>>644 >アメリカがらみの評論って、今度の『諸君』と『en-taxi』の連載以外
>になにかありましたっけ?
『雑読系』に何かありませんでしたっけ?>外吉さん
ちなみに、『「文芸春秋」八十年傑作選』のあとがきは正字正かなだったような
気がします。坪内氏の「コスチュームプレー」を松原氏はどう思われるのでしょ
うか?
>>674 あー、だれも漏れのアフォな疑問に答えてくれないのね、
「悪貨が良貨を駆逐する」の意味。だれも答えてくれないから自分で答えるわ。
呉氏は「悪貨は残ってよく目立つ」と言い換えた方がいいかもしれぬと書いたが、
>>667の場合、
頭の悪い言説が世に受け入れられて頭の良い言説が世に受け入れられなくなる。
もしくは、元の意味で、頭の良い言説が出回らなくなり、頭の悪い言説がよく
目立つようになる。
>>668の場合、
元の意味で、本屋で著作がすぐ売り切れてしまい、誰も手放さないほど頭の良
い言説を吐く。
結局 、外吉、漏まえの疑問はアフォすぎて、だれも答える気がしなかったと
いうわけだ。松原のターさんの使い方はまちがっちゃいないぞ。反省しろ。
あー、自作自演のむなしさよ。ウシャシャシャシャ
>>688 エドマンド・ウィルソンの紹介とか載ってたよ。
>>691 ポスコロやカルスタにだって興味あるだよっていう流れで、何人かの文芸評論家
の名前が出てきたような気がしましたが、文芸評論と社会時評って、坪内祐三の
中ではどういう関係で位置付けられてるんでしょうね?
>>693 もしや、お酒がはいっているのでは?知的遊び心くらいで手を打ちませんか(笑)
遊びは真剣にするものですからね。
>>680 『諸君』では坪内氏の記事のほかに西尾幹二氏の論文も載っていましたね。
福田恆存の記念会では二人は接近遭遇してましたか?西尾氏と坪内氏の関
係はどうなんでしょうね?
>>695 あー、酔っちゃいませよ。昨晩の夜7時から呑んでるけど。
クスリも呑んだらラリルレロ。カンちゃんとの関係は知らないなぁ。
漏れが坪内氏にお話を伺ったのは、たったの1回で数分程度だったからに。
そんじゃ、おやすみ、マーヤ。
>>690 「悪貨が良貨を駆逐するようになると嘱望した教え子もこれほどの馬鹿になるかと私は落胆した」
↓
坪内祐三は私の教え子であり、私はその将来を嘱望してきた
(ところが)
現在の状況はまさに「悪貨が良貨を駆逐する」ような状況である
(このような状況では)
その坪内でさえもまわりの「悪貨」に影響されてかこれほどの馬鹿になってしまうのだな・・・とほほほほほほ。
ということじゃないすか
>>675 アロマ企画はどうよ
俺はいつもエロビデオ屋でタイトルを見ながら笑いが止まらないです
ウシャシャシャシャ
http://www.aroma-p.com/
>>698 見逃していたよ。なんだかな〜。コピーは、
>>697 のビデオ並だね。
っていうか、この記事、マジなのかな。ウソにしてほしい。
いっそのこと、ポスターは三島由紀夫にすればいい。
娘も堕ちたな・・・・
ってそういうことじゃないのかw
女の自衛官からオーディションで選抜して、つんくにプロデュースしてもらった
らw
「一生懸命って、いい感じ GO!GO!PEACE!」はスゴイな、誰が
考えたんだろ?
「高校生たちが『部屋に張りたい』と思ってくれれば大成功。まずは話題に
なること」っていう前人事局長のセリフも、かなりきてるなぁ。
>>700 >娘も堕ちたな・・・・
自衛隊機が堕ちるよりいいでしょ。
>>697 ウシャ ウシャ ウシャシャシャシャ
●アロマの新企画!! 古本に欲情するインテリおじさまたちの実態/クライマックスは自宅の濡れ場
『インテリおじさま古本屋めぐり1』監督:鶴岡法斎 出演:唐沢俊一・伊藤剛
喧嘩別れした元師弟が古本のエクスタシーを通じて和解する感動のラストシーン!! 鶴岡の立場は?
『インテリおじさま古本屋めぐり2』監督:鶴岡法斎 出演:坪内祐三・例の女・末井昭
古本屋での再会に内心ビクつく坪内祐三。運命の悪戯か? 禁断の三角関係がまた甦る!!
『インテリおじさま古本屋めぐり3』監督:鶴岡法斎 出演:浅羽通明・裕木奈江
ブックオフでのデート現場を押さえた人妻女優のスキャンダル!! 痴人と化す浅羽の運命やいかに
『インテリおじさま古本屋めぐり4』監督:鶴岡法斎 出演:荒俣 宏・杉浦日向子
元夫婦は古本屋めぐりを通じてどんな邂逅を遂げるのか!? 今なお変わらぬ二人の愛!!
『インテリおじさま古本屋めぐり5』監督:鶴岡法斎 出演:呉 智英・中野 翠
独身の熟年二人が古本屋で二人だけの初デート。友情が愛へと変わるその瞬間!!
705 :
無名草子さん:03/08/16 20:48
『インテリおじさま古本屋めぐり6』として
監督:鶴岡法斎 出演:よしりん・カナモリ嬢・桃ノ木舞
っていうのもお願いします。あ、インテリじゃないか・・・
インテリか?
むしろ、『ゴーマンおじ様、秘書めぐり』とか。
坪内
僕は福田さんの本(『私の国語教室』)は重要な本だと思うんですけれども、
僕は昔、その大学の修士論文とかは正仮名で書いたのですけれど、新仮名に戻
して、それは当時福田さんのは福田さんキチンとした伝統の中で正字正仮名は
素晴らしいのだけれど、その真似をしただけの人がいて、その真似をしただけ
の人が正字正仮名であるだけで自分は優れているという風に、そういう人が何
人も居たんです。それを見て僕は非常に反発を感じて、と、僕はだからあの本
は素晴らしいし、あれだけれども、あれを例えば、若い人キチットとその文脈
でちゃんと理解してだったらあれだけれど、単に形だけで一種のコスプレの様
にして正字正仮名書いて、そして、新字新仮名の人たちに対して、自分を高み
にみせる為にそれをひとつの意匠として遣うような事があるんだったら僕は其
れに対しては、あのー福田さんが好きだからこそ、そういうのに対しては何時
か批判を書きたいですね。
松原のターさんは、パソコンに堪能との噂だから、これを読んだのかもしれないが、
この内容からすると、松原のターさんの坪内バカ発言は的外れとゆー感じ。
>>709 外吉氏、ありがとう。
『ストリートワイズ』でも「保守反動」という批判から「戦後最大の思想家」
という評価への変化に違和感をとなえていましたね。
私は「的外れ」だとは思いません。というのはこの松原批判に賛成するという
意味ではなく、松原氏はこの発言の詳細を知ったとしても意見を変えないだろう、
という意味で。
松原氏にしてみれば正字正かなを使うことは無条件で推奨されることだから
正かな使って優越感感じている連中への反発から新かなという伝統破壊に
与するなんてのは愚の骨頂ということになるだろう。
>>713 正字正仮名遣いこそ伝統であり、保守するに値する文化なのだという意見は変
えないだろうが、それならば、なぜ松原氏は、坪内氏が処女作『ストリートワ
イズ』を刊行した時点で、福田恆存氏について論じながらも新字新仮名遣いを
用いていることを批判しなかったのか?
松原氏の著作『人間通になる読書術』(1982年)の場合、版元の要請でやむな
く新字新仮名遣いを用いたのかもしれないが、そこまで正字正仮名遣いにこだ
わるのであれば、それを認めてくれる他の版元を探すべきではなかったか。
これは、福田氏が中公文庫版で新字新仮名遣いの『人間、この劇的なるもの』
(1975年)などを刊行した際にも言えることだ。福田氏の著作の中公文庫版に
は『私の国語教室』(1983年)もあるので、新字新仮名遣いの著作をきっかけ
に自分たちの著作に興味を持った戦後生まれの読者を正字正仮名遣いという伝
統の智恵へ誘う戦略であったと思われるが、その伝統すら自分を底上げして正
当化したがる保守オタクの愛玩物と化しつつある現状を松原氏はどう受けとめ
ているのだろうか。
ttp://members.jcom.home.ne.jp/w3c/MATSUBARA/hoshu02.html 中野の文章はその殆どが略字新假名である。天皇を貴いと思はなかつたとて小
林を難ずる譯にゆかぬやうに、略字新假名で書く奴は人非人だといふ事にはな
らない。先頃、西部邁は或る對談で「正字正假名を用ゐて亂暴な事を書く者も
ゐる」と語つたさうだが、愚な事を云ふもので、例へば明治の出齒龜こと池田
亀太郎も、女湯を覗いた愉快や人を殺して後の虚脱感について日記に記すとな
れば「正字正假名を用ゐ」惡文を綴つた筈で、假名遣と人格もしくは文章の上
等下等との間に凡そ何の關聯もありはしない。
(松原正『保守とは何か』第2回)
松原のターさんは、自分で結論を出していたのである。
すなわち、出歯亀のように正字正仮名遣い(という服装)を用いているからと
いって、人格(心)まで立派になる(規制される)わけではない、と。
ウシャ ウシャ ウシャシャシャシャ
>>714、715
へえ、そんな文章があるんですか。だが、私が以前引用した例の文章では
正かなを身につければ、あたかも軍服を身につけて訓練を重ねるように
心も向上する、つまり「服装は心を規制する」と説いている。両者は
どうつながっているのだろう。
以前引用したあとのくだりでも坪内には直接触れないが、正かなの話は続くので
これも引用しておきましょう。
だいぶ前のことだが、横須賀線のグリーン車の中で私の友人が江藤淳に
遭った。隣の座席に座って「江藤さんはなぜ略字新かなで書くのか」と
たずねたら、アメリカ占領軍に「略字新かなを押し付けられた悔しさを
忘れないためだ」と江藤は答えた。友人がそのことを電話で報告して
来たから、「で、君はその言い分に納得したのか」と私は尋ねた。
「納得した」という返事だったから私は言った、「君のような馬鹿が
たくさんいるからいんちき知識人のいんちき商売が繁盛するんだ」。
江藤の言い分のいんちきについては書かない。書く必要がない。
数年後、江藤は自殺して遺書が産経新聞に載った。正字正かなではなく
略字新かなの遺書であった。
ノーベル賞を受賞した小柴昌俊と田中耕一が略字新かなで書いている
かどうかは知らない。が、書いているとしても、それを私はとがめない。
二人は科学の領域における業績を評価されたのであり、科学は先人の
業績を重視しない。先人の流儀にこだわれば進歩の障害になる。
しかし、科学は進歩するが人間は進歩するか。まったく進歩しない。
719 :
無名草子さん:03/08/19 17:57
セーラー服の少女と3P。なんともうらやましい光景です。
オマンコは小ぶりながらもビラビラ大きめで相当使い込んでいる様子!
