〔翻訳〕
長距離走者の孤独(新潮文庫)
若い芸術家の肖像(新潮文庫)
ボートの三人男(中公文庫)
負けた者がみな貰う(ハヤカワepi文庫)
ブライトン・ロック(ハヤカワepi文庫)
ユリシーズ1〜4(集英社文庫)
アンクル・トムの小屋(河出書房新社)【絶版】
雪の舞踏会(大和書房)【絶版】
日時計(東京創元社)【絶版】
〔評論〕
新々百人一首(新潮文庫)
日本語のために(新潮文庫)【絶版】
桜もさよならも日本語(新潮文庫)【絶版】
丸谷才一の日本語相談(朝日文庫)【絶版】
日本文学史早わかり(講談社文芸)
忠臣蔵とは何か(講談社文芸)
恋と女の日本文学(講談社)【絶版】
闊歩する漱石(講談社)
国語改革を批判する(中公文庫)
みみづくの夢(中公文庫)【絶版】
文章読本(中公文庫)
6月16日の花火(岩波書店)【絶版】
ゴシップ的日本語論(文藝春秋)
思考のレッスン(文春文庫)
後鳥羽院(筑摩書房)
女の小説(光文社文庫)
雁のたより(朝日文庫)【絶版】
鳥の歌(福武文庫)【絶版】
〔エッセイ〕
いろんな色のインクで(マガジンハウス)
猫のつもりが虎(マガジンハウス)
挨拶はたいへんだ(朝日文庫)
双六で東海道(文藝春秋)
綾とりで天の川(文藝春秋)
絵具屋の女房(文藝春秋)
花火屋の大将(文春文庫)
男もの女もの(文春文庫)
青い雨傘(文春文庫)
挨拶はむづかしい(朝日文庫)【絶版】
軽いつづら(新潮文庫)【絶版】
男ごころ(新潮文庫)【絶版】
低空飛行(新潮文庫)【絶版】
男のポケット(新潮文庫)【絶版】
犬だって散歩する(講談社文庫)【絶版】
にぎやかな街で(講談社文庫)【絶版】
どこ吹く風(講談社)【絶版】
〔エッセイ・続き〕
コロンブスの卵(ちくま文庫)【絶版】
遊び時間(中公文庫)【絶版】
遊び時間2(中公文庫)【絶版】
遊び時間3(中公文庫)【絶版】
山といへば川(中公文庫)【絶版】
ウナギと山芋(中公文庫)【絶版】
猫だつて夢を見る(文春文庫)【絶版】
夜中の乾杯(文春文庫)【絶版】
好きな背広(文春文庫)【絶版】
大きなお世話(文春文庫)【絶版】
食通知ったかぶり(文春文庫)【絶版】
女性対男性(文春文庫)【絶版】
七十句(立風書房)【絶版】
木星とシャーベット(マガジンハウス)【絶版】
星めがね(集英社)【絶版】
悠々鬱々(毎日新聞社)【絶版】
※以上のリストには対談本、共著、編著は含まれていません。
この人の本で風呂の中でぼろぼろになるまで愛読したのは
「男のポケット」「女性対男性」などのエッセイだな
何度も湯に浸かってしまってひどいことになってるw
小説では「笹まくら」ってかなり出来がいいんじゃないかと思ってる
ちょっと時代の空気読んで左巻き過ぎたかもしれないけど、
そーゆーことを超えて今でも読む価値有ると思うよん
北原武夫「批評家を批評する」(『文學界』1964.7→『文学論集』冬樹社)に、
丸谷才一の批評振りを実例に即して分析した所があり、
秀逸だと思った。
あの時点で既に、丸谷書評のいやらしさは明白になってたのだなあ。
8 :
吾輩は名無しである:2006/11/06(月) 13:11:53
その丸谷批評(その他)に堂々と反論した向井敏...
9 :
吾輩は名無しである:2006/11/06(月) 14:03:30
「日の名残り」は良かった。
10 :
吾輩は名無しである:2006/11/06(月) 15:20:30
11 :
吾輩は名無しである:2006/11/06(月) 20:20:52
カズオイシグロは丸谷をパクっていたんだな
ねーよwww
>>4 『にぎやかな街で』は短篇集/文春文庫(解説・三木 卓)。
先日『年の残り』と『みみづくの夢』を手に入れた。エッセイも
いくつかあったけど、どれを読んでいて、またどれを持っているのか
判んなくなっちゃってスルー。…もう数多すぎてなにがなんだかねw
14 :
吾輩は名無しである:2006/11/07(火) 21:50:56
「文学全集を立ち上げる」面白かった。
放談形式ながら急所をつく意見がいっぱい。
主に三浦ががんばってて丸谷は受身っぽいけどね。
丸谷「(石川)淳さんは一巻にしません?」
三浦「ええっw」
石川信者ぶりは相変わらずだ。
>石川信者ぶりは相変わらずだ
そうなんだ(笑、じゃあ俺もそろそろ読んでみようww
石川淳の随筆・批評文を、悪達者に、下品にすると、
丸谷才一の文体になるわけね。
17 :
吾輩は名無しである:2006/11/07(火) 22:31:51
丸谷は何かというと、学問、教養と言い過ぎ。
お里が知れる。
新潟の田舎者、地方秀才めが――ってこと?
>>16 全然違うだろw ケレン味たっぷりなれど腹の据わった夷斎の文章と、
論旨展開こそしばしばアクロバティックだが、基本的には(なにより
そこに流れている人間性が)きわめてプレーンな丸谷とでは。
>>19 文章・文体の話だから、人間性云々は不適切だな。
「ちょっと氣取って書け」の気取り方が、石川淳の下手な真似だよ。
ひょっと口語を交ぜて効果を狙ったところとかも、夷齋隨筆の劣化コピー。
21 :
吾輩は名無しである:2006/11/07(火) 23:48:45
22 :
吾輩は名無しである:2006/11/07(火) 23:52:00
あ、高校は新潟なのね。
云いたいことも、また
>>20の指摘する点も判るが、けれど文体というか、
文章はやっぱり、それを書いた人間そのものだから。全てはそこにある。
単なるスタイルとしての文体のみならまだ同意しても良いが、とにかく俺に
聴こえてくる夷斎の声と丸谷のそれとでは全くの別物。俺には文章と、
書き手の人間性を別けて考えることなど出来無いよ。
それと夷斎の文章の影響力の強さ、選集17巻収録の『座談会 石川淳論』でも
加藤周一 :〜石川淳というのは、読んでると、非常に強い伝染力がありますね、
ほとんど危険なぐらい。だから、非常に強い薬みたいだ。ちょっと
抵抗することが困難なんだ。
佐々木基一:石川淳を論ずる人が、石川淳の文体で書いちゃってね。
加藤周一 :たちまちそうなってしまうからね。だから、誰か英語なんかで
石川淳論を書けば――英語で石川流に書くことはできないから
いいだろうと思うね(笑)。
なんてこと云われてる。確かにねww
…で、その「強さ」の実質はやっぱり書き手の精神そのものだと俺は思うわけ。
だから翻訳でしか知らないけれど、たとえば夷斎とヴァレリーが…、なんて方が
俺にはよっぽどしっくりとくるんだ。
25 :
吾輩は名無しである:2006/11/08(水) 00:35:50
文学全集の日本編だけど(前スレ参照)、
「花田清輝/安部公房」ってのは面白いね。
石川淳にかぶれて、「精神の運動」だとか譫言ぬかす奴、いいカモだよな。
そんなに売れない人とも思えないんだけど、絶版が多いね。
今日、図書館に行ったら、絶版になっていて書店ではお目にかかれなかった本がたくさんあった。
ああ、やっぱりこんなに出してたんだ、と思った。
もう少し早く丸谷才一を知っていれば、これらの本もゼーンブ買って、自分の本棚の目立つところに並べていたのにな、と思った。
なんかちょっと切なくなった。
28 :
吾輩は名無しである:2006/11/09(木) 19:38:43
いや、売れないだろw
29 :
吾輩は名無しである:2006/11/09(木) 20:50:47
丸谷は出版社に就職して、世界文学全集の編集をするのが一番似合っていると思う。
蟹は甲羅に似せて穴を掘る。
30 :
吾輩は名無しである:2006/11/09(木) 21:08:28
旧仮名遣いどう思う?
31 :
吾輩は名無しである:2006/11/09(木) 21:55:43
32 :
吾輩は名無しである:2006/11/09(木) 22:01:44
貴方は舊假名つて云ひますけれどネ、アレは、「正假名遣ひ」ですヨ。
詰り、舊いのではなくて、日本語として、正しい表現方法なんですネ。
戰後の國語改惡による漢字制限と共に、
間違つた俗字(新字とか云うらしいのです)を用ゐる輩が蔓延って居りますけれども、
トンでもない事ですネ。
俗字略字遣ひの連中には、教育者も居るつて話ぢやありませんか。
33 :
吾輩は名無しである:2006/11/09(木) 22:28:59
>>30 丸谷の「旧仮名遣」は福田コウソンの驥尾に付しているだけだろう。
大体丸谷は提灯持ちの文學である。ある時は石川淳の、ある時は吉田健一の。
その一番の見本が「文章読本」
文壇の、幇間藝なのね。
今谷崎源氏(中公文庫の)読んでるけど、
確かに現代仮名遣いの地の文に旧仮名遣いの和歌が急に出てくるのは
多少違和感を感じる。
たった一人の反乱とかは現代仮名遣いでも問題ないけど
(オレが読んだ講談社文庫のは現代仮名遣いだった)
輝く日の宮や後鳥羽院あたりは旧かなじゃないとダメだろうな。
山崎正和とをはじめとする一連の対談や
『思考のレッスン』も新かなづかいだけど。
「政治は99匹の羊、文学は1匹の羊のためのもの」という福田と
「文明批評の文学」を標榜する丸谷は水と油だろうに。
まあ東大英文の先輩ってことで交流はあったんだろうけど。
39 :
吾輩は名無しである:2006/11/28(火) 04:05:27
、
40 :
吾輩は名無しである:2006/12/10(日) 14:55:18
新しいのでたね。
41 :
吾輩は名無しである:2006/12/21(木) 02:56:45
hoshu
42 :
吾輩は名無しである:2006/12/28(木) 11:16:00
アンチが消えると過疎化するスレも悲しいな。
まああいつらがあまりにも的外れだったのも事実だろうが...
43 :
N:2006/12/29(金) 12:58:05
『文学全集を立ち上げる』で、川端が1冊、三島も1冊、志賀は2分の1冊、
に対して、谷崎は3冊分もある力の入れよう。
かつて、「対談の名手3人」と言われた吉行、開高、丸谷だが、唯一の生き残り
で、まだ元気。俺としては「対談編」だけで作家の全集作って欲しいんだ。
丸谷は2〜3巻くらいにして。
太宰、織田作、安吾の鼎談とか谷崎と川端の対談とか、埋もれてるワケ。
丸谷にそういうの拾ってもらってマジ作って欲しい、「対談全集」。
44 :
吾輩は名無しである:2006/12/30(土) 01:59:47
丸谷を入れると山崎正和との文明批評も入ってくるな。
開高と吉行の猥談対談も好きだが、丸谷と山崎のハイブロウな文明批評も素晴らしい。
対談文化って日本にしかないらしいが、対談全集というのはいいアイデアだな。
井伏とか安岡等の対談も面白い。文藝春秋あたりの編集者が企画しないかな。
45 :
吾輩は名無しである:2006/12/31(日) 07:08:41
>>44 司馬遼太郎と山崎正和の対談も面白いよ。
「なんだ俺たち同じこと考えてるじゃないか」って感じでかなり盛り上がってる。
47 :
吾輩は名無しである:2007/01/04(木) 00:21:40
「文学全集を立ち上げる」読んだが、この人考えが古臭いと思った。
読んでて面白くないし、偉そうに上から意見するだけ。うんざりした
48 :
吾輩は名無しである:2007/01/04(木) 00:53:50
それはそれは。
あれはあれは。
50 :
平下流:2007/01/05(金) 00:48:23
>>44 もともと雑誌に対談を初めて載せたのは文藝春秋、
発案者は菊池寛です。
それは俗説、文春の前に先駆はあった。対談ではなくて座談会だし。
>>50 また叩かれるぞ。
同じ事をもう一度言うが、あんたはもうコテはつけない方がいい。
>>50 そこらの人でも知ってることを、得意がって知ったかぶるのは
丸谷才一の真似……なのか?
54 :
平下流:2007/01/08(月) 06:16:45
>>52 ご親切に。でも叩きたい人は叩けば。
それから、みんなコテハンを付けたらいいのに。
誰の発言だか判りやすいでしょ。
つける薬が無い。
>>54 とりあえず、山本健吉の頭の悪い文章で「癒される」とか言ってる人間が
何を言っても信用できないとだけは言っとくか。
57 :
平下流:2007/01/09(火) 22:29:35
>>56 信用という言葉の遣い方には色々あるんですね。
58 :
吾輩は名無しである:2007/01/17(水) 20:49:11
age
59 :
吾輩は名無しである:2007/01/23(火) 12:48:02
>>57 とりあえず、山本健吉スレを放置しとくのはやめとけと言っとくか。
(中村真一郎スレも、といいたいところだがあっちは何とかもってるし)
いや、スレッド立てたからって、あんな奴にはもう書き込んでほしくないね。
61 :
吾輩は名無しである:2007/01/26(金) 00:00:43
>>60 あんな奴ってどんな奴なんだ。
きちんと書かなきゃ解らないぞ。
62 :
吾輩は名無しである:2007/01/26(金) 10:54:16
樹影たん再発なんか?
63 :
吾輩は名無しである:2007/01/27(土) 14:47:43
>>62 うわぁぁぁぁぁぁ!!!!!!
ホントだーーーー!
マジうれしい。
教えてくれてありがとう!
64 :
63:2007/01/27(土) 14:55:29
よくやった、文藝春秋!
ついでに『女ざかり』も『年の残り』も復刊させよう!
しかし今 文春のサイト調べてみたら、
『思考のレッスン』が絶版…?
65 :
吾輩は名無しである:2007/01/27(土) 21:15:02
喜んでもらえて俺もうれしい。
正月にアマゾンで見つけて飛び上がって興奮した俺はアホみたいに
即行で注文した。一冊だけ注文したので送料とられた。正月ボケだった。
文春文庫が「戦艦武蔵ノート」を復刊したらその時は褒めてやるつもりだ。
66 :
吾輩は名無しである:2007/01/28(日) 21:41:37
『年の残り』はいいよねぇ。ああいうのこそ文学だと思う。
67 :
63:2007/02/08(木) 06:32:27
昨日アマゾンから念願の『樹影譚』(文春文庫)が届いた。
素直にうれしい。
なにげなく奥付を見てみた。
1991年7月10日 第1刷
2006年12月25日 第2刷
……ちょっと泣いた。つーかワロた。
文藝春秋サン、自社の雑誌に連載もしている作家なんだから、もう少し応援してあげてもいいんじゃないか?
68 :
吾輩は名無しである:2007/02/08(木) 08:45:28
文春は、というか文壇が総がかりで「女ざかり」を無理やり盛り上げたっていう話あるじゃん。
内容に関係なく興行的にベストセラーに仕立て上げたって福田和也がめちゃくちゃ噛み付いてたけど。
俺は福田が言うほど「女ざかり」がひどい小説だとは思わないが、ベストセラーになったという点には
作為を感じる。あれはあれでいかにも丸谷才一の小説であって、他のにくらべて特別大衆性があるとは
言えない。なのに馬鹿売れした。
逆に「樹影譚」はすぐれた小説を集めた短編集だが、商業的には成功しなかった。なんだろうな。
その辺は政治なんだろうね。文学なんて客観的な指標なんて何もない世界だからな。
>あれはあれでいかにも丸谷才一の小説であって、他のにくらべて特別大衆性があるとは
言えない。
言いたいことは分かるけど、別に評論家や出版社が煽ったからって
「ベストセラー」が生まれるわけじゃないんだし。
東京中の本屋から買い占められたんならともかく。
まあ確かに、何故『反乱』ではなく『女ざかり』が?
と思わないことも無いけど。
70 :
吾輩は名無しである:2007/02/08(木) 09:43:47
文春文庫と中公文庫は己の潜在能力の高さに気付いてないの?
71 :
吾輩は名無しである:2007/02/08(木) 09:45:46
気づいていないから後藤を無視し、
谷崎ばかり出すんだろう、中公は。
72 :
吾輩は名無しである:2007/02/08(木) 14:37:24
>>67
アマゾンだけ安いのはナゼなんだろうね? 樹影たん。
..┌──-┐ .┌───-┐ .┌───-┐ .| 7 | .7 ┌───┐ .┌────-┐
..│┌-┐ |┌─────-.┐ .|┌──.┐| |┌──┐.| .| .| .| .| .└──.┐.| .|.┌───-'┘
| | | | . ̄ ̄ ̄| | ̄ ̄ ̄ .|└──.┘| |└──┘.|┌─┘─┐┌─-┘.───┐ | .| .| └───┐
| └-┘ .| | | |.┌──┐.| |┌──┐.|└─ .┌-┘.|┌─-=ミ──┘.┌──┘| .| 「 ̄ ̄ ̄ ̄
| ┌-.┐.| | | .|└──.┘.| .|└──┘.| | .| .| | ./ ./ | ┌─┐」 .|└───┐
| | .| .| | | .| ┌──┐」 |_」──-┐| | .レ-7.| | .| | | .| | .| ̄ ̄ ̄ ̄
| └-.┘.| | | .| .| | .| ,--'''~ ,-'''~ | | /./ / .' ̄ ̄''7 |ニ ニ''''ニニニコ
| ┌─┐| .| .| | .| .| .| `-'''~7 | .| | ././ <`、 .|_」 ̄ ̄| .| | .| ~| |、 ,,-'^-、
| | | .| .| .| | .| .| .| | .| ././ /./ .ヽ.ヽ .| .| | .| | ,`ニ-''''~
.../ / | .| .| .| | .| .| .| | .| ././ _/∠,,,,,,,-ニ .ヽ | .| .| .| ミヽ
ノ / _| .||ニニニニ_ニニニコ | .| __| .| __| .| /./ ヽ_,,,,--─'~ヽヽ __ノ .| .,,,,┘└''''''コ\..\_
ヽ' `--┘ .└┘ ヽ---┘ ヽ--┘v'~ `'~ .ヽ___ノ ヽ-─''''''~ `-,,/
74 :
67=63:2007/02/09(金) 06:57:34
75 :
吾輩は名無しである:2007/02/09(金) 09:57:34
あっ! ほんとだ。今アマゾンに行ったら¥410になってるね。
1月の半ばまでは¥347だったよ。ということは・・・・
76 :
吾輩は名無しである:2007/02/09(金) 18:00:26
本体は¥390+税になってるけどアマゾンの納品書は¥347になってる。
もしかしたら初版の値段で買えたって事かな? アマゾン、ミスったね。
追加徴収あるかも。
尼では良くあること。
沢木耕太郎の『バーボン・ストリート』で、
デートで喫茶店に行ったときに近くの席のオッサンが大声で話してて
その内容があまりにも面白かったから彼女との会話に集中できなくなったので
トイレに行くついでにオッサンの顔を見たら「和田誠の描く似顔絵にそっくりな丸谷才一」だった、
ってエピソードがあったな。
ある意味、(エッセイでも小説でも評論でも)丸谷の本質を付いてると思う。
「学問的厳密さ」や「文学的価値」はともかく、とにかく読んでる人間を引きこむというか...
丸谷は丸谷で沢木の『あの奇妙なワシ』に言及してる。
何故か『ワシの研究』になっていたが...
80 :
吾輩は名無しである:2007/02/12(月) 19:46:28
まだいきてるの
81 :
吾輩は名無しである:2007/02/12(月) 22:54:12
>>80 あたりまえじゃい!何つーことを言うんじゃい!
82 :
吾輩は名無しである:2007/02/13(火) 04:20:08
この人は自慢するときに田舎くさくなる。
照れながら冗談まじりに自慢するのではなく、大真面目に自慢する。
「新々百人一首」の序文のように。
芭蕉が丸谷家に立ち寄った歴史的事実(らしい)を自慢しないのは凄いと思うが...
84 :
吾輩は名無しである:2007/02/13(火) 14:48:38
>>83 「奥の細道」本文に出てこないからいまいち自慢しにくいってことじゃない。
ちなみにうちの家は宿屋だったんだけど近松門左衛門が泊まったことがある。
うちの親戚の神主の家系には本居宣長から「研究に協力してくれてありがと」って
書状が残ってる。が、だから何?って話で。
清水義範経由で流れ着きましたが初心者には何がオススメでしょうか?
