1 :
( ̄ω ̄)みちるの友 ◆nCkADzKG8Q :
(笑)
いきなり1があぼ〜んな件
春樹を最初に見出した男
4 :
( ̄^ ̄):2008/02/23(土) 14:48:35
(失笑)
酒
この人、エッセイの中でゲイが「薬では本当に苦労したわ」
って言ってたって書いて、そのあとなーんも言葉を付け加えずにいて
俺なんかにすると思わせぶりにしか感じらんないんだけど
本人自体はシャブとかやったことないのかなあ。
ゲイ体験を明らかに書いてる人だから少しくらいはあるように思うんだけど。
ちなみにシャブはゲイにとっての必需品。肛門性交の快感を何倍にも高める。
いや何倍どこじゃないか、何万倍か。あ、俺はゲイじゃないけどね。
書いてるね。
あれはちゃんと、…なんて云っていいのか知らんけど、
相手を女性扱いで書いている。どこでだったかは忘れたがw
たしか遠藤とかに、よく出来たねーなんて云われるやつだよな。
若い頃の澁澤龍彦の話とかも同じ本だったっけ?
もーほとんど忘れてるw 歳だなぁ。
9 :
( ̄^ ̄):2008/02/23(土) 18:52:43
その辺は失禁老人が詳しいでしょうねぇ(笑)
>6
全文読めんので、なんともいえんな
まぁ、思わせぶりな文章、よく書いた人だから
でも吉行さんは「男と女」の関係を一番のテーマに
色んな文章書いたから、あまり気にする文章でもないと思うぞ
あとは病気に関してかな。
なんも書かないというのは、自分が語れる文化じゃないから
書かなかったと思うぞ。
シャブは覚醒剤のことね。当時は薬関係は書けなかったろうから。
新潮の『美少女』をブクオフで買ったら
エロ写真が挟まってた
吉行なだけに(?)そういう仕様なのかと思ってしまったw
その話、著者も喜びそうだ。
15 :
( ̄ω ̄)みちるの友 ◆nCkADzKG8Q :2008/03/07(金) 23:42:07
ゴージャスさん、前スレッドの様に是非リズム論でお願い致しますねぇ(笑)
ほしゅ
>>10 今の時代でこそ、覚醒剤=最高のセックスドラッグ
ってことは広く知られるようになったけど(でもないのか?)
坂口安吾に象徴される戦後のヒロポン薬局販売の時代にはそういう認識は一切なかった。
たんに眠る必要がなくなり、集中力も高まり、まあまあ気持ちよくなる薬。
セックスドラッグとしての効用に、ゲイで押す人のジュネですら気付いてなかったっぽい。
まあ当時と今の摂取方法の違いも理由にもよるわけだが。
ドラッグ大国のアメリカだって80年代くらいまではmethっていったら
ゲイとビンボー人のドラッグとしか認識されずにいたわけで
(ただし90年代以降大爆発、大炎上)
俺の知る限り、覚醒剤をはっきりセックスドラッグと銘打ち、初めて文学作品上に
載せたのは、このアンフェタミン大国の日本ですら中上健二まで待たなきゃいかん。
で、この吉行の思わせぶりの文章が気になるわけよ。
どの辺までわかっていたのかってw
18 :
吾輩は名無しである:2008/03/10(月) 01:49:21
その、思わせぶりのエッセイ、タイトル知りたい!
必要かしらんけど一応、保守
岡山の先輩の内田百閧ニは交流はあったのかな?
まあ吉行はほとんど東京育ちだけど、岡山の血は濃厚に自覚してただろうし...
山藤章二の吉行のイラストは傑作だぞ(『贋食物誌』ね)。
なんでいつもこめかみに青筋立ってんだか...
血行がいいんだよ
23 :
吾輩は名無しである:2008/03/22(土) 09:15:42
山藤は山口瞳『酒呑みの自己弁護』のイラストも抱腹絶倒物だぞ。
24 :
吾輩は名無しである:2008/03/26(水) 21:59:48
自分は、親が「菓子祭」持ってて子供のときに読んで印象に残ってて
20年近く経った最近あらためて読み直したらよかった。次は何読めばいいかな?
そんなこと言われても…
26 :
吾輩は名無しである:2008/04/12(土) 15:12:29
講談社文芸文庫で、対談集「やわらかい話2」が出た。
巻末の丸谷才一と渡辺ズン一の解説対談がかなりおもしろいよ。
吉行の女性関係について語っているが、いろんな意味で興味深い内容だった。
金子光晴との対談は、1冊目のほうが良かった。
28 :
吾輩は名無しである:2008/04/27(日) 00:27:28
『鞄の中身』ってなにに収録されてる?できれば文庫でよみたいんですが
29 :
吾輩は名無しである:2008/04/27(日) 22:30:23
短篇集の表題になってるじゃん。
31 :
吾輩は名無しである:2008/05/15(木) 04:50:51
オレはこの作家に出会わんかったら
しんどったかもしれん
32 :
吾輩は名無しである:2008/05/15(木) 04:57:09
毎日、めまいのするようなプレッシャーと孤独。
それがオレの浪人時代だ。
読解力アップのために小説を読み始めた。きっかけは超勉強法に
書かれていた本を積極的に読むことである。国語の点数が伸び悩んでいたので
普段はあまり読まない小説を読んだ。
まずは、どくとるマンボウからはじめた。おもしろかったし、読みやすかった。
みるみるうちに国語の点数は上がった。不思議な感覚だった。
北杜夫の小説にはよく吉行がでてくる。
僕は彼に興味をもった。その立ち振る舞いに。
33 :
吾輩は名無しである:2008/05/15(木) 05:02:45
月並みだが私の東京物語を一番初めに読んだ。
乾いた文体と都会の描写に新鮮な感覚を得た。
まだ、たいした恋愛もしたこともない、社会経験
もほとんど無い浪人生がなぜこのように思ったのかは
よくわからない。大学に入学したら僕もこんなふうに
生きてみたいなと思ったりもした。
そして、本を読みながら、勉強をした。
そして、希望の大学に合格し、入学した。
34 :
吾輩は名無しである:2008/05/15(木) 05:17:33
吉行の小説を読むと孤独感がやわらぎ勉強に集中できた。
だから合格できたのだと思う。あのままだと失敗して死んでいたかもしれん。
最初は経済学部志望だったが、いつのまにか文学部の学生になっていた。
某国立大学の文学部である。中身は知らんがブランドだけはある。
35 :
吾輩は名無しである:2008/05/15(木) 05:30:53
小説を書くことにあまり興味はなかった。僕の大学での
大きなテーマはそれを実践することだった。
卒論でその内容を書くわけにはいかないので卒論はさし
さわりの無いものにした。つまり、たいして研究せずに
卒業してしまったのである。国立なので納税者にたいして
申し訳なく思った。
36 :
吾輩は名無しである:2008/05/16(金) 15:57:52
このように大学生活が始まったわけだが、いつのまにか
1週間のうちほとんどがホテル生活にかわっていた。
ボロボロのなんともわびしいラブホテルだ。浴室なんか
あまりのボロさに哀愁が漂ってくる。受付のババアなんか
死にそうだった。完全に70年代。
37 :
吾輩は名無しである:2008/05/16(金) 16:00:48
でもそういうところしか入らなかった。きれいな現代的
なホテルは一切はいらなかったところをみると。やはり
吉行の影響は多大なものだったとおもう。
あそこは壊さずに残してほしい。趣があってよかった。
昭和の文化遺産だろう。
38 :
吾輩は名無しである:2008/05/16(金) 16:02:32
大学には1週間に1回くらい顔をだした。あとはボロホテル生活。
とんでもない生活である。さらにとんでもないのが大学だ。
これでも単位がとれてしまう大学というのは一体どんな
ところなんだと思う。さすが文系だとあきれた。
39 :
吾輩は名無しである:2008/05/17(土) 11:28:42
この続きはブログで…
40 :
( ̄ω ̄)獲らぬ狸 ◆ycr5A7VfSw :2008/05/17(土) 11:31:46
いやはや(笑)久世やら渡辺やらと比べましても、この人は小説の名手では無いで消化ねぇ(笑)
勿論ウェルメイドな小説ですが、それでも巧いものは巧いですからねぇ(笑)
41 :
吾輩は名無しである:2008/05/18(日) 11:58:56
と お前なんかに言われても 作者は全然うれしくないと思うな(笑)
42 :
( ̄ω ̄)獲らぬ狸 ◆ycr5A7VfSw :2008/05/18(日) 13:36:35
まぁ一ドンファンの意見として、ということですよ(笑)
43 :
吾輩は名無しである:2008/05/18(日) 22:45:58
(笑)
44 :
吾輩は名無しである:2008/05/19(月) 17:20:59
どなたか「男と女の子」を戸田恵梨子で映画化して。
45 :
吾輩は名無しである:2008/05/19(月) 17:24:10
どなたかプロデューサーのかた、「男と女の子」を戸田恵梨香で映画化してください。懇願
46 :
吾輩は名無しである:2008/06/20(金) 17:06:52
本日スカパーヒストリーチャンネルPM10時より
NHK保存の蘇る作家の声で
荷風は断腸亭を3日分自作朗読
室生犀星は『石獣』
吉行淳之介は『鞄の中身』
それぞれ自作朗読
見られる方はお忘れなく
結構貴重ですよこれ
47 :
吾輩は名無しである:2008/06/20(金) 20:01:04
スカパーか。誰かうp頼むよ。お願いしましたよ。
48 :
吾輩は名無しである:2008/06/21(土) 00:12:47
>>46 わー、今夜はムリだったけど再放送チェックします!
