1 :
吾輩は名無しである :
2007/03/11(日) 18:40:05 偏見があり、今まで未読でしたが、最終章の会話でグッと来ました。 旧訳の長いお別れと比較してどうかは分かりませんが、感動できることは 間違いない。 著者の40Pにも上る後書きについても読み応え充分。村上春樹の原点の一つです。 しかし、唯一、装丁のセンスだけは頂けないと思いましたが。 ここで語っていきましょう。
2 :
吾輩は名無しである :2007/03/11(日) 19:12:19
いい加減にしてくれ。いちいちスレ立てんなよ。削除依頼は自分で出してね。
同感。しかもネタバレしてるし。 削除依頼よろしくね。
4 :
吾輩は名無しである :2007/03/11(日) 19:26:32
どこがネタバレ?
コーヒーをつぎ、タバコに火をつけてくれたら、あとはぼくについてすべてを忘れてくれ。
7 :
吾輩は名無しである :2007/03/12(月) 22:15:19
うーん、原文に忠実に訳したことは評価するが、会話文が硬すぎるな 「彼女を責めることは、誰にもできますまいね」 なんて普通の会話には出てこない文章だろう なんつーか無理に清水俊二の言い回しを避けてるような印象 それで気づいたんだが、「やれやれ」とかの春樹節は チャンドラーの影響というよりも清水俊二の影響が大きかったんじゃなかろうか
8 :
吾輩は名無しである :2007/03/13(火) 08:19:54
>>7 それはあるかもしれんね
本人はアメリカ文学の影響を受けたつもりでも
実は翻訳家の影響だったと
9 :
吾輩は名無しである :2007/03/13(火) 09:59:12
日本語は安いほうがいい本。 こだわりたい人は英語で読む。 これが正解。
漏れも清水訳に慣れちゃってたせいか恐ろしく違和感感じた というか読んでてなんか凸凹してる感じだねスムーズでない もしかして村上春樹って翻訳下手? これは清水訳を先に読んだせいなのか 清水訳を読んだことなくて村上訳が初読の人の意見も聞いてみたい
清水訳を先に読んだからってわけでもないんじゃないか? 村上訳のあとに清水訳読んでも多分清水訳のほうがしっくりくると思う。 小説家として文章うまい作家は基本的に翻訳だめだと思う。なんだかんだいっても清水訳がちょうどいい。作家でもその辺きちんと理解してる矢作俊彦あたりにどうせなら翻訳してもらいたかったよ。
13 :
吾輩は名無しである :2007/03/13(火) 18:21:36
高いんだよ 売れてるの?
>>13 ageるなって言ってるだろがカス!
春樹オタやるのは勝手だが、常識考えろ。
>>1 よ、もし見てたらサゲで書き込め。
「重複・糞スレ立ててごめんなさい。削除依頼出します。削除されたのを確認次第、玉川上水で入水自殺します」ってな。
16 :
吾輩は名無しである :2007/03/13(火) 18:45:50
17 :
吾輩は名無しである :2007/03/13(火) 18:46:58
高いのになあ、初版日付3/8なのに、もうアマゾン(本部門)43位。
19 :
吾輩は名無しである :2007/03/13(火) 18:52:01
21 :
清水訳を改変 :2007/03/13(火) 18:55:00
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ だから、UFJの件についても三菱自工の件についても僕についても忘れてくれたまえ。 だがそのまえにぼくのために「ヴィクター」でギムレットを飲んでほしい。 それから、こんどコーヒーをわかしたら、ぼくに一杯ついで、バーボンを入れ、 タバコに火をつけて、カップのそばにおいてくれたまえ。 それから、すべてを忘れてもらうんだ。羽生健治のすべてを。 ではさようなら。 ドアにノックが聞こえる。ボーイがコーヒーを持って来たのだろう。もしそうでなかったら ピストルが鳴ることと思う。ぼくは韓国が好きなのだが、韓国の留置所はきらいなんだ。 さよなら。 羽生健治 私は永いあいだ、手紙を見つめていた。手紙を書状箱にしまってから、 羽生さんが注文したコーヒーをわかすために台所へ行った。 注文どおりに二つのカップにコーヒーを注ぎ、羽生さんのコップにバーボンを加えて、 飛行機に乗せるためにつれだした朝に羽生さんが座っていた場所に置いた。 タバコに火をつけて、カップのわきの灰皿にのせた。 私はコーヒーから立ちのぼる湯気とタバコの煙の細い糸を見つめた。 窓の外では、小鳥がときどき羽根をはばたきながら、低い声でさえずっていた。 やがて、コーヒーの湯気が立ちのぼらなくなり、タバコの煙も消えて、 灰皿の端に吸殻だけが残った。私は吸殻を流しの下のごみ入れに捨てて、 コーヒーをあけると、カップを洗って、片づけた。 それだけだった。五千ドルのためにすることにしては、充分ではないような気がした。
なんだかんだで、春樹の影響力はすごいなぁ・・・。
23 :
吾輩は名無しである :2007/03/13(火) 19:04:28
24 :
吾輩は名無しである :2007/03/13(火) 19:05:20
43位いったらベストテンもじきかも…
>>16 若き日に劇画化権を獲得してまでロンググッドバイ劇画にしたから、ってこれはどうでもいいけど。
日本で唯一チャンドラーをきちんと理解してる作家だと思えるから。
翻訳ってもんがどういうものかきちんと理解してる文章を発表しているから。
26 :
吾輩は名無しである :2007/03/13(火) 20:27:49
本屋で買うときに売れてる?って訊ねたら すごい売れてます、って言ってたからかなり上位に食い込むと思われ
27 :
吾輩は名無しである :2007/03/13(火) 21:53:42
チャンドラーの日本での立ち位置が変わったと思うのだが。 本持ってるヤツはよく調べてみて。一言もハードボイルドという言葉が出てこない。 という意味ではギャツビーよりもはるかに意味のある訳業だと思う。
チャンドラーを本当に好きな奴でハードボイルドの範疇に入れてる奴なんて 昔から一部の文学オンチだけだよ。 新訳の意味はあるのかもしれないが村上春樹訳ってことでベストセラーに入るってことが また間違ったチャンドラー認識に向かうってことはあると思うぞ。 少なくとも村上訳で初めて読んだやつは清水訳も読んだほうがいい。
ミステリーの評論家が、強引な理論で清水訳をこき下ろしたことがあって それは宝島から出版されているんだが、それを受け売りして清水訳をメチャクチャ叩いてるのがけっこういるんだよな 清水俊二は誤訳をしたりハードボイルドをセンチメンタリズムと誤解させた極悪人だみたいな ふつうにハメットやロスマク、パーカー、ローレンスブロックとか読んでればチャンドラーだけが異質ってことは すぐに読みとれると思うんだがね 論理を自分に都合良くねじ曲げて飛躍させてしまってるのは痛すぎる 一方、村上氏はあとがきで誤訳や省略については一定の批判はしているが、某評論家のように頭ごなしな否定はして いないし一定のリスペクトも表している 読者はそのへんのところを理解したうえで清水訳も読んでみるといいと思う
30 :
吾輩は名無しである :2007/03/14(水) 01:06:38
>>1 チャンドラーは田中小実昌も訳してるよ。「高い窓」
31 :
吾輩は名無しである :2007/03/14(水) 01:16:17
春樹はぶさいく(;_;)(;_;)(;_;)(;_;)
田中の訳は作家として文章がうまいせいで最悪の訳になってるいい例。 訳っていうより田中の作品になってしまってる。 同様に長いお別れを訳すと聞いた時、村上春樹も同じ結果になるんじゃないかと思ってたが ある意味、思った通りの結果になってると思われる。
作家が訳するときの陥穽だな。 コミさんはコミ流ちゃんどらー 春樹は春樹流ちゃんどらーになるのは必然と思われ。 翻訳者は翻訳に徹するべきで、自分の文体に拠る作家が 無色透明の翻訳に徹しきれないのは「業」というべきかも。
俺はふつーに、チャンドラーはハードボイルドだと思ってますがw なにか、自分にとって格別の意味を持つ物を、○○じゃない、××だ! なんて強弁するヒトタチのこの病、どうにかならんかねww
ww なんて付けるヒトタチをどうにかならんか ここは文学板で厨房板ではないのだから
>>21 チャンドラーはチャンドラー。誰が訳そうとその真髄は変わらない。
ハードボイルドなんてぇ枠決めは売る方の勝手だがな。
照れちゃうなー、そう誉めたもうなww
ハードボイルドなんて本家アメリカでさえ大雑把で曖昧なカテゴリーっていうか、 そんな言葉すらなんじゃらほいだろうが、そこにチャンドラーを入れちまうこと自体わけがわからんけどな。 ハメットが始めたスタイルに影響を受けてはいるがそれはまったく異質なもので むしろイギリスの伝統的な小説スタイルをチャンドラーはきちんと踏まえてる。 イギリスの伝統で育ったおっさんがアメリカのあのスタイルに胸躍らせたってのがほんとだと思うぞ。 しかし、そこはイギリス人、聖杯、騎士道物語からはみだすことはできなかったってことだろ。 そのため雑多はハードなんとか小説とは一線を画するものになってる。 イギリスの伝統的な小説スタイルの中で育ったおっさんがアメリカのドンパチな空気を遊んでる
>イギリスの伝統で育ったおっさんが >アメリカのあのスタイルに胸躍らせたってのがほんとだと思うぞ。 いい表現だな。同感。 チャンドラーは書きながら楽しかったろうと思う。
40 :
37 :2007/03/14(水) 02:44:29
>>38 うんうん、読ませるね、面白いよ。
でも俺はそもそも、チャンドラーみたいなの(端的に云えば痩せ我慢w
武士は食わねどなんとやら)こそがハードボイルドだと認識しているんだわ、
その歴史的経緯やらなにやらはちぃーっとも知らんけど(まーそれでも
一般ににハードボイルドとして一括されている類いの作品、俺割と読んでる方だと思う。
例えば
>>29 以外だとスピレインやチェイス、ウエストレイク、プロンジーニ、ケイン、
ジョー・ゴアズ、カーター・ブラウン、ラティマー、ホレス・マッコイetc)。
とまれ、ジャンルわけなんてどうでもいいやね、面白ければ、もうそれだけで。
神学論争、自分がやるのは実は大好きなんだがw、人がやっているのを見るのは嫌いだーww
41 :
38 :2007/03/14(水) 04:04:21
>>40 読んでる作家、俺も好きだよ。
ただあまりにも日本でいうところのハードボイルドってカテゴリーが大雑把で意味をなしてないと
思ってる。
言い出しちまえば夏目漱石のこころだってある種のハードボイルドと言えるし司馬遼太郎まで入れることが出来ちまう。
ハードボイルドってカテゴリーでパーカー、ロスマクなんてえせ精神分析もどき小説の屑と
チャンドラーが一緒にされちまってるのがあまりにも腹立たしいんだわ。
村上春樹もどうせならパーカーから権利?ぶったくって
プードルスプリングス物語のチャンドラーの遺稿のあとパーカーが書いた部分を書き改めるって荒業にでてくれねーかな。
言い出しちまえば夏目漱石のこころだってある種のハードボイルドと言えるし司馬遼太郎まで入れることが出来ちまう。 ぜんぜんちがう. 春樹はダメだよ、もう。わかってるだろ?
翻訳に走るしかない心裡
おいバカ共、糞スレアゲるなって言ってるだろが!
>>1 は人として反省すべき。
ミステリー板に立てるべきだな。 文学板は板違い。 別に質が劣ると言ってるわけではない。映画板にベートーベンのスレを立てるような行為だ。 リソースがあり余ってるならともかく。
46 :
吾輩は名無しである :2007/03/14(水) 07:23:11
糞スレ削除懇願。重複スレ削除懇願。糞スレ削除懇願。重複スレ削除懇願。 糞スレ削除懇願。重複スレ削除懇願。糞スレ削除懇願。重複スレ削除懇願。 糞スレ削除懇願。重複スレ削除懇願。糞スレ削除懇願。重複スレ削除懇願。 糞スレ削除懇願。重複スレ削除懇願。糞スレ削除懇願。重複スレ削除懇願。 糞スレ削除懇願。重複スレ削除懇願。糞スレ削除懇願。重複スレ削除懇願。 糞スレ削除懇願。重複スレ削除懇願。糞スレ削除懇願。重複スレ削除懇願。 糞スレ削除懇願。重複スレ削除懇願。糞スレ削除懇願。重複スレ削除懇願。 糞スレ削除懇願。重複スレ削除懇願。糞スレ削除懇願。重複スレ削除懇願。 糞スレ削除懇願。重複スレ削除懇願。糞スレ削除懇願。重複スレ削除懇願。 糞スレ削除懇願。重複スレ削除懇願。糞スレ削除懇願。重複スレ削除懇願。 糞スレ削除懇願。重複スレ削除懇願。糞スレ削除懇願。重複スレ削除懇願。 糞スレ削除懇願。重複スレ削除懇願。糞スレ削除懇願。重複スレ削除懇願。
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糞スレ削除懇願。重複スレ削除懇願。糞スレ削除懇願。重複スレ削除懇願。 糞スレ削除懇願。重複スレ削除懇願。糞スレ削除懇願。重複スレ削除懇願。 糞スレ削除懇願。重複スレ削除懇願。糞スレ削除懇願。重複スレ削除懇願。 糞スレ削除懇願。重複スレ削除懇願。糞スレ削除懇願。重複スレ削除懇願。 糞スレ削除懇願。重複スレ削除懇願。糞スレ削除懇願。重複スレ削除懇願。 糞スレ削除懇願。重複スレ削除懇願。糞スレ削除懇願。重複スレ削除懇願。 糞スレ削除懇願。重複スレ削除懇願。糞スレ削除懇願。重複スレ削除懇願。 糞スレ削除懇願。重複スレ削除懇願。糞スレ削除懇願。重複スレ削除懇願。 糞スレ削除懇願。重複スレ削除懇願。糞スレ削除懇願。重複スレ削除懇願。 糞スレ削除懇願。重複スレ削除懇願。糞スレ削除懇願。重複スレ削除懇願。 糞スレ削除懇願。重複スレ削除懇願。糞スレ削除懇願。重複スレ削除懇願。 糞スレ削除懇願。重複スレ削除懇願。糞スレ削除懇願。重複スレ削除懇願。 糞スレ削除懇願。重複スレ削除懇願。糞スレ削除懇願。重複スレ削除懇願。 糞スレ削除懇願。重複スレ削除懇願。糞スレ削除懇願。重複スレ削除懇願。 糞スレ削除懇願。重複スレ削除懇願。糞スレ削除懇願。重複スレ削除懇願。 糞スレ削除懇願。重複スレ削除懇願。糞スレ削除懇願。重複スレ削除懇願。 糞スレ削除懇願。重複スレ削除懇願。糞スレ削除懇願。重複スレ削除懇願。 糞スレ削除懇願。重複スレ削除懇願。糞スレ削除懇願。重複スレ削除懇願。 糞スレ削除懇願。重複スレ削除懇願。糞スレ削除懇願。重複スレ削除懇願。 糞スレ削除懇願。重複スレ削除懇願。糞スレ削除懇願。重複スレ削除懇願。 糞スレ削除懇願。重複スレ削除懇願。糞スレ削除懇願。重複スレ削除懇願。 糞スレ削除懇願。重複スレ削除懇願。糞スレ削除懇願。重複スレ削除懇願。 糞スレ削除懇願。重複スレ削除懇願。糞スレ削除懇願。重複スレ削除懇願。 糞スレ削除懇願。重複スレ削除懇願。糞スレ削除懇願。重複スレ削除懇願。
ミステリー板だととにかく清水俊二を叩いて悦に入ってるバカが多いからまともな議論が出来ない ハードボイルドの中でもチャンドラーは単純にミステリー作家とはくくれないと思うんだが むしろ純文学に近いんじゃね?