讀まないのがおすすめ。
87 :
吾輩は名無しである:2007/02/15(木) 02:44:23
>>85 清水義範経由で流れ着きた経緯を教えて。
つながりがわからない。
『猿蟹合戦とは何か』だろう。
89 :
吾輩は名無しである:2007/02/20(火) 18:27:44
清水義範は丸谷のエッセイの解説も書いてるね。
独身時代、寝る前に一升瓶から酒をついで丸谷のエッセイを読むという至福の時間を
楽しんでいたら酔っ払って瓶を倒してしまい翌朝酒まみれになってたっていう奴。
90 :
吾輩は名無しである:2007/02/24(土) 20:59:33
分かる人は分かっているんだろうけど、
>>48-49は『桜もさよならも日本語』のあとがきから、だろうね。
『世界文学全集を立ち上げる』で日本の仏文畑では「通俗大衆作家」としてしか
扱われなかったコレットを挙げてるのはいかにもらしい気がする。
まあ別のところでは同作家の『牝猫』を絶賛してる丸谷だからな。
さすがに、「今のフランスでは二十世紀はプルーストとコレットしかいないと言われている」という
鹿島の言は信じがたいが...
92 :
吾輩は名無しである:2007/03/06(火) 03:47:16
丸谷ってピンチョンについては何か書いてたことある?
丸谷才一
鶴岡南高→東大
旧制新潟高校をとばしてるよ...
丸谷さんや野坂昭如の恩師の植村清二がいた学校だね
『裏声』の準主人公の台湾人実業家(名前忘れた...)は邱永漢がモデルだろうか?
まあ邱は台湾に帰っても軟禁状態にはならないで済んだのだが...
実際、お互いがお互いのことを何かと言及してるし。
和田誠の描く邱永漢の似顔絵は味があっていいな。
石川淳と湯豆腐をつつく絵(『軽いつづら』?)なんて笑ってしまった。
98 :
吾輩は名無しである:2007/04/10(火) 11:53:43
ビックリしたぁ。
『たった一人の反乱』の取材のために女性刑務所を取材したときに使った
「奥の手」って何なんだろうな(@『絵具屋の女房』)。
たぶん、旧制高校の友人が法務省の偉いさんで手を回してもらったとかそんなんだろうが...
この件に限らず、「役人は嫌いだ」「東大はろくでもない大学」とかいいながら
利用できるものは利用してる気がする。
まあそれで面白い文章が読めるなら読者としては何も言うことはないけど。
100 :
吾輩は名無しである:2007/04/14(土) 21:09:36
.
同じく「貴族趣味」の倉橋由美子に全く言及してないのは意外。
安東次男の弟分なのになんで芭蕉が義仲ファンだって知らなかったのかな?
(『輝く日の宮』の安佐子の研究発表ね)
他にも「ウォーホルは壊れたカラーテレビであの画風を思いついた」とか。
(あの時代のアメリカはまだ白黒テレビばかりだったろうに)
103 :
吾輩は名無しである:2007/05/05(土) 23:42:35
>>101 『丸谷才一と21人のもうすぐ21世紀ジャーナリズム大合評』で少しふれてたよ。
ところで「考える人」のインタビュー読んだ?
104 :
吾輩は名無しである:2007/05/06(日) 09:04:04
106 :
吾輩は名無しである:2007/06/11(月) 11:29:08
○谷の小説以外の面白いのある?
107 :
吾輩は名無しである:2007/06/14(木) 22:25:33
エッセイが好きだけど、使いまわしの題材多いね。豆腐、肉食、チーズ・・・
108 :
吾輩は名無しである:2007/06/15(金) 09:59:02
エッセイ絶版多くね?
男もの女もの くらいしかなくね
109 :
吾輩は名無しである:2007/06/15(金) 16:24:57
あまりにも絶版多いよね。そんなに古くないものまで。
『青い雨傘』ぐらいまでは生かしてやってほしいよ。
110 :
吾輩は名無しである:2007/06/16(土) 00:40:15
エッセイは自分から重版しなくていいよと仰せかもw
ミス多いしね。
「軽いつづら」だったかな。浜口総理を褒め称えて、専門書も定時してるのに、
「刺されて男子の本懐と言った」とあるからなあ。
正解は拳銃で撃たれたし、そのセリフは秘書の作であることが判明してる。
博識だけど、どこか脇が甘い。
111 :
吾輩は名無しである:2007/06/20(水) 01:30:08
朝日朝刊のエッセイ、もう終わった?
昨日は大江だったし。
けっこう楽しみにしてるのだけど。
112 :
吾輩は名無しである:2007/06/20(水) 10:41:00
>>105 「ユリシーズ誤訳の研究」という本があって、その話。実際にダブリンに
でかけて、各種地理関係をもとに訳のまちがいを指摘した人がいるんだよ。
その話。丸谷才一にそれを指摘した手紙を出したけど何も反応がなかった
んだって。
その人の主張はおおむね妥当だし、訳者としては対応すべきだと思うが、
それはその当該部分の担当者に最大の責任があると考えるべきだろう。
小谷野はそういうときでもなぜかこうやって肩書きを持ちだして、自分
の低級なコンプレックスをむきだしにするのがホントに見ていて哀れ
よのう。
筋金入りの野球好きなのは有名だけど、『がんばれタブチ君』まで読んでるのには驚いた。
(山藤章二との対談より)
「作者の田淵への愛情が感じられる」と的確に批評してるのはパロディ好きらしいというか...
平松政次か大魔神佐々木と対談させたらかなり面白いことになるだろうと思う。
まあ一番対談したかったであろう三原脩や秋山登はもうこの世の人ではないけど...
山口瞳との交流は「三原脩ファン同士」というのも多少はあったのかも。
もっとも「巨人軍は「軍」が付くから嫌いだ」っていうのを
(名前こそ明かされなかったが)山口に馬鹿にされてたけど。
過疎スレだから三連投でも許してくれ。
116 :
吾輩は名無しである:2007/07/02(月) 08:46:24
横浜びいきで近藤なにがしが好きだったということしか知らないな。
筋金入りといえば筋金入りの文系だから、野球の何がわかってるのかという
気はするが。悪気じゃなくてね。
まあ山口瞳みたいな「超」野球通(本当)ではないとは思うけど、
三原時代から見てるなら蓄積は半端ではないと思う。
山藤章二程度には分かるんじゃないの。
『マネーボール』を(本気で)「面白い」って評価してるわけだし。
「弟子」があの海老沢泰久だから。
119 :
吾輩は名無しである:2007/07/05(木) 22:47:16
早くエッセイの文庫化を!たまってるよ!
120 :
吾輩は名無しである:2007/07/08(日) 23:24:59
『袖のボタン』でるよ!
海老沢泰久に好意的なのは海老沢の国学院での師匠が岡野弘彦だからっていうのもあるかも。
まあこの二人はストーリーテリングが上手くて長編が得意だけど、
その一方で短編では「空気」を濃厚に感じさせるし
(谷崎や尾崎紅葉が「空気」を描けないように、この二者は普通両立しない)
作家としての資質がかなり似てるとも思うけど。
山口瞳の『男性自身』みたいに、丸谷のエッセイも傑作集を出してくれればいいのに。
特に文春系のやつ。
まあご存命のうちには実現しないのだろうが...(縁起でもないこと言ってごめん)
124 :
吾輩は名無しである:2007/07/17(火) 22:52:36
丸谷のモダニズム概念てかなり独特だと思うんだけど、
何かネタ本てあるの?
丸谷さんは小説もエッセイもおもしろいし丁寧だから好き
しかし死後に全集を作るとなると大変だろうな
>>124 たぶん、吉田健一とかに行き着くんだろうな...
頭の良い人をおちょくるのが上手い人ってイメージだな。
分からんことも無いけど、「頭の良い人」の具体例は?
>>124 Joyce, Nabokov, Borges作品 から得ているのでは?
>>> 小谷野敦 先生 編『童貞小説集』が発売されます。「「処女小説」ならぬ「童貞小説」は、そのものずばり性交経験のない男の苦悩を描いた小説である。国内外の名作を「童貞」の視点から読みなおす。」
http://www.7andy.jp/books/detail?accd=R0283150 923 男流文学論みたいなもん?
924 短編の童貞小説ですぐ思い浮かぶのって何? 長編ならヘッセの『デミアン』が真先に出てくるが
925 恥ずかしくて買えないなぁ・・・
926
http://d.hatena.ne.jp/flow2005/20070802 >>> ちくま文庫で9/10発売 小谷野敦/編『童貞小説集』というのがあるんですが、(筒井康隆)「喪失の日」は入るんでしょうかね。丸谷才一の「鈍感な青年」(『樹影譚』収録)とかも入れて欲しいなあ。
「もてない男」の最初の章: 二葉亭四迷「平凡」、森鴎外「青年」、田山花袋「田舎教師」、「めぞん一刻」の五代など、
その他では、「ヰタ・セクスアリス」、「若きウェルテルの悩み」? 小谷野まさか自分の「悲望」を入れてないよね?
春樹の小説はもちろん、朝日堂あたりのエッセイも読んでるらしい。
ホンマこの人「エッセイ」が大好きなんだな...
日本の私小説的リアリズムを嫌ってる丸谷だから、全然別のところから出てきた
春樹は性にあうんだろうな。俺は春樹の小説は文体は好きだけど書いてる内容が
トンチンカンだから好きじゃないけど。エッセイも猫かぶりが気持ち悪い。
132 :
吾輩は名無しである:2007/08/13(月) 21:27:30
村上春樹を世に出したのは丸谷才一って有名だよね。
芥川賞の選考会で皆無視したのに一人褒めてて
その後何か賞とった時、すごく評価してたって。
丸谷「君はスワローズが負けた試合で小説を書こうって思ったらしいね」
春樹「勝った試合ですよ」
橋本治とか村上龍とか三田誠広とか「小説家」でも無視する面々は無視してるのに、
沢木耕太郎や海老沢泰久や宮脇俊三みたいに小説畑以外の「文章家」は色々絶賛しているのが面白い。
(たまに変なのが混じってるけど...)
いくらストーリー構成力や表現力があっても文体が崩壊してれば読む気がしない自分のような人間には
有り難い存在なのも確か。
林望とかいうクズは何も面白い事を書かぬのに業界人や出版社にチヤホヤされてるのは親のコネだったのか。
林望とか中島義道なんてのは親のコネで一生トクして、親の金で留学させてもらって、・・・
それに引きかえ留学に失敗、定職も無く「奨学金は返せぬ!」小谷野は哀れだな。
>>> リンボウ先生の本には英国の労働階級とかフーリガンとか出てこないんだよね…カンチガイというか彼は書かないことが多すぎると思う
1999/11/08(月) 林望先生の「イギリスはおいしい」だったかな、図書館で借りて読んだけど、くだらなかった。彼は英国の上流階級にあこがれている人ですね。自分もそうなりたくてという。 ↑↑の方々も触れられてたけど、紳士にね。
だって林望っておぼっちゃんなんでしょ。30まで働いたことない、親のカネで学問一筋の人生。
親がなにやってるかは忘れたが「学問で身を立てたければ、勉強中は働いてはいけない」とかいわれたと自分で書いてた。しかも兄貴が優秀で、「負けたくなくてがんばって勉強した」とかなんとか。 こんな人にシモジモのことがわかるわけがないよ。残念ながら。
> ここまで 皆に否定されるエッセイストって珍しいね。 丸谷才一氏に推薦されなければこの人は書誌学者として地味な人生を送っていたでしょうに。 丸谷氏は好きな作家ですが、彼を持ち上げたのは残念なことです。
>>> 丸谷才一は子分が欲しかったんだろ。書評を駆使した文壇総会屋でしょ、作品は別として、人格的にはさ。
136 :
ボコノン:2007/08/14(火) 18:06:20
丸谷才一、東海林さだお、椎名誠、北杜夫、小林信彦・・・わたしの好きなエッセイストたちがみんな年を
取りすぎて、ダルな文章しか書けなくなっている。(吉行、開高、遠藤周作などは死んじゃったし。)
一方、面白いエッセイの書ける作家は一向に出てこない。書店へ行くのが段々つまらなくなる一方だなあ。
私がジジイになっただけか?
そうだとしても、ブログを活字に直しただけ、みたいな本が妙に多いな。あんなの一体誰が買うのだろう?
ところで、丸谷の長編小説はベストセラーになる割りに「面白かった」「最後までちゃんと読んだ」と言う
人間が私のまわりにはあんまり居ず、すぐ絶版になったりしてるのがどうも不可解だなあ。
生前江藤淳が言ってたように、丸谷って案外たちの悪い文壇政治家の顔も持ってるのかも・・・。
>>136 確かに今は女性エッセイが多すぎる気がする。
堀江敏幸のエッセイは?
「バン・マリーへの手紙」
インテリ然としてるけど
飄々としたところがおもしろい
変なのが出没するようになったな...
リンボウは国文学がらみの著作や小説は悪く無いぞ。
肝心のイギリスものはあれだけど...
>>136 ベストセラーになったのは『女ざかり』だけ。
あとはどれも普通の「純文学小説」並みだろう。
吉田健一のエッセイが色々復刊してるし、
そういう「知的な」エッセイの需要は確実にあると思うけどな。
書ける人間が極端に少ない?
まああの玉村豊男でも翻訳家としての作品があるくらいだし、
誰にでも書けるものではないのだろうが...
140 :
吾輩は名無しである:2007/08/16(木) 18:26:52
>>136 アマゾンやジュンク堂に在庫があるらしいが、私は寧ろおちゃらけた、笑えるようなエッセイが好きなので
岩波から出てるようなのはちょっと手を出す気になれないなあ、折角だけど。
淡々としてそうだし。
(岩波でも斉藤美奈子「文壇アイドル論」などは、アタマの悪そうな悪口ばかりで返って笑えるけどw)
141 :
吾輩は名無しである:2007/08/16(木) 18:40:43
(続き)
女性エッセイもねえ、いいけどね。
群ようこも中野翠も若干出がらし気味な感じになって来たし、酒井順子もつまらなくはないけれど
どうも華がない、というかはっきり言うと何処かジメジメした感じがするのがねえ。
(倉橋由美子はまだ存命だっけ?あの方は小説よりエッセイの方がミもフタもない事を平気で書く
のが可笑しかったなw)
142 :
吾輩は名無しである:2007/08/16(木) 18:59:29
>>139 「裏声で歌へ君が代」「輝く日の宮」も確かベストセラーにはなったと思ったけどな。
丸谷才一の長編て、新しいのが出ると、私の住んでる地方都市の書店にもすぐに平積み
になるけれど、じきに店頭から消えて数年のうちに文庫本でもあんまり手に入らなくな
ってしまったりするようで、これは少数だけど目の高い読者がついてるって感じじゃな
い気がする。
どうも文学の世界には、「ねじまき鳥クロニクル」とか、「ベストセラーにはなってる
けど、皆これホントに最後までちゃんとよんで、ホントに面白がってんのかなあ?」と
思うようなのが時々ある気がするのは、私の僻目か知らん。
143 :
吾輩は名無しである:2007/08/16(木) 19:06:58
(続き)
吉田健一は「舌鼓ところどころ」(だっけ?)とか食べ物エッセイは愛読してたんだけど
学生の時読んだ「ヨオロツパの世紀末」は私にはなんだか訳がわからなかった。
食べ物エッセイ並みに気楽に読めて面白いのはあるのかな?
144 :
吾輩は名無しである:2007/08/17(金) 00:22:27
小谷野敦みたいな人が降臨してますね
145 :
吾輩は名無しである:2007/08/17(金) 02:02:57
小説でも笹まくらや樹影譚は絶品。
たった一人の反乱も良い。
146 :
ボコノン:2007/08/17(金) 05:31:31
じゃあ「たった一人の反乱」以外の長編はやっぱり駄目、と?
三島など大物が死んでくれたので「繰上げ当選的」に大作家って事になった。
・・・て感じですかあw
147 :
吾輩は名無しである:2007/08/17(金) 09:46:02
誰もそんなことは言ってない。
三島が死んでから台頭したという事実もないし、
大作家とも思わない。
俺にとって丸谷は、とてもおもしろい小説を定期的に届けてくれる職人さんという感じだ。
まあ大江の言う「小説の上手い人」っていうのが良くも悪くも丸谷の本質だわな。
実際、ああいう「知識階級」が主人公で古典伝統文化やら高級レストランやら
アカデミズムやらが満載で、しかも文章は超一流って作家なんて丸谷以降殆どいないし。
一世代下の倉橋由美子はもう逝ってしまったし...
(倉橋の桂子さんシリーズは丸谷の後期作品にかなり通じるものがある)
春樹のスプートニクを絶賛してたのも、あれがミュウ主人公の「セレブ小説」って面があるのも理由かも。
実際、(『遠い太鼓』の南欧滞在経験も反映しているとはいえ)春樹にああいう世界が描けるのかってちょっと驚いたし。
150 :
吾輩は名無しである:2007/09/02(日) 16:41:46
相撲協会に苦言を呈していたのだがね・・・
どういう?
152 :
吾輩は名無しである:2007/09/07(金) 19:34:16
ちゃんと文化背景の教育しましょうね、普通のスポーツとはチト違うしー。
ってこと。
寺尾とかみたいな歌語由来じゃない四股名とか?
稲垣足穂について言及して無いのはやはりあっち方面のネタが嫌いなのだろうか...
155 :
吾輩は名無しである:2007/09/08(土) 17:12:07
吉行淳之介と対談した時、吉行が「森茉莉の作品どう思う?」といった感じで水をむけたが
丸谷は「言えない。言えば悪口になるから」などときっぱり拒絶したので、後で森マリアも
「そこまではっきり嫌いだと言うなら、むしろ腹も立たない」といった意味の感想を述べて
いたなw
丸谷はやっぱり社交性の欠如した文学は嫌いなのだろうなあ。
156 :
吾輩は名無しである:2007/09/08(土) 17:57:37
>>154 言及した。天体嗜好症を屍体愛好症のもじりだのなんだのろくに根拠も無いことを書いて、エッセーでとっちめられてたよ。
>>149 ほとんど「成り代わって」喋ってる文章になってるぞ・・・
>>156 おお、どこで言ってた? ぜひ教えてくれい。読みたい。
学者じゃないんだから、根拠が無くても説得力のある議論なら全然かまわないけどなー。
さすがに「7月6日はサラダ記念日」は七夕の和歌の伝統をひいている、とかになると
俵本人じゃなくても「うーん...」だけど...
160 :
吾輩は名無しである:2007/09/14(金) 01:02:17
俵が「?」だったの?
ついに本人の意匠越えかw
「そんなつもりはなかったんです」って言われたらしい。
まあ「伝統」が(人が思っている以上に)文化の深層レベルで
大きく作用するっていう見方自体には反対ではないのだが...
あのときの俵さんって男いたんだっけ?
年取ってきてはっちゃけるようになってきたけど、当時は学校の先生
やってたし、想像で書いたような気もするけどな。
実際に7月6日に男とサラダ食ったんなら丸谷さんの妄想、想像だったの
なら深層意識に七夕が入り込んでいたというのもあながち牽強付会では
ないと思う。
まあ事実だった方の可能性が高いだろうな...
想像だけであれを作れたんなら(ある意味)天才だから。
丸谷才一(東大英文)「吉田さんのころは入学試験なかったんでしょ?」
吉田秀和(東大仏文)「いや、定員5人のところに7人来ましてね・・」
丸谷「それじゃあ・・・」
吉田「でも皆実力があるということで辰野隆先生が全員合格ということに」
丸谷「けっきょくなかったんじゃないですか」
↑以上はオマケ
http://homepage1.nifty.com/ta/bun/an.htm『探偵たちよスパイたちよ』 文春文庫 の中の
丸谷才一「茨の冠」 を再読してかな〜り感心したんだが、
そこにモーパッサンとかの小説には なぜ あれほど売春婦が出てくるか、という話題があって、丸谷は特に回答してないんだが、
なぜなんだろうか?
フローベール、モーパッサンなどは実際に娼婦通い、梅毒が身近だったわけだが、他に良い説明ありますか?
>>164 花袋をばかにするのが目的の文章なので、横道にそれていては筆鋒が鈍くなるかな、と。
じゃあなんでその一節に娼婦をピックアップしたかというと、蒲団が悲恋の話だからでしょう。
娼婦の恋は客との恋でいわばビジネスだから、恋を人生の一大事ととらえると、娼婦という
職業には、そもそも悲劇性を内包している。その悲劇性の部分が花袋に影響を与えた、と。
しかし日本では花柳界小説というものが既にあって、それは優雅で華やかなものでした。
花袋は題材を他に求めねばならない。そこで自己の経験より、芳子という人物を創作した。
「茨の冠」論は、低い地位にいる人の悲劇性が基本テーマなので、娼婦についても、
まず悲劇性というところに着目して読むべきではないか、と思ったしだいです。
こりゃ どうも丁寧に有り難う御座います。「花袋をばかにするのが目的の文章」だとは知りませんでした。
言われてみれば、丸谷・ナボコフにとっては素朴な自然主義文学(トルストイ・花袋)が生涯の敵か。
キリストは卑しい出自の男で、かつ神の申し子である、というコントラスト。
聖なる娼婦の Mary Magdalene、「罪と罰」にもそういう人物が出てきたような。
丸谷が「茨の冠」で論じているこういうコントラストは日本文学に無いもの?