貴重な情報ありがとう。
スカパー無理だorz
50 :
吾輩は名無しである:2008/06/23(月) 12:56:30
2003年にNHKで放送されたものらしいですね
自作朗読なんて吉行がよく引き受けたもんだ
NHKの放送局で見た覚えがあるな
番組内ではラジオ出演の際の音源も一緒に流れてた
動いてる姿を期待してたんだけど、声を聞けたのはよかった
52 :
吾輩は名無しである:2008/07/11(金) 12:30:17
淳之介の背中買いました
薔薇販売人のエピソードは面白かった
やってみたくなりましたね薔薇販売人もちろん詐欺でなく
注文があるとも思えませんが
53 :
吾輩は名無しである:2008/08/21(木) 19:37:57
意外にたくさん持ってたよ三十弱。読んだ覚えもなんとなく。
特に好きだとか、意識したことはないんだが。
声を聴くだけでその人の職業が当てられたとかどこかで読んだ希ガス
俗物図鑑かよ
57 :
吾輩は名無しである:2008/10/14(火) 00:59:34
あげ
懐かしい
とりつかれたように吉行さんの文庫本を買いあさっていた時期があった
他人の読んでいたスポーツ新聞で吉行さんの訃報を知った
古本屋で見つけた『贋食物誌』に上野毛の住所を発見し、
いつかお家を訪ねてみようと心を踊らせていたところだった
薬で自分の意識を変えられるのは不愉快だと言ってなかったっけ
人形おときさん絡みで薬も試してはみたものの、
ハマりはしなかったと言っていたと思う
吉行さんの声は意外と野太いと色んな人に言われていたが
一度も耳にしたことがないのが残念だ
一度お尻を撫でられてみたかった
派手なパジャマ姿も見てみたかった
神田の古書店で福地泡介さんの描いた吉行さんのイラスト原画を購入した
500円だった
福地さんの絵には血管が描かれないのが少し残念だ
もっとも、山藤さんの絵はひど過ぎる
たとえ売っていたとしても購入するかどうか
名手で鳴らした対談の本が時代の流れで消えていくしかないのが悲しい
盛んに出版されていた頃の文庫本の頁が、
酸性紙ゆえにやたらと変色してしまうのも悲しい
59 :
吾輩は名無しである:2008/10/30(木) 19:49:59
60 :
吾輩は名無しである:2008/12/14(日) 00:47:40
吉行淳之介の声・話し方ってどんなんだろう。
「〜作家たちの声」見逃してしまって謎のままです。
動いてる映像も本当にない。
どういうひとか見てみたいのにな〜
NHKアーカイブスの「よみがえる作家の声」なら
全国のNHK放送局で聞けるとおもいますよ
私はそれで始めて肉声を聞きました
残念ながら動いてる映像はありませんでしたが
低くて落ち着いた感じの声でした
繊細な指先を持つ人に似合わない、『土建屋風の声』だとか書いてありましたっけね
んなこたあないよ
低くて響く声だが艶もあるし知性も感じる
まあ、文章から想像できるまんまの声で
俺なんかは恥ずかしくなっちまったぜ
声がやたらにデカいという話はちょこちょこ目にするな
65 :
吾輩は名無しである:2009/01/03(土) 03:47:58
短篇巧いね
夕暮れまでは時間を忘れて読んだ
池◆◆◆田◆◆◆大◆◆◆作の本名はソ◆◆◆ン・テ◆◆チ◆◆◆ャク。
小◆◆泉◆◆純◆◆一◆◆郎、小◆◆沢◆◆◆一◆◆朗は朝◆◆◆◆鮮◆◆◆人。
9◆◆◆11では小◆◆◆型の水◆◆◆爆が使用されている。
http://r◆◆◆i■ch◆◆◆ardk◆◆◆osh■im◆◆◆izu.at.we◆br◆y.in◆f◆o/
創◆◆◆価の◆◆保◆◆◆険金殺◆◆◆人事◆◆◆件。
オ◆◆◆ウ◆◆◆ム事◆◆◆件は、統◆◆◆◆一・創◆◆◆◆価.北◆◆◆朝◆◆鮮の共◆同犯行である。
C◆◆◆I◆◆Aが監◆◆修している。
http://www15.o◆◆cn.ne.jp/~oy■◆◆ako■◆◆don/kok_web■site/ir■ig◆◆◆uc■hi.h◆◆◆tm
与◆◆◆◆党も野◆◆◆◆党もメ◆デ◆◆◆ィ◆◆アも全◆◆部朝◆◆◆鮮◆◆◆人だった。
http://jb■bs.li■vedo■or.jp/b■◆◆bs/read.c◆gi/ne◆◆◆ws/20■◆◆92/11◆◆57◆94◆■13◆◆06/
2◆◆チ◆◆◆ャ◆ン寝るは「■とう◆◆◆◆一■教■■会■」が 運◆◆◆営して「個◆◆◆人じ◆◆ョ◆う◆ホ◆◆う」を収集してる。
駅◆◆前で「■手◆◆◆◆◆相を見せてください」 と「カ◆ン◆ゆう」してるのが「■と◆う◆◆◆一◆◆■教■■会■」。(カ◆◆◆◆ルト宗■教)
ユ◆ダ◆ヤ権◆力の◆子◆分→2◆ち◆ゃ◆ん運◆◆◆◆営=「とう◆◆◆一◆教◆会」上層部=層◆化◆上◆層◆部=自■民党清■和会=野党の朝■鮮■人ハーフの政治家=
与党の朝◆鮮◆人ハーフの政治家=金◆正■■日(キ◆ム・ジ◆ョン◆◆◆イル )=読◆◆売サ◆ン◆ケ◆イ=小◆◆◆沢◆十◆朗。
毎◆日■■■新聞◆◆◆スレを荒◆◆◆らしてる◆奴◆◆らも「◆とう■■■一■教■■■会◆」。
荒らしは洗◆◆◆脳するために「ネ◆ト◆ウ◆◆◆ヨ」などのレ◆◆ッテ◆ル◆付◆けレ◆スを何◆千◆◆回もする。
現◆◆◆実には「ネ◆ト◆ウ◆◆◆ヨ」などは存◆◆在し◆◆ない。
http://c◆ha◆ng◆◆◆i.2ch.net/te◆◆st/r◆ea◆d.cg◆i/m◆◆s/12◆30◆36◆◆◆33◆8◆5/
本当に文章が読みやすい
身体が弱いからうまれた文体だ みたいな事言ってたけど
対談集が再版されず消えて行くのが悲しい
吉行が父親のそれを「書かれた端から古びてゆく文章」と評したことに対し、
どこぞの評論家が「いやーでもね当時はそれが…」なんて擁護?していた文章が…、
たーしか誰かのエッセイか何かにあった気がするんだが思い出せないww
キモい顔
けれども、吉行自体、もう本屋には並んでないし…
才能を浪費した気が…
>>70 最近短編集はまた本屋に並ぶようになったんじゃない?
一時は吉行淳之介の場所に和子とあぐりと愛人A子の本が並んでいたりしたもんだけど
吉行さんが見たら嫌がるだろうなと思ったな
今さらかもしれんが
ようつべに「知ってるつもり?!」のあぐりさんの回がうpされてるな
新しい写真も見られてよかったよ
俺は死ぬ前に谷崎のフウテン老人日記のような凄絶な作品を残してくれると信じていたんだよ
最後の入院の際には
あと二冊書きたい本がある
とまり子さんに言っていたらしいね
さんざっぱら病に苦しめられて、しまいには癌だなんてあんまりだよな
「先生も酷な事をおっしゃいますなぁ」だっけ 告知後の台詞
もう充分だよ
「シビアなことをおっしゃいますなあ」だったとおもう
いろんな思いが絡み合ってただろうね
へえ、そうなんだ
知らなかった
お坊ちゃまの雰囲気を醸してるけれど、
あぐりは借金抱えていたんだね。
81 :
吾輩は名無しである:2009/02/04(水) 20:15:17
全集買おう
非常にきちんとした人だということを聞いたことがある。
楽しく話をしていても、曖昧なところや些細でも気にかかるところがあると
「それはどういうこと?」と聞いてきたと。
ようつべに驚きももの木20世紀の吉行の回がうpされてるね
動いてる姿を初めて見たよ
>>83 おおー、ありがとう。
でも静止画ばかりで動いてるところを確認できなかった。
ごめんあった。
歩いてた。俺も初めて見たわ。センキュー
86 :
吾輩は名無しである:2009/02/26(木) 08:30:04
晩年はヅラだよね
テレビ出演やめたのも薄毛が原因らしいし
だよね、とからしい、とか適当だな
テレビ出演しないのは世間が狭くなるからだろ
読んだ覚えがある
やめた、というよりもともとそういうのは好まない人だろう
88 :
吾輩は名無しである:2009/02/26(木) 15:48:43
>>82 気になり出すとどうにもならないタイプだったらしいね
零が突然きになりだして飲み屋でも零について聞きまくって
解決しなくて
どにかしてくれーっって叫んでたらしい、精神的なチック症だと思うよ
>>88 おやはや(笑)それは共感できますねぇ(笑)おやはや(笑)
90 :
吾輩は名無しである:2009/03/01(日) 03:00:43
一時白内障でロンパリだったのも影響したのかな?
>>88 そのエピソード、なにで知りました?
良かったら教えてください
91 :
吾輩は名無しである:2009/03/06(金) 02:52:29
>>90 ご本人が書いてましたよエッセイで
なんのエッセイか全然思い出せませんが
92 :
吾輩は名無しである:2009/03/06(金) 15:57:56
駆け出しの小説家 恋人A子の原稿を
そのまま自分のものとして 出した (所謂 パクリ)
この一件で 吉行とは離れた
93 :
吾輩は名無しである:2009/03/08(日) 05:09:00
NHKアーカイブス情報を教えてくださった方
どうも有り難うございました!
