★産廃物&盗作屋・田口ランディ監視スレ Part 30★
たま1999年3-4月119号
田口ランディの水瓶座クロニクル
巻之一「けはい」
私は幽霊というものに会ったことがない。「一生に一度くらいなら会ってみ
てもいいなあ」と思うのだけど、残念ながら幽霊を見る能力に恵まれなかった
らしい。私の友人や、友人の友人には頻繁に幽霊を見る人がいる。そういう人
はきっと、一般人には見えない波長みたいなのを感知する才能があるんだろう。
私には霊感というものがまるでない。
霊感であろうと、ヤマ感であろうと、ないよりはあったほうが楽しそうだし、
たとえ借金だろうが、人にあって自分にないのは口惜しい。ちぇっ、私にもな
にか人に優る「力」がないかなあ……と、いろいろ考えた末に思いついたのが
「気配」を知る能力だった。
どうも私には気配を察する、気配を読むという能力が備わっているようなの
だった。いや、これを能力と呼んではおこがましいかもしれない。こんなこと
は誰でもできるのかもしれない。でもまあ、私は気配偏差値70くらいの自信は
ある。
この「気配」というヤツ。これはもう「気配」としかいいようがない。漢字
で書くと、なんか「気配り」みたいで変だな。「けはい」である。たとえば、
私は「雨の気配」とか「雪の気配」を感じる。「犬の気配」「猫の気配」「車
の気配」「蚊の気配」「地震の気配」「猿の気配」「人の気配」。かなり広範
囲に「気配」を感じるのである。
「気配」というのは「予知」というのとは違う。「気配」なのだ。空気を伝わ
ってくる感じ、なんだか肌で感じる雰囲気、体で察知するなにか……。
かくいう私が「気配」に対して敏感になったのは、屋久島に頻繁に通い始め
たあたりからだった。それまで「気配」なんてことを考えたこともなかったの
に。ところが、何日も何日も屋久島の原生林のなかを歩いているうちに、私は
自分の体が「感じていること」の大部分を「無視」していることに気がついた
のだった。
なんていったらいいかなあ。
私の体ってのはけっこう複雑にできていて、目も耳も鼻も皮膚も、すごい能
力をもっていて、それでまあ毎日何の不都合もなく生活しているんだけどね。
たとえば、自分の部屋の時計の音が普段はぜんぜん聞こえない……って経験
て誰にでもあると思う。時計の音は、ずっとカチコチカチコチって鳴り続けて
いるのに、どうも無意識的にその音を遮断してしまってるんだよね。だから、
音はしてるけど聞こえていないんだ。
それと同じようにね、私は自分が生活していくなかでいろんなものを「遮断」
してしまっていることに気がついたんだ。それはさ、なるべくロボットみたい
に体がなってた方が生活しやすいからなんだよね。誰が生活しやすいかという
と、それはどうも「適応」しなくちゃいけない「社会的な私」みたいなんだ。
毎日、毎日、忙しく働いて、いろんなこと考えて、事務処理に追いまくられ
ていると、人間の脳ってやつは、余計なことを考えないようになるらしいのだ。
社会生活に直接的に関係のないことは遮断して、最大限の能力を事務処理にあ
てるらしい。
で、そういう生活を長く続けていくと、すっかりそれがパターン化されちゃ
って、自分の五感に鈍くなるみたいなんだよね。毎日、同じ道を歩く。同じ駅
を通る。同じ改札。同じ出口。そうすると必要最低限のものだけに視線を向け
ればそれで目的地までたどりついてしまうんだ。電車の中のサラリーマンは、
みんな他人に無関心に見えるけど、あれは意識的に無関心なんじゃなくて、無
意識的にロボット化しているだけなんだと思うな。
ところが、人間の体ってのは実は、ものすごくたくさんの情報を収集してい
るらしくて、そのことに気がつき始めると「気配」が読めるようになるんだ。
だから「気配」を感じるっていうのは、特別な能力っていうよりも、人が本
来もっていた体の機能、体の情報収集力に注意してみれば誰でもできちゃうこ
となんだと思う。
最初にわかるようになったのは「低気圧の気配」だった。空気の重さを感じ
るようになった。それから匂い。雨が降る前は空気の匂いが変るんだ。私はも
ともと鼻がよかったのか、匂いには妙に敏感になってきた。この匂いと視覚と
皮膚感覚と聴覚がミックスされていろんな「気配」がわかる。「生き物の気配」
とか、「虫の気配」とか、なんでもかんでも気配というものがある。
気配……というのは、あくまで「けはい」なんだ。
これはその、非言語なんだよね。言葉にはできないんだけど、なんか「わー
ーーっ」とわかる。感じる。そんな風なものなんだ。
この「気配」が読めるようになってよかったことは、生きているのがやけに
楽しくなったことだ。どうも「気配」をたぐっていくと奇妙な事件や、奇妙な
人、物、に出会う確率が高くなるみたいなのだ。「気配」に敏感になっている
と、日常の中でつい見落としてしまう「奇妙なこと」に、遭遇する機会が増え
るような気がする。異界の扉を開く、そのきっかけになるのがいつも「気配」
なんだな。
◎
というわけで、これからこの「気配」ってやつと、「気配」を探って遭遇し
た「変な出来事」について、いろいろ書いていきたいと思います。どうかご期
待くださいませ。
profile
