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>なくなったのでたてた。
亡くなったので立てた。に見えた。涙が溢れてきた。
公房は夢想するリアリスト
どっからが晩年なんだ?箱男らへん?
9 :
吾輩は名無しである:2009/07/31(金) 11:02:50
今は科学者のほうがSF作家っぽい。
小説より科学書のほうが読者の想像力を刺激するよ。
10 :
はるか高み:2009/07/31(金) 11:05:00
バカは黙ってろよw。
11 :
吾輩は名無しである:2009/07/31(金) 11:08:29
本当のことだから核使用もねえよ
さて、狸をば(笑)おやはや(笑)
安部公房初心者です
安部公房は文学を小さな世界として提供することを文学の意義としていたようですが、
読者はそれを読み取って独自に解釈するだけでいいってのは分かるんですが、
安部公房自身が作品にこめたテーマは絶対にあったはずです。
おおざっぱに分類して、「壁」と「故郷」と「他者」という問題を孕んでいると考えていいでしょうか?
また、安部公房が影響された哲学者・思想家・小説家など教えてくださると嬉しいです。
みんなで討論しましょう。
>みんなで討論しましょう
あのう・・・昔から討論してますけど?
初心者が僭越なことを言うと叩かれますよ
すいません!
>>15 ぼくはね、実はね、その、テーマを考えながら書くんじゃないんですよ
みんなそう思うらしくてね、テーマはテーマはって言うんだけれど
テーマというのは後でね
この、作中人物とぼくがね、共同で考え出す、、んだよテーマってのは
だから作中人物がテーマを思いつくまでね、ぼくは待たなきゃいけないわけね
「壁」と「故郷」と「他者」だの言っても
結局「自分」ってテーマに帰って行くんだと思う
「自分とその他の関係」もしくは、自分とその他を隔てる関係なるものとは何か?
答え「わかんねw」で正解
20 :
吾輩は名無しである:2009/08/02(日) 20:00:09
10年前位、毎週土曜にNHKで文学の番組があってました。ジュネ、太宰治フォーラム、ベーコンの絵の前で語る大江さんなどありました。その中で安部公房の映像が流れたことあります。確かユープケッチャに関連して座禅が最低限のテリトリーだと言ってました。
新潮文庫で10冊近く絶版になってるけど、
再版されないのかなぁ。
22 :
吾輩は名無しである:2009/08/02(日) 22:38:40
緑色のストッキングゆ絶版にしてる意味が判らん
ユープケッチャもな
24 :
吾輩は名無しである:2009/08/03(月) 01:49:20
売れないからだろ
でも普通に売れてるのは砂の女とかの代表作くらいだろ?鉛の卵とか人間そっくりとか安部好きしか買わないじゃん
それなら緑色のストッキングとかのも売り出していいのにと思う
それらが特別売れてないというのは分かってるけどね
でもそうなると古本とか全集でしか手に入らないのはハードル高いよねと
安部公房ファンにも逃げ場を残しておいて欲しい
いくら迷路で迷うのが好きだからって、本を買うところで迷いたくないw
絶版って言うけど在庫あるだろw 在庫出せよwww
27 :
吾輩は名無しである:2009/08/03(月) 10:59:59
カンガルー・ノートがいいな
飛ぶ男も好きだ
さまざまな父も
最晩年の作って、読んでるとうきうきする
28 :
吾輩は名無しである:2009/08/04(火) 03:08:43
あのシビアな新潮社がこれだけ文庫を残しているだけでも、
むしろ安部は特別扱い受けていると言ってもよい。
29 :
吾輩は名無しである:2009/08/04(火) 10:45:41
>18
このコピペ便利だなー
砂漠の思想はまだ出てるのかな?
講談社からなんだね
>>29 ぼくのものもね、なんか、なぜか教科書に出てるんですよ
で、こう見てったら、大意を述べよって書いてある
あれ僕だって答えられませんね
そんな一言でね、大意が述べられるくらいだったら書かないですよ
あの、それこそ最初からぼくは大意書いちゃいますよ
人生というものは、ね、赤い色をしていて、中にちょっと緑が入っていると
例えばそれが大意だとしますね
たら、そういう風に書いちゃいますよ、最初っから
誰でもみれるyoutubeの文章書いて満足しちゃってるんだ?w
文字で書き起こすと「あの」とか「その」とかが多いから
なんか頭悪い文章に見えるね
いや安部は普通の喋り方が、いい。
三島とかと違って、かなりくだけた言い方なのに、
インテリジェンスがある。
35 :
吾輩は名無しである:2009/08/05(水) 01:05:09
安部たんの吸ってるタバコ、銘柄何かわかります?
そうなんだよね。
変に難しい言葉を使うわけでもなく、相手に分かるように丁寧に離してる。
あれが「頭が良い」って事なんだろうなぁ
小説に出てくるタバコはバットと相場は決まっている
安部たん言うな
39 :
吾輩は名無しである:2009/08/05(水) 21:33:11
安部たんのほうが、安部サダと呼ばれるよりはいい。
40 :
吾輩は名無しである:2009/08/06(木) 06:33:14
砂漠の思想読み終わった
真っ直ぐにひねくれてると思った
>>37 密会には新生とセブンスターが出てきた(と記憶している)が、バットが出てくる小説ってあったっけ?
>>41 夢野久作、大江健三郎、内田百閧ヘとりあえず出てきた
44 :
吾輩は名無しである:2009/08/06(木) 22:56:06
銀杏みたいな顔だな
とりあえずヌイた
口似てる
写真左上に、とんでもないことが書いてあるな
なんだよ、この事務所
48 :
吾輩は名無しである:2009/08/07(金) 09:35:28
あ、安部先生……
おっと、東京経済大学にしか入学できなかった馬鹿女の話はそこまでだ
里沙たんに公房の口真似をしてもらいたい。
じいさんが偉大な人だと大変だな
53 :
吾輩は名無しである:2009/08/07(金) 19:42:26
『壁』
医者の血も作家の血も死に絶えたの?
血で書けたら魔法
56 :
吾輩は名無しである:2009/08/09(日) 01:18:10
のりピー事件をどんな風に読み解いたかな?
50年代のルポルタージュの穿った見方はけっこう2ちゃんねらー的なんだけど……
そういえば「近いうちにLSDやるつもりだ」って公言してたけど、
実現したのかな
58 :
吾輩は名無しである:2009/08/09(日) 02:52:28
アヘンは若い頃確実にやっていたと思われる
だろうね。
終わりし道〜読むと悲しいかなよくわかる
燃え尽きた地図ってさ、ニューヨークタイムスで
外国文学ベスト5に選ばれたっていってるけどさ、
そんときの5位以外って、なにがはいってたのかな。
知ってる人いない?
>>57 言った時点では合法だったが、どうなんだろ・・・
芸術を符丁で表すという発想は面白いね
62 :
吾輩は名無しである:2009/08/10(月) 02:20:46
里沙たんがいいともに出た動画をようつべにうpきぼん
64 :
吾輩は名無しである:2009/08/13(木) 15:37:26
いいとも出たの?
なんで?
65 :
吾輩は名無しである:2009/08/13(木) 19:58:48
数年前になるかな…
有名人の子孫ということでいいともに出たことがあったんですよ
ガッカリな孫だな
あの世でジイちゃんが泣いてる
67 :
吾輩は名無しである:2009/08/13(木) 23:16:32
なんでがっかりなの(´・ω・`)?
68 :
吾輩は名無しである:2009/08/14(金) 22:06:01
とりあえずがっかりしとこうよ。
自慰のあとでガッカリするのはよくあること。
先祖の功績を自分のものと勘違いして、遺族が勘違いな言動をとることは「よくあること」 by 小泉4世
71 :
吾輩は名無しである:2009/08/16(日) 18:20:17
安部公房がノーベル文学賞を取ったとしたら
その受賞理由はなんだと思います?
受賞者たちの受賞理由
・ドリス レッシング
「女性の経験を叙事詩的に描いた。懐疑と激情、予見力をもって、分裂する現代社会を吟味し、題材にしたこと」
・ジャン=マリ・ギュスターヴ・ル・クレジオ
「新しい出発と詩的冒険、官能的悦楽の書き手となり、支配文明を超えた人間性とその裏側への探究を行なった」
死んだら取れません
妄想乙
俺たちの心の中に、いきいきと生き続けているぜ?
受賞理由:
妻以外の女性との性交為中に心臓発作で倒れるも、3日後に復活
その後彼の姿を見た者はいない
75 :
吾輩は名無しである:2009/08/18(火) 17:55:24
76 :
吾輩は名無しである:2009/08/18(火) 21:36:39
>>75 仮定が成立しないと無意味だろ
チラ裏にでも書いておけ、カス
>>76 家庭が成立しないと無意味だろ
チラ裏にでも書いておけ、カス
砂の女読み終わったのですがあいつっていうのは主人公の妻の事であってますか?
あつい
81 :
吾輩は名無しである:2009/08/19(水) 22:28:44
>>77 2ちゃんねる(笑)なんて元々ナンセンスだろ、タコ
82 :
吾輩は名無しである:2009/08/20(木) 13:29:18
>>79 あってますよ
ドナルド・キーンさんの解説に
「男には妻がいるが、彼女にも行先を告げず、
「しばらく一人旅に出る」という手紙を書くだけである」とありますけど
(文庫 P96)に「彼はわざと行方を告げずに、しばらく一人旅に出ることを、
いきなり手紙で知らせてやることにしたわけだ」という文章のあとに
「あいつにだけは、無効であったりするはずがない」とつづきますからね
「あいつ=妻」です
>>81 2ちゃんねる(笑)なんて元々ナンセンスだろ、タコ
タコよりもイカのほうが好きだね、ぼくは。
85 :
吾輩は名無しである:2009/08/21(金) 12:16:58
>>82 ありがとうございます
まだ箱男と砂の女しか読んでいないので他も読んでみます
魔法のチョークって作家としてのメタ的なもの含んでんのかな?
メタというより寓話。
25〜28歳くらいの時の安部は
ちょっと馬鹿みたいにポーの真似してる。
それよりも気になったことがあるんだが
安部夫人は、公房より三歳か四歳年下だったんでしょ?
公房が死んだ後、すぐに安部夫人も死んだらしいけど
これは自殺だったの?それとも病気?
971 :吾輩は名無しである:2009/07/29(水) 01:44:26
おまいら、スタニスワフ・レムも読んどけ
972 :吾輩は名無しである:2009/07/29(水) 02:33:27
安倍公房とレムはちと違うぞ
レムのほうが格上だし、認識論とかだからな
SF作家として安倍公房はそれほど大した事ない
ハインラインやアーサー・C・クラークよりも、
下手すりゃ荒巻義雄よりも下だ
前スレからの抜粋だが
レムと安部比べるのは、個人的に興味深いと思う。
SF作家としては無論レムが格上だが
二人の世界の認識の仕方には似通ったものがあると常々感じている。
まず、自分を含め個人の感情を全て
『そのように解釈してるだけだ』
と言いきってしまう強さ。
次に徹底的なリアリズムの立場をとっていること。(後期安部は微妙だが)
世界が動いていく原理を知っていながら、手を加えられない無力さを
ニヒリズムに転化せずに笑い飛ばしてしまうことなど。
(初期安部は躍起になって抵抗したが。ルポとか。)
思いつきで書いたんで支離滅裂だが、レムと安部が実際に会ってたら
親友になってたと思うよ。
90 :
吾輩は名無しである:2009/08/21(金) 22:22:10
>>88 オレも気になってたんで、こないだ図書館で当時の新聞の死亡記事を見てきた。
死因は「急性心不全」、公房の資料整理を手伝っていた女性が発見。死後
2,3日経過ーだったかな。
ようやく自由への片道キップを手に入れた。
もうこれからはどこにでも行ける。
そして、本当に「どこにでも行ける」と行って、子どもと妻と、
砂かきをしたみんなを捨ててまた浮気の旅にでなければ、
束縛という自由が得られる。
そうすれば、「失踪宣告」は、ない。
>>9 ありがとう。よく調べたね。
ただwiki見たらこんなことが書いてある。
『突然死となる事が多い病気であるため(略)
自殺や薬物過剰摂取などで急死した場合などにおいて
遺族や関係者の意向、あるいは商業的・政治的な事情などから
この事実をあえて伏せたい場合に、表向きの死因を急性心不全として公表される事が少なくない。
なお、これと同様の事は急性心筋梗塞、脳出血などにもいえる。』
93 :
吾輩は名無しである:2009/08/23(日) 10:43:00
ハメハメしてた女優って誰だっけ
森光子
つまり某女優宅で腹上死したのを心不全と公表されたと言いたいんだろ
安価ミスっぽいが
奥さんの死因についてじゃないか?
レズってことじゃないか
弱者への愛にはいつも殺意が込められているというのは
どういう意味ですか?
100 :
吾輩は名無しである:2009/08/28(金) 10:36:16
99<
とても恐ろしくて2ちゃんでなんか答えられません。
101 :
吾輩は名無しである:2009/08/28(金) 10:45:37
こういうのはある日突然わかるものだから、その日まで待ってた方がいいよ。
102 :
吾輩は名無しである:2009/08/28(金) 14:51:08
公房没 1993年1月22日
真知没 1993年9月22日
103 :
吾輩は名無しである:2009/08/28(金) 15:48:28
この人クリスチャンって本当?
104 :
吾輩は名無しである:2009/08/28(金) 19:20:51
そんな話は聞いたことないな…
しかしこの人ほど「人」にこだわった作家も珍しい。真の意味での人道主義を感じさせてくれる。
105 :
吾輩は名無しである:2009/08/28(金) 23:06:03
無宗教だよ。
安部はそんなに人間にこだわってないと思うが。
初期の座談会でも、人間を書くといった作家に対して
『俺は現実を書く』
みたいな返答してないっけ。
それで数人が、人間を書くことと現実を書くことは同じじゃないのか?
と疑問を出したところ
『いや、同じではない。これはもしかしたら大きな違いなのかもしれないよ』
と答えた。
安部はリアリズムにはこだわっていたが人間にこだわっていたわけではない。
むしろそんな作家たちを否定していた。
ところで安部夫人の死因が非常に気になるんだが。
自殺っぽくね。
さっき図書館で、安部に関する批評読んできたんだが
評論家の間では密会って人気ないのかね。凡作って書かれてた。
最後に溶けてく少女を抱きながら死を待つとことか
妻のようで妻でないような、結局探し人を見つけられなかったとことか
なんかいろいろと、自分の中ではカンガルーノートと1,2位を競う傑作なんだが……
このスレ的にはどうなの?やっぱり凡作、良くても怪作程度なの?
