>>334 宮薗美佳『『漾虚集』論考―「小説家夏目漱石」の確立』なぁ
収録論文は初出で読んでるけど,
「こんなの集めて本にするかぁ(´・ω・`)」ってのが正直なところ...
>>332 「売れない本ほど高い(出版社も採算が取れないから)」って考えたら,納得だよ.
>>332>>335 これはひどい。
はっきり言って、和泉書院にはかなり失望した。
テキストに『近代文学初出復刻』(『夏目漱石集―心』とか)使ってきたけど、
来年から他所のに変えることにしよう。
宮薗美佳『『漾虚集』論考―「小説家夏目漱石」の確立』
コピーして読む価値も無いよ
>>337 そこにあがってる大学図書館には 司書はいないのか?
それとも 国文の教授の目がふしあななのか?
まぁ、そう怒るな。
これだけ漱石の単行本が出てたら、そうとう屑本もあるよ。
そのうちの1冊ってことだろう。
オレは あんな本出すほどになってしまった和泉書院に失望したな
けっこうましな本出してただけに。
342 :
吾輩は名無しである:2006/07/28(金) 13:31:18
age
343 :
吾輩は名無しである:2006/07/28(金) 16:43:41
一番、キャラが立っている小説と
ほんとうに知的な高等遊民が出てくる小説を教えてください
よろしくおねがいします。
『坊つちやん』と『猫』
345 :
吾輩は名無しである:2006/07/29(土) 01:47:32
そして私は今日、「赤頭巾ちゃん気をつけて」を読み終えた。
私の考えは間違いであった。何もかもが間違いであった。
この作品ほど、人生について社会について深い洞察を加えた作品を
私は読んだことが無い(もう「無い」と言い切ってしまって良いような気がする)。
その点では、夏目漱石をも超えているかもしれない(漱石の全てではないものの、超えている部分が少なからずあるような気がする)。
いや? 620円だよ。
漱石を超えるには、あと381円以上必要だ。
347 :
吾輩は名無しである:2006/07/30(日) 21:46:33
夏目漱石の最高傑作は売り上げ的には
こころ
なのです
なぜこれが売れてハイテクの草枕が売れなかったか
それは風景描写がこころにはないからです
容赦なく風景をきりすてて人間の心を描いたからであります
海水浴場の楽しそうな様子が描写されてるじゃん。
こころについて、終盤で先生がKに精神的向上心のないものは馬鹿だと
Kが先生に放った言葉を言いますよね。
その結果、Kは覚悟を決めたわけですがそれは死を決意することだと自分は
思ったし、その通りだったわけですが先生はお嬢さんに告白するものと思って
勘違いしてましたね。
でも、その一文を読んだとき?と思いました。だって先を越されることを焦っていた
先生がKの告白を後押しした感じを受けて矛盾してるように思えるからです。
そこまでの文章について納得できるお答えをお願いします。
別のスレでこちらに誘導しました。
精神的に向上心のない者に、お嬢さんを得る資格があるのか、てことじゃね?
351 :
吾輩は名無しである:2006/08/04(金) 01:11:26
盛忍の『「行人」論』ってどうですか?
読んだかたいますか?
興味あります。
>>349 友情と愛情のdilemmaだと思います。
友愛のポリティクスではなさそうです。
なんで先生の顔見てお嬢さんは笑ったんだろう。
一回だけでは終わらず、そういうシーンは数回あったけど。
355 :
吾輩は名無しである:2006/08/04(金) 13:28:43
夏目漱石の自叙伝 教えてください。この前、斉藤ゆきが漱石ふんする昼の連ドラを
みていたのです。そしたら、斉藤漱石がこんなことを言っているのですねえ。
「37才になるまで、いろんなことをやってきたがどれもこれも性に合わない。
自分に合わないことをやろうとしても体が拒否する。わがはいは37にして天職を見つけた。
小説家。これが意外に自分に合う。向いている」と言っていました。37にして、
ようやく人生の方向が見えてきたのだと思います。それまでの苦労、悩み、煩悶は、
相当あったと思います。こいったことを如実に語っている、自叙伝のようなものはないでしょうか。
356 :
トウロクしてね& ◆0qCpU7ODOY :2006/08/04(金) 13:38:37
358 :
吾輩は名無しである:2006/09/14(木) 01:50:40
360 :
吾輩は名無しである:2006/09/15(金) 12:32:29
Kが復籍したのは上京して3年目のはずなのに、一年生のときでした、となってるのはなんで?
>>361 なるほど!ありがとう。
こころ読んで思った。
昔ってニートでもOKな世の中だったんですね。
ニートというか、漱石はそれを高等遊民と呼んでるわけだ。
「それから」はその高等遊民が主人公だから読んでごらんよ。
出来ればそのまえに「三四郎」も読むべし。
364 :
吾輩は名無しである:2006/09/23(土) 13:20:46
三四郎今読んでるよ
面白いね
365 :
ペンギン ◆od0qY8Ss/. :2006/09/23(土) 13:42:18
これ三部作とか言ってるやつはアホ。
小林秀雄みたいなのが勝手に言い出したことだろうが。
にしても漱石とは退屈な題材だな。
『三四郎』。
ロストシープ、ロストシープ…。
『それから』はややシリアスだ。
漱石はまず確固たる国語力がある。そして気長で冗漫である。また精神的弱者である。
なまけもんである。
三島由紀夫はトーマス・マンの仕事ぶりを手本とし
「銀行マンのように」きっちりと執筆したことで有名だが、
夏目漱石もまた、三島に劣らず勤勉で真摯な努力家だった。
漱石の書斎は板張りで、そこに絨毯を敷いていた。
座卓というより大きめのテーブルを置き、
座蒲団に正座して執筆した。(当時は誰でもそうした)
冬の暖房は、火鉢の中で燃える木炭。(当時はどの家でもそうだった)
夜中に妻子が眠る部屋の方から、寒さにぐずるのか赤ん坊の泣き声が聴こえる。
和服の漱石は、仕事をしながらふと着物の襟が首に触って
(冷たさに)ぞくっと身を縮める…… (随筆より)
漱石は、一高や東大教授時代の教え子らにも、じつに懇切な対応をした。
残っている手紙の一々には、漱石がどれほど真面目で誠実な人間であったかが
如実に顕れている。(ユーモアもあり江戸っ子の洒脱さもあった)
弟子たちを育む眼差しは、教育者の真髄ともいうべき真剣さと
慈愛に充ちていて、驚かされる。(芥川もその怖いほどの真剣さを描いている)
気骨ある明治人の中でも人間味に富んで温かく、苦悩しつつも
50年の生涯を常に真摯に生きた気品ある「上等の」人間、
それが漱石だった。
まさに国民的文豪と呼ばれるにたる人物である。
368 :
素人読者:2006/09/23(土) 17:14:24
夏目漱石の三四郎のことでお聞きしたいのですが
新潮文庫ですと197ページ辺りにあるシーン
みねこが三四郎に野々宮さんを愚弄したのですかとか言われるところなんですけど
いったい何が起こったのか、何が愚弄なのかまったくわからないのですが、教えていただけないでしょうか
>>368 個人的な解釈でよければ、こんな感じ。
三四郎は <美禰子さんは自分との関係を見せ付けるように、わざと親しげな
振る舞いをして野々宮さんの感情を乱だそうとした> と考えたからそれを
「愚弄」だと思った。
単純な解釈だけど、最初三四郎はこんなふうに思ったんじゃないかしら。
このあと三四郎は美禰子の行為の真意らしきものを察するようだけど、
いずれにせよ野々宮を愚弄したことには変わらないわけで、とすれば
三四郎には応えたんだと思う。
370 :
素人読者:2006/09/26(火) 20:05:52
そんな感じみたいですね
僕もほかに色々検索して調べたらなんかそんな感じに解釈してる人が結構いるようで、一応疑問を持つ人が多いポイントらしいですね
どうもありがとう
371 :
吾輩は名無しである:2006/09/27(水) 22:23:46
あぁ
昨日の漱石の千円もったいなかったなぁ。
「三四郎君、見て見て〜。野々宮さんだよー。ねぇねぇ」
ってな感じで、イチャつくのを見せて、野々宮をからかったんだろう。
と、同時に、三四郎に対して、ちょっと色目使う、みたいな意味もあったんじゃないか
と、俺は思う
「野々宮さん。ね、ね。」
「野々宮さん・・・」
これだけの文だと解釈は難しいけど、
前後の文章の流れをよく考えれば、自分なりに意味はおおよそつかめると思う
この場合、比率で言うと、間違いなく
三四郎への色目 > 野々宮へのからかい
だろうけどね
374 :
遊介 ◆m0yPyqc5MQ :2006/10/15(日) 23:46:39
新潮文庫の『門』の裏書きに、
親友の妻を奪った
という記述があるかと思います。
しかしこれは間違いでしょう。
本文中には米(ヨネ)が親友の妻であった、なんて書いてない。
むしろ漱石は意図して真実をぼかして書いている。
何らかの不義の罪悪感を際立たせる為に、敢えて肝心の場所は省略してあるのです。
たとえばぼくは、親友の言葉どおりに、米は彼の妹だったのだと考えて作品を解釈しています。
そうすれば不義とは、相手の妹を周囲の忠告にも関わらず自然的な情熱で奪ったことになります。
新潮文庫がこのような多義的解釈を許容する文章を偏見で切り捨てて、
傑作の倫理感を卑しいものへと貶めてよいものでしょうか。
僕は一介の文学者として、世間の良識にこのことを敢えて問う。
僕はかなしい。
>>374 ??親友の妹と結婚するのはむしろ歓迎されるべき話では???
現実に居るよ、親友の妹と結婚した例が色々。
漱石の時代じゃなくてずっと後の世代だけども、
どの例も歓迎されてるし結婚後も仲良い例しか知らない。
「それから」で略奪愛をえがいてるから、その流れでそう書いたんじゃねーの?>新潮
377 :
遊介 ◆m0yPyqc5MQ :2006/10/18(水) 10:50:02
>>375 それは合意形成の後ではありませんでしょうか。
本文中にあるのは、殆ど抗がえないような熱情で二人は結ばれた、という記述です。
それは明治時代にとってすればたとえ親友の妹であっても「不義」ではないか。
378 :
吾輩は名無しである:2006/10/18(水) 10:56:33
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379 :
吾輩は名無しである:2006/10/18(水) 16:43:12
にしてもだ。
明暗はこれからって時に絶筆なんだものなぁ〜。
あの続きをどうしようとしていたんだ!!!
380 :
吾輩は名無しである:2006/10/18(水) 16:45:55
房事書けぬは筆の恥
いやはや低劣極まりないですね。谷崎を見習いなさい
381 :
(o^-^o) ◆m0yPyqc5MQ :2006/10/18(水) 16:51:25
>>380=官能小説まにあの下品奴www
一葉の品に倣え
阿呆
温故知新
古典は見倣うなボケ
明暗が一番好きだ。エゴイズムの問題、あれからどうするつもりだったのか真実は永遠に分かんないけど。
384 :
吾輩は名無しである:2006/10/18(水) 20:26:50
でもさ、何だかんだ言って、「近代の小説」は漱石によって築かれたのは間違いのない事実だと思う。
二葉亭氏名が何だって言うんだ、森鴎外が何をした?
近代文学・小説は、漱石が始まりではないか?
これをアンチでも誰でも良いが、否定できるか?
いや、見当外れだ。
翻訳、翻訳本がすべてだよ。
知ってる?
「愛する」って言葉、日本語にはなかったんだよ。
漢字の「愛」という字はあったけどね。
「自由」。これもそう。黒船と同時にやってきた。
はじめ英語のfreeを訳すとき、「気まま」とか「わがまま」と訳したそうだ。
日本に自由の精神がなかったことが、言葉からわかるね。
日本なんてね、世界から見ると極東の田舎の国。
近代文学? どこの? 日本の? 言うほど大したことないよ。
だから、漱石も鴎外も海外に行ってたんだよ。
わかる?
悔しいけど、彼らは西欧の進んだ文化を日本に橋渡ししただけ。
彼らがいなくてもいずれ流れてきただろうね。
よく言うだろ。文化は高いところから低いところに流れるって。違ったかな。
いまやっと日本の文化も先進国に追いついてきた。
日本の文学も、これから始まるんだよ。
自由の精神なんてわざわざいらなかったん
だyo。余計なことしやがって。
>>385 >>
逆です。文学に限定した観点ならば歴史的にもその内容においても西欧は日本よりも遥かに遅れているようです。
説明するのがめんどくさいのでベストセラーの「国家の品格」あたりを自分で読んでみて下さい。
因みに「愛」とはそも中国舶来の喜怒哀楽愛悪という六感の一つでした。
それから、黒船以前日本に自由という熟語が無かったのは産まれて初めて知りました、が、日本語ならばそれに代わる表現はいくらでも可能であるという理由からだけではありませんが、決して自由の度において日本が他国より劣っていたわけがありますまい、と言ってみます。
第一、有史以来(以前も含め)自由のある国など何処に存在したためしがありますでしょうか。
もしも、封建制度を不自由であると定義するならば、同じ理由から奴隷制度も不自由であるという事はできますし、すいません携帯からなんでやっぱりめんどくさいです。
>>387 未だにマクドナルドとセブンイレブンと後天性免疫不全症候群を高水準の文化だと思っている勘違いした方を見るとやっぱり吐き気がするほど気分が悪いのでやります。
うざかったらシカトして下さい。その程度の自由は外来したのでしょうから。
さて、
>>385の文化は高い所から低い所へ流れる、というのは完全にではありませんが多くの部分において間違いです。
流れるのは水です。
鴎外先生や漱石先生は漢文にも英文にも精通していらっしゃいましたが、残念な事に戦前の作家でございます。
もしも彼らの生まれが二次大戦後であれば、間違っても現在、アメリカ、ヨーロッパ贔屓をするようなお二方ではない、とダイヤモンドよりも固く信じます。
いえ、漱石先生に限って言えば、日本については、「滅びるね」と作中において明言していらっしゃいますのでその通りになっただけなのかもしれませんが、明治時代までの日本の文化は今日すでに滅びた、と言って差し支えありますまい。
それは、決して日本の文化が他国より劣っていたためではなく、科学的に、物理的に、戦力的に、劣っていたからに過ぎない、ということです。
当時思想なんてのは各国似たり寄ったりだったわけですしね。
では、文化の逆流する例としてGH9の検閲を見事パスした我が国の平和憲法からひいてくる前に、侵略戦争という言葉と洗脳という言葉がどこから伝わったのか
>>385に聞きたい。
あんた北朝鮮と同じだよ。自国最高マンセー。
もっと視野を広げ、勉強すべし。
井の中の蛙大海を知らず
今のあんたに何をいっても無駄。
理屈じゃないんだよね、こーいうの。
一年後、二年後、同じ考えだったら病院に行くこと。
そんだけ。
ちなみに一つ言っておくと、日本は欧米に追随しているのではなく、今までは欧米が先んじてただけ。
人類が進むべき道、進歩する道を。
日本は欧米化しているのでもないし、猿まねをしていた時代も終焉を迎えている。
国同士の優劣に拘ると、つい自国の利点ばかり挙げ連ねて贔屓したくなるのもわかるが、
そんなものは意味のないこと。
今ほとんど同じ土俵に立っているんだ。現代人が劣等感を持つ必要もない。
あー、もちろん日本の応援演説なんて冗談Pだよ。その前の黒船云々のビータカな物言いが気に食わなかっただけ。
さて、二年後も多分変われない俺は病院に行くからいいとして、君の場合は視点がどうも欧米に偏ってるな。どっか海外で苛められてきたのか?隣の畑は青く見えるんだぞ。
それに、翻訳を押すからにはちゃんとユリシーズは読んだのか?犬の視点の方。H.J.は知らんがランボーは翻訳には否定的だぞ。
君の言う人類の進歩って言葉から経済の匂いがするのは何故だ?
君は確かに素敵な現代人だな。海の中だろうが井戸の中だろうが逃げ場がないのはちゃんと知ってるくせにそういうキレイ事を言う。
日本は他国に依存しなければ経済的に、国としてすでに成り立たない事をよく知っているくせに同じ土俵と言う。
進歩?弱者を増やしてそれに刃物をつきたてるのが人類の進歩だったら俺は、進歩は嫌だな。
それに、あのデブジョンイルは暗殺したいくらい嫌いだけど多分北朝鮮が間違っているわけでもない。
誰だって、洗濯板よりは洗濯機を使いたがるだろうし、それは貧しい国でも同じだ。やり方は間違っても願いは間違ってない。
最後に、日本人が無理して解け合わなくても地球は一つで、ほんの
一握りの金持ちが無理すれば地上から飢餓が消えるのに永久に実現しないって君も知ってるって本当か?
他国に依存? 成り立たない? あんたやっぱ古いよ。知識もセンスも。
一昔前のプロパガンダを信じ込まされている被害者かもしれんよ。
見方を変えれば、依存じゃなくて、「利用している」とも言えるだろ。
そのへんを自分の頭で考えてみることだ。
弱者? またそれか。恰好の免罪符だな。弱者を押し出せば道理もへったくれもないな。
最近は弱者を装う者も増えてきているらしいぞ。なぜだと思う?
あんたと同じように、それが免罪符なると思っているからだよ。
ほんの一握りの金持ちがいるという現実が、この社会、つまりは人類の生態系というものを保っている、
という真実に君は気づかないか?
社会主義は理想だが、怠慢と欺瞞、欲望や快楽といったものを抜きにして人間は語れない。
飢餓は豊かさと表裏一体だ。飢餓やその犠牲者を憐れむ悲痛さと共に生きよ。
それが今日を生き残っている我々の十字架であり、定めだ。
つまり、乾燥機付全自動洗濯機は完成したが、人類は思想的文化的に進歩などしていない、と支配者階級容認の姿勢からは取れるが構わないのか?
それに、古かろうがなんだろうが、依存だろ?依存を利用と別の言葉で言うのが最近は流行っているのかしらんが自給自足できてないんだから。
パラダイムの転換がないから哲学は死んだ。
同じ理由で、日本の文学はこれから始まるのではなく、既に終わっており、日本語を用いた視覚情報のみを媒介とするメディアの限界として、漱石先生のテクストがある。そんな風になら俺も感じる事はできる。
残念な事に、弱者は俺自身である故に、例え十字架を背負ってもらったとしても、自爆テロを敢行しないだろうか。
いきなり何こいつら
>>393 だから「依存」という発想は弱者を装っているんだって。
途上国にしてみれば、搾取されていると思っているよ。
日本へ輸出して外貨を稼がなければならない。時には自国の自然破壊をしながら。
あんたは日本にいて「日本は他国に依存している」でのんきに構えているけど、
そののんきさが幸せすぎてうらやましいよ。
396 :
吾輩は名無しである:2006/10/20(金) 18:01:28
続明暗を読んでみた。
漱石の作品中から単語・表現を沢山引っ張ってきて、
「漱石が書いたように」と見せる技術についてと、
清子が津田を捨てた理由は問題無いと感じた。特に一番問題になる
後者については、清子が津田を捨てるに至った大きな事件というのはなくて、
単に津田の煮え切らない所、物事に正面から向かっていかないもどかしさ、
信用の無さが最大の理由なんだろうと、考えさせられた。
もしかしたら漱石は、わざとダラダラ長く書いた理由は、津田という人物が
どのような人間かを、何人かの登場人物との接し方を通して読者に伝え、
「清子が津田を捨てた理由」を最もな、納得のいく理由たらしめようと
していたのではないだろうか?
ちなみに続明暗での、吉川夫人の策略や、小林の再登場、延子の自殺未遂などは
不自然な気がした。清子と津田の間に再び恋愛が生じなかったのは良く出来ていたと、
俺は思いました。以上、チラシの裏。
>>396 滝に飛び込んだ時点でアウトw
作者の傲慢さも見えてウヘァ
パロディならパロディらしく謙虚にやるがいい
と思いました。
大好ち
399 :
吾輩は名無しである:2006/10/21(土) 23:00:19
気になるんだけど、明暗で清子は流産したことになっているが、
関の子供なのだろうか?それとも津田?あるいはまったく別の男の子だろうか?
津田が延子と結婚して約半年後の事なんだけど、時間的に「津田の子」ってのは
ありえないだろうか?
吉川夫人が津田にそのことを伝えた時、彼女は笑っていたが、どうして笑ったのだろう?
う〜〜〜〜む、、、
10/20(金)北海道新聞夕刊より
愛読書 『こころ』夏目漱石
筋は要するに男女の三角関係で本当にアホくさいんですよ。男二人がいて片方がプロポーズして、うまくいったら片方が自殺しちゃった。
「エー」というぐらい。それをあの文章でもっていく。じらす感じ。娯楽作品としてすごいと思います。
(脚本家 宮藤官九郎さん)
「然し……然し君、恋は罪悪ですよ。わかつていますか?」
漱石先生……。
401 :
373:2006/10/22(日) 01:09:12
>>400 クドカン…
文章でメシ食ってるんだから、もうちょっと言葉選ぼうぜ…
>>396 わざと長く書いたんじゃなくて、うまくまとまらなくて長くなっただけだろうと思う。
パソコンがなかったからまとめるのも大変だったろうし、新聞連載だったから締め切りもきつかったんじゃね。
>>400 クドカンは勇者だなー。確かにそのとおりで、そのアホくさい娯楽作品を文学者たちは何年も議論してきたわけだ。
ああ滑稽かな滑稽かな。
404 :
373:2006/10/22(日) 04:27:28
>>400 笑うに笑えないな、これ書いた人が当代随一の人気脚本家とは・・・_| ̄|○
まさか本気でその程度の感想しか持ってないわけじゃないよな?
何か意図があるんだよな・・・せめてそう思いたい。
おまいが読めてないだけじゃん
408 :
吾輩は名無しである:2006/10/22(日) 22:44:40
だいすけみたいな奴が百年後春樹やミスチル、くわたについて
本人がまったく無意識で生んだ作品にあれやこれや勝手な解釈して
深読みして神扱いするんだろうな。
自分は人より理解出来ている、高等だと思う奴は駄目だ。
素直にセカチューかいてる作家のがまだ素晴らしいな。
409 :
(o^-^o) ◆m0yPyqc5MQ :2006/10/22(日) 22:48:40
少なくともはるきとみすちるはすでに生きる神扱いしてますけどw
やばいってぜったい
ふかよみしなくともやばい
人気とりすぎw
410 :
吾輩は名無しである:2006/10/25(水) 15:05:10
薤露行読んだ
411 :
吾輩は名無しである:2006/10/27(金) 20:14:19
誰かロンドンの夏目漱石館長のサミーたる人物に会ったことある?
女性単独で行くなら気をつけた方がいいよ。
他の閲覧客がいなくなるやいなや、自分の性癖や兄弟夫婦とのスワッピング、はたまた
スペイン豪邸での乱交パーティー、そして最後は「若い子紹介して」だって。
行った方は気づいたと思うけど、名目は「夏目漱石館」だけど、半分の展示は
自分に関する記事の掲示だから。。
自分の英国はたまたヨーロッパにおいて日本人の知識をひけらかしていたけど、
「南方熊楠」を知らなかった。。。
あんな人が夏目漱石を語る上でちらほら登場するなんて、夏目さんも可愛そう。
かの、司馬さんもロンドンであそこを訪れたらしい。。。
「サミーさん、若い子用意してますよー」と小声で囁いてみてあげてね。
412 :
373:2006/10/30(月) 07:15:53
南方熊楠を知らないとダメなの?
>>377 「不義」というのは既婚の女が離婚しないままで夫以外の相手と
密通することでは…。
その場合告発によって刑事犯罪として逮捕され「刑法183条 姦通罪」が適用。
「刑法183条 有夫ノ婦姦通シタルトキハ二年以下ノ懲役ニ処ス其相姦シタル者亦同シ
前項ノ罪ハ本夫ノ告訴ヲ待テ之ヲ論ス但本夫姦通ヲ縱容シタルトキハ告訴ノ効ナシ」
姦通罪に問われる事例なら親友の妹かどうかなどはたいした問題ではない。
なお
民事刑事における男女平等の基本原則を無視したこの条文が廃止されたのは
終戦から2年後の1947年。
414 :
吾輩は名無しである:2006/10/30(月) 10:17:17
>>412 だって「僕は明治以後英国、ヨーロッパ各地で活躍した日本人にはかなり知識があり、貴重な文献を持ってますからねー」
って豪語してたんだお。どう考えたって変じゃん。
415 :
吾輩は名無しである:2006/10/30(月) 12:43:40
416 :
373:2006/10/31(火) 21:32:02
417 :
吾輩は名無しである:2006/11/04(土) 22:33:15
行人ってどう読むの?
コウジン?ユクヒト?
418 :
吾輩は名無しである:2006/11/04(土) 23:00:07
「ユキト」です。あなた、これは常識ですよ。
419 :
吾輩は名無しである:2006/11/05(日) 00:11:04
420 :
(o^-^o) ◆m0yPyqc5MQ :2006/11/05(日) 00:14:14
こーじん
ですw
ちいさな悪行やめれ
421 :
吾輩は名無しである:2006/11/05(日) 00:40:19
嘘つきなー
コージンってのは本当なのね?
学生の時以来久々に漱石の作品を読み返してるんだ
やっぱ学生時代とは味わいが全然違うね
身につまされると言うか何と言うか
久々に手に取ったのがたまたま道草だったって事も有るけど
侘しい心情がようやく理解できる気がするよ
年食ったもんだ
422 :
(o^-^o) ◆m0yPyqc5MQ :2006/11/05(日) 00:43:27
ぼくも道草けっこうすきだよ
だって道草だもんw
おわることなんかありゃしないよ
おーおー、おとうさんのおっしゃることはなんだかわかりませんねー
423 :
(o^-^o) ◆m0yPyqc5MQ :2006/11/05(日) 00:47:55
くどキュウカンチョウはあほw
よのなかなにもわかっちゃいないw
綾辻
むしろクドカンが漱石読んでることに驚きだよ
漫画しか読んでないと思ってた
426 :
吾輩は名無しである:2006/11/05(日) 22:26:29
明暗の秀子と吉川婦人、彼女らの言うこといちいち腹立つんですが
みなさんどう??
工藤カンクロウじゃないけど、俺もこころはさっぱりダメだった。
こんなのがいいって言ってる奴は性的弱者だよ。
まぁ、少なくとも今の時代には通用しない話だ。
「漱石のたくらみ」ってどうですか?
なんかトンデモ本くさいんですが。
トンデモ本といえば
ダイヤモンド社から出た「坊ちゃん物語」とかいう本を見たのだが
つまらないうえに下品
まあ柳や小林レベルのオマージュを期待した自分が悪かったのだが。
430 :
(o^-^o) ◆m0yPyqc5MQ :2006/12/05(火) 12:25:43
きょーの朝日にまるたにさいいちってゆーおじーちゃんが
坊っちゃんが松山のひとから好かれてるのは首都礼賛と文明批評のせいだ
とかへりくつこねてますなwwwww
はいはいわろすわろす(`ε´)
ちがーよwww
ゆーもあだよwwwww
どっちにとってのユーモアだか言ってみろ
432 :
(o^-^o) ◆m0yPyqc5MQ :2006/12/05(火) 15:21:10
けいもー
433 :
吾輩は名無しである:2006/12/06(水) 08:25:07
漱石は文体がブレすぎじゃないか? ブレてない小説は傑作だけどもわけわからんのも多いよだいすけ
434 :
(o^-^o) ◆m0yPyqc5MQ :2006/12/06(水) 11:36:59
あたまが古すぎw
文体を揺らして近代小説の典型でこんすとらくとしてんねん
そーせきナメタラあかんwwじょいすより先みとる
「文学がいかに興り栄え衰えんとするか見極めん」
文学論の序文にかいてある
435 :
(o^-^o) ◆m0yPyqc5MQ :2006/12/06(水) 11:44:22
欧米奴はみんなばかだから理解してないけど
漱石『草枕』が世界でいちばん初めに書かれた脱近代小説だよ。まじで。
明らかに客観描写から意識の流れへぬけだして、さらに文体操作で終わっとる。
じょいすがやったのはこの後追いにすぎないし。
ぷるーすとがこの流れを大成したとも云えり。
いずれにせよ、漱石は文学におけるポストもだにずむの創始だよ。
まだ世間じゃ理論づけ進んでないけどwあきらか
436 :
(o^-^o) ◆m0yPyqc5MQ :2006/12/06(水) 11:59:49
とうじ、鏡花だかだれだか、凡俗作家がそーせきの脱近代小説評していわく、
いたずらに美文の才能まきちらして世間を惑溺させるにすぎず云々
そりゃ理解できるわけないよwww
明らかに傑出した超前衛だもん
様式上まったく同時代に属してないw
いまだに最新だもん。理念のうえで草枕を超える文学はまだ世界に産まれてないよ。
漱石の視てたのは、じつは西洋文学の限界なんだよ。
つまりリアリズムが相対化されて小説が消えてなくなるところを見ていた。
漱石が東洋文学ということばを使うとき、このたんなる
「文の多様系」としての文芸、というポストモダンの次元を意味しとる。
はっきりいってそーせき以降の作家連中は彼の到達したばしょの足元うろうろしてるに過ぎずw
漱石は猫と坊っちゃんと三四郎でゆるぎない流行作家の地位を確立してから
敢えて俗臭を一切排した草枕の発表で世界純文学の頂点に立った。
これは戦略的な脱皮なんだよ。本人が手紙とかでいっとるもん。
「文壇競争より起こる堕落に耐えなければならない」
「文学で身をたてるには今の愚なるものにわかりやすく近づきやすく感じさせるべし」
「一方で徐々に高尚なことも語りだせば彼らは好きこのんで聞くようにもなる」
文学において絶対的な成功者だね、漱石は。
後世の栄冠と現世の名声を両立しえたけうの才質をもちしだいさっかなり。
437 :
吾輩は名無しである:2006/12/06(水) 12:12:55
おいおい鏡花を凡俗作家だと??????漱石のなんかよりよっぽど優れてる作家だと思うけど?w
438 :
吾輩は名無しである:2006/12/06(水) 12:23:52
だいすけのは漱石だからという前提で言ってると思うんだがなあ 漱石もよくないのはよくないよ。
439 :
吾輩は名無しである:2006/12/06(水) 14:27:03
>>436 あのねぇ、
「三四郎」という作品は、ダイスケの思ってるような柔道の話じゃねえぞ?
「我輩は猫である」や「坊ちゃん」とは明らかに系譜の異なる作品なの。
「それから」「門」につらなる三部作のひとつであり、
「こころ」に匹敵する、いや、それ以上ともいわれる漱石渾身の代表作。
オマエよぉ、せめて漱石ぐらい読めよなw
姿三四郎と勘違いしてたんだろうな。
うん。
おまいら釣られすぎ
それから以降は三部作どころか全部連なってるべさ
444 :
(o^-^o) ◆m0yPyqc5MQ :2006/12/06(水) 16:31:33
全作質たかいって
ま
比較的
虞美人草
それから
彼岸過迄
野分
はあんまよくないと思うw
で、特別すごいのは
坊っちゃん
草枕
こころ
明暗
445 :
(o^-^o) ◆m0yPyqc5MQ :2006/12/06(水) 16:34:37
ぼくが個人的に好きなのは
三四郎
坑夫
門
だな
くーるだもん
わりと人気ないらしいけどね
ばかにはわからんw
446 :
吾輩は名無しである:2006/12/06(水) 16:47:16
>>445 ダイスケよ、いまさらごまかせんぞw
>>436ではっきり言ってたやんw
>漱石は猫と坊っちゃんと三四郎でゆるぎない流行作家の地位を確立してから
>敢えて俗臭を一切排した草枕の発表で世界純文学の頂点に立った
とね。おまえが漱石の「三四郎」を、柔道の姿三四郎と勘違いしていた動かぬ証拠だよ。
もう正直に言っちゃえ。漱石なんて読んだことねえ、と。
いまなら許す。
447 :
吾輩は名無しである:2006/12/06(水) 16:52:59
いまの段階で教えてやれてホントによかったよw
あぶないとこだった。
文章力が品川庄司クラスで、しかも柔道の三四郎ときたら、
もはや自費出版さえ不可能だもんな。えがっだ、えがっだ。
448 :
吾輩は名無しである:2006/12/06(水) 17:00:11
こいつと渚水帆、セックルさせてみたら?
449 :
吾輩は名無しである:2006/12/06(水) 17:06:26
450 :
吾輩は名無しである:2006/12/06(水) 17:07:25
絶筆となった「明暗」はどうよ?
451 :
吾輩は名無しである:2006/12/06(水) 17:15:37
柔道っていいよなぁ
ドーハの惨敗・・・
453 :
(o^-^o) ◆m0yPyqc5MQ :2006/12/06(水) 22:57:45
めいあんは途中すぎwww
ぐびじんとおひがんは完成度ひくいかな
実験的すぎ
最高傑作『もん』wwwww一分の隙もなし
完璧な展開
終始一貫明治大衆の日常浮き彫りにしとる
454 :
吾輩は名無しである:2006/12/07(木) 00:17:33
「吾輩は猫である」
ひたすら落語だった。猫の視点が当時は斬新だったのか。ほとんどの登場人物の真面目なのか、ふざけてるのかその感覚が良かった。 器が大きいのか、自己中なのか。そんな人ばかり出てくる。「男はつらいよ」を観るように楽しめた。
455 :
吾輩は名無しである:2006/12/07(木) 22:02:59
一年もテクスト分析した成果を誰かまとめて!
456 :
吾輩は名無しである:2006/12/08(金) 00:48:24
漱石は偉い!!!
457 :
吾輩は名無しである:2006/12/08(金) 02:14:01
ダイスケは『三四郎』を柔道モノと勘違いしてたwww
柔道サイコオ!
458 :
吾輩は名無しである:2006/12/08(金) 02:17:02
室伏っていいよなぁ
459 :
吾輩は名無しである:2006/12/09(土) 22:03:06
ご命日上げ
今日のNHKラジオの四時間生の夏目漱石没後90周年番組、面白かった!
ラジオはやる時やるなあ。また読み返したくなった本がたくさん。
漱石はやっぱりいいね。100年経っても読みたい本なんて、今あるか?一冊もない。
>>453 まあ人それぞれだが
『門』が最高という君の知性がしれるね
あの作品は完璧には昇華しきれていない半端なものだ。
461 :
(o^-^o) ◆m0yPyqc5MQ :2006/12/10(日) 00:14:59
ばかかいw
あの優美すぎるみやびすぎる終りかた読み返せwww
よかったわね、ようやく春になって
また時期に冬になるよ
最高〜(ToT)
漱石最高です
道草の理想化されたカタチだよ
462 :
(o^-^o) ◆m0yPyqc5MQ :2006/12/10(日) 00:22:04
たぶんそーせき本人に聞いても門がいちばん好きっていうと思うよ
ぜったいいちばん出来がいいもん
あれは漱石なりの理想の人生のヒトコマだよね
ぜったい
ぼくもあんな夫婦になりたいもん
てゆーか、ぼく門より上品に官能的な小説いまだかつて読んだことないよ
日本美文最高の傑作だよ。ほんと。
好みだけどwww
縁側で障子を介してでのふうふの何気ないやり取りがいい
幸福表現の極み
463 :
(o^-^o) ◆m0yPyqc5MQ :2006/12/10(日) 00:31:19
じゃあんたの好みいってみそww
散々ばかにしたげるわ(^○^)
どーせあれだろ
行人
駄作www
なにが兄さんが起きなけりゃいいと思うだよw起こすなよ(`□´)
眠いんだから
兄さんはいま、へんないすみたいなバカでかい墓石で潰されとります
(x_x;)あわれ
スレタイに「テクスト分析」と書いてあるから覗いているのだが、
最高とか駄作とかほとんど二元論でしか語れない糞餓鬼にテクスト分析が出来るわけ無かろうが。
もう少し考えてから書き込め、ニコチャン大王め。
>>464 2ちゃんねるでそんなもん求めるなよw
ここにいる連中は「国語」で習った作家論的作品論が精一杯なんだから
そんな板が文学板名乗ってるのがおかしいよな。
一般書籍板に統合しちゃおうぜ
>>467 語尾にw付けただけで隔離ってwwww
半年ロムってろ
469 :
(o^-^o) ◆m0yPyqc5MQ :2006/12/10(日) 19:13:49
じゃ、あれだな
文章あならいしすでいえば、そーせきは当て字がめちゃ多いね。てゆーか真名ね
よーは、
漢字熟語をあてにしないで、日本語の為に漢文字一々を利用したからなんだよ。
兎角(とかく)とか、然しとかいっぱい出てくる。
これはよく日本文の特徴を知ってたからできるんだよ。
英文学や漢詩の勉強から、日本にしかない表現を確保していったとも言える。
野分とか、草枕とか、季語や枕言葉など文化観念をよくたいとるに採用したことからもわかる。
漱石は近代日本語のお手本を確立したひととも言えるね。
大正から平成までの国語科は漱石がつくったw
現代日本語の標準がやがて春樹文学のpragmaticなそれになっちゃうみたいにねww
あわれ(*^○^*)
日本文の特徴ttenannsuka?
471 :
吾輩は名無しである:2006/12/10(日) 20:09:53
坊っちゃん百周年ですね。日本の近代はいったいどうなったんですか?
こうなっちゃだめな例として学生が読むにはいいかも
473 :
(o^-^o) ◆m0yPyqc5MQ :2006/12/10(日) 21:32:15
あほかwww
漱石以外にどんな世界に誇る近代日本文学あんねん、いっぺん言うてみいやwww
くさすぎ
474 :
吾輩は名無しである:2006/12/10(日) 22:29:16
大西巨人
475 :
(o^-^o) ◆m0yPyqc5MQ :2006/12/11(月) 09:48:10
趣味如何
476 :
吾輩は名無しである:2007/01/05(金) 15:01:10
>>275 「ぎりぎりの利己主義は利他的な博愛に展開しうるか」
ってのがよく分かんないんですけど。
「利他的な博愛」みたいなものは「利己主義」の裏返しにしか
すぎないというのが、漱石の思いじゃなかったんですか?
「即天去私」ってのは、自他の区別が消え失せる境地でしょう。
例えば、『明暗』に即して言った場合、「利他的な博愛」が展開した場合の
結末というのは、津田が改心して、お延を大事にするのはもちろん、
お秀、小林、父親などに義をつくすということですか?
477 :
吾輩は名無しである:2007/01/06(土) 12:24:02
ケーベル先生ってどう思う?
独身で日本に20年近くも住んで居ながら日本には興味無しで、大学と自宅の往復ばっかして故郷に帰ったらしいけど…
日本に興味無いのによく20年近くも暮らせるよな?
興味は関係ない
479 :
吾輩は名無しである:2007/01/08(月) 19:50:51
だいすけあげ
480 :
(o^-^o) ◆m0yPyqc5MQ :2007/01/08(月) 19:59:31
v(*^-^*)v
481 :
吾輩は名無しである:2007/01/10(水) 22:00:42
我輩は猫である。名前はまだない。
482 :
吾輩は名無しである:2007/01/10(水) 22:01:33
我輩は猫でない。名前はまだある。
483 :
吾輩は名無しである:2007/01/14(日) 15:04:39
猫のユーモア的な面白さがいまいちわからない。
誰か教えて!
484 :
吾輩は名無しである:2007/01/14(日) 15:47:31
美学者迷亭先生と寒月君が好き。
泥棒が入って寒月君に似ているところとか、芋を盗まれたとことか面白かったよ。
485 :
吾輩は名無しである:2007/01/14(日) 16:37:07
超哲学者マンソンジュ先生とクシャミ先生ににらめっこさせたい
486 :
吾輩は名無しである:2007/01/16(火) 19:07:39
ストレイ・シープ ストレイシープ
迷羊 迷羊
>>485 超哲学者マンソンジュ先生って誰?
なんでにらめっこさせたいのですか?
487 :
吾輩は名無しである:2007/01/17(水) 12:57:40
>>478ネタ振ってくれてる椰子にすげなくすんなYO
あ、おまい読んでねーのか?
489 :
吾輩は名無しである:2007/02/02(金) 01:28:35
夏目椰子
490 :
吾輩は名無しである:2007/02/05(月) 06:13:04
ぶんちょうがオモロ
ぶんちょう死んだのを子供の所為にする漱石先生に萌えw
491 :
(o^-^o) ◆m0yPyqc5MQ :2007/02/05(月) 07:42:18
家人だよ
おてつだいさんね
もえとかわからんばか言っとるしこくご力noたりんじゃないの
(゜f_゜)はなほじ
492 :
吾輩は名無しである:2007/02/05(月) 09:44:54
映画のそれからって原作と比べるとどんな感じですか?
見る価値はありますか?
493 :
吾輩は名無しである:2007/02/06(火) 00:21:12
今日、初めて夢十夜を読んだがどう解釈していいかよくわからんかった
夏目の作品でこんなにわからんの初めて…
夢十夜を初めて読んだ人、どういう感想を持ちました?
494 :
吾輩は名無しである:2007/02/06(火) 02:13:07
夢十夜は子供おんぶしてる話が怖かった。
柄谷が面白い評論書いてた。忘れたけど。
>>492 映画の「それから」は良く出来てると思う。
松田優作もいいし、監督の森田芳光が絶好調の時の作品だと思う。
496 :
吾輩は名無しである:2007/02/07(水) 23:37:42
>>495 ありがとうございます。
ビデオが手に入らなかったのでお聞きしたいのですが、
原作と内容、表現などで大きく違ったところなどはありますか?
夢十夜、まだ全部読んでないけれど、うーん楽しかった
498 :
495:2007/02/08(木) 06:24:40
>>496 原作にかなり忠実に作ってあると思う。
ただ登場人物と演じる俳優のイメージは見る人によって
合う合わないがあるからそのへんは何ともいえない。
でも見といて損は無い映画だとは思う。
499 :
吾輩は名無しである:2007/02/12(月) 12:42:25
>>496 俺のそれからを見たけど、個人的にはすごいいい作品だと思う
ただ、その後その映画に関して 漱石文学についての開き直りがある と書いてある記事を読んだんだよね
自分でもそれが何かわからない・・
>>498さんとか何かわかりますかね?
500 :
吾輩は名無しである:2007/02/13(火) 15:02:16
>>491ド低能は黙っとれw
(乂∀・)┌┛)`д);∴
501 :
498:2007/02/14(水) 04:34:15
>>499 >その後その映画に関して、漱石文学についての開き直りがある と書いてある記事を読んだんだよね
その記事を読んだことがないので何とも言いかねるけど、
「漱石文学についての開き直り」ってなんでしょうね?
映画自体は良かったと思うので記事の内容が気になるね。
502 :
吾輩は名無しである:2007/02/16(金) 05:16:32
森雅之主演の「こころ」をケーブルテレビで見ました。
よかった。
Kは三橋達也でした。やることなすこと常識がない感じで、下宿にきても
行儀も礼儀もさっぱり駄目。貧乏なので見た目もぼろぼろ。しかし、妙に可愛
らしいというか、ほうっておけない感じ。遺書の文字も、幼いところがある可
愛い文字だったのが、リアルでした。
先生の森雅之は、教養があって非常に品がいいのだが、人間として体温が低い感じ。
Kをかまっている時、お嬢さんを好きになった時だけが、生き生きとして
いるのだが、Kの死に顔を見た直後から、ぞっとするほど冷静に後始末をはじめ、
体温が低い人間に戻っていて、またそんな自分をとてもよく自覚している様子。
その後のお嬢さんとの結婚生活も、夕食のシーンがあって、女中に「そうね、お豆腐
にしましょう。先生、お好きだから」というのがあり、なんだろう、豆腐中心の鍋?
とか思って見ていると、食卓にでん、と冷奴がのっていて、それと味噌汁らしき
ものとご飯だけ。え、これだけ!と見ているこっちは驚く低カロリーなのだが、
どこにも行かない、誰にも会わない、何にもしない生活だから、あまり腹もすか
ないらしい。
何かね、本当に短い青春のひとときだけ、生きていた人みたいだった。
積極的な苦悩というより、友情と恋の結末を見たら、あとは何もない、
学生に向けてそれを語り終えたら、もう残っていない、という感じだった。
観たかった
504 :
吾輩は名無しである:2007/02/22(木) 18:52:59
>>427 仮にお前が性的強者だとして、
小説に出てくるような性的弱者を嘲笑しているのだとしたら、
お前に文学を語る資格はない
とかって言うと自分が性的弱者だってバレそうだからやっぱやめた
505 :
吾輩は名無しである:2007/02/23(金) 15:13:54
性的弱者って何?マゾのことか?
506 :
吾輩は名無しである:2007/02/25(日) 23:31:32
もてないってことだろ。
507 :
吾輩は名無しである:2007/03/05(月) 17:04:29
奥手ってことじゃないの
508 :
吾輩は名無しである:2007/03/08(木) 21:57:48
AがまざってるOはOA型とする
OかBに好かれずAだけで群れてるヤツは、農耕民度、高すぎる。
群れて規則正しく日本の先住民を殺してきた遺伝子、多いんだろう。
O,B,Aの本当に優秀なヤツが1番嫌いなのって農耕度の高いヤツなの。
それを知らないA同士でさらに農度、濃くなる。
日本語でおk
510 :
吾輩は名無しである:2007/03/19(月) 07:01:14
そういや、夏目先生もAだな。
「三四郎」読んでて、つらいんですが・・・こんなきつい小説とは知らんかったよ。
昔の事やら思い出されて、痛いところをこれでもこれでもかと突いてくる。
然るに、文章は単簡で飄々としているところが愈々業腹だw
512 :
吾輩は名無しである:2007/04/11(水) 20:11:44
513 :
吾輩は名無しである:2007/04/12(木) 18:36:56
精神的に向上心のないものは馬鹿だ。
514 :
吾輩は名無しである:2007/04/12(木) 18:44:55
d
漱石の女性観についてご意見願いたいです。
この人っていろんな作品で女性について言及しますよね。
結構封建的、というか今言ったら柳沢大臣みたいに怒られそうなことが多いですけど、
一方で、登場人物の女性には主人公が翻弄されるって展開が多い気がします。
なんだかこの辺、夏目漱石がどう考えているのかと、疑問に思いました。
漱石の世界に出てくる女性は魅力的だよね
517 :
吾輩は名無しである:2007/05/04(金) 03:09:17
漱石は女流作家には親切だった。
518 :
吾輩は名無しである:2007/05/04(金) 03:15:00
漱石は封建的ではないよ。個人主義だし開明的だ。
519 :
(o^v^o) ◆m0yPyqc5MQ :2007/05/04(金) 06:17:10
およねさん
(T_T)およね
およね
うう
520 :
(o^v^o) ◆m0yPyqc5MQ :2007/05/04(金) 06:20:09
>>515 名前わすれたけどね、うすくてちいさな本で漱石の女性観だけまとめた比較的良書があるよ。
なんだっけな
漱石の恋愛観
みたいな
521 :
吾輩は名無しである:2007/05/04(金) 22:08:37
しかし小坂晋の分析で大体漱石の女性観は尽きているのではないか。
小阪晋「漱石の愛と文学」講談社(1974年初版)古書価格1000〜4000円
情報は親切に
三四郎なんですが、
美禰子って野々宮が好きなんだと思うんですけどどうですか?
三四郎は美禰子と野々宮の駆け引きに利用されてるだけのような気もします。
美禰子は野々宮に対してツンデレで気を惹こうとしていますよね。
野々宮とあったときは思想が対立するのに、裏では野々宮のことは俗物ではないみたいな
他の独身男性たちに対する評価とは一段違うというような認識を持っていますよね。
こういう風に感じた人って他にいる?
>>522 ドウイ 大塚楠緒子(戸籍名=久寿雄♀)が鍵。
525 :
吾輩は名無しである:2007/05/21(月) 00:00:51
しかし如何して当たり前な小坂の分析が学界の主流になれずに、江藤のような奴がでかい面してるんだ。
526 :
吾輩は名無しである:2007/05/21(月) 00:06:29
神田の淡路町の近くにあった洋飯屋で漱石の食べていたというミンチ肉の棒のようになったものを食べたけど
まずかったな。石塚が上手い上手い言って食ってるのを見てぞっとしたよ。
先生の顔、怖いなぁ。イメージと違う
つーか、静が可愛い
Kって坊主頭じゃなかったっけ
でも、これはこれで面白そう。読んでみたいな
先生はもっと繊細で優しそうなイメージだったよ
俺は漱石の顔でイメージしてた。っていうか漱石の小説は全部主人公の顔が自動的に漱石になる。
あとドストエフスキーも。
532 :
吾輩は名無しである:2007/06/23(土) 13:19:34
湯につかって遠くの三味線の音を聴いているシーンが
でてくる小説しりませんか?
534 :
吾輩は名無しである:2007/06/23(土) 14:07:15
535 :
吾輩は名無しである:2007/06/24(日) 02:51:11
やっぱ評価の高い名作を無理して読むより
たとえB級でも自分が心から面白いと思える本を
何回も読むほうが勉強になるな
勉強というのは、何を示してるの?
537 :
吾輩は名無しである:2007/06/25(月) 00:32:13
小説の勉強
538 :
吾輩は名無しである:2007/06/27(水) 18:31:11
無料で漱石の小説が読めないですかね?
540 :
吾輩は名無しである:2007/06/28(木) 00:31:02
>>539 知りませんでした。ありがとうございます。
図書館で見かけた申賢周先生の博士論文が気になります。
個人でだとどうやったら入手できます?電子出版とのことですが
542 :
541:2007/07/10(火) 21:40:59
流れを止めたならすいません。スルーしてください
543 :
吾輩は名無しである:2007/07/11(水) 15:30:30
や、最初っから人いないしなぁ。
ちなみに僕にはわかりません。だれか!
544 :
吾輩は名無しである:2007/07/14(土) 15:41:00
しかし漱石の小説の中であまり注目されていないが野分は重要な小説だと思う。
彼の言いたい事やりたいことが良く出ている。
545 :
吾輩は名無しである:2007/07/14(土) 17:43:03
漱石は深刻すぎてダメな作家。しかも受けを意識している。文章力はすごい。
漱石からナルシスティックな辛気臭さを抜き、受け狙いの図式性も抜いたところに
美的センスを加えれば内田百間になる。つまり洗練だ。
百間の散文こそが日本人の書く文章の究極。
>>545 さぞかし立派な作家なんでしょうな、あなたは(笑
547 :
吾輩は名無しである:2007/07/15(日) 02:22:25
いや、俺は小説は書かない
ううむ、漱石を駄目と言える、小説を書かない人物ですか。誰だろう?(笑
549 :
吾輩は名無しである:2007/07/15(日) 12:39:38
消費者だろw
550 :
吾輩は名無しである:2007/07/20(金) 23:42:44
「文豪・夏目漱石」展、9月から東京で今年9月に開かれる特別展
「文豪・夏目漱石」(朝日新聞社など主催)の概要が19日、会場となる
東京・両国の江戸東京博物館で発表された。同展は、東北大学の創立と
漱石の朝日新聞入社から今年で100年になるのを記念する事業。
同大が所蔵する「漱石文庫」の書籍や日記、書簡などを東京で初めて公開する。
趣味の絵画や書、当時一流の画家らによる初版本のデザイン稿なども含め、
計約800点を展示する大規模な回顧展となる。
会期は9月26日〜11月18日。
551 :
吾輩は名無しである:2007/07/20(金) 23:44:17
ただの馬鹿だろう
夏目漱石の本スレってここ?
何で夏目漱石専用スレッドが無かったの??
信じられん・・・。
553 :
吾輩は名無しである:2007/07/24(火) 22:51:02
漱石を読むと偉くなれるんだってね!
弟子スジのひゃっけんのほうがずっと偉いと
鱒二が言ったとか
555 :
吾輩は名無しである:2007/07/26(木) 05:55:00
誰が偉いと言ったとかゆーより普通に百閧フほーが芸術家としては上なんだが…
漱石は語彙や文体の豊かさやインテリジェンスが凄くて、そこが尊敬に値する、
つまり尊敬すべき知識人&職人ってことだな。「先生」って感じの人だ。
同時に技術論的にやけに愚直なところがあって、いじりやすくもあるから
現代の批評家にも重宝な存在だな。(たとえばの話、百間はいじれんからね)
実際のところ、芸術家としては、まあ、そこそこ程度の人だろう。
そりゃあ百間や芥川なんかと比べられたらさすがに旗色が悪かろうて。
夏目漱石が一番好きだった青春時代がある。
今はユーゴーとかデュマが好き!!
ごめんな、漱石!!
557 :
名無しさん@そうだ選挙に行こう:2007/07/29(日) 14:01:04
「新陳代謝」、「反射」、「無意識」、「価値」、「電力」、「肩が凝る」
等は夏目漱石の造語である。
wikiにはこうあるが、にわかには信じがたい…
558 :
greengables_clit:2007/07/29(日) 14:31:17
Wiki ってどこの Wiki だ?
559 :
名無しさん@そうだ選挙に行こう:2007/07/29(日) 15:17:40
夏目漱石でぐぐっていちばん最初に出るやつ
560 :
名無しさん@そうだ選挙に行こう:2007/07/29(日) 15:27:11
もし本当ならすべての物書きは漱石に足を向けて寝られないなw
>>557 たしかに、wikiには知ったかの無知者や妄想バカまでが書き込むから
いい加減な記述も多い、注意してかからんと間違う。
だが、それらの造語ーというより翻訳語ーが、漱石作の可能性は高い。
正岡子規がbaseballを「野球」と訳したことで知られるように、、
明治期はどっと流入した外来物や思想や風俗etc.が次々に
日本語の中へ取り込まれた時代。第一線の文学者だった漱石もおおいに
寄与しただろうことは想像に難くない。
「版権」copy right「競争」competition「演説」speech等も
大御所福澤諭吉による訳語であることは超有名である。
>正岡子規がbaseballを「野球」と訳したことで知られるように
( ´_ゝ`)フーン
青二才の小僧の文芸青年ですが質問です。
三四郎の予次郎のようなヘラヘラして軽い中にも人の拍手を誘うような演説が出来る人間になるには
具体的にどういう事をすればいいのでしょうか?
564 :
吾輩は名無しである:2007/08/04(土) 00:59:02
坊っちゃん
565 :
吾輩は名無しである:2007/08/04(土) 12:51:24
社会、平和、自由、建築…その他今使う言葉の多くは福沢諭吉あたりが作った言葉だよ
566 :
吾輩は名無しである:2007/08/05(日) 05:12:06
長編だけ、発表順に「草枕」から「彼岸過迄」までを読んでみたが、
文学として、どこがスゴイのか、いまいちよく分からん。
そりゃ、まだ現在の書き言葉が完成していない時代に、
いきなりあのレベルの文章を書いた、ということはスゴイと思うんだが。
567 :
(o^v^o) ◆m0yPyqc5MQ :2007/08/05(日) 06:50:31
読めない人はいるもんだ
草枕読んで現代文より劣ると感じるぽかいとあわれw
ほっとこと
ブンゲイ向いてないよ、すで。感性ないでしょ
毒撒き散らすのは構わんがsageなさいよ
>>566 「行人」「こころ」「明暗」も読んでみたら?
「行人」は宗教的な作品。
「こころ」は遺書が素晴らしい。
「明暗」は集大成みたいな感じがするよ。未完だけどね。
でも「そらから」「門」がつまらないなら
上記の作品もつまらないかもしれないね。
でも言葉の勉強だと思って読んでみるのもありじゃないかな?
表現の対象ってのは古来からの分類によると
(1)物質
(2)精神
とすれば、自然描写、人間の身体的な特徴などは(1)の部類だね。
漱石の素晴らしいのは、圧倒的に(2)の表現。
古いのが悪いわけじゃないけど、どうしても時代が過ぎれば(1)は知らない、わからない
ことが多くなってくる。だけど、(2)はそうそう変わるものではない。
その視点で、例えば明暗を読んでみるといい。
日本語と加減乗除ができる頭を持っていれば誰でも理解できるはず。若くて未熟ならば
理解できないのはよい指導を受けていないか、指導者がいないかのいずれかと思う。
571 :
吾輩は名無しである:2007/08/05(日) 14:48:57
「彼岸過迄」「坊つちやん」のどこまでもノーブルで洒脱な魅力がわかるまえに
「こころ」や「明暗」「それから」のようなわかりやすいものに惑溺するのもよろしかろう。
572 :
吾輩は名無しである:2007/08/05(日) 16:56:07
>>555 百間はエッセイストとしてはたしかにすごいが、小説の技においては
他の多くの作家と同じように漱石に多くを負っているだろ。
(観念性は受け継がなかったが。)
おそらくは百間小説の最高傑作であろう「磯部の松」の見事なクロージングをみてみれ。
あきらかな漱石タッチ(のひとつ)。
『三木さんはその一節だけ習い残して大きな焔の中に消えてしまった。
その後の十七年この方自分はまだ何人にも「残月」を教えない。』
『死ぬ前日おれを呼んで坊っちゃん後生だから清が死んだら、坊っちゃんのお寺へ
埋めてください。御墓のなかで坊っちゃんの来るのを楽しみに待っておりますと云った。
だから清の墓は小日向の養源寺にある。』
もちろん『風の歌を聞け』のラストなんかもこの系譜上にあるのは言うまでもない。
573 :
吾輩は名無しである:2007/08/06(月) 19:58:55
「風の歌を聴け」なら冒頭の作者前書きみたいな部分だって
「彼岸過迄」の「彼岸過迄に就いて」のあからさまな模倣だよね。
村上春樹は漱石をよく勉強してる。売れるのもわかるわ。
>>573 村上春樹が夏目漱石を好きになったのは
「海辺のカフカ」からじゃないの?
それまで漱石のその字も出てなかったと思う。
(まぁ俺は小説しか読んだことないんだ・・ごめんよ)
村上春樹の「日本の小説は読まなかった」とかいうのは初期における一種の芸
というかキャラ作りみたいなもんだからさ。まあ、文壇批判の意味もあるのかな?
実際には日本の小説もたくさん読んでたし、構造主義なんかもまじめに勉強してるし
財テクだって派手にやってる。村上春樹ってのはそういう人。
577 :
吾輩は名無しである:2007/08/11(土) 23:40:39
質問、いいですか?
「面倒な事態は『解決した』、ということはなくて
形を変えて続くものだ」みたいな一文で終わっている小説って
なんでしたっけ。確か漱石だったと思うんですが…。
579 :
吾輩は名無しである:2007/08/12(日) 03:59:13
漱石はなにを読んでもそれなりに面白い。腕がいいからな。
「猫」「坊っちゃん」「草枕」は本当に偉大だ、特に「草枕」。
しかし、これ以降はあまりたいしたものを書いていない
というか、思想家漱石がいまにしてみればさほどたいした思想家じゃないので
(むろん当時にしてみればそうとう偉い思想家だったろうが)、
偉大な文筆家漱石を邪魔した感じだな。
連載作家になったこと自体はマイナスであったと思えない。それよりも脱近代について
論じられたものが溢れかえっている現代からみると、そんなことに頭を使いすぎたこと、
作品にテーマとして取り入れてしまったこと、が惜しい。
漱石がやるべきことじゃなかった。
そう流れてしまったのは生真面目な性格のせいかもしれん。
その点、百間なんかはそこのところをよーく見てた感じがするな。
ずるいよ、あの人はw
ずるいというか健康的だっただけだろう
漱石は病的な人間だったから
581 :
ヤマさん:2007/08/16(木) 02:52:34
>>579 あんたね、当時のニーチェに対して日本の誰が物言う?
そりゃ、漱石は東洋趣味と介されてもしょうがないんだが、
それは、西洋という外部があったからにすぎんのじゃないか?
>>580 いやね、ずるいと言ったらするいんだよ。
しかしね、当時の環境から言うとまだましなほうだぜ!
S氏のように日本語を仏蘭西語になんて漱石は言ってないよ!
そうだろ、同士諸君!
582 :
(o^v^o) ◆m0yPyqc5MQ :2007/08/16(木) 06:30:05
そーせきって大したしそうかだよ
( ̄▽ ̄){のーとよんでみるとわかる。こうえんじゃなくてのーと
文化比較論ばかり
西洋じんは人前できすをするとか。にほん人はきすをしないんじゃなく人前でしないだけなりとか
そういうの文学に滅びない教養背景あたえとる。
だから漢語に置き換えて表現してむやみに英語つかってないし
あとねー則天去私いいだしたのそーせきがさいしょでしょ
明らかに独創的な思想じゃん。古今東西に例なし。日本独特なり。
583 :
(o^v^o) ◆m0yPyqc5MQ :2007/08/16(木) 06:32:55
あとそーせきって人類で初めて、体系てき科学的にに文学を研究しようとした偉人だよ
『文学論』とかふつーに古今東西に例なし。読みな、すで。原文で読めるのらっきーだから
あれは史的研究の余地あり、すで
全く新規だもん。ぶんがく部そのもの、あれを手本にしたらいまのあいまい体制くつがえるでしょ
そもそもデリダ以降、国語のテストありえないしw
584 :
ヤマさん:2007/08/16(木) 07:19:35
>>582 単に、それ当時の道徳の領域じゃないの!
>文化比較論
今からいうとそうかも、しかし、当時漱石は「文化比較論」なんて学問
知ってたの?(後で考えるとその走りかもってぐらいに考えるべき。)
>則天去私
どこから仕入れたのやら?
儒教?それとも、仏教?
そもそも、あんた、意味分ってるの?
>>583 国語?
国語ってどこの?日本の?
「あはれ」な文学部って気がする。
だいたい、漱石語るのにその顔文字なんとかならんか?
>そもそもデリダ以降、国語のテストありえないしw
この意味がわからん。語ってくれ。
http://academy6.2ch.net/test/read.cgi/pedagogy/1184103933/ ↑ここで語ってくれるとありがたいんだがね。
どうだろう?
585 :
(o^v^o) ◆m0yPyqc5MQ :2007/08/16(木) 07:51:01
そーせきってねー日本人の近代以降のぶんがくにいちばん貢献した人だよ
もしそーせきいなかったらふつーに日本ぶんがくこれりありずむの退廃に沈んでおしまいだったからね、すで
あくたがわはその補佐官みたいな感じがする。岩波の全集の配置もそんなだし
ぼくこうえん料なしでこうえんしないwきりがなし
現代日本の開花だったっけな、講演記録が青空にも入っていたから、
読んでない人は必ず読んでおいて損はないですぜ、お客さん
587 :
吾輩は名無しである:2007/08/16(木) 21:51:41
>>585 ちょっと反論されたくらいで「日本近代文学への貢献者」にスケールダウンするなよw
あと、漢字つかわん文は、池沼っぽいから、真面目な事書いてるつもりならやめれ。
>あとねー則天去私いいだしたのそーせきがさいしょでしょ
>明らかに独創的な思想じゃん。古今東西に例なし。日本独特なり。
例えばの話、「則天去私」なんて思想を漱石はあらわしてないよ。
それらしい言葉を口走ったことがあるらしいけど、文章にはいっさい書き残してなくて
研究者の間でも真意はいまだ不明。
漱石についてあまり知らないのだったら、少なくとも漱石スレで
いいかげんなレスを書き散らさないでくれよ。
なかには信じちゃう人だっているだろ。
>>588 同意。
あまり人を馬鹿にするようなマネは大人気ないと思います。
無知を知る ってご存知ですか?
>>585
ああいう書き方は思わせぶりな効果狙いとイザという場合の退路を確保するためのものに過ぎんよ
そういう意味で稀にみる下品な書き方だわw
しかし、よりにもよって漱石スレに現われるとは…orz
棗僧籍
漱石は10年に1回全部読み返してる。初めはガキのとき。そして学生のとき
は、ここにみんなが書いてるようなペダンティックなことを考えもした。
そして今読むと、これはツラすぎる。知らず知らずに漱石の作品の人物と
同じようなことをしていたり、同じようなシチュエーションに置かれて
いたりする。
「私はまた、ああしまったと思いました。もう取り返しがつかないという
黒い光が私の未来を貫き、私の前に横たわる全生涯をもの凄く照らしました。」
こんなことが自分の身に実際に降りかかるとは、思いもしなかったよ・・・
「作者の求めるもの」を追求するのが一般小説
「読者の求めるもの」を追求するのがラノベ
俺はこう考えてる。
純文学とか読むと分るけどさ、腐敗しきってんだよ。一般小説は。
独りよがりなオナニーをタラタラ垂れ流してるだけ。
今の純文学は漱石の文学を基盤に書かれてるわけだし、基本的に明治の文学と言っていいわけだよ。
その証拠に成熟しきっちゃたから進化を止めて保守的になってるじゃん。「純文学とはこういうもの」ってのが確立されてるじゃん。
だからどんどん前に進んでる「日本語」から取り残された。
漱石の文章とかもう読めたもんじゃない。古文書。化石。
「文章は劣化しない」とか言っちゃう馬鹿がいるけどさ、言葉は風化するんだよ。
言葉が風化すれば自ずと文章も風化してくる。
風化した文章って古典と同じだからさ、文章を書いた人がアタマヨサゲに見えるわけ。「それを読んでる俺カッコイイ!」なわけ。
それを美文だのなんだのとまつりあげるんだから失笑モノだよ。
熟れ過ぎた果物をそれと気づかずに食べてる。それが今の一般小説厨のオメデタイところ。
一方、ラノベはまだまだ発展途上だ。
「コレはラノベ」とは言えるけどさ、定義なんて文章の上では見つからない。
漢字が少ない? 文章が稚拙? 高橋弥七郎とかあてはまらない。
ファンタジー? SF? 半月はどうなんだ。
「絵がある」という共通点はあるけどさ、言ってしまえばそれだけ。
文章の上での共通点なんてないし、まだ模索してる最中。
読者の求めてるものがまだわからないから多様化してる。
まだ若い果実なんだよね。みずみずしいとは言わないけどさ。
下がり続けてるものと上がり続けてるものを比べてどっちが優れてるなんて言ってるのは意味がないと思う。
少なくとも俺はそう思う。
いつかは追い抜かされる日が来るからね。
http://love6.2ch.net/test/read.cgi/magazin/1171251147/206
漱石の文章なんて中学生でも読める簡単な文章じゃん。
難しいのは二葉亭四迷とかあそこらへんと
むしろ森鴎外とかじゃない?
597 :
吾輩は名無しである:2007/10/09(火) 09:29:25
>>596 猫を辞書とか使わずに100%読める中学生が居たら見てみたい
近頃の文庫本には、親切で見当外れの註が付いているから、字引なんか要らんでしょ。
599 :
吾輩は名無しである:2007/11/04(日) 18:46:10
要るだろ
読んだ事無いだろお前
うんにゃ、文庫の話よ。
集英社文庫の2冊本とか見たら、あんた、納得するよ。
601 :
(o^v^o):2007/11/11(日) 13:23:18
みんな、そーせき展おわんないうちに往きな
生原稿みといたほーがいーよ。勉強なるから
あと蔵書とか
602 :
吾輩は名無しである:2007/11/11(日) 14:24:54
直筆で読む『坊っちゃん』(集英社新書ヴィジュアル版)
面白いです。
603 :
( ̄^ ̄)Protestant ◆3VENLW3gMc :2007/11/11(日) 17:12:03
漱石の小説てね37〜50歳に書かれたもんでしょ。
確かに漱石の文章は誰でも読めるとは思うけど、
深い意味での真意てねある程度の年齢を必要とすると思うよすで
当時、漱石にしろ鴎外にしろ後年ほど評価された作家ではなかった。
道草なんて十代で読んでもおもしろいとは思わないでしょ普通…
今後100年後も読み続けられるであろう作家としても漱石は偉大と言える。
604 :
(o^v^o):2007/11/11(日) 17:13:42
そーせきで明るいの坊っちゃんとね、あと門だよ
ぜんたい的に暗いよねww性格湿っぽし
605 :
( ̄^ ̄)Protestant ◆3VENLW3gMc :2007/11/11(日) 17:37:49
門は明るくねーじゃん。よく嫁文盲w
606 :
(o^v^o):2007/11/11(日) 17:40:30
門あかるよ
縁側でひなたぼっこしとるだけじゃん
参禅に行ったけど、あんなんただの庶民の気まぐれでしょ
ぼく門がいちばん好きな小説だもん
607 :
( ̄^ ̄)Protestant ◆3VENLW3gMc :2007/11/11(日) 17:52:53
あほくさっ非倫理者くちがる
門て友人の女を姦通して世間からびくびくして犯罪夫婦の話じゃん
ほのぼのした夫婦の会話に騙されとるww
ちなみに
戦前までは姦通罪はあって列記とした犯罪であった。すで
608 :
(o^v^o):2007/11/11(日) 18:16:20
卑しきことばを安易に口にすべからず、このくちがるめが。
自由恋愛は不義にあらず。先ず両性の合意に基づく婚姻は脱封建時代の啓発たりけり。
もし両性の合意に世間が背けば、よく議論の上でその是非を問うべきものなり。
門の夫婦は婚姻前に不義を犯したるデキコン野郎にあらず。
たんに、両性の合意を封建世間より優位に置きたる近代家庭の新婚なり。
よく読め。口を慎めくちがるめが。
批評家は文面以外を勝手に論じるべからず。文士の丹精手技に失礼なり。
609 :
( ̄^ ̄)Protestant ◆3VENLW3gMc :2007/11/12(月) 20:22:50
なんだ608て、くちがるの面して
自分に文句いっとるww
そーとの間抜けな偽者だなすでwばーか
610 :
吾輩は名無しである:2007/12/02(日) 03:46:08
友人はどうして妹だ、なんて嘘ついたんだろう
611 :
吾輩は名無しである:2007/12/29(土) 23:59:10
冒頭に死体が出てくるのなんだっけ? 列車事故かなんかの。
なんで漱石はそんなこと書いたのかなあ
と思っていたことを思い出しました。
>>611 『三四郎』では途中に女の轢死体が出てくる。
冒頭では主人公が見知らぬ女と同衾する。
この二人の女を混同してしまう、と書いた人がいるけれど、私も同感である。
613 :
ヤマさん:2007/12/30(日) 19:17:10
あれをどうして混同するのか謎。
小夜子と藤尾を混同するくらい謎。
久々にスレ開けたら、新年始まって5時間目のレスが↑これかよwww
616 :
吾輩は名無しである:2008/01/24(木) 04:19:41
>>612 そうね、だってあの小説って噴出してしまうほどのご都合主義の塊だもんね。
上京時の車中で交渉を持った唯一の男、それが偶然にも最初にできた学友の恩師だったw
しかも三四郎は友人から恩師の噂話を聞いた時点でそれをあの車内の男と重ね合わせるが、見事に的中ww
うんで、東京で初めて見惚れた謎の女がなんとその友人や同郷の先輩の知り合いだったwww
こういうとんでもないストーリーテリングを平気でやってるからね。
轢死体=同衾した女。こういうエピソードであっても全然不思議ではないね、つか、そのほうが自然w
617 :
吾輩は名無しである:2008/01/24(木) 13:13:26
そういや今年のセンターの小説が彼岸過迄だったね
618 :
ヤマさん:2008/01/24(木) 23:56:20
彼岸過迄ですか。三四郎と彼岸過迄は人に薦めたことがあります。
どちらもプロットの面白さがありますから。しかし、前期三部作と後期三部作の
一作品目の両作品を比較すると、漱石がいかに急速に進化をしたのかが
よく分かりますね。とりわけ自我への迫り方において。
彼岸過迄は赤ん坊が死ぬところまでが面白いが、そこから先がつまらなくなる。
「彼岸過迄」は、短篇の連作を繋げて一個の長篇小説にするという構想で書かれた。
同様の構想の連作「心」の中の短篇として書きはじめた「先生の遺書」が長くなりすぎて
単独で一個の作品になったのが「こころ」。
「彼岸過迄」は元の構想通りの作品で、統一性にはやや欠けるだろうが、面白いと思った。
ユードラ・ウェルティの「黄金の林檎」なんかもこのタイプの小説かな。
「彼岸過迄」ヒロインが色っぽくていイイ!
もっとも、漱石の描く女はたいがいエロくて、それも直接的にエロい描写を
するわけではなく、メタファーを多用するわけでもないのに、なぜか抜群にエロい。
女の官能性を描いてみせることに関して漱石よりも積極的にみえる荷風や川端や
谷崎や三島の女たちよりも断然エロい、といういいかたに語弊があるならば、
登場したページがエロに奉仕するためだけに存在することになってしまうような、
そんな得体の知れない圧倒的エロさを漂わせている、ように感じるのは俺だけ?
どこに秘訣があるんだろう? わりと長いこと考えながら読んでるんだが、わかんね。
たしかに女が出てくると、キター!って感じになるなw
624 :
吾輩は名無しである:2008/01/28(月) 20:09:02
漱石の小説って、金がない、金策しなきゃとかって騒いでる連中の家にも必ず
下女とか女中がちゃんといて(学生、例えば三四郎のアパートにさえいる)
世話してくれるのは何故? おかしくね?
俺らが東京で一人暮らしするのに、女中なんてとても雇えないわけだが・・・
625 :
ヤマさん:2008/01/28(月) 21:49:03
627 :
吾輩は名無しである:2008/01/29(火) 23:34:44
漱石の女の描写には、強烈な童貞パワーを感じる。
きっと、綺麗な白人娘がうようよいる環境に放り込まれた、美というものには
人一倍鋭敏なくせに、異性へのアプローチにおいては朴念仁だった男が、
悶々としながら過ごした歳月が育んだ賜物だったのではないかと思う。
良くも悪しくも、ドイツで白人女コマして逃げてくるような男が書く
どこかしら骨太で現実的な女にはない「萌え」がある。
そういうところも含めて、漱石はドストエフスキーとよく似ています。
629 :
吾輩は名無しである:2008/01/31(木) 02:40:40
観念が好きなところは似てるけど、漱石は芸術美や技術に強く惹かれている人だから、
あえてそういうアナロジー遊びをするなら、漱石はトルストイにこそよく似てる。
ドストは美なんて興味ない、あれはお話を書きたいだけの人。
オスカー・ワイルドにも似てないか?
>>629 トルストイは「芸術とはなにか」で、ベートーベン第九をはじめ、多くの芸術を無価値、
信仰心が足りないと切り捨ててる人ですよ。自身の作品をもきっています。
いわば反芸術の立場です。漱石と似ているはずはないかと。
むしろドストエフスキーの方が芸術擁護の立場をとっています。
トルストイが反芸術とは語弊があったかもしれません。
一般に私たちが考えている「芸術」という概念を、トルストイは否定しているのですね。
私はトルストイも作家として好きで著書も好んで読みましたが、さすがにベートーベン第九
を否定したことには納得がいかないところがあります。ベートーベンの最もユニークな晩年
の作品群を、宗教の立場から否定するというのが私には馴染まない考え方なので。
たしかに、晩年におけるその言説は宗教的にすぎるきらいがあるけど、
いわゆる審美性には、活字芸術における表現技巧の洗練という面も含めて、
生涯こだわりにこだわりぬいた人だよトルは。
第九が嫌いなのも、なんとなくわかる。
>>632 トルストイを読んだのなら、トルストイが一般的な芸術の概念を否定しているなどとは
思えないはずなんだけどな。
アンナ・カレーニナなんて単なるメロ・ドラマだぜ? 宗教性なんて全然関係ない。
何を書くかではなく、如何に書くかを追求しているからあれは面白いわけでさ。
>>633 考え抜いたのは分かりますが、得た答えがどうにも自分には合いません。
「宗教的芸術」を最高とし、ベートーベンや「戦争と平和」(自身の若き日の作品)まで
否定するというのはどうかと。「宗教的芸術」が素晴らしいのは、ミケランジェロなどを
見れば分かりますが、同時に、宗教とは無縁の芸術も素晴らしいはずです。
>>634 晩年に書かれたストイックな信念を吐露した本は、まだ読んでないみたいですね。
ほとんど狂信的とも言える境地に達して、おそらくあなたが読んだであろう、
「戦争と平和」や「アンナ・カレーニナ」といった自分の作品すら、書かれるべきではなかっ
たと書いてますよ。
「芸術とは何か」は死の約10年前に書かれた本です。この時点でトルストイは相当に
狭量な考えに固執するようになってしまってるのだと思います。
トルストイはドストエフスキーと違って、晩年の作品を評価の内に含まないことが多い
ですね。
何故かといえば、ドストエフスキーは死の直前まで「カラマーゾフの兄弟」を書き続けた
ことから分かるように、芸術的に深化し続け前衛であり続けましたが、トルストイは
>>635に書いたように、「宗教的芸術」以外の芸術を否定する考えに囚われるように
なってしまったからです。
>>635 まあ、もちつけ。
もちろんトルストイ作品は、そのすべてとはいわないまでも、一通り読んでいるつもりだし
いわゆる黄禍論みたいな極端な言説も知らないわけじゃない。
あなたはよほど作家の人格やら人生を小説作品と重ねあわせて語ることが好きみたいだが、
ボケたのか病気だったのかあるいは大真面目だったのか、いずれにせよ、トルストイ本人が
なんといったところで、アンナ・カレーニナやイワン・イリイチの死といった
数々の芸術品が書かれてしまったことは事実なんだよ?
その厳粛な事実を踏まえたうえで、トルストイのテクストにはあってドストエフスキーの
それにはない種類の審美性を漱石のテクストが共有しているのでは?
っていう話だったんじゃないかい?トルとドストのどっちが偉いとかそういう話ではないし、
ましてやあなたの好みなど関係ない話。
>>637 自分は作家の人格と作品そのものを結びつける考えには、むしろ反対する者ですよ。
ただ芸術観の話だったので、トルストイのストイック過ぎる芸術観が漱石のそれと果た
して結びつくのかということを述べたに過ぎません。
「戦争と平和」、「アンナ・カレーニナ」などはトルストイの晩年のストイック過ぎる考えとは
無関係に、自分は高く評価しています。それだけにトルストイ自身が否定したことには
戸惑いますけどね。
639 :
ヤマさん:2008/02/01(金) 20:08:13
ドストに一票!
「世界のスーパースター夏目漱石」っていう漱石フリークの日本在住外国人が書いた本が興味深いですね
漱石とシェークスピアが世界の2大文豪と称していたり
なぜ日本では漱石が、あまりに才能も人気も劣る鴎外とライバルとして並べられてるのか全く理解できない
と嘆いていたw
そーせきにスーパースターなんて言葉を結びつけるとは舐め腐るにも程があるなw
642 :
名無し募集中。。。:2008/02/06(水) 02:28:26
どうでもいいことだけど漱石に文豪って名称はおかしい気がする
いや実績が文豪に相応しくない意味じゃないよ
ただ文豪よりももっとしなやかなイメージが漱石にはあるなって思った
643 :
吾輩は名無しである:2008/02/06(水) 04:08:36
つーか、日本に文豪って言葉が似合う人はいない。
20世紀の真ん中以降になると、世界にもいない。
漱石の文体って独特だと思うんだけど、なに文体っていうんだろ?
どういうところからこの文体ができあがったんだろう?
645 :
吾輩は名無しである:2008/02/06(水) 06:44:31
漢籍+英語+落語÷3ってことらしい
だれか永日小品の金の解説をしてください。
どなたか漱石の生きてた時代の1円って今の通貨価格に換算するといくらくらいか分かりますか?
明治40年当時の1円は現在の貨幣価値にすると3500円くらい。
朝日新聞は月200円の給料で漱石と契約した、現在の貨幣価値に換算すると約70万円。
649 :
647:2008/03/20(木) 22:44:17
>>648 回答ありがとうございます!二十代半ばに英語教師やってたときの年俸が450円ってあった
のでどれくらいかなと気になってしまって。
月70万って会社員としては高給でしょうけれども、「作家」としての漱石を考えてみた場合はど
うなんでしょうかね・・・。当時も本はかなり売れてただろうから、歩合制だったらもっと待遇よか
ったのじゃないかしらん。しかし漱石は拝金主義者じゃないから、とやかく愚痴は言わなかった
だろうけども。
>>649 生活自体はけっこう苦しかったらしいね。
それが大学辞めて朝日に入社した一番の理由みたいだし、その際条件もかなり出したらしい。
漱石は食べることが好きだったし、なにより洋書代がかなり掛かったみたいね。
652 :
647:2008/03/23(日) 13:12:32
>>651 thx !これは便利且つ興味深い。今後漱石読み直すとき役に立ちそうです。
それにしても啄木が・・・。あんなにいい作品を残したのに現実からの仕打ちは過酷だ・・・orz。
夏目漱石の性格はどんなだったんだろう
私の予想は坊ちゃんとクシャミ先生を足して二で割った感じだ
漱石は赤シャツが自分をモデルにしたと言っていたらしいが
癇癪持ちで、いつも気難しい顔してたんでしょ。
弟子が集まっているとき、何が気に食わなかったのか
「誰のおかげで世に出れたと思っているんだ」と言って
空気が凍りついたとか。
子供に勉強を教える時にいつも怒っているので夫人が
「分からないから教わっているのにどうしてそんなに怒るの?」
と聞いたら
「分からないのが許せないだ!」
と怒鳴り返したのだとか。
>>655 変な方言を話す漱石先生になっちまったw
>「分からないのが許せないだ!」
「分からないのが許せないのだ!」
癇癪持ちだったって、よく書かれているよね。
>>654の「誰のおかげで・・・」発言は知らなかったけど、それでもあれだけ弟子が集まってきたんだから、どこか魅力のある人だったんでしょう。
小宮豊隆なんて、漱石の死後出た鏡子さんの本に関して
「あれは先生の本当の姿ではありません」
とか言って、なんかもう”身も心も捧げた”って感じじゃないですか。
658 :
653:2008/03/25(火) 22:18:25
まじでか、知らなかった
猫や坊ちゃんはユーモアたっぷりだったから
そこまでの癇癪持ちは想像出来なかった
659 :
吾輩は名無しである:2008/03/27(木) 12:04:07
いっぱいいっぱいな人だったのです。
660 :
(o^v^o):2008/03/27(木) 16:58:53
そーせきて周りのひとらと頭の回転おりあわなかったよすで
だから芥川みつけたときのはしゃぎ方と言ったらないでしょ。
あれ子規との文通以来のはしゃぎっぷるでしょ
(^○^){わははは。あれみたい。猫のガンコせんせー
661 :
吾輩は名無しである:2008/03/29(土) 00:07:07
永日小品よんでるのですが
英国留学して下宿し、
Kという日本人と知り合う話がありますよね。
それで、新しく移ったKの下宿を訪ねたら
前の下宿にいたアグニスって少女が出てくるのはどういうことだと思われますか?
>>661 あ、それ俺も一瞬「?」だったけどよく読めば
「旅から帰って来た。当分此処にいるから遊びに来い」とK君の手紙にある。
此処っていうのは、元の下宿ってことだと思います
663 :
661:2008/03/29(土) 18:57:45
>>662 読み直してみましたが、多分、あなたの言う通りだと思いました。
すっきりしました。
ありがとうございます。
664 :
吾輩は名無しである:2008/03/31(月) 23:15:06
夏目漱石のうつ病は、当時教え子であった藤村操の死も影響している、とWikipediaでなされております。
確かに漱石は藤村操の自殺の直前、彼を「君の英文学の考え方は間違っている。」と叱り、
直後の世間の報道も、哲学的な悩みによって自殺した、ということでした。
そのことで、彼の英文学についての考え方を非難した責任を感じるのは理解できます。
しかし事件の数ヵ月後、彼の直接的な原因は菊池多美子への失恋だということが明らかになったはずです。
漱石はそれを知った上で、自殺した原因は私にもある、と強い責任感を感じて悩んでいたのですか?
それともそれを知らず、彼を哲学的に追いやった原因は私にあると悩んでいたのですか?
直接関係あるない全部まとめて悩むのが鬱病じゃないの?
ウィキはあんまり信用しないほうがいいよ。留保つきの参考程度が一番だ。
667 :
吾輩は名無しである:2008/04/03(木) 19:05:00
永日小品ざっと読みましたが、下宿のところは「こころ」を彷彿とさせますね。
永日小品では裕福なのがKの方ですね。漱石は下宿代を節約するために、条件の
悪い安い下宿に移ったのではなかったかな。下宿の娘アグネスは「大きな
潤った目」を持つ。これって漱石のタイプでしたよね?Kもアグネスを
「かわいそうだ」という。かわいそうだというのは惚れたってことじゃないか。
永日小品ではKとアグネスは関係をもっていたということですよね。他にも
くらーい事情があるよう。読みこんで見ればおもしろそう。
668 :
吾輩は名無しである:2008/04/04(金) 02:46:11
昨日藤村操の墓→不忍池まわってきた
こころの背景が分かりたいな
三四郎で『ポンチ』という言葉がでてきますが
ポンチとはチンポのことなのでしょうか?
教えて下さい
670 :
吾輩は名無しである:2008/04/04(金) 18:19:19
ポンチとはフルーツポンチのことです
671 :
( ̄^ ̄):2008/04/04(金) 19:06:33
チンポで性根ねぇ(笑)
672 :
( ̄^ ̄):2008/04/04(金) 19:11:26
チンッポマァ〜ン♪
パラッパッパッパ♪
チ、チンポ〜♪ チ〜ンポ〜♪
チ、チンポ〜♪ チ〜ンポ〜♪
チ〜ンポ〜♪ チ・イ・ン・ポ〜♪
673 :
661:2008/04/04(金) 22:39:27
>>667 >かわいそうだというのは惚れたってことじゃないか。
>永日小品ではKとアグネスは関係をもっていたということですよね
『三四郎』だったか、Pity's akin to love.(「かわいそうだた惚れた」)
という言葉が出てくるのを思い出しました。
僕は、「Kとアグネスが関係をもっていた」とまでは思わないのですが
なるほど、流石に漱石の作品は奥が深いなと思いました。
674 :
667:2008/04/04(金) 23:09:32
>>673 永日小品を教えていただきましてありがとうございました。
すごく目が開かれるといった感じがしました。
えっと、「Kとアグニスが関係を持っていたこと」ですか?
それはガチだと思いますよ。少なくとも主人公はそう感じたと思います。
主人公はKに招かれて喜び勇んで、元の下宿へ行きドアをノックする。
ところが音沙汰ない。おかしいなと思うがまっている。すると中から
アグニスがでてくる。主人公はドアの中にいるKに会わずに帰る。
主人公がKに会わずに帰ったのは、二人の関係に傷ついたからだと思います。
もっとも、主人公が感づいたのはもっと複数のドロドロした関係でしたが。
また、「旦那、かわいそうたあ、ほれたことよ」というのは私が書物から
教えてもらった真実でした(笑)その短い言葉の真実に凄みを感じてます。
675 :
吾輩は名無しである:2008/04/07(月) 01:37:18
こころのKには藤村操の出来事も影響しているのかな
青空文庫で夏目漱石を読んでいってるところ。
さっき、彼岸過迄を読み終わった。
本の中の人々のうだ話を延々読み続けたいと思った。
終って残念。
次は行人、長いね。
「三四郎」から「明暗」までは(ただし「道草」を除く)大河小説です。
上のほう読んでると
門が明るいほのぼの小説とか言ってるひとがいてビックリした。
自分は、いつこの夫婦に精神的物質的な破滅が訪れるのかと
ビクビクしながら読んでたのに。
まぁ、変なコテの書き込みだからしようがないが。
初期作品と明暗を除いた作品の中で一番好きな作品ってどれ?
私は行人だろうか
最初はあんまり好きじゃなかったが終わりに近づくにつれてどんどん面白くなっていった
今、行人半分ぐらいのところだけど
兄さんがどうなるかヒヤヒヤするわ。
ネタバレ禁止。
>>683 さっき読み終わった。
感想色々書いてみたけど
ぬるい男女論になりそうなのでやめた。
とにかく、兄さんが無事なままでよかった。
わかるよ、兄さん。
でも、女房がわからんぐらいでそこまで悩むな。
>>684 あんた何も解ってないと思うぞ
読み直しだな
そういうなら感想よろ。
687 :
683:2008/05/14(水) 01:19:42
やっぱり私は一郎が二郎を叩くシーンが凄いと思ったな
二郎が宗教を信じていないのをあんなに簡単な行為で
しかも印象深く余韻が残るようなシーンに出来たことに感動した
流石漱石先生
私の個人主義の語り口が魅力的。
自分の行動も言葉も、思考さえも客観的に見ているような達観した態度。
689 :
吾輩は名無しである:2008/05/18(日) 17:58:29
草枕の那美さんが主人公に頼む、苦もなく往生して水に浮かぶ様の絵、のイメージがつかめない。
確かに美しいのだろうと思うんだが。和服で水に浮かぶとどんな風になるのやら。オフィーリアとはまた違うだろう。
和服で水に浮かんだ写真ってどこかにないものかな。
行人は常識側の人と、常識側でない人
本来は常識など重んじていないにも関わらず、婚姻関係に縛られて常識から離れられない人
全方向から攻め立てられていく自分
それぞれの立場で分別すると面白い
それぞれが立場を表すキーワードを持っていて(三沢の接吻、父の女景清の話、お貞さんの白粉など)
目線によって主張は違う
長男の精神衰弱を暗示されて終了しているが、
はたして長男の頭がおかしくて神経を病んでいるのか?世間の常識がおかしくて結果神経を病ませてしまっているのか?
初期の漱石の作品同様、その常識についての疑いがテーマになっているように思う
>>960 長男が狂っているか?
世間が狂っているか?
か。
なるほどです。あなたのおかげで行人のもやもやした部分が少しだけ飲み込めた気がします。
なんでそうせき先生のスレのだい名に『テクスト』と『分せき』とかいてあるのですか?
教えてくださいかっこいいイケメンのお兄さま方
693 :
吾輩は名無しである:2008/06/17(火) 14:28:06
お姉さま方、は?
新潮文庫で明暗読んでいるんだが注釈が酷すぎる
「没交渉」だの誰でもわかりそうな単語にも注解付けたり
内容にまで入り込んで、ここは後々こういう風に生きてくるだの
ここではこういうことを暗示しているだの
余計なお節介ばっかしorz
>>694 中学生にはありがたいよ。
オレは新潮文庫の漱石の注釈で日本語を学んだ。
>>695 やっぱそういう若年層向けにしているんだろうな
文学の敷居はなるべく下げて欲しいから文句も言えない
697 :
吾輩は名無しである:2008/07/21(月) 00:06:50
こころで、Kの元にお嬢さんがよく話をしにいったのは先生を焦らすためと取っていいのかな?
あたりまえぢやん
『老人の言葉の尾を長く手繰ると、尻が細くなって、末は涙の糸になる。』
ここいいな。。
猫、坊ちゃん
こころ、三四郎、門、明暗
草枕
なんてのが当節人気らしいけれど、
虞美人草
こいつを読まねえで漱石を語ろうってのは
ちいっとばかり片腹痛てえぜ
いや読んだことないやつなんかほぼいないと思うよ・・
全然威張るとこじゃないからねキミ・・
夏休みの宿題でも出たのかな・・
きちんと自分でやろうね・・
いい子だから・・
あらすじだけでもおせーてクレ!
703 :
吾輩は名無しである:2008/07/22(火) 22:38:55
草枕音読で読んでみ
まじでぶっとぶ
こんなん書けんのもう出てこないだろうな
他のに比べて少々力んでるがその力みが無駄になってない
むしろいいほうに働いてる
漱石やべーよあんた最高
集英社のデスノートのこころ
ぷwwwとかおもってたら表示カッコよくてちょっと欲しくなった
でもあんなもん読んでる自分の姿を想像したら…
705 :
吾輩は名無しである:2008/07/25(金) 15:30:37
Q:西洋に感化される現代人は孤独と淋しさに陥らざるをえない、
という漱石の「孤独と淋しさ」について三行内で説明せよ
説明はできないけど体感はできるなあ・・・なんだか教養のない(失礼だよね。ごめん)人々や、所得の少ない人、学歴の低い人、肉体派の職業の人のほうが、
人同士のつながりなどが強く(それを僕は馴れ馴れしくて、極めて失礼な言い方をすれば下衆だと思っていて、すごく嫌なのだが)
それなりに分別がある人の方が、孤独な感じはする。
西洋化を事物を細分化して体系つけて理解することと捉えると、人の心や感情までも
その方法で理解しないと安心できなくなり、不可能ゆえに脳が過熱して神経衰弱にな
り、結果として自分の殻に閉じこもってしまう状態が孤独であり淋しさである。
>>687 二ヶ月前のレスにあれだけど、叩かれるのはHさんだよね?
709 :
吾輩は名無しである:2008/07/25(金) 22:50:48
青空文庫にも入っている、現代日本の開花って講演録を読むといい。
漱石の眼の偉大さが感じられると思う。
道草つまんね
あたたが、つまんね、という存在であるということに、何故気づかない?
彼の言う明治の精神には、働く喜びや社会に役立つ誇りや使命感などは希薄で
手前勝手な理屈を並べて自ら好んで自閉症になっているのが孤独と淋しさで、
戦後がんばって曲がりなりにも西洋に追いついた昭和の精神はたいしたものだ。
今も国民がその精神を持ち続けているかといえば疑問だな。
硝子戸の中の一五番ワロタ
716 :
吾輩は名無しである:2008/07/31(木) 11:46:02
「京に着ける夕」にちらりと出る狩野亨吉について、他に漱石が書いた物はありますか。
「虞美人草」の甲野さんあたりは狩野がモデルだったりするのでしょうか。
狩野亨吉と漱石の関係についてなんでもいいから教えてください。
717 :
吾輩は名無しである:2008/08/02(土) 12:38:16
端的に言って 漱石は古臭い
湿っぽいし、くどい
718 :
吾輩は名無しである:2008/08/02(土) 12:48:36
理解するには学力不足だったのね かわいそうに…
そんなキミでも
夏休みにしっかりおべんきょすれば遅れは取り戻せるわよ
心配しないで、ふぁいと!
719 :
吾輩は名無しである:2008/08/02(土) 12:56:00
心理描写がくどい。駄作、カラマーゾフの兄弟の真似ごとみたいですよ。「明暗」は。こんなものは今となっては、古臭すぎて目もあてられません。
昼のメロドラマ風情ですら体得してる方法論です。テレビ創世記からあります。
夏目漱石なんかより、金原ひとみの作品のほうが、より映像的ですばらしい。
どういうフィッシング詐欺?
>>719 >昼のメロドラマ風情ですら体得してる方法論です
ばかだなあ。
メロドラマも金原も川端康成も村上春樹も、明治期に夏目漱石が出ていなければ
存在すらしていないんだからねっ。
と、構ってクンをちょっと構ってやってみました親切でしょ。
これから渋谷行きまーす \(^〇^)/ワーイ
↑で無差別殺人したらこわいな。
くどい、というのはたしかにそう思う部分もある。でも全部がくどいわけでもないよ。冗長的なのは漱石の癖みたいなものだ
724 :
吾輩は名無しである:2008/08/02(土) 20:49:19
と、感に堪えられず叫び上げた
ものの表現と言うことを考えると、彫刻を思い出す。
円空のように荒削りの味わいのあるもの、西欧風の写実的なもの、とさまざまだけど、
それぞれ、一長一短がある。円空は見る位置によって表情が変わって見える。
それが面白いし、それでいてどこから見ても、なるほど、というところもすごい。
ダビデは、かっこよく刻まれた一人の人物。それはどこから見てもダビデ。
あまり漱石が冗長、というのは賛成できないけれど、なぜそういう風に感じる人がいるのか、
はわかる気がする。
726 :
吾輩は名無しである:2008/08/03(日) 21:45:12
行人で、母親が二郎に対して
「東京に戻ったら話がある」って言ってたのは結局なんだったんですか?
727 :
吾輩は名無しである:2008/08/05(火) 23:06:01
それを書いていないところがミソだろ
728 :
吾輩は名無しである:2008/08/06(水) 01:42:18
どうする事もできない人間の持って生まれた軽薄を、はかないものに観じた
この一文、よく意味がわからないのですがどなたか詳しい方
頭の悪い自分に解説していただけないでしょうか?
人間は本来軽薄な存在であって、人間自身それをどうすることもできない。
私はそれを、人間の悲しさ・はかなさと見るのだ。
という解釈はどう?
730 :
吾輩は名無しである:2008/08/06(水) 13:35:03
「人間の軽薄は空しいなぁ」でいいじゃん
731 :
728:2008/08/06(水) 13:55:48
>>729 >>730 ご親切にレスありがとうございます。
>人間は本来軽薄な存在であって、人間自身それをどうすることもできない。
私はそれを、人間の悲しさ・はかなさと見るのだ。
そこは何となく分かるのですが
人間は本来軽薄な存在であって…の一文がなんだかよく理解できません。
辞書を引いてみたのですが
軽薄
■言動に慎重さを欠いて、誠意や真実みの感じられないさま。考えが浅くて信頼できないさま。
となっています。
となると人間は本来軽薄な存在であってという文章はおかしくないでしょうか?筋が通らないというか意味が分からないです。
そこのところを教えていただけないでしょうか?馬鹿ですいません。
よろしくお願いします。
うん、君はなかなかイイトコロに気をとめましたね
この軽薄さというのはこの場合、ペニスとヴァギナを指したものです
詰まり、繁殖活動の事ですね
733 :
吾輩は名無しである:2008/08/06(水) 14:45:27
731
「本来」が気になるわけね
漱石はキリスト教的な「原罪」を小説に取り込んでいるから
ここは「本来」でいいと思うよ
734 :
吾輩は名無しである:2008/08/06(水) 14:47:42
>>731 ついでに言えば、「禅」の思想も取り込んでいるから
「やはり「本来」でいい
キリスト教と禅とが親和性を持っていることは、最近よく論じられる
735 :
729:2008/08/06(水) 18:46:17
少し前のところから読んでみました(「こころ」)。
私は、父の死が迫っていると感じても、世間の常識程度の反応しか示せない(兄への手紙)。
また先生夫妻は先日、どちらが先に死ぬかを話し合っていたが、仮にそれがわかったとしても、
それまでの態度を続けるしかないだろう。
・・・こういう内容に続いて問題の文になるわけですが、おそらく次のような意味では?
死が身近に姿を見せても、人は日常的な、生の表層のレベルで思考し生活し続ける。
人間は生来、かくも薄っぺらい、つまり「軽薄」な存在である。
まことに、はかないことである。
何かに対してずっと誠実である、ってことは人間にはできない
女を愛した
はじめは燃えっぱなしだけど、だんだんと冷めてくる
燃えっぱなしの時に、その誠実はずっと続くもんだと誤解する
冷めてくるとどうしてこんな女に、とか、実は美人じゃない、とか思い始める…
で、あるとき思うんだな
俺はあんなに誠実であろうとしたし、あいつもそれにふさわしい女だと思っていたけれど、
今はどうだ。Tバックの後ろ姿ですらこっけいで退屈だ
誠実なんてのは、所詮こんなもんさ。軽薄?んなのあたりまえだろ
737 :
731:2008/08/07(木) 00:24:43
皆様本当にありがとうございます!
親切なレスばかりで嬉しいです。
完全に理解できたと言えば嘘になりますが75%くらい理解できたような気がします。
スッキリしました!ありがとうございました!
>>736 まだそこまで冷めたことないからわかりません。
>>738 海に潜ってみろ。いつまで息が続くと思う?三分?五分?まあ、一時間は続かない。
人間の誠実もそんなもの。お前の誠実、または、今誠実だと思っているもの、
なんぞは人間の持っている特質でもなんでもない。
後天的に人間という生き物が、ルール作りの一環として定めた泡沫属性だ。
冷めるんじゃない。熱いと思っているのが幻想であり、妄想だ。
熱い?お前、女のために無条件で命を捨てられるか?
ルワンダやチベットの虐殺で、お前は何をした?アムネスティ・インタナショナルに
参加して抗議行動を開始したか?
冷めたことがない、ってのは、熱くなったことのある奴の科白。
なかなかの内省である。
が、冷める、というよりは我に返る、現象だな。
我々は外界現象(他者もその一部)に刺戟されて様々に反応するが
必ず戻ってくる場処がある。それが「我」で
そこは冷めているのではなく醒めているのである。
「我」とは、自分が死ぬことを知っている自分。
741 :
吾輩は名無しである:2008/08/16(土) 21:50:59
先生、遺書長すぎですよw
742 :
吾輩は名無しである:2008/08/17(日) 03:32:18
禿同w
743 :
吾輩は名無しである:2008/08/17(日) 14:50:11
しかたがないよ
『こころ』のあとを志賀直哉に連載を頼んでおいたら急に断ってきて
代役が決まるまでの間、漱石は遺書を引き延ばさなければならなくなっちゃたんだから
超有名な話ですが、なにか?
文学板夏目漱石スレに来る人がよもや知らないとは思えない…
745 :
春:2008/08/17(日) 17:22:37
初めまして。ここでは何を話せばいいんでしょうか。
746 :
吾輩は名無しである:2008/08/17(日) 17:27:27
747 :
吾輩は名無しである:2008/08/17(日) 17:57:25
>>744 君は知ってたことを自慢したいのね
「偉い、偉い」とほめてあげよう
>>744 「偉い、偉い」
あー自分がなんだか偉くなったようないい気分だ…
人をほめるとこういう気分になれる
年寄りがやりたがる三悪弊「説教する」「ほめる」「自慢する」
あーいかんいかん
人様をほめるほどの馬鹿ではない
749 :
吾輩は名無しである:2008/08/17(日) 18:36:52
>>748 おじーちゃんが2ちゃんねるに来ちゃいけないよ
750 :
吾輩は名無しである:2008/08/19(火) 12:36:03
人を疑ってたのに、愛は疑っていなかった先生は甘すぎたな。
751 :
吾輩は名無しである:2008/08/19(火) 22:00:18
それから ってどういう話なの?
まずは君の手に本を持つ、話はそれからだ
753 :
吾輩は名無しである:2008/08/21(木) 01:40:28
>>751 まずは漱石の予告文を読むことからはじめよう
754 :
吾輩は名無しである:2008/08/21(木) 17:04:10
Kを裏切って罪悪感で自分も自殺するくらいなら最初から静をKにくれてやりゃよかったのにな。
結果論
こころ好きでもないけど
>>754のような感想は信じられない
なんかさこころの漫画版ひどくね?
原作読む前に
あんなの読んじゃダメだー
小畑に書いてもらえばよかったのに
758 :
吾輩は名無しである:2008/08/31(日) 00:30:24
漫画に知れば売れると思った編集者がバカすぎますね
広岡先生によると、星野じゃ日本は滅びるそうです。広田先生も富士山よか誇る
物のない日本は「滅びるね」と云われた。世界は広いのだから小さな日本でとら
われちゃいけないそうだ。さては何事にもとらわれず昼寝でもするか。
760 :
吾輩は名無しである:2008/09/04(木) 23:21:48
それはいい考えだ
>>754 お嬢さんはKを出し抜くカモにされただけ。
お嬢さんを好きだっただろうが
Kの存在を超える程ではなかったということ。
するてえと何かい、人間として優位にあったKは、先生との三角関係から潔く身を
引いて先生の身代わりに死んだのに、それと知って先生はいよいよ悩んで自死して
しまうってことかい。それなら出家して身を隠すほうが人間として立派じゃないか、
あんな死に方はあてこすりじゃないか。
763 :
吾輩は名無しである:2008/09/05(金) 21:05:33
とにもかくにも先生のような働かなくてもそこそこの生活ができる暮らしには憧れるなw
結局叔父に欺かれた件で人間不信になってたのに、自分もKを欺き自殺に追いやったことで、
自分を含めた人間自体の醜さに嫌気がさし、厭世的になり、最後には自殺ってな感じだろ。
764 :
吾輩は名無しである:2008/09/10(水) 12:43:10
あれは遺書にしては細かい描写が多すぎるし長すぎるな。
遺書ではなくやはり先生の口から話すようにしないとなんか不自然のような気がする。
765 :
吾輩は名無しである:2008/09/10(水) 23:16:56
話しちゃったら、死ねないじゃん
766 :
吾輩は名無しである:2008/09/15(月) 15:38:57
>>764 あれ元は短編のつもりでいくつかに分けて書いたものでしょ
それを少しいじって自然になるよう繋げたもんだからそれくらいは仕方ない
坑夫はくどい言いまわしが多すぎてうんざりしてくる。。
内容は面白いからまあ我慢できるが
あまりにもしつこすぎるよ夏目さん
意図的になんだろうけどさ
草枕までだな
以降は愚作ばっか
769 :
吾輩は名無しである:2008/10/08(水) 03:44:43
>>768 明治期で言う「美文」というジャンルが好きなわけね
>>767 現代の背景で過去を見ると、そういう印象を持つだろうな。
いや、あの同じことをなんべんも繰り返す言いまわしのことをしつこいと言っただけなんだが
それも時代が何か関係あるのか?w
背景だとか人物は好きよふつうに
内容もわかりやすいし
でも出だしのわりに後半が少し内容が薄いとは思った
シキに辿り着くまでが長すぎてくたびれる
で今明暗と門かけもちで読んでて明暗が100Pくらいですこぶる退屈でつまらんのだがどうしよ
病気も手術もよくしたし感情移入はばっちりできるのだがやはりつまらん
果たしてこっからおもしろくなるのかしら
774 :
吾輩は名無しである:2008/10/09(木) 02:25:53
>>767 770
「坑夫」は、ウィリアム・ジェームスの「意識の流れ」を文学で試みた実験小説
だから読みにくいのであって、明治の小説だから読みにくいんじゃないよ
775 :
吾輩は名無しである:2008/10/10(金) 08:16:29
三浦雅士の新書はどうですか
坑夫は短編を中途半端に長くした感じだね
心理を描いたものだから中途がグダグダになるのは仕方ないとしても
登場人物をもっと活かせただろうに
ポン引きにしても赤ケットにしても小僧にしても山中組や金さんやてててててにしても
広げようとすればいくらでもできそうなものだが
なんであんな半端にしたのかわからんわ
777 :
吾輩は名無しである:2008/10/10(金) 15:32:13
なんでスレタイにテクストって入ってるのに漱石の作品同士で比較してるの??馬鹿なの??
べつなんでもいんぢゃね
かそってんだし
それか漱石スレ立てろよ
「テクスト分析」ってなんですか?
みんなで「おれはこう思う」「いや、おれはこう思った」って
言い合うことを言うんでしょうか。
なんでもいんぢゃねそれよかだれかはやくスレたてろよったくとれえな
781 :
吾輩は名無しである:2008/10/11(土) 15:01:25
あなたは、バカなんですか?
ほろびるね
783 :
吾輩は名無しである:2008/10/13(月) 13:11:11
ちんこの唐揚げ
玉金のちん毛添え
まんびらのおひたし
ちくびのお吸い物
注文おねがいします。
785 :
吾輩は名無しである:2008/10/15(水) 17:31:29
ファッキン日蓮
坊ちゃんはブームになる予感
787 :
吾輩は名無しである:2008/10/21(火) 18:33:33
しないな
むしろブームの定番だった
789 :
吾輩は名無しである:2008/10/25(土) 21:02:58
夏目漱石はスウィフト先生が書いた素晴らしい風刺に
「狂ってる」とかマジレスしたただのアフォ
フウイヌムと日本の時代性を考えると、ごもっともな指摘、と言わざるをえない
>789みたいな皮相な意見は
(1)子供向けしか読んでいない
(2)史観がない
(3)単なるアフォ(笑
から導かれる帰結だな
791 :
吾輩は名無しである:2008/10/25(土) 22:56:35
sage
792 :
789:2008/10/26(日) 10:41:46
「ガリヴァー旅行記」の事ではなくて、「アイルランドの貧民の子供たちが両親及び国の負担となることを防ぎ、国家社会の有益なる存在たらしめるための穏健なる提案」の事を言っているって分かるかな?
>>790君
793 :
吾輩は名無しである:2008/10/26(日) 11:17:43
漱石の「我が輩はねこである」を日本最高のサタイアと絶賛したのは
柄谷なんだがw
あんまり、サタイアとか分ってないんじゃないか?w
浅田も含めて秀才は人生の上り下りを経験してないからか。
792のアイルランドの貧民の子供がどうしたという話は、
アイルランド未曾有の飢餓を目前にして、スイフトが
赤ん坊を食べることを金持ち達に皮にくとして勧めたことを
言ってるんだろう。
794 :
吾輩は名無しである:2008/10/26(日) 11:29:39
793の「赤ん坊」は、
貧乏人の赤ん坊。
>>792 あっそ。
君と似たようなこと言う馬鹿がほかにもいるもんだから。
悪かったね。
はじめからそう書かないと(笑
796 :
吾輩は名無しである:2008/10/26(日) 14:34:27
知識のひけらかしか
797 :
吾輩は名無しである:2008/10/26(日) 19:18:55
>>796 才のうをひけらかしたいのは山山だが、ここはそういう場所じゃないしw
798 :
吾輩は名無しである:2008/10/27(月) 16:12:44
799 :
吾輩は名無しである:2008/10/27(月) 16:19:15
才能と知識 一緒にするな あっぽー
んで、「吾輩」だろ我輩じゃあなくて
あぽばかり
800 :
吾輩は名無しである:2008/10/27(月) 19:32:14
>>799 御指摘ありがとう。
俺には才能があって、知識はないょうだ。
ただ君の、「才能と知識 一緒にするな あっぽー 」だけが余計だがw
793で知識をていきょうし、鋭い見解も披露したはずだがw
801 :
吾輩は名無しである:2008/10/27(月) 20:41:16
わからないな君たちの会話は
なにをもって才能とするわけ
そもそも才って?
才はどんなもので構成されてるの
ちょっと才を定義付けてみて
802 :
鉄管:2008/10/27(月) 20:59:19
>>801 トロイ奴だなw
サイを娶らばサイたけてってのサイだょw
さいでっか
804 :
吾輩は名無しである:2008/10/27(月) 21:09:30
おらは才なんて何処の誰にも見いだせたことないけどなあ
才なんていわゆる神みたなもんで自れの劣等を才っちゅ魔法のビロゥドで覆って見えなくしてるだけだでよ
そんな野暮なもんこの時世ぢゃもう流行らんばて
805 :
吾輩は名無しである:2008/10/27(月) 21:21:08
>>804 君は才とは無縁だ。
ただし、嫉妬はいかん。
才ある者を凡人と同列に扱うな。
凡人が好きなら文学板なんかに首を突っ込むな。
てゆうかそぉいったげんせつそれじたいがやねぇ、、。
真面目な人なんだな。
807 :
吾輩は名無しである:2008/10/27(月) 21:29:59
WHAT?才あるもの?
うーん
でんでわからないなあ
んだばその才ちゅのをおでに見せて示して触らしてってゆっとんばでや
わらいむせいんさー
808 :
吾輩は名無しである:2008/10/27(月) 21:32:23
>>806 そういうお前だからトロイ。
今、真面目でなくてどうするw
最後は不真面目かもしれんがw
809 :
吾輩は名無しである:2008/10/27(月) 21:34:32
810 :
吾輩は名無しである:2008/10/27(月) 21:39:31
きさんが持っと才ちゅのを今ここで発揮しとその才ちゅのをそのきさんの才ちゅのばつこうてをおでに示せばよかろうもんて
できねんかよ?
んだば才の不在をきさんが証明しとろうてぎゃはは!!
811 :
吾輩は名無しである:2008/10/27(月) 21:45:15
812 :
吾輩は名無しである:2008/10/27(月) 22:31:53
まったく君はわかっていないですね
君がそうして自分に才が能わっていないことを曝け出すことで才の有無を証明してもいるんだよ
これが神の仕業さ
だがその君の犠牲心には正直感服する
ぼくの完敗ですね
では失敬
813 :
吾輩は名無しである:2008/10/27(月) 22:40:25
814 :
吾輩は名無しである:2008/10/28(火) 15:02:25
坊ちゃんブーム到来の予感
815 :
吾輩は名無しである:2008/10/28(火) 18:28:47
だから、予感なんかしないってば
>788(笑
817 :
吾輩は名無しである:2008/10/29(水) 16:05:20
>>789-800の一連の流れで、誰が誰だか全く分からなかった・・・。
頭良い奴誰と誰が同一人物だか、詳しく説明してくれないか?
質問です
『こころ』の最初の方で、先生がKの墓へ「妻さへ連れていってない」と言っているのに、
終盤で、結婚してすぐに二人で墓参りへ行ったかというのはどういうことでしょうか?
↑「妻さえ」です
820 :
吾輩は名無しである:2008/10/31(金) 03:41:03
>>818 すでに研究者の分析がある
ちょっと強引だがな
あとは、自分で調べな
それから「へ」(旧仮名遣い)と「っ」(新仮名遣い)とが共存するのは、
>>819の指摘通りおかしい
夏目作品で一番萌えるヒロインって誰?
822 :
吾輩は名無しである:2008/10/31(金) 08:32:14
お清さん。
明暗のお延
三四郎と同衾した女
こころについてなんだけど、結局お嬢さんはKのことはなんとも思って無かったの?
一緒に買い物にいった?りおしゃべりしたりカルタで味方してたけどさ
先生を焦らしてただけ。
つかそんな所で読者を無駄に翻弄させるほど野暮な作家ではないよこの人。
827 :
吾輩は名無しである:2008/11/10(月) 01:49:00
>>818 「妻」が「墓」の作りがいいとか言って襃めていたけど、あまりの能天気に先生ががっかりしていたのは
確かだろう。
>>825 風采はkのほうがよいから、まんざら同情だけでもないだろう。無意識の媚態のようなものか。
>まんざら同情だけでも
>無意識の媚態
ネタならつまらん
本気なら閉口
女っつーのはわけのわからん存在てことなんじゃないの。
こないだから夏目さんの有名どころを次々と読んだけど
初めて読んだときはあまり好きじゃなかった猫タンを読み返してみて
今は一番好き。あと、硝子戸。
こころ系のなんやかやはお腹いっぱいでもう読みたくない。
831 :
痛井ッ亭。 ◆KXPPPNeoKY :2008/11/27(木) 15:17:49
今『明暗』読んでる
女性視点が出てくるのに驚いた
諸君、ここはチラシの裏じゃないからね
833 :
吾輩は名無しである:2008/11/27(木) 18:52:19
そうだよ。便所の落書きだよな
834 :
吾輩は名無しである:2008/11/28(金) 02:22:14
つまらん
「それから」の終焉は何故突然ドスト調になるんだ…
三千代が倒れて消息不明になって代助が発狂していくあたりから空気が茶番化してる気がする
展開が一気に早くなりすぎなような
836 :
吾輩は名無しである:2008/12/03(水) 08:30:54
水村『続明暗』どう思う?
漱石の作った伏線を丹念に生かして論理的に破綻のないストーリーを作ってはいるが
津田夫妻を破局に追い込むあの展開は、漱石の作品世界の原理に反するような気がするのだが
837 :
吾輩は名無しである:2008/12/04(木) 00:29:38
同感です
小説は論理じゃないということが、水村にはわかっていないのだろう
というか、日常の論理で結末を構成したところが、力不足
838 :
吾輩は名無しである:2008/12/05(金) 13:08:19
漱石なら逆に清子を破滅させるに1000点
839 :
吾輩は名無しである:2008/12/14(日) 22:53:52
そうなると漱石ではなくなってしまう気もするが
アイデアとしては悪くない
あのなあ、漱石にとって清という名は特別なんだぜ、清子を破滅させるわけ
ないよ、あっさり死なせて成仏させて極楽送り、はあるかもしれないけど。
なるほろ
842 :
吾輩は名無しである:2008/12/16(火) 01:31:50
>>840 『坊っちゃん』の清もあるしな
しかし、だからおもしろいんじゃん
清子って旦那に性病うつされて流産したんでしょ
844 :
吾輩は名無しである:2008/12/17(水) 01:19:31
そうとしか読めないように書いてあるじゃん
845 :
吾輩は名無しである:2008/12/27(土) 17:04:18
お嬢さんて、ほんとはKが好きだったのではないでしょうか?でも、それなら、何で私からのプロポーズを受けたんだろう?やっぱりお金のありそうなほうを選んだんですかね。
それはテクストからはどちらとも云いかねる
粉を掛けていた描写はあるけれど
お金のありそうなほうを選んだというのはその通りと思う
彼岸過迄はなんか結構適当に書いてあるな
松本が雨の日の面会を断る理由を千代子が敬太郎に説明する宵子の回想の所とか
本来は敬太郎が千代子から直接話を訊いてるわけだからあんまり描写がああも具体的過ぎると不自然
「草枕」では「木瓜」の扱いが重要だってことを論じた文章はありますか?
柄谷の解説は全然ダメだと思った次第
明暗読んでたら一人で温泉宿に行ってみたくなるわ。
一人だったら退屈かな。
>>844 わからんかった。どのへんに書いてある?
彼岸過迄が面白過ぎ
こころよりそれから草枕より吾猫三四郎明暗よりも好きかも
市ちゃんと千代子のじれったいやりとりがたまらん
852 :
吾輩は名無しである:2009/01/12(月) 16:19:11
そいや漱石の脳みそってまだどっかの大学にあるの?あれなんのために保存しとんの?ばかなの?
柄谷の評論ってどれもマクベス論と似たような結論になってるような気がする
市蔵はアリョーシャやムイシュキンのような白痴的な要素に加えて、極めて世俗に近い一般的な人間の性質を
日本の皿に合う様、和風に添えた人柄だからより身近に感じられて馴染みやすいね。
行人とか道草みたいなのは面白くもなんともないな
展開も同じようなのばっかですこぶる退屈だし
856 :
吾輩は名無しである:2009/01/18(日) 02:13:09
『行人』と『道草』の「展開も同じ」?
説明を要す
同じようなって書いてあるでしょ
夏目家やその親類らの間で実際にあった家庭やその周りのいざこざに手を加えてそこから展開を構想してるのばっかでってこと
草枕とか坑夫とか猫みたいのは面白いけどね
さすがに道草みたいのはしつこくて読んでてもつまらん
行人なんかもそんな深い心理心情なんかは練られてないし嘘が丸わかりで退屈だよ
たとえば三沢と精神病の娘さんの話とか
「早く帰って来てね」の件を話す一郎二郎のくだりなんかほんと浅いよ
あと嫂がほんとは二郎を好きなんじゃないかと勘ぐる一郎のそれとそれに対する二郎の応対のシーンも酷い
中学生じゃないんだからあれはいくらなんでもないよ
漱石は実際的な家庭の問題を現実的にくだくだと語るより夢十夜とか猫みたいな奇抜な話のがうまいよ
もしくは三四郎とか坊ちゃんとか彼岸過みたいに展開にめりはりがあって話がぐんぐん進んでいく系が面白い
こころ明暗道草のような長編は所々面白いとこはあるけど退屈のが勝ってる
862 :
吾輩は名無しである:2009/01/18(日) 11:37:42
明暗 暗いなあ
863 :
名無し募集中。。。:2009/01/18(日) 21:23:24
『明暗』面白いけどなあ
あと今読んでる『硝子戸の中』めっちゃイケてるぅ
浅いとかあれはないとか。
まあ、十八くらいの年なら思うかもしれん。
21の大学生だけど歳はあんま関係ないでしょ
家庭の事情も漱石ん家以上に複雑だし女の経験も漱石の二十倍くらいは軽くあるし本も死ぬほど読んだけどやっぱり道草は退屈だし行人は笑っちゃう程浅いと思うよ
これは時が経てば見方もまた変わるかもしれないが良い方に変わるとは到底思えないんだよね
で、キミはどんな所が面白いと思ったの?
ほんとに何が面白いのかわからないから純粋に知りたい
>>865 経験積んでその程度なんですか…orz
実績と経験と言うのは、直接関係ないんですかね?
もちろん作物中の居心地はどれも好きだよ
ただやっぱり小説だからその中でも優劣は当然つくよね
尤もこれは読み手の嗜好に依って左右される所もあるから一概にはいえないけどね
キミの言う歳をとれば見方が変わるというのは無論キミの実体験からきた見解だろうけども、その見方の変化の底には何が横たわっているのか
又、そこに横たわるものはどういった心境から生まれたのか
又、その心境はどのような経験からきたのか、そこの所のキミの教えを待つとしましょう
ではよろしく
>>866 勿論まだこの程度だよ
で、キミはどの程度なのかな?
いやそこはどうでも構わない所で…肝心の質問に答えてくれないと話にならないんだが…
まあキミの最後っ屁とみなしときましょう
おつかれさん
硝子戸面白いよね
こころとか明暗みたいなの書くならああいう随筆もっと書いてほしかった
なんか言い方が無駄に毒々しくなったから言い直す
明暗やこころもいいけど硝子戸みたいな晩年の随筆をもっと書いてほしかった
ああいう随筆があると、たとえば硝子戸の中で漱石が
普段写真を撮らせる時は絶対笑わないのに写真家の腕で笑ってるように撮られた話とか
読者は実際に時代を越してもその写真を見れるからその瞬間がその文章の中に臨場するんだよね
これは漱石マニアにはたまらんことでしょう
漱石の微妙ににやけた表情はもちろん、後ろの机だとか座布団だとか硝子戸だとか庭がちらと写ってるだけで興奮するもん
だからもっと書いてほしかった
普通21だったら分からない自分を受け入れると思うけどね。
漱石が書いたのはいくつの時だと思っているんだ。
分からないのを人に聞けば済むと思っているのも浅はか。
芥川みたいに周辺を出しすぎたら逆効果になるから自分で程々に抑えたのかも知れないな
>>874 いや返答はありがいんだがそこをキミに問うているのでもないんだ
何番だっけな
×ありがいん
○ありがたいん
そのキミの「分からない」はこっちの所謂「わからない」ではなくてね…
これくらいわかってよ…
じゃまた明日適当に見にくるんでなんか適当にキミの教えを記しておいてください
じゃもやしみ〜
あと詳細に書き足すと、その所謂わからない件は作品中の具体な質問とかでなくて、
上にも記したけど「何が面白いのか」という甚だ漠然としたものなんだよね
僕もここを誰かに答えてほしい所存で記したわけではなくて所謂装飾的な意味合いだよね
だからこの場合だとキミの言う分からないなら云々なんてのは見当違いも甚だしいんだ
意味わかるかな?
しからずんばキミが発言すべきは作品に関するキミの見解を(行人でも道草でもどちらでも或いは両方でも可)の面白味が皆というか数名に伝わるよう巧みに説いて漱石の面目を保ってみせるのが最も紳士的な応対なんだよ
まあそういうことなのでひとつ頼んだよキミ
じゃほんとにもやしみ
ああんまた失敗
(行人でも道草〜)の後に作品ね
じゃもなしち〜
レスを読むとわからない理由がわかる。
883 :
吾輩は名無しである:2009/01/19(月) 09:18:59
るーるるるるるるる
るーるるるるるるる
884 :
名無し募集中。。。:2009/01/19(月) 10:30:00
硝子戸は、普通、随筆とか小品文とか呼ばれるけれど
僕はあれを小説と呼びたい。というか小説と区別をつけたくないんですね
硝子戸で自分の体験を題材にして書きたい事が書けるという自信を深めたからこそ
次の『道草』で自分の過去を正面から題材にした長編が書けたと思うの
最初に猫書いてるし、硝子戸って三部作よりあとじゃ?
886 :
吾輩は名無しである:2009/01/19(月) 10:39:37
んー
三点
887 :
吾輩は名無しである:2009/01/19(月) 10:40:56
つぐぐれ
キミくんの教えと作物の批評がまだのようだから行人で面白くないと思った作物中の展開の一例を挙げてその実体の解明を少しだけやっとくね
一郎が嫂と二郎の仲を疑って企んだ計画を二郎が厭々ながら遂行することになってすぐ出立することになるくだりで二郎が嫂に
「出かける勇気はありますか?」みたいな事を訊いてーーこれもまあ二郎の性質とその時分の彼の心持からして
こんな投げかけ自体がそもそもの不自然になるんだがまあそれはいいとしてーーそれで
「あなたは?」となって二郎がイエスと応じ嫂が「ならわたしも」みたいになるね
この無駄に含みのあるやりとりはこの時点で必要とは思えないし個人的にも実生活で
そんなやりとり何回もしてるから小説でわざわざそんな所をなぞられてもこっちは面白くもなんともないんだよ
その上嫂の性格も文中のふとした仕草や言動の中にその輪郭くらいはこの時点で
垣間見れるようにしてあるから(まあ当然だが)そうなると自然と行き着く先が見えちゃうわけなんです
そういう人も少なからず読者の中にはいるんだから、それなら嫂の心の内の何者かを
この段階ではまだ濃い霧の向こうに隠しておいてもいいんじゃないのかいと思うわけです
だってそんな初っぱなでおっぴろげられたらわかっちゃう人はその後のわくわくが台無しでしょどうしても
さも得意気にわざわざ要らん吹聴をすんなってことなんです
読者が面白く読めるように筋を構成していくのは基本ですよ
流れを最優先した結果なんだろうけどそこは漱石だしもっと工夫してほしかったとこ
こういう所が甘いなあ浅いなあもったいないなあと思うわけなんです
>>888 それって、単に内容に対する好みのいちゃもんでしかないな。
批評じゃないね。
ええもちろんいちゃもんちゃいちゃもんですよそりゃ
別に批評した気も批評するとも言っとらんし
批評をするのはキミくんの役割さね
ぼくはただぼくの「面白くない」理由を自己分析してみただけよ
なんか文句ある?
ついでにもうひとついちゃもんしとくと行人は天候の暗示が無駄に多すぎ
和歌の浦の方が暗〜い雲に覆われて読者の不安を無駄に煽ったり風が無駄にびゅんびゅん吹き付けたり
こんなもん二三あればもうたくさんよ
それになんといっても和歌の浦の宿にああも都合よく帰れなくなるなんて手抜きも程々にって話
三流ドラマじゃないんだからさ
さらに突っつくと暴風雨だかなんだかでまた都合よく停電してからの五流官能小説並の辟易な展開もいただけないよね
要らんでしょどうみてもこんなん
二人がどうなるかなんてすでにわかってるんだからさ
苦笑するしかないっすよほんと
どういう釣りなんだ。
894 :
名無し募集中。。。:2009/01/19(月) 15:51:23
>>888 通俗的な「筋」の面白さを求めているんでしょうかしら?
それを漱石に求めるのはお門違いのような気がするのですが
ノノ*^ー^)<漱石は高村薫じゃないですよ?
>>893 あー釣りかー
895 :
吾輩は名無しである:2009/01/19(月) 17:07:41
ん
二点
896 :
吾輩は名無しである:2009/01/19(月) 18:49:22
二葉亭漱石って浅井なあ
897 :
吾輩は名無しである:2009/01/19(月) 19:00:35
森漱石も夏目鴎外もその時代は疾く去り、
今や名前を精確に言ひ得る現代人は希少なものと
為りたりといひつへし。
899 :
吾輩は名無しである:2009/01/19(月) 19:15:10
ん
そか
900 :
吾輩は名無しである:2009/01/19(月) 19:27:05
敷島限定販売とかしないかなあ
吸ってみたいなあ
901 :
吾輩は名無しである:2009/01/20(火) 09:16:02
[行人]は低級だな。結局、日露戦争時、陳腐な新体詩を
書いて、帝国大学文科大学の学生に馬鹿にされて、居たたまれなく
なり、池辺三山の誘いで赤日、いや、間違えた、朝日新聞
に入り、くだらん小説の量産。その後は、赤波、いや岩波書店
の宣伝行き届いて、「文豪」っていうことになっているのさ。
猫、坊ちゃん、草枕、ぐらいの軽い「のり」で書いている
内はよかったが、思想のないのが致命傷。たとえば、
三四郎と鴎外の青年とを読み比べれば歴然。禅など持ち出して
煙に巻き則天去私などと言ってみても晩年はうじうじと
私小説。国民的作家だとよ。日本人も騙され易い馬鹿が多い。
漱石級、それ以上の作家、明治大正にはざら。いい加減で
漱石賛美やめにしよう。
>>901 まず、君は歴史認識がゼロだね(笑
朝日は終戦までは、今風に言うとウヨそのもの
君の的外れの好き嫌いはどうでもいいけど、
十指の指すところが現状なわけだ。
多くの日本人が漱石鴎外は文豪と言っている。
君の知的レベルを、その総体と比べると、
客観的な評価は君の負け。
あっと驚くような言説でもなけりゃ、君はただのへそ曲がり(笑
具体例も挙げられないヘタレでは、ニレス無駄にしたな。
903 :
名無し募集中。。。:2009/01/20(火) 09:27:32
『永日小品』の「元旦」は超キャワイイねー
最後の文の、虚子を褒める妻への拗ね方がたまらないんですけど
904 :
吾輩は名無しである:2009/01/20(火) 10:18:11
905 :
吾輩は名無しである:2009/01/20(火) 10:20:41
お、鴎外wwwせ、青年wwwwwww
誠に恐れ入りました
906 :
吾輩は名無しである:2009/01/20(火) 10:21:31
まあどっちもどっちだな
907 :
吾輩は名無しである:2009/01/20(火) 10:22:55
>>901のはうが>>902より
日本語良い希ガス
908 :
吾輩は名無しである:2009/01/20(火) 10:25:05
雑魚涌いてきたか?たいした釣果でないな
>>901くん
他スレへどぞーー
909 :
吾輩は名無しである:2009/01/20(火) 10:26:32
たしかに 行人 下らんなあw
910 :
吾輩は名無しである:2009/01/20(火) 10:28:10
>多くの日本人が漱石鴎外は文豪と言っている。
多数決で決めるのかwww
911 :
吾輩は名無しである:2009/01/20(火) 10:33:33
まあなんにせよ両人とも経験がいかにも足りなかったな
周りの数人の女しか知らないし交友もほんとに親しいのは一人か二人だからな
漱石なんか親類にも色目を使うほど女に飢えてた俗欲きちがいだしな
鴎外はあんな人殺しといて知らん顔して小説なんぞちまちま書くただのへたれだし
ホントしょうもねえな明治のゆとり野郎どもは
黄金の二十一歳出たーー
913 :
吾輩は名無しである:2009/01/20(火) 10:46:32
おかまっちょは教えと評論を記してから発言するようにな
少しはがんばってくれよおかまっちょなりにでいいんだからさ
じゃいそがしいからまた
914 :
名無し募集中。。。:2009/01/20(火) 11:31:52
「教えと評論」の意味を誰か説明してくれ
独特な語彙を持った子だよね。
(余談)
高橋源一郎がさ、漱石やら欧外を小説に出演させて現代でAV男優させたりするけど
あれって何の意味があるんだろうかしらね?
『恋愛小説家』も『盛衰記』も現代部分がツマランかったんだけど
917 :
吾輩は名無しである:2009/01/20(火) 14:13:12
でも漱石はうじうじしたいじけ癖以外は基本いい奴だよ
森は無論論外だけどさ
はいはい。同等同等。
919 :
吾輩は名無しである:2009/01/20(火) 14:33:58
ないない
ところで「こゝろ」は読んだのかな論外くんは
920 :
吾輩は名無しである:2009/01/20(火) 14:41:00
そうそう森くんには「門」も勧めとくよ
921 :
吾輩は名無しである:2009/01/20(火) 14:42:24
こころ=>恋人競争=>競争相手の自殺
=>精神打撃=>なぜか鬱病=>明治天皇崩御
=>おらもあやかるべ=>自殺
他愛ない筋にて あぽーん
922 :
吾輩は名無しである:2009/01/20(火) 14:46:55
座禅でもやってみるべ=>禅寺=>真剣勝負のプロ禅坊主
=>挫折=>ごまかしまぎらかし
夏石:
=>いんちきスローガン:則天去私
923 :
吾輩は名無しである:2009/01/20(火) 15:00:22
これだもん
そもそも森って誰?
よそでやってほしい…
925 :
吾輩は名無しである:2009/01/20(火) 15:08:03
是だ門
926 :
吾輩は名無しである:2009/01/20(火) 15:15:52
小説読めば好き嫌いが激しく作用するだけで、
嫌いな奴を好きな奴が論破できるわきゃないし、
その逆も真。不毛な議論だな。行人が駄作傑作を
論じても無意味だわさ。漱石が「胃」大かそうでないか
など無意味だわさ。
927 :
吾輩は名無しである:2009/01/20(火) 15:24:12
いや誰もはじめから論破なんかしようとしてないから落ち着いて
議論なんかもしてないしただしゃべってるだけだからさ
2ちゃんだし力ぬこうよ暑苦しいから
928 :
名無し募集中。。。:2009/01/20(火) 15:41:21
ところで蓮實重彦がものすごくロマンティックな言い方で
「こころ」を特権的に意味づけしているよね
えー!はすみんがw と唖然としつつ感動したw
>>910 少数意見で文豪を決める意味があるの?
まあ、好きにしたら?(笑
930 :
吾輩は名無しである:2009/01/20(火) 16:17:03
それ我つらつら思みるに、明治大正を
通ての真の文豪は露鴎に決せり、他は
団栗の背比べたること贅言を俟たざるなり。
931 :
名無し募集中。。。:2009/01/20(火) 16:23:15
まー文豪とか楽聖とかいったキャッチコピーにはたいして意味はないからどうでもいいじゃん?
932 :
吾輩は名無しである:2009/01/20(火) 16:37:14
どうでもいいことーー漱石が文豪か否かーー
を先ほどから熱心にぎろーんしている希ガス
933 :
( ̄ω ̄)獲る狸 ◆ycr5A7VfSw :2009/01/20(火) 17:34:16
糞スレッドですから序に晒し上げておきましょうかねぇ(笑)おやはや(笑)
ttp://digression.exblog.jp/2704009 全く酷い類の批判文です(笑)まぁ由良辺りの批判の引き写しでしょうけれども、それにしても酷い(笑)おやはや(笑)
由良は兎も角この程度の日本語能力しかない方に批判されては漱石も大困りでしょうねぇ(笑)おやはや(笑)
「漱石のことば遊びのヘタさ」とは笑わせますよ(笑)そもそも漱石はそこに重点を置いて書いてはいない作家ではありませんか(笑)
「「自分」や「私」のことばかり書いて」というのは漱石を誤読した人間のはく第一の台詞では(笑)おやはや(笑)
934 :
吾輩は名無しである:2009/01/20(火) 18:02:39
ま、漱石を一言でいうなら不真面目。一見江戸戯作風を
装ってはいるが、不徹底。大病のあとは真面目の
ふりして禅。江戸っ子の悪い一面が最大限に出ただけ。
ワ印ならワ印に徹底した、江戸の戯作者偉大なり。
大田蜀山人の爪の垢煎じて飲んだら多少はましに
なったかもしらん。第一英国くんだりまで行って、
なにもせずに尻尾巻いて逃げ帰ったのも酷い。
熊楠偉大なり。鴎外偉大なり。Deutsch
およびDeutschlandを深く理解し、その成果を
最大限活用した鴎外偉大なり。
行人いいね。大好き。
936 :
吾輩は名無しである:2009/01/20(火) 18:09:37
行人いいね。漱石の最大傑作。日本文学の最高峰。
これだけで、存命ならノーベル賞、文化勲章。
長生きさせたかったな。行人いいね。漱石の
作品のなかで最高傑作。いいねいいねいいね。
937 :
吾輩は名無しである:2009/01/20(火) 18:14:16
漱石を長生きさせたかったね。文部大臣にしたかったね。
芥川賞選考委員にも。日本国の至宝だね。大勲位菊花大受章
あげたかったね。漱石廟上野に作るべきだね。銅像も
西郷さんの隣に作るべきだね。
938 :
吾輩は名無しである:2009/01/20(火) 18:25:51
つかまじレスすると 漱石神社 つくるべきだ。
行人いいね。最高傑作とはいわないけど。
940 :
(o`.´o)materialist:2009/01/20(火) 18:44:36
937
漱石ならそのすべてを断ったで性根(笑)
941 :
吾輩は名無しである:2009/01/20(火) 18:51:01
行人いいね.
東京大学付属文豪漱石研究所つくろう。
942 :
吾輩は名無しである:2009/01/20(火) 18:52:55
さてっと。外道、雑魚ばかりだが内の猫の餌
とするか。よっこらせ。
888みたいな視点で評価するなら
猫なんておもしろくもなんともないだろうな。
944 :
吾輩は名無しである:2009/01/20(火) 19:18:27
まあまあの釣り場だが、撒き餌を奢ること無いよ、
鯛、平目など居ないから。どんこばかり。畑の肥やしにはなる。
945 :
吾輩は名無しである:2009/01/20(火) 19:39:13
materialist乙。君は草河豚。外道の王様。
946 :
吾輩は名無しである:2009/01/20(火) 19:42:37
太公望呂尚の勝どきどうする。僧籍厨くん
947 :
名無し募集中。。。:2009/01/20(火) 20:19:02
948 :
(o`.´o)materialist:2009/01/20(火) 20:35:44
945
どもども (笑) 王様ですか、照れ増すねぇ(笑)
949 :
(o`.´o)materialist:2009/01/20(火) 20:38:19
漱石は唯物論者だったのでは無いで消化ねぇ〜(笑) 絶えず胃痛に苦しみ肉体的にならずには折られなかった漢字(笑)ハゲをネタに夫婦喧嘩は藁貸増す死ねぇ〜(笑)
いい先生だったんだろうな
うらやましい
礼節ってのは目上の者が気にするな、と言い、
目下のものが厳格に守る、ってのが理想的のような気がするんだが、
最近は逆だな
さて、由良君美の漱石批判はいかがでしょうかねぇ(笑)おやはや(笑)
私はルサンチマンにあると見ましたけれども(笑)おやはや(笑)
952 :
名無し募集中。。。:2009/01/20(火) 21:51:53
石原千秋の漱石本ってどう?
読んだ人感想を
953 :
名無し募集中。。。:2009/01/20(火) 22:11:56
『永日小品』の「金」で、カネが一般的価値形態であることを批判し、
地域通貨的アイディアに言及しているね
漱石はマルクス読んでたん?
954 :
吾輩は名無しである:2009/01/20(火) 23:16:40
スレ、またまた正常なる低級に戻った。
よく知らんけど英訳か原書で読んでたんじゃ 時間は金で贖わられる
しかし自分がお札に印刷されているとはほんと世話ねーな
956 :
名無し募集中。。。:2009/01/20(火) 23:33:02
モラトリアム人間を多数書いて
成金や拝金主義者を痛罵していた
モラリストだからな
マルクス主義は納得がいかんと思うよ
批判者としての立場が崩されるもんな
958 :
名無し募集中。。。:2009/01/21(水) 00:08:23
>>957 >モラトリアム人間を多数書いて
↑これって漱石理解としては定説なの?
マルクス主義に納得すると批判者としての立場が崩れる、という筋道がよく分かりません(涙
>>958 いや、マルクス主義の経済決定論や
プロレタリア革命(これはロシアマルクス主義)理論
からいえば明らかだろう?
彼は道徳というものを階級的属性と捉えて
経済の進展によって労働者階級の意識が
社会の主軸になる(かも?)としたわけだから
漱石や彼の描くモラトリアム人間の道徳観なんてのは
ブルジョアイデオロギーとして切って捨てられるだろう
大体の場合、知識人階級⊆資本家階級なのかな 厳密には相関関係ないだろうが・・・
現代社会階層説には結び付きありそう・・・
幾つかの指標の中、社会的威信度を気にし過ぎ・・・
あのう、知識人は資本家じゃないでしょう?
資本家って言葉の意味分かってる?
いっとくけどブルジョアジーは資本家じゃないよ
ブルジョアジーから近代資本が形成された経緯はあるけどさ、
そんな彼らの道徳観が近代市民社会の中核になったけど
資本制社会の進展とともにその多数を占めることになる
労働者大衆の意識がそれにとってかわる(かも?)
としたのが史的唯物論であって
自らの経済基盤も省みず経済人や世相を痛罵する
漱石的モラトリアム人間が
マルクス的相対主義(道徳的な意味でね)を認められるわけないじゃん(w
そういう意味では年寄りの僻みともいえるな
結局、世相や成金を痛罵する自身の倫理的立場は補償されるが、
その淵源は関係性によって相対化される
というジレンマに苦しんでいたのが漱石文学ともいえる
ま、自意識にこだわった所が文学的だったわけだが
それにしたって三角関係や遺産相続とか通俗的な悩みが多いけどね
>>959ん 漱石が切って捨てるのか、マルクス主義者が切って捨てるのか?
どっちが上位にあるとみるの?
漱石の示す人間(像・性)全般はマルクス主義に収まらないが
完成形態としての社会科学的なモデルを具体的に提示し(出来)ていなかった、ってかな?
965 :
吾輩は名無しである:2009/01/21(水) 01:43:19
ドイツ観念論(カント〜ヘーゲル)と漱石とは深い関連ありそうかな? イギリス経験論からの影響は多くなさそう・・・
資本論、単に興味はなかっただけに決まってるだろ
もちろん、思想それ自体には関心があった。けど、
支配者の論理ってのは漱石から観ると唾棄すべき存在だろう
日本文化そのものへの言及、後進国としての必然性の認識、
ってのが漱石にあるからといって、ああいうものを印象批評的に
こじつけるってのは考えすぎ
967 :
吾輩は名無しである:2009/01/21(水) 08:26:12
社会主義のいんちき性なんてとっくに暴かれているやん。
核家族化した日本の社会を見て思うけど、
幼年期と老年期では、集団共同生活のほうが望ましい気がする。
支那や露西亜の政治上の失敗にもかかわらず、資本論の考え方
そのものには共鳴する人士が多いのは、そこに一掬の真理を見出す
ことがあるからだろう。
漱石の生きた時代に、漱石が関心のなかったものでも、もし漱石が
現代に生きていたら、その関心は変わったかもしれないね。
969 :
NEGATIVE.D:2009/01/21(水) 10:05:55
970 :
吾輩は名無しである:2009/01/21(水) 20:02:48
カイロコウの話がいまいちよくわからん
971 :
吾輩は名無しである:2009/01/21(水) 21:58:53
「こころ」について
なぜ私は、三年も養家を欺き続けたKを信用できたとおもいますか?
ヒント:欺きの性質
ところで行人やっと160pくらいまできたけどやっと面白くなってきた
前半のくすぶり加減を差し引いてまあまあってとこか
おとんとお重がなかなかいいけど直と二郎のやりとりは一向つまらんな
テレパシーの研究か
漱石もあの歯車を見たらしいな
975 :
名無し募集中。。。:2009/01/22(木) 09:02:29
「思い出す事など」読んだ
すごかった!
二十八が爆笑
なんだけどあの漢詩が全然読めない
どこかに和訳とか注解とかないかしら?ネット上で
漱石が留学中のイギリスはオカルトが大流行だったからね。
興味をもっていたのも無理はない気がする。
いやそういうすぴりあちゅあなんとかとか霊がかんとかとかの話じゃないんだよ
この話はわからん人には死んでもわからんからまあいいでしょう
978 :
吾輩は名無しである:2009/01/22(木) 16:45:39
わあああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ
『琴の空音』なんてのもオカルト話だな。
明暗を読むのが楽しくてしようがない。
この調子で津田夫婦の日常を延々と読みたい。
続みたいに一気に完結させるのもいいけど、
淡々と続けて書いてくれる人いないかなあ。
983 :
吾輩は名無しである:2009/01/22(木) 19:35:54
虚無僧の話
豪雨にわああはぎりぎりこらえたけど薄に佇んで蟹んとこと君さっき蟹を所有してたぢやないかあははのとこで漱石と子規がふと浮かんで泣いちゃった
二人が暮らした庵はまだあるのかしらもうあの松はないのかしらあと6pだけどあえて読むのよそうかしら
行人の登場人物の各性質は一郎が和三郎に漱石自身を憑依させて操ってみた感じで
二郎嫂重三沢父母はまあ大体まんまとしてHは三山?に子規の香りを少しふりかけた感じなのかな
でも実際は漱石と兄の二人で興津に行ってるし全部が全部なぞってるわけじゃないのはわかるけどもうなんでもいいや
痔炎は痛いな
やつぱさうおもふ?
さうかもなあやつぱさうだつたわけかあ
なあんか近頃妙だなあとは思つてゐたけれども
第一まずこの顔がそつくりぢやないか
性質も全てがまんまぢやないか
ただ僕は旧漱石くんよりもはるかに背が高いし顔も綺麗だ
それは何うでもいいとして、昔あの体操した帰り道に墓場前の塀での影法師も大方君の仕業だらう?
さうだつたかあ
ハハハ
一年程前に家の横のロウソンで僕の友人に憑いてゐたらう?
眼ですぐわかつたさ
で此の歯車は一体何だい?
此の僕は今生きてゐるのかい?
矢つ張りもう死んだのかい?
でもさういふ君だつて嘗て漱石をしてゐたんだらう?
全体漱石は何人ゐるんだい?
出来る丈詳しくテルミイね
991 :
吾輩は名無しである:2009/01/23(金) 00:18:26
芥川「成程」
随分無沙汰だつたぢやないか君
なんだか艶つぽい朧月に惑はされたさうぢやないか
お気の毒様
其れと僕(旧漱石)の墓の場所を忘れてしまつてゐたさうぢやないか
まあ大方別の漱石が君の歯車へ仕掛けを施したんだらう
僕(現在)ももう辟易する程やられとるよ
994 :
吾輩は名無しである:2009/01/23(金) 01:13:51
芥川「…先生ですね。ええ随分ご無沙汰したやうですが……これは一体何です?ネツトワアクつて何です?僕は気をしつかり保てさうもありません……」
うん、其れに就いては現時点で僕にもほとんど解せてゐないし是といつた明言などは出来かねるが
どうも僕の歯車には必ず影みたやうな暗黒的な何かが憑きまとつてる気がするんだよ
はなはだ曖昧な表現で何らの参考にもなりやしないが其れ以外には何も云えない
すまんが僕はもう寝る時間だ
いづれまた何処かで
996 :
吾輩は名無しである:2009/01/23(金) 02:19:14
芥川「僕にはさつぱり解らない…まず二ちやんねるとは何でせう…あ、先生お休みなさい。因みにあのお墓参りの件は自分の「年末の一日」という作品に書いてあるので…。ではまた来ます」
997 :
吾輩は名無しである:2009/01/23(金) 02:21:37
半月ほど来なかったら、ますます無知なスレになったな
998 :
記憶喪失の賢者:2009/01/23(金) 03:20:00
1000
999 :
吾輩は名無しである:2009/01/23(金) 03:23:53
おれの中のスタヴローギン、滅びされ!!!
1000 :
吾輩は名無しである:2009/01/23(金) 03:25:53
あたらしくうまれたい!! 1000!!!
1001 :
1001:
このスレッドは1000を超えました。
もう書けないので、新しいスレッドを立ててくださいです。。。