1 :
1:
安原顯氏が小説を書いていたことを知ったのは、かなりあとになってからだ。彼はいくつかの筆名で、
あるいはときには実名で小説を書いて、それを文学賞に応募したり、あるいは小さな雑誌に発表したり
していた。自分が担当している作家たちにも自作を見せてまわって、感想を求めていたらしい。正直
言って、とくに面白い小説ではなかった。毒にも薬にもならない、というと言い過ぎかもしれないが、
安原顯という人間性がまったくにじみ出ていない小説だった。どうしてこれほど興味深い人間が、
どうしてこれほど興味をかき立てられない小説を書かなくてはならないのだろうと、首をひねった
ことを記憶している。いちばんの問題は、自分が本当に何を書きたいのか本人にもよく見えていな
かったというところにあるのだろうが、いずれにせよ、これだけの派手なキャラクターを持った人
ならもっともっと面白い、もっと生き生きとした物語が書けていいはずなのにとは思った。しかし
人間性と創作というのは、往々にして少し離れた地点で成立しているものなのだろう。
2 :
2:2006/04/10(月) 15:22:17
知る限りにおいては、彼の小説が賞を取ることはなかったし、広く一般の読者の注目を引くことも
なかった。そのことは安原さんの心を深く傷つけたようだった。僕も何度か彼の作品を読まされて、
そのたびに当たり障りのない感想を述べていた。悪いことはひとことも言わなかったと思う。良い
部分だけを取り上げて、そこを集中して熱心に褒めた。もちろんどんな作品にも必ず良いところは
あるから、それは決してむずかしいことではない。とはいえ彼も熟練したプロの編集者だから、
こちらのほめ方にもうひとつ気合が入っていないことくらいは簡単に察する。それで何度か僕に
対して腹を立てたことがあった。この人らしいといえばそれまでだが、彼が僕に求めていたのは
批評ではなく、感想でもなく、熱烈な無条件の承認であり、応援だったのだ。
3 :
3:2006/04/10(月) 15:23:47
「あのな、あの****(高名な批評家)でさえ、この作品を絶賛してくれたんだぞ。素晴らしい、
見事だといってくれたんだぞ。なんでお前(ごとき)がもっときちんと褒められないんだよ?」と
面と向かって難詰されたこともある。こうなるとまるで子供のむずかりみたいだが、本人はそれだけ
必死なんだなという切実な印象は持った。とにかく笑いごとではまったくなかった。安原さんが
その人生を通じて本当に求めていたのは小説家になることだったのだろうと今でも思っている。
編集者として多くの作家の作品を扱ってきて、「これくらいのものでいいのなら、俺にだって書ける」
という思いを抱くようになったのだろう。その気持ちはよくわかる。また書けてもおかしくはなかった
と思う。しかし、何故かはわからないのだが、実際には「これくらいのもの」が書けなかったのだ。
(「文藝春秋」2006年4月号より引用)
4 :
吾輩は名無しである:2006/04/10(月) 16:39:10
****(高名な批評家)
これって誰のこと?
5 :
吾輩は名無しである:2006/04/10(月) 16:48:15
何のためにこんなもん書いたんだ。
6 :
吾輩は名無しである:2006/04/10(月) 16:49:26
>>4 蓮実じゃね?
