淳之介のスレット

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1mojo hannds
>編集から検索してみたけど、吉行淳之介のスレットが何故ないん?
 語りまへんか、「不意の出来事」「鳥獣虫魚」「暗室」
 暗室ええで。生殖を目的としないセックスを人間がするようになって以来、人間は種
 としては坂をくだっている・・・みたいに読んだけどどうすか?
2吾輩は名無しである:2001/06/04(月) 23:41
君を待っていたよ!
語り倒そうではないか
3すれすれ:2001/06/05(火) 18:42
どっかでスレ見たような気がするが……。
『贋食物誌』とか『恐怖対談』
文庫で再刊してくれ〜。最近エッセイで
ドビュッシーが好きだというのを読んで
その同じCDを聞いてる。
4mojo hannds:2001/06/05(火) 20:33
3殿、「贋食物誌」は懐かしいっす。おいらが淳様にのめりこんでいった頃を思い出した。
寿司屋のカウンターの外側で和服の女が香水のにおいをさせていても一向にかまわないが、カウンターの内側なら大問題である、みたいなことが書いてあったっすよね。
まだガキだったけど、「そうだ、その通りだ!」と首を縦にブンブン振った憶えがあるっす。
「恐怖対談」はゲストが田中小実昌のときが秀逸。淳様はこみさんを「末は聖タナカになるべき大人物」と評している。それから何年かしてこみさんはあの奇跡的な短編集「ポロポロ」を発表したんすよ。
5すれすれ:2001/06/05(火) 20:57
ラムネの話から坂口安吾を引用して、
「わるく書いたようなことになってしまったが
安吾は好きな作家の一人である」とあるのを読んで
へええ と思ったものです。

吉行淳之介の文章は性が取り扱われている
ということを抜きにしても
大抵の青少年には微妙で分かりにくい味だろうと
今になって思っています。


6吾輩は名無しである:2001/06/05(火) 21:08
NHKの朝連「あぐり」見てました。
なもんで何気なく文庫の「梅桃が実るとき」を
読んでみたら巻末に淳之介氏の最期が……。
逝ってよくない! 逝ってよくない!
ってもう十年にもなるんでしょうか。

7mojo hands:2001/06/05(火) 22:50
よしゆきっしゅなおいらも淳様が「文学に目覚めた一篇」と言うトーマス・マン「トニオ・クレーゲル」には???でやんした。なにをいまさら?ってなかんじでしょうか。でも、例えばミロだとかカンデンスキーの絵を観ての「・・・カーテンの柄?せいぜいネクタイの模様としか思えん」というりアクションに似ているかもしれん。つまり、カーテンやネクタイのネタ元がミロだったりするのかもしれん、ちゅうふうに好意的考えても「トニオ・・」はなあ。
もしかすると翻訳ものに特有のまどろこっしさかもしれん。
8吾輩は名無しである:2001/06/05(火) 23:19
この方の良さは軽いエッセイでも下品にならないところ
だと思う。淳之介先生(私にはそのようにしか呼べない)
との出逢いは、高校生のとき角川文庫の「軽薄のすすめ」
を手にとったことからだった。無駄のない、シンプルな
表現の奥に光る鋭い感性に打たれた。それがきっかけで、
小説も読むようになったが、読んだどの作品も期待を裏
切られたということがない。さりげない男女の機微を描き
ながらも深いインテリジェンスを感じさせる、そんな作家は
淳之介先生だけ。

9吾輩は名無しである:2001/06/06(水) 01:25
>>3
吉行スレ、何故か一般書籍の方に立っているのです。
 http://natto.2ch.net/test/read.cgi?bbs=books&key=983026951
10 :2001/06/06(水) 03:49
>>3
あ、『贋食物誌』も『恐怖対談』も絶版になったんだ…。どちらも俺にとっては座右の書で、『恐怖対談』なんか全巻揃えたぐらいなのに。

吉行対談の玄妙な話術にシビれて旧角川文庫の対談集シリーズなども集めたが、文学的な完成度の高さという点ではやっぱり『恐怖対談』シリーズが群を抜いていたように思う。もともと俺はアンチ新潮社なんだけどね。

