アンソロジー、
>>596の他にも『現代の世界文学 イギリス短篇24』
なんてのがあるね。
884 :
吾輩は名無しである:2006/07/16(日) 10:54:35
mixi見てみたいな。
885 :
吾輩は名無しである:2006/07/19(水) 03:22:57
個人情報が出るってんでmixiは敬遠してたけど、丸谷ファンが集まってるなら
興味はあるな。
886 :
吾輩は名無しである:2006/07/19(水) 12:51:34
あとは『後鳥羽院第二版』文庫化だな。
887 :
吾輩は名無しである:2006/07/19(水) 13:06:00
尾崎紅葉『多情多恨』岩波文庫新版の解説も書いてる。
中公文庫の間違いとしか思えないような綺麗な装丁で
丸谷の解説なしでも楽しめる本。
888 :
吾輩は名無しである:2006/07/19(水) 13:07:49
889 :
吾輩は名無しである:2006/07/19(水) 13:09:19
多情多恨 読んでみるわ。
890 :
吾輩は名無しである:2006/07/19(水) 13:15:40
篠沢秀夫のフランス文学講義を読んでいるのだが、
「フランス(現代)文学は17世紀古典文学がバックボーン」って主張してるのが
「王朝和歌・物語文学は日本文学がバックボーン」って言う丸谷と被る。
篠沢さんは文体学の人だが、丸谷の言ってることある意味篠沢さんに通じるのかも。
(「伝統」をかなり深層レベルで捉えてるところも似てるし)
>>889 どうぞ、読んでください。
「なるほど、これなら丸谷が絶賛するわけだ」と思うこと必至。
891 :
890:2006/07/19(水) 13:16:18
「王朝和歌・物語文学は日本文学のバックボーン」だな、失礼。
892 :
吾輩は名無しである:2006/07/20(木) 00:22:12
文の流れからいって、
「日本文学は王朝和歌・物語文学がバックボーン」
のほうがいいな。
893 :
吾輩は名無しである:2006/08/02(水) 05:59:19
>>491 ウェルギリウス
オウィディウス
>>493 ホラティウス
>>793 マクベインの87分署シリーズ
>>793 中野美代子訳『西遊記』
J・M・ケイン『郵便配達夫は二度ベルを鳴らす』
ロス・マクドナルド『さむけ』
>>809 オマル・ハイヤーム『ルバイヤート』全日本語訳
>>819 タゴールやハリール・ジブラーンの詩
以上、丸谷・三浦・鹿島選の架空文学全集に追加するラインナップです。
ドス・パソス『USA』は? と思ったけど、全訳出てないんだった。
>>893 オウィディウスは『変身物語』、ウェルギリウスは『アエネイス』でいいと思うけど、
ホラティウスはどうしようかな...
895 :
吾輩は名無しである:2006/08/12(土) 20:02:14
絶版多すぎ。
やっぱ人気ないのかねぇ。
オイラとしてはもう全集出してほしいんだけど。
全集は死んでから
897 :
吾輩は名無しである:2006/08/13(日) 01:23:25
このおっさんのどこがおもろいのかわしに教え
898 :
吾輩は名無しである:2006/08/13(日) 03:07:56
>>897 そうですか。面白くないですか……。
残念です。
899 :
吾輩は名無しである:2006/08/16(水) 01:31:37
『20世紀を読む』だったと思うけど、
『ゴドーを待ちながら』は『神のような変なものを待ちながら』
と訳すのがいいんじゃないかと言っていて、
大笑いしたあと、妙に納得した。
あの対談だけ(他の丸谷・山崎対談に比べて)やけに難解だったのが不思議。
901 :
吾輩は名無しである:2006/08/18(金) 22:48:03
「20世紀を読む」の農民的×商人的、浄土的×日蓮的のあの
チャートは面白かった記憶がある。
評論という分野で戦後突出してるのは丸谷と山崎じゃないかな。
他はイデオロギッシュだったり知的こけおどしだったりで、意味不明なの
ばっかりだから。
篠田一士や向井敏を入れてもいいんじゃないの。
あっちも「意味不明」ではないし。
903 :
吾輩は名無しである:2006/08/23(水) 21:34:32
『千夜一夜物語』は1巻で足りるんだろうか。
あと、『ラーマーヤナ』『封神演義』も入れてほしい。
ミステリ枠SF枠があるんだからファンタジー枠もってことで『指輪物語』も。
904 :
吾輩は名無しである:2006/08/23(水) 22:44:53
>>903 >『千夜一夜物語』は1巻で足りるんだろうか。
言われて気付いた。たしかにかなりきついね。
905 :
吾輩は名無しである:2006/08/24(木) 13:11:12
イギリスは名だたる児童文学王国だが、
丸谷がドリトル先生やナルニア国物語とかを論じた文章はあるのかな?
ドリトル先生の一部の作品は「文明批評」としても面白いし。
906 :
吾輩は名無しである:2006/08/24(木) 22:41:01
児童文学についての記述って記憶にないなぁ。
『蝿の王』が児童文学の枠組みをつかってどうのこうのっていう評論を
読んだ記憶はあるけれど。
907 :
吾輩は名無しである:2006/08/24(木) 22:51:29
この作家はゴミでさう。
908 :
吾輩は名無しである:2006/08/25(金) 03:02:04
>>907 君はきっと……「でさう」じゃなくて「でせう」って書きたかったんだよね?
ぷ
907 名前:吾輩は名無しである 投稿日:2006/08/24(木) 22:51:29
この作家はゴミでさう。
910 :
吾輩は名無しである:2006/08/26(土) 00:19:28
直木賞が載っている「オール讀物」で久しぶりにこの人のエッセイ読んだけど、
いやうまいうまい。旧友の思い出、ダビデの伝説、イチローの活躍。
関係なさそうな話題を「投石」でまとめる手腕(豪腕?)はお見事。
八十代なのに、ぜんぜん枯れていないんだよね。
911 :
吾輩は名無しである:2006/08/26(土) 19:03:42
>>910 そうだよなぁ。かんがえてみればもう80越えているんだよなあ。
この人の作家兼評論家としての功績は大いに認めるけど、
批評家としてはダブルスタンダードとしか思えないところがあるのも事実。
あれだけ「文章」にこだわるわりにそれほどいい文章家とも思えない
リンボウや辻静雄、山本健吉を褒めたりしてるし。
辻や山本は文章よりも「内容」を買った結果かも知れんが、
個人的には文章がダメと言う時点で評論家としては消えるしかないと思うし。
魯山人や安東次男はずっと生き残るだろうが。
向井敏になると、「文章」以外の何物も信じてないってことで
ずっと首尾一貫してるのに。
確かに向井は「宮脇俊三の文章は適度なユーモアという点で
洒落が過ぎる内田百闊ネ上」みたいにかなり奇抜なことも言ってるのだが、
丸谷が「サラダ記念日」や「失楽園」を褒めるよりもずっと好感が持てる。
まあ、完全に首尾一貫してる評論家なんて珍しくて、
向井みたいなのがむしろ例外なんだろうけど...
913 :
912:2006/08/30(水) 10:03:39
「小説家兼批評家」の方が良かったな。
>>912 向井は天然だけど、丸谷は政治家だからね。
それもあるだろうけど、
やっぱり理屈が先行しすぎるんだろうな。
向井だって本音では「恋愛なんて人間の一大事じゃない」って思ってるんだろうけど、
「文章至上主義」の結果として村上春樹とか褒めたりしてるし、
どこかで「理屈」を抑えているような面白さがあるのに。
まあ、某ライバル評論家みたいなイデオロギー馬鹿ならこんな苦言は呈さないだろうな。
ボートの3人男を読んだ。
時々どうしようもなく美文調になったり、現実に引き戻されたりするのが可笑しい。
天国の酒=仙酒、成る程。ネクターって言われても自分だと桃のアレしか思いつかないし。
けど「バレエ」が「バレー」なのが気になる。
918 :
吾輩は名無しである:2006/09/09(土) 18:07:20
>>478-484 サッカレーもスターンもないのが不思議。
いかにも丸谷さん好みの小説なのに。
919 :
吾輩は名無しである:2006/09/09(土) 19:04:30
ハァ?
スターンは
>>478の(14)にあるだろが
おまい字読めないの?
920 :
吾輩は名無しである:2006/09/10(日) 18:02:27
>>920 またこの3人か。三浦はまだいいんだけど、鹿島がちょっと好きじゃないんだよなぁ。
顔見てもわかるけど、品がないよね鹿島は。
下品と言うか、丸谷に比べるとほんの少しだけ鋭さが足りないんだよな。
エッセイもおもしろくないわけじゃないのだが...
923 :
吾輩は名無しである:2006/09/17(日) 08:06:53
絶版本を全部読む方法はないものでせうか。図書館に行くしか無いのでせうか。
924 :
吾輩は名無しである:2006/09/17(日) 08:51:07
新古書店をしらみつぶしにするしかないだろうな。
>>920 そのなかの世界編っていうのはもしかして
>>478以下のやつの再録かな?
せっかくだから日本編も作って本にしませうという
ことだったりして。
関係ないけど、「立ち上げる」という言葉は前に
阿川弘之が文藝春秋のコラムで文句言ってたなあ。
「立ち上がり」はあるけど「立ち上げる」という言葉は有り得無いって。
自動詞+他動詞だから?
927 :
吾輩は名無しである:2006/09/28(木) 06:23:52
阿川弘之か………
それはともかく、新刊、買った?
丸谷は阿川弘之にとって師匠の敵だから。
929 :
吾輩は名無しである:2006/10/03(火) 23:43:06
930 :
吾輩は名無しである:2006/10/04(水) 01:01:30
前半、かなり手を加えているよね。
ヘミングウェイが1/2巻になってフィッツジェラルドと抱き合せになったし、
マンスフィールド等が入ったし。
>>928 志賀直哉も阿川弘之も日本編で選出されているよ。
私小説しか書けない志賀と、海軍ものをあれだけ書いてる阿川が
「師弟」なのも不思議な話だが。
文章もそんなに似てるとは思えないし。
>>931 >私小説しか書けない志賀
なんだ、私小説を見下したような言い方だな。
なんて因縁のつけ方だ...
「私小説しか書けない作家」なんていくらでもいるのに。
「女ざかり」って絶版だったんだなぁ。
でもなぜか文春文庫目録には記載されてる不思議w
そのうち講談社文芸文庫に入るんだろうな。
935 :
吾輩は名無しである:2006/10/08(日) 10:34:09
>そのうち講談社文芸文庫に
そうか?
936 :
吾輩は名無しである:2006/10/08(日) 15:12:12
>>925 930氏のレスにもある通り、「世界文学全集」に関しては再録ではあるが、
雑誌掲載時からさらに細かく手を入れられているみたいだ。
そしてこの本『世界文学全集を立ちあげる』で最も気になるのもココなのだ!!
91ページにある「世界文学全集」の一覧リストには、「日本文学全集」の一覧リストにはない「但し書」がついている。
「巻立ての議論は継続中のため、一部流動的なものもあります」
……… " 継続中 "???
チョト待て……まさかと思うが文藝春秋ひょっとして文藝春秋もしかして文藝春秋
『樹影譚』と『女ざかり』を絶版にした文藝春秋よ、
本 気 で マ ジ で 真 剣 に
「世界文学全集」を出版する気なのか…………????
もしも万が一そうなら、オイラ、熱い涙とともにアンタに口づけの雨を降らせるんだがなぁ!
きもっ
938 :
吾輩は名無しである:2006/10/13(金) 00:03:59
谷崎賞の選考委員やめたみたいだね
939 :
吾輩は名無しである:2006/10/17(火) 06:00:39
『文学全集を立ちあげる』読了。
「世界編」が前半の100ページ、後半200ページが「日本編」だが、「世界編」の方が全然面白かった。
「世界編」は多少もめたりもするけど、少なくとも議論になっているが、「日本編」はただそれぞれが自分の意見を披露するだけで、議論になっていない。
やはり自国の文学を語り合うというのは難しいのか。
936にもあるけど、議論が継続中ということは文藝春秋には少しは「本気」があるのか?
しかし、150巻近い文学全集が果たして売れんのかな。ま
ぁ全国の公立、および小中高大学の図書館は購入するとしても、一般人が買うかな?
あと、個人的な不満としては、彼らの主張もわからんではないがやはり、『カラマーゾフ』と『戦争と平和』が入っていないというのはどうもね……。
(ロマン・ロランを入れないのはまだわかるとしても)
940 :
吾輩は名無しである:2006/10/17(火) 06:10:15
私小説を大事にしていこうというのが、これからの時代だよ
>>939 清水義範が『世界文学全集』で見せた抜群の切れ味を
『日本文学全集』ではいまいち発揮できなかったのが特徴的だけど、
作者自身がその系譜の中にいる「自国の文学」を"客観的に"見るのは
事実上不可能なんじゃないかな。
丸谷がいる以上三島はどうしても批判しないといけないしな。
第三の新人のなかに丸谷がいたら三浦鹿島の評価はどうなってただろうね。
「丸谷は短編集に入れればいいんじゃない?」
943 :
吾輩は名無しである:2006/10/17(火) 21:24:00
古典(古代から19世紀まで)
一 古事記
二〜三 万葉集 2
四 古代歌謡集
五 空海集
六 菅原道真集
七 懐風藻・文華秀麗集・本朝文粋
八 古今集
九 和漢朗詠集
十 竹取物語・伊勢物語・土佐日記
十一〜十五 源氏物語 5
十六 枕草子・蜻蛉日記・更科日記
十七 和泉式部集
十八 落窪物語・とりかへばや物語・堤中納言物語
十九〜二十一 今昔物語 3
二十二 後白河院
二十三 西行・藤原定家・後鳥羽院
二十四 源信・親鸞
二十五 新古今和歌集
二十六 徒然草・方丈記
二十七 平家物語
二十八 玉葉和歌集
二十九 風雅和歌集
三十 太平記
(丸谷才一・三浦雅士・鹿島茂『文学全集を立ちあげる』より)
944 :
吾輩は名無しである:2006/10/17(火) 21:25:24
三十一 曽我物語
三十二〜三十三 謡曲集 2
三十四〜三十五 狂言集 2
三十六 一級宗純
三十七 連歌集・連歌論集
三十八 中世歌謡集
三十九 幸若舞
四十 説教節集
四十一 御伽草子
四十二 近世笑話集
四十三〜四十五 松尾芭蕉 3
四十六〜四十八 井原西鶴 3
四十九 其角(蕉門周辺)
五十〜五十三 近松門左衛門 4
五十四 荻生徂徠
五十五 江島其磧
五十六〜五十七 竹田出雲 2
五十八〜五十九 近松半二 2
六十 与謝蕪村
(丸谷才一・三浦雅士・鹿島茂『文学全集を立ちあげる』より)
945 :
吾輩は名無しである:2006/10/17(火) 21:26:33
六十一 津賀庭鐘・恋川春町
六十二〜六十三 本居宣長 2
六十四 平賀源内
六十五 建部綾足
六十六 上田秋成
六十七〜六十八 大田南畝 2
六十九 山東京伝
七十 小林一茶
七十一 菅茶山・頼山陽・柏木如亭
七十二 菅江真澄
七十三〜七十五 曲亭馬琴 3
七十六 香川景樹
七十七 式亭三馬
七十八〜七十九 為永春水 2
八十 寺門静門・成島柳北・服部撫松
八十一〜八十二 河竹黙阿弥 2
八十三 福沢諭吉
八十四 三遊亭円朝
八十五 幸田露伴
八十六 斉藤緑雨
八十七 尾崎紅葉
八十八 樋口一葉
(丸谷才一・三浦雅士・鹿島茂『文学全集を立ちあげる』より)
946 :
吾輩は名無しである:2006/10/17(火) 21:27:30
20世紀〜戦前
一〜二 森鴎外 2
三 坪内逍遥・二葉亭四迷・国木田独歩
四 田山花袋・内田魯庵
五 徳富蘇峰・徳富蘆花
六 正岡子規
七 与謝野晶子・与謝野鉄幹
八 島崎藤村
九 泉鏡花
十〜十二 夏目漱石 3
十三 高濱虚子
十四 斉藤茂吉
十五 徳田秋声・正宗白鳥
十六 高橋是清・大杉栄
十七 明治文集 北村透谷・戸川秋骨
十八 石川啄木・吉井勇
十九 永井荷風
二十〜二十二 谷崎潤一郎 3
二十三 岩野咆鳴・近松秋江
二十四 柳田國男
二十五 折口信夫
二十六 志賀直哉・武者小路実篤
二十七 有島武郎・里見ク
二十八 長谷川如是閑・柳宗悦
二十九 芥川龍之介・菊池寛
三十 北原白秋
(丸谷才一・三浦雅士・鹿島茂『文学全集を立ちあげる』より)
947 :
吾輩は名無しである:2006/10/17(火) 21:28:32
三十一 萩原朔太郎
三十二 宮沢賢治
三十三 西脇順三郎
三十四 内田百
三十五 中勘助・野上弥生子
三十六 岸田國士・山本有三
三十七 佐藤春夫・室生犀星
三十八 佐々木邦・岩田豊雄
三十九 中里介山・岡本綺堂
四十 大仏次郎・吉川英治
四十一 江戸川乱歩・夢野久作・久生十蘭
四十二 川端康成
四十三 横光利一
四十四 小林多喜二・伊藤整
四十五 中野重治・佐多稲子
四十六 林芙美子・岡本かの子
四十七 三好達治・堀辰雄
四十八 中島敦・梶井基次郎
四十九 石川淳
五十 中原中也・金子光晴
五十一 高見順・織田作之助
五十二 宇野千代
五十三 舟橋聖一・円地文子
五十四 石川達三・丹羽文雄・石坂洋次郎
五十五 小林秀雄・保田與重郎
五十六 坂口安吾
五十七 真山青果・森本薫・木下順二
五十八 井伏鱒二
五十九 太宰治
(丸谷才一・三浦雅士・鹿島茂『文学全集を立ちあげる』より)
948 :
吾輩は名無しである:2006/10/17(火) 21:29:25
戦後
六十 武田泰淳・梅崎春生
六十一 野間宏・埴谷雄高
六十二〜六十三 大岡昇平 2
六十四 林達夫・吉田秀和
六十五 平野謙・中村光夫
六十六 山本健吉・福田恒存
六十七 花田清輝・安部公房
六十八 吉田健一
六十九 福永武彦・中村真一郎
七十 三島由紀夫
七十一 山本周五郎・司馬遼太郎
七十二 松本清張・水上勉
七十三 吉行淳之介・安岡章太郎
七十四 島尾敏雄・小島信夫
七十五 遠藤周作・阿川弘之
七十六 大江健三郎
名作集
七十七〜七十八 近代歌謡集 2
七十九 近代詩集
八十 近代歌集
八十一 近代句集
八十二〜八十三 近代短編集 2
八十四 近代訳詩集
(丸谷才一・三浦雅士・鹿島茂『文学全集を立ちあげる』より)
949 :
吾輩は名無しである:2006/10/17(火) 21:33:28
安部と花田が一緒に入っているところが興味深いな。
江戸川・夢野・久生入れるのに小栗、中井をいれないのは不公平と言う気も。
950 :
吾輩は名無しである:2006/10/17(火) 21:35:14
ふう疲れた。まず一言。
なぜ鶴屋南北が入っていない!十返舎一九もないぞ。
951 :
吾輩は名無しである:2006/10/17(火) 22:41:22
野間宏を擁護していたのがすっごく意外だった。
「図式的だ」という三浦・鹿島に対し、
「でも軍隊っていうのはちょっと極端にやればああなっちゃうんだよ」。
経験者だもんなー。年寄りには勝てん!
武田泰淳についても「惜しい人だった」と悼んでいた。
一世代上だから、いろいろ恩義を感じているのかな。
952 :
吾輩は名無しである:2006/10/18(水) 12:17:13
『文学全集を立ちあげる』を読み終わった余勢を駆って、『輝く日の宮』も読了。
これは『源氏物語』を読んでない人間(オレ含む)にはちょっときついね。
『源氏』を読んだ上で再読したいとは思うが、それでもともあれ楽しんだ。
これで(習作らしい)『エホバの顔を避けて』除いて、長編は全部読んだことになるけど、
個人的に第1位はやはり『笹まくら』。
だいぶ間が開いて2位が『たった一人の反乱』か。あとの3つは同率3位かな。
もっとも、これは丸谷作品同士の比較であって、『女ざかり』にせよ、『裏声で歌へ君が代』にせよ、
凡百の作家にはまず書き得ないと思うけどね。
>>943-948 Good Job!!!!!!!
『女ざかり』はひどかった。今まで読んだ小説の中でベストテンに入るほどひどかった。
批評家・エッセイストとしての丸谷はいいけど、小説家としての丸谷は最低だね。
「文章がよければ」いいじゃないかってのが大方の丸谷ファンの反応だよ。
まあ、本当は「文章は悪いが内容は良い」というのは文学ではありえないのだが。
えっ?丸谷って小説家なの?
小説家の皮を被った評論家。
958 :
吾輩は名無しである:2006/10/19(木) 23:14:22
樹影譚に入ってる三作はどれもよい。
夢を買ひます、好きだ。
959 :
吾輩は名無しである:2006/10/25(水) 00:26:18
世界文学編は、マンスフィールド/ボウエン/マードックの巻を追加。
それはいいんだけど、
ユルスナール/デュラス/マードックの巻をそのままにしているから、
アイリス・マードック『鐘』が二重に選出されている。
おーい、凡ミスだよー。
960 :
吾輩は名無しである:2006/10/25(水) 20:48:01
お疲れ様。素敵な努力に思わず微笑ませてもらった>950
なんかしらんけどおめ!
962 :
吾輩は名無しである:2006/10/27(金) 21:39:03
>>961 えっ?
それはともかく、
『輝く日の宮』を読みながら、
主人公のイメージが、(代議士の)小渕優子になってしまって困った。
963 :
吾輩は名無しである:2006/10/28(土) 00:08:11
961<文化功労者に選定されたことを指しているのではなかろうか
964 :
吾輩は名無しである:2006/10/28(土) 12:34:06
双六で東海道
965 :
吾輩は名無しである:2006/10/28(土) 18:14:05
君達全員ごみでさう。
丸谷を付け加へても良いでさう。
966 :
吾輩は名無しである:2006/10/29(日) 02:13:53
さうですか。
「丸谷は外そう」「えっ!」
968 :
吾輩は名無しである:2006/10/30(月) 12:50:25
丸谷才一と電撃ネットワークの南部虎弾が、鶴岡南高校の卒業生だというのは、なんとも不思議な感じがする。。
カポーティを評価してないのも意外。
丸谷が「狂気」とか「実録殺人」とかが嫌いなのはよく分かるけど、
カポーティはフロベールとプルーストの弟子を自称してた作家だし、
文体感覚については英米文学史上でも最高だと思うし、
そういう点では丸谷にも通じると思うんだけど。
>文化功労者に選定された
命長ければ辱多し。
971 :
吾輩は名無しである:2006/11/03(金) 20:43:35
>>969 カポーティは評価が低いんじゃなくて、時代が近すぎるんじゃないかな。
日本編も大江健三郎までだったし。
おれはむしろ、
「やっぱり花柳小説っていうものは限界があるんだねえ。
僕は、藝者遊びの話に興味が持てないんだよ(笑)。」
という発言がショック。
それが『花柳小説名作選』を編んだ人間のいうセリフかーっ!
972 :
吾輩は名無しである:2006/11/03(金) 21:12:19
「オール読物」の連載。
10月号では「万世一系なんていかがわしい」と言っていたが、
11月号ではバルガス=リョサについてのとんでもない話を披露している。
最近『狼花 新宿鮫\』を読んで興奮したらしい。枯れない人だね。
973 :
吾輩は名無しである:2006/11/03(金) 21:15:18
丸谷とはペダンチックな嫌味な野郎のことでせうか
974 :
吾輩は名無しである:2006/11/03(金) 21:26:03
「芥川は外そう」って言ったのは三浦雅士なんだね。
丸谷発言だとばっかり思っていた。
「志賀を外そう」は丸谷の発言だよな?
976 :
吾輩は名無しである:2006/11/03(金) 23:39:50
「三島を入れても許してやろう」は丸谷発言。
「ってかよく考えたら俺以外の小説家は糞!」は丸谷発言。
979 :
吾輩は名無しである:2006/11/05(日) 12:55:25
恋と女の日本文学が欲しい。
北原武夫「批評家を批評する」(『文學界』1964.7→『文学論集』冬樹社)に、
丸谷才一の批評振りを実例に即して分析した所があり、
秀逸だと思った。
あの時点で既に、丸谷書評のいやらしさは明白になってたのだなあ。
982 :
ヨロチクね^^: