基本的に入門書の域を出ないものが多いけど
隠れた名著もあるはず。なんかオススメはある?
個人的には丸山圭三郎『言葉・狂気・エロス』がベスト。
平田オリザ『演劇入門』
黒田恭一「はじめてのクラシック」
すれたクラシック音楽ファンの再入門に最適。
宇野功芳のクラシック音楽のもの全部
信頼性はあれだが、読み物としては面白い。
手塚富雄『いきいきと生きよ〜ゲーテに学ぶ』
新宮一成(だっけ?)のラカン入門書
廣松渉「哲学入門一歩前」
>>1 これ、結講オカルト入ってない?
近刊だと五十嵐太郎『新宗教と巨大建築』
岩井寛『森田療法』
講談社現代新書0293『日本人の意識構造』会田雄次著
講談社現代新書0582『祭りの社会学』松平誠
11 :
無名草子さん:02/02/24 02:04
12 :
無名草子さん:02/02/24 06:40
柳瀬尚紀さんの『ナンセンス感覚』に一票。
『英語遊び』もいいけど……
13 :
無名草子さん:02/02/25 00:05
永井均『<子ども>のための哲学』。
『これがニーチェだ』もかなり面白い。
渡辺キルヨン
『はじめての朝鮮語』
15 :
無名草子さん:02/02/25 00:15
西尾幹二『ニーチェとの対話』
16 :
無名草子さん:02/02/25 02:10
1に賛成。「言葉・狂気・エロス」は非常によかった。
17 :
無名草子さん:02/02/25 04:10
最近のだけど、「動物化するポストモダン」ってわかりやすいわりに、考えさせられた。
18 :
無名草子さん:02/02/25 05:46
森田療法よかったよねー。動物科するポストモダン
は積読ぢょ
19 :
義弘 ◆.....OsA :02/02/25 08:08
現代新書は基本的につまんないのが多いけど、ここで敢えて一冊挙げるならば、
新宮『ラカン』だろう。東の『動物』は読んだけど、どうもね。東を読むなら他にいろいろあると思う。
20 :
無名草子さん:02/03/02 20:47
ネタでもいいです!!出来れば、今、どういう動きで会社が進んでいるとか現状を
教えていただきたいのです。他の皆さんも知ってる限りの情報を教えてください。
お願いします。
21 :
無名草子さん:02/03/06 18:11
小倉紀蔵「韓国は一個の哲学である」
名前と違って古い本ですが、「新しい英語の学び方」松本亨著。
多々ある英語の勉強本が束になっても敵わない。
絶版にはなっていないと思うが、なかなか並んでいないのが難点。
23 :
無名草子さん :02/03/07 01:58
野矢茂樹の「無限論の教室」と「哲学のなぞ」
哲学の入門書のなかで一番面白かった。
24 :
無名草子さん:02/03/07 04:00
渡辺昇一「知的生活の方法」
大西秀文『はじめてのラテン語』講談社現代新書1353 1997年 ¥940
感動した.
26 :
無名草子さん:02/03/07 08:33
松井力也『「英文法」を疑う』。
元ロッキングオンの英語教師が書いた、読みやすくてオモロイ本。
あの高島俊男翁も文春で褒めてました。
27 :
無名草子さん:02/03/07 09:16
広田照幸『日本人のしつけは衰退したか』1448
「日本人のしつけは衰退した」というアホな言説の大嘘を、歴史的にあばいた本。
28 :
無名草子さん:02/03/07 10:35
菅野覚明「神道の逆襲」
名著!
29 :
無名草子さん:02/03/07 10:43
日垣隆『松代大本営の真実』。ノンフィクションの隠れた名作。
こういう作品にこそ大宅賞をやるべきだった。
30 :
無名草子さん:02/03/07 10:46
立花隆の『「知」のソフトウェア』。
情報整理本の白眉だと思う。
ワープロ以前の時代に書かれたものなので古さは否めないが、いまでも読む価値あり。
31 :
無名草子さん:02/03/07 10:55
桜井哲夫「自己責任とは何か」
自己責任至上主義者のインチキがよくわかる本です。
32 :
無名草子さん:02/03/08 01:41
「はじめての構造主義」橋爪大三郎
まだ絶版じゃないよな。こりゃいい本。
33 :
無名草子さん:02/03/08 13:57
「中世・ルネサンスの音楽」皆川 達夫
今では中世音楽の本も結構あるけど、パイオニアはこの人。
34 :
無名草子さん:02/03/08 14:54
N・マルコム「回想のヴィトゲンシュタイン」
35 :
無名草子さん:02/03/08 16:41
>>23 同意! 『無限論……』はマジで面白い。
『……謎』の方は肩透かしを食らうようなところもあるけど。(中島義道の『哲学の教科書』みたく)
36 :
無名草子さん:02/03/09 17:15
「精神医学とナチズム」はオモロイ。
37 :
無名草子さん:02/03/11 08:40
age
38 :
ゆめおち ◆RXOoT00s :02/03/13 04:24
最近のネタだが現代新書は関廣野がメジャー出版社
デビューを果たしただけでも意義がある。この人に入門書を書かせるのは
どうかと思うが、面白かった。
五十嵐太郎は建築ヲタの俺としては面白くなかった。
39 :
無名草子さん:02/03/13 06:31
「幻想芸術の世界」
40 :
無名草子さん :02/03/13 23:11
>>38 『民族とは何か』、大澤真幸の読売書評に惹かれて読んでみたら、
なかなか唸らされる内容だった。
関廣野って、その筋じゃ有名な人だったの?