まぁ安部の作品の中で凡作だとしても、日本文学的には超大作だからw
確かに作品の中で順番を付けると、上位には入らない(俺的に
方舟さくら丸が一位に決まってね?
公房作品ランキングやろうか。
ベストファイブくらいで。
他人の好き嫌いなんてどうでもいいよ
1 赤い繭
2 箱男
3 無関係な死
4 方舟さくら丸
5 R62号の発明
どうも短編のほうが好きで
安部公房的に、今回の民主圧勝はどうなんだろ。
ネトウヨに支持される自民、マスコミに扇動される民主支持者。
景気対策無視する民主、癒着だらけアメリカの犬の自民。
案外彼は共産に投票したりしてな。
個人的には鳩がマニフェスト守らないのが理想。
>112
スレ違いだが、全集全巻読破した俺が答えよう。
公房が共産党に入党したのは、情報収集と、
何より自民党台頭によって「戦前・戦時中の体制に戻る」前に、「やれることをやる」ためだから。
よって存命なら、民主党を支持した可能性が高い。
自民党がなぜ今まで支持されてきたのか不思議で仕方ない。
公房の意見抜きに、反共の防波堤としてCIAが立党に尽力した最低な政党だと思う。
本来なら、強権を発揮し、収容すべき朝鮮人を野放しにし、利用したのも、
右翼からも強い抵抗のあった日米安保もヤクザと朝鮮人を「右翼」に仕立て抑えたのも自民党。
仏ではカルト扱いされている宗教団体とまで結びついて権利にしがみついたり、
被害の絶えない韓国系宗教団体(統一ね)と結びついているのも自民党。
誰か好きな人の全集を頑張って読むと
影響を受けるってことがどういうことか良く分かる。
考える内容ではなくて生活の態度みたいなものが似てくるね。
安部さんの全集読んでから自然に睡眠時間減って努力するようになった。
一つの立場を強く取ると、現代の問題点も把握しやすい気がする。
阪大の学長さんが、哲学科の授業でとにかく誰かの全集を読んで
それを基盤にしなさいって言ってたけど
それが言いことか悪いことかは別にして、個人的には脱皮した感覚があるなあ。
それで次にすることは、とにかく安部さんを否定することだと思う。
全集を読んだほどの好きな人も、全否定しなけりゃならん気がするよ。
>>113 公房は69年の時点で「改憲の必要なし(自民が掲げていた)」と雑誌のアンケートで答えているな。
全集によると、かなりの反戦(厭戦)論者だったみたいだね。
多分生きていたら、2001年の同時多発テロ以降の日本政府(自民)の追米政策に何らかの声明を出していたかも(文化革命の時の様に)。
三島が、今日まで生きていることを想像するのは、愚かな事だけど、
万が一、あの後も生きていたら、岸(安部晋三の祖父)以降の(ヤクザ)右翼に取り込まれたろうな。
元共産党員でしょ
ろくに本の内容を読みこなせない奴らが・・・・w
読み終わった後に主人公の名前すら覚えていないような奴らが・・・・w
wwww
118 :
吾輩は名無しである:2009/09/02(水) 10:23:20
安部の本は中身より方法だろう。
きれいさっぱり内容は忘れてもいい。
そこは・・・・
だって主人公に名前がないんだもん・・・・・だろ
Eugène Ionescoって誰?
安部たんに作風が似てるという
燃えつきた地図をパラパラ捲ってみて
無名詩集のころの感傷が残っているのが気になった。
彼は初期の自分を否定しているようだけど
中期の小説の対話の雰囲気とか、ものすごく感傷的。
"Windows... lots of windows.
One by one the lights are going off.
That's the only instant you really know somebody's there."
これとか、そのまんま無題(幽霊の話)の中に出てきた対話じゃん。
122 :
吾輩は名無しである:2009/09/04(金) 18:35:48
燃えつきた地図のクリシエと初期のそれが作者の根源にあるからでしょう。
燃えつきた地図も密会もそうだけど、劇団をやらずに作品に専念していたらと思うとやるせない。
明らかにファーストスクリプトの方が面白そう。
123 :
吾輩は名無しである:2009/09/05(土) 19:48:07
この人って、ワープロ使い始めたころに
「いやあ、ワープロだと(楽だから)作家寿命が延びるよ」
とか言った途端に死んだ人?
言った途端ではないよ
日本で一番初めにワープロを使った作家だよ
当時のワープロって操作性どうだったんだろうね?
よく聞く話だと、完成度の高い昔のワープロが結構な値段で取引されるとか・・・
今時はパソコンでワープロソフトだろうけど
HDD壊れて一冊分データ消えたら発狂しそうだよねw
いくつもバックアップとって、どれがどれだか分からなくなりそうだしwww
当時ワープロ使ってました。
ワープロ専用機は(価格にも依るが)、現在のPCのワープロソフトに負けない操作性のものもありました。
むしろ専用機のほうが、データ保存読み出しの簡単さ・印刷(プリンタ内蔵)機能・起動時間の速さなどでは勝っていました。
>>いくつもバックアップとって、どれがどれだか分からなくなりそうだしwww
HDD丸ごとバックアップ取っとけばこんな心配はないと思います。
でもフロッピーでそ。
管理めんどくさそ。
128 :
126:2009/09/06(日) 09:28:43
当時はフロッピーでしたね。
ペンで内容を表書きしてました。
>>HDD壊れて一冊分データ消えたら発狂しそうだよねw
逆にこんな心配はなかったですね。
フロッピーでの管理めんどくさいか?
今のUSBメモリとかの感覚と変わらないと思うのだが
130 :
吾輩は名無しである:2009/09/06(日) 12:30:12
安部公房なら必ずインターネット世界を主題にしたSF小説描いたろうな。
安部の小説は充分に予見的暗示的だが、纏ったものが見れないのが残念だ。
4GBって文庫本何ページ分くらい?
300万ページくらいじゃない?
ウィリアムギブスンが80年代にネット主題に書いてるのに
90年代まで生きた安部たんがネット的なものを書かなかったのは
やっぱり歳のせいかな。箱男の時のような分析力無くなっちゃってるんだよ。
匿名性とかマスコミ批判とか、キーワードは提出されてたのに。
「重力の虹」なんかもネット社会を相当に予見してるけど、
安部文学ではそういったのはみられない。
ピンチョンたんは予見力すごいよなあ
エントロピーの法則とサイバネティクスの情報量の増大の式の
形が全く一緒だとか指摘して60年代に情報化社会の到来見通してるもんなあ
136 :
吾輩は名無しである:2009/09/06(日) 18:30:47
例えば「燃えつきた地図」は60年代から始まる「郊外ニュータウン」が背景だが
それは90年代からのゴーストタウン化していく社会学的現象に対応してはいない
それを安部の限界というひともいる。
しかし安部は宮台真治のような社会学者ではない。
重要なのは断片的なイメージがあるということ。
それを感じられるのは結局読者しかいない。
将来を見通す力があるすばらしい作家・・・・・
結果から見て書いてある内容が現実に即していた・・・・
発想が現実を超えられなかった・・・・
ダメ作家だと思うよ。それこそ論文でも書いてろボケ! じゃね?
何を言ってるんだお前は
139 :
吾輩は名無しである:2009/09/06(日) 20:25:51
デンドロカカリヤ超笑えますよね
安部公房のインタビュー見たけれど
あれはどこから声が出てるんだろうと思った。
話し方というより、声が声優さんより魅力的。
映像見る限り口から声が出てる感じがしない。
ジョン・レノンなんかと同じで、鼻から声が抜けてきてる感じがする。
唇の動きと声の大きさも質も合ってない。身体全体から発声している。
一度あの話し方を見てしまうと、脳内のスクリプトを棒読みしているような
評論家や作家さんの口だけで話す話し方に抵抗を覚えてしまう。
できれば僕もああいう話し方がしたい。
演劇部に入っていた時に、腹式呼吸の重要性を説かれたが似たようなものなんだろうか。
何か参考になるサイトや文献があったら教えてください。
それと、安部公房の話し方について、皆さんが感じていることがあったら教えてください。
安部公房周辺のキーワードで検索してたら
ドナルド・キーンさんの面白い話を見つけた。
彼が安部公房と一緒にチェコに行った時
安部公房は外国語はほとんど話せないはずなのに
現地の人とたくさん会話して盛り上がっていたというんだね。
その時のことをキーンさんは
実はお互い、言葉は全く通じていなかったはずなのに、上手くコミュニケーション出来たと信じ込んでいた。
安部公房は作家なのに言葉を越えたところでコミュニケーションするところがあった。
と感想を述べている。
目下安部の全集読み進めているところで僕は彼の全貌はまだ知らないんだけど
このキーンさんの話聞いて、カンガルーノートの中で主人公が
『この人となら仲良くなれる気がする』
みたいなことを何度か呟いていたのを思いだした。
ニーチェみたいな排他的なところから出発した作家なのに
結構執着的に他者と仲良くなろうとしているのは、興味深いかなあ。
安部公房に初めて挑戦する俺の為に、お前らのオススメ三作品を挙げてくれ
王道の「砂の女」を読んで分かった気になるか・・・・
いきなり「箱男」「他人の顔」「密会」を読んで気が狂うか・・・
短編集「壁」から入るのが正解だと思うな・・・・・
「第四間氷期」「水中都市・デンドロカカリヤ」って読み進めるのがいいのかもね
短編・長編・短編・・・・・で長編・長編・長編で締めくくるのがいいかもね
いきなり長編でいいんじゃない
なんでいきなり密会がまずいんだかわけわからん
密会とか箱男とか読むべきだね
「砂の女」
「人間そっくり」
この二つは普通の人も楽しめるからかなりオススメ。
あとは「箱男」とかどうだろう。
公房の最高傑作のひとつ。ただしチョット難解。
>>143 親切に有り難う
これだけ書かせて悪いんだが基本短編は好かないから、長編から入りたいと思ってる
>>144 長編の一番オススメ教えてくれ
>>145-146 有り難う
砂の女 は前々から読もうと思ってた作品なんだよね
箱男 良さそう。ただ馬鹿な俺でも分かるかどうか……orz
「箱男」分かる人間のほうが圧倒的に少ないから心配なしだよねw
もうさ発表順で長編だけ抜き出して読めばいいような気がするよw
だってどれ読んでも面白いし、どれ読んでも難解だからw
「砂の女」「第四間氷期」「人間そっくり」「方舟さくら丸」
>>149 有り難う
砂の女 から読んでみて、面白かったら発売順で長編を読んでいくw
みんな素早く親切なレスを有り難う
公房スレも浸食されてきたな
153 :
吾輩は名無しである:2009/09/07(月) 19:05:26
密会ってヌケる?笑
154 :
吾輩は名無しである:2009/09/07(月) 19:20:43
全集ってこないだ出たので、全作品かな?
みんなどっかで自分を高評価してるところがある。
自分がおもしろいと思ったものを進めればいいのに、
君にはちょっと難解かもね…ってないいかたはすこぶる腹が立つ。
俺は初めてでも絶対箱男がいいと思う。
はまるよ。
これはは面白いけど、ひねりや癖のある作品だから、
公房を初めて読むにはちょっとオススメしにくいよなぁって感じじゃないの?
言ってるの全部10代の子たちでしょう
箱男、他人の顔はちょっと暴走気味だからなぁ
前に誰か書いてたけれど、同じ頃の短編のほうが
安部の物語の作り方みたいなのが凝縮されていていいと思うけれどね
そこから入っていって壁とか砂の女読んで、箱男はさらにその次のような
発売順に長編ということだと「終りし道の標べに」になるのかな。
160 :
吾輩は名無しである:2009/09/09(水) 19:22:03
最初は絶対『赤い繭』だと思います!
ブログで読んだが
安部たんは自分のファンだと言った若者を抱いたことがあるらしい。
ハグね。実物を見たことはないけど、相当気さくだったのかな、と。
いままで安部公房読んだことなくて、こないだ初めて「砂の女」読んだ
引き込まれて一気に読み終えたけどなぜか他のも読もうって気にならん
ぽpまーとin東京Domeは酷かったけど、埼玉は問題なしだった
164 :
吾輩は名無しである:2009/09/12(土) 11:24:16
あぶき
牧草についてだれか解説お願いします
とりあえず全文上げてくれ
読んでみないと解説できないな
ニヤニヤ
167 :
吾輩は名無しである:2009/09/12(土) 16:21:48
マスターベータソン・・・まさに安部の密会だな
168 :
吾輩は名無しである:2009/09/12(土) 20:08:25
>>161 昔何かの月報で読んだんだけど、取り付く島もないような、とにかく冷淡な人柄だったと書いてあった。もしかしたらその記事を書いた人のちょっとした私怨かもしれないけど。
>>154 分かっていると思うけど、全集と全作品は別物だよ。
>>168 月報か……
安部の人物像が全然見えてこないよ。
優しかったり、寝込んでたり、知識豊富だったり、気さくだったり
冷淡だったり……。
人間てのはそんなものだって安部の読者ならばわかるはず。
>>140 全集30巻付録のCDで安部公房の声を聴いたらいいと思うよ。
>>114 鷲田さんは元気でやってるんか。
あの人は「箱男」について何かかいてたな。
174 :
吾輩は名無しである:2009/09/14(月) 14:56:09
全集読んで否定とはきつかろう。
でも安部たんもリルケ否定しちゃってるね。
ヴィゲンシュタイン曰く
『登った梯子は捨てなければならない。
意義あるものが無意義になること、それが成長である。』
僕がよく思うのは
『自分のために安部公房を読むのではなく
安部公房の考え方を知るために自己を投影する』
つまり慰めとか共感とか、そういうものではなくて。
安部公房なら、自分を否定して、それを基盤にして
新しい考えを生み出していってほしいと願っているような。
安部の全作品の中で
リルケの息子が日本に来たらしいが、酷い女たらしといううわさを聞いてガッカリした
とか書いてたのがあったと思うけれど、それってバルデュスだよね?
来日してる年考えてもあってるし
質問なんですが、安部公房がシンセでつくった曲の音源とかって残ってないんでしょうか
179 :
吾輩は名無しである:2009/09/16(水) 20:53:27
すべてではないが、残ってはいるらしい。
ちなみに「仔象は死んだ」はビデオ版が製作されている。
音楽はもちろん安部公房。
ビデオって、娘が許可したの?
