オノレ・ド・バルザック Honore´ de Balzac 2
2ゲト
>>1 乙
バルザックスレっぽくコーヒーどうぞ
つG[__]
4 :
吾輩は名無しである:2007/08/06(月) 08:22:39
コーヒー大好き♪
5 :
吾輩は名無しである:2007/08/06(月) 09:28:54
絶対の探求ってどうよ
6 :
吾輩は名無しである:2007/08/06(月) 09:42:50
まーゴリオぐらいの長さがちょうどいいね
他の代表作は長すぎる
8 :
吾輩は名無しである:2007/08/06(月) 18:35:27
10 :
吾輩は名無しである:2007/08/08(水) 22:50:35
10
11 :
吾輩は名無しである:2007/08/09(木) 20:48:14
『娼婦の栄光と悲惨』が重版されました。
めでたいめでたい。
さっそく読んでます。
12 :
吾輩は名無しである:2007/08/10(金) 13:53:56
ほしゅ
13 :
吾輩は名無しである:2007/08/10(金) 13:55:45
この人、少なからず挫折も味わっているよね
ユーゴーより親近感もてる
『谷間の百合』は幼少期に限れば自伝なのかも。
15 :
吾輩は名無しである:2007/08/10(金) 16:14:49
>>13 事業は失敗しまくってるしね。
だが、その失敗による借金があったからこそ、あれだけ大量の傑作が生み出されたと言える。
16 :
吾輩は名無しである:2007/08/10(金) 17:57:49
事業失敗させながら天才しかも多作って
すげー男だなバルザックは
バルザックの人生は借金との戦い。
一番悲惨な頃は、今の日本の金額にして、2億円くらいの借金。
死ぬ頃は大分楽になって、1500万くらい。
そんな計算だったのを読んだ記憶がある。
大衆受け狙ったクズ小説出そうとは思わないところがすごい
19 :
吾輩は名無しである:2007/08/11(土) 21:03:29
>>借金は晩年に結婚したハンスカ夫人のおかげで全額返済したん
じゃなかったっけ?
そだよ。ジュネーブでの初えっちから16年かかってやっと結婚したのに
5ケ月で死んじゃって借金残した。
あと奥さんが清算した。
21 :
吾輩は名無しである:2007/08/11(土) 23:59:40
著作権は、奥さんが相続したの?
22 :
吾輩は名無しである:2007/08/13(月) 15:51:24
23 :
吾輩は名無しである:2007/08/15(水) 09:26:04
コーヒーを一日に30杯飲み、店で立ったまま執筆した、とか
いう記述も読んだことがある。執筆というか、バルザックの頭の
中には細部に至るまで作品が出来上がっており、一心不乱にそれ
を書き留めていたのだそうだ・・・。
バルザックの評伝は作品並みに面白いよ。
24 :
吾輩は名無しである:2007/08/16(木) 18:46:30
25 :
吾輩は名無しである:2007/08/17(金) 19:06:59
>>24 娘たちの金を巻き上げる動機が、愛人の男に貢ぐ、てのも酷い
こんな滅茶苦茶不健全な社会だったことの暴露小説書いたのに、
貴族でもないのに「正統王朝派」ぶってたバルザックって…
そういうアンビバレントな要素があったからこそ
ただの三文小説にならなかったんじゃないの?
27 :
吾輩は名無しである:2007/08/18(土) 22:15:40
バルザックにはゾラみたいな社会正義への志向がなかったし、社会の実体の暴露小説として書いたつもりはなかったんじゃないかな。
リアリズムを基礎にしながら、人間の本性をかなり誇張したり、時には超自然的なものを混ぜたりして書いていた感じだね。
さらに、バルザックにとって大切だったのは「名誉と女」だったから、貴族を僭称して正統王朝派を自認するのは自然だったのではないかな。
近くにいたら、暑苦しそうな奴だな
元々あの風貌だし
29 :
吾輩は名無しである:2007/08/20(月) 22:57:39
バルザック全集、そろそろ文庫化してもいいと思うんだけどどうかな?
採算が取れないかなぁ。
30 :
吾輩は名無しである:2007/08/20(月) 22:59:55
オノレ・ド・タマカチワルデ
31 :
吾輩は名無しである:2007/08/21(火) 18:21:16
つまらんw
バルザック全集、採算とれるかと言われれば、多分取れないと思うが、
一冊1200円のインフレ価格でもいいから文庫で欲しいな。
ちくま文庫あたりで、なんとかしてくれないかな。
寝床で読みたいぞ
ゴリオと谷間の百合読んで、バルザックにハマってしまった。
でも日本語訳に恵まれない作家みたいで、どの版を読んで良いかわからない…orz
どなたかまとめサイト的なとこ知りませんか?人間喜劇の世界にどっぷりつかりたい!
34 :
吾輩は名無しである:2007/08/26(日) 15:56:47
図書館めぐりできない?
35 :
吾輩は名無しである:2007/08/26(日) 16:48:36
人生初バルザックをさっき読み終えた。谷間の百合。
正直イマイチな気が。最後のナタリーの返信は面白かったけど。
もしかしたら訳文も良くないのかな。石井とかいう人の訳。
まあ現時点での俺の評価は
フローベール>>>>>>>バルザック。
でも一応他のも読んでみます。
36 :
吾輩は名無しである:2007/08/28(火) 12:53:27
>>33 確かに翻訳の巧拙はあるけど、全集なんか読んでいる限りそこまで大差ない気がする。
バルザックは日本語ではいいサイトないね。ゾラはあるんだけどな。
人間喜劇の世界をかい摘まんで知りたければ、藤原書店から出ているバルザック選集の別巻2に全作品のあらすじが載っているよ。
37 :
吾輩は名無しである:2007/08/31(金) 00:31:39
>>35 たしかにフローベールは面白いし、『谷間の百合』はバルザックの中では異色作とも言える「たるい」作品だけど、ぜひ他の作品も読んで欲しいです。
お勧めは『ゴリオ爺さん』『幻滅』『従妹ベット』。名場面が目白押しです。
>>37 あー、やっぱりあれはバルザック中でもたるい部類なんですか。
序盤から中盤にかけての、緩いプロットで無駄に饒舌という感じが
どうも僕には駄目だったんですよね。
でも折角薦めていただいたので、近いうちに読んでみます!
ありがとうございました。
39 :
吾輩は名無しである:2007/09/01(土) 01:17:33
バルザックをフランス語で読破しようと思ったら何年くらいかかりますか?
今20世紀〜17世紀の中なら一人読破しよと思ってるんだけど
候補挙げると
モリエール、ラシーヌ、コルネイユ、デカルト
ルソー
ユゴー、デュマ(父)、バルザック、ゾラ、モウタクサン
砂岩、猿捕る、神遊
とかなんだけど誰選んでもどえらい時間かかりそうだよな
デュマは全集が300巻
?あれっ 130巻だったっけ?
42 :
173:2007/09/01(土) 19:31:07
>>39 上記の候補ならデカルトが一番少なそうだ。
バルザック、ユゴー、デュマ、ゾラを選ぶと大変そうだ。プレイヤッド
叢書で読むと読書はこんなに辛いのか(物理的に)と思い知ることになる。
ラディゲとかロートレアモンなら挑戦しようという気にはなる。
>>37 『谷間の百合』はその「たるい」部分を味わう作品だろう。
くり返される回りくどい言い回しの差異から、
登場人物の心象を感じ取る作品だ。
それが嫌なら、適当な日本人作家の恋愛小説でも読んでろ、と思う。
44 :
吾輩は名無しである:2007/09/02(日) 18:59:41
45 :
吾輩は名無しである:2007/09/08(土) 23:29:39
講談
46 :
吾輩は名無しである:2007/09/09(日) 11:24:01
角川文庫・河内清訳『谷間の百合』
書棚にあったので読みはじめたが・・・とにかくよみづらい!
私の頭が悪いのは承知してるが
に、しても意味不明なセンテンスが多すぎ!
例えば冒頭
「家庭という土壌でしか堅い小石にめぐりあったことがない」
岩波みたら「しか」の場所がちがうじゃん!
要は「本来安らぎの場たる家庭なのに堅い小石しかなかった」
ということらしい。
本、捨てました。
>>46 バルザックを読んでいると、そういう事に時々、
出くわすらしいですね。
谷間のゆりは岩波で再チャレンジさせていただきます。
>>46さん、ありがとう。
48 :
173:2007/09/10(月) 23:18:54
谷間の百合は確かにかなり読みづらい。
A quel talent nourri de larmes devrons-nous un jour la plus
emouvante elegie,・・・略
こういう文章を学校で習ったように後ろの方から訳すと意味を取りづら
くなるのは仕方ないと思う。藤原のセレクションから抜けたのもある意味
仕方ない。が、この作品は最高のフランス語でできているのも間違いない。
辛抱して読んで下さい。
49 :
吾輩は名無しである:2007/09/14(金) 16:53:00
後ろから訳すって、いまだにそういう教育なのか。
50 :
吾輩は名無しである:2007/09/15(土) 00:19:42
モルソフ夫人、、、萌え
51 :
173:2007/09/16(日) 08:31:55
49>>
高校英語じゃ、そうじゃない?
52 :
吾輩は名無しである:2007/09/22(土) 13:16:09
希望は過去にしかない
ってバルザックの言葉?
53 :
吾輩は名無しである:2007/09/24(月) 12:34:46
>>52 どういう意味?
彼が悲観主義者には見えないけど
確かに全然バルザックぽくないなw
55 :
吾輩は名無しである:2007/09/30(日) 21:23:48
バルザックは、前向きだったと思うよ
よし、感心な若者たちにアランの言葉を送ろう。
「バルザックは人間嫌いを癒してくれる最良の薬だ」
それどういう意味だろう
58 :
吾輩は名無しである:2007/10/10(水) 22:55:03
この人の作品で映画化されたのって、『従妹ベット』以外ある?
59 :
吾輩は名無しである:2007/10/11(木) 17:01:59
ゴリオ爺さん、岩波たけえ
新潮なら一冊なのに
>>58 ・シャベール大佐
・知られざる傑作(美しき諍い女)
フランスのTV映画で
・ゴリオ爺さん
・ウジェニー・グランデ
・娼婦の栄光と悲惨(テレビシリーズ)
古いのだともっとある
バルザックの暗黒事件
岩波文庫版で上下2巻持っているけど、これって翻訳省略されていない?
新潮復古版購入したら、巻末の裁判場面とかイエナ会戦、
未読の場面が何箇所かあるような・・・
シャベール大佐はわざわざフランスamazonからDVD購入したよ
死屍累々のアイラウの大突撃見るだけでも価値があった
64 :
吾輩は名無しである:2007/10/17(水) 04:30:25
藤原書店の『セザール・ビロトー』読んだが今ひとつだな
これは評価どんな感じなの?
65 :
吾輩は名無しである:2007/10/20(土) 18:25:24
バルザック本人は、公証役場の見習いだったよね?
法廷のことは、大学時代の同窓や、役場で知り合った弁護士や代訴人の話、
新聞記事で知ったんかな?
66 :
吾輩は名無しである:2007/10/24(水) 12:39:19
鉄道の時代になっても、貴族の称号やら社交界に憧れ続けた人
「風俗研究」か何かで
芸術家は従来の貴族に変わる新しい階層、とか書いてたよ
実際作家がそんな名前だけのものにこだわるとも思いにくいんだけど。
思ったんだがオノレ・ドってちょっとした諧謔なんじゃね?
「○○男爵」とかいう、芸名っぽいセンスで付けたのではなかろうか
68 :
吾輩は名無しである:2007/10/25(木) 14:59:54
>>67 「レア・ド・ロンヴァル」(『シェリ』の主人公ね)とかクルティザンヌが
貴族名を僭称したのに通じるものがあるな...
まあ「クルティザンヌ」自体がcourtだし元々「宮廷人」なんだろうけど。
71 :
吾輩は名無しである:2007/11/11(日) 21:28:40
社交界なんてものが、第二次大戦後しばらくの間、健在だったからな
今でも...ってことはさすがにないか...
社交界自体はあるっぽいよ
森泉が行ってた
まあ貴族がいれば社交界も存在するんだろうな。
75 :
吾輩は名無しである:2007/11/15(木) 00:19:32
貴族で金持ちは、さすがに少ないだろうがな
76 :
吾輩は名無しである:2007/11/21(水) 18:52:27
ゆ
77 :
吾輩は名無しである:2007/11/28(水) 21:20:10
もうエリートたちの方がうえだろ
78 :
吾輩は名無しである:2007/11/28(水) 21:29:40
なぜ岩波のゴリオは二冊で新潮は一冊ですか?
総ページ数を見る感じでは、
岩波の方は文字が大きめですか?
文字というか、行間が広めにとってあるな。あと挿絵がはいってる。
あとは、訳がいいな。
文字の大きさは慎重の方が大きいよ
岩波は地図や挿絵が入っていて注釈も詳しい
個人的には訳も岩波の方が好きだ
82 :
吾輩は名無しである:2007/11/30(金) 12:31:05
岩波のゴリオ爺さんは二冊。1260円
新潮のは一冊で700円
岩波の訳がよほどよくなければ酷い話だ
藤原書店の人間喜劇セレクションで読めば2800円なわけですが。
本の値段を気にしているのは学生?
社会人にとっては大抵の本はべらぼうにコストパフォーマンスのいい娯楽でしょ
でも月に50冊も買うと、気になる
86 :
吾輩は名無しである:2007/12/01(土) 14:45:38
家を建てる金に置いておけw
87 :
吾輩は名無しである:2007/12/02(日) 18:11:39
誰しも自分が結果的に買った方がいいと思いたくなるもの。
文芸書を月に50冊なんて読めないじゃん
技術書とか資料なら拾い読みできるけど
89 :
吾輩は名無しである:2007/12/02(日) 23:28:52
90 :
吾輩は名無しである:2007/12/04(火) 02:19:48
今まさに、初バルザックで新潮の「ゴリオ爺さん」読んでいる!
訳は下手だと思わなかったよ。
ちなみに、平岡篤頼訳。
ちなみに、卒中で倒れたヴォートランの肩にTFぼ刻印があるところまで読んだ。
面白い。
91 :
吾輩は名無しである:2007/12/04(火) 12:45:01
岩波から出てるバルザックの短篇は良い小説がありますか?
92 :
吾輩は名無しである:2007/12/04(火) 12:45:53
93 :
吾輩は名無しである:2007/12/04(火) 12:54:27
教えてください!
ゴリオ爺さんは一人称ですか? それとも三人称ですか?
94 :
吾輩は名無しである:2007/12/04(火) 13:42:34
>>92 いや、つまらなくは無いよ。
ただP217第三章 不死身の男 からの急展開に比べれば遜色するという程度。
ある程度長い小説には、人物の特徴や状況を掴むのにそれなりのページを割くのは避けて通れないから、
後半に比べて、発展がないという印象を持たれても仕方がないのかも。
>>93 三人称です。
95 :
吾輩は名無しである:2007/12/04(火) 14:36:49
不死身の男って、ライトノベルかw
新潮だと不死身の男なんじゃなかったけ?
97 :
吾輩は名無しである:2007/12/05(水) 03:38:39
今、ゴリオ爺さん読了した。
名作を読んだ後の、あの独特な感動をした。
簡単に言えば、形容しがたい、一種類の言葉で表せない感動。
人間のずるさも、弱さも、愛も、いろんなものが書かれていた。
あえて注文を言えば、ゴリオ爺さんのキャラ設定が極端というか、娘をそこまで溺愛するか?というのもあったけれど
それは現実にゴリオ的な人がいるかという実際的な疑問に過ぎず、作品の登場人物としてのゴリオには十分血が通っていると思ったから、まぁ大した問題じゃないんだけど(なら、書くなよ)
個人的には、第三章が一番面白かったし、良かった。
第四章は、読んでいて辛くなった。
98 :
吾輩は名無しである:2007/12/05(水) 19:04:17
バルザックは写実主義だから読んでいて退屈
高名な幻想小説も書いてるじゃん。
それに、徹底的な写実主義にしか描けない非現実性もあるんだぜ?
100 :
吾輩は名無しである:2007/12/05(水) 20:22:08
セラフィタ
サラジーヌ
水声社から五巻で怪奇小説セレクションが出てる
あら皮?
シャベール大佐 (創元ライブラリ―バルザック選集)というので、
懸命に創元ライブラリ―バルザック選集などという
夢のような出版物を検索してしまったワシ。
ええい、シャベール大佐一冊とは詐欺なんじゃよ!
・・・文庫で全集出してくれないかな、筑摩
全集がまだちょこちょこと売れているから文庫化しないと聞いたことが有る。
それにしても、もう七、八冊くらい出してくれてもいいのにな。
107 :
吾輩は名無しである:2007/12/06(木) 23:49:29
というか、ここの板の人って本の情報だけ詳しくて、作品の内容自体を真面目に読んでいる人が少ない印象を受けるんだが・・・。
>>107 文献学方面の方も多数いらっしゃるんでしょう...
110 :
吾輩は名無しである:2007/12/14(金) 07:53:53
当時のフランスの社会風俗の宝庫だから
あら皮の最後の意味が分からない…
あとこの話、かなりゴリオ爺さんとリンクしてるね
112 :
吾輩は名無しである:2007/12/18(火) 20:56:46
5代目三遊亭圓楽の高座名演きけばわかるよ。
死神「ほれほれ、あら皮に新しい皮を継ぎ足せばあるいは・・・」
主人公「ああ、消える消える・・・」ばたり
113 :
吾輩は名無しである:2007/12/19(水) 17:16:24
新潮文庫版『ゴリオ爺さん』読了。
いやあー面白かった。
特に最後、錯乱してうわごといいながら
死んでいく爺さんには(悪いけど)大笑いw
まあ、マゾヒズムの局地だな。
114 :
吾輩は名無しである:2007/12/20(木) 19:32:30
>>113 19世紀のフランス文学って、
愛に狂ってうわごといいながら 死んでいくパターン
多いな
ユーゴーも、かなりバルザック作品からパッチしている
115 :
吾輩は名無しである:2008/01/02(水) 21:30:41
バルザックに、ジャン・バルジャンの元ネタ風のキャラっていませんでしたか?
ヴォートラン以外に悪党、犯罪者といえば?
ヌーリッソン婆さんとかかな?
名前はわすれたけど、「ラブイユーズ」の主要登場人物は悪党だ。
「田舎医者」のあらすじ読んだんだけど
すごく面白くてビビッた
タイトルはめちゃめちゃつまんなそうなのに
余計なお世話かもしれないが、田園生活情景の4作の面白さは、
「村の司祭」「田舎医者」「谷間のユリ」「農民」の順だと思う。
年とともに内容を忘れてきてる。
読み返すのも骨が折れるなぁ〜でも読みたいぜ
121 :
吾輩は名無しである:2008/01/22(火) 19:20:49
サイト
122 :
吾輩は名無しである:2008/01/23(水) 17:41:18
「ゴリオ爺さん」の後に「赤と黒」ときらたもう救いようがないでしょうね…ご苦労さん自分。
罪と罰でしめくくればいい
124 :
吾輩は名無しである:2008/01/29(火) 18:25:31
何度も話題になってると思うんだけど、
『ゴリオ爺さん(ペール・ゴリオ)』の訳は
岩波文庫、新潮文庫、藤原書店のどれが一番いいの?
125 :
吾輩は名無しである:2008/01/30(水) 01:45:45
人によるが、岩波が一番人気
126 :
吾輩は名無しである:2008/02/03(日) 15:08:33
フランス最高
本来的に長編作家であって、短編は「知られざる傑作」くらいしか
知名度がないが、「サラジーヌ」をはじめ、「グランド・ブルテーシュ」
「金色の目の娘」「捨てられた女」「シャベール大佐」「オノリーヌ」
「赤い宿屋」「ツールの司祭」など、読まなければ損と思わせる傑作
も多い。
角川文庫の『セラフィタ』一気に読了。もともと幻想文学は好きな方だが、
その美しさに圧倒されました。澁澤龍彦がなんか書いていないかと思って
探したら、「アンドロギュヌスについて」(『夢の宇宙誌』所収)にあった
けれど、それほど詳しくは書いてなかった。
『セラフィタ』論は、バシュラールの「夢見る権利」に入っています。
否定的見解は、ハクスレーの「文学と芸術」収録の「文学における
卑属性」という論に見られます。
130 :
128:2008/02/04(月) 23:05:15
>>129 レスありがとうございます。特にバシュラールは面白そうですね。
手に入れて読んでみたい気になりました。
バシュラールは筑摩学芸文庫にあったと記憶します。
ハクスレーの論の要点は、「「セラフィータ」は作家が知ることの少ない
ことについておおげさに書きたいという誘惑に負けた時、落ち込む失敗の
例である。・・抽象的な知識なら、バルザックは神秘主義について、かな
り持っていた。内部から生まれる直観的な、感情による認識も持っている
ように見せかけたところに、かれの悪があった。」
バルザックは神秘主義思想家ではないので、これはないものねだりの批評
かもしれません。私は「セラフィタ」は、美的作品として優れていること
に同意します。訳も、国書刊行会より角川文庫版の方が良いと思いました。
最近国書刊行会のセラフィタ読んだんだけど、
なんかミンナとウィルフリッド可哀想でならなかったよ(特にウィル)。
アンドレ・ジッドの『狭き門』読んでも思ってたんだけど、
現代日本人の感覚だと『神のみを愛する』的な思想って、
結局誰も幸せにはできないんじゃないかなって思った。
すごく利己的な風にも捉えられるんだよね.....。
......って、これじゃただの文学初心者の感想文だけど、せっかくバルザックスレみっけたんで記念カキコ。
もし気分害したら申し訳ないっす。
じゃ。
「セラフィタ」と「狭き門」を並べた132氏へ、
またしても余計な御世話めいた助言。
「愛」を主要テーマにしたバルザックの傑作、
「捨てられた女」「オノリーヌ」をお勧めします。
さらにとっておきの傑作「ランジェ公爵夫人」を。
>>133 ありがとう。俄然興味わいたよ。探してみます。
136 :
吾輩は名無しである:2008/02/15(金) 22:28:11
ほしょ
藤原書店のセレクションが発行された前後に、邦人のバルザック論が
何点か出たが、その一世代前に出た、寺田透「バルザック」、
翻訳では、○アラン「バルザック」、○ベガン「真視の人 バルザック」、
チボーデの文学史の一項目「バルザック」、○ホフマンスタールの小論
「バルザック」を読まないと、もったいないと思う。
クルチウスのはちょっと大きすぎる。
それぞれの本の特徴教えてもらえると嬉しい
参考にしたい
寺田透「バルザック」・・・「バルザック断章」を。日本人に親しまれていないがしかし
アラン「バルザック」・・・デカルト風の理性的裁断。連続する判断の躍動。
ベガン「真視の人 バルザック」・・・パスカル風の内面。小説の生を生きる喜び。
チボーデの文学史の一項目「バルザック」・・・教科書風でなく、偉大さを述べる。
ホフマンスタールの小論・・・「テーマの暗さによっていささかも乱されない
絶対の歓喜の顫動がある。」随筆風だが内容が濃い。
サンクス
寺田透のは現代思潮社の本でしょうか。
デカルト・パスカルの対照が面白そうのなので、アランとベガン辺りから当たってみます。
寺田透のは、現代思潮社の単行本。
1950年ころ筑摩書房から出した本の増補版を1967年頃出した。
「バルザック断章」だけなら、昔の筑摩の日本文学全集(辛子色)
の「現代文学評論集(3)」にも収録されている。
そろそろ人間喜劇の登場人物で誰が一番好きか決めようぜ。
俺はヴォートランさん。
ヴォートランは好きな人が多そうだね。自分も気に入ってるよ。
人物名鑑を見てみたが、男は皆癖が多かったり、優男だったりで今一つなんだなぁ。取りあえずは『暗黒事件』でナポレオンと劇的な会見を果たすローランス・ド・サン=シーニュ(後に伯爵夫人)かな。
リュシアンに決まってる。
あの悪気の無い自己中っぷりが癖になる。
女はリュシアンのことが好きで狂った夫人。
あの情熱がたまらん。
バルザック「人間喜劇」―君なら読みこなせる (単行本)
千頭 将宏 (著)
知らないうちにこんな本が出てた。
読んだ人いますか?
ゴリオ爺さんとヴォネガットのローズウォーターさん、あなたに神のお恵みを
あらすじ読むと似てるが、どうなの?
147 :
吾輩は名無しである:2008/03/14(金) 18:56:18
バルザック面白いとかチラホラ聞くんで、なんか読んでみようとおもって調べてみたけど
知ってる作品一個もないwwwwwwwwwwww
まー俺が疎すぎるんだろーけど。
そこでおまいらに質問。最も有名な作品と、オススメ作品おしえろ(かぶっても可)。
よろしくお願いします。
149 :
吾輩は名無しである:2008/03/14(金) 21:57:14
まあ普通は『ゴリオ爺さん』だろーなあ。
『従妹ベット』はハードカバーしか手に入らんし。
152 :
吾輩は名無しである:2008/03/15(土) 23:55:06
てかハードカバーでよくね?
俺最近古本のハードカバーばっか買ってる。
文庫なら上下とわかれてるとこ1冊で事足りたりするし。
それで100円とか超ラッキーてかんじ。
新品は高すぎて買う気しないけどね。
100円の全集買いまじおすすめ。
>>152 確かに古本屋のハードカバー本100円コーナーは狙い目ですな
ブクオフで『幻滅』上下と『従妹ベット』を各105円で買えて超ラッキーでした
154 :
吾輩は名無しである:2008/03/25(火) 22:25:37
コミックの古本は最近高いw
155 :
( ̄ω ̄)みちるの友 ◆nCkADzKG8Q :2008/03/28(金) 20:31:20
ttp://tamanoir.air-nifty.com/ >で、このイタさというのは、たとえばバルザックを読んでいる時に感じるイタさに近いものがあるのであった。
>自分たちの習俗の馬鹿ばかしさを客観視できないイタさ、とでも言おうか。これあるが故に、実を言うならバルザックを読むのは相当に辛い。
おやおや(笑)
土曜からランジェ公爵夫人はじまるね。
157 :
吾輩は名無しである:2008/04/15(火) 22:23:44
バルザックの描写って、後世の社会歴史家の研究資料だな
158 :
( ̄ω ̄)みちるの友 ◆nCkADzKG8Q :2008/04/15(火) 23:09:14
所詮小説は小説ですよ(笑)バルザックとて、ですねぇ(笑)
そう言えばどこやらの映画監督が書いた「バルザックと小縫子」等と言う実質調教系エロゲな下手糞な小説がありましたがねぇ(笑)
ラストでヒロインはバルザックの小説によって精神的頚木をとかれた「つもり」で恋人たる所の調教師の元を離れる訳ですが、
この後ヒロインは上手くやっていくだろう、などといういかにも朗らかな書評がありましたが、それは読みが浅く朗らか過ぎるというものでしょう(笑)
小説等を読んで得られるものなど僅かなのですよ(笑)それを理解せず現実の地続きであるように思い込むとこう言う事になるのですねぇ(笑)
こう言う方は男だの女だの関係無しにお馬鹿、というものでしょう(笑)それを語っているつもりに鳴っている傍観者の語り手の視点がさらには気持悪いと申しましょうかねぇ(笑)
東洋の美、と言う奴です(笑)「盗用猿が僕らのお国のバルザック読んでるよ、偉い偉いバナナ上げようね」等と言うおフランスの文壇の高笑いが響いてくるような茶番でしたねぇ(笑)
159 :
( ̄^ ̄):2008/04/15(火) 23:36:15
おやおや(笑) 熱便で消化(笑)
160 :
吾輩は名無しである:2008/04/24(木) 04:57:05
ランジェ公爵夫人見てきたよ。
でもだいぶ寝てしまった…
服装がだいぶ簡素に思えたけどあんなもん?
161 :
吾輩は名無しである:2008/05/01(木) 21:15:23
>>160 七月王政のころの衣装は、19世紀にしちゃ簡素だったんでしょ
それか、現代人の神経逆なでしないようにした
ランジェ公爵夫人面白かった。一気に読んでしまった。
163 :
吾輩は名無しである:2008/05/15(木) 05:31:26
もしジャーナリズムが存在していないなら、
まちがってもこれを発明してはならない。
必要悪だし文明の発達には必然的に発明せざるおえないだろうにとか
思えてもバルの言葉には考えさせられる。そしてそんな言葉が至る所
に散りばめられているのには参る。
164 :
吾輩は名無しである:2008/05/19(月) 05:56:15
ツウ゛ァイクの『バルザック』って、今いくらぐらいしますか?
そもそも、古本屋でまったく見かけません(地方ですけど)
十年ほど前に購入。六年前に友人に貸与。諸事情あって返却される可能性がありません。
久しぶりに読みたいのですが……
166 :
吾輩は名無しである:2008/05/20(火) 21:31:33
すごい希少品ですね
地域の図書館あたった方が早いのでは?
ざくろ屋敷って小説ですか?
新潮文庫で出てるかな
>>167 岩波文庫にあるよ。『知られざる傑作』に入ってる。
「ことづて」「ザクロ屋敷」「捨てられた女」は同一素材の作。
「捨てられた女」がかなりの傑作。
バルザック人間喜劇、スイスの古本屋で発注したのが、2週間後の昨日
ようやく到着した。24冊1万5千円ほどだったが、送料が1万2千。
きれいな装丁の本。がんばって読むぞ!
172 :
吾輩は名無しである:2008/05/25(日) 02:33:05
「捨てられた女」は、邦訳全集(といっても全体の8割)か、
河出の大型の文学全集に「いとこベット」に併録されている。
174 :
吾輩は名無しである:2008/05/25(日) 22:25:49
ゴリオ爺さんは岩波の訳の評判はどうですか?
いいよ
176 :
吾輩は名無しである:2008/06/07(土) 22:22:38
恐怖の一挿話?でしたっけ?
面白かったです
177 :
吾輩は名無しである:2008/06/15(日) 14:24:11
女遍歴が多いのを「こんなふうにおれをめちゃくちゃにしたのは母親のせいだ」って書いた本はなんなんですか?
「書いた本はなんなんですか?」とは、書いてあるのは何という本ですか、ということなんなんですか?
ごめんね、私は知りません。知ってる方、よろしくね
洞爺 支笏
180 :
吾輩は名無しである:2008/06/27(金) 23:22:08
岩波訳は評判悪い
181 :
吾輩は名無しである:2008/06/27(金) 23:26:27
岩波こそ評判いいだろ
ごりおじいさんとか
作品によるな。ゴリオ爺さん(高山訳)は良い。
バルザック入門に一番いい小説教えてください
やっぱゴリオ爺さんじゃね?
ラブイユーズもいいが値段高いからな、
図書館で借りれるなら。
やばいw初めてのバルザックでゴリオ爺さん4ページしか読んでないけど
かなり異質だ。面白いし面白そう。だけどページをなぜかめくりたくない。
見たいけど見てしまうのがもったいないような。
4ページ目で面白そうとか思えるおまえすごいな。
俺は100ページ過ぎてからだったぜ。
そうだな、バルザックは最初がしんどいからね。描写が多くて。
原稿料を取りたいために徒に長くしたって云う話しもあるぐらいだから。
ただ、全集をでいるうち、だんだん読んでない本の数が減っていくのを
見て、妙に悲しい気持ちになったのを覚えている:”こんなにおもしろい
物語がもう読めなくなるのか”と思ってね。
しかし、日本語の全集版が完全なものじゃないようなので、少々
安心した。それに、今フランス語で挑戦しているし。
最初がしんどいと思ったことは一度も無い
自分も
バルザックの作品は冒頭部分の説明が長くて退屈する、とよく書かれているんだけど実感ないんだな。
『ゴリオ爺さん』は個性豊かな下宿人の紹介から始まるし、『ウジェニー・グランデ』は開始半ページでけちんぼ爺さんが出てくる。
退屈云々って、誰が言い出したんだろう?
ざくろ屋敷とか
読み始めはちょっと飛ばすな。
中ごろになって雰囲気がつかめてからまた最初の3ページくらい読み返す。
バルザックの場合、その人の性格描写に、その人の周りにあるものや、
使用しているもの等々などの説明がはいるから、やはり、数ページは
ちょっとしんどいかな?
194 :
吾輩は名無しである:2008/07/14(月) 18:15:17
>>39 やめとけ、そんなことしても無意味だから
古典はいまからよめば、単純なだけってのが大半だよ
時代の流れ流れに応じて、文学がどう発展してきたかを確認するには
いいが全部読むのはただのアホ
194みたいに思ってるやつが多いせいで、
いつまで経ってもユゴーやゾラの小説が全部翻訳で読めるようにならないんだ。
あやまry
ほかはともかく、39で挙がってる19世紀の五人の作家は
一冊や二冊で底が知れるような作家じゃないと思うんだ。
197 :
吾輩は名無しである:2008/07/18(金) 14:14:21
こいつの小説は本題に入る前に要らん説明が多すぎる
>>197 長いとは思うが、要らん説明とは思わない。
バルザックの場合はその人物の性格が
その人物を取り巻くものなどに反映されていると
考えるから、描写は必要不可欠となる
>>197 「要らん説明」って具体的にはどういうところが?
退屈なのって『谷間の百合』じゃねえの。
俺は最初の部分は辟易してたなあ。
初めてのバルザックで新潮のゴリオ爺さん読み終えた
おもしろかった・・・と思うんだけど、もともとあまり熱心な読書家でない俺にはちょっと読みにくかった
登場人物が多かったり、地の文でも人物の呼び名がしょっちゅう変わるのはバルザックの作品全体を通しても同じなのかな?
バルザックの情景描写は確かに長いけど、ムダなことはまずないよ
一度書いたら消さないどころか、まだ足りないって書き足していく書き方をしてたくらいだから
バルザックを信じて黙ってついて行くことを覚えたら、最近の作者のあっさりとした記述なんか、
全然深みがなくて面白くないって思うようになるよ
203 :
吾輩は名無しである:2008/07/22(火) 20:52:35
光文社から新訳が出そうだね
ゴリオ
止めて欲しい
どうせなら人間喜劇の未訳のやつやってくれたらいいのに
平役人とか、続女性研究(これは一部は訳されてるけど)とか、
ボエームの王とか
社会生活の病理学ってのも読んでみたいな
歩き方の理論ってのがすごく気になる
ヒント:光文社は商売でやってる
そうだな
採算度外視としか俺には思えない、藤原書店に期待しよう
藤原のあれはあれで、あれだけ値段を高くすればさすがに儲かってるんじゃないか。
まあバルザックセレクションの第二期には確かに期待したいところだが。
209 :
吾輩は名無しである:2008/07/24(木) 02:54:06
「ふくろう党」最高。
明日なき日か、、、
ふくろう党では、つまり戦場では、威厳を見せたユロ大佐が、従妹ベットでは、つまり家庭の問題の
前では、何も出来ずに失意のまま死んでいく・・・
さすがバルザックだな
211 :
吾輩は名無しである:2008/07/24(木) 21:40:13
>>208 サンドの歌姫コンシュエロなんか上下刊で1万円だもんなあ
でも、出版するだけやっぱりすごいよ
バルザック・セレクションとサンド・セレクションって、売らんかな、じゃないもの
バルザックの小説の中で、サンドの役といったらカミーユ・モーパンだな
ベアトリックスは傑作です
212 :
吾輩は名無しである:2008/07/25(金) 09:08:47
図書館でしか読めん
高すぎて
バルザックの小説は辞書と画像検索がなきゃとても読めん
藤原書店の全あらすじとハンドブックが出て、だいぶ読みやすくなったでしょ
高いけど
バルザック読むなら古本屋大活躍だな
東京創元社の全集がたまに2万くらいで出るから、常にチェックだな
学校の図書館で探す
216 :
吾輩は名無しである:2008/07/25(金) 22:01:54
>>215 学生さんはいいね
でも俺は図書館で借りるってどうもいまいちだ
これって本は常に手元に置いておかないとすぐ内容
忘れちゃうし
バルザックは常に手元に置く価値があると思うなあ
なんか日本語が変だな
これっていう本でも、だな
218 :
吾輩は名無しである:2008/07/28(月) 12:52:44
人気ないのう
二人の若妻の手記とか傑作だよ
219 :
吾輩は名無しである:2008/07/28(月) 20:24:57
モルソーフ夫人からフェリックスに送られた手紙は
書き写したくなるほど素晴らしい内容だな
今の時代でも全然色あせない
文庫本の品切れが多いのかな?
