1 :
吾輩は名無しである:
乙。
「終りし道の標べに(真善美社版)」を再読了。
「私が歩いているということ、それが書けるのは一体どんな言葉なのだろう。」
金なくて売りかかったけど、とっといてよかった。
「発想の周辺」
古本屋の店主に借りた。
佐々木基一との対談に一番期待してる。
5 :
吾輩は名無しである:2007/07/24(火) 00:59:37
6 :
吾輩は名無しである:2007/07/24(火) 03:27:13
7 :
吾輩は名無しである:2007/07/24(火) 07:15:48
69才で死んで急逝はないだろ。w
つーかSF作家だよな。w
8 :
吾輩は名無しである:2007/07/24(火) 10:46:37
9 :
吾輩は名無しである:2007/07/24(火) 14:12:50
>>7 SF作家だよ?で?
君が20歳で死んでも誰も悲しまないが、先生の死は全国8千万人の公房ファンを
涙で溺死寸前まで・・ウゥッ涙が・・・。
先生は、僕たちの心の中で永遠に生き続けている!
−完−
>全国8千万人の公房ファン
名前知ってる、だけでも1千万いかない奇ガス
11 :
吾輩は名無しである:2007/07/24(火) 19:33:10
SF作家が純文学板にいるのはおかしいでしょ?
板違いなので、削除依頼しときました。
もうすぐ、このスレは消滅します。では、サヨナラ。
>純文学板
めくらか?お前
13 :
吾輩は名無しである:2007/07/24(火) 20:40:04
14 :
吾輩は名無しである:2007/07/24(火) 21:56:49
ピンチョンとかポーとかヴォネガットとかディックにも削除依頼出せよカス
15 :
吾輩は名無しである:2007/07/26(木) 10:09:42
先生の作品は、読んでおいても損はない。
はずれの作品も無いしね。
さすが小学生が読んでも理解できる言葉を使って書いているだけのとこはある。
カンガルーノートにもなかった気がする
暗示的な意味が隠されている可能性があるな。
途中から中の人が変わったからだな
というのは嘘で、フロッピーディスクの時代だから
少しでも、データ量を減らすための工夫かもしれん。
さくら丸あたりから、ワープロのはずだし。
安部公房は、手書きとワープロとの違いはないって言ってたと思うけど、
どうもにわかには信じがたいんだよなあ。
創作する上で、手書きとワープロとでは明らかにリズムが違ってくると
思うんだけど・・・。
「人間そっくり」って在日朝鮮人と日本人の会話みたいだな。
拉致か・・・ふむ。そう読めなくもないな・・・。
そう考えると「他人の顔」「闖入者」などなども、そう読めなくもないな。
偉大なる予言者。曖昧な予知と狂信者による都合の良い解釈。
東大医学部卒、ノーベル文学賞受賞予定者、日本SF界のパイオニア、演劇界の異端児。
俺の生きている意味はなんだろうな・・・。
26 :
吾輩は名無しである:2007/08/01(水) 07:47:14
>>22 安部は全く無関係なんだが、ある作家が手書きからワープロ書きに替えたときのエッセイで
編集者から「最近の君の作品は、文章じゃなくて、文書だね」
と言われたってのがあったな。
27 :
吾輩は名無しである:2007/08/01(水) 12:27:47
村上春樹が出た以上、こいつの存在価値は無くなった。だろ?
>27
自分の肛門に指を突っ込んでグリグリしろ。
29 :
吾輩は名無しである:2007/08/01(水) 19:16:53
ふたりともSF作家だもんな。w
ショートショートは書いてたっけか
31 :
吾輩は名無しである:2007/08/02(木) 00:00:26
小学生にも読めないよなー
語彙のレベルは低そうで高いと思うんだが
32 :
吾輩は名無しである:2007/08/02(木) 19:27:37
A部とかO江に憧れて地方からやってきましたが、
どこの門を叩けば書生になれるのでしょうか?
>>32は門を通る人ではなかった。また門を通らないで済む人でもなかった。
要するに、
>>32は門の下に立ち竦(すく)んで、日の暮れるのを待つべき不幸な人であった。
>>25砂の女なんかも社会主義国家の物語みたいでさ。「穴」という強制労働を
させる土地に抑留されて激しく反発し抵抗するも、最後には住めば都のように
新しい自分が目覚める、といったような・・
人間そっくりもいままで同じ「人間」だった新日本人と旧日本人から朝鮮人に
分化してしまった二人の人間の立場を面白おかしく茶化した、国家や民族といった
欺瞞に対する皮肉にも思えるし。
35 :
吾輩は名無しである:2007/08/05(日) 12:11:54
>34
共産党員だったんだから、当然。
手塚といいハヤオといい共産党と接点のある奴が多いな
>>36 当時はプログレだったんだよ
でも、いつまでも同じところに立ち止まっているプログレ
実際に行動に移すことのできた時代。とでも言うのかな
今は、「何それw」と馬鹿にする教育は受けているけど
ものごとの本質を見抜いて他者と違う行動を行う
という”生存本能”とでも言うべき大切な能力を
搾取されてしまった。そんなかんじ?
安部先生の著作が絶版になっていくのも
そのあたりが関係しているのかな
>>33 漱石の「門」のパロディー ワロス
ところで、共産主義はインテリなら誰でも一度はかぶれる
時代があったんだよ。
安保闘争以後、だんだん少数派になっていったのだと思う。
『壁』の「洪水」は、共産主義革命を描いたものと捉えることも
可能かと思います。
ぼくはね、実はね、テーマを考えながら書くんじゃないんですよ
みんなそう思うらしくてね、テーマはテーマはって言うんだけれど
テーマというのは後でね
この、作中人物とぼくがね、共同で考え出すんだよ、テーマっていうのは
41 :
吾輩は名無しである:2007/08/05(日) 18:23:36
村上春樹が出た以上、こいつ終わり。
42 :
吾輩は名無しである:2007/08/05(日) 18:29:19
すでに亡くなってる人に終わりってどういうことだよ?
作家は2度死ぬ
45 :
吾輩は名無しである:2007/08/05(日) 22:47:24
春樹なんてただのエピゴーネンだろ?
46 :
吾輩は名無しである:2007/08/06(月) 00:17:45
村上春樹は偉大な作家だろう(読んだことないけどそういう位置にいる人なんだと思う)。
彼は小説職人だから、かなり後まで作品が残るんじゃないかな?
芸人みたいな村上龍は彼が死んでしまえば作品は残らないと思うけど。
だからって安部公房となんの関係が?
ところで安部公房の嫌いな点は「西洋かぶれ」なとこだな。死ぬまで
ノーベル文学賞なんて白人専用の高級バーの会員みたいなくだらない賞を欲しがってたんだって?
バカだよね。彼はノーベル文学賞になんてくくられないほどいい作品書いてるのに。
燃え尽きた地図って最高だよ、本当。
どうでもいい。
安部についてごちゃごちゃ言うな。
言えば言うほど陳腐になる。
48 :
吾輩は名無しである:2007/08/06(月) 00:37:47
いやこのスレに来なきゃいいだけだし
49 :
吾輩は名無しである:2007/08/06(月) 00:55:12
西洋かぶれとか村上のためにあるような言葉だろ
50 :
吾輩は名無しである:2007/08/06(月) 01:19:02
安部ってそんなにノーベル賞欲しがってたの?
三島じゃないのそれは?
51 :
吾輩は名無しである:2007/08/06(月) 01:26:40
安部もそうだよ
安部は満州の軍医不足のため最後の私立旧制高校(満州帰国軍人子女ご用達)
エスカレータ上がり。
ガチで理Vじゃない。無試験エスカレータ。
がっかりしたっしょwゲラゲラゲラ
↑
私立旧制高校(満州帰国軍人子女ご用達)←小学校からエスカレータ
満州軍人・相場師成金子弟ご用達
きゃわわwがっかりしたいろんなものにがっかりしたい
>>46 どーい。燃え尽きた地図は最高!
安部公房作の中では一番好きな作品。
最後に出てくる電話ボックスの男って失踪した人?
57 :
吾輩は名無しである:2007/08/06(月) 03:50:42
58 :
吾輩は名無しである:2007/08/06(月) 08:36:17
君たちは何か重大な勘違いをしているようだ。
それが私には残念でならないし、また不思議でもある。
なぜそのような過誤を犯してしまうような結果になってしまったのか。
なぜだろう。
>46
あんた村上春樹を読んだら、こいつの書物がただの紙切れに思えるよ。読んでみな。
なるほど・・・そうなることが怖いんだな・・・なるほど。
60 :
吾輩は名無しである:2007/08/06(月) 15:04:03
意味に到達する前の出来事としてを書くって考え方は、芸術論においてありがちなの?
ニコニコにそんな書き込みがあったからさあ
珍しくはない。
62 :
吾輩は名無しである:2007/08/06(月) 19:00:47
燃え尽きた地図に出てきたような酒場は
かつて本当に実在したのか?
>>60 絵画のシュールレアリズムの影響も受けてるからな
イメージ重視
64 :
吾輩は名無しである:2007/08/06(月) 22:44:37
俺は村上も安部も読むけど、
>>59 が言うようには思わんぞ。
方向性が異なる二人を比較してみても始まらん気がするが、
ま、それが文学論ってものなのかな。
もういい加減に気づけよ。
それとも、気づいたうえで釣られているのか?
ほんとにアホなハルキストが煽っているか、
村上(とついでにハルキストも)を陥れたいやつが
ネタで書いているだけだろう。
夏だなぁ
三角コーナーの生ゴミから、大根の芽が伸びてきた。
まあ村上春樹とか売れてる本って基本的に読まないんだけどね。
でも夏目漱石なんて相当な売れっ子だったでしょ?で、春樹は
夏目の再来だなんて誰かが言ってる。要するに文章家なんだな。
小説家なんて単に本がよく読まれる、それが本望なんじゃないの?
>>69 それは一理ある。
でも、村上はスレ違い。
71 :
吾輩は名無しである:2007/08/07(火) 15:09:42
自然現象とはいえ、このスレの低年齢化が激しい。
むろん、比較は思考を生み出すため、徹底的にやれば、何らかの意義が見出せないこともないだろうが、
困った事に、安部と春樹の作品を比較する事に、安部の作品のみを語る事以上の発見があるとは、とうてい思えないのである。
どうやら僕も、ただの安部ファンに過ぎないのかもしれない。
しかし、無国籍な作風と、他国籍な作風を比較するならまだしも、
上部のレスにあるような、小便くさい会話が、
パン好きと白米好きの話題でも代用できる代物ばかりで
うんざりしてしまった方も多い事だろう。
お互いの見たいもののためにしか語らないという、
不毛な議論風景に心血を注ぐほど、僕らはヒマではないのだ。
もっとも、彼らがパンと白米の両方が好きな上に、世界の麺類、およびトルティーヤを含む、
穀物全般にまで造詣が深いのなら、しぜんと話の結論も違ってくるだろうが、
残念ながら、双方とも習慣と愛着の域を出る気配はないようだ。
「とっても素敵な村上春樹が、こんなに売れているよ」とかいう、
金さえ貰えれば、安部ファンの方が上手く語れるような簡単な話は、
幼稚な村上春樹ファンの、本気の信仰心に任せるとして
死に急ぐ鯨たちが、なぜ絶版になったかを語る方が、よっぽど意義がある。
なぜ絶版になったのですか?おしえてくだしあ
全集売りたい出版社の事情だろ
74 :
吾輩は名無しである:2007/08/07(火) 18:13:44
こんなの見つけた。
『シャーマンは祖国を歌う 儀式・言語・国家、そしてDNA』をひさしぶりに読んだ
この評論は、みずからが書いたSF小説『第四間氷期』に関するさまざまな意見の考察からはじまり、反技術主義に対する考察、
『ことば』の構造、ことばの獲得によってひとは何を得て、
何を失ったのか、シャーマンによる儀式、権力の楕円構造、
集団化によることばの眠り・・・などに話が展開されていく
何度読んでも深くうなずかされる鋭い論説である
慢性化した「集団化」中毒患者は、
国家儀式の肥大化にも、ほとんど気をつかわなくなるでしょう。
「分化機能」としての《ことば》は家畜小屋に閉じ込められたっきり、
肉や卵の生産にはげむだけで、
牙をむくことなどとうに忘れてしまった様子です。
国家は無限に集会所として野放図な広がりをみせ、
その権威は無条件に美化され、
政策批判はともかく国家の存在理由を問うことはいまや
「いかがわしい」行為とみなされる。
あまりにも強い国家への帰属感のせいで、
敵のない世界の可能性など信じられなくなってしまったのでしょうか。
(文中より抜粋)
この文庫は、ざんねんながら現在、絶版とされている
出版元の新潮社の見つめる方向とは、あまりにもかけ離れた、そして危険な意見だからだろう
ことば(思考力)を失わせ、集団化を煽るような出版物を乱発する会社から出すには似つかわしくない
おそらく、安部氏の存命中においても、イヤイヤ出版していたのではなかろうか
鯨が絶版になったのは煙草には離脱症状がないって書きながら
ニコチン中毒による離脱症状が存在していることがわかったから
公房炎
安部公全作品に、カンガルーノートは収録されてないですか。
カンガルーノートが出る前に全作品は出てるんですよね。
今、買うかどうか悩んでまして、有名なところで何が抜けているかを
教えてください。
全作品と全集とがあるらしいね。
安部公全作品 に一致するページは見つかりませんでした。
検索のヒント:
* キーワードに誤字・脱字がないか確認します。
* 別のキーワードを試してみます。
* もっと一般的なキーワードに変えてみます。
そうかT井って死んだのか。ナム〜
82 :
81:2007/08/07(火) 22:19:53
文庫の背表紙はこれから全部銀色になるのでしょうか?
この人はなんで1高に入学しなおさなかったんですか?成城高校って
たしかに超名門(当時)だったに違いないけど、安部公房の知能から
するとなんだかなあ。
で
>>74のような「国家の集団化作用(ファシズム・結束)を嫌う
左派インテリ」って多いけど、間違ってるよ。だって人はもともと
集団で生きていかなきゃならない生き物なんだから「分解作用」
ばっかやって個人個人てんでバラバラに生きてたら、ちょっと
気合の入った「結束」集団が武器もってやってきたら、統率の
取れない個人の集団は、あっというまに捕虜にされちゃって、
女が犯され、金品が奪われちゃうよ。確かに安部公房みたいな
図抜けた知性は国家の集団化作用に反発するかもしれないけど、
国が大きな統制力を持たないと、弱者が死んじゃうんだよ。
なんで左派って弱いものを知らない差別主義者が多いんだろ?
>>62 10円玉を入れると水あめのような焼酎が出てきて、ゴキブリの幼虫がウロウロしてるんだっけ?
>85
キモイ!!!
そんなもんだれが読むか!!!
ばかものが!!!
87 :
吾輩は名無しである:2007/08/08(水) 10:43:56
>>84 弱いのはお前の頭だろ。坊主が知ったかすんな。
なんで右派って強いものしか知らない国粋主義者が多いんだろ?
っていう時代だったからだろ。
第二次大戦時では、前線配備される時、農家の次男が優先された。
このシャーマンじみた判断基準をどう説明するのですか。
先に言っとくが「当時の時代背景が」という言い訳は、
現在の新右翼のものであると同時に、元をたどればは旧リベラルのものだ。
農家の次男なら、仕方ないだろ、という人間がぞろぞろいたから
左翼が一応の、意味を持っていた。
水俣事件とか、大企業が被告で、原告弁護団は当時の国家から見たら
十分左よりの人間だっただろうよ。
最近の左翼老人の暴走っぷりは、右翼の幹部にもたびたび起こる
思想家に特有の更年期障害だろ。
ファッション左翼と、ファッション右翼は、
右左それぞれの老害に集団で突っ込みを入れて
「勝てる喧嘩」をしてる「若い現代人」だったのだろう。
どっちにしろ、ひとつの思想と一緒に死ぬような人間は、偉くても賢くない。
>>84 当時の医学部は南京などの軍隊に従軍させるため大量に必要だったから
不人気で、入りやすかったと思う。
戦争が負け戦になってきた時代だから。戦場で医者が不足していた。
旧制の理科出てれば誰でも入れたんでしょ。だからこそ
戦後はずるずると入れちゃった奴らを医師国家試験に合格させなかったんでしょ。
社会から疎外された者だよ。
戦中、本来南京とかで部隊について、砲弾の中で命がけで
兵士の手当てするために東大医にほぼ無試験で入れてもらった
わけだけど、結局戦地には行かなかったわけだから。
それをせずに、戦後の医師国家試験を受けること自体が
咎められたんじゃないの?はじかれたんじゃないのかな。
そんなに甘くないよと。
全集読めば本人の証言は書いてあるよ
まずは読んでみな
91 :
吾輩は名無しである:2007/08/08(水) 18:38:31
何冊目?
当時は中卒でも医専に行けば医者になれた。
戦時中の医専が今の国立医のはじまり。
南京などで部隊に一人軍医をつけなきゃ大変だったわけだから。
手がふっとんだとか、日常茶飯事だったわけ。
安部は私立旧制高校理乙から無試験で医学部に入った。ドクター中松も同じく理乙。
優秀なのは一高からなんだろうけど、金持ちのボンは小学校から
私立でエスカレーターで旧制高校まで行けた。そして帝大に無試験で
入れた。
1946年、GHQが義務付けた第1回医師国家試験の合格率は51.1%
受験者数はたったの320人だったそう。
94 :
77:2007/08/09(木) 00:59:19
ある程度の目録を見つけれたので買ってみます。
ただ、安部公房のスレなのに
「安部公房全作品」を「安部公房全集」と間違ってる人がいるのは意外だった。
>>79 「安部公全作品」ってなってましたね。「房」が抜けてました。
安部公房全作品で探せば出てきますよ。
昭和48年に最後の15巻が出たのでそれ以降のは文庫本で購入する事にしました。
>>94 古いやつのことを言ってたのか、ごめんね。
でも、全作品+文庫は全集とイコールではないよ。
全作品以前の作品でも、全集に収録されているが、
全作品には収録されていないものあるよ。
なので、お金があれば全集を買うのがよろしいかと。
手に入るうちに。
96 :
吾輩は名無しである:2007/08/09(木) 07:00:59
>>92手塚治虫も医学専門学校卒の医者だよね。後に医学博士になったのは
学歴コンプだったのかな?医学部が理系の最難関になったのはいつから?
97 :
吾輩は名無しである:2007/08/09(木) 11:02:08
>>96 文章に願望が見え隠れしてますよ。
あなたは今、将来が不安なのです。
学歴コンプというより、超人志向だったんじゃないか?
98 :
吾輩は名無しである:2007/08/09(木) 22:38:59
マジ
結構リアルに書いてあって想像力を刺激する
101 :
吾輩は名無しである:2007/08/11(土) 14:12:47
>100
誰だよ、こいつ。
102 :
吾輩は名無しである:2007/08/11(土) 14:58:02
医学専門学校といっても結構頭よくないと入れないだろ
103 :
吾輩は名無しである:2007/08/11(土) 15:59:36
>100
こいつが出たから、もう安部公房いらね。
文学板ってなんにでもマジレスするのな。。
三島スレに近いな
安部公房 角田理論
2件ヒットorz
先生がいなかったら、二番煎じもできないんだぜ?
偉大だわぁ
>>107 角田理論はニセ科学だから、調べるだけ無駄だよ。
110 :
吾輩は名無しである:2007/08/14(火) 20:36:49
111 :
吾輩は名無しである:2007/08/15(水) 04:24:16
スレ違いを蒸し返すけども、それであの人は誰なの?きみふささんに師事した…かなんかなの?
112 :
吾輩は名無しである:2007/08/17(金) 02:55:37
東条英機とか阿部とか血液型がB型の総理って駄目だなwww
やっぱ中曽根の時代が一番良かったね
B型=鬱病多し
公房も米原万理も公安に殺されたに違いない。政府なんか要らないって過激な事言ってたからr
足フェチのみなさん、こんにちは。
ふくらはぎでもイイ?
120 :
吾輩は名無しである:2007/08/18(土) 15:15:30
>113
統計では、O型が一番だ!!!
砂の女で安部公房初体験でした
何が起こってるかは理解出来て楽しめもしたんだが
部落の村や穴などの構造が全く頭に浮かびません
そこで一回映画版観ようと考えているのですが
映画版って面白いですか?
もう一度そこら辺も理解出来た上で本で楽しみたいです
俺も最初に読んだとき「男の足や肩を超える高さに地面がだんだんせりあがって・・」
というような場面で面食らった。「ハア?」とか思って。
ちょっと空間的な把握をしづらい文章かくよね安部公房氏は。
123 :
吾輩は名無しである:2007/08/18(土) 22:48:17
おれの脳内では完璧な砂の世界が構築されてるけどな
やっぱ、足首からふくらはぎにかけての曲線だよな
125 :
吾輩は名無しである:2007/08/19(日) 19:34:12
>121
勅使河原監督、初作品だ、無論、最高傑作。
126 :
吾輩は名無しである:2007/08/19(日) 20:31:41
岸田今日子可愛いんだよなー。
不気味な役だけどねん。
>>122 やっぱ分かりにくいですよね
それに比喩もなんか巧いと思えませんw
>>123 自分もそんな理解力が欲しいです
>>125 安心して借りてこれます
いや鉱物的な物体にたとえる比喩はすごいと思う。読んでると頭の歯車が
回転していく感じがするし。だけど空間的な位置の把握というか、誰が
どこに立っていて、どのあたりに何があるのか、といったことがわかりにくい。
まあわざと難しく書いているのだろうけど、頭の悪い俺にとって
そういう書き方はつらいので。
この人の作品で空間認識って大事かな?
もっと感覚的なものでモワ〜ンとさせてくれるから好きなんだけど。
130 :
吾輩は名無しである:2007/08/20(月) 13:21:44
安部公房の作品は確かにハイレベルだけど
所詮○○○ルのパクり
ハナハル
132 :
吾輩は名無しである:2007/08/20(月) 15:34:42
サダハル?