オッパイの方も手ごろな大きさで揉み応えありそうですよ。
ローターで喘ぎまくっちゃうところなんか感度よすぎ!
無料ムービーをどうぞ。
http://www.pinkschool.com/
出歯亀の昔も今も、女の裸を盗み見たがる男のさもしい根性に何の違いも
ありはしない。文学も音楽も絵画も進歩とは無縁であり、バルトークの
弦楽四重奏曲がハイドンのそれより進歩している、などと主張する
馬鹿はいない。何千年何万年経ってもまったく進歩しない人間を扱う
文学者が「不正字不正かな」を用いるのは、伝統に忠実たろうとすること
を「コスプレ」などと呼ぶのは、知的怠惰の国特有の愚行であって、
愚行に寛大な知的怠惰の国の将来は暗澹悲惨である。(後略)
だから、松原氏による坪内批判の身に立ってみれば(くどいようですけど
私自身がこの意見に全面的賛成というわけではないですよ)、
下らぬ理由をつけて伝統破壊に与する江藤や坪内はおかしい。正かなを使う
人々に多少オタク的な優越感が見えたって、それはそれでいいではないか、
あたかも軍服が身を正すように、彼らだって正かなを使うことによって
精神は次第に向上してゆくだろう。むしろオタク的だとかえらそうだとか、
いうことでそれを妨害して茶化す連中こそ許せない。
ということになるんじゃないかな。もともと松原氏が714のような
文章を書いていたとしたら、やはり松原氏は以前に比べてかなりエキセ
ントリックになっていると思いますね。
>>721 >>714の初出は、『月曜評論』平成11年4月25日・第1386・87合併號だそうです。
ここでも「略字新假名を用ゐる「保守派」とは甚だしい形容矛楯だから、その
事についてはいづれ詳述する」と書いてありますね(藁)。
それから4年の歳月が流れました。
ターさんの見解を待つより、
フクちゃんの『私の国語教室』読んだ方が早いわな。
『私の国語教室』については、こんな文章もありやした。
「生き方としての保守」と「主義としての保守」という区別をつけていない文
章ですが。
戦後日本最大の保守思想家、福田恆存には、『私の国語教室』(中公文庫)が
ある。旧字旧仮名という伝統の智恵を徹底して教授した名著である。これは啓
蒙ではない。地道な修練を若年者に要求することで、将来に向けて伝統を蓄積
してゆこうとする、未来へ向けた企てである。むろん若者たちにはそれにつき
あう義務などありはしないのであるが、西部は、福田に深い敬意を表しながら
も旧字旧仮名を自ら用い次の世代へも要求することは拒否する。これは確かに
良識的判断だ。だがしかしである。マイノリティとしての保守主義者の栄光と
迫力は、この現代学校教育の総体へただひとり反逆して見せる「地道なドン・
キホーテ」ぶりからしか生まれないのではないか? 大向こう受けするドン・
キホーテとは較べものにならないこの地道で厳密なあほうは、少なくも福田の
名文の魔力を生成した。西部も闊達な文章家であるが、そのもっとも美しい文
章はあたかも森田童子のアルバム「さよならぼくのともだち」を彷佛とさせる
『六〇年安保 センチメンタル・ジャーニー』であった。西部の故郷は伝統よ
り以上に青春なのであろう。
浅羽通明『ニセ学生マニュアル死闘篇』(徳間書店・平成2年)
西部氏の『六〇年安保』も確か、仲間を信じられなかったような男は信用でき
ない、といった具合に松原氏が批判してた記憶があるんだが。。
>>723 どこに載ってたか、松原本を探り当てたら、
西部氏の六〇年安保回顧を「道徳的に頗る不潔な文章」、「悪臭を放つ文章」
として、『自衛隊よ胸を張れ』283頁、287〜289頁で批判してました。
曰く、「かつて『愚見と愚行』を共にした筈の『被告』にはさほど『好意を寄
せず』、おのが『指導のせゐで傷ついた人間』の事は真剣に考へない。それを
真剣に考へたら、『あるいは傷ついたと思つてゐる人間、さらには傷ついたと
騒ぎ立てる人間がゐる』などと、『告白』のついでにかつての同志に嫌味を言
ふ筈が無い。真実、おのれが贋物だといふ事を自覚したならば、『俺だけが贋
者である訳が無い』などと言へる筈が無い。つまり、『自分が他者を指導する
資格のない贋者だといふ』西部氏の自覚は、『自己否定』を装つた『自己肯定
』に過ぎない」。
スレちがいですまん。
いろいろありがとうございます。
ところで坪内氏には松原氏の批判に答えてほしいなあ。まあ、月曜評論
の批判なんて元の批判文を読んでいる人が少ないから、反論はありえないとは
思うが・・・。
>>725 「同時代の宿命」あたりで正字正仮名遣いについて書いて欲しいよね。
今月号のは未読だが。
「同時代の宿命」って何ですか? どこの雑誌の連載か教えてください。
>>727 『諸君!』の連載どぇす。
『月曜評論』なんてマニアックな保守系雑誌まで購読なすってる630氏が
読んでないはずはない雑誌だから、名称だけ忘失されたのでしょう。
>>637 >戦後の国語改悪がまずかつた。
たしかに戦後の国語改悪がまづかつた。
どのくらゐまづかつたかといふと、正仮名遣ひの文章に「まずかつた」などと
新仮名遣ひを用ゐるほどまづかつた。
普段から用ゐてゐないとかうもをかしな文章を綴ることになる。
迂闊とはいへ、これだからコスプレ正仮名遣ひは信用できない。
外吉、「まずい」のは己の知性だ。猛省を促す所以である。
ウシヤ ウシヤ ウシヤシヤシヤシヤ
ひさしぶりに『一九七二』関連。『文藝春秋九月号』証言「日本の王号時代」、
七二年は、武藤康史、夏目房之介、呉智英氏らがあさま山荘事件にコメントして
ますね。
>>731 >「日本の王号時代」、
なんじゃこりゃ
「日本の黄金時代」の間違いです。お詫びして訂正します。m(_ _)m
>>731 サンクス。今日図書館逝くのでぱらぱらっと読んできます。
734 :
無名草子さん:03/08/26 22:55
今日「海軍随筆」と「赤道南下」買いました。
735 :
無名草子さん:03/08/27 08:21
皆さんピンクの中公文庫(ありがとう本)買ってますか。
俺は昨日古本屋で
『珍品堂主人』
『桜桃の記』
『日本捕虜史・上』
を買いました。
『維新侠艶録』
もあったけど高いのでやめたw。以前\200で見たけどあの時
買っておけばよかった。悔しい。
736 :
無名草子さん:03/08/27 08:25
738 :
無名草子さん:03/08/27 09:36
739 :
無名草子さん:03/08/27 09:42
夢声戦争日記の最終巻、見つからんな…。
>>702 「正字正かなって、いい感じ GO!GO!CONSERVATIVE!」
ってのはどうよ。もち、マウニング娘で。
>>741 そんなこと言ってると、福田恆存が化けて出るぞ。
743 :
無名草子さん:03/08/31 21:33
age
744 :
無名草子さん:03/09/05 10:02
745 :
無名草子さん:03/09/05 10:09
746 :
無名草子さん:03/09/05 10:26
昨日某古書店百円棚にて、中公文庫の〈ありがとう本〉18册抜いた。
いやー、嬉しかった。
747 :
無名草子さん:03/09/08 09:54
新書百冊集めてるかい?
749 :
無名草子さん:03/09/09 00:56
>>748 久世ドラ、次回は向田邦子の手紙。正月放送由。
向田役、山口智子。
>>632 『雑読系』に「カルチュラル・スタディズにだって興味持ってるんだぜ」という章
があります。レイモンド・ウィリアムズ、リチャード・ホガート、F・R・リーヴィ
スといった名前があがっていたと思います。
>>750 情報提供ありがとうごございます。読み返してみますね。
752 :
無名草子さん:03/09/10 11:09
>>747 新書はいまひとつ集めがいがないね。『治安維持法』なんて今でもゴロゴロしてるしなあ。
発行部数が多いからかな。
753 :
無名草子さん:03/09/11 22:19
明治事物起源の坪内の解題はひどいものだったなあ。
754 :
無名草子さん:03/09/11 22:39
ほう、どうひどかったの?