フローベール、モーパッサンに出てくる娼婦はそういう存在?
吉行淳之介の「娼婦もの」はどうなの? ・・・と、さらに頭の中が「?」で充満しております。
(要望があれば 丸谷才一「茨の冠」 の要約を書いてみましょう。)
167 :
吾輩は名無しである:2007/09/26(水) 04:22:54
『ゴシップ的日本語論』が来月文庫化されますね。
まずはめでたい。
しかし文春よ、これを機会に、
芥川賞受賞作『年の残り』や、丸谷最大のヒット作『女ざかり』も復刊してもらえないか…?
こうした本を絶版にしておくのはいかがなものか。
しかも自社の雑誌(『オール読物』)に連載をしてくれている作家なんだから。
夷齋先生に序を書いてもらった『食通しったかぶり』もな。
文春はある意味新潮以上にドライだからなー。
丸谷が海老沢泰久に書かせた『美味礼讃』ももう本屋ではあまり見かけないし。
170 :
吾輩は名無しである:2007/09/28(金) 12:22:27
佐藤亜紀こそ丸谷さんの後継者でしょう! 佐藤万歳!!!!!!!!!!!
>>168 あの序文は何書いてるのかさっぱりだったな。
江戸時代の随筆でもあれより読みやすいよ。
夷齋学人は小説もそうだけど、ほんと文章でコミュニケーションがとれない人ってイメージ。
丸谷の本文自体は池波正太郎なんかよりはるかに高雅でいいグルメ本だったが。
172 :
吾輩は名無しである:2007/09/28(金) 19:48:25
明晰を重んじる丸谷がなぜ石川を絶賛するのかわからん。
既にして読み手の中に入っているテキスト量如何て気がする俺、
それとまぁ、モダニズムに対する感受性と。
ちなみに自分がハタチくらいの頃は周りに対して、
「夷斎が読めることこそが日本語を解する意味」なんて、
よく宣ってましたがw
と、『食通知つたかぶり』の序文ね、
ああいうのは云うなれば、パチンコ屋(まー俺はそんなもんやらんけど)
の新装開店の、賑やかしみたいなモンだから(笑
とにかくなんか景気がよくって、勢いがあればそれでよし。
逆に夷斎ならではの、和漢洋、漢文脈から現代の俗な云い回しまで
自由自在なあの、化物じみた文章の力に酔えないのなら、その者は
石川淳を楽しむのには向いてないんでしょうね、なんとも勿体ない話
だと、俺は思うけど。
>>172 明晰さと同じくらい様式美も好む人だから。
>>173-174 それだけ豪語するんなら、「パチンコ屋の新装開店」ふうにあれを現代語訳してよ
だから(苦笑
ああいうものはあくまで「そういうものとして」クスンと、
楽しめない者には、楽しめないないモンなんだよと俺は云っている。
また俺に関して云えば、専門的にも、また個人的にも漢文なんぞ
学んだことはないし、それ以前に俺はそんな気持ちで、文学と関わった
ことは一度もない。俺はなんであれ、手に触れたものをただ読み、
またそれを自分に可能な限りで、楽しんできただけの人間でしかないよ。
ってあー、「ないない」じゃなくって「ない」なw
スレ汚しすまん。
>>174、前半はたしかに『食通知つたかぶり』序文についてのものだが、
後の部分は
>>171の
>夷齋学人は小説もそうだけど、ほんと文章でコミュニケーションが
>とれない人ってイメージ
に反応して書いた(半ばではあるが
>>171への皮肉をも込めての)、
夷斎の文業、全体に対しての俺の評価なのだが。
俺は、なにかを好きだと表明することに理由は要らないと思っている、
ただしその自分個人の感情でもって、異論排除にはしったりしなければね。
がしかし人が何かを腐すのならば、そこには必ず、説明責任が生じるとも。
おかしいか?
喧嘩はやめろ。
♪私のために
争わないで♪
まあ漢詩特有の語彙とかが分からないと「完全には」理解できない文章ではあるな。
かつて、全集発刊に際し石川淳は「私の読者は三千人だ」と言いました。
その三千人の読者には、おそらく解説は必要ありません。
鶴を夢みて歌ふ一ふし 夷
石川 これは、「夜学」と「酒をふくめば秋」と「月見舟」で秋が終りましたから、雑の句です。
「鶴を夢みて」というのは、蘇東坡を面影にしたつもりです。「後赤壁賦」は、赤壁に月見に行く
〜 略 〜 (『三吟歌仙 初霞の巻』「すばる」一九八五・一月号 石川 大岡 丸谷)
例えば、この一言一言がいちいち腑に落ち、江戸戯作を縦横に楽しめ、アナトオル
・フランスに親しむことのできる者だけが石川淳の読者たりうるのだとしたら、
石川淳を愛して止まないわたしでさえ、読者の資格はありません。それほどに、
石川淳という言語の怪物が創り出す小宇宙の容量は大きいのです。
(「石川淳『狂風記』を読む」 高橋源一郎『ジェイムス・ジョイスを読んだ猫』より)
日本古典で言えば「飛鳥川:変化する世の中(無常観でもいいか)」が
分かる程度の漢詩の素養が必要なわけか。
まあ、これ以上は夷齋スレでやろうや。
なんと云うか、君とは決定的に読書観というものが合わない様だなw
そりゃあ知識や教養といったものは、あればあるに越したことはないんだろうが、
でもね、いい加減面倒だからハッキリと書いてしまうが、ものを読む上で
必要不可欠なものがあるとしたら、俺はそれは、才能だけだと思っている。
だから、丸谷からこれ以上はなれるのはやめようぜ。
>>187 伝統っていうのを文化(あるいは人間心理の)
表層レベルにしか認めないか深層レベルでも認めるかの違いか?
このスレの住人なら後者の考えは認めはしなくても
理解はできるものだと思っていたけど...
190 :
吾輩は名無しである:2007/10/02(火) 13:27:39
教養を否定するつもりはないけれど、石川淳は教養がありすぎてダメになった人だと
いう気がするな。下賎な言い方をすれば、ただの文学ヲタ。
ただのこけおどしですよ、彼の教養なんて。教養を生かせていない。文学に昇華できていない。
その証拠に、彼の作品はまったく人口に膾炙してないでしょ。
たいして教養もないくせに石川淳を偏愛する人は、いわゆる腐女子のにおいがする。
>ものを読む上で必要不可欠なものがあるとしたら、俺はそれは、才能だけだと思っている
篠田一士も「詩を読むのに古典的教養は要らない」って西脇順三郎の解説で言ってたな。
もっともその篠田が朝鮮・安南漢詩からラテンアメリカ文学まで通暁していた
「大」教養人だってことを忘れては困るが...
192 :
190:2007/10/02(火) 13:29:23
おっと、議論の真っ最中だったのか。
俺は上で議論してる人たちとは別なんで。
たまたま見て書き込んだだけ。
なんか誰がだれか分からなくなったな。
石川ヲタのイケズ君はどこに行った?
(
>>190>>192は明らかに違うし)
194 :
190:2007/10/02(火) 13:40:52
もう一言だけ言っておこうか。
たとえばね、「源氏物語」で光源氏が須磨に配流されたとき、「恩賜の御衣は今此に在り」
と菅家の漢詩をくちずさむよね。これって当時の王朝貴族なら誰だって元ネタはわかる
わけだよ。だからこそ文学的感興を呼ぶ。
丸谷はよく「共同体」という用語を使うけど、まさしく菅家の漢詩は共同体の共有の文化
だったわけだから。
でもさ、
>>184みたいなのは、もうヲタクでしょ、これ?
教養って本来こういう意味じゃないと思うよ。
この件についてはこれで最後。――とは云えまぁ丸谷本人であれば気にしない
とは思うけどね、とにかく彼は、夷斎先生に心酔しきっている人間だから(笑
それとお前さんも失敬な奴だな(苦笑、俺はとあるミュージシャンに対して以外は、
ヲタ的な感覚で接してきたことなんか、一度もないよ。
言葉ってのは常に残酷だ。
>>192 別に、権威で脅しをかけようなんてつもりはサラサラないんだが、丸谷を初め、
安部公房、金井美恵子、加藤周一、中村真一郎、渋澤龍彦など錚々たる面々が、
一様に夷斎を偉い先生扱いするのは何故かくらいは、考えてみてもいいんじゃない?
それと、
>>180の後半部もよく読んでみて。
つう訳でじゃああれだ、だれか語れるひと居たらば、『みみづくの夢』、
『軽いつづら』、『夜中の乾杯』あたりについて軽く一くさり、やっとくれ。
ってなーに、どれも手持ちだが、未読ってやつww どれから読もうかなと。
196 :
吾輩は名無しである:2007/10/02(火) 21:27:28
夷斎先生の場合、学識もさることながら、あのアナーキズム志向がよくわからん。
「八幡縁起」や「修羅」とかね。
伝統を吸収しながらそれに絡め取られないためのスタンスのなかね?
「修羅」で馬鹿にされてる一条兼良の「藤河の記」を読んだ。
「修羅」と同程度に美しいと思った。
いいね、近年稀に見るくらい盛り上がってるじゃん
>>190 石川淳がこけおどしだとは思わない。
彼は彼なりにきっちり自分の世界を作ってた
ただ、スノビッシュというか、彼が自作に散りばめた学識は、ある種の俗物を
飛びつかせてしまう類の「教養」ではあるね。
198 :
吾輩は名無しである:2007/10/02(火) 22:46:30
どちらの言ってることもわかるなぁ。
>>195 自分は山本夏彦の頑固を愛しているから、夜中の乾杯には感謝しています。
夏彦さんを紹介する一篇が実に面白かったんです。表題のつけ方も気が利いています。
軽いつづらは夕餉を左右するかもしれない。読む前に豆腐屋の営業日時を確認のこと。
石川の場合は、結局教養云々よりもあの文体が気に入るか気に入らないかに尽きるのではないかと。
セロニアス・モンクのピアノタッチと同じでどう来るかのタイミングが全く予想できないから
快感といえば快感だし、疲れるといえば疲れるというか...
ああいうのが江戸戯作的なんだろうけど、均整感覚が好きな自分は
正直完全に理解できてるとは思えない。
「じゃあなんでモンクは好きなんだ?」って言われたら一言も無いが...
>>194 堀口大學のように、本来は「架空の共同体」(現実に存在しない読者層ともいう)の為に
書いた作品が時がたって本当に読者を獲得してしまうというのはある。
今で言えば水原紫苑の前衛短歌みたいなもんか。
しかし、あれだけ「歌人は歌枕や歌語を使え」って主張してるのに
「実際にそうしている」水原のことは一言も言及していない丸谷って...
まあ水原の師匠の春日井健の(三島やサドの世界を短歌にしたような)作風が
大嫌いだったっていうのならわかるけど。
(ちなみに水原は丸谷の『すばる歌仙』の書評を書いている)
>>199 お、さっそくのレスありがとさん。
>軽いつづらは夕餉を左右するかもしれない。
>読む前に豆腐屋の営業日時を確認のこと。
最近じゃとんと、いわゆるお豆腐屋さんのお豆腐なんて
食べたことないなぁ、そういえば。…忘れず、というより
すぐに忘れちゃいそうだから、あらかじめ豆腐や鰹節、
日本酒あたりを用意した上で、こっちから先に読む様にします(笑
>>200 そりゃヒムセルフは俺だって聴き疲れするが、ソロ・モンクなんか可愛らしいよ。
あと、夷斎先生はあくまで前衛ですから。挙げるんならむしろ自動書記とか
シュルレアリスムにして。そこら辺を勘違いしちゃ、いけません。
「坊ちゃん」の野太鼓みたいな奴だな、こいつ。
もう来るなよ、臭いから。
ああもう面倒クセエな、どいつもこいつもw
好き勝手吐かすなら吐かすで、きっちりとその文責をとった上でやれ。
醜い奴だ。
>>203 モンクは今でも「前衛」だと思うが...
ストレート(個々の表現)の威力でも勝負できるのに、文体(球種の組み合わせ、コントロール)が
精密きわまりないという意味では石川は江夏や稲尾に通じると思う。
丸谷はさしずめ江夏の弟子の大野豊か。
どっちも多彩な変化球(語り口)を誇るし、
なんと言っても高齢になっても現役なのが同じ。
(横浜ファンの丸谷にすればカープの選手に例えられるのもアレだろうが...)
ごめんねー、君の顔を見るとどうしてもこれがやりたくなる。
江夏や稲尾に例えるのは最高の賛辞のつもりだけど。
じゃあ「個々の表現」だけで勝負できる作家って誰やねんって言われたら大江とか中上を挙げとくか。
どっちもあの粗野な文体があまり好きじゃないけど表現力はものすごいと思うから。
ちょうど大魔神佐々木や野茂が剛速球とフォークの威力だけで勝てるように。
210 :
207:2007/10/04(木) 11:20:20
まあ「高齢で現役」なら石川もそうだったけど...
『女の小説』文庫化されないかなー。
出版社が出版社だからちょっと難しそうだけど、
同じ和田誠挿画の『ポートレイト・イン・ジャズ』に
匹敵する「美しい」文庫になりそう。
今月のオール読物のエッセイで、wikipediaを見ているという事実を
知ってちょっとびっくり。つか、パソコンやってるイメージもなかったよ。
息子さんの手ほどきじゃないかな?
東北のどっかの大学の助教授だっけ、あの人の風貌はあきらかにネットにはまってるっぽいよw
ちょうどお盆の里帰りの時期の原稿でしょ、今出てくるの。
って読まずにいっちゃってごめん^^;
まあ、モーニング娘。も聴いてるくらいだしな。
テレビも本当に横浜戦と大相撲と国会中継しか見てないのか?と思う。
ちなみに、中村真一郎は著作に小泉今日子、宮沢りえ、後藤久美子の名前を
堂々と出していた。もう立派なおじいちゃんだろうに...
枯れたら枯れたでいいのにな。
小林信彦がspeedの上原なんとかって女の子に執心してるの見て吐き気がしたよ。
まぁもともと小林風情は好きじゃないんだが、こいつアホか?と思った。
許される人と許されない人がいるというか...
小林は『唐獅子株式会社』一発屋ですから。
丸谷に話を戻すと、『日本の町』面白かった。
丸谷のいかにも大洋(→横浜)ファンらしい阪神タイガース論とか、
相方山崎正和も『タブチくん』読んでたりとか抱腹絶倒もの。
ただ丸谷の「芦屋出身の小説家が出てきて欲しい」発言はちょっとな...
肝心の人を忘れてちゃ困るよ。
>>216 小林信彦の芸人論にはしばしば首肯させられるので、上原嬢についても、特にへんな感情は
起きなかったかな。しかしいかにも江戸っ子特有の偏屈ぶりには好悪が分かれそうだとは思う。
日本の町はおもしろかったですねえ。ご紹介の芦屋−西宮の項は、自分もおおいに笑いました。
大洋熱がスパークしかけた丸谷さんをやわらかく別のところに誘導する山崎さん、っていう図式、
あと、「上のほうと下のほう」「叱られますよ」「じゃあ底辺のほう」っていう丸谷さんのボケっぷり。
人間のできた兄貴分の山崎さんが、暴れん坊の弟分をなだめつつ、という関係がすでにして面白い。
タブチくんといえば、山崎さんはオタク専門店の「まんだらけ」もちゃんと認識してて、俺より詳しい。
そんな博覧強記がタブチくんをよく知っていても、末端の読者としては、いまさら驚かない(笑)
芦屋出身の作家というと、頭の悪いナカタはひとりしか思い浮かばないのですが、
対談をした頃にはまだ二作しか発表していないような若手だから、言及を避けたんですかねえ。
「日本の町」と言えば、丸谷さんは坂の多い町が好きだっていつも言ってるよね。
氏が在住の目黒も坂が多い。
実は俺も目黒に住んでるんだが、丸谷さんとこは駅前だからいいんだよ。
俺んちは駅まで歩いたら20分かかるから、坂ってうっとうしいよ。
10分かかって坂をくだって、10分かかって権之助坂をのぼってくっていう。
>>217 うーん、「偏屈な江戸っ子」と言えば池波正太郎くらいまででしょう。
小林信彦はあれはむしろ野暮天だと思う。
単に性格がいがんでるんだよ、彼は。たいした作家でもないのに、夜郎自大。
スレ違いごめん
>>219 齢八十の翁をどこに通勤させるつもりなんだ。馬鹿か。
丸谷って八十になってから目黒に引っ越したんだっけ?
223 :
吾輩は名無しである:2007/10/16(火) 16:30:48
>>217 >人間のできた兄貴分の山崎さんが、暴れん坊の弟分をなだめつつ
年齢的には逆なんですけどね。まあ社会とか形而上的なことは
あっちの方がよく分かってるって言うのもありそうだけど...
某美食劇画の最初期に「日本には良い蒸留酒がないから良い文学がない」って主張してた老評論家が
沖縄の古酒を飲まされてその意見を撤回するっていう話があったけど、あれって丸谷本人の戯画化なんだろうな。
まあ「私小説」はともかくハードボイルドは丸谷は馬鹿にするどころか評価してるし、
ある意味皮肉も混じってたんだろうけど...
「海外体験が豊富」って点では吉田健一も混じってるかも。
226 :
吾輩は名無しである:2007/10/24(水) 15:40:11
雑文にしぼってうかがいたいのですが、
新潮社、文芸春秋、講談社と書く媒体によって
特色はありますか。
いちばん脂の乗り切ったころの作品として
どれがお勧めですか。
反対にこれはちょっといけないというのは
どれでしょう。
くどいようですが、肩のこらない雑文集のなかで
お願ひします。
227 :
( ̄ω ̄)みちるの友:2007/10/24(水) 17:48:09
佐藤亜紀さん関連のスレの方によると、丸谷さん&辻さんは佐藤さんと比べると到底雑魚なようですよ(笑)
327 :吾輩は名無しである:2007/10/07(日) 21:20:03
もっと評価されていい作家(引用注・佐藤さんのことです)だとは思う。
谷崎と比較するのは気の毒だろうけど。
(最初は何て非論理的な文章を書く奴だと呆れていたが
リズムを掴んだら、そうではないということが判った)
少なくとも丸谷よりは上。
もちろん辻より上。
で佐藤が久生(注・十蘭)かというと、それも違うと思う。
別に狙ってもいないだろう。
久生の名前がエッセイとかブログに出てきたことはない。
ウォーでもロートでもないのは自明。
佐藤は佐藤なんだよ。
328 :吾輩は名無しである:2007/10/07(日) 21:23:05
丸谷や石川(注・淳)のリズムは確かに正確かも知れないが
そこが食い足りないところでもある。
少なくとも現代の日本語としてはね。
丸谷があり得ない上層中流の風俗小説を書き続けたのも
自分のリズムでは他のものは書けないと知っていたからだろう。
さぁ、どうだろ。佐藤亜紀は動物みたいなもんだからな。
文化とか文明とか、そういうのを足蹴にしてるし。
動物と人間を較べるようなもんでしょ。
なにかと批判される司馬遼太郎だって、あの人は知識人だよ。
間違いも多いが。丸谷も当然知識人。
アニマル佐藤亜紀とは住む世界が違う。
司馬に関しては、山崎正和と日本文化論を戦わしたり、大岡信と中世歌謡について論じられる
「作家」が他にどれだけ存在するんだと言いたい。丸谷も司馬を「信頼できる男」と評してるし。
スレ違いだが、司馬について言うと、あれは書いたものが通俗的だから誤解されてるけど、
学識に関しては丸谷よりはるかに上だぜ。というか、ある種の天才だからな、あの人。
明治以後司馬ほど知識量のある作家は出てない。
全くその通り。丸谷ファンの自分でもそれは認める。
司馬は小説より『街道をゆく』が好きだ。これはなかなか書けるものじゃない。
でもやたらに「このような出来事は世界でもこの地でけである」
というようなハッタリかますのは見苦しいが。
(世界どころか日本で類似例があることも)
そういうところは丸谷と結構似てるよな...
司馬の「○○と言ってもいい」っていうのは嘘ばっかりだよなw
死ぬまであの癖は直らなかった。
235 :
吾輩は名無しである:2007/10/30(火) 18:52:13
>>226 「好きな背広」がベスト
後は下り坂だね
236 :
吾輩は名無しである:2007/10/31(水) 12:20:25
そうか?
