2 :
ザ・スミス:2009/06/09(火) 23:40:42
そして『ペスト』を読み終わったのであった
3 :
吾輩は名無しである:2009/06/09(火) 23:43:53
君の読書はきわめて早い
よくぞ数日間で「ペスト」を読み終えたものだ
感心する
しかし、読み終えるだけで内容を理解してなければ何の意味もない
5 :
ザ・スミス:2009/06/10(水) 00:11:15
>>3 まあヒマだからバンバン読めちゃうんだよね!
>>4 ぐへっ!
学生?
7 :
吾輩は名無しである:2009/06/10(水) 07:20:51
誰が三文文士やねん!
村上春樹〉〉〉〉〉〉〉〉〉〉カミュ、カフカ、ドストエフスキー
8 :
吾輩は名無しである:2009/06/10(水) 09:42:18
「ペスト」って作品は、考え直してみれば戦時下の住民を描いているんだろうな。
戦場ではなく、占領下の人間模様といえそうだ。カミュ自身もレジスタンスへの
加盟もあることから、こういう作品ができあがったのだろうな。占領下という
住民の脅威を「ペスト」という病原菌の脅威に置き換えたのだろうと思う。
>>7 まあ、好きな作家をけなされてむかつくのは分かるけどさ、
レスの付け方一つでその作家が
どういう層に好まれているのか分かっちゃうから、
もう少し考えてレスした方がいいぜ。
不等号とか無意味なやり方ではなく、
カミュと比較してどこがどう良いのか書いてみなよ。
>>8 占領下の住民の脅威はもちろん視野に入れてるだろうけど、
「ペスト」の偉大さはそれを含めた様々な脅威や災厄の暗喩として機能している事だろう。
一つの読みに縛られない多様性と懐の深さがあるから、時代を超える普遍性が感じられる。
11 :
ザ・スミス:2009/06/10(水) 22:51:54
>>6 まあね
>>7 オレの好きな作家をピンポイントで狙い撃つとは!
>>9 そもそもオレは春樹をけなしてすらいないよ。
個人的に春樹が嫌いって言ったくらいかな
12 :
ザ・スミス:2009/06/11(木) 00:41:34
>>10 いつの時代も不条理があるなら『ペスト』も時間に流されはしないよね。
人間はこの世界で生きてく以上は不条理を受け入れる必要があるけど
ムルソーは不条理を受け入れるよりは死を望んだってことかな?
13 :
真間一(ままはじめ):2009/06/11(木) 01:40:36
>>12 不条理も認識されることで克服されるのではないでしょうか…
それを『プリミティブ・マン(原初の人間)』で描こうとして、
実質上、自殺というか(メカニカルなもの)習慣に謂わば暗殺されたのがカミュ…
本気になりますよ!!!
『パルヌー』の元ネタを読むためペストを読んだ奴って俺くらいなもんだろうな
15 :
ザ・スミス:2009/06/11(木) 23:09:14
>>13 不条理を受け入れるとなると相当な勇気が必要だよね。
「本気になりますよ!!!」くらいの気持ちがないと
不条理は受け止められないよね
16 :
高橋源一郎:2009/06/11(木) 23:42:04
俺も常に本気になりたいよ!
17 :
吾輩は名無しである:2009/06/12(金) 01:54:53
源ちゃんはいつでも本気で恋愛してるじゃまいか
だから毎回離婚してるんだろ
18 :
高橋源一郎:2009/06/12(金) 17:42:16
ありがとう。ちょっと泣いた。
19 :
吾輩は名無しである:2009/06/12(金) 20:32:47
涙? オイルじゃないのか
20 :
高橋源一郎:2009/06/12(金) 20:34:24
は?マジで?
古い本だとリウーがリュウになってるんだよね
発音すればそんなに変わらないけど別人みたい
22 :
ザ・スミス:2009/06/12(金) 22:48:08
23 :
ザ・スミス:2009/06/12(金) 23:16:57
リュウじゃイメージが狂っちゃうよ
『シーシュポスの神話』は難しいな
>>23 「真に重大な哲学的な問題はひとつしかない。自殺ということだ。」
…で、書き始まるんでしたっけ 読み進めれば、おもしろくなるとおもうな。
(サルトルや大江健三郎は自分には、大した作品には思えなかった)
まぁ…、それはもはやどうでもよいことかも知れないが、私の興味をすくなからず惹いた。
25 :
ザ・スミス:2009/06/13(土) 00:33:58
>>24 難しいけどとりあえず最後までは読むよ。
まあいつもそんな感じだけど
26 :
ザ・スミス:2009/06/13(土) 23:02:05
「人生には意義が無ければ無いだけ、それだけいっそう
よく生きられるだろうと思えるのである」
↑
面白い考えだなあ
27 :
ザ・スミス:2009/06/15(月) 00:12:41
>>24 サルトルも『オート』くらいは読もうと思ってるよ。
いつになるかは不明だけどね
28 :
吾輩は名無しである:2009/06/15(月) 07:31:36
連投し過ぎだよカス
29 :
吾輩は名無しである:2009/06/15(月) 10:19:01
サルトルの「嘔吐」って絶版になってしまっている。
いろいろと手を尽くして古本屋に足繁く通っているものの、いまだに探す
ことができない。
こういうのって、国民の文学に対する意識の低下が原因だと思う。
30 :
吾輩は名無しである:2009/06/15(月) 11:28:40
普通に売ってるがな
新品で普通に本屋置いてあるのに、29は何を言ってるんだ
思い込み激しいタイプだな。
長らく絶版状態だった過去から迷い込んできたんだよ
2ch書き込む前にアマゾンで調べればすぐ分かるけどな
でもサルトルやカミュって昔よりは人気ないのは確か
カミュは新潮文庫で出てる分は、文学好きなら中高で何冊かは当然のように読んでない?
36 :
ザ・スミス:2009/06/15(月) 22:45:05
>>34 マジで!?サルトルは知らねーけどカミュの作品が
時間に流されるようなものとは思えないけどな。カミュがんばれ!
>>35 つーかフツーに面白いよね
37 :
ザ・スミス:2009/06/15(月) 23:37:59
「古代の奴隷は自分の思うがままに振舞えたわけではないが、
自分にいささかも責任を感じないという自由を知っていた。」
↑
自由意志が無ければ罪は無いということですね?
ホントは普通の人間も奴隷も同じくらい自由な存在だったりして
38 :
吾輩は名無しである:2009/06/16(火) 04:05:05
39 :
吾輩は名無しである:2009/06/16(火) 08:00:27
最近新本を見に行ってない
「嘔吐」は売っているんだな
じゃあ探してみよう
40 :
吾輩は名無しである:2009/06/16(火) 09:38:33
異邦人、ペスト以外で面白いのある?
41 :
吾輩は名無しである:2009/06/16(火) 10:50:02
>>40 小説なら『転落』『追放と王国』
戯曲なら『カリギュラ』『誤解』『正義の人びと』『ある臨床例』
評論・エッセイなら『シーシュポスの神話』『反抗的人間』
半分くらいは新潮文庫で読める
あとは図書館か古書店で全集を探して
42 :
吾輩は名無しである:2009/06/16(火) 15:56:02
>>41 シーシュポスってなんやw
汽車かなにかか?
それなら、シュッポッポのほがいいじゃん?
中高生で普通にカミュを読むか…
環境の違いもあるだろうが、俺は普通に大人になってから読んだぜ
周りには角川ホラー文庫とかしかなかったんだよな
まあ高校はそういう図書館だった
44 :
ザ・スミス:2009/06/16(火) 22:34:09
>>43 ただ『シュッポッポの神話』は予備知識が必要なところもあって
難しいから読むの早すぎたかなーって思ってます
45 :
ザ・スミス:2009/06/17(水) 01:06:21
なんでムルソーが母親の死に無関心でいられたのか不明
コテハンは止めろ
47 :
吾輩は名無しである:2009/06/17(水) 07:54:01
なぜノーベル賞とれたの?
異邦人があまりにも偉大すぎたから?
48 :
吾輩は名無しである:2009/06/17(水) 09:33:45
ノーベル賞の背景には、カフカの影響も無視できないのではないかな。
あと戦時中のレジスタンスとかもあるかもしれない。
まあいずれにしても「異邦人」「ペスト」とかは斬新だったし、その時期
ほかに有力な候補者がいなかったこととかも大きな要因だと思う。
49 :
ザ・スミソ:2009/06/17(水) 09:46:50
母親とは別の世界に生きているという感覚で生きているからだろ。
それと、「無関心でいられた」のではなく、
「無関心だった」んだろうね。
まだ、まだシュッポッポは早そうでしゅね?
50 :
吾輩は名無しである:2009/06/17(水) 13:04:19
ノーベル賞に値する作家だが、これまでに100人以上が選ばれている。それでも全員の名を挙げようといって
すべてを列挙することができるだろうか。できないと思う。たとえば、ピランデロとかソール・ベローそれに
マラマッド、チャーチルと並べてみてもあまりピンとこないだろう。チャーチルが値するのかというと異論だって
あるだろう。ドストエフスキーやトルストイがあがってこないことや、カフカに受賞されなかったことなどをみて
も、絶対とはいえない部分も多い。パステルナークなどは辞退している。
51 :
吾輩は名無しである:2009/06/17(水) 13:13:04
じゃあ全員が素晴らしくて漏れのない賞を教えろよ
たとえばエンタメの大きな賞でも誰が落ちて取ってないなんかがあるだろう
52 :
吾輩は名無しである:2009/06/17(水) 13:30:41
>>50 ドストエフスキー……ノーベル文学賞設立の時点で死んでた
トルストイ……その思想がノーベル賞の近代主義志向とそぐわなかった
カフカ……一部の地域を除いて無名だった
パステルナーク……×辞退した ○政治的圧力で辞退させられた
↑全部もっともな理由があるだろ
54 :
吾輩は名無しである:2009/06/17(水) 14:38:27
カミュの原点って「夏」というマイナーな短編の中に凝縮されているようにも思える。
カミュ自身の回想録のような作品だが、ここにはアルジェリアの過酷な自然環境のこと
もえがかれているし、現地のアラビア人との軋轢にも触れている。カミュの心境には
そんな厳しいアルジェリアでの生活の克服に費やされていたのではないのか。
「異邦人」も「ペスト」も、この「夏」を母体にしているともみえる。
55 :
吾輩は名無しである:2009/06/17(水) 14:40:41
つまり私小説W
こんなものが世界文学とはねWWW
56 :
ザ・スミス:2009/06/17(水) 22:25:32
57 :
ザ・スミス:2009/06/18(木) 00:02:09
カミュの作品には二つの違う世界があることが多い気がするな
ペストで隔離された町の世界と町の外の世界。
留置所に入れられたムルソーの世界と留置所の外の世界 とか
58 :
吾輩は名無しである:2009/06/18(木) 21:13:04
「ペスト」はすごい作品だよ。最初、それも20年以上も前のことだけども、
カフカとカミュの区別がつかなかった。「異邦人」と「変身」の作者は一緒
だと思っていた。それくらい作風が似ているのかもしれないな。
でもカミュ自身もカフカのことを高く評価していたし、また受けた影響も
かなり大きかったのではないのか。
59 :
ザ・スミス:2009/06/18(木) 22:58:04
>>58 カフカの影響を受けてたのか。
ドストエフスキーの影響も受けてるのかな?
60 :
吾輩は名無しである:2009/06/19(金) 10:07:56
>>59 受けてるだろうね
『悪霊』を戯曲化してるくらいだし
どういう作家に注目してたかは
『シーシュポスの神話』に書いてあったと思う
61 :
ザ・スマソ:2009/06/19(金) 11:55:18
しかし少なくとも異邦人と変身を読んでいながら、なおかつ
カフカとカミュを同一人物と思い込んだ奴って、世界広しと言えども、
誓って言うが、君のほかには、まあ、多く見積もって10人はいないだろうな。
62 :
吾輩は名無しである:2009/06/19(金) 18:19:23
>>59 悪霊の戯曲化というのはどういう作品かな。
教えてほしいな。
63 :
ザ・スミス:2009/06/19(金) 23:02:07
>>62 というか『悪霊』が戯曲化されてることを知りませんでしたよ
>>61 とはいえ二つの作品に共通点があるのは事実だろ?
たとえばどういうところに共通点を見出したのでしょうか?