52 :
吾輩は名無しである :2007/03/14(水) 08:55:43
朝日に今回の訳についての記事が出てますよ。
>>41 パーカーのプードルスプリングはちょっと遠慮している感じあるよね
村上春樹がプードルのつづきを書くなら、もっと積極的に自分の色を出して欲しい
今回のロンググッドバイは完訳版という建前があるせいか、原書に忠実な直訳調すぎて
大学生が辞書片手に英文訳してるような空気さえ感じる
54 :
吾輩は名無しである :2007/03/14(水) 09:43:14
アルトマン監督の映画版ロンググッドバイおもしろいよ
56 :
吾輩は名無しである :2007/03/14(水) 09:59:53
ジェイムズ・エルロイのブラックダリアはノルウェイの森に似ている ハードボイルドだからお薦めだ 映画は面白くないがな
ageんな。アホが。学習しろゴミクズ。 糞スレ削除切望。
そんなにカリカリするなよw
59 :
38 :2007/03/14(水) 11:00:04
>>54 70年代のアルトマン映画はそれまでのジャンル映画の神話を解体することで、
ハリウッド神話、映画システム、もっとでっかくアメリカのシステムそのものを
パロディ化する試みだったと思うんだが、そういった意味でボギー神話(まーハードボイルド神話だわな)を
解体してパロディ化する作業ってのは、チャンドラーがジャンル小説を解体し、ある種のパロディとして
ロスを描くことでイギリス人が見たアメリカを描いてるって点で通じてて、
それまでのどのチャンドラー原作映画よりもチャンドラーらしい映画になってると思う。
アルトマンはジャンルとしての物語神話は放棄してるが、それまでのどのチャンドラー映画よりも
チャンドラーの描こうとしたものを理解し、敬意を表してる。
映画冒頭で家出しちまう猫、ラストのテリーを撃ち殺す時のきみのおかげで猫まで無くしたってセリフといい
無類の猫好きチャンドラーへの敬意。
ラスト、マーロウの吹くおもちゃハーモニカにかぶさってビバハリウッドの歌が流れることで
ハリウッド神話=アメリカをパロディ化するあたり、
イギリス人が描いたアメリカ人が警官にさよならを言う方法を見つけられないラストとどうにもダブルね。
ってことで板違いごめんよ。
60 :
吾輩は名無しである :2007/03/14(水) 12:32:09
>>50 最近はこういうのが多いんだが、一人や二人の作家が持ち上げた所でミステリーが
純文学になるわけがない。SFとかもそう。
最近は権威を批判してさえいれば良いという風潮が激しすぎ。特に文学。
どんどん自分に甘くなっていってどうする。
61 :
吾輩は名無しである :2007/03/14(水) 12:34:40
ジャンルの枠組みって恐いわー。
62 :
吾輩は名無しである :2007/03/14(水) 15:07:34
なぜこの時期に改訳なりや
63 :
38 :2007/03/14(水) 18:25:58
>>60 いったい純文学って正式な定義はなんなんだ?
SFは違うというが、スペースオペラならまだしも現代人で文学やるとなればSF的思考がなければ
そんなもん現代文学としてなりたちゃしないと思うぞ。
作家が持ち上げて純文学になるわけじゃなくて、ミステリーなり、SFなりの思考が
現代では文学に必要であって、すでにそこに純文学としてなりたってるってことだろ。
(まー糞みたいな作品も多いわけだが)。
ミステリー、個人的な殺人って意味での小説ジャンルが20世紀大戦直後から雨後の竹の子のように現れ、東西冷戦下においてSFってジャンルが恐ろしい勢いで現代にリンクしていったことを考えてみればいい。
いい年ぶっこいたチャンドラーが、なぜもっともアメリカ的なパルプ雑誌の三文文学に当時、魅力を感じ、自分の文学の形態として選んだのか、
そして純文学?作家と呼ばれる奴ら村上春樹も含めてが、なぜチャンドラーの文体に魅力を感じるのか考えてみ。
SFが現代文学とに恐ろしい勢いで発展し、
64 :
吾輩は名無しである :2007/03/15(木) 06:53:23
で、おもしろいのか?
あとがきがおもしろい 中身のおもしろさは 清水訳>>>>>春樹訳 でも清水が取りこぼした部分もちゃんと訳してあるという話だから 完全版としての価値はある
春樹版を先に読んだらそっちの方が良く感じるだろう
よほど小説じたいに魅力を感じないと春樹版読んで清水版読むなんてのはいないだろ 清水版読んでから春樹版読むのが正しい読み方。
清水版は、はるか昔に読んだんだw 今、どれにするか迷ってまつw 1.もう一度清水版をよんでから春樹版を読む 2.一気に春樹版に突入する 3・原作と春樹版を両方買って、交互にまったり読む
69 :
吾輩は名無しである :2007/03/15(木) 21:30:08
神保町の三省堂がこの本が超山積み
70 :
吾輩は名無しである :2007/03/15(木) 21:33:25
>>68 …貴殿はなんと贅沢な時間の持主だろう… 心底うらまやしいぞ
71 :
38 :2007/03/16(金) 04:10:58
>>65 あとがきに関してはチャンドラーを好きになった奴にとっては同じような感覚だろ。
特に目新しくもなかった。実際、自分も小六で初めて長いお別れを読んでから
フィッツジェラルドに興味を持ち、TSエリオットを読んでみるってパターンだったし
多かれ少なかれ同じような読み進み方をした人間も多いんじゃないか。
ただ、ヘミングウェイを推し進めたハメットの文体って流れが書かれていたが、
実際のところヘミングウェイが日はまた昇るを発表する数年前にブラックマスクに
ハメットはあの文体で作品を既に発表している。
ってことはやはりチャンドラーが魅かれ、ジャンルとして選択したものの源流は、もっと底に三文的なもの、実にアメリカ的なおもちゃ箱のようなものだったような気がする。
いちいち長いな そんなにあつくなることかい
73 :
38 :2007/03/16(金) 04:19:45
>>72 なるね。正直なところ10代のやつらが村上春樹の訳でこの本に触れて、
今後それが彼らの財産になるのかと思うとやれやれとしか思えない。
でもお前には関係ないじゃん
75 :
38 :2007/03/16(金) 05:29:17
関係ないって言い出したらお前も関係ないじゃん
でもどうせお前の方がアホじゃん
粘着やめれ。 ここでは与えるものが多い人間の方がエライ(笑)んだってば、 それが情報であれ見識であれ、またはある種のカタルシスであれ。
>>73 いや、これからは二つの訳を読めるのだから
興味のある奴は両方を比べる事が出来て幸せだと俺は思う
それに、財産とまで思い込むような人間の場合は原書で読むだろうからどうでもいい
うん 漏れは基本的に清水訳の方が好きだけど、粘着がよく誤訳や取りこぼしがあると言っては 叩きまくっていてそれが非常に不愉快だったが、春樹の完訳版が出たことにより、そういう 声も少なくなるんじゃなかろうかと思う 文句あるなら春樹の方を読めばいいということ そういう点では二つあることはいいことなのだろう
村上春樹の本は超約ではないのですか?。
81 :
吾輩は名無しである :2007/03/16(金) 17:14:53
買ったよ<春樹のロンバイ 清水訳は読んだ事無いけど、そんなことどうでもいいくらい春樹訳はいけてるね!
>>1 いい加減謝罪しろ。
顔や名前がわからないから何しても平気ってわけか?
>>62 この時期…とは、版元より春樹側の事情ではないかと推察される。
このところ翻訳ばかりだろう。
>>22 たしかに。
だからこそ動き様によっては社会的意味があるはずだが…。
翻訳なんか誰にでもできるんだからさ。
他にやることがあるだろうという気がしてならない。
85 :
吾輩は名無しである :2007/03/16(金) 19:23:07
春樹の作品で残るのが翻訳だけだと分かってるんだろう
86 :
吾輩は名無しである :2007/03/16(金) 20:33:33
春樹サイコー!
春樹サイコー!
88 :
吾輩は名無しである :2007/03/16(金) 20:58:18
>>71 小6でチャンドラーかよ
家族がもってたの?自分でかったの?凄いな
89 :
吾輩は名無しである :2007/03/16(金) 21:17:41
陽子夫人ぶさいく!
でも春樹サイコー! 結局現代作家の中で圧倒的に1番です!
91 :
吾輩は名無しである :2007/03/16(金) 21:51:50
92 :
吾輩は名無しである :2007/03/16(金) 22:04:21
正直、春樹訳がいまいち乗れなかった。 たしかに、清水訳は細かい所をはしょっているのは分かった。ただし、 清水訳の方が変にしつこい所がないから、むしろ読みやすいのではないかな。 後、村上春樹訳ではどうしても台詞が上品になってしまっている。 殺人課長のグレゴリウスの台詞がその典型。グレゴリウスという男はもっとがさつ で乱暴な物言いをすると思うのだが。 清水訳>ここでは私立探偵の鑑札は名刺と同じこった。何の役にも立たん。おとなしくしゃべるんだ。 村上役>ここではな、探偵の許可証なんぞ、ぺらぺらの名刺ほどの値打ちしかありゃしないんだよ。さあ、 供述をしてもらおう。 〜なんだよ。とか、〜だよ。とか微妙に台詞回しが上品。何か、この手の小説に向いていないな。
94 :
吾輩は名無しである :2007/03/16(金) 23:43:00
春樹訳の装丁、センスなさすぎw せっかくのチャンドラーが台無しだw
せっかくのチャンドラーっていうけど村上の方がはるかに格上じゃん
97 :
吾輩は名無しである :2007/03/17(土) 02:43:28
春樹サイコー!
>>93 えーそんなのあるんだ?知らなかった。
どんな朗読してんだろうな?誰か聞いたことないのか?
アルトマン映画のあの感じで朗読してたとしたら、なんか違和感感じそうだが。
清水訳でよくわからなかったところが、村上訳でわかるようになった感じ。 村上訳は、しっかり理解した上で、親切に訳してくれている。
100 :
吾輩は名無しである :2007/03/17(土) 04:41:32
春樹のロンググッドバイを読んだけど原作に忠実でとても良かった。
101 :
吾輩は名無しである :2007/03/17(土) 05:47:42
ネタばれかも知れんが、ギムレットには早すぎる、から始まる会話のやり取り の部分。 君は真っ直ぐな心をどこかで失ってしまったんだ(村上春樹)。より、 君は道徳に関しては敗北主義者だ(清水俊二)。の方がテリーの人となり を的確に表していて好きだな。清水さんは意訳し過ぎなのかもしれないけど。 ロンググッドバイは、戦争の残した傷跡をめぐる話でもあるんだよね。反戦文学 とまではとても言えないけど。色んな読み方ができる奥深い話だと思う。
どうせなら、あとがきの代わりに付録としてイギリスの夏を訳して欲しかったな。 長いお別れは断然、清水訳のほうがいいと思えるし、むしろイギリスの夏を村上訳で読んでみたい。 あとは本気でプードルスプリングスの続きを新たに、村上春樹書くことできないのかなー。 パーカーの腐った頭じゃチャンドラーじゃなくてちゃんどらになってる。 リンダと結婚したマーロウがどうなるのか?長いお別れ以降テーマを引きずった重要な作品になったはずなのに。 どうせ、続きは他人の創作になるなら誰が書いてもいいような気がするんだが版権だなんだうるさいんだろうな。
パーカーのプードルは読んでいて不愉快
104 :
吾輩は名無しである :2007/03/17(土) 12:20:23
春樹のルックスとハードボイルドって合わないよな
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108 :
吾輩は名無しである :2007/03/17(土) 13:33:37
良スレあげ
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110 :
吾輩は名無しである :2007/03/17(土) 13:46:17
春樹は小説やエッセー、翻訳全体が大きなライフワークになっている ところが素晴らしい。
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119 :
吾輩は名無しである :2007/03/17(土) 20:16:57
レス番飛びすぎw
120 :
吾輩は名無しである :2007/03/17(土) 20:24:32
見てみたがそう難しい英語使う作家じゃないぞチャンドラーって。原書で読め原書で。
121 :
吾輩は名無しである :2007/03/18(日) 09:56:11
村上訳ロンググッドバイ、現在100ページ読破!めちゃくちゃおもしれぇ! 読み終えるのが勿体無い本に久々に出会えたよ
ハメットの良さが際立ったな。
123 :
吾輩は名無しである :2007/03/19(月) 00:35:38
ある意味、春樹の最高傑作だ。 すばらしい。
なんか読んでみたくなってきた
>>101 >君は真っ直ぐな心をどこかで失ってしまったんだ(村上春樹)
>君は道徳に関しては敗北主義者だ(清水俊二)
UP乙。両者の違いが非常によくわかるフレーズ。
清水訳が翻訳者の文章であるのに対し、
春樹訳はなんかいかにも春樹らしい文章で
どうしてもそう訳したかったんだろうな…と想わせる。
両方を読めば、何故いま新訳か?という問いの答えがわかるかもしれない気も…
126 :
吾輩は名無しである :2007/03/19(月) 01:07:00
陽子夫人はきもいよな
>>125 村上春樹訳で初めて
チャンドラーを読む人は、はまるだろうよ。今的な言葉だから。
今的な言葉w
村上春樹訳 「シャンパンは自腹で切った」 「シャンパンくらい何よ」と彼女は言った。 清水俊二訳 「シャンペンをおごったぜ」 「シャンペンなんか、なにさ」と、彼女はいった。 清水さんに一票!
ある一部で比較してもな それもしょうもない一部で
うん、でも「自腹」ってのが復古調でね。
132 :
129 :2007/03/19(月) 02:53:57
「しょうもない一部」を引用したのは申し訳ない。 でも、村上訳を読んだ限りでは日本語がこなれてない、というか翻訳調が過多ではないかと。 それだけを言いたかっただけ。
133 :
吾輩は名無しである :2007/03/19(月) 06:54:25
LONG GOODBYE GREAT GATSBY 清水 < 村上 野崎 > 村上
134 :
吾輩は名無しである :2007/03/19(月) 19:32:00
やれやれ
>>129 うp乙。はじめ見た時は「自腹を切った」の誤植かと思ったんだが、
よく読むと意外に工夫された訳かも?と思えてきた。
つまり、単にシャンパン代を払うというよりも
新しいビンを開ける、封切りするみたいな感じで、その奢りも含めての
ニュアンス…じゃないか?と思ったんだが、違うだろうか?