133 :
吾輩は名無しである:2007/08/20(月) 15:46:43
村上春樹が出た時点でこいつの存在価値ゼロ。もういらね。
134 :
吾輩は名無しである:2007/08/20(月) 15:50:19
いらない?
じゃあ、僕がもらっていいですか。
そのよくいわれる春樹出現=安部没落
って何でそうなるの?
思想的には全く違うじゃない
荒らしに構うなよ
137 :
吾輩は名無しである:2007/08/20(月) 20:32:18
経験上、
>>58が自意識過剰な小学生にしかみえないからなんだが
碌に内容も知らずに大物ぶって
『思い当たる節』をくすぐるろうとしてるのは痛々しい。
>>136みんなが荒らしに構うのは、屈折した親切心なんだと思う。
ここの荒らしは、人生踏み外しそうなくらいインテリぶったバカだから。
>>121 カンヌ映画祭審査委員特別賞
サンフランシスコ映画祭銀賞
ベルギー批評家協会グランプリ
アカデミー賞・監督賞・外国映画賞ノミネート
キネマ旬報1964年度邦画1位
>>125 勅使河原監督の初作品は落とし穴だろ
>>130 サルトルとでも云いたいのか
139 :
吾輩は名無しである:2007/08/20(月) 21:01:21
>>133 安部公房と大江健三郎が出ていなければ村上春樹は出れなかった
未来惑星サルトル
>>139 ホモのカップルからハルキが産まれたのか。
世紀の大発見だな。
143 :
吾輩は名無しである:2007/08/21(火) 20:01:53
水中都市の親父が、男が妊娠すると死が生まれるとか言ってたな。
144 :
吾輩は名無しである:2007/08/21(火) 23:52:49
全集読んでてやっぱり後期に近づくほどおもろい
特にスプーン曲げ少年とかは最高
145 :
吾輩は名無しである:2007/08/21(火) 23:59:13
なぜによつべ
俺が前にあげたのまだ生きてるっしょ?
147 :
吾輩は名無しである:2007/08/22(水) 15:12:03
文学的に価値があるのは全てサルトルのパクリ。
箱男なんてそのまんま。
つまり阿部は優れたSF作家。
砂の女は極上品だが
てすてs
149 :
吾輩は名無しである:2007/08/22(水) 18:46:01
だから、村上春樹が出た時点で、もうこいつイラネ。
150 :
吾輩は名無しである:2007/08/22(水) 18:52:26
>>149 そこまでしても相手にされないお前は可哀想だな
村上春樹と安部公房って全然違うだろ
良い悪いじゃなくて質が
151 :
吾輩は名無しである:2007/08/22(水) 19:25:04
綿谷りさが出た時点で春樹はもうイラネ
152 :
吾輩は名無しである:2007/08/22(水) 19:47:37
春樹の模倣は簡単だが公房の模倣
153 :
吾輩は名無しである:2007/08/22(水) 20:04:10
は難しい
154 :
吾輩は名無しである:2007/08/22(水) 20:18:29
>>147 つまり全ての優れたSF作家はサルトルのパクりであると、
こう言いたいわけですか?
全ての作家はドンキのパクリってことが言いたいんじゃろ
阿部牧郎はSF作家と言いたいのでは?
157 :
吾輩は名無しである:2007/08/23(木) 00:11:11
サルトルの箱男と似てる話ってなんていう作品?
158 :
吾輩は名無しである:2007/08/23(木) 00:26:32
男箱
食い物が、それも最も貧しい食い物が、エロゲやラノベの形をして目の前に平積みされていった。
>>157 いや、哲学的にパクってるだけだよ
サルトルがサディストについて語ってるとこからパクってるんだと思うけど。
サディストはみんなサド侯爵をパクってると思うんだけど。
>>160 『存在と虚無』サド・マゾヒズムの章にこの考え方がよく出ている。
163 :
吾輩は名無しである:2007/08/24(金) 03:42:21
その「パクる」という言葉の意味がわからない。
分からないながら使うけれど、パクることこそ文学的意味をもつ行為なんじゃないの?
サルトルはハイデガーのパクリ
似た題材で小説を書く。これはパクり?
166 :
吾輩は名無しである:2007/08/24(金) 10:10:28
ハイデッガーはフッサールのパクリ
167 :
吾輩は名無しである:2007/08/25(土) 03:04:33
過去の偉人が作った土台に乗ってもっと高い土台を作っていくんだな
乗っかるだけで満足して何も作らない人もいるだろうけど
フッサールはブレンターノのパクリ
169 :
吾輩は名無しである:2007/08/25(土) 04:38:29
そして、失踪者を追っているつもりが、自分の影を追う事となったとさ。〈ハッピーエンド〉
170 :
吾輩は名無しである:2007/08/25(土) 05:48:49
平野は佐藤亜紀のパクリ
171 :
吾輩は名無しである:2007/08/25(土) 11:46:48
オタスケ
オタスケ
オタスケョ
フットサルはサッカーのパクリ
173 :
吾輩は名無しである:2007/08/25(土) 18:07:26
どんな偉大な作家でも必ず誰かの影響を受けているし、
「書く」という行為そのものは「読む」という経験がなければ起こりえないでしょう。
聖書、ギリシャ悲劇、ホメロスなどにつながらない小説や詩なんてありません。
シェイクスピアだってセルバンテスだってドストエフスキーだってそうです。
安部がサルトルの多大な影響を受けているのは事実。
だからといって、「箱男」に価値がないとするのは間違い。
サルトルのアイディアをあそこまで自分のものにして全く別の小説を
生み出した安部はやはり偉大な作家だと思う。
「箱男」は20世紀最高の作品の一つです。
174 :
この流れで遅レス:2007/08/25(土) 18:39:40
>>107 >>109 首都大学東京に角田氏のお弟子さん(たぶん)の研究者がいて、
最新の機器(fMRIとか?)使って「日本人の脳」の研究を続けてるらしい。
こないだ『宇宙船地球号』だったかの番組に出てて、
おなじみの「日本人は虫の声を左脳で聴く〜」の話をしてた。
ttp://www.itmedia.co.jp/news/articles/0706/25/news091.html ↑で、一方、これが角田理論を否定してる(とされる)脳科学者たちに話を聞いた
産経の記事なんだけど、何かギロンがかみ合ってない気がする。
角田理論って、「母音が多い日本語をちっちゃい頃から聞いたり使ったりしてると、
脳に(聴覚に)ちょっとクセが出来ちゃって〜」っていう話でしょ?
それが↑の記事では、
> 英語以外の言語でも同様の報告(ブローカ脳が文法テストでのみ活動すること)
> が相次いでいて、民族や地域で異なる文化や環境に 左右されない
> 普遍的な機能が脳に存在することが確認されつつある
みたいな角田理論とはちょっとズレた話になってるし。
↑の記事の酒井教授も、「イタリア語は英語に比べて文字と音素の対応が容易」で、
「英語かイタリア語の単語を音読するときに活動が強まる部位が異なるという
PET実験の結果が報告されている」みたいなこと言ってるから、
じゃあそういう(音声論だか音韻論だか知らんけど)見方をすれば、
角田理論って十分傾聴に値するものじゃんって思うんだけど。
この記事だと酒井氏が角田理論をどう考えてるのかもよくわからんし、
おまけに産経フィルターにかかったこの記事の結びは、
遺伝子レベルでの大和民族のアイデンティティ〜みたいな電波ゆんゆんになっちゃうし。
このスレの住人たちは俺よりよほど頭良さそうなんで意見が聞きたいです。
>>173の続き?
『カンガルー・ノート』とか読んでると、安部公房って日本語とか日本人の脳とか、
すごい意識して(警戒して?)たんだなーって思う。
「唐辛子の油を塗ってバナナの皮でくるみます」とか、
「ハナコ地蔵の寄付は午後五時に締め切りました」(←だっけ?)とか、
賽の河原の子鬼たちの朗読とか、
日本語だけに特有(言語学勉強したことないから断言できないけど)の空耳とか、
わかりにくさをしつこいくらいに扱って、あえてそういうへんてこな出発点から、
人間性の根源とか、普遍的なものを描こうとしてる気がする。
あと、『物欲』ショップの「バロック音楽」とか、
ピンク・フロイドの『生命の動向』とか『エコーズ』とか、
音楽の小道具がこの作品だけやけに多いのも「日本人の脳」を意識してたからなのかな?
>>173 読書からの影響というのは
古今の書物を読むことで貯えた栄養が歳月を経て個人の中で醗酵し
固有の味を醸成して、その行動や表現物にも染み出してくるという意味であり
当然、卑劣な「盗作=パクリ」とは全く別次元の話ですよね。
いわずもがなではありますが「盗作」は大罪です。
大量生産の物品とちがって
世界に一つしかない個人の創作を盗んで自分が創ったかのように
細工して世間を欺く行為ですから、
人間の精神に対する重大な冒涜。
人間として最も恥ずべき行為と言っていいでしょう。
読書の影響などとはきっちり弁別して、厳しく糺すべき罪です。
177 :
吾輩は名無しである:2007/08/25(土) 20:21:57
盗作と軽々しく呼ぶ事こそ他人の批評の盗作
178 :
109:2007/08/25(土) 21:17:52
>>107 角田先生の専門は、脳ではなくて確か耳鼻科なんだよな〜。
日本人に固有の聴覚特性があるという先生の主張は、
他のグループの追試実験で確認されていないはずです。
もし、成功した追試実験があれば、教えて欲しいです。
179 :
109:2007/08/25(土) 21:20:40
アンカーミスった。ゴメン。
>>174 角田先生の専門は、脳ではなくて確か耳鼻科なんだよな〜。
日本人に固有の聴覚特性があるという先生の主張は、
他のグループの追試実験で確認されていないはずです。
もし、成功した追試実験があれば、教えて欲しいです。
>>176 君が『箱男』を盗作だと主張したいのはよく分かったから
いったい『箱男』のどの箇所もしくはどのモチーフが
サルトルの『存在と虚無』サド・マゾヒズムの章から盗作したのか記述してくれるかい?
ぼくは勉強不足なので、できれば本の何ページ目かなど学術的に詳しく教えてください。
なんでamazonでR62号の発明・鉛の卵の値段が500円なんだ?
定価580円だろ?
182 :
吾輩は名無しである:2007/08/26(日) 14:56:36
聖書もそれ以前にあった書物(粘土板か)から多く拝借してるっていうよね
183 :
吾輩は名無しである:2007/08/26(日) 17:40:29
ヴォガネットが存在している以上、こいつの存在価値はゼロだ!!!
今年、亡くなったのが残念でならない・・・
愚かな183が必要もない余白のためにレス行数を無駄遣いしているのが
残念でならない・・・
世界中が省エネとエコに邁進している夏だというのに
185 :
吾輩は名無しである:2007/08/26(日) 18:11:06
あのさあ、俺の『他人の顔』が行方不明なんだよね
家から持ちだした覚えはないんだけど
家族の誰かが俺の部屋から持ち出したのでは、
と踏んでいる
昨日ブックオフで『他人の顔』一冊を売ろうとしているヤシを見た
ふいんきがあやしかった…
>>185 お前は俺か?うちの『他人の顔』も見つからないんだよねw
無いと読みたくなるんだよね・・・。
188 :
吾輩は名無しである:2007/08/26(日) 21:28:15
ニコニコに安部の動画が上がってるんだが
まさかこのスレのやつじゃないよな
190 :
吾輩は名無しである:2007/08/27(月) 02:07:06
このスレはこの人の作品についての意見を聞いても良いのかな?
192 :
吾輩は名無しである:2007/08/27(月) 02:42:06
買った覚えのない『他人の顔』が家に二冊あるのはどういう事だ
ヴォネガット。
正解
>>174 記事読んだが、角田理論を無視する為に論点をはぐらかしているだけだね。
角田のつの字も出てこないなら最初から証明なんかする気がない
のだろね。角田理論はあくまで後天的な事を扱ってるんだから。
日本人の特殊性をあげつっらったところで今更何になるというしらけムード
しか見えん。
人魚伝がだいしゅきでしゅ
198 :
吾輩は名無しである:2007/08/31(金) 04:54:41
カポーティが存在している時点で、こいつは終わり!!!
199 :
吾輩は名無しである:2007/08/31(金) 08:06:40
ヴォガネットの次はカポーティかよw
アーヴィングが存在していた時点で、こいつは終わり!!!
201 :
吾輩は名無しである:2007/08/31(金) 12:20:09
ヴォガネットはどうした?
202 :
吾輩は名無しである:2007/09/01(土) 00:39:48
ニーチェが神を否定した時点で、こいつの存在自体も無。
寝ている子が起きれば良いね
>>192 君に惚れてる警察官が置いていったんだよ
とにかくさ否定できないものってありますよね。
そういうのとひとつひとつで向き合うことができるかどうかっていうのも
ひとつ各個人が持つ可能性とよぶことになるんじゃないでしょうか。
個人的には盗作か、オリジナルかを判断することは不毛なんかなと。。
地球温暖化の言われる昨今。安部氏の、第四間氷期、はどうだろうか。
207 :
吾輩は名無しである:2007/09/02(日) 22:59:56
安部公房と村上春樹の違いはエリート意識の有無
エリートとしての意識と責任感を持っていた安部公房の方が魅力的
208 :
吾輩は名無しである:2007/09/02(日) 23:41:09
村上はエリート意識無いように見せて実はかなりあると思う。
ただ、最大公約数に売れるための戦略か、
あるいはエリートの中では落ちこぼれることを危惧しての戦略に過ぎない。
209 :
吾輩は名無しである:2007/09/03(月) 02:32:53
安部と春樹を引き合わせるという発想は、荒らしの直感にしては鋭いと感じたのは、やっぱり気のせいかな?
たとえば、同じ村上でも、村上龍は安部以下だとか、世界的な作家にだからって、O・ヘンリーは安部以下だとか言われてたら、ここの住人はもっと脱力していたと、僕なんかは思ちゃうんだな。
それにほら、ファン心理って視野が固定的になりがちだから、両者共に「不思議の国のアリス」的な作風と言えなくもない、いわばヒトデと星の類似性を足掛かりにして、安部公房と村上春樹の比較論でこのスレの一部を消費しても、頭の体操くらいにはなるんじゃないかな。
そうだなあ、こないだまで、ここにいた男も、あんたみたいな事を言っていたが、ほれ、辺りを見渡しても分かるだろう?いわゆる、陸の孤島ってやつさね。
それに、この辺には砂しかないもんで、花なんて育てようもんなら、植えたはしから、順にしぼんじまうような土地柄でね。
前にいた男はどうなったんだい?
さあ、だいぶ昔の話だからねぇ……。
もう亡くなったけど作家の安部公房はエコーズが愛聴曲だった。
聞いていると子供の頃住んでいた中国の砂漠のイメージが浮かぶそうだ。
エコーズとは?
212 :
吾輩は名無しである:2007/09/03(月) 11:37:55
たまのさよなら人類を聞いてビートルズの再来って言ったのこの人?
安部公房はピンクフロイドが大好きなのは有名だろ。
us and themが俺は好きだなー
安部と比べられるほど村上春樹って評価高いのか
>>215 ハルキスト乙
いい加減にスレ違いはやめてくれ
「終りし道の標に」ブックオフで入手!
なんでこんなに面白いのに絶版なんだろ・・・
>>216 いや村上春樹なんて少し読んだだけだよ
それがあの安部公房と比較されるなんて不自然に感じただけだよ
二文とも「〜だけだよ」で締めてしまうような馬鹿の意見は参考にならん。
220 :
吾輩は名無しである:2007/09/04(火) 15:43:30
初めて安部作品読んだ。「砂の女」。
そんなによく分からなかった。ただ閉塞感や部落のベットリ感が気持ち悪かった。
本書で安部は何を言わんとしていたのでしょうか?その定説は?
書き言葉も幼稚な印象を受けた。
大人になってから読み直せば?
222 :
吾輩は名無しである:2007/09/04(火) 17:18:15
>>220 共同体に定着して生きる人間の存在を、どこにでも当てはまるように書いたんだよ。
つまり、長い例え話だね。
アメリカの評論家が「この作品に描かれた世界は、現在のアメリカだ。」と書いた一方で
中国の評論家が「この砂の集落は、中国そのものである」
と書いたのは有名な話。
223 :
吾輩は名無しである:2007/09/04(火) 17:39:26
つまり、普遍性があるってことだね。
ナディン・ゴーディマやクッツェーが南アフリカの事を書いていても
日本の話として読めるように。
224 :
吾輩は名無しである:2007/09/04(火) 21:14:27
本を読んで意味など考えてるウチは序の口でごまいますよ
読書中の気分こそが読書の醍醐味なのです
と、感想文を書けない読書スキーがいってみる
安部公房好きは他にどんな作家を好んで読んでますか?
226 :
吾輩は名無しである:2007/09/05(水) 00:04:39
なんていうか、カフカとか安部とか春樹の類の小説は、どうとでも取れて、
かえってその曖昧さゆえに「これは傑作だ」となるけど、
ある意味ずるいと思う。自分の確固たる主張をわざと表明しないというか。
アホかw
面倒だからアホかで済ますが、これは疑問ではなく断定で、お前はアホだ。
説明は
>>229がしてくれる。
228 :
吾輩は名無しである:2007/09/05(水) 12:17:05
イメージだけで語るけどさ
綺麗ごとで断言して世界が良くなるなら、とっくの昔に良くなってるという諦観を匂わせてるのが、三人の共通点かな。
大陸育ちの理系で戦後経験者、外国被れの京都人、ユダヤ系の公務員
色眼鏡でみると、人間で変わる環境と、環境で変わる人間に対して拒否的なメンツだよな。
一つの思想に属することに嫌悪感を示しそうなタイプ。
現実からの反動で、共産主義、自我、あからさまな輸入品という
夢と実感がごっちゃになったものを信じる
おっちょこちょいな一面もある。
同じ医者でもヘミングウェイは軍医だから、ああなんだろうな。
「鞄」を読んで安部に興味をもった高校生は「高瀬船」を読んで悩む。
といった程度の色眼鏡なんで、気にせずに好きな事やればいいよ。
229 :
吾輩は名無しである:2007/09/05(水) 12:22:49
カフカ→不条理だから仕方ない。
安部→意味に到達する以前の状態を目指してるので、滅多な事では断言しない。
村上→カウンセラーだから、否定的な事は言わない。
>>228 >同じ医者でもヘミングウェイは軍医だから、ああなんだろうな。
????????????????
高瀬船って誰の作品?
高瀬船は森鴎外
高瀬舟は読んだがそれのもじりみたいのが本人作品であるの?
235 :
吾輩は名無しである:2007/09/05(水) 17:47:42
>>234 方舟さくら丸は高瀬船じゃないよw
まあ、罪人だらけの船だけど。
どっちも高校の教材で、周囲のトラウマ率が高いから、パンチの効いた例え話として使ってみただけ。
改訂された文字が大きくなったのは購入するべきですか?
なんか書店で見たら読みやすかったので。
237 :
吾輩は名無しである:2007/09/05(水) 20:45:40
文字が大きいと逆に読みにくくない?
238 :
吾輩は名無しである:2007/09/05(水) 20:49:17
最近の新潮の文字拡大と表紙がかっこよくなったのは非常にいい。
戦略として一冊あたりの値段を上げることもあったかもしれないけど。
昔の人はあんな小さな文字でよく読んでたな。
目が疲れるわ
240 :
吾輩は名無しである:2007/09/06(木) 11:49:44
初めて「砂の女」を読んだのは高校生の時。
独特の世界観に中毒になり何度も何度も読み返した。
20年後の今、何十回目かの読み直し中。
今まで何とも思わなかったんだけど、句読点がやたら多いのが今回はやけに
気になる。あと仁木順平(31)より自分が年上になってしまったことに
ちょっとショックうけた…orz
241 :
吾輩は名無しである:2007/09/06(木) 14:11:53
>>225 ガルシア・マルケス
バージニア・ウルフ
梶井基次郎
アラン・シリトー
初期と現在の大江
村上春樹(音の描写)
トマス・ピンチョン
242 :
吾輩は名無しである:2007/09/06(木) 14:18:16
安部公房氏のおかげで短編の面白さを知りました。
他にこれはお勧めという短編集を教えていただけませんか?
今までに岩波のカフカ短編集とガルシア・マルケスのエレンディラを読みました。
鼻、外套、影のない男、アリス辺り読んどけ
>242
昔のより全面的に文字が大きくなった。とても読みやすくなった。
いま買い換えるか検討中。
248 :
吾輩は名無しである:2007/09/07(金) 20:30:12
249 :
俺の彼女曰く:2007/09/08(土) 14:57:43
202 :「ねえ、ねえ、ニーチェってどんなこと言ってるの?」誰か答えて!俺は答えられんかった。
ありがとうございます。
>>245 影の無い男は、河合隼雄の影の現象学での解説が面白かったです。
>>246 ジョルジュ・バタイユはいつか読みたいと思っていたのでこれを機会に読んでみます。
>>248 安部氏の短編はとにかく最高です。
「砂の女」昔読んだとき、引き込まれてトイレに一回いっただけで
それ以外最後まで一気に読んだ。
>>245 影のない男って、シャミッソーの『影をなくした男』のこと?
うん
てけとーに書いてごめん
埴谷がまだ駆け出しの安部に梶井を勧めたけど、本人は興味持たなかったってどこかで書いてたの思い出した。
安部公房本人は安部公房の好みに忠実だったかも知れないが、安部公房の読者がそうだとは言い難いよね。
安部が好きだった日本の作家って誰だろ?大江とか石川淳?
>>257 うろ覚えだが、
SFの話の関連で列挙していた作家の中には、
宮沢賢治や内田百閧ェ入っていたと思う。
259 :
吾輩は名無しである:2007/09/10(月) 20:11:38
ええ?やっぱり宮沢賢治すきだったのか?