755 :
無名草子さん:03/09/16 23:10
>>754 もう読んだのだいぶ昔でうろ覚えだけど、
明治事物起源が、ファシズム批判の要素を持っててそれを「危ない」とかたしか形容していたんだが、
ちゃんと全部通読すると、明治事物起源は決してファシズム批判の立場じゃないし、むしろそれを翼賛する側面すらあったことは明らか。
756 :
無名草子さん:03/09/24 19:32
『本の雑誌』ツボウチ日記にて「古本で買ってゴメンよ」と謝っていた、
マエタケ本、ブコフに¥850で出てた。
勿論買いましたよ。
757 :
無名草子さん:03/09/25 17:04
エンタクシー、もう出てる?
758 :
無名草子さん:03/09/26 21:48
おいおいやっぱ出てねーよ、エンタクシー(都心書店調べ
大丈夫なんだろね?
759 :
無名草子さん:03/09/26 23:08
>753,755
それって「古くさいぞ私は」に入ってるやつと違うの?
あれはまっとうだったけどな。
760 :
無名草子さん:03/09/26 23:08
>753,755
それって「古くさいぞ私は」に入ってるやつと違うの?
あれはまっとうだったけどな。
エンタクシーは3、6、9、12月の27日発売だろ。
つまり発売日は今日のはずだよなあ。
こういう雑誌って、取次ぎの関係で勝手に発売日を延期したりは
できないんだろ?
762 :
無名草子さん:03/09/27 12:22
おーすまん発売中だったわい(都内書店調べ
確か三茶日記で猪瀬直樹の事を論争相手って書いてたと
思うんだけど、どんな論争だったか知ってる?
764 :
無名草子さん:03/10/03 19:15
>>763 『マガジン青春譜』における戦前の少年雑誌の記述について、だったっけな。
ちなみに、橋川文三の弟子筋にあたる猪瀬氏の奥さんはガッコのセンセで、
漏れが消防のころ、担任だった。。
766 :
無名草子さん:03/10/05 00:20
今月号の『論座』「雑読系」は萩原延寿の話。この人の書いた『馬場辰猪』
は高島俊男が今までに読んだ中で面白かった日本人の伝記ベスト10とかに入
れてたので気になってたんだよなあ。これを機会に読んでみようかなあ。
ってまだ『論座』も本屋の店先でぱらぱらっとしかやってないけど。たしか
中公文庫に入ってて坪内氏もありがとう本の一冊として挙げてたと思うけど
古本屋でも見かけたことがないな。
>>766 今月の「雑読系」、
漏れも昨晩途中まで立ち読みした(本屋の閉店時間のせいで完読できなかった)。
萩原延壽『書書周游』(朝日選書)がオンデマンド出版されてるね。
今月号の「同時代の宿命」は休載。
ま、毎月書いて中身がウスくなるよりはマシだわな。
今秋号の「考える人」は、神谷美恵子。皇后の相談相手くらいの知識しかなか
ったんだけど、スゲエ才女がいたもんだと圧倒されました。
『en-taxi』3号は、「保田與重郎文庫」の編集者・吉村氏へのインタビュー。
只今、呉智英氏の秘蔵っ子による坪内祐三インタビューが鋭意制作中との噂。
>>760 『明治事物起源』には三つの版があるっていうやつだよね?
>>768 そうそう、明治版、大正版、昭和版の三つのうち、事典としてはもっともルーズ
な昭和版がアクチュアリティがあるという話。
770 :
無名草子さん:03/10/05 14:49
772 :
無名草子さん:03/10/05 16:26
>>771 ↓だってさ
■ 総力特集
エッセイストになる
林真理子「私のエッセイ作法」エッセイストになる5つの条件
これだけは、読め! 名エッセイベスト20
戦前編 坪内祐三
戦後編 嵐山光三郎
エッセイはこう書く
エッセイ誌上 添削教室
樋口裕一
このエッセイが好き!
大石 静、鹿島 茂、中島らも、ターザン山本
エッセイのタブー
山口文憲
今、人気のエッセイ本ベスト5
女流エッセイスト5人に聞く
吉村葉子 益田ミリ 三宮麻由子
井形慶子 山田スイッチ
Webログでエッセイを書く
神田敏晶
http://www.sendenkaigi.com/web_pub/2003/2003_11.html 俺的にはみうらじゅんが連載やってることを知ったのも収穫。
みうらって坪ちゃんと同学年だよね、確か。
772さん、ありがとう!!
>>770 さっき、立ち読みしてきた。
みすず書房の大人の本棚シリーズで坪内祐三編の戸川秋骨集が来年出るのね。
775 :
無名草子さん:03/10/05 23:41
あとね、晶文社‘小沢昭一百景’シリーズ、
全巻解説ツボウチだってよ。
776 :
無名草子さん:03/10/06 12:01
吉村葉子 益田ミリ 三宮麻由子
井形慶子 山田スイッチ
全然知らん・・・
辛酸なめ子はどうですかね。
>>776 漏れも知らんが、『マルコポーロ』で文藝春秋を追われて以来、
朝日新聞社、角川書店などをエラソーに放浪し、
「落ち目の花田、近づきゃ感染(うつ)る」とまで言われた花田紀凱氏が
起死回生を図った『編集会議』。
いままで「あー、ギョーカイくさくてヤな雑誌」と思って敬遠してきたが、
『ダ・ヴィンチ』よりもなじみやすいことに気づいてしまった昨晩。
松田哲夫氏の連載まであるしなぁ(アレ、まとまったら単行本化して欲しいな)。
たしか、山本夏彦翁の特集号とかもあったよなぁ。
>>769 そうなんだ。755氏が通読したのは、どの版なんだろうね?
>>778 おそらく、ちくま学芸文庫と思われる。それにしても通読はスゴイ。
>>779 単なる親米派ではないという言い方もしていなかったっけ?
全体としては、愛国者だからこそ、反軍、反ファシズムという話だった
と思います。
>>780 755氏の主張と、ニュアンスが違うみたいな気がするんですけど...。
782 :
無名草子さん:03/10/08 19:34
僕は坪内氏のことは良く知らないんですが、
彼って大学院出てるんですか?
彼ほど優秀な人でも大学教授になれないんですね。
やはり学問の世界は東大閥が強くて、
いくら優秀でも早稲田の人は苦しい立場に置かれるんですかね?
詳しい方教えてください。
>>782 そもそもそんな問題ではなく、彼は学者になろうとしなかった
ということだけだと思うよ。
大学院といっても修士だけだろ。
>>782 留年して就職し損ねて院行ったと書いてなかったけ?
785 :
無名草子さん:03/10/08 21:54
いや、なれなかったんだよ。
まあ早稲田の日本文学出身だと学者になるのはかなりきついね。
国立閥が本当に強いし、就職はほとんどコネだから。
国立大学の教授がコネで決められるってのもおかしいけどな。
家柄も良いし、実業家の父親もいるんだから、その気ならコネはあったはず。
やっぱ、その気がなかったんでないの?
787 :
無名草子さん:03/10/09 00:10
>家柄も良いし、実業家の父親もいるんだから
学者になるのとは全く無関係
>>787 学者になるのにコネが必要という話なんだけどね。
職業的な学者という意味では
>>788氏や
>>786氏の言われるとおりかも知れない
が、学識と教養があれば、学者になれると思いたいな、私は。
確かに、お母さんの方だったかの縁戚関係はすごいよな。
>>789 恒産なければ恒心なし。うらやましいぞ、私は。
>>781 たしかに。でも、まあ、目くじらたてる程の事はないでしょ。
学者に閨閥があるのは事実だね
794 :
無名草子さん:03/10/09 02:19
>>790 どういう関係なの?
学者関係なの?
学問の世界のコネは基本的に実業界とは無関係だけどね。
院の担当教官が松原正だったしね・・・
796 :
無名草子さん:03/10/10 06:49
ブックオフの100円棚から『小出楢重随筆集』(岩波文庫)を抜いてきて
なんとなく読み出したらすごくおもしろい。全盛期の赤瀬川原平に通じる
ものがある。今復刊して本屋に並んでますね。
>>772には入ってないかな。
797 :
無名草子さん:03/10/10 06:58
あと『里見弓享随筆集』(同)もいいな。
特に好きなのが朝体操していると犬が走ってきて弓享の足で
オ■ニーする話。そんな話書くかw
798 :
無名草子さん:03/10/11 03:23
よっしゃ『馬場辰猪』(中公文庫)見っけ!
799 :
無名草子さん:03/10/11 10:30
馬場辰猪 中公文庫 萩原延寿/著
出版社名中央公論社 出版年月1995年6月 本体価格893円
頁数・縦サイズ404P 16cm 中公文庫
現在ご注文できません
■商品の内容
明治二十一年、遺作となった自著の表紙に、
馬場辰猪はローマ字で「頼むところは天下の与論目指す仇は暴虐政府」と刷りこんだ。
藩閥政府の告発と自由民権運動の擁護につらぬかれ、アメリカで客死するに至る、
その精神的苦闘の軌跡を克明に辿り、明治前期における急進的知識人の肖像を浮彫りにする画期的労作。
吉野作造賞受賞作。
ふーん、面白いんだこれ。探そう。
シブく800!
801 :
無名草子さん:03/10/12 02:14
おーい、あんなに買ってっと[裸の部屋]が今度はDVDで埋もれちゃうぜい。
ドライヤーBOX、俺も欲しい…
>>801 三茶日記ね。
カール・ドライヤーってたしか来月あたり、特集上映があるんじゃないか。
803 :
無名草子さん:03/10/12 13:05
804 :
無名草子さん:03/10/12 16:21
すんません、川上眉山の写真が見られる本ってありますか?
このスレの人なら詳しそうなので聞いてみました。
>>804 美男子だってんで、気になったクチでしょ?