付き合いあったみたいだから。
>>6 また糞スレ立てたな、ゴミが。
すぐ削除依頼出してこいやガキ
8 :
吾輩は名無しである:2006/04/10(月) 17:18:39
やっぱ長年編集者してるから勘違いしちゃったんだな。
老人になって映画作りたがる俳優や批評家も同じ。
分をわきまえろっつーかんじ。
9 :
吾輩は名無しである:2006/04/10(月) 17:37:08
2週間ほど風呂もシャワーも浴びずに
ヘルスに逝ったんです。
「こんにちわー」と明るく登場した女の子は
サトータマオ似の背の低い子でした。
その店では、ディープキスのあと、イスの上に立てひざをついて
客に乳を吸わせるんですが、
ふとワシが上目で女の子を見上げたら彼女は必死になって顔を背けていました。
面白いので乳にしゃぶりつきながら自分の頭を彼女の鼻先に思い切り近づけ嫌がらせをしました。
髪を洗わないと髪がべとべとになっててツンと鼻をつく異臭がしていたと思います。
しばらく左右の乳房を弄んだらおっぱいはワシのよだれでテラテラしていました。
彼女がズボンとパンツを脱ぐように言ったので
ベルトをはずし下半身を晒しましたら
「ぷぃ〜〜〜ん」と鼻がまがりそうな匂いが自分のモノから漂ってきたんです。
自室にいるときは、あんまり気にならなかったんですけど
自分でいうのはなんですが、臭かったなぁ。
なんていうか、イカが腐ったようなとでも言っておきます。
あ、ワシは皮かむり気味なんでウィスキーで湿らせた
おしぼりでちんぽこを拭いてもらったら
消しゴムのカスのようなものがポロポロ出てきて面白かった。
あはははは
春樹、性格悪すぎ
哀れなサトータマオちゃんは泣きそうになりながら
おしぼりでちんぽこを少しでもキレイにするのをあきらめ
目をつぶりワシのモノをしゃぶり始めました。
久しぶりの女だったんで興奮しすぎたのか不思議と勃起がやや甘めなんです。
8割程度、右手で乳首やおっぱいをねぶりつつ両足をぴーんと伸ばしながら
神経を集中させてしばらく口まんこを楽しみ、
金玉に溜まっていた精液をドクドクと吐き出しました。
女の子はちんぽこから口を離しおしぼりで拭いてくれたあと
無言で立ち去り、ボーイのアナウンスがあるまで席に戻ってきませんでした。
ボーイの「お時間です」の声で、店を出たワシは
その足でサウナに寄り、ひさしぶりの風呂で垢をおとしたんです。
いやーさっぱりした。
極楽とはこのことですわ。
あはははは
13 :
河合隼雄:2006/04/10(月) 18:34:10
学生時代に傾倒した大江を後に痛烈に批判
自分が育てたと豪語した春樹を同じく痛烈に批判
安原の言動そのものは構造的ではあるね。
春樹は安原との間に起こった事実を暴露することでこの規則性を暗示的に読者に投げ掛けだんだろうね。(あるいはそれに準ずる方向性に誘導した。)
おそらく「僕は一流なのさ」とでも言いたいんだろう。
仮に意識的にしたことではなかったとしても深層にこうした感情があったことは容易に察しがつく。
そうでなければこうした行為は無意味だし、著作権云々の件が春樹を寄稿に至らした本質的な動機とは思えない。
14 :
吾輩は名無しである:2006/04/10(月) 18:44:03
?
15 :
吾輩は名無しである:2006/04/10(月) 18:56:42
16 :
吾輩は名無しである:2006/04/10(月) 19:18:10
ある種の眼高手低な批評家が嫉妬と羨望から作家をなじるという法則性といえばいいのかしらん
http://book3.2ch.net/test/read.cgi/book/1133854725/ 414 :吾輩は名無しである :2006/03/14(火) 04:28:32
「問題提起」したいんなら、一部の編集者にはそういうことをしている奴らがいる。
その理由は小説家の才能に対しての醜い嫉妬によるものだ、ってことを
作家なんだからもっと上手に一般化して書けばよかったんじゃないかと思うが。
415 :吾輩は名無しである :2006/03/14(火) 04:30:55
>その理由は小説家の才能に対しての醜い嫉妬によるものだ
この辺が、どう書いても下衆の勘繰りってか、作家の思ひ上がりっぽいけどね。
>13
河合隼雄はまさかそれほどのバカじゃないわ。
2chのなりきりも、普通はもっと程度が高いはずだがw 随分低レベルになったな
村上春樹part10
http://book3.2ch.net/test/read.cgi/books/1136592456/435 435 :無名草子さん :2006/03/10(金) 22:12:16
263名前: ブルーベリーうどんφ ★投稿日: 2006/03/10(金) 20:25:15 ID:???0
文藝春秋の寄稿を読みました。
