1 :
吾輩は名無しである:
ここは、ロシアの文豪ドストエフスキーを思うがまま罵倒する為のスレ。
ネタでもマジでもツンデレでも近親憎悪からでもOK。
集え、ドストエフスキーのアンチ野郎共。
ξ゚听)ξ <ドストエフスキーなんて作家、アンチスレ立てるだけの価値もないわよ。
ξ*゚听)ξ <ま、まあ、あればあったで利用してあげないこともないけどさっ。
……ってなカンジで、どぞー。
おいおいノーベル小作家達が最大限の賛辞を並べているからって、
いい気になるなよー!!
この、フョードル・ミハイロビッチ・ドストエフスキー様!!
ダンテもシェークスピアもプルーストも原書では読んでおらず、
ほとんど積読状態にしている俺様だが、
あなたの作品は、尊敬に値するッ!!かもだぜ
すみません、こんな感じかな・・・
カラマーゾフを描く途中で
そこはかとなく予定調和の感覚で 昇天してしまった貴様
続きがどうしても読みたいんだよ
世界のために書け 神のために書け 日本やロシアのために書け
自分のために書け おれや君のために書け
お願いします
えーと
>>1何者ですかー?
安置を称するからには全集位読み通せよな?w な? な?
6 :
吾輩は名無しである:2008/10/20(月) 01:30:47
なんだか極限的なよくない人を描ききってみてもだいたい自殺させているあたりとかが可愛い
文学の限界を超えて私は来たんだよ
一本のネギはついてないけど出来れば欲しいな♪
(中略)
だからもっと私に描かせてね♪
きみ
>>1が筆を折るのなら、
ぼくはこの世界をもう決して赦しはしない!!
www
大体だな、ラスコーリニコフ。SATSUGAIした後で良心の呵責に苦しめられるなんて滑稽だよ。
それともリザヴェータも一緒にやってしまわなければ逃げ果せたとでも考えているのかい?
もと大学生の分際で深みのある著作をきちんと精読していないのがいけなかったのだよ。
深く道筋を見通すと2番目の殺人を試みなければドーニャはスヴィドリガイロフに犯されて妊娠する運命を辿っていたに違いないがね!
しかしやられる前にやっちまえという経験論に基づく帰結としての発想は現代ではありきたりで退屈だ。
まぁとりあえず『罪と罰』という本をでも読んでみることをつよくお薦めする!!
すてきだ
氏の信奉者らしいカミュって湾岸戦争を象徴的に予言していたのかな?
やられる前にやっちまえって、ブッシュ・ドクトリンとか
一部の支配層の現代アメリカ人の発想みたいだな
燃える茨…ロラン、目覚め…ヘッセの或る章からの、アリョーシャの闘士としての復活シーンはぱくり?
13 :
吾輩は名無しである:2008/10/20(月) 08:12:19
作品中の人物の呼び名が複数あって分かりづらいんです。散々既出だけれど
人に薦めても知力に幾ばくか以上に秀でていない人はそこで躓く
彼氏・友人・知人に貸したが読み通してもらえなかった
でも、あた自分は大好き!
ドストへの批判やからかいはドストの生きてる頃から、同時代人から為されたけれど、
ツルゲーネフとネクラーソフ合作の風刺詩なんか有名かな。
1845年処女作「貧しき人々」で文壇デビューした24歳のドストエフスキーは、たちまちの
うちにのぼせ上がり、生まれつきの極端な自己陶酔癖・自己顕示欲をさらけだして、社交界で
皆の失笑を買った。或る日、夜会の席でブロンド美人から自分の作品についてのお世辞を言われた
彼はそれを真に受け、たちまちのぼせ上がってその美人の足元に卒倒。
下はその“事件”を揶揄した詩。
最後の二節では「分身」がゴーゴリの「鼻」と「狂人日記」に強く影響を受けた作品であることを揶揄し、
さらにドストが「自分の作品はなにかこう特別の金枠をつけて印刷すべき」とベリンスキーに申し出た
ことを意地悪く皮肉っている。
まあ、なんやかんや言ってもツルもネクラもドストのこと、からかいたかったんだろうな。
ツルは後年、「悪霊」で痛烈なしっぺ返しくらったけど。
「ドストエフスキーに贈るベリンスキーの言葉」
ネクラーソフ&ツルゲーネフ合作
憂愁の騎士気取り
ドストエフスキー 親愛なる新人よ、
文学の鼻っ先に
またひとつできた赤いできもの
今にもトルコの王が
家臣を派遣させることだろう
華やかな夜会に招ばれたものの
ずらりと並んだ高貴なお方
神話というか 現実というか
流れ星のようにぶっ倒れる
でかい鷲鼻ぶるんといわせ
ブロンドの美女の足元に
みじめにぐんにゃりとして
いい女を見上げてる
命を落とさず めっけもの
すかんぴんも、自業自得さ…
16 :
続き:2008/10/20(月) 08:49:49
(中略)
この先なおも誉めてほしいなら
(それはぜひとも必要だ)
未発表の作品と願いたい
「分身」なんかじゃないものを
おれがお守りをしてやろう
卑劣漢よろしくふるまうぞ
おまえを枠で飾り立て
奥の院に据えてやる
D.H.ロレンスのドストエフスキー評。
「こういう自身の白黒まだらな魂に夢中で心奪われている、自己分裂した、浮浪児教的なロシア人に、
われわれはいささか食傷気味である。彼らは哀れっぽい泣き声を立て、口にも出せないような屈辱を自ら求め、
それをキリスト教的だと称する。そして、左手で汚らしいちっぽけな罪を犯すか、卑しい行為をしながら、
それを人間の魂の不可解な複雑さと称するのだ。ドストエフスキーの『大審問官の伝説』が
人間と人生に関してなされた最も深遠な宣言である、というようなことを聞くとうんざりするのである。
わたしは『大審問官』を三回読んだことがあるが、その主題が実際何であるのか、どうしても頭に残らなかった。」
(ロレンス 「ドストエフスキーとローザノフについて」)
…でも、後年ロレンスは「大審問官」こそがドストの全作品を解く鍵だ!って得心し、全体主義社会の台頭を
予言したドストの慧眼に心服するんだよな。
>===ー―-- 、
///; ;;'´  ̄ ヽ\
r'///`ー ' ヾヽ
|// 三ハ
彳|: : : : : : : : : : : : ミミヘ
彡|: : : : : : : : : : : ミミミ∧ こ、これだからロシア正教を信じない
川 , . . . . : : : : _,、 ト、ミミ分.、 無神論者の黄色人種どもは恐ろしい…
|州 ;=ニ=t::: ‘‘=tf==`, 乂 !ミミミミ
!ミミ< ● ヌ::}:: `ハ´●`>= 川ミミミ 「神が存在しないなら糞スレ立ても許される」
斗!::::::::::::::イ! :ヾ´ ,〃 ワ ノ と、ばかりやりたい放題……
ハ:::::::::::::〃 ヽ. \ /i, ∂ノ
乂ト、;;;;;;込_-'_う ' \ ,/分イ これこそが神を喪った人間が陥る
彡公=彳州川ミト、ヽ\,. 彳!乂 ト、 魂の暗黒の深淵なのだ…
从彡彡 ==== ミミ爪州州|川从
乂仁彡 '川' ミ州州ミ从从川ト、
彡,.ィ彡彡州川ミ公州州 | |人乂ト、
_-=≦三彡'彡州州州川州 | | | !i!V 从∵j ≧-
∵∵∵∵行彡公州州川川 州| | 乂| 从∵=ヽ ∵
∵∵∵∵∵州〃个州州川 州! |从从`ヾ ∵∵ | ∵
∵∵∵∵∵j!彳公州州州川 ! !ヾミY`∵∵∵∵| ∵
∵∵∵∵从川彳川爻州州必入乂Vミ` ∵∵∵| ∵
∵∵∵∵州从从州从乂心从从乂介从∵∵∵! ∵
>===ー―-- 、
///; ;;'´  ̄ ヽ\
r'///`ー ' ヾヽ
|// 三ハ こ、これは彼らの「永遠の魂の救い」のためにも
彳|: : : : : : : : : : : : ミミヘ 一刻も早くアジアを侵略して、真の人類の救い
彡|: : : : : : : : : : : ミミミ∧ であるロシア正教に改宗させねば!!
川 , . . . . : : : : _,、 ト、ミミ分.、 全世界を統治する単一の教会を出現させるのだ
|州 ;=ニ=t::: ‘‘=tf==`, 乂 !ミミミミ
!ミミ< ● ヌ::}:: `ハ´●`>= 川ミミミ そして、われら「文明普及者」であるロシア人は、
斗!::::::::::::::イ! :ヾ´ ,〃 ワ ノ アジア人の魂に永遠の救いを贈り物として与えて
ハ:::::::::::::〃 ヽ. \ /i, ∂ノ やるのだから、彼らの土地、資源、不凍港を頂く!!
乂ト、;;;;;;込_-'_う ' \ ,/分イ
彡公=彳州川ミト、ヽ\,. 彳!乂 ト、 戦争こそがニヒリズムを打破する唯一の道!
从彡彡 トェェェェェイ ミミ爪州州|川从 戦争万歳!!
乂仁彡 ミ州州ミ从从川ト、 ロシア正教を信ずるロシアの民は無謬ナリ!!
彡,.ィ彡彡州川ミ公州州 | |人乂ト、 ウラーーーーーーーーーーーー!!!
_-=≦三彡'彡州州州川州 | | | !i!V 从∵j ≧-
∵∵∵∵行彡公州州川川 州| | 乂| 从∵=ヽ ∵
∵∵∵∵∵州〃个州州川 州! |从从`ヾ ∵∵ | ∵
∵∵∵∵∵j!彳公州州州川 ! !ヾミY`∵∵∵∵| ∵
∵∵∵∵从川彳川爻州州必入乂Vミ` ∵∵∵| ∵
∵∵∵∵州从从州从乂心从从乂介从∵∵∵! ∵
お! 本スレよりいきなり伸びている〜w
ここの人ってかなり読み込んでいるみたい
初めは好きで、読み込んでからアンチになったの?
それか「……貴様の存在は野放しにはできんのだ」ってな感じ?
で、晩年極右化したという話題に関して色々聞いても大丈夫そう。
情報・見解などある人いましたら(できればw)中立のニュアンスの立場で開陳してみてください
>>15-16 >「ドストエフスキーに贈るベリンスキーの言葉」
>
> ネクラーソフ&ツルゲーネフ合作
うわっ、これはマジ凹むんでね?ってか翻訳変えてないかw
才能に対する嫉妬以上の剥き出しの憎悪と軽蔑とが行間に滲んでるぜ
>>2みたいちと面白いのでひとつたのむよ
>===ー―-- 、
///; ;;'´  ̄ ヽ\
r'///`ー ' ヾヽ
|// 三ハ
彳|: : : : : : : : : : : : ミミヘ
彡|: : : : : : : : : : : ミミミ∧ わたしとわたしの作品を弄ぶ者たちよ
川 , . . . . : : : : _,、 ト、ミミ分.、 まぁ茶でも飲みながら聞きなさい……
|州 ;=ニ=t::: ‘‘=tf==`, 乂 !ミミミミ
!ミミ< ❂ ヌ::}:: `ハ´❂`>= 川ミミミ わたしは「晩年遂に人間と云う謎を解き明かす
斗!::::::::::::::イ! :ヾ´ ,〃 ワ ノ 芸術的高みと深淵に"同時に"到達した」のだ
ハ:::::::::::::〃 ヽ. \ /i, ∂ノ
乂ト、;;;;;;込_-'_う ' \ ,/分イ
彡公=彳州川ミト、ヽ\,. 彳!乂 ト、 善悪美醜 光と暗黒 生命と虚無のどちらも否定はせぬ
从彡彡 ==== ミミ爪州州|川从 わたしを乗りこえて 栄えよ! もっと満たされたものになるがよい
乂仁彡 '川' ミ州州ミ从从川ト、 ……終りも始まりも知らず わたしは今、生きている!
彡,.ィ彡彡州川ミ公州州 | |人乂ト、
_-=≦三彡'彡州州州川州 | | | !i!V 从∵j ≧-
∵∵∵∵行彡公州州川川 州| | 乂| 从∵=ヽ ∵
∵∵∵∵∵州〃个州州川 州! |从从`ヾ ∵∵ | ∵
∵∵∵∵∵j!彳公州州州川 ! !ヾミY`∵∵∵∵| ∵
∵∵∵∵从川彳川爻州州必入乂Vミ` ∵∵∵| ∵
∵∵∵∵州从从州从乂心从从乂介从∵∵∵! ∵
歴史学的考察を試みれば
ヴォルテールやディドロの軽薄・博学さ、当時の農民階層の鈍重・無知には勝てないじゃね?
香味のある草が茂っていますだとさ・・・
おとんリアルふるぼっこでお亡くなりになってるし・・・
決してあなたがまけないにしても
>>19あのね、揚げ足取りは如何でも良いの
時代的背景の下で芸術作品自体は成立していて学問と異なりあらゆる部分で目的に達していても芸術家自身の諸発言とかは諸般のしがらみから脱せし難くもあるっての
戦争は現代では愛国心やイデオロギー信仰の次元で語られる出来事ではなくて政治経済学的な選択肢のひとつなのよわかる?
25 :
トリバレ:2008/10/20(月) 14:56:34
>戦争は〜選択肢のひとつ
死ね。
軍事ケインズ主義とか? 景気回復は第3次世界大戦が勃発すれば忽ち実現する仕組み
>>21 翻訳は変えてないよ。前篇はトロワイヤの「ドストエフスキー伝」からの引用。
後半はトロワイヤの本では省略されてたので続きを探してたら、モチューリンの「評伝ドストエフスキー」で
>>16の部分を発見した。
当時のロシアの文壇では、こういう「新人」の「追い落とし」って割とあることだったんだって。(byモチューリン)
28 :
1:2008/10/20(月) 19:23:08
>>5 けっ、なめんな、ドストエフスキー(笑)なんて野郎の作品なんて、とっくのとうに全集読み倒してるぜ!
ドスト野郎の、どの作品についての話題でも受けて立つ!
かかってこいや!
(ただし、あまりマイナーな作品については、お時間いただく場合もございます。たとえば、ステパンチコヴォ村。
もう一回読まないと。はい。)
「罪と罰」、スビドリガイロフ、結構唐突にソーニャ姉妹にお金あげて
善行ほどこしたり、ラスト、とってつけたようなハッピーエンドだったり、
ソーニャがいかにも萌えキャラ狙いで安易だよな。ライトノベルかよ。
こんな通俗的な駄本、まださらっと10回くらいしか読んでないけど、あと50回
程度読めば十分だな。
……ツンデレって結構難しいな。
>>20 いくつか情報提供ならできるよ。なに知りたい?
>>19の元ネタとか?
本スレでは議論しにくい話題もここならOK。
>初めは好きで、読み込んでからアンチになったの?
いろんなタイプの人、来てんじゃないかなw
それこそ、マジの人からもネタの人、
>>29みたいなツンデレ修行の人までw
31 :
吾輩は名無しである:2008/10/20(月) 20:26:57
いいこと、ドストエフスキー。
べ、べつにあたしはあなたのこと好きだから読んであげてるわけじゃないのよ。
ただ、ちょっと時間が余ったから、頭の悪いあなたを可哀想と思って、読んであげてるだけだからねっ。
ご、誤解しないでちょうだい。
ホント、あんたの「思想」なんて興味ないわよ、あんたってすごいバカよねっドストエフスキー!
>>30グロスマンとかが元ネタなのかな 知りたいな
帝政について極右の立場って、反社会主義を標榜しているって安易な解釈でよいの?
自分って、おおくを左/右の尺度でものを見るのは一寸不自然な決め付けだと感じる
ついで、アンチのアンチって(?スタンスは色々あると思うけどw)
単なる信奉者ではなく、後継者みたいなもんなのかな
罪と罰ラストソーニャの足元にしがみついて悔いるという象徴的表現があるでしょ
綺麗な女の脚にちかづきしがみつきむかみつきしゃぶりつきたいとは健全な若い男なら
ある程度仕方がないじゃないかと受けとめてしまった道程なのですごめんね
比較社会論の教官がドストエフスキーは本国ロシアでは所謂基督教作家?として一般には知られているとか言ってた
地下生活者の手記で、医者にかからぬのは…って冒頭の方で載っていたが
いまだ医師である父親の呪縛から遁れ得ていなかったと本筋違いだろう深読み
カラマーゾフの兄弟、上・中・下ので言えば3セット以上ボロボロになるまで俺は読み込んだ
結果、未完成の作品いう印象を一層つよく受けていった
秀〜雄! なにが続編と云うものが全く考えられない完璧な作品だよ
あ、完璧のぺきって壁じゃないのな
37 :
吾輩は名無しである:2008/10/20(月) 22:51:38
最晩年に至るまで第三課の監視を受けていたってどんだけ被害妄想だよ
ステパン先生じゃあるまいし
んな訳あるか!