伊藤整『日本文壇史』(講談社文芸文庫)の6巻あたりに集合写真で載ってるよ。
>>766 >>799 萩原延壽『自由の精神』(みすず書房)の書評が今日の読売にも載ってたよ。
評者は編集委員の橋本五郎氏。以下引用。
萩原延壽は「思想と政治のジレンマに生きた男」(粕谷一希氏)だった。「思
想のラディカリズム」と「政治のリアリズム」の相克を見詰めた歴史家だった。
次の断言はその結晶だ。
〈「権力」と「理念」という政治における二つの主要な契機の双方にたいし
て、つねに過不足ない認識と理解をしめすものだけが、政治の世界において真
にリアリストの名に値する〉
それを体現したのが陸奥宗光だった。「陸奥宗光小論」は何度読んでも唸っ
てしまう。陸奥とは「藩閥」勢力という実在する権力と、「自由民権」という
普遍的な「理念」との間に引き裂かれた「分裂した魂」の所有者だった。これ
に対し、馬場辰猪は「自由民権」の「理念」をひたすらラディカルに追求した。
彼の生涯を知る者は「凛冽の気」に打たれるが、覆いがたく現れてくるのは「
政治」の不在である。このように二人を対比し、陸奥を高く評価しつつも、馬
場への愛着も隠そうとしない。
萩原氏には「革新とは何か」にみられるような根源的考察、史料を探索し内
在的に理解しようとする態度、そして人物に注ぐ温かい視線がある。随所で印
象深い文章に出合う。
「馬場の真面目は理想と信念に対する極めて真摯な生活態度を保持していた
点にある。しかし彼は『妥協』という休息を知らなかった」
岡義武『近代日本の政治家』の解説ではこう書く。「リベラル・ナショナリ
ストとしての岡先生は二つの時代において『静かなレジスタンス』をつづける
ことを余儀なくされた。ひとつは戦前のナショナリズムの過剰に対して、ひと
つは戦後のナショナリズムの過少に対して」
「自由民権」という理念が普遍的な理念と思われていた時代もあったのだなぁ。
807 :
無名草子さん:03/10/12 22:21
>>805 ありがとう!
そう、なんかの本で美男子って書いてあって気になったんです。
自分のおぼろげな記憶では、そんな美男子だったかあ?
って気がして。
でも平田禿木?と勘違いしてる可能性もあるので
確かめてみたかったんです。
ありがとう。
>>803 ありがとう!
>>801 >>802で言及されてる「三茶日記」によると、坪内さんって、
映画も詳しそうだね。映画についてふれている記述ってなんかあり
ましたっけ?と話のネタをふってみませう。
>>808 ドキュメンタリー・フィルムが好きだ、とか連載中の『三茶日記』に書いてあ
ったような。
俺も「陸奥宗光小論」読んで唸ろうかな
坪内は関川夏央と仲が悪いってホント?なんでか知ってる人います。
2年前だったっけな。漏れが一度お話を伺ったときは、
『水のように笑う』などを書いてたころの関川氏に対しては好意的だったが、
「『二葉亭四迷の明治四十一年』は、伊藤整や山本夏彦のパクリなんじゃない
っスか?」と尋ねたときには、無言の対応。
全共闘世代の人々については、いずれキチッと言ってやるつもりだというよう
な発言があったような、なかったような。。
漏れからすると、関川氏は司馬遼太郎にスリ寄ってったところで、
ありゃりゃ、てな感じなんだけどね。
といいつつ『白樺たちの大正』を積ん読してたりする。
813 :
無名草子さん:03/10/13 17:49
しかし、あのネットの使い方及びキャラから察すると、
(たまにはにせよ)絶対ここ見てるな>ツボちゃん
しかし自演臭香ばしいスレだなw
820 :
無名草子さん:03/10/14 20:05
だって福田にしろ坪内にしろ生粋の東京っ子でしかも
慶応、早稲田の付属出身だろ(ま、坪ちゃんは内部進学は
してないんだが)。関川みたいなのはウザがられても仕方
ないよ。
>>819 情報ありがとう。明日立ち読みしてくるね。
>>820 坪内氏と交流のある『永久保存版』高井守氏も関川氏と同じ新潟人だが。。。
『SPA!』をまだ読んでないからわからんが、
世代間の問題じゃなくて、東京と地方の問題なの?
>>821 関川夏央、個人の問題と思う。どっちが悪いかとかじゃなくて、性格的に合わないんでしょ。
>>822 >関川夏央、個人の問題と思う。
プッ。ちょっと笑った。確かにそうかも。
でも、俺、関川節ってきらいじやないけどね。
824 :
無名草子さん:03/10/15 12:24
坪ちゃんプッシュの亀和田、朝日のコラムは面白いけど既刊本はダメダメだね。
815 :外吉 :03/10/13 19:05
>>814 漏れは自作自演してないが(藁)。
今週の『SPA!』、立ち読みしてきたよ。
坪内×福田対談を目にするのは数カ月ぶり。
はなしのマクラに、小林秀雄賞の受賞パーティの様子を坪内氏が報告。
坪内「関川夏央は小林秀雄を読んだことないんじゃないの」
福田「読んでほしくもない」
といった会話で、
小林秀雄賞の選考委員の批評眼及び受賞者、新潮社の編集の見識のなさを
バカにしつつ嘆いてる内容だったね。
要するに、「どうせ賞やるなら、おれたちに選考させろ」てことなのかなぁ。
なんか、むかし毎日新聞の夕刊で島田雅彦氏がやってた「瞠目アンチ文学賞」
とかいうタイトルの連載を思い出しちゃった。
本題の浅草のはなしの方がおもしろかったな。
>>821 全共闘世代については、
『ストリートワイズ』で若干自意識過剰気味かつ批判的に触れてたんで、
その一貫として関川氏に批判的なのかと邪推したんだけどね。
>>825 ????????? どんな意味を持つ引用なんだ?
今日の中公文庫
小村雪岱 『日本橋檜物町』
野口冨士男『私のなかの東京』
前者は3冊目、後者は4冊目。
だって両方とも\150だったんだも〜ん。
>>828 あんたも好きね。でも、ちょとだけ分かるなその気持ち。
中公文庫ではないが、
ついに小山清『落葉拾い・雪の宿』(旺文社文庫)をゲット。。。
これで漏れも一応坪内読者の資格を得られたか??
『SUMUS』別冊の聖智文庫さんの独断と嗜好による中公文庫高価格ベスト1の
『夢声戦争日記』(唐沢俊一氏も愛読)、以前、神保町の某古書店で全冊揃い
3000円でゲットしたことがあるんだけど、これってそんなに高い額なのか
なぁ。。ま、店によって価格のつけ方はいろいろだけどさ。
831 :
無名草子さん:03/10/18 21:57
>>830 『落葉拾い・雪の宿』
このあいだ、EASYSEEKで格安出品(¥200)されてたんだよね。残念買いのがした。
『夢声』揃い¥3000は即買いでしょ。
>>831 なぬ、『落葉拾い・雪の宿』、200円!!
500円で買ったから300円損したな。。でも、送料別だし、ま、いっか。
『夢声戦争日記』、さっき調べたら結構なお値段で商売してますね。
買っといてよかった。
833 :
無名草子さん:03/10/18 22:33
>>832 それで『夢声戦争日記』の感想はどうなの?
835 :
無名草子さん:03/10/21 23:22
837 :
無名草子さん:03/10/22 12:04
関川くさして亀和田まんせ−かよ、おめでてえな>坪&豚
それと外吉さんよ、
あなたいい趣味してるんだから坪の立ち回り方にも眼を配ろうや。
839 :
無名草子さん :03/10/22 16:05
まんせ−ってなに?
週刊読書人で亀和田武と『ジョン・レノンレジェンド』ジェームズ・ヘンケ著
(河出書房新社)について対談してますね。
吉外は洗脳されてるから無理ぽ
>>833 読後は、夢精したときのような気持ちよさ。。。
入手してから1年半以上過ぎるが、まだ読んでない。
山田風太郎の日記2册出たのがまずかったなぁ。
揃いを買ったワケは、『裏モノ日記』に現在出ている抄録版には
いちばん読みごたえのある日が抜けているという記述があったから。
そのうち、寝る前にちびちびと味わっていこうかと思っている愉しみな7冊。
>>834 すまん。ミレーにも謝っとく。
>>838 「坪内祐三は実は全然面白くない」スレの
>>3に、
「記者や編集者を集めて勉強会。将来への布石は着々とうっている」とあるが、
共に教養を広めながら深めつつ、今後の企画へフィードバックしてゆこうとい
う意図の元に行われているものだろうし、フリーなら当然そのくらいの行動し
とかなきゃ、あれだけの売れっ子にはならないんじゃないの。
まぁ、坪内氏は、大好きなんだけど入社できなかった文藝春秋などの編集者た
ちと交流できるだけでシワアセなのかなぁ、といった具合にゲスの勘繰りもで
きるけどね。漏れの「いい趣味」とはこういうことでよござんすか?
『週刊読書人』をチェックしてないのでわからんが、亀和田氏と意気投合ての
は、ゴシップ好きとロック好きの共通点からかねぇ。
ま、漏れのバヤイ、ライターでも評論家でもない市井の一読者なので、イイも
の書いてくれりゃあ文句はないよ。高井守氏が『永久保存版』で書いていたよ
うに、人間誰しも政治性と無縁ではありえないからね。
ただ、>>667-
>>726にあったように、松原正氏の批判については黙殺しないで
欲しいな。福田恆存をネタにして食っている身ならば、松原氏の言説をも叩き
台にして、いずれ国語問題についてきちんと整理し、自身の見解をはっきりと
した形で公表しないかぎり、評論家としては大成しないんじゃねえかと思うの。
『諸君!』の連載「同時代の宿命」は晩年の福田恆存の翻訳ネタから始まった。
ならば、連載の最後には、福田恆存が、他のものは読まなくてもいいから、こ
れだけは読んで欲しいと願った『私の国語教室』ネタで締めくくるのがふさわ
しいのではないか。これは、坪内祐三という評論家の試金石だと思う。
>>801>>802 今日、渋谷ユーロスペースへ「中平康レトロスペクティヴ」の『おんなの渦と
淵と流れ』観に行ったんだけど、ココでも11月中旬からドライヤーの上映が
あるね。その後、タワーレコードでCD十数枚衝動買いして、ついでに神保町ま
で足のばしたら、『情況』11月号に坪内祐三「あめりかアメリカ」てのが載
ってるのを発見。で、古本屋ひやかした帰りにキッチン南海で福田和也氏のマ
ネしてカツカレーを食って(福田スレを覗いたらまた無性に食いたくなってき
たのだ)大満足の一日でした。以上、日記終わり。スレを私物化してすまん。
おや、外吉さん、今度はこっちですか。
>、『情況』11月号に坪内祐三「あめりかアメリカ」
『状況』とはまた、意外ですね。「あめりかアメリカ」は『en-taxi』の連載
と関係ある内容なんでしょうか?
>>845 パラパラ斜め読みしてるとこだけど、
坪内氏の既刊書籍はもとより、現在連載しているものについても言及されてる。
けっこう読みごたえがあるやつなので、立ち読みよりは図書館で読む方がいい
と思うよ。注釈が異常なまでに充実している(藁)。
小熊英二、宮崎哲弥、宮台真司、各氏についても私見を述べてるなぁ。
>小熊英二、宮崎哲弥、宮台真司、各氏についても私見を述べてるなぁ。
評論でそういうこと言うの、結構、珍しくないですか。
でも、『状況』なんて雑誌どこからでてましったっけ?
>>847 評論じゃなくて、インタビューだったわ。
月刊誌『情況』を出している版元は、情況出版株式会社。
ちなみに、『情況』は、漏れの大学のゼミの恩師(彼からも破門されたけど)
も以前はたまに書いてた雑誌で、情況出版から単行本を出してたなぁ。
よく、破門される方ですね。
>>849 うん。あまり自覚はしてないけれど、人格に問題があるらしいし、
いまとなっては、真正の精子ん異常者だからなぁ。
あれは、2001年の1月。
退官講義の招待ハガキが、ゼミの卒業生のみならず、他のゼミの卒業生にまで
送られてたのに、漏れ一人だけ通知が来なかったくらい嫌われてんのよ。
で、ゼミのダチに誘われて仕方なしに行ったんだけど、すんげぇーイヤな顔さ
れたなぁ。漏れも5000円出してプレゼントしたのに、漏れには礼の一つも
なかったもんね。話しかけたら、先生、顔が引きつってたよ(藁)。
元精神科医志望で医者の資格も持つ元牧師の恩師にも見捨てられた、
一匹のキチガイ羊はいったい何処へ向えばよいというのか?
宗教か? いや、一応、宗教社会学のゼミにいた身なので、そこに行けるほど
信心深くはない。では、もはや、死、あるのみか? 、
まだ、まともな遺書を書けそうもないので保留中である。
というワケで、自分で選んだ答えが、精神病院と2ちゃんねるであった。
あー、しょうもねえ。
851 :
嘘つき正太夫 :03/10/25 00:17
>>850 でも生活費とかはどこから捻出してくるの?
>>852 老いるまで食えるくらいのカネはある。
カネが尽きたら、漏れみたいな精子ん異常者は生活保護も受けられる。
つーワケで、働かなくても生きて行けるのだ。
逃げ道まで用意されていて
なんと羨ましいこと
>>854 「狂人のスノビズム」
たれでも東京に住むものならばたいてい一度はぶつかつてゐるであらうが、
戦争中日の丸の旗をもつて省線電車をのりまはしてゐた狂人がゐた。ひとびと
はかれの愛嬌をなかばたのしんで笑つてゐた。が、ぼくは大人げないといへば
それまでだが、腹がたつほどの不快をもてあましてゐたのである。なぜならか
れはさういふ常規を逸した行動にもかゝはらず、暮しにくい戦時生活をとにか
く切りぬけてゆけるだけの如才なさと処世術とをどこかに隠しもつてゐたにそ
ういないからである。よつぱらひがやはりそれだ。似非藝術家にもその種の人
間がゐる。批評の必要なるゆゑんであらう。(福田恆存『否定の精神』)
斡旋されてきた仕事を断らねばならず、
本を読む集中力すら落ちてきている廃人を、
実社会でこれといった実績も上げずに三十路前で朽ちていった人生の敗残者を、
カネがあるという一点において、うらやましいと思う根性が健全なものである
とは、狂ったいまでも思わない。。。
なんてことを働かないで遊んでるオッサンに言われたかねえか。
ま、皮肉ではなく本気で漏れをうらやましく思うのなら、
いっぺん狂ってみろっつーの。
狂いたくなくても狂ってしまった人間の滑稽と悲惨を味わうがいいさ。
言わずもがなだが、漏れの「狂」は、
孔子のいう「狂」ではなくて、精神病の「狂」の方ね。
自演がくさい、くさすぎる
857 :
無名草子さん:03/10/26 14:51
>>855 また「否定の精神」の引用っつーのがマニアックだね。
復刊希望。
>>856 比較的タイミングのよいレスが多いので、
たしかに自演臭いんだけど、ふしぎなことに自演じゃないんだな、コレが。
漏れが言えることは2つ。
外吉=嘘つき正太夫でもないし、外吉=無名草子さんでもないということ。
ネットにつないだパソコンをほぼ一日中つけてる日があって、
漏れが合間合間にこのスレ覗いてレスしてるだけなのよ。
で、『情況』所収の「あめりかアメリカ」、
こりゃ、漏れが今まで読んだ数少ない坪内祐三インタビューのなかでも
屈指のものじゃないかしらん。坪内ファンは必読よ。
無学な漏れには、アメリカに対する安易で画一的なイメージを払拭してくれる
よいきっかけになってくれたわ。
「けもの道というか、わき道への感受性があるかどうかの方が重要な気がする」
この一文を読めただけでも、1500円払った甲斐があったよ。
>>858 松原正氏が全集未収録のものを集めた単行本刊行を企画中とか、
2ちゃんの福田スレだか松原スレだかで目にしたおぼえがあるんだが、
この噂の真相はどうなんだろね?
漏れとしては、坪内氏が福田恆存生誕九十周年記念会で上演を希望した
メタシアター「最後の切り札」(これも全集未収録)てのを観てみたい。
860 :
無名草子さん:03/10/26 15:34
>>859 かつて松原氏に直接質問したことがあるが、
「全2巻か3巻くらいになるかもしれない」
「もうほとんど完成している」
「出版は地球社から、タイトルは全集補遺とする」
「私は回想を載せる」
とのこと。実現可能性についてはわからないが・・・。
俺は857じゃないけど、「否定の精神」って
小林秀雄の「感想」(ベルクソン論)
みたいなもんなんだよね。いずれも著者自身がこれを否定したわけだから。
これが補遺に含まれているのかどうか、はわからんな。
「謎の女」(別名「由香子の秘密」だっけ?)みたいな小説もあるしね。
>>860 おおっ。そうでしたか。
地球社も『夏目漱石』下巻を出せるくらいなら、
『福田恆存全集補遺』くらい出せるんじゃないのかなぁ、と期待しとこう。
松原氏による回想も愉しみだなぁ。
>>861 ま、『否定の精神』は持ってるから収録されなくてもいいや。
『謎の女』てのは知らないから興味あるなぁ。
>>864 ジョニー氏の回想録もおもしろそうだな。
858 :外吉 :03/10/26 14:57
>>856 比較的タイミングのよいレスが多いので、
たしかに自演臭いんだけど、ふしぎなことに自演じゃないんだな、コレが。
859 :外吉 :03/10/26 15:15
>>858
>>866 ああ、レスが間違ってるっつーことね。
それにしても、「実は全然面白くない」スレの方が盛り上がってるなぁ。
868 :
無名草子さん:03/11/01 21:32
誰か今日の東京堂でのトークショー行った?
>>870 29日の日記に出てくる「イギリスの19世紀文学研究家ジョン・ サザーランド」って
イギリスの谷沢永一みたいだね。
874 :
無名草子さん:03/11/06 21:26
荒川洋治『ボクのマンスリー・ショック』(新潮文庫)¥200でゲトー。美本。
3冊目だ・・・
今週の「文庫本を狙え!」は『雑読系』でも絶賛した赤瀬川原平『ゼロ発信』。
単行本も持ってて、文庫本も手にしたのにもかかわらず、
新聞の切り抜きを捨てられないなんて、いまどきスゲエ小説なんだなぁ。
だいたい仕事とはいえ3回も読むなんて、いまどきの小説ではフツーないよね。
こりゃ絶対読まんとな。
かつて倉阪鬼一郎氏が、現代作家で内田百鬼園のような資質をもった作家は、
赤瀬川原平だと評していたことが思い出されるが、この小説は果たして。。。
877 :
無名草子さん:03/11/07 05:57
福田なんてくずだろ?
878 :
無名草子さん:03/11/07 05:58
クズにとりついている坪内祐三もクズだよな(藁)
そのクズにたかってるおめいらはゴミだよな(藁)
江頭2:50にクリソツって書いてたのは誰だっけか?
881 :
マジレス人間:03/11/07 16:00
『情況』の「あめりかアメリカ」
『諸君』の山本夏彦の「ホルモン、ホルモン」・・・。
次は?