11吾輩は名無しである:2001/06/06(水) 18:36
吉行淳之介先生のご愛飲「レッドアイ」こと
ビールのトマトジュース割 のんだ事ある人いますか?
ブラッディ・マリーなら飲むんですが
レッドアイは……別々に飲めばうまいものを何故…
今夜 試してみます。
12mojo hands:2001/06/06(水) 21:09
「蛸のはなし」ってすごいっすよね。文章はあくまで抑制が効いているんだけど内容は「!!!」で、売文稼業なんて言葉は甘っちょろい、と思わせる。「出口」というのもいいっすよね。うなぎの生肝を喰いながら近親相姦にふける兄妹のイメージがココロに定着してもう20年以上経つのさ。
13mojo hands:2001/06/07(木) 21:42
「不意の出来事」ってかっこいいよね。
 意味なし系の童謡をあたまに持ってきて、本編(?)の書き出しが
<むかしばなしを一つします>
しびれるよね。
<私>にたかりにくるさえない風貌のやくざ者はリアリティあるよね。
「鳥獣虫魚」や「寝台の舟」についてだれか語っておくれ。
14吾輩はスレスレ:2001/06/08(金) 11:43
レッドアイうま〜。ウォッカのチェイサーに恰好。
>>13 語りたくとも本が無いんすよ手元に。新潮の全集は高い。
前に阿部公房のを3巻くらい毎月買って挫折しました。
昔の全集を古本で探そうと思ってます。
吉行先生は何か翻訳なさってたと記憶しますが何でしたかね。
読んでみたいんで。
15mojo hands:2001/06/08(金) 17:55
>>14
ヘンリー・ミラー「マドモアゼル・クロード」
いいっすよ。「驟雨」「娼婦の部屋」の作者が訳すだけのことはある。
確か山田詠美編のアンソロジー「せつない話」に収録されいたと思う。
16 :2001/06/08(金) 23:53
宮台真司の顔を見ると、なぜかいつも吉行淳之介を連想してしまう。そういえば二人とも麻布→東大文学部だな。無類の女ったらしという点でも共通しているし。
17mojo hands:2001/06/10(日) 09:05
以外に思うかもしれないが、淳様は「気骨」の人っす。
ところで「夕暮れまで」と荷風の「墨東きたん」って雰囲気似てると思わへん?
共に、生きながら死んでいる人が書いた、みたいな。
18mojo hands:2001/06/10(日) 23:48
淳之介の上野毛の家を観にいったことがある。
エッセイで書かれていた「かまぼこ板の表札」には笑ってしまった。
白いBMWがさりげなく停まっていた.
「ミスター・ベンソン」や「百メートルの樹木」にでてくる玄関はあれかあ、なんて感慨にふけったもんすよ。
19 :2001/06/10(日) 23:51
世田谷区の電話帳には、いまだに吉行淳之介の名前が出てます。マジ。
20:2001/06/10(日) 23:55
妹も芥川賞作家なんてすごいね
21mojo hands:2001/06/11(月) 00:17
>>20
そうだね。
役者の妹の方も確か「日本エッセイスト大賞」受賞のはず。
ママはあぐりだしパパは当時の前衛作家吉行エイスケ、でパパの作風は今の町田康みたいだったらしいよ。
22mojo hands:2001/06/11(月) 00:17
>>20
そうだね。
役者の妹の方も確か「日本エッセイスト大賞」受賞のはず。
ママはあぐりだしパパは当時の前衛作家吉行エイスケ、でパパの作風は今の町田康みたいだったらしいよ。
23吾輩は名無しである:2001/06/11(月) 22:56
おーい、誰かなんか書いておくれ。
「私の文学放浪」で淳の字は萩原朔太郎の詩にでてくる食器の記述に触れ、
「ふぉーく」だからこの詩は出来が良く、決して「フォーク」ではない、といっていた。
よくわからんが正しい!!おいらそう思ちゃったんだ。

24 :2001/06/11(月) 23:27
>>23
しかも、この詩に出てくる料理は(朔太郎は何も書いていないけれども)魚の白身のフライでなければならぬ、とか書いていたような気もするな。もちろん淳之介が全面的に正しい。

25吾輩は名無しである:2001/06/11(月) 23:32
短編『葛飾』読んだ。うなるほど上手い。
26mojo:2001/06/12(火) 00:36
25殿、「葛飾」いいっすね。
私見だけど、あれを書いたとき、淳様はもうこの世の人でなかったんだ。
「夕暮れまで」で逝っちゃったんだ。
逝っちゃったくせにあれ書いたんだ。
天然文士淳之介
27mojo:2001/06/12(火) 00:45
24殿、ナイスなつっこみありがとうっす。
確かにそんなん言うとりましな。
ま、才能のある人は沢山いるけど、あんなふうに誠実なお方ってそうはいないんちゃう?
ふつー、もっと傲慢でしょ、特に読者に対しては。
淳の字は懇切丁寧に教えてくれたと思うねん。
28mojo hands:2001/06/12(火) 21:41
淳の字が逝って何年か後に「あの暗室のモデルになった・・・」とか言って本を出版した女性はいったいなに?
彼女について情報求む。
あの本を読んだ人いる?
内容教えてほしいっす。
29mojo hands:2001/06/17(日) 02:42
なんやねん、みんな冷たいやないか。
淳の字好きなんは沢山おるはずやで。
「砂のうえの植物群」やで
「倉庫の付近」でど〜や
「少年」これ教科書に載ったんやで
だからどないしたっちゅうことでなく、読んだんがぎょうさんいてるっちゅうことやねん(強制的にしろ)
ほんま、たのんます
なんか書きこみしておくれやす

30 :2001/06/17(日) 03:14
子供が一人いるらしいけど、ひょっとしてカメラマンの吉行耕平?
31mojo hands:2001/06/17(日) 12:30
>>30殿
情報をありがとう
そのカメラマンの作品は図書館にあったりするん?
「菓子祭り」という掌編があり
これは離れて暮らす思春期の娘とフランス料理店で食事する話っす
ディテールから察するに現実と近い設定であるような気がするんよ
32夕暮れ:2001/06/17(日) 22:15
>>28

河出文庫「「暗室」のなかで」大塚英子
今手元にあります。
夏枝のモデルになった女性の文章です。
33夕暮れ:2001/06/17(日) 22:19
>>30

お子さんは女性のようです
菓子祭りは実話だったみたいですね
34さささん:2001/06/17(日) 22:29
最近まりこ女史の出した本については、みなさん、黙殺?
35 :2001/06/18(月) 00:03
吉行淳之介と宮城まり子の仲は有名だが、学生時代に結婚した最初の奥さんについては誰も話題にしないのは何故? どんな女性だったんだろう?