なんか毒のある空気がどこか似てるなとは思ってたけど・・
260 :
吾輩は名無しである:2007/09/10(月) 20:16:30
安部公房の吸ったシケモク
だれかお持ちですか? 高価買取
本物かどうか確認するのにDNA鑑定が必要だな。
262 :
258:2007/09/11(火) 16:58:23
>>259 宮沢賢治の「グスコーブドリの伝記」の中の登場人物にちなんで、
自分の娘に「ねり」という名前をつけたくらいなので、
かなり好きな作家の一人なのだと思う。
263 :
吾輩は名無しである:2007/09/11(火) 23:25:51
宮沢賢治に言及したエッセイや講演なんかはありますか。
宮沢賢治の銀河鉄道999は俺も好きだ。
265 :
吾輩は名無しである:2007/09/12(水) 02:15:58
ゴダイゴの銀河鉄道999は俺も好きだ
砂の女の改訂版読んだ。字が大きくて読みやすい。最高!!!
内容は何%くらい面白くなってますか?
改訂って内容が改訂されたのですか?
読みやすいっていっても読む量は同じなのにそれだけで最高なのですか?
ばかだなぁ
改訂版じゃない方の『砂の女』を読んでます。ぶっくおふでかったやつ。
272 :
258:2007/09/13(木) 22:34:34
>>263 全集の目次をさらっと読みましたが、宮沢賢治に関する講演・エッセイは
ないように思います。
別巻で収録されるというサプライズがあるかもしれませんが・・・。
安部公房は『箱男』がいちばんですよね?
274 :
吾輩は名無しである:2007/09/14(金) 02:37:30
275 :
吾輩は名無しである:2007/09/14(金) 15:12:10
砂の女ってポルノ小説じゃん
276 :
271:2007/09/14(金) 15:24:01
>>275 いや、もっと深いよ。まだ途中までしか読んでないけど。
韓国ってどんな国?
・人口は日本の 1/3、面積は 1/4 、GDP は 1/10 しかない国。
・日本を嫌うことでしか自分を保てない国。
・そのくせ日本に相手にしてもらわないと即座に窮地に陥る国。
・日本を誉めた web を作った高校生を逮捕してしまう国。
・日本を目の敵にすることにのみ生きがいを感じている国。
・日本人を嫌ってるくせに、他国へ行くと日本人になりすます奴が多い国。
・日の丸のことを「使用済みナプキン」と呼んでいる国。
・日本からの借金が国家予算の2倍ある国。
・日本からの借金で軍拡してる国。
・返すつもりのない借金をし続ける国。
・日本より平均寿命が10歳ほど短い国。
・反万年の歴史上、戦争に一度も勝ったことのない国
・議論というのは大声での罵倒合戦だと思ってる国。
・他人に間違いを指摘されると、すぐに顔を真っ赤にして怒る人が大勢いる国。
・契約不履行が日常的な国。
・時間を守らないのが当たり前の国。
・何百年前の被害でも昨日のことのように恨み続けられる国。
・根拠不明な選民意識があり、黒人差別のひどい国。
・人を騙して出し抜くのを美徳とする国。
・デパートや橋が突然崩れ落ちる国。
・捏造をやらせたら世界一の国。
・柔道、剣道、華道、茶道、サッカーを創ったという文化大国。(爆笑)
・イチローが「異臭が漂う」(実際には「キムチくせー」(笑))と言った空港がある国。
・敵対関係にないベトナムに出かけていって民間人を多数殺したのに、賠償請求を拒んでいる国。
・ベトナムで農民の女子供を殺しまくり、耳を削いでアルコールにつけて持ちかえったくせに、それを自国の教科書には一切書かないでなかったことにして、あまつさえ隣国の教科書に文句をつけてくる国。
・独立維持派の伊藤博文を撃ち殺して、結局朝鮮併合を早めてしまった人物を英雄として祭り上げる国。
・小学校の教科書にでっち上げの残虐写真を載せて子供を洗脳している国。
・大戦中の日本軍の話になると、日本に攻め込んで同じ事をすればいいと答える小学生がいる国。
・強姦発生率日本の10倍の国。
・米国の外務省(にあたる所)の web に、唯一名指しで「強姦多し、渡航注意国」に指定されていた国。
・日本人を嫌ってるくせに、他国へ行くと日本人になりすます奴が多い国。
これは韓国人の友達の口から聴いたことがあるなぁ
そいつはオーストラリア留学経験が有って
日本語ができる韓女は日本人の振りをしていたとか
日本人は俗に言う一等国民扱いされて韓国人は二等あるいは三等国民扱いだそうで
全然受けが違うようだね
・日の丸のことを「使用済みナプキン」と呼んでいる国。
これはなかなか文学的な発想だな
いっぽうで勧告の国旗は床屋に見えるが
280 :
吾輩は名無しである:2007/09/15(土) 22:18:22
安部公房ならなんと例えるかな?
>>278 誰かの小説に出ていたね。
「お前は本当は猿だけど、役に立つから人間扱いしてやるよ」って
結局アジア人はそんな感じなんじゃね?
>>280 日の周りが白い・・・そのあたりがポイントになるかな?
曇った薄明かりに浮き出る円で描かれた太陽・・とか?
うへぇ。文才ねえ
283 :
足:2007/09/16(日) 19:46:59
284 :
吾輩は名無しである:2007/09/17(月) 06:24:47
そのまま道路標識になりそうなくらい、鮮やかな日の丸が、ペンキ塗りの青空の手前ではためいている。
285 :
吾輩は名無しである:2007/09/17(月) 07:40:44
こういうのはどう?
「ある工場に勤めているソ連人の頭の中」
もうひとつの太陽てところから
人の叡智で持ち上げて、模造で揶揄し
振られた骰子でゆらがないのかなてところ
他人の顔が一番面白いと思ってる自分は少数派なんでしょうか
今他人の顔読んでるけどむずいしちょっと期待外れ・・・
でもこれから面白くなってくのかな?
砂の女・箱男・壁は最高!
特に壁は何度も読みたくなるくらい大好き
290 :
吾輩は名無しである:2007/09/19(水) 04:14:15
>>288 いや、そうでもないよ
俺は燃えつきた地図がいちばん好き
他人の顔は後半からの盛り上がりがいい
俺も燃えつきた地図がいちばん好きだが
人間そっくりのはてしない軽さ
絶望も希望の一形態であるという第四間氷期のあとがき
も捨てがたい
293 :
吾輩は名無しである:2007/09/20(木) 10:18:10
燃え尽きた地図って結構人気あるんだな。
俺は人間そっくりも好きだ。あの閉鎖した空間で
キチガイになった夫婦てすごいな。
294 :
吾輩は名無しである:2007/09/20(木) 10:25:45
もし安部公房が生きていたら、
2ちゃんの嫌韓についてどう考えたのだろうか。
燃え尽きた地図のS字型のバッジの意味分かる人、教えてくれ!
作品中で結構、他者との対面しない対話を
テクノロジーの進歩を取り込んでおこなってるよね。
他人の顔、箱男:ノート
箱舟さくら丸:パーソナル無線
飛ぶ男:携帯電話
現代のインターネットをどう使ったろうか気になるな、もし生きていたら。
2ちゃんの功罪を安部流に語って欲しいな。
>>297 栄養失調気味のユートピアに現れた双方向型の低俗お笑い番組。
299 :
吾輩は名無しである:2007/09/20(木) 15:31:28
もし安部が2ちゃんねるの時代まで生きていたら…。
ぼけぼけにぼけてしまって、2ちゃんふうの掲示板のやりとりやモナー風絵文字を小説に取り入れたりして、
福田和也あたりにボロクソに書かれて論争になったりしてたら嫌だね。
でも安部ならモナーもシュールにうまくあつかってくれる
と期待している
期待したところで、だけど
2ちゃん内の共同体意識について滔々と説教ぶっただろうな
302 :
吾輩は名無しである:2007/09/20(木) 23:32:58
あんた随分詳しいみたいね
303 :
吾輩は名無しである:2007/09/21(金) 00:30:21
安部ごときがネットの内面世界をガジェットにできるかよ
304 :
吾輩は名無しである:2007/09/21(金) 01:43:36
インタネットさえ予見できなかったSF作家=安部
305 :
吾輩は名無しである:2007/09/21(金) 09:29:00
306 :
吾輩は名無しである:2007/09/21(金) 10:09:02
インターネットさえ予見できなかったカフカやリルケの影響を受けているのだから当たり前。
307 :
吾輩は名無しである:2007/09/21(金) 10:47:56
荒野で決闘していると、俺たちに明日はない。
銃持ってるし。。。なんつって
308 :
吾輩は名無しである:2007/09/21(金) 17:52:16
ハヤカワ文庫で安部公房を読みたい。
309 :
吾輩は名無しである:2007/09/21(金) 18:24:27
第四間氷期と人間そっくりなら出てるべさ
>>296 > 作品中で結構、他者との対面しない対話を
> テクノロジーの進歩を取り込んでおこなってるよね。
> 他人の顔、箱男:ノート
対話と呼ぶには違和感があるんですけど、一般にはそういう認識なんですかね?
>>310 人によって、認識が違うらしいよ。いいじゃないか、住人にも評論家にも、定説がないらしいし…
>>310 コミュニケーション不全な対話かなと思っていたりします。
エリート意識と賎民思想を同時インストールしたらどんな人間ができるか想像してみたまえ。
314 :
吾輩は名無しである:2007/09/22(土) 16:51:10
315 :
吾輩は名無しである:2007/09/23(日) 08:48:20
今BS2でドナルド・キーンが出てるぞ。
316 :
吾輩は名無しである:2007/09/23(日) 08:51:22
終わったようです。
317 :
吾輩は名無しである:2007/09/23(日) 19:39:45
キーンさんの文学史はほんとうに凄いんだけどねえ。。。なんでまた親友安部さんに関しては
318 :
吾輩は名無しである:2007/09/23(日) 19:59:03
安部はSF作家なんでキーン氏も扱いに困ったんだね。
日本という枠からはみ出してるからかな
320 :
吾輩は名無しである:2007/09/23(日) 20:06:44
純文学という枠からはみ出してるSF作家だからね。
私小説みたいなものばかりで
世界から相手にされない
日本の純文学では
SFというジャンルに
負けるわけだわなあ
へー読んだんだ。俺も読みたいんだが、ブクじゃあみかけないんで(苦笑
たしか「声の残り」で、会うなり夷斎にその間違いを論われて凹んだとか
書いてたね、でも小説は好きなんだけどなーなんてフォローを入れつつ、
にしたってあいつはイヤゲな奴だと、内心の憤りを隠せずにいる金さんにもえーww
323 :
吾輩は名無しである:2007/09/23(日) 22:26:03
つーかSFは面白いぞ。
みんなレムとかストルガツキーとか読まないのか?
>>323 レムコレ最終巻はいつになったら出るのやら
イーガンとかも面白いぞ
325 :
吾輩は名無しである:2007/09/24(月) 01:50:06
虎よ、虎よ!
大江健三郎も三島由起夫もSF好き。
ピンチランナー(ry
美しい(ry
328 :
吾輩は名無しである:2007/09/24(月) 20:19:47
HAHA!
329 :
吾輩は名無しである:2007/09/24(月) 22:23:16
豚みたいな顔をするのはよせ!
330 :
吾輩は名無しである:2007/09/25(火) 17:57:52
短編「なわ」がもっとも好きなんですが・・・・
331 :
吾輩は名無しである:2007/09/25(火) 17:58:51
なわってもっとも空間をよくあらわしている物体だと思わない?
あれをちょっとねじけて結んだだけで、時空が出来上がる。
332 :
吾輩は名無しである:2007/09/25(火) 22:19:59
安部公房って長編と短編では雰囲気違うよね。
個人的には長編のほうが好きだけど、
長編と短編とどっち好きな人が多いのだろう?
私は長編の方が好き。
短編だと物足りない。
余裕綽々で無駄口たたく長編より、緊迫した長編好き。
俺は余裕綽々で無駄口たたく短編より、緊迫した短編が好きだな。
335 :
吾輩は名無しである:2007/09/26(水) 22:57:22
たとえばなんて題名の短編?
「赤い繭」「無関係な死」「R62号の発明」「人魚伝」・・・
337 :
吾輩は名無しである:2007/09/27(木) 00:06:54
デンドロカカリヤが1番だと思う
「カーブの向こう」と「燃えつきた地図」どっちが好きって聞くようなもんだな
339 :
吾輩は名無しである:2007/09/27(木) 00:21:56
デンドロカカリヤは秀逸だよな
340 :
吾輩は名無しである:2007/09/27(木) 04:12:37
初期は短編が圧倒的にいいな。『飢餓同盟』とか、「デンドロカカリヤ」の前にはくすんでしまうよ(『壁』も短編集ってことで)
『けものたち』とか『第四間氷期』の辺りからかな、長編がぐんとよくなったのは
341 :
吾輩は名無しである:2007/09/28(金) 01:54:57
流れを断ち切ってしまってすいません。 どなたか意見を交換してもらいたいんです。
〈僕は今こうやって〉で使われている外面と内面という言葉の意味がわからないのです。
ぼくはハイデガ―の云うところの存在と存在者に換言可能なのではないか、と考えているのですが、あなた方はどう考えますか。
安部公房を読み始めて日が浅いので、
てんで見当違いな考えかもしれないですが、
何らかの指摘をもらえると嬉しいです。
343 :
吾輩は名無しである:2007/09/29(土) 00:17:12
>342
「意見交換」に参加していただけるのでしょうか?
もしぼくの思い違いでしたら、聞き流してください。
344 :
87:2007/09/29(土) 03:07:15
345 :
吾輩は名無しである:2007/09/29(土) 03:43:38
ふりというと、
誰か批評家の真似をしているのかということですか?
ぼくは文学理論にノータッチなので、その理由でその「ふり」
というのは出来ないです。
もしぼくの発言内容と同じ言葉を使っていたり何か関連する文献をご存知でしたら、
是非読んでみたいので、お教えください。
346 :
吾輩は名無しである:2007/09/29(土) 18:51:44
〈僕は今こうやって〉って何?
ぶっちゃけ、先生の「僕は今こうやって」というエッセイも、ハイデガーも読んだことない。
……ので、ネットをさらっと眺めて、自分なりに思いつく事を書こう。
ハイデガーの存在と存在者、先生の内面と外面、この両者には換言可能な所はないと感じる。
しかしながら、時間・世界・客観・主観・転身・変容・意識・無意識といったテーマを論じている点については
一種共通点と思えるところも無くはない。(読んで無いがな……
しかしそれも、「ボールを使うスポーツ」といった大雑把な括りでしかなく、そこからサッカーを取るのか野球を
取るのかは、まさに読者しだいといった感想を持った。(読んで無いがな……
先生が19歳の時に書いたエッセイということで、初期短編に見られる、なんともいえない「臭い」のようなものを感じた。(読んで無いがな……
348 :
吾輩は名無しである:2007/10/07(日) 03:11:40
安部公房のインタビュー見たんだけどなんか嫌な感じ
高圧的というか下民を見下しているというか
それに値する人なんだけどさ
349 :
吾輩は名無しである:2007/10/07(日) 07:05:00
どれ?字面で見るより案外温かそうな人柄だとおもったが
俺はなんか病魔に生気を吸い取られたプロレスラーがなんかボソボソ語ってるように見えたけど
351 :
吾輩は名無しである:2007/10/07(日) 08:31:47
公房の作品に一番多い主人公の仕事ってなに?
密会…ジャンプシューズの販売員
人間そっくり…ラジオの脚本家
第四間氷期…科学者
他人の顔…科学者
壁…N火災保険・資料課
砂の女…昆虫マニア
さくら丸…シェルター警備員
箱男…箱男
353 :
348:2007/10/07(日) 15:17:41
砂の女はダメな教員だろ
実際、箱男になって、それをブログで報告するとか
>>357 誰かがブログを見ているという意識がある時点でそれは箱男ではない
359 :
吾輩は名無しである:2007/10/07(日) 17:29:00
ダンボール男って気にしすぎたらやヴぁい?
>>358 わかったよ。
じゃあ、箱の中に落書きするだけにとどめておく。
>>359 他者に対し自分が見られてるという意識を与えても
自分が見られているという意識を持ったらだめ
362 :
吾輩は名無しである:2007/10/08(月) 00:08:19
箱男の語り手(書き手)は箱男じゃないって見方もあるよね
飢餓同盟…町興し有志
燃え尽きた地図…興信所の探偵
バベルの塔の狸…詩人
カンガルー・ノート…文房具会社の社員
364 :
吾輩は名無しである:2007/10/08(月) 04:28:25
電車の中で砂の女読んでて
主人公が村人達が見てる前で女に襲いかかろうとして
女にボコられる場面で吹きそうになった
襲い掛かるというか衆目の面前でやらなきゃ外に出られない条件だったんだろ
あの辺ちょっとギャグに見えてしまう面はあるな
367 :
吾輩は名無しである:2007/10/08(月) 18:53:34
だから
そんなのっぴきならない状況で
体力的に下位の女にやっつけられるというところに
可笑しさを感じるんじゃない?
関係ないけど、ぼこるとは今でも使ってる人いるんだな。
あんたの他に一人知ってるけど、その人の年齢は三十二だよ。
因みにあなた御いくつですか?
368 :
364:2007/10/08(月) 19:35:02
34だよ
ボコるって結構使う人いるよ。
国内サッカー板とかだと、相手を大量得点で負かすことを
ボコるっていう場合もある。
あと、ボコボコにしてやんよ、みたいなスレがガイドラインにもあるでしょう。
コウボウる?
どんな状態だよwwww
あべこべる
大江は夢の中であべこべて安部に叱られてたな
374 :
吾輩は名無しである:2007/10/10(水) 06:00:14
作家としての想像力を疑われるぜ
箱男は何度も読み返したくなる
おれは箱男の真似して新宿二丁目を歩いてたら3分で確保されたよ。
無能な警官たちにおれの意思を2時間説明したがダメだった。
378 :
吾輩は名無しである:2007/10/11(木) 08:08:50
別にスレ立てるべきだろうね。
背表紙が水色の箱男ってもう手に入らないのかな。
最近、公房を読み始めて、水色の背表紙のやつを買ってたのに、
箱男一冊だけ銀色ってのがやだなぁ。
381 :
吾輩は名無しである:2007/10/12(金) 16:02:20
全部緑色に塗ってしまえ
382 :
吾輩は名無しである:2007/10/12(金) 17:42:21
でっていう
383 :
吾輩は名無しである:2007/10/12(金) 20:36:41
1999年の早稲田大学の入試で安部公房が出たらしいんだけど、
題名教えてくれないか?
384 :
吾輩は名無しである:2007/10/12(金) 22:35:23
>>383 どういう出題の仕方かわからないけど、死んだ本人がそれを知ったら憂うんだろうな〜
落第のすすめが出題されたのだったら面白い
386 :
吾輩は名無しである:2007/10/13(土) 12:12:40
>>384 早稲田だけに、以下の文章を読んで、あなたの思ったことを自由に(テキトーに)
書きなさい、という小論文の可能性もある。
俺のときの一文や二文の小論文はそんな感じだったから。
387 :
吾輩は名無しである:2007/10/13(土) 20:34:48
なぜ早大の文学部より慶大の文学部のが人気なの?
388 :
吾輩は名無しである:2007/10/13(土) 22:01:52
安部「僕の作品が教科書に載ってるんですがね『大意を答えろ』って僕も答えられませんよ」
>>388 俺、それ「赤い繭」でやられたことがある。
答えられるもんか!?
>>388 いつも思うが、このコメントって、小説家として相当自信がないと
いえないコメントだよなあ。
>>390 お前さんいいこというなw
確かにそうだね
作家としての自分の立場とか
創作方法とか確実に自分の中で固まってないといえないわな
392 :
吾輩は名無しである:2007/10/14(日) 22:20:46
そういう意味で言ったんじゃないと思うぞ
ごめんごめん、つまらない挙げ足取りをしてしまった……
ワロスw
396 :
吾輩は名無しである:2007/10/15(月) 20:58:11
覚悟もせずに馬鹿にかまうなよ、
空気銃で撃つよ。
メグミの巨乳たるはハルカの巨乳たるに等しい。
有名なのは一通り読んじゃったから最近は図書館で安部公房全集読んでる。
全28巻だったかな?
対談が面白い。しかし話題が政治の事になるとなぁ…。
村上春樹が出現した以上、もうこいつの価値は消滅しただろう・・・そうだろ?
>399
恒例行事ですね、お疲れ様です。
>>399 てことは安部は芥川賞受賞前にもう価値がなかった、ということか
すごい存在なんだなハルキって
さすがノーベル賞受賞者
『飢餓同盟』を読んだが、イマイチだった。
政治的だからだろうか。公房ファン的にはどうなの?
あと公房には、主人公が巨大な力に成すすべなく飲み込まれていく、
みたいな話が多い気がした。そんなに作品読んでないけど。
>>402 たとえばどんな作品を読んでそんな気がしたのですか?
参考までに教えてください。興味あるから。
ちなみに俺、飢餓同盟は読んでいないから何とも言えない。
箱舟はそんな感じじゃない?
「こいつら俺抜きで何暴走してんだ?」みたいな
おれも女子○学生狩りしたいっす
403だが、『密会』なんかがそういう感じかな
406 :
402:2007/10/16(火) 23:21:57
>>401 『密会』とかはそうかな?
あと『第四間氷期』は組織に消されるし、
『砂の女』は飲み込まれてそこに馴染んじゃった感じか。
まあ思いつきで書いちゃったから、
じっくり考えてみるとそんなに多くないかも…。
でも、主人公がハッピーになるようなエンディングが少ないな。
『燃えつきた地図』も依頼は果たせなかったし、
『人間そっくり』は頭おかしくなっちゃうし。
407 :
402:2007/10/16(火) 23:23:46
リロードしてなかったから被ってしまった。
>主人公が巨大な力に成すすべなく飲み込まれていく、
「闖入者」がまさにそうですね。
>>398 > 話題が政治の事になるとなぁ…。
kwsk!
410 :
吾輩は名無しである:2007/10/18(木) 01:42:47
まあ50年代はバリバリの左翼だからな
ハンガリー暴動についての視点は当時としては独自だけど、
ソ連の武力介入自体は容認してたり。
でも三島由紀夫と対談してちゃんと知的な会話交換ができるのが(・∀・)イイ!!