『女の小説』文庫版で購入。
ハードカバーのを図書館で読んだ時には絵の印象ばかり残ったけど、
文庫でよむと文章の方もかなり「中身が詰まっている」な。
同じく和田誠イラストの『ポートレイト・イン・ジャズ』もそうだったけど。
和田以外のイラストレーターでは山藤章二と交流があるけど
(どの本か忘れたが、横浜ファンvs阪神ファンの野球論は抱腹絶倒モノ)
山藤や和田と同世代の安西水丸の方はどうなのかな?
さすがに柳原良平とは組んでないだろうな。
あれはもう山口瞳ワールドの一部だから。
239 :
吾輩は名無しである:2007/11/01(木) 21:03:27
664 名前:名無しさん@恐縮です 投稿日:2007/11/01(木) 20:38:30 ID:QCHEPxt20
>>636 ところで最近広く見られる誤用について一言
「的を得る」は実際に的の中心を射抜いたことの表現であって、
決して「的を射る」の誤用ではない。
「的を射る」は単なる行為の表現であって、
放った矢が実際に的に当たったかどうかについては何も言っていない。
だから、「的を得た」意見という言い方は何の問題もない正しい言い方なのだ。
これが理解できる人は啓蒙のためいろんなスレにコピペして戴きたい。
240 :
吾輩は名無しである:2007/11/01(木) 22:14:31
丸谷のどこがええんや?
おまえらアホか。
だっせー。
241 :
吾輩は名無しである:2007/11/03(土) 01:59:43
↑おや、上方なまりがきらひなのを知つて。
>>226さん
朝日新聞社から「夜明けのおやすみ」という小説以外のアンソロジーが出ていますよ。
でも、手に入りにくいかもしれません。
各社文庫版ならブックオフにあります。何軒か探したらあらかた見つかるのでは。
各篇の長さが比較的まとまっているのは、文春文庫です。
いかにも丸谷、という感じの文が読みたいなら文春刊のものが良いのではないでしょうか。
ブックオフにも比較的多いです。
「夜中の乾杯」がおすすめです。これは、わたしがファンになったきっかけなんですが。
講談社からは「犬だつて〜」一冊だけ。可もなく不可もなく。105円ならお買い下さい。
中公文庫からは、批評や評論だけしか出てません。難しいです。
2、3ページの短いものなら「男のポケット」、「軽いつづら」。ともに新潮文庫です。
丸谷個人の事について読みたいなら「低空飛行」。
「男の〜」をおすすめします。「男ごころ」という本も同じく新潮から出ているのでお間違いなく。
まあ、間違へたつて構はないけれど。
242 :
吾輩は名無しである:2007/11/09(金) 07:07:58
汚名挽回は正しい日本語である!
汚名挽回はマイナス100を0まで戻す感じ。
劣勢挽回(これ普通に使うだろw)と同じような使い方。
汚名返上は評判がよくなってプラス100まで来た感じ。
「最近の活躍はすごい。すっかり汚名返上だね」のように使う。
いきなり汚名返上は言い過ぎで、
せいぜい悪評を払拭したい程度のときは
むしろ「汚名挽回」のほうが謙虚で好ましいのだ。
これがわかる人は啓蒙のためいろんなスレにコピペしていただきたい。
どんなに理屈をこねたって間違いは間違い。
汚名挽回は名誉挽回を言い間違えた誤用。
あんたの汚名挽回の理屈をつかうと、
名誉挽回はプラス100を0まで戻す感じになるのか?
0じゃなかったらどこまで戻す感じになるんだ?
これがわかる人はデタラメコピペが貼られたらすかさずこれを貼ってもらいたい。
「的を得る」は実際に的の中心を射抜いたことの表現であって、
決して「的を射る」の誤用ではない。
「的を射る」は単なる行為の表現であって、
放った矢が実際に的に当たったかどうかについては何も言っていない。
だから、「的を得た」意見という言い方は何の問題もない正しい言い方なのだ。
というわけのわらない理屈をこねる者がいるが、
「的を得る」は「的を射る」と「当を得る」を混同させた誤用だ。
「正鵠を得る」から派生という説あり
>>243 243を書いた者ではないが、
「理屈をつかうと」以下は意味をなさないように思う。
「名誉挽回はプラス100を0まで戻す感じになるのか? 」
それはならないでしょう。話が別だから。
243のコピペは明鏡国語辞典の北原説の受け売りだろう。
失礼
243→242
「汚名挽回」を認めてしまうと、
「名誉挽回」がおかしなことになるって話だろがさ
「劣勢を挽回した」は、
「劣勢(だった状態)を(均衡を保つ状態まで)挽回した」ってことだろ
>>249 おれ自身は「汚名挽回」を使ったことは一度もないけど
>「劣勢を挽回した」
>「劣勢(だった状態)を(均衡を保つ状態まで)挽回した」ってことだろ
それなら
「汚名を挽回した」
「汚名(マイナス100だった状態)を(0状態まで)挽回した」も論理的には成り立ちそうだが・・・
まあ、漱石も汚名挽回を使っていたそうだし、ここは丸谷氏の意見を聞いてみたいものではあるな。
漱石?
なんでも「始めて」の漱石だろ?(正しくは「初めて」)
あの時代はまだ固まってなかったんだよ。日本語が。
だからさ、「汚名を挽回した」は無理だって。
「名誉挽回」があるからさ、誤用にしかならないんだって。
それにな、「劣勢を挽回」をどういうふうに使っているかを説明しただけであって、
その理屈がそのまま「汚名挽回」には通用しないんだ。
いいか、「汚名」は名詞だ。「劣勢」は名詞であり形容動詞だ。
この形容動詞がくせもんなんだよ。
×汚名な状態
○劣勢な状態
おk?
丸谷さん?
文学やるやつはバカぞろいだという先入観があったが、
当たらずとも遠からずだな、こいつらの議論を読むと。
互いに何一つ論証出来てない。たんに思いつき並べてるだけ。
>>251のガラッパチもひどいもんだ。論理むちゃくちゃ。
上のほうで言ってるの表記法の問題だろ。
オートグラフィーが確立してなかったってことだろ。
西欧語のように確立すべきかは別問題。
私見では当て字大いに結構。ただし、それ言葉の誤用とはなんら関係ない。
品詞の違いも何の証明にもならんだろ。
形容動詞ならそういう使い方も許容するのか。
なら「劣勢挽回」は本当にいいのか?
そうでなきゃ例証に無関係。持ち出す意味なし。
そんなことより「挽回」を調べろ
第三者だが
どう見ても251が頭良くて、253が中卒だろうな
つか、253は251が読めてない気がする
253=255
なのはわかったw
これはバレバレだろうw
まず自分のこと分かれよw
「第三者だが」だってさw
はずかしいやつ
自分なのにさ
それは自分が一番よくわかってるはずだよね、きみw
>>259 おれは250だが、それならあなたの御高説をうかがいたいものだ。
おれ自身は自演などしないし、する必要もないのだがね。
第三者だが、まるっとスレ違いなり
>>241 ありがとう。
ざっと読み比べてみましたが
文春のが肌に合う様だ。どうもそんな気がします。
263 :
吾輩は名無しである:2007/11/10(土) 21:35:38
>>242-260 このスレでこれほど盛り上がっているとは、貼付けた242は知らないだろうな………
国語問題にうるさい丸谷にふさわしいといえばふさわしい展開。
265 :
吾輩は名無しである:2007/11/16(金) 06:33:45
f ɔ ː r ə st
266 :
吾輩は名無しである:2007/11/16(金) 06:46:57
fɔːrəst
267 :
吾輩は名無しである:2007/11/16(金) 15:25:19
fɔːrəst
268 :
吾輩は名無しである:2007/11/16(金) 15:27:10
fɔ ː rə st
第三者だが、議論はもう終わったのかね
270 :
吾輩は名無しである:2007/11/24(土) 01:56:52
なんだかキッズリターンを思はせるやりとりですね。どうもさうらしい。
272 :
吾輩は名無しである:2007/11/27(火) 07:47:03
丸やの小林秀雄嫌いには、趣味の違い以上の個人的怨恨ってあるのですか?
弟子の大岡昇平や河上徹太郎とは交流があったのにね。
大岡に至っては「戦後最高の小説家」と評価してたな。
>>272 私怨があったかどうかは知らないけれど、ああいう没論理の文章は大嫌いな筈だよ。
同様に論理性に欠ける三島由紀夫も叩いてたよね。
なぜか石川淳あたりは好きみたいなんだが。
ま、良くも悪くも好き嫌いで生きてる人だからw
大江ですら小林に絡まれたんだから、丸谷なんてしょっちゅうだっただろうな...
278 :
吾輩は名無しである:2007/11/28(水) 17:58:38
なんか、小林の過大評価もいやだけど、過小評価もいやだな。
嫌いなら、徹底無視でいいんじゃね?
大江も司馬遼のこと嫌いで以前ねちねちあてこすり書いてたけど(主に文体について)、
売れなくなってから、子規つながりで対談に応じたし。
ノーベル以降、またネチネチやってるけど(俺のほうが国民作家だろwって具合に)。
党派性って文学につきもんだよね。
司馬は死んでも、というか実際に死んでるがまだまだ残るだろうが、
大江なんざ死んだらだれも読まないぜ。「国民作家」なんざ笑わせる。
280 :
吾輩は名無しである:2007/12/04(火) 01:47:07
東大仏文と英文の争い
丸谷と司馬の共通点について上で論じられてたが、
丸谷と春樹もかなり似ているところが多い。
『ノルウェイ』の緑が、家事がいい加減なお母さんに代わって料理を
独学でマスターしたら東京人なのに(関西風の料理本だったので)
関西風の料理になったとか、調理器具をそろえる為にろくに乾いてない
ブラをするはめになったとか、小学校の成績がたまたま良かったばかりに
カトリックの女子中高一貫校に入らされてお嬢様ぞろいの同級生との
カルチャーギャップに悩んだとか、そういう(本筋とあまり関係なさそうな)
社会風俗がらみのディティールに凝るところは丸谷にも通じると思う。
282 :
281:2007/12/08(土) 13:30:51
>調理器具をそろえる為にろくに乾いてない
ブラをするはめになったとか、
金を調理器具に回して下着はほとんど着たきり雀状態だったから。
283 :
吾輩は名無しである:2007/12/08(土) 15:16:00
実際、春樹は丸谷の小説が好きみたいだね。
『若い読者のための短編小説案内』を読んでるとそんな気がする。
どっちもホームグラウンドが英米中心の「世界文学」だからなー。
春樹も英文学は一通り読んでるみたいだし。
ディティールや文体に凝る割りに中身がないという点でも似てる。
286 :
吾輩は名無しである:2007/12/09(日) 10:06:43
>>285 いやいや、何言ってんの、そんなことないよ。
ディティールや文体にこそ「中身」があるって考えだから。
>>286 丸谷の小説で中身があるのって「笹まくら」くらいじゃない?
あれは共同体と個人の悲劇的な関係を見事に捉えていた。
あとはまぁ、ディレッタンティズムばかりだよ。
_、_
( ,_ノ` )y━・~~~
291 :
吾輩は名無しである:2007/12/09(日) 16:53:19
丸谷と春樹のもう一つの共通点は、どちらも(私小説ではない)一人称小説の名人だということだと思う。
まあエッセイストとしての資質とも無縁ではないだろうが、エッセイスト=作家でも
一人称小説は書いてないか失敗している人も少なくないから(山口瞳が代表格)
まるで聞き手の存在を意識しているような(ダイアローグ的ともいう)あの
独特の語り口と関係あるのかもしれないな。
293 :
吾輩は名無しである:2007/12/10(月) 10:27:47
>一人称小説の名人
言われてみれば。そうだ。
294 :
吾輩は名無しである:2007/12/10(月) 10:38:44
春樹ははっきり言ってほとんどの作品だからな。
丸谷は『反乱』くらいだけど、ハチャメチャな周囲に関して「常識人」の主人公が
諦念と辛辣さの混じった「コメント」を(「聞き手」としての読者に向って)発するわけで
それが隠し味のように利いていて面白いわけで。
295 :
吾輩は名無しである:2007/12/10(月) 10:42:51
春樹は春樹で、『スプートニクの恋人』では一人称小説なのに主人公視点と
すみれの視点両方から書いたりしている。(主人公視点に徹していれば
すみれ&ミュウの関係をすみれ本人に語らせてもいないのにあそこまで描写することは出来ない)。
一人称小説の何たるかを知り抜いているからこそ出来た離れ業だと思う。
296 :
吾輩は名無しである:2007/12/10(月) 11:56:55
『絵具屋の女房』で「ちょつと政治的」ってあったな。
三原野球に魅せられて大洋ファンになった丸谷だけに、
同じく三原野球の申し子だった(西鉄だけど)
稲尾和久氏逝去についても何かコメントが欲しかったもんだ。
豊田泰光氏とも何度か対談してるし。
298 :
297:2007/12/10(月) 12:05:00
「ちよつと政治的」だな。
新旧ちゃんぽんで失礼。
評論について誰も書かないの?
「忠臣蔵とは何か」はおもしろかった
自然主義が入ってくるまでの日本文化は本歌取りの系譜なのだから
近代教養主義で見ては誤る
元禄という時代の中から見えないものがあるといわれたような気がした
あれ最後まで読んでないかも。忠臣蔵って俺だいっきらいなんで。
面白いんならもう一度トライしてみようかな。
「みみづくの夢」とか「鳥の歌」所収の評論はどれも面白かった。
あとは山崎正和との一連の対談も知的興奮に満ちているね。
ただ荒某とか諏訪某とかとの論戦は正直引くな。えぐいんだよ、叩き方が。
ああいったところは大人気ないね。普段「社交」を説いている割には。
302 :
吾輩は名無しである:2007/12/13(木) 21:17:33
>>299 まだ読んでないうちに小谷野がボロクソにけなしてるのをみてしまったからな。
他の評論は読んでるんだけど...
>>300 荒に関しては、丸谷の反論しか知らないけど、どうも荒の方が喧嘩を売る相手を間違えた感じ。
諏訪の方は前提そのものがある意味食い違ってるとしか思えない。
303 :
吾輩は名無しである:2007/12/14(金) 10:28:45
304 :
吾輩は名無しである:2007/12/14(金) 11:01:54
「論証がめちゃくちゃ」って言われたら読む気が失せるよな。
まあ結局は「七月六日はサラダ記念日は七夕の和歌の伝統をひいている」とか
そういう議論を受け入れられるかどうかの問題だと思うのだが...
305 :
吾輩は名無しである:2007/12/14(金) 11:13:18
思考のレッスンで誰も言ってないことを書けってのがあったと思うけど、
確かに、門外漢の思いつき程度のことを説得力を持たせて書くときには、
それなりに、注意深くあるべきだと思った。
306 :
吾輩は名無しである:2007/12/14(金) 11:16:12
小谷野の本で、研究者と、大衆用の本との区別ってのがあったけど、
大衆が奇抜なアイデアを面白がる本ってのもあるかもしれないけど、
研究者が無視できないくらいのものを書いてほしいね。
307 :
吾輩は名無しである:2007/12/14(金) 11:39:17
この話続けていいかな?
国文学の4悪人ってのに「加藤周一、中村真一郎、丸谷才一、梅原猛」ってのがあるそうだ。
国文学の外部にあって斬新な解釈を施したものたちだけど、
まともな国文の世界じゃ彼等に言及してはならないとされてるそうだ。
加藤弘一は、「忠臣蔵とはなにか」は暗に間違いではないかとほのめかしてるし
梅原の「水底」については中西進が「中世の伝承の人麻呂像だ」と反論してる。
でも、4悪人は大仏次郎賞を受賞してるし、人文学の世界じゃアカデミックなものよりも、
ジャーナリスティックなもののほうが評価されてしまう。
桑原武夫、小林秀雄、山本健吉、高橋英夫等の「文藝評論家」たちもそう。
「輝く日の宮」について小谷野は「芭蕉は義仲を崇拝してたんだから義経の500年忌に旅に出たとは考えられない」と書く。
丸谷は、芭蕉の義仲好きを知らなかったんだろう、と。
>丸谷は、芭蕉の義仲好きを知らなかったんだろう
これはいくらなんでもひどいよw
芭蕉の墓が義仲寺にあることとか、「夏草や」とか「むざんやな」とかの句が
義仲を詠んだものっていうのは別に国文専攻じゃないド素人の俺でも知ってる。
丸谷さんは高島俊男氏を評して「学識があれば文学的感受性がない、感受性が
あれば学識がないという学者が多い中でこの人はその両方を兼ね備えている」と高く
評価してたけど、どうもね、素人の目から見ても国文学界は閉鎖的でタコ壷状態に
あるように見えるよ。風通しが悪い。
ジャーナリスティックというのはつまり俺みたいな素人でも楽しめるということだろうけど、
そういう意味じゃもうちょっと両者の歩み寄りに期待したいな。
309 :
吾輩は名無しである:2007/12/14(金) 11:50:25
あと、面白いのは、小谷野は丸谷に手紙を送っている。
「六十近くになってはじめた歌舞伎論は危なっかしい。「忠臣蔵とはなにか」からして変だが、
数年前、歌舞伎の発生にイエズス会劇の影響があるという新説を唱えたのも変で
すでに河竹登志夫の「歌舞伎美論」に、ほぼ同様の指摘がドイツ人学者によってなされた旨記述があったのである。
その後出た丸谷の「思考のレッスン」に、
その際「読者の方に教えられて」河竹著を参照したとあり、その正直さは評価するけれども。
この「読者の方」というのは、たぶん手紙を出した私だ。」
310 :
吾輩は名無しである:2007/12/14(金) 12:15:51
>>308 そこの部分はこう書いてるby小谷野
「芭蕉が「奥の細道」の旅に出たのは、源義経の500年忌のためという珍説を発表する場面がある。
評論にするとまたひはんされるから小説に入れた、ということなのだろうが、
芭蕉は義仲を崇拝しいていて、遺言によって義仲を祀った義仲寺に葬られたほどである。
義経といえばその義仲を討った張本人であって、その追善のために芭蕉が旅に出たなどというのは甚だ考えにくい。
小説中でこのヒロインの発表は批判にさらされるのだが、誰もその点を突いていないのは
やはり丸谷が知らなかったからだろうか。」
あと、小谷野の丸谷記述
「梅原のように、いつしか批判への反論もしなくなって自説を繰り返したり、
丸谷のように批判に対して怒りを爆発させてしまう者もある」
間違いは間違いとして、つまらない人間の言葉は
どこまでいっても本当につまらんね。
312 :
吾輩は名無しである:2007/12/14(金) 13:58:52
前にも書いたけど、安東次男の弟分だったのに芭蕉の義仲好きを知らなかったのはやはり信じがたいな。
安東はそれもちゃんと踏まえて「夢は枯野を駆け巡る」の句を評釈してるのに...
手垢にまみれすぎた言葉ではあるんで多用はしたくはないのだが、
感性ってのはさ、自我よりも前にあるものなんだよな。
本来はものに感ずるということが先ずあって、しかるのちにひとは
己がその心象と、経験や学識とを突き合わせ思考するのだが、
中には感性を自我に隷属させまた歪めさえして、学識・教養を
あくまで自我の道具として使うという品のない連中も、幾らかは。
314 :
吾輩は名無しである:2007/12/14(金) 14:09:40
>>308 川口久雄みたいに国文でも比較文学的視点のある人は丸谷には好意的だし
どれだけ「外の世界を知っている」かだろうな。
外の世界を知らないと東大国文出身の某団塊作家みたいに
「風雅」を語るにも説教臭くなったりするし...
>>309 丸谷は丸谷で「同じ結論に至るとしても、その人独自の過程でそこに至ったんなら価値はあるはずだ」って
ちょっと苦しい言い訳をしてたけどね...
厨房の頃から、加藤周一、中村真一郎、丸谷才一、梅原猛って面白く読んでたんだけど、
結局、トンデモに近かったわけ?
特に梅原は一時期はまった。
316 :
吾輩は名無しである:2007/12/14(金) 14:17:02
加藤は別の理由でどうしても読めないよ...
加藤はキチガイサヨク入ってるからな
318 :
吾輩は名無しである:2007/12/14(金) 17:21:06
小谷野なんか丸谷スレで一番目にしたくない名前だな
319 :
吾輩は名無しである:2007/12/14(金) 21:13:51
要は、アカデミズムとジャーナリズムの相互作用が必要だってンだろ。
アカデミズムだけじゃ面白くないし、ジャーナリズムだけじゃいかがわしい。
丸谷は、それをつなぐような論を早く書けよ。トンデモから抜け出せw
しかし小谷野は手紙魔だよなあ
小谷野ごとき丸谷才一先生の学識・人格ともに及ぶところではないわ
322 :
吾輩は名無しである:2007/12/15(土) 03:38:11
丸谷≒トンデモw
323 :
吾輩は名無しである:2007/12/15(土) 04:22:27
学識のあるトンデモw≒丸谷
人格は怪しいらしいw
>>317 井上ひさしも同じ理由で読めないし、
池澤夏樹も評論家能力の高さは認めつつも
中途半端な政治趣味のせいでどうも...