181 :
吾輩は名無しである:2009/09/16(水) 21:47:49
死ぬ前に作ったら娘は関係ねえ
仔象は死んだみたい…
仔象は死んだ、あれ何故か密会のラストとかぶる。
純粋で無知なものが変な死に方をしていく。
それで、安部公房はどちらかと言えば、死ぬ人間に自己投影している方。
高橋源一郎の新作で
学生がアベコウボウを知らないと書いてあったのですが
日本に残された最後の希望、源ちゃん。
普通は日本の古典作家なんて、夏目と三島と川端、太宰くらいしか知られてないんじゃないの。
文学部でもない限り、大して驚く必要もない。
俺はゆとり世代に入るだろうが、読書感想文で読まされたもんだけどな
砂の女とか
源ちゃんが安部に言及してるのなんかない?
188 :
吾輩は名無しである:2009/09/20(日) 16:49:57
よーわからんけど高橋源一郎と安部公房の共通点と言えば
詩から出発した作家だということ。
あのグニャグニャした感じがたまらん。
おやはや(笑)高橋を過大評価しすぎでしょう(笑)おやはや(笑)さて果て(笑)
おおよそ何処の国でも伝記的事実に着目ばかりして作品を軽んずる、ということは平気で行なわれておるのですよ(笑)おやはや(笑)
それから、作品から必ず「教訓」を見つけ出そうとする、現実を映し出しておる、というのも疑問符がつくのですけれどもねぇ(笑)おやはや(笑)さて果て(笑)
それも一つの立場に過ぎないが
ぽすとなんたら派の読み方だと、評価基準がなくなってしまう、
ということはよく聞く。
逆に問うが、作品を重んじると、結果としてどうなる?
いや、作品を重んじるんでいいんだよ
というか作品以外を排除しなきゃいけないの
そのいわゆる『テクスト論批評』ってやつ。
安部スレに来るくらいなら、皆そういう読み方してるんだろうが
発語主体と言語表現の間の関連を、ばっさりと切り落としてしまう行為ね
1960年代辺りから、作者還元主義、作者に対するブランド主義みたいなもの
これに対する反発は確かに強かったんだけれども
本当にその対立物としてのテクスト論が、これからの普遍的な評論の方法として
確立されて良いのか?ってところに、疑問がある。
確かにね、一般の読者にとっては、
>>190みたいな読み方は楽だし便利だよ。
一般に言われているように、作者や時代の知識が無くても
能動的なレクチュール(読むこと)だけで作品を評価できたりするんだもの。
だからこそ、余計な学問的な考えからは離れて安部がマルケスを評価したように
『大事なのは読み終わって、ああよかった、と思うことじゃないか』
みたいなことが言える。確かに僕も個人としては、そういう線で主張したい。
でもやはり、全体として歴史上、または今という時代の中で
その作品と作者がどういう意味を持ったのか、ということを論ずるためには
テクスト論では限界があると思うんだよ。
安部曰く『意味なんてない』らしいけど、読者としては安部公房が
一体何を問題視していて、どうしてその小説を書いたのか、ってことには興味があるでしょう。
余談を言うならば
そういう読み方がこれからずっと為されることに
ある不安を覚えた大江健三郎は(老害?)
自分の作品に自分の写真を載せるという手法によって
あからさまに現在のテクスト論者を批判した。
ある種の止揚がなされなければならない段階に来てるのだと思う。
テクスト論って基本的に作家側の主張だよね
M-1で審査員の評価に腹が立つことあるだろ?
吉本の審査員が吉本芸人高く評価したり、
しょーもないとこで笑ってたりさ
お笑いは今んとこ印象批評がすべてだから、
あんなことになる。
お笑いの批評も進化しないといけないと思うが、
お笑いの批評なのに、審査員(批評家)が笑わない、
というのは、おそらくブーイングものだろうね。
構造主義以降のテクスト論は、今までの「読者」には楽しめないし、
理解しにくいだろうね
新潮文庫の公房作品の一部の背表紙が水色から銀色に変わり文字も拡大されてるけど
これって最終的に全部の文庫がこの装丁&文字サイズになるの?
最近集め始めたばかりだから改訂するならさっさと全部改訂して欲しいのだけど期間はどれくらいなんだろう
>>195 どっちか片方に偏ることはない
テクスト論で批評した方がわかりやすい作品もあるし
時代と関連付けて語った方が分かりやすい作品もある
安部公房なら初期のR62号の発明や人魚姫なんかは資本主義と関連付けなければ
理解できない部分もあるし、作者本人も座談会でそういうことを意図して書いている、と言っている。
後期の書き下ろし長編群は、専らテクスト論の舞台のような気がする
『安部公房は唯物論者だった』
もし、今、誰かに、このように言われたとします。
皆さんなら、どんなことを思い、考えて、答えますか?
スルー
本人がそう言ってたんだから、単なる事実やん
科学主義者だったけど、だからといって人間の感情をおろそかにしたり排他的にはならなかったよ
>>195 おやはや(笑)そうでしょうかねぇ(笑)寧ろ私などにとっては作者の伝記的事実や時代背景を知ることは比較的容易であり、読むことが一般読者には難しいのではないでしょうか(笑)
たとえば作品から教訓を抽出しておる書評は良く見かけるでしょう(笑)おやはや(笑)どうしても描かれてある以外のものを使った方が作品は論じやすいのですよ(笑)おやはや(笑)
本人がゲイを否定したらノンケになるの?
207 :
吾輩は名無しである:2009/09/27(日) 02:23:10
唯物論者最高! イエー!
テキスト論とかわからないけどポンポコさんや
>>194の言いたいことはこんなことかね。
歴史的な関係に注目して論ずる
→「この小説は社会主義のことを書いている!」
→それでひと括りにされる
→ドストエフスキーと、(安部も批判した)ゲオルギウの作品が評論上同価値になる。
→作品の質ではなく、歴史上の問題をどれだけ上手く取り込んでいるか、という問題に辿りついてしまう。
→これはいけないことだ!
同じように
「この小説にはこんな教訓が含まれている!」
→教訓の多さだけで作品の価値が決まる
→これはいけないことだ!
社会学者にとっては意味がないかもしれないけど、文学上では意味を持っているはずの
作品の複雑さや絡まった構造や永久迷路みたいな部分や一見しては理解不能な心理描写
簡単に作品外のものに結びつけるのではなく、こういう作品自体の特性に注目しろよ!
という意見はミハイル・バフチンなんかも、ドストエフスキーの詩学で主張してたね。
「善と悪、神と理性みたいな二律背反とその弁証法だけでドストエフスキーを論ずるなよ!
なんで皆すぐに道徳とか持ち出すんだよ!理性と神の関係について語るんだよ!
ドストエフスキーで重要なのは、作品の無限性だろ!詩性だろ!カーニバル性だろ!」
俺はこの主張、結構そのまま安部公房に当てはまると思ってるんだけどさ。
つまり、こういうことでしょ。その作品を重んじる、ってこと。
↓につづく
でもさ、例えば
>>195の言うように
その作品の詩性や特質だけに注目すると、取っ掛かりがなくなってしまう気もするし
評論も主観的になるし、例えばバフチンが「登場人物のダイアローグなのである!」
なんて言っても、ダイアローグよりもモノローグが好きな人だっているわけだし
「カーニバルなのである!」なんて言われても、読みにくいから嫌い、と思う人もいるわけだから
つまり、こういう言い方だけでは、作品を全部、評価するわけにはいかないでしょう。
だからその評価の内の一部分として、少なくとも
>>200の言うように
作者がそれを意図してる、ってことがわかっているのなら
(例えば、確かにドストエフスキーがカラマーゾフの中で社会主義について論じているように)
そのことも、恣意的でさえ無ければ、評価のための材料として取り上げてもいいと思うんだ。
もちろん、作品自体の詩性や無限性への評価がおろそかにならない程度にね。
あと少なくともポンポコさんの言う
「論じやすい」とか「比較的容易」とか「難しい」とか
そういうことはちょっと別の問題だと思う。
論じやすさ、論じにくさ、ではなくて
作品の外にあるものを使った方が論じやすくてもその方が適切な場合もあるし
難しくて論じにくくても、評論上、不適切な場合もある、ということで
それはちょっと別の問題になる。
うんこ
Wikipediaの安部公房のページ、なんだかすごく気持ち悪かった
砂の女や燃えつきた地図や箱男といった作品群について
絶望的なまでの孤独を描いた、とか、都市における人間の〜描いた
とか、マスコミュケーションの〜を描いた、とか
この書評はどこから沸き上がってくるの?
少なくとも、辞書にそういうことを書きたいのなら
〜と評される、と最後に書くべきだし
普通は、それ以前に、こういう一方的な事は辞書に書かない
wikiはアカウント持ってないけど、なんか辞書に誰かの嗜好が書かれてるの見ると腹立ってくる
>>211良くも悪くも、それがWikipediaだよ
辞書にしたって、その時代に染まった思考に支配されてるし、
Wikiのそういった短所は、ハイパーテキスト時代の辞書の
在りようをよくしめしていると思う。
ほんと、良くも悪くもね
>>211 俺んとこの大学の教授もWikiについては注意しろ、って口酸っぱく言ってた
何故って、たとえばモルモン教についての記事を書く人は
大体モルモン教徒だし、プロパガンダの手法使ってくることもあり得るから
中立的な立場を保ってるようで、何かに有利な記述をする可能性がある、ってね
一教授でさえまともな思考ができるのに
この国のライターや評論家たちときたら・・・
まあ辞書って難しいよ。
一々ソースとデータ取ってきて統計結果載せるわけにもいかないから
大体、政治や社会学関係のページは、どうでもいい新書からの引用だし。
一人頭のいい著作家がいるとすると、いまの時代
パブリックな意見形成が、その人と同じものになってしまう。
皆何も考えてないんだよ。
新潮社に現在も保管されているであろう、
・燃えつきた地図 第一稿
・密会 第一稿
・志願囚人 を読みたい。
カーブの向こうやユープケチャを読むと、このままの話なら…と思う。
>>219 飢餓同盟は最近背表紙が銀色のやつになって、
内容が第一版になった。
今までは改訂版を採用してたのに。
これって安部に対する冒涜だと思う。
本人がこれじゃダメと思って書き直してんのに、
死後に初版を採用するのはおかしい
新潮社に問い合わせたら、「全集には両方入ってますので…」
だってさ。
>>219 燃えつきた〜は、当初は主人公と失踪者が友人(義理の兄弟かも)という設定だったんだよね。
くじら再販マダー?
内容が時代を先取りし過ぎていてヤバいとか
四権分立とかDNA教育基本法とか、実現するのにあと百年はかかりそうwww
223 :
吾輩は名無しである:2009/10/01(木) 03:41:30
くじらは別に先取りしているわけではないんだけどな。
ただ目的意識が人と違うから
DNAって概念が登場して、それを教育に使うと考えるのは
安部でなければ発想できなかったんではないかな。
しかも今では安部の科学観は間違ってると批判されてしまいそうだし
20世紀においては最先端の作家だったかもしれないけど
21世紀ではちょっと論拠自体が古くて曖昧だよ。
ダヴィンチのヘリコプター的なことね
溶骨症の少女って、要はカルシウム溶解症でしょ。
なぜ腕や足の骨は溶けるのに、歯は溶けないの?
科学的には、少女がろれつ回ってるのは、おかしい。
だれかうまいこと説明汁。
227 :
吾輩は名無しである:2009/10/02(金) 07:27:24
>>216 有利な記事書いてそれから編集ストップさせる。
イスラエル関係がよくやる手。
228 :
吾輩は名無しである:2009/10/02(金) 10:07:06
他人の顔読んで何を感じた?
229 :
吾輩は名無しである:2009/10/02(金) 10:29:25
>226
歯が溶けなくても顎が溶けちゃうと喋れないから、
頭部付近はやっぱり症状の進行が遅いのかな。
午後から休講になったから、箱舟を読み返した。
万が一、なんらかの形で未発表集が出るなら、
是非「ユープケチャ」版の箱舟(志願囚人)を読みたい。
全集の公房へのインタビューでは大方完成していたみたいだし。
>>228 一人の脳内で、いくら悩んでも、事態は悪化するだけ。
哲学者は現代では、忌み嫌われるだけ、変態になるしかない。
これは、俺の工房の時の感想なんだが
当時哲学カブレで、辺り構わず西洋の哲学者の名前を会話の中に
盛り込んでいたから、そういうの遣っちゃいけないんだな。
そういうことすると、嫌われるだけなんだな、って教えられたような。
232 :
吾輩は名無しである:2009/10/03(土) 14:16:33
上野の古本屋で少し古い全作品集を8000円で見つけたんだけど、これは果たして買うべきなのだろうか。
迷うくらいなら買っちゃえよ。
それで旅行してきたと考えれば安いもんだ。
234 :
吾輩は名無しである:2009/10/03(土) 18:13:01
この全作品集ってのと新装版のとで内容が異なるなんてことないよね?
全作品集ってことはつまり書簡とか対談が省かれてるのか。
砂漠の思想とかって作品だよな
236 :
吾輩は名無しである:2009/10/04(日) 01:42:21
安部が三島事件について何て言及したのかご存知の方いますか?
他にも彼が、日本の憲法や対外政策について、どんな意見を持っていたのか教えてもらえますか?
要約すると、日本が米に追従してる事を嫌ってる事は知っていますが……
238 :
吾輩は名無しである:2009/10/04(日) 16:29:19
全集読め
でも安部って、実利主義的なところあったんでしょ?
それなのに改憲の必要なしって言うのはどういう魂胆なんだろ。
米から提供された憲法を安部か許すというのも腑に落ちませんが
平和的な日本の国策に最終的には妥協した、平和を求めていた、というような事ですか?
ちょっと全集読み進めてみます。
というより今全集の5巻目なのですが
ここまで読む限り、かなりの右翼だなあと。
立場的には共産ですが、日本が浸食されるというような
危機感は強く持っているように思います。
しかし文庫のなんとか鯨ではオリンピックには嫌悪を抱くと言っていますし
その改憲の必要なしと言った1968年前後で、考えが変わったのでしょうかね。
失礼ですが、読解力無いですね。
公房は左右関係無い、コスモポリタニストです。
本人も自称していましたが…
共産はコスモポリタニズムかw
244 :
吾輩は名無しである:2009/10/05(月) 21:34:30
>>242 コスモポリタニスト(笑)
世界主義者主義者か? そんな言葉、ねーよ。
若い頃は共産主義をなんか勘違いしていたのじゃないかな。
246 :
吾輩は名無しである:2009/10/06(火) 16:20:20
右翼とか左翼とか
つまらん
つまらんというか
結局それは日本国内からの立場だから
故郷がどこか分からないと言っていた安部たんにとっては
馴染みにくい話題だったんだろうなあ。
『たまには北海道出身と書きなさい!』
『あ、はい。三回に一回はそうします』
>>241 いったい全集のどこをどう読んだらそういう感想になるんだ
飢餓同盟の改訂版は全集の第何巻に入ってるの?