『シャベール大佐』
『セラフィタ』
『「絶対」の探求』
『知られざる傑作』
『暗黒事件』
普通はこのあたりから入るんだけどね
講談社文芸文庫が鹿島茂辺りをそそのかして
短編セレクションを出したら
ちょっとしたバルザックブームが起こるかもね
これはゾラやモーパッサンに対しても言えるんだけどね
出版社は商売が下手だな
短篇や中篇で裾野を広げないと読者は増えないし
全集やハードカバーも売れないだろうに
221 :
吾輩は名無しである:2008/07/28(月) 21:56:31
セラフィタ最初に読んだら誤解しそうだ
やっぱりきっかけは、谷間の百合かゴリオ爺さんからだろうな
でも長編は難しいからな
知られざる傑作でさえ長いって言われそうなのに
バルザックは長編でいいのが多い、ってところがあんまり普及しない原因かな
読みにくいんだよこいつの小説は。
長ったらしい描写なんて誰もいらん。ほどほどでいいんだよ
描写が長ったらしいと思ったことは一度もないなあ
すべての女性に仕え、ただ一人を愛する
バルザックの作は稀有な物でもなく難解なものでもない。
作のからくりは見やすいものだし、それは誰にでもその程度には作れる物である。
しかし、バルザックが読者を退屈させるとき、そのときこそ彼は無比の作家である。
226 :
吾輩は名無しである:2008/07/30(水) 21:00:44
語り口に癖ががあるのは仕方ないな
そういう時代のそういう読み物なんだし
228 :
吾輩は名無しである:2008/08/05(火) 18:46:24
そんなもん、飛ばし読みすればいいんよ
自慢げな注釈っぽい語り口調に入ったところは、いったん飛ばす
229 :
吾輩は名無しである:2008/08/08(金) 09:45:19
バルザックの小説で田舎者が都会に欲望を持ってやって来たってのあります?
ランジェ公爵夫人読み終わったが、終わりのほうのミッション・インポッシブル的展開はぶち壊しのような気がした。
>>231 十三人組物語をちゃんと通読したのかと。
ぶち壊しはお約束だよ。
ランジェ公爵夫人の映画ってDVDになるんかな?
234 :
吾輩は名無しである:2008/08/27(水) 23:23:50
フランス映画って、ヒット作少ないから
>>234 まず、君はフランス映画を知らない。ヒット作って、日本での?
たぶん出るだろ
237 :
吾輩は名無しである:2008/09/03(水) 16:54:25
上の方で谷間の百合が退屈という話があったけど
私の場合は最初からモルソーフ夫人の肩にむしゃぶりつく場面まで
読んだだけでバルザック様の格の違いみたいなものを感じたけどね。
内容は置いといて文章で退屈させられることが全くないのが凄い。
はぁ?黙れブタキモがぁ
239 :
吾輩は名無しである:2008/09/10(水) 07:30:48
ほほう そのほうらは たしか エドガンの むすめたち。
ちちおやの かたきうちに きたというわけか。 いかにも わたしが バルザックだ。
エドガンは ぐうぜんに はっけんした しんかの ひほうを やみにほうむろうとしたのだ。
おろかなことだ。 そのひほうさえ あれば せかいのおうにも なれるものを……。
みるがいい! わたしのちからを! このすばらしい しんかした からだを!
240 :
吾輩は名無しである:2008/09/10(水) 10:52:49
思えば俺のバルザック初体験もDQ4だった
241 :
吾輩は名無しである:2008/09/10(水) 17:00:11
この人、食い過ぎで糖尿病を併発した挙句、腹膜炎で死んだんだって?
しかも酒癖も女癖も悪く、仕事の際はコーヒーを牛飲みしてたらしいから、壮絶というか、豪快というか、まあ、豪傑には違いない。
興味はないが。
フローベールと格が違いすぎて可哀想
フロベールは大人で、バルザックは子供だ。
で、デュマはもっと子供だ。
デュマってどっちじゃい
245 :
吾輩は名無しである:2008/09/22(月) 13:30:34
麻美の方
∩___∩
| ノ ヽ
/ ● ● | デュマ──!!
| ( _●_) ミ
彡、 |∪| 、`\
/ __ ヽノ /´> )
(___) / (_/
| /
| /\ \
| / ) )
∪ ( \
\_)
247 :
吾輩は名無しである:2008/09/27(土) 09:31:03
248 :
吾輩は名無しである:2008/10/16(木) 22:37:18
>>235 半世紀より以前と現在では情勢が違いますよ
249 :
吾輩は名無しである:2008/10/24(金) 11:26:25
>>247 谷間の百合の中の、アンリエットからの手紙を読み返してね
あれは全ての小説の中でも断然傑作って言う人もいるくらいだから
>>243 デュマは幼さを残した青年って感じだけど、そこまでだな
バルザックは一人の人間の、幼年期、青年期、老年期が年相応に健康的な成長をしている感じだ
フローベルは老人の顔をした子どもっていう、もっとも醜い人間の感じがする
251 :
吾輩は名無しである:2008/11/06(木) 23:04:31
つーかでもフィガロってあーた、軍需産業のw
253 :
吾輩は名無しである:2008/12/10(水) 21:48:33
たしかに、グランゼコールやらで、有名な科学者や音楽家出たことはあっても、
小説家はいないね
254 :
吾輩は名無しである:2008/12/15(月) 19:32:55
カッコいいと思うけど。
256 :
吾輩は名無しである:2008/12/18(木) 00:18:43
最初にバルザックを読んだのはもう30年以上前の学生の時。
「谷間の百合」を読んでいて描写がうっとうしくてうっとうしくて「もうこいつの小説は絶対読まないぞ」と思いながらやっと読了。
ところがあら不思議、読み終えたとたんすごく面白かったのに気がついた。ほとんど筋も覚えていないのに。
なんだ、この分厚い感覚は?と驚いて「ゴリオ爺さん」「従姉妹ベット」と読んでいく。おもしろい。すごくおもしろい。
描写のウザイのを別にすればどれも実に面白い。
最近は読んでないけど一番好きな作家です。
258 :
吾輩は名無しである:2008/12/30(火) 11:53:31
フランスで、小説の文学的地位を高めた功労者。
259 :
吾輩は名無しである:2009/01/02(金) 00:11:15
260 :
吾輩は名無しである:2009/01/18(日) 03:06:57
高山鉄男訳の『谷間のゆり』は他にくらべて読みやすかった
古本でしか手に入らなかったけど
261 :
吾輩は名無しである:2009/01/19(月) 17:37:44
新潮世界文学のバルザックIとIIを計500円でゲットした
Iがウジェニー・グランデとゴリオと谷間の百合
IIが従妹ベットと従兄ポンスだった
ポンスは読んだことないから楽しみ
バルザックは、うざい描写込みで楽しむものなんだな。
263 :
吾輩は名無しである:2009/01/22(木) 20:02:22
ユゴーほど薀蓄たれではなく、どこか軽いよな
264 :
吾輩は名無しである:2009/01/22(木) 20:21:46
263 名前:吾輩は名無しである :2009/01/22(木) 20:02:22
ユゴーほど薀蓄たれではなく、どこか軽いよな
おのれ
煽りじゃなくて訊きたいのですが、
『谷間のゆり』って、何処がいいの?
最初の10頁で、既に飽きてきた。
以前『ゴリオ爺さん』は読んだけど、詰まらなかった。
どうでも良い描写が多いし、登場人物は貧乏くさいし、
魅力を感じないんだよな。。。
デュマ・ペールとかだと、ワクワクするのに、何でだろ
バルザック大好きな方、魅力を語ってくれ
267 :
吾輩は名無しである:2009/01/29(木) 18:21:42
>>266 デュマ・ペールは本当の娯楽作家としてのプロ意識があった人だから、
バルザックの方が自己満足&自己顕示欲の文章家に見られるのは仕方ない
それに、バルザックの方は、当時では現在進行形の時代の、
社会の各階層の生活や人生を描いた作品が多いから
268 :
吾輩は名無しである:2009/01/29(木) 23:23:19
269 :
吾輩は名無しである:2009/01/29(木) 23:26:16
270 :
吾輩は名無しである:2009/01/30(金) 01:17:11
272 :
吾輩は名無しである:2009/02/01(日) 00:57:31
集英社の世界文学全集に入ってる
高山鉄男の短編ってどう?
近くの本屋に置いてあるんだけど中途半端な値段だから迷う。
ゴリオじいさんはかなりよかったんだけど。
初めてバルザック読んだけどゴリオってやつ
面白すぎる。休憩抜きに150ページ読んだの初めてだわ
まさにページをめくる手が止まらなくなるってやつ
ただ俺の想像力不足のためパリの街の構造はわかっても
臨場感が味わえないのが残念だ
>>266 バルザックには秘密がある
スタンダールにはないけど
みたいなことを誰か言ってたなー
なんかワケの分からないどろどろしたエネルギーを
感じられるところが好きです
とりとめもなく思えるような描写なんかを含めて
275 :
吾輩は名無しである:2009/02/05(木) 17:40:42
>>266 レミゼラブルのようにダイジェスト版が必要ですな
276 :
吾輩は名無しである:2009/02/06(金) 23:46:41
ゴリオ爺さん糞面白かったのに今絶対の探求かーちゃん死んだとこまで読んだけどイマイチ
てか「絶対」って哲学的なアンチニヒリズム的なもんかと期待してたのにガッカリ
277 :
吾輩は名無しである:2009/02/06(金) 23:50:50
小説読んでるだけでバルザックの性欲・食欲・物欲の強さが分かる
278 :
吾輩は名無しである:2009/02/10(火) 15:13:00
ゴプセック・毬打つ猫の店
バルザック 作
芳川 泰久 訳
■赤530-10
■体裁=文庫判・並製・カバー・300頁
■定価 693円(本体 660円 + 税5%)(未刊)
■2009年2月17日
■ISBN978-4-00-375081-0
パリの片隅に隠棲し,巨万の富で社会を牛耳る高利貸,その目に映った貴族社会の深奥(「ゴプセック」).
天使のような美貌で,天才画家に愛された商人の娘の苦悩(「毬打つ猫の店」).
私生活に隠された秘密,階級を超える結婚,金銭がつなぐ物語の構造.
斬新な視点が作家バルザックの地位を築いた初期作品集『私生活情景』の2作
ttp://www.iwanami.co.jp/.BOOKS/37/0/3750810.html
>>279の新刊買った。
ゴプセックは全集でもう読んだから毬打つ猫の方だけ読むかな。
281 :
吾輩は名無しである:2009/02/20(金) 12:18:28
282 :
吾輩は名無しである:2009/02/23(月) 22:59:15
283 :
吾輩は名無しである:2009/02/23(月) 23:08:37
284 :
吾輩は名無しである:2009/02/23(月) 23:11:33
285 :
吾輩は名無しである:2009/03/01(日) 20:13:56
今ヤフオク見たら藤原書店のバルザックの本が8冊5000円で出品されていた
んだけど買おうかな〜。
286 :
吾輩は名無しである:2009/03/02(月) 01:13:24
>>285 観てきた。
帯付きじゃないから見送る。
287 :
吾輩は名無しである:2009/03/13(金) 20:46:37
従妹ベットは誰の訳が一番良い?
288 :
吾輩は名無しである:2009/04/10(金) 22:02:00
保守
289 :
吾輩は名無しである:2009/04/20(月) 10:48:13
月曜日は図書館閉まってる。
雑誌も新聞もいっぱい置いてあって、無料で閲覧できるに、今日はできない。
第一帝政末期から七月革命までの時期、
中流の日和見組は、上記図書館の役割をカフェに期待していた。
さまざまな党派系列の新聞が全部置いてあった。
バルザックの父親も通っていた。
290 :
吾輩は名無しである:2009/04/29(水) 18:12:03
復刊した暗黒事件さすがに訳が古いな
>>290 どうせなら新潮の方を復刊してほしかった
訳がそっちの方がこなれてるらしいし
でも表紙は岩波の方が好き
ヨーロッパ文学(と米、南米、日本)はいろいろ読んできたけど、その膨大な散文の歴史の中で、
バルザックは最大の存在。少なくともその最有力候補だと思う。彼なくしてはドストエフスキー
もプルーストもフォークナーもありえなかった。
>>293 ドストエフスキーは『ウジェニー・グランデ』の翻訳を駆け出しの頃やってたし、フォークナーは人物再登場の手法を使っていたかな。
サラジーヌって、バルトとセールの評論の方が作品本体よりも、
有名だけど二人とも作品読めてないよな。
主人公が何故サラジーヌなのか。何故、老残のザンビネッラを出すのか。
それは、サラジーヌの予言が実現するからで、サラジーヌがお前は死なないで生きろ、
と言ったから謎の老人はおめおめ生き残っている。
サラジーヌは殺されるけど彼にとっては純粋な彫刻残して死ねて、
純粋な思いを壊さないで残してラッキー。これが現実の女だったらいつか幻滅。
恋愛は男根振り回して、現実の相手見るよりも自分のイメージ押しつけてしまう。
それこそが衝突を去勢を招きよせる。そういう不可能性はらむからこそ、恋愛は奥深い。
この作品は、その一つの頂点。
そういう難しい問題を語り手と聞き手の夫人通して読者に考えさせるから傑作。
バルトの去勢もその裏返しのセールの両性具有も、
去勢=自殺をサラジーヌこそ求めた事実を見落としている。
バルトは小賢しく去勢される現代の愛の不幸を書いていると説教し、
セールは両性愛こそ政治的に正しいと党派ぶるが、
死は去勢による純粋性は何よりサラジーヌが求めたものだ。
296 :
吾輩は名無しである:2009/05/18(月) 04:30:04
S/Zってサラジーヌの全文分析してるらしいけど
これ買えばサラジーヌ読めるの?
どっちもまとまって読める。
サラジーヌって、読者代表の誘惑される夫人がいて、
サラジーヌの示した純粋な愛に目覚めるが故に、誘惑を拒絶する。
語り手も何より、純粋な愛は地上では不可能で妥協が必要と諦めていて、
しかし、その自分の語る物語で妥協を拒まれるという逆説。
そして何よりも語り手が純粋なこの世のものならぬ愛に恋い焦がれ、
表面の意図と正反対のものを裏で求め、愛を称え訴えている事実。
その構造性が面白いし、何よりそこを楽しむもの。
バルトの去勢は避けられないから愛は不可能とか、
セールの断固両性愛的な愛が正しいとかピントが外れまくっている。
不可能に近いからこそ求めずにはいられないかけがえのない愛という、
根本主題からこれだけかけ離れた解釈もない。また、それが売れて評価されてるし。
今さらゴリオ爺さんを読んだ。
冒頭30ページがもっと読み易ければ読者も多かったろうに。
>>299 下宿の面子の紹介って、そんなに読みにくいか?
バルザックを初めて読んだなら挫折するかもしれない。
ちなみに自分は最初の30ページとその残りを読む所要日数が同じぐらいだった。
しかしまあ、バルザックの中で特に読みづらいというものではないな。
初めての場合不安が大きいだろうね
後から面白くなると分かってればたいして読みにくくない
どこかの馬鹿が、バルザックの冒頭は読みづらい、なんて言うから
変な先入観が芽生えるのかな?
『ゴリオ爺さん』の冒頭は下宿の面々の家賃や収入の紹介だし、
『ウジェニー・グランデ』の冒頭はグランデ親父の吝嗇のエピソードだし
、共に、いきなり物語の世界に飛び込むことが可能なんだよね。
冒頭で延々と風景描写が続く作品もあるが
ざくろ屋敷はちょっときつかった
アニメ版を見て補完しようと思ってる
>>303 > 、共に、いきなり物語の世界に飛び込むことが可能なんだよね。
それでもその作品世界自体が見えにくいから、辛いわな。読みやすくはない。
ざくろ屋敷のアニメはかなりいいよ
ざくろ屋敷は観たよ。画ニメーションだね。
ところで「グランドブルテーシュ」の刊行予告が消えた・・・。
309 :
吾輩は名無しである:2009/08/15(土) 21:42:29
ゴリオじいさん読了!
冒頭はカラマーゾフに比べたら全然気にならなかった。
久々に夢中になって読んだけど、これ単品だと
物凄い消化不良になりますね。
続編がいくつかあるようだけど、あまり聞かないし、駄作なの?
谷間のゆり読み始めたけど、岩波で100ページちょっと行った所で疲れた、というか飽きてきた。
どうも作品に引き込む力を感じないのだが、そういう書き方なのかしら?
311 :
吾輩は名無しである:2009/08/15(土) 22:56:20
ゴリオは糞面白かったけど探求は微妙だった。
他の作品読むべきかな?
312 :
吾輩は名無しである:2009/08/16(日) 03:02:56
今捨てられた女を読み終えた。すごい傑作だ。ボーセアン夫人の魅力をバルザックは微に入り細をうがって描写している。これだからバルザックはやめられない。人間喜劇は70作くらい所有しているが、もったいないので毎年すこしずつ読んでいる。
>>309 直接の続編とは言われないけど、ヴォートランが出てくるのが「幻滅」「娼婦の栄光と悲惨」。
どちらも1000ページ近い大作。駄作どころでない大変な傑作だと思う。が、読みとおすには大変
な精神力(と少しの財力)が必要。
314 :
吾輩は名無しである:2009/08/17(月) 00:50:47
わがバルザックベスト5を挙げる。@従妹ベットA村の司祭B暗黒事件CベアトリックスDふくろう党
>>313 > 読みとおすには大変
> な精神力
そんなもんいらん。バルザックの物語がぐいぐいと我々を
ひきつける。
彼が最高の作家といえるかどうかはともかく、物語の
おもしろさは無類。
316 :
313:2009/08/17(月) 20:51:11
>>315 バルザックを読むのに根気がいる、とかいう意味ではないよ。
「おもしろさは無類」→同意。
バルザックについてこんなことを書いてる作家がいた。
「なるほどデュマは簡単に読めるし、ゾラの叙述は現代小説と変わらないが、
バルザックは正直な話、些かヘヴィである。描写はヘヴィだし、出て来る連中も
ヘヴィだし、筋の運びに至っちゃ途中で本の上に倒れ伏したくなるくらいヘヴィで
ある・・・」
バルザックは強烈で病みつきになる。
318 :
吾輩は名無しである:2009/08/20(木) 21:01:37
ひとつだけ不思議なのはバルザックほどの大作家であるにもかかわらず、
他の大作家ほど個別の作品それぞれの知名度、浸透度、認識度がないのは何故?
日本人には合わない、から?
過去の人物を他作品で出しまくるのがセコイから?
>>318 ま、単体としたらゴリオじいさんは知名度は高いが、作品の多さを
考えると単体ではそれほど知られていないって言ってもいいかな?
ま、バルザックの作品は、あの時代の大るつぼの世界そのものが作品
とも言えるからね。
322 :
吾輩は名無しである:2009/08/21(金) 12:05:40
323 :
吾輩は名無しである:2009/08/21(金) 15:36:17
バルザックは金や女や出世への情熱を描く。
日本人はいかに生きるべきかという求道的な読み方が好きなので、あまり人気が出なかった。
しかし、確かな人間観察に裏打ちされた精妙な描写力、大きなスケール、圧倒的なストーリーテリングに目を向ければ、
彼が世界最高の作家だといえるのではあるまいか。
多くの作家を読んできて、常々そう思う。
324 :
吾輩は名無しである:2009/08/21(金) 19:38:59
スタンダールの「赤と黒」は超有名だし、「パルムの僧院」だってそこそこ有名。
バルザックの場合一番有名とされる「ゴリオ爺さん」だって世間的には???