41 :
無名草子さん:02/03/14 12:19
今村仁司「現代思想のキィワード」
42 :
ゆめおち ◆RXOoT00s :02/03/14 15:19
>>40 関廣野は「有名な人」かどうかしりませんが思想史家さんです。
「プラトンと資本主義」:北斗出版
「ハムレットのほうへ」:北斗出版
あたりは面白い、って言うか目からうろこが落ちる感覚がえられます。
反大塚久雄ですね。大航海あたり読んでりゃ時々見ます。
上のカキコにも書きましたが、入門書主体の現代新書にマッチした人選だった
かは、なかなか疑問でしたが、40さんはどう思われましたか?
あげ
44 :
無名草子さん:02/03/19 10:05
明日は現代新書が9冊発売だそうで……。
どこかでラインナップわかりませんかね。
45 :
無名草子さん:02/03/21 10:33
佐倉統『進化論という考えかた』を読んでます。
面白いです。
村上春樹の「風の歌」3部作の引用がお洒落。
46 :
無名草子さん:02/03/25 09:35
age
47 :
無名草子さん:02/03/26 01:45
小泉義之「ドゥルーズの哲学」。最高のドゥルーズ本。現代諸科学から
ドゥルーズに迫るという革命的な読み。
48 :
無名草子さん:02/03/26 08:31
>>47 別スレで、氏の同じく現代新書の『デカルト』がものすごく良くて、
『ドゥルーズ』のほうはダメだという評判をいってる人がいたな。
49 :
無名草子さん:02/03/26 21:49
中路正恒『古代東北と王権』(1559)。読み易くはない。重たい本。
だがとてつもない本ではないだろうか。
よく見ると相当隅々まで独創的な解釈が込められている。
とりわけ終章の兜跋毘沙門天の解読は魅力。感動に立ち尽くしてしまう。
岡田精司さんも支持していると聞く。
他の歴史学者の評価はどうなんだろうか?
50 :
無名草子さん:02/03/28 17:17
1085『アラブとイスラエル』高橋和夫。
少し時代がずれてしまったかもしれないけれど、
1990年までの(=湾岸戦争までの)中東情勢がよく分かる本。お薦め。
51 :
無名草子さん:02/03/28 18:37
「戦うハプスブルグ家」
30年戦争についてのまとまった本って他にあんましないことないです?
52 :
無名草子さん:02/03/30 04:02
>15
西尾幹二『ニーチェとの対話』は最悪じゃないかい。
松田道弘氏の『超能力のトリック』。
54 :
無名草子さん:02/04/02 10:26
ワースト・オブ講談社現代新書に変えてみよう。
55 :
無名草子さん:02/04/02 10:36
ここ10年くらい(もっとか?)なんか当たりがほとんどないなぁ。
ドキュソ色が増してると思う。なにもこんな著者に書かせなくていいじゃんみたいな。
56 :
無名草子さん:02/04/02 11:23
>54,55
落合仁司『<神>の証明―なぜ宗教は成り立つか 』
57は落合仁司
59 :
無名草子さん:02/04/02 12:32
井波律子『酒池肉林』
ワーストではなくベストの方ね。
60 :
無名草子さん:02/04/02 17:28
>23・35
『無限論の教室』は、面白いですねえ。
しかし、下手な小説仕立てにする意義は…?
ついでにいうと、『小説・倫理学講義』は、小説としては
くだらないけれど、今まで倫理学を学ばないで本当に良かった、
と思える、お買い得な一冊です。
61 :
無名草子さん:02/04/06 21:53
現代新書の新刊は9冊出ていて、力作揃いかも。
「無敵のラーメン論」みたいなキワモノもあるけれど(笑)。
加藤陽子「戦争の日本近現代史」は、名著だ!
