1 :
名無しさん@そうだ選挙にいこう :
2000/08/02(水) 01:48 全然見かけないのですが、 ここで彼のスレッドを立てるのはタブーなのですか? (そんなことないか) 青臭くとも、私は太宰治が大好きなのです。 そういう人は結構ここにもいるはず! さあ!
2 :
太宰治 :2000/08/02(水) 02:23
鬱だ氏のう
3 :
メロス :2000/08/02(水) 18:48
今、「斜陽」を読み直しています。 何故に、太宰に惹かれるのか・・・ 文章、いえ作家そのもの自体に漂うエロチシズム・・・ もう、一生離れられない。そんな感じです。
4 :
ヨウゾウ :2000/08/02(水) 23:33
死ぬのもいいか、と思ってしまうな。
私は中期が一番好きです。 なにかにつけ後期ばかりがとりあげられるのは どうなんだろう。 鬱ではない、前向きな太宰治。 それが、何故か第二次大戦のさなかであることが やはりこの人の非凡さ、というかあまのじゃくさを 感じます。 そして、平和になったとたんにデカダンですからね(笑) 皆さんの好きな作品は何ですか? 私は、パンドラの箱、などが最も好きなものの一つです。
6 :
名無しさん@1周年 :2000/08/03(木) 21:53
オラは 「駆込み訴え」 が好き。
あ、忘れてた、 駆け込み訴えもいいですねー あれってほんとに迸る才能って感じですよね
8 :
名無しさん@1周年 :2000/08/04(金) 02:17
>7 同感です。
9 :
名無しさん@1周年 :2000/08/04(金) 03:13
もう30を目の前にしてますけれども、 中・高のころは太宰の小説を誤解してたなー、 と今思います。
10 :
名無しさん@1周年 :2000/08/04(金) 05:06
>9 どういうふうに?
11 :
メロス :2000/08/04(金) 10:04
私は、「人間失格」が好きです。 というか、お気に入りのCDを聴くように、何度も読んでしまうのです。 最初に読んだのは、高校の時・・・共感しました。 しかし、大人になって読んだら、自分が変わっていたことに気づいた。 これを読んだときの感じ方がいつも違うのが、ちょっとした楽しみ。
12 :
名無しさん@1周年 :2000/08/04(金) 15:36
よくヴィヨンの妻と斜陽って比べられますよね。 私はヴィヨンの妻の方が傑作だと思うんですけど、 みなさんはどうですか。 太宰の奥さん、美知子さんもいい味だしてますよね。 奥さん大好きです。 私は高1の時すごくはまって誕生日に全集(勿論文庫) を買って貰いました。 もったいなくてまだ全部読んでません。 虫の様にあちこち気の赴くままに読んでます。 後、大好きなの思い出した! 黄金風景。
13 :
1 :2000/08/04(金) 15:41
あ、ちなみに12は私です。 メロスさんは後期太宰が好きなのですね。 後期もまた後期でいいですよね。 私は実は人間失格の最後を読んだ時、 最後を読んで思わず笑っちゃったんですよね。 「私達の知っている葉ちゃんは、とても素直で、よく気が利いて、 あれでお酒さえ飲まなければ、いいえ、飲んでも、 ・・・神様みたいにいい子でした。」 な〜んだ。長々と書いてきて結局これがいいたかったんじゃん! どこまでも甘ったれた奴だ!とにんまりしちゃったんですよね。 全く太宰の魅力って、末っ子特有の何かからきている気がします。
14 :
メロス :2000/08/04(金) 17:04
なんか、このスレ、興奮してきた!! また書きます!!
15 :
名無しさん@1周年 :2000/08/04(金) 18:58
「太宰が好き!」っていうの 半分カミングアウトみたいなとこあるみたいね。 俺、あんまし気にせずに好き好き言ってたけど。 好きな作品は 「駆け込み訴え」 「黄村先生言行録」をはじめとする黄村先生シリーズなど。 あ、「斜陽」や「人間失格」など 暗い作品も好きですよ。
16 :
>1 :2000/08/04(金) 19:10
オレも好きだが、はっきり言って、感覚が古くさい。 そうも時代の差を感じてしまうのはオレだけか。
17 :
1 :2000/08/04(金) 19:34
>15 私もそれ大好き! 井伏鱒二の人柄を彷彿とさせる。 (勿論創作も入ってるだろうけど) 何でだか、カミングアウトでもさせるような気に させられてしまうんですよね。 世間は私が太宰が好きかどうかなんてどうでもいいだろうに(笑) >16 それどういうことか気になりますね。 できればもっとくわしく。 確かにお、これは新しいな、とかいう感じではないですけどね。 例えば随分前の人なのに、 梶井基次郎とか読んで、新鮮な気持ちになったりする。 そういうのは無い気がする。
18 :
1 :2000/08/04(金) 19:44
あ、でもどうだろう 女性徒とか読んでると、いいなって思っちゃうし、 駆け込み訴えを読んだ時はびびったけどな・・・ 古いと感じたことは無いかも。
19 :
名無しさん@1周年 :2000/08/05(土) 04:02
私の場合、まず太宰のユーモアセンスが好きですね。 当時としては新しかっただろうし、今読んでも面白い。 「グッドバイ」はぜひ最後まで読みたかった。 「父」とか「桜桃」とか、晩期の底抜けに悲しい作品もすごく好き。
おぶちでーす。 わたくしは浪人時代の2年間、太宰に傾倒しました。 太宰研究なら誰にも負けません。わたくしと太宰研究 したい人間は天国まで来てください。
21 :
1 :2000/08/05(土) 12:05
>19 グッドバイはそこぬけにおもしろいですよね。 確かあれの最後は全員と別れられて、奥さんのところに戻るんだけど、 とき既に遅し、奥さんは出て行ってしまったというのに するつもりだったらしいですよ。 やっぱり自分の身を振り返ってるんでしょうね。 私も最後まで読みたかった。 父は泣けました。小説だとわかっていながらも どうしても美知子さんと重なっちゃうんですよね。 >20 あ、その話聴いたこと有ります。 でも小室哲也にサミットソングを頼むセンスの人は 嫌だなあ・・・ 結構作家でも太宰に傾倒したって人は結構いますよね。 特に女性作家に。 町田康とか好きそう。
22 :
プーの友人。 :2000/08/05(土) 14:44
町田さんは、角川の『津軽』かな? 解説書いてますよね。たしか。
Dazai taught me the word "decandan" "cynical" and my favorite is "Viyon's Wife". Its last line "Nothing matters as long as we are living" is dead COOL and is the great encouragement. This sentence makes me accept ANYTHING.bUT generally speaking, I don't like guys in his novels, but I LOVE heroins. They are strong, prestine, pure, and much stronger than Dazai's heros. I believe beauty exsits in something sad and I find Dazai's novels beautiful because there are sorrow and the things which are collapsing toward ultimate end. (like a noble family who no logner has power in Shayo) Something like Alan Poe's "the last of the Ashers". This beauty is, I find, terribly pratonic and void of anything sexual, quite different type of beauty I found in Mishima Yukio (Kinkakuji, etc). I recommend to read Dazai and "Catcher in the Rye" (DJ Salinger) , and listen to Morrisey, then you will grow certain ATTITUDE. Cheers.
24 :
>Pinkmoon :2000/08/09(水) 13:03
>This beauty is, I find, terribly pratonic 'pratonic' should be 'Platonic'. Your mistake is quite like Japanese, hahaha.
25 :
1 :2000/08/09(水) 23:14
>23 Thank you for your reply. As my ability of writing English is very poor, I can't write a long writing. But I want to write just these. I love The smiths too!! And I think that Viyon's wife is more outstanding than Shayo. But the suicide note of Naoji,this is so moving. Please write in this another time.
26 :
1 :2000/08/09(水) 23:15
へたくそな英語だからって笑わないで下さいね(笑) この人は日本語は読めるのかな?
27 :
そうだお台場に行こう :2000/08/10(木) 04:46
「ヴィヨンの妻」「駆け込み訴え」「きりぎりす」 私的溺愛三作品です。 あ、「饗応夫人」もいいな…「虚構の神」(←だったっけ)も。 タイトルを忘れましたが「父が死んで私達は幸せになりました」っていう一文も印象に残ってますね。 要はみんな好きです。文章の調子とか、主人公の傾向とか。
28 :
そうだお台場に行こう :2000/08/10(木) 04:55
「虚構の春」でした。失礼!
29 :
1 :2000/08/10(木) 16:40
魚服記って何気に壮絶な話じゃないですか? 前期もいいな・・・ (全期いいな・・・だめだこりゃ)
30 :
長いので省略したら? :2000/08/10(木) 19:22
あるとき、メロスという若者が妹の結婚式に出たかったが、王様がそれを許さない。 そこでメロスは期限内に帰ってくると言う約束で王様に自分の友達を差し出した。 もし期限内に帰ってこれなければ王は友をひどい目に遭わすと言う。メロスは必ず 帰ってくると言って結婚式に出かけた。そして、途中きつい思いをしながらも 走り続け何とかぎりぎりに帰ってこれた。そこで王様はメロスの友を放してやった。 めでたし。めでたし。
31 :
メロスの友の本音 :2000/08/10(木) 19:23
ワレ、たいがいにせいよ。
32 :
タンゴ@黒猫 :2000/08/10(木) 19:53
>>1 そして何気に上手いです<「魚服記」
主人公の登場のさせ方が先ずそうだし、途中の物語をずっとスワの視点で経過させておきな
がら、最後の最後を誰ともつかない第三者の突き放した視点に明け渡して締め括る筆の運び、
思わず唸ってしまいます。今まで近くに感じていたスワの属性が突然こちら側の世界から断
ち切られて、気がついたら空っぽの器だけが残ったような痛烈な印象と、そして、そこに谺
している痛々しい残響が、いつしか読む側の内省に映り込んで繰り返し繰り返してゆくよう
な読後感、何か取り返しのつかないことをしたみたいな、そんな淋しさを感じずにいられま
せん。果たして彼女はどこに辿り着いて、一体全体そこには何があるのだろう・・・
って、んー久しぶりに帰ってきた不健康な自分・・もう止そうね。
ところで、THE SMITHS いいっすネ(モリッシー嫌いだけど・・・ごめん)。
33 :
1 :2000/08/10(木) 20:08
そんなこと言わずにもうちょっと不健康でいましょうよ。(笑) なるほど言われてみればそうですね。 そういう読み方はしたこと無いです。確かに。 あの話のやりどころの無い貧困の臭いというものがとても悲しい。 魚服記は井伏の山椒魚への回答だという話を聞いた事がありますが どうでしょうか。なるほど、と思ってしまったのですが。 モリッシーはフジロックキャンセルしたので大嫌いです。ぷんぷん。 タンゴ@黒猫さんはモリッシー嫌いなのですね。 結構いますよね、スミス好きでモリッシー嫌いな人。 やっぱクイーン イズ デッドです!
34 :
タンゴ@黒猫 :2000/08/11(金) 00:20
あ、ごめんよー。このスレッドは是非とも末永く続いてください。 つまり、あれです・・多分、面と向かって付き合ったり語ったりするのって 気恥ずかしいんですよ、太宰って人は。 例えば、「魚服記」の中でスワが父親に言う台詞。 「おめえ、なにしに生きでるば。」 人は何故生きるのか? こんなこと考えるようになったら、きっと碌な事が ないです。だって、「生」の中に答えが見つかるとは思えないから。 でも生きてる限り誰だってスワになり得るのが人の本質だろうし、多分、 それが太宰文学の魅力であって、彼の本質でもあるんだろうね。 >結構いますよね ハイ(-_-)ノ <スミス好きでモリッシー嫌いな人 だって歌詞付いてんだもん。そのこと自体、珍しいし・・・、 自分のことが大好きなんだろうな、と思うと、ちょっとひく。 でも、マーがいるからね。 もし迫られたら、自分でもどうなるか分からない。(わけない!)
35 :
四海楼カスタム :2000/08/12(土) 19:44
太宰好きは志賀嫌いに目覚めそうな気がするのですが、そこのところどうでしょうか?
36 :
1 :2000/08/15(火) 22:29
四海楼カスタムさん。(おもしろいHNですね) 私は志賀直哉それなりに好きですよ。 赤西牡蠣太(字に自信なし)とかおもしろいし。 でも確かに彼の太宰に対する態度はひどいものがあると思います。 太宰がサロンを嫌った理由はそういう体質にもあるでしょうね。 志賀のサロンにいた人がとりあえず太宰批判をしていたけど、 彼が死んでから改めてよんでみたら自分が彼のことをきちんと 評価していなかったことを後悔したそうです。 タンゴ@黒猫さん。 恥ずかしいという気持ちはよくわかります。 太宰自体みっともなくてかっこ悪いし。 でもそこが実は一番魅力なんですよね。 歌詞がついているとはどのような意味ですか・・・? ところでマーの新バンド、ジョニー・マー&ザ ヒーラーズは 聞くところによると良くないらしいです・・・。 あと、モリッシーと太宰ってちょっとだけ共通点ありません?(駄目?) ところで太宰好きの海外のミュージシャンというのは確かに居て、 私が知っているのはマニックスストリートプリーチャーズというUKの 国民的バンドのメンバーリッチー・ジェイムスは日本のファンに人間失格を 渡されて、それ以来今まで読んだ中で一番良いもののひとつだと言っていたそうです。 ちなみに現在その人は失踪中です・・・ ところで桜桃忌に墓参りに行ったことがある人っていらっしゃいます? 私は受験が終わって暇なので友達と墓参りに行ったことはありますが、 迷った・・・墓石に鬼殺しをあげてきましたよ。 桜桃忌は怖いので行った事ありません。 噂では愛好家同士の語り合いはあまりなく みんなが自分が一番の太宰の理解者だと思っている人が多いとか・・・ そう思わせるのも彼の文学の特徴ですよね。 (さすがに私はそう思ってません) いつか太宰を巡る旅に青森に行きたいです。
37 :
1 :2000/08/16(水) 00:42
しまった ところでばっかり使ってしまった・・・ 恥ずかしい。やっぱ 読み返すべきだった・・・
38 :
四海楼カスタム :2000/08/16(水) 04:10
>36 マニックスがUKの国民的バンドってのは言い過ぎじゃ・・・。 あ、38でカスタムさんがリンク貼ったスレで、志賀を非難してるのは自分です。 カスタムさん、お元気?僕はまだ、志賀読んでません。
40 :
1 :2000/08/16(水) 20:57
>39さん そんなこともないですよ。 かつては弱小でしたが、いまやUKの大御所です。 最近発売されたシングルはロックバンドにはもはや不可能かと 思われていたチャート初登場1位を取りましたし、 NMEによる今年一番セクシーだった男性の1位にベースの ニッキーが選ばれてます。 ロックフェスのトリなども勤めたこともあるようですし。 でもマニックスを知っているということは 結構UK好きなんですね。私もUKかなり好きです。 四海楼カスタムさん。 ちょっと顔を洗ってきてからゆっくり読ませて頂きますね。 ではとりあえず。
41 :
1 :2000/08/16(水) 22:35
読んでまいりました。 私は志賀のその本は読んでないのでなんとも言えないのです。 志賀の作品は小学生の時に代表的な短編と、 高校の時に中篇を一つ読んだきりです。 城之崎にてはちょっとだけ学校で読みました。 (さすがに小学生の時の感想で志賀を語るのは失礼ですね) 作品の感想を言いますと、うまいなあというのが第一です。 こう、はじめがあって、山があってきれいに幕。というような。 きれいですよね。私は話として読んでみておもしろいと思いますよ。 如是我聞はめちゃめちゃおもしろいけど、あの太宰が侮辱されて烈火のごとく 怒り狂って書いてる様が目に浮かぶようなので、 あのまま信じてるわけじゃないですよ。 ただ、あの中ですごく志賀について鋭いところがあると思うんです。 この者は人間の弱さを軽蔑している。 これってどきっとします。 あやふやな記憶なんですけど、一房の葡萄なんかも嫉妬とかそういう 人の弱さを描いておきながら結末を読んでみるとそういう弱さを 否定してるっていうか・・・
42 :
1 :2000/08/16(水) 22:49
これは推測でしかないのですが、 人の弱さなんかを許せない志賀は 弱さの塊のような太宰の小説が許せなかったのでは? 後、選民意識の強い人という印象はやはりありますね。 貴族でないものが貴族について書くことは我慢ならんというような。 (太宰の名誉挽回の為に。斜陽に出てくるような喋り方は実際あるそうです。) 確かに人として志賀は思いやりに欠けた傲慢なところがある人であったかもしれません。 しかしそれによって彼の作品としての価値が下がるわけではなく、 彼が掌の小説の名手であることはまちがいないのですから。 ただ、好きになり、どっぷりその人につかるという為にはやはりその人自身の 人柄というのも気になってくるんですよね。 よく作家論でテクスト論などがもてはやされますが、 私はその作家を愛すれば愛するほどその作家の存在を無視することは不可能です。 研究者では無い私はのびのびと読んでいきたいです。 だからその一方で才能は認めつつその人となりで嫌いになるということも ありうるんですよね。三島由紀夫もそうです。
43 :
1 :2000/08/16(水) 22:54
四海楼カスタムさんは志賀の研究をしてらっしゃるんですよね? カスタムさんが志賀にどっぷりつかることができたのは どのような志賀のどのようなところですか? 久しぶりに志賀読んでみようかな。 あ、あと、武者小路なんかどうですか? あの人は人の弱弱しさなんかを実にうまく書いてると思うんですけど。 私はあの人大好きなんですよね。 あれ、そうすると、志賀は何故武者小路と親友・・・? 駄目だこりゃ。うーむ。
44 :
1 :2000/08/16(水) 22:58
長々と散漫な文章を失礼。 あと、つけくわえ。 「人の弱さというものを認めない」というその作家のスタンスが (これはあくまで推測にしかすぎませんが) 一貫して誠実に表現されているのなら全然アリだと思いますよ。 それと、太宰は彼に傾倒していたんですか?
>39さん 少し太宰読みましたよん。なんか後ろめたい気持ちになりました。なんでやろ? >1さん え〜と、太宰スレの趣旨からだんだんと離れていってるような気がするので、志賀に関するレスはこのくらいにしようと思います。 私は志賀に関する授業の補足を自分で勝手に調べているという化石のような文学部1年生です。 私が志賀に興味を持ったのは、これは語弊がありそうですが、速読にも精読にも耐えうる文章だということからですね。これを思った厨房の時はつまらない授業や寝る前とかにさらさらと読める文章として読んでいて、また時間がまとまってあるときにはじっくりと腰を据えて読んでみたりしていました。 あと、主人公は総じて高いところにいるような印象は受けてました。一般庶民に生まれた私はそれに憧れたのかも知れません。なんか権威主義とは違いますけど、自分の家柄に理想像を打ち立てる時期ってありません?他には小説にモノクロの絵みたいな印象が、もちろん悪い意味では無くて。抽象的な表現ですいません。 志賀は生活家ですよね。生活と作品の同一平面化…といっていいのでしょうか、難しい言葉は使えないのですが、いくら私小説家と言っても生活と作品は普通切り離されるものです。これはストーリー上の意味ではなくて、いい作品を得るためには生活を犠牲にしなければならないといったような意味ですが、志賀にはそれが無かった。特に晩年はいい生活を送ったらしいです。 その意味で太宰は自分の悩みを前面に押し出していた。志賀にも悩むところは無かったわけでは無いでしょうが、それを作品にはださなかった。生活には出さなかった。 う〜ん、太宰は詳しく知らないので大それたことは言えないのですが、自分の生活を作品に押し付けようとしたように思えます。志賀は生活の表面だけを押し付けた。内面が出てこないわけではないですが、太宰とははるかに異なる。 太宰の作品には自分に対してのものを含めてのニヒリズムがあっての退廃風でしょうが、志賀にはそれは無いともいえます。特に作中の志賀本人を表すような人物については実に非悪人に描かれているように思えます。それが現代の人には受け入れられないのだろうと考えています。太宰の作品には共感を持つ若者が多い。志賀に共感する若者はそうそういないでしょう(笑)。 すいません。私もまだまだ認識が甘いのかもしれません。間違いがあったら指摘願います。 志賀の名誉のために、結構な好人物だと評判だったらしいですよ(笑)。 志賀と実篤は学習院の同級生です。志賀が二回落第して。 太宰は若いころは志賀を好読していたらしいですが。 私も世の18歳らしく気楽に本でも読んで…、読まないか(苦笑)。文学部でも本の虫は少ないんですよ。今ではそっちの方が健全になったのでしょうか。はぁ…。禅林寺は近いのでたまに通ります。桜桃忌はさすがに行きません(笑)。 拙文申し訳ありませんでした。
46 :
名無しさん@1周年 :2000/08/17(木) 01:40
>>45 さん
長いよ…、いくつかに分けて書き込んだら?sageで書いてるからいいけど
47 :
名無しさん@1周年 :2000/08/17(木) 02:29
太宰好きです・・・って言うのやっぱり勇気いりますよねぇ。 私は女生徒好きだな・・・。 斜陽も最初の一文でもうなんともやりきれない雰囲気がひしひしと伝わってきて好き。 第三書館から出てるザ・太宰治は2800円で全小説が読めてgood♪
48 :
1 :2000/08/17(木) 18:40
志賀について。 「人の弱さを認めない」というより、「人として自分は弱くありたくない」 「あるべきではない」と思っていたのかもしれません。 だから「生活の表面をおしつける」とはすなわち自分の人生における理想を 終始描き続けたということかもしれません。 確かにそういう作家のあり方もあってしかるべきですよね。 だから志賀直哉とは・・・・理想主義者であったのでしょう、作品においても、人生においても。いや、カスタムさんの太宰に対する考え方はなかなか的を射てると思いますよ。 太宰は若い頃多くの挫折をしました。 就職の失敗、恋愛の失敗、結婚生活の破綻。薬中毒。心中の失敗。 彼は彼なりにこのような駄目な自分から脱却したかったのかもしれませんが、 全てにおいて失敗した。肉親にも縁を切られた。 しかし末っ子の甘え根性からそういう自分を認めて欲しい。 そういう甘え根性が作品を彩っています。それが原動力かもしれませんね。 だから、「自分の生活を作品に押し付けようとしたように思います」 というのはかなり鋭い指摘です。
49 :
1 :2000/08/17(木) 18:53
上、コピペがなんか変になってる・・・ ただ、太宰が唯一理想に生きることを目指していたのが中期なんです。 走れメロスや、富嶽百景や、女生徒などのあたりですね。 実は私はその時期が一番好きなんですよね。 カスタムさんは太宰の何を読んだのですか? 私も文学部です。2年だけどね。本の虫はもっといるかと思いきやそんなに 居ないんですよね。ちなみに学科はどこですか? 私はあえて国文は避けて美術をやってます。(笑) 私も高校の頃とか図書室に入り浸って太宰の文献とかあさってた。 思い出しちゃうなっ なんかここで意見の交換をしてたら本をたくさん読みたくなっちゃった。 あ、あと、私は太宰にだけこだわるつもりはあんまりないんです。 脱線て楽しいし。 太宰を語るときどうしても井伏とか芥川とかはでてきちゃうし。 または太宰は中原中也にいじめられてたとか、そういう話もありにしたいです。
50 :
1 :2000/08/17(木) 18:56
>47さん 女生徒は私も大好き。ああいう女生徒になるはずだったのに、、、 4800円とはなんですか!? 文庫で全集持ってますが、一冊800円としても8000円くらいするんですが。 そっちがよかったーーー(でも誕生日プレゼントだったんだけどね)
51 :
47 :2000/08/17(木) 23:00
>1さん 第三書館という出版社から、「ザ・太宰治」というでっかい本が出てます。 紙はぺらぺらなんだけど、全作品が収録されてるの。 字小さくて読みにくいけど活字とか雰囲気でてていいよー。 なかなか本屋にないから、取り寄せでしか入手できないかもしれないけど。 定価は2800円です。お得でしょ?? 同じシリーズで「ザ・漱石」と「ザ・龍之介」もあるよ! 1さんがもってる全集はちくまの?
52 :
瓜坊主 :2000/08/18(金) 01:04
太宰ファンは、いまも昔もおんなじタイプですね。 でも、そういう読みは、いまや高校の教科書レベルにとどまってます。 ちなみに「女生徒」は実はオリジナルの日記をほとんどまるごと引用したかたちで作られたみたいです。 もちろん太宰ファンの女の子が書いた文章だから、大宰的感覚に溢れた文章なわけだし、さらにそれを大宰本人が編集したことで、かなり純度が高くなっている、と言うこともできますが。 でも、太宰ファンらしくあんまり素直に読んでも、他の人からはただ古くさい小説としてしか認知されなくなってしまいます。桜井亜美に操ささげちゃった人と大差なくなってしまいます。大宰ならいいというのは、ただの権威主義と言われかねない。 それから、大宰はファンの底力か、かなり電子テキスト化されて青空文庫に入ってますよ。「ヴィヨンの妻」もあったはず。 プリントして読み直してみるのもいいかもしれませんね。
53 :
名無しさん@1周年 :2000/08/18(金) 01:23
女生徒ってコピペだったのか。ショック。
54 :
1 :2000/08/18(金) 15:46
そうです、ちくまです。 今さら太宰を買うのもなんだからザ・龍之介欲しいなあ。 この瓜坊主さんという人は突然やってきて失礼な人ですね。 女生徒がある女学生の日記を下敷きにしていること、 また斜陽が太田静子の日記を下敷きにしていること、 そのために太宰が金を払って買い取ったということは あなたが鬼の首を取ったかのように言わずとも誰でも知っている話ですが? また高校の教科書レベルにとどまっているとおっしゃっていますが、 別に私は素人ですし、自分の解釈が斬新でオリジナルなものだとも思っていませんが。 むしろよく言われてきたことだと思っています。なにせ素直な読者なもので。 反対にあなたの高校の教科書レベルにとどまらない太宰批評を是非お聞かせいただきたいもの。 皮肉ではなく、興味ありますから。 太宰が古臭いとおっしゃいますが、古臭いと言い切る理由も教えていただきたいですね。 勿論太宰にも駄作はあるとおもいます。好きでない作品もけっこうあるし。 饗応婦人とか。太宰ならいいと一言でも言った覚えありません。 どんなファンでも盲信してしまえば太宰に限らずはた目にむごいのは かわらないと思います。 太宰には欠点もあり、美点もあり、その上で愛読するのに何も後ろ暗いところは ありません。 古臭いという表現も、その時代が特異であればこそ 今の時代とのギャップが生まれてくるのも当然。 しかしその中にさえ共通点を見出したり、または時代を感じるのは 人それぞれの読み方だと思います。 何かを古臭いの一言で切り捨てる読み方ははっきり言って了見が狭いと思います。
55 :
名無しさん@1周年 :2000/08/18(金) 15:51
「ザ・シェイクスピア」は坪内逍遙訳だぞ! 何故いまどき?!と言う驚きと、明治翻訳語彙のサンプルとして おもしろいというのとあるんでいい本だ。たしか「ザ・石川啄木」 もあったはず。 以上太宰に関係ないカキコで済まぬ。
56 :
1 :2000/08/18(金) 16:11
坪内逍遥の羊コレクション、超かわいいです。
57 :
四海楼カスタム :2000/08/18(金) 16:49
僕はアナクロな人間だから(笑)、古臭いって好きなんですけどね…。
58 :
瓜坊主 :2000/08/21(月) 23:36
>54 紳士淑女の社交場とも知らず、山だしのサルが失礼しました。 お買い上げありがとうございます。 私は大宰作品が嫌いなのではなく、むしろ新参のファンなのです。 いままで大宰を避けてきたのが、「実生活ウンヌン」「人間の弱さカンヌン」といった鉄壁のガードに阻まれていたせいで、オーソドックスな太宰ファンにちょっと私怨があるだけです。 「女生徒」に下敷きとなる文章があり、近くにあった本を見て名前が決まった、とかいう伝説的なエピソードは全集などでもよく見かけるのですが、それがどの程度のコピーかどうかは、有明嬢の日記が全集などに全文収録されていないので、実際に検証した人はあんまりいなくて、その点が最近になってほぼ元ネタ通り、という論文が出たわけです。私も読んでみたいんですけど、ソースを。 大宰の作品には、あの強烈なキャラクターが災いしてか、あんまりザンシンな解釈というのはないようですが、まだまだ深読みできる余地がたくさんあると思います。大宰のイメージが古くさいとすれば、作品ではなく、読まれ方のせいだってことです。 それは学者とかじゃなく、ファンにも責任あると思うんですが。 私は、自分の好きな作り手の流通の仕方にそんな無神経にはなれませんけどね。 ちなみに、これは偏見というより、致し方ないという諦念のもとに、高校の国語の文学作品の読みというのは、常識的な通念を叩き込む場だと思ってます。だからファンが個人で楽しみとしてやる読みは、もっと豊かでいいはずなんですが。 ここらでひとつ、お好きな作品についての、お考えをお願いしますね。 勉強してきますよ。
59 :
1 :2000/08/22(火) 01:17
>瓜坊主さん ちょっと鼻息荒かったみたいですね、 ごめんなさい。 ただあなたが私が一般的な読みをしていることに 気が付いていない恥知らずかのように書かれていたように感じましたので。 確かに太宰の読まれ方って同じところを ぐるぐるまわってしまいがちであるとは思うんです。 だからあなたの言う通りなんですが、 私は自分の感情のおもむくままに好きに文学を読みたいと思ったので あえて国文にはすすまなかったんです。 ここで私の好きな作品をあげて意見を書いたところで あなたには陳腐な意見にしか思われなさそうなんです。 何の気負いもなく読んでいるので。 むしろあなたの方の意見が聞きたいです。 何から入ったとか。 ただ古臭いというところで質問があります。 おそらくあなたの太宰ファンのイメージは 青臭いの一言につきると思われるのですが、 あなたは青春の青臭さというものは古臭いと思われているのですか?
60 :
1 :2000/08/22(火) 01:24
実は私は富嶽百景から入った口なので 太宰=青臭いうじうじ野郎という偏見の元に 太宰を馬鹿にして読もうとしない喰わず嫌いが多いのには辟易していました。 むしろ太宰は中期から入ったほうが入りやすいのではと思い、 人間失格のどこがそんなにとすら思っていました。 しかし色々前期なども読み散らし、 これが彼の永遠のテーマなんだと思わざるを得なかった。 中期がむしろちょっとおかしかったくらいのもので。 確かにそういう青臭さを抜きにして語るということも 個人の場ではあってしかるべきです。 高校が型どおりの読解を強いていることは重々承知なんですが、 私は結論としては無視できないと感じました。 初めはみんな右から左におんなじようなこと言いやがって、 なんて思ってたんですけどね・・・ しかし新しい読みは大歓迎だし、そうされるべきだと思います。 女生徒は多分エピソードなんかはそのままではないでしょうか? 斜陽もおそらくそうだと思います。 走れメロスの原文を読んだ事ありますが、おんなじだったので。 駆け込み訴えだってそうでしょう。 または自伝的なものであったり、 新諸国話、御伽草子、、、数え上げたらきりがない。 ただ、タブーにされているわけではないし、 何より太宰によって新しい息吹が吹き込まれているわけで、 別に私は女生徒の評価はこのままでいいのではないかと思っています。 もしかしたら太宰の権威という話はこのへんのことですか? 瓜坊主さんは率直に女生徒を読んでどう思われました?