機会があったので寄ってみましたが
あんな声をしていたんですね。謎が解けました。
他にも色んな方の昔の映像など観ることが出来てとてもよかったです。
『星と月は天の穴』(講談社文庫版)の、解説がw良かったよ川村二郎の。
『大きな「小作家」』ってやつ。本編の方はまったく覚えてないんだがww
こちらは「文学+小さい」のキーワードにより何故だかしょっちゅう思い出す。
95 :
吾輩は名無しである:2009/03/08(日) 10:45:41
吉行のテイストは武満徹の音楽と、とてもよく似ている。
日本の風土からくるどうしようもない暗いじめじめ感、性的なイメージ、優しさと厳しさ・・・
この二人を並べて論じているのは、寡聞にして知らないけれども、俺の中では分かち難い。
そういえば、どっちもドビュッシーの音楽を好んでいたな。
武満ほど繊細じゃあないと思うよ
案外図太いんじゃないのかな
梶井とは違う気がする
97 :
吾輩は名無しである:2009/03/30(月) 23:39:58
第三の新人の中では、ダントツに文才があると思う。
開高健とか、北杜夫とか、遠藤周作とかいいと思ってた高校生時代がなつかしいな。
ところで、石川淳は1960年代末頃に朝日で書評をしていたが、
そのときに対象として取り上げられた作家は、稲垣足穂、渋沢龍彦、大江健三郎、
三島由紀夫、堀田善衛、吉田健一、西脇順三郎、安部公房、吉行淳之介、
中村幸彦、森銑三、林達夫・・・・という錚々たるものだった。
ちなみに、吉行淳之介の回は「暗室」を書評している。
石川淳の自選集にも収録されているから、同時代の文筆家として、
かなり評価しているのがわかる。
文体がとてもいい
妙に論理的、解析的というか・・・
あるいは、もしかすると翻訳調なのかもしれないけど
嫌にならない
99 :
吾輩は名無しである:2009/04/05(日) 00:54:46
文壇の人事部長だから
『暗室』あたりになると、もうほめなきゃしょうがないって雰囲気だったな
それほどのもんじゃないだろって思ったな当時
小林秀雄と同じだよな、とにかく誉めとけって
今の糞作家よりはましだったのでは(笑)おやはや(笑)
101 :
吾輩は名無しである:2009/04/08(水) 11:29:17
読書好きの父親が
「しょうもない事をいかにも意味ありげに書いてるな、吉行とかいう作家はww」
うちのパパったらねえ〜
って女、お父さんは心配性に出てきた。
あー、3冊ほど持ってたしwwそもそも、リアルタイムでも
読んでいた同級生に借りて。おヒゲのひとだよね?(笑
俺はでもあれだな、ちょーリーゼントなばか息子の病弱の母のほうがwww
>451 移動するならマジレスすれにちゃんと書いといてな
下宿の大家がレンコンに詰め物をして主人公に迫る話の題名は何でしたっけ
(↑ものすごい纏め方だけど通じますよね?)
気味が悪くて好きだったな
>>101 だってそれが小説というモノの本質だもん
普通に書いても意味のあることなら
わざわざ小説にする必要はないでしょう
108 :
吾輩は名無しである:2009/04/11(土) 00:11:27
>>101 それは些細なことのように見えて、実は文学の核心ともいえることなんだが、
いくら多読しても、わからないやつにはわからんだろうな。
もっとも、江藤淳とかいう文芸批評ですら、森茉莉の文章について
おまえさんのお父ちゃんと同じようなことを言ってたそうだから、
無理もないけどな。
「文芸批評」→「文芸批評家」
110 :
吾輩は名無しである:2009/04/11(土) 01:06:24
>>108 江藤淳は吉行をばっさりやったな
森真理もやなばあさんだし
>>105自己レス
短編だと勘違いしてたけど
何てことはない、「怖ろしい場所」でした
112 :
吾輩は名無しである:2009/04/29(水) 19:59:25
吉行淳之介の文学は性を扱っているけれども、とても上質な感じがします。
彼以外に性を扱っている作家で、最近のお勧めの人はいませんか?
113 :
武陽隠士 ◆UCfK2Lx59s :2009/04/30(木) 00:03:36
>>113 上質=上品と読んでるの?
それともただの打ち間違い?
115 :
吾輩は名無しである:2009/05/01(金) 19:44:06
いま読むと男尊女卑というか差別的な発言も多かったな
たとえば 女は子宮で考えるとか…
116 :
武陽隠士 ◆UCfK2Lx59s :2009/05/01(金) 23:11:36
>>114 打ち間違いじゃなくって、
単に眠かったから“上質”を“上品”と読み間違えただけ。
ただ別に“上質”であっても「そうかねえw」だよ。
どこが上質なのかサッパリ分からないからさ。
つまんないウンチク言うと江戸時代の遊郭を国文学畑の方々は、文学資料(※史料じゃない)に依拠して云々したがる。
だから悠長な遊郭極楽的タワゴトをヌカす向きが多い(まあバカばっかっていうことだな)。
文学資料は客(男)の 立場で遊郭を描いてる。そんなことも読みとれないバカが多いんだよ。
吉行の小説はひねりの効いた変種のマッチョ小説だと思う。百年たったら古臭くて読めた代物じゃねえだろうな。
まあ上質でもどうでもいいや。
おやはや(笑)そのような事を吉行は書いておりましたかねぇ(笑)おやはや(笑)
吉行文学で出てくるのは戦後の赤線の事であり、江戸時代の遊郭ではないのですけれどもねぇ(笑)おやはや(笑)
何か吉行が言及しておるのならばそれを引用して批判しませんとお話にならないでしょう(笑)おやはや(笑)
まぁそれにしても幻想が忍びこんでおるのは確かにそうかも知れませんけれども、
例えマッチョ小説であろうとそれだけでは言い表せない物を吉行は持っている事もまた確かであり、そういうレッテルの貼り付けることは武陽の読解力の低さを赤裸々にあらわす物である、とレッテルを貼っておきましょうかねぇ(笑)おやはや(笑)
118 :
武陽隠士 ◆UCfK2Lx59s :2009/05/01(金) 23:40:15
レッテルでいいんだよ。
セクシュアリーで差別的な部分が多大に見られる文学作品の場合(そんな名作いっぱいあるよね)
その名作の“差別的”な部分の補填は、
名作の文学的言語的強度が果たしてくるんだよ(バリバリのフェミニストやリゴリスティックな差別反対主義者は反対するだろうが)。
吉行に文学的な強度なんてないし、日本語の新たな生成をなしたような言語的衝撃もない。
ただのそこそこ巧い文壇受け昔の文学かぶれバカ向け小説だもん。
シェークスピア(有色人種差別オセロ!)なら残るし残すべきだけど
吉行の退屈な小説は、今となってヒマな純文学オタクの読み物にしか過ぎないんだから
別に間違いじゃないレッテル貼りしたって罰は当たんねえよ。
ていうか吉行に限らず、レッテル貼られたくらいで消える退屈ゴミ文学は、さっさと消えてくれって感じー。
しかし吉行とかライトノベルとか澁澤とか幻想文学とか
オマエら退屈なもんばっか愛読してバッカじゃなかろうかw
きゃはははは
ああくだらねえや
おやはや(笑)実に愚か(笑)吉行の小説なんぞも見方を変えれば結構乙な物でしょう(笑)
武陽さんにはトリヴィアリズムというものが決定的にかけておるのですよ(笑)瑣末な物ほど楽しめる、ということです(笑)おやはや(笑)
120 :
武陽隠士 ◆UCfK2Lx59s :2009/05/02(土) 00:06:24
吉行というつまんない作家に掛ける労力にホントッ恐れ入るよ(笑っちゃうけどw)。
悪いけど全然オマエのレス読む気ないよ。面倒くさいし、読んだってメリットもないからね。
まあなんだかんだいって私も子供んときは読んでたんだけどねw
ああ、どうでもいい指摘(私のオリジナル見解)だけど
こいつの編んだアンソロジーって本当につまらない。本人はアンソロジストとして自負してたらしいけど、
全員知り合い友人みたいな連中で固めてるだもん。吉行好みの“上質”wな小品ばっかでウンザリなんだよな。
おやはや(笑)野坂昭如もお嫌いですか(笑)
122 :
武陽隠士 ◆UCfK2Lx59s :2009/05/02(土) 00:32:59
野坂の文体はすっごく年季が入っている(読書のね)。
あれは変に悪達者なんだよな。野坂の場合は変な自己愛とか気取りがないんだよな。
変な童話じみたこと書いた後で必ず自身(自作)を反措定するような小説を書く。
日本語としての強度がない(アホな外人の日本文学者が翻訳しやすいようなのと“真逆”)のは退屈だよ。
バカとか高校生とか中学高校、予備校の先生にはいいんだろうけど。
123 :
(o`.´o)materialist:2009/05/02(土) 01:29:58
上質と上品の区別も憑かない阿呆のチェリー芋姉ちゃんですけれども、「行き暮れて雪」はお読みで消化ねぇ〜(笑)
124 :
武陽隠士 ◆UCfK2Lx59s :2009/05/02(土) 01:37:57
狸=唯物論者顔コテは確定だが、
こいつはこれ以外にも自演コテあると睨んでる。
まあいいや。みなさ〜ん狸を攻撃してみてください!自演コテがきっと出現しますからw
まあ狸のスタイルじゃ嫌みひとつも書きにくいもんなw
頭悪いのになんでコテなんかつけるんだろ
狸=唯物論者顔=武陽隠士の自演でしょ。
さみしいんじゃない?
