1 :
吾輩は名無しである:
無くなってたので立てたぞ
後は頼む
3 :
1:2008/11/19(水) 14:41:28
>>2ちゃん乙
4 :
吾輩は名無しである:2008/11/19(水) 22:40:18
>>1 _、_
( ,_ノ` ) n
 ̄ \ ( E) グッジョブ!!
フ /ヽ ヽ_//
こっちのが早かったようなのでこっちに書くが、重複してるね。
こちらが本スレって事で良いのかな。
それにしてもPart012は何故急に消えたんだ?
まさか「○り」さんが……。
ねりさんて、
何となくオノ・ヨーコみたいなイメージがある
いい意味でも悪い意味でも
8 :
吾輩は名無しである:2008/11/26(水) 23:31:40
急におちたね
ちと警戒しながら書き込んでいく方がいいのかな
「ネタが尽きたのならスレ終了でいいんじゃないのかな・・・。」
せっ! せんせい……
11 :
吾輩は名無しである:2008/12/03(水) 18:46:46
内なる辺境よんだひといる?
>>11 ダム建設の話(後に”石の眼”につながる)は今読んでも興味深い。
>>11 ゴメン、ダムの話は”砂漠の思想”だったわ。
”辺境”は人類の祖先の話が面白かったよ。
14 :
吾輩は名無しである:2008/12/03(水) 22:03:27
内なる辺境は安部流のノマド論だね。
現在の文学潮流を予見する内容。
15 :
吾輩は名無しである:2008/12/03(水) 23:17:18
砂漠の思想でSFを仮説の文学って言ってるのは、
大江健三郎のいう「異化」ってのと同じようなことなのかな?
「スマイルムーン(笑う月)」が世界中で話題に!
17 :
吾輩は名無しである:2008/12/05(金) 19:25:38
18 :
吾輩は名無しである:2008/12/05(金) 21:03:52
安部もバフチン読んでたみたいだから、異化作用は意識してたろうけど、演劇の方が顕著だと思う。
大江が異化してるのはSF的仮説云々ではなく文体じゃ?
>>17 おおありがとう。
話題になってた舞台が改変されてて、
それが誰か様の逆鱗に触れたから消されたってことでおk?
20 :
吾輩は名無しである:2008/12/13(土) 00:12:55
いきなり質問スマソ
今、安部システムで上演していた作品の上演版権はどこが持っているのでしょうか??
妹が突如、俺の部屋にある本が読みたいと押しかけてきたんだが
安部公房で何か勧めるべきものあるかね?
俺の一存では迷って決めることが出来ない。
無難に方舟さくら丸かな
方船さくら丸がなかったわ…明日買っておこうw
妹はあまり本を読まないので、最初R62号・鉛の卵あたりの短編が良いかなぁと思ったのだが、どうでしょう?
それなら大丈夫じゃない?あんまり本読まないなら
なるべくストーリー自体がわかりやすい方がいいんじゃないかね
間違いなく箱男はやめた方がいい
もう安部公房を入れようと思った時点である程度の覚悟はしてる。
ついでにカフカの作品もいくつか混ぜてみる。
感想が楽しみだ…ww
カフカはもちろん変身じゃなくて城だろ?
妹を精神的に追い詰めろ!
カンガルーはやはり駄作の部類?
毛色は他と違うけど個人的には好き
29 :
吾輩は名無しである:2008/12/14(日) 21:18:21
安部公房について書かれた本が少なすぎる。誰か、関連本知っていたら教えてください。
お願いします。
たしかに芥川・夏目・三島・・・王道の人と比べると少なすぎるよね。
読む人を選ぶというか読んでる奴がひねくれているというか・・・
出版するのに勇気がいるのかもねw
関連本で唯一持っているのは、なんだあの外国人の書いた追跡レポートみたいなの・・・・・
だけだなぁ
カンガルーのラストは、百年の孤独のラストに匹敵すると思っている
32 :
吾輩は名無しである:2008/12/15(月) 15:25:21
カンガルー大好き
初めてまだ生きてる作家の新作を発売直後に買った、というので
すごいどきどきした記憶がある。
それまでに砂の女とか壁とか読んでたけど、大昔の作品だから。
33 :
吾輩は名無しである:2008/12/15(月) 21:47:31
最近密会を読んだんだが、あの終り方は何を示唆してるのかな。
ようやく探しだした妻と思しき人物が馬男の食い物にされて、自分は難病の少女を抱きしめて勃起したりする・・・。
なんかこの主人公感傷過多ぎみでいまいち物語のなかに入って行けない。
ようつべに「文學ト云フ事」の箱男の回がうpされてるな。ありがたや
36 :
吾輩は名無しである:2008/12/16(火) 21:24:22
安部公房をパソコンメーカーに例えるとどこ?
>>37 やっと見つかった。ナンシー・K・シールズ (著) 「安部公房の劇場」
ってやつですね。
題名のとおり舞台作品をメインに解説やら小説との違いやらといろいろ書かれている作品
ナンシーさんが安部公房に直接インタビューした内容が元になっているので裏話的な内容も多い
映画も舞台も、映像作品はyoutubeのNHKのインタビュー?しか見たことないのでよくわからないけど
舞台の写真が何枚か使われているので、まぁおもしろく読める本になっている。
L・Hってだれだろう・・・。
>>38 「安部公房の劇場」ね。
確かに、舞台だけでなく、安部のあり様を浮き彫りにしていて興味深い。
L・Hとは、満州へ安部の生家を探しに行った、そして見つけたという、リービ・英雄。
40 :
吾輩は名無しである:2008/12/17(水) 20:51:18
吉行と安部公房の座談会を読んだんだけど凄い面白かった。
明らかに折り合いが悪い。
吉行は色々な対談が残ってるけど、あれだけカリカリしているところを
見たことがない。
小島信夫は安部に近いからいい雰囲気。
が、吉行と小島はお互いに認め合ってる節がある。
あれだけ気遣い屋の吉行がなんで安部だけ駄目なのか不思議。
41 :
吾輩は名無しである:2008/12/18(木) 00:45:59
>>39 あれはNHKの番組のために井村春光やらと一緒にいったやつでしょ。
42 :
吾輩は名無しである:2008/12/18(木) 09:07:13
異色作かもしれないけど「榎本武揚」の読後感は忘れられない。
武士的であることを自らに課した平民土方歳三。
登っていたはしごを外された後の自問自答は身につまされる。
ポスト浅間山荘事件の、連合赤軍に捧ぐ作品であったのかもしれない。
榎本武揚面白そうだな。今度読んでみよう。
安部公房は文章が読みやすくていいよね。難しい漢字とか全然使わないし。
その割には内容が難解なのだけど。
>>21 亀レスですが、
俺だったら第四間氷期を勧めるな
これの読後感はすさまじかった…
>>34 俺も密会読んだけど、
なぜ救急車で運ばれたのか、ようやく妻らしき人見つけたのに、
妻かどうかの確認もせずに、助けるどころか結局逃げて
真相がまったく解明されないままだから、読み終えた後気分悪くなった
別巻発売マダー?
そう尋ねr(ry
だれか新潮社に就職して別巻担当になって話を進めた方が、
ここで騒いでるより結果的に話が早く進む気がしてきた。
49 :
吾輩は名無しである:2008/12/25(木) 02:23:59
無名詩集読んでみたいな
密会はオープニングと中頃までが素晴らしいんだよな、それだけに後半の支離滅裂単なるグロにがっくり。
>>50みたいな感想を持つ人が多いのかな。
俺は真逆で中盤まで全然面白くなくて少女が女医(看護士だっけ)にペシャンコにされる場面に鳥肌立ったな
グロいとかの感性がマヒして物語が初めて動く瞬間だと思ったよ
三島風に言えばガラクタの寄せ集めで作った戦車が動き出す瞬間(しかも物語の終わり一歩手前で)
52 :
吾輩は名無しである:2008/12/26(金) 21:49:49
わかる。
付記になってから本当に小説が始まるよね。
それじゃあ全然笑えない最先端の笑いみたいなもんさ。
安倍は前半が書けることが小説家たる価値。あの情緒を放置したまま構造的ダイナミズム起動は
小説的に奇をてらう、読者へのハッタリ等と結果として大差ない。絡みつく情緒を真正面から受け止めしっかりと踏み込んで破壊行為を開始して欲しかった。
情緒は不可解であり肉体的であるがゆえに不条理であり矛盾でありまさに文学だけが扱える核心部分。
その軽視あるいはそこからの忌避は、罠にかかった最高の獲物を置き去りにしてわざわざ肉屋にで向き安物買うようなもの。
54 :
吾輩は名無しである:2008/12/27(土) 02:32:31
日本語でおk
56 :
吾輩は名無しである:2008/12/27(土) 08:49:31
こういう書き方をするから堕落する
文学はもともとその出自が堕落している。
あなたの言っていることは正しく、私の言っていることにも嘘はない。しかしそれらが相反するからこの世は賤にまみれる。
文学において賤に聖が宿るのは昇華と言うより反転、実は同じものを見ているに過ぎない。
強いていえば最終的に逃げを打たないと言うことかな。そうすれば反転が起こる?
何れにしろ文学なんて呼び名そのものがアホらしいけどねw
肉はでも捌いてからある程度は、時間が経った方がオイシイのよ?
カンガルーノート読了。
物語全体に漂う諦観が妙に哀愁があるな。
オチは予想通りで、公房作品としては異例だ。
この次の『飛ぶ男』は面白い?
60 :
吾輩は名無しである:2008/12/27(土) 14:38:48
笑いに先端なんてあるの?
比喩としてわかりにくい、っていうか奇をてらっただけ?
>>59 飛ぶ男は未完。全集の29巻に途中まで書きかけの『飛ぶ男』と、
死の直前に雑誌に発表された短編『さまざまな父』(←たぶん飛ぶ男から派生?した短編)
が収録されているよ。
ところで29巻収録の『飛ぶ男』(ウェンディ・カルロスの性転換手術が云々のやつ)
って『カンガルーノート』以前に書かれたものだよね?
『迷路を縫って』の中で安部がカンガルーを書いた勢いで飛ぶ男がはかどっている、
みたいなこと言っていたと思うけど、そのはかどった『飛ぶ男』はどこに?
さくら丸→飛ぶ男(29巻収録)→病気で入院のため中断→カンガルー→
その勢いで飛ぶ男(行方不明?)→さまざまな父発表→死去
って時系列で合っている?
62 :
吾輩は名無しである:2008/12/28(日) 01:35:36
トルーマン・カポーティと同じで、書けないのをごまかした発言だったんじゃないの?
改めて『飛ぶ男』に取りかかるリハビリで書いたのが『さまざまな父』だったのでは。
63 :
吾輩は名無しである:2008/12/28(日) 20:15:06
『カンガルーノート』は書けないのを無理矢理埋めた感があるな。
真の遺作は『箱舟さくら丸』だね。
全集高すぎる・・
>>64 図書館で借りられない? 取り寄せの制度とかもあるし。
コレクションしたいんだったらすまん
全集じゃなくて全作品だっけ。小さやつ。
あれならブックオフに10冊くらいバラ各100円で売ってたよ。
おたくのブクさんを私にください願います
68 :
吾輩は名無しである:2009/01/02(金) 13:06:26
去年全集ようやく全巻そろえられた。
出版が始まったころからチェックしてたから、10年もかかってしまった。
今じゃネット古本屋でも全巻揃いわりと安く出てるよね。
>>48 新潮社
初任給 310,000円
賞与 初年度は年間5ヶ月程度、次年度以降は8ヶ月程度
>>51 で、その戦車がエンコするんですね、わかります。
71 :
吾輩は名無しである:2009/01/03(土) 18:59:07
年明け一冊目の公房は「第四間氷期」にするかな。
ブックガイドで阿部は評価が頻繁に上がったり下がったりすると書いていたんだが
マジ?
73 :
吾輩は名無しである:2009/01/03(土) 19:42:48
まあ文学史の上に決定的に位置付ける論が無いよね。
位置付けが済んだような作家は急速に読まれなくなるけど。
74 :
吾輩は名無しである:2009/01/03(土) 20:08:44
砂漠の思想と、なんとかのクジラ読んだけど
安部公房って、精密に世界のこと捉えて、様々な理論を武器に
哲学者みたいにいろいろ考えた上で作品書いてるんだねえ
第四氷河期やさくら丸はテーマそのまんまって感じだったけど
同じ路線なら、密会もそういう風に読めるのかな
舞台は、一応民主主義と情報化社会の錯綜の示唆みたいな感じだよね
燃えつきた地図読んでるが、なんか自分の中で盛り上がってこないな
箱男とか壁とか読むと終盤ストーリーが暴走気味になったりしてるし、
そのせいかこの本のミステリーに対してきちんと向き合おうとする意識が芽生えてないわ
ただやっぱ性欲をそそる書き方は上手いわな
質問ですが、方舟さくら丸のモグラはなぜ核戦争が起きると予測していたのでしょうか?
核で先制攻撃というのは起こりえないような気がするのですが……。
77 :
吾輩は名無しである:2009/01/04(日) 10:49:43
冷戦が続いていた当時は全面核戦争勃発の可能性が今より高かったんだと思う。
78 :
吾輩は名無しである:2009/01/04(日) 14:30:34
あれが書かれたのって、アメリカで核シェルターが大真面目に売れてた時代でしょ。
>>75 『燃え尽きた〜』は、主人公と依頼主の夫が同一人物だったという設定で書きたかったような気がするな。
>>76 モグラの歩んだ人生を鑑みよ。
ついでに書くと、全集に『箱舟〜』について公房が解説している文がいくつかある。
まっ公房作品はあまり書かれた時代は重要じゃない。
それはねーよ
あくまでここにいない人間に主人公が自分を重ねていく過程がいいわけで
追われる立場と追う立場が別でなければ最後に止揚できないじゃん
>>77-79 そういった冷戦の背景があって、さらにモグラが父親に地下に閉じこめられて、ユープケッチャに憧れを抱くような変わった人になって……それらが理由で、地下で隠れていたのでしょうか……。
自分のことをモグラと呼んだほうが豚よりはいいと言っていることからも、地上にあまり好感を持っていないと察することができます。
記憶が定かじゃないが
モグラは、何が何でも生き延びようとする現代人の暗喩だと思う。
うっかり生き延びようとしちゃいけないのかもしれない。
って安部本人も言ってたような。
当時アメリカのシェルターがライフル付きで売られてたのに感化されたんじゃないの
youtubeにNHKのあの人に会いたいの安部公房動画うpされてるけど
他の動画どこかにないんですかね?
養老猛との対談とか、カネッティ紹介してる動画とかあると思うんですけど……
お金出しても見たい
84 :
吾輩は名無しである:2009/01/05(月) 21:19:34
どうか全集別巻に付録ROMを…
貴重な映像の数々を…
と、お願いするんだ。
>>79 >まっ公房作品はあまり書かれた時代は重要じゃない。
俺が安部公房を知ったのは大学で安部の作品、水中都市・デンドロカカリヤを
分析する講義があったのがきっかけ。
そこでは安部の一見トンデモなストーリーが、その当時の社会を暗喩しているって
いう構造を説明してた。
北朝鮮やアメリカとかが対象になってたと思う。
だから当時の社会への警句やメッセージを発信してた可能性があって、
時代背景を無視して読むことも出来るけどそれだけじゃないのかもしれない。
86 :
吾輩は名無しである:2009/01/06(火) 01:38:42
書くときに作家が住んでいる時代がまったく影響しないなんてことないだろ。
安部公房の小説は、「時代」の前提を取っ払っても充分読むに耐えるからすごいんだけど。
初期の短篇とか戯曲はかなり“時代”を感じさせるよね。
逆に今の若い人に『箱男』や『密会』が人気あるのはより透明度が増して時代感が薄れたからかも。
安部の言だと、箱舟さくら丸は時代の象徴らしいよ
大元のテーマは核だけど、掃除隊、ユープケッチャ、サクラ
全部それぞれに暗示こめてるらしい。
例えば、あの本は一種の破滅願望=再生願望を具現化したものだって
安部も言ってるけど、その背景にはサクラはその境界で綱渡りして
どちらにもかたむかないように嘘ばかり付いてる、一般的な中産階級者、とか
(信頼はできないけど裏切られる心配もないだろ、あの二人は、とか言ってた)
ユープケッチャは先延ばしの象徴で、羽化しなければいけないんだけど
主人公の心理としてはずっとぐるぐる回っていて欲しい、とか。
核時代の平和が、武力の均衡によってもたらされてるのが、恐ろしいらしい。
有能なアジテーターが出てきたら、突撃隊できるでしょうね、って言ってたし。
>>86 安部公房というと普遍性という印象があるけど
俺は間違いだと思うよ。
あの人は、ずっと今を捉えてきた人だから
第三次世界大戦でも起これば、安部評価は下がると思う。
特に密会は、今の時代しか評価されないような……
やっぱ箱舟は人気あるんだな。後期の傑作だからかな。
後のカンガルーは複眼的な捉え方をしにくい作品だが、箱舟は解釈の自由度が高い。
全集の公房氏の箱舟に対する発言を察すると、
・情報処理能力の向上に反比例する、(現代人の)言語・コミュニケーション能力/テキストはチョムスキー
・公房氏の国家観/氏の作品では珍しく、登場人物が饒舌(特にほうき隊の老人)
・生存への権利/生き延びるということは、誰かが死を被ること。原罪。
というキーワードが見えてくるが、
題名通り只見のサクラが、馬鹿騒ぎをした挙句サクラ(箱舟)を乗っ取るとも取れるし、
ユープケチャと相まって、そこにモグラへの皮肉が込められている気がする。
生存の権利と言えば
植民地問題を先進国は無視し過ぎだ、とか言ってたな
nhk教育テレビ50周年みたいな番組に安部公房が映っているのがチラッと見えた
高層ビルで、お金というものは・・みたいな話をしていたから養老孟司との対談かな?
ぼくがどこかで聞いたか読んだ方舟の解説で記憶に残っているのは、
安部は最後に読者に向けて「こんな本真剣になって読んでちゃ駄目だよ」という
メッセージを書きたかった。うんぬん・・・
ってやつだなぁ
照れた先生の顔が浮かんだ。
93 :
吾輩は名無しである:2009/01/07(水) 02:02:03
劇団活動を休止したのはかえってマイナスだったのではないか、
という気がしないでもない。
>>89 >題名通り只見のサクラが、馬鹿騒ぎをした挙句サクラ(箱舟)を乗っ取るとも取れるし、
>ユープケチャと相まって、そこにモグラへの皮肉が込められている気がする。
全集29巻の大江との対談で、生き延びることの馬鹿馬鹿しさを書いたとあるね。
確かにモグラが生き延びたところで、「死んでいる」のには変わりないな。
むしろ、接触を持つための装置だった気もするよ
弟子の人また30巻発売間近と書いている・・
96 :
吾輩は名無しである:2009/01/07(水) 21:08:48
壁と砂の女は理解した。
つぎはなにを読めばいい?
97 :
吾輩は名無しである:2009/01/07(水) 21:13:56
これからどんどん読まれなくなる作家だなw
98 :
吾輩は名無しである:2009/01/08(木) 03:57:22
今のアンニュイ時代が続く限り安部公房は読まれる
動画ほんと欲しい
『志願囚人』は結局破棄したのかな?