413 :
吾輩は名無しである:2007/10/18(木) 03:00:48
みっちゃんよりもあべっちのほうが偉いよ
>>411 究極の未来予想が共産主義社会だもんな。第四間氷期のころは。
415 :
吾輩は名無しである:2007/10/19(金) 01:05:53
想像力の限界に挑んで行き着いた先が共産主義とはお笑いだ。
インターネットさえ予測できなかったSF作家・安部(笑)らしいな。
416 :
吾輩は名無しである:2007/10/19(金) 02:31:07
オイ、
アノサ、
実際問題として、お前等は
作品を読んですらいないのだろ?
だからここに屯しているんだよな、そうだよな?
フ〜、安心した(テヘテヘ)。
417 :
吾輩は名無しである:2007/10/19(金) 04:02:02
安部が使っていたワープロ(←笑!!)はNECの『NWP-10N』と『文豪』。
418 :
吾輩は名無しである:2007/10/19(金) 07:46:45
空に溺れた少年の立つ瀬がないじゃあないかぁ
2ちゃんえるの子はバカだなあもう
>>415 極の氷がとけて地球が水の惑星になるって予想は近いうち実現するかもしれないがな
421 :
吾輩は名無しである:2007/10/19(金) 17:53:10
422 :
吾輩は名無しである:2007/10/20(土) 02:30:09
>>415共産「主義」であって「共産制」じゃないぞ。
現実的に社会福祉やチャリティーに力入れている国家は
主義的には共産主義なんだぜ。マジで。資本主義なら
弱者救済なんて必要ないもの。「資本をより多く得られるために
貧困層に施しを」は西側の苦しい言い訳だろう。
共産圏が「共産世界が実現するために資本主義を導入した」
という苦し紛れの宣言と同じく。
423 :
吾輩は名無しである:2007/10/20(土) 08:29:21
>>422 >現実的に社会福祉やチャリティーに力入れている国家は
>主義的には共産主義なんだぜ。
福祉社会と呼ぶのが当たり前かと。経済と社会とでは座標軸が違う。
>「資本をより多く得られるために
>貧困層に施しを」は西側の苦しい言い訳だろう
これは寧ろ、嘗てマルクス経済学が福祉社会を説明するために使った
言い訳かと。マルクス経済学では、過剰な生産力と搾取による貧困の深化
との並存による「資本主義の基本的矛盾」と呼ぶね。
>共産圏が「共産世界が実現するために資本主義を導入した」
>という苦し紛れ
今は亡き経済発展段階論からすればそれで良し。レーニンの
新経済政策以来の社会主義国家の十八番。
無産階級を搾りつくしちまったら資本家が食えなくなるだろう。
だから、ブタの飼桶には餌を入れてやる必要があるわけだ。
資本家自身の保身のために貧困層に施しをする。
それでいいし、それが全てだと思う。
現在僕たちが直面している環境問題もおんなじようなもんだ。
この世の中に、完全な主義も体制もないんだがな。
笑ったり嘲ったりするのは自由だが。
安部公房って未来予測の作家ではないでしょ。
時間が進んだ先に、どんな形であれ「まっとうな存在」としての世界が
存在するということだって、信じていない人だったんじゃないのかな。
更にいうなら時間の1秒1秒でさえ信じていないというか。
安部って緑と赤が大好き?
428 :
吾輩は名無しである:2007/10/20(土) 22:32:24
あれ?426番目の書き込みのスペースがないな。
正確にはそのケツラクが認められる程度に認識し辛くなっているな。
好きなんだってね。大好きかどうかはしらんけど
1秒1秒は信じていないが
心不全で死んだことは本人も認めざるを得ないだろう。
遺族には火葬にして返します、と某女優はイッタのだろうか
自分の死は確認できない。
431 :
ミリアム:2007/10/25(木) 23:55:41
432 :
唯物史観は七千年の夢を見るか?:2007/10/25(木) 23:57:25
433 :
吾輩は名無しである:2007/10/25(木) 23:58:42
存在は必要なしには有り得ない
434 :
吾輩は名無しである:2007/10/27(土) 12:32:54
ううむ
壁 読んだ。おもしろかった
あべこーぼーの他のやつも読んでみます
21 ♀ 大学生
436 :
吾輩は名無しである:2007/10/28(日) 16:07:31
きみきみ、ここに登録しても、
メール友だちは出来んよ。
女が安部公房を理解はできないだろ。
何故そう言い切れるのか不思議だ。
むしろあの感覚的な面は女性のほうが理解できると思うけどな
第四間氷期とか理屈っぽさも残ってるけど、基本はセンチメンタリズムだし
440 :
439:2007/10/28(日) 21:02:40
第四間氷期って50年前の連載作品なのか
すげぇな
>>440 これの映画化が結局なされなかったのが残念だ
442 :
吾輩は名無しである:2007/10/29(月) 10:53:22
>>441 いやいや、下手に映像化されなかったから良かったとも言えるわけで
女が理解できるのは上の口と下の口に入るモノへの欲望だけ。
女を生きるに知能はいらないのだよ。
444 :
吾輩は名無しである:2007/10/29(月) 18:38:34
>>443のものを上下の口に入れたいと思う女はいないわけだが
愛=理解だゆ
446 :
吾輩は名無しである:2007/10/29(月) 19:21:48
座布団一枚やっとくれ
>>409 共産党員が言いそうなことそのまま。自衛隊は必要無いとか。
極左同士、大江とは仲が良かったみたい。
安部は大江が唯一公私共に尊敬していた同世代?の作家なのかも。
三島は安部に「俺がクーデター起こしたら政治的な面から君を許すわけにはいかない。
だから俺の家の地下室に匿ってやるよ」って言ってたらしい。結構真面目に。
そしたら肩身が狭くなるだろうから今のうちに小食になっとけ
極左同士=×
あの世代の小説家の中では頭抜けて知能の高い二人=○
頭の悪い人間には理解出来なくたってね。
自衛隊って軍事力というよりも軍オタて気がする
>>449知能が高いってなんだろ?教養があったってなら分かるけど
文字通りの意味だとしか。
知識(教養)の中に、有意のつながりを見出す力。
努力だけではどうにもならないもの。
そりゃまだしも、読解力とか応用力とか言うべきなのでは?
文学板住人にしては、曖昧な言葉を使うんだな。
頭が良いとはどういうことか、なんて多分誰にも答えられないんじゃないかなあ。
しかも、おまいの言う知能の定義は、生まれつき傾向の差は確実に合っても、努力してどうにもならないことじゃないと思うし。
てか端的に云えば自分、出来ればIQなんて言葉は使いたくなかっただけなんだが。
努力でひとの知能は上下しません。
知能=思考力では決してないが、例えば司馬遼太郎、知識はあっても決して頭は
良くはないので、人間性も別に腐っちゃいないんだが、でもあの程度。
考える力とは、知能と教養、それとなにより、
刷り込みに抗するだけの精神力これらの総和だと俺は思うね。
そしてまず大抵の人間は、考えることの、
その入り口を覗き込むだけの力さえ持ち合わせちゃいない。
ただ刷り込まれた通りに、機械的に、彼らは反応しているだけ。
>>455 そもそもそのIQってやつも、けっこういい加減なものなわけで。
まあ、あれはパソコンのスペックのようなもので、
それをどう使いこなすかは操作の仕方次第だと思うね。
IQ高くてアホな奴もいるだろう。
で、もとの頭の出来(これも曖昧な言葉で悪いが便宜上使わせてくれ)とやらが同じでも、
思索しようと務めている人間とそうでない人間の間には確実な差があるだろう。
ない。
少なくとも俺には、オームの馬鹿共と世の大半の人間との間に、
なんら本質的な違いを見出すことが出来ない。
愚かさは醜い。愚かさは、おぞましい。
それがどこの誰であれ、いずれかの時点、それも実際には相当に
低次なところでひとは必ず、俺に対して腹を立てるんだな(苦笑
俺は自分を守らない、少なくとも、どこぞからなにがしかの権威とやら
を引っ張ってきて、それを己のつっかい棒にする様なさもしい真似は、
なんとしても避けたいと強く念じているタチの俺は人間なんだが、
でも他人は違うから。
そして俺はいつだって、ひとのそんなを笑いものにすることを躊躇わない、
だって滑稽だもの! 何かに寄り掛かり、既にして己と云える様なものなんか、
本人のうちにはほとんど残っちゃ(それとも最初から?)いない薄っぺらな
やつが、「それでも自分には自分の考えがありますからね」なぞと利いた風を
吐かす様の、そのあさましさ。
ないんだよ、ひとには考えなんて、全く。
あるのはただに、より良く躾けられた群れと、そうではない、
厄介者の一群とがあるだけで。
なんか文章が変。
モノ書きにはなれないね。
462 :
吾輩は名無しである:2007/11/06(火) 13:17:10
だから、村上春樹が出現した時点で、こいつの存在価値はゼロ。
わかった?
463 :
吾輩は名無しである:2007/11/06(火) 13:22:31
大江健三郎が2chを工作しようとしている。
464 :
吾輩は名無しである:2007/11/06(火) 22:39:09
ああ、彼ね。
主語述語と句読点がめちゃくちゃだから、
文章を読めばすぐにわかるよね。
>>462 春樹読者の無恥っぷりを見事に体現したレス
466 :
吾輩は名無しである:2007/11/09(金) 21:37:08
春樹読者って無恥なの?
てか馬鹿
468 :
吾輩は名無しである:2007/11/10(土) 16:25:51
じゃあ、それを基準にあなたはどの程度バカなの?
469 :
吾輩は名無しである:2007/11/11(日) 19:31:19
鞄・・・・分からない・・・。
読みやすくなるヒントを下さい!!(><)
470 :
吾輩は名無しである:2007/11/11(日) 20:25:18
個人にとっての本当の自由とはどこにあるのか?
それは現代よりもむしろ江戸時代の封建制度の中にこそ存在したのではないか?
or
夢の中から繋がった糸を手繰り寄せた先にあった物語
or
>>469 わからない ってそりゃ答えがかかれている訳じゃなく問題提起だから
今、燃え尽きた地図を読んでるが面白い。
箱男より面白いね。
俺は箱男のほうが好きだな
テーマは似てるけど作品としては別物だよね
箱男はかなり感情移入したなあ
昔暗かったり狭い場所好きだったし
476 :
吾輩は名無しである:2007/11/12(月) 22:34:15
箱男って、安部文学の完成形って気しますね。
軽く読めるて楽しい?ってので箱舟が読んだ回数は多いけど。
で、久々に読みたくなったので密会を鞄に入れました。
あ、センセの講義カセットが見つかったんで、ギルモアのDVD止めて
聴こう!
このスレ勢い凄いな。
書いてある内容も文学板の割にまともだし。
感心したので記念カキコ
478 :
吾輩は名無しである:2007/11/13(火) 11:23:01
きみふさ
479 :
吾輩は名無しである:2007/11/13(火) 11:29:12
勢い3しかないけど
480 :
。:2007/11/13(火) 12:36:42
鞄って何でしょうね
何でも詰め込める…
何でも詰め込める?
そんなにいっぱいは入らない。
限度を越えると形がくずれる。
それが鞄
だから、村上春樹が出現した時点で、こいつゴミ。わかった?
箱男の中の「潜望鏡」のエピソードが高校時代の模試に出た。
最初のほうだけだったけど、よくあんなの選んだな。
484 :
吾輩は名無しである:2007/11/13(火) 21:16:53
>>483 その出題したセンセ、恐らくアル中なり、兎に角ラリってたんでしょね。
素面じゃ出来ないっしょ。
485 :
吾輩は名無しである:2007/11/14(水) 12:18:20
大意を述べよ(笑)
お前らちゃんと先生の言うとおりに解答するか?
緑ところにより赤
「死に急ぐ鯨たち」はよく問題に使わせていただいています。
>>482 夜中に「戦友」歌いながら清掃活動してこい
今日とても深い苦痛をあじわった。
なぜだろう、きっとそれが死臭に近かったからに違いない。
フケとカビと腐ったラードの臭いを同時に濃縮したような…
490 :
吾輩は名無しである:2007/11/17(土) 18:12:10
それぞれの人が、その人にとっての鞄を持ってると聞いたんだがやはりわからない
鞄とは個々人の信念や信条のようなもので、他人からの制約ではなく自らの意思によるもの。
ルビイを抱いた鞄さん馬鹿怠惰をいびる
495 :
吾輩は名無しである:2007/11/20(火) 17:51:48
いくら天気が悪くても思い出のなかでは、いつもお天気
幽霊はここにいる・どれい狩り
通りがかりの古本屋で見つけたぁ!
新潮文庫本の石の眼が500円だったが買いなのだろうか?
499 :
吾輩は名無しである:2007/11/24(土) 07:01:06
>>498 ブックオフみたいに栞がブチ切れていなくて、カバーがついているなら安い
自称弟子の人更新してないな
なんで石の眼は早く絶版になったんだろう
話変わるが、小学生でも出来る算術が出来ない大人って結構多いんだよな。
完全宣言!!!
村上春樹が出現した以上、こいつの存在、理由はもうない!!!
いつまでも語るな、恥を知れ!!!
30年前に買った「砂漠の思想」を昨日から読み返し始めた。
捨てずに(もしくは売らずに)取っておいてよかったと思う。
絶版になってる本って、やっぱり
(現代でいう)差別用語連発なのが問題なわけ?
単純に売れないからだろ
ノーベル賞取ってりゃ、部数関係なく絶版にはならなかっただろうに
あまり関係ないけどスパロボではどれい獣がマグマ獣に変えられてたな
奴隷って放送禁止用語だったんだ。知らなかった。
>503
恒例行事だなwww
言葉狩りか・・・。
今はまだ、放送禁止用語という程度の扱いなのだろうけど、そのうち口に出したら逮捕!とかまでいきそうだね。
本当の意味で、その言葉で傷ついている人間がいれば納得はいくだろうけど、
いまは、差別=金儲けの手段、の意味合いのほうが強くなってるしね。
すばらしい文学作品を読めなくなるのは寂しい限りだね。
端的に云えばだが、被差別者=犯罪者のレッテル貼り、
あなたが今やったのは。
何気ない言葉の端々にも顕れる、それがひとの差別意識というもの。
端的に云えばだが、似非同和犯罪被害者も=犯罪者のレッテル貼り、
あなたが今やったのは。
何気ない言葉の端々にも顕れる、それが世間知らずというもの。
確信犯なのね(苦笑
じゃこっちも判りやすく。
死ね屑。
どおゆう意味?
別にこんなことわざわざ云いたくもないんだが、
まぁ仕方がないんで、俺がバランス取っとくかの意。
見えるほどにはね。半分は意識的、意図的にやっている。
だってフェアじゃないから。
にしても、多数者であること自体になにかこう、
うしろめたさの様なものを感じない人間ってのは、なんだ?
そんなものには、俺はとても言葉が通じる気がしない、息が苦しい。
>>515 「弱者への愛には殺意が込められている」
517 :
吾輩は名無しである:2007/12/02(日) 16:20:31
安部ちゃんの愛車はなんたったの?
やっぱりスポーツカー?
518 :
吾輩は名無しである:2007/12/02(日) 20:30:43
まちこさん
519 :
吾輩は名無しである:2007/12/03(月) 04:10:51
この人の空間論は面白いね
「我々は都市空間を語る言葉をまだ持ってない」
なんてのは目から鱗が落ちたわ
520 :
吾輩は名無しである:2007/12/03(月) 18:57:40
521 :
吾輩は名無しである:2007/12/03(月) 20:58:51
砂の女、壁、無関係な死・時の崖、箱男、カンガルー・ノートを読んだのですが
どれもおもしろかったので他にオススメの作品とか作家がいたら教えて下さい
522 :
吾輩は名無しである:2007/12/03(月) 22:36:06
もっとも奇想の度合いの強い作品は何ですか?
壁が一番好きですが、他にもあるのでしょうか。
>>521 ボリス・ヴィアンの「北京の秋」あたりは?
安部公房が解説を書いてるよ
524 :
吾輩は名無しである:2007/12/03(月) 22:53:16
>>521 ありきたりな推薦だとガルシア・マルケス
その他だと個人的には
神林長平、フィリップ・K・ディック、スタニスワフ・レム、山尾悠子
526 :
521:2007/12/04(火) 00:46:06
ありがとうございます SFは奇想ってほどでもないので、山尾悠子あたりを読んでみます。あと榎本も。やはり、幻想的な奇想はすばらしいと思ってます
528 :
吾輩は名無しである:2007/12/04(火) 21:10:20
>>517 新潮日本文学アルバム「安部公房」では、カー・マニアで、
同時に2,3台持つ時期もあったとか。そこに載ってる車は以下です。
・ルノー・コンテッサ
・BMW2000
・ランチア・フラビアスポーツ
・ルノー・コンテッサ・クーペ
・三菱ジープ(これ乗ってたんで「箱船さくら丸」の描写が緻密なんしょ)
・チェロキー・ジープ
529 :
528:2007/12/04(火) 21:20:48
誤記修正と追記
・ルノー・コンテッサ→ルノー・コンテッサ・セダン
あと、単に、ルノーと書かれたモノもありました。
マニアだなぁw
531 :
吾輩は名無しである:2007/12/05(水) 18:09:33
なんたったのだろうなぁ
532 :
吾輩は名無しである:2007/12/06(木) 00:31:14
安部は山尾悠子とか読んでなかったのかな
割と安部が好きなラインの作家な気がする
もぐら日記ではクンデラについて書き残してたり、
読書欲は最後まで旺盛だったみたいだけど…
今生きてたら誰にハマったんだろ?
533 :
吾輩は名無しである:2007/12/06(木) 12:23:02
村上春樹に決まってるだろ?
534 :
吾輩は名無しである:2007/12/06(木) 14:36:34
デヴィッド・リンチ
535 :
吾輩は名無しである:2007/12/06(木) 17:30:24
>>526 SFは奇想ってほどでもない、って…。
あんたなぁ…。
なんでSFって差別されるのかね。
確かに玉石混合だけれども、
60年代SFはすごい作品の宝庫だし、
ウェルズやチャペック、ハクスレーやオーウェルみたいな初期SFも最高なんだけどな。
チャペックがノーベル賞とってたら少しは違ったのかな。
>>535 レムかボネガットがノーベル賞を
ていうか公房が取っていれば大江は(ry
537 :
吾輩は名無しである:2007/12/06(木) 20:48:08
>今生きてたら誰にハマったんだろ?
とりあえず、デヴィッド・ギルモアのDVDを毎日観てるだろう。
>532
安部は山尾悠子絶賛してたってきいたけど。
539 :
吾輩は名無しである:2007/12/06(木) 21:59:50
おれは「ブラジル」とかにハマったあとに安部公房を知った若輩です。
テリーギリアム最高。
540 :
吾輩は名無しである:2007/12/08(土) 19:51:08
>>539 僕もギリアム大好きです。共通点ありますよねぇ〜。
ヒネクレ方とか。
541 :
(o^v^o) :2007/12/08(土) 20:08:41
3人でちんぽ舐めあいながら地下足袋だけになり持って来たいちぢく浣腸を3本ずつ入れあった。
しばらくしたら、けつの穴がひくひくして来るし、糞が出口を求めて腹の中でぐるぐるしている。
おっさんにけつの穴をなめさせながら、兄ちゃんのけつの穴を舐めてたら、
先に兄ちゃんがわしの口に糞をドバーっと出して来た。
それと同時におっさんもわしも糞を出したんや。もう顔中、糞まみれや、
3人で出した糞を手で掬いながらお互いの体にぬりあったり、
糞まみれのちんぽを舐めあって小便で浣腸したりした。ああ〜〜たまらねえぜ。
しばらくやりまくってから又浣腸をしあうともう気が狂う程気持ちええんじゃ。
542 :
吾輩は名無しである:2007/12/10(月) 01:56:56
>>541 ふむ。これを読むと安部文学のエロス表現が、いかに素晴らしいものであるかを再認識するね。
それだけ直接的な言葉を使っているにも関わらず、何の感情も呼び起こさない。
先生はすごいな……。
>>541よ。『密会』を読んでから、出直しな・・・。
543 :
吾輩は名無しである:2007/12/10(月) 12:19:27
密会を読むと、小汚ねぇコピペ相手に、堂々と夜郎自大なマジレス出来るようになるんですか。
544 :
吾輩は名無しである:2007/12/10(月) 21:59:17
赤い繭で何故玩具箱に入れられた?
何故拾った最初腹を立てた?
「赤い繭」が幽という怪談雑誌に掲載
あれ、怪談か?
最近のホラーはかつてのSF並に、何でも取り込もうとしてるなあw
547 :
吾輩は名無しである:2007/12/20(木) 10:07:59
安部公房初心者です。
以前から読みたいと思っていたんですが昨日三冊買ってきました。
それでくだらない質問で申し訳ないんですが
「壁」「砂の女」「箱男」
では、どの順番で読むのがオススメですか?
お願いします。
砂壁箱で
少しずつ併読しましょう
550 :
吾輩は名無しである:2007/12/20(木) 11:50:28
俺は、壁砂箱だったなぁ。
でも、壁でどの作品を気に入ったかで、この先が変わってくると思うなぁ。
書かれた順番。壁砂箱。これ。
553 :
547:2007/12/20(木) 14:12:25
みなさん御意見ありがとうございました!
壁砂箱でいく事にします!年内に読み終えたいと思ってます。
ほんとにありがとでした!
554 :
吾輩は名無しである:2007/12/20(木) 14:59:38
アンテン君の頭の中は世界の秩序と混沌への誘惑のみ
555 :
吾輩は名無しである:2007/12/20(木) 15:05:50
例えばタブの研究、笑う月、館、集落、アンテン君、壁、カルマ氏、物語の間に登場する賢者、などが安倍文学のキーワードだよな。
556 :
吾輩は名無しである:2007/12/20(木) 20:11:35
>年内に読み終えたい
たぶん三日で読み終わると思う。だって面白いんだもの。
557 :
吾輩は名無しである:2007/12/20(木) 23:56:09
村上春樹が出現した時点でこいつの存在理由は絶たれたって!!!