61 :
犬 :2000/08/24(木) 03:01
62 :
Cabinessence :2000/08/24(木) 04:19
はじめて書き込みます。 太宰治は、大好きです。 特に「日本浪漫派」同人の頃が大好きです。 あと、『如是我聞』とか、戦時中の『津軽』も大好きです。 うーん、典型的な太宰ファンですが、時々寄らせてもらいます。 それじゃね。
63 :
1 :2000/08/24(木) 22:33
>犬さん 読んで参りました。 あの中では深い河はかなり好きです。 ヴィヨンの妻は、主人公がある時点で腹を決めて、(手篭めにされる) 生きていくところが感動的でした。 主人公が夫に「生きてさえいればいいじゃないの」と 軽蔑していうあたり、太宰が自分にいいきかせているのかなと 思いました。 何だかんだいって太宰は美智子さんのことが大好きだったみたいだし。 (根拠なし) >Cabinessenceさん いらっしゃいませ(笑) あれー日本浪漫派ってなんでしたっけ。 太宰の同人というと、高校生の時やっていた 「細胞文芸」というネーミングセンスに笑いました。 是非またのお越しを。 臭いトークを繰り広げましょう。
64 :
四海楼カスタム :2000/08/25(金) 01:37
保田与重郎でしたっけ。名前くらいしかわかりませんが。でもなんだか三島もそういう臭いはしますね…。>日本浪漫派 また如是我聞好きが増えた…(苦笑)。
65 :
名無しさん@1周年 :2000/08/25(金) 02:04
「道化の華」って、自意識過剰文学のさきがけのように思います。 他の作品はたいてい好きですが。
66 :
>64 :2000/08/25(金) 03:58
>また如是我聞好きが増えた…(苦笑)。 まあまあ。そろそろ志賀読んでみます。あ、俺、雑談スレでカスタム君と 太宰話をした奴です。
67 :
1 :2000/08/25(金) 13:43
実は道化の華まだ読んでないです。 65さんは嫌ってことなのかな? ときどきつまらないのありますよね、太宰。 >カスタムさま 日本浪漫派 思想的混乱の中で、伝統文化への回帰を提唱した。 ・・・ ・・・ 保田与重郎 亀井勝一郎など 「常用国語便覧」より 亀井と太宰は親友だったからそのへんのつながりかな? 亀井はロマンチックなので好きです。
68 :
lis-perfum :2000/08/26(土) 02:50
太宰治と言う懐かしい名前を見かけたのでついカキコしてしまいました。 高校、大学時代はけっこう読みましたね。 ちなみに新潮文庫で集めてました。 私が個人的に太宰に惹かれるのは、作品の出だしですかね。 『走れメロス』の「メロスは激怒した。」しかり。 『駆込み訴え』の「申し上げます。申し上げます。」しかり。 変ですか? みなさんの書き込みを見ていて、ひさしぶりに太宰が読みたくなりました。 また来ます。 1さま 私、大学は国文でしたが、私の大学に限って言えば、文学の授業でもゼミでも 「かくあらねばならぬ」的な解釈の押し付け?はありませんでしたよ。 むしろ感情の赴くまま好きに読むことは教授も歓迎でした。 ただ、やはり学問なので、自分の読みに対しての明確な理由や 根拠は求められましたが。 他の大学は違うのでしょうか。
69 :
四海楼カスタム :2000/08/26(土) 16:22
>1さん 亀井って太宰書簡録みたいなのをまとめた人でしたっけ。「大和古寺巡礼記」は好きです。奈良すきなんで(笑)。
70 :
名無しさん@1周年 :2000/08/30(水) 02:40
写真+「女生徒」の本が最近出たらしいんですが、ご存じの方 いらっしゃいますか? すごくいいって聞いたんだけど、近所の本屋にはなかった。 見ないで注文するのも不安。
71 :
「女生徒」の続編はつまんねー :2000/08/30(水) 04:30
余談ですが、駆け込み訴えはほんの20分ぐらいで 出版社の担当の方が口述したものらしいです つまり、あの作品は太宰の完全な即興だったわけです 天才としか言いようがありません
72 :
おじゃまします :2000/08/30(水) 16:29
如是我聞がやたらと好き。他のは自分には難しい…。 これも喋りながら弟子に書かせたって本当ですか? すごい勢いだっただろうなあ。
73 :
1 :2000/08/31(木) 01:42
>lis perfumさん いやいや、大学はそういうものだ、というわけではなく、 国文を選んだ以上、やっぱりのびのびと読むというより、 自分の読みは果たしてそうなのだろうかなど、 ある種の気負いが生じそうだったので選ばなかったということです。 そして研究者を目指すならばそうでないといけないと思いますしね。 つまり、高校のように押し付けられない分、 プレッシャーがかかりそうで・・・ 文学を分析するのはあまり得意ではないんです。 >71さん 駆け込み訴えは太宰が寝っころがりながら 奥さんに口述筆記させたものです。 その時太宰は一度も言いよどむことがなく、 美智子さんは戦慄したそうです。 女生徒の続編って憧れてた作家に会いに行ってがっかりするって やつですか?(題名は忘れた) >カスタムさん そうそう、それが好き。私も奈良の方が京都より好き。 ついでに言えば和辻哲郎より亀井勝一郎の方がおもしろかった。 >おじゃましますさん おいでやすー 難しい・・・どのへんの作品を読まれたのでしょうか。 駆け込み訴えとか簡単だし、難しくないですよ。 初期、後期はちょっと重いかもしれません。
74 :
71 :2000/08/31(木) 19:26
>73 すんません 嫁さんでしたか 女生徒の続編は、会いに行くってやつじゃなくて 前半が太宰の随筆で、ヒマだからこんな話書いてみます みたいな感じで 「この前、私、小説になっちゃいました」といった感じの作品です 太宰自身が、最後に「やっぱりつまらないかな?」って弱気になってます
75 :
1 :2000/08/31(木) 20:45
>71さん あれ?それ読んだ覚えないなー 友達とはその私が言ってたやつが続編なんだよね? って言ってたんだけど。 読んでみようっと。
76 :
lis-perfum :2000/09/02(土) 02:09
1さま お返事有り難うございます。 そう言うことだったんですね。 確かに、テーマを持って研究して…とやっていると、考えているうちに 自分の論理の破綻とかも見えて来ちゃいますしね。 作者の生活や人生など、作品背景を知ることは楽しくても、それを作品に 関連させてその作品を読み解く…ってのも難しかったり。 やはり1さんのおっしゃるように、自分の論を論理的に完結させねばと言う 思考がどうしても先に立って、逆にのびのびとは読めないのかも知れません。 ところで、みなさんの好きな太宰作品はけっこう似通っているイメージを 受けるのですが、他に面白いのはないですか? 私、ひさしぶりにまた読みはじめようと思うので。 太宰の文はエロティックである。 これに同意する方は? 同志求む、です。 では、また来ます。
77 :
名無しさん@1周年 :2000/09/02(土) 12:55
僕は「惜別」が好きなんですがね。 でも太宰作品についての解説本では、ことごとくあの作品には失敗作の烙印を押してあって愕然としてしまいます。 そんななか、井上ひさしが「惜別」を好きだと表明しててすごく元気でました。 じわーっとくる、篤い友情が感じられてね、好きなんです。
78 :
1 :2000/09/02(土) 22:43
せ、惜別・・・? 読んでない。 やっぱりちくちく読んでると読んでないもの多いなー あ、いや思い出した。 戦争に行っちゃう友人と合うってやつじゃなかったけ。 (あのテに弱い) あれは感動した覚えがあるなあ。 何故に評論家は失敗作? >lisーperfumさん エロテイックというのはわかる気がします。 ねばりがあるというか。 よく言われることだけど、女性的であるというところから 来るのでしょうか? 文学版オフでは太宰の話が出たそうですが、 どんな話をしたのかなあ? 私も加わりたかったなあ。
79 :
名無しさん@1周年 :2000/09/02(土) 23:59
太宰はアダルト・チルドレンです。
「惜別」が批判されるのは、実際の魯迅が見たら激怒しそうな魯迅像を造型したせいだと思う。
81 :
1 :2000/09/03(日) 21:31
やっぱり惜別は読んでいなかったようです。 レポートが終わったら読みます。 魯迅がモデルなんですね。
82 :
吾輩は名無しである :2000/09/06(水) 16:41
井伏の「おんなごころ」から抜粋。 「そのとき、ある一人の刑事が、こう云ったそうである。 太宰という作家が身投げをして、遺骸が見つかったとき、 自分は検死の刑事として現場に立ちあった。その検死の 結果によると、太宰氏の咽喉くびに紐か縄で締めた跡が 痣になって残っていた。無理心中であると認められた。 しかし身投げをした両人の立場を尊重して、世間に発表 することは差し控えた。 そんな意味のことを、その刑事が話したそうである 」 これって、世間では周知の事実なのでしょうか? 私は数年前にこの文章を読んでかなり驚いたのですが。 長い抜粋で失礼致しました。
83 :
1 :2000/09/06(水) 19:06
>82さん 色々な太宰が死んだときの話を聴きましたが、 太宰付きの編集者が書いた本を読むところによると、 (その部分は客観性が強い) 実際目の前で見たがそのようなものは無かった、と書いています。 私は無理心中説は信じていません。 おそらく太宰が心中してしまったことへの 悔しさからのでっちあげではないかと思います。 彼女のせいにしてしまえば少しは気もやれますからね。
84 :
lis-perfum :2000/09/07(木) 02:43
82さま 何年も前の話ですが、どこかのテレビ局で「私が殺した太宰」というドラマを やったのですが(太宰役を役所広司さんがやっていて素敵でした)、そこでは 太宰の最後は無理心中のように描かれていました。 きっと82さんの出された文献をもとにしたのでしょうね。 1さま 太宰の作品が女性的というのは、万人の認めるところで、私もそう思うのですが、 私の言うエロティックとはちょっとちがうかな。 うまく言えないのですが、ノーマルな世界を描いているのに、 私が読むとその後ろにアブノーマルのにおいがするのです。 そこが私が太宰に惹かれる理由だと思います。
85 :
もうすぐ俺のものが来る奴 :2000/09/07(木) 03:58
>197 まじで、おいらが賞にかすると思います。 もしかしたら、大賞とっちゃうかもしれんです。 まずは第一次通過情報の乗る来月の10日発売号まで待ちましょう。
ああ、待ってるぞ>85
87 :
1 :2000/09/07(木) 16:32
>もうすぐさん 何の10月号ですか? わかりません。 取り合えず待ってますよ。 >lisーperfumさん それは人間失格で主人公が何気に老婆に犯されてしまったとか、 魚服記をよく読むと実は近親相姦だったとか、 そういうところですか? 確かに他の人ならばぎょうぎょうしく書きそうなところを さらっと涼しい顔で書いていますよね。 ああいう箇所を読むと、本当に暗くなります。 また見当違いだったりして・・・
88 :
lis-perfum :2000/09/08(金) 02:04
1さま うーん。そういうとこもまあそうなんだけど、 例えば「駆け込み訴え」がちょっとホモセクシャルっぽかったり、 「斜陽」のかの有名なお母さまがスープを飲むシーンが妙に 色っぽかったりと、書かれているストーリーや出来事がと言うより、 書かれている人物の行動などに何となくエロティックさを感じる、と 言うことです。 なにぶん、私個人の感覚の問題なので、拙い説明になってしまうのですが、 わかってもらえたでしょうか? では、また来ます。
89 :
1 :2000/09/08(金) 02:14
なるほど!わかりました。 確かにそうですよねえ。 今度こそわかりました。 ふむふむ、言われてみれば。
90 :
lis-perfum :2000/09/09(土) 01:15
1さま わかってもらえて嬉しいです。 そう言う観点も持って読んでみると、最初は何気なく読んでいた作品も より楽しむことができるような気がします。 「走れメロス」も小学生の私が読んだ時は、友情の厚さに感動しましたが、 大人になってから読んで愛の深さに感動しました。 (この二つ、私の中では同じようでいて、ちょっとちがうのです。) では、また。
91 :
女賊 :2000/09/13(水) 02:54
太宰治の魅力の一つにユーモアがあると思うのですが、どうでしょう? 「美男子と煙草」「春の盗賊」など、太宰のセンスの良さが良く現れているのでは ないでしょうか?
92 :
ろまねすクン :2000/09/13(水) 03:14
「畜犬談」感動するというか、晴れやかな気分になりますね。
93 :
名無しさん@1周年 :2000/09/13(水) 03:20
太宰の小説って、物語が面白いというより、文章が凝ってて面白い。 一文一文、噛みしめるように読んでます。 ユニークな箴言で構成されているという感じも受けます。 乾いているけど中身のある文章、まさに名手ですね。
94 :
きすけ :2000/09/13(水) 04:14
僕も太宰好きです。「人間失格」などは定番と思って読んでいたのですが、その時(高校時代)は特別思い入れもなかったんです で、きっかけは覚えてないんですけど「晩年」を読んではまりました。 僕は「葉」が好きです。他にも「女生徒」「眉山」「グッド・バイ」などが好きです。 僕は文庫でばらばらに揃えたんで時代を追ってもう一度読み直したくなってきました。 >93さん 僕も同意見です。文章いいですよね。震える文章によく出会います。 じっくり読むんで時間かかりますけどね。
95 :
名無しさん@1周年 :2000/09/13(水) 05:20
太宰の短篇の最高傑作は「水仙」ではないかな? あと「もの思う葦」などの箴言集にも唸らされますね。
96 :
1 :2000/09/14(木) 01:42
色んな人がそれぞれこれが太宰の最高傑作と違う物をあげてくる。 でも本当にどれもが珠玉の作品なんだな。 畜犬談は美智子ファンの私にはたまりません。 殺しても死なない赤犬。 犬が大嫌いなのに散歩に連れてってやる太宰。 ひょうひょうとした奥さん。 実にユーモアにあふれている。 水仙も素晴らしいですね。 あ、そうなのか、そうだったのかって悲しくなりました。 眉山も最後涙がぢわっと・・・ 本当にどれも思い入れがあるんです
97 :
瓜坊主 :2000/09/14(木) 01:51
>60あたり 遅くなりまして。 率直に読むのは嫌いです。 結局、そういう素直な方々が、「文学」を権威化している一因だと思ってます。 でも、「女生徒」に限っては、非常に素直に読むことができました。 これは少女マンガだなーって。 男性作家である大宰が、「少女マンガ」的なものを書いて内部から告発したことに「女生徒」の価値があるのだと思います。 もちろん、あのリズミカルな文章もすばらしいですが。 そういうジェンダーを横断するような意識が、同時代の他の作家と比べて大宰がずば抜けている点であり、魅力のモトでもあるのでしょう。
98 :
吾輩は名無しである :2000/09/14(木) 09:42
太宰ってペンネームは何からとっているんだろう… 堕罪?
99 :
名無しさん@1周年 :2000/09/14(木) 10:21
>98 @仏文学者の太宰施門から取った A旧制高校時代の知人の太宰氏から取った(東北には太宰姓多し) Bドイツ語のDasein(現存在)から取った C堕罪のもじり …などの諸説があるようです。
100 :
吾輩は名無しである :2000/09/15(金) 01:07
10年以上前にいれこんだ者です。 右大臣実朝以外は文庫ででているものは全部読んだかな。 最初に読んだのが19才ぐらいのときでたまたま斜陽を読んで衝撃を受けました。 青森も回ったし、船橋の家も探したりしたなあ。 もう30代になり最近は全く読んでないけど、太宰はいいよね。やっぱ。
101 :
吾輩は名無しである :2000/10/05(木) 04:54
あげます
102 :
吾輩は名無しである :2000/10/05(木) 05:27
>Bドイツ語のDasein(現存在)から取った 太宰ってハイデガーと何か関係あるの?
103 :
吾輩は名無しである :2000/10/06(金) 04:23
「トカトントン」の最後の聖書の引用部分はどういう意味があるんですか? 気になって眠れません。
104 :
吾輩は名無しである :2000/10/09(月) 11:27
きえそう
105 :
名無しさん@1周年 :2000/10/11(水) 21:31
age
106 :
吾輩は名無しである :2000/10/12(木) 00:22
以前は「斜陽」が好みでした。 評価の低い「惜別」も。 今は「フォスフォレッセンス」が一番好き。 文庫に入ってるのかな?
大宰府じゃないのか?
108 :
吾輩は名無しである :2000/10/14(土) 16:01
太宰って卒論でやる人っているの?
109 :
四海楼カスタム :2000/10/14(土) 18:59
>>106 フォスフォレッセンスは新潮文庫の『グッド・バイ』に入ってますよ。
110 :
106 :2000/10/14(土) 23:31
109さんありがとう。 太宰の本は手放してしまったものが多く、 今は図書館で全集を広げてます。 文庫だと旧かなじゃないんだよね。それが残念。
111 :
もう出てるけ? :2000/10/14(土) 23:51
『お伽草子』は如何でせう?
112 :
吾輩は名無しである :2000/10/15(日) 01:10
中学の教科書に「走れメロス」が載ってた。 高校では「富嶽百景」。 姉の高校では「津軽」。 「走れメロス」は太宰の中で一番苦手。 好きな人がいたら、良さを教えてください。
114 :
空耳 :2000/10/16(月) 03:15
>112 メロスは激怒した。 ここで私は心をぐっとつかまれちゃうけどなあ。 帰るときの疾走感溢れる描写とか。 それとああいう単純明快な世界もまた憧れを強く感じちゃうんだよね。 一番好きかって言われると違うけどさ。
115 :
半信半疑 :2000/10/16(月) 05:17
ダサイ・オサム
116 :
名無しさん :2000/10/16(月) 14:28
「メロス、君は真っ裸じゃないか!」 って所が、厨房には恥ずかしかった・・・ 群ようこのエッセイにもあったけど。
117 :
奥さまは名無しさん :2000/10/16(月) 19:41
「正義と微笑」で卒論書く予定。 あの文体が少年好きにはたまんないね。
118 :
半信半疑 :2000/10/17(火) 00:33
桜桃忌にいったらよー さくらんぼが墓の前にいっぱい
119 :
吾輩は名無しである :2000/10/20(金) 02:59
僕も太宰治好きです。 何気に「花燭の点」が好きなんです。アレって太宰の願望とか入ってたんでしょうか? 他にも好きな作品はいっぱいあるけど、また書きにこようっと。 >117の奥さま 僕も卒論で太宰やりましたが、作品論にしておけばよかった。 思い入れが強すぎると人物論は失敗します。。。
120 :
119 :2000/10/20(金) 16:08
↑上の「花燭の点」は「花燭」の誤りでした。すんません。
121 :
吾輩は名無しである :2000/10/25(水) 10:26
私は、「パンドラのはこ」(「はこ」が正しく変換できない) が大好きでしたが、誰もあげてないみたいだね。 二人の違ったタイプの女性に同時に惚れられて、間をふらふらする、という いかにも太宰らしい話。
122 :
空耳 :2000/10/25(水) 22:12
好きだよ!パンドラの箱。 辞書をスガさんに投げるところが好き。
123 :
吾輩は名無しである :2000/10/26(木) 00:43
今日「犯人」の話題を振ろうとして、「伊太利亜館」とか言ってしまった。恥ずかしい!志賀直哉の同じ随筆に載ってた作品だから混同してしまった…。でも、「伊太利亜館」って太宰にそんな作品ありましたか?
124 :
吾輩は名無しである :2000/10/26(木) 00:44
今日「犯人」の話題を振ろうとして、「伊太利亜館」とか言ってしまった。恥ずかしい!志賀直哉の同じ随筆に載ってた作品だから混同してしまった…。でも、「伊太利亜館」って太宰にそんな作品ありましたか?
125 :
吾輩は名無しである :2000/10/26(木) 15:44
正義と微笑みは主人公と同い年の時に読んだせいもあってディテールまですごく共感出来たなぁ 主人公の心情変化の過程がたまらん。 あの作品で太宰が好きになった。
127 :
マイケル :2000/10/26(木) 16:54
太宰文学はお笑い文学である。
128 :
吾輩は名無しである :2000/10/27(金) 02:55
最近「女性徒」が若手カメラマン、佐内正史氏とのコラボレーションにより写真集になりました。 文学板の人はどう思われましたか?
129 :
名無しさん :2000/10/29(日) 04:34
最近の大学生の中に、急速に増えてるのが、太宰治の小説の愛読者である。 それも、太宰の文章の美しさに惹かれてのことではなく、彼の『人間失格』 に代表される敗北する優しさにあるというわけだ。太宰が『走れメロス』に 表現した信頼感情、『富嶽百景』に託した美とペーソスの感情、そして、 『斜陽』に込められた滅び行くものへの審美感情などを理解した上での ことではない・・・ 純粋でひたむきな正義感、若者同士の信頼感(友情)、そしていずれは 衰退していくであろう人間共通の死への宿命感、それらが太宰文学の魅力 かもしれない。しかし、現代の若者たちはそれらをフィクションの世界の ものとして捉えられない現実の「人間失格」に、今の僕ら若者は「自我」 の傾斜と同一化してしまうケースが非常に多い。かく言う自分もその一人だ・・・ これは甘えの中にどっぷりつかり、優しさの毒素を周囲に撒き散らす自分 という存在をいじめていじめ抜く自虐的なものかもしれない。。。自分が 傷つけられた“ふり”をして、じつは自分で自分を傷付けている挫折感とか いうものを、今の自分自身のノイローゼ状態に見出すたびに、なんとも遣る瀬 ない、もどかしくもむなしい気がする・・・ とすると、このクダラナイ現実を直視しながら、それを回避しようとし、 再び回避できない現実に引き戻されてしまう自分の姿をみるたんびにうんざり してしまうような「甘えの構造」に浸っている”惨めな”自分が今ここに存在する・・・・・
130 :
吾輩は名無しである :2000/10/31(火) 01:40
>「正義と微笑み」で卒論を書きました。はじめて教授に誉められました。 太宰の文体としての良さが一番よくでている作品だと思っています。 あれ、少年趣味、青春趣味とはちょっとちがうと思っています。 あれが好きな人はなかなか現実社会に対応しにくい、とある困った側面を もっているのでしょう、やはり。それはピュアさともちがうなにかなのですな。
131 :
130 :2000/10/31(火) 01:42
>117でした
132 :
名無しさん@1周年 :2000/11/07(火) 14:35
「如是我聞」の太宰は2ちゃんねらーぽくない? これ読んで太宰のイメージが変わった。
133 :
吾輩は名無しである :2000/11/07(火) 14:47
>>132 自殺する直前の文章ということもあって、かなりエキセントリックだよね。後半になると完全に調子が変。特に終わりの部分なんかは、太宰が一生捨てきれなかった幼稚な貴族願望がモロに出ていて痛々しい感じがする。
134 :
名無しさん@1周年 :2000/11/08(水) 03:08
最近太宰読み始めましたが、 「葉桜と魔笛」「愛と美について」「女生徒」が好き。 「走れメロス」も中学の国語の授業以来、久しぶりに読みましたが、 なんか良かった・・・! 前にどなたかが書かれてたけど、書き出しがすごいと思った。
135 :
考える名無しさん :2000/11/08(水) 18:46
今の世の中に「女生徒」みたいな女の子いないだろうなあ。はぁ。 意外に「晩鐘」は好きだ。うまいなって思う。「人間失格」どこが いいのかわからん。ドストエフスキーかぶれの青二才みたい。あとは 全部好きだ。ただ、「21世紀旗手」だけはかんべん。
136 :
いまのところの個人的ベスト3 :2000/11/14(火) 21:04
1.駆込み訴え 2.畜犬談 3.人間失格 この人の「俺も馬鹿だが、あんたも馬鹿だ」という認識を極めているところが好きだ。 それを極めると笑いにつながる。太宰はいいがおおかたの太宰ファンがアホに見えるのは、 精神の根底に笑いがあるかないかの違いだろう。 しかしポチはなんで死ななかったのだろう。情がすでに移ってしまって、夫婦が薬の量を 手加減したのか?
137 :
136 :2000/11/14(火) 21:13
138 :
吾輩は名無しである :2000/11/14(火) 23:20
>>128 本屋でパラパラめくってみただけだけど、
なーんかこういうの、きっついなー、って思った。
作品自体と言うより姿勢が。
あくまで想像だけど、「我々文学は、ビジュアル文化に寄り掛かってでも
生きます!」という感じが。そして、狙いがはずれていそうな所が。
あと自分の中では佐内と太宰って結びつかない。
ちなみに「女生徒」読んだことないです。
139 :
プー :2000/11/14(火) 23:35
走れメロン〜。メロンは美味いよ。だっておいしいんだもん。治君も おいしいメロンの味を知ってたらこの世におさらばしようなんて思わ なかったかもね。アンデスメロンはアンデスが発祥なの?知りたいよ 教えてくれよ。太宰治は人間失格と聞いたけど、何か悪い事でもした の?え?賽銭泥棒!!?そりゃ、人間失格だ・・・。
140 :
吾輩は名無しである :2000/11/14(火) 23:39
「勝手な事言わないで!」パシッと龍の頬に平手打ちがなされた。
141 :
名無しさん@お腹 :2000/11/14(火) 23:48
男女同権の主人公に激しく同情する。
142 :
吾輩は名無しである :2000/11/14(火) 23:49
「お伽草子」が一番すきです。
143 :
吾輩は名無しである :2000/11/16(木) 01:32
>>136 「畜犬談」は実際に太宰夫婦が体験した事を基に書かれたんだってさ。
その時のことを美知子さんが著書に書いているよ。
かなり誇張した話だってさ。同じく「饗応夫人」も。
それと、「黄村先生」シリーズは純粋に笑えますね。
144 :
吾輩は名無しである :2000/11/16(木) 02:36
メロスしかしらない。ごめんなさい
145 :
吾輩は名無しである :2000/11/16(木) 02:59
如是我聞読んで志賀が嫌いになった。低脳なくそじじぃめ
146 :
四海楼カスタム :2000/11/17(金) 00:03
>>145 好き嫌いは別にいいのですが、志賀を読んでから「低脳」とか「くそじじぃ」とかは言ってください。
147 :
吾輩は名無しである :2000/11/17(金) 00:08
>146 ハァ?読む価値もねえだろ。化石
>146 おいらは145ではないのですが、ひとこと。 全作品読んだわけではないが、代表的なのは読みました。 「城崎にて」イモリを石で殺しておきながら その姿に自分の命を照らし合わせて、命あるのは偶然だ などと、厨房が洩らしたような彼の感慨を読んだとき 本気でこいつ逝ってよしと思った。 そのあと「暗夜行路」の最後でも同様に感じた。 自分が丈夫なのは別に構わないが、ちょっとした事で すぐに生き死についてもっともらしくのたまうな、志賀よ。 すまん、つい煽り口調で書いたが、マターリ逝こうよ。さらば。
149 :
吾輩は名無しである :2000/11/17(金) 05:48
『葉桜と魔笛』なんか好きです。
150 :
イモリの愚痴 :2000/11/17(金) 14:47
148に同感。お前がイモリを殺したんだろが!!イモリが死んだのは 偶然だと!!!?ふざけるな!生と死を論ずる前にイモリに詫びよ! それからだ。生と死について語るのは。・・・じっくり考えると、こう 言いたくなる小説だったな。考察は良いのだがそこだけはおかしくて変な こと言ってるな、と思った。
151 :
吾輩は名無しである :2000/11/18(土) 07:41
「ロマネスク」は? まだ誰もあげてないよね。
152 :
吾輩は名無しである :2000/11/18(土) 08:06
「人間失格」を高校1年のとき、読みました(15年位まえ)。 たしか、「枕カバーはただの装飾だと思っていたら、 じつは実用性のあるものだとわかり、人間のつましさに 暗然としました。」というようなところがあったと思いますが。 独りぐらしをするようになって その意味が良く分かりました。
153 :
吾輩は名無しである :2000/11/18(土) 08:17
『待つ』が好きです。
155 :
世界@名無史さん :2000/11/21(火) 11:45
『御伽草子』(これでよかった?)がすきです。 特にかちかち山は笑えました。
156 :
吾輩は名無しである :2000/11/23(木) 17:53
大学の一般教養で初期短編集『晩年』を読みました。 実験的な手法を駆使した「道化の華」に小説の奥深さを痛感させられましたね。
157 :
名無しさん :2000/11/24(金) 00:17
「きりぎりす」、「千代女」、「皮膚と心」なんて好き。 >155 「かちかち山」の兎が好き。「アルテミスのような処女」なんて 太宰ってよく女がわかってる。
158 :
吾輩は名無しである :2000/11/24(金) 01:43
「斜陽」が好きだ〜。 閉鎖的な生活の中で、一度しか会ったことのない男を心の中で想いつづける主人公。 再び会ったとき、彼は昔の輝きをなくしていた。それを『まるで虹のような恋』と 表現してるのが、なんともせつなくて良かった。
159 :
空耳 :2000/11/24(金) 04:45
直治が小説家の奥さんのことを好きになってしまうところが一等好き。 どきどきして、でも不思議といつまでも目と目を合わせていたかった。 てところ。いいよね! 太宰が自分の奥さんのことを愛人と比べて あの人は違う、気品がある。ということを言ってたのを 思い出しました。
160 :
155 :2000/11/24(金) 13:06
>157 狸とウサギのやりとりが最高に面白い。 まるで漫画の世界だ、と思いました。 『斜陽』もいいですね。かず子の上原に恋する懸命さが伝わってくるようでした。 私だったら、あんな男(上原)は好きになれませんが・・・・
161 :
吾輩は名無しである :2000/11/25(土) 03:26
太宰好き〜ッ。23、4までは本当にはまってた(って今いくつ・・?) 1番好きなのは「水仙」なんだけど・・・ 基本的に中期の作品はみんな好き。
誰か、返事よこせよ
163 :
吾輩は名無しである :2000/11/26(日) 09:48
私も「皮膚と心」好き。 地味な話しだけど、ほのぼのできる。
164 :
吾輩は名無しである :2000/12/07(木) 00:51
うりゃぁ! (ノ`皿´)ノ⌒┻━┻ age
165 :
吾輩は名無しである :2000/12/07(木) 00:58
走れメロスを中学の時に読みあまりの馬鹿馬鹿しさに笑いました。 いい大人がねぇ。?人間失格を読んで一生いってればと思いました。 自分が大人になって日本昔話をテレビで見て感動し、涙がほほをつたいました。 そしてとても心が満たされた気がしました。
166 :
名無しさん@1周年 :2000/12/10(日) 02:48
走れメロスって確かに太宰の作品の中では浮いてるよな。 人間失格も太宰にしては青臭い。お伽草子は面白いなあ。 うさぎの性格が、処女特有の全身皮膚感覚ってところは いまだに自分の語彙に入っている。
「ギロチン、ギロチン、シュルシュルシュ。」 を飲み会に浸透させたいのだが。
168 :
吾輩は名無しである :2000/12/12(火) 03:08
太宰治好きです
169 :
吾輩は名無しである :2000/12/12(火) 04:18
太宰嫌いです。
170 :
不幸治 :2000/12/12(火) 04:23
「太宰」という字と「不幸」という字が似ているのは単なる偶然?
171 :
吾輩は名無しである :2000/12/13(水) 03:24
高校時代はとても嫌いでした。 でも大学である先生の授業を履修して、「人間失格」がとても好きになりました。 けど、ひたってる太宰ファンは未だに嫌い。 葉蔵の手記部分のみ読んでる人は、はしがきとあとがきの意味を考えてみて 欲しいです。 あと、上の方で道化の華嫌いって人がいましたね。あの作品も、もともとは 「海」という大場葉蔵の物語のみだったのが、あとから何度も改稿を繰り返して 現在の形になったんです。そこらへんの作者の意図を考えてみると また違った観点で読めたりしませんか?
172 :
吾輩は名無しである :2000/12/16(土) 17:33
太宰RABU
173 :
名無しさん@1周年 :2000/12/17(日) 04:54
あなたの愚痴を聞いている暇はない。
174 :
名無しさん :2000/12/17(日) 07:02
>167 賛成。私いつも頭の中で言ってから乾杯してた。
175 :
吾輩は名無しである :2000/12/20(水) 19:39
「斜陽」の上原とかいうオッサンって太宰モデルにしたんだよね
176 :
名無しさん@1周年 :2000/12/22(金) 01:51
>167 それってどの作品に出てくるの? 気になって仕方が無い。 そして明日は飲み会なのでちょっと挑戦してみようかしらん。
177 :
167 :2000/12/24(日) 02:00
>176 斜陽です。 飲み会で自虐的会話、もしくは恋愛話をしつつこの呪文 を唱えると効果てきめん。
178 :
吾輩は名無しである :2000/12/24(日) 02:14
2ちゃんで煽りレス食らって頭にきても、「トカトントン」と唱えれ ば、あっという間に冷笑人間。
179 :
吾輩は名無しである :2000/12/24(日) 05:24
故小渕首相は、太宰のファンだったそうだ。
180 :
吾輩は名無しである :2000/12/25(月) 03:00
「魚服記」って最後スワどうなっちゃったの? 気になって463回読み直したけどやっぱりわかんない・・・ じっちゃんがヤリ逃げしたのかな・・・
181 :
名無しさん@1周年 :2001/01/06(土) 15:51
「冬の花火」が好き。 (数枝) (両手の爪を見ながら、ひとりごとのように)負けた、負けた というけれど、あたしは、そうじゃないと思うわ。滅んだのよ、 滅亡しちゃったのよ。日本の国の隅から隅まで占領されて、 あたしたちはひとり残らず捕虜なのに、それをまあ、恥ずかしい とも思わずに、田舎の人たちったら、馬鹿だわねえ、いままで どおりの生活がいつまでも続くとでも思っているのかしら、相変らず よそのひとの悪口ばかり言いながら、寝て起きて食べて、ひとを 見たら泥棒と思って、(また低く異様に笑う)まあいったい 何のために生きているのでしょう。まったく不思議だわ。 (伝兵衛)(煙草を吸い)それはまあ、どうでもいいが、お前にいま、亭主、 というか色男というのか、そんなのがあるというのは、事実だな? このやり取り(?)だけで、三日以上笑える! この芝居を上演しようとした劇団があったが、GHQが許さなかったという。 新潮文庫『グッド・バイ』の奥野の解説は、アジ演説みたいで興味深い。
182 :
吾輩は名無しである :2001/01/07(日) 01:14
「冬の花火」「春の枯葉」ときて、次は「夏の炬燵」というのが 太宰の構想にはあったそうです。う〜ん、より場違いな感じ。 秋はあったっけな?
183 :
名無しさん@お腹いっぱい :2001/01/07(日) 04:14
津島雄治は大俗物だ・・・
184 :
名無し@おねむ :2001/01/08(月) 02:52
10代のころは生理的嫌悪の対象だった(「女生徒」のぞいて)けど、 最近読みなおしはじめたら、あまりの文章の巧さに愕然とした。 厨房の読書って、いやはや…。 でも、優れていることが分かっても、本と親密な感じがするようにはならん かった。
185 :
かもね。 :2001/01/08(月) 08:22
ゼミ発表で使いました。実際に自殺した少年の遺書の文章と太宰の文章 を比較し、あと僕が昔死にたいとか考えていたときの日記をこっそり 混ぜたりして。 非難ゴーゴーだった覚えがある。
186 :
:2001/01/08(月) 08:36
太宰自身が天才だったことは疑う余地がないとしても、太宰の門人がことごとく大成できなかったのはどういうわけだろう。最も才能に恵まれていたと思われる田中英光は太宰のあとを追って自殺してしまったし、小山清は失語症に陥ったあげく夭折してしまった。戸石泰一や菊田義孝などもやはり大成したとは言いがたい。太宰の文学はやはり未熟さの文学なのか? 未熟さの文学をお手本にした者が大成できないのは当たり前かもしれないが、それでは太宰自身はなぜあそこまで才能を開花させることができたのか、門人たちとの違いは何だったのかという疑問が残る。
堕罪か。 俺の中学に逝ってた熟のセンコウも彼の信者だったな。 俺が高3の時、突然自殺したよ。 なんでもかんでも思ったことを生徒にぶちまけるイヤな野郎だったが、 奴の死は、俺を暗くさせるより幸福にさせたよ。
188 :
吾輩は名無しである :2001/01/10(水) 02:01
>186 才能は「伝授」も「指導」もできないじゃん。 天才は弟子はもてないよ。太宰の回りにいた人々は 慕って集まっただけ。三島があらゆるジャンルに 友人を持ち誠意ある人間付き合いをしたけども 弟子など皆無なのと同じ。 太宰は天才、門人たち(?)は努力の人々、 それが決定的な違いだと思う。
189 :
吾輩は名無しである :2001/01/13(土) 12:54
age
190 :
:2001/01/13(土) 13:06
>>188 天才は天才に反発する、という面もあるかもね。『仮面の告白』の三島なんか『人間失格』の太宰にそっくりなんだが、三島は太宰を徹底的に嫌っていたからな。面と向かって「太宰さんの文学は嫌いなんです」と暴言を吐くことまでしている。三島がもっと凡庸な才能の持ち主であれば、素直に太宰の門人になったかもしれないのだが…
191 :
吾輩は名無しである :2001/01/15(月) 02:37
「走れメロス」のよさが分からない人へ。 どうして太宰が「走れメロス」みたいな一見能天気な作品を 書いたのか考えましょう。 「駈込み訴へ」と裏表の関係にある作品じゃないですか? やむにやまれず書いた、という気が強くします。 太宰をヒーロー化してるファンには「メロス」は耐え難いみたいね。
192 :
吾輩は名無しである :2001/01/15(月) 08:47
「メロス」は太宰の本質だよね。人間への信頼、裏切られても 騙されてもそれでも捨てきれない信頼・・・。 「無垢の信頼は罪なりや?」って、何の中にあったっけか?
