世界的なベストセラーだけど、結構読んでない人多いよね。
そうか?
日本人には殊に人気が高いと思っていたが。
昔、大好きだった人(片想いだったけど。。。)が誕生日にプレゼントしてくれた。
「読んだけど・・・難しくてよく分からなかった」て言ったら、苦笑いされて
「大人になったら分かるよ」と返された。
あれから10年経ったけど、もう一度読んでみようかな。。。
岩波文庫からでてます。
児童書で読んだけど、一年前位に読み返したら
感動しなくなってた。ずいぶんと心が(以下略
岩波文庫からは出てないよ。
消防・厨房・工房・大学時代にそれぞれ読んだり読み直したりしたけど、
一番心にきたのは工房時代だった。
何度読んでも意味わからん、誰か解説してくれ<星の王子さま
同じく、意味が分からん。
ピュアな心じゃないと感動できないのでしょうか。
10 :
無名草子さん:02/01/28 00:36
長野かどっかに星の王子様博物館みたいなのできてるよね
11 :
無名草子さん:02/01/28 00:58
一番心に残ってるのは
体を毒ヘビに噛ませて
魂だけで星に帰ったところ。
私も死んだら
宇宙の果てまで行って見たい
と思った。
そこに誰も待っていなくても。
12 :
無名草子さん:02/01/28 00:59
>>8 >>9 解説されると萎えます。この手の解説書もあるけど。
14 :
無名草子さん:02/01/28 01:45
解説本っぽいものも書かれてた上野氏がなくなられましたね。。。
15 :
無名草子さん:02/01/28 01:57
挿絵が無ければこれほどまでに話題になったのだろうか?
16 :
無名草子さん:02/01/28 02:19
絵も作者が描いてるんでしょ?
17 :
無名草子さん:02/01/28 03:25
γ─────ヽ
// ̄ ̄ ̄ ̄\\
/ | ・ U | ヽ
// |ι |つ\ _
∠二二二、し |_| ̄ ̄ ̄|_| _二二二二、 ・ )
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄  ̄
うわばみにのまれたぞう
18 :
無名草子さん:02/01/28 03:56
フランツ『永遠の少年』でも読みましょう
19 :
無名草子さん:02/01/28 06:39
いや、「永遠の少年」も好きだけどさ。
わからなければ、わからないままで良いと思う。そんなもんでしょ。
世間の評価と自分は必ずしも一致するもんじゃないしね。
芸術(これを芸術と呼ぶならば)って、そんなところがあるみたいだし…。
詩として読んでみても良いかも。
21 :
無名草子さん:02/01/28 09:21
>>17 やぱーり、その絵が重要な気がしてならないのだ
22 :
無名草子さん:02/01/28 09:40
23 :
無名草子さん:02/01/29 02:33
生の原画を、アトランタのハイミュージアムで見た。
25 :
無名草子さん:02/02/03 14:52
きつねのセリフ「たくさん無駄な時間を使った相手が大事な人」って
まるで2ちゃんのことのようだ。
26 :
無名草子さん:02/02/03 18:29
「戦う操縦士」って何処から出版されてるのかな?
27 :
無名草子さん:02/02/03 18:31
28 :
無名草子さん:02/02/26 00:08
いまだに一番好きな童話です。
絵もいいよね。
narumiから星の王子様の食器がでていて
思わず買ってしまった。
29 :
無名草子さん:02/02/27 13:11
30 :
無名草子さん:02/03/03 20:47
31 :
無名草子さん:02/03/10 03:53
>26
新潮文庫、およびみすずの全集があります。
32 :
無名草子さん:02/03/10 05:51
>>29 あ゛、あのPrincesseのキャラって、折れが2年ほど前に「ラムちゃん」のつもりで
作ったAA。
モー娘。とか、いろんな形で活用してもらってるのが感激。
なおリアルバージョンっつことで、こんなのも作った。
A――A、
//⌒vv⌒ヽ
( __ノ`´\ )
)(リ `l⌒ l~( / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
ノ ノ人 ァ´ ノ < age
( ( ( / ェ ´)) \_________________
/ ̄ - - ヽ)
/ ィ _ _Y
/ / ヒ彡≡彡≡)
/ / 〉  ̄  ̄〈
/ / 人 -p 〈 \
/ | (ミ≡==彡)qμ)
ШP ヒミ≡≡≡リ
|  ̄T ̄ |
| | /
| | ノ
人_ノ―イ
/ミ≡≠=ノ
/ミ≡≠=/
/ミ≡≠/
fミ≡|シ´
ヒ≡シ
 ̄
33 :
無名草子さん:02/03/10 05:52
>26 >31
新潮文庫版は94年に出たけど、もう絶版。ひょっとしたら、出版社に在庫があるかもしれないので、念のため在庫確認したほうがよろしいかと。
でもまた出して欲しいですね。
>29
確かにすごい。
34 :
無名草子さん:02/03/11 22:51
24歳男。初めて読んだ。泣いた。今のおれの目は汚れまくってる。
35 :
無名草子さん:02/03/12 00:58
大学4年の時、授業で原典(フランス語)でも読んだ。
学生の語学力ながら、泣き出した王子さまを飛行士がなぐさめる場面で思わずもらい泣き。
ものすごいチカラを持った文章だった。
ところで「ある人質への手紙」と併せて読むこともおすすめします。
みすず書房「サン・テグジュペリコレクション」所収。
フランツの「エグジュペリは6歳(だっけ?)で死んだ弟の面影を追っていた永遠の少年だ」ていう
うっかり解釈(エグジュペリの弟は確か17歳くらいまで生きた)、おめーの方がよっぽどメルヒェンだ
ろ!! て感じ。
37 :
無名草子さん:02/03/12 05:20
「人間の土地」というエッセイがすばらしい。感動で心が震える。
38 :
無名草子さん:02/03/12 06:13
>>29 感動した。
これは内藤濯氏の訳がまたすごく名訳だと思うんだよな…
訳によって駄作になる作品って沢山あるし。
39 :
無名草子さん:02/03/14 02:15
>37
同感。
ちなみに私の新潮文庫「人間の土地」は読み過ぎてぼろぼろになって、今のが3代目。
最近の新潮の、表紙が宮崎駿なんだよね。昔のほうが好きだったな。
40 :
無名草子さん:02/03/19 17:20
age
41 :
無名草子さん:02/03/25 02:49
NHKでずいぶん前にやってたサンテックスと星の王子さまの特集番組、見ました?
飛行機からの空撮がきれいでしたね。
42 :
無名草子さん:02/03/25 02:58
>41
うわあ、知りません! そんなのやってたんですか?
見たかった〜〜。いつ頃放送してたんでしょう?
43 :
無名草子さん:02/03/26 02:48
>42
ええと、たしか「星の王子さまへのはるかな旅」とかそういうタイトルで、
1年くらい前に初回、わりと最近リピートしてたような覚えが。
南仏から、「南方郵便機」に出てくる、サハラの海沿いのルートを
空撮で撮影するんですね。
で、そのなかに併せて作家、飛行士サンテックスとその作品についても触れるような。
特別ワクのようなので、これからも祝日などにチェックしていたら、再放送するかも。
池澤夏樹がナレーションを書いていたのではなかったかな・・・。
うろ覚えですんまそん。
44 :
無名草子さん:02/04/09 12:05
箱根のミュージアムに行った人の感想キボンヌ。
45 :
無名草子さん:02/04/16 00:37
女子供の読むもんじゃねえ。人間には道具が必要だ。
>>34 それが正しい読み方だ
46 :
無名草子さん:02/04/16 20:13
つまるところ、ラブストーリーですよね…?王子様とバラの。
恋愛における真理のようなものがけっこうあちこちにちりばめられて
いるような気がします。
47 :
無名草子さん:02/04/16 21:20
レサンスィエル、セタンヴィジーブル プルレズィユー
星の王子様のきつねとの会話がよくわからんところがある。
<飼いならす>かっこつきなので、キーワードだとは思うが、
フランス語できる人に原文ではどうなのか教えて欲しい。
49 :
無名草子さん:02/04/17 02:11
>48
須賀敦子の「遠い朝の本たち」に、この「飼いならす」=apprivoiserという単語について書かれている一文があります。
戦後まもなく、はじめてこの本を教えてくれたというフランス人のシスターと、
辞書もないまま苦戦してこの単語を理解したというエピソード。
絆をつくるとか、そういう意味をこのシスターの生き方と重ねてありました。
絆をつくる、つなぎ合わせるみたいなニュアンスが大切なんじゃないかと。
50 :
無名草子さん:02/04/17 02:18
「飼いならす」を飼いならす以外の日本語に訳している本、
どっかで読んだ気がする。
どんな言葉だったかは、ど忘れ。ごめーん。
51 :
無名草子さん:02/04/23 00:04
激しく話が変わりますが、
天空の城ラピュタのエンディング曲『きみをのせて』の歌詞。
♪あの地平線輝くのはどこかに君をかくしているから
たくさんの灯がなつかしいのはあのどれか一つに君がいるから
宮崎駿監督の書いたものだと思いますが、これってひょっとすると
星の王子様がヒントかも知れないって以前から思っています。
(まあ思いこみだとは思うけれど。)
砂漠が美しいのは、水をかくしているから。
王子様も美しく見えるのは… って。
52 :
無名草子さん:02/04/23 01:54
>51
ああー、間違いなく意識しているでしょうね。
「ぼくは、あの星のなかのひとつに住むんだ。その一つの星の中で笑うんだ。
だから、きみが夜、空をながめたら、星がみんな笑ってるように見えるだろう。
するときみだけが、笑い上戸の星をみるわけさ」
それにくわえて、「人間の土地」にも通じますね。
「試みなければならないのは、山野のあいだにぽつりぽつりと光っているあのともしびたちと、
心を通じ合うことだ」・・・って。
うう、すばらしすぎる(泣)。
53 :
無名草子さん:02/04/24 22:31
ところでみなさん、『夜間飛行』はいかがですか?
航空会社の経営者の不屈の魂を描いた作品で
日本ではあまり人気の無いお話だと見受けられるのですが。。
54 :
無名草子さん:02/04/25 01:14
>53
夜間飛行、大好きですよ。これ傑作ですよ。
ただ、このリヴィエールの美徳は、なかなかわかってもらいにくいかも。
最後の空港の場面、出発して行く飛行士が飛行士仲間(いや、無線士だったか?)に
「リヴィエールのやつ、ぼくが怖がってると思ってるんだ」っていう、
あのセリフで、鬼社長に見えたリヴィエールと飛行士が、深いところで通じ合っているのがわかる。
この場面、好きだなー。
55 :
無名草子さん:02/04/25 01:33
夜間飛行はあの奇跡がすごくいいと思う。
読んでいて映画のように音が消えた気がした…。
この人の文章の持つ透明感や見える風景は
宮澤賢治に似ていると思う。
性格は似ているようで正反対のような気がするけど。
56 :
無名草子さん:02/04/25 17:52
サン=テグジュペリの本を何冊か読むと
ずっと言いたかったことなんだなってのがわかるよね。
いろんな話のエピソードが星の王子さまで集約されている感じ…。
王子さまとバラは(タイトル忘れた)駆け落ちしようとした飛行士と
お金持ちの奥さんに重なる。
個人的にはこっちの話の方が胸にきたよ…。
57 :
無名草子さん:02/04/26 00:29
>56
それは「南方郵便機」ですね。新潮文庫版「夜間飛行」所収。
58 :
無名草子さん:02/04/27 02:51
>57
ありがとう!
もう一度読みたくなってきた。
59 :
無名草子さん:02/04/27 02:54
サンテグジュペリよりも奥様に興味があります。
奥様に関する評伝を読んだんですけど、サンテグジュペリの関係者からは
毛嫌いされてるみたいですね。
でも美しくて才気にあふれた女性だったようです。
60 :
無名草子さん:02/04/29 03:13
初めて読んだのは、トリィ・ヘイデンの『シーラという子』の中からで、余計に感動した覚えがある。
61 :
見せかけ社会:02/05/03 00:59
このスレとても良い
保守させていただきます
62 :
無名草子さん:02/05/03 02:56
>48
「飼いならす」は、原文のフランス語でも「飼いならす」になってます。
サンテックスはこの言葉をすごく気にいっていたようで、
特に自分と奥さん(あるいは恋人)との関係において、
「ぼくはキミに飼いならされてしまった」とか使っていたそう。
星の王子さまは、原文と日本語訳はかなりニュアンスが違う。
原文はあんなに田舎くさい文章じゃぁなくて、
全文が詩のように美しいのです。
無駄な言葉も一切なくて、全体が湖の底のように静か。
内藤氏の訳は、誤訳も意訳もはげしいし、
無理やり子供向けの童話に翻訳しちゃったから、
サンテックスの文章の美しさが大幅に削られている。
日本語訳は60点くらいだと言われている。
あの翻訳に不満を言う翻訳者や研究者は数多いが、
サンテックスの著作権と内藤氏の翻訳権がまだ有効期限内なので、
他の人の翻訳本が出版できないのだ。(残念)
素朴な疑問だけど、サンテックスってのが正式な呼び名なんですか?
それとも通の呼び方?
てか、何故サンタグジュペリでもなく、センテグジュペリでもなく
サンテグジュペリなんだろう?
65 :
無名草子さん:02/05/05 15:32
長いからテグジュペリって言いたくなるんだけど
省略したけりゃサンテックスになるんだよね?確か。
林さんを「やしさん」て言うくらい変なのかな。
渡辺さんはなべちゃんでいけるのにな…。
66 :
無名草子さん:02/05/06 02:03
サンテックスは、正式な呼び名ではなく、
サン=テグジュぺリが親しい人たちに呼ばせていたあだ名というか、
略した名前。
正式名は、アントワーヌ・ド・サン・テグジュぺリ、だったかな〜?
(違うかも)
とにかく彼の家系は貴族なので、名前が長い。
小さい頃はえらく広いお城に住んでいたはず。
Saint-Exupery(e にアクサン・テギュ)
リエゾンしてサン=テグジュペリ
- (トレ・デュニオン)が = になるのは、日本語表記上の慣行?
68 :
無名草子さん:02/05/06 14:32
薬缶非行
69 :
無名草子さん:02/05/06 14:40
>>62 しかしあの翻訳は黒丸訳ぐらいのちからはあると思う。
じゃあ他人が翻訳してマシになるかと言うとあんまりならないような気がするなぁ…
70 :
無名草子さん:02/05/06 17:09
>69
それは、他の人の翻訳を読んだことがないからなんじゃないかな?
今の時代に、フランス語やサンテックスにもっと造詣が深い人が翻訳したら、
内藤訳の5倍はすばらしいものになると思う。
内藤氏が翻訳した時代は、まだ日本ではサンテックスの人生背景に関する
研究や資料が、極端に不足していたし、戦後まもなくだったから
内藤さんの翻訳をさらに見なおしてくれる人材もなかったそうなので。。。
翻訳って、意味が忠実に再現されればいいというものではなく、
サンテックスのものの見方や感じ方などを、深く心で汲み取って、
「彼がここでいいたかったのは、こういうことで、
ここの文章中の空気感は、こういう感じで・・・」ということを
汲み取れる感性が(翻訳家には)必要なのだと思う。
星の王子さまは、詩のような表現が多いから、
フランス語で読むと美しいけれど、それを翻訳するとなると、
すごく難しいのかもしれない。
和歌とかを英語などに訳すと、ぜんぜん違ったものになってしまうというけれど、
それに似ていると思うな。
サンテックスの、フランス語で書いた星の王子さま(正式には小さな王子さま、だけれど)
と、内藤訳は、私からすると、ぜんぜん違うもののようにすら感じる。
71 :
無名草子さん:02/05/06 18:09
アメリカ軍では、彼の名前はうんと省略して、「イックス」と呼ばれていた。
「兵役を回避できる理由は二桁もあった」のに、老いた傷だらけの体で
P−38タイプの偵察機に乗って、行方不明。
63だけど、なるほどねー。勉強になりました。
どうもありがとう!
シュワルツェネッガーがシュワちゃんになるようなものか(ちょっと違う!)
それにしても、外国語&外国人の名前は難しい……
73 :
無名草子さん:02/05/09 20:54
あげっ
読んだことなかったので、
今日図書館で借りてきたよ「星の王子さま」
あと、「星のぎんか」「百万回生きたねこ」「幸せの王子」もついでに
久しぶりに絵本読んだ
手塚治虫の「火の鳥・望郷編」のラストに「星の王子さま」の一文が差しはさまりますよね
両者読み比べてみたら、
泣けた
図書館で読んだから泣けなかったけど感動した。
原文はもっとすごいのか・・・
今日、つい買っちゃった 「星の王子さま」
巻末に6葉直筆の絵があるね
77 :
無名草子さん:02/05/16 00:25
私も、フランス語を勉強して、
初めて星の王子さまを読んだ時、ものすごーく感動して泣けた。
日本語訳(内藤アロウ)のでは、ぜんぜん泣けなかったのに。
サンテグジュぺリの文は、すごくきれいで、センテンスにリズムがあって、
やっぱ、フランスでフェミナ賞を取っただけのことはある実力のある作家だと
思った。
内藤アロウの文は、それに比べてちょっと、子供っぽすぎで、
言葉もセンスがなく、ヘン。
本当は、むしろ大人の童話。
原文は、ものすごーく洗練された文章。
78 :
無名草子さん:02/05/16 02:57
私はフランス語を知りませんので、例の本は岩波少年文庫版、
内藤さん訳で読みました。やっぱり、絵は作者のものがいいです。
これを読んで本当に泣けるようになったのは、18のとき好きな人ができて、
本意ではない別れとかがあってかなあ。
痛みを知る人でないとこの物語の真意を汲み取れないかも。
すごく昔に読んでもう記憶が朧なんですけど、やはりサン=テグジュペリの小説で、
その中に、子供が電車の中で寝ていて、「ああ、この子はモーツアルトだ。」みたいなことを
思うシーンがあるんですけど。
それと、私は今小説の中の金色の蛇に、旧約聖書の影響を顕著に見て取れると
おもいます。
「おれがさわったやつは、そいつが出てきた地面にもどしてやるんだ。(以下略)」
「おまえは(地面の)塵から作られたから、塵に帰る。」と、旧約聖書の創世記にあります。
日本でフランス語を数年勉強しただけでそんなにわかるようになるの?
自分にはとても無理だ。
>>79
もちろん、なるよ。
私は大学の仏語専攻の課題で勉強した。
先生は一年かけて、いろいろと教えてくれた。
あの物語は、フランス人であれば6〜8歳で読めるくらい、
フランス語としてはカンタンな方だから。
(仏検3級くらいかな)
ただ、内容が哲学的ですごく深いので、
意味だけ(物語の内容だけ)サラ〜っと読み流しちゃうこともできるし、
サン=テグジュぺリを知ってる人が解説してくれながら勉強すれば、
ものすごく深い意味が、たったひとことの言葉の中に隠されていたことも
わかったりする。
ものすご〜くカンタンな例をひとつあげると、
バラの花との別れのシーン、
「さようなら」と王子さまは いいました。
というセリフがあるけれど、日本語だとただ軽い感じで「さよなら」と
いったように聞えるけれど、フランス語では「Adieu」という言葉が
ココでは使われている。
「Adieu」は、同じさよならでも、永遠の別れを決意した時とか、
もう二度と会えないかもしれない、という思いがある時に使う「さよなら」
「Au revoir」は、ごく普通の時に使う「さよなら」
だからこの時、王子さまは、「気が向いたら帰ってくるよ」
などという軽い気持ちで花と別れ、星を後にしたのではなく、
もう二度と花とは会えないかもしれない、という悲しい気持ちで
「さよなら」を言った、ということが原文からは伝わってくる。
これは、ものすご〜く簡単な例で、
もっとすごい日本語と仏語の誤差が、いたる所にあるの。
たった一言の言葉だけでも、日本語と仏語の違いによって意味の誤差が出るものだから、
翻訳って本当に大変だと思う。
81 :
見せかけ社会:02/05/16 19:15
「星の王子さまのはるかな旅」 求龍堂グラフィックス
図書館から借りてきました
テグジュペリの生涯が詳しくわかり易く記載されており、
また絵や写真も多くあり、興味深く読むことができました
ほんとうに飛行機が好きな人だったんですね
>>44 去年の夏に、箱根の星の王子さまミュージアム行きました。
箱根駅とか、いろんなとこで割引券があったから、それもらいつつ。
2001年の記念皿をおみやげに購入。
中はかなり綺麗でした。
同行した友達は未読だったのですが、それでも『素敵だね〜』と楽しんでくれましたよ。
真夏だったけど、すごく爽やかな気分になれたのが印象的でした。
83 :
無名草子さん:02/05/20 01:53
実は私は、星の王子さまのプラチナコインを持っている・・・。
表は盛装した王子さま、裏はフランスの地図と飛行機の絵が入ってます。
社会人初のボーナスでえいやっと買ったモノです。
ユーロができてフランスの王子さまのお札もなくなっちゃったね。
あれきれいで好きだったのに。
なんとか一枚手に入れておきたかったなあ。
84 :
無名草子さん:02/05/20 03:23
>>80 問題は、それが仏語の体系の中でどの程度の意味を持つか?
ってことなんじゃないの?
85 :
見せかけ社会:02/05/20 10:13
>>82 ああっ! そこ行きたい!!
箱根かぁ、遠い…
>>83 ふふふ、実は同行した友達は某銀行の外国為替部勤務。
私はその時、ご飯をおごる代わりに
フランスフランを買っておいてくれるように頼んでおきました。
が、彼女はお嫁にいってしまい、まだ受け取っていません…かなすい。
>>84 内藤訳のひどさは、
星の王子さま通でフランス語に詳しい人たちの間では、とても有名な話。
誤訳も何箇所もあるし、勝手に意訳しすぎ。
サンテクジュぺリも、あれじゃぁ泣くね。
*80ではありません。念のため。
88 :
無名草子さん:02/05/22 17:28
私も80サンではないのだけど、大学の授業でやはり
星の王子様をテキストに使ってて、ちょこっとだけ
勉強した事ある。なんか原文だと妙に大人っぽい表現が
あったりして面白かったな。
でも物語が佳境に入る前に大学辞めちゃって、中途半端のまま。
このスレ読んでたらもう一度勉強したくなってきた。
話がそれるけど、その授業の講師の先生、ちょっとカリカリした雰囲気の
オールドミス風の女性で、学生にはすっごく嫌われてた。
だけど星の王子様をかなり愛読してる感じで熱心に
教えてくれたんだよね。
見かけによらず、ろまんちすとなのかなって思った。
長文しつれい。
>内藤訳のひどさは、
>星の王子さま通でフランス語に詳しい人たちの間では、とても有名な話。
要するにフランス語に詳しい人じゃないと本当のところは解らないわけね。
90 :
無名草子さん:02/05/23 01:48
>80,88
私も大学の時に原典講読の授業で読んだ。
フランス語は専門外の大学なので、原典講読ってもかなりしどろもどろだったけど、
文章の力、格調の高さみたいなモノはよくわかった。
声に出してみて、その美しさに絶句したっけ。
(88さんじゃないけど、この先生は片足の、こわいことで有名な先生だった。
でも、ゼミ形式のその授業で「きれいな文章ですね・・・!」といったら、
「そう、それがわかって欲しいんですよ」と言われて、その後の授業はすごくおもしろくなった。
文章を味わう醍醐味みたいなモノを感じた瞬間でした)
結局就職活動が忙しくなっちゃって、その授業の後半はほとんど出られなかった。
もう一度あのときのテキストを眺めてみたくなりました。
というか、もう一度あの授業を受けたいな・・・無理だけど。
91 :
無名草子さん:02/05/23 02:15
夜間飛行や戦う操縦士の訳はどうなんだろう?
サン=テグジュぺリの作品は描きたいことが確としてあるのが
感じられて好きだったんだけど
その点で言えば星の王子さまは遠いというかゆるいというか…。
それは童話仕立てになってるせいかと思ってたんだけど
原文だと違うのかな?
内藤訳
「さようなら」と、キツネがいいました。
「さっきの秘密を言おうかね。
なに、なんでもないことだよ。
心で見なくちゃ、ものごとはよく見えないってことさ。
かんじんなことは、目に見えないんだよ。
あんたが、あんたのバラの花をとても大切に思ってるのはね、
そのバラのために、ひまつぶししたからだよ。」
でも、サン=テグジュぺリがいってたのは・・・
「さようなら」と、キツネがいった。
「これが、ぼくの秘密だ。とてもシンプルなことなんだよ。
心で見ようとしなければ、ものごとはよく見えない。
本当に大切なことは、目では見えないんだよ。
キミが、キミのバラをとても大切に想っているのは、
そのバラのために、キミが失った時間があるからこそなんだ。」
「バラのために失った時間」という、とても詩的な言葉を
「ひまつぶし」と訳してしまう、内藤あろうのセンスのなさに鬱・・・
>>92 ありがとうございます。
なるほどーと思いました。
できたらもう少し教えて下さい!
文庫版P47、王子さまがバラの花を残して
自分の星を旅立ったわけをパイロットに打ち明けているところの文章。
内藤訳
「あの花の言うことなんか、聞いてはいけなかったんだよ。
人間は、花のいうことなんて、いいかげんに聞いていればいいんだから。
花は眺めるものだよ。匂いをかぐものだよ。
ぼくの花は、ぼくの星をいい匂いにしていたけれど、ぼくは少しも楽しくなかった。
あの爪の話だって、ぼく、聞いていてじっとしていられなかったんだろ。
だから、かわいそうに思うのが、当たり前だったんだけれどね・・・」
注:原文には、「花のいうことなんていいかげんに聞いていればいいんだから」
などという、花をばかにするような言葉を、王子さまは全く言っていない。
(内藤氏が勝手に付け加えた文)
それにこの文の後半は誤訳もあり、(ぼくは楽しくなかった、のではなく、
楽しかったのだけれど、自覚していなかっただけ)
日本語としてもヘンだし意味不明。
本当は、こう↓
「花の言うことなんか、聞いてはいけなかったんだ」と、ある日王子さまは私に打ち明けた。
「花の言うことなんか、聞く必要はなかったんだ。
花は眺めて、そして匂いを楽しめばいい。
あの花は、ぼくの星をいい香りで満たしてくれていたけれど、
そのことでぼく自身が、どれほど楽しんでいたのかを、
ぼくはわかっていなかった。
虎の爪の話なんて、聞いている時はとてもイライラしたけれど、
本当は、ホロリとするような話だった・・・」
とすると意味が通る。
文庫版P51、王子さまがバラの花との別れを決意し、最後のお別れを言いにきた時の、
バラの言葉。
内藤訳では、バラがいつもツンとすまして高飛車に話している言葉使いになっているけれど、
原文ではこの場面、王子さまに別れを告げられたバラの花に、
大きな気持ちと言葉の変化が起こる。
内藤訳では、ここでの、vouvoyer(あなた、わたくしで話す、丁寧で他人行儀な話し方)と、
tutoyer(きみ、わたし、ぼく、などのニュアンスを持つ、親しみのある話し方)の変化に
全く気を使って訳されていない。
サン=テグジュぺリは、このヴヴォワィエ(日本語で言えば丁寧語、尊敬語)から
チュトワイエ(日本語で言えば恋人同士や家族が使いあう言葉)への言葉の変化を使って、
よそよそしかったバラの花が、急に王子さまに心を開いて素直になった雰囲気や、
バラの花の、一途でかわいらしい、王子さまへの思いを表現しようとしているのに・・・
内藤訳
「あたくし、ばかでした」と、花はやっと王子さまに言いました。
「そりゃ、もう、あたくし、あなたが好きなんです。あなたがそれをちっとも知らなかったのは、
あたくしが悪かったんです。でも、そんなこと、どうでもいいことですわ。
あたくしもそうでしたけれど、あなたもやっぱりおばかさんだったのよ。(中略)
そう、ぐずぐずなさるなんて、じれったいわ。
もうよそへ行くことにお決めになったんだから、いっておしまいなさい、さっさと!」
でも・・素直になったバラの言葉使いは、本当は、こんな感じ。。。
「わたし、ばかだったわ・・・
そうなの、わたし、あなたのことが好きなの。あなたが何も知らなかったのは、
わたしが悪いの。でも、もうそんなことはどうでもいいわ。
あなたもわたしと同じようにおばかさんだったのよ。(中略)
そんなふうにぐずぐずしないで。イライラするわ。
あなたは、もう行くと決めたのよ。だったら行って!」
とまぁ、こういうセンスのない翻訳が、いたる所にちりばめられていて
上げたらきりがありません。
早く著作権が切れて、いろんな作家や翻訳家が自由に翻訳できればいいのにな、と
思います。いろんな感性から翻訳された本がいっぱいあってもいいと思う。
あと2年くらいで確か著作権が切れるので、その時には
センスある作家によって、珠玉の文章と美しい言葉のニュアンスによって
この名作が翻訳されることを願いつつ・・・
96 :
無名草子さん:02/05/25 23:35
>例えばさん(こんな呼び方で失礼)
いろんな例をわかりやすく解説してくれて嬉しい!
「例えば…2」のところ、私もちょうど大学でやった箇所で、
ずいぶん意訳されてるんだなって感じたのを思い出しました。
そこの何行か、確かに日本語訳を普通に読んでてもちょっと
意味わかりづらいですよね。
なんか授業では、「バラがいい香りをくれるのを楽しめるような
自分だったら良かったのに」みたいなニュアンスがあると
教えられたような。それならわかる!って思った。
わざと子供っぽい言葉に訳してるのかな?
でもでも、「ひまつぶし」って言葉は個人的には嫌いじゃないなあ。
そりゃ「失った時間がある…」の方が素敵な表現だけど、「ひまつぶし」も
一言でキーワードになるというか、何だろうひまつぶしって、
どういうことなんだろうって考えさせる力はある気がする。
キツネのキャラにも合ってるし。(キツネのキャラ自体かなり違うのかも
しれないが)
あとバラが王子さまに告白するシーンも、内藤訳もけっこう
可愛いんじゃないかと思ってみたり。あくまで私の好みですが。
例えばさんの言われるような、いろんな感性で自由に翻訳
されたものを読んでみたい、と思いました。
あ、96は88です。書き忘れたので一応付け足し。
96さん、ありがとう。
私のは、さっきざっと翻訳しただけなので、サンテックスの原文を
そのまま芸もなく訳したに近いです。
彼の文章は、もっと洗練されてて大人っぽいし、詩のように美しいですよね。
私は、(原文での)キツネのキャラは、なんというか、
王子さまを優しく導く哲学者、みたいな感じに思えます。
「ひまつぶし」が、ふさわしくないと思ったのは、
原文でそういう言葉が使われていないのが一番の理由だけれど、
人のために「ひまつぶし」をしたくらいで、相手をそれほど大切に思えるとは
思えないからかな。
自分の大切な時間を相手のために失ってきた、というくらいの体験があるからこそ、
王子さまは最後にどうしてもあのバラのいる星へ、帰らなければならなかった、
という・・・
そういうニュアンスがあるからこそ、最後に王子さまがいのちをかけてでも
バラのもとへ帰っていこうとする行為そのものが生きてくるような気がしています。
内藤訳は、とても子供向けに、回りくどく意訳されすぎているので、
私的には、サンテックスの文章の雰囲気ー
「全体的に洗練され、しん、と静まった夜のように美しい」
大人っぽい翻訳を読んでみたいですね。個人的には。
あれは、サンテックス自身がいってるように、童話のカタチを取ってはいますが
本当は子供のためというより、すでに大人になっている、子供の心を持った親友、
レオン=ウォルトに捧げた物語なので、あんなに子供っぽくする必要はないのだと
思うのですよ。
99 :
無名草子さん:02/05/26 00:28
サンテグジュペリは素晴らしいんだけど、仏文科のくせに読書も満足にしてないアホが
単位取るために卒論に選ばれるのがサンテグジュペリ・・・。可哀想。
毎年三人はサンテグジュペリ
読みました。
確かに子供向けの童話というよりも、選び抜かれた言葉と喩えによ
る、彼の人生観の表明のようなものだという感じがしました。
バオバブの木は明らかにファシズムのことですよね。
サン=テグジュぺリって、
ひとつひとつの言葉や、文章の韻などに、すごくこだわった作家。
「韻を間違えるくらいだったら、フランス語を間違えた方がましだ!」
と、言い放った逸話もあるほど。
何度も何度も推敲されて、大切にこだわって書き上げられた文章だからこそ、
あの本は、フランス人の俳優が発音のお手本にテキストとして使うほど、
詩のように美しい文章になっているのだ。
適切な意訳、それも、原文の美しさがより生かされるための意訳は必要だが、
基本的に作品はあくまでも作家の芸術品であるのだから、
翻訳家が勝手に言葉をつけ加えたり、意味を変えたり、意訳しすぎるのは、
越権行為。
自分がもし作家で、ひとつひとつの単語、言葉、そしてその言葉の響きにまで
こだわって書き上げたものを、勝手に雰囲気まで変えられ、野暮ったい文章に書かれたら、
すごくいやだと思うが。
翻訳家は、自分の立場を逸脱せず、謙虚な気持ちで翻訳するのが本筋であろう。
le temps que tu as perdu ta roseは、けして「ひまつぶし」などとは訳さない。
あくまでも、「きみのバラのためにきみが失った時間」と訳されるべき。
そして、その他の数々の駄訳部分も、原文にそった形で書き直されるべきだ。
102 :
無名草子さん:02/05/27 00:35
>適切な意訳、それも、原文の美しさがより生かされるための意訳は必要だが、
>基本的に作品はあくまでも作家の芸術品であるのだから、
>翻訳家が勝手に言葉をつけ加えたり、意味を変えたり、意訳しすぎるのは、
>越権行為。
もう少し具体的にお願いしたいのですが、
たとえば、
>>101氏だったら下の文をどう訳しますか?
