この板の住人にわかるかな?
最近、「私の國語ヘ室」も文春文庫から発売されたし、そろそろ福田恆存も
再評価される頃でわ?
個別レベルで論ずべきことを大きな物語に回収しないようにする心構えはこの人から学んだ。
>>3 それ4年くらい前に探してて高田馬場の古本市で見つけたときは大喜びした。
呉智英は個人的な文章を書く時旧仮名を使うようにしてるとどこかで書いてたね。
あ、そう
>4
「平和論に対する疑問」ですね。
あれが発表されたとき、論壇が騒然としたらしいです。
こっちでもノズラーの公害問題を議論しない?
もはや福田は、時代遅れ。
今は、保田與重郎の時代だね。
10 :
無名草子さん:02/03/31 01:42
>>9 お前は福田の本も保田の本も読んでないのがバレバレ。
読んだとしても一部の文章の表面をかじってるだけだろう。
私の国語教室、どこも品切れだよ・・・
8 :無名草子さんへ
「ノズラー」ではなく「ノイズラー」でせう。公害だつたら。
『私の國語教室』、地方の小さな本屋は仕入れてゐないかも。氣の毒だけど注文ね。
昨日、八重洲ブックセンターと三省堂に寄つたら、新刊の山積みだつた。二册買つた。
神保町で聞いたら福田恆存は人氣があり古本の捌けがよいさうです。
14 :
無名草子さん:02/04/14 06:39
語れ
15 :
無名草子さん:02/04/14 06:52
いまさら合理的だといっても旧かなには戻れんな。
あと漢字も書けん。
どうでもいいや。
松原正の名言:「知的怠惰は道徳的怠惰」
17 :
無名草子さん:02/04/15 01:04
>>15
いくら福田ファンの人でも
新かなで育てられた人が無理して旧かなを使うことはないでしょう?
だからといって旧かなに拘る人たちをバカにしてはいけない。
文部省が、合理的に統一するため
「僕わカバンお持って学校え行きました」
という文体に統一すると言われたら
意地でも反対するよ。
この人たちの気持ちは分かるなあ。
18 :
無名草子さん:02/04/15 01:23
>>17 別に無理して使つてゐるわけではないのですが。
19 :
無名草子さん:02/04/15 05:51
お名前、なんとお読みするんですか?
「真田風雲録」オモロイ
つねあり こうそん
22 :
無名草子さん:02/04/15 16:23
福田恆存全集に入ってる「一匹と九十九匹と」や「堕落論」といった名論を
一纏めにして文庫本として出してくれないかな?
全集高すぎ・・・
23 :
無名草子さん:02/04/15 17:24
漏れ、この人はシェークスピアの翻訳とかでしか知らないのですが、
ダメですか?
シェークスピアというか、戯曲全般がずーっとダメだったのですが、
ひょんなことから、翻訳全集のうちの1冊をもらって、
しばらく読まなかったのですが、たまたまサロメが載っていて、
クラ板住人でもありますんで、これを読んだら、
はじめて戯曲って読んでおもしろいもんだなあ、と思いまして。
以後、シェークスピアとか、翻訳ですが、読めるようになりました。
あ、新潮文庫です。
それで、結構エグい、というか、エロい話なんだなあ、と思って、
読んだものでした。
24 :
無名草子さん:02/04/15 18:13
>22
「堕落論」?「俗物論」じゃなくて?
うーん確かに。文庫本増えていろいろな人に読んで欲しいな。。
25 :
無名草子さん:02/04/15 18:22
>>23 福田のシェイクスピアの翻訳は綺麗すぎるらしい。
もっと汚い訳のほうが原文に近いってのもおかしな話だが。
26 :
無名草子さん:02/04/15 20:50
「羽仁五郎を論ず」「森嶋通夫氏へ」「近代的知識人の典型清水幾太郎を論ず」
「金田一老のかなづかひ論を哀れむ」などの論争文はさえに冴え渡り、また面白い。
現役言論人でいえば、渡部昇一を完膚なきまで叩いている。
保守なのに。...いや、保守だからか
27 :
無名草子さん:02/04/15 21:14
>>26 >現役言論人でいえば、渡部昇一を完膚なきまで叩いている。
それ読んだことないな。だれか内容教えてください。
どっちも愛読してるんでなんか面白そう。
28 :
無名草子さん:02/04/15 21:28
この人の文章、上手いのか下手なのかわからんよ。
29 :
無名草子さん:02/04/15 23:41
渡部昇一が「やまとことばというのは非常にやわらかいので、それを使用する
歌はやさしい感じになる、といったのをんなことあるかい、と否定。
そのとき戦前だか戦時中に、自分が教師をやっていたときのエピソードを
紹介しているのだがこれが大爆笑。ユーモアと同時に、この人が保守で
あっても右翼的排外主義、夜郎自大さといかに無縁であるかを示している
>24
間違えました、すみません。
31 :
無名草子さん:02/04/17 08:27
>27
日記形式の時評「問ひ質したき事ども」(全集7巻収録)を読まれるとよいかと
思ひます。その中に渡部氏をたしなめてゐる文章があります。
いや、それでなくとも福田氏の言論・姿勢・人間観をよく読んでゐれば、渡部氏の
