平野現象を総括する

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1吾輩は名無しである
まあ時間も経ったことだし、結局あれは何だったのかということを
語れこらああ!!!
2ムナシー:2000/11/13(月) 03:09
解散じゃなく、終幕。
3吾輩は名無しである:2000/11/13(月) 03:10
壮大なネタ
4名無しさん:2000/11/13(月) 03:11
平野のことなんて世間は気にしちゃいないよ。
ここの住人は彼のことが気になってしょうがないようだが。
5吾輩は名無しである:2000/11/13(月) 03:15
>4
んなこたあない!
じゃあなんであんなに売れたんじゃこらぁ!!
6吾輩は名無しである:2000/11/13(月) 03:17
文学のことなんて世間は気にしちゃいないよ。
7>5:2000/11/13(月) 03:18
だからぁ、新潮社が取次に動員をかけたんだよ(うそ
8吾輩は名無しである:2000/11/13(月) 03:22
レコード買わないとポケビ解散しちゃうから。
9吾輩は名無しである:2000/11/13(月) 03:30
まあちょっと真面目に話すると
文学の世界に住む住人と世間との意識にすでにかなりのズレが
あったんじゃないかと思うわけ。
平野のようなやり方は文学をちょっとでも知っている人間には
禁欲すべきやり方だったわけで、それを彼はあっさりとやってしまった。
彼が文学のシロートだったためかどうかは知らないが
とにかく怖いもの知らずでやってしまった。だからあれほど叩かれたわけだけれど
それでもそれが世間で売れたのはなぜだったのか。
それはある意味世間が文学に求めていたものを彼が持ちえたからではなかったか。
10吾輩は名無しである:2000/11/13(月) 03:37
いかにも文学らしいものを誉めそやしたい
というある意味スノッブな意識が大衆にもあったからだろうね。
べつに平野ではなくてもよかったんだと思う。
たまたま時代に呼ばれたというのが真相。
タイミングが別の作家にあっていたら別の作家がいまの平野の立場にいる。
所詮、取り換えのきく才能。
11吾輩は名無しである:2000/11/13(月) 04:14
まっとう意見だけど、
才能なんて全部取換え可能だと思う
12せっかく平野君を総括しようってんだから:2000/11/13(月) 07:57
具体的に穿り出してやろう……
>9
>平野のようなやり方は
文学素人なんで、良く分かりません。具体的に教えて。
原稿真っ白にした事とか?衒学的な文章とか?

13吾輩は名無しである:2000/11/13(月) 08:50
いや、盗作のことでしょう。
14吾輩は名無しである:2000/11/13(月) 10:28
「母は泣く泣く一人子を埋葬したが、涙も悲しみを鎮めるに足りず、日ごと墓を
訪れては歎きに身を浸していた。ある夜、母親の前に聖者がありありと顕現して
告げた。女よ。何故かくも子の死を泣くのか。汝の喪には終わりがないのか。母
親は答えた。わが人生の毎日を歎き通しても、まだわが悲しみを埋めるには足り
ない。今までは慕わしく思われる死が来て、わが眼(まなこ)を鎖す日まで、命
ある限り、わが子の上を泣くであろう。聖者は重ねていった。汝の子が死せるか
のごとくに泣くを止めよ。気をとり直すがよい。汝の子は我らと共に住まい、我
らと共に尽きぬ命を受けたることを知るがよい。今告ぐる所の真なるを知らんと
ならば、暁に起き出て僧たちの讃歌の中に子の声のあるを聴け。ひとり明朝のみ
ならず、生ある限り朝ごとに子の声を聴き取ることができるであろう。されば、
泣くを止めよ。喜びこそあれ、歎く理由はないのだから。母親は座ったまま目覚
めると、大きな溜め息をついた」(トゥール司教グレゴリウス『殉教者頌』)