The world is all before us.
まさか「世界は全て我々の前にある」とは訳しますまい。
では、これだったらどう訳します?
We've always been unusually communicative in a reserved way.
以上、二つの文について、「越権行為」にならない訳の見本を示して
下さいませんか?
>>74 火の鳥・望郷編 僕も読みました。
星の王子さまの文がひきたつ感じでいいですね。
>>102 そんな中学・高校レベルの英文読解じゃ101に失礼だろう
図書館で加藤恭子著「星の王子さまをフランス語で読む」(PHP)
という本を借りてきました!
106 :
無名草子さん:02/05/28 16:21
「ひまつぶし」もちょっとジジ臭い訳かもしれないが
「きみのバラのためにきみが失った時間」じゃあまりに直訳すぎない?
まだ「ひまつぶし」の方が味わいがあるように思いますよ。
もうちょっと今風にさらりとするなら
「きみはあのバラと長くいっしょにいたんだもの」とかなんとか。
例えばさんありがとう。
きちんとフランス語を勉強して、原文の雰囲気をそのまま
楽しめる人がうらやましくなったよ。
しん、と静まった夜のように美しい文章…(まるで砂漠そのものみたいな!?)
残念ながら内藤訳ではそんな感じは出てないもの。
小さいころから愛読してるけど、内藤訳しか知らないから
その文章がしみついちゃってるんだよね。だから「ひまつぶし」にも
とくに違和感なかったし、子供っぽい感じもいいと思ってた。
でも、例えばさんやアンチ内藤訳さんの言われるように、意訳されすぎ
というのは本当なのでしょうから、(素人が大学で何ヶ月かやった
だけで、だいぶニュアンスが違うというのはわかったくらいだし)
ほかの訳、是非読んでみたいですね。仏語を勉強するのが一番
早いのでしょうけど、根性がないので…
え、でも105さんの書かれている本、面白そうなんですけど。w
>106さん
長くいっしょにいたんだもの、だと、バラのために
時間を捧げたっていうニュアンスがカットされちゃう気がする…
バラのために使った時間…バラのために失くした時間…
うーん難しい。
>>104 論点が曖昧にならないようにと思って、敢えて英語の例文を選びました。
失礼、かな? だったらごめんなさい。
私は別に内藤訳の善し悪しについて異論があるわけではないのです。
たとえば、所有形容詞(その他、主・補語人称代名詞など)は、すべて
きちんと訳した方が良いというお考えなのかな? とか、そういうことが
気になりました。つい細かい点に拘ってしまって、申し訳なく思っています。
ところで「きみのバラのために失った時間」とするなら、恐らく原文は
le temps que tu a perdu pour ta rose
ではないでしょうか? きっとタイプミスですよね。
このところについては文脈が判らないので何とも言えないけど、
この "ta" は、単に「きみの」ではなくて、何かニュアンスがあるような
気がしていますが、どうでしょうか?
といっても勿論、「きみの」に異論があるわけではありません。
世の中には「世界は全て我々の前にある」で解らなければ、それで結構、
という方がいらっしゃるそうですし、「きみの」も一つの考えです。
「星の王子さま」 ほんとは内容についてあれこれ言える柄ではないんだけど、
タイトルは素晴らしいと思います。駄レス失礼しました。
109 :
無名草子さん:02/05/28 21:55
そういえば原タイトルは「小さな王子さま」だよね?
「星の王子さま」とつけたのは内藤氏?
テグジュぺリの最後の飛行は、上からの指令を半分無視しての単独行動だったんでしょ?
そんなにしてまで、老体を動かしてまで、最新機種のP-38を操縦したかったのかな……、
むごいな
運命だと言うのはたやすいけれど、
それにしても……な、
111 :
無名草子さん:02/05/29 20:07
>>106 やっぱいやだ・・・・。
直訳でも「きみのバラのためにきみが失った時間」の方がいいなあ。
多分、それぞれの感じかたによるんだろうね。
だからこそ、いろんな訳が出まわるべきだ。
112 :
無名草子さん :02/05/29 21:43
私はフランス語は全然ダメだけど
英語バージョンを読みました(やはり、意味合いやニュアンスは違うみたい)
フランス原本はもっと美しい文章なんでしょうねぇ〜、読んでみたいな。
フランス語も色んな情感があるんでしょうが、日本語って言語も人それぞれ
ジ〜ンと来る言葉や文章など、さまざまな情感や感じ方があるから
他の人のセンスある訳を読んでみたい。
ココで見たフランス語直訳ですら、何かジ〜ンと来ちゃった私は単純かな?(w
113 :
知ってるくせに:02/05/29 23:26
以前「知ってるつもり?」で特集してた。
そのときの内容は、この話は幼なじみの友人にあてた手紙だという
解釈だった。かずかずのエピソードはその友人にむけたメッセージだって。
ビデオにとってないので詳細は忘れましたが非常におもしろかった。
この解釈に詳しいひといる?
114 :
無名草子さん:02/05/30 01:42
>110
サン=テグジュペリにとって、行動こそが生きることだったのです。
将校であったからといって、前線に出ずに司令官している、というのは、彼の美学が許さなかったのでしょうね。
愛する母国のために飛行士として行動する→出撃することこそ大切だったのでしょう。
だからあのような最期も、決してむごい運命ではなかったはず。少なくても、彼にとっては。
>113
それは、レオン・ウェルトのことかな?
献辞に「レオン・ウェルトに」って出てますよ。
みすず書房のサン=テグジュペリコレクションのなかにある
「戦時の記録」というのを読めば、この人にあてた手紙なんかも収録されてます。
この人はフランスに残っていたユダヤ人で、
アメリカにいたサンテクスは、ユダヤ人迫害下での彼の境遇に、非常に心をいためていたとか。
115 :
無名草子さん:02/05/30 12:44
>>111 le temps que tu a perdu pour ta rose
私もやっぱり直訳的でも「ひまつぶし」より「きみのバラのために
きみが失った時間」の方が好き。綺麗ですよね。
>114
たしかそのひとのことだったと思います。
エピソードは検閲をくぐりぬけるための
メタファーだったとか。
そのことを説明している本ってないかな。
>113
これは偶然見つけたのですが、元学習院教授でサンテクスの研究家として有名な山崎庸一郎氏の最終講義が、
サンテクスとレオン・ウェルトの友情についてだったそうです。
手元の「ユリイカ」2000年7月号によると、
この最終講義は「みすず」2000年3月号に出ているとか。
「一般の聴衆を相手にしたので通俗的な話に終わった(山崎氏)」ということですが、
読書家には充分でしょう。私もまだ読んでないけど。
ちなみに、この「ユリイカ」もけっこう読み応えアリ。
「人間の土地」アメリカ版に追加された1章なんかものってる。
お好きな人はぜひ、バックナンバーをどーぞ。
118 :
無名草子さん:02/06/07 09:01
age
119 :
無名草子さん:02/06/10 17:31
もう一度フランス語で読んでみようと
思い立ちました。
120 :
思い立ったが吉日:02/06/10 22:35
122 :
無名草子さん:02/06/11 17:49
Je vous en prie
124 :
無名草子さん:02/06/12 03:14
内藤さんが題名を「星の」王子さまにしたおかげで普及したとはいえ、
その彼の訳のせいで、星の王子さまが日本では子供向けの本としてしか認知
されていないのが残念です。
星の王子さまには様々な解釈がありますが(バラのモデルの人物や本を捧げた相手)
色々な星の王子さまに関する解説本やサンテグジュペリについて調べた結果
私個人的には、バラ=コンスエロで、星の王子さまは彼の妻であるコンスエロに
捧げられた一種のラブレターだと思ってます。
内藤訳の日本語で読むと、ほんとにわかりづらいと思うし
私自身わからなかったのですがフランス語で読んだら
とても分かりやすくかつ深みのある話だったことに気付き
それ以来私の愛読書の中でもNo1の本になりました。
内藤氏の著作権が切れる日が待ち遠しいなあ。
125 :
無名草子さん:02/06/12 08:50
内藤氏の著作権が切れるのは
いったいいつ頃なのでしょう。
大人のための『日本語の』星の王子さま
装丁なんかも楽しみですね。
126 :
無名草子さん:02/06/14 00:00
フランス人も一応児童文学だと思ってると思うが・・・。
127 :
無名草子さん:02/06/14 03:02
小学生の感想文を読むと言わんとしていることがよくわかるらしい
サン=テグジュペリ、大好きでどの本も何度も読みなおしましたが
今「星の王子さま」を読むと、子供のころに感銘を受けた
点灯夫の話が苦手になっています。
与えられた事を繰り返すだけで納得している人は
もしかしたら何も考えてないのでは?と思ってしまいます。
私も、面白かった記憶がある。
もう一度よんでみたい。
130 :
無名草子さん:02/06/14 09:40
酔っ払いの星がとても印象深かった。
飲んで酔っ払う自分が恥ずかしいから
それを紛らわすためにまた飲む。
うーん、世の中の悪循環が何か象徴的に
描かれている、と思ったのですが・・
>128
わからないでもないけど、私はいろいろ考えたあげく結果的に何もしない人より、
何も考えずになんらかの価値のあることをやり続ける人のほうを尊敬しているよ。
そういう行き方も悪くないんじゃないだろうか。
132 :
無名草子さん:02/06/15 09:20
>>131 禿げ胴
でも自分も
考ええるばかりで
実際は面倒くさくて
行動に移せないことが多い。
133 :
無名草子さん:02/06/15 11:26
初めて一般書籍板に来ましたが、
感動しました。
日本語訳のお話も素晴らしいですし、
皆さんとても色々なことを考えていらっしゃるんですね。
私は日頃はクラシック(音楽)板の住人なんですが、
全然議論の次元が違うと思ってしまいました。(w
クラシック板では、自分の好みや感性だけで
何の裏付けも無く物を言っている部分があって、
論理的な議論になっていないことが多いんですよね。
全然関係無い話でスマソですが、
あまりに感動したのでageさせて下さい。
ちなみにローカルルール読まずに来てしまったので、
何か失礼なことをしていたら本当にすみませんです。
134 :
無名草子さん:02/06/18 08:04
>>131 家の主人のともだちが、
JRの職員なんだけど何も考えずに仕事しているタイプ。
すごく嫌。
親がやれといったから仕事してるって言ってる。
44歳で親にお弁当から部屋掃除から洗濯から何でもやってもらってるんだって。
家には1円もいれていないんだって
すごい退屈で、そんな友達と興味のないTVを付けて暇つぶしてる主人も大嫌い。
お互いにつまんない人間だけど他にともだちがいないから
たまに会っているだけ。
何も考えずになんらかの価値のあることをやり続けるって
結果的に価値があるかもしれないだけじゃない?最低だと思う。
そんな男と結婚してしまった私も自分が大嫌い!
135 :
無名草子さん:02/06/18 08:13
ps
星の王子様の話のほうがまだマシです。
136 :
無名草子さん:02/06/18 12:35
でも、自分の価値を決めるのは
自分です。人のせいにしてるうちは
自分のこと嫌いだと思う。
嫌いって言ってるだけじゃ、何も変わらないよ。
137 :
無名草子さん:02/06/20 00:14
星の王子さまミュージアムの支店みたいなの、青山でできましたね。
今TVでやってた。
138 :
無名草子さん:02/06/23 17:18
>137 !
マジですか。
行かなくては。原書買いに。売ってるかしら・・。
139 :
無名草子さん:02/06/23 18:42
>137
青山のどの辺ですか?行きたいよう。
140 :
無名草子さん:02/06/23 22:58
遅レスですが「ひまつぶし」論争について。
私の手元にある本(内藤濯訳、岩波書店、昭和41年第13刷)では
「あんたが、あんたのバラの花をとてもたいせつに思ってるのはね、
そのバラの花のために、時間をむだにしたからだよ。」となっています。
こっちだと「ひまつぶし」よりは直訳に近いと思うんだけど……
いつのまに訳文が変わってしまってるんでしょう。何のために?
142 :
無名草子さん:02/07/02 17:59
age
143 :
無名草子さん:02/07/02 22:45
>>141 手元にないので確認できずにいたのですが、
私もその訳で読みました。
子どもの頃何度も繰り返し繰り返し読んだのに、
「ひまつぶし」に記憶がないのはなぜかと疑問に思ってました。
私は49年生まれですが、
となると、最近になって変わったのかな?
144 :
無名草子さん:02/07/05 13:57
なんだか翻訳技術論ばっかりになっちゃってつまらんなあ。
大切なことは目に見えないんだよ。
ほんとうに大切なメッセージは、ね。
145 :
無名草子さん:02/07/05 15:37
大好き!
この一文。
On ne peut bien voir qu'avec le coeur. L'essensiel est invisible pour les yeux.
今手元に本がないので、間違ってたらスマソ。
146 :
無名草子さん:02/07/05 15:40
>>145 自分っこみ。
× L'essensiel
◎ L'essentiel
シパーイ
147 :
無名草子さん:02/07/05 17:39
この本、割と内容を知らない人多いんだよね。
私の周りには子ども向けの冒険話だと思っている人もいるw
148 :
無名草子さん:02/07/06 20:21
>145
あのさ、ほとんどの日本人はこの本日本語で読んでるわけ。
だからね、フランス語原文で引用したり、翻訳技術やら内藤訳に対する疑問やらは
必要最低限以外は外国語板でやってくれ。
どうしても原語でいきたいなら、日本語訳をつけな。
それとも。この程度の平易な作品を原語で読めたのがそんなにうれしいのか?
ちなみにこの文は作品中もっとも有名なキツネのセリフ。
149 :
無名草子さん:02/07/08 09:56
>>148 すごくやな奴ですね。
これまでも、訳の観点から
ログが流れてて、みなさんきちんと
分かってらっしゃるような話しぶりだから、
これぐらい、当然出てくると思うよ。
それに対して、「この程度の」とか
「ちなみに・・・・」とか言って
自分はいかにもデキるのよって
匂いをプンプンさせてる方がよっぽど厭味。
分からなくて知りたいと思えば質問すればいいし、
興味なければスルーすればいいだけの話。
流れから離れてしまってゴメン。
さあ、気を取り直して、星の王子様の
話をしましょう。
>>148 なんだかんだ言って親切ですね。
でも外語板では無理でしょう。
あそこでは外国文学を原文で読むために外語やってるような人って
ほとんど見掛けないもん。
151 :
無名草子さん:02/07/08 23:53
>148
よく言ってくれました。
内藤あろうの日本語はサイテーってずーっとながれていっちゃって、
結局日本語でしか読めない私には語る資格がないのねってちょっとさみしかったの。
フランス語の翻訳としてどうかは私にはわからないけど、
内藤あろうの訳のリズムはやはりすばらしいと思います。
このリズムや声こそが私にとっては「星の王子さま」です。
版権とか誤訳とかなんだとかよりも、
「たいせつなことは、目に見えないんだよ」っていうシンプルさを大事にしたいな。
「ひまつぶし」だって私好きだよ。っていうか、どっちだっていい。
この言葉で台無しになるようなヤワなメッセージじゃないもの。
152 :
無名草子さん:02/07/09 01:17
「人間の土地」未読の人はぜひよんでくださいです。
人としての誇りというのを教えてくれる本。
このひと、ほんとの意味で心の底から貴族だった。
153 :
無名草子さん:02/07/09 19:56
145=149なのか?
148の意見はもっともだと思うけど。
忠告に対してそんな口のきき方しかできないなら
その一文が大好きなんて言う資格はないな。
154 :
無名草子さん:02/07/09 22:30
>150
外国語板より、文学板に翻訳関係のスレがあるよ!
>153
148=153なのか?とか言われたくないでしょ?
2行目だけで十分だと思う。
156 :
無名草子さん:02/07/10 00:36
ぼくらは同じ船の乗組員だ。まったりいこう。
今読めば感動すると思う。
でも、子供のころは「何、寝言いってんだ?」と思ってた。
子供ってものに夢見すぎで、子ども自身だったときは許せなかった。
158 :
無名草子さん:02/07/10 03:36
>157
確かにそうなんだよね(w
私も何気に小学校の時に読まされた(買わされた?)星の王子さまを
中学生になって読んだ時、初めて「こりゃ、深い意味があるんだな」と思った。
夏休みに読む本として(感想文前提の)小3当時の子供には非常に難しく
感想文を書くのには「偉く難解な本」だったように感じます・・・
(私は、疑問符の多い感想文を書いたように記憶する)
日本人の(当時子供だった私含め)子供が幼すぎるのか?(理解能力が薄い)
それとも、ヨーロッパの子供などは ヤンワリでもテグジュペリの思う事や
物語にして自分の感じる事を書き記した本だと、理解出来てるのかな?
もし理解できてるなら色んな意味で「想像力豊かな子供達」と感心します。
いや、理解できるような感性が豊かなのかな?日本の子供達に比べて・・・
>>158 というか、リアルな子供だったときは作中で子供を純粋だと持ち上げているのが嫌でした。
子供だって理屈屋だったり派閥をつくったり差別したり大人と大して変わらないのに…と。
時に理想って、それを押し付けられる側にはたまらないこともあるじゃないですか。
今はひとつの哲学の語り口だったと分かりますが。
子供は純粋=弱い部分は純粋?という作者の願いなのかなあとか・・・
>>153 145でも149でもないけれど、
148の忠告はもっとも。でも言い方がねぇ
何とかなりませんかねぇ。
これじゃあ、けんか売ってるようなものでしょ。
大人ならもっと違う言い方をしていれば
149もこんな言い方はしなかったと思うけど・・・
(156さんの言い方いいなあ。)
163 :
カンポスと仲間たち:02/07/13 05:03
「星の王子さま」は再読しようと思わないけど、
「人間の土地」は2、3ヶ月に1度は読み返す。
俺は別に作家志望ではないが、こんな作品(人間の土地)を
書き上げたサンテックスに嫉妬した。
未読の人は是非読んでください。
人間の土地(堀口大學訳)表現が大げさとかおもっちゃった、ごめん。
165 :
無名草子さん:02/07/17 11:41
似たタイプの本では「みどりのゆび」が好きだった。
これも最後は主人公が空のかなたにいってしまうんだよね。
>165
チトは天使でした! ってヤツですね?
似てるかなあ。だいぶ違うと思うけど。
王子はあらゆる意味で天使ではないし、地球人に対してなんら働きかけたりはしていないから。
どっちも好きな話ですけどね。
167 :
無名草子さん:02/07/18 12:57
168 :
無名草子さん:02/07/20 03:05
王子さまの小惑星って何番だったっけ?
169 :
無名草子さん:02/07/20 05:19
l'asteroide B 612
170 :
無名草子さん:02/07/20 05:38
らすてろいーど べーしーそんどぅーず
171 :
無名草子さん:02/07/20 14:01
王子さまより、実は点灯夫に会いにいきたいのですが。
サンテグジュペリって、あまり知らないけど、
このスレッドを読む限りでは、泥臭い日本語訳の方が好きだな。
水彩絵の繊細なところと、骨太っぽい文章のアンバランスさが好き。
内藤さんの訳結構好きだ。
無常感がただよってて。ただ原文は知らないけど。
174 :
無名草子さん:02/07/30 00:55
あげときます
英語勉強しだして半年すぎた。ちょっと絵本じゃつまらないので、星の王子さまを。何かを内に秘めているものには輝きがある、その人が黙ったらそれはイエスと言う事だ。仕事しかしない奴はマッシュルームだ。ずっと役立ってきた現実的な言葉です。
176 :
無名草子さん:02/07/30 03:49
エディーの映画は何回も観た。関係ないけどな。
177 :
無名草子さん:02/07/30 14:37
「そいつはマッシュルームだ」(英)
「そいつはシャンピニョンだ」(仏)
「そいつはきのこだ」(日)
きのこという響きが一番好きな私はやっぱり純ジャパニーズ。
178 :
無名草子さん:02/07/31 00:52
なんか、きのこってすごいイメージ湧くんだよな。
きのこだ、って言われたら、あー、分かるっ、きのこ!って感じ。
それがフランス人にとってはシャンピニヨンで、
アメリカ人にとってはマッシュルームなのかな。
でも言葉の響きはきのこがいちばん、なんだかいい感じだ。
180 :
無名草子さん:02/08/01 01:17
age
181 :
無名草子さん:02/08/01 01:18
シャンピニヨンっていうと、刻まれて気取ったディナーのお皿にのってそう。
マッシュルームっていうと、バターで焼かれて、朝食のお皿にのってそう。
でもきのこっていうと、地面にぽこって生えてそう。丸っこいの。
食べ物感が薄くていい。なんか「もこっ」とした響きもいい感じ。
星の王子様ミュージアム行ってきた。
思ったよりこぢんまりとしてた。
でも街並みとかかなり凝ってた。
飛行機展よかった。
レストランでくすくす食べた。
デートに最適っぽいけど、東京からちょととおい。
183 :
無名草子さん:02/08/04 22:18
「ロマンスカー」で行けば道中もたのしいよん。
日帰り十分できるしねー。
「ロマンスカー」って、ほんとに「ロマンス」な旅で箱根に行く人が多かった時代に名付けられたって知ってた?
なまぐさー。
人間の大地なら今でも2年に一回は読んでる。
185 :
無名草子さん:02/08/05 23:42
186 :
無名草子さん:02/08/05 23:45
仏文では、箸にも棒にもひっかからない輩が単位のために
卒論として選ぶのがサンテグジュペリ・・・・・。
かわいそうに、本来ならそんなんじゃないはずなのに。
187 :
無名草子さん:02/08/06 00:17
まあまあ、花に貴賎はないって言うよ。
それより
>>158さんさ、テグジュペリはいくらなんでも酷すぎる。
188 :
無名草子さん:02/08/07 02:02
単位目当てに読んでもいいものはいいのだ。それでいいのだ。
189 :
無名草子さん:02/08/07 05:24
名作
190 :
無名草子さん:02/08/07 05:31
不思議だな。
名作だと思います。
「星の王子さま」
「さま」が「様」じゃなくって「さま」であることがなんかよいです。
191 :
コルネリウス・アグリッパ:02/08/12 19:04
最近は「ははは帽子がこわいものか」のネタがぜんぜん通じなくてチョイ寂しい。
192 :
無名草子さん:02/08/12 21:54
正直帽子に見えてしまった。うわばみ。
どうせ腐ってるさ。自分は。子供のときからそうさ。
193 :
無名草子さん:02/08/13 01:02
最初に読んだ時から、もっと綺麗な言葉もあったはずなのに、
「ひまつぶし」なんて選んだのは何故だろう、と思ってたよ。
内藤氏の意訳なのね。
でもそのアンバランスさが妙に味だと感じてしまったから、
これはこれでヨシ、と思っています。
これから先、もっと原文に忠実な「センスある」訳が出ても
自分は内藤氏の古臭くて「センスのない」星の王子さまが
一番好きだろうと思う。
194 :
無名草子さん:02/08/13 23:10
また話が蒸し返ってる。
あそこはきつね(作者)が王子さま(読者のこどもたち)に愛について
しんみりと語る実にいいシーンなんだけどね。
果たして「ひまつぶし」が適ってるかどうか・・・。
195 :
無名草子さん:02/08/15 17:43
>>188 良いものはいいんだけど、お粗末に読まれて書かれて可哀想。
しかも、サンテグジュペリについて卒論書くんなら他のも読めば
いいのに、1冊だけじゃぁ、論文じゃなくて感想文だよ・・・。
196 :
無名草子さん:02/08/15 17:45
夜間飛行のリヴィエール最高に好きです。
あの人のクールさ、いいねぇ
197 :
無名草子さん:02/08/16 07:02
「バラのために失った時間」
・・って、安っぽい歌謡曲みたいでなんかヤダ。
198 :
無名草子さん:02/08/16 08:37
199 :
無名草子さん:02/08/16 11:58
内藤さんの訳は、あの本が日本に入ってくるにあたって
ほとんど子供向けオンリーで作ったのですから、
それを踏まえて訳したとすればいい訳だと思いますが。
ご本人はあとがきで
子供と大人がいっしょに読んでほしい、
いやむしろ大人のための本だ
と言うようなことを書いていたと思います。
200 :
無名草子さん:02/08/16 15:11
>195
どう読もうが人の勝手。
お粗末かどうかなんてあなたが決められるのか?すごいね、だとしたら。
201 :
無名草子さん:02/08/16 23:33
サン=テグジュペリのスレで喧嘩なんて悲しいぞ(´・ω・`)
203 :
無名草子さん:02/08/17 00:39
たぶん200は星の王子様で卒論を書いたと思われ
出来がよければいいんでないかい? 201はいいもの
なのに、お粗末に書く人がいてもったいないわってことを
言っているだけだと思われ
204 :
無名草子さん:02/08/17 00:47
>>202 この者たちは友情を育んでいるのです。
キミの名無しが他の名無しと違うのは
このスレでひまつぶししたからさ、です。
206 :
無名草子さん:02/08/17 12:54
このスレでひつまぶししたからさ。
おなかすいたな。
207 :
無名草子さん:02/08/17 19:19
ずるいけど、解説本みたいなものを参考書代わりにして
再読しているのですが…
なんだか切なくなって、読み進んで行くのが何ともいえない気持ちです。
特にバラ園の薔薇たちに、王子さまが語りかけるところ。
聖書の寓意のようなものも感じられますが、いかがなものでしょう?
あと関係ないんですが、このスレで『ピューと吹く!ジャガー』
読んでるのなんて、私くらいでしょうか?そんな事ないと思うんですが。。
208 :
無名草子さん:02/08/17 20:12
だけど正直他人の論文のできにまで
注文を出すなんて野暮な話だと思うけどなぁ。
お粗末な論文と言っている本人だって解説本以上のものを
書けるわけでもないでしょうに。
209 :
無名草子さん:02/08/18 01:09
そもそも仏文でまともに勉強してたらサンテグジュペリでは
かかないだろうなぁ。 3Bだとか色々手ごたえのある方向に
いくからね。
210 :
無名草子さん:02/08/18 01:10
>208
まぁでもあれだ。卒論の酷いのは本当に酷いぞ。
211 :
無名草子さん:02/08/18 16:33
中公新書「星の王子様の世界 読み方くらべへの招待」(塚崎幹夫著)を読んだ
方はいませんか?「星の王子さま」って世間でいわれてるほど感動的な本なのかな、
私って感受性ないのかな、と思っていた当時ドキュソ大学生の自分には目から鱗の
本でした。巻末の「参考資料」がいい。小惑星B-612についての面白い話が載ってますよん。
212 :
無名草子さん:02/08/21 20:45
>>207 ほーい!
もちろんマサルも好きよん。
でも、星の王子様は、はたちの記念に読んでみた
って人間だから、やっぱ異端かもね(w
213 :
無名草子さん:02/08/23 18:19
コナンのEDで歌ってる、上原あずみの歌詞が「星の王子さま」に共通してるよ。
彼女は実際「星の王子さま」好きみたいだし。
214 :
無名草子さん:02/08/24 21:42
夜間飛行って香港映画が公開されてるらしい。
主演じゅんなりさだから夜間飛行の映画化ではなさそうだけど。
でもモロッコとかが舞台だってさ。
215 :
無名草子さん:02/09/02 11:41
あげ
おすすめの星の王子さま関連本ってありますか?
とりあえず星の王子さま(岩波少年文庫)版を注文しました。
217 :
無名草子さん:02/09/02 11:58
子供の頃に読んだけどどこがそんなにいいのかさっぱりわからなかった。
今なら作品にこめられた意味もわかるのかも。
当時のよりもっといい訳があればそのほうがいいのになあ。
早く権利が切れて(?)いろんな人が思いのままに訳せたらいいのに…などと思ってしまった。
そしたらきっとネットで翻訳してくれる人もでるんではないかしら。
218 :
無名草子さん:02/09/02 13:37
私も子供の頃に(小学生3,4年)読んだ時はさっぱりで、
「面白くない」という感想しかなかった。
で、中学に入ってからふとしたことで読み返して、
今度は一生の宝物のうちの一冊になったですよ。
自分はやっぱり内藤氏の訳で好きになったので、
この愛着はこの先、一生変わらないだろうと思うけど、
もちろん他の訳でも読んでみたいなあ。
その権利っていつごろ切れるのかな。
219 :
無名草子さん:02/09/02 13:50
小学生に「星の王子さま」をわかれというのは無理ですな。
私は冒頭の象を飲み込んで帽子の形になったウワバミの話は
繰り返し読んでたけど、それから先になると「?」て感じで。
今だってたぶんわかってないかもしれないけど、キツネの
「金色の麦をみるとあんたを思い出すだろうな。それに、麦を
吹く風の音も俺にゃうれしいだろうな…」には読むたびホロリ。
こっぱずかしいぜ!
新訳も読んでみたいけど、内藤氏の特徴ある文章に慣れているので、
ぜんぜん別の本として読んじゃうかも。
220 :
無名草子さん:02/09/03 01:55
>>216 はげしくガイシュツですが、人間の土地、夜間飛行(いずれも新潮文庫)を。
とくに「人間の土地」。これを読むと「星の王子さま」の思想が、ちょっと近くなる。
解説書とか「星の王子さまを●×で読む」みたいなものはオススメしない。
まずは作者本人の作品にじっくり取り組んで、自分なりの解釈ができてからのほうがいい。
221 :
無名草子さん:02/09/04 11:28
>>220 夜間飛行、人間の土地。
苦しい時にこそ読みたいね。本当にすばらしい作品です。
222 :
無名草子さん:02/09/04 14:21
感受性の強い子供や、賢い子供は面白いと思うみたいだよ。
「くまのプーさん」も同様なんだけど、小学生でも哲学的なこと
考える子供は大人以上に考えてるから。
223 :
無名草子さん:02/09/07 15:49
>>213 そういや結構星の王子様関連の曲ってあるよね。
ビートマニアっていう音楽ゲームにも「Prince on a star」っていうのがあったよ。
曲にはムービーがついてるんだけど、最後の場面が表紙の絵に似てる感じだったり。
歌詞とかはよくワカラン・・
本の話じゃないけどさ、昔26年前位に「星の王子さま」
ってアニメやってた事あるよね?知ってる人いる?