『さくら丸』も良かったが、「ユープケチャ」を読む限り、『志願囚人』も読みたくなるな。
ユープケチャを読む限り、かなり期待できる内容だと思う。
原案:志願囚人
決定稿:さくら丸
>>96 箱男→他人の顔→第四間氷期→燃えつきた地図
で
壁って結局なんなの?
意味化は嫌われそうだけど
それにしても意味分からん
カフカみたいな雰囲気楽しめばいいのか
芥川賞の選考委員に聞いてみたいよね。
どういう理由で選んだのか
カルマ氏は安部自身も言っているようにルイス・キャロルへのオマージュだと思うが
安部ねりさんに怒られたらいいのに。
>>105 自称弟子はどこの大学を出たの?
何か、東京電気大っぽいんだよね。
壁とルイス・キャロルはよく比べられるけど意味ないだろ
個人的には、まだ実存哲学から抜け切ってない時期の安部が書いたものだから
その辺の終焉なんかが示唆されてそうに思うんだが……
手元に本ないからわかんね、読んだの20年前だし
111 :
吾輩は名無しである:2009/01/10(土) 01:30:51
安部さんが亡くなって今月で丸16年か。早いなぁ。
112 :
吾輩は名無しである:2009/01/10(土) 21:48:10
安部の作品にとっちゃ、十六年ぐらいの時間は、熟成を経た出発点だと思うよ。
後期の仕事も、今なら難解な前衛ってより、アヴァンポップ、ポストモダン、スリップストリーム。
113 :
吾輩は名無しである:2009/01/10(土) 23:33:21
ほめすぎだろ
ただの退屈なファンタジーに過ぎない
てか星とかの作家がレベルが低すぎるんだよね。
安部公房みたいな知的さがいまいち足りない。
まあ読んでて面白いことは面白いんだけど。
>110
「公表された情報(NOTプライバシー)」から判断すると、
本当に東京経済だね(笑)偏差値調べてびっくりだわ(笑)
なおかつ某市の教育委員会勤務でしょ。
80年代半ば生まれの私からすると、その程度の学で、
教育委員会に勤務できるんだと驚き。
まっ身内が政治に携わっているからかもしれないけど。
117 :
吾輩は名無しである:2009/01/11(日) 10:28:44
後期はアンチ・アレゴリーっていうか、ひたすら楽しい物語世界を作ることに熱中してるね。
ボリス・ヴィアン、フラン・オブライエン、ガルシア=マルケスとかの面白さを目指してる。
118 :
吾輩は名無しである:2009/01/11(日) 11:48:39
安部公房の自伝的要素が顕著に含まれている作品って何かな?
『終わりし〜』以外にもあれば、短編でもなんでも教えてくれろ。
ところで、『カンガルーノート』の帯に「自伝小説」って書いてあったのは
冗談だよね?
カンガルーは全体的に「夢物語の祭り」って感じだが・・
細部の描写が恐くて読み返せない。死んだ母親、献身的なナース、電車にぺしゃんこにされるベッド・・
>>118 「闇莫の私小説」じゃなくて?・・カンガルーの帯
『けものたちは故郷をめざす』は自伝じゃないよな
『笑う月』は小説として扱っていいのだろうか
121 :
吾輩は名無しである:2009/01/11(日) 12:43:49
>>カンガルーの帯だよ
本屋の平台に山積みになってた、ハードカバー版だったと記憶
スネからカイワレ大根生やして、病院のベッドにつながれたまま
街を徘徊する男のどのへんが自伝だよwと思った鮮烈な記憶がある
「自伝ぽい」のは、もちろん安部公房作品なら戯曲でもエッセイでも
なんでもOKです。よろしくお願いします
122 :
吾輩は名無しである:2009/01/11(日) 12:47:22
まちがえた
>>カンガルーの帯だよ
じゃなくて
>>120 カンガルーの帯だよ
ですた。まあ、わかってくれると思うが
>>116 あそこのサイトって安部公房のパンフやらそれに付随する写真やら平気でアップしてるけど
著作継承者への配慮なんてのをちゃんと考えているんかな?
それともバンバン写真とか無許可で使ってもいいんだろうか。
>>123 パンフは著作物なので、無許可転載アウト。
しかし、あのサイト主の存在って公房の作品的だよね。
卒論(東京経済大に行けば、閲覧できる...はず)のインタビュー以外は全て、主の空想ともいえるし。
しかも、自分の経歴棚に上げて、出版不況と業界に理解者がいないから、
(おそらく主の小説)出版できないって...
卒論のインタビュー実現したのって、主のオヤジの力なのかね?
議員を打診されたとか、権力を誇示したり、突飛過ぎ。
うちの大学のOBが村上春樹なので、
作品論を書こうとした卒業生がいたらしいが、コンタクトが取れなかったとのこと。
>>125 あの人もねりさんに一喝されたら現実がわkるんじゃないかな?
安部公房に傾倒しているようで、実はすごい権威主義者じゃないのかな。
自分は安全な場所にいるわけで。
俺の中の鉄則
偉大な作家=経験主義者
一度、これを否定するフィルター通っていながら
結局、作家として大成してる人って、なんらかの重い過去がある。
安部公房は過剰なほどの秘密主義者だけど
発想や嗜好のほとんどが満州時代のものに依ってる。
今の時代のあまったれ文学青年にゃ、何も書けないよ。
あのサイトの主然り。小説きもすぎ吹いた。
129 :
吾輩は名無しである:2009/01/11(日) 20:11:02
自称弟子は小泉を支持したところで完全にアホ
>>128 ずっと沈黙だったのに四国新聞に記事が出たんだからそろそろ出るでしょ。
今年の春頃あたりまでくらいには。
その前に「新潮」や「波」に広告出るだろうけど。
何が出るの?
疎くてごめん
133 :
吾輩は名無しである:2009/01/11(日) 22:06:45
自称弟子ってだれ?
おれも疎いんだが
東京経済DIEって恐ろしく偏差値低いですね〜
関西圏在住なので、東京経済知らなかったので驚きましたよ。
そりゃ自身のサイトに経歴書かないはずですね。
安部公房の読者層って頭良いと思いましたが、意外な人もいますね。
しかも親のコネで教育委員会ですか。
135 :
吾輩は名無しである:2009/01/11(日) 22:28:48
>>135 薄茶色でなくて白い帯で、私小説って文言がないよ
137 :
吾輩は名無しである:2009/01/11(日) 23:30:55
こないだ、ひょんなことから加藤典洋の、安部公房が亡くなった時に書いた文章読んだんだけど・・
確か「安部公房的問題」だったっけ。
そこで、後期の安部公房について、その孤独な思索も含めて否定されるべきだっていうことが
書いてあった。どうも加藤氏らしい文学的な語り口で、わかりにくかったんだけど、
ただ、非常に作家としての安部公房に対する敬意は感じられるような気もした。
ここの人は、後期(「方舟さくら丸」以降)の安部公房についてどう思ってる?
俺は、「方舟さくら丸」はすごく好きだけど、確かにクレオールとか右脳左脳の
話は、あまりピンとこなかった。
密会あたりから全然ダメだわ俺
カンガルーノート、箱舟、飛ぶ男も俺の中では評価が低い
安部独特のイメージの広がりが薄いし、構成力がどんどん落ちてる気がする
密会はイメージ力がすごいけれど、やっぱり構成がよくないんだよね
もえつきた地図とか第四間氷期、砂の女、他人の顔あたりはみんな一つのイメージから世界を組み立てて
うまい終わり方で終わらす、構成力が抜群
>>137 加藤典洋のなんて本に載ってる?
安部の後期は時代の問題とらえ過ぎて面白みがなくなったんだと思う
作家として評価されるべきは前期
思想家として評価されるべきは後期といったところか。
脳の問題については、結局安部は生得論いいたかったんだと思う
教育もそれに根付いて行うべき〜とか言ってたはず
>>138 安部スタとか気も心も分散してたのもあるんじゃない?
141 :
吾輩は名無しである:2009/01/12(月) 14:57:17
>>139 「文学地図」ってやつだったと思う。
サブタイトルは「大江と村上と20年」。
新聞に書いた文芸時評だと思う。
143 :
吾輩は名無しである:2009/01/12(月) 22:08:03
>>142 トンです!
「自伝小説」って書いてあった帯は、荷物の整理をしたときに本ごと処分してしまった。
今思うと、一生の不覚。
このスレにくるようになってから安部作品読み直したくてしょうがないです
しかし、カンガの帯に「自伝」てどういう意図だったんだろう・・・?
144 :
143:2009/01/12(月) 22:42:07
↑ひょっとしたら「私小説」だったかも・・・
今更ながら
>>120を読み返しておもた
「自伝(的)」も「私小説」も同じような意味だとは思うけど
後期の安部思想について論じてくれる人って全然いないよなあ
弟子の人が出版した本(大学図書館にあった・・)と、あと養老孟司くらいしか印象に残っていない
『第四間氷期』は駄目だな〜。P.K.ディックを先取りした感じは見事だけど、
公房の作品にしては珍しく会計係の不倫カップルを殺害したところと
奥さんの掻爬の必然性が足りない。
『密会』は感覚的読書と神話がベースだろうけど、生理的に駄目だった。
>>145 全集読んで、公房が言及している学者の著作を読んで自分で組み立てると良いよ。
自称弟子の本なんて読む必要なし。
自称弟子って誰?
本まで出してるなら、別に秘密にしなきゃならないってことはないよね?
148 :
吾輩は名無しである:2009/01/13(火) 18:03:23
>>146 がんばってみる。
>>149 横レスだけど、「冥府との臨海にこだまする、闇莫の私小説。」って良いね。
ラストに登場するフロイドの『エコーズ』にもかかっているのか。
i am you and what i see is me 恐かった
晩年の安部ってこんな感じだったんだな
もっと若々しい人かと思ってたよ
>>151 方舟あたりから老け込んだかんじかなあ。
まだあの頃は元気だったか。
宣伝っていうか・・写真引用しただけじゃないの
引用なら、わざわざ「ヤフオク」と書く必要なし。
156 :
154:2009/01/14(水) 14:42:10
なるほど。俺も気をつけよう
>>152 カンガルーの前くらいに大きな病気したんだっけ。娘さんが処置?したって谷なんとかの本に書いてあった
>>155 どこのものとも知れんホムペを開く気にはなれないけどな
ヤフオクを利用したことがないからアドレスにauctionsとか入ってても
ぴんと来ないし
>>155 そういうふうに疑うのよくないよ。
貼ったのはおれだけど、カンガルーノートのオビ付きの写真手っ取り早く貼れるの
ヤフオクだと思っただけ。
159 :
吾輩は名無しである:2009/01/14(水) 23:00:43
161 :
吾輩は名無しである:2009/01/15(木) 04:28:07
俺は安部を超えたよ。
162 :
吾輩は名無しである:2009/01/15(木) 10:45:16
そうだね
163 :
吾輩は名無しである:2009/01/15(木) 14:55:43
罰が無ければ逃げる楽しみもない
164 :
吾輩は名無しである:2009/01/15(木) 14:56:33
罰がなければ逃げる楽しみもない
165 :
吾輩は名無しである:2009/01/15(木) 14:57:24
罰が無ければ逃げる愉しみもない
166 :
吾輩は名無しである:2009/01/15(木) 14:58:24
罰がなければ逃げる愉しみもない
167 :
吾輩は名無しである:2009/01/15(木) 14:59:16
罰がなければ逃げるたのしみもない
・箱根の山荘に移った年
・家事など、日常の雑務をどのようにこなしていたか
知っている人いたら、教えて。
>>168 『父の肖像』という本にねりさんのインタビューが出ている。
それによると、山荘には独りで暮らしていたとある。
ところで、死因は心臓発作で死亡場所が某女優の家だそうだが、
やはり因果関係があるの?
「安部公房」でググると、ある死因が出てくる。一ファンとしては信じたくない最期なのだが。
171 :
吾輩は名無しである:2009/01/17(土) 00:48:50
>>170 ふ、腹……
いや、これ以上は言うまい……
>>170 あああと死因はドナルドキーンの本に書いてた。
安部公房は周囲に隠していた。だからここにも書かないでおく。
174 :
吾輩は名無しである:2009/01/17(土) 03:07:27
自殺だよ。
>>174 こういう書き込みは注意しておく。訴えられるぞ(知らんけど
177 :
吾輩は名無しである:2009/01/18(日) 00:39:08
山口果林の家で脳出血を起こし入院、その2日後に心不全で死去、なんて前衛にふさわしくない最期だ。
腹上死であってほしい。
178 :
吾輩は名無しである:2009/01/18(日) 00:57:59
このひとも生存中はなにかともてはやされてたけどさ
まだ忘れてないのはマニアだけだろうな
179 :
吾輩は名無しである:2009/01/18(日) 01:18:37
死に急ぐ鯨のなかで右脳左脳の話があったと思うけど
ネタ本は何といういう本だったか思い出せんなw
180 :
吾輩は名無しである:2009/01/18(日) 01:44:38
その本手にしたころたまたま図書館にあったんで
読んだところ余りにおもろかったんで耳鳴り病みになるほどに
んで再度読めば治癒するかもと行ったらない
てもとにもない焚書したんでね
なにを血迷うたものかw
そうですね日本語は難しいですね
耳鳴り病みって何だ。気になるじゃないか・・
右脳刺激理論が正しいのかは知らないが、英語の長文読んだあとのアンモニアはガチだな
183 :
吾輩は名無しである:2009/01/18(日) 02:33:29
ま奇妙な本ではあったな
そのネタ本
184 :
吾輩は名無しである:2009/01/18(日) 02:48:47
読み終わったら鼓膜のおくでガッチガッチいって
それから耳鳴りはじまったからふしぎや
なんか仕掛けあったのかとおもて
ただそんだけの話や
185 :
吾輩は名無しである:2009/01/18(日) 08:08:04
ファンなんですが、
全集を買った方がいいですか?
186 :
吾輩は名無しである:2009/01/18(日) 08:30:59
新潮文庫の文庫本で背表紙の色が作品によって違うのはなぜ?
角田 忠信の「日本人の脳」ってやつだな
完全に疑似科学扱いされてるが
「完全に疑似科学」なのかねー
柴谷篤弘が何かの本で高く評価していたり、よーわからん
どっちにしろこの問題は賛成も反対も妙に感情的になるからイヤだなw
去年もスレで書いたが、角田の弟子?が研究続けていて、テレビで紹介されていた。
昔にない技術も発達しているし、ちょっと気になるな
190 :
吾輩は名無しである:2009/01/18(日) 23:45:47
ども
>>173 キーンの何という本?
ま、書き込みから察するに癌だろうな。
>>177 奥さんとは別居していたんだ。
山口果林との不倫が『燃えつきた地図』、『密会』に影響している気がする。
山口以外にスキャンダル無いの?公房研究を大学のサークルでやっていてね。
安部は生前私生活を小説に投影しないと言っていたが、やはり影響しているね。
そうそう。
安部の書く女性像が燃え尽きた地図、密会あたりでガラッと変わってるよね。
他人の顔や砂の女では大和撫子って感じだったが。
あと安部の後期の思想知りたいって人上にいたけど
同じ国の人なんだし原著読めばいいと思うよ
某経済大の人の解説も、全くオリジナリティなく
安部の書いたものなぞってるだけでしょ
Fランク経済大の奴は電波な上読解力が極めて低い。
公房全集読めば、まず、小泉を支持しない。
満州生まれの公房は、満州で闇財産を築いた(持ち逃げした)児玉に対して憤りを感じていたようだし、
A級戦犯の政界復帰に危機を感じ、今の内にできることをと共産党員になった。
小泉は、経団連とアメリカの忠犬に過ぎないし、小泉内閣から、
自民の負の部分(特に国民監視と徹底した搾取)が際立つようになった。
「愛国心」と「監視(テロ警戒中という警告がなされ、ビラ配りで逮捕される世の中へ)」が、
小泉時代から露骨に台頭してきた。
Fランク経済大卒の電波さんって、40過ぎだよな。
あのくらいの世代(バブル世代/家庭内・校内暴力世代/わがまま世代)って救いようの無いアホが多い。
燃えつきた地図読んだけど、いやー微妙だった。
最近の恩田陸作品と同じ感覚だった、謎は解決しないままうやむやにされる
弟の狙いも結局何がなんだか分からなかったし、主人公の混乱も唐突だし
さすがにやっつけ仕事だったんじゃないかなー
>>193 同意。大体今50以下から30代後半の奴って能天気だと思う。
恵まれた時代の恩恵を受けて、思考が停止しているというか。
>>194 やっつけは、「さまざまな父」と『カンガルーノート』。
さすがの公房氏といえどお金を稼がなきゃならないだろうが、
なぜ中途半端な両者を出したのだろう?70歳になる前で地位も名誉も金もあったろうに。
再開予定だった劇団の資金か。
で、『燃えつきた地図』は、「不思議な力(『壁』『第四間氷期』『カンガルー』)」に頼らず、
自己消失を描いた点が良いんだよ。なおかつ人間ドラマの描写がこの頃から向上している。妙な色気がある。
196 :
吾輩は名無しである:2009/01/19(月) 19:28:02
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198 :
吾輩は名無しである:2009/01/19(月) 20:55:30
ファシズムを拒否することも、また選別主義的だというパラドックスは、正直厳しすぎる。
この人、事大主義やポピュリズムに対して批判的だし、後期の思想はアドルノに似てるね。
30代後半から50台の特徴って言ってもなあ……
批判する側もされる側も無能だって印象しか持たない。
うんちく捏ねる以外にしか脳の無い連中だからなあ……
安部もこうやって、言語の世界だけで物事捉えるの嫌うだろうよ
200 :
吾輩は名無しである:2009/01/19(月) 22:04:50
電機修理工は無能じゃない(笑)
>>195 死ぬ間際だったからでは?
やっと最終巻でるのか嬉しいな。
202 :
吾輩は名無しである:2009/01/20(火) 04:10:10
健康を害したおかげで『飛ぶ男』が絶不調だったため、
入院体験をとピンク・フロイドのPV映像をヒントにリハビリ的に書いたのが
『カンガルー・ノート』で、死期を悟って遺言的に書き残したのが『さまざまな父』というのが俺の見方で、
刊行当時は筆力の低下ぶりを無惨に思ったんだけど、最近読み返したら、
安部公房はさらなる進化を遂げようとしていたんじゃないか、これはこれでかなりの秀作では、と思えるようになってきた。
>>195 カンガルーノートをやっつけとか言うな。
確かにオチはありきたりだが、それがその本の全てだとは思えない
あれを読んだ時、なんとも不思議な世界観に当時の自分は本当に感動したんだ
204 :
吾輩は名無しである:2009/01/20(火) 15:33:53
笑う月買って来た。
終わりし〜がほしかったんだけど
近所の書店・古本屋になかったので
ネットで買おうと思う
カンガもなかったな。久しぶりに読みたかったのに
笑う月は
象の話が秀逸過ぎてほかの話印象に残ってない
バッグが勝手にどこかいく、みたいな話も面白かった気がするが……
カンガルーノートのオチってありきたりなの?
似たようなオチの小説があるなら、読んでみたいから、ぱっと思いついたのでいいから教えてください
207 :
吾輩は名無しである:2009/01/20(火) 19:50:45
オルフェ
208 :
吾輩は名無しである:2009/01/20(火) 19:59:33
壁 以外糞。
209 :
吾輩は名無しである:2009/01/20(火) 21:28:44
笑う月完了(うっすいからね)
ゾウのハナシこえー
夢に出てきそうw
>>209 てかあれ夢だからね。
>>206 あれって「友達」に出てくる唄とか出てきてなんかつまらなかったけどなあ。
本当に夢かな?