飢餓同盟読み直した
安部ってやっぱりかなりのアウトサイダーなんだと思った
吠えてる犬に石を投げつけるという行動、今の人間はそう簡単には取れないよ
東京経済大卒の奴が教育委員会勤務って恐ろしい。
努力して東京経済の奴が教育に関する職に就くなんて…
どう考えても議員のオヤジのコネだろうけど。
2CHで大きく問題にしたい。
まぁ人に物を教えるのに学歴なんか必要ないんだけどねw
っていうのは、綺麗事過ぎるかな?
大学の教授は免許すらいらない
254 :
吾輩は名無しである:2009/10/09(金) 01:02:31
>東京経済大卒の奴が教育委員会勤務って恐ろしい。
>努力して東京経済の奴が教育に関する職に就くなんて…
>まぁ人に物を教えるのに学歴なんか必要ないんだけどねw
教育委員会勤務というのは、普通の事務仕事で、
子供にものを教えるようなことは絶対にない。
株式会社は思想だ
カミュを非政治的だと言って批判してる。
自由の道も読んでるくらいだからサルトル的だったのかね。
戦後派が一斉に政治的に成りだした頃とも符合する。
>>254 いや、五流大の人間が(事務処理面での)教育に携わることに嫌悪感を感じる。
259 :
吾輩は名無しである:2009/10/11(日) 01:41:55
>>257 教育という言葉に騙されているみたいだね。
教育委員会勤務と言うが、正確には市役所勤務なんだよね。
今は教育委員会でも、次の移動で土木課とか福祉課に移動になる可能性があるんだよ。
「教育」という言葉で、文化的な仕事をしているかのようなミエを張ったんだろうね。
ただの事務屋のくせにね。
俺なんか
『情報システムエグゼティブコンサルタント』
なんて名刺に書いてあるぜw
まあ自称お弟子さんがどんな職につこうといいじゃないか。
愚かそうに見えても安部公房なら
「私たちの中にある主観性を自覚し、その精神主義的要素を拭い去らなければならないのだと思います。」
と言うんじゃないかね。
感情的な判断大嫌いな人だったからね。
ようするに初級公務員だろ。
地方は高卒・五流大卒も普通にいるよ。
昔は給料安くて、なり手の少ない職種だし。
お前ら本当に学歴関係の話題になるとすごい反応するなあ
そんなに気になるか。田中角栄とかどう思ってるんだよ
だれ?
10月3日にWikiの安部公房のちょっと問題だった文章、編集されてるね。
誰だか知らないけどありがとう。
卒論で他人の顔をやろうと思うんだ
主人公の目的は仮面を作って他者との通路を回復することだと書いてあるけど
結局覆面のときも仮面のときも他者との距離感って変わってないよね
そして妻との不倫のシーンだけど、
一方的に他者を見ることができる仮面を装着しているはずの主人公は見当はずれの考えをめぐらせ
一方的に見られるはずの妻は真実を見抜いていた
これって仮面を作ったのは主人公かもしれないけど、その仮面を装着していたのは妻ってことにならないかな?
自分では自然に思いついたつもりなんだけど、もしかしたら卒論を書かなきゃっていう強迫観念に頭をやられて
意味不明なこと考えてるのかもしれないと不安になったので
客観的な意見がほしい
これがだめなようなら他人の顔の他の研究テーマをヒントでもいいから何かほしい
お願いします
普段から化けることに慣れてる女の方が、もともと一枚上手なんじゃないの?
国立情報学研究所の連想検索で『安部公房』と検索すると
トップに安部公房レトリック事典が出てきてなんだか嬉しい俺がいる。
この本は工房の時に図書館で見つけて、そのまま感動して立てなくなって
床におでこ当てて『ほひょひょひょ、うはははははは』みたいなこと呟いてた
懐かしい思い出がある。
こんなところで聞いていないで教授に相談しろよといいたい
何のために大学に高い金払ってんのよ
正論は聞きたくない
>>267のような馬鹿は放って置いて、卒論のテーマなり、
方向性なりは教官とよく相談して決めたほうがいいぜ。
一人で勝手に進めた挙句、後で取り返しのつかないことになった奴を
何人も見たことがある。
上から目線であることはともかく、「文系」「非科学的」「客観的」じゃなw
短い文章中によくそれだけ迂闊な表現を混入されられるものだと感心するわ。
274 :
吾輩は名無しである:2009/10/18(日) 18:41:30
晩年安部と寝た女優って誰なの?
ぞぞぞうっていう女優
276 :
吾輩は名無しである:2009/10/21(水) 01:59:59
演劇活動をやめたおかげでかえって書けなくなった気がする。
あのまま続けていれば、やがて時代も追いついてきただろうにもったいない。
277 :
吾輩は名無しである:2009/10/21(水) 08:24:27
十読んで一書くタイプだったような気もするし、読書時間を考えるとその辺の活動との両立ってどうだったのかな。
「全ての芸術は音楽を目指す」、じゃないけど、自分でシンセいじってたら頭がアナログに寄りすぎちゃって書けなくなったのかなあ、
と思ったことはある。
カンガルーノートのこと言ってるの?
あれはあれで独創的だし面白いと思うけどねえ。
ただ後年の安部を読んで感じるのは、環境学や社会学が哲学を凌駕し始めて
安部がそこに付いていけなかった、てのはあるかな。
だからこそ70年代くらいまでは哲学とその延長線上の社会運動で
ある程度世相を分析できたと思うんだが、時代が変わったね。
<核>以後の時代を読み解く方法論を『飛ぶ男』では模索していたんだろうな。
体調不良と精神的衰えがあったのかもしれんが、完成させてほしかった。
それでも『カンガルー・ノート』は今後再評価されるだろうな。
280 :
吾輩は名無しである:2009/10/26(月) 08:14:40
はじめて小説を読むのですが安部公房さんの作品を読もうかと思います
どの作品から読むべきですかね?
「密会」マジおすすめ
アタイは新潮文庫の1から集めたから
他人の顔
284 :
吾輩は名無しである:2009/10/27(火) 12:07:02
>>281-
>>283 ありがとうございました
結局『壁』にしました
285 :
吾輩は名無しである:2009/10/27(火) 21:58:32
安部ってカフカのぱくりなの?
違うよ。全然違うよ。
そろそろ『石の眼』も再評価されるころかな。
医師の目はこれから先も評価されまい
八ッ場ダム問題で再び脚光を浴びる
290 :
吾輩は名無しである:2009/11/04(水) 23:30:16
文庫に載ってるデンドロカカリヤって改稿版らしいけど
初出版はどこで読める?
全集に載ってるかな…
>>291 ありがとう!
初出と改稿版の違いを楽しみながら読んでみます
榎本武揚読了
数年振りに公房読んだけど面白かった。次は第四氷間期でも読もうかな
>第四氷間期
かんぴょうまき美味しいよ。
Inter ice age four
The box man
Woman in dune
他に見たことある人は?
The Face of Another
公房の嫌いなものは「ゲジゲジと右翼」らしい。
>>280 (長編)
1箱舟さくら丸
2燃え尽きた地図
3砂の女
4箱男
4他人の顔
4壁
7カンガルーノート
8カーブの向こう・ユープケチャ(短編集)
……………………………
9密会
10第四間氷期
299 :
吾輩は名無しである:2009/11/12(木) 18:50:13
安部作品の会話って一時期のノワールっぽい
ウィットがあるのに下品
300 :
吾輩は名無しである:2009/11/18(水) 12:27:56
>>298 アホか?お前の趣味を他人に押し付けるなよ
1壁
2箱男
3他人の顔 以下自由
これがベスト
301 :
よくできる:2009/11/18(水) 12:38:30
警告
文学版に書き込む際は慎重に書き込んで下さい。M(_ _)M
後進国が、ウェブエンパイア・ステート・ビルディングに、
飛行機で
302 :
吾輩は名無しである:2009/11/18(水) 13:48:49
箱男から読めよ
そのあと続かねーけど
安部公房で自分が未読の作品ある?
公房は、国語教育に疑問を呈していたが、
敢えて、「答え」を考えてみたい。テキストは『箱舟さくら丸』
Q1.何故、サクラの連れの女は主人公と逃げなかったのか?
Q2.猪突から無線で連絡があった時の「死体」とは?
Q3.何故、昆虫屋は猪突を殺害したのに、ほうき隊を統制できたのか?
1.外に出る「不自由」も中にいる「不自由」もさして変わりが無く、
もぐらといるよりは、(浅からぬ関係の)サクラといる方が良いから
2.この時点では死体は無かった。チーム猪山が潜入し、
ほうき隊の一員と誤解されていたもぐらに危害を加えるという意味だと思う
3.これはわからん
307 :
吾輩は名無しである:2009/11/20(金) 00:21:06
ちょっとその辺注意して『方舟さくら丸』再読してみるわ。
その前にどこか似てる『飢餓同盟』を全集版で再読しないと。
瑣末な話題で悪いのだが、さくら丸に出てくる
「どんな場所でもホテル並みの寝心地を得られる寝袋」ってほんとに存在するのだろうか?
寝袋はあくまで「暖かさ」を追求したもので、どんな高価なものでも寝心地は最悪だ。
未来小説ならともかく、これはまごうかたなく現代小説だからね。
いや案外いいものだよ寝袋は
慣れるとはまる
310 :
308:2009/11/20(金) 11:21:43
いや、自分も冬の間はずっと寝袋で寝てるんだけどさ。
でもマットレスなしじゃ寝られないよね。
311 :
吾輩は名無しである:2009/11/24(火) 16:48:04
俺は寝れるなぁ
312 :
吾輩は名無しである:2009/11/24(火) 20:03:24
マットレスじゃなくても空気マットでも大丈夫だよ。
空気マットってエアギターみたいなもんか?
銀マットでもあるとだいぶ違う
さっき砂の女読んだんだが
趣旨は「女にはやさしくしろよ」ってことだよな^^
違うよ。
「据え膳食わぬは男の恥」だよ。
砂の女の、女が猿ぐつわされてるシーンでオナニーした。昔。
箱男の女医白衣ぱっつんぱっつんでオナニーした。
319 :
吾輩は名無しである:2009/11/26(木) 21:17:54
安部公房関係なくオナニーしてる。毎日。
320 :
吾輩は名無しである:2009/11/26(木) 21:34:13
オナニーって何語?
>320
何語か知らんが
”兄嫁といたしたオナン地に放てり”(膣外射精)と聖書に書いてあるのが語源
様は生殖に結びつかない行為ということ
ザーメンもドイツ語だね。
意味は「種」。
普通に使われる名詞。
人間そっくり読んだ
おもしろいけど、小難しいなあ
これから読み進めて、ついていけるかなあ
人間そっくりは面白いけど、筒井康隆や星新一並にテンポと文体が軽い。
他の作品、特に初期のものと読み比べると同じ作者が書いたのか疑いたくなる。
327 :
吾輩は名無しである:2009/12/12(土) 06:18:27
初期の作品とかもうね
あれ読んで安部にSFの才はないと思った。
無関係な死に収録の方は良いと思ったが
330 :
吾輩は名無しである:2009/12/12(土) 19:33:42
第四間氷期があるじゃん
331 :
吾輩は名無しである:2009/12/12(土) 20:13:15
ユーケプッチャとか見ると才ありそうだけど
慌てて調べちゃったじゃないか
ユーケプッチャ に一致する日本語のページ 約 42 件中 1 - 10 件目
ユープケッチャ に一致する日本語のページ 約 16,200 件中 1 - 10 件目
ユープケ・ヌ に一致する日本語のページ 3 件中 1 - 3 件目
え? 安部ってSF作家じゃなかったの?
いい感じで融合してる
現実では確かにああいう感じで科学が日常に入り込んでくるかな、という気がする
335 :
吾輩は名無しである:2009/12/13(日) 20:01:04
スゴいフィクションの略?
科学が日常に入り込んでくるのはわかるが、
科学が文学を通して日常に入ってくるのはわからんな
科学ってのがピンと来ないけど、
日常に入り込んだ科学を、文学を通して見せるんですって安部先生に言われたら、笑う。
そんなことより、昨日出社したら受付に「おかえりなさい」と言われたよ。
ああ願望だ。
要は非ユークリッド空間を作り上げたかっただけ
第四氷河期、文庫で読んだけど、
最初のページから誤字があってがっかりしたわ。
おっさすがだね。
ちょっとついでに相談があるのだが、
いま外にいてね、
ついさっきおかしな小動物に影を持っていかれてしまったんだ。
どうすればいいかな。
342 :
吾輩は名無しである:2009/12/27(日) 23:55:07
呉美チョン『安部公房の<戦後> 植民地政策と初期テクストをめぐって』
もう読んだ人いる?
343 :
吾輩は名無しである:2009/12/30(水) 09:55:50
新潮社の宮西さんが書いた評伝を読まれた方いらっしゃいますか
おられたら感想を聴かせてください
わたしも時期は未定ですが必ず読むつもりです
今年の安部公房の運勢
今年の初夢
TV番組で「安部公房の作品を映像化する選手権」(TVチャンピオンみたいなの)をやってた
なぜか俺が審査員になって、同じく審査員の志村けんと一緒に映画館でいろんな作品を見ながら審査してるところで目が覚めた
安部公房って結局どんな人だったん。
作品ではなく人物的に。
アメリカの出版社に白黒写真送ったら黒人と間違えられたとかなんとか
>>347 ありがとう。
動画見る限り、非常に頭の回転が速く、気取らず、比喩を遣って説明するのが上手い人だと感じました。
本心は見せそうにもない人ですが、とても優しそうですね。
350 :
吾輩は名無しである:2010/01/07(木) 01:06:16
>>343 読んだよ。
文学的に面白い評伝じゃないけど、まぁガイドブックとしてはまとまって読みやすいんじゃないかな。
今後、安部作品を研究するために必要な基礎情報をたくさん揃えておいてくれた感じ。
351 :
吾輩は名無しである:2010/01/10(日) 00:38:24
>342
気になるなあ
アマゾンにもあるけど一ヶ月待ちだね…
この人より知的な話し方する日本人居るの?