36夕暮れ:2001/06/18(月) 00:26
まりこ女史の本のタイトルなど希望
37夕暮れ:2001/06/18(月) 00:29
>>35
妊娠してしまったので、結婚をせまられたらしい。
彼女は離婚をがんとして受け付けなかったそうですね。
その時代の女性としては当然だったのかもしれないなぁ。
38mojo hands:2001/06/18(月) 00:50
>>37夕暮れ殿
>>34さささん殿
この辺りの事情は「赤い歳月」に詳しいっすよね
まりこはんのねむの木学園のこども達が描いた絵と淳の字の童謡をあたまにもってくるパターンの短篇(寝台の舟 等)をシンクロさせた文庫があったけど、あれはすてきな本だったなあ
39mojo hands:2001/06/22(金) 10:16
>>32夕暮れ殿
遅れましたが情報っをありがとうっす
図書館で捜したらありました
なんか水商売まるだしの女性の写真にちょっと引いてしまった
借りるか否か思案中っす
40mojo hands:2001/06/22(金) 21:58
我が師匠からのアドバイスによると、
このスレッドは立ち上げたおいらのマナーがなってないんだって。
自分以外の書き込みにはきちんと返事書き込みをしないといけんらしい。
これからそうするから誰か書き込んでね。
それに、おいらの提示する作品の多くはもう絶版なんだそうな。
 「もっと新しい話題を」
と師匠は言うが、もうこの世の人でないしなあ・・・
最後にでた本は短編集「目玉」や「春夏秋冬 女は怖い」でやんしたか?
ひどい目にあっているわけではないが、実はおいらも女が怖いっす。
41吾輩は名無しである:2001/06/22(金) 22:36
いや、女は怖いです。まったく。つい先も喧嘩してきたんだが
ヤツはオレ自身の存在に嫉妬してやがる。つまり
「あなたは、あたしより大事な御自身がおありなのね」だと。
どこまで食らえば気が済むんだ。女はよう。
42mojo hands:2001/06/23(土) 01:53
>>41殿
迷惑駐車は大抵女っすよね。
スーパーのレジでなかなか財布をださなくておいらをイライラさせるのも女っす。
でも近づくといい匂いとかしちゃうからこまったもんす。
43  :2001/06/23(土) 02:25
乱暴運転をやらかす奴は、昔から「一姫・二トラ・三ダンプ」と言うらしいな。
44mojo hands:2001/06/23(土) 04:14
>>43殿
映画「危険な情事」なんかあまりの怖さに途中で観るのを断念したっす。
「ミザリー」というのも怖かった。
淳の字でいうと「街の底で」は怖いっすよ。
ストーカー女から逃げまどうお話っす。
45トワン:2001/06/24(日) 14:35
名無しさん>「どこまで食らえば」ってどういうことだったんだ?

mojoさん>女は好きだけど、ストーカーされるのはいやってこと?
     女なんて、うまくいなしておけばいいのに。淳之介先生も、
     そっちの方が得手だったんじゃないのか!
46mojo :2001/06/24(日) 14:42
>>トワン殿
淳の字が上手くいなしていたとはとても思えないけどなあ
脂汗滲んでいたと思うよ、実際は
47トワン:2001/06/24(日) 14:47
mojoさん>じゃあ根拠をしめせよ。いっておくけど、書名だけで
     逃げるんじゃないよ。引用くらいしろよ。
48mojo hands:2001/06/24(日) 22:17
>>トワン殿
引用なんざするまでもないっしょ
力んでないで読んでみたら?
言いたくないけど「行間にただよう」って解る?
49mojo :2001/06/26(火) 08:06
>>トワン殿
おいらまた師匠におこられちった
「青い花」「湿った空・乾いた空」
引用までは面倒くさくてやってられまへん
5014:2001/06/26(火) 11:46
せっかく御教授いただいたのに
ヘンリー・ミラーは見つからなくてその代わり
『軽薄のすすめ』『私の東京物語』『無作法紳士』
『ぼくふう人生論ノート』など文庫の古本を入手しました。
集英社文庫からもいっぱい出ていたんだなあ。再発しろゴルァ。

1億円の鮭缶にはしびれた。
用意するもの。
 鮭缶。地価倉庫。
 爆撃機。焼夷弾。
すげ〜。
5114:2001/06/26(火) 11:47
地価倉庫←地下倉庫の間違い。
蒸し焼きにするわけです。
52mojo :2001/06/26(火) 18:09
>>14殿
おお!そんなんありましな
若い奥さんが
 「なにそれ?」
あれっすね。
53トワン:2001/06/28(木) 01:19
「青い空」ほか、探せないもんですのお。
それともなんかのエッセイ集にでも入っている短編? 寓話?
でも金のないご時世だから、せめて引用は知りたかったんだよね。
引用いっぱつで「買う気」になる本てあんじゃん?
54mojo hands:2001/06/28(木) 08:32
>>トワン殿
「青い空」ではなく「青い花」
別れたい夫、愛情皆無でも決して別れようとしない妻
昭和40年前後の世相が反映されている
いまのおなごとは全然違うんで笑えるっす
この作品で淳の字はめずらしく直接話法で泣きをいれているっす
大きな図書館なら「淳の字全集」
はあるはずだから(書庫に行っちゃってる可能性もある)
あと「青い花」は短編
中篇に「あかい歳月」
これは女優Mととの不倫話
奥さんのさりげないいやがらせが怖いっす
5550:2001/06/28(木) 12:55
「きゃっと叫んでロクロ首」は
別の作家の台詞だそうですが
吉行氏はこの気持ちの説明に引用しますね。
開高健との対談でも使っていて開高健は
「あついヤカンにあっちっち」なる台詞を発明。
遠藤周作には特定のフレーズはないけど
狐狸庵ものにはこの気分が頻出する。
この世代の特徴なのか、小説家の型として
鬱病気質が多数なのか?