いま注目のネット・コラムニスト。マイクロソフト社サイトのMSNニュース&ジ
ャーナルや、毎日系サイトのPC WORK! HOT MAILにて「ドリーミングの時代を読
む」を執筆。著書に『癒しの森〜ひかりのあめふるしま屋久島』ダイヤモンド
社、『淫乱菩薩(仮題)』洋泉社などがある
たま1999年5-6月120号
【タイトル】
田口ランディの水瓶座クロニクル
巻之2「感情」
私は常づね、この「人生」とか「運命」とかいうヤツには「コツ」があるん
じゃないかと思っていた。
よく、いろんな本に「人生を楽しんで生きていれば、病気も克服できる」な
んて書いてあるでしょう? だけど、一番難しいのは「人生を楽しんで生きる」
そのものなんだよな。人生さえ楽しくなっちゃったら、後はどうだっていいじ
ゃん。
だけど、その「人生を楽しむ」ってのがなかなかできないから、宗教が流行
ったり、ノウハウ本が売れたりするわけだよなぁ。だってさ、「楽しい」って
のは気分だから、意識的にできないですよ。いくら「楽しい気分になれ」って
いわれたって、そんなのそうそうコントロールできるわけじゃないもん。
でも、なんかこう、コツみたいなのがあるんじゃないかな、――そんな気が
していたんだよね。で、超能力者は、どうやらそのコツみたいなのを知ってい
るらしいのだった。
「ツキを呼びこむなんて簡単ですよ」
と、超能力研究家・秋山眞人氏はいうのである。私はワインを一人でぐびぐ
び飲んで、けっこういい気分になって秋山氏の事務所でクダ巻いていた。
「ゲ! 簡単なんですか?」
「簡単です。宝くじを当てるのだって簡単ですよ。知り合いで、ツキの研究
をやっている学者がいましたが、彼は、ツキの法則を発見して、宝くじを3回、
それも2000万クラスのを当てました」
「つまり、ツキっていうのは、法則とか周期があるってことですか?」
「そういうことですね。その波の周期にうまく乗るタイミングでいろんなこ
とをすると、だいたい成功しますよね」
「いろんな人がそういう本を書いているじゃないですか」
「そうです、だから誰でも知っていることなんですよ。だいたいみんな世界
の神秘の大方は知っているんですよ。ただ、コツを知らないから使いこなせな
いんですね。なんでもそうでしょう、道具がいくら良くても、うまく使うコツ
がつかめないと役に立たなかったり、ひどいときは怪我したりするでしょ?
それといっしょなんですよね」
そうだったのか……。わたしは、一人で深く納得していた。
「なんかさ、そのコツの一端でもいいから、あたしに教えてくださいよ〜」
わたしは甘えて体をよじりながらおねだりしてみた。すると、さすが元超能
力者は気前がいい。いいですよ、と教えてくれた。
「人生を支配しているのは感情なんです」
「感情?」
「そうです。感情のブレがその人の人生に一番影響を与えるんですよ。あた
りまえのことでしょう? 知能、記憶力、性格……、たいがいのことは感情が
支配しているんです。好きだと感じることは上達する、良く覚える。感情が安
定している人は性格も良くなる。そう思いませんか?」
「確かに――」
「だから、まず、ツキを呼びこみたかったら感情を安定させておけばいいん
です。感情が安定していたら、かなりの確率で危険回避できるし、なにをやっ
てもそこそこうまくいきます。実際、超能力者にとって一番重要なのは安定し
た感情なんです。感情が安定していれば、力をコントロールできる。しかし、
感情が不安定になるとなにが起るか自分でも予想がつかない」
「だけどさ、感情を安定させるのって、けっこう難しいですよ。だって、一
人で山奥にこもっているわけじゃないんだから」
「別に山奥にこもって感情が安定するんなら、山奥にこもればいいじゃない
ですか?」
「そりゃまあ、そうだけど」
「だいたい人は自分がどうやったら感情が安定して気持ちいいか知っていま
す。だけど、それに従わない。いろんな理由をつけて従わない。感情よりも優
先しているものがいっぱいあるからです。人生は感情が支配しているのに、人
は感情よりももっと別のことを優先させている。それは欲です。欲望と感情は
違うんです。
一般的には、欲望を充足させると感情が満たされるように思っている人が多
いですが、感情は欲望とは関係なく心地よくなれます。でも、欲望と感情をく
っつけて考えた方が、資本主義社会では生きやすいのです。わかりやすいとい
うべきかもしれない。だから、感情はとてもないがしろにされています。それ
がコツです」
わたしは今、自分の感情と自分の欲望を明確に区別することができないでい
る。
確かに、感情は欲望とは関係なく気持ち良くなれる――もののような気がし
ないでもない。つまり、あたしは「誰かに認められたい」「お金が欲しい」「お
いしいもの食べたい」というような欲望の充足でもって、自分をいつも楽しく
させているのだ。
そんなことしなくたって、確かに、わくわくしながら生きられた時期があっ
たように思う。ずいぶんと遠い過去のことだけど、そのような子供時代があっ
た。ただただ、森羅万象がおもしろいと感じる時代があった。あの時代にもう
一度戻れるんだろうか。戻れたとしたら、私の人生は変化するんだろうか?