プーであることひどく気にしているみたい。
>>124 ああ、心が洗われる・・・
無職・鬱病の俺には神のようなコテだ・・・
純粋な子供の頃に戻りたいよ・・・
うつ病じゃ本読むのもつらいでしょ。
性的な作品だけじゃないのに変なの
自分は親の本棚にあったの読んだのがはじめてだった
それに入ってた菓子祭が好きだった
131 :
吾輩は名無しである:2009/05/10(日) 17:17:22
この年代の小説家としては珍しく早くから自分で車を運転してたよね。
なぜ車が必要だったかっていうのは、ファンだったら自ずと分かると思いますが。
吉行さんはどんな車を乗り継いでいたんだろう。
BMW
初期にはルノーも乗ってたはずだが、どんな車種かは不明
サライの吉行特集号によると
「吉行は、オーナー・ドライバーとしては、生涯に4台の車を持った。
2台目以降は、すべてフォルクスワーゲンだった。」
とある。最初の愛車は中古のオースチン。
紺色のオースチンか
ダンディーと言うより気遣いの人
ワンメーターの距離でも一万円で釣銭を受け取らず
自家用車も自然な流れだよ
あったじゃんエッセーで。
おんなあれするんなら車に乗っけてぴゅーよて、おんなに云われるやつ。
138 :
吾輩は名無しである:2009/05/19(火) 04:13:38
>>136 それ千円じゃなかった?
ワンメーターに1万円だと野暮だし下品になる
少なくとも吉行のキャラでやってはいけない
500円札が重宝してたみたいだしね
140 :
吾輩は名無しである:2009/05/19(火) 11:55:17
>少なくとも吉行のキャラでやってはいけない
そうでしたか、いけませんか。
それはすみませんでした。
>>140 想像で書いたってこと?
理解が足りないと思うなぁ
謝らなくてもいいのに
なんかうまい返しをしたくて必死になった結果が>140だったんだろ
かわいそうだからあまりいじめるな
小説家がスターだった時代の人だよね
良かれ悪しかれ138みたいな発想するのは
はあ もういいよお前
146 :
吾輩は名無しである:2009/05/21(木) 06:10:48
>>144 スターだから「やってはいけない」という意味じゃない
吉行を理解していたらわかるはずのことなのに・・・
スケコマシ作家
作家なんてスターでもなんでもなくなっちゃったもんな
交友録みたいな物もとんと出なくなったし
誰も作家のゴシップなんかに興味ない
80年頃から急にそういう傾向が進んで
吉行さんもずいぶん戸惑ってたな
149 :
吾輩は名無しである:2009/05/21(木) 19:03:17
136です
私の書き込みで荒れ模様ですが
他の作家が吉行に関する回想で書いたのは
確か一万円だったはず、138の方の想像は
一般人が普通にする事、当時の座談の名手
週刊誌で顔の知れてるスター作家がそんな
野暮でセコイ事はしません
なぜタクシーが嫌いだったか考えて下さい
150 :
いしいしんぢ:2009/05/21(木) 19:15:01
>野暮でセコイ事はしません
矢沢永吉は100メートル先のタバコ屋にキャディラックを乗り付けるって伝説があったけどね。
もっともナンバーワンなオレなら、部屋の中に自販機(タスポ装置の取り外したやつ)置くけどね。
その隣りにはジュースの販売機で、微糖系の缶コーヒーが各メーカー全種類が揃っている。
……三台目が欲しいね。徹夜の執筆は腹が減るもんだが、軽食系の販売機は不可欠だろう。カップヌードルだ。お湯も出る。
さて腹ごしらえが済んだらデザートが欲しい。ナンバーワンは意外とアイスが好きだ。スイートなバニラ系もいいが、オレは断然「ガリガリ君」派だね。
最近、歯磨きを怠っていたから歯槽膿漏が進行して、「ガリガリフン、アフャ!」しゃぶってて歯に沁みるんだ。
ばばんばばんばんばん、歯ぁ磨いたかぁ!?
「ガリガリフン、アフャ!」
151 :
いしいしんぢ:2009/05/21(木) 19:17:19
ブーーーン、、
部屋の中が暑くてかなわん。
>>150 そういう自販機環境はカプセルホテルで実現できるよ
153 :
吾輩は名無しである:2009/05/22(金) 05:40:09
>>149 想像ではなく吉行自身が書いた文章の記憶なんだけど・・・
確か帝国ホテルを定宿にしていた頃の話だったはず
だいたい数百円の支払いに1万円も出したりしたら
負担や不審に思う運転手さんもいるだろうし
場合によっては逆に気分を害してモメかねない
相手が気楽に受け取れる金額だから成立する話
気を遣わせないようさりげなく気を配るのが吉行流であって
あまりにこれ見よがしな行為こそ野暮と嫌う人ですよ
>週刊誌で顔の知れてるスター作家がそんな
>野暮でセコイ事はしません
あなたのその感覚こそが野暮
少なくとも吉行を理解している人の発言とはいえませんよ
だいたい吉行がタクシー使ってた時代のワンメーターっていくらよ
千円でも一万円でもいいから「確か」「記憶」でダラダラ続けるな
これに載ってたってソース出せソース
出せないならもう終わり
昭和51年1月23日
東銀座吉兆での山口瞳との対談にて(恐怖対談収録)
吉行:ぼくはチップの渡し方を、苦心研究したわけです。
仮にメーターに七百三十円出たとする。
その時千円札を、「残りはいらないよ」って渡すよりも、
百円返してください」と言う。
山口:それはよくやりますよ、わたくしも。
あげすぎてもいけないし、という。
吉行:これが八百三十円だと、おずおず差し出して、
「残りはとっといてください」と言う。
山口:まさにそうなんです。百円から二百円の間という感じがする。
八百三十円て出た時はほっとしますよ。
吉行:七百三十円、あるいは六百三十円でそれをやると、
この小金持がくれてやらあという感じが出て来るね。
「百円返してくれ」って言うと、そこに少しおもいが籠るらしい。
(略)
吉行:太宰治じゃないけれど、持っててすみませんというやつ。
粋とかダンディズムを追求した方ですのでね
その後も一万円ってことはないでしょうね
あと
>>149 別にタクシーは嫌いではなかったと思うんですが、そんな文章ありましたっけ?
免許取得後も失効後も結構タクシーは使っていたみたいだし
タクシーから自家用車に変えたのは、週刊誌連載でまとまった金が入ったことと、
当時の恋愛が人目を避けなくてはならない種類のものだったからでしょ
山口瞳はあらゆる場所でチップ異常に気使う人だったらしいけど
裏返せばチップ使える立場でないと人とつきあえなかった人なんだよね
その立場が守れないとなると逆上してキチガイみたいになったらしいね
将棋会館出入り禁止になったのも旦那風吹かせられない棋士にはイヤミばっかり言ったせいだし
吉行も同じタイプのいかがわしさ感じるね
常に自分が少し優位でないと他人とつきあえない。
江藤淳が精神に義歯をはめていると評したのもわかる気がする。
山口瞳と誰かを一緒にする馬鹿がいるとはね。
驚いたもんだ。
永井龍男の短編集(青梅雨)を読み終えてから、
吉行の文芸文庫から出ている悪い夏、花束などが入っている短編集を読んだ。
私は小説を読む際には文章自体を楽しみたいのだが、
二人の間には大きな差を感じた。
吉行は文章で読ませる作家ではないですね。
そうかそうか
病弱で知られた作家同士とは言え、親子ほどに年齢が離れているしなあ
あの頃の二十数年の開きって、かなり大きいものだと思います
そりゃ文章も変わりましょうよ
自分は吉行さんの平易にした文章は好きです
吉行文体は好きだけどなあ
情事を描いていても情緒的でなく論理的、解析的
あと、この人の本を読んでから「気分」「億劫」「閉口」「感じ」
というような語をつかう頻度が高くなったような気がする
読んでいてちょうどいい所に読点、句点があると感じる
タクシーに関しての短文は『日日すれすれ』にいくつか載ってますね
運転手さんに気をつかっておしゃべりするから疲れるみたい
今さらなんだが、初めての伝記が出たんだね
いま読んでる
>>165 全然知らなかった
ありがとう
表紙の写真がハンサムだな
167 :
吾輩は名無しである:2009/07/19(日) 01:31:12
村上春樹は嫌いだったらしい
週刊新潮に文枝夫人の記事が載ってるね
169 :
吾輩は名無しである:2009/07/27(月) 14:02:32
>>167 村上が吉行を嫌いだったの?
第三の新人の中でも、吉行の事を特に好きなようだったが
170 :
吾輩は名無しである:2009/07/28(火) 19:27:32
村上のことがってことでは?
171 :
吾輩は名無しである:2009/07/29(水) 17:35:04
こないだの日経新聞に『おそろしい場所』について載っていたな
目黒川の主かと思ったぜw
吉行は曇った空なんとかの空で「数億持ってるとかマスコミに騒がれてたが
実際は数十万しかなかった。作家なんてそんなもの」みたいなことを言ってたよ。
タクシーで一万の釣りもらわない余裕はなかったはず
宮城に文枝さんに大塚英子に
あっちこっちの女に金渡す必要があっただろうからね
遺言書には9600万円って書いてあったけど
174 :
吾輩は名無しである:2009/08/08(土) 17:52:59
80年に年収4000万ってインタビューで答えてたな
そうかねむの木はプレゼントだったか
科捜研(一発変換できた)の女見てたら
田村亮が吉行に見えてきて困った
教育テレビの井上陽水スペシャル番組で
若き陽水が憧れた大人の男として吉行の話をしてた
酒場での振る舞い方が特に格好良かったと
動画は出なかったけどカッコイイ白黒写真が一杯紹介されてた
有名人が吉行について寄稿したのを集めた本でも
陽水が書いてたな。何も言わなくても吉行さんには全てがバレてるというような
内容だった気がする。
タモリと中村メイコの寄稿が面白かった。
吉行さんってどの銘柄のたばこ吸ってたの?
ゴールデンバット?
俺は今23歳で吉行作品にはまってるんだけど、自分と同世代の人っているかな
若者言葉で言うと、吉行さんマジかっけーって感じ
早くおっさんになりたいわ
三連レスで申し訳ないけど、村上春樹は吉行さんに飲みに連れて行ってもらって
さり気なく女の子のお尻を触るのに感心したっていう好意的なエッセーがあったし
村上春樹が芥川賞にノミネートされた時の選評で、評議委員の中で一番評価してたのが吉行さんだったと思う
182 :
名無しさん@そうだ選挙に行こう:2009/08/30(日) 03:34:44
桃尻3年 膝8年
腿膝三年 尻八年
184 :
吾輩は名無しである:2009/08/31(月) 14:28:25
それにしてもコイツ20億もどうやって金貯めたんだ?印税なんかたいしたことないし
コイツって言うな
186 :
吾輩は名無しである:2009/09/01(火) 15:27:50
>>185 江藤淳の評論読んでみろ、コイツって言いたくなるから
吉行はだいたい読んだが江藤はひとつも読んだなし
だからコイツって言いたいのは江藤の方だぜ、まじ
>>186 それでもコイツと言わないのが大人だよな
189 :
吾輩は名無しである:2009/09/02(水) 18:31:00
江藤淳もかなり偏ってるよね
読み方が
最近エッセイでドビュッシーが好きだというのを読んでその同じCDを聞いてる。
それが終わったら次はクレーの画集だ。
江藤淳は評判悪いのか。
なるほどと思わされることがずいぶんあるけどな〜
影響されるのは勝手だが、ここは吉行スレだぜ
吉行を嫌いってのは、僻み、妬みの類だとおもう
194 :
吾輩は名無しである:2009/09/14(月) 06:23:19
文壇会うと三大ガッカリの一人だよねこの人
吉行、三島、
三島はこびとみたいでガッカリ通り越してビックリレベルだったらしいけど
吉行さんは都会的だとか知的という雰囲気がまるでなくて
印刷会社の営業マンみたいな感じだったらしい、
30代半ばでハゲ始めてテレビ出演やめたんだよね。
あと一人誰だったかな畑正憲だったっけか、違うな
畑じゃちょっと小者すぎるね、前記二人に比べて
なんでいきなりムツゴロウがw
印刷会社の営業マンか。むしろ喜びそうな感じだな。
サラリーマンも経験しているからね
今日は薔薇販売人読み返そう
文学とは関係ない話だが、吉行さんは岡山にある代々の墓に入っているんだね
何となく都内にいそうな気がしたんだが
薔薇販売人か、、やっぱ原色の街だろ
>>198 言いたいことは分かるよ
個人的に薔薇販売人の方が初々しくて好きなだけ
200 :
吾輩は名無しである:2009/09/23(水) 17:19:32
スレ違いならごめんなさい
吉行淳之介のエッセイとかって中公文庫と講談社文芸文庫ので何割くらい網羅出来ますか?
あと吉行淳之介全集が6000円ってお買い得ですよね?
201 :
吾輩は名無しである:2009/09/23(水) 19:27:33
しらねーよ
202 :
吾輩は名無しである:2009/09/23(水) 20:45:11
買っとけ
俺は素直に古本屋をめぐって揃えるぜ
吉行和子は、ちょっとした文章でもセンスがいい
どこかで吉行も言っていた気がするが
二十歳前後で吉行に嵌った俺は
ソープに入り浸りになっちまった
一人の女に入れ込んで、それにも飽き足らず
同じ店の違う女を指名したりして
女の嫉妬を愛情のバロメーターにして弄んだ
でもそれは女を独占できない苛立ちだったんだな
このごろ解った
驟雨で割り箸が折れてフニャってなるんだよ
女を独占できないってのは、割り箸が折れるのに似てるんだ
って思ってたけど、違ったよ
208 :
吾輩は名無しである:2009/11/16(月) 00:18:40
>>205 どっちかというと、おめえさんのほうが、風俗に弄ばれたんだね
そうだね、完全に掘れた状態になっちまったよ
そうなるともう、素人も玄人もない、男と女だ
だから余計に厄介だわな
男と男で尻を掘れたんだね
(吉行さんには、)少し立派すぎる言葉を吐く才能に対して尋常ではない反発のエネルギーが生まれる人だった。
その意味で彼も不思議な人だった。
粕谷一希
「作家が死ぬと時代が変わる」より
登場人物が非常に好き
213 :
吾輩は名無しである:2010/01/11(月) 14:05:48
ただの狒々爺
昔、かぶれた時代があったが
今思うと、キモチワルイ
214 :
吾輩は名無しである:2010/01/11(月) 16:57:51
今頃気付いたのか。
215 :
sage:2010/01/11(月) 16:59:46
あいたーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
と叫ぶ太田光(笑)
薔薇販売人 斜に構えたつうか、自分を見放した様子が面白い
この余裕は何だろう、自分の奥底にも共通な部分を見つけて
そうだと頷き、だが、その軽快さに戸惑う
中学3年の時、国語の教科書に吉行淳之介さんの作品が載ってた。
主人公の少年(多分中学生)が入院中、同級生2人(男子と女子)がお見舞いに来る話。
それが切っ掛けで他の著書を手に取るようになった世代が中年になった。
で、また読みだしたりする場合が多いような気がする。
吉行さんは少年時代、足の悪い気丈なお婆様と過ごした日々の影響が
結構あるみたいな感じ?
今日『薔薇販売人』読み返した。
吉行って、若いときから完成度の高いものを書いていたんだね。
明日は『夏の休暇』を読み返す予定。
>>217 童謡 ですか
他の作品を読んで驚いたりしませんでしたか
毎朝、眼を覚ますと、彼の躯の中にある小さな容器の底の方に、わずかの液体が溜っている。
躯って字が違うけど、青い花のこの文章が好きだったな
いやな肌ざわりの話がうまいですよね
何かうまい言い表わし方があった気がするけど思い出せない
220 :
吾輩は名無しである:2010/01/18(月) 10:43:58
>>194 がっかりだったかどうかはともかく、
その三人は声がでかかったのを記憶している。
221 :
吾輩は名無しである:2010/03/08(月) 09:41:39
好色一代男読破あげ
222 :
吾輩は名無しである:2010/03/11(木) 01:02:27
223 :
吾輩は名無しである:2010/03/11(木) 11:42:58
吉行を読む前に、せめて赤線くらいは常識として知っておくべきであろう。
224 :
吾輩は名無しである:2010/03/12(金) 10:22:16
なぜか唐突に ハルキ文庫からアンソロジーが…
225 :
吾輩は名無しである:2010/03/12(金) 16:42:08
>>223 じゃ、君は赤線哺乳瓶は知ってるんですか?
226 :
吾輩は名無しである:2010/03/12(金) 21:52:32
>>222 三島由紀夫。
川端康成のノーベル文学賞受賞に落胆しつつも(即ち三島は受賞できなかったから)、
川端邸に挨拶に行った。
三島「次に日本人で受賞するのは大江(健三郎)だよ・・・」と、
記者か誰かに呟いたそうな。
227 :
吾輩は名無しである:2010/03/12(金) 22:58:36
>>222 20代の若輩が今の時代に読んでも面白いと思いますか?
愚問だな。
お前さんが読んでみて、面白いか、面白くないかが全てじゃないか。
小説のほかにも、エッセイとか、吉行が死んだあとに愛人や奥さんや友人が
吉行のことをどんな風に回想しているかも読んでみるといいよ。
228 :
吾輩は名無しである:2010/03/14(日) 01:23:55
>>223 ありがとうございます。赤線は知識として知っています。
その程度のことを知っていれば十分だ、という風に受け取りました。
>>227 ありがとうございます。おっしゃる通り、愚問でした。
洞察力に優れた作家の人物像自体に興味を持ったので、
まずは小説よりも、エッセイから探してみたいと思います。
愛人や奥さん友人の回想も面白そうですね。
229 :
吾輩は名無しである:2010/03/14(日) 01:27:30
>>226 ありがとうございます。三島の人柄が表れているエピソードですね。
物事を政治的に見る三島らしい視点が、大江の受賞を予見させたのだと思いました。
おやはや(笑)そのことについては若干異論もあるのでは(笑)当時は安部公房がその晩年ほど世界的人気を獲得してはいなかったこと、
そして大江が学生連中に大人気だったこと、その両方を考え合わせますと、三島が大江の名を出したことは不思議ではありません(笑)おやはや(笑)さて果て(笑)
吉行の場合海外認知度は低いですからねぇ(笑)丸谷なんぞもいくつかが訳されただけで、三島が評価されているのをねたましいと思ったこともあるのでしょう(笑)おやはや(笑)さて果て(笑)
みなさん、こういうのを「下司の勘ぐり」というのですよ↑
>>222 >具体的に、どういった状態になることを、吉行は憂慮していたのでしょうか?
>言外に省略されていることを、教えて下さい。
作品自体は駄作なのだが、とてつもない才能を感じさせる。
その才能がマスコミに消費されて行くことを危惧していたのでは?
例えば村上春樹の『ノルウェイの森』はあまりに爆発的に売れすぎたせいで、
どんどんと作品評が一人歩きして、実態からかけ離れて行ったと思う。
例えばセックスの場面だけ取り上げられて、セックスの場面が意味不明〜何じゃこりゃ、みたいな意見が多すぎるよね。
正直アホかと思う。
>他にも洞察力が優れた作家がいたら、教えて下さい。
村上龍の社会評論的な言葉はかなり鋭いと思う。作品評も。ただ、最近は小説自体はイマイチだ・・・笑
>20代の若輩が今の時代に読んでも面白いと思いますか?
吉行のセックス観が君に会うかどうかが一番大きい気がする。
233 :
吾輩は名無しである:2010/03/16(火) 05:52:16
>>222>>232 龍の才能がメディアに消費されることを危惧していたというより
彼の資質(やみくもなパワーとか独特の鋭いアンテナとか)の中に
書き手としての可能性を凌ぐ資質(商売人?)を嗅ぎ取っていたのでは?
いずれは小説を自らの欲を具現化する手段として利用していきかねない
そういう危うさに対して疑問というか懸念を示したのだと思う
234 :
吾輩は名無しである:2010/03/16(火) 06:27:27
235 :
吾輩は名無しである:2010/03/16(火) 09:14:50
三島は松本清張に複雑なコンプレックスもってたらしいの
まぁあんな生い立ちと生育環境じゃ無理もないが
236 :
吾輩は名無しである:2010/03/16(火) 22:49:42
>>234 三島信者でもなんでもないんだが?w
スレ上で空気読むも何もないだろ?w
237 :
232:2010/03/17(水) 16:19:37
>>233 >彼の資質(やみくもなパワーとか独特の鋭いアンテナとか)の中に
>書き手としての可能性を凌ぐ資質(商売人?)を嗅ぎ取っていたのでは?
>いずれは小説を自らの欲を具現化する手段として利用していきかねない
>そういう危うさに対して疑問というか懸念を示したのだと思う
まさに今の村上龍そのものだね。吉行がここまで読んでいたかは不明だけど、
この読み時には感心しました。
その才能も商才も感じられなかったんだが
吉行は龍の、具体的に何に才能を見出したのかなあ
距離感なのかな、表現力なのかな、構成なのかな
239 :
吾輩は名無しである:2010/03/18(木) 05:31:43
240 :
吾輩は名無しである:2010/03/18(木) 09:04:07
芥川賞受賞作でドラッグによる「陶酔」の中での思考を実践して
見せたから、吉行は感心した訳だ。「ほう、俺などはセックスの
最中に何か考えることが出来るかしらん?」とw
241 :
吾輩は名無しである :2010/03/18(木) 23:50:38
>>233 深読み杉w
吉行は「ブルー」の描写における資質を評価しただけだよ
その一方セツメイの箇所は冗慢で気が抜けたと
龍はその後描写(会話など)を軽んじてダラダラ書き続けたものだ
駆け出し時代に注目されて鍛錬を怠ると折角の凛質を棒に振るぞという危惧だね
242 :
吾輩は名無しである :2010/03/19(金) 00:09:15
吉行ねえ・・・
アンチは珍しかろうが
作家としては二流と見る
随筆はいいが、それすら安岡の『夕日の河岸』他のエッセイに及ばなかった
小説は硬質すぎて「語り」に酔えない
じつはこれ吉行自身がひそかに気がついており
安岡に至っては友人としての義理とは別に
死後、引導を渡してるよ
>>241 >>233を深読みというけど基本的に似たようなコトじゃないの?
龍は小説というものに対して最初からいい加減なところがあって
根っからの物書きじゃないぶん新鮮だし面白味もある
精進すればその才能をいい形で小説に生かせるようになるだろうが
途中でズルを覚えて大成しない感じも結構あるよなあ、みたいな
245 :
吾輩は名無しである:2010/03/19(金) 08:38:13
「砂の上の植物群」を書いた吉行が村上龍の中に自分の後継者たる
素質を見い出していたのは事実だろうが、だが龍の進んだ方向は違
った、吉行の眼鏡違いw
そうだよねえ、どうみても眼鏡違いだよねえ
>>245 ええ、そんなふうに思っていたとは思えない
間違いなく素質はあるが、作品はそこまで極まっていない
変に器用で目端が利きそうな部分も気になる
メディアと慣れ合って別の方向に行ってしまうのではないか
みたいな疑いの目だとおもうけど・・・
吉行はちゃんと見てるよ。決して眼鏡違いではない
248 :
吾輩は名無しである :2010/03/20(土) 00:40:11
>>243 確か「歴史への感情旅行」の中だったと記憶するが
吉行のことを短く「ポケットに穴が空いていた」とコメントしているんだよ
文脈からだとこれは遠慮がちに小説家としての吉行を切って捨てたとしか読めないんだ
江藤とは親交が深く、小林が性文学を非難していたのとは無関係に
安岡は吉行の小説テーマに関心が持てなかったと思う
一部の短編についてしか論評してないしね
吉行の小説の人工性については多くの見方があろうが
「流離譚」からの安岡とは比べるのが気の毒なくらい玄人読みに耐えない・・・所謂普遍性とかね・・・
「戦後文学放浪記」に描かれた友情は微笑ましいけれども
玄人読みってことは248さんはプロの方だよね
どんな作品を書いてらっしゃるのかヒントでも…
250 :
吾輩は名無しである:2010/03/20(土) 12:53:44
安岡は堅実な歴史物に逃げただけではないかw
生きていた刹那は吉行の方がはるかに良く読まれていた。
古典としていつまでも読まれることを望むほど吉行は野暮じゃない
生来の世之介でうまい酒を飲み女に愛された何の不足もない人生w
死後にフェードアウトして見せるのも作家の芸だよw
251 :
吾輩は名無しである :2010/03/20(土) 14:38:24
>吉行の小説の人工性
サブカルやポストモダンに繋がる
うんオレも実は上記の『吉行の小説の人工性』こそが吉行の中核をなすと思っている。
これは評論家が評価してきた私小説の文脈で読み解くと、意味不明、もしくは出来が悪いって話になる。
川本三郎なんかの言う『都市の感受性』としての文脈なんだよね。
ところで、川本の言う『都市の感受性』を他人に説明しようとすると、難しくて言葉が足りないんだ。
ちょっと川本三郎を立ち読みして貰った方が早い・・・笑
都市の感受性、意味不明だよ、都市文学者の感受性なのか?
なんで生きてるのか探るために哲学でも文学でもなく生命科学を専攻した
つう人物がいてテレビでやっていたらしいが(観てない)
感受性はその方面の感受性であって人工なんかじゃ断じてないぞ
255 :
253:2010/03/20(土) 18:30:24
>>254 文章の意味がよく読み取れないが、僕なりに補足しとくね。
僕の拙い言葉で通じる自信がないから、とりあえず立ち読みして欲しいんだけど・・・。
僕らはコンクリートの都市で育って、地面との繋がりとか、人との濃密な関係性とかを、かなり喪失しているって言う視点なんだよね。
どんどんどんどん人が一人になって、例えば吉行が人と別れた時にぽつりと、
『やっと一人になれた』ってつぶやくのね。で、実はその感覚が落ち着くとかさ。
人との繋がりよりは、二人でいても、全然分かり合えないような二人が同時に存在してるだけって言うか・・・、
やはり上手く説明出来んとです・・・笑
説明できないのは他人の言葉で言うからだよ
自分で考え自分で喋れよ
257 :
吾輩は名無しである:2010/03/20(土) 21:21:16
川本の「都市の感受性」なんてのは江戸まで後退してるんじゃない
のか?w
さらに言えば、荷風の江戸趣味だろw
あまり川本の言うことを真に受けない方が良いぞw
彼は割に読み違いをちょくちょくやる「普通の人」というのが持ち
味だから。平均的な読者がどう読んでいるのかの参考にはなるが。
吉行をどう読むかって難しくない?
人工ってゆう切り口も賛成できないが
都市の感受性? なにそれ
260 :
吾輩は名無しである :2010/03/21(日) 01:03:35
>>252 要するにこれでいいか?
柄谷行人によると(作家にとって作品のなかの風景などはどれも内的な風景
であるのは当然な筈なのに)日本の作家は、内的な「私」を求めて自分の風
景の<なさ>へのおそろしさから実際の風景にみいっているのが特徴で、こ
れは日本浪漫派と私小説の接点あるいは同質性だという。(即ち風景描写へ
のこだわりは内的な「私」の喪失に起因する)
−−−
痛烈な指摘であるはずのこの論評から、吉行はするっと抜け出してしまう。
吉行の異質性は、内的な「私」を求めて自分の風景の<なさ>へまっすぐ
肉薄し、逆に人工的な内的風景を構築したところにある、と。
261 :
吾輩は名無しである:2010/03/21(日) 01:26:06
吉行の書き残したものを片っ端から読んだけど、吉行も自分の限界を自覚していたようだ。
自分自身をマイナーポエットだと評している。それに文藝評論家の言や新しい外国文学にも
あまり興味がなかったようで、自分の関心事のみ書ければいいと考えていたようだ。
そういう前提に立って自分の本を売るための戦略としてテレビや雑誌などのメディアに積極的に
顔を出していたようだ。こういう考え方はどちらかというと大衆作家的な要素が強い。
結果として第三の新人の中では一番重要で著名な作家となり、本も売れた。
自分としては吉行の作品の文章中に漂っている諦観や虚無感や孤独感が好きでたまに読み返したりしている。
村上春樹も第三の新人達の作品、とくに吉行の作品を割と読んでいたみたいだ。
人工的な内的風景、情景じゃないけど風景でもないような…
心境つう方が近いのじゃないのかなぁ、どう?
>>261 大衆向けの読み物や対談、エッセイを量産したり
雑誌に出まくったのは事実だけど
吉行はごくまれにしかTVには出なかったよ
とにかく金を稼ぐ必要があった吉行と
企画の意図をうまく汲んでくれる上
絵になる吉行が重宝だったマスコミの利害が一致して
ある意味マスコミの寵児のような存在になったけど
本人はかなりシビアに純文学系とは線引きして対処してた
大衆向けの仕事もまた巧いから誤解されるんだろうな
マイナーポエットを能力の限界と捉える必要はないんじゃないの?