丸谷のお友達の大半はいい意味で「非政治的」なのが多いのにな。
325 :
吾輩は名無しである:2007/12/15(土) 10:18:27
>>324 丸谷のえらいところは、あれだけ軍隊嫌い、戦争嫌いなのにサヨク的な
観念的思考に行かず、常に現実的にものを考えられるところだよな。」
大江健三郎みたいな人間の屑とは対極にある。
学識があっても、トンデモだったら、困るな。より、性質が悪いわけだが。
327 :
吾輩は名無しである:2007/12/15(土) 12:17:36
>>322-326 なんか、長年の横浜ファンであることと横浜が全く優勝できないことに絡めてそんなこと書いてたような。
私のまわりの人間は、いつも、私が横浜ファンであることを知ると、
「この人は、こう見えて、案外イイ人なのかもしれない」
という目で私を見るのだった
………とかなんとか書いてた。
>>324-325 あはは、だからこいつは二流なんだよw ちょぼちょぼ。
その上で葛藤し悩み、苦しむのならいくらでもやったら良いんだが、
しょせんは ヒ ト ゴ ト だしさw …が通常は、それ以前にひとには、
ものを考える上での、能力がない。
だから黙れと云うんだ、頭の悪いやつは、何も云うなと。
つまらないから。
思考に止め処などない。
ただ人間の方で、それに耐えられないだけだ。
カス共がw
自分に言ってるのか
331 :
吾輩は名無しである:2007/12/15(土) 17:36:41
>>328 いや、そうかもしれないけど、まずカーテンを開けて空気を入れ替えてみたらどうだろう。
だいぶスッキリするよ。ほら♪
>>325 「文化の大祭司としての天皇」論はある意味天皇制軍国主義へのリヴェンジだと思うけどね。
司馬遼太郎の「幕末・明治の日本人は偉かった」と同じ。
しかし、徳富蘇峰が日露戦争の時は冷静なジャーナリストだったのに
日中・太平洋戦争の時はただの扇動家に転落したのは桂太郎がいなかったからだ
って推定してた時(絵の具屋の女房)は本当に悔しそうだったな。
司馬の『坂の上の雲』をあまり評価してないのも(純粋に小説としての問題もさることながら)
単純に「軍人嫌い」って面もあるんだろうな。
334 :
吾輩は名無しである:2007/12/18(火) 23:51:26
二等兵として土嚢をかつがされりゃあ嫌になるだろw
実戦には全く使えない戦車に乗せられた司馬よりはましか...
司馬は将校だからな。学歴的には丸谷の方がかなり上なんだが。
その辺も気に食わないんじゃないの。
( ゚д゚)
338 :
吾輩は名無しである:2007/12/29(土) 11:20:46
年末お気に入りスレ巡回中……
ここまでは読んだ。
………………………キリトリ……………………
それではみなさんよいお年を。
>>336 早稲田の学生だった山口瞳は同じく二等兵。
その一方で京大生だった春樹のお父さんは尉官(だったらしい)。
このあたりの事情は全然分からないな。
340 :
吾輩は名無しである:2007/12/31(月) 10:37:07
>>339 >春樹のお父さんは尉官
こ、こんなこと、どこで知ったのよ……?
341 :
吾輩は名無しである:2007/12/31(月) 23:01:21
『村上春樹を歩く』だったかな?
ねじまき鳥の戦中体験を語る老人は春樹のお父さんがモデルだとか。
もちろん、あくまで戦時中のこと。
戦後は甲陽中学かどこか名門校の教師だけど。
343 :
吾輩は名無しである:2008/01/03(木) 13:25:20
丸谷と春樹が仲が良いのは、案外父と子のような関係なのかもしれんな。
海外ミステリー受容でも丸谷が紹介したりしたのを春樹(や池澤夏樹や海老沢泰久)が
自分の文体の参考にしたりとか。
余談だが海老沢の『監督』と春樹の『風の歌を聴け』は
どっちもスワローズ初優勝がきっかけという共通点がある。
これに(同じく優勝当時のスワローズを描いた)
『タブチくん』を入れれば完璧だな(何の話だ)。
344 :
吾輩は名無しである:2008/01/04(金) 15:58:41
阿呆か
ははは
346 :
吾輩は名無しである:2008/01/06(日) 14:21:32
丸谷はタブチくんにも色んなところで言及してるから許してよ。
347 :
吾輩は名無しである:2008/01/07(月) 06:04:06
344、謝れ。
346に謝れ。
348 :
吾輩は名無しである:2008/01/07(月) 08:37:43
まあ冗談が通じない文学板ですから...
「一流の文芸評論家で中日・西武の名外野手だった平野謙」ってネタに
「勉強不足」ってレスが返ってくるし。
丸谷なら十中八九笑ってくれるだろうに...
丸谷vs諏訪の論争も、『鳥の歌』での反論をざっと読んだだけだけど、
どうも「冗談が通じるか通じないか」の問題に行き着くんじゃないかと思う。
まあ小谷野あたりはともかく、江戸文学研究者が「冗談が通じない」のも困ったもんだが...
351 :
吾輩は名無しである:2008/01/13(日) 12:36:31
阿呆か
丸谷才一の短編「樹影譚」・・・ある意味で「変なファンからの手紙に悩まされる」話。
丸谷にもそういう事はよくあるのか? エッセイに書いてる?
吉行淳之介に そういう短編があって 好きで何度も読んだが、いま手元に無く、題名も思い出せない。
何という題だっけ?
最後は「高級そうな料理屋でラーメンを注文する若者の話」
最後の一行は(ネタバレなので書かない。)
関西の某人気深夜番組で、阪神タイガースが低迷していた(当時)のは
’85年日本一の時に道頓堀に放り込まれたケンタッキーのおじさん
(ランディ・バースに似てたから)の呪いだから救出しようって企画があって
(ダイバーが探索したけど結局見つからず)もちろんネタだけど、その後で
東京のマスコミが「関西人は怨霊信仰を本気で信じているのか!?」って話題にされて、
製作側が「あれは洒落、本気で信じてる関西人はいない」って説明しても
なかなか通じなかったっていうのがあったけど、これなんかはいろんな意味で丸谷vs諏訪に通じるな。
まあ、元禄人の方が本気度は高かったんだろうけど...
別スレでこれを書いたら「本気になっていて何が冗談だ」って反論されたけど、
「冗談を本気でやる」のはあらゆるの文化の原点だろうに...
355 :
354:2008/01/24(木) 08:19:49
>あらゆるの文化
ごめん変な日本語...
356 :
吾輩は名無しである:2008/01/29(火) 01:34:44
本気になっていて何が冗談だ
357 :
353:2008/01/30(水) 09:28:36
ちなみにその番組で司会の上岡龍太郎が言及したのが他ならぬ『水底の歌』。
変なところでつながってるもんだ...
>>353 それで思い出した、ドナルド・キーンが「戦前の日本人は本気で天皇を神だと思っていた」と
言ったのを聞いて、司馬遼太郎が「そんな奴おるわけあらへんやん」と呆れたという話。
キーン氏ほどの学者にしてこの認識かって驚いてた。
ネタがわからない人っているんだよな。丸谷が言う江戸期の御霊振興だって、ちょっと
画一的な嫌いがある。ガチで信じてた人もいるだろうし、政道への不満のはけ口として
持ち出した人もいるだろうし、はなからどうでもよかった人もいるだろうし。
ましてや、現人神なんてね。ネタ、縁起かつぎ、自らの権威の正当化、そういった目的の
ための道具だったのに。信じてた奴はただのカルトだし、ということはキーンは戦前の
日本人全体をカルトだと愚弄したことになる。
丸谷の同級生の百目鬼恭三郎がかつてキーンを評して「オウムがよく人語を解すからと
言ってオウムをほめても仕方がないだろう」とあざけってたけどw
これは酷いw
明治維新以来50数年に亘った内への皇民化教育や、日中・日露、
また2度の世界大戦を経たことによる「天皇の赤子」としての国民意識の
形成や、その変質等は一切無視ですか(苦笑 あきれた
まぁもっとも? 今もなおその表装を替えて生き残るものや、
それを生き長らえさせようと画策するおばかさんたちへの、それでも
かなりに下手糞wな皮肉としてなら、多少は評価してやらんでもないが、
にしたってさww
だいたい、多少なりとも日本の近代文学に親しんできた者ならば、
常人よりは相当に偏屈wでまたとりわけ協調性に乏しい文学者たちの、
それでも今を生きる我々の目からすれば奇異でしかない、天皇や
国家といったものとの「特殊」な関わりかたやその描きかたって奴が、
よく判っている筈なのだが。
彼らの様な人種でさえ、あの時代の日本人は、ああだったんだ。
361 :
( ̄ω ̄)みちるの友 ◆nCkADzKG8Q :2008/02/01(金) 12:37:24
また佐藤さんで少しだけ恐縮しますが、
http://home.att.ne.jp/iota/aloysius/tamanoir/mdata/monk35.htm >父方の祖母というのはこれまた極め付きの唯物論者でして、子供の頃、私が、天皇は神様だったというのはほんとうか、と聞いたらこう教えてくれました。
>神様になんか誰だってなる。大叔母さんだって神様じゃないか。だから天皇が神様であっても、驚くべきことは何もない。
という逸話が書かれていますねぇ(笑)ですから、戦前は皆が神だなぞと、誰も思ってなかったんじゃないでしょうか(笑)
と言いますより、何かあれば新興宗教に嵌ってしまう現代人の方がよほど迷信ぶかいでしょうねぇ(笑)
たとえば、ここはなんでかw丸谷スレなのだから、『笹まくら』でも嫁。
とついでに山口瞳が徴兵忌避者について書いた文章も、何で読んだかは忘れたが。
>>358 まあエリート層はちゃんと天皇機関説が教えられてたわけだしな。
364 :
吾輩は名無しである:2008/02/01(金) 13:53:30
>>359-360 なにを興奮してるんだ? 論点がずれてるw
「天皇は人間でなく神様だ」と本気で信じてた奴なんかいなかった、というごく低次元のl話なんだが。
天皇も同じ人間だが、フレイザーが言うような宗教的な王権を保持しているし、それは
尊ばなければならない、程度の意識を国民が共有してただろうってことを言いたいだけ。
天皇制(サヨク用語w)がどうとか、皇国史観がどうとか、そんな話をしてるんじゃない。
興奮すんなよ、あきれるのはこっちだ。
365 :
吾輩は名無しである:2008/02/01(金) 14:02:34
>>362 「笹まくら」は高校のときに読んだけど、ちょうどその頃、俺もクラスで叩かれたことが
あったから、共同体と個人の関係について色々考えたな。
文化祭の催し物がただの模擬店で、「どこが文化だよ」と馬鹿らしくなって準備を
サボってたら糾弾されたっていう、実にしょうもないことなんだがw
徴兵忌避は共同体に背く行為だが、個人はどこまで共同体に付き合えばいいのか、
共同体に背を向けたときの罰と、それに耐えて生きるための強さ、とか。
ひさしぶりにまた読み直してみるかな。
>ネタ、縁起かつぎ、自らの権威の正当化、そういった目的の
>ための道具だったのに
なんつーかね、レジティマシーなる概念それ自体の虚構性と戯れるほどの
知性っつうかトリックスターぶりが、いつの時代だろうが、大衆に可能な
訳がないというのがまずはひとつ。
>宗教的な王権を保持しているし、それは尊ばなければならない
今を生きる大半の人間もそうなんだけどさ、それ、れっきとした狂気
ないしは、ただの馬鹿だから。
どこにそんな正当性ないしは、合理性が?
とそれっと、何があなたに、その様な言説を「選ばせて」いるのか。
…以下、一応あれこれと文面は練ったんだが――。
これはまぁ一般論でもあるが、たいていの人間は、なにがしかについて
語るそれ以前の段階で既に躓いている。だからどいつもこいつも「常に」
俺を苛立たせやがるんだが、ああ、面倒だ(苦笑
ちなみに俺の親の親、戦後も長らく保守系の地方議員をやっていたくらいで、
とにかく戦時中は、コッテコテのそっちのひとだったっぽいよ(苦笑 つうか、
とりわけ女房の方が。
まぁこんなのは
>>361と同じで、あくまでただの個別例でしかないがね。
…とまれ、過剰な同調圧力を狂気だと感じない人間は皆、
「まとも」ではない。
また、その様な状態にある者たちをカルト呼ばわりすることに、
一体何の問題があるのかと俺などは思うがね。
まあ戦争末期はそうだったんだろうけど。
どっちにしても戦時中と平和な時代じゃ話が違う。
食う物もろくに無い、政府批判すれば牢にぶち込まれる、
空からはいつ爆弾が振ってくるか分からないし、娯楽も殆ど無い、
男性ならいつ戦地に送られるかどうかわからない、そんな極限状況なら
ネタを本気にしてしまう人間も多数生じてくるさ。
そもそも
>>353の「カーネル・サンダーの呪い」が放映されたのが1988年の3月5日と
バブル期真っ只中だったわけで...
371 :
370:2008/02/01(金) 17:37:26
「カーネル・サンダース」だな、失礼。
372 :
( ̄ω ̄)みちるの友 ◆nCkADzKG8Q :2008/02/01(金) 18:16:50
おやおやゴージャスさんではないですか(笑)あなたに語られましてもねぇ(笑)
◆k2XT3HjFWwってのは相手しない方がいいのか?
勝手に誤解して勝手に熱くなって勝手にストレスためてるみたいだが。
個人攻撃をはじめたら仕舞いだるうよ(苦笑、ひととして。
じゃあお前はと返されそうだが、俺はあくまで、結論ありきの論を立てる
奴らを小馬鹿にしているだけ。そしてそれは俺にとっては、過不足なしで
云ってほぼ全ての人間がそうなので、その意味じゃあ確かに、俺は「常に」、
のべつ他人に対し腹を立ててはストレスを溜め込んでいる人間ではあるな(苦笑
だから繰り返しもする、「馬鹿は黙っていろ」と。
まぁお前たちはお前たちで、自らのそんな無様さへの自覚がないからこそ
そうなのだろうが、でもさすがにいくらかは、そうではない者も見かける
からね。まただからこそ、俺もいつまでも、こんなところでちょろちょろと
してもいる訳w
と、最後に一遍だけ論点の整理をしておく、簡潔に。
それが戦前の日本人であれまた今を生きる者たちではあれ、合理性なき権威
なんぞを「受け容れる」手合いには、まともな思考力など備わってはいないと
俺は考える。
だから本質的には、俺にとってはそれこそどいつもこいつもが、例えばオウム
の信者なんかと何ひとつ変わるところのない、キモチノワルイ存在でしかない
んだが、おまえさんの書き込みのその、「日本人として」語る部分(その自覚の
有無は問わず)に対して、俺の中にあるそういった強い嫌悪の念が刺激された
って話、それだけだ。
目糞が鼻糞を哂う、ないしは目糞がその自覚もなしに鼻糞を擁護する。
うんざり。
>>374 天皇が宇宙人やらUFOやらと同類の超自然的な「神」であるとは庶民レベルで認識されて
いなかったという、ただそれだけの話題からよくそこまで一人相撲取れるね。
それを指摘されて「あー、こりゃこりゃ失敬」てな感じで頭を扇子でちょんと叩けばまだ
かわいげがあるが、必死に空疎な言葉を連ねて粘着してさ、もうね。
あなたこのスレには必要ないからもう来ないでね。おねがい。
再掲。
>個人攻撃をはじめたら仕舞いだるうよ(苦笑、ひととして。
…まぁな(苦笑
お前たちには俺のこの苛立ちが、判るとは端から思っちゃいないが。
ただこれだけは云って置く。
言葉には、言葉で返せ。
それが出来ずになにかと個人攻撃に走る輩は、このスレのみならず、
この板には要らない。
っつーか、トリ付けなよw ひとを腐すんなら、その文責を取れ。
あー、「る」を直しとくんだったw まぁいいや
>ネタ、縁起かつぎ、自らの権威の正当化、そういった目的のための道具だったのに
俺でなくとも、これにまるっと同意する者は少ないと思うんだが、いかが?
俺の様に、大衆その全てをカルト扱いして嫌悪する人間てのも
そりゃあ少なかろうが、少なくとも今、俺がこの瞬間にも感じている
(うん(苦笑、目の前のわりっと自由度の低いアタマしてる人間のせいで)
ウザったさ、息苦しさなんぞとは比較にならない、それこそマトモな
知力のある人間にとっては、当たり前に人間であるだけで生命の安全を
まで脅かされる様な異常な時代、異常な空間だったと、俺は戦前の日本
というものをイメージしているのだが、これは間違いか?
「常に」、結論ありき。
自らがその一部であるところの、「日本」なるものへの中傷は、
たとえそれが故あるものであっても認めない、認めたくはない。
うんざり。お前たちには本当に、うんざりする。
ひとは決して、「何者か」として考えることなど出来はしない。
自らを守ることはおろか、時には倫理をさえ捨ててただ純粋に、思考する。
それが出来ない者は、とにかく俺にとってはね、どいつもこいつも
ただの十把一絡げの、「つまらないやつ」でしかないんだよ。
「ユリシーズ」文庫本4冊とハードカバーでは内容は同じ?
どちらかに注釈・解説がよけいに付いてるとかある?
新潮文庫や文春文庫の丸谷先生のエッセイ集、前のは全く書店に並んでない
ブックオフでも手に入らない
再刊されるやうなこと、てあるのでせうか これまでの例として
現在活躍中の作家の文庫として珍しいことですね
380 :
吾輩は名無しである:2008/02/18(月) 23:32:28
昔の文庫が古本屋にあったんで、軽く中身を読んでみると、
都知事選で秦野元警視総監をかつぎだす電通・財界・政界のセンスを嗤っていた。
文学者じゃない人のスレは書籍板で立てて下さい
何でおこられるのかなあ???
>>379 長い「余生」だと思うべきでしょう。
同世代の吉行だってエッセイは中公以外殆ど絶版なんだから...
(『贋食物誌』は大傑作だと思うぞ)
>>380 美濃部支持だったんだろうな。
師中野好夫もそうで、「秦野は警察官」発言して物議を醸したし。
384 :
( ̄ω ̄)みちるの友 ◆nCkADzKG8Q :2008/02/19(火) 17:02:38
>>383 おやおや、吉行はちくまでエッセイコレクションが出ているではありませんか(笑)
385 :
吾輩は名無しである:2008/02/20(水) 07:57:37
大傑作『贋食物誌』が絶版なんだからさ...
まぁ今はネットがあるから、ネット本屋介して古本の売買もできるし、
電子書籍もあるしね。「贋食物誌」は電子書籍になってる。
値打ちがあると思える本なら、コストはかかるけど、電子書籍を
印刷して昔の和とじ本みたいにして読めばいいし。
絵心のある人なら、自分で挿絵でも書いて楽しめばいい。
ちなみに俺はどうも和田誠の絵が好きじゃないw
いい時代だよ、絶版だらけだけども。
丸谷と和田のコンビネーションは最高だと思うけどなー。
これに匹敵するのは春樹&安西水丸(もちろん和田とのコンビもだけど)、
山口瞳&柳原良平くらいじゃないの?
もちろん、吉行or山口瞳&山藤章二も最高。
安西、和田、山藤、柳原とも、下手な作家よりも文章が上手かったりする。
近年この系譜を曳いているのは山本容子か(『マイ・ストーリー』は面白いぞ)
>>387 似顔絵について丸谷さんは以前、「山藤が対象を老けさせて描くのに対し和田は逆に
幼く描く」と書いてたけど、和田のその「子供やつし」というか「子供づくり(w」が駄目なんだ。
そのよさがわからなくて、単に幼稚っぽいだけに見えてしまう。だから同様に安西も苦手。
和田さんの色の使い方は好きだから、カラーだと結構いいなと思うんだけど、モノクロの
線画は受け付けない。まぁ絵の趣味なんて人それぞれだけどね。
391 :
387:2008/02/21(木) 11:32:18
>>390 柳原も「子供やつし」だし、君の趣味には合わなそうだな。
アンクル・トリスは宣伝史上に残る名キャラだと思うが...