二人の「不条理」はまったく別物だと思うなあ。
65 :
吾輩は名無しである:2009/06/20(土) 14:38:36
でもどちらも犠牲者がでているという点では共通だよ。
どっちも大したことなくして裁かれて死を迎える人がいるという意味では
違いはない。
66 :
吾輩は名無しである:2009/06/20(土) 16:22:13
生きる意志を持ちながら死んでしまうという不条理については共通しているがやはり性質としては二人の思想はことなる。
ここで君たちのいうようにカフカが説いたものが不条理であるとするならば
周りや社会に組織された人間の不条理というものであり、一方カミュの不条理は
体と精神の働きの方向の差のことである、例えば異邦人において
ムルソーが殺す意思のないにも関わらず殺してしまったことで、
よって異なる。ただ二人の思想はいづれも現代知を挑発しうるものであり
いづれもすばらしい思想であることは間違いない。
67 :
吾輩は名無しである:2009/06/20(土) 16:24:25
推敲不足で、誤字脱字・説明不足あり。
変に文章が長いのは谷崎を意識した
68 :
吾輩は名無しである:2009/06/20(土) 16:26:19
カフカは周りや社会に組織された人間の”無力”の不条理。
69 :
ザ・スミス:2009/06/20(土) 23:24:38
>>64 落ちぶれた人間への社会の冷たい態度なんかも共通点の一つかな?
と個人的に思いました
>二人の「不条理」はまったく別物だと思うなあ。
気付かなかったー!
変身は今のひきこもりニート
71 :
ザ・スミス:2009/06/21(日) 22:34:54
>>70 そうかもね。働く機械として機能しなくなったグレーゴルは
家族からも見捨てられてしまったな。
なんかカフカすごいな
72 :
吾輩は名無しである:2009/06/21(日) 23:56:58
カフカもカミュも、全体主義というものを扱っているように思える。
「ペスト」なんかは、レジスタンス経験から、戦争をはじめとする
死の脅威を扱っている。戦争自体が全体主義だから、カフカとは
相通じる部分を感じるね。
全体主義の弊害としての、不本意な人間の死を不条理として扱う
姿勢が二人にうかがえる。誰かの犠牲を求める社会を描いている
作家同士と目に映るね。
じゃあ失踪者はどうよ? まあ未完成作だけど
74 :
60:2009/06/22(月) 09:19:41
>>62 たぶん
>>59じゃなくて俺に聞こうとしたんだよね。
『悪霊』の戯曲化ってのは読んで字の如く、舞台化用に翻案したもの。
1959年に初演して大成功を収めたと全集の解題には書いてある。
もちろんあの長大な作品全編てわけにはいかないからだいぶ端折ってはいるけど、
それでも山場は一通り押さえてあったと思う。
スタヴローギンの決闘、キリーロフの自殺、シャートフの殺害はもちろん、
「スタヴローギンの告白」の場面も含まれているね。
(両方をつきあわせて第何場が原作の第何章とかまでは調べてないけど)
新潮社版全集の10巻に入ってて、ページ数が約140。
同じ巻に入ってる『追放と王国』が約120ページになってるから、けっこう長いな。
カミュは26歳の時には『カラマーゾフ』も舞台用に脚色してて、
自分でイワンの役を演じたそうだ。(これは全集にも入ってない)
75 :
60:2009/06/22(月) 09:21:24
>>59 「受けてるだろうね」なんて
>>60で適当なレスをしたが、
いま全集を繰ってみて未読だった文章からこんな一節を見つけた。
「数ヶ月前、私はひとりの感じのいいソヴィエトの青年と会っていた。
彼はロシアの大作家が数多くフランス語に翻訳されていないことをなげいて、私を多いに驚かした。
(中略)そしてこんどは私のほうで、ドストエフスキーがなければ二〇世紀のフランス文学は現にあるものとはならないであろうと断言して、すっかり彼を驚かしてやった。
彼を納得させようとして、私はついにこう言った。『君は、その時代の思想の動きにきわめて夢中になっているひとりのフランス人作家の事務所にいるんですよ。
この事務所にある二つだけの肖像画がだれの肖像画だか、わかりますか?』
彼は私が指し示したほうにふりむいた。そして彼の顔は、トルストイとドストエフスキーの肖像画を見てかがやいたのだった。
(中略)私は『悪霊』を、『オデュッセイア』『戦争と平和』『ドン・キホーテ』、シェイクスピアの戯曲といった、精神の創造の偉大な蓄積を完成している三、四の偉大な作品と並べている。
私はなによりもまず、ドストエフスキーが人間の本性について私に啓示したもののゆえにこそ、ドストエフスキーに感嘆したのだ。
(中略)
しかしながらドストエフスキーの偉大さは、ますます増大してゆくことをやめないだろう。というのも、われわれの世界は死滅するか、あるいはドストエフスキーを正しいとするだろうからである。
この世界が死滅するにせよ再生するにせよ、いずれの場合にも、ドストエフスキーは正当化されるだろう。(後略)
76 :
ザ・スミス:2009/06/22(月) 22:40:37
>>75 カミュは『悪霊』を重要視してたのか
>この世界が死滅するにせよ再生するにせよ、いずれの場合にも、ドストエフスキーは正当化されるだろう
そこまで強くドストエフスキーを信じていたのか すごい。
77 :
ザ・スミス:2009/06/23(火) 23:52:25
『水いらず』って本があった。
サルトルの本が売ってるの初めて見た!!(買わなかったけど)
78 :
吾輩は名無しである:2009/06/24(水) 02:32:13
スミス=川俣 乙
79 :
ザ・スミス:2009/06/24(水) 22:36:34
>>78 違うって!
ちなみにオレは『転落』『追放と王国』『最初の人間』
が手に入らなくて困ってるところです
80 :
吾輩は名無しである:2009/06/24(水) 22:44:25
>>79 ヘイ! 蛸踊りスミス?さん!!!
『最初(原初)の人間』については幾分は仕方がないかも知れないので、
御自分で書いてみてください。『カラマーゾフ第2部』は難しくてもこれは大旨予測可能…大丈夫そう。
ノーベル賞程度ならとれるでしょ
81 :
吾輩は名無しである:2009/06/24(水) 22:58:40
「転落」「追放と王国」は同じ版の中に入っている作品だよ。
新潮社からでている。
82 :
ザ・スミス:2009/06/24(水) 23:18:55
>>80 よし!明日から『カラマーゾフの兄弟 第二部』を書こう!
>>81 あれ売ってるところ見たことないんだよね。偶然なかっただけかな?
84 :
ザ・スミス:2009/06/24(水) 23:55:28
85 :
ザ・スミス:2009/06/25(木) 00:10:11
ちなみに『嘔吐』を売ってるのは見た。
『水いらず』もフツーに売ってたね
86 :
80:2009/06/25(木) 00:47:43
>>82 ミスリーディングです スミスさん めずらしいな
『カラマーゾフ第2部』は難しいでしょうから、『原初の人間』を書いてみてはという
メッセージでした。
では!!!
87 :
ザ・スミス:2009/06/25(木) 00:53:50
>>86 ホントだ ミスった!!!!!
『最初の人間』書けばオレでもノーベル賞とれるってことですね!!?
88 :
サ・スミス:2009/06/25(木) 01:03:30
>>87 そういうことです でもやる気にならないと 才能が幾らあっても
可能とは限らないです
本気になりますよ!!!
89 :
ザ・スミス:2009/06/25(木) 01:11:56
>>88 やる気か・・・
本気になりますよ!!!!!!
転落・追放、水いらず、嘔吐、どれも新古書店に転がっている。
91 :
ザ・スミス:2009/06/27(土) 23:20:11
>>90 『転落・追放』マジで欲しい。
あらゆる本屋に行ってみた(通称 本屋ツアー)けど無かった。
とりあえず『幸福な死』があったから買っといた
92 :
吾輩は名無しである:2009/06/27(土) 23:47:07
普通に売ってるだろ
ギロチンとかが無いというのなら分かるけどさ
>>91 定価で良いなら書店に注文すると良い。
手元に残らなくて良いなら図書館。
中古で安くなら新古書店や街の古本屋を探す。
94 :
ザ・スミス:2009/06/28(日) 00:09:19
>>93 サンキュー!じゃあ今度注文してみようかな
>>92 『異邦人』とか『変身』なら古本屋にやたらおいてあるんだけどね
95 :
吾輩は名無しである:2009/06/29(月) 11:51:09
「異邦人」や「変身」はどこでも手に入るよ。
でもカミュって全集が手に入りにくい作家でもある。
96 :
吾輩は名無しである:2009/06/29(月) 12:04:46
今日の産経新聞にカミュの記事がある
初めて見る写真が添えられて
97 :
ザ・スミス:2009/06/30(火) 23:12:33
そして逆に『異邦人』が好きな人=『悪霊』が好き の法則・・・多分
98 :
吾輩は名無しである:2009/06/30(火) 23:20:22
カミュとカフカの間の交際ってなかったのかな。
カミュがカフカに接近できる機会もなかったのかな。
そういうのがあれば、両者ともに向上心を持てたんじゃないのか。
99 :
吾輩は名無しである:2009/07/01(水) 00:26:20
カフカが鬼籍に入った時、カミュはその齢11歳だったわけだがね、君。
アルベール・カミュ「人間が守るべき道徳と義務について私が認識している全ては、サッカーから学んだ」
それは良いとして、カミュはGKってイメージじゃないわ。
101 :
吾輩は名無しである:2009/07/01(水) 11:24:42
トルストイとロマン・ロランの交流はあった。
102 :
ザ・スミス:2009/07/02(木) 23:12:07
103 :
ザ・スミス:2009/07/07(火) 23:14:53
カミュよりカフカの方が難しいな
104 :
ザ・スミス:2009/07/08(水) 23:11:04
例えば『異邦人』って一回読んだだけでムルソーが深く掘り下げられた
登場人物ってことが何となくわかるけど
『変身』は最初に読んだ時は表面的なことしか理解できなかった・・・個人的には
105 :
吾輩は名無しである:2009/07/08(水) 23:30:30
グルニエ先生のカミュ本読みたい
106 :
ザ・スミス:2009/07/09(木) 23:10:46
ムルソー、スタヴローギン、ペリー・スミス
この三人は結構 似てると思う
107 :
吾輩は名無しである:2009/07/09(木) 23:39:27
世界の優しい無関心を
ペリー・スミスが感じるかい?
108 :
ザ・スミス:2009/07/10(金) 23:02:48
>>107 ムルソーもペリー・スミスも仲間の人殺しを止めておきながら
その後自分で殺人を犯したので何か被って見えた
109 :
吾輩は名無しである:2009/07/10(金) 23:17:23
クレクレでごめん
ピラミッドに登って自らの孤独を見つける・・・という話はどれ?
ムルソーは利他的で自己に無関心で主観的なものなど一切意味のないものとでも感じてるみたいだね。
殺害に至る意識プロセスが違うと思うよ〜
112 :
ザ・スミス:2009/07/11(土) 23:16:25
>>110ムルソーを知るにはやっぱり『シーシュポスの神話』を知らないとだめかな?
スタヴローギンはお坊ちゃんって言われててペリー・スミスもガキっぽいけど
どっちも子供のころの体験が影響してるのか
113 :
ザ・スミス:2009/07/11(土) 23:24:58
114 :
ザ・スミス:2009/07/12(日) 23:52:48
ところで「不条理な人間」って何ですか?
115 :
吾輩は名無しである:2009/07/12(日) 23:58:46
社会のために生きる人間
総不条理人間時代
116 :
真間一:2009/07/13(月) 01:27:02
>>114 永遠…を認めていながら、永遠のためには何をもしない人間
117 :
ザ・スミス:2009/07/13(月) 22:43:47
>>116ムルソーってやりたい時にやりたいことをする人間だもんね!
永遠を認めている、ってどーゆーこと?
118 :
ザ・スミス:2009/07/13(月) 22:48:16
>>115カミュというよりはカフカの作品に多いタイプっぽいね。
グレーゴルとかかな
119 :
ザ・スミス:2009/07/14(火) 23:38:08
解説の本でも買おうかな
解説本とかで安易に理解しようとするな。
不条理を生きろ!
もやもやもや・・・・
121 :
ザ・スミス:2009/07/16(木) 23:52:54
>>120「まずは自分で考えろ」ということでしょうか!?
もやもやもや・・・♪
122 :
ザ・スミス:2009/07/18(土) 00:03:34
とにかくカミュが知りたい・・・もやもやもや・・・
123 :
ザ・スミス:2009/07/18(土) 00:42:40
ただ幸福を追い求める というのは「力への意志」みたいなものかな?
124 :
ザ・スミス:2009/07/18(土) 23:04:53
それなら「不条理な人間」が自殺を否定する理由も分かるんだけどな
不条理三部作をとりあえず一通り読んでみたら?
