モームはいかが?

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1吾輩は名無しである
サマセット・モームはどうですか?
2吾輩は名無しである:2001/02/22(木) 19:06
モームス。のことかとおもった・・・。
3吾輩は名無しである:2001/02/23(金) 00:47
英語の勉強としては読んでたけど。
今はあんまり読む人いないみたい。
4吾輩は名無しである:2001/02/23(金) 00:54
「人間の絆」読んだけど、「ジャン・クリストフ」や「チボー家」と
同じノリでついていけなかったよ。
時代がね。。
5名無しさんといつまでも一緒:2001/02/23(金) 01:15
月と6ペンスは読んだ
人間の絆は最初はおもろい
6名無しさん@お腹いっぱい:2001/02/23(金) 01:20
モームは『世界十大小説』がいい
7吾輩は名無しである:2001/02/23(金) 01:22
それまであまり好きじゃないむしろ嫌いだったゴーギャンの絵が、月と
6ペンス読んでから見方が変わった。
8吾輩は名無しである:2001/02/25(日) 21:29
 塩野七生の本に、『イタリアからの手紙』とかいうのがあって、そこで
モームの『ロータス・イーター』に触れられている章があった。

 僕はモームは好きだし、現在にでも通用する部分はあると思うけど、
たいてい廃版になっちゃったからなあ(一時期、ちくま文庫から復刊されたけど)。
9吾輩は名無しである:2001/02/26(月) 09:42
男なんてみんな豚、豚、豚

真理だね。
10吾輩は名無しである:2001/02/26(月) 13:54
スレタイトルが「モームスはいかが?」に見えて一瞬喜んでしまった・・・
鬱だ・・・氏のう
というレスをしようと思ったら>2で既出だった・・・鬱だ・・・氏のう
11吾輩は名無しである:2001/02/26(月) 14:15
モームって人間臭いね
12吾輩は名無しである:2001/02/27(火) 17:17
真の大衆作家
13:2001/02/27(火) 22:38
 今でも手に入りやすい本なら、定番『月と六ペンス』または、『太平洋』の
中にある、『エドワード・バーナードの転落』がおすすめです。
 単純な見方ですが、この競争社会から、いかにして降りるか、ということを
(ようやく日本でも話題になってきたようですが)見抜いていた点は、
イギリスが“先進国”だったとはいえ、すごいことだと思います。
14吾輩は名無しである:2001/02/28(水) 02:45
>>9
それって『雨』だったっけ?
ちょっと本が見つかんないんでわかんないけど。
159じゃないけど:2001/02/28(水) 07:09
>>14さん。
雨のクライマックスのセリフだね。
ネタバレ厳禁なので詳しいことは書かないけど
俺もあのセリフ(ラストシーン)には衝撃を受けました。
16吾輩は名無しである:2001/03/01(木) 10:59
ウィルソンの酷評ね
17吾輩は名無しである:2001/03/01(木) 14:21
>>16
日ハムの?
18吾輩は名無しである:2001/03/02(金) 09:57
>>16
いや西鉄ね
19吾輩は名無しである:2001/03/02(金) 15:01
いやぁ、ほんとうに
南洋ものっていいですね、
それでは、また。
2019:2001/03/02(金) 15:09
俺なんか、植民地政務官とかになりたいよ。
まったく。。日本も昔太平洋の島々を植民地
にしてたんだよね?その頃はいいなぁ。
サモアとかでのんびり暮らしてみたい。そんな
気分にさせてくれるのがモーム。モームさん、
ありがとう。で、どの作品がいいかな、って
考えてると思いついたのがこれ。
『エドワード・バーナードの転落』と『太平洋』
です。これは、なかなかいいですね。前半のものは
お話として、なかなか秀逸だと思います。なんか
ダメ人間の養成される過程がありありと目に浮かぶ。
俺もダメ人間になりたい、、、え?もうなってるって?
そして、後者の『太平洋』は詩的雰囲気が漂っていて
気持ちの良い作品です。関係無いけど、スタインベックの
『朝飯』《だったかな?》に通じる感のある、どうって
ことのない内容なんだけど、なんだか人生の素晴らしさ
を感じる事の出きる作品ですね。モームはあんまり読んだ
事ないって人や、標問でしか見た事無いって人には、この
『太平洋』がお勧めですね。なんせ短いし。。。