こういうのを読んじゃうと、平野くんのアルカイズムはまだまだだなって思っちゃ
うんだよね。だいたい「加之(しかのみならず)」なんて語がひょっこり挟まって
ていい文体じゃないでしょ。そのお陰さまか知らんけど、「漢語調」とか言い出す
パープリンは現れるわで、ほんと始末に負えないよ。漢語調ってのは、そのまま文
語体のことなんですけどねー。『日蝕』って文語体なの? ふーん。

あとさー、パクリがどうとか言われてるみたいだけど、そんな話は一億光年彼方へ
行ってやれって言いたいね。平野くんのは、言ってみれば、サルが人に進化する以
前の問題。内容についての話なんてする気も起きませんね。
15ixion:2000/11/13(月) 10:54
まず、本人が語っているように、『日蝕』での難解と思われる漢字
の使用は、ただ中世というモチーフに合う硬質さを求めたのと、
「文学」的な雰囲気を醸し出そうという単純さから来ている。だって、
ひらがなにしたら、何のことはない普通の「ブンガクっぽーい」
(要するに、ごちゃごちゃ御託を鹿爪らしく並べているが、その実
大したことは言ってない)文でしかない。例:

「異界は寧ろ、この世界の裡に、その最も深秘せられた所に存して
いるのではあるまいか。我々が日常、世界であると信じ、生き、
解さむとしてきた所の皮相な層の下に、それよりも遥かに豊穣で
複雑な層が、其処に於てこそ神の創造の意図がより慥かに現れ得る
所の巨大な層が横たわっているのではあるまいか。」(『日蝕』)
16ixion:2000/11/13(月) 10:56
これは典型的なブンガク独特の水増し表現の例だが、言いたいことは
「目の前にあるものが全てではない」ってだけ。また世界のうち/
うらに(この内・裏→「裡」への変換も、また伝達を目的とすれば
不要な壁となりうる。cf. 確か→「慥か」)他のレベルの世界がある、
ってのを、延々と神だの豊穣だのと大層なイメージにくっつけていく。
この修飾過多な部分を全て取っ払ったら、物語はなんとストレートに
漸進的な高揚を見せ、勝手に盛り上がって射精するような自慰の
カタルシスを迎えるだけのものになっちまう。
 そうした「決めのカッコ良さ」とでも言うべきものが気恥ずかしい
ものとなって久しい今、上手いこと文学的なカッコ良さを出すため
には、大層な道具立てと巧みな表現が必要になるわけだ。その点で
言うと、『日蝕』は初見の衝撃度と文の重苦しい硬さ(=過多さ、
でもある)によってある程度の評価を受けたが、『一月物語』は鏡花を
原液20倍ぐらいに薄めたものにしかとられず、また「葬送」に至って
はまともに取り合う奴もいない。(それともいるのかな、知らんけど…)
17ixion:2000/11/13(月) 10:56
だけど、『日蝕』がパクリってのは佐藤亜紀の自意識過剰だろうし
(「ベルセルク」とか『薔薇の名前』とかも出てたが、そんなもの
比べたところで大して似てない、もともと思想が違うんだから)、
じゃあ平野はパクリじゃなくてもただの一発屋かというと、まだ
分からん。『葬送』においても、まだブンガク的水増しの癖は抜け
きってない、つーかむしろひどくなって長々と批評に対する愚痴や
文学・芸術論を展開してくれちゃったりして、気恥ずかしいったら
ないんだが、でも表現者として真摯なところは垣間見えて、例えば

「だけど、今にそんな退屈な時代が来るよ。何を描いているのか
さっぱり分からないような絵の横で、画家が雄弁に自作の解説を
したり、額の前に論文が置いてあって、それを読みながらでしか
鑑賞出来ないような絵の展示だとか。きっと来る、そんな時代が。
嘆かわしい話さ。」(「葬送」)