春樹らしい、じらしフレーズを多用しつつも、内容自体はストレートでした。
ただ、寄稿の全てが直筆原稿の流出について書いている訳ではなく、
前半はヤスケン氏との関係について詳しく書いていました。
概要を覚えている限りでまとめてみました。
・デビューする前から安原さんとは知り合いで、鳩森神社の喫茶店のマスターと客の関係。
・安原さんは辛辣な事ばかりいう人だが、陰口を叩かないところが好きだった。
・安原さんが文壇の異分子で、周囲からも付き合わないほうがいいと言われたが耳を貸さなかった。
僕も文壇では異分子だったから(デビュー時、群像でも温かくしてもらえなかった、など)どこか共感した。
・デビューしたときに喜んでくれた。これは本心からだと思う(お世辞をいう人ではないと分かってたから)。
・ただ、別に安原さんに育てられたとは思っていない。安原さんはほとんど全く僕の原稿をいじらなかった。
・とは言っても、誰も知らないカーヴァーの翻訳を好きなだけ載せていいと言ってくれた安原さんには感謝している。
・しかしある時から僕の作品を罵倒するようになってショックだった。
・僕はほとんど友達を作らない人間だが、安原さんのことは友達だと思ってた。
だからなぜそう思ってるのかちゃんと話をして欲しかった。
・安原さんとは一度も長編を作ったことはない。それは合わないからだ。
安原さんは自分の企画を作家に書かせるプロデューサータイプだが、僕はそれが苦手。
ねばり強くつきあってくれる実務タイプの編集者が必要だが、安原さんにはそれが出来なかっただろう。
・安原さんは自分でも小説を書いていたが全然面白くなかった。どうしてあんなに面白い生き方をしてるのに
こんなつまらない小説しか書けないのかと思った。それは、書きたいテーマがなかったからだろう。
安原さんは本当は作家になりたかったのではないか。その反動でスーパーエディターと名乗ったり
辛辣な文芸批評をしていたのだと思う。
>1
いくつスレ乱立すれば気が済む?
アク禁止要請
21 :
吾輩は名無しである:2006/04/10(月) 20:04:44
俺は春樹の意見を「作家への嫉妬は見苦しい」
と解釈したんじゃなくて
「そんなにも自分の眼力を信じてるんだったら、御託言って他人からなんとか
評価を引き出そうとしないで、自分の作品に向ければ?」
という突き放した意見と解釈したんだがなあ。
22 :
ふざけるな小沢一郎!ふざけるな中国!:2006/04/10(月) 20:06:11
いいなあ
>>16 規則性は違うだろう。あくまで批評家各々の個性に帰すんじゃね?
26 :
吾輩は名無しである:2006/04/10(月) 20:15:38
>>18 なりきりって…あとから取って付けただけだわ
あるとすればむしろなりきりとは対極的な効果を期待したんだがな、変なのが釣れてしまったoTL。
漏れがバカだから18の意見がききたいなあ。
27 :
吾輩は名無しである:2006/04/10(月) 22:41:04
おまえらはごみだ
まあ読者の同情を買うような優しさを見せないところが、人に対して公正で優しいような気がするけどね
∧_∧
( ´・ω・`) ∧_∧
/ \ ( )なに言ってんだこいつ
.__| | .| |_ / ヽ
||\  ̄ ̄ ̄ ̄ / .| | |
||\..∧_∧ (⌒\|__./ ./
||. ( ) ~\_____ノ| ∧_∧
/ ヽ アフォか \| ( )
| ヽ \/ ヽ. オマエ馬鹿だろ
| |ヽ、二⌒) / .| | |
.|
30 :
吾輩は名無しである:2006/04/11(火) 00:51:33
>>1てかこんなことでいちいちスレ立てんじゃねえよ 氏ね
31 :
吾輩は名無しである:2006/04/11(火) 02:42:45
故人に対してなんとも醜い文章を書いたもんだな、しかしw
相手が生きてる間には怖くて言えなかったことを言ったんだろうな。
反撃の心配はないからな。
春樹はこういう奴。いじめられっこ体質の人間のヒーローみたいだw
男の春樹ファンもジメジメした虚弱系の男が多いと聞く。
32 :
吾輩は名無しである:2006/04/11(火) 03:14:45
伝説の編集者になりたかったヤスケンも本望じゃね。
嫉妬と劣等感とはったりだけの安ケンの哀しい物語。
せつないオトコだ。
33 :
吾輩は名無しである:2006/04/11(火) 03:33:40
べつに安原に梃入れするわけではないが、編集者としての技量には
凄まじいものがあったと思うし、実際、彼が作った本にはかなりお世話になった。
常に信頼できる本を作っていたし、正確な批評眼の持ち主だったと思う。
小説は読んだことはないが、というよりも書いていたことさえ知らなかったが、
今回の騒動で俄然読んでみたくなった。
34 :
吾輩は名無しである:2006/04/11(火) 06:52:06