353 :
吾輩は名無しである:2010/01/11(月) 19:53:03
ふと思ったんだが(カテゴライズして悪いが)
安部公房って共産主義でも資本主義でも死んだ作家だったんじゃないかな。
初期のコミュニズム色濃い作品、例えばR62号の発明とか人魚といった
あからさまな資本主義批判の作品でも国際法批判とかいう戯曲・友達でも
結局、主人公は死ぬ。
それから60年代に入り日本国内の気色もサラリーマンの増加など資本主義的になり
『世間に取り込まれているうちに何が何だか分からなくなる』という安部の感覚は要は
→『共産主義から身を引いて資本主義で生きること決意したら寄る辺が無くなった』
みたいに翻訳できるのではなかろうか。
そこで砂の女辺りが書かれる。これは主人公が異界(=資本主義)に入り込むも最後には生活を容認するという話。
珍しく主人公が死なない。また他人の顔でも痴漢暴漢になりながら死なないというのは同じようなことではないかと思う。
箱男で錯乱した主人公は密会で閉じ込められさくら丸で脱出するもカンガルーノートで死ぬ。
これは要は資本主義を『なにがなんだかわからない』なりも容認し生きていた安部公房が
結局そこでも限界と嘘くささを感じ取り共産主義の時と同様死んだからに過ぎないのではなかろうか。
と、マジでふと思った。ジャンル分けは嫌われるだろうが
こう思うとなんだか今は納得できるわー。ワイン入り過ぎたかな。
ちなみに共産党脱退が61年で砂の女が62年と言うのは恣意的すぎる解釈かな。
志位的すぎるw
358 :
吾輩は名無しである:2010/01/13(水) 17:08:38
身勝手
てめえの解釈はマスターベーションだ!
ちなみに、第四間氷期を発表した時に
党のイデオロギーと反するとか何とかでモメたらしい
50年前に未来を予測するコンピュターを小説中で作ったのだから
ターミネーターも真っ青だなw
よく考えれば安部のガルシア=マルケス絶賛も一面的なものであった、のではないでしょうかねぇ(笑)
例えばガルシア=マルケスが日本の某作家の作品を肴に小説を書いた、などは元々このコロンビアの作家には理解する必要はない訳ですけれども、日本人がそれを読む場合ある程度背景を抑えておかなければならない(笑)
周縁国・言語の悲しさなのですけれども、安部は他のスペイン・ラテンアメリカ作品の教養を書いた上で読んでしまった、というわけです(笑)
他言語が出来れば話は違うようですけれども、安部は英語で読む、という事を行なわなかった(行なえなかったのではなく)ゆえにどうしてもせせこましい評価になったのでは(笑)
もとより文学というものは伝統を抜きには考えられませんからねぇ(笑)おやはや(笑)さて果て(笑)
書いた上=欠いた上
ですねぇ(笑)おやはや(笑)さて果て(笑)
363 :
吾輩は名無しである:2010/01/13(水) 20:00:05
教養なく伝統も知らずまともな翻訳者にもなれず、果ては2chに常駐の中年男が安部の読書方法を云々しても仕方ない
そんな暇があればギリシア語でも勉強しな
364 :
吾輩は名無しである:2010/01/13(水) 21:31:45
文学というものは伝統(笑)
安部公房がガルシアマルケス誉めてるののどこがせせこましいのか
全然分からんよな。
それに、伝統っていうのが文学史みたいな知識の事を言ってるんなら
そんなの、全然読む上で、関係ないしな。
あまり、思いつかないし、この人がどういう事を言ってるのか分からないけど
例をあげれば、
『カリギュラみたいだった。』
とか『聖書のネロみたいだった』とか、暴君みたいな人物を描写してたりする小説は
あるけど、そんなのも、もし、カリギュラやネロをイメージとして知らない場合でも、
読み飛ばせばいいだろう。
いろんな小説を見ても、
上のような、例はかなり、少ない。
伝統的知識なんか何の役に立つのかまるっきし分からないね。
というのも、全体を見てみれば、その雰囲気だったり
どういう人物を暗示してるかなんか、わかるもんだからな。
安部公房は普遍的な作家だな。
どの作品も、感動させられたけど、
密会が一番、気持ち悪かったしかなしかったな。
密会のテーマは、性的なものの俗悪さ。みたいなもの。
だったと思うけど、
安部公房の言うとおり、テーマなんか、そんなに重要でもないよな。
だって、他の作家が、安部公房と同じテーマから出発したとしても、
ここまで、強いイメージには、ならないもん。
それに、普遍的な作家も、別の普遍的な作家は、安部公房とは、
テーマ(みたいなもの)が相反してて、
でも、感動する作品だし、普遍的なんだよな。
照射された、真実なんかいくらでもあるんだよな。
密会はテーマを少し説明できそうな気がしたけど
砂の女や箱男の大意なんか分からなかった。
けど、そういうもんだろ。
文学なんか、イメージ、なんだからな。
途中ではいる、
独白や会話は、声のイメージだな。
>>365 おやはや(笑)そういう訳ではないのですよ(笑)さて果て(笑)私の言う「伝統」というのはその言語を使っている限り越えられぬ業のようなもののことでして(笑)
そしてこれからは安部とて、何れの作家とて日本語で書いておる限りは抜け切れておりません(笑)おやはや(笑)さて果て(笑)
その言語でなければ、発言されない事、描かれない事、などはたくさんありまして、英語でもそれはあるでしょう(笑)おやはや(笑)さて果て(笑)
ナバコフが英語には己個人にとって「伝統」がないとはっきり書いておるのは、それはナバコフにとって露語よりも英語は業がないという訳なのでは(笑)おやはや(笑)さて果て(笑)
>>370 たまにはいいこと言うね。きみの文章がおそろくせせこましいのは、きみの日本語能力だけでなく、
きみの背負ってきた人生の「業のようなもの」のせいだと強く思います。いますぐ回線を切って、
ナボコフや安部のような創作ができるよう努力しなさいな。それもできないなら、せめて彼らの
文章を翻訳できるように頑張りなさいな。こんなところでしょうもない管まいててどうするよ。
以後、このコテの書き込みは無視で。
おやはや(笑)自分の分からない物、理解できない物を無視する、というわけですか(笑)おやはや(笑)さて果て(笑)
おれはそれ、「ヲタ間の共同幻想」つってるけどもw
まー安部のマルケスへの言及についてはあれだ、もう単純にすげーすげー
云ってるだけの様にじぶんには見えてるが。きゃっきゃってね。はしゃいでいる。
それと、むしろ安部の文章そのものについては、もうね、相対的にではあれ、
彼くらい母国の文学的伝統とやらとは縁遠い書き手は居なかったんじゃなんて、
個人的には。その意味では三島の真逆。官能性<->機能性みたいな
まあ、あのコテとは議論にならないから相手にしないほうがいいのはたしか。
ジュネスレッドでの醜態がいい例。馬鹿の上に傲岸だからこの掲示板でさえ相手にされない。
>>373 大江健三郎がその件でいろいろエッセイ書いてるね。
安部は朗読しながら爆笑してたってww
それはまた本人の意向でもあれば、能力の問題でもあった。
俺は好きじゃないが、それこそ夷齋ではないが、三島においてはコッポウ
レベルの文章の洗練があったが(が表面はむしろブサイクだと個人的には)
安部にはない。
まーでも、特に初めのうちはあれ(百年)まんまフォークナーだけどな。
ママグランデのいくつかなんてそれこそ、固有名詞が違ってりゃ容易にゃ
じぶんにゃ区別がつかんもんww
そういえば今月のすばるではいとうせいこうと奥泉が、
砂の女の文体についていろいろツッコんでたわ 「ガクガク」の文体だとさ
まずジュネジュネと鬼の首を取ったかのように言われますけれども、私は負けたとは思っておりませんよ(笑)おやはや(笑)さて果て(笑)
西洋かぶれの学問をする連中と土着の泥臭い私との間には徹底な開きがある、と思った程度でして(笑)おやはや(笑)さて果て(笑)
安部が全く伝統から離れた作家、というわけでは無いのでは(笑)たとえば榎本武揚は全く伝統と無縁なものならば書けません(笑)
伝統と無縁でなく、かといって伝統とべったりしてもいられないものが書いた小説という風に思われるのですけれどもねぇ(笑)おやはや(笑)さて果て(笑)
スルーしましょう。
381 :
吾輩は名無しである:2010/01/15(金) 15:41:18
>>379 全然建設的に意見が出せないね
歳、幾つか知らないけど20前の俺でも意見交換したくない人だと思うよ
ちなみにみんながあんたをスルーしてるのは語尾の「おやはや(笑)さて果て(笑)」っていう安易なキャラ付けがうっとおしいのと
語尾にやたらと(笑)をつけるので他人を馬鹿にしてるように感じられるからだと思うんだけど
あと自分の中で意見固まってるなら来ないほうがいいよ
みんないろんな意見聞きたくてやってんだから
アホどもを啓蒙しようとか思ってると痛い目見るよ。さすがにないと思うけど
とりあえず負けだ勝ちだ言ってないで自分をよく見ろ
そうじゃないと成長ないよ
スルーできなくてすいません
382 :
吾輩は名無しである:2010/01/15(金) 15:51:53
よくよく記憶をさぐってみると
眼の言葉としては彫が浅いかもな
さて次は何を読もうか
最近は、安部からマルケスにいって、マルケスからフォークナーにいって
という感じで、どんどん安部から離れているんですけど
今度、河合隼雄の「こころの声を聴く」を読もうと思います
対談相手のひとりが安部公房です 楽しみだな
百年の孤独読んでないけど
予告された殺人読む限り、マルケスは作家と言うより社会学者だなあと思ったよ。
一般人の感想ね。これ日本人でもわかりやすい感覚だと思うんだけど
殺人がこれから起きますよ、って言ってるのに、皆『そんな事おこるわけない』と言って
当てにせず、日常が繰り返され、何人もが事前に予告を知り得ていたのに、男が殺されてしまった。
これって安部の作品で言うと箱舟さくら丸だよねえ。
『いまから5分後に核戦争が起きる』と言われても誰も賭けない。
なら5年後は?50年後は?と言われてどんどん先延ばしにする。
現代人は嘘とわかっていても平和な日常を繰り返そうとする。
これは作家が捉えた現代の社会学的特徴で、安部とマルケスで共通してる。
安部は社会学とか時代精神捉えるの本能的にうまいよね。きっと百年の孤独でも
同じように『現代に対する分析』と言うやつを鋭く捉えられたからこそ褒めたのだと思う。
385 :
吾輩は名無しである:2010/01/23(土) 00:55:14
新潮かどっかから出てるカセットテープの講演聞いた人います?
箱男の話とか文学の意義について喋っててよかったんだが
予告された殺人は殺人ではなく予告された死だそうですが(笑)英訳でも「死」を表す言葉が付けられておりますけれどもねぇ(笑)おやはや(笑)さて果て(笑)
387 :
吾輩は名無しである:2010/01/23(土) 01:10:24
戦後の米って、まだ玄米だった?
それとも清白された米?
安部がブローカーやって米で利益上げてたと言うけれど
どっちの米でやってたのかすごく気になる。
あの戦後の大不況・食糧難の時期に彼らの年頃の人間は何を食べてたんだろう。
うちのばあちゃんは実家が魚屋で、その関係で闇市で買った白米食ってたって言ってた
ほかの家は米なんか食えなかったって
よって白米じゃね?
うおっ!
こんなのあったのか!
>>390愛してる大好き!
安部が分子生物学をいかに重要な学問として捉えてたか分かる動画だね。
単なる科学原理ではなく人間の思考を、また新しいものに変え得る一種の認識論として捉えてる。
最初安部が何故進化論に話を持って行きたがるかわからなかったけれども
進化論と分子生物学が要はパラダイムシフトを起こし得る理論であり学問だからこそ
両者を並べて論じたかったんだろうね。
それから昔、進化論を論拠にして優生学的思想を唱えたりする輩がいたけれども
それと同じように分子生物学が生産主義と言うか、非常な物質主義的思考に人間を貶める可能性がある
これはちょっとした危険思想だ、という点まで看破してる。
ここらはすでに60年代にアメリカで論じられてきたことだけれども
二人の対談では、解り易く短くかみ砕いて説明しとると思う。
現に、今の日本見ても二人が論じていた問題は根強く残っているね。
唯物思想がいかに文学性や芸術性、精神の問題を隅に追いやったか。
公房は自身を唯物論者と言ってたが
戦時中ハイデッガー読んでたって言ってたしなぁ
この人社会学には興味無かったのかな
社会学自体はアカデミック過ぎる気がするな
上から目線の分析と統計があるだけで、我々の脳の中枢に訴えかけるものがない
安部の小説の主人公って
恐ろしい、理解できない現象を現実的に解釈しようとした挙句自滅するパターンが多い気がする
398 :
吾輩は名無しである:2010/01/30(土) 11:49:24
カフカのように安部は主人公の運命なんか興味なかったんだろう。
ただその生態がな。
399 :
吾輩は名無しである:2010/02/01(月) 18:45:08
今日の文教入試に安部公房でたw
ワラジムシのやつ
試験中にやけていたのは俺です
強心利尿作用のあるやつか
笑う月に載ってるやつ?
安部公房も村上春樹も非リアリズムであらすじよむかぎりテーマ的には同じなんですかね?
同じなら公房の方読もうかなと。春樹の方はかなりページ数多いでしょ
404 :
吾輩は名無しである:2010/02/04(木) 10:13:38
別巻というのは、去年出た、全集の最終巻のことじゃないのか?
最終巻をまだ買ってないのか?
>>404 最終巻って別巻のことですか。
たしか書誌が載るとかカタログには書いてあったんで欲しいなあと以前に思ってました。
書誌の出来はどんなものでしたか。花田全集とかとおなじレベルなのかな。
406 :
吾輩は名無しである:2010/02/05(金) 10:31:09
CD-ROMついてるし、その後に出てきた作品とか書簡とか
いろいろ入っているよ。
書誌と言われても、花田全集とか、他の全集は持ってないし、よくわからん。
感想を検索してみれば?
壁は安部公房が見た夢を小説にしたものだって大江健三郎の本に書いてあった気がする。
俺も真似して芥川賞狙ってみようかな?
ああいうのは二番煎じにすごく厳しい
Sカルマ氏だってシャミッソーとか外套のパクりって審査員に叩かれたわけだしな
>>406 ありがとう。CDついてるんですね。
参考文献目録も楽しみにしてたんです。そこからまたいろんな発見が出来ると思ってまして・・・
書店でカタログを貰ったのってもう何年前かな・・・10年くらいになりますか?