>>881 今月の「雑読系」は、佐々木守ネタ。
あと、
『月曜評論』で「松原正の『假名遣ひ、仮名遣い』」、
『新潮45』で「江藤淳の『嫂、アニヨメ』」、
『文学界』で「小熊英二の『ふらっとフラット』」、
『大航海』で「宮台真司の『さいふぁサイファ』」、
『正論』で「大月隆寛の『キンタマ、キンタマ』」、
『噂の眞相』で「浅羽通明の『奈江たん、萎えたん』」
『潮』で「桑原武夫の『クワバラ、クワバラ』」、
『笑芸人』で「じゅげむ寿限無」、
などなど多数執筆予定。
あ、あと大事なの忘れてた。
『ちくま』で「坪内祐三の『私は、私は』」。
いや、やっぱり『考える人』で「福田和也「でぶでぶ」」でしょう。
>>884 デブ専ゲイ雑誌『豊満』に「福田和也の『ぶくぶく』」掲載予定なので、
それは無理だな。
>>885 じゃ、「「開高健」オーパ!オーパ!」。あ、そのまんまか。
>>885 福田っちは、「ぶくぶく」っていうより、「ぷよぷよ」って感じかな
>>886 「村上春樹の『ダンス・ダンス・ダンス』」も鋭意盗作中とか。
>>887 「ぷにょぷにょ」。「ぷにゃぷにゃ」。「ぷくぷく」。「たるたる」。
「ふにゃぷにゃ」。「ぽてぽて」。。。。
まぁ、いずれにせよ締まった体じゃないわな。
ふとった無頼で許せるのは、色川武大と安部譲二くらいのもんだが。
>>888 明日の午前3時くらいに行くからまた泊めてくれな
>>888 て、誰に言ってんだ? 福田和也氏にか?
スレ違いだが、先月から立ち読みしはじめた『編集会議』、
先月のエッセイ特集に続いてコラム特集。
とりあえず、唐沢俊一インタビュー「コラムはコンソメスープ」てのを読んだ
んだけど、読み応えバツグン。コラムと小説の違い、現代日本コラムの三類型
、コラムの衰退現象、コラムとエッセイの違い、客観性を保てなくなるので使
ってはいけない2大ネタ、などなど。山本夏彦の言うようにコラムは、文章を
削れば削るほどいい。それが書き手の快感でもあるとか。削ったものを他に使
おうとしても使えないというくだりには、コラムの贅沢さに思わず唸ったね。
枚数が少ないので金にはならないが、それでも愉しい仕事がコラムだってんだ
から、モノカキ冥利に尽きる仕事なんだろうな。文章を削るということでは、
星新一のショート・ショートも思い出されます。
その他のインタビューイは、高田文夫、泉麻人、神足裕司、これらもおもしろ
そうだ。吉田豪「コラムはナンシー関と共に死んだ」なんてのも載ってたなぁ。
『編集会議』、値段が2/3程度なら買ってもいいんだが。。。
ttp://www.henshukaigi.com/
坪内氏の山本夏彦「ホルモン、ホルモン」だが、週刊朝日に女房「文ちゃん」
が同じネタで山本夏彦のネタを書くってのはちょっとやりすぎのような
気がするんだよな。知ってる人は多いんだから明らかにネタの使いまわし
とわかるようなことはやっぱり避けたほうがいい。
>>891 それ、ひどい話だな。嫁が悪いのか坪内が横着なのか知らんが。
そういう脇の甘さは一事が万事というのが通例だぞ。
>>888 だめだよ、二回くり返しがルールでしょ(笑)
「野坂昭如「てろてろ」」が返ってくるのを期待したんだけどね。
>>891>>892 ソレは未読だけど、今後もそーゆーことが続くんであれば、
「文ちゃん」て人がフリーになって、
かつての宮台・速水コンビみたく共著にすりゃあいいんでないの。
あーゆーふうに相互補完に近い形で書くんなら問題はなさそうだけどね。
唐沢・ソルボンヌ夫妻の場合は、
文筆家とマンガ家の幸せなコンビでうまくやってるけど、
坪内氏のバヤイ、相手が同業の勤め人なだけにメンドくさい問題抱えてるね。
要するに、「文ちゃん」て人が『諸君!』の担当編集者ならそんなこたぁ起き
なかったわけだ。
でもなぁ、カップルなら、次何書くか、いろいろ話したりもするのだろうし、
注意してても無意識に同じネタ使っちゃう場合もあるかもなぁ。
つーか、下手すりゃあ思考回路がほぼ同じになっちゃう可能性もあるわな。
あー、厄介なはなし。もし坪内氏の方がネタをパクられたんなら、そんなアマ
とは手ェ切った方がいいとは思うが。
まぁ、今後、坪内氏がエロスの前にどう立ち向かうか、見物だな、こりゃ。
>>893 そんじゃ、「田中小実昌の『ポロポロ』」。。。
もう、このネタはいいよ。
>>894 なんだ、「坪内祐三「フェロモン、フェロモン」」でいいんじゃん。
>>896 山田く〜ん、座布団2枚!!
っても、相手はバツイチのババアだっつー噂じゃないの。
いえいえ、そんなことはございません。
腐りかけの熟女の魅力がまたなんともいえず芳醇な味わいを醸しだして、
たまらないのでございます。
さァ、アナタも一度味わってごらんなさい。
身も心も、そこらの若い女などではもう満足できなくなってしまいますから。
。。。。何書いてんだ、漏れは。
>>897 さすが文学座出身。戯曲まで書いてたのか。。。
そういや、渡辺徹も文学座出身だったなぁ。
室井滋は、無名塾落ちたんだよなぁ。
900げっと
901 :
無名草子さん:03/11/07 22:20
>>882 >>883 外吉も大変だな(マネージャー並だ)。
精々役立てて、立ち読みさせてもらうよ。
今週の『週刊朝日』、なぜか家にあったんで便所で糞ひり出しながら読んだよ。
このくらいで騒ぐことないんでないの。
佐久間文子女史の記事の場合、安部氏や久世氏のコメントもあったから、読ん
でよかったよ。こりゃ、ネタの使い回しっつーか、単なる宣伝だよ。
むしろ神楽坂のとある居酒屋でこんな会話があったんじゃないかと。
「よっ、ご両人、結婚の日取りのご相談?」
「そんなんじゃないですよ」
「そうかぁ。また末井に寝取られないように用心しろよ」
「そんなことないですよぉ。もうっ」
「山本さん。読みましたよ、『夏彦の影法師』」
「おっ、早速読んでくれたのね。で、どうだった? おれの処女作?」
「いやあ、読ませますねぇ」
「そうだろそうだろ。おれ、コレをきっかけに山本家三代の歴史を書こうと思
ってるんだ。仕上げたら久世さんにドラマ化してもらう約束もしてある」
「いいですねえ、ソレ。青木玉みたいに最初はゴースト使わずに済んだ山本さ
んなら十分やれますよ。応援しますよ」
「ホントォ〜?」
「えっ?」
「いやさ、おれの処女作、坪内さんみたいな人にきちんと紹介して欲しくって」
「いいですよぉ。ちょうど『諸君!』の連載にピッタリだ。書きますよ、おれ」
「ありがたいねえ。今夜はおごっちゃうよ」
「ねえ、あたしも書く! あたしも夏彦さんの大ファンなのよ」
「おっ、アカイアカイ朝日でも紹介してくれんの?」
「ここ一番、朝日の度量を見せつけてやらなきゃ」
「うれしいねえ。これでおれも『ダ・ヴィンチ』の長薗みたいにならずに済む
よ。さ、呑もう、呑もう」
といった具合に、
かつて『噂の眞相』と『ダ・ヴィンチ』で敷かれた宮台真司翼賛体制のように、
山本夏彦・伊吾父子翼賛体制が敷かれたに過ぎないのでは。
『夏彦の影法師』、以前ちょっと立ち読みして文庫化されたら買おうかと思っ
ていたのだが、『諸君!』と『週刊朝日』読んで、待ち切れずについつい単行
本を買ってしまった漏れなのであった。。。。いいカモだな。
山本夏彦が生前『年を歴た鰐の話』の再刊を拒否した理由について、
坪内氏はホルモン説を唱えているが、漏れは単なるへそまがりだと思う。
つーか、死後の最大の隠し球として取っておいただけなんじゃあねえのか?
去年の「文庫本を狙え!」で、『年をとったワニの話』(出口裕弘訳・福音館
文庫)をとりあげていたが、山本訳と出口訳の硬軟のちがいから出てくる官能
描写のちがいについて言及していたのが思い出される。
出口訳の方がエロでした。
>>904 『年を歴た鰐の話』はもちろん買ったけど、ソレは知らなかった。
情報提供どうも。漏れも『本の話』定期購読すっかなぁ。
しかしなんだなぁ、山本夏彦の再刊新刊ラッシュになんかうんざりしてんだけど。
外吉氏も取り上げていたけど、最新号の「編集会議」はお得だね。
雑誌の人気コラムを切り抜いてそのまま載せてあるから、実質的に
アンソロジーになっている。普通だとその雑誌を買ってきてわざわざ
探さなくてはならないんだけど、そのまま読めるのがいい。
福田和也のなんて例の丸谷を罵倒した回を取り上げているしね。
だけどコラムの一覧表で「諸君」の「紳士と淑女」の著者が山田紳
って書いてあるのには首をかしげたね。確かに山田もマンガは書いているけどさ、
あれは匿名コラムなんだから。もっとも覆面をして下半身だけ出して歩いて
いるようなもんで、誰のコラムかは誰でも知ってはいるんだが・・・。
>>906 なぬ、そんなに充実してんの? やっぱ買おうかな。
>>907 福田×坪内対談ていつ本になるんだろうね?