シャンパンは開けた瞬間がいいんだから、
ドンペリなんぞ奢ろうものなら
やっぱ「自腹で切ったぜ!」とか言いたくもなるだろう。奢ったことないけども
136 :
吾輩は名無しである :2007/03/19(月) 22:47:46
さよならを言うのは、わずかの間死ぬことだ。→清水 さよならを言うのは、少しだけ死ぬことだ。→村上 To say goodbye is to die a little.→Chandler 清水訳は明らかな誤訳。村上訳は正しいが、うるおいが無いし、日本語では意味が汲み取りにくい。 もっとうまく訳せないのかな。 「さよならを言うとき、心は少しずつ死ぬ」とか
翻訳ってのは訳の正確さより、作家のスタイル、文脈にそった訳をいきすぎることなく 訳することが正しいと思ってる。 そういう意味で現役の作家が訳するってのには反対、翻訳は訳者に徹した人間がするべき。 清水訳は正確では無いかも知れないがチャンドラーのスタイルをきちんと訳してる。 村上訳は完全に村上春樹の小説になってしまってる上たちの悪いことに誰かが上のほうで 言ってたが、まるでロボットのようだ。あれほどチャンドラーに影響受けたと公言していた人間が訳したものなのか?とかなりびっくりしている。
138 :
吾輩は名無しである :2007/03/20(火) 07:07:46
村上はあとがきで翻訳には賞味期限がある、と言っているが、 ギャツビーにしろロンググッバイにしろ、物語自体がクラシックなわけだから当時の翻訳のほうが時代背景を感じることが出来きて良いと思う。 誰かの言うように旧訳をあえて今風の表現で書き換えてしまうという事は、映画で言えば昔の名作をリメイクしてしまうようでかえって新鮮さが薄れる。 村上版は、はっきり言ってストーリーに素直に共感することが出来なかった。
>>138 リメイクすることがすべて新鮮さを失わせるかといえばそんなこともない。
映画でいえば、むしろ当時できなかったことを今日の技術でより的確に表現できる
ということもある。当時の日本と海外との圧倒的な文化的差異を考えると、言葉一つ
とっても新しく翻訳を試みる価値は充分にあると思う。確かに賞味期限はある。
ただ、村上版で問題なのは技術の使い方を間違ってしまっているということ。
爆薬の匂いはCGでは決して表現できない。
ギャツビーにしろロンググッドバイにしろ確かに賞味期限をむかえたものかもしれないが
チューブ入りの練りわさびより、きちんとすられた本わさびを俺なら選ぶ。
>>139 滔々と語ってくれてるけど抽象的ではっきりしないな。
自分の書き込みに自己満足以外の意味合いがあるというなら、
もう少し読み手に親切に書いた方がいいよ。
君程度のやすっぽい抽象論なんて誰も聞きたくはないはずだ。
>>140 こんなもんを抽象論って・・・どんな頭してんだ?豆腐か?
人の書き込みとやかく言う前に少しは自分の意見でも書いたほうが
時間の無駄になんねーぞ
>>141 思ってたとおりの返レスが来て失笑。
君がわさびが大好きなのはわかったよ。
意外とつまんねーやつだな
144 :
吾輩は名無しである :2007/03/20(火) 11:22:55
翻訳の周期が50年とかもふくめ春樹の解説はあまりに主観的すぎる 偉そう ただの一小説家じゃんかよデスリフの解説なんだありゃひどすぎ
145 :
吾輩は名無しである :2007/03/20(火) 11:33:19
>>143 わさび限定じゃなくて日本食が好きなんだよね?
豆腐とか言ってるし
146 :
吾輩は名無しである :2007/03/21(水) 04:31:20
あ
>>136 言いたい意味はよくわかるが
「さよならを言うとき、心は少しずつ死ぬ」では
説明的すぎるんじゃないか?
うるおいがない、とは、換言すれば
日本的に潤んだいわゆる<纏綿たる情緒>とは無縁ということで、
まさにそれがチャンドラーの特徴であり魅力でもある。
そんな原文の雰囲気を伝えるには、村上訳でいいんじゃね?
「さよならを言うのは、少しだけ死ぬことだ」
単独で読んでも忘れ難いフレーズだし
チャンドラー作の名文句の一つとして記憶されるだろうと思うが。
続けて書く。スマソ。
洩れは以前清水訳で読んだから、いまさら新訳で読む必要があるか?と
思ってたんだが、
>>136 のおかげでちょっと揺れた。
読んでみるかな、という気になった、その一行のせいで。
俺? WHO?
清水訳を読まずに村上訳を読んだオレとしては、 普通に「えー? いい翻訳ジャン。超おもしろかった」って感じだった。 やっぱり若い頃に受けた強烈な印象というのは簡単には覆らないのだな、 と、このスレでの村上訳の意外な低評価を読んで思った。
152 :
吾輩は名無しである :2007/03/21(水) 09:09:55
春樹夫妻が通ってた神保町のいもやはうまい
いもやが美味いのは同意だが、だから何だ?
154 :
吾輩は名無しである :2007/03/21(水) 11:38:45
春樹が経営してたジャズ喫茶ってなんて名前だったの?
155 :
吾輩は名無しである :2007/03/21(水) 13:36:17
神保町のいもやはうまい ←ここには同意いたしますわ。う不不
158 :
吾輩は名無しである :2007/03/22(木) 06:52:04
結論としては清水訳で十分ってことですね
159 :
吾輩は名無しである :2007/03/22(木) 11:28:04
古本屋での村上訳の状況はどうなの?もうけっこう売られちゃってるの?
村上訳の原題カタカナ読みシリーズのおかげで、相手がどちらの題名を言うかでそいつの 読書歴、趣向までわかるような気がするのは俺だけ? 俺は『長いお別れ』といい続ける。
161 :
吾輩は名無しである :2007/03/22(木) 20:48:13
古本屋での村上訳の状況はどうなの?もうけっこう売られちゃってるの?
162 :
吾輩は名無しである :2007/03/22(木) 22:15:23
神保町の飯屋のいもやで彼女とデート♪春樹
163 :
吾輩は名無しである :2007/03/23(金) 06:42:07
BOOKOFFで売ったとして、今ならいくらくらいになります?
僕が買ってあげます700円で。 ただし送料はそっちもちですよ。
165 :
吾輩は名無しである :2007/03/23(金) 14:26:22
清水訳と村上訳のどちらに愛着を覚えるかってのは、どっちの訳がどうこう言う 以前に、早い話どちらを先に読んだかで大方決定されるだろうね。 洋画の吹き替えとかでも、昔見た時の台詞で思い出に残ってると声優と台本を入 れ替えた同じ作品見た時、ちょっとした台詞の違いが気に入らないなんて場合が あるのと一緒だよ。 今回の村上訳は、大方の人は清水訳を読んだ後のケースが多いだろうから、第一 印象としては清水訳の世界に軍配をあげるかもしれないが、時間が経つと村上訳 の良さもじわじわ感じられてくるんじゃないかねぇ・・ちなみに俺はどちらも好き だよ。
166 :
吾輩は名無しである :2007/03/23(金) 14:28:47
グレートギャッツビーは村上のほうが断然よかったが。
>>165 どうしたんだよ、そんな当然のことをまじまじと語ったりして。
なんかあったのかい?
168 :
吾輩は名無しである :2007/03/23(金) 17:59:28
「まじまじと語る」ってのは斬新な日本語だな。 そういう凄い言語センスの持ち主にチャンドラーを訳してほしい。
>>165 >大方の人は清水訳を読んだ後のケースが多いだろうから
ちがう。村上春樹は「ノルウェイの森」で
純文学圏外の読者まで取り込んでしまった特異な作家。
「ロング・グッドバイ」も、チャンドラーも清水も全く知らない人々まで
翻訳者の名前で買ってしまうと思われ。
アマゾンの順位、早くも本で36位というのがそのことを裏付ける。
村上春樹訳で初めて読んでチャンドラーに惹かれた人間が
他の本を読もうとして清水訳に出合えば逆に戸惑うんじゃないか?
IT時代の現今の言葉感覚では、村上訳の方がスッと入ると思う。
10〜20代には特に。
170 :
吾輩は名無しである :2007/03/23(金) 19:39:03
2000円というのがな…。1980円だったら買うのに…
>>171 訂正
「他の本を読もうとして」→「他の作品も読もうとして」
172 :
吾輩は名無しである :2007/03/24(土) 05:55:04
悪役らの伝法な語り口や、台詞回しの格好良さは清水訳の方が上だと思う。 原文忠実度は村上訳の方がはっきりと上だが、日本語としてはその分、とっつきにくい。 (形容詞とかがしつこくて)。また、”はんくち”(清水訳ではチンピラ)とか、 普通使わないような訳語を当てているね。
装丁についてだけど、 俺も最初、アレ?って違和感あったんだけど チップ・キッドって知って驚いた。 デザイン業界ではけっこう著名なデザイナーです。 たぶん、昔の安っぽいペーパーバックっぽさを 敢えて演出してるんだと思う。 聞くところによると、古い本のイラストとかをスキャンして コラージュしたらしい。
そうですたか、情報をトンクス。 知って良かった、今までばかにしてた。
知らないから馬鹿にして、知ったから馬鹿にしないってのは違うんでないかい? ある対象への感じ方ってのは簡単な受け売りの知識に依るべきじゃないと思ふ。
176 :
吾輩は名無しである :2007/03/24(土) 08:52:51
チップ・キッドって全然知らんが、どうも「ロンググットバイ」の世界観を きちんと理解した上でデザインしたとは、とても思えん。 色使いも酷いし、拳銃をハーケンクロイツを連想させるような配置にしてる が、ナチと関連あるのはテリーの戦時中のエピソードだけで、それを意図し たのかしてないのかは分からんが、カバーデザインとしては違和感を感じる
177 :
吾輩は名無しである :2007/03/24(土) 09:31:50
チックコリア無いので宜しく、にワラタ 趣味傾向・性格出るもんだな〜
178 :
吾輩は名無しである :2007/03/24(土) 10:21:19
おれもやっぱり清水版に一票 村上氏が作品を心から愛してる気持はあとがきなどを読んで解るが やっぱり邦訳に関しては素人臭さが鼻についた。ギャツビーもそうだったが彼の訳し方は丁寧すぎる。
179 :
吾輩は名無しである :2007/03/24(土) 11:09:43
島田荘司は逆にチックコリアに心酔している(笑)
てか単に時代だろ。
チックのカモメが72年、キースのソロコンサートが73年。
>>156 のインタビューは75年らしいからまあ、
ぼかぁ流行りのものは好かないよって程度の意味じゃないの。
あのあたりはちょうど、いわゆるの4ビートが解体した後の音楽が
シーンの主流になってた筈だから、電化マイルスとかね。
181 :
吾輩は名無しである :2007/03/24(土) 11:54:32
182 :
吾輩は名無しである :2007/03/24(土) 20:37:12
春樹はロスマクとチャンドラー以外ミステリーは誰読んでるの? エルロイ?
183 :
吾輩は名無しである :2007/03/24(土) 21:47:11
題名の原文カナ表記はやめてほしいなあ。 最近の映画の邦題といい、手抜きとしか思えない。
184 :
吾輩は名無しである :2007/03/24(土) 22:05:22
俺は邦題に勝手な解釈を持ち込まれる方が嫌だけどな。
村上春樹は昔のエッセイで、洋画のタイトルのカタカナ表記はほどほどに、 とか書いてたな。「恋愛準決勝戦」とかいう邦題を褒めていたように記憶。
186 :
吾輩は名無しである :2007/03/24(土) 22:23:52
「007は二度死ぬ」の名訳ぶりは異常
187 :
吾輩は名無しである :2007/03/24(土) 22:35:21
>>184 それならいっそ原語のままアルファベット表記にすべき。
意味を伝えず、不正確な音(おん)だけカタカナに移すことが
原題を尊重しているとは思えない。
まあ『ロンググッドバイ』はまだしも意味を類推できるけどね。
ロンググッドバイはともかく、キャッチャーインザライはいかがなものか。 「ライ麦畑のキャッチャー」くらいには訳しても良かったのでは?
どうでもいいよ。
190 :
吾輩は名無しである :2007/03/25(日) 05:18:13
ライ麦は野崎の訳題が素晴らしいからなあ。 今さらほかの題はつけようがないだろう。
うん、まあ、昔から、洋画の邦題はひどいからなあ。それこそ枚挙に暇が無いぐらい。 それこそ言いたい放題ぐらい(笑 春樹がエルロイ読んでる?ってのは「心臓を貫かれて」からかなあ? 読んでないような気がするけど。俺はエルロイ大好きだけどさ
192 :
吾輩は名無しである :2007/03/25(日) 13:00:46
日本語に訳しにくい原題というのもある。 グレートギャツビーなんてどう訳せばよいのか。華麗なるギャツビー?違うだろ。偉大なギャツビー?もっと違う。 ロンググッドバイ=長いお別れ、も日本語にしちゃうと別れてからが長いようなニュアンスになっちゃう。 別れるまでも長い、という意味を持たせにくい。
194 :
吾輩は名無しである :2007/03/25(日) 16:09:48
>>193 クイーンは代作が多いことで有名だが・・・
195 :
吾輩は名無しである :2007/03/25(日) 19:24:12
2000円の価値あります?
漢字のひらきを原文のニュアンスで自在に変えたりするのが一流の翻訳家だけど この人はまだまだそこまではいけてないなあ・・・ 二流の上くらいのところ。
>>195 うまい棒200本分の価値があるかどうか自分で判断せよ
198 :
吾輩は名無しである :2007/03/25(日) 21:16:11
この人ハメットをえらく酷評していたけど、チャンドラーにしてもなー。 そんなに違うかね。 俺はチャンドラーが名文家というのが今一つピンと来ない。カンガルーに フロックコートを着せたりとか、比喩のセンスが時々悪いと思う。 俺はハメットの方が好きだ。
普通ハメットのほーが評価は遥かに高い。 昨今チャンドラーは「チャンドラー風の・・・」みたいな感じで、バカにされることが多い。 (自意識過剰みたいなニュアンスかな) 日本ではなぜか好意的に評価されてるみたいだけどね。
さっきやっと読み終わりました。 とても長くて愉しかった。
201 :
吾輩は名無しである :2007/03/26(月) 01:53:58
ハメットもチャンドラーもロス・マクも3人とも偉大な作家だよ。 誰か一人が突出してるわけじゃない。三者三様だね。 何か日本ではチャンドラーだけを別格扱いする人が何故だか多いけど。 だからその分、ヘンな粘着のチャンドラーアンチ(清水アンチ?)も 発生する。
202 :
吾輩は名無しである :2007/03/26(月) 02:35:15
俺が訳すなら 表題は ロンググッバイだ。 春樹センスない
203 :
吾輩は名無しである :2007/03/26(月) 03:07:12
間延びしたサヨナラ
それいいな
205 :
吾輩は名無しである :2007/03/26(月) 13:12:14
>>201 アメリカでもそうらしいよ
スティーブン・キングがブルックリンの八月の作品解説でチャンドラーは有名
でいまだに読まれ議論の対象になってるが
ロスマクはミステリファン以外には今では知る人はほとんどいないと嘆いてます
本気でロスマクがいい作家だと思ってるのか? チャンドラーと並べて語ろうと本気で考えてるのか? かつてのハメット、チャンドラー、ロスマクなんていうハードボイルド御三家みたいな紹介のされ方、ハードボイルドって言葉の持つ曖昧さがよくわかる。 80年代にハードボイルドだど しか言えないしゃくれあごのおかげで勘違いがさらに助長され、 チャンドラーもごった煮もつ煮込みの中にぶつこまれ、ようやく村上訳で一般的に文学畑に浮上した。 村上訳より清水訳のほうがどこからどう読んでもすばらしいと思えるが、村上訳の意味は物語や上澄みでしか本を読まない読者に、チャンドラーがスタイルを持った正当な作家だという評価に目を向けさせること。それだけでも村上訳の意味は大きい。
あ、そ
私はロス・マクの方が好きですよ。べつに論争する気はありませんが。
209 :
高橋源一郎誅伐評議会局長・悪い太郎 ◆LziSwFxVAU :2007/03/26(月) 15:57:34
文を書くとついハードボイルド口調になってしまうようだ。 それを、「今どきの男は春樹にかぶれたのばかりだ」と云われると違和感を感じる。 村上春樹が嫌いではないが、特別影響を受けた覚えも無い。だいいち、それほど読み込んでない。 おそらく、春樹が影響を受けた作品と同じものに自分も冒されたからだろう。 「コーマン小説」と括られることに抵抗を覚えるコーマン達は、もう少し自覚したほうがいいな。
210 :
吾輩は名無しである :2007/03/26(月) 18:25:59
用があったら椅子を壁に投げつけてくれ。
212 :
吾輩は名無しである :2007/03/26(月) 18:54:10
>>198 酷評なんかしてないよ。
>ハメットはヘミングウェイの打ち立てたテーゼを、もう一歩先まで押し進めた。心理描写を省くことが
>可能なら、自我の存在という前提そのものを取り外してしまうことが可能なのではないか?