俺はLSDじゃないかと思うよ
212 :
吾輩は名無しである:2009/01/20(火) 23:02:44
>>210 オタスケオタスケオタスケヨ
ってやつ?
ネックレスが出てくる奴じゃないの
>>211 作家ならあのくらいの夢見ても当然か、と単純に信じたが・・・
>>193 安部公房は共産党に幻滅して脱党してるよ。
別巻の広告マダー?
書店で予約受付マダー?
>>218 「友達」の中に出てくる「都会の首飾り」のブルースだったか、
「ひとさらい」だったか出てくるんだよね。
安部公房がやっつけでやった感じがしていやなんだよね。
カンガルーノートは笑う月読んだ後に読まないと趣旨が理解できんな
>>219 『友達』に出てくるのは、「首飾り」。
『カンガルー』に出てくるのは、「人さらい」。
共通点無くない? 『友達』に、「人さらい」も出てくるっけ?
『反劇的人間』は対談なの?アマゾンには内容が載ってない
>>222 「キラキラした目は何にも考えてない人の目です」
byドナルド・鬼院
224 :
吾輩は名無しである:2009/01/21(水) 12:39:52
私はキチガイです・・・
成敗して下さい。
日本での公房研究の第一人者って結局ドナキンさん?
>>225 >日本での
ってw本人は喜ぶと思うけど
227 :
吾輩は名無しである:2009/01/21(水) 19:26:47
キーン閣下は日本文化の研究者だと思う。
安部公房の作家論、基本はやっぱ高野トシミとか佐々木キーチ?
最近出た運動体安部公房も面白かった。
『石の眼』読みました。ダムという構造物から
『方舟さくら丸』のさくら丸の原型を見るように
思った。麻子や伊布地の読む力が物語の推進力に
なってて、わかりにくい所もあったが、まぁ楽しめた。
時代的にタイムリーな話題だったのかな。
別巻マダー?
別巻マダー?
別巻マダー?
全集に砂の女とか箱男みたいな大作(200や300を超えるページ数の作品)
って載ってたっけ?
面白かったので全集の一巻買ったら、学生時代の作品から始まるのな。
一巻なんだから脂の乗った時期から始めた方が良いと思った。
それじゃ全集のいみないじゃん
年代順に追うから楽しいんでしょ?
もちろん長編も載っています。
231のような方は全集はやめたほうがいいのでは。
234 :
吾輩は名無しである:2009/01/22(木) 15:12:53
村上春樹が出た以上もうこいつの存在価値なし。
全集なら村上春樹を買え、アホ!
>>218 『カンガルー・ノート』に出て来る「人さらい」の詩は、
1978年の演劇作品「イメージの展覧会/人さらい」で使用されたもの。
『友達』とは関係ないぞ。ちゃんと読みなさい。
>>235 あれはなんで「人さらい」の詩をわざわざ出してきたんだろうね。
なんか安部公房スタジオの思い出みたいなもんを回想してるようで安部らしくないんだよね。
237 :
吾輩は名無しである:2009/01/22(木) 21:27:25
全集欲しいなあ・・・でも部屋に置くスペースがないorz
>>237 私の部屋に保管しておいてあげましょう。
239 :
吾輩は名無しである:2009/01/23(金) 10:22:04
だから、村上春樹が出た以上もうこいつの存在価値なし!
ばかものが!
↑↑↑久しぶりだなw
241 :
吾輩は名無しである:2009/01/23(金) 12:24:05
村上春樹が出た以上もうこいつの存在価値なし!
すべて燃やせ、ばかものが!
>>241 村上春樹の名を使い、荒らす大江健三郎にみえます。
気違いはスルーしろって
安部公房はー
しかしー、何冊くらい本読んでたんだろ
別巻マダー?
全集読む限り
安部公房は性格悪かったみたいね
というより、屈託なく厭味
ねりさんって誰?
スレによくでてきてるけども
>屈託なく厭味
心が真っ直ぐで穢れなき瞳の作家の書いたものなんて読みたいか?w
戦争経験とかしたら、皆大なり小なり心に傷を負って、ものの見方が
ひねくれてしまうのでは
251 :
吾輩は名無しである:2009/01/24(土) 11:15:26
優しさとプライドの高さが同居してる人のような気がする。
三島由紀夫もそんな感じだと思う。
>>249 安部ねりは公房の娘で著作権継承者。
『箱男』の映画化をつぶしたり、
『時の崖』や『仔象は死んだ』の映像を簡単に観られなくしてる困った人。
>>252 公房の子供って女だったのか
30代の頃のエッセイに、安部が誇らしげに
僕の子供は歯医者に行っても泣かなかった
とか書いてるの見てクスリと来たもんだが
255 :
吾輩は名無しである:2009/01/24(土) 19:05:12
村上春樹が出た以上もうこいつの存在価値なし!
春樹には知性が足りん
孫の里沙たん登場マダー?
練りは中島らもが宣伝してたカネテツの製品の事です。
里沙たんはねらー
262 :
吾輩は名無しである:2009/01/25(日) 20:20:18
りさタンはおじいちゃんの本読んでるのかな
>>252 事情があるからでしょうが、きっと。
劇団の映像化については、愛人さんが絡んでいるんじゃないの?
それより、ねりさんにとって公房は、かなり厳しい父親だったようだね。
会うたびにディベートを持ち込まれ…(『父の肖像』に書いてある)
『父の…』には、「母からわがままと聞いていた」とあったが、
別居で揉めたのか?夫婦仲は、挿絵を描いたり、舞台美術を担当していたくらいだから、
悪くはなかっただろうに。やはり愛人問題が大きかったのか?
>>264 そのあたりの事情は最終巻で明らかにされるのかな?
>>264 スタジオ自体が商業的に成功せず、なおかつ遅筆が酷くなりとデメリットの方が大きかったのもあるかも。
つまり、DVD出す程の需要が無いし、個々のスタッフ/団員の同意を得るのも大変なのかも。
個人的には、スタジオを早々に切り上げて作品/論文に専念すべきだったと思っている。
スタジオが忙しかった「密会」なんて出来が悪く一から書き直したくらいだし。
268 :
吾輩は名無しである:2009/01/26(月) 23:43:20
>264
同意。仮にマチさんが存命でも、
DVD化したかは疑問だね。ネリさんにだけ責を求めるのは酷。
それより、なぜマチさんは『飛ぶ男』の頁を間違えてしまったのだろう?
>267
当初は、患者が医者という病院の話。全集に本人の書き直しの経緯アリ。
269 :
吾輩は名無しである:2009/01/27(火) 04:44:17
三島全集の別巻に『憂国』がついたように、
安部全集の別館には『時の崖』と『仔象は死んだ』をつけるべきだ。
三島はそれこそ色々なことが暴かれすぎたからな。作品より人物論の方が面白かったりするし。
公房さんの場合は、まだ(これからも)人間像が分析の対象にはなりにくい。
だから、全てが可視化にはならないだろうね。
>>268 おお、全集を読み直さなければ・・・ありがとう
新潮社に告ぐ。
角田理論の話を収録しない理由はなんだ?
公房が晩年に到達した思想をこうも簡単に無視出来るのは
アンタらのオツムが弱い証明だよ。
ただ本が売れたらいい、売らんかなの精神が丸出しだよ。
「国家の品格」が売れたのをいいことに読者をなめすぎ。
273 :
吾輩は名無しである:2009/01/27(火) 20:24:07
角田理論の話は全集にあるが(笑)
角田理論ってよくエセ扱いされてるけど
実際どうなの?教えてエロい人
医師不足が深刻だった昭和二十年代で国立大の医学部を卒業して、医師免許を持っていないというのはあり得ないってね。
だとすれば、中退したか言い訳をして卒業だけはしたのか?
全集の別巻を出して、もう少し「キミフサ」の面にスポットをあててほしい。
公房が国内で、名と現役時の売り上げの割りに今ひとつメジャーになりきれないのは、
やはり、人間面を掘り下げた資料が極度に少ないからじゃないか。作品論自体も少ないけど。
分析を否定していた作家だったが、分析することも氏の言う読み方の一つだから、
新潮社が今後何か出すのであれば、別巻を出して欲しいな。
全集の大部分は詰まらないしな。人間性が不透明になっている。伝わってこない。
その点、三島は多角的で秀逸。
CD−ROMが付き、キーワード検索ができる作品目録などもきたあああああああああああああ!!!!!
だから養老さんとの対談とか映像で見たいんだけどね。
結構テレビ出てたはずなのに、全然映像見つからない。
280 :
吾輩は名無しである:2009/01/29(木) 10:50:40
■ おすすめ2ちゃんねる 開発中。。。 by FOX ★
このスレを見ている人はこんなスレも見ています。(ver 0.20)
【東】電気通信大学 Part7 [大学受験]
由良と井上が対談しておる文章を読んだのですけれども、あのころは、といっても二十年程前ですけれども、随分とSFに対する信頼感が溢れていたのであるな、と思わされますねぇ(笑)
SFを文学に取り入れておる作家として安部を出しておりますけれども、寧ろ最近ではSFと切り離して読む方が主流になってきておるのではないでしょうかねぇ(笑)管見ですが(笑)おやはや(笑)
これはルサンチマンともかかわってくることですけれども、当時の若い世代も絶賛しておりますけれども、あの辺りから得意な文学者が出てくる、ということは無かった気もするのですけれどもねぇ(笑)おやはや(笑)
今はSFと言えども古典となり、劣悪なオタク系(また乱暴なきり方ですけれどもねぇ(笑)一々説明するのが面倒なので(笑)おやはや(笑))作家が単にその元ネタとして利用するだけのものに成り下がった感じが否めないのですけれどもねぇ(笑)おやはや(笑)
氏ね
当たり前のこと何言ってるの?
まさか最近気づいたの?
別巻は3月のいつでるの?
最終巻のこと書いてるの朝日だけ?
新潮社のサイトにも書いてないのに
最近養老さんの本読みまくってるけど
問題の捉え方が安部さんに似てるなあと思った。
あんなボケ老人と一緒にしないでくれ
死に急ぐ鯨たちの解説書かせたくらいだから安部も評価していたんだろうな
291 :
吾輩は名無しである:2009/02/02(月) 01:54:38
東大の後輩だからだろ。
80年代の養老はボケてなかったと思うけど……
292 :
吾輩は名無しである:2009/02/02(月) 02:12:16
おまいら、中原昌也を、どう評価してる?
阿部公房は、結構、読んでるけど、マイクル・クライトンも、結構感じが似てる
ような気がするんだよな。まぁ、同じ医学部出身ということもあるのかもしれないけど。
まぁ、クライトンはもっと大衆的かな。
むしろ、あの人は80年代が一番輝いてたかも
唯脳論には影響受けた
295 :
吾輩は名無しである:2009/02/02(月) 15:40:10
養老との対談はつまらん。養老は良い聞き手だけどな。
それより、おれの記憶だと、赤塚不二夫や伊丹十三や大島渚とも対談していたと思うのだが、
全集には無かった。無念だ。
子供部屋ってどう?
非日常的な体験が一日の内に消化されて忘れ去られてしまうような話だったけど
なにか現代的な寓意が込められていながら
後ろの解説で全く触れられていなかった短編。
297 :
吾輩は名無しである:2009/02/02(月) 18:57:33
学校の授業で「赤い繭」を読みました。
意味わからんと思いつつも興味を持ったので「壁」を買ってみました。
結構面白いと思ったので(ちゃんと内容を理解しているかはわかりませんが)
次何か読みたいのですがおすすめはなんでしょうか?
>>96 個人的には死に急ぐ鯨たちや笑う月みたいなエッセイ集読んでからの方が
内容把握しやすい気がするが、定番は砂の女かもしれんね。
小説として完成度高いのは、これまた個人的に他人の顔だと思うが。
錯綜したの好きなら箱男で。
ちなみにあらすじ紹介しとこう
砂の女 ('A`)
他人の顔 部長カツラずれてますよ
箱男 ハァハァ……ハァハァ……
>>299 映画「他人の顔」の京マチ子のへんな関西弁にはうんざりでした
301 :
吾輩は名無しである:2009/02/02(月) 21:19:49
中原昌也だよ、アホ!
読んだことねえのか低脳ども!
村上春樹のほうが格が上のような気がする
安部さんは一部のマニア向けだね
普遍的でないから
303 :
吾輩は名無しである:2009/02/02(月) 21:47:47
春樹に対する皮肉かそれ
304 :
吾輩は名無しである:2009/02/03(火) 00:26:17
中原昌也は読んだことないのだ、すまん。
春樹は読んだことないんだけど(読む気にならん)
売れ線作家のファンだなんて口が裂けても言いたくない自分としては
一部マニア向け作家というのは褒め言葉
「安部が好きな人は○○読んでみるといい」みたいなレスは有益だが、
村上春樹うんぬん言っているのは昔からいる荒らしだから、以後スルーよろしく
安部ってさ、
錯綜してるような文章ってかいてないのかな
メタ的な手法もほとんどつかってないし、ポストモダンとはいいがたいよね。
英語版のウィキペディアではポストモダンに分類されてるけど。
安部で、いかにもポストモダンだって作品はどれだとおもう?
箱男は若干ヌーヴォー・ロマンに近い気がするけど。
ポストモダンとは言い難い……?
ずいぶんと狭義だな……。
それにメタ的な手法なら戯曲の方でちらほらあったはず……。
それから、手法ではなく思想的にポストモダンな作品でいいのなら
ひとまず密会をあげとく。
村上春樹のファンが粘着しているんだな。
村上の良さはさっぱりわからない。下世話な文体と下品な性描写が高卒君に受けているのか?
因みに、英訳版は性描写が大幅にカットされているってね。
全集持ってる人に訊きたいのだが
「終わりし道の標べに」が入ってるのは何巻?
他図書館からの取り寄せで1巻から借りていくことにしたんだけど
どれに何が入っているかわからない。順番に全部読むつもりだから
いずれぶち当たるんだろうけど、先に分かってる方が楽しいかな、と思って
春樹は評価しないでもない
あれはほとんど寓意の世界なんだよ。
しかも日常を寓意に使ってるから読み取りにくいんだが
このスレの人間なら大体理解できるはず。
それでも、感傷的でいい大人が読む本ではないな、と思う節もある。
性描写が多いのは個人的に一種のポストモダンだと思ってる。
例えばカフカで、サクラが手コキする場面があるが
それにも関わらず彼女は「私はこう言うことに関しては、しっかりしている」
といって身体に触れさせようとはしない。
つまるところ、性の合理化なんだな。
英訳版ではカットされてるって言うけど、そういう意味のわからない性への嫌悪を
春樹は拭り去りたいのだと思う。とてもありきたりな意見だけど。
むろん、個人的には安部公房の足元にも及ばない作家。
文意損ねそうだ。
ちょっと補足。
カフカ君を家に泊まらせる
→彼が勃起する
→サクラが抜いてあげる
それで、ここで、男の子の機能だからしょうがないよね、みたいな
射精に対する寛容を示す
→しかし、私には付き合っている人がいるから、身体には触れないで、と言う。
→カフカ君も当たり前に頷く。
この雰囲気のこと、俺は性の合理化と言っているのね。
そう言えば安部のテーマの一つは
合理化を推し進めると、人間はどっかで限界が来る
みたいなもんだったな。個人的感想だけど。
第四氷河期とか、短編でもちらほら。
理詰めでいくのだけど、感情が付いていかない……みたいなやつ。
氷河期じゃなくて間氷期だと思います
316 :
吾輩は名無しである:2009/02/03(火) 21:12:59
別巻マダー?
>>310 1巻に真善美社版、19巻に冬樹社版が、それぞれ収録されているよ。
>>318 d!
ちゃんと新旧バージョンが入ってるんだ
どうせなら読み比べたいから1と19は一緒に借りることにする
密会がポストモダンというのは、具体的にどういうことかな?
308じゃないけど
密会がポストモダンなのは、既成の価値観、判断が全く通用しないからじゃまいか
あれは、そういうのに当てはめようとするたびに、泥沼にはまる話だよね
もしも主人公の男が、もっと豆腐みたいな脳みそしてれば、すんなり進むプロットだったりする
でも安部にポストモダンなんて言葉当てはめることがナンセンスなのかも
同じような意味なら初期の作品すべてに現れてるし。
強いて言うなら、個人的には他人の顔がものすごく構造主義と言うかポストモダン意識されてると思う
あれは最後に妻が
「あなたはいつも他人のなかに自分を見出す」と言って旦那を非難するんだけど
これ明らかに実存主義の立場でしょ
それに対し旦那は、鏡で出来た迷路に迷い込む、とラカン的な構造主義の立場をとり続ける。
時代も考えると、フランスで評価されるのもうなずけるよ。
カンガルーノートはポストモダンかもな
ここじゃあ評価悪いみたいだけど
ラストはメタフィクションだし、
節々にアンチロマンの要素がある。
>>321 安部の作品に〜主義とかそれこそポストモダンとか、既存のものに当て嵌めることがそもそも
ねえ。
実存主義ってひとくくりにいっても、いろいろあるしね。
324 :
吾輩は名無しである:2009/02/04(水) 22:58:57
阿部和重と血縁関係って本当?
325 :
吾輩は名無しである:2009/02/04(水) 23:02:38
カンガルーノートはスリップストリームとかアヴァンポップじゃない?
別巻マダー?
ポストモダンって意味不明。
学校では習わなかったし。
とりあえず、安部公房は
>>321の様な読み方をひどく嫌っていたよね。
分析的な読み方よりも、感覚的に読んだ方が面白いよ。
因みに、密会はポストモダンどころか、古典(神話の同心円的展開)だからね。
カンガルーノートでやっと安部に触れられた気がした
女とカンガルーノートが何の寓意なのか分からんけど
かいわれ大根とかベッドはなんなのか分かったし
読み解ければ個人的に傑作の部類
>>328 それは後期安部。
初期作品群は(30後半あたり?)安部自身が
○○主義を寓意化したらどうなるだろうという実験小説
と言っている。
複眼的な読み方ができるのは箱男あたりからだよ。
つまんないジャンル分けなんてどうでもいい。
カンガルノートは怖かったという記憶しかないな。
死ぬ直前、廃墟の中で幼女とともに精一杯拍手するんだが
パレードはやってこなかった、とか、印象に残ってる。
あと病院で介護受けてた老人は安部自身の投影なんじゃないか、とか思ったな。
>>330 安部はその時その時でふらふらと言うことが違うというか、あんまり責任なく喋ってるよ。
それを楽しんでるんだと思うけど。
>>330 前期中期後期とかって区別するわけ?
それって解釈と鑑賞チックだなw
きみの人生はどうやって前期〜後期わけるのさ?
別巻マダー?
336 :
吾輩は名無しである:2009/02/07(土) 02:53:41
阿部和重はこいつを超えた?
337 :
吾輩は名無しである:2009/02/07(土) 05:21:29
超えた
338 :
吾輩は名無しである:2009/02/07(土) 12:52:34
『飢餓同盟』クラスは越えたがまだ先は長い
大江絶頂期でも他人の顔レベルだ
和重はカス
最近学者レベルの小説家減ったね
341 :
吾輩は名無しである:2009/02/07(土) 23:30:30
何が面白いのかわからんね
正直9/11とかもどうでもよかったし。
面白いじゃない(笑
マスが権力や権柄の類いと、いかに関わることを欲しているか。
そのあさましさがなんとも笑いを誘う。
345 :
吾輩は名無しである:2009/02/08(日) 07:37:11
なんで阿部和重がアホなの?