この文章が明らかに決定付けようとしているのは、ある領域において
ひとかどの業績を残した実在した人物が、さらに高い次元にあると
自ら認める領域での成功を激しく欲望していたのだ、というものである。
まずはこの決定事項がなければ嫉妬であるとか、その先の原稿売却というテーマ
にはつながっていかない、いわばこれは胆の部分である。
そのうえでこの文章の恐ろしいところは、虚構(自作品)上のエクリチュールを
巧妙にオーバーラップさせることで著者がそのことに説得力を持たせ得ると信じている
フシが認められる点、また、そのようにして語った物語の果てに相手の領域、
相手のその領域における業績、に対する自分の属する領域(小説家)の優越性を
自らの手を汚すことなく知らず知らずのうちに現前させ、そのうえで、完璧に相手に
とどめを刺すという構造をなしている点である。しかも、さらにおぞましいのは、
この「事実」をめぐって書かれたはずの文章が、文脈の命綱であるところの、
「彼は小説家になりたかったに違いない〜云々」、に対しての相手の反論の余地がない
状況下で書かれたということから、物語性を帯びずにはいられないはずなのにもかかわらず、
決して少なくない人々がこれを事実の客観的な記述と受け止め(ようとし)ている点である。
いろいろな意味でこれだけ恐ろしい文章を読んだのは久しぶりかもしれない。
「人間性と創作というのは、往々にして少し離れた地点で成立しているものなのだろう」
って書いてるけど、それは春樹自身にも言えることだよね
まさか春樹がこんな醜悪な文章を書く人だったとは…
36 :
吾輩は名無しである:2006/04/11(火) 15:46:26
村上自身が、むかしエッセイに書いてた話。
ある大手出版社の、一面識もない若い編集者が電話をかけてきた。
…今度うちで日本文学全集を刊行することになった。あなたの●●という作品をぜひ収録したいので、了解を求めたい。
その●●という作品は、当時の村上にとって決して自信作と呼べるものではなかったので、「なぜこの作品なのですか?」と尋ねた。
すると編集者は「ちょうど良い長さだから」と答えた。
これに唖然とした村上は、収録を断固拒絶し、電話を切った。
しばらく経って、当の文学全集の編集委員でもある、吉行淳之介から連絡があった。
君の気持ちはとてもよくわかるが、ここはなんとかおさめてくれないか。
もう全集の帯には、「芥川から春樹まで」と刷ってあるらしいんだ。
吉行淳之介は村上にとって、群像新人賞受賞時の選考委員、デビューの恩人である。その言葉にずいぶん迷った結果、やはり、承諾することはできなかった。
何年か経って、若い編集者の噂を耳にした。自殺したという。
37 :
吾輩は名無しである:2006/04/11(火) 15:53:47
これまたグロテスクな内容だな。
その編集者の言動もかなりおかしいから、自殺はその若者の
個人的な必然だろうが、そういう人を引き寄せる負のオーラ
があるんだな「僕」には、って話だな。
39 :
吾輩は名無しである:2006/04/11(火) 16:27:21
個人情報を漁られた被害者に過ぎません。
40 :
吾輩は名無しである:2006/04/11(火) 16:36:37
>>36 その内容をどういうニュアンスで書いてたのかが気になる。
多少の後悔の気持ちをこめて敢えて表に出したのか
それともまったく自分にはなんの非もなかった、というメッセージを
込めて出したのかどっちなんだろか
41 :
吾輩は名無しである:2006/04/11(火) 16:40:52
銀行にたまたまこの文藝春秋があったので読んでみた。
村上さんは積年の恨みが相当あったみたいだね。
書いてあるエピソードが本当ならば安藤氏を嫌悪して当然だし、
原稿流出にいたっては言語道断でモラルから考えても最低の編集者だと思う。
ただ村上さんの文章も正直不愉快、反面村上春樹という作家の一面が覗けて興味深かった。
あいつはろくでもない奴だった。でも俺はあいつに感謝してるし、あいつを理解し才能も認めていた。
といった要領で、猛烈に毒を吐きながらも自分の印象を悪く取られないようにと自らをしっかりフォローし、
尚且つ意識してるのかどうかは分からないが、文面から自分の有能さ誇示している匂いが漂ってくる・・・。
余程腹に据えかねたのだろうが、余計なこと書かなきゃいいのに大人気ないというか・・・。
・・・作家って複雑だね。
>>40 ニュアンスは原文を読んで判断してもらうしかないが、
少なくとも「後悔」ではないな。
43 :
吾輩は名無しである:2006/04/11(火) 16:49:37
春樹の大江化について
>>42 そうかー。それじゃおそらく今回の件と同じように
「自分は悪くはない」という世間へのメッセージだったんかな?
原文探してみるよ。
春樹の言ってることは間違いって坪内に指摘されてたね
そりゃ、間違ってはいないでしょ。
ほかの作家だって被害にあってるんだから、一番耳目を引きそうな春樹が
事実を公表するのが当然。
いやたまたま段ボール箱を古本屋に出したら
その中に原稿があっただけっていわれてるよ
48 :
吾輩は名無しである:2006/04/11(火) 17:21:25
いずれの場合も根底にあるのは「僕ちゃんサイコー!」ってことだろ
49 :
吾輩は名無しである:2006/04/11(火) 18:14:50
・安原が突然自分の小説を批判しはじめたが、その理由がわからない。
わからないわけはないだろう。それを承服するかどうかは別として、批評家肌の
安原だから、これこれこういう点で村上の小説は糞だと言っていたはずだ。
でも、村上は安原さんがこういう理由で僕の小説を批判した、とは絶対書かない。
ただ、「わからない」とだけ書く。
・すると編集者は「ちょうど良い長さだから」と答えた。
かりにも作家に原稿を依頼するところのプロが電話先でいきなりこれを言い放つ
とは考えにくい。たとえ真意がそこにあったにせよ、もっと言葉を選ぶだろうし、
少なくともそれなりのやりとりが両者の間にはあったはずだが、
村上はそこを書かない。
もちろんこれは意図的な省略であり、村上一流の技なんだね。
知人の理由なき豹変、面識のない男からの電話、突然突きつけられる理不尽な注文、
こういった要素を際立たせることで、世界は知らず知らずのうちに村上流フィクショナルな世界
つまり、「不条理な世界で翻弄される無垢な僕」の世界に突入していく。
純情な読者はいいように踊らされる。
憶測を前提に断定されてもな・・・
51 :
吾輩は名無しである:2006/04/11(火) 18:45:57
@純粋自己否定(自己嫌悪)→A純粋自己肯定(創作活動開始)→B純粋他者批判及び他者批判による自己肯定(分裂と矛盾)→C自己否定(低迷と葛藤)→D飛躍あるいは世俗化
春樹はもしかしたらもう書かないかもわからんね
52 :
吾輩は名無しである:2006/04/11(火) 20:37:03
最初は糞スレだと思ったが、案外そーでもないなここは。
53 :
吾輩は名無しである:2006/04/11(火) 20:46:12
>36の話は、小学館の「昭和日本文学全集」の件だな。
昭和が平成に移った期間に編まれた、
事実上の、「史上最後の日本文学全集」。
確かに吉行は中村光夫や山本健吉とともに編集委員をつとめている。
もちろん春樹は収録されていない。「芥川から村上龍まで」だな。
春樹ってなんで同業者から嫌われてるのかなと不思議だったけど
多分それなりのことをしたからなんだろうな
やっぱ性格だろうな
49の節は説得力あるがな
いや、そういうこと言い放つ人は結構いるよ。
いずれも当事者が死んだあとで書いてるしな。
程度の問題はあるにせよ、
>>49は的外れではない気がするな。
ちなみに
>>36は
「村上朝日堂はいかにして鍛えられたか」(新潮文庫)p139
に掲載されている
吉行の葬儀に春樹が「珍しく」出席したことの理由として語られてます
吉行&全集刊行中に自殺した編集者に対して「申し訳ない」と言いつつ
「似た事態が再び起こればやはり同じ態度をとる」と明言してる
「翻弄される無垢な自分」……
サリンジャー風味だね。
いんじゃん?作家なら。
>>62 その解釈はあらゆる角度からものすごく的外れ。
>>61 やはり吉行の死後に発表された文章でしたか・・・
65 :
総 裁:2006/04/13(木) 02:08:17
>>48 鋭いてすネ!
アダシもーそれいちぱん正しいと思いますよキミィ!