この文章だけ読めば、ヘミングウェイよりラジカルと評価しているようにさえ見える。
>ハメットはすぐれた文章家だが、その切り詰め方にはよく切れる刃物のようなあぶなさがある。それが
>ハメットの文章のラディカルな魅力ともなり、同時にひとつの欠陥ともなっている。あるときにはハメット
>の文章は我々をシュールレアリスティックなまでにハードでクールな場所に、ある場合には前衛的とも
>いえそうな場所に連れていく。しかしときとしてそれは、味も素っ気もない、耐え難いまでに潤いを欠く
>場所に我々を置き去りにする。
むしろ凄く高く評価してるんでない。絶賛するだけが評価することではないよ。
>>209 時代だよ。
言語は社会変化とともに変貌する。たとえ無自覚でも、使っている言語は
自分の脳が生きている時代の、産物なんだ。
春樹はその<時代>に鋭敏に反応し、
一歩先駆けた作家、自覚的にではなく宿命的に。
後に続くものらは春樹エピゴーネンと見られがちだが、違う。
漆にかぶれるように時代にかぶれているだけだ。
各々が明確に自覚すべきであるのは確かだな。
明治初期以来の、未曾有の言語変革期に入っている。
>>210 194じゃないけどダネイのプロットをもとにスタージョンやデイヴィッドスンが書いた3作以外にも
ペーパーバック・オリジナルで代作が30冊近くあるでしょ
215 :
吾輩は名無しである :2007/03/26(月) 20:58:57
>チャンドラーもごった煮もつ煮込みの中にぶつこまれ、ようやく村上訳で一般的に文学畑に浮上した。
これは大げさ。つーか日本ではとっくにポピュラーな作家だし、様々な文学的文脈上の
言及の対象にもなってる。
春樹が訳したって理由でチャンドラーを初めて手に取った層なんて単なる無知でしょ?
別に春樹の訳があらためてチャンドラーの文学性を高めているわけじゃないしw
>>212 >しかしときとしてそれは、味も素っ気もない、耐え難いまでに潤いを欠く
>場所に我々を置き去りにする。
実に春樹らしい。「潤い」とはうまくいったもんだ。
いいかえれば「もののあはれ感」だからね、春樹もチャンドラーも。
両者を嫌いな人の多くはそこらへんの自己憐憫臭が嫌みたいだけどね。
>>213 >春樹はその<時代>に鋭敏に反応し、 一歩先駆けた作家
セールス的な意味ではね。
鋭敏じゃない人wにも作品を読ませたってところはある。
一言でいえば大衆的な作家の模範ですね。
文章が綺麗だしね 糞みたいなの書いて悦に入ってる日本人作家の中で結局唯一優れてるからね
サヨナラだけが人生だ
219 :
吾輩は名無しである :2007/03/26(月) 21:43:17
こりゃまたひどい >>×× この板でハルキストや、中高の教科書に出て来る様な国内作家 (ミシマとか)の熱烈なファンが嫌われる、その理由がこれなんだわ(苦笑 こいつら、ドコにでも首を突っ込んできちゃ、スレの流れなんか 一切お構いなしにハルキ、ハルキと連呼するんだもん、ったく以て、 煩わしいったらなんたらww 反面教師にしてくれたまい。
220 :
吾輩は名無しである :2007/03/26(月) 22:03:40
とりあえず「ハルキスト」って呼称は死ぬほど恥ずかしいなw いまやそんな言葉があるのか?
なよなよしていてすべてが中途半端な男ってイメージがある >ハルキスト
うん(笑 俺たぶん好きになると思うよハルキ、読んだことないけど。
>>222 一昔はそういうのも流行ったことがあった。
「熱い」ってことがそろそろアホに思えてきて
妙にしらけてみせることがかっこよく映った時代もあったのだよ。
ふぅう〜〜ん、そうなんだ。勉強になりますm__m
226 :
吾輩は名無しである :2007/03/27(火) 01:32:05
227 :
吾輩は名無しである :2007/03/27(火) 10:26:21
>>206 ロス・マクの方がいい作家だと思ってる人間もそれなりにいるよ。
チャンドラーとロス・マクに作家としての実力差なんてないよ。
ありえない・・・・
229 :
吾輩は名無しである :2007/03/27(火) 12:03:41
ロス・マクのほーがいいとかゆーよりもチャンドラー独特の言い回しや 例の絢爛たる比喩が嫌だって声は聞くけど・・・
231 :
吾輩は名無しである :2007/03/28(水) 00:20:07
村上陽子夫人は超ブス
これ読みながら、描写や言い回し会話部分で「羊をめぐる冒険」の事を思い出していた そう言う意味で如何に春樹が影響を受けて、リスペクトしてるってのがあとがき読まなくても伝わってくるな
なにをいまさら・・・
234 :
吾輩は名無しである :2007/03/29(木) 23:42:11
見事に引き込まれた 一気に読める
テリー・レノックス=五反田君
236 :
吾輩は名無しである :2007/03/30(金) 02:23:13
>>138 村上訳は読んでないが全く同意
っていうか村上はつまみ食い的に名作を訳すから
好きじゃない。そして信者は毎回絶賛すると。
237 :
吾輩は名無しである :2007/03/30(金) 21:21:16
こんなの読んでないでトマス・ハリスのハンニバルライジン読もうよ!!!
クールなテリー・レノックスが最後に、ラテン野郎のかっこで現われてネタあかし。 春樹訳再読してガッカリした記憶を思い出した。 どんでんがえしも度が過ぎるとしらけるよね。
すげー読み方してるな
240 :
吾輩は名無しである :2007/03/31(土) 06:38:03
むしろ最後にテリーが現れたからこその傑作じゃないか。 あそこで交わされる会話文こそ、名文家チャンドラーの本領が発揮されている。 余談だけど、作家の実力は会話文にこそ出ると思う。
ようやく翻訳されたマルケスの『コレラの時代の愛』を読んだが、ほとんど会話文の無い小説にも関わらずこれほど読ませてくれた小説はなかった。 作家の実力は、会話文の無い小説でいかに読者を飽きさせず魅了できるかにあると思う。 チャンドラーの小説の本当の素晴らしさは会話よりむしろ模写にあるだろう。 しかし、会話が一つのリズムを作って絶妙のバランスを保ってる点で、他のチャンドラーの小説の中でも『長いお別れ』は別格。
今日原書買ってきた。はるか昔に、TOEIC700でした。読めるかな?
700取れたらまあ大したもんかと思ひます
原書を読むコツ。 途中知らない単語や理解できない文が出てきてもいちいち辞書で調べないで とにかく一度最後まで読み通すこと。
気になるところは調べるといいよ。 ちょっとした言い回しに感化されることもあるからね。
246 :
吾輩は名無しである :2007/04/01(日) 00:58:48
700じゃきついだろうな。 まず翻訳の方を読んだ方がいい。ってもう読んだのかな?
素晴らしい邦題を考え付いたお 「永訣」
調べだすときりがなくなって挫折する可能性大。 まずは一冊読破できたという自信を持つこと。 その後でとことん調べ尽くせばいい。 もちろん先に翻訳を読んでからでもいい。
てかいまだに「付いたお」とか言ってる馬鹿ってなんなのw
人にはそれぞれのやり方があるからな。 自分に合った読み方を自分で見つけるのが一番いいよ。 調べたければ調べればいい。
251 :
吾輩は名無しである :2007/04/01(日) 02:30:24
ロス・マクってカナダ人なんだね アメリカ人だと思ってたらカナダ人だったというのはよくあるね パメラ・アンダーソンとかね
>>247 まさか宮沢賢治を知らない…?
「永訣の朝」 宮沢賢治
けふのうちに
とほくへいってしまふわたくしのいもうとよ
みぞれがふっておもてはへんにあかるいのだ
(あめゆじゅとてちてけんじゃ)
うすあかくいっさう陰惨〔いんさん〕な雲から
みぞれはびちょびちょふってくる
(あめゆじゅとてちてけんじゃ)
青い蓴菜〔じゅんさい〕のもやうのついた
これらふたつのかけた陶椀〔たうわん〕に
おまへがたべるあめゆきをとらうとして
わたくしはまがったてっぽうだまのやうに このくらいみぞれのなかに飛びだした (あめゆじゅとてちてけんじゃ) 蒼鉛〔さうえん〕いろの暗い雲から みぞれはびちょびちょ沈んでくる ああとし子 死ぬといふいまごろになって わたくしをいっしゃうあかるくするために こんなさっぱりした雪のひとわんを おまへはわたくしにたのんだのだ ありがたうわたくしのけなげないもうとよ わたくしもまっすぐにすすんでいくから (あめゆじゅとてちてけんじゃ)
はげしいはげしい熱やあえぎのあひだから おまへはわたくしにたのんだのだ 銀河や太陽、気圏などとよばれたせかいの そらからおちた雪のさいごのひとわんを…… …ふたきれのみかげせきざいに みぞれはさびしくたまってゐる わたくしはそのうへにあぶなくたち 雪と水とのまっしろな二相系〔にさうけい〕をたもち すきとほるつめたい雫にみちた このつややかな松のえだから わたくしのやさしいいもうとの さいごのたべものをもらっていかう わたしたちがいっしょにそだってきたあひだ みなれたちゃわんのこの藍のもやうにも
もうけふおまへはわかれてしまふ (Ora Orade Shitori egumo) ほんたうにけふおまへはわかれてしまふ あああのとざされた病室の くらいびゃうぶやかやのなかに やさしくあをじろく燃えてゐる わたくしのけなげないもうとよ この雪はどこをえらばうにも あんまりどこもまっしろなのだ あんなおそろしいみだれたそらから このうつくしい雪がきたのだ
(うまれでくるたて
こんどはこたにわりやのごとばかりで
くるしまなあよにうまれてくる)
おまへがたべるこのふたわんのゆきに
わたくしはいまこころからいのる
どうかこれが天上のアイスクリームになって
おまへとみんなとに聖い資糧をもたらすやうに
わたくしのすべてのさいはひをかけてねがふ
ーーーーーーーーーーーー
>>252-256 『永訣の朝』宮沢賢治
なが〜ぃ、さょオナラ。
スレ違いは、 二度と来ないでチョーダイサヨナラ
>>242 だけど、基本的にズボラなんで辞書は引かない。
でも、知らない単語が多いと意味が入って来ないので、文脈が???になる(>_<)
ペーパーバックス読めるほどボキャブラつけるのも無理だし...
自分でそんなこと言ってるようじゃ無理だよね。 この本はとりあえず置いといて、もっと短いのを乱読したらいい。 新聞記事なんか短いし。 本ならレイモンド・カーバーの短編をお勧めします。 ???でいいからとにかく読みまくろう。
261 :
242 :2007/04/01(日) 11:56:22
でもThe Long Goob-Byeは、2〜3ページ読んでみた限りは、そんなに難しくないと思う。 春樹訳読んだ後だからだけど(><) わかんない所あっても気にしないし(−..−) ところで、楽してウソのように短時間でボキャビルできる方法ってない?
無い知恵しぼって考えてごらん
263 :
242 :2007/04/01(日) 16:22:20
1.がんばってボキャビルする → 絶対ムリ 2.毎日英字新聞を読む → たぶんムリ 3.睡眠学習 → 昔、友達がだまされてた^^、 4.頭で考えたら自動的に日本語訳が浮かんでくるマシンを開発する → そのうち出来るかな? ウーン・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・4だな みなさんは、どしてますか?
それより何より、その顔文字どうにかして
春休みですから。
266 :
吾輩は名無しである :2007/04/01(日) 21:46:22
ロンゲ・グッドバイ
春樹ファンには申し訳ないけど。 愚訳、ここに極まりけり。 「私」という表現を「僕」と錯覚しかねないほどマーロウが子供っぽく訳されている。 もっとも春樹の書く人物は、みんな大人の「私」ではなくて子供の「僕」だから仕方ないか。
賢治の詩はいいと思うけど、でも 「永訣」ってのは、「永遠の別れ」って意味でしょ。 「ロング・グッドバイ」とは コトバの意味がかなり違うと思うよ。
271 :
268 :2007/04/02(月) 01:42:47
>>270 以前、何度か。清水と春樹訳を引用して書き込んだけど、
「一部だけの引用だけじゃ意味ないよ」と言われたから具体的にいうことは俺の能力ではできない。
清水訳の全文と春樹訳の全文をここに引用できないからね。
俺も春樹は「ノルウェイの森」まで全部読んでる上で発言している。
具体的に清水と春樹の訳を全文載せて対称するのは板では無理だよね。
で、印象だけで許してくれ。
清水はあくまで翻訳者として背後に居てマーロウを前面に出している。
春樹はマーロウが遠景に遠退いて、春樹が前面に出ている。
清水ではマーロウとテリーの友情がにじみ出ていたけど、春樹ではマーロウのテリーへの憐憫の情しか汲み取れないんだ。
すまん。うまく言えないんだけど、大人の静かでおだやかでやさしさが消えて、「春樹」っだっていうのが目立っちゃった訳だと思う。
人気作家だから仕方ないんだ、とあきらめている。
もっと翻訳者の黒子に徹していてくれれば。
村上訳がオリジナルになっちゃうと、清水俊二さんのが無くなっちゃうかも。 明日、清水さんのを念のため買いに行く。
「長いお別れ」は名作だったけど、「ロング・グッドバイ」は駄作。
>以前、何度か。清水と春樹訳を引用して書き込んだけど、 なんだ、ただのアンチ春樹粘着低能か。
リンダだな。 二つの訳で、まったく別の人みたいだ。 春樹訳で、リンダとマーロウの会話。 リンダって、春樹の小説の登場人物じゃないかと錯覚した。
子供っぽく訳されてるんじゃなくてマーロウは子供っぽいの。 訳者あとがきにも書いてあるし。 そもそもいい歳して巨悪や権力に歯向かうなんて子供だよ。 そこがいいところだろ。
>>274 悪いが、俺は別にアンチ春樹じゃないよ。低脳だけどね。
ただ、ロスの薄汚れた街の雰囲気が春樹では瀟洒で小奇麗な都市に変わっているようにしか読めない。
会話も、日常会話じゃないような、人工的な匂いが過剰。
これ以上書くと春樹粘着の奴からからまれそうだから、そろそろ退散するよ。
じゃ。
278 :
吾輩は名無しである :2007/04/02(月) 15:15:54
>>277 春樹の小説ってなんかオシャレっぽいよね、本人のルックスと違って
でも学生時代には神保町・水道橋・早稲田辺りが春樹の行く場所だったんでしょ
神保町のいもやに夫婦で通ってたそうだし
でも作家になってからは欧米や青山、表参道ばかりエッセイとかで地名出すよねw
>>277 「低能だけどね」と自虐的になる(ふりをする)ことによって上手くいかせてしまおうというやり口ですな。
大人になると、こういうやり方で見事な保身をする小賢しい人間が多くなるのが悲しい。
悲しすぎるんだ。
280 :
吾輩は名無しである :2007/04/02(月) 19:48:07
>>279 ずいぶん深刻ですな。こんな場所で保身wが必要なんだろうか?