558 :
大江健三郎が2chを工作しようとしている。:2007/12/20(木) 23:57:27
559 :
吾輩は名無しである:2007/12/20(木) 23:57:36
>>553 読み終えたら、燃えつきた地図とか他人の顔とか密会も読んでみてくれ
560 :
大江健三郎が2chを工作しようとしている。:2007/12/21(金) 00:06:25
壁
カフカの物まね、日本版カフカかとおもった。
箱男
途中で読む気がしなくなった。
砂の女
男が迷い込んで、そこの女とできてしまうという話なんだけれど
なぜ砂なのかわからなかった。
いつか鳥取砂丘やサハラ砂漠へ行ってみたいとおもってたけれど
へんな砂への憎悪を植えつけられて、鳥取砂丘やサハラ砂漠への夢が壊された。
>男が迷い込んで、そこの女とできてしまうという話
「猿蟹合戦」くらいが似合いじゃないか?
>>562 童貞がネットでエロ画像のおまんこどアップ見て、夢が壊された
と言っているようなもんだよなw
砂を憎むのは間違っている
>>560 壁書いたときにはカフカ知らなかったと安部は言っているわけだが
あれは明らかにカフカよりルイスキャロルの真似
>へんな砂への憎悪を植えつけられて、鳥取砂丘やサハラ砂漠への夢が壊された。
これ聞いたら安部喜ぶだろうなw
書くときに小理屈よりもイメージを大事にする作家だから
566 :
吾輩は名無しである:2007/12/23(日) 14:30:27
「砂の女」をまったく理解できない人間もいるんだなあ。
567 :
吾輩は名無しである:2007/12/23(日) 20:21:30
>>565 カフカかキャロルかという話は置いといて、
カフカをしらなかったってのはウソ。
当時数少ない『審判』の翻訳は安部の所有物で、それを仲間内でまわし読みしてた。
何のテクストでもそうだが、特に作家が自分についてかたることを単純に事実として扱っちゃいけない。
568 :
吾輩は名無しである:2007/12/23(日) 20:33:21
>>567 君のカキコ疑うわけでないのだが、
>当時数少ない『審判』の翻訳は安部の所有物で、それを仲間内でまわし読みしてた。
この事実を示すソースってどこかにあるのですか?
全集とかですか?
興味があるのであたってみたい
>何のテクストでもそうだが、特に作家が自分についてかたることを単純に事実として扱っちゃいけない。
安部の件はどうか知らないが、一般論としてのこの意見には賛成です。
569 :
吾輩は名無しである:2007/12/23(日) 20:41:40
とりあえず手元にないが、『アヴァンギャルド芸術―体験と批判』 瀬木 慎一の証言をあげておく。
証言だから信じないというなら、ほかにも、全集の最初の数巻を読めば、カフカに関する記述は見つかる。
>>568 >安部の件はどうか知らないが、一般論としてのこの意見には賛成です。
スタニスワフ・レムという作家も、西側で版権エージェントだった
ロッテンシュタイナーの文章(SFマガジン掲載だったかな?)を
読む限りだと、かなり本人インタビューと、実体が違ったようだし
俺は安部公房を読むと、なぜだかいつも松本人志を思い浮かべるんだなぁ。
言語感覚がなんとなくな。
安部さんの笑いのセンスは松本に通じてる気がするんだが。
便器を抜けてどっか行くのなんか、「荒城の月」思い出した。
>>572 大文字じゃあ、さがらないぜ?
わざと?
壁と砂の女を読んだ。砂の女はともかく壁はわけわからなかった。
かといって面白くも無かった。壁を読んで理解できないのは
文学的な素養が無いからだろうかと少し落ち込む。というより
一回読んだだけで理解しようとするほうが無理な話なのか。
文学に限らず、芸術というのはわけのわからないのをさも訳がわかったように
振舞うという一面もあると思うけどそんなことを壁に対しては感じた。
>>574 理解はできんと思うぞあれはw
不条理なんだから
>>574 理解できないものを理解しようと読むのが面白いんじゃないか
もう一回読んで悩んでこいよ
577 :
吾輩は名無しである:2007/12/29(土) 22:50:28
あれは理解はできないもんでいいんじゃないか?
俺も一回目読んだときは???で途中で諦めたが
読書遍歴を経た後に読んだら、なんか分からんが凄いと感じたが・・
安部公房のインタビューの映像がニコ動かようつべにあると思うが
あれを見れば安部の言わんとしていることが分かると思うよ
例えば
安部「迷路としてそれを体験したならば迷路でいいんです・・・
安部「論ずるということは小説においてあまり重要ではない・・
小説というのはそれ以前の、意味にまだ到達しないある実態を提供すると・・・
578 :
吾輩は名無しである:2007/12/29(土) 23:27:01
感情が露骨に吐露されてるのは
他人の顔だと思うけど一番好きだな
わけのわからなさを楽しむってのもありなんじゃないかな。
現代美術や現代音楽もそんな感じで好きだ。
580 :
吾輩は名無しである:2007/12/29(土) 23:45:31
たとえば答えはAだって断言してしまったらそれで終わりだし
それ以上の意味はもたないが
A’かもしれないしBかもしれないしC+Dもありうる
と言われれば、一体どういうことなんだ?と読者の能動的な働きを喚起できるでしょう
581 :
吾輩は名無しである:2007/12/30(日) 00:11:59
感情がすべてだよ 結局
君たちがそう思うのならそれでいいんじゃないか?
真理はその奥にあるがな……。
他人の見ている赤と僕の見ている赤、それに対して
両者が同じに感じるとは限らない。
共通する言葉によって他の色と相対的に区別がつく
「色」を「赤」と定義して、それに同意しているだけだし。
そう考えれば、意味が分からない小説があっても
不思議じゃないし、そう納得すればよいかと思う。
受験勉強の合間に壁読んでる
さっぱり理解できないから文学板に来たんだけどやっぱりあれはわかんなくて普通なのかw
理解できる必要はないが一度も爆笑できなかったら安部とは合わないのかも
586 :
吾輩は名無しである:2007/12/30(日) 16:41:30
安部は読んでて笑うよな
うん。特に壁は。
しかし、俺にとって最高のエンターテイナーは花田清輝だな
安部も好きだがギャグという点では花田だ
爆笑とまではいかないけどニヤニヤはする
バベルの塔の狸が一番好きだ
安部文学=関数=函数
要するに箱。何の値を代入してどんな答えを得るかは読者の自由箱よ。
壁は最初読んだときぜんぜん面白くなかったけど、
2・3回読んだら面白さがわかった。大爆笑。
「成長する壁調査団」のあたりなんか、腹抱えて笑ったもんだ。
あのへんノリノリだもんな
あのままm-1でやっても通用する
595 :
吾輩は名無しである:2008/01/05(土) 20:15:55
安部公房は美術が嫌い。
ショパンが嫌い。
・・・は?
ダリとかシュールレアリズムに対する興味は自身も言及してるが、、、
音楽や文学が複製を前提にした芸術であるのに対し、
美術はそうでないから(つまりオリジナルでなければ価値が無い的な)
問題があるとは書いてた。別に嫌いとは言ってないと思う。
ショパンは嫌いなのかもね。晩年はバロック音楽と電子音楽に興味を持ってた。
ピンクフロイドのことも絶賛してたな。
「第四間氷期」を読んだ人はいないかな。
ショパン嫌いなんだ
箱男とかに名前出てくるから好きなのかと思ってた
電子音楽に興味持つのはいかにも
>>598 今となっては古い感じもあるけど、良くまとまっているし、個人的には好きな作品だな。
>箱男
ショパンじゃなくてスクリャービンなら皮肉が聞いてて面白かったのに
グールドの影響かも
603 :
吾輩は名無しである:2008/01/07(月) 02:31:49
砂漠の思想
おもすれー
>>589 > 爆笑とまではいかないけどニヤニヤはする
それわかるなー俺もバベルの塔の狸お気に入り
今カイワレ男読んでるけど烏賊らへんでにやにやしてる
605 :
598:2008/01/07(月) 12:09:51
>>603 砂漠の思想って読んだことないけど、笑う月みたいな感じ?
人さらい読むと泣いてしまう
コーボーはささがきにして食うとうまい。
公房の筆の過ち。いやん
>>607 あれは泣けるよな
安部には、もっと詩を書いて欲しかった
シュルレアリズムは芸術の大衆化運動という認識でいいんでしょうか?
ネット上をうろついていたら気になるサイトを見つけた。最終更新が2004年だった。
箱の残骸を見つけた箱男の気分が少しだけ分かった気がした。
放置されても朽ち果てていかない分、残酷な気がした。
チラシの裏スマヌ
>放置されても朽ち果てていかない分、残酷な気がした。
深いな。
614 :
吾輩は名無しである:2008/01/10(木) 10:10:04
引っ越し
>>606 もっと幅広くて濃い。
人工衛星の発明=ネットの普及と読み替えれば現代でも通用する。
あと、ハコモノ利権の話なんかも。
今日の読売新聞の文化面に「砂の女」と
その舞台のモデルになった山形県庄内砂丘の記事が
割と大きめに載ってるね。
リアルな砂との戦いに寂寥感が漂ってくる。
618 :
吾輩は名無しである:2008/01/14(月) 03:37:35
>>618 そこは同意というより同感のほうが、日本語として適切なんじゃない?
自分は
>>618ではないが、
この場合「同意」は日本語というよりは2ちゃん語かとw
ひらがなでの方がよりそれらしいが。
禿同
自分は最初「禿同」にしようかと考えたんだ、うん・・・
ネラーは直感的に皆そうだろ?w
しかし、そんなにはげしいわけではないし、それに
文学板にはふさわしくないだろ? で、半端な「同意」に
なっちまったってわけさ。こんなところまで
ツッコマれるとは思っていなかったぜ(;゚ Д゚)w
>>622 つまり君はこう言いたいわけだ!
「医者はどこだ」と!
624 :
吾輩は名無しである:2008/01/15(火) 11:41:56
激しく尿意
でいいだろう
>>623 メメクラゲにはさされとらんぞ
つか、オレはメメクラゲと中良し
626 :
吾輩は名無しである:2008/01/15(火) 16:19:55
>>617 ちなみにその付近はラブホテル街でもある
627 :
吾輩は名無しである:2008/01/15(火) 22:25:48
壁、を読んでやったが、ダメだね・・・村上春樹に負けとる。
>>627 釣られてやるが、どうダメなの?どこが春樹に負けてるの?
読みやすさとかじゃね?
630 :
吾輩は名無しである:2008/01/16(水) 01:09:27
顔
何故だかヤスケンさんが、イモとか言って低評価だったな。あの世で面と向かって言ったのかな?
因みに、私は大阪人じゃないよ。
>>627 なんで?ハルキはライトノベルだろ?
まあ、今回、ライトノベル出身の低学歴者が直木賞とったのは
とても良いことだと思うけど・・・
ハルキは確かに芥川賞を与えられる存在であるにも関わらず、
与えるタイミングを逸した作家であることは文壇も認めてる。
だから後にいろんな賞を与えてる・・・
あ、そうか君はハルキがノーベル賞をもらえると思ってるんだね。
でもね、安部だって生きてたらノーベル賞もらえたと思うよ。
うん。
633 :
ソゾロ ◆tUDNjUDfr2 :2008/01/18(金) 06:13:34
公房に似た日本文学教えてください
心理描写がおもしろいのが好きです
横光の「機械」ぐらいしか似たのを知りません
どうかお願いします。
634 :
吾輩は名無しである:2008/01/19(土) 09:57:02
鳥居みゆきが、好きな作家に安部を挙げてた。
635 :
吾輩は名無しである:2008/01/19(土) 10:23:49
20年ほど前、中学生や高校生だった頃に安部公房に夢中になり、
現代最高の作家だと思ったのだが、最近いろいろ読み返してみるとさほど
感銘を受けなくなっている。安部の作品、加速度的に古くなりつつあるのではないか。
この人は生きていたとしても案外ノーベル賞には届かなかったのではないだろうか。
それと比べると、以前は全く面白いと思えなかった大江作品がどれを読んでも
感銘を受けるようになってきている。
村上春樹は決して好きな作家ではないが、
「世界の終わり」「ねじまき鳥」「海辺のカフカ」には脱帽する。
安部文学に大きな影響を受けた者としては残念だが、
彼らは安部を凌駕したと思う。
636 :
吾輩は名無しである:2008/01/19(土) 11:01:43
この板の村上と大江の宣伝はうざいな
637 :
吾輩は名無しである:2008/01/19(土) 13:24:38
なんでハルキストや大江オタは公房スレにすり寄ってくるんだろうな?
人間社会の普遍的グロテスクさ(避けがたい愚昧さ)を描いた安部作品に古さを感じると言うのは、
端的に読者の現実認識がある水準に達してないからじゃない?
ある意味では、安部自身自らの作品が理解されない世の中が来ることを予見していたのではないか?
安部の作品は、その問題意識において明らかに現代から更に未来までの射程距離を持ってる。
なんで文学板全部人大杉?
641 :
吾輩は名無しである:2008/01/20(日) 12:13:17
村上春樹が出現した時点でこいつの存在価値はゼロ!!!
中学時代にハマり、十数年たった今でも読んでます。
年齢を重ねるごとに感じ方が変わって、まったく飽きないです。
644 :
吾輩は名無しである:2008/01/20(日) 15:03:21
役にたたなかった作家の代表!
「役に立つ」作家ってどんな作家だ
さすがハルキストは言うことが違うw
>>644 「役にたつ」作家とやらに会いたければ、書店の実用書コーナーにでも行けばいいのにw
村上春樹も変なやつらをファンにもって大変だな
「やれやれ・・・」とかって言ってそうだなw
647 :
吾輩は名無しである:2008/01/21(月) 11:55:46
ばかやろ!!! やれやれ・・・は、こいつの壁からぱくっただけだろ!!!
やれやれ、言い始めたんわ、こいつや!!!
とにかく、こいつに存在価値なし!!!
全部、捨てれ!!!
箱男の緒川たまき
とてもきれいだ…
ねじまき読んだけどハルキは安部に到底及ばないと思ったよ。ハルキはもう陳腐というか浅はかというか…
まあ全然ジャンルが違うからしょうがないよな
650 :
吾輩は名無しである:2008/01/22(火) 03:39:38
「砂」の「女」と題されている意味って何?
>>650 まだ電車男がはやってない時代だったから
652 :
吾輩は名無しである:2008/01/22(火) 14:11:15
村上春樹(笑)
654 :
吾輩は名無しである:2008/01/22(火) 18:00:00
こいつただの共産主義じゃねえか・・・w脱退してもずっとそのままだったな・・・
壁?あんなもんマルクスにかぶれたキチガイが書いたクソじゃねえかwww
>>654 安部公房はたしかに読みやすいけど
読み手のレベルを残酷なまでに試してしまう
『密会』の読後感はキツイものだったが、『箱男』の読後感は
別の意味でキツカッタよ。
『箱男』を初めて読んだあとに、平岡さんの解説を読んで
自分の到らなさに絶望した。。
>>655-656
SleepのDopesmokerを聞きながら読むと
最高にはまるんだな、。
これ以上に心地よいことがあろうか。
659 :
吾輩は名無しである:2008/01/23(水) 11:41:23
箱も砂も改訂版になって文字が大きくなった。
まったく別物に生まれ変わったといっていい。
買ってない奴は買え!!!
>>659 文字が大きくなっただけでページ数も増え、厚くなり、値段も若干あがってしまったじゃないか…
知らなかったじゃ、済まされないんじゃないかな。
第四干瓢鬼は基地外の夢を見るか?
短編「賭け」で子がねだった流行の筆箱をその親が自作でつくり、
喜ばれると期待したらその筆箱を足で踏み潰し、ぶとうとしたオヤジの手を噛み返したのは
安部公房の娘のネリさん?
さまざまな父だっけ、ドーナッツとスモークチキンを一緒に食う描写があるのは。
あのキテレツな味覚は公房自身の好みなのかも知れない。
>>517 晩年はジープのチェロキーだったらしい。
さまぁ〜ずの大竹を見てると安部公房を思い出す
安部は何故髪ボサボサなの?
「手」っていう短編を読み直したんだが、手を国家に、鳩を国民になぞらえて読んだら面白かった。
>>668 手はむしろ国民自身じゃない?
鳩の方が国家
国の方向を変えるのはあくまでも国民という意思でしょ
当時共産党だった公房の思想からだと
670 :
668:2008/01/29(火) 22:14:52
>>669なるほど。そうゆう解釈もありだね。俺は、されるがままの鳩が国民に見えたんだよ。
戯曲が読めない・・・。頭に舞台のイメージが
どうしても浮かばない。
人間関係の回復とかそういう難しいのは良く分からんが、
砂、箱、壁の抽象的なイメージが、とても好き。
あとは、現代的な「コンクリート」も印象に残ってる。
もし21世紀まで書きつづけていたら、「ネットワーク」をテーマに
していたんだろうと思う。というか、2chをテーマにしていたような
気がする。
今ひとつ「かいわれ大根」については、オレの想像力が
追いつかないけど。
新潮文庫のカバーの色が作品によって違いますがなぜですか?
銀色のは新装版。
将来的には全部銀になるわけですか?
677 :
吾輩は名無しである:2008/02/02(土) 16:45:36
新潮社のなかの人に聞いてくれ
678 :
吾輩は名無しである:2008/02/02(土) 17:45:19
村上春樹が出現した時点でこいつの存在価値はゼロ!!!
679 :
吾輩は名無しである:2008/02/02(土) 18:18:46
>>517 BMW、ローバー、
>>665さんの通りジープ、あと二台くらい外車があったけど名前忘れた。
同じく車好きの安岡章太郎と一緒に、車好きのイベントだかに参加してたらしい。
チェニジーはどこで買えますか?
最近話題になってた「手」、地味に大好きだ。
読み終えた後、洒落では無いが簡潔だからこその虚しさや、完結した物語としての有様がグッとくる。
朝鮮学の古田博司が書いていたが…
韓国で「友達」が上演されたことがあった。
日本人が見るとところどころで笑えるところもある話なのだが、韓国人は真面目に、深刻な顔をして観ている。観劇後の評価も高かった。
韓国ではその手の出来事が本当にあるので、リアリズム話として受け取ってしまったと。
身につまされるものがあったらしい。
683 :
吾輩は名無しである:2008/02/03(日) 20:01:47
壁なんっつう共産主義の作品がなんで芥川賞とったの?
壁が共産主義作品かどうかは別として、
共産主義が興隆していた時代があったのは確か。
うん。
今でもブックレットはそんな感じだけど、古い岩波新書なんて凄いよww
引きはしないが、一寸ビックリする。
687 :
吾輩は名無しである:2008/02/05(火) 10:52:10
壁が共産主義文学だったらちょうどアメリカとソ連の緊張が高まってた1950年代に
受賞はしないだろうねえ。
>>687 あの時代は赤いのはかっこいい時代だが?
>>688 当時のインテリ層は、共産主義にかぶれていたね。
安部公房も例外ではない。
「洪水」において人間が水になる現象を共産主義革命と
読むこともできる。
690 :
吾輩は名無しである:2008/02/06(水) 08:27:01
政治的情勢としてソ連と対立しているアメリカが新領土において
共産シンパが誕生するのは看過できない、そういうこと。
でもGHQは共産主義者が結構いたらしいね。
691 :
吾輩は名無しである:2008/02/07(木) 16:32:32
壁の中にでてくる人間のY子とマネキンのY子をどう読めばよいのかわかりません。どなたか教えて!
692 :
吾輩は名無しである:2008/02/07(木) 22:27:34
村上春樹が出現した時点でこいつの存在価値は無くなった!!!
ただの赤文学に騙されるな!!!
693 :
吾輩は名無しである:2008/02/07(木) 23:56:37
最近安部公房にはまり文庫で出ているものは全て集めたんですが
廃刊になったものが復刻したり新しく出たりすることはないんでしょうかね。
全集もいいんですけど、どうしても文庫で置いておきたいタチなもので…
695 :
ひょうごろう:2008/02/08(金) 23:10:55
>>692 安部公房は本物のインテリ
だから古今東西の一流知識人と同じく葛藤=バトルを抱えている
村上にはそれがない
さまざまな価値観や自我と世界との対立構造を脱却しているところが
新しいと評価されているのだろうが、それは作品としての脆弱さでも
ある
端的に言うと安部は世界と文学の伝統と対決しているが
村上は戦わずにすむ方法を暗中模索している
安部は外科的、村上は内科的ともいえる
ネットだと送料のほうが高くなるだろ
>>698 でも全国の店から注文できる
(近場にはなくても)はるか遠い地方の本を取り寄せられる
それと絶版の文庫でも石の眼だとかは店によっては千円前後するよ
700 :
吾輩は名無しである:2008/02/09(土) 00:36:25
あべちゃんはハマーで 砂漠でもあんしをだお
701 :
吾輩は名無しである:2008/02/09(土) 02:42:03
>>695 安部はどんな葛藤をかかえていたのですか?
703 :
吾輩は名無しである:2008/02/09(土) 03:04:43
揚げナスにすればよいではないか
704 :
吾輩は名無しである:2008/02/09(土) 11:03:33
705 :
吾輩は名無しである:2008/02/09(土) 12:38:37
中途半端な早大に行くなら無学歴のがマシ
706 :
吾輩は名無しである:2008/02/09(土) 12:56:39
なにげに新潮文庫の「笑う月」がいいな
>>704 言われてやっと気づいたw
俺はラーメン頼んだことあるぜ
俺は高校の授業でやった公然の秘密から読み出したんだが、
同世代で同じようにはまっていったやついるかな。
前に話題になったときは壁からって人が多かったような気がしたが。
俺は高校の受験用副読本で『棒』を読んでからはまっていった。
すると、読むやつ読むやつ全部面白くて、面白くって…w
中学の時に大江がノーベル賞取って、その時に自分より安部が取るべきだったってコメントしてたので知って
最初に読んだのは確か14の時の砂の女
>>710 大江健三郎がそう言ったのですか?どこで?