346 :
吾輩は名無しである:2009/02/08(日) 21:59:59
安部公房本人が、他人と自分の関係というテーマを作品の基軸にすえている
とNHKのインタビューで言ってたよ。
よって、安部は思想的にはポストモダンといえるだろ
砂の女が海外でも極端に評価が高いが、極限状態での他人と自分という
ものを発想豊かに描ききったからじゃない?高校生の戯言ですw
このテーマを考えて、砂の女や箱男、他人の顔なんか読み返してみると
より作品に深みが増して面白いよね。文学部に行こうかなー。
ものすごく批判したいけど
安部に関しては読者がそう思うならそれでいいんじゃない
と言い切れてしまうから、もうほっとくことにする
>>346 ちなみに、正否というよりも、深く知りたいならエッセイ読むよろし。
小説の安部と全然違うよ。特にポストコロニアル辺り。
うわあ
349 :
吾輩は名無しである:2009/02/09(月) 08:26:51
エッセイの安部は偉大なる中二病患者。
350 :
吾輩は名無しである:2009/02/09(月) 08:58:22
チュウニビョウとの単語には
そこにくくられたものすべてを吹き出物の脂にまみれた自意識過剰で一過的なセンチメンタリズムに過ぎぬものと思わせる
強烈な陳腐化作用があるね
と、中二病患者が申しております
このスレ罵り合いがすごいな
>>346 ああ、学生だったんか。
とりあえず来月に全集最終巻出るからかっとけ。検索CD付きだ。
とりあえず全集1巻読み始めた
最初のエッセイはいきなり意味不明なので
次の小説から読んでる
356 :
吾輩は名無しである:2009/02/10(火) 13:21:14
軍事用ってのが皮肉で悲しいね
18とか19とかであんな文章書いてたんだね
理系で文学触れてるやつは何故か成長早いんだよな。
筒井康隆が16で新潮社世界文学全集読んだというつわもの。
18でフロイト全集読んだとか。
その彼が言うに小松左京は17の時ハイデッガー全集をノートに写してたらしい。
安部は17の時授業中に解析学やってたらしいね。
というか旧制高校時代ってこれが普通なのか。
なるほど君は理系なわけだ。
しかし安部とはなんの関係があるんだ?ん?
361 :
吾輩は名無しである:2009/02/10(火) 22:17:11
>>358 旧制高(昔のインテリ)と今を比べるのは無理があるよ。
仮に、現代の学生が文学や哲学にかじりついていたら、それこそ孤立するよ。
当時の学生は哲学や学問なついて語り合うことが普通だった。
あとは、受験制度が今と昔じゃ異なるから、知識は無くとも現代の学生の方が処理すべき事は多い。
>現代の学生が文学や哲学にかじりついていたら、それこそ孤立するよ
ねーよ
今も昔も10〜20人に一人ぐらいは本好きな奴がいるよ
その中で50〜100人に一人ぐらいはガチの古典文学、哲学好き
俺の親友は高校の授業中一番前の席でヘーゲル読んでたけれど、別に孤立はしてなかったな
別巻情報マダー?
古典文学哲学好きが一番孤立するのは15~16の時
世間話や自制が必要だってこと知らずに暴走してる節がある。
別巻情報マダー?
366 :
吾輩は名無しである:2009/02/12(木) 04:28:34
>364
それを早熟な文学少年の孤立と呼ぶなら、まだノスタルジックな救いがあるけど、中二病っていう言葉に含まれる嘲りはマジで恐ろしい。
367 :
吾輩は名無しである:2009/02/12(木) 04:41:47
あほかw 気合が足りん。
――なんか、云ってくるのが居たらさ。それらの内で目に付くやつもしくは
手近なやつをボコってたな俺はその場で、たぶんに演技的なまでに徹底的に。
後々に、誰も面と向かっては俺に、逆らってはこれなくなるように。
数に隠れない人間は少ないから。問題ない。
369 :
吾輩は名無しである:2009/02/12(木) 08:53:29
―― ←この全ダッシュがフィクション臭さを加速させる。
演技的なまでに徹底的に妄想臭い。
370 :
理科男:2009/02/12(木) 08:59:44
15〜16のときに孤立はわかる気がします。私の場合は特に、高校二年生で文理をわけられて、周りに本好きな人は減りましたし。
「マスメディアは大衆を映す鏡だ」と書いていたのは何の本だっけ?
別巻でるのー?
朝日しか報じてないよー
来月7日は安部の誕生日なんだぜ?
仁木順平と同じなんだぜ?
俺と同じ誕生日でもある
牡羊座
安部の誕生日にサプライズかな?
>>371 砂漠の思想の種のない話にマスメディア云々いう部分はあった。大衆を映す鏡ってのは知らんが
メディアを使ったメディア批判の矛盾うんぬん、という話だったかな。
安部は最初テレビはまったんだろうねえ
今時代の多くの人間がネットにはまってるように……
テレビから離れられないのに、テレビを毛嫌いしてるような節がある
箱男にそんな自己批判ないっけ?
379 :
吾輩は名無しである:2009/02/15(日) 21:01:56
>>378 勝手な想像で公房の像を歪めるなよ。
彼は最初からテレビに批評的に接しているよ。
ちょっと全集を読んでみれば?
380 :
吾輩は名無しである:2009/02/16(月) 14:02:23
聞いてくれ
どうやら俺、火星人だったらしいんだ
この人比喩が中学生レベル
今どきの中学生ってすごいんだな
俺は厨房の時に安部を知ってはまったけれど
今考えてもきちんと理解してた
俺は小学生低学年の頃だったけどな
やっぱり理解するのは簡単だったな
最初何読んだの?
密会、そして箱男、壁
無論、砂の女も
まあ、安部公房の作品は小学生の頃にほとんど全部読んだんだけど
ったく最近のわけーもんは
とエジプトの壁画にも記されていたそうです。
本当かどうかは知らんが、小学生の時にほとんど読んだとか言う奴は小学生の時からほとんど成長してないんだろうな
>389
何の根拠があってそんなことを?
いつも思うんだが、いくら掲示板とはいえ句点ぐらいつけたらいいんじゃない?
どんな書き込みしたってアホ臭く見えるよ。
「賞状 句読点」でググれカス
僕は、こう思っているんだ。
安部公房を語るには、まず自分と安部との出会いが重要だと。
砂の女から入ったやつは、何も語るな!
ちなみに僕は壁から入った。
よかったね。はいつぎ。
安部公房がカネッティとかマルケスについて語ったことって
そのまま安部自身に当てはまる気がする。
(まだ売れもしない頃にカフカの評論を黙々と書いていたんだ。孤独すぎるよ)
とか
(他の描写はさして重要じゃない。あれは現代という云々)
などなど。
概念だの医学の理論だのに対する評論はこう言うことないけど
誰かほかの人に対しての意見って自身を反映するよね。
>まだ売れもしない頃にカフカの評論を黙々と書いていたんだ。孤独すぎるよ
安部は若い頃に別に誰かの評論を黙々と書いていたわけではないだろ?
397 :
吾輩は名無しである:2009/02/19(木) 01:18:07
朝日によれば、別巻には長女ねりの公房評伝が収められるという。
刊行が遅くなったのは、かなりの部分これが難航したことによるのだろう。
398 :
397:2009/02/19(木) 01:32:13
この評伝の“評”部分にはまったく期待していない。
なにしろ公房の科学認識を「贋科学」と言ってのけた冷淡なねりのことだから。
(医学を学んだ自分のが「科学」だと言わんばかりに)
>>397 そりゃ楽しみだ。ねりさんは安部公房のことをけっこう客観的に見てるからな。
400 :
397:2009/02/19(木) 01:36:53
公房の不幸は実に、不肖の娘と不肖の弟子を持ってしまったことにあるだろう。
401 :
吾輩は名無しである:2009/02/19(木) 01:44:07
なんで風向きがこっちへ? << 不肖の弟子
402 :
吾輩は名無しである:2009/02/19(木) 06:20:23
むしろ冷淡さが父と似てる気がする
弟子なんて安部様万歳の権威主義者じゃん
不肖の意味がまるっきり違う
403 :
吾輩は名無しである:2009/02/19(木) 11:41:48
ねりさんはちゃんと見てると思うけどね
どっかのホームページに自称弟子とねりさんの対談があったが自称弟子の的外れなチンプンカンプン話を諫めながら諭すように語っていた
多少皮肉も込められていたが自称弟子はさっぱり気付いた様子もなかった
404 :
吾輩は名無しである:2009/02/19(木) 13:38:47
それは弟子じゃなくてほら貝…?
403-404のやりとりにワロス。ほら貝の人は石川淳のほうだね。
早速読んできたけど10年以上かかってるならかなり期待できると思う。
ねりさんは馬鹿だけど評論は的確だからね
407 :
吾輩は名無しである:2009/02/19(木) 18:59:48
評論が的確ってことは馬鹿じゃないって証明だろw
>>397 ねりちゃん、小さい時の写真かわいいのにね。
自称弟子はまじかんべんしてほしいわ。
ねりさんは敵多く作るタイプ
自称弟子は敵にも値しないタイプ
おまいら自称弟子に嫉妬しすぎやで
嫉妬じゃない
失望だよ
いろいろ考えていた。
「デジタル又はデジタルカメラ」「ネット又はインターネット」を使って安部公房風の文章を作れ!
うーん・・・例が出せないが、あなたたちならできるよね?
>>410 嫉妬てww
まあ一度サイトみてみろよ・・・
別巻マダー?
サイトに載ってないよー
415 :
吾輩は名無しである:2009/02/23(月) 21:36:18
とりあえず3月5日を待て
公房の誕生日にあれじゃないの、発表
>>415 あのー、あのひとデマ流してるんですけど・・・
詳しくは言えないですけど・・・
418 :
吾輩は名無しである:2009/02/23(月) 22:38:23
じゃあ10月10日
419 :
吾輩は名無しである:2009/02/24(火) 00:17:33
何をどう期待したら失望にまで至るのかと
別巻マダー?
別巻マダー?
安部公房全集(全29巻/別巻1)
安部公房
安部公房文学の全貌を編年体で収める決定版全集。
1997年7月〜2000年12月
(※別巻1は刊行未定)
別巻マダー?
別巻マダー?
「波」に安部公房全集最終巻刊行記念きたあああああああ
426 :
吾輩は名無しである:2009/02/27(金) 11:56:39
ホントだ…
長かったねぇ
427 :
吾輩は名無しである:2009/02/27(金) 12:26:21
「友達」は、安部公房氏の傑作である。
この戯曲は、何といふ完全な布置、自然な呼吸、みごとなダイヤローグ、何といふ恐怖に充ちたユーモア、微笑にあふれた残酷さを持つてゐることだらう。
一つの主題の提示が、坂をころがる雪の玉のやうに累積して、のつぴきならない結末へ向つてゆく姿は、古典悲劇を思はせるが、
さういふ戯曲の形式上のきびしさを、氏は何と余裕を持つて、酒々落々と、観客の鼻面を引きずり廻しながら、自ら楽しんでゐることだらう。
まことに羨望に堪へぬ作品である。
三島由紀夫
「安部公房『友達』について」より
何が何だかサッパリわからん
三島にしてはむしろわかりやすいだろ。
あいつの小説の中でのゴテゴテした言葉の装飾にはマジ吐き気がする。
さからいさえしなければ、私たちなんか、ただの世間にしかすぎなかったのに…
酒々落々は洒々落々じゃないのか?
弟子はデマながしやがって
432 :
吾輩は名無しである:2009/02/27(金) 18:38:36
安部公房全集 30 1924.3-1993.1
[1924.3-1993.1]かつてない完全編年体個人全集、ついに完結。最終第30巻――新たに発見された作品、
幻の映画用シノプシスなど70篇を収録。全巻を自在にナビゲートする詳細な書誌(CD-ROM付)。愛娘が
書き下ろし、人間・公房の真実に迫る伝記。いま明かされる天才の全貌。
ISBN:978-4-10-640150-3 C-CODE:0395 発売日:2009/03/06
8,400円(定価) 発売予定
ウッヒョーウッヒョー
別巻マダー?
>>429 それくらいで吐き気がするようじゃ、あんたの場合、修飾語がちょっとでもあると、文章を見失う程度の語彙力だってことだよ。
>>434 じゃあ君には三島の文章が美しく見えるのか?
文章の読みやすさ云々以前に、あいつの修飾には無駄が多い。
皮だけ分厚い果実みたいな文章で、見てくればっかり気にしてる自意識過剰っていう印象だな三島は。
436 :
435:2009/02/28(土) 00:18:43
なんか揚げ足とられそうだから訂正しとくわ。
果実→果物
別巻マダー?
>皮だけ分厚い果物
実を獲るのには、それなりの努力がいるっていうことだよね?
その点、安部公房の小説は果物の写真ってところかな?
虫は付かないが、その味を理解できる人間は少ない・・・みたいな?
>>435 美しくみえるよ。無駄とも思わないし。
あんたみたいに読みやすい文章しか読めない偏狭な人には、無駄にみえるんだろうけどね。
安部公房は嫌いじゃないけど、
>>435みたいなのが安部読者だったら安部公房もがっかりだろうね。
441 :
吾輩は名無しである:2009/02/28(土) 12:21:37
文章を読んで吐き気を催すとは可哀想だ。
一般的にはせいぜい眠気くらいの所だろう。
あらかじめ酔い止めを飲んでから読めばいいんじゃないか。
とりあえずそーゆーの、誰であれ、
どんなんでもいいから最低4ケタは読んでからほざけ。
つーかね。
人生トータルでいわゆるの文学書の読書量、300にも届かないやつは
とにもかくにもで、ネガティブなことは一切口にはするな。資格なし。
300??
300万冊は無理ですよー;;
10代で2000冊読んだけど20超えてから実用書しかよんでないや・・・
俺は4桁超えてるw
俺なんか25だけど、6桁、軽く超えてるぜ
グインサーガとかたくさん読んだんですね
読んだ、読んだ。
だけど、内容が余り思い出せんorz・・・
やっぱり、量より質だね。
449 :
吾輩は名無しである:2009/02/28(土) 22:19:23
六桁って小さい図書館の蔵書読み尽くすレベルだぞ
「波」まだ買えてないんだけど買った人いますか?
とりあえず弟子は消えてくれ
451 :
吾輩は名無しである:2009/03/01(日) 00:43:38
「燃えつきた地図」読んでるけど、描写下手だな・・・
地の文読むのが苦痛
燃えつきた地図は本当に惜しい作品。ディテールがひどい。
あのラストはカフカからようやく一歩踏み出せたという印象だったな。あと砂の女も
別巻マダー?
『燃えつきた地図』はけっこう評価分かれるな。
俺は二回読んだら面白かった。でも『箱男』の方が上かな。
対談でも言っているけれど、倍ぐらい書いたのをかなり切って、位置を移動させてるらしいからね
一つ一つのエピソード、登場人物の関わり方は会話を中心に細かく書かれるんだけれど
さくさく場面転換して、そういう意味で言えば映画的なのかも
俺は最初読んだ時に安部の作品の中では一番衝撃受けたが
456 :
吾輩は名無しである:2009/03/01(日) 10:11:04
くだらねえ!
どうせ2012年に地球は爆発すんだよ、アホ!
[安部公房全集最終巻刊行記念]
ドナルド・キーン/安部公房ほど日本的な作家はいない
かつてない個人全集、ついに完結
別巻はマダー?
◆安部公房全集 30 1924.3-1993.1 6日発売/8400円
かつてない完全編年体個人全集、ついに完結。最終第30巻――新たに発見された
作品、幻の映画用シノプシスなど70篇を収録。全巻を自在にナビゲートする詳細
な書誌(CD-ROM付)。愛娘が書き下ろし、人間・公房の真実に迫る伝記。
いま明かされる天才の全貌。
A5判/ハードカバー/函入/872頁
459 :
吾輩は名無しである:2009/03/01(日) 18:14:39
安部ほど日本的な作家はいない、ってどういうことだろ。
読んでないからわかんねーや。
社会に対する不安の感じ方が日本人っぽいなー、とは思ったことあるけど。
460 :
吾輩は名無しである:2009/03/01(日) 21:01:47
壁を読んだ。
次は何を読めばいい?
箱男か密会に興味がある。
どちらが先?
ネタかと思ったらマジだったのかよ!
http://www.shinchosha.co.jp/book/640150/ [1924.3-1993.1]かつてない完全編年体個人全集、ついに完結。最終第30巻――新たに発見された
作品、幻の映画用シノプシスなど70篇を収録。全巻を自在にナビゲートする詳細な書誌(CD-ROM
付)。愛娘が書き下ろし、人間・公房の真実に迫る伝記。いま明かされる天才の全貌。
発行形態 : 書籍
シリーズ : 全集・著作集
全集双書 : 安部公房全集
判型 : A5判
頁数 : 872ページ
ISBN : 978-4-10-640150-3
C-CODE : 0395
発売日 : 2009/03/06
466 :
吾輩は名無しである:2009/03/03(火) 07:37:37
最近この人の文面から声が聞こえる日があります。
どうしたらいいですか?
467 :
吾輩は名無しである:2009/03/03(火) 07:46:49
自意識過剰なんだね
468 :
吾輩は名無しである:2009/03/03(火) 10:05:26
ただのキチガイ。
469 :
吾輩は名無しである:2009/03/03(火) 10:48:38
ただし巨乳
470 :
吾輩は名無しである:2009/03/03(火) 20:54:09
箱男のマネして新宿二丁目を闊歩してたら職質された。
まあこれは想定内だが、そのあと署の影でボコボコにされた・・・
耳の価値
この話よくわからない
473 :
吾輩は名無しである:2009/03/04(水) 14:25:31
銃撃されたら完璧だったね。
でもボコったのは職権濫用だから箱の内側じゃなくて外に届けたほうがいいよ。
ほんとに明日出るのか
出るのんか
475 :
吾輩は名無しである:2009/03/05(木) 01:01:52
中原昌也が出た以上、
もうこいつの作品に価値なし!
安部と中原は決して同じ系列じゃない。
この人はあと10年ほど愚痴こぼして、愚痴こぼすことが無意味だって知った瞬間が
スタート地点になるんだな。
安部ってびみょーにニューウェーブ系に分類される気がするんですがどうでしょ。
全集30巻今日もう本屋にならんでたよ。
カラーグラビアのヘアヌードは何ページくらいあった?
今朝、本屋さんから安倍公房全集の最終巻 明日入荷の電話連絡あったw
029巻発売・購入時ぐらいの時?に予約してた件(何年前だろうか?)
財布の中に控えを保存してたけど、何故かいつのまにかなくなっていたw
「もしご入用でしたら・・・」 「いります はい」
受け付け番号教えてくれたので、今度入手しに参ります。 おわり
安部公房の、なんだろ……
友達と緑色のストッキングと壁をミックスいたような作品を書いたのだけども
(わけわからなくないよ。プロットと寓意化重視で)
これは新潮新人賞では少し傾向が違うだろうか。
今までの受賞履歴見ると、感性重視のリアリズム系が占めてるんだが。
しかし原稿用紙の枚数が50枚しかないものだから
文学系の今の時期の新人賞と言うとこれしかない。
ちょっと皆さんの意見聞かせてください。
そもそも今の時代に安部みたいな作品書いた場合
「文学賞」の枠組みの中で評価されるのだろうか。
無理やり枚数増やして文学界新人賞に応募した方が良いのだろうか。
このスレの役目が終わったね。
別巻マダー?