なんてドラクロワに熱心に語らせるところ見ると、なんかこういう
マジメ君がいても面白いかなぁ、って思えてくる^^; 調べたものを
作中に繰り込むところに、ちょっとぎこちなさは感じるが、まぁ
構成は悪くないし(連続回想の入れ方とかね)、あと1500枚でどう
するのかは多少楽しみではある。内容に比べて長すぎるけどさ。
18ixion:2000/11/13(月) 10:57
総じて言うと、パクリパクリ言うのは、自分が物を知っていて安心
するための自己満心理ってなところもあるから注意するとして
(B’zぐらいになると言ってもいいと思うが^^;)、少なくとも
田中麗奈へのオナニーをうまくクラシック音楽や野球や文のリズム
でごまかしてるすばる文学賞クソ小説よりは遥かにましだと思う。
でも、ブンガクの過剰さ=文壇的権威であった時代はとうに過ぎて
るし、むしろ今は切り詰め歪めるポップさに読む楽しみを感じる
読者は多いんだろうから、9さんの言うように「文学の世界に住む
住人と世間との意識」との間のズレを感じつつも、自分の道を
極めるならもう丸山健二みたいになるっきゃないんじゃないのか、
なーんて。

長文御免、以上。
19反文雀:2000/11/13(月) 20:18
宗教者の文体まで小説家に求めるのか?
自分としては、無宗教な人間にそんな文章を“創作”して欲しくない。
もし、そんなことが可能なら、信仰は想像力と等価ということになる。
もちろん、部分的に宗教家の言辞を取り入れることはできようが、
宗教的テンションで貫徹された作品を生もうとしたら、
生は宗教者と同じ内面=信仰を持つしかあるまい。
20反文雀:2000/11/13(月) 20:19
信仰を持たない作家においては文体こそが真実である。
三島にとって幸いなことに、金閣寺放火犯の「美に復讐したかった」という言葉に出会えたから作家人生を結実できたが、
それがなかったら、彼の作品は通俗・風俗のテーマでしか残らなかっただろう。

 歩み寄れば、麦の粒程の皓い蜘蛛であった。地に膝を着いて、ゆっくり顔を寄せると、漸う睛の裡にその姿が呑まれていった。
 その繊細で硬質な肢体、その静謐、その妖雰。−それは錬稠せられた、白昼の眩暈であった。

自分が「日蝕」に衝かれたのはこの部分であって、他の人が問題にしている置き換え可能なテーマや当て字などはどうでもよい。
ここには、まさにその言葉でしか表現できない「平野」の生が顕れているのであって、
勉強すれば身につく知識や語彙と違い、内面で作家を生きていなければ編み出せない描写だ。
21反文雀:2000/11/13(月) 20:19
かつて自分は「文体こそ作家であり作品である」と言った。
ここではさらに「思想なき者にとって、文体は信仰と等価である」と言おう。
ひとつの例として、ルカ福音者を文語と口語であげよう。
少なくとも自分は文語訳を読んだあと、口語訳を「聖書」として大事に扱う気は起こらない。
22反文雀:2000/11/13(月) 20:20
文語
我らの中に成りし事の物語につき、始よりの目撃者にして、
御言葉の役者となりたる人々の、我らの傳へし其のままを書き列ねんと、
手を著けし者あまたある故に、我も凡ての事を最初より詳細に推し尋ねたれば、
テオピロ閣下よ、汝の教へられたる事の確かなるを悟らせん為に、
これが序を正して書き贈るは良き事と思はるるなり。

役者(えきしゃ)詳細(つまびらか)序(ついで)
23反文雀:2000/11/13(月) 20:20
口語
わたしたちの間に成就された出来事を、最初から親しく見た人々であって、
御言葉に仕えた人々が伝えたとおり物語に書き連ねようと、
多くの人が手を着けましたが、わたしもすべての事を初めから詳しく調べていますので、
テオピロ閣下よ、すでにお聞きになっている事が確実であることを十分に知っていただきたく、
ここに、それを順序正しく書きつづって、閣下に献じることにしました。
24名無し物語:2000/11/13(月) 20:49
文語と口語では、歴然と違うな………

私も最近文語訳聖書を読み始めたのはひとえにこの文体。
25吾輩は名無しである:2000/11/13(月) 20:59
はあ、じゃsageで書き込もう
「文学界が自前で売り出そうとした”ビジュアル系”タレント」
本人のテクがないのと顔が不自由なのは放置するとして
プロモーションの一環として”買い取り”をやったのはやりすぎ
数的にはCDに換算すればオリコンTOP5くらいだけど単行本で同じ数を
打ったので突出しすぎて不自然さばかりが目立つ結果になってしまった。
こんな馬鹿なことをするくらいなら平野評論のための雑誌を立ち上げて
そこからコアなファンを取り込んでしまうべきだったろう。
まあ”インディーズ”をやらせようとしたらさすがに上から茶々が入るだろうが。
>「目の前にあるものが全てではない」
ソレハ妄想トイイマス
26じゃ、さげで:2000/11/13(月) 22:29
>>14>>25に一票ずつ。
ixion、あなたも長いわりに内容ないよ。
>「文学」的な雰囲気を醸し出そう
としてるかどうかは判らないけど、結果として
>「ブンガクっぽーい」
でしかないから文句の一つも言いたくなるんでしょう。
平野に対してじゃなくて、むしろ担ぎ上げたやつらに。
27吾輩は名無しである:2000/11/14(火) 00:09
こんなふうにいかにもな文学談義をしたい
青臭い文学青年たちが必要とする、
アイテムとしてのカリスマ。
平野について語る平野オタ、平野を否定する文学オタ、
彼らにとって平野の作品の価値はどうでもよく、
平野の作品を通して自分の思想、ひいては自分の優位性を
他人に誇示したいだけ。
まあ、いつの時代にもある若者たちの健全な風景ではある。
28吾輩は名無しである:2000/11/14(火) 00:11
>27
そういう見方も正しいでしょう。でも聞き飽きたものでもある。
29吾輩は名無しである:2000/11/14(火) 00:15
(゚Д゚)ハァ?
愛好家として水準の低下を危惧してるだけでしょ。
30反文雀:2000/11/14(火) 00:19
評論なんてみんなそうだろ。
平野が芥川獲ったときの選考委員のコメント見ろ。
現都知事が前世代を代表して、新人の処女作にはり合っているのは微笑ましい。
31吾輩は名無しである:2000/11/14(火) 03:00
誰か新作読んだやついねえのか?
32吾輩は名無しである:2000/11/14(火) 03:13
盗作疑惑なんてどうでもいい。出版社が買い取りをやったかもどうでもいい。
「日蝕」の正体は浅田や東がいうようにファンタジーでしかない。
芥川賞も選考委員の老害でしかない。問題は、それでも世間は平野を難解な小説を書く
天才だと思い込んでいることだ。それは逆に考えれば