かれらに「クヨクヨするなよ」
なんて言うような人間には
「おまえこそ少しは悔やめ」
と言ってやりたいもんです。
そんな度胸ないけど。
56mon hands:2001/06/28(木) 20:54
「桃膝三年尻八年」
は銀座のバーでの修行のきびしさを
的確に言い当てた淳の字の造語
いまや「銀座のバー」そのものが死語っすね
57吾輩は名無しである:2001/06/29(金) 00:55
『砂の上の植物群』わけわからなかった……
というか、作者がたびたび出てくるなんてアリなの?
たくさん作品を読んではいないけど、いい作家だと思う。
58mojo hands:2001/06/29(金) 12:06
>>57殿
読む進むうちに孤独感が募ってこなかった?
ま、「孤独」はNGワードだけどさ
ところで「作者がたびたび・・・」は理解できんかった
もうちょい詳しくコメントちょうだい
59吾輩は名無しである:2001/06/29(金) 12:42
>>58
文字通り作者が出てくるんです。
クレーの絵についてのエッセイ風な記述が何箇所かあるじゃないですか。
小説の内容を自ら同じ小説の中で補足してるみたいな感じです。
60mojo hands:2001/07/01(日) 20:26
>>59殿
おいら「暗室」と「砂の上の・・・」
が混じっちゃったっす
「砂の上・・・」は確か
死んだ父親から復讐される
こんな仕掛けの推理小説と自分の日常を絡めて展開して行くんだっけ?
あの長編は当時は前衛的であったらしい
59殿が指摘する点も
「前衛的試み」
の一貫であったのでは?
で、淳の字は断然短篇っすよ
「手品師」
堪能してほしいっす
6159:2001/07/03(火) 00:40
そういえば短編読んだこと無いです。
『手品師』見つけて読んでみます。
62いちろう:2001/07/03(火) 05:46
鞄の中身がヨカッタ
63mojo hands:2001/07/03(火) 08:25
>>いちろうはん
「鞄の中身」はすばらしいっす!!
漱石の「夢十夜」
百閧フ「冥土」の系統
カフカ「ジャッカルとアラビア人」の系統
そして色川武大の幻覚描写
こんなんがおいらの宝物っす
カフカ「
64トワン:2001/07/10(火) 19:32
おひさ〜。って誰もいないじゃん???
 ところでオススメの本は探せなくて「春夏秋冬 女は怖い」を
読んだ。「カルチモンで自殺されそうになり〜」なんて、
じいちゃんに「カルチモンてなに?」と質問してしまった。

わかったこと。淳之介という男は「女の扱い」がすごくへた。
でも、それはmojoさんのいう通り、怖いから「へた」なんだね。
それに女に対して不器用だし、女のこころの動きを理解しようとは、
実はあんまり思ってないじゃん。

うちのじいちゃんにいわせると、「昔は肌がねっとりして、目がちょっと
斜めに見ている感じで、凄く猥雑な女がいっぱいいた。だから、
すぐ手を出したくなったんだろう。今はいないけどなあ」だって。
笑えるよね???

おれは今の下品な人形みたいな女の子を観るのが大好きなんだ。
動物園みたいだから。でも簡単にひっかかって味がないから嫌いだ。
でも仕事では、どんなおんなのひとの相手も
しなくちゃいけない。時々、ちょっと年増で頭がよくて、肌がきれいな
おんなのひとが来てくれる。そんなおんなのひとが一番面白い。
65吾輩は名無しである:2001/07/11(水) 00:01
>>64
カルモチンの間違いかね?
66淳之介:2001/07/11(水) 00:13
カルチモンです
67mojo hands:2001/07/11(水) 08:18
>>トワン殿
再び立ち寄っていただいて感謝しております。
ご指摘のように淳之介は決して器用な男ではないです。
どちらかといえば、くそまじめに近いかもしれない。
また、女体に対する執着は彼が病弱であったことと深く関係しているように思います。
生きている実感、のようなものを求めていたような気がします。
昨日本屋に立ち寄ったら
 「鞄の中身」
という短編集があった
そのうちのどれか一つでも立ち読みしていただければ、お話がはずむような気がします。
おいらも買って読みなおそう思うてますねん。。
68mojo hands:2001/07/11(水) 21:31
忘れそうだったけれど
 「娼婦の部屋」
は全作品中完成度ぴか一思うねんけどなあ
誰か聴いてる?
69吾輩は名無しである:2001/07/13(金) 10:44
管理者へ。
誤字と文法の誤用が多すぎる。管理者なら、ある程度真面目にやれ。
匿名とはいえ、それなりに責任を持て。ここは文学の掲示板なのだからな。
70mojo hands:2001/07/13(金) 12:29
>>69
アポアポ
おまえなんかこんでよろしい
汝不要再来
71吾輩は名無しである:2001/07/16(月) 03:46
やっぱり最高作は『夕暮まで』でしょ。

でも最新の全集の丸谷才一の『暗室』の評論は出色だったし、
あーこの小説そう読むのね、ってすごく参考になった。
丸谷君この小説本格的に論ずるの2回目で、前回より更に深く踏み込んでる。
吉行文学理解には必須。短いから興味ある人読んでみて。
72mojo hands:2001/07/16(月) 22:45
>>やっぱり最高作は『夕暮まで』でしょ。 のお人
そうなんだろうか?
長編は短篇に比べて切れ味が鈍いような気がします。
「夕暮れまで」
を推す人は多いけど
なんか、命の営み感・・・
のようなものが稀薄な感じがしませんか?
あれは狙いかというと
私にはそうは思えないんですよ。
無人の終着駅に枯れ葉が舞っているような・・・
73吾輩は名無しである:2001/07/17(火) 00:33
じゃあ、何が最高作? 『砂の上』? 『暗室』?
基本的にそりゃ短編はいいけど、
でもあの人は多少長いものでもちゃんと成功作出してるんだから、
それを最上作に上げたいっしょ。
読んだ時の味わいの深さだって違うと思うよ。

>命の営み感
ってのは僕には全然分りません。

あとあの小説に対し江藤淳が『自由と禁忌』で、
文学者の「制度化」云々逝ってましたが、
丸谷才一の『裏声』への同様の批評は正しくても、
(もちろん俺は『閉ざされた言語空間』だって読んでますよ)
この小説には当てはまらないし、
正直何のイチャモンなんだかよく分んなかったんだよね。
74mojo hands:2001/07/17(火) 12:27
>>でもあの人は多少長いものでもちゃんと成功作出してるんだから、
それを最上作に上げたいっしょ。