325 :
吾輩は名無しである:2009/08/21(金) 19:41:25
ゴリオは糞面白かったけど探求は微妙だった。
他の作品読むべきかな?
326 :
吾輩は名無しである:2009/08/21(金) 20:57:05
その質問自体が他の作品はあまり有名でないということを
はからずも逆説的に証明してしまっている。
327 :
吾輩は名無しである:2009/08/22(土) 00:04:03
>>323 バルザックの小説は確かに物凄い
でも美的あるいは芸術的評価としてどうかと言われるともっと良いものがあるようには思える
バルザックは登場人物の名前ひとつ決めるのでも
わざわざ町へ出てそこら中歩き回って看板とか見て
決めるって漱石が言ってたけどすごい納得
329 :
吾輩は名無しである:2009/08/22(土) 01:55:05
>>318 >>321 >>323 >>324 >>323 あなた、バルザック=『人間喜劇』は一般教養でしょうよ。
それに、あなた、バルザックが人気ないってどういうことよ。
あなた、美とは何か、芸術とは何か、ということを考えたことがありますか?
あなたたちは、世間の知名度、浸透度、認識度というものが、どうやって作られるか、知ってますか?
あんなものは、くだらない、ジャーナリストという連中が作り出す、虚像でしかないのです。
あなたたちは、文豪の言葉をお忘れですか? 『もしジャーナリズムが存在しないなら、間違ってもこれを発明してはならない』
>>327 それはちょっと同意したくなるが、いくつかの作品の頁をめくってみるとそうは言えなくなる。
猥雑さと滑稽さと崇高さが巨大な器の中に同居している。
ところでバルザックよりももっと良いものってどんな作家?フローベールとか、プルースト?
>>325 是非読んでください。おもしろさのあまり時間をたつのも忘れるぐらいでしょう。
人間喜劇の大半はおもしろいのですが(どういう訳か有名な谷間の百合は
今ひとつだった、私には)、従姉妹ベットあたりはどうですか?
332 :
吾輩は名無しである:2009/08/22(土) 11:50:46
>>330 個別にどの作家がより良いというよりは、バルザックの執筆方法ゆえに他の作家にない欠点が生じているように思える
バルザックは描写にせよ、構成にせよ、その凄まじさがボリュームとして表れる作家だと思うんだが、
それゆえにエレガントさ、端正さというのが失われている気がする
書いてみて思ったが俺の趣味かもしれんね
>>332 作中あちこちで見られる警句とか説法があまり切れ味が鋭くなく、効果を挙げていないような
部分(というか逆効果な)も多々ある。描写がくどすぎるところもあるし、現在の目から見ればま
とまっていない印象も拭えない。語り、というか言葉を駆って物語る才能はものすごいけどね。
尊敬すれども、好きと言うのは気が引けるな。
>>325 ベットもいいけど「幻滅」なんかもすごいよ。読後に言葉を失う。
悪文が許されるのはバルザックだけだ、って誰の言葉だっけ?
336 :
吾輩は名無しである:2009/08/23(日) 02:33:03
バルザック「人間喜劇」のうち、小説は長短編あわせて86作あり、いまだ未訳なのが
「アルシの代議士」と「ゴーディサール2世」の2作。「平役人」は数十年前に寺田透訳が出ているが、
古書店で一度も見たことなし。「三十女」は一度だけ見つけたが、買いそびれた。翻訳を全作集めるのを
愉しみにしているが、死ぬまでに叶うかな?
フィッツジェラルドの文章読んだあとこいつの小説なんてとても読めない
338 :
吾輩は名無しである:2009/08/23(日) 23:15:39
フィッツジェラルドの「夜はやさし」は、その文体の濡れた官能性ゆえに愛してやまない小説だが、
バルザックの魅力は、人生や社会をダイナミックな視点で鷲掴みしてしまう、余人には期待すべくもない
作家的膂力にある。その重厚なエネルギーは貴重だ。
339 :
吾輩は名無しである:2009/08/25(火) 19:30:53
結局、バルザックの代表作ってどれなんだよ。
ゴリオなんとか、それとも従兄弟なんとか、従妹なんとか???
個人名は有名なのに個別の作品のどれが一番なんだかちっともわからん。
人間喜劇自体が偉大とかなんとか煙に巻くような返答は勘弁ね。
>>339 代表作はゴリオ、でいいんじゃないか?海外でも知名度があるし内容もおもしろい。「谷間ー」」
とかよりはふさわしいと思う。いとこ2部作はその次の段階かな。
最高の作品は何だと聞かれると、苦し紛れにバルザックの人生そのものとか言ってしまいそう
だ。作品の方でひとつ選ぶなんて無理。
ゴリオ泣けたよ
342 :
吾輩は名無しである:2009/08/26(水) 01:52:56
バルザックは、他の作家が2,3作の傑作を書いているのに対し、数十作もの傑作をものしたために
代表作ひとつを決められないという稀な作家である。評者によって、ほめる作品が異なるために
一般にはこれ一作という有名な作品が生まれなかった。
343 :
吾輩は名無しである:2009/08/26(水) 02:04:22
1年前、新潮社の「考える人」という雑誌で、多くの文学関係者のアンケートで海外長編小説ベスト100
を決めたのだが、バルザックの作品は上位には入らなかった。この人たちにすらあまり読まれていないと感じた。
ベスト1が「百年の孤独」だもんね。わかってないよなあ。
『従姉妹ベット』『従兄弟ポンス』あたりを最高傑作とするのは、
日本のバルザック紹介第一人者であった水野亮先生の意見。
どれが最高傑作かどうかなんてあまり意味ないな。
エミリーブロンテなんかのような寡作の人だったら、
嵐が丘と言えるがね。
モームに世界10大小説と言う本があって、その中には
バルザックも選ばれていて、ゴリオじいさんを選んでいるね。
バルザックは、あのすべての階級、すべての職業、すべての人間の
感情を描いた人間喜劇、この彼の創造した世界が最高傑作なのであって、
あまり個々に関わっても益なしのタイプの作家かな。
どれがベストかを選ぶと意見分かれそうだが、
最初に読むならゴリオ爺さんがいいと思う
ラスティニャックとビアンションの青年時代描いてるし
何よりも”不死身の男”が出てくるから
キャラクター萌え視点で気楽に読んでも楽しめる
冒頭の設定説明は飛ばして後から読んでもいいし
348 :
吾輩は名無しである:2009/08/26(水) 21:35:23
結局この人の場合、何かのきっかけでまずバルザックという作家の全体像に
心ひかれてから個別の作品を読み始めるんだろうね。
他の作家だったら・・赤と黒、戦争と平和、罪と罰、審判、
日本人だったら坊っちゃん、人間失格、仮面の告白当たりの個別の作品から
読み始めて作家の全体像を捉えるのとは正反対。
349 :
吾輩は名無しである:2009/08/26(水) 21:43:18
>>345 貴方の説を信じる大前提として、人間喜劇の中の諸作品はどれもおしなべて
一様に且つ同程度によく出来た作品だという認識になるのだが。
別にバルザックが大作家であることを否定したい訳ではないけれど、
ことバルザックに関してはすべてが成功作で失敗作なんて全くないと貴方は思うの?
350 :
吾輩は名無しである:2009/08/26(水) 21:50:30
どうでもいいけれど、なんだよ。
「ゴリオ爺さん」って・・・・
351 :
吾輩は名無しである:2009/08/27(木) 00:40:08
「考える人」上位10作リスト―@百年の孤独A失われた時を求めてBカラマーゾフの兄弟Cドン・キホーテ
D城E罪と罰F白鯨Gアンナ・カレーニナH審判I悪霊
352 :
吾輩は名無しである:2009/08/27(木) 01:10:58
ところで、東京創元社のバルザック全集26巻すべて新本で買った人いる?
今だと136500円もするんだけど。
バルザックの伝記というか評伝がやばいくらい面白い。
>>352 中古で3万円で購入しました。
>>353 誰のを読んでいるのか知らんが、
ツヴァイクのはおもろい。もっとも
ツヴァイクの書いたものは総じておもしろいが。
アンリ・トロワイヤのも面白い。
トロワイヤの書いた伝記は総じておもしろいが。
伝記なら、Billyのもよくできている。
ツヴァイクよりは面白味には欠けるが、堅実に
まとめあげている。
ツヴァイクのバルザックは面白いが「ジョゼフ・フーシェ」はもっと面白い。
358 :
吾輩は名無しである:2009/08/28(金) 15:11:22
[ジョゼフ・フーシェ」はバルザックの「暗黒事件」に触発されて書いた小説だ。
「暗黒事件」は時代の政治状況に無辜の民が翻弄され、人生がまったく台無しに
なってしまう悲劇を見事な語り口で描いた傑作だ。誰かこの作品の感想をよろしく。
『暗黒事件』は小西茂也氏が、7,80回も読み直し、ほとんど暗記していると言う作品。
氏の翻訳で読める新潮文庫を選ぼう。
360 :
吾輩は名無しである:2009/08/28(金) 15:54:01
全集26巻を古本で買う人は結構いるだろう。でも新本で買った人って、いるのかな。
13万払う財力はあっても、なかなか買える人はいないんじゃないだろうか。
361 :
吾輩は名無しである:2009/08/28(金) 16:18:16
「暗黒事件」の気高きヒロイン、ローランスがいい。事件が過ぎ去ったあと、
かつて彼女に寄ってきた4人の青年のうち3人が死んだため、残った1人と
愛なき結婚をし、抜け殻のような人生を送っていく。その読後感は強烈だ。
>>360 ちょっと違うが、バルザック全集conard版40巻を送料入れて
9万で買った。革製で、いたるところに挿絵が挿入されており、綺麗な本。
もっとも1910年から30年にかけての発行だが。
363 :
吾輩は名無しである:2009/08/28(金) 18:22:53
バルザックって、女性ファンが少なそうなんだが、女性の感想を聞きたい。ただし、男が女のふりして
書きこまないように。
じょせいふぁんがすくなそうって、あんさんあほどすか?
私女だけど、バルザック好きよ
女ですが、バルザック好きですよ。
母がバルザック好きで、面白いからと薦められて読むようになりました。
でもまだまだ読み始めたばかりで、このスレで勉強させてもらってます。
感想といっても、このスレを読んで自分の読み方がいかに浅いものだったかを
思い知らされているので、書けないw
ゴリオ爺さんが今のところ一番好きです。胸が痛くなる。
ヴォートランが出てくるシーンは何か苛々してしまう。
貧乏だから、文庫でいろいろ出して欲しいなー。
369 :
吾輩は名無しである:2009/08/29(土) 01:04:18
「暗黒事件」は歴史ミステリーでもあり、事件の真相は一番最後に明かされる。それも、
主人公たちとはまるで関係ないパリのサロンで、時の首相の口から一座の者に語られる。
こんな構成はめったに思いつけるものではない。エラリー・クイーン「九尾の猫」のラストは、
バルザックを模したものだろう。
さすがに、そういう構成自体は昔からあるだろうw
気合い入っているところ悪いが。
一見、関係ないもの別な舞台で物語の最後を語るとか。
371 :
吾輩は名無しである:2009/08/29(土) 10:30:11
昔からあるというが、作品名を挙げてみなさい。
昔、会社の同期の女に「従妹ベット」を薦めたら、読んだらしい。
「凄いけどこの作者は二度と読まないと思う」と言ってた。
昔、会社の同期の男に「従妹ベット」を薦めたら、読んだらしい。
「凄いけどこの作者は二度と読まないと思う」と言ってた。
大事な事なので、二回言いました。
>>371 うわ、恥ずかしい。古典ミステリとか当たればいくらでもでてくるだろ。間抜けw
376 :
吾輩は名無しである:2009/08/29(土) 21:01:30
375よ、間抜けはおまえだ。「暗黒事件」は1841年発表、世界最初の長編ミステリ
「ルルージュ事件」が1866年発表で、いくら古典ミステリを探したところで、
「暗黒事件」より前にこの構成をとったミステリはないのだ。悔しければ、
題名をいってごらん。いえるわけない。知ったかぶるな。ろくに読んでないやつが。
>>375 うんうん、わかった。
では挙げてみて。いくらでも出てくるんでしょ。
379 :
名無しさん@そうだ選挙に行こう:2009/08/30(日) 09:10:06
ここはバルザック賛美者でなければレス出来ないみたいだね。
住人の皆様のご意見と少しでも違ったら袋叩きに遇いそうだな。
381 :
名無しさん@そうだ選挙に行こう:2009/08/30(日) 09:31:13
ichiiciaitenisurunakonobaka
>>376 あほか、古いのは当たり前。死ねばいいのに。その後、陳腐化して、
なんで九尾の猫とかトンチンカンなこと言ってるのか笑えるのに。
死んで〜w
376みたいなキチガイは死ねばいいと思う。頭悪すぎ。
探偵自身が謎解きしている九尾の猫と暗黒事件は似てもいないのに。
キチガイは面白い。
全然場所が変わって実はああだったとかルブランでもなんでもいくらでもある。
事件の手がかり追って関係者に普通に推理やったとか九尾の猫みたいな話まで入れてどうするの?
馬鹿すぎ。
384 :
372:2009/08/30(日) 11:32:07
>>374 2回目はまちがい。
>>377 愛読書はラディゲの肉体の悪魔と言っていた。2度と読んでいないかはわからないし、
何故にそう感想を持ったのかも聞いてない。今までこういのは読んだことがなかった、
とは言っていた。
自分もバルザックを読んだ後はしばらく休息したくはなる。
事件や物語の謎があってそれを解く物語ならオイディプス王の昔からいくらでもあるよな。
その中で舞台が代わるとか二段落ちとかも腐るほど。
読者に情報を提供して、探偵と同じレベルで推理させるのがポーが創始して普通はこれをミステリーの始めにする。
いずれにしても暗黒事件とミステリーの始めとは関係ない。
386 :
吾輩は名無しである:2009/08/30(日) 12:04:46
383はかなり興奮しているようだね。落ち着こう。相変わらず、作品名が書いてないが、
ルブランの作品は20世紀初頭発表だ。「暗黒事件」は19世紀半ばだ。だからバルザックの
方が早い。バルザックの構成をのちのミステリは模しているといいたいがために、「九尾
の猫」を一例に挙げたにすぎない。
387 :
吾輩は名無しである:2009/08/30(日) 13:06:59
382と383は同一人が書いているのだろうが、きちんとした日本語になっていないね。
388 :
吾輩は名無しである:2009/08/30(日) 13:15:01
「肉体の悪魔」は恋愛小説、「従妹ベット」は情痴小説だ。女性の多くは恋愛
小説を好むだろうねえ。そんな女性にはぜひ「捨てられた女」をすすめたい。
>>388 独りよがりのこんなタイプ、1番女にもてないタイプ
390 :
吾輩は名無しである:2009/08/30(日) 13:55:35
人の中傷するひまがあったら、もっと小説を論じてもらいたい。
>>386 きちがい乙、死んで〜っw何も早い遅い言ってるんじゃないし。
手がかりがこうで、犯人がこうなるとかじゃないじゃん。暗黒事件はミステリじゃないじゃん。
謎解きや解説が行われるのはいくらでも西遊記だろうがなんだってあるだろ?
サラジーヌだって事件と関係ない語り手が謎の老人の正体だ一家の金だ事件の謎はこうだと解説しているじゃん。
そんなの珍しくも独創性もない。
そんなもの持ってきてクイーンの作品説明しようというアナクロニズム笑えるwww
死んで〜っw
>>390 >人の中傷するひまがあったら、もっと小説を論じてもらいたい。
そうだよな。386とか387みたいなキチガイは死んだ方がいいよな。
語り手が代わって物語を振り返るみたいな話がすべて暗黒事件が起源とかどうやったらそんな妄想できるんだ。
荒らしは死ねばいいのに。
393 :
吾輩は名無しである:2009/08/30(日) 18:00:23
390だけど、391・392を書いたひと、死ねばいいなんて書くのはやめたらどうですか。
見苦しいですぞ。
馬鹿には強く言ってバランス取れる。
暗黒事件が世界初のミステリーとか言う馬鹿は。死んだ方がいいと思う。
395 :
吾輩は名無しである:2009/08/30(日) 18:30:04
386のひと、394のようなひとと論争しても、無益です。打ち止めにしたら?
アンカーくらいまともにつけろ
暗黒事件とクイーンとか、恥ずかしい荒らしは出ていけばいいのに。
暗黒事件の重要さはそこじゃないだろ。馬鹿すぎ。
サラジーヌとかバルザックにとっても特別な手法じゃないのに、
なんでそんなもの特別視するの?馬鹿なの?