33ixion:2000/11/14(火) 13:38
読んだよ。なんかほほえましかった。文学や芸術への憧憬がひしひしと
かんじられて>31さん
34吾輩は名無しである:2000/11/15(水) 11:38
ようするにストーリーテラーとしては下の下
35吾輩は名無しである:2000/11/15(水) 11:41
同じ平野なら平野謙の方がマシじゃ
36吾輩は名無しである:2000/11/15(水) 12:01
西欧圈なら、普通一つの国でこれだけ当たりを取った本は
すぐに翻訳の話があるんだろうけどね・・・
日本人が日本語使ってて、つくづく良かったと思うよ。
どうせ恥を晒すなら「バトルロワイヤル」の方が百倍もマシ。
37ixion:2000/11/15(水) 12:12
何で「恥」とか「最低」とか「パクリ」とかみんな過剰に
反応してるの?要するに青年(って俺が言えるか^^;)に
ありがちな文学幻想に基づいて(嗚呼、難しいこと言いたい、
神秘的なこと書きたい、と、100円ノートに徒然なるままに
拙く書いた、自分ではカッコイイと思うような言葉の群れ…)、
巧く構成した作品を出しただけでしょ?新人のクオリティとしては
あれよりずっと低いものがいくらでもあるし、ここまで過剰に
なることもないんじゃん?
て、俺も過剰に反応してる時期もあったが…新作読んだらもう整理
ついたからいいや。
38吾輩は名無しである:2000/11/15(水) 12:44
「不遇を託ってる作家が他にもっといるだろ!」
ってみんな思ってるんだよ。
39吾輩は名無しである:2000/11/15(水) 15:02
>36
仮にあれを英訳したらスカスカで読めたもんじゃないでしょう。
でもコスプレ外国文学だから受けたんじゃないの?
401:2000/11/17(金) 01:40
以上、総括でした。(なんか虚しさだけが残りましたね。来年は二十一世紀なのに)
41吾輩は名無しである:2000/12/05(火) 04:26
おもしろかったのでage
42吾輩は名無しである:2000/12/05(火) 07:25
ハングル訳で馬鹿売れしちゃったのとかまでは知らないんだね。
騙るのは自由だけど、最低限の情報集めてからにしようね。
43sage:2000/12/05(火) 11:13
何の役にもたたん情報だな。
売れたからどうだって言うんだ?
逝け、情報通気取りの阿呆が!
44吾輩は名無しである:2000/12/05(火) 12:53
>43の人はなんでそんなに
怒っているの?
寂しいの?ねぇ?
45吾輩は名無しである:2000/12/05(火) 16:46
結局「日蝕」はさ、モチーフにあった文体ってことで
ムズカシイ漢字使ってるんでしょ?
でもそれって文字に頼らないと小説書けないし、
前に平野は世界を視野に入れてる的発言をしていたが
漢字のない世界では>39さんの言うように読めたもんじゃないだろう。
ああいうデビューの仕方だと、これから世間の正当な評価は見込めないだろうし
「平野の著作だから」というブランドだけで売れていくんだろうな。
・・・なんてうらやましい話(藁
46吾輩は名無しである:2000/12/05(火) 23:59
>ハングル訳で馬鹿売れしちゃった

>前に平野は世界を視野に入れてる的発言をしていたが
>漢字のない世界では>39さんの言うように読めたもんじゃないだろう。

平野現象の核心を突いていると思う。これは結構複雑な二つの要素が
絡んだ出来事だったんじゃないか。つまり日本と韓国に共通する漢字文化
(中華思想)に対する屈折した心情というもので、そのもう一方には
80年代に盛んだったいわゆる西欧のニューアカブームに対する反動がある。
47吾輩は名無しである:2000/12/06(水) 01:55
編集長が太鼓持ちすぎるよ。
48吾輩は名無しである:2000/12/07(木) 02:36
hage!!
49吾輩は名無しである:2000/12/07(木) 03:04
ファンタジーでしかないってどういう意味?
けなしてるっていうのはわかるんだけど、
その人たちにとってはファンタジーって駄目って事?
50吾輩は名無しである:2000/12/07(木) 04:51
>>49
ん? ・・・あ、それ書いたの俺だ(笑

別にファンタジーが駄目なんていってないよ。そういう作品もあって
しかるべきだし。ただ平野君がそれを隠していかにも自分は大哲学
やってますというような顔をしたことは、やはりまずかったということ。
51吾輩は名無しである:2000/12/07(木) 16:59
どいつもこいつも、、、
じゃあてめぇらは、あれよりすげぇもん、書けんのか。
52吾輩は名無しである:2000/12/07(木) 17:15
>51
「すごい」んじゃないよ、「すごそう」なんだよあれは。
世間より深く文学かじってる人間には通じないんだよ。
平野は王道を集めて小説を書いた、という感が否めないね。
そこまでは良かったけどそれを取り込んで自分のものにすることまでは
できてないと思う。
みんなに聞くけどさ、あいつの個性って何よ?