>>391 それが柳原は抵抗ないんだよ。あの独特のデフォルメ感覚は割と好き。
ちなみに、柳原の盟友の開高健は丸谷さんと並んで俺の一番好きな作家なんだが、
その開高が新聞の漫画欄を痛烈にけなしたことがある。
曰く、「どいつもこいつもデッサンがてんでなってない。こんなの漫画じゃない」
サトウサンペイや園山俊二あたりが念頭にあったのかなぁと思うんだが、そういう
ことを言う開高が柳原や和田誠をどう思っていたのか、本音を知りたかったなと思う。
俺は風刺漫画は風刺の出来が問題なのであって、絵柄はどうでもいいだろうと考える
方だけど、たしかに東海林さだおなんかありえないくらい下手な絵描くしねw
風刺の内容を取っ払って絵だけで評価するなら山藤章二が最高峰だと思う。
開高には「ピカソはほんまに天才か?」という評論もあって、キュービズム以降の
ピカソのよさがわからないというようなことを書いていたけれど、俺も同じなんだな。
でも、直線を多用してある種キュービズムっぽい柳原は違和感感じないんだ。
まぁ、俺は絵は全然わからない方なんで、ど素人のたわごとです。
丸谷は沢木耕太郎に「和田誠の似顔絵にそっくり」と言われたが、
春樹も「水丸さんの似顔絵にそっくり」と一般人に言われたとか。
しかし最強はやはり山藤の描く吉行淳之介の似顔絵だな。
なんでいつも青筋たってるんだか...
394 :
吾輩は名無しである:2008/03/13(木) 14:26:59
長生きしてください
395 :
吾輩は名無しである:2008/03/16(日) 19:54:38
この人の翻訳した若い芸術家の肖像ってどうなの?
文庫版は解説が向井敏です。
作品そのものの解説ならともかく、「訳の文体の解説」なのが
いかにも向井らしいというか...
397 :
吾輩は名無しである:2008/03/22(土) 21:06:59
向井氏は評論家としてはかなり教養のない部類に入るからね。
逆にだからこそ、読者に近い位置で見巧者としてツボを教えてくれる。
いっぱいいっぱい背伸びして意味のない教養をちりばめようとする連中よりは、
よほどマシ。
丸谷氏は教養はあるけど、無駄な教養で読者をけむに巻くような衒学趣味は
持ち合わせてないからね。ある意味で近い。
398 :
吾輩は名無しである:2008/03/23(日) 23:24:33
衒学趣味はある。でも引用元をちゃんと記載するのはえらいと思うよ。
それをしないヤツが多すぎる。
399 :
( ̄ω ̄)みちるの友 ◆nCkADzKG8Q :2008/03/23(日) 23:25:33
佐藤さんで消化ねぇ(笑)
400 :
吾輩は名無しである:2008/03/24(月) 07:23:00
???
401 :
吾輩は名無しである:2008/03/24(月) 16:36:11
>>397 丸谷の『軽いつづら』の中野翠による書評のそのまた書評を書いたりとか、
NECバリュースターの初心者向けマニュアル(書いたのは一応海老沢泰久だが)を
毎日新聞で書評したりとか(そのマニュアルについては丸谷も言及しているが)
独自の境地に達していたからな...
だからこそ(丸谷etc.は絶賛してた)『神曲』寿岳訳はダメだ、なんてことを
堂々と言えたのかも。「あいつは仕方がない」って感じで。
その意味ではエッセイ賞の選考で丸谷に完全に論破されてしまったことを
『男性自身』で堂々と書いても別に丸谷と切れなかった山口瞳にも通じるな。
もっとも山口と向井はどうも犬猿の仲だったのではないかと思うが...
安部譲二デビュー時に「あんなゴロツキが中学の後輩だなんて嘆かわしい」と
批判した山口に対して向井は「あんた何か勘違いしているんじゃないか?」と
皮肉をかましたりしてるし。
まあインテリヤクザ同士(山口・向井とも青年時代ギャンブル漬けの毎日だった)の
同族嫌悪だろうけど。
404 :
吾輩は名無しである:2008/03/25(火) 22:42:38
>>403 どっちもシティボーイだが、同属嫌悪というか、大阪と東京の差があるのかもしれんよ。
俺は大阪人だけど、山口瞳とか、池波正太郎って受け付けないんだw
開高健と山口瞳もお互い「敬して遠ざく」みたいな関係だったでしょ。
なんか精神の風合いがちがうんだよね。
丸谷と開高は仲がよかったけど、山形から出てきたような人なら大丈夫なんだな。
405 :
吾輩は名無しである:2008/03/26(水) 14:11:13
丸谷の翻訳はそりあ、ひどいもんだw
ユリシーズの誤訳を大々的に指摘した本が出た後、
しばらくはおとなしかったんだがw
406 :
( ̄ω ̄)みちるの友 ◆nCkADzKG8Q :2008/03/26(水) 14:28:07
若島のロリータの用なゴミ屑訳を誉めて仕舞われる位ですからねぇ(笑)
407 :
吾輩は名無しである:2008/03/26(水) 14:34:51
>>405 それでも若い芸術家の肖像はもう1人よりはマシなんでしょ?
いくら誤訳とはいえ、最後まで翻訳してるのはユリシーズは1つしかないしな
途中で投げ出す奴よりはマシだ
そのうち春樹の新訳ティファニーも毎日新聞紙上で絶賛するんだろうな...
まあ自分なんかは「どういう切り口から褒めるか」を楽しみにしているのだが。
>>404 >開高健と山口瞳もお互い「敬して遠ざく」みたいな関係だったでしょ。
山口の場合、周囲の人間関係をほとんど『男性自身』でばらしてしまっている面があるから、
逆に「接点がありそうでない作家・編集者」も色々いるのが面白い。
海老沢泰久や沢木耕太郎は殆ど「弟子」同然なのに山際淳司のことを言及してる気配はないし、
ほぼ同世代で檀一雄、吉行、安岡と共通の友人知人の多いはずのQ永漢のことも(自分の記憶では)
一度しか言及してない(編集者時代に檀の息子さんを一緒に見舞いに行ったとか)。
まあ「美食家は吝嗇漢と同じ」って言い切ってるからQは理由がなんとなく分かるけどな...
そのくせ山口は『行きつけの店』という美食エッセイの傑作を残しているのだが。
まあ丸谷から離れすぎてしまったのでこのあたりで...
411 :
吾輩は名無しである:2008/03/26(水) 18:57:00
弱者に居丈高なのは、山形県人の特徴かw
井上ひさしも含めてw
412 :
吾輩は名無しである:2008/03/26(水) 23:03:22
石原莞爾や大川周明も山形県です。
丸谷医院ってまだあるの?
勝谷医院は健在らしいがw
>>402 向井の「文章読本」のことだな。
自分が非難されてる本の解説を書いてる丸谷は面白かったw
415 :
吾輩は名無しである:2008/05/01(木) 15:51:37
>>404 大阪は町人の町、東京は武士の町。
東京人がむやみに潔癖で、大阪人にやくざもんを許容する懐があるのは一般論として正しい。
ただ、風土に同化して成長する人もいれば、逆に反発する人もいる。
丸谷は庄内藩の城下町に育ったが、時代が悪かったせいもあって武張ったことに反発した。
だから開高と一緒に四畳半裁判で弁護側証人になったりしたんだろう。
そのあたりは面白い。
落ちるぞ
あっさり趣味の向井とこってり趣味の開高が「盟友」同士だったのもある意味不思議。
実際、向井が称賛している作家は開高を除けば丸谷才一、(その弟子としての)海老沢泰久、
安東次男、村上春樹、倉橋由美子と開高とは水と油みたいな面々だから。
両者の嗜好は同じ大阪人でも細雪と夫婦善哉くらい違うぞ。
418 :
吾輩は名無しである:2008/05/09(金) 15:19:22
開高はちょっと特殊だよなぁ。
日本一の司馬遼太郎ヲタクの谷沢永一と親友なのに、開高自身は一切司馬を
読んだことがなくて、晩年にようやく「司馬も読まなあかんな」と言ったらしい。
丸谷には「司馬遼太郎ノート」(秀逸)があるし、向井も「文章読本」で司馬の文体を
称揚してるんだが、なぜか開高だけは司馬を無視していたというのが面白いw
419 :
吾輩は名無しである:2008/05/10(土) 20:31:01
才能っていうのは、かぶさらないから才能っていうんであって
そうそう、共通の部分があるわけじゃない。
不思議でもなんでもない。
評価基準が違うことは自明だし、それゆえにその才能の価値がある。
特殊であることはそういうこと。
420 :
吾輩は名無しである:2008/05/10(土) 20:34:15
それに、評者が評価対象の同じ箇所を同じように感じて評価してるわけじゃない。
丸やは丸やのものさしで書いてるんであって、
共有部分での盟友であって、それ以外は、判断基準はそれぞれことなる。
「一派」なんてひとくくりにせず、個人で考えるべき。
マルヤが「小林一派」をあげつらうときの基準も丸や独自のもの。
>>418 丸谷氏は司馬遼の感性とは一線を画す部分があったように感じられる。
東北人と関西人のどうしても理解し合えないというか理解したくない部分
と言ってしまえばそれまでだが、食わず嫌いの感が否めなくない
(と言っても両氏ともかなりの読書家なんで、読んでいない訳じゃなかろうが?)
「〜させて頂きます」の用法に関して丸谷氏は否定的、かつ関西発の言葉と聞いて
我が意を得たりといような感想を述べておられたが、司馬遼は浄土真宗の思想まで
持ち出して肯定していた。何か相容れない部分があるのだろうね?
ちなみに丸谷氏は歌会始の選者の地位を狙っているように思えてしょうがないが
果たして、そうなのかな・・・?
丸谷&司馬対談は残念ながらあまり噛み合ってなかったからな。
山崎&司馬対談はいかにも博覧強記の関西人同士の横綱対戦で
ある意味山崎&丸谷対談以上に刺激的だったのに。
423 :
吾輩は名無しである:2008/05/11(日) 01:23:50
>423
忘れました。
但し丸谷氏が対談集、司馬氏がエッセイで語っていた話で、
お2人の対談の際の会話ではありません。
でもお互いに読んでおられる?ような気がします。
「桜もさよならも日本語」(新潮社)
に収録されている「日本語へらず口」という章に
「させていただく」というエッセイがあり、
その中に
『街道をゆく』のなかの一篇『近江の人』にかうある。
この語法は上方生れである。それも浄土真宗の教義から出たもので・・・
というようなことが書かれています。
426 :
吾輩は名無しである:2008/06/04(水) 17:38:30
「させていただく」は俺も嫌いだな。気持ち悪い用法だ。
426は無視させていただきます。あしからず
428 :
吾輩は名無しである:2008/06/04(水) 18:21:05
船場吉兆の馬鹿女将も使ってたな、させていただくって
「廃業させていただきます」って知るかボケって感じだった
429 :
横しぐれ(講談社文芸):2008/06/04(水) 18:31:48
週刊ブックレビューに出演したけど、全然話題になってないね。
431 :
吾輩は名無しである:2008/07/03(木) 22:30:03
見たけど、年取ったね。
丸谷氏は同じ山形出身の「藤沢周平」氏について何か語ってる?
>>432 「挨拶はたいへんだ」に藤沢周平葬儀での弔辞があります
題が「文章といふ剣のつかひ手」
>>431 老けてるのはふけてるけどさ、長生きしてほしいなと思うな。
いわゆる「文士」という、文人らしい文人がもう生き残ってないからな。
あとはゴミみたいな連中ばっかで、文学雑誌なんか買うことなく
なっちゃったもんな、最近は。文学はとても好きだったのに。
大野晋が亡くなったね。
丸谷はタミル語起源説の熱心な信者で、何かと言えば引用するのには閉口した。
大野晋については、まぁ碩学として尊敬していたということもあるとは思うけど、
戦争がキーワードなんじゃないかと思うな。
「司馬遼太郎ノート」で、司馬についての評論なのにいきなり大野さんの話から
はじめたでしょ。この馬鹿げた戦争を行った日本人という民族に対する疑問を
大野は日本人の国語を研究することで、司馬は日本史を見つめなおすことで
解こうとしたのだ、という。
大東亜戦争の戦友に対するシンパシーを丸谷さんは両氏に感じていたんだと思う。
437 :
平下流:2008/07/23(水) 00:30:30
ただいま。
>>432 丸谷才一批評集第五巻「同時代の作家たち」にも二編あります。
「郷愁」と「故郷の味」です。
何れも『藤沢周平全集』の内容見本と月報に載ったものです。
438 :
平下流:2008/07/23(水) 00:33:08
「ただいま。」は他のスレと間違えて書いてしまいました。
失礼を致しました。
中上健二と江藤淳と野坂昭如と、鮎川信夫と、
○谷に味方したのは野坂一人だったな・・・・
朝日新聞への影響力、心情左翼だが、権威主義者。
小説は、中間小説なのに、歴史的仮名使いの為、純文学と勘違いしてる人が多い。
どうして、こんなのが権威を纏うようになったのか永遠に謎だ。
吉行淳之介は、まだ許せても、○谷は疑問符が付きまとうな。
学問でしょ。小説家というより文学者というタイプだから。
しかし、「不思議な文学史を生きる」で、自作の「たった一人の反乱」に
登場人物のアクションが少なかったとか自省を述べていたのには驚いたけど。
ディケンズ、チェスタトン、グリーンといった、ストーリーテリングの巧みな作家を
輩出した英文学を専攻して、なおかつ探偵小説を読み倒したのに、あの年でやっと、
「筋のねぢれの力学」の重要性に気づいていたのかと、逆に驚いたけど。
ジョイスのようなモダニズム文学に傾倒しすぎたせいなのかな。
くわしい人に説明願いたいなぁ。
海老沢泰久が『美味礼賛』で直木賞を受賞できなかった
(どう考えても海老沢の小説では最高傑作なのに)のは
「丸谷憎ければ海老沢も憎い」って面もかなりあったのかも。
まあファンとしてはあれを海老沢に書かせた
丸谷の名伯楽ぶりに拍手するのみなのだが...
美食といえばQ永漢の『口奢りて久し』の文庫版解説も丸谷。
>>441 読んだけれど、長々と自分の書評の引用をしてたね。
若いときなら、もうちょっとひねったことやったと思うんだが。
まぁ質の高い解説ではあった。
>>442 >もうちょっとひねったこと
『ただ栄光のために』文庫版解説みたいなね。
まあ雑誌に載った奴は所詮消耗品扱いだから
ああいう風にもう少し延命するのも悪くはないと思うけど。
毎日新聞書評欄の後輩の堀江敏幸には言及してないのかな?
学術がかった「小説家=評論家=エッセイスト」としては
たぶん丸谷の最大の後継者だと思うけど...
後継者と言えば、「目をかけた後輩」はいても、正当な後継はいないな。
衒学的な人は現代思想方面に行っちゃう風潮があった80年代以降、
「シニフィエとシニフィアンとが大嫌ひ」(『とくとく歌仙』より)な型の学問肌の
作家って、あんまりいないからね。
446 :
吾輩は名無しである:2008/08/19(火) 04:49:36
「年の若い友人」海老沢泰久はノンフィクションでない全くのオリジナル長編が
書けないって弱点があるし、(『空を飛んだオッチ』みたいに中編までなら意外に
作風の幅も広いのに...)春樹はもはや春樹以外の何者でもないし、
池沢夏樹は中途半端な政治趣味が「丸谷の後継者」にふさわしくないし...
>>446 >池沢夏樹は中途半端な政治趣味が
丸谷さんは、政治家の失言をあつかった随筆で「ロクな政治も出来ないなら、
せめて失言をしてくれ(それで俺を楽しませてくれ)」みたいなことを言う人だからな。
まぁ、単なる皮肉、冗談の類だが、有権者なのにそんなこと言っちゃ民主主義国家は
成り立たんよ、と読んだとき思った。あの人選挙行ったことあるんだろうか。義務だよ、それは。
そうだね。義務だ。
…ちなみに自分いまだに、毎度毎度に軽く(でもない)パニクるんだよな
選挙が近付くと。たとえウッカリではあれ、棄権をする己なんぞ断じて
俺には、許せないから。
>>447 政治家のゴシップについても博覧強記だからな...
「外套を着てするからガイトウ演説なのであります」(@吉田茂)とか。
その吉田の一席、三木武吉の妾問答と並んで、有名な話でないかい。
吉田といえば、徳川夢声が、健一に父親の話題を振ったりしていたが、
さすがに丸谷さんは、そんな不作法な真似は、出来なかったんだろうか。
丸谷さんはたしか索引の重要性をどこかで書いていましたが、
自身の著作にも必要ではないでしょうか。
アレはどこに書いてあったかなと
丸谷さんのエッセイをひっくり返すことってないですかw
随筆に関しては、点数自体が少ないから(まぁ小説もそうだけれども)、
そういうことはないなぁ。何度も読み返してるしね。
対談、鼎談はあれどこだったかなぁと思うことはあるな。
今俺は30なんだけど、そろそろ記憶力の減衰と感じているから、この先
必要かもしれんけどなw
今でも立花隆のことを高く評価してるのかねえ。
立花の自伝を読むためなら長生きしたいみたいなことを
書いてたけど。
454 :
吾輩は名無しである:2008/10/08(水) 00:15:58
丸谷才一の随筆、対談(特に山崎正和)は面白いが、小説は好かないなあ。
読みやすい。
がいつも読むたびじぶん、自身で確かエッセーに書いていた
「女は27歳(だっけ?)」説と、それを中村に笑われたという
エピソードを思い出す、そんな小説家。
あ、「〜歳まで」説ね。それを“性豪”中村真一郎に笑われたってエピ。
457 :
吾輩は名無しである:2008/10/15(水) 09:08:09
月とメロン、読了。
クレーメルファンなのがいかにも丸谷らしい。
ヴィブラートかけまくってメロメロに歌うよりも
尖鋭さに近い繊細さでクールに「語る」わけだから。
458 :
吾輩は名無しである:2008/10/16(木) 15:42:47
「後鳥羽院」って本を書店で見かけたけど、
これってどうなの?
瀬戸川猛資『夢想の研究』創元文庫版解説も丸谷。
ああいう「サブカル評論文体」はほとんど瀬戸川が一人で極めてしまったのかも。
呉智英なんてほとんど瀬戸川の劣化コピーだし。
>>456 中村は宮沢りえ、後藤久美子、小泉今日子について堂々と萌えていたからな。
あんたの孫くらいやないかい、って突っ込んでしまった。
461 :
吾輩は名無しである:2008/11/10(月) 15:07:09
丸谷は何かというと、学問、教養と言い過ぎ。
俗物が知れる。
462 :
吾輩は名無しである:2008/11/10(月) 15:36:43
丸谷は、たちの悪い文壇政治家の顔を持っている。
by 江藤淳
丸野菜
「教養」はともかく、「学問」なんて言ってるか?
教育テレビジョン源氏物語に
丸谷さん出てる!!
!!!
源氏物語で
藤壺と源氏の姦通の一回目はあまり上手じゃないから
藤原道長が抜き取らせたと。耀く日の宮のことね。
余白の美で効果が上がるのを絵画で道長は知っていたと。
467 :
吾輩は名無しである:2008/11/16(日) 23:15:28
意外と若々しいぢゃん。
469 :
吾輩は名無しである:2008/11/16(日) 23:22:49
初めて見た。目が邪悪で変な顔。
470 :
吾輩は名無しである:2008/11/17(月) 20:47:20
後鳥羽院って本は、読む価値ありますか?
読んでから判断しろよ
>>451 ある。さんざん手元の本をひっくり返した挙句、単行本が発売されて
「そうだ、あれはまだ雑誌に掲載されたばっかのときに読んだんだった・・・」とか
随筆の索引は欲しいなあ。ただ、問題は索引のキーワードをどうやって抜き出すかだが。
なんとなく小話から始まって、そこに出てくる言葉から連想ゲームみたいにポンポンと
話が転がっていくから、読んでる間はすこぶる面白いけど、忘れたとき探すのは苦労する。
無難なのは随筆ごとのタイトルとか随筆に出てくる本の名前とかかな。
タイトル自体がひねって命名されてて内容の類推が難しい事もあるけど。
本題でなく、話がちょっとわき道に逸れたときのゴシップが気になって探すときなんか本当に大変・・・。
473 :
吾輩は名無しである:2008/11/23(日) 18:54:55
>>471 おい、オマエ。
後鳥羽院って読む価値あるんか?
教えろ!
まず百人一首を諳んじられるようになること。
その次に岩波の『王朝秀歌撰』や『定家八代抄本』
(どっちも樋口芳麻呂編)でも読んで百人一首以外の
秀歌にも色々親しむこと。
それくらいしないとあの本の真価は理解できないよ。
もちろん国文的な文献学偏重主義に染まらなければだけど。
475 :
474:2008/11/23(日) 19:04:15
ごめん『定家八代抄』...
『文学全集を立ち上げる』で中河与一『天の夕顔』を無視してるのは
「保田与重郎憎ければ中河まで憎い」か?
「です・ます」基調の一人称語りでは天の夕顔は最高傑作だと思うのだが...
百人一首を暗記ねえ
「百人一首は二、三首をのぞいて愚歌の寄せ集め」って
塚本邦雄が言ってたなあ
確かに個々の和歌は定家も後鳥羽院も西行も「最高傑作」とは言い難いけど、
あれは「撰集全体」が一つの作品だから。
てか、
>>473が百人一首もまともに知ってなさそうだったし。
そうか?