解説?というか評論系なんかも図書館で借りられる。
あと、時代背景や生い立ちなんかを調べるのも良いかも。
126 :
吾輩は名無しである:2009/07/19(日) 21:35:29
「ペスト」以外には長編ってないのがこの作家の特徴だよね。
後の作品はみな短編とか戯曲っていうところだよね。
127 :
ザ・スミス:2009/07/19(日) 23:27:33
>>125 そうだね、カミュのことは 17歳のときに結核になったことくらいしか
知らないからなあ
128 :
吾輩は名無しである:2009/07/20(月) 01:53:11
カミュは自然を感じて幸福を感じる様子が異邦人などにもあるように思うんですが
不条理な人間はどんなときに幸福を感じるとカミュ自身言っていますか?
129 :
真間一(ままはじめ):2009/07/20(月) 02:29:49
>>128 ん? 不条理…は病であり出発点であって、克服されるべきものだとカミュは認識しているよね
「その前提」で述べるとすると、愛する人が死んだ時とか、最終的な目標が達成されても
実はそれが暫定的なものに過ぎないと分かった時や、
自分が自由だと認識「してしまう」不自由さを自覚したときとかかなぁ…
カミュは、作家活動全般として『原初の人間』を完成させなかった点において、
こころざしなかばにして倒れ、大成しなかったという感が否めない…。
バカなので教えてくれ。
どうせ死ぬとわかっている人生の不条理さに、
個人レベルで反抗せよと唱えた「異邦人」や「シーシュポス」まではよかったが、
それが集団行動に発展した「ペスト」や「反抗的人間」になるといまひとつ、
と思っている俺の捉え方はピントずれてるか?
俺もバカのくせに答えてみるが、そうピント外れでもないだろ。
集団行動になると当然「政治」の色が濃くなるが、
カミュはその辺に関して詰め切れてなかったような感じがする。
前線に立つ一闘士であって理論的指導者向きじゃないっていうか。
得体の知れない何か大きなものより、それに打ちのめされる
小さい人間を描く方が本人の資質に合ってたからじゃなかろうか。
まあ俺もよく分からんので、もうちっと賢い人
>>132のレスを待とうぜ。
132 :
吾輩は名無しである:2009/07/23(木) 02:03:03
デフォーVer.ぺスト読んだ人 手ぇー挙げて!
>>131 もともと小さい人間を描くのが小説なんだから、
思想に走らないで小説家に専念していたら、
さらに多くの名作を残したかもしれんなあ。
でもそれじゃ創作意欲が続かなかった可能性もあるが
カミュがメルロ=ポンティと議論して絶縁になるくらい言い合ったらしいんだけど
どういうところがお互いに譲れなかったのか分かる方居ますか
135 :
吾輩は名無しである:2009/08/04(火) 02:01:10
ムルソーが殺したのは、アラビア人の刃が眩しくてうざかったからだろ。それ以外の意味は無いよ。
136 :
吾輩は名無しである:2009/08/04(火) 02:03:58
>>128 その幸福というものが、それこそカミュの否定する虚構だろ。
137 :
吾輩は名無しである:2009/08/04(火) 02:16:28
ポンティさんが甘ったるいコミュニズムにすがってるのに
我慢ならなかった
俺的には太宰と被る
@田舎(辺境)の出身
Aインテリなのに中央の文壇と相容れない
B議論に弱い
Cイケメソ
「転落」のクラマンスは葉蔵に似てる気もするし(自虐的だけど社会を見下しているところとか),
「背教者」のコミカルな一人称の文体は「駆け込み訴え」に似ている。
まあ,俺が二人のファンなだけなんだけどね。他に似ているのは一杯いるだろう。
139 :
ザ・スミス:2009/08/11(火) 22:30:09
>>135 カミュの作品に出てくる太陽って一体どーゆー意味があるんだ?
刃が眩しくなければ殺人は起こらなかったのに・・・
日の丸のことなんじゃないかwwwwwww
141 :
ザ・スミス:2009/08/11(火) 22:43:07
新スレになってから阿呆ばかりが住み着いてやがる(藁
藁とか久々に見たよ
地方公務員天国の日本。
カミュは私にとって神に一番近い人間だ。
生涯で唯一、師と仰ぐ小説家。
「客」が好きだ。
ヨーロッパで当時コレやったんだから、ノーベル賞当たり前。「追放と王国」はもっと評価されても良いよ。
と言うか
「追放と王国」がなければカミュは現代に残ってない。
「異邦人」は体制に立ち向う、しかし人間の儚さを描いたが
「追放と王国」では立ち向かいながらも他人は自らを写し出す鏡である事を知った上で(不貞や客)、人間の儚さの中の真の強さを描いてる。(客の最後の一文、愛したはずの土地に一人で立っていた等)
これが人間のあるべき自然の姿なんだと思った。
自然に逆らわず愛する⇒結果⇒他人と自らを残す。
こんなに自分の人生や
近しい人間との共通点、
また自分と共通点のある人間に出会ったのは最初読んだ時から初めてだと思った。自分は他人から変わり者とか昔はイジメられる事が多かったけど、大袈裟かもしんないけど
カミュの小説や存在が現代に「残っていた」から自分は生きてこれたんだと思う
インフルエンザの件でペストを読み返すのもいいかもしれない
シーシュポス神話のカミュの真摯な独白は胸に響きまくる
「無ルソーは人間の屑ではない」
この言葉にどれだけ救われたか
しかし阿呆だ
151 :
吾輩は名無しである:2009/09/14(月) 22:16:48
>>150 異邦人は愛読書だが否定出来ない。笑
ムルソーが現代日本にいたらアホかつインテリかつ不気味なイメージ。
152 :
ザ・スミス:2009/09/15(火) 01:16:50
ムルソーは 近くにいたらウザいタイプかな?
とはいえ例の女の人(名前忘れた)はムルソーの正直なところが好きだったと言うし
現代日本にいたらギャルオだと思う
小説を読んでる限りでは悪い印象はないけど、
実在すると考えるとDQNに属するよなw
155 :
吾輩は名無しである:2009/09/16(水) 16:48:58
そうかな?
ファッションとかかなりシンプルになりそう。
かつ勉強や仕事も自分の能力の範囲ではこなしそう。
故にDQNやギャル男のイメージはない。
景気に気を揉まれるのを避けたくて公務員選ぶんじゃない?
けど昔学業放棄したとあったからな…。
彼は学業は不得手なのかな?
156 :
吾輩は名無しである:2009/09/16(水) 18:03:35
邪魔にならない穏やかなタイプで、意外と魅力的な人に見えそう。
自然の風や匂いが好きだなんて、健全すぎるほど健全だと思う。
アラビア人は浮かばれないけど…それは小説だからなぁ
ムルソーの冷淡(冷静)さはいい
静かで物わかりのいい青年だろ
ちょっと達観したふうな冷静さを裁判官のおっさんにうじうじ突かれただけで
159 :
ザ・スミス:2009/09/16(水) 22:23:33
ムルソーは目が良い人間だったらしいけど、
この世だけを見ている存在だったんだろーな。
来世のことは考えてなかった
物分かりよかったら母親の葬式の日に女と遊ぶか?
161 :
ザ・スミス(似非フーリガン):2009/09/17(木) 00:35:29
>>160 あれ? 翌日に本命彼女と性交しただけ…なんじゃなかったっけ?
162 :
ザ・スミス:2009/09/17(木) 00:39:33
追悼とセックスは対立しないのさ!
葬式の日だろうが翌日だろうが臨終の瞬間だろうが。
葬式から帰ったあとに女と海水浴いったんじゃない?
シーシュポスの神話の23ページの
なぜなら方法とは形而上学を含むものであり、ときには結論をまだ認識していないと主張したりするくせに、じつは知らずしらずに結論を明かしてしまっているようなものなのだ。
の意味がわかりません、だれかおしえてください
166 :
吾輩は名無しである:2009/09/18(金) 05:55:04
そのまんま
ガダルカナル
>>160 単にムルソーは母親の死にさほど悲しんでいないんだろ。
悲しいとかの演技はしないし、翌日女と何をしようとムルソーに罪悪感はない。
ただ社会的に見るとありえねーあいつは悪者だってことになるだけで
ものわかりのいい青年、というのはムルソー側から見てってことになるのでは?
社会的に見たらその反対、ということになってる。
170 :
吾輩は名無しである:2009/09/19(土) 02:05:13
要するにマイペースなんだろ
ムルソーに共感してしまった俺ってヤバイ?
いや共感はするよ
でも自分ではないな ムルソーかっけぇ
172 :
ザ・スミス:2009/09/19(土) 03:03:16
ただ アラビア人を殺してしまったことで
誰からも共感されない部分を持ってしまったような気がしなくもなくもなくも無い
173 :
吾輩は名無しである:2009/09/19(土) 03:06:34
>>172「マイノリティ」を殺したって事?
人を「殺した」って事?
174 :
ザ・スミス:2009/09/19(土) 03:10:15
>>173 人を「殺した」って事。
まあ、それでもムルソーは好きだけど
175 :
吾輩は名無しである:2009/09/19(土) 03:19:38
魅力あると思う
でも上の世代からすると
「若いもんの勝手な理屈」になるのかも。
「異邦人読みました」って殺人者がいつか日本にも出てくるのかな。
ハルヒ読みました って言うやつは出てくるよ
177 :
吾輩は名無しである:2009/09/19(土) 04:14:44
ハルヒって小説なんだ。アニメかと思ってた。
それにしても国あげてアニメ推進してる国ってスゴイと思うな(笑)
178 :
吾輩は名無しである:2009/09/20(日) 12:09:46
ムルソーは殺したくて殺したわけじゃないでしょ。
あれはいろんな不運が重なった末の事故みたいなもんだと思う。
太陽のせいっていう理由も本人にとっては事実なんだろう。
でも他人にそれを言ってしまうところがマイペースというかアホというか。
ちなみにあの殺人シーンはかなりリアルだと思った。
実際の殺人も金銭目的とか以外はこんな理不尽な感じなんじゃないかな。
異邦人て自然主義文学よりも断然リアルだと思った。
ムルソーみたいな殺人者って意外といるんじゃね?
179 :
吾輩は名無しである:2009/09/20(日) 13:07:20
>>165 例えば痩せる方法として絶食があるとして、なぜ絶食をすると痩せるのか正確に理論付けられていないから
絶食したら痩せるとは結論付けられ無いと言う時もあるけれども、痩せるのは明らかだよね。みたいな感じか?
ごめん………違う気がする。
理解したと思っていてもカミュの抽象的表現を具体化するのは俺には難しいわ。
てかシーシュポス読むにはキルケゴール・サルトル・実存主義あたりの知識がある程度必要だと思う。
そして俺には難しかった。不条理な作品は可能なのか?とかはあまり理解出来たとは言えないわ。
長文&いびつな改行ごめん。
何故そこで絶食と痩せることをもってくる?
帰納法と演繹のアプローチのことを言ってるんじゃないか?
182 :
吾輩は名無しである:2009/09/21(月) 11:37:21
〉〉180
適当に具体例を挙げてみただけ。
〉〉181
つまりどういうこと?
183 :
ザ・スミス:2009/09/22(火) 21:51:53
>>178 すごい迫力の場面だよね。
でも、何で殺したのかイマイチ分かんないんだけど、
汗が瞼を流れて目が見えなくなった みたいなことが書いてあるけど
世界を見る存在であるムルソーにとっては
目が見えなくなるってゆうのは死ぬことに等しいのかな?
だから自分を守るために殺人を犯した という感じかな? と、思った
184 :
ザ・スミス:2009/09/23(水) 19:45:21
自分を守るためにしたことが犯罪だってことなら なんということだ!
185 :
吾輩は名無しである:2009/09/25(金) 00:19:44
すべての犯罪はオナニー
186 :
吾輩は名無しである:2009/09/25(金) 01:08:05
無理心中じゃない心中って犯罪だったっけ?
飲酒運転もオナニー?
>>130 俺も若いときは「ペスト」いまいちだと思っていた。
今では、「ペスト」は不条理を抱えて生きるための、
1つの、最高ではないが現実的な方法を示しているんじゃないかと思う。
>>139 読んだのが20年位前なので自信ないけど(リアルタイム「TheSmiths」世代っす)、
太陽は絶対的な世界(とその不条理)の象徴のように感じた。
189 :
ザ・スミス:2009/09/25(金) 06:05:59
>>188 圧倒的な力でムルソーをねじ伏せるようなものを感じるね 太陽からは
そういや、ムルソーって何で倒れたアラビア人に数発撃ったんだろ?