それを試してみたい気がするのだけれど。
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ャーナルのほか毎日系サイトPC WORK! HOT MAILに「ドリーミングの時代を読む」
を執筆。著書に『癒しの森〜ひかりのあめふるしま屋久島』(ダイヤモンド社)、
最新刊『スカートの中の秘密の生活』(洋泉社)などがある
たま1999年7-8月121号
田口ランディの水瓶座クロニクル
巻之3「霊障」
今年の春分の日に、友人が急性錯乱に陥り警察に保護された。3日ほど前か
ら奇妙な電話がかかってきていて、どうも様子が変だなと思い訪ねてみると、
かなりの興奮状態で、まるで宇宙からなにか電波を感じているかのように猛烈
な勢いで、世界の仕組みや人間の生きる道について説き「わかった、わかった」
とはしゃいでいる。
それでも私と話をしているうちにだいぶ落ち着いたように見えたので、とに
かくその日はおいとました。すると、私が帰った後すぐに暴れ始め、服を脱い
で家財道具をすべて投げ出すという暴挙に出た。近所から警察に通報され、そ
のまま保護室に収容され、私が駆けつけた時には、さながら狼少女か悪魔憑き
のような状態で、もう自分が誰かもわからないほどの興奮だった。
このままでは身体がダメージを受けてしまうと思い、家族の方と相談して精
神病院への措置入院を行なった。家族の方もはっきりと口には出さないが、心
の中で「悪魔憑き」ということを思ったようだった。当然だ、本当にそういう
状態になっちゃうのだ。
実は私は臨床心理学をちょっとだけ噛ったことがあるので、普通の人よりは
多く「錯乱している人」を見てきたと思う。
と同時に、本当に悪いものが憑いている人もたくさん見た。なぜかというと、
ずいぶん前だけれど、私はフジテレビで「超常現象を見た!」というスペシャ
ル番組を作っていたプロデューサーのKさんの依頼で、テレビ番組を元にした
心霊本なるものの編集を頼まれたことがあるからだ。
心霊プロデューサーとして名高かったKさんは、全国の霊能力者に強力なコ
ネクションをもっていて、しかも、超上級レベルの霊能力者ばっかり(前田和
恵さんとか)。で、私はKさんから借りて、その霊能力者の皆さまが悪霊を祓
う生録のビデオテープを、これでもかってほど何本も見たのである。
そりゃあもう、すごいビデオだったです。これを見た日には、私のごとき霊
感ゼロの女でも「超常現象なんて嘘」とはいえなくなってしまうほどすごいシ
ロモノだった。
で、この霊能力ビデオを繰り返し見ているうちに、私はいろんなことに気が
ついたのだ。確かに、世の中の精神病といわれる人達の何パーセントかは、な
にかこう超自然科学的な原因によって具合が悪くなっているようだ。
その原因にもいくつかあるが、大きく分けると「霊感の感度過敏症」「感受
性が豊かで霊に過干渉された」の2つに大別できるようだった。
で、感度過敏症の場合は、精神病院に行くと「鬱」と診断されることが多い
らしい。「霊の過干渉」は、ようするに家族全体がロクでもないことをしてい
て先祖が怒っている。その先祖が怒りを、もっとも感受性の強い子孫にぶつけ
て、自分たちが怒っているぞ〜ということを教えようとしているので、ちょっ
と分裂っぽくなる。
たぶん世の中には、俗にいう霊障というものが存在するのではないかと私は
思う。もちろん、それすらいつかその原因が解明されれば、なんてことないも
の、たとえば電磁波障害の一種だったりするのかもしれないが。
で、先に述べた急性錯乱になった友人は、これは私が見たところ霊障ではな
い。精神的な問題だと思う。長年の鬱憤によって心のダムが決壊したとき、急
性錯乱になる。こういう人は一気に錯乱し、一気に元に戻る、戻ってから自分
の鬱憤を整理するのに時間はかかるけれど、薬づけにさえしなければよくなる。
でも一度決壊しちゃったダムは、決壊しやすくなるから、落ち着いた後でち
ゃんとしたカウンセリングが必要なんだよね。
では霊障ってのはどんなのか。うーん、私も素人なのであまり断言はできな
いのだが、私が見たところ感度過敏症の人は、自分のアンテナを遮断すればす
ぐ治る。その遮断の仕方は霊能者にしかわかんないんだけど。
過敏症の人は、頭痛、眩暈、吐き気、そういうものにながーいこと悩まされ
ていて鬱になっている。それは感度が良すぎていろんな波長を拾ってしまうか
ららしいんだ。この世の中には人間が察知できないいろんな波長の流れがあっ
て、それが網の目のように錯綜しているんだって。自分に合わない悪い波長の
ところに立つと、それだけでひっくり返ったり、死んだりするそうだ。だから
よく引っ越ししたりして発症することが多い。その場所に自分に合わない波長
の流れがあるんだろう。
霊過干渉の方は、無意識に変なことをしでかしたり、先祖のメッセージ(た
いがい意味不明)を口走ったりするようになるので、分裂病だと思われてしま
う。これもよくよく聞いてみると理にかなっていることが多い。
たとえば「お皿の水を返せ〜」などと口走る場合、昔からの井戸を埋めてし
まっているのを、先祖が怒っているらしいのだ。しかし、他の家族は鈍感で(鈍
感な方が人間は幸せ)気がつかない。で、「娘がカッパ憑きになった」などと
騒ぐのである。
この場合、霊能者は説明がめんどくさいので先祖の霊と表現してるけど、実
は井戸に残っている先祖の残留思念みたいなのに触発されているらしい。すご
いレベルの高い霊能力者は「霊」というものが「何もできない」ことを知って
いる。それは一種の波動であって、その波動を人間がイメージのスクリーンに
映しだしているらしいのだ。ホログラフィーのようにね。この続きはまた次号!