>ロスの薄汚れた街の雰囲気が春樹では瀟洒で小奇麗な都市に変わっている
>>277 のこの指摘は今回の訳に対する素朴かつ重要な指摘だと思いますが?
282 :
280 :2007/04/02(月) 20:00:29
>>281 ちなみに俺は
>>277 じゃないぞ。
もし君が
>>279 なんだとしたら、そのようなレスがむしろ君の悔しさを表していると思うが?
きちんとした反論があるなら、ちゃんと付き合うよ?
荒れてきたな・・・w
>>279 が自暴自棄にならずにロスの街の描写の差異についての指摘について
どう思うかを自分なりに表明すれば済むことなんじゃまいか?
287 :
吾輩は名無しである :2007/04/02(月) 20:52:41
別にすごくなくてもいいが、この点に関する春樹信者のレスは読んでみたい
横からすいませんが、清水訳読んでいないので 「一部だけの引用だけじゃ意味ないよ」とは言わないから 両者のロスの街の描写の違いを引用してもらえませんか。
>>289 まんどくさ。買えよ文庫くらい。
誰かやってあげたら?
291 :
279 :2007/04/02(月) 21:18:22
俺は春樹信者ではないよ。
自虐的なこと言う奴が嫌いなだけ。
弱点を晒すことで好意を得るそのやり方が嫌いだっていうだけ。
はっきり言って春樹訳がどうだとか、そんなのいい加減にしか読んでない。
お前ら低学歴の意見なんて聞いても今は意味無いかなと思って。
自分の感性に依るしかないよ。
悟性より感性で捉えなくちゃ芸術なんて意味無いしね。
因みに
>>277 は賢いよ。
>>278 とかは典型的な馬鹿(苦笑)。型どおりにしか進めないタイプだね、気の毒。
>> 291 I can see you've made a big success out of it.(Chandler) なるほど、それでここまでになれたってわけか。(清水) そうやってここまでのしあがったてわけだ。(村上) (このスレのルール1) この3文のどれかを言った椰子の勝ち!
>>293 その有名なセリフに関しては圧倒的に清水だよな。
村上のは皮肉になってないもの。こういうところは素直に踏襲するべきなのに。
「なるほど」が入るのと入らないのとじゃ、えらい違いだわ。
うん、村上訳では全般に渡って毒の抜けた消毒されたような作品にされちゃってるね。
多分何言ってもムダだよ。今、初めて長いお別れを読んでる奴は村上春樹が好きなだけなんだから。
>>293 村上訳は読んでないのだが、そんな酷い訳をしてるのか・・・
勿論そうだろう。 それに一般の人にとっては、単なる翻訳家の清水よりも村上春樹の方が圧倒的に 価値があるわけです。
まあ、ジャニーズなんかのCDが音楽チャートを独占するのと同じことだよな。
そういうこと。 だから躍起になって春樹訳批判してる人見ると馬鹿に見えてくるんだよな。
いわば馬鹿を叱る馬鹿ってやつだな
302 :
275 :2007/04/03(火) 02:54:25
うーむ、リンダに関する批評って皆無なのか。。。 ていか、すげえ、当たり前の指摘したと思ったんだが、 これって的はずれだったん?
当たり前すぎて「何言ってんだ、この馬鹿」ってみんなに思われてる可能性も考えてごらん。 プラス思考ばかりじゃ良い読み手にはなれないよ。
304 :
275 :2007/04/03(火) 13:14:18
>>303 登場人物の中で、リンダだけが際立って、春樹風キャラになってる。
これって、当たり前すぎる?
むしろ、特異な点だと思うけどね。
従来、傍観者であるべきマーロウが逸脱しテリー・レノックスという個人へ対する友情の話であるが、同時に血肉の通った(それこそ)女性を意識するという点で、リンダ・ローリングはある意味テリー・レノックスというキャラクターと同じぐらいの意味合いを持つ。 異見があるなら、その他の作品を見よ。 ヴェルマだって、"”可愛いおんな”の彼女だって、所詮マーロウの引き立て役だったのだ。 だがしかし、リンダだけは違う。 中途やめ。 だから、村上訳は浅いのだ。 村上作品のいつものようにモラトリアムの「僕」なんだよな。276のように思う村上ファンもいるだろうが、それはマーロウ初登場の場面、"The Big Sleep"その後近作で実際その作品当時のマーロウ年齢設定は30代前半だ。 が、Long good-byeのマーロウは酸いも甘いも噛み分けた(この表現、知ってる?)オヤジなんだよ。それ故最後の「警官にさよならを・・」で
>>305 チャンドラー自身、ようやく自分の書きたいものがかけるようになったって言ってるわけだし、
実際リンダとは結婚までさせちゃうわけだしさ。マーロウもチャンドラーもこれからが熟だったわな。
言いたいことはわかるが、ここでそんなこと言ってもムダだよ。チャンドラーが好きなのでも長いお別れが好きなのでもない、今の読者は村上春樹が好きなんだからさ。
307 :
275 :2007/04/04(水) 08:28:18
>>305 リンダに関するレスありがとさん。
で、まあ前半は、同意。
マーロウ=「僕」ってのは、さほど意識しなかった。
「さほど」というのは、少し意識したということであって、
その理由を考えてみるに、リンダに思い至る。
こういう人物って、ノルウェイにも出てきたなあ、、、とか。
向こう側とこっち側の境界でなく、明らかにこっち側で生きてる人だよな、リンダ。
てか、清水訳のリンダって、こんな感じの女だったっけ?
原書ではこんな感じの女として描かれてるのか?
チャンドラーは読んだことなくてこの本で初めて、 読ませてもらったが、大変面白い。 それでこのスレ覗いたんだけど、清水訳ってのが、 持ち上げられてるのを知り、叩いてやるつもりで読んだ。 結論:清水訳の方がかっこいいな おまえらもたまにはまともな意見言うんだなと感心した次第。
村上訳のロンググッドバイ読むくらいなら矢作俊彦のTHE WRONG GOODBYEのほうが余程、チャンドラーを感じさせてくれる。
結局村上春樹のおかげで売れてるんだけどね。
311 :
吾輩は名無しである :2007/04/04(水) 20:01:06
ただ清水さんは作りすぎ。彼の創造したマーロウのキメぜりふのうち、2つは創訳だと思う。 さよならを〜、としっかりしていなければ〜、の2つね。 a littleはわずかの間とは訳せないだろうし、hardをしっかりしているとしたのはひどいと思う。 村上春樹はその点、基本に忠実な分良いと思うんだけどな。
次の文を春樹(または清水)風に訳せ。 No way has yet been inbented to say good-bye to cops. (制限時間:本日24時まで)
>>312 英語力無くてすまん。
inbentedってどういう意味?(ALC引いたが出ていなかった。)
ひょっとしてinvented?
316 :
吾輩は名無しである :2007/04/04(水) 23:24:50
このスレは本物のバカしかいないのか
317 :
吾輩は名無しである :2007/04/04(水) 23:57:04
せやな
タッチミスをそこまで言う?アメリカ人でも綴りミスは、けっこうあるよ。
日本文化チャンネル桜は、平成十九年三月三十一日をもってスカイパーフェクTV!Ch.767における
24時間放送を休止し、同Ch.241「ハッピー241」の夜の時間帯で放送を続けることになりました。
※「ハッピー241」での放送時間(4月1日?)は、以下のとおりです。スカイパーフェクTV!
の受信環境があれば、どなたでも無料でご覧になれます。
【月?金】18:30?21:30/23:00?24:00
【土・日】21:00?24:00
http://www.ch-sakura.jp/index.html
320 :
吾輩は名無しである :2007/04/05(木) 00:54:55
>>276 お前馬鹿か?
村上の信者は自分の意見がなさすぎ。
321 :
吾輩は名無しである :2007/04/05(木) 02:15:54
>>276 マーロウの造型は独特で、そこがうけてる。
読者なら誰でも常識以前だよ。
読んでもいないヤツがうだうだぬかすだけで。
>>1 あの装丁が抜群の効果をあげてるのでは?
前2作の翻訳までも引っ張って、村上春樹コーナーで平積み。
323 :
吾輩は名無しである :2007/04/05(木) 10:35:03
>>310 >結局村上春樹のおかげで売れてるんだけどね。
また女子供か。
春樹もジャニも一緒なんだね。
男の描いた文学を女に批評させるな。
どこから女子供が出てきたのか分からん。 それはともかく男の批評は「女」がするものだ。 オネエなところがない批評家はダメ。
清水訳を誤訳だと必死に叩いているミステリー板住人は 結局、人をバカにすることで優越感を得てるだけのみじめな人間なんだよな 生きていて恥ずかしくないのかね
326 :
吾輩は名無しである :2007/04/05(木) 11:05:56
>>312 >次の文を
清水訳がカッコいいから、そのままでいい。
もう一度読み返してみよう。
小説を書き始めたときの熱情を思い出した。
>どこから女子供が出てきたのか分からん。
それはともかく男の批評は「女」がするものだ。
オネエなところがない批評家はダメ。
それで日本文学はメチャクチャになったのだ。
高橋テメェこの野郎!
せっかくイくなりかけたのに、 また元に戻った。 324のせい。
高橋基地外のせいだろ
329 :
吾輩は名無しである :2007/04/05(木) 12:18:40
>あの装丁が抜群の効果をあげてるのでは? あの装丁こそが出版社の内心の村上評価を表している。 お馬鹿な連中にお古ミステリーを売り込もうぜ!
「清水俊二氏、双葉十三郎氏、稲葉明雄氏、田中小実昌氏の訳業に感謝す」 『そして夜は甦る』原ォ その冒頭より
しかし、これじゃ新訳の意味ないな。村上春樹に決定版期待したのに、結局清水訳に軍配。 装丁も含めて、最悪だ。作家に訳させるなってのはほんとだな。
>>324 >それはともかく男の批評は「女」がするものだ。
なに、この酔っ払い。
春樹のハードボイルドは柔らかいんだwww
ぽにゅぽにゅボイルド
336 :
吾輩は名無しである :2007/04/07(土) 08:51:37
>>324 >どこから女子供が出てきたのか分からん。
>それはともかく男の批評は「女」がするものだ。
>オネエなところがない批評家はダメ。
男が女に遜るようになった八〇年代、アッシー君、メッシー君が大量生産された。
彼らは女性性を崇めていた分けではなく、ただ、一発やらせて欲しかっただけなんだ。
日本の男が堕落したのは、日本の女の所為だったのだ。
『男の批評は「女」がする』
寝言は寝ているときに云うものである。
高橋源一郎みたいなクソ野郎が女を甘やかすから、こんなバカが増殖する。
337 :
吾輩は名無しである :2007/04/07(土) 11:12:19
>>322 だな。装丁が目立って惹きつける。ノルウェイ以来の装丁価値じゃね?
338 :
吾輩は名無しである :2007/04/07(土) 15:54:35
週刊新潮の福田和也の批評はどうよ?
339 :
吾輩は名無しである :2007/04/07(土) 19:12:51
レイモンド�チャンドラーってあれだろ 煙草メーカーから莫大な金もらって煙草の宣伝小説書いた人だろ
早川文庫の表紙好き。ペンギンブックスもいいけど、ギムレットにストローはいらね。
ロングバイババイっていう名前にするといいような気がする
村上だとかでアホ闖入者のアホ闖入でアホカキコが増えること
The Long Good-Byeなんて古典すぎていまさら話題もない罠。 今の読者に1950年代の雰囲気を感じることも不可能だし。
それを売らせてしまうんだから結局誰がなんて言ったって春樹の影響力は凄まじい。
>>343 時代によって古びる事のない普遍的な物を古典と呼ぶんじゃないの?
そりゃあ50年代という設定が、この小説に一味与えているのは確かだ。
しかし、あの時代にしか成り立たないというわけじゃなくない?
てか50年代を理解できるのは何歳からだよ?
60か?70か?
346 :
吾輩は名無しである :2007/04/09(月) 21:14:31
やれやれ
春樹様が降臨されたな
最後のテリー・レノックスの豹変は何なのだろう? 前半は、100%、悲劇のヒーローだったのに。がっかりだぜ。 ダンス×3の五反田君のように、いさぎよく死なせてやればいいものを...
349 :
吾輩は名無しである :2007/04/12(木) 17:37:22
9条は改憲してはならない。日本の為にならない。
日本人ではない朝鮮総連や民団でさえ、日本を心配して改憲への反対運動を行ってくれている。
私は日本人だが、「改憲すべき」などという者は、日本人として彼らに恥ずかしいと思います。
Q.中国から身を守る為、戦争に対する抑止力が必要では?
A.前提から間違っています。そもそも、中国は日本に派兵しようと思えばいつでもできました。
なぜなら、日本は9条があるため、空母や長距離ミサイル等「他国を攻撃する手段」がない。
つまり、日本に戦争を仕掛けても、命令をだした幹部の命や本国の資産は絶対に安全なのです。
にも関わらず、中国は、今まで攻めずにいてくれたのです。
Q.日米安保も絶対ではないのでは?
A.いえ、絶対です。
知り合いの韓国人の評論家もそう言っていますし、私も同じ考えです。
そして日米安保が絶対なら、日本を攻める国はなく、改憲の必要はありません。
米国と戦争をしたい国はないからです。
Q.9条が本当に平和憲法なら、世界中で(日本以外に)1国も持とうとしないのはなぜか
A.誤解を恐れずに言うなら、日本以外のすべての国が誤っているとも言えます。
「敵国に反撃できる手段を持つ国は攻められづらい」というのは、誤った負の考え方です。
(もっとも韓国や中国の軍に関しては、日本の右傾化阻止の為でもあるので例外ですが)
さらに日本の場合、隣国が韓国・中国・ロシアと、GDP上位の安定した国ばかりです。
【改憲】ゼンガクレン老闘士、国民投票法案廃案訴え 国会前集結 「ゲバ棒が杖になっても」
ttp://news21.2ch.net/test/read.cgi/dqnplus/1174412397/l50 【広島】憲法9条遵守を訴え 武器を持たない妖怪「ねずみ男」に扮した男が全国行脚
ttp://news22.2ch.net/test/read.cgi/newsplus/1175835543/l50
350 :
吾輩は名無しである :2007/04/12(木) 18:25:43
>>306 いえてる。
みんな春樹の名前で買ってまつ。ベストセラーだよ。
春樹の翻訳本一緒に並べてある。
売れるからすごいんだよ。
352 :
吾輩は名無しである :2007/04/12(木) 18:34:04
いわずもがな。 売れなきゃ話題にもならない。無名でも話題にはならない
353 :
吾輩は名無しである :2007/04/12(木) 18:49:17
いわずもがなw どこの禿げた爺だよw
英語で読もうと思います。 オススメの版があったら教えていただければ幸いです。
PENGIN BOOKS以外であるの?
iTunes storeのオーディオブックで聞くって手もある。
欧米化か!
一般人の友達トークで話題になったところで何の意味が w
この本のAmazonノ毒者表読んで、全国の大学研究者はきっと爆笑している ことだろうな w 知ったかが小説について語りまくってるよ
360 :
吾輩は名無しである :2007/04/14(土) 10:59:06
>>359 思わずAmazonに飛んで、読者評読んで、即カートに入れる押して
数冊まとまってたからいっきに注文しちまったよ。
巧い釣りだなあ…
361 :
吾輩は名無しである :2007/04/14(土) 20:48:54
なるほど関係者が買いまくってる ってことはよくわかたよ
362 :
te :2007/04/14(土) 20:54:35
te
363 :
吾輩は名無しである :2007/04/14(土) 21:28:48
チャンドラーは春樹に感謝しなきゃな
>361 妬くな。名も無いおまえが妬いたって何にもならんし。 発売直後に売上げ30位台までいってたし
チャンドラーは、大沢在昌に訳してもらいたい。
次の文を春樹(または清水)風に訳せ。 No way has yet been inbented to say good-bye to cops. (制限時間:本日24時まで)
>>338 【週刊新潮4月12日号『福田和也の闘ふ時間』】
翻訳を思い立った理由として、(中略)何よりも、清水訳には省略等が多く
完訳とは言い難いこと。このことは、(中略)かねて指摘されていたことです。
それでは、実際にどう違っているのか。テリー・レノックスの逃亡を幇助し
た疑いで拘留され続けたマーロウが、グレンツ検事にもう飽き飽きしたと啖呵
を切る場面。「殺風景な部屋でくだらない人間がくだらいことをしゃべること
さ(以下略)」という清水訳にたいして、村上訳では「きりきりしたちっぽけ
なオフィスに、きりきりしたちっぽけな男が(以下略)」となっている。
一見するだけで、村上訳のほうが生き生きしており、カラフルであることが
判ります。特に冒頭のところは、まさに村上氏の小説そのままの名調子ですし、
また、清水訳がかなり原文を省いていることも判ります。
しかしまた、新訳であるがゆえの、くどさや屈曲もあります。(中略)大意
が変らないだけに、清水訳のほうが、直接的で力強い印象をうけます。
こうした差がもっとも明らかになっているのが、本作中のいわゆる名台詞、
名文句の部分でしょう。(中略)「ギムレットにはまだ早すぎるね」は、「ギ
ムレットを飲むには少し早すぎるね」となっていて、やや逐語訳的なまどるっ
こさを感じます。しかしまた、アイリーン。ウェイドの遺書の末尾(中略)は、
丁寧ににニュアンスを拾うことで、陰影がいや増しています。
さらに、前述したことですが、新訳の大きな魅力は、村上作品を彷彿される
個所がたくさんあることでしょう。ハーラン・ポッターが社会の成り立ちを語
る部分などは、そのまま村上作品の一節です。
何故「きりきりしたちっぽけなオフィスに、きりきりしたちっぽけな男が(以下略)」という訳が、 「生き生きしており、カラフルである」のかわからないし、 その部分を「生き生きしており、カラフルである」ように訳す必要性も全くわからない。
>>368 どんなに素晴らしい(あるいはひどい)絵画を見てもわからない人にはわからないということがありますよね。
結局のところ、簡単に言ってしまえばあなたの感性と春樹の感性のどちらが優れているかということになるんじゃないでしょうか。
まあ、私ならあれだけ面白い本をたくさん書いた人間の方を圧倒的に支持しますがね。
批判なんて誰でもできる簡単なことなんです。
「わからない」「好きじゃない」で成立しちゃうんですから。
>>369 俺は
>>368 で福田和也の批評についてケチをつけているわけだが、
その程度の読解力も無い人間が「面白い」と言ったから何がどうなんの?
賛同なんて誰でもできる簡単なことなんです。
「私にはわかる」「面白い」で成立しちゃうんですから。
>>370 そう言うのだろうと思って逃げ道を作っておいてあげました。
感性や美意識の低い人って必ず悟性をもとに定跡化した反駁しますからね。
でもね、よく考えてみてください。
結局のところ、あなたの感性が乏しいことに変わりはないんですよ。ね?
それから、鸚鵡返しは頭の弱い人が自分の言葉を探せずによくやることです。
借りたら借りっぱなしじゃなく少しは自分で生み出すことをしましょうよ。
まあ、あなたのように親まで頭の悪そうな愚人には無理な要求ですかね。
さて、私は二度とこのスレを覗かないことにします。
必死に独りで反論して顔真っ赤にしててくださいね。
最後に、あなたのあの淫乱の豚みたいな母親に伝えておいてください。
「クズは子ども生むな」ってね。
さようなら。
これが、圧倒的な勝ち逃げ、というものです。
翻訳の魅力が「村上作品を彷彿」とさせるところだっていうのはどうもなあ・・・
つ、とりあえず、福田が比較してるとこ 【清水訳】 殺風景な部屋でくだらない人間がくだらないことをしゃべることさ。もうここ に入れられて五十六時間になる。まだだれも本格的にしらべようとしていない。 しらべるつもりなら、いつでもしらべられるんだ。だいいちぼくはなぜここに 入れられているんだ 【村上訳】 きりきりしたちっぽけなオフィスに、きりきりしたちっぽけな男がいて、きり きりしたちっぽけな言葉で、中身のない話をすることにだよ。これで五十六時 間。重罪犯監房に放り込まれている。そこでは手荒く扱われることはなかった し、誰も自分がタフなことを見せつけようとはしない。そんな必要はないから だ。連中はタフになるべきときのために、力を蓄えているんだよ。だいたいど うして私はそんなところに入れられたのか? 【清水訳】 ぼくはロマンティックな人間なんだ、バーニー。暗い夜に泣いている声を聞く と、なんだろうと見に行く。そんなことをしていては金にならない。気がきい た人間なら、窓を閉めて、テレビの音を大きくしておくよ。 【村上訳】 私はロマンティックなんだよ。バーニー。夜中に誰かが泣く声が聞こえると、 いったい何だろうと思って足を運んでみる。そんなことをしたって一文にもな らない。常識を備えた人間なら、窓を閉めてテレビの音量をあげる 【清水訳】 人生の悲劇は美しいものが若く消え失せてしまうことではなく、年を重ねてみ にくくなることです 【村上訳】 人生でもっとも切ないのは、美しいものが若いうちに命脈を断たれることでは なく、年老いて穢がれていくことなのです
文体で売る作家なので、 自分で内容を作れなくなったら 翻訳でかぜげばいいという発想が 枯れが売本稼業業界の人間であり 芸術家ではないことを証明している。 >人生でもっとも切ないのは、年老いて穢がれていくことなのです まんまじゃん w 反省しる、ったって無理だよな、このひとは。。。
数々のずうずうしいCMにうんざりさせられる 流し魔一茂 公共の場で「おやじが」というな 「野球人生」とかいうな 20年めのアタック(洗剤)のCMもヒドイ
>>371 俺はたかが大衆作家を好きだと言う程度で「感性」が保証されたと勘違いをする
>>371 のような下劣な言葉を並べるキチガイが
「感性」を云々する意味を聞いてるだけなのに何故脱兎のごとく逃げる必要があるのか?
福田を叩いているのに村上が叩かれていると勝手に思い込んで自分から絡みついてきて「降参しました」って何それ?
371などほっとけ あふぉと電通は犬も食わん よのなかにたえてこうこくなかりせば はるのみやこはのどけからまし
378 :
吾輩は名無しである :2007/04/16(月) 07:22:45
春樹でよろこべるってのはかなーり >感性や美意識の低い 証拠だと思うよ、正直言って。 また、あの「やれやれ」とか「それ以下でもなんたら」などの定型フレーズ濫用は >頭の弱い人が自分の言葉を探せずによくやることです。 だろうな。
日本人の感覚は駄目駄目テレビや雑誌の電通系文化が 骨抜きにしてしまったからな そこの雑誌浸りの人 思い当たるだろ?
>>369 そんなの明らかだよ
どんなに下らない(馬鹿にもわかる)本を見ても鈍感な人にはそのダメさがわからないという
ことがありますよね。
結局のところ、簡単に言ってしまえばあなたの感性と私たちの感性のどちらが優れているかと
いうことになるんじゃないでしょうか。
褒めてみせるなんて誰でもできる簡単なことなんです。
「素晴らしい」「今までのとはちがう」で成立しちゃうんですから w
>>373 清水訳が翻訳になってないと言われる理由がよくわかった。
382 :
吾輩は名無しである :2007/04/16(月) 10:44:55
アルトマン監督の映画観た人がいたら感想聞かせて
384 :
吾輩は名無しである :2007/04/16(月) 15:59:45
夏目漱石−村上春樹のラインを「あえて」つけた福田の仕事は評価してる。
出版社としてはな w 折れはまったく評価してないよ w
386 :
吾輩は名無しである :2007/04/16(月) 19:24:06
>>373 福田は英語力ないんで意味がない
若島の春樹翻訳批評を読んでるから、春樹を絶賛もできず、留保をつけて
ほめるという評論家仕事してるだけ
387 :
吾輩は名無しである :2007/04/16(月) 21:13:33
388 :
吾輩は名無しである :2007/04/16(月) 22:31:20
>>386 ほう、若島さんの批評はどこで読めるのでしょうか??
図書館行って探しますので教えてください。
>>373 "Hard little men in hard little offices talking hard little words that doesn't mean a
goddam thing.I've had fifty-six hours in the felony block.Nobody pushed me around.
nobody tried to prove he was tough.They didn't have to.They had it on ice for
when they needed it.And why was I in there? (略)"
"I'm a romantic,Bernie.I hear voices crying in the night and I go see what's the matter.
You don't make a dime that way.You got sense,you shut your windows and turn up more
sound on the TV set. (略)"
3番目の原文はちょっと分からない。
書き込みボタン押したとたんに気がついた。 1行目のdoesn'tはdon'tの間違い。
>>382 俺はアルトマン監督作品を鑑賞してから、清水訳を読んだが、
やはり内容的にはかなり映画の方が端折っている。
まあ、結構な長編なので、小説の内容を完全に映画に翻案するのは無理だろう。
設定も、原作は1950年代という歴史性が重要視されているが、
映画の方は1970年代の事象(つまり当時の現代)であるように完全に翻案されている。
同時代の現代ものに共通する1970年代臭がムンムンする。
当然、原作に重要な影を落とす戦争が映画の設定には存在しない。
したがってキャラクターの設定や造形や関係性も若干変わっていて、
原作での比較的希薄なキャラクターは省略されている。
ほとんど別の作品と見ていいくらい。
マーロウ役のエリオット・グールドはじめ配役が魅力的で、
些細などうでもいい細部が結構面白い。
清水俊二がこの映画を観ていて、
このアルトマン作品が「もっともチャンドラーらしい匂いがあった」と後書きに書いている。
1,000円くらいでDVDが売っているので買っても損は無い。
村上春樹ファンには薦めても仕方ないかもしれないけど。
村上春樹はアルトマンのファンじゃなかったか?
393 :
吾輩は名無しである :2007/04/17(火) 06:11:11
394 :
吾輩は名無しである :2007/04/17(火) 16:19:40
>>389 村上の文体は好きじゃないが、清水訳には明らかな誤訳もあるし、ニュアンスもちょっと違う感じのところがいくつかあるな。
春樹訳は糞
清水訳にしろ村上訳にしろロング・グッドバイっていうほど名作? チャンドラーって退屈だと思うんだけど... ・・・・・・・・・・ジャックヒギンズが好き。ハラハラドキドキw
398 :
吾輩は名無しである :2007/04/18(水) 22:39:23
>>397 人気作であっても別に名作じゃないだろう。
ジャックヒギンズと同じように。
399 :
吾輩は名無しである :2007/04/19(木) 00:20:54
大ヒットだよなあ、 企画段階でここまで伸びるとは想像できなかったらしい ひきづられて売れているギャツビーとキャッチャーはもう再度のボーナスだよな うらうらうらやま うらめし〜
400 :
吾輩は名無しである :2007/04/19(木) 06:40:27
>>397 ジャックヒギンズは別にハラハラドキドキはしないだろ勿論チャンドラーもだけど
ハラハラドキドキはなんと言ってもハドリー�チェイス
面白さは桁外れ
401 :
吾輩は名無しである :2007/04/19(木) 07:56:49
その小説が名作かどうかの基準。 ハラハラドキドキするかどうか。W
402 :
吾輩は名無しである :2007/04/19(木) 08:41:56
でもなんだねフレドリック・ブラウンが一番面白いね 火サスなんか平気でパクってたけどあれいいのかね
火サスにパクられる程度のものなんだw
フレドリック・ブラウンをWikipediaで見てみたけど、ずいぶん昔の人だねw おススメを教えてくださいw
>>404 昔の人といってもチャンドラーより20も下じゃないか
406 :
吾輩は名無しである :2007/04/19(木) 22:17:18
407 :
吾輩は名無しである :2007/04/19(木) 22:33:23
チャンドラーは19世紀の生まれだぞ
408 :
吾輩は名無しである :2007/04/19(木) 23:41:23
>>404 外れなしだけど、真っ赤な嘘じゃなかった『まっ白な嘘』あたりからどうでしょう
409 :
吾輩は名無しである :2007/04/19(木) 23:46:10
>>404 『まっ白な嘘』は短編集だけどチェスタートンも真っ青。
スレ通りに、チャンドラーの話に戻れやいい加減
チャンドラーじゃなくて村上春樹w
Wrong good bye でデフォ
The Long Good Byeの意味は? 1.もう、ずーと会えない意味 2.名残惜しくてなかなか別れられない意味 3.LLLLoooonnnnggg Ggggoooooooodddd Bbbbyyyyeeeということw
いや 面白くないけど
>>373 うP乙! そうやって並べると
何故春樹がわざわざ新訳したくなったかがよくわかる気がする。
翻訳として忠実かどうかは原文も並べて見ないとなんとも言えないが、
少なくともその3つの箇所を読む限り、
個人的には春樹訳に軍配をあげたい。
人物が生きて動くその息遣いや体温が伝わってくる表現だからだ。
清水訳は、いわば原作を日本語で「叙述する」翻訳的文章であり、
春樹訳は、原作と同じ現場を見ながら「描写する」文章になっている、と思う。
>>367 うP乙。
その福田評は、ちゃんと読み込んでおり公平でセンスも悪くない。
珍しく、好感が持てる(ry
>>415 3つの箇所を読んでも清水訳に軍配をあげたい。
小説全体の流れで読んだ時、まったく逆の印象を受ける。
俺にはむしろ春樹訳のほうが原作を日本語で「叙述する」翻訳的文章に感じられる。
420 :
吾輩は名無しである :2007/04/21(土) 06:24:26
秋の日の ヰ゛オロンの ためいきの 身にしみて うら悲し。 秋風の ヴィオロンの 節(ふし)ながき啜泣(すすりなき) もの憂き哀しみに わが魂を 痛ましむ。 秋のヴィオロンが いつまでも すすりあげてる 身のおきどころのない さびしい僕には、 ひしひしこたえるよ。 やっぱり一番上がいちばんいいね 諸君も春木にケチばかりつけてないで少し勉強して訳してみたらどうだい
421 :
吾輩は名無しである :2007/04/21(土) 07:16:53
福田和也といえば神保町すずらん通りのキッチン南海
422 :
吾輩は名無しである :2007/04/21(土) 16:55:04
ロンドンで本を読む 最高の書評による読書案内 (文庫) 丸谷 才一 (編集) イギリスで春樹作品ぼろくそに批評されてるな
423 :
吾輩は名無しである :2007/04/21(土) 23:36:09
夕方、カーラジオからこの話題で思わず聞き耳をたてちゃいました。 tokyoFM saturday watting barのhpより ■ 千田宏之さん(早川書房『ミステリマガジン』編集長)の 『ロング・グッドバイ』の話 村上春樹さんが再翻訳した『ロング・グッドバイ』。 もともと日本では清水俊二さんの翻訳『長いお別れ』でよく知られていて、 村上さん自身も清水さんの翻訳を読んで育ったので、すごくリスペクトしている。 清水さんの翻訳で「さよならを言うのはわずかの間死ぬことだ」は、 村上さんの翻訳では「さよならを言うのは少しだけ死ぬことだ」となっている。 また、清水さんの「飲むのなら自尊心を忘れないようにして飲みたまえ」は、 村上さんだと「もしプライドがあるのなら、こいつ(※お酒)に向かって見せてやるんだな」となる。 全体的に、映画のセリフのように短くて格好良い清水さんと、 文章の流れに忠実で自然な日本語にした村上さん、という印象。 ちなみに、この小説の有名一節「ギムレットはジンとローズのライム・ジュースを半分ずつ」というレシピは、 本当にその通りに作るとかなり甘いギムレットになると思う。 今回の翻訳が終わった時に、村上さんは「とても楽しかったので、ぜひまたやりたい」とおっしゃっていた。 その次の作品とは『Farewell My Lovely(さらば愛しき女よ)』。いつになるかまだわからないけど、楽しみにしていてほしい。
やれやれ またチャンドラーやるのかよ。どうせやるなら全作やっつけちまえ。 そうすりゃあきらめもつく。
今日アマゾンから届きました 分厚くて吃驚
ネタ切れしたJ-POP歌手が冴えないカバー曲を垂れ流してるようなもんだよね
長編のはなしないの?