あとは読んでない(笑)。
62 :
無名草子さん:02/04/06 22:07
>『無限論の教室』
俺もすごく面白いと思ったけど、数学の専門家に言わせると余り真に
受けない方がいい内容らしい。
門外漢の俺にはそこまでは分らん。
63 :
無名草子さん:02/04/07 01:47
>48
デカルト研究者の友人は、『デカルト』の方は「やりすぎ」と言っていた。
それも読んでみたいのだけれど。
64 :
無名草子さん:02/04/07 03:12
小此木啓吾『フロイト思想のキーワード』おもろかったよん。
65 :
無名草子さん:02/04/07 23:50
森永卓郎『リストラと能力主義』。
注目すべきエコノミストが現れたと思ったんだが・・・・・
66 :
無名草子さん:02/04/08 09:49
森永卓郎なら、「非婚のすすめ」のほうがオモロイよ〜ん。
いまや売れっ子エコノミストだけれど、彼の初期の名作。
彼は冗談で書いてるだけでしょ・・・
>>52 『ニーチェとの対話』は「ツァラツストラかくかたりき」のポイントを
著者がなぞっている本だったと思う。にしおかんじ=教科書 というイメージを
お持ちですか? ぼくはそういうことが出てくる前に読んだので
ただ単に現代社会を批判する本として面白かった。
それともあなたはニーチェについて西尾よりもラディカルな考えをお持ちのため
最悪といわれるのか?
69 :
無名草子さん:02/04/09 00:17
>68
西尾幹事のその本、ずっと昔に読んだ。「ごね得」批判の他に
何か内容があったかね? 彼はドイツ語もかなりあやしくないかい?
70 :
無名草子さん:02/04/09 02:04
『これがニーチェだ』『ハイデガー存在神秘の哲学』が面白いと思いました。
71 :
無名草子さん:02/04/11 01:12
>70
『ハイデガー』どう面白いのですか? 私も買ったのだけれど
まだはじめの所しか読んでいない。「存在の神秘」が感じ取れるようになるなら
凄い本なのだろうけれど、著者が力不足なのではないかと感じてしまった。
著者に並み大抵でない言葉の力がないと「存在の神秘」のにおいぐらいしか
出ないのではないだろうか。
72 :
無名草子さん:02/04/11 15:33
永井均曰く、白水社版ニーチェ全集『アンチ・クリスト』の西尾幹事の訳は
名訳だそうな。
73 :
無名草子さん:02/04/12 01:32
忙しくて細かくやっている暇はないが、たとえば西尾幹事訳『悲劇の誕生』
(中公文庫)の「自己批判の試み」6の「現代的なもの<を>誤って応用・・・」
というのはかなりの誤訳じゃないかい?
>>51とおんなじ作家の本。
「傭兵の2000年史」
傭兵から見るヨーロッパの戦争史って感じ。
読み物として単純にオモロイ。
75 :
無名草子さん:02/04/13 00:04
ここに書いているのはどうも編集者くさい・・・
もしくは学者か?
76 :
無名草子さん:02/04/13 00:21
>>6 激しく同意!!
昔、インドでキメテ読んだら独特のねちっこい文体にげらげら笑えた
77 :
無名草子さん:02/04/13 20:33
森村進 『自由はどこまで可能か−リバタリアニズム入門』 (1542)
この人、あんまり有名じゃないと思うけど、なかなか面白いよ。
政治哲学の話で、アメリカで流行している最小国家論(リバタリアニズム)を紹介する本。
裁判は民営化できるとか、婚姻制度は法に依らなくてもいい、とかブッ飛んだ主張をしております。
参考文献もかなり充実。
『無限論の教室』はやぱーりオモロイ。
79 :
無名草子さん:02/04/14 22:55
>>71 『ハイデガー存在神秘の哲学』の著者にならうなら、神秘は存在から直截に感じ
取るべきであって、べつに本の文面から感じなくてもよいのではないかト。
80 :
無名草子さん:02/04/16 01:05
>79
of courase.でも、それなら
『ハイデガー存在神秘の哲学』を読む意味は何なの?
「神秘を存在から直截に感じ取」れたら、ハイデガーすら読む必要は
あまりないのでは?
わたしはそう考えて、わたしの言葉を鍛えていますが。
81 :
無名草子さん:02/04/16 01:13
>72
永井均さん自身、ドイツ語力はかなりあやしいのでは?
82 :
古本屋店員A:02/04/16 03:41
>>80 ハイデガー読んで近道になるなら、読んだらいいじゃん。
自分だけで到達できるようなことなら、ハイデガーはここまで読まれなかったんじゃないの?
83 :
無名草子さん:02/04/16 17:22
同意。近道になりました。
84 :
無名草子さん:02/04/16 17:42
渡部昇一『知的生活の方法』
この板のレヴェルならば、この本しかないでしょう。
>>84 嫌みはよせ ヽ(‘Д´)ノ ウワァァァン!!
渋いところで川原栄峰『ニヒリズム』は概念を追って行くときの手つきみたいなもんがとってもいいよ。
変わったものでは前野直彬『漢文入門』。前野先生(合掌)!これではぜんぜん売れません...
87 :
無名草子さん:02/04/16 23:21
>>30,84,85
立花隆『「知」のソフトウェア』
渡辺昇一『知的生活の方法』
どなたか、この2冊について、率直に語っていただけますか?
野口悠希雄の本(中公だけど)も絡めて頂いても・・・・
どれも似たような感じするけど、どれが一番いいでしょうか?
88 :
無名草子さん:02/04/17 02:38
>80
川原栄峰『ニヒリズム』は以前読んだ。おもしろかった。その当時は
新しい着想が手際よく述べられた、という印象だった。
>82
ハイデガーの書いたものはもちろんとてもよいですよ。でも、
『ハイデガー存在神秘の哲学』はそのレベルに達しているの?この本は「近道」
になるの? 83さん。
89 :
無名草子さん:02/04/17 21:40
講談社でえらいのは、関さんとか、永井均とかを発掘した、上田さんという方がいるということですね。
本当に面白い人を発掘してくる。
90 :
無名草子さん:02/04/19 23:13
>89
関さんてだれですか?
91 :
無名草子さん:02/04/19 23:25
関廣野さんです。
一部の関曠野信者がうざいです。
93 :
無名草子さん:02/04/20 03:15
>89
魅力的な編集者がたくさんいるのではないでしょうか。
林辺さんが編集した本を気がついてみるとたくさん持っています。
94 :
無名草子さん:02/04/20 19:05
>>92 89です。
別に、関信者じゃないから、怒らない、怒らない。
上田さんという編集者がいい勘してるといいたかっただけ。
サントリー学芸賞とった、菅野覚明『神道の逆襲』も上田さんでしょ。
95 :
無名草子さん:02/04/20 21:36
お、良スレの予感。
個人的によかったのは、
中根千枝の「タテ社会の人間関係」「タテ社会の力学」「適応の条件」
の3点セット。どうやら、結構有名な本であるらしいことを読んだ後で知った。
なんか、他に秀逸な日本人論ないすかね。
別に講談社現代新書じゃなくてもいいから。
>>95 現代新書じゃないけど↓がいい本だってさ。
杉本良夫、ロス・マオア『日本人論の方程式』(ちくま学芸文庫1995年)
中島義道『対話のない社会』とか
98 :
無名草子さん:02/04/21 02:21
田中貴子さんの『室町お坊さん物語』(1457)も好きなのですが、
あれはどなたの編集だったのでしょうか。上田さんのような気もしますが。
99 :
無名草子さん:02/04/21 18:07
ロマン派芸術の世界
創造と狂気
100 :
無名草子さん:02/04/21 19:33
内井惣七『うそとパラドックス』『パズルとパラドックス』
パズルの本としておもしろい。
101 :
無名草子さん:02/04/21 20:05
>>87 渡辺昇一『知的生活の方法』については、呉 智英『インテリ大戦争』と
小谷野 敦『バカのための読書術』に言及されていました。参考にどうぞ。
立花隆『「知」のソフトウェア』はよく分からない。だが最近、立花に対する
批判が「別冊宝島」等で上がっていて、立花自体は信頼できない人だそうです。
オカルト志向、自然科学の間違い、広く浅いだけの知識…と、よくは
書かれていません。
知的生産に関する本もそれで大事なのです。そちらの方面について問うてみる
のも良いと思います。ですがそうした真面目な事に返事が返ってくるかは
分かりません。
私も何冊かは思いつくのですが、これ以上は荒らしになるので止めます。
102 :
無名草子さん:02/04/21 20:20
お薦めは、『翻訳入門』。でも、これは既に絶版。名著なのに。
翻訳とは、他の言語を母語に置き換える事で、母語を相対化し、
対象化された母語を如何に美しく、分かり易く書くか、という訓練
だって。
またこのスレで評判のよくない西尾氏では『自由の悲劇』がお薦め。
我々が自由主義社会を生きるにはこうした悲観は忘れてはならない。
だが「自由という不自由」を生きる事に悲観ばかりはしていられない。
西尾氏の欠点は、この悲観の先がない事。ナショナリズムを
接木しても繋がるものでない。
あとお薦めは「講談社現代新書解説目録」と『この新書がすごい』
(洋泉社)。
103 :
無名草子さん:02/04/21 21:56
名著なのに絶版というのはよくあるね。
でも、現代新書はまだ絶版は少ないような気がする。
名著復刻希望コーナーってあってもいいね。
こういうスレはあるのかもしれない。
104 :
無名草子さん:02/04/21 22:01
>95
96さんの挙げている『日本人論の方程式』は名著だと思う。
で、その中で、中根の著作がかなり徹底的に批判されておる。
未読なら、一読の価値あり。
105 :
無名草子さん:02/04/21 22:20
中野美代子「中国人の思考様式」はまだ上がっていませんか?