馬鹿って言わないでね、みんな。
やさしく、ぼくを見守ってください。
かしこ
21JPB:2001/03/02(金) 23:54
いやあ、モームはやっぱ『アシェンデン』かなあ。
結構、諜報ものというか、そういうのスキなんですよねえ。

>19さん
うん。「朝飯」はいい作品ですよ。なるほど、「太平洋」読んでみよう。
22:2001/03/03(土) 00:10
おお、『エドワード・バーナードの転落』をすすめる人が、他にいたとは。
この手の作品なら、先ほども書いた『ロータス・イーター』も似たような話だし
(でも、手に入れるのは難しい。私は父親の本から見つけた)、ちくまから
復刊された『剃刀の刃』も、似たようなことを扱っている(と、私は思います)。
23:2001/03/03(土) 00:19
続き。

「いかにして、降りるか」というのは、単にドロップ・アウトするんじゃなく、
軟着陸するというか、そういう生き方を探っていこう、という考え方を、あんなに
早い時期に提示したのが、モームのすごいところ(貧弱な語彙ですが)だと
思うのです。

 読んでませんが『巨泉』や『金持ち父さん、貧乏父さん』(でしたっけ?)も、
そういう点に触れていて、そしてそれが、今のある種の日本人の琴線に触れて、
そこそこ売れてるんだと思います。
24JPB:2001/03/03(土) 00:23
「軟着陸」。いや、それいい表現ですね。
2519:2001/03/03(土) 02:10
>>21
うん、『朝飯』はほんとよいですよね。
これ読んだ事無い人の為にちょっと書かせてください。
スタインベック『朝飯』(新潮にあります)、これは、、
一度読むと、その後1周間は毎朝、濃いコーヒーに、
ベーコン、そしてパンの食事が続くはめになります。
朝ご飯があんまり食べられない人にいいかも。
モームに関係無くてごめんなさい。
26吾輩は名無しである:2001/03/03(土) 10:09
>>25
怒りの葡萄で明け方腹をへらしながら読んでたときに
出てきた「豚の肉汁をパンですくって食べる」描写に
やられてベーコンいためまくって同じ事やった。
一週間も。

27吾輩は名無しである:2001/03/04(日) 00:16
'HONOLULU'
読みましたが、なかなかでした。
28吾輩は名無しである:2001/03/05(月) 00:06
難しい理論や思想がなくて、単純に話を楽しめるところがいい。
29吾輩は名無しである:2001/03/05(月) 16:19
>28
人気の秘密
そのかわり、文学史文献でモームを不当に冷遇している
書が多い気がします。
30吾輩は名無しである:2001/03/05(月) 20:28
>29
たしかに。なんかの小説に、レストランの教養のないウェイトレス
を描くのに、「モームの小説ばかり読んでる」という表現をしてる。
文学史では取り上げられないということはないんだけど、あんまり
スペースは割かないね。やっぱり研究となると、同時代ではジョイス
やウルフ、ロレンスあたりにページを多く使ってる。ハックスリは
最近はあまり読まれないし。
私はウルフは読んだことないし、ジョイスやロレンスも1つの作品
しか読んでないけど。ひさびさに『月と六ペンス』読んでみよっと。
31吾輩は名無しである:2001/03/06(火) 19:37
モームちゃんかわいちょう
32吾輩は名無しである:2001/03/07(水) 00:19
スタインベックの「朝飯」は、開高健も絶賛している。
「…作者がほんとに書きたくて書いたことがすみずみまで
わかる、句読点の一つ一つにまで爽やかな息づかいの
こもっていることがよくわかる、ある一瞬についての記述
である。野外のひきしまった早朝の空気のなかでジュウジュウ
とはぜるベーコンの音がそのまま聞えてきそうなのである。
ただそれだけのことなのである。けれど、こういう絶品を
読むと、文学はこれでいいのだと思わせられてしまう」
(『白いページ』)