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たま1999年9-10月122号
田口ランディの水瓶座クロニクル
巻之4「霊障(続)」
先月に引き続き、霊障と精神病について少し考えてみたいと思う。
私の友人の精神科医にそうしたことを聞くと「確かに、何か霊的なものが作
用して具合が悪くなっているのではないかと思ってしまようような患者さんが
いる」と、いうことをはっきりいうのだ。
もちろん彼は、私が友人だから正直な感想を述べているだけで、対外的には
こんなことを絶対にいわない。
「たとえば、首がグルグル回ってしまう……と訴えてやって来た患者さんがい
たんだよ。誰かが自分の首を突然にグルグルねじろうとするっていうんだ。そ
れもいきなり始まったって。もちろん、首に異常はない。首が回らないってい
う神経症の患者さんは多いんだけどね、首がグルグル回って困るっていうのは
珍しいなあ、と思った。そのうちに、耳元で誰かがさかんにしゃべりかけてき
てうるさいからなんとかしてくれ、っていうんだ。
急性錯乱の状態になると、こういうことをいう人がたくさんいる。分裂病も
考えられる。しかし、どちらとも違うような気がした。一定の時間が経過する
と、本当に普通の健全な精神活動を維持している。さっぱりわからない。話し
ているうちに『あ〜、また来ました、また来ました。どうしましょう、重いん
ですよ。ああ来た来た、どうにかしてください』っていいだすんだけどねえ、
それが錯乱しているという風には見えなくて、もしかして虚言癖があって医者
の注意を引こうとしているのかとも考えたけど、そうでもない」
「そういうときって、どうするの?」
「とりあえず、安定剤を渡して帰す。他にしょうがないから」
で、その患者さんは何もしてくれない医者に愛想をつかして、今度は霊媒師
みたいな人のところへ行ったのだそうだ。そしたら、あなたのおじいさんが何
か伝えたがっている、といわれたそうだ。「どうすりゃいいんだ、困った困っ
た」と思って、仕方なくあまりつきあいもなかったおじいさんの墓参りに行っ
てみたところ、ご先祖代々のお墓に大木が倒れていて、墓石が下敷きになって
いたのだそうである。それを直したら、ケロっと治ってしまったのだそうだ。
「でもさ、霊って、お墓に住んでいるわけじゃないと思うんだけど……」
あまりにも「さもありなん」なオチだったので、私は呆れていった。
「僕だって、そう思うよ。だけど、その人にとっては何かしらの意味があった
と考えるしかないよね、実際に治ったんだから」
墓石は石である。神社のご神体も石が多い。石というのは人間の念のような
ものを集めやすい物質なのかもしれない。
だから、たくさんの人が石に向かって念を込めると、その石には何か特別の
「想念」の塊が宿ってしまうのかもしれない。自分を納得させるために、そん
なことを考えた。
私の友人で、神懸かりになって1年ほど精神病院に入院していた友人がいる。
退院して来たときに、彼女はこんなことをいっていた。
「精神病院に1年いたけど、病院っていうところは、本当にチャネラーが多い
ね。みんな霊感体質だった。びっくりした」
この友人は、大変な霊感の持ち主なのだが、あるとき、いきなり強い思念が
自分に降りて来て、それを受け止めきれずに錯乱状態に陥ったのだ。いわゆる
神懸かりである。
「巫女ってのは体力がないとダメなのよ。私みたいに身体の弱い、神経の細い
女は本当に大きなものは受け入れられないのよね」
と彼女はいい、今は体力作りに勤しんでいるそうだ。彼女は入院中に電気シ
ョック療法を受けて、その後遺症でところどころ過去の記憶が消えてしまい「ち
ょっと不便」だと冗談のようにいう。いかに治療のためとはいえ、電気ショッ
クなんて考えるだけで恐ろしい。
興奮した脳を鎮める薬を飲んでいたため、彼女は退院当初、鬱病のように見
えた。病院に入院すれば、その日から誰でも精神病患者になれるのだ。
「神懸かりって、どんな感じなの?」
私の質問に彼女は「すごい怖い」と答えた。
自分の思考の中にバリバリと暴力的に侵入してくる別の思念というのは、すさ
まじい恐怖だったそうである。洪水のように言葉と映像が流れ込んできて、フ
ラッシュバックのようにとりとめのないシーンが浮かび、頭の中が乗っとられ
完全にパニックになるのだそうだ。
それが本当に神なのか、それとも悪魔なのか、それとも霊なのか、それとも
精神病なのか、体験したことのない私にはわからない。
彼女が霊障だったとして、では彼女の状況を入院以外にどのような方法で解
決すればよかったのか、私には見当もつかない。
「霊障なんてものは存在しない」といいきる精神科医の方が圧倒的に多い。だ
けれども、私にはどうしても、何か外部からの「思念」のようなものに過敏に
反応してしまうタイプの人が世の中にはいて、それを理解されずに苦しんでい
るように思えてならない。
とはいえ、もし私の家族に異変が起きたら、私はまず病院に連れて行くだろ
う。何もしないで悩んでいてもどうにもならないからだ。できることから行動
を起こす。それがトリガーだ。方法の良い悪いではない。行動し続けること。
心の問題はそれしか解決への道はない。どうすればいいのか、その答は理屈に
はない。探し続けることが道なのだと思う。
たま1999年11-12月123号
田口ランディの水瓶座クロニクル
巻之5「自分こそが聖地である」
『神との対話』の著者であるニール・ドナルド・ウォルシュ氏のインタビュー
をする機会に恵まれた。私は今年に入ってから、やたらと神様ずいている。こ
ういう言い方は変だけれど、神様とお話をする人にばかり会う。いったい何人
の人と巡り会ったことだろうか。
もちろん自分がそれを求めているから、そういう選択をしていった結果なの
であるが、ついに最後のとどめ! という感じでウォルシュ氏と出会うことに
なった。
ウォルシュ氏と会うために成田を発つ前日、私は奈良県の三輪山にいた。
やはり今年出会った大黒屋誠二郎さんから、
「大神神社には一度行っておくといい。たいそう力の強い神様だが、気のいい
神様です」
というようなことをいわれたからだ。
この大黒屋さんは心眼を持っていて、神のイメージを見ることができるらし
い。彼の心眼によると、たとえば白山神社のくくり姫は、
「あぐらをかいて目を伏せて座っている。膝の上に宇宙をもっていて、両手で