自分が全くそうではないだけに、俺は勤勉な人間は好きだ。
文句は言うけど、自分はさしたることのできない人間が多いからねぇ。
チャンドラーはフィッツジェラルドの文体の影響が強いもんね バッドシュルバーグもそうかも。サリンジャーは無関係でそ 村上訳より清水訳が好きだ。同じ村上なら村上博基ならよかったかも・・・ 個人的には「長いお別れ」は故稲葉由紀こと稲葉明雄訳で読みたかった。涙)
431 :
吾輩は名無しである :2007/04/22(日) 20:26:14
>ギムレットはジンとローズのライム・ジュースを半分ずつ 日本で飲みたいんだが。肝心のローズ社のライム・ジュースは、 日本に正規輸入されてないらしい。サントリーのニセモノ?ならあるんだが・・・
>>431 ローズのライム・ジュースを半分も入れたら、甘すぎるらしいヨ。
甘味の麻痺した欧米人のみできるコト。
433 :
吾輩は名無しである :2007/04/22(日) 20:50:31
春樹スレでギムレットを語るとはね
434 :
吾輩は名無しである :2007/04/22(日) 20:57:11
光文社古典新訳文庫 ●6月の新刊 『さよならさよならさよなら』R・チャンドラー 淀川貞治訳
あれは何時ごろの設定だろう。開店間際のバーの装いの描写 もう、40年近い昔に一度読んだだけだから。記憶は鮮烈だけど ピカピカのグラスが並んで、なんたら・・・ってなかったっけ ギムレットには、はや過ぎるだっけ? 好きな台詞は、 俺は一生に一度、 「空中ブランコのスウィングみたいに・・・・」 アレが好きだ。かなり朧で、間違いと思い込みが多くてスマソ
あれは何時ごろの設定だろう。開店間際のバーの装いの描写 もう、40年近い昔に一度読んだだけだから。記憶は鮮烈だけど ピカピカのグラスが並んで、なんたら・・・ってなかったっけ ギムレットには、はや過ぎるだっけ? 好きな台詞は、 俺は一生に一度、 「空中ブランコのスウィングみたいに・・・・」 アレが好きだ。かなり朧で、間違いと思い込みが多くてスマソ
438 :
吾輩は名無しである :2007/04/23(月) 07:48:31
村上春樹といえばブラッディ�マリーだろ
439 :
吾輩は名無しである :2007/04/23(月) 23:47:28
ユミヨシさん!
ユシヨミさん!
ホテルウーマンていうと ・ピンクのスーツと真白のシャツをビシッと着てて ・脊はあまり高くなく ・丸顔でとてもかわいいのに、しっかりした目をしている という女性を想像してしまいます。
442 :
吾輩は名無しである :2007/04/27(金) 13:23:34
ネットで罵声を浴びせる村上春樹ファンの名言 >最後に、あなたのあの淫乱の豚みたいな母親に伝えておいてください。 >「クズは子ども生むな」ってね。 >さようなら。 >これが、圧倒的な勝ち逃げ、というものです。
>>429 として戻ってきてるけどね、勝ち逃げクン。
444 :
吾輩は名無しである :2007/04/28(土) 12:58:27
ロング・グッバイとライ麦とギャつピーは翻訳権が切れたの じゃあ私や他人が翻訳して自費出版してもおkということですよね。
来春、「ロング・グッドバイ」東宝系で公開決定! フィリップ・マーロウ(私立探偵) 船越栄一郎 ハーラン・ポッター(億万長者) 杉浦直樹 シルビア・レノックス(ハーランの末娘)沢尻エリカ テリー・レノックス(シルビアの夫) 山本耕史 リンダ・ローリング(シルビアの姉) 小泉今日子 エドワード・ローリング(リンダの夫) 阿部寛 ロジャー・ウェイド(作家) 山田孝之 アイリーン・ウェイド(ロジャーの妻) 綾瀬はるか キャンディー(エドワードのボーイ) 田中聖 ハワードスペンサー(出版社社長) 西田敏行 ロニー・モーガン(記者) 石井正則(アリtoキリギリス)
船越栄一郎のマーロウ(爆)
火曜サスペンスwww
449 :
吾輩は名無しである :2007/04/29(日) 23:18:04
泉谷しげるのマーロウでいいだろ
阿部寛のマーロウがいいネ。 そうなると、リンダ・ローリングは、仲間由紀恵で、アイリーン・ウェイドは、広末涼子w
451 :
吾輩は名無しである :2007/04/30(月) 12:42:46
fdsd
452 :
吾輩は名無しである :2007/04/30(月) 18:08:09
フィリップ・マーロウ(私立探偵) 平野啓一郎 ハーラン・ポッター(億万長者) 大江健三郎 シルビア・レノックス(ハーランの末娘) 金原ひとみ テリー・レノックス(シルビアの夫) 村上春樹 リンダ・ローリング(シルビアの姉) 瀬戸内寂聴 エドワード・ローリング(リンダの夫) 島田雅彦 ロジャー・ウェイド(作家) 北方謙三 アイリーン・ウェイド(ロジャーの妻) 綿矢りさ キャンディー(エドワードのボーイ) 三島由紀夫 ハワードスペンサー(出版社社長) 生田耕作 ロニー・モーガン(記者) 村上龍 キャットフードを売る食料品店店主 川端康成
文壇劇ワロスw
454 :
吾輩は名無しである :2007/04/30(月) 21:28:20
>>445 >フィリップ・マーロウ(私立探偵) 船越栄一郎?
火曜サスペンス劇場かよW
火曜サスペンス劇場で、船越栄一郎主演でロング・グッドバイやんないかなw
456 :
吾輩は名無しである :2007/04/30(月) 22:25:45
長い日蝕平野啓一郎 万延元年のロンググッバイ 大江健三郎 蛇にピアスにさよなら 金原ひとみ 中国行きのスローグッバイ 村上春樹 源氏グッバイ 瀬戸内寂聴 島田雅彦 北方謙三 蹴りたいマーロウ 綿矢りさ さよなら金閣寺 三島由紀夫 夜の果てへグッバイ 生田耕作 限りなく透明に近いさよなら 村上龍 片腕でグッバイ 川端康成
文学界 5月号掲載の新元評論はどうよ? ー村上春樹訳『ロング・グッドバイ』考ー 新元良一 呼んだヤシ語れ。
458 :
吾輩は名無しである :2007/05/01(火) 00:49:41
本屋で平積みだった 売れすぎでは… すごすぎる売れ方
ワロタ ...蹴りたいマーロウ 綿矢りさ ...さよなら金閣寺 三島由紀夫 ....さよならエマニエル夫人
ある精霊子弟都市ではどこいってもみかけない、この本 不思議だ 店員の紹介文とかもないし
461 :
吾輩は名無しである :2007/05/05(土) 23:35:21
>>430 稲葉明雄が長編も翻訳していれば、春樹の出番もなかったろうに…
>>430 同意。
ふたりとも、アイリッシュ訳してるよね
463 :
吾輩は名無しである :2007/05/19(土) 10:33:52
さっきアルトマンのロンググッバイのDVDを買ってきた。 これから観る。たんのしみ!。^^。
かつて ロンググッドバイの字幕無しビデオを持ってることをうらやましがられた時代が嘘のようだ。
465 :
吾輩は名無しである :2007/05/19(土) 20:03:05
「ロンググッドバイ」のビデオは16年前に正規版が出ているが。 ところで、篠原有子の字幕は最後の台詞を出鱈目に訳しているから、英語字幕で見た方が好いかもね。
466 :
吾輩は名無しである :2007/05/19(土) 21:53:08
確かシュワルツネッガーがちょこっと出てるんだよね?
>>465 それが廃盤になった後に、字幕なしビデオがうらやましがられたんジャマイカ?
>>467 まだ街中にほとんどビデオレンタル屋もなく、名画座でたまにかかってたころの話。
そんな自慢は何の意味もない。
で、おもしろいの?
そんなにありがたがるほどの映画じゃない。 本を読んでるだけの方が幸せかも。
472 :
吾輩は名無しである :2007/05/21(月) 10:45:41
>>470 俺は大好きな映画だよ。なんというか、言葉に上手く出来ない不思議な映画だ。
だが今まで観たどのハードボイルと映画よりもHBだ。ちなみに俺はこの映画を観てアルトマンのファンになった。
ところで映画と原作のラストは違うよね?原作読んだのずいぶん昔なので覚えてない。
>>472 70年代アルトマン映画の特徴だった物語の破壊、再構築なんてのは別にして言葉に出来ない部分っていうのは撮影によるものが大きいと思うぞ。当時のジグモンドが撮影した映画見れば、わかるんじゃないか?ギャンブラーやらスケアクロウの冒頭シーンとか。
ポストモダン系の文学に通じることを当時映画そのもので行ってたのがアルトマンだとしたら
チャンドラーうんぬん抜きにしても村上春樹もその影響下にあるんじゃないか。
474 :
吾輩は名無しである :2007/05/22(火) 07:18:28
あの映画中に「LONGGOODBYR」の歌何回くらい掛かる?軽く100回は超えてるよね
長いお別れが小説家の訳で、 ロンググッドバイが英語屋の訳だったら、こんなにこのスレ伸びなかったと思う。
村上版の文庫本ていつごろ出るんだろ
477 :
吾輩は名無しである :2007/09/17(月) 11:03:34
あげるぜ
映画では軽薄そうなマーロウだったな。結構よかった。猫まで飼ってやがるし。前半では会話のあとに 「ま、どうでもいいけど」を吐く癖あるし。「ウチの猫ちゃん見なかったかい?…あ、そう?…どうでもいいけど、 おたくら、そんな薄着でカゼひくぜ」まるで落ち着きがないヤツだけど、エッセンスがマーロウなんだな。 でもラストは原作と違って、Bang!
479 :
吾輩は名無しである :2007/10/17(水) 00:25:29
表紙がダサイ、なんとかならんか?
480 :
吾輩は名無しである :2007/10/17(水) 14:38:00
清水訳も村上訳も、 双方にいい所があって両方好きなんだがなぁ。
481 :
吾輩は名無しである :2007/10/17(水) 19:11:19
文学板なら、 村上春樹の新刊、題名がやけに長い 『走ることについて語るときに僕の語ること』を 既に読んだ方もおられますでしょうか? 内容を語ってください。買うかどうか、それから決めます。
スレ痴
最近、チャンドラー短編集の新訳が出てるけど、 あれを読むと、村上訳もけっこういいじゃないか、と思えてきたよ。
翻訳家さんのほうがカリフォルニアの雰囲気出てる 甘ったれた羊男ばかり描く春樹にハードボイルドは似合わない チャンドラーが春樹とその信者たちに汚された気分
485 :
吾輩は名無しである :2007/10/27(土) 16:50:29
>>481 売り切れてた。
なんで春樹本だと凄い売れ行きなのか?
>484 ノーベル賞候補作家相手にラノベの屑がほざいても無駄w
★★★★★★★★★★★★ 学校法人ではない隔離壁 ★★★★★★★★★★★★ 大阪経済法科、帝京、帝京平成、帝京科学、東和、第一経済、第一工業、第一薬科 以上は一般に日本八大悪徳大学と呼ばれ、その醜悪ぶりは日本随一である。 そして上記の八大学は文科省の規定を破り、高校生を不正な手段で集め、文科省に見捨てられている。(助成金をもらえない) 具体例を挙げれば帝京は推薦で定員の8割以上を入学させている。(文科省の規定によると推薦では5割までしか入れてはいけない)今でもかなり偏差値は低いが普通の大学と同じように帝京が推薦枠を5割にしたら現在の偏差値より10は少なくとも低くなるだろう。 つまり上辺だけ格好をつけている汚い大学というわけだが、入学者の質の悪さは当然、日本最低ランクの奴等がウジャウジャいることになる。 次に大阪経済法科は定員の3倍以上の入学者(もちろん全て超ドキュン)を入れて文科省の規定を破り、見捨てられている。 最近ではすでに馬鹿の入学者も集まらなくなってきたようで、帝京とともに廃校は時間の問題と言って良い状態。 まあ、集めているとは言ってもどこにも入れない究極のドキュンしか集まっていないが。 つまりものすごく頭の悪い高校生を集めて金を稼いでいる営利団体だな。 東和、第一経済なども同じようなことで文科省から無視されているザマ。 しかもこれらの大学は実質倍率を公表しなかったりデタラメな数値を公表したりしている。 教育内容や施設・設備はとんでもなく劣悪なのにも関わらず、学費の高さは全国トップレベル。 間違ってもこの八つの大学にだけは入学してはいけない。 ★★★★★★★★★★★★ 学校法人ではない隔離壁 ★★★★★★★★★★★★ ちなみに東和大学はすでに廃校が決定。
488 :
吾輩は名無しである :2007/10/30(火) 02:54:13
>>486 おおっ。直後に荒らしが来ているのは・・・
489 :
吾輩は名無しである :2007/10/30(火) 02:55:51
>>486 の内容が的を射ているという証拠かいw
楽しいスレだなあ!