53吾輩は名無しである:2000/12/07(木) 17:17
ん、たしかにそのとおりだけど。
それを言っちゃあおしめえだ。
54吾輩は名無しである:2000/12/07(木) 17:19
個性うんぬんは死んでからでいいでしょ。
55吾輩は名無しである:2000/12/07(木) 17:57
侍が出てきたら、みんなシバリョウのパクリ。
刀持たせたら、ヨシカワエイジの盗作と言われます。
でも、平野は煮てよし、炊いてよし、もちろん炒ってよし。
56吾輩は名無しである:2000/12/07(木) 17:59
なんかの本に、あれはRPGだってかかれてた。あと「漢字」「中世」「ヨーロッパ」「キリスト教」
なんていうキーワードをうまく活用したとも。やっぱり京大に行けるくらいの学力の勝利?
57吾輩は名無しである:2000/12/07(木) 18:17
>52
51だけど、そういやそだな。
個性っていうかどうかわからんが、
なんか、少女漫画で描けそうな描写が多いよな。
58吾輩は名無しである:2000/12/07(木) 18:30
>>51
じゃあ、今度お前がラーメン屋に入って頼んだラーメンが不味かったときは
店主の代わりに作ってやれよ。
5951:2000/12/07(木) 18:39
あっはっは。
そりゃそうだ。
60吾輩は名無しである:2000/12/08(金) 00:04
元来韓国では茶川受賞作品はよく売れてます。
61吾輩は名無しである:2000/12/08(金) 00:45
だって韓国って文芸春秋を本屋で買ったらカバーをかけずに持って歩くとステイタスシンボルになるような国なんだもん。って文芸春秋に書いてあったけど
6239:2000/12/08(金) 00:54
>46
結局20世紀の日本文学史って、漢字文化圏の属国から英語文化圏の
属国になる、パラダイム・チェンジだったってことじゃないすか。
それゆえ彼はカリスマなんじゃないの。
63>>60:2000/12/08(金) 08:32
ああなるほどね。それで最近は在日の受賞が多いのか。
要するに韓国での売り上げを見込んでるわけでしょ?
64吾輩は名無しである:2000/12/08(金) 15:29
なるほど21世紀のマーケットは韓国か。
65吾輩は名無しである:2000/12/09(土) 09:31
京大の図書館には韓国語版があるらしいよ。
66吾輩は名無しである:2000/12/09(土) 11:09
ところでみなさん、私は今の日本語より、かつての文語体のほうが、感覚的に
しっくりとくるんですが、みなさんはどうですか?
67吾輩は名無しである:2000/12/09(土) 12:35
文語体と言っても色々ある。
いつの文語体?
68吾輩は名無しである:2000/12/09(土) 12:55
いつのというか、僕も勉強不足でちょっとわからないんだけど、あきら
かに、現在は、「なり・たり」は使わないでしょ。
だが、明治のころは、「学問のすすめ」なんかは、使っている。
なんでほんの100年くらいで、こうも違うんだ?昔の方が、響きがい
いぞ、って思ったんで。
69吾輩は名無しである:2000/12/09(土) 13:32
文学作品の訳は文語がいい。
私は『即興詩人』を鴎外訳と大畑訳で読み比べたことがあったが、
鴎外訳が圧倒的に面白かった。

それに、文語訳聖書と口語訳聖書では、格調が歴然と違う。
70>>69:2000/12/09(土) 15:49
>それに、文語訳聖書と口語訳聖書では、格調が歴然と違う。

同感。文語訳の新約聖書とかって意外と安いから買っておいて損はないと思う。
71名無しさん@1周年:2000/12/09(土) 18:22
聖書の本来の目的から言えば、現代人にとっての文語訳は
ナンセンスでは?もともとイエスは、ラテン語ではなく、
ローマ領のド田舎の方言で話していたわけだし、新約聖書
は口語のギリシア語でしょ?あれは、教養のない、無知蒙昧な
人間にわかるように書かれてるんだよ。