チェックしてないんだけど、『M2対談』の方がやっぱおもしろい?
>>908 M2は読んでいないのでわからない。おれ、宮台嫌いだし。
>>909 確かに、坪内読者と宮台読者はかぶらなそうだな、何でだろ。
>>910 坪内読者と宮台読者って、そうかぶらないのかねぇ。
「あめりかアメリカ」で坪内氏が述べてたように、
偶然性を感受する、ドライブ感溢れる知性のあり方と
全てをフィールドワークの対象にしてしまう知性のあり方には
やっぱ隔たりがあるのかなぁ。
>>909 一応、三流大学社会学士の漏れのバヤイ、
二十歳のころパラッとめくった『権力の予期理論』(勁草書房)がとても歯が
立たない代物だったんで、社会学で博士号をとった宮台真司って、なんって頭
のよいお方なんだろうと、今に至るまでリスペクト(!)してるんだけどねぇ。
ま、ブルセラ学者で売り出したときに、「ああっ、コレってあたしのことを書
いてるんだわ」といった具合に思い入れてた女子大生は大嫌いだったし、また、
ブルセラ女子高生の生き方を特権化しようとしたのも納得できなかったし、自
分が「まったり」できないのに「まったりしろ」と説教垂れてたのもどうかと
思ったけどな。
あー、全然関係ないけど、思い出すなぁ。
別冊宝島『学問の仕事場』を読んだ19の夜を。
「十代後半までに、テーマが見つからなければ学者としては駄目だ」
という阿部謹也氏の言葉に衝撃を受けて、
大学院進学という選択肢がスパッと消えてなくなったんだよなぁ。
いまは坪内氏の年齢七掛け説てのがあるから、
単純計算して28あたりまでにテーマが見つかればどうにかなるんだろうかな?
そろそろ次のスレタイでも論議しますか。
【江頭】坪内祐三2【寝取られ】
【神蔵美子】坪内祐三2【佐久間文子】
【殴られたぞ】坪内祐三2【私は】
【『春藝文秋』】坪内祐三スレ2【『曲論』】
916 :
無名草子さん:03/11/11 10:28
【三茶⇔】坪内祐三スレ2【⇔神保町】
【寝取られたぞ】坪内祐三スレ2【私は】
【別れた理由が】坪内祐三スレ2【気になって】
>>919 大江氏への積年の恨みがコレで解消されるのかなぁ。
スレちがいだが、
福田×島田対談
ttp://justice.i-mediatv.co.jp/shimada/010108/01.html あー、島田氏の小説はここ10年くらい読んでないわ。
15の夜に『天国が降ってくる』とか夢中で読んでたのが思い出される。
おかげに未だに「模造人間」という言葉を使うクセがついてしまっている。
気になって「模造人間」をググってみたら8800件あるな。
大学ンときは「批評研究会 青二才」なんつー
見ただけで恥ずかしくなるようなネーミングのサークルまであったから、
ルックス含めてけっこう影響力のある作家なんだろうなぁ。
つーか、あのくらいのルックスじゃなきゃ今まで生き残ってないわな。
むかし『ロココ町』を竹田青嗣つー永井均氏と一悶着あった人で、
言語哲学やってる人たちからバカにされてるらしい評論家が、
「これがポストモダンを表現した世界だ」とかなんとか紹介してたっけ。
そういや『彼岸先生』に出てくる女は最後にチベットへ行っちゃうんだよなぁ。
いま「彼岸先生」をググったら55800件もあった。。
以前、朝日で連載してた料理エッセイはけっこううまそうだったので、
『ひなびたごちそう-島田雅彦の料理』が文庫化されたら買うつもり。
【別れた女が】坪内祐三スレ2【気になって】
【シブい雑食系】坪内祐三スレ2【業界女を狙え!】
【わかれのはじまり】坪内祐三スレ2【であいのおわり】
【書きすぎだぞ】坪内祐三スレ2【私は】
なんでもいいや。
【私の体を通り過ぎて】坪内祐三スレ2【イった女たち】
924 :
無名草子さん:03/11/11 19:26
>>920 BSブックレヴュー見た?
客入れした会場で自作「なんじゃらカノン」朗読出来るあの神経。
ひと事ながら恥ずかしくてチャンネル変えたぜ、ったく。
>、『情況』11月号に坪内祐三「あめりかアメリカ」
ようやく読んだっす。ディープだなぁーという印象。注も、クイックジャパン
並だし。
>>920 BSブックレビューのその回はチェックしてなかったが、
得意のオペラ調で朗読なすったのかねぇ。
以前、悪評高いBS『詩のボクシング』(解説:小林克也・高橋源一郎)で、
即興詩を朗読してたなぁ。
今年は、漏れの大好きな川上弘美女史が審査員で、
決勝のお題が「センセイ」と「鞄」だった。
>二十歳のころパラッとめくった『権力の予期理論』(勁草書房)がとても歯が
>立たない代物だったんで、社会学で博士号をとった宮台真司って、なんって頭
>のよいお方なんだろうと、今に至るまでリスペクト(!)してるんだけどねぇ。
俺もそう。だから宮台の最初のイメージってアカデミズムの人という
感じだったから、ブルセラ評論家として出てきたときには驚いた。
>>927 スレちがいだが、
『権力の予期理論』のころの宮台氏の存在なんて、
世間一般には『ニセ学生マニュアル』くらいでしか知られなかったよね。
93年の学会で宮台氏が初めてブルセラ報告をしたとき、
ジジイの学者がつぎつぎと席を立っていったそうだけど(藁)。
94年頃だったっけな、浅羽通明氏とちょっと話してて、
たまたま宮台氏の名前が出たの。
「ああ、あのブルセラのぉ」と漏れが言ったら、
「ブ、ブルセラって、おまえなぁ。宮台は大澤真幸と並ぶ社会学の秀才なんだ
ぞ!! 研究しながら会社まで興したスゴイ奴なんだ。あいつ、、売り出す戦
略まちがえたな……」と慨嘆してた。
96年頃、もう完全に宮台=ブルセラ学者のイメージが世間浸透してたときは、
「ああ、宮台ね。年賀状に自分の写真載せて送ってくんだよなぁ。どうでもい
いことでもしつこく追及してくる人でさ、もう境界例じゃないかと思うくらい
だったね。おれがサブカル系の研究を先に発表したことで、ちょっと対抗心が
あるみたいだけど、彼の場合、理論だけでなく、自分で会社興したり、いろん
なところでフィールドワークをやってることが自信になってるみたいだね」と
余裕のコメント。
それから4年後の2000年ごろ、
おそらく『別冊噂の眞相』で自分自身が論評されたことについて、
「宮台。。。なんであんな風に……」とものすんごく屈託した様子だった。。
で、坪内氏については、呉智英氏が、
「こないだ坪内祐三と対談してさ。名前が祐三なんで、坪内逍遥先生の子孫か
と思ったよ(笑)」
そしたら、浅羽氏が、
「ああ、あいつは、
途中でやめんな
同感。気になるじゃないか。
浅羽氏は宮台みたいなキャラに甘いのは昔から。
東大や優等生に対するコンプもものすごく強いし。
坪内みたいなボンポンのインテリヤクザもどきにも結構甘いよ。
まあ、そのへん全部浅羽氏らしいと言えば言えるんだが。
そういえば、大月は宮台と東外大で一緒だった時期があるはず。
いろいろ裏話知ってるようなこと聞いたことがあるなあ。
××××出たのに××で×××に入れなかった×××××で、
××までしたのに××のときに××××落ちた
×××××××で生きてるやつですよ」
>>932 「××××出たのに『現役』で『早稲田』に入れなかった『落ちこぼれ』で、」
ええと最初の伏字は「早大文学」かな、次は「論文」?その次は「大学院」
で、それから「落ちこぼれ」次は分からないからパス、その次は、「就職」
、「文藝春秋」次も分からないな。ヒントはないの?
戦争中に出た荷風散人の本を読んでいるみたいな盛り上りですね。伏字がないと
な〜んだということになるのかも。
最後は「コンプレックス」だな。
>>925 >『情況』11月号に坪内祐三「あめりかアメリカ」
どこにも売ってないんだけど、もしかして「ネタ」?
本当に存在しているんでしょうか?
>>938 そう、ネタ。そんな雑誌はこの世に存在してないの。。。
て、そんなこと言われちゃあ、
宮台氏の師匠の一人・廣松渉もきっと泉下で泣いてることだろうな。
情況出版はなぁ、廣松が生前、もんのすんぐぉくふかぁーく関わった出版社で、
出す単行本、出す単行本、すべて印税ナシにしてもらうために
廣松御自ら著者に土下座して回ったほど経営の苦しい新左翼系総合誌なんだぞ!
『月刊情況』、今月号から初期スタイルにリニューアルしたのに、
知名度がホンット低いなぁ。
漏れの認識では『月曜評論』なんぞよりもずっとメジャーなはずなんだが。
ともあれ、ちょっと大きめの書店や図書館なら置いてあるはずだ。
いまどきの若いのは『情況』も知らないなんて、オジサン、かなしい。。。。
喪前ら、民明書房も知らない小僧どもだな。
>>940 宮下あきら先生御用達の東洋武術専門の出版社だよな。
民明書房の本は、なぜか内山書店に置いてないんだよなぁ。
>>939 >ちょっと大きめの書店や図書館なら置いてあるはずだ。
大きい書店でもそんなに冊数は置いてないんじゃないのかな?
