【底辺の集い】小説家になろう 【人気作家お断り】

このエントリーをはてなブックマークに追加
463記憶喪失した男
>>461
おれの場合、場所は家と社会人になってから行った母校だ。

それを使う組織は、死角というものを非常に巧く使い、
最初の頃は、おれの後ろにいつの間にか立っているという技だけで、
おれを青ざめさせた。人生で、他人の恐怖を覚えたのは、あれが初めてだ。
短期記憶消去装置であるドライヤーも、おれの死角で使われていた。
他のたくさんの神経を刺激する道具も死角で使われていた。
うっかり敵がミスるまで、わからない。
が、存在はもはやおれにとって確実だ。