ファンタジー小説好きな人いますか?今、この小説を噛み砕いて
消化すること試みてます。これを読んで、未消化だな〜もっと
分析したぃな〜とちょこっとでも考えてる人、一緒に考えましょう!
マジレスしてくれるとありがたいです・・・。
裏庭・・・スゴク色々なニュアンスが含まれてる。
最後の骨が衝撃的だった・・・。
西の魔女も好き。
洞窟のシーンが特に。
2,3,さん、ごめなさい。でも裏庭限定のスレってなぃでしょ?ちょと、裏庭に
ついて語りたぃもので・・・立てとぃてもいぃですか?
ところで5さん、あの三人の婆、三個の藩、の三の意味、何だと思いますか?
今それに悩んでます。ちなみにコロウプは、私の解釈では
古老夫、つまりユングで言うオールド・ワイズ・マンかと思うんですが・・
どぅでしょう?ってか心理版行ったほうがいぃかなぁ?でも読んでる人、
少なそぅだし・・・。
レス少ないと思うよ。
うん、そこまで追求したいほど興味ないから。
一回読んで終わり。読み返したいとも思わない。ダルイ部分も多かったし。
唯一苦手な作品。
大好き!スレでさえレス少ないんだからそっちでやればいいのに。。とつぶやいとく。
作品を心理分析する意義ってなによ?
相互作用もない一方的な分析者の自己満足・自己投影に終わるのみ。
しかも陳腐な象徴をちりばめた「裏庭」でそれをやってなにが分かる。
11 :
無名草子さん:02/08/11 16:46
大好きスレつぶれたんで、こっちに書くわ。
「西の魔女が死んだ」読んだんだけど、読後感がすごくいい。吉本ばなな
の十倍はいい。いぬいとみこの再来みたいに書かれているけど、正統派
ファンタジーってカンジ。今「裏庭」読んでます。オチを解説者がバラし
てるんで書くけど、子供にかえって裏庭の世界に吸い込まれていくところ
がいい。日本にもこういう話を書く人、いたんだなあ。
12 :
無名草子さん:02/08/14 01:20
梨木さんの本を初めて読んでますが(からくり・・・)
西の魔女から読むべき?ってもう読み始めてるので
とりあえず読みます。
13 :
無名草子さん:02/08/16 17:51
おお、dat落ちにならずにすんだよ・・・。なんか今回の新潮社の文庫フェア
で、二冊も入っているので、それを買って、ストラップ応募したんです。
表紙の絵がいいですよね。
>西に魔女から読むべき?
う〜ん。私、からくり未読なもんで・・・。西の魔女は「千と千尋」に
出てくる銭婆と千尋のやりとりみたいなカンジで(「千尋知らなかったら
スマソ)、イメージが浮かびやすかったですよ。「裏庭」今後半部分
読んでいるんですが、どんでんがえしがありますね、これ。テルミィの
運命やいかに?!なところで止まってます。
梨木さんの本は、海外の児童文学者に師事されただけあって、豊富な海外
での知識をもとに書いておられるところが、他の児童文学者と違うと思いま
す。「春になったら苺を摘みに」読んで、そう思いました。
14 :
無名草子さん:02/08/19 20:54
このひとの本は「からくりからくさ」が好きだな。
「りかさん」とあわせて奇妙な懐かしさというか。
「裏庭」の構成がなんだかな・・・という人でも
あらたな印象で読めるんではないかと。
「春になったら苺を摘みに」読んだ。
猛烈にイギリス行ってみたくなったよ。
このひとの師事したウェスト夫人がどんな作家なのか
知っている人いますか?読んでみたい・・・
でもこのエッセイ、なんか時々文章が前後してたり
指示語が唐突だったりで妙に混乱したのは自分だけかなぁ
へんにくせのない、淡々としたこの人の文章がすきだな。
16 :
無名草子さん:02/08/23 21:31
「西の魔女が死んだ」「裏庭」「からくりからくさ」の順で読みました。
「西の〜」が一番好き。最後泣いたよ〜。
「裏庭」は、一回読んだ時、全然意味がわからなかったけど、今日読み返して、
いいこと書いてる、という発見がたくさんあった。
でもわからないことも多い・・・。
とりあえず、レイチェルが丈次と一緒だと裏庭へ行けたというのは、
「男と女」という重層構造だったってこと?(解説より)
あと、照美が誰にも話さなかった、一番大事なことって何だったんだろう?