ってことはつまり長編小説>短編小説ってことっすか?
嗜好の問題だけど「砂の上・・・」や「暗室」より
「手品師」「風呂焚く男」あるいは「童謡」
に滋味を感じてしまうんよ。
完成度からいえば
「娼婦の部屋」かなと・・・しつこいけど。
あと、申し訳ないけれど
丸谷だの江藤だのって名前をだされても
ひいてしまうだけなんはおいらだけ?
75s:2001/07/19(木) 01:15
小説もいいのだけれど、エッセイや対談集についても語りませんか。
「私の文学放浪」「鬱の一年」なんかが僕は好きなんですけど。
対談集は多くてこれという一冊は限定できませんが、読んで面白いの
たくさんありますよね。
76mojo hands:2001/07/21(土) 04:08
>>s殿
お返事カキコ遅れてすまんでした。
「私の文学放浪」で淳之介は懇切丁寧に
「どんな人間にとって文芸作品必要なのか」
を教えてくれた、と思うんであります。
とても誠実なお人です。
77mojo hands:2001/07/21(土) 04:17
>>s殿
また「鬱の一年」は
文章の末尾に「・・・閉口した」
でおわることが多くておいらはそこに笑ってしまった。
違う本で「木に千匹の毛蟲」というのがあり
「鬱の一年」と多少かぶるかも。
78吾輩は名無しである:2001/07/21(土) 05:24
あの道この道、もとても味わい深いね。
79mojo hands:2001/07/22(日) 19:35
>>78殿
あの道この道、は晩年のエッセイですね。
熟達の境地ってやつですかね。
なが〜〜く追っかけをしていますと、
あの作品は、なんか透き通ってきてしまったな、と心配な感じでした。
80みか:2001/07/28(土) 05:31
村松友示見(漢字でません。硯、に似た字)が文芸雑誌「海」での編集者時代の思い出を書いた「夢の始末書」(ちくま文庫)のなかに吉行淳之介のエピソードが出てきています。
それによれば吉行淳之介が「好色一代男」の現代語訳を連載する際、実はもうひとつの連載案として「私の文学放浪」の続編を書くというのがあったらしい。
それもぜひ読んで見たかったな。
「夢の始末書」には他にも吉行淳之介のエピソードが書いてあるし(吉行とタクシー運転手との関係をめぐる深い考察など)、他の作家についても多く言及されているので、日本文学ファンならぜひ読んでみて損はないと思います。
田中小実昌の「ポロポロ」を担当したのも村松らしい。
81mojo hands:2001/07/28(土) 08:53
>>みか殿
貴重な情報をありがとうございます。
「夢の後始末」チェックします。
「ポロポロ」は村松氏でしたか。
確か色川武大の担当もしていた、と聞きました。
作家になる以前に貴重な仕事をした人なんですね。
82みか:2001/07/28(土) 10:20
「夢の始末書」に登場する作家は要するに村松氏が担当した作家なのです。
本当に面白いのでぜひ読んでみて。登場する作家をあげておきます。

幸田文、武田泰淳、武田百合子、野坂昭如、唐十郎、舟橋聖一、
和田芳恵、永井龍男、尾崎一雄、後藤明生、草森紳一、水上勉、
色川武大、田中小実昌、川上宗薫、小桧山博、赤瀬川源平、椎名誠、
吉行淳之介。

だいたい、登場順です。それぞれの思い出話がどれもみんな面白いのです。
83吾輩は名無しである:2001/07/28(土) 14:45
エイスケ好きだったのに、NHKの「あぐり」は
とうとう一回も見ず終い。
84吾輩は名無しである:2001/07/28(土) 14:52
NHKの「あぐり」は吉行さんの書いたものとは全く
感じの違う物だった。

最近、丸谷による「やわらかい話」が出たね。
読んでみてやはり対談の名手だったんだなぁ、と思ったよ。
85吾輩は名無しである:2001/08/09(木) 00:24
短編では『花束』がよかった。
あれはよしりんの作品の中でもハードボイルド色の濃い奴だと思う。
86mojo hands:2001/08/09(木) 00:38
おや!!まだ涸れてなかったの?
>>85殿、ありがたきしあわせ。
「花束」は淳の字の特徴が良く出ているね。
つまり、視点から対象までの距離が他の作家少し長い。
遠くから観ている感じ。
でもフォーカスはばっちり。(廃刊だけど)
87吾輩は名無しである:2001/08/16(木) 00:32
「鳥獣虫魚」でてこない。一番すきなのに。

あの「からだ」を「躯(旧仮名で)」って表記したとたんに
たちあらわれるなまなましさは、なんなんだろう。
「どこも、こわれていないか。」
怪我はないか、じゃ、ないんだなあ。くー。
88mojo hands:2001/08/16(木) 12:17
↑おお!!久しぶりにカキコが・・・(嬉涙)
絵を描く女の子を抱き寄せると、
肋骨が何本かない(肺病手術により)彼女のおなか辺りから
ぐーと音がする。
いいよね。
「・・・私たちの旅は始まったばかりである。」
こんなふうに終わらなかった?
「・・・風景が石膏色に見える。」
こんなふうに始まらなかった?
淳之介にはめずらしく愛の賛歌系。
89吾輩は名無しである:2001/08/19(日) 01:39
霧のたちこめる高原に淳之介が立っている。
ユダヤのラビのような黒い服。
私と弟はこの高原まで淳之介に会いにきた。
私は敬愛する作家を目の前にして緊張している。
弟がおちゃらけて淳之介になにか話しかけた。
私は弟を咎める。
淳之介は笑みをうかべ、弟の頭に掌をのせる。

ユングのいう「老賢人」と関係ある?
ちなみに、夢のお話。
90吾輩は名無しである:01/09/11 14:56
>>89
そりゃあんた、リトル・ブッダのパクリじゃないの?
91吾輩は名無しである:01/09/17 13:18
大塚英子の暗室日記は面白かった。
ひとりの女性をあそこまで虜にするのは尋常でないな。
「暗室U」を書かなかったのは、本当に惜しかった。
どこかに隠してないのかしら・・・
92仙介 ◆8tvVTlCU :01/09/22 01:12
 「美少女」をタイトルに惹かれて読んでみたが、まぁまぁ。
性を扱ってると俗になっちゃうこともあると思った。
角川から出てる「恋愛論」は、わかりやすくておもしろい。
「子供の領分」なんかは、危うい子供の姿が上手い。短いし。
性的でないやつもいいのではないかと。
93mojo hands:01/09/22 10:18
>仙介殿
「美少女」はエンタメ系っすよね。
おいらも、作品として成功している、とは思えないっす。
器用そうでじつは不器用な淳之介。