中野氏は竹内好氏をどう思っているのか知りたい。
106 :
無名草子さん:02/04/22 12:52
篠原資明『心にひびく短詩の世界』1331。詩の面白さを時々教えてくれる。
107 :
無名草子さん:02/04/23 11:34
『ハイデガー存在神秘の哲学』が二刷りになっていて驚いた。
ムーーーーと、うなってしまう。
108 :
無名草子さん:02/04/23 16:03
>>77 面白かったよ。
民営化論者なのに一ツ橋大学の先生なんだね。ワラタ。
109 :
Qoo ◆It2APNq. :02/04/23 19:43
長谷川真理子『オスとメス=性の不思議』を挙げておこう。
「雌雄」という現象・存在性を進化生物学的にきわめて平易に説明してあります。
110 :
無名草子さん:02/04/23 22:34
長谷川教授は国家一種公務員総合試験(課題式教養論文)委員だから、
官僚志望者は必読かな。
111 :
無名草子さん:02/04/24 05:03
関曠野の『民族とは何か』を買った。少し読んだだけだが、
Nationを「民族」と訳してしまうとraceはどうなるのという気がした。
nationalismとracismということも。
うまい訳語がないのだとおもうけれど、nation=民族としてしまうと
ずれる部分が多いのではないかと思う。
112 :
無名草子さん:02/04/24 05:11
>49
その本、去年産経新聞のコラムで紹介してあった。
いつごろの東北のはなし?
113 :
無名草子さん:02/04/24 09:06
高島俊男「中国の大盗賊」はどうだ。
中国史の中で、陳勝とか李自成とか、王朝末期に大叛乱を
おこしたものの、皇帝になれなかった大盗賊を通じて中国史に
共通する独自の文化を分析する。
なによえり20世紀の国共内戦や共産党の制覇も、この延長線上で
みるとすごくわかりやすい
114 :
無名草子さん:02/04/24 13:14
>109,110
長谷川先生は昔、日高教授の虎の威を借りるキツネをしている
と言われていた人では? ずいぶん偉くなったのですね。
115 :
無名草子さん:02/04/25 00:46
タイトルを忘れてしまったけれど、なんかベンヤミンについての本。そ
れから鎌田茂雄の、観音の来た道(これも正確なタイトル忘れました)。
読んでないから名著かどうかわからないけど、気になってしょうがない。
どちらも絶版のようです。どなたか、感想をお聞かせください。
116 :
無名草子さん:02/04/25 01:20
>112
『古代東北と王権』
「古代東北」についての本は関西ではほとんど売れません。
京都ではさらに売れません。高橋克彦さんの本も、大きな本屋でも
たいてい一冊も置いてありませンのです。その本も東京地方や東北地方では
かなり読まれているのではないでしょうか。ちなみに河西英通『東北』(中公新書)
も、京都では見かけません。
118 :
無名草子さん:02/04/26 23:21
なんでウノコーホーの話が出ないの?
119 :
無名草子さん:02/04/26 23:48
>118
誰? 自分で出しておくれなさい。
120 :
無名草子さん:02/04/26 23:50
神道の逆襲!!!!!
121 :
無名草子さん:02/04/27 18:15
>120『神道の逆襲』、どんなところが面白いの?
いや、なんか悪口がいっぱい出てくるかなと思って。
123 :
無名草子さん:02/04/28 11:57
なぜかいままであがった本で読んでみたいと思う本がない。
無理して挙げると中根千枝先生ぐらいか。
あとあげられていないけどメディチ家が秀逸だろうか。
>101
立花氏のことは人がよく言っていないとかではなく、
ご自分が検証なさればよろしいのでは。
立花氏はジャーナリストだと思えば才能があると思う(もともとジャーナリスト
ですものー文春)。
124 :
無名草子さん:02/04/28 12:26
>116
東北関係でも赤坂憲雄さんの本だけは
京都でも大きいところならたいていあります。
125 :
無名草子さん:02/04/28 13:31
>>125 ついつい売れていない方から見てしまう。
128 :
無名草子さん:02/04/30 03:06
>126
売れるのだろうか?