712 :
吾輩は名無しである:2008/02/12(火) 12:14:52
箱男読んでるんだけどなかなか進まない
面白いんだが進まない
1頁に文字がビッシリあると精神的にキツイわ
ま、低学歴な訳だが
713 :
吾輩は名無しである:2008/02/12(火) 12:25:23
一日一行でもいいんだよ
>>711 710さんではないですが、大江健三郎の『あいまいな日本の私』
の中で、その旨の記述がありましたよ。
716 :
吾輩は名無しである:2008/02/12(火) 18:03:55
亀だが、うちも他人の顔が無くなった。なんでだろ。
「砂漠の思想」面白い?
>>711 朝日の記事検索かけてみると賞取った直後に行われた講演で
「亡き安部公房氏こそ受賞にふさわしかった」と言ったと書いてある
多分私が読んだのはこれだと思う
1994年10月19日付けの朝日の夕刊の記事
てーと俺は中一12歳の時に初めて安部読んだんだな。。
719 :
711:2008/02/12(火) 23:49:57
>>714 「あいまいな日本の私」ですね。ありがとうございます。読んでみます
>>718 詳しい情報をありがとうございます。大江氏は謙虚な方ですね。また
安部公房も広い範囲でその死を惜しまれていたのですね。新聞記事も
探せたら読みます(汗)
一部だけコピペしてきたんでどうぞ
1994年10月19日 朝日新聞夕刊
世界言語の可能性探る 大江健三郎氏の講演、ユーモアの中に鋭い批評
世界の人々が理解しあえる世界言語は可能なのか。
ノーベル文学賞の受賞が決まった作家の大江健三郎氏が十七日、京都・国際日本文化研究センターで講演をし、
ユーモアの中に鋭い文明批評を込め、世界史的な視野から新たな文学の可能性について熱っぽく語った。
大江氏は日本文学を三つのラインに整理していると切り出した。まず、谷崎潤一郎、川端康成、三島由紀夫らの世界文学から孤立したグループ。
次に、大岡昇平、安部公房、それに大江氏自身が属する、世界文学に学んで日本文学を作ったグループ。
第三が村上春樹、吉本ばなな氏ら若手世代で、世界的なサブカルチャーの上に成立している。「この二人だけで第二グループの本の二百倍の売れ行きがある」とユーモラスに話した。
大江氏のこの日の演題「世界文学は日本文学たりうるか」は、受賞前から決まっていたもの。
第二グループの世界派純文学こそ、その普遍性により世界へフィードバックできるはずなのに、「第一グループのようにノーベル賞もとれず、第三のように売れもせず、陥没していた」。
脚光を浴びないことに対して、逆説と皮肉を込めたテーマ設定だった。
ところが、十三日に受賞が決まったため、「テーマが崩れてしまった。
昨夜は徹夜で書き直した」と笑わせ、さらに「亡き安部公房氏こそ受賞にふさわしかった」と、先輩作家をたてた。
721 :
711:2008/02/13(水) 00:29:27
>>720 わ、感激。
ユーモラスですね。
ありがとうございました。
722 :
吾輩は名無しである:2008/02/13(水) 00:33:01
>>720 稚拙なグループ分けだな
大江のうすっぺらな馬鹿さ加減がうかがえた
723 :
吾輩は名無しである:2008/02/13(水) 03:22:13
↑てめえはどんだけ利口なんだ?中卒だろ?w
724 :
吾輩は名無しである:2008/02/13(水) 05:26:04
壁って3部あるけど、1部だけが芥川賞?
全部で芥川賞?
>>725 正しくは
"S・カルマ氏の犯罪"
ね。
あれは石川淳の序文がいい
728 :
吾輩は名無しである:2008/02/13(水) 22:14:56
壁か・・・懐かしいな・・・
理解してないけど・・・
729 :
吾輩は名無しである:2008/02/13(水) 22:51:14
>>719大江健三郎が謙虚だって?あの人はもう政治家に近いんじゃないか?
731 :
吾輩は名無しである:2008/02/13(水) 23:58:35
いや読むも読まないももう文章かいてないじゃない
ここは文学板なんだから大江に対して批判するならその作品について批判すべきだろう
ここは安部スレなんだから安部の作品と比較してね
俺は初期の性的人間や日常生活の冒険、万延元年のフットボールあたりまでしか読んでいないんだけれど
個人的にあの一人でどんどん一点に突っ込んでいって自滅する重苦しさは青春期に読むと結構良かったりする
ただ安部の独特の俯瞰的な視点はやっぱり一枚上手だなと
リクツヤでなおかつ詩人で感傷的なところは安部独自のものだね
733 :
吾輩は名無しである:2008/02/14(木) 00:41:11
>>729 政治家じゃなくて、政治的になってしまうじゃないか?
安部公房は晩年のエッセイ集…なんといったか、「鯨」がどうのと…。
「箱舟さくら丸」を書いた直後の本が印象に残っているな。小林恭二との
対談で、空を飛ぶ少年(けっきょく、書かれずして安部は亡くなった)
という題材をめぐって、小林がいろいろと分析(象徴化)しようとすると、
安部が、「君ね、理屈がどうのじゃなくて、少年が空を飛ぶって、
イメージ、単純に面白いと思わないの?」とつっこんでいたのを思いだす。
735 :
吾輩は名無しである:2008/02/14(木) 01:27:15
壁は難しいな
S・カルマ氏に関して言えばゴーゴリやシャミッソーを下敷きにしてそれをルイスキャロルで味付けしてる感じで
そんなに難しいものではないような
「壁」の中では「事業」が好きだな。個人的には安部公房の作品は短編の方が好きだ。
738 :
吾輩は名無しである:2008/02/15(金) 00:04:39
>>733「政治から逃れようとすればするほど政治的になってしまう」なんて
言ってたよ
739 :
吾輩は名無しである:2008/02/15(金) 23:57:17
壁は小学校3年のとき理解したが?
740 :
吾輩は名無しである:2008/02/16(土) 11:36:04
壁に出てくるタイピストのA子さんが美人ぽい
燃えつきた地図とか安部の作品に出てくる女性はどうも色気がないんだよなぁ、、
なんかパサパサした感じで肉感がないというか
742 :
吾輩は名無しである:2008/02/16(土) 20:22:35
壁は小学校3年のとき理解したが?(笑)
743 :
吾輩は名無しである:2008/02/16(土) 20:51:12
砂の女はちょっとナマっぽいね
生活感がよく描かれているし
何よりセックルを穴の外の人間達に見られるシーンもあるしな
箱男のピアノの先生はエロ杉
俺も一人見られながらオナニーしたい
>>745 ショパンじゃなくてスクリャービンなら完璧だな
吉本隆明の安部公房批評って読んだことある人いる?
ピアノの先生で思い出したけど、最後の子どもに鍵を渡すでしょう?
家のなかにいるから、外に出るのに鍵は要らないのに。
あれはどういう意味?
ロブ・グリエが亡くなったね
安部も書いていたと思うが、、
ご冥福をお祈りします
750 :
吾輩は名無しである:2008/02/24(日) 11:45:45
>>748 先生も覗き見しながらイッちゃった、という描写では?
だからつじつまの合わない行動を取ったと。
>>748 今度はのぞき見しなくてもいつでも玄関から入ってきていいよという意味にもとれた。
ところで、「もぐら日記」で安部さんは三浦和義逮捕!午前二時まで関連番組見てたとか結構興味津々だったよね。
結局書かれてなかった「三浦の人物批評」ってのが気になるな
753 :
748:2008/02/26(火) 08:52:12
回答ありがとうございます。
気になって、もう一度その部分を読み直しみました。(Dの場合)
鍵が出てくる部分は三箇所あって、
1、先生になかに入るように命じられる(家の鍵は開いている)
2、なかに入ると、先生がなかから鍵を掛ける
3、先生が帰っていいわと言って、鍵を投げる
これは内側から鍵を開けて、外に出て行くイメージなんだと思い当たりました。
Dの場合は、鍵を開けて外に出て行くことができたから、箱のなかで迷子にならずにすんだ。(助かった?)
最後の<<………>>の章を読み直すと、
ここでは、玄関や非常階段には鍵が掛けられて、外に出られない。
箱のなかに閉じ込められているのだけれど、そのなかで迷子になっていく。
こう考えると、鍵というのがキーワードのひとつになっていたのかなあと思いました。
個人的公房ランキング(読んだことあるやつのみ)
1『砂の女』 2『カンガルーノート』 3『人間そっくり』
4『第四間氷期』 5『密会』 6『笑う月』
7『箱男』 8『無関係な死・時の崖』 9『R62号の発明・鉛の卵』
10『水中都市・デンドロカカリヤ』 11『他人の顔』 12『壁』
13『飢餓同盟』 14『燃えつきた地図』 15『夢の逃亡』
今は『方舟さくら丸』を読んでいる。上位に食い込むかも。
こんな自分にオススメがあったら教えてください(公房以外でも)
おしゃれ公房
こんなので笑ってしまった自分が情けない
泥棒を知らないと笑えないけどね。
>>752 日本人が日本人を旅行先のアメリカで地元のアメリカ人を使ってころたしってのは
当時からすると不条理だなw
>>757 NHKのおしゃれ工房も知ってるともっと笑える。
おい。別巻どうなったん。
ベッカムはおれの嫁、とかでいいか?
方舟さくら丸を読んでるとモグラが伊集院光、
父親は範馬勇次郎のイメージが浮かんでしまう。
763 :
吾輩は名無しである:2008/03/07(金) 15:49:44
『方舟さくら丸』が発売当初、ベストセラーランキングをチェッカーズと 争っていたっていうのに笑った。
でも『方舟さくら丸』ってベストセラーだったんだね。
そう遠くない昔、安部公房はこんなに読まれていたというのに、今どんどん絶版になってるのは、ほんと、どうしてなんだろう?
悲しすぎる。
最近安部公房に興味もったが絶版が多くて残念。
教科書にもでてくるような作家なのに。
新潮はこれから徐々に背表紙が銀のやつに再版していくんだろうけど。
再版するなら早いとこ全部してほしいわ。
“死に急ぐ鯨たち”は今のキナ臭い社会情勢をうまく言い表していて、重要な本だと思う。
人さらいの詩もすごい
ネット犯罪だのフィルターだの 問題そのまんまだよね
>>760 その手の質問を受けてから三年半後に出る規則になっています。
768 :
吾輩は名無しである:2008/03/08(土) 19:52:47
ん?期間が延びたか?w
769 :
吾輩は名無しである:2008/03/08(土) 22:35:57
砂の女を読んであまりの面白さに驚きました
砂の女の次に読むべき作品
またはオススメの作品を教えていただけませんか?
770 :
吾輩は名無しである:2008/03/08(土) 22:55:29
壁か箱男か第4間氷期
771 :
吾輩は名無しである:2008/03/08(土) 23:02:26
>>769 追われる男(『砂の女』)から「追う男」へ・・・ということで『燃えつきた地図』
おすすめの長編です
砂の女が面白ければ俺も「燃えつきた地図」オヌヌメ
で、「方舟さくら丸」。
>>765 そう思う。絶版なのは残念。
『死に急ぐ鯨たち』にでてくる、安部公房のオリンピックに対する考え方、
「オリンピックの実体が、けっして純粋な競技ではなく、
筋肉の力を介してナショナリズムを誇示し展示するための
醜悪な会場にすぎない」(子午線上の綱渡り)
っていうの、オリンピックイヤーの今年、公房ファンのみなさんはどう思います?
私個人としては、その通りだなぁ、と思うのですが。
でもきっと、北京五輪が開催されれば、テレビで見てしまうのでしょうが。
安部公房は無国籍主義者だからね。。
個人主義が基本にあるからな
安部氏が箱○のゲーム「バイオショック」をプレイしてたらどんな感想が出るんだろうか
AIRは燃え尽きた地図の手法を取り入れてるよな
>>774 オリンピックもそうですけど、
靖國の問題を「国家儀式の整備」という観点から論じているのは目から鱗でした。
今の時代にこそ読まれるべきですよね。
>>777 「AIR」ってよく聞くけど、何ですか? アニメ?
この手の分野に疎いんで開拓したいなあと思っているんですけど、できれば詳細を…
いくつかあるだろうが、まぁここではエロゲだろうな
ちなみに燃えつきた地図の手法は取り入れていないと思うが
781 :
吾輩は名無しである:2008/03/11(火) 11:35:12
手法って同じ描写を繰り返すことで二つの場面を結びつけること?
>>763 >でも『方舟さくら丸』ってベストセラーだったんだね。
これって、魅力的なテーマでありながら、キモイ年寄りの記述程度で終わってる悪寒。
ま、長く持たない質というか。
783 :
吾輩は名無しである:2008/03/12(水) 12:37:33
『笑う月』に収録されたものとは結末の違う
教科書版の「空飛ぶ男」って文庫か何かで読めないんですか?
当時の教科書捨ててしまったもんで…。
784 :
吾輩は名無しである:2008/03/12(水) 18:33:59
つぶれたねずみの悲鳴が牛乳配達の自転車の急ブレーキの音になって目が醒める
ってやつだね。「空飛ぶ男」だっただろうか?「飛ぶ男」だったような記憶が・・
びゅーんと飛ぶんじゃなくて、なんだかなさけなく空に浮かんでいるような
感じなんだよな。安部公房の才能がぎゅっと詰まった秀作だったね。
786 :
吾輩は名無しである:2008/03/12(水) 19:35:03
「物語」はそれを欲するものの時の中で何度でも蘇るだろうが
それらのもののの耳に
>>782の「解釈」が届くかどうかは知らない
>>783 安部公房全集には教科書版が収録されていますよ。
全集って持ってる人どれくらいいるの?
図書館で借りて読んだりしてるのかな?
どっちの全集?
どっちも
全集は持ってる。全作品集は持ってない。
高い買い物だったけど、後悔はない。
全集の中の対談や日記、創作ノートがおもしろい。
全集いいなぁ…
教科書で読んだ赤い繭でハマったよ
今は他人の顔を読んでる
前にも書いたが、、
中学から安部公房にはまって、高校になって家の本棚あさってたら奥から全集が出てきてびびった
親父と安部公房について話したことは一度もなかったが、小説の好みも遺伝するのかと
父(49)→漫画
母(50)→シャーロキアン
俺(26)→外国文学、安部公房、山本周五郎
弟(24)→漫画
妹(14)→少女漫画、ケータイ小説
遺伝など無い!とも言い切れない。
最近、妹が俺の小説コレクションに興味を持ちだしたので
車輪の下、アルジャーノンに花束を、カンガルーノートを渡しておいた。
フランスのFNAC(フランス最大のCD・書籍チェーン店)に行ったら、
日本文学の文庫の棚に、安部公房コーナーがちゃんとあった。
『箱男』『密会』『カンガルーノート』『他人の顔』などが売られていた。
ちなみに他の日本人作家では、三島(一番多かった)、谷崎(次に多かった)、
芥川、w村上、といったところ。大江と川端が少なくて意外だった。
人口10万人程度の地方都市のFNACでもこれだけの品揃え。
公房ファンとして嬉しかった。今『CHAIER KANGOUROU』を読んでる。
バナナもあった?
797 :
吾輩は名無しである:2008/03/15(土) 15:30:52
谷崎と言えばマキオカシスターズ
ばなな、あったかな?記憶にない。
でも私の印象に残るほど、大きなコーナーはなかった。
とにかく、三島と谷崎、W村上がほとんどを占めてた。
パリに行けばまた違うんだろう。
小川洋子とか、津島裕子とか、辻仁成とか、
結構いろいろな作家の本があったけど、その他の日本作家コーナーだった。
漱石も鴎外も宮沢賢治も遠藤周作もその他のコーナーだった。
そんななか、ちゃんと安部公房には専用の一角があって、嬉しかった。
>>793 すごくいいAVを見つけて、ある日実家帰ったら、
親父の部屋にそのAVが置いてあった。
>>794 49で漫画を読む親父さんは珍しいな
妹さんに渡したものはちょっと微妙・・・
個人的にはヘッセならクヌルプとかよいかと、公房はもうちょっと前の時代の短編がよいのではないかと
>>799 それはイヤだな・・・
逆ならでも、よくあるパターンではw
俺自身、読むもんがなくなると親の寝室に勝手に入っちゃ
本を漁るガキだった。
趣味を渡し合いっこできる兄弟がいてウラヤマシス( ´∀`)σ)∀`)
803 :
吾輩は名無しである:2008/03/15(土) 22:54:46
>>801 俺も似てるかも。たま〜に、入っちゃいけない現場に踏み込んでしまうこともあった。
あと、ばななは下の兄弟に借りて読んだな。
とくに文学好きというほどでもない人間だが、それでも赤と緑はあったっけw
日本文学全集はたしか母親が買ったもの。もっともたいていのは、
それを初めて読むのは自分だったみたいだけど(苦笑
そういや小六の頃だがいつのまにやら俺の部屋に『ムツゴロウの青春記』が
置いてあって、でまぁなーんも考えずに自分は読んだんだがどうもあれ、
性教育のつもりだったみたいw あとになってそう考えて、笑った。
今日、どういうリンクだったかは忘れたがたまたま、
ようつべで公房の白黒映画の一部を見た。
イギリス語ではない字幕が付いていたw。
さすが公房だと思った。
以上。
>>800 >49で漫画を読む親父さんは珍しいな
そ、そうなのか?(汗
昭和40年代前半の「墓場鬼太郎」や「どろろ」をリアルで知ってる世代なんだが・・・
さすがに最近の「少年○○○○」系は読まないけど、ビッグコミックなんかは読みますです。
愛は〜愛とてぇ 何になる〜 男一郎ままよとて
安部さんは物の例えがうまいね。
村上春樹の例えはいまいちわかりずらい。
文も翻訳されたかのような感じだし・・・
とりあえず壁がやばい
生きてたら一目会いに行きたかったなあ
づらい
安倍公房の比喩は天才だと思う。
視覚的で含蓄もあって、言葉としても魅力的。
砂の女の比喩なんて、もう震えながら読んでしまった。
方眼紙がすらりと出てくるなんて羨まし過ぎる。
箱男と砂の女を読みました。
少し難しいと思いました。自分がガキだからでしょうか。
もうひとつ何か読んでみようと思います。
第四間氷期か短編がオススメ
砂の女ってあのラストの後が気になって自分でいろいろと想像するよな
主人公があのあと毛細管現象を利用した貯水法で村人とどう駆け引きをするのかとか
女と主人公の子供はどうなったのかとか
気にならんな
あの小説は非日常が次第に日常になっていく過程が面白いわけで
815 :
吾輩は名無しである:2008/03/20(木) 02:13:26
イメージが成長する
816 :
吾輩は名無しである:2008/03/20(木) 04:51:47
>>145 感動。ファンにはたまんねー。
安部公房って、なんかロックスターだとかに対する崇拝のような感情を抱いてしまうんだよなあ。
817 :
吾輩は名無しである:2008/03/20(木) 18:00:18
偶像崇拝の始まりである
安部公房を崇拝している、までいかなくても、熱心な読者の人たちは、
やっぱり公房の思想に少なからず影響を受けますよね?