193 :
吾輩は名無しである :2001/01/16(火) 20:34
失格?
194 :
にっく :2001/01/25(木) 05:16
ハイロウズの「千年メダル」という曲を聴いていて、
「永遠に君を愛せなくてもいいか 十字架の前で誓わなくてもいいか」
というフレーズを耳にした瞬間、「走れメロス」って逆説的にものすごく哀しい
小説なんだなぁって思った。このスレ見てたわけでもないのに。
>>192 <無垢の信頼心は、罪なりや。>人間失格だね。
195 :
吾輩は名無しである :2001/01/25(木) 10:18
猪瀬直樹「ピカレスク」読了。 いままで読んだ太宰の評伝の中でも出色の出来ではないか。 弘前高時代の高慢な太宰のすがたが浮かんでくる。 「改造」の懸賞小説に応募して落選、そのときの当選者(評論部門)が宮本ケンジ、次席が小林秀雄ってのは初耳だった。 プロレタリア文学隆盛の頃は太宰の出る幕はなかった。 地主の子なりのアプローチの仕方もあったが、説得力に欠けた。資質も違った。 津島家ってのはやはり大きいね。 長兄・文治氏はやがては県知事にまでなるのだから。 なんだかんだ言いながら、ずっと仕送りをもらっていた。 恵まれていたともいえるけど、もともと文学なんて金にならない仕事。 それほど裕福でもなく、3人の幼子をかかえ、つまらない原稿を書かざるを得なかった井伏鱒二。恵まれていない者のほうが優れた文学を書くとは限らない。 著者の視点は井伏をずいぶん「悪い人」として見ている。「悪い」というか、ずるい人間として。 火山噴火の描写を読み、太宰は井伏に「天才」を感じたという有名な文章があるが、今回はじめてその真相を知った。 太宰も人が悪いやね。
>195 太宰の自殺を全部狂言だと言い切っているところ、 井伏鱒二のくら〜い過去などは目をひいた。後は他の評伝と余り変わらない。 前半はほとんどその当時の共産党員達への言及ばかりだったしね。 まあ、全体的にはおもしろく読めたが。
197 :
吾輩は名無しである :2001/01/25(木) 19:39
太宰の人生ってもはや古典作品みたいだから、 歌舞伎とおんなじで、わかっていても いよっ、出てきました鎌倉心中未遂、 とか、 初代の不貞、待ってました、 みたいな感じだよね。 それに加えて新発見もあり、最後までひじょうに面白かった。
198 :
酸っぱい臭いな、お前 :2001/01/26(金) 00:06
トカddあげ
199 :
ホモヤクザ :2001/01/26(金) 01:19
嗚呼、恥ずかしい。だめだ、僕はもう死のう。 なんだったんだ、太宰って?
200 :
ゆりぷー :2001/01/26(金) 01:42
太宰の文体って、誰の、影響なのかしらね? 芥川とかの、自殺願望なんかは、抜きにして。 あくまでも、文、に就いてなんですけど?
201 :
空耳 :2001/01/26(金) 03:44
井伏鱒二非難轟々だけど、 文章は彼かなり巧いと思うよ。 影響受けてると思う。 彼の文章はユーモアがある。 太宰の文章にもユーモアがある。 しかし井伏は結構好きだったので あまりおもしろく読めなかったよ・・・ ショック受けたかも・・・
202 :
吾輩は名無しである :2001/01/26(金) 07:47
>>200 太宰の文体こそ固有だよね。先にも後にもない。
井伏とも全く違う。ユーモアの質も違ってる。
井伏には井伏の良さがあるけど、人格がどうのでは
無く、あの根底の揺るぎなさというか、太さというか
そういうものが「悪人」説のベースじゃないかな。
太宰の文体は、天才の証。
203 :
吾輩は名無しである :2001/01/26(金) 23:39
太宰の文体に影響受けた人ってかなりいるもんね。 あれは文学というよりも、落語とかのノリに近いんじゃないかな。 とにかくあの時代にしてはぶっ飛んでいたと思うよ。
204 :
顔写真 :2001/01/27(土) 00:30
205 :
顔写真 :2001/01/27(土) 00:32
206 :
吾輩は名無しである :2001/01/27(土) 00:54
比べるのが間違いだが、やはり夏目漱石などと比べると、やはり全体的に劣っていると思う。 夏目漱石と太宰をやきうで例えたとすると、夏目は王、長島レベル。太宰は、今のイチローが 引退してしまうようなもの。やはり両者は天才だが、太宰は若くして死んでしまったため、夏目漱石 森 鴎外、等と比べて、何か浅い物を感じさせる。もっと生きていれば、更に深みのある作家になれたはず。 惜しい人を亡くした。
207 :
吾輩は名無しである :2001/01/27(土) 03:18
>20 ええ〜、むしろ逆じゃない? 漱石、鴎外なんて、ついに真摯な人生の苦悩を知らずに 死んだ人たちじゃないですか(異論反論多数だと思いますが)。 特に漱石の「高等遊民」なんて笑わせるよな、って思いますけど。 坂口安吾が、芥川が「間引き」を理解できなかったというのを 書いてるけど、漱石、鴎外もそういう意味では芥川と同レベルだと思う。 太宰も坊ちゃんだけど、「知識人好みの深さ」みたいなところへは 向かわなかった気がしますが? そこがもしかしたら浅く見える原因なのかな……
208 :
吾輩は名無しである :2001/01/27(土) 03:33
>207 おれもそう思うわ。
209 :
吾輩は名無しである :2001/01/27(土) 03:39
>>207 漱石は幅広い書き手だと思う。自己嫌悪について書いたこころ、ブラックユーモアを踏まえながら
時代の世相を書いた猫、自伝的な坊ちゃん、恋愛?についてかかれた三四郎、愚美人草
等々、文章に関しては、いわゆるオールマイティな感じがします。
対して、太宰は、一つの事に関して物事を考えすぎる学者肌気質なものを感じます。
どちらもすごいのですが。
210 :
207 :2001/01/27(土) 03:39
>206 の間違いです。すみません。
211 :
吾輩は名無しである :2001/01/27(土) 10:43
太宰スレがあったとはびっくり。 嬉しくて一気に読みました。 というのは公にしておりません。 太宰ファン=ナル とか、あまりよく言う人はいないから。 私は太宰を読んでいて自分自身にひたるというよりは 自分の弱さをあれだけ肯定的に表現した太宰って(笑) とちょっと笑えるところが私のツボにはまってしまってます。 >108 私は「御伽草子」を卒論でやりました。 桜桃忌には行ったことがありません。 一度、お墓参りに行きたいとは思っています。 これからも隠れ太宰ファンでいるんだろうなぁ−。
212 :
名無しさん@1周年 :2001/02/05(月) 16:38
井上ひさし「人間合格」
213 :
ジロリの男 :2001/02/05(月) 20:58
>1僕も彼が好き
214 :
JPB :2001/02/05(月) 21:31
『道化の華』好き。
215 :
吾輩は名無しである :2001/02/05(月) 22:35
中期の作品はどうでしょう?
216 :
吾輩は名無しである :2001/02/08(木) 00:34
月並みですが、「富嶽百景」が好きです。 新緑のような気持ちばかりで書かれた、みずみずしい作品だと思います。 そういった、新緑のような気持ちに触れたいとき、読み返してます。 あと、「正義と微笑」も好きです。 この人は、にこにこと作品を書いていればとてもいいのに、どうして、 自分の苦悩にばかり目をやってしまったんでしょうか? 「あなたが笑っていれば、私も嬉しい」という人がたくさんいただろうに、 どうして、愛し愛されて生きることでよしとしなかったんだろう? 「人間失格」を読んでいると、「こういう人は愛しようがない」と溜息が でます。はっきり「迷惑な人」ですよ、なまじ魅力的なだけに。 以前、太宰的な人を好きになったことがあるので、そう思います。 そして、「おさん」を読むと、太宰自身、そのことは分かっている ようなんですよね。不思議な人です。嫌いじゃないけど、できるだけ こういう人には現実には近づかないようにしてます。不毛なので。
217 :
桃子 :2001/02/08(木) 00:46
太宰好きです。 「作家は過剰な自意識を持つ生き物だ」って言ってた方がいましたが、 まさに彼ってそうですよね。 「過剰な自意識」が彼を支え、そして死においやったのかな、とぼんやり思いました。
218 :
吾輩は名無しである :2001/02/08(木) 20:51
田中英光は、どう? 「オリンポスの果実」「酔いどれ船」書いてるけど。
219 :
bakadaosamu :2001/02/08(木) 21:56
太宰さんってほんとうに自殺したの、僕はどうしてもほんとうにすきな 人とでなきゃ自殺しないな〜、ほんとは好きだったのかなあ すたこらサッチャンを
220 :
吾輩は名無しである :2001/02/08(木) 22:58
太宰治の作品とか一生とか詳しく載ってるサイト教えて下さい
221 :
吾輩は名無しである :2001/02/12(月) 02:33
太宰治の生家・津島家は県内屈指の資産家だったが、父親が新築した家は約600坪の宅地に1階11室154坪 2階8室、100坪で、小作争議に備えて高さ4メートルのレンガ塀に囲まれていた。 津島家の意向で、周囲には役場、警察署、銀行、郵便局、小学校、医院などが集まり、町の中心街を形成した。 戦後この家は人手に渡り、太宰治の代表作『斜陽』から名前をとり「斜陽館」という旅館になった。 その後、金木町が買い取り、平成10年に太宰治記念館「斜陽館」としてオープンした。
222 :
吾輩は名無しである :2001/02/12(月) 02:36
あのさ『ピカレスク』発売中なわけだしぃ、重なる話は ムダではねいの? 一応アレでも読んでから、その上で 語ればいいじゃん<自分の太宰論。 ハンパな情報拾ったって無意味だよ。ちゃんと読書せい!
223 :
吾輩は名無しである :2001/02/12(月) 03:11
なぜかオレ、太宰ファン。 好きなんだから仕様がない。
224 :
吾輩は名無しである :2001/02/14(水) 01:27
age
225 :
ポチ :2001/02/14(水) 03:08
入れ歯。
226 :
吾輩は名無しである :2001/02/15(木) 05:19
あのー、質問です。 皆さんは、太宰好きの人をどう思われますか。 私は太宰の事は好きなんだけど、太宰好きの人は好きになれないです。 それが特にダメダメな人間が「太宰って好きだ」とか言ってると ぶっ殺したくなります。 バーカ、太宰とシンクロしてんじゃねーよ! 太宰読んでオナーニしてんじゃねーよ!氏ね! とか思ってしまう。 太宰を以って自分の駄目さを正当化しようとしているやつを見るとほんとむかつく。 なんだか太宰を汚された感じがして。 もともと太宰なんてのは、駄目な人間のための文学なのだろうけど、それでも嫌だ。 …狂信的でしかも独占欲が高いっすかね。 鬱だ…。ダザイトイッショニシニテー!!
227 :
吾輩は名無しである :2001/02/16(金) 08:11
ぐっばい読んだ。これ名文だなー。文章がいい。 あー先読みたかったー。読者無視して,あいつ何勝手に死んでんだ、くそっ
228 :
吾輩は名無しである :2001/02/25(日) 01:29
みんな
229 :
吾輩は名無しである :2001/02/25(日) 01:31
一日にひとりでいいから
230 :
吾輩は名無しである :2001/02/25(日) 02:00
> ぐっばい読んだ。これ名文だなー。文章がいい。 > あー先読みたかったー。読者無視して,あいつ何勝手に死んでんだ、くそっ これ読んでいると、太宰って女に付き添って自殺したように思える んですよね。なんか、この小説って、女の人主導じゃないですか。
231 :
吾輩は名無しである :2001/02/26(月) 02:17
町田康なんかのエッセイ風???には、太宰の影響を、感じるの。 真似??????????????
232 :
吾輩は名無しである :2001/02/26(月) 12:10
とかとんとん
233 :
名無しさん@1周年 :2001/02/26(月) 15:09
ピカレスクって衝撃的なの
234 :
吾輩も名無しである :2001/02/26(月) 21:55
眉山 どうしても何度読んでもいくつになっても泣きます。
235 :
吾輩は名無しである :2001/02/27(火) 00:41
女に付き添って死んだ…それ案外いえてるかもしれない。 一度、自分の自殺に付き合った女死なせているし、鎌倉で、 それは常に太宰の心底を去らなかった一つの影。 現実には、体が相当参っていたこと、長男は重症心身障害児で 快癒の望みは無かったこと、前年の分の所得税の徴収のことで 税務官が訪れたり妻が国税庁まで出向いたりしていた。 すたこらサッチャンの一途さに付き添った方がむしろ救われる 局面だったか? 「聖諦」ってか?(一日ひとり?応えage)
236 :
吾輩は名無しである :2001/02/27(火) 12:20
太宰さんを読んで、何でみんな優しくなれないの。 不思議・・・この人だけじゃない ほんとにみんなに優しいの やさしく、やさしくなりましょう。
237 :
吾輩は名無しである :2001/02/27(火) 12:23
どうしてあんたら、自分のことばでおしゃべりしないの。 いいじゃない、かっこ悪い文で、そんなに他人を蹴落としたいの。
238 :
吾輩は名無しである :2001/03/02(金) 02:30
「生まれてすいません」って言葉、実はパクリだって本当?
239 :
吾輩は名無しである :2001/03/02(金) 02:37
太宰の本質的優しさはそれとして、事実は>235の言う通り。 人生の側面もちゃんとおさえなければ、太宰が泣く。
240 :
吾輩は名無しである :2001/03/02(金) 02:50
>238 山岸外史『人間 太宰治』に詳しく載ってます。
>240 おお名著! その後の山岸外史について知ってる人、 教えてくれ!
242 :
吾輩は名無しである :2001/03/10(土) 03:39
しぶといスレだね
243 :
吾輩は名無しである :2001/03/11(日) 23:35
待つ
244 :
吾輩は名無しである :2001/03/13(火) 23:36
あの自己憐憫はウザイ。 ウザすぎる。
245 :
吾輩は名無しである :2001/03/14(水) 02:08
けれどもわたしはまっているのだ。
246 :
吾輩は名無しである :2001/03/14(水) 04:28
>>236 太宰を読んでると、弱いものいじめがしたくなる。
247 :
桜島 :2001/03/14(水) 05:48
初めて書き込みます。 太宰好きです。 こんなスレがあったとは。 太宰好きの人にとって、前期の作品ってどうですか? 二十世紀旗手・ダスゲマイネ・葉など。 こういうのを書く有名作家って他にいるのだろうか? また、読者の評価としてはどうなのでしょう。 作家・評論家を含め、星新一ぐらいしかこれらの前期作品を最も 評価している人はいないように思うが。
248 :
心無 :2001/03/14(水) 11:36
トカトントン
人間失格ぐらいしか読んでないけど、私は大嫌いです。
>>79 の人が、太宰はアダルト・チルドレン、っていってるけど
なるほど、と思う。
自分もアダルト・チルドレンだから嫌いなんだ、きっと。
こういうのを近親憎悪っていうかな。
251 :
吾輩は名無しである :2001/03/19(月) 02:37
あげげ。
252 :
吾輩は名無しである :2001/03/19(月) 03:19
生き方も無様だし、文学的にも浅く鑑賞に耐えない。 子供や青年にはうけるだろう。文学的深みもないし、渋みもない。 人間としても見透かされて、なんら得るとこなし。 時間の無駄。
253 :
吾輩は名無しである :2001/03/19(月) 03:56
自分のなかに「太宰的」な部分のある人ほど太宰を毛嫌いすること がよくわかるね。
254 :
吾輩は名無しである :2001/03/19(月) 04:01
太宰は「卒業」できる文学だと思う。
255 :
ixion :2001/03/19(月) 04:25
『人間失格』はどうでもいいけど、「トカトントン」と「友人交歓」 はいいね。とてもいいね。
256 :
吾輩は名無しである :2001/03/19(月) 05:02
トカトントンは確かにいい
親友交歓だったかもしれん。まずい。「威張るな!」
258 :
吾輩は名無しである :2001/03/19(月) 05:14
>>257 「親友交歓」ですねー.
「トカトントン」とか「お伽草紙」とかは
面白くて好きです.その後「人間失格」読んだら
若干ショックも小さかったような.
259 :
くー :2001/03/19(月) 05:20
記憶に残っているのはなぜか津軽です。 一度津軽に行ってみたいです。
260 :
吾輩は名無しである :2001/03/20(火) 22:34
冬の津軽に行ったことある。金木、小泊へ。 名物の(?)地吹雪が凄かったのなんのって。 金木、小泊は完全に「太宰」の町って感じになってた。 ところで、ここのレスって、 煽ってんのか、本気なのか、判断しにくいのが多いなぁ。
261 :
ixion :2001/03/20(火) 23:42
『津軽』の話が出たところで。 後藤明生(最近この人ばっかだな、俺^^;)の『スケープゴート』を 思い出した。 まず津軽の「昔噺(むかしご)」ではないが、東北もので、昔話を いくら聞いても飽きない人を困らせてやろうと思って、ある旅人が 「オレがドボンの話聞かせるがらドボンと言ったらオチベクソウロウ ととなえて下され」とその人に言い、結局は「ドボン、ドボン…」 と「オチベクソウロウ、オチベクソウロウ」の言い合いになって 旅人が根負けする、という噺が引き合いに出る。そして太宰は こういう昔話の「笑い」の要素に惹かれ、またそれを超えようと していると後藤は語る: 「実際、小説家太宰の笑いはドボン、ドボン、ドボンだけではない。 オチベクソウロウだけではない。そしてそれは、津軽弁そのものの ように舌に貼りついてしまった笑いから逃げて逃げて逃げまくった 結果だ。『ドボン』並びに『オチベクソウロウ』を何が何でも超え なければならぬという、死にもの狂いの努力の結果だ。そしてそれは 『津軽』にもよく出ている」
262 :
ixion :2001/03/20(火) 23:43
と、そこで、 太宰のまるで『天上桟敷の人々』のバチストじみた「道化」としての 表白はよく知られていますが、どうやらその「笑い」ではなく深刻さ ばかりが取り上げられ、苦悩の作家じみた扱いを受けているようだ。 じゃあ、彼の「笑い」については皆さんどう思われていますか? 「文学的に浅い」とか言ってる人が何を文学としてるのか測りかね ますが、彼の「笑い」もまた浅いものなのだろうか…。
263 :
名無しさん@1周年 :2001/03/20(火) 23:53
>>254 「卒業」してもまた繰り返し繰り返し戻ってくるのさ、
まるで懐かしい母校を訪ねるように。それが太宰文学の特徴。
264 :
名無しさん@1周年 :2001/03/20(火) 23:57
>>262 太宰はその天性の文体と独特のユーモア(笑い)を抜いては
語れんぞなもし。浅いなんて、とんでもない、それは読みが
浅い証拠じゃぞ。大変なユーモアです。
「日本文化」と書いて「ハニカミ」とルビを振りたい、と
言った太宰が、天性の文体で追求する人間の本質としての
笑い、浅いはずがあろうか!
265 :
吾輩は名無しである :2001/03/21(水) 00:26
坂口安吾が「親友交歓」を激賞してたな。 同系列の作品としては「男女同権」か。
266 :
ixion :2001/03/21(水) 00:27
いや、浅くないのわかってるから「トカトントン」と「親友交歓」 挙げたんだけどね、好きな作品として。同意してくれる人いて 良かったわ。もちろんぜんぜん浅くないし、単なる道化の仮面 というよりもっと根付いたものだよね、太宰の笑いは>264さん つーかさー、青春の苦悩、一過的なもの、とかほざくやつに限って、 根暗な太宰の面しか見てない。苦悩をただ見つめるだけなら花袋 でも読んでるよ、わしゃ。
267 :
吾輩は名無しである :2001/03/21(水) 00:34
>>266 まあまあお嘆きめさるなお若いの。人間十人十色じゃわいのう、
アンコが好きなものおりゃチョコレートに眼の無いものもおる。
太宰を食わず嫌いもおるし、味の相性が悪い奴もおろうさ。
しかし!己の狭隘な好悪の感情を超えて、
その本質を掴み評価するのが「文学」の使徒たるべき道である。
お若いの、アンタの情熱こそ良し!
まあ、太宰の死因は 書けなくなったのが一番大きな理由だし?
269 :
吾輩は名無しである :2001/03/21(水) 07:21
>>268 まあ、そう短絡しちまっては話にもならんがな、
>>235 見てごらん、
人生というのは多面的なもんじゃてなぁ。
270 :
二十世紀旗手 :2001/03/21(水) 11:55
ageて、すみません。
271 :
↑ :2001/03/21(水) 12:00
ageきちがいの厨房がいる。邪魔だ。
272 :
吾輩は名無しである :2001/03/21(水) 12:06
たった一言知らせて呉れ! “age”
ではね、もう1つおたずねするが、2ちゃんねらーは? よもやコメとは言えませんでしょう?
>>254 卒業した後、うぅーんと寝かしてから読むと、なかなか心温まるものもあるぞ。
富嶽百景とか。
読んだあと、倍以上寝かさんといけなくなるが。
275 :
吾輩は名無しである :2001/03/26(月) 01:43
柄谷によれば、「トカトントン」は「現象学的還元」です。 哲学なのです。
276 :
吾輩は名無しである :2001/03/26(月) 02:21
やんぬるかな
277 :
吾輩も名無しである :2001/03/26(月) 05:09
はじめて書き込みします。さて、ちゃんと書き込めるのやら、心配しております(笑) 確かに太宰文学は「卒業」できるものですが、「卒業」したあとに「再入門」できる作家でもあります。 細谷博氏の岩波新書「太宰治」、往年の太宰ファンの方、ぜひ読んでみてください。
278 :
吾輩は名無しである :2001/03/26(月) 12:53
正直言って疲れます。
279 :
吾輩は名無しである :2001/03/27(火) 02:51
びんぼっちゃまは斜陽がモチーフ。
280 :
吾輩は名無しである :2001/03/27(火) 15:27
2ちゃんねるの住人も、せめて「如是我聞」ぐらいの書き方ができないもんかね。 でも、そうしたらみんな太宰並か。 天才だぜ、ブヒャヒャヒャ!
281 :
吾輩は名無しである :2001/03/27(火) 22:50
文章に善悪の区別、たしかにあり。 面貌、姿態の如きものであろうか。 宿命なり。 いたしかたなし。
282 :
名無しSUN :2001/03/29(木) 21:45
汝、何故に津軽に至らんとす。 我が心に尚、津軽在るがゆえ。 年の暮れ、津軽に寒波が来た。 師匠は病に倒れた。 山唄の流れは自らの力で変わった。
283 :
吾輩は名無しである :2001/03/29(木) 22:17
レス最初の方しか読んでいませんが、取り敢えず 私も、「女生徒」「駆込み訴え」好き。
284 :
津軽 :2001/03/30(金) 16:07
に、行きました。
285 :
吾輩は名無しである :2001/04/01(日) 00:45
「こんなところに、グリグリができてえ。」
286 :
七氏 :2001/04/02(月) 03:51
287 :
吾輩は名無しである :2001/04/06(金) 00:40
三島「ボクは太宰さんの文学がキライなんです。」
288 :
吾輩は名無しである :2001/04/06(金) 00:45
>>287 あれ、『「文章」が嫌い』じゃなかったっけ?
289 :
吾輩は名無しである :2001/04/06(金) 06:01
やっぱり「駆け込み訴え」はベスト。何回読み返したか。 ガイシュツかもしれんがここのスレタイトル モー娘。を連想させられる…… 治。
290 :
吾輩は名無しである :2001/04/06(金) 12:17
「駆け込み訴え」はイイねぇ。俺も何回も読み直したよ。 新潮カセット文庫の朗読も良い。まさに熱演ですよ、アレは。
291 :
吾輩は名無しである :2001/04/06(金) 12:35
290 だけど「駆け込み訴え」のどこがイイかと云えば、誤解を恐れずに書けば、 やっぱり「愛」だと思う。傲慢でエゴイスティックで真摯な愛。 もちろん立て板に水の文体もイイ。アタマから最後まで一気に読ませる。やっ ぱり日本語の名人ですよ。
中・高生のとき狂ったように読んでたなぁ。 そのときは惹きつけるものがあったが、 大学に進んでからは色あせて見えてきた。 やっぱ青臭い厨房のときに読むのが一番だな。
293 :
吾輩は名無しである :2001/04/06(金) 19:39
文学的素養のない私が書き込みをするのは、多少気が引けるのですが、 「渡り鳥」が好きって言うのは駄目ですか?
294 :
吾輩は名無しである :2001/04/07(土) 01:45
太宰からドストに移行。 ベタですか?
295 :
匿名希望さん :2001/04/07(土) 04:16
この人、ハンサムなんですか?写真見てもそんな風には思えないが 一応ハンサムってことになってるよね。
雌について
太宰治が今現在生きていたら結構世の中にフィットしてたんじゃないで しょうか?どっちかと言うとシッカリした人と周りから見られるような 気がします。
要するに先駆者としての評価もあるんだよね、ああいう文学の。 同じこと似たことをあとで誰かがやったら物真似でしかない。 前に誰かやってる奴がいたとしても、太宰の小説はは物真似に終わることはない。 そんな気がするよ。
299 :
吾輩は名無しである :2001/04/08(日) 20:02
津島家の人の顔がTVに登場すると、その人に太宰の面影を探そうとしてしまうのは私だけだろうか。
300 :
吾輩は名無しである :2001/04/08(日) 21:49
>298 彼のどの部分が先駆者? 私小説?落語的語り口調の導入?それとも説話の語り直し? それとも単純に無頼派ってこと?
301 :
吾輩は名無しである :2001/04/08(日) 21:49
ていうか、探すまでもなく、娘激似じゃない?
302 :
吾輩は名無しである :2001/04/08(日) 22:30
厚生大臣に一時なった津島議員は、 太宰治の娘婿だから、生物学的な血のつながりはないんだけど、 なんとなく太宰治の面影があると思いませんか?
>>300 「自分に溺れる」ってとこが先駆。
うまくいえないけど、心理的にのめりこみやすい文学を作った。
以前にもそういうの作った奴はいると思うが、まあ個人的にそう思う。
「幅が広くなった」っていうか。
304 :
づえちゅ :2001/04/08(日) 23:17
まぁ彼を津島家の跡取りにした津島文治はどこかで弟の面影(+性格) を求めていたのだと思う。 津島代議士もいかにもおぼっちゃま風だし,女癖も悪いという噂だし (昔週刊文春に地元の風聞が載ってた),親分の宮沢を裏切って自民党 を離党し新進党に走り,都合が悪くなると自民党に出もどるというい かにも太宰治的な行動しているし。
305 :
吾輩は名無しである :2001/04/08(日) 23:21
私の読み込んだ走れメロスのイメージと重なる部分があるようです。
306 :
吾輩は名無しである :2001/04/10(火) 00:53
「real cause about war」 っていう太宰治の書いた英文を読んだ人います? あれはいい話でしたね。
307 :
吾輩は名無しである :2001/04/10(火) 16:00
「ロマネスク」がよいです。
308 :
名無しさん@そうだ確定申告に行こう :2001/04/10(火) 16:43
>306 他にも高校時代の太宰が書いた英作文があるが、どれも感心する。 あんな作文が書けるやつは見たことがない。 >307 同感。 もと太宰ファンで作品はほとんど読んだが、今でもいいと思うのは、 「ロマネスク」 「葉桜と魔笛」「皮膚と心」 「竹青」(ちょっと説教くさいが) 「人間失格」(171に同感) 逆に今では読めないと思うものは、 「斜陽」 「ヴィヨンの妻」
309 :
吾輩は名無しである :2001/04/11(水) 23:21
太宰治は親指姫の愛読書として相応しい北国のサイバラ。
310 :
吾輩は名無しである :2001/04/12(木) 00:31
「私は、すべて、ものごとを知っています。」と言いたげな、 叡智の誇りに満ち満ちた馬面に、私は話しかける。 「そうして、君は、何をしたのです。」 『碧眼托鉢』より この人、天性の2ちゃんねらだよな。 もし今の世に生まれてたら2ちゃんにはまりすぎて小説が書けなくなるか 2ちゃんでの批判の所為で自殺しちゃうかどっちかじゃないか。 しかし、この人の随筆は好きだ。 小説よりも好きかもしれない。 この人の随筆を読んでいるとポエジーを感じる。 太宰に詩を書いて欲しかったな。 きっと芥川よりはうまいんじゃないか。 そういえば、詩で思い出したのだが 『或る忠告』って随筆の「或る詩人」って誰のことなのだろう。 私は中原中也か?って思ったのだが。
311 :
吾輩は名無しである :2001/04/12(木) 04:10
>310 ちゅ〜やではないでしょう。太宰は、ちゅ〜やがめちゃくちゃ嫌いだったらしい。でも、ちゅ〜やなら、そんなこと言いそうだね(藁 「或る忠告」は、ある意味で太宰の自己批判、また文壇批判(国策文学に対してのね)だと思ってるから、はたしてこの詩人というものが実在するのかどうか。 少なくとも、山岸くんじゃないことはわかるけど(藁
内輪ネタで、しかも中傷めいたことしか書けない人なんて哀しいね
313 :
名無しさん@そうだ確定申告に行こう :2001/04/12(木) 19:10
太宰文学は、抜群のウイットがあって非常に魅力的だが、思想的には平凡だと思う。 太宰にはまった者は、作家として大成できないと言われるが、分かるような気がする。
314 :
吾輩は名無しである :2001/04/12(木) 21:37
太宰治なんて小学生が読めばいいんだと軽く考えていた。 今、晩年になっても、未だ太宰に拘っている自分に気が付いた。 気をつけよう。太宰治と手塚治虫。
315 :
吾輩は名無しである :2001/04/13(金) 05:59
>>313 「子供より親が大事」を、平凡と言えるかね??
316 :
名無しさん@そうだ確定申告に行こう :2001/04/13(金) 06:00
>313 ついでに言わしてもらえば、太宰は日本文学の中で一流の文学者であることには間違いないが、その文壇意識は古臭いし、 世界に通用するかという観点でみれば、ある種の幼稚さと狭さ、固さは否めないと思う。
317 :
名無しさん@そうだ確定申告に行こう :2001/04/13(金) 06:03
>315 煽りは無視。
318 :
吾輩は名無しである :2001/04/13(金) 06:47
太宰といえば、アホなコテハンを何とかしてくれ〜
319 :
名無しさん@1周年 :2001/04/13(金) 06:51
太宰には思想の発展がない。
320 :
名無しさん@そうだ確定申告に行こう :2001/04/13(金) 08:36
>319太宰には思想の発展がない。 それは、作品の中ででしょうか、或いは作家人生の中ででしょうか。
321 :
吾輩は名無しである :2001/04/13(金) 19:43
現代思想に太宰治が必要だとしても、太宰治に思想は不必要。 昨日、TVで特権階級の物腰を見聞きした。戦前の津島家の物腰も想像できる。治の感性からすれば耐えられなかっただろう。
322 :
吾輩は名無しである :2001/04/13(金) 19:46
>321 おいおい、すさまじい論理展開だな。 現代思想が太宰を必要としているとは寡聞にして知らないが、 一体どこで仕入れた情報だい?
卑下くんは絶対男色です。 仕草や目、あの髭を見ればわかります。 私は卑下クンの肛門の開発、肉体の調教し私の玩具奴隷にすることを ここで希望したいです。 大学二回も行く暇あったら、調教してあげますよ。
324 :
某スレの主 :2001/04/15(日) 05:56
生活。 良い仕事をしたあとで 一杯のお茶をすする お茶のあぶくに きれいな私の顔が いくつもいくつも うつっているのさ どうにか、なる。
325 :
吾輩は名無しである :2001/04/15(日) 19:57
>>311 反対。
太宰は中也の才能にとことん惚れていたはず。
でも面と向かって、性格の悪い中也に
「お前は魚の腐ったような奴だ」などと言われたらしい。
どうやら、いじめっ子、いじめられっこの関係だったらしい。
中也は口は悪いが、本当に太宰を馬鹿にしていたとも思わないけど。
太宰には思想がないという人へ。
その思想というのは、西洋的な意味での哲学に近しいもの?