京大近くは、生協の割引が強くて、本屋をやって行くこと自体が難しそう。
やっているところは頑張っているのだな。
129 :
無名草子さん:02/04/30 03:21
童話の書き方 講談社現代新書 (661) 寺村 輝夫 (著)
ただしアマゾンでは現在、在庫切れ。
130 :
無名草子さん:02/05/01 03:13
小杉泰『イスラームとは何か』。イスラムがちゃんとわかる気がする。
131 :
無名草子さん:02/05/01 18:33
>130
これでイスラムはわからないと思う。井筒さんのも必読。
でも、この人の視点はおもしろくて博学だし、スゴイねぇ。
132 :
無名草氏さん:02/05/01 18:41
古いものでは森三樹三郎「「無」の思想」が面白かった。
これを読んで荘子の思想が理解できた気がした。
>>34 『回想のヴィトゲンシュタイン』は美しい本ですね。私も真っ先に頭に浮かんだ。
いまは平凡社ライブラリーにいってしまって絶版なのかなあ。
134 :
無名草子さん:02/05/01 23:03
「生命の歴史」シリーズより。
『カンブリア紀の怪物たち』(S.C.モリス)
カンブリア紀と言えば、例の「アノマロカリス」とか奇妙な生き物が
生息していたことがわかってきているが、それらが紹介されている。
詳しい内容は忘れたけど、とても面白かったので、お勧めできると思う。
『手足を持った魚たち』(J.A.クラック)
こちらは、ぐっと渋く、魚が上陸して陸上の脊椎動物へと
進化していく有り様が、化石として残っている骨格を子細に検討しながら
紹介される。前書よりも密度はかなり高いので、丁寧に読む必要はあるが
お勧めできる。
>>34 >>133 法政大学出版局の藤本訳(ヘタ)とタイトルをごっちゃにするなよ。
板坂元の訳はよかった。
HLに移って現代新書で絶版になったんじゃなくて
絶版になってかなりしてからHLに入ったはず。
HLで黒田亘の名アンソロジーと一緒に出ている方がいいのかも。
136 :
無名草子さん:02/05/02 17:35
ちょっと古いが、「新書東洋史」シリーズは良かった。特に「インドの歴史」
「中央アジアの歴史」あたりは、高校でも大学の教養課程でも中々教えてくれない
ところなので、これらの本を読んで大いに勉強になった。
「新書西洋史」シリーズはあまり面白くなかったが。
137 :
無名草子さん:02/05/06 15:11
「生命の歴史」、続刊はどうなのよ!
138 :
無名草子さん:02/05/11 20:14
age
> 136
「生命の歴史」シリーズは既刊3冊で、上記の2冊以外は、
『失われた化石記録』であるよ。
続巻についてはわからん。
どんなテーマが面白いか、想像を巡らしてみるのも一興。
140 :
無名草子さん:02/05/21 06:17
>130
俺もよんでみるよ。
森永卓郎『日本経済50の大疑問』
構造改革派のエコノミストがメディアで優勢のなかしっかりと意見述べてるな。
デフレが本当に収束できるものなのかは分からないけど。
「アメリカは不況脱出のために湾岸戦争やアフガン派兵をしてきた」というのは
勇気がいる発言だな。
142 :
無名草子さん:02/05/22 21:15
「岩波に限らず新書」スレはどこ行っちゃったんですか?
>>139 「カンブリア紀の怪物たち」のオビによると
シリーズ続刊予定
「光合成はなぜ起きたか」W・ショップ(97年11月)
「生命誕生の瞬間」J・コリス(98年2月)
「海から陸へ」J・クラック(98年4月) とある。
ショップは「失われた化石記録」、クラックは「手足を持った魚たち」を書いたので
続刊はコリスの生命誕生ものになるはずなのだが。
順番が狂ったのは、コリスが書いてないからなのだろうか。
145 :
無名草子さん:02/05/29 22:30
一般的に、大型書店は、現代新書を優遇して一番手前に置いたりしているけど、どれが売れ筋か全然わかっていない。
というか、出版社もわからないから無理ないか。
売れ筋がすぐ売り切れても、次に入ってくるまで、時間がかかりすぎ。
3月に出たんだったか、山のように積まれていた、『フロイトなんたら』と『ハイデガーなんたら』は、ほとんどそのまま、返本のラックに入れられていた。
旭屋と、某生協書籍部。こんなに入れちゃだめだよ。
146 :
無名草子さん:02/06/10 20:19
『一神教の成立』は面白いし、『パリ探偵術』だっけ、今手元にないので名前が不正確だが、これも面白かった。後者は名著なのでは。
147 :
無名草子さん:02/06/11 06:24
ローカル線温泉旅
嵐山光三郎著
おれも、早くこんな旅ができるようになりてえよ。なにかを
捨てちまえばなれるんだろうけどね。
148 :
無名草子さん:02/07/01 06:07
最近100円コーナーに良いのが無いよ