あなたじゃないとは、本当は自分だよとの婉曲な言い回しだと思うがどうか
木下さんに迷惑かけるんじゃないですよ、フェーニャ
39 :
29:2008/10/21(火) 01:07:19
ソーニャ「ふん、あんたなんて人殺しじゃないの。あんたのなけなしのお金で
お父さんのお葬式だせたり、娼婦のあたしを軽蔑しないでひざまずいたり、
泥棒の濡れ衣から救ってくれたりしたくらいで、いい気にならないでよね。
ちょっと涼しい所に住んでみたいから、シベリアだって行くんだから。
あんたについていくんじゃないんだから、勘違いしないでよね」
やっぱり難しいんだが。
スヴィドリガイロフがドーニャを犯す未遂シーンで、
手篭めなのか強姦なのか、はっきりしろ!
ってか光文社新訳での解釈が待たれる 超訳実際にも和姦を期待
ドストエフスキーの言葉を死の直前の作品で引用する著名な小説家って多いよねー。きゃはは♪
執念一際、最後の言葉。それでも生きようとする本能がそうさせるのか。意気地なしw
一粒の麦もし死なずば……って羊頭狗肉じゃないの
どういう心算
43 :
吾輩は名無しである:2008/10/21(火) 02:23:33
自分はまえは熱心にあなたの本を読み耽っていたものだけれど、
もうずっと手にしたことがないし本棚にもならんでいないのっ
なかみを全部覚えてしまったからッ♪
>===ー―-- 、
///; ;;'´  ̄ ヽ\
r'///`ー ' ヾヽ
|// 三ハ
彳|: : : : : : : : : : : : ミミヘ
彡|: : : : : : : : : : : ミミミ∧
川 , . . . . : : : : _,、 ト、ミミ分.、
|州 ;=ニ=t::: ‘‘=tf==`, 乂 !ミミミミ
!ミミ< ❂ ヌ::}:: `ハ´❂`>= 川ミミミ
斗!::::::::::::::イ! :ヾ´ ,〃 ワ ノ
ハ:::::::::::::〃 ヽ. \ /i, ∂ノ
乂ト、;;;;;;込_-'_う ' \ ,/分イ
彡公=彳州川ミト、ヽ\,. 彳!乂 ト、
从彡彡 ==== ミミ爪州州|川从
乂仁彡 '川' ミ州州ミ从从川ト、
彡,.ィ彡彡州川ミ公州州 | |人乂ト、
_-=≦三彡'彡州州州川州 | | | !i!V 从∵j ≧-
∵∵∵∵行彡公州州川川 州| | 乂| 从∵=ヽ ∵
∵∵∵∵∵州〃个州州川 州! |从从`ヾ ∵∵ | ∵
∵∵∵∵∵j!彳公州州州川 ! !ヾミY`∵∵∵∵| ∵
∵∵∵∵从川彳川爻州州必入乂Vミ` ∵∵∵| ∵
∵∵∵∵州从从州从乂心从从乂介从∵∵∵! ∵
45 :
吾輩は名無しである:2008/10/21(火) 02:50:38
いいですよ。まず名前がいい。ドストエフと折り畳むようにきて
スキーと遠くに駈けて行くような余韻。いい名前ですね。
>>36 同意。続編への伏線みたいなのが
あっちこっち放ったらかしになってる
あのままでは「宗教サスペンス小説」で終わりだ
>>1>>28ふむ。全集を読破した方はやはりオーラが異なるね一目瞭然。w
ではお言葉に沿うか判らぬ話題・質問を。
ドストエーフスキーは「東洋思想」についてはどの程度まで知ったり理解したりするの?
仏教関連の書物や老子・荘子とかは目を通していたのかな。ごめんよろしくです。
べっ、別に善くないことも善いこと希求するが故の表現なのが救いだけどねっ❤
ちょっと、リアリティに基づいた筆致で人間性の有様を巧みに描き過ぎっ!
50 :
吾輩は名無しである:2008/10/21(火) 08:53:26
>>32 元ネタはドスト自身が書いた社会評論「作家の日記」だよ。
ドストは1877年の露土戦争の際、「作家の日記」4月号で戦争をニヒリズムを打開するものとして
戦争賛美する自説を展開、さらに「カラマ」執筆後の最晩年の1881年には、アジア侵略にこそ
ロシア帝国の将来がかかってる、とぶちあげた。
ただし、
>>24も指摘していることだけど、このことについては時代背景も考慮すべきことだから
今の感覚で判断しないでね。露土戦争の時には、ロシア全土で愛国主義が高揚してた事情もあるし。
「われわれ自身にとってもこの戦争は必要だ。われわれが決起したのは、トルコ人によって
さんざんに苦しめられている『スラヴの兄弟』のためだけではない。自分自身を救うためである。
―――われわれの呼吸している空気を戦争は新鮮にしてくれる。われわれは堕落し衰弱して
精神的に逼迫し、今の空気の中で息も詰まりそうな状態なのだ。」
「戦争は一つのプロセスであって、まさにこのプロセスを経ることによって、最小の流血と最小の悲哀と、
最小の力の消費で国際間の安定を確保し、近似的にであれ、多少なりとも国と国との正常な関係が
できあがるのである。もちろん、これは悲しむべきことではあるが、実態がこういうものなら致し方ない。
いつまでという期限もなしに苦しむよりは、ひと思いに剣を抜いたほうがよい。
それに今の文明国の平和がどんな点で戦争よりいいのだろうか?むしろ逆に、人間を獣的にし冷酷無残に
するのは、平和、それも長い平和であって、戦争ではない。長い平和は常に残忍、小心、粗野で飽食せる
エゴイズムを生み、 何よりも知的停滞を生み出す。」
「一方、心広やかな目的のために、抑圧された人びとを解放するために、無私無欲の聖なる理念のために
なされた戦争――かかる戦争は、積もり積もった毒に汚染された空気を浄め、魂を癒し、恥ずべき小心と
怠惰を駆逐し、確固たる目的を宣明・樹立し、特定の国民が実現する使命を帯びている理念を提示し、
かつその理念を明らかにするのである。かかる戦争は自己犠牲の意識で各人の心を強固にし、国民を
形成している万人の相互的連帯と団結の意識をもって国民の精神を強固にする。
肝要なことは、これが義務を遂行したという意識、完全にいい事をしたのだという意識によるものだ、ということである。」
(「作家の日記」1877年4月号より抜粋)
「ヨーロッパではわれわれは居候で奴隷でした。でもアジアには主人として立ち現れるのです。」
「オロシア人が移住したアジアの土地は、たちまちロシアの土地となってしまいます。
───新しいロシアが創り出され、それが旧ロシアを更生させ、やがては復活させることになり、
ロシアの進むべき道を明らかにしてくれるでしょう。
…ただ少しでも、アジアが将来においてわが国を救う出口になること、アジアにはわれわれの
富があり、わが国の大洋があるということを理解してもらいたいのです」
(ドストエフスキー「作家の日記」1881年1月号より抜粋)
ドストエフスキーは政治的思想はむしろ滑稽と思われるくらい馬鹿丸出しだよ
>戦争は一つのプロセスであって、まさにこのプロセスを経ることによって、
>最小の流血と最小の悲哀と、最小の力の消費で国際間の安定を確保し、
>近似的にであれ、多少なりとも国と国との正常な関係が
>できあがるのである。
罪と罰でナポレオンの問題を論じた人とも思えぬお言葉。
っていうかドストのエッセーってつまらんっていうのはホントなんだなー。
56 :
吾輩は名無しである:2008/10/21(火) 14:38:45
ドストは悪くないだろ
悪いのは誤訳とかだろ
白痴って恋空と何が違うの?
痴態さらしまくりのドストちゃん
大丈夫?
好みの問題なんだろうけどさ
き●がいにもホドがある
特別扱いされがちな作家だけど
にんげんも大袈裟すぎだし(
ラスコーリニコフとかありえない)
ストーリーもアレだし
トルストイだろ、最高峰は
59 :
吾輩は名無しである:2008/10/21(火) 18:31:35
白痴
ていうか
恋空
みたいな?
>>55 でも、「作家の日記」に収録されてる後期短篇群(「おとなしい女」「おかしな男の夢」など)は
面白いよ。
エッセイはすっ飛ばして、その部分だけでも読む価値はある。
ラスコが出獄して10年後…
ラスコとソーニャはそのままシベリアの監獄の町の近辺に住み着きつつましく
暮らしていた。二人の間にはかわいい女の子が生まれラスコは若いころの
苦悩が嘘のように平穏な安らぎに包まれていた。
ところが悲劇は突然起こった。「非凡人には全てが許されている」との若きラスコ
そのままの思想を持った元医学生の青年によって、「人間が破壊される様を
観察したい」との理由でラスコの一人娘(8歳)が撲殺されたのである。
彼は供述でこう述べた。「元徒刑囚と元売春婦の間の子など虱も同然。医学の
進歩のためには多少の犠牲も止むを得ない。」
62 :
続き:2008/10/21(火) 19:39:37
この言葉を聞き、怒り悲しむラスコ。しかしさらに彼にとって衝撃的だったのは、
子供を無惨に殺された母親であるソーニャが、この言葉を聞いても、その青年
(かなりの美青年)に母としての憎しみも怒りも表さないばかりか、青年に
「貴方はご自分に対してなんていうことをなさったんです!」と涙を流して同情、
いそいそと聖書をよんでやったり、肉饅頭を差し入れに行ったりする姿であった。
彼女は犯人に対して常に敬語で話しかけ、おどおどとしたへりくだった態度である。
しかし、彼に聖書を読むときの彼女の眼は輝き、頬は紅潮して、水を得た魚のよう。
彼女が犯人に、自分の娘の命を無惨に奪われたことへの、怒りや悲しみを
訴えることは決してなかった。
63 :
続き:2008/10/21(火) 19:40:30
「ソーニャ、君は…君は人間じゃない…」
「ソーニャ、…君のやってることはもしかしたらキリスト教的へりくだりに満ちた、
ものすごく立派なことかもしれない…でも君には人間として大事な“何か”が
欠けている!!君の“愛”は人間の持つべき“愛”じゃない…」
かけがえのない愛娘を喪った悲しみと嘆きの混乱のなかで、ようやく一人の人間が
殺されるということがどういうことかなのか思い知るラスコ。
そしてこの十年間、ソーニャの“愛”によって贖罪したつもりになっていた、自分が
殺した金貸し老婆アリョーナとその妹リザヴェータの喪われた命の償いは
まったく果たされていないことに初めて思い至り心の底から震撼とするラスコであった。
個人的な苦悩が汎人類的なる感情にまで高められている感覚。マクロの基礎は一般にミクロな訳。
あと単純化すると謂わばトルストイは演繹法、ドストエフスキーは帰納法の物語りを試みている印象。
何れにせよ凡人らしくも借りものの苦悩に浸るよりよりましかも知らんが。
65 :
吾輩は名無しである:2008/10/21(火) 21:27:16
安っぽい幸福と高められた苦悩とどちらがいい?
高められた幸福が自分はいいな!
>>50-52さんくす。参考になる。にしてもAA供える文にあっては恣意的に曲解し過ぎ〜w
タイトル、初音と星は本当に縁遠いの? 若いなーw
>>61-63 アガペーってもっと人間的なものだと感じるのですよ
「非凡人には全てが許されている」ってネタとは思うにしてもミスリーディングかも。通俗的な意味ではないでしょ
東洋の思想に直接は繋がりないのかなー
先達は知っている筈にしても……
高められた幸福……、自分の利益が万人の利益となるような立場って
かていでも良いからあり得ないかな?
^^
71 :
吾輩は名無しである:2008/10/22(水) 01:09:58
釈尊は社会における最高の地位に居ながら、一切を捨て出家し、
そして、より高次の個人的な損得を越えた最上の幸福を見い出した。
「利益? 利益の定義とは何だ?」『地下室の手記』という問いの解答のヒントが此処にある。
一方ではまた、カラマーゾフ冒頭「一粒の麦……」に照応する部分が想起される。
しかし、第1部ではこの主題に関して全く語られ得ていないという疑問が残る??
72 :
吾輩は名無しである:2008/10/22(水) 02:04:49
つうかドストエフスキーをフルボッコにできると考えた
>1に興味がある。
73 :
吾輩は名無しである:2008/10/22(水) 02:29:13
血相変えて豪語するほどの作家ではない
>>68 >アガペーってもっと人間的なものだと感じるのですよ
じゃあ、原作のソーニャの「愛」は、生身の人間的なものといえるものかな?
ソーニャは自分の友達がラスコに殺されたと知っても、リザヴェータが自分にとって
どれほど掛け替えの無い大切な人間だったか泣いて訴えるかわりに、やたらと
抽象的な哲学論争に話をもっていくし、「あなたはいったいなんてことをご自分に
たいしてなさったんです!」と言うが、「あなたはリザヴェータになんてことをしたの!」
とは決して問わない。
ラスコも小説の最後まで、アリョーナとリザヴェータを殺した事を後悔できないでいるし、
ソーニャの愛によって「再生」を果たした後は、あっけらかんと希望に満ちた出獄後の
新生活を夢見る。
まるで、人殺しなんて実際は無かったみたいだ。
ラスコがソーニャに告白をした後は、まるで観念上の哲学討論会のよう。
「罪と罰」は名作ではあるけど、必ずしも殺人という行為の「罪」の重さと
他人の命を奪ったことへの償いとしての「罰」の深さを描ききれているとは言えない、
という感想をよく聞くんだけど、それって当たっていると思う。
「罪と罰」の小説の中の社会情勢と終末思想。ソーニャの生い立ちと家庭環境。
その生活で若者が絶望感を抱いて犯した犯罪ということで7年という短い刑期。
2人殺害で7年の刑期は確かに短いと思う。
おそらく、罪を犯すことは自分を汚すことで罪を反省していないことは救われていないと
言うような主観的な感覚の小説?
キリスト教徒の脳で考えないといけないかも。
極悪人のラスコーリニコフが刑務所で元売春婦と夢を見たということは
絶望の淵でも希望を見出さないといけないというメッセージかな。
> 絶望の淵でも希望を見出さないといけない
そういう事だな
77 :
吾輩は名無しである:2008/10/22(水) 17:21:15
ラズミーヒンって結構なお間抜けじゃね
仕事は出来るかも知れんけど・・・w
>>76 いや、今最高潮に希望を抱きつつも絶望を見出さなければいけない
そういう事だな
キェルケゴール
マゾだな
80 :
1:2008/10/22(水) 22:14:22
ドストエフスキー。
人間の心理の深層部分まで照射し、なまなましく抉り出す彼の才能は他の作家の追随をゆるさない。
その才能は時として非情とも残酷とも感じられる程。
不思議なのは、作中人物に対しては精神分析医顔負けの冷徹な心理分析をやってのけるドストが、
現実の自分自身の行動・思想に関しては、客観的かつ冷静な分析・批判・制御が全くといっていいほど
行えないこと。
「賭博者」を書いていながら、その後も現実の私生活で狂的な賭博熱に我を失い、「大審問官」に
よって、弱い人間が全体主義に傾斜する危険性を見事に予告しながら、自分自身は偏狭かつ
排他的な集団主義、夜郎自大的なナショナリズムに陥って恥じるところもない。
自分と異なる価値観を持つ者は徹底的に人格を誹謗しこの世の悪の元凶と決め付け、戦争を
「個人主義的なエゴイズムを打破する絶好のもの」と賞賛・賛美し、他民族の居住する土地を
資源目的で簒奪することを恬として恥じない。
この「文学者」としての才能の凄さと、「思想家」としての能力の話にもならないダメダメさ。
両者の落差がここまでものすごい人って他にいないんじゃないかと思う。
それだけにこの奇妙な才能を持つ作家に、自分は惹きつけられてやまない。
(^^
家庭人としてのドストも落差ある。
奥さんスキスキ、子供スキスキのマイホームパパじゃん。
まあ他人を非難・批判する人って自分は省みないものだからね
84 :
1:2008/10/23(木) 08:53:50
ドストエフスキーという作家は、自分にとっては最高に魅力的な「謎」だ。
この破格の人物に接近するには、ある意味、アンチの手法が有効。
だから何?
>>82 うん、奥さんへの手紙なんてスゴイよね。
おのろけ満載。
読んでるこっちのほうが恥ずかしくなった(赤面)。
87 :
吾輩は名無しである:2008/10/23(木) 17:17:05
>>84 アンチのアンチは単なる支持者ではなく後継者?
ドストエフスキーのアンナ夫人への手紙の一例。
「だれがわたしの女王様かですって?あなたがわたしの女王様さまなのですよ。
わたしがそう決めたのです。ここで、わたしがどれほどあなたさまに恋いこがれて
いるか、あなたとうていおわかりにならないのです。…わたしはこちらで、夜ばかりか
昼も、わが女王であり命令者であるおまえのことを、わけがわからなくなるぐらい、
思っている」(ドストの手紙、1879年8月1日)
「あなたこそは永遠にわたしの主人であり、命令者であらせられる。わたしは
そのことを全身全霊をもって認めます。」(ドストの手紙1879年8月4日)
結婚後、12年もたってからこんな熱烈なラブレター送られるとは……。
アンナ夫人って、熱愛されてんな。
89 :
吾輩は名無しである:2008/10/23(木) 22:46:54
んー、どうでしょう。豊富でもない経験から推測するに、また人間機能の特性から洞察すると、
ドストエフスキー氏は12年間の間に意識的に距離を置いてみたり、
恋愛感情が醒めないように恋がたきを想定したりしているに違いないですよ。
ところで、わたしの特殊能力。じゅ文「時間です」。では♪
-------- このスレの速度をおそくして差し上げましょう!! --------
ドスト派?気持ちわるいんだよ!
低俗な人間のくせしやがって文学ひけらかすんじゃねぇよ!
結局は欲望に負けそれを文学の力で肯定してしまう狡猾さ
トルストイと比べるなんざ10万年はえーんだよ!
そうですね^^
ドストエフスキーは本来詩人ではないと、あるいは、かたわら詩人であるにすぎないと、
わたしは言った。わたしは彼を予言者と呼んだ。予言者とはいったい何を意味するか、
それは言いがたい。わたしにはこんなふうに思われる。予言者は病人である。
ドストエフスキーも実際ヒステリーであり、ほとんど癲癇病患者であったように。
予言者はそういう病人である。自己保存のための健康な良い有用な感覚を、
すべての市民的な徳の枠ともいうべきものを失ってしまった病人である。
そんな人間はおおぜいいてはならない。世界がばらばらになってしまうだろう。
この種類の病人は、ドストエフスキーという名であるにせよ、カラマゾフという
名であるにせよ、あの異様な、隠避な、病的な、神々しい能力を持っている。
アジア人はおよそ狂人にはそういう能力があり得ると思って尊敬するのである。
彼は占い者であり、知者である。すなわち、一国民、、、、飽きたw ヘッセの。
94 :
吾輩は名無しである:2008/10/27(月) 08:52:42
>>93 ヘッセの評は、初めて見た。
いろんな人のドスト評、集めてみるのも面白いかもね。
↓という訳で、ベルジャーエフのドストエフスキー評。
「文化の危機においては黙示録的な衝迫がある。それはニーチェにあり、そして最高度に
ドストエフスキーにある。しかし、この黙示録的衝迫、究極的なものをめざす努力、
あらゆる中道文化にたいする猜疑的・敵対的な態度は、ロシアの性格的な特徴である。
そしてこうしたロシア精神の特徴のなかに、わがロシアの精神的特性の根源のみならず
わがロシアの精神的病患をも求めなければならない。」
「ロシア人は、一面、個性および個人の運命ということについて異常に高度の感情を持って
いるが、しかし他面、その個性をディオニソス的激情による分裂から守り、個性の形を
維持する能力を欠いている。」
「ドストエフスキーには宿命的な二重性があった。一面において彼は個性の原理に異常に
大きな意義を与えた。彼は個性の原理の狂信者であった。そしてこれが彼の最大の長所で
あった。しかし多面、彼においては統合主義および集団主義の原理が大きな役割を演じて
いる。ドストエフスキーの宗教的民衆主義は、個人の責任や個人の精神訓練の原理を
麻痺させる集団主義の誘惑であった。宗教的統合主義の観念は、ロシア人においては
往々にして、ロシア国民の誤れる理想化、精神の捧持者としての国民集団の理想化を
意味した。だがロシア国民に必要なのは、なによりもまず、個人の責任という理念、
自己訓練、個人の精神的自律という理念の認識である。ロシア国民は、この方向に
おける精神的改革によってのみ健康となり得る。ドストエフスキーは半分だけはこの
課題に注目し、その実現に寄与するが、他の半分はロシア的民衆主義やロシア的集団主義
によって誘惑する。換言すれば、彼はこの課題の実現をさまたげるのである。」
詩人ヴェルハーレンのドストエフスキー評。
「トルストイを私は崇拝しており、彼の前に頭を垂れる。そしてドストエフスキーを私は愛している。
前者のほうが後者よりも創造者として強大であると私は思う。トルストイは建築家でもあり、
文学者でもあり、画家でもある……しかし、その代わり、ドストエフスキーは、ドストエフスキー自身の
中にもまた我々の中にもあるあの人間性と我々とを親しく結びつける点ではトルストイを上回っている。
ドストエフスキーはさまざまな人間に同情を注ぐが、その気高い同情は、そうした人間たちが与える
嫌悪感をそしてまた彼ら自身が自分たちの貧窮の生活に対して感じている嫌悪感を、柔らげてくれる。
彼は人間の性格を分析していって非常な深みにまで到り、情熱的な、すぐ燃え上がるような人の内に
横たわっている曖昧模糊とした、混沌のようなものにまで達している。彼の分析は非の打ちようもないものだが、
かといって彼は冷淡な観察者に留まっているわけでもない。彼は天使にして同時に刑吏であるという
あり方が出来るのである。それが、ドストエフスキーは無二の、他に類例のない作家だと私が思う理由である。」
新訳はどうだったの?感想が全くない
トーマス・マンのドストエフスキー評。
ドストのユーモア感覚と演劇性に言及してる。
「この人の生涯ほど、我々の持っている伝記的常識を混乱させるものは他にあるまい。この人は全身
これ神経の固まりだった。ぶるぶる震えていて、絶えずけいれんに襲われるのだ。彼の感覚鋭敏な
ことは、まるで皮膚がはぎ取られて、空気に触れることまでが激痛を与えるといったほどだ……
にもかかわらず、この人は六十歳まで生きた……そして四十年にわたる文学活動で、無数の人物の
住む、かつて見たことも聞いたこともない新奇さと大胆さに満ちた詩的世界を創造した。この世界には
巨大な情念が荒れ狂っている。この世界は、人間についての我々の知識の限界を押し広げるような、
『限界を越える』思想と心情の激発によって偉大であるが、偉大であるばかりでなく、そこには、
挑発的ないたずらや、ファンタスティックなおかしさや、『愉快な気分』も活き活きと湧き起こって
いる。というのは、この磔にされた殉教者のような男は、諸々の性質に加えて、驚嘆に値する
ユーモリストでもあったからである……
『罪と罰』『白痴』『悪鬼ども』『カラマーゾフの兄弟』といった、ドストエフスキーの建てた
叙事詩の記念碑群は(もっとも、これは叙事詩的作品というよりは、演劇の法則に従って作られた
壮大なドラマなのである。このドラマでは、舞台の上の動きが人間の最も暗い深部をあらわにしたり
出来事が僅か数日の間に展開することもしばしばであって、それらが、超現実的な熱狂的な対話の
中で進行するのである。)……これらの作品は、病気の笞に打たれるばかりか、情け容赦のない
借金取りの万力にもかけられ、屈辱的な金欠病に追い立てられて異常なスピードで書かされ続けた、
そういう人によって生み出されたものなのである……」
壁打ちテニス
99 :
吾輩は名無しである:2008/10/27(月) 21:06:55
『地下生活者の手記』→安っぽい幸福と高められた苦悩とどちらがいい?
『カラマーゾフの兄弟(第2部)』→高められた幸福がいい!!
で100ゲット誰?www
百痴
純粋に透明な壁……。その人が何に執着していて、
そのひとがどんな"人間"なのかも判然としてくる。
自分にとってはドストエーフスキーは、
貴重にして不可思議なる生命現象……。
並んだねw
詩人ですね^^^
103 :
吾輩は名無しである:2008/10/28(火) 19:08:23
わたしはドストエフスキーが嫌いだ。ドストエフスキーはヒステリー的なところがあるし、
犬の遠吠えがあるし、ウソをつくことがあるし、俗物的だし、さわぎまわるし、圧力を
かけてくるところがある。
びっくりはするが、好きではない。だから自分に近づけないようにしている。
by ボリス・エイヘンバウム
ありふれた感情を非芸術的に誇張する感傷的な作家 支離滅裂な狂人の反応
by ヴラジーミル・ナボコフ
104 :
吾輩は名無しである:2008/10/28(火) 19:08:32
>>97 ドストエフスキーのユーモア感覚と演劇性は、
ディケンズからパクって得たものですよ。
感傷的なところもパクって得たものです。
何を言ってやっても、ドストエフスキーは、みんなが自分の才能を妬んでいるのではないかと疑い、
人が何の下心もなくいったことばの一つ一つを、これは自分を侮辱しようとしているのだ、ととるのでした。
by アヴドーチャ・パナーエワ
>>104 演劇性は、むしろシラーからじゃないか?
影響されまくり。
107 :
吾輩は名無しである:2008/10/28(火) 19:54:01
ドストエフスキーは、
キリスト教が、どうのこうのと御託を並べてはいるが、
結局、悪に惹かれやすい人だったように思う。
悪を悪として直視できないのである。
逆に言えば、常に、キリスト教を持ち出してくる理由もそこにある。
108 :
↑:2008/10/28(火) 21:21:39
私もそうおもう
ころりとだまされる現代日本人はやはり病んでいる
登場人物きもすぎるし かなり卑怯なやつだよね
キリストの名を語る狡猾な悪魔じゃ〜
1883年11月28日付けのドストエフスキーの長年の友人であり、彼の伝記の著者でも
あったストラーホフから、レフ・トルストイ伯爵にあてた手紙の抜粋。
「敬愛してやないレフ・ニコラーエヴィチ、書くテーマは山ほどあるのですが、簡単なお手紙を
さしあげることにいたします。…あなたはもうきっと、ドストエフスキー伝をお受け取りくださった
ことと思います。どうかご注目、ご好意をたまわるよう、そして感想をおきかせくださるよう
お願いいたします。わたしはこの機会に打ちあけて申しあげたいと思います。あれを書いている
あいだ、ずっとわたしはたたかいつづけてきました。こみあげてくる嫌悪の情とたたかい、この
不快な感情をこらえようとしたのです。そこからの出口を見つけるのに手をおかしくださるよう。
わたしはドストエフスキーをいい人間とも幸せな人間とも(本来は、それは一致するものですが)
見なすことができません。彼は、意地悪く、ねたみぶかく、みだらで生涯を非常に興奮して
過ごしました。もし彼があれほど意地が悪く、利巧でなかったとしら、ああいう興奮は彼を
みじめにし、滑稽にさえしたことでしょう。彼自身は、ルソーのように、自分の事を、最も
すぐれた最も幸福な人間だと見なしていました。伝記を書くにあたって、わたしはこれらの
特徴をまざまざと思い出しました。スイスでは、わたしの目のまえで、彼が給仕をあまりに
虐待したので、相手は腹を立ててこう言ったくらいです。『わたしだって人間です!』。わたしは
そのとき、それが人間性の説教者にむかって発せられ、自由なスイスの人権についての考えが
込められているのに驚いたことをおぼえています。」
(続く)
「彼は自分の意地悪さを抑えることができなかったので、こういう場面はしょっちゅうありました。
わたしは、彼がまったく女の腐ったように、不意に、ひねくれた態度でふるまう非常識に何度も
口をつぐみましたが、二度ほど、大変手きびしく言ってやったことがあります。けれども、もちろん
侮辱のことでは、彼は概してふつうの人間よりもうわてでした。なによりよくないのは、彼がそれを
楽しんですらいたことで、どんな卑劣なことをしても決して自分が悪いとは思わなかったことです。
彼は卑劣なふるまいに興味をもって、それを吹聴しました。ヴィスコワートフはわたしに、
女性家庭教師が彼のところに連れて行った幼い娘を風呂の中で……したことを彼が自慢したと
語りました。このさい、かれの動物的な情欲には、女性の美や魅力に対する好みも感情もまったく
ないことにご注目ください。これは彼の小説を見さえすればわかります。彼に一番似ているのは
『地下室の記録』の主人公、『罪と罰』のスヴィドリガイロフ、『悪霊』のスタヴローギンです。
スタヴローギンの或る場面(少女陵辱そのほか)をカトコフは印刷したがりませんでしたが、
ドストエフスキーはここで多くのひとに読んで聞かせました。
こうした性格にもかかわらず、彼は、あまい感傷、高い人道的な夢想をひどく好み、そしてこれらの
夢想が彼の方向、彼の文学的ミューズ、道だったのわけです。しかしながら、彼の小説はどれもこれも
自己弁護で、人間には高潔さとともにどんな卑劣さも同居できることを証明しています。」
(続く)
「あまりにわれわれを知りすぎている人々は、自然、われわれを愛さない、とおっしゃったあなたの
言葉をいま思い出します。しかし、そうでないこともあります。親しい交わりを結んで、のちに
すべてを赦せるような特徴をその人に見いだすことさえあります。ちょっとした心からの親切、
ほんとうにあたたかな心のふれあい、ほんとうの悔悟の一瞬ですら──すべてをつぐなうことが
できます。もしもドストエフスキーに何かそんな思い出をもつことができるとすれば、わたしは
かれを赦しもし、かれのために喜びもしたことでしょう。ところが、なに一つとして自己をすばらしい
人間に高めることも、ひとかけらのすぐれた、文学的な人間性もなく──ああ、なんと逆である
ことでしょう。
彼こそ、自分を幸福な男、英雄だと信じこんで、自分だけをいとおしんでいたまことに不幸で
不快な人間だったのです。わたしは、自分が嫌悪を引きおこしかねないことを知っていて、また
他人のなかのこの感情を理解し許すことを学んでいるので、ドストエフスキーにたいしても
出口を見つけることができるだろうと思いました。しかしわたしはできません。見つけることが
できないのです。
これがわたしの伝記へのささやかな注釈です。ドストエフスキーのこの面を記録したり、語ったり
できたとしたら、いろいろな事件が、わたしの書いたものよりはるかに生き生きと描け、話が
はるかに真実性のあるものになったにちがいありません。けれども真相など消えてもかまいません。
あらゆるところ、あらゆることでわれわれがしているように、生活の表面だけを飾っておくことに
いたしましょう。」
109~111
グッジョブ!
113 :
吾輩は名無しである:2008/10/29(水) 18:01:32
たしかにドストはロリでギャンブル狂でそのことを告白して
喜ぶ陰気な作家だと思うけど、
だから面白い。
114 :
吾輩は名無しである:2008/10/29(水) 18:05:46
ジイドの 「日記」 から
彼(ドスト)が描いている人物(スビィドリガイロフ、スタブローギン)は彼自身
のことではない。だがそれは彼が自分の道を続けなかったらそうなていた
かもしれない人物を描いているのだ。
でも、ドスト、すごい激情家だからなあ。あんまりそういう気はしないんだけど。
奥さんにすごい執着して。他の男と喋ってるだけでやきもちもりもり。
そんなキャラか? スビドリやスタブは。
「彼(ドストエフスキー)の文学の研究者のなかには、もしやドストエフスキー自身が<大いなる罪>を
(少女強姦を)犯したのではないかと憶測している向きもある。
ちなみに巷間に流布しているうわさ話を披露すると──あるときドストエフスキーがツルゲーネフに
<きくに堪えないひどい行為>をしたと告白したそうだ。
『何だってわたしにそんなことを打ち明けるんだね?』とツルゲーネフが訊くと、
『ぼくがどれほどあなたを軽蔑しているか、はっきり示したかったからですよ』
ドストエフスキーに心酔して、彼の伝記を書くほどの打ち込みようだったストラーホフは、1883年に
トルストイにあてた手紙のなかで、“友人”ドストエフスキーのことに触れてこう語っている。
『彼は悪意に凝り固まった野心家で、淫蕩です。……その獣のような荒々しい性欲は、女性の奥床しい
美しさやその魅力といったものをまるで考慮されないことを暴露しています。
「地下生活者の手記」の主人公や「罪と罰」のスヴィドリガイロフ、「悪霊」のスタヴローギンは、彼自身を
描いているのです。』
ストラーホフは、だれかれかまわずドストエフスキーは少女を犯したことがあると言いふらしていた。
彼の告発をヴェンゲロフとヴィスコワトフがきいたことは確認されている。
『ヴィスコワトフが』とツルゲーネフは書いている。『あるときドストエフスキーが自分で………をしたと
吹聴しているという話をきいてきた。それは風呂のなかだったそうで、少女は家庭教師がつれてきたそうだ』」
(アンリ・トロワイヤ「ドストエフスキー伝」中公文庫より)
ツルゲーネフのドストエフスキー評。
「逆の万人の真理とは何だか知っていますか。人がうっとりしているときに胸をどきどきさせたり、
人が怒っているときに恥ずかしがったりすることです。ドストエフスキーでは、なんでも逆のことが
おこります。たとえば、人がライオンに出会ったとします。その人はどうするでしょうか。もちろん、
青くなって、逃げようとするか、かくれようとするでしょう。…ところがドストエフスキーは逆に
語るのです。人は恥ずかしがって、その場にとどまるというわけです。これが逆の万人の真理でしょう。
そのためにドストエフスキーの作品では、2ページごとに、その主人公たちは、うわ言を言ったり、
狂乱したり、熱病のようになったりするのです。こんなことって、あるでしょうか。」
ツルゲーネフは「罪と罰」を傑作とは見なさず、この小説から受けた印象を「長くつづくコレラの苦痛」と
比較している。彼はまた「未成年」を、ドストエフスキーの「カオス」、「だれにも必要のない」わかりにくい
「つぶやき」と呼んで、酷評している。これらの片よった、意地のわるい、不当な評価は、論争による興奮を
示しているだけではなく、ドストエフスキーの、ときとして逆説的な創作方法にたいする、ツルゲーネフの
観点からすればドストエフスキーの心理主義の極端さにたいする原則的な反撥をもあらわしている。
ツルゲーネフは、その冷静な性格で、多分に主観的に、ドストエフスキーの主人公たちの悲劇的な世界を、
苦悩の一種独特の病的な弁解として受け取っている。芸術家としてのツルゲーネフにとっては、
ドストエフスキーは『残酷な才能』だった。
(アンナ・ドストフスカヤ「回想のドストエフスキー」注釈より)
こんな奴の小説読んで傑作と言ってる奴アホだね
振り込め詐欺CMのおばちゃん
キライ __
(Θ=-
||
||
__ノノ
γ(゚Д゚)
`彡(ノ ノつ
""∪∪
| \
| \
| \
| ゛
″
然し……、引用して自分の謂う希望の思考内容を
或る程度自由に彼是と代弁させていると利用している心算が
その実段々と深みに嵌って遂には抜け出し難く成り行きますもので
某氏でもないが些少でも切々と真剣にも語るのでなければ
ひとの心はそう簡単には動きませんものですよ……www
「何故ならキリストの無言の接吻のなかには瞑想と殉教と流血に積み上げられた数千年の
歴史が結晶しているのだから。
そして、そのとき、私達は知る、『大審問官』の作者の苦悩が如何に深く強烈なものであれ、
彼はなお(私達と較べてより強烈に幸福なことには)腕をうちおろせばかちんと敲ちあたって
はねかえる数千年の堅固な実体の上に支えられていることを。もしこの私達が一つの
底知れぬ重みをもって沈黙しつづけるキリストを描くとすれば、その作品中に数千年にわたって
積み上げられた歴史をも創り出してみせねばならない。
それは疑いもなく不可能である。」
埴谷雄高「死霊」の序文の一節。超くだらない。
東洋と西洋とでは、拠って立つ基盤となるカルチャーが違ってあたりまえ。
日本人が西洋人と同じ思考・発想をしないからといって、ヘンなコンプレックス持つ必要ない。
「色即是空」の仏教徒が、神も絶対者も存在しないからといってドストの言うように、
「すべてが許される」とばかりやりたい放題やってきたか?