ゆっくりと宇宙を回している」という風に見えるそうだ。
私は何も見ないし聞かないし、幽霊すら見たことがない。この手の霊的能力
はいっさいないのだが、なぜか大黒屋さんといっしょに行った出雲大社で神様
の匂いを嗅いだ。
参拝していたら、いきなり辺り一面に日本酒の匂いが漂いはじめたのだ。び
っくりした。それはもうむんっとするような酒の匂いだった。すると大黒屋さ
んが、
「男の神様がやって来たときは、酒の匂いがするんです。女の神様がやって来
たときは柑橘類の匂いがするんです」
というのである。うーむ。神様に匂いがあったのか! とびっくりした。こ
れが私のはじめての神様体験である。
はじめて行った三輪山は、私には何の変哲もない丸っこい山に見えた。この
山そのものが大神神社のご神体だそうだが、心眼のカケラもない私にはとんと
わからない。大きな鳥居をくぐると、妙に空気がぼてっと重たいような気がし
た。重力が強いっていうかなんというか、とにかく空気の重い神社だなあ……
という印象だった。
ちなみに大黒屋誠二郎さんの心眼で見ると、三輪山は巨大な蛇がとぐろを巻
いていて、その上にちょこんと小さな神様が乗っているように見えるのだそう
だ。
そして、さらに大黒屋さんは、
「三輪の神様に頼んであんたが来たら降りてきてくれるように言うといたから、
正式参拝するときは右側に座りなさい。山から右側へ蛇が降りてくる。降りて
きたら蛇なので生臭い匂いがするからすぐわかるだろう」
ってなことをいうのである。まっさか〜とパンピーな私は思う。実際、私は
疑り深く、この手の話も嫌いではないが、大喜びするほど好きでもない。話半
分に聞いて、祈祷所に入った。その途端、もう生臭いのである。ぷんっと鼻を
つく異臭を感じる。
ドブの匂いというか、猫の口の匂いというか、そういう匂いで、臭くて気持
ちが悪くなりそうである。いわれたとおり右側に座ると、匂いはどんどん強く
なる。疑り深い私は(きっとここはこういう匂いの場所なのだ)と思うことに
した。
ところがご祈祷が終わって帰る頃には、匂いは跡形もなく消えてしまったの
である。祈祷所は木とお神酒の匂いはしたが、生臭くはなかった。
暗示を与えられたために、幻臭がしたのだろうか。私の理性とはかくも弱い
ものだったのだろうか。
自分の感覚が信じられない……という、奇妙な揺らぎを体験してしまった。
今年はこういう「理性の揺らぎ」の連続である。
そして、きわめつけがウォルシュ氏のインタビューだった。インタビューの
内容は出版社との契約上、出版前には明かせない。ただ、インタビューとは関
係なく、とても印象的だったエピソードがある。
カメラマンが写真撮影のためにウォルシュ氏に「どこか神聖な感じのする場
所であなたの写真を撮りたい」と申し出たところ、ウォルシュ氏に断られた。
「私はごく普通の人間で、神聖な場所にいつも行くような生活をしていない。
私は瞑想するよりも野球の試合を見るほうが好きなくらいだし、特別なことを
する人間ではないから、そのような場所に行って写真を撮られては誤解されて
困る」
ウォルシュ氏はどこにいても、ウォルシュ氏だった。彼自身が聖地だった。
そんな印象を受けた。
本当にたくさんの神様(と話す人々)に会いに行った。神様というのはある
特定の場所に行くとアクセスできるものと、ある法則に則ってアクセスするも
のと2通りあるようだ。このアクセス方法によって神様のタイプが微妙に違う
のだが、やってくれることは同じようなものである。神様によって得意不得意
はあるが、人間の思いを叶えるのが神だ。
神様は自分がもっとも望むことを叶えるのだ。だが人は望むことを恐れてい
る。根本に怖れがあるから望めない。いろんな神様が異口同音に語っていた。
「あなたのなかに、もっとも神聖で崇高なものがある。あなたのなかに、すべ
ての答が存在する」
だが私は、なかなかこんなすばらしい言葉を信じることができない。本当は
自分こそが聖地であり、神であるらしい。神はみんなそういう。でも悲しいか
な人間は、中途半端に傲慢で、不必要に謙虚すぎるらしいのだ。
(おわり w)
875 :
無名草子さん:02/07/11 17:19
>>862 >それから匂い。雨が降る前は空気の匂いが変るんだ。
これは確か、『オカルト』の最初のほうで使い回ししていました。
>>866 >かなりの興奮状態で、まるで宇宙からなにか電波を感じているかのように猛烈
>な勢いで、世界の仕組みや人間の生きる道について説き「わかった、わかった」
>とはしゃいでいる。
> それでも私と話をしているうちにだいぶ落ち着いたように見えたので、とに
>かくその日はおいとました。すると、私が帰った後すぐに暴れ始め、服を脱い
>で家財道具をすべて投げ出すという暴挙に出た。
うわー、これ『コンセント』でほとんどそのまま使っています。
文庫版のP.267-268あたり。
発表する媒体が「たま」ということもあるだろうけど、話の続きを
霊障方向にもっていっているんですね。ふーん。
昔からお勉強していた心理学の「し」の字も出てこないし、
「たま」とも相性が悪くなさそうな「巫女」も「シャーマン」も
出てきていませんねえ。
876 :
無名草子さん:02/07/11 17:20
終わりですか?書き込んで大丈夫ですか?
引用お疲れ様でした!!
877 :
無名草子さん:02/07/11 17:21
こんな文章書いてて、
オカルトライター呼ばわりされると大激怒とはねぇ。
書き忘れ。参考資料の入力、ありがとうございましたー。
大黒屋との話も、業界人日記よりもここが似合いますわね。
いや業界人って、オカルト方面の業界人って意味だからいいのか。
879 :
無名草子さん:02/07/11 17:26
おつかれさまでした。どうもありがとうございます。
> たとえば「お皿の水を返せ〜」などと口走る場合、昔からの井戸を埋めてし
まっているのを、先祖が怒っているらしいのだ。しかし、他の家族は鈍感で(鈍
感な方が人間は幸せ)気がつかない。で、「娘がカッパ憑きになった」などと
騒ぐのである。
に大笑いしたのは私だけではあるまい。
ところで、一番最初の「ひとはロボット化して生活する」というような
箇所ですが、それどこかで読んだような気がします。
我が家の本棚をひっくりかえしてみようと思いますが、コリン・ウィルソンだったか?