ありふれた手法で、それが九尾の猫とか言ってて恥ずかしくないw
399 :
吾輩は名無しである:2009/08/30(日) 18:52:55
誰か話題を変えてくれ。
それはともかく バルザックの3大ヒロインは
ポーリーヌ(あら皮)
エステル(娼婦の栄光と悲惨)
ロランス(暗黒事件)
だと思うが・・・
バルザックの語り手の問題は面白いな。
サラジーヌだと語り手は聞き手に純粋な愛求めても、
悲惨なことになるから妥協して私のものになりなさいと語りながら、
物語内容に裏切られて語りのレベルでは純粋な愛を狂おしく求めてしまうが故に失敗する。
読者にとっても失敗する不可能である恋だからこそ純粋に保たれ心に刻まれる仕掛けになってる。
純粋に愛を称えて説教臭くなるよりはるかに読者や聞き手の心に刻まれる逆説。
ミステリーは書けなかった作者なんだよな。バルザックは。
ミステリーかそうでないかは犯罪や謎の有無ではない。
バルザックは饒舌すぎて謎を謎として作品の中心におけない、
全てを読者の現実に繋げてしまうからミステリーにならない。
読者の論理と犯罪者の論理を対置して合理的に謎を解きつつも、
あくまで距離を置いて切断しているからミステリー。ポーはそれをやった。
探偵は読者の現実を安全にさせない。謎を解いても不気味な闇が残るからミステリー。
ミステリーを書けなかったディケンズも最後にジャスパーという闇を描いてミステリーに達した。
バルザックのいいところは社会やいろんなものにつながった人間のドラマに固執したところだから。
全てがピカレスクなり怪人物なり様々な階級や社会要因に還元可能。
ポーと、ジャスパーは社会を背負いつつも、そこからは決定的に切断されざるを得ないなにかを書いた。
どちらがいい悪いじゃなく、そういうものだ。
403 :
吾輩は名無しである:2009/09/01(火) 02:45:11
「九尾の猫」は読んだことないが、エラリー・クイーンはたしかバルザックファンだったはず。
ミステリーの謎は謎を解いても謎が残るからミステリーなんだよな。
その謎というのはぶっちゃけると読者の日常をよって立たせる現実やシステム自体の危うさの謎。
事件や犯罪を書いたものは昔からある。パズルや知恵比べ描いたものはある。しかし、それはバルザック含めてミステリーとされていない。
バルザックみたいに凄い怪人物、事件描いてもそれを語りきってしまえば、全部書いてしまえばミステリーじゃない。
謎や幻想を書いたものもたくさんあるが、却ってそれは日常を描かないが故にミステリーではない。
日常と非日常の落差、それがあるからミステリーが生まれた。読者を脅かす何か。それを書いたのはポーだと認知された。
読者に手がかり与えるのも、読者にも取り組めて、論理的に否定できないものでありながらどうにもできない闇、謎を突きつける為に。
読者と地続きの謎を突きつけるため。
事件小説も幻想小説もミステリーイコール推理小説じゃない。
ゴシック小説には謎を合理的に解き、ワトソン役と探偵役のいる長編小説が、ポー、バルザック以前に書かれてた。
しかし、それは対比が弱かったからポーみたいに認知されなかった。ミステリーじゃない。バルザックの書くものもミステリーじゃない。
バルザックがミステリーでないのは当たり前だけど、
語り手や視点の問題は語れるんだよな。
ミステリーじゃないにも関わらず、自分で自分に叙述トリックかけた、
サラジーヌみたいにいろんな面白い問題が出てくるはず。
それを語ればいい。
406 :
吾輩は名無しである:2009/09/03(木) 01:40:12
何だかミステリーをかなり狭く定義づけているなあ。勝手にしろよという感じ。
一般にポーがミステリーの創始者とされバルザックが入らないわけ考えたことないの、馬鹿なの死ぬのw
バルザックは冒険小説や社会小説であってもミステリーじゃないだろwww
広く定義したら、バルザック以前のゴシック小説とか冒険小説たくさん入って、
バルザックなんか、どうでも良くなるしw勝手にしろよって感じwww
それまで出てきていない政治家が政治的事件を絵解きするミステリーなら、ああ暗黒事件の影響かなと思うのはありだけど。
九尾の猫は全く関係ないからね。探偵クイーンが医者に情報求めて話聞くだけで謎を解くのもクイーンだし。
百年離れた小説の影響関係どうたらの妄想に、なんぼなんぼでもそれはねえよと、教えてやっているだけなのに。
感謝されこそすれ恨まれる謂われはないわな。
てか本当に暗黒事件と九尾の猫似ているとか頓狂なこと思える奴たくさんいるのw
>>406とか恥を知らないの?
409 :
吾輩は名無しである:2009/09/04(金) 01:39:37
おまえ、うざい。消えろ。
ミステリの定義なんてどうでもいい。ミステリ板でやってくれ
>>410 そうだよな。バルザックがミステリーとか、暗黒事件に九尾の猫が影響受けてるとか、
ありえない、妄想はいいからまともな話しようぜと散々言われているのに、
>>406>>409とか恥知らずは出ていけばいいのにね。
キチガイは死ねばいいと思うよ。
バルザックの話しようぜ、物語に事件に出てこなかった人物が出てきて、
解説するおいしいところ持ってく小説なんて、バルザックの独創じゃないし、バルザック以前にたくさん有るし。
九尾の猫は探偵が推理する話でそういう話じゃないし。
バルザックにとっても暗黒事件だけでやっているわけじゃないし。
413 :
吾輩は名無しである:2009/09/04(金) 21:03:37
神を語る作家の方が語らない作家より偉いのかな?????
415 :
吾輩は名無しである:2009/09/05(土) 10:52:06
↑おまえ、この板から消えろ。他の話ができない。
age抽出すると炙り出しになる・・・・
>>415 こういうキチガイは面白い。
笑えるw
気にせずミステリー以外ね話しようぜ。
キチガイwww
バルザックと全く何の関係ないミステリーの話題はやめようぜ。
374とか415とか死ねばいいのに。
419 :
吾輩は名無しである:2009/09/05(土) 20:02:14
↑
あかん。完全に狂ってる。
>>419 いい加減荒らしは出ていけよ。バルザックの話しろよ。
ファビよってageまくってる馬鹿は出ていけばいいのに・・・・
影響を受けるっての、ありえないとはっきり言えるのは、
時間的にあとに出来た作品からの影響、ってことだよねえ…
>>422 蒸し返す荒らしは止めたほうがいいよ。馬鹿みたいだから。
百年先の殆ど関係ない作品の影響関係とか論ずるだけ無駄だし。
聖書があらゆる西洋近代文学に影響してるとか言ってもだから何だし。
>>423 別に嵐じゃないでしょ
俺は興味はないけど、影響を考えるのは別に悪いわけではないし
それを禁じようとするほうがむしろ不健全では?
聖書の影響をだから何、ってのは無知蒙昧を天下にさらすようなモン
影響力の大きさははかりしれないってのは事実だし
自分で実績も挙げないで、偉大なものに盾つくのはみっともないからよすがいい
100年を無駄と言ったら、源氏の影響なんて論文、書けないねえ(笑
馬鹿ですか?
>>424 本当にクイーンとバルザックが関係あるとか考える馬鹿いるの?やめようよ。
>>425 だから
それを禁ずるのは止めろや
いいじゃん、影響を考えても
ありえない話ではないし
アララギの歌人は「まんにょう集」の影響を受けている、
と言うか、信奉していたと思うけど、何年前かねえ(笑
>>426 だから政治的陰謀の誘拐の暗黒事件と、連続殺人事件の九尾の猫とか、
読めば全く似ていないのがわかるのに妄想につき合わせるなよ。
これが似ているならもっと似ている、もっと影響与えた小説無限にあるだろ。
暗黒事件の前にも、後にも。なんで暗黒事件をよりによって九尾の猫に押し付けるのかわけわからん。
時間の無駄。馬鹿じゃん。
>>427 ストーリーが似ているとか言う話だけじゃないよねえ、影響って
だから内容を詳しく聞いてみないとわからない
君の反論は似ていない、というだけ
何度も言うのはヤだけど、君のも否定の押し付けになってるよ
>>428 その話はとっくに出てるよ。
物語に出てこない人物が別に出て解決する話じゃないから。
いい加減、間違い認めてバルザックの話しようよ。
作品読んでればそんな間違ったことは言えないと思うよ。
>>428 こういう馬鹿はどうしようもないね。黙ればいいのに。
>物語に出てこない人物が別に出て解決する話じゃないから⇒似てないから⇒考える価値なし
こういう発言を支持しようってのが馬鹿なのよ
こういう連中がバルザックか…(笑
>>431 >>374www
馬鹿は死ねばいいと思うよ。
暗黒事件が九尾の猫に影響与えたとか馬鹿な話やめようぜ。バルザックの話しようよ。
なんでいろんな小説あるのに、わざわざ暗黒事件と九尾の猫取り上げるのかわからん。
普通に名探偵が事件解決する話と政治小説じゃ違いすぎだな。
影響与えた根拠出せよ。他の無数の小説と違う、暗黒事件ならではの。っていうかそれは散々否定されてるはずだが文盲?
純粋な日本人てたくさん親戚、一族がいるのに、地球の裏側からやってきた奴に、
お前は俺の子供だと人種の違う奴が無理じいするなら否定されて当然だろ。
>>431 暗黒事件と九尾の猫は全く違う話だろ?読んでわからないの?
ふざけてるの?
お前、か、お前ら、か知らんけど、ホントにちょっと頭がおかしいな
影響を受ける=似た話になる
ではない、のがわからんのか?
影響を受けることの具体例として、
文書の長さ、情景描写の手法、女の見方、善人の描き方、…
それこそ無数にあるわけ
ストーリが似ているかどうか、なんて子供の意見だな
あ、ひょっとして厨房?(笑
おれがジョゼフ・フーシェの名を持ち出したばかりにこんなことに・・・
438 :
吾輩は名無しである:2009/09/09(水) 02:07:16
ようやく落ち着いたかな。
「村の司祭」が好きなんだが、どこが好きなのか、今一つわからない。
この作品好きな人、どこがいいか、言ってみて。
439 :
吾輩は名無しである:2009/09/09(水) 12:23:24
>>438 村上春樹が「1973年のピンボール」でバルザックの小説に出て来る
カワウソのことを書いたようなもんじゃないか?
ただ何となく好きで良いのでは?
その小説ではバルザックは単にカワウソを殺して、毛皮にしたりして儲
けようとする田舎人のカントリーライフへの近代人としての憧れを表明
していたのだろうが。バルザックは古過ぎて俺にはついていけんw
俺は「村の司祭」を読んでないから、何とも言えないはずなんだがw
バルザックはスウェデンボルグの影響も受けてるからな。
【審議中】
∧,,∧ ∧,,∧ ∧,,∧ ∧,,∧ こいつらにバルザックは無理だろ
∧ (´・ω・) (・ω・`) ∧∧ ∧ (´・ω・) (・ω・`) ∧∧
( ´・ω) U) ( つと ノ(ω・` )( ´・ω) U) ( つと ノ(ω・` ) 春樹がなんとかって言ってるぜ
| U ( ´・) (・` ) と ノ | U ( ´・) (・` ) と ノ
u-u (l ∧,,∧ ∧,,∧ u-u (l ) (∧,,∧ ∧,,∧ う〜ん、なんとなく(笑 無理じゃね?
`u-∧ (´・ω・) (・ω・`) ∧∧`u-∧ (´・ω・) (・ω・`) ∧∧
( ´・ω) U) ( つと ノ(ω・` )( ´・ω) U) ( つと ノ(ω・` ) いや、翻訳の質がだな
| U ( ´・) (・` ) と ノ| U ( ´・) (・` ) と ノ
u-u (l ) ( ノu-u u-u (l ) ( ノu-u 原語で読ませるにはどうしたら…
`u-u'. `u-u' `u-u'. `u-u'
441 :
吾輩は名無しである:2009/09/15(火) 00:19:23
今度光文社文庫から出た短編集に「フィルミアニ夫人」が入った。戦後初だ。他にも
手に入りにくい短編がかなりある。二弾、三弾を期待したい。
442 :
吾輩は名無しである:2009/09/22(火) 01:15:11
バルザック全集26巻結構きれいなやつが3万で神保町に出ていた。買いかな?
443 :
吾輩は名無しである:2009/09/22(火) 02:45:36
光文社の読み終わった。
やっぱ面白いな、バルザックは。
俺も第二弾を期待したい。
444 :
吾輩は名無しである:2009/09/22(火) 04:54:21
人間喜劇文庫で出してよ
445 :
吾輩は名無しである:2009/09/22(火) 05:31:15
>>442 買いでしょう。
ただ、早稲田界隈の古本屋にはありませんでしたか?
普通は早稲田の方が値段安いからね。神田は
ぼったくりとも思える店もあるし、ちょっと観光化”しすぎ。
>>442
新刊でもまだ買えるけど5000円×26冊だから税抜きで13万円。
外観まあまあなら買ってもいいんじゃない? まあ3万の値がついてるからそれなりだろうけどな。
ただ、あれは文字通りの全集ではない。初期の習作駄作を含めれば全体の半分ぐらいじゃないか?
448 :
吾輩は名無しである:2009/09/25(金) 18:10:39
もちろん全作入った全集ではないけれど、1970年代に出して以来絶版にせず、刊行
し続ける東京創元社はえらい。絶版ではないから、古本も安価で購入できるのだ。
449 :
447:2009/09/25(金) 20:55:30
>>448 確かにそうだ。創元は出した本を大事にしているな。評価しなくてはいけない。
450 :
吾輩は名無しである:2009/09/26(土) 14:26:05
最近の早稲田の古本屋はさびれている。なくなった店や閉まっている店が多い。
90年代前半まではよく通ってバルザック全集を一冊ずつ買い集めたものだったが。
>>450 そうなんですか。
残念ですね。値段も神田なんかよりやすくてね。
早稲田の古本屋で、旧版のバルザック全集(20巻)
を1万2千で購入したことがありましたね。
452 :
吾輩は名無しである:2009/09/27(日) 00:28:56
↑あなたは今は東京在住ではないのですか?
454 :
吾輩は名無しである:2009/09/29(火) 22:09:33
ずばり最高傑作はなに?
ベアトリクス
456 :
吾輩は名無しである:2009/09/30(水) 01:28:01
『従妹ベット』
457 :
吾輩は名無しである:2009/09/30(水) 01:41:30
バルザック読む人は他に何よむ?
458 :
吾輩は名無しである:2009/09/30(水) 01:53:55
ドストエフスキー、ゾラ、ディケンズ、メルヴィル、フォークナー、プルースト。
459 :
吾輩は名無しである:2009/09/30(水) 01:56:58
ディケンズつまんなくない? 三文小説だよあれ
460 :
吾輩は名無しである:2009/09/30(水) 02:01:55
現代からすると、確かに退屈さは否めない。しかし、ユーモアとペーソス
はいつの時代にも通じる美点だと思う。
461 :
吾輩は名無しである:2009/09/30(水) 10:12:33
現代でも読めるのはやっぱドストくらいか
バルザックでさえも退屈の感は否めず
462 :
吾輩は名無しである:2009/09/30(水) 10:28:12
ディケンズは面白いがなー
芸であることを隠していないいさぎよさがあるし。
逆にドストなんかはそのへんのカモフラージュがあるから
すごく退屈に感じるんだけどな。
特にカラマーゾフなんかは。
>>458 そん中だと、いまでも読めるのはドス・ゾラ・オーウェルくらいだな
たしかに今どきドストエフスキーは読めないね
じゃ何が読めるんだw
466 :
吾輩は名無しである:2009/09/30(水) 11:44:56
バルザック>>ドスト>>>>>>>ディケンズ
↑こういう厨房っぽい必死な反応があるところを見ると
やはりドストエフスキーは読めたもんじゃないなと確信できるw
469 :
吾輩は名無しである:2009/10/01(木) 00:01:04
誰かマッシミルラ・ドーニは読んでないか?
470 :
吾輩は名無しである:2009/10/01(木) 00:43:52
誰か『禁治産』読んでないか?
ディケンズとドストエフスキーってどっちが面白い?
472 :
吾輩は名無しである:2009/10/01(木) 01:41:04
ホフマンスタール
473 :
吾輩は名無しである:2009/10/02(金) 21:36:50
個人的にはシェイクスピアよりはるかに面白い人間劇
474 :
吾輩は名無しである:2009/10/03(土) 18:38:22
誰か未完に終わった『アルシの代議士』って原書で何ページあるか知らない?
未訳なのでさっぱり分からない。『プチ・ブルジョワ』は持っているんだが。
475 :
吾輩は名無しである:2009/10/03(土) 19:02:40
Le Député d’Arcis
www.scribd.com/doc/3834528/Le-Depute-dArcis-Honore-de-Balzac
476 :
吾輩は名無しである:2009/10/10(土) 03:16:45
で、何ページ?
477 :
吾輩は名無しである:2009/10/14(水) 01:24:04
『村の司祭』は謎だらけなのに重い感銘を受ける。何故か?
478 :
吾輩は名無しである:2009/10/14(水) 01:42:09
479 :
吾輩は名無しである:2009/10/16(金) 14:14:32
もっと詳しく。
ざくろ屋敷の画ニメ作った人に
バルザックの他の短編も映像化してほしいなあ
481 :
吾輩は名無しである:2009/11/07(土) 12:49:25
『現代史の裏面』秘密のボランティア団体を題材にしていて、『ふくろう党』
の後日譚にもなっている。血生臭さと清廉―この振幅にバルザックの懐の大きさがある。
482 :
吾輩は名無しである:2009/11/07(土) 13:09:08
バルザックをアニメ…なんか想像つきません。
黒い兄弟、赤毛のアンクラスまでだと。
483 :
吾輩は名無しである:2009/11/18(水) 13:43:54
あれ、創元社の全集には『知られざる傑作』は入ってないんですか?
484 :
吾輩は名無しである:2009/11/18(水) 13:59:32
485 :
吾輩は名無しである:2009/11/28(土) 03:24:30
>>480 あの画で『谷間の百合』を観たいな。
長編で実現は困難だろうけど、1シーンで良いから作ってほしい。
486 :
吾輩は名無しである:2009/12/04(金) 22:44:11
『捨てられた女』面白いな。
487 :
吾輩は名無しである:2009/12/11(金) 15:13:12
『ベアトリックス』これほどまでに恋愛心理のひだをきめ細やかに描ききった
小説はない。またいつの日にか再読したい。
488 :
吾輩は名無しである:2009/12/14(月) 01:10:56
いやあ『ふくろう党』の切迫感も捨てがたい。
489 :
吾輩は名無しである:2009/12/19(土) 15:37:16
冬になると何故かバルザックを読みたくなる。
490 :
吾輩は名無しである:2009/12/19(土) 22:59:36
次は『田舎医者』を読もうかな。
491 :
吾輩は名無しである:2009/12/20(日) 01:36:01
492 :
吾輩は名無しである:2009/12/25(金) 19:44:58
『平役人』読んだ人いる?
493 :
吾輩は名無しである:2009/12/26(土) 22:16:27
創元文庫にバルザック選集の一冊として「シャベール大佐」が入っているが、
その後作品がまったく増えないのはどうしたことだろう。創元社はバルザック
全集を持っているのだから、あと5作くらいは出しても良さそうなのに。
494 :
吾輩は名無しである:2009/12/31(木) 03:01:57
そうだよな。
495 :
吾輩は名無しである:2009/12/31(木) 18:14:58
「暗黒事件」読んだけど名作だね。もっと有名になってもおかしくないけど。
あれはダントツに面白いよね。全集半分ぐらいよんだけど一番よかった。
497 :
吾輩は名無しである:2010/01/01(金) 14:24:45
『暗黒事件』は新訳でどこかの文庫から出すべきだ。
498 :
吾輩は名無しである:2010/01/03(日) 14:44:46
ローランスって好きだな。
499 :
吾輩は名無しである:2010/01/08(金) 22:08:34
映画化しないかな。
500 :
吾輩は名無しである:2010/01/08(金) 22:09:53
ローランスとナポレオンが会う場面がクライマックス。
501 :
吾輩は名無しである:2010/01/14(木) 02:03:51
みんなバルザック全集何冊か持ってる?