>>942 いや、東京堂書店では平積みにされてたし、
漏れの近所の本屋でも毎月必ず1册は置いてある。
この1册はまず売れることはないので、立ち読みできるのだ。
大学なら、生協の書店に置いてあるはずだ。
944 :
無名草子さん:03/11/14 06:33
age
945 :
無名草子さん:03/11/14 08:33
坪内祐三に大胆なテロ脅迫してる香具師がいるね。
http://book.2ch.net/test/read.cgi/book/1068221723/3-9 >■坪内祐三クン、夜道の一人歩きには気をつけようね…。
(中略)
>ところで、坪内祐三は、2、3年前、新宿歌舞伎町かどこかの夜道で、
>誰かに殴り飛ばされて意識不明の重傷をおい、入院したことがあったそうだが、
>懲りない奴だよ。こんな調子だと、またその内、やられるんじゃないか(藁)。
>さて、お二人さん、今夜も、どこぞの雑誌社のパーティで、二人揃って、
>残飯アサリでもしてんのかな(爆笑)。帰りの夜道には、気をつけてね…。
>ははははは。
(文芸評論家・山崎行太郎発行のメルマガより抜粋)
------------------------------------------------------
>>939 サイトがあるね。
ttp://situation.jp.org/ 今は、トータル何千(何百?)部なのでしょうかね? 「情況」は92年頃
(PKO法案の頃)、電車に反PKO特集の広告を出そうとして出稿拒否さ
れたらしいが、どこから広告料を引っ張るつもりだったのだろう?
あのへんの人脈はよく知らないが、組合の関係でロハになる約束でもあったのか?
>>946 >サイトがあるね
>>851 既出だよ
>電車に反PKO特集の広告を出そうとして出稿拒否されたらしいが
広告料の出し手もだけど、誰がどういう理由で拒否したかも気になるな。
>>946 いやあ、そのはなしは知らんかった。
10年以上前のマイナーなはなしを知ってるなんて、かなりのサヨク通ですな。
広告料はやはり「土下座の廣松」が掻き集めたんでしょうか?(藁)
>>945 山崎行太郎氏て、慶応出てて、江藤淳の弟子だった、
もういい年こいたオッサンでしょ。しかも埼玉大だかの非常勤やってるつー。
品性下劣な精子ん異常者の漏れでもあきれる文章だわな。
文芸評論家なんて肩書き持ってるんなら、もちっとマシな罵倒文書けっての。
2ちゃんの書き込みレベル、といっては2ちゃんねらーに失礼か。
漏れが言うのも何だが、藝がなさすぎるよ、山崎氏。
いや、怒り狂いながら悔し涙浮かべて書いたような雰囲気が漂ってて、
読む者の憐れみを誘うという点では、これも藝のうちだな。
腐っても慶応卒だけのことはある。
坪内が襲われた時に一緒にしながらとっととトンヅラした
筑摩の松田こそ、殺されたらよかったのにと思ったよ。
まあ、そのおかげで坪内、筑摩で明治ナンタラ全集を出せてるんだが。
松田氏なくして筑摩なし。松田氏がいなけりゃ『頓智』もなかったわけだが。
いま、文学板のぞいたら、山崎氏って大人気じゃん(藁)。
『【文芸評論家】山崎逝太郎の毒蛇別荘』 てスレがあるんだなぁ。
「頓智」の大失敗にも反省せず筑摩をダメにした松田ですが何か?
幻冬舎の見城などのゴロツキとつるんで醜態さらすのも松田ですが何か?
あの田口ランディ程度にコロッと騙されたのも松田ですが何か?
>>947-948 情況がJRに車内広告を出そうとした話は、当時の情況の編集後記に書いてありましたね。
広告局(?)に拒否されたらしく、これも一種の言論規制ではないのか? という
論調だったと記憶しますので、モロに反戦広告として出すつもりだったんじゃないでしょうか?
ところでJR労組と情況ってどういう関係なのでしょう? 敵対であれ支援であれ、
こうした話に労組が絡んでないはずが無いと思うのですが。
>>952 松田氏、今日の朝日の「ひと」欄に出ていますね。今度は電子ブックだそうで。
ちなみに『編集会議』の松田連載を「偉い俺様が生まれる場所」と揶揄しているのが塩山芳明w
ttp://www.linkclub.or.jp/~mangaya/nikkan/nikkan25.html (8/7の項を参照)
「ガマン汁出たのにナマでマムコに入れなかったインポ野郎で、
痴漢までしたのにマスのときにサルマタ落ちた
変態性欲だけで生きてるやつですよ」
ではなさそうだな。
>>952 子連れで水木しげる宅に現れ過去の原稿をロハで貰ってったのも松田ですが何か?
さらに遡るとカスタネダにもコロッと騙されたオカルトに弱い松田ですが何か?
漏れにとっては、文庫サイズの「ちくま日本文学全集」を出しただけでも永遠
の名編集者だし、学生時代、水木先生にデータマンとして新崎氏を斡旋した功
績も万人が認めてしかるべきところだろう。
>>953 JR労組の事情はよく知らんが、正社員のはなしだと、JR労組で泥沼にハマって
昇進もできず足抜けもできない人もけっこういるとか。もっとひどいはなしも
聞いたことがあるが、まぁ、そんなのは他の会社でもよく聞くはなしだわな。
ただ、他の会社と比べて労組の力が強いのもJR。メーデーには当り前のように
デモ行進に参加させられる新入社員も多いとか。
やっぱ『情況』と絡んでんのかねぇ。
厚紙程度の薄さになりゃ電子ブックも普及すっかもね。検索機能もついてりゃ、
かなり便利だろうが、かつて佐藤健二氏も指摘したように、紙媒体の、パッと
開いて読むという感覚がないのが大きな差だな。
だーら、あんぐらいになれば、「偉い俺様」と婉曲に豪語しても許されるの。
スーパーエディターと自称したヤスケンに比べりゃ謙虚で、またそこがいやら
しいとも言えるがな。
塩山氏て、福田和也氏がベタボメした人でしょ。
>>954 いい線いってる(藁)。漏れの期待に応えてくれてるなぁ。
「先走り汁出たのにナマでマンコに入れなかったインポ野郎で、
SMまでしたのに調教のときに三角木馬落ちた
サドマゾヒズムで生きてるやつですよ」
だったら、どうする?
>>955 >文庫サイズの「ちくま日本文学全集」
あれはいいんだけど表紙が硬いのとうすーいルビがウザイ
>>957 漏れは、あのソフトカバーとうすーいルビに萌えてしまうんだが。
特にあのうすーいセピア色っぽいルビは、すばらしい工夫だと思うんだがな。
外吉、もうしゃしゃり出るな。見てらんない。
>>959 わーった。
見てらんないなら、見なけりゃいいとも思うが。
>>955 >塩山氏て、福田和也氏がベタボメした人でしょ。
サイトをご覧になればおわかりのように、塩山さんの本と映画の愚痴は最高ですからね。
本読みとしてはかなりの方ですよ。
>水木先生にデータマンとして新崎氏を斡旋した
「にいざき」じゃなくて「しんざき」と読んでください。
時々間違えている人がいる。
>>961 まあしょうがないけど、文学板って一般書籍板よりも客が少なくて
雰囲気もあまり好きじゃないんだよね。
>>953 JRっていうか旧国鉄の労組って相互関係がややこしそうだね。大手のマスコミ
の労組との関係もありそうだし...。でも『状況』にそれほど力があるとは思え
ないけど?
>>962 超多忙なエロマンガ編プロにいて、あれだけ本読めるのはスゴイよね。
塩山氏て、読書家の勤め人にとっちゃあ理想の姿だわな。
>>963 「しんざき」なんだけど、漏れのパソコンだと「あらさき」で打ち込まないと
出てこないんだよな。ま、理科大のサイト覗けばわかることなんだが。
>>964 2ちゃんには公衆便所の役割もあるんだけどさぁ(漏れの書き込みもウンコみ
たいなもんだけど)、作家スレ以外の文学板て一般書籍板より殺伐としてると
ころがあるわな。ナイーブなボクチンはあまり書き込む気が起きないんだよな。
特に美香女史や野嵜氏への書き込みなんざぁほとんどキチガイの域に達してる
ぞ、真正キチガイの漏れが言うのも何だがよ。あ、でも、一般書籍板の呉スレ
でも西尾信者がどうたらこうたらワケのわからん書き込みもあるから、何とも
言えないわ。ま、野嵜氏の場合はよくもわるくも反響があるという点ではサイ
トを運営している意義はあるわな。マイナーな松原氏の文章も読めることだし。
今回の『SPA』の坪&福対談は面白かったね。
いま『白い巨塔』観たけど、東教授、あんたやっぱ陰湿だよ。
マゾヒストの石坂浩二氏、そのむかし、森茉莉に寺尾聡氏と比べられて似非イ
ンテリとか書かれてたけど、うまいなぁ。
>>970 デリダやらオタクやらを持ち出す東氏の著作って一冊も読んだことないんだけ
ど、東氏も掲示板も荒れたりすんだぁ。一部にゃ熱狂的なファンがついてるっ
ていうしなぁ。
とりあえず、このスレ消費しとこうか。
今週の「文庫本を狙え!」は、
東海林さだお『なんたって「ショージ君」』文春文庫。
文春の筆記試験で「昭和軽薄体について」などの問題を出されたところ、
東海林さだおについて書くのに夢中で
試験時間のほとんどを費やしてしまったとか。
であるからして、、、、、、、、
>>972 東海林さだおと椎名誠がホストの鼎談に大江健三郎が出た回のヤブサカ鼎談
は面白かったですね。単行本化の際には、大江氏が、伊丹十三に言及した箇
所が無くなっていたような気がしますが。
それから、早稲田祭で、車引きをやった時に東海林さだおと目があって、
「君は何してるの」とか言われたという話が何処かにありませんでした
っけ?なんか、素顔のショージ君がやたら美形だったという話だった気
がします。
盛り下げてすまんが、『やぶさか対談』は未読。