調べてみます。
880 :
無名草子さん:02/07/11 17:31
前:参考資料 :02/07/11 17:14
自分の感覚が信じられない……という、奇妙な揺らぎを体験してしまった。
今年はこういう「理性の揺らぎ」の連続である。
そして、きわめつけがウォルシュ氏のインタビューだった。インタビューの
内容は出版社との契約上、出版前には明かせない。ただ、インタビューとは関
係なく、とても印象的だったエピソードがある。
カメラマンが写真撮影のためにウォルシュ氏に「どこか神聖な感じのする場
所であなたの写真を撮りたい」と申し出たところ、ウォルシュ氏に断られた。
「私はごく普通の人間で、神聖な場所にいつも行くような生活をしていない。
私は瞑想するよりも野球の試合を見るほうが好きなくらいだし、特別なことを
する人間ではないから、そのような場所に行って写真を撮られては誤解されて
困る」
ウォルシュ氏はどこにいても、ウォルシュ氏だった。彼自身が聖地だった。
そんな印象を受けた。
本当にたくさんの神様(と話す人々)に会いに行った。神様というのはある
特定の場所に行くとアクセスできるものと、ある法則に則ってアクセスするも
のと2通りあるようだ。このアクセス方法によって神様のタイプが微妙に違う
のだが、やってくれることは同じようなものである。神様によって得意不得意
はあるが、人間の思いを叶えるのが神だ。
神様は自分がもっとも望むことを叶えるのだ。だが人は望むことを恐れてい
る。根本に怖れがあるから望めない。いろんな神様が異口同音に語っていた。
「あなたのなかに、もっとも神聖で崇高なものがある。あなたのなかに、すべ
ての答が存在する」
だが私は、なかなかこんなすばらしい言葉を信じることができない。本当は
自分こそが聖地であり、神であるらしい。神はみんなそういう。でも悲しいか
な人間は、中途半端に傲慢で、不必要に謙虚すぎるらしいのだ。
881 :
無名草子さん:02/07/11 17:31
たま1999年11-12月123号
田口ランディの水瓶座クロニクル
巻之5「自分こそが聖地である」
『神との対話』の著者であるニール・ドナルド・ウォルシュ氏のインタビュー
をする機会に恵まれた。私は今年に入ってから、やたらと神様ずいている。こ
ういう言い方は変だけれど、神様とお話をする人にばかり会う。いったい何人
の人と巡り会ったことだろうか。
もちろん自分がそれを求めているから、そういう選択をしていった結果なの
であるが、ついに最後のとどめ! という感じでウォルシュ氏と出会うことに
なった。
ウォルシュ氏と会うために成田を発つ前日、私は奈良県の三輪山にいた。
やはり今年出会った大黒屋誠二郎さんから、
「大神神社には一度行っておくといい。たいそう力の強い神様だが、気のいい
神様です」
というようなことをいわれたからだ。
この大黒屋さんは心眼を持っていて、神のイメージを見ることができるらし
い。彼の心眼によると、たとえば白山神社のくくり姫は、
「あぐらをかいて目を伏せて座っている。膝の上に宇宙をもっていて、両手で
ゆっくりと宇宙を回している」という風に見えるそうだ。
私は何も見ないし聞かないし、幽霊すら見たことがない。この手の霊的能力
はいっさいないのだが、なぜか大黒屋さんといっしょに行った出雲大社で神様
の匂いを嗅いだ。
参拝していたら、いきなり辺り一面に日本酒の匂いが漂いはじめたのだ。び
っくりした。それはもうむんっとするような酒の匂いだった。すると大黒屋さ
んが、
「男の神様がやって来たときは、酒の匂いがするんです。女の神様がやって
882 :
無名草子さん:02/07/11 17:33
たときは柑橘類の匂いがするんです」
というのである。うーむ。神様に匂いがあったのか! とびっくりした。こ
れが私のはじめての神様体験である。
はじめて行った三輪山は、私には何の変哲もない丸っこい山に見えた。この
山そのものが大神神社のご神体だそうだが、心眼のカケラもない私にはとんと
わからない。大きな鳥居をくぐると、妙に空気がぼてっと重たいような気がし
た。重力が強いっていうかなんというか、とにかく空気の重い神社だなあ……
という印象だった。
ちなみに大黒屋誠二郎さんの心眼で見ると、三輪山は巨大な蛇がとぐろを巻
いていて、その上にちょこんと小さな神様が乗っているように見えるのだそう
だ。
そして、さらに大黒屋さんは、
「三輪の神様に頼んであんたが来たら降りてきてくれるように言うといたから、
正式参拝するときは右側に座りなさい。山から右側へ蛇が降りてくる。降りて
きたら蛇なので生臭い匂いがするからすぐわかるだろう」
ってなことをいうのである。まっさか〜とパンピーな私は思う。実際、私は
疑り深く、この手の話も嫌いではないが、大喜びするほど好きでもない。話半
分に聞いて、祈祷所に入った。その途端、もう生臭いのである。ぷんっと鼻を
つく異臭を感じる。
ドブの匂いというか、猫の口の匂いというか、そういう匂いで、臭くて気持
ちが悪くなりそうである。いわれたとおり右側に座ると、匂いはどんどん強く
なる。疑り深い私は(きっとここはこういう匂いの場所なのだ)と思うことに
した。
ところがご祈祷が終わって帰る頃には、匂いは跡形もなく消えてしまったの
である。祈祷所は木とお神酒の匂いはしたが、生臭くはなかった。
暗示を与えられたために、幻臭がしたのだろうか。私の理性とはかくも弱い
ものだったのだろうか。
883 :
おつかれ〜:02/07/11 17:34
おつかれさまでした。どうもありがとうございます。
> たとえば「お皿の水を返せ〜」などと口走る場合、昔からの井戸を埋めてし
まっているのを、先祖が怒っているらしいのだ。しかし、他の家族は鈍感で(鈍
感な方が人間は幸せ)気がつかない。で、「娘がカッパ憑きになった」などと
騒ぐのである。
に大笑いしたのは私だけではあるまい。
ところで、一番最初の「ひとはロボット化して生活する」というような
箇所ですが、それどこかで読んだような気がします。
我が家の本棚をひっくりかえしてみようと思いますが、コリン・ウィルソンだったか?