あれ、また見たいな〜
>>224 あたまーのーまーうーえーにー、ほしがーあーるー
うち、レコードあったりする。
>>225 すごいね〜。レコード持ってんなんて。
ほしのーおおじさま〜
ってとこしか、覚えてないよ、私は・・・
>>226 姉の世代なのでアニメを見てはいないんだが、
歌は全部歌えるぞ。
しかも、あれはいい歌だ。
228 :
無名草子さん:02/09/09 22:58
>226
それって プチ〜フランス、というやつですか。
何故かウチにはビデオがある…(ちゃんと市販されてたやつ)
最近見てないんでよくわからないけど、原作とはまた
違う話だったような。
>>228 プチー、プラーンス ですよん。
petit prince かしら・・
ビデオいいなあ。
原作とは違う話っつーか関係ないような話でしたが、
全然まったく針の先ほども内容を覚えてません。
もしよかったら、お暇なときにでも教えてください。ってスレ違いだったか。。
231 :
無名草子さん:02/09/10 22:17
だけどーあるんだよー見上げてごーらん
>>230 レコード実家なので、明日見てきますね。
>>232 即レスありがとう!
実家は近いんですか?明日じゃなくても、都合の良い時でいいので
お願いしちゃいます。ありがとうございます!
234 :
無名草子さん:02/09/10 23:11
うち、アニメのお弁当箱あった!
数年前再放送を見かけた気がする。
プチ〜プラ〜ンス、プチ〜プラ〜ンス、ルルルルルルールー
ほしのーおうじさまー
てとこだけ歌えます。
>>233 歌詞とか、メモしてきましたよ。
とりあえず
「星の王子さま プチ・プランス」
作詞:阿久 悠
作曲:三木 たかし
編曲:長戸 大幸
うた:鈴木 賢三郎
歌詞、見てみたい人はいますか?
>>235 やさしいお方で感謝感謝です。レンタル屋で探してみたり
注文(あるかな?)してみたりしてみますね。
本当にありがとうございました。
235さん、皆さんの迷惑でなければ、私は歌詞見てみたい・・
237 :
無名草子さん:02/09/12 21:41
>>236さん、どういたしまして。
では歌詞です。2回に分けます。
-----------------
頭の真上に星がある
あれが あれが僕の星だよ
プチ・プランス プチ・プランス
ルルルルルルル
あまりに小さい 星だから
君の目には 何も見えない
プチ・プランス プチ・プランス
ルルルルルルル
だけどあるんだよ 見上げてごらん
そのうち君にも 見えてくるよ
ルルルルル・・・・・・・・・
星の王子さま
友だちさがしに きたんだよ
僕はいつも ひとりだったよ
プチ・プランス プチ・プランス
ルルルルルルル
悲しい時には 何度でも
赤い 赤い夕日 みつめていたよ
プチ・プランス プチ・プランス
ルルルルルルル
君は友達に なれそうだけど
どうして まぶしい顔をするの
ルルルルル・・・・・・・・・
星の王子さま
ルルルルル・・・・・・・・・
星の王子さま
-----------------
240 :
無名草子さん:02/09/13 22:04
私は歌えないけど、いい歌ですね。
>>235さんありがとう!
241 :
無名草子さん:02/09/13 23:50
な、懐かしい、見てたよアニメ。
パイロットが思っていたより年食ってた覚えが。
毎回見ていたはずなんだが、話の中身は全然覚えていません…
アメリカ映画でもありましたねー。ミュージカルのやつ。
ヘビをボブ・フォッシーが演ってた。
パイロットと王子さまの「なぜ砂漠はきれいなの」や
きつねと王子さまの「もっと、もっと近く」とかが好きだった。
242 :
無名草子さん:02/09/14 02:13
ジェラール・フィリップの朗読がいいって聞いた覚えがあるんだけど
それって存在してます?CDで。
ビデオ見つけました。プチ☆プランスでした(恥)あたしゃてっきり、
プチ・フランス=小さなフランス人 だと思ってたんですけど…
プランスって何ですか??
ウチにあったのはビデオの2・3巻(4話〜9話)なので、飛行士とか
ぜんぜん出てきてません。王子さまが地球の色んな所を旅して、
人々とのふれあいの中から、命の大切さ、勇気の大切さ、そして
真実の大切さを見つけ出してゆくそうです。(ビデオ解説より)
まだ買えるかわからないけど、発売元とか書いた方がよろしいでしょうか?
>241
その映画好き…フォッシーの踊りがすごかった(笑)
王子さま役の子が、すごくかわいかったですよね。
井戸を探しに行くシーンが好きです。その「なぜ砂漠〜」を歌うところ。
244 :
無名草子さん:02/09/15 00:08
>>243 petit prince=プティ・プランスと発音します。
小さな王子さまという意味です。
245 :
無名草子さん:02/09/18 09:24
王子様ときつねの話、そしてバラの花の話が大好き。
いつ読んでもじーんとしちゃいます。
246 :
無名草子さん:02/09/18 11:07
「夜間飛行」は巷の評価は凄く高いんだけど
何度か挑戦したけど何故かいつも途中で挫折しちゃう。
247 :
無名草子さん:02/09/28 10:33
age
248 :
無名草子さん:02/10/02 19:25
巳年の年賀状に、象を飲み込んだうわばみの絵を描いた。
わかる人には大好評だったけど、読んでない人には『何?帽子?』
といわれた。残念なような、でもちょっと嬉しいような。
249 :
無名草子さん:02/10/03 22:09
>246
なんだっけ、後書きにこう書いてあった。
夜間飛行の滋味は、岩場から鉱物を発掘するようにして
得るものだ、って。ずいぶん前に読んだからうろ覚えだけど。
250 :
無名草子さん:02/10/11 15:58
age
251 :
無名草子さん:02/10/17 00:44
青山ブックセンターの洋書バーゲンで、サン=テクスの言葉を集めて
「星の王子さま」の装画がついてる本(英語版)を見つけた。
迷ったあげく買わなかったけどやっぱり「買い」かしらん。1000円。
252 :
無名草子さん:02/10/27 23:06
新潮文庫・夜間飛行の91ページの、二行目の文章がよくわかりません。
「人生というやつには矛盾が多いので、やれるようにしていくよりしようのないものだ。
ただ、永久に生き、創造し自分の滅びやすい肉体を......」
堀口大學の翻訳って難しい...。
253 :
無名草子さん:02/10/31 21:54
宮崎駿の装画が好き。
254 :
無名草子さん:02/11/02 18:08
表紙ね。
255 :
無名草子さん:02/11/05 00:51
私は昔のほうが好きでした。モダニズムって感じで。
256 :
無名草子さん:02/11/05 05:51
テグジュペリて響きだけで何かメルヘ〜ンな気持ちになりますね。
七尾旅人ってアーティストの「ガリバー2」て曲に「テグジュペリ読んだ?海底に住んでんの。←絶対生きてるよ、かけても良い。」て歌詞があるんだけど、
この「海底に住んでんの。」ての、テグジュペリの何の作品のことなんでしょ〜。分かる人居ます?
「星の王子さま」は何だかんだで、やっぱり大人の友達に送った本というのがしっくり来ます。
子供の頃読んだら魅力に気付かないけど、大人になったらたまらなく切ないですよね。
高校時代に「高校なんて嫌やわ〜」て思ってたのに、大人になって「高校生の頃は良かったなぁ」て思うのと同じ感じで。
257 :
無名草子さん:02/11/05 10:57
海底に住んでるってのは、テグジュペリ自身が海上に墜落して
行方不明になったことを指してるんではないかしらん?
258 :
無名草子さん:02/11/05 13:47
ああ・・・
ラテコエール社の飛行艇とかサンテグジュペリの操縦技術について語るスレではなかったのかw
(てゆうかスレタイ嫁)
なんか平均的な操縦士よりも異常に事故率高かったと聞くが>サンテグジュペリ
でもまあ『人間の土地』の頃は空を飛ぶっていうことがすごいことだったんだね。
だって南方〒機はツールーズからブエノスアイレスまで行くんだぜ。
>>257 たしかコルシカ島かサルディニア島のへんだっけ。
サンテグジュペリの戦闘機が行方不明になったのは。
>なんか平均的な操縦士よりも異常に事故率高かったと聞くが
ソースきぼんぬ
260 :
無名草子さん:02/11/07 01:51
むかーし朝日新聞の日曜版に載った特集で読んだのは
「ギヨメは良い操縦士、メルモーズも良い操縦士、サン=テグジュペリは良い作家だった(笑)」
という、トゥールーズの当時を知る人の話。
あの切り抜きドコにしまったかいな。15年くらい前のこと。
>257
なるほど間違い無いですね。
海上で行方不明になったから海底に住んでる、夢のある良い歌詞ですね(笑)。
歌詞の大好きな曲だったから結構気になってただけに解って嬉しいです。サンクス!
事故っても事故っても空を飛び続けることが出来るなんて夢のある強い人だったんだなと思います。
テグジュペリ自身の物語なら、操縦士が海上で墜落しても海の中で王子さまと会えそうな気がしますね(今度は王女さまかな?笑)。
夢のある男って素敵ですね。
海底に住んでるなんて、「第四間氷期」を思い出しますね。
テグジュペリもエラ付いてるのかしらん。て、ちょっとテグジュペリ路線からズレて嫌ですね・・・。
テグジュペリって略称は一般的なのか?
そのうち陰陽師(おんみょうじ)も陽師(みょうじ)と言う日が来るのかと
思わず危惧したくなるようなスレだな。どうでもいいから下げとくが。
263 :
無名草子さん:02/11/10 12:54
264 :
無名草子さん:02/11/10 14:51
>259
こないだ星の王子さま美術館言ったけど、
かなーり事故ってるっぽかった。
最初の婚約者とだめになっちゃったのも、
事故が間接的な原因だったっぽい。
しかしこの人身長190cmぐらいだったんだってね。
それであの顔。うーん、ワイルド。好きになりそう。
265 :
無名草子さん:02/11/10 19:26
>>264 コドモの頃の顔とか、ナマイキそうでかわいいよねえ。
ワイルド・・・?
ミスター・ビーンに似てない???
266 :
無名草子さん:02/11/10 19:27
絵がかわいいよ。
267 :
無名草子さん:02/11/10 19:30
あにゃ!
268 :
無名草子さん:02/11/10 19:31
昨夜遅くの書籍板では、わずか2時間ほどのあいだに何と40発言もの「ランディスレは
文学板から出てけ」荒ら しがあったのに、なぜ、それを午後とか夜の七時八時台に
やんないの?>碁石タン やっぱ一人しかいないんでそ?
家族と夕御飯食べたりテレビみたりしてる時間ならそれは無理だと思うけど。
関連してここのスレ を続けることに賛成。荒らしが一人なら、どちらかが
荒らされてても片方はダメージ少ないから。(そもそも文学板から出てけ、
書籍板でやれと言いつつ、その書籍板を荒らすってどういうことよ?出てって
ほしいというなら、その行き先に手を出したら駄目でしょうが?世の中何でも
自分の思い通りになると思わないほうがいいかもね。命令して支配して当たり
散らすのは自分の家族ぐらいにしておけば?)
なんだよコレ!!
270 :
無名草子さん:02/11/10 20:32
なにかのマンガで登場人物が「星の王子さま」を読むシーンがあった。
それで興味を持って岩波書店版を買った。
ちなみにそのマンガのシーンは
容貌の悪いヤツが(それがコンプレックスになって)悪事を働いたのだが
「かんじんなことは目には見えない」という文章を読んで改心する
というくだりだった。
271 :
無名草子さん:02/11/10 20:40
君、やめなさいよ。意味ないよ。
確かにテグジュペリだけじゃ少し失礼な気もしますね。^^;
歌詞的には(元々歌詞について聞いた話題だったので・・・)「サン=テグジュペリ読んだ?」と書くより、
「テグジュペリ読んだ?」の方が相手への親しみが湧くからそう書いてあったのかも。
以後気をつけます。
しかし、陰陽はコレで一つの言葉なのでさすがに分けれそうにないですね(笑)。
俺も夢枕 獏さんの「陰陽師」大好きです。
岡野 玲子さんの漫画の方が好きかもしれないけど・・・。^^;
テグジュペリて略す雰囲気としては「山本さん」てのを、「ヤマさん」て略してる感じに近いのかも?
でも厳密にはエグジュペリになってしまうからやっぱりやめといた方が良いですね。^^;
やっぱりどうでも良い話なので下げときます。
273 :
無名草子さん:02/11/11 20:41
>>265 ビーンに似てるけど、カルロスゴーンでもある!
確かに子供の頃のサンテグジュペリ、可愛かったー。
お鼻が上向いて生意気そうなの。
あとコンスエロが飼ってた犬も激しく可愛かった。
星の王子さまミュージアム、サンテグジュペリファンなら行ってみる価値あるかも。
>>264 レスありがとです♪
サン=テグジュペリって「やんちゃ系」だったのね きっと^^
275 :
無名草子さん:02/11/12 03:27
>>275 なんか健康にいい赤ワインの銘柄みたいだw
277 :
無名草子さん:02/11/12 20:11
星の王子さまミュージアムって、美術館の体を成してないよ。
通路が狭いからゆっくり見られないし、
資料をごちゃごちゃと飾ってるだけ、って感じ。
でもいっぱい写真があってそれを見れるのはうれしいけど。
でももう二度と行かないかも。
南方郵便機の映画化の際に、飛行機のスタント、
実際サンテクジュペリがやったらしいね。
見てみたい。ビデオとかにはなってないんだろうね。
何年の映画なんだろう。
278 :
無名草子さん:02/11/13 02:30
なぜ箱根にミュージアム・・・そもそもそこがワカランのだ。
279 :
無名草子さん:02/11/14 23:48
子供の頃読んで、ハア??だったが、
最近読んでみたら、この話は、なんて深い、そしてスバラシイ物語なんだろう・・・
と泣きました。
私の場合、子供を産んで、そして育てた経験がそう思えるようになったのだと
思います。
最後、「王子さま」は私の中で、本当に特別な存在になっていました。
仏語は学んだことがありませんが、このスレを見て勉強してみたいと
思いました。
280 :
無名草子さん:02/11/16 21:02
箱根のミュージアムの映像腰砕けだよね。
安っぽいったらありゃしない。
281 :
無名草子さん:02/11/18 12:14
>238-239
星の王子さまの歌ですが、
矢野顕子のアルバム「PIANO NIGHTLY」にも収録されています。
タイトルは「星の王子さま」作詞:大貫妙子 作曲:矢野顕子
で、238-239の歌とは別物ですが、ピアノの音がやさしいかんじで
歌詞が手元にないのが残念ですが、まったりしていて、好きな曲の一つです。
機会があったら聞いてみてくださいな。
>223
私もビーマニの「prince on a star」知ってますよ。
歌詞を聴き取って訳してみたいところです。
今のところは、
Once upon a time there was little young boy,
He was walking...
くらいしか分かりません。
282 :
無名草子さん:02/11/22 20:56
age
283 :
無名草子さん:02/11/25 19:08
今日の毎日新聞夕刊にハリポタなどのファンタジーブームとかいうコラムが載ってて
なぜか星の王子さまもそこに挙げられてた。
ハリポタ期待して星の王子さま読んだらがっかりすると思うけど・・・。
だってあんなに派手じゃないもの・・・。
それとも子供が読んだら星の王子さまも立派なファンタジーなのかな?
大人になってから読んだので、
星の王子さま、どうも哲学書(って大げさなものじゃないけど・・・)と
受け止めてしまっているので・・・。
284 :
無名草子さん:02/11/27 22:28
私は星の王子さまミュージアム好き。
確かに映像とかちょっとねーとは思うけど。
なんかあんまり働きかけてこないとこがいいなあ。
展示に飽きたら庭でまったりして
気が向いたらまた展示見ればいいし、みたいな。
もうちょっと展示にボリュームがあればいいけど。
285 :
無名草子さん:02/12/07 20:02
あげ
286 :
無名草子さん:02/12/11 10:03
287 :
無名草子さん:02/12/12 17:45
ざっと読んだだけですが、翻訳不評ですね〜
早くよりよい訳で読みたいものです
王子様ってギコと似てない?(顔
∧∧
(,,゚Д゚) <ひつじ描けゴルア
(| |つ
〜| |
し`J
ざっと読んだってのはスレをね
王子様とリヴィエールを会わせてみたいようなそうでないような。
┌─┐┌─┐┌─┐
│ ││ ││ │
└─┘└─┘└─┘
何が見えましたか?
┌─┐┌─┐┌─┐
│ ││ ││ │
└─┘└─┘└─┘
何が見えましたか?
293 :
無名草子さん:02/12/19 10:47
いいねえ>290(291)
彼の本は聖書のような深みがあるな。
「星の王子さま」押し付けがましい教えのようで
子供のころは好きになれなかったが。またよんでみようかな。
最近、「夜間飛行」がいい。
リヴィエールかっこいい、経営者が読むといいかも。
冷徹で命の危険さえもビジネスの天秤にかける彼が
こぼれ落ちるように人のサガをちらつかせる雰囲気がたまらない。
純粋に文章の美しさ、躍動感も好き。訳でさえセンテンスが難解だけど、
飛行機が好きだから、この本が本当に好き。
飛行機のような動的物体からうける五感をあそこまで表現できるなんて。
294 :
無名草子さん:02/12/23 17:37
年賀状の図案は箱一つ描いて済ませようと思った人、自首しなさい。
295 :
無名草子さん:02/12/24 18:18
(−_−)ノ
そういえば、ファミリアに星の王子さまの卓上カレンダーが売ってるのを、
みかけたけど誰か買った?
296 :
無名草子さん:02/12/24 22:12
NHK第二ラジオ(AM)の夜にやってる教養講座でサンテグジュペリやってます。
この人の人生や作品について本を読んだことがなかったんだけど、
なかなかおもしろいよ。
ne m'apprivoise pas, s'il te plait
298 :
無名草子さん:02/12/25 01:43
辞書と首っぴきがいやじゃない人にはぜひ、フランス語か英語訳でどうぞ。
スペイン語訳やドイツ語訳もいいかも。
私はフランス語初心者のときにもうフランス語で読めました。そのくらい簡単。
英語なら高校レベルで十分だと思う。
299 :
無名草子さん:02/12/25 03:30
星の王子さまを読んでも感動もしなければ、たいした感銘も受けなかった
俺は感性が足りてないのか?この作品は過剰に評価されすぎてない?
いるのか。
300 :
無名草子さん:02/12/25 03:47
301 :
無名草子さん:02/12/26 01:36
302 :
無名草子さん:02/12/26 11:47
>299
世間でそれなりに評価を得ている作品だからといって、
感銘を受ける必要はないよ。
何に感銘を受けるかは人それぞれでしょ。
感性が足りてないってことではないでしょ。
あなたの感性にこの作品が合わなかっただけだと思うよ。
あと、この作品が過剰に評価されているかどうかについてだけど、
私の周りでは、半々かな。
メルヘンチックな絵が嫌だと言う人もいるし、
登場人物への批判的な見方が耐えられないという人もいるし。
王子さまは美化されすぎだ、とか。
自分にとってどうでもいい作品が評価されている場に出くわしたら
「過剰に評価されてる」
って言う人がよくいるけど、これってどうなんだろうねえ。
>302
どうって、単に自分が世界標準だと思い込んでるってだけだろう。
別に珍しくもないと思うけど。
305 :
無名草子さん:02/12/30 03:11
ちがうんじゃない?「過剰に評価されている」状態が標準で、
判断基準になっているはどうなのかという問い掛けでしょう?
306 :
無名草子さん:03/01/07 01:42
世間の評価より自分の感覚で評価すべし。
「星の王子さま」にはそう書いてあるでしょ。
307 :
無名草子さん:03/01/07 02:01
時には信じられなくなったり不安になるけどね。
(^^)
309 :
無名草子さん:03/01/16 23:33
あげとくよ
310 :
無名草子さん:03/01/18 23:58
子供のときに意味わかんなくても、大人になってからちゃんと消化できるものって
結構あるよねぇ。そういう楽しみもあるので子供のころの背伸び読書は結構イイ
と思うの。さっき哲学書みたいだと言った人がいましたが、実はそのとおりなんです。
(仏文科)また、違う話になりますが、「モモ」もただの児童書にはあらず、
あれ、じつは経済学のお話なんですよ。ともあれ、「優れた児童文学とは、大人にさえ
難解なものを子供が親しめる内容で説明してあるものをいう。」と、誰かが言っていましたが、
そういった意味でも、本書は優れていると言えるでしょう。
312 :
無名草子さん:03/01/22 22:55
感動age
(^^)
>299
私も、小学生高学年・高校3年・大学3年・30才の時に
この本を読んだが、そのいずれの時でも特に心に響かなかった。
いつも「これで感動しなきゃいけないのかなあ」と思っていた。
まあ、合わなかっただけなんだな。
315 :
無名草子さん:03/01/25 22:26
>314
あのね。いっつも疑問に思うのだけれども。
感動しなければなりませんよ、なんて言ってるの、
たぶん星の王子さまで食ってる人間だけだと思うんだ。
そんなやつらの言うこと気にして
「感動しなけりゃ」なんて思うのもったいなくない?
何人たりとも、他人に感動を強要する権利を持たない、
ってのは2ちゃんねるやってる人なら知ってて当然のことだと思うのだけど。
何かのレトリックとして「感動しなきゃいけないのかなあと思ってた」
なんて発言しちゃうのだとしたら、
あなたにとって感動を強要する存在である
星の王子さまより、痛いわ。
317 :
無名草子さん:03/01/28 18:37
318 :
戦う受験生@富田派 ◆cDMODS/VG. :03/01/31 06:07
中公新書から出てる解説本?みたいなのはいいよ。
星の王子さまの解説本はなんか胡散臭いのが多いけど、この本はいいと思った。
319 :
無名草子さん:03/01/31 22:33
新潮文庫のはどう?サンテックス研究家の山崎庸一郎のやつ。
320 :
無名草子さん:03/02/10 21:15
最近読みなおしたけどよかったよ。
むかしは大嫌いだったのに・・・
321 :
無名草子さん:03/02/28 11:19
207がなんで『ピューと吹く!ジャガー』を持ち出したのか。
あーわかった。金髪にマフラーで外見が似てるんだ。
星の王子さまは子どものモーツァルトがモデルっていうから、
ジャガーもきっと偉大な音楽家になるんかな。
322 :
無名草子さん:03/02/28 14:53
星の王子さま 読むといいこといっぱい書いてあって好きなんです。
でも最後がよくわかんないのと、
前編にただよう寂しい感じからかなんか大好きとは言えないです。でも愛読書です。
323 :
無名草子さん:03/03/01 08:50
僕は残してきたバラに、責任があるのです。
蛇にかまれていってきます。
324 :
無名草子さん:03/03/01 12:46
責任かぁ。それで帰ったんですね。
蛇に噛ませるとこがちょっとサムいんです。
死んじゃないの?もしかして死んだかもしれない?心だけが帰ったの?
ぼっちゃん、星に帰れたかな。バラに会えたかな。
いい本ですね。
325 :
匿名希望さん:03/03/01 13:00
326 :
無名草子さん:03/03/04 11:29
感想読むとそいつが読んでるか、読んでないかすぐに分かるね。
327 :
無名草子さん:03/03/04 18:56
分かるわけない。
たかがこんなとこに気まぐれで書き込んだものが
感想ってか。
ゾわ。
おめでた。
328 :
無名草子さん:03/03/07 12:22
age
329 :
無名草子さん:03/03/07 12:44
客観的に大人の愚かさと、滑稽さに気づかされます。
330 :
無名草子さん:03/03/07 13:25
大切なものは目に見えない
331 :
無名草子さん:03/03/08 17:09
なるぺそ
332 :
無名草子さん:03/03/08 17:47
このスレ見て星の王子さまが読みたくなったんだけど、日本語訳で出版されてる本では、みすず書房のがいちばん良いの?
333 :
無名草子さん:03/03/11 23:51
みすずで出てるの?
334 :
無名草子さん:03/03/12 02:23
児童書で出てること多いけど、子供の本じゃないよね。
大人が読む本。
深いです。涙しました。
(^^)
336 :
無名草子さん:03/03/19 00:12
あげ
337 :
無名草子さん:03/03/19 00:15
航空機が登場して現代の戦争は野蛮な外科手術になった。先に腐ったものが敗北する。しかしたいていは同時に腐ってしまうのだ。
「人間の土地」より。
腐ったモノ同志の戦争は・・・?
338 :
あチャットのお知らせ:03/03/19 00:21
339 :
無名草子さん:03/03/21 22:13
人間たちのところにいたってやっぱりさびしいさ・・・
340 :
無名草紙さん:03/03/22 21:09
「星の王子さま」大好きです。幼稚園の頃からずっとずっと読んでます。
「人間の大地」も感動しました。ギヨメの台詞カコイイ。「夜間飛行」は飛行機
の中で読んだという縁起悪い思い出が。
ところで三年前箱根のミュジアム行ったんですが、そこでテグジュペリそっくりの
外人さんがいたんで心臓止まるかと思いました。他のお客さんも騒いでました。
彼はテグジュペリの甥の子供さんか何かだったのでしょうか・・・?
341 :
無名草子さん:03/03/23 12:44
>332
星の王子さまは、日本では岩波からしか出てないよ。
みすずは、サンテックスの著作集を出すときに、
星の王子さまも収録して全集にしたかったんだけど、
岩波が権利を独占してたからだめだったんだって。
>340
幼稚園のころから星の王子さまを読んでるなんてすごい・・・
私なんて完読したの大学の時ですわ。
∩
∧_∧ | | / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
( ´Д`)// < 先生!こんなのを発見シマスタ!
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http://saitama.gasuki.com/shinagawa/ __| | .| | \
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343 :
人間の土地から:03/03/23 18:02
こんな時代なので。
「イデオロギーを議論しあったところでなにになろう。すべてのイデオロギーは論証されうるだろうが、
そのすべてはまた対立し合うのだ。
そして、この種の議論は人間の救済について絶望させるだけだ。
いっぽう、われわれの周囲で、いたるところ、人間はおなじ欲求を表明しているのである。」
「人間とそのさまざまな要求を理解するためには、人間をそれがいだく本質的なものにおいて
認識するためには、きみたちの真実の自明性をたがいに対立させてはいけない。
そうなのだ、きみたちは正しいのだ。きみたちはいずれも正しいのだ。
論理はどんなことでも証明する。世界の不幸をせむしたちのせいにする人間にさえ理屈はあるのだ。
もしぼくたちがせむしたちに対して宣戦を布告したとしたら、やがてぼくたちは、彼らにたいして
激昂することになるだろう。ぼくたちはせむしたちの犯罪に復讐するだろう。そしてもちろん、
せむしたちにもかならず若干は犯罪があるのだ。」
「戦争を拒もうとしない人間にたいして、戦争の災禍を述べて説得しようとする場合、相手を
野蛮人扱いしてはいけない。彼を裁くまえに彼を理解しようと努めるべきである。
……おのれと敵とのあいだの関係の高貴さ、勝負における公正さ、生命を賭した敬意の
相互的交換を知ったその人間が、おのれに許されたこの高邁さを、おなじアラブ人にたいして、
彼らの肩を大袈裟に叩いて友愛の情を表明し、彼らに諛うと同時に彼らを侮辱したであろうような
煽動家の下劣な温顔に比較するとき、もしきみたちが彼に反対の意見を述べるとしたら、
彼はきみたちにたいして、若干軽蔑を含んだ憐憫しかいだかないだろう。そのとき正しいのは
彼のほうだ。だが、戦争を憎むきみたちも同様に正しいはずだ。」
世界は今どこへ向かっているのでしょうか(,,゚Д゚)
344 :
無名草子さん:03/03/26 21:49
age
345 :
無名草子さん:03/03/26 21:54
☆ チン
☆ チン 〃 ∧_∧. / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
ヽ ___\(\・∀・) < 鳥の唐揚げ。赤ワイン(・∀・)ノ
\_/⊂ ⊂_ ) \_____________
/ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ /|
| ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄| |
| |/
346 :
無名草子さん:03/03/30 21:50
>343
それはサンテックスの言葉ですか?
こないだ星の王子さまミュージアムに行ったら、
みすずから出てる全集が置いてあって、
戦争についての随筆とか色々あったんでびっくりしました。
星の王子さまと夜間飛行だけの人かと思ってた。
気になるのは「心は二十歳だ」ってやつ。
>>346 全部「人間の土地」に書いてありまつ。
あんまりこういうのはアレなんだけども、サンテックスの名言集みたいなのが発売チウ。↓
人生の知恵3 サン=テグジュペリの言葉〔新装版〕 山崎 庸一郎 編訳 \1,365 彌生書房 ISBN:4-8415-0725-6
ミュージアム逝った。作りとか凝っててよかった。けどむしろテーマパーク的やね。
展示室とばしてショップに群がる子連れ家族が多すぎ。
展示物はなかなか。個人的には地味な洋館にあそこだけ移転してほしいかも。
349 :
無名草子さん:03/04/03 20:55
ミュージアム行った。
しかし行く時期間違えたよ。
ファミリーばっか。
子供は泣いてるし、じいさんばあさんは
「大したことないねえ。見るとこないねえ」連発で興ざめ。
従業員の制服も黄色いフィールドコートじゃねえ・・・。
スポーツしてるんじゃないんだからもうちょっとましにしてほしい。
ファンとしては写真や原稿類を見れてよかったよ。
もちろんレプリカだけどさ。
350 :
見つかったよ!!:03/04/06 06:32
>>323
王子様は、残してきたバラの花が心配で心配で
蛇に噛んでもらったんです。
おかげさまで、本当の王子様がみつかりました。
皆様のおかげです。
∧_∧ / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
( ´・ω・) < 婚約破棄でショボーン ・・・モウダメボ
(つ旦と) \_______________
と_)_)
神様に選ばれた、王子様は、怪我しとる。
352 :
無名草子さん:03/04/08 08:10
星の王子さま、マンセー、愛しています、大好きです。
くるくるぱー。
353 :
無名草子さん:03/04/12 13:20
表が星の王子さま、裏が郵便機とフランス地図というプラチナコイン持ってます。
今でも手にはいるのかな、あれ。
354 :
無名草子さん:03/04/12 13:39
>>353 それ有名な「不幸のコイン」だよ
もってるともれなく不幸がついてくる。
そんな危険なものはすぐに手放しなさい。
なんなら俺があなたのかわりにお払いをしてあげるから。
もちろんただで。
だからコインを送りなさい。今すぐに。送りなさいったら送りなさい。
355 :
無名草子さん:03/04/12 13:52
>>354 幸せすぎてこわい〜な私には、それぐらいの不幸があった方がいいのよん。
お祓いはいらないわ★
356 :
無名草子さん:03/04/12 14:47
この話は有名だけど好き。
357 :
無名草子さん:03/04/17 00:10
BS2で映画「サン=テグジュペリ 星空への帰還」放送中。
サンテクスがいい男すぎる。
ローワン・アトキンソンやカルロス・ゴーンみたいな顔じゃない・・・。
映画の中のギヨメがえらいいい男です。
(^^)
∧_∧
( ^^ )< ぬるぽ(^^)
360 :
無名草子さん:03/04/20 20:46
age
362 :
無名草子さん:03/04/30 00:50
久しぶりに「人間の土地」を読みました。なかなか示唆に富んでおります。
『星の王子様の幸福論/渡邊健一/扶桑社』という本がありました なんと星の王子様は アラン ラッセル ヘッセの「三大幸福論」を統括した偉大な哲学書で 処世訓にもたけた大人が読むべき本だったんですね
364 :
無名草子さん:03/05/06 19:51
サン=テグジュペリが、ただ物を書くだけじゃなくて
戦争に参加しちゃうような人だったからかなぁー?
作品には、筆者の精神構造ってでるんかな?
365 :
無名草子さん:03/05/06 19:53
366 :
無名草子さん:03/05/07 20:42
saint exupery
この綴り気に入った
367 :
無名草子さん:03/05/07 20:43
369 :
無名草子さん:03/05/20 00:31
過去レス読んでて・・・
@評伝のことがあまり話題になってない
A「城塞」のことが全然話題になってない
>>364 >サン=テグジュペリが、ただ物を書くだけじゃなくて
>戦争に参加しちゃうような人だったからかなぁー?
WWUのパリ陥落→ヴィシー政権発足後
彼がどんな状況に置かれていたか御存知?