>>501 バルザック全集は3冊、選集は10冊持ってるよ。
503 :
吾輩は名無しである:2010/01/16(土) 20:24:49
新全集13冊、旧全集4冊、選集1冊だな。
旧全集20巻、新全集6巻、仏語conard版40巻。
505 :
吾輩は名無しである:2010/01/16(土) 22:50:42
おっ、コナール版か。うちの職場にもそれ持ってる人いるな。
まだ読破してないそうだが。
コナール版はイラストが豊富できれいからな。紙質もしっかりしてる。
100年前のものなので、なんかロマンを感じるね。
>>504 コナール版を40巻持ってるなんて、あなたは研究者?
>>507 文学の研究者ではありませんが、フランス語言語学の研究者です。
以前フランスからのある作家の文学全集(marcel Pagnol)を購入
したのですが、装丁のあまりのきれいさに驚いた次第。もちろん本革製。
それから本業の合間、時間を見つけては革の、できたらモロッコ革か子牛革、
イラストや挿絵、あるいは当時のドキュメント写真等の付いた本を物色。
購入したconard版もモロッコ革のきれいなイラスト入り、balzacならollendorff版も
数冊持っている。こういう本を前にすると、100年前の息吹を感じ、頭が新鮮に
なり、気分までが高揚する。
現在は1870年頃に出たCalmann-Levy版を探している。
この版もきれいな挿絵が付いており、そのすべての挿絵をネットで見ることができる。
ときどきフランスのebayに出品されるが、日本までの送料がかさむので、なかなか落札できない。
専門の時間を割いてまではできないが、時間さえあれば、balzacを読んでいる。
死ぬまでにはすべて読みたいものだ。
こういうのを物語の醍醐味というのだろうね、読みつつ、日本語訳ではほとんど読んだんだが、
次の展開はどうなるのかとわくわくする。
現在はEugenie Grandetを読んでいる最中。ドストエフスキーが片時も
巳から話さず懐に忍ばせたという愛読書だ。
509 :
吾輩は名無しである:2010/01/18(月) 02:53:43
こんなふうに人知れずバルザックを愛読している人たちがいるんだねえ。
こういう人たちだけで文学共和国ができたら素晴らしいのに。
510 :
吾輩は名無しである:2010/01/18(月) 04:54:02
ツヴァイクのバルザック伝最高。
てすと
>>501 4年前にバルザック全集26巻をまとめ買いした。今まで40作品読了して、まるごと読み終わったのが16巻。
主な作品は大体読んでしまって、マイナーな作品が残っている。残念なことに、読み終えると内容を忘れてしまいがち。
メモを取りながら読めばよかったかなと後悔している。藤沢書店から出ているあらすじ本だと大まかすぎるかな。
それにしても、バルザックってこれだけ作品書いていても駄作と感じられるものに今まで一度も遭遇したことがない。
この質の高さは驚異的だね。
>>509 同感。
513 :
吾輩は名無しである:2010/01/19(火) 00:54:43
バルザックは傑作の宝庫だね。
514 :
吾輩は名無しである:2010/01/22(金) 23:48:27
バルザックのレベルの高さは神がかっている。ドストエフスキーやカフカ
より上なのにそれが分かる人が滅多にいない。「考える人」のアンケート
にはがっかりした。今日も人知れずバルザックを読むとするか。
バルザックの大傑作群はヨーロッパ文学千年の至宝。
516 :
吾輩は名無しである:2010/01/23(土) 13:31:04
『村の司祭』や『暗黒事件』といった長編にせよ、『捨てられた女』や
『アルベール・サヴァリュス』といった短編にせよ、天才的な筆さばき
というよりない。20代では駄作を書いていたが、『ふくろう党』からは
何かが彼に取りついて、20年近く傑作を書かせ続けたように思う。
バルザックはあれだけ良質作品だらけなのに、なぜ評価されないんだろ?
面白すぎて娯楽小説的に読めるのが気に入らないとか?
現代作家だったらドストエフスキーよりバルザックのが売れそうなのに
518 :
吾輩は名無しである:2010/01/23(土) 18:18:30
とにかく読まれていない。一般人は当然として、作家や評論家もろくに
読んでいない。『ゴリオ』か『百合』を読んだ程度で他は避けている。
これじゃあ紹介もされないから、読書の輪も広がっていかない。
>>516 列挙する作品のチョイスが良いね。大学の最期の頃に「村の司祭」や「ウジェニー・グランデ」
を読んでから、その衝撃が今でもずっと残っている。
ふくろう党以後しか読んだことはないが、多くの作品は凡百の作家が一生に1冊も書けないよ
うなレベルのもの。
おのれ〜(怒) バルザックっ!
521 :
吾輩は名無しである:2010/01/23(土) 23:32:43
どうした?凡百の作家か?
522 :
吾輩は名無しである:2010/01/24(日) 00:40:29
大学にバルザック読んでる友人がいない
薦めても誰も読んでくれないしなあ
みんな村上春樹とか井坂なんとかばかり読んでる
仏文科の学生は何を読んでるんだろう
523 :
吾輩は名無しである:2010/01/24(日) 00:42:58
内容はともかく「ゴリオ爺さん」とか「谷間の百合」とか、タイトルが良くないかも
古めかしくて退屈そうな感じで若い奴が飛びつきそうにない
「カラマーゾフの兄弟」「罪と罰」「悪霊」なんかそういう感じではないからね
524 :
吾輩は名無しである:2010/01/24(日) 01:39:03
ドストエフスキーは青春の文学
バルザックは大人の文学
>>524 ドストエフスキーが青春の文学かどうかはともかく、バルザックは確かに大人向けだな。
バルザックは「社会化された」フランス文学の精華だからな。
バルザックの世界は「金、金、金、いたるとこと金」だからねえ。日本人には合わないのか。
527 :
吾輩は名無しである:2010/01/26(火) 00:28:18
岩波の『ゴプセック/毬打つ猫の店』なかなかよかった
背景描写だけじゃなくて人物描写もうまいなあ
>>525 ドストも「金、金、金、ああ…おカネ…」だけどな。
漱石だって、基本的には金だしな。
529 :
吾輩は名無しである:2010/01/26(火) 00:55:09
ゾラはバルザックに見習って小説を書いた作家だが、両者の作品を仔細に
比較すると、ゾラの人間描写が単眼的なのに対し、バルザックのそれは
複眼的で厚味を感じる。ドストエフスキーもまたバルザック好きだった。
作品のプロットも尋常ではない。『従妹ベット』などものすごいプロット
である。やはりバルザックは小説の王様だ。
ゾラは自然主義だから
531 :
吾輩は名無しである:2010/01/28(木) 22:20:04
>>518 近代以降の日本の文学評論家にうけなかったからでは?
思想めいたものが好きな人にはうけない
鹿島茂御大のおっしゃる通り、日本でいえばバブル時代の人間の感覚にちかい思考形態でないと、
わからない気がする
中国人の成金が勘違いしてる現代から見れば価値観理解しやすいし面白いと思うんだが
533 :
吾輩は名無しである:2010/01/29(金) 15:58:54
534 :
吾輩は名無しである:2010/01/30(土) 21:47:55
『「絶対」の探求』の後に『セラフィタ』を読むとバルザックの勉強量の多さに驚く
535 :
吾輩は名無しである:2010/01/31(日) 08:39:20
この人ってスピンオフの元祖?
バルザックの代表作っていつも判で押したように「ゴリオ爺さん」と言われてるけど、
確かに傑作だろうけど、これ1作を持って代表できるほどのものなんだろか。文庫に
なっていて近づきやすいからかな。最高作ではなくても「典型作」という意味だろうか。
思い浮かぶだけでも、幻滅、暗黒事件、ベアトリックス、ウジェニー・グランデ、絶対
の探求、ラブイユーズ,従兄ポンス、従妹ベット、娼婦の栄光と悲惨、ふくろう党、村の
司祭、田舎医者、セラフィタと忘れようのない強烈な作品名が浮かぶ。ペテンだが代
表作は人間喜劇というぐらいにしか言いようがない。
『従兄ポンス』『従妹ベット』が最高傑作、というのが日本での評価だと思っていた。
感情移入しやすい造形&他作終盤にゲスト出演多いラスティニャック主人公で、
その親友ビアンションや、ヴォートラン、ニュシンゲンらの大物も出番多いから、
入門用に最適ってことじゃない?最初に読むならゴリオがベターだと思う
539 :
吾輩は名無しである:2010/02/02(火) 01:40:29
バルザックほど傑作が多い作家もいないから、最高傑作を選定しても意味がない。
540 :
吾輩は名無しである:2010/02/05(金) 14:32:15
バルザック友の会ってあるのかな?
541 :
吾輩は名無しである:2010/02/05(金) 21:24:43
学会なら
敢えてこのバルザック人気へと水を差してみましょう(笑)おやはや(笑)さて果て(笑)
所詮、バルザックの凄さ、と言うのは所謂十九世紀小説の凄さ、と言う程度かないのでは(笑)
つまり自分はこの世の人間の全てを描ききる事ができる、と傲岸不遜にも奢り高ぶり、そのつもりで小説を書いた、後にはゾラが続く、と(笑)おやはや(笑)さて果て(笑)
なるほど、確かにそういう強い信念の元にある種の強いダイナミズムのようなものが出ておることは出ておるのですけれども、さて、それ以上はどうかといいますとねぇ(笑)おやはや(笑)さて果て(笑)
大体の小説通は十九世紀小説を断罪します(笑)そして十七世紀小説と二十世紀小説のほうがはるかに優れておる、と言うのです(笑)おやはや(笑)さて果て(笑)
バルザックが描ききれるつもりで書いておった人間を実はまったく不可解な存在だと認識し、それを分からないなりに書く、と言うのが形は違えども両世紀の大きな特徴、と言うことです(笑)
それと比べてバルザックやゾラやゴンクールやモーパッサンは描ききれるつもりになっておる(笑)そこが愚かしい、退化した小説の世紀だ、と所謂小説通は言うのです(笑)このことについてはバルザックファンの皆様はいかがでしょうかねぇ(笑)おやはや(笑)さて果て(笑)
543 :
吾輩は名無しである:2010/02/05(金) 22:20:39
一体小説通とは具体的に誰のことを指すのかね?
544 :
吾輩は名無しである:2010/02/05(金) 22:42:47
17世紀とか20世紀の小説としてどんな小説を念頭に置いているのかな?
545 :
吾輩は名無しである:2010/02/05(金) 22:42:53
バルザックの魅力は観察眼よりもあのなんともいえない
ダイナミックな文体につきる
十七世紀〜十八世紀の小説でしたねぇ(笑)おやはや(笑)さて果て(笑)
まぁいちいち例を挙げるのならば、ガリヴァ旅行記、サド、ラクロ、トリストラム・シャンディ、フィールディング、啓蒙思想家のコント、
あたりですか(笑)おやはや(笑)さて果て(笑)
二十世紀になればこれはお分かりのとおりジョイス、プルースト、ナバコフ、他にも諸々の作家群が降りますねぇ(笑)おやはや(笑)さて果て(笑)
ザ・スミスさんあたりならばご同意くださるのでは(笑)おやはや(笑)さて果て(笑)
547 :
吾輩は名無しである:2010/02/05(金) 23:59:21
藁貸し増すねぇ〜(笑)
548 :
吾輩は名無しである:2010/02/06(土) 00:31:20
546が列挙した作家は明らかにバルザックより劣る。
しかし17世紀にひとりだけバルザックより上かもしれない作家がいる。
セルバンテスだ。『ドン・キホーテ』こそは全小説の規範たりうる。
549 :
吾輩は名無しである:2010/02/06(土) 17:46:12
バルザックは人間の不可解さを認識し、それを実作に取り入れた作家だ。
人間喜劇では同一人物が複数の作品に登場するが、作品によって人物造形
ががらりと変わり、多面性が意図されている。不可解ではあるけれども、
何らかの認識の手応えをもたらしてくれる点で、バルザックほど重厚な
作家はいない。
550 :
吾輩は名無しである:2010/02/06(土) 19:05:45
まあ、天才バルザックとモーパッサンやゾラを同列に論じる
ほうが随分乱暴な話だけどね。確かに、いわゆる自然主義
の作家たちは人間の不可解さへの認識は乏しく、その点で
意識の流れを捉えようとした20世紀の小説に比べると、
なんとも薄っぺらいという印象なのは否めない。
一般的には 女の一生>ゴリオ>居酒屋、だけどね
552 :
吾輩は名無しである:2010/02/07(日) 21:13:59
釣り針・・・おっきいよぉ・・・
553 :
ザ・スミス(仏蘭西):2010/02/07(日) 21:45:04
>>546 だいたい同意はするけど、「十九世紀小説を断罪」まではしないよ(笑
セルバンテスとかスターンって怪物的でしょ。
そういう怪物性が確かに19世紀って稀薄な感じはするよ。
「人間が見える」って思ってしまった分だけ宇宙に目が向かなかったとか。
バルザックも「あら皮」とかもう一回読んでみたいな。
おやはや(笑)まぁそうでしょうかねぇ(笑)人間を描く、確かにそれはよろしいことですけれども、どうもおかしなことになる場合もありまして(笑)おやはや(笑)さて果て(笑)
日本の場合がそれが押し寄せて一気にやってきたことによって、文学史に大きな歪みが生まれた、ということは周知の事実なのですけれどもねぇ(笑)おやはや(笑)さて果て(笑)
555 :
吾輩は名無しである:2010/02/07(日) 23:10:01
丸谷才一の受け売りか?
556 :
吾輩は名無しである:2010/02/07(日) 23:19:23
とりあえずコテハンの書き込みに反応しちゃダメです
まあまあ。狸さんもたまには良い事言いますし
558 :
吾輩は名無しである:2010/02/08(月) 00:39:10
↑
自演
おやはや(笑)どもどもですねぇ(笑)丸谷才一だけではないでしょう(笑)西洋文学の影響で日本近代文学(笑)は生まれた、と言うのはもう常識になっておるのでは(笑)おやはや(笑)さて果て(笑)
560 :
吾輩は名無しである:2010/02/09(火) 02:24:15
大きな歪みというのが丸谷的なんだよ。歪みもへちまもない。
日本人の文学はこうとしかできなかったんだから、それを受け入れるしかない。
>>3
_、_ コーヒーはブラック
( ,_ノ` )
ζ
[ ̄]'E
 ̄
_、 砂糖はいらねぇ・・・
( ,_ノ` )
[ ̄]'E ズズ
 ̄
_、_ あんなもの・・・・
( ◎E
_、_ 豚がなめるもんだ
( ,_ノ` )
ガチャ
[ ̄]'E
562 :
ザ・スミス(仏蘭西):2010/02/09(火) 22:33:12
>>554 外からの影響を受けない文化なんてないからさ。
要はその影響の速度と量の問題でしょうに。
ロシア文学や英文学を中心とした日本への移植手術を歪み(拒絶反応)とするのは
視点(立ち位置)の問題かもしれないよ。塞翁が馬ですよ。
ブレイクダウンだったのかブレイクスルーだったのかはわからない。
かつてブレイクダウンに思えたものがブレイクスルーだったってことにもなるわけで。
あら皮でバルザックが描いた欲望の哲学はワイルドのドリアン・グレイにも通じると思うけど、
あれらもまあ塞翁が馬なわけで。
>>560 おやはや(笑)確かにそういう部分もあることは認めますけれども、そうなると過去の文学を否定しきる作家も増えてくる、と言うことになるのですよ(笑)
つまり海外文学の影響を受け、海外文学をかけると思い込んでしまう、と言う思い込みですねぇ(笑)私は文学と言うのはどうしても伝統と切り離せないものがあると思われます(笑)
たとえ亡命者の文学であれ、伝統から離れることは出来ない、それ故に海外文学はなるほど影響を受けるのは自由ですが、結局は日本の文学を書かざるを得なくなる、と言うしだいでしてねぇ(笑)おやはや(笑)さて果て(笑)
>>562 おやはや(笑)確かにそれはそうですけれども、江戸時代には幕府の上層部あるいは知的エリートのみが西洋知識を知りえ、
それも限られたものでしかなかったものが明治日本になって流れ込んできたものですから、西洋のものは全てありがたいと言うことになったのではないでしょうかねぇ(笑)
実際われわれも知らず知らず欧米の影響を食らっておるわけです(笑)丸谷はそれこそ明治の精神は今でも残っておる、と書いておりましたが今もきわめて歪んだ形ではあるが残っておるのではないでしょうかねぇ(笑)おやはや(笑)さて果て(笑)
そもそも近代化して百年五十年足らずなのですからねぇ(笑)おやはや(笑)さて果て(笑)
565 :
吾輩は名無しである:2010/02/10(水) 00:20:48
フランスの自然主義の影響を受けて、明治から大正にかけて日本のさまざまな
小説が書かれ、それがいつの間にか日本流の私小説になっていった。
丸谷はそれを歪みというが、それはヨーロッパを基準とすればの話で、
いろいろな小説が書かれてよいとするなら、歪みとはいえない。
よく小説は近代市民社会を描くために発明されたとかほざくやつがいるが、
限定しすぎだ。そんな定義をする必要はない。もっと自由であっていい。
おやはや(笑)確かにそういう見方もあるわけです(笑)ですがいまだに西洋の小説観こそ素晴らしいものだ、とする考え方は抜けないようで(笑)おやはや(笑)さて果て(笑)
丸谷は大正時代の芸術至上主義も批判していたようですがこれはいかが(笑)三島由紀夫の批判に使っておりましたが(笑)おやはや(笑)さて果て(笑)
芸術のために全てを犠牲にする、何ぞといった無頼主義がいまだに幅を利かせておるのは太宰治人気を見ても確かです(笑)おやはや(笑)さて果て(笑)
近代日本の文学史と言うのは前のものを否定する文学史なのですよ(笑)丸谷とて明白にこの文学史に属しておるのでしょう(笑)
そしてその場合に持ち出されるのは必ず海外の小説であり、こういう風に書かなければならない、と言い張るわけです(笑)おやはや(笑)さて果て(笑)
ヌーヴォーロマン人気、ラテンアメリカ(ラテンアメリカの作家たちは西洋の小説観に日本人以上にとりつかれておるのは明白です)人気も、これに属しておるわけですねぇ(笑)おやはや(笑)さて果て(笑)
568 :
吾輩は名無しである:2010/02/10(水) 01:41:03
丸谷の『たった一人の反乱』より徳田秋声の『仮装人物』のほうが
はるかに優れている。私小説の豊穣さを見るべきだ。
569 :
吾輩は名無しである:2010/02/10(水) 08:03:58
ちょっとバルザックから離れてきたぞ
570 :
吾輩は名無しである:2010/02/10(水) 08:15:03
(笑)に虫酸が走る
↑おやはや(笑)
572 :
吾輩は名無しである:2010/02/11(木) 00:03:40
おやはやとかさて果てとか何なんだ、一体?