>性的でないやつもいいのではないかと

そう思います。
お薦めは、
「不意の出来事」「寝台の舟」「鳥獣虫魚」
あたりでしょうか。
いずれも短篇っす。
ご賞味あれ。
94吾輩は名無しである:01/10/11 04:50
age
95かをる@半可通:01/10/14 00:06
>>56
ものすごい亀レスなんですが…。
「もも・しり三年、ちち八年」じゃありませんでしたっけ??
96mojo hands:01/10/14 00:14
>>95
いいや!
「・・・尻8年」
が正しいっす。
力んでどうするっちゅうねん。
97かをる@半可通:01/10/14 00:26
>>96
そうでしたっけ??
ところでこの「名文句」の出典は何ですか?

知っていたら教えて下さい。
98mojo hands:01/10/14 00:48
面目ないが覚えていない。
たしかエッセイだったはず。
「木に千匹の毛蟲」「鬱の一年」「街角のたばこ屋までの旅」「なんのせいか」「贋食物記」
嗚呼、忘れてしまった(鬱
99かをる@半可通:01/10/14 00:52
>>98
有名なはずなのに、私も出典を知りません。
全集でエッセイをしらみつぶしにあたるしかないかしらん…。
100わあ100だ:01/10/20 11:03
対談集、講談社の高い文庫で出てたんで
早速よみました。田村隆一と一歳違い
だったのかー。この対談は思いつかななかった。
金子光晴との対談もすんごい事になってる…。
丸谷才一はつまらんぞゴルァ。
101吾輩は名無しである:01/10/25 07:18
初カキコ。
>>95
出展は忘れたけど、○○のすすめ等のかなり初期のエッセイでは?
あと当初吉行が言ってたのは一部が別の表現で、収まりが悪く変更して
>>56の形となったはず。安岡か遠藤の交遊録にあったような。
全てが曖昧な書き方ですまん。

男の精液は最後に赤玉がポンと出て終わりって今でもたまに出てくるが、
これを最初に見かけたのが吉行のエッセイなんだけど、もっと以前から
あったのかな?

まあとにかく粋でかっこいい人。女はもとより後輩作家からも憧れの人で、
吉行がバーに現れると「おー」とどよめきが起こったとか村松が「知ってる
つもり」で言ってた。

小説は理解不足のせいであまり印象にない(ファン失格)が、エッセイや
対談集はどれも面白かった。
102mojo hands:01/10/25 14:57
>>101
赤玉ポン、は淳之介のエッセイでも「昔からの言い伝え」として紹介されていたと記憶しています。
おそらく出所は古典落語あたりでは?
103吾輩は名無しである:01/10/26 01:51
>>102
落語家?だかの四斗樽いっぱいって話の延長で、赤玉ポンが出てきたん
だよね。なんかごっちゃになって、赤玉は吉行説かと思ってた。

吉行のユーモアはクスとかニヤリってのが多いけど、麻雀ネタは爆笑物
が多かった。福地ほうすけも度々サカナにしており普段の吉行のおかしさ
が出ていたよ。
104mojo hands:01/10/26 02:52
>>103
小説の作法と同様、エッセイでも抑えの効いたセンスで笑かしてくれたっす。
ホースケは吉行エッセイにも度々登場し、図々しいキャラが可愛く描かれていましたね。
ところで、森茉莉はホースケを侮蔑をこめて「アワスケ」呼び忌み嫌っていました。
TV番組ネタのエッセイでちょっと気の毒なほどこき下ろされていた。
105吾輩は名無しである:01/10/26 07:34
>>104
森茉莉がポースケを嫌っていたのは初耳。なぜなのかな。
女史は吉行にメロメロで、高齢の彼女が餅を喉につまらせないかさりげ
なく口元を眺めていた吉行の気配りを絶賛していた。
悪意にとればそれは彼女の単なる思い込みかもしれないが、吉行なら
さもありなんと思わせるいいエピソード。
106mojo hands:01/10/26 13:05
>>105
森茉莉はさすがに大文豪の娘だけあって、
いじましかったり、姑息だったりする男は許せなかったのでは?
吉行のエッセイにもポースケの勝ちにこだわった雀風を軽く揶揄するようなものがあったような気がする。
おそらく対談かなにかで同席した際、姫の逆鱗に触れるようなもの言いをしたのでしょう。
しかし森茉莉には笑える。
彼女は自称谷崎賞作家であるらしい。
ある日吉行邸を訪問した森茉莉は、吉行から
「森さんには谷崎賞が似合う」
と言われた。
あの吉行淳之介が優雅な眼差しでそう言ったのだから、
これはもう受賞したのも同然だ、と嬉しがっていた。

ところで、森茉莉を引き継いだ感のあるナンシー関は何故に話題に上がらんかな?
才能からいったら超A級だと思うねんけど。
107かをる@半可通:01/10/26 23:23
sageでマターリですね・・・。
108吾輩は名無しである:01/10/27 01:44
すいません。
別件を書くつもりで和子の本読み直していてとんでもないチョンボを発見。

>>105の「高齢の彼女が餅を喉につまらせないかさりげなく口元を眺めて
いた吉行」のくだりの対象、母親のあぐりに対してだった!
勝手に美談に昇格しとるし。
いかに自分の記憶がいい加減かよくわかるので「兄・淳之介と私」より引用。