そういう意味であったら、無いと思う。
でも、彼をそういう尺度で図っては、おそらく見当を外れると思う。
まあ、私も言葉足らずだからうまく説明できないけど、
太宰をただの青春期のにきびくらいに考えると評価を誤るよ。
彼には彼なりのとおすべき筋と言うものがあるし、
でもそれは思想と呼べるだけの論理性はないけど、
それに気付けば、はっなるほどと話が通るんだよ。
桜桃などを読んでみるといいと思う。
思想というにはあまりにあやふやで、
彼なりの世の中をやりすごす方法という方が近いかもしれないけど。
326 :
吾輩は名無しである :2001/04/15(日) 20:20
二十世紀旗手ってどうよ。 星新一は自分の最も好きな作品のうちの一つっていってたし 他にも、この作品は太宰にしか書けぬといっている評論家も何人か。 でも自分の身近にはいいって言う人がいないし、 正直よくわからないんですかど。
327 :
吾輩は名無しである :2001/04/15(日) 20:31
あぁ、言語の実験とか何とか言ってたやつね。 ジョイスを日本語で読んでいい、とかいう大馬鹿に読ましたい作品だね。
328 :
313=316 :2001/04/15(日) 20:37
>325 太宰には思想がないのではなく、思想の発展がないと言っているのだからこの指摘は見当はずれ。 私も太宰の作品は読んでいるのであなたの言わんとしていることはわかるが、この世の中で生きていくのに太宰の作品程度の思想ではやり過ごせない。 もっとこの世の中は厳しい所だと思うし、それに耐えられる拠り所のような文学を、太宰に作ってほしかったと思う。 人間失格程度で自殺してしまって、惜しいと思う。
329 :
313=316 :2001/04/15(日) 21:16
>328 追加。 思想という言葉よりも、人間観という言葉を使ったほうが誤解がないと思う。 太宰には人間観の発展がない、と。
330 :
名無しさん :2001/04/15(日) 21:34
> いや、違う。 太宰自身の人間的発達がなかった。成熟を拒んだ。
331 :
313=316 :2001/04/15(日) 22:52
>330 私もそう思います。
332 :
325 :2001/04/15(日) 23:31
そうか。私の読み誤りだね。 彼の文学は確かにいつも同じ場所で足踏みしている。 (というわけでもないんだけど、ループした?という感じかなあ) でもここで疑問が出てくるんだけど、 確かに、太宰のような人間観では世の中を渡っていくことは難しいでしょう。 現に本人は自殺しているわけだし。 では、立派な文学作品とは何か? 人間の希望となるべきもの?支えとなるべきもの? 神曲のような英雄的なもののみなのだろうか? 確かに一方にそういうものがあってしかるべきだと思うけど、 一方では、人間の弱いところを掬ってやるような文学も認めてやっても よいのではないでしょうか。 幼さや、そういうところを。うまく言えないな。 とりあえず、世界で通用しているらしい川端某や、三島などよりは 私は個人的には価値があると思う。あくまで個人的にね。 彼の文学のふにゃふにゃした部分、わかり安さのようなものが 誤解を招くのが残念です。 (未熟なもの、または女子供の読むものという誤解) それから、私は彼の文学的ピークは人間失格にあるとは思っていません。 あれは人気があるようだけど、もう下り坂なんだと思う。 黄金風景とか、その他様々な、人間の最も美しいところを 仰々しくでなく表現できるところに一番の才気を感じる。 人間失格とかあの辺にのみ妙にシンクロしてしまう人は もっと中期を読むべきなんじゃないかと思ってしまう。
333 :
吾輩は名無しである :2001/04/17(火) 23:27
ださい治なんて読むのをお止め。そして、跪いて私の足をお舐め。
334 :
313=316 :2001/04/18(水) 00:53
>332 どんな人間でも心のどこかで絶対の信頼や誠実を求めていると思う。 しかしこの世の中に生きている以上、そこからこぼれる部分がぜったい出てくる。 それは人間が不完全なものであるからだし、その不完全さは相手にも自分にもある。 それでも完全なものを追い求めるのが、純文学の一つの姿だと思う。 人間の弱さを掬ってやるというが、表現者がそれを意識してしまったら、それは容易に甘えや卑怯につながる。 それは表現するという行為が、不完全な自己を正当化するというある意味で卑怯な行為であるからだ。
335 :
吾輩は名無しである :2001/04/18(水) 01:02
なんだかんだ言っても太宰治は凄いんだな。
336 :
吾輩は名無しである :2001/04/18(水) 01:14
世界と人間の真の多様性を知ることがなかった。 たぶん認識できなかったんだろう。 妥協しなかったとか成熟を拒否したということではなくて、 自分の感性とか理念が内向きに閉ざされていたために、 甘えることでしか他者と関われなかったんじゃないか? だから「交通」とか「関係性」とか組織を含んだ運動体としての 「社会」とは無縁であるほかなかった。
337 :
吾輩は名無しである :2001/04/18(水) 01:31
『如是我聞』面白いね。 あの酔っ払ったような文体、たまらん。 学者で批判されてたのは中野好夫だっけ? 志賀直哉もむちゃくちゃ言われて・・・ けど面白い。
338 :
:2001/04/18(水) 02:02
>>337 「N君」というのは中野好夫のことだったか。「志賀直哉に茶坊主の如く阿諛追従」とか書かれていたのが中村真一郎と佐々木基一だったらしいという話は聞いていたが。
339 :
吾輩は名無しである :2001/04/19(木) 20:59
N君はどのように批評されていたのですか。
やったー、髭くんと坂本ちゃんのシックスナインショー、特別席のチケット 手に入った。
341 :
吾輩は名無しである :2001/04/21(土) 01:25
「黄金風景」には本当に感動した。 心が洗われるように美しいお話だと思いマス♪
342 :
338 :2001/04/21(土) 05:57
>>339 失礼、いま確認してみたらL君だった。「L君、わるいけれども、今月は、君にむかってものを言うようになりそうだ。君は、いま、学者なんだってね。ずいぶん勉強したんだろう。大学時代は、あまり『でき』なかったようだが、やはり、『努力』が、ものを言ったんだろうね。…」で始まり、「君たちは、(覚えておくがよい)ただの語学の教師なのだ」「君たち『洋行者』は、妙にあっさりお世辞を言うネ」「翻訳だけしていれあいいんだ」「馬鹿なエッセイばかり書きやがって」と、世の外国文学者・洋行者・大学教授という人種を徹底的にこきおろしている。中野好夫は1903年生まれの東大文学部卒、太宰は1909年生まれの東大文学部除籍だから、互いに学生時代から知っていてもおかしくはないだろう。
343 :
吾輩は名無しである :2001/04/21(土) 13:12
344 :
吾輩は名無しである :2001/04/22(日) 00:30
太宰にとって芥川龍之介の自殺は大きな影響があったと思いますが、 それが具体的に作品に出てくることは、あまりないですよね。
345 :
名無しさん :2001/04/22(日) 03:30
やっぱ中期がいいな〜 「晩年」もいいけど
>>344 当然だと思うけど。
自我が震撼するような体験は、深く沈潜して表立たないもの。
むしろ、作家としての人生全体に影響した、といっていい。
1さん
もし、高校のとき出会ってたら、はまってたかも。。。。
(ファンの人とつるむのは楽しいですが、吉行の方がドライで好きなんです。ごめんなさい)
好きな作品ですか。前にも出てるけど、「如是我聞」仕事で疲れた時にぴったり。
宣伝させてね
旅行の国「中央沿線通信」に「私を三鷹に連れてって」(期間限定 桜桃忌限定コンテンツ)をUP致しました。よかったらご覧下さい。
なお、桜桃忌110番(〜6/24 期間限定特設掲示板)も設けております。
また、「桜桃忌の歴史」コンテンツで昭和60〜平成4年の桜桃忌の様子がよく分からないので中途半端な紹介となりました。(当時、未成年だったもので)ご存知の方はお知らせ下さい。
http://www.geocities.co.jp/Milkyway-Orion/3183/
348 :
吾輩は名無しである :2001/04/23(月) 00:42
今年の桜桃忌行く人いるの?
349 :
ヨーゾー :2001/04/23(月) 12:08
>>348 行った事ないけど、結構雨になる率高くない?梅雨だし
350 :
吾輩は名無しである :2001/04/23(月) 20:57
明日は天気が下り坂になるでしょう。
351 :
吾輩は名無しである :2001/04/24(火) 05:06
桜桃忌にいってみょうかな。学校近くだし。 どんな感じの集まりですか? 高校生とかっています?
352 :
吾輩は名無しである :2001/04/24(火) 06:52
女が多いらしいよ。
353 :
吾輩は名無しである :2001/04/24(火) 20:48
治は桜桃を好み、桜桃は婦女子に好まれる。 しかれども、治は婦女子のみのものにあらす゚。
355 :
吾輩は名無しである :2001/04/25(水) 21:14
今日、ETV2001(PM10:00、教育)で太宰治特集やるよ…age.
356 :
吾輩は名無しである :2001/04/25(水) 21:18
おおさむ こさむ 太宰 治
おお、そいつはかたじけない>355 しかし余り期待せんでおこ。後が怖いから。
358 :
吾輩は名無しである :2001/04/25(水) 22:37
期待通りの怖い内容だ。NHK
359 :
吾輩は名無しである :2001/04/25(水) 22:55
青臭いかぁ。うーん。
360 :
吾輩は名無しである :2001/04/25(水) 23:04
うん?何が怖いんだろう? 内容は「ピカレスク」のそれそのままで特に怖くはなかったが。 演出の事かな。 しかし、聖子ちゃん、大分歳をおとりになりましたね。
361 :
吾輩は名無しである :2001/04/25(水) 23:13
歳をおとりになりましたね・・・>お年を召されましたね 太宰は言葉がきれいだったなぁなんて事を思い出した。
>>361 お歳を召されましたですね、スマソ・・・
363 :
吾輩は名無しである :2001/04/25(水) 23:47
テレビ見ました。 小館っていう人が生きてたのに吃驚した。 太宰を知ってる人ってまだ生きてたんですね。一部に。
364 :
TV見ないんで :2001/04/26(木) 00:26
>>363 えっ、ほんと? 小館善四郎って人? 太宰の従弟(いとこ)の
画家の?
365 :
吾輩は名無しである :2001/04/26(木) 12:24
小館「過ちを犯してしまいました。」 あの年で本人の口からこの言葉が聞けるとは思わなかったです。 NHKあげ。
366 :
名無しさん@そうだ登録へいこう :2001/04/26(木) 12:41
やっぱ嫌な奴じゃん。ますます嫌いになった。
367 :
吾輩は名無しである :2001/04/26(木) 12:44
あはは。ちょっと面白いね、それ。 しかし、よくもまぁ言えたもんだ。
368 :
吾輩は名無しである :2001/04/26(木) 20:25
話すべきでないことは確かにこの世に存在する。
369 :
吾輩は名無しである :2001/04/27(金) 00:16
4/25 (水) 放送 〜作家・猪瀬直樹が太宰の実像に迫る〜 生涯「死」に魅入られたかのごとく、 繰り返し自殺を図り、ついに38歳で情死を遂げた作家・太宰治。 しかし、太宰は生活や創作から逃避し、 「死」に逃げ込もうとした青白いインテリ文士ではなかった。 むしろ絶体絶命の窮地を何度もくぐり抜け、利己的ともいえるほどしぶとく「生き延び」、旺盛な創作活動を最後まで持続した、したたかな生活者だった。・・・これまで誰も提示し得なかったまったく斬新な太宰像を、作家・猪瀬直樹氏は膨大な調査結果をもとに刻みだした。 太宰はどのように文壇への足がかりをつかみ、 実家からの送金や遺産相続を確保し、 作品の題材を仕入れたのか。 かつて太宰の周囲にいた人々は、現在90歳前後で驚くほど多くの人が健在であり、 改めて素顔の太宰について証言してくれる。 文壇関係者や文学愛好家たちが太宰にかぶせてきた伝説のベールを剥ぎ取り、 猪瀬氏とともに、20世紀を生きた作家の実像とその文学の魅力を浮き彫りにしていく。
370 :
吾輩は名無しである :2001/04/27(金) 00:16
4/25 (水) 放送 〜作家・猪瀬直樹が太宰の実像に迫る〜 生涯「死」に魅入られたかのごとく、 繰り返し自殺を図り、ついに38歳で情死を遂げた作家・太宰治。 しかし、太宰は生活や創作から逃避し、 「死」に逃げ込もうとした青白いインテリ文士ではなかった。 むしろ絶体絶命の窮地を何度もくぐり抜け、利己的ともいえるほどしぶとく「生き延び」、旺盛な創作活動を最後まで持続した、したたかな生活者だった。・・・これまで誰も提示し得なかったまったく斬新な太宰像を、作家・猪瀬直樹氏は膨大な調査結果をもとに刻みだした。 太宰はどのように文壇への足がかりをつかみ、 実家からの送金や遺産相続を確保し、 作品の題材を仕入れたのか。 かつて太宰の周囲にいた人々は、現在90歳前後で驚くほど多くの人が健在であり、 改めて素顔の太宰について証言してくれる。 文壇関係者や文学愛好家たちが太宰にかぶせてきた伝説のベールを剥ぎ取り、 猪瀬氏とともに、20世紀を生きた作家の実像とその文学の魅力を浮き彫りにしていく。
371 :
:2001/04/27(金) 02:15
うー、見逃してしまった…。再放送きぼーん。
372 :
吾輩は名無しである :2001/04/27(金) 06:29
津軽は寒いところであるらしい。
373 :
吾輩は名無しである :2001/04/27(金) 11:57
再放送は 5月11日(金)深夜0時50分〜教育テレビ 見ましょう。
374 :
名無しさん@そうだ登録へいこう :2001/04/27(金) 12:44
太宰も嫌いだけど猪瀬も嫌いだ。あの猜疑心の強そうな目は 何なんだ。
375 :
吾輩は名無しである :2001/04/27(金) 19:52
猪瀬直樹の全人格は文句なく全否定であるが、今回の仕事は肯定しよう。 ああ、もう、以前の太宰治観に戻れない。
君、ageはトラか?コメか?
377 :
吾輩は名無しである :2001/04/30(月) 21:47
貧乏人には太宰治はわからない。 旧地主より上のクラスではじめて治がわかるのじゃよ。 例えば麻生君なら理解できよう。
あ、そう。
379 :
吾輩は名無しである :2001/04/30(月) 21:58
心の弱い現代人の代弁者だと思う。
>>377 貧乏人というか、けちくさい人間には理解できないだろうね。
太宰は人間のけちくささとも戦っていた。
「汝は汝個人のおそろしさ、怪奇、悪辣、古狸性、妖婆性を知れ!」
380 :
吾輩は名無しである :2001/04/30(月) 22:48
ごめん、大好き。世界で一番好きな作家かも。 「あたしのことだ」って思っちゃうんだよねえ、彼の作品は。すごい。
381 :
吾輩は名無しである :2001/04/30(月) 22:54
>>377 でも、それほど気高い精神の持ち主だったとは思えないな。
高貴なものには自浄力があるはずだから。
382 :
吾輩は名無しである :2001/04/30(月) 22:59
自他を含む全てを犠牲にしても作品を残そうとする強い意思は北国の風土で培われたものであったかもしれない。 彼の精神の作用は卑劣であり且つ高貴でもあった。
383 :
吾輩は名無しである :2001/05/01(火) 06:46
三島由紀夫と太宰治は一人では死ぬ事すらできなかった。 太宰は芥川賞を三島はノーベル賞を欲しがっていた。 他人指向型の人間であった。
>>383 おいおい、一緒に死んでくれる人間を得られるか、君は?
そっちの方が遥かに難しいぞ。
一人で死ぬのは厨房にもできる。実際やってるだろうが。
太宰は第一回芥川賞の次席になった。次席になったのは
才能はあるが「生活に暗い影あり」とかいう文学外の理由だった。
東大仏文科の学生だが大学には行かず小説ばかり書いていたから
卒業できそうになくて、実家への手前もあり、第二回はどうしても
取りたかった。才能については既に受賞の資格ありと認められて
いたし、自信も持っていた。その上で欲しがった、ということ。
三島は現実にノーベル文学賞最有力候補にあげられていた。
それ以前、三島がまだ若くて、川端康成が候補に上がった頃には、
川端に頼まれて選考委員会へ出す「川端推薦の辞」を三島が書いた。
そういう事実を踏まえて、言ってるんか?
385 :
吾輩は名無しである :2001/05/01(火) 07:10
その川端康成はちゃんと一人だけで死んでいった。 康成の文学については詳しくないので何とも言えないが、康成は死において一人の人物でありました。
386 :
吾輩は名無しである :2001/05/01(火) 18:37
太宰をよんで死のうと思うのは馬鹿ですか?
387 :
吾輩は名無しである :2001/05/01(火) 19:17
>康成は死において一人の人物でありました。 お手伝いさんにチョッカイかけて殴られたんだろ。 それで、鬱になって逝っちゃった。 違う?
388 :
吾輩は名無しである :2001/05/01(火) 20:02
筑摩書房と臼井吉見は私にとって大切な存在でありこの話題には触れたくない。 その代わり太宰治について書きたい。 太宰治における走れメロスとは芥川龍之介における杜子春であり蜜柑であった。 三島由紀夫にも潮騒があった。康成に伊豆の踊り子があった。 たれにでも青春はあったのである。 しかし、多くの青春はあまりにも短く終焉を迎える。 そうであったとしても青春は否定できない真実である。 若い世代が生きるには21世紀はあまりにも過酷である。 2chを訪れる人々の大半は二十歳に満たない。 この過酷な21世紀を後80年生き続けなければならない。 だからこそ、こうやって愚生は恥をさらしているのだ。 太宰を橋本を安吾を鏡花を康成を由紀夫を昇平を龍を春樹をキングを忘れないでほしい。
389 :
名無しさん@そうだ登録へいこう :2001/05/02(水) 12:37
>>384 >おいおい、一緒に死んでくれる人間を得られるか、君は?
>そっちの方が遥かに難しいぞ。
>一人で死ぬのは厨房にもできる。実際やってるだろうが。
一緒に死ぬ方が簡単な場合もある。
390 :
吾輩は名無しである :2001/05/07(月) 16:43
ドストのアオミドロ
391 :
吾輩は名無しである :2001/05/07(月) 17:35
太宰も三島も、あれだけのストーリーテーラーでありながら、 「作品」よりも「作者」の方にばかり話題が集中してしまう のは悲しむべきことだ。
392 :
吾輩は名無しである :2001/05/07(月) 20:01
彼らの人格を否定する事は容易である。 又、彼らの作品を称賛することは更に容易である。 しかし、彼らの波瀾万丈の人生の魅力と作品の魅力の優劣を比較することは容易ではない。 富豪の家から東大に入学し情死を再三試み、大蔵省キャリアをなげうってノーベル文学賞を夢見る。 彼らの行動は作品の想像力の地平を越えてしまった。 これでは作者に話題が集中しても不平はいえない。 か
393 :
吾輩は名無しである :2001/05/07(月) 21:15
かくして太宰も三島も一個の人格であることを止めて一つの 現象になった。
394 :
吾輩は名無しである :2001/05/07(月) 22:24
なげうつっていうか、 もともと小説家になるきまんまんだったんでしょ? でも自分は頭いいってことを証明する為に 大蔵省に入っただけじゃん。
395 :
吾輩は名無しである :2001/05/07(月) 23:12
小説家志望の男が頭の良さを証明するためだけの目的で大蔵省に入る。 もしそうなら、彼の小説は頭の良さを証明するためだけの小説になっていただろう。
396 :
吾輩は名無しである :2001/05/09(水) 01:22
>>388 メロスが三島にとっての「潮騒」だって?!
青春だって?!
……ひどいな。それじゃ、メロスを太宰のワースト1に選ぶ
読みの浅いファンと変わりないじゃん……
397 :
吾輩は名無しである :2001/05/09(水) 06:49
「渡り鳥」の柳川君のように生きたい
398 :
善 :2001/05/10(木) 01:33
十代ののころ読むか、読むかと思いつつ縁がなかったんだけど、オトナになって読むと、不思議なやさしさがある小説だったんだね。 人間失格はエヴァみたいな話だ。でも考えてみれば、人間恐怖と救済は昔からあるテーマか。
399 :
考える名無しさん :2001/05/10(木) 23:36
極めて素朴で、常識的な質問だと思うんだけど 太宰が好きって言って恥ずかしくないですか。
400 :
吾輩は名無しである :2001/05/10(木) 23:41
読んでない人は来ないでほしい、スレです。 読んだ人にとっては「常識以前」の事を書かれると、 しらけるので、できれば各評論なども読んだあとで、自論を 書いてほしいのです。と言ってみても、ムナしいのか、な?
402 :
吾輩は名無しである :2001/05/11(金) 02:28
>396 読みの深いファンはメロスをどう評価するのですか?
403 :
吾輩は名無しである :2001/05/11(金) 03:05
>>402 あなたはどう評価してるの?っていうか、一般のファンは。
404 :
402 :2001/05/11(金) 05:50
>403 「こういうのが人間のあるべき姿なんだろうけど、理想はこうもいかないよね」っていうことを言いたかったのかなあと思うんだけど、私は。(評価じゃないか)
405 :
吾輩は名無しである :2001/05/11(金) 09:53
中学の時、習字の時間になぜか「走れメロス」の朗読テープがかけられていた。 けっこう印象深かったな。迫力あった。 「メロスは走った。」
太宰にはまった人が次に読むべき物って 誰の作品ですかね?
407 :
吾輩は名無しである :2001/05/11(金) 13:12
わたしの高校時代は、 太宰、ジッド、小林秀雄の3点でした。
メロスの裏作品といっていいのかな「駈込み訴え」は 太宰えがくとろこのキリスト、実像にかなり近いんじゃないかという気がします イエスは神の子などではないが、それでも超人的な思想家ではあった しかし、その尊敬すべき師匠が、死を前にして漸く馬脚を露わしはじめる それなら、いっそこの俺(ユダ)が このあたりの微妙な心理描写が見事。 敬虔なキリスト教徒の皆さんも是非御一読…読むわけないか、やっぱり
すいません、なんか書き込み減っちゃいましたね。 太宰にはまった人が次に誰に流れていくのか参考にしたっかたので。 自分は「道化の華」が好きですね。 2チャン流に言えば真野萌えって感じですかね。
410 :
元祖ポスドク :2001/05/12(土) 15:19
太宰にハマッタ後→壇→三島→(理系専攻になる)→安部公房→大江
>>410 ありがとうございます。
なるほど…壇は読んでないっすね。
太宰の前は芥川にハマッテいた。 10代の10年間が異常に長く感じて、 20才まで生きていられないと思っていた。 偶然手に取った「壇一雄」の本で、 どん底で目茶苦茶でも「生きる」という事を捨てない強さ(カッコ良さ)を 知り、精神的な行き詰まりから脱出出来た。
413 :
檀一雄 :2001/05/12(土) 23:30
壇一雄って誰だバーカ。こんなことだから2ch文学板は低水準だといわれるんだよな(藁
414 :
26 :2001/05/12(土) 23:34
私は寧ろ逆で太宰の次に芥川にはまった。 太宰が芥川のことをよく書いていたので 興味を持って読んでみたら、太宰よりもはまった。
415 :
吾輩は名無しである :2001/05/12(土) 23:37
ごめん。26ってここの26とは関係ないです。 消すの忘れてた。
>・・2ch文学板は低水準だといわれるんよな(藁 ←みんな見た!
見た見た(藁
418 :
:2001/05/13(日) 02:14
>>413 「檀」だね(笑
理系、しかも海外在住なんで許してクダサイ・・
420 :
日本@名無史さん :2001/05/13(日) 02:59
allow
422 :
吾輩は名無しである :2001/05/13(日) 20:20
太宰治に2chはよく似合う。
423 :
吾輩は名無しである :2001/05/14(月) 02:51
太宰ファンの皆様で出世されてる方いますか? ふと思った。
424 :
吾輩は名無しである :2001/05/14(月) 03:09
>>408 馬脚をあらわしてますかね?そしてそれがユダが「あの人」を死に
引き渡す理由でしょうかね?
それはユダの「訴え」に呑み込まれてしまっている読み方だと思うのですが。
425 :
吾輩は名無しである :2001/05/14(月) 03:11
どこか高水準のところありませんかね。低水準といわれる2ch文学板 にいるのは恥ずかしいんです。 などとおちゃらけるのが太宰の悪い癖だった。
>>421 そんなことを言っても、そうやって現実に来てるんだから、
やっぱり好きなんだよ。愛しているんだよ。
心の中ではまるで反対のことを考えてるんだろう?
などと、深層心裡を読み取るのが太宰の得意技だった。
(初対面の三島もやられた)
427 :
太宰治。 :2001/05/14(月) 07:46
面白いよ、君。この調子で頼むよ。
428 :
小渕恵三 :2001/05/14(月) 08:03
429 :
太宰治回顧録 :2001/05/15(火) 20:22
「君、男性の本質って何か知ってるか。」 「・・・・」 「それはね、マザーシップだよ。」 あのときの青年が、後世に大きな影響をもつようになるとは 私は思いもよらなかった。 だたなんとなく伏せ目がちでおとなしそうな体のがっしりした青年に 私が長年心に秘めていた花を伝えてみようという気持ちになったのだ。
430 :
423 :2001/05/16(水) 09:28
まぁ、そのう私もですよ、世界文学全集とか日本文学全集をですね、 一応文学といわれるものは全部読んでおりましてですね、まぁ小学校 しかでておりませんけども、私の演説が面白いといわれるのはですね、 浪曲を聞いたり落語を聞いたりして、太宰も読んだりしてですね、 教養をひそかにつちかっていたからですよ、あなた。今だからいえ るんですがね、太宰先生とこうして一杯やっていられるのも、そうし たわけなんですよ。まきこー、負けるんじゃないぞー、まきこー。
431 :
吾輩は名無しである :2001/05/17(木) 23:44
角栄は太宰を愛読したのか、それともいやいやながら 勉強のため読んだのか。読んだというのは口からでまかせなのか。
432 :
:2001/05/18(金) 01:44
角栄に似合いそうなのは山岡荘八や吉川英治あたりだと思うが。本当に太宰の読者だったのか?
433 :
質問くん :2001/05/19(土) 01:57
前から、疑問に思ってたことがあるのですが、短編に『満願』ってありますよね。 あれって、旦那が病気のためHできず欲求不満だった妻が、旦那の病気が治癒して Hできるようになったのを喜んでいる姿を作者が見てるっていう解釈でいいんで しょうか・・・。なんで満願なのか・・・。
434 :
心無 :2001/05/19(土) 04:19
435 :
吾輩は名無しである :2001/05/19(土) 04:28
436 :
吾輩は名無しである :2001/05/19(土) 05:01
満願の奥様のさしがねってなんですか。
437 :
心無 :2001/05/19(土) 05:16
「"美しく"みせる」じゃない?<さしがね 無邪気なレトリックという気がするけど。どうなんだろ??
438 :
吾輩は名無しである :2001/05/19(土) 05:36
俺は、本当は旦那はセックスできないわけではなかったのに 医者の奥さんのさしがねで禁じていたんだろうと思った。<さしがね
うーむ。お医者の奥さんの作り話だっていう可能性も... とにかく「私」にはあの(小学校の先生の)奥さんが日に日に 美しいものになっていったという事実でしょう
>>439 いや、まあ作り話ではないにしても、お医者のおくさんは
耳元で「私」にエロティックな妄想を吹き込むことで刺激した
かったんでしょうな
441 :
吾輩は名無しである :2001/05/19(土) 12:28
さしがね=「苦しさに耐えた末の美しい姿」は私を励ますた
めに医者の奥さんが仕組んだ。
そう勘繰りたくなるぐらい「私」には忘れられない光景だっ
たし、「さしがねかも」という冗談ぽい言葉(=
>>437 無邪
気なレトリック)は、そのあまりにも出来すぎた光景に対す
る照れ、医者の奥さんの善意を信じる「私」の甘えからでて
きたのでしょう。
『満願』には、自分の苦悩に満ちた人生もいつかは報われる
かもしれない、と希望を感じた「私」=太宰の気持ちがこめ
られているんだと思います。
>>441 なるほど〜。「満願」は(・∀・)トッテモイイ!!
443 :
吾輩は名無しである :2001/05/20(日) 07:24
>>424 満願と関係なくてスマソ
たとえば、あの人の断末魔の叫び声をどう受け取るかによって、
この小説の解釈の仕方も違ってくると思います。
仲保者の、あの最期の一声により、神と人の間に新たな契約が結ばれたと考えるか、
それともやはり、無残にも折れた梯子、勘違い思想家の情けない悲鳴と取るか。
あの人は、植民地における現実を顧ない思想家としてのプロトタイプ的存在ですね。
「殺されたがつて、うづうづしてゐやがる。」(藁
解説には、左翼運動と太宰自身の関係を比喩的に描いたものだとあったけど・・
左翼思想がポシャっちゃった現在の状況からすると、何かピンとこない。
イエスは愛するものの、その峻厳な教えは遂に実行出来なかった太宰のジレンマを、
ユダに仮託して訴えたのではないでしょうか。宗教に関心の無い人、スマソ
太宰について語るのは、何だか、やっぱり、恥ずかしい。(げぇっ
444 :
吾輩は名無しである :2001/05/20(日) 13:43
キリスト裏切ったのがユダっていう通説を 本当にキリスト愛してたのはユダだけだった って書き直してくれたところがいいと思ったんだけど・・・ ストレートすぎ? メロスは好きです。太宰がいくら退廃ぶってみても、あれも彼の本音だったのも 事実って思う。頭いいひとには同時に矛盾するいくつもの思考回路があるから
445 :
吾輩は名無しである :2001/05/20(日) 20:30
『駈込み訴え』のユダは、「なんの報酬も考えていない」と いいながら見苦しいほど愛の対価を求める自己矛盾、「布教 活動をやめ、つつましい民であって欲しい」と自分が理想と するキリスト像を規定する身勝手さ、他の弟子やマリヤに向 けた嫉妬、キリストへの独占願望などを抱えている。「ユダ だけがキリストを愛していた」というのは、ユダの主観に過 ぎないと思う。 『御伽草子』同様、既存の物語を解釈し直しなおすお得意の 手法で描かれた作品で、「愛すればこその裏切り」という太 宰の解釈は目新しいが、こういう“エゴイスティックな愛” を太宰が肯定しているとは個人的には思えないなあ(『如是 我聞』では太宰自身がユダっぽいけど)。 この「エゴイスティックな愛」が「相手の俗物性」を攻撃す るパターンは『きりぎりす』でも使われてますね。
446 :
心無 :2001/05/20(日) 21:09
>>445 くそっ、書こうと思っていたところを先越されてしまった。
激しく同意です(^^;
>>408 への違和感は俺も感じていたところです。『駈込み訴え』はユダの主観
を通してしか書かれておらず、そこからは何らのキリスト像をも描かれていな
い。少なくとも、読み手はキリストについて何らの判断もできない。
書かれているのは、一般的に「裏切り者」「銀貨30枚で主を売った」とされる
ユダの、キリストへの愛。愛ゆえに裏切るという屈折感。一枚岩では説明しき
れぬ人間心理の機微をよく描きこめている。また、通俗的な物語解釈に対し、
優れた新釈を提示していると思う。
『駈込み訴え』(青空文庫)
http://www.aozora.gr.jp/cards/dazai/kakekomi.html
447 :
心無 :2001/05/20(日) 21:20
>>396 >>444 正直に吐露すると、俺は「メロスを太宰のワースト1」と捉えているんですよ(^^;
中学校一年生の教科書で取り上げ、“友情”という道徳の説明の引き合いとして
刷り込まれたので、恥ずかしいほどの反発が入っています。
真っ先にメロスを“読まされた”から、「太宰はツマラナイ」という先入観を
持っていました。道徳の教科書に取り上げられるようなクソ作品を描く、とい
う勘違いをしてたのです。大学生になって『人間失格』を読み、自分の先入観
を見事に裏切られたのです。「こいつ、すげぇ」と。
まぁ、「 読みの浅いファン」の一人であるわけだ(--;
実際のところ、メロスは作品として、どういう面が優れているのでしょう?