20世紀の日本人および日本の文学者は、キリスト教とキリスト教文化にコンプレックス持ちすぎ。
ドストに対しても変に権威化せずに、自分の文化から相対的にみつめる視点も必要。
「大審問官」の内容についていえば、自由の喜びと重みに耐えられずに「奇蹟・神秘・権威」なんて
超くだらないものにすがる弱虫は、さっさと大審問官の奴隷にしてもらえ!!と思う。
自業自得だ。
>>124 >「・・・それは疑いもなく不可能である。」
その引用、面白く楽しい指摘だと思うんだけど・・・。経てきた体験の異なりかなぁ
深い思索・瞑想の内に全宇宙に存在した/し得る生命の生涯が見えてくる、かもよですw
「全ては許されている」って思想は否定されて・・・と云うより氏にあっては克服されているのではなかろうか(+)
まー集合的無意識の定立も仮説にしてもたとえば阿梨耶識にまで溯れば洋の東西よりなる差異も統一のうちに止揚されようか
意識しすぎはあるいは病気かも知らんがw
(神/悪魔的意識って無限に透明な意識だよね)
無意識を意識化する!→癒しへつながる!と
それもあって最近読まれてもいる??
127 :
吾輩は名無しである:2008/10/31(金) 10:59:59
アンチスレなのか擁護スレなのかはっきりしろ
埴谷とか純文学者の文章って、なんでこんなに下手なの?
内容以前に作文技術がおかしいだろ。やだやだ。
datが存在しません。削除されたかURL間違ってますよ。
>>129 そこ、昔、データ保存庫として活用させてもらってた。
>>127 >>1に、「ネタでもマジでもツンデレでも」って書いてあるんだから両方OKだよ。
ところで、ドストの小説は冒頭にエピグラフを付けているものが幾つかあって、「白夜」がツルゲーネフ、
「地下室」がネクラーソフ、「悪霊」がプーシキン、「カラマ」が聖書のヨハネによる福音書からの
引用だったりするんだけど、「貧しき人々」に付いてるオドエフスキイ公爵ってのはあんまり聞いたこと
ない人だなあ、と思ってたら、この人についての詳細が判ったので、ちょっとUPしておく。
ウェー・フィタ・オドエフスキイ公爵 = ウラジミール・オドエフスキイ
19世紀ロシアの作家・批評家。モスクワの由緒ある公爵家の出で、父親は銀行家、母は農奴、
モスクワ大学の学習院で学び、ドイツ・ロマン派の思想と文学に強い影響を受けた。
30−40年代に怪奇幻想小説から、SF小説、社交界を舞台にした心理小説、音楽評論など、
幅広いジャンルで活躍した。
ドストエフスキーは「貧しき人々」のエピグラフを、1844年にオドエフスキイが「祖国雑誌」に
発表した小説「生ける死人」の結びの言葉から引用した。
「生ける死人」の内容は、死んで肉体を失った主人公のワシリイ・クジーミチが自分の死後に
起こる家族内の内紛をやきもきして眺めながら、死人ゆえなすすべもなくただ声にならない独白を
続けるが、最後には全て彼の夢だった事がわかる、という夢オチ小説。
こんなバカな夢を見たのも、ゆうべ幻想小説なんか読みふけったせいだ、
「ああ、もうこういった物語の語り手ときたら!何かためになる、気持ちのいい、慰めになることは
書こうともせず、地下の秘密を何もかもほじくりだすんだから。もうやつらに書くことを禁じたらいい!」
と主人公が詠嘆する最後の部分をドストは自分の処女作のエピグラフに選んだらしい。
「地下の秘密を何もかもほじくりだす」っていう言葉は、後年のドストを予言してるようで、なにやら
印象的。
135 :
吾輩は名無しである:2008/11/02(日) 02:52:14
ふむ。素朴な疑問。エピグラフが作品の内容に沿わない事例って見受けられますか?
136 :
291:2008/11/02(日) 04:03:28
>>1さん。『カラマーゾフの兄弟』には全然本筋に関係のないエピグラフが載っているのは何故なのですか?
137 :
吾輩は名無しである:2008/11/03(月) 22:30:03
実に象徴的なエピグラフだと思うけど?
ああエビドリアくいたいな。
エビピラフしかない?それでいい。
/ ̄ ̄\
/ ⌒ ⌒\ そんな不細工なツラでよく生きていけるね?
| ( ●)(●) ____
. | ⌒(__人__) / \
| |r┬-| /─ ─ \
. | `ー'´} \ / (●) (●) \
. ヽ } \ | (__人__) | 配られたカードで
ヽ ノ \ \ ` ⌒´ _/ 勝負するしかないのさ
/ く. \ \ ノ \
| \ \ (⌒二 |
| |ヽ、二⌒)、 \ | |
>>1>>137 え? 自分の読解力不足かなぁ。
その場合、“一粒の麦"の指す内容や意味は何ですか?
精子のことだよ
あの精子が受精しなけりゃ親父も殺されることなかったろうに、ってさ
143 :
吾輩は名無しである:2008/11/05(水) 02:13:00
卵子のことじゃね
あの卵子が受精しなけれりゃ親父もSATSUGAIされなかったろうに、ってさ
144 :
吾輩は名無しである:2008/11/06(木) 07:29:19
そもそも
「一粒の麦もし死なずば」と言う聖句はどう言う意味なの?
こわいような、分かったようで分からないようで不思議な感じなんだ
145 :
吾輩は名無しである:2008/11/06(木) 14:10:36
一粒の麦=人間 です。
イエス・キリストがすべての人間の罪のために死に、それによって
父なる神の赦しが人間に訪れ、イエス・キリストを信じるものは天国にいけるようになった・・・
って言う基本線はわかってるよね?
よ〜するに、人間が一人生き残ったところで、それは一人の人間が生き残ったに過ぎないけど
彼が信仰のために、神のために、人々のために命を捨てる、死ぬなら、
その人の人生は神にもっとも喜ばれる人生となるわけだ。
死んだ彼を見ていったいどれほどの人が神に立ち返るかしれない、というわけだ〜ね。
三浦綾子の塩狩峠なんかだとほんと「一粒の麦」が死んで、わらわら人々が洗礼を受けたって話だよ。
…なるほろ。キジも鳴かずばなんとやらって奴でつね?
三尺下がって師の影を踏まず/人の振り見て我が振りをってね(笑
こんな文句があるから、アリョーシャテロリスト説がでたのかね?
>>145 基本線……がよくわかりません。
ひやかしなんかではなく3年以上プロテスタントの教会に通ってもわからない。
説くことを始める30代頃に至るまでキリストは無罪である存在として生きていたと聞きますがその具体的なイメージがわからない。
贖罪の羊は無罪でなくてはならないのですよね。
どうぞかみくだくようにでも教え伝えていただけませんか?
塩狩峠は映画ででも鑑賞しました
塩狩峠は気味の悪い小説だった
151 :
吾輩は名無しである:2008/11/06(木) 21:24:16
ドストなんてグリムやアンデルセンにくらべたらカスかと。
152 :
吾輩は名無しである:2008/11/06(木) 21:55:49
その前に俺をめちゃくちゃにして欲しい。もう廃人になるまで罵倒して欲しい。
153 :
吾輩は名無しである:2008/11/06(木) 22:06:38
151 名前:吾輩は名無しである :2008/11/06(木) 21:24:16
ドストなんてグリムやアンデルセンにくらべたらカスかと。
154 :
吾輩は名無しである:2008/11/06(木) 22:50:45
ドストエフスキーなんて村上ショージと比べたらゴミかと。
>>145 『心を尽くし、思いを尽くし、 知力を尽くして、あなたの神である主を愛せよ。』これがたいせつな第一の戒めです
Love the Lord your God with all your heart and with all your soul and with all your mind
矛盾を感じたりわかりもしないのにむやみに信じなくたっていいらしい。
一生懸命理解しようと学んで考えて、納得してから信じればいいそうだ。
ということがこの聖句にあらわれているとか。
あと数年教会通って自分なりに納得できるとこまでやってみたら。
「むやみに信じろいわしの頭も信心から」というのと違うところがいいな、と思うわけよ、個人的には。
だからドストエフスキーが信仰について懐疑的な人物を使ってあれこれ書いたことも
ある意味許されてるわけだ・・・・・と思うんだけど。
たとえばソーニャが言うように、
ラスコがセンナヤ広場で跪いて「私がやりました」と言ったら(現実のラスコじゃなくて)
ゾシマの兄マルケルが赦しを求めたら…
ゾシマに相談した殺人犯が告白したら…
アリョーシャが信仰を失いかけたあと、一本の葱に出会って大地にひれ伏したら…
それは一粒の麦が「死んだ」ことになるの?
>人間が一人生き残ったところで、それは一人の人間が生き残ったに過ぎないけど
>彼が信仰のために、神のために、人々のために命を捨てる、死ぬなら、
>その人の人生は神にもっとも喜ばれる人生となるわけだ。
これだけど、神に喜ばれるかどうかよりも、多くの人に奉仕するというところに重点があるんじゃないの?
一人の人間が自分を犠牲にすることで少しでも多くの人が生き延びる
いわずもがなのことだったらごめん
>>156 そうかもしれないね、麦が死ぬということには、我欲を完全に捨て去る、という意味もあるようだよ。
>>157 人が人のために自分を捨てて一生懸命行う事を、神は一番喜ぶらしいから、
究極的にはすべて神のためになるんだよ。
人にした事が神にしたことになる例としてはマタイ25章35〜40がわかりやすいんじゃないか?
本スレはこの前のソーニャたんの話題のくだらなさについていけなくなったやつがいるんでない?
だからこっちに来たのがいるんでない?
スレの途中からドストをボッコボコでなくなっているし。
これもやはり
>>1さんの人徳のなせるわざといえましょう
я ・・・...
`□' ドドドド...
"
.____
j…ト ドドドド..
.TT
_____
ヽ|・ャ・|ノ ┣¨┣¨┣¨┣¨・・・
゙r-r'
.__
ヽ|・∀・|ノ
|__| 「 ド ス ト エ フ ス キ ー って 凄い 馬 鹿!!」
く ゝ
.__
ヽ| |ノ--
|__| ┣¨┣¨┣¨┣¨・・・
く ゝ
_____
ヽ| |ノ- ドドドド・・・
゙r-r'
.____
j ト ドドドド..
.TT
`□' ドドドド...
"
я ・・・...
165 :
吾輩は名無しである:2008/11/09(日) 17:02:16
ド ス ト エ フ ス キ ー って 凄い 馬 鹿!!
そのことは、彼の作品を読んでみれば一目瞭然。
ドストは「カラマ」で、な、なんと、1500÷100という、小学生でさえ間違えようもない割り算も
解けないくらいの頭の悪さを露呈している。
「カラマ」では長男ドミートリーが密かに隠し持ってる1500ルーブルという大金が、ストーリーの
展開上の重要な鍵となっているのだが、この1500ルーブルはすべて100ルーブル札ばかりの
はずなのに、小説内ではなぜか「 厚い 《ずっしり》 した札束 」とされていて、目撃者が
目分量ではいくらあったのか判らなかった、という設定になっているのだ。
しかし、1500ルーブル ÷ 100ルーブル札 は、 た っ た の 15枚 だろ!!
どうやって、たったの15枚の100ルーブル紙幣が、ぶ厚い札束に見間違えられるんだよ?
完全に作者の設定ミスだろ。
おまけに、ドミートリーの所持金の総額を調べるのに、登場人物たちにおおわらわで、小銭を
勘定させてるし。アホウか?
そんなの、当時の100ルーブル紙幣は10〜40万円相当の超高額紙幣なんだから、
ドミートリーは放蕩するためにはいちいち両替しなければ使えないはず、ならばドミートリーが
両替した100ルーブルの枚数+使い残された100ルーブルの枚数を計算すれば簡単に
所持金額が出せるだろ。
なんでドストって、こんなに頭悪いんだ?
さすが、工兵学校時代に代数で落第点とって、留年しただけのことはあるな>ドスト
数学的センス、ゼロ。最低。
以前、イタ研がトルストイが「戦争と平和」で「獣の数」のゲマトリアの計算を間違えてる、
と腐していたけど、ドストの計算能力ははっきり言ってトルストイ以下。失笑モノ。
このくらい書いとけば、アンチスレらしくなるだろ。
。
、
^^
>>134 オドエフスキーの小説の邦訳は創元SF文庫から出てる「ロシア・ソビエトSF傑作集(上)」で読めるよ。
「四三三八年」という書簡体小説が収録されている。
ロシアに限らず、カフカとかレムとか、東欧SFには不条理ものの先駆となる傑作が多いのだけど、
ドストエフスキーの文学もそういう東欧SF不条理ものの系譜に位置付けられるかも知れない。
ベリャーエフの「合成人間ビルケ」とか、あれほどぶっ飛んでる小説は他になかなかない。
ちなみに、「ロシア・ソビエトSF傑作集(上)」の深見弾氏の手になる巻末解説には、以下のような記述がある。
「ドストエフスキーは自分の創作方法を空想的リアリズムだと言ったそうであるが、
その彼の創作をロシア社会空想小説の歴史と結びつけようという具体的な研究が
行なわれている。ナジロフという研究家に言わせると、『罪と罰』(一八六八)
のエピローグは、オドエフスキーのユートピア短編『名前のない都市』に影響さ
れた形跡があるという。そして、ドストエフスキーはオドエフスキーのいくつか
の形象とテーマを借用し、人間不在の原則で成り立っている文明が崩壊すること
を予言している『名前のない都市』の反資本主義の根本理念を抱いていると言うのだ」
>>168 情報サンクス!
オドエフスキーってもう完全に忘れられた作家なのかと思ってたら、邦訳出てる人だったのか。
「ロシア・ソビエトSF傑作集(上)」、今度借りてみる。
ドストの「おかしな男の夢」なんて、もろ社会空想小説の流れを汲んでるよね。
そういう方向から読み直してみるのも面白いかも。
>>109-111 このストラーホフの書いたドストエフスキーの伝記って日本語では出版されてないの?
171 :
吾輩は名無しである:2008/11/10(月) 23:06:02
ところで最近孔子とか孟子とかの論語が流行っているよね。
ドストエフスキーって論語は読んでいたのかな?
>>171 「論語」は孔子だよ。
孟子は「孟子」ね。
いずれにせよドストは、
儒教のことは殆ど知らなかったんじゃないかな。
中国思想を知っていたとしても、
ドストはむしろ、儒教よりも、どちらかというと、
道教の方に共感したんじゃないかと思うな。
何しろ儒教の基本は「怪力乱神を語らず」だけど、
ドストは「怪力乱神を語る」ことを好んだ作家だからね。
神秘主義的傾向の強い道教の方が儒教よりも、
ドストの思想とは親和性が高いように思う。
さすがドストスレ
174 :
武陽隠士 ◆UCfK2Lx59s :2008/11/11(火) 00:08:31
>>172 君の“儒教”“論語”の理解の仕方も違うと思うがまあそれはいい。置いておこう。
道教とドストエフスキーの君の立論はおかしい。仮定の話であってもだ。
ドストエフスキーの神秘に対する近接は、どこまで行ってもキリスト(三位一体だが)という一つの対象に向かっている一神教内にある神秘なのだよ。
道教のようなのはキリスト教徒たるドストエフスキーにはただの淫祠邪教のたぐいに過ぎない。
キリスト教の信仰に神秘体験があったからといって、安っぽく道教と結びつけるのは無知としかいえない。
君は聖書読んだことがないんだろう。キリスト教徒の神秘体験は聖書にも出てくる。しかしそれは一神教の至高存在へと向かう為の神秘なのさ。
念のために言い添えるが、以上のレスは揶揄じゃないんで誤解なきよう。つまりマジってことだ。
>>170 ストラーホフの「ドストエフスキーの思い出」ね。いま、ググってみたけど、それらしいのにはヒット
しなかったな。
断片ならUPできるよ。
引用元は、中村健之介氏の「知られざるドストエフスキー」から。
「全く漠然とした抽象的な思想がドストエフスキーに強烈な作用を及ぼし、かれは異常なまでに
その思想に奮い立つ、そういうことがしばしばあった。全体として言えば、かれははなはだ熱狂的な、
ものごとに感じやすい人であった。だれもがとっくの昔に知ってるような、ありふれた、何の特徴も
ない考えが、ドストエフスキーの目には非常に意味を持つものに見えて、突然かれはその思想に
燃え上がるのであった。いわばかれは異常なまでに思想を感じた人だった。そうなるとかれは、
その思想の内容を論理的に明確にしたり展開したりはしなかったけれど、その思想をさまざまな
かたちで、時には鋭い比喩的な表現をもって言い表した。かれは何よりもまずやはり芸術家で
あったのであり、イメージでもって考え、感覚に導かれていたのである。」
「ドストエフスキーの中には一種独特な分裂が、おどろくほど明白に現れていた。
一人の人間があるいくつかの思想や感情にきわめて生き生きと打ち込んでいるのだが、たましいの
中には、その自分自身を、自分の思想と感情を見つめている、確固として微動もしない視点を
保持している、そういう分裂である。かれは自分でもときどきこの特質について語り、それを
『内面省察』と名づけていた。
このようなたましいの構造から生じることとして、次のようなことがあった。すなわち、自分の
たましいを満たしているものについて判断を下す可能性をその人が常に保有していること、
相異なる感情や気分がたましいの中に広がるのだが、しかし、それらがたましいを完全に領有して
しまうことがないということ、そのたましいの深い中心からエネルギーが生じて、それがその人の
活動全体と創造の内容の全体をいわば蘇生させ変貌させるということ。
ともあれフョードル・ミハイロヴィチは、その共感力の広さによって、相異なり互いに対立する
いくつもの観点を理解する能力によって、常にわたしをおどろかせた。」
(ストラーホフ「ドストエフスキーの思い出」)
「あなたには、若さがあり、常に熱気があり、教えを説く情熱があり、形式だとかさまざまな
規則正しさとかいったことには無頓着だが、その代わり生きた感情がある。」
(ストラーホフ「観察─ドストエフスキーに」)
ニコライ・ニコラエヴィチ・ストラーホフ(1828〜1896)
ドストエフスキーより、7歳年下の評論家。
田舎司祭の子として生まれ神学校に進んだが聖職者にはならず、ペテルブルグ大学で動物学を学ぶ。
高等学校の教師をしながら生物学を学び、「実証科学」「ダーウィニズム」などの問題を論ずる
社会評論家への道を進んだ。
1860年にシベリア帰りのドストと親交を結び、ドストと兄ミハイルが創刊した「時代」の
編集同人となる。
思想的には、中庸を重んじる保守主義者であり、イデアリスト、ヘーゲリアンでもあった。
ストラーホフは冷静な気質で、難しい理論を平明に言い換えるのが巧みだった。
ドストエフスキーはストラーホフから、ダーウィニズムやドイツ観念論などの知識を得たらしい。
ゲルシュタインやドリーニンは、「地下室」から「作家の日記」までの後期作品群には
ストラーホフの考えをそのまま取り入れたものが少なくないと指摘している。
(参考:中村健之介「知られざるドストエフスキー」)
>ストラーホフは冷静な気質で、難しい理論を平明に言い換えるのが巧みだった。
頭が良いってことだよね。哲学はやってないけど難しい理論を平明に説明できるって、
要は自分なりの理解が明確にあるってことだから心がけなさいと教授に常々言われたよ
文学より司法や経済系の専門分野の官僚向きだったんじゃないかな…
農場経営もこなしてるトルストイのほうが、夢想家のドストより気質的には合ったんだろうね
ロシア語の原書売ってないよ(´・ω・`)
>>174武陽隠士さん 初めまして!!www ようこそ
瞑想(迷走?)の果て悟りに似た神秘体験を経た自分として語ってみると、
世の預言者や賢者と云われる人びとの直観や体験は、ほぼ等しいか
少なくとも近いものであると自分は経験上、確信せざるを得ない。
その時代、創始者の伝えようとした貴重なる内容は、"受け取り手の側"が有限な存在で時代性の制約もあり、
異なる言葉にまとめられたり、"宗教"や"社会制度"に影響を与えたり反映されたりもしますが、
所謂ところの「聖者」と云うような存在は〈真理〉を"体得"しているところに共通点がある。
ちなみにヘッセのシッタールダ終りの部分、ロランのジャン・クリストフ燃える茨の章は、
真実に無限の存在や〈神〉に触れている様を巧みに描いており両者には近しい印象を覚えます。
まぁ個人的にですが嘗て自分もキリスト教(一神教、人格神)等と東洋思想と比較しその差異に悩んだものです。
長くなりましたが、自分はカラマーゾフは未完ゆえ、真理の体得者が其の時代に何をなし得るかを
描ききっていないと受け止めています。で現実にいつかそのひとが現れて自分の人生で何をなし得るか
〈誰〉かが試みてくれないかと期待して「も」います。
……ではでは♪
181 :
吾輩は名無しである:2008/11/11(火) 03:51:55
全人 対 超人
真人 踵で呼吸する
>>180 ねぇ、君の意見というやつだが、極めて立派な意見を開陳したように見せながら
よく読んでみると、深い思想もなしに得意げに書き散らした衒学趣味ばかりが目に付く
いやらしいものだという感じがするんだがね。
武陽隠士さんってクリスチャンを自称してるけどほんとですか?
184 :
172:2008/11/11(火) 08:10:54
>>174 軽い気持ちでごく大雑把な話をしているところに、
そんな鼻息の荒い絡まれ方をしてもね。
あなた、三島スレでも、
三島と折口について一知半解なことを攻撃的な姿勢で書いておいて、
その書き込みの内容の間違いを指摘されたらそのまま逃げてたけど・・
今回も、ドストが異教的なものに寄せていた関心をまったく度外視して、
ドストを一神教という視点からしか語っていない。
たとえば、「カラマ」ラストの、イリューシャの葬儀でブリヌイを食べるというエピソード、
あれはキリスト教以前のスラヴの多神教時代の習俗に由来するものだというのは、
ドストを少し熱心に読んでる人なら誰でも知ってること。
他にも「悪霊」にもスラヴの神々のモチーフは色濃くあるし、
ドストを一神教的にしか読めないという方が余程偏ってるだろうね。
185 :
1:2008/11/11(火) 09:01:17
>>178 うん、ストラーホフはトルストイに例の手紙書いたためにドストファンにはあまりいい印象
もたれてないけど、実は非常に冷静で頭のいい常識人だったんだよ。
「白痴」のラドムスキーは、ストラーホフがモデルだと言われてる。
(ただし、後年のドストはストラーホフを念頭にラキーチンも創造した)
ふだん、冷静で公平性を重んじるストラーホフがあれだけ自制心を失った手紙を書いたのには
それなりの訳があった。
中村健之介氏の「知られざるドストエフスキー」には、ドストエフスキーとストラーホフの関係性を
論じた1章があって、それ読んだら本当にストラーホフが可哀想になってしまったよ。
>>174 このスレ、タイトルこそはアレだけど、そこそこ真面目な議論も目指してるから。
荒れないよう、よろしくね。
神秘体験というのは文章にして伝わるもんじゃないよね。
伝わるような神秘体験は神秘とは言えない。
ちなみに真理を体得し行動するのは聖者
真理を語ろうとするのは哲学者か
無意識を意識化するのは癒やしにつながるの流れで
より大なる苦悩、苦痛がある時に小なるものは
忘れ去られるのものらしいな
借りものの苦悩の場合、頂上に到達すると落馬しるか シーシュポス?
188 :
吾輩は名無しである:2008/11/11(火) 13:40:49
ドストエーフスキーは芸術家として立派かも知れないが
あた自分にとって、人間的には可愛そうなひとの気がしてきた……。
>ふだん、冷静で公平性を重んじるストラーホフがあれだけ自制心を失った手紙を書いたのには
>それなりの訳があった。
そこまで言われて、わけを聞かないわけにはいかないんですが…
190 :
吾輩は名無しである:2008/11/11(火) 17:48:24
誘いうけでんがな
191 :
吾輩は名無しである:2008/11/11(火) 21:07:37
ロシア語の原書売ってないよ(´・ω・`)
193 :
吾輩は名無しである:2008/11/11(火) 23:55:31
うわっ! 新型あぷでーと今日発表とかなかったんですか。
嫁にプレゼントする予定、告知していたのに……。結婚6ヶ月目、雪豹までは待てません
期待させて申し訳ないので、で、ではこれから一閃まじえます
195 :
武陽隠士 ◆UCfK2Lx59s :2008/11/12(水) 00:43:47
>>183 自称じゃなくクリスチャンだよ。子供んときからのね。
私の書き込みはドストエフスキー本人が聞いたらさぞ賛同してくれることだろう。
神を信仰することがまるでわかってないよ、このスレの奴らは
だいたい聖書すら読んだことねえバカだろうが
196 :
武陽隠士 ◆UCfK2Lx59s :2008/11/12(水) 00:49:32
>>184 ドストエフスキーの登場人物やドストエフスキー自身なら、分かってくれるだろうな私の気持ち
どうでもいいが聖書くらい読めや。じゃなかったら狂信的な信仰の持ち主であるドストエフスキーの本なんて読むなよ
>>183>>195 495 :武陽隠士 ◆UCfK2Lx59s :2008/07/08(火) 23:49:56
>>492 はい。
>スレの皆様方へ
実は最近、高慢さが募って私自身だめになりそうでした。
ここでの口振りが生身でも出たり。
書き込みをすればするほど気持ちが荒れてました。
考えてみればストレス解消など全然なっていませんでした。
ご迷惑おかけしてすいませんでした。
わざわざ人様に喧嘩売るような真似をして私は愚かで傲慢な罪深い人間です。
私がクリスチャンを自称してることすら滑稽でした。
クリスチャンの資格などありません。
今まで私の罵倒に不快を覚えられ方、本当にごめんなさい。
>>195 クリスチャンホームに育って、幼児洗礼など受けられたのですか?
でも、あなたの「人を見下している」スタンスで発している言説からは、
今でも武陽隠士さんがクリスチャンであるとは到底思えないですよ。
>>194誤爆乙!!www 雪豹=Snow Leopardってmacの次期OSの名称だな
200 :
吾輩は名無しである:2008/11/12(水) 01:37:11
>>196 俺は聖書は、新改訳・共同訳を精読したよ。今は書架に並んでいないけどね。
そういえば以前、御茶ノ水クリスチャン・センターの2Fの洋書店で英訳版のBibleを2種類購入。
聖書研究会を開いて幾らか読み進めてみた。
牧師とは今でもバドミントンwのサークルを通じた友人です。
このアンチスレと本スレとの進行速度が近いのは面白いなw
偉大なる武陽隠士が光臨してみるとここ栄えるね
(え?? そんなに荒れてもいないでしょ?
>>1)
自分はバリバリの無神論者。
ただし幼年時の宗教的バックグラウンドは、キリスト教プロテスタント。親がクリスチャン。
小学生の時までは教会通ってたっていうか、通わされてた。
自分の本質や直観とはまったく異なる世界像を信じるよう、無言の圧力かけられてた子供の時は、
本当に辛かったな。
>>189 面白いから、本読んでみてよ。
にゃーとか言うのが少し前に本スレにいて、プロテスタントだって言ってたけど
かなり柔和な人だったよ。
ブヨーさんはクリスチャンとはいえ、言葉使いがよくないねぇ。
あなたのような人がいるおかげで日本の人口のクリスチャンは1パーセント未満なんじゃないの?
そりゃ世界中に毒をばら撒いてる宗教だからな
>>185>>195この「スレに限った」見方wにしてもクリスチャンというのもわからなくもないかなぁ
最近は見下すかのようなレスを付けることで相手に自省を促している「根は」繊細で可愛くてよい人のようにも思える
まーいろんな方が居るといった次第で・・・
カラマーゾフ買ったけど、頭から読めずにいつも断念している。
いつも手に取ったページの数行を読むんだけども、赤裸々にしゃべっているあたりが、登場人物が、うんざりする。
無駄に文章が長いんだよなあ。せりふの言い回しとかさ。もう飽き飽きだぜ。
まあ古い小説だから仕方ないな。みんな有名だから我慢してよんでいるのか。
お疲れ様なこった。悪くは思わないでくれ。別にドストは悪くないからさ。
真の意味ではドストはもういないんだから、悪く言いようもない。
ドスとについて語ろうとすればするほど自分について語らなければいけなくなりそうだからあまり語りたくないんだ。
でも楽しいからさ、口を滑らしてしまうんだな。
カラマーゾフのキャラのように思慮深くいきるのって現実大変だろうなと思うとうんざりでさ。
ほら自分の過去を思い返してどうにもならなかったあれこれがあってさ、そこに引っかかる。
そうするともう前に進めないわけだ。少なくとも読んでいる間はね。
自分の過去とドストワールドを戦わせなければいけない。
しかし完敗だよ。戦わずして負けたというべきか、その資格がなかったな。
ああおまえたちはあれこれ戯れているが、俺にはそのチャンスさえなかったぜ。
こういう感じなんだな。まあお芝居だからさ。
読み終わるには時間がかかりそうだ。時代の産物だから読む価値もあまりないけどな。
そういう食指のなさもあるわけだ。まあいろんな人間が描かれているのは興味深いね。
なかなか人間はそんなことまで言わないもんだからさ。失敗するかもしれないが映画化するといいかもしれない。
そうすれば評価できる。悲しいかな。
涙があふれそうだ。
文献としての価値はあるが、作品としてはもう用済みだろうな。共感できない。
推し量るしかない。何もわざわざそんな長編物語を求める理由もないんだ。
とはいってもこれからも存在する限りは手に取る。
そして数ページを読んで投げる。その繰り返しさ。
不思議なもので理解できればつまらない。理解できないと読めない。
しかし理解できないものを求めてしまうもんさ。悲しいな。
ああ恥ずかしいぜ!この文章はどうだい?俺はいつだってこんなことはかきやしないんだ。
でもどうだろう。俺としたらおまえを前にするとおかしくなりそうだぜ!
なあおまえはどう思っているんだい?なあ教えてくれよ。
なあ何故黙っているんだ。俺だっていつもは冷静さ。でもおまえを目の前にすると、
べらべらといらないことを吐き出しちまうんだぜ。わかるかい?
俺はおまえを愛しているんだぜ?おまえはわからないだろうがさ。
おまえがいなくても俺はおまえのこと考えているんだ。何故なんだい?
それがどういうことか上手く理解できないんだよ。俺は気がおかしくなってしまったのだろうか?
俺がお前のことを考えているときお前は何を考えているのか知る由もない。
お前は一体何なんだい?俺のおもちゃなのかい。いろいろいじくりまわして、もてあそばれたいのか?
なあ黙ってちゃわからないぜ!
不思議なことにお前のことを考えると、愛とも憎しみともいえぬ気持ちが湧き上がってくるのを感じるんだ。
俺の中でお前はとても美しく、可愛く、醜く、汚い!
ああそれなのに今のお前ときたら!
どうしてそんな抜け殻になっちまって!!!
それでも俺はおまえを愛しているなんて!!!
なあ!何とか言ってくれ!!!!!・・・・・・俺はここで何をしているんだ?
俺は浮かび上がる。俺は昇る。光の中へと・・・。
俺は消える。俺は終わる。俺の愛したものがすべて。そんな光の中さ。
今そんな光につつまれている。俺はゆったりとして、幸せな気分だ。
俺は弱くなった。でも幸せだ。俺は消えて行く・・・・・。光の中へ・・・・。
>>206-207 なんだか半ばは 前半凹 後半凸
些少、経験不足にて 道程の○学生っぽいね
フモールは感じとれるにしてもね……w
女に穢されていない道程って言葉あるじゃない
実感に到るまではどれ位の空間とかを要するのだろうか
知恵娘。おれの読後、数年経た脳内変換を通じると…、
普遍典型的な意味で美人という訳でもないが
精神的に穢れていない 均整のとれた痩せ型
ブロンドの露西亜娘 だよッー!