97年4月1日発行って書いてある>カタログ
僕はまだ学生だった…歳がばれるw
>>411 俺は学生終わって勤めはじめた頃だったかな・・・
まだ学生だった・・・娘が。
お父さん……。
416 :
吾輩は名無しである:2010/02/08(月) 00:04:34
>>415 13年前に学生なら、大台を過ぎた姥桜だよ。
おやはや(笑)
>>415 「火鼠の皮衣」と「燕の子安貝」を持ってくることが条件です。
夢を見た。女が上の口とか
下の口とか。全身汁まみれ。
三方四方から犯されてた。
AVやエロゲ-ムでほぼ、おなじみの絵だ。
男の欲望は際限がないし、女もそれに踊らされてる。みたいな感じ。
縁日の屋台が出来ていて。そこに男はみんなフルチンでならんでいた。
目白押しに。従軍慰安婦みたいに。
土方のオッサンが、『おまんこがタダなんて!』と無邪気にはしゃいで見せた。
俺もフルチンだった。
けども、おれはそれに参加できないと夢の中、思った。
安部公房の密会を読んで感じたものとほぼ同じテーマだった。
安部公房の小説はどうやら自分の無意識や精神に影響を与えたらしい。
普遍的な、
文学読んで、何の役に立つの。って難しいよな。
人間の精神に、何か、付け加えてはいるな。
421 :
吾輩は名無しである:2010/02/08(月) 23:37:30
日常的な認識を変形させ可能性を広げる、みたいな
精神の問題だけどわかりやすい例としてはブログのコメントかな。
写真家のブログ見てるんだけども
8割9割は日本だと『素晴らしい……』『あなたの撮る写真はとてもやさしいですね』『なんだか懐かしい気持ちになる……』
英語のサイトだと『cute!!!!!!!!!!!』『I love your picture! really nice.』『Fantastic feel to this.』
とかこんなんだよ。いやブログだからこんなんでいいのかもしれないけど。
まともに感想言ってて、その作品について話が発展しそうなのは、本当に一握りだよ。
ああいうのは精神性の問題なんじゃないかなあ。文学読まないと無理だと思う。
423 :
吾輩は名無しである:2010/02/16(火) 05:35:02
全集見つかりません。「スプーンを曲げる少年」と「飛ぶ男」のあらすじをさらっとエロい人
スプーン曲げてたらキリストになっちゃう予定だったらしい
>>390の続き動画上がってた(場所は同じようつべ。
一つ一つの言葉や話し方に、きちんとウェイトが乗ってて聴き飽きない対談。
日本の大学について話してるとこなんか面白い。
丸山真男の『日本の思想』を思い出した。
安部が絶望って言葉を出した辺りで、一瞬見せる苦い表情は何とも言えん・・・
毎日ネトゲ漬だが、久々に目覚めたw
大学もこんな講義だったらもうちょい勉強する気になったのにな・・
…さてと、ネトゲに戻るか…
あれっ、スプーン曲げが飛ぶ男に変わったんじゃないの?
test
aho
429 :
吾輩は名無しである:2010/02/19(金) 00:43:40
受験終わったし密会でも読むか
どこうけたん?
東大医学部だよな?
また来年ガンガレ
433 :
吾輩は名無しである:2010/02/22(月) 14:15:17
>>104、106
凄まじい遅レスだけど、現実をひたすら書いていった結果、かえって人間が浮き彫りになったって話じゃないのか
安部はネズミだね
例外鼠
ドナキンさんも安部は人間性を持った人だー、とか言ってたね
なんか稀少価値あるみたいな言い方で
俺はもう無理だ。お金が大事、お金と自分が大事。
そうそう思い出した
俺なんか、もっとお金があればなあ、っていつも思ってるけど
安部は戦後の極貧時代に飢えていながらも
"せめてパンだけでもあればなあ"といった友人に対し
"それが贅沢なんだよ"と牽制したみたいね、月報に載ってたやつ。
変にストイックで、もう俺恥ずかしいくらいだよ。
>>431 わかってるとは思うが、東大医学部を「受験」することはできない。受けるなら理科3類だ。
438 :
吾輩は名無しである:2010/03/03(水) 08:08:29
公房は明治以降の作家じゃトップクラスの1人だよね
大江健三郎が日本の作家で全集を読む価値のあるのは漱石と安部公房だけだみたいなこと言ってったっけ
うむ。まさにその二人の全集読んでる。
俺は漱石まったくダメだわ。。。
安部も漱石は評価しなさそうな感じだが、どうなんだろ
漱石が駄目な人でも本を読むってのがすごいと思う
意味ないんじゃないかな
443 :
吾輩は名無しである:2010/03/06(土) 16:21:50
>>441 真知さんの弟山田耕介さんが、公房に漱石を読むことを薦められた、と書いているよ。
漱石を「早く生まれすぎた作家」と言っていたそうだ→全集18贋月報
444 :
吾輩は名無しである:2010/03/06(土) 17:27:25
公房は谷崎とかは評価してたんだろうか
てかマルケスとカフカ以外に誰を褒めてたっけ?
445 :
吾輩は名無しである:2010/03/07(日) 04:53:00
>>439 大江は全集が頭から最後まで面白いのは漱石と安部だけ、と言ったんでしょ。
安部も大江健三郎と安岡章太郎は認めていた、と月報にあったけど大江の小説を認めていたのは、
70年代までだろう、という気がする。
石川淳はもちろん尊敬してるし、三島との対談で泉鏡花は面白い、とも言ってるよね。
あと、椎名麟三をすごく誉めていたな。
海外作家ではポー、リルケ、ルイス・キャロルを筆頭に、現代作家ではロブ=グリエ、ボリス・ヴィアン、
バーナード・マラマッド、フラン・オブライエン、エリアス・カネッティなんかを認めている。
446 :
吾輩は名無しである:2010/03/07(日) 09:46:59
般若は?
怖くて見れません。
450 :
吾輩は名無しである:2010/03/07(日) 12:14:36
>安部が褒めていたといっても年代によってかなり嗜好に差があるからなあ。
共産党に入った若いころには野間宏を絶賛して、私信でも誉めていたようだが、
後には激烈な批判者になったみたいだしね。
でも椎名麟三についてはだいぶ後になってからの回想だから好きだったんじゃない。
安部もドストエフスキーの影響者だからそのつながりかなぁ。
>>449 ショッキング系ではないよ。
原色ばっかりでチープっぽい絵なんだが、雰囲気や幾何学性は似てる。
モノクロにしてもう少し粗っぽさを抑えればカンガルーノートの挿絵にしてもよさそうな。
リンク貼り付けてみそ
>>447 こんなチープな絵もってくんなよ、、
期待して損したわ
せめて佐々木マキぐらいのものを持ってきてくれ
>>445 ヘンリー・ミラーも誉めてなかったっけ?
455 :
吾輩は名無しである:2010/03/07(日) 17:45:06
今日は安部公房の誕生日!
生誕86年か… まだ充分生きてられたな
>>447 変なもん貼るなよ、ガッカリしたじゃないか
457 :
吾輩は名無しである:2010/03/07(日) 19:33:32
エッセイが某出版社から出版されていたが、絶版になっているとのこと。
まったく、読者を馬鹿にしているとしか思えない。絶版にするなら、
最初から出版するべきではないのでは?低俗白痴文学だらけで吐き気が
する商業主義三昧。
458 :
吾輩は名無しである:2010/03/07(日) 19:39:03
鯨か?
今さらだな
文学のほとんどなんて、もともと低俗白痴に違いない
最初から出版するべきではないなんて極端すぎる
マニアのためだけに増刷するわけにゃいかんだろ中古でいくらでも手に入るし
461 :
吾輩は名無しである:2010/03/08(月) 01:52:19
>>454 ヘンリー・ミラーとダシール・ハメットはすごく誉めてたね。
『分子生物学なんてものがもっと早くあれば案外僕なんか
あれだよなあ、医学部やめなかったかもしれないけどねえ』
安部公房はやっぱり声がいいわあ。これだけで親しみ感じてしまう。
そういえば分子生物学的視点を持ってきて
国家や忠誠の問題をモラルではなく先天性の問題で考えようって言い出したの
安部公房が初めてなの?海外ではウィルソンが近いこと書いてるように思ったけど
やはりそれらをヒントに独自で編み出したんだろうか。
「カーブの向う」ってどう?
「燃えつきた地図」が面白かったので元になってる短篇のカーブの向うを読もうと思ったんだけど、
文庫が絶版で全集に手を出す必要があるから迷ってる。
とりあえず読むだけなら図書館でいいんでないかい
場所にもよるだろうけどたぶん全集もあるっしょ
ネットで買う手もある
全集に手を出す必要って、索引ひいてその部分読むだけじゃん
amazonで見てみたけど安い古本があるみたいね。
死に急ぐ鯨たちも。
エッセイだと内なる辺境もお勧めだ。
安部はマンネリこないのがいいね。
何冊読んでも新鮮。
そんなことはない
死に急ぐ鯨、ブックオフで買えた。
いい本だった。
結構ラッキーだったんですな。
エッセイもいいよね。
あれの影響でマルケスやカネッティを読むようになった。
俺も安部の影響で百年の孤独読んで半分ぐらいで挫折し
眩暈は数ページで挫折したわ_| ̄|○
カフカ論は全部読んだけどね
473 :
吾輩は名無しである:2010/03/12(金) 15:48:11
「魔法のチョーク」おもろかった
なんか安部の作品って強烈に心というか記憶に残るよな
寺山修二が、僕は連続的な日常をスパッと断ち切って、まったく別の空間を創ることを目指していた
とか、演劇に関するインタビューで言ってたけど、共通する節があるような。
475 :
吾輩は名無しである:2010/03/13(土) 12:08:14
寺山は土俗的な狂騒状況を演劇で生み出そうとして、
劇団も巨大な共同体みたいにしていた人だから、
人間の動きを生理レベルで分解して、伝統や土着性から切り離した演劇を
生み出そうとしていた安部公房とはだいぶちがうんじゃないかな。
でも『イメージの展覧会』の映像観ると、一瞬寺山を連想するんだよね。
安部とは出発点が違うね。
人間を解体していったら、結果として異空間ができてしまった、というのが安部。
ああ、でもある程度は最初から異空間を描こうとした意図はあっただろうな
あれで案外?保守的だからなあwあべっちは。セカイブンガクとやらへの意志。
演劇的、…もしくはあれか、美術的な文脈で、けれどもテラヤマは。そんな話なんじゃ。
子供っぽい人だったね。
腕相撲が得意で、怪力で有名な人達に楽勝したみたいな事がエッセイに書いてあって
本当かなあと思った。あとは剣道が得意だそうで。
変なことで喜んでたね。
密会でも、子供のころの100m走の記録(確か実際の安部のタイムと同じw)
を自慢げに書いてたもんね。
ねりたんが歯医者で泣かなかった、とか、こういう部分がまた好きなんだけどな。
憎めないんだよね。
安部さんの人間関係ってそれ程知らないけど(愛人の山口果林ぐらいしか)
好かれる人には好かれていたんじゃないかな。
>>390はイヤそうな感じ
うわっ、こいつ頭悪いな、みたいな態度が感じられるのは俺だけか
そもそも台本用意しておけよと思うけど
鯨でもいま皮肉っぽいこと言ってゴメンゴメンみたいに謝ってたのがあったな
390はその4からが本調子ですよ……
484 :
吾輩は名無しである:2010/03/18(木) 12:45:45
『方舟さくら丸』十数年ぶりに再読したけど、
これってほぼ丸一日の話だったんだな……
wikiにさあ
壁は芥川賞受賞作の中で一番売れた作品って書いてあったわ。
石原慎太郎の太陽の季節が102万部で2位、壁が130万部だって。
結構意外だったなあ。まともには評論されてない作品だし、文学史的にもそんな価値あるわけでもない。
当時のなんていうのかなあ、戦後作家とその周辺の文学青年の情熱ってのはすごかったのかなあ。
あ、ごめん。勘違いだった。
ベストセラーであって、一番は村上龍の奴だった。354万部
わかるよ。いつの世も大衆はフウゾクを買う。
さくら丸はチェッカーズとベストセラーを争ったとかインタビューで言ってたね
安部は金持だったんだろうなー
家も車もたくさん持ってて。
でも小説家なんて金持ってて余裕あったほうが良いのかもしれないね。
貧乏文学は危機迫ってるところあるが、社会人なら読んでて、金くらい儲けろよっ!って思っちゃうもんな。
安部は金儲け方法たくさん発案してたね。
490 :
吾輩は名無しである:2010/03/20(土) 02:17:48
でも、満州から引き上げてきてから芥川賞受賞までは極貧の生活だったらしいぞ。
それなのに美人の嫁さんゲットしてるのがすごい。
奥さんの方に男を見る目があったってことだろうが。
あげまんってやつか
東大医学部なめんな
>>490 奥さんの写真ってどこで見れるの?
ネットじゃなくて雑誌とかかな・・?
極貧時代の日記すごいね。
リルケの詩集抱えて山手線で日を明かしたとか。
どこのホームレスだよ、と。
だがそういう背景わかってると、S.カルマ氏の放浪の意味や赤い繭の家にあこがれる気持ちが理解できる。
>>494 読みたいからなんの本に書いてあったのか教えてほしい
全集の2~3巻当たりが満州引き上げから芥川賞とるまでだったとおも。
地を這ってた時期のメモや小説、日記、手紙、色々あったはず。
ありがとう
明日図書館で借りてみる
その辺の全集はそういう時代だったんだろうけど、
ハイデガーがどうのとか実存がどうのとか意外とつまらない事を言ってるのが印象的だった
でも、どんな存在にも当てはまりたくない、とかいう実存哲学は
名前を奪われるという初期の小説や、不在証明みたいな考えに繋がっていくんじゃないかな。
芥川賞の選者も言ってたけど、名前を奪われるってのはシャミッソーとか外套なんかのパクりで
それにキャロル風の味付けしただけだからねぇ
自己存在と壁というものの対比なんかは実存主義哲学っぽいかな
このスレの住民レベル高いなぁ・・・
ぜんぜん付いていけねえw
どこでそういう知識身につけたの?
文化服装学院
安部自身は自分の哲学の事を新象徴主義って呼んでて
要は放浪してようが死にそうだろうが第三者から見たら名詞一つで状態を表されて終わり
例えば、『あいつは苦しんでる人間なんだよ』と言われて終わり
こういう風に何かを象徴付けていく行為、実態を経験せずに客観的、俯瞰的に語られることが
嫌だ、と言っていた。名づけられたら死ぬ、みたいな短編もあったし。
初期のあの長ったらしい哲学の文章は、意外と安部の中で根強かったのではないかと思ってる。
なるほどね
それを自意識過剰だと片付けちゃうか、哲学としてみるかでは大きな違いがありまふ
夫婦共同インタビューみたいな感じだったっけ?真知さんが貧乏したから観念的じゃなくなったみたいな事言ってたな確か
おからに醤油、なんてことも
>>480 ねりたんのむすめの里沙たんいまどうしてる?