安部公房の「国家」に対する考え方、靖国参拝反対、
国旗掲揚反対、国歌斉唱反対とか、今の時代ほんと
通りが悪いですよね、特にここ2chでは。
それとも公房ファンは、小説は小説として楽しむけど、
それとは全く別として、首相が国を代表して靖国参拝
するのに賛成だって人もいるのかな。私の素朴な疑問なのですが。
靖国について書かれたものは読んだ記憶がないが、
安部は基本的に集団主義的なものが嫌いで、
個々が自律した市民社会とかそういう概念が好きなだけだと思うし
別に政治的立場が違うからその人を全否定するということもない
三島と仲良かったしね
安部の考えに感心することはあっても、今読むと言語学や政治認識において古く間違っている点もあるし
ある作家が好きだからといってその作家の考えを丸ごと受け入れることはないだろ
埴谷好きな人間がみんな共産党員てわけでもないし
それはそうですね。
私自身、三島の政治的な考え方は別物として、作品は楽しめますしね。
愚問でした。
821 :
吾輩は名無しである:2008/03/23(日) 01:32:13
安部を耽読する前から学校の国歌斉唱、国旗掲揚に批判的だったから、しっくり来たけどな。
オリンピックも昔から不愉快だった。
ただし、靖国参拝は首相の自由意志でいいと思う(できれば私人として参拝してほしいけど)。
そんな俺でも三島も大江も好きだよ。
概ね同じだが、靖国は要らんよ。
あんなもんはさっさとつぶして、駐車場にでもすればいい。
無理に靖国に食いつかなくてもいいから。よそでやってくれ。
こんなとこで吠えても靖国は駐車場にはならん。
それオマエに返すわ。アホかw
靖国参拝反対、国旗掲揚反対、国歌斉唱反対とかよくわからん。
靖国とかは分かりやすい集団主義だけど、いわゆるサヨク的な人権擁護も集団的だと思う。
安部が好きなのは、どちらでもない個人を中心とした他者の関係性と断絶じゃないかな。
理念も主義も根っこのところでは本人のものであるべきだし、
何が正しいかは個人で熟慮して決定され、個人によって実行されなければならない、というか。
靖国・国歌なんて具体的レベルじゃなくて、抽象・理想について考えた人なんだと思う。
カント的目的の国なわけだけど、大衆には非現実的で頭のいい人が陥りがちな間違いw
まぁ安部本人も非現実的なことが分かっていたから、創作活動の中での世界の形成に熱心だったのかも。
827 :
吾輩は名無しである:2008/03/23(日) 08:21:53
828 :
吾輩は名無しである:2008/03/23(日) 09:02:49
靖国参拝は宗教的な行為だから否定しずらいなあ。
俺は行かないけどさ。
ただ、政治家が公人として行く場所ではないな。
政教分離はしっかりしないとね。
国歌斉唱と国旗掲揚は本当に理解できない。
熱心な人は
祝日になると朝から君が代を唄ったりするわけか(笑)
829 :
吾輩は名無しである:2008/03/23(日) 09:44:12
>>825 >靖国参拝反対、国旗掲揚反対、国歌斉唱反対とかよくわからん
まさに同意。
だったら、無理してでも逆の立場から見てみるといい。
歌いたくもない、天皇礼賛の歌をことあるごとに押し付けられる。
国旗自体はただの図案だが、ともあれ全体主義のシンボルとしてのそれを、同じ様に。
個人的には国旗に対してはまぁ、上の様にしか感じてはいない訳だが、
ただし君が代は全く別。誰それの(古代の支配者。要するに火付け強盗人殺しの
チャンプだったってだけ)子孫だからという理由のみで、生まれたばかりの
“その子供”が「公的」に敬称で呼ばれる様な社会は、俺は大嫌いだね。
誰かの子供だから偉いなんてのがまかり通るのなら、例えば同和差別やカースト制を
否定する論理だって全く、成り立たない。肯定・否定のどちらであれ、
血統やら人種、性別などで人の価値が上下するというそんな、価値観
そのものが悪。
だからもっと云うなら、それが判らないお前さん自身が悪。自覚なき、邪悪。
ひとからひととして扱われる資格を持たない者。愚かさは罪だ。
831 :
829:2008/03/23(日) 12:13:22
>>830 おっと・・
>靖国参拝反対、国旗掲揚反対、国歌斉唱反対とかよくわからん
というのは、賛成だということではなく、安部公房が
「靖国参拝反対、国旗掲揚反対、国歌斉唱反対」だとまるでレッテルでも
ぺたんと貼りつけるように言ってしまうことに疑問を感じたということです
そりゃ失礼。
でもさ安部の公房、エエカッコシイだから生のかたちでのそれを見せることは、
そうはないが、彼がソノセンで間違いのない人間であったことは事実でしょうよ、
なにせかつては、党員だった位。
>>826の
>靖国・国歌なんて具体的レベルじゃなくて、抽象・理想について考えた人なんだと思う。
には同意だが、でもそれはそれとして、個々の事象には全く無関心だったって
訳でもないだろうと。
むしろ一旦はそれを現実世界に求めた人間がそののち、自身のそんなを己の内で、
いかに処理して生きていったのかという点に自分は興味がある。
また、現象としてのそれが酷くファッショなものであったのは事実だが、
だがしかしそれらへのイメージと、理念としての社会正義や、更には個々人の
身体感覚までを一緒くたにして考えてしまうのもちょっと、違うんじゃ。
ひとり人間の内にもそれはそれで、いろんな階層というか、常時複数の
思弁の並立があるのは当然。
833 :
吾輩は名無しである:2008/03/23(日) 13:35:59
安部公房は共産党に幻滅してやめている
834 :
( ̄ω ̄)みちるの友 ◆nCkADzKG8Q :2008/03/23(日) 13:49:32
その時の師匠の花田清輝との確執は有名ですねぇ(笑)
835 :
吾輩は名無しである:2008/03/23(日) 13:59:04
>>832 共産党員だと間違いのない人間、てのもずいぶん凝り固まったファシズムだな。
836 :
吾輩は名無しである:2008/03/23(日) 14:01:22
「もぐら日記」の中に、学校での国旗掲揚&国歌斉唱強制への批判的記述があるのだよ。
靖国に関しては読んだことない気がするけど、なにしろ伝統否定者なんだからねぇ……
長くなりますが、靖国について書かれたもののひとつを引用すると、
「靖国参拝が問題なのは、野党が主張するように信教の自由を
うたった憲法に違反するからではなく、それが「国歌儀式」の
整備だというそのことにあるのです。また国歌や国旗についても、
イディオロギー的な賛成や反発ではもう手遅れででしょう。
むしろこの際、文部省の通達をそのまま実行して、かわりに
ある特定集団の歌や旗が引き起こすある種の感情・・・集団化の
情緒の発生メカニズム・・・を、深く内省的に見据え、<言葉>
のフィルターに投影し検証する訓練の機会に利用するのが、
もっとも教育の場にふさわしいやり方かもしれません。」(シャーマンは祖国を歌う 全集28巻P.238)
安部公房の儀式・集団化嫌いは徹底していて、スポーツ大会の
選手宣誓も、まるで脱糞の最中を見せられているようで
寒気がしてくる、とまで言ってるし。コンサートの客も、
意地でも擬似集団に酔おうとしてるのがおぞましいとか。
花嫁衣裳とファッションショーの廃止運動をおこしたら、
女性ははるかに魅力的になる、とか。
とにかく全集28巻はモグラ日記、NHK対談を文字に起したもの、
『死に急ぐ鯨たち』のほとんど、ドナルド・キーンやブレッソン
宛ての書簡など、盛りだくさんでファンなら必読ではないでしょうか。
839 :
吾輩は名無しである:2008/03/23(日) 19:46:31
倉橋由美子が持っていた、
イデオロギーに縛られる細胞的人間への嫌悪感って、
安部の国歌や国旗に対する嫌悪感と同質だよね。
840 :
吾輩は名無しである:2008/03/23(日) 21:49:25
安部公房は独特の国家論を持っていたというよりも、終戦時の実体験から
国家とはなにか?日本とは?日本人とは?・・と考えることを強烈に動機づけられた
人なんじゃないかな。その証拠に彼は自分の意見や考えを巫女的神託的に表明する
人じゃなくて、事細かに自分の経験を述べてそこから現在の自分の意見を言う人
だったと思う。彼の中国の奉天の市場あたりの話は、自分だけではない、作家の
リービ英雄も非常に興味をそそられると新聞で感想を述べていた。惜しむらくは
安部公房の作家生命は短かったということだ。自分は安部公房は「未完の」大作家
だと思う。だからこそ、彼が事細かに説明したこと「本」、彼がそここら意見とし
て表明したこと「末」、この本末を転倒してはいけないと思う。安部公房はカオスを
内包した作家だ。だから一通りの言葉で彼をくくることはできない。
841 :
吾輩は名無しである:2008/03/23(日) 22:01:00
>>825>>829 単にお前の脳のバルクの問題だなw
想像力や感受性が欠如していて公房の小説がよく読めるねw
843 :
829:2008/03/23(日) 23:04:30
825さんと829は別人です。
自分としてはファンでありながら安部公房を靖国参拝反対、国旗掲揚反対、
国歌斉唱反対だという言葉のみでくくろうとするほうが、想像力も感受性もない
とおもいます。まるで偶像崇拝みたい。あんなに言葉を尽くしていろいろ語って
くれた作家を言葉尻をとらえて縛り上げている。まるで利用しようとする
しているみたいに思える。
844 :
吾輩は名無しである:2008/03/23(日) 23:14:40
>>843 >靖国参拝反対、国旗掲揚反対、国歌斉唱反対だという言葉のみでくくろうとするほうが
いったい誰が、それのみで安部公房をくくろうとしている?
それらは安部の文学を語るうえで重要な特質であるが、それが全部であるとは
誰も言っていない。
お前の書き方のほうに詐術を感じるね。アホウヨにありがちだね。くくられるべき
なのはお前だよ。
俺はむしろ逆に、そんな素朴な文学愛?の方にこそよっぽど違和感があるけどな。
自分にとって都合の良い部分ないしは、立ち入ってはこない部分だけのつまみ食い。
>>840には俺はまぁ反対で、安部のああいうのは基本エエカッコシイというか
レトリック、ないしはただの、小説家としての表現上の一スタイルでしかない
ものと見ている。
要するに彼にとっての是と否ってのは当然にはっきりとあって、あとはだから
ディティールやらなにやらは、己の在る「一段上の」位置から、読者に対し
いかにそれを表現するかもしくはポーズを取るかって話でしか、なかったんじゃ
ないかと。もちろん、小説家が小説家であることを軽視するつもりも自分、
さらさらないんだが。
ああ、
>>845は
>>843へ。
それと
>>844、そういったレッテル貼りはあんまり、ブンガクテキじゃないと
俺は思うw 云ってることは俺ともたいして変わらないのかもしれないが。
847 :
829:2008/03/23(日) 23:38:03
>>844 >靖国参拝反対、国旗掲揚反対、国歌斉唱反対
という言葉で安部公房を表現しないでほしい。それだけだよ。
848 :
吾輩は名無しである:2008/03/23(日) 23:48:23
>>845 自分は安部公房をええかっこしいとは思わない。
むしろ、御自身の実体験に基づいた感覚を大切にしていると尊敬している。
彼が非現実的にみえる小説を書くのは、現実がいかにもろいものか知って
射るからだと思う。まさかと思うことも現実には起こり得ると経験している
からそれを描くのだと思う。
849 :
844:2008/03/23(日) 23:58:41
>>846 >云ってることは俺ともたいして変わらないのかもしれないが。
まあ、あえて…ということも必要であってw
>>847 >という言葉で安部公房を表現しないでほしい。それだけだよ。
ネトウヨなんて言い方が失礼だったかも…しれない。
どうしてそう思うのかを聞きたいな。安部公房がそういう意見を
表明していたのは事実であるわけ。
しかし、彼はイデオロギッシュなことを嫌っていたわけであって、
それがたとえば、靖国であったり国旗であったりとなっていて、
いわゆる左翼におけるイデオロギッシュな側面も嫌悪していたので
はないか? だからステレオタイプ的に「安部公房=左翼=反右翼=
反靖国国旗」という構図にあてはめるのはいかがか?という意味なら、
わかる。冷たい駱駝?は右も左も関係ないというね。
850 :
吾輩は名無しである:2008/03/24(月) 00:03:38
いずれにせよ、なぜ安部公房が
これだけ盛り上がるのか?
考える必要があるような
。
三島でも大江でもなく、なぜ、安部なんだろうか?
それぞれに天下国家を論じ、それぞれに天下国家を題材に…
ああ、なぜに中上が死んだのか。。。
851 :
847:2008/03/24(月) 00:07:06
そう、あなたの言葉でいうなら、
>しかし、彼はイデオロギッシュなことを嫌っていたわけであって、
>それがたとえば、靖国であったり国旗であったりとなっていて、
>いわゆる左翼におけるイデオロギッシュな側面も嫌悪していたので
>はないか? だからステレオタイプ的に「安部公房=左翼=反右翼=
>反靖国国旗」という構図にあてはめるのはいかがか
ということ。まさにステレオタイプ。
852 :
吾輩は名無しである:2008/03/24(月) 00:11:09
ろくすっぽ安部公房や三島由紀夫の小説を読んでない奴が安部を左翼、三島を右翼と軽率に思いこむ傾向あり。
853 :
849:2008/03/24(月) 00:11:46
>>851 そういうことなら、よくわかります。暴言失礼しました。
安部はたしかに左翼でもありましたが、それは右翼がいないときの
左翼でありました。真には、右も左も関係なく、全体主義的なるもの
への嫌悪感であったと僕は理解しています。たとえばチベットの安易な
「独立」をあおる、左翼たちを安部はどう論じたか、興味がもたれる
ところです。
そして文学とは、ステレオタイプを真っ先に破壊、攻撃すべき…で
あってほしい。
854 :
847:2008/03/24(月) 00:12:31
855 :
吾輩は名無しである:2008/03/24(月) 00:21:03
…俺がよく安部をエエカッコシイっつーのはさ、『死に急ぐ鯨たち』や
『都市への回路』等、あくまでエッセーや対談からの、彼のひととなりの
印象をそう、形容しているだけ。だからなんだったら、「スタイリスト」とか
でもべっつに、良いんだけどさ(苦笑
情緒やら情念といった、ひととしての生の感情を安部公房、そのまんまの
かたちでストレートに表すことを好まない人間だったよなぁと。
>>837で引用
されているものなんかまさにその口。そこにある屈折やら皮肉(それも大して
複雑なものではない)、安部一流のレトリックが面白いから、雑文の類いは
雑文の類いとして自分やっぱり、安部の書いたものを読むのが好きな訳で。
ただし無論のこと、小説はあくまで小説として、好き。
俺が鯨そのほかを読んだのは彼が亡くなってからだが、小説自体はそれこそ、
ローティーンの頃から読んではいた。もっとも、本当に安部が面白いと思える
様になったのはもっとあと、二十歳過ぎに読んだ確か『他人の顔』からだが。
857 :
吾輩は名無しである:2008/03/24(月) 01:22:21
ようするに安部公房を左翼のネタにすんなってことだろ
サイン入り夢の逃亡買っちゃった
858 :
818:2008/03/24(月) 14:33:41
靖国や国旗国歌の話題を持ち出したのは私ですが、
それのみを捉えて安部公房であるとするつもりは、
全くありません。
ほんとうに、単純すぎる個人的な疑問があって、
私の周りは「日本を愛するべき、日本人には愛国心がたらない」という
意見の人が圧倒的で、ここ2chでもそういう意見が多いし、
ふと、安部公房を読んでいる人たちはどうなんだろう?と思ったわけです。
そこで私自身が『死に急ぐ鯨たち』を読書中ということもあり、
安部公房がその中で何度か取り上げている靖国国旗国家について質問を絞ってみただけなのです。
ですが、結果として自分が<<840さんの指摘されている通り、枝葉のことを
大げさに取り上げてしまったと反省してます。あと<<819さんのおっしゃるとおり、
どんな意見を持っていようと、すばらしい小説は小説として楽しめるわけで、
私の質問はあらゆる点から愚問であったと思ってます。
859 :
858:2008/03/24(月) 14:42:48
アンカーミスってしまいました。ごめんなさい。訂正します。
ですが、結果として自分が
>>840さんの指摘されている通り、枝葉のことを
大げさに取り上げてしまったと反省してます。あと
>>819さんのおっしゃるとおり、
どんな意見を持っていようと、すばらしい小説は小説として楽しめるわけで、
私の質問はあらゆる点から愚問であったと思ってます。
860 :
吾輩は名無しである:2008/03/24(月) 19:35:58
>>859 ぜんぜん愚問じゃないと思います。安部にとって、国旗国家等にどういう
姿勢をとるかは重要であったわけだし。それについての解釈は議論すればよい。
一番愚かなのは隠蔽すること、目を向けないこと、無言の圧力をかけたり、
いやがらせをすることです。そうそう、最近のネット右翼みたいな
861 :
吾輩は名無しである:2008/03/24(月) 23:03:22
戦後作家というものは大概は若い頃に一度はコミュニズムの可能性を信じた
人たちであったことは事実。ただ共産主義思想そのものに問題があったので
はなく、それを司っていた党やその構成員たちが当然完璧な人間や組織なの
ではなく、その思想自体から人々を幻滅させてしまうような様々な問題を見
て見ぬ振りをして放置していた。それが後に反スターリニズムの時代に来て
ウミのように噴出した。
安部公房は人民を侮蔑するようなブルジョア的カラクリで訳のわからない小
説を発表したとして日本共産党を除名処分された。
安部はだからといって反共主義者になったわけではなく、彼はより越境しよ
うとする自由の探求者として、イデオロギーなどという瑣末なものにこだわ
ることのない、未だみぬものの観念の果てに旅した人だった。
だから安部はすぐに中心軸を築き回帰してしまうような人間の病としての思
考の気質や運動性を撤回し続ける、回路を開いた。
だから安部と大江は本来逆さまの思考法のもとにあった。
862 :
吾輩は名無しである:2008/03/24(月) 23:20:14
>>860 おまえのような凝り固まった左翼に嫌気がさしたんだよ安部公房は。
>>862 自らネット右翼だと申し出なくてもいいぜ
864 :
吾輩は名無しである:2008/03/24(月) 23:27:10
国とか国家とかいうシステムにずっと疑問を抱き続けて来た人なんだろうな。
別に、無政府主義者ではないし、結局個人は国家というシステムに回収されるしかないのだろうが、
それでもあえて疑問を抱き続けることの重要さを教えてくれたような気がする。
865 :
吾輩は名無しである:2008/03/24(月) 23:51:14
トンマのマント
867 :
吾輩は名無しである:2008/03/25(火) 01:04:25
>>862 アホか。安部は一貫してサヨクだったじゃんw 共産党云々は別にして。
君みたいな直情的なウヨクをもっとも嫌ったんだよ、彼は。
安部の言説のどこにウヨク礼賛的なものがあったのか、教えてくださいませえ。
868 :
吾輩は名無しである:2008/03/25(火) 01:13:14
「好きなものはなんですか。きらいなものは」
「それはたくさんあるよ。でも、やはりきらいなもののほうが多い」
「きらいなものといえば?」
「ゲジゲジ」
「ゲジゲジ以外には?」
「まあそうねえ、ゲジゲジと右翼」
だってさ。残念だったな。
869 :
吾輩は名無しである:2008/03/25(火) 01:52:24
安部公房にとって、右翼=ゲジゲジだそうであります。
>>861 はは、概ね同意だわ(苦笑
てか、上手くまとまっていると思います。大江のああいった性質への認識
をも含め、見方、考え方自体には自分、ほとんど異論がない。…ただし
語り口がいささか反共的と云うか、そういったものへのシンパシーを未だ
捨てきれないでいる者(自分も)にとっては少々、耳が痛い感じではあるw
…これは自分語りにはなってしまうが、俺は他人からは何かとサヨク扱い
されることの多い人間なのだが、例えば自分が此処でのべつに腹を立てては
不快がっているのもまずたいていは、そんな理由からであって。――だからこそ
小説とはまた別に、人間・安部公房が自分は、とても気に入っているんだ。
…だから俺が
>>845で云っているのも、小説は小説として徹頭徹尾、
書き手の思想・信条などとは別に、一文学作品としての固有の価値なり、
独自の生命を持つ――、なーんてシンプルな話ではなくってね、
そうではなくて、例えばエッセイ等の雑文において、書き手が表面上、
目に見える(見えやすい)ところに書いたものを額面通りに受け止める
ことが即ち、ものを読んだというか、正しくそれが読めたことには
ならないんだよと。
“読む”ことで生じた、己が内の未だ名付け得ぬ「なにものか」をただ、
まだ、「判らないもの」として「判らないもの」のままに、然れども
あくまで誠実にそれと向き合って生きてゆく、この先もまた考えてゆく、
そうある代わりに、仕組まれたもの、環境によって刷り込まれた
「既にあるもの」の命ずるがまま、ひとはあまりにも安直に、
本当の意味で“考える”その機会を、放擲してしまう。
それはしばしばナショナリズムの様な“判りやすい”かたちを取る
こともあれば、時にはひとがとても大切に思っているものの顔貌をして、
その者の知の“可能性”を、食い荒らしてゆくんだ。
872 :
吾輩は名無しである:2008/03/25(火) 10:04:49
>>867 右翼が嫌いだった=左翼
にはならないだろ。
ガキかオマエは。
873 :
吾輩は名無しである:2008/03/25(火) 19:03:05
826さんがまだいるなら
>>827の質問に答えてほしいな
>>826 >カント的目的の国
ってなに?
>>857 いくらぐらいした?
できればうpを、、、
875 :
吾輩は名無しである:2008/03/25(火) 22:29:44
>>872 何度も言わせるな。安部公房は左翼だよ。彼の評論やエッセイを読んだ
ことないのか? え?
まあ、ゲジゲジくんの脳みそはそんなものかもね。ケラケラ
876 :
吾輩は名無しである:2008/03/25(火) 22:32:44
本当にもの考えてる人なら右翼も左翼も幻想であることくらいわきまえてるよ。
歴史を良く見てみたらいい。
だが安部公房もそんなこととっくに知ってたと思うな。この作家は物理法則を
理解した上で錬金術に関心があるおかしな人なんだよ。なんというか超能力に
さめながら嵌ってる、というような。
877 :
吾輩は名無しである:2008/03/25(火) 22:34:15
それと三島由紀夫も右翼だと勘違いされてる作家だよ。
あの人はそもそも戦後の天皇に「違和感を感じている」と
言ってたし。
三島が安部に
今後必ず右翼革命が起きる、そうしたらお前なんか表歩いて生きていけないから俺の家の地下室に住まわせてやる、そのために今のうち小食になっとけ
って言っていたらしいからな
まぁ冗談だとは思うが
879 :
吾輩は名無しである:2008/03/25(火) 23:03:37
三島由紀夫と最後の対話を交わした古林尚はその録音の中で「三島さんは今後日本
文学はどういった方向に向かうと考えますか」という問いに、「安部公房君の作品
のようなものが主流となってゆくだろう」と答えていた。
そして自分のような文学はこれから失われてゆく運命なのだと。
三島は自分とはまったく異質なユダヤ的なるものの気質を有した安部文学を羨望も
していたし、尊重もしていたのだ。
私は三島文学が嫌いだが、三島のそういった審美眼と先見の明はやはり本物だった
と感心する。それは例えば黒澤明の映画を「安っぽいヒューマニズム」と言っての
けたように。
そして寺山修司も「路上で活躍した我々も寿命がつき、これからは皆が自分の部屋
の中に自由を見出してゆくだろう」ということを晩年の頃語っていた。
それはまさに安部ワールドではないか。
安部の世界観は、日本では80年代以降その姿を現したのだった。
今現在我々はそれ以降様々な形態をもって、まさにミニマリズムの空間にいき続け
る末裔であるが、人々よ君たちは逃亡しつつ獲得すべき本当の自由の中に、安部の
ように在るだろうか。
880 :
吾輩は名無しである:2008/03/25(火) 23:09:15
>>876 ほんとうにそうですね。
錬金術師でありならが物理学者というところで、最後の錬金術師
アイザック・ニュートン卿を想いました。
881 :
吾輩は名無しである:2008/03/25(火) 23:19:55
882 :
吾輩は名無しである:2008/03/26(水) 00:08:41
三島はそう思ったようだ。
883 :
吾輩は名無しである:2008/03/26(水) 00:10:04
三島が失われてよかったよかった。
安部は大食漢かどうかはしらんが真性マゾではあった。劇団員の
真行寺君枝に責められてひいひい言ってたらしい。
884 :
吾輩は名無しである:2008/03/26(水) 00:13:52
三島ってほんとのとこ誰を「俺はこいつには勝てない」と認めていたんです?
しょこたん
886 :
吾輩は名無しである:2008/03/26(水) 00:59:00
三島の小説は嫌いだが評論は好きだな。
個人的に小説家は不器用なほうが面白い作品を書くと思ってるんだが
三島は器用すぎて論理的にしか物語を構築できなかった人だったと思う。
もちろんそれも大事だとは思うけど。
887 :
吾輩は名無しである:2008/03/26(水) 12:00:12
三島は劇作家としては安部公房以上かも。
888 :
吾輩は名無しである:2008/03/26(水) 12:40:07
確かに三島の小説はアポロン的って感じがするけど
公房もだいぶ計算されて作られた小説じゃないの?