資質の種類の問題であってメジャーにはメジャーの限界(特質)があるわけで。
吉行は10代のときから特異な自分の感受性を持て余していた人だから
諦めでも負け惜しみでもなく超メジャー作家になりたいとかなれるとか
そういう志向はなかったと思う。モノを書く才能もいろいろですよ。
>>260 言葉が難しいが大意はそんな感じだね。
>>264>>261 吉行は自分を富士山に例えると、天辺の方で、下の裾野の方にいて間口が広い作家もいるって評してたよね。
間口が狭くて、読み手を選ぶ作家ってのはほんとだとおもう。
自分の書いているものをホントに欲して理解する読者は、全国で良くて数千人だろう・・・みたいなことも書いてた。
吉行と村上は結構似てる思うんだ。『絶対的な一人感』みたいなものを持ってるとことか。
吉行のは読んだが村上のなんて読みたくもないんだが
似てる?
似てないと思う。文体も世界観も、自我の人工的な構築の仕方も異質でしょう
どっちも身勝手で殻に閉じこもる感じが似ているというのは理解できるけれど
村上独特のオナニストっぽい湿り気(不潔な感じ)は吉行の作品にはない
ただ吉行本人は粘着質っぽく嫉妬深く意外に感情的な人だったような気がする
それを御すのが(特に人前では)非常にうまい人ではあったようだけど
そうなのか、でも吉行を読む奴がなんで「コインロッカーなんたら」
つうような題名な本を読もうと思うのかなぁ…それを知りたい
おいおい、吉行は春樹を芥川賞にしてないだろうに…
271 :
吾輩は名無しである:2010/03/23(火) 01:16:22
春樹は私小説は好きではないと言っているので、おそらく似ていないだろうと思う。
(自分は春樹を一冊も読んだことがないから正確には分からない)
でも、日本人の作家の作品をほとんど読まない春樹が吉行を含めて第三の新人達の書いたものだけは
例外的に読んだそうだ。
吉行は春樹を評価している。吉行が芥川賞の選考委員だったときに候補としてあがった
春樹の作品をかなり押している。多数決で否決されたけどね。
春樹の訳したカーバーを読んだことがあるが
吉行はカーバーを読んでいたのかなあ?
マンディアルグは読んでいて「海の百合」だったっけ?
果樹園の中を歩いてゆくようだと評したのは…
チェーホフはどうなんだろう、どう評価してるのかな
>>270 いや芥川賞の話題のときは明らかに龍だとわかるけど
似てるかどうかというのは
>>261の流れを受けて春樹なのかと
どっちにしろ自分の結論は「似てない」だけどね
絶対的一人感とかいうけど龍の世界観って
他人を拒絶しながら、もたれかかって甘えてくるような
ボクちゃんな気色悪さがな〜い?
だから吉行読む奴が龍を読むのか? 読めるのか?
そこが知りたい
276 :
吾輩は名無しである:2010/03/23(火) 19:05:56
あえて言えば、吉行と似てるのは村松友視だろう。叙情的な文体、女性関係の
錯綜、迷走を描くことといい、共通点は多い。作家の実生活のダンディーぶり
といいw
だが、吉行の文章を翻訳すると、叙情性がまったく死んでしまうし、文章の冗
長さが感じられるようになるんだよな。自分の文章への耽溺というか、惑溺と
いうか、ナルシスティックというかw
とにかく、海外に紹介するのには向いてない気がする。
以上は「鞄の中身」の英訳を見て感じたことだが。
村上龍も文章がナルシスティックという点では共通してるわなw
だが、村松友視にはナルシズムがないんだよな。そこはさらっと粋に
処理してるw
277 :
吾輩は名無しである:2010/03/23(火) 19:31:42
日野啓三もかなり吉行に傾倒していたみたいだけどな。
ナルシスティックかぁ、そんなのは感じないのだが、、
279 :
吾輩は名無しである:2010/03/23(火) 20:50:24
龍にはその傾向はないね
吉行にはある
そらナルシズムがないと女にモテタなんて言えないだろうが
文学的なナルシズムだよね?
つまり三島のようなつうか、文学者たる吉行に溺れてつうことだよ?
平たく言うならイメージを保とうとあくせくする態度だ
281 :
吾輩は名無しである:2010/03/23(火) 21:46:29
>>279 吉行が龍を問題にしたのは「限り無く透明に近いブルー」だけだと
俺は思ってる。
ここに龍のナルシズムがなかったら、世界文学においてナルシズム
というもの自体が存在しないと俺は思うがw
282 :
吾輩は名無しである:2010/03/23(火) 21:51:58
吉行は龍よりも春樹の方が気に入っているんじゃないか。
春樹が選考に落ちた後で、吉行のおごりで個人的に春樹と
飯を食ったみたいだぞ。
283 :
吾輩は名無しである:2010/03/23(火) 22:04:05
>>282 吉行が「よし、いこー」とでも言ったのかね?w
284 :
吾輩は名無しである :2010/03/24(水) 01:25:04
春樹がエッセイに何度か連れてかれたと書いてる
同席した誰かが無粋なことをして
「野暮はよそう」と吉行が席を立ったとき
周りといっしょになってビビったそうだ
ホステスにバナナ見せて「おまえこれ好きだろう」などと言うのが上手だったとも
丸谷才一の話だと
吉行のジョークは酔っぱらうほど下らなくなっていくと春樹が述懐したとか
もっといろいろあるよ
285 :
吾輩は名無しである :2010/03/24(水) 01:28:11
追加
春樹が編集者の言うこときかないんで
吉行が担ぎ出されてしまった
でも春樹は断って、編集者は自殺した
>>276 吉行は小説の詩人だからね
あくまでニホンゴのしくみの中で表現を考えていくわけで
翻訳に向かないから冗長とかって・・・幼稚すぎないか?
287 :
吾輩は名無しである :2010/03/24(水) 01:48:19
>>273 これは若い編集者の頃
河盛好蔵「きみ、吉行淳之介に似てるねえ」
村松友視「いえ、似てません」
河盛好蔵「会ったことあるの?」
村松友視「会ってませんけど、似てません」
村松の奥さんは超美人(むかし)、吉行のは・・・
作家デビューしてからの吉行との対談「背広を着た厄介」で違いがよくわかる
273→276
村松友視って吉行の担当だったんだろう?
たしか作品の中に出てくる若い編集者は村松だろう
290 :
吾輩は名無しである :2010/03/24(水) 01:57:16
リチャード・ブローティガンが「暗室」を絶賛している
逆に、吉行の翻訳業は生田耕作が絶賛
この二人の生没年同じ
リチャード・ブローティガン、ぐぐったら面白そうだね
カーバーよりも好きになりそうだよ
292 :
吾輩は名無しである:2010/03/24(水) 13:16:08
>>286 >>翻訳に向かないから冗長とかって
君は頭鈍いから、俺は相手にしないよ。
春休みなんだから我慢しようね>286 ね
この季節はアンチ春厨も湧くから面倒だ。
気に食わないレスには春厨のレッテルをつけて片付ける、
それだけで上位に立ったつもりなんだよね。
翻訳者が吉行の所へ来た時のことを吉行自身が書いてるね
日本人と変わらぬ日本語を喋ったって言ってる
質問されて、最後は解らないと答えて、解らないなんて答えた作者は
いないのじゃないかと述懐してる、ナルシズムねえ…
296 :
吾輩は名無しである :2010/03/24(水) 21:17:23
ジョン・ベスターだっけ
297 :
吾輩は名無しである :2010/03/25(木) 00:59:42
『暗室』の冒頭の引用は幸田文でしょうか?
どなたか教えてください
ついでに住所も記してください
妹のパンツを宅急便で贈ります
ぐぐってみた
John Bester(ジョン・べスター)。イギリス人。ロンドン大卒。専攻は日本文学、と思われる。
大江健三郎、三島由紀夫、井伏鱒二などを英訳。
299 :
吾輩は名無しである:2010/03/25(木) 01:31:35
妹のパンツですか、藁貸し増すねぇ〜(笑)
300げっつ
301 :
吾輩は名無しである:2010/03/26(金) 18:24:34
驟雨読んだけれど、文章が陰影に富んでいていいね
陰影(かげ.(深みや味わいの調子)
いまいち掴めない、どうゆう意味?
深みのある文章で味わいがあるの?
それとも女との関係が陰影に富んでいるの?
バサーっと街路樹の葉っぱが落ちて女との関係が終わったんだろう?
「〜は赤く濡れた気持ちになった」なんてどう翻訳すんだべ
ドナルドキーンが面白いこと書いてた、日本語の面白さ、色について
黄色い声、とか、真っ赤な嘘とか、外人には想像もできないのじゃ?
>>301 描写かなあ……
濡れているんだけれど、じめじめしていない文章って感じ
>>276って基本的にまるで小説が読めてない
なのに
>>292みたいに上から目線なのは何故?
その自信は一体どこから来るの??
307 :
吾輩は名無しである:2010/04/15(木) 22:00:00
>>304 真っ赤な嘘ってのは英語にないのかな
F・ブラウンに真っ白な嘘っていう真っ赤な嘘を捻った糞面白い短編あったけど
308 :
吾輩は名無しである:2010/04/15(木) 22:16:42
>>306 どこが読めてないのか指摘できるかな?
「小説が読めてない」なんて、君は浅田彰ですか?
しかも、「基本的に」だなんて。
なんてセンスが悪いんだろう。
あのね、俺の頭は浅田や柄谷よりは切れるよ。
だから、自信持って当然なの。
君が自信を持てないのはしょうがない。
頭悪いから。ただそれだけ。
また関西
切れて血がでてるよ、、、w
小説家 =無駄の長物 ∴愚物∨同情者多数 qed
>>307 ホワイトライ(white lie)=罪のない嘘
だけど、red lie はないね
>>304 英語圏のイメージ
黒→不吉、憂鬱、邪悪、
白→純潔、公正、立派、信頼できる、罪のない
赤→情熱、革命、危険、幸運、怒り、極左、共産主義
黄→臆病、嫉妬、卑劣
青→憂鬱、優秀、厳格、猥褻、エロwwwww
緑→未熟、若さ、嫉妬深さ
桃→極致、やや左翼
茶→謙虚、自制、単純さ
紫→高貴、豪華、軽蔑、俗悪
菫→愛、悲しみ
灰→老年、陰気、円熟
金→不朽、純粋、高貴
銀→純潔、智恵
ピンクにエロいイメージがないのは知ってたけど、
ところどころ日本人の感覚とは違うね
どこかで吉行が
『私は純粋さと言う言葉には甘えを感じる。〜と言う言葉には欺瞞を感じる。』
(『〜』が何の言葉だったかは失念)
ってあったんだけど、何の本のどこら辺か分かる人います?