自らも身を投じざるを得ない状況に追い込まれたor行動することで姿勢を表明した
ってこと
平和まんせー戦争反対なんて言ってられる状況じゃないよ
370 :
無名草子さん:03/05/20 10:16
小さい頃読んだら、なんだかよく分からない内容なんだけど、
なんか引き込まれた
今読むと、悲しげでなつかしい感じがする
371 :
無名草子さん:03/05/21 00:43
まずフランスなのだ・・・
━―━―━―━―━―━―━―━―━[JR山崎駅(^^)]━―━―━―━―━―━―━―━―━―
373 :
SARS 台湾人医師の訪問先を公表!!:03/05/22 01:40
∧_∧
ピュ.ー ( ^^ ) <これからも僕を応援して下さいね(^^)。
=〔~∪ ̄ ̄〕
= ◎――◎ 山崎渉
375 :
無名草子さん:03/05/28 23:38
星の王子さまは泣ける。
>>364 月刊 太陽「ヒコーキ野郎 サン=テグジュペリの生涯」を
読んでみるといいかも。
当時の状況が簡潔に書かれているし、
彼のお茶目な部分を、甥や姪の発言から
知ることもできるよ。
378 :
無名草子さん:03/06/12 00:38
「星の王子さま」若い頃はあの日本語の意味さえちんぷんかんぷんでした。
でも、かな〜り大人になってから読み返すと結構いいお話だわと思いました。
きちんと全文理解してるわけではないんですが…。
好きなくだりはキツネが王子に語る部分。
友情や愛着、そしてそれが発生するが故の別れの切なさをまだそういった感情が
わからない幼い王子に語るキツネがいいな…と。
前の方でもどなたかおっしゃってましたが、私も宮澤賢治を思い出しました。
このキツネの話だと「銀河鉄道の夜」なんかと通じるんじゃないかな?
いろいろな星に住む人の話も若い頃はわからなかったけれど、今になって腑に落ちること多し。
間を置いて再読する価値があると思います。
379 :
無名草子さん:03/06/12 14:22
このスレの人はトリイ・へイデンなんか読むのかな?
「シーラという子」の中でトリイがシーラに「星の王子様」を読んであげるシーンが
あって(シーラはトリイの特殊学級の生徒)シーラがトリイにこう言います。
「トリイはあたしを飼いならしたんだからしぇきにん(責任)があるんだよ。」
「星の王子さま」もいいけどシーラのように虐待を受けている子供がたくさん
いることを知ってほしいです。
読んだことあるよ、大人になってハンバーガー屋に勤めるやつだろ。
でもこことは直接関係ないんだから、自分でスレたてたらどうですか。
小学校の頃、有名だからって理由で勢いで買ったんだけど結局読まなかった。(しかも2冊ある)
で昨日やっと読んだんだけど…昨日から星の王子さまのことばっか考えてるよ。
大人のための童話なら子供が読んでも面白くなくて当然でしょうね。
挿絵は結構好きでしたが、話はよくわからなかった記憶があります。
翻訳は散々こき下ろされてたみたいなので、原書に挑んでみますか。
簡単そうなので。
383 :
無名草子さん:03/06/28 22:17
明日6月29日はサンテックスの誕生日ですね。
384 :
無名草子さん:03/06/28 22:47
小さい頃読んだら
なんだかよく分からないんだけど、
悲しい感じを受けた。子供の頃のほうが
作者の言わんとするところを受け止めれたように思う。
考えてみたら俺にとって一番印象的な作品かも・・
385 :
無名草子さん:03/06/30 05:20
中学生くらいの時初めて読んで
しばらくぼんやりした覚えがあります。
386 :
無名草子さん:03/07/02 16:12
去年「人間の土地」を読んで感動したので「夜間飛行」を最近読んだ。
すごい作家だとおもふ。
387 :
無名草子さん:03/07/02 17:13
かなり昔の話なんだけど、確か自分が幼稚園前後位の年令だった時(現在24歳)、住友生命(??これは曖昧。銀行だったかも…?)か何かのテレビCMで星の王子さまが使われていたと思うんですが、覚えている方はいますか?
王子さまがバラに風避けの衝立てを立ててやったり、雪が降る中ガラスの覆いを被せてやったりしてるシーンが淡々と流れるというものです。バックには確か「ジムノペディ」が流れていたと思うんですが…。
その静かな映像と音楽にすごく美しい切なさがあって、その頃はまだ本を読んだ事がなかったのに、幼ごころにもすごく印象的だったんですよ。誰か知りません?
388 :
無名草子さん:03/07/03 16:35
「肝心なことは眼に見えない」って結局どういう意味なんですか?アフォですいません・・・
>>387 それおぼろげながら記憶にあります。
この作品がもしアニメ化されてるなら見てみたい。
>>388 肝心なことは眼に見えないっていう意味だと思うよ。
390 :
無名草子さん:03/07/07 19:39
|
| ̄ ̄ ̄|
| 星 |
| 友の |
| 達王 |
| に子 |
| な.さ. |
| れま. |
| ま.と. |
| す. |
| よ. |
| .う. |
| に |
ノ ノ
 ̄ ̄ ̄
__∧_∧_
|( ^^ )| <寝るぽ(^^)
|\⌒⌒⌒\
\ |⌒⌒⌒~| 山崎渉
~ ̄ ̄ ̄ ̄
392 :
無名草子さん:03/07/20 23:26
あげ
393 :
無名草子さん:03/07/22 21:57
小学生の時、読んだ感想「・・・・・・?」
20数年経った現在、読んだ感想「・・・?????」
私は賢治の知的?詩的?哲学的?表現が全く理解できないアファだと
この年になってわかりました。(鬱
394 :
無名草子さん:03/07/26 07:24
>>394 ここにも、アファが1人.....。(w
読んでも、全く意味不明。
395 :
無名草子さん:03/07/26 08:39
己をアフォという
394も立派なアフォなわけだが
恥ずかしいね。人の事をアフォといいながら
自分がアフォな事をするのは・・
ま、ひとにアフォゆーやつがアフォという標本でつね(ほじほじ)
397 :
無名草子さん:03/07/30 00:20
>>393 気持ちは、凄〜くわかるぞ!(w
かく言う私も、賢治の表現方法があまり理解できない香具師です
398 :
無名草子さん:03/07/31 12:28
偵察命日age
∧_∧ ∧_∧
ピュ.ー ( ・3・) ( ^^ ) <これからも僕たちを応援して下さいね(^^)。
=〔~∪ ̄ ̄ ̄∪ ̄ ̄〕
= ◎――――――◎ 山崎渉&ぼるじょあ
これからサン=テグジュペリの最後の乗機を回収しに行ってきます。
402 :
無名草子さん:03/08/10 20:32
イツモテモトニアルネ!
403 :
最強の絵本だと思うんだが:03/08/11 01:11
何故
>>17 と
>>21 以外に絵の話が出ぬのだ。
俺はもう、アリナミン飲んでビルから飛び降ります。
404 :
無名草子さん:03/08/11 01:18
>>141「むだにした」→「ひまつぶし」
「時間を失った」の意味の言葉を少しでもプラスの意味の言葉に置き換えたのかも。
それでも「ひまつぶし」の語感はちょっとねぇ。
「お前にとってあのバラの花は単なる暇つぶしだったのか。その程度か」と。
意味の深読みなんて無理な、おバカな小学生だった漏れでした。
ちなみに手元の中国語版を直訳
「君が君のバラのために浪費した時間こそが、
君のバラをそんなにも大事なものに変えたんだ」浪費…これもビミョー
405 :
無名草子さん:03/08/11 01:31
飛ぶなー
>>403 絵といえば、岩波文庫の表紙の絵ね
あれ英語版と中国語版と見比べるとそれぞれの色の塗り方が
ちょっと違う(印刷の濃淡とかじゃなく)のが気になる…
ホッペが赤くなくいけど火山の煙にすごく色がついてる(英)とか、
髪の毛が前後だけ橙のメッシュ状態(中)とか。
花の形もなんか違ーう。原画はどうなっているのかしら
デシネデモアムートン
?
408 :
無名草子さん:03/08/11 16:43
フランス語で読んでみるど?
アマゾンでフランス語版注文したど::。
「フランス語は」はじめたばかりです:が。がんばって読んでみます・・?
409 :
無名草子さん:03/08/11 23:46
411 :
無名草子さん:03/08/12 00:33
412 :
無名草子さん:03/08/12 01:45
コートの色ってグリーンに変わったんだね。
私はフランス版の青いコートの王子さまのほうが好きだな。
>フランス語
たしか、CD朗読(端折ってあるが)つきの本もあったな。
(⌒V⌒)
│ ^ ^ │<これからも僕を応援して下さいね(^^)。
⊂| |つ
(_)(_) 山崎パン
CD付があったなんて知らなかった。ショックだ。
取り掛かってみたもののフランス語の力が足りなくて苦戦しています。
星の王子様をフランス語で読むを読みながらがんばります。
>408
残念な気持ちも判るが、CDブックは仏人向け。
速いうえに、端折ってあるので、まずはその本でガンガッてごらん。
「人間の土地」読んでて、最初は読みにくい気がしたが、
読み進むうちに、堀口大学の訳もいいのかも知れないが、
「なんて綺麗な文章を書く人だろう」と惹き込まれてしまった。
「星の王子様」の訳も内藤 濯じゃなく大学だったら違ってたんだろうか……。
419 :
無名草子さん:03/09/03 20:45
「バオバブの木」はフランス語だとどういうスペルになりますか?
>>420 ありがとうございます。
なるほど、baobabで良いんですね。
何となく気になってしまって。
すいません、バイトは手伝えないです・・・
>421
ちがいます。
僕の立てたスレを盛り上げてください、ということです。
子供の頃にはナニが言いたいのか、サッパリ解らず
説教臭くて偽善的で面白くない。。と思ったなー。
失恋すると本棚から引っ張り出して読んでしまう。
薔薇のサヨナラ場面でうるーっと。
実際歳とったなあ自分、と思う。
424 :
無名草子さん:03/09/07 20:41
映画で有名。
425 :
無名草子さん:03/09/07 21:15
426 :
無名草子さん:03/09/07 21:55
あげませう
>>412 自分もはじめはそう思った
でも内容の奥の本当の意味に気がつけば
青くて綺麗なのよりグリーンのほうがいいんだろうな
と思えて来る
消防の頃読んだ「星の王子さま」
冒頭ヘビの絵を帽子と言われ、性格のねじくれた主人公(としか当時は思えず)が
一人勝手にムカついてる時点で腹が立ってギブアップ。
25歳も過ぎた再読時には寓意的な部分なども理解でき、
世間で評価されてるのもむべなるかなと思ったけど、
やはりあまり好きにはなれませんでした。好きな人ゴメソ
>>428 自分は星の王子さまが好きだが
>冒頭ヘビの絵を帽子と言われ、性格のねじくれた主人公(としか当時は思えず)が
>一人勝手にムカついてる時点で腹が立ってギブアップ。
おもしろい。吹き出した。ごめん。
430 :
無名草子さん:03/09/08 09:37
小学校3年生の時親が買い与えてくれた。(これは珍しい事)
岩波少年文庫を片っ端から読んでた時期だったけど、
その時はあまり入り込めなかった。
中1のとき読み返した。
感動して震えた。言い尽くされてるけど、内藤あろうの訳が
無ければ成り立たない本だとも思う。
自分にとって、生涯の一冊に確実に入る本だ。
431 :
無名草子さん:03/09/28 14:07
_,,.. -──‐- .、.._.
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`` ‐-----‐ '"´
432 :
無名草子さん:03/10/02 03:08
私も小学生の頃にはじめて読んだんだけど、
やっぱりすべてを理解する事は出来なかったな。
でも、最初のうわばみの話しと色んな星のおとなをみて
変だと思う王子さまに共感した覚えがあるよ。
その後、中学・高校と読み返すたびに解らなかった部分が、
解るようになってきたっけなあ。。。
433 :
evenpin:03/10/06 09:59
あーもうフランス語やるかな、仕方ないから。
訳文でも伝わるものはたくさんあるんだけどね。
あの飛行士は信じられない幸運にまっすぐ歩けなかったはず。
サンテクスに話したいことがいっぱいあるよ。
434 :
無名草子さん:03/10/24 01:04
フジテレビ「お厚いのがお好き?」
2003年10月24日 1:15〜1:45
#27 サンテグジュ・ペリ『星の王子さま』
世界的大ベストセラー“星の王子さま”に隠された秘密
本の案内人:白井 晃
ageとこか
435 :
無名草子さん:03/10/24 01:20
何がビジネスチャンスだ。昭和ビジネスで解く星の王子様とは・・・・
大切なものは目に見えないんだよ。
星の王子さまミュージアムのHP見たらなんか大変なことになってるみたいね。
まあ作品には関係ないことかもしれないけど。
438 :
無名草子さん:03/10/25 14:52
HPのBBSが熱いねっ
家賃滞納って・・・なあ・・・
441 :
無名草子さん:03/10/29 23:37
愛蔵版とオリジナル版は値段が違いますが、どのような違いがあるのですか?
442 :
無名草子さん:03/10/29 23:59
愛蔵版はサイズが大きい。オリジナル版は、岩波少年文庫ぐらいの大きさ。
でもあやふやな知識なのであまり信用しないで下さいな。
443 :
無名草子さん:03/10/30 01:05
>>441 オリジナル版は、作者の生前に出た、米国オリジナル版仕様です。
アメリカで本が発売された後、フランスでフランス版が発売されたが、
イラストが少し違うものだったらしく、フランスでオリジナル版として
発売した本の、翻訳本です。愛蔵版は知らない・・・。
オリジナル版は元の通り、左開きだが、普通の「星の王子さま」は、
右開きじゃなかった?今持ってるのオリジナルだけなんで教えて。
ここの住人はミュージアムいったことあるヤツ多いのかな?
閉鎖前にいってみようかなー
行ったことある。
資料館は見て損はないと思う。
サンテックスの写真(幼少から晩年まで)、手紙、原稿、
サンテックスゆかりの人たちの写真などなど、見応えがあった。
でも館内が非常に狭いし照明が暗い。
じっくり見たいのに残念。
それと園内全体のデザインはおそまつ。
特に庭の趣味の悪さ。手入れも行き届いてないし。
ミュージアムが閉園になったら、資料館だけ都内に移せばいいんじゃない?
446 :
無名草子さん:03/10/30 20:20
フランス版とアメリカ版は、どちらが好きですか?
日本語訳は少し違うとこもあるみたいだが、
英語とフランス語の違いってあるの?
これはどちらも作者が書いたんだと思うけど。
448 :
無名草子さん:03/10/31 22:41
岩波からなんかでるみたいだね。
また出るの・・・
450 :
無名草子さん:03/11/11 09:19
このあいだ、車を運転してたとき、
峠道の真ん中でガス欠になりそうになった。
話ははしょるが、初めて通る道で、夜だったので他の車もなく
ガソリンスタンドは軒並み閉店。
街までどのくらいあるのかもよくわからない状態。
ちょっと「夜間飛行」みたいな気分になって、泣けた。
しばらく走って、下に街の夜景が見えたときに
「約束の地のように、チリの平原が・・・」という
「人間の土地」の一節を思い出した。
どうやらJAFを呼ばずに、ガソリンスタンドを見つけたときの気持ちは
「該機のタンクは標準型にあらず、シスネロスへ迎え」と言われた
サン=テクスの気持ちに近かった、と思う。
451 :
無名草子さん:03/11/13 23:32
>弊社はミュージアムの運営を妨げるほどの経営不振ではありません。
>7月末日と8月末日の2度の家賃支払い遅延は事実
理由が分からん・・・(-_-;)
これ読んでから、星の王子さま読まなきゃって
ミュージアムも行ったよ、とてもいいね
いつもこのお話を心のどこかにおいて、生きているよ
455 :
無名草子さん:03/11/15 20:53
やだ
457 :
無名草子さん:03/11/21 21:04
458 :
無名草子さん:03/11/28 19:04
俺が小学生の時、親父は酒ばかり飲んでいた。
酒を飲んでは母に暴力を振るう。そんな日々に10歳の俺は嫌気がさしていた。
ちびちびと日本酒をやっている親父に俺は
「星の王子さま」の呑み助の話を無理やり朗読して聞かせた。
小学生の俺ができる親父に対する精一杯のメッセージだった。
朗読する声が震えていた。怖かった。
機嫌を損なう危険もある。暴れられると何をされるか分からない。
わずか2ページ余りのその章を読み終えると親父は下を向いて震えだした。
泣いているのだ。信じられなかった。
あの荒々しい日常の姿からは想像できないくらい親父は小さく見えた。
「すまん。○輔。現実から逃げてきた父ちゃんは情けない。」
「父ちゃんは明日から一滴も酒を飲まない。心配をかけたな、すまんかった」
親父の涙は後にも先にもその時しか見たことがない。
親父は全く酒を飲まなくなった。
母にも暴力を振るわなくなり、仕事も頑張ってくれるようになった。
当たり前の家庭。それが嬉しかった。
しかしその幸せな時間は長くは続かなかった。
親父が交通事故で死んだ。
飲酒運転の自動車に轢かれた。
急死だった。
ショックでその時のことは全くといっていいほど覚えていない。
俺は棺の中に「星の王子さま」を入れた。
棺を閉める時に、母から「さよならをいいなさい」と言われたのだが
最後の言葉は口から出なかった。父の死を受け入れられなかったのだ。
親父と俺を結ぶ唯一の接点は「星の王子さま」だ。
P-38ライトニング
星の王子さまミュージアムリニューアルのため来年1月4日で休園だって。
461 :
戦う受験生@富田派 ◆cDMODS/VG. :03/12/03 07:11
ポストカードと日記が出てたね。
ミュージアムのHP見た。
レストランの営業時間も変わり、メニューはカレーとかだけ・・・
昔はプロヴァンス料理がおいしかったのになあ。
最後ってこんなもんなんですかね?
あ、リニューアルするなら最後ではないのか。
>>458 コピペなん?
にしても、いい話だと思う。
書物の力は偉大だなぁ。
464 :
無名草子さん:03/12/18 21:35
465 :
無名草子さん:03/12/18 21:56
この短い文でここまで泣かせるとは・・>458
おまい文才あるんじゃね?
466 :
無名草子さん:03/12/20 19:07
サンテグジュペリが着いた時、北アフリカではドゴール派とジロー派に
よる骨肉相食む政治闘争が進行していた。かれは専制の色合いの濃い
ドゴール将軍とその周辺を嫌って、人柄の穏やかなジローに味方して協力
した。ジローならばフランス人同士の和解を果たせるが、ドゴールが権力を
とったらば、戦後のフランスは分裂してしまうと恐れたのである。
彼にはドゴール派の友人もいたが、北アフリカでドゴールよりもいっそう
原理主義者になっている自由フランスの幹部たちは「夜間飛行」の著者を
ファシストとかペタン派よばわりした。
やがてドゴールがアルジェに乗り込んで、ジローと二頭立ての開放委員会
を組織する。しかし、フランス国内の抵抗勢力を味方につけたドゴールは、
苦も無くジローを蹴落として抵抗勢力の全権を握ってしまった。
いうまでもなく、それはサンテグジュペリを苦境に陥れた。
・・藤村信 新しいアメリカ古いヨーロッパ
467 :
無名草子さん:03/12/28 01:05
箱根の星の王子さまミュージアムに行ってきた。
468 :
無名草子さん:03/12/28 01:23
NHK『映像の世紀』で「戦う操縦士」の一節が読まれていたね。
469 :
無名草子さん:03/12/28 22:14
>467
どうだった?
470 :
無名草子さん:04/01/05 16:20
>469
ミュージアムは想像以上に良かった。
来園者は少なめだったが、
その分ゆったりとした気分で見ることができた。
展示ホールはすごかった。幻想的。
レストランがしまっていたのが残念だ。
ミュージアムは今日から2ヶ月間、休館とのこと。
どんな風にリニューアルするのだろうか。
「星の王子さまミュージアム」公式HPにあったBBSが
消されていた。消さなくてもいいのではないだろうか。。
471 :
無名草子さん:04/01/16 22:44
「星の王子さま最後の飛行」という本を読みました。
ノンフィクションと書いてあるのですが
翻訳者の文章センスがオソマツで、どうにもフィクションにしか読めない。
ホントの所、これはノンフィクションなの???
472 :
無名草子さん:04/01/29 19:54
すれ違いだが、夜間飛行の
雪山から生還した男の話が好きだ、
473 :
無名草子さん:04/01/30 20:21
その本は知らないけど、
レジスタンス運動の中で政治的な立場も微妙というか足の置き所が
無くなり、
年齢的にもパイロット寿命(当時の)の終わり・というかそれを実際かなり超過
していて、この(orその次だっけ)フライトで終わる事になってて、、
四面楚歌な状況の中で自殺的なラストフライトに出かけた、というアレはあったらしい。。
474 :
無名草子さん:04/02/02 23:41
>>472 それは「人間の土地」のアンリ・ギヨメのことではないでしょうか。
私はリヴィエールに惹かれます。
ファビアンの妻と対面する場面が好きだ。
475 :
無名草子さん:04/02/03 06:07
1人しか書いてないけど、
星の王子さまの世界 塚崎幹夫著 中公新書
は必読かと。
476 :
無名草子さん:04/02/08 08:54
星の王子さまか。
子供の頃読んだ時は、なんの感銘も受けなかったな。
そんでアメリカに留学していろいろ理不尽な目にあった
時に、「これか」って感じで天文学者の話を思い出した。
で、身近な人間に手術中に死なれた後に英語版読んだら、
王子とパイロットの別れの会話が、手術前に交した会話と
デジャブで今でも読み返すのがつらい。
そういえば、疲れた時に頭の中で stamp, stamp と唱えてる。
歩き続ければ、そのうち鶏の声が聞こえてくる。飛行機乗りは
偉大だ。
星の王子さま……
むかし「はなきんデータランド」って番組あったの覚えてます?
あれで星の王子さまの金だかプラチナだかのジュエリー紹介されてて、
ふーんと思ってた。そしたら親が「ジュエリーは知らないけど
陶器の人形を売ってる店は知ってる」と言い出して、それを見に行って
人形を買ってもらったのが知ったきっかけ。
小学生の頃だった。そのあと本を読んだ。
あれから十年以上経ったけど、いまだに大事にとってあります。
夕陽を見る為に、椅子に座ってる王子さまの人形。
478 :
無名草子さん:04/02/10 15:04
>427
>冒頭ヘビの絵を帽子と言われ、性格のねじくれた主人公(としか当時は思えず)が
>一人勝手にムカついてる時点で腹が立ってギブアップ。
「本当は恐ろしいグリム童話」系のひねくれ童話批評本で、まんまこの通りの
突っ込みをしている本があった。
『ゾウをのんだうわばみ』等という、自分にしか分からないであろう絵を見
せて『大人の頭は固いのだ(?)』と自分の世界に引きこもる主人公はどうの
こうのと。
479 :
無名草子さん:04/02/10 23:05
最期の方って、飛行服を自分で着れないぐらい
身体がボロボロだったって説もあるんだってね。
後ろを振り向いたりかがんだりって動作ができなくなってたらしい。
星の王子さまミュージアムに行った時、
スタッフの人が教えてくれた。
そういえば星の王子さまミュージアムって今閉まってるのか・・・。
自分が行った時は閑散としててスタッフが暇そうだったんで
色々話しかけてみたけど、結構深い話が聞けて、
ちゃんと勉強してるんだなって感心したよ。
480 :
無名草子さん:04/02/10 23:22
なぜか「この本を好きな私ってかっこいい」と思うような女の人のための
本のような気がしてなんだか読めなかった。
今は読む前からそれはないだろ自分と思うけど読んでない。
481 :
無名草子さん:04/02/11 12:44
>>477 はい、プラチナのコイン持ってます。ペンダントにしました。
就職して最初のボーナスで買いました。今でも現役。
かれこれ15年近く前の話ですが・・・。
片方の面は正装の王子様、もう片方はフランス国土と飛行機。
482 :
無名草子さん:04/02/14 01:04
>481
うらやましい
>「はなきんデータランド」
桂文珍、朝岡聡、喜多嶋舞、和泉元彌(当時青山学院の高等部)など
出演。
484 :
無名草子さん:04/02/15 08:12
俺はシルバーしか買えんかったでつ・・・・
485 :
無名草子さん:04/02/15 15:04
ミュージアムの資料館はよかったけど、全体はテーマパーク風というか
俗な感じがしていまいちだった。
>>458 そいつこそ今のプロ野球を代表するエースとなった
松坂大輔とはみな知らないのであった
487 :
無名草子さん:04/02/17 11:49
この作品と、心理学との関係性って何なのでしょうか?
488 :
無名草子さん:04/02/19 16:16
人間の土地を読みなさい
>487
質問の意味がよぐわがんね
ガッコで宿題でも出されたか?
というよりも、関係をつけようと思えば何とでもつけられると思うけど>心理学
ヒトが作ったものなんだし。
心理を持っていそうな登場人物(? バラやらキツネやら王子さまやらをふくめた)の
心理を分析して、いろいろいじってみれば?
490 :
無名草子さん:04/02/20 18:39
>>487 そんなこと考えてるうちは、この作品の本当の美しさはわからない。
今年から大学生になるのですが、入学前の課題で出されまして。 すみませんでした、もうちょっと深く読んで見ます‥
492 :
無名草子さん:04/02/22 17:38
学校の図書館で借りようとしたら貸し出し中だたよ、、 でハゲシクスレ違いなんだけど、進研模試の問題が売れるって本当?解答・解説も売れるの?どこで聞いていいのかわかんなくて
どこで聞いたらいいのかわからないときに
適当な場所で聞くのはやめなさい。
494 :
無名草子さん:04/02/23 09:38
「かれが消息を絶って絶望が明らかになったとき、戦友たちは口を揃えて、
「あの男は望みの死を得たのだ」と語った。サンテグジュペリの身辺には、
死へよせる願望のようなものがにじみ出ていたというのである。」
「ドイツ空軍飛行士のハイヒェレを名乗る人物が、その日、紺碧海岸の上空で
ライトニング機と戦闘をまじえて撃墜したことを友人に書き送ったという手紙が
1972年ドイツのある雑誌に発表された。その日、紺碧海岸の上空を飛んだ
P38はサンテクスの一機だけであった。
ながく撃墜説が信じられてきたが、よく調べてみたら、ハイヒェレはドイツ軍
潰走の混乱の中に行方不明となっており、彼の書いたという手紙のオリジナルも
発見されなかった。」
実際には背景に当時の政治的なものが厳然とある作家・作品で、
本国フランスではそういう受け止められ方をしており、だからこそ死をめぐって
怪説が流されたり?、
今も・あるいは2000年の生誕100年記念に行なわれた展覧会の時にも
いろいろな憶測がささやかれたのだが、
はるばる日本にやって来るとそういうのは全部切り捨てて、
ろまんちっくな女子供受け狙いのパッケージ化して売られてるのかな。
495 :
無名草子さん:04/02/24 21:12
>>494 女子供向けという言葉にはひっかかるなあ(←女子)。
495が「女子供」を「じょしども」と読んだのではないかと危惧してみたり
495は自分を「女子」と言っちゃう痛さをわかってないのかなどとやきもきしてみたり
497 :
無名草子さん:04/02/29 22:39
>>495 / 丶
↓ / 気 !
l |
''''''''''‐-、, | に !
::::::::::::::::::::\ | |
:::::::::::::::::::::::::ヽ _,,,,,,_ .| す |
:::::::::::::::::::::::::::::':, ,.-''"::::::::::::`l |
::::::::::::::::::::;ヘ::::;::i /::::::::::::::::::::::::| る l
::::::::::::::::::::'、|ヽ!ヾ /::::::::A:::;::::/!::ムli /
:::::::::::::::::::、:'、 ,':::::::::ハ;ハ;l レ' '|ヽ な /
:::::::::::::::;:::| `! ,.,.._ レi::;lV. ┃ ┃''"ム /
::::::/l:::ハ:|,/ i ヽヘ, '〈| ソ'''''、
:::/ ,|/,,/ ', l, ヽ. l、 r一‐:、 /:::::::::::'、
/ | '' \ 丶.ll''r、.,_ /::`':.、 ヽ--‐',.イ、::::::::::::::'、
:‐┴:、. `i''y'l |: : : ``''ヽ‐''ヾil´`i';、''" / >、:i、::::::',
\ '-'、/ : : : : : : :`: : : lL,, l /_ ,//: :\'、;::、
,.-‐ヽ, `'-、: : : : : : : :l: 〈<,_i-‐l_,>〉′:i|: : \ヾ
//´`.ヽ `'-、 : : : : | : :`'ヾ l''": : : : :| : : : :ヽ
498 :
無名草子さん:04/03/05 18:57
星の王子さまミュージアムリニューアルってことで行ってみた。
なんかあんまり変わってないような・・・。
展示ホール側の庭の貧相さはいかがなものか。
新潮文庫の「戦う操縦士」って絶版なんだね。
図書館で全集をパラ読みしたけど、やっぱり堀口大學の訳で読みたぃょぅ。
500 :
無名草子さん:04/03/09 00:46
>498
リニューアルしたのに、大して変わってないのですかー。
うーん。
でも、1月に閉館したまま二度と開館しないのではないかと
心配していた私としては、それでもうれしいです。
春休み中に訪れたかったのですが、
なんだかスケジュール的に無理そうなので、
498さんがうらやましい。
具体的にどこが変わったか、教えてもらえませんか??
久しぶりに読みたくなっていろんな本屋探しているがみつかりません。
アマゾンで一冊だけ買ったら配送料が高くつくし・・・
502 :
無名草子さん:04/03/17 21:03
昨日7年ぶりに読み返しました。
小2以来。
本当にちょっと、ちょっとだけど、この本の意味がわかったような。
もっと大人になって読むと、もっと違う風に感じるのかなぁ。
7〜8歳の時と14〜15歳の今とで少しは違うのなら、期待はできると思うよ。
504 :
無名草子さん:04/03/18 00:10
ミュージアム復活したんだよね。
行きたいんだけどHPに住所がでてない。
詳しい住所知ってる人いたら教えてください。
よろしくお願いします。
新潮文庫の「夜間飛行」を読んでみたんですけど、やたらと直訳的な言い回し、
「なぜかというに」が多用されてて読みにくくてしょうがなかった。
それと人物の科白の鍵括弧の独特な使い方は、翻訳者の文章の癖なのでしょうか?
── 」というダッシュで始まる形と、普通の「 」という形を翻訳者はどういう意図で
書き分けているのかが、結局最後までよくわかりませんでした。特に意味ないの?
とりあえず、「人間の土地」もこれから読んでみます。
506 :
無名草子さん:04/03/18 18:27
>>505 わたしはその訳文好きだなあ。
現代的ではないけれど、訳文もふくめた時代感がわかるような気がして。
改訳されて平易な文章になったら、そっちのほうがいやだ
507 :
無名草子さん:04/03/18 23:04
『星の王子さま』好きな友達にフランス語の本をあげると約束したんだが、
プレゼントだったら、当然ハードカバーだよね?
自分もフラ語のペーパーバックを買ってみようかなと思うんですけど、
ほんの少ししかかじってないですが、大丈夫でしょうか?
もちろん辞書は必須ですけど 笑
508 :
無名草子さん:04/03/22 07:44
509 :
無名草子さん:04/03/22 07:52
正直、星の王子さまをネタにしている商品ってキモいの多いね。
本は好きだけど。
511 :
無名草子さん:04/03/25 20:14
昨日読み返しながらボロ泣きだった
そうか。
みんな感動してるんだね。
自分はあんまり好きじゃないんだよね。>星の王子さま
なんというか…大人の描写がステレオタイプだし、ものすごく排他的な感じがして。
初めて読んだのは小学生だったけど、ものすごくもにょりながら読んだ気がします。
でも自分にもし子どもができたらこの本読ませるんだろうな…
星の王子さまを読んで以来、
夕陽をみる度に、どこかで王子様も見てるのかも・・・
ってバカなことを考えてしまいます。
515 :
無名草子さん:04/03/27 17:31
>>513 もにょりながらって、どこかの方言ですか
毎日思い返すたびにぼろ泣きしています
わたしにとってバイブルです
今日もこれから最後の部分をよみまずよー!!!