某翻訳の飲み屋だかキャバレーだかのお姉さんって誤訳じゃね? www
>>202 (おーむまにばどめ)ふーむ。完全な無神論者は完全な有神論者に近しいとかいった浅薄なるレスを期待しない様に
べっ別に、「読み込む」に値する芸術家はドストエフスキーに限ってッー!っとか
言わないのってか言わせな〜い、風化
>>170 さらにググってみたら、これが問題のストラーホフの書いた伝記と同一のものかどうかは
分からないんだけど、友人ストラーホフの回想記ってのは見つかったよ。
Seigoさんとこからの、コピペだけど。
・ドリーニン編『ドストエフスキー同時代人の回想』
( 水野忠夫訳。河出書房1966年刊。)
弟アンドレイの回想記、ヴランゲリ(シベリヤ兵役中であるセミパラチンスク時代の知人)の回想記、
友人ストラーホフの回想記、ソフィヤ・コワレフスカヤ(ドスト氏が求婚した女性の妹)の回想記、
妻アンナの日記と回想記(共に抄録)、ソロビィヨフの回想記、を初め、
生涯の各時期ごとに、親族・知人18人による回想記を収めている。
>完全な無神論者は完全な有神論者に近しい
「悪霊」のチホンのセリフかよ、しゃらくせえww
あなたの日本語、ぜんぜんわかりませ〜ん
文学の限界をこえて私は来たんだよ♪って何の黙〜示だよーww
215 :
170:2008/11/14(金) 00:10:24
216 :
吾輩は名無しである:2008/11/14(金) 00:43:29
>>212…さんって以前は氏/師をもって自任していたよね
あらためたのはなにがきっかけだったんだろ??
カラ兄と略する辺り読み込みが甘いなんて感じた…
読んだと聞くと感心もするが時々略されると愉快でない。
>>216 人まちがいしてない?
まったく心当たりなし。
すまん、さいご…ね!
220 :
吾輩は名無しである:2008/11/14(金) 13:29:08
原書でよめよ( ´,_ゝ`)プッ
>>220 Российская думаю, люди чтении.
222 :
吾輩は名無しである:2008/11/15(土) 00:12:11
ドストエフスキーは社会を改革するとか大口たたいていたけど
捕まって死刑にされそうになってやっぱり宗教バンザイ、皇帝は必要
と文学で訴えた人だろ。
223 :
吾輩は名無しである:2008/11/15(土) 00:39:26
そうだったのか…いい話だなあ
裁判での彼は高潔でしたとか言われてなかったか?
友人をかばったとか言われてた気がするがよく覚えてない
225 :
吾輩は名無しである:2008/11/15(土) 20:05:41
コミックの最強伝説 黒沢 の方が上だよ。
ドストの登場人物はピーピーギャーギャー独り言ばかりで非現実的だし。
ロシア人ってみんなこんなにハイテンションなの?って思ってました
ドストエフスキーはパーティーで倒れそうに
なった腰抜けだろ。
228 :
吾輩は名無しである:2008/11/17(月) 12:50:23
小動物のような怯えた目をしているよな
不信感にみちたあの表情
229 :
吾輩は名無しである:2008/11/17(月) 13:18:56
ドストエってトルストイに比べると写真は少ないよね
大学生活板だかにあったドラえもんをドスト風に語るとかいうスレ落ちたの?
結構おもしろかったんだけどしばらく来ないうちに見当たらなくなってた
アポリナーリヤと不倫している間に
奥さん大変なことになているよ。
232 :
吾輩は名無しである:2008/11/20(木) 01:24:23
中国人さんですか? さほど大変でもないと思うが・・・
>>231じゃないが、ドストは結核で死にかけてる奥さん置いて愛人とヨーロッパ旅行へと
洒落込んだんだよね。で、各地で賭博しまくり。
奥さん、病状悪化して翌年の4月に亡くなってるけど。
愛人には別の若い男がいるのにw
はやく手を切って奥さんの所に帰らないと。
奥さん大変なことになっているよ。
235 :
吾輩は名無しである:2008/11/20(木) 21:22:22
ドストエフスキーだってオレが電波で動かしてるんだ!
妄想だよ
そして名作の地下室の手記が生まれる。
238 :
吾輩は名無しである:2008/11/23(日) 00:25:46
未成年なかなか読み通せないのとかむしろ自分を評価していいのかな
『地下室の手記』って、或る強迫観念にとり憑かれている者の前にそれを尚より一層深刻さにしても規模にしても甚大なものとして展開して見せた際に感じる開放感・爽快感・安堵感に通じる読了後の「感覚」やこころの安らぎが残るよね!!!
ははは! 携帯からとはいえ日本語の体を成していない…がまーいいや
「地下室の手記」ってわからん。
特に主人公がリーザにひどい仕打ちするとこが。
あれって、男じゃないと理解できない部分かな。
ガラガラポンしてしまいたい気持ち、だれにだってあるでしょう?
赤ちゃんを抱いてるときにこの子を窓から投げたらどうなるかなとか夢想したことあるならわかる
カネ突っ返されるくだり、ドラマとしての強度が発表当時と
今我々が読むのとは、まるで違っていたかもしれないね。
読書形態もいまとは違ったろうしなあ
昔は朗読してたんだっけ?
身内内で開く上映会みたいなもんかね
245 :
吾輩は名無しである:2008/11/23(日) 18:03:53
っつうかロシア人でドスの名作片っ端から耽読している人どれ位いるんだろ?日本人で漱石、否源氏物語一読している人の数と大して変らないんじゃないかって思う。どうだろ?
西洋化された日本とでは多少事情が違うというのはあるな
>>242 いや、性衝動が攻撃性や征服欲に直結するところが男性特有な心理なのかな、と思って。
脳科学的には、男性の性衝動を司る部位と、女性のそれはまったく違うそうだから。
男性の場合は、攻撃性を司る部位である扁桃体と視床下部が連動して性衝動が起きるんだってさ。
なんか不思議。女性の場合は、食欲に関係した部分で性衝動が生まれる。
>>244 17、18世紀だとそう。文学はもっぱら貴族のサロンで生み出された。
19世紀は、本格的な出版業が起こり始めた時代で、文学だけで食べていく職業作家というのも
この時代に始めて出現した。
発表の舞台も貴族のサロンから、新聞や雑誌というメディアに変わった。
>>244 あ、ごめん。出版形態の話ではなくて、あくまで読書形態の話か。
女の人の性衝動のほうが支配欲につながりやすいと思います><
えっー!? 女のひとにも性衝動ってあるのですか……
251 :
吾輩は名無しである:2008/11/23(日) 22:26:04
女の人には性衝動なんてないでしょ?? 好きな男の人を犯したい?とかおもうのかな?
>>241 男だがまったく理解できませんが何か?
はっきり言って最低だと思う。てか最悪。てか表現のしようがない
てかむしろお前がセンナヤ広場で氏ねばいいのに
自分なら万が一心神喪失でああ言うひどいことしたら
我に還るなりすぐに追いかけてるよ
253 :
吾輩は名無しである:2008/11/23(日) 22:43:48
てかなんでリーザはお札を棄てて返したのかわかんね
ラッキー!!☆位には考えないのだろうか わからない
読解力ねーな……
もっと貰いたかったから一旦お金を返してみたのだろ
100ルーブル札とかなら全て丸くおさまった
それが女心というものさ
"観念"のともなわない"言葉"は普通人には存在しないとして
"性衝動"という言葉を4行中4連続で用いている
>>247・・・
Q・E・D
欲求不満だからしょうがない
どんな阿呆か?
リーザは身篭って自分ひとりの力で子どもを育てたって言う象徴的な神話レベルとしての物語だろ・・・
面白い それで罪罰のソーニャに繋がるか
"観念"と"言葉"を接点なく使い分ける能力を具えるのも智恵。
……罪対信仰。
260 :
吾輩は名無しである:2008/11/24(月) 00:17:41
100ルーブル紙幣は現在の換算で10〜40万円位か時間は金で贖われる参考になります
躊躇わず 這入っておいで お前は我が家の 主婦なのだから
マジ!! ヤバーイ!!!
というよりリーザ絡み以外は要らない。「作品」として認め難い。
>>262 自分は「地下室」は、もっぱらチェルヌイシェフスキーの小説「何をなすべきか」のパロディとして楽しんでる。
「水晶宮」だけじゃなく、道を譲るか譲らないかの問題も、救済を求めて青年の部屋を訪れてくる娼婦も、
元はといえばすべて「何をなすべきか」に出てくるモチーフ。
チェルヌイシェフスキーの小説は当時の大ベストセラーだったので、当時の読者だったら、「地下室」が
チェルヌイシェフスキーに対するドストの反論・パロディであることは暗黙の了解だった。
小説の前知識としての、チェルヌイシェフスキーの小説が読まれてないため、「地下室」男が何にこだわり
反発しているのか、今の読者にはちょっと意味不明確な部分もあるかも。
えーいまちょっーと時間がないので、後で。――んでもまぁ端的に、
唐突でしょうよたしか10章あたりで出てきてそれで、そのまんまという。
だから、それじゃあ正しく作品としては機能しないっつってる。
結果、「地下室は俺だ!」なんてね、つまらない誤読者の山だけが。
「地下室」は、当時の検閲制度によって相当量が削除されてしまっていて、ドスト自身が
自分の一番言いたかった核心部分は検閲官によって削除されてしまったと嘆いているからね。
「誤植は恐ろしいほどだし、終わりから二番目の章(最も重要な章で、核心的な思想が
述べられている)は、こんな具合に印刷されるくらいなら、いっそ発表されないほうがましです
──フレーズがいくつも抜けてるし、自己矛盾そのものです。でも、どうしようがあるでしょう!
検閲の豚どもは、僕があらゆるものを嘲笑し、ときには表向き神を冒涜したようなくだりは
通しておいて、そうした言葉のなかから信仰とキリストの必要を導き出しているところは
不許可とくるのですから。」
(1864年の兄ミハイル宛の手紙)
「終わりから二番目の章」っていうのは検閲によってたった1ページ半に削られてしまった、
水晶宮について述べている第1部の10章のことね。
>>261 これの元詩の全文知りたくてネクラーソフ詩集探して読んでみたんだけど、残念ながら
それは載ってなかったな。
あと、「カラマ」でイワンが言及し、「罪と罰」でラスコが見る馬の夢の原型となった、
ネクラーソフの「黄昏まで」の全文も知りたいと思ってる。
部分しか発見できなかった。誰か、情報持ってない?
「黄昏まで」 ネクラーソフ 1859年作
人間の無慈悲な手のもと、
息はたえだえ、無惨にやせこけて、
かたわの馬があえぎ、あえぐ、
力には及ばぬ荷をひきずって。
ほら、馬はよたよた歩き出したが、止まってしまった。
「どう!」───と馬追いが薪を掴み、
(鞭では足りぬと思えたのだ)───
馬を殴りに、また殴る!
馬は四足を奇妙につっぱり、
体中から湯気を立て、尻餅をつきながら、
ただ深くため息をついて
うらめしげに見やるのみ……(それは不当な仕打ちに屈する時の人の目だ)。
馬追いはまたもや殴る、背を腹を、
そして前回りしては、肩骨を、
泣き腫らしたやさしい目を殴る!
何をしても無駄。やせ馬は動かない……
うん。
前文にある、”つい最近の時代に特徴的であったタイプの一つ”というのも
だから具体的には、あの露悪的なw部分のことを指しているのでは(だけでは)
ないでしょうという。――つまり、当時の悩める知識層一般に共有されていた
であろうある種の心情への目配りなしに、語り手に、ただ自らを重ね合わせて
読んでしまう様な読みかたってのはあまりにも、粗雑に過ぎるだろうと。けれど。
要は“しかし、もしもぼくが”のその意味を、不用意に矮小化は(無論で、
無駄な過大評価もだが)するなって話なんだが。――まぁね、個人的にはあれだ、
それはでもそれで当時の、「流行り」のモンだしなぁみたいなww気持ちは
あるのだけれど、がいずれにせよ「掲げるもの」を持たない、持ち得ない者
にはこういうの、決して本当には、見えない視野だろ位には。
――その辺がね。あのままでは適切に機能しないと俺は考える、考えた
ってのが
>>262であって。 …んでまたあれだ、ドラマとしてもなぁ(苦笑
読み手の方じゃこう「カジュアルに」、語り手とリーザの内面とやら、
人と人としてのその心理面での対立や葛藤の部分には意識はいっても、
まがりなりにもでエリート層に属する主人公と、それこそ、あの時代に
おいてでさえ間違いなく農奴以下の位置にあったろう娼婦リーザとのこの
「決定的な」距離ってのが現代の日本人にはピンッとは、こないだろうにって。
それが
>>243 ――状況のみで(になるよな必然的に。一人称なんだから)
リーザの心情を顕そうとするなら、とまれ「今の」「この日本の」読み手に
とってはただ金を受け取らなかったってだけじゃあ適切には、機能はしない
んじゃないかという。娼婦が、その「正しい」労働の対価(キモチはだから
また別の話として。構造の問題)を受け取らなかったことの意味。その大きさ。
つまり…、ドストがもしくは作品がじゃなくってさ(苦笑
(俺が想定するところの、この作品の)受容のね、そのカタチってやつが
じぶんにゃどうにも、キビ悪かったっていうwww まぁたーぶんその大半
のにとってはそういった矛盾てか不明さ、判らなさなんかも皆全ては語り手の、
ないしは語り口のその特異性に、吸収されてはしまうんでしょうが。でーも
なんか、あほらしいなとw そんな感じ。
キャラクターにね。
不用意に、もしくは軽々しく回収されてしまうような
作品てのは自分は高くは、評価はしない。―ーがそれと、
面白いかどうかってのはまたぜんっぜん、別の話なんだけどw
「この俺が」事実(傍から見て)どうかってのと、けれど、
俺自身の文学観てのはまた全くのベツモンだからなぁ(苦笑 あはは
>>267 なんとしても「発見」を、されねばならなかったんだろうなと。時代。
地下室読むちょっと前に『百姓マレイ』を読んだんだがその時もねじぶん、
そんなことを。ひとの中にひとを。
その上でのそれこそ、発展的誤読っつうか別の視点なり今日的な意味云々も
そりゃ当然にね、あって然るべきではあるんだが、ただしで、翻訳文学って
のはやっぱなぁ(苦笑、その本来の登場時とは時間・空間が異なることによる
受容のギャップをけれど、可能な限りは訳者なりなんなりにフォローして
貰わないと、どうしようもないところがある。こればっかりはってやつ。
正しく機能しない。
珍妙な文体だな
273 :
吾輩は名無しである:2008/11/27(木) 03:05:22
第三課の監視だの検閲だの"被害妄想"も甚だしいな!w
現実問題として全く考えられないし、在り得ない人権侵害だろ。
俺だったら反動的な作品や崇高な作品を執筆する動機付け、高まるよ!!www
>>273 なんかのジョーク?
19世紀帝政ロシアは実際、そういう社会だったし、シベリア流刑後のドストへの監視も実際
あったことだよ。ドストへの監視の命令書は資料として今に残ってる。
ドストは、晩年近くまで当局の監視を受けてた。
275 :
吾輩は名無しである:2008/11/27(木) 09:59:53
「パイパニック」とか「痴女との遭遇」みたいな感じだろ。
で、どこがボッコボコなの?
276 :
吾輩は名無しである:2008/11/27(木) 12:57:46
ボッコボコはただの口実で知識ひけらかしたいだけ
なんだからつっこまないであげて><;
おれはドスト好き人だが敢えてこのスレの趣旨に沿った発言を捻り出すね。
ドストの欠陥は冗長さに平気で流れる自己制御の放棄が頻々と現れるところだね。
「白痴」のイッポリートの手記の朗読なんか日本の作家がやったら批評家からフルボッコ。
作家生命剥奪されちゃうよ。シンパのおれですら赤面したくなるくらい。リアリティーの
破壊以外の何者でもない。手記自体は濃厚な味付けの珍品(逸品か)だが、作品の流れを
ぶった切ってるよ。
「罪と罰」の冒頭のマルメラードフの独白も妙な挿入だ。聞けば元々は別の独立した作品で使う
予定だったストーリーを転用したとの事。道理で構成上の調和を見事なまでに破壊してくれてるよ。
これも赤面しながら読む箇所かな。ただし、濃い。濃すぎるほど濃い味付けの独白。
総じて筆任せに勢いに流れ、一個の作品としての自然な調和を軽視しすぎる傾向がある。
「悪霊」に於いてもわざわざツルゲーネフと思われる老作家をこき下ろすために一章を
設けているほどだ。やりたい放題なんだよ。天真爛漫作家なんだ。
278 :
吾輩は名無しである:2008/11/27(木) 14:08:04
そうだねプロテインだね。
パロディの方が面白そうなんだよね。
>>277 「罪と罰」のマルメラードフの話についてはこの作品のテーマから
言えば外せないけどなんか不自然な流れかも。
ところで、「美味しんぼ」とか好き?