一発なら太陽のせいなのはわかるが、その後も太陽のせいなのだろうか。
太陽には一方的な能動性しかなく、受動的なものは何もない。
質問の主旨をry
193 :
ザ・スミス:2009/09/25(金) 20:25:11
>>190 パニクってたんじゃない?
それか4ってゆう数字に意味があるか
>>190 逆に、なぜ一発目だけが太陽のせいだと思うのかが疑問
殺し自体が太陽のせいだとしたら、たいした問題にもならない。
それは衝動であり、必然の行動だったと思うから。
太陽が輝くのに理由は無い。同じ事。
195 :
水没王子:2009/09/27(日) 19:18:37
ムルソーのいけないところは人殺しをしたことじゃなくて
例の女の人を快楽を手に入れるための機械として扱ったところじゃないかな?
わかんねーけど
>>194 衝動的(太陽のせい)だからこそ普通一発だと思うんだろ?
その後3,4発撃てば、太陽ではなく自分の意思で撃ったみたいじゃないか。
まあ事故解決したからいいんだけど
最初の1発は太陽に誘発された衝動で、後の3発は最初の1発に誘発されて
って感じじゃないかな
人と揉めるとき、自分の怒声に煽られてどんどんエキサイトするって経験がよくある
198 :
197:2009/09/28(月) 12:19:31
あ、「後の3発は最初の1発に誘発されて」だと結局自分の意思か
>>196-197 最初の一発も後の三発も、ムルソーにしてみれば「太陽のせい」だろ。
あの時、あの場所で太陽はずっと照り続けてたんだから。
最初の行動が太陽のせいなら、一連の行動も全部太陽のせいだ。
そもそも「太陽のせい」という言葉を、そのまま受け取るなよ。
自分の意志も何も、ムルソー自身が自分の行動を合理化できてないだろ。
説明不能なこと説明するよう求められたムルソーが、(←不条理な状況)
最もしっくりくるのが「太陽のせい」だったにすぎない。
200 :
水没王子:2009/09/28(月) 19:11:47
4発撃つって後悔の無さを感じるよね
「太陽のせいだ」ってシャレで言ったかも
あらすじに書いてる「太陽のせい」を否定するやつがいるけど
読んだ人が実はこうだったんだと思うのは勝手だけど
「太陽のせい」とムルソーが言ったのは本当でしょう?
>>202 行間が読めない奴は文学なんか読まないで、ラノベでも読んでればいいよ。
解釈は無限に
いやだから「太陽のせい」って解釈だってあるでしょ?
なぜそれを頑なに否定するの?
>>205 頑ななのはお前だよ。
作中で「太陽のせい」と言及している事柄を「そう解釈できる」って
本気で言ってるなら相当ヤバイって気づけよ。
そういう読み方をしてる限り、文学の本当の深さとか理解できないよ。
今風(?)に言えば「理由?そんなの知らねえよバカ!太陽が悪いんじゃね?」って感じ。
2ちゃんねら風に言うと「太陽が悪いんじゃねwww?」
うつ病の私が笑えました。ありがとう
じゃあ正しい読み方?なら「太陽の製じゃない!」でいいの?
書いてないことを読むためには、その小説を読まないほうがいい
212 :
吾輩は名無しである:2009/09/30(水) 23:01:39
理由が無く上がっていることに対する不快感かもしれない。
暑いのもまぶしいのも太陽のせいだけどな…
きっかけと原因の差かな。
ラスコーリニコフが殺人をしたのだって様々な要因がある。
そのすべての要因の源となっているのが太陽。
太陽がないと我々が存在し得ない様にね。
むしろ作者のせいだろ?
カミュ「暑くてぼーっとしてたら、あと3,4発くらい撃っちゃうよな・・・・よし」
好きなんだよ、カミュは好きなんだ。
ただカミュがシーシュポスの神話で語った哲学がムルソーのような人間を生むのかということがショックで、
この作品だけでは不条理な人間ってのの像が掴めない。
人殺しとかじゃなく、日常的な生活の中での不条理な人間を書いている作品はありますか。
それを読んでみたい。
自分は、リウーを志す。
219 :
吾輩は名無しである:2009/10/05(月) 19:20:57
太陽の光ってムルソーの無意識にある人間への憎しみみたいなのを誘発するものってことじゃないかね
わからんがムルソーは母にもマリーにもレエモンにも本当に親しい感情なんか持ってない気がする。
何がいいたいかわからんか…
220 :
吾輩は名無しである:2009/10/05(月) 19:42:27
ムルソーはとにかく人間らしく生きることを教えられず、感情なく育ったような。すべてが義務。マリーを愛するわけじゃなく性欲の対象。母の葬式にも「出なくちゃ」「安らかに眠って」という気持ちじゃなく義務感から。何もかも義務から
221 :
吾輩は名無しである:2009/10/06(火) 01:55:43
あるいみ自然児だよな。社会に囚われてない。
だからムルソーは世間の常識が無意味にしか見えない。
だけどひょっとしたらムルソーの方が正しいのかもしれない。
「よく考えたら、世間の常識には何の根拠もないかも?」そう思わせる力が異邦人にはあると思う。
そこのところが物語として強度があると思う。いかにも文学という感じがする。
人間が生に思い悩む限り、異邦人の魅力は色あせないんじゃないかな。これを越えられたら凄いよ。
シラーも裁かれたしソクラテスは死刑、ガリレオも殺されかけた。
223 :
吾輩は名無しである:2009/10/06(火) 18:02:00
ムルソーという人物からは文学の中では異例に性格・性質?というものが見えてこない
文学上の人物としては不自然なくらいの現実的な意思のなさが、
より異質な存在として昇華させられてるように思う
個人的には、本で初めて出会った最もリアルな人間だったと思う
彼はアルジェの生まれで、いわば満州生まれの日本人のようなものだろうか?
シジフォス・異邦人からペスト・反抗的人間へ、何か裏切られたような、
しかしまた、これは当然であり、これ以外にありえなかったのではないかと…
ムルソーは一般人と犯罪者のギリギリの間にいた男だな。
かろうじて一般人寄りで、社会的に生きていた。
社会的に生きつつも本来の自分を隠せず、いわば正直に生き過ぎた感じがする。
225 :
吾輩は名無しである:2009/10/06(火) 19:35:57
シーシュポスの神話って面白いの?
つまんなさそう
226 :
ザ・スミス:2009/10/06(火) 19:36:31
ムルソーをみてると 嘘をつくことが恥ずかしくなってくるね
227 :
ザ・スミス:2009/10/06(火) 19:40:01
228 :
吾輩は名無しである:2009/10/06(火) 20:01:54
>>227 じゃあやめとくわ。どうしよう。異邦人の次は…
ところでフランス文学といえばどんな作品が代表作だろ。
仏文科として恥ずかしくないレベルの作品リストをあげて
おくれ。
229 :
吾輩は名無しである:2009/10/06(火) 21:30:44
230 :
吾輩は名無しである:2009/10/06(火) 21:32:20
>>229 だめ。そういうのは好かん。面白いから読む。
231 :
吾輩は名無しである:2009/10/06(火) 21:33:44
読み切ってもないのに面白いかどうか分かるの?
>>230 みんなが面白いというものが面白いと考えている奴に
本当の面白さなんか理解できる訳ねえ。消えろクズが。
234 :
ORCA旅団:2009/10/06(火) 21:41:23
>>230 個人的には『ペスト』とか『カリギュラ』は面白かったよ。
『カリギュラ』は薄いし
235 :
吾輩は名無しである:2009/10/06(火) 21:48:33
236 :
吾輩は名無しである:2009/10/06(火) 21:51:11
わろた
237 :
吾輩は名無しである:2009/10/06(火) 21:51:52
>>234 カリギュラ、読んでみます。
文学を興味持ちたい、みなさんと話題をしたいから有名なの読もう
としてんのに、ぶっさいくな顔の奴にクズとまで言われて私の心は
辛いので、イライラしながらブッサイクな顔が明日困った状況に陥り
ますようにと願いながら、明日は図書館へ行きます
238 :
吾輩は名無しである:2009/10/06(火) 21:54:49
シーシュポス面白いのに
異邦人は読んだんだろ?
読めよクズ
240 :
吾輩は名無しである:2009/10/06(火) 22:00:14
>>238 俺、実は一回文学面白くないなって思ったことがあるんよ。
大学入学したての頃にバルザックのゴリオ爺さんかなんか読んで、
わかりにくいなあと思ったの。バルザックは従妹ベットとか以外は
基本的に情景描写がややこしいでしょ?で、一回放棄したわけ。
で、言語学を専門にしようかなと思ったわけだが、文学をやっぱり
面白いと思えるようになりたいのよ。だからあんまり難しいのから
入りたくないの。
お前にクズとか言われたくないわ。ぶっさいくのくせに
>>240 あんまり難しいのから入りたくないと言いつつ
最難関とも言えるカミュを選ぶ間抜けw
フランス語の絵本から始めれば?
242 :
吾輩は名無しである:2009/10/06(火) 22:08:01
>>241 そうそう。そういうのを知りたいのよ。カミュが難関とか。
そういうのを教えてくださいって言ってるの。はよ教えろや
243 :
吾輩は名無しである:2009/10/06(火) 22:09:02
そうか、初心者なんだから
>>228みたいなクズな要求するのも無理ないな
絵本でも読めば
244 :
吾輩は名無しである:2009/10/06(火) 22:11:05
245 :
ORCA旅団:2009/10/06(火) 22:11:25
よーするに『シーシュポスの神話』の絵本があれば良いワケだが・・・
246 :
吾輩は名無しである:2009/10/06(火) 22:12:38
例えばカミュは難しい作家なんだね?じゃあ難しくないのは?
フランス文学でね
フランスたん
248 :
吾輩は名無しである:2009/10/06(火) 22:18:34
ようはわからんのやろ。アホばっか。もうええ
249 :
吾輩は名無しである:2009/10/06(火) 22:20:37
役に立たん奴ら
つうか普通にスレ違いだろ。
スレ立てるまでもないスレで訊いてこいよ。
シーシュポス面白いのに
252 :
吾輩は名無しである:2009/10/06(火) 22:22:41
ほんと、役に立たんかったわ
人間の内側を語り得る文学に簡単なもんなんて無い
ただ受け手がアホなら何読んでも面白くないだろう。
それは文学のせいではない。個人のせいだ。
だからわざわざ、面白いとも思えない文学に傾倒する必要も無い。
理解しようと言う本質を持たない人ならなおさら。
漫画とかラノベでも読んどけと。簡単だから。
254 :
吾輩は名無しである:2009/10/06(火) 22:26:35
バルザックのゴリおじいさんがわかりにくて挫折したからもう挫折したくないから
聞いただけでなんでここまで怒られるのかわからない。
異邦人は面白く読めた。だからまた挫折しないように聞いただけなのに。
ひどいや
>>254 だからスレ違いなんだよ。
カミュ個人のスレじゃなく仏文学スレとか世界文学スレで聞けよ。
256 :
吾輩は名無しである:2009/10/06(火) 22:30:14
だから、カミュの次の作品で面白いのを知りたかっただけじゃないか
何をここまで怒られる必要があるのか。
馬鹿たれ。
漫画本でも読んで寝てろよ低知能
258 :
ORCA旅団:2009/10/06(火) 22:32:50
>>256 簡単かどーかはよく分かんないけど
『追放と王国』は短篇集だから一つ一つの話は 短いことは短いね
>>256 >>228で
>>ところでフランス文学といえばどんな作品が代表作だろ。
と書いてるじゃねーか。
カミュの次の作品で面白いのを知りたいなんて一言も書いてないぞ。
260 :
吾輩は名無しである:2009/10/06(火) 22:33:53
261 :
吾輩は名無しである:2009/10/06(火) 22:36:08
んー、わかった。
俺が悪かったことにしておきます。平気でクズとか抜かす奴もロクな
人間ではないだろうがな。
>>258 ありがとうございます。
すぐクズとかいう俺達最低だよな
役立たずって平気で罵られても仕方ない存在だよ
263 :
吾輩は名無しである:2009/10/06(火) 22:42:16
>>262 じゃあ謝れ。無理なら別の意図があって、そういう言い方してるんだろ。
馬鹿野郎。
264 :
吾輩は名無しである:2009/10/06(火) 22:43:17
人によって入ってきやすい作品とかきにくいとか、あるね。
一生懸命知ろうとしている人を、探している人を誹謗するのは反対。
266 :
ORCA旅団:2009/10/06(火) 22:46:42
あ〜 『ペスト』再読してえ。
あとミセス太郎をパンチしてえ
267 :
吾輩は名無しである:2009/10/06(火) 22:48:34
荒らしならよそでやってくれないかな。
269 :
吾輩は名無しである:2009/10/06(火) 22:50:54
270 :
吾輩は名無しである:2009/10/06(火) 22:52:01
態度の問題だよ
また後日来い
271 :
吾輩は名無しである:2009/10/06(火) 22:53:50
>>264 基本的には同意だが、一連の書き込みを読んで
彼が「一生懸命知ろうとしている」とは思えないが?
むしろ、お手軽に教えて貰おうとしているクレクレ君に見えるから
皆に反発されているのだと思うがね。
273 :
吾輩は名無しである:2009/10/06(火) 22:55:12
274 :
ORCA旅団:2009/10/06(火) 22:55:27
フランスっつったら哲学とサッカーだよな
詩だろ
276 :
吾輩は名無しである:2009/10/06(火) 23:02:17
厨房なんだろか
カミュ気に入ったんなら新潮文庫のやつ片っ端から読めばいい
そんなに多くないし
>>231だ
他の作家のが知りたいんならスレ違いだよ
278 :
吾輩は名無しである:2009/10/06(火) 23:41:34
ぶっさいくめ
279 :
吾輩は名無しである:2009/10/06(火) 23:49:26
理屈こねた馬鹿が明日、何かで困りますように
もうその話題終わったから
たぶんまだ話題上がってないと思うけど、幸福な死って誰か読んだ?
これ難しいというよりわかりにくいな・・・
282 :
吾輩は名無しである:2009/10/07(水) 13:29:31
ぶっさいくにクズと言われた
283 :
吾輩は名無しである:2009/10/07(水) 14:34:02
ぶっさいくな心狭い馬鹿にクズと言われた
いまさらかなりむかついてきた
284 :
吾輩は名無しである:2009/10/07(水) 14:39:53
昨日、俺をクズといったぶっさいくが今日、何か困りますように
もうその話題終わったから
>>281 異邦人の原型というか派生元だね
分かりにくかったっけか
あんまり納得できる結末ではなかったけど
287 :
吾輩は名無しである:2009/10/07(水) 16:23:27
悲しみよこんにちは
カミュとムルソーとちゃねらたち
289 :
ザ・スミス:2009/10/08(木) 19:13:19
車かなんかに飛び乗る場面は『異邦人』とまったく同じよーな感じだった気がする
たしか
ああたしか同じだった。
カミュは完ぺき主義だから幸福な死は表にださなかったって書いてあったけど、
なんかわかる気がするよ
291 :
吾輩は名無しである:2009/10/09(金) 21:47:47
カミュってどうやって死んだの?交通事故なのは知ってるんだけど
どうやってって
だから事故死だろ
293 :
ORCA旅団:2009/10/10(土) 19:14:55
『最初の人間』書いてほしかったな
294 :
吾輩は名無しである:2009/10/11(日) 01:32:35
ペストは3回読んだ。ストーリーがあって読みやすかった。
ペストの意味する物は云々って解説みて、ヘーって思った。
個人的にはリウーの一見、淡々としていながら、意志の強さを感じさせる
ような姿が残った。リウーの妻が亡くなるが、あっさりしているけど、
何かこう、強烈だった。
図に乗って、シーシュポスを読んだら、最後の神話以外は、たちまち、
挫折した。
更に、神話は、わかった様な、わからないような、もどかしい感じが
残った。
メタファーなんてくだらない
保坂先生が読んだらご立腹もの
じゃあ次はペストを読むか・・・
297 :
ORCA旅団:2009/10/11(日) 16:29:30
『ペスト』面白いね。
どーでもいいけど 読者とオラン市の外の人は同じ視点で
閉鎖されたオラン市を見てるね
298 :
吾輩は名無しである:2009/10/11(日) 18:29:49
デフォーのも読んでみ
299 :
ORCA旅団:2009/10/15(木) 20:08:42
リウーは不条理を克服したから妻の死に耐えられたってことだろーか?
「不条理を克服する」ってよく分かんないけど
諦観
301 :
ORCA旅団:2009/10/16(金) 00:45:29
302 :
ORCA旅団:2009/10/16(金) 20:04:25
リウーに対して カリギュラは妻の死に対してパニクってたよね
303 :
吾輩は名無しである:2009/10/17(土) 16:53:15
人を屑よばわりしたぶっさいくは困ったことになったかな
304 :
吾輩は名無しである:2009/10/17(土) 17:47:53
>>295 ホシャカ様の手の内かい?
みともないねえ
305 :
吾輩は名無しである:2009/10/17(土) 18:31:48
カミュって何がどうして死んだの?車にひかれたの?
暗殺
カミュ好きの人たち、カフカはどう?
308 :
ORCA旅団:2009/10/19(月) 20:56:40
>>305 カミュ自身も車に乗ってたんじゃない?
よく知んないけど
309 :
ORCA旅団:2009/10/19(月) 21:11:10
>>307 『変身』以外は理解できなかったけど
『城』とか再読してみようかなあと思うな。
カフカセレクションって難しい気がする
変身理解できたのか
311 :
吾輩は名無しである:2009/10/20(火) 02:30:22
人を屑呼ばわりしたアホが今頃夢でうなされてますように
変身は面白いけど、文学としては微妙な感じがした。
俺も別のカフカよんでみるか
313 :
ORCA旅団:2009/10/20(火) 21:49:46
どーでもいいけど
ランベールがペストの町から出ようとしているのに
もたついているところが『城』に似てるなあ と 思った
ナチス占領下にあった時ほど自由であったことはなかった。自由からの逃走。マゾヒズム。
最近になって積読の異邦人読みました。
最後の辺りで嘘がバレた時のようなドキっとした感じを味わったんだけど
そのドキっとした意味はなんぞと言われても上手く言えない・・・
嘘がばれたなんてシーンあったっけ?
やはり社会に存在する限り意識せずとも、ある程度不条理であるにしても常識、慣習を受け入れているんだよね。
最後ドキッとするのはその不条理に対するムルソーの猜疑が常識に内包される不条理を暴くことで、読者がそれを改めて意識することになるからしゃないかな。
久しぶりに覗いたら、荒れてんな。
カミュ作品について「不条理」という訳語で感想を述べる事に限界を感じる、読解もまた同じ。
シーシュポスの神話とやらを買ってみた。
小説と思いきや哲学書だったぜーーーーー
最後まで読むかどうか迷う・・・
異邦人に登場する判事なんだけど、頭おかしいでしょ。ムルソーが神の存在を
認めなかったのが気に入らないからムルソーを死刑にしようと躍起になるとか。
ムルソーは変わり者だけど判事も相当な変わり者だよ。
キリスト教徒ならなおのこと判事の行いはやってはいけなかったことだと思うね。
ムルソーが人殺しをしたのは太陽のせいと言ったのは、太陽の暑さが
冷静さを失わせたってことではないのだろうか。1発撃ったのち4発撃った
のは、もし相手が生きていたら自分が殺されかねないという思いで撃った
ように思える。
323 :
吾輩は名無しである:2009/11/03(火) 12:20:45
>>321 俺もそれ思った。
容疑と関係ないところで裁いていいのかって。
カミュが世間の理不尽さを書こうとしてわざとああいう判事を作ったのかと思った。
それとも当時のアルジェリアの民度があんなものだったのかもしれない。
そのおかしな裁判のやり取りも異邦人の魅力の一つだろう
たしかに。
最後に神父にぶち切れる所もなんか好き。
不条理が主題だから
327 :
吾輩は名無しである:2009/11/08(日) 22:36:26
エドワード・サイードの『文化と帝国主義』に書いてあったけど、異邦人が書かれた頃は、フランス人がアルジェリア人を殺しても罪に問われることはなかったそう。虚構を作り出して書いた作品みたいです。まあ、それで作品の価値が損なわれる訳じゃないけど。
328 :
吾輩は名無しである:2009/11/08(日) 22:45:03
あとサイードの『文化と帝国主義』によると、カミュは、フランス植民地主義思想の持ち主だったみたいです。
アルジェリア戦争の時、フランス側の味方に立っていたそう。ペストでも現地人の存在が全く無視されて、ヨーロッパ人の小説になってるらしい。『文化と帝国主義』一読をお勧めします。カミュの見方が変わりますよ。
サイードのカミュ批判は有名だが、稚拙さも有名。
>>327 リアリズムを追求している作品じゃないのに、
当時フランス人がアルジェリア人を殺しても罪に問われることはなかったとか、
そういった歴史的事実を指摘することは無意味でしょ。
子殺しよりも親殺しの方が罪が重いらしいですね。
くだらん業界慣行やら当時の仏文壇の老害へのあてつけが、
カミュをして『異邦人』の執筆動機だったりしたりなんかしちゃったりして。
異邦人からはルサンチマンの匂いは殆どしないと思いますよ。
『君の青春は輝いているか』の元ネタは、『異邦人』だったりしないか?
>>330 つかそれぐらい書く前に調べろよとは思うけど
>>335 リアリティを追求した作品じゃないって言ってんのに、調べるべきとかアホ?
本当にリアリズムを追求しない趣旨をもっていたなら
そうした制度、慣習を行ってる国を舞台にしたり
はじめから架空の国を設定すればよかった話じゃん
そうしなかったのは現実と小説の世界の齟齬を調整する労力をかけることができなかった能力不足
リアリティを追求したわけじゃない、なんてのは単なる批判されたことに対する後付け
>>337 架空の国って簡単に言うけど、
架空の国でリアリティを構築することがどれほど難しいか分からないの?
そもそもこの作品のテーマは不条理。
読者の「常識」を揺さぶる狙いがあるんだから
現実と小説世界に齟齬があるというなら、
それは意図的に齟齬を作ったと考えるのが妥当だろうに。
>>337 お前が考えてるほど作家はバカじゃないよ。
リアリティを追求してなくても
主に現実に即した世界を舞台、自分の育った社会、環境を背景に話を展開させる
もちろんこの方が楽ではあるよ、カミュももちろんそうだろう
気に食わないのは制度が現実のそれに即してないという真っ当な批判に対し
「リアリティを追求してないから〜」という逃げ
「書けなかった」だけだろ
まったくだ
ムルソーなんていう現実に即していない
架空の人物を出してるところとか
リアリティが追求できてないよな
サルトルはすごい
カミュはくだらない
そりゃ下らないよ
永遠に山を上り続けてるからな
シーシュポスの男
つまりシュシュポポの男
悪いがシーシュポスの神話は途中で詠むのをやめてしまった
347 :
吾輩は名無しである:2009/11/22(日) 00:59:21
ttp://www.yomiuri.co.jp/national/culture/news/20091121-OYT1T00263.htm カミュの墓、英雄霊廟「パンテオン」へ
【ブリュッセル=鶴原徹也】フランスのサルコジ大統領は19日、「異邦人」「ペスト」などで知られる
フランスのノーベル文学賞作家、アルベール・カミュ(1913〜60)の墓を
パリにある国家的英雄の霊廟(れいびょう)「パンテオン」に移す意向を表明した。
滞在先のブリュッセルで行った記者会見で明らかにした。
大統領は「カミュは大作家。来年は没後50年になる。
パンテオンに移すことは特別に適切な選択だと思う。遺族には既に打診している」と語った。
パンテオンにはボルテール、ユゴー、マルロー、ゾラなどの偉人がまつられている。
交通事故死した、カミュの墓は南仏ルールマランにある。
(2009年11月21日10時21分 読売新聞)
不条理で思考停止
不条理だから思考する
天才サルトルが否定したんだからカミュはクズ
ペストおもしれええええええ。異邦人を超えるかも知れん
カリギュラ、最後の「俺はまだ生きてる」のとこでなんかよくわからない衝動にかられたんだが…
353 :
吾輩は名無しである:2009/11/26(木) 15:09:48
何か反応せーや
354 :
吾輩は名無しである:2009/11/26(木) 15:17:27
蜷川のが好きなんだね
355 :
???:2009/11/26(木) 15:36:01
てかっ カミュはペストでしょ。サルトルは読む気がしない。
異邦人とペスト読んだ
カフカも少しかじる程度よんだけど、カミュにはカフカにはない渇望見たいな物を感じる。
調子に乗ってシーシュポス読もうとしたら難解すぎて折れた。俺みたいな人は多くいるんだろうね。
今からどの作品に手をつけようか迷うな。
357 :
吾輩は名無しである:2009/11/27(金) 00:27:17
グルニエに捧げた
反抗的人間を
358 :
???:2009/11/27(金) 09:38:38
久々にグルニエ読んでみっかな。
このスレって親父ばっかだよね
360 :
???:2009/11/27(金) 10:51:54
そりゃそうだ。若いコにはTVゲームがあるんだから
俺は高校生
362 :
???:2009/11/27(金) 14:08:32
高校生なら太陽の讃歌、と反抗の倫理、も読んどけよ
>>362 了解した
やっぱり高校生のときに読んでおくべき本ってあるよね
364 :
???:2009/11/27(金) 15:59:35
倫理じゃなくて論理だ。30年前の話しじゃからのぉ〜
365 :
ベン シャーン:2009/11/29(日) 16:06:20
ミス オブ シジフォスは、哲学を体系的に理解していない人には難し過ぎるように思う。
一般的にシジフォスよりも、それ以降の作品のほうが評価は高いみたいだ。
>>365 それでも読んでみたいんだけど、哲学を体系的に理解するにはどんな本を読んだらいいかな?