調べてみます。
884 :
無名草子さん:02/07/11 17:39
885 :
無名草子さん:02/07/11 17:41
っつーか、883も879のコピペだよ。
ちなみに879は私だが。
886 :
無名草子さん:02/07/11 17:44
ふーむ。
久々のコピペ荒らしですか。
よほど動揺している、と。
887 :
無名草子さん:02/07/11 17:48
コピペ荒らしでスレをdat逝きにする気かな?
とりあえず保存しとこう。
大丈夫。必要であれば、いつでも元をコピペするから。
と張本人は犯行現場に戻って書いてみるテスト。
884 名前:無名草子さん :02/07/11 17:39
>>880-882は・・・。
885 名前:無名草子さん :02/07/11 17:41
っつーか、883も879のコピペだよ。
ちなみに879は私だが。
886 名前:無名草子さん :02/07/11 17:44
ふーむ。
久々のコピペ荒らしですか。
よほど動揺している、と。
887 名前:無名草子さん :02/07/11 17:48
コピペ荒らしでスレをdat逝きにする気かな?
とりあえず保存しとこう。
888 名前:参考資料 :02/07/11 17:52
大丈夫。必要であれば、いつでも元をコピペするから。
と張本人は犯行現場に戻って書いてみるテスト。
890 :
無名草子さん:02/07/11 18:01
文学板にも荒らしきてるよ。
891 :
無名草子さん:02/07/11 18:03
このスレッドって
電話でランディに泣かされた
編集者の人いるのかな?
892 :
無名草子さん:02/07/11 18:20
三部作のうち、唯一盗作による絶版を逃れていたコンセント
だったけど、とんでもないことになってきたね。
アンテナ、モザイクはすでに盗作で絶版で、これに加えて、
コンセントも盗作だったことが明らかになれば、お猿は
プロフィールをどうすればいいの?ワラ
三部作が盗作でおなじみの田口ランディってか?
893 :
無名草子さん:02/07/11 18:20
894 :
無名草子さん:02/07/11 18:23
片山氏の報道のときの、朝日記者?>891
田口にコメント求めながら泣いた女記者がいたはず。
895 :
無名草子さん:02/07/11 18:27
オカルト文章が発掘されてから荒らしが来るようになった理由は?
1.「知覚」から目を逸らさせる陽動作戦
2.「知覚」は今更しょうがないが、「たま」だけは発掘されたくなかった
3.追い詰められて錯乱したタイミングがたまたま発掘と同じだった
896 :
無名草子さん:02/07/11 19:21
1. に1000タマ
897 :
無名草子さん:02/07/11 20:13
1+2に1000チカクノジュバク
898 :
無名草子さん:02/07/11 20:23
『盗作の呪縛』(断筆舎)、カミングスーン。
899 :
無名草子さん:02/07/11 20:24
漏れは過去ログや関連スレを全部読もうとは思わないけれども
オカルト・プロパーの漏れから見ても、猿女はアフォやなと思うよ。
精神世界のjargon使ってはいるけど、全然存在感ないもんね。
jargonに酔っているだけ。『輪廻転生』なんて、さ(ペッ
最近、某占星術研究家と話したときに、猿女が電話かけてきたんで教えてやったら
それが堂々と作品になっていたと藁っていた。そんなもんよ。
占星術のセンセもそういう猿女の性分を知っているわけだな。
雑誌たまの経歴を隠すたぁ、上等だぜ(禿藁
900 :
無名草子さん:02/07/11 20:34
>>899 詳細知りたいな。無理?
某先生って誰だろう。
我が家の本棚は、ちょっと魔窟状態になっており、さがすのむずかし。
だもんで、図書館で捜したのだが、明日にならなければ手に入らない。
でも、捜してる本名で検索したらおもしろいもんを発見したんで。
なんか、感銘を受けた本のアンソロジーみたいなやつなんですが、
山田太一の序文「土の性からの脱出」がどうも・・・・
彼のドラマは好きだったんだけども。
「不思議な世界」山田太一編 筑摩書房 1993年初版
>(略)氏のエッセイは大好きでよく読んでいるが、こういうおっしゃり方は
めずらしいのではないだろうか? 土の持つ属性についてなんの説明もなく、
土になんの挨拶もなく「土の性」は「どうにも仕様がない」で吐き捨てるように
おっしゃるのである。(注:福原麟太郎というひとのエッセイで、「詩のない人は
土の性である。どうにも仕様がない」という箇所があって、俗物のことを言って
いるらしい)
(略)自分の心がどうして生じたのか、死んでどうなるのか、まるごとの私と自分
で意識している私とはどう違うのか、一体どんな人格を意識下に秘めているのか、
ぼけたらなにを言い出すのか、なにもかもわからぬままつかの間生きている人間が
自信ありげに「現実」を承知した気でいるのも滑稽なら、「超自然」を不可解と
排除するのも傲慢である。私たちはもっと不思議に驚き不思議を畏れ不思議の前
での無力を思い知るべきなのだろう。商業主義やテクノロジーの跳梁に、エゴや
観念の夜郎自大に、歯止めをかけるのは、不思議を不思議と受け止める敏感さの
回復かもしれないのである。(引用終わり)
長くなって、すびばせん。でもこれに汚猿が「そーよ!!」と舞い上がったような
気がして・・・・山田太一だし。自分が好きそうな本の紹介だし。
しかし、楽な本の作り方だな。筑摩よ。好きだったのに。
902 :
無名草子さん:02/07/11 21:13
>>455 韮澤潤一郎氏と田口はつながりナシ。担当編集者の依頼によるそうで。
所詮、エロスも、心理学も、精神世界も、どれとっても中途半端なんだよな。
ボーダーを描いているつもりなのだろうが、本人がボーダーになりきれていない。
カマトトみないなものか。pppp
903 :
無名草子さん:02/07/11 21:17
四月の報道のあと、田口は見城に会って事情を説明したいと懇願。
しかし見城は会ってはくれず(藁
結局、見城と田口は一度もツラあわせたことないんだよ。
904 :
無名草子さん:02/07/11 21:25
>>903 お得意の「会って話せばお友達」作戦ですか。
更なる内部情報をお願いします。
905 :
無名草子さん:02/07/11 21:25
台風一過、今日はランディ晴れですな。
ランディ氏は無事にアルタイに旅立たれました。
906 :
無名草子さん:02/07/11 21:27
三発目の花火はすでに消化ずみです。
907 :
無名草子さん:02/07/11 21:28
>906
田口がどうやって、渡辺氏を口封じしたか、幻冬舎と筑摩が
どんな汚いことをしたかを今あばいてるんだよボケが。
908 :
無名草子さん:02/07/11 21:51
渡辺氏ってだれ?口封じって何?
簡単におしえてケロ。
おながいします。
909 :
無名草子さん:02/07/11 21:54
>908
このスレ読んでよ……。
910 :
無名草子さん:02/07/11 22:39
http://www.bk1.co.jp/s/yasuken/ ヤスケン、狂ってるんだけど……。
オススメ第73回では川上弘美の「龍宮」をすすめてる、
それはいいんだが、そのなかでこんなこと書いてる↓
>昨今は、面白い小説が極端に少ない。
> 才能のない有象無象が「作家」のふりをして駄作を書き、
>眼力のない編集者がそれらを載せまくるからだ。
> いまの日本で、読むに値する作家といえば、久世光彦、
>車谷長吉、松浦寿輝、町田康、堀江敏幸、川上弘美、田口ランディ
>くらいというのも、ちょっと淋しい。
911 :
無名草子さん:02/07/11 22:46
912 :
無名草子さん:02/07/11 22:49
安っぽいケンの日記読んでたら、週刊朝日の記者とも友達なのね。
週朝といえば、猿を見守るオバサン矢坂がいるところ。
ヤスケン、矢坂のラインで四月の報道を朝日は闇に葬ったのかなケケケ。
913 :
無名草子さん:02/07/11 22:54
ヤスケンって何歳くらい?
若年性アル○ハイマーとか、大丈夫かな?
それとも尊敬する盗作猿の大好きな精神のオビョーキ?
ここまでくると藁うにも藁えないよ。
914 :
無名草子さん:02/07/11 22:55
知覚の復刊、幻冬舎文庫でやればいいのになんで筑摩文庫なの?
コンセントで盗作したんだから筑摩は関係ないじゃん。なぞなぞなぞ。
915 :
無名草子さん:02/07/11 23:02
アカデミックな「知覚」をヤクザな幻冬舎から復刊するわけにも
いかずに、困った芝田が松田にたのんだとか?
筑摩学芸文庫ならカッコはつくからね。
916 :
無名草子さん:02/07/11 23:08
幻冬舎文庫では、さすがに似合わないでしょうの、知覚の呪縛。
ハードカバーで復刊させるとしても……やっぱり似合わない。
917 :
無名草子さん:02/07/11 23:13
筑摩って便所? 汚物処理場みたい。
918 :
無名草子さん:02/07/11 23:23
>>917 俺の祖父、そして父も筑摩のファンだったんだよ。
今の筑摩は汚物への道をまっしぐらに突き進んでいるようで、何ともやりきれない思いが……。
どうにかしてかつての良心を取り戻してほしい。
919 :
無名草子さん:02/07/11 23:37
『知覚の呪縛』の文庫版あとがきに、こんな一節が
さらに私自身かなり驚いたのであるが、ごく最近になって田口ランディ氏が
小説『モザイク』(幻冬社、二〇〇一年)のなかで一精神科医に「知覚の呪縛」
について語らせている。まったく意外な発見であった。本書はインターネット
世代へと解放されてゆくのかもしれない。
920 :
無名草子さん:02/07/11 23:45
>>919 あ、「知覚」読んだ人?
猿がぱくってるところはあった?
921 :
無名草子さん:02/07/11 23:46
922 :
無名草子さん:02/07/11 23:50
>>919 これのことかしら? 『モザイク』P.182
>「では君は気味の感じている世界が絶対だと思うか? ある人にとっては
>もっとクリアな世界が現実だと感じられるのかもしれない。知覚のクリア
>さなど個人レベルで違う。ましてや比較検討はできない。いま感じている
>もの、それがすなわち現実だ。昨日より現実が嘘っぽかったりしても、
>それが百日続けば慣れていく。いいか、大事なことを見誤るなよ。分裂病
>者が喪失している現実感は、知覚の呪縛によって引き起こされている。
>彼らはあるいかんともしがたい理由によってのみ、この現実から乖離する。
>多くの場合、彼らはここではないどこかに本当の世界が実在すると思って
>いる。その本当の世界への激しい欲望が、この現実を否定している。欲望
>の対象を実存化するために現実を否定している。それほどまでに本当の
>世界を望んでいるのが分裂病者だ。
923 :
無名草子さん:02/07/11 23:52
>>919 意訳してみた
「『モザイク』に、本書・『知覚の呪縛』が引用されており、
著者である私は、何の連絡も受けていなかったために驚いた」
924 :
無名草子さん:02/07/12 00:14
このスレも900を越えましたので、そろそろ新スレ立て作業を開始します。
当スレの919番以降は、新スレにて再録し、議論の持続を図りたいと思います。
スレが立ちましたら、ご案内にうかがいます。
926 :
無名草子さん:02/07/12 00:39
「知覚」は「モザイク」にも無断使用されてたんじゃないか?
それを田口がごまかすために、「引用させていただきました」と
渡辺氏に説明したとか。藤森さんも「アンテナ」「モザイク」の
二冊で盗作されてるから、渡辺氏だって二冊やられててもなんの
不思議もない。