モーム、「昔も今も」は結構おもしろかった。
あと、谷沢永一が「この世の果て」をほめてます。
今はちくま文庫の「アー・キン」に入ってる。
「面目もくそもあるものか!人は考慮しなければならない
自己の幸福を持っているんだ。わしは女房が好きだった。
世の中でなによりものぞんでいたものを、独占できない
ばっかりに、投げ棄ててしまうなんて、わしはなんという
馬鹿ものだったろう!」
「ああ、君、君は感謝を期待しちゃいけない。誰もそうする
権利なんか持ってはいないのだ。結局、それが君に喜びを
与えるから、君はいいことをするのだ。それがそこにある
幸福の最も純粋な形なのだ。それに対して感謝を期待するのは、
実際あまり多くを要求しすぎている。もし、君がそれを得るなら
−いいかね、それは君がいつも配当を受けている株の特別配当金
のようなものなのだ。それは素晴らしい、しかし君は、それを
当然君の受くべきものだと考えてはいけないのだ」
ああ、だらだらと引用してしまった。すみませんでした。
33:2001/03/08(木) 22:50
なんだか、スタインベックの『朝飯』とモームスレ(「モームス」ではなく)になってる感じですが(笑)。

話題になってたので、私も立ち読みしました。『朝飯』。

短かったので、すぐ読めました。『太平洋』といい勝負ですね。

最近、それほど美味しい朝飯は食ってないなあ(当方、しがない一サラリーマンです)。

『この世の果て』は、タイトルもいいですね。昔、その名のテレビドラマがありました。
尾崎豊の主題歌で、野島信司(字はこれでよかったっけ?)が脚本を書いてたの。
3419:2001/03/09(金) 02:43
でも俺は『朝飯』のほうが好きだね。
35吾輩は名無しである:2001/03/09(金) 03:57
この人の英語の文章って、どうなんだろう?原文は読みやすいのか?
ドモリで無口だったという解説を読んだ気がする。で、翻訳で読んだら
妙にセンテンスが長くて、饒舌な感じがした。
36吾輩は名無しである:2001/03/10(土) 00:07
It was nearly bed-time and when they awoke next morning land would be in sight.
Dr Macphail lit his pipe and, learning over the rail, searched the heavens for
the Southern Cross. After two years at the front and a wound that had taken
longer to hearl than it should, he was glad to settle down quietly at Apia for
twelve months at least, and he felt already better for the journey....
―William Somerset Maugham "Rain"
37吾輩は名無しである:2001/03/10(土) 00:11
>>35
子ども時代はフランスで暮らしているから、多少外国語のような感じ
で英語を身につけたようではあるけど。
文自体は、イディオムが多く使われていて、割と整っているような気が
した。
その辺のことは、モームの"The Summing Up"を読んでみればわかると思う。
38名無しさん@そうだ選挙にいこう:2001/03/20(火) 11:19
39吾輩は名無しである:2001/03/20(火) 14:48
>>35
吃音でゲイだった。『人間の絆』文庫版の解説に書いてあるよ。ついでに甥っこも
ゲイで、父親は兄貴のモームの影響だと信じて、恨んでたらしい。
その甥が伯父モームについて書いた本の書評を何年か前にみかけた気がする。

実はモーム大好きで、ラッフルズのモームの部屋にも泊まりました。へへ。
40:2001/03/25(日) 12:16
モームといえば、私は訳者の中野好夫さんも好きです。
この人の考え方も、かなりモームの影響を受けている感じですが、
ちくま文庫の『悪人礼賛』という本が、いまでも手に入りやすいと
思います。