281 :
吾輩は名無しである:2008/11/27(木) 23:34:10
ラスコーリニコフが男塾に入校していたらそのへんちくりんな根性は間違いなく更生していることだろう。
絶対主義的封権社会の男塾では自由とか革命とか聖書だのそんなちんけな欲求なんて甘ちゃんということが判る。
武士道精神を継承し真の男を育てる私塾。「青年よ、大死を抱け」と毎回生死を賭けた戦いをし男を磨く。
理由なんてない、ただ棒が倒れた方向に唯ひたすら直進に行進する直進行軍のように真っ直ぐな精神。
そうだシゴキだ!ラスコーリニコフにはシゴキが足りない。
「男は誰でも心に一本匕首(ドス)を呑んでいる。 ただそれを研いでねえだけの話だぜ!!」
犬死はごめん。軽くなってたな半分くらいに。
284 :
吾輩は名無しである:2008/11/28(金) 00:49:35
男塾の教科書に死という文字はあっても敗北という文字はない。
285 :
吾輩は名無しである:2008/11/28(金) 01:29:10
ラスコーリニコフは外に出て乾布摩擦でもすりゃよかったんだよ
三島乙
何のために生きるのかと言う確固たる意識がなければ、
そのまわりにたとえパンの山を積まれても、人間は…この地上にとどまるよりは
むしろ自殺の道を選ぶに違いない。(カラマーゾフの兄弟)
わしが男塾教官の露素袈である!。意識が無くなるまで地獄禅じゃー
このレスの流れはスイスの転地療養帰りのレフ・ムイシュキン公爵には向いて
いないようだな。公爵死んじゃうよーw
レフ・ムイシュキン公爵殿にはフンドシの着用からはじめる!
眉毛太くて筋肉もりもりのムイシュキンなんていやです><;
突然ですが、21世紀の“旋毛虫”防御対策のために。
・CH3CH2OH(エタノール)
・NaCLO (次亜塩素酸ナトリウム)
・ClO2 (二酸化塩素)
気になる方は、ご用意を。
なお、「信仰心」と「神」が“旋毛虫”に効くかどうかは、臨床例がなく不明。
旋毛虫?
,,、,、、,,,';i;'i,}、,、
ヾ、'i,';||i !} 'i, ゙〃
゙、';|i,! 'i i"i, 、__人_从_人__/し、_人_入
`、||i |i i l|, 、_)
',||i }i | ;,〃,, _) 汚物は消毒だ〜っ!!
.}.|||| | ! l-'~、ミ `)
,<.}||| il/,‐'liヾ;;ミ '´⌒V^'^Y⌒V^V⌒W^Y⌒
.{/゙'、}|||// .i| };;;ミ
Y,;- ー、 .i|,];;彡
iil|||||liill||||||||li!=H;;;ミミ
{ く;ァソ '';;,;'' ゙};;彡ミ
゙i [`'''~ヾ. ''~ ||^!,彡ミ _,,__
゙i }~~ } ';;:;li, ゙iミミミ=三=-;;;;;;;;;''
,,,,-‐‐''''''} ̄~フハ,“二゙´ ,;/;;'_,;,7''~~,-''::;;;;;;;;;;;;;'',,=''
;;;;;;;;''''/_ / | | `ー-‐'´_,,,-',,r'~`ヽ';;:;;;;;;;, '';;;-'''
''''' ,r'~ `V ヽニニニ二、-'{ 十 )__;;;;/
293 :
吾輩は名無しである:2008/11/29(土) 11:19:23
武陽スレが終わった。
あまりほかの板いかないので、あの人が有名人だってことも知らず
ここに来てばしっと自信のある書き込みをしていったのを見たときは
ちょっとうれしかったんだ。
同じクリスチャンとしてね。
しかも自分と同じ福音主義の教会だというから親近感も覚えてた。
でもだんだん読むに耐えなくなった。
武陽さん、学問はきっとすごいんだと思う。
自分なんか足もとにも及ばないんだろうと思う。
でも武陽さんの信仰心に関してはわからない。
日本人が生まれつき仏教徒とされているのと同じだって、武陽さんは言った。
でも本気で神を信じているなら、あんなすさまじい言葉をあんなに書くことは出来ないはずなんだ。
同じクリスチャンとして、とても悲しかった。
このスレにまた彼女が来る事を願いつつ書いてみた。
どうだろうな
>>293ってアリョーシャみたいな人だね。
いま少し考えてみたんだけど、ドミートリィもやっぱり神を信じていたんだろう。
でも酔っ払いのひげ引っ張って引きずり回すような奴だったんだよ。
それであとから後悔するんだろう。
きっとぶよーもそうなんだろう。
神を信じてるからってみんながアリョーシャってわけじゃないのさ。
えー、どなたか、アリョーシャが第二部で皇帝暗殺事件に連座し、処刑される
と言う幻の構想がドストにあったと言う説の詳しい事実教えて下さい。
とはスレチな質問ですね。で、仮にあったと仮定します。その仮定を前提にした
ドスト叩きです。
「おい、ドスト、いくら何でもそれは悲しすぎる結末だぞ。でも、その第二部読み
たくてたまらんじゃないか。どうして書く前にいっちゃうんだよ。この裏切り者。
ばかドスト。大きら、もとい、大きら・・・・・・大好きだぞ」」
そんなキモいルール従わなくていいから
298 :
1:2008/11/30(日) 21:33:27
そう、無理にツンデレ風にしなくたっていいってば。
>>296 「第2部のアリョーシャ=皇帝暗殺犯として処刑される説」は、ソ連時代のドスト研究の大御所、
グロスマンが火付け役で、日本では江川卓がやたらと入れ込んで喧伝したために、一時は
まるで定説のように扱われたけど、今は疑問視する人も多い。
グロスマンは、
「ドストエフスキーはアリョーシャを叙事詩『カラマーゾフの兄弟』の主人公とみなしていた。それは、
おそらく受難的な革命家の自己犠牲的な形象であったろう。熱烈な真理探究者である彼は、青春時代に宗教と
キリストへの人格への熱中の時期を過ごした。しかし修道院から世に出ると、浮世の情熱や苦しみを味わい、
リーザ・ホフラコワとはげしくも悩ましいロマンスを経験する。彼は傷心のはて同胞への奉仕の活動に
人生の意義をもとめる。彼には活動と大事業が必要なのだ。70年代の末の社会的雰囲気のなかで
彼は革命家になる。そして国内のあらゆる不幸が消えさるはずの全国民の蜂起を呼び起こす皇帝暗殺の考えに
ひきつけられ、瞑想的な修道僧からすこぶる積極的な政治運動家にとなる。彼は、アレクサンドル二世の
暗殺計画の一つに加わり、断頭台にのぼる。」
って書いてるけど、アリョーシャが処刑される構想があったかなんて証拠は実は何一つ無いんだよ。
299 :
1:2008/11/30(日) 21:37:39
ドストにアリョーシャを革命運動に関わらせようとした構想があったことは、ドストの知人の
スヴォーリンがこう証言している。
「彼はアリョーシャ・カラマーゾフが主人公となる長編小説を書くつもりだった。
ドストエフスキーは 主人公を修道院から出して、革命家にしようと思っていた。
主人公は政治犯罪を犯し、処罰される。そして、真理を追求し、そういう探求を
しているうち、革命家になってしまう」
この内容の話を語ったとされているのは、1880年の2月20日のこととなっている。
ドストエフスキーが現存の「カラマーゾフの兄弟」を執筆・連載していたのは
1879年1月から1880年11月までだから、第7編〜第9編あたりを
書いてた頃かな?第10編以降は五月のプーシキン記念祭後に書いたそうだから。
「政治犯罪を犯し、処罰」とあるが、その後革命家になるのならそれで処刑されたわけでは
ないもよう。ならば、アリョーシャの犯した“政治犯罪”とは皇帝暗殺などという重罪では
ありえない。
さらに付け加えると、ドストはスヴォーリンと会話を交わしたわずか6日前の2月14日には
スラヴ慈善協会でアレクサンドル2世在位25周年を称えて、「皇帝は父であり、民衆は
その子である」と帝政賛美の祝辞を朗読しており、とてもグロスマンが言ってるような
革命思想に燃えて皇帝暗殺を図るような主人公を肯定的に書くとは思えない。
300 :
1:2008/11/30(日) 21:44:05
まあ、たぶんドストの考えてた「革命家」ってのは、第1部の「場違いな会合」でチラっと話題に
出てきた「キリスト教徒の社会主義者」ってやつではないかと。
それで、あの話が突然出てきた整合性もつく。
でないと、あの部分だけ第1部のストーリーの中で浮いてるものね。
301 :
吾輩は名無しである:2008/12/01(月) 01:57:06
世紀末、何も信じることが出来ないという末期の病気に犯された人々は
暴力と恐怖が支配する弱肉強食の世界に。
そこに現れた一人の男。
世紀末救世主伝説 北斗の拳
歌は「愛をとりもどせ」
ドストを超えたな。
ボッコボコの予感
スレ違いだけど、軍国主義とか愛国心ですべてを解決する
単細胞的な考え方とは距離をおきたいよね。
>>299-
>>300 >>1さん、有難う。詳しく教えて下さって。
このうれしさはですね、トルストイがムイシュキン公爵のことを
ダイヤモンドの価値がある人物だと言ってたって新潮文庫の
解説にあるの読んだ時と同じ、ほどではないにしてもその次ぐらいに
嬉しいレスでした。何だかよく分からん喩えで申し訳ありません。
一週間書き込みなしか
ドストエフスキーなんて作家、叩く価値も無い。
…なんてね。
年末だから、忙しいんだよ。
307 :
吾輩は名無しである:2008/12/10(水) 18:21:01
単に、話題が、尽きただけ。
スレの半分くらいは、一人が頑張って、書いてたわけだし。
308 :
1:2008/12/11(木) 08:52:09
自分はこのスレに、今のところ名無し含めて約21パーセントしか書き込みしてないけどな。
(統計取るの好きなんだ)
ところでさ、ドスト作品で「ワーテルロー、ワーテルロー、陰気な荒野よ!」っていうユゴーの詩が
引用されてる作品ってあったっけ?
「白痴」あたりかと思って探したんだけど、見つからない…。
もしかして、トルストイのほうだったかな。
統計が、好きなら、文字数で調べてみたら。
自分はこのスレに、
>>1-50のところ名無しだけで約62パーセントしか書き込みしてないけど。
勝ったな……!!
とほほ、自分って……!!w
>>310 愚行を固執すれば、賢者となるを得ん(ウイリアム・ブレイク)
>>309 原語に堪能だったら、コンコーダンスソフトとか使えるんだろうけどね…。
それぞれの登場人物のセリフが、作品内で、どれだけの量を占めているか調べたら、面白いかも、しれない。
314 :
吾輩は名無しである:2008/12/13(土) 13:10:49
はァ?
つまんねーよ
死ねば?
そういえば、ドスト作品に出てくる「突然に」「不意に」という語句の使用回数を調べた
研究者っていたね。
ドスト本スレに書くか迷ったが、ここが過疎ってるのでこっちに書きました。
「未成年」にトリシャートフと言う美青年が登場するが彼は”天使”として
書かれたんだろうね。キリスト教社会には”天使の存在”と言う信仰に近い
思想がある。そう思ったのは末尾の主人公の言葉から。いくら探しても該当
する人物を見つけられなかった、みたいな言い方だった。こっそり天使を
登場させ知らん顔をしている。実に喰えない作家だ。最高だと思う。また、
ツンデレ風になっちまった。「未成年」スレにカキコすれば良かったか・・・・・・
今から「未成年」スレに書き込みに行きます。
∧ ∧
イヤン (゚ー゚*)
ノ つつ
〜(_OO
しかし、ドストエーフスキーって、自分の創造物にして分身たる"登場人物"を
自分自らによる見事な筆致で凹凹にしていますね。
qと、芸術家には多くが許されている。
で、
>>1さんや武陽隠士さんとかに屈辱を与えて傷つけたのは俺かも知れん
一方的に身内みたいに感覚して、勘違いむかつき野郎になって、
幾分礼を失していたかも知れんです(自意識過剰かなぁ……)
「……あのひとたちは還ってくる」
それだけが私の願いです……。
319 :
吾輩は名無しである:2008/12/29(月) 20:08:11
以前から気になっていたのですが、
>>1さんはドストエーフスキーがとてもお嫌いなんですか?
こんなことを聞いて済みません・・・。
320 :
武陽隠士 ◆UCfK2Lx59s :2008/12/29(月) 20:22:01
>>318 いわゆる「転移」というヤツですねw屈辱感与えてしまって申し訳ありませんw
321 :
1:2008/12/29(月) 20:59:05
>>318 えーと、あのう。
この一ヶ月ほどちょっとドスト以外の事に興味集中してたもんで、こちらはROM専してました。
このスレの書き込みで気分害したことなどは一度もありませんので、どうぞお気遣い無く。
2ちゃんの
>>1なんて単にスレ立てするのが役目、あとは名無しとして埋没すべき存在。
たまに名乗るのは、ジョークかご愛嬌ってもの。自分はコテハン化する気は皆無です。
お気兼ねなく、書き込みどうぞ。
>>319 お好きなように、ご想像ください。
スタヴローギン風に答えるならば、それについては 「返事をしたくない」 。
>>321 >お好きなように、ご想像ください。
>スタヴローギン風に答えるならば、それについては「返事をしたくない」。
特定の異性に対する感情を云々、子供を堕落させていたとかの場面を、
とりあえず思い出したです
つまり、……関心があるのですね。俺はドストエーフスキーを大好きだが、
かなり苦しめられたので愛の裏返しで憎んでいる面もあるかも。でもやっぱり、好き!
『地下室の手記』
『地下室の手記』
主人公は(下級)官吏からその後「現在は無職」になった訳だが、
それは親戚筋より遺産が入ったからでしょ。
遺産なんてものが入らなければ、他の仕事を探して逞しく成長しつつ、
新しい他のひととの出会いも見出した筈・・・。
どうでしょう?
324 :
吾輩は名無しである:2008/12/29(月) 22:11:42
「貧しきものは幸いなるかな」の句。
心が貧しきものではないと牧師さんが言っていたよ
325 :
吾輩は名無しである:2008/12/31(水) 13:04:43
ドストエのワルイところ
1、チェックしてない口述筆記みたいな長いセリフ
2、挿話、作中作の多用によるページ数稼ぎ
3、殺人の動機が抽象的で説得力に欠ける。
4、引っ張り方が、メロドラマ、エンタメっぽい。
5、とってつけたような、みんな輪になる白々しいエピローグ
6、作品の中で気分が変わりすぎ。
327 :
吾輩は名無しである:2009/01/02(金) 16:34:26
♪ボッコボーコにしーてやんよー♪…って何で??