ダンテの「清新体」をわざわざ文語で読むのと同様。
(それはダンテが正に異議を唱えたところ)
72吾輩は名無しである:2000/12/09(土) 19:46
「日蝕」が正しい文語だと認識してしまう輩が増えてしまうのが厭。
ってもう充分増えたか。
73吾輩は名無しである:2000/12/09(土) 23:53
「浮雲」をまずはロシア語で書いてそれから日本語に訳し直したという
二葉亭四迷の苦労はなんだったんだ?
74>66:2000/12/10(日) 00:55
私も明治頃の文語体のほうが好きです。
慣れれば読みにくいってこともないし。
ただし、黒岩涙香のような文章は四苦八苦ですね。

1)はじめに言葉があった。
2)はじめに言葉ありき。   (ヨハネによる福音書)
断然2番目のほうがイイ感じ。
新約聖書は信仰の対象ではないので(キリスト教徒ではないという意味)
語感で読んでます。
75名無しさん@1周年:2000/12/10(日) 01:12
お前ら芥川賞取ってみろ(嘲笑)
アハハハハハハ、クソ批評家共、死にたまえ。
あはははっは、は。
76平行して文語ネタ:2000/12/10(日) 01:50
なんとなく文語体って英語と日本語の中間にあるような感じがする。響きがタイトなところとか。

すいません。↑は完全に直感でしゃべってます。マジレスしないでくださいまし。
77デスラー:2000/12/10(日) 02:12
75のプロファイリング

芥川賞を取ってみろという発言内容からしてそれが社会的に認知された賞である
ことを認識している。よって中学生以上であるが、しかしそのあとすぐに「クソ
批評家」という書き込みをしている。これは批評文で芥川賞が取れるという勘違い
によるものである。よって犯人は極めて知能が低いと推定される。

「クソ」や「死にたまえ」などの言葉遣いから文学板、もしくは社会に対し激しい
憎しみを持つ者であると推定される。犯人は自分は常に疎外されていると感じている。
あるいはかつてこの2chにおいて馬鹿扱いを受けたのかもしれない。

以上の推察から犯人像を分析すると、「中学生以上であるが、それより低い知能を
持つ者である。文学板に出入りしているということは文学に興味があり、あるいは
小説家を目指しているのかもしれない。社会から疎外されているという思いが創作の
強いモチーフであると思い込んでいる。別に平野啓一郎は尊敬していない」

こんなところでしょうか。
78七死:2000/12/10(日) 02:25
天才ヤスケンも一押し(藁
7966:2000/12/10(日) 15:09
みなさん、文語体と現在の言葉の、このあまりにも大きい差はなぜなんですか?
何かそれを探るにいい本はありませんか?
僕の仮説を2つ:
1.日常言語は昔(江戸末期)から「です・ます」で、インテリ階級が「なり・たり」だった
2.江戸の方言が「です・ます」だった
80吾輩は名無しである:2000/12/10(日) 15:59
芥川賞取った奴を誉めたからって、自分が取れるようになるとは限らないと思うんだけどなぁ。
81名無しさん@1周年:2000/12/10(日) 20:38
そう思わせておけば。幸せになれるよ。
82吾輩は名無しである:2000/12/10(日) 21:49
芥川賞獲った本を持って歩いてるからって、自分が頭良くなるとは限らないと思うんだけどなぁ。
83吾輩は名無しである:2000/12/11(月) 17:21
age
84たか:2000/12/11(月) 18:43
新潮の「三島由紀夫没後三十年」の対談に平野氏が出ていましたが、
島田氏、古井氏の3人のなかで一番見劣りがしました。
なんか、自分が若いということから三島を解読するということと、
他の人でも知っている(佐伯彰一氏、奥野氏、等誰でもいいけど)知識を
しゃべっているだけでした。なんで新潮社はこういう人を純文学の先頭
として売りだそうとしているのだろうか。
85吾輩は名無しである:2000/12/11(月) 19:33
彼の随筆、キリスト教との比較文化論ばかりでつまらーーん!!
86>79:2000/12/11(月) 22:15
ですますは山口の方言でっせ。
明治維新のときに薩長の連中が山口弁・鹿児島弁・江戸の山手(旗本とか参勤交代の殿サンが住んでたエリアね)の言葉をチャンポンにして今の「共通語」「標準語」を作ったの。
87たか:2000/12/12(火) 00:22
ですますは、江戸の女中の言葉だと、司馬遼太郎が言っていましたよ。
88吾輩は名無しである:2000/12/12(火) 01:05
話し言葉は意図的に作り出すことなどできません。たとえ薩長の間でそういう
話し合いが行われたとしても、それが言葉として定着するかはまた別の問題です。