三島は戯曲やエッセイや軽い作品が面白い
それから代表作と
ドナルド・キーンの本を読んで初めて知ったんですけど、
安部は角田理論の研究のために本当に資金援助をしていたそうですね。
安部文学(『鯨』とかも含めて)の最大の目的の一つは、
日本語=認識の道具を豊かにすることだったんだろうなあと思います。
ぼくは小説もブログも書きませんが、ふだん生活しているときに頭のなかで流れている文章(←?)が
ふと意識してみると、いやに副詞過剰で、貧しかったりするんですよね。
こういうことって安部が指摘する以前に、谷崎潤一郎が『文章読本』で書いていたりしますよね。
いま脳科学者たちは人間の言語の謎を解明しようとがんばっているそうですが、
素人が興奮したり感動しながら読む『鯨』とか『文章読本』を
脳科学者や言語学者が検証し批判してくれないかあと思います。
ニコ動で福田総理の国会答弁を聞きながらそんなことを考えました。流れを切る長文すみません
890 :
吾輩は名無しである:2008/03/26(水) 13:57:44
日本語を豊かにしてもらう必要はないと思うけどな。
改革とかよりよくするって、在来のものを壊すのが目的の場合もあるから
別によくしてもらわなくていいし、かまわないでほしいと思う。
891 :
吾輩は名無しである:2008/03/26(水) 14:15:55
>>886 まったく同意見
三島は小説以外は面白い
対談でも早く死ななければ、とか言っていてほんとに死んでしまった
病的にまで神経質すぎる
安部はその点ちょっと鈍感なところがあったと思う。
安部公房と三島由紀夫のやりとりの一部
三島「きみは日本語というものはユニバーサルになりうるというけれどもね、
きみの「友達」という芝居そのものには、日本語の微妙なニュアンスが
いっぱいかくれている。それをきみは絶対否定できないと思う。
われわれは日本語というものにつかまれているんだよ。」
安部「それを否定しているんじゃないんだよ。そういうものはぼく好きだよ。
しかし、好きだという事を、ぼくは否定したいんだ。」
三島「否定したいだろうが、きみはもっている。その限りにおいて、
きみはナショナリストだよ。」
石川「三島君のほかに、安部君も国士になってきたか(笑)。えらいことになったね。」
冗談っぽいやりとりだけど、世界に向けて(日本も含む)日本語で思考し書く、という
事実に対する、それぞれの考え方の根っこの部分がこのやりとりの中に見えている。
それにしても三島が強引すぎておもしろい。
893 :
吾輩は名無しである:2008/03/26(水) 15:21:55
石川淳(?)が!
飄々としていて、イイ!!
↑は「われわれはなぜ声明をだしたか」という座談会
での討論からの引用。(全集21巻P15)
三島が文化大革命での、中国共産党による表現の自由への
圧殺に抗議する声明を出すにあたり、賛同者を募ったところ、
賛同したのが安部公房と石川淳、川端康成のたった3人だけだった。
この事実だけでも、安部公房と三島由紀夫は既成のイデオロギーを
こえて、物事をきちんと見ることのできた人だったと。
それにしても、その後、安部公房はものすごい批判にさらされるわけで、
それを覚悟で声明に署名をしたのは、ものすごい勇気だと思う。
895 :
吾輩は名無しである:2008/03/26(水) 18:48:21
安部公房、一言で言って、残らない人だね。
相当な年になるまで花田清輝の言うがままになってた人だ。
その後も迷走。小細工だけだったな。
896 :
吾輩は名無しである:2008/03/26(水) 19:49:24
>>892 それだけを読むとなんか軽々しい会話だ。部活の乗りで声明をだしたのか?
897 :
吾輩は名無しである:2008/03/26(水) 23:03:44
「イェーン」
898 :
吾輩は名無しである:2008/03/27(木) 16:25:31
しかし今、花田清輝の方が消えたけどな。
899 :
吾輩は名無しである:2008/03/27(木) 19:35:46
花田世紀ってだれだ?
900 :
吾輩は名無しである:2008/03/27(木) 19:37:51
>>889吉川英治の三国志はどうですか?あんまり副詞や形容詞が使われていないのに、
ものすごく面白いですよ。
901 :
吾輩は名無しである:2008/03/27(木) 19:57:28
>898
馬鹿な文学ファンを相手にする虚しさに耐えられないよw
902 :
吾輩は名無しである:2008/03/27(木) 22:14:24
話の流れを読まずに書くが、ついこのまえ復刊された
岩波文庫の花田清輝評論集は買いだと思うぞ
903 :
吾輩は名無しである:2008/03/28(金) 02:21:37
そんなのでてたんだな
本屋で見たことないけど
904 :
吾輩は名無しである:2008/03/28(金) 02:22:39
首相の靖国参拝当然、国旗国歌は強制しないまでも、歌うのも掲揚するのも当然と思ってるけど、
安部公房には全く違和感なんか感じないんだがなあ。
あの辺りの時代の人は、そういう感覚を持っていて当然、というか、それまで集団思考社会で、
いきなり戦後に個人主義社会が来ちゃったもんだから、訳分かんなくなっちゃって、それが永遠の真理だと
信じ込んじゃった人が多かったんだと思うよ。
NHKのアレ見ても、鯨読んでも安部は戦中から個人主義だったぽいがな
現実の戦争は非現実的で、ドストのカラマゾフの懐疑主義に浸ってたというし
戦中、日本が戦争に負けるらしいと知って、一億玉砕とか嫌だから、
それなら満州に帰って満州の馬賊にでも入ったほうがいい、そうしよう、
っていう発想がすごい。安部公房にとっての故郷は満州だろうし、当時は
日本にいるほうが外国にいるみたいな感覚だったんだろう。
コスモポリタンでエスペラント語が堪能だった父親の影響も大きいかと。
子供のときから「国」というくくりから自由な感覚を持っていたと思う。
907 :
吾輩は名無しである:2008/03/28(金) 18:27:08
結局、国家なんていらないってことさ。
安部文学万歳!
908 :
吾輩は名無しである:2008/03/28(金) 20:47:11
発想の周辺文庫化しないかねえ
名だたる著名人ばかりなんだけどねあの対談集
三島との対談が面白いよ
ほんとに仲良かったんだね
909 :
吾輩は名無しである:2008/03/28(金) 20:49:22
天才同士で気があったのかな
凡人と話してても感じる物足りなさを感じなかったりとか
910 :
吾輩は名無しである:2008/03/29(土) 14:21:51
安部は一時期は対談の相手に三島を指定してたらしい。
その対談、三島の対談集のほうにも入ってるね。
河出かどっかの文庫で出てる。
あるとき三島と安部がバーで飲んでいたら二人とも急に立ち上がって
トイレに行こうとしたらしい。それでよくよく聞いてみると
二人が嫌いな文芸評論家が入ってきたからだったとか。
この二人、思想は違うかもしれないけど、性格云々で似てるところも多いのかもね。
911 :
吾輩は名無しである:2008/03/29(土) 14:54:53
三島は思想家、大江は政治家、安部はクリエーターって感じだな
俺のなかでは。
912 :
吾輩は名無しである:2008/03/29(土) 15:06:35
>二人とも急に立ち上がってトイレに行こうとしたらしい。
アッーだろ
文芸評論家云々は口実だ
913 :
吾輩は名無しである:2008/03/29(土) 15:15:49
>>907 もっと世界の現実や政治を知れ。平和ボケ。
安部公房が何かで、「自分も三島も世間で認識されているところの
「私小説」というものが大嫌いで、絶対に書かない。」みたいなこ
とを書いてた。私小説作家にありがちな、厭世的で、生活が破綻し
てたり、日々感情を爆発させて生きるみたいなことを毛嫌いしてたし。
お互いに、恥ずかしいと思うこととか、嫌いなもの、そういう感覚が
共通してたと思う。
915 :
吾輩は名無しである:2008/03/29(土) 17:45:50
三島って私小説っぽいのちょっと書いてるよね
らんりょうおう(変換出来ない)とかさ
仮面の告白も解釈次第じゃそうだし
917 :
吾輩は名無しである:2008/03/29(土) 18:06:56
アベシの話は一度通り過ぎたら二度目に驚きは感じないアトラクションワールドの装置みたいだ
918 :
吾輩は名無しである:2008/03/29(土) 18:34:12
>>913 私は
>>907ではないのだが、自分の平和ボケを棚に上げたあなたの発言が笑える。
なぜそんなにしてまで争いを好んで扇動しようとするのだろう?
争いの種を撒き、人々を恐怖と混乱の淵へ落とすことがそんなに愉しいとでも言う
のだろうか。
本来危機などというものは、存在しない。あなたのような人が危機の妄想を人々に
振り撒くのだ。そしてあちらこちらで戦争が起きる。
それは国家というものによって苦しめられている人々はよく判っている。そしてそ
ういった人々は暴力のあまりにもあっけない素気なさの持つ薄ら寒い恐ろしさとい
うものをよく知っているのだ。
君こそ、そういったことが平和ボケで解らず、暴力の大義名分である英雄主義の幻
想と妄想の夢に恥ずかしくも浸っているのだ。
もっと想像力を逞しくしたほうがいい。
けれどもここでいう逞しさとは、他者の痛みが理解できるという基本的なことだ。
安部公房文学における想像力の跳躍は君のような人には勿体ないからね。
919 :
吾輩は名無しである:2008/03/29(土) 20:32:59
勿体も何も引き出せないお前は論外だよ
920 :
吾輩は名無しである:2008/03/29(土) 20:57:08
一度使ったら、もう使用済みのゴムみたいにしか見えなくなって、悲しい
921 :
吾輩は名無しである:2008/03/29(土) 21:00:36
>>918 危機など存在しない・・・
地球が楽園とでも思っているオメデタイ馬鹿。
要覧に載ってる公房の写真、スゴイよ〜。
惚れた。
>>922 どんなふうにすごいのか、気になる。
とりあえず、いつ見ても眼鏡デカすぎ。
あんなに大きな眼鏡ってもう売ってないよね?
かけてる人みたことない。もし今の時代に生きてる
としたら、眼鏡変えたかな(笑)?
924 :
吾輩は名無しである:2008/03/30(日) 14:22:37
横光、芥川についで変な髪形してる
925 :
吾輩は名無しである:2008/03/30(日) 20:04:13
926 :
吾輩は名無しである:2008/03/30(日) 22:57:38
江戸川乱歩みたいなキテレツな小説を書きたかったらしいね。
927 :
吾輩は名無しである:2008/03/31(月) 00:30:32
江戸川も変な髪形だよね。
毛、全然ない。
この人ある意味究極のアナーキストだよな
日本軍が負けて引き上げていった時の満州に居て、
警察機構がないから治安が最悪になるかと思ったら、意外と皆日常生活を送ってた
ってのを体験しちゃってるからな
それがしみついて無政府主義、無国籍主義的になったってのは本人も言ってるだろ
931 :
吾輩は名無しである:2008/04/01(火) 08:14:19
国民国家という新しい概念(ペテンともいう)を制定するためには「物語」が
必要なのさ。「靖国」とか「戦争犯罪」とか「歴史」なんかでその国境内にすまう
人間を「国民」として洗脳するわけだ。未だに三世代も前の出来事でドイツ人や
日本人の子達が戦勝国に搾取されたり、罵倒されたりしても当然と思えるような
国家の立場の植え付けだね。戦後の日本は荒廃から「復活」したことになってる
けど、敗戦直後は信じられないほど整然としていたという。列車も普通に走って
いたし、テレビも放映されていた。こういった「政治」に思いがいたらなければ
われわれは彼ら戦中世代を理解することは難しいだろう。
933 :
吾輩は名無しである:2008/04/01(火) 22:30:37
安部公房もあと2年生きてればなぁ。
「飛ぶ男」でもある自称超能力者による犯罪が見られたのに。
あれを見たらますます『飛ぶ男』がまとまらなくなったかもしれないけど。
934 :
吾輩は名無しである:2008/04/01(火) 22:54:50
あの闖入者が忘れられない
935 :
吾輩は名無しである:2008/04/02(水) 00:29:52
右翼はゲジゲジ(by 安部公房)
936 :
吾輩は名無しである:2008/04/02(水) 01:21:25
メガボールそれもまた可と
937 :
吾輩は名無しである:2008/04/02(水) 06:57:26
ノーベル賞選考委員「SF作家のくせに・・・。」
938 :
吾輩は名無しである:2008/04/02(水) 12:52:35
中野重治はかつてこう言った。
本当にみんなが望む差別も貧富もない平等な社会が訪れたのならば自分の著した
文学作品など人々から忘却され破棄されていいのだと。その日のために自分の作
品は書かれていたのであって未練などない。
この考えは、いわば安部文学のエッセンスにも繋がっていることだろう。
やがて人類が歴史や国家というドグマから解放される日を願って。
作品の無記名性を願って。
939 :
吾輩は名無しである:2008/04/02(水) 12:59:13
Oエ放浪www中国ほっつき歩いてろ低脳www
安部公房お勧めのエリアス・カネッティ、読んだ人いますか?
ブルガリア生まれのスペイン系ユダヤ人で母語はスペイン語、
育ちはスイスとオーストリア、大学はウィーンで、のちイギリス
に亡命。日常生活は英語、書くのはドイツ語、その他スペイン語
フランス語を不自由なくあやつり、亡くなったのはスイスでお墓もそこ。
安部公房はきっとカネッティみたいに一体何人かわからんって
感じになりたかったんだよね。
941 :
吾輩は名無しである:2008/04/02(水) 17:50:42
イスラエルは東欧やロシア系ユダヤばっか。
今思ったんだけどさ、2ちゃんってネウヨやネサヨやお国厨などがいなければ
安部氏の理想にかなり近いんじゃね?
943 :
吾輩は名無しである:2008/04/02(水) 19:48:56
それはどこの国や、機関、宗教にも言えるよね
944 :
吾輩は名無しである:2008/04/02(水) 21:50:48
認識は構造であって存在ではないというような意味の文がのってる作品はなんだっけ?
「笑う月」だっけ?
↑笑う月の98ページだよ。
946 :
吾輩は名無しである:2008/04/03(木) 02:23:28
眩暈は図書館で借りて呼んだけど読破できなかったな
忙しかったのもあるけど
947 :
吾輩は名無しである:2008/04/03(木) 02:23:53
↑カネッティの眩暈です
>>945 数字間違えた…重ねてありがとうと言って置く。
>>946 俺も図書館で借りたが、爺さんの部屋の中で若いのがうろうろしてる?冒頭部で挫折したな。。。
カネッティのカフカ論はちゃんと買って読んだけど
951 :
吾輩は名無しである:2008/04/04(金) 08:48:05
安部「コレコレとソレソレを混ぜると金より輝く『超・金地金』ができるよ」
読者「な、なんだってー!?(AA略)今すぐそれを試すよ」
安部の友人「そんなやり方があるのか・・知らなかった。これで
だれでも億万長者だな」
安部「そんなわけないさ」
友人「驚いたな。君ができるって言ったものだから」
安部「人は誰でもだまされたいという欲求があるのさ」
952 :
吾輩は名無しである:2008/04/04(金) 10:44:01
>>942 かりに国境、宗教、戦争がなくなって地球が単一国家になったとしても平和なユートピアになるわけじゃなく、
かわりに、家族間殺人、理由なき無差別殺人、快楽殺人、保険金殺人、麻薬汚染、あらゆる犯罪が増加、悪質化していくだけ。
それは思いこみ
犯罪が増加するか減少するかはわからない。
その単一国家の方針によるだろう。
まず間違いなくディストピアになるだろうね
955 :
吾輩は名無しである:2008/04/04(金) 12:37:13
しかしその単一国家の従順な住民の目からしたら
現代の国家群はディストピア的に映るだろう
きっとその単一国家のなかに、過去にあった
今の国家群にあこがれを抱く人もでてくるだろう。
水棲人間の子供の中に、陸上にあこがれる子供が
出てきたように。
957 :
吾輩は名無しである:2008/04/04(金) 13:40:53
>>955 何いってるか、分からないよ
単一国家になったって、結局は個々の州や県、地域で規律や法律がないとだめでしょ
そしてその地域ごとに、宗教や仲間意識、連帯や愛郷や生まれ、他の離れた地域の人より愛着感がわくのはあたりまえ
それを無理矢理とっぱらって単純に単一国家をとなえても、身近な人や地域との連帯が薄れ、モラルが低下したら犯罪が増加するだけと思う
958 :
吾輩は名無しである:2008/04/04(金) 20:18:06
大戦争で人類の何十割かが死んだ後に出来た
人類全員が所属する単一国家での物語を描いたアメコミがあったな
タイトルは「イーオン・フラックス」だっけ?
>>958 どうでもいいけど「何十%」か「何割」だろ
>>959 間違えてごめんちゃい☆
でもやっぱりでかい戦争か自然災害でもないと人類の統一化は無理だNE!
>>957 神聖ローマ帝国がまさにそれ。
一応、国というゆるいまとまりの中に、数百もの領邦国家が自治権を持っていた(9割は弱小国家だったが)。
そして皇帝は領邦国家元首の選挙で選ばれていた。
この問題に興味のあるものはぜひ神聖ローマ帝国の国家形態を研究すべし。
神聖ローマ帝国こそ未来の世界連合国家のプロトタイプだという歴史学者もいる。
でもさ奴隷は、いかがしましょう?
>>951 ワラゲンの話を思い出した。
ワラジムシの粉末に利尿作用があるとは、とても思えない。
964 :
吾輩は名無しである:2008/04/05(土) 15:43:19
>>962 未来の連邦国家における
神聖ローマ帝国時代的な奴隷の役割は
僕ら労働者が担うことになるんじゃない?
安部ってボリスヴィアンの影響、相当受けてるよね?
かなり似てると思うんだが。
>>966 たしか「北京の秋」の解説を書いてたと思う
内容は覚えてない
968 :
吾輩は名無しである:2008/04/07(月) 10:45:29
先にいくつかレスがあるが、たしかにカネッティの眩暈は
なかなか読破できないよね。
俺は主人公の爺さん?が家から追い出されたところで
読むのがツラクなった。。
969 :
吾輩は名無しである:2008/04/07(月) 14:47:57
ヴィアンの邦訳が出るようになったのは60年代後半じゃなかったっけ。
でも安部公房はよく外国文学読んでるよな。
『ドーキー古文書』も絶賛していた。
>>968 俺は百年の孤独も孫だかが出てきたところ、6割ぐらい読んで挫折した・・
カネッティの『マラケシュの声』は読みやすかった。旅行記だし。
『群衆と権力』は難しかった。でもおもしろかった。邪道な読み方
だけど、世界にはこんな少数部族がいて、こんな儀式や習慣があるんだ
とか、トリビアな感じでも読めるし。
それにしても、安部公房は読書家だね。
安部公房は、飛びぬけた読書家でなければ、小説家にはなれないって言ってたけど、
今、飛びぬけた読書家である本当の小説家ってどれだけいるんだろうか?
973 :
吾輩は名無しである:2008/04/11(金) 22:50:15
安部を読めば読むほど村上春樹が子供に思えてくるのは俺だけか?
オーケー、正直に認めよう。
僕もだ。
975 :
吾輩は名無しである:2008/04/12(土) 20:05:47
ワロタ
976 :
吾輩は名無しである:2008/04/13(日) 20:21:12
春樹?クソが!
977 :
吾輩は名無しである:2008/04/13(日) 22:28:00
初期の公房で、
チョークで描いた絵が本物になるという短編があったと思うんですが、
何と言う題名かわかる人いますか?
どの文庫に入ってるか教えてください。
979 :
977:2008/04/13(日) 22:59:37
980 :
吾輩は名無しである:2008/04/13(日) 23:01:16
顔の傷
ウェーの設定を見てから、安部公房が沼正三のブレーンだったのではないかと
いう思いが消えない。
ウエー オラの脳みそあべこーべだぁorz
983 :
吾輩は名無しである:2008/04/14(月) 15:43:52
984 :
吾輩は名無しである:2008/04/14(月) 23:23:08
安部しか読んだことがない。
次は、なにを読めばいいですか?
安部の新作
安部龍太郎
987 :
吾輩は名無しである:2008/04/16(水) 00:28:57
村上春樹を読め、キチガイども!!!
988 :
吾輩は名無しである:2008/04/16(水) 02:35:26
自分でキチガイと決めつけた者に、読書をすすめる、熱心な馬鹿を発見した。どうやら、村上春樹のファンらしい。
しかし、わざわざ追い返すこともないだろう。泥棒だって、錠前の売り上げに貢献しているかも知れないのだ。
それに案外、これくらい馬鹿なほうが、観察に打ってつけなのかもしれない。
989 :
↑:2008/04/16(水) 02:36:08
きちがい
990 :
989:2008/04/16(水) 02:38:35
ブックオフの百円コーナーで春樹何冊か買って読んでみたけど全然面白くなかった
主人公がウザイ
全く共感できない
ちなみに俺は26
992 :
吾輩は名無しである:2008/04/16(水) 18:35:25
ドナルドキーンとの対談集、反劇的人間を買いました。やっぱりこの人天才だわ
993 :
吾輩は名無しである:2008/04/16(水) 20:57:09
村上春樹ってだれ?
>>991 俺は安部公房の小説に出会って初めて
小説っていうのは主人公に感情移入してストーリー展開にハラハラドキドキするのではなくて
読み終えて静かにこの小説は全体で何を言いたいのか考えるものなのだ
っていうことを学んだ
>>994 近鉄にいた外野手だったと思う
妹が中村ノリの嫁
997 :
吾輩は名無しである:2008/04/17(木) 09:48:55
>>995思想・哲学関係の本がその役割を担っているのだが・・
998 :
吾輩は名無しである:2008/04/17(木) 13:22:56
ぐだぐだな流れだけどそろそろ次スレを
999 :
吾輩は名無しである:2008/04/17(木) 13:27:26
うめ
1000 :
吾輩は名無しである:2008/04/17(木) 13:28:31
1001 :
1001:
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もう書けないので、新しいスレッドを立ててくださいです。。。