「奪われるエネルギーと同等のエネルギーの循環を・・・」(byレイチェル)
うーん、わかんない。
17 :
無名草子さん:02/08/23 22:27
照美が向こうから帰還したときの、
ギラギラした感じに母親がたじろいで
照美はそれを冷めた目で見ていた。という段が
なんとなく薄ら寒かった。
18 :
無名草子さん:02/08/24 23:49
>17
うん、薄ら寒かった。
それに、そこでなぜやっと見つかった娘ほっといて父親呼びに行くわけ?
と思ったよ。
でも、帰ってきたてるみがなぜ「ぎらぎら」した感じなの?とも思った。
19 :
無名草子さん:02/08/26 21:00
りかさん、遠くの図書館に蔵書されているのを先日目撃しまして・・・・
遠くって言っても同じ府県だから、予約図書で取り寄せできないかなあ。
あれって、最初の章、モロに黒澤明監督の「夢」に出てくるお雛さま
ですよね。
私もからくりが一番好きだな。今まで読んだ中では。
結構
>>14さんの意見にうなずけるところが多かった。
裏庭は,梨木さんのなかではあんまり好きでない。
RPGちっくで,二つの世界が交錯しているのはいいんだけれど,
ちょっと裏庭の世界のほうがふわふわした感じ,というか。。
それはそれでいいんだけれど,もうちょっとリアリティーが欲しかった。
頭の中にイメージしながら読んでいくんだけれど,
なんだかクリーム色のもやがかかった印象で。
読み方が悪いだけかも知れませんが。
意味が分かりにくいsage。
21 :
無名草子さん:02/09/01 11:32
「裏庭」はこの作家さんの処女作?なのかな
なんだかまだまだ未熟な感じがする。
「西の魔女」や「からくり」「りかさん」は特に構成がどう、という難はないし
どんどんうまくなるんだなあと思った。
「よきこときく」て結構おめでたい一般的なフレーズだと思ってたんだけど
違うのかな。蓉子たちが知らないのが少し不思議だった。
しかし「与希子と紀久」って・・・
意味があるんだか無いんだか良くわからん符丁を入れてるなぁ
りかさん、読んだよ。あっという間に読めた。ビスクドールの話が
よかったよ。あとは、からくりとにおつひめなんだけど、におつひめ
なかなか見つからないよ。探そう。
23 :
無名草子さん:02/09/10 14:36
他のスレが落ちていたようなんで、保全age
そろそろ新作が欲しいところ……まだかな?
24 :
無名草子さん:02/09/10 20:42
新作欲しいねぇ。
苺摘みが出て大して経たないからまだ無理かな。
「丹生都比売」前に読んだけど面白かった。
参考資料に載っていた本を借りてきて拾い読みしたよ。
「エンジェル・エンジェル・エンジェル」もいっしょに読んだ。
良かったな。
文庫以外には苺摘みしかない近所の本屋って…
鬱。
4軒巡ってもまだ見付からない。
26 :
無名草子さん:02/09/10 21:17
丹生都比売とエンジェル・・・は図書館以外じゃ
紀伊国屋くらいでしか見たこと無いような。
27 :
無名草子さん:02/09/13 13:30
おお、仲間が…高校のときの先生から進められて大学生になって読みました。
それから出ている分は全部集めて読みました。一見子供向けの本だけど大人
が読んでもいい!!「りかさん」は大人の為のものと思いました。何か考え
たいとき、自分の中に沈んでいたい時によく読みます。
>25 いやあ、そんな感じと思いますよ。私も丹生都比売とエンジェル…は
大きい本屋さんでも取り寄せしました。後で丸善で発見してがちょーんって
思いました。
やっぱりそうなんですか。。
「西の魔女が死んだ」は新潮文庫でかなり注目されてるみたいですけれど。
新潮の100冊の中でも(近くの書店では)上位5冊に入ってますし。
それだったら同じ作者の単行本をもっと入れてくれ!と言いたいです。
文庫のは確かに揃っているんだけれど…
やっぱり出版社の関係とかで無理なのかな?
保全もかねて。あげておきます。
29 :
無名草子さん:02/10/19 23:51
30 :
無名草子さん:02/10/21 15:42
『春になったら莓を摘みに』が出たの2月だし、やっぱりそろそろ新刊欲しいトコロ
31 :
キャロルくん:02/10/21 19:01
32 :
無名草子さん:02/11/16 23:36
33 :
無名草子さん:02/11/19 19:27
この間,「りかさん」読みました。
そういうことだったんだ…
梨木さんの世界観が好き。
洋をちりばめながらも,本質的に和なんですよね。和む。
ハードカバーでも買っちゃう,数少ない作家さんです。
寂しいからレスつけて!
34 :
無名草子さん:02/12/09 13:33
丹生都比売とエンジェルってどんな話なの?
「からくりからくさ」が好き。
あの結界の中で手仕事してる雰囲気がとってもいい。
凛とした静謐さのある作品だと思います。
36 :
無名草子さん:02/12/12 23:04
裏庭の、水蜘蛛と竜、からくりの、天に向かう竜女のりかさんと、地下水を泳ぐりかさん
(の、相似形?)共通の意味するところがわかるひと、教えてください。
つまり、無意識の奥深くと超絶意識はつながっているという事が言いたいのか、もう一つ
重曹された深い意味があるような気がするのだけれど・・・。例えば、あの世と現実世界
が関連しあいながら人は生きてる、とかそんな感じの。
テルミの、本当に大切な事は言ってない。が、何なのか私にもわかりません。
スナッフを殺したこと?かな。。。
梨木さんは、輪廻転生やソンディ心理学に少し理解のある人なんだろうか?
なんだか、自分でも複雑なままなので、支離滅裂でかたい文章になってしまって
すいません。。
37 :
無名草子さん:02/12/15 19:00
38 :
無名草子さん:03/01/07 15:16
西の国、裏庭、と来て、今からくりからくさ
を読んでます。
西の国はずっと本屋で気になっていたんですけど読んで良かった
39 :
無名草子さん:03/01/07 15:27
西の国、裏庭、ペンキや、苺ときて今、からくりを読んでいます。
西の国は本屋でずっと気になっていたんですけど、読んでよかった
時々凄みのある文章を書きますよね。
取りあえず彼女の本を探して読んでいます。あんまり本屋に無いけど・・・
ごめんなさい、二重カキコ?ぽくなってる・・・
(^^)
私も今『からくりからくさ』読んでますよv
以外とちゃんと順々に『裏庭』『西の魔女が死んだ』と続いてます。
でも未だに3冊しか持ってないよ。
なかなか近くの本屋になくてね。
43 :
無名草子さん:03/01/17 21:29
あ!、書き込みがある(w
本当に本屋さんにないですよね。
(^^)
やっぱり大きい本屋さんじゃないと
置いてないのかな?
新作欲しいよー!
>>34 エンジェルエンジェルエンジェルは、
高校生の主人公が痴呆になった祖母とのふれあいを通して心に何かを得る話で、
祖母の女学生時代の回想と交互に物語が進んでいきます。
主人公は日ごろ介護でつかれている母を見かねて、
祖母の夜中のトイレの世話を申し出でて、
引き換えに熱帯魚(エンジェルフィッシュとグッピー)を買うことの許可を得る。
普段は天使のような寝顔を見せているはずの祖母だったが、
ふとしたことで主人公は祖母が痴呆の為に見せるもう一人の人格(?)を発見する。
その人格はミッション系の学校に通っていた女学生時代の祖母のようで、
主人公は半分面白がりながら友達として、その祖母とふれあう。
そのうちに祖母の女学生時代のある出来事が明かされていき・・・・
・・・・もう一つのエンジェルが姿をあらわす。
てな感じでしょうか?
個人的には、梨木さんの持ち味の一つでもある柔らかい優しい文章の割に、
仕掛け的にも内容的にも充実した一冊だと思いました。
47 :
無名草子さん:03/02/09 14:32
出版社はどこ
申し訳ないが、読書日記をつける前だったので手元に記録がないです。
ごめんなさい。
>47-48検索汁!無精すんな!
エンジェルエンジェルエンジェル
出版社:原生林
ISBN: 4-87599-074-X
価格:¥1200
51 :
無名草子さん:03/03/04 20:25
保守挙げ
漏れも未だに文庫しか読んだことない(´・ω・`)
(^^)
53 :
無名草子さん:03/04/07 22:28
からくりからくさ、2回目読了保守上げ。
西の魔女・裏庭も以前に読んだけどからくりは最初の数ページで
家の呼吸が聞こえそうな感じが好きだ。
あとはりかさんとエンジェルと苺を摘みに・か…。
頑張ってあつめよっと。
どんな話か気になるので持ってる人いたらストーリーキボンヌ。
お願いします。
54 :
無名草子さん:03/04/12 15:18
新刊「マジョモリ」(理論社)四月下旬に発売予定
55 :
無名草子さん:03/04/14 04:10
>>37を書きこんで以来久しぶりに来たよ
ひっそりとだけどスレが存続していて嬉しい限り
しかしいまだに「ペンキや」未読
それはともかくとして新刊出るんね、スレ見るまで知らなかったよ
>>54thx
でも、「蟹塚縁起」とかいうのも出てるんね……誰かこれのストーリーと感想お願い
56 :
無名草子さん:03/04/15 00:18
蟹塚縁起も絵本なんだね。
蟹の恩返し・・・?
(^^)
∧_∧
( ^^ )< ぬるぽ(^^)
ペンキや、文章を納得させずにおかない
絵がすごくいい。
蟹塚縁起もおもしろかったな
61 :
無名草子さん:03/05/02 01:00
今日通学中も授業中もずっと「西の魔女が死んだ」を読んでたら、
読み終わるのがちょうど帰りの電車の中だった。
まじで泣きそうだったから
頬つねって我慢するのに必死だったよ。
62 :
無名草子さん:03/05/14 23:33
私も昔、教室で「西の魔女が死んだ」読んでる
途中で泣きそうになったよ。
この本薦めてくれた先生にすごく感謝してる。
━―━―━―━―━―━―━―━―━[JR山崎駅(^^)]━―━―━―━―━―━―━―━―━―
64 :
無名草子さん:03/05/23 03:00
『春になったら苺を摘みに』読了age
∧_∧
ピュ.ー ( ^^ ) <これからも僕を応援して下さいね(^^)。
=〔~∪ ̄ ̄〕
= ◎――◎ 山崎渉
66 :
無名草子さん:03/06/03 23:01
『苺を摘みに』読了あげ。
67 :
無名草子さん:03/06/05 17:34
『りかさん』文庫化嬉しいあげ。
ありがとう新潮社。ずっと待ってたんだ。いつまで経っても文庫に
ならんから、単行本を買っちゃうか、と思ったりもしたけど、
待っててよかった。26日が待ち遠しい。
68 :
無名草子さん:03/06/30 05:07
「裏庭」最近読みました。いいですね。
こういう悩みを抱えた子供って今の時代多いんじゃないかな
70 :
無名草子さん :03/07/10 18:13
『りかさん』『西の国』『エンジェル』『裏庭』の順に読了。
最近この作家さんを知り、見事にはまってしまった。
__∧_∧_
|( ^^ )| <寝るぽ(^^)
|\⌒⌒⌒\
\ |⌒⌒⌒~| 山崎渉
~ ̄ ̄ ̄ ̄
72 :
無名草子さん:03/07/31 03:39
すごい好き!でも、「西の魔女」の、巻末の短編はいらないんじゃ、と思っちゃった。
最近「りかさん」文庫版も読みました。疲れた時に読みたい作者ですよね。
∧_∧ ∧_∧
ピュ.ー ( ・3・) ( ^^ ) <これからも僕たちを応援して下さいね(^^)。
=〔~∪ ̄ ̄ ̄∪ ̄ ̄〕
= ◎――――――◎ 山崎渉&ぼるじょあ
74 :
無名草子さん:03/08/13 11:46
図書館で「マジョモリ」借りられたけど、
「ペンキや」がどうしても返却されない・・・。
早く返ってきてー!
(⌒V⌒)
│ ^ ^ │<これからも僕を応援して下さいね(^^)。
⊂| |つ
(_)(_) 山崎パン
(⌒V⌒)
│ ^ ^ │<これからも僕を応援して下さいね(^^)。
⊂| |つ
(_)(_) 山崎パン
77 :
無名草子さん:03/08/26 12:55
りかさん→からくり→西の魔女→裏庭、の順で読みました
裏庭は中途挫折しました
からくりが一番すき。
78 :
無名草子さん:03/08/28 09:36
ぺんき屋、図書館で借りられたよ。淡々としたこの
雰囲気が大好き。私は文庫ではからくりが一番最後まで
残ったです。この夏がんがって読みました。りかさん
の後日談読んで、読まなきゃ〜と思ってさ。
79 :
無名草子さん:03/08/29 00:30
西の魔女⇒裏庭⇒りかさん⇒からくり
この順番で読みました。
りかさん⇒からくりの順番は、すごい偶然だったかも。
りかさんは大学生協、からくりは恵比寿の某書店。
同じ日に買って短い方から読みました(笑)
からくりを読んだのはだいぶ後、しかも昨日読み終わったところ。
なので発言が主にからくりについて、かもしれません。
ちなみに、りかさん収録の「ミケルの庭」も繋がっているのね!というのは、
からくり半分くらい読み終えてからでした…われながらちょっと情けない。
更に言うと、からくりでの「ヨキコトキク」=「与希子と紀久」の登場・解釈は、
もうちょっと序盤でもよかったかも。
余談ですが、アマゾンで検索してみたら文庫で出てるのはこれくらいみたいですね。
にもかかわらず、一気に全部揃えてしまいたいところです。
長文失礼致しました。
80 :
無名草子さん:03/09/06 11:13
保守age
認知度低いのか?