襖絵むきの、妙にかるい歌ばかりだと思うけどな
その「かるさ」も重要だと思うが...
丸谷は腹黒い
百人一首は隠岐に流されちゃった後鳥羽さん向けの言い訳としてそういう
メッセージが入った歌ばっかり集めたんでしょ。
昔からなんで愚歌ばっかり入ってるんだという議論はあるよね。
上田哲さん、死んじゃいましたね
>>476 夕顔は、女性の弟子?の作品を
中○の名前で発表したというウワサ
あくまでウワサを聞いたことがあるが。。。
485 :
吾輩は名無しである:2008/12/31(水) 19:51:34
この人のエッセイの文体は好きなんだけどね
486 :
吾輩は名無しである:2008/12/31(水) 21:05:49
>>484 神戸市民としては、阪神間の「玲瓏さ」を表出しきったて意味でも「夕顔」は名作だと思うけどね...
細雪でも「玲瓏さ」までは表現しきれなかったし。
>>479 古典では「後の時代で引用されまくってるから読む」っていうのも必要だよ。
芭蕉の「柚の花昔偲ばん料理の間」って句を開高健が「柚子の香を知らなければ何も匂って来ない」って酷評してたけど、
この句は「五月待つ花橘の香を嗅げば昔の人の袖の香ぞする」をふまえているわけで、
開高のこの誤読なんかはそういう読み方を軽視した結果ではないかと思う。
487 :
吾輩は名無しである:2009/01/04(日) 14:05:06
今年初スレですね。
たったいま『笹まくら』を読み終えたけど、感動したな〜。
はやらないスレですね
489 :
吾輩は名無しである:2009/01/25(日) 10:28:00
いい作品書いている人だと思うけど、寡作の人だからなぁ。いまいちレスが伸びない
490 :
吾輩は名無しである:2009/02/06(金) 20:31:10
林望とかいうクズは何も面白い事を書かぬのに業界人や出版社にチヤホヤされてるのは親のコネだったのか。
阿部謹也とかいうクズも同様だが、どういうカラクリ?
林望とか中島義道なんてのは親のコネで一生トクして、親の金で留学させてもらって、・・・
それに引きかえ留学に失敗、定職も無く「奨学金は返せぬ!」小谷野は哀れだな。
>>> リンボウ先生の本には英国の労働階級とかフーリガンとか出てこないんだよね…カンチガイというか彼は書かないことが多すぎると思う
1999/11/08(月) 林望先生の「イギリスはおいしい」だったかな、図書館で借りて読んだけど、くだらなかった。彼は英国の上流階級にあこがれている人ですね。自分もそうなりたくてという。 ↑↑の方々も触れられてたけど、紳士にね。
だって林望っておぼっちゃんなんでしょ。30まで働いたことない、親のカネで学問一筋の人生。
親がなにやってるかは忘れたが「学問で身を立てたければ、勉強中は働いてはいけない」とかいわれたと自分で書いてた。しかも兄貴が優秀で、「負けたくなくてがんばって勉強した」とかなんとか。 こんな人にシモジモのことがわかるわけがないよ。残念ながら。
> ここまで 皆に否定されるエッセイストって珍しいね。 丸谷才一氏に推薦されなければこの人は書誌学者として地味な人生を送っていたでしょうに。 丸谷氏は好きな作家ですが、彼を持ち上げたのは残念なことです。
>>> 丸谷才一は子分が欲しかったんだろ。書評を駆使した文壇総会屋でしょ、作品は別として、人格的にはさ。
492 :
吾輩は名無しである:2009/03/07(土) 01:15:06
『横しぐれ』絶版だったよね?
復刊されたんですか?
いつのまに?
明日早速買いに行こう!
493 :
吾輩は名無しである:2009/03/07(土) 01:25:22
今amazonで『年の残り』を検索したら絶版。
でも「なか見!検索」はできる……
そんなのいいから、こっちも早く復刊してよ。
495 :
吾輩は名無しである:2009/03/09(月) 14:40:27
>>494 読んだよ。
>これって丸谷さんがまた肖像の新訳出すってこと?
ま、そういうことだと思うけど?
496 :
吾輩は名無しである:2009/03/09(月) 15:26:55
不細工な顔してるね、この作家。
中上健次に似ている
>>495 いやぁ、いま読みやすい翻訳がいろいろ出てるけど、新訳の解説を書くって
ことじゃない?(とすると訳者はだれだろう?)
もしそうだとして、丸谷さんらしい読み応えのある解説ならいいなあ。
499 :
吾輩は名無しである:2009/03/14(土) 20:04:45
「感銘を受けた作家は?」という質問に、吉田健一、大岡昇平、石川淳の3人を挙げた丸谷才一さん か……
今朝の天声人語のさわりで丸谷の話題がひいてあった。
男がやりたいと思う職業のひとつは野球の監督ってやつ。
これ何のエッセイからだっけ?野球が主題のエッセイじゃなかったような気がするけど
男のポケットじゃねえのか?
たしか軍隊の指令官?とか
3つあったような気がする。
オーケストラの指揮者?
>>494 中編を三つ考えているとあるが、その前にポックリとかありえそうだな
いよいよ死にそうになったら、創作ノートだけ出版してくれないかな。
そのノートを題材にした小説コンクールでも文春主催でやって、丸谷記念賞とか
名づければいい。どうせ本人には書けないんだから。
丸谷さんは現代文学では珍しく
パロディとかパスティーシュとかを重視しているから
認めてくれそうな気がする。
でも丸谷さんの文体を真似るって。
漱石の文体を真似て明暗の続きを
書くより難しそう。
>>506 文体は真似やすいよ。俺みたいな十代のころに丸谷さんにはまっちゃった
人間だから言える事かもしれないが、文体は平易だし、特異な単語もない。
丸谷さん、友達に篠田さんとか百目鬼さんがいたから、文体の逸脱はないんだと思う。
はったり文体で小説書いたら、そのあたりのうるさがたに説教されるからね。
必要があって百目鬼さんの書評を最近集中的に読み直してるんだが、
これはきついわ(笑) この人が同級生なら、俺もなにも書けないよw
508 :
吾輩は名無しである:2009/05/10(日) 15:38:07
>>507 丸谷の文体でそれを書かなければ、説得力ないよ。
中上健次が谷崎賞もらえなかったのって丸谷に嫌われてたからだよね?
「奇蹟」が候補になった時どうせ受賞作なしだったんだからあげればよかったのに
文春文庫の「猫のつもりが虎」が最新刊かな。
読んだ人います?
>>510 亀レスですが・・・短いエッセイを「JAPAN AVENUE」から16篇 「ナンバー」から1篇
これに和田誠のカラーイラストが2葉づつという体裁
「ナンバー」から収録された「あの大阪の運転手」が笑えた
512 :
吾輩は名無しである:2009/08/09(日) 22:56:38
麻生首相のKY(漢字読めない)どう思ってるのかな
513 :
吾輩は名無しである:2009/08/14(金) 02:12:12
なんだかんだと言っても、長生きしてほしい。
鶴岡で丸谷医院へ徒歩5分の元曲師町に住んでいた。
はたはたも湯引きで大根おろしをどっさり添えて食べたものだし、白山だだちゃも人気が出るはるか昔、枝付きのままが一束80円だった。
最近、体調がすぐれないらしいと山下洋輔から耳にした。
ご自愛ください。
海老沢さん亡くなったんだね。知らなかった
週刊文春の追悼記事に丸谷さんがコメントしてたけど
ショックだろうなあ・・・
たった一人の反乱、裏声で歌へ君が代、女ざかり、横しぐれ……。
福田和也の作家の値打ちで低く評価されてるけどそんなに悪いかなぁ?
たしかに丸谷の最高傑作はなんだ?って聞かれたら笹まくらって迷わず言うけど。
516 :
吾輩は名無しである:2009/10/11(日) 02:50:10
>>515 福田和也を信じるなんて、どこまでユトリだよ。
「若い藝術家の肖像」の新訳決定版出るんだね
518 :
吾輩は名無しである:2009/10/21(水) 10:31:40
しかしあれだね
丸谷さんはゴルフはするのかな?
諸事百般、取り扱わない品目はないような丸屋さん
ゴルフ話題ないような気がするけど、どうかな?
『夜中の乾杯』に所収の「入社試験」に入社試験、見合い、自動車の運転、カラオケ、ゴルフ、ゲートボールをしたことがないとあります。
個人的には、丸谷の最高傑作は「桜もさよならも日本語」
あと「文章読本」
「笹まくら」が旧仮名だつたら。
>>518 自分でした話ではないけど、昔の英国首相バルフォアのゴルフ好きの
ネタなら書いてた。確か「軽いつづら」か「夜中の乾杯」に出てた。
「軽いつづら」のほうだったかな?
若い芸術家の肖像に原稿用紙100枚を超える解説がついてるらしいな
もうそれだけでほしくなるから困る
落ちそう。随筆の新刊出てたね
524 :
( ̄ω ̄)獲る狸 ◆ycr5A7VfSw :2010/01/14(木) 15:54:25
丸谷の三島論ですがこのスレッドの方々にとってはいかが(笑)おやはや(笑)さて果て(笑)
他のスレまで荒らさないように。
狸は無視で。
おやはや(笑)私に敵意を抱いておられる方がおるようで(笑)おやはや(笑)さて果て(笑)
527 :
吾輩は名無しである:2010/01/14(木) 17:37:10
ちょっと前に朝日新聞で、この人がサザエさんについて論じてた記憶があるんだけど、具体的なことご存じの方、います?
528 :
吾輩は名無しである:2010/01/19(火) 09:02:04
サザエさんが面白いのは、
サザエさんそのものがツボにはまっているから。
木星とシャーベットの
磯野家の謎じゃないでしょうか
531 :
吾輩は名無しである:2010/02/12(金) 09:33:44
空を飛ぶのは血筋のせいさ。
読売文学賞おめでとうございます。
532 :
吾輩は名無しである:2010/02/12(金) 10:36:26
おやはや、ここがアンチ三島の拠点かな。
ζ
(´・Θ・`)アッハッハハ八〜ノヽノヽノ \/ \
532 名前:あぼ〜ん[NGWord:おやはや] 投稿日:あぼ〜ん
534 :
吾輩は名無しである:2010/02/13(土) 21:06:21
>>532 関係ないスレで私怨を晴らすなバーカ
ζ
(´・Θ・`)アッハッハハ八〜ノヽノヽノ \/ \
また落ちさうだ。
それにしても丸谷氏は長寿でめでたいね。
「大兄」「学兄」と呼び合つてゐた開高健はもう二十回忌を過ぎたといふのに。
丸谷も参加している文春文庫の文学全集を立ち上げる読むと、物の見方がすごい狭いのが分かるね
いかにも出版関係者がありがたがるようなイカモノくさい本しか褒めていない
>>536 出版関係者というか、普通に自分の好みだろ。
石川淳、吉田健一、野間宏をほめて出版関係者がありがたがることはない。
重鎮(笑)
丸谷さんの随筆(氏曰く”私の重要な営業品目”)では、
『軽いつづら』が一番面白いと思ふ。
541 :
吾輩は名無しである:2010/05/01(土) 04:18:28
『女ざかり』がいつのまにか重版されているじゃないか!
何で誰も教えてくれないんだ?!
5月31日
『文学のレッスン』
新潮社 1575円 丸谷才一
「長編小説はなぜイギリスで、短編はなぜアメリカで発展したか?」など、
聞き逃せないエピソードが満載。「決定版文学講義」。
543 :
( ̄ω ̄)獲る狸 ◆ycr5A7VfSw :2010/05/10(月) 00:02:42
丸谷なんぞは左翼の臭いがするのがなんともと言った感じですけれども、それを捨て去れば素晴らしい作家になった可能性も残しておるのですけれどもねぇ(笑)おやはや(笑)さて果て(笑)
この男にとっては単なる愚かな戦争にしか過ぎぬと言う大東亜戦争なんぞも、他の観点から見れば、全く違う見方が出てくるでしょうからねぇ(笑)
この男の天皇観にも確かに一つの魅力があることは否定できません(笑)ですが、この男は「武」としての天皇をあえて無視しておる(笑)
そして、その後に現れた武力政権のことも全く無視しておるわけですからねぇ(笑)文しか見れない男、それが丸谷です(笑)おやはや(笑)さて果て(笑)
544 名前:あぼ〜ん[NGWord:さて果て] 投稿日:あぼ〜ん
546 :
吾輩は名無しである:2010/05/10(月) 09:07:04
「武」としての天皇をあえて無視しておる(笑)
レスが三つも消えとる……
少し前からオール読物の連載が止まってる(ていうか消えた?)けれど
ひょっとして体調が悪いのかねえ。井上ひさしの事とかもあったし心配だ
549 :
67:2010/05/19(水) 07:35:11
『女ざかり』を買った。
1996年 第1刷
2010年 第2刷
裏表紙の紹介記事には
「騒然たる話題を呼んだベストセラー」という言葉も見えるのに、この扱い。
文芸春秋はよっぽど丸谷才一が嫌いなんだな。
550 :
吾輩は名無しである:2010/05/19(水) 08:59:45
扱いって、なんか勘違いしているんじゃない?
在庫があるうちは、次、刷らないよ。
551 :
吾輩は名無しである:2010/05/19(水) 09:46:17
>>543 左翼ってどういう意味で言っているのか、
こんな曖昧な意味しかもたなくなってる言葉を無神経に使う粗雑なアタマ。
おやはや(笑)丸谷の天皇論は明らかに恋歌を歌わなくなった天皇を衰弱したとする訳でして、これは明らかに反天皇=左翼ではありませんか(笑)おやはや(笑)さて果て(笑)
553 :
吾輩は名無しである:2010/05/19(水) 21:11:23
「歌を歌わなくなった天皇を衰弱したとする」と言えば、
文字通りのことを正確に表現しているのに、なぜそれを、
つまり「反天皇=左翼」ということだなどと粗雑な言葉に言い換えなくてはならないのかだね。
まあ、文学とは無縁の衆生、おっと、畜生であったかw
おやはや(笑)正反対どころかまずその規定自身がおかしいのですからねぇ(笑)おやはや(笑)さて果て(笑)
歌わなくなったから衰弱なのですか(笑)それは丸谷の妄想ではありませんかねぇ(笑)
つまりは恋歌を歌う「文」としての天皇は後ろに下がったが「武」としての天皇は残った、そしてその「武」としての天皇を信奉したのが三島であったとすれば、
丸谷がそれこそ「武」を徹底的に憎悪しておるゆえにその部分は見えぬのですよ(笑)
おやはや(笑)さて果て(笑)
そして平和憲法なんぞといって、「武」を拒否する連中は日本が根本から「武」の国であったことを理解できない(笑)
ですからレフウイング、左翼なんぞと言われる訳ですよ(笑)丸谷も同類でしょう(笑)「武」を統括してこその天皇であるはずなのです(笑)おやはや(笑)さて果て(笑)
日本国中の小説化全てを屠り去ろうが、「武」は大和の国に復活させねばならぬ重要な要素なのですよ(笑)おやはや(笑)さて果て(笑)
556 :
吾輩は名無しである:2010/05/19(水) 23:53:47
丸谷は惚けてるんだから許してやれw
紅旗征戎我がことにあらず
でもよ、「武」をチラつかせちまうと、戦後の文壇じゃウザがられちまうからよ。
そこは空気読まねーと。
559 :
吾輩は名無しである:2010/05/20(木) 12:15:13
藁貸し増すねぇ〜(笑)数千年みやび「性」三昧の者に息鳴り刀を渡したとておいそれと「武」に鳴れるで消火ねぇ〜(笑) 阿呆よしりん著「天皇論」には色ボケ明治天皇が側室へ夜這いのところを西郷に投げ飛ばされたと有り魔す殻ねぇ〜(笑)
560 :
吾輩は名無しである:2010/05/21(金) 09:41:34
>>554,555
>>559 人の言ってることがなにも判っていない(笑
おそらく自分の言ってることも(苦笑
561 :
吾輩は名無しである:2010/05/21(金) 17:39:21
齢70をとっくに超えた老人が恋歌を詠まないのは、
まったく自然だと思うがw
562 :
67:2010/05/22(土) 04:16:11
>>550 いやいや、この10年以上、ずーっと在庫切れ状態だったのよ♪
>>548 変態新聞の書評もずーっと書いてないな
入院してるのかな
生きてるうちに全集を出す気はないのかなあ?
作品の文字遣いは自身で決定版を作っておいた方がいいと思うんだが。
566 :
武陽隠士 ◆UCfK2Lx59s :2010/05/25(火) 01:26:06
>>554>>555 単純に武と文で天皇のあり方を区分けするのも粗雑だと思うな。
うまく留保をつけた上で概念規定しないと、いいかげんなよくいるダメな大学生
とかがやりたがる、空疎な議論になるよ(実際、君のはそうだね)。
まあそこのところは譲歩してやって、[武]として、あるいは[文]としての天皇という
キータームで使って反駁しようか。
第一に、戦前までの天皇が大元帥だったことをリアルタイムで知っている人間が
、「武」としての天皇を理解できないわけがない。
戦後の甘ったれた豊かな平和な時代に生まれ育った人間に限って、
武張った大言壮語するのが常だけど(チキンホークね)、まさしく
君がそうだよ。君はただの引きこもりなんだから(お国のお荷物ですw)
戦時をちゃんと知っている戦中派たる丸谷の平和憲法への思いをおちゃらかすの
は止めたらいかがかな?(私は別に平和憲法断固支持というわけではない)
それから、三島が信奉した天皇は、「武」としての天皇のみじゃないよ。
「文」としても含まれているのが三島の信奉する天皇なの。
三島由紀夫の発言やエッセイそして『文化防衛論』くらいはチェックしてくださいな。
567 :
( ̄ω ̄)獲る狸 ◆ycr5A7VfSw :2010/05/25(火) 14:07:39
>>566 おやはや(笑)なるほど、確かに武陽の発言も一理あるような気がいたします(笑)おやはや(笑)さて果て(笑)
ですが例えば「戦時を知っている」に関してはどうでしょう(笑)たとえ当時知っていても時間が経てば忘れてしまう、と言うことがあるのではないでしょうかねぇ(笑)
喉元過ぎれば熱さ忘れる、と言うことはあるのでは(笑)平和時代に生まれた者が武張った大言壮語をするなんぞといった意見にはなるほど、そういうところもあるかもしれませんが、
印象を語っておるだけ、と言うのが無きにしも非ずですし、日本と言う国が近代化百数十年、シビリアンコントロールは実質六十年余にしか過ぎぬ、脆弱な近代国家であることを考え合わせますと、丸谷の無理さが分かるのでは(笑)おやはや(笑)さて果て(笑)
丸谷は和歌や源氏物語なんぞと言っておるわりに、西洋の価値観を無邪気に信奉しておる(笑)おやはや(笑)さて果て(笑)三島の某作品をフランスの「ユダヤの太守」なんぞのまねであるなんぞと言っていた意見に関しては笑止でしょう(笑)
三島が「武」としての天皇だけを信奉しておったとしたのは言い過ぎたやも知れませんが、三島が最終的には「文」より「武」を優先したと言うのは、三島の父の語る戒名の話でも歴然とわかるのではないでしょうかねぇ(笑)おやはや(笑)さて果て(笑)
丸谷が三島への抵抗意識から恋歌を詠まなくなった天皇=衰弱した天皇なんぞと言う暴論を吐いておることはわかるのではないでしょうかねぇ(笑)おやはや(笑)さて果て(笑)
それだけではなく、丸谷のエッセイなんぞを読むと三島への陰湿な攻撃が透けて見える(笑)ある程度の知識のある者からするとこれは三島のことを指しておることが分かるのです(笑)おやはや(笑)さて果て(笑)
ですからあえて暴論を持ち出して丸谷を断罪してみた、という訳でしてねぇ(笑)おやはや(笑)さて果て(笑)少なくとも天皇は「武」と「文」を包括する存在です(笑)丸谷は恐らくはあえて「武」としての天皇を無視しておる(笑)
「フケメシ」なんぞと言う程度の低い言葉で三島を批判しておった軍隊経験を持つ評論家がおりましたが、そういう者は理念に生きる、と言うことが分からぬのですよ(笑)
体験なんぞばかり重視すると上記の評論家のようになってしまうわけでしてねぇ(笑)理念と言うのは特に深い学識が居る訳でも海千山千の体験がいる訳ではなく、ただ一心に天皇に忠誠を誓うことにあるのでは(笑)おやはや(笑)さて果て(笑)
ですが必ずしも天皇は忠誠に答えるとは限りません(笑)天皇に殉じて死んでいったものの期待を裏切ることはしてきたのでしょう(笑)
今の阿呆らしい日本国には天皇の責任も無い訳ではない(笑)しかしながらそれでも尚、忠誠を誓わなければならぬのが天皇なのですよ(笑)おやはや(笑)さて果て(笑)
ですから多少ばかりの排外主義も日本を護持するためには必要なのでは(笑)私はいざとなれば自分の好きな欧米のものを天皇の為に斬り捨てる覚悟はありますよ(笑)おやはや(笑)さて果て(笑)
570 :
吾輩は名無しである:2010/05/25(火) 14:25:55
私はいざとなれば自分の好きな欧米のものを天皇の為に斬り捨てる覚悟はありますよ(笑)
571 :
吾輩は名無しである:2010/05/25(火) 14:34:27
粗雑過ぎる論ですね
おやはや!