○CD-ROMって充実している? 公房が撮影した写真作品はいっぱい収録されている?
○「補遺U」って、晩年の文章もある?
そのほか、誰か買った人書き込んでください・・
どなたか「パニック」の書き出しだけ教えてくれ
今手元に無くてすごいモヤモヤしてきた
思いだすたびに、悔やまれてならない。またとない機会だったのに、偏見にわざわいされて、せっかくの職を棒に振ったばかりでなく、殺人容疑者として、いま私は裁判を待つ身なのである。
この記録は、失敗も他人の手にわたれば智恵になるのコトワザにしたがって、失業者諸君ならびに現在の平凡な職業に絶望している人たちにおくる忠告である。
489 :
487:2009/03/08(日) 12:14:10
>>488 そんな出だしだったな、どうもありがとう
とても早くてすっきりしたよ
490 :
吾輩は名無しである:2009/03/08(日) 16:22:48
補遺は一番新しいのが1976年。埴谷先生宛ての書簡。
写真は「都市を盗る」と全集の見返しとカバー開いたやつのみ。
音声ファイルと初版本のカバーもあるのよ。
>>490 学生ですが、参考文献の目録などもありますか?
493 :
吾輩は名無しである:2009/03/08(日) 21:56:47
あるよ
>>493 ありがとうございます!
谷真介さんのやつを持っているのですが、30巻は買おうかな…
スレチだけども
最近の新人見るとアプレゲールがいかにレベル高かったか分かるなぁ。
497 :
吾輩は名無しである:2009/03/10(火) 01:41:12
絶望した! 別巻の安部ねり「安部公房伝記」がたった18ページしかない事に絶望した!
>>497 マジか。買うのやめようかな。新聞報道であった、四国文化論とかクレオール文化論も無さそうだなそりゃ
499 :
吾輩は名無しである:2009/03/10(火) 09:25:34
伝記だから論らしきモノはほぼ無いよ。
三浦雅士の偽月報は読み応えあるよ。
急ぎじゃなければ図書館に入るのを待ってじっくり中身を見てから買ってもいいんじゃないか。
付属のCD、安部公房の声入っているのいいね!
独特の口調だね。
でも参考文献目録をCDに入れてキーワード検索出来るようにして欲しかった。
あれは図書館での複写泣かせになるわ(笑)
目録複写すればするほど全集がページバラバラになりそう……
複写するなら買うように!!
502 :
吾輩は名無しである:2009/03/15(日) 14:57:45
CDのほうは貸し出し不可じゃん
503 :
吾輩は名無しである:2009/03/16(月) 05:44:29
30巻だけ買って図書館で自由自在に使うってことじゃないか
一冊買ったら他も欲しくなるよね
参考文献目録zipできぼん
>>505 ああいう参考文献目録って著作権てあるのかな?
507 :
吾輩は名無しである:2009/03/18(水) 01:31:47
CD-ROM収録のテレフォンサービス、『カンガルー・ノート』の時だけまるで別人の声だね。
かなりの大病の後だ、ということがハッキリわかる。
508 :
吾輩は名無しである:2009/03/18(水) 15:00:15
>>508 二次資料にも著作権はあるのか。さんくす
安部公房の声病みつきになりそう
Amazonの全集最終巻や運動体安部公房のカスタマーレビューのあの上から目線は弟子?
512 :
吾輩は名無しである:2009/03/21(土) 13:30:11
鳥取市の誘致企業リコーマイクロエレクトロニクスにアルバイトに行っていた。
勤務態度不良でリコーのアルバイトをクビ同然で辞めた。
その後、鳥取市のテスコという工場に勤め真面目に働いていた。
「真面目に働いているのはリコーに対する報復(あてつけ?)」という噂でテスコをクビになった。
直後、テスコの社長から雇用保険の書類をとりに来るよう泣きそうな声で電話があった。
噂は嘘だと知ったのだろう。
雇用保険の手続きのため職安に行った。
職安の次長と相談すると、口止めをされた。
職安と会社は連絡を取り合っていたらしい。
しかし噂は狭い鳥取市である程度広がっているようだ。
リコーマイクロエレクトロニクスに電話を掛けた。
「君はうちのような一流企業が組織ぐるみでやったとでも思っているのかね?」
「そんなことはありませんけど」
「じゃあ会社には関係ないじゃないか」
しかし公的機関(職安)も巻き込んだ組織ぐるみの人権侵害の揉み消しである。
>>488 超一流の作家なんだから当然とはいえ、
2チャンネルの中に置かれると驚くほど際立つねえ。流石だ。
30巻売れてるのかな?
本の紹介とか新聞なんかで見かけないんだけど
宣伝もしてないよね?
517 :
吾輩は名無しである:2009/03/22(日) 23:22:28
30巻がバカ売れしたらそれはそれで違和感が……
ジュンク堂の池袋店は30巻を補充したみたいですよ。
書誌があるからそこそこ売れるんじゃないかな。
久しぶりで壁とか読んでみた
まだ全集2巻目
安部公房全集完結 編年体、詳細な年譜に. 3月24日9時33分配信 産経新聞
産経とってないんだけど、新聞記事になったの?
521 :
吾輩は名無しである:2009/03/30(月) 11:15:54
保守
522 :
吾輩は名無しである:2009/03/30(月) 16:32:14
安部公房ってブーレーズとかエーコのぱくりだよね。
あの人が対談で言ってること、全部他の人の哲学じゃん。
自己批判ってエッセイにも書いてあったけど
安部公房って影響受けやすかったみたいだね。
523 :
吾輩は名無しである:2009/04/02(木) 01:41:40
どこらへんが似ておるの
安部公房好きな人は、今現役の作家でどんなのを読んでますか?
おすすめがあったら教えて下さい。
525 :
吾輩は名無しである:2009/04/03(金) 00:16:00
>>524 中原昌也。
紋切型の表現のオンパレードで安っぽい感じがいい。
大学の教養の授業で教科書が水中都市とR62号だww
529 :
吾輩は名無しである:2009/04/06(月) 22:37:14
>522
そうなのか
どの箇所にどのような形で影響受けてるのかな
きっちりかっきり指摘して貰おうじゃないの
530 :
吾輩は名無しである:2009/04/07(火) 01:22:24
ブーレーズって指揮者の?
531 :
吾輩は名無しである:2009/04/07(火) 02:37:31
安部のオペラ嫌いもブーレーズのパクリなの?
オペラの嫌いな自分もパクリ?
ブーレーズってだれよ
捕手
534 :
吾輩は名無しである:2009/04/18(土) 10:11:00
密会の最後が意味不明でした。あれ理解できた人とかいるのかね?
536 :
吾輩は名無しである:2009/04/21(火) 12:54:36
先月刊行の評伝(全集じゃないほう)は読んでないんだけど、どんな感じ?
安部公房は、対談とかエッセイみたいなのはつまらないですよね。
小説はものすごく面白いのに。
小島信夫と逆だなあと思いました。
小島の場合は、小説はなんだかなあという感じだけど、
エッセイみたいなのはものすごく面白い。と思う。
三島との対談はめちゃくちゃ面白いけれどなぁ、、
消しゴムで書く、とか痛烈で大好き。
今の作家にこそ読ませたい。
541 :
538:2009/04/24(金) 17:13:14
ごめんなさい。つまらないというのは言いすぎでした。
たとえばラップで歌う人がいるとして、
ステージの上で歌ってるのを聞く分には文句はないけど、
コンサートが終わってまでラップ調になってるのはイヤですよね?
安部公房もフィクションは独自の節回しで面白いけど、
フィクション以外のものも同じ調子であったりすると、
それがちょっぴりイヤかなあ思ったのでした。
フィクションとそれ以外のものは全然違う調子で、
論説はあの独特の緻密な分析、論理が面白いと思うが
543 :
吾輩は名無しである:2009/04/25(土) 12:39:49
安部公房のエッセイ、評論は面白いよ。
異様に緻密に思考してその結果、ヒネッた結論にたどりつく過程が。
50年代の評論、ルポルタージュ関係は特に熱い。
ムリヤリ補助線を見つけ出そうとしてる感じもあるが、それが安部の方法論。
最晩年も、「若人あきら失踪事件」について、珍妙な推理を組み立てていた、と竹内銃一郎が言ってた。
544 :
吾輩は名無しである:2009/04/28(火) 19:28:30
>537
もう値上げかよ
阿漕もいいとこだなあ
近所の本屋に新刊で置いてあったよ
545 :
吾輩は名無しである:2009/04/29(水) 02:22:43
>>544 アマゾンが値上げしたんじゃなく、アマゾンの在庫が切れると、マーケットプレースに出品している業者の価格が表に出てくるだけ。
マーケットプレースの業者の中には、客の無知を狙って、最初からありえない高値で出品しているところがいくつかある。
そういう商売を何年も続けていることから考えると、絶版本と誤解し、ありえない高値で注文するバカがいるのだろう。
546 :
吾輩は名無しである:2009/04/29(水) 08:20:26
安部公房が核問題について言及してた時の指摘はすごい鋭かったな
核は全てを破壊してまた一からやり直したいと願っている人類の欲望の結晶だとかなんとか
もうちょい長生きして欲しかった…
もう少し生きてりゃ現代作家の一人として、ブログで批評もされたりしたかな。
早くからワープロ使ってたのにネット体験出来なかったなんて…
549 :
吾輩は名無しである:2009/05/02(土) 02:27:48
>>547-548だよなー。
たぶん2ちゃんねるとか来ただろうな
なんか安部公房的なスレを匿名で立てて2ちゃんねらーの反応を調べたり、
文学板の論争にこっそりまじったり
…考えれば考えるほど急逝が惜しまれる作家だ
2chで祭りが発生して終息する時に人さらいの詩をそっと書き込むのか
結構若くして死んだイメージだったけど68だとそれ程でもないか
でも後10年ぐらい頑張ってほしかったな
552 :
吾輩は名無しである:2009/05/02(土) 14:16:26
>>550それいいな
2ちゃんねるをテーマにした小説とか戯曲とか書いて欲しかったなぁ
553 :
吾輩は名無しである:2009/05/02(土) 14:18:02
思想的に古い俺は伊藤整は好みだが安部ハム房は嫌い
今生きてたらボーカロイドにわけわからん詩を朗読させてにこに上げたりしてそう
555 :
吾輩は名無しである:2009/05/04(月) 21:11:24
公房以降でもっとも公房らしい日本人作家って誰がいる?
556 :
吾輩は名無しである:2009/05/05(火) 01:35:43
>>552 プライドが高い人だからそんなことしないよ
随筆で否定的に触れるかもしれないが、間違っても2ちゃんねるの名前を出したりはしないだろうね
しかし、ブログ炎上やニュー速のあの感じなどは、戦中を過ごした人にはきついだろうね
隣組や学校のヒステリックな雰囲気を思い出すんじゃないか
558 :
吾輩は名無しである:2009/05/06(水) 00:44:57
2ちゃんねらーのバカっぷりに絶望するような気がするな。
559 :
吾輩は名無しである:2009/05/06(水) 00:59:26
箱男のなかに匿名的存在であることの愉しみについて書かれてたけど、
2ちゃんねるというか、インターネットの構造についてはかなり興味を示しただろうね。
肯定的、否定的に関らず。
2chは肯定する奴も否定する奴もあほだろ。
562 :
hirokd267:2009/05/06(水) 21:19:10
>>536 情報をありがとう。おかげで安く手に入れられた。
内容は、伝記としてかなりよくできている、と思った。
ねりさんの伝記や谷氏の評伝年譜といった描き方に欲求不満のむきには
おすすめかも。
563 :
吾輩は名無しである:2009/05/06(水) 21:19:48
>>561 お前が一番のアホだって『カンガルーノート』に書いてあったよ
565 :
吾輩は名無しである:2009/05/06(水) 21:23:13
>>564 足にカイワレらしき植物が生えてきたんだ
566 :
吾輩は名無しである:2009/05/06(水) 21:32:17
会社に行け。
お前の席に名刺が座って待ってる。
567 :
吾輩は名無しである:2009/05/07(木) 08:47:56
片足が便器から抜けないから会社に行けないよorz
568 :
吾輩は名無しである:2009/05/07(木) 13:32:02
たとえば君が溶骨症だったなら、便器からの脱出は容易だったろう。
結局、君の健康さが命取りだったのだ。
近くの書店で「第四間氷期」が売っていて感動した。なんていうか表紙が見えるように
棚に立て掛けるように置いていたので、すぐ気付いた。
表紙、変わってないね。買わなかったけどw
横の方に大江健三郎の「死者の奢り・飼育」があったので、そっちを買ってしまった。
デンドロカカリヤの短編集を読んでるんだけど、植物人間や
他の作品でも海草になる描写があったよね
安部公房って等質(気質)だったん?
文体のドライさと、異質なものがすぐ近くにある感じが心地良い
人魚のモチーフも頻出なのかな
遅ればせながら箱男と他人の顔を読んではまりました
そこで全集1巻を頑張って読んだんだが抽象的過ぎて教養の無い俺には難解でした
皆さんはニーチェとかリルケとか既読、又は触発されて読んだりしましたか?
連レスすみません、抽象的過ぎてってのは語弊があったかもしれません
話の筋はぼんやりわかるんですけどめまぐるしい比喩が初見だと理解に苦しみました
ぬるい公房ファンとしては中期以降の文体が軽くなった作品が好きだな。
カフカは読むが、ニーチェやリルケは読んでいない。
>>573 カフカは城と変身は読みました
公房は中期からは軽くなるんですんね
とりあえず通して全集を読んでみたいと思います
>>574 分かった顔して全集順番に読んでくのはファンでも辛かった
文庫で出てるのから行ったほうが良くね?
無理せずに、面白そうなのだけ読めばどうですか?
どうやら難しいようなので大人しく文庫を読んでおきます
>>577 文庫読み終わったら全集に挑戦してねえ
難しいことに取り組むのは良いことだ
また箱男読んでるけど、かれこれ何度目だろ…
行間にサブリミナル的な効果でも織り込んであるんかよ。。
本当何度も読めるよな
特に出だしのところは何度読んでも飽きないですね。
別巻マダー?
↑最後にこの質問があってから、2年後に発売される決まりになっています。
Amazonの「密会」の
レビューって参考になる?
ブラン氏の形態論的にお前らの顔はどう分類されているんだ?
>>584逆に聞きたい。当然その答えには「参考になった」と「参考にならなかった」
の両者が出てくるけど、その意見のどちらを参考にしますか?
そして、参考になるとしたらどうするのか? 参考にならないとしたらどうするのか?
まぁ、読めばいいんじゃないすか?
別巻=第30巻。箱の帯をお読み下さい。
箱男をお読み下さい。
590 :
吾輩は名無しである:2009/05/16(土) 04:49:12
方舟さくら丸って文庫で出てます?どこにもないから古本屋で偶然見つけた箱入のやつを買っちゃいました。まあ、三百円ならこっちの方がお得なのかな…
592 :
吾輩は名無しである:2009/05/16(土) 14:10:31
585 586はアホだから無視していいんじゃない
593 :
吾輩は名無しである:2009/05/17(日) 09:01:40
さて、便器に乗ってあげていこう。
594 :
吾輩は名無しである:2009/05/17(日) 14:39:29
黙って見てる箱男が一番怖いと知ってるな。
そしてみんな黙った・・・。
596 :
吾輩は名無しである:2009/05/19(火) 11:52:41
じゃあサクラを使って墓場のカーニバルを盛り上げればいいのだ。
597 :
吾輩は名無しである:2009/05/19(火) 20:07:43
安部公房と三島由紀夫の対談が収録されてる本の名前、なんでしたっけ?
598 :
吾輩は名無しである:2009/05/20(水) 18:39:05
そうだ。安部公房と三島由紀夫の対談が収録されていない本の名前をあげていけばいいんだ。
ではまず、箱男
600 :
吾輩は名無しである:2009/05/20(水) 22:28:50
源泉の感情とか?
砂の女
602 :
吾輩は名無しである:2009/05/21(木) 03:39:00
高校生のときに文庫で7、8作品読んでいたんだが、今日古本市で全集の1巻を偶然見つけた。
しかも、ワンコインで買えてしまう値段設定だったから即買いしたよ。
早速、家にとんぼ返りしてパラパラ眺めてたが、詩から入ったんだな。
最初のエッセイなんて、高校生とは思えない才能の片鱗で眩しくて眼がつぶれそうになった。
自分の高校時代に触れておけば、文学に生きようなんて自惚れた決意をしなかったなあ、としみじみ思ったよ。
チラ裏ですまん。
>>571に触発された。
603 :
吾輩は名無しである:2009/05/21(木) 05:15:57
サクラ多いね。
604 :
吾輩は名無しである:2009/05/21(木) 07:25:37
村上春樹と同じ匂いがしないこともない
村上春樹は文系的
安部公房は理系的
相反する二つの物事が、一周して似通ったものに感じる
605 :
吾輩は名無しである:2009/05/21(木) 07:39:50
同じ位置にいるからと言って同じ場所にいるとは限らないさ
安部公房は確実に10周以上先にいるね
606 :
吾輩は名無しである:2009/05/22(金) 12:39:30
同じ位置にいるならいるでいいけど根拠並べろよ
両者の寓話的な手法の比較とかそういうの
ウエー!
608 :
吾輩は名無しである:2009/05/24(日) 00:01:58
『安部公房・荒野の人』届いた。
著者は全集のスタッフか。30巻にはねりの駄文よりはこっちを収録してほしかったな。
思春期に安部公房読んだら人格捻じ曲がりそうだよな
611 :
吾輩は名無しである:2009/05/24(日) 13:26:02
思春期ってまさに人付き合いを考える時期だし、他人の顔とか良いと思うけどね。
なるほど、確かに捻じ曲がりましたよ(笑)おやはや(笑)さて果て(笑)
安部が教養があるのは当然では(笑)その時代はそういうものが必要とされていたのですよ(笑)例えば同年代の三島の作品を見てもそれは同じでしょう(笑)
ところが我々はそうではない訳です(笑)おやはや(笑)
既に安部の時代でも社会にゆがみは入っていましたが、今などはさらにそうでしょう(笑)初めから教養は必要とされていない(笑)であるからこそその時代の書き方、というものを考えねばならないのです(笑)おやはや(笑)
そういえば安部はアメリカン・サイコを評価していたのでしょうかねぇ(笑)おやはや(笑)
人間そっくりはサクッと読めていいや
全集の表紙の金属プレート保護シールがいつの間にか
剥がれてたorz出し入れしてる間に剥がれちゃったのかなぁ
617 :
吾輩は名無しである:2009/05/29(金) 01:52:57
思春期に安部公房の党員時代の評論なんか読んだら洗脳されそうだな
618 :
吾輩は名無しである:2009/05/29(金) 14:12:37
党員時代の評論て、具体的に何読んで洗脳されそうだなんて言ってるの?