100円コーナーは糞本ばっかり溜まった。
最近、講談社現代新書のしおり(今のしおりとは異なる)の裏面に書いてある文が結構お気に入りです。
なにぶん古い本にしか挟まっていなのと古本屋で見かけても欲しい本ではないこともあって手に入りません。
そこでここを見ている方でしおりを持っていて、内容教えてくれる方がいたら幸いです。
まず私から。2つしかないけど・・・。
<講談社現代新書 B>
読書はたんに知識の材料を供給するのみ、それを自家のものとなすは思索の力なり。
― ジョン・ロック
道徳的な書物とか不道徳的な書物とかいうものはない。書物はよく書かれているか、悪く書かれているかである。
― オスカー・ワイルド
一読の価値ある書物は再読の価値がある。
― ジョン・オモレイ
次。
<講談社現代新書 V>
読書の娯しみの主要な敵は、自尊心、臆病、激情および批評心である。
― ファゲ
文章の才だけでは著書を作ることはできない。一冊の本の背後には必ずひとりの人間がいる。
― エマーソン
人間の心の深みへ光を送ること - 芸術家の使命。
― ロベルト・シューマン
152 :
無名草子さん:02/07/01 22:29
講談社現代新書 C
書物はつねに生産し、自分の種を人の心にまき、
後に来る時代に限りなく行為や意見を奮い起こす。
−ベーコン
書を読みて己が感ずる所は秒録して置くべし。
今年の秒は明年の愚となり、明年の録は明後年の拙が覚ゆべし。
是れ知識の上達する微なり。
−吉田松陰
153 :
無名草子さん:02/07/01 22:32
講談社現代新書 C
書物はつねに生産し、自分の種を人の心にまき、
後に来る時代に限りなく行為や意見を奮い起こす。
−ベーコン
書を読みて己が感ずる所は秒録して置くべし。
今年の秒は明年の愚となり、明年の録は明後年の拙が覚ゆべし。
是れ知識の上達する徴なり。
−吉田松陰
154 :
無名草子さん:02/07/01 22:32
抄録でないの?
>>152 やったー。どうもありがとうございます。
>>154 そう抄録、出てこなかったのそれが。トホホ。
ここ誰も見ていないの?
古本屋の人に頼んで抄録の書いてあるしおりだけ売ってもらえないかと頼んでみたら、無料でもらえた。いってもるもんだ。
間違えた。言ってみるもんだ。
158 :
無名草子さん:02/07/21 22:11
誰か、「ミシェル・フーコー」って読んだ人いる?
感想教えて欲しいんだけど。
159 :
無名草子さん:02/07/22 02:03
>158
途中まで読んだ。まともな本だけれど面白くはなかった。
良心的。
桑原武夫の「宮本武蔵と日本人」を復刊してくれないものか。
ずーっと探してるんだけど、どこにもない。
161 :
無名草子さん:02/08/12 04:08
『無限論の教室』野矢さんの本。
教室で、授業が開始される前後の話にもリアリティがあってよい。
アマゾンでも高い順位にあって驚いた。新刊じゃないのに。強いね。
162 :
無名草子さん:02/08/26 18:54
アマゾンで新書を一冊だけ買う人は滅多にいないよ。送料がかかるから。
一冊買うだけでアマゾンの順位は大きく動くから、試してみれ。
アマゾンの「売行き順」、新書に関してはほぼ意味ゼロ。
どれだけアマゾンで新書が売れいないかよくわかるのだ。
163 :
無名草子さん:02/08/26 19:06
哲学入門一歩前
164 :
無名草子さん:02/08/26 19:31
「ベルリン」杉本俊多
都市が生きていることの意味を教えてくれる。
著者のこの街への愛情が、押さえた記述の中に感じられるのも良い。
でも今は品切れor絶版かも。
165 :
無名草子さん:02/09/02 02:01
「無限論の教室」、何度も出てるけどやっぱり面白かった。
あと小泉義之氏の「デカルト 哲学のすすめ」もよかった。
最近出た「文系にもわかる量子論」って読まれた方います?
まだ大学の図書館に入ってなくて、買ってはずれだったら・・・。
166 :
無名草子さん:02/09/04 06:39
『9・11と日本外交』。
最新刊です。
共同通信ワシントン特派員の描く一年目の同時多発テロの内幕。
なかでも、国務省と日本の外務、海上幕僚監部の微妙な呼応関係についての指摘が面白い。
167 :
無名草子さん:02/09/04 06:42
「さてと、厨房と遊んでやるかな」
1は、自らが厨房という事実を全く認識しないまま、今日も
駄スレを立てるのであった。そしてパソコンの電源を切り、
どんなレスが付くのだろうと一人、布団の中でニヤニヤしながら
妄想に耽っていた。1は真性のマゾであった。煽られれば煽られる程、
快感を覚えるという、異常性癖があった。 「逝ってよし!」「ドキュソ」「放置だな」
様々な煽り言葉が、1の頭をよぎる。 (あぁ、もっと、もっと煽ってくれ!)
