>>509-510 お読みになると一目瞭然ですが、これは“親の視点”で書かれた
ものであることがバレバレです。 そして、障害の診断評価を無視
して、ドーマン法に縋[すが]ればどんな子供でも無限に伸びる、と
いう幻想を振りまいている、とてもイデオロギッシュな悪しき環境
決定論でもあります。 「自分は親に否定されたり押しつけられた
こともないし、テストで測られたこともないから伸びたのだ」と自慢
(正しくは他慢か……)しているけれども、そのわりにはソマちゃん
は「否定」されているようだし、流奈くん自身もドーマン式特訓を
「押しつけられて」いるので矛盾ばかり、というのも、なかなか
おマヌケであります。 (日木家の方々を笑い者にするつもりは
ないけれども、書いた内容については、執筆者の人格と切り離して
ズケズケと言わせてもらいます。)
流奈ママには、親の立場できちんと息子の障害を語ってほしかった
ですね。 腹話術を演じても、語る内容が“母親の視点”では
田舎芝居でしかないでしょう。 こうしたインチキな“教育論”が
日本の親たちを騙し、障害児ばかりでなくさまざまな子供たちを
早期教育や特殊教育に追い立てる、という“被害”が広まって
いくならば、それは犯罪的ではないかと思うのです。
それから
>>508に紹介した、このPR誌に載せた写真ですが、これだけを
見ると、まるで障害のない健常者の幼児のように見えてしまいます。
ひょっとして、流奈くんの正面写真を避けるようなポーズつけというか、
撮影上の演出があったのかな、と感じるほどです。 この写真から看取
できる“母子像”は、まるでサイボーグ001を抱いた003のようですが、
こうした母子像こそ、流奈ママの夢想しているものなのかも知れません。
なんだか、そんな感想を持ってしまいました。