619 :
吾輩は名無しである:2009/05/29(金) 17:21:00
箱男
620 :
吾輩は名無しである:2009/05/29(金) 18:28:58
入り口は魔法のチョークでした。
中学の塾のテキストに一部抜粋で使われてた。
全部読んだ後になって思えば、シブいテキストだったな。
魔法のチョークはまだ良いけどバベルは難しいよね
あれ教養の無いやつが読んでもちんぷんかんぷんだろ
学の無い俺みたいにな
IQ84 w
村上春樹ももうおじいちゃんだな
おじいちゃんになった安部公房も見たかったな・・・。
村山富一と誕生日が4日しか違わないんだな。
二人とも1924年3月生まれ。
久しぶりに密会読んだけど改めてグロいと思った
とにかく何回も読めるのは良いよな
本当に家に置いておく価値のある作家だ
627 :
吾輩は名無しである:2009/05/30(土) 04:12:11
何回も読める作品を書くって作者の資質としてホント重要だよね。
常に挑戦的作品を書いてたけど、初期からずっとカタルシスの否定を一貫してて偉い。
読者と一緒に作品が成長していくって素晴らしいことだ。
あとリサちゃんをあやしてる写真はもう立派なお祖父ちゃんて感じがする。
628 :
吾輩は名無しである:2009/05/31(日) 19:57:40
焼き捨てた日本文学のなかで
唯二記憶に残る公房の文学に再会した
かっこよすぎるね
大江健三郎はどうした?
ちゃんと仕事してるのかな?
629 :
吾輩は名無しである:2009/05/31(日) 20:04:18
ノーベル賞は大江じゃなくて安部にとってほしかったなあ。
大江の凋落ぶりは目も当てられない。
630 :
吾輩は名無しである:2009/05/31(日) 20:12:20
唯一記憶に残るもののひとつに大江も残っているわけなんだよね
勘違いしないでくださいませw
631 :
吾輩は名無しである:2009/05/31(日) 20:12:52
こんなに大好きな公ちゃんがノーベル賞を取らないなんて酷すぎる。
国会に直訴する
632 :
吾輩は名無しである:2009/05/31(日) 20:21:27
憂い顔の童子なんてな
大江本人の思い入れとは裏腹に批評にも上らなかったけど
日本のディケンズの本領を発揮したよね?
大江から盗む物は潤沢にあるとおもうなw
といってもそれを理解してる人がいればだけどw
633 :
吾輩は名無しである:2009/05/31(日) 20:51:02
雨の日の今日砂漠の思想と他人の顔を
城下町の老舗の古本屋にて購入
再々読しようとおもう
「日本のディケンズ」とかっていわれてもなあ。
「岐阜の銀座」とかみたいでなあ。
635 :
吾輩は名無しである:2009/05/31(日) 21:36:48
何故に人は理解し合えなのか
悲しくなりますね
636 :
吾輩は名無しである:2009/05/31(日) 21:38:30
浪花のモーツァルト
637 :
吾輩は名無しである:2009/06/01(月) 12:52:45
大江が岐阜の銀座なら日本のカフカと言われた安部は東北の歌舞伎町とかそこらへん?
638 :
吾輩は名無しである:2009/06/02(火) 02:22:57
お弟子さん、全集のうち数冊くれるのね
誰か頂いた? お尻合いになるのはちょっと怖いなぁ
639 :
吾輩は名無しである:2009/06/02(火) 09:50:49
砂の女を初めて読んで感動しました。
次はなにを読めばいいですか?
>>639 壁、第四間氷期、他人の顔、燃えつきた地図、箱男、密会、方舟さくら丸
お好きなものをどうぞ
641 :
吾輩は名無しである:2009/06/02(火) 11:51:54
笑う月
642 :
吾輩は名無しである:2009/06/02(火) 12:06:34
他人の顔はとっつきにくいかも
短篇集でいい気もする
643 :
吾輩は名無しである:2009/06/02(火) 15:38:27
ボクサーの話、割と好き
単にヘタなだけだと思った。今読んだらまた違うかもしんないが。
>>640 おい! その順番!!
とてもいいじゃないかw
>>639 ユープケッチャ読んでからのほうが良いよ
砂の女、燃え尽きた地図、さくら丸の元ネタ入ってる
647 :
吾輩は名無しである:2009/06/02(火) 20:19:33
けものたち、石の眼も読みやすいには違いない。
文庫絶版だけど。
648 :
吾輩は名無しである:2009/06/02(火) 21:22:20
ありがとうございます。
密会が気になるので読んでみます。
密会は初見は訳分からないと思うよ
2回目からは面白くなる
安部さん数学かなり得意だったみたいだな
趣味で数学の勉強は続けてたのかな
安部さんの作品はどことなく数学の臭いがするから好きです
鳥居みゆき経由で安部公房を知ってハマりました
一気に安部公房だけ読むのは何だか勿体無い気がするので
安部公房好きならこの作家もオススメ!というのを教えて下さい
他の人はどうか知らんが稲垣足穂とかカフカとかじゃねーの
稲垣は本スレがマジで過疎ってるから気に入ったら来てくれ
>>649 初見で訳の分かった作品がない・・・・・・。
>>653 箱男なら少年Dだっけ、あれ以外はすんなり入るでしょ
あとさくら丸も分かりやすいと思う
でもたしかに一回読んだきりにしておくのは惜しいな
2回以上は読んだほうがいいよな
終わりし道の標にとか10回以上読んでるわ
655 :
吾輩は名無しである:2009/06/03(水) 00:37:21
勃起したチンチンを凝視する女。
656 :
吾輩は名無しである:2009/06/03(水) 00:44:27
>>651 カフカ ブッツァーティ ボルヘスなど
ドストエフスキーもいっとけ
安部公房がワープロを使い出しのはいつごろから?
>>657 さくら丸の頃?
何の根拠も無い、適当な返事だけど
659 :
吾輩は名無しである:2009/06/03(水) 12:59:18
ドストエフスキーは精神分析で攻め上げる
阿部公房は数学的論理でたたみかける
どっちも好き
>>660 どこの安部さんですか?
手書きしてワープロ打ち込んで推敲してだっけ?
いやめんどくせーなw
死に急ぐ鯨たちによると、とにかく書き直す量が半端じゃなかったため、
ワープロが出たときには飛びついたそうだ。
663 :
吾輩は名無しである:2009/06/04(木) 03:27:29
浅田次郎が、パソコンで書いてたが、
結局、手書きに戻った、と書いてる。
話に艶がなくなるんだと思う。
私はパソコンで書いてるが。
安部は、結局読者が眼にするのは「活字」なのだから、と言ってる。
人魚伝と第四間氷期以外で人魚ものありますか?
両方ともドンピシャだったので
669 :
吾輩は名無しである:2009/06/04(木) 19:18:38
おまいら!
当然、村上春樹先生の新作は読んでいるんだろうな!
IQ84w
エルサレム賞スピーチなら読んだ。
>>662 そうだったね。小林恭二との対談だった。安部が小林がワープロで書いていることに
驚いた…と覚えていた。小林が「最初からワープロで書いている」ことに、驚いた
んだった。
674 :
吾輩は名無しである:2009/06/06(土) 22:29:28
密会を読んでいるとき、
あまりの感動で震えていました・・・
この人は天才ですね。
頭の中に画が浮かんでくるよね
676 :
吾輩は名無しである:2009/06/07(日) 00:49:37
箱男読んでるんだけど何が何だかわからなくなってきた
意味わかんねえ
どうせ一回しか読んでねえんだろ
せめて2回読んでから言いなさいよ
678 :
吾輩は名無しである:2009/06/07(日) 01:05:42
>>677 別に作品を非難してるわけじゃないんだから怒らないでよw
676のレスからは一回目と推測するのが妥当だろうし、俺はその含みで書いた
例えばあの文学板の雄であらせられる美香さんによりますれば、密会で感動できるのは所謂芸術家タイプの人であり、商人タイプの人間には、詰まり美香さんの事ですが、理解できぬ小説のようですよ(笑)おやはや(笑)
箱男は解読するものではなく、体験するもんなんだよ
熱風を肌に受け止めることだよ
682 :
吾輩は名無しである:2009/06/07(日) 13:37:38
>>50000億光年
宇宙の外へ出ちまうぞ
685 :
吾輩は名無しである:2009/06/08(月) 00:39:52
勃起したチンチンをガン見する女。
686 :
吾輩は名無しである:2009/06/08(月) 23:38:34
箱男の「Dの場合」でしょ
688 :
吾輩は名無しである:2009/06/09(火) 16:30:53
>>685 密会だね。
ところで、砂の女とかの一連の改訂版って、
文字が大きくなったの?
>>688 密会はどちらかというとおっさん3人と女1人だろ
690 :
吾輩は名無しである:2009/06/10(水) 18:26:20
村上春樹〉〉〉〉〉〉〉〉〉〉カフカ、カミュ、ドストエフスキー
今日の読売新聞の朝刊に全集について載ってた。
読売新聞6・10 三浦雅士の安部評の一部紹介。
「安部に一貫する主題は自己言及のパラドックスである。」
「往年のポストモダンも、現在の金融危機も同じ仕組みの中にある。」
「(貨幣は)通用しているから通用しているにすぎない。」
「ニ―チエのいうニヒリズムはまず経済に妥当する。
安部はこれを、言語を持った人間に不可避の問題だと考えた。」
あといちいち面倒なので引用せん。
興味あったら旦那方、図書館で読んでおくれ。
693 :
吾輩は名無しである:2009/06/11(木) 15:09:33
村上春樹〉〉〉〉〉〉〉〉〉〉安部公房
694 :
吾輩は名無しである:2009/06/11(木) 17:22:31
あんなに熱狂した他人の顔もなぜか再読にたえない
>>694 それは表現がまずいからですか
それとも時代が公房に追いついてないからですか?
696 :
吾輩は名無しである:2009/06/11(木) 18:54:12
個人の内面の問題ではないでしょうか
うちのオヤジが10日の読売新聞持ってたんだけどスキャナーが無くて文化欄が上げられない・・・
文字に起こしてみようか?
698 :
吾輩は名無しである:2009/06/12(金) 08:42:10
舞城王太郎は安部公房を超えた、
と言ってる奴がいるけど、どうなの?
699 :
吾輩は名無しである:2009/06/12(金) 08:53:50
700 :
1/2:2009/06/12(金) 14:01:36
長文だよ。誤字脱字あったらすまん
安部公房没後十六年、生誕八十五周年にあたるこの三月七日、全集三十巻(新潮社)が完結した。
書簡から談話にいたるまでを網羅する画期的な全集である。『砂の女』『燃えつきた地図』などの代表作も、雑多な記事の中に埋没している印象を与えるほど。とはいえ、創造の軌跡をたどるには好都合だ。
最終巻は補遺・書誌・検索・文献目録などから成る九百ページ近い大冊にCD-ROMの付録月。編集に九年を費やしたが、それも当然とう頷かせる。娘・安部ねりの手になる伝記・年譜には貴重な証言が多い。
公房の母ヨリミの小説『スフィンクスは笑ふ』の紹介など、驚く。ちなみにこの小説は一九二四年、公房誕生の二週間後に刊行された。時代を的確に捉えた水準の高い作品である。
箱裏、見返しに安部自身の手になる写真を配した近藤一弥の装丁の見事さなど、語るべき事は多いが、しかし焦点は創造の軌跡。
編年収録によって一九六〇年を挟む十年間が表現活動のピークであることが歴然とする。前後は数年に一巻だが、この十年間に限っては一年に二巻のペース。
概括すれば、その前は政治活動、その後は演劇活動。さらに『方舟さくら丸』、『カンガルー・ノート』と続く。
安部に一貫する主題は自己言及のパラドクスである。たとえば「私は気が狂っていない」と私が言っても、私の正気を証明することにはならない。
精神科医を連れてくればいいわけだが、その精神科医にしても正気とは限らない。さらにその正気を証明する精神科医を連れてこなければならない。連鎖は無限に続き、ついには再び私のもとに帰ってくる。
結局、人類全体が狂っているのかもしれないという疑いを残したまま宙吊りになるわけだ。
701 :
2/2:2009/06/12(金) 14:03:18
往年のポストモダンも、現在の金融危機も同じ仕組みのなかにある。大思想も自己言及を免れないのは、ドルも円も自己言及を免れないのと同じ。
貨幣はその表に価値を刻んでいるが絶対的な保証は無い。通用するから通用しているにすぎない。ニーチェのいうニヒリズムはまず経済に妥当する。安部はこれを、言語を持った人間に不可避の問題だと考えた。
安部が少年時代からこのパラドクスに憑かれていたことは、全集初収録の十九歳の小説『題未定(霊媒の話より)』に明らか。また、同じ問題を『資本論』の貨幣論に見出したからこそ共産主義に近づいたという経緯にも明らか。
安部は、多くの戦後派と違って政治活動から『資本論』へ向かったのではない。
とはいえ、そのマルクスでさえ、フランス革命の理想になお捉われて、貨幣の価値を絶対的に決定するのは労働時間でなければならないと考えたのである。安部はそうはしなかった。
正気を証明するものが何もないように、価値を決定するものは何もないというニーチェの地点に始めから立っていたからである。出世作『壁‐S・カルマ氏の犯罪』は貨幣のパラドクスをそのまま小説にしたようなものである。
共産党を離脱したのは、政治的というよりは理論的な理由によるのである。
文学者の多くはこの危機を「神」によって切り抜けてきた。だが安部は神に頼らなかった。後期作品のすべてがが地面を這う印象を与えるのは、超越的な視点に決して立とうとしなかったからだ。
芝居の稽古で、安部はときに「愛」を口にすることがあったという。垂直にではなく水平に活路を求めたわけだ。日本的作家と呼ばれる理由かもしれない。
完結した全集は、いまこそ安部公房が読まれることを示している。
著・三浦雅士
(引用・2009年6月10日読売新聞)
702 :
吾輩は名無しである:2009/06/12(金) 14:39:35
僕は中学3年ですが、
既に、安部公房を超えたと思います。
何故みんなが僕にひれ伏さないのか不思議です。
703 :
吾輩は名無しである:2009/06/12(金) 17:29:27
作品を発表しないからだよ。
704 :
吾輩は名無しである:2009/06/12(金) 17:34:16
705 :
吾輩は名無しである:2009/06/12(金) 20:46:25
お疲れ様です
「題未定」読んでみてい
706 :
葛西善蔵の再来:2009/06/12(金) 21:00:26
勉強になりました。
砂の女DVD化キボン
708 :
吾輩は名無しである:2009/06/13(土) 09:29:32
カフカ、安部公房、村上春樹という寓話小説作家という表現形式の変遷についても論じて欲しいものだな。
709 :
吾輩は名無しである:2009/06/13(土) 09:32:17
IQ84(笑)
1Q84凄い作品だよ。安部じゃ書けないね。
712 :
吾輩は名無しである:2009/06/15(月) 03:13:52
一連の改訂版は文字が大きくなってますか?
713 :
吾輩は名無しである:2009/06/15(月) 22:14:28
一連の改訂版は文字が小さくなってますか?
714 :
吾輩は名無しである:2009/06/15(月) 22:36:23
改訂版は墨で書いてあります。
715 :
吾輩は名無しである:2009/06/15(月) 23:36:06
新宿で夜、箱男をやってたら職質されました。
一人で舞台に取り残され、一緒に降りる相手がいない……
ハコ男の時代 安倍のリアルすぎる予見性乙
718 :
吾輩は名無しである:2009/06/16(火) 19:16:01
改訂版は文字が大きくなってるの?
719 :
吾輩は名無しである:2009/06/16(火) 20:04:27
燃え尽きた地図、について語ってくれ。
はじめ読んで分からなかった。
二度目読んで何となく分かった。
三度目読んで文学って凄えなあ、と思った。
720 :
吾輩は名無しである:2009/06/16(火) 20:09:08
箱男が男じゃなくちゃいけない理由は言わないでもわかる。
でも箱の隙間から女が覗いてるイメージってすこぶるエロティック。
721 :
吾輩は名無しである:2009/06/16(火) 20:51:00
村上の新作読んで赤い繭思い出したの私だけじゃないんだ。。
722 :
吾輩は名無しである:2009/06/16(火) 21:41:20
大きくなってるの?
723 :
吾輩は名無しである:2009/06/17(水) 05:10:09
ところで、改訂版は文字が大きくなってるの?
あれはIQ84の人達のために書かれたのかい?
725 :
吾輩は名無しである:2009/06/17(水) 16:14:00
公房で初めて読んだのが燃えつきた地図だった
なんというか情景描写がすごすぎた
4回くらい読み直しても漠然としかわからん
自分では納得してるけど人には説明できない感じ
727 :
吾輩は名無しである:2009/06/17(水) 17:57:59
文字は大きくなってるのかね、キチガイども!
死ね!
730 :
吾輩は名無しである:2009/06/17(水) 19:24:30
なんだよ、改訂版って?
731 :
吾輩は名無しである:2009/06/17(水) 19:45:52
キチガイに頼らないで本屋行って自分で調べろ。
改訂版の文字の大きさについて、絶対に答えようとしないお前ら・・・。
きっと聞き方が悪いんだと思うんだ。
安部「ぼくのね、小説でね、改訂版がでたらしいんだ。それのね、文字が大きくなってるらしいんだよね。本当かね?」
733 :
吾輩は名無しである:2009/06/17(水) 22:25:06
古い本読んでるから解らない。古いのは字小さいね
734 :
吾輩は名無しである:2009/06/17(水) 22:58:38
文字を大きくすれば、頁数が増えて定価を上げることができる。
これは斜陽産業の出版社が考えた、苦肉の策なんだな。
これによって印税も上がり、お陰でぼくの娘の懐も潤うというわけさ。
735 :
吾輩は名無しである:2009/06/18(木) 00:30:19
改訂版は文字が大きくなってるのか?
答えろ!
736 :
吾輩は名無しである:2009/06/18(木) 00:32:02
知ってるのに答えない奴って人間失格!
死ねよ、おまえら!
>734
嘘こきゃあがれ。
日本の高齢化に応じて最初に文庫本を大型化した岩波書店。
ガキんちょはケイタイ小説みたく
会話と余白ばっかで字の少ないマンガ並みのものしか詠めない。
年寄りは老眼ででかい文字じゃないとだめで
年金暮らしだから高い本は買えない。日本は
でかい文字の安い本でないと売れない時代に突入してんだ。
わかってんのか、麻生!
739 :
吾輩は名無しである:2009/06/18(木) 03:00:33
表紙変わったのは気付いてたけど
改訂版が出てるなんて知らなかったよ。
名前:名無しステーション[] 投稿日:2009/06/18(木) 09:20:51.95 ID:pInzRxci
著作権が死語50年は長すぎる
死語20年でいい
ねりさんが著作権引き継いでるから当分おk?やたら映画化されたりしても困るんだけど。
741 :
吾輩は名無しである:2009/06/18(木) 20:33:31
映画と小説は別モンだと思うから、反対はしないな。
興味が湧かないのは観ないけど。
第四間氷期とかなら、現代に置き換えても十分骨太なSF映画にできそう。
742 :
吾輩は名無しである:2009/06/19(金) 02:51:01
『第四間氷期』は公房自身が書いた脚本があるしな。
743 :
吾輩は名無しである:2009/06/19(金) 17:39:09
改訂版の文字が大きくなったという証拠は?
ターミネーターの設定はどう見ても第四間氷期のパクりだと思うのはオレだけ?