>>485 ゲットしたぞ。
『走ることについて語るときに僕の語ること』
都心某所、平積みで売れまくっていた。
491 :
吾輩は名無しである :2007/10/30(火) 03:03:50
ロング・グッドバイ厚過ぎ 読むには2ちゃんやってる暇ないって
492 :
吾輩は名無しである :2007/10/30(火) 03:12:36
493 :
吾輩は名無しである :2007/10/30(火) 14:07:20
★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★ 英語以外でしゃべらないと 国際英語を教えるべき 土着アメリカ言葉の今だけの低俗表現など不要 折れたちはマレーシア人やイーラーン人やモザンビークの漁師と話したいから 国際英語を習う ダメリカ人と話すことなど何もない だからプレーンで丁寧な表現を習いたい それ以外は当然だが現地語を少し覚えればいい 土着アメリカ言葉の今だけの低俗表現はイラネ 多額の助成金が流れた英語教室は腐った文部症の癒着先 ★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★
>>479 残念ながらあの表紙への好悪には
顕著な世代差が見られることが判明しております。
それによれば貴方様は、明らかにかなりの年代とわかります。
おかげさまで村上春樹氏の盛名とあの表紙の効果で
想定外の売れ行きです。暮れのボーナスが楽しみです。
>>491 2ちゃんには早すぎる
ついでに清水の「映画字幕の作り方教えます」(文春文庫:絶版?)を入手しましたわ。
まだ6章くらいしか読んでないのだが 春樹がチャンドラーをかなり参考にしてることは よくわかった。
222ページまで読んだが、この本退屈だな。 どこがおもしろいんだ?
498 :
吾輩は名無しである :2007/11/13(火) 08:50:49
このスレぜんぜん書き込みがないのね。
>>466 違うだろ、と思ってググったら本当なのか?
ところで「さらば愛しき女よ」の方には
無名時代のS・スタローンが用心棒役で出てるな。
500 :
吾輩は名無しである :2007/12/27(木) 22:22:24
>>496 「羊をめぐる冒険」はまんま「長いお別れ」だぞ。
これ若いとき読んでも良さがわからないんじゃないの。 最初なにこれ、なんでこれがベストミステリー第一位とかなの? と思った。
短編は割と好きだが。
おれは片岡義男に翻訳して欲しいよ
芥川賞受賞したギャルで話題もちきりだから下火。つうか消火スレ。
505 :
吾輩は名無しである :2008/02/16(土) 13:42:09
1
506 :
吾輩は名無しである :2008/03/05(水) 10:27:06
しりふぁかいやsだ
507 :
吾輩は名無しである :2008/03/06(木) 20:41:46
この小説すごい良いと思ったんだけど、評価はまちまちなのね
小説はすごくよいけど、翻訳の評価はまちまち。
ハメットを訳せば認めてやってもいい。
510 :
吾輩は名無しである :2008/03/11(火) 23:19:49
この春樹の翻訳は正直ないと思った でもあとがき読むとわざとこういう訳にしたみたいなこといってるけど キャッツビーとか心臓を貫かれてとかはすごくいい訳だと思ったのに
511 :
吾輩は名無しである :2008/04/18(金) 18:53:11
岡崎武志死ね
The Long Goodbyeの意味 ↓ 全ての言葉はさよなら
The Long Goodbyeの意味 ↓ サヨナラだけが人生さ
514 :
吾輩は名無しである :2008/06/22(日) 16:51:48
so long の誤訳が痛すぎるんだよ、清水訳は。 題名が全く生きてこない。 so long と good bye はちゃんと使い分けられてるっつーのによ。
渋谷留置場の官本ライブラリーにあって読んだな。面白かった。
The Long Goodbyeの意味 ↓ 春樹サヨナラ もう読まない
518 :
吾輩は名無しである :2008/10/15(水) 22:48:25
ダンスダンスダンスはこの作品を半分くらい真似てる。
うん、わかる。 あと「風の歌を聴け」の僕と鼠の出会いも、この小説を真似たくて仕方なかったんだろう。 相当この小説が好きなんだろうな。
520 :
吾輩は名無しである :2008/10/16(木) 07:44:48
だから「羊をめぐる冒険」は本作のパクリだと…
521 :
吾輩は名無しである :2008/10/18(土) 16:07:53
The Long Goodbyeの意味 ↓ 〜さよならするのはつらいけど〜(ドリフ風)
522 :
吾輩は名無しである :2008/11/17(月) 19:57:50
>>373 The tragedy of life, is not that the beautiful things die young,
but that they grow old and mean.
45章にあるアイリーンの手紙の文章の一部ですね。
【清水訳】
人生の悲劇は美しいものが若く消え失せてしまうことではなく、年を重ねてみ
にくくなることです
【村上訳】
人生でもっとも切ないのは、美しいものが若いうちに命脈を断たれることでは
なく、年老いて穢がれていくことなのです
【中間訳】
人生の悲劇というのは、美しいものが若くして絶ち消えることではなく、
年を経ていく中でそれが汚れていってしまうことです
The long Good bye というのは、大戦当時に引き裂かれた恋人同士のその後の
人生に対する暗喩をこめているわけで、この小説は反戦小説ともいえるのでは。
少なくても単に男同士の表面の出会いと別れなんかをチャンドラーは書きたかった
んじゃないでしょ。それも伏線に相違ないが、あくまでも恋愛がなければ
人生は意味がない。そして、マーロウは否定していても、それに限りない憧憬がある。
でも、マーロウの恋愛感は限りなくニヒリスティックなわけで、その部分が
春樹にはうまく訳せていない。同時に戦後の米国を体感できていないことも
ハンデになっていて、それを誤魔化そうとわざといきがっている。
清水の訳も結構はしょってるし、思い切り過ぎる意訳もあるけど、やはり
全体からしたら清水の訳がはるかにまさっていると思いますよ。
とにかく原書を読むことが一番面白い。
ま、いいじゃんどうでも。
>>523 キミのようにどうでもいいじゃんなんて言う輩は、ここに来る必要必然性ないじゃん?
あらあら、必死に長い駄文さらした能なし君が怒っちゃったよw
526 :
吾輩は名無しである :2008/11/24(月) 01:33:12
DSレイモンドチャンドラーはさすがにやりすぎだと思います
527 :
吾輩は名無しである :2008/11/25(火) 19:35:45
「長いお別れ」チャンドラーは名作として知ってはいましたが、未読でした。
村上春樹訳で本屋で平積みされてたこともあり、手に取り、読了しました。
難しいことはわかりませんが、とても魅力的な小説でした。
ハードボイルドというジャンルを作り出す(拡張する)だけの作品であると思いました。
そしてすぐに、清水訳を買いましたが、まだ読んではいません。
>>373 の比較を見る限りでは清水訳のほうが好きですね。
村上春樹訳のほうは、一語一語から春樹っぽさが出て過ぎているように感じるので。
それにしても、村上春樹はなぜこんなに大衆に受け入れられるのでしょうか。
6つ上の姉が、ほとんど本を読まないのに春樹大好きなので、いつも疑問に思います。
ヤバい、ラストにめちゃくちゃ感動してしまった…
矢作俊彦はなんて言ってんだ、春樹訳を? 何も言ってない?
530 :
522 :2008/12/29(月) 20:28:00
>>525 長い駄文とはどれを指しているんですか。あと、524と522は別の人ですよ。村上を全否定するつもり
はないし、清水もかなりいい加減だけど、全体のイメージは清水のほうがうまく雰囲気をとらえている
と思います。村上は自分の文体に酔ってるだけの感が強い。
ポケミスの縮れたカバーで指を切り
532 :
吾輩は名無しである :2008/12/29(月) 21:37:42
春樹の文章ってあざといんだよな。 素人受けするいやらしさを持っている。 いつかはノーベル賞取るかもしれんが、こいつが決定的に日本の文学をダメにした。
533 :
吾輩は名無しである :2008/12/29(月) 23:00:17
あーあ、たった一人の力で決定的にダメにされちゃうんだ日本の文学て ダメになって良かったね
村上のは一種の雰囲気小説だよな あれが翻訳で伝わるのかね 大江のよさも翻訳するときえちゃうと思うし ロブ・グリエなんてあんなもの日本語でわかったらキチガイだよ ノーベル文学賞ってのは結局平和賞と同じなんだな。アホクサ それとも選考委員は原典で読んでるのかしら
535 :
吾輩は名無しである :2009/01/08(木) 18:21:17
age
536 :
吾輩は名無しである :2009/01/31(土) 03:10:46
長いお別れ
読み終わった 面白かった 春樹がずいぶん影響受けてることも再確認できた
539 :
吾輩は名無しである :2009/03/11(水) 00:59:46
やっと新書サイズの出たね デザインガラッと変わったな〜 あんだけの量だから厚さは変わらないが(笑)
540 :
吾輩は名無しである :2009/03/12(木) 17:54:06
541 :
吾輩は名無しである :2009/03/12(木) 18:50:27
渋谷警察署の留置場にあったな。この本。
>>532 ようするに大衆小説なんだよ。 だからドサ芸っていわれる。誰でも読めて残らないというね
昔のトレンディドラマ、というのより浅いものを皆で持ち上げないといけないんだからたまらないよな
新書サイズの方が表紙かっこいいじゃないか。こっちを買いたかった。悔しいぞ。
545 :
吾輩は名無しである :2009/04/01(水) 11:28:56
たしかに、新書版の表紙が数十倍かっこいいね。 ハードカバー版の表紙は、最悪だった。あれにはセンチメンタリズムってものが感じられない。 手元にずっと置いておくなら新書版の方だね。ハードカバー版は売り払うことにするよ。
546 :
吾輩は名無しである :2009/04/01(水) 16:31:00
547 :
吾輩は名無しである :2009/04/03(金) 04:39:39
やるなら今のうちだよねW はるき
548 :
吾輩は名無しである :2009/04/04(土) 00:44:54
ペーパーバックで残り50pまで来たが、甚だしく不満だ。 展開には無駄が多いばかりで、意外性はほとんどなく、 あわせて主人公もムダ口ばっかり。 その人格はあまりに非現実的で非肉体的で、まったく共振できない。 文体のリズムも、ユーモアも、しかるべきセンチメントも感じ取れない。 今のところ、何を騒ぐほどのことがある小説なのかまったく分からん・・ 結末の50pに期待してはいるが。 (‘The Big Sleep'はスピーディーでタイトですごく面白かったんだけどね。)
おもしろかった。
先に清水訳を読んだほうがいいのかなと思いつつも相当な意訳が あるようで、どうしようか迷っちゃうなー
>>546 のデザインはあまり好みではないなあ。たばこ苦手なんだもの。
お酒のグラスの方がよかった。
552 :
吾輩は名無しである :2009/04/04(土) 14:01:26
>>548 Vintage Crime版ですか?
現行のあのシリーズのしびれるくらいにお洒落なジャケットデザインに比べて、
日本のときたら・・・
553 :
吾輩は名無しである :2009/04/07(火) 22:44:02
日曜に読み終わったけど・・・What am i missing ??
なんだ、このしょぼくて後味の悪い結末は?
ライトモチーフたるべき主人公(探偵or/and犯人)のセンチメントには
とても400ページ近くを支えるほどの芯がなく、
飽かずに読みきらせるほどのプロットの鮮やかさも、
会話の妙も、もちろんない。
会話文の切れ味も含めて、あらゆる点で
The Big Sleepの方が勝っているんじゃないの?
(主要な英語圏ジャーナリズムのベスト小説ランキングに
まったく名前が挙がらないのもむべなるかな・・)
>>552 フィルムノワールな雰囲気のダークで地味な装丁の
あんまり魅力的ではない古いVintage版です。
554 :
吾輩は名無しである :2009/04/08(水) 01:00:45
訳者としてはどうしようもないレベルかと
555 :
吾輩は名無しである :2009/04/08(水) 04:40:54
読者もどうしようもないレベルかと
556 :
吾輩は名無しである :2009/04/08(水) 04:49:31
うんこだね
嫉妬レスがひどすぎる。 何もできずに一般人として凡庸に暮らしていると、こういう風に嫉妬のかたまりになる人がいる。 それで結局、無名のまま、他人を僻むことしかできないまま終っていくんだよね。
お前が?
559 :
吾輩は名無しである :2009/04/10(金) 00:59:27
英語喋れもしないあほどもが批判してるとはちゃんちゃらおかしいぜよ。
560 :
吾輩は名無しである :2009/04/11(土) 12:13:01
旧約は昔読んだ。内容は忘れたが面白かったというのは覚えている。
561 :
吾輩は名無しである :2009/04/21(火) 01:24:06
なぜ、『さよなら、愛しい人』発売したのに誰もスレ立てない・・・
『さよなら、愛しい人』買ったー。 ホクホクしながら読もうっと。
清水訳は大好きだったので、村上訳で読み直す気にはあんまりなれんな。 個人的には大いなる眠りより遥かに好きだが いろんな意見があるな。
村上春樹好き 1、スイーツ 流行してるから 2、中二病A 中二っぽい思考の多い村上春樹作品の主人公に共感してる。俺にしかこの作品はわからない とか思ってる 3、中二病B 特に本は読まないけど、なんとなく村上春樹好きって言えば賢いと思われると勘違いしてる。 村上春樹嫌い 1、中二病 とりあえず流行してるものを叩く。 2、高二病 中二っぽい春樹作品を叩くことで自分の中の中二気質を消すことができると信じてる 3、スイーツ 人が死にすぎて悲しい(笑) その他複雑な人間関係 ・春樹オタ(春樹風文章を2ちゃんで書いて喜ぶ) ・アンチ春樹オタ(信者が釣れると思って春樹を賤しめるレスをする) ・アンチアンチ春樹オタ(アンチ春樹の脆弱な論理を叩いて遊ぶの好き) ・アンチアンチアンチ春樹オタ(春樹批判すればほぼ確実に釣れるアンチアンチ春樹オタを相手に遊ぶ)
566 :
吾輩は名無しである :2009/09/18(金) 13:44:53
566
567 :
吾輩は名無しである :2010/02/14(日) 00:24:56
図書館で借りてみようかな、と思える作品かも
568 :
吾輩は名無しである :2010/04/13(火) 11:04:10
ロンググットバイと、羊をめぐる冒険話が似てない。
569 :
吾輩は名無しである :
2010/04/14(水) 18:52:55 生島治郎が訳せば良かったんだよな。 ひょっとしたら、生島はチャンドラ−の作品を密かに訳してたかもしれない。 もし、その翻訳原稿が見つかれば、それこそ出版して欲しいものだが。