どこかで吉行が
『私は純粋さと言う言葉には甘えを感じる。〜と言う言葉には欺瞞を感じる。』
(『〜』が何の言葉だったかは失念)
ってあったんだけど、何の本のどこら辺か分かる人います?
315 :
吾輩は名無しである :2010/05/29(土) 23:31:08
「真実」じゃないかな
自信ないけど
316 :
314:2010/06/01(火) 01:17:06
ありがとう。なんかのエッセイだと思ったんですが、ちょっと分かんなくなっちゃったんですよ。
似たようなのがあったけど
これか?
私は「孤独」という文字からは、一種の甘ったれを感じ、「純粋」という文字からはいかがわしさを感じる。
こういう言い回しは吉行には多いが、売文書きに共通したマンネリズムを感じる。
孤独なモンキチ君、なら許せる、と
吉行の売文、読み方によっては面白い。
吉行ね、他の売文してる文学畑の同業者って嫌いだったらしいよ
俺はおまえらとは違うんだ、とかね
女房子供からスタコラ逃げて女囲ってからやんなさい、とw
321 :
320 :2010/06/15(火) 16:29:58
アゲるぞ
三島スレ、バカばっかでつまんね
からこっち移動w
おい武陽、意気地のない狸になりかわって
こっちでお前を成敗してくれる。ギャハハ
322 :
320 :2010/06/15(火) 16:35:30
古井由吉が吉行に、
ミシマが後楽園ホールでボクシング観戦したときの話をした
何でも観客の野次が酷くて、その凄さに
おもわず「羨望」を覚えてしまった、というのだ
いかにも素質の乏しい選手同士がもつれ合うと
「おまえらクリンチする柄か!」
と罵声が飛んだ。
カス同士なんだから死ぬほど打ち合ってみやがれ、て訳
20代に巷を彷徨い赤線にいりびたって娼婦に罵られたこともある吉行は、
「やっぱりミシマさん、育ちいいんだな」
と納得し、おれはもっとすごい野次とばした、という
「ええと・・・」
結局思い出せなかったww
(因みに俺なら「パンツ脱いでやれい、ちょ、金返せコラ」とかw)
323 :
吾輩は名無しである:2010/06/25(金) 11:04:14
過疎スレッド
324 :
320 :2010/06/29(火) 16:20:43
おいコラ、狸でも武陽でもいいから早く出てこい。そんでもってアゲろ。
おめーらの教養の程度はとうに見切ってんだよ。
カス共の中でひとりで熱吹いて得意がってんじゃねえぞ。バカ
古今東西、森羅万象何でもいいんだ俺は。
文学板のコテがいかに下等かおしえてやるからサッサと来ねえか、カスチンポw
私をぶって!
326 :
吾輩は名無しである:2010/06/29(火) 18:11:15
あんなに存在感のあったスターも死んで10年すれば忘れられてしまうんだね。
327 :
320 :2010/07/05(月) 01:48:26
>>116 >>118 おめえだな、俺のかわゆい吉行にケチつけたの
江藤や上野を丸呑みしてんのか?
「遊郭」について何も知らんようだなw
吉行は志賀直哉から質問された「間夫」と「客色」の違いに
答えられなかったんで
俺が代わって解説してやるよ。
これは難しいんだ。おまえらの概念だのみのひやかしじゃどうもならん
「自己限定能力」というのはそのまま「才能」を意味するんだよ
おまえらの拙速レスからは臆病さと無才がアリアリと読めるんだぜ
おもえば、2ちゃんまでの武陽・狸であったwww
これにこりてヘボコテやめて身を慎めよwww
前レス読むとだな、俺にはこいつらのぼんのくぼ、背中の痣、足の裏まで見抜けるんだ
中身のないペダンティストめが
これは資料じゃなく史料から出した。出典は俺の教養な。ギャハハ
ちゃんと遊女側からの説明だぞ。
郭の例えに「素見千人、客百人、間夫が十人、地色一人」というのがあるんだ
この地色てのが「客色」さ。あとは辞書でもひけ
勉強になったか、ギャハハ
328 :
320 :2010/07/06(火) 23:28:58
だれも来ねえ・・・
これじゃおめえ、義経の前で仁王立ちしてるみてえじゃん(爆
329 :
吾輩は名無しである:2010/07/26(月) 19:54:51
『すれすれ』で、陰毛をコレクションしたアルバムに小花の陰毛がないのって、なんで?
小花は999番目、って書いてあるのに。
アルバムを預かった小花が自分のを抜き取ったとか?
330 :
320 :2010/07/27(火) 12:20:28
>>329 そんな細かいこと覚えてねーよ
俺のダチも忘れたとよ
「すれすれ」が手許にねーんだ
ダチが裏表紙だけ持ってたから
それの写しで勘弁しろw
『石原沢吉は一念発起した。父の遺産を食いつめ自家用車だけが残ったとき、
ハンカチタクシーを始めたのである。生活費をかせぐよりも、
稀代のドン・ファンだった亡父の遺志にそう「女性攻略のアバンチュール」が目的だ。
が、事志と違い、客の濃艶な濡れ場をバックミラーに眺めるばかり。好機到来と思えば、
じつは性に飢えた禿頭女か、男娼という始末。失意の沢吉の胸には、
千人斬を果たした偉大な父のイメージがのしかかる。
もしやどこかに秘伝書が?沢吉は父の愛人を探し・・・・・・。「女の子とうまくやる」秘訣は?
「すれすれ」の流行語で一世を風靡した風流小説の決定版。』
・・・すまんな。お詫びにおまえの「すれすれ」貰ってやるw
ま、そのうち読み返してレスするよ。
「すれすれ」は吉行の売文1号だが
これを手塚富雄がコケにしやがった。それからニーチェを読まなくなった。
弟子の西尾は絶対ゆるさねえ。川村がなんぼホメたからってゆるさねえw
332 :
329:2010/07/27(火) 23:32:45
パイパンは中林啓子でしょ。
333 :
320 :2010/07/27(火) 23:37:43
>>329 投下するぞ。おまえカマかけてないか?
答えは、「石原竜一は小花に惚れていたため、妻の場合と同様にアルバムにはるのを止めた。」
「いずれアルバムにはるつもりだったが、実行にうつす前に狭心症の発作で急死した」というのもチラッと浮かんだ。
関連部分を引用しておく。
そのとき、不安な気持ちがふと沢吉を捉えた。石原竜一の妻となった女、つまり沢吉の母親のものが、
このコレクションに加えられているだろうか。この「千人斬アルバム」のなかで、もしも母親のものと出会ったなら、
きっと自分はうとましい気持ちになるだろう。無ければよいが、と彼はそう願いながら、調べつづけた。
とうとう、彼は最初の第一枚目のセロファン紙までたどり着いた。しかし、母親のものも小花のものも、
見付けることはできなかった。
母親のものが無かったことで、沢吉は安堵を覚え、また小花のものが無かったことに関しては、
「そうすると、小花のを加えると一千一人ということになるのか」と、首をかしげたのである。
(「遺品登場」より引用)
亡父竜一が小花と知り合って間もなくのある夜、彼は二冊のアルバムをかかえて、山藤理髪店を訪れた。
そして、山藤にこう言った。自分の女体遍歴は、小花を最後に打切ることにするから、これまでの蒐集物を
預っておいてくれ。自分の手もとに置いておくと、ついつい、その蒐集を増やしたい気持ちにそそのかされるから。
「小花がちょうど九百九十九人目でね」と、石原竜一が山藤に述懐するのである。
「どうやら、おれは小花にホレたらしい。ここらが年貢のおさめどきだ。
千人のコレクションをしようとおもっていたが、九百九十九本集めて、千本目に挫折というのも、
これもなかなか味わいのあるものだ」(「遺品登場」より引用)
334 :
329:2010/07/28(水) 21:49:18
ありがとう。
ただ解せないのは、山藤がアルバムをあずかっていて、とうとう千人目にしたなとか言うじゃん。
でも実際には千本の陰毛はそろってないんだろ。
最後のが貼られた時点で2つはフィルムしかないわけだし。
335 :
320 :2010/07/30(金) 05:13:51
こまかいやつだな。面倒だからダチに丸投げした。
たしかに999人目が子花といいながら子花の名前はアルバムにはない。
これは「コレクションの999人目」ではなく、妻以外に実際に寝た女の999人目という意味。「千人のコレクション」を目標としていたことと明らかに矛盾する。
「あと一本で千本とおもうと、その一本が気がかりで落ち着かないんだ。とうとう、千本にしてしまうことに決心したんだが、千本目というのは並のものじゃつまらない。
なにか、こう、由緒のあるものでなくちゃとおもって」山藤の愛人を寝とるんだけど、999本目なんだな、実際は。
吉行の計算違いw
336 :
329:2010/07/31(土) 13:43:53
ありがとう(笑)。吉行ってけっこう適当なところあるよね。
で、あんた、何、院で吉行研究してんの?
研究者がニーチェより吉行を優先するかよw
338 :
329:2010/08/01(日) 20:55:16
あっそう。
善悪の彼岸、光文社文庫の訳はどうなん?
中山は別にかまわんよ
ポリロゴス役立つし
古本まつりで「詩とダダと私と」ゲット