あぐりと和子は12年振りに淳之介の家に行く。
「お雑煮を食べていると、兄は自分の箸を止めて、じっと母を見ています。
どうしたのと聞くと、正月に餅が喉につかえて死ぬ年寄りが多いから監視
しているんだと言い、母は、まあ失礼ね、人を年寄りあつかいしてと憤慨
しながらも嬉しそうでした」

森茉莉に関してなんかエピソードあった気がするのでもう少し探してみる
けど、急ぎお詫びと訂正を。

>>107
sageが自分のデフォルトなので他意はないですが、俺の方が半可通
でした。
109寿司屋:01/10/28 19:21
森茉莉→女・内田百閧ニ認識するのは俺だけか?
110吾輩は名無しである:01/10/28 23:03
どの辺りが?
111すし屋:01/10/29 12:18
>>110
106カキコの森茉莉エピソードはあっしも読んだことありやす。
百閧ヘ郷里から好物の饅頭が届くと卓上に並べ、
 「きおつけい!!」
と号令をかけるんだとか。
なんか孤独感と可愛らしさで同類かな、と・・・
112吾輩は名無しである:01/10/30 01:24
>>108の森茉莉のエピソードについて。

宮城まり子の元に掛かってきた森からの電話を1時間にまとめたテープが
葬儀前夜に出てくる。その日は2,3分聞いただけで翌日聞き直すと、

「わたしが死んだらね、吉行淳之介氏が必ず追悼文を書く、とわたしは
信じているわけ。それを(萩原)葉子に自慢したのよ、葉子はたちまち真青
になって、わたしは誰も書いてくれないって、うろうろするの」
ここで編集したテープがきっかり終わるって話。
「懐かしい人たち」の「ふしぎなテープ」より

実際に吉行は3番目に追悼文を読んでおり、そのあと彼女との思い出
(暖炉で人を焼く話、吉行宅からスリッパをはいたまま帰ってしまう話)が
続くんだが、老女と死にまつわる話←→あぐりの話とすり変わったのかなあ。

自分でも釈然としないが、他ので幾つか確認できたのがあったので報告。

「モモ膝3年」発祥は昭和30年代半ば、「街の底で」にも使われた。
当初は「背さすり3年」(「背中3年」の説あり)だったが安岡の意見で決定稿。
山本容朗「人間・吉行淳之介」より
113吾輩は名無しである:01/11/14 22:23
さ〜〜〜て、いよいよここも涸れる寸前か?
かをる@半可通殿、仙介殿、みか殿、そしてトワン殿、

我 欲 再 來

お待ちしております。
114かをる@半可通:01/11/14 23:31
なんか思ったより伸びないですね。あまり読まれないのかな?
一時めちゃめちゃはまった時は本気で卒論は吉行でと思ったものです。

>>113
文庫に入っているものはだいたい読んでいるつもりです。
(絶版になっているものは読んでないかも)
何か「お題」(←大げさですな)を出してくださいよ。
115113:01/11/15 12:49
お題ってほどのものではありませんが、
勤めている会社の近所(神田界隈)に
「かをる」という居酒屋があり、
そこを通るたびに

「。。。。@半可通」

と呟いたりしております、

淳の字界隈(市ヶ谷付近、百闃E隈ともいう)をぶらついて
「お題」を考えます。
116吾輩は名無しである:01/11/21 02:47
淳之介は いい! イイ! すごく(・∀・)イイ!!

禿しくガイシュツなネタだが、男性器というのは、

「ネジリ鉢巻してタコ踊りしてるみたいな陽気な感じがある」

というのは 開高 健の言葉なのだがそれを引用して女性器の
「グロテスク」で、「凶悪な感じ」さえするという淳之介流の
猥褻エッセイ(駄文)に持ってゆく手並はスゴイ!
「生と性」で読める。この本は淳之介のエッセイ集でも
最も読みやすく、率直に語っている本なので吉行の「思想」の
核心に触れることができる。