言論がいかに浅薄でオートマティカルなものであり、福田氏とは相容れないもので
あることは分かるかと思ひます。
32 :
無名草子さん:02/04/17 12:18
政治思想スレッドから転載
この頃のことと思はれる抱腹絶倒の逸話を以下に記します。原文は、渡部昇一氏の輕薄な燥ぎ振りに苦言を呈された
「和語、必ずしも尊からず」です。(なほ、福田さんは他の箇所でも渡部氏を窘めて、
「あなたの正體は共産主義者と同じで、人間の不幸はすべて金で解決出來ると一途に思詰めてゐる夜郎自大の成上り者にすぎぬではないか」
と最大級の不信を投付けてゐます。『問ひ質したき事ども』所收、日刊福井に「賣文業者をたしなめる」と題して掲載。)
<戰時中、私が試みた一の實驗を渡部氏に紹介し、反省を促しておく。といふのは、
氏よりもう一周り神がかつた右翼の「思想家」が「萬葉集」には言靈が宿つてをり、
これを朗々と讀んで聽かせれば、日本語の解らぬ外國人にもその心は自づと傳る、
或る講演會でさう説いた、私の教へ子の一人がそれを聽き、數日後、
教場で「それは本當だらうか、先生はどう考へるか」と質問された事がある、
私は「待つてくれ」と暫し沈思默考、やをら黒板にかう大書した
――しろたいる/かなたはろかに/そこふかみ/ふとしくふむの/たむろせるかも。
私はこれを朗々と詠み上げ、「下手だが、大體萬葉調だ、
意味は解らなくとも、調の快さが心を打つだらう」と、稍押し附けがましく言ひ、
大方の贊同を得てから、次の如く漢字假名交り文に直した、
――白タイル彼方遥かに底深み太しく糞の屯ろせるかも。教場は爆笑の渦に卷き込まれた。
33 :
無名草子さん:02/04/18 20:27
>25
私は福田恆存のシェイクスピア好きだなぁ(笑)
買う時はいつも新潮文庫を買ってる。「解題」がまたよくってね。
34 :
無名草子さん:02/04/22 23:58
何度でも言はうの人だ
35 :
無名草子さん:02/04/23 00:15
さういへば、文春文庫に『日本を思ふ』といふのがあつた。
この書はアンチョコとして使つてゐる。たれかが「scは政治主義的だ」とか
何とかいつてゐたが、むしろscさんは文學に政治を持込むことを嫌つておら
れたのではなかつたか。たれとはあへて申さぬが、「民主主義」を錦の御旗に
異論の彈壓をしてゐる者こそ「政治主義的」であらう。
36 :
無名草子さん :02/04/23 17:32
>>32 ひょっとしてそれは渡部を漢字廃止論者に見立てているのか?
渡部のもとの文章みてみなくちゃはっきりしたことはいえないけど、福田の誤読じゃないのかね。
渡部が、音読みより訓読みのほうが日本人の心を表現するって主張は読んだことあるけど、
漢字廃止論者に同調したという話はきいたことないぞ。
37 :
無名草子さん:02/04/23 17:50
政治思想板では、福田より渡部の方が英語力優れてるって結論出てんじゃん。
38 :
無名草子さん:02/04/24 01:45
それと福田は渡部の何を読んでそう判断したの?
「日本語のこころ」?
39 :
無名草子さん:02/04/24 01:52
福田恆存
良いね。名前で得してないか。
40 :
無名草子さん:02/05/03 13:17
あげっ!
41 :
無名草子さん:02/05/10 23:59
age
42 :
無名草子さん:02/05/22 18:54
福田恆存
ふむー しぶい
43 :
無名草子さん:02/05/23 00:24
誰か現在普通の本屋で手に入る作品のリストを
ageてちゃぶだい
44 :
無名草子さん:02/05/23 12:14
この人坪内祐三経由で知りました。
この人の文章気持ちがいい。人間外見なんて関係ありません。中身が重要です的文章
が多いなかこの人の文章はずばりとついている。中身がうんうん的文章はただマスコ
ミから甘やかされてるだけというのがわかる。
45 :
無名草子さん:02/05/23 20:28
>>43 私の幸福論
日本への遺言
日本を思ふ
私の國語教室
46 :
無名草子さん:02/05/24 08:22
>45
人間この劇的なるもの
>>46 amazonで品切れだったから外しておいた
48 :
無名草子さん:02/05/24 15:17
It is my day, my lifeを真昼の輝き、命そのもの、と訳したツネアリは凄い。
49 :
無名草子さん:02/05/24 15:43
日本語がまともにできなきゃ人を
感動もしくはよませる翻訳なんか
できないと言う事かな・・・
著作は一つも読んだことないんだけど、大学の授業で使う
シェイクスピアの翻訳を買って、普通の翻訳者が訳したものより
この人が訳したものの方が、全然面白いしリズムもいいので
びっくりしたことがある。
厳密に語源や翻訳や解釈を学ぶのには適さない(多分それだったら
小田島雄志の方が合っている)んだろうけど、ちょっと講談とか
浪曲っぽいリズムも面白かった。
51 :
無名草子さん:
>ちょっと講談とか
>浪曲っぽいリズムも
江戸っ子で職人の息子だからね。ふだんはべらんめえだし