328 :
吾輩は名無しである:2009/01/02(金) 18:32:09
ロシア文学は辛気臭い
例外的にゴーゴリこそが天才
329 :
吾輩は名無しである:2009/01/03(土) 04:30:23
死人には鞭を打てない
池◆◆◆田◆◆◆大◆◆◆作の本名はソ◆◆◆ン・テ◆◆チ◆◆◆ャク。
小◆◆泉◆◆純◆◆一◆◆郎、小◆◆沢◆◆◆一◆◆朗は朝◆◆◆◆鮮◆◆◆人。
9◆◆◆11では小◆◆◆型の水◆◆◆爆が使用されている。
http://r◆◆◆i■ch◆◆◆ardk◆◆◆osh■im◆◆◆izu.at.we◆br◆y.in◆f◆o/
創◆◆◆価の◆◆保◆◆◆険金殺◆◆◆人事◆◆◆件。
オ◆◆◆ウ◆◆◆ム事◆◆◆件は、統◆◆◆◆一・創◆◆◆◆価.北◆◆◆朝◆◆鮮の共◆同犯行である。
C◆◆◆I◆◆Aが監◆◆修している。
http://www15.o◆◆cn.ne.jp/~oy■◆◆ako■◆◆don/kok_web■site/ir■ig◆◆◆uc■hi.h◆◆◆tm
与◆◆◆◆党も野◆◆◆◆党もメ◆デ◆◆◆ィ◆◆アも全◆◆部朝◆◆◆鮮◆◆◆人だった。
http://jb■bs.li■vedo■or.jp/b■◆◆bs/read.c◆gi/ne◆◆◆ws/20■◆◆92/11◆◆57◆94◆■13◆◆06/
2◆◆チ◆◆◆ャ◆ン寝るは「■とう◆◆◆◆一■教■■会■」が 運◆◆◆営して「個◆◆◆人じ◆◆ョ◆う◆ホ◆◆う」を収集してる。
駅◆◆前で「■手◆◆◆◆◆相を見せてください」 と「カ◆ン◆ゆう」してるのが「■と◆う◆◆◆一◆◆■教■■会■」。(カ◆◆◆◆ルト宗■教)
ユ◆ダ◆ヤ権◆力の◆子◆分→2◆ち◆ゃ◆ん運◆◆◆◆営=「とう◆◆◆一◆教◆会」上層部=層◆化◆上◆層◆部=自■民党清■和会=野党の朝■鮮■人ハーフの政治家=
与党の朝◆鮮◆人ハーフの政治家=金◆正■■日(キ◆ム・ジ◆ョン◆◆◆イル )=読◆◆売サ◆ン◆ケ◆イ=小◆◆◆沢◆十◆朗。
毎◆日■■■新聞◆◆◆スレを荒◆◆◆らしてる◆奴◆◆らも「◆とう■■■一■教■■■会◆」。
荒らしは洗◆◆◆脳するために「ネ◆ト◆ウ◆◆◆ヨ」などのレ◆◆ッテ◆ル◆付◆けレ◆スを何◆千◆◆回もする。
現◆◆◆実には「ネ◆ト◆ウ◆◆◆ヨ」などは存◆◆在し◆◆ない。
http://c◆ha◆ng◆◆◆i.2ch.net/te◆◆st/r◆ea◆d.cg◆i/m◆◆s/12◆30◆36◆◆◆33◆8◆5/
331 :
吾輩は名無しである:2009/01/05(月) 10:30:26
>>325 同感ですが、
個人的に一番気になるのは、ディケンズのパクリをやっているところ。
あまりにも目に余る。影響を受けたとしても仕方ない気もするが、
ドストエフスキーを、一流の作家と持ち上げるのはどうかと思う。
332 :
武陽隠士 ◆UCfK2Lx59s :2009/01/05(月) 22:19:16
333 :
吾輩は名無しである:2009/01/08(木) 02:21:53
狡猾なアホが書いたものを、読む阿呆
正常な人間は吐き気がして最後まで読めない とマジレス
家系図書きながら読んだ人いるでしょ。
だらだら長いセリフが大嫌い。もう少しまとめて書けよ
アリョーシャは黙っているイワンの真剣な目を見た。
それだけで兄の言いたいことが分かった。
にしたらすっきりするのにな
「虐げられた人々」にこんなエピソードが出てくる。
自分を裏切った男への精神的な復讐のために、自分のほうから騙し取られた金はくれてやると
言い放って男に唾を吐き掛け関係を断ち、あらゆる書類を破り捨てて貧苦のうちに死ぬことを
選択した女の話。
「自分を欺いた人間にたいして精神的な優位に立ち、そいつを泥棒とみなし、生涯そいつを軽蔑する
権利を得るため」に、法律上の正式な妻であったのにも関わらず一生涯名乗り出ず、男への憎悪に
身を焼きながら死んだ女。
当の男はそれについてこうシニカルに評する。
「もし金を返したりしたら、その女から私を憎悪する楽しみと権利を奪い、かえってその女を不幸に
したでしょう。」
あるあるw現実にもこういうことって。
状況こそ違えど、相手を一生涯軽蔑し精神的な優位に立つ「権利」を得るため、呉れるという金
(それなりの金額)をニッコリ笑って突っぱねるって、自分も実際やったことある。
ドストエフスキーってほんとに嫌いな作家。
他人の心に踏み込んで、本人すら見たくない心理を抉り取る、この「呪わしい心理学者!」ってか。
キリスト教では、プライド=傲慢 は、七つの大罪のうちの一つ。
ドストは、この「傲慢」に取り付かれた人間を描くのが本当にうまい、と思う…。
340 :
吾輩は名無しである:2009/01/28(水) 10:14:21
>>337 「未成年」のアルカージイ・ドルゴルーキー青年のような
感情といえるのかな。ドルゴルーキー青年はトゥシャールに反抗せずに
卑下して気に入られようとする。どんな屈辱があっても自尊心は無くならず
逆に相手に気づかせる。これも精神的な優位。
こんな感情ばっかり描くドストはキライ。
『地下室』のアポロンの裏側から見た発展形態ですか? だったら自分も今一かな
七つの大罪、傲慢・嫉妬・憤怒・怠惰・強欲・暴食・色欲
これらを舞踊さんは無力化する境地に達したのだろうか。
……愛によって。
逆に、飲み込まれちゃったんじゃないかな愛が。無気力に。
>>342-343 このスレは、特定のコテとの馴れ合い or 叩きの為の場ではないので、続きは専用スレでどうぞ。
スレの区別なくそういうことを書かれるのは、たいへん迷惑。
あ?
何仕切ってんだテメー
346 :
吾輩は名無しである:2009/03/11(水) 22:12:25
ageついでに、ロシア文学関連本の情報。
沼野恭子著 「ロシア文学の食卓」 NHKBOOKS
ゴーゴリ、チェーホフ、ドストエフスキー、トルストイ、ゴンチャロフ、プーシキン等の小説に
登場するロシア料理の数々を取り上げて、「食」を通してロシア文学とロシア文化を語った一冊。
巻頭に美味しそうなロシア料理のカラー写真アリ。
巻中で引用されている作品としては、
ゴーゴリ「死せる魂」、チェーホフ「おろかなフランス人」「誘惑」、トルストイ「アンナ・カレーニナ」
チェルヌイシェフスキー「何をなすべきか」、ドストエフスキー「罪と罰」、ペトロフ「十二の椅子」、
他、ブーニン、クルコフ、ギャリロフスキー、バーベリ、ブルガーコフ、アクサーコフ、
ソルジェニーツィンなど多数。気軽に読める。
http://bookweb.kinokuniya
>>346 本屋で立ち読みしたよ。面白そうだった。
シチイだたかな。シチューだろ?
いや、シチューとシチーは別物だよ。
シチーは、酢漬けキャベツ入りのスープのことだよ。
ロシアでは、長い冬に備えて野菜類は酢漬けにして保存して、それを料理に活用した訳。
349 :
高正男:2009/03/28(土) 15:01:21
ウリは偉大!
350 :
朴昌珠:2009/03/31(火) 00:37:06
ウリも偉大!
351 :
吾輩は名無しである:2009/03/31(火) 16:58:06
350レスを消費して、結局、誰も”彼を”ボッコボッコにできないのだった・・・・・・
352 :
吾輩は名無しである:2009/04/16(木) 22:20:55
人気者
最近自分は20さいも年の頃のはなれた
恋愛パートナーと職場でかくれておおやけにつきあっていて
凄いことにもなったのではないかと!!
スペードのエースとハートのエースでは…
DGフリークを卒業出来るのはどちらでしょう!
>>1どちらかと言えば感じるのは…ですか?
(//▽//)
354 :
真間一=353:2009/04/16(木) 22:51:30
>>1さん。L is for LOVE!!です。すごいことにもなってきました!!
日本語でおk
356 :
吾輩は名無しである:2009/04/28(火) 09:39:23
● ロシアの国家ぐるみの人種差別活動
http://www.liveleak.com/view?i=187f699ac9 ロシアのレイシスト(人種差別主義者)によるアジア人(日本人もふくむ)への集団リンチ映像。
手口は卑劣極まりない。 手を上げて降参しているのに、平気で顔を蹴ったり殴ったりしている。
ときには10人以上で、街中で会っただけのアジア人に襲いかかってリンチをする。
問題は、ロシア国民の半数以上の人々はこの行為に賛成していること。
レイシスト達は裁判沙汰になっても無罪釈放されるケースがほとんど。国家ぐるみの
人種差別運動と言える。
ドストはエンタメだね
358 :
吾輩は名無しである:2009/05/02(土) 22:59:21
日本の外務省が今年の1月27日にスポット情報で注意喚起を促している。
★ロシア:非スラブ系人種に対する襲撃事件の頻発
1.ロシア、特にモスクワにおいては、最近、民族的偏見によると思われる非スラブ系人種に
対する襲撃事件が頻発、多数の死傷者が出ています。2008年12月中旬から本年 1月中旬
までの期間だけで、以下のような外国人ないし外国人らしき風貌の人物に対する襲撃事件
が連続して発生。
(1)12月14日夜、カザフスタン人留学生がモスクワ南西部の地下鉄Kaluzhskaya駅で何者か
に刺され、病院へ搬送中、救急車内で死亡。
(2)1月3日夕、韓国人留学生2人がモスクワ市南西部の地下鉄Kaluzhskaya駅プーシキン
大学学生寮付近で見知らぬ者から揮発性液体をかけられ、火をつけられ重傷。
(3)1月8日、中国人学生2人がモスクワ市地下鉄Kaluzhskaya駅の路上で数人に刺され重傷
(4)1月9日、ベトナム人留学生がモスクワ市内Paveletskaya駅付近で見知らぬ者に襲われ、
胸と腹部を刺され病院で死亡。
(5)1月10日夜、カメルーン人が市内北東部の地下鉄VDNX駅の通りで10台半ばの少年3人
組に刺され、搬送先病院で死亡。
(6)1月11日夜、カルムィキア共和国(ロシア連邦の構成主体の一つ)出身者がモスクワ市
南西部の地下鉄Kaluzhskaya駅路上で3人組に刺され重傷。
(7)1月11日夜、タジキスタン人2人が地下鉄Otradnoe駅通りで若者グループに刺され重傷
359 :
吾輩は名無しである:2009/05/03(日) 09:09:16
P女の自信過剰はどこからくるのか。
ドストエフスキーを批判できる私カッコイイ!ってか。
361 :
吾輩は名無しである:2009/07/11(土) 01:31:15
ドストと同時代の唯美主義的保守主義者、レオンチエフが書いた小説「田舎にて」より
作者レオンチエフの分身である主人公ミリケーエフの語りの抜粋。
「樹齢百年の巨木は、取るに足りない人間二十人よりも貴い。私は百姓にコレラの治療薬を
買ってやるために、その木を切るつもりなど毛頭ない…。
私にとっては、アカーキイ・アカーキエヴィチ(外套の主人公)より、ネロのほうが、はるかに
貴重である。醜悪な小説を書くゴーゴリはロシア文学堕落の元凶であり、同じく醜悪な
ドストエフスキーの小説は、安宿の狂人の悲劇にすぎない…。
バルカンのスラブ人にはトルコの圧制と暴力を与えた方が、彼らにとって幸福である…。
自由主義も民主主義も人類を破滅に導く原理であり、そこから人類を救えるのは、
強力な専制だけである…。」
「安宿の狂人の悲劇」とは、よく言ったもの。
あと、ドストと同じ保守主義者といっても、いろんなタイプが居るんだな。
362 :
吾輩は名無しである:2009/07/14(火) 06:12:59
>>361 うんこした後ケツ拭いたら、血がついててマジびびった
まで読んだ
東大教授が薦める本のNo1って帯に書いてるが(新潮に限った話)、なんか間違ってる。「死の家」の囚人の様に、才能があっても無名のまま死んでゆく人々に愛情を注いだ作者だろ?何で「ドスト読んだから偉い」みたいなエリートや金持ちのステータス付加要素になってんだ?
挫折した奴のやっかみだろ
ドスト好きな知人に、何故好きなのか聞いたら、くだらない作品は未来に残らないから(=古典しか読む価値は無い)、だった。でもそれは排他的過ぎやしないか?例えば、現代の携帯小説に感動した人を蔑み、その感動も無かったことにするべきなのか?
「古典は偉い!三文小説とかキモっwww」っていうなら、「地下室」の「サーベルをがちゃがちゃいわせて」るのと一緒じゃん。まあドストが悪いわけじゃないし、俺の捉え方が間違ってるのかもな
ドストへの過剰なまでの神聖視(笑)は、キリストへの絶対的な信仰にも繋がるところがあると思う。俺は小さい時、古典に興味が無く、最近の物しか読まなかった。そのせいで、古典の"絶対的信仰者"である親に虐待された。
そして親はキリスト教徒だ。世の中にはイエス・キリストのせいで差別を受けて苦しみ殺された人間がいる。だから世界が最終的に平和になる時には「大審問官」など存在してはならないし、ドストやキリストすら無に還らなければならない。
ドストが蘇り、現代の愛好家の前に姿を現すとしたら、彼らは媚びを売り、盛大に迎えるだろう。だが本を読めない程貧しく、ドストを知らぬ人にこそ、ドストは手を差し伸べるはず、いやそうでなければならない
〜グルーシェニカ嬢に学ぶ悪女講座〜
本命の男に裏切られ、保険の男に言い寄る時
「あたしね、ここにいるだれかさんを愛しているのよ。
誰だか当ててごらんなさい」
「さっき一羽の鷹が入ってきたら、とたんにあたし、がくんと気が緩んでしまったの。
『ばかだな、おまえの愛してる人はこの人じゃないか』
―すぐに心が囁いてくれたわ」
「あたしってばかね、どうしてあなたという人がありながら
別の男を愛してるなんて考えることができたのかしら!
赦してくれるミーチャ?あたしを赦してくれる?」
371 :
吾輩は名無しである:2009/10/10(土) 14:17:21
〜「白夜」のナースチェンカ嬢に学ぶウザキモ童貞男との手の切り方講座〜
本命男にラブレター届けさせたり、いいように顎でこき使ってきたアッシー君が
何を勘違いしたのか、「ああ、ナースチェンカ!僕の胸に忘れていた甘いメロディが…!」
とかウザキモ告白してきたら…
「私は当然本命のとこ行くけど、あなたは私の事を許してくれるわよね?
あなたが辛いのは判るけど、愛していれば相手の侮辱をいつまでも忘れないなんてことは
できないはず。
で、あなたはもちろん私の事愛してくれている。だから先にお礼言っちゃうわ。
本 当 に ど う も あ り が と う !
私たちは永遠にオトモダチよね?
じゃあ、という事でサヨウナラ 」
〜「大審問官」に学ぶ相手から返事をする気力を奪うトークテクニック講座〜
大審問官
「第一の問いはこうだったな。お前は自由の約束を土産に世の中に出て行こうと〜ウンヌン
ところが人間は単純で無作法な家畜〜ネチネチ〜この石ころをパンに変えれば、人類は
従順な羊のように〜アヒャヒャ〜ところがお前は人間から自由を奪うことを望まず〜ブチブチ
人はパンのみに生きるにあらずと〜プゲラ〜ほかならぬこの地上の霊がお前に反乱を
起こし〜ウンチク〜弱者たちは我々に食を与えてくださいと〜ホロリ〜それなのにお前ときたら
地上のパンという唯一絶対の旗印を退け、弱い意気地なしの我と我が身のことを自ら
決することの出来ぬ哀れな弱者に〜グダグダ〜しかし、私がお前の代わりに彼らを
救って〜エッヘン〜かくして、世界の跪拝の統一性についての問題は〜シカジカ〜
(この調子で延々、文庫にして20ページ以上喋り続ける)
以上により、お前の罪は明白だ、明日はお前を絶対火炙りにしてやるぞ。これにてDixiだ。 」
イエス 「 …………… 」
373 :
\____________/:2009/11/15(日) 17:50:15
∨
「大審問官」テ、実ハ、コウイウ話ナンダヨ、アリョーシャ
⊥
●_● 「/ ̄V7 ⊥ ○_○
(・ω・) (__丿 匸P ( ̄)− (・ω・) ソウダッタンデスカ、兄サン !
│/∴∵つ /  ̄ ̄  ̄/ ⊂ )│
─ \ │ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄│ / ―─┘
││ │ │ ││
マッタク、ウハー ト コウチャ ダケデ
何時間モ ナガイ シヤガッテ…
∧,,∧
(;`・ω・)
/ o━
しー-J
374 :
吾輩は名無しである:2009/11/15(日) 18:13:25
シカシ、今回ノ規制ハ、イツマデ続クンデショウネ、イワン兄サン
⊥
●_● 「/ ̄V7 ⊥ ○_○
(・ω・) (__丿 匸P ( ̄)− (・ω・)
│/∴∵つ /  ̄ ̄  ̄/ ⊂ )│
─ \ │ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄│ / ―─┘
││ │ │ ││
サア、千兆年ヲ千兆倍シテ、サラニ千兆倍シタクライカナ…
俺ノユークリッド的頭脳デハ、到底理解デキナイ事ダヨ、アリョーシャ…
何故、罪モ無イ一般ユーザーガ、規制ノ巻き添えヲ喰ラッテ、
アク禁サレナケレバナラナイノカハ…
375 :
吾輩は名無しである:2010/04/10(土) 18:26:14
この!へ、へ、へ が!
376 :
吾輩は名無しである:2010/04/22(木) 21:23:58
『罪と罰』『地下室の手記』でドストエフスキーの魅力に惚れました。
次に『悪霊』を「体験」して天地が引っ繰り返るほど吃驚しました。
そして、『カラマーゾフの兄弟』を読んで、「なんだ、未完じゃね」と失望しました。
亀山さんがそんなふうな解釈をゆるすからいけないんだー
>>170 こちらも断片的ですが・・・
『ドストエーフスキイの個性(上)(下)』ボリース・ブルーソフ著
(理想社・黒田辰男/阿部軍治、訳)
ストラーホフがトルストイに宛てた手紙の抜粋や、
トルストイとドストエフスキーの間のちょっとした逸話などもあり。
捜すならたぶん古本屋さんだね、やたら印刷ミス?が多く、時には活字が右90度回転していたりするw
>>170続き
>109-111にある内容は全部出ていたよ