517 :
無名草子さん:04/04/03 00:33
>509
そうだね。これ自体は好きだと思うけど
一部の人々によって安っぽく手垢のついてしまってる印象もあるな。
普段本を読まない人が読むような、頁あたりの字数が少ないような
お安い癒し本の表紙が、星の王子様の表紙にそっくりだった。
カラーにして、惑星を増やして王子様じゃなくて女の子が立ってる。
518 :
無名草子さん:04/04/03 01:28
幼稚園ぐらいの時母親が読んでくれたのだが、覗き穴のあいた箱の絵を指差して
「この中に羊がいるのよ〜」とか言ってるので、後日留守番してる時、覗き穴の
所に実際くりぬいてみた。もちろん羊は見えないし、帰ってきた母親には怒られる
し、散々だった。
王子さま・・・あいたい!!
520 :
無名草子さん:04/04/07 13:22
サンテグジュペリ搭乗機の残がい発見、墜落地点を特定
【パリ支局】AFP通信によると、フランス文化省は7日、
同国の潜水調査チームが、「星の王子さま」の作者で、
パイロットとしても知られるアントワーヌ・ド・サンテグジュペリ(1900―1944年)が、
第2次大戦中に搭乗していて行方不明になった飛行機の残がいを、
仏南部マルセイユ沖の地中海の海底で発見し、
墜落地点を特定したことを明らかにした。
同通信によると、潜水員が海底から最近回収した機体の一部に製造番号が残っており、
研究者が、この番号を調べた結果、
サンテグジュペリの搭乗機だと確認できたという。
関係者によると、機体は、高速でほぼ垂直に墜落したとみられるが、
プロペラに損傷もなく、敵の攻撃を受けたことを示す弾痕も残っていないため、
墜落原因は特定できないという。
文化省高官は、マルセイユ沖に墜落したことは公式に確認できたが、
墜落原因は「恐らく永久に分からないだろう」としている。
サンテグジュペリは1944年7月31日、
連合軍の偵察飛行のためコルシカ島を飛び立ったまま消息を絶った。
当初は、墜落場所が陸か海かも分からなかったが、
1998年にマルセイユ沖で漁師がサンテグジュペリの名前の一部が彫られたブレスレットを発見。
2000年には、近くの海底で、
サンテグジュペリの搭乗機とみられる飛行機の機体の一部が見付かっていた。
(読売新聞)
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20040407-00000404-yom-int
521 :
無名草子さん:04/04/07 23:11
ミツカッタァー〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
522 :
無名草子さん:04/04/08 00:20
523 :
無名草子さん:04/04/08 13:07
サンッテクスの飛行機が見つかったようですな。
これはもう、自殺でしょう。
戦う操縦士のなかで「僕は自分が死んだとしても悲しまない」と言い、
行方不明の知らせを聞いたアメリカのパイロット達は、
「彼は望みの死を得たのだ」と言った。
そしてアメリカに待ったをかけられる最後のフライトで死んだ。
今回その状況が分かった訳だがドイツ機に撃ち落とされたでもなく(弾痕がない)
600キロの速度で垂直に突っ込んだというのは
整備不良でもなく天候の悪化でもないようだ。
もし整備不良ならば水面着陸をすれば9割の確率で搭乗者は助かり機体もバラバラにはならない
ここからは俺の妄想だが、多分サンッテクスは空の上でピストルか何かで自殺したんじゃないだろうか
あそこまで空を愛した男だから海面に突っ込んで死んだ、のではなく
空の上で、エンジンさえ止めて、引き金を引いたんじゃないだろうか、
いやもしくは、高度一万メートルから海面に全速力で落ちながら、自分の頭を撃ったのかもね
ともかく、彼は確かに、空で死んだその時メルモス達といたことは確かだろう。
524 :
無名草子さん:04/04/08 21:21
>>523 自殺?????
「人間の土地」で自殺者に対してあんなに辛らつに書いているのに??
もちろん推測だけど、それだけは絶対に違うと思う。
死を恐れないというのは、自殺願望というものとは違うでしょ。
そんなとこでロマンに浸ってどうする。
525 :
無名草子さん:04/04/08 22:09
何で見つかったんだ・・・
見つからないまま夢見させて欲しかったよ。
>>524 まあそうは思いたいけどね…………………
戦う操縦士読んでごらん分かるよ
それに人間の土地では確かにああ言っていたけどそれは自殺を非難した訳じゃないと思うよ。
女の代償に死を選んだこと、その男の心の中に女しかいなかったこと
それが薄っぺらだと非難したんだよ(俺はそうはおもわんが)
まあ人の心くらいアテにならないものはなくて長いアメリカ生活のとっかかりと
ジュシーとドゴールの板挟みとに絶望したんだよ。
もし自殺願望が無いのなら、もし本当にフランスのためを思うなら。
偵察飛行という方法じゃなくて他の道を選べたはずだよ。
それをしなかったのは「自ら戦わない戦争について語る資格はない」
と言う信念のせいではなくてやっぱり文学者としての感性じゃないの。
自信満々だな。
528 :
無名草子さん:04/04/11 14:30
名著「人間の土地」を書き
ナチスドイツと戦い、死んでいった
そんなサンテックスの機体が見つかったのに何でこんなにスレが伸びない
夜間飛行っておもしろいですか?
前からずーっと気になってたんだけど
サンテグジュペリの飛行機が見つかったらなんかまずいの?
どこのサイト覗いても「見つかって欲しくなかった!」って書いてあるし
「あれは同じ型の飛行機だけどサンテグジュペリが乗ってたの飛行機ではない!」
「あそこはよく飛行機が落ちるからサンテグジュペリが乗ってた飛行機と断定できない」
とヒステリックに書き立ててある。
腕輪見つけた人だってやれ捏造!インチキだ!って攻め立てられてるし
なんか都合の悪いことでもあるのでしょうか?
>>531 今も空を飛んでるって事にしたいんだよ。
ロマンだよロマン。
533 :
無名草子さん:04/05/04 11:50
toriaezu agetemiru
534 :
無名草子さん:04/05/04 21:44
山崎先生お元気ですか?
535 :
無名草子さん:04/05/04 22:06
アフリカ中部、南部に広く分布する怪異な巨木、バオバブ。
この木は現地住民にとって大変に有用である。皮を細く裂いて編んだロープは大変に丈夫。
実と葉は食用になる。
アフリカの風土、生活を解説した本には必ず
「『星の王子様』の中で害のある木とされているバオバブの木だが、実際は大変に有用な木で・・・」
などと記されている。
おかげで私は「『星の王子様』は、バオバブに対する誤解と偏見を流布せしめる毒書!」
などと解釈し、未だに星の王子様読んだことがありません。
それでわざわざ自分の偏見を垂れ流しに来たのかい
537 :
無名草子さん:04/05/05 04:07
サンテックス機に対するドイツ軍パイロットの話を
以前読んだ事があるが、彼らは南仏にサンテックスがいる事を
知っていて空中で彼に遭遇する事を恐れていたそうだ。
なぜなら ドイツ軍パイロットの殆どが、若い時にサンテックスの著書を
読み大空を志すきっかけを作ってくれたのが 彼であったからだ。
ちなみにドイツ軍の公式記録には当日P-38との空戦記録は無いそうだ。
538 :
無名草子さん:04/05/05 21:42
539 :
無名草子さん:04/05/06 00:49
つけわすれていたレス、いまさらですが書きます。
>>131 まあ「王子さま」は考えずに体を動かすより
考えることそれ自体に価値があると考えているのだろうが。
>>141 サンテクジュペリが韻を大切にする人物で、その意志を
忠実に表現しようと思ったら「時間をむだにした」では
語呂がわるい。
また「ひまつぶし」を肯定的に捉えるか否定的に捉えるかは
その人がどのような暇のつぶし方をしているか、あるいは
暇を持つことを肯定的に捉えているか否定的に捉えているか
によるのだと思う。
今でこそ勤労は美徳だけれども、中世では、たくさん働くことは
多くの人の仕事や金を搾取することだとして(西洋では処罰もあった)
さげすまれていた。
産業革命以降、次第に逆転していったのだが。
中世は、西洋では、仕事よりも、教会に行って祈ることに
熱心だった。
日本でも江戸時代の町衆たちは日の明るいうちに仕事を切り上げて
湯屋に行き汗を流したあと、二階で将棋を打ったり
飯屋で酒を飲んだりと、のんびりしていた。
少なくとも私は、この訳は「ひまつぶし」でよいと思う。
540 :
無名草子さん:04/05/06 01:21
江戸期の町人が明るい内に仕事を切り上げたのは、照明が発達していなかったことも
原因の一つだと思うが。
541 :
無名草子さん:04/05/22 20:41
>>540 はあーー?
539が言ってるのは正にそのことだろが。
映画の星の王子さまに出演してるスティーブンワーナー
って人の詳しいこと(ほかになんの映画に出てるとか、何でもいいので!!)
知ってる人いたら教えてください!!
>542
検索する事を覚えましょう
検索かけたんですけど全然のってなくて。
で2chなら何かあるかなぁとおもいまして。
何か情報あったらよろしくっす
映画板の方がいいんじゃない?
546 :
無名草子さん:04/06/06 11:43
ほっしゅ
547 :
無名草子さん:04/06/07 19:01
この本の趣旨が理解できない厨房ですが
誰か教えてください
作者は何が言いたかったんでしょう?
548 :
無名草子さん:04/06/07 19:51
>>547 読んで判らない人は人に聞いても意味ないと思いますよ。
>547
大人になったら読み返しなよ
せめてどの辺が重要な場面なのかとか教えてくれお願い
どこからどこまで
(ふざけてないよ)
マジですか・・・○| ̄|_
自分の読解力の無さを思い知ったよハハハ
高校生になったら読み返すか
>>552 読解力の問題というよりも、
しみじみわかってくる本だと思うんだ。
急いで読まなくても、本は逃げない。
>553
そうですか
しみじみした感覚があまりないけど
あせらず頑張りますね
すごい孤独な状況に追い込まれてたり、
平和な暮らしをしていた人が日常生活の大部分を奪われたりしたら、
いきなり理解できてしまいそうな気もするんだけどね。>主題
現実的というか想像力がそう豊かでない人だと特に
ある程度の人生経験がいるのかもしれないな・・・。
別に頑張ることもないと思うよ。
必要な時にはいやでも思い出すような気がするし。
(気がする、思う、ばっかりだなスマソ)
ひとことで片付けてもいいけれど、そうか、とわかったつもりになるよりは
何度も読み直したほうがいいと思う。
>555-556
そうかあ・・・そういう状況に置かれてるつもりで読んでみようかな
なんかいろいろな所で作者の言いたいことが理解できずに
気分が煮え切らないんだよな
流れからして自慢してるみたいで感じ悪いけど、
自分は中学生の時にこの本が大好きで何度も読んだ。
特別頭良くないし別段変わった経験したわけじゃなかったけど無性に好きなお話でした。
そのあとも大人になっても思い出すたびに読んでもっとこの本が好きになった。
仲が良い友達にこの本読ませても理解してくれない人もいたり不思議な本ですよね。
素敵な本だけど必ず人に理解してもらえる本でもないみたいですよ。
いや、それは自慢になってないから。
560 :
無名草子さん:04/06/30 11:15
バラかなんかのエピソードが、よかった。
全体としてどうとかはわからないけど、そこは泣きました。
バラが物語の中心だと思う
王子さまを子供として見てるのに
バラの物語はリアルに大人で違和感を感じ一番とは思わない
フランス人にはそんなこと無いのかな?
バラも含まれてるけどキツネの話が自分が生きてる
中で一番身に染みる物語です
563 :
無名草子さん:04/07/03 13:18
子供の心を失っていない「大人」のための物語です。
564 :
無名草子さん:04/07/03 14:29
どうやっても3ページ目でギブアップ
読むのがこんなに辛い本って初めて
まだ微分方程式の方が楽
>>565 564は日本語で読んでダメだったのでは?
いやわからんけど
>564-566
ワロタ
564は単に読書に不慣れなんじゃないのかな。
相性もあるだろうしね。
そんなあなたに。デーデキントの「数について」はどうだろう。
ちなみにこれも岩波だ。
568 :
無名草子さん:04/07/17 17:22
>>567 内藤訳は、読みにくいと思うし、妙な訳が多いと思う
たとえば、「寝そべって読んでもらいたくない」とか。
名訳と言われているが、私には理解できない。
大人になって、フランス語の勉強のためにこの本を読んだが、
もっと早く読んでおきたかったと思った。しかし、
もっと早くだと、内藤訳をまず、読むことになるのだが、
それだと途中で読むのをやめていたと思う。
やはり、大人になって読む運命だったんだろう。
569 :
無名草子さん:04/07/17 17:37
゜ , , 。 . + ゜ 。 。゜ . ゜。, ☆ * 。゜. o.゜ 。 . 。
。 . .。 o .. 。 ゜ ゜ , 。. o 。* 。 . o. 。 . .
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゜ 。 ゜ . +。 ゜ * 。. , 。゜ +. 。*。 ゜. . . . .
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>569
カワイー
571 :
無名草子さん:04/07/28 21:50
572 :
無名草子さん:04/07/31 21:53
来週の世界不思議発見、
サンテグジュペリのことについてやるらしい。みるbヴぇし
王子さまのバオバブ、芽が出ずにカビた_| ̄|○
いいじゃん。バオバブの脅威に晒されない方が。
575 :
無名草子さん:04/08/07 21:03
age
576 :
無名草子さん:04/08/10 01:59
2000年にカバーが付いたハードカバーの本を買ったんですが
人にあげちゃって、また自分用に同じ物が欲しいんだけど
まだ売ってるのかな?本屋さんで探せなくて・・・
アマゾンも少し見てみたんだけど色々出ててどれだかわからない
577 :
無名草子さん:04/08/13 13:15
578 :
無名草子さん:04/09/01 03:55
意外に難解な本だという印象がある。
580 :
無名草子さん:04/09/14 11:40:55
星の王子さまのイラスト集めてます
やふーやぐーぐるで検索かけて素敵なの探してるんですけど、何かかわいいの
知ってたら教えてくりさい
>>579 うん。何度も読まないとわからない事が結構あるんじゃないかと思う。
>>580 (@u@ .:;)ノシ やあ!僕が成人した王子さ。(照れ
「人間の土地」をぱらぱらめくりながら
目についた文章を拾い読みしていると訳のセンスに唸らされる。
綺麗な日本語っていいなあ。
584 :
無名草子さん:04/09/19 22:44:10
>584
堀口です。詩集も出してますね、この人。
山崎は図書館にあったので借りて読んでみたけど
いまいちピンと来なかった。
586 :
無名草子さん:04/10/03 17:53:33
ネットで偉そうに内藤訳批判しまくってた奴は、翻訳権が切れたら自分で新訳出すかと思ってたら、
出してこないな。出したら今度は自分が批判されるのが怖いのかね。
587 :
無名草子さん:04/10/04 20:06:28
内藤訳の著作権?か何かまだ残ってて、新訳をだしても『星の王子さま』と云う題名は使えないって聞いた事があるんだけど、それも新訳のでない一因なのかな?
ネットでケチつけてた奴は確か題名にも文句言ってたはずだから、別に関係ないんじゃないの。
よく行く本&雑貨店に「星の王子さま」ウォッチがあるのに
本は置いてない。。残念!いい本なのに〜
でも児童書と一緒に置いても児童にウケるかどうかが?
ディスプレイで配置の難しい本かもしれん。。
授業で夜間飛行を読み感想を発表するというものがあった。
ほとんどの人はリヴィエールを盲目的に英雄視してるだけだった。
厳格な中にも愛情を注ぐ思いってのはわかるんだけど、
個人的にはリヴィエールのような人のことが分からないから分からないって発表した。
その批判も同じものでやるせなかったなぁ。
リヴィエールの強さの中の慈恵さは読めば分かるじゃない。
でもそこに何が内包されているののか分からなかった。今でも分からないし・・・。
みなさまはどういった視点でこの作品に触れましたか?
591 :
無名草子さん:04/10/26 07:26:20
>>590 他人の意見ももっとよく聞いてやれ
自分は特別、他の人はみんな同じ意見ってやつは多い。
>ほとんどの人はリヴィエールを盲目的に英雄視してるだけだった
そんなわけないだろ、クラスみんな馬鹿ならありうるがな。
常に少数派でいたいだけだな、多数派の意見はみんな一緒ってね。
>>591 そんなわけあるから書き込んでるんですが・・・。クラスっていっても10人足らずですし。
客観性を持って批判していただきたい。
593 :
無名草子さん:04/10/27 00:14:14
夜間飛行を読んだ感想
「この作者ホントにフランス人? ドイツ人とかじゃなくて?」
>592
(・∀・)ニヤニヤ
591じゃないけどね。
それぞれが自主的に真面目に考えて意見を言った場合、
10人の人間の意見がみんな同じなんてことはあんまりないだろう。
ある程度平衡感覚があると、無意識に期待されているというか、
無難な答を言ってしまいがちなんだろ。
一方で、あえて逆を行く少数派も必ず一定数はいるんだよな。
でも本気で本当の本音は案外、多種多様だと思うよ。
だから591が言いたいことはよくわかる。
でも普通はそこまで突っ込まないもんだから、590を批判するつもりもないけども。
597 :
無名草子さん:04/10/30 02:36:45
598 :
無名草子さん:04/11/02 21:42:53
リヴィエールと飛行士たちの連帯感でしょ、大事なのは。
最後を読めばわかるように。
599 :
無名草子さん:04/11/06 07:19:40
サン=テグジュペリ本人については、多分世界中のほとんどで著作権が切れた頃だと
思うんだけど、
日本の青空文庫みたいな所で、彼の著作の原文をアップしている海外のサイトは無いの??
600 :
無名草子さん:04/11/12 22:50:58
日本での翻訳権切れて日本語で新訳はできるはずだが、
欧米は著作権期間長いから原文はアップできないはず。
であってるよね?
601 :
無名草子さん:04/11/13 03:02:03
サンテックスの没年は1944年だから、50年が経過して、日本国内ではとっくに著作権が切れているとおもいきや、
戦時加算とか言うのがあるので、実際は10年位延長されるような事になっているらしい。
しかし、出版年の遅い、星の王子さまであっても、2004年1月下旬に保護期間は終了している模様で、
http://www.lepetitprince.net/sub_copyright/LPPcopyright.html 日本国内では、遅くとも、2005年1月1日から、原文・原画は、煮ようが焼こうが、自由ということになるみたいです。
それ以前の作品である、南方郵便機とか、夜間飛行とか、人間の大地とか、は、とっくに切れているはず??
602 :
無名草子さん:04/11/17 02:46:05
603 :
無名草子さん:04/11/18 20:41:56
なんでこの本は、図書館の児童の棚に置いてあるんだろう。
成人の棚に置いといた方がよく読まれると思うんだよね。
604 :
無名草子さん:04/11/19 05:34:46
星の玉子は買って損をしたのは事実
そうらしいね。
たった一行でそれがわかるところがすごい。
星のたまごさま…。
実在する本だったのか。
607 :
無名草子さん:04/12/29 16:06:14
あんたが、あんたの鰻丼をとても大切に思ってるのはね、
その鰻のために、ひつまぶししたからだよ。
608 :
無名草子さん:05/01/14 01:10:20
みんなShing02の星の王子さまって曲は聴いた?
609 :
無名草子さん:05/01/17 11:42:19
?
工2も終わりに近づいたところで初めて読んだ。
2回読んでやっとぼんやり話が分かったような、分からんような。
この本より、現代文の教科書でやるような文章の方が読みやすかった……。
読解力のベクトルがズレてるのだろうか。
611 :
無名草子さん:05/01/30 11:23:16
どうか?
大学入って英語の課題で、初読み。
ラストシーンは感動して号泣だったけど、
プロセスがよく判らなかった。
>>610-612 それが普通じゃないかな。と思う。もちろん俺もそんな感じだし。
中公新書「星の王子様の世界 読み方くらべへの招待」(塚崎幹夫著)
は強くオススメ。
615 :
無名草子さん:05/02/11 02:02:27
一年半前に借りて読んだ理解できなかった。でもバラのところで、すごぃ素敵な文章があった気がしたんですけど、手元に無いから分からない。
616 :
無名草子さん:05/02/11 02:46:44
Shing02ってミュージシャンの星の王子さま聴いてみなよ。すげーよ!
617 :
無名草子さん:05/02/22 01:05:42
昭和20年9月の日付のあとがきがある、堀口大學訳の「戦ふ操縦士」を入手したです。
翻訳ノォト、といったページがあるんだけれど、「フランスの対空砲火なんか春雨さ。ぬれていかうぜ」 この後半は自分が
書き足した蛇足だが(ぬれていかうぜ)、原著にないとお怒りくださるな、と。もうここまでくれば力業でなっとく。堀口GJ !
で、あとがきには、サンテグジュペリは護国の鬼となって散ったが、とまあ同時代に生きた人の生々しさ充満な一冊でした。
618 :
無名草子さん:05/02/23 00:48:35
619 :
無名草子さん:05/02/26 07:32:10
>>617 もう少し遅かったらGHQに発禁処分にされていただろうな。
620 :
無名草子さん:05/02/26 11:15:25
小6の美術の時間、本の内容を一枚の絵にする授業があった。んで、私は星の王子さまの一場面を描いた。
なんだかなぁ…
そん時の私は内容を理解していたのか…
621 :
無名草子さん:05/02/27 19:17:30
>>620 小6には早いよなあ…
ちなみにどのシーンを描いたんだい?
622 :
無名草子さん:05/03/02 04:45:39
ほしのおおじさまよみたい
でもほんやにありません
旦那の一番の愛読書だ
ちなみに私の愛読書は京極シリーズ
なぜかいつも負けた気になります
624 :
620:05/03/03 22:48:24
たしか王子がバオバブに覆いガラスをかけてください、と言われて嫌そうな顔をしながらかけようとしている場面だったかな。
やたらと部活の顧問に気に入られた記憶が…
625 :
無名草子さん:05/03/03 23:38:49
京極と比べる馬鹿もいるのか。ほんとうざったい
626 :
無名草子さん:05/03/04 16:46:58
挿絵をじっくり読むと、変な顔の王子がいて笑える。
バラの生垣のところで風に吹かれてる王子とか。
サンテックスのさらさらっと描いたような絵が好き。
でもこのあいだ星の王子さまミュージアムに行ったら
ラフ案(?)みたいなのが結構あって、
さらさらっと描いたわけではないんだなーと思った。
あのミュージアム、都内にあればいいのになー。
箱根は近いけど、渋滞がすごいっす・・・。
>>617 私の持ってる新潮文庫の「戦う操縦士」(昭和31年発行 平成6年32刷)の
あとがき(「原著者についての小さなノート」の副題つき)には
そんな記述はないです。文庫化に際して書き直されたんでしょうね。
昭和20年の「戦ふ操縦士」読んでみたいなー。
>624
いつも引っこ抜いてるバオバブを急に守ってどうする……
笑ったけど。
バラの花だね。
バオバブがトラウマ
130 名前:名無しさん@├\├\廾□`/ 投稿日:2005/03/11(金) 15:42 ID:H1Rsf5E3
,/|_/|
ミ、゙゙/
/ヽ./
,/゙゙゙゙ゝ,,、
とと,,,,,と)彡
こんな感じの狐のAA他にないでしょうか?
↑これって星の王子様のキツネ?
631 :
無名草子さん:2005/04/10(日) 11:44:28
ぬるぽ
633 :
無名草子さん:2005/04/11(月) 21:44:56
星王、人土地、南郵、夜飛、ほかにある?
634 :
無名草子さん:2005/04/17(日) 14:31:28
なんかゲバラとかぶるのはオレだけ_?
かな。。。言われてみればかぶるきもす。
636 :
無名草子さん:2005/04/18(月) 18:44:23
637 :
無名草子さん:2005/05/01(日) 23:46:54
>>633 「城砦(Citadelle)」とか
「ある人質への手紙(lettre a un otage)」などなど...
なんかもあります。実は僕もまだ読んでません(^^;
内藤氏著「サンテグジュペリの生涯」っていう伝記を読んで、
サンテグジュペリについて、色々と知りました。
彼はあまり多くの著作を残してはいませんが、でも一つ一つの
作品が濃い〜くて、読み応えがあって好きです。あと、どの作品も
どことなく品の良さというか気品を感じさせるところもプラスです。
恐らくその辺は、彼の育ちの良さから来ているのかも知れません。
638 :
無名草子さん:2005/05/14(土) 12:53:55
hou///
この作品の直訳の翻訳本はありませんか?
640 :
無名草子さん:2005/05/27(金) 08:31:38
641 :
無名草子さん:2005/05/27(金) 08:33:55
642 :
無名草子さん:2005/05/29(日) 00:08:10
>641
>原題を直訳すると「小さい王子」。
直訳するなら「小さい君主(領主)」じゃね?
父王とか出てこないし。
643 :
無名草子さん:2005/06/08(水) 19:12:28
新訳がそろそろ発売されますがどこのが良さそうですかね?
644 :
無名草子さん:2005/06/10(金) 10:54:16
645 :
無名草子さん:2005/06/15(水) 02:50:48
642>
これを「星の王子さま」と訳した内藤氏のセンスはなかなかだと思う。
>>645 正直、子供向けの絵本みたいな印象が強すぎる。
中学生のとき、この本の素晴らしさを国語の時間に力説したら皆にバカにされた。
「お前は幼稚園か」みたいなことを皆に言われた。。。
647 :
無名草子さん:2005/06/15(水) 15:13:31
>>646 それは、君の居た環境が悪いだけな気がする。
648 :
無名草子さん:2005/06/16(木) 03:13:34
普通の教室はそんなもんだよ。
消防のとき「アルプスの少女ハイジ」見てるって言ったら、
あれは女子が見るもんだろ。やーいこいつ女子ー。
とか囃し立てられたことがある。ガキって妙に固定概念に縛られてるし。
649 :
無名草子さん:2005/06/18(土) 12:08:10
「星の王子さま」をプレゼントして、数日後に
「ぼくだけのバラの花になってくれないか」と
プロポーズするのっていいと思いますか?
650 :
無名草子さん:2005/06/18(土) 13:07:02
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かんじんなものは、目には見えないんだよ…
新訳読んだ感想はないですか?
今週のスーパージャンプを読むとおもろいですよ
三野訳と小島訳を読んだ。満足したとは言えないけど、読んで良かった。
(倉橋訳はなんだか赤黒先生みたいな「僕」に馴染めず挫折したけど。)
本当に訳によって雰囲気だけでなく意味も随分違っていて驚き。
フランス語読めないから、どれが原文に近いのかはわからないけど、
好みで言えば、台詞の意味は三野訳のが一番好きだな。
特に、キツネの台詞と、王子さまがバラについて「僕」やキツネに語る台詞は。
ただ、地の文の詩的な感じが三野訳ではもの足りなかった。
心の中で音読したときのリズムの美しさは、やっぱり内藤訳かなあ…。
子供の頃、意味はわからないところが多かったのに
雰囲気に惹かれたのは内藤さんのお蔭だったんだと思う。
(意味がわからないのも多分に内藤さんのお蔭だったようだけどw)
小島訳は、意味は三野訳にちょっと至らず(←あくまで個人的好みだけど)、
文体は内藤訳と同じですます調なだけにリズムの悪さが気になる、という感じ。
でも、バラ園のバラ達に王子さまのバラはなぜ特別なのか言い連ねるところは
小島訳が一番好き。なんというか、心に訴えてくる力があった。
点灯夫の忙しさがにじみ出てるのは断然内藤訳!
小島訳を買ってきた。
三野訳と倉橋訳は、店頭で気になっていた箇所だけ
読み比べてみた。
で、いまのところの感想としては
個々の箇所で誤訳や意訳をあげつらうことは簡単だけど、
全体として、内藤訳にとって代わるような
スタンダードな翻訳を作り上げるのは
大変なことなんだな、ということ。
なんだかんだいって、内藤訳は
版を重ねるたびごとにちょこちょこ直してきただけあって
日本語の表現ひとつとっても、
いろいろ考えられてるよ。あなどれないよ。
小島訳か。懐かしい。
去年大学で小島先生に直接学んでみたよ(基礎科目だけど)。
訳に(日本語の)違和感はあったし、
内藤訳は大切な部分が抜けているとか
色々言ってたけど星の王子さまが好きになったな。
子供向けという一般概念が早く取れるといいな。
新しい訳本が出てるんですね。
bk1で特集されてるのを見て知った。
今度読んでみよ。
倉橋訳で狐との出会いで
「飼い慣らす」と内藤訳で書かれていた部分が、「仲良しになる」に変わっているんです。
それでもって「仲良しになる」が「関係を作る」
ちょっと戸惑いながら読んでいくと
最後のバラに対する責任の話で「自分が飼い慣らしたものに責任がある」ってなっているんですが、
何故突然飼い慣らす?と戸惑ってしまいました。
他にも何冊かでてるみたいだから、読み比べてみます。
>>658 倉橋さんのあとがきで、そのこと書いてありましたね。
狐と王子様の関係を男女になぞらえている、そのことを
強調しすぎることなく匂わせたい…ということかなと思いました。
なんでそんな余計な事するんだろう
661 :
無名草子さん:2005/07/27(水) 00:26:56
わー懐かしいな。このスレに2年ぶりぐらいに来たよ。
このスレで全集や人間の土地のすばらしさを教えてもらったっけ。
今度の8月フランスに旅行しに行くことになったんですけど、ファンならここは行っとけ!見たいな場所ってありますか?
ネットでいろいろ調べてみたんだけど、生家があるリヨンとトゥールーズぐらいしかゆかりある場所がない見たいで。
もっとほかに無いのかな…
わたし、この話、大嫌い。今でも、すべてに虫酸が走る。
理由は個人的なものだから、好きな方はごめんね。
そんなコミュニケーションを拒否したレスして、
いったい何がお望みなでしょう?どうか氏んでいただけませんか?
仲良しになる はなんか違うなぁ
新訳ってどれも立ち読みで十分だ
買うまでもない
新訳に期待してた人が結構いたはずだけどレス少ないね
やっぱり期待ハズレだったわけか
あげ
669 :
無名草子さん:2005/08/16(火) 03:14:09
星の王子さま読んだけど途中から冗漫になって読むのが苦痛になった。
くわえてやたらに長いし時代がかっていて幼稚。
こんなもんで喜んでいるやつはきっと頭が弱いな。
とにかく名作だっていうんでおれは読んだけど
暇もてあましてるガキでもたぶん読みきれねえと思う。
これ読む時間がありゃ、ゲームしてる方がよっぽど有意義。
社会風刺だなんて退屈な大人にしか通用しない
670 :
無名草子さん:2005/08/16(火) 03:15:35
あおい主演だよあおい
671 :
無名草子さん:2005/08/16(火) 03:27:29
星の王子様ミュージアム期待してなかったのに面白かった。
レストランも美味しい。
672 :
無名草子さん:2005/08/16(火) 04:34:14
ぱいずりはしてくれるのかな?
673 :
無名草子さん:2005/08/16(火) 04:37:07
ブラザートムがぱいずりしてくれるよ
674 :
無名草子さん:2005/08/16(火) 05:48:01
サンキュー
675 :
無名草子さん:2005/08/19(金) 17:10:25
皆様に教えていただきたいことがあります。
つい最近、倉橋訳を手にいれました。一読した後、
今度は原書(ガリマール社版)と比較しながら読んでます。
そして、小さな誤訳らしきものを発見したのです。それは、
第4章冒頭部の「小惑星325」が原書では「3251」
第6章最後部分「44回」の夕日が原書では「43」
であることです。
それで気になったので内藤訳を見ると、同様の誤訳(?)があったのです。
これはどういうことなのでしょうか?もしかして底本が別にあるの?
この辺の事情に詳しい方、ご教授いただければ幸いです。
ぶっちゃけ言ってしまえば、倉橋訳は、内藤訳本を底本にしているからです。
677 :
675:2005/08/20(土) 01:48:02
>>676 レスありがとうございます。
おっしゃるとおりだとすれば、少し残念な気もします。
>>675 その原書、古くない?
「小惑星325」「44回」(quarante-quatre)が正しい。
ガリマール社版は昔は「3251」「43」になっていたらしいけど、
今はちゃんと「325」「44」に直した版を売ってる。
岩波(内藤訳)はガリマールのから訳しているので、
今は「325」「44」になってるとしたら
ガリマールが直したのを受けて直したってことかな?