おやはや(笑)実に愚か(笑)そもそも丸谷の三島批判自体が粗雑(笑)武陽の反論もまた武陽らしく粗雑ですから仕方が無いことでは(笑)おやはや(笑)さて果て(笑)
狸さんは天皇主義者だったのか。今後はさん付けで呼ばせていただくわ。
ダハハハハ
俺は大好きな欧米のもののためにいざとなれば
天皇を斬り捨てる勇気を持っているよw
大半の日本人はそう考えているんではなかろうか?
そんなん全然勇気じゃねえだろ。戦前ならともかくさ。
>>574 おやはや(笑)それを売国奴、と言うのですよ(笑)おやはや(笑)さて果て(笑)
577 :
吾輩は名無しである:2010/05/25(火) 18:37:08
藁貸し増すねぇ〜(笑)チープ過ぎて話しにも鳴り魔戦〜(笑) 「武」とはなにかすら死らぬ阿呆と逝った漢字ですねぇ〜(笑)
さて、「武」とはなにか?
(o^v^o)にお尋ね死魔性かねぇ〜(笑)
死に場所探しじゃないすかね?
「武」と「文」と言う言い方が気に入らぬのならば、「戦」と「治」とでも申しますか(笑)おやはや(笑)さて果て(笑)
丸谷の言うように大地と社交する天皇とともに逆らう者を攻め滅ぼす天皇はいるのではないでしょうかねぇ(笑)おやはや(笑)さて果て(笑)
私は単純化されたことを言っておるのです(笑)楯の両面と言うことですよ(笑)ところが丸谷はその楯の片方だけに閉じこもって出てこようとしません(笑)おやはや(笑)さて果て(笑)
581 :
吾輩は名無しである:2010/05/25(火) 21:20:24
死を持って事を茄子事(笑)、事とは敵と戦う事で笑止、ところがその武の長足る者がすべてを家来の性に死て、己は無関係宣言〜(笑)これが武と家抹消化ねぇ〜(笑) 恥を死れとはこの事では〜(笑)
582 :
吾輩は名無しである:2010/05/25(火) 21:22:13
戦前、「朕の兵隊」と逝っておったのはどこの誰なので消火ねぇ〜(笑)
チンのチワワ
584 :
吾輩は名無しである:2010/05/25(火) 21:54:49
数千万人の尊い命の血が朕の名の下に流れ去ったのです殻ねぇ〜(笑) 朕に死て見ればたかが「草民」なので症がねぇ〜(笑) 血波に「草民」とは朕が国民を称してそう逝っておったとの事(笑)、意味は「雑草」ですねぇ〜(笑) 藁貸し増すねぇ〜(笑)
585 :
吾輩は名無しである:2010/05/26(水) 00:28:34
おちん朕
なんだ、この下品な展開
587 :
吾輩は名無しである:2010/05/26(水) 12:22:09
低能変態スレになっちゃった(笑)
575 名前:あぼ〜ん[NGName:◆m0yPyqc5MQ] 投稿日:あぼ〜ん
576 名前:あぼ〜ん[NGWord:さて果て] 投稿日:あぼ〜ん
577 名前:あぼ〜ん[NGWord:藁貸し] 投稿日:あぼ〜ん
578 名前:あぼ〜ん[NGName:◆m0yPyqc5MQ] 投稿日:あぼ〜ん
579 名前:あぼ〜ん[NGWord:さて果て] 投稿日:あぼ〜ん
580 名前:あぼ〜ん[NGWord:さて果て] 投稿日:あぼ〜ん
589 :
吾輩は名無しである :2010/06/03(木) 19:09:14
諏訪春雄には負けたよな
「文学のレッスン」刊行。
変態新聞の書評欄で
井上ひさしの仕事を論じてたし
ひとまず安心。
>>548 >>563 4月にでた「人間的なアルファベット」の末尾で
今年の2月14日の日付で「代々木の病院の一室で」と出てくるから
入院してる(してた?)のは確かなようだ。
大正生まれだもんなあ。復調して長生きしてほしいが
592 :
吾輩は名無しである:2010/06/05(土) 12:45:46
「文学のレッスン」のはしがきが「3月21日東海大学東京病院にて」で
あとがきが「3月24日退院の日の朝」になってる
そろそろ長編小説の新作が読みたいですよ丸谷先生
>>589 釣りか?
まじめな学者さんの諏訪を、文学的レトリックで嘲弄しまくったのが
あの一件だろ。ある意味、丸谷はねらーの素質あるよ。煽り屋。
おやはや(笑)丸谷は花田に影響を受けすぎておった時もあった(笑)じきに離れましたが(笑)おやはや(笑)さて果て(笑)
新潮社の波に、インタヴィューがある。
回復されたそうだ。
597 :
吾輩は名無しである:2010/06/09(水) 12:22:21
598 :
吾輩は名無しである:2010/06/09(水) 12:52:05
文壇の風見鶏だなw
この人を信用しない方が身の為だw
というか、本人自身、何も分かってないと思うよ。
599 :
吾輩は名無しである:2010/06/09(水) 16:39:23
↑
読んだことのない人だね。
文筆家を批判するなら、書かれたものを、具体的に持ち出して
批判すべき。無意味な落書きはしない方が身のためさ。
もっとも本人自自身、何も分かっていないのだろうがw
600 :
吾輩は名無しである:2010/06/09(水) 18:15:51
>>599 お前が自分で探して勉強するんだ。
俺はお前が学ぶきっかけを与えてやった。
それでも十分過ぎるぐらいだろう。
最近エッセイに阿部定ネタを書かないな。
元気になるためには阿部定ネタを書くべきだと思うんだ。
602 :
吾輩は名無しである:2010/06/09(水) 20:53:20
>>600 なんだ中学生か。
はやく寝ろよ。
600がとれてよかったなw
この人の最高傑作は『男のポケット』だな。
604 :
吾輩は名無しである:2010/06/09(水) 23:00:56
>>601 阿部サダヲなら仮名遣いも丸谷にあっててよろしい。
あってないから相手にしないだろう
本来「オ」なところを「ヲ」にしてたって、丸谷氏はガン無視だろ
・・・そういや、ガン見とかガン無視とかの「ガン」についてウンチクたれてほしいな
606 :
武陽隠士 ◆UCfK2Lx59s :2010/06/10(木) 00:49:25
>>593 逆だろw
丸谷が学者気取りのトンデモ説を吹聴してたのを、諏訪にたしなめらただけだからね。
最初から諏訪に軍配が上がっているのだけど、バカにはそうは見えないだけだ。
2ちゃんレベルだから仕方ないかなwいいかげんなこと書くのが、2ちゃんぽさなんだとしてら、
バカなほうに軍配が上がっているように錯覚もするだろうねw
きゃははは
607 :
吾輩は名無しである :2010/06/10(木) 01:03:48
>>593 釣りかと聞かれれば「すいません」だが
あの場合の丸谷の煽りは涙目だったと思うぞw
「おかるとかん平のために」→「忠臣蔵のために」
丸谷さんヤバッ、だったわ
>>609 何だおまえは、急に
うわ!! 出た!!
609 :
607 :2010/06/10(木) 01:15:41
610 :
607 :2010/06/10(木) 01:18:34
611 :
武陽隠士 ◆UCfK2Lx59s :2010/06/10(木) 01:21:09
バカたたいてストレス発散してるだけだよw
613 :
武陽隠士 ◆UCfK2Lx59s :2010/06/10(木) 01:28:09
>>612 働けよ、ゴミ。
そんなことやってっから、いまだに女にもつかねーんだよw
きゃはははw
そんなことやってっから未だに結婚出来ねーんだよ。きゃはははは
615 :
武陽陰士 ◆KMyrfCFii2VF :2010/06/10(木) 01:39:37
お嫁に行く前に閉経しちゃった…
616 :
武陽隠士 ◆UCfK2Lx59s :2010/06/10(木) 01:47:15
>>614 ありゃりゃw
結婚が願望なわけだwこりゃいいこと聞いたなw
私には結婚願望なんてないって自分に言い聞かせてるわけですね?よくわかります。
>>606 おやはや(笑)実に愚か(笑)結局武陽は諏訪の正当性を用命することはできぬ訳です(笑)その程度が武陽という女なのですよ(笑)おやはや(笑)さて果て(笑)
所詮武陽の信奉する学問的、なんぞと言うのはそのような物なのですよ(笑)ただ一言で論破できたつもりになっておるのであれば愚かかつ哀れ(笑)おやはや(笑)さて果て(笑)
地味な学者は武陽としては押し立てねばなりませんから押し立てた、というしだいでしょうねぇ(笑)
ついでに言わせてもらいますれば平和憲法平和憲法なんぞと丸谷は声を大にしては言わない(笑)狡猾な男なのですよ(笑)私なんぞもそのあたりは少しばかり真似させてもらっいていましてねぇ(笑)おやはや(笑)さて果て(笑)
611 名前:あぼ〜ん[NGName:◆UCfK2Lx59s] 投稿日:あぼ〜ん
612 名前:あぼ〜ん[NGName:◆m0yPyqc5MQ] 投稿日:あぼ〜ん
613 名前:あぼ〜ん[NGName:◆UCfK2Lx59s] 投稿日:あぼ〜ん
614 名前:あぼ〜ん[NGName:◆m0yPyqc5MQ] 投稿日:あぼ〜ん
615 名前:あぼ〜ん[NGName:◆KMyrfCFii2VF] 投稿日:あぼ〜ん
616 名前:あぼ〜ん[NGName:◆UCfK2Lx59s] 投稿日:あぼ〜ん
617 名前:あぼ〜ん[NGName:◆m0yPyqc5MQ] 投稿日:あぼ〜ん
618 名前:あぼ〜ん[NGWord:さて果て] 投稿日:あぼ〜ん
620 :
吾輩は名無しである:2010/06/12(土) 02:26:06
おーい武陽、狸が煽ってるぞw
(しかし、内容ないなぁ…)
加勢してやってもいいが俺酔っぱらってるからw
何とかせんかコルァw
うげぇ……、チョッ
622 :
吾輩は名無しである:2010/06/12(土) 08:39:49
諏訪は丸谷との比較において正しいだけではないかな?
二人とも折口など完全に見切った方が安全だと思うが。
623 :
吾輩は名無しである:2010/06/12(土) 11:33:33
折節萎だとよ、おい武陽、助けるか?w
624 :
吾輩は名無しである:2010/06/12(土) 12:10:56
丸谷は間抜け
625 :
@(´ёωё`)@:2010/06/12(土) 12:29:09
低脳舞踊に結婚は無理では〜(笑)踊り疲れ死ぬのがお似合いですよ〜(笑)
早く死んでくれないかな
628 :
吾輩は名無しである:2010/06/12(土) 21:08:49
出てこい武陽、ウィークデイに家族とイチャイチャか?w
ミシマは「男一匹」w命を懸けたんだぞ
俺が先に低脳狸に止め刺しちゃうぞww
ちょっともうスレ荒らすのやめてくれないかな。
それに「低脳」ってさ、正しい日本語は「低能」だ。
「日本語のために」を書いた丸谷氏のスレをなんで汚い日本語で荒らすかな。
去れ。
630 :
628:2010/06/12(土) 22:12:56
はい、すんませんw
631 :
吾輩は名無しである:2010/06/13(日) 02:45:05
マジウケるw
632 :
吾輩は名無しである:2010/06/13(日) 21:18:17
丸谷さんは小説の中のセックス描写も舌を巻くうまさだね。
まじめな学者タイプの人でそっちのほうは疎そうな感じだけど
じつはとんでもないんですね。
まじめな学者タイプて
丸谷だぞおい
丸谷、吉行による文壇政治、新人選別について語るべきだな。
四畳半裁判の弁護で、朝日文化人の筆頭になってからの丸谷の増長ぶりはすごかったぞ。
はっきり言って、日本語についおて何を語ろうが自分についての権威づけの物言いにしか
聞こえんな。
作品は旧カナ使いの文体をはぎ取れば、ライトノベルのようにイージーなプロット運びの
駄作ばっかりだし、吉行、開高と組んで選んだ新人たちはみるも無惨。ジョイスについての
知見も翻訳したとはいえ、自己の権威のためのディレッタント程度。
こんなのが多年に渡って日本文学を壟断したのかと思うと悲しくなるな。
>>632 すげえ馬鹿。
コ汚いという印象しかわかないけどね、あやつの性描写なんぞ。
私は筒井康隆が好きだったので、筒井の本で丸谷を知った。
筒井の「ベトナム観光公社」を書評で誉めた作家として。
文体が魅力的な作家を「文体をはぎ取」って云々しようというやり方が解せない。
>>636 筒井が好きという時点で、もう終わってるよ。
エンターティメント作家としてもSF作としても2流の筒井は、高度成長期の
文壇村で編集者との仲間褒めの中、甘ったれて育った作家。
てんかん事件を思い出してごらん
現実の社会に相対した時、自分の過保護な身の上を思い知っただろうよ。
丸谷に文体?単に旧かな使いを採ってるだけだろ。
安岡や大岡みたいな個性的な文体は希薄だろ?
丸谷の文章なんて何の個性もないじゃん。
旧カナ遣いでなければ書けないような作品って、残念ながら丸谷の書いたものの
中にはないよ。
コイツのやったことは野坂昭如という噛ませ犬を使って、自分の反対派を文壇ムラから
追い落としたことだけ。
あとは、自分には全く左翼性なんてないのに朝日文化人になり、愚にも付かない小説作法を
カルチャセンターっで触れ回って、舌っ足らずの信者を増やしたことぐらい。
このスレって、そういうアホ信者の寄せ場だろ?
634 名前:あぼ〜ん[NGWord:文壇政治] 投稿日:あぼ〜ん
635 名前:あぼ〜ん[NGWord:コ汚い] 投稿日:あぼ〜ん
637 名前:あぼ〜ん[NGWord:文壇村] 投稿日:あぼ〜ん
638 名前:あぼ〜ん[NGWord:文壇ムラ] 投稿日:あぼ〜ん
「文壇」をNGWordにすりゃいいのか
丸谷才一を頓珍漢が罵倒するスレ
俺もそんなにくわしいわけじゃないが、丸谷の功績としては、「戦争大嫌い」
「軍隊大嫌い」の思想の持ち主の割に、きわめてリアリスティックで、憲法九条
に対するこだわりなんかまるでない、正常な頭脳の持ち主ということだな。
公私共に仲のよかった井上ひさしは、リアリズムに欠けた護憲主義者で、
平和についてキチガイめいた妄想を垂れ流すかたわら、自分の嫁さんを
殴る蹴るする人格破綻者だった。その手の鬼畜とは大違い。
まぁ今に見てみな、戦後サヨクは基本的にセンチメンタリストしかいないが、
丸谷は独自のリアリストとしての視点を保っていた、そういう評論がいずれ出るよ。
この爺さんが死んだときにはな。
643 :
吾輩は名無しである:2010/07/06(火) 09:10:32
>>634以下
文体の醍醐味とか小説の味わい方とか、
要するに文学を豊かに楽しむのに最低限必要な素養に欠けてるんだね
おめーたちはね。
だから丸谷の文体がトロいんだよ
小説そのものも「笹まくら」以来同じで、言いたいことだけ書けば?
てずーと思ってた
思わせぶりの衒学趣味などおもいきし滑ってるしね
独自のリアリストてw
戦中派としては平凡だろ
百目鬼とかゾロゾロいるわけだが
645 :
吾輩は名無しである:2010/07/06(火) 11:19:57
百目鬼って(笑)
ぞろぞろいるならもっと広い範囲からもっと知名度のある人だせば?
よりによって丸谷の同級生を持ち出してゾロゾロとはね(大笑)
だからお前の素養こそがトロいことがバレちゃうんだよ。
バカだなおまえ
百目鬼の名を出したのは
たかだか朝日新聞の中でもって意味だぞ
(地方の)旧制高校には独特の情報網あったのしらねーな
丸谷は有象無象の一人なんだよ
トロちゃんオメエ臭えーよ
647 :
吾輩は名無しである:2010/07/06(火) 12:46:46
とにかく丸谷かつぐやつは教養にアコガレるドアホばかりだな
丸谷の人間性なんて屁みたいなもんだ
おれはこいつのもの読むと「あーそうそう」いつもいなす
小説家の才能(日常的な描写力とか)ないくせよくもしゃしゃり出たもんだ。
650 :
吾輩は名無しである:2010/07/06(火) 13:16:17
きみには負けたよ。悔しいな。
やれやれ(笑)
非才の中ではイケてる方、で良いではないかw
…じゃあさ、オマエは、天才なのか? っていう。
だいたい丸谷は荷風を「知識人じゃない」と発言してんだぞ
何様のつもりだこいつはwww
うん、もしくは、バケモノで。
ブンガクシャ、皆が皆そんなであるわけもなし、…またたぶんね、必要も。
「それ」を、――しかし文学なり、読書体験における本質なのだと、
考えることが、正しいか否か。丸谷には決定的に欠けているもの。
…凡人だもんな彼(笑 この人間は、怖ろしくは、ない。
655 :
吾輩は名無しである:2010/07/06(火) 13:52:09
よくわかったなw
657 :
吾輩は名無しである:2010/07/06(火) 13:57:40
社会との対面のしかたによって知識人を定義するなら
荷風を知識人でないとする見解はあり得ないことじゃないだろう。
頭から荷風を祭り上げることしか考えない
>>652君。
君の出る幕じゃないねw
『着想の技術』でだったか(確証はなし)、
ツツイが彼の『女ざかり』を擁護?wしていたの。
――んでも、おもしろかったのなら、それでいいじゃんwて。
俺も同意見だな。
>>657 てめえ人が酔っぱらってると思って突っ込みやがってw
おめえが荷風山人をよく知らないことはわかったがなw
ゲベッ、ちょ…
661 :
吾輩は名無しである:2010/07/06(火) 15:21:19
荷風先生はいつから山人になったかなw
おちんちん
>>661 おめーは目糞鼻糞野郎だな
変換間違えただけでがたがた言うんじゃねえ
腐れチンポがw
664 :
吾輩は名無しである:2010/07/06(火) 17:53:45
しゃぶれよ
>>658 飲んでるのかなあ?
確証ないはずだ。
「着想の技術」は「女ざかり」以前の出版だもの。
筒井の「女ざかり」評は擁護というニュアンスじゃなかったと思う。
緻密な計算の上で売れるべくして売れた本、という内容だった。
667 :
666:2010/07/06(火) 22:55:21
すまん、俺は飲んでいる。
× 緻密な計算の上で
○ 緻密に計算された作品で
こうじゃないとわかりにくいな。
668 :
666:2010/07/06(火) 22:58:55
気にすんな、たいして変わんね
東浩紀の小説読んでないが
筒井は東のデリダ論に秋波送った時点で終ってる
日本の現代文学、終ってる
>>670 >日本の現代文学、終ってる
心の底からそう思っているのなら、2ちゃんの丸谷スレなどに書き込んでる場合ではなかろう。
ここに立ち小便して何が悪い?
おれはもうアメリカでデヴューしてるがw
673 :
吾輩は名無しである:2010/07/07(水) 13:19:55
>>672 おっ、どういう落ちがつくの?
はよ、落としてみ?
>>673 落ちも何もおれは日本人じゃないし
なんとでも勘繰れば?
日本文学終ろうが関係ねえ
675 :
吾輩は名無しである:2010/07/08(木) 19:46:29
>>674 なんだ在日のかたですか。
関係ねえなら初めからここに来るんじゃないよ。
このあんぽんたん。
オール読物、今発売中の号から何事もなかったかのように連載再開。
とりあえずよかった。
678 :
吾輩は名無しである:2010/07/09(金) 21:36:32
でも新聞で写真みましたがずいぶん痩せちゃいましたね。
お元気そうではあるけど。
また落ちさうだ
新潮は50巻モノ文学全集端本の『裸者と死者』買うたっけ、丸谷が解説書いとった。
ちと意外。――んで、もっと意外だったのが、小田実について言及しているくだり。
中村経由か。
あ間違いww解説じゃないや、月報(41巻)で。
682 :
吾輩は名無しである:
岩波の図書