はげしく無意味。
573 :
吾輩は名無しである:2010/02/11(木) 02:32:10
早い話、プルーストよりバルザックだ。
574 :
吾輩は名無しである:2010/02/11(木) 03:19:13
でも狸もいいこと言ってるよ。
575 :
吾輩は名無しである:2010/02/11(木) 08:26:59
いいことっていうか余計なことだろ
バルザックのスレなのに下手な能書きはよしてくれ
576 :
吾輩は名無しである:2010/02/12(金) 14:32:56
そんなことよりバルザック感動体験を書こうぜ。
ネタバラしになるから遠慮しとく
578 :
吾輩は名無しである:2010/02/13(土) 00:49:56
なんだ、それ
579 :
吾輩は名無しである:2010/02/16(火) 02:00:48
574は狸の自演
580 :
吾輩は名無しである:2010/02/19(金) 00:10:34
『従妹ベット』読み始めたけど、面白いね、これ。
エロ男爵。
581 :
吾輩は名無しである:2010/02/19(金) 00:43:30
従妹とベッドのほうが…
582 :
吾輩は名無しである:2010/02/19(金) 01:45:45
『従妹ベット』はバルザックサイコーの面白さ。エロいし、文句ない小説。
バルザックのサイトってないのかな
このキャラはこれとこれに出るみたいな
つ藤原書店の人間喜劇セレクション
585 :
吾輩は名無しである:2010/02/21(日) 03:23:34
最近バルザックの作品の魅力をじっくり読ませるレスがないなあ。
獲る狸の文章は
おやはや。さてはて。
とか書いてて、読みにくいしどっちでもいいよ。
メフィラス星人が、しゃべってるみたい。
かなり馬鹿なんじゃないか。
ラテンアメリカ文学馬鹿にしてるけど
それも自分が分からなかったの妬んでるだけだろw
バルザックが分かって、マルケスが分からなかったとか、ないからw
影響とかの議論は、どうでもいいよな。
影響受けてようが、いい作品はいいんだよ
587 :
吾輩は名無しである:2010/02/21(日) 09:14:01
バルザックはペールゴリオ以降はちょっとワンパターンでないかい?
必ず振り出した小切手のデフォルトがあって、それで民事事件が起きる。
貴族夫人とねんごろになって出世を図る若い野心家の男がいる。
この二つを軸に物語が展開されてる。
ペールゴリオが大成功したので、そのパターンを繰り返したのかもしれん。
また、どちらも自分の実体験でもあるから書き易かったというのもある。
読者も作家にはいつも同じものを期待するしね。
バルザックも稼ぐにはそうしたのかね。
爺さんが自分的には微妙だったので合わないのかなと思ったけど
幻滅を次に読んだらすっごく面白かった
ただ夢中で読んだのは田舎の偉人までで発明家の苦悩で急激に失速…
あとがき見たら作者も3部は苦労したみたいだな
589 :
吾輩は名無しである:2010/02/21(日) 14:07:40
587は『ベアトリックス』『村の司祭』『暗黒事件』『現代史の裏面』『農民』
も読んで言っているのかね?
バルザック、どれも、おもしろいだろ
>>586 おやはや(笑)実に哀れ(笑)
私はラテンアメリカ文学を馬鹿にしておるわけではないのですよ(笑)それを受け入れる日本人の姿勢を批判したのでしてねぇ(笑)おやはや(笑)さて果て(笑)
592 :
吾輩は名無しである:2010/02/23(火) 15:53:13
あいかわらず狸はいいこと言うなあ。
そうだろ?俺もそう思ってたよ
594 :
吾輩は名無しである:2010/02/24(水) 03:00:38
592と593は狸の自演
595 :
吾輩は名無しである:2010/02/24(水) 22:17:19
いや、狸は今世紀最大の批評家だよ
バルザックにも劣らぬ素晴らしい人物だよ
596 :
吾輩は名無しである:2010/02/25(木) 00:06:51
笑わせてくれる。
はあ、10年前に出た家に問い合わせたら
すでに親父殿の遺産分割が済んでいるだと!?
いまから遺産分割協議書の開示請求を出してくるが
まあ無理なんだろうな・・・
「シャベール大佐」だか「シャンベール大佐」を思い出したよ。
ジェラルド・ドバルデュリュー主演の映画のDVDも持っている
598 :
吾輩は名無しである:2010/02/26(金) 20:14:01
まあベラベラとよくシャベル方ね
狸とタイサはないか
599 :
吾輩は名無しである:2010/02/27(土) 17:38:34
俺なんか親父の死後その数千万の借金の請求をされたぜ。
まあ、そんなこともあろうかと思って、相続放棄
しといたから、助かったけどな。
600 :
吾輩は名無しである:2010/02/27(土) 17:52:56
バルザックの世界は我々の日常だ。
601 :
吾輩は名無しである:2010/02/28(日) 23:00:34
バルザックの小説の面白さの一つは、フランス社会はどういう構造になっていてどんなシステムで動いて
いるかが目にみえるように書かれていることだと思う。日本の小説は(もちろん全部読んだわけではな
いが)作者がどんな個性の人かというのはわかるが、社会構造が浮かびあがってこない。ゾラもフランス
社会を描いていると思うがどうしても図式的な感じがしてしまう。バルザックはもっと物語ととけあって
いて、どこまでが計算して書いたのかどこまでが偶然(最初の予定をはみだして)書かれたのかわからな
いくらいだ。思想的には正反対のマルクスが褒めたのも納得がいく。
602 :
吾輩は名無しである:2010/03/01(月) 00:34:21
だから100年にひとりの天才なんだよ。
19世紀のフランス文学界には、100人に1人の天才が10人くらいいそうだ。
おやはや(笑)丸谷のようなことを(笑)おやはや(笑)さて果て(笑)
605 :
吾輩は名無しである:2010/03/01(月) 01:41:49
10人もいない。19世紀最高のフランス作家だ。スタンダールもフローベールも
及びはしない。20世紀のフランスではプルーストだろうね。
バルザックって有名だけどあまり読まれない作家1位だよね
狸は。
読んで味わう味覚や感性0
文学音痴だ。
まあ、大体、文学読んだり映画見たりして何が良かったって書きにくいよ。
だから、かえって分かってないやつの方がそれについてよくしゃべるんだよな。
技巧論とかについてしゃべるべきか。
人物描写の巧みさについてしゃべるべきかとか、
難しいんだよな。それも正確には書けないかも知れないし。
この物語については、どういうテーマなのかとか、解釈するのも難しい。
方法論的に分析して、
ようやく少しくらい、しゃべれるかも知れないが。
ゴリオ爺さんの何がおもしろいって、全部だろ。
きれいな、女の欺瞞とか。かわいらしさとか。
底辺の描写とか。警句風に書き込まれた人間観察とか。
ヴォートランの独白とかな。想像力がある人間だったら
読んでつりこまれないやつはいないだろう。
そんで一回読んで感動した後も
何べんでも読めるでしょう。
古いダサい小説だよな。
作者が全能で全てを読者に伝えられると勘違いしている。
フロベール以降の現代小説とは違う。
>>610 分からないんでしょうw
分からないからって、貶めるのはやめましょう。
作者の誠実さを考えたら、
分からないのは作者のせいでないでしょ。w
>>作者が全能で全てを読者に伝えられると勘違いしている。
もっともらしく聞こえるけど、
見当違いな批評だよな。w
ダサいとか古いとか言うのとは関係ないな。
古くなるとは思えない。
ダサいとかそんなのを小説とか映画に言うのは的外れだろ。
スノッブはよく自分が分からなかった作品を
ブドウがとれなかった童話の狐みたいに
攻撃するけどな。
的外れなんだよなw
作者が全能で全てを読者に伝えられると勘違いしてる著者なんかいたか?w
全てって何の事?
具体的に言えよw
何も感じてないやつが、
批評して、もっともらしい言葉だけ付け加えたりするけど。
何も基準がないやつが批評なんかできねーよ
ムカつくんだよな。
分かってないやつが貶めてるの見ると
分からないなら、分からないって、正直にいやあ良いだけのことなのにw
なんか文学部らしいスレだな。
惜しむらくは竹宮恵子や萩尾望都描く美少年たちが
加えタバコで会話してくれると萌えるんだが。
ナルシストは多そうだけどな。。
619 :
吾輩は名無しである:2010/03/04(木) 00:33:30
小説は文学史を背負いつつ発展してきたジャンルだ。バルザックのリアリズム
も18世紀までの小説とは異なる、当時としては新しい小説スタイルだったのだ。
620 :
吾輩は名無しである:2010/03/04(木) 00:40:11
バルザックの場合、文字及び文体によって描写される対象をあるがままの姿で浮び上がらせることがで
きるとどこかで信じているかそのことに対して疑いが希薄であると感じる。だから情報をつぎ足してい
けば人物なり状況なりを読者に自分のイメージ通りに伝達できるだろう、と考えているところがある。
しかしフローベールはそのことに対する疑いが濃厚で、文字が自分を裏切ってしまいかねないものであ
り、文体(かきざま)によってしか自分の書きたいことをあらわせないのだ、もっといえば自分の書き
たいものとは文体(かきざま)なのだ、ということに意識的であった。
当時としては・・
って
当時とか今とか関係ねーよ。
バルザックの良さは。
622 :
吾輩は名無しである:2010/03/04(木) 01:00:57
フローベールはバルザックの後の世代だ。バルザックとは異なる小説
を書こうとしたから、ああなったのだ。
バルザックは今読んでも面白い。それは19世紀前半の革新性が
今日消えてしまっても、なお感得される不滅の価値があるからだ。
おやはや(笑)実に哀れ(笑)文学板でも私の小説の読解力の高さといえば五指に入るほどです(笑)おやはや(笑)さて果て(笑)
624 :
ポッポ ◆Q.FQ0/LrYOtA :2010/03/04(木) 01:10:59
僕は世界に必要な小説を書きます。 読者に良い影響を与えることのできる、良い小説です。
そして、僕は「哲学的&芸術的」であることが重要だと思っています。
哲学性と芸術性の弱い小説は読者に良い影響を与えられません。
http://love6.2ch.net/test/read.cgi/bun/1267611188/ ↑は僕の書いた小説を載せてます。
小説を書く練習として作ったものなので内容は薄いです、すいません。
会心の作は新人賞に送るつもりなので、公開できません。
日本でこういう作風は自分以外に無いのでは、と思ってます。
2時間くらいで書いた作品です。 詩的であることも意識しました。
自分のケータイ小説サイトのURLは書き込めないようなので、
リンクしているスレのURLを書かせてもらいます。
縦書きで読んでもらいたかったのですが、手軽にHPを作って公開できるケータイ小説形式を選びました。
625 :
吾輩は名無しである:2010/03/04(木) 01:15:00
文体に意識的であったから、意識的でないものより優れているわけではない。
意識することで、文体は衰弱する。エネルギーに満ちたバルザックは
読む者を元気にするが、フローベールの美文はただそれだけのものである。
まとはずれなレスが多いね
年間400冊読む俺から見るとすごく滑稽だよ
627 :
吾輩は名無しである:2010/03/04(木) 02:12:43
別に優れているとはどこにも書いてはいない。610で言われているフローベール以降の現代小説から眺める
視点を導入したかったので書いたのである。(事実601では褒めています。笑!)それにフローベールは別
に美文ではない。
「僕らは自習室にいた」で始まる『ボヴァリー夫人』の導入部には、これといって難解な語彙が書きこまれ
てはいないのに、読みやすいとはとてもいえない文章が書きつらねられている。その言葉は(中途略)も
っぱら読む意識に焦点を絞らせまいとするかのような配置におさまっている。
(ボヴァリー夫人/河出文庫解説より引用)
おそらく、601で指摘したフランス社会を描くことと、620で指摘した文体(かきざま)について彼ら以降
に最も考えた作家の1人がプルーストであるのは間違いないだろう。彼の若い頃に書いた「サント・ブーヴ
に反論する』という未完成の批評がある。この批評が後に発展して『失われた時を求めて』になるのはよく
知られているが、その中にサント・ブーヴとバルザックというちくま文庫本では70ページに渡る長い文章が
あるので是非読んでみてほしい。
628 :
ポッポ ◆Q.FQ0/LrYOtA :2010/03/04(木) 02:26:15
バルザックが好きだという玄人に読んでもらいたい。
僕は世界に必要な小説を書きます。 読者に良い影響を与えることのできる、良い小説です。
そして、僕は「哲学的&芸術的」であることが重要だと思っています。
哲学性と芸術性の弱い小説は読者に良い影響を与えられません。
http://love6.2ch.net/test/read.cgi/bun/1267611188/ ↑は僕の書いた小説を載せてます。
小説を書く練習として作ったものなので内容は薄いです、すいません。
会心の作は新人賞に送るつもりなので、公開できません。
日本でこういう作風は自分以外に無いのでは、と思ってます。
2時間くらいで書いた作品です。 詩的であることも意識しました。
自分のケータイ小説サイトのURLは書き込めないようなので、
リンクしているスレのURLを書かせてもらいます。
縦書きで読んでもらいたかったのですが、手軽にHPを作って公開できるケータイ小説形式を選びました。
ポッポは通報したアク禁行き
バルザックなんて二流を崇める奴とか、やっぱり馬鹿ばっかしで笑える。
文学板なんて、大江がノーベル賞取って生きてるから
とかそんなので崇めるかコンプレックス感じとるようなやつばっかやんけw
>>630 わかんねー
おめーが馬鹿なだけだろw
うざいんだよ。本当。
見る目ないやつが威張ってんのが。
ババ、ババ、バルザックなんて二流を崇める奴とか、や、や、やっぱり馬鹿ばっかしで笑える。
ぼ、ぼぼ、ぼくは
綿矢りさちゃんが大好きです。
シコシコしてます。
二流いうて。
分からんやつは
ええのうw
分からんのはえんですけど。
こういうやつ自分が一番感受性があるとか思いたいんでしょうね。w
何か傷つくンすか?
自分が分からないのが?
分からないのが悪いんじゃねえよ。
わからねえのに、
注釈とか解釈つけて
「ポックンは哲学者だ!」
みたいにしてんのがむかつくんだよ。
こういうやつと議論しても大体わずらわされるだけで
無駄なんだよな。
2りゅう数寄屋年。
おやはや(笑)実に哀れ(笑)文学板でも私の小説の読解力の高さといえば五指に入るほどです(笑)おやはや(笑)さて果て(笑)
狸もたまには良い事言うなあ
狸ってマルチかw
640 :
吾輩は名無しである:2010/03/05(金) 01:10:33
『ボヴァリー夫人』冒頭の「僕」はその後二度と出てこない。
奇妙な文体意識だ。
>>640 ”Nous”を「僕」と訳したバカは誰?
バルザック厨は、本当に馬鹿で笑える。元気になるからバルザックはいいとか、ラノベかよ。
わからないものを知ったかぶりしてわかってるように騙して書くのが遅れた文学。
わかっていたはずのものさえわからなくしてシステムや約束事を疑うのがフロベールやカフカやプルースト以降の現代文学。
バルザック程度で社会や世界が描かれてると思うのがどうしようもない。知恵遅れにはバルザックくらいが似つかわしい。
643 :
吾輩は名無しである:2010/03/05(金) 12:12:05
「僕」と訳したのは中村光夫と山田じゃく。
644 :
吾輩は名無しである:2010/03/05(金) 12:16:00
ロブ=グリエは現代にバルザック的な小説を書くことは批判的だが、
バルザックそのものは19世紀前半のヌーヴォー・ロマンと絶賛している。
>>644 > ロブ=グリエは現代にバルザック的な小説を書くことは批判的だが、
そう、今更あんなものわざわざ読む必要はない。
> バルザックそのものは19世紀前半のヌーヴォー・ロマンと絶賛している。
あの時代にしてはよくできまちたでちゅね。わざわざ今更必要ないけどな。
馬鹿にはお似合い。
シモンなり、フォークナーなり、ジョイスなり読めよ。
646 :
吾輩は名無しである:2010/03/05(金) 15:39:17
どうせバルザック数作有名なやつを読んだだけだろ、お前。
フォークナーがどれだけバルザックの影響を受けているか、知らんのか?
647 :
吾輩は名無しである:2010/03/05(金) 17:14:01
シモンもバルザックを敬愛し、全集を揃えてしょっちゅう読み返すと言ってたな。
フォークナー分かってバルザック分からんとかないからw
>>バルザック厨は、本当に馬鹿で笑える。元気になるからバルザックはいいとか、ラノベかよ。
>>わからないものを知ったかぶりしてわかってるように騙して書くのが遅れた文学。
>>わかっていたはずのものさえわからなくしてシステムや約束事を疑うのがフロベールやカフカやプルースト以降の現代文学。
もっともらしく書いてるけど馬鹿。。。w
わけわかんねー事書いてんじゃねえよ。
かっこつけw
自分でも分かってねー事かいてんじゃないよ!
おまえこそ知ったかぶりw
652 :
吾輩は名無しである:2010/03/05(金) 20:07:23
20世紀の前衛文学がすごくて19世紀のリアリズム文学がたいしたことない
というのは、まさに厨房の文学観そのものだ。
653 :
吾輩は名無しである:2010/03/05(金) 20:53:08
むかーし従姉ベッドと谷間のゆりとゴリオ爺さんは読んだけど
恥ずかしい話、大して感銘を受けなかったな
読み直すから、読み所でも教えてくれ
それか適当な評論
おやはや(笑)確かにその通りでしょう(笑)ですが識者の意見によれば、そうらしいのですよ(笑)おやはや(笑)さて果て(笑)
獲る狸とかに見下す材料にされるかしらんけど
ユリシーズは読んでないな
というか読む気起きなかったなw
バルザック分からないで、ユリシーズ分かるか?
ほんまに。w
こいつら嘘くせー
>>653 読みどころ?
最初の導入部は少し読みにくいかもな。
後は全部おもしろいだろ。
どこがおもしろいとか説明しにくいよw
ゴリオ爺さんがヴォートランに
頭抑えられて、
何かカスみたいな退職した役人が
「何々ですな」とか言ってとんちんかんに追従するとことかな。
いじめられてるとことか。w
何がおもしろいって的確に書くのなんか、難しいんだよ
説明するのなんか。
君たち何でもトンチンカンにせよ
説明しようとするけどw
君たちの説明は的外れだよ。w
全体がおもしろいだろ。
女がきれいなとことか。
埋葬の時
馬車しかこないとことかな。
どこでも。
いっぺん読み終えたらどっからでも
すげーと思いながら、読めるわ。
この出来事がおもしろいのもあるけど
描写が
巧いんだと思うな。
とにかく
あとは構成?