>>509ありがとう!
いいなぁ・・・
実はまだ安部公房作品は砂の女しか読んでないから、全集でも借りてこようかな
悪いことは言わんから有名な文庫から読んでけ
全集はノリで10万くらいはたいて買っちまったけど、半分も読んでない
学生時代に書店を自転車でかけずり回って、
新潮文庫のやつは全て入手できた
そろそろ『石の眼』についてでも語るか。
>>514 あれの取材記面白いよね
おれダムマニアだが、ダムが決壊する瞬間を見たいと不謹慎な事考えてる
>>512 全集の箱の裏に、安部や安部夫人の写真が写ってる?
図書館のは箱無なんだが全集に仕事中の安部の写真とか書いてあるの腑に落ちない
>>516 あるね
だが、箱の裏って言う構造上、かなり見づらい
写真のためだけに全集買いたいよ
ああー、アイドルの秘蔵写真とかに数万出すマニアってこんな気持ちなんだろうな
元々部数少ないものだからいいよこんくらいw
え?
523 :
吾輩は名無しである:2010/03/25(木) 00:57:08
安部公房が撮った写真集欲しいよね。
アメリカで写真展やった時に作ったカタログは持っているけど。
>>523 東京でやった写真展のカタログはまあまあ写真多いよ。
526 :
吾輩は名無しである:2010/03/29(月) 00:47:29
収録本どころか、ページ数まで書いてあるじゃねーか
がっこうのしゅくだいか。
箱男の創作メモだっけ。新聞記事が元になってたとかいう。
メモをやっきになって探した話は面白かったね。
私がカフカにはまらなかった理由は、
日本に安部公房がいたからだろうな
530 :
吾輩は名無しである:2010/03/29(月) 16:22:37
>>528 今は春休みだから、宿題ではないと思う。
宿題のパターンでしか思考できなくなった、宿題脳なのではないだろうか。
解釈を自分で考えるのが読書の楽しみだというのに・・・。
宿題脳なんて一人の人間の1パーセントにも満たない微細な部分で否定する
その評論根性は駄目だよ
映画の「砂の女」の主人公は
小林桂樹という案もあったらしいね。
これを言い出したのは安部さんなのかな〜と思う。
535 :
吾輩は名無しである:2010/03/31(水) 18:12:10
解釈ありきの読書も…
考えるな、感じろ!!
537 :
吾輩は名無しである:2010/03/31(水) 23:11:37
晩年の花田清輝は安部公房に裏切られたことが大きな精神的痛手に
なったと、武なんとかという名字の人が言ってたような気がするが、
安部がどう思ってたにしろ、花田はそんな柔なタマじゃなかったと
思う。
どっちも裏切りとは思ってないような気がする
でも安部はそういうのずっと気にはしてそう
安部は表面だけ、なんでも捨ててどんどん前に進んでけ、みたいな仮面がぶってるが
内心、かなり人間的で、些細なこと気にして、一人でコンプレックス持ってそうな。
最近気づいたんだが、さくら丸に出てきたボウガン
NHKのインタビューで部屋に飾ってあるの見えるね。
プロットのツールはやっぱり大体買って弄るのが彼流なのだろうかね。
>>535 読書という体験において、読者がオリジナリティーが出せるものは、
必然的に感想や解釈になると思う。
自分なりの感想や解釈を持つのは難しいかもしれないが、持てたときの
喜びは一層大きい。そして、他の人との相違を見ることで、読書の深み
はさらに大きくなる。
ーーーーーーーーーー
大意という形で要約できないある原形を提出し、それを読者が経験
する。その経験は必ずしもひと言では要約できない。十人なら十人、
十種類の大意をもってよい。
ーーーーーーーーーー
「方舟は発進せず」(安部公房全集028所収)
541 :
吾輩は名無しである:2010/04/10(土) 23:45:43
さくら丸読み終わったけど面白かったなー
もっとかたい話だと思ってた
542 :
吾輩は名無しである:2010/04/11(日) 00:10:50
石川淳と安部公房はどちらも主著はほとんど読んだが、この二人、
文学の座標軸があれば原点をはさんでまったく対称的な位置にいるように見えるなあ。
文体、プロット、描かれている人間、表面上は似ても似つかない。
そんな印象を持った。石川が安部を褒めるのはわかるが、安部は石川の何を評価したのだろう。
ピンときたんだろう、詩的なんだよ
話のスジだけ読めば石川は驚くほどつまらない。
それでも『修羅』とか『狂風記』には文章そのもののスリルがある。
ただ、そういうスリルは安部の作品から得られるスリルとは異質のものではあるな
安部公房は、世界文学だと思うんだよなあ……。
いや、異論は認めますよ。違うと感じる人はいるでしょう。
でも、僕にとっての安部公房は、カフカとかドストエフスキーとかと並んで
語られていい作家なんです。
とっくに語られてると思いますよ
>>546 ちゃんと主語を読んでください。
「僕のなかでは、まだ不充分だ」ということですよ。
中坊がでたな
>>548 誰のことを言っているのか明確にしてください。
もし僕のことなら、「中坊」ではありません。
僕は、壁です。
お前はペリカンだ
世界文学の基準ってなんなんだろうね
>>545の頭の中にしか存在しないってのは間違いがないと思う
553 :
吾輩は名無しである:2010/04/15(木) 03:29:24
最近、よく『砂の女』が上映されるね。
東京の話だけど。
だね。
先日川崎だけどおとし穴を見てきたよ。
役者が美男美女じゃなくていい感じだったなあ。
井川比佐志や田中邦衛は安部の演劇もやってたんだっけ。
555 :
吾輩は名無しである:2010/04/16(金) 12:27:48
「たちあがれ日本」は「ほうき隊」と名乗るべきだ。
安部公房は物事の着眼点が鋭いですね。
かつ分析的なのに、話自体はそれを感じさせない。
とりあえずレス150番台まで読んだ
はじめてカンガルーノート読んで、最後数ページで泣いた
安部公房って、すごく乾いてるのかと思いきや感傷的なんだね
>>141さんの
>ニーチェみたいな排他的なところから出発した作家なのに
>結構執着的に他者と仲良くなろうとしているのは、興味深いかなあ。
や
>>19さんのレス通りだと思った
これに共感する自称人付き合いの苦手wな自分も、やっぱ人を求めてるのかと思うと、
自分に酔ってるやら恥ずかしいやら複雑な気分だ
「友達」は、安部公房氏の傑作である。
この戯曲は、何といふ完全な布置、自然な呼吸、みごとなダイヤローグ、何といふ恐怖に充ちたユーモア、微笑にあふれた残酷さを持つてゐることだらう。
一つの主題の提示が、坂をころがる雪の玉のやうに累積して、のつぴきならない結末へ向つてゆく姿は、古典悲劇を思はせるが、
さういふ戯曲の形式上のきびしさを、氏は何と余裕を持つて、酒々落々と、観客の鼻面を引きずり廻しながら、自ら楽しんでゐることだらう。
まことに羨望に堪へぬ作品である。
三島由紀夫
「安部公房『友達』について」より
559 :
吾輩は名無しである:2010/04/21(水) 10:09:30
× 酒々落々
○ 洒々落々
公房と他の作家の決定的な違いというのはなんなんだろう?
公房がどんな思想を持っていたのか知りたくて、砂漠の思想を買ってみたけれど、
エッセイや演劇論が多くて、例えば人生論のようなものが少なくて少し不思議に思った。
実際安倍氏はどんな思想を持っていたのか知りたい。
ハイデガーやリルケに傾倒していたようだけど、そういった思想を持っていたのだろうか。
実存主義なのはわかるのだけど、砂の女にしても思想が全面に出ていないところが、逆に
安倍氏の作品たる象徴なのだろうか?
それとも、密会のような意味を読み取ろうとすると難解な作品に、暗示的に思想が内包されて
いるのだろうか。
まず安倍氏と安部氏のちがいから考察しよう。
>>560 思想を知るにはまず「内なる辺境 」「死に急ぐ鯨たち」の二冊を読むといいと思うよ。
>>560 むしろある種の思想が全面的に出ている(でてしまう)のが安部小説の特徴だと思うけどな。
『砂の女』なんて余計にそう思う。
安部が哲学的な小説家であるのは間違いないだろうけど、他の小説家との顕著な差という意味での比較であるならば、より科学的な真実にもとづく思想の表現者って感じかな。
『砂の女』なんかは、文学的問題というよりは、より科学・心理・医学的に人間の行動学を小説的に表現した作品なんじゃないかと個人的には思う。
まあ、それだけがすべてじゃないけど特長的な点で言えばだけど。
てゆうか安部っちはツンデレ。なんで、上に挙がってるのやら『都市への回路』
読んでもピンッとくるものがなければ、難しいかも。合わないという。
内なる辺境と死に急ぐ鯨たちは文章もかなり平易で取っ付きやすいね。
源泉の感情って本で三島由紀夫と対談してるんだが、半分以上何言ってるのかわからなかった・・・
1 燃え尽きた地図
2 密会 箱男
この人の小説は世相とか関係ないよね
一番普遍性を感じるのは第四カンピョー期
じゃあオレは海苔ま期
そういや小説や戯曲の友達って
みょうにリアリティあるけど
共産時代だったからガサ入れくらったんじゃないのかね。
それが元となってる感じがする。推測だが。
572 :
吾輩は名無しである:2010/05/02(日) 04:36:28
『闖入者』は入党した年の作品だが、ありゃ占領軍のイメージだぞ。
『友達』はもう除名されてずいぶん経ってからで、テーマがかなり変化している。
入党した年じゃあ、やっぱありえないよなあ。
イメージだけで風刺と、後年に残る文学性備えた作品作るのは
まあすごいわなーと思うや。
彼個人が発言しなかったことの内に、どんな秘密があるのか探りたいもんだが……
うーん。
定期的に安部の文章触れないと発作が……
図書館で梯子に乗って乱歩全集探してたら天井近くに
黒い表紙の公房全集見つけたので、うお見たことない付録に写真だなんてはしゃぎながら
結局乱歩そっちのけで読んでしまった。
知人なんかいないが、公房ちんの文章が過去に存在していただけで勇気を放棄する気はなくなるぜ。
>>576 全集の表紙は灰色だよ。
もしかして、全作品じゃない?
黒のは70年代に出版された新潮社の全作品集だと思われ
興奮してきたな
むーん。
密会のラストシーンは優しいね
なんだろう老境の作家が落ち着いたのがあそこかぁ
582 :
吾輩は名無しである:2010/05/26(水) 08:16:25
また全集が出るの?
旧版と何が違うの?
583 :
吾輩は名無しである:2010/05/26(水) 12:30:35
>>582 「全集」は、去年の3月に完結しているよ。
旧版の「全集」なんていう物はない。
1970年代に出ていたのは、「全作品」で、「全集」とは本質的に違う。
密会は安部のすさまじい孤独を感じたがなあ
いろいろ解釈されるんだなあ
密会は恐いよな。
溶骨少女ハァハァ
このスレの上に貼ってあるyoutubeの安部公房 渡辺格対談で安部公房は、
言語には先天的な構造があってそれは遺伝子レベルでインプットされているので、自分を探す方法が遺伝子レベルで結果的に備わっていた(蛇が尻尾を咥える形で自分をくわえ込んでしまった)のが人間なのではないかと言ってるけど、
ここ十数年の人間科学の成果ではこの説はどれほど説得力がある?
588 :
吾輩は名無しである:2010/05/29(土) 11:18:52
――逆に、こんな風に考えてみるんだ。真に優秀な科学者が、
しかし、真に優秀な人文学者であり得るその可能性が、如何程に、と。
…専業だって、その多くはry あはは
ナンセンス。
趣味だよ趣味。しょせん。いくら医学部出身とはいえ。
総じてその手のもんはみな疑似科学の域を超えるものではない。上記の通りで。
…ばryに判ることなんか何もないのは、どんな事柄においても同じことでさw
なにがしかの分野で一流と呼ばれる人間であることが、けれども、
考えることにおいてもそうである可能性は決して高くはないと、個人的には。
まあ安部の場合はむろん逆のケースな訳だが。
あ
>>588、“しかし”よりも“同時にまた”の方が良いかw 訂正を。
考えることの、その価値なり意味を見出すことが出来るのは、ただに、
もの考えて生きてきた人間だけ。カガクシャやらキンニクバryなんぞが
片手間に出来る様なことでは、そもそもないんだよ。
突然外国人が大量に湧いてきた
そういやエッセイでチョムスキーに触れてたっけ
厨房の頃、なぜ外人はスポーツで強くて日本人はほどほどなのかについて
雑誌では、外人は狩猟民族だけど日本人は農耕民族なのでスポーツに弱いという記述を見て???だった
内なる辺境を読めば、農業の発達がうまくいったから文明の発展がうまくいったのは明らかなのに
こんな時代遅れの主張をする連中も何だかなーと思う
騎馬民族は国境を引かなかったみたいなやつだっけ。
あれいいよなあ。
33 :考える名無しさん :sage:2010/03/26(金) 09:13:10 0
これが現実だよね〜(プププ
http://okwave.jp/qa/q2230788.html 解決済みの質問
2ちゃんで自作自演
僕はしたことはないのですが、(それを証明する手立てもありませんが)2ちゃんねるで自作自演する人がいるようです。
それに関しては特に問題はないと思っているのですが、あるスレを見ていたときに、名前は匿名、IDは???にもかかわらず、
ビューワーで見るとわかる(自作自演かどうかが)というレスがありました。
ビューワーってお金を払う壷のことでしょうか? なんとなく気になります。フリーソフトでそういうのがあったら、
ちょっと安心するような気がして使ってみたいです。知っている方、教えてください。
投稿日時 - 2006-06-22 09:04:04
通報する
QNo.2230788
質問者が選んだベストアンサー
ただ、カマを掛けているだけではないでしょうか?
2ちゃんねるビューワーでもフリーソフトでも
そういった自作自演証明ツールなんてものは
運営サイドで書き込みログを見ることができる
人意外むりだと思います。
投稿日時 - 2006-06-22 09:15:16
34:考える名無しさん :sage:2010/03/26(金) 09:30:41 0
クッキーハッカーの存在を知らないとは情薄だな(w ←こいつこいつwこいつだろ汚物ニートってw2ちゃんでクッキーハッカーw狂ってるw
笑いすぎて腹いてえわwぎゃははははw低能wキチガイw
安部公房の新作まだ〜?
公房が忌み嫌ってた車ってミニ?