人間、もっど惠子しないどいけないネ。
今「村上朝日堂はいかにして鍛えられたか」を読み返したけど
「谷崎潤一郎から村上春樹まで」だよ。
本来預かり原稿を流出させるなんて言語道断なんだが、
ひょっとして
村上は
手書き原稿の最後世代くらいなんじゃないか?とふと思い当たった。
そうだとすればなお、貴重原稿だと思われ、文学史的に。
69 :
我輩は名無しである:2006/05/06(土) 05:51:15
春樹って、やっぱひよわな奴だよ。まるでいじめられっこ
のおかま野郎が、自分に同情しているようなコメントだった。
村上春樹のようなお坊ちゃま作家が、自分の親友でもある人間
に作品を盗まれていたなどという事態に直面して、どのような
対処をすればいいのかわからなかったのだと思う。
文芸誌に自分の友人が盗人であったなどとのせるのは、(しかも本人
が死んでから)フェアではない。このようなコメントを出すということは
ヤスケンは春樹にとって、友人でもなんでもなかったということだ。
たぶん春樹もヤスケンが死んで初めてそのことがわかったのだろう。
>>67 その電話をかけてきた編集者は正直、自分としてムラカミハルキが理解できなかっただけでしょ。
なのにあたかも自分を理解できない人間は敵みたいな態度をとるのは、
ぼくは人間いや芸術家として度量が足りないじゃないかとおもふねww
要するに前衛としての自覚が足らん。
「理解できないのが当然」と悟れなければ困る。
『万人に理解されること』を望む、
いわば青年期の延長をつづけるハルキ君の心根が観察できるepisodeでした
ちゃんちゃん
────thread終了────
71 :
吾輩は名無しである:2006/05/06(土) 12:35:43
おいてめーあんまり調子のんなよ
いっぺん氏ね
73 :
我輩は名無しである:2006/05/06(土) 14:43:51
死者を叩くなんて考えられないね。
春樹のような有名人がこんなスキャンダラス
な発言をしたら、世間が騒ぐのは目に見えていたはずだ。
僕は村上春樹という人物にモラルというものがあるのかどうか
うたがってしまうのですが、皆さんはどうですか?
彼は単純にむしろ出版倫理を問いたかったんだと思いますけどね。
自筆原稿を勝手に流出させるような事件は編集者として当然あってはならないでしょう。
ぼくははるきさんには倫理的責任はないと思いますね。
個人事と公事を混ぜこぜにして表現したから大衆の一部から誤解を受けただけで、
実際には出版倫理をただ単に問いたかったんじゃないですか。
75 :
我輩は名無しである:2006/05/06(土) 15:07:09
ヤスケンは文壇という「家」を統制する、いわば家長のような
存在。彼は作家としての才能はまったくといっていいほどなかったが、
政治力はそれなりにあった。「家」の中では異分子や、統制を乱すものは
排除される。村上春樹は文壇の中では相当な異分子だったらしい。
たぶん、嫌がらせのようなことも受けただろう。
76 :
我輩は名無しである:2006/05/06(土) 15:17:43
えっ?文壇って「家」なの?それじゃあ日本の作家って、自由
があまりないんだね。作家も偉そうなこと言ってるけど、結局は
会社勤めのサラリーマンと変わらないんだね。システムからは
逃れられないってことか。
77 :
我輩は名無しである:2006/05/06(土) 15:30:29
最近、編集者や作家のスキャンダルや盗作がやたら多くない?