構成についてなんか知らんけどな。
で、ここの自分で構成について分かってるみたいに騙ってるやつも
分かって言ってると思えないなw
何らかつかんでるわけでもないでしょw
何で自分らの知ったかぶりや
ヘンなお高い自己イメージを正当化しようとするのかな。
分からないやつほど説明や評論すんだよ。
馬鹿が聞いたら耳障りだけ華麗に壮重に聞こえるのかも知れない。
それか彼らの自演なのか?それは知らない。
彼らは傾聴すべし、我が言聞くべし
と言う風に、しゃべるけど
全然傾聴に値しない。
獲る狸みたいにな。。
660 :
吾輩は名無しである:2010/03/05(金) 22:59:35
>653
『暗黒事件』『ベアトリックス』あたりを読んでみて。
>>652 20世紀の前衛文学www
死んで!!
笑えるw頭おかしいw
>>660 > 『暗黒事件』『ベアトリックス』あたりを読んでみて。
同時代でさえ、ポーやディケンズやスタンダールがいるのに、はずかしげもなく。
馬鹿じゃないの。
バルザックなんかまともに論じられる対象じゃないのに。恥ずかしい。
なんか必死なやつが1人でスレ伸ばしてるなw
>>663 何が十九世紀リアリズム文学だっつうの。そのなかでもバルザックは底が浅すぎ。
現代前衛文学は難しくてわからない、バルザックがいいんだなんて土人には吐き気がするよな。
馬鹿は始末に負えない。
どこが難しいんだっつうの。知恵遅れはやだやだ。
665 :
吾輩は名無しである:2010/03/06(土) 01:10:28
↑
文体からして厨房だな。そんなにバルザックが嫌いならこのスレから出てけ、カス!
安部公房とかカフカは
好きだけど、ジョイスは読む気起きなかったな。
フォークナーやマルケスが影響受けたとか書いてるから
普遍的なんだろうが、残念な事に、俺には分からなかった。さっぱりだった。
また読んでみたいけど。
バルザック底が浅いなんて言ってるやつは程度知れてる。w
カフカとバルザック比べたら、どっちがすごいかなんて
決められない。
おまえ本当ジョイス分かって読んでるの?
何か感じるの?w
分からなかったもの。感じられなかったもの。は、
分からなかったって言いたいな。
強がったりしないで。w
まあ、大体、分からないもの分かるって言って他人より自分が分かってる
としたいような
やつって、読む意味本質的にはないよ。w
一応本人達は一生懸命、長い時間なり、それに取り組んではいるから
こういうのを言うのは残酷ではあるけど。
あんたらの読書は、電話帳読んでるみたいなもんだよ。
何の足しにもなってないな。。。
まあ、読める場合でも
文学なんか何の足しになってるのか?
分からんけどさ。
空白行多い奴は池沼
668 :
吾輩は名無しである:2010/03/06(土) 11:54:00
バルザックは一見平明だ。ジョイスは表面上読みにくい。
文学青年は後者こそ高級な文学と錯覚しがちだ。
バルザックの奥深さは単純な人間には分かりづらい。
人間が矛盾した訳の分からぬ存在であるとの認識に立って、
バルザックは厖大な小説群を書いた。
30作読んで分からなければ、バルザックとは合わないということだ。
実に愚か(笑)おやはや(笑)さて果て(笑)
>>668 > バルザックは一見平明だ。
> バルザックの奥深さは単純な人間には分かりづらい。
> 人間が矛盾した訳の分からぬ存在であるとの認識に立って、
> バルザックは厖大な小説群を書いた。
その程度の認識が浅はかで恥ずかしいんだっつうの。
カフカなんかはるかにわかりやすい文体でわからない現実描いたのに、
バルザックなんて不自然で無様きわまりないことやってこの程度かと悲しくなる。
ジョイスが難しいとか小学生?
馬鹿な読者にはバルザックはお似合い。笑える。
カフカでもポーでもジョイスでもフォークナーでも誰にもわかる言葉で、
世界のわからなさ書いてて何も難しいことなんてないのに。
バルザックのわざとらしさ、馬鹿馬鹿しさ、押し付けがましさ、不自然さ有り難がるって知恵遅れかよ。
それで人間の理解不能さ学習するとか何かの罰ゲーム、ギャグ?
馬鹿すぎ。
672 :
吾輩は名無しである:2010/03/06(土) 14:11:11
こいつかなり前のほうで「暗黒事件」と「九尾の猫」で大暴れしたやつっぽいな。
馬鹿すぎとか死ねばいいのにとかワンパターンで、到底文学愛好家の文体ではない。
673 :
吾輩は名無しである:2010/03/06(土) 14:24:13
お前はバルザックとは合わないだけ。さよなら〜
フォークナー好きで、バルザック嫌いって、ないだろ
背伸びしてる馬鹿しばきたい
どうして文学板はこんな馬鹿ばっかなのか
2chで長文書くやつは大体知能指数が低い
カフカとか、普通の文章で現実の答えのなさ、自然に味わえる作品読めるのに、
バルザックみたいな、俺のエゴ、俺の見方正しいんだと不自然に押しつける語り口の作品が評価高いなんてありえないだろ?
わかってんだろ。バルザックが屑だって。
バルザックみたいな添加物塗れの駄菓子。たまに食するのは構わないけど、本気で旨いとか頭おかしい。
わかっててふざけてんでしょ?冗談だよな。
いや、普通に読めるでしょw
バルザックは。
むずいか?
あと、カフカって現実の答えのなさか?
カフカの掟の門は、すごく
短くて解釈しやすかったから書くけど。
本当に現実の答えのなさ。か?
そんなのより彼の、生きられない事に対する絶望だろう。
むしろ彼は現実に対する答えは知っていたし認識してただろう。
けども、彼は、多分、一歩も生きられなかった。
彼は生命とかそんなものに対して、キリストの言う
「ロバが針の穴を通るより、人間が正しい道に行く方が難しい」といった
そんな道を多分
一歩も進めなかった。
多くの文学者が傷ついた子供のまま、トラウマや家族制度にとらわれて、死んだ。
より一層そういう苦しみや傷口を広めたまま。
君の言う「現実の答えのなさ。」っていう内容を書いて欲しいもんだな。
俺からすれば「現実の答えのなさ」なんて感想書いてるやつは
本当に味わってるのか?どうか、はなはだ疑問だな。
って言っても、感じたからって
それの内容を解読できる。という事ではないけど。
それの意味を解説などで知ってるからって、それが良い読者だとは
限らないけど。だから、僕は解説なんか読まないようにしてる。
ただ、「現実の答えのなさ。」なんて感想は
曖昧でよく味わって書いてるのかどうかわからない。
単なる頭でっかちの知ったかぶりなんじゃないか?と疑ってしまう。
そういうので、本読むやつ多い。
そういうやつに限って土方とか馬鹿にしてるw
土方の方がよっぽど頭の点で俺からすればマシ。
フォークナー好きで、バルザックは、嫌いとか、ないですからw
本当にフォークナーとかから感じれて言ってるんなら
バルザック読み直せって言いたい。ですね。
フォークナーむずくないんなら、バルザックも、むずくないだろ。
684 :
吾輩は名無しである:2010/03/07(日) 00:57:58
カフカは多義的で、バルザックは一義的だと言いたいのかな。
それだけが文学の評価基準なのか。
やはり子供のようだ。
声を出して笑いだいこのスレの妄言。
バルザックは十九世紀フランス最高。フロベールもスタンダールも劣る。…文盲?
フロベールは元気が出ない。バルザックは元気が出る。だからバルザックは良い。…ラノベ?
十九世紀リアリズム文学のが現代文学より出来がいい。…バルザックって十九世紀代表?
一見難しいジョイスよりバルザックのが価値がある。…ジョイスが難しい?バルザックの価値?
フォークナー評価できるなら同じようにバルザックも高い評価になって当然だ。…阿呆?
カフカは多義的でバルザックは一義的だからって、そんなことで良し悪しは決まらない。
…不自然さ、押し付けがましさ気にならない?
686 :
吾輩は名無しである:2010/03/07(日) 10:50:30
ダメだな、こいつ。
バルザック信者って馬鹿だよな。
文学はいかに書くかが問題なわけで。
題材が一義的か、多義的かが問題なわけじゃない。
バルザックの偏った歪んだ書き方で作中の真実押し付ける、それを読者が受け入れ従うしかない、
豚のようによだれ垂らして視点固定して読むこと受け入れるしかないことが問題なわけで。
題材ではなく書き方が問題なの見ればわかるのに。そんな常識も通じない。
豚として頭固定されて、十九世紀フランスを知ることができて面白いとか、
よだれ垂らしてラノベや駄菓子や嗜好品漁って好き嫌いわめく馬鹿だから信者やってられるんだからな。
フォークナーのプリズムのように、みるたびに意味が変わらざるをえない多様な揺らぎはらんだ文章と、
バルザックの作りものめいた、押しつけがましいわざとらしいぎこちない文章と、
難しい難しくないとか、同じレベルで語るとか冗談だろ?
バルザックって真面目に付き合う価値本当にあると思っているの?フォークナーと同じレベルでwww頭おかしいw
まあ、フロベール読んでも、ポー、カフカ、フォークナー読んでも、
バルザック読むように読んでいるだけだからな。何の意味もない。
バルザック読むように、豚のように、頭固定してよだれ垂らしてラノベ読むように読んでいるから、
このスレで妄言吐けるんだからな。
たとえばナバコフですが、バルザックなんぞを散々切り伏せております(笑)
まぁ今後ナバコフがバルザックより読まれていくかどうかは別といたしましても、一つの意見として提出しておきたいですねぇ(笑)おやはや(笑)さて果て(笑)
691 :
吾輩は名無しである:2010/03/07(日) 23:33:36
ガキと狸は無視ってことで。
アホはえらそげにかいてても、
何も恐くないし尊敬の念わかないな。
小説の読み方ひとつで
他人を罵倒できるというのも
幼さゆえですわな
低脳のくせに
おいしんぼの
海原雄山みたいな物言いのやつばっかだな。
「ゴリオ爺さんなんかブタの食うものだ!貴様らはブタだ!」
それもまだ、それ味わって言ってるんなら良いんだけどな。
どうも、嘘つきくさい。
695 :
吾輩は名無しである:2010/03/08(月) 01:56:05
おまえがどうわめこうがバルザックの価値はびくともしない。
おまえの評価なんか誰も聞きたかない。
おまえは死ね。
バルザックは残るが、おまえは残らない。
狸は良い事言うなあ
>>695 君は優しいな。
”おまえ”をバルザックと同列に論じれるぐらいすごいと評価してやって。
698 :
吾輩は名無しである:2010/03/11(木) 20:04:55
漱石の「吾輩は猫である」に出てくるんだけど、Z. Marcusってバルザックのなんていう作品の主人公なの?
700 :
吾輩は名無しである:2010/03/11(木) 22:20:06
701 :
吾輩は名無しである:2010/03/12(金) 16:05:58
バルザック全集第1巻所収
Zマルカスは2巻じゃないか?
703 :
( ̄ω ̄)獲る狸 ◆ycr5A7VfSw :2010/03/21(日) 23:04:00
さて(笑)
704 :
イノウエ・アル:2010/03/21(日) 23:20:34
ナボコフはやはりバルザックが嫌いでしたか、
個人的にはナボコフのドスト、サルトル嫌いも一理あるとおもいますね。
思想に故郷と生活を奪われたのですからね。
バルザックの良き読者とはいえないのですが以前よんだ
『セラフィータ』は印象にのこっています。はじめとおわりがほんとうに美しく、
真ん中のスウェーデンボリの神学は少々冗長という、いわばキセル小説でしたね。
テオフィル・ゴーティエの『モーパン嬢』や晩年の『スピリット』と比較して楽しみました。
ゴーティエの『スピリット』にはすこしネルヴァルの『オーレリア』の雰囲気がありましたね。
ゴーティエはなぜか読めない作家ですねぇ(笑)おやはや(笑)さて果て(笑)
「精霊」は英訳で読まれましたか(笑)おやはや(笑)さて果て(笑)
セラフィータは私も読みましたけれども、やはりスウェーデンボリが印象に残っておりますねぇ(笑)
ボルヘスなんぞもその講義集でしきりにスウェーデンボリに言及しておりましたが(笑)おやはや(笑)さて果て(笑)
706 :
イノウエ・アル:2010/03/22(月) 00:01:44
『スピリット』は田辺先生の翻訳でよみました。こちらもスウェーデンボリ神学でして
もともとは岡本綺堂の重訳からゴーティエに惹かれて、ふたりとも文人で
手にも入れやすいうえに審美眼も確かなハーンの英訳はとても重宝してます。
それにしても田辺先生のゴーティエ選集...三号でつぶれた...カストリっ!!
ああっ!!ノディエ選集はあるのに!!ネルヴァルは篠田先生の訳と全集がダブってるのに!!
ボルヘス曰く「議論を避けた静かな肯定の神学」でしたかな。
707 :
( ̄ω ̄)獲る狸 ◆ycr5A7VfSw :2010/03/22(月) 00:17:45
おやはや(笑)田辺訳であったのですか(笑)おやはや(笑)さて果て(笑)
森開社の選集でしょうかねぇ(笑)アレで気になるのはブロワ、ジューヴ辺りですか(笑)おやはや(笑)さて果て(笑)
708 :
吾輩は名無しである:2010/03/26(金) 14:13:48
フランスに行ってきたら当たり前だけどどこの本屋にもバルザックの文庫が充実していて感動した。
しかも安いから大量に買ってきた。
まずはLe Pere Goriotから読もう。
709 :
吾輩は名無しである:2010/03/29(月) 23:40:56
ゴリオ爺さん読んだ
救いがねえな
しかし、主人公と医学部生がかっこよかった
いいキャラだ
最近の若者は、そういうのを
「鬱展開きたー(長い線がつづく)ーっ」
と言うそうですよ。
医学部生って他の作品に登場する?
>>711 ビアンションのこと?かれのことなら、至る所で顔を出しているよ。
バルザックが死の間際、ビアンションさえいてくれればなあと言った趣旨の話が
伝わっている。
714 :
吾輩は名無しである:2010/05/12(水) 19:39:37
老人の孤独死は都会じゃよくある話ってことだ
715 :
吾輩は名無しである:2010/05/18(火) 19:12:31
サント=ブーヴが見そこなった同時代人に、バルザックがいます。そう言うと、もう眉をおひそめに
なる。バルザックがお好きでないのは分ってますし、それに、お母さんのほうがいけないというわけ
でもないのです。あの人のものの考えかたにはとても卑俗なところがあって、一生かかっても高尚に
なるというわけにはいきませんでした。で始まるプルーストの「バルザックとサント=ブーヴ」とし
て知られる文章は「サント=ブーヴに反論する」ことが目的であるにもかかわらず、バルザックの欠
点がこれでもか、というくらい引用されているので、バルザックを擁護しているのか貶めているのか
が最初はわからないくらいである。訳注によれば次のように書いてある。
ところでプルーストのバルザック耽読ぶりには、驚くべきものがある。(中略)すでにパスティッシ
ュ制作にも広範なバルザック作品が下敷になっていたが、このバルザック論においてもプルーストが
実際に引用している作品だけでも、『人間喜劇』のほとんどの主要作にわたっている。しかもプルー
ストの引用は、『人間喜劇』だけに留まらず、ハンスカ夫人や妹ロールなどに宛てた書簡集にまで及
んでいる。(プルースト評論選T文学篇/保苅瑞穂編)
彼の引用の仕方は、(才能の問題もあるのかもしれないが)バルザック作品を1回や2回通して読ん
でみましたといった程度のものではない。他の作家についても書いているが、これほどまでに自由自
在に引用しているようには思えない、つまり、知的にはどれほど評価していたかはともかく、最も愛
読した作家の一人がバルザックであったことは間違いないといってよい。それだけではない、このバ
ルザック論は小説『失われた時を求めて』の直接の母体「サント=ブーヴに反論する」の発生現場と
なっているのだ。つまり(他の作家論よりも)最も書きたかった論文といってよい。
716 :
吾輩は名無しである:2010/05/21(金) 00:27:58
最も書きたかった論文といってよい。というのは「この世で一番言いたく思ってきたことを、突然、
二度と言えなくなってしまうのでは、と危惧するような時期に、なんなら状況にといってもいいが、
私は立ち至っている。」とまで書いているからだ。プルーストにとって、これほどまでの思いがこ
められた論文は他にジョン・ラスキンに関するものしか思い浮かぶまい。それは「感受性の衰弱と
才能の破産のせいで、(中略)これまでどこでも読んだ憶えはないし、いま言わなければ言わずじ
まいになってしまいそうな」ことであるという。ではボードレルの友人でもある高名な批評家サン
ト=ブーヴはバルザックの何を見そこなったのだろうか。ここで気をつけなければならないのは、
彼の論文は非常に繊細で微妙な差異について述べるのが特徴なのだから、誤解されることが多い。
それはラスキン『胡麻と百合』のフランス語訳序文として知られる「読書について」を読んでもわ
かる。この序文付きの『胡麻と百合』は日本語に翻訳されている。本屋でラスキン=プルーストと
印刷された帯がハードカバーについていたのを見て私はこの本を買ったが、その帯に書かれてれて
あるのはラスキンの思想とその思想に同調するプルーストということを意味するものだとてっきり
思っていた。しかしその内容は(序文にもかかわらず)「ラスキンに反論する」ものであった。
717 :
吾輩は名無しである:2010/06/17(木) 23:23:05
いまのところ、ぼくには君にこの数行しか書くことができない。それというのも、家主の代理人がここ
にいて、ぼくは彼にたいしてバルザックの喜劇におけるメルカデ『山師』の役を演じなければならない
からだ。バルザックといえば、彼の『知られざる傑作』と『教会に復帰したメルモス』を読むことを君
に勧めたい。二つとも、短いものだが傑作で、すばらしい皮肉に満ちている。
カール・マルクスからエンゲルス宛書簡1867年2月25日/マルクスコレクションZ筑摩書房より
718 :
吾輩は名無しである:2010/07/07(水) 09:45:58
テスト
719 :
吾輩は名無しである:2010/08/01(日) 14:59:59
偶然手にしたバルザック選集1 シャベール大佐、なかなか面白かったんだが、
この選集って2以降はないんですか?
>>720 ありません。続きは同じ東京創元社の全集26巻をどうぞ。