マーシャおばさん今晩わ(´・ω・`)
誤爆すまん
601 :
吾輩は名無しである:2010/06/25(金) 12:03:59
W杯の熱狂も、安部のオリンピック嫌いを思い出すと、冷めて見ちゃうね
でも人生の中で何度も思い返す文学なんてそうはない
やっぱり安部文学に出会えて良かった
別に世界競技嫌いなんて珍しくないけどね。
絶望先生も『オリンピックの時だけナショナリストになる日本人』とか
漫画レベルでさえ皮肉ってたしね。
愚民は目につきやすい。
熱狂してる人達を覚めてみてる人口って10パーセントはくだらないと思うなあ。
Wカップなんて本気で熱狂してるのは馬鹿だけでしょw
まともな知能がある人間はふりをしてるだけだよ
してるふりしてる内に、知人友人とW杯について話すのが盛り上がったちゃったりね
人間そんなんばっか。
こういうのがスプーン曲げの主題だっけ。
集団競技嫌いならそもそも他の人間との共生を諦めて、山奥に隠遁するか自殺しるしかなくね?
チームスポーツやチームワークの延長上に代表戦があるわけだし
自分を覚めてる人だと位置づけて愚民とか馬鹿とか、
人の受け売りで安易に言ってしまう人の方が中二病大丈夫?って言いたくなる
すぽーつなんてばかがみるもんでしょW
サッカーって労働者階級のスポーツでしょw
まあ頭が悪いからそこしか行き場がなかったみたいなクズが集まってやってるわけだからな
劣等人種の救済でしかないわな
610 :
吾輩は名無しである:2010/07/04(日) 16:44:09
611 :
吾輩は名無しである:2010/07/04(日) 18:56:41
競技者までバカにするのはやめれ
女も喜んでるんだからいいじゃないか
触れてもいいって割り切ってるんだろな
614 :
吾輩は名無しである:2010/07/04(日) 22:24:43
密会もこんな感じなのか
良いことは語り悪いことは黙る
安部公房って他者に絶望してるのに共産党に入党したってどうして?
共産党はコミュニオンでしょ、共同体ってことだよ
ひと共の馬鹿さ加減に絶望はしても、それでも残る自負心なり、
自愛の心はあるんでは。たぶん。
――ぐるんっ!が、生じる程度には、この人間は「否応もなしに」
優秀であった、なんてw
>>616 戦前、戦後の知識人は、大抵マルキシズムに影響されている。
安部も例外ではない。
他者に絶望していると思わせておいて、「他者への通路」という希望を
語っていたのかもしれないよ。
いろいろ理由があると思うなあ。
政治や時代の中心に食い込みたかったって策略もあったと思う、盲目的に入党するというよりかは。
当時の若手が政治的に発言するには共産主義に塚づくのが一番だっただろうし……
それでもマルクスというより、東欧的な思想が好きだったところもあったんじゃない。
あの懐疑的でさ、なにより憧れのドストエフスキーさんの故郷だもん。
レーニンみたいな、あの断言的な口調は安部の精神性に見合ってる部分もある。
また、安部の貧乏も資本主義の歪みへ目を向けさせただろうし……
別に共産主義が良い、って思ってたわけではないんじゃない。
科学者だからね、科学者ってのは、結構何に対しても中立的なもんだよ。
それに他者に絶望してたってのは共産主義に関係ないし
安部は別に絶望なんかしてなかったと思うよ。
ただね、見せかけの絶望はドストエフスキー、ニーチェの影響が強いと思う。
二人とも、他人嫌いのくせして、愛が何だの情熱が何だの言って
蛆虫にさえなれない自分がなんちゃら、とか煮え切らない態度取るじゃない。
安部が最初、資本主義を嫌ったのは、大した理由じゃないよ。
自民党のやり方が気に入らなかったのと、経済第一主義が人間性を歪める
とか、そういう感情的な理由だったね、青かったね。
結局、どうして共産党に入党したか、ってと
当時のインテリとして本当に行き場がなかったからだと思うな。
根拠ないけどね、でも彼がもし共産党員として活動しなかったら
本当に政治のことも何も分からない出ることのない芽として終わってたと思うんだよ。
お金稼ぐために、時代の流れについて語らなければならなかったから
何もしないでいることができなかった、のだと思うなあ。
昭和30年代って、日本は本当に地獄の時期だったと思う。
経済的にも、思想的にも先行き真っ暗で閉塞感といったら現在なんて比べものにならない程だったんじゃないかな。
データとしても、犯罪率や若者の自殺率にもはっきり表れてる。
あの頃がのどかで平和だったなんて大ボケかます人もいるけど。
621 :
吾輩は名無しである:2010/07/07(水) 00:40:02
>>620 昭和30年代経験者ですが(ただし子供時代)、
「先行き真っ暗で閉塞感」 そうでもなかったような気がします。
回りの年上の人たちに聞いても私のあやふやな記憶を裏付けてくれました。
戦争の傷跡から立ち直り、来たるべき高度成長時代を信じてみんな張り切ってた時代だったと。
あとづけの感傷も混じるから差し引かないといけないのも確かですが、
「地獄の時期」というほど酷くはなかったと思います。
今よりはずっと「のどかで平和」でしたよ。
少なくとも交通事故や凶悪事件は今ほど身近じゃなかったですね。
で、戦後の安部はのどかだったかね?
A liberdade no consiste s em seguir a sua prpria vontade, mas s vezes tambm em fugir dela
公房の言葉がtwitterでRTされてたけどこれなんて意味?
>>621 それ、昭和53年からしか載ってないじゃん…
626 :
吾輩は名無しである:2010/07/08(木) 22:33:48
オカラに醤油、下水メシ、安部の貧乏時代ネタは他なんかあるか
新婚早々野宿、侵雪する屋根の物置暮らし
つーか赤い繭読めば安部の、他人の所有物に関する羨望が見て取れる
628 :
吾輩は名無しである:2010/07/09(金) 00:48:50
ちょっとその読み方は頭になかった
そうか、確かに羨望なのかもしれないね
629 :
吾輩は名無しである:2010/07/09(金) 11:19:17
630 :
吾輩は名無しである:2010/07/09(金) 11:53:26
母親がクッションになっちゃった人はまだいないよな
貴方の家が僕の家でもおかしくはないはずです、みたいなやつだよな
632 :
吾輩は名無しである:2010/07/09(金) 19:27:14
赤なのかって質問にイラつく公房たんに萌える
633 :
吾輩は名無しである :2010/07/09(金) 21:08:26
安部って旅行好きなのに、海外旅行を毛嫌いしてたのはなぜだろう。
貴族趣味みたいなのがチラホラしてるからか?
なんかの旅行記で、周りの人たちが海外の綺麗な景色ばっかりを写真に撮ってるの見て
僕には綺麗な景色なんてどうだっていいのだ、云々、文句ばっかり言ってた気がする。
無国籍主義者だから、海外に行って日本人と外国人との違いとか意識するのがイヤなんじゃね?
あと英語得意じゃないでしょ
ドナルド・キーンに百年の孤独すすめられて、英語読めねぇって言ったら翻訳されて出てるって叱られた
って書いてた記憶が
>>141みたいなのはどうなんだろう、言語に関しては
637 :
吾輩は名無しである:2010/07/23(金) 20:13:49
635へ
当時は英語は敵性語だったので東大でも英語は苦手だった
星新一だって高校レベルです
敵性言語っていっても、法律で禁止されたわけじゃないし
戦時中も一部例外を除けば普通に英語の授業はあったわけで
才能か意欲があれば身についたんじゃないだろうか
満州育ちで通訳の資格まで持ってたらしい中国語も綺麗サッパリ忘れたみたいだし
当時の医学部に必須だったドイツ語も似た様なもんだし、英語も忘れたんじゃないだろうか
色々不思議な人だな
敵性言語て言ってたのは陸軍だけ
オヤジ海軍幼年学校行ってたけど関係なかったらしいし
敵性文字である「漢字」は平気で用いるところが、
日本人の不思議さというか、中途半端さ。
641 :
吾輩は名無しである:2010/07/24(土) 11:46:35
日本人は文化的には漢民族、政治経済はUSAだな
こんな倭寇でよかったら
国際社会で鴨にネギ
阿部って文学が嫌いだったらしいね、でも言語に興味があってそこから文学は避けて通れなくなったって
そんなこと言ってたか?
子どもの頃は文学には見向きもしなかった
くらいにしか言ってないと思うが。
後は、くだらないものが多いのは認める、役には立たない、とかそのくらい。
しかも安部が文学や哲学に興味持った理由は戦争だと思うが。
本人が、やっぱり戦争でしたね、みたいなこと言ってたような。
ここは根拠のないネタを書き散らすトピでつか。
全集第1巻の書簡をいくつかでも読んでけれ。
646 :
吾輩は名無しである:2010/07/27(火) 21:20:56
根拠がないって言うか、みんなうろ覚えなんでしょ
安部も結構うろ覚えでしゃべるよね
ドンキホーテの「ガラスの博士」なんか褒めてるけど
あんた自分の好きな部分しか記憶にないじゃんとか思った
そういう結構いい加減なところも含めて好きですが
647 :
吾輩は名無しである:2010/07/27(火) 21:24:33
ドンキホーテじゃないセルバンテスだ
安部はうろ覚えってかプライド高くて嘘ついてる場面が結構あるよ
文学興味なかったですよ、親もそんなものより科学勉強しろってうるさくてね
→(この発言の直後に)いや、だからこそ文学は大体読みましたよ、悔しかったからね
これ結局安部は幼少期から文学読んでたのか読んでなかったのかわからんがな。
つかまあレスしてる俺なんかも、昔読んだ全集の内容いちいち覚えてないしな。
おやはや(笑)実に愚か(笑)安倍の言葉は差し引きして聴くのが当然では(笑)おやはや(笑)さて果て(笑)
650 :
吾輩は名無しである:2010/07/27(火) 22:55:29
安倍弘法も筆の誤りと云ってな、よくやらかしたもんだ。
651 :
吾輩は名無しである:2010/07/28(水) 11:29:04
あのさ(苦笑)
安部に限らず作家の言葉なんて誰でも差し引きして聞いてるに決まってるだろ(苦笑)
だから逆に差し引きぬきで考えると矛盾もあって面白いよねって話しをしてるの(苦笑)
そんなこともわからないとは実に愚か(苦笑)
言葉の差し引きを勉強したほうがいいんじゃないか(苦笑)
獲らぬ狸をもじっただけの陳腐なコテも実にダサい(苦笑)
おやはや(苦笑)さて果て(苦笑)
652 :
吾輩は名無しである:2010/07/28(水) 12:03:49
作家の言葉を差し引きぬきで考えると矛盾もあって面白いよねって話しか
653 :
吾輩は名無しである:2010/07/28(水) 13:22:39
対談での発言は速記録を編集したものだから、細かく見て行けば、
辻褄の合わない部分が見つかるのは良くあること。
つまり、もともと差し引かれてたり、後から付け加えられてたり
する訳で。
狸が獲るのはくだらん揚げ足だけだがな
もう食い物と金のことしか考えられなくなったような環境で
安部がずっと心折れずに文学と哲学を志した、あの禍々しい情熱を考えるたびに
自分も強く頑張ろう、って根性論だが、いつも思う。
魔法のチョークは転んでもただでは起きない安部の根性論。
ニュー即に安部のスレが立ってて嬉しい。
小説は2流とか奇抜な意見もあるけど
案外読み込んでいる人もいるようでうれしい。
まー文章家としては二流以下じゃない?w
というか、根本的に外れている。既存のそれの流れとは。
っつっても、いわゆる一般的な意味での名文を書く、
一流の“現代”文学作家ってのもパッとはイメージ出来ないけどねー
第四間氷期は最初面白くないなと思っていたのに
読み進めるうちに加速度的に引き込まれた
大江が安部の代わりにノーベル賞とったって本当?
厨二か、純文学か、SFか!?『砂の女』
ヤフオクの煽り文句わろた。
あーあ、当時の演劇のポスターとか全然出品されねーなあ。
ポスターとかは
オークファンで過去のデータ見ても
過去二年で1回しか出品されてないよ
2009年の1月17日に39年の砂の女ポスター約7000円
写真展限定の写真集なら年に3回くらい出品されてる
平均相場7000円
M 「僕は安部公房の文学は好きだけれども、安部公房が、つまり、インテリの問題を、
譬喩として提示する仕方は僕の方法ではないんだ。つまり、インテリの問題という
のは、譬喩にしちゃえば、どんな譬喩にでもなるんだ、ほんとうは。だけど小説と
いうものは、僕は譬喩にしないというところで頑張らなければいけないような気が
するんだ、どうしても。それがとってもむずかしいところで、御伽噺を作るならま
た別だけれどもね。」
T 「寓話ね。」
M 「そう、寓話ならまた別だけれどもね。小説だから、もうほんとうに仮借のないリ
アリズムの要求で、バルザックじゃないけれども、荘厳な虚偽をつくるためには、
細部の真実が必要だというのは、小説の持っている宿命じゃないかな。こんなつま
らん宿命はいつかなくなるでしょう。そして、もういくらか時間が経ったら、そう
いうものにだれも感心しなくなるでしょうね。ですけれども、いまはまだそれが必
要なんじゃないかな。」
T 「それは当然そうだと思いますね。それは結局《私》の問題になるな。」
M 「《私》の問題になりますね。」
・・・
(文学は空虚か・三島由紀夫と武田泰淳の対談)
――今、つまらn宿命は有りや無しや?
真逆だねえ。
"荘厳な虚偽をつくるためには細部の真実が必要"
安部は
"荘厳な真実をつくるためには細部の虚偽が必要"
箱男読み終わったんだけど解説がしっくりこない。
「汗をかいているあいだは、まだ贋箱男だということだ。」
等の台詞なんか考えると最初から最後まで後に医者が
箱男として書いていると考えた方がしっくりくる気がする。
村上春樹の様なライトノベル(というか携帯小説的)が世界で持て囃されているのが、
信じられない。
異国の人間の日本への好奇心+英訳しやすいのがヒットの要因かな?
公房は海外で知名度があるけど、一部のインテリ層しか知られてないのが残念だな。
英訳はされているが、あまり良くないんだよね…
Ruined Map と Ark SAKURAを読んだけど、
前者は原作の持つ主人公の草臥れた雰囲気と依頼者の少女性(キャロル好きの公房らしい)がうまく出ていない。
後者は、もぐらの汗臭さや生死を分ける決断に孕む原罪がうまく表現されていない。
コーボーのは貧乏人コンジョー
ハルキのはフツウのコンジョー
寂しい時に寂しいと言う人間はハルキが大好き