時代に流されず、人間というものの実相とでも呼べるものを
踏まえた上での各種発言は、私の精神形成に非常に影響を
与えてくれました。
41ジュリエット:2001/03/25(日) 13:10
「劇場」がいいです。
42吾輩は名無しである:2001/03/26(月) 11:13
43吾輩は名無しである:2001/04/05(木) 08:53
>>42
いいですね。
44吾輩は名無しである:2001/04/06(金) 10:21
『人間の絆』の終わりの方にある「東洋の王様」のエピソードが印象に残っている。
あと、ミルトレッドは怖すぎる。
45KANAI:2001/04/10(火) 16:40
モームは上手い!短編もいいし、長いのもいいね。
人間の描写など的確すぎて、グロテスクですらある。
しかもそれがユーモラスなのだから、ぐうの音もでない。
46吾輩は名無しである:2001/04/11(水) 22:29
モームって本職の英国諜報員だったんだよね。
実務能力のある作家だったんだろうね。
47吾輩は名無しである:2001/04/11(水) 22:59
中野好夫は中世の強訴する僧兵のごとき容姿と、滋味溢れる文章のコントラストが最高だった。
諜報部員の作品は時を超え通奏低音として逆説的人間賛歌が秘められる。
48我輩は名無しである:2001/04/15(日) 13:54
「ケイさまァ!」ゑッ違った?
49吾輩は名無しである:2001/04/15(日) 17:10
>>48
オーガスか…
50o?:2001/05/09(水) 14:09
>>46
really ?
51吾輩は名無しである:2001/05/09(水) 22:22
よく中野好夫の解説に「モームの名訳で知られる」とあるんだけど、そうか?
個人的にこの人の訳はむしろ読みにくいと思う。
「月と六ペンス」なら阿部知二の方が格段にいいと思うのだが。
52吾輩は名無しである:2001/05/10(木) 02:55
太宰治の『如是我聞』でむちゃくちゃ文句言われているモーム好きの学者は
中野好夫か?朱牟田夏雄か?
まぁ、岩波の解説で中野好夫が言及されてたから中野好夫でしょうね。
53吾輩は名無しである:2001/05/13(日) 21:54
「お菓子と麦酒」のタイトルはどういう意味ですか?
5448の名無しである:2001/05/31(木) 12:22
マジレス。
昔英語の教科書で「アリとキリギリス」を習ったけど
日本語訳はどの本に収録されてますかね?
(内容は『植木等の無責任男』みたいな弟に振り回される兄貴の話だったっけ)
55吾輩は名無しである:2001/05/31(木) 12:28
短編は推理小説っぽいですね。なんか
56吾輩は名無しである:2001/06/01(金) 01:27
短編「エドワード・バーナードの転落」は
ヒッチコックの映画みたいだ。
「かわいそうな、エドワード!」
57吾輩は名無しである:2001/06/01(金) 06:11
モームってあまり人気ないみたいでちょっと意外。
イギリスではもっとも面白い作家の一人として
ディケンズやシェークスピアなどと一緒に名前を挙げられるほどだよ。
58吾輩は名無しである:2001/06/02(土) 17:41
『要約すると』探しているんだけど。。。
新潮の復刊の時に見逃してしまったの。

というわけで開高健風に「よちよちと」
ペンギン版で読んでます。
59吾輩は名無しである:2001/06/02(土) 19:17
あっ「よちよちと」って開高健語だったの?
60吾輩は名無しである:2001/06/02(土) 23:21
>>59
ジョージ・オーウェルを論じたエッセーのなかで云ってます。
(坪内祐三がその二つを関連づけて書いている)

「おっさんといわれるぐらいの齢になってから辞書を片手に
 よちよちと教科書(ここではオーウェルのこと)を読むこととなった」

「名文や名作を学校で教えられるものですから、
 卒業後もう一度全部読み返さなければならないというのは、
 私たちの不幸、阿呆らしさです」
61吾輩は名無しである:2001/06/03(日) 01:19
>イギリスではもっとも面白い作家の一人として
>ディケンズやシェークスピアなどと一緒に名前を挙げられるほどだよ

とはいっても、ジャンルが違うのでは?
日本でいえば司馬遼太郎みたいなもんとか。
日本で有名じゃないのは、他の2人と違って教科書とかに出てこないからでしょう。
ストーリーテラーとして一流であるのは確かですね。
誰か「お菓子と麦酒」の由来について教えてください・・・
62吾輩は名無しである:2001/06/03(日) 02:28
モームの小説で、「目玉焼き」食べてる描写があって、
なんか美味しそうだった記憶だけが鮮烈。
何のはなしでしたっけ?
いま手元に本がない…「月と六ペンス」だっけ??
63吾輩は名無しである:2001/06/30(土) 13:43
映画『セブン』の黒人刑事の役名がサマセットだったのは
なんか関係あんの?
64お前名無しだろ:2001/07/01(日) 21:30
映画監督のサムライミは侍となんか関係あんの?
65:2001/07/03(火) 21:33
「魔術師」ってどうですか?
66吾輩は名無しである
>65
あまりおもしろくなかった。アレイスター・クロウリイがモデルの話でしょう。
それより、クロウリイ自身の書いた本を読んだほうがおもしろかったわ。