いつ間にやらこんなスレが!
裏庭大好きです。とくにメル欄では鳥肌立ちました。
82 :
無名草子さん:03/09/08 01:07
>>81 さん
同意同意同意!!!
まさかそんなことになるとは!と思いました。
その場面でのテルミィの痛みが二重にも三重にも感じられて、
泣きながら読んでました。
83 :
無名草子さん:03/09/15 21:44
dat落ち防止age
りかさんってちょっと須藤真澄の振り袖いちまみたいだと思った。既出?
85 :
無名草子さん:03/09/26 07:35
須藤真澄、読んだことない…
でも知人が好きらしく、よく名前は聞く。
今度読んでみるかな…
スレ違いだけど、dat落ち防止にage
86 :
無名草子さん:03/10/17 17:47
そろそろ新作でるかなあ。
あげ。
87 :
無名草子さん:03/11/07 15:41
梨木香歩氏の「裏庭」を読み終えました。
いろいろな意味で危険な劇薬のような作品でした。
梨木氏は、この物語に於いて人間というものを
徹底的に突き放して描いているように思いました。
通常、人が生きていくために敢えて曖昧なままに、
オブラートに包んで置いておこうとする醜さや弱さ、
寂しさや悲しみといったネガティブな面を、
残さず白日の下に晒してしまうのです。
そしてそういったネガティブな自分と
真っ正面から向き合うことを強いられる照美が、
それを踏み越えて成長していくのですが、
その過程を共にする読者は、
否応なく自らも同じ体験をさせられてしまいます。
今まで目を逸らして、
忘れようとしてきた自分の嫌な部分を非情なまでに突きつけられます。
その徹底した自己の再生、再構築、最適化は全て
ファンタジーの中にメタファとして封じ込められてはいますが、
すねに傷持つ者は(持たない人間などもとよりいませんが)
そこに気付いて共感したり動揺したり、時には嫌悪感すら感じるでしょう。
88 :
無名草子さん:03/11/07 15:41
確かに、本書で語られるように
「傷はそこから逃げずに育ててこそ成長できる」ものなのかも知れません。
しかし、現世に帰還した主人公が、自分を取り戻した挙げ句
「私は誰の役にも立たなくていいんだ」と言い切るところまで
自己を相対化、白紙化してしまうに至っては、
理屈とは別の部分で疑問符を浮かべざるを得ませんでした。
生と死、善と悪といった相反する概念を徹底的に相対化し、
これまで美徳とされてきた倫理も家族のあり方も希望も絶望も全てチャラにして、
全ての束縛から解放されて新たな一歩を踏み出す主人公。
しかし、彼女はそこからどこへ行こうというのでしょう。
徹底した解放は寄る辺ない自分という新たな不安を
生み出すことにはならないでしょうか。
この物語が目指したものに、僕は、まるで人間が体内に棲まわせている細菌を、
必要な働きをするものまで含めて全て殺してしまったような、
立ち竦むようなうそ寒さを感じました。
もし、この作品を、主人公と同じ13歳の女の子が読んですんなり共感するようであるなら、
現代の日本は僕なんかが想像するより遙かに困難な、
生きにくい時代になっていると言わざるを得ないのでは、と、
漠然とした無力感さえ感じました。
89 :
無名草子さん:03/11/10 16:29
コピペ?
90 :
無名草子さん:03/11/12 16:56
つまらんかった。つーかこの作者ぜってーいかれてる。
91 :
無名草子さん:
てるみーの呪文がださいっす。
審査員のカワイハヤオにケンカうってんのかとオモタ。