最初にサン=テグジュペリと契約して仏語版と英訳版を同時出版した
会社(名前忘れた)から版権を引き継いだハーコート社のが確実。
アメリカの出版社だけど仏語版も出してるよ。
679 :
675:2005/08/20(土) 22:17:50
>>678 詳細なレス、ありがとうございます。
ご指摘のとおり、私がみていたGallimard社版は
図書館で閉架になっていたのを借り出したもので
現在販売されているものを購入したのではありません。
各翻訳本は原書の最新版を反映しているということなんですね。
倉橋訳には底本の記載はないのですが、そのように理解するのが
合理的だと思います。
そもそも瑣末な部分に拘泥するのは、あまり良い読み方では
ないのかもしれません。もっと文体を味わうような読み方を
心がけたいと思います。少々反省です。
しかし、「325」はともかく、quarante-quatre foisよりも
quarante-trois foisの方がリズムがいいように感じるのですが・・。
あっ、また瑣末な部分に(w
それは有名なガリマール版の誤りだねぇ
岩波の内藤訳の方も2000年のリニューアルの際に
挿絵とともに直してあるはずだよ。
最初のアメリカの出版社はレイナル&ヒッチコック社。
なぜ44回が43回になったかはわからんけど、
ガリマール版が出たときってすでに作者、行方不明になってなかったっけ?
語呂がいいからって編集者が勝手に変えたんじゃない?
フランス語が読める方達、羨ましいです…。
よろしければ教えて下さい。
>>658さんも挙げられたあたりの台詞ですが、
どれが原文の意味に近いんでしょうか?
内藤訳「飼いならす」
三野訳「手なずける」
小島訳「飼いならす」
倉橋訳「仲良しになる」
内藤訳「仲よくなる」
三野訳「絆をつくる」
小島訳「絆を創る」
倉橋訳「関係をつくる」
内藤訳「その花が、ぼくになついてたようだけど…」
三野訳「彼女がぼくを手なずけたと思うんだ…」
小島訳「その花がぼくを飼いならしたのさ…」
倉橋訳「ぼくはその花と仲良しになったんだ…」
訳者名は出版順(=私が読んだ順)に挙げましたが、
特に最後のバラとの関係のところは
昔から内藤訳で違和感を感じていて、
三野訳を読んで初めて「こういうことならわかる!」と思うと同時に
ちょっと
>>659さんが言っているような匂いも感じた部分です。
最初のキーワードを「飼いならす」とすると
内藤訳と倉橋訳は「王子さまがバラを飼いならした」
三野訳と小島訳は「バラが王子さまを飼いならした」
という意味のようで2対2なのですが、原意はどちらなのですかね?
バラへの責任の理由と一致するのは内藤訳&倉橋訳でしょうけど、
ここの台詞は「バラが王子さまを飼いならした」だった方が
お互いに働きかけあってる感じで胸を打つ気がします。
と言っても、原文が内藤訳や倉橋訳のような意味なら
原意通りに受けとめるようにしますが…。
明後日発売の週刊誌【Yomiuri Weekly】9月11日号より
⇒新訳ラッシュ−モテモテ「星の王子さま」読み比べ
(著作権切れで、ドル箱開放、あなたなら‥‥)
サンテグジュペリのロングセラー「星の王子さま」の新訳本の出版が相次いでいる。
国内では長年、岩波少年文庫などで親しまれてきたが、今年、著者の没後60年を迎え、著作権の保護期限が切れたため、
出版不況にあえぐ業界が相次いで、新訳の出版に乗り出し、最終的に10社ぐらいから新しい王子さまが世に送り出される。
有名作家や仏文学者などを翻訳者に、装丁にも気を配り、新しい読者獲得に動き出した。出版各社の新訳本を読み比べてみた。あなたはどの王子がお好き?
ttp://info.yomiuri.co.jp/mag/yw/
三野の解説本出てたな
685 :
無名草子さん:2005/09/06(火) 02:46:24
>>681 大学の仏文を卒業したものです。
原文をほとんど暗誦できるぐらい長い年月、愛読してます。
新訳をすべて読んでみましたが圧倒的に三野訳が原文の世界に近いです。
あなたが挙げた三つの台詞だけみても
三野訳が原文の意味に最も近いことがわかります。
順位をつけるなら(あくまで個人的に)
三野訳>小島訳>>内藤>>>倉橋
686 :
無名草子さん:2005/09/06(火) 03:01:10
三野訳が原文に近いのも、あとがきで翻訳について云々言ってることで
ワカランでもないし、その通りなんだろうけど。
なんか無味乾燥に思えるんだよな〜三野訳は。
学生が勉学のために訳した感じ。
688 :
無名草子さん:2005/09/06(火) 12:58:55
そうなんだw
別視点の提供サンクスw
いろいろ読んでみて、自分のお気に入りを決めるしかないかな。
>>685さん
681です。ありがとうございます!
三野訳の「意味」が一番胸に響いたので
あの内容が原文に近いということがわかって嬉しいです。
それにしても原文で味わえて暗誦もできるなんて羨ましい!
三野訳の台詞の訳し方も私は好きです。
王子さまの台詞が、子供らしくてかつ丁寧というか、優しい感じで。
口調は英文学の日本語訳と同様、
原文で読んでも人によって印象が異なっていて
どれが原文に近いとも言いにくいものなのでしょうけれど。
池澤訳は、どう?
集英社文庫で出ているせいか、めちゃ売れてるんだが。
>>691 いまいち。
作品にもよるだろうけど、この本は
作家の意訳より学者の直訳で読んだ方が深みを感じるなー。
サン=テグジュペリの言葉の選び方に深い意味があるからだろうけど。
俺も三野訳好きなんだよね。
693 :
無名草子さん:2005/09/09(金) 18:00:05
三野訳読むと内藤訳は古臭くて読めないねww
星の王子様をフランス語で読む とか言う名前の本を持っていたのだけど、既出?
amazonで探したら無かったので、絶版みたいです。
そういえば新訳で「王子」とか「王子様」とかに訳してるのはある?
697 :
名無しさん@そうだ選挙に行こう:2005/09/11(日) 12:38:24
新訳で題名を「小さな王子様」と
正しく訳してるのは一つもないの?
698 :
名無しさん@そうだ選挙に行こう:2005/09/11(日) 14:00:06
山崎訳は「小さな王子さま」だよ
その山崎とやらは見上げた漢だが
売上は確実にガタ落ちだろうな(w
というか今日の朝日に新訳の寸評がでてた
>>697-699 みすず書房(山崎庸一郎訳)はもともと
サン=テグジュペリの他の著作(購買層が狭そうなもの)も
出版しているところなので、数を売ることは目標にしていないのかも。
後ろに訳注が付いていて、本文中に注番号が小さく入っています。
初読だと注番号が鬱陶しそうな気がしますが、注の内容は面白いです。
日本語としてこなれていない文章や硬すぎる台詞が多いようですが、
その分「原文に忠実度」も一番ということかも。私には判断できませんが。
>>696 内藤訳も含めて6種類見たところでは、皆「王子さま」のようです。
本文中の、他の5訳では「王子さま」と訳されている箇所が
山崎訳では常に「小さな王子さま」と訳されています。
「小さな王子さま」という言い方が繰り返されるのが、不思議に心地良いです。
>>690 池澤訳では、飛行士が王子さまに直接「王子さま」と呼びかける箇所があります。
原文は「petit bonhomme」で、内藤訳では「坊ちゃん」、他の方達は「坊や」と訳している箇所です。
池澤さんは作家さんということは、言葉に無頓着なわけではなくて
意図的に「王子さま」にしたのでしょうが、ちょっと理由が聞いてみたいです。
というか、池澤夏樹はフランス語できたんだな。
ギリシャ語できるのは知っていたが。多才な人だな。
>>681 NHKのラジオ講座基礎編半年・応用編半年やれば
フランス語でもなんとか読めるよ。基礎編だけでも
大丈夫かもしれん。英語やったあとならフランス語で
le petit prince読むことなんてわけない。
初めて読もうと思っているのですが、
どの訳でも大して変わりませんよね?
原文に近いという三野訳がいいのでしょうか。
本当は全部買って読み比べしたいのですが、
お金がないものでorz
金がないのなら、文庫でいいんじゃないか。
古本でも良く転がってると思うが。
>>708 ありがとう。
いろんな口調があっておもしろい!
>>706 どの訳がいいかなんて主観だしなぁ。
個人的に三野役は好きだが、
どうしても内藤訳じゃなきゃだめって人もいるだろうし。
お金がないなら、装丁で選ぶって手もあるよ。
その本が君にとってただ一冊の『星の王子さま』になるだろうし。
711 :
無名草子さん:2005/09/20(火) 00:15:39
池澤訳買いました。
テンポがいい。判型?がいい。スピンがかわいい。
たぶん、逐語訳ではないんだろうけど、詩的なリズムが心地よい訳でした。
スピンて何のこと?
713 :
無名草子さん:2005/09/20(火) 01:10:36
本にはさんであるしおりのことです。
714 :
84:2005/09/20(火) 14:20:34
いや、ひものしおりのことでは?
名前欄はきにしないで
716 :
無名草子さん:2005/09/20(火) 21:27:27
そうそう、そのひもです。
はさんである、て書くと誤解のもとですね。
このスピン1本に集英社が払った使用料はいくらだったのかと
下世話なことを考えてしまいました。
集英社のハードカバーの装丁は面白いね。
帯(表紙?)を外すとちょっと可愛い(恐い?)ものが。
本文の紙の色が生成りっぽいせいか挿絵も柔らかく見えて良い。
論創社のは訳は良いけど帯が嫌。
論創社は内藤訳叩いてた人間が好みそうな訳。
意訳も駆使して文学的に翻訳するより、
文学性捨ててでも直訳的な方が好きなタイプ。
逆に内藤訳が好きだった人間にはあれは合わないと思う。
> 論創社は内藤訳叩いてた人間が好みそうな訳
あはは。叩いてはいないけど、内藤訳はあんまり好きじゃなかったから
三野訳は好みだわ。あなたの指摘どおり。
いきおいあまって三野の解説本まで買っちゃった。
帯が宮崎あおいなのは、まあご愛嬌。
720 :
無名草子さん:2005/09/24(土) 16:50:09
いまベストセラーになってるのは誰の訳?
amazon では、売れている順に検索すると倉橋訳が一番上にきてた
次点が池澤訳の文庫版で、その次が池澤訳の単行本版
722 :
無名草子さん:2005/09/25(日) 17:20:21
Amazonの売れている順検索って初めてやってみた。
1.倉橋訳
2.池澤訳(文庫)
3.池澤訳(単行本)
4.内藤訳(オリジナル版)
5.山崎訳
6.三野訳
7.内藤訳(少年文庫)
8.内藤訳(愛蔵版)
9.(講談社英語文庫)
10.小島訳
小島訳、個人的には悪くない訳だと思ったんだけど
なんであまり売れてないんだろ。
本屋でもあまり見かけない。装丁も洒落てるのに。
あと、売れ行きとは関係無いだろうけど、
妙に辛辣な口調で決めつけの激しい人が
なぜか2回も批判レビューを書き込んでる。ちょっと不気味。
「新訳を出す意味は既存訳の改善であり批判たるべき」ってなんだそりゃ。
新訳って既存訳を批判するために出すものじゃないでしょ。
結果的に既存訳の欠点が浮き彫りになってしまうことはあるけど
それが目的じゃないでしょ。
いろんな解釈が訳書の形に整えられて、
読者の選択肢が広がればそれでいいじゃん。
スレを全部読んだけどそれだけでホロリと…
好き・嫌い・よく解らない
いろいろな人が書き込んで、多くの人に気にされていることが
うれしい
どうかみなさんが、貴方だけの好きを突き詰めていって欲しい
な。貴方だけの王子さまが貴方の中に見つかりますように
724 :
無名草子さん:2005/09/25(日) 18:40:22
結局、アンチ既存訳派が望んでいた逐語的な訳はあまり売れてなく、
訳者の工夫が見られる訳が好まれているわけか。
内藤訳のスタンスが図らずも正しかったことを証明してしまった形だな。
倉橋、池澤は、知名度高いから、売れるのはわかる。
あとの順位はよくわからん。
アマゾンのレヴューは、頭おかしい語りたがりが多いから気にするな。
726 :
無名草子さん:2005/09/25(日) 19:06:10
結局誰の訳がいいかわからんから、自分は値段も手頃で評判もそこそこな三野訳にする
星の王子さま読むの初めてだしな
結局は出版社の売り方次第だと思うよ。
今後、文庫版なんかはどんどん売れてくだろうし。
そういう意味では論創社は損してるよ。
せめて自社サイトくらいはつくってほしい。
あと、原作の雰囲気を生かすなら横書きって論調があるけど、
実際に読んでみると縦書きの方がスラスラ頭に入ってくるような…。
>>718 1行目、言えてるかもしれません。
新訳読むまでは訳のせい(訳と私の相性のせい?)だとは知りませんでしたが、
内藤訳では我侭なバラに対する王子さまの責任感しか伝わってこなかったのが、
三野訳を読んで初めて、バラの優しさも王子さまの愛情も理解できて切なくなったから。
>>681方式で比べると、例えばここです。
内藤訳「ぼくの花は、ぼくの星をいいにおいにしてたけど、ぼくは、すこしもたのしくなかった」
三野訳「ぼくの花は、星をいい香りで満たしてくれた。でも、ぼくはそれを楽しむことを知らなかった」
小島訳「ぼくの花は星をいい香で包んでいたけど、その香を楽しむことができなかった」
倉橋訳「ぼくの花はぼくの星をいい香りで満たしたけど、ぼくにはその楽しみ方がわからなかった」
山崎訳「ぼくの花はぼくの星をよい香りでつつんでくれていた。それなのにぼくは、それをよろこぶことができなかった」
池澤訳「あの花はぼくの星をすっかりいい匂いで包んでくれたのに、ぼくはそれを楽しめなかった」
バラはちゃんと王子さまを幸福にするようなことをしてくれていたのに
王子さまの方にそれを受けとめる器量がまだ無かった、ということに
王子さまが気付いて改めて愛情を感じ後悔している、ということが
三野訳を読むまで私にはわかりませんでした。
それに、内藤訳・倉橋訳・池澤訳が文学的なら、
文学的でなくて良いから三野訳・小島訳・山崎訳の方が私は好きですね。
簡潔さや言葉選びの個性では劣るかもしれませんが
学者勢の訳の方が丁寧で、全体に登場人物の性格が優しく感じられます。
内藤訳「あの花のいうことなんか、とりあげずに、することで品定めしなけりゃあ、いけなかったんだ」
三野訳「ことばではなくて、振舞いで彼女を理解すべきだったんだ」
小島訳「彼女の言葉じゃなく振る舞いで、その心を分かってあげれば良かったのに」
倉橋訳「彼女の言葉ではなく行動で判断するべきだった」
山崎訳「あの花を、言葉ではなく、してくれたことで判断しなくちゃいけなかったんだ」
池澤訳「言葉じゃなくて花のふるまいで判断すれば良かったのに」
ごめんなさい。
自分の好みでない訳を非難したいわけじゃなく、
原文に忠実な訳=無味乾燥とは限らないのを見て欲しくてつい…。
倉橋訳などは「簡潔」「大人向き」と文体を高評価する人が多いようですから
いろんな人の好みに合うよう
いろんな訳が出るのはやはり良いことだなあと思います。
いや、わかりやすいし、読みごたえあったよ。
いろんな訳が出るという環境は良いことだと俺も思うし。
732 :
名なし:2005/09/26(月) 18:52:54
内藤訳が長きにわたり読まれてきたので、内藤本を基準にする人と
新訳で初めて読んだ人の隔たりは、埋めがたいものがるとスレを読み
思いました。
隔たりが大きい日本語とフランス語なので、そのままズレなく言葉を移すことは
無理です。そこで、原文を補う言葉を日本語でよりよい理解を得る為に訳者が
多かれ少なかれ加えざるを得ないのが実際の翻訳作業ではないかと思います。
私は、その理解の点で三野訳はよく考えて翻訳がされていると読んで感じました。
(決して悪い意味での直訳とは思いません。)
どの訳が決定版なのかは、実際読んでみて、自らが気に入らなければどうにも
仕方がないことなので、どれでもいいから内藤訳以外を読んで見ることが
一番いいのではないかな・・・。
金返せというほどひどいのはないから・・・。
733 :
無名草子さん:2005/09/26(月) 19:16:36
いずれにしろ、内藤訳が古くなってその存在意義をなくしているのは事実だがw
734 :
名なし:2005/09/26(月) 19:28:39
その通りです。
あえて言えば、内藤訳が大好きな方にも新訳をどれでもいいから
読んでもらえれば、訳本が出た環境・時代性を分かってもらえると思います。
私には、内藤訳は分かりにくいのが一番不満でした。
735 :
無名草子さん:2005/09/26(月) 21:56:08
そりゃ「品定め」や「判断」の方が文学的ってんなら
文学的じゃない方がいいね。
>>729 と言いつつ、
>>718や
>>724は内藤訳愛好者を装って貶める煽りに見えるんだが。
自分は内藤訳の難点は認める。でも今でもあの独特の雰囲気が好きだ。
存在意義は無くならないと思うよ。
>>733
でも、新訳がたくさんでると、もう今までのように「〜〜〜」の
訳はいいねぇ「〜〜〜」のところは心に残るなぁっていう感慨を
みんなで共有できなくなるんだね…
訳の言葉1つで、こんなにも人に与える印象が違うから…
俺がたまたま内藤訳を読んだのは去年の夏だった。
その時は台詞回しや言語のセレクトがあまりに古臭かったので、
まさか翌年新訳ラッシュがあるとは知らずに
「他の人の訳本は出ないのかなぁ。出て欲しいなぁ」
と漠然と思ったものだ。
だから本屋で何も知らずに
見た事もない装丁の「星の王子さま」が
二、三冊並んでいるのに遭遇した時は声をあげそうになったよ。。
しばらく見ないうちに新訳出てたのかあ。読んでみたいなあ。なんか子の作品は(内藤訳は)、
凄く読みづらく感じたな。一語一語に気を止めてしまうと言うか。でもそのお陰で感動できたとも思う。
739 :
無名草子さん:2005/09/28(水) 13:16:51
翻訳独占権てなんなの?
日本だけの制度?
他の言語ではもっと前から訳が何種類も出てたりしたよね。
権利を得た出版社(訳者?)が善意で放棄したりできないの?
自分に合う訳に出会う可能性を読者から奪わないために…
>日本だけの制度?
制度というより、契約に基づいた相互約束かな。
この場合は岩波書店とフランス・ガリマール社との。
741 :
無名草子さん:2005/09/28(水) 14:54:56
>もっと速くだしてほしかった, 2005/08/21
>レビュアー: natsumi0401 (プロフィールを見る) 神奈川県 Japan
>内藤訳の星の王子さまについては以前より疑問をもっていた。ある日洋書店で
>ガリマール社の仏語版をてにいれた。比較すると、違いがいっぱいあった。
>文はさておき星の王子が夕陽を見る所、内藤訳では右向きになっているが
>ガリマール版では左向きなのだ、私の疑問は一挙にたかまった、内籐訳は
>まちがっていると、、。子供向きにしたいあまりに勝手にかえてしまったのだ。
>新訳では殆ど正しい。サン=テグジュペリの作品は星の王子も含めて堀口大學
>訳だとよかったのだ。なんと言うことでしょう数十年間ものあいだ内藤訳を
>よんでいたのだ、くやしい。絵の向きについても絶対に認められない、右向きと
>左向きとはイメージが違うのです。倉橋さんありがとう。
倉橋、藻前はこんなジエンまでして本売りたいのか、陋劣
倉橋訳「彼女の言葉ではなく行動で判断するべきだった」
↑↑↑↑↑↑↑↑↑↑↑↑↑↑↑↑↑↑↑↑↑↑↑↑↑↑
児童文学の翻訳で「彼女」なんて言葉使うようなシロウトはすっこんでろ
内藤信者を装うのはやめれ。
倉橋由美子が新訳発売前に亡くなったことや
岩波が児童文学として扱ったことが昔から批判されていたことを
知っててレスしてるようにしか見えん。
ケチのつけどころは「彼女」じゃなくて「行動」「判断」だろ。味気無い。
私は全体としては三野訳が好きですが
山崎訳も良いですね。
蛇の台詞の深みは
聖書に通じている人なら誰の訳で読んでも気づけるのかもしれませんが
不明な私は山崎氏の訳し方のおかげでハッとすることができました。
そんな事より
>>1よ、ちょいと聞いてくれよ。スレとあんま関係ないけどさ。
このあいだ、近所の星の王子さまミュージアム行ったんです。レストラン、ル・プチ・プランス。
そしたらなんか人がめちゃくちゃいっぱいで座れないんです。
で、よく見たらなんか垂れ幕下がってて、新訳重版、とか書いてあるんです。
もうね、アホかと。馬鹿かと。
お前らな、新訳如きで普段読まない「星の王子さま」読んでんじゃねーよ、ボケが。
新訳だよ、新訳。
なんか親子連れとかもいるし。一家4人でパブリック・ドメインか。おめでてーな。
よーしパパ倉橋訳読んじゃうぞー、とか言ってるの。もう見てらんない。
お前らな、ガリマール版やるからその席空けろと。
星の王子さまってのはな、もっと殺伐としてるべきなんだよ。
夕日を見た回数が違うとか言って、いつ喧嘩が始まってもおかしくない、
刺すか刺されるか、そんな雰囲気がいいんじゃねーか。女子供は、すっこんでろ。
で、やっと座れたかと思ったら、隣の奴が、「いちばん大切なものは目に見えない」とか言ってるんです。
そこでまたぶち切れですよ。
あのな、いちばん大切なものなんてきょうび流行んねーんだよ。ボケが。
得意げな顔して何が、いちばん大切なもの、だ。
お前の大切なものは目に見えないほどちっちゃいのかと問いたい。問い詰めたい。小1時間問い詰めたい。
お前、「いちばん大切なものは目に見えない」って言いたいだけちゃうんかと。
サンテックス通の俺から言わせてもらえば今、通の間での最新流行はやっぱり、
赤黒先生、これだね。
ふとっちょの赤黒っていう先生。これが通の頼み方。
赤黒先生ってのは日がな一日、寄せ算ばかりだ。そん代わり誤訳もいいとこ。これ。
で、それにひとじゃなくてキノコ。これ最強。
しかしこれを頼むと次から岩波書店にマークされるという危険も伴う、諸刃の剣。
素人にはお薦め出来ない。
まあお前、
>>1は、辛酸なめ子でも待ってなさいってこった。
結局こういうスレでは、既存訳の揚げ足を取れそうな部分で、
三野訳の方が良さげなところだけ抜き出して紹介できるから
三野訳がよさそうに見えるかもしれないが、全体通して
読むと・・・
747 :
無名草子さん:2005/09/30(金) 00:25:28
>>745 馬鹿だなぁ(笑)面白いけど.
子どもの頃は「星の王子さま!?けっ,胸糞悪ぃ.子どもを勝手にピュアな存在だと思いたいキモイ奴が
ああいうの好きなんだよな(笑)」と思い手に取ったことが無かったのですが,新訳関連のニュースを読む
うちに不思議と興味がわいてきたため,今週末に買いに行こうと思います.
Web等で比較してみましたが,現在の第一候補は山崎氏の訳です.表題の『小さな王子さま』や,表紙のデザ
インが,原書に最も近いってことも私は好きですし.尤も,訳の味わいも比べてみたい/数冊買えるような
余裕はないため,座れる本屋でゆっくり比較してみます. このスレッドの書き込みには,情報だけでなく,作品に
対する興味も持たせていただけました,ありがとう.
>>741 あえて釣られてみるが、
そのレビュー絵の向きまで翻訳者のせいにしているのがなんだかなぁ・・・
子供向けにしたい為とか単なる言いがかりとしか・・・
向きは岩波書店のせいだろう。
基本的に王子は右を向いているのだが、
これをどう解釈するかが問題。
>>747 最初の一冊は、自分の直感で買えばいい。
その本を飼いならすんだ。かけがえのない一冊になるはずだから。
もし読み比べたかったら、あとで池澤訳の文庫版を買えば安く済むよ。
>>746 あなたの揚げ足を取るようですまないが、揚げ足を取るって
うっかり言い間違えたり言葉足らずになったりしたのを
語り手が本当に言いたかったこととは違うとわかっているくせに
言葉通りに捉えて非難することでは。
会話や2ちゃんのレスじゃないんだから、小説の翻訳なのに
取られる揚げ足がいくつも有るのは困る。
>>94のような前後と意味が通じない日本語が内藤訳には多い。
訳のせいとは知らず、作者の意図的な謎かけかと思っていた。
参考までに、他の訳を載せてみるテスト。
三野訳
「彼女の言うことを真に受けてはいけなかったんだ」と彼はある日、
僕に告白した。
「花の言うことなんて、けっして耳を傾けてはいけない。花というのは、
眺めたり香りをかいだりするものなんだ。ぼくの花は、星をいい香りで
満たしてくれた。でも、ぼくはそれを楽しむことを知らなかった。
あの獣の爪のことだって、ぼくはずいぶんと苛立ったけれど、かわいそうに
思ってやるべきだったのかも知れない」
池澤訳
「言うことを聞いてやらない方がよかったんだ」とある日、王子さまは
ぼくに打ち明けた。
「花の言うことは聞いてはいけないんだよ。ただ眺めて、香りを楽しんで
いればいいんだ。あの花はぼくの星をすっかりいい匂いで包んでくれたのに、
ぼくはそれを楽しめなかった。あのトラの話にしたって、ぼくはいらいらした
けれど、ただ聞いてほろりとすればよかったんだ」
倉橋訳
ある日、王子さまは私に心中を打ち明けた。
「花のいうことをまともに聞いてはいけなかったんだ。花は眺めたり香りを
かいだりするものだ。ぼくの花はぼくの星をいい香りで満たしたけど、ぼくには
その楽しみ方がわからなかった。あの虎の爪の一件だって、いらいらしたのは
間違いで、感心するのが正しかったんだ……」
残りは持ってないので、だれかよろ。
>人間は、花のいうことなんて、いいかげんに聞いていればいいんだから。(内藤)
>花の言うことなんて、けっして耳を傾けてはいけない。(三野)
>花の言うことは聞いてはいけないんだよ。(池澤)
>花のいうことをまともに聞いてはいけなかったんだ。(倉橋)
確かにこうやってみると内藤訳はひどいなww
753 :
名なし:2005/09/30(金) 20:49:05
・・・内藤訳は、翻訳の領域を越えてすでに彼の文学になっているのかも
しれません。つまり、これまでの『星の王子さま』日本語版は、
サン・テグジュペリの書いた作品を素材にした内藤さんの創作なんじゃないかな・・。
翻訳としては、逸脱や脚色が多くて、すこしでも原文に当たったことのあるものからすれば、
???の箇所も、彼には忠実に作品を自然に翻訳していたと、思えなくもないです。
そう見れば、内藤訳については誤訳云々をいってもはじまらないのかもしれません。
スレをずっと読んでみて思ったことです。
やれやれ、原文が透けて見えるような訳は、語学教室の仏文和訳で
翻訳ではないってことを分ってない人がいまだに居るんだな……
内藤のも意訳の範囲内で問題ないと思うがなぁ。
内藤訳にだけ、馬鹿にしたとか表現がおだやかじゃないが、
そこまで言うほどのことかねぇ。
他だって〜なんてとか、まともに聞いては〜とか書いてて、
本質的な差があると思えないよ。
原文も王子は花を批判している、内藤訳もそれに沿っただけっしょ。
>かわいそうに思うのが、当たり前だったんだけれどね・・・(内藤)
>かわいそうに思ってやるべきだったのかも知れない(三野)
>ただ聞いてほろりとすればよかったんだ(池澤)
>感心するのが正しかったんだ……(倉橋)
なるほどw 内藤訳が格段に変だ
94の自演だらけだな
>かわいそうに思ってやるべきだったのかも知れない(三野)
どう見てもこれが一番センスないだろ(w
>>757 例えば、Je me revolte contre moi-meme.を「自分で自分が嫌になる」って
訳すと、仏和辞典の「se revolter」項に「嫌になる」って訳語が出てないか
ら誤訳だって騒ぐようなオバカさんが初級レベルには居るよw
>>758 わざわざ
>>94まで行って見てきた。
この人(94さん)、あんまりフランス語出来ないと思う。
Il (ne) faut jamais ecouter 〜が日常生活で使われている場面に
居合わせたこともないみたいだ。この表現は普通、「〜の言うことなんか
真に受けるちゃだめだ」という感じで使われる。「花のいうことなんて、いい
かげんに聞いていればいいんだから」という内藤訳も意訳の範疇に入るだろう。
94さんは「内藤氏が勝手に付け加えた文」と作文扱いしているが……
>>746 >>728-730へのレスですよね。
仰る通り、どの訳が良いか(多くの支持を得そうか)は箇所によって違うでしょう。
自分がどの訳を好むかですら、箇所によって違います。
あくまで私が三野訳のおかげで新たに味わえた箇所を挙げただけですので、
そこだけで判断するのは不公平でしょう。(誰もそんな見方しないでしょうけど。)
ちなみに、私にとって一番大事な台詞は、実は三野訳はあまり気に入りません。
内藤訳「かんじんなことは、目には見えない」
三野訳「一番大切なものは目に見えない」
小島訳「肝心なことは、目に見えない」
倉橋訳「肝心なことは目には見えない」
山崎訳「大切なことは目には見えない」
池澤訳「肝心なことは目では見えない」
語呂の自然さ:「目に見えない」>「目には見えない」>「目では見えない」
要点の強調度:「目に見えない」<「目には見えない」<「目では見えない」
その直前にキツネが語る「目ではなく心で見なくてはいけない」という意味は
この一言では池澤訳が一番わかりやすい気がします。
(全体としては池澤訳あまり好みじゃないんですけどね。薄味すぎて。)
でもこの台詞は既に覚えてしまっているせいか、好き嫌いで言えば
内藤訳が一番好きですね。「かんじん」がひらがななのも含めて。
>>753 同意。内藤訳や倉橋訳は、訳者の個性が出た創造的な訳なのでしょう。
今のように複数の訳が並存する状況では、そういう訳が有るのも良いと思います。
翻訳権を独占するなら、できるだけ原文に忠実な訳にして欲しかったですが。
(これは訳者より出版社に対して言うべきことでしょうけど。)
>>754 日本語とは馴染まない原文の語順や慣用句中の単語が透けて見えるような訳は翻訳とは言えない、
という意見なら聞いたことがあるし納得できます。でもそんな新訳は無いように思います。
原文通りの意味が透けて見えるような訳は翻訳とは言えない、という意見なら初耳だし不賛成。
>>755 >>760 意訳の範疇と思える幅に個人差があるんでしょうね。
「真に受けてはいけなかったんだ」と
「いいかげんに聞いてればいいんだから」には
私にとっては本質的な差があります。
私は、前者には思いつめた切なさを感じますが、後者には感じません。
もちろん、誰が聞いても異なる台詞に聞こえるはずだなどと言うつもりはありませんが。
訳との相性もあるでしょう。
内藤訳も存続して欲しいですが、
私は三野訳が読んで初めてわかったことが多いし、できればもっと早く読みたかった。
文体としても三野訳の素直で優しい感じが好きです。
内藤訳で既読の方も、他の訳を読んでみれば新たな魅力に出会えるかもしれませんよ、と思います。
761-762は
>>94さんとは別人です。って見ればわかりますね。
フランス語は全くできませんし。そういえばレスしてなかったけど、
>>705さんありがとう。やってみます。
読めるようになるところからニュアンスが味わえるようになるまでの
道のりは遠そうな気がしますが…。
いい時代になったもんだ
>>762は比べる箇所がずれてない?
>>94と
>>751の引用が正しければ、
>>752の比較が妥当では。
台詞の2文目同士の比較。(倉橋訳だけ1文目だけど、2文目と統合されてる?)
>>760の言う普通の使われ方と比べると、この場面では
内藤訳では印象が違ってしまう(意訳の範疇とは思えない)ことには同意。
あ、ごめん。もしかして
>>760の挙げた訳例で比べただけ?