“教科書”の呪縛から抜けられず、未だに再評価する気が起きないのよ、俺は。
>>447 確かに、教科書でメロスを見せられ、授業につきもののきな臭い偽善的解釈
を押し付けられたらいい印象持てなさそうです。素直に感動出来る人はうわべ
だけの偽善者にどんどんなっていくなんて国語の授業には多々あった気がするし。
まあ子供の文学解釈だから限度があるから仕方ないんでしょうけど。自分が子供の
ころは国語教師にのせられてたなって思うし。
実際にはエゴでない愛を持つ人間なんて存在しないけど、だからこそ求めてしまう
のではないでしょうか?お話の中だけの美しい世界を。そして願い、文字に
することによってそれが実現する日はこないのかと絶望的に期待することが
太宰を何十年かはこの世に生きてみていた理由なのではと私は勝手に推測しています。
他のファンの方に何言ってんだっていわれそうですが。メロスを恥ずかしがる必要は
あんまりないと思う。ああいう物を書いたからってああいうことを信じているわけじゃ
ないだろうけど作家は結局美に惹かれて、生きてる限り真の美は体現できないからこそ
自殺に惹かれる人が多いのでは。死は美につながっているというのは一理あると思う。
食物連鎖から抜け出ることによってエゴから開放されるかなーと思って。
>>445 確かにユダの主観に過ぎませんが、私から見ると、ユダ以外の弟子は
キリストを愛していたのではなく、その力を、名声を愛していたに過ぎず、
ただの人間ってわかってるけど好きだからついてくっていったユダとは
その愛に雲泥の差があると思うな。みんなはただ自分が救われたかった
から弟子になり、信仰し、貧しい人に施すのも結局自分が天国へいける
ようになんて、そんなのはいやだ。ユダよりよっぽどエゴだよ。
450 :
通行人A :2001/05/21(月) 22:27
>>447 心無さん、お久しぶりです。実は445(441も)=通行人Aなんで
すm(_ _)m。他の掲示板ではお世話になりました。
『走れメロス』のテーマ「困難に負けない友情と信頼の素晴らしさ」は、
確かに小学生の道徳の時間向きともいえますし、「途中であきらめて、
友情を裏切った懊悩を描く」ほうが太宰らしさ全開だったかもしれませ
ん(笑)。しかし、この単純明快な“清く正しく美しい”メロスの世界
は太宰の一つの理想であり、憧れでもあると思います。人生を前向きに
捉えようとしていたこの時期の太宰にとっては稚拙なテーマではなく、
切実な願いがこめられていると感じますが…と言っても、過去の体験を
覆す説得力はなさそうだなあ(笑)。
>>449 「ユダ以外の弟子が力、名声を愛していた」というのも、「ただの人間
とわかっていた」のもユダの主観なのでは? でも「私から見て」って
言うからには違うのかな? でも、私から見て(笑)、この作品はユダ
を善人に仕立てようとか、キリスト教そのものを捉え直そうとかいう意
図はなく、あくまでも聖書の一場面を創作の材料にしたに過ぎないと思
います(材料にしようと心惹かれた部分があったのは否定しませんが)。
『駈込み訴え』は、裏切りに至るユダのエゴイスティックな愛と、その
支離滅裂ぶりが慌ただしさのあまり全く無自覚のまま露呈しまう様を、
スピード感溢れた独白体に見事にフィットさせた傑作、と私は捉えてい
ます。この独白体は、大傑作!!『渡り鳥』でも発揮されています。
451 :
名無しさんは故郷をめざす :2001/05/21(月) 22:33
>心無さん 作家はユダの主観で物語を描きたいのです。 『ジーザス・クライスト・スーパースター』もそうです。
452 :
心無 :2001/05/22(火) 02:22
>>448 レスポンス、ありがとうございます。
学校の授業や国語教師が悪いと一概に言うつもりはないんですけど、作家の作
品を“切り取る”ような形で取り上げるのは、ツライものがありますね。作品
への興味を促せればいいけど、俺のように「つまらない」という先入観を植え
付けられて、忌避する奴もいるわけで(笑)
作品に関して、メロスやセリヌンティウスの描き方に不満はないんですよ。
妹の結婚式を明日に控えているのに王様に喧嘩をふっかけるという思慮なき激
情に突き上げられたり、身から出た錆なのに友人を頼りにしてしまう身勝手さ
を持つメロスは、好きです(笑) また、セリヌンティウスも、人間の一面の真
理を描いていると思います。
不満を感じてしまうのは、暴君ディオニス。「おまえらの仲間の一人にしてほ
しい」と最後に“改心”するところに、リアリズムを感じられないのです。作
家の願望心から“言わされている”気がして、非常に鼻につく。アンタの価値
観は、これだけで変えられちゃうの? アンタの人生は、その程度のモノだっ
たの? と、ディオニスを罵倒したくなります・・・歪んでいるな、俺(--;
>>450 通行人Aさん
「名無しなのに、鋭い事を書くなぁ」と思っていたら、通行人Aさんだったの
ですね。某スレッドでは、お世話様です。2ちゃんねるは侮れないぞ、と改め
て思いました(^^;
「途中であきらめて、友情を裏切った懊悩を描く」の方に、俺は惹かれてしま
います(笑) 太宰の魅力は、人間を一枚岩として描かず、屈折感や歪んだ心情
を丁寧に描くところにあると思っています。俺個人の嗜好が多分に入っていま
すが(^^;
『十五年間』で、太宰は「いまこそ何を措いても叫ばなければならぬ事がある。
天皇陛下万歳! 」と書いています。これは字義どおりに受け止めるものではな
く、文脈と時代背景から読む必要がありますよね。それと同様に、『走れメロ
ス』も、そのまま読むわけにはいかない裏があるのかなぁ、と思っていました。
思いっきり屈折してます(^^;<俺
>>451 名無しさんは故郷をめざすさん
うわ、こちらでも遭遇するとは(笑)
故郷さん、太宰が好きなんですか。ちょっと意外な気がします(^^;
453 :
名無しさんは故郷をめざす :2001/05/22(火) 11:17
>心無さん いえ、太宰は面白いなあとは思いますが、特別好きじゃないです。 しかし何を読ませても続かない私に、確実に読ませることができるという点で 大した作家であることだけは確かです。 古典の焼き直しが一番面白いです、この人の場合。
454 :
通行人A :2001/05/22(火) 22:47
>>452 心無さん 「そのまま読むわけにはいかない裏」に当てはまるかどう
か分かりませんが、「人の心は、あてにならない。人間はもともと私慾のか
たまりさ。信じてはならぬ」、この屈折した暴君ディオニスの中に太宰の姿
があると思います。その不信感を払拭してくれるメロス的存在への現実的渇
望が太宰自身にあり、ディオニス(太宰)にしてみれば、それまでの不信感
に充ちた人生観を捨て去るのはむしろ願ったり叶ったりだったのでは? た
とえ罵倒されようとも(笑)。というか、このディオニス(太宰)を救済す
ることこそ、『走れメロス』の最大の目的だったんだと思います。その改心
ぶりに対して、正道に戻ってめでたしめでたし、と感じるか、あまりにも節
操が無い、と感じるか、は人それぞれかもしれません。「屈折感や歪んだ心
情を丁寧に描くところ」をこの作品から見出すのは無理ですし…。しかしそ
の前に、この作品は寓話としての単純明快さが追求されていると考えれば、
その“改心”がリアリズムを喪なっていても全体の流れからは不自然ではな
いと思います。それと「作家の願望心から“言わされている”気」には、再
生を目指す太宰の心情が投影されている、と捉えることも可能では? ……
…思いっきり素直(^^;な見解として書いてみました(笑)。
455 :
吾輩は名無しである :2001/05/22(火) 23:03
>>450 ユダは善人だったと思ったわけではないのですが、
私はもしこの太宰の小説が実話だったらよいのにと思いました。
ユダのこの情熱の純粋さは美しいと私の目には映りました。
エゴイスティックな愛だろうが何だろうが、美しく感じました。
もし善悪が美醜で決まるのならばあの時のユダは善です。
(あくまで私の個人的見解に過ぎませんが・・・)
でもエゴ自体に善悪はないように思いますが。エゴは醜いときも
ありますが、それゆえに美しいときもあると、私は思うなあ。
456 :
吾輩は名無しである :2001/05/23(水) 22:16
太宰治に決定(芥川賞) 誰が認めなくても、俺が認める。
457 :
通行人A :2001/05/23(水) 23:37
>>455 エゴ自体は単純に善悪二元論では語れませんが、そのエゴを社会の
中で発揮する過程において、善悪、美醜が当然問われますよね(その前に、
エゴ=自我ではなく、エゴ=エゴイズムまたはエゴイスティックの略という
ことを確認しておきます)。エゴは人間から切り離せないし、無ければ生き
ていけません(タフとエゴの優位性についてフィリップ・マーロウと語し合
う気も、マザー・テレサに向かってそう言い切る自信もありませんが(笑))。
しかし、もしエゴに無自覚、無節操すぎれば、目下急増中のストーカーにな
る危険性すらあるし、『駈込み訴え』のユダにもその傾向が…と私は感じま
した。しかし、作品から何を発見するかは読者それぞれ十人十色、「ユダか
らある種の美しさを感じとる」のも当然アリだと思いますよ。
>>446 石川達三よりも…と思いたいけど(『青春の蹉跌』しか読んでない
が)、そんな権威づけがなかったからこそ、太宰パワー全開の傑作の数々生
まれたんじゃないかなあ。
458 :
通行人A :2001/05/23(水) 23:42
459 :
名無しさん :2001/05/24(木) 01:44
メロスは真の友情のためじゃなく単に自己満足のために走ったじゃないのかね
460 :
吾輩は名無しである :2001/05/24(木) 02:47
友情や信頼といったものがあまりにも信じられないがために、 かえって「走れメロス」のような作品を書かずにはいられなかった、 って考える人はいないのかな。 どうしてメロスが最後に裸になっていて、「ひどく赤面」するのか、 考えてみたらどうでしょう。 この作品に関してだけは、亀井勝一郎、臼井吉見系列の、 今となっては時代がかった(古臭い)論を当てはめてもいいような 気がします。(それもちょっと甘いかな) 太宰をヒーロー化する気はまったくありませんが、小説の作者として そういう真摯な姿勢を持っていた人ではあったと思います。
461 :
心無 :2001/05/24(木) 21:44
>>454 通行人Aさん
この屈折した暴君ディオニスの中に太宰の姿がある、ですか。
「疑うのが、正当の心構えなのだと、わしに教えてくれたのは、おまえたちだ。
人の心は、あてにならない。人間は、もともと私慾のかたまりさ。信じては、
ならぬ。」
一方ではこういう思いを抱きつつ、他方でこの思いから解放されたい。それが
投射されたものとすると、なるほど、ディオニスの描き方を無邪気に批判対象
と出来なくなる心持ちになってきます(^^; つーか、何でディオニスの台詞に
惹かれているんだ?(汗 < 俺
>>459 原則的に「自己満足」は悪い事じゃないと思いますよ。俺の立場から語ってし
まえば、「自己満足」の伴わない友情こそ、「真の友情」ではないです。
「真の友情」という類のコトバは、正直、俺には了解できないものだったりし
ます(^^; 「偽善」というコトバが、特に典型的かな。
たとえ世間的には“悪者”“犯罪者”といわれる者でも、当人は彼の“善”と
“合理的判断”によって行動しています。使い古されたコトバだけど、各人に
よって何が幸せなのかは全く異なる。私にとっての真善美が、彼にとっての真
善美であるとは限らない。
だから、「それは真の友情ではない」「それは偽善である」という発言は、
結局のところ、「お前の考える“友情”“善”は、俺とは違う」というレッテ
ルを貼っているに過ぎません。そのようにいう事によって自己確認するという
意義はあるかもしれませんが、ちょっと寂しくありませんか? 俺の考える“
善”“友情”を、相手に共有させることこそ、他者と関わる上での醍醐味では
ありませんか。
という訳で、貴方にとって「何が真の友情なのか」「何が唾棄すべき友情なの
か」「“自己満足”とは、どうして蔑視されるべきものなのか」について、も
う少しコトバを紡いで下さい。その過程で、貴方以外の者にそれが共有される
かもしれないし、共有されなくても何か得るものがあるかもしれません・・・
たぶん、な(汗
>>460 特に意義はないです。
ただ、通行人Aさんの記述を含め、『人間失格』など、他の太宰作品を知って
いる事を前提にして、はじめて有効となる説だと思います。
『走れメロス』について、俺は「メロスを太宰のワースト1」と啖呵を切って
いますが、実はそれほど嫌いじゃないです。いえ、正直なところは、好きな部
類にはいる(笑)
文学方面を少しでもかじった事のある人なら、“太宰”の記述と言えば『人間
失格』『桜桃』に代表される暗さを容易に想起できると思います。しかし、全
く無関心な者は、太宰と言えば教科書で刷り込まれる『走れメロス』の単純明
快さを想起しやすいんですよ。というより、俺はそう思っていました(^^;
それゆえ「太宰なんて読むに値しない」というバイアスを抱き続け、出逢いに
遅れることとなりました。
そういう屈折したものがある(バイアスを払拭できなかった過去の己がある)
から、「太宰治といえば、走れメロス」と世間に流通している紋切り型に噛み
付きたくなるし、「メロスを太宰のワースト1」と挑発する事にしてます(^^;
462 :
吾輩は名無しである :2001/05/24(木) 22:11
>>460 私もその可能性はあると思います。 この世にそんなものがないからこそ太宰が書くのです。 それが小説家というものだと思います。 たとえ現実にはまだ存在しなくても、私たちは本になかにそれを 垣間見るのです。
463 :
通行人A :2001/05/25(金) 00:12
>>459 身も蓋もない考え方をすれば、人間は己の哲学に従って行動しているのだから、
それがどんな行動であっても結局は「自己満足のため」だと言えます(行動=
「真の友情のために走ること」、「裏切ること」、「人殺し」、「人助け」…
何でも当てはまります)。だから、メロスにとっては「真の友情のために走る
こと」が「自己満足のため」である、とは言えるけれど、「真の友情のためじ
ゃなく単に自己満足のために走った」とは言えないと思います、…ややこしい
考え方だなあ(笑)。
>>460 設問1 メロスはなぜ裸なのか、次のうち当てはまるものはどれか。
1.川を渡ったりしているうちに服がぼろぼろになってしまったため。
2.メロスはホモであり、裸でセリヌンティウスと抱き合いたかった。
3.単にメロスは露出狂であった。
設問2 メロスはなぜ「ひどく赤面」したのか、次のうち当てはまるものはどれか。
1.セリヌンティウスに「可愛い娘さん」のメロスへの好意を仄めかされたから。
2.裸体であることに全く気づいていなかったのを恥ずかしく思ったから。
3.単にメロスは赤面症であった。
設問1の答え…1、設問2の答え…1、2
464 :
通行人A :2001/05/25(金) 00:25
>>461 心無さん
もう一度読み返してみましたけど、メロスの、セリヌンティウスの巻込み方って
凄すぎますね(笑)。猪突猛進型の人間には、そういう傍迷惑な部分があるにせ
よ、悪気は無い、と信じたい(笑)。
>>460 、
>>462 「信じられないがために」には、裏返しの「信じたいがために」があると思いま
す。絶望感だけで『走れメロス』が書かれたのなら、あまりにも救いがないし、
魅力も感じないはずでは。
465 :
460 :2001/05/25(金) 01:49
>>通行人Aさん まず464について。もちろんその通りだと思います。 しかし魅力を感じる感じないは読者の問題で、私は単に 作者の創作時の状況との関連を言っただけです。 463について。 設問1、2は(冗談のつもりだとは思いますが)、そういう意味じゃ なくて、「裸」や「赤面」が何の象徴か、という意味ですが……
だいぶ盛り上がっているようで・・、横レスかもしれないが、 またもし、ガイシュツだったら、ごめん! 『走れメロス』を読む時に、必ず思い出すエピソードがあります。 例の(知ってる人が多いと思うが)檀一雄人質事件(実話)です。 太宰と檀一雄が旅先で逗留している内に(伊豆温泉だか?) 宿代が足りなくなったので、檀一雄を宿に「人質」において 太宰が一人で金策のために帰京した。 しかし、出かけたまま、待てど暮らせど戻ってこない。 業を煮やした檀一雄は怒って後を追い、 借金に行った先の家で、太宰がそこの主人と(一見)のんびりと 碁を打っているところを発見した。 怒った檀一雄の罵倒を、黙って聞いていた太宰は、 ポツリとひとこと、 「待つ身がつらいかね、待たせる身がつらいかね」 のんびり、どころか、必死の碁、だったんですねぇ、心に 待つ者のことを思いつつ、なんとかうまく借金を言い出そうと 焦りながらの・・・・・・。 「待たせる身のつらさ」、キーワードかもしれない<メロス 絶対の信頼や友情は、無論それ以前の前提条件。
>>436 -441
全然、読みちがえてるよ、皆さん。
「さしがね」という言葉の意味を、もう一度確かめて、
それから再読してみた方がいい。
作者の心情や情況としては、きわめて明るく安定していて
ゆとりの感じられる設定。現実にもそうで、作品全体が
色彩や光に満ち、読後感も爽やかな佳品に仕上がっている。
「さしがね」が誰の誰に対するどんな内容か、まさに
そこがポイント。
468 :
吾輩は名無しである :2001/05/26(土) 00:41
「満願」については、あの女性の旦那さんは結核が全快したわけじゃないんですよ。 もしかしたらもう回復の見込みがなくなったから、お医者は「許可」を出したのかも 知れない。 太宰の情景描写は明るく鮮やかで、(印象批評家)奥野健男のいう「中期の出発を 告げる作品」というのもうなずけますが、背景にはそういう「辛い状況」を それでもなんとか明るく生きていこうという姿、その逆照射の中に太宰の 姿を見てもまぁいいとは思いますが、そういうことがあるはずです。
>460、
>>465 「象徴」を指しているならば、はじめから「象徴」という言葉を
使って(明確かつ具体的に、極力曖昧さを排除して)書くべきでは?
例えば、「メロスの「裸」は〜の象徴、「ひどく赤面」は〜の象徴だと私は思う。
その根拠は〜である。その象徴の意味を踏まえると、この作品は〜だと言えるので
はないか」とか書けば他人にも分かりやすいでしょ?
簡単に言えば、客観的に見て「意味が分からないぞ?そう言う自分はどう思ってい
るんだ?何を根拠に言っているんだ?」ってつっこまれないように心がけましょう、
ってことです。“親切さ”に欠けた文章は他人には正確に伝わりません。
「信じられないがために」については、既出の意見を踏まえた上での異論・反論な
のかと思い、既出の意見との相違点を確認してみたまでのこと。今でもどう違うか
よく分からないけど(笑)。
たいがいの人は既出の意見を踏まえた上で発言しているし、その発言には“既出の
意見を踏まえようとする親切さ”が感じられます。たとえそれが自分の意見とは相
容れないものであるにせよ、というか、むしろその方が新たな発見があって断然面
白い!!と思います。
しかし、あまりにも一方的な意見であったりすれば困りものですが(自戒も含めて)。
でも私としてはそういう意見に基本的にわざわざレスしません。敵意が文章ににじ
み出そうだし…ま、それこその2ちゃんであるかもしれませんが、「2ちゃんより
自己原則が大事と思いたい」(笑)。
太宰がメロス的なものを信じていたのか信じていなかったのか私には わからないけど、太宰が自分個人は死んだとみなし作家とてのみ生きること にした時期にメロスは書かれているようなのでまったくこんなものを 信用していずに単に小説として書いた可能性はあるかもしれませんが。 でも口で退廃的なことをいったからとて心の底ではやはり美への憧れの ようなものがなければ、このように美しい文が書けるものなのだろうか、 いや、書けないだろう、と思う。
どっからか、議論の為の議論になっとらせんか? 頭冷やしてみ、どっちもどっちもだ、 自分の思い込みに固執しとるぞ。 ちゃんと論じるつもりなら(笑)はいれるな、醜い。
「愛と美について」が一番好き。 登場人物がみんなかわいい。 あんないい話ないよ、ほんとに。
474 :
吾輩は名無しである :2001/05/27(日) 04:12
結局「『自分だけがわかっている』っていいたい人の集団」っていう 太宰治ファンのステレオタイプ的なイメージって、意外に現在でも通じるのかも、 って思えてしまいます。ここまでの書き込みを見ると…… まぁ、2ちゃんねるだから仕方ないのかな。 471さんの言っていることにも通じますが、作者と作品を切り離して論じようという 試みが、最近は主流になりつつあります。 つまり、発表当時の一般の読者と同じ姿勢で読み解こうということです。 (当時の一般の読者はもちろん、彼がどんな家に生まれ、何度自殺未遂をし、 どんな苦悩を抱えていたかなどという予備知識(予備幻想?)は持って いなかったわけで……) 現在ある太宰のイメージには、さまざまな情報が入り込みすぎなので…… 今までは語り手と太宰が一緒になったまま論じられていることが多すぎです。 ためしにロラン・バルトあたりを読んでみたらどうでしょう。なんて、 余計なお世話ですね。
>>474 それは、君の杞憂というべきだな。少なくとも太宰に関しては、
最初に「作品」ありき、なんだよ。「作品」は作品として
読み解く、その段階を経た後の話を、君は偶々見かけているわけだ。
このスレに来ている連中は、君の言うところを越えて、
その向こうで、あれこれ言い合ってるわけよ。
ありがたい忠告だけど、心配は要らない、のです。
476 :
474 :2001/05/27(日) 15:46
>>475 ……そんなことないと思いますが、まぁいいです、それじゃ……
>472 この程度で自分の思い込みに固執といわれても・・・ 自分の解釈にある程度信念がないと文学について言及する資格はないと思うけど。 まあでもそんなにいうんなら出来るだけ気をつけますよ。
478 :
吾輩は名無しである :2001/05/27(日) 22:04
468さんの解釈に感銘を受けました。やっと満願に納得しました。 さて、明晰な頭脳を持たない私は、走れメロスを太宰が若い日に犯した裏切り行為の告白書と誤読していました。 468さんのような眼力がなければ太宰を読みこなすことは難しいようですね。 一見やさしそうな太宰の文体の怖さと魅力を再認識いたしました。 また、誤解かもしれませんが、太宰は誰よりも再生を願っていた作家であったかもしれません。
480 :
吾輩は名無しである :2001/05/27(日) 22:46
マンの魔の山や堀辰雄の風立ちぬで戦前の結核のイメージは不治の病といったところがあります。 満願の解釈の幅は相当深く計算されていたのではないでしょうか。 何よりも知りたい事は戦前の医療水準で結核が回復する事がどの程度存在したのかということです。 確かに森鴎外の例もあります。森林太郎のカルテは公開されているのでしょうか。
481 :
吾輩は名無しである :2001/05/27(日) 23:13
>>479 他人の解釈がズレてるとかいうんじゃなくて、あなたの意見も
書き込むべきじゃない?
そういうこと書くから「自分こそがわかってると思い込む太宰ファン」とか
いわれるんじゃないの。
482 :
吾輩は名無しである :2001/05/27(日) 23:47
『女生徒』が、書き出しと結末、中盤の3、4のエピソード以外は、 有明淑子の日記を下敷きにしたどころか、ほとんどコピペであったことが 判明したわけですが(相馬正一「太宰治『女生徒』と有明淑子の日記――創作と模倣の間」 国文学解釈と鑑賞/2000.2)、その点についてはみなさんはどう思われ ますか? 「模倣の謗りは免れ得ない」と相馬先生も書いていますが、作品の価値には 関係のないことだと私は思うのですが……
センセイハ ヘンシュウシヤ ノ サイノウモ オモチデアリマシタ
がいしゅつ
485 :
吾輩は名無しである :2001/05/28(月) 02:31
ガイシュツとかそんなことはどうでもいいんです。 ただ、みなさんどう思ってるのかと。 なぜかというと、相馬氏の文章が、ほとんど模倣であったことを認めつつも、 「こういう風に編集した太宰のセンスはすごい」とか、そういう無理な感じで、 肯定?的な方向に持っていこうとしてたので…… そんなこと気にせずに、一作品として評価してもいいんじゃないかと 思ったわけです。
>ガイシュツとかそんなことはどうでもいいんです。 >ただ、みなさんどう思ってるのかと。 みんなは「やっぱり好き」って言ってるみたいですが?
>>475 >>479 激しく全面的に同意します!!
とはいえ「2ちゃん」的不毛さにはもううんざりなので、退散しかないなあ。
P.S.某スレに遅レスが!! そしてまたもや不毛なレスも(笑)。
やっぱり退散しかないか…(笑)。ではでは。
>>487 っていうか、あなたが不毛な方向に持っていったのでは?(w
不毛だって分かってるんだったら何も言わずに消えればいいのに……
あの、「女生徒」は日記を下敷きにしたという程度では済まなくて、 そのままの引用だったというのが明らかになったのはつい去年のことなんですよ。 有明淑子の日記は完全に公開されていたわけじゃないんですから。 で、そのことは確かこのスレの前のほうで話題になってますが、私は最近ここを はじめて見て、ちょっとその話がしなくなったんで、ソースが書きつつ、 投稿してみただけなんですけど……。 話したいときに話してはだめなわけ?いろんな読み方をしなきゃといいつつ、 それを否定するみたいなことも言うし。なんなんでしょう、この通行人Aさんって……。
>>481 たまたま拝見したので書きますが、
あなたは
>>468 =478 の人と同一人物だろうか?
あ、もしそうでなくても、『満願』をちゃんともう一度
読んでからそう言ってるの? もしそうなら、
読み方が浅いか、あなたの人生経験が浅いか、の
どちらかですな。
少し時間をおいてから、再読したらいいかもしれないね。
文学作品は、それを読む年齢によって、読み方が
随分違う。若い頃には見えなかったことが、後年になって
見えたりする。
太宰の作品は、繰り返し戻って読みたくなるね、不思議に。
お詫びと訂正
>>485 ・
>>489 さん 不快な書き込みしてごめんなさい。
あなたの意見を指して2ちゃん的「不毛」というわけでは全くありません。
あなたの意見が「新しい話題を“きちんとした論法”に則って書かれている」こと
も分かります。
それに、それぞれの解釈自体を否定しているのではありませんので、くれぐれも。
ただ、その解釈以前の、論法(文章上の「前提」、解釈上の「前提」)を踏まえて
いない意見にいくら「前提の確認」をしても、分かる人には分かる、分からない人
には分からない(あなたは分かる人だって思います!!)、としか言いようがない虚
しさが、まるで「双六の振り出し」に戻るような気がしてつらいなあ、と思っただ
けです。
解釈自体を一方的に否定しようなどとは一度もしていませんし、解釈は十人十色が
楽しい!!というのも一つの「前提」だと私は思います(過去レスをご参照下さい、
長レスばかりで申しわけありませんが)。
と書いても分かる人にはわかる(きっとあなたは分かってくれるはず)、分からな
い人には分からないでしょう。
そして、またこれが一つの誤解を呼んで(今回は誤解されないよう充分言葉を尽く
したつもりですが)、太宰についてのテーマ(あなたの提供してくれたような)か
らどんどん離れてしまう虚しい「双六遊び」になる可能性もありますが、誤解を与
えてしまったことについては、大変申しわけありませんでした、と伝えたかった次
第です。では(今度は本当に消えるつもりです)。
492 :
481 :2001/05/28(月) 13:04
>>490 478は私ではありません。念のため。
>あ、もしそうでなくても、『満願』をちゃんともう一度
>読んでからそう言ってるの? もしそうなら、
>読み方が浅いか、あなたの人生経験が浅いか、の
>どちらかですな。
で、あなたは479ですか?違ったらごめんなさい。
あなたなりの、深い読み、あるいは人生経験豊富な人ならではの読み、
というのがあるんだったら、上のような思わせぶりなことを書くのではなくて、
どういう風に解釈したのかを書いてください。「私は分かってるけど、
君には分からないんだね(笑)」という態度は失礼だと思うのですが。
もっとも、私が468で書いたのも、解釈というよりはこういう読みもできるかも、
というヒント程度のことに過ぎないと思いますが……
『満願』は好きな作品なので、聞いてみたいです。
作中に数字がたくさん出てくるところなどは、どんな風に解釈されているの
でしょうか。
満願に特に感銘は受けませんでした。 単なるやっつけ仕事のようだ・・・と思っていました。 具体的にはどこがいいと思いましたか? 教えてくれたらうれしいです。 女性徒も、コピペだろうがオリジナルだろうがそこまで面白いと思わなかった のですが、どこが面白いのでしょうか。嫌いというわけではなくて好きは好き なんですがここがいいんだよ!といえるところがないものですから。
494 :
吾輩は名無しである :2001/05/28(月) 17:28
495 :
吾輩は名無しである :2001/05/29(火) 23:27
496 :
吾輩は名無しである :2001/05/30(水) 03:58
満願はとりたてていうことはないと思う。 富岳百景だっけ? 富士山の短編が好きでした。 太宰の自嘲的ユーモアが炸裂していた。 富士に対する表現が薫り高い。
これほど上品に描かれたエロスも無いと思うぞ、 人間にとってのエロスとは何か、をじつに鮮やかに伝えてくる。 タナトスに対峙しうる真正「エロス」の、見事な文学的表現だと思う。 さりげない小品ながらも、 作者自身さえ意識していない深さ、に達している佳作<『満願』
好き、だけじゃ駄目なんでしょうか? ま、議論の場においては駄目か。
499 :
吾輩は名無しである :2001/05/31(木) 00:12
好き だけでいいんじゃないんですか、ほんとは。 読みの足りない議論するほどひどいものはないと思う…。 間違ってるとかいうこと自体が難しい。人それぞれとか言われるし。 人それぞれでいいのか?と思う。勘違い甚だしくても? くだらんこと書いてすいませんね。 満願にエロス…? そうか…。なるほど。私は感じなかった。ま、にぶいですから。
500 :
吾輩は名無しである :2001/05/31(木) 01:02
>497 私は満願を高1のときに読んで、なんじゃこれはと思った。 大人になって性を書いてるんだと、やっとわかった。 「晩年」の祖母が夜の新婚夫婦を覗いているシーンや 「人間失格」で誰かが犯されるシーンの描写って、 大人じゃないと、何を意味してるかわかりにくいよね。
501 :
吾輩は名無しである :2001/05/31(木) 08:06
普通はもうちょっと匂わせそうなところだけどあんまり書いてないですよね。
『満願』は、結婚して1年後くらいに再読してみな。 やっと、しみじみと、わかってくるよ>ALL
503 :
吾輩は名無しである :2001/05/31(木) 23:33
下劣な人間の習性をさわやか風味に描くという嫌味を太宰がさりげにつきつけてるっていう 可能性はないんでしょうか?
505 :
吾輩は名無しである :2001/06/01(金) 03:35
医者の奥さんがあの女性のことを「ふびん」に思って、旦那に「お許し」を 出すように「さしがね」をするんだけれども、そのことに、時間が経ってから 気づいたわけだよね。語り手は。「あれは」って。 で、それがわかって、女性の姿が月日が経つほど美しく思えてくる。 その、「いま」と「四年まえ」の時間の経過まであの短編のなかでちゃんと 描いてるわけだよね。 結局、結核の人に解禁するしないっていう、「善玉と悪玉」の「原始二元論」を 超えたところにあるものを太宰は書きたかったんだろうね。 作中の言葉でいえば「愛といふ単一神」ってことになるんだろうけれども。 結婚してからだと、確かにすごく味わいが深くなりそう。
>>505 エラそうに「解説」するなよな。
自分の読み方で歳と共に読み深めていくのが文学の醍醐味なんだから、
何度でも読めばいいんだよ、自分で。皆そうするつもりなんだろ。
既婚の大人の読者たちも、だから黙ってるわけだろ。
喋べり過ぎは愚の骨頂、匿名板で自己肥大してもしかたあんめ。
まあまあ。そりゃ正論だけど、 正論がいつだって最適解とは限るめえ。 そういう読みもあっても構わんだろー。
508 :
吾輩は名無しである :2001/06/02(土) 02:08
せっかく掲示板なんだから黙ってるよりはなんか書いたほうがいいんじゃない? しゃべりすぎはアレとしても。
親のしつけがなってねえんだろ。
510 :
おむかえ :2001/06/02(土) 23:40
511 :
506 :2001/06/03(日) 02:54
>>506 勘違いしないでください。
解説って言うか、個人的な意見を書いただけです。
しかも個人個人の解釈の領域になんて踏み込んでませんが?
あんなのは読むにあたっての最低の前提じゃないですか。
しかも、それだって他の人の意見が聴きたいがために書き込んでいるんですよ。
自分なりの考えを書き込むのがこういう掲示板でしょう。
それを「エラそうに『解説』するな」とか「自分なりの読み方で」
などと言っていたら、こういった掲示板の存在意義は何ですか。
コミュニケーションはどこにあるんですか?
そういうのが見たくないんだったらこんなとこ見に来るなよ(w
それでは、これまでの他作品に関する大勢の方の書き込むも「エラそう」って
ことになるわけですね。
「読みが浅い」だの「人生経験がない」だの、他人に言うだけ言って自分の考えは
批判が怖いんだかなんだか書き込みもせず、まっとうなことを書けば書いたで
それさえも封じようとするわけですか。
自分だけが分かっていればいいというのだったら、静かに部屋に閉じこもって
読書なさっていてください。他人の考えをわざわざ目にするためにこんな
ところを訪れる必要はないはずです。
512 :
505 :2001/06/03(日) 02:59
失礼。私は505です。 「自分だけが太宰の理解者だというファン心理」云々と、いまだに 言われてますよ。 私はそんな人々と一緒にされるのはごめんですが。
513 :
吾輩は名無しである :2001/06/03(日) 05:05
ところで件の女性はその後どうなったんだろうね?
514 :
吾輩は名無しである :2001/06/03(日) 07:34
505、その他のレス(同一人物の書いたものと思われる)を
読んで、
>>506 のような反応が返ってくるのはごく当たり前の
ような気がするが。「匿名板で自己肥大してもしかたあんめ。」
というのはまことにもっともな話で、逆に「オメエはこんな
ところでしかデカい口を利けねえのか?」ということになる。
“現実”でもそのような図々しい傍若無人な口調で口を
利いてみて、周りがどのような反応をするかよく観察してみろよ。
それで自分がやっていることを省みてみろ。
おまえのほうこそ自分がやっていることの人にあたえる
不快さを理解していないんじゃあないのか?
大体おまえの「解説」なんてたいして読むに値しないもんなんだよ。
まあ“現実”で抑圧されているから、こんな掲示板で
鬱憤を晴らしているんだ、というのなら同情してやってもいいが、
ここはお前の言うとおり自分の意見を言うだけの場所じゃなく、
人の意見を聞きにくる場所だからな、おれは鬱憤晴らしではなく
そういう意味で楽しくロムさせてもらっているよ(お前の
レスは不愉快だが)。ここはオマエの便所じゃないんだからさぁ・・・
オマエの出した糞尿をわざわざ見たいと思うやつがいるか?
オマエの垂れ流しレスなんざオマエの糞尿程度の価値しかねえんだよ!!
そんな事も分からねえのか? このヴォケが。
(PS.どうせくだらない反論(というか反論にもならない
駄々)が返ってくることだろうが、一切反応しませんので。
それから直接・間接に中傷するようなことを君は書くだろうが
それで訴えることはあるはずはないが、君がそういうものを
書く、という事実は残るわけで、、、)
515 :
505 :2001/06/03(日) 13:16
>>514 はぁ。不快だったのなら申し訳ありません。
私は現実でもああいう風に話をいたしますが、それが「デカい口」だとは
全く思えません。あなたがよほど慎ましいのかもれませんが……。
あと、私が“僭越にも”書いた「解説」もどきのことは、今どき様々な
論文等で研究者の方がよく書かれている程度のことなんですけど。
そういうのも自己肥大しているんですかねぇ。よく分かりませんが。
まぁ、いいです。見ている人にどっちが「ヴォケ」で「糞尿」なのか
判断してもらえば……。太宰と関係ないし、もう消えます。
ネット上でまともな対話は出来ないということは分かっていたつもりの
私でしたが、醜いことをいたしました。失礼しました。
516 :
吾輩は名無しである :2001/06/03(日) 13:24
太宰のいえぼっちん過ぎる。太宰版「ぼっちゃん」が読みたい。
517 :
吾輩は名無しである :2001/06/03(日) 14:36
>>514 私は515ではありませんが、誠実に自分の意見を書いているのを読むのは どんなものにしろ不愉快ではありません。 あなたの書いたような人への批判をえんえん読むよりはね。 あなたがよけいなこというからまた人が減るでしょ。そんなことするんなら もう来ないで下さいよ。
518 :
吾輩は名無しである :2001/06/03(日) 15:51
太宰の読者は作品よりも作者に対する思い入れが強いく、 その思い入れが作品ー作者に対する自意識の投影にもなることも少なくない。 よって、作品解釈の場において自己同定に陥りやすく、 罵詈讒謗が飛び交うこともしばしある。 恰も中世宗教改革運動時のテキストクリティークのように… 近代人の自意識(つーか弱さ)をキリストの引用で語った作者の影響と言えばそれまでだが その弱さに引きずられて、人間のマイナス側面が噴出するのは如何なものか? 少なくとも人間太宰治はその作中人物よりはるかに常識的且つ明晰であったようなのだが…
519 :
吾輩は名無しである :2001/06/03(日) 16:57
>>518 >少なくとも人間太宰治はその作中人物よりはるかに常識的
>且つ明晰であったようなのだが…
そうですねー、「常識的」であったかどうかは異論もあると
思うのですが、非常に「明晰」であったのは事実だと思います。
とても短い作品(随想?)ですが『あさましきもの』を
読むたびに、太宰の頭の良さを痛感して、なんだかニヤリと
してしまいます。小品でも、思わず、うまいなぁ〜、と
ウナってしまう妙味があって飽きません<太宰作品
520 :
吾輩は名無しである :2001/06/03(日) 17:17
太宰は文章がとても上手いと思うのですが(リズミカル)、 上手すぎて、この人本当に悩んでいるのかしら? と思ってしまうことがあります。
521 :
吾輩は名無しである :2001/06/03(日) 17:25
↑はははは、言えてる言えてる。 あんまり巧すぎて、そんな感じする時がある、実際。 ちょっと読んでも「あ、太宰だ!」と、オレにさえわかる、 というところが、まじ凄いなと思ったり。
522 :
吾輩は名無しである :2001/06/03(日) 17:52
太宰は作家として自分の作品のどんな部分を 評価してもらいたかったのだろうか。
>>522 たぶん自分で言っているとおり、「マイ・コメデアン」じゃないかな。
524 :
吾輩は名無しである :2001/06/04(月) 07:11
いかに自分のひねくれ方が高レベルか、みたいな。
525 :
吾輩は名無しである :2001/06/04(月) 09:41
僕は彼の作品を通して自分自身を読んでいるに過ぎない。 せめてこういう言い方でもして 作品と自分との関係を正当化しているつもりでいます。 はじめて太宰を読んだときの印象は 自分の探していた言葉を見つけた!というような興奮でした。 太宰についてはいろいろなことが言われていますよね。 僕はやはり彼は私小説の人だったように思います。
>525 僕はやはり彼は私小説の人だったように思います。 僕もそう思います。 ところでこの間友達と太宰の話して、好きな作品「メリイクリスマス」 と言ったら「うそー」と驚かれました。おかしいでしょうか?