 他に「女のかたち」、小説「裸の匂い」も (・∀・)イイ!!
淳之介の夜の文壇バーorクラブ通い生活が垣間見られる。。。
117吾輩は名無しである:01/11/21 21:21
吉行淳之介って愛人にオナニーさせて喜んでた人なんでしょう?
118名無し@残骸:01/11/22 01:05
なんか読んでみたい・・。
119吾輩は名無しである:01/11/22 01:32
>>118
じゃあお読みなさい。何故なら少なくとも書評やら2ちゃんのカキコの類は、
人を煽って当該のテクストを無理矢理読ませるためにあるのだ!!!
120mojo hands:01/11/22 08:35
↑そうなんだけど、ちょいとリキ入り過ぎとちゃう?
117カキコは「夕暮れまで」にそれらしいシーンがあるね、(車中フェラだっけ?)
ま、実生活でやっていたかどうかはあまり問題でないような。。。
でも、おいらに愛人がいたら、見てみたい気はするっす、
121吾輩は名無しである:01/11/22 09:55
日活系のロマンポルノで映画化はされなかったの?
122吾輩は名無しである:01/11/22 12:30
「暗室」「夕暮れまで」が映画化されたっす、
暗室は伊丹じゅうぞう、芦川よしみ(酎ハイCMはまぶかった!)
「夕暮れまで」の女学生は桃井かおりが演じたっす、
でも2本とも観てねーっす、
観た人、おる?
123吾輩は名無しである:01/11/22 16:32
映画あったんですか?でも大してエロくは無いでしょう?
一般映画として公開されたんでしたら。
124吾輩は名無しである:01/11/30 03:53
女ったらしだったり、エロイ事を書いててもスマートな感じで、
なんか少年みたいで憎めないです。
エッセイでタイかどこかに行って娼婦を部屋に呼んだら子供みたいな
女の子だったとか、一歩間違えればとても不愉快な気分になるような
内容なのに笑って読めてしまうのは性格や文体もさることながら、
紳士的な外見も大きいのではないでしょうか。
同じことを醜いジジイが書いてたら腹立ちそう!
125吾輩は名無しである:01/12/01 00:00
この人の愛人って確か大塚英子だっけ?物凄く濃厚な
性生活だったんだと思う・・。
126吾輩は名無しである:01/12/01 00:48
安岡章太郎か遠藤周作だかが
「今日は四打数四安打だと吉行は言った」って書いてたような。
一日に四人の女と・・・?
127吾輩は名無しである:01/12/01 01:04
愛人にオナニーは楽しいよ。みんなやってみて。
128吾輩は名無しである:01/12/01 01:28
http://yasai.2ch.net/test/read.cgi/kageki/1006965148/l50
↑と淳之介の小説とどっちがエロいの?
129吾輩は名無しである:01/12/05 14:14
ここには官能小説板が無いのよね!
130吾輩は名無しである:01/12/05 22:26
でも川端スレもあるしさ、
谷崎スレもあるじゃん、
131吾輩は名無しである:01/12/06 00:46
132吾輩は名無しである:01/12/09 02:00
官能小説板があれば移動するのに・・。
133吾輩は名無しである:01/12/12 02:43
>30さんへ
 私の知る限り淳之介先生には二人お子さんがいらして、一人は前夫人との間の子で、
お嬢さん。もう結婚しています。もう一人は、男の子。母親は、アメリカへ渡って、
出産。成人して、サラリーマンになってるんじゃ、なかったかなあ?吉行姓は、名乗って
いないはずです。氏に、そっくり、だとのこと。
>31さんへ
 菓子祭の、レストランは、銀座のレンガ屋(煉瓦屋?)。あの、ウェーターは、実在しました。
(今から、20年位前?初版が出た頃です。)実在した、ということより、それをその人だ、
と分からせる表現で、書かれてあるとおりの、存在がそこにあった、ということに、戸惑った。
幾分想像によってデフォルメされた虚構の存在だ、と思いこんでおりましたから。
134mojo hands:01/12/12 13:44
>133
情報をありがとうございます。
前婦人との間に娘さんがいることは知っていましたが、
息子さんがあることは初めて聞きました。

菓子祭のあの給仕が実在していたとは興味深いですね。
給仕がケーキをカットし、フルーツの果肉から樵液(誤字?)が滲むあたり、
そのネットリ感を給仕の偏執性と絡めるあたりにあの作品の醍醐味がありましたね。
135mojo hands:01/12/22 23:12
>>82みか殿
もの凄い遅レスで気が引けるのだけれど、
「夢の後始末」村松具視
もうすぐ読了します。
文芸雑誌「海」に小実昌の「ポロポロ」と武大の「生家へ」が同時に掲載されていたなんて...
ともに担当した村松具視って、ある意味すんげ〜。
最近では最ものめりこんだ本でした。
136吾輩は名無しである:01/12/27 22:35
あげときます
137薔薇買取人:01/12/28 20:23
吉行の声を聴いたことがある。出版社のヴェニス紀行のPRだったが、ダイアルを
まわす指が震えた。はじめてのデートの誘いの時よりも緊張した。繋がってテープ
が流れるまで、偶像が崩れるのではないかと心配し、後ろめたさを感じていた。が、
十秒で受話器を置いた。あまりに想像どおりの声だったので、羞づかしくなったのだ。
それを見ていたお袋は、女だと勘違いし、ソワソワしていた。
138mojo hands:01/12/29 02:16
>137
おお!!!
めっちゃ羨ましいぞ!!
結構野太い声だ、噂に聞いたことが....
おいらなんか夢に淳の字が現われただけで大騒ぎっす。
139薔薇買取人:01/12/30 11:40
野太くない。めんどくさそうに、ゆっくりと、女なぞ口説けそうにない声であった
ぞよ。だが、それでも、平伏してしまった。
140J:01/12/30 12:42
猪瀬直樹が『私の文学放浪』を何度も読み返す一冊に挙げていた。
141薔薇買取人:02/01/02 13:25
昔、吉行の真似をして、キャバレーで新婚旅行ごっこをして暴れた。銀座は望むべ
くもないが、田舎の安キャバレーでも結構ウケタぞよ。お試しあれ!
sage
142エイスケ:02/01/19 14:17
大人だね。

対談もおもしろい。
143吾輩は名無しである:02/01/21 04:10
age
144薔薇買取人:02/01/21 20:47
あの涙堂の膨らんだ眼で、谷崎の老人日記より凄い作品を残してくれると思ってい
たのに・・。あっけなく逝ってしまった。すべての判断の原器だったのに・・。
あの村上龍ですら(w、吉行が選んだと聞いただけで、即買いだった。(w
ところで、素股の元祖は吉行か?例のオリーブオイルで・・
あれって、××より数段気持が良くて、変だな!と疑ってから
素股であることに気がつくんだよな。
枯渇の怯えを振りはらうが如く男娼に挑む求道的な小説家と
男娼の気迫に溢れた高度な技。
エッセイもかっこいいが、
体験が「寝台の舟」のような作品になったのだからなあ(感慨)。


146薔薇買取人:02/01/22 22:36
いや「夕暮れまで」の杉子と入った連れ込みで、太ももにオリーブオイルを垂らし、
素股で済ませ、5分で出てきて、残ったのはオイル瓶だけ・・のくだり。
食用油と性が結びつくのを面白がっている。
1474人目の警官:02/01/22 23:00
おお!大事なんを失念していた。
最後にツルンと入っちゃうんだよな、あれ。
処女じゃないのに素股にオイル、
この辺りは淳の字のオンナに対する恐怖が炙り出てますな。

148薔薇買取人
そこより、杉子とゆう名前に感心した。白い肉体を連想させるような名だ。
「・・・」と杉子が言う。
てな具合に・・。
作品は忘れたが、油谷なる中年おとこも記憶にある。山口県の日本海側に
その町をみつけた。銀座のクラブで収集したのだろうか・・。