興奮の渦の中、1は眠れない夜を過ごした。
翌日、目が覚めると同時に1はパソコンを起動させ、昨夜自分が立てた
スレを探した。今までの経験上、すでに沈没していて見つけるのに苦労する
のだが、今回は違った。なんと、一番上にスレがあったのだ。
しかも、多数のレスが付いている。 「おぉ、今回は大漁だ…」
1は期待を胸に、レスを順に読んでいった。しかし、何かが違った。
今までの「逝ってよし」といった、見慣れた煽り文句は無く、
「IPが残るのにね…」「警察に届けました」「晒しage」
といった、何やら物騒な言葉がそこにはあった。 (おかしいぞ、何で?)
1はまだ、自分が置かれた状況を理解していなかった。
(俺は煽りが欲しいんだ! 誰か煽ってくれ!) しかし、願い虚しくレスは物騒な言葉が続いた。
「今頃、1は震えているんだろうな」「逮捕age」 頭が弱い1も、少しずつ状況を把握してきた。
(何てこった! 俺はそんなやばい事をしたのか!) 1はとっさに、スレをsageにかかった。
メール欄に「sage」と入れて、「こんな駄スレ、ageるなよ」と
必至で誤魔化す。しかし努力虚しく、すぐに「晒しage」されてしまう。
「頼む! ageないでくれ…ageんなよ!!!」
168 :
無名草子さん:02/09/04 09:09
高根正昭「創造の方法学」(#553)
社会科学における科学的方法について簡明に紹介しています。
学生・研究者だけでなく,社会現象の解明に関心を持つ人に
是非読んでもらいたい本です。
169 :
無名草子さん:02/09/06 13:07
ハイデガー存在神秘の哲学 古東哲明
ハイデガーの入門書は、5.6冊読んだが群を抜いて素晴らしい内容。
わかりやすく かつ 自分にひきつけて読む文脈を提示してくれて、
なぜこういうことが問題なのかがよくわかる。
とにかくハイデガーの思考のコアな部分にページを割いていて理解から共感への
道筋をつけてくれる。
竹田のハイデガー入門よりこっちのがいい。
永井の本も名著。だけどガイシュツだと思うのでこれを推薦。
ちくま新書のハイデガー入門はアカデミックで哲学史にのっとっていて、
これも理解の助けになる。
新書でこれは堅すぎないかと思ったけどまぁいいのかな。
ちゃんと熟読すれば得るものはあります。精度は高い
171 :
無名草子さん:02/09/09 11:30
読書家のみなさまへ、この新書で、
キリスト教&聖書関係でおすすめはありますか?他の宗教ものでもいいです。
個人的に、他の新書とは毛色の違う装丁が気に入ってます。
172 :
無名草子さん:02/09/10 23:57
>171
そらなら氷見潔さんの『紀元1世紀のレジェンド』が絶対お薦め。
別の新書だけど。近代文芸社。きちんとした学識のある人が
好奇心に導かれて、余裕をもって書いたような本です。
173 :
無名草子さん:02/09/25 10:25
>172 ありがとうございます。読んでみますね。
で、ageてみる。
見返しの券を切り取って、現代新書特製ブックカバーもらった人いますか〜(w
いま8枚なんだけど。
174 :
無名草子さん:02/09/25 10:34
もらった。べつにどうってことない地味なカバーでした。
宗教関係のお勧めは
448『聖書の起源』山形孝夫
伝承文学として原始キリスト教を読み解くという内容。
聖書の概論本じゃないので、それは他に読んでからの方がいいかも。
この人の本では『聖書の奇跡物語』(朝日文庫)の方が読みやすい。
330『須弥山と極楽(しゅみせんとごくらく)』定方あきら(漢字がでない)
原始仏教の教典から仏教の世界観を読み解くという内容。
めちゃめちゃ面白い。
でも両方とも古いので品切れかもしれん、すまぬ。
機会があったら読んで欲しい。
176 :
無名草子さん:02/09/28 23:32
新書西洋史のシリーズがなかなかよかった
177 :
無名草子さん:02/09/29 03:52
シリーズのうち、具体的にはどれでしょうか。
178 :
無名草子さん:02/10/10 00:24
『愛に生きる』鈴木鎮一 (86)
受験時代に読んで、目から鱗がでた本。
ものごとの習熟方法について言及されており、
やたらと難しいことをするのではなく、
大体出来ることの熟度を上げていくべきというのが述べられている。
これを読んでから、勉強自体に対する、
苦手感・嫌悪感を克服していくことが出来た。
179 :
無名草子さん:02/10/16 19:42
>>158 その著者の内田隆三さんて、文章がおかしくないですか。日本語として
読めない文章を平気で書きますね。フーコーバカになってしまった人の
一人だと思います。特にメチエの『柳田国男と〜』はひどい。おしまいだと
思いますね。
180 :
無名草子さん:02/10/18 15:39
『聖書vs世界史』これお勧め
181 :
無名草子さん:
『ハプスブルク家』は大学受験前に息抜きに読んだなー。