527 :
吾輩は名無しである :2001/06/04(月) 17:13
ガスコン兵萌えー
528 :
吾輩は名無しである :2001/06/04(月) 17:49
>526 別におかしくないと思います。 しびれちゃう作品だと思いますけど。
529 :
名無しのオプ :2001/06/05(火) 05:14
『もの思う葦』を読み返した。 この本を読むといつもドキドキします。 作者と読者の距離が近すぎて。
530 :
吾輩は名無しである :2001/06/05(火) 19:04
もうすぐ桜桃忌ですよ。みんな来てね
531 :
吾輩は名無しである :2001/06/05(火) 19:09
ああ、そうだったね。
532 :
吾輩は名無しである :2001/06/06(水) 01:43
向かいの鴎外の墓にも花を……
あれはいい並びだよね。なにせ向かい合って しみじみ。太宰の墓の木瓜の花は、もう随分大きく なってるんじゃないか? 懐かしいね。 散歩コースだったよ、禅林寺、玉川上水、万助橋… そういえばもう梅雨だねえ。
534 :
吾輩は名無しである :2001/06/07(木) 01:49
マクドナルドの社長の藤田田が、文芸春秋で亡くなる前日の太宰治について 語っていた。あれは酔っ払って落ちたんで、自殺とは思えないとか。 死人にくちなしで、藤田田がほんとのこと言ってるか確かめようがないけど。 藤田田いわく、あいつとは親交があったが、やつの小説は好きになれなかった。 日本がこれからという時期に暗い小説かかんでもなどといっておった。
535 :
名無し治 :2001/06/07(木) 02:58
大学の頃、毎年斜陽館に行って 泊まってた。 高校、大学時代は、純文学オタクでした。 私の血となり、肉となっている。
>>535 うわ、凄いなあ、そこまで!
でも、
最後の一行、ようわかります。
537 :
吾輩は名無しである :2001/06/07(木) 16:19
崇高な精神のために生きてゆきたいなあ。
大人になって読み返して、びっくりするような作品もあります。 厨房の頃は、おそらく字面しか読んでいなかったのでしょう。 『風の便り』など、ゲラゲラ笑ったり不覚にも涙がこぼれたりする。 泣けますからね、なにせ。もう歳か…と思いつつも、 嬉しいですな、カンドーというものは。
540 :
吾輩は名無しである :2001/06/07(木) 23:28
最近、太宰は芥川などよりも鴎外に影響を強く受けているという気が
してならないのですが、皆さんはどうですか?
既出(いろんな意味で)のことだったらすみません。
鴎外の向かいに墓があるのも、すごく象徴的のような。
>>538 ウザい。
541 :
考える名無しさん :2001/06/08(金) 00:21
ここにいる人はやっぱ、みんなナルチストなの?
542 :
吾輩は名無しである :2001/06/08(金) 02:47
そういえば、前の厚生大臣(当時)は太宰の娘婿だったな。 津島家の面々は未だに議員をやってるが、政治家としてぱっとする人は ぜんぜんいないな……。まぁ、いいけど。
543 :
吾輩は名無しである :2001/06/10(日) 21:20
さて、桜桃忌の一足先に墓参りに行っておくかな。 現地でファンに遭遇するのは怖ひ(w
544 :
吾輩は名無しである :2001/06/10(日) 21:27
>540 直接の回答ではありませんが、 太宰の作品のなかに鴎外の墓が出てくるシーンがありましたよね。
545 :
538 :2001/06/10(日) 21:29
ごめなさい
546 :
辻 :2001/06/10(日) 21:46
スレッド立てたら、即効消えた。 嫌われてるのか、俺? 太宰よりも、ここでは辻の方が嫌われ者みたいだよ。 太宰家は、婿入りで、政治家が出ます。 太宰の血をついだ、二人の作家がいるね。 その後の血筋ってどうなってるのかな? ちょっと興味があるところだね。
>>544 鴎外は喧嘩が強かった、と言うような文章もありますね。
漱石もけんかに自信があったに違いない、とかいう。
影響に関してですが、枕草子を何度も読んでいたようです。
あと、聖書も。
好きな本は何度も読む、といった読書スタイルの人だったみたいです。
548 :
吾輩は名無しである :2001/06/10(日) 23:11
蔵書がなかったんだよね。聖書も鴎外全集も借りたもの。 本人も言ってるけど(「女の決闘」とかで)、奥さんも そう証言してたな。 蔵書がない作家って太宰くらいじゃ(w
549 :
吾輩は名無しである :2001/06/11(月) 12:23
>547 548 太宰がどんな本を読み、どんな本を所有していたか。 これはとても興味ある問題ですよね。 二十歳前後に読んだ本の影響を一生負うことになると言います。 太宰と聖書の出会いはいつ頃だったのでしょうか?
伊曽保物語も押し入れに密かに隠していたらしいですね。 若い頃、講談社の講談、落語本を読んでいたようです。 あと、社会主義関連の本も。 聖書との出会いについては、知りません。
551 :
na/hu :2001/06/11(月) 16:06
気になったので、少し調べてみました。 昭和十一年くらいから、小説に聖書があらわれています。 十六年(十三だったかも、いいかげんでごめん)に聖書講座を注文し、精読しています。 小説のネタに困って、読み始めたらしいです。 もっとも、彼の性格上、救いを求めてナンテことは、言えなかったというのもあるのでしょうが。
>>551 宗教関係なく、モノ書きで聖書を読まん人間なんかおらん。
当たり前だろうが、人類最大のベストセラーだぞ、
「イエス」は人類史上最高のスーパースターだぞ、
見逃せるわけがない。
太宰は、かなり聖書を読み込んでいるな。広くではなく、
深く。「イエス」という「人間」だよ、太宰が興味をもったのは。
553 :
吾輩は名無しである :2001/06/11(月) 18:38
>551 なるほど。僕は落語のことはほとんど知りませんが、 太宰の読みやすいリズムのある文章に、何かしら影響を 与えたのではないかなあとふと思いました。 聖書について。小説のネタに困って、という言い方に 太宰を感じてしまう(^^)。同感です。 調べてくださってありがとうございました。 僕らは、ある意味、平穏で豊かな時代に生きている。 しかし太宰の生きた時代は違う。 今でも太宰の言葉はしっかり生きている。 これはすごいことですよね。
554 :
吾輩は名無しである :2001/06/11(月) 18:41
太宰はイエスのどういうところにどういうふうに興味を もったのか興味があります。 わかる人教えて
555 :
吾輩は名無しである :2001/06/11(月) 20:03
太宰って「気性」を「気象」って書くよね。なんで?
556 :
吾輩は名無しである :2001/06/11(月) 23:15
むむむ・・・それは難しいですねえ・・・ 554さんと同様の興味が僕にもあります。
557 :
吾輩は名無しである :2001/06/12(火) 00:16
>>551 それってバピナール中毒のころだよね。たしか。
太宰と聖書に関しては田中良彦っていう人が一冊書いてたな……
>>554 「キリストの卑屈さを得たく修行した」って書いてたよね。
「創世記」だったか「二十世紀旗手」だったか、そのへんで……
どういう意味だろう。
558 :
na/hu :2001/06/12(火) 02:27
>>553 太宰の言葉は、今読んでも魅力的です。
同時に、恥ずかしくなったりもするけど、そこがまたよし、です。
>>557 すみません、古本屋さんで立ち読みしてきたので、手元に本がありません。
メモしてくるべきでしたね、でも恥ずかしいな、古本屋さんでメモするなんて。
559 :
554 :2001/06/12(火) 11:14
>>557 有難うございます。キリストの卑屈さかあ・・・ 修行?精神修行でしょうか。 面白いです。
560 :
吾輩は名無しである :2001/06/12(火) 11:49
>>555 もともとは、気性→気象だった、
本来的には朱子学のタームで気の現れのような意味。
鴎外・二葉亭もこの語句を使用していた。
561 :
吾輩は名無しである :2001/06/12(火) 21:22
「才あって徳なし」か「徳あって才なし」かで、志賀直哉とケンカしますよね?みなさんはどっちだと思います?私は、才あって徳なし。だと思います。
>>560 う〜ん、感覚的な意見で申し訳ないが、
「気性」はあくまで個人の人格的な意味合いに限定されるようで
非常に狭く、きつい感じがする。
「気象」は、個人の性情もまた巨きな自然や生命の流れと無縁では
なく、それらとの交流の中に個人の命も人格もあるのだ、
という感じがする。
「気象」の方が好きだな、個人的には。(しかし今書くと誤字と
間違われるかも)
563 :
吾輩は名無しである :2001/06/12(火) 23:24
文豪の言うことだから何か深い意味がある、と思ってたら 単に間違えただけだったりしてな。
564 :
吾輩は名無しである :2001/06/12(火) 23:33
太宰好きあげ
566 :
吾輩は名無しである :2001/06/13(水) 02:58
>>565 文豪みんなで間違えた。あーこりゃこりゃ
なんだ中身のあるレスもできない厨房か。逝ってよし! >563=566
568 :
吾輩は名無しである :2001/06/13(水) 04:34
中期作品萌えー。満願、富嶽百景、走れメロス、東京八景 芸術家とはこういう作品を創造できる(除走れメロス) 人種なのかなと、羨望に駆られてしまった。
>>568 中期作品、素晴らしいですね。
わけても、富岳百景がよいです。
ところで、走れメロス、パロディー小説として読むと、
愉快です。
570 :
吾輩は名無しである :2001/06/13(水) 16:29
昨夜、新潮文庫の津軽通信を読み直しました。 ちょっと題名を度忘れしてしまったのですが、サンショウウオの話。 あらためて笑えました。太宰にもこういう作品がある。 楽しい太宰。
571 :
吾輩は名無しである :2001/06/14(木) 12:35
「彼は昔の彼ならず」 「ロマネスク」萌えー。 文学板初見参につき記念カキコ
572 :
吾輩は名無しである :2001/06/15(金) 00:45
今日(13日)は命日でしたね。 桜桃忌ももうすぐですね…… 今でもファンって集まるのかな?
573 :
吾輩は名無しである :2001/06/15(金) 01:53
574 :
吾輩は名無しである :2001/06/19(火) 14:26
桜桃忌に行ったら林さんのお墓も忘れないでね
575 :
吾輩は名無しである :2001/06/19(火) 17:50
森林太郎さん?
576 :
吾輩は名無しである :2001/06/19(火) 19:33
中期作品の良さから、 どうしてメロスを除外しますか? あの作品こそ太宰の気分のいいときの 「やさしさ」 がうまく書けています。 あれをパロディーと読めば、太宰作品の大部は パロディーになってしまいます。 言い換えると一つの頂点かもしれない。
こいつら、なぜ俺のことを語らない? 太宰が唯一、完成された文体で、ココロうきうきと、 俺のことを書いた小説『右大臣実朝』のことを。 なぜこいつらはくだらねえ作品についてしか語ろうとしねえんだ。 こいつら小説が好きなんじゃねえんだ。 文学が好きなんじゃねえんだ。 かっこつけマンなんだ、こいつらかっこつけマンなんだ。
578 :
吾輩は名無しである :2001/06/20(水) 00:45
女を犯しに桜桃忌へ。
犯されて井の頭公園へ。玉川上水に身を投げようかしら。 おりからの雨… 「池水は濁りに濁り 藤波の影も映らず 雨降りしきる」録・左千夫歌 どうしてくれるの治さん!
いやぁ〜ん!桜桃忌記念カキコしようと思ってたら 日付とうに変わってんじゃんよ! 太宰の作品の中で唯一(いや、2つか)読了できんかったのが 「右大臣実朝」と「惜別」っす。 面白い??私は最初でめげましたが。
『右大臣実朝』、吾妻鏡の丸写しが度を越えていて萎えるんだなー 手抜きで原稿料稼ごうとしてたのか疑りたくなるんだなー 実朝についてよく知らない人はちっとも面白くないと思うんだなー 土台、太宰が歴史小説を書こうというのが間違いなんだなー
582 :
吾輩は名無しである :2001/06/20(水) 21:38
森鴎外が好きでした。
583 :
吾輩は名無しである :2001/06/20(水) 23:26
>>581 『右大臣実朝』は戦時下の作品だぞ?検閲を通るためにどれだけ苦心してたか
分かる?それでも「ユダヤ人実朝」っていう読み方をされて文句をつけられた
って本人が怒ってたのは知ってると思うけど。
それに、実朝は太宰がだいぶ以前から書こうとしてた題材だし。
「実朝を忘れず」って、なにに出てきたっけ。
さらにいえば、あれは歴史小説じゃないよね。
実朝の明鏡止水的な心境っていうのは、「浦島さん」の乙姫や「斜陽」の
お母さまにつながって行くよね?
まぁ、それと作品が面白いかどうかって言うのは別問題だけど、
俺は好きだな。(念のため、577とは別人です)
>>583 その通り。太宰の実朝という個人に対する思い入れはかなり深い。
資料云々ではなく、書きたかったのは人間である。
聖書を読むにも、イエスという人自身への関心が最も強いのが特徴的。
時空を超えて、既に死んでしまった人間とさえ繋がりうるのが
文学の力であり、役割でもある。
その意味で太宰は、意識的か無意識的かは別にして
文学のまさに本流を歩いた作家。(念のため、577,583とは別人)
ウン、幕府を意味する御所を御ところとしたり、暗君後鳥羽を持ち上げたり、 随分当局を憚っていたんだなとは感じます。 事件の進行、人物の会話などはほぼ吾妻鏡の記述通りなので、 そのあたりは少し変り種ではあるが歴史小説かなとも思う。 太宰は実朝にかなり親近感を感じていたのかな、殆ど同一化したような 表現もあってそこらあたりはオイオイとツッコミたくなる。 ただ、太宰の良さは最後に公暁の口を借りて痛烈な実朝批判=自己批判を 行うバランス感覚があるところかな。 万人に尊敬される人間など実際には存在しないんだしね。
586 :
吾輩は名無しである :2001/06/21(木) 22:32
実朝=太宰=キリスト って感じだったんじゃないの。そこが彼のかわいいところ(w
586のような軽薄さでは、太宰はわからんめ、一生かかっても。 誰でも(w とかWとか(藁 とか、書こうとすればいくらでも書けるが、 それを書かない。下品だから。太宰は人間の品格についても鋭敏だったな。
>>587 …………………………。
他人に向かって「お前に太宰はわからない」って言うのが、何かものすごい
ことらしいね。あなたにとっては。
わからなくて結構だけど。
作品と作者は切り離して考えてるし、津島修治本人と会ってもたぶん自分は
人物を好きになれなかっただろうなと思ってます。
作品を通して眺めてる分には好きだけど……。
それと、どうしてこういう場面で(wとか(笑)とかいう記号を使わなきゃ
いけないのか、もうちょっと考えてみるべきだと思うね。
あなたが軽薄でないのなら。
>>588 横レスだけど、そりゃ因縁つけとる書き方やで。
>>586 見りゃ、やはりスパイス的な苦笑表現とは見えん。
嘲笑、煽りの類の(w やがな。
皮肉っぽい(笑)と、読者が共に笑う(笑)と、嘲笑にしか見えん(笑)と
同じ書いても色々とあるんじゃ。そのTPOを間違えると、
とんだことになる。
>>587 さんの言う「品格」の問題になるんだ。
それと、君が津島を好きか嫌いかは問題じゃない。
論をすり換えるのも、第三者が見てるとおかしいぞ。
常に「公衆の面前」でやってるカキコでな、しかも喋り言葉と違って
消せんのだから、書くときは冷静でないとダメだな。
その意味で587も感情的、大人げないで。二人とも反省しいや!
ハイ仲直りせえ。
>>587 そういうくだらないことを書き込むのはやめようよ。
本質とは何の関係もないよ。
>>588 も、真っ向からレスするんじゃなくてもうちょっと受け流すとか・・・
レスしないのも手だし。
太宰を必要以上に美化・聖化したくないっていうのもわかるけど。
591 :
吾輩は名無しである :2001/06/22(金) 12:29
今日また私は家には帰りません。
治「子より親が大事」 安吾「親があっても子は育つ」 一雄「………」
593 :
吾輩は名無しである :2001/06/22(金) 18:22
一雄「親が火宅だと娘は女優になり未婚のまま歳をとる」
>>589 叱れてもうた。たしかに大人げなかった。
ロム中の人にも謝りたい。スマソ>586&ALL
596 :
吾輩は名無しである :2001/06/22(金) 19:51
>>594 阿川佐和子も…。
阿川弘之も火宅の人なのかなあ?
>>586 >そういうくだらないことを書き込むのはやめようよ。
卓見でも何でもないただの主観の一人よがりの煽り書き。
その上あとから取り繕う自演も、ミエミエだぞ。向後はやめろ。
ロム人は厨房ばかりじゃない、見てる方が恥かしい。
『青空文庫』には感謝!のひとことです。 ふっと読みたくなると、クリック一つで跳べる。 有難いですねー。以前は一々本棚をあさって 全集とかひっくり返したりしてましたもんね。 他の作家のもですが、私としては一番しばしば 太宰作品を読んでます。いつ読んでも なつかし〜い感じがします。皆さんはいかがですか?
済みませんでした。
>>597 それ、590?だったら別人です……
600 :
吾輩は名無しである :2001/06/22(金) 22:23
>>596 阿川弘之はたしか恋愛結婚で愛妻家で
火宅とは全然逆とちがいましたっけ?
うろ覚えでっす、誰か突っ込んで・・・
キリ番ちょと嬉しい厨房あげ〜!
>>592 -594
ワラタ。それ色々バリェーション、できそうですな。
架空鼎談・・・発想がよろし。
602 :
くいもの談義 :2001/06/23(土) 12:31
太宰「食通というのは、安くて、おいしいものを、 腹一杯たべることさ。だいこん、がんも、じゃがいも……」 坂口「わが工夫せるおじやは胃弱の酒飲みに合わせたもので 元来栄養価は低い。犬も含めて家人は肉食している」 檀 「太宰や坂口さんにも食べてもらいたかった一品である。 まず寸胴に葱と豚肉を入れるだろう(以下略)」
603 :
吾輩は名無しである :2001/06/24(日) 05:30
食べ物といえば、『文人悪食』嵐山光三郎著にいろんな作家の食生活が 書かれていて面白いです。もちろん太宰も載っています。
私は、七七八五一号の百円紙幣です。
太宰「あの花屋の花をぜ〜んぶ買い占めて、あの女(ひと)に贈ろう!」 坂口「まず宝石だな。実を実で示すのが男の甲斐性。女は実を欲しがるもの」 檀 「いや、妻も子もおいて、ひたすら慕う男の一途さ、これですよ結局は」
606 :
酒宴 :2001/06/25(月) 17:43
>>604 安部公房の「変形の記憶」(?)を思い出した。
淳 「馬には落とされろ酒には飲まれてみろだ。」
一雄「チチは、もう飲めません。」
中也「辛いこつた辛いこつた!」
安吾「う、ぶるぶるじゃよ。」
治 「げっ。ひや酒。」
>>606 >安部公房の「変形の記憶」(?)を思い出した。
角川文庫『女生徒』に『貨幣』という短編がある。おもしろい。
新潮文庫の太宰の本には載ってない。
>>608 おさつが色々な人の手を渡りあるくという話でしたね。
安部公房のはたしか鳩の銅像かなにかがツブされて
しまいには銃弾になって元の鳩の飼主の心臓を貫く
とかいう話で「モノの遍歴」として公房は意識してたのかなあ
とおもったわけです。
脱線ですが中也は非常に喧嘩が弱いのにカランでいったようで
檀一雄も坂口安吾も「てんで相手にならない」と、ひょいと
つまんで済ましている。ところが太宰には手がだせない……。
610 :
吾輩は名無しである :2001/06/26(火) 13:38
『貨幣』読んだこと無いけどage
611 :
吾輩は名無しである :2001/06/27(水) 00:33
私の持っている全集には8巻に収録されております。「貨幣」。 戦後初の女語り作品になるのでしょうか。
612 :
吾輩は名無しである :2001/06/27(水) 00:46
613 :
吾輩は名無しである :2001/06/27(水) 06:31
『ろまん燈籠』age 現代の作家にこのような作品を求めるのは、尼に陽根を求めるようなものdeath
公房『手』の間違いだった。
615 :
吾輩は名無しである :2001/06/27(水) 12:40
わあ、なんという下衆な駄洒落! ああ、太宰って本当に笑える。
616 :
吾輩は名無しである :2001/06/27(水) 12:44
『畜犬談』なんかどうでしょう。 私は犬には自信がある、きっと噛まれる 出だしからいい。あとオシャレの回顧記も。 なんていったっけ。昔とはいえ相当イカレたファッション。
617 :
吾輩は名無しである :2001/06/27(水) 18:29
おしゃれ童子?
618 :
吾輩は名無しである :2001/06/28(木) 20:35
眉山だけは泣かせてもらってます。 いいよこれ
620 :
吾輩は名無しである :2001/06/30(土) 02:12
眉山あげ
621 :
あは :2001/06/30(土) 02:41
「猫絵、探し中」 我が家臣の猫絵やろう「猫絵マターリ(仮名)」が行方不明です 2001/06/22(金) 22:29に出かけてから一度も帰っていません / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ | aha〜、今なにしてんの〜? 訓練中? \___ ___________ ∨ ∧無∧ ( ・∀・) γ^・⌒) ( つ~~つ~~~~~~/~~/~~ ( ) / / γ⌒⌒⌒ヽ / / / ヽ_ノ / / ノ ( ノ (( U U ̄ ̄U U ↑↑↑こういうやつです、頭も行動もおかしいのですぐにわかります、こいつが兵器 を平気で買い物してきて(プププププ)、後から「長岡藩 の河合継之助より、ガトリング砲4門、弾8000発の請求書、二万両頂戴する」 という馬鹿げた手紙(請求書)が届きました、うちの月の収入は二千両だから無理だ っちゅーの!!(国力収入400両、今川、徳川から略奪400両ずつ、自国から 略奪600両)しかもこいつ、また勝手に「交通費でまた武器探しの旅にいってきま 〜す」だってよ!交通費4両で二万両の買い物しに行くなっちゅーの!! 怖いっちゅーの!!と、いうことで急いで捕獲して説教して丸焼きにします 見つけた方は「戦国板の掲示板」にすぐに報告を!報酬として4両払います!! (猫絵マターリ、年齢不明、経験不明、出身不明、能力ー役立たず、性格ーマターリ 、のんびり、好きな食べ物ー魚、格好ー猫、動きー猫、しゃべり方ー猫、性別ー猫)
622 :
吾輩は名無しである :2001/07/03(火) 00:39
なんで荒らされてるの? ガイシュツだけど、やはり「斜陽」がいちばんすごいと思うな。 完成度っていう点でも「人間失格」より上だと思う。 一度手にとると絶対に読んでしまって、ほかのことが中断されてしまう。
623 :
:色男no@`1 :2001/07/03(火) 01:35
斜陽とグッド・バイしか読んだこと無いけど、 太宰好きです。 後期のヤサグレ加減もかわいらしいですね。
625 :
吾輩は名無しである :2001/07/03(火) 09:27
太宰治=堕罪治 三浦綾子がいってた。
626 :
吾輩は名無しである :2001/07/03(火) 19:37
>>625 三浦さんが言わずとも、いろんな人が言ってるよ。
流刑地の大宰府のことだ、って奥さんは言ってた気がするけど……
627 :
吾輩は名無しである :2001/07/04(水) 12:37
「ピカレスク」読んだ?
628 :
吾輩は名無しである :2001/07/06(金) 00:18
>>627 たいした理由もなしに避けてて、読んでません。
ネット上で一部読めるので、そこだけ読みましたが、
買うほどの事書いてあります?
629 :
吾輩は名無しである :2001/07/06(金) 19:30
小さな親切運動あげ。
630 :
吾輩は名無しである :2001/07/06(金) 19:41
>626 そうそう、そう思って買ってないが、どうよ?>買って読んだ人。
631 :
吾輩は名無しである :2001/07/06(金) 20:28
久しぶりに『人間失格』を読んでみたけれど、 他の作品に比べると文章的にかなり雑ですね。 でも、自己愛・自己憐憫たっぷりの高校生が「人間失格を読んで感動した」 というのとは別な意味で、私(26歳。だけど廃人ではないよ)も感動しました。
632 :
吾輩は名無しである :2001/07/06(金) 20:39
奥さんの姦通のシーンだったかな? 「そこには二匹の悲しい獣がいました」 こういったセリフはやはり太宰ならではのモノだね。 作品で展開される人生観以前に、その技術力に唸らされる。
633 :
吾輩は名無しである :2001/07/06(金) 20:55
『駈込み訴え』を読みました。 ユダの心理を描いても、つまらん。 基督を題材にするなら、ユダの卑小な心理的葛藤などというレベルではなく、 もっと大きな・神学的なレベルの話じゃないと、私にはつまらん。
634 :
吾輩は名無しである :2001/07/06(金) 21:24
そんなこと他の人がいくらでもやってるでしょ
635 :
633 :2001/07/06(金) 21:37
そうか……
636 :
吾輩は名無しである :2001/07/06(金) 21:48
『駈込み訴え』のテーマは「嫉妬」だろう。 人格者(完全人、つまり神)をその完全性により 殺さずはいられない人間の卑小性をユダの内面吐露から描写したんだろう。
どこからどう見てもタコな女が「あたし、本とかも読むの。太宰とか」 というくらい手垢にまみれてしまって恥ずかしすぎる。
638 :
吾輩は名無しである :2001/07/07(土) 00:32
>>633 あれを神学的に読むと、既成の神学がひっくりかえるくらいのことに
なってしまうんじゃ?
心理的葛藤としては卑小でも、ユダが「裏切り者」じゃなくて、キリストを
一個の孤独な人間として眺めた(たぶん唯一の)人ってことになってる……
聖書をいちばん理解できるのは日本人だ、って太宰自身が言ってるけど、
そういう観点で読むと、やっぱりすごく面白いと個人的には思う。
生意気いってごめんね。
>>638 いやいや、いいとこ衝いてる。キリスト教をベースにした
西洋文化の中からはけっして出てこない視点、それが
あの作品の眼目。太宰自身、イエスを[たてまつる]のではなく
自分達と同じ大地に、生まれて生き死んだ一人の人、として
見つめていた。聖書をそのような眼で読んでいた。
640 :
633 :2001/07/07(土) 01:08
>636 その御説明で納得いきました。 私には、卑小なユダを丹念に描いた、 までの作品にしか見えなかったのですが……。 >633 そのひっくり返し方が、いかにも日本人らしいやり方だから、 私には引っかかるというだけです。 日本人読者が「基督教の価値観を転倒している」と言って喜べれば、 それで良いと思います。
>>640 作家が宗教的視点で書いてどーする。
そんなこたぁ、宗教家にまかせなさい。
642 :
633 :2001/07/07(土) 01:44
スレ640の「>633」のところ、「>638,639」の間違いです。スマソ。 641さんのおっしゃること、もっともです。 私は文学的ドキュソなので、とりあえず文面に出ている限りのところで 解釈しているので、ユダのみが基督を一人の人間として見ている、 とまでは読み取れなかったです。というか、口頭で一気に書き下ろした と解説にあったので、「太宰のやろう、思いつきで書いてねえか?」 という私の勝手な思い込みがあって、そこまで透徹した視点を 作品にきちんと盛り込めていないと、独断していたのですね。 あれだけ一気に喋れる太宰のパワーに脱帽です。 しつこいようなので、これで消えます。さようなら。
643 :
638 :2001/07/07(土) 02:04
>>642 そんな、ドキュソじゃないですよ。僕も最初はそんなに深いところ
までは気づかなかったですし。
ここに書き込む人ってちょっと太宰の作品に対する愛が強すぎるので、
多少、言い方がキツかったりしますが、633さんのような素朴な読み
だって別に否定されるべきものじゃないはずです……。
太宰がこたつにあたり、酒を含みつつ「駈込み訴へ」を口述筆記したのは、
原稿用紙に向かって書いた場合、一市井人のはずのユダに文才がありすぎる
ことになってしまうので、わざと口述筆記にして文章に傷をつけ、
そうすることで喋り言葉としても作家でない人の言葉としても、
リアリティを持たせたのだ、という考察をされている方がいます。
太宰は十分に準備をして臨んだはずです。発表誌の「中央公論」は
当時の雑誌の中でも超一流紙で、そこに初めて書くことになって太宰は
とても気負っていたと奥さまが回想しておられます。
(こういうこと書くとまた「生意気」とか「偉そうに」とか言われますので、
これは私の考えではなく、既に研究者の間などでは一般的に知られている
ことです、ということを申し添えておきます。)
644 :
吾輩は名無しである :2001/07/07(土) 11:00
age
645 :
吾輩は名無しである :2001/07/08(日) 00:39
眉山を読んで寝ましょう
ユダのエゴイスティックな愛は、キリスト教の自己犠牲というか奉仕的な愛 とは逆のもの。 でもユダの愛のありかたのほうが真実味がある。と思う。そこがいいと思う。 戸川純の歌で 好き好き大好き 愛してるっていわなきゃ殺す というのがあるけど、人間の愛とは本来エゴイズムだと思う。 キリスト教的な愛は偽善くさい。でも隣人を愛したほうが世界は平和に なるのではあろうけど・・・ エゴは人に迷惑かけるし。矛盾していますね。
647 :
吾輩は名無しである :2001/07/08(日) 21:57
太宰は、充分に主題を展開しきれなくても、 その分、熱狂的なファンが足りない言葉を補ってくれるから いいねえ。
648 :
吾輩は名無しである :2001/07/08(日) 22:05
>>647 それは太宰に限らないと思いますが……
だってそれが「テクスト」ってことでしょ?
649 :
吾輩は名無しである :2001/07/08(日) 22:21
650 :
吾輩は名無しである :2001/07/08(日) 22:25
649は何が言いたいの?
>>649 究極的にはそうだと思いますが。
妄想の部分がまったくない解釈なんてあり得ないでしょ。
太宰の作品は、読者の個人的な部分を刺激するから熱狂的なファンも生まれるし、
中には確かにおかしな解釈もあるけど、それもこの作家のパワーだと思って
許容してもいいんじゃないかと思うんですけど。そりゃ、論文にして
発表でもされたら叩かれるだろうけど、個人で楽しむ分には……
本文から読者が物語を生成する部分が、他作家と比べて大きいのでは?
だから好き嫌いがかなり分かれるけど、稀有な作家なんですよ、たぶん。
652 :
吾輩は名無しである :2001/07/09(月) 23:28
誰か、NHKの人間大学「作家誕生」見てる人いる? 太宰てすごく打算的かつ成り上がりモノだな。 三島>>>>>>>>>>>>>>>>>太宰
653 :
吾輩は名無しである :2001/07/09(月) 23:28
三島の嫌悪感は正しかった。
654 :
吾輩は名無しである :2001/07/10(火) 00:08
>>652 人間講座は見逃してしまいましたが。
いやいや。それでこそ猪瀬直樹が「ピカレスク」を書いた意味もあったっていう
もんじゃないですか。
最初はバカにして読んでなかったんですけど、実際に読んでみたらなかなか面白
い。やはり文学研究者じゃなくて、外部の人が書いたっていうのがよかったのか。
弱く、世渡りが下手な、「滅びの運命」とやらを自覚して死ぬことばかり考えて
た作家で、だからこそああいう作品が生まれ得た、みたいな、たぶん奥○健男氏
あたりが作り上げた太宰のイメージの呪縛から、ようやく解き放たれた評伝が生
まれたな、と思いました。
したたかで、狡猾さもあり、苦しみを自分なりのやり方で(狂言自殺とか)で乗
り越えていく(ごまかしていく?)力もあった。そういう津島修治が書かれてい
ます。
今までのイメージって言うのは、いったい、太宰を作家として評価してるのか人
間としてまつりあげてるのかよくわからない感じでしたけど、こういう評伝が出
たことで、もっと作家として評価されていくようになるといいと思います。
実際、作品に使われているテクニックや計算は並じゃないですよ。さりげないけ
ど、本当にすごいと思う。
「ピカレスク」全体を通して見れば首を傾げたくなるところもありますけど、読
む価値ありだと思います(とっくに読んでる人ばかりだったらごめんなさい)。
>>653 三島の嫌悪感はそういうところに発しているのではないと思いますが?