367 :
ベン シャーン:2009/11/29(日) 16:42:39
シジフォスの文中には、ハイデッガーやカントの名前が頻繁に出てくる。
それら哲学者の作品に対する理解無しには、カミュを読み解くのは不可能であろう。
昔に一度読んだ、追放と転落や反抗的人間はとても読み易くて良かった。
哲学に体系ってのがあるのか…(笑
369 :
吾輩は名無しである:2009/11/30(月) 04:42:36
初めてがシジフォスで、確かに難解だったけど読後はなんだか名状しがたい衝撃があったよ。単に圧倒されただけだと思うけど…
370 :
吾輩は名無しである:2009/11/30(月) 09:04:46
岩波で哲学小事典とかあるから買っとけ
>>367 > シジフォスの文中には、ハイデッガーやカントの名前が頻繁に出てくる。
そうだったっけ?
372 :
ベン シャーン:2009/12/01(火) 00:03:24
神話の最終頁は非常に格調高い名文だね。
身震いするような感動を覚える。
それは原文のこと?
374 :
ベン シャーン:2009/12/02(水) 07:06:05
新潮社版です。
原文を読む語学力があれば、ドイツ人の友への手紙 を読んでみたい。
今日、ママンが死んだ。
376 :
吾輩は名無しである:2009/12/02(水) 21:24:00
377 :
吾輩は名無しである:2009/12/03(木) 00:04:09
すでに誰か書き込んでいるかもしれないが、
シジフォスの神話は、明らかにカミュの形而上学的志向を表してる。
そしてそれは、同時代のヤスパース、ハイデガー、フッサール、シュストフとの
関係より、案外アウグステゥヌスとかキリスト教との関連で読み解けるかもしれない
本来のカミュは明るくて笑えるもの。
よって新潮版は誤訳。
本当の訳はこうなる。
「本日、おっかあが逝っちまった」
昨日かもしれねえだ〜
おめぇはおらの息子だぁ
太陽さ、眩しかったんだべ
おもわず鉄砲さんぶっぱなしちまってよう
そんなことしちまったもんだから
おらは死刑になるべさ
383 :
吾輩は名無しである:2009/12/03(木) 22:43:19
先日ル・クレジオの講演聴いてきて
「ニース育ちのおれにとってはムルソーが地平線に向かって泳いでいく
地中海のイメージにはとても共感できる」といっていたがそもそも
そんなシーンあったっけ?
水平線?なら、泳いで流れに飲み込まれそうになって、
一生懸命浜に戻ったようなシーンがあったような
386 :
ザ・スミス:2009/12/05(土) 00:32:51
カリギュラ読んだら板を征服したくなった
387 :
吾輩は名無しである:2009/12/05(土) 22:24:53
>>378以降の流れで、意気揚々と珍訳を展開したはいいが
およそ「明るくて笑える」代物とは言い難い件について。
388 :
吾輩は名無しである:2009/12/06(日) 08:36:13
どうせネタしくじりだろ
自己顕示欲の強いサルトル厨がもう来ませんように(ー人-)
サルトルは役に立つ
カミュは役に立たない
自己顕示欲の強いサルトル厨が、通過電車にコートの裾を巻き込まれてミンチになりますように(ー人-)ナムナム
役に立つ立たないで小説読んでたら疲れそうだな。
共感するかどうかで読んでるかな
394 :
ザ・スミス:2009/12/09(水) 00:37:45
サルトルかカミュか、猿か神か、そんな二者択一はナンセンスだよなあ
ところで来年死後50年だ
著作権切れはあと二十年?
死は大体が突然訪れるのかな
397 :
吾輩は名無しである:2009/12/10(木) 00:53:27
著作権は国によって期間が違うんだっけ?
著作物なら死後70年にした国もあるけど日本は50年でしょ
カミュの場合『異邦人』とか初期作品のいくつかに
戦時加算が適用されるんじゃないかな
よく分からんが
異邦人とても面白かった。
何故か難しいわりに
つまらないという先入観を持っていたので、
もっとはやく読めば良かったよ…
うん、実際ハルヒのほうが面白いし
なにそれおいしいのかしら
異邦人は”ママンが死んだ”から葬式が一通り終わるまでの
伏線がやや退屈だった。それがなきゃ、それ以後が楽しめないんだが・・・
訳が悪いんだね。
光文社文庫化されるのを待ちましょう。
みすず書房の「よそもの」はどうだろ
よそものw
そんな題はセンスなしだろw
子供にも分かり易くていいじゃないか
俺もamazonで見て気になってた
けど全訳じゃないんでしょ?
408 :
吾輩は名無しである:2010/01/04(月) 02:12:26
>>400 ハルヒの話をすると普通のフランス人や俺には理解して貰えないだろうが、
異邦人を持ち出すと、いろいろと話が弾むかも知らない。
なにそれおいしいのかしら
410 :
ザ・スミス:2010/01/05(火) 19:17:30
『革命か反抗か』は、短い本だけど難しくて読む気になんないな
411 :
吾輩は名無しである:2010/01/11(月) 21:55:39
よそもの、が読みてえ 野崎の新感覚に期待
412 :
吾輩は名無しである:2010/01/13(水) 14:06:52
最初だらだらした印象だったが、中盤から一気に引き込まれた。
名作と呼ばれるだけあるな
413 :
吾輩は名無しである:2010/01/18(月) 02:22:00
1月4日が死後50年だったので、フランスでは新聞や雑誌で特集を組み、
カミュをモデルにしたドラマがテレビで放映されました。
us.imdb.com/title/tt1417061/
lemonde.fr/livres/article/2010/01/14/cinquante-ans-apres-sa-mort-camus-fait-toujours-tourner-le-fonds-gallimard_1291532_3260.html#ens_id=1287075
特にFigaro Litteraireのカミュ特集は充実しています。
414 :
ザ・スミス:2010/01/22(金) 22:23:20
日本もカミュのドキュメント番組を放送しろや!
カミュは死んだ。だが彼の思想は生きている。
セイント・カミュの伯父さんだろ?
アルベールもセイントみたく長身の優男だったのか?
417 :
吾輩は名無しである:2010/02/01(月) 18:12:22
異邦人の一節で
死刑の瞬間に人々から罵声を浴びせられることを人生最後の希望にする。
の意味が分かりません。
ムルソーは自分に正直な人なので死刑は痛そうで怖い、みたいな風に書かれている
方がすんなりします。
考えられるのは自分に正直な自分(ムルソー)に対して自分の言動に対し
思い込みや社会常識に則って裁判などを進めたり説教をした不条理な周りの環境、
人間などに対する嘲りかな、と思いました。
他の方の意見をお聞かせください
418 :
吾輩は名無しである:2010/02/05(金) 20:45:48
>>417 異邦人は、「太陽のせい」というセリフで終わっていたら最高だったと思うよ。
終端の「負の哲学」の開陳は、カミュ自身の肉声のようでムルソーのセリフ
になっていないと思う。
あれだけ端正な構図の小説なのに、終端で壊してるように思えたね。
たぶん、ドストエフスキーの罪と罰のラストとは違うものを、ということを考え
過ぎたのじゃないかしらん。
>>417 ムルソーは社会の欺瞞に殺されるわけだが、
常識とか教義で欺瞞を覆い隠している社会の人々が
死刑囚に罵声を浴びせるという行為は自然な感情の発露だろう。
そうした自分の感情と行動を直結させた振る舞いこそが、ムルソーの問われた罪。
もしも人々が憎悪に任せて死刑囚に罵声を浴びせるなら、
そこにはムルソーの同類がたくさん集まっているということになる。
自分は孤独でないと、異端者ではないということを確認するために、
ムルソーに残された殆ど唯一の機会が「死刑囚への罵声」だった。
ムルソーは非人間として排除されるのではなく、
人間の一員として死ぬことを望んだんだよ。
>>419 同じ意見の人がいてよかった。
その罵声の逆が、あの神父の戯言なんだよね
423 :
吾輩は名無しである:2010/02/08(月) 23:11:52
ペストも手帳の記述らへんからしんどい
>>423 休み休み時間を掛けながらの読書でいいと思うよ。長編だから。
心よりも頭に訴えかける内容だと思うし。だから疲れる。
異邦人を今半分読んだが、ホントにムルソーはサイコなやつだな。
表に出さなくても良いのに。
最高なやつに見えた
俺、人間失格かつムルソーな性格してるから生きづらいよ。
>>428 ムルソーには「生きづらい」なんて感覚無縁だと思うけどな。
>>429 その通り。ムルソは反省もしない人間だから。
まんまムルソーみたいなやつはまずここに書き込んだりしないな
ペストはナチズムの隠喩な。
『シジフォスの神話』の冒頭でカミュは反形而上学を謳ってるな。
ハイデガーの『存在と時間』やウィトゲンシュタインの『論考』と
同じで、第一次大戦後の思想的なムーブメントでさ。
カミュのカフカ論って、なんという本に納められていますか?
『シジフォス』の付録だが。
K…が城に電話をかけると、耳に聞こえてくるのは、はっきりしない混線した声、
ぼんやりした笑い、遠い呼びだしの声である。しかし、これだけでかれの希望を
養うのに充分に足りる、ちょうど夏の空にあらわれるあのいくつかの徴のように、
あるいはあの夕暮れの約束がぼくらの生きていく理由になるように。カフカ独自の
憂愁の秘密がここに見出される。この憂愁は、じつは、プルーストの作品やプロティノス
の風景のなかでひとの呼吸する憂愁と同じものなのだ。それは失われた楽園への
郷愁なのである。
>>100 にもあるようにサッカーを愛した人間、サッカーをプレイした人間としての
カミュについて深く知りたいんだが、突っ込んだこと書いてる本ってないよね?
じゃ、ただ今『ペスト』リアリティツアー中つうことで良いですね?
>>419 この世では、どんな孤独な人間でも、この世界のどこかに
自分を受け入れてくれる居場所があるのではないかという
ような他愛ない幻想にすがって生きていたりはしないか?
>>437 意味不明。
ムルソーが「他愛ない幻想にすがって生きていた」と言いたいなら、
テキストを全く読めてないとしか言いようがないね。
『異邦人』と『シジフォスの神話』は文学と哲学の対の作品だから、
『異邦人』しか読まないで『シジフォスの神話』は衒学的で(実は
そうでもないが)難しいって敬遠してると、『異邦人』についても
短絡的で浅はかな理解に終わってしまうだろう。
>>438 俺もそうは思わない。もっともサルトルは『異邦人』への賛辞の中で
ムルソーは小説の登場人物に固有の曖昧さを備えていると評しているね。
>>417 孤独に対するせめてもの慰めだとしか言ってないからね。
「太陽のせい」ってセリフはムルソーが自分を滑稽に思いながら
法廷で仕方なしに陳述するのな。
チンポで障子を破るような勇ましい話とはちょっと違う。
ニヒリズムを感じる
ソルジェーニーツィンの『イワン・デニーソヴィチの一日』とか、
情況に対する無感情さは、通底しているがね。
西にいても東にいても異邦人は異邦人でさ。
ムルソーですら彼女がいるというのに
孤独だ、無感情だ、俺は地獄だ
冷徹なニヒリズム
離人症状態が最後にはじけたんだろ。
>>445 ムルソーの場合は、「愛してる?」と聞かれて「それはどうでも良いことだ」と答える。
彼女は悲しそうな顔をする。しかし、また微笑む。
>離人症状態
現在の自己を肯定できないことが続くと危ないよな
分裂気質で慢性鬱だった思春期に、寝不足とかで、離人体験を
何度かやったが、あれは不思議な感覚だ。全く正常に振る舞う
ことが出来るし視覚にも身体感覚にも異常はないんだが、視界が
奥まったところから外を覗いているような、目の前の現実と自分との
間に透明な断層があるような風で、現実感覚が希薄になってしまう。
それ体験する人たまにいるよね。成長過程の脳みその不具合らしいけど。
異邦人をニヒリズムで解釈するのはあからさまな間違いだ。
正にそのニヒリズムから解放されて終わるんだから。
452 :
吾輩は名無しである:2010/02/21(日) 01:19:18
解放されたくありませんか?
されたいでしょ?
しかし自由からの逃走が始まります…来世?
生きるという選択の先に避けられない死の待ち構えているという
ことは有り得ないか知らん。
「そうだ、この憂愁と光輝とにみちた姿の上で、思考の歩みを停めねばならぬ。
じっと待ち受けてはいたが、けっして願っていたわけではない最後の結末、そんな
ものは軽蔑しておけばいい」。
ムルソーの牧師に対する怒りの独白がいいよ。
すばらしいですよ。
ムルソーは牧師より宗教的な人間だったわけだ。
ムルソーは牧師よりこの世界や現実に生命を持ってつながってる。
ムルソーはこの世界で一番幸福な人間だった。
ただ、そんなやつがあんなに平然と人殺すか?wってのは
疑問だけど、あの独白は、いいな。
ダンサーインザダークに似てるな。
どっちも人生すばらしい感じながら死んでいくんですな。
というのは、読後の解説読んで
カミュが「ムルソーは正直なだけだし、彼は健康な人間だ」
みたいに、書いてたのを読んで、こういう意味だったのかなあ
とか考えて無理に、解釈しました。
疑問が残るけど、すばらしい作品だったのは確かだわ。
>>456 なぜ人殺しをいけないことと考えてしまうのか、一度考えてみるといいよ。
別に人殺しを肯定するつもりはないけどもw
いや、人殺しがいけないっていうか、
そういう、目覚めつつある人間が
人を殺して、そういう牢屋入れられたりとかいう
状況に自分から
陥るか、どうかって事だな。
それが彼本人の
正直な行為だとしてもな。
>>459 ムルソーは娑婆にいた頃は
「目覚めつつある人間」なんかじゃなかったでしょ。
牢屋に入れられてそういう境地に入ったとは言えるけど。
娑婆にいた頃から彼は自分に正直だったみたいだよw
人殺しをどうしていけないことと考えてしまうのかなんかどうでもいいよw
んなしゃべり場みたいな事考えるのも恥ずかしい。
>>462 哲学的なテーマを含んだ作品のことを話しているのに
「しゃべり場」とか言い出す方がよほど恥ずかしいよ
そういうもんなのか。でも、そういう事って大事なんすか?
そういうテーマに何か価値が感じられないんですよ。
自分は。
あなたが感じるとしても、僕には分かりません。
僕には「刑務所入れられるから。めんどうくさいから。」とかそんなのですね。
女子高生買ったらどうして罰金なの?
ってのとほぼ同じですね。。
でたー頭悪いレスでたー
哲学的って
「死んだらどうなるの〜」
とか「人殺しをどうしていけない事と考えてしまうのか?」
とか
哲学風に聞こえる事の方が上等なんですか?
そんなの気取りじゃないですか?
もっともらしく、聞こえるけど。
少なくとも自分にとっては具体的なテーマじゃないし
考える意義がない。
だから
女子高生買ったらどうなるの?
ってのも
人殺しをどうしていけない事と考えてしまうのか?
というのも。
似たようなもんだ。
女子高生買ったりしないし
人を殺したりもしないんだから。
空想としては面白いかも知れない。
こいつはここで何がしたいんだ?
「自分にとっては具体的なテーマ」とやらを語りたいならよそでやれ
大体何の目的のためにそんな事を考えなきゃいけないのか?
人から非凡な人。とか思われたくてそんなテーマ、考えてもしょうがない。
文学板や、哲学板やそんなやつが多い気がして仕方ない。
>>468 ごめんなさい。
あ、おしゃべりしてる〜
人生が生きるに値しないとしたら、死なねばならないのか?
これは俺にとっては常に具体的なテーマだがスマンカッタ・・・
死ななきゃいけないってわけじゃないが、
自殺する人間には共通して人生が生きるに値しないと判断している、らしいよ。
必ずしもそうであるとは限らんと思うけど
つまり、自殺する人間は「死んだ方がマシ」と思って自殺するのな。
「死ねば楽になる」という根拠のない憶断にしたがって。
シーシュポス
死ねば楽になるってのは
何も根拠ない事ない。
なくなるんだから。
生きる方が苦しいんだな。
だから、自殺したやつより、最後まで生きたやつの方が
すばらしい作品残すんだよ。自殺は楽なんだよ。
それに生きたいならそんな事、あんまり、考えない方が、いいよ。
多分、かさぶたを、いじるようなもんだよ。
もし、運命に逆らう力がないなら
生きるに値しないと思うよ
いや、それだけでもないか?
>>475 人はいずれ死ぬ。遅いか早いかの違いだけだ。いずれ死んで無になるなら、
生きるていること自体が無だ。苦労して長生きして何の意味がある? いわんや、
正義など守る価値もない。愛など戯言だろう?
>>478 その考えに文句はないが、
そういう考えの人はカミュ作品は合わないんじゃないか?
「そのとき、なぜかは知らないが、私の内部で何かが避けた。
私は大口あけてどなり出し、彼をののしり、祈りなどするなといい、
消えてなくならなければ焼き殺すぞ、といった。」
・・・この先をちょっとじっくり読んだら良い鴨
481 :
吾輩は名無しである:2010/03/14(日) 02:56:49
でもあまりのくだらなさにびっくりしたなんとかの神話
生きてる事が無意味なんじゃないな。
まったく自分のものじゃないような
人生を生きてる人間は無意味さしか感じないだろう。
それを見つけられない。無意識でしか知らない事が。
見つけたとしても、それが恐かったりすることがな。
483 :
吾輩は名無しである:2010/03/14(日) 10:56:20
異邦人とシジフォスは、セットで買ってくれ!
読み返すと、新潮文庫のカフカの『城』の前田敬作の後書きとか、
実に熱心にシジフォスを読んでるのが分かるね。
ニヒリズムをふまえたうえで肯定的に生きればいいじゃん
ところで最近「最初の人間」と「ギロチン」を古本屋で見つけて買いました。
これからじっくりと読もうと思います。新潮文庫のものはすべて読みました。
この2作読んだことある人いますか?
ギロチンは新潮版全集で読んでおもろかった
大学の論文にも使わせていただいたっす
ドストエフスキーの「死の家の記録」と併行して読むとさらに意義深くなるよ
最初の人間はおれも古本屋で買って読んだよ
最後まで読むのがツライ作品。未完成すぎる
アフォリズムっぽいメモ書きのなかには、「お〜!」と感心するものもあったが…
>>486 おお、ありがとう。参考になります!
「死の家の記録」はまだ読んでないから買おう
この2冊を読んだら、伝記「アルベール・カミュ ある一生」を読もうかな
ムルソーはなんで掟に従わないで
自分らしく生きることが出来たんだろうな?
演技が出来なかった
490 :
吾輩は名無しである:2010/03/30(火) 17:58:52
昨日、新宿のテレクラで3時間コースをとり、吾の強く性欲のはけとなるべき若き娘からのコールを待ち続けた。
しかし待てども待てども、若き娘からの電話はない。
時折、鳴ったとしても、受話器の向こうにいるのは明らかに40代を越えた自称30代のババア声・・
もうそんなのばっかでいやになった、絶望した、自分自身にも・・
・・なんて不条理な時間を過ごしてしまったんだ、オレは・・
・・
491 :
吾輩は名無しである:2010/03/30(火) 23:56:27
昨日、新宿のテレクラに電話したわ、わたしは10代の可愛い女の子なんだけど、30代のババア声・・
に聞こえちゃうの・・断られて絶望したわ、自分自身にも・・
・・なんて不条理な時間を過ごしてしまったんでしょ、わたしって・・
・・
それ不条理ちゃうで。正に条理や。
493 :
吾輩は名無しである:2010/04/22(木) 03:02:44
>>478 理屈だけで生存できるお前はスーパーマンだな。
494 :
吾輩は名無しである:2010/04/22(木) 14:58:42
おまえらカリギュラや誤解についても話題にしろよ。
渡辺守章さんが言うように、本質的にカミュは劇作家だぞ。
ジェラール・フィリップのカリギュラやマリア・カザレスのマルタを観たかったなあ。
495 :
真間一(ままはじめ):2010/04/22(木) 17:35:46
カリギュラの人物像はスタヴローギンやワーニャとかからのぱくりというかインスピレーションを受けたというかそのような典型ではないんかい?
あはは! で、ノーベル賞ですか……。新潮文庫で読むのもよいけど原書で読んだ方がより一層愉しめるよ!
シーシュポスの神話っておもろい?
誰か感想を
>>496 カミュの世界観を支えている「一時期の」哲学の一片が垣間見られる
おもしろいよ 『原初の人間』においてではこの立場を乗り越えているが、ね。
498 :
sage:2010/04/24(土) 23:06:28
ムルソーは母をどう思っていたのでしょう?
リショーのラ・ドルール日本語版のあとがきで、
「ムルソーは母が許嫁を作っていたことに嫉妬していた」
「死で永遠に母と結び付く物語」
として『異邦人』を解釈していました。
しかし私はムルソーから母親への愛など感じませんでした。
ただ最期には母を一人の不条理な人として祝福しているんだな、
とは思いましたが。
みなさんはムルソーの母に対する思いはどんなものだったと考えていますか?
sageはメール欄に書くもんでした。
すみません…
500 :
真間一(ままはじめ):2010/04/24(土) 23:09:47
>>498 深く愛していたと考えています。近親憎悪の感情も持っているけどね。
501 :
武陽隠士 ◆UCfK2Lx59s :2010/04/24(土) 23:34:40
>>498 中村光夫の訳で読めば分かるよ。わたしは中村光夫訳で読んだからわかる。
>>500 参考になります。ありがとうございます。
>>501 確かに窪田訳でしか読んでいませんでした。
興味があるので読んでみます。
>>498 白人がかいてても
その解釈は間違いじゃないか?
ムルソーは母親は母親
自分の人生は自分の人生と
割り切れてる人間だと俺は感じた。
ムルソーは母親は好きは好きだっただろう。
俺は近親憎悪なんて感じなかった。
「死で永遠に母と結び付く物語」
カミュにはこういうとこがあったのかもしれない(なかったのかもしれないが)
ムルソーにはそんなの感じなかった。
そんな風にカミュがあの人物を扱ってると感じれなかった
でも、分からない
→養老院で母親の婚約を知る
…関心を払っていないように見えるが裏切られたと感じている。憎悪の対象がいない
→レエモンの愛人を懲らしめたいという頼みを引き受ける
…母に裏切られた自分と、愛人に裏切られたレエモンを重ねた
→処刑の直前に、母が生涯の終わりに婚約者を作り、やり直すふりをしたか悟る
…それがたんなる「ふり」で、自分が嫉妬する理由はなかった。
死んだ母親と和解し、彼女を独占する。
という解説でした。
>>507 うーん、読んでないから分からないけど、最後の
>>死んだ母親と和解し、彼女を独占する。
ってのが飛躍してる感じだけどなあ。
和解がどうして「独占」に繋がるのかちょっと理解できない。
和解は和解で終了だと思うけど。
>508
処刑直前の、
"何人も彼女の死を悲しむ資格はない"
という文をムルソーの独占の意志として解釈しているようです。
解説文を省略して書いているのはお許しください。
解説文は507の内容のことが2ページにわたって書かれています。
>>509 ますます納得いかないな。
"何人も彼女の死を悲しむ資格はない"
というのは、自分の決定的な死が目前に迫ったから
それまで意識していなかった「死の意味」を
漸く理解したという心境告白に過ぎないと思うけど。
そもそも独占の意志があるなら、
なんで同居せずに養老院に入れてたんだって話になるし。
母親が死ぬ前に婚約したことについても、
ムルソー的には「非合理」で「無意味」なことをした
母親の真意を理解できなかったという話で、
裏切られたとか憎悪の対象がどうのという話じゃないだろ。
なんか、自分の妄想を勝手にこじつけてる臭いがして
凄い嫌な感じがするな、その「解説者」とやらは。
個人的にちょっと信用できないわ。
511 :
510:2010/04/26(月) 21:46:14
ついでに言うと、ムルソーの母は
「死ぬ前に婚約していた」という話から
カミュがムルソーの母もムルソーに先行する
「不条理な人間」として設定していたのは明らかだろう。
ムルソーが死の直前に、母の真意を理解し、
"何人も彼女の死を悲しむ資格はない"と述懐したことは、
人間の不条理性を理解したことを意味していると思うんだが。
ムルソーが母と自己を同一視するような発言をしているのは、
同じ「不条理な人間」であったことを理解することを意味していて、
母と結びつくとかそういう感情的な話じゃないよ。
つうか、哲学的な作品を勝手にメロドラマチックに解釈しても
無意味だと思うけどねえ。
512 :
498:2010/04/26(月) 22:34:14
>>510 ありがとうございます。私もあなたと同じ解釈です。
"何人も彼女の死を悲しむ資格はない"
とは母が不条理を受け入れたことを悟ったんだと。
513 :
498:2010/04/26(月) 22:43:59
しばらくやってないと使い方を忘れていけませんね。
498,499,502,506,507は私のポストです。
514 :
吾輩は名無しである:2010/04/30(金) 19:55:15
ムルソーって仕事してたんだな
ムルソーは、「世間的な感覚」と距離を置いている人間だと感じた。
ママンのことは、愛しているけれど興味がない。一方マリイにむかっては、
愛していないと思われる、と云っていたけれど、関心と愛を両立しない
ものと考えていたんじゃないだろうかと想像している。犬をいじめる
爺さんが犬を迷子にして相談しに来たとき、ムルソーが欠伸をして、
爺さんが気をつかって帰ろうとすると、いやかえらなくてもいい、ただ
犬の話に飽きただけだ、と云うくらいだから、なにか思うところがあって
関心と愛情を徹底して切り離していたんじゃないだろうか。
世間的な感覚のなかに置かれた宗教的な物の見方には一貫して異議を唱えていた。
例えば予審判事(だっけ)それから祭司(だっけ)のくだり。同じようなスタンスで、
倫理、友情、結婚、仕事のことも扱っていた。ただそれは反発するというよりは、
ムルソーの感覚と哲学から来ているように感じる。なんにしても、新潮文庫の
カバーの背にある解説はひどいと思った。
>通常の論理的な一貫性が失われている男ムルソー……
みごとに一貫してる気が俺はするのだが。
>何人も彼女の死を悲しむ資格はない
は、世間的な感覚から決め付けてひとのことを解釈する人たちへの
あてこすりのような気がする。あんたらほんとうにママンのことを
分かっているのか、分かっている気になってるだけじゃないのか、
あんたはママンを哀しんだのではなく、あんたの想像に哀しんでる
んじゃないかと。しらんが。
異邦人の面白さは、決めつけられて分かってもらえないまま死刑になって
いく怖さと、ムルソーの哲学とか感覚について散らばった証拠をもとに
思いを馳せる、辺りにあると思う。しらんが。
人間の幸福とは世間の説く常識の中(=習慣)にあるのではなく、
個人の意志の内にのみ存在する。
であるがゆえに、良識や論理性で片づけれられるものでもない。
これをカミユ(ムルソー)は不条理としたのである。
ムルソーの殺人は常識や論理では推し量ることが出来ないという意味で不条理であり、
その不条理性(盲目的な意志)ゆえに市民社会から死刑を宣告されたのである。
彼は死の恐怖に怯えつつもこれを“良し”とした。
ここにカミユの説く自由の哲学が結晶化されている。
簡単に言えば彼は習慣や理性という抑圧から“人間”を守ろうとしたわけだ。
普通にムルソーは匕首をちらつかせるアラビア人が怖かったんだよ。
眼に汗が入って見えなくなり、混乱して引鉄を引いた。友人が切られてまた出歩いた
のは、誰にもあるだろう、無意識のうちに厭な場所、こわい場所に引き寄せ
られてしまうことが。で、夏の太陽のせいでくらくらして、意識が若干、
朦朧としてもいた。
裁判で問題になったのは、殺した理由というよりも、殺害に及んだムルソー
とはどんな人間だったのか、情状酌量の余地はあるのか。
こういう問題である。この点において、ママンに冷淡で、すこし独特の
価値観をもっていて、弁解を面倒がるムルソーは理解されず、同情の余地なし
とされてしまった。その決め付けの先に、司祭から悔悛を求められて、
ムルソーは反発を続けた。
520 :
吾輩は名無しである:2010/05/12(水) 01:17:48
ド・阿呆(ど・あほう)かいな!
>>520 ひとがひとを裁いてよいのかを問うているのだって。哲学的次元で。
あと、不条理なのはこれまでの人間が自己で認識し得る意識にして導かれる感覚であって、
A・カミュは『原初の人間』ではそれを乗り越え克服している境地から作品を創造している!!
あはは!!! 本気になりますよ!
自分を罵倒してどうする?
ド・阿呆(ど・あほう)かいな!
>>521 先日、またもや(!)浮気がばれそうになって、恋女房にまじで刃物を突き付けられた時に、
「おお! カミュのムルソーみたいだ!!」と感激して喜び微笑んでいたのは、かく言う俺様!
あはは! ちと洒落になりませんよ! では!!!
>>521 うわっずれた!! いや、故意(恋)なんです。
スヴィドリガイロフが一発拳銃で撃たれたときの場面も素敵です 経験的に云って。
524 :
アーマード・コアのファン:2010/05/12(水) 19:38:03
ふむふむ。つまり真間さんは太陽のせいで浮気してしまったのか
まあ、しょーがないよな。
スヴィドのリビドーはハンパじゃないからな。
ところでムルソーに「通常の論理的な一貫性が失われて」いるのは
ムルソーの母親に原因があるのかな? よくわかんねーけど
525 :
アーマード・コアのファン:2010/05/12(水) 21:15:33
というのもムルソーの母親は精神的におかしかったから
ムルソーは学校の勉強は出来なかったらしいけど
本当に賢者のごとき男だよなあマジで
日本の小説だったら「僕がこんな大人になったのは・・」って
つらつらと過去のトラウマや幼児体験について語りそうだけど
カミュはそうじゃないね。
母親自身はどうでもいいんでしょ。
母親に無関心なムルソーの側の態度に問題がある、あるいはないわけで。
528 :
吾輩は名無しである:2010/06/11(金) 23:08:07
シーシュポスの神話の最初の言葉はすごいインパクトだよなー
529 :
吾輩は名無しである:2010/06/11(金) 23:12:37
カミュの思想って要するに
人間の行動に理由はないということなの?
反フロイト?
530 :
真間一(ままはじめ):2010/06/12(土) 01:16:52
>>529 自分の私見かも知れませんがが違いますよー!
フロイド革命以降の現代思想は、人間の意識ないしは自我は、
意識の表層レベルでは推し量れないとの推察に普遍的と言ってよい程度に
則っているのです。(簡単に表現すれば、コギト=自我ではないという立場への変遷)
習慣と、人間的な本能・直観との相克が、滑稽だとの認識を初期のA.カミュは記している読みも出来ます。
最晩年の、『原初の人間』では、その立場を乗り越えていますが……。
531 :
吾輩は名無しである:2010/06/16(水) 00:16:05
ムルソーって名前、印象に残りにくいよね
mer(海)+soleil(太陽)=Meursault(ムルソー)
だから、「太陽のせい…」だそうだ。
ランボーの詩も念頭にあるのかも。
コクトーもそうだけど1920年代の作家は
太陽=死という神話的イメージが大好きだもんね
若き日のカミユ青年もそうだったんでしょう。
海と太陽は「幸福な死」の主人公メルソーだって聞きますね。
それでムルソーは死と太陽から成る名前だと。
”ムルソー 死 海 太陽”なんかでググると解説している人がいますね。
>>533 「幸福な死」と「異邦人」はコインの裏と表なんだそうだ
それで太陽-海-死、そして生と片づける人はけっこういるよ。
536 :
真間一(ままはじめ):2010/06/20(日) 23:46:38
何故か一緒くたに扱われがちにして、全然異なる作品から受ける印象にしても、
カフカは曖昧3センチ童貞の俺様ちゃんでも読みこなせる……んだけど、
カミュは童貞の僕ちゃんでは、ムルソーはマリーが可愛いので羨まし過ぎて死刑に値する……とか感じませんでした。
あと、"母の死"の近くや、"太陽のせい"などの記述の部分、ポテンシャル・エネルギーがたまっていたのかも知れない??
あはは! 本気になりますよ!
537 :
吾輩は名無しである:2010/06/20(日) 23:47:32
あれ??
538 :
真間一(ままはじめ) ◆BaKAFuFUFU :2010/06/20(日) 23:51:30
んー。。。平身低頭地べたぺったり目玉しっかり上メ向き!!!
539 :
谷川浩司のファン:2010/06/22(火) 22:46:50
でも、こう暑いと太陽に対してイラついてくるよね。
でも『転落』も面白かったなー。
自分が正しいと信じてないと生きてけねーというのは
エナジーなシナジーを感じるよ
セインカミュ老け過ぎw
541 :
谷川浩司のファン:2010/06/27(日) 22:18:31
今日、ヒョードルが負けた
542 :
谷川浩司のファン:2010/06/27(日) 22:29:10
というのはまあどうでもいいけど
ひさしぶりにまた『シーシュポスの神話』に挑戦してみるかなあ
ヒョードル地上波でやってた?
544 :
谷川浩司のファン:2010/06/28(月) 21:29:58
地上波では多分やってないかな
見たいなあ。谷川浩司は見たの?
546 :
谷川浩司:2010/06/28(月) 22:21:52
ありがとう!
「意志もまた、一つの孤独である。」『手帖』より
これってカミュの思想からみてどう解釈すればいいんです
549 :
吾輩は名無しである:2010/08/06(金) 20:44:29
没後50年なのに、全然盛り上がっていない。
白水社『ふらんす』で特集……
6ページだけだけど。
550 :
吾輩は名無しである:2010/08/07(土) 00:12:05
野崎の「太陽の一撃」カッコよかったのでは。、
>>549 トルストイ(没後100年)、開高(没後20年)、まあ全然盛り上がっていませんね。
552 :
谷川浩司:2010/08/07(土) 22:27:22
カミュはすごいのになあ
553 :
吾輩は名無しである:2010/08/07(土) 23:26:02
野崎歓「カミュ、太陽の一撃」
やっぱ、野崎ってカッコいいわ
“Camus, un coup de soleil”か
555 :
吾輩は名無しである:2010/08/08(日) 15:08:25
やるな、おぬし
格好つけすぎだろ、野崎www
557 :
吾輩は名無しである:2010/08/08(日) 22:28:20
「カミュ、太陽の一撃」野崎歓
「オカマ、肛門の一撃」わたくし
tes
559 :
吾輩は名無しである:2010/08/26(木) 13:43:48
野崎歓の言葉「カミュ、太陽の一撃」
俺様のお言葉「かみ、けつの一拭き」
560 :
谷川浩司:2010/08/27(金) 21:04:10
カミュもドストエフスキーも「死刑反対!」と、言っているな
561 :
吾輩は名無しである:2010/08/29(日) 00:41:44
みなさん、サイードのカミュ批判についてどう思いますか。
562 :
真間一(ままはじめ):2010/09/02(木) 01:17:39
>>561 オリエンタリズムのひとだっけ。エドワード・サイードという名前自体だにすらさえ多くを語っている。
カミュももう少し遍歴したらよかったのにね。アラビア人にマルクス思想を喧伝する試みを楽しんでみたのだっけ。
そこには、限界がある。グランド・ゼロをつくるには力不足かな。
>>561 なんとく想像できるけど
サイードは何といってるの?
564 :
吾輩は名無しである:2010/09/02(木) 01:42:54
東洋から見た西洋思想→文明、
中心主義批判じゃないのかなあ。あはは!
565 :
吾輩は名無しである:2010/09/04(土) 21:21:30
サイードは、カミュがアルジェリア独立を支持しなかったことを批判し、
カミュの文学は、アルジェリアの植民地化を正当化するために書いた「植
民者による植民者のための文学」だと言っているが、とんでもなく的外れ
な言い分だと思う。
民族自立権というのは手放しで礼賛できるものではない。
また、NATION STATEという概念は極めて近代的な思考である。
だから問題になるのは「民族の自立」という形式ではなく
「統治」という内容なんだけどな。
アルジェはともかくナイジェリアのビアフラ弾圧やリベリアの奴隷輸出
についてどう思うんだ?と泉下のサイードに聞いてみたいものだね。
その程度の事を批判の立脚点にしたらいけないよ。
この程度の思考ではパレスチナ問題はもちろんユーゴ紛争だって処理出来ない。