それらは潜在的には存在していたのですね。
ただInternetの普及によって、情報が共有されやすくなったということでしょう。
昔は、たとえばFranceの片田舎で農業を営むPierreさんが日本人作家の盗作を発見したとしても、
それを効率的に世に問う手段がなかったのですよ。
79 :
我輩は名無しである:2006/05/06(土) 15:58:01
文壇も落ちたもんだな。一昔前まではエリート一家だったのに、
今じゃ見る影もない。盗人と馬鹿の巣窟だ。ひつの悪い作家を大量
に受け入れたからだろう。もうちょっと人を選んでデビューさせたほうがいい
だろう。
ひつの悪い作家であっても、売れて何ぼの世界ですからね。
ま
ぼくも読書の合間を縫って、たまにはこうした餌にも喰いつくわけです。
だってお天気もいいじゃないですか。
81 :
我輩は名無しである:2006/05/06(土) 16:55:35
有名人にはなりたくない
世の中がそうはさせまんよ。
83 :
吾輩は名無しである:2006/05/06(土) 18:00:34
コテハンつけろよ鈴木。
φ( ゚-゚)/ ヽ◇コテハンナンカポーイ
85 :
吾輩は名無しである:2006/05/06(土) 18:20:32
ウザすぎる…
86 :
吾輩は名無しである:2006/05/06(土) 18:23:31
>>79,80
「ひつ」じゃなくて「しつ」だろ。
ほんとに日本人の国語力の「質」の低下を感じるよ。
>>86 釣りに釣りで返すな
つーか、編集者が日本文学全集に載せようとしたのって「1973年のピンボール」だっけ
タイトルは「万延元年のフットボール」をパロディったのかもしれないが質はえらい違うわな
村上春樹がこの駄作を日本文学全集に載せたくなかった理由も少しわかる気がするが
たしかに
>>70はちょっと言い過ぎたかも知れませんね。
反省します。
しかし、彼が少なくともその作品において、ピーターパンシンドロームなんじゃないかという節はある。
それは彼自身や時代にとっての命題でもあるような気がしますけどね。
春樹自身自覚してるだろう(ピーターパン云々は別として)
河合への歩み寄りは自身の内面探索でもあるから
90 :
我輩は名無しである:2006/05/07(日) 15:51:10
そうか?模索なのかな?
冒険です
92 :
我輩は名無しである:2006/05/08(月) 01:20:03
僕は出版関係の仕事をしていて、村上春樹氏の噂をよく耳にするのですが、
その噂というのがかなりグロテスクな内容で、小説の中の村上春樹像とまった
くちがうイメージなのですが、一体村上春樹という人物はどうゆう人物なのか?
93 :
吾輩は名無しである:2006/05/08(月) 01:38:14
グロテスクな噂ってどんなの?興味あります。
94 :
吾輩は名無しである:2006/05/08(月) 02:05:08
村上春樹はサディストだよね
95 :
我輩は名無しである:2006/05/08(月) 03:34:29
春樹さんは一流のスノビスト。しょぼい作家なんかには見向きもしない。
ある2流作家が文壇のパーティーで春樹さんに話しかけたらシカトされたらしい。
彼は人の好き嫌いがとても激しい。春樹さんはうわべでは平等主義を歌っているが、
とてつもない人種差別主義者、いや、権威主義的といってもいい。
春樹さんは自分のことを、日本文学の伝統的本流と位置ずけ、(他の本流作家は三島、
大江など)それ以外の作家は、はっきりいって眼中にない。いわば本流から外れた作家
はアウトサイダーと考えているようである。彼にとって作家の価値は家系や血縁関係
で決まると考えている。
96 :
吾輩は名無しである:2006/05/08(月) 04:02:18
リアリティがあるね
村上春樹の小説読んだことないけど、ヤスケンの文章読んだ時正直
気絶しそうになった。 あまりに書いてることがえぐいんで。
>>95 の話の真偽はさておき、三島、大江、春樹って、
やな「伝統的本流」だなあ。
>>95 おまえ「人種差別主義」「家系」の意味知ってるか?
日本語のあやしい「出版関係者」は信用できんな。
101 :
吾輩は名無しである:2006/05/08(月) 20:35:42
ヤスケンは偉大だけどな。
蓮實重彦を発掘し育てあげ、この国の停滞していた評論の流れに一石を投じ、
セリノワール叢書をはじめとするヨーロッパのマイナー作品の中から宝石のような作品を
見つけ出し強引に紹介等、日本の文学シーンを少しでも面白くしようとした功労者だと思う。
この人以上の仕掛け人は残念ながらいまだに現れていない。
春樹は彼の感性に付いていけなかったんでしょ?素直に教えを請うて
付いていっていたなら、エロゲ風ラノベ作家に堕ちることなく、いまだに
面白いものを書いていた可能性もあると思うが・・・
「もっと、面白いものを書けよ」
ある頃から、これが春樹に対してのヤスケンの口癖だった。鋭いよ、いま思えば。
迷惑だろうね、そういうのって
しかし、現実に日本の文学シーンを面白くしているのは春樹だ。
ヤスケンの功績など吹けば飛ぶような・・・