太宰は大金持ちの貴族院議員のおぼっちゃん、実家は銀行も持ってたな。 三島は農林省一官僚の息子。(祖父は樺太庁長官だったが放蕩したな) 三島の太宰嫌いは、嫉妬まじりの近親憎悪。 まずは身長で圧倒され(太宰177p>>三島163p?) 当時35歳の太宰の、馴染みの飲み屋に会いに行った三島19歳は、 学生服姿で「ボクは太宰さんの文学はキライなんです」とゆったな。 太宰はおんや?と蒼白の少年を見て、グビリと酒盃を空け、おもむろに、 「そんなこと言っても…好きなんだよ、会いにくるんだもの」とゆったな。 直接の出会いはその一回限り。それから4年後(昭23)に太宰は情死する。 青年達に熱狂的に受け入れられていた流行作家の、 しかも新聞連載小説開始直後の(題名『グッドバイ』13回)、突然の情死。 なにしろ[姦通罪]の記憶も生々しい時だから(昭22まであった)衝撃的だ。 死体は一週間も上がらなかった…。当時の世間の驚愕は、以前の芥川 以後の三島の時にも劣らなかったろう、三島は23歳だった。まさにその時に、 彼は決心したのだったろうよ、 自分が死ぬ時は太宰以上に衝撃的な死に方でないといけない! とな。 太宰の文体が、誰にも真似しようのない天性のものだということは、 三島が一番よくわかっていたな。自分の文体をいかに完成させるかに 三島は腐心した。三島もまた確かに天性の才だったが、物語性を別にして、 文体のみを取り上げるならば、太宰を超える自信は無かった<三島 打算といえば、19歳の三島は処女作を出版する為に、当時の文壇の大御所の 門を叩いたな。小林秀雄にも会ったが、結局は川端康成に弟子入り、その紹介で 出版の運びとなるが、紙が払底していた時代なので父親のコネを使って 紙の調達まで自分でやったな。川端には、その養女との結婚を考えるほど 近寄っていった。結婚は結局川端の媒酌で、日本画家杉山寧の娘をもらったが、 川端へは終生師弟の礼を尽くしたな。 太宰も三島も、天性の才能を持ち、それでも懸命の人生だった。 打算の成り上がりのと、いったいどなた様なら言えるんかい?
656 :
吾輩は名無しである :2001/07/10(火) 04:50
>>665 kimi ga IRO-OTOKO No.1 jya nakatta-ra, U wo sinnjiru!
657 :
ピカでチュウ! :2001/07/10(火) 16:05
三島由紀夫も若いころは「俗物」と 私淑する評論家(名前ど忘れ)から嫌われていた。 でも、太宰さんは意識的。 そこが「現代的」な感じ。 写真の様子も結構「野性的なワル」を 感じさせるショットを選んでる(人間大学猪瀬)。
>>656 まったく別人だ。あんなんと一緒にしてくれるな!
659 :
吾輩は名無しである :2001/07/11(水) 02:04
太宰はマーラーとかぶる けっしてショスタコ〜ヴィチではなく
660 :
吾輩は名無しである :2001/07/11(水) 22:08
太宰=ダサい=田舎者といった指摘も間違いではないが、 中原中也の田舎臭さやセンスの悪さ(洋服とか)を毛嫌いするくらいには良識的だった。 俗物というよりも常識的だったな(馴れ合いも含めて)。 三島の太宰批判は彼自身の青さを際立たせただけのような気がする。 ようするに、言うだけ野暮ってもんですよ。
661 :
吾輩は名無しである :2001/07/12(木) 07:54
でも、太宰は最低な男だよ。 自分のためにひところスモン 柳もそれに習って小説のネタになりやすいように人生を作ってるけど。
662 :
吾輩は名無しである :2001/07/12(木) 13:18
>>661 それは太宰というより津島修治でしょ。
津島修治は確かに……。
妬くな妬くな、そういうイミでは、 天才が世に出るときには必ず 陰で何人かコロしてるもんだよ、 時には親兄弟とか、才能の無い同業者とか、 嫉妬に身を揉む不遇の若者とか・・・な。
664 :
吾輩は名無しである :2001/07/14(土) 01:19
次回の「人間講座」も太宰だね。
665 :
吾輩は名無しである :2001/07/14(土) 01:39
そうそう。『ピカレスク』の在庫がハケるだろーなあ…
>>666 映るように後ろに置いてあるのが笑えるよね。
作家がテレビに出る時にはよくやってることだけど。
668 :
吾輩は名無しである :2001/07/17(火) 04:44
ピカレスク上げ
669 :
吾輩は名無しである :2001/07/17(火) 12:29
人間講座って何曜日? 教えてくださいですみません。
>>669 教育テレビ
月 午後11時より 火 午後3時半より 土 午前1時くらいより
30分間
671 :
吾輩は名無しである :2001/07/17(火) 12:40
>>670 ありがとうございます。昨日だったんですね…。
672 :
吾輩は名無しである :2001/07/18(水) 17:56
金持ちの倅にはかないませんよ。
673 :
吾輩は名無しである :2001/07/18(水) 18:14
さくらんぼage
674 :
吾輩は名無しである :2001/07/19(木) 00:04
大学で太宰づけになりたい。 お薦めの大学希望
>674 大学選ぶ必要も、学部を選ぶ必要もない。 高校生でも中学生でも、かまわない。 読める時間さえあればいい。文庫で大抵そろうし、図書館いけば全集が必ずある。 自分で読み尽くすこと=太宰づけ 他人の解釈とか説明とか講義なぞ、もってのほか。 まず自分の眼で、読めばよい。トコトン浸かってみるのが最高。
>>674 今、いちばん活きのいい太宰研究者は東大の安藤宏助教授。
長くつづけてらっしゃる大御所的存在が中央大学の渡部芳紀先生と
早稲田の東郷克美先生。
どなたもたぶん個性がお強い方ですから、心してかかってください。
影響を受けすぎないように……。
しかし研究したいならどこの大学でもできることは確か。
ただし近代文学のゼミがない大学もありますからお気をつけを。
677 :
吾輩は名無しである :2001/07/23(月) 23:40
「人間講座」でage
678 :
吾輩は名無しである :2001/07/24(火) 00:38
あのオッサンの推理はいいのか? 太宰、殺人未遂犯にされちゃったぞ。
いいのいいの、 未遂じゃなくて既遂だもの。 法的に言えば、自殺幇助罪。 …いままで誰も書かなかったから得意になってる<猪瀬 だが、太宰の底には死んだ女性の存在が常にあった。太宰は 罪、という言葉を、深い実感を伴って書いている。
別に誰も書かなかったわけじゃないよ。 相馬正一あたりがかいてるでしょ。
681 :
吾輩は名無しである :2001/07/24(火) 05:41
大学1年です。今まで本を読む機会も暇も無かったので(言い訳) 高校時代は1冊も読みませんでした。笑 そんなこんなで最近手にしたのが人間失格で、さっき読み終わりました。 すごくおもしろかったです!読書にハマりそう!! 次は斜陽を読んでみます。
「斜陽」なんか止めて、ジョイスの「フィネガンズ・ウェイク」にしなさい。
683 :
682(代筆) :2001/07/24(火) 08:48
文学版はレベルが高いんだからネ。 常識なんだヨ。
684 :
吾輩は名無しである :2001/07/24(火) 09:13
>>637 それいうなら“あたし、本とかも読むの。江國香織とか”或いは
“あたし、本とかも読むの。村上春樹とか”だろう。
>>681 『斜陽』は『人間失格』よりもおもしろいッス。
686 :
吾輩は名無しである :2001/07/24(火) 17:09
>>685 おもしろすぎ。仁志くんファンが文学版にいてビックリ。
(他意はないです、ハイ)
でもどうしてインテリ或いはインテリになりたがっている人は皆、太宰を嫌うのかナ。
津島祐子(って書くんだったっけ)の 小説を読んでみようと思うんですが どんなもんでしょうか (スレたれるのも何かと思って)
688 :
吾輩は名無しである :2001/07/24(火) 18:02
そんなことない。好きな人よくいるよ。 ただ、嫌ってあげることや、彼の名を出すとき恥ずかしがることが礼儀だとして律義に 規則を守るような二流の秀才君たちは、嫌う姿勢をとるのがカコイイと思ってるのやろ
690 :
吾輩は名無しである :2001/07/24(火) 22:38
太宰みたいな男の人いないかなー。
俺に触れるとやけどするぜ
692 :
吾輩は名無しである :2001/07/24(火) 23:05
693 :
猪瀬直樹 :2001/07/24(火) 23:13
>>690 やめておきなさい。
小説の素材集めに利用されるから。
694 :
吾輩は名無しである :2001/07/24(火) 23:45
利用されてもいいです。 マジで。
695 :
田山花袋 :2001/07/24(火) 23:50
696 :
吾輩は名無しである :2001/07/24(火) 23:58
妄想オヤジはいやです。
697 :
吾輩は名無しである :2001/07/25(水) 00:00
とにかく太宰はかっこいい。
698 :
吾輩は名無しである :2001/07/25(水) 00:02
ヲタンコナース、読んだかい?
699 :
吾輩は名無しである :2001/07/25(水) 00:07
太宰をめぐる女性で、誰に一番興味湧きます? 小山初代・田部あつみ・津島美知子・太田静子・山崎富栄がいますが。 私は、小山初代かな。 若かりしころの太宰をとりこにしたほどですから。
700 :
吾輩は名無しである :2001/07/25(水) 00:10
田部さん、いまでも通用するような美人。 一番同情的なのは美知子夫人。
701 :
吾輩は名無しである :2001/07/25(水) 00:16
702 :
吾輩は名無しである :2001/07/25(水) 00:22
>698 オチ付近で、家族が面会にくるのを見た主人公が あんなの私の太宰像じゃない!! て怒ってたけど子供とじゃれてる太宰の写真もちゃんと あったんだね。初めてみたよ
703 :
吾輩は名無しである :2001/07/25(水) 22:05
>700 田部あつみは相当の美貌だったらしいね。 >702 子供とじゃれている写真みたことある。 縁側のでしょ。何枚かの連写になってて、だんだん太宰の顔が寂しげに なっていくやつでしょ。2,3年前の三鷹の太宰展でみたよ。
704 :
吾輩は名無しである :2001/07/26(木) 00:16
初心者の質問で申し訳ありません。 美知子夫人は太宰自殺後、彼のことを黙して一切語らなかった という話をどこかで聞いたことがあるのですが、 これは本当でしょうか。
705 :
吾輩は名無しである :2001/07/26(木) 00:38
でも太宰の回想記書いているよ。 美智子夫人は、太宰の小説にしょっちゅう出てくるけど、 結構変わった人だったみたい。 この人好きだな。 太田治子にお金を送ってあげていたらしいよ。
706 :
704 :2001/07/26(木) 01:04
>>699 はあ−、回想記書いてみえましたか。
それは現在入手可能なんでしょうか。
その中で太宰氏をどのように評しているのか
非常に興味があります。
707 :
704 :2001/07/26(木) 01:06
708 :
吾輩は名無しである :2001/07/26(木) 01:25
美智子夫人は、太宰の死後長い間沈黙を守った。 ついに、という感じで、『回想の太宰治』を出したのは ずうっと後年になってから。(文庫に入ってるだろ) 賢夫人。太宰の才能を信頼し、身勝手な天才の生き様を支え、 愛人との情死という最悪の事態に際しても、沈黙を通した。 重症心身障害児として生まれた長男を看護し続けてその死を見とり、 長女に将来有望な婿を迎えて、津島家を継がせた。 婿は、 青森の名門である太宰の実家の選挙区から衆院選に出て、当選。 いわずと知れたアノ元大臣さん。次女は、作家津島祐子、太宰とは また違った文才で、確実な仕事をしている。 読者の期待にも応えて『回想の太宰治』をあらわし、 子供達の成功を見届けて、静かに亡くなった。太宰が見込んだだけあった ほんとうに賢く強い女性。
去年(おととし?)、「増補改定版 回想の太宰治」が出た。
710 :
吾輩は名無しである :2001/07/26(木) 07:01
祐子さんによると、津島家から 太宰の著作や文学書の類は一掃されたそうだが?
711 :
704 :2001/07/26(木) 08:04
>>708 708さん、ありがとう。
早速読んでみようと思います。
712 :
吾輩は名無しである :2001/07/26(木) 08:13
>>699 太宰をめぐる女性のうち
田部あつみ・津島美知子・山崎富栄 についてはその人生も明らかに
なっていますが、
小山初代・太田静子については後半生のことがあまり知られてませんね。
二人の後半生について知っている方いらっしゃいませんか。
713 :
吾輩は名無しである :2001/07/26(木) 08:29
小山初代は戦時中、満州で病死した。
714 :
吾輩は名無しである :2001/07/26(木) 08:57
715 :
名無しさん :2001/07/26(木) 16:58
「かちかちやま」が太宰治氏の作品だということを今日 叔父から聞いてはじめて知りました。 叔父も、うろ覚えなのでよくわからないのですが物語の最後は 一般的にしられてるような終わり方ではないといってました。 どなたか知っている人がいたら教えて頂きたいのですが、、、。
調べればすぐに分かると思うが……。 小山初代については「ピカレスク」にも出てくるし。 個人名だし敢えて指摘させていただくけど、「津島佑子」ですよ。 「祐子」じゃありません。
715です。 717さん、有難う御座いました!
719 :
吾輩は名無しである :2001/07/26(木) 22:29
初代ってかなり若くして死んでしまうのよね。
720 :
吾輩は名無しである :2001/07/26(木) 23:53
美知子さんは御茶ノ水女子大出身じゃなかったっけ?確か、才女。 回想記の文章も結構手堅い感じで良かったな。 例え彼女の結婚生活が不幸なものであったとしても、 富嶽百景みたいなの書かれたら女としてちょっとまいっちゃうよね。 遺書も、まあいつもの太宰の口八丁って感じだけど、 「みちへ、お前を一番愛していました」でしょ?すごいよね。 なんかで読んだけど富栄との生活に疲れた時にふと太宰が 「あの人のような人はいない」とかなんとか誰かにもらしてなかったっけ? まあこの場合は責めるべきは富栄じゃなくて太宰なんだけどさ。 結構愛しちゃってますね、太宰は。 田の部あつみはほーんと美人。 荻野目洋子(だっけ?妹の方)に似ている。 活発な人そう。 初代は純な人って感じかな。 確か文字が読めなかったんだよね。 太宰にふりまわされたって感じだけど・・・ 太田静子も綺麗だよね。 でも人間的にはそんなにかな。普通っぽい。 娘達は、津島佑子はなかなかだと思うけど、 太田治子はたいしたこと無い感じ。かも。 小説家としてね。
721 :
吾輩は名無しである :2001/07/27(金) 03:55
斜陽読んだけど 太田静子は夢見る少女って感じに思えた、現実を知らないというか・・・・ あーゆー人がまさしく太宰の好きなタイプだな つーか斜陽面白いね
722 :
吾輩は名無しである :2001/07/27(金) 04:11
斜陽イイ!!!!
723 :
DQN :2001/07/27(金) 04:15
今の、渋谷に屯する不良を見れば、直治が云う不良なんて、とても可愛く感じる。
724 :
吾輩は名無しである :2001/07/27(金) 05:35
だね。 愛すべき人間。
>>723 あの不良って、現代で言うところの不良じゃない気がするけど……
726 :
吾輩は名無しである :2001/07/27(金) 08:08
太宰は鴎外が好きで、漱石は嫌いだったのですか?
727 :
吾輩は名無しである :2001/07/27(金) 08:55
太宰は、文学の神様と呼ばれた志賀直哉に対抗意識?を燃やしていたのは有名だよね。 「津軽」参照すべし。 芥川でしょ。彼が最も影響を受けた作家は。 芥川の自殺に衝撃を受けた10代の太宰。 芥川賞への痛々しいまでの固執。 後に芥川の息子と交流があったようだけど、どんな気持ちで酒を酌み交わしたのかな…。 しかし受賞した作家より、落選した太宰の方が後年これほど受け入れられるとは…。 芥川賞作家っていわゆる一発屋が多いね。
728 :
吾輩は名無しである :2001/07/27(金) 19:06
坂口安吾の『堕落論』に太宰の自殺について書いてあるよね。 太宰は、決して、山崎富栄を愛していなかった、本当に愛していたら死なずに 生きるだろう、みたいなこと書いてあって、参考になりました。
>>726 「俗中の俗」って言ってるよね。漱石のことは。
730 :
エレベーターガール :2001/07/28(土) 11:09
上へまいりま〜す (^-^)/~~♪
731 :
○ :2001/07/28(土) 23:56
>>727 >芥川の息子と交流があったようだけど
えっ、それは初耳でした。比呂志ですか? それとも也寸志? 多加志?
732 :
吾輩は名無しである :2001/07/29(日) 08:30
>>731 >>727 さんじゃないけど、比呂志のはず。
一緒に写っている写真を見たことがある。
太宰の彼に対するコメントもあった。
お酒を飲んで話した時の。
私も驚いたので記憶に残ってるけど、どの本だったかなあ・・。
うーん。
スマソ。これ以上は記憶が戻らない。
>>728 堕落論は太宰ファンにはたまらないよね。
特に、川のへりに手の後が付いていたのを見た坂口の「よっぽど激しくいやいやをしたんだろう」という言葉が忘れられない。
泥酔状態にあっても、死ぬ直前にはやはり抵抗したんだなあ・・と思うとせつない。
733 :
吾輩は名無しである :2001/07/29(日) 14:16
>>731 、732
その芥川比呂志のエッセイは「新ハムレット」という題で、
新文芸読本『太宰 治』(河出書房新社)に収録されています。
734 :
732 :2001/07/29(日) 14:32
ああ!そうそう、それだ!思い出した!
ありがとう。
>>733 さん。
>>728 >>732 それって「堕落論」じゃなくて「不良少年とキリスト」じゃないですか。
間違ってても指摘しないのが2ちゃんねる流儀らしいけど……。
736 :
732 :2001/07/29(日) 17:37
そうです。 本「堕落論」に収められているうちの一編ですね。 私は角川文庫を読んでます。 堕落論そのものとは別編ですが、名エッセイ集ですよね。
737 :
>735 :2001/07/29(日) 19:11
間違えていても指摘しないのが2ちゃん流儀? 初耳だぞ。 執拗に指摘しまくってると思うが。 それに、間違えたんじゃなくて本のタイトルを挙げていただけだと思うよ。 すぐ分かった。
738 :
衆二 :2001/07/29(日) 22:19
私は太宰作品の良さって、文体だと思います。 特に、センテンスの繋ぎ方、組み立て方など、 凄まじいくセンスの良さを感じます。 現在の作家、文学・大衆問わず太宰の文体の影響 を受けているなって感じる人、けっこう居ます。 話は変わりますが、『佐渡』って短編、あのニヒルさというのか あの独特の雰囲気が私は結構好きなのですが、みなさんどうでしょう?
739 :
吾輩は名無しである :2001/07/29(日) 22:52
>>738 現代の作家で太宰の文体の影響を受けている人って具体的には誰でしょう?
740 :
衆二 :2001/07/29(日) 23:55
>>739 例えば、高橋源一郎などには太宰の影響を感じますが、どうでしょうか。
741 :
○ :2001/07/30(月) 05:51
太宰ファンの有名人って誰がいる? とりあえず小林信彦と星新一ぐらいしか思いつかないのだが。
>>737 以前、ここの別のスレッドで間違いを指摘したらそう言われたもので。
743 :
吾輩は名無しである :2001/07/30(月) 09:06
太宰は三島には文体というのか敬語の使い方を指摘されているよね。 斜陽で自分に敬語を使うお母さま、良家のお嬢様とは思えぬ行為とか。 文体というより、作品ににじみ出る人間性に惹かれる者が多いと思う。 自己を投影しやすいというか。
744 :
吾輩は名無しである :2001/07/31(火) 00:53
>>740 すみません、高橋源一郎は読んでなくて。
>>741 久世光彦(作家以外?)
それはそうと、太宰作品にはエロスの匂いはあまりしないよね。
745 :
○ :2001/07/31(火) 01:04
>>743 つねづね太宰の天才に感嘆している俺だが、『斜陽』だけはどうにもいただけない。東京コンプレックスや貴族コンプレックスなど、太宰の中のいちばん未熟な部分だけがむきだしになっているように思えるからだ。特に旧華族階級の描き方のウソ臭さと不自然ぶりは…
746 :
吾輩は名無しである :2001/07/31(火) 01:13
747 :
吾輩は名無しである :2001/07/31(火) 01:21
上に同じく。 好きな作品の一つ。
748 :
吾輩は名無しである :2001/07/31(火) 01:37
太宰にリアリティを求めないほうが良いのでは・・・。 太宰は忸怩たる思いの中に無自覚にナルシスティックに酔うために あるのでは・・・・。 だから、それがイヤな人は誰も読まないよ。だって気色悪いもん。
749 :
吾輩は名無しである :2001/07/31(火) 01:49
「メロス、私を殴れ。同じくらい音高く私の頬を殴れ。私はこの三日間、たった一度だけ、ちらと君を疑った。生まれてはじめて君を疑った。君が私を殴ってくれなければ、私は君と抱擁できない」 メロスは腕に唸りをつけてセリヌンティヌスの頬を殴った。 「ありがとう、友よ」二人同時に言い、ひしと抱き合い、それから嬉し泣きにおいおい声を放って泣いた。
750 :
吾輩は名無しである :2001/07/31(火) 01:58
751 :
○ :2001/07/31(火) 02:11
やっぱり「駆込み訴へ」「水仙」「フォスフォレッセンス」「竹青」あたりが太宰の真骨頂ではないかな。『新釈諸国噺』とか。「もの思ふ葦」なんか何百回読んだかわからないよ。
『斜陽』を読んでて、東京コンプレックスや貴族コンプレックス?を感じてしまう のって、志賀直哉の視点に近いんじゃ…… 私自身はぜんぜん感じたことがないからそういう気がするのかもしれないけど、 華族の描写の不正確さっていうのは、あの作品の本質とはなんの関係もない ように思えるんですが……。
753 :
吾輩は名無しである :2001/07/31(火) 15:57
『斜陽』の(かず子の)“気がついてみたらあの方が私の隣で寝てらっしゃった。私は1時間ばかり必死で抵抗しつづけた。でも急にかわいそうになって許してあげた”(うろ覚えです、スミマせん) のくだりが高校生のときよく意味がわからなかった。 (でも、このあとの上原の“生きていることが悲しくて仕方ないんだよ”のセリフがじーんときたナ。) 太宰ってラブシーンをぼかして書くのかな。
755 :
吾輩は名無しである :2001/07/31(火) 23:43
初期、中期、終期(カナ? どの時期の作品が好き?
756 :
○ :2001/07/31(火) 23:52
>>755 やっぱり中期かな。初期の病的な作風が中期になるとやたら健康的になり、後期に至って再び病的になってしまうというパターンだ。戦争中だけしか健康的になれなかったところが悲しい。
自分が病気だったんだよ、薬物だったり、体こわしたり。
758 :
吾輩は名無しである :2001/08/01(水) 16:09
あげ
石川淳の追悼文(講談社文芸文庫 『安吾のいる風景』所収)が ふしぎと良かった……。
760 :
吾輩は名無しである :2001/08/02(木) 09:15
後期の作品も好きだな。 太宰の人間性が溢れていていとおしいと感じる。
761 :
吾輩は名無しである :2001/08/04(土) 05:37
漱石と鴎外。 芥川と菊池寛。 太宰と三島。 大江と石原。 春樹と島田。 もうそろそろ出るだろう新人作家と比較したいから消えないでね、啓タン。 これは、思想ですか?
762 :
マック :2001/08/04(土) 18:22
「ただ、一さいは過ぎて行きます。」 10年まえこの文章を読んで、涙が止まらなかったな。 太宰が死んでから、50年以上経つわけだけど、今でも太宰の文章は若者の心を揺さぶってならない。 太宰の人生は、終わる事の無い思春期だったのでしょうね。
763 :
吾輩は名無しである :2001/08/04(土) 21:00
太宰は マイ・チェーホフ マイ・チルドレン マイ・コメディアンなのよvv
764 :
なる :2001/08/04(土) 23:26
太宰のお墓に行って来たよ。5歩くらい斜めに鴎外の墓もある。 三鷹にあるよ。びっくりしたのは鴎外の遺書のコピーが売られていたことかな。 太宰の作品って人の秘密を盗み見るような気持ちになるというか、自分だけ 知ってるような気になる。女性が彼に惹かれるのも分かるような。 ただ、墓の前でどれだけ彼が今も愛されているのか感じた。 全然関係ないけど、太宰が好きな人は「尾崎豊」「椎名林檎」好きな人が多い ような気がする。どうかな?
765 :
吾輩は名無しである :2001/08/04(土) 23:29
私は椎名林檎が大きらいです。
766 :
吾輩は名無しである :2001/08/05(日) 00:38
私は尾崎豊が大きらいです。
767 :
○ :2001/08/05(日) 00:39
俺も太宰は好きだが、尾崎豊は大嫌い。あの青くささと演歌っぽいノリに耐えられない。林檎に至っては聴いたことすらない。
太宰治と尾崎豊は極めて似ていると思うのだが。 好き嫌いは、その人の勝手だが..。
769 :
吾輩は名無しである :2001/08/05(日) 01:11
椎名林檎も生きてることの哀しさ、みたいなものを唄う人なの?
770 :
○ :2001/08/05(日) 01:14
太宰治と戸川純という取り合わせはどうよ? あ、『人間失格』と戸川純と言った方が正確かも。
771 :
吾輩は名無しである :2001/08/05(日) 01:14
歌う子宮女林檎 オエッ
772 :
吾輩は名無しである :2001/08/05(日) 01:16
>>768 同意。
てゆーか太宰はあの青臭さがいいんじゃないの?
773 :
吾輩は名無しである :2001/08/05(日) 01:40
太宰の青臭さは確信犯だから良し。 作品が内面の反映ではないと思うし、アレは作品だし。 けど尾崎ってきっと本気でしょ?だから嫌い。 でも林檎は良し。尾崎と林檎の本質は違うよ。 あ、太宰と林檎も違うと思うが。
775 :
吾輩は名無しである :2001/08/05(日) 03:55
>>764 >太宰の作品って人の秘密を盗み見るような気持ちになるというか
猪瀬直樹が言っていた。
他人の日記がたくさん太宰治の手元に送られてくるんです。
それを脚本して、作品に仕上げるのが太宰は得意なんです。
こういう他人のネタを利用する旨みは井伏鱒二の聞き語りの
仕事を手伝ったときに初めて知ったものなんです。井伏は
聞いたものをそのまま書き起こして、自分の作品にしているんですね。
と言っていました。それから太宰治は自殺願望を持っていたと
いうよりも、もっと灰汁が強い人で、出世欲がひどく強く、
留年して親からお金が送られてこなかったら、自殺騒動を
起こして、授業料と生活費を親から出すようにしむけようと考え
、自分の兄弟が住む家の近くの浅瀬で、入水自殺しようとしたり
するんです。
776 :
吾輩は名無しである :2001/08/05(日) 04:02
ピカレスクで井伏鱒二がどのように悪人に書かれているのか ご存じの方教えてくださいな
777 :
吾輩は名無しである :2001/08/05(日) 19:01
>>774 尾崎豊の青臭さも飾ったものだと思うけどなぁ。別に知り合いじゃないが。
つーか、本読んだりするのが好きな人なら、ああいうタイプの人の本質わかるでしょ?
778 :
吾輩は名無しである :2001/08/05(日) 23:50
(
>>776 じゃないけど)
で、『ピカレスク』は?
779 :
吾輩は名無しである :2001/08/05(日) 23:52
わからんけど、主要な作品は殆ど盗作なんでしょう。
780 :
吾輩は名無しである :2001/08/06(月) 00:18
名をあげた、『女生徒』も他人の日記から買いたし はたまた、流行作家となった代表作『斜陽』も太田静子の日記からでしょ? 『人間失格』もそうだし 『走れメロス』もあれは盗作だろ あとは自分の自殺経験を書いた本ぐらいだろ
781 :
吾輩は名無しである :2001/08/06(月) 00:21
いやいや、それについては井伏さんの方が悪人です。
782 :
吾輩は名無しである :2001/08/07(火) 15:54
なんで、井伏さんは悪人になったの??
783 :
吾輩は名無しである :2001/08/07(火) 16:02
井伏と堀木。ふたり、似たもの同士なのかもしれません。
784 :
吾輩は名無しである :2001/08/07(火) 16:50
785 :
吾輩は名無しである :2001/08/08(水) 03:38
そんな暗くてダメかいな…太宰…
786 :
吾輩は名無しである :2001/08/08(水) 04:08
太宰はでも 一種「病原菌」だね。 感染力メチャメチャ強いもの。
787 :
吾輩は名無しである :2001/08/08(水) 18:48
ダメ板の方が的を射た議論だぞ。 どうするんだ?
788 :
吾輩は名無しである :2001/08/08(水) 20:22
それが2ちゃんですから
789 :
吾輩は名無しである :2001/08/08(水) 20:29
堕罪は美形。
790 :
吾輩は名無しである :2001/08/13(月) 02:55
井伏さんの方が悪人って、 傭兵隊長や山椒魚や駅前旅館の元となった小説や日記はあるのですか? 駅前旅館は、上野駅の前にあった旅館がモデルだということは知って ますが。
791 :
吾輩は名無しである :2001/08/13(月) 03:57
太宰治の「遺書」の謎に迫る本格評伝ミステリー 「太宰君にも困ったものだな」井伏の高い声が聞こえる。 『斜陽』のヒロインにからめて自分と美和子が話題になっているらしい。 誰かが応じた。「人気が出ていい気になっているけど、つまりはピエロさ」 どっと笑う声がする。太宰が寝たものと思ってしゃべっているのだ。 涙が頬を伝わった。(本文より) ピカレスク 太宰治伝 猪瀬直樹 日本文学史至上最大の人気作家・太宰治が 東京・三鷹の玉川上水での心中事件に際してしたためた遺書。 そこには文学の師・井伏鱒二に対する思いが綴られていた。 「みんな、いやしい慾張りばかり。井伏さんは悪人です」――。 死後、半世紀にわたって封印されてきた 太宰治のほとばしる怨嗟を、猪瀬直樹が鮮やかに描く! 大増刷出来!定価:本体1,600円+税
792 :
考える名無しさん :2001/08/13(月) 10:11
だとすると、『斜陽』の上原と直治の関係を、 井伏と太宰の関係に置き換えて読むことも出来るな。
793 :
吾輩は名無しである :2001/08/13(月) 10:25
>>791 出版社の方ですか?
版元を示してないのは、流石に良心が痛んだからですか?
794 :
吾輩は名無しである :2001/08/14(火) 05:21
井伏は自然体で人と接し、常に本音で物を語った。 あえて悪く言えば他人の聖域に平気で踏み込む訳だから 繊細な太宰からすれば悪人に思えたろうね。
795 :
吾輩は名無しである :2001/08/14(火) 05:42
>>793 自殺者の多い社風らしいから、
そっとしておいてあげなさい。
796 :
吾輩は名無しである :2001/08/14(火) 05:59
最近トカトントンなのですが、 何か対策はありますか?
797 :
吾輩は名無しである :2001/08/14(火) 06:31
>>796 拝復。気取った苦悩ですね。僕はあまり同情してはいないんですよ。
十指の指さすところ十目の見るところのいかなる弁明も成立しない
醜態を、君はまだ避けているようですね。真の思想は、叡智よりも
勇気を必要とするものです。マタイ十章、二八、「身を殺して霊魂
をころし得ぬ者どもを懼るな、身と魂とをゲヘナにて減らし得る者
をおそれよ」この場合の「懼る」は「畏敬」の意にちかいようです。
このイエスの言に、霹靂を感ずることが出来たら、君の幻聴は止む
はずです。不尽。
798 :
○ :2001/08/14(火) 06:37
太宰のキリスト教理解って、専門家から見てどうなんだろ。研究書とか出てるんですかね?
799 :
吾輩は名無しである :2001/08/15(水) 00:19
私もトカトントンだよ。
800 :
吾輩は名無しである :2001/08/15(水) 00:56
太宰も気取ったヤツだな
>>768 太宰治と尾崎豊? ぜ〜んぜん、似ていない。全く、異質。
とんでもなく違う。
802 :
吾輩は名無しである :2001/08/15(水) 06:34
河村隆一が太宰やるってよ(藁
803 :
吾輩は名無しである :2001/08/15(水) 06:36
ピカレスクの映画化なんでしょ? 井伏は悪役?
804 :
吾輩は名無しである :2001/08/15(水) 06:47
富栄はとよた真帆か 微妙
>798 佐古純一郎 プロテスタント牧師 元大学教授 評論家
806 :
吾輩は名無しである :2001/08/15(水) 06:50
どっちにしろ映画化してうまくいくこと ないしな 特に白痴最悪。スレ違いか
807 :
吾輩は名無しである :2001/08/15(水) 06:53
太宰=役所がいいかも? 河村でいいなら窪塚でも(藁
808 :
吾輩は名無しである :2001/08/16(木) 00:14
映画化記念age
809 :
吾輩は名無しである :2001/08/16(木) 01:30
マジで?? かなり、ショッキング 太宰が河村…?
810 :
吾輩は名無しである :2001/08/16(木) 02:36
>>807 昔、ドラマで太宰役やったでしょ、役所。鼻が似てる。
河村はイヤだぁ。
まず身長が違うだろ。共通点ったら、声の高さだけ(ワラ
811 :
○ :2001/08/16(木) 02:49
田村正和に太宰を演じさせてみたい…
映画板逝って好きなだけ語れや。くだらん。
813 :
吾輩は名無しである :2001/08/16(木) 03:43
>812 そーゆー訳にはいかない 太宰ファンにゃ、河村は最悪だ!(個人的にだが 誰か、オフィシャルページおしえてくれー
814 :
吾輩は名無しである :2001/08/16(木) 04:07
役所イロートコ!イイ!(・∀・)
>>603 『文人悪食』文庫で発見。早速購読。おもしろ!
三島(身長160足らず)と太宰(およそ175p)が
とっくみあいの喧嘩になれば
まわし蹴り一発で太宰の勝ちだろう
でも晩年の三島はキタエテたからどうだかな〜。
816 :
吾輩は名無しである :2001/08/16(木) 14:03
藁藁
817 :
吾輩は名無しである :2001/08/16(木) 14:22
ん〜『ピカレスク』の配役ねえ。 ほんとに映画化ですか? 仙術使い化け損い/伊藤家のうらわざ三上博史 喧嘩無敵のかしら/どついたるねん赤井英和 天性嘘つき/深い河の奥田瑛二 てなところでどですかでん。 これ『ロマネスク』だったっけ。
818 :
吾輩は名無しである :2001/08/16(木) 14:50
猪瀬でしょ。
>>815 赤コーナー/坂口安吾&檀一雄
青コーナー/太宰治&田中英光
試合に先だって各人ウィスキーらっぱ飲み
カルチモンを茶碗に山盛り配布されます お〜っと
檀一雄カルチモンをぶちまけました
まな板で攻撃です
坂口選手はアドルムを齧って早くも荒れています
あやうし太宰組! ここでゴングだ!!
役所さんは太宰にそっくり
>>820 「そっくり」はないでしょう。
多少は似てるかな。
太宰式:鮭缶あける
↓
味の素山盛り
↓
マズー!
(太宰は好物だったそうです)
822 :
吾輩は名無しである :2001/08/16(木) 22:52
>>815 太宰が回し蹴りするのを想像するだけでも楽しい。
でも三島は体を鍛えていた上に日本刀を持ち歩いていることもあったか
ら、喧嘩は避けるべき存在だったろうなあ。
>>819 まな板攻撃がいいなあ。さすがは料理人!!
でも、まともに腕力だけで勝負したら田中英光が一番強そうだなあ。
それにしても昔の文人はまともじゃない人ばっかで面白いですね。
823 :
吾輩は名無しである :2001/08/16(木) 23:17
三島は運動神経悪過ぎなので大丈夫です。
824 :
○ :2001/08/17(金) 00:54
>>823 そうか? 三島はまがりなりにも剣道4段だぜ。ボクシングもやってたしな。太宰こそチビの中原中也に殴りかかってこられて手も足も出せなかったのでは?
825 :
吾輩は名無しである :2001/08/17(金) 01:07
太宰=177 三島=160 中原=155以下?
826 :
○ :2001/08/17(金) 02:06
太宰自身は「悶悶日記」の中で自らを「五尺七寸の毛むくじゃら」と言っている。とすると、せいぜい173pぐらいでは?
827 :
色男no,1 :2001/08/17(金) 02:12
819は、いかにも文学板的好レス。 820-827は、 あまりにもくだらんアホレス。恥を知れ。
>>828 恥を知ってるから、皆匿名で書いてるんですぅ。
2chだから、アホ書けるんです。恥の書き捨て。
830 :
○ :2001/08/17(金) 02:53
>>828 ハァ? 819が文学板的好レス?
>赤コーナー/坂口安吾&檀一雄
>青コーナー/太宰治&田中英光
>試合に先だって各人ウィスキーらっぱ飲み
>カルチモンを茶碗に山盛り配布されます お〜っと
>檀一雄カルチモンをぶちまけました
>まな板で攻撃です
>坂口選手はアドルムを齧って早くも荒れています
>あやうし太宰組! ここでゴングだ!!
つまんねーよ。書いてる当人が面白がってるだけ。厨房板逝ってやれ(藁
831 :
吾輩は名無しである :2001/08/17(金) 03:09
映画化の話し、、、本当に 太宰=河村なら すごくイヤだな、イヤだな、イヤだな、、、
832 :
吾輩は名無しである :2001/08/17(金) 03:34
>830
アホか。
>>819 は、太宰やその周辺人物たちの人間像や
文学史的事件や事実、当時の彼らの関係や雰囲気まで
踏まえた上での、洒落やろが。うまい。(漏れは819じゃないぞ)
ちなみに、キミ=○が書いた
>>824 だが、
三島の20代は「蒼白の文学青年」そのまんまだったんで、
筋肉(ボディ・ビル)も剣道も空手もボクシングも居合抜きも
自衛隊体験入隊もファントム搭乗もずっと後年の話。
学習院時代の仇名は「青白」だったって知ってるだろ?
もともとは虚弱体質、太宰治とただ一度だけ会った19歳当時も。
…そういうことを含めて、もちっと工夫して書けば
面白くなるんやないか。工夫が足りん、ちゅうこっちゃ。
けなされて830みたいなレス付けるんは、なお洒落にならんぞな。
折角熱心にコテハンで書いてるんやから、他板みたいな荒れレスじゃなく
もちっと文学的センスでがんばれや、なあ。おやすみ。>○
833 :
吾輩は名無しである :2001/08/17(金) 03:58
>>832 >太宰治とただ一度だけ会った19歳当時も
いい気持ちでゴタクを並べているのを邪魔して悪いんだけどさ、オレも819はツマランと思うね(オレは「○」じゃないが)。
あと三島が太宰に会ったのは昭和22年なんだよな。三島は大正14年生まれ。当時22歳。もうちょっとうまくレスを返せばよかったね。
834 :
中国人@減肥茶試用中 :2001/08/17(金) 04:17
832=819に5000ドゥカーテン!
835 :
吾輩は名無しである :2001/08/17(金) 04:29
三島はどこまでいっても秀才にすぎない。 晩年の奇行はそれだけによけい悲しい。
>>832 後年のエピソードを絡めたほうが面白いと思うなら、お前が勝手にそうすればいい
だけの話だろ。それをいちいち他人に押しつける必要は全くねーぞ。
ま、三島に関する蘊蓄を傾けたかっただけなのかもしれないが(ごくろーさん)、
事実誤認で突っ込まれるようじゃどうしようもないな(藁
お前のようなアホがいるからスレッドが荒れるんだよな。
永遠におやすみ
>>832 、
>>828
837 :
高3 :2001/08/19(日) 02:02
最近はまり始めました。 ダス・ゲマイネ読んだのですが、あの「私」と「太宰」は同一人物の分裂したものなんでしょうか? (深読み?) 富嶽百景なんかと比べて結構難解です。 誰かも言ってましたが太宰はなんか下手に語れない気がします。特に人生経験少ない高校生には。
838 :
837 :2001/08/19(日) 02:04
太宰治って結局汚れなのでしょうか純なのでしょうか?
839 :
吾輩は名無しである :2001/08/19(日) 02:07
嘘吐き。
840 :
吾輩は名無しである :2001/08/19(日) 03:28
>>837 どんどん語ってOKだよ。恥をかくのは学生の特権だからね。
>>839 そうだね。弱さ故に嘘を重ねざるを得なかった。
ただし、その弱さを太宰自身が許容できなかったんだね。
841 :
吾輩は名無しである :2001/08/19(日) 03:30
842 :
吾輩は名無しである :2001/08/19(日) 03:31
843 :
吾輩は名無しである :2001/08/19(日) 03:31
844 :
837 :2001/08/19(日) 03:38
>>841 その問い返しは本質をついているような気がします。
バカな質問をしました。すみません。
汚れって?
846 :
:01/08/29 17:20 ID:15CRilz2
847 :
吾輩は名無しである :01/08/29 23:21 ID:83U903gk
太宰の文体っていいよな。
848 :
名無し :01/08/30 02:29 ID:wiPPQmiw
私も文体が好き 同じとこ何度も読んでしまう
849 :
吾輩は名無しである :01/08/30 02:55 ID:w2hhxMqE
日本語で小説を書く上においてのスタイリストとしての 太宰を高く評価しています。彼は職人だね、センス抜群。 内容は?? そんなこと、いまさら語るのはよそうぜ!あんたらセンス 悪いよ。
850 :
吾輩は名無しである :01/08/31 17:55 ID:S4h.L6Qo
ところで、 ちくま学芸文庫『図説 太宰治』102頁 おやおや もう こんな季節かと思い(以下略)
851 :
吾輩は名無しである :01/09/02 14:10 ID:B1AoqFB2
テレビでいってたんだけど、 太宰は学生の時、水筒に味噌汁入れて、 休み時間でも飲んでたんだってね。すっごくみそしる好きなんだって。
852 :
吾輩は名無しである :01/09/03 03:02 ID:RAdCMyNw
弟子になるなら太宰はやだなあ。 ネタにされそうだ。
あー太宰ってなんて馬鹿でヘタレでひねくれてて…可愛いの?
854 :
吾輩は名無しである :01/09/03 16:00 ID:JDtrnrUE
奥野健男の『太宰治』を読んでみたら、 後続の作家にとっても太宰を論じる事は 一種のカミングアウトだったらしい。と いうところに納得したけれど太宰論は 吉本隆明のものにとどめを刺すと思う。 他にこれはという切り口の論考があれば おしえていただけませんか。
855 :
吾輩は名無しである :01/09/04 20:49 ID:maiSjoGY
>>852 ワカル
856 :
名無しさん@1周年 :01/09/09 01:29
太宰の不可思議なイメージ 河村も出せると思う 実生活では、河村は双生児で 弟さんが、でしゃばらず静かに見守っている・・・ちょっと謎めいてイイ 表面には出ない謙虚な弟さんのためにも 監督のイメージをつくりあげてくれ
857 :
吾輩は名無しである :01/09/09 01:41
>>856 河村隆一はちょっと軽くねえか、って思う。キャラが違う気が。
やっぱ役所広司が見かけ的にもいいと思う。
河村隆一は・・・ あの手の動きはなんとかならんものか・・・
859 :
吾輩は名無しである :01/09/09 01:46
俺だったら、ぶっ潰しているな。
860 :
名無しさん :01/09/09 02:07
同じ顔で目立たず生きるのは 大変な気苦労だろう いっそうのこと、河村兄の代わりに 弟が映画デビューするのもよいかも 性格は違うそうだよ
861 :
吾輩は名無しである :01/09/09 04:29
>>854 奥野健男や亀井勝一郎の太宰観はそろそろ過去のものになりつつあるのでは?
(私個人的には逝っちゃってると思ってます)
太宰だけで一冊の本になってはいないけど、一番新しいのは安藤宏の論考じゃない?
ただ、奥野や亀井が打ち立てた従来の太宰観に執着したい人(「ピカレスク」には
反発しか覚えないような人)には辛いかも。
862 :
吾輩は受験生である :01/09/09 14:57
あげ
863 :
吾輩は名無しである :01/09/09 16:32
afyu
自粛ってなんて読むの?
865 :
吾輩は名無しである :01/09/09 16:48
age
866 :
吾輩は名無しである :01/09/13 23:29
こんな時期なので、ふと思い出したのですが、 太宰治が戦時中にお伽草紙とか清貧譚とかを書いていたことを 主題にした詩(作者は太宰ではありません)があったと思いますが、 誰の詩でしたか思い出せません。 太宰の娘さんも「それが一番好き」とか言ってた話です。 また読みたいんですけど、誰のなんという詩かどなたかご存知ありませんか?
867 :
吾輩は名無しである :01/09/13 23:43
>>866 >太宰の娘さんも「それが一番好き」とか言ってた話です。
三人のうちの誰のことを指しているのですか。
868 :
吾輩は名無しである :01/09/13 23:46
たぶん津島佑子です。
869 :
吾輩は名無しである :01/09/14 00:04
たしかその詩に津島佑子が登場して、作者に太宰の小説の何が一番好きか尋ねるのです。 で、彼女も「わたしも」とか言うんです。 だから、作者は津島佑子の知り合いだとは思うんですが。
870 :
吾輩は名無しである :01/09/14 00:12
>>869 >だから、作者は津島佑子の知り合いだとは思うんですが。
藤井貞和あたりでしょうか。
871 :
吾輩は名無しである :01/09/14 00:16
872 :
吾輩は名無しである :01/09/14 00:34
きゃー!やっと求めていたスレに出会えました。 私も太宰大ファンです!特に中期の明るい作風の作品が好き! 特に「女性徒」とか「富嶽百系」「御伽草紙」最高!! あとは全集の中に入ってる書簡なんか読むのもスゴく面白く て好きです。あれを読むと太宰のすごく誠実な一面がみられて なんかヘンに感動というかウレシくなってしまいます。 話題の途中にいきなり入りこんでスミマセン・・・。 ついつい興奮してしまって・・・。
873 :
吾輩は名無しである :01/09/14 03:57
>>780 ものすごい亀レスだけど、『人間失格』は太宰のオリジナルですよ。
日記をもとにしたという話は聞きませんが?
他人の日記をもとにしたのは『女生徒』のほか、『正義と微笑』『パンドラの匣』
『斜陽』など長編はたいていそうだったりするけど……
874 :
吾輩は名無しである :01/09/15 03:11
井伏はコピペを多用する二流文学者だった、というのが『ピカレスク』のミソだったが、 そのことについてはどう思われますか?
875 :
吾輩は名無しである :01/09/15 03:29
山椒魚までもがパクリならもう何も言わない。 ドリトル先生好きだし、井伏の独特の言い回し大好きだったけど、 彼が二流だって認める。 でも山椒魚がもしオリジナルだとしたら、あの作品は素晴らしいものだし、 太宰にまだ無名の井伏をあの作品を読むことによって訪ねようと思わせる だけの作品だったのだから、評価したいな。
え?ドリトル先生!?井伏ってドリトル先生書いてたの? ドリトル先生は小さい頃読んだけど井伏だとは知らなかった。 ・・・ってすれ違いなのでさげ。
877 :
吾輩は名無しである :01/09/15 09:35
やっぱ河村隆一の太宰はちょっとヤだよな〜。 以前「武蔵野心中」がにっかつロマンポルノで映画化された時は、太宰を峰岸徹が演じてて、これも・・・だったけど(この話題、既出でしたっけ?) えっと、自分が好きなのは、戦後のヤツです。ほのかに物悲しい・・といった感じの作品。 一番は「ブィヨンの妻」と「メリークリスマス」。あと題名忘れたけど、行きつけの飲み屋のちょっとイケてない女給が死んじゃうっていう話。 あ、「渡り鳥」もイイですよね。「親友交歓」のリベンジって感じで。 「ろまん燈篭」のほのぼのした感じも忘れがたい。
私は最後の作品が好きなんです。「グッドバイ」の中にある 『パンドラの匣』の一説で「死によって人間は完成される」という 類の文章が出てくるんだけど、太宰は自殺肯定者のように言われて いるのも仕方ないとは思うけれど、「さよならだけが人生だ」の 発言からも分かるように彼は物事の終わりにこだわった人なんじゃ ないか?と。未完の作品の中に出てきたヒロインの女性が今まで の太宰が生んできた女性たちと似ても似つかないタイプの女性で、 主人公は女と手を切るためにそのヒロインと奮闘するんですが、 彼がもう少し生きていたら、たぶん全く新しいものが生まれたの かもしれない。彼がそれを否定して未完に終わらせたのだとする と、彼は自分自身の人生を作品として終わらせたかのような気が して。
879 :
吾輩は名無しである :01/09/15 10:53
>>877 >行きつけの飲み屋のちょっとイケてない女給が死んじゃうっていう話
『眉山』。
斜陽を読みました。 文学部でもないし詳しい理解とかは あんまりできなくて解説読みながらふーん って思うくらいだけど、 弟さんは上原のお嫁サンが好きだったの? でも上原って小説家であって画家じゃないよね? 斜陽はお母様の優雅さが好きでしたわ。 ちなみに太宰は好きだけどあまり他人には言わない。 「破滅に憧れているの?」って言われたから。 あーやっぱりそう思われるのか。と思いました。 どっかからでている全集がいいですね。 700円くらいで斜陽、人間失格、メロス、駆け込み訴え などなどがのっているのです。 たしか新潮社かな
881 :
吾輩は名無しである :01/09/15 19:59
手紙では洋画家になっているが、洋画=小説に当てはめてみると、 そのまま上原(戦後太宰の戯画)になる。
そういえば細田様は画家だったので細田様の奥様? だとすると最後の方の「直治が生ませた子云々」というのは なんなのでしょうか。『直治が上原とで会わせてくれた」と言うこと? やはり洋画=小説 がいいのかな。 そういえば>880の本は全集ではないですね。 「有名」とされる話がたくさん入っていて文春文庫から発売中です。
883 :
吾輩は名無しである :01/09/15 20:22
>>876 ドリトル先生は訳のみです。
でもドリトル先生には井伏節が生きていたね。
884 :
吾輩は名無しである :01/09/17 00:16
斜陽ですかーいいですなー ちなみに私は直治くんが好きでちた、かわいー やっぱり、上原の奥さんだよね、実話かな? 人に太宰すきーとか言っても、 みんな全然知らないみたい(ちなみにがくせー) 桜桃忌に雨が降って騒いでても、 周りはなんのこっちゃって感じだった
>>883 教えてくださってありがとうございます。
そうですよね。訳だけですよね。
ドリトル先生って外国の本でしたもんね。
何で気付かなかったんだろう。恥。
886 :
夜明けのダザイスト :01/09/17 03:43
個人的趣味でいえば「ろまん灯篭」 構成の鮮烈さで評価するなら「女の決闘」 純粋なエンターテイメント性で語るなら「お伽草子」 他の作品ももちろん好きだけど(満願とか)、 とくに好きなのは上の三つ。 「女の決闘」なんて、こんな小説を50年も前に書かれたら 今の小説家はすることがなくなっちゃうじゃないか、と思わせるほどの 冒険的で、かつ隙のない完成度を誇ってる作品だと思う。 個人的趣味の押し付けですみませんね。 桜桃忌、一回だけ行ったことあるな。3年ぐらい前に。 さくらんぼ配ってる人がいた。もらって食べたけど、 かなりすっぱかったような気がする。 去年の桜桃忌には、知人が銀座のバー「ルパン」で、 「太宰哀悼飲み会」をしたらしいけど……。
887 :
しゃよぉー :01/09/17 14:12
直治「なおじ」なのに「なおはる」って読んでました・・・。 今日人間失格を読みました。 本当失格やね(w あんな気持ちになることはあっても本当にあんな堕落はしねぇー!
888 :
吾輩は名無しである :01/09/18 15:38
満願成就あげ
太宰の本名は、「修治」、 「修」も「治」も「おさめる」と読める。 斜陽の「直治」、 「直」も「治」も「なおる」と読める。 ちょっとした言葉遊びだったのでしょうかね? 「満願」はリアル厨房のころに読んで 意味がさっぱりわからなかった(藁
890 :
吾輩は名無しである :01/09/18 16:01
私もわかんなかった・・・ 主語なーい!って思った。 けどあれはセクースということでよいのですか?
確か、自伝的小説「東京八景」の中に、 「医者にベエゼしてはいけないと言われた」 とかいう表現があったような。 「満願」を書いたときには、これが念頭にあったのかも。 (作中の小学校の先生が肺を悪くしていたのなら、なおさら) あるいは、その両方を禁じられていたのかもしれない。 ま、セクースと考えるほうがふつうだろうけど(藁
ベエゼかあ。 よかった(何が 満願のあのすがすがしさがとても好き。 葉桜と魔笛もいいですね。 脳内恋愛最高傑作。
893 :
吾輩は名無しである :01/09/18 17:43
私はじいちゃんがメダルを贈呈する話が好きですね。 めちゃくちゃ笑えます。
894 :
吾輩は名無しである :01/09/18 17:50
太宰に言わせりゃ オナニーは「あんま」です
人間失格を読んで思ったこと。 葉ちゃん=太宰=俺は美形でいつも人のためおどけていた。 なのですか?太宰は自分で自分のことをあんなに美形美形と誉めていたの? 別にブサイコとも思わないし憂いある人だとは思うが。 ナルシスト?だからといって河村隆一はやだけど。
896 :
吾輩は名無しである :01/09/18 22:15
葉ちゃん=太宰 とは、人間失格しか読んでない人の太宰のイメージだと思うけど 写真見たってあんまり美形とは思えないし 河村隆一は私も嫌だ… 太宰好きな人で、喜んでる人いるのか?(河村が太宰演じて
897 :
吾輩は名無しである :01/09/19 04:07
>>887 貴族の息子だったら本来は「なおじ」という読み方はあり得ないそうです。
ただ、太宰の本名が「しゅうじ」だから「直治」も「なおじ」と
読み倣わされされてるけど……
「なおはる」でもいいんじゃないですか。
898 :
吾輩は名無しである :01/09/19 04:21
>>890 そうじゃないですか。
過去ログに満願の話題があったけど、なんか「解釈」すると
偉そうとかって思われるらしいからあまり書きたくないけど。
>890
よい。
>>891 を加味すれば、なおよい。
夫婦なんだから、なにしろ(^^;
いや〜 本当に忙しいよ〜〜!!
映画は順調、身体も元気満点なんだけど…
映画やって、音楽作って、プロデュースして、レギュラー番組の打ち合わせ、それからツアーグッズのアイディア、TV、ラジオ、新曲のプロモ、雑誌、ツアーの準備(リハーサル)、山川さんとは(ビックショー)演歌まで歌うし(笑)
俺ってすごい、すごすぎる〜〜!! なのにさ、なのに、まだまだアイディアが溢れて行くのです。
どうして、どうしてなの神様、こんな俺を止めては下さいませんか…(笑)
でも、そんな事は言ってられません。
俺を待ってくれてる人々がいるのですから、頑張るぞー
これからも走り続ける 隆一であります(笑)
では バイナラ!!
http://www.kawamura-fc.com ____
若造も大変ですね
きもすぎ・・・ 太宰ってもっと暗い人でしょ。 同じナルシス系でもイメージあわないよ。 あ!河村も心の奥底では 「お道化になってやってるんだ・・・」と思っているのかもネ!
902 :
名無し八景 :01/09/20 13:10
>901 あれは私の死に物狂いのサーヴィスでした とか言い出すかもネ!
903 :
吾輩は名無しである :01/09/20 14:38
>>901 太宰と河村では、知識や知能の差が歴然。
904 :
吾輩は名無しである :01/09/20 17:27
河村はロリコン
906 :
吾輩は名無しである :01/09/20 19:57
ついに此処も パート2へ向かう傾向であります(あるのか!?あるのか!?) 長かった…相変わらず遅い文学板の1年以上かけて… やっぱ、太宰ファンとしてはパート2も欲しい! つーことでよろしくね、誰か(まぁ、最後でもとった人)
907 :
吾輩は名無しである :01/09/21 12:04
やり方分から〜ん! 誰か是非お願いします!
908 :
吾輩は名無しである :01/09/22 01:03
太宰治の小説って暗いイメージが大きいように思うけれど ロマンチックな小説が多い気がする。 とっても好きだ〜。
910 :
吾輩は名無しである :01/09/23 09:13
太宰好きが、太宰のどこがいいかを論ずるって、自分を解剖するようなスリルがありませんか。 わたしの卒論は太宰文学の「作家的作中人物」についてでした。
911 :
日本@名無史さん :01/09/23 09:47
中学生のとき「人間失格」を読んでしまった 読むんじゃなかったと思うくらい鬱になった 太宰おそるべし・・・鬱だ
912 :
吾輩は名無しである :01/09/24 16:28
葉桜と魔笛が好きだな。
913 :
吾輩は名無しである :01/09/24 23:05
葉桜と魔笛(・∀・)イイ! あの手紙が素敵・・・
914 :
吾輩は名無しである :01/09/27 22:10
自分は「死にたい」願望が出て以来、人間失格を読むようになった
915 :
吾輩は名無しである :01/09/27 23:20
で、読んでみて、どうだったの?
読んで心のより所になった。 でも死にたいのは変わらない。 今日も1日生き延びてしまった・・
どうやって死ぬ?食べるのやめるとか?
918 :
吾輩は名無しである :01/10/15 17:47
太宰ファンよ、スレ食い残しするな!! ダザイストよ、これがオマエ等の実体を示すものだ。
919 :
吾輩は名無しである :01/10/16 03:59
はあ、また下がった。
920 :
Ray.na ◆8bwLPiQ6 :01/10/16 04:31
あれ??もう一個あったのね。
921 :
吾輩は名無しである :01/10/16 04:33
レイナさん、また発見。
922 :
吾輩は名無しである :01/10/16 12:21
ダザイストよ!! 好き嫌いは止せ!!
========もうこのスレは、俺のもの========= 以下、太宰の話は一切しません。
これから、俺がエッチなことをいっぱい書くつもりです。
925 :
すたこらさっちやん :01/11/10 23:19
ほろっとしたい人、やさしい気持ちになりたい人 眉山を読みましょう。 7分で読めます。
926 :
吾輩は名無しである :01/11/11 07:47
「畜犬談」もね。
俺がエッチな話しをする予定なのに・・・。
>>925 >>926 それって川上眉山って人?
明治の文語小説の・・・
あんなの面白いかね。
928 :
吾輩は名無しである :01/11/11 11:32
誰だよそれw
929 :
吾輩は名無しである :01/11/11 11:36
>>927 「眉山」とは太宰の短篇の題名さ。君みたいな早合点ばかりしているトンチンカンな女の子の悲喜劇を描いた作品だ。
だって、このスレは、その作家の話終わってるじゃない。 「其の二」に行かないの? 余ってるし、新たにスレ立てるのは気がひけるから こうして俺が占領しているのに・・・。 どうしても、ここでその作家の話をしたいなら、エッチな ネタにしてください。
931 :
吾輩は名無しである :01/11/11 12:07
だって君ちっとも占領できてないじゃんw
キミらのような迷子が入ってくるだなんて、予定外だった・・・。
933 :
吾輩は名無しである :01/11/11 15:04
迷子でース ここは占領されてるらしいけど、だれもいないよお。
934 :
人民解放戦線 :01/11/11 15:17
\ 自由だワッショイ!/ ヽ(´Д`)ノ 三(`д´)ノ ─ .( へ)─ <( )───────── / く (゜∀゜)く し / ミ 〜( 〜) 彡 ノ ノ
・・・僕の引きこもりスレが・・・・。 ジャイアンのような奴らだな・・。
うわああああ おにいちゃああああん ひどいわひどいわノビ太のやつ、 あたしのスカートめくろうとしたのよおおおおお
>>929 でも川上眉山から取ったタイトルじゃん。
あ、そうなの? じゃあ、俺の方が賢いじゃない? やーい、エセ太宰ファン!
939 :
すたこらさっちやん :01/11/12 11:20
そろそろ1000です
・・・・出でよ! 可愛い女の子!
志賀さんもうイイじゃないですか
942 :
吾輩は名無しである :01/11/12 14:15
>>940 私かわいいよ!
田部あつみくらいかわいい。
って言っても君にはわかんないかな〜ww
おまえがかわいくないことだけは、よくわかる。 俺がエッチな話を聞かせる、そういう資格のある者だけを 連れてこい!
えっちなはなし聞きたいでース
945 :
吾輩は名無しである :01/11/12 19:44
>>942 君いけてるじゃん。
(たのべあつみって荻野目洋子に似てない?)
きみたちは、いわば捕虜なのだよ。 もっと危機感を持て。 そして、早く可愛い子を連れてこい!
948 :
吾輩は名無しである :01/11/12 20:02
君ねーーー 目を細めればいけてるかも。 化粧栄えする顔かもね。 めがね掛けてる顔しか拝見したこと無いもので。 静子ちゃんはいけてるね 静子ちゃんはどこ?
もう、かなりお婆ちゃんじゃねえか!
しずこでーす 最近、白人の彼の子を神戸で中絶しました つらかったわ
ちょっとアンタ、営業ならよそでやってよ。 で、あたしを呼んだ若造はどこ
ブサイクども、去れ!
953 :
吾輩は名無しである :01/11/12 23:13
・・・いや、おまえらは、太宰くんの相手だった女性ではないし・・・。 そうだとしても、もう亡霊化してるし・・・・。 大体、捕虜がイイ気になって、口答えするな。 どうしてもここにいたければ、 おっぱい一揉みを献上しろ。
955 :
吾輩は名無しである :01/11/13 13:23
ここを離れたら、占領にならんじゃないか! しかも俺は女には優しいから、ぶちのめしたりできない。 まあ、俺様の魅力を知ったら、おのずとおっぱいを差しだす だろうがな・・・・・。
占領様、あたしと死んでください! 腰紐でふたりの身体をしっかり結んで! このスレと共にふたりでどこまでも堕ちて行きましょう! ほら、めがねも外したわ!
俺は俺を待つ女のために死ねない。 俺にオッパイを差しだす女がいるかぎり、 それを吸って歩かねばならないのだ。 神が良しと言うまでな・・・・。
そうか、なら仕方がない 占領様、とり憑かさせてもらいます
つまりこのスレで一番偉いのは、占領様に取りついた富栄。 結局太宰も富栄のもの。 うふっ
961 :
吾輩は名無しである :01/11/13 16:34
占領はオッパイが大好きなんだね! そういや太宰もオッパイが好きだったみたいだよ! 「私は、享楽のために売春婦かったこと一夜もなし。 母を求めに行ったのだ。乳房を求めに行ったのだ。」
だから、オマエラは捕虜なんだから、黙ってろっつーの。 しかも太宰ごとき、俺様のオッパイ好きと張り合えるかっつーの。 奴は、泣いているオッパイを見捨てて入水した奴だぞ。
963 :
富栄@占領様 :01/11/13 16:48
おっぱいよりも腰紐が大切よ! −−−−−−−−−−占領様に代わって占領中−−−−−−−−−−−
・・・わかった。 特別に解放してやるから、「太宰治。其之弐」に帰れ。 俺はタレたオッパイに興味ない。
965 :
富栄@占領様 :01/11/13 17:01
ちなみに富栄のおっぱいは昭和二十三年当時のままよ! 占領様、お気に召して?
何故に太宰スレにこだわるのですか? 何故にage続けるのですか? 文学板内には駄スレは掃いて捨てるほどあります。 別のスレに移ってsage進行でおねがいします。
>>966 そんなつれないこと言わんでもえーやんw
太宰の話はその2でしたらいいんやし。
占領はいい奴っぽいし。
けどまあsageにしとくわ。
おーい、占領!気ぃ落とさんと占領しろよーw
>>965 当時のままというなら、吸ってやらないこともない。
というか、お願いだから吸わせて下さい。
>>966 俺は駄スレには、興味がない。
しかし、あとちょっとでイクから待ってて。
969 :
富栄@占領様 :01/11/13 20:03
うーん、どうしよっおかな。 あ、あんたちょっと、どうゆうつもり!?
チンタオで「紫蘭」って店、やってました。 占領様、どうか囲ってください。
うんうん、吸ってやろう。 うーん、いいオッパイだ。
>>971 吸われるよりも
乳首を舌でころがされるのが、イイ!!(・∀・)
それはもちろんだ。 甘噛みも忘れないぞ。
もしかして「其之弐」より、 こっちの方がカキコ多くなってないか? 俺様の御陰だな。
俺はここで、このスレと運命を共にする。 オマエラは、早く逃げろ!! 達者でなぁ・・・・・
捕虜開放?
ああ、解放してやるとも。 こんな危険なところに二度と戻ってくるんじゃないぞ! あと、他の誰もやってくるんじゃないぞ!
「御伽草子」読んだ人いないんですか? あのですね、「かちかち山」の冒頭で太宰先生は 『最近のかちかち山は「お婆さんが狸に殺されてババ汁になる」という描写が なくなっている』なんて書いていますけど、僕が子供の頃読んだやつは、 やっぱりお婆さんは殺されてしまうんですねー。あー、僕は20歳なんですけどね。 こういうのって、やっぱり途中で原作に則った方がいい、ってことで改訂される んでしょうかね? 関係ないですけど、このかちかち山にでてくるうさぎさんは萌え萌えです。
貴様! 俺のカキコを読んでないのか! ここはもうすぐ大変なことになるんだから、 早く避難しろ!
俺様のスレに偽者が続出したため、引っ越すことにした。
982 :
すたこらさっちやん :01/11/15 22:52
占領さんへ がんばれよ、そんな君が嫌いではない. by治
983 :
夜明けのダザイスト :01/11/15 23:40
かちかち山と瘤取りは優劣つけがたいな。どっちも大爆笑だよ。
984 :
吾輩は名無しである :01/11/16 05:34
占領さんへ 大いなる文学のために 死んでください 自分も死にます このスレのために
何をやっているんだ!? おまえらの俺に対する気持ちは、よーくわかった。 よーくわかったから、このスレから離れろ。 ここはもうすぐ大変なことになるんだ。 早く「其之弐」に行って、 このスレのことなど忘れてしまえ。
986 :
吾輩は名無しである :01/11/16 17:52
「占領」って、太宰ファンにとって、なにか意味のある暗喩なのですか? 初心者なので分かりません、教えて下さい。 (さすがに、「富江」の意味は分かるけど)
そんなものは無い。 ただ、このスレと運命と供に散華しようという、 勇士なのだ。 ここは、もうすぐ壊滅する。 去るがいい・・・・。
カキコするなら、このスレと運命を共にする覚悟を持てよ・・・。
はい! 自分は1000ゲットする予定であります!
990 :
吾輩は名無しである :01/11/16 21:18
新スレきぼーん
>>988 馬鹿野郎!
そんなことのために命を捨てるな!
早く「其之弐」に行け・・・。
もともと、死んでいたスレを起こしたのは俺だ。
ここには俺だけで充分だ・・・・
古いスレをage続けるのはバカのする事。 おとなしくsageでやってれば文句は言わなかった。
埋めきっておきます
995 :
占領 ◆tyMguE06 :01/11/16 21:29
そういって貴様、太宰に憧れて自殺するつもりか?!
996 :
吾輩は名無しである :01/11/16 21:31
いくつか書いた者だけど、心中するのはまっぴらです。 さてと、三島でも読むか!
997 :
占領 ◆tyMguE06 :01/11/16 21:31
俺はそんな奴を救うためにやってきた・・・。
998 :
占領 ◆tyMguE06 :01/11/16 21:32
さあ、みんな出て行け!!
1001 :
1001 :
Over 1000 Thread このスレッドは1000を超えました。 もう書けないので、新しいスレッドを立ててくださいです。。。