三野訳の1文目と内藤訳の2文目を比較したのかと思った。
>>94が必死なスレになってるな
前にホームページで叩いていた奴もそうだが、
アンチ内藤訳の奴らって病的だよなぁ。
思い込み激しくて自分の原文解釈が唯一正しいと
思い込んでいる。
そんなに自身があるなら翻訳権切れてんだから、
ネットででも自分の訳を発表すりゃいいのにな。
769 :
無名草子さん:2005/10/01(土) 14:20:16
>>756 おれはまあプロだけど、この箇所に関する限り最悪は池澤だね。
「ほろりとすればよかったんだ」なんてグロテスクな日本語があるかよ。
きみたちのなかで、会話でこういう表現を使ったことのあるひとが一人でもいるか?
「(自分があの時)ほろりとすればよかったんだ」という言葉遣いを聞いて
雑巾で顔を撫でられたような違和感を覚えない人間は日本語の語感がどうかしているんだ。
770 :
無名草子さん:2005/10/01(土) 15:06:12
うーんむしろ、日常で使わないからいい、というか比喩的というか
771 :
名なし:2005/10/01(土) 17:35:51
池澤さんは、作家。彼には
「ほろりとすればよかったんだ」
で表現されるとするのを選んだのなら、
769さんとの言語観が違うだけの話で、
雑巾で顔を撫でられるような違和感がどういうものなのか?
私には、とても気持ちの悪い感覚だという理解ですが、
それは、決して違和感を覚えない人の日本語の語感を
云々にはならないのではないでしょうか?
(769さんのいい訳文ではないの指摘は、私もそう思いますがね。)
同感。
人の感性なんて一様ではなく、いろいろだからねえ。
「雑巾で顔を撫でられるような違和感」というが、
世の中には恐らく雑巾で顔を撫でられても違和感を
覚えない人もいるだろうし、もっと進んで雑巾で顔を
撫でられることが快感な人もいるだろう。
どれが正しいと言うことは無いだろうね。
773 :
無名草子さん:2005/10/01(土) 20:54:34
野暮だと思って遠慮したのだが、論理的な分析だってできるよ。
「〜すればよかったのだ」という反実仮想は、
過去の主体的・意識的行為についての判断の是非についての反省。
一方、「ほろりとする」「ほろりとさせられる」という慣用句は、
「思わず」「心ならずも」「つい」などと一緒に用いればわかるように
「非意思的(無意識的)行為」のカテゴリー。
だから、主体的・意思的行為であるかのごとく扱うのは
「ほろりとしろ」「ほろりとしなくてはならない」「ほろりとしようじゃないか」
「ほろりとすべきだ」「ほろりとすべきだった」
などと同様に日本語としておかしい。
ふーんww
所詮、語学教師の理屈でしょ
文学のセンスとは別問題ですね。
775 :
名なし:2005/10/01(土) 21:21:05
言いたかったことはー池澤さんは作家と書いたのはーもちろん正確な言葉の使い手
としての役割と、日本語の用法の拡張を担う存在だという意味です。
ほろりという副詞は773さんの指摘どりです。私も、そう思います。
しかし、現在の日本語をつくってきた一番の功労者は明治から一貫して作家だったと
思います。だから、彼が意味の拡張に挑んでいるのなら、新しい用法が分からない、
私があるようにも思わはなくはないです。
776 :
無名草子さん:2005/10/01(土) 23:09:52
>>773 「気づく」も「ほろりとする」同様
自分の意志ですることじゃないけど
「気づくべきだった」も間違いとみなすの?
>>776 いや、わたしゃ>773じゃないが、そりゃいくらなんでも
いいがかりみたいな突っこみでは。
778 :
無名草子さん:2005/10/01(土) 23:43:57
>>775は読解できない。
説明し直してくれなくていいけど。
オノマトペを使えば「こなれた」日本語になるような幻想があるけど
ところを得て使うのは難しいよね・・・
倉橋訳終わったら何を読もうかな?
熱い人多いね。
細部まで大事に思ってるから不満も出るんだろうけど。
>>780 倉橋訳のお薦めポイントは?
782 :
無名草子さん:2005/10/02(日) 16:56:40
星の王子さま友達が初版を持っていて借りて読んで感動し本屋で買いました。それ以来繰り返し読んでいます。今日は星の王子さまのコーヒーカップを発見し買いました。
783 :
無名草子さん:2005/10/02(日) 22:33:55
英語版、日本語版を何度か読んでみたのですが、どうしても
世間一般に言われている程の感銘を受けられないのです。
文章の行間を読まないと駄目なのか、又は自分の心が濁ってしまっているのか?
後者だとしたら自分が悲しい。
782の「初版」というのがどういう意味なのか気になる。
たぶん勘違いなのだろうけど。
>>783 気にしなくていいんじゃないですか?
ベストセラーなら万人が感銘を受けるというものでもないし、
感銘を受けた人の心は澄んでいるというものでもないでしょう。
私の場合はむしろ、自分の心が濁っているというか
この本の中で批判されている「大人」の部分を持っているから
(読んでいて痛かったから)心に響いたように思います。
ちなみに英語版は誰の訳でしたか?
786 :
無名草子さん:2005/10/02(日) 23:53:12
>>785 早々のレスポンスありがとうございます。
英国の MAMMOTH社刊で、初版が1991年となっています。
英訳者は、KATHERINE WOODS女史でした。
787 :
無名草子さん:2005/10/03(月) 01:35:09
782です。今星の王子さまのカップでコーヒー飲んでます。これで眠れなくなり明日の仕事がまずそうです。初版ではないのかな?友達がお母さんから譲り受けたものらしくて日本での初版だった気がしたのですが…
788 :
無名草子さん:2005/10/03(月) 03:49:07
星の王子様の香水あるよね
どんな匂いかな。部屋に撒き散らしてその中で読みたい
話蒸し返して悪いけど「ほろりとすればよかった」のどこがいけないの。
「わたし、あのとき、ほろりとしとけばよかったなぁ」なんて普通に使いそうじゃん。
>>781 ゆっくり時間を見つけた時に読み勧めているので、まだ
トータルの感想はいえないんですけど、
主人公の「私は……だ・である」調の語り口が
「大人」に対していろいろ述べている主人公が、
実は大人という立場の側の人間である、ということを意識させるのが
特徴的かな。
あとは全体的に意訳が多い気がします。
装丁は落ち着いてて好きかも。
>>787 ひょっとしたら、「日本で最初に出版されたもの」(1953)ではなく、
おそらく「岩波お話の本」(今の愛蔵版の前身)の初版本(1962)ではないでしょうか?
>>789 >「ほろりとしとけばよかったなぁ」
言わないだろwww
793 :
787:2005/10/03(月) 19:32:11
初版本なのかどうか謎ですね…記憶がおぼろげですがカラーではなく、あとがきがあり、第一版と書いてあった気がしますよ。
初版というのは普通オリジナルに使う言葉。
翻訳書の初版というのはよほど特殊な場合以外使わない、というかあまり意味のないこと。
>>786 イギリスでもKatherine Woods訳が出ているとは知りませんでした。
アメリカのReynal & Hitchcock社が仏語初版と同時に出版した
最初の英語版の訳者さんですよね。
読んでみたいのですが私が行く本屋の洋書コーナーでは
Richard Howardの新訳ばかりでKatherine Woods訳は見かけません。
私はRichard Howard訳はあまりピンと来ず、
どこかで見たKatherine Woods訳からの引用の方が
好みに合いそうだったのですが…。
「ほろりとしておけば良かった」
って、なんだか傲慢な感じ
個人的に「あーあいつキープしとけば良かった」
みたいな、思いやりに欠ける利己的な言い回しにも聞こえる;
まあ、岩波のでも
版が違えば訳も多少違うみたいだから
コレクター的にはありかもな
だいたい、「ほろりとする」って涙をほろっと流すってことからきてるんでしょ。
そんな都合よく流せたら女優になれるwww
ループしている
800
801 :
名なし:2005/10/04(火) 18:21:19
岩波版の「星の王子さま」を、おばあさんかおじいさんから
プレゼントされた方っていますか?
802 :
無名草子さん:2005/10/04(火) 20:18:35
>>795 「アメリカ・最初の英訳本」それが「1991年初版」?
私が誤っていました。
何種類かあった中で、英訳者名ではなく本の値段と挿絵に魅せられて
この本を購入した次第です。
それ程由緒ある訳者だったとは・・・。
ということで、お詫びもの意味も含めて訂正兼追記します。
First Published in Great Britain 1945
by William Heinemann Ltd
Published 1991 by Mammoth
an imprint of Reed Books Ltd
以下(所在地他)略
ISBN(国際標準図書番号) 0-7497-0723-2
>>802 795ですが、ありがとうございます。探してみます。
804 :
名なし:2005/10/07(金) 20:25:51
ここの住人は、内藤訳・今年でた新訳のどれがベストだと
評価するの?
正確さと読み応え(好みを含む)の評価軸で知りたい。
(私は、三野訳が正確さでも読み応えでも、2005年の今、読むのには
ベストだと思います。)
>>804 山崎(やまさき)先生の訳を読んだ上でそう言うの?
806 :
名なし:2005/10/07(金) 21:47:12
807 :
名なし:2005/10/07(金) 21:51:11
ただ、何をもって山崎氏のものをそのように
評価されるかを、お知らせください。
俺は今まで読んだ4つの中では三野訳。
山崎訳は未読。
809 :
名なし:2005/10/07(金) 22:14:46
いわでもですが、どの訳がいいかは、絶対的な価値評価とは無縁の議論として
ご理解ください。
内藤訳の長きに渡った影響とは無縁の読者がどれだけ今年生まれたかを
私は、知りたいだけです。
売れてない少数の三野訳信者が必死に分身してるスレになってるな
811 :
無名草子さん:2005/10/08(土) 12:08:38
>>809 なんでそんなこと知りたいのかわからないが
アマゾンのレビューでも見た方がここで聞くよりは
ちょっとは多くの意見がわかるんじゃない?
>>810 この本が好きな人ではなさそうな気もするが
どの訳が好き?
812 :
無名草子さん:2005/10/08(土) 17:21:52
水を差すようで申し訳ないんですが、内容の多くが学術的な「翻訳の批評」
で、純粋に作品をどのように感じたか、とか作品の関連情報が少ないんですねえ。
フランス語の原文で読めない多くの方々には翻訳本は勿論重要ですが、
翻訳はあくまで伝達手段の1つですよ。
「木を見て森を見ず。」になってしまっていませんか?
「大切なことは目には見えない」のですが、何が「大切なこと」かも十人十色。
ごめんなさい。書いていて何を主張したかったのか自分でも判らなくなりました。
消すのがもったいないので、このまま送信します。
813 :
名なし:2005/10/08(土) 18:28:11
>>811 何で知りたいかは、内藤訳しかなくずっときて
「星の王子さま」を読んだ印象が、このスレを読んで大変な影響を
与えてきたことを知ったので、子供の頃読んだけど言われているほどの
ものを感じなかった人や、今年の新訳ラッシュで初めて読んで
初めてまたは新たな楽しさを知った人がいるのかを、単純に聞いてみたいと
思っただけの話です。
>>812 ・・・確かにそうですね。
私もどの部分を読んで、思うことがあったかを提供できたらと
馬鹿は馬鹿なりに思いました。
とりあえず、
「いちばん大切なものは目に見えないんだ」(三野訳)
について書こうと思います。(むりかなぁ・・・)
814 :
無名草子さん:2005/10/08(土) 19:48:24
砂漠に不時着した操縦士はまったくの孤独です。そして、独力でその状況を
打開しなければならない。在るものといえば、故障した飛行機、道具、その
ほかは、自分のからだ、知識、経験などほんとうに自分に属するものだけで
す。誰に相談するわけにもいかない。
しかし、人間は、まったく孤独な状況に追い込まれていたとしても、その人
のことを心配している誰かがどこかにいるのではないでしょうか?
本人は独力で状況を打開しなければならないのだから、そのことがわからな
い(届かない)だけではないでしょうか?
「小さな王子さま」は操縦士の分身だと思う。孤独な状況でこころのなかか
ら現れてきたものだと思う。
>>812 今、訳の話題が多いのは新訳が出たばかりだからだろうけど、
もともと、どういう話か人には説明しにくいお話だと思うし、
「ここはこういう意味だよね」なんて語り合ったりもしにくい気がする。
解説すると陳腐になるし、大切すぎて剥き出しにしにくいという面もあるかな。
>>810 分身しているつもりはないけど、ここIDないから
俺とあと一人か二人くらいじゃない?と言っている俺は>808。
今忙しいから山崎訳を買ってくるのは来月くらいになっちゃいそう。
818 :
名なし:2005/10/09(日) 20:57:47
>>805 山崎さんの新訳をしっかり読んでみて、本文もさることながら注が非常に面白かったです。
さっそく「星の王子さまの秘密」(弥生書房)を本屋に注文しました。
ー専門の研究者の著作を読んでみたいと思ったからです。−
(訳文については、好き嫌いのレベルですが、私には三野訳がしっくりくることは
変わりません。)
819 :
無名草子さん:2005/10/09(日) 22:34:03
これなぜか俳優の三上博史が訳やってたバージョンが出版されてなかった?
確か90年代初期にでたはずだが。
820 :
無名草子さん:2005/10/12(水) 23:26:09
あげ
821 :
無名草子さん:2005/10/14(金) 19:24:03
読後感想。
蛇に飲み込まれた象の絵という事物の中身を見抜いたのに、
一輪の花からの愛情という心の中身を理解できなかった洞察力の未熟さ。
行く星々で出会った者たちの考えを理解しようとせず、「変だな」で
切り捨てて去ってゆくという考えの偏狭さと身勝手さ。
他に飛行士に自分の本心を打ち明けない警戒心など。
物語から読み取れる利己心・未熟さを、純真さの代名詞ともいえる「少年」という
オブラートで覆い隠しているようにも感じた。
こう思った自分は相当「変わり者」なのでしょうか?
>>821が特別変わり者だとは思わないけど、
花の本心を見抜けなかった未熟さは隠されていないでしょ。
その未熟さを後悔するところが重要なメッセージの一つじゃない?
星々の住人達や飛行士の都合だけでなく気持ちも斟酌しない
王子の身勝手さは気になったし、
それが意識的に描かれたものかどうかは疑問だけど。
本質を忘れて孤独に生きるおっさんたちや自分の花に似てるけど全然魅力的じゃない花たち、そして狐や蛇との出会いの中で思い出すわけよ。自分が置いてきたものの大切さを。
ていうか子どもってそう言うもんじゃない?
少なくとも大人が形式的にイメージする
「純真」は当てはまらないことが多いよね。
825 :
無名草子さん:2005/10/15(土) 12:28:42
二十一歳、キャバ嬢です。こないだ初めて星の王子さま読みました。
かなり泣いてしまいました。
子供の頃からの親友に裏切られ、仕事の客にもうんざりしていたから。
私にとっての「王子さま」はその裏切られた「子供の頃」の親友であり、仕事の客は私にとっての「大酒飲み」なんです。
私の好きな王子さまは死んでしまったけれど、でも星を見れば王子さまはあの頃の様に優しく笑ってます。
「大切なものは目には見えない」ですね。
少し前まで、裏切りや仕事で私自身の王子さまも完全に死にそうでした。
だけど「星の王子さま」のおかげで感動して死なずに済みました。(感動したということは大人でもあるのだけれど)
たぶん私は狭間に居るんです。でも恐ろしくもいずれ王子さまは死んでしまうんですよね。
だけど、その時にまたこの本を読んでみたら別の見方が出来そうです。
826 :
無名草子さん:2005/10/15(土) 12:54:33
まじ?・・・・・泣いた
827 :
無名草子さん:2005/10/15(土) 13:19:36
本当です。
注:親友は実際には死んでませんよ。私の中での彼女の王子さまが死んでしまっただけで…
勘違いさせてしまったらすみません。
レスの訳に対しての討論?を読んだんですが…「この訳を良いと思う感性はオカシイんでは?」とか思う気持ちは、皆(此処の住人)に伝える必要は無いのでは?
大切なものは目には見えないじゃないですか。
感じたものが良く見えたならそれでよし、悪く見えてもそれでよし、訳に対しての感想をレスするのは構わないけど、人それぞれの感じ方にケチつけるなんて、なんか変だよ。
なるほど、ケチつける人にケチつけてる訳だ。
>>825=
>>827 『星の王子さま』の中の「大人」像のレッテルを
身近な他人に貼りつけて愚痴るレスの方が読んで気分悪いよ…。
あなたの辛さも理解しないで冷たい言い方かもしれないが
>>821の言うこともむべなるかな。
830 :
無名草子さん:2005/10/15(土) 18:20:52
>>829 そうですね。でもだからまだ「子供」なんです。狭間というか。
子供は純真じゃないです。だから帽子の件も半分私には共感出来たりするんです。
でもそれは本に書いてあるとおり「大人にはけっして解らない」のだと思います。
共感出来る人は子供なんだというより、幼稚と言った方が伝わるかな‥
私は「大酒飲み」や裏切った友達を愚痴りたいんでは無いんです。
そうじゃなくて、裏切られたけど、あの頃の友達は私の中で生きているという事が言いたいんです。
また、大酒飲みも昔は子供だったんでしょ?だからその人の王子さまもどっかの星に居る。
だから共感し、泣いた。
そういう事を言いたかったんです。
831 :
無名草子さん:2005/10/15(土) 19:13:06
821ですが、
>>822さん、批評ありがとうございます。
私の感想を押し付けるつもりは毛頭無いので、ご批評甘受します。
>>823さん、あなた、物語の要約がお上手。
「純真」の表現、830までのレスを読んで、不適表現だった様にも感じてしまいます。
832 :
名なし:2005/10/15(土) 19:18:32
生きている「私」がなくて、作品を読む行為はないのでしょうから
>>829 の『星の王子さま』の中の「大人」像のレッテルを
身近な他人に貼りつけて愚痴る
方がいても構わないのではないかなぁ。
人は物語を生きていく上で必要なものとしている。
しかし、あまりにナイーヴな「星の王子さま」の読解は、
もういらないけどね。
>>825>>827 が心底そうなら、名作の力を感じます。ところで
>>825 の方は、どの訳を読みました?
833 :
無名草子さん:2005/10/15(土) 19:52:12
はい、
>>825です。
私は倉橋さんですね。
例の狐の「無駄な時間」の訳、私にとっては倉橋さんのが解りやすかったですね。
ただ倉橋さんのあとがきに「この本を読んで大量の涙がでてくるというのはちょっと変わった読み方‥」と書かれてます。
それが唯一、私の中で靄がかかってる感じです。
834 :
823:2005/10/15(土) 20:11:38
全く同意見。
大人の物語として日本語訳できる人が、捨て去るべき子供の感傷みたいなあとがきを書いていた点のみ引っ掛かる。
835 :
無名草子さん:2005/10/15(土) 20:34:54
ですよね。倉橋さんにとって、子供の頃の感傷に浸る事の無い人=完全なる大人=読者なのでしょうか。
でもなんだかそれも変ですよね。
意味が解らないです。
836 :
名なし:2005/10/15(土) 20:40:20
>>810 売れてない少数の三野訳信者が必死に分身してる
三野訳信者かもしれない名なしです。
(売れようが売れまいが、自分の好きな訳があるだけなんだけど・・・)
>>823 倉橋訳ですか。
とてもこなれていて流れるように読めるものですね。
大きなお世話で、ご指摘の
「この本を読んで大量の涙がでてくるというのはちょっと変わった読み方‥」
について、私の意見にレスをしてくれたので書かせてもらいます。
倉橋さんは作家です。
文学作品の、卓越したものは私のような凡人には、最初とても違和感があり、
分かり難くあるものです。それは、この本を一気に読んで涙が止まらなかった
というすぐに受容できるようなものではないものです。
泣けるというのは、本当に深いところにきているものなのか?を
よくよく考えてみれば、人は大きな悲しみに向かいあった時には、
ワンワン泣けるものではなく、今自分の目の前に起こっている出来事に
どうしたらいいか分からず、ある時が経て初めて起こった事柄を
整理するような心の運動ではないでしょうか?
そんなことを倉橋さんは書いているのだと思います。
誤解なきよう付け加えますが、
>>825さんの
かなり泣いてしまいました
を、そうなんだ・・・と肯定したうえでの議論ですよ。
(泣いた笑ったを他人が、口をはさむことは何の意味もないですから。)
837 :
823:2005/10/15(土) 21:03:05
>836
なるほど。
私も実際わんわん泣きはしませんね。
でも類似の喪失体験をした人が回想して泣くケースは多いでしょうね。
私は何もない星で、たまに訪ねて来た客とうまくやりたいんだけど愛想つかされる悲しい王様や集団で騒ぐ顔のない花の一つになってしまった感あり。。これが大人だと認めたくないなあ。
838 :
無名草子さん:2005/10/15(土) 21:09:13
「名なし」の書く文章って、ハンドルなくても誰が書いたかわかるくらい個性的だね。
時々意味のつかみにくい箇所もあるが、これだけユニークな文体も珍しい。
男なのか女なのか、若いのか年配なのか、さっぱりわからないけど
不思議な味わいのある名文だと思う。
839 :
無名草子さん:2005/10/15(土) 21:26:56
>>836 そうか、だいぶ靄が晴れました。
本当に悲しい時は一山越えて心を整理している時で、この本はそういう時期の人に良いんじゃないか、と倉橋さんは言っているんですね。
少し思ったのだが、少年性の代表とされる王子さまは年寄りなのではないか。
女と別れ流浪の旅の中で自分と同様に日々の暮らしに人生の目的を見失った人々との出会いの中で
自分が昔、女を捨てたことへの後悔。。それらは一通り体験終了し戻ってきた者のセリフである。
私は王子さまは飛行士の若い分身だと思っていた。今は飛行士の老いた姿だと思っている。彼はいまわの際に、まだ若く無知な飛行士に微笑と共に説いて聞かせるのだ。本質のため生きよと。自分のようになるなと。
同じく孤独に生きるレオン・ウェルトにこれらの言葉が間に合ったかは知らないが、できれば若い頃の彼。。のような若者達にこの本は捧げられたのだ。若い頃は本質に気付かないから。
あ、いつの間にか盛り上がってる。
流れにのれなかった……。
サンテグ!サンテグ!
843 :
840:2005/10/16(日) 08:12:56
追加。
謎めいた態度、説教じみた言葉の他、飛行士は一時的挫折だが王子さまは既に飛ぶ力はなく体を横たえることしかできない。
そこからも老人から若者へのメッセージという感が拭えないのである。
844 :
無名草子さん:2005/10/16(日) 16:54:59
乗り遅れたけど、キャバ嬢さん、お店のヒントください!
すごく話がしたいよ
845 :
名なし:2005/10/16(日) 19:16:27
キツネとの会話で、どういう訳語をあてるのか議論になる
apprivoiseの重要なパートがある。
>>833>>834>>835で書かれていた
倉橋さんの訳本のあとがきに、このapprivoiseの解説があり、
昨日の夜、このあとがきを何度も読んで、作家は面白い読み方を
するもんだなぁーと感心した。(以下の訳文は、論創社、三野訳)
王子は、「こっちに来て、一緒に遊ぼうよ」とキツネにいう。キツネは、
「君とは遊べないんだ」「おれはapprivoise(手なずけられて)いないから」と
答える。ここで、キツネはapprivoiseとは、自分が相手を選び取ることによって
「君はおれにとって、この世でただ一人の少年になるだろ人になる)」と
そして「おれも、君にとって、この世でただ一匹のキツネになるだろう」という。
その為には、「とても忍耐力がいるんだ」と教えてくれる。
これは、あなたという人が私にとってかけがえのない人になるということで、
それは、倉橋さんのいう愛人関係云々ではなくもっと人間のありかた
(存在そのもの)を語りたかったのではないかな・・・。
まずは、話をして自分にとっての相手が誰であるかが分かってきた時、
はじめて仲よくなれる。遊ぶのはそれからだというわけです。
そういうことを、サンテックスはapprivoiseという言葉に
こめたんじゃないかな・・・。
846 :
840:2005/10/16(日) 19:32:01
しかしながら老成した王子が何故に華奢な、はかない、男とも女ともつかない少年の姿で飛行士の前に現れたか。
それは最後に明らかにされる。飛行士と共にすっかり王子さまと慣れ親しんだ我々は彼との永遠の別れを体験することとなる。
これにて我々は小さな花と別れた王子さまと気持ちを一つにするのだ。自分が井戸から汲み上げた水を美味しそうに飲んだ人は文字通り消滅し、
我々がいつか空の星となる日まで再び相見えることはない。
心にぽっかりと開いた穴。これが児童文学であろうか?
>名なしさん
てなずける、という単語は日本語では人間に対してはちょっと品がない感じがしますよね。
愛人とかじゃなく普通に仲良くなるでいい気がします。(愛人発言は作者の私生活に突っ込み過ぎ?)
847 :
名なし:2005/10/16(日) 21:07:06
>>846 力作のご意見、ぼんくらの私には手に余ります。
外見は子供向けの本なんだけど、読んで分かるのは大人なんでしょうね。
(すいません、この作品の位置づけはむずかしいです)
サンテックスは、伝記を読んだ時、厄介なひとだったと知りました。
私生活は本当に面倒なことがあったようですね。
どの本で読んだかは忘れましたが、サンテックスは、apprivoiseという単語が
好きだったと書いてあった記憶があります。だから、仏語から遠く隔たった
日本語で作者が特別な意味をこめて選んだ単語に、等価の訳語をなかなか
あてられないのは、無理がないことと、このスレの新訳の比較を読んでも
改めて納得がいった次第です。
848 :
無名草子さん:2005/10/17(月) 10:03:18
研究者ならいざしらず作家のバックグラウンドから作品を読み解こうとする類の解説書は鑑賞の妨げになると思う。それこそ山を見たこともない地理学者みたいなもの。原作者が誰とくっつこうが、んなもん心の中は本人しか分からんじゃないか。
849 :
名なし:2005/10/17(月) 18:27:15
>>848 作家のバックグラウンドから作品を読み解こうとする類の解説書は
鑑賞の妨げになると思う
その通りです。
でも色々な読み手の読み方があることを認めた上での話です。
どう書いてもいいのが、「小説」という表現形式であるなら
どう読んでも、やはりいいんだと私は、思います。
でもね、解釈を押し付けることや思い込みに権威の受け売りは、まっぴらごめんです。
どんな浅い読みでも、人となりが出ているなら許せませんか・・・?
でも、徐々に狐と仲良くなってお互いにかけがえがなくなるとバラの花のことは心から薄れその内生活に飲まれてゆく。純度を保つためには狐も飛行士も切り捨てなきゃいけないねえ。
愛人とはいかなくても比較対象だろうねえ
851 :
名なし:2005/10/17(月) 19:41:02
ここの住人いいね。
料理を、おいしそうに取り分けるようだ。
心底、そう思う。
852 :
無名草子さん:2005/10/17(月) 21:47:28
村上春樹「世界の終わりとハードボイルドワンダーランド」では主人公が様々な不条理体験の末「僕には責任がある。川は僕の中に流れる川で、煙は僕自身を焼く煙なんだ。」と自分の影に言い残し世界と決別する。影響がある感じがする。
>>840 私も、飛行士と対話する王子さまからは「少年」よりも
人生を学び終え、旅の終わりに向かう老成した人物を感じました。
本の最初の方で飛行士に出会ったときの王子さまは、
本の中ではそれより後に語られる星巡りや蛇やキツネとの出会いと別れを
既に経験した後の王子さまなのですよね。
>>821さんの言う「飛行士に自分の本心を打ち明けない警戒心」は
自分ではなく飛行士を守るためのものだったのではないでしょうか。
飛行士を手懐けてしまえば、やがて来る別れが飛行士にとって辛いものになることを、
もう知っている王子さまだったから。
飛行士の「じゃあ、君はほかの星から来たんだね?」という問いに答えずに
飛行機を見つめて「そうだよね、これじゃあ、そんなに遠くからはやって来れないね……」
と言ったとき、王子さまは蛇の力を借りるしか方法が無いことを再確認し、
自分の星へ還るための計画のことは
飛行士には話さないことに決めたのではないでしょうか。
でももちろん、仲良くなることは避けられず、
また仲良くなることは失うことばかりではないことも知っている王子さまは
仲良くなること自体は避けようとせず、別れの際には
キツネにとっての小麦畑の代わりに飛行士と自分に星空を贈るのですが…。
挿絵を見ても、新訳や岩波の現在の版で見ると、
『小惑星B612の王子さま』(岩波等の表紙)からは少年らしからぬ屈託が感じられます。
昔の岩波少年文庫(旧ガリマール版の挿絵を使用?)の
驚きか憧れの眼差しで未知の宇宙を見上げる少年らしいイメージに馴染んでいたので、
岩波のオリジナル版が出たとき、雰囲気が違うのに驚き、ちょっと違和感を感じてしまいました。
(子供の頃に見た絵の印象は強くて…実は今でも王子さまのマントは青いイメージが抜けません。)
でも、よく考えると、今の屈託顔の王子さまの方がお話の内容には合いますね…。
>>846(840さん)
>>847(名なしさん)
>作者が特別な意味をこめて選んだ単語に、等価の訳語をなかなかあてられないのは、無理がないこと
そうですね…。原文で読んでも複数の意味に取れるような単語は特にそうでしょうね。
ちなみに「手なずける」が品が無いとは私は感じませんでした。
たしかに「手なずける」も「飼いならす」も対象が人間の場合の普通の使い方は
手下にするとか、自分の言いなりにさせるとか、功利的な印象のある単語ですが、
ここでは人と動物の関係(往々にして人間同士の間より依存度が濃い)を表す場合の意味
(「手なずける」なら広辞苑の説明では「手をかけてなつかせる」)を思い浮かべたので…。
私はこのくだりは「手なずけた」より「手なずけられた」経験を投影して読んでしまったのですが、
人は手なずけられるとちょっと弱くなってしまう気がします。
自分を手なずけた人がいないときはいつも何か足りない感じがするようになるというか…。
だから「手なずけた相手に対してはいつまでも責任がある」のではないでしょうか。
また逆に、この濃い依存を含んだ意味においては、
手なずけられる側も、手なずけられたことによって相手を自分に手なずけているような気もします。
私にとっては、「手なずける」「飼いならす」という言葉には
そういう「お互いに自分の何かを失わずには作り上げられない絆」という印象があります。
(それは払うに値する犠牲ですが。)
もちろん、「仲良くなる」にもよく考えればそういう意味は含まれているのでしょうけど。
855 :
無名草子さん:2005/10/17(月) 22:42:07
この杯を受けてくれ
どうぞなみなみつがせておくれ
花に嵐の例えもあるさ
さよならだけが人生だ
856 :
無名草子さん:2005/10/18(火) 04:30:30
名作
木を見て森を見ないスレはここですか?
858 :
無名草子さん:2005/10/18(火) 13:44:00
どういうこと?
859 :
無名草子さん:2005/10/18(火) 13:52:29
たぶん・・・
王子さまの星には木はあっても森はない。
サハラ砂漠にも森はない。
だからこの小説を読んでも、木は見られても森は見られないという意味ではないかと・・・
>857さん、これであってますか?
皆、一読目で森は見たんだよ。
で、そこで普通なら辞めちゃうもんだけど、
またこの作品にはなにかあると思うから
森の木を一本一本見てるわけ。
決して、森が見えてないわけじゃないと思うよ。
今だって、普通に、飛行士が不思議な子供と会って別れた話、として見ることも可能。
多面的に見たいのさ。
森=飛行士が不思議な子供と会って別れた話
寂しいんだな。
荒らしが約一名いるけど、放っておこう。我々が多分最も本質に近いんだよ。病的な幼児性とかテグジュペリの奔放な私生活の事書いた文章は捨てるほど見るが、大人の生き方として自分達と比較した文章見たことないだろう。貴重な議論なんだよ。
見渡すだけでも美しい
森ではあるけれど
中に入って見つめると
一本一本の木もまた美しい
森なのですよ
「捨て去るべき少年性」は王子そのものではなく王子が大事な人のため肉体を捨て友を捨て黙って痛みに耐えた事だった。少年の幼い外観や口調に皆騙された。
我々は王子のことを言葉ではなく振る舞いで判断すべきだったんだ。我々は若すぎてわからなかった。ヒントは全て揃っていたのに。
痛みに耐えた事が「捨て去るべき少年性」だってどういう意味?
868 :
無名草子さん:2005/10/20(木) 11:22:08
よく評論で、星の王子さまは子供っぽくて飛行士はそれを捨てて現実に戻らなきゃいけない、みたいな事書いてるけど実際に馴れ合いを避け厳しい選択をしたのは王子
こう言いたい訳?
「捨て去るべき少年性」はよく評論で言われるような「王子そのもの」ではない。
それどころか、王子は大事な人のため肉体を捨て、友を捨て黙って痛みに耐えた。
だから、王子のほうこそ、「悪しき少年性」を捨て去ったと言えるのではないだろうか。
我々は王子のことを言葉ではなく振る舞いで判断すべきだったんだ云々・・・
そゆこと
これは憶測なのだが、特にフランスでは、社会規範だから従うべきとかいう意識は希薄なのではないか。
むしろ家族愛や自分の意志を尊重しない人間は軽視されるのでは。
実際、王子の旅の途中でも盲目なルーチンワークでなく誰かの為に働く人間を評価していた。
873 :
名なし:2005/10/20(木) 20:01:10
キツネと王子さまの最後の会話で、キツネの
「でも、君は忘れちゃいけない。君は、自分が手なづけたものに対して、
いつまでも責任があるんだ。君は、君のバラに対して責任があるんだ・・・」
は、すぐ前の「いちばん大切なものは目に見えない」と、どういう関連が
あるのか分からない。分からないけど、すごく引っかかる。
(このパートの、王子は急に大人になったようでもある。)
この後、急に地球の人である転轍手に話が飛ぶのと、どういう筋があるのか
何度読んでもつながりが唐突で、変だと思う。
バラバラの話をひとまとまりにした
聖書のような感じなのかな?
だから物語としての連続性は一件ないように見えて
多分に現実的だという
875 :
無名草子さん:2005/10/20(木) 22:30:59
統一されてるだろ
昔の彼は一見気まぐれな彼女の気を引く素振りを疎ましく感じた。彼女の存在が自分の人生を明るくしてくれていたという本質が見えなかった。
その彼女を放り出すべきではなかった。最後まで責任をとらねばならなかった。
876 :
無名草子さん:2005/10/20(木) 22:37:37
転轍手が右を向けば右に、左を向けば左に送り出されてゆく人々の群れを見よ。彼らは流されて暮らすだけで自分に大切なものが何かも知らない。窓に鼻くっつけて流れる景色に歓声をあげている彼らの子供らのほうがずっと自分が求めるものを知ってる。
877 :
吾輩は名無しである:2005/10/20(木) 23:06:34
「世界に一つだけの花」っていう歌は星の王子さまにインスパイヤされたのかな。
878 :
無名草子さん:2005/10/20(木) 23:28:47
かもね
だといいな
どちらにせよ「子供は大切なものを知ってる」は子供読者サービスに聞こえるな。本当に大切なものは体験を重ねなきゃ分からないよね実際。王子さまのように。
879 :
無名草子さん:2005/10/21(金) 00:08:35
今まで具体的な事を語らなかったから確かに急に大人になったみたいだよね
やっぱ旅の果てに悟ったんだろ?王子さま。
880 :
名なし:2005/10/21(金) 01:03:40
君のバラに対しての責任は、エンディングの「死」の
伏線なのかそれとも作者が、それを本当に重いものとして
語りたかったのか。
>>874さんのいうように、この本はまとまりをもったものではない
部分を、私も感じます。
881 :
無名草子さん:2005/10/21(金) 07:33:44
確かに少しアンバランスな面はある。そこが大人の物語を無理やり子供寓話に改変したポイントだろう。
基本的に個々の出会いのエピソードが本質を忘れた人達の話であり、根無し草と化した王子に故郷に残した人の大事さ、孤独の寂しさを痛烈に気づかせてくれたのだ。
いろんな出会いは有ったが旅の果てに王子が感じる事は一点に収束してゆくのだ。
ただそういう記述がないから子供の感受性で大人を批判してた少年王子が唐突に故郷の恋人の話を始めたように感じるのだ。
結論としてキツネが最後に総括する形であればまとまりは良かったと思う。でもまあ大事な人を思い出した後には、通り過ぎる電車の窓に見える人々の姿にも感慨無量なのではないか。
そのとき既に彼は故郷の人のもとへの帰還を強く夢見ているのだ。
882 :
名なし:2005/10/21(金) 17:29:13
・・・皆さんのさまざまな「読み」面白いですね。
どこからどこまでが例えばAで、ここらはBと、はっきりいえないけれど、
後半は、きつねがメンターになって教えを教授するところから、ずっと文章の
緊張度が高くなり、通底するトーンが乾いて辛いものを鳴らしだしたように
読んできました。ただ、21から22はつながりが悪いというか唐突で
気に入らなかった。が、皆さんのレスを読み、好きな人はちゃんと意味を
見出して読むんだと納得しました。
883 :
無名草子さん:2005/10/21(金) 20:37:39
プロローグ 砂漠にて
第一幕 旅立ち
第二幕 さすらい
第三幕 決意
エピローグ 終わりの景色
皆さんなら、どう?
884 :
無名草子さん:2005/10/21(金) 22:46:12
アルケミスト、かもめのジョナサン、雪のひとひら、といったファンタジー小説群はスッと理解できる。言い換えれば読者を欺く道具立てがない。
一方、星の王子さまには色々なトリックが認められる。子供たちに分かろうはずもない人生の夕暮れの風景を、しかし原作者はあたかも少年性賛美もしくは大人への旅立ちのように見せようとしているようだ。
原作者が自分の体験を元にファンタジーを書いた、と言うのは簡単なのだが。。
885 :
名なし:2005/10/22(土) 10:03:41
この本は、ニューヨークのレストランで、いたずら描きをしている作者に
出版社の社長が話しかけ、クリスマス用の子供の本を書く依頼した。
そして、依頼主の意向に沿った姿にサンテックスは誂えた。
だから、
>>884さんの
原作者はあたかも少年性賛美もしくは大人への旅立ちのように
見せようとしているようだ。
、とみることもできると思います。
しかし、作者の経てきた人生の経験を、もてる技量を注ぎ込んで
数々の謎(象徴的な文章)を埋め込み表現した作品ではないかなぁ・・・。
私は、童話ではなくーそれは子供が読むものではないとかいう意味ではなくー
読んできました。今年、何冊かの新訳を購入して読み直し、更にその思いは
強くなりました。
全編通して、箱に入ったヒツジで、読んだ人が最後に「ぼく」が見たように
自分にとっての王子さまの星が見えればいいのではないかなあ?
文字文章も目で見るものだからあえて回りくどく書いてある気もするし、
目で見るんじゃない心で感じるものを探してほしいんじゃないかとか。
哲学書っぽいよね。
>>886 「箱に入ったヒツジで」はどこにかかるんだ?
888 :
886:2005/10/22(土) 13:00:17
うーんと、全部のエピソードかな。
王子さまは様々なエピソードに出逢って疑問を抱いたりするけど、
そこで出逢う人々みんな自分の箱に入ったヒツジを見てる。
他の人にはわからなくてもその人にだけわかる物がある。そんな感じ。
自惚れ屋とか王様とか王子さまの視点でこいつ何やってんだろって皮肉っぽく
感じるかも知れないけど、ほんとに自分はそれを馬鹿にできるかなって思う。
見た目は愚かだけどそこに意味がないなんて言えない。説明は難しい。
889 :
名なし:2005/10/23(日) 09:58:41
本文を読むと「箱に入ったヒツジ」は、やはり「一番大切なものは目に見えない」を
象徴しているひとつと読むのが妥当ではないでしょうか?
>>885 上の3行と
「だから」以下の文章にはどんな関係が?
891 :
無名草子さん:2005/10/23(日) 14:52:49
だーかーらー
子供向け作品、って発注だからって書いてあるだろ
だったらそれだけ書けばいい
893 :
名なし:2005/10/23(日) 16:21:15
「手に入れたものによってと同様、失ったことを惜しむもの、手に入れたいと望むもの、喪失を嘆くものによっても、導かれ、授乳され、成長させられる」
「犠牲とは、おまえをなにものからも切断することなく、逆におまえを富ますものだ」
「サン=テグジュペリの言葉」より
895 :
名なし:2005/10/24(月) 21:44:08
京都大学の稲垣先生が、「星の王子さま」の翻訳を平凡社から
出版する話を聞きましたが、ご存知の方はいらっしゃいますか?
896 :
無名草子さん:2005/10/24(月) 22:35:56
存じませんが楽しみですねえ。
個人的には矢川澄子さんがご存命でしたらお願いしたかった。
897 :
名なし:2005/10/25(火) 18:11:54
>>896さん
個人的には矢川澄子さんがご存命でしたら
・・・確かに読んでみたかったですね。(澁澤さんが本文の訳の監修をし、
矢川さんが日本語に定着させる腕を振るうのかな?たしか、矢川さんは
英語とドイツ語でしたよね・・・?)
今日、藤田さんという武美大の先生が訳した、
「小さな王子ー新訳『星の王子さま』」(八坂書房)を、
昼を食べた後寄った、本屋で立ち読みしました。
これだけ次から次へと出版されるといったい何人の新訳が
これから出るのか・・・。
学者の訳は、もういいから矢川さんクラスの大物の翻訳を、
私も読みたくなりました。
サンテグジュペリの絵が好きだな。
ベルギー漫画「タンタンの冒険」にも似た画風。
日本の絵本作家の”たむらしげる”にも通じるものがあるね。
アメリカのスヌーピーとかと似たような感じなんだけど
おフランス(タンタンはベルギーだけどフランス語圏)は
やっぱりどこか違う。線が違う。ただ単にペンが違うだけか?
「星の王さま、タルホ」というエッセイの結びで、「『星の王子さま』という安っぽい童話」
と一言のもとに切り捨てた澁澤がこの小説の翻訳に手を染めたとは思われない。
澁澤のサンテックス嫌いは意外な気がしたけど。
900ゲット?
アニメもあったね
901 :
無名草子さん:2005/10/25(火) 22:51:51
矢川さんは旦那とは違うし。
澁澤が今生きてて新訳をよんだらなあ。
>>897 そんな新訳も出てたんですね。
情報dクスです。
904 :
名なし:2005/10/26(水) 05:04:00
>>899 澁澤がこの小説の翻訳に手を染めたとは思われない。
澁澤のサンテックス嫌いは意外な気がしたけど。
無知でした。情報ありがとうございます。
905 :
無名草子さん:2005/10/26(水) 12:21:57
澁澤みたいな猟奇・ロリコン・ナルシズム・フェティシズムの人に評価されなくていいよ。大人の人生の本なんだから。
どうせ『O嬢の物語』みたいな誤訳だらけの本になるに決まってるからイラネ
907 :
名なし:2005/10/27(木) 18:37:56
内藤訳の「星の王子さま」の旧版(97年発行)が友人の所にあったので
パラパラと読み、2000年に出たものを読んだ時と違う印象をうけました。
どこが?とは上手くいえません。(テキストの内容は変わらないはずですから)
何が、それを与えるのか・・・?
それから、あとがきの冒頭で内藤氏がサンテックスに
ついて随分とキツイことを書いているのも、びっくりしました。
色々な訳を読んで、読みにくかった内藤訳が以前と違うものになったことが、
なんとも変な感じです。
908 :
無名草子さん:2005/10/27(木) 18:53:52
昔はそこまでの解釈がされてなかったから、小粋な童話、みたいな扱いだったよね。不幸な時代だった。
909 :
名なし:2005/10/27(木) 20:03:35
そうですね。
やっぱり名作なら、選択が出来る数種類の訳があった方が
いいですね。それを、907で書いたように分かりました。
いくつもの訳があり、これが一番!という評価が何年かの後に、生まれる環境がある方が
いいと思いました。ま、実際は一番売れたものがその評価を得て、大手の出版社には、
中小の版元は勝てない現実があるから・・・。
910 :
無名草子さん:2005/10/28(金) 03:40:43
昔嫌いで読んでなかったけど、読んだら深い…最後王子しんだんですか?
「あしたのジョー」エンディング同様、どちらともとれる作りになっているよね。若い時に読むと、家出を反省して帰る話と思うだろうし、年取って読むと、人生航路の果て過去を悔やみながら若者に道を説く話にもとれる。
912 :
名なし:2005/10/28(金) 20:44:54
気になっていることで、池澤さんの週刊文春で今も続いている書評に
かって書かれた内容で大いなる疑問がある。その書評は、単行本にもなっている。
(03年に出版された「風がページを・・・」(文藝春秋刊)に所収)
その本の272ページ、02.11/21号掲載分にこんな文章がある。
×月×日 長年に亘る勉強のおかげか、僕のようにフランス語を解さない者に
とってさえパリという都会は既視感に満ちている。以下略
・・・ということは、池澤氏は3年前はフランス語が分からなくて、今年
「星の王子さま」を翻訳・出版したということなのか?
(現在、南仏に住んでいるとあるからその間に習得したのかなぁ?)
913 :
無名草子さん:2005/10/29(土) 02:13:03
「解さない」のレベルがどのくらいか…にもよるけど。
それはそれとして、ただ読むだけなら初級文法を終えたくらいでも
何とか読めるよ。
自分も昔、フランス語習った時、これをテキストに
一年間授業受けた。毎回、辞書と首っ引きだったけど…w。
914 :
名なし:2005/10/29(土) 05:03:10
>>913へ
池澤さんは、語学教師ではないのでどういう背景で
翻訳をしたかを問うのはどうかとも思いますが、
間違いないことは、彼がサンテックスが好きだということです。
この書評でも、何度かサンテックスのことが出てきていますから。
その好きな作家だから、翻訳をしたのか、誰かが池澤さんのサンテックス好きを
知って岩波の独占権が消える今年、販売する企画を立て、誰かが下訳をし、
池澤さんが手を入れたかだけ関心があります。
後者の可能性大だね。
有名作家の翻訳は大抵語学的に正確な下訳がある。
そして優秀な語学者が相談相手となる。
作家に求められているのはいわば「和文和訳」の日本語のセンス。
それと言うまでもなくネームバリュー。
古くはジョナサンの五木、近くは一連の春樹。
916 :
名なし:2005/10/29(土) 07:16:12
>>915 後者の可能性大だね
訳文の正確さと文章のセンスは、両立しないということですか。
この作品は、今までに600万部売れていると聞きましたが、出版不況のいま
翻訳もので10万部狙えるものは、取り組むということですね。
(池澤さんの文庫版は10月に出たのは4刷だった)
文法的には正しいけど、味も素っ気もない訳文というのはよくある話でしょ。
ただ、文体を確立した作家の翻訳では、どうしてもその作家の個性が強く出た
訳文になることは否めない。
ジッドの石川淳訳はそのまま彼の小説みたいな文章だったし、
出版当時物議をかもしたカポーティの野坂訳も戯作調の彼の個性の強く出た
訳文だった。
まあ、翻訳を演奏、歌唱にたとえるなら、〜節という感じで原曲ともに演奏者の
解釈を楽しめばいいのでは?
美空ひばり、森進一が歌うスタンダードナンバーのようなもの。
918 :
名なし:2005/10/29(土) 18:36:55
ここにくる人のどれほどの人が分かってくれるか、全く自信がないけど
太宰治が「Le Petit Prince」を、あの多彩な文体で訳し、彼一流の解釈を
加えたらどんなになったんだろうと、
>>917を読んで思いました。
「バカ!お前は分かってない。太宰なんて話にならない」とか
レスがくるのかな・・・。
御伽草子もあるし、いいんじゃないか?
恥の多い生涯を送ってきました。私は生まれてこなかったほうが良かったのです。
あれは六つのころ、乳母のお米が一冊の絵本を読んでくれたことがありました。
それは「本当にあった話」という東北の山奥に伝わる言い伝えの話です・・・
>>915 そのケース、ドリトル先生も有名だよね。井伏 鱒二訳ってことになってるけど、
下訳は石井桃子がやっていて、石井自ら頼んで井伏が日本語として再構築した。
まぁ石井桃子が文章のセンスないわけないから、
>訳文の正確さと文章のセンスは、両立しないということですか。
とは違うし、井伏を表に出したのは、児童文学出版を成功させたい名編集者でも
ある石井の戦略でもあったんでしょうが、今から見れば井伏・石井というすごい
贅沢なタッグ。
922 :
名なし:2005/10/29(土) 21:45:00
"物語の内容よりも、その内容をどのように読み手に伝えるかという
意図をさまざまな形で伝えてくれる太宰の文体は、砂漠が水を吸い込むように、
現代の「孤独」な状況に受け入れられる素地を持っている。"
安藤宏「太宰治 弱さを演じるということ」ちくま新書 2002
三年前に読んだ本の冒頭です。
こういう技術をもつ作家が、あれだけの象徴的で深い感動を与えてくれる
「星の王子さま」を日本語に移したらどのような作品になるか?
>>919の方の御伽草子を念頭にしての、思い付きです。
サンテックスのやさしさと太宰のやさしさは、違うものなのでしょうが・・・。
924 :
無名草子さん:2005/10/30(日) 18:58:23
本屋に行ったら
「プチ・フランス 新訳星の王子さま」ってのと
「小さな王子 新訳星の王子さま」ってのが売ってた。
プチ・フランスの方は、フランス語原文も収録してあった。
小さな王子の方は、訳者が解説本も出してた。
あのこの手の新訳が次々出るねぇ。どっちも
タイトル変えときながら、横に『星の王子さま』って入れているあたりが、
せこくて潔くないと思った。
やっぱ、おそらく売れないの覚悟で「小さな王子さま」とだけにした山崎先生は男だなぁ。
925 :
名なし:2005/10/30(日) 19:09:26
>>924おそらく売れないの覚悟で「小さな王子さま」とだけにした
山崎先生は男だなぁ
みすずの山崎さんの新訳を読んで、私もそう思いました。
この作品は、訳者の解説本か山崎さんのように新訳本体に詳しい注を
つけるかしないと、ダメなように思います。
(これだけ新訳が出されると、購入する人に当該の新訳本がどういう意図や
研究の背景があって、各章を訳し解釈するのかの解説が必要でしょうね)
新訳のタイトルは訳者の考えよりも出版社の方針が
優先されていそうな気もする。
訳者に出版社を説得できるだけの力(実績含む)があるかどうかも
関係するかもしれないけど。
山崎氏もだけど、みすず書房も流石だなあと思う。
みすずのサンテックス著作集が出たころ
「プチ・プランスも先生の新訳でよみたいなあ」
「いや、あれは岩波が版権を手放さないんだよ」
という会話を交わしたことをつい先週のことのような感覚で思い出す。
あれからはや二十年と思えば感慨深いものがある。
928 :
名なし:2005/11/02(水) 20:46:03
あらたな新訳(藤田)を読みました。
やはり翻訳は限界がありますね。
世界中の言葉を学ぶことは現実出来ないから、間違いなく翻訳は
大事な価値あるものです。
しかし、一つの言語という土壌に生えているものを、
違う気候・風土が違う土地に持ってきて生まれたもの(翻訳)へ、
個々の場所をいいだ、悪いだとあげっらっても、
「そこまでいうなら、原文で読むしかないでしょう?」
と、思いました。終わり近くの、砂漠で井戸から水を汲み出すところの、
藤田さんの訳では、「ぼく、その水のみたいな。」とあります。
原文では
J'ai soif de cette eau-la,
ですが、こんな簡単な文章でも皆様お手持ちの訳ではどうなってますか?
だから、好きになったもの・許容できる文章ならそれ以上細かい
ことはいいんじゃないかとな・・・。いくつもの新訳を読んで思いました。
アンデルセンもジュぺリも、イソップも惑う。
>>928 内藤訳「ぼく、その水がほしいな。…」
三野訳「この水が飲みたいよ」
倉橋訳「その水が飲みたい。…」
小島訳「その水、飲みたいな」
931 :
無名草子さん:2005/11/03(木) 08:01:35
大学のフランス語の教授達がこぞってこの本を授業の教材にしたがるので
内容を暗記するぐらい読んでしまった。
932 :
名なし:2005/11/03(木) 08:37:37
内藤70歳、三野56歳、倉橋70歳、小島71歳、山崎76歳、池澤60歳
川上67歳、原田47歳。
この作品を翻訳出版した年齢です。どのくらいこの年齢が訳文に
影響を与えているのかなぁ
933 :
無名草子さん:2005/11/03(木) 10:48:16
70代が多いのか
934 :
名なし:2005/11/03(木) 11:56:06
同じ70歳代でも内藤さんは、1883年生まれだから今の日本人とは
相当違う言語観をもっていたと推測します。(50年を越えて翻訳が
他者には出来なかったことが、こんなに高齢な人たちが並ぶことに
なったのかと思いました。)
これから少子化への対応で日本という国が移民で多くの外国人を受け入れる
社会になることでしょうから、日本語も大きく変わっていき、各新訳が
内藤訳のように長く読みつがれることが、難しいように思います。
新訳を購入している人もやはり歳を取った人が多いんだろうと思います。
翻訳権の自由化が著者の死後50年というのが適切なのか、もっと議論されてしかるべきですね。
現著の著作権はある程度長くても特に問題はないと思うんだけど、翻訳権,が50年というのは
ちょっと長すぎると思う。
そのせいで、別訳を希望しても叶わないことに苛立っている過激な人に、既存翻訳や翻訳者が
それが良い翻訳であっても、揚げ足を取られて中傷されることが多々あるように思う。もちろん
悪訳でも長期間保護されちゃう弊害もある。
いろんな意味で不幸な結果を生む悪法なのではないでしょうか。
おそらく50年にしてあるのは、原著権利所有者の翻訳権利料の保護問題が
あるんだろうが、だったら、独占翻訳期間に法的に制限を設けて、
そこから50年までは新たに別翻訳の契約が何社でも自由にできるように
すりゃいいのじゃないだろうか。
現著権利者も複数の権利料が入ってきてウマーだし、読者も別訳が読めて
ウマーで丸く収まる気がするんだが。そんなこと2ちゃんに書いても、
実現するわけないだろという突っ込みは無しな。
倉橋は69では?
もう故人だから、指摘してもしょうがないけど。
938 :
名なし:2005/11/03(木) 19:42:06
>>937さん倉橋は69では?
その通りです。1935年10月生まれ。2005年6月逝去。
人名辞典の生年で出したので、70歳と書きました。
ファンの方ですか?失礼しました。
名なしは引き算もロクに出来ないバカです。
「子供」という解釈から若い女の子が演じる事が多かったが、大人の男が演じる舞台を見てみたい。常に家に残してきた女を気に掛けながら自らをふりかえりながらさすらう旅のさなか、「大人ってなあ、実に不思議なもんだねえ」てのも別の趣があっていい。
オサーンの演じる実写ピノキオあったね
>>935-936 >翻訳権の自由化が著者の死後50年
こんな法はないよ。
著作権は死後50年だけど。
943 :
名なし:2005/11/04(金) 21:55:17
旅に病んで夢は枯野をかけめぐる(芭蕉)
旅が人生そのものだった芭蕉。その最後の地、大阪で
床に臥し詠んだ最後の句。茫漠と心の空間に拡がる、
無彩色の枯野(荒地)のイメージは、この作品の、
最後の砂漠の箇所と重なるように思うのは
私だけかなぁ・・・。
そろそろ次スレのテンプレでも
考えますか。
相手を独占したがる子供のワガママな旅、妻と喧嘩し家出した若い男の反省、酸いも甘いも噛み分けた老人の末期の思い出話としたそれぞれの解釈入れるか
946 :
941:2005/11/07(月) 11:28:52
>>942 えーと?
どこに書いてあるの?>翻訳権の自由化が著者の死後50年
報知新聞を読もう
948 :
名なし:2005/11/07(月) 18:45:58
>>935,936,941,942
素人に法律は難しい・・・。
>>945さん
この分類で、パートを分けて解釈をすると旧来の(内藤訳の)
読みを語りたい方はどんなパートを追加すればいいのでしょうか?
(今までのスレでこれだけ色々なことが書かれるのなら、古くからの
「星の王子さま」ファンの分も読んでみたい気もします)
>>946 頭の悪い人には分からないように他と絡めて書いてあるから著作権関連の法律はややこしい。
950 :
941:2005/11/08(火) 11:33:43
>>949 >頭の悪い人には分からないように他と絡めて書いてあるから著作権関連の法律はややこしい。
???
951 :
名なし:2005/11/08(火) 18:21:35
六法全書をひけば、翻訳権は著作権法第27条に書かれている。
残り少ないのでこの辺でこの話はお開きに・・・。
そろそろ次スレ考えねばね。
一応書き込んできたけど……建てるの早っ。
このスレ、日によって伸び率が違うからな…。
\∧_ヘ / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
,,、,、,,, / \〇ノゝ∩ < 1000取り合戦は目に見えないのさ!! ,,、,、,,,
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/三/| ゚U゚|\ ,,、,、,,, ,,、,、,,,
,,、,、,,, U (:::::::::::) ,,、,、,,, \オーーーーーーーッ!!/
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∪ ∪ ( ) ( ) ( ) )
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960 :
名なし:2005/11/12(土) 14:31:28
この新訳本の出版ラッシュで、岩波は何か隠し玉(限定1500部とかの)を
春くらいに出すかな?それとも、本家でございます、で押し通すのか?
友達が子供に「星の王子さま」を本屋へ行って買おうとしたら、
何冊も出ていてどれがいいんだ?と聞いてきた。それで、このスレを
覗いてみたらと勧めた。その後、何も言ってこない・・・。
どれを買ったんだろう・・・・。
961 :
名なし:2005/11/13(日) 09:04:56
最後のところで、王子さまは星に還っていく方法が書いてないので、
はっきりしないけど、王子が地球に降りてきた場所の真上に自分の
星が来る、ちょうど一年目の夜に、同じ場所で毒蛇と待ち合わせて、
王子は毒蛇に噛まれて死ぬ。
死ぬことによって王子は魂となり自分の星に帰還する。(らしい)
でも死んだかどうか「王子さまのくるぶしあたりに、黄色い閃光が
走っただけだった」ということではっきり書かれていない。
翌朝には倒れた王子の体がなくなっている。
(死んだことの確認はできない)
最後の付言で、砂漠で王子の姿を見たら手紙を書いて自分に
知らせて欲しい旨「わたし」が「君たちに」いっている。
・・・だとすると王子は死んだのではなく自分の星に還ったのでもない。
この王子に会ったこと自体が、砂漠に不時着した「わたし」の幻想なのか
幾通りにも解釈が可能だ。この最後のところは、どんな風に読みますか?
普通に肉体を放棄することで魂だけ帰った
身体は風化して消えた
と思いたいが、
私的には、ここは「ぼかすことに意味があると思う」ので
どうとでもとれる⇒一人の読み手に幾通りもの解釈をさせる
という意図だと思う。
でも、あえて魂のみが帰ったと仮定して……。
もし読み手である私たちが、「ぼく」の言うように王子に会ったのだとしたら
それは「ぼく」の会った王子と姿かたちは似ていても、
中身は読者である私たち自身の投影なのだと思っている。
王子の身体は依代にすぎない。
「ぼく」=作者だとしたなら、物語で星に帰ったのは作者の魂だろうと思う。
再び王子が出現し、そこで読者の魂が解放されまた星に変えれば、
依代もまた砂漠に霧散するのではないだろうか?
ん、書いてて上手く伝わるか非常に不安だが、書き込みボタンを押してみる。
そもそも依代とは何かね。
文代とか佳代のように女性の名前みたいだな。
え、えーと、
依代=よりしろ
です。
辞書などには、
神霊が出現するときの媒体となるもの。神霊の寄りつくもの。
などと載ってるとは思うが、
魂とか神さまとかが憑依するための物とか体とか、
そういうものです。
よりまし、とも言います。
965 :
名なし:2005/11/13(日) 12:53:42
>962の解釈は、イヴ・モナンの「『星の王子さま』における秘教」(1976)で、
「ある世界からある世界への(精神から物質へ、物質から精神への)」魂の移動の
一段階として王子の「死」をとらえられる議論に通じる見方だなぁー。
いきなり強烈な解釈がでてきて、面白いです。
ところでどこで、「依代」なんて言葉を覚えたの・・・?
民俗学っぽい本とかですかねぇ
967 :
名なし:2005/11/13(日) 13:23:32
柳田とかの・・・?
968 :
無名草子さん:2005/11/13(日) 17:40:28
石原慎太郎が訳したらどんなのができるのかな?
969 :
名なし:2005/11/13(日) 18:55:58
>>968 石原さんは、フランス語が嫌いなようだから、やらないだろうな。
それは断言できる。
970 :
名なし:2005/11/13(日) 19:26:18
\∧_ヘ / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
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∪ ∪ ( ) ( ) ( ) )
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このスレ、2002年に立ったんだな。
いや、新訳効果というか何と言うか。
埋め
974 :
名なし:2005/11/14(月) 19:53:29
audienceが来てないかな。残り30きりました、ワンフレーズ欲しいな・・・。
975 :
名なし:2005/11/14(月) 20:54:02
なめ子の超訳がもうすぐ発行される。Webで本の表紙画像を見たところ、
絵もなめ子のものになるようだ。(へんてこりんな王子の絵だった)
どんな超訳であっても、原文と訳文(日本語文)との等価性への
志向を捨てたパフォーマンスは翻訳ではないと思う。そういうものは、
思いつくままの解釈を優先する、翻訳とは別の制作物だというほかない。
そういうものでないことを期待する。
昔からそうだが、超訳は翻訳ではないよ
977 :
名なし:2005/11/15(火) 05:11:25
ほら、たとえばさ映画のあらすじ教えてとかいって
おしえてやると、わかった気になるやついるじゃない。
本当はカット毎にメタファとかあるだろうし、
監督や脚本家や俳優のささいなこだわりが見え隠れしてるはずなんだけど
筋を知って満足っていうか。
冒涜っていえば冒涜だし、それはそれでどーしようもないんだけど、
教えてやる方からしてみれば、あらすじを言うっていうのは筋を抽出するってことで、
それなりにテクやセンスがいることだと思うのね。
超訳っていうのは、翻訳とほぼ同じ長さのあらすじだと思うんだよね。
あらすじってのは短くあるべきなんで、意味ねーと思われたらそれまでだけど。
作者の手を離れた「物語としての」星の王子さま、がどんな風に捕えられているのか
それを見直すいい機会にはなるかも知れん。
だからって、買わないけどなw
なめ子のセンスってどんなんか知らないし。
タイトルが
「新」訳 星の王子さま
に変わってたぞ。辛酸なめ子のやつ。ひょっとしたら、翻訳は
普通にしたんじゃないか?
981 :
名なし:2005/11/15(火) 17:51:06
今回の新訳本は、どの程度原文を翻訳文との違いを殺して(翻訳した言語に)
近づけた訳を作るかについて、随分このスレでも議論があったと思う。
実際出版に際して、翻訳した人と出版社(編集者)との妥協は、訳文をどうするの
部分で多々あったことと推測する。
(それは、誤訳云々よりも現代日本語でこんな風にはいわないからとか、
読める文章にしてくれとかの形であったのだろう)
残り、20を切り私の分けのわからない文に、丁寧にレスをくれた皆様に深く感謝します。
埋め
>>981 >残り、20を切り私の分けのわからない文に、丁寧にレスをくれた皆様に深く感謝します。
自分で「分けのわからない文」だと判ってるのなら、もっと分けのわかる文を書いてくれ。
984 :
名なし:2005/11/16(水) 18:21:09
>>983 >もっと分けのわかる文を書いてくれ
分かりました。
梅
うめこ
加藤恭子著『「星の王子さま」をフランス語で読む』の目次を見たら、
「"apprivoiser"はどう訳すか」という見出しがあったから買ったのだが、
本文を読むと「ここでは、日本語の訳をつけずに、原文のまま"apprivoiser"
にしておきたいと思います」だってさ。金返せ!!!!!
んじゃあ、いい原文あったら教えて。