現在世の中に流通しているいわゆる「標準語」は、NHKが作ったんです。

あと、最低話し言葉と書き言葉は分けて考えるようにしましょう。
89考える名無しさん:2000/12/12(火) 02:00
浅田さんが結論を出しています
90吾輩は名無しである:2000/12/13(水) 01:36
平野読んでる奴なんてジジイババアばっかりでしょ?
91吾輩は名無しである:2000/12/13(水) 01:40
それに漢字フェチ
92吾輩は名無しである:2000/12/13(水) 01:53
「ATOKの難しい漢字変換速度試験」のA級ライセンス
を平野君は持っているでしょう。
93吾輩は名無しである:2000/12/13(水) 03:18
平野くんはパンクだからいいと思う。
内容が無かったりじつは演奏(?)へただったり
パンクロックっぽいとこがいい。
町田さんや福田さんがパンクパンクといいながら
じつはヘタうまなのに、平野くんはヘタへただからほんとのパンク。
94吾輩は名無しである:2000/12/13(水) 03:34
長々とやり続けるパンクほどみっともないものはないと思うから、とっととやめてもらいたいね。
95吾輩は名無しである:2000/12/13(水) 03:55
しかしぴすとるずは再結成したしくらっしゅはにっさん車売ってる
この昨今、そんなことがいえるだろうか。

96吾輩は名無しである:2000/12/13(水) 04:05
だからみっともないんじゃん
97吾輩は名無しである:2000/12/13(水) 04:25
からむわけじゃないんだけど、もしかしたらパンクって
みっともないしかっこよかったことなんか一度もなかった
んじゃないかと思っております。
98吾輩は名無しである:2000/12/13(水) 06:46
東の「だめ連」、西の京大ニューアカ
99吾輩は名無しである:2000/12/13(水) 16:18
>97
かっこ悪いかっこよさってあると思う。
100吾輩は名無しである:2000/12/13(水) 23:31
日本人は二流品ばかりを偏愛する癖があると三島が書いてるな。
101吾輩は名無しである:2000/12/14(木) 16:15
いや平野は三流でいいだろう。
102吾輩は名無しである:2000/12/14(木) 19:30
三島の作品は一流かも知れないけれど、人生は二流だよね。
103名無しさん@1周年:2000/12/14(木) 19:40
先々月号ぐらいの文学界は三島特集でしたが、
その中の松浦寿輝の三島評についてどう思いますか?
104吾輩は名無しである:2000/12/15(金) 14:55
>102
そうだよなあ。「盾の会」の制服を西武デパートでビスポークしちゃいかんな。
いくらなんでも。ユナイテッド・アローズやビームスがまだなかったとはいえ
一番館や英国屋ならもうあったろうに。
105吾輩は名無しである:2000/12/15(金) 20:24
三島って写真集出してなかったっけ?
106吾輩は名無しである

平野氏は、もう、有無をいわさず、すごい。
わたしは、平野氏の文章をよんで、ばかなので、何回も何回も、
よんで、かんがえます。
もう、一喜一憂、するのは、やめます。
平野氏は、とても、おちついた、ふところの、おおきな、かたなので。
これからも、いっぱいいっぱい、かんがえたいです。
文体について。
これは、小説なんだ、とおもうと、かしこまって、しまうんです。
ヘタに、ちゃらちゃらした、文章は、書けない、と。
そして、いつも、わるふざけ、なわたしですが、やっぱ、根が、
すんごい、まじめ、なのです。

・・・こういう人、他にもいるんだろなぁ。
世間というものを知りましたよw