745 :
吾輩は名無しである:2009/06/19(金) 20:53:22
エンドロールまで席を立たずにちゃんと観ろよ。
special thanks to Kobo Abe.
ってあっただろーが。
746 :
吾輩は名無しである:2009/06/19(金) 22:46:21
ヤフー掲示板に安部公房トビが復活してるね。
幽霊はここにいる・どれい狩りの文庫が古本屋で300円で売ってるんだけど買いかな?
748 :
吾輩は名無しである:2009/06/21(日) 02:21:30
改訂版って本当に文字が大きくなってるの?
箱男も?
久々にカンガルノート読み返してみた
カオス過ぎて改めて感心した
あんなの書けるっていったいどんな脳みそを持っていたんだろう
すごすぎる
750 :
吾輩は名無しである:2009/06/21(日) 22:26:21
『カンガルー・ノート』はドナルド・キーン以外、誰一人ほめなかったが、
改めて読むといいよね。
ドナルド・キーンはなんてほめてたの?
カンガルーノートはそれなりに好きだが、
まったく公房を知らないときに読んでも面白いと思ったのかなぁとたまに気になる。
あの作品の客観的評価が知りたい。
752 :
吾輩は名無しである:2009/06/22(月) 02:27:57
「カンガルー・ノート」のドナルド・キーンによる文庫解説を参照。
確か、けっこう笑えて面白いよね、とかそんな感じの。
渡辺直巳は「安部公房がひさしぶりに安部公房してるだけ」
奥野健男は「安部公房ともあろうものがなぜこんな必然性のない作品を書いたのか」
とか言っていたのは覚えている。
맛있지 않았습니다.
753は楽して儲ける方法のサイト
公房とは関係なし
756 :
吾輩は名無しである:2009/06/23(火) 00:14:21
後期の阿部公房は手触りとか肌障り(もっとも純粋なもの)を表現してただけで
思想の問題でないものな ミュージックコンクリートみたいなもんだな
本人もその審査をしてたらしいけど 退屈で眠くなったって書いてたし
でもカンガルーにしても飛ぶ男にしても
退屈ではない。 純粋な読書体験 が問題なんだから
知的に分解するような作品ではないな
×ミュージックコンクリート
○ミュージックコンクレート
×阿部公房
○安部公房
×肌障り
○肌触り
もう許してやれよ
許さない
墓前で詫びるまで 絶対に許さない
762 :
吾輩は名無しである:2009/06/24(水) 02:05:53
僕は毎日、箱の中でオナニーをしています。
>>761 いいかげん許してやれよ
756も草葉の陰で謝っとると思われ 工房も筆下ろしの謝り
×工房
○公房
砂の女と密会読みました。次は何がいいですか?
766 :
吾輩は名無しである:2009/06/25(木) 01:50:28
第四間氷期
767 :
(o^v^o) ◆m0yPyqc5MQ :2009/06/25(木) 02:14:54
鳥居みゆきは安部公房が好きなんだって。
×(o^v^o)◆m0yPyqc5MQ
○(oT_To)◆m0yPyqc5MQ
769 :
吾輩は名無しである:2009/06/25(木) 09:55:04
改訂版は文字が大きくなったのか?
もういいよ。
771 :
吾輩は名無しである:2009/06/25(木) 13:18:09
箱も文字、大きくなったの?
密会読んだ…この雰囲気いいねぇ〜映画でいえばまさにリンチだよねぇ
773 :
吾輩は名無しである:2009/06/25(木) 22:16:31
「闖入者」という短編を高校生の時に読まされた。
「闖入者」たちには怒りを覚えるのだが、なんか空想の未来を描いたということ
からも、ザミャーチンみたいな印象を残すものだと今更思う。
>>773 では、続いて「友達」を読もう。
若干、共産主義的色合いが薄れてる。
775 :
吾輩は名無しである:2009/06/25(木) 22:38:57
「砂の女」を読んだ。
でも今でも面白いと思う短編集がある「水中都市・デンドロカカリヤ」
これはいつになっても面白い作品だよな。
776 :
吾輩は名無しである:2009/06/25(木) 23:22:37
予言機械によると、未来の政体は共産主義なんだな。
公房はリアリストと見られている割には、オポチュニストだったというわけだ。
執筆当時は共産主義社会がリアルな未来像だったんじゃない?
第四間氷期って不思議な小説ですよね。
失敗作だと思うんだけど面白い。
面白いんだったら成功してるんじゃないのって思えるけど、
なんとなく成功していとは思えない。
いとおかし・・・だな
781 :
吾輩は名無しである:2009/06/26(金) 14:06:56
新しい安部酵母がそろそろ出てきてもいい
782 :
吾輩は名無しである:2009/06/26(金) 14:47:09
最近の作家で公房に影響されてる人や
公房臭のするの人っている?
>>780 研究所の所長が結局処刑されることになり、
最後は本人も納得したような終わり方でしたが、
納得できました?
まだやってない罪で処刑されるんですよ?
自分が未来の自分に殺されるという物語は面白いけど、
結末に、無理やり感があるように思うのです。
だってSFだもん
本人納得してた? 打ちひしがれてる感じじゃなかった?
結末がああなったのは運命から逃れられないギリシャ悲劇的な感じか
不条理なカフカ的なノリを目指したんじゃないのとテキトーに言ってみる。
だいぶ前に読んだから内容忘れたなぁ。また読もう。
全くといいほどカフカを連想させるものはなかったけどな
そもそも第四間氷期は不条理じゃないし
787 :
吾輩は名無しである:2009/06/26(金) 23:51:40
で、改訂版の文字は大きくなってるのか?
788 :
吾輩は名無しである:2009/06/27(土) 01:00:34
>>783 主人公が生み出したシステムが、“自己防衛”のために創造者である主人公を排除するという結末なのだから、
別に無理矢理でもなんでもないだろ。この皮肉こそテーマなんでないの?
789 :
783:2009/06/27(土) 05:18:20
秘密を自分のほうから教えておいて、
その秘密をあんたは他人にばらしてしまうから、
殺してしまうって言ってるんですよ?
最初から教えなきゃいいと思いませんか?
納得できますか?
世の中なんて不条理なものさ
791 :
吾輩は名無しである:2009/06/27(土) 11:56:38
>最初から教えなきゃいいと思いませんか?
殺す口実が必要なんだよ。
予言機械がそういう思考をするようになる恐ろしさを描いているの。
>>789 海底開発協会の秘密を教えたのは、勝見が未来に耐えられるのかを
テストするために行ったのだと思う。海底開発協会のメンバーは、なんとか未来に
耐えて欲しいというわずかな希望を持っていたのだと思う。しかし、その希望もなくなり、
暗殺者の手にかかることになる。
こんな感じで、納得している。
そういえば、最初読んだときは、徹夜して一気に読みきったなあ。
砂の女、密会、箱男、第四間氷期読みました。次は何がいいですか?
人間そっくり、方舟さくら丸、燃え尽きた地図あたりはどうでしょう。
石の眼、終わりし道の標に、あたりの渋いやつがおすすめだなぁ
もしくは、短編集に手を出すのが吉
短編にこそ安部の真髄がある!
>>791 もちろんそうだと思います。
単なる口実なんですよ。
物語は面白いです。
でもそれだけになってるので、安部公房にしては失敗作かと思っただけで。
>>792 そうなんですけど、それもきっと予言機械でわかることですよね?
だから論理的に考えれば教えないと思うんです。
そもそも予言機械が完成する以前から、水棲人間が作られていたんですよね?
それも?と思ったのです。
面白いからいいんですが、安部公房がすごい作家だからだから、
評価のハードルが上がっただけかもしれません。
ごめんない。失敗作というのは言いすぎだったかもしれません。
それから密会以降は、涸れたっていうわけではないかもしれないけど、
それ以前とは違ってしまったような気がします。
個人的なお勧めは、箱男以前のものです。
(箱男が最高傑作だと思う)
>>795 短編いいよなぁ
トイレに「水中都市・デンドロカカリヤ」置いてて、用足しながら毎日読んでるw
阿波環状線の夢 とかな
799 :
吾輩は名無しである:2009/06/29(月) 11:55:05
そう「水中都市・デンドロカカリヤ」って最高に面白い短編集だよ。
「水中都市」っていうのは、実際に人間が水中で生活していて、巨大魚を自分で
捕まえて食べないといけないところとか面白い。
「闖入者」て読んでいてむかついてくるのだが、戦後のすぐの作品ということで
こういう民主主義の濫用を危惧したという意味では優れもの。
800 :
吾輩は名無しである:2009/06/29(月) 11:56:43
あと「ノアの箱舟」なんてものも面白いな。
ノアという村長はすぐに人を自分の権威で殺してしまうというところが
なんとなくカフカの作品から受け継がれているようで意義が深い。
801 :
吾輩は名無しである:2009/06/29(月) 12:57:53
笑う月の鞄太宰の待つ並に大穴
小学5年の教科書かなんかで鞄あり初めて安部を知った
その時の衝撃ったら子供なりに震撼させられたものです
802 :
吾輩は名無しである:2009/06/29(月) 14:20:07
今は「前衛」とか「前衛作家」いうのは死語なのか?
オレは昔から「浮かぶ城」くらいの認識しかなかったな。
教科書に載ってた空飛ぶ男は衝撃的だったなぁ。
教科書に載ってたのは赤い繭だった
衝撃を受けたのは同じだが
805 :
792:2009/06/29(月) 20:49:05
>>796 海底開発協会とその秘密を教えたのは、いずれ勝見が真相にたどり着くのを恐れた
ためだと思う。たとえ一次予言値や二次予言値で、勝見の行動が見抜かれていても、
最後の最後で改心するという淡い期待をかけたのだと思う。
>ごめんない。失敗作というのは言いすぎだったかもしれません。
そういってくれるとうれしいです。第四間氷期は、傑作だと思っていますので。
>>806 よし、それでは答えてやろう。・・・あとはたのんだ。
↓
時の崖ってどういう話だっけ
>>809 そうかひたすらボクシングのはなしだったな
大江健三郎の日常生活の冒険をふと思い出した
811 :
吾輩は名無しである:2009/06/30(火) 23:41:40
安部の最高傑作は『第四間氷期』と『榎本武揚』だな。
812 :
吾輩は名無しである:2009/07/01(水) 02:03:55
阿部公房氏の、不条理劇は出た事がありますが
今回、別役実氏の「眠れる・・・」を上演する事に
なりそうです。別役実氏のスレッドってどこかに
ないですかね??
友達とか全然捻りないのね
ビックリしました
こんなの高校生の同人誌でも
合評会でうーんなんだかなぁって言われちゃうよ
814 :
吾輩は名無しである:2009/07/01(水) 02:40:27
>うーんなんだかなぁ
知能程度の低い人がよくこういう感想漏らすよね
やっぱり東大医学部ってのに脅かされちゃって
触らぬ神に祟りなしで王様の耳はロバの耳状態になってるんだと思うよ
森鴎外もそういう傾向あるよね
なんか言ったら落ちこぼれのくせにって言われそうで
それで脚気で何十万人も殺しちゃったんでしょ
げに恐ろしいのは学歴ヒエラルヒーだね
高瀬舟も名作だって
あれにも驚いたよ
名作とかそういう代物じゃないよね
なんの変哲もない話なら馬鹿にされつづけた
曽野綾子先生にもっとましなのあるよ
816 :
吾輩は名無しである:2009/07/01(水) 14:12:25
東大医学部卒たって医者にはならんと約束させられて卒業でけた
養老猛司のように解剖学者の道はあったな
1 のび犬 [] Date:2009/06/30(火) 21:07:23 ID: Be:
作品で出て来た道具の原理を解明せよ!
2 Nanashi_et_al. [sage] Date:2009/06/30(火) 22:49:31 ID: Be:
:::::::::::/ ヽ:::::::::::::::::::::::::::::::
:::::::::::| 現 な 闘 i::::::::::::::::::::::::::::::
:::::::::::.ゝ 実 き わ ノ::::::::::::::::::::::::::::
:::::::::::/ と。 ゃ イ:::::::::::::::::::::::::::::
::::: | ゙i ::::::::::
\_ ,,-'
――--、..,ヽ__ _,,-''
:::::::,-‐、,‐、ヽ. )ノ
:::::_|/ 。|。ヽ|-i、
/. ` ' ● ' ニ 、
ニ __l___ノ
/ ̄ _ | i
|( ̄`' )/ / ,..
`ー---―' / '(__ )
====( i)==::::/
:/ ヽ:::i
3 のび犬[] Date:2009/06/30(火) 22:50:54 ID: Be:
うるせぇ。
818 :
吾輩は名無しである:2009/07/01(水) 18:32:18
>>191 『燃えつきた地図』なんて山口花梨ひっかける10年前の作品でないの
この人医師免許持ってないんだって
俺は医者だからが口癖だったよな、えらい詐欺師だな
法学部出ただけで俺は弁護士だからって言ってるのと同じだっせ
でも芥川賞は取ってるんだね
高校の頃は幾何が好きだった見えない物が補助線を引くことで急に見え始める
のが楽しかったって、嘘つくなよ。
でも本質的に内向的で引きこもり的な性格だよね
女癖にかんしていえば小林秀雄とか大岡昇平みたいなタチの悪さはあんまり感じないね
819 :
吾輩は名無しである:2009/07/02(木) 02:24:37
成城高校時代、安部公房が数学の達人として有名だったのは事実らしいぞ。
ネガキャンに反応したらいかんやろ
821 :
吾輩は名無しである:2009/07/02(木) 13:48:02
やっぱり数学ってセンスなの?全然駄目なんだけど……
822 :
吾輩は名無しである:2009/07/02(木) 15:38:29
算数〜数学VCまでは暗記で通用する
大学レベルからはセンスが重要
と人から聞いた文系の俺
文系の俺が大学で基礎解析(微積分)と行列、統計を理解できたから数学VCに関してはセンス必要ないな
825 :
吾輩は名無しである:2009/07/02(木) 17:05:17
ホントかよ?
上から二番目の評価で単位取れたから本当
827 :
吾輩は名無しである:2009/07/03(金) 21:10:06
数学は若いうち、よくても二十五歳、ひらめきが大事って安部が
大学教養レベルでもセンスなんていらなかったり、算数でもセンスが必要だったり。ものによると思いますけど。
数学が出来ると言っても、いろいろあるような気がしますが。
829 :
吾輩は名無しである:2009/07/03(金) 23:01:49
>>827 受験数学しかやってないのにひらめきも糞もないだろ
「ひらめいた!」って自信満々に思っていた物が
何百年も前に発見されていた、その分野ではごく常識的な知識だった。
ってよくあることだよね。
「新しいねぇ」とおもっていた物が、何十年も前に流行っていたことの二番煎じだった。
ってことにも通じる物があるよね。 要は、凡人のひらめきに価値は無いってことさ
安部公房の住んでた家っていまどうなってんの?
832 :
吾輩は名無しである:2009/07/05(日) 02:27:09
安部公房記念館とかできないのかね。
シンセサイザーとワープロを展示
>>832 箱根の別荘はどうなってるんだろう。
別荘を記念館にしてみるとか。
山口果林との行為中の蝋人形を展示
それ、記念館じゃなくて秘宝館
837 :
吾輩は名無しである:2009/07/07(火) 00:22:16
ワロタ
ねりさんはいまなにやってるの?
<庄内砂丘>
公房と
砂が育む
メロン食う
筒井某がエッセイに書いてた、女優相手にスカトロプレイして一流ホテルの風呂場をクソまみれにした大作家って、安部ちゃん?
筒井さんは安部さんの事を大作家とは呼ばない気がする。
なんとなくだけどねw
自分の作品の中に公房作品のタイトルをさりげなく入れたりしてるから、
愛読してたのは確かだね。
844 :
吾輩は名無しである:2009/07/08(水) 01:00:54
筒井さんは『みだれ撃ち讀書ノート』で『笑う月』と『密会』を高く評価してるし、
『SF教室』でも大きな存在として安部を取り上げてるじゃん。
別巻はまだですか?
846 :
吾輩は名無しである:2009/07/08(水) 20:51:10
公房ちゃん髪の毛フサフサでズルイ
お持ちの方30巻の参考文献目録はどんなかんじですか?
やはり購入したほうがいいでしょうか?
谷真介氏の「評伝年譜」の参考文献目録は持っているのですが・・・
図書館で確認してみてはいかがでしょう。
最寄の図書館になくても、ほとんどのところは相互貸借制度でほかの図書館から取り寄せができます。
ただし、送料は借りる人が出すので、ものによっては買ったほうが安いことも。
>>848 ありがとです。
8400円は少し高いです!! 内容が充実しているからこの値段なのかなあ。売れてるのでしょうか?
850 :
吾輩は名無しである:2009/07/13(月) 16:33:02
安倍作品を彷彿とさせる不条理前衛作家は今どこに・・・・
851 :
↓訂正:2009/07/13(月) 16:33:43
安部ね
生前ノーベル賞に一番近いと言われた割に、
後世にフォロワーが見当たらない。
日本の文壇が脆弱だからね
平成以降の芥川賞受賞作がそれを者が物語っている
外国人、低学歴女が牽引する世界
854 :
↓訂正:2009/07/13(月) 18:00:09
それを物語る
855 :
吾輩は名無しである:2009/07/13(月) 20:24:30
小説、戯曲は寡聞にして知らず。
しかし安部公房的エッセイ、評論は、あんがい
養老孟司が受継いでると思うな。
安部のエッセイ・評論はあんまりうまいとは思わんから。
養老!?
誰?
858 :
吾輩は名無しである:2009/07/14(火) 01:06:55
ん?
859 :
吾輩は名無しである:2009/07/14(火) 09:34:42
何をもって受け継いでいると言えるのか、甚だ疑問
養老は保守の論客
ポパー主義者を自認してるわけだし
安部は御存知、革新
一時期、左翼運動にも・・・
養老ノ滝川クリステル
861 :
吾輩は名無しである:2009/07/14(火) 13:51:11
安部はあまりに「前衛」に祭り上げられたきらいがするな。
国文学での磯田光一との「ケンカ対談」は大笑いだった。
『砂漠の思想』なんかは名前臥せれば、保守の大物の作だといっても案外通るね。
862 :
吾輩は名無しである:2009/07/14(火) 18:01:42
保守の大物ってたとえば誰?
>>861 「前衛」や「不条理」の居場所がないよね
外国人(非ネイティブ)、20代女性にばかり芥川賞を与えるような状況では
ところで、保守の大物なんて、今いるのかな・・・まさかの都知事?
ぶつぶつと 呪文のように いつまでも
弱者への愛にはいつも殺意が込められている
・・・・等々
一番好きな言葉はどれかな?
(台詞でも可)
ワープロは書く機械じゃなく校正する機械なんだよ
>>861 あーすげえわかる。「安部公房?古くさい『前衛』でしょ?」みたいに片付けられてる感じ。
奥泉光ごときに揶揄されてるこの現実自体が「不条理」だわ。
自演乙とは言わないでおこう
実際公房的なるもの公房的小説なんぞ今は溢れかえっておるのが現状ですからねぇ(笑)
現に今回の芥川賞候補なんぞも公房風味小説などがランクインしておるのでは(笑)おやはや(笑)さて果て(笑)
870 :
↑:2009/07/15(水) 17:24:54
公房的小説って何?
悪質な釣りだな
公房的小説というのは文学的というより外面的な意味で、それを読んだちょっと文学通が公房的、と形容するような小説、ということですよ(笑)
私は公房はそれなりに読んでおりますから、そういういい方が不適切、であることは分かります、ですがここはあえて外面的部分に着目して、公房的小説、と(笑)おやはや(笑)
自分で勝手に定義した単語を偉そうに騙られてもな
芥川賞で右翼都知事が吠えまくる
そんな時代に、果たして、安部フォロワーが出現できるのか?
三島の「憂国」を水で薄めたような作品が芥川賞ゲットしてるようでは・・・・
874 :
吾輩は名無しである:2009/07/16(木) 15:27:40
チンタローまだ掛け持ちやってんのか
都議選のおまえの選考のほうが大事だろ
三島賞があるのに安部賞が無い日本なんて・・・
そもそも受賞対象になりうる作家がいるのか
確かに・・・三島賞の受賞作品は糞ばかりだなw
別巻マダー?
879 :
吾輩は名無しである:2009/07/16(木) 23:45:32
なるほど<安部公房・真知/演劇戯曲・デザイン賞>というのならあり得るかもしれんな。
しかし小説に関しては<安部賞>はないよ。
「人間そっくり」ならぬ「安部公房そっくり」は逆に気持ち悪いだけだ。
ここの住人は安部以外にどんな作家が好きなの?
教えない
>>880 あなたは安部公房の作品では、どれが好きですか?
なぜ質問を質問で返すのか…
長編は砂の女、第四間氷期、人間そっくり、方舟さくら丸、
短編は空飛ぶ男、人魚伝、鉛の卵、
あたりかな。
>>882は?
>>883 おまえは安部以外ではどんなのが好きなんだよ。
週末、壁を読むっす
後日、フォロー頼むっす
志賀直哉、筒井康隆、稲垣足穂、内田百閨A
つげ義春、竹本泉、押井守、ヤン・シュヴァンクマイエル、テリー・ギリアム、
で、
>>884は?
ネタ不要
>>886 オマエ、秋葉原臭がハンパねえぞ
童貞か?
童貞じゃないよ。
そんなにアキバ臭するラインナップかな。
萌えとか美少女とはだいぶかけ離れてる気がするが。
内田百閧ェ浮きすぎだろヒマラヤ山系くん
ヤン・シュワンクマイエルとかイヤなプライドが見え隠れする
スルーしとけよ
893 :
吾輩は名無しである:2009/07/18(土) 04:50:02
人の好みにケチつけてもしようがないだろ
>886
竹本と志賀はよく知らんが他はだいたい好みだな
百間は夢日記みたいなやつがよかった
オレは春樹と三島が好きだ
895 :
吾輩は名無しである:2009/07/18(土) 13:19:35
なんかすげー荒れてるな
896 :
吾輩は名無しである:2009/07/18(土) 13:35:03
別巻マダー?が、もう二度と使えなくて、みんな荒んでいるな。
連投アゲしてる時点で、何をか言わんや
涙を拭け、坊主
2chの過疎スレには、ずっと常駐して話題の腰を折るだけの人が必ずいるね
確かに、でも、竹本泉ってちとアキバ臭くない?(笑
だいなあいらん、やらずに売ったのはちと後悔。そういやゆみみもだー
ゲームはもうじぶんは、将棋といちぶくるまげーくらいしか残ってないやww
押井厨のアキバ少年が粘着してるから、暫く過疎スレになります
あしからず
安部公房の遺作
「飛ぶ男」
完成していたら、どの程度の文書量になると思う?
みんながあの歯抜け状態から、何を感じ取り
どういう結末を予想したのか聞きたい。
結局、あの部屋から兄貴は外に出るとおもう?
安部作品で「父」は常連だけど、「兄」って極めて珍しいよね
『カンガルーノート』で「母」が出てきたのも印象的だったが
(『ポニョ』見た時『カンガルーノート』を思い出してしまった)
兄弟の絡みで展開していけば新境地が開けていたかもなあ
903 :
吾輩は名無しである:2009/07/19(日) 01:18:52
全集には『飛ぶ男』の草稿やメモも収録されているけど、
あの後は保根が勤務する中学校に舞台が移り、さらにそこから発展が予定されてたみたいよ。
残された原稿はまだ全体の1/3も行ってないんじゃない?
小文字波子がどんな活躍をする予定だったのかが気になるな。
内容の濃い連投だな・・・
905 :
吾輩は名無しである:2009/07/19(日) 21:37:13
「水中都市・デンドロカカリヤ」以外に面白い短編集ってあるのか。
個人的には「R62号・鉛の卵」のほうが面白かった気がする。
逆に、面白くない作品ってのがあるかい???
ないね
密会や箱舟や飛ぶ男といった後期のは感覚的すぎて俺はダメだな
逆に他人の顔とか箱男は理屈っぽすぎる
砂の女や燃えつきた地図がちょうどその中間でいい感じ
吉村萬壱が安部作品を意識している件について
詳しく
912 :
吾輩は名無しである:2009/07/22(水) 16:26:30
気になるアゲ
ユープケッチャ
花村萬月が安部肛門へ爆ぜている件について
花村みたいなソープ基地外なんか誰も相手にしてないだろjk
ようつべにNHKのインタビュー画像があるが
「人間はいつでも何か失っていくほうが幸せだ」
見たいな事語ってて、こんな事さらっと口走る
知識人ってかっこええ。
名言だからメモっといた。
「知識人」や「文化人」という表現は、「基地外」や「糞尿」と同義だ
メモっておけよ
吉村萬壱は公房と似てるの?
萬壱は読んだことないが、弟の方のエロ漫画なら読んだことある。
NHKのインタビューを見たんだけれど、あれ抜粋したものらしいね。
全編はみれないのかな?お金払ってでも見たい…
安倍たんインタビューで、小説の価値は世界の創造だって言ってたな
ナボコフと同じこと言ってる
安倍たん惚れ直したよ
私はホモは嫌いだ。ブスでも果林のほうがいい。
今日初めて飛ぶ男読んだわ
安倍たんあんまりあっち側になるとつまんなくなるな
国民のみなさん、私の「美しい国」を愛読してくださってありがとう。
古本屋で昔の全集やっと見つけた
どれから読むか悩む・・・・・・
>>924 まず1巻を読んで、高校生の頃の文章を読んで、自分の高校生の頃との違いに
ビックリしてみるのもいいかもしれん。
orz
「箱舟さくら丸」が一番、好きだ
「壁」、「他人の顔」、「箱男」は苦手
927 :
吾輩は名無しである:2009/07/24(金) 16:17:09
ぼくはニヒリストを気取るほど楽天家ではないが、
希望を語るにはゴミと気心を通わせすぎた。
ただ、せめて自分だけのオリジナルな死を死ぬために、
一般的な死を拒絶したいと思うくらいの利己心はある。
(『笑う月』シャボン玉の皮)
>>927 「報告書にそう書くのかね?」
「おれをおどかそうたって、そりゃ見当ちがいだぜ!」
「馬鹿言え……それだけか。話は?」
「知らんな。」
「用を言え……金か?」
「なにをする!」
「おまえの名前、なんと言ったっけな?」
「なんの仕事だ?」
「おどかされたんですかい?」
「あいにくと、まだ、なんにもねえな……そんなことより、いつまでも立話じゃ、くたびれちゃうでしょう?……おれは、中に入って、ゆっくりしてもかまわねんですがね……」
「相手は、誰だ!」
「ああ、ネズミか……」
「それなら、そうだと、私だってはっきり言います!」
「そりゃ、分かってますよ、そんなこと……」
「ふん!」
「痛むんですか?」
「懲役は、いつ来るんだい?」
「どうした、乙川さん!」
「いいでしょう、私が先に行きましょう……」
「なんだ、君も知っているのか?」
(『石の眼』)
どれがお好みだい?
これでいいか
「うん、知ってたよ」
(『石の眼』)
石の眼って推理小説とは思えなかった
930 :
吾輩は名無しである:2009/07/24(金) 21:35:43
医師の目はハメットに影響受けてたっぽいね。
公房チルドレン誰か考えて
いないよそんなもん
娘さんがいるだろ
リアルチルドレン
となり町戦争の人が公房のデットコピーっぽい
三文オペラ読んでみたら、モロ公房テイストでびびった。
やっぱ戯曲が核にあるね。三島と気が合うのも宜なるかな。
937 :
吾輩は名無しである:2009/07/25(土) 04:17:53
文学で現実の先を行ってやるぜみたいな人がいればね。
誰が才能あるかって話じゃなく、文学の仕事が現実の後追いで精一杯になっている印象がある。
W村上のことですね
小金を稼いだらすぐに遅筆になる作家ばかりのこんな世の中じゃなぁ・・・
しかも遅いだけで作品の質が高いわけじゃないしw
安部公房、5・6年に一冊書き下ろしの一巻物ってベストだよね
そういう人が何人かいれば年に2冊、志向の作品が読めるのにね
古典の名作に逃げ込むしかないか・・・。
940 :
吾輩は名無しである:2009/07/25(土) 23:55:14
安部公房のフォロワーって、べつに安部の猿真似をしようとは思わないんでは?
941 :
吾輩は名無しである:2009/07/26(日) 04:54:23
まあ本当に影響されてたら隠すだろね
鳥居みゆきが影響受けてるらしいけど
943 :
吾輩は名無しである:2009/07/26(日) 09:54:19
佐藤友哉も
それはない
むしろ大江フォロワー
鳥居みゆきが一番受け継いでるな
作家志す人間で影響受けてないほうが珍しくない?
三島大江とあわせて戦後三巨頭とか言われてたんでしょ。
安部は世界的に評価高いイメージあるけど、
俺はもっと評価されて良いと思う。
やっぱりノーベル賞とらなかったのが大きいと思うけれど。
それこそ大江が言うように、フォークナーとかカフカくらいの扱いを受けていい。
現代アメリカ文学なんかで扱いきれてない重大なテーマ、
それもほとんどの作品で一貫したテーマを追求してるところなんか、
ボルヘスとかカルヴィーノに近いものを感じる。
だって、もちろん世界でもっとも有名な日本人作家のひとりではあるけど、
マルケスやカフカのようなイワユル世界文学には程遠い評価だとおもわない?
作家の評価ってのは読者が作り上げていく部分が大きいと思う
その点について言えば、安部の読者の努力が足りないとも言えると思う
読者もだけど、批評家の役目は大きいと思う。
まぁカフカもサルトルらに「発掘」されたのは結構後だし、
いずれ安部も批評家によって再評価されるときがくるかもしれん。
>読者の努力が足りない
aho
951 :
吾輩は名無しである:2009/07/27(月) 13:50:36
今の批評家にとっては、安部公房なんて「青年の読物」でしかなくて、
「大人になったら、石川淳や藤枝静夫、後藤明生に古井由吉っしょ!」
という認識なんじゃないかという気がする。
かろうじて古井由吉はわかるが、
その他を安部公房と比較すること自体に違和感がある。
あと、したり顔で
「安部はやっぱ砂の女までだな……」
とかつぶやく奴。
954 :
吾輩は名無しである:2009/07/27(月) 17:06:53
日本のカフカで片付けてる奴もわりとよくいる
955 :
吾輩は名無しである:2009/07/27(月) 17:47:17
海辺のカフカもな
956 :
吾輩は名無しである:2009/07/27(月) 18:11:17
作風は違うがアイザック・アシモフとか
あのクラスの作家並だろう。
やはりSF(っぽい作風)であの文体だから
日本では評価されないよ
ただでさえ、物語性が忌避される土壌なのに
SF的設定だから、脳味噌が溶けかかってるクズ爺やその茶坊主は
それだけで、拒否反応を起こすだろう
957 :
吾輩は名無しである:2009/07/27(月) 18:17:29
そういえば、大江も「ピンチランナー調書」(SF)
「同時代ゲーム」(ファンタジー)「治療塔」(SF)
はクソミソの扱いだったもんな
フィクションをフィクションとして楽しめないのは
知的荒蕪地としか言いようが無い。
そもそもたかが小説じゃないか
何を偉ぶってるんだよ、バカ批評家にバカ作家どもが
たかが小説家や批評家(小説の)の分際で
ワケの分からない国だね
958 :
吾輩は名無しである:2009/07/27(月) 20:11:58
安部たんは文学の価値は世界を創造・提供し、そして読者に体験してもらうことだと言ってる。
一方ナボコフは読者の小説への擬似体験を否定し、あくまで世界の創造に拘った。
どちらが正しいのだろうか。
この解は安部文学を紐解く鍵になるね。
959 :
吾輩は名無しである:2009/07/27(月) 20:32:57
安部公房は文章下手だし、SF絵画でも描いてれば良かった。
結末に向かってウダウダする作家か
私はナバコフ派ですか(笑)おやはや(笑)さて果て(笑)安部はこういうところは親切ですからねぇ(笑)おやはや(笑)さて果て(笑)
世界の創造こそが小説の一番の醍醐味では(笑)おやはや(笑)さて果て(笑)
まず読者を考えていたら、はっきり言って際限がなくなります(笑)低劣極まる読者に何を言っても無駄ですからねぇ(笑)おやはや(笑)さて果て(笑)
私が前スレッドでしたかに安部の小説に感動だの人間的共感だのを求めてしまうと言う読者を全否定したのは、そうwいうことからなのですよ(笑)おやはや(笑)さて果て(笑)
そういう読者に対する親切心、どれ程愚劣な読者に対してもサービスを怠らない安部の親切心が、日本での現在の安部の過小評価の一因なのでは(笑)おやはや(笑)さて果て(笑)
指摘が抽象的過ぎて笑える
964 :
吾輩は名無しである:2009/07/27(月) 22:35:35
まあ、感心すべき点は
ユープケッチャのような虫を考え出した所
そういうセンスは抜群なのな
ユーケプッチャと勘違いすることも計算尽くなのが怖い
966 :
吾輩は名無しである:2009/07/28(火) 02:56:46
ナボコフも安部も敵は同じだと感じるが
両者とも、小説は説教臭いもんじゃない、ってこと言ってるでしょ
そうだね、ナボコフも安部も、小説を「発明品」と考えているあたり、同類だと思う。
NHKのインタビューで言ってたな
教訓とかはエッセーや論文に任せればいい、小説で書くのはそれ以前のものって
第四間氷期読み終わった〜。それなりにおもしろかったなぁ。ずっとマイノリティリポートが頭を掠めた。
予言機にもっと何か複線があると期待してたけど、まぁうまく丸め込まれた感じだったなぁ。
970 :
吾輩は名無しである:2009/07/29(水) 00:24:24
ブルガーコフとかルゴネスとかノサックとかムロージェックとか
そして安倍公房とか
おまいら、スタニスワフ・レムも読んどけ
972 :
吾輩は名無しである:2009/07/29(水) 02:33:27
安倍公房とレムはちと違うぞ
レムのほうが格上だし、認識論とかだからな
SF作家として安倍公房はそれほど大した事ない
ハインラインやアーサー・C・クラークよりも、
下手すりゃ荒巻義雄よりも下だ
SFとしての話をしてたのか?
974 :
吾輩は名無しである:2009/07/29(水) 04:39:54
安部とブルガーコフは近いセンスがあるかな。
SF作家としての優劣って何を基準に決めるの?奇抜さ?結局思想なの?
あなたは自分の中で作家としての優劣を何で決めているのかしら
誰かが言ってた
プロに上手い下手は無い、好きか嫌いかだけだ。って
いくら上手くたって読んでくれなきゃ食っていけないしねw
だな
格上の理由が知りたい
978 :
吾輩は名無しである:2009/07/29(水) 14:11:25
SF文学は科学技術に押されっぱなしだな。
たとえばマッド・サイエンストはSFの専売特許と思いきや
あっさりオウムに先を越された。
生体肝移植も法律化され、やがて日常的になる。
人間の想像力の枯渇こそ危機かもしれん。
安部公房の作品でも答えは見つからんが、手がかりとしては貴重だよ。
安部は別にSF作家になろうとか、いいSF作品書こうとして第四間氷期その他かいてねぇだろ
第四間氷期をSFとしてどうってみすぎると、
本来安部が言いたかった未来は日常の連続性として存在していないって部分が薄れてしまう
980 :
吾輩は名無しである:2009/07/29(水) 15:14:50
まったくだ
SFなんてのは手法の一つであって目的じゃないんだ
981 :
吾輩は名無しである:2009/07/29(水) 18:52:10
>>979 まあな
ただ、SFにはいろんな段階があって
科学テクノロジーの発達と人間との関わりを扱った第1世代や
その後の人間の意識や心理世界を扱った第2世代
おそらくはサイバネティック理論の影響下にある
人間社会や意識もシステムの一部として捉えようとした
第3世代とかがあってだね、
SFで見た場合、安部は第1世代から第2世代の中間に属するんだよ
で、
>>980が言うように安部の手法の一つであるSFで見たら
それほど傑出した存在でもない、と(でもまあ、そこそこの作家だ)
>>978 のような意見は
人類が月面に着陸した際に
「もう、SFは書けなくなっただろう?」
と筒井康隆に嫌味を言った批評家と同レベルなので却下(笑
SFとはあくまで、思考実験であり、そういう意味では
西欧自然主義(科学主義)の1ヴァリアントに過ぎないのだよ
逆に言えばマルクス主義文学(自然主義)の1潮流としての
SF作家として安部公房も評価出来るかもしれないけどな
ま、それだけでもないんだけど、さ
お前って本当にアホなのなw
SFなんて1手法にすぎないのにw
それにきづかず作家の価値を決めるなんておこがましいにもほどがあるなw
大した批評眼も持ってないくせになw
983 :
吾輩は名無しである:2009/07/29(水) 19:33:24
ペダンチックな人間なんだよ。
そんなに気にするな。
SFとして、、という見方があって、その必要性は否定しないけれど
安部は根本的に日本人作家として〜、○○としてという枠にくくられた見方を極端に嫌悪して
無国籍主義を唱えていたぐらいの人だから(そこで三島と対立した)、
SFという枠にくくって安部をみるのは、少なくとも安部にとっては失礼だと思うよ
安部たん満州育ちだしな
987 :
吾輩は名無しである:2009/07/29(水) 23:40:06
住んでた国が無くなる
988 :
吾輩は名無しである:2009/07/29(水) 23:48:30
日本で最初のSF長篇書いたってだけで突出した存在なんじゃねぇの?
安部の前にもいるけど?
988は何を根拠にそんなことを?
バカなの?死ぬの?
砂の女書いてみて
読んだことがあるのに書けない?
安部は読まずに書いたんだぜ?
991 :
吾輩は名無しである:2009/07/30(木) 00:53:19
池沼?
992 :
吾輩は名無しである:2009/07/30(木) 01:13:08
993 :
吾輩は名無しである:2009/07/30(木) 02:52:31
ペダントリーなんてさり気なく見せるからいいんだよ
おまえら、喧嘩するなよ
安部読者らしく、暗喩を駆使して批判し合えよ
自演ヲタみたいなことだけはするなよ
安部たん言うな
996 :
吾輩は名無しである:2009/07/30(木) 09:34:57
間氷期
干瓢嫌い
鉄火巻き
997 :
吾輩は名無しである:2009/07/30(木) 09:38:28
すみません平日の朝からオナニーしてました。
松
999 :
吾輩は名無しである:2009/07/30(木) 14:52:24
竹
1000 :
吾輩は名無しである:2009/07/30(木) 